JPH11227319A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体

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JPH11227319A
JPH11227319A JP10037284A JP3728498A JPH11227319A JP H11227319 A JPH11227319 A JP H11227319A JP 10037284 A JP10037284 A JP 10037284A JP 3728498 A JP3728498 A JP 3728498A JP H11227319 A JPH11227319 A JP H11227319A
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JP
Japan
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amorphous silica
recording medium
jet recording
ink jet
ink
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JP10037284A
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English (en)
Inventor
Akira Kunugihara
章 椚原
Takaaki Kouro
孝明 紅露
Hiromasa Kondo
博雅 近藤
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収性及び画像の再現性に優れ、かつ事
務用紙として充分な表面強度を有し、鉛筆などによる筆
記性も備えたインクジェット用記録媒体を提供する。 【解決手段】支持体上に非晶質シリカと接着剤を含有す
るインク受容層を設けてなるインクジェット記録媒体に
おいて、該非晶質シリカが、BET式比表面積が200
〜400m2 /gの範囲である沈降法で製造した非晶質
シリカと、吸油量が250〜400ml/100gの範
囲で且つpHが2〜5の範囲であるゲル法で製造した非
晶質シリカを含むことを特徴とするインクジェット記録
媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、記録媒体上に水性インク
を用いて記録するインクジェット記録媒体に関し、特に
インク吸収性及び画像の再現性に優れ、かつ事務用紙と
して充分な表面強度を有し、鉛筆などによる筆記性も備
えたインクジェット用記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット記録
方式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易である
こと、高速記録が可能であること等の理由から、端末用
プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷
などへの応用が進められている。一般の印刷に使用され
る上質紙やコーテッド紙はインクの吸収性が劣るため、
印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間残り、装
置や連続して印字されたシートを汚染したり画像が汚れ
たりするため実用性に乏しい。こうした問題を解決する
ために、サイズ度の低い記録紙を用いる(特開昭52−
53012号公報)ことや尿素−ホルマリン樹脂を内添
した原紙に水溶性高分子を含浸させる(特開昭53−4
9113号公報)といった提案が開示されている。さら
に、インクの発色性や再現性を高める目的で表面に非晶
質シリカを始めとする種々の多孔質無機顔料類を塗布し
た記録用紙(特開昭55−51583号公報、特開昭5
6−148585号公報)が開示されている。また、に
じみを抑えた高精細の画像を得る目的でこれらの多孔質
顔料の物性を規定(特開昭58−110287号公報、
特開昭59−185690号公報、特開昭61−141
584号公報)する等の改良が提案されている。しかし
ながら、上記の提案にある記録媒体は、画像の鮮明さや
再現性及びインク吸収性は得られるものの、充分な表面
強度との両立ができず、また鉛筆による筆記性に劣るた
め、事務用紙としての適性を欠き、不満足なものであっ
た。
【0003】鉛筆による筆記性等の事務用紙としての適
性を改良するためには、例えば特開昭57−10787
8号公報に開示されている様に、筆記性改良剤の使用が
提案されているが、これらの筆記性改良剤は印字に使用
される水溶性インクの吸収に寄与しないため、これをイ
ンク受容層中に混合使用すると印字ドットの形状が不規
則になり、結果的に画像の再現性が低下するなどの弊害
を生じるといった問題を有している。また、特開平4−
16379号公報では、画像の再現性と鉛筆筆記性の両
立を目的として、細孔半径の異なる二種以上の多孔質顔
料を適宜併用することが提案されており、一応の改良効
果が認められるものの、より高精細の画像を得るために
塗工量を増加すると表面強度の低下を招き、必ずしも満
足のできるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を改善し、高精細の画像を良好な再現性で記録できるの
みならず、事務用紙として充分な表面強度を持ち、鉛筆
による筆記性を備えたインクジェット記録媒体を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の各態様を
含む。 [1] 支持体上に非晶質シリカと接着剤を含有するイ
ンク受容層を設けてなるインクジェット記録媒体におい
て、該非晶質シリカが、BET式比表面積が200〜4
00m2 /gの範囲である沈降法で製造した非晶質シリ
カと、吸油量が250〜400ml/100gの範囲で
且つpHが2〜5の範囲であるゲル法で製造した非晶質
シリカを含むことを特徴とするインクジェット記録媒
体。 [2] 吸油量が250〜400ml/100gの範囲
で且つpHが2〜5の範囲であるゲル法で製造した非晶
質シリカが全非晶質シリカの10〜70重量%である請
求項1記載のインクジェット記録媒体。 [3] 接着剤がシラノール化ポリビニルアルコール系
樹脂を含有する請求項1または2記載のインクジェット
記録媒体。 [4] インク受容層表面のJIS−K−6854に記
載の方法で測定した180度はく離接着強さが0.15
kN/m以上であることを特徴とする請求項1、2また
は3記載のインクジェット記録媒体。
【0006】
【発明の実施の形態】
【0007】非晶質シリカの製法としては湿式法と乾式
法がある。湿式法のシリカは地球上に多量に存在する二
酸化珪素(SiO2 )、主として珪砂を原料として製造
される。非晶質シリカは製造方法によって物理的な性質
をコントロールすることが出来、吸着分離用、触媒坦体
用、塗料や樹脂の充填用等使用目的に応じた性質を持つ
非晶質シリカが製造可能である。湿式法の非晶質シリカ
の製法としては、ゲル法と沈降法がある。
【0008】ゲル法の非晶質シリカは、高純度珪砂を原
料としたケイ酸ソーダと硫酸を混合し、ケイ酸ゾルを生
成する。ケイ酸ゾルは次第に重合し、一次粒子を形成し
さらに三次元的な凝集体を形成し、ゲル化する。この過
程で一次粒子の生成条件を変えることにより吸油量が2
50〜400ml/100gの範囲で、かつ、pHが2
〜5の範囲の非晶質シリカを作ることが出来る。このシ
リカをミクロンサイズにし微粉化したものを使用する。
【0009】沈降法の非晶質シリカは、上記ゲル法シリ
カの反応条件において温度、共存イオン、界面活性剤な
どの影響により、二次凝集体の成長を止めると沈降して
湿式法の沈降法のシリカとなる。これは、内部表面積が
比較的に小さい非晶質シリカであり、比表面積200〜
400m2 /gの非晶質シリカを用いる。尚、乾式法の
非晶質シリカは、SiCl4 を気相中で燃焼加水分解し
て作るため、湿式法に対して乾式法ともいわれる。この
方法では粒子内部に隙間のない、従って内部表面積を持
たないコンパクトなシリカとなる。
【0010】非晶質シリカの製法の差としては、ゲル法
で製造した非晶質シリカは一次粒子が小さく、非晶質シ
リカの凝集力は大きくなり、比較的密な二次粒子を作り
易い。比較的密な二次粒子を作るために細孔容積が小さ
く、インク受容性は低下するために沈降法で製造した非
晶質シリカに比べて吸収性等のインクジェット適性が劣
る場合がある。一方、沈降法で製造した非晶質シリカは
一次粒子が大きく、シリカの凝集力は小さくなり、比較
的ルーズな二次粒子を作り易い。細孔容積は一次粒子の
凝集によって出来る空隙であり、沈降法では大きく、イ
ンク吸収性に優れる。ゲル法で製造した非晶質シリカ
は、沈降法で製造した非晶質シリカに比べ一般に互いに
強固な凝集体を形成する。これらの強固な凝集体は塗膜
強度の向上に寄与することが期待され、事務用紙適性と
して重要な要素である鉛筆筆記性を向上させる。先述の
如く、鉛筆筆記性の改良手段として、種々の大粒子径の
顔料類の使用が提案されてきたが、これらの顔料類はイ
ンク受容性を必ずしも考慮することなく選択され、高精
細な画像の再現性を満足するものは得られなかった。
【0011】本発明ではBET式比表面積が200〜4
00m2 /gの範囲である沈降法で製造した非晶質シリ
カと、吸油量が250〜400ml/100gの範囲
で、かつ、pHが2〜5の範囲であるゲル法で製造した
非晶質シリカを併用することによって、高精細な画像の
再現性に優れ、且つ事務用紙としての適性に優れたイン
クジェット記録媒体を提供するものである。
【0012】非晶質シリカのうち、吸油量が250〜4
00ml/100gの範囲で、かつ、pH(JIS K
5101,24A法)が2〜5の範囲であるゲル法で製
造した非晶質シリカは、ゲル法非晶質シリカの特徴であ
る強度に優れる性質に加え、インク吸収性にも優れるこ
とが明らかになった。このため本発明ではインク吸収性
を有し、画像の再現性に寄与すると同時に強固なインク
受容層を形成し、更に鉛筆筆記性を向上させることがで
きる。上記ゲル法シリカの吸油量は好ましくは250〜
350ml/100gである。pHは好ましくは2.5
〜4である。尚、通常、非晶質シリカのpHは6〜8程
度である。また前記ゲル法で製造した非晶質シリカの細
孔容積は1.6ml/g以上のものがインク吸収性の点
で好ましい。上限は特にないが、例えば3ml/g程度
である。吸油量が400ml/100gを越えると、一
次粒子が大きく、比較的ルーズな二次粒子となるため
か、鉛筆筆記性改良効果が十分には得られない。しかし
ながら、前記ゲル法で製造した非晶質シリカは凝集が強
固である反面、過剰に使用するとインクの受容性が低下
するため、これ単独では本発明の目的を達し得ない。他
方、前記沈降法で製造した非晶質シリカはインクを補足
する微小な空隙が多くインク受容性に優れ画像の再現性
は良いため、これを併用することにより優れた記録媒体
が得られる。
【0013】即ち、本発明においては、強固かつインク
吸収に適した表面と空隙を有する非晶質シリカを併用す
ることにより、高精細な画像の再現性を損なうことなく
鉛筆筆記性を満足するもので、これは沈降法で製造した
非晶質シリカのBET式比表面積、かつ、ゲル法で製造
した非晶質シリカの吸油量およびpHを調節することに
より実現される。
【0014】より高精細な画像の再現性に優れ、且つ事
務用紙としての適性に優れたインクジェット記録媒体を
提供するためには、ゲル法で製造した非晶質シリカを全
非晶質シリカの10〜70重量%含有することがより好
ましい。
【0015】ちなみにインク受容層中の非晶質シリカの
うち吸油量が250〜400ml/100gの範囲で、
かつ、pHが2〜5の範囲であるゲル法で製造した非晶
質シリカが少ないと、インクジェット記録媒体としての
記録適性を有するが、鉛筆によりインク受容層が破壊し
やすいため、鉛筆による筆記性が劣る恐れがある。ま
た、インク受容層中の非晶質シリカのうち吸油量が25
0〜400ml/100gの範囲で、かつ、pHが2〜
5の範囲であるゲル法で製造した非晶質シリカが多い
と、鉛筆による筆記性を有するがインクジェット記録媒
体としての適性が劣る恐れもある。ゲル法で製造した非
晶質シリカのpHは、JIS K5101,24A法で
測定した。
【0016】インク受容層に、本発明特定の無機顔料の
以外に他の顔料を併用することもできる。例えば上記以
外の非晶質シリカ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪藻土等の
無機顔料、スチレン系、アクリル系、尿素樹脂系、メラ
ミン樹脂系、ベンゾグアナミン樹脂系の有機顔料類等が
あり、好ましくは凝集体二次粒子構造をとるものが適宜
選択される。とりわけ、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、前記以外の非晶質シリカは多くの品種が工
業的に上市されており、容易に所望の性能を備えたもの
を選択できるため、好ましく用いることができる。
【0017】また、結着剤としてデンプン及びその誘導
体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク等の天然
または半合成高分子類、ポリビニルアルコール及びシラ
ノール化ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニ
ルアルコール等の誘導体、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリエチレンイミン系樹脂、ポリビニルピロリドン系樹
脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、アクリル酸エステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリルアミド系樹
脂、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、スチ
レン・ブタジエン共重合体、メタクリル酸メチル・ブタ
ジエン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のビ
ニル系共重合体樹脂の水溶液または水分散体、あるいは
上記の樹脂類にアニオン性またはカチオン性残基を導入
した変性重合体等の公知の材料を適宜用いることができ
る。
【0018】特にシラノール化ポリビニルアルコール
は、インク受容層中に非晶質シリカを使用する場合に
は、支持体との接着性を強めるために使用することが好
ましい。インク受容層中のシラノール化ポリビニルアル
コールの含有量は特に限定するものではないが、全非晶
質シリカ100重量部に対して15〜50重量部とする
ことが好ましい。シラノール化ポリビニルアルコールの
含有量が全非晶質シリカ100重量部に対して15重量
部未満の場合は、鉛筆による筆記時にインク受容層が破
壊しやすいために鉛筆による筆記が劣る場合がある。ま
た、シラノール化ポリビニルアルコールの含有量が全非
晶質シリカ100重量部に対して50重量部以上の場合
は、インクジェット記録媒体としての適性が劣る恐れも
ある。
【0019】また、水性インクでの印字画像の耐水性を
向上させる目的で、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリア
ミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドエピクロル
ヒドリン系樹脂、ポリアミンエピクロルヒドリン系樹
脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン系樹脂、
ポリジアリルアミン系樹脂、ジシアンジアミド縮合物等
のカチオン系高分子化合物を適宣用いることができる。
【0020】さらに必要に応じて、顔料分散剤、増粘
剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤
剤、熱ゲル化剤、滑剤、その他当該技術分野で公知の各
種助剤も使用することができる。
【0021】記録媒体表面のJIS−K−6854に記
載の方法で測定した180度はく離接着強さを0.15
kN/m以上とすることが好ましく、0.2kN/m以
上とすることが鉛筆筆記性を高度なレベルに保つのには
より好ましい。180度はく離接着強さに上限はない
が、通常0.4kN/m程度までである。
【0022】記録媒体の基材としては、必ずしも限定す
るものではないが、抄紙用パルプに必要に応じてタル
ク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム等の填料
を添加し、酸性あるいは中性抄紙で通常行われている方
法により調製した原紙を適宜用いることができる。ま
た、基材としては乾式あるいは湿式の不織布、合成紙、
フイルムなどを用いることもできる。
【0023】インク受容層中の塗工量は限定しないが1
〜30g/m2 程度である。塗工量が少ないと筆記性は
良くなるものの、記録画質の劣る場合がある。逆に塗工
量が多いと、画質は良いものの、筆記性が悪くなる場合
もある。インク受容層を塗設する手段としてはサイズプ
レス、ゲートロール、ロールコーター、バーコーター、
エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、ブレー
ドコーターなど通常使用されている塗工手段から適宣選
択することができる。
【0024】本発明において使用される水性インク中に
は染料として水溶性直接染料及び水溶性酸性染料のうち
少なくとも1種を含有し、この他に適宜、湿潤剤、染料
溶解剤、防腐剤、防黴剤等を含有する。水溶性直接染料
としてはCI.ダイレクトブラック、CI.ダイレクト
イエロー、CI.ダイレクトブルー、CI.ダイレクト
レッド等が挙げられ、水溶性酸性染料としては、CI.
アシッドブラック、CI.アシッドイエロー、CI.ア
シッドブルー,CI.アシッドレッド等を挙げることが
できるが必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0025】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、もちろんこれらの例に限定されるもので
はない。なお例中の部数及び%は重量部及び重量%を示
す。
【0026】
【実施例】実施例1 沈降法で製造した比表面積290m2 /g、平均粒子径
4.3ミクロンの非晶質シリカ顔料(商品名:ファイン
シールX−45、トクヤマ製、pH6.7)60部、ゲ
ル法で製造した吸油量310ml/100g、pH3.
3、平均粒子径7.5ミクロンの非晶質シリカ顔料(商
品名:サイロジェットP412、グレース・デビソン
製、細孔容積2.05ml/g)40部、シラノール化
ポリビニルアルコール(商品名:R−1130、クラレ
製)の10%水溶液250部、分子量約10万のポリジ
アリルジメチルアンモニウムクロライド系カチオン樹脂
(商品名:ユニセンスCP−103、センカ製)10部
を添加し、水を加えた後濃度18%のインク受容層用塗
液とした。坪量80g/m2 、ステキヒトサイズ度10
秒の上質紙に乾燥後の塗布量が10g/m2 になるよう
にマイヤ・バーを用いて塗布乾燥した後、スーパーカレ
ンダー処理を行ってインクジェット記録媒体を得た。
【0027】実施例2 乾燥後の塗布量を7g/m2 とした以外は実施例1と同
様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0028】実施例3 乾燥後の塗布量を17g/m2 とした以外は実施例1と
同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0029】実施例4 シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30、クラレ製)の10%水溶液を100部とした以外
は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得
た。
【0030】実施例5 シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30、クラレ製)の10%水溶液を400部とした以外
は実施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得
た。
【0031】実施例6 シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30、クラレ製)の10%水溶液250部のかわりにポ
リビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ
製)の10%水溶液250部とした以外は実施例1と同
様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0032】実施例7 シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30、クラレ製)の10%水溶液250部のかわりにポ
リビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ
製)の10%水溶液400部とした以外は実施例1と同
様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0033】実施例8 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2 /g、平均粒子径3.7ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールX−37B、トクヤマ
製、pH6.7)60部、ゲル法で製造した吸油量31
0ml/100g、pH3.3、平均粒子径10ミクロ
ンの非晶質シリカ顔料(商品名:サイロジェットP41
6、グレース・デビソン製,細孔容積2.05ml/
g)40部を用いた以外は実施例1と同様にしてインク
ジェット記録媒体を得た。
【0034】実施例9 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2 /g、平均粒子径3.7ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールX−37B、トクヤマ
製)92部、ゲル法で製造した吸油量310ml/ 10
0g、pH3.3、平均粒子径10ミクロンの非晶質シ
リカ顔料(商品名:サイロジェットP416、グレース
・デビソン製)8部を用いた以外は実施例8と同様にし
てインクジェット記録媒体を得た。
【0035】実施例10 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2 /g、平均粒子径3.7ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールX−37B、トクヤマ
製)25部、ゲル法で製造した吸油量310ml/ 10
0g、pH3.3、平均粒子径10ミクロンの非晶質シ
リカ顔料(商品名:サイロジェットP416、グレース
・デビソン製)75部を用いた以外は実施例8と同様に
してインクジェット記録媒体を得た。
【0036】実施例11 シラノール化ポリビニルアルコール(商品名:R−11
30、クラレ製)の10%水溶液250部のかわりにポ
リビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ
製)の10%水溶液350部とした以外は実施例9と同
様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0037】比較例1 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2 /g、平均粒子径4.3ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ
製)100部を単独で用いた以外は実施例1と同様にし
てインクジェット記録媒体を得た。
【0038】比較例2 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2 /g、平均粒子径4.3ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ
製)60部、ゲル法で製造した吸油量260ml/ 10
0g、pH7.3、平均粒子径4ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ミズカシルP−709、水澤化学工業
製、細孔容積1.57)40部を用いた以外は実施例1
と同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0039】比較例3 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2 /g、平均粒子径4.3ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ
製)60部、ゲル法で製造した吸油量190ml/ 10
0g、pH3.8、平均粒子径5ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:シルクロンG−310、SCMケミカ
ルス製)40部を用いた以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット記録媒体を得た。
【0040】比較例4 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積2
90m2 /g、平均粒子径4.3ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールX−45、トクヤマ
製)60部、ゲル法で製造した吸油量235ml/ 10
0g、pH7.6、平均粒子径8.1ミクロンの非晶質
シリカ顔料(商品名:ミズカシルP−78D、水澤化学
工業製)40部を用いた以外は実施例1と同様にしてイ
ンクジェット記録媒体を得た。
【0041】比較例5 非晶質シリカ顔料として、沈降法で製造した比表面積1
50m2 /g、平均粒子径1.9ミクロンの非晶質シリ
カ顔料(商品名:ファインシールE−70、トクヤマ
製、pH6.5)60部、ゲル法で製造した吸油量31
0ml/ 100g、pH3.3、平均粒子径7.5ミク
ロンの非晶質シリカ顔料(商品名:サイロジェットP4
12、グレース・デビソン製)40部を用いた以外は実
施例1と同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【0042】[品質比較テスト]実施例および比較例で
作成したインクジェット記録媒体について、下記の評価
試験を行った。それらの結果を表1に示す。
【0043】評価1[画像再現性] セイコーエプソン社製インクジェットプリンターMJ−
810Cを用いて720dpiの記録密度で濃度階調の
印字を行い、印字面積率と印字濃度の直線性を画像再現
性の尺度とした。 (評価基準)◎:特に優れる、○:良い、△:やや劣
る、×:実用不可。
【0044】評価2[印字乾燥性] ヒューレット・パッカード社製インクジェットプリンタ
−DeskJet560Jを用いてベタ印字を行い、そ
の部分の乾燥状態を目視で評価し、乾燥するまでの時間
を印字乾燥性の尺度とした。 (評価基準)○:良い(2秒以下)、△:やや劣る(2
〜10秒)、×:実用不可(10秒を越える)。
【0045】評価3[表面強度] インクジェット記録媒体の表面とスコッチクリアテープ
(商品名:CH−24、住友スリーエム製)とを接着
し、JIS−K−6854に記載の方法で測定した18
0度はく離接着強さを表面強度とした(図1参照)。試
験片(1)の一方のプラスチック板(2)を取り付ける
ことができるクロスヘッドを有し、固定のつかみ装置に
他方のプラスチック板(3)を垂直に固定でき、自動記
録装置を有する定速引張試験機を利用する。試験片
(1)は巾25mm×160mmとした。巾25mm×
長さ180mmのプラスチック板に同じ巾の両面テープ
(4)で試験片の表面に気泡が入らないように注意して
貼り合わせた。次に、試験の評価面(インク受理層面)
側に24mm巾の一定の品質の上記スコッチクリアテー
プ(商品名:CH−24、住友スリーエム製)(5)を
貼り合わせる。貼り合わせは25mm巾に対して自重5
kgのローラーを往復せぬように2回転がして行う(線
圧2kg/cm)。
【0046】評価4[鉛筆筆記性] 鉛筆(H)による手書きの際、インク受容層の脱落の有
無、筆跡の明瞭さの程度から評価した。 (評価基準)○:良い、△:やや劣る、×:実用不可。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の実施例で得られたインクジェット記録媒体は、インク
ジェット記録媒体としての画像再現性、印字乾燥性等の
機能を有し、かつ、鉛筆筆記性に優れたインクジェット
記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】180度はく離接着強さ測定法の説明図。
【符号の説明】
1:試験片 2:プラスチック板 3:プラスチック板 4:両面テープ 5:粘着テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に非晶質シリカと接着剤を含有
    するインク受容層を設けてなるインクジェット記録媒体
    において、該非晶質シリカが、BET式比表面積が20
    0〜400m2 /gの範囲である沈降法で製造した非晶
    質シリカと、吸油量が250〜400ml/100gの
    範囲で且つpHが2〜5の範囲であるゲル法で製造した
    非晶質シリカを含むことを特徴とするインクジェット記
    録媒体。
  2. 【請求項2】 吸油量が250〜400ml/100g
    の範囲で且つpHが2〜5の範囲であるゲル法で製造し
    た非晶質シリカが全非晶質シリカの10〜70重量%で
    ある請求項1記載のインクジェット記録媒体。
  3. 【請求項3】 接着剤がシラノール化ポリビニルアルコ
    ール系樹脂を含有する請求項1または2記載のインクジ
    ェット記録媒体。
  4. 【請求項4】 インク受容層表面のJIS−K−685
    4に記載の方法で測定した180度はく離接着強さが
    0.15kN/m以上であることを特徴とする請求項
    1、2または3記載のインクジェット記録媒体。
JP10037284A 1998-02-19 1998-02-19 インクジェット記録媒体 Pending JPH11227319A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129135A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Daio Paper Corp 疑似接着用紙
JP2002356054A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 The Inctec Inc インクジェット被記録材料
JP2014104642A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd インクジェット記録用圧着原紙

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