JP4496698B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

この発明は、配線電路の保護に用いられるモールドケースを構成するベースとこのベースに支承され可動接触子を保持するクロスバーを有する回路遮断器、特に、ハンドルのオンオフ操作の速度に関係なくトグルリンク機構の蓄勢力によりクロスバーを回動させ可動接触子を速入り(quick−make)及び速切り(quick−break)する機能を有し開閉時の接点溶着防止や各極の同時投入に優れる回路遮断器、例えばIEC60947−2に規定する回路遮断器(Molded Case Circuit Breaker)に関する。
従来の回路遮断器は、例えば特開平09−161641号公報に示されるように、ベースとカバーにより構成されるモールドケースと、このモールドケース内に設けられた可動接点を有する可動接触子、この可動接点と接離する固定接点を有する固定接触子、回路遮断器の閉路状態においてベースに支承され可動接触子を回動可能に保持する絶縁性の材料により成形されたクロスバー、このクロスバーを介して可動接触子を開閉させる開閉機構部と、回路遮断器の閉路状態において可動接点を固定接点に押圧する接圧バネ等により構成されている。
実使用中における開閉操作の繰り返しや通電時の開閉に伴うアークによって、電気的及び機械的またはその両方の要因により接点が摩耗、消耗する。このように接点が摩耗、消耗した場合でも接点間の接触の安定性を保つように、所定のオーバートラベルが設けられている。ここで、オーバートラベルとは、回路遮断器の閉路状態において、固定接触子及び固定接点を取り去ったとき、その前後における可動接点の移動量、すなわち接点の接触余裕を示す量であり、通常接点の厚さの1〜2倍程度である。
回路遮断器の構成部品であるクロスバー及びベースは、機械的強度、耐熱性、絶縁性等が要求されることから熱硬化性樹脂を主成分とするものが用いられてきた。例えば、30アンペアフレーム用の回路遮断器として、クロスバーがフェノール52重量%、ガラス繊維15重量%、無機充填材10重量%、木粉15重量%、顔料その他8重量%からなる材料で成形され、ベースがフェノール50重量%、木粉30重量%、無機充填材15重量%、顔料その他5重量%からなる材料で成形されるものがあった。
従来の回路遮断器は、プラスチック部品体積の多くを占めるベースが、フェノール樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分として構成されているため、部品の薄肉化が困難であり小形化や軽量化の妨げとなっていた。特に、熱硬化性樹脂を主成分とするものは成形上の制約から、ベース内部を構成する箇所はベースの大きさに拘らず所定の肉厚以上必要とされ、必要以上にベース内部を構成する箇所が厚肉となっておりベースの小形化が困難となっていた。
例えば、225アンペアフレーム以下の小形の回路遮断器で、極間ピッチが35mm以下、接圧バネによる接点間の接圧が20N以下等のものにおいては、高さ2mm以上のリブの肉厚は成形上の制約から2mm程度以上必要とされ、必要以上にベース内部を構成する箇所が厚肉となっていた。ここで、リブの肉厚2mmは、一般的に知られる熱硬化性樹脂の最小肉厚基準1mm〜3mm以上を満たすように若干余裕をもって決められた値である。
また、従来の回路遮断器のベースは、熱硬化性樹脂を主成分としているので、成形時に発生するバリ、射出成形時に発生するスプルーやランナー等の焼却または埋め立てが必要となっていた。
そして、細部の成形精度が高い等の理由から熱可塑性樹脂を主成分とする成形品を採用することも検討されているが、特にベースに適用するときには、ベースとして要求される特性を充分に満足しているものではなかった。例えば、特開平08−171847号に示された熱可塑性樹脂と200℃以上で脱水反応する無機化合物と強化材とを含有する成形品は、難燃性及び電極開閉後の絶縁性能に優れ、回路遮断器用の成形品としても好適であった。
しかしながら、カバー、ハンドル等に比較し高温かつ高応力下で使用されるベース、特に通電時に100℃以上となりクロスバーを介して強い応力を受けるベースに適用する際には、ベースとクロスバーとの種々の条件により発生するクリープ変形が相互に関与するオーバートラベルの減少が大きく充分でなかった。
そこで、発明者らは、試行錯誤の末、種々の条件により発生するクリープ変形が相互に関与するオーバートラベルの減少が少なく、熱可塑性樹脂が主成分のベースを使用できることを見出したのでここに報告する。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化できかつ環境に優しい回路遮断器を提供することを目的としている。
この発明に係る回路遮断器は、固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、上記ベースは熱可塑性樹脂を主成分とし常温常湿における曲げ弾性率Ebの成形品であり、上記クロスバーは常温常湿における曲げ弾性率Ecの成形品であり、次式の関係を満たすので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。
Eb+Ec≧17000MPa ・・(1)
8000MPa≦Eb ・・(2)
9000MPa≦Ec ・・(3)
また、曲げ弾性率Eb、Ecは次式の関係を満たすので、オーバートラベルの減少が更に少ない。
Eb+Ec≧20500MPa ・・(4)
9000MPa≦Eb ・・(5)
9000MPa≦Ec ・・(6)
また、曲げ弾性率Eb、Ecは次式の関係を満たすので、オーバートラベルの減少が更に少なく、成形の生産性が良くかつ外観が優れる。
Eb+Ec≧25000MPa ・・(7)
9000MPa≦Eb≦22000MPa・・(8)
9000MPa≦Ec≦17000MPa・・(9)
また、熱可塑性樹脂は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド、及びこれらのアロイ材料の少なくともいずれか1つであるので、耐薬品性及び耐環境性に優れるとともにリサイクルが容易に実現できる。
また、ポリアミドは、ナイロン66、ナイロンMXD6、ナイロン46、及びナイロン6Tの少なくともいずれか1つであるので、耐衝撃性かつ開閉耐久時の発生熱に対する保持性に優れる。
また、熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、及びこれらのアロイ材料の少なくともいずれか1つであるので、吸湿時の寸法変化が少なくかつ開閉耐久時の発生熱に対する保持性が高い。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有するので、端子締め付け時に割れが発生しにくい。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有するので、耐熱性、耐クリープ性に優れる。
また、ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有するので、耐衝撃性及び遮断後の絶縁性能に優れる。
また、クロスバーは、フェノール樹脂を主成分とするので、難燃性に優れかつオーバートラベル特性がより一層向上する。
また、回路遮断器は多極であって、ベースの底壁に直交する壁にその壁方向に延在するスリットを有するので、成形後の寸法変形が少なくオーバートラベルの減少に寄与できる。
また、スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割するので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、スリットは、ベースの表裏側から交互に設けられたので、成形後の寸法変形がさらに少なくオーバートラベルの減少に寄与できる。
また、直交する壁は相間壁であるので、オーバートラベルの減少により寄与できる。
また、スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、直交する壁は、可動接点及び固定接点を収納する接点収納部と、開閉機構部を収納する開閉機構収納部の間の壁であるので、接点側から開閉機構部側への熱伝導率を低下させることができ、開閉機構部等に用いる潤滑剤の劣化を遅延させることができる。
また、スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたので、効率的に放熱することができる。
また、ベース底壁の厚さよりも、スリットとベース内側との間の壁の厚さを薄くしたので、ベース内側からスリットへ熱が伝達されやすい。
また、ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。また、耐衝撃性及び遮断後の絶縁性能に優れ、クロスバーはフェノール樹脂が28〜32重量%と強化材が43〜47重量%と無機質の充填材が23〜27重量%を含有するので、オーバートラベルの減少がより少ない。
また、難燃剤及びエラストマーは、ポリアミド100に対し、ハロゲン系化合物が50〜70、エラストマーが20〜30の重量割合であるので、オーバートラベルの減少が少なく、かつ難燃性が高く耐衝撃性に優れる。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが45〜60重量%と強化材が40〜55重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。
また、クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有するので、成形が容易、かつ連続成形時のホッパー落下性が優れる。
また、クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有するので、オーバートラベルの減少がより少ない。
また、難燃剤は、ポリエチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であるので、オーバートラベルの減少が少なく、かつ難燃性が高く耐衝撃性に優れる。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有し、クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。また、耐熱性に優れる。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有し、クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、かつ成形性に優れる。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。また、微細部分の成形が可能となる。また、端子締め付け時の割れが発生しにくい。
また、クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有するので、オーバートラベルの減少がより少ない。
また、クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有するので、成形が容易、かつ連続成形時のホッパー落下性に優れる。
また、難燃剤は、ポリブチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であるので、オーバートラベルの減少が少なく、かつ難燃性が高く耐衝撃性に優れる。
また、ベースの主樹脂が熱可塑性樹脂からなり、このベースの底壁に直交する壁にその壁方向に延在するスリットを有するので、成形後の寸法変形が少なくオーバートラベルの減少に寄与できる。
また、スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割するので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、スリットは、ベースの表裏側から交互に設けられたので、成形後の寸法変形がさらに少なくオーバートラベルの減少に寄与できる。
また、直交する壁は相間壁であるので、オーバートラベルの減少により寄与できる。
また、スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、直交する壁は、可動接点及び固定接点を収納する接点収納部と、開閉機構部を収納する開閉機構収納部の間の壁であるので、接点側から開閉機構部側への熱伝導率を低下させることができ、開閉機構部等に用いる潤滑剤の劣化を遅延させることができる。
また、スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたので、効率的に放熱することができる。
また、ベース底壁の厚さよりも、スリットとベース内側との間の壁の厚さを薄くしたので、ベース内側からスリットへ熱が伝達されやすい。
以下、この発明の一実施の形態について説明する。
第1図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器を示す斜視図である。第2図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器の閉路状態を示す図であり、ベース及びクロスバーを第1図のII−II線で切った断面、その他の箇所例えば開閉機構部等はその構成が分かりやすいように示している。第3図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のクロスバーを示す斜視図であり、1極のみ可動接触子を図示している。
第1図を参照し、1はカバー1Aとベース1Bからなるモールドケースであり、ベース1Bは主成分が熱可塑性樹脂の成形品である。第2図を参照し、2はベース1Bに装着され固定接点3を有する固定接触子、4は固定接点3に対向する可動接点5を有する可動接触子であり、枢支ピン6によって回動自在に支承されている。7は絶縁物により形成され各極の枢支ピン6が固定され各極の可動接触子4を保持部7b(第3図)で回動自在に保持するクロスバーであり、ピン孔7c(第3図)に挿通された後述する開閉機構部9のピン10を介して駆動され各極の可動接触子4を回動させ、可動接点5を固定接点3に接離させる。回路遮断器の閉路状態では、第3図及び第6図を参照し、クロスバー7の回転軸7a1、7a2がベース1Bの支承部1a1、1a2に支承される。
第2図に戻って、8は可動接触子4とクロスバー7の間に介装されて回路遮断器の閉路状態において可動接触子4を閉路する方向(第2図において時計回り方向)に常時付勢し、両接点3、5間に所定の接触圧力を与える接圧バネである。10は、開閉機構部9の下リンク11とクロスバー7を連結する連結ピンであり、下リンク11の駆動力をクロスバー7に伝達する。18はフレーム17をベース1Bに固定するネジである。
20は可動接触子4と過電流検出部21を電気的に接続する可とう性導体であり、過電流検出部21は通電電流に応じて変形するバイメタルと通電電流に応じてアーマチャがヨークに吸引される電磁装置により構成されている。22は過電流検出部21と端子板23を電気的に接続する導体であり、端子板23はベース1Bに締め付けネジ23aで固定され、外部の電線ケーブル25を締め付けネジ26により固定する。
そして、回路遮断器内の通電電路は、固定接触子2、固定接点3、可動接点5、可動接触子4、可とう性導体20、過電流検出装置21、導体22、端子板23の経路により構成される。
開閉機構部9は、下リンク11、リンクピン12、上リンク13、レバーピン14、レバー15、メインバネ16等からなるトグルリンク機構、フレーム17、ハンドル19等により構成される。そして、ハンドル19を操作することにより、メインバネ16の作用線がトグルリンク機構のデッドポイントを超え、ON操作においてトグルリンク機構は急速に伸長し、一方OFF操作においてトグルリンク機構は急速に屈曲し、ハンドル19の操作速度に関係なく、可動接触子4は開閉される。また、過電流引き外し時には、過電流検出部21からの引き外し動作によりラッチ(付番していない)が外され、このラッチにより拘束されていたレバー15がその拘束から釈放され、リンクピン15aがメインバネ16の作用線を越えてトグルリンク機構は急速に屈曲し可動接点5を開離する。
このように、本発明の回路遮断器は、速入り(quick−make)及び速切り(quick−break)する機能を有し開閉時の接点溶着防止や各極の同時投入に優れるものであり、例えばIEC60947−2に規定する回路遮断器(Molded Case Circuit Breaker)である。
第4図は、この発明の一実施の形態に係る回路遮断器の接点部分を拡大して示す説明図であり、破線は閉路状態、実線は閉路状態から固定接触子及び固定接触子を取除いた状態を示す。図において、破線で示す閉路状態から、固定接触子2及び固定接点3を取り去ると、可動接触子4は、接圧バネ8の押圧力により、枢支ピン6を回動中心としてクロスバー7の係止部7aに当るまで回動する。
この時の可動接点5の移動量はオーバートラベルと呼ばれ、このオーバートラベルは通常固定接点3の厚さの1〜2倍程度であり、第4図にOTとして示している。このオーバートラベルは、開閉操作の繰り返しや通電時の開閉に伴うアークによって、接点3、5が電気的及び機械的またはその両方の要因により摩耗、消耗した場合、並びに接点3、5の接触を緩和するようにベース1Bとクロスバー7が変形(特にクリープ変形)した場合でも接触の安定性を得るために設けられている。なお、熱硬化性樹脂を主成分とする従来のベースを用いた回路遮断器では、オーバートラベルに及ぼす影響の点で、後者の変形による影響は前者の接点の磨耗、消耗に比較し充分小さく、後者の変形はあまり考慮されていなかった。
第5図は、この発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースと開閉機構部との締結状態を示す説明図である。開閉機構部9は、そのフレーム17でネジ18によってベース1Bに固定されている。また、開閉機構部9のフレーム17に一体に形成されたレバーピン14を回転中心とするレバー15に一体に形成されたバーリング軸15aに上リンク13が係止されている。上リンク13と下リンク11は、リンクピン12で連結されており、リンクピン12には、メインバネ16の荷重がかかっている。
閉路状態において、固定接点3と可動接点5との間には接圧バネ8により接触圧力が働いており、固定接点3が固着されている固定接触子2はベース1Bに固定されているため、その反力として、可動接触子4と接圧バネ8とを介して、クロスバー7には、矢印Aの方向に常時荷重が働いている。
また、荷重Aの分力が連結ピン10を介して、上リンク13と下リンク11等とからなるトグルリンク機構を上方向に押し上げ、その結果、レバー15、更にはフレーム17を上方向に押し上げる。従って、閉路状態では、ベース1Bにネジ18が挿入された部位を中心として、常時、上方向の荷重Eが働いている。
第6図は、この発明の一実施の形態に係るクロスバーと接点接触部とを接点側から見た説明図である。閉路状態において、接圧バネ8の荷重により、クロスバー7の中央極には、上方向の荷重B1が常時働いている。クロスバー7の左右極には、各々上方向の荷重B2が常時働いている。また、ベース1Bの支承部1a1、1a2には、クロスバー7の回転軸7a1、7a2から各々下方C(第5図にも示す)の荷重が常時働いている。また、ベース1Bには、固定接触子2を介して下方向の荷重D(第5図にも示す)、フレーム17及びネジ18を介して上方向の荷重Eが働いている。
なお、回路遮断器のアンペアフレームが大きいほど、メインバネ16の荷重、クロスバー7のA方向にかかる常時接圧バネ8の荷重、ベース1Bにネジ18が挿入された部位を中心とする上方向の荷重E、クロスバー7に対する荷重B1、B2、クロスバー7の回転軸7a1、7a2から受ける下方向Cの荷重も大きくなる。
上述したように、ベース1B及びクロスバー7には、閉路時及び開閉動作時に、作用する荷重及びそれに基づくモーメント、さらにベース1Bやクロスバー7の使用温度に依存した残留応力緩和に起因する寸法変化、吸湿による寸法変化、その温度、湿度、時間、その組成等の条件に応じてクリープ変形が進行することとなるが、種々の条件があるのでクリープ変形量を推測することは非常に難しい。このクリープ変形はいずれも応力を緩和する方向、すなわちオーバートラベルを減少させる方向に働く。
ベース1Bの主成分を熱可塑性樹脂としたことにより、主成分を熱硬化性樹脂とする場合に比較し、同じアンペアフレームのベース1Bとクロスバー7を有する回路遮断器における経年時のオーバートラベルの減少が無視できない程顕著になる傾向が見られた。例えば、主成分を熱可塑性樹脂とする上述した特開平08−171847号公報に記載の組成のベースを用いた回路遮断器のオーバートラベルの減少は大きなものであった。
発明者らは、回路遮断器のベース1Bとして主成分が熱可塑性樹脂の成形品を使用する際に、オーバートラベルの特性に優れるベース1B及びクロスバー7の好適な組成を見出した。また、その際に、ベース1Bとクロスバー7との常温常湿における曲げ弾性率の関係、及びベース1Bの形状を考慮すればよいことを見出した。
ここで、常温とは、摂氏21度〜摂氏25度、常湿とは湿度60%〜70%である。常温常湿における曲げ弾性率とは、摂氏21度〜摂氏25度、常湿とは湿度60%〜70%の雰囲気における測定値(の平均値)である。
[ベースとクロスバーの曲げ弾性率]
・ベース
ベース1Bは、熱可塑性樹脂を主成分とし常温常湿における曲げ弾性率Ebの成形品である。この熱可塑性樹脂としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)及びこれらのアロイ材料が挙げられる。ポリアミドとは、化学構造の中に、アミド基(−CO−NH−)を有するものであり、ナイロン6、ナイロン66、ナイロンMXD6、ナイロン46、ナイロン6T、またはこれらのアロイ材料である。
また、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、またはこれらのアロイ材料は、結晶性樹脂であり、ポリカーボネート(PC)等の非晶性樹脂と比較して、耐薬品性及び耐環境性に優れる利点を有する。したがって、回路遮断器を、オイルミスト(油煙)雰囲気やアンモニアガス雰囲気や硫黄系ガス雰囲気等、様々な環境で長期間使用できる。
また、熱可塑性樹脂の中でポリアミドは、耐衝撃性や、遮断時のアーク曝露による材料表面の絶縁性能が低下しにくい等の利点を有する。さらに、定格電流の通電−遮断を繰り返す開閉耐久試験における形状保持性(耐熱性)の点からナイロン66、ナイロンMXD6、ナイロン46、またはナイロン6Tが望ましい。
また、吸湿時に曲げ弾性率が低下しにくくかつ吸湿による寸法変化が小さい点から、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)及び、これらのアロイ材料が望ましい。さらに、上記開閉耐久試験における形状保持性(耐熱性)の点からポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、またはこれらのアロイ材料が望ましい。
熱可塑性樹脂以外の成分としては、ガラス繊維等の強化材や無機質の充填材、その他添加剤が挙げられる。
・クロスバー
クロスバー7は常温常湿における曲げ弾性率Ecの成形品である。この成形品の主成分となる絶縁性樹脂としては、ベース1Bと同様のものに加え、好ましくは不飽和ポリエステル、フェノール樹脂等が挙げられる。
フェノール樹脂は、熱可塑性樹脂や不飽和ポリエステルと比較して、高温クリープ特性に優れ、さらに射出成形、圧縮成形いずれにも対応可能であり、容易に成形できることから好ましい。そして、ノボラック系、レゾール系いずれでも良いが、成形品の寸法安定性の点からノボラック系フェノール樹脂が望ましい。また、クロスバー7の主成分の樹脂には、有機質の充填材である木粉、粉砕布、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル等も含まれる。
即ち、本明細書において、クロスバー7の充填材は無機質の充填材を意味し、有機質の充填材は絶縁性樹脂に含むことを意味する。これは、無機質の充填材は主として成形品の強度及び曲げ弾性率の向上に寄与するが、一方、有機質の充填材は無機質の充填材に比較し曲げ弾性率の向上にはあまり寄与せず主として成形品の成形性及び耐衝撃性の向上に寄与するという特性によるからである。
絶縁性樹脂以外の成分は、ガラス繊維等の強化剤や無機質の充填材、その他添加剤が挙げられる。
上述したベース1B、クロスバー7のガラス繊維、無機質の充填材、その他の添加剤は次のようなものである。
ガラス繊維は、ガラスからなる繊維状物のことをいい、周期律表1A族の金属の化合物の合計含有量を満足していれば、特に限定されない。ガラス素材としては、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Tガラスまたはシリカガラス等が挙げられる。一般的に知られるように、ガラス繊維の直径が6〜13μm、アスペクト比が10以上であることが耐衝撃強度向上の点から好ましい。
無機質の充填材は、アルミナ、炭酸カルシウム、マイカ、クレー、タルク、カオリン、ワラストナイト等が挙げられる。
その他添加剤は、ステアリンカルシウム等の内部剥離剤等、顔料等例えばベース1B用としてブラックカーボンである。
・曲げ弾性率
上述したベース1Bの常温常湿における曲げ弾性率Eb及びクロスバー7の常温常湿における曲げ弾性率Ecは次の関係を満たすものである。なお、曲げ弾性率は、一般的に温度、湿度の増加とともに低下する傾向にある。
Eb+Ec≧17000MPa ・・(1)
8000MPa≦Eb ・・(2)
9000MPa≦Ec ・・(3)
このような組み合せにより、ベース1Bとクロスバー7の耐クリープ性が主要因と考えられるオーバートラベルの特性が優れることを実験により見出した。このとき、Eb<8000MPa、及びEc<9000MPaの少なくともいずれか1つを満足する場合、オーバートラベルの特性が低下した。
また、オーバートラベルの特性が更に優れることから、ベース1Bの常温常湿における曲げ弾性率Eb及びクロスバー7の常温常湿における曲げ弾性率Ecは次の関係を満たすことが好ましい。
Eb+Ec≧20500MPa ・・(4)
9000MPa≦Eb ・・(5)
9000MPa≦Ec ・・(6)
このとき、Eb+Ec<20500MPa、Eb<9000MPa、及びEc<9000MPaの少なくともいずれか1つを満足する場合、オーバートラベルの特性が低下した。
また、経年時のオーバートラベルの減少が低減し、信頼性が更に向上することから、ベース1Bの常温常湿における曲げ弾性率Eb及びクロスバー7の常温常湿における曲げ弾性率Ecは次の関係を満たすことが好ましい。
Eb+Ec≧25000MPa ・・(7)
9000MPa≦Eb≦22000MPa ・・(8)
9000MPa≦Ec≦17000MPa ・・(9)
このとき、Ebが22000MPaを超えるとガラス繊維や無機質の充填材の割合が多くなり、ベース1Bを成形する場合、成形時の材料流動性が劣ることや、充填材が成形品の表面に浮き出て成形品外観が悪くなる傾向があり、Eb≦22000MPaであることが好ましい。
また、クロスバー7は、射出成形及び圧縮成形のいずれの成形方法でも供給できるが、生産性が高い点で、射出成形が望ましい。クロスバー7を射出成形する場合、曲げ弾性率Ecが17000MPaを超えると、材料混練工程でのガラス繊維の折損が少なく材料ペレットの長さが長くなりすぎ、この材料ペレットがホッパーからシリンダーに落下しにくくなり、シリンダーによる材料計量性が劣る傾向があり、Ec≦17000MPaであることが好ましい。
以上のように、ベース1Bは熱可塑性樹脂を主成分としたので、熱硬化性樹脂を主成分とする場合に比較し、成形時に発生するバリ、射出成形時に発生するスプルーやランナー等の焼却または埋め立てといった産業廃棄物処理の問題がなく環境に優しい。さらに、ベース1Bは熱可塑性樹脂を主成分としたのでリサイクルも可能となる。
また、ベース1Bは熱可塑性樹脂を主成分としたので、ベース1Bの主成分がフェノール樹脂の場合に比較し、耐トラッキング性が良好であり絶縁距離を短くでき、さらにフェノール製造過程の副生成物であるアンモニアが発生しない。また、ベース1Bの主成分が不飽和ポリエステル樹脂で構成されるときに比較し、使用時に未反応のスチレンが発生する問題がない。
また、ベース1Bは熱可塑性樹脂を主成分としたので、例えば高さ2mm以上のリブについても2mm以下の肉厚も成形可能であり薄肉設計ができる。そして、薄肉化が可能になると、同一空間内でのリブや溝の本数を増加でき、成形品表面上を経路とする絶縁距離を大きくとれる、または、同じ絶縁距離がより小さい空間で確保でき、製品の小形化が可能となる。
また、熱硬化性樹脂を主成分とするベース1Bでは、その成形条件や材料物性により、薄肉のリブ先端における材料充填不足やガラス繊維等の強化剤の充填不足による強度不足が顕著であり、薄肉化が困難であったという問題を、ベース1Bが熱可塑性樹脂を主成分の成形品とし薄肉の先端まで材料が充填されるので解消できる。
また、ベース1Bは熱可塑性樹脂を主成分としたので、回路遮断器を軽量化することができる。
[ベースの形状]
第7図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースを一部断面により示す正面図、第8図は裏面図、第9図〜第11図は第7図をIX−IX線、X−X線、XI−XI線で切った断面図である。
図において、ベース1Bはベース底面に直交して延在し互いに平行に設けられた外側壁30、30と相間壁41、41により3相分に隔離されている。各相は、両接点3、5が配置される接点部24と、クロスバー7や開閉機構部9が配置されるクロスバー部26(開閉機構収納部)と、閉路状態において電路の過電流を検出し接点を開路させるように開閉機構部9にトリガーを与える過電流検出装置21が配置される引外し部28とにより形成される。
32は回路遮断器を取り付ける固定ネジの挿通孔、32A(第1図〜第6図では付番していない)は相通孔32の周りでベース1B裏面の主面から略C字形状に突出して設けられた支持突部であり、回路遮断器を配電盤等に取り付けた際に、この支持突部32Aがスペーサとなってベース1B裏面の主面が配電盤等から離間する。なお、支持突部32Aはベース1B裏面の主面が配電盤等から離間するスペーサ機能を果たすものであれば、その形状、配置位置は問わない。33は相間壁41の引き外し側の端部であり、カバー1Aのリブが挿入されるスリット33aが設けられている。36は端子取付け部34と引外し部28の間に設けられた引外し部側壁であり、端子取付け部34に設けられた壁部36A、引外し部28に設けられた壁部36Bにより構成されている。
特に第9図を参照し、壁部36Bに、各相に直交する方向にスリット36aとスリット36dがベース1Bの内面側(表面側)と裏面側に交互に設けられている。したがって、ベース1Bの成型後の寸法が安定しオーバートラベルの減少に貢献できる。また、スリット36a、36d間の壁36gの厚さt01と、スリット36dの表面側壁36hの厚さt02、スリット36aの裏面側壁36iの厚さt03、スリット36aと引外し部28間の壁36j(第7図参照)の厚さt04は、ほぼ均等の厚さであるので、さらにオーバートラベルの減少に貢献できる。
第7図を参照し、40は端子取付け部38と接点部24の間に設けられた接点側壁である。端子取付け部38及び接点側壁40近傍の外側壁30の表面、裏面には、各々スリット30a、30dが相間方向に交互に設けられている。スリット30a、30dは外側壁30をその厚さ方向に均等に分割している。
相間壁41は、接点側の相間壁部42、支承部1a1、1a2、引外し装置側の相間壁部44により形成されている。
相間壁部42はスリット42bにより第1相側壁42aと第2相側壁42cに均等に分割されている。また、ベース1Bの裏面側は、スリット42dにより、第1相側壁42aと第2相側壁42cは均等に分割されている。スリット42bとスリット42dは厚さt05の壁42g(第11図)により仕切られている。42eはベース1Bにカバー1Aを固定する固定ネジの挿通孔である。
相間壁部42の支承部1a1、1a2側には、可動接触子4よりもやや幅広の絞り部42i、42j、42iが設けられている。42xはフレーム18の一端が挿入されるスリットである。
絞り部42iは、側壁30から相間壁41側に延在するリブ42i1(第10図)と、ベース底壁42pからカバー1A側に延在するリブ42i2、相間壁41から側壁30側に延在するリブ42i3により形成され、かつリブ42i1、42i2、42i3にはその延在方向にスリット42l(第7図)が設けられており、沿面距離が長くなっている。リブ42i3と相間壁41の間の基部42hには、スリット42f(第8図、第10図)が設けられている。
絞り部42jは、互いの相間壁41側に延在するリブ42j1と、ベース底壁42pからカバー1A側に延在するリブ42j2により形成され、かつリブ42j1、42j2、42j1にはその延在方向にスリット42mが設けられており、沿面距離が長くなる。
絞り部42i、42j、42i、及び基部42hは、接点3、5と開閉機構部9とを区画する壁となり、接点3、5が開離しアークを遮断する際の圧力上昇に伴って発生するガスの開閉機構部9側への流入を抑制する。
また、接点3、5と開閉機構部9とを区画する壁となる基部42hにスリット42fを設け、このスリット42fの空間(即ち空気層)の熱伝導率は、基部42が樹脂により充填されている場合に比較して低いので、ベース1Bにおける接点3、5側から開閉機構部9への熱伝導率が低くなる。したがって、通電時の接点3、5の発熱が開閉機構部9側に伝達しにくくなり、開閉機構部9に使用されるオイルやグリース等の潤滑材の劣化進行を遅延できる。
また、ベース1B裏面の主面は支持突部32Aにより配電盤等の設置面から離間しており、スリット42fをベース1B裏面側から設けているので、樹脂により充填されている場合に比較して放熱面積が大きくなりベース1B外へ熱が放出されやすく、潤滑材の劣化進行をより遅延できる。また、ベース底壁42pの厚さt06(t01〜t05とほぼ同じ)よりも、スリット42fとベース1B内側との間の壁例えばスリット壁42qの厚さt07は薄く、スリット42fを介して効率的に熱を放出することができる。
相間壁部44は相間壁41の延在方向にベース1Bの表面、裏面交互に設けられたスリット44a、44d(特に44d2)、44bにより第1相側(第7図の中央相)と第2相側(第7図の右相)を均等に分割している。スリット44dは空間44d1、44d2、44d3により構成されている。スリット44dと引き外し側端部33側の空間と間の壁44gの厚さt10、及びスリット44dとスリット44a、44bとの間の壁44h、44i、44j、44kの厚さt11、t12、t13、t14は夫々厚さt01とほぼ均等な厚さである。44x、44yは位置決め用の凸部、44zはカバー1Aと勘合する凸部である。
スリット44a、44d(特に44d2)、44bは、ベース1Bの表面、裏面交互に設けられているので、ベース1Bの成型後の寸法が安定しオーバートラベルの減少に貢献できる。また、壁44g、44h、44i、44j、44kの厚さt10、t11、t12、t13、t14はほぼ均等であるのでより寸法が安定しオーバートラベルの減少に貢献できる。
49Aはベース1Bの表面側から側壁30に設けられたスリット、49B、49Cはベース1Bの表面側から側壁30に設けられたスリットである。
以上のように、スリット30a、30d、36a、36d、42b、42d、44a、44b、44d、49A、49B、49Cにより、肉厚が所定値以上の壁を所定の厚さとなるように均等に分割することにより、熱可塑性樹脂を主成分とするベース1Bの成形後の反りやヒケの緩和による寸法精度を高め、ベース1Bとクロスバー7とのクリープ変形に基づくオーバートラベル減少量の低減に寄与することが判明した。
特に、相間壁41にスリットを設けたときオーバートラベル減少が顕著であった。また、スリットをベース1Bの表面、裏面に交互に設けたときもオーバートラベル減少が顕著であった。
また、スリットを形成する壁36g、36h、36i、36j、42p、42q、44g、44h、44i、44j、44kをほぼ均等な厚さとしたので、成形後の反りやヒケの緩和による寸法変化の予測が容易となった。
実施例1
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。実施例1では100アンペアフレーム用の回路遮断器について説明する。この回路遮断器の具体的構成は、上記実施の形態中で説明したとおりであり、極間ピッチが30mm、三極の製品の場合ベース1B幅方向寸法が90mm、接圧バネによる接点間の接圧が20N以下である。
(サンプル例(11)〜(41)クロスバーの成形)
第12図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレームのクロスバー成形用の金型を示す図である。図において、80は、上金型80A及び下金型80Bからなり、その内部がクロスバー7に沿った形に形成された金型である。81は、上金型80A及び下金型80Bにより形成される混合材料の注入口である。混合材料を、金型80の長手方向端部に位置する注入口81から、75000kg(75トン)射出成形機で、金型温度174〜176度、シリンダー前部温度を80〜85度、シリンダー後部温度を60〜70度、射出時間9〜11秒の条件で成形する。成形したクロスバー7を、表1〜表4に示す条件で熱処理した。このようにして、表1〜表4に示すサンプル例(11)〜(41)のクロスバーを得た。サンプル例(11)〜(41)は、クロスバーがフェノール樹脂とガラス繊維(GF)と充填材とからなるもので、各々配合割合や熱処理条件を変えたものである。
ガラス繊維は、ガラスからなる繊維状物のことをいい、周期律表1A族の金属の化合物の合計含有量を満足していれば、特に限定されない。ガラス素材としては、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Tガラスまたはシリカガラス等が挙げられる。一般的に知られるように、ガラス繊維の直径が6〜13μm、アスペクト比が10以上であることが耐衝撃強度向上の点から好ましい。
充填材は、無機質の充填材として、アルミナ、炭酸カルシウム、マイカ、クレー、タルク、カオリン等、有機質の充填材として、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル等が挙げられる。上述したように、その特性から有機質の充填材はフェノール樹脂に含めた配合割合としている。
(サンプル例(11)〜(41)ベースの成形)
第13図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレーム用ベース成形用の金型を示す図である。図において、90は、固定金型90A及び可動金型90Bからなり、その内部がベース1Bに沿った形に形成された金型である。91は、固定金型90Aに形成された混合材料の注入口である。混合材料を、固定金型90Aの中心に位置する注入口91から、160000kg(160トン)射出成形機で、可動金型温度80〜100度、固定金型温度120〜140度、シリンダー温度を250度〜320度、保圧時間と射出時間との合計が4〜6秒の条件で、第1図、第2図、第4図〜第11図に示すベース1Bを成形した。
次に、試験方法、判定方法及びその結果について説明する。
(曲げ弾性率測定)
表1〜表4のサンプル例(11)〜(41)に示すベース1B、クロスバー7を、摂氏21度〜摂氏25度、湿度60%〜70%の雰囲気において測定しその平均値を、常温常湿における曲げ弾性率Eb、Ecとし、その値を表1〜表4に示す。
但し、ポリアミド(PA)は湿度による曲げ弾性率の変化が他の樹脂に比較して大きく比較検討のため、絶乾(摂氏21度〜摂氏25度、湿度相対0%)の条件でも測定した。絶乾における曲げ弾性率は、サンプル例(31)が7500Mpa、サンプル例(32)、(33)が10500Mpaであった。
(高温高湿オーバートラベル試験)
第2図に示す回路遮断器の構造では、閉路状態にした時、クロスバー7に加わる応力は、オーバートラベルを減少させる方向に働いている。回路遮断器が使用される期間は通常10〜15年である。この間、東南アジア地域やトンネル内等の高温高湿状態で、閉路状態が維持され続けると、オーバートラベル性能の劣るクロスバー7やベース1Bを使用した場合、両接点間の接触圧力がほとんどなくなり、通電の信頼性を損なうこととなる。つまり、オーバートラベルの主要因と考えられるクリープ変形量は応力が加わっている限り飽和することなく、最終的には成形品がクリープ破壊に至ることがあるからである。そこで次のような条件でベース1Bとクロスバー7との間のオーバートラベル減少量の判定を行った。
上述の方法で成形したベース1B及びクロスバー7であるサンプル例(11)〜(41)を用いて、回路遮断器(100アンペアフレーム)を組み立て、高温高湿オーバートラベル試験を実施した。試験は、組み立てた回路遮断器を開路状態で摂氏85度かつ相対湿度85%の恒温恒湿槽で一週間保持し、その後、回路遮断器を閉路しその状態で摂氏40度かつ相対湿度85%の恒温恒湿槽に3000時間放置した後、取り出し、各極の可動接点5のオーバートラベル減少量を測定した。この測定結果、即ちオーバートラベル特性の測定結果から、15年後のオーバートラベル減少量を推定し、接点の厚さに基づいて、減少量が基準値(実施例1の場合には1.2mm)以下の場合を良好と判定した。
(試験結果)
ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)の高温高湿オーバートラベル試験の結果を各々表1〜表4に示す。
なお、上述した理由により、表1〜表4中のクロスバー7の充填材は無機質の充填材を示し、有機質の充填材は樹脂に含めて示している。
・ポリブチレンテレフタレート(PBT)
サンプル例(11)〜(15)は、ベース1Bが難燃剤の添加されたポリブチレンテレフタレート(PBT)とガラス繊維(GF)からなるものであり、曲げ弾性率の和(Eb+Ec)が小さいサンプル例(13)及び曲げ弾性率Ebが小さいサンプル例(13)、(14)は高温高湿オーバートラベル試験が不合格となった。
難燃剤とは例えばハロゲン系化合物(ジブロムポリエチレン及び臭素化エポキシ等)であり、ポリブチレンテレフタレート(PBT)100に対し25〜40の重量割合である。
また、サンプル例(11)、(12)、(15)は、耐衝撃強度に優れるとともに、後述する表2〜表4のものに比較し端子板23(第2図)に電線ケーブル25をネジで締め付けるときに割れが発生しにくいものであった。
ベース1Bとして、難燃剤を含むポリブチレンテレフタレート(PBT)が55〜70重量%、強化材が30〜45重量%のとき、オーバートラベルの特性に優れるものであった。このとき、クロスバー7として、オーバートラベルの特性から、樹脂が25〜35重量%、強化材が40〜50重量%、充填材が20〜30重量%のもの、また、成形性が良好な点から樹脂が55〜65重量%、強化材が10〜25重量%、充填材が10〜25重量%のものが特に好ましいものであった。
Figure 0004496698
・ポリエチレンテレフタレート(PET)
サンプル例(21)〜(29)は、ベース1Bが難燃剤の添加されたポリエチレンテレフタレート(PET)とガラス繊維(GF)からなるものであり、曲げ弾性率Ebが小さいサンプル例(23)、(24)及び曲げ弾性率Ecが小さいサンプル例(27)は高温高湿オーバートラベル試験が不合格となった。
難燃剤とは例えばハロゲン系化合物(ジブロムポリエチレン(ジブロムポリエチレン及び臭素化エポキシ等)であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)100に対し25〜40の重量割合である。
サンプル例(21)、(25)、(26)、(28)、(29)は、サンプル例(22)よりも、更に、(21)、(25)、(28)、(29)は、サンプル例(26)よりも、オーバートラベルの減少が少なく良好であった。一方、サンプル例(22)、(26)は、サンプル例(21)、(25)、(28)、(29)よりもガラス繊維の配向の影響が少なく成形品の歪み、反りを抑えられる点で優れていた。
また、サンプル例(21)、(25)、(26)、(28)、(29)は、表1のサンプルに比較し成形品の融点が高く、ベース1Bが過負荷耐久性試験で溶融しにくいものであった。
ベース1Bとして、難燃剤を含むポリエチレンテレフタレート(PET)が45〜60重量%、強化材が40〜55重量%のとき、オーバートラベルの特性に優れるものであった。このとき、クロスバー7として、オーバートラベルの特性から樹脂が25〜35重量%、強化材が40〜50重量%、充填材が20〜30重量%のもの、また、成形性良好な点から樹脂が55〜65重量%、強化材が10〜25重量%、充填材が10〜25重量%のものが特に好ましいものであった。
Figure 0004496698
・ポリアミド(PA)
サンプル例(31)はベース1Bがポリアミド(PA)とガラス繊維(GF)と水酸化マグネシウムからなるものであり、特開平8−171847号に開示されたものに相当する。このサンプル例(31)はオーバートラベル試験が不合格となった。また、サンプル例(32)は、オーバートラベル試験が不合格となり、サンプル例(33)はオーバートラベル試験が合格となった。
難燃剤とは例えばハロゲン系化合物(ジブロムポリエチレン及び臭素化エポキシ等)、エラストマーとはポリオレフィンコポリマーのアイオノマー又はエチレン/プロピレン共重合体である。ポリアミド(PA)100に対し、難燃剤が50〜70、エラストマーが20〜30の重量割合である。
また、サンプル例(33)は、オーバートラベルの特性に加え、耐衝撃性及び接点間のアーク遮断後の絶縁特性にも優れ回路遮断器のベース1Bとして好ましいものであった。なお、サンプル例(33)のベース1Bのポリアミドにエラストマーを添加していないものは、耐衝撃性においてサンプル例(33)に劣るもののオーバートラベルの特性が良いものであった。
また、ポリアミド(PA)は湿度による曲げ弾性率の変化が比較的大きく、常温常湿の曲げ弾性率Ebが同じ他の熱可塑性樹脂の場合に比較し、オーバートラベル量がやや大きくなる傾向があった。
Figure 0004496698
・ポリフェニレンサルファイド(PPS)
サンプル例(41)は、ベース1Bが充填材の添加されたポリフェニレンサルファイド(PPS)とガラス繊維(GF)からなるものであり、高温高湿オーバートラベル試験は合格となった。
ポリフェニレンサルファイド(PPS)に添加される充填材は、無機質の充填材である炭酸カルシウムであり、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)100に対し、70〜80の重量割合である。
サンプル例(41)は、成形歪が少なく、また、表1、表2のサンプルよりも成形品の融点が高いものであった。
Figure 0004496698
以上のように、サンプル例(11)、(12)、(15)、(21)、(22)、(25)、(26)、(28)、(29)、(33)、(41)のとき、即ち、Eb+Ec≧17000MPa、かつ8000MPa≦Ebかつ9000MPa≦Ecのとき高温高湿オーバートラベル試験が合格となった。
また、サンプル例(15)、(21)、(25)、(28)、(29)、(41)のとき、即ち、Eb+Ec≧20500MPa、かつ9000MPa≦Eb、かつ9000MPa≦Ecのとき高温高湿オーバートラベルの特性が更に良好であった。
さらに、サンプル例(21)、(29)、(41)のとき、即ち、Eb+Ec≧25000MPa、かつ9000MPa≦Eb≦22000MPa、かつ9000MPa≦Ec≦17000MPaのとき、高温高湿オーバートラベルの特性が非常に良好であった。
また、表3に示す成形品の主成分がポリアミド(PA)の場合、成形品の反り、ヒケや、吸湿による寸法変化が、クリープ変形によるオーバートラベルの減少を助長させる方向に働く場合もあることが判明した。したがって、成形品の主成分として、オーバートラベルの特性からは表1、2、4に示すポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)がより好ましい。
また、回路遮断器のベース1Bとして要求される小形化、軽量化、成形時に廃棄物が発生しないこと、耐熱性、機械的強度、衝撃強度、外観、難燃性、アーク遮断後の絶縁抵抗、トラッキング、コスト等の要求をバランス良く満たす観点からは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。
この発明に係る回路遮断器は、配電盤用或いは分電盤や制御盤の主幹用の回路遮断器として使用することができる。
第1図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器を示す斜視図である。
第2図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器の閉路状態を説明する図である。
第3図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のクロスバーを示す斜視図である。
第4図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器の接点部分を拡大して示す説明図である。
第5図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースと開閉機構部との締結状態を示す説明図である。
第6図はこの発明の一実施の形態に係るクロスバーと接点接触部とを接点側から見た断面図である。
第7図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースを一部切り欠いて示す正面図である。
第8図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースの裏面図である。
第9図は第7図のIX−IX線断面図である。
第10図は第7図のX−X線断面図である。
第11図は第7図のXI−XI線断面図である。
第12図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレームのクロスバー成形用の金型を示す図である。
第13図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレームのベース成形用の金型を示す図である。

Claims (38)

  1. 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
    上記ベースは熱可塑性樹脂を主成分とし常温常湿における曲げ弾性率Ebの成形品であり、上記クロスバーは常温常湿における曲げ弾性率Ecの成形品であり、次式の関係を満たすことを特徴とする回路遮断器。
    Eb+Ec≧17000MPa ・・(1)
    8000MPa≦Eb ・・(2)
    9000MPa≦Ec ・・(3)
  2. 曲げ弾性率、Eb、Ecは次式の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
    Eb+Ec≧20500MPa ・・(4)
    9000MPa≦Eb ・・(5)
    9000MPa≦Ec ・・(6)
  3. 曲げ弾性率Eb、Ecは次式の関係を満たすことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
    Eb+Ec≧25000MPa ・・(7)
    9000MPa≦Eb≦22000MPa ・・(8)
    9000MPa≦Ec≦17000MPa ・・(9)
  4. 熱可塑性樹脂は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド、及びこれらのアロイ材料の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  5. ポリアミドは、ナイロン66、ナイロンMXD6、ナイロン46、及びナイロン6Tの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
  6. 熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、及びこれらのアロイ材料の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
  7. ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  8. ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  9. ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  10. クロスバーは、フェノール樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  11. 回路遮断器は多極であって、ベースの底壁に直交する壁にその壁方向に延在するスリットを有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  12. スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割することを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
  13. スリットは、ベースの表裏側から交互に設けられたことを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
  14. 直交する壁は相間壁であることを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
  15. スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいことを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
  16. 直交する壁は、可動接点及び固定接点を収納する接点収納部と、開閉機構部を収納する開閉機構収納部の間の壁であることを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
  17. スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたことを特徴とする請求項16記載の回路遮断器。
  18. ベース底壁の厚さよりも、スリットとベース内側との間の壁の厚さを薄くしたことを特徴とする請求項17記載の回路遮断器。
  19. 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
    上記ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有し、クロスバーはフェノール樹脂が28〜32重量%と強化材が43〜47重量%と無機質の充填材が23〜27重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。
  20. 難燃剤及びエラストマーは、ポリアミド100に対し、ハロゲン系化合物が50〜70、エラストマーが20〜30の重量割合であることを特徴とする請求項19記載の回路遮断器。
  21. 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
    上記ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが45〜60重量%と強化材が40〜55重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。
  22. クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有することを特徴とする請求項21記載の回路遮断器。
  23. クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有することを特徴とする請求項21記載の回路遮断器。
  24. 難燃剤は、ポリエチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であることを特徴とする請求項21記載の回路遮断器。
  25. 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
    ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有し、
    クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。
  26. 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び下記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
    上記ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有し、
    クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。
  27. 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
    上記ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。
  28. クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有することを特徴とする請求項27記載の回路遮断器。
  29. クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有することを特徴とする請求項27記載の回路遮断器。
  30. 難燃剤は、ポリブチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であることを特徴とする請求項27記載の回路遮断器。
  31. 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備え上記可動接触子を複数有する多極の回路遮断器において、 上記ベースの主樹脂が熱可塑性樹脂からなり、このベースの底壁に直交する壁にその壁方向に延在するスリットを有することを特徴とする回路遮断器。
  32. スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割することを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
  33. スリットは、ベースの表裏側から交互に設けられたことを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
  34. 直交する壁は相間壁であることを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
  35. スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいことを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
  36. 直交する壁は、可動接点及び固定接点を収納する接点収納部と、開閉機構部を収納する開閉機構収納部の間の壁であることを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
  37. スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたことを特徴とする請求項36記載の回路遮断器。
  38. ベース底壁の厚さよりも、スリットとベース内側との間の壁の厚さを薄くしたことを特徴とする請求項36記載の回路遮断器。
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