JP4697004B2 - 力学量測定装置 - Google Patents

力学量測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4697004B2
JP4697004B2 JP2006089834A JP2006089834A JP4697004B2 JP 4697004 B2 JP4697004 B2 JP 4697004B2 JP 2006089834 A JP2006089834 A JP 2006089834A JP 2006089834 A JP2006089834 A JP 2006089834A JP 4697004 B2 JP4697004 B2 JP 4697004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
sensor
resistors
amplifier
bridge circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006089834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007263781A (ja
Inventor
ひろみ 島津
裕之 太田
洋平 丹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2006089834A priority Critical patent/JP4697004B2/ja
Priority to TW096104628A priority patent/TW200745527A/zh
Priority to KR1020070013733A priority patent/KR100844092B1/ko
Priority to CN2007100789578A priority patent/CN101046368B/zh
Priority to EP20070003454 priority patent/EP1840500A3/en
Priority to US11/709,075 priority patent/US7992448B2/en
Publication of JP2007263781A publication Critical patent/JP2007263781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4697004B2 publication Critical patent/JP4697004B2/ja
Priority to US13/177,185 priority patent/US8365609B2/en
Priority to US13/734,326 priority patent/US8695433B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L1/00Measuring force or stress, in general
    • G01L1/20Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress
    • G01L1/22Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress using resistance strain gauges
    • G01L1/2287Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress using resistance strain gauges constructional details of the strain gauges
    • G01L1/2293Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress using resistance strain gauges constructional details of the strain gauges of the semi-conductor type
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/16Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring the deformation in a solid, e.g. by resistance strain gauge
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/16Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring the deformation in a solid, e.g. by resistance strain gauge
    • G01B7/18Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring the deformation in a solid, e.g. by resistance strain gauge using change in resistance
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L1/00Measuring force or stress, in general
    • G01L1/18Measuring force or stress, in general using properties of piezo-resistive materials, i.e. materials of which the ohmic resistance varies according to changes in magnitude or direction of force applied to the material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は物体の力学量を計測することが可能である装置およびこれを用いたシステムに関する。
測定対象の変形(ひずみ)を測定する技術として、金属箔の抵抗値がひずみによって変化することを利用した金属箔ひずみゲージを用いる技術が知られている。このひずみゲージを測定対象に接着することで測定対象のひずみに追従して金属箔の長さを変化させ、その結果変化する金属箔の抵抗値を検出することで測定対象のひずみ測定を可能にする技術である。
また、金属箔の抵抗値はひずみに対してだけではなく温度に対しても感度を持つため、温度変化による測定誤差を相殺する技術として、特開平07−270109号公報に開示されるように、ひずみ感度のある金属箔抵抗体と温度補償を行うためのホイートストンブリッジ回路を同一の基板上に形成したひずみゲージが開示されている。なお、以下ではホイートストンブリッジのことをブリッジと呼ぶ。
また、これらを電池駆動しようとすると消費電力が大きいために、電池がすぐに消費してしまうという問題があった。そこで特開2005−114443号公報のように、半導体製造技術を用いて、半導体基板上に高抵抗の拡散抵抗を形成し、その抵抗値の変化からひずみを測定する技術も開発されている。
特開平07−270109号公報 特開2005−114443号公報
回転軸のトルクと軸力を同時に測定する際に、特開2005−114443号公報等に書かれているひずみ測定チップを2個貼り付けて測定することも理論上は可能である。しかしながら、2つのひずみ測定チップをそれぞれ張り合わせて、せん断ひずみと垂直ひずみを測定しようとすると、2つのチップの貼り付け時のばらつきの影響を受けるため、精度の高い測定に向かないという問題がある。
また同様に、2つのひずみ測定チップをそれぞれ張り合わせて、せん断ひずみと垂直ひずみを測定しようとすると、実際上は貼り付け角度の誤差が生まれやすく、精度の高い測定に向かないという問題がある。
また同様に、多軸のひずみが生じている被測定物の各軸方向のひずみ計測を行うことを目的として、複数のひずみ測定チップを貼り付ける場合でも同様な問題が生じる。
また、上記の目的で該ひずみ測定チップを複数個貼り付けると、ある程度の広い面積を必要とし、各ひずみ成分を測定する箇所が互いに離れてしまうので、応力集中場のひずみ状態を測定する目的では使えなかった。
そこで、本特許の目的は、センサの感度ばらつきが少なく、特定方向のひずみを高精度に測定することが可能な力学量測定装置およびこれを用いたシステムを提供することにある。
さらに、本特許の他の目的は、応力集中場における垂直ひずみの面内2方向とせん断ひずみを測定でき、多軸のひずみ場の計測を可能とした力学量測定装置およびこれを用いたシステムを提供することにある。
さらに、本特許の他の目的は、外部ノイズの多い場所においても、バックグラウンドノイズの小さい計測結果が得られる力学量測定装置およびこれを用いたシステムを提供することにある。
上記の目的は、1つの半導体単結晶から構成される半導体チップ内に少なくとも二組以上のブリッジ回路を形成することにより達成される。加えて以下の特長を有することによって前出の各問題点が解決される。
(1)<実施例1、トルク・軸力測定チップ>回転軸のトルクと軸力を高精度に測定するために、好ましくは、前記ブリッジ回路のうち、少なくとも一つのブリッジ回路が、該半導体単結晶基板における<100>方向と電流の流れる方向とが平行であるn型拡散抵抗で構成され、さらに他のブリッジ回路が<110>方向と電流の流れる方向とが平行であるp型拡散抵抗で構成されていることを特徴としている。これによって、例えば
<110>方向を回転軸方向と一致させて該力学量測定装置を貼り付けると、取得したいひずみ方向と、センサの感度の最大方向を一致させることが出来るため、トルクと軸力をともに高感度で計測することが可能となる。
このとき、同一のシリコン基板に2つのセンサを形成することから、お互いに干渉することがないようにセンサのブリッジ回路を構成する拡散層とは別に拡散層を設ける。すなわち、半導体単結晶基板がp型である場合を例にとると、p型拡散抵抗からなるブリッジ回路の近傍に、p型拡散層を取り囲むようにn型拡散層を形成することが計測精度向上のために好ましい。これによって、センサ設置ばらつきや接着時のばらつきを防ぎ、精度の高い計測が可能となる。
(2)<実施例2、2軸分離チップ>多軸ひずみ場を高精度に測定するために、ブリッジ回路が、2本のひずみ感度の高い拡散抵抗と、2本のひずみ感度の低い拡散抵抗との組み合わせで構成する。ここで、ひずみ感度の高い拡散抵抗(不純物拡散層)とは、例えば、電流の流れる方向が<100>方向と平行であるn型拡散抵抗や電流の流れる方向が
<110>方向と平行であるp型拡散抵抗であり、ひずみ感度の低い拡散抵抗(不純物拡散層)とは、例えば、電流の流れる方向が<100>方向と平行であるp型拡散抵抗や電流の流れる方向が<110>方向と平行であるn型拡散抵抗である。また、電流の流れる方向を、拡散抵抗の長手方向とすることが好ましい。
<100>方向が長手のp型拡散抵抗は各方向のひずみに対して感度が無く、<100>方向が長手のn型拡散抵抗は、<100>方向に大きな感度を持ち、電流の流れる方向の〔100〕とそれと直角な〔010〕とでは、その感度が大きく異なるようにできる。その結果、2軸ひずみ場ではn型抵抗の長手方向を〔100〕にするか〔010〕にするかで、取得される抵抗値増分が異なるため、2軸ひずみ場を分離して検出することが出来る。好ましくは、ブリッジ回路を、該半導体単結晶基板における電流の流れる方向が
<100>方向と平行である2本のn型拡散抵抗と、電流の流れる方向が<100>方向と平行である2本のp型拡散抵抗との組み合わせで構成する。
よって、前記第一のブリッジ回路のひずみ感度の高いn型拡散抵抗の長手方向と、前記第二のブリッジ回路のひずみ感度の高いn型拡散抵抗の長手方向が直交に近い配置をとることを特徴とする。また、各ブリッジ回路のn型拡散抵抗の長手方向は同一方向に揃えることが望ましい。
なお、上記では電流を流す方向が、不純物拡散層のパターンの長手方向とほぼ一致するような説明をしたが、電流を流す向きが上記の方向と一致すれば同様な効果が得られる。ただし、電流を流す向きと不純物拡散層のパターンの長手方向がほぼ一致するようにした場合には、該拡散層の抵抗値を上げることができるので、より低消費電力を達成することができる。よって以下では、電流を流す向きを拡散層のパターンの長手方向となる場合について説明する。
また、さらに好ましくは第一のブリッジ回路を構成するn型不純物拡散層の配置と、第二のブリッジ回路を構成するn型不純物拡散層の配置が、軸対称であることが望ましい。軸対象にすることにより、全く同じ配置条件で拡散層の長手方向だけ直行するように出来ることから、2軸ひずみ場を分離して検出する際にも精度良い計測が可能となる。
また、さらに望ましくは1つのホイートストンブリッジを構成するn型不純物拡散層を、該ホイートストンブリッジを構成するp型不純物拡散層よりも、チップの中心点に近い距離に配置する。チップの中心点近傍はチップ端部のひずみ開放の影響を最も受けにくいので、この中心点近傍にひずみ感度を持つn型不純物拡散層を配置することにより、精度の良い計測が可能となる。
また、さらに好ましくは、センサを構成する拡散層とは別の拡散層を追加して設ける。すなわち、半導体単結晶基板がp型である場合を例に説明すると、ホイートストンブリッジを構成するp型不純物拡散層をn型不純物拡散層が取り囲むように形成し、このn型拡散層をホイートストンブリッジのプラス側と接続する。これによってp型とn型の不純物拡散層が電気的に干渉することを防ぐことが出来、精度の高い計測が可能となる。
(3)<実施例3、調整用抵抗>また、さらに望ましくは、ブリッジ回路の中のp型拡散層に抵抗値調整用の比較的低抵抗なp型拡散抵抗を直列に接続する。すなわち、p型不純物拡散抵抗の端部からブリッジ回路外部へ引き出される引出配線の本数を、n型不純物拡散抵抗の端部からブリッジ回路外部へ引き出される引出配線の本数より多くなるようにし、p型不純物拡散抵抗,n型不純物拡散抵抗の実際の抵抗値測定して、測定時に使用する引出配線を決定する。このように調整用抵抗を形成することにより、p型拡散層とn型拡散層の形成工程が違うために発生する各拡散層抵抗値の製造上の誤差を修正することが出来る。その結果、ブリッジ回路の出力オフセットを小さく出来る,温度依存性を小さく抑えることが出来る、という利点が生じる。
(4)<実施例4、ポリシリコン抵抗ブリッジ>同様に、多軸ひずみ場を高精度に測定するために、同一半導体基板上に、不純物拡散抵抗からなるホイートストンブリッジ回路を少なくとも二組以上設け、前記二組のホイートストンブリッジ回路は、電流を流し抵抗値の変動を測定する方向が該半導体単結晶基板の<100>方向と平行であるp型不純物拡散抵抗と、ポリシリコン配線抵抗から構成されるようにする。
<100>方向が長手のp型拡散抵抗は各方向のひずみに対して感度が無く、ポリシリコン抵抗は長手方向のみに大きな感度を持つ。よって第一のホイートストンブリッジを構成するポリシリコン配線抵抗の電流を流し抵抗値の変動を測定する方向と、第二のホイートストンブリッジを構成するポリシリコン配線抵抗の電流を流し抵抗値の変動を測定する方向を直交させる。このようにポリシリコン配線抵抗を配置することによって面内2軸の垂直ひずみの測定が可能となる。
また、さらに望ましくは、ブリッジ回路の中のp型拡散層に抵抗値調整用の比較的低抵抗なp型拡散抵抗を直列に接続する。p型拡散層とポリシリコン配線抵抗の形成工程が違うため、回路設計上は同一な抵抗として設計しても、実際の製造時には各拡散層抵抗値が異なることも多い。よってこのようにp型拡散層に調整用の抵抗を入れておき、その接続端子のどこを接続するかで抵抗値の微調整を行うことが出来る。その結果、ブリッジ回路の出力オフセットを小さく出来る,温度依存性を小さく抑えることが出来る、という利点が生じる。
(5)<実施例5、図17、3軸分離チップ>さらに、せん断ひずみも含め、面内のひずみ状態全てを測定するためには、同一半導体基板上に、不純物拡散抵抗からなるホイートストンブリッジ回路を少なくとも三組以上設け、そのうちの一組のホイートストンブリッジ回路は、電流を流し抵抗値の変動を測定する方向が該半導体単結晶基板の<110>方向と平行であるp型不純物拡散抵抗で構成する。また、他の二組のホイートストンブリッジ回路は、電流を流し抵抗値の変動を測定する方向が該半導体単結晶基板の<100>方向と平行であるp型不純物拡散抵抗と電流を流し抵抗値の変動を測定する方向が該半導体単結晶基板の<100>方向と平行であるn型不純物拡散抵抗との組み合わせで構成する。これによって面内の2軸の垂直ひずみに加えて、せん断ひずみも測定できることから、力学量測定装置を貼り付けた面内のひずみ状態を全て把握することが出来る。
<実施例5、図17、温度センサ付きチップ>さらに、温度が変化した場合においても、精度良くひずみを計測するために、上記(1)から(4)に示した力学量測定装置に、ひずみセンサと同一半導体基板内にpn接合からなる温度センサを設ける。これによって、ひずみセンサのブリッジ回路による温度補正機能に加え、さらに厳密な温度の補正が可能となる。
(6)<実施例6、図20、はく離センサ付きチップ>計測の信頼性を向上させるために、ひずみセンサとは別に、同一半導体基板内の四隅に拡散層を設ける。被測定物に貼り付けられた力学量測定装置は時として、そのチップエッジからはく離が発生する。よって本実施例によれば、このはく離の発生を四隅の拡散層で検知することが出来るので、信頼性の高い計測が可能となる。
(7)<実施例7、アンプ付きチップ>外部ノイズが大きい場合でも計測が可能なように、ひずみ検出部から出力される信号を増幅するためのアンプ回路を、ひずみセンサを形成したものと同一の半導体基板上に設ける。ブリッジ回路からの出力はシリコン基板上で、至近距離に配されたアンプに入力することができるので、外部ノイズに強い力学量測定装置が提供できる。すなわち、不純物拡散層を用いたひずみセンサは半導体製造プロセスで作成できるため、該不純物拡散層の組合せであるブリッジ回路とアンプ回路を同一半導体チップ上に形成することができるという利点を生じる。よってブリッジ回路の出力を半導体基板上で直に増幅することができるため、外部ノイズが乗りにくく、耐ノイズ性があり、高精度な測定が可能な力学量測定装置が提供される。さらに、半導体プロセスで形成できるためにブリッジ回路自体をミクロンサイズまで小型化することが出来、そのためにブリッジ内部を磁束が通り抜けにくいため外部ノイズに強いという利点が生じ、耐ノイズ性があり、高精度な測定が可能な力学量測定装置が提供される。
不純物拡散抵抗からなるひずみ検出部と、ひずみ検出部から出力される信号を増幅するためのアンプが、少なくとも二組以上、同一半導体基板上に設けられていることが望ましい。
また望ましくは、アンプを構成する帰還抵抗の長手方向が、同じブリッジ回路に接続されたものはすべて同じ方向を向いているようにすることが望ましい。これによって、アンプの帰還抵抗にひずみ依存性があり、2軸の複雑なひずみ場を計測する場合でも、その影響を受け難いという特徴がある。
また望ましくは、アンプを構成する帰還抵抗の長手方向が、全てひずみ検出部を構成する不純物拡散層の長手方向と平行または垂直のどちらかに統一するようにする。これによってひずみ計測方向のひずみがアンプの帰還抵抗にも負荷されることになるため、2軸の複雑なひずみ場を計測する場合でも、2軸成分に分離を行う際にその影響を受け難いという特徴がある。
また望ましくは、アンプを構成する帰還抵抗がすべて同じ方向を向いており、なおかつ、帰還抵抗群の長手方向の端部とチップ端部からの距離が、等しくなるようにする。これによって、チップ端部のひずみの解法の影響を全ての帰還抵抗が等しく受けることになるので、精度の高い計測が可能となるという利点が生じる。
また望ましくは、二組のアンプを構成する帰還抵抗がすべて同じ方向を向き、なおかつ、二組のアンプを構成する帰還抵抗群が、線対称に配置されるようにする。これによりブリッジ回路につながる2つの作動アンプの多結晶シリコン抵抗からなる帰還抵抗を略線対称に配置することにより、2つの多結晶シリコンに対するひずみの影響を同じにすることができ、アンプ回路におけるひずみの影響を相殺することができ、精度の高い測定が可能となる。
また望ましくは、二組のアンプを構成する帰還抵抗がすべて同じ方向を向き、なおかつ、二組のアンプを構成する帰還抵抗群が、チップの中央を回転軸として、回転対称に配置する。この場合には、ブリッジ回路5とアンプ21が、ブリッジ回路4とアンプ20を
90度回転させた全く等価な構造となるため、設計が容易であるという効果が得られる。
(8)<実施例12、センサの配置位置>前出の(1)から(6)の力学量測定装置において、前記ひずみ検出部が、チップ端からの距離が少なくとも49× (チップ厚)0.5
μm以上内側となるように配置する。これによって半導体チップからなる力学量測定装置1を被測定物に貼り付けた場合にもチップ端部の影響を受けることなく測定ばらつきを抑制でき、非常に再現性が良く高精度な測定を可能とすることができる。
本発明により、前記課題の何れかの解決に寄与しうる力学量測定装置を提供することができる。すなわち、本発明によれば、被測定物が応力集中している場合でも、微小な領域のひずみ状態を把握できるという利点が生じる。また本発明によれば、多軸のひずみ場の高精度なひずみ計測も可能となる。また、本発明によれば力学量測定装置を貼り付ける際に発生する誤差を最小にすることが出来る。また、外部ノイズが大きい場所でも、バックグラウンドノイズが小さくなるようにひずみを計測することが可能となる。
また、これらの力学量測定装置は半導体チップ上に形成するため、半導体プロセスを用いて作製することができるので、他のCPU等のデジタル回路やメモリ回路,通信回路等と混載することが可能である。また、半導体製造設備を用いて高精度且つ低価格・大量供給を行うことができるという効果もある。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
本発明においては、ひずみ感応抵抗体として不純物拡散抵抗もしくはポリシリコンの抵抗を設けたものであり、シリコン単結晶の結晶方位とピエゾ抵抗係数の関係を考慮し、不純物拡散抵抗の電流方向とひずみを計測する方向との関係を、所望の特性を得られるように考慮したものである。以下では、単結晶シリコン基板2の結晶面や結晶方位の表記には、ミラー指数を用いる。
ミラー指数表記においては、マイナス方向を指定する場合、数字の上にバーを付するが、本明細書中においては便宜上バーの付いた数字は“−”をつけて〔−110〕のように表記する。また特定の面や方向を表す場合には()と〔〕をそれぞれ用い、単結晶シリコン基板内において等価である面や方向を表す場合には、それぞれ{}と<>を用いて表記する。さらに、本明細書においては不純物拡散層の長手方向に電流を流し、電流の流れる方向の抵抗値の変動を計測する。抵抗の長手方向という表記は電流を流し抵抗値変動を計測する方向を意味するものとする。
<トルクと軸力測定チップ>
本発明における第1の実施形態を図1から図8を用いて説明する。本実施形態による力学量測定装置の主要部を図1に示す。
図1に示す本実施形態の力学量測定装置1において、表面が{001}である同一の単結晶半導体基板からなるシリコン基板2の主面2aにひずみ検出部3が設けられ、前記ひずみ検出部3には、少なくとも2つのホイートストンブリッジ回路(以下、ブリッジ回路)304,305が設けられている。
なお、図示していないが、ブリッジ回路304,305から電気信号を取り出すための配線,パッド、これらを絶縁するための絶縁材料などが必要に応じて形成される。本実施例においては、シリコン基板2とシリコン基板2上に形成された薄膜群を総称して力学量測定装置1と呼ぶ。この力学量測定装置1は図2に示すように、被測定物である回転体の回転軸201に取り付けることによりトルクと軸力の測定が可能となる。この場合、図2のようにシリコン基板2の結晶軸方向の<110>が回転軸201の軸心と平行となるように取り付けても良いし、シリコン基板2の結晶軸方向の<100>が回転軸の軸心と平行となるように取り付けても良い。また、被測定物の表面に貼り付けても良いし、埋め込むようにして設けても良い。また、シリコン基板2は、その特性から{001}を表面に持つものが望ましい。
前記ブリッジ回路304は、図3の配線図に示すように、4つの不純物拡散抵抗304a,304b,304c,304dをこの順番で接続して形成されており、トルクセンサとして主に軸力の測定に用いられる。不純物拡散層304aと304dの間もしくは304bと304cの間に電圧を印加し、不純物拡散層304a,304bの間もしくは304c,304dの間から信号を取り出す。ブリッジ回路305も同様に4つの不純物拡散抵抗305a,305b,305c,305dをこの順番で接続して形成されており、主にトルクの測定に用いられる。
図4に304,305の2つのブリッジ回路における不純物拡散抵抗の配置図を示す。前記ブリッジ回路304は、電流を流す方向を<110>方向に平行な方向となるように形成した4つのp型不純物拡散層から構成される。図4では一例として〔110〕方向と平行な方向に配置されたp型拡散抵抗304a,304cと、〔−110〕方向と平行な方向に配置されたp型拡散抵抗304b,304dの組み合わせでブリッジ回路304が形成されている。すなわち、p型拡散抵抗304a,304cと304b,304dはその長手方向が直交するように配置される。また、各拡散抵抗の抵抗値は可能な限り正確に一致させる。
なお、ここで例えば、電流を流す方向を〔110〕方向と平行な方向(逆方向である
〔−1−10〕方向も含む。以下同じ。)に配置されたp型拡散抵抗304a,304c、という表記を用いたが、〔110〕の方向から外れた場合でも±10度の角度範囲のズレに収まっていれば、ほぼ同様な効果が期待できるので、本発明においては〔110〕方向と平行であるとする。他の方向についても同様である。この角度からさらに外れた場合は急速にひずみ感度が低下するので、〔110〕の方向から±10度の角度範囲を長手とする不純物拡散層を形成するのが望ましい。なお、電流を流す方向とは、不純物拡散層が長方形等の単純な形の領域に形成されている場合には、不純物拡散層に電流を入力する線が接続されている位置と、電流を出力する線が接続されている位置とを結んだ方向とする。
一方、ブリッジ回路305は、電流を流す方向を<100>方向に平行な方向となるように形成した4つのn型不純物拡散層から構成される。図4では〔100〕方向と平行な方向に配置されたn型拡散抵抗305a,305cと、〔010〕方向と平行な方向に配置されたn型拡散抵抗305b,305dの組み合わせでブリッジ回路305が形成されている。すなわち、n型拡散抵抗305a,305cと305b,305dはその長手方向が直交するように配置される。
またブリッジ回路304の周辺にはウェル306が構成されており、図示していないが、ウェル306に電気的に接続されるように配線が引き出されている。
また、このときブリッジ回路を構成するn型拡散抵抗305a,305cと305b,305d、およびp型拡散抵抗304a,304cと304b,304dは、それぞれ抵抗値が厳密に等しいことが望まれるので、イオン注入濃度のばらつきをできるだけ均一にするために密集させて配置されることが望ましい。すなわち拡散抵抗の長さよりも各拡散抵抗間の距離を短くすることが望ましい。
ブリッジ回路304のように、〔110〕方向と平行な方向に配置されたp型拡散抵抗304a,304cと、〔−110〕方向と平行な方向に配置されたp型拡散抵抗304b,304dの組み合わせでブリッジ回路を形成することにより、環境温度が変化した場合においても温度補正が可能となり、高精度な計測が可能となる。また、この場合には
<110>方向に平行・垂直なXY方向、すなわち〔110〕方向と〔−110〕方向のひずみに対して大きな感度が得られる。よって図2のように回転軸201の軸心が、シリコン基板2の結晶軸方向の<110>と平行となるように取り付けることによって、回転軸の軸力が測定できる。
同様にブリッジ回路305でも、〔100〕方向と平行な方向に配置されたn型拡散抵抗305a,305cと、〔010〕方向と平行な方向に配置されたn型拡散抵抗305b,305dの組み合わせでブリッジ回路を形成することで、同様に温度変化に対して補正が可能となる。また、この場合には、XY方向に対するせん断ひずみのみに感度を持ち、垂直ひずみに対しては感度を持たないので、高精度な計測が可能となる。また、この場合には<100>方向に平行・垂直なXY方向、すなわち〔100〕方向と〔010〕方向のひずみに対して大きな感度が得られる。よって図2のように回転軸201の軸心が、シリコン基板2の結晶軸方向の<110>と平行となるように取り付けることによって、トルクの計測が可能となる。
図5には該力学量測定装置1の断面構造を示す。本実施例において、トルクと軸力を高精度に測定するために単にセンサを2個配置すると問題が発生する。すなわち、シリコン基板2はp型であり、p型拡散層とn型拡散層を1つのシリコン基板2の中に形成することになるので、ダイオードが形成されてブリッジ回路304とブリッジ回路305の間に電流が流れてしまう。
そこで、本実施例ではブリッジ回路304の近傍にはブリッジ回路を形成しない不純物拡散層であるn型のウェル306を形成し、その内側にp型の拡散抵抗304a,304c,304b,304dを形成することで本問題を解決した。この場合、n型のウェル306は電源のプラス側に接続し、p型のシリコン基板2は電源のグランド側に接続する。すなわち、該半導体チップ内部でブリッジ回路304の電源のプラス側とウェル306を結線し、ブリッジ回路304のグランド側とシリコン基板2を結線する。これにより、ブリッジ回路間で電流が流れることが無く、精度の高い測定が可能となる。また該力学量測定装置1である半導体チップの外部で結線してもよいが、内部で結線した方が、電位が全て一致するのでより精度が高い測定が可能となる他、測定者が接続する手間が少なくなる等の利点が生じるので望ましい。シリコン基板2にはn型のものを用いてもよく、この場合には、ブリッジ回路305の近傍にp型のウェル306を形成する必要がある。
また図6のように、拡散抵抗305a,305b,305c,305dの抵抗値を上昇させて消費電力を低減する目的で、拡散抵抗の長さを長くしてもよい。この場合には、センサの面積をそれほど増加させることなく抵抗値を上昇させることができるので、センサの消費電力を減少することができるという利点が生じる。拡散抵抗305a,305c,305b,305dは、それぞれコンタクトホールを用いて接続されて折り返すことで抵抗値が高くなるようにしてある。なお、本発明では、このように拡散抵抗をつなげる目的で折り返して形成され、折り返し点からブリッジ外部に配線が出ない場合には、1本の長い拡散抵抗と解釈する。
特開平6−229853号公報のトルク検出装置にも見られるように、トルクを測定する際には、回転軸の軸心に対して45度斜め方向をひずみ計測方向となるように、ひずみセンサを斜めに貼り付けることが一般的に行われる。しかしながら、この考え方に倣い、シリコン基板2上で、軸心と同一方向の軸力を測定しながら、ブリッジ回路304を斜めに配置することでトルクを測定しようとすると、シリコン基板2が単結晶で出来ているために問題が発生する。すなわち、ブリッジ回路304をそのまま斜めにして配置しようとすると、電流の流れる方向の結晶軸が変わってしまうため、その特性が変化し、ひずみ感度がほとんど無くなるという問題が発生する。そこでブリッジ回路305のように、n型拡散抵抗305a,305cと305b,305dを斜め方向に設けることにより、その方向のひずみ感度を最大にすることができた。すなわち本発明では、ブリッジ回路304は斜め方向にはほとんど感度を持たずに、図4のxy方向には最大の感度を持ち、ブリッジ回路305は図4のxy方向には感度を持たずに、斜め方向に最大の感度を持つようにすることが可能となった。本発明は垂直ひずみとせん断ひずみが取得可能なように結晶面と結晶軸と不純物拡散層の種類を選ぶことが出来たために、1チップでトルクと軸力の測定が可能となったものであり、例えば他の結晶軸を使った場合には複雑な多軸のひずみ感度を持つなどの問題が発生して測定が困難となる。
このように1つのシリコン基板2上に2つのブリッジ回路を形成することにより、小さなチップの中で垂直ひずみとせん断ひずみを計測できるので、その計測位置が離れることが無く、応力集中箇所の測定でも精度の高い測定が可能となる。さらに、同じチップの中に垂直ひずみとせん断ひずみを計測する箇所があるため、2個のチップを別々に貼り付ける場合に比べて、貼り付けによる感度ばらつきの影響を低減することが出来る。さらに、ブリッジ回路304はxy方向には最大の感度を持ち、ブリッジ回路305は斜め方向に最大の感度を持つため、測定方向の差が45度を形成し高精度な測定が可能となるという利点が生じる。また、このように1つのシリコン基板2上に2つのブリッジ回路を形成することにより、貼り付ける手間が1度で済むという利点も生じる。
ただし、本実施例のブリッジ回路304はxy方向には最大の感度を持つが、x方向とy方向のひずみの両方の影響を等価に受ける構造である。よって、一軸ひずみ場の計測には非常に有効であるが、複雑なひずみ場の測定は難しいという問題がある。そこで以下の実施例2では、複雑なひずみ場でも測定できる力学量測定装置1を示す。
また、本実施例においてはシリコン基板2に限定して例を示したが、他の半導体基板であっても、同様の効果を有する。力学量測定装置1の基板にシリコン等の半導体基板を作製した場合、半導体製造プロセスを用いて前記基板内に電子回路を併設できるという利点を持っている。
この場合にはひずみ検出部3の出力は、直接力学量測定装置1外へ出力させる必要は無く、半導体基板内に増幅回路,アナログ−デジタル変換器,整流・検波回路,アンテナ回路等の回路を搭載させて、ひずみ検出部3の出力を増幅させた後やデジタル変換した後に力学量測定装置の外部へ出力を行う、もしくは無線通信形式で外部へ出力を行うことが可能となる。
この場合には、ひずみ検出部3からの出力を力学量測定装置1内で増幅させたりデジタル変換させたりすることができるので、力学量測定装置1の外部へデータ出力する場合にも、外部ノイズが出力データに与える影響を最小限にすることができ、高精度なひずみ測定が可能となる。また、ひずみ検出部3からの出力を無線で外部に送信する場合には力学量測定装置1は外部との結線に使用する剥き出しの端子を必要としないため、パッド等において腐食等が起こらず、信頼性の高い力学量測定装置を提供することができる。
<2軸分離チップ>
本発明における第2の実施形態を図7から図11を用いて説明する。図7に示すように、本実施形態では2軸ひずみ場を高精度に測定するために、ブリッジ回路4とブリッジ回路5を設けている。ブリッジ回路4は、電流の流れる方向が該シリコン基板2の<100>方向と平行となるように設けられたn型拡散抵抗4a,4cと、電流の流れる方向が該シリコン基板2の<100>方向と平行となるように設けられたp型拡散抵抗4b,4dとの組み合わせで構成され、拡散抵抗4a,4b,4c,4dの順で接続されていることを特徴としている。また、ブリッジ回路5もブリッジ回路4と同様にn型拡散層,p型拡散層とも電流の流れる方向が<100>方向と平行となるように設けられているが、ブリッジ回路5のn型拡散層の長手方向、すなわち電流の流れる方向と、ブリッジ回路4のn型拡散層の長手方向が直交するように配置する。すなわち、図8に詳細に示すように、前記ブリッジ回路4は、〔010〕方向と平行な方向に配置されたn型拡散抵抗4a,4cと、〔010〕方向と平行な方向に配置されたp型拡散抵抗4b,4dにより構成され、拡散抵抗5a,5b,5c,5dの順で接続されている。
p型拡散抵抗4b,4dの周辺にはn型不純物を拡散させたウェル306が形成される。ウェルはp型拡散抵抗4b,4dを含むように各ブリッジに1個が望ましく、その場合には、拡散層を形成する際のイオン注入条件が単純となることから拡散抵抗4bと4dの抵抗値を高精度に一致させることが可能となる。また、スペース効率の点からも望ましい。このn型のウェル306は電源のプラス側に接続し、p型のシリコン基板2は電源のグランド側に接続する。なお、本実施例ではp型のシリコン基板を用いることを前提にしているが、n型のシリコン基板を用いた場合には、n型拡散抵抗4a,4cの周辺にp型のウェルを形成する必要がある。同様に、前記ブリッジ回路5は、〔100〕方向と平行な方向に配置されたn型拡散抵抗5a,5cと、〔100〕方向と平行な方向に配置されたp型拡散抵抗5b,5dにより形成されている。本実施例の場合でも、実施例1と同様に、表記の方向から外れた場合でも±10度の角度範囲のズレに収まっていれば、ほぼ同様な効果が期待できる。
図9には、ブリッジ回路5のp型拡散層抵抗の配置を変えた例を示す。本実施例ではブリッジ回路4のn型拡散抵抗は、その長手方向がほぼブリッジ回路5のn型拡散抵抗のそれと直交しているが、p型拡散抵抗の長手方向はブリッジ回路4とブリッジ回路5でほぼ平行となっている。
また図10には、ブリッジ回路4とブリッジ回路5の拡散層の配置を変えた例を示す。本実施例では、長手方向が<100>方向を向いた拡散抵抗4a,4b,4c,4dの拡散抵抗が<110>に平行に並んで配置したものであり、図面横方向のスペースを取らないという利点がある。そこで、図面横方向の空きスペースにアンプ等の回路を収納することが可能となる。また、ブリッジ回路4とブリッジ回路5が全く左右対称とするのが望ましく、その場合には、チップ端部の影響をブリッジ回路4とブリッジ回路5が等しく受けることになるため、誤差の少ない測定が可能となるという利点が生じる。
また図11には、n型拡散層で形成される拡散抵抗4aと4cがp型拡散層で形成される拡散抵抗4b,4dに挟まれて配置される場合を示す。この場合には、ひずみ感度の高い拡散抵抗4aと4cをチップ中心部に配置することが可能となるため、チップ端部のひずみ開放領域の影響を受けることがなく、より精度の高い測定が可能となるという利点が生じる。なお、この場合には各ブリッジ当り2個のウェルが必要となる。
次に、本実施形態による作用,効果を説明する。
シリコン基板に形成した不純物拡散層をひずみ感応抵抗体とし、前記不純物拡散層のピエゾ抵抗効果を利用してひずみ計測を行う場合、前記不純物拡散層の抵抗値変化は、目的とするひずみ計測方位とは異なる方位のひずみの影響を受けてしまう。このため、多軸のひずみが生じている被測定物に半導体力学量測定装置を設置した場合には特定方向のひずみ量を正確に検出することができないという問題があった。
<100>方向が長手方向となるようにn型拡散抵抗を配置した場合、垂直ひずみに対するひずみ感度が大きく、なおかつ、長手方向(すなわち電流方向)に平行なひずみに対する感度と、電流方向に垂直なひずみに対する感度が大きく異なる。一方、<100>方向が長手方向となるようにp型拡散抵抗を配置した場合、垂直ひずみに対するひずみ感度が非常に小さい。これらをブリッジ回路として組み合わせることにより、温度変化があった場合においてもその影響を小さくすることができるとともに、特定方向のひずみを精度良く計測することができる。
このように、少なくともひとつのブリッジ回路を構成する拡散抵抗体を、<100>方向が長手方向となるようにn型拡散抵抗と、<100>方向が長手方向となるようにp型拡散抵抗の二種類の拡散抵抗とを組み合わせることによって、多軸にひずみが発生する場合でも、精度の高い測定が可能となる。なお本実施例の場合には、<100>方向と
<010>方向の2軸のひずみを分離することが可能となる。
なお、測定に用いるひずみ感度の高い不純物拡散層としては、<100>方向に平行なn型拡散抵抗や<110>方向に平行なp型拡散抵抗があり、ひずみ感度の小さな不純物拡散層としては、<100>方向に平行なp型拡散抵抗や<110>方向に平行なn型拡散抵抗がある。
また、図7に示した実施例に示すように、ブリッジ回路4,5における拡散抵抗の構成やパターンを同一とし、配置のみを直交させる構造とすることにより、ブリッジ回路4と5の製造に由来するばらつきやひずみ感度特性を全く同じにできるので、両者の出力からの各ひずみ成分の分離計算の際に誤差が少なくできるという効果も得られる。不純物拡散層4a,4cと不純物拡散層5a,5cは、線2bを中心に略線対称であれば、互いの不純物拡散層の存在の影響を等しく受けるので、高精度な測定とすることができる。ここで、線対称とは、厳密に線対称である必要は無く、対称となる線で折り返したときに、不純物拡散層を形成した領域の50%以上が重なる程度の対称性があれば足りる。また、線対称の対称に係る線2bが、シリコン基板2の平面の図心2aを通るように不純物拡散層
4a,4c,5a,5cを配置すれば、シリコン基板2の端部の影響を等しく受けることとなるため、誤差の少ない測定が可能となるという利点が生じる。さらに、不純物拡散層4b,4d,5b,5dも、線対称に配置すれば、更に効果が高まる。
また、各ブリッジを別々のチップに形成して2チップにして計測しても原理的には可能だが、現実的には、2つのチップを貼り付ける場合に角度の相対誤差が生じることが多く、1チップに3つのブリッジを結晶軸方向に配慮して形成した場合に比べて格段に測定精度が落ちる。また、2つのチップを貼る場合には、貼り付け用の接着剤のわずかな厚さの違い等によって誤差が生じやすいという問題もある。よって、本実施例では、半導体基板の結晶軸方向をうまく一致させて、二軸の垂直ひずみとせん断ひずみを1チップで計測できるようになったために、高精度の計測を実現できた。
さらに本実施例によれば、ひずみ感度の高い不純物拡散層4a,4c,5a,5cの間の距離を、ひずみ感度の低い不純物拡散層4b,4d,5b,5dの間の距離よりも小さくし、また、ひずみ感度の高い不純物拡散層4a,4c,5a,5cをひずみ感度の低い不純物拡散層4b,4d,5b,5dよりも図心2aに近くすることにより、数百ミクロンという微小部位にこれらの2つのブリッジが形成できているので、応力集中場のひずみ状態を高精度に求めることが可能となるという利点もある。
また、チップ表面に少なくともひとつの方向表示印14を設けることにより、センサの方向を認識しやすく、扱いが容易である。例えば計測者がセンサチップを被測定物に接着する場合でも、センサチップの方向を認識しながら接着することによって、この方向をもとに主応力方向を同定することが可能となるという利点が生じる。
<2軸分離チップの調整用抵抗>
実施例2の場合のように1つのブリッジ回路の中に、n型の拡散抵抗とp型の拡散抵抗が混在している場合には、n型の拡散抵抗を形成するためのイオン注入処理と、p型の拡散抵抗を形成するためのイオン注入処理と、2つのイオン注入処理が少なくとも必要になる。この2つのイオン注入処理において拡散抵抗値がばらつくと、各ブリッジ回路にオフセットが発生することになる。
図12はこの課題を解決した本発明の実施例である。本実施例では、p型拡散抵抗4b,4dに、それぞれ抵抗調整用拡散抵抗101が設けられている。なお、抵抗調整用拡散抵抗101はp型拡散抵抗からなる。抵抗調整用拡散抵抗101は直列に接続されており、抵抗調整用抵抗間からは配線が引き出されており、例えばそれぞれパッド107に接続されている。
ブリッジ回路のオフセット値をゼロ付近にするためには、n型拡散抵抗4a,4cおよび前記p型拡散抵抗4b,4d、の値を同程度にする必要がある。しかし、n型拡散抵抗およびp型拡散抵抗の値を制御するには、単結晶基板に導入する不純物濃度や、その後の不純物拡散熱処理の温度や時間による制御だけでは、不十分な場合がある。したがって、抵抗値を微調整するための抵抗調整用拡散抵抗101を設けることにより、p型拡散抵抗の実質の抵抗値を変化させることができ、オフセット値をゼロ付近に調整することが可能となる。イオン注入処理に起因したシート抵抗ばらつきが発生した場合でも、図13に示すような調整用抵抗から引き出したパッドのうち、どこかはオフセットが小さくなるパッドの組み合わせがある。そこで、このオフセットが小さくなるパッドの組み合わせを見つけてブリッジとして使用する。このとき抵抗調整用の拡散抵抗の長さを、ブリッジ回路を構成するp型拡散抵抗本体の長さよりも短くすることにより、抵抗の微調整が可能であり、よりオフセットを小さくすることが可能となる。調整用抵抗は、ホイートストンブリッジを構成する拡散抵抗のうち、対辺に位置する二つの拡散抵抗にもうけられる。そして、ホイートストンブリッジ上でそれぞれの本体抵抗に対する位置が対角側になるように設けることにより、4本の拡散抵抗の抵抗値の微調整に用いることができる。
このように1つのブリッジ回路から4つより多い数の配線を引き出し、その中の電圧バランスが取れるパッドを選択して用いることによって、イオン注入に由来するシート抵抗ばらつきによるオフセット発生を実質上、ほぼ取り除くことができる。また、このブリッジ回路から引き出される配線のうち、どれを選択するかは、アンプとA/Dコンバータ付きCPUを用いれば、自動的に行うことができる。図14には、その回路ブロック図を示した。CPU301からの信号によりスイッチ302が切り替えられ、オフセットが小さくなるようにブリッジ回路から引き出された引出配線のうちどれを選択するかが決定され、拡散抵抗に通電が行われる。そして、作製された拡散抵抗の抵抗値の誤差を反映したブリッジ回路からの出力はA/Dコンバータ経由でCPU301に電圧値として入力されて、オフセットの大きさが判断される。そして、CPU301によりオフセットが最も小さくなるように自動的にどの引出配線101で接続してひずみ測定を行うかが決定される。なお、使用しない引出配線は、そのまま残しても除去してもよい。また、この拡散抵抗の抵抗値の測定及び使用する引き出し配線の決定は、力学量測定装置の製造工程において行ってもよいし、力学量測定装置を実際にひずみ測定を行う被測定物に取り付けた後で、測定開始の前に行ってもよい。
なお、抵抗調整用抵抗101は少なくともn型拡散抵抗、または前記p型拡散抵抗のいずれかに設けることによって、同様の効果が得られるが、p型拡散抵抗に<100>方向と平行であるp型拡散抵抗からなる抵抗調整用拡散抵抗101を設けるのが好ましい。ひずみ感度が低い<100>方向と平行であるp型拡散抵抗を抵抗調整用抵抗とすることにより、抵抗調整用抵抗がひずみに対して感度をもつことがないため、抵抗調整した場合にも高精度にひずみを検出することができるという利点がある。また、図13に示すように、調整用抵抗101は4b,4dの中に設けられるが、その位置は4a,4cに近い側でなく、センサの外側に配置するのが望ましい。これにより、パッド107への配線の引き回しが楽になるという利点が生じる。
なお、図7から図11の実施例に対して、調整用抵抗101の適用が可能であり、同様な効果が期待できる。
図12は、本実施例の不純物拡散層4a,4b,4c,4dを、説明のために拡大した図である。調整用抵抗101を有する不純物拡散層4b,4dはひずみ感度の低い
<100>方向と平行であるp型拡散抵抗であり、調整用抵抗101を有さない不純物拡散層4a,4cはひずみ感度の高い<100>方向と平行であるn型拡散抵抗である。調整用抵抗101は、拡散抵抗本体を形成する折り返し抵抗102よりも短く、すなわち抵抗値が低く形成されている。小さな調整用抵抗101を複数備え、それから配線50で引き出してパッド107に接続することで、きめ細かな抵抗値の調整を行うことができる。また、拡散抵抗4b,4dが調整用抵抗101を有することにより、すなわちホイートストンブリッジの対辺にある拡散抵抗4b,4dに調整用抵抗101が存在することにより、4つの拡散抵抗層4a,4b,4c,4dの抵抗値の調整に対応できるようになっている。また、図12に示すように、調整用抵抗101は拡散抵抗層4a,4b,4c,4dの配置の両端部に配置する、すなわち一番外側に配置することで、多数存在するパッド
107への引き回しが容易になる。なお、調整用抵抗101を含む不純物拡散層の4b,4dの抵抗値を、不純物拡散層4a,4cの値よりもやや大きくしておくことで、抵抗値の増減の調整が容易に行えるようにすることができ、ブリッジ抵抗の平衡状態を容易に実現することができる。
<ポリシリコンの2軸分離チップ>
本発明における第2の実施形態を図15と図16を用いて説明する。図15に示すように、本実施形態では2軸ひずみ場を高精度に測定するために、ブリッジ回路4とブリッジ回路5を設けており、各ブリッジ回路はポリシリコンの配線抵抗と拡散層抵抗によってそれぞれ構成されている。ブリッジ回路4は、電流の流れる方向が該シリコン基板2の
<100>方向と平行となるように設けられたp型拡散抵抗4b,4dと、電流の流れる方向が該シリコン基板2の<110>方向と平行となるように設けられたポリシリコン配線抵抗405b,405dと、の組み合わせで構成されていることを特徴としている。また、ブリッジ回路5も同様に、電流の流れる方向が該シリコン基板2の<100>方向と平行となるように設けられたp型拡散抵抗5b,5dと、電流の流れる方向が該シリコン基板2の<110>方向と平行となるように設けられたポリシリコン配線抵抗505b,505dと、の組み合わせで構成されているが、ブリッジ回路5のポリシリコン配線抵抗505b,505dの長手方向、すなわち電流の流れる方向と、ブリッジ回路4のポリシリコン配線抵抗405b,405dの長手方向が直交するように配置する。本実施例の場合でも、実施例1と同様に、表記の方向から外れた場合でも±10度の角度範囲のズレに収まっていれば、ほぼ同様な効果が期待できる。
本実施例の場合も実施例2と同様に、特定方向のひずみ場を計測することができる。ポリシリコン配線抵抗では、その長手方向の垂直ひずみに対するひずみ感度が大きく他の方向のひずみ感度はごく小さい。一方、<100>方向が長手方向となるようにp型拡散抵抗を配置したので、各ひずみ成分に対するひずみ感度が非常に小さくなっている。よってこれらをブリッジ回路として接続することで、一方向のひずみのみを精度良く計測することが可能となる。そして1つのチップに2つのブリッジ回路を設け、そのポリシリコン配線抵抗の長手方向を直交させることで、面内2軸のひずみ状態の計測が可能となる。
また、本実施例ではブリッジ回路4とブリッジ回路5のそれぞれのポリシリコン配線抵抗の長手方向を<110>としたが、ブリッジ回路4のポリシリコン配線抵抗の長手方向とブリッジ回路5のポリシリコン配線抵抗の長手方向がほぼ直交する状態で配されていれば原理上、同様な効果が得られる。ただし、実装やその後のチップ取り付け時の容易さや認識のしやすさから、本実施例のようにほぼ<110>方向に平行直角に配するのが望ましい。
また、本実施例においても、イオン注入条件やポリシリコン配線抵抗の幅のばらつきなどによって、ブリッジを構成する各抵抗の値のばらつきが起こるため、オフセットが発生しやすい。そこで、実施例3と同様に図16に示すように調整用抵抗101を設けるのが望ましい。このとき調整用抵抗はp型拡散層に設けるのが、精度の点から望ましい。
<3軸分離チップ>
図17に示すように、垂直ひずみ成分だけではなく、第三のブリッジ回路24によってせん断ひずみ成分も分離することが可能である。すなわち、第三のブリッジ回路24は、第一の実施例のブリッジ回路304と同様なものである。また、n型不純物拡散を用いて、第一の実施例のブリッジ回路305と同様にしてもよい。本実施例では、ひずみ計測座標系を図のように規定すると、〔100〕方向と〔010〕方向の垂直ひずみとチップ貼り付け面内のせん断ひずみを計測することができる。すなわち、面内の垂直ひずみ二方向とせん断ひずみ一方向がこの1つのチップで計測できることになる。すなわち、被測定部材の特定の方向を方向表示印14に合わせて接着し、該半導体チップの<100>方向に平行直角な垂直ひずみ二成分と、せん断ひずみ一成分を計測することが可能であり、この3成分を用いることにより被測定部材の主ひずみ方向等、ひずみ状態を求めることが可能となる。また、図18に示すような配置でもよい。図17では、長手方向が<100>方向を向いた拡散抵抗5a〜5dを、長手方向に直交する<100>方向に並べて配置しているが、図18では、拡散抵抗5a〜5dを、<110>方向に並べて配置している。また、せん断ひずみを測定する第三のブリッジ回路24は、第一のブリッジ回路4及び第二のブリッジ回路5の拡散抵抗を並べた方向(図面下側)の領域に、第一及び第二のブリッジ回路4,5に隣接して設けてある。隣接するとは、センサまたは拡散抵抗間の距離が、拡散抵抗の長さ方向の長さよりも小さいこととする。図18の場合には、拡散抵抗4a〜4dおよび5a〜5d等を密に配置してシリコン基板面に対するセンサの面積占有率が低く設計できるので、チップを小さく出来、安価に製造することが可能となる。なお、第三のブリッジ回路24は図17,図18では第一のブリッジ回路4及び第二のブリッジ回路5の拡散抵抗を並べた方向(図面下側)の領域に設けたが、図面横方向に並べて配置しても良い。
本実施例によれば、3つのブリッジ回路が同一の半導体チップ内に配されているため、貼り付け時に接着剤の厚みによって発生する感度低下の影響を、前記3つのブリッジ回路が全く同じだけ受けるために、各ひずみ成分を分離して検出する場合に誤差を少なくすることができ、高精度な計測が可能となる。
また、本実施例によれば、3つのブリッジ回路が同一の半導体チップ内に配されているため、応力集中場の計測のような微小部分のひずみ計測も可能となる。
さらに、本実施例によれば、3つのブリッジ回路が同一の半導体チップ内に配されているため、シリコンの熱伝導率が高いため、3つのブリッジ回路が同じ温度となる。よって温度による特性変動を3つのブリッジ回路が同様に受けるので、精度の高い計測が可能となる。
また、本実施例では実施例2をもとにせん断ひずみを追加して測定できるようにしたが、実施例4をもとに、これにせん断ひずみが測定できるように第三のブリッジ回路24を追加したものでも良い。
<温度センサ付きチップ>
さらに力学量測定装置の同一チップ上に温度センサ15が設けられた構造となっている。その他の点は同一構造であり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、前記温度センサ15は、PN接合からなるダイオードであることが好ましい。これにより、温度センサはひずみの変化による影響を受けることが無く、ひずみ検出部3付近の温度変化を正確に測定することが可能となる。
特に、実施例2,3,4に示すような、p型拡散層とn型拡散層、もしくはp型拡散層とポリシリコン配線抵抗、とを組み合わせてブリッジを構成する場合には、それぞれの抵抗値の温度依存性が異なるために、温度変化によってオフセットが大きくなりやすい。そこで、同一チップ内に温度センサを設けて、計測値の補正を行う。
ひずみ検出部3と温度センサ15を同一チップ上に設けることによる効果を、図20のフローチャートを用いて説明する。温度センサ15により、ひずみ測定中の温度変化ΔTを測定し、温度変動による熱ひずみを算出する。これにより、センサ4とセンサ5の出力から各ひずみ成分を分離して計算する際に、熱ひずみ分を除去して算出することが可能となる。
<はく離センサ付きチップ>
次に、本発明における第6の実施形態を図20により説明する。図20は第6の実施形態による力学量測定装置の主要部を示しており、第2の実施形態と共通の部分には同一の符号を付している。
図20に示す本実施形態の力学量測定装置においては、力学量測定装置のチップ上にはく離監視センサ16,17,18,19が設けられた構造となっている。その他の点は同様な概念であり、第2の実施形態と同様の効果が得られる。はく離監視用センサは、例えば不純物拡散抵抗から形成することができる。また、はく離監視用センサは不純物拡散抵抗から形成される場合、四隅の拡散抵抗でホイートストンブリッジ回路を形成し、出力変動を監視することにより、力学量測定装置1が被測定物からはく離したかどうかを知ることが可能となる。はく離監視用センサ16,17,18,19を結んだ領域がひずみ測定用のセンサ4,5を囲む位置として、四隅に配置することが好ましい。さらに、チップ端から前記はく離監視センサの距離L3〜L10はそれぞれ同じであることが好ましい。
本発明の力学量測定装置は、省電力化のために半導体基板上にひずみ検出部を設けたものであり、被測定物に取付けて遠隔でひずみを検出することができるものである。遠隔で測定するゆえに、仮に力学量測定装置の一部がはく離しかけていたとしても、遠隔監視を行っている使用者は気がつかず、誤った測定データが力学量測定装置から送られてくることとなる。そこで、本実施例では、はく離センサを設けることにより、使用者にはく離が起きていることを知らせて、測定装置の再取付を促し、正確なひずみ測定を行うものである。
前記力学量測定装置1を被測定物201に貼り付けてひずみ測定を行う場合、前記シリコン基板2の周辺部近傍領域では、被測定物に対するひずみの追従性が悪くなるが、チップ端から前記はく離監視センサの距離を同じにすることで、前記はく離監視センサがうける端部の影響を同じにすることができる。はく離監視用センサ16,17,18,19は、チップ端近くに設置されるため、はく離が起きやすく、いち早くはく離を検出できる位置に配置してある。また、これらのはく離監視用センサ16,17,18,19でホイートストンブリッジ回路を形成することにより、はく離が生じない場合の出力はゼロ付近となり、ある箇所ではく離が生じるとその部分のはく離監視用センサの抵抗が変動し、ブリッジ回路の出力が増加する。このように、ホイートストンブリッジ回路を形成することにより、出力端子を減少させる効果も得られる。また、はく離監視用センサは、不純物拡散抵抗とすることにより、センサを製作する製造工程以上に製造工程が増加することが無く、容易に製造することができ、コスト上昇が無いという効果も得られる。なお、本実施例では、ひずみ測定用のセンサ4,5を二つ備えているが、一つでもよい。
<アンプ付きチップ>
次に、本発明における第7の実施形態を図21により説明する。図21は第7の実施形態による力学量測定装置の主要部を示しており、第2の実施形態と共通の部分には同一の符号を付している。
図21に示す本実施形態の力学量測定装置においては、力学量測定装置の同一チップ上にセンサと同数のアンプが、センサとともに設けられた構造となっている。ここでは2つのセンサに2つのアンプ回路が接続されている。その他の点は前実施例と同一概念である。このように、1つのチップ上に2つ以上のセンサと、これと同数のアンプを設けることによって、それぞれを独立して動作させることが出来るので、スイッチング動作により切り替える必要が無いために高速の計測が可能になるという利点がある。また、用途によって使用しないセンサがある場合には、そのセンサとアンプの電源を切ることが出来るため、省電力化できるという利点がある。一般のセンサとアンプを接続して用いる通常の用途では、1つの回路内に複数のセンサとアンプを1チップとしたものも散見されるが、そのメリットは低価格であることである。しかし本実施例ではそれ以上の利点が生まれる。すなわち、1チップ内にひずみを検知するセンサとアンプの組を複数設けることにより、各センサの貼り付け角度が正確になることから高精度な計測が可能となる。また、1チップ化することにより各センサが小さい部分に集中して配置されるので、狭隘部の応力集中場の多軸ひずみ成分が精度良く計測できるという利点が生じる。
前記アンプ20,21内には、それぞれ抵抗22,23が形成されており、例えば不純物を導入した多結晶シリコンによって形成される。また、トランジスタ25も形成され、これと抵抗22,23の組み合わせでアンプが形成される。ここで、抵抗22,23の長手方向が、すべて同じ方向となるように配置されており、なおかつ、ひずみ検出部3を構成する拡散抵抗4a,4b,4c,4dの長手方向と平行となっており、拡散抵抗5a,5b,5c,5dの長手方向とは垂直に配置されている。
本実施形態に示すように、ブリッジ回路4,5とアンプ20,21を同一半導体チップ上に形成することにより、ノイズが乗りにくく、高精度な測定が可能な力学量測定装置が提供される。また、ブリッジ回路の出力をチップ上で至近距離において増幅することができるため、ノイズ耐性がさらに向上する。さらに、ブリッジ回路が小さいことにより、磁束が通り抜けにくいため、力学量測定装置自体も外部ノイズに強い。
図22に示すように、アンプ回路はセンサからの2つの出力をそれぞれ別の差動アンプに入力することが望ましく、その場合には、この2つの差動アンプ20a,20bに接続される多結晶シリコン抵抗製の抵抗22a,22bを、それぞれ略線対称に配置することにより、2つの多結晶シリコン22aと22bに対するひずみの影響を同じにすることができ、アンプ回路におけるひずみの影響をある程度、相殺することができるため、精度の高い測定が可能な力学量測定装置が提供される。すなわち、センサの両出力につながる2つのアンプ20a,20bの抵抗22aと22bを略線対称に配置し、図示していないが対称配置でないアンプの抵抗が有る場合も、その長手方向を同方向に揃えて配置する。このように2つの差動アンプ20a,20bを用いて、それに接続される抵抗を略線対称に配置することによって、アンプの抵抗のポリシリコン部分にひずみが付加された場合でも、略線対称に配置した対となる抵抗22aと22bのひずみに対する変化量は等しくなることから、誤差が少なくなるという利点が生じる。すなわち、22aと22bとを略線対称にすることによって同じ方向の同じ大きさのひずみが該抵抗22a,22bに付加されるので、2つのアンプの増幅率のひずみによる影響も等しくなる。よって片側のアンプだけ他方向のひずみによって倍率が変化するようなことが無く、その補正も容易である。
通常、センシング回路では差動アンプによる増幅が行われるが、これは同相除去効果、すなわちセンサにつながれた信号線にノイズが混入した場合に両極の信号線に同じだけのノイズがのるために除去できるという効果を有するために、ノイズ低減対策として用いられる。しかしながら本発明においては、その効果に加えて、このようなひずみに対する影響を軽減する効果を有する。
更に望ましくは、チップの線対称軸と抵抗22a,22bの線対称軸が一致するのが望ましい。チップを取り付けて、チップに大きなひずみが付加された場合に、その変形は中心線を対称軸として線対称となるため、抵抗22a,22bもチップの線対称軸に対して、対称に配置することにより、チップが大きく変形した場合においても、抵抗22a,22bのひずみに対する影響を同一に出来るという利点がある。
また、アンプ回路として、センサからの出力を2つの差動アンプに入力しない場合でも、前記アンプ回路に接続される抵抗として多結晶シリコンを使用し、その多結晶シリコン抵抗の長手方向をすべて同一の方向に揃えることにより、複数の差動アンプを用いた場合よりも効果は低減するが、その効果は十分に有する。すなわち多結晶シリコン抵抗がその方向のみにひずみ感度をもつようにすることができ、2軸ひずみ場における各ひずみを計算によって分離する際にも容易になるため、比較的高精度で測定することが可能な力学量測定装置が提供される。
また、半導体チップ上のブリッジ回路に接続されるアンプを用いた増幅回路において、該アンプに接続される多結晶シリコン製の抵抗の長さを変化させる機能や該抵抗の接続数を変化させるための機能を設けることにより、前記アンプ回路の倍率を変化させることが可能な力学量測定装置が提供される。
この場合、低倍率用の抵抗が、高倍率用の抵抗よりもチップ内側に配置されているほうが好ましい。これにより、低倍率アンプ使用時の多結晶シリコンに対する感度ばらつきの影響を最小限にすることが可能である。
また本実施例および下記実施例では、2個のセンサと2個のアンプについて説明したが、それ以上の場合でも同様に適用が可能である。また、同一チップ内に複数のセンサと1個のアンプを持つ場合においても、そのアンプの抵抗の配置や回路に関しては、本実施例に倣って配置することにより、同様に精度の高い計測が可能になるという利点を生じる。
また、本実施例ではアンプに接続される多結晶シリコン製の抵抗の長手方向の向きは全部揃っていたほうが望ましいが、アンプ回路によって、一部違っても良いし、対称が崩れる場合もある。しかしその場合でも、効果は少なくなるが、本実施例に述べた効果は有する。また、本実施例ではアンプ回路に接続される抵抗は多結晶シリコン製であることを仮定して説明したが、半導体基板の拡散抵抗でもよく、同様な効果を有する。
また、図21に示すように、ブリッジ回路4とブリッジ回路5はできるだけチップの中心にくるように設け、アンプのトランジスタ25はチップ端部に近くなるのでも良い。すなわち、比較的ひずみに敏感でないトランジスタ25をチップ端部に設けることにより、高精度な計測が実現できる。すなわち、ブリッジ回路4とブリッジ回路5の拡散層との距離は、ブリッジ回路4に接続されるアンプのトランジスタとブリッジ回路5に接続されるトランジスタとの距離よりも小さいように配置することにより、高精度な計測が可能となる。
<アンプ付きチップ>
次に、本発明における第の実施形態を図23により説明する。図23は第8の実施形態による力学量測定装置の主要部を示しており、他の実施形態と共通の部分には同一の符号を付している。
図23に示す本実施形態の力学量測定装置においては、同一チップ上に、アンプ20,21が形成されている点では、図22に示す第7の実施形態による力学量測定装置と同様であり、同様の効果が得られる。
本実施形態においては、アンプ20,21を構成する抵抗群22aと22b,23aと
23bが、チップの中央を回転軸として、回転対称に配置されている。この場合には、ブリッジ回路5とアンプ21が、ブリッジ回路4とアンプ20を90度回転させた全く等価な構造となるため、設計が容易であるという効果が得られる。また、ブリッジ回路4に接続する抵抗22a,22bは同方向を向いているので、抵抗22a,22bのひずみに対する影響を同一に出来、差動アンプで相殺することで、ひずみの影響を小さくすることができる。
<アンプ付きチップ>
次に、本発明における第9の実施形態を図24により説明する。図24は第9の実施形態による力学量測定装置の主要部を示しており、他の実施形態と共通の部分には同一の符号を付している。
第7の実施形態による図21の力学量測定装置においては、各辺が<100>方向に平行な四角形形状であるのに対し、図24に示す本実施形態の力学量測定装置においては、各辺が<110>方向に平行な四角形形状となっている。その他の点は同一構造であり、アンプを力学量測定装置と同一チップ上に配置することにより第7の実施形態と同様の効果も得られる。
アンプ20,21内には、それぞれ抵抗22aと22b,23aと23bが形成されており、例えば不純物を導入した多結晶シリコンによって形成される。ここで、抵抗22aと22b,23aと23bの長手方向が、すべて同じ方向となるように配置されており、なおかつ、ブリッジ回路4を構成する拡散抵抗4a〜4dの長手方向と垂直となっており、ブリッジ回路5を構成する拡散抵抗5a〜5dの長手方向とは平行に配置されている。
ブリッジ回路4,5の配置と平行に、すなわち対角線と平行にアンプ20,21を配置することにより、ひずみ測定方向とアンプの帰還抵抗の配置方向が同じである為、ひずみの測定方向が容易に分かるという利点がある。また、ブリッジ回路4,5を隣接して設け、アンプの抵抗22a,22bと抵抗23a,23bがそれぞれブリッジ回路4,5に隣接するように両側に設けることにより、ブリッジ回路4,5とアンプの抵抗22a,22b,23a,23bの設置面積を小さくすることができる。
<アンプ付きチップ>
次に、本発明における第10の実施形態を図25により説明する。図25は第10の実施形態による力学量測定装置の主要部を示している。
本実施形態による図25の力学量測定装置は、図24に示す第9の実施形態の、ブリッジ回路4,5およびアンプ20,21の配置を変形させた構造となっている。その他の点は同一構造であり、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
図24に示す第10の実施形態においては、ブリッジ回路4,5がチップの対角線に沿って一列に配置されているのに対し、図25に示す本実施形態においては、ブリッジ回路4,5がチップの中央線に沿って201に沿って配置された構造となっている。また、ブリッジ回路4,5を構成する拡散抵抗4a〜4d,5a〜5dの中心が、チップの中央線201に沿って一列に配置された構造となっている。ブリッジ回路4を形成する拡散抵抗4a〜4dはその長手方向がブリッジ回路4の測定方向である〔100〕方向を向き、ブリッジ回路5を形成する拡散抵抗5a〜5dはその長手方向がブリッジ回路5の測定方向である〔010〕方向を向き、それぞれ直交している。また、いずれの拡散抵抗も、<110>を向くチップの辺及び中央線に45°をなす方向を向いている。そして、拡散抵抗4a〜4dのそれぞれの中心は、拡散抵抗4a〜4dの長手方向と45°をなす方向に並び、拡散抵抗5a〜5dのそれぞれの中心は、拡散抵抗5a〜5dの長手方向と45°をなす方向に並び、拡散抵抗4a〜4d及び拡散抵抗5a〜5dの中心が一列に並ぶことにより、ブリッジ回路4,5の占める領域が縦長でコンパクトになる。

また、アンプ20,21内に形成されている、抵抗22aと22b,23aと23bの長手方向が、すべてチップの中央線201と平行、すなわち<110>方向と平行に設けられている。ブリッジ回路4,5の一方の側方にアンプの抵抗22aと22bを設け、ブリッジ回路4,5に対して反対側にアンプ抵抗23aと23bを設けている。
本実施形態では、ブリッジ回路を縦長に、コンパクトにまとめることが出来るので、アンプを配置する場合にもアンプの占有面積を大きくすることが可能である。よってより小さいチップ面積とすることが可能で、コスト低減に役立つ他、占有面積が大きくなりやすい倍率の高いアンプの搭載も可能となる。またこのようにセンサとアンプを配置することで、センサとアンプ間の配線の引き回しが容易になるという利点が生じる。
<ひずみ検出部の位置>
図26に示すように、前記力学量測定装置1を被測定物115へ貼り付け、もしくは他の板を介して接続して、ひずみ測定を行う場合、シリコン基板2の側面は自由表面となることからシリコン基板2と被測定物11の界面に平行な方向に対する拘束が弱くなる。つまりシリコン基板2の周辺部近傍領域では、被測定物に対するひずみの追従性が悪くなるという問題が懸念された。そこで本願発明者らは、有限要素法解析により、チップ内でセンサを配置する場所を限定することにより感度ばらつきを抑制できることを見出した。
ひずみ感度に及ぼすチップ厚およびチップ端からの距離を検討した結果を図27に示す。その結果、ひずみ感度を安定にするためには、ひずみ検出部3をチップ中央部に配置する必要があり、力学量測定装置1のチップ厚が厚くなるに従い、チップ端部からの距離を長くする必要がある。感度が安定化する領域を検討した結果、ひずみ検出部3をチップ端からの距離が少なくとも49× (チップ厚)0.5μm以上内側に配置することにより感度の変動を抑制できることを明らかにした。
これにより、半導体チップからなる力学量測定装置1を被測定物に貼り付けた場合にもチップ端部の影響を受けることなく測定ばらつきを抑制でき、非常に再現性が良く高精度な測定が可能となる。
本発明の第1の実施形態による力学量測定装置の概要を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態における使用例を示す図である。 本発明の第1の実施形態による力学量測定装置のブリッジ回路を構成する拡散抵抗の接続状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態による力学量測定装置の断面構造を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態による力学量測定装置のブリッジ回路を構成する拡散抵抗の接続状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態による力学量測定装置の構成の例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第4の実施形態による力学量測定装置の構成の例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第5の実施形態による力学量測定装置の動作フローを示す図である。 本発明の第6の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第7の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第7の実施形態によるアンプ回路の例を示す模式図である。 本発明の第8の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第9の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の第10の実施形態による力学量測定装置の詳細を示す模式図である。 本発明の力学量測定装置の取り付け状態を示す模式図である。 本発明の第11の実施形態による力学量測定装置の最適形状を示す模式図である。
符号の説明
1…力学量測定装置、2…シリコン基板、2a…主面、3…ひずみ検出部、4,5,6…ブリッジ回路、4a〜4d,5a〜5d…拡散抵抗、6a,6c…n型不純物拡散抵抗、6b,6d…p型不純物拡散抵抗、8…接着面、14…方向表示印、15…温度センサ、16,17,18,19…はく離監視用センサ、L1〜L6…チップ端からの距離、
L7〜L14…チップ端からのはく離監視用センサの距離、20,20a,20b,21,21a,21b…アンプ、22,22a,22b,23,23a,23b…抵抗、25…トランジスタ、102…折り返し抵抗、306…ウェル、405b,405d,505b,505d…ポリシリコン配線抵抗。

Claims (3)

  1. 単結晶半導体基板表面にひずみ検出部を備え、
    被測定物に取り付けて、ひずみを測定する力学量測定装置において、
    前記単結晶半導体基板上に、
    複数の拡散抵抗により形成されホイートストンブリッジを有する第一のセンサと、
    複数の拡散抵抗により形成されたホイートストンブリッジを有する第二のセンサと、
    前記第一のセンサが出力する信号を増幅し、複数の帰還抵抗の長手方向が同一となるよう前記単結晶半導体基板上に前記複数の帰還抵抗が形成された第一のアンプと、
    前記第二のセンサが出力する信号を増幅し、複数の帰還抵抗の長手方向が同一となるよう前記単結晶半導体基板上に前記複数の帰還抵抗が形成された第二のアンプとを備え、
    前記第一のセンサのホイートストンブリッジを形成する不純物拡散抵抗と前記第二のセンサのホイートストンブリッジを形成する不純物拡散抵抗との距離は、前記第一のアンプのトランジスタと第二のアンプのトランジスタとの距離よりも小さく、
    前記第一のセンサの前記不純物拡散抵抗と前記第一のアンプに接続される前記帰還抵抗は、その長手方向が同方向であり、
    前記第二のセンサの前記不純物拡散抵抗と前記第二のアンプに接続される前記帰還抵抗は、その長手方向が同方向であることを特徴とする力学量測定装置。
  2. 単結晶半導体基板表面にひずみ検出部を備え、
    被測定物に取り付けて、ひずみを測定する力学量測定装置において、
    前記単結晶半導体基板上に、
    複数の拡散抵抗により形成されたホイートストンブリッジを有する第一のセンサと、
    複数の拡散抵抗により形成されたホイートストンブリッジを有する第二のセンサと、
    前記第一のセンサが出力する信号を増幅し、複数の帰還抵抗の長手方向が同一となるよう前記単結晶半導体基板上に前記複数の帰還抵抗が形成された第一のアンプと、
    前記第二のセンサが出力する信号を増幅し、複数の帰還抵抗の長手方向が同一となるよう前記単結晶半導体基板上に前記複数の帰還抵抗が形成された第二のアンプとを備え、
    前記第一のセンサのホイートストンブリッジを形成する不純物拡散抵抗と前記第二のセンサのホイートストンブリッジを形成する不純物拡散抵抗との距離は、前記第一のアンプのトランジスタと第二のアンプのトランジスタとの距離よりも小さく、
    前記第一のセンサの前記不純物拡散抵抗と前記第二のセンサの前記不純物拡散抵抗とは、その長手方向が直交し、かつ前記第一のセンサの前記不純物拡散抵抗の中心が一列に並び、前記第二のセンサの前記不純物拡散抵抗の中心が一列に並び、
    前記第一のセンサと第二のセンサの両側に前記第一のアンプと前記第二のアンプとを配置したことを特徴とする力学量測定装置。
  3. 単結晶半導体基板表面にひずみ検出部を備え、
    被測定物に取り付けて、ひずみを測定する力学量測定装置において、
    前記単結晶半導体基板上に、
    複数の拡散抵抗により形成されたホイートストンブリッジを有する第一のセンサと、
    複数の拡散抵抗により形成されたホイートストンブリッジを有する第二のセンサと、
    前記第一のセンサが出力する信号を増幅し、複数の帰還抵抗の長手方向が同一となるよう前記単結晶半導体基板上に前記複数の帰還抵抗が形成された第一のアンプと、
    前記第二のセンサが出力する信号を増幅し、複数の帰還抵抗の長手方向が同一となるよう前記単結晶半導体基板上に前記複数の帰還抵抗が形成された第二のアンプとを備え、
    前記第一のセンサのホイートストンブリッジを形成する不純物拡散抵抗と前記第二のセンサのホイートストンブリッジを形成する不純物拡散抵抗との距離は、前記第一のアンプのトランジスタと第二のアンプのトランジスタとの距離よりも小さく、
    前記第一及び第二のアンプは、それぞれ低倍率用の抵抗と高倍率用の抵抗とを備え、
    前記低倍率用の抵抗は、前記高倍率用の抵抗より、前記不純物拡散抵抗に近い位置に配置されていることを特徴とする力学量測定装置。
JP2006089834A 2006-03-29 2006-03-29 力学量測定装置 Active JP4697004B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006089834A JP4697004B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 力学量測定装置
TW096104628A TW200745527A (en) 2006-03-29 2007-02-08 Dynamic quantity measurement device
KR1020070013733A KR100844092B1 (ko) 2006-03-29 2007-02-09 역학량 측정장치
CN2007100789578A CN101046368B (zh) 2006-03-29 2007-02-16 力学量测定装置
EP20070003454 EP1840500A3 (en) 2006-03-29 2007-02-19 Strain measuring device
US11/709,075 US7992448B2 (en) 2006-03-29 2007-02-20 Mechanical-quantity measuring device
US13/177,185 US8365609B2 (en) 2006-03-29 2011-07-06 Mechanical-quantity measuring device
US13/734,326 US8695433B2 (en) 2006-03-29 2013-01-04 Mechanical-quantity measuring device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006089834A JP4697004B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 力学量測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007263781A JP2007263781A (ja) 2007-10-11
JP4697004B2 true JP4697004B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=38330481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006089834A Active JP4697004B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 力学量測定装置

Country Status (6)

Country Link
US (3) US7992448B2 (ja)
EP (1) EP1840500A3 (ja)
JP (1) JP4697004B2 (ja)
KR (1) KR100844092B1 (ja)
CN (1) CN101046368B (ja)
TW (1) TW200745527A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015190331A1 (ja) * 2014-06-09 2017-04-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 力学量測定装置およびそれを用いた圧力センサ
JPWO2017056671A1 (ja) * 2015-09-30 2018-04-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 力学量測定装置およびそれを用いた圧力センサ

Families Citing this family (62)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4697004B2 (ja) * 2006-03-29 2011-06-08 株式会社日立製作所 力学量測定装置
TWI416739B (zh) * 2006-05-01 2013-11-21 Tanita Seisakusho Kk 半導體型應變檢測器及其製造方法
JP4710779B2 (ja) * 2006-09-28 2011-06-29 株式会社日立製作所 力学量計測装置
JP4528810B2 (ja) 2007-08-03 2010-08-25 日立建機株式会社 荷重センサおよび荷重センサの製造方法
DE102007057667A1 (de) * 2007-11-30 2009-09-03 Siemens Ag Vorrichtung zur Detektion von Partikeln in einem Fluid
JP5308060B2 (ja) * 2008-04-25 2013-10-09 株式会社日立製作所 半導体歪センサー
JP5137701B2 (ja) * 2008-06-12 2013-02-06 前田金属工業株式会社 締付トルク測定ユニット
FR2946775A1 (fr) 2009-06-15 2010-12-17 St Microelectronics Rousset Dispositif de detection d'amincissement du substrat d'une puce de circuit integre
CA2789584A1 (en) 2010-02-12 2011-08-18 Freedom Innovations, L.L.C. Novel enhanced methods for mimicking human gait with prosthetic knee devices
WO2011100117A2 (en) 2010-02-12 2011-08-18 Freedom Innovations, L.L.C. Compact and robust load and moment sensor
JP5630088B2 (ja) * 2010-06-16 2014-11-26 ミツミ電機株式会社 ピエゾ抵抗式圧力センサ
JP5427733B2 (ja) * 2010-08-27 2014-02-26 株式会社日立製作所 力学量測定装置
CA2806543C (en) * 2010-11-24 2016-05-17 The Governors Of The University Of Alberta A novel embedded 3d stress and temperature sensor utilizing silicon doping manipulation
US9157822B2 (en) * 2011-02-01 2015-10-13 Kulite Semiconductor Products, Inc. Electronic interface for LVDT-type pressure transducers using piezoresistive sensors
JP5843850B2 (ja) * 2011-04-21 2016-01-13 株式会社日立製作所 力学量測定装置、半導体装置、剥離検知装置およびモジュール
CN103620706A (zh) * 2011-06-17 2014-03-05 美国亚德诺半导体公司 减少偏移的电阻电路
EP2549253B1 (de) * 2011-07-19 2017-08-09 Magna Steyr Fahrzeugtechnik AG & Co KG Meßkörper, Kraftmeßsensor und Meßanordnung zur Messung von Kräften
JP5320445B2 (ja) * 2011-09-12 2013-10-23 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 弁装置の監視システム
EP2758667B1 (en) * 2011-09-22 2019-03-13 Parker-Hannifin Corporation Self pumping and sensing hose utilizing electroactive polymer strips
US8887585B2 (en) * 2011-11-26 2014-11-18 Tecsis Gmbh Force-sensing device for measuring a traction-and/or pressure force load in structure
KR101318260B1 (ko) 2012-03-06 2013-10-16 경북대학교 산학협력단 반도체 소자 및 이를 이용하는 물리 센서
US10088937B2 (en) 2012-05-03 2018-10-02 Apple Inc. Touch input device including a moment compensated bending sensor for load measurement on platform supported by bending beams
ITMI20120912A1 (it) * 2012-05-25 2013-11-26 St Microelectronics Srl Package in materiale edilizio per dispositivo di monitoraggio di parametri, all'interno di una struttura solida, e relativo dispositivo.
US8857271B2 (en) * 2012-07-24 2014-10-14 The Boeing Company Wraparound strain gage assembly for brake rod
CH707008A1 (de) * 2012-09-27 2014-03-31 Kistler Holding Ag Dehnungstransmitter.
JP6090742B2 (ja) * 2013-02-28 2017-03-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 圧力検出装置
JP5904959B2 (ja) * 2013-03-08 2016-04-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式空気流量計
WO2014149023A1 (en) 2013-03-15 2014-09-25 Rinand Solutions Llc Force sensing of inputs through strain analysis
WO2015033669A1 (ja) * 2013-09-06 2015-03-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 力学量測定装置およびそれを用いた圧力センサ
CN110134283B (zh) 2013-10-28 2022-10-11 苹果公司 基于压电的力感测
CN103743502B (zh) * 2013-12-11 2016-04-13 西安交通大学 一种压阻式旋转二分量铣削力传感器
PT107353B (pt) * 2013-12-11 2016-01-19 Inst Politécnico De Leiria Amplificador mecânico para aplicação em estruturas para medição de extensões
AU2015100011B4 (en) 2014-01-13 2015-07-16 Apple Inc. Temperature compensating transparent force sensor
JP6295425B2 (ja) * 2014-05-30 2018-03-20 ユニパルス株式会社 歪みゲージ
CN104880144B (zh) * 2015-06-12 2018-06-08 合肥鑫晟光电科技有限公司 具有显示面板的变形检测功能的电子装置及相应的方法
US9612170B2 (en) 2015-07-21 2017-04-04 Apple Inc. Transparent strain sensors in an electronic device
US10209830B2 (en) * 2016-03-31 2019-02-19 Apple Inc. Electronic device having direction-dependent strain elements
IT201600077188A1 (it) 2016-07-22 2018-01-22 St Microelectronics Srl Procedimento per compensare effetti di stress di substrato in dispositivi a semiconduttore e corrispondente dispositivo
CN106020563A (zh) * 2016-08-09 2016-10-12 上海天马微电子有限公司 显示面板和显示装置
US10133418B2 (en) 2016-09-07 2018-11-20 Apple Inc. Force sensing in an electronic device using a single layer of strain-sensitive structures
CN106354328B (zh) * 2016-09-14 2023-11-14 宸鸿科技(厦门)有限公司 压力感测模组、压力感测触控系统
US10786202B2 (en) 2016-09-28 2020-09-29 International Business Machines Corporation Quantifying grip strength and characterizing movement idioms
US10260981B2 (en) * 2017-02-06 2019-04-16 Nxp Usa, Inc. Pressure sensor having sense elements in multiple wheatstone bridges with chained outputs
US10352792B2 (en) * 2017-02-15 2019-07-16 Texas Instruments Incorporated Device and method for on-chip mechanical stress sensing
US10444091B2 (en) 2017-04-11 2019-10-15 Apple Inc. Row column architecture for strain sensing
EP3410060A1 (de) * 2017-05-29 2018-12-05 voestalpine Stahl GmbH Dehnungsmessstreifen und metallband mit einer beschichtung für solch einen dehnungsmessstreifen
US10309846B2 (en) 2017-07-24 2019-06-04 Apple Inc. Magnetic field cancellation for strain sensors
US10578497B2 (en) 2017-09-17 2020-03-03 Qualcomm Incorporated Diode-based temperature sensor
US10910500B2 (en) * 2018-02-13 2021-02-02 Stmicroelectronics S.R.L. Load sensing devices, packages, and systems
JP7052417B2 (ja) * 2018-02-28 2022-04-12 セイコーエプソン株式会社 センサーデバイス、力検出装置およびロボット
CN108446050B (zh) * 2018-03-16 2021-06-15 厦门天马微电子有限公司 压力传感器、显示面板、压力检测方法及显示装置
US10782818B2 (en) 2018-08-29 2020-09-22 Apple Inc. Load cell array for detection of force input to an electronic device enclosure
US11189536B2 (en) 2018-12-31 2021-11-30 Micron Technology, Inc. Method and apparatus for on-chip stress detection
JP7467828B2 (ja) * 2019-03-22 2024-04-16 ヤマハ株式会社 歪センサユニット及び伸長量測定部材
EP3736552A1 (en) * 2019-05-08 2020-11-11 Hilti Aktiengesellschaft Shear sensor collar
JP6865787B2 (ja) * 2019-05-30 2021-04-28 三菱電機株式会社 半導体歪検出素子及びmemsアクチュエータデバイス
US11175359B2 (en) * 2019-08-28 2021-11-16 Allegro Microsystems, Llc Reducing voltage non-linearity in a bridge having tunneling magnetoresistance (TMR) elements
DE102019129411A1 (de) * 2019-09-12 2021-03-18 Wika Alexander Wiegand Se & Co. Kg Aufnehmerkörper mit einem Messelement und Herstellungsverfahren für einen Aufnehmerkörper
US20230141257A1 (en) * 2020-03-19 2023-05-11 Shenzhen New Degree Technology Co., Ltd. Strain sensing film, pressure sensor and strain sensing system
US20220020915A1 (en) * 2020-07-17 2022-01-20 Texas Instruments Incorporated On-substrate mechanical stress sensing and compensation
US11650110B2 (en) * 2020-11-04 2023-05-16 Honeywell International Inc. Rosette piezo-resistive gauge circuit for thermally compensated measurement of full stress tensor
US11796401B2 (en) * 2021-04-07 2023-10-24 Nano And Advanced Materials Institute Limited Textile pressure sensor array and pressure distribution mapping system

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5016486A (ja) * 1973-06-11 1975-02-21
JPS5660066A (en) * 1979-10-19 1981-05-23 Nec Corp Semiconductor strain detector
JPS5676001A (en) * 1979-11-13 1981-06-23 Gould Inc Thinnfilm type strain meter
JPS63155676A (ja) * 1986-12-19 1988-06-28 Agency Of Ind Science & Technol 触覚センサ
JPH02138840A (ja) * 1988-08-31 1990-05-28 Ricoh Co Ltd 力覚センサ
JPH02177566A (ja) * 1988-12-28 1990-07-10 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体歪み検出装置
JPH02502467A (ja) * 1987-12-09 1990-08-09 ウイスコンシン アラムニ リサーチ ファンデーション ポリシリコン薄膜法及びその生成物
JPH0389130A (ja) * 1989-08-31 1991-04-15 Nitta Ind Corp 圧力・力検出装置
JPH06303087A (ja) * 1993-04-16 1994-10-28 Nippon Steel Corp 高周波回路用基板およびその製造方法ならびにそれを用いた高周波集積回路素子
JPH08213296A (ja) * 1994-10-20 1996-08-20 Hitachi Ltd 薄膜製造装置及び半導体装置
JPH10185726A (ja) * 1996-10-22 1998-07-14 Matsushita Electric Works Ltd 半導体歪み検出装置
JPH10213503A (ja) * 1997-01-31 1998-08-11 Matsushita Electric Works Ltd 半導体圧力センサ
JPH11101701A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Tokai Rika Co Ltd 圧力センサチップ及びその製造方法並びにセンサ機構を有するカテーテル
JPH11148946A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 集積化加速度センサ
JP2000162056A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Ritsumeikan 半導体ひずみゲージ及びそれを用いたひずみ測定方法
JP2001272293A (ja) * 1999-09-24 2001-10-05 Denso Corp 圧力センサ
JP2001304997A (ja) * 2000-04-27 2001-10-31 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体圧力センサ
JP2005114443A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Hitachi Ltd 力学量測定装置
JP2005114441A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Hitachi Ltd ひずみ量測定機能付きボルト

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3739644A (en) * 1972-06-30 1973-06-19 Gen Electric Linearization of differential pressure integral silicon transducer
JPS5944049B2 (ja) 1976-10-19 1984-10-26 株式会社豊田中央研究所 脳圧計
JPS5595373A (en) 1979-01-11 1980-07-19 Nissan Motor Co Ltd Semiconductor pressure sensor
JPS5664472A (en) 1979-10-30 1981-06-01 Nec Corp Detector for strain by semiconductor
JPS59217375A (ja) * 1983-05-26 1984-12-07 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体機械−電気変換装置
JP3436793B2 (ja) 1994-03-31 2003-08-18 株式会社共和電業 ひずみゲージ
JP3117925B2 (ja) 1996-04-19 2000-12-18 株式会社エスアイアイ・アールディセンター 半導体加速度センサ
US6422088B1 (en) * 1999-09-24 2002-07-23 Denso Corporation Sensor failure or abnormality detecting system incorporated in a physical or dynamic quantity detecting apparatus
JP2002243759A (ja) 2001-02-13 2002-08-28 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 半導体加速度センサ素子
US7430920B2 (en) * 2005-12-16 2008-10-07 Hitachi, Ltd. Apparatus for measuring a mechanical quantity
FR2883372B1 (fr) * 2005-03-17 2007-06-29 Commissariat Energie Atomique Dispositif de mesure de force par detection resistive a double pont de wheastone
US7293466B2 (en) * 2005-07-19 2007-11-13 Hitachi, Ltd. Bolt with function of measuring strain
JP4697004B2 (ja) * 2006-03-29 2011-06-08 株式会社日立製作所 力学量測定装置

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5016486A (ja) * 1973-06-11 1975-02-21
JPS5660066A (en) * 1979-10-19 1981-05-23 Nec Corp Semiconductor strain detector
JPS5676001A (en) * 1979-11-13 1981-06-23 Gould Inc Thinnfilm type strain meter
JPS63155676A (ja) * 1986-12-19 1988-06-28 Agency Of Ind Science & Technol 触覚センサ
JPH02502467A (ja) * 1987-12-09 1990-08-09 ウイスコンシン アラムニ リサーチ ファンデーション ポリシリコン薄膜法及びその生成物
JPH02138840A (ja) * 1988-08-31 1990-05-28 Ricoh Co Ltd 力覚センサ
JPH02177566A (ja) * 1988-12-28 1990-07-10 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体歪み検出装置
JPH0389130A (ja) * 1989-08-31 1991-04-15 Nitta Ind Corp 圧力・力検出装置
JPH06303087A (ja) * 1993-04-16 1994-10-28 Nippon Steel Corp 高周波回路用基板およびその製造方法ならびにそれを用いた高周波集積回路素子
JPH08213296A (ja) * 1994-10-20 1996-08-20 Hitachi Ltd 薄膜製造装置及び半導体装置
JPH10185726A (ja) * 1996-10-22 1998-07-14 Matsushita Electric Works Ltd 半導体歪み検出装置
JPH10213503A (ja) * 1997-01-31 1998-08-11 Matsushita Electric Works Ltd 半導体圧力センサ
JPH11101701A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Tokai Rika Co Ltd 圧力センサチップ及びその製造方法並びにセンサ機構を有するカテーテル
JPH11148946A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Asahi Chem Ind Co Ltd 集積化加速度センサ
JP2000162056A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Ritsumeikan 半導体ひずみゲージ及びそれを用いたひずみ測定方法
JP2001272293A (ja) * 1999-09-24 2001-10-05 Denso Corp 圧力センサ
JP2001304997A (ja) * 2000-04-27 2001-10-31 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 半導体圧力センサ
JP2005114443A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Hitachi Ltd 力学量測定装置
JP2005114441A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Hitachi Ltd ひずみ量測定機能付きボルト

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015190331A1 (ja) * 2014-06-09 2017-04-20 日立オートモティブシステムズ株式会社 力学量測定装置およびそれを用いた圧力センサ
JPWO2017056671A1 (ja) * 2015-09-30 2018-04-12 日立オートモティブシステムズ株式会社 力学量測定装置およびそれを用いた圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
US8695433B2 (en) 2014-04-15
US20070228500A1 (en) 2007-10-04
US20110259112A1 (en) 2011-10-27
JP2007263781A (ja) 2007-10-11
KR20070098479A (ko) 2007-10-05
EP1840500A3 (en) 2010-10-27
US20130118268A1 (en) 2013-05-16
CN101046368A (zh) 2007-10-03
CN101046368B (zh) 2012-05-16
KR100844092B1 (ko) 2008-07-04
EP1840500A2 (en) 2007-10-03
US7992448B2 (en) 2011-08-09
TWI356902B (ja) 2012-01-21
US8365609B2 (en) 2013-02-05
TW200745527A (en) 2007-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4697004B2 (ja) 力学量測定装置
JP4617943B2 (ja) 力学量測定装置
US10775248B2 (en) MEMS strain gauge sensor and manufacturing method
US8770035B2 (en) Semiconductor pressure sensor, pressure sensor apparatus, electronic equipment, and method of manufacturing semiconductor pressure sensor
JP5157611B2 (ja) 磁気センサ及びその製造方法
US7721610B2 (en) Rotating body dynamic quantity measuring device and system
US20070240519A1 (en) Mechanical quantity measuring apparatus
US20150276517A1 (en) Mechanical Quantity Measuring Device
US7536919B2 (en) Strain gauge
CN112097800A (zh) 360度磁角度传感器
US20130127454A1 (en) Magnetic field sensor including an anisotropic magnetoresistive magnetic sensor and a hall magnetic sensor
CN105668500B (zh) 一种高灵敏度宽量程力传感器及其制造方法
JP2006098321A (ja) 半導体型3軸加速度センサ
JP5009867B2 (ja) ガスセンサ
CN113341354A (zh) 三轴磁阻磁场传感器及制作方法
JP2011013179A (ja) 圧力センサ及び圧力センサの製造方法
JP2009170597A (ja) プローブ針圧力不良検出用の半導体装置、プローブ針圧力不良検出システム及び半導体装置の製造方法
JP2001272203A (ja) 歪み測定装置
JPH0786619A (ja) 歪みゲージとその製造方法
CN116754124A (zh) 一种mems高温压力传感器及其制备方法
JP2008008694A (ja) ひずみ測定装置
JPS61178664A (ja) 半導体加速度センサ
TW200538711A (en) Semiconductor pressure sensor and method of making the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4697004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151