JP2001272203A - 歪み測定装置 - Google Patents
歪み測定装置Info
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- JP2001272203A JP2001272203A JP2000085326A JP2000085326A JP2001272203A JP 2001272203 A JP2001272203 A JP 2001272203A JP 2000085326 A JP2000085326 A JP 2000085326A JP 2000085326 A JP2000085326 A JP 2000085326A JP 2001272203 A JP2001272203 A JP 2001272203A
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】温度変動が比較的大きい環境下にあっても高精
度の測定が行える歪み測定装置を提供する。 【解決手段】所定の歪みに対するゲージ率の符号が互い
に逆の第1の抵抗体2と第2抵抗体3とが近接して配設
された歪みゲージと、第1抵抗体2に対する第1のブリ
ッジ回路と、第2抵抗体3に対する第2のブリッジ回路
と、第1のブリッジ回路の出力に基づく信号と、第2の
ブリッジ回路の出力に基づく信号の差分を増幅する差分
増幅手段(第3増幅器)14とを有する。
度の測定が行える歪み測定装置を提供する。 【解決手段】所定の歪みに対するゲージ率の符号が互い
に逆の第1の抵抗体2と第2抵抗体3とが近接して配設
された歪みゲージと、第1抵抗体2に対する第1のブリ
ッジ回路と、第2抵抗体3に対する第2のブリッジ回路
と、第1のブリッジ回路の出力に基づく信号と、第2の
ブリッジ回路の出力に基づく信号の差分を増幅する差分
増幅手段(第3増幅器)14とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歪み測定装置に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】歪みの測定や、部材の歪みを利用した応
力測定には歪みゲージが広く用いられている。一般の歪
みゲージは例えば特開平6−53523号公報に開示さ
れているように、フォトリソグラフィー等の技術によっ
て加工された、コンスタンタンなどの抵抗温度係数の小
さい金属薄膜を、可撓性を有する樹脂などの薄膜で覆っ
たものである。現在では安価で均一性の高い歪みゲージ
が供給されているが、この種のゲージは金属薄膜抵抗の
歪みによる抵抗値の変化を測定するものであり、微小な
歪みに対する出力は小さい。
力測定には歪みゲージが広く用いられている。一般の歪
みゲージは例えば特開平6−53523号公報に開示さ
れているように、フォトリソグラフィー等の技術によっ
て加工された、コンスタンタンなどの抵抗温度係数の小
さい金属薄膜を、可撓性を有する樹脂などの薄膜で覆っ
たものである。現在では安価で均一性の高い歪みゲージ
が供給されているが、この種のゲージは金属薄膜抵抗の
歪みによる抵抗値の変化を測定するものであり、微小な
歪みに対する出力は小さい。
【0003】一方、金属薄膜であっても、例えばPtの
スパッタ膜のように比較的大きなゲージ率を示す抵抗体
もある。また、P型またはN型にドープされたシリコン
などの半導体は更に大きなゲージ率を示し、微小な歪み
に対しても大きな出力感度が得られるので、半導体歪み
ゲージとして実用化されている。特に特開平6−302
831号公報に開示されている方法においては電気的な
特性の安定した単結晶シリコンを電気化学エッチングに
よって形成することで高感度の歪みゲージを構成してい
る。
スパッタ膜のように比較的大きなゲージ率を示す抵抗体
もある。また、P型またはN型にドープされたシリコン
などの半導体は更に大きなゲージ率を示し、微小な歪み
に対しても大きな出力感度が得られるので、半導体歪み
ゲージとして実用化されている。特に特開平6−302
831号公報に開示されている方法においては電気的な
特性の安定した単結晶シリコンを電気化学エッチングに
よって形成することで高感度の歪みゲージを構成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような温度係数の小さい金属薄膜を用いた歪みゲージ
であっても10〜20ppm/K程度の温度係数を有
し、更に貼り付けた測定対象との熱膨張係数の差によ
り、例えば温度変化の比較的大きい環境下では最大で数
10ppm程度の歪みを高精度に測定することは不可能
である。
たような温度係数の小さい金属薄膜を用いた歪みゲージ
であっても10〜20ppm/K程度の温度係数を有
し、更に貼り付けた測定対象との熱膨張係数の差によ
り、例えば温度変化の比較的大きい環境下では最大で数
10ppm程度の歪みを高精度に測定することは不可能
である。
【0005】また、ゲージ率の大きなスパッタ膜で形成
された金属薄膜や、更に大きなゲージ率を示す半導体は
微小歪みの測定に好適であるが、これらは一般的に大き
な抵抗温度係数を示し、周囲温度変動の大きな環境下で
測定のための増幅器のゲインを大きくすると温度変動に
起因した抵抗値の変化によって出力が飽和してしまい、
高精度の測定ができないという問題がある。
された金属薄膜や、更に大きなゲージ率を示す半導体は
微小歪みの測定に好適であるが、これらは一般的に大き
な抵抗温度係数を示し、周囲温度変動の大きな環境下で
測定のための増幅器のゲインを大きくすると温度変動に
起因した抵抗値の変化によって出力が飽和してしまい、
高精度の測定ができないという問題がある。
【0006】そこで、主たる電流経路が直交する一対の
歪みゲージを近接して配置することで温度補償する方法
が考えられた。しかしながらこの方法でも、個々の歪み
ゲージの温度係数に僅かでも差があると大きな温度ドリ
フトが生じてしまう。
歪みゲージを近接して配置することで温度補償する方法
が考えられた。しかしながらこの方法でも、個々の歪み
ゲージの温度係数に僅かでも差があると大きな温度ドリ
フトが生じてしまう。
【0007】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、温度変動が比
較的大きい環境下にあっても高精度の測定が行える歪み
測定装置を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、温度変動が比
較的大きい環境下にあっても高精度の測定が行える歪み
測定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、歪み測定装置であって、所定の歪
みに対するゲージ率の符号が互いに逆の第1の抵抗体と
第2の抵抗体とが近接して配設された歪みゲージと、上
記第1の抵抗体に対する第1のブリッジ回路と、上記第
2の抵抗体に対する第2のブリッジ回路と、上記第1の
ブリッジ回路の出力に基づく信号と、上記第2のブリッ
ジ回路の出力に基づく信号の差分を増幅する差分増幅手
段とを有する。
めに、第1の発明は、歪み測定装置であって、所定の歪
みに対するゲージ率の符号が互いに逆の第1の抵抗体と
第2の抵抗体とが近接して配設された歪みゲージと、上
記第1の抵抗体に対する第1のブリッジ回路と、上記第
2の抵抗体に対する第2のブリッジ回路と、上記第1の
ブリッジ回路の出力に基づく信号と、上記第2のブリッ
ジ回路の出力に基づく信号の差分を増幅する差分増幅手
段とを有する。
【0009】また、第2の発明は、第1の発明に係る歪
み測定装置において、上記第1のブリッジ回路の出力を
増幅する第1の増幅手段と、上記第2のブリッジ回路の
出力を増幅する第2の増幅手段とを有し、上記第1の増
幅手段の増幅率と上記第2の増幅手段の増幅率の比が、
上記第1の抵抗体の抵抗温度係数と上記第2の抵抗体の
抵抗温度係数の比の逆数に略等しく、上記差分増幅手段
は、上記第1の増幅手段の出力と上記第2の増幅手段の
出力とを入力とする。
み測定装置において、上記第1のブリッジ回路の出力を
増幅する第1の増幅手段と、上記第2のブリッジ回路の
出力を増幅する第2の増幅手段とを有し、上記第1の増
幅手段の増幅率と上記第2の増幅手段の増幅率の比が、
上記第1の抵抗体の抵抗温度係数と上記第2の抵抗体の
抵抗温度係数の比の逆数に略等しく、上記差分増幅手段
は、上記第1の増幅手段の出力と上記第2の増幅手段の
出力とを入力とする。
【0010】また、第3の発明は、第1又は第2の発明
に係る歪み測定装置において、上記第1の抵抗体はゲー
ジ率が正である金属薄膜抵抗であり、上記第2の抵抗体
はゲージ率が負である金属薄膜抵抗である。
に係る歪み測定装置において、上記第1の抵抗体はゲー
ジ率が正である金属薄膜抵抗であり、上記第2の抵抗体
はゲージ率が負である金属薄膜抵抗である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【0012】(第1実施形態)以下に図1〜図3を用い
て本発明の第1実施形態を説明する。図1は第1実施形
態の歪み測定装置に適用される歪みケージの構造を示し
ている。ポリイミド薄膜1に覆われた、主たる電流経路
が同じ方向である第1の素材(例えば白金)のスパッタ
膜からなる第1抵抗体2と、第2の素材(例えばチタ
ン)のスパッタ膜からなる第2抵抗体3とはセンシング
素子を構成する。ここで第1抵抗体2と第2抵抗体3の
抵抗温度係数をそれぞれα1、α2とし、ゲージ率をそ
れぞれK1、K2とする。第1抵抗体2はゲージ率が正
である金属薄膜抵抗であり、第2抵抗体3はゲージ率が
負である金属薄膜抵抗である。このように本実施形態で
は互いに異なった特性(ゲージ率の符号が互いに逆)を
有する2種類の金属薄膜抵抗体を用いることで温度補償
を行なうようにする。
て本発明の第1実施形態を説明する。図1は第1実施形
態の歪み測定装置に適用される歪みケージの構造を示し
ている。ポリイミド薄膜1に覆われた、主たる電流経路
が同じ方向である第1の素材(例えば白金)のスパッタ
膜からなる第1抵抗体2と、第2の素材(例えばチタ
ン)のスパッタ膜からなる第2抵抗体3とはセンシング
素子を構成する。ここで第1抵抗体2と第2抵抗体3の
抵抗温度係数をそれぞれα1、α2とし、ゲージ率をそ
れぞれK1、K2とする。第1抵抗体2はゲージ率が正
である金属薄膜抵抗であり、第2抵抗体3はゲージ率が
負である金属薄膜抵抗である。このように本実施形態で
は互いに異なった特性(ゲージ率の符号が互いに逆)を
有する2種類の金属薄膜抵抗体を用いることで温度補償
を行なうようにする。
【0013】第1抵抗体2及び第2抵抗体3の各々の一
方の端部には、Alスパッタ膜からなる配線4が接続さ
れるとともに、第1抵抗体2のもう一方の端部には配線
5が、第2抵抗体3のもう一方の端部には配線6がそれ
ぞれ接続されている。
方の端部には、Alスパッタ膜からなる配線4が接続さ
れるとともに、第1抵抗体2のもう一方の端部には配線
5が、第2抵抗体3のもう一方の端部には配線6がそれ
ぞれ接続されている。
【0014】配線4、配線5、配線6のそれぞれから延
在した領域のポリイミド膜1には開口部が形成され、電
極部7、電極部8、電極部9を構成している。これらの
電極部7,8,9にはリード線(図示せず)が接続され
後述する歪み測定回路に接続される。ここで第1抵抗体
2と第2抵抗体3とは近接して配置されているので、周
囲温度の変動に起因した両者の温度変動はほぼ等しくな
る。
在した領域のポリイミド膜1には開口部が形成され、電
極部7、電極部8、電極部9を構成している。これらの
電極部7,8,9にはリード線(図示せず)が接続され
後述する歪み測定回路に接続される。ここで第1抵抗体
2と第2抵抗体3とは近接して配置されているので、周
囲温度の変動に起因した両者の温度変動はほぼ等しくな
る。
【0015】図2は第1実施形態の歪み測定回路の構成
を示している。第1抵抗体2は室温においてこれとほぼ
等しい抵抗値をもつ3つの抵抗素子10とともにブリッ
ジ回路を構成し、このブリッジ回路の出力は第1増幅器
11に接続されている。ここで第1増幅器11のゲイン
はG1倍である。さらに抵抗素子10にはブリッジ電源
50が接続されている。
を示している。第1抵抗体2は室温においてこれとほぼ
等しい抵抗値をもつ3つの抵抗素子10とともにブリッ
ジ回路を構成し、このブリッジ回路の出力は第1増幅器
11に接続されている。ここで第1増幅器11のゲイン
はG1倍である。さらに抵抗素子10にはブリッジ電源
50が接続されている。
【0016】また、第2抵抗体3は、室温においてこれ
とほぼ等しい抵抗値をもつ3つの抵抗素子12とともに
ブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の出力は第2
増幅器13に接続されている。ここで第2増幅器13の
ゲインG2は第1増幅器11のゲインG1に第1抵抗体
2と第2抵抗体3の温度係数の比の逆数(α2/α1)
を乗じた値、すなわちG1×(α2/α1)倍とする。
さらに抵抗素子12にはブリッジ電源51が接続されて
いる。
とほぼ等しい抵抗値をもつ3つの抵抗素子12とともに
ブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の出力は第2
増幅器13に接続されている。ここで第2増幅器13の
ゲインG2は第1増幅器11のゲインG1に第1抵抗体
2と第2抵抗体3の温度係数の比の逆数(α2/α1)
を乗じた値、すなわちG1×(α2/α1)倍とする。
さらに抵抗素子12にはブリッジ電源51が接続されて
いる。
【0017】第1増幅器11の出力と第2増幅器13の
出力とは差分増幅手段としての第3増幅器14に接続さ
れる。第3増幅器14は、第1増幅器11と第2増幅器
13の出力の差(差分)を増幅するものであり、そのゲ
インはG3倍である。
出力とは差分増幅手段としての第3増幅器14に接続さ
れる。第3増幅器14は、第1増幅器11と第2増幅器
13の出力の差(差分)を増幅するものであり、そのゲ
インはG3倍である。
【0018】このような差分増幅機能を第3増幅器14
に持たせることにより、第1抵抗体2と第2抵抗体3の
抵抗温度係数が比較的大きい場合であっても、第3増幅
器14の入力電圧では第1抵抗体2と第2抵抗体3の温
度に起因した抵抗値変動分が相殺される。
に持たせることにより、第1抵抗体2と第2抵抗体3の
抵抗温度係数が比較的大きい場合であっても、第3増幅
器14の入力電圧では第1抵抗体2と第2抵抗体3の温
度に起因した抵抗値変動分が相殺される。
【0019】これにより、第3増幅器14の出力を全体
のゲインが高くなるように設定した場合であっても、温
度変動の影響を強く受ける第1増幅器11及び第2増幅
器13のゲインが低く設定されていれば、比較的大きな
環境温度の変動があった場合でも出力信号が飽和するこ
とはない。
のゲインが高くなるように設定した場合であっても、温
度変動の影響を強く受ける第1増幅器11及び第2増幅
器13のゲインが低く設定されていれば、比較的大きな
環境温度の変動があった場合でも出力信号が飽和するこ
とはない。
【0020】図3は、実際に製作した図1の構成の歪み
ゲージの出力を図2の構成の歪み測定回路で測定したと
きの、無歪み状態での温度変動に起因した出力変動(温
度ドリフト)を歪みに換算したグラフである。ここでは
第1抵抗体2を白金、第2抵抗体3をチタンで形成して
おり、測定の結果α1=2560ppm/K、α2=3
021ppm/K、K1=+5.4、K2=−1.2で
あった。これは一般的な歪みゲージにおけるいわゆる熱
歪みに相当するものであるが、本実施形態では±10℃
の範囲で8ppm程度であり一般的な歪みゲージよりも
良好な値となっている。
ゲージの出力を図2の構成の歪み測定回路で測定したと
きの、無歪み状態での温度変動に起因した出力変動(温
度ドリフト)を歪みに換算したグラフである。ここでは
第1抵抗体2を白金、第2抵抗体3をチタンで形成して
おり、測定の結果α1=2560ppm/K、α2=3
021ppm/K、K1=+5.4、K2=−1.2で
あった。これは一般的な歪みゲージにおけるいわゆる熱
歪みに相当するものであるが、本実施形態では±10℃
の範囲で8ppm程度であり一般的な歪みゲージよりも
良好な値となっている。
【0021】上記した第1実施形態によれば、互いに異
なった特性を有する2種類の金属薄膜抵抗体を用いるこ
とで温度補償を行うようにしたので、金属薄膜抵抗体の
少なくとも一方の温度係数が比較的大きい場合であって
も、飽和することなく高いゲインで信号増幅が行なえる
ようになり、これによって高感度で温度ドリフトの小さ
い歪み測定が可能となる。
なった特性を有する2種類の金属薄膜抵抗体を用いるこ
とで温度補償を行うようにしたので、金属薄膜抵抗体の
少なくとも一方の温度係数が比較的大きい場合であって
も、飽和することなく高いゲインで信号増幅が行なえる
ようになり、これによって高感度で温度ドリフトの小さ
い歪み測定が可能となる。
【0022】また、このような構成の歪みゲージにおい
ては、歪みεと第1抵抗体2の変化量ΔR1と第2抵抗
体3の変化量ΔR2との間には、 ε(K1−K2)=ΔR1−ΔR2(α2/α1) なる関係が成り立つので、同じ歪みに対してΔR1とΔ
R2の正負が逆のとき、すなわちK1とK2の符号が逆
の場合に特に高い感度が得られることがわかる。従って
上述のように第1抵抗体2に白金、第2抵抗体3にチタ
ンを用いるのは特に好適な例である。
ては、歪みεと第1抵抗体2の変化量ΔR1と第2抵抗
体3の変化量ΔR2との間には、 ε(K1−K2)=ΔR1−ΔR2(α2/α1) なる関係が成り立つので、同じ歪みに対してΔR1とΔ
R2の正負が逆のとき、すなわちK1とK2の符号が逆
の場合に特に高い感度が得られることがわかる。従って
上述のように第1抵抗体2に白金、第2抵抗体3にチタ
ンを用いるのは特に好適な例である。
【0023】加えて、第2増幅器13の出力信号は第2
抵抗体3の抵抗値変動に比例し、これは起歪体の温度と
歪みの両方の影響を受ける。温度変動が大きい環境下で
微小な歪みを測定する場合には、温度変動による抵抗値
の変化が歪み変動による抵抗値の変化よりも十分に大き
く、この出力変動が起歪体の温度にほぼ比例していると
見なすことができる。このため、第2増幅器13の出力
から温度を求めて、第3の増幅器14の出力値を図3に
示されたような温度ドリフトの補正データに基づいて補
正すれば更に高精度の歪み測定を行うことが可能とな
る。
抵抗体3の抵抗値変動に比例し、これは起歪体の温度と
歪みの両方の影響を受ける。温度変動が大きい環境下で
微小な歪みを測定する場合には、温度変動による抵抗値
の変化が歪み変動による抵抗値の変化よりも十分に大き
く、この出力変動が起歪体の温度にほぼ比例していると
見なすことができる。このため、第2増幅器13の出力
から温度を求めて、第3の増幅器14の出力値を図3に
示されたような温度ドリフトの補正データに基づいて補
正すれば更に高精度の歪み測定を行うことが可能とな
る。
【0024】(第2実施形態)以下に図4〜図6を用い
て本発明の第2実施形態を説明する。図4(A)、
(B)は第2実施形態の歪みゲージの構造を示してお
り、図4(A)は上から見た図であり、図4(B)は下
から見た図である。可撓性を有するポリイミド膜101
には半導体薄板102が被着している。また、ポリイミ
ド膜101には3つの外部リード電極103a,103
b,103cが形成されている。外部リード電極103
aに接続されたポリイミド薄膜101内の配線104
(ここでは1本のみ図示しているが、実際には3つの外
部リード電極103a,103b,103cの各々に接
続されている)によって半導体薄板102に形成された
電気素子に電気的に接続されている。
て本発明の第2実施形態を説明する。図4(A)、
(B)は第2実施形態の歪みゲージの構造を示してお
り、図4(A)は上から見た図であり、図4(B)は下
から見た図である。可撓性を有するポリイミド膜101
には半導体薄板102が被着している。また、ポリイミ
ド膜101には3つの外部リード電極103a,103
b,103cが形成されている。外部リード電極103
aに接続されたポリイミド薄膜101内の配線104
(ここでは1本のみ図示しているが、実際には3つの外
部リード電極103a,103b,103cの各々に接
続されている)によって半導体薄板102に形成された
電気素子に電気的に接続されている。
【0025】図5(A)、(B)は上記した半導体薄板
102の詳細な構造を示す図であり、図5(A)は上面
図であり、図5(B)は図5(A)上の破線A−A’に
おける断面図である。半導体薄板102は主として導電
型がN型の半導体領域105とその上部に形成されたシ
リコン窒化膜106で構成されており、N型の半導体領
域105の表層にP型の拡散抵抗107a,107bが
形成され、これらは、各々の両端においてシリコン窒化
膜106に開口されたコンタクト孔108を介して、シ
リコン窒化膜106の上層に配置されたポリイミド膜1
01の内部に配置された配線104a,104b,10
4cに接続されている。
102の詳細な構造を示す図であり、図5(A)は上面
図であり、図5(B)は図5(A)上の破線A−A’に
おける断面図である。半導体薄板102は主として導電
型がN型の半導体領域105とその上部に形成されたシ
リコン窒化膜106で構成されており、N型の半導体領
域105の表層にP型の拡散抵抗107a,107bが
形成され、これらは、各々の両端においてシリコン窒化
膜106に開口されたコンタクト孔108を介して、シ
リコン窒化膜106の上層に配置されたポリイミド膜1
01の内部に配置された配線104a,104b,10
4cに接続されている。
【0026】また、N型の半導体領域105には電位を
安定化させるための高濃度N型拡散領域109が形成さ
れており、コンタクト孔108’を介して配線104a
に接続されている。
安定化させるための高濃度N型拡散領域109が形成さ
れており、コンタクト孔108’を介して配線104a
に接続されている。
【0027】なお、配線104a,104b,104c
は上記した外部リード電極103a,103b,103
cにそれぞれ接続されているものとする。また、この図
からわかるように拡散抵抗107aと拡散抵抗107b
はその主たる電流経路が直交するように配置されてい
る。
は上記した外部リード電極103a,103b,103
cにそれぞれ接続されているものとする。また、この図
からわかるように拡散抵抗107aと拡散抵抗107b
はその主たる電流経路が直交するように配置されてい
る。
【0028】半導体薄板102の主面の面方位は<10
0>であり、拡散抵抗素子の主たる電流経路の方向は<
110>(または<101>もしくは<011>)であ
る。なお、ポリイミド膜101は下層ポリイミド膜10
1aと上層ポリイミド膜101bとで構成されており、
この2層のポリイミド膜の間に配線104a、104
b、104cが形成されている。特に図示しないが、外
部リード電極103は配線104から延在したパッド領
域であって、外部リード電極103に該当する領域にお
いて上層ポリイミド膜101bに形成された開口部によ
って電極パッドを構成するものとする。
0>であり、拡散抵抗素子の主たる電流経路の方向は<
110>(または<101>もしくは<011>)であ
る。なお、ポリイミド膜101は下層ポリイミド膜10
1aと上層ポリイミド膜101bとで構成されており、
この2層のポリイミド膜の間に配線104a、104
b、104cが形成されている。特に図示しないが、外
部リード電極103は配線104から延在したパッド領
域であって、外部リード電極103に該当する領域にお
いて上層ポリイミド膜101bに形成された開口部によ
って電極パッドを構成するものとする。
【0029】なお、<100>の面方位の主面に形成さ
れて、電流経路の方向が<110>のP型の拡散抵抗
は、電流経路が歪みの方向と平行の場合に正のゲージ率
を示し、電流経路が歪みの方向と直交する場合には負の
ゲージ率を示す。したがって引っ張り歪みに対しては拡
散抵抗107aの抵抗値は増大し、拡散抵抗107bの
抵抗値は逆に減少する。このように両抵抗素子の歪みに
よる抵抗値変化を相補的に利用することによって高い歪
み感度を得ることができる。
れて、電流経路の方向が<110>のP型の拡散抵抗
は、電流経路が歪みの方向と平行の場合に正のゲージ率
を示し、電流経路が歪みの方向と直交する場合には負の
ゲージ率を示す。したがって引っ張り歪みに対しては拡
散抵抗107aの抵抗値は増大し、拡散抵抗107bの
抵抗値は逆に減少する。このように両抵抗素子の歪みに
よる抵抗値変化を相補的に利用することによって高い歪
み感度を得ることができる。
【0030】図6は第2実施形態の歪み測定回路の構成
を示している。拡散抵抗107aは室温においてこれと
抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子110とともにブリ
ッジ回路を構成する。このブリッジ回路の出力は第1増
幅器111に接続されている。ここで第1増幅器111
のゲインはG1倍である。さらに抵抗素子110にはブ
リッジ電源160が接続されている。
を示している。拡散抵抗107aは室温においてこれと
抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子110とともにブリ
ッジ回路を構成する。このブリッジ回路の出力は第1増
幅器111に接続されている。ここで第1増幅器111
のゲインはG1倍である。さらに抵抗素子110にはブ
リッジ電源160が接続されている。
【0031】拡散抵抗107bは、室温においてこれと
抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子112とともにブリ
ッジ回路を構成する。このブリッジ回路の出力は第2増
幅器113に接続されている。さらに抵抗素子112に
はブリッジ電源161が接続されている。
抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子112とともにブリ
ッジ回路を構成する。このブリッジ回路の出力は第2増
幅器113に接続されている。さらに抵抗素子112に
はブリッジ電源161が接続されている。
【0032】一般的に同じ拡散工程で形成された拡散抵
抗107aと107bの抵抗温度係数はほぼ等しくなる
が、製造上のばらつきのために数%程度の違いが生じる
ことがある。これらは近接して配置されているので温度
差自体はごく小さいが、高精度の歪み測定時にあっては
抵抗温度係数の僅かな違いが無視できない誤差を生じる
ことになる。
抗107aと107bの抵抗温度係数はほぼ等しくなる
が、製造上のばらつきのために数%程度の違いが生じる
ことがある。これらは近接して配置されているので温度
差自体はごく小さいが、高精度の歪み測定時にあっては
抵抗温度係数の僅かな違いが無視できない誤差を生じる
ことになる。
【0033】そこで、第1実施形態の場合と同様に、第
2増幅器113のゲインG2は、第1増幅器111のゲ
インG1に拡散抵抗107aと107bの抵抗温度係数
の比の逆数を乗じた値とする。第1増幅器111の出力
と第2増幅器113の出力は第3増幅器114に接続さ
れる。
2増幅器113のゲインG2は、第1増幅器111のゲ
インG1に拡散抵抗107aと107bの抵抗温度係数
の比の逆数を乗じた値とする。第1増幅器111の出力
と第2増幅器113の出力は第3増幅器114に接続さ
れる。
【0034】半導体拡散層の抵抗温度係数は不純物濃度
などに依存するが、通常は数1000ppm/Kと比較
的大きいので、G1が大きい場合は環境温度が大きく変
化すると出力信号が飽和する。しかしながら本実施形態
のように温度変動に起因した抵抗値変化が相殺された信
号を第3増幅器114で増幅する構成によれば、出力信
号を飽和させることなく全体として大きなゲインを得る
ことが可能で、結果として半導体拡散抵抗の高いゲージ
率を生かした高精度の歪み測定ができる。
などに依存するが、通常は数1000ppm/Kと比較
的大きいので、G1が大きい場合は環境温度が大きく変
化すると出力信号が飽和する。しかしながら本実施形態
のように温度変動に起因した抵抗値変化が相殺された信
号を第3増幅器114で増幅する構成によれば、出力信
号を飽和させることなく全体として大きなゲインを得る
ことが可能で、結果として半導体拡散抵抗の高いゲージ
率を生かした高精度の歪み測定ができる。
【0035】特に半導体薄板102内に4つの拡散抵抗
を配してブリッジ回路を構成するような形態と比較して
も、拡散抵抗間の微小な抵抗温度係数の違いに起因した
温度ドリフトの小さい歪み測定が可能になる。
を配してブリッジ回路を構成するような形態と比較して
も、拡散抵抗間の微小な抵抗温度係数の違いに起因した
温度ドリフトの小さい歪み測定が可能になる。
【0036】なお、上記した具体的実施形態から以下の
ような構成の発明が抽出可能である。
ような構成の発明が抽出可能である。
【0037】1.所定の歪みに対するゲージ率の符号が
互いに逆の第1の抵抗体と第2の抵抗体とが近接して配
設された歪みゲージと、上記第1の抵抗体に対する第1
のブリッジ回路と、上記第2の抵抗体に対する第2のブ
リッジ回路と、上記第1のブリッジ回路の出力に基づく
信号と、上記第2のブリッジ回路の出力に基づく信号の
差分を増幅する差分増幅手段とを有することを特徴とす
る歪み測定装置。
互いに逆の第1の抵抗体と第2の抵抗体とが近接して配
設された歪みゲージと、上記第1の抵抗体に対する第1
のブリッジ回路と、上記第2の抵抗体に対する第2のブ
リッジ回路と、上記第1のブリッジ回路の出力に基づく
信号と、上記第2のブリッジ回路の出力に基づく信号の
差分を増幅する差分増幅手段とを有することを特徴とす
る歪み測定装置。
【0038】(効果)ゲージ率の符号が互いに逆である
第1の抵抗体と第2の抵抗体の温度に起因した抵抗値の
変動分が相殺され、抵抗体の温度に起因した抵抗値の変
化を補正することができる。
第1の抵抗体と第2の抵抗体の温度に起因した抵抗値の
変動分が相殺され、抵抗体の温度に起因した抵抗値の変
化を補正することができる。
【0039】2.上記第1のブリッジ回路の出力を増幅
する第1の増幅手段と、上記第2のブリッジ回路の出力
を増幅する第2の増幅手段とを有し、上記第1の増幅手
段の増幅率と上記第2の増幅手段の増幅率の比が、上記
第1の抵抗体の抵抗温度係数と、上記第2の抵抗体の抵
抗温度係数の比の逆数に略等しく、上記差分増幅手段
は、上記第1の増幅手段の出力と上記第2の増幅手段の
出力とを入力とすることを特徴とする1.に記載の歪み
測定装置。
する第1の増幅手段と、上記第2のブリッジ回路の出力
を増幅する第2の増幅手段とを有し、上記第1の増幅手
段の増幅率と上記第2の増幅手段の増幅率の比が、上記
第1の抵抗体の抵抗温度係数と、上記第2の抵抗体の抵
抗温度係数の比の逆数に略等しく、上記差分増幅手段
は、上記第1の増幅手段の出力と上記第2の増幅手段の
出力とを入力とすることを特徴とする1.に記載の歪み
測定装置。
【0040】(効果)さらに高精度に抵抗体の温度に起
因した抵抗値の変化を補正することができる。
因した抵抗値の変化を補正することができる。
【0041】3.上記第1の抵抗体はゲージ率が正であ
る金属薄膜抵抗であり、上記第2の抵抗体はゲージ率が
負である金属薄膜抵抗であることを特徴とする1.また
は2.記載の歪み測定装置。
る金属薄膜抵抗であり、上記第2の抵抗体はゲージ率が
負である金属薄膜抵抗であることを特徴とする1.また
は2.記載の歪み測定装置。
【0042】(効果)さらに主たる電流経路の方向を同
じにできる。
じにできる。
【0043】4.上記第1の抵抗体は白金を材質とし、
上記第2の抵抗体はチタンを材質とすることを特徴とす
る1.、2.、または3.記載の歪み測定装置。
上記第2の抵抗体はチタンを材質とすることを特徴とす
る1.、2.、または3.記載の歪み測定装置。
【0044】(効果)さらに特に適した材質を用いた歪
み測定装置を提供できる。
み測定装置を提供できる。
【0045】5.上記第1の抵抗体と上記第2の抵抗体
とは、半導体領域に形成された主たる電流経路の方向が
異なる拡散抵抗であることを特徴とする1、2または3
記載の歪み測定装置。
とは、半導体領域に形成された主たる電流経路の方向が
異なる拡散抵抗であることを特徴とする1、2または3
記載の歪み測定装置。
【0046】(効果)さらに半導体拡散抵抗の高いゲー
ジ率を生かした高精度の歪み測定ができる。
ジ率を生かした高精度の歪み測定ができる。
【0047】6.起歪体に近接して配置された、所定の
歪みに対して抵抗値の増大する第1の抵抗体と、抵抗値
の減少する第2の抵抗体を有する歪みゲージと、第1の
抵抗体に対するブリッジ回路と、第1の出力増幅回路
と、第2の抵抗体に対するブリッジ回路と、第2の出力
増幅回路を備え、第1の出力増幅回路と第2の出力増幅
回路のゲインの比が、第1の抵抗体と第2の抵抗体の抵
抗温度係数の比の逆数に略等しいことを特徴とする歪み
測定装置。
歪みに対して抵抗値の増大する第1の抵抗体と、抵抗値
の減少する第2の抵抗体を有する歪みゲージと、第1の
抵抗体に対するブリッジ回路と、第1の出力増幅回路
と、第2の抵抗体に対するブリッジ回路と、第2の出力
増幅回路を備え、第1の出力増幅回路と第2の出力増幅
回路のゲインの比が、第1の抵抗体と第2の抵抗体の抵
抗温度係数の比の逆数に略等しいことを特徴とする歪み
測定装置。
【0048】(対応する実施の形態)この構成は上記し
た第1実施形態に対応する。第1抵抗体2は室温におい
てこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子10ととも
にブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の出力は第
1増幅器11に接続されている。ここで第1増幅器11
のゲインはG1倍である。第2抵抗体3は、室温におい
てこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子12ととも
にブリッジ回路を構成する。このブリッジ回路の出力は
第2増幅器13に接続されている。ここで第2増幅器1
3のゲインは第1増幅器11のゲインに第1抵抗体2と
第2抵抗体3の温度係数の比の逆数を乗じた値、すなわ
ちG1×(α2/α1)倍とする。第1増幅器11と第
2増幅器13の出力は第3増幅器14に接続される。
た第1実施形態に対応する。第1抵抗体2は室温におい
てこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子10ととも
にブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の出力は第
1増幅器11に接続されている。ここで第1増幅器11
のゲインはG1倍である。第2抵抗体3は、室温におい
てこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子12ととも
にブリッジ回路を構成する。このブリッジ回路の出力は
第2増幅器13に接続されている。ここで第2増幅器1
3のゲインは第1増幅器11のゲインに第1抵抗体2と
第2抵抗体3の温度係数の比の逆数を乗じた値、すなわ
ちG1×(α2/α1)倍とする。第1増幅器11と第
2増幅器13の出力は第3増幅器14に接続される。
【0049】(効果)第1抵抗体2と第2抵抗体3の抵
抗温度係数が比較的大きい場合であっても、この構成の
測定回路では第3増幅器14が、第1増幅器11と第2
増幅器13の出力の差を増幅するようになっているの
で、第3増幅器14の入力電圧では第1抵抗体2と第2
抵抗体3の温度に起因した抵抗値変動分が相殺される。
従って、第3増幅器14の出力としては全体のゲインが
高くなるように設定した場合でも、温度変動の影響を強
く受ける第1増幅器11及び第2の増幅器13のゲイン
が低く設定されていれば、比較的大きな環境温度の変動
があった場合でも出力信号が飽和することはない。
抗温度係数が比較的大きい場合であっても、この構成の
測定回路では第3増幅器14が、第1増幅器11と第2
増幅器13の出力の差を増幅するようになっているの
で、第3増幅器14の入力電圧では第1抵抗体2と第2
抵抗体3の温度に起因した抵抗値変動分が相殺される。
従って、第3増幅器14の出力としては全体のゲインが
高くなるように設定した場合でも、温度変動の影響を強
く受ける第1増幅器11及び第2の増幅器13のゲイン
が低く設定されていれば、比較的大きな環境温度の変動
があった場合でも出力信号が飽和することはない。
【0050】7.前記第1及び第2出力増幅回路の出力
の差を増幅する第3の出力増幅回路を備え、前記第1も
しくは第2の出力増幅回路の出力と、第3の出力増幅回
路の出力とによって温度補償された歪み測定を行うこと
を特徴とする6.に記載の歪み測定装置。
の差を増幅する第3の出力増幅回路を備え、前記第1も
しくは第2の出力増幅回路の出力と、第3の出力増幅回
路の出力とによって温度補償された歪み測定を行うこと
を特徴とする6.に記載の歪み測定装置。
【0051】(対応する実施の形態)この構成は上記し
た第1実施形態に対応する。第2増幅器13の出力から
温度を求めて、第3増幅器14の出力値を図3に示すよ
うな温度ドリフトに基づいて第3増幅器14の出力信号
を補正する。
た第1実施形態に対応する。第2増幅器13の出力から
温度を求めて、第3増幅器14の出力値を図3に示すよ
うな温度ドリフトに基づいて第3増幅器14の出力信号
を補正する。
【0052】(効果)第2増幅器13の出力信号は第2
抵抗体3の抵抗値変動に比例し、これは起歪体の温度と
歪みの両方の影響を受けるが、温度変動が大きい環境下
で微小な歪みを測定する場合には、温度変動による抵抗
値の変化が歪み変動による抵抗値の変化よりも十分に大
きく、この出力変動が起歪体の温度にほぼ比例している
と見なすことができる。このため、第2増幅器13の出
力から温度を求めて、第3増幅器14の出力値を図3に
示すような温度ドリフトに基づいて第3増幅器14の出
力信号を補正することによって、更に高精度の歪み測定
を行うことが可能となる。
抵抗体3の抵抗値変動に比例し、これは起歪体の温度と
歪みの両方の影響を受けるが、温度変動が大きい環境下
で微小な歪みを測定する場合には、温度変動による抵抗
値の変化が歪み変動による抵抗値の変化よりも十分に大
きく、この出力変動が起歪体の温度にほぼ比例している
と見なすことができる。このため、第2増幅器13の出
力から温度を求めて、第3増幅器14の出力値を図3に
示すような温度ドリフトに基づいて第3増幅器14の出
力信号を補正することによって、更に高精度の歪み測定
を行うことが可能となる。
【0053】8.前記第1の抵抗体はゲージ率が正であ
る金属薄膜抵抗であり、前記第2の抵抗体はゲージ率が
負である金属薄膜抵抗であることを特徴とする6.また
は7.に記載の歪み測定装置。
る金属薄膜抵抗であり、前記第2の抵抗体はゲージ率が
負である金属薄膜抵抗であることを特徴とする6.また
は7.に記載の歪み測定装置。
【0054】(対応する実施の形態)この構成は上記し
た第1実施形態に対応する。主たる電流経路が同じ方向
である第1の素材のスパッタ膜からなる第1抵抗体2
と、第2の素材のスパッタ膜からなる第2抵抗体3がセ
ンシング素子を構成する。ここでは第1抵抗体2を白
金、第2抵抗体をチタンで形成する。具体的数値を例と
して挙げると、α1=2560ppm/K、α2=30
21ppm/K、K1=+5.4、K2=−1.2であ
る。
た第1実施形態に対応する。主たる電流経路が同じ方向
である第1の素材のスパッタ膜からなる第1抵抗体2
と、第2の素材のスパッタ膜からなる第2抵抗体3がセ
ンシング素子を構成する。ここでは第1抵抗体2を白
金、第2抵抗体をチタンで形成する。具体的数値を例と
して挙げると、α1=2560ppm/K、α2=30
21ppm/K、K1=+5.4、K2=−1.2であ
る。
【0055】(効果)本構成の歪みゲージにおいては、
歪みεと第1抵抗体2の変化量ΔR1と、第2抵抗体3
の変化量ΔR2との間には、ε(K1−K2)=ΔR1
−ΔR2(α2/α1)なる関係が成り立つので、同じ
歪みに対してΔR1とΔR2の正負が逆のとき、すなわ
ちK1とK2の符号が逆の場合に特に高い感度が得られ
る。従って上述のように第1の抵抗体に白金、第2の抵
抗体にチタンを用いるのは特に好適な例である。
歪みεと第1抵抗体2の変化量ΔR1と、第2抵抗体3
の変化量ΔR2との間には、ε(K1−K2)=ΔR1
−ΔR2(α2/α1)なる関係が成り立つので、同じ
歪みに対してΔR1とΔR2の正負が逆のとき、すなわ
ちK1とK2の符号が逆の場合に特に高い感度が得られ
る。従って上述のように第1の抵抗体に白金、第2の抵
抗体にチタンを用いるのは特に好適な例である。
【0056】9.前記第1の抵抗体と前記第2の抵抗体
が薄板状の半導体領域に形成された、主たる電流経路の
方向が異なる拡散抵抗であることを特徴とする請求項
6.、7.、8.のいずれかに記載の歪み測定装置。
が薄板状の半導体領域に形成された、主たる電流経路の
方向が異なる拡散抵抗であることを特徴とする請求項
6.、7.、8.のいずれかに記載の歪み測定装置。
【0057】(対応する実施の形態)この構成は上記し
た第2実施形態に対応する。拡散抵抗107aは室温に
おいてこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子110
とともにブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の出
力は第1増幅器111に接続されている。ここで第1増
幅器のゲインはG1倍である。拡散抵抗107bは、室
温においてこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子1
12とともにブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路
の出力は第2増幅器113に接続されている。
た第2実施形態に対応する。拡散抵抗107aは室温に
おいてこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子110
とともにブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の出
力は第1増幅器111に接続されている。ここで第1増
幅器のゲインはG1倍である。拡散抵抗107bは、室
温においてこれと抵抗値のほぼ等しい3つの抵抗素子1
12とともにブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路
の出力は第2増幅器113に接続されている。
【0058】(効果)一般的に同じ拡散工程で形成され
た拡散抵抗107a、107bの抵抗温度係数はほぼ等
しくなるが、製造上のばらつきのために数%程度の違い
が生じることがある。これらは近接して配置されている
ので温度差はごく小さいが、高精度の歪み測定時にあっ
ては抵抗温度係数の僅かな違いが無視できない誤差を生
じることになる。そこで第1実施形態の場合と同様に、
第2増幅器113のゲインG2は第1増幅器111のゲ
インG1に拡散抵抗107aと107bの抵抗温度係数
の比の逆数を乗じた値とする。第1増幅器111と第2
増幅器113の出力は第3増幅器114に接続される。
半導体拡散層の抵抗温度係数は不純物濃度などに依存す
るが、通常は数1000ppm/Kと比較的大きいの
で、G1が大きい場合は環境温度が大きく変化すると出
力信号が飽和する。しかしながら第2実施形態の様に、
温度変動に起因した抵抗値変化が相殺された信号を第3
増幅器114で増幅する構成では、出力信号を飽和させ
ることなく全体として大きなゲインを得ることが可能
で、結果として半導体拡散抵抗の高いゲージ率を生かし
た高精度の歪み測定を行なうことができる。特に半導体
薄板102内に4つの拡散抵抗を配してブリッジ回路を
構成するような形態と比較しても、拡散抵抗間の微小な
抵抗温度係数の違いに起因した温度ドリフトの小さい歪
み測定が可能になる。
た拡散抵抗107a、107bの抵抗温度係数はほぼ等
しくなるが、製造上のばらつきのために数%程度の違い
が生じることがある。これらは近接して配置されている
ので温度差はごく小さいが、高精度の歪み測定時にあっ
ては抵抗温度係数の僅かな違いが無視できない誤差を生
じることになる。そこで第1実施形態の場合と同様に、
第2増幅器113のゲインG2は第1増幅器111のゲ
インG1に拡散抵抗107aと107bの抵抗温度係数
の比の逆数を乗じた値とする。第1増幅器111と第2
増幅器113の出力は第3増幅器114に接続される。
半導体拡散層の抵抗温度係数は不純物濃度などに依存す
るが、通常は数1000ppm/Kと比較的大きいの
で、G1が大きい場合は環境温度が大きく変化すると出
力信号が飽和する。しかしながら第2実施形態の様に、
温度変動に起因した抵抗値変化が相殺された信号を第3
増幅器114で増幅する構成では、出力信号を飽和させ
ることなく全体として大きなゲインを得ることが可能
で、結果として半導体拡散抵抗の高いゲージ率を生かし
た高精度の歪み測定を行なうことができる。特に半導体
薄板102内に4つの拡散抵抗を配してブリッジ回路を
構成するような形態と比較しても、拡散抵抗間の微小な
抵抗温度係数の違いに起因した温度ドリフトの小さい歪
み測定が可能になる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、温度変動が比較的大き
い環境下にあっても高精度の測定が行える歪み測定装置
を提供することができる。
い環境下にあっても高精度の測定が行える歪み測定装置
を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施形態の歪み測定装置に適用さ
れる歪みケージの構造を示す図である。
れる歪みケージの構造を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の歪み測定回路の構成を
示す図である。
示す図である。
【図3】実際に製作した図1の構成の歪みゲージの出力
を図2の構成の測定回路で測定した場合の、無歪み状態
での温度変動に起因した出力変動(温度ドリフト)を歪
みに換算したグラフである。
を図2の構成の測定回路で測定した場合の、無歪み状態
での温度変動に起因した出力変動(温度ドリフト)を歪
みに換算したグラフである。
【図4】本発明の第2実施形態に係る歪みゲージの構造
を示す図である。
を示す図である。
【図5】半導体薄板102の詳細な構造を示す図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2実施形態の歪み測定回路の構成を
示す図である。
示す図である。
1 ポリイミド薄膜 2 第1抵抗体 3 第2抵抗体 4、5、6 配線 7、8、9 電極 10、12 抵抗素子 11 第1増幅器 12 抵抗素子 13 第2増幅器 14 第3増幅器 50 ブリッジ電源 51 ブリッジ電源 101 ポリイミド膜 102 半導体薄板 103(103a、103b、103c) 外部リード
電極 104(104a、104b、104c) 配線 105 N型の半導体領域 106 シリコン窒化膜 107(107a、107b) 拡散抵抗 108、108’ コンタクト孔 109 高濃度N型拡散領域 110 抵抗素子 111 第1増幅器 112 抵抗素子 113 第2増幅器 114 第3増幅器 160 ブリッジ電源 161 ブリッジ電源
電極 104(104a、104b、104c) 配線 105 N型の半導体領域 106 シリコン窒化膜 107(107a、107b) 拡散抵抗 108、108’ コンタクト孔 109 高濃度N型拡散領域 110 抵抗素子 111 第1増幅器 112 抵抗素子 113 第2増幅器 114 第3増幅器 160 ブリッジ電源 161 ブリッジ電源
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の歪みに対するゲージ率の符号が互
いに逆の第1の抵抗体と第2の抵抗体とが近接して配設
された歪みゲージと、 上記第1の抵抗体に対する第1のブリッジ回路と、 上記第2の抵抗体に対する第2のブリッジ回路と、 上記第1のブリッジ回路の出力に基づく信号と、上記第
2のブリッジ回路の出力に基づく信号の差分を増幅する
差分増幅手段とを有することを特徴とする歪み測定装
置。 - 【請求項2】 上記第1のブリッジ回路の出力を増幅す
る第1の増幅手段と、 上記第2のブリッジ回路の出力を増幅する第2の増幅手
段とを有し、 上記第1の増幅手段の増幅率と上記第2の増幅手段の増
幅率の比が、上記第1の抵抗体の抵抗温度係数と上記第
2の抵抗体の抵抗温度係数の比の逆数に略等しく、 上記差分増幅手段は、上記第1の増幅手段の出力と上記
第2の増幅手段の出力とを入力とすることを特徴とする
請求項1記載の歪み測定装置。 - 【請求項3】 上記第1の抵抗体はゲージ率が正である
金属薄膜抵抗であり、上記第2の抵抗体はゲージ率が負
である金属薄膜抵抗であることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の歪み測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000085326A JP2001272203A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 歪み測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000085326A JP2001272203A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 歪み測定装置 |
Publications (1)
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---|---|
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ID=18601681
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---|---|---|---|
JP2000085326A Pending JP2001272203A (ja) | 2000-03-24 | 2000-03-24 | 歪み測定装置 |
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---|---|
JP (1) | JP2001272203A (ja) |
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