JPH10213503A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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Publication number
JPH10213503A
JPH10213503A JP1843897A JP1843897A JPH10213503A JP H10213503 A JPH10213503 A JP H10213503A JP 1843897 A JP1843897 A JP 1843897A JP 1843897 A JP1843897 A JP 1843897A JP H10213503 A JPH10213503 A JP H10213503A
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JP
Japan
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bridge circuit
potential
amplifier
output terminal
pressure sensor
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JP1843897A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Arii
康孝 有井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤフラムの厚みを薄くすることなく、フ
ルスケール電圧の特性を高出力化することのできる半導
体圧力センサを提供する。 【解決手段】 歪みゲージとしてのピエゾ抵抗R1〜R
4によりブリッジ回路Aが構成され、歪みゲージとして
のピエゾ抵抗R5〜R8によりブリッジ回路Bが構成さ
れて、ブリッジ回路Aの高電位側電源供給端a1と、ブ
リッジ回路Bの高電位側電源供給端b1とは、電源Vに
接続されており、ブリッジ回路Aの低電位側電源供給端
a2と、ブリッジ回路Bの低電位側電源供給端b2とは
グランド(GND)に接続されている。また、ブリッジ
回路Aの低電位側出力端a3とブリッジ回路Bの高電位
側出力端b3とは、減算増幅器1aを介して接続されて
おり、ブリッジ回路Aの高電位側出力端a4とブリッジ
回路Bの低電位側出力端b4とは、減算増幅器1bを介
して接続されている。そして、減算増幅器1a,1bの
出力は、加算増幅器2aに接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピエゾ抵抗を用い
たダイヤフラム型の半導体圧力センサに関するものであ
り、特に、フルスケール電圧の高出力化に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン等の半導体から成るピエゾ抵抗
を用いたダイヤフラム型の半導体圧力センサは、量産性
に優れていること、小型化及び微細加工が容易で検出感
度が高いという利点があり、また、特性の再現性が良
く、信頼性も高いという理由から広く用いられている。
【0003】従来の半導体圧力センサは、シリコン微細
加工技術を用いて半導体基板上に形成されている。図7
は、従来例に係る半導体圧力センサを示す略断面図であ
り、シリコン等の半導体基板5の一主表面の略中央をエ
ッチングすることにより凹部を形成して、薄肉部から成
るダイヤフラム5aとダイヤフラム5aを支持して成る
支持部5bとが形成されている。
【0004】そして、半導体基板5の二主表面のダイヤ
フラム5aには複数のピエゾ抵抗6が形成され、複数の
ピエゾ抵抗6がホイートストンブリッジ構造となるよう
に配線7が形成されている。
【0005】なお、ピエゾ抵抗6の形成方法の一例とし
ては、低濃度のボロン(B)をイオン注入及び熱拡散処
理を行うことにより形成する方法があり、配線7の形成
方法の一例としては、ボロン(B)雰囲気中で熱拡散を
行うことにより形成する方法がある。
【0006】また、半導体基板5の二主表面上にはシリ
コン酸化膜8及びシリコン窒化膜9が形成されており、
配線7上の所望の箇所のシリコン酸化膜8及びシリコン
窒化膜9にはコンタクトホール(図示せず)が形成さ
れ、コンタクトホールを埋め込むようにアルミニウム
(Al)等から成る電極10が形成され、電極10と配
線7とは電気的に接続されている。
【0007】この半導体圧力センサは、ダイヤフラム5
aに圧力が印加されると、撓んだダイヤフラム5aに発
生する応力を、ダイヤフラム5aに形成されたピエゾ抵
抗6のピエゾ抵抗効果による抵抗値の変化として検出し
て圧力を検出するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の半導体圧力センサにおいては、素子単体でのフ
ルスケール電圧が数十mV〜百数十mVのオーダーであ
り、これ以上のフルスケール電圧を得るためには、ダイ
ヤフラム5aの厚みをさらに薄くする必要があり、素子
単体の機械的強度の劣化等の問題が生じる。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、ダイヤフラムの厚み
を薄くすることなく、フルスケール電圧の特性を高出力
化することのできる半導体圧力センサを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
薄肉状のダイヤフラムを有する半導体基板と、前記ダイ
ヤフラムの略中央部に2つと、周辺部に2つ形成された
歪みゲージとを有して成り、該歪みゲージがブリッジ回
路を構成して成る半導体圧力センサにおいて、前記ブリ
ッジ回路を複数構成し、該ブリッジ回路の高電位側電源
供給端に電源を接続し、前記ブリッジ回路の低電位側出
力端と隣接する前記ブリッジ回路の高電位側出力端とを
減算増幅器を介して接続し、初段の前記ブリッジ回路の
高電位側出力端と、最終段の前記ブリッジ回路の低電位
側出力端とを減算増幅器を介して接続し、前記減算増幅
器の出力電圧を加算増幅器に入力し、該加算増幅器によ
り複数の前記ブリッジ回路の高電位側出力端と低電位側
出力端との間の出力電圧の和を得るようにしたことを特
徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、薄肉状のダイヤフ
ラムを有する半導体基板と、前記ダイヤフラムの略中央
部に2つと、周辺部に2つ形成された歪みゲージとを有
して成り、該歪みゲージがブリッジ回路を構成して成る
半導体圧力センサにおいて、前記ブリッジ回路を複数構
成し、該ブリッジ回路の高電位側電源供給端に電源を接
続し、前記ブリッジ回路の低電位側出力端と高電位側出
力端とを減算増幅器を介して接続し、複数の前記減算増
幅器の出力電圧を加算増幅器に入力し、該加算増幅器に
より複数の前記ブリッジ回路の高電位側出力端と低電位
側出力端との間の出力電圧の和を得るようにしたことを
特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の半
導体圧力センサにおいて、前記複数のブリッジ回路を同
一チップ上に形成するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき説明する。
【0014】=実施形態1= 図1は、本発明の一実施形態に係る半導体圧力センサを
示す略等価回路図であり、図2は、本実施形態に係る半
導体圧力センサの一例を示す等価回路図であり、図3
は、ダイヤフラム5aへのピエゾ抵抗R20〜R23の
配置状態を示す模式図であり、(a)は半導体圧力セン
サの上面から見た状態を示す略平面図であり、(b)は
(a)の略等価回路図である。なお、図3における半導
体圧力センサの略断面図は、従来例として図7に示す半
導体圧力センサと同様であるので、同一箇所には同一符
号を付してここでは説明を省略する。
【0015】歪みゲージとしてのピエゾ抵抗R1〜R4
によりブリッジ回路Aが構成され、歪みゲージとしての
ピエゾ抵抗R5〜R8によりブリッジ回路Bが構成され
て、ブリッジ回路Aの高電位側電源供給端a1と、ブリ
ッジ回路Bの高電位側電源供給端b1とは、電源Vに接
続されており、ブリッジ回路Aの低電位側電源供給端a
2と、ブリッジ回路Bの低電位側電源供給端b2とはグ
ランド(GND)に接続されている。
【0016】また、ブリッジ回路Aの低電位側出力端a
3とブリッジ回路Bの高電位側出力端b3とは、減算増
幅器1aを介して接続されており、ブリッジ回路Aの高
電位側出力端a4とブリッジ回路Bの低電位側出力端b
4とは、減算増幅器1bを介して接続されている。そし
て、減算増幅器1a,1bの出力は、加算増幅器2aに
接続されている。
【0017】次に、本実施形態に用いた半導体圧力セン
サのさらに詳細な等価回路図について説明する。なお、
説明の便宜上、図1と同一箇所には同一符号を付して説
明を省略する。また、図2に示す等価回路図は、本実施
形態を示す一例であって、これに限定されるものではな
い。
【0018】ブリッジ回路Aの低電位側出力端a3は、
抵抗R9及び抵抗R11を介してGNDに接続されてお
り、抵抗R9と抵抗R11との接続点は、増幅器Amp
1の+側端子に接続されている。
【0019】また、ブリッジ回路Bの高電位側出力端b
3は、抵抗R10及び抵抗R12を介して増幅器Amp
1の出力端子に接続されており、抵抗R10と抵抗R1
2との接続点は、増幅器Amp1の−側端子に接続され
ている。
【0020】ここで、減算増幅器1aは、増幅器Amp
1と抵抗R9〜R12とで構成され、高電位側出力端b
3と低電位側出力端a3とから出力される電圧の差電圧
を出力する。また、本実施形態においては、抵抗R9〜
R12の抵抗値を同じ値に設定している。なお、抵抗R
9〜R12の抵抗値を全て同じ値にすると、増幅器Am
p1の利得は1となる。
【0021】ブリッジ回路Aの高電位側出力端a4は、
抵抗R13及び抵抗R15を介してGNDに接続されて
おり、ブリッジ回路Bの低電位側出力端b4は、抵抗R
14及びR16を介して増幅器Amp2の出力端子に接
続されている。
【0022】また、抵抗R13と抵抗R15との接続点
は、増幅器Amp2の+側端子に接続されており、抵抗
R14と抵抗R16との接続点は、増幅器Amp2の−
側端子に接続されている。
【0023】ここで、減算増幅器1bは、増幅器Amp
2と抵抗R13〜R16とで構成され、本実施形態にお
いては、抵抗R13〜R16の抵抗値を同じ値に設定し
ている。
【0024】増幅器Amp1と増幅器Amp2の出力電
圧は、それぞれ抵抗R17及び抵抗R18を介して増幅
器Amp3の−側端子に入力され、増幅器Amp3の+
側端子は、グランド(GND)に接続されている。
【0025】また、増幅器Amp3の−側端子は、抵抗
R19を介して増幅器Amp3の出力端子に接続されて
いる。
【0026】ここで、加算増幅器2aは、増幅器Amp
3と抵抗R17〜R19とで構成され、増幅器Amp1
と増幅器Amp2とから出力される電圧の和電圧を出力
する。
【0027】次に、ダイヤフラム5aが撓んだときのピ
エゾ抵抗R20〜R23の作用を図3に基づいて説明す
る。ダイヤフラム5aに正の圧力を印加したとき、ダイ
ヤフラム5aの薄肉部は、ピエゾ抵抗R20〜R23が
形成された面側に撓んだ形になる。このとき、図3
(a)のダイヤフラム5aの薄肉部中央付近に形成され
ているピエゾ抵抗R20,R22には、引っ張りの応力
がかかり、ダイヤフラム5aの薄肉部周辺部分に形成さ
れているピエゾ抵抗R21,R23には、圧縮の応力が
かかることになる。
【0028】ピエゾ抵抗は、引っ張り応力がかかったと
きには抵抗値は増加する方向へ、圧縮の応力がかかった
ときには抵抗値は減少する方向へ推移する。
【0029】そこで、図3(b)に示すように、ピエゾ
抵抗R20〜R23によりホイートストンブリッジ構造
を形成し、高電位側電源供給端3aと低電位側電源供給
端3b間にバイアスを印加すれば、ブリッジ回路の電圧
出力端4a,4bにあらわれる電圧は、電圧出力端4a
側の方が電圧出力端4b側より高くなる。
【0030】従って、図1の回路において、ピエゾ抵抗
R1,R3,R5,R7がダイヤフラム5aの薄肉部の
中央付近に、ピエゾ抵抗R2,R4,R6,R8がダイ
ヤフラム5aの薄肉部の周辺部に形成されているとする
と、ダイヤフラム5aに正の圧力が印加されたとき、ブ
リッジ回路Aでは高電位側出力端a4側が低電位側出力
端a3側より電位が高く、ブリッジ回路Bでは高電位側
出力端b3側が低電位側出力端b4側より電位が高くな
る。
【0031】ここで、ブリッジ回路Aの低電位側出力端
a3と、ブリッジ回路Bの高電位側出力端b3とを減算
増幅器1aを介して接続する。減算増幅器1aは、ブリ
ッジ回路Aの低電位側出力端a3とブリッジ回路Bの高
電位側出力端b3との間の電位差を読みとり、その電位
差を加算増幅器2aに出力する。
【0032】また、ブリッジ回路Aの高電位側出力端a
4とブリッジ回路Bの低電位側出力端b4とを減算増幅
器1bを介して接続する。減算増幅器1bは、ブリッジ
回路Aの高電位側出力端a4とブリッジ回路Bの低電位
側出力端b4との間の電位差を読みとり、その電位差を
加算増幅器2aに出力する。加算増幅器2aは、減算増
幅器1a,1bからの出力電圧の和を出力する。
【0033】従って、加算増幅器2aから出力される電
圧は、ブリッジ回路A,Bで発生するフルスケール電圧
の和となり、ダイヤフラム5aの薄肉部を薄くすること
なくフルスケール電圧の高出力化が可能となる。
【0034】なお、本実施形態においては、2つのブリ
ッジ回路A,Bを用いた半導体圧力センサの回路につい
て説明したが、これに限定される必要はなく、3つ以上
のブリッジ回路を用いた場合にも適用できる。
【0035】=実施形態2= 図4は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す略等価回路図であり、図5は、本実施形態に係る
半導体圧力センサの一例を示す等価回路図である。ピエ
ゾ抵抗R1〜R4によりブリッジ回路Aが構成され、ピ
エゾ抵抗R5〜R8によりブリッジ回路Bが構成され
て、ブリッジ回路Aの高電位側電源供給端a1と、ブリ
ッジ回路Bの高電位側電源供給端b1とは、電源Vに接
続されており、ブリッジ回路Aの低電位側電源供給端a
2と、ブリッジ回路Bの低電位側電源供給端b2とはグ
ランド(GND)に接続されている。
【0036】また、ブリッジ回路Aの低電位側出力端a
3と高電位側出力端a4とは、減算増幅器1cを介して
接続されており、ブリッジ回路Bの高電位側出力端b3
と低電位側出力端b4とは、減算増幅器1dを介して接
続されている。そして、減算増幅器1c,1dの出力
は、加算増幅器2bに接続されている。
【0037】次に、本実施形態に用いた半導体圧力セン
サのさらに詳細な等価回路図について説明する。なお、
説明の便宜上、図4と同一箇所には同一符号を付して説
明を省略する。また、図5に示す等価回路図は、本実施
形態を示す一例であって、これに限定されるものではな
い。
【0038】ブリッジ回路Aの高電位側出力端a4は、
抵抗R24及び抵抗R26を介してグランド(GND)
に接続されており、抵抗R24と抵抗R26との接続点
は、増幅器Amp4の+側端子に接続されている。
【0039】また、低電位側出力端a3は、抵抗R25
及び抵抗R27を介して増幅器Amp4の出力端子に接
続されており、抵抗R25と抵抗R27との接続点は、
増幅器Amp4の−側端子に接続されている。
【0040】ここで、減算増幅器1cは、増幅器Amp
4と抵抗R24〜R27とで構成され、高電位側出力端
a4と低電位側出力端a3とから出力される電圧の差電
圧を出力する。また、本実施形態においては、抵抗R2
4〜R27の抵抗値を同じ値に設定している。なお、抵
抗R24〜R27の抵抗値を全て同じ値にすると、増幅
器Amp4の利得は1となる。
【0041】ブリッジ回路Bの高電位側出力端b3は、
抵抗R28及び抵抗R30を介してグランド(GND)
に接続されており、抵抗R28と抵抗R30との接続点
は、増幅器Amp5の+側端子に接続されている。
【0042】また、低電位側出力端b4は、抵抗R29
及び抵抗R31を介して増幅器Amp5の出力端子に接
続されており、抵抗R29と抵抗R31との接続点は、
増幅器Amp5の−側端子に接続されている。
【0043】ここで、減算増幅器1dは、増幅器Amp
5と抵抗R28〜R31とで構成され、本実施形態にお
いては、抵抗R28〜R31の抵抗値を同じ値に設定し
ている。
【0044】増幅器Amp4と増幅器Amp5の出力電
圧は、それぞれ抵抗R32及び抵抗R33を介して増幅
器Amp6の−側端子に入力され、増幅器Amp6の+
側端子は、グランド(GND)に接続されている。
【0045】また、増幅器Amp6の−側端子は、抵抗
R34を介して増幅器Amp6の出力端子に接続されて
いる。
【0046】ここで、加算増幅器2bは、増幅器Amp
6と抵抗R32〜R34とで構成され、増幅器Amp4
と増幅器Amp5とから出力される電圧の和電圧を出力
する。
【0047】従って、本実施形態においても、実施形態
1と同様に加算増幅器2bから出力される電圧は、ブリ
ッジ回路A,Bで発生するフルスケール電圧の和とな
り、ダイヤフラム5aの薄肉部を薄くすることなくフル
スケール電圧の高出力化が可能となる。
【0048】なお、本実施形態においては、2つのブリ
ッジ回路A,Bを用いた半導体圧力センサの回路につい
て説明したが、これに限定される必要はなく、3つ以上
のブリッジ回路を用いた場合にも適用できる。
【0049】=実施形態3= 図6は、本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す模式図であり、(a)は、上面から見た状態を示
す略平面図であり、(b)は略断面図である。本実施形
態に係る半導体圧力センサは、シリコン等の半導体基板
5の一方の面をエッチングすることにより凹部を形成し
て薄肉部より成るダイヤフラム5aとダイヤフラム5a
を支持して成る支持部5bとを形成し、半導体基板5の
他方の面のダイヤフラム5aに、図6(a)に示すよう
にダイヤフラム5aの略中央付近に2つと、周辺部に2
つの歪みゲージとしてのピエゾ抵抗6を形成し、4つの
ピエゾ抵抗6と電気的に接続されるように配線7を形成
する。
【0050】なお、ピエゾ抵抗6の形成方法の一例とし
ては、低濃度のボロン(B)をイオン注入及び熱拡散処
理を行うことにより形成する方法があり、配線7の形成
方法の一例としては、ボロン(B)雰囲気中で熱拡散を
行うことにより形成する方法がある。
【0051】また、半導体基板1のピエゾ抵抗6が形成
された面側全面にはシリコン酸化膜8及びシリコン窒化
膜9が形成されており、配線7上の所望の箇所のシリコ
ン酸化膜8及びシリコン窒化膜9にはコンタクトホール
(図示せず)が形成され、コンタクトホールを埋め込む
ようにアルミニウム(Al)等から成る電極10が形成
され、電極10と配線7とは電気的に接続され、電極1
0及び配線7により4つのピエゾ抵抗6はブリッジ回路
を構成している。そして、本実施形態においては、1つ
のダイヤフラム5aには1つのブリッジ回路が構成さ
れ、2つのブリッジ回路を1チップ上に形成するように
している。
【0052】従って、4つのピエゾ抵抗6により構成さ
れた2組のブリッジ回路の高電位側電源供給端,低電位
側電源供給端,高電位側出力端及び低電位側出力端を実
施形態1及び2に示す回路のように配線することによ
り、同一チップ上においてダイヤフラム5aの薄肉部を
薄くすることなくフルスケール電圧の高出力化が可能と
なる。
【0053】なお、本実施形態においては、2つのブリ
ッジ回路を用いた半導体圧力センサについて説明した
が、これに限定される必要はなく、3つ以上のブリッジ
回路を用いた場合にも適用できる。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、薄肉状のダイヤ
フラムを有する半導体基板と、ダイヤフラムの略中央部
に2つと、周辺部に2つ形成された歪みゲージとを有し
て成り、歪みゲージがブリッジ回路を構成して成る半導
体圧力センサにおいて、ブリッジ回路を複数構成し、ブ
リッジ回路の高電位側電源供給端に電源を接続し、ブリ
ッジ回路の低電位側出力端と隣接するブリッジ回路の高
電位側出力端とを減算増幅器を介して接続し、初段のブ
リッジ回路の高電位側出力端と、最終段のブリッジ回路
の低電位側出力端とを減算増幅器を介して接続し、減算
増幅器の出力電圧を加算増幅器に入力し、加算増幅器に
より複数のブリッジ回路の高電位側出力端と低電位側出
力端との間の出力電圧の和を得るようにしたので、加算
増幅器から出力される電圧は、各ブリッジ回路で発生す
るフルスケール電圧の和となり、ダイヤフラムの厚みを
薄くすることなく、フルスケール電圧の特性を高出力化
することのできる半導体圧力センサを提供することがで
きた。
【0055】請求項2記載の発明は、薄肉状のダイヤフ
ラムを有する半導体基板と、ダイヤフラムの略中央部に
2つと、周辺部に2つ形成された歪みゲージとを有して
成り、歪みゲージがブリッジ回路を構成して成る半導体
圧力センサにおいて、ブリッジ回路を複数構成し、ブリ
ッジ回路の高電位側電源供給端に電源を接続し、ブリッ
ジ回路の低電位側出力端と高電位側出力端とを減算増幅
器を介して接続し、複数の減算増幅器の出力電圧を加算
増幅器に入力し、加算増幅器により複数のブリッジ回路
の高電位側出力端と低電位側出力端との間の出力電圧の
和を得るようにしたので、加算増幅器から出力される電
圧は、各ブリッジ回路で発生するフルスケール電圧の和
となり、ダイヤフラムの厚みを薄くすることなく、フル
スケール電圧の特性を高出力化することのできる半導体
圧力センサを提供することができた。
【0056】請求項3記載の発明は、請求項1記載の半
導体圧力センサにおいて、複数のブリッジ回路を同一チ
ップ上に形成するようにしたので、複数のダイヤフラム
に同時に印加された圧力に対し、同方向に複数のダイヤ
フラムが撓んだときのブリッジ回路の出力の和を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体圧力センサを
示す略等価回路図である。
【図2】本実施形態に係る半導体圧力センサの一例を示
す等価回路図である。
【図3】ダイヤフラムへのピエゾ抵抗の配置状態を示す
模式図であり、(a)は半導体圧力センサの上面から見
た状態を示す略平面図であり、(b)は(a)の略等価
回路図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す略等価回路図である。
【図5】本実施形態に係る半導体圧力センサの一例を示
す等価回路図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る半導体圧力センサ
を示す模式図であり、(a)は、上面から見た状態を示
す略平面図であり、(b)は略断面図である。
【図7】従来例に係る半導体圧力センサを示す略断面図
である。
【符号の説明】
R1〜R8,R20〜R23 ピエゾ抵抗 R9〜R19,R24〜R34 抵抗 A,B ブリッジ回路 V 電源 a1,b1 高電位側電源供給源 a2,b2 低電位側電源供給源 a3,b4 低電位側出力端 a4,b3 高電位側出力端 Amp1〜Amp6 増幅器 1a〜1d 減算増幅器 2a,2b 加算増幅器 3a 高電位側電源供給源 3b 低電位側電源供給源 4a,4b 電圧出力端 5 半導体基板 5a ダイヤフラム 5b 支持部 6 ピエゾ抵抗 7 配線 8 シリコン酸化膜 9 シリコン窒化膜 10 電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉状のダイヤフラムを有する半導体基
    板と、前記ダイヤフラムの略中央部に2つと、周辺部に
    2つ形成された歪みゲージとを有して成り、該歪みゲー
    ジがブリッジ回路を構成して成る半導体圧力センサにお
    いて、前記ブリッジ回路を複数構成し、該ブリッジ回路
    の高電位側電源供給端に電源を接続し、前記ブリッジ回
    路の低電位側出力端と隣接する前記ブリッジ回路の高電
    位側出力端とを減算増幅器を介して接続し、初段の前記
    ブリッジ回路の高電位側出力端と、最終段の前記ブリッ
    ジ回路の低電位側出力端とを減算増幅器を介して接続
    し、前記減算増幅器の出力電圧を加算増幅器に入力し、
    該加算増幅器により複数の前記ブリッジ回路の高電位側
    出力端と低電位側出力端との間の出力電圧の和を得るよ
    うにしたことを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 薄肉状のダイヤフラムを有する半導体基
    板と、前記ダイヤフラムの略中央部に2つと、周辺部に
    2つ形成された歪みゲージとを有して成り、該歪みゲー
    ジがブリッジ回路を構成して成る半導体圧力センサにお
    いて、前記ブリッジ回路を複数構成し、該ブリッジ回路
    の高電位側電源供給端に電源を接続し、前記ブリッジ回
    路の低電位側出力端と高電位側出力端とを減算増幅器を
    介して接続し、複数の前記減算増幅器の出力電圧を加算
    増幅器に入力し、該加算増幅器により複数の前記ブリッ
    ジ回路の高電位側出力端と低電位側出力端との間の出力
    電圧の和を得るようにしたことを特徴とする半導体圧力
    センサ。
  3. 【請求項3】 前記複数のブリッジ回路を同一チップ上
    に形成するようにしたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の半導体圧力センサ。
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