JP2000067730A - 回路しゃ断器 - Google Patents

回路しゃ断器

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JP2000067730A
JP2000067730A JP10237454A JP23745498A JP2000067730A JP 2000067730 A JP2000067730 A JP 2000067730A JP 10237454 A JP10237454 A JP 10237454A JP 23745498 A JP23745498 A JP 23745498A JP 2000067730 A JP2000067730 A JP 2000067730A
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JP
Japan
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movable contact
circuit breaker
opening
case
stopper
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Pending
Application number
JP10237454A
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English (en)
Inventor
Makoto Ogasawara
誠 小笠原
Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
Kiyoshi Hasegawa
喜▼吉▲ 長谷川
Yoshiaki Kawashima
善明 川嶋
Tadahisa Aoki
忠久 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】資源のリサイクル化を狙いにしゃ断器ケースを
熱可塑性樹脂で構成しつつ、しかも電流しゃ断に伴うア
ーク熱の影響で開閉動作に支障を来さないように改良す
る。 【解決手段】固定接触子2,および先端に可動接点3a
を備えた可動接触子3、ハンドル5の操作,トリップ装
置の動作に連繋して可動接点を開極させる開閉機構4を
しゃ断器ケース1に組み込んだ回路しゃ断器で、そのし
ゃ断器ケースが熱可塑性樹脂成形品としてなるものにお
いて、可動接触子に対3し、その先端と揺動支点側の支
軸基部3bとの中間で可動接点から十分に離間した部位
に開極ストッパ部3cを形成するとともに、該ストッパ
部に対向してケースの内部に接触子を開極位置に停止さ
せるストッパ受け部1aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配線用回路しゃ
断器,漏電しゃ断器などを対象とする回路しゃ断器に関
する。
【0002】
【従来の技術】まず、漏電しゃ断器を例にこの発明の実
施対象となる回路しゃ断器の従来構造を図4に示す。図
において、1はフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂の成
形品で作られた上下二つ割り構造のしゃ断器ケース、2
は先端に固定接点2aを備えた固定接触子、3は先端に
可動接点3aを備えた可動接触子、4はトグルリンク式
接触子開閉機構、4aはその開閉ばね、4bはラッチ、
5は開閉操作ハンドル、6は過電流,および漏電電流の
トリップ装置、7はトリップ装置6の動作で開閉機構4
を釈放するトリップレバーであり、可動接触子3はその
上端の支軸基部3bを揺動支点としてハンドル5に揺動
可能に連結されている。
【0003】かかる構成の回路しゃ断器は周知であり、
ハンドル5の開閉操作により、開閉機構4を介して可動
接触子3が閉極位置(実線)と開極位置(点線)との間
に揺動してON,OFFする。また、主回路接点を閉極
した状態で主回路に過電流,漏電電流が流れてトリップ
装置6が動作すると、トリップレバー7を介して開閉機
構4のラッチ4bが釈放となり、開閉ばね4aの働きで
可動接触子3の接点3aが固定接触子2から開離して電
流をしゃ断する。また、開極した可動接触子3はその先
端のストッパ部(可動接点3aの裏面側)がケース1の
内部に設けたストッパ受け部1aに突き当たって開極位
置に停止する。
【0004】なお、トリップ動作した可動接触子3のO
Nへの投入はハンドル5の操作によって行う。この場合
に、ハンドル5をON位置に向けて揺動操作すると可動
接触子3は開閉ばね4aにより反転して閉極するが、反
転するまでは可動接触子3の先端ストッパ部がストッパ
受け部1aの面上を摺動するように挙動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の回路しゃ断器で
は、電流しゃ断時に固定接点2aと可動接点3aとの間
にアークが発生し、そのアーク熱で可動接触子3自身,
および開極位置で可動接触子3に当接するケース1のス
トッパ受け部1aが加熱され、しゃ断電流の大きさにも
よるがその温度は300℃以上の高温に達する。この場
合に、図4の回路しゃ断器ではケース1が熱硬化性樹脂
で作られているのでケース自身に異常が生じることはな
い。
【0006】ところで、昨今では産業製品についても資
源のリサイクルを押し進めることが社会的な課題となっ
ている。そこで、回路しゃ断器について、発明者等はケ
ース1を熱硬化性樹脂からリサイクルの可能な熱可塑性
樹脂に変えることを試み、その材料として成形性(薄肉
成形)に優れたエンジニアリングプラスチックとしてポ
リブチレンテレフタレート(PBT)を使って回路しゃ
断器のケースを作製し、このしゃ断器ケースに内部機構
を組み込んで組立てた回路しゃ断器で実際に電流しゃ断
テストを行ったところ、次に記すような問題点の派生す
ることが判明した。すなわち、PBT樹脂は軟化,溶融
温度が225℃程度と低い。このために、電流しゃ断時
には固定接点2aと可動接点3aとの間に発生したアー
クの熱で高温に熱せられた可動接触子3が前記したケー
ス1のストッパ受け部1aに突き当たった際に、ストッ
パ受け部1aの表面が溶融軟化してこの部分に凹状の痕
跡が生じるようになる。この結果、 (1) トグル式開閉機構4の支点位置が変化してリセット
動作が円滑に行えなくなるおそれがある。
【0007】(2) 特に大電流しゃ断時には、可動接触子
3がストッパ受け部1aの表面に溶着してしまい、この
ためにトリップ動作後にハンドル5の操作で閉極しよう
としても、可動接触子3がトリップ受け部1aに固着し
たままその表面を円滑に摺動しないでハンドル操作によ
るしゃ断器の投入に支障を来す。この発明は上記の点に
かんがみなされたものであり、その目的は資源のリサイ
クル化を狙いに熱可塑性樹脂を使用してしゃ断器ケース
を構成しつつ、しかも電流しゃ断に伴うアーク熱の影響
で開閉動作に支障を来さないように改良した回路しゃ断
器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、固定接触子,および先端に可動
接点を備えた可動接触子、およびハンドルの操作,トリ
ップ装置の動作に連繋して可動接点を開極させるトグル
リンク式開閉機構をしゃ断器ケース内に組み込んでなる
回路しゃ断器で、そのケースが熱可塑性樹脂成形品とし
てなるものにおいて、前記可動接触子に対し、その先端
とその揺動支点側の基部との中間で可動接点から十分に
離間した背面部位に開極ストッパ部を形成するととも
に、該ストッパ部に対向してケース内に可動接触子を開
極位置に停止させるストッパ受け部を形成するものとす
る(請求項1)ものとし、しゃ断器ケースをポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)の樹脂成形品で構成する
(請求項2)。
【0009】上記のように、可動接触子の開極ストッパ
部を可動接点から十分に離間して先端と基部との中間部
位に形成し、このストッパ部をケース側のストッパ受け
部に突き当てて可動接触子を開極位置に停止させること
により、ストッパ受け部は電流しゃ断に伴って接点間に
発生するアークから受ける熱の影響が小さくなる。この
結果、しゃ断器ケースがPBT樹脂などの熱可塑性樹脂
の成形品であっても、ストッパ受け部の表面が軟化溶融
することがなく(このことは発明者等が行った実機テス
トでも確認されている)、回路しゃ断器のしゃ断性能確
保,および開極後の投入動作を円滑に行うことができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図3に示す実施例に基づいて説明する。なお、図
1,図2では簡単のためにトリップ装置などは省略して
図に描かれてなく、また実施例の図中で図4に対応する
部材には同じ符号が付してある。すなわち、図示実施例
においては、しゃ断器ケース1が例えばPBT樹脂など
の熱可塑性樹脂の成形品で作られている。一方、このし
ゃ断器ケース1に組み込んだ可動接触子3は、図3(a)
で示すようにその全体形状が略“逆く”字形になり、可
動接点3aを備えた先端部と接触子の揺動支点となる二
股状の支軸基部3bとの中間部位(可動接点3aから十
分に離間した位置)には背面側にストッパ部3cが形成
されている。また、このストッパ部3cに対向してケー
ス1の下部ケース内には、図3(b) で示すようにストッ
パ受け部1aが設けてある。
【0011】そして、回路しゃ断器のトリップ動作時に
は可動接触子3が図1の実線で示す閉極位置から点線で
示す開極位置に移動し、可動接触子3のストッパ部3c
がケース1のストッパ受け部1aに突き当たって接触子
3がこの位置に停止する。なお、当然のことながら、可
動接触子3の先端部は開極,閉極の動きの中で他部品と
干渉することはなく、この部分が電流しゃ断時にアーク
ホーンとして機能する。なお、開極後にしゃ断器をハン
ドル5の操作でON位置に投入する動作過程では、図2
で示すように可動接触子3が閉極位置に向けて反転動作
する直前までストッパ部3cがストッパ受け部1aに沿
って矢印のように摺動する。
【0012】前記の構成によれば、熱可塑性樹脂の成形
品としてなるしゃ断器ケース1のストッパ受け部1aに
当接す可動接触子3のストッパ部3cは先端の可動接点
3aから十分に離間しているのでアーク熱の影響も小さ
く、ストッパ受け部1aの表面が軟化,溶融して変形す
ることがない。この点については、発明者等が繰り返し
行った電流しゃ断テストの結果からも確認されている。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の構成によ
れば、可動接触子に対し、その先端と揺動支点側の基部
との中間で可動接点から十分に離間した背面部位に開極
ストッパ部を形成するとともに、該ストッパ部に対向し
てしゃ断器ケース内に可動接触子を開極位置に停止させ
るストッパ受け部を形成したことにより、資源のリサイ
クル化からしゃ断器ケースを熱可塑性樹脂(ポリブチレ
ンテレフタレート(PBT)など)で構成しても、ケー
スのストッパ受け部が電流しゃ断時に接点間に発生する
アークから受ける熱的な影響が小さくなってその表面が
軟化,溶融することがなくなる。これにより、ストッパ
受け部の変形に起因して開極動作時には固定接点と可動
接点との間の接点間開極距離が変化したり、開極位置で
可動接触子がストッパ受け部に溶着してハンドル操作に
よる投入不能となるトラブルを防止して回路しゃ断器の
信頼性向上化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による回路しゃ断器の閉極状
態を表す主要部の構成断面図
【図2】図1の開極状態を表す図
【図3】図1の主要部品図であり、(a) は可動接触子の
側面図、(b) のしゃ断器ケースの下部ケースの断面側視
【図4】漏電しゃ断器を例にした回路しゃ断器の従来例
の構成断面図
【符号の説明】
1 しゃ断器ケース 1a ストッパ受け部 2 固定接触子 3 可動接触子 3a 可動接点 3b 支軸基部 3c ストッパ部 4 開閉機構 5 操作ハンドル 6 トリップ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 喜▼吉▲ 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 川嶋 善明 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 青木 忠久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5G030 BA00 FE05 XX11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接触子,および先端に可動接点を備え
    た可動接触子、ハンドルの操作,トリップ装置の動作に
    連繋して可動接点を開極させるトグルリンク式開閉機構
    をしゃ断器ケース内に組み込んでなる回路しゃ断器であ
    り、そのケースが熱可塑性樹脂成形品としてなるものに
    おいて、前記可動接触子に対し、その先端と揺動支点側
    の基部との中間で可動接点から十分に離間した背面部位
    に開極ストッパ部を形成するとともに、該ストッパ部に
    対向してケース内に可動接触子を開極位置に停止させる
    ストッパ受け部を形成したことを特徴とする回路しゃ断
    器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回路しゃ断器において、し
    ゃ断器ケースがポリブチレンテレフタレート(PBT)
    の樹脂成形品としてなることを特徴とする回路しゃ断
    器。
JP10237454A 1998-08-24 1998-08-24 回路しゃ断器 Pending JP2000067730A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6570481B2 (en) 2000-04-14 2003-05-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Circuit breaker

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