JP4496698B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
そして、細部の成形精度が高い等の理由から熱可塑性樹脂を主成分とする成形品を採用することも検討されているが、特にベースに適用するときには、ベースとして要求される特性を充分に満足しているものではなかった。例えば、特開平08−171847号に示された熱可塑性樹脂と200℃以上で脱水反応する無機化合物と強化材とを含有する成形品は、難燃性及び電極開閉後の絶縁性能に優れ、回路遮断器用の成形品としても好適であった。
そこで、発明者らは、試行錯誤の末、種々の条件により発生するクリープ変形が相互に関与するオーバートラベルの減少が少なく、熱可塑性樹脂が主成分のベースを使用できることを見出したのでここに報告する。
Eb+Ec≧17000MPa ・・(1)
8000MPa≦Eb ・・(2)
9000MPa≦Ec ・・(3)
Eb+Ec≧20500MPa ・・(4)
9000MPa≦Eb ・・(5)
9000MPa≦Ec ・・(6)
Eb+Ec≧25000MPa ・・(7)
9000MPa≦Eb≦22000MPa・・(8)
9000MPa≦Ec≦17000MPa・・(9)
また、ポリアミドは、ナイロン66、ナイロンMXD6、ナイロン46、及びナイロン6Tの少なくともいずれか1つであるので、耐衝撃性かつ開閉耐久時の発生熱に対する保持性に優れる。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有するので、端子締め付け時に割れが発生しにくい。
また、ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有するので、耐衝撃性及び遮断後の絶縁性能に優れる。
また、クロスバーは、フェノール樹脂を主成分とするので、難燃性に優れかつオーバートラベル特性がより一層向上する。
また、スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割するので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、スリットは、ベースの表裏側から交互に設けられたので、成形後の寸法変形がさらに少なくオーバートラベルの減少に寄与できる。
また、スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、直交する壁は、可動接点及び固定接点を収納する接点収納部と、開閉機構部を収納する開閉機構収納部の間の壁であるので、接点側から開閉機構部側への熱伝導率を低下させることができ、開閉機構部等に用いる潤滑剤の劣化を遅延させることができる。
また、スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたので、効率的に放熱することができる。
また、ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。また、耐衝撃性及び遮断後の絶縁性能に優れ、クロスバーはフェノール樹脂が28〜32重量%と強化材が43〜47重量%と無機質の充填材が23〜27重量%を含有するので、オーバートラベルの減少がより少ない。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが45〜60重量%と強化材が40〜55重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。
また、クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有するので、オーバートラベルの減少がより少ない。
また、難燃剤は、ポリエチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であるので、オーバートラベルの減少が少なく、かつ難燃性が高く耐衝撃性に優れる。
また、ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有するので、オーバートラベルの減少が少なく、ベースを薄肉化・軽量化できかつ環境に優しい。更に、ベースの薄肉化が可能になるので、表面絶縁距離の拡大が可能になる。また、微細部分の成形が可能となる。また、端子締め付け時の割れが発生しにくい。
また、クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有するので、成形が容易、かつ連続成形時のホッパー落下性に優れる。
また、難燃剤は、ポリブチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であるので、オーバートラベルの減少が少なく、かつ難燃性が高く耐衝撃性に優れる。
また、スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割するので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、直交する壁は相間壁であるので、オーバートラベルの減少により寄与できる。
また、スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいので、成形後の寸法変化を予測しやすく、オーバートラベルの減少に寄与できる。
また、スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたので、効率的に放熱することができる。
第1図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器を示す斜視図である。第2図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器の閉路状態を示す図であり、ベース及びクロスバーを第1図のII−II線で切った断面、その他の箇所例えば開閉機構部等はその構成が分かりやすいように示している。第3図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のクロスバーを示す斜視図であり、1極のみ可動接触子を図示している。
そして、回路遮断器内の通電電路は、固定接触子2、固定接点3、可動接点5、可動接触子4、可とう性導体20、過電流検出装置21、導体22、端子板23の経路により構成される。
・ベース
ベース1Bは、熱可塑性樹脂を主成分とし常温常湿における曲げ弾性率Ebの成形品である。この熱可塑性樹脂としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド(PPS)及びこれらのアロイ材料が挙げられる。ポリアミドとは、化学構造の中に、アミド基(−CO−NH−)を有するものであり、ナイロン6、ナイロン66、ナイロンMXD6、ナイロン46、ナイロン6T、またはこれらのアロイ材料である。
・クロスバー
クロスバー7は常温常湿における曲げ弾性率Ecの成形品である。この成形品の主成分となる絶縁性樹脂としては、ベース1Bと同様のものに加え、好ましくは不飽和ポリエステル、フェノール樹脂等が挙げられる。
上述したベース1B、クロスバー7のガラス繊維、無機質の充填材、その他の添加剤は次のようなものである。
その他添加剤は、ステアリンカルシウム等の内部剥離剤等、顔料等例えばベース1B用としてブラックカーボンである。
上述したベース1Bの常温常湿における曲げ弾性率Eb及びクロスバー7の常温常湿における曲げ弾性率Ecは次の関係を満たすものである。なお、曲げ弾性率は、一般的に温度、湿度の増加とともに低下する傾向にある。
Eb+Ec≧17000MPa ・・(1)
8000MPa≦Eb ・・(2)
9000MPa≦Ec ・・(3)
Eb+Ec≧20500MPa ・・(4)
9000MPa≦Eb ・・(5)
9000MPa≦Ec ・・(6)
また、経年時のオーバートラベルの減少が低減し、信頼性が更に向上することから、ベース1Bの常温常湿における曲げ弾性率Eb及びクロスバー7の常温常湿における曲げ弾性率Ecは次の関係を満たすことが好ましい。
Eb+Ec≧25000MPa ・・(7)
9000MPa≦Eb≦22000MPa ・・(8)
9000MPa≦Ec≦17000MPa ・・(9)
また、ベース1Bは熱可塑性樹脂を主成分としたので、回路遮断器を軽量化することができる。
第7図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースを一部断面により示す正面図、第8図は裏面図、第9図〜第11図は第7図をIX−IX線、X−X線、XI−XI線で切った断面図である。
相間壁41は、接点側の相間壁部42、支承部1a1、1a2、引外し装置側の相間壁部44により形成されている。
相間壁部42の支承部1a1、1a2側には、可動接触子4よりもやや幅広の絞り部42i、42j、42iが設けられている。42xはフレーム18の一端が挿入されるスリットである。
絞り部42i、42j、42i、及び基部42hは、接点3、5と開閉機構部9とを区画する壁となり、接点3、5が開離しアークを遮断する際の圧力上昇に伴って発生するガスの開閉機構部9側への流入を抑制する。
49Aはベース1Bの表面側から側壁30に設けられたスリット、49B、49Cはベース1Bの表面側から側壁30に設けられたスリットである。
また、スリットを形成する壁36g、36h、36i、36j、42p、42q、44g、44h、44i、44j、44kをほぼ均等な厚さとしたので、成形後の反りやヒケの緩和による寸法変化の予測が容易となった。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。実施例1では100アンペアフレーム用の回路遮断器について説明する。この回路遮断器の具体的構成は、上記実施の形態中で説明したとおりであり、極間ピッチが30mm、三極の製品の場合ベース1B幅方向寸法が90mm、接圧バネによる接点間の接圧が20N以下である。
第12図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレームのクロスバー成形用の金型を示す図である。図において、80は、上金型80A及び下金型80Bからなり、その内部がクロスバー7に沿った形に形成された金型である。81は、上金型80A及び下金型80Bにより形成される混合材料の注入口である。混合材料を、金型80の長手方向端部に位置する注入口81から、75000kg(75トン)射出成形機で、金型温度174〜176度、シリンダー前部温度を80〜85度、シリンダー後部温度を60〜70度、射出時間9〜11秒の条件で成形する。成形したクロスバー7を、表1〜表4に示す条件で熱処理した。このようにして、表1〜表4に示すサンプル例(11)〜(41)のクロスバーを得た。サンプル例(11)〜(41)は、クロスバーがフェノール樹脂とガラス繊維(GF)と充填材とからなるもので、各々配合割合や熱処理条件を変えたものである。
第13図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレーム用ベース成形用の金型を示す図である。図において、90は、固定金型90A及び可動金型90Bからなり、その内部がベース1Bに沿った形に形成された金型である。91は、固定金型90Aに形成された混合材料の注入口である。混合材料を、固定金型90Aの中心に位置する注入口91から、160000kg(160トン)射出成形機で、可動金型温度80〜100度、固定金型温度120〜140度、シリンダー温度を250度〜320度、保圧時間と射出時間との合計が4〜6秒の条件で、第1図、第2図、第4図〜第11図に示すベース1Bを成形した。
(曲げ弾性率測定)
表1〜表4のサンプル例(11)〜(41)に示すベース1B、クロスバー7を、摂氏21度〜摂氏25度、湿度60%〜70%の雰囲気において測定しその平均値を、常温常湿における曲げ弾性率Eb、Ecとし、その値を表1〜表4に示す。
但し、ポリアミド(PA)は湿度による曲げ弾性率の変化が他の樹脂に比較して大きく比較検討のため、絶乾(摂氏21度〜摂氏25度、湿度相対0%)の条件でも測定した。絶乾における曲げ弾性率は、サンプル例(31)が7500Mpa、サンプル例(32)、(33)が10500Mpaであった。
第2図に示す回路遮断器の構造では、閉路状態にした時、クロスバー7に加わる応力は、オーバートラベルを減少させる方向に働いている。回路遮断器が使用される期間は通常10〜15年である。この間、東南アジア地域やトンネル内等の高温高湿状態で、閉路状態が維持され続けると、オーバートラベル性能の劣るクロスバー7やベース1Bを使用した場合、両接点間の接触圧力がほとんどなくなり、通電の信頼性を損なうこととなる。つまり、オーバートラベルの主要因と考えられるクリープ変形量は応力が加わっている限り飽和することなく、最終的には成形品がクリープ破壊に至ることがあるからである。そこで次のような条件でベース1Bとクロスバー7との間のオーバートラベル減少量の判定を行った。
ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)の高温高湿オーバートラベル試験の結果を各々表1〜表4に示す。
なお、上述した理由により、表1〜表4中のクロスバー7の充填材は無機質の充填材を示し、有機質の充填材は樹脂に含めて示している。
サンプル例(11)〜(15)は、ベース1Bが難燃剤の添加されたポリブチレンテレフタレート(PBT)とガラス繊維(GF)からなるものであり、曲げ弾性率の和(Eb+Ec)が小さいサンプル例(13)及び曲げ弾性率Ebが小さいサンプル例(13)、(14)は高温高湿オーバートラベル試験が不合格となった。
また、サンプル例(11)、(12)、(15)は、耐衝撃強度に優れるとともに、後述する表2〜表4のものに比較し端子板23(第2図)に電線ケーブル25をネジで締め付けるときに割れが発生しにくいものであった。
サンプル例(21)〜(29)は、ベース1Bが難燃剤の添加されたポリエチレンテレフタレート(PET)とガラス繊維(GF)からなるものであり、曲げ弾性率Ebが小さいサンプル例(23)、(24)及び曲げ弾性率Ecが小さいサンプル例(27)は高温高湿オーバートラベル試験が不合格となった。
難燃剤とは例えばハロゲン系化合物(ジブロムポリエチレン(ジブロムポリエチレン及び臭素化エポキシ等)であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)100に対し25〜40の重量割合である。
また、サンプル例(21)、(25)、(26)、(28)、(29)は、表1のサンプルに比較し成形品の融点が高く、ベース1Bが過負荷耐久性試験で溶融しにくいものであった。
サンプル例(31)はベース1Bがポリアミド(PA)とガラス繊維(GF)と水酸化マグネシウムからなるものであり、特開平8−171847号に開示されたものに相当する。このサンプル例(31)はオーバートラベル試験が不合格となった。また、サンプル例(32)は、オーバートラベル試験が不合格となり、サンプル例(33)はオーバートラベル試験が合格となった。
また、サンプル例(33)は、オーバートラベルの特性に加え、耐衝撃性及び接点間のアーク遮断後の絶縁特性にも優れ回路遮断器のベース1Bとして好ましいものであった。なお、サンプル例(33)のベース1Bのポリアミドにエラストマーを添加していないものは、耐衝撃性においてサンプル例(33)に劣るもののオーバートラベルの特性が良いものであった。
サンプル例(41)は、ベース1Bが充填材の添加されたポリフェニレンサルファイド(PPS)とガラス繊維(GF)からなるものであり、高温高湿オーバートラベル試験は合格となった。
ポリフェニレンサルファイド(PPS)に添加される充填材は、無機質の充填材である炭酸カルシウムであり、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)100に対し、70〜80の重量割合である。
サンプル例(41)は、成形歪が少なく、また、表1、表2のサンプルよりも成形品の融点が高いものであった。
また、サンプル例(15)、(21)、(25)、(28)、(29)、(41)のとき、即ち、Eb+Ec≧20500MPa、かつ9000MPa≦Eb、かつ9000MPa≦Ecのとき高温高湿オーバートラベルの特性が更に良好であった。
また、表3に示す成形品の主成分がポリアミド(PA)の場合、成形品の反り、ヒケや、吸湿による寸法変化が、クリープ変形によるオーバートラベルの減少を助長させる方向に働く場合もあることが判明した。したがって、成形品の主成分として、オーバートラベルの特性からは表1、2、4に示すポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)がより好ましい。
第2図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器の閉路状態を説明する図である。
第3図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のクロスバーを示す斜視図である。
第4図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器の接点部分を拡大して示す説明図である。
第5図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースと開閉機構部との締結状態を示す説明図である。
第6図はこの発明の一実施の形態に係るクロスバーと接点接触部とを接点側から見た断面図である。
第7図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースを一部切り欠いて示す正面図である。
第8図はこの発明の一実施の形態に係る回路遮断器のベースの裏面図である。
第9図は第7図のIX−IX線断面図である。
第10図は第7図のX−X線断面図である。
第11図は第7図のXI−XI線断面図である。
第12図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレームのクロスバー成形用の金型を示す図である。
第13図は、この発明の実施例1に係る100アンペアフレームのベース成形用の金型を示す図である。
Claims (38)
- 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
上記ベースは熱可塑性樹脂を主成分とし常温常湿における曲げ弾性率Ebの成形品であり、上記クロスバーは常温常湿における曲げ弾性率Ecの成形品であり、次式の関係を満たすことを特徴とする回路遮断器。
Eb+Ec≧17000MPa ・・(1)
8000MPa≦Eb ・・(2)
9000MPa≦Ec ・・(3) - 曲げ弾性率、Eb、Ecは次式の関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
Eb+Ec≧20500MPa ・・(4)
9000MPa≦Eb ・・(5)
9000MPa≦Ec ・・(6) - 曲げ弾性率Eb、Ecは次式の関係を満たすことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
Eb+Ec≧25000MPa ・・(7)
9000MPa≦Eb≦22000MPa ・・(8)
9000MPa≦Ec≦17000MPa ・・(9) - 熱可塑性樹脂は、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、脂肪族ポリケトン、ポリフェニレンサルファイド、及びこれらのアロイ材料の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- ポリアミドは、ナイロン66、ナイロンMXD6、ナイロン46、及びナイロン6Tの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
- 熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、及びこれらのアロイ材料の少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
- ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- クロスバーは、フェノール樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- 回路遮断器は多極であって、ベースの底壁に直交する壁にその壁方向に延在するスリットを有することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
- スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割することを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
- スリットは、ベースの表裏側から交互に設けられたことを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
- 直交する壁は相間壁であることを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
- スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいことを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
- 直交する壁は、可動接点及び固定接点を収納する接点収納部と、開閉機構部を収納する開閉機構収納部の間の壁であることを特徴とする請求項11記載の回路遮断器。
- スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたことを特徴とする請求項16記載の回路遮断器。
- ベース底壁の厚さよりも、スリットとベース内側との間の壁の厚さを薄くしたことを特徴とする請求項17記載の回路遮断器。
- 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
上記ベースは難燃剤及びエラストマーが添加されたポリアミドが56〜60重量%と強化材が40〜44重量%を含有し、クロスバーはフェノール樹脂が28〜32重量%と強化材が43〜47重量%と無機質の充填材が23〜27重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。 - 難燃剤及びエラストマーは、ポリアミド100に対し、ハロゲン系化合物が50〜70、エラストマーが20〜30の重量割合であることを特徴とする請求項19記載の回路遮断器。
- 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
上記ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが45〜60重量%と強化材が40〜55重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。 - クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有することを特徴とする請求項21記載の回路遮断器。
- クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有することを特徴とする請求項21記載の回路遮断器。
- 難燃剤は、ポリエチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であることを特徴とする請求項21記載の回路遮断器。
- 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有し、
クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。 - 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び下記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
上記ベースは難燃剤が添加されたポリエチレンテレフタレートが40〜70重量%と強化材が30〜60重量%を含有し、
クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。 - 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備えた回路遮断器において、
上記ベースは難燃剤が添加されたポリブチレンテレフタレートが55〜70重量%と強化材が30〜45重量%を含有することを特徴とする回路遮断器。 - クロスバーはフェノール樹脂が25〜35重量%と強化材が40〜50重量%と無機質の充填材が20〜30重量%を含有することを特徴とする請求項27記載の回路遮断器。
- クロスバーはフェノール樹脂が55〜65重量%と強化材が10〜25重量%と無機質の充填材が10〜25重量%を含有することを特徴とする請求項27記載の回路遮断器。
- 難燃剤は、ポリブチレンテレフタレート100に対して、ハロゲン系化合物が25〜40の重量割合であることを特徴とする請求項27記載の回路遮断器。
- 固定接点を有する固定接触子と、上記固定接点と接離する可動接点を有する可動接触子と、上記両接点の接触時にこの両接点間に接圧力を付与する接圧バネと、絶縁性の樹脂を主成分として一体成形され、上記可動接触子を回動可能に保持するとともに、トグルリンク機構の下リンクに連結されこのトグルリンク機構の動作に伴ってその回動軸回りに回動するクロスバーと、ハンドルの操作により上記トグルリンク機構の蓄勢バネの蓄勢を開放させ上記可動接触子を速入り及び速切りさせる開閉機構部と、この開閉機構部を固定支持するベース及び上記ハンドル側からこのベースに被せたカバーにより形成されたモールドケースとを備え上記可動接触子を複数有する多極の回路遮断器において、 上記ベースの主樹脂が熱可塑性樹脂からなり、このベースの底壁に直交する壁にその壁方向に延在するスリットを有することを特徴とする回路遮断器。
- スリットは、直交する壁を均等な厚さに分割することを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
- スリットは、ベースの表裏側から交互に設けられたことを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
- 直交する壁は相間壁であることを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
- スリット間のベース肉厚と、ベース底壁の肉厚が等しいことを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
- 直交する壁は、可動接点及び固定接点を収納する接点収納部と、開閉機構部を収納する開閉機構収納部の間の壁であることを特徴とする請求項31記載の回路遮断器。
- スリットはベースの裏面側に開口するように形成されたことを特徴とする請求項36記載の回路遮断器。
- ベース底壁の厚さよりも、スリットとベース内側との間の壁の厚さを薄くしたことを特徴とする請求項36記載の回路遮断器。
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