JPH11291647A - 熱転写記録用受像シートおよび熱転写記録方式 - Google Patents

熱転写記録用受像シートおよび熱転写記録方式

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JPH11291647A
JPH11291647A JP10111566A JP11156698A JPH11291647A JP H11291647 A JPH11291647 A JP H11291647A JP 10111566 A JP10111566 A JP 10111566A JP 11156698 A JP11156698 A JP 11156698A JP H11291647 A JPH11291647 A JP H11291647A
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receiving sheet
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JP10111566A
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Yoshifumi Noge
由文 野毛
Yukihiro Yuyama
幸博 湯山
Tomoyuki Kugo
智之 久郷
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録画像濃度が高く、精細性にすぐれた画像
が得られ、また地紋印刷の精細性及びスタンプの捺印性
が向上した熱転写記録用受像シートを提供する。 【解決手段】 支持体上に受像面の光学的表面粗さ(R
p)が3.0μm以下の受像層を設けた熱転写記録用受
像シートである。この受像シートはその受像層中に中空
率50%以上の微小中空粒子を含有させ、カレンダーが
けすることにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写記録用受像シ
ートおよびこれを用いた熱転写記録方式に関するもので
ある。更に詳細には、高い記録画像濃度が得られ、精細
性に優れた画像が得られる熱転写記録用受像シート、及
びこれを用い、樹脂リボンで印字する熱転写記録方式に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを用いた熱転写記録方式
としては、有色の色材が用いられ、通常は色材を加熱に
より、溶融、蒸発、昇華させて記録シート(受像シー
ト)等の上に転写させ、粘着、吸着、染着作用により記
録画像を得ている。この種の記録方式の中でインクリボ
ンやインクシートの熱溶融インクをサーマルヘッドの発
熱により溶融させ、色材を記録シート等に転写させて記
録画像を得る熱転写記録方式が最近注目されている。
【0003】しかし、この種の熱転写記録方式において
も他の記録方式同様に、画像濃度が充分に得られ、かつ
精細性に優れる、鮮やかな画像品質が求められるように
なってきた。このことは白黒画像およびカラー画像の両
方においていえることである。これらの課題に対して従
来の技術としては、(1)画像受容層にカルシウム粒子
(六方晶カルサイト系一次粒子の融着体)を含有し、こ
の層表面を1000秒以上のベック平滑度とした受像シ
ート(特開平2−88293号公報)、(2)画像受像
層を軽質炭酸カルシウム及び接着剤を主成分とする塗被
組成物で形成し、その表面を十点平均粗さで一定の値に
規定した受像シート(特開平5−85071号公報)、
(3)受像層中に樽状軽質炭酸カルシウムを含有させた
受像シート(特開平8−276675号公報)などが提
案されているが、いまだ充分なものが得られてはいない
のが実情である。
【0004】また、この熱転写記録方式の用途として
は、従来から使用されているワープロ、ファクシミリ、
産業用バーコードの各出力用プリンターばかりでなく、
最近では劇場入場券、自動車駐車券、鉄道乗車券等のチ
ケットにも多く用いられるようになってきた。これらチ
ケットには、印字面(インク受像面)に地紋印刷がなさ
れていることが多く、この地紋印刷の精細性が要求され
るようになってきた。しかしこれまでは印刷のにじみ、
濃度不足等の問題があり充分なものが得られていなかっ
た。
【0005】また、チケットにおいては、印字面とは反
対面に磁気記録層を設けて磁気記録を行うことも多い。
この場合においても、画像濃度が充分に得られかつ精細
性に優れる鮮やかな画像品質、および地紋印刷の精細性
が要望されているが、いまだ満足のいくもの得られてい
ない。更にまた、特に熱転写記録用受像シートをチケッ
トに用いる場合には、例えば、入場券で劇場に入る際と
か乗車券で駅改札を通過する際には、チケットにスタン
プを捺印することがあるが、このスタンプは捺印直後、
指などでこすっても滲んだりまた指などにスタンプイン
クが着かないようにする必要がある。しかし従来は必ず
しも印字画像品質とスタンプ捺印性の両方を満足はでき
ていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は記録画像濃度
が高く、精細性に優れた画像が得られ、地紋印刷の精細
性の向上が図られ、更にはスタンプの捺印性を向上した
熱転写記録用受像シート、および、この熱転写記録用受
像シートを用いる記録方式を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、支持体上に1層又は2層以上から成る受像層を設け
た熱転写記録用受像シートにおいて、受像面の光学的表
面粗さ(Rp)が3.0μm以下であることを特徴とす
る熱転写記録用受像シートが提供される。第二に、受像
層中に空中率が50%以上の微小中空粒子を含有させた
ことを特徴とする上記第一の熱転写記録用受像シートが
提供される。第三に、支持体上に受像層を2層以上設け
た熱転写記録用受像シートにおいて、最表層の受像層に
無機顔料または有機顔料を含有し、かつ最表層の下の受
像層(望ましくは、最表層のすぐ下の受像層)に中空率
が50%以上の微小中空粒子を含有したことを特徴とす
る上記第一、第二の熱転写記録用受像シートが提供され
る。第四に、受像層中に粒径が異なる2種以上の微小中
空粒子を含有したことを特徴とする上記第一、第二、第
三の熱転写記録用受像シートが提供される。第五に、支
持体上に1層又は2層以上から成る受像層を設けた熱転
写記録用受像シートにおいて、最表層の受像層にウレタ
ン変性SBRを含有したことを特徴とする上記第一、第
二、第三、第四の熱転写記録用受像シートが提供され
る。第六に、支持体上に1層又は2層以上から成る受像
層を設けた熱転写記録用受像シートにおいて、支持体を
はさんで受像層とは反対の面に強磁性体を含む磁気記録
層を設けたことを特徴とする上記第一、第二、第三、第
四、第五の熱転写記録用受像シートが提供される。
【0008】また本発明によれば、第七に、上記第一、
第二、第三、第四、第五又は第六の熱転写記録用受像シ
ートに、熱溶融インク型記録媒体を用いて印字すること
を特徴とする熱転写記録方式が提供される。第八に、熱
溶融インク型記録媒体が樹脂リボンであることを特徴と
する上記第七の熱転写記録方式が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の受像シートはその受像面の光学的表面粗
さ(Rp)が3.0μm以下である。ここで、受像面光
学的表面粗さ(Rp)とは、紙にプリズムを圧着した時
の紙の表面凹凸の状態を光学的に測定した値であり、測
定原理は「光学的接触法を中心とした紙の印刷平滑度の
測定方法」稲本真平著、大蔵省印刷局研究所報告第29
巻第9号615〜622頁(昭和52年9月)に記載さ
れている。装置としては東洋精機製作所(株)製「マイ
クロトポグラフ」が使用できる。前述の光学的表面粗さ
(Rp値)は紙へのプリズムの加圧10kg/cm2
加圧後100ミリ秒後に測定した値である。マイクロト
ポグラフで測定される光学的表面粗さ(Rp)はその値
が小さいほど印字品質(画像濃度、精細性)、および地
紋印刷品質(精細性)が優れ、本発明においてはこの値
は3.0μm以下で、より好ましくは2.5μm以下で
ある。これは、実際にプリンターで受像シートに地紋印
字される場合には、受像シートに圧力が掛けられるが、
圧力が掛けられた時の受像面の平滑性が高いほど熱転写
記録時のインク転写性および地紋印刷時のインク転写性
に抜けが無くなるためと考えられる。またマイクロトポ
グラフで計測されるくぼみの尺度は、従来計測されてい
た平滑度または十点平均粗さの尺度と比べ、印字品質お
よび地紋印刷品質と対応がとれる尺度である為と考えら
れる。
【0010】また、受像層中に中空率が50%以上の微
小中空粒子を含有させると印字品質(画像濃度、精細
性)、および地紋印刷品質(精細性)がより優れたもの
となる。これは、受像シートに圧力を掛けた場合、中空
率50%以上の微小中空粒子が層中で弾性を有するため
と考えられる。中空率50%未満では効果が少ない傾向
にある。この微小中空粒子の大きさは0.1〜15μm
が適当であり、より好ましくは0.2〜5μmである。
また、中空率50%以上の微小中空粒子は、受像層が2
層以上の場合、どの層に含有されていても印字品質(画
像濃度、精細性)、および地紋印刷品質(精細性)に効
果は発揮できる。
【0011】しかし、特に熱転写受像シートをチケット
用に用いる場合、前記のように、受像シートにスタンプ
が捺印された直後こすってもにじまないようにするため
に、受像シートの最表層に無機顔料または有機顔料を含
有することが有効である。この効果を得るためには、受
像層を2層以上にし、最表層(受像層のうちで最表層に
あるもの)に無機顔料または有機顔料を含有し、かつ最
表層の下の受像層(好ましくは最表層のすぐ下の受像
層)に中空率が50%以上の微小中空粒子を含有させる
ことが有効である。このような構成にすることで良好な
スタンプ捺印性を確保し、なおかつ印字品質(画像濃
度、精細性)および地紋印刷品質(精細性)を向上させ
ることができる。
【0012】また、微小中空粒子に粒径が異なる2種類
以上の微小中空粒子(中空率はいずれも50%以上であ
る)を用いると印字品質(画像濃度、精細性)、および
地紋印刷品質(精細性)に対してさらに効果が見られ
る。これは、受像層中において、大粒径粒子同士の間に
小粒径粒子が入り込む層構成になるため、より、表面の
くぼにが小さくなるためと考えられる。ここで、大粒粒
径子の大きさは1〜15μmが適当で、より好ましくは
1.5〜5μmである。また小粒径粒子の大きさは0.
1〜1.0μmが適当で、より好ましくは0.2〜0.
5μmである。
【0013】また、最表層にウレタン変性SBRを含有
することで印字品質(画像濃度、精細性)に対してさら
に効果が見られる。これはウレタン変性SBRが最表層
に存在することで、熱転写印字の際にインクとの親和性
が向上するために印字品質(が総濃度、精細性)が向上
するものと考えられる。ウレタン変性SBRは、ガラス
転移点−5〜55℃でウレタン変性3〜50%のものが
好適に用いられる。また、このウレタン変性SBRは層
全体の80重量%以下、好ましくは20〜60重量%の
範囲で含有される。
【0014】さらに、支持体をはさんで受像層とは反対
側の支持体面に強磁性体を含む磁気記録層を設けると、
印字品質(画像濃度、精細性)および地紋印刷品質(精
細性)が優れた受像面を有する磁気記録シートが得られ
る。このようなシートは自動車駐車券、鉄道乗車券等の
チケットとして自動入出場機、自動改札機での使用が可
能である。
【0015】本発明の熱転写記録用受像シートに、熱溶
融インク型記録媒体を用いて印字する熱転写記録方式
は、印字品質(画像濃度、精細性)および地紋印刷品質
(精細性)が優れた記録画像を提供するに有効な記録方
法である。更に熱溶融インク型記録媒体が特に樹脂リボ
ンであると、印字画像の耐久性(こすれにより印字がか
すれにくい)が優れた記録方式となる。
【0016】本発明で用いられる中空率50%以上の微
小中空粒子の組成としては、スチレン系樹脂、アクリル
系樹脂、塩化ビニリデン等およびこれらの共重合体が挙
げられる。
【0017】本発明で用いられる無機顔料としては、炭
酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タ
ルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機顔料
などを挙げることが出来る。有機顔料としては、尿素−
ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポ
リスチレン樹脂、塩化ビニリデン系樹脂などからなる微
粒子を挙げることができる。
【0018】また、受像層で用いられるバインダー樹脂
としてはポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、
メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル
酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エス
テル/メタアクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マ
レイン酸共重合体(アルカリ塩)、イソブチレン/無水
マレイン酸共重合体(アルカリ塩)、ポリアクリルアミ
ド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性
高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアク
リル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合
体等のエマルジョンやスチレン/ブタジエン/アクリル
系共重合体等のラテックス等が挙げられる。中でも、受
像層の最表層にはウレタン変性SBRを用いるとより好
ましい。
【0019】必要に応じて、支持体の裏面側(受像層面
とは反対側の面)に設けられる磁気記録層の強磁性体と
してはバリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、Co−γ−Fe23−γ−Fe23等が挙げられ
る。また、この磁気記録層のバインダー樹脂には受像層
におけるバインダー樹脂が使用できる。
【0020】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下に示す部及び%はいずれも重量基準で
ある。
【0021】 実施例1 (A液) スチレン−アクリル系共重合体微粒子(中空率0%) 2部 SBRエマルジョン(固形分40%) 2部 水 6部 坪量160g/m2の上質紙にA液を乾燥後付着量が
2.2g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥し
受像層の1層目を得た。 (B分散液) 軽質炭酸カルシウム 2部 ポリカルボン酸ソーダ水溶液(固形分10%) 0.001部 ポリビニルアルコール水溶液(固形分10%) 1部 水 8部 上記組成からなる混合物を堀場製作所社製の粒度分布測
定器LA−700によるメジアン径が0.5μmになる
ようにサンドグラインダーを用いてB分散液を調製し
た。 (C液) B分散液 5部 水分散ポリエステル樹脂(固形分34%) 1部 (東洋紡バイロナールMD1200) 水 4部 受像層の1層目の上に上記C液を乾燥後付着量が1.9
g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥し、2層
目(最表層)を得た。更に、これを平滑度が400秒に
なるようにキャレンダー掛けして受像層を形成し、実施
例1の熱転写記録用受像シートを得た。
【0022】 実施例2 (D液) SBRエマルジョン(固形分40%) 2部 スチレン−アクリル系共重合体微粒子 1部 (中空率50%、平均粒径0.3μm) 水 7部 坪量160g/m2の上質紙にD液を乾燥後付着量が
1.4g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥
し、更に平滑度が400秒になるようにキャレンダー掛
けして受像層を形成し、実施例2の熱転写記録用受像シ
ートを得た。
【0023】実施例3 坪量160g/m2の上質紙に前記のD液を乾燥後付着
量が1.4g/m2になるように塗布しドライヤーで乾
燥して受像層の1層目を得た。更に、この1層目の受像
層の上に、前記のC液を乾燥後付着量が1.9g/m2
なるように塗布しドライヤーで乾燥して受像層の2層目
を得た。その後、平滑度が400秒になるようにキャレ
ンダー掛けし受像層を形成して、実施例3の熱転写記録
用受像シートを得た。
【0024】 実施例4 (E分散液) シリカ 2部 ポリビニルアルコール水溶液(固形分10%) 1部 水 7部 上記組成からなる混合物を堀場製作所社製の粒度分布測
定器LA−700によるメジアン径が0.5μmになる
ようにサンドグラインダーを用いてE分散液を調製し
た。 (F液) E分散液 5部 水分散ポリエステル樹脂(固形分34%) 2部 (東洋紡バイロナールMD1200) スチレン−アクリル系共重合体微粒子(中空率0%) 1部 水 4部 実施例3と同じ1層目の受像層の上に、F液を乾燥後付
着量が3.4g/m2になるように塗布しドライヤーで
乾燥して受像層の2層目を得た。その後、平滑度が40
0秒になるようにキャレンダー掛けし受像層を形成し
て、実施例4の熱転写記録用受像シートを得た。
【0025】 実施例5 (G液) SBRエマルジョン(固形分40%) 2部 スチレン−アクリル系共重合体微粒子 0.5部 (中空率50%、平均粒径0.3μm) アクリロニトリル−塩化ビニリデン−メタクリル酸メチル 0.5部 共重合体微粒子(中空率90%、平均粒径1.5μm) 水 7部 坪量160g/m2の上質紙にG液を乾燥後付着量が
2.7g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥
し、その後平滑度が400秒になるようにキャレンダー
掛けし受像層を形成して、実施例5の熱転写受像シート
を得た。
【0026】実施例6 坪量160g/m2の上質紙に実施例5のG液を乾燥後
付着量が1.8g/m2になるように塗布しドライヤー
で乾燥して受像層の1層目を得た。更にこの1層目の受
像層の上に実施例1のC液を乾燥後付着量が1.9g/
2になるように塗布しドライヤーで乾燥して受像層の
2層目を得た。その後、平滑度が500秒になるように
キャレンダー掛けし受像層を形成して、実施例6の熱転
写記録用受像シートを得た。
【0027】 実施例7 (H液) ウレタン変性SBRエマルジョン 2部 (固形分40%、ガラス転移点:50℃ ウレタン変性度:40%) スチレン−アクリル系共重合体微粒子 2部 (中空率50%、平均粒径0.3μm) 水 10部 坪量160g/m2の上質紙にH液を乾燥後付着量が
4.3g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥
し、その後平滑度が300秒になるようにキャレンダー
掛けして受像層を形成し、実施例7の熱転写記録用受像
シートを得た。
【0028】 実施例8 (I液) 実施例1のB分散液 5部 ウレタン変性SBRエマルジョン 3部 (固形分40%、ガラス転移点:50℃ ウレタン変性度:40%) 水 2部 実施例3と同じ1層目の受像層の上に、I液を乾燥後付
着量が3.2g/m2になるように塗布しドライヤーで
乾燥して受像層の2層目を得た。その後、平滑度が50
0秒になるようにキャレンダー掛けし受像層を形成し
て、実施例8の熱転写受像シートを得た。
【0029】実施例9 坪量160g/m2の上質紙に上記G液を乾燥後付着量
が1.4g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥
し受像層の1層目を得た。更にこの1層目の受像層の上
に上記I液を乾燥後付着量が2.2g/m2になるよう
に塗布しドライヤーで乾燥して受像層の2層目を得た。
その後、平滑度が500秒になるようにキャレンダー掛
けし受像層を形成して、実施例9の熱転写記録受像シー
トを得た。
【0030】実施例10 坪量160g/m2の上質紙に上記A液を乾燥後付着量
が2.2g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥
し受像層の1層目を得た。更に、この1層目の受像層の
上に上記G液を乾燥後付着量が1.8g/m2になるよ
うに塗布しドライヤーで乾燥し受像層の2層目を得た。
更に、この2層目の受像層の上に上記I液を乾燥後付着
量が2.2g/m2になるように塗布しドライヤーで乾
燥し受像層の3層目を得た。その後、平滑度が600秒
になるようにキャレンダー掛けし受像層を形成して、実
施例10の熱転写記録受像シートを得た。
【0031】 実施例11〜20 (J分散液) 水 6部 バリウムフェライト 10部 スチレン/マレイン酸モノエステル共重合体(アンモニウム塩) 1部 (30%溶解液) ポリビニルアルコール(10%溶解液) 4部 カーボンブラック(38%溶解液) 2部 上記組成からなる混合物を堀場製作所社製の粒度分布測
定器LA−700でのメジアン径が3μmになるように
サンドグラインダーを用いてJ分散液を調製した。得ら
れた分散液を次に示す組成により、磁気層塗布液を調製
した。 (磁気層塗布液) J分散液 23部 ポリビニルアルコール(10%溶解液) 3部 塩化ビニリデンエマルジョン(固形分40%) 8部 水 2部 実施例1〜10の各サンプルにおいて、支持体をはさん
で受像層とは反対側の支持体面に上記磁気層塗布液を乾
燥後付着量が37.4g/m2になるように塗布し、中
心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤー
で乾燥し磁気記録層を形成することで磁気記録層を有す
る実施例11〜20の熱転写記録用受像シートを得た。
【0032】比較例1 実施例1の受像層の1層目に平滑度が400秒になるよ
うにキャレンダー掛けして受像層を形成し比較例1の熱
転写記録用受像シートを得た。
【0033】比較例2 坪量160g/m2の上質紙に上記C液を乾燥後付着量
が1.9g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥
し、その後平滑度が300秒になるようにキャレンダー
掛けし受像層を形成して、比較例2の熱転写記録用受像
シートを得た。
【0034】比較例3 坪量160g/m2の上質紙に上記I液を乾燥後付着量
が3.2g/m2になるように塗布しドライヤーで乾燥
し、その後平滑度が400秒になるようにキャレンダー
掛けして受像層を形成し、比較例3の熱転写記録用受像
シートを得た。
【0035】続いて、これら実施例1〜10、比較例1
〜3の熱転写記録用受像シートの評価を行った。結果を
表1に示す。 (1)地紋印刷 受像層面にグラビア印刷加工を実施し、印刷画像の精細
性をルーペにて観察して次のような評価を行った。 ○:精細性が優れる。 △:精細性がやや優れる。 ×:精細性が劣る。 (2)リボンによる印字評価 樹脂リボン及びWAXリボンを用い、それぞれ受像層面
に印字を行い評価した。印字濃度はべた部をマクベス濃
度計RD−914にて測定した。また、精細性は細線部
をルーペにて観察して次のような評価を行った。 ○:精細性が優れる。 △:精細性がやや優れる。 ×:精細性が劣る。 (3)スタンプ捺印性 受像層面にシャチハタ工業製Xスタンパーにて捺印し、
捺印5秒後に指にて捺印部をこすり、スタンプのにじみ
の程度を観察した。 ○:ほとんどにじまない。 △:ややにじむ。 ×:にじむ。
【0036】
【表1】
【0037】また、実施例11〜20の評価としては、
地紋印刷精細性、リボンによる印字性はそれぞれ実施例
1〜10と同等であり、しかも磁気ヘッドによる書き込
み、読み取りが問題なく行えることもわかった。 (磁気記録層評価) 使用評価機:サンエテック社製動磁気シミュレーター評
価機 設定条件 :シート移動速度1.0m/s、磁気書き込
み電流1.0A、周波数5.45kHz
【0038】
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明によ
れば、記録画像濃度が高く、精細性に優れた画像が得ら
れ、地紋印刷の精細性の向上が図られかつスタンプの捺
印性を向上した熱転写記録用受像シートおよび記録方式
が提供できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に1層又は2層以上から成る受
    像層を設けた熱転写記録用受像シートにおいて、受像面
    の光学的表面粗さ(Rp)が3.0μm以下であること
    を特徴とする熱転写記録用受像シート。
  2. 【請求項2】 受像層中に空中率が50%以上の微小中
    空粒子を含有させたことを特徴とする請求項1記載の熱
    転写記録用受像シート。
  3. 【請求項3】 支持体上に受像層を2層以上設けた熱転
    写記録用受像シートにおいて、最表層の受像層に無機顔
    料または有機顔料を含有し、かつ最表層の下の受像層に
    中空率が50%以上の微小中空粒子を含有したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の熱転写記録用受像シー
    ト。
  4. 【請求項4】 受像層中に粒径が異なる2種以上の微小
    中空粒子を含有したことを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の熱転写記録用受像シート。
  5. 【請求項5】 支持体上に1層又は2層以上から成る受
    像層を設けた熱転写記録用受像シートにおいて、最表層
    の受像層にウレタン変性SBRを含有したことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の熱転写記録用受像
    シート。
  6. 【請求項6】 支持体上に1層又は2層以上から成る受
    像層を設けた熱転写記録用受像シートにおいて、支持体
    をはさんで受像層とは反対の面に強磁性体を含む磁気記
    録層を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の熱転写記録用受像シート。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の熱転写
    記録用受像シートに、熱溶融インク型記録媒体を用いて
    印字することを特徴とする熱転写記録方式。
  8. 【請求項8】 熱溶融インク型記録媒体が樹脂リボンで
    あることを特徴とする請求項7記載の熱転写記録方式。
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