JP2001287442A - インクジェット記録用光沢紙 - Google Patents
インクジェット記録用光沢紙Info
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Abstract
録用光沢紙において、従来技術の問題点である、画像品
質の改良、特に印字した場合の画像再現性と密接に関連
するドット真円性の向上とインク受容層表面の光沢感の
均一性を改善し、印画紙基材あるいはフィルム基材を用
いて製造された媒体に匹敵する画質と均一な光沢感を有
し、かつリサイクル可能な記録媒体を提供するするもの
である。 【解決手段】本発明に係るインクジェット記録用光沢紙
は、 インク受容層がキャストコート法によって形成さ
れた光沢紙であり、該インク受容層表面において長さ3
0μm未満、幅5μm未満の表面亀裂数が80個/0.1
mm2以下であるものである。
Description
用光沢紙に関し、特に印字面の光沢が高く、写真画質に
近い印字品位の高い記録用紙に関するものである。
滴を吐出し、記録紙上に付着させることによりドットを
形成し記録を行う方式である。近年、インクジェットプ
リンター、インク、記録媒体の技術的進歩により、印字
品質の高い記録が可能になってきている。インクジェッ
ト記録媒体に求められる要素としては、 インクの吸収、乾燥が速いこと 印字濃度が高いこと ドットの広がりやひげ状のにじみが無いこと 等があげられる。一般の普通紙でも一定以上のサイズ性
があれば、滲みも少なくある程度の印字品質が期待でき
る。
記録媒体上にインクジェットプリンターのインクに対し
て適性のあるインク受容層を各種基材上に設けた専用の
媒体が使用される。これらインクジェット記録専用の記
録媒体としては紙やフィルムを支持体として、顔料とバ
インダーを主成分とする顔料塗工層または顔料を含まな
い樹脂塗工層を表面に設けたものが多く使用される。イ
ンクジェット専用記録媒体はさらに表面状態からマット
調媒体と光沢媒体に分類される。銀塩写真により近い画
像品質を要求する場合には後者の光沢媒体が使用され
る。
前記した特性以外に ドットの真円性が高く、画像再現性が良好なこと 耐水性、耐光性が良好であること 画像領域、白紙部分の光沢感が高いこと 等があげられる。
性、乾燥性を維持しながら〜の特性を維持するため
に、各種の方法が提案されているが、一般的方法はキャ
スト法によりインク受容層を形成し表面に光沢を付与す
る方法と印画紙用基材上にインク受容層を形成する方法
である。一般には前者はのインク吸収性が後者に比べ
制御しやすいが、のドット真円性、画像再現性、の
画像領域、白紙部分の光沢感、品位では後者に比べ劣っ
ている。
ト紙)といわれるように、紙の基材上にポリエチレンの
フィルム層が形成されているためにインク受容層をその
表面に形成した場合、フィルム面が平滑であることから
インク受容層表面も平滑で、光沢ある表面が形成しやす
い。
量を多くする必要があり、また基材そのものが紙よりも
高価であることから全体のコストは前者のキャスト法に
よる光沢媒体に比べ高いものとなる。
とからリサイクルがきかないといった問題もある。キャ
スト法によるインクジェット記録用光沢紙についてはこ
の点有利であるが、前記した品質面での問題があり、こ
れらの課題を解決するために各種の提案がなされいる。
特開平6−72017号公報には記録層表面の平均粗
さ、光沢度及び記録紙の透気度を規定することで表面の
平滑性が高く、画質の高級感に優れるインクジェット記
録用紙が得られるとの提案がある。
記録層表面の亀裂の大きさ及び個数を規定することによ
って優れた光沢感及びインク受容性を有するインクジェ
ット記録用紙が得られるとの提案もあるが、亀裂数が少
なすぎると光沢感が増す一方インク吸収性が低下すると
いう問題点もある。いずれにせよ、キャスト法によって
製造されたインクジェット記録用光沢紙において、印画
紙基材あるいはフィルム基材を用いて製造された媒体を
超える画質と均一な光沢感を有する記録媒体は無いのが
現状である。
よるインクジェット記録用光沢紙において、上記従来技
術の問題点である、画像品質の改良、特に印字した場合
の画像再現性と密接に関連するドット真円性の向上とイ
ンク受容層表面の光沢感の均一性を改善し、印画紙基材
あるいはフィルム基材を用いて製造された媒体に匹敵す
る画質と均一な光沢感を有し、かつリサイクル可能な記
録媒体を提供することを目的とするものである。
に、キャスト法で製造されたインクジェット記録用光沢
紙の表面状態を顕微鏡下で観察した結果、微視的表面状
態と肉眼で観察される表面光沢の均一性、印字した場合
のドット真円性の間に密接な関連があることを見出し
た。
れた記録媒体のインク受容層表面にはいずれも表面に微
小なひび割れ状の亀裂が存在している。この表面亀裂は
インク吸収速度には有利に作用することはすでに公知で
あるが(特公昭63−56871号公報)、亀裂の存在
密度がある値を超えると印字した場合のドット真円性が
低下するとともに、表面の均一な光沢感を阻害し記録紙
表面の品位を落とすことを見出し本発明を完成したもの
である。
れた光沢紙であり、該インク受容層表面において長さ3
0μm未満、幅5μm未満の表面亀裂数が80個/0.1
mm2以下であることを特徴とするインクジェット記録
用光沢紙である。 (2)キャストコートが凝固法で行われ、凝固剤の量が
インク受容層中の樹脂成分に対し5重量%以上であるこ
とを特徴とする上記(1)記載のインクジェット記録用
光沢紙である。 (3)インク受容層中の無機顔料としてアルミナを含む
ことを特徴とする上記(1)〜(2)いずれか記載のイ
ンクジェット記録用光沢紙である。 (4)インク受容層中の樹脂成分としてポリビニールア
ルコール及びポリビニルアセタール又はそのいずれかを
含有し、凝固剤が硼酸または硼砂を含有することを特徴
とする上記(1)〜(3)いずれか記載のインクジェッ
ト記録用光沢紙である。
は長さ30μm未満、幅5μm未満の表面亀裂数が80
個/0.1mm2以下にすることが不可欠であり、印字し
た場合、ドットの真円性は極めて高くなるが、さらに亀
裂数を減少させることでも真円性の改善効果はより高ま
っていく。逆にこの値を超えて数が増加すると急激に真
円性は低下する。
ほど好ましいが80個/0.1mm2以下であれば十分な
均一性が認められるが、この値をこえると徐々に悪化す
る。本発明の目的であるドット真円性と肉眼でみた光沢
感の均一性を両立させるために本発明では80個/0.1
mm2以下とした。表面の亀裂がドットの真円性に影響
する要因としては、亀裂に沿ってインクが平面方向に広
がり、亀裂部分がドットの周囲に接触すると周囲の輪郭
を崩すためと考えられる。ドットの周囲に接触する亀裂
が少ない場合あるいは亀裂がドット径に対し非常に微小
な場合には局所的な乱れに留まり、真円度そのものには
ほとんど影響はないが、ある値を超えこの数が増加して
いくとドット周囲の微視的な乱れから、真円性の低下に
まで影響する。
裂数を極力少なくしてもインク吸収性が低下することは
ない。従って、亀裂数を最小限にとどめることで光沢
感、ドット真円性、インク吸収性の高いインクジェット
記録用光沢紙を得ることができるものである。亀裂の長
さとしては1μm以下のものから数100μmに及ぶも
のまで各種存在しており、亀裂の幅に関しては1μm以
下のものから数10μmのものまで存在している。本発
明では通常のドット径を考慮して、亀裂の長さとして3
0μmを尺度とした。一方、計器で測定される光沢度は
lmm以下の微小凹凸よりもlミクロン以下の表面粗さ
の影響をより受け易く、本発明で特定する亀裂数は存在
密度が低い場合には光沢度にはほとんど影響を与えない
ものと思われる。また計器で測定される光沢度の値は広
い領域の平均的な反射率を示しており、微小領域の反射
率の不均一性までは表現できていない。
い範囲内では光沢度と亀裂数には相関関係が無く、単に
光沢度を何らかの手段で高めたとしても亀裂数そのもの
の減少にはならないし、光沢感の均一性も改善されな
い。また接触式表面粗さ計で測定される表面粗さは表面
の物理的形状を測定することはできても、触針先端の径
より小さな粗さは評価できず、光学的粗さとは直接相関
はない。
えて増加していくと微視的凹凸が肉眼でみた不均一性ま
で影響し、光沢感の均一性が低下していくものと思われ
る。本発明の光沢紙の75度光沢度は50%以上が必要
である。しかしながら光沢感の均一性が優れるため光沢
度が70%以下でも肉眼でみた光沢感は満足すべきレベ
ルにあり、あえて70%以上にする必要は無い。
ャストコート法によって製造される。キャストコート法
には光沢面を形成する方法によりウエット法、リウエッ
ト法、凝固法に分類できるが、光沢面の亀裂数制御の観
点からは凝固法がもっとも好ましい。
要である。凝固法ではインク受容層で用いるバインダー
に対応した凝固剤の選択、凝固剤の量が重要である。凝
固剤としては蟻酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩
酸、硫酸等のカルシウム、亜鉛、バリウム、鉛、マグネ
シウム、カドミウム、アルミニウム等の塩や硫酸カリウ
ム、クエン酸カリウム、硼砂、硼酸を使用できるが、イ
ンク受容層のバインダーがポリビニールアルコール及び
ポリビニルアセタールの場合には棚酸または棚砂の組み
合わせが好適である。インクの吸収性を考慮すると後者
の組み合わせが前者よりも優れている。凝固剤の量は印
字面塗工層中の樹脂成分に対し5重量%以上であること
が必要である。5重量%より低い場合には十分な光沢面
が得られず亀裂数が大幅に増加する。
料、バインダーと必要に応じてインク定着剤、離型剤を
含有する。本発明で用いられる顔料は無機顔料として軽
質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、硫酸
バリウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、合成
非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダ
ルアルミナ、ゼオライト、珪藻土、水酸化マグネシウム
等の白色顔料を用いることができる。
ないことから、インク吸収速度が低下する場合にはアル
ミナを使用すると好ましい結果が得られる。アルミナの
具体例としてはγ−アルミナ、δ−アルミナ、η−アル
ミナ、θ−アルミナが挙げられる。無機顔料の粒径は大
きくとも1μm以下であり、好ましくは0.01〜0.
5μmである。1μmを超えるとインク吸収性が良すぎ
て受容層深部にインクが入り込むために色濃度が著しく
低下し、0.01μm以下ではインク受容層表面に亀裂
が入りやすくなると同時にインク吸収性が悪くなる。ま
た無機顔料と併用して有機顔料を添加することも可能で
ある。
ールアルコール、ポリビニールアセタール、酸化澱粉、
エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タン
パク、ポリエチレンイミド系樹脂、ポリビニールピロヒ
ドリン系樹脂、ポリアクリル酸またはその共重合体、無
水マレイン酸共重合体、アクリルアミド系樹脂、アクリ
ル酸エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニールブチラール
系樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロル
ヒドリン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、スチレン−
ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン共重合体、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エス
テルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテ
ックス類、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系
重合体ラテックス類の樹脂類が例示され、単独または併
用して用いられる。
ルコール、ポリビ二ールアセタール、カゼインであり、
これら単独または上記樹脂類と併用して用いられる。ポ
リビニールアルコール及びポリビニルアセタールをバイ
ンダーとして用いた場合には、前記したように、凝固剤
として硼酸または硼砂を使用することで、インク受容層
の表面亀裂の減少に効果がある。
性、インク受容層の強度、塗料液性を考慮して決定され
る。通常、顔料重量に対しl〜200重量%、好ましく
は5〜100重量%程度の範囲で添加される。本発明に
おいて、上記、顔料、バインダー類以外にカチオン性の
高分子電解質を添加することが好ましい。カチオン性高
分子電解質を添加することで、インク中に使用されてい
る染料中のアニオン成分と反応し水に不溶な塩を形成す
ることから、記録画像の耐水性が向上する。
はポリエチレンイミン、エピクロルヒドリン変性ポリア
ルキルアミン、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニ
ウムハライド、ポリジアクリルジメチルアンモニウムハ
ライド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸
塩、ポリビニルピリジウムハライド、その他第4級アン
モニウム塩類及びポリアミン等が用いられる。カチオン
性高分子電解質はインク受容層を構成する塗料液または
凝固液に添加することができる。添加量は全バインダー
重量に対し1〜50重量%の範囲で使用される。とくに
好ましい添加範囲は5〜30重量%である。その他の添
加剤としては、必要に応じて消泡剤、潤滑剤、分散剤、
湿潤剤等を使用できる。
工法としてはエアーナイフ、ロールコーター、バーコ―
ター、コンマコーター、ブレードコーター等の公知の塗
工機が用いられる。塗工量は固形分換算で5〜40g/
m2、好ましくは7〜30g/m2の範囲が好ましい。
塗工量が40g/m2を超えるとインク受容層表面に亀
裂が入りやすく、塗工量が5g/m2より少ない場合に
は十分な光沢面が形成しづらい。
で塗料を塗工した後、凝固液を塗工面に付与し塗料を凝
固させキャストドラムに表面を圧着することで行われ
る。この工程は本発明の表面亀裂の少ない、かつインク
吸収性能の高いインク受容層を形成する際に重要な工程
である。使用する凝固剤については上記した通りである
が、加えて凝固剤を付与してキャストドラムに到達する
までの時間、キャストドラム温度、圧着する際の圧力、
ライン速度を調整することでより表面亀裂の少ないイン
ク受容層表面が形成できる。これらの諸条件について
は、使用する設備、塗料に応じて最適条件を求めること
で適正化する必要がある。
質紙、中質紙、白板紙等の紙基材が用いられる。燃料と
してリサイクルされる場合を考慮し原料パルプとしては
塩素含有量の少ないECFパルプまたはTCEパルプの
使用が望ましい。キャストコート時における塗料の過度
の浸透を押さえるために、サイズプレスで澱粉、ポリビ
ニルアルコール等の水溶性高分子を塗工した原紙を使用
することが好ましい。また、基材上に顔料と接着剤から
なる下塗り層を設け、この上に本発明のキャストコート
層を設けることもできる。
に詳述するが、本発明はこれらの例に限定されるもので
はない。また、実施例において示す「部」及び「%」は
特に明示しない限り固形重量部および固形重量%を示
す。 実施例1 顔料として1次粒径13nmであるアルミナ(Aluminum
Oxide C:日本アエロジール(株)製の商品名)の分
散液(固形分として100重量部)に対しバインダーと
してポリビニールアルコール(PVA117:(株)ク
ラレ製)20重量部、インク定着剤としてカチオン性高
分子電解質(パピオゲンP−105:センカ(株)製)
10重量部からなる固形分14重量%の塗料を調製し
た。凝固剤として硼砂を水に溶解した凝固液を調整し
た。酸化澱粉で表面処理した秤量160g/m2の上質
紙に上記塗料をロールコーターで塗工量15g/m2に
なるよう塗布し、次いで凝固剤量がポリビニルアルコー
ル重量に対し10重量%になるよう塗布したのち、得ら
れた塗工層表面が湿潤状態にあるうちに表面温度100
℃のキャストドラムに圧着し、光沢面の表面亀裂数が最
低になるように、圧着時圧力、ラインスピードを調整
し、インクジェット記録用光沢紙を作成した。
対し50重量%になるよう凝固液の固形分を調整し、塗
布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジ
ェット記録用光沢紙を作成した。
対し80重量%になるよう凝固液の固形分を調整し、塗
布した以外は実施例1に記載した通りの条件でインクジ
ェット記録用光沢紙を作成した。
ルに対し50重量%になるよう凝固液の固形分を調整
し、塗布した以外は実施例1に記載した通りの条件でイ
ンクジェット記録用光沢紙を作成した。
(エスレックKX一1:積水化学(株)製)とし、凝固
剤として硼砂をポリビニルアセタールに対し50重量%
になるように凝固液の固形分を調整し、塗布した以外は
実施例lに記載した通りの条件でインクジェット記録用
光沢紙を作成した。
0重量部、ポリビニルアセタール10重量部とし、凝固
剤として硼砂をポリビニルアルコール及びポリビニルア
セタールの総重量部に対し50重量%になるように凝固
液の固形分を調整し、塗布した以外は実施例1に記載し
た通りの条件でインクジェット記録用光沢紙を作成し
た。
実施例1に記載した通りの条件でインクジェット記録用
光沢紙を作成した。
対し3重量%になるよう凝固液の固形分を調整し、塗布
した以外は実施例lに記載した通りの条件でインクジェ
ット記録用光沢紙を作成した。
ている4種の光沢紙(A〜D)を準備した。4種の試料
のうちA、B、Cは紙を基材としたものであり、キャス
ト法によるものと推定される。Dは印画紙用基材を使用
したものである。
以下の試験を実施し、結果を表1に示した。 (1)亀裂数の計測 光沢紙表面を走査型電子顕微鏡で500倍に拡大撮影
し、200μm×200μmの視野5点について長さ3
0μm未満、幅5μm未満の亀裂について計数し、0.1
mm2あたりの個数を求めた。30μmを超え連続して
いる亀裂については30μm毎に分割し個数とした。 (2)75度鏡面光沢度 JlS Z8741に準じて測定した。 (3)ドット形状係数 1mm2あたり25個のドット密度になるようにセイコ
ーエプソン(株)製インクジェットプリンター「PM−
770C」を用い印字した。次いで印字部分を64倍に
拡大し、ドットアナライザーDA−5000(王子計測
社製)を用い1mm2/1視野×20視野について次式
で示されるドット形状係数を測定し、平均値及び標準偏
差を求めた。 形状係数=(ドット周囲長)2/(4π×面積)
光沢感の均一性を判定した。均一性がもっとも高いもの
を◎、均一性がもっとも低いものを×として評価。 (5)にじみ セイコーエプソン(株)製インクジェットプリンター
「PM−770C」を用い印字した。文字及び画像のに
じみの程度を目視にて評価。にじみがないものを◎、に
じみが部分的にわずかにあるものを○、にじみがあるが
実用上問題のないものを△、にじみの悪く実用上問題が
あるものを×とした。
発明のインクジェット記録用光沢紙はキャスト法によっ
て製造されたインクジェット記録用光沢紙でありなが
ら、高価な印画紙基材を用いた光沢紙に匹敵する表面光
沢感の均一性、印字した場合のドット真円性を有するこ
とができる。
フィルム層を有する印画紙基材に比べ、製造コストも低
く、廃棄する場合にはリサイクル可能であり資源の有効
利用という観点からも好ましい。
の表面電子顕微鏡写真を示す(倍率500倍)。
00倍)。
00倍)。
に印字した場合のドット形状の顕微鏡写真を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 インク受容層がキャストコート法によっ
て形成された光沢紙であり、該インク受容層表面におい
て長さ30μm未満、幅5μm未満の表面亀裂数が80
個/0.1mm2以下であることを特徴とするインクジェ
ット記録用光沢紙。 - 【請求項2】 キャストコートが凝固法で行われ、凝固
剤の量がインク受容層中の樹脂成分に対し5重量%以上
であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
記録用光沢紙。 - 【請求項3】 インク受容層中の無機顔料としてアルミ
ナを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のインク
ジェット記録用光沢紙。 - 【請求項4】 インク受容層中の樹脂成分としてポリビ
ニールアルコール及びポリビニルアセタール又はそのい
ずれかを含有し、凝固剤が硼酸または硼砂を含有するこ
とを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェッ
ト記録用光沢紙。
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