JP3557032B2 - 熱転写プリンター用受容紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱ヘッドを用いた熱転写プリンター用の記録用受容紙に関するもので、さらに詳しくは、熱溶融型インクリボンを用いる熱転写プリンターにおいて溶融したインクを鮮明に転写し、高解像度の文字や画像を印写できる用紙であって、熱転写方式の漢字プリンター等に利用することができる受容紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記熱転写プリンター(溶融型熱転写方式のプリンター)では、フィルム、薄紙等の基材と熱溶融インク層とからなるインクシートが用いられる。この熱転写プリンターでは、インクシートに普通紙、例えば通常の上質紙からなる受容紙を重ね合わせ、サーマルヘッドからの熱により受容紙に、上記インクシートの熱溶融インクが必要部分だけ転写されて画像が形成される。
この場合、熱溶融インク中の着色剤の主成分として顔料を用いることができるため、印字の永久保存が可能となる。
【0003】
しかしながら、(溶融型)熱転写方式においては、普通紙記録方式といっても、どのような用紙でも同一の高水準の印字画像が可能なわけではない。このため、それぞれの用途に応じた印写適性を付与するための様々な技術が公表されている。
【0004】
熱転写方式は、小型インパクトプリンターの主流として、漢字プリンター用または小型のカラープリンター用に使われることが多く、鮮明な画像が得られる受容紙が熱転写方式に要望されていた。また、高解像度および高度のカラー再現性を有する用紙の実現によって、同一シートの表裏面や、同一面を他方式との複合で記録することもでき、多彩な応用が可能となった。
【0005】
熱転写プリンター用紙、すなわち熱転写プリンター用受容紙の製造においては、良好な印字を得るために、上質紙をスーパーカレンダー等を用いて平滑化処理することが知られている。通常の上質紙は王研式平滑度が10〜50秒であるが、100秒以上の場合、特に鮮明な転写画像が得られることが知られている。
【0006】
しかし、王研式平滑度が100秒以上の上質紙を用いても、単色であるイエロー、シアン、マゼンタを多色重ね印字した色、すなわちレッド、ブルー、バイオレット、グリーンの色相・濃度の均一性が不良であり、高解像度の転写文字や転写画像を得ることは困難であった。さらに、16ドット/mm、32ドット/mmの高解像度が要求され始めており、セルロース繊維が表面に露出している、いわゆる普通紙では十分な画像が得られなくなっている。
【0007】
熱転写プリンターの転写特性を改善するため、吸油性顔料を紙基材上に設けることによって、濃淡ムラなく転写画像を得る提案(特開昭57−182487号公報)がなされている。この公報には、印刷用コートに用いられる殆どの顔料が列記されているが、熱転写時の網点の厳密な再現性は、このようなコート紙用顔料によって得られるわけではない。フルカラー画像の中間調を表現するとき、低濃度から高濃度まで安定した濃度を得るには、上記提案では不十分であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、第1の目的は転写文字・画像の濃度ムラがない、熱転写プリンター用受容紙を提供することにある。本発明の第2の目的は、熱転写層(受容層)が水等によって脱落することがない、熱転写プリンター用受容紙を提供することである。本発明の第3の目的は、ブロッキングが発生しない磁気記録層を裏面に設けた、熱転写プリンター用受容紙を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)紙基材上に、多孔質炭酸カルシウム(微粒子炭酸カルシウムをポーラス状態に集合させたものであり、吸油量(JIS 5101)が120〜150ml/100gである)とジイソブチレン無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩からなる結着剤とを主成分とする熱転写層を設けたことを特徴とする熱転写プリンター用受容紙。
(2)前記多孔質炭酸カルシウムは、体積平均粒径が0.2μm〜4μmであることを特徴とする(1)に記載の熱転写プリンター用受容紙。
(3)前記熱転写層は、王研式平滑度が100秒以上であることを特徴とする(1)に記載の熱転写プリンター用受容紙。
4)前記紙基材の熱転写層形成面と反対側の面に、強磁性体と結着剤とを主成分とする磁気記録層を設けたことを特徴とする(1)に記載の熱転写プリンター用受容紙。
【0010】
紙基材への熱転写層の付着量は、乾燥重量で2g/m〜30g/mの範囲が好ましく、2g/m未満では転写画像の濃度ムラが目立つようになり、30g/mを超えると熱転写層にヒビ割れ等の欠陥が発生しやすくなる。また、必要に応じて、熱転写層中に各種の熱溶融物質、例えば高級脂肪酸またはそのエステル、アミドもしくは金属塩を添加したり、界面活性剤を添加したりすることもできる。
【0011】
熱転写プリンター用受容紙に用いる、多孔質炭酸カルシウムは、吸油量(JIS 5101)が120〜150ml/100gである。吸油量をこの範囲に設定することで、熱転写リボンのインクを効率よく吸収する効果がある。
【0012】
熱転写プリンター用受容紙に用いる、多孔質炭酸カルシウムは、体積平均粒径(ホリバ型レーザー粒度測定器 LA−700による)が0.2μm〜4μmであることを特徴とする。体積平均粒径をこの範囲に設定することにより、熱転写リボンのインクを効率よく吸収する。
【0013】
熱転写プリンター用受容紙の熱転写層は、王研式平滑度(表面平滑性)が100秒以上であることを特徴とする。これにより、濃度ムラのない鮮明な転写画像が得られる。
【0014】
熱転写プリンター用受容紙はに用いる結着剤は、ジイソブチレン無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩であることを特徴とする。この構成により、熱転写層が水等によって紙基材から脱落することがなくなる。
【0015】
熱転写プリンター用受容紙の紙基材の熱転写層形成面と反対側の面(裏面)に、強磁性体と結着剤とを主成分とする磁気記録層を設けたことを特徴とする。この構成により、磁気記録層の結着強度が向上するため、ブロッキングが発生しない磁気記録層を形成することができる。
【0016】
【試験例】
以下、本発明の構成および効果を、試験例により説明する。
比較例
下記成分・組成の熱転写層形成用塗料を調製して上質紙に塗工し、キャレンダーで表面処理することにより熱転写プリンター用受容紙を得た。
〔塗料の成分・組成〕
多孔質炭酸カルシウム 50重量部
(吸油量:100ml/100g、平均粒径:2.3μm)
ポリビニルアルコール(結着剤:20%水溶液) 80重量部
水 70重量部
〔塗工量その他〕
塗工量(乾燥重量):10g/m
熱転写層の平滑度 :180秒
【0017】
比較例2
比較例1における多孔質炭酸カルシウムの吸油量を135ml/100gとした以外は、比較例1と同一にした。
【0018】
比較例3
比較例1における多孔質炭酸カルシウムの吸油量を155ml/100gとした以外は、比較例1と同一にした。
【0019】
比較例4
比較例2における多孔質炭酸カルシウムの平均粒径を0.1μmとした以外は、比較例2と同一にした。
【0020】
比較例
比較例2における多孔質炭酸カルシウムの平均粒径を5.0μmとした以外は、比較例2と同一にした。
【0021】
比較例
比較例2における熱転写層の平滑度を50秒とした以外は、比較例2と同一にした。
【0022】
比較例
比較例2における熱転写層の平滑度を500秒とした以外は、比較例2と同一にした。
【0023】
実施例
比較例2におけるポリビニルアルコールを、ジイソブチレン無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩に代えた以外は比較例2と同一にした。
【0024】
比較例
比較例2の受容紙の裏面に磁気記録層を、下記処方により設けた。磁気記録層は乾燥重量を30g/mとした。
〔処方〕
バリウムフェライト 100.0重量部
(保磁力:2700oe、平均粒径:0.6μm)
ポリアクリル酸ソーダ(20%水溶液) 25.0重量部
ポリ塩化ビニリデン(49%分散液) 100.0重量部
カーボンブラック(38%分散液) 15.0重量部
水 160.0重量部
【0025】
実施例10
実施例8の受容紙の裏面に磁気記録層を、比較例9と同一処方により設けた。磁気記録層は、乾燥重量を30g/mとした。
【0026】
比較例11
多孔質炭酸カルシウムに代えて、軽質炭酸カルシウム(吸油量:40ml/100g、平均粒径:0.2μm)を使用した以外は、試験例1と同一にした。
【0027】
比較例12
多孔質炭酸カルシウムに代えて、重質炭酸カルシウム(吸油量:23ml/100g、平均粒径:2.5μm)を使用した以外は、比較例1と同一にした。
【0028】
以上、比較例1〜7、9、11、12、実施例8、10で得た受容紙を使用して熱転写プリンターにより印字し、各種の評価を行った。結果を下記[表1]に示す。
【0029】
【表1】
Figure 0003557032
【0030】
[表1]の各項目の評価方法は、以下のとおりである。
(1)転写濃度:印字部をマクベス濃度計(RD−914型)により測定した。
(2)転写均一性:印字部を目視で評価した。○は良好、△は普通、×は悪い、である。
(3)耐水性:印字部に水を1滴滴下し、この部分を白紙で擦り、熱転写層の脱落度を評価した。○は脱落なし、△は少し脱落する、×は脱落が目立つ、である。
(4)ブロッキング性:磁気記録層を塗工後、磁気記録面と熱転写層面とを重ね合わせ、40℃・90RH%の条件で1kg/cmの荷重をかけ、5日間放置した後の磁気記録面、熱転写層面のブロッキング性を評価した。○はブロッキングなしを示し、△はブロッキングが少し発生し、一部にハガレが見られたことを示す。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の熱転写プリンター用受容紙では、紙基材上に、多孔質炭酸カルシウムと結着剤とを主成分とする熱転写層(受容層)を設けたことにより、濃度ムラのない鮮明な転写画像が得られる。また、上記結着剤として、ジイソブチレン無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩を使用したことにより、熱転写層が水等によって紙基材から脱落することがなくなる。さらに、紙基材の熱転写層形成面と反対側の面(裏面)に、強磁性体と結着剤とを主成分とする磁気記録層を設けたことにより、ブロッキングが発生しない磁気記録層を形成することができる。

Claims (4)

  1. 紙基材上に、多孔質炭酸カルシウム(微粒子炭酸カルシウムをポーラスな状態に集合させたものであり、吸油量(JIS 5101)が120〜150ml/100gである)とジイソブチレン無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩からなる結着剤とを主成分とする熱転写層を設けたことを特徴とする熱転写プリンター用受容紙。
  2. 前記多孔質炭酸カルシウムは、体積平均粒径が0.2μm〜4μmであることを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンター用受容紙。
  3. 前記熱転写層は、王研式平滑度が100秒以上であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンター用受容紙。
  4. 記紙基材の熱転写層形成面と反対側の面に、強磁性体と結着剤とを主成分とする磁気記録層を設けたことを特徴とする請求項に記載の熱転写プリンター用受容紙。
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