JP4463428B2 - 受光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像した1次元像または2次元像をデジタル信号として出力する受光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置等の受光装置は、複数の受光素子がアレイ状に配列されてなり、各受光素子が受光した光の光量に応じた電圧信号を出力する。また、固体撮像装置によっては、アナログ信号である上記電圧信号をデジタル信号に変換(A/D変換)して、このデジタル信号を出力するものもある。もし、このA/D変換の際に電圧信号が所定値を越える場合には、その電圧信号に基づいてA/D変換され出力されるデジタル信号は、その所定値に対応する値となって飽和し、その結果、正確な撮像が得られないという問題点がある。そこで、従来では、上記電圧信号の予想される最大値またはそれ以上の値を上記所定値として設定することにより、上記のような飽和が起こらないようにしていた。また、対数圧縮等のテクニックを用いてダイナミックレンジを拡げる場合もあった。
【0003】
また、固体撮像装置は、例えばカメラに組み込まれるパッシブ測距装置に用いられている。この測距装置では、発光ダイオードLED等から被写体に投光されたスポット光の反射を2つの固体撮像装置それぞれにより撮像し、撮像された2つの像に基づいて測距が行われる。このとき、スポット光成分を撮像する際には背景光成分も重畳されて撮像されることから、スポット光が投光されていないときに2つの固体撮像装置それぞれにより背景光成分のみを撮像して、両者の差分をとることでスポット光成分のみの像を得て、測距精度の向上を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の受光装置におけるA/D変換では、飽和が起こらないようにするために上記所定値として大きな値を設定することから、受光素子が受光する光の光量が小さい場合、すなわち、上記電圧信号の値が小さい場合には、出力されるデジタル信号の分解能は悪くなる。
【0005】
さらに、受光装置が測距装置に用いられる場合のように、スポット光成分および背景光成分の撮像結果から背景光成分の撮像結果を差し引くことによりスポット光成分のみの像を得る場合には、以下のような問題点がある。すなわち、スポット光成分に比べて背景光成分が大きい場合には、その背景光成分が重畳されたスポット光成分を受光したときの上記電圧信号が非常に大きくなり、それ故、飽和が起こらないようにするために上記所定値として更に大きな値を設定する必要がある。したがって、差し引いた結果として得られるスポット光成分に基づいて出力されるデジタル信号は分解能が更に悪くなる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、受光量が大きくても飽和することなく、受光量が小さくてもA/D変換の分解能が優れた受光撮像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本受光装置は、(1)一次元又は二次元状に配列され、受光した光の光量に応じた電流信号を各々出力するN(N≧2)個の受光素子と、(2) N個の受光素子それぞれに対応して設けられ、各受光素子から出力された電流信号に応じて電荷を蓄積して電圧信号を出力するN個の第1積分回路と、(3) N個の第1積分回路それぞれから出力される電圧信号の最大値を検出する第1最大値検出回路と、(4) 第1最大値検出回路により検出された最大値に基づいてA/D変換レンジを設定して、N個の第1積分回路それぞれから出力される電圧信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この受光装置は、受光素子および第1積分回路をN(N≧2)組備えている。第1積分回路では、各受光素子において受光された光の光量に応じて出力された電流信号に応じて電荷が蓄積され電圧信号が出力される。N個の第1積分回路それぞれから出力された電圧信号のうちの最大値が第1最大値検出回路により検出される。そして、A/D変換回路では、第1最大値検出回路により検出された最大値に基づいてA/D変換レンジが設定されて、N個の第1積分回路それぞれから出力された電圧信号はデジタル信号に変換されて出力される。なお、第1最大値検出回路において選択され検出される信号としては、最大値の代わりに、2番目に大きい数値を用いることもでき、また、必要であれば、適当な順番の数値を用いることもできる。すなわち、第1最大値検出回路は、N個の電圧信号の中から特定の信号を選択し、検出する第1検出回路とすることができる。
【0009】
また、本受光装置は、(1) N個の受光素子それぞれに対応して設けられ、各受光素子から出力された電流信号に基づいて電荷を蓄積して電圧信号を出力するN個の第2積分回路と、(2) N組の第2積分回路および第1積分回路の間に順に設けられたスイッチ素子および容量素子と、(3) N個の第2積分回路それぞれから出力される電圧信号の最大値を検出する第2最大値検出回路と、(4) 第2最大値検出回路により検出された最大値に基づいて第1積分回路および第2積分回路それぞれの動作タイミングを制御するタイミング制御回路と、を更に備えることを特徴としてもよい。
【0010】
この場合、受光装置は、受光素子、第2積分回路、スイッチ素子、容量素子および第1積分回路がこの順に接続されたものを1組として、これをN組備えている。また、各組の容量素子および第1積分回路は、いわゆるCDS(相関二重サンプリング、Correlated Double Sampling)回路を構成している。第2積分回路では、各受光素子において受光された光の光量に応じて出力された電流信号が入力し、この電流信号に基づいて電荷が蓄積され電圧信号が出力される。N個の第2積分回路それぞれから出力された電圧信号のうちの最大値が第2最大値検出回路により検出される。そして、タイミング制御回路により、第2最大値検出回路により検出された最大値に基づいて第1積分回路および第2積分回路それぞれの動作タイミングが制御される。その結果、第2積分回路から出力される電圧信号は、種々のノイズ成分が除去されたものとなる。なお、第2最大値検出回路において選択され検出される信号としては、最大値の代わりに、2番目に大きい数値を用いることもでき、また、必要であれば、適当な順番の数値を用いることもできる。すなわち、第2最大値検出回路は、N個の電圧信号の中から特定の信号を選択し、検出する第2検出回路とすることができる。
【0011】
また、本受光装置は、被写体に向けてスポット光を投光する投光手段とともに用いられる受光装置(固体撮像装置)であって、タイミング制御回路は、(1) 投光手段により被写体にスポット光が投光されている第1の期間に、N個の受光素子が当該スポット光成分および背景光成分を受光して出力した電流信号に基づいて第1の電荷量をN個の第2積分回路に蓄積させ、(2) 次いで、投光手段により被写体にスポット光が投光されていない第2の期間に、N個の受光素子が背景光成分を受光して出力した電流信号に基づいて第2の電荷量をN個の第2積分回路に蓄積させるとともに、第1の電荷量と第2の電荷量との差の電荷量をN個の第1積分回路に蓄積させる、ことを特徴とするのも好適である。この場合、受光素子が受光する光のうちスポット光成分に比べて背景光成分が大きい場合であっても、スポット光成分および背景光成分の撮像結果から背景光成分の撮像結果を差し引くことにより、スポット光成分のみの像が第1積分回路により得られる。その差し引いた結果として得られるスポット光成分に基づいてA/D変換回路から出力されるデジタル信号は、分解能が優れたものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
図1は、本実施形態に係る受光装置としての固体撮像装置の回路図である。本実施形態に係る固体撮像装置は、N個のフォトダイオード(受光素子)PD1 〜PDN を備え、各フォトダイオードPDn に対して積分回路(第2積分回路)10n 、スイッチ素子SWn2、容量素子Cn2、積分回路(第1積分回路)20n およびホールド回路30n を備える。なお、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の任意の整数であって、以降においても同様である。また、この固体撮像装置は、最大値検出回路(第2最大値検出回路、第2検出回路)100、最大値検出回路(第1最大値検出回路、第1検出回路)200、タイミング制御回路300、A/D変換回路400ならびにシフトレジスタ500を備える。容量素子Cn2および積分回路20n は、いわゆる相関二重サンプリング(CDS)回路を構成している。
【0014】
フォトダイオードPDn は、アノード端子が接地され、カソード端子が積分回路10n の入力端子に接続されている。フォトダイオードPDn は、受光した光の光量に応じた電流信号を、アノード端子から積分回路10n の入力端子へ出力する。
【0015】
積分回路10n は、入力端子と出力端子との間に互いに並列にアンプAn1、容量素子Cn1およびスイッチ素子SWn1が接続されてなる。積分回路10n は、スイッチ素子SWn1が閉じているときには、容量素子Cn1を放電して初期化し、スイッチ素子SWn1が開いているときには、フォトダイオードPDn から入力端子に入力した電荷を容量素子Cn1に蓄積して、その蓄積された電荷に応じた電圧信号を出力端子から出力する。スイッチ素子SWn1は、タイミング制御回路300から出力されるリセット信号RS1に基づいて開閉する。
【0016】
スイッチ素子SWn2および容量素子Cn2は、積分回路10n の出力端子と積分回路20n の入力端子との間に、この順番で直列に接続されている。スイッチ素子SWn2は、タイミング制御回路300から出力される制御信号SWCNTに基づいて開閉する。
【0017】
積分回路20n は、入力端子と出力端子との間に互いに並列にアンプAn2、容量素子Cn3およびスイッチ素子SWn3が接続されてなる。積分回路20n は、スイッチ素子SWn3が閉じているときには、容量素子Cn3を放電して初期化し、スイッチ素子SWn3が開いているときには、容量素子Cn2から入力端子に入力した電荷を容量素子Cn3に蓄積して、その蓄積された電荷に応じた電圧信号を出力端子から出力する。スイッチ素子SWn3は、タイミング制御回路300から出力されるリセット信号RS2に基づいて開閉する。
【0018】
ホールド回路30n は、入力端子と出力端子との間に順にスイッチ素子SWn4およびアンプAn3を備え、スイッチ素子SWn4とアンプAn3との接続点が容量素子Cn4を介して接地されている。ホールド回路30nは、スイッチ素子SWn4が閉じているときに積分回路20n から出力された電圧信号を容量素子Cn4に記憶し、スイッチ素子SWn4が開いた後も、容量素子Cn4の電圧信号を保持し、その電圧信号をアンプAn3を介して出力する。
【0019】
スイッチ素子SWn5は、ホールド回路30n の出力端子とA/D変換回路400の入力端子との間に設けられている。各スイッチ素子SWn5は、シフトレジスタ500から出力される制御信号に基づいて順次に閉じて、各ホールド回路30n から出力される電圧信号をA/D変換回路400へ順次に出力する。
【0020】
最大値検出回路100は、各積分回路10n から出力される電圧信号Vn1を入力し、これらのうちの最大値である最大電圧値Vmax1を検出してタイミング制御回路300へ出力する。最大値検出回路200は、各ホールド回路30n から出力される電圧信号Vn2を入力し、これらのうちの最大値である最大電圧値Vmax2を検出してA/D変換回路400へ出力する。
【0021】
タイミング制御回路300は、最大値検出回路100から出力される最大電圧値Vmax1を入力し、スイッチ素子SWn1の開閉を制御するリセット信号RS1、スイッチ素子SWn2の開閉を制御する制御信号SWCNT、および、スイッチ素子SWn3の開閉を制御するリセット信号RS2を出力する。
【0022】
A/D変換回路400は、最大値検出回路200から出力される最大電圧値Vmax2を入力し、この最大電圧値Vmax2をA/D変換レンジとする。そして、A/D変換回路400は、各ホールド回路30n から出力される電圧信号Vn2をスイッチ素子SWn5を介して順次に入力し、その電圧信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して出力する。
【0023】
図2は、本実施形態に係る固体撮像装置の最大値検出回路100の回路図である。なお、最大値検出回路200の回路構成も同様である。最大値検出回路100は、NMOSトランジスタT1〜TN 、抵抗器R1〜R3および差動アンプA1を備える。各トランジスタTn のソース端子は接地され、各トランジスタTn のドレイン端子は、抵抗器R3を介して電源電圧Vddに接続されるとともに、抵抗器R1を介して差動アンプA1の反転入力端子に接続されている。トランジスタTn のゲート端子は、積分回路10n の出力端子と接続されており、電圧信号Vn1が入力する。また、差動アンプA1の反転入力端子と出力端子との間には帰還抵抗器R3が設けられ、差動アンプA1の非反転入力端子は接地されている。
【0024】
この最大値検出回路100では、各積分回路10n から出力された電圧信号Vn1がトランジスタTn のゲート端子に入力され、各電圧信号Vn1のうちの最大値に応じた電位がトランジスタTn のドレイン端子に現れる。そして、そのドレイン端子の電位は、抵抗器R1およびR2それぞれの抵抗値の比に応じた増幅率で差動アンプA1により増幅され、その増幅された電圧の値が最大電圧値Vmax1として出力端子から出力される。
【0025】
図3は、本実施形態に係る固体撮像装置のタイミング制御回路300の回路図である。タイミング制御回路300は、比較回路A2、NOR回路N1およびN2、NAND回路AN1、AND回路AN2およびAN3、インバータ回路IN1〜IN3、抵抗器R4、容量素子C1、D型フリップフロップDF、カウンタ回路310ならびにレジスタ回路320を備える。
【0026】
比較回路A2は、最大値検出回路100から出力される最大電圧値Vmax1と基準電圧Vref とを電圧比較して、最大電圧値Vmax1が基準電圧Vref を超えているときに論理“H”の比較信号CMを出力する。なお、基準電圧Vref は、予め最大電圧値Vmax1が取り得る最大値より低い電圧に設定されている。
【0027】
比較回路A2の出力端子は、NOR回路N1の一方の入力端子に接続されている。NOR回路N1と他方のNOR回路N2とはRSフリップフロップ回路を構成しており、NOR回路N2の残余の2入力端子にはリセット信号RSとスタート信号STが入力される。NOR回路N1の出力端子からは切換え信号CSWが出力される。また、インバータ回路IN2は、切換え信号CSWを反転処理することによりリセット信号RS1を発生する。
【0028】
D型フリップフロップDFは、データ入力端子Dにカウンタ回路310からのアンダーフロー信号UNFが入力され、クロック入力端子CLKに比較的高周波数の同期クロック信号CKが入力され、リセット入力端子CLRにリセット信号RSが入力される。そして、NAND回路AN1は、D型フリップフロップDFの反転出力Q1Bとスタート信号STとの論理積をとって論理反転処理することによりリセット信号RS2を発生する。
【0029】
AND回路AN2は、インバータ回路IN1によるスタート信号STの反転信号と切換え信号CSWとの論理積処理を行い、その出力信号をカウンタ回路310のアップカウント制御入力端子UPに供給する。さらに、カウンタ回路310は、ダウンカウント制御入力端子DOWNにスタート信号STが入力され、クロック入力端子CLKに同期クロック信号CKが入力される。そして、カウンタ回路310は、アップカウント制御入力端子UPが論理“H”且つダウンカウント制御入力端子DOWNが論理“L”であるときは、同期クロック信号CKに同期してアップカウント動作を行うと共に、その計数値データCDをレジスタ回路320に保持させつつ出力させ、さらにオーバーフロー状態になるとオーバーフローデータOVFを出力する。一方、アップカウント制御入力端子UPが論理“L”且つダウンカウント制御入力端子DOWNが論理“H”であるときは、同期クロック信号CKに同期してダウンカウント動作を行うと共に、その計数値データCDをレジスタ回路320を介して出力し、さらにアンダーフロー状態になるとアンダーフローデータUNFを出力する。
【0030】
インバータ回路IN3は、インバータ回路IN2から出力されるリセット信号RS1を論理反転して、その反転された論理信号を抵抗器R4を介してAND回路AN3の一方の入力端子に入力させる。AND回路AN3の当該一方の入力端子は、容量素子C1を介して接地されており、他方の入力端子は、リセット信号RS1が入力される。そして、AND回路AN3は、2つの入力端子それぞれに入力される論理信号の論理積を求め、この論理積を制御信号SWCNTとして出力する。インバータ回路IN3、抵抗器R4、容量素子C1およびAND回路AN3は、リセット信号RS1の立ち上がりエッジを検知する回路を構成している。すなわち、リセット信号RS1が論理“L”から論理“H”へ立ち上がる時刻から、抵抗器R4の抵抗値および容量素子C1の容量値により定まる時間だけ、AND回路AN3から出力される制御信号SWCNTは論理“H”となる。
【0031】
図4は、本実施形態に係る固体撮像装置のA/D変換回路400の回路図である。A/D変換回路400は、可変容量積分回路410、比較回路A4、容量制御部420および読み出し部430を備える。
【0032】
可変容量積分回路410は、容量素子C2、アンプA3、可変容量部C400およびスイッチ素子SW1を備える。アンプA3は、各ホールド回路30n から出力されスイッチ素子SWn5を介して順次に到達した電圧信号Vn2を、容量素子C2を介して反転入力端子に入力する。アンプA3の非反転入力端子は接地されている。可変容量部C400は、容量が可変であって制御可能であり、アンプA3の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、入力した電圧信号に応じて電荷を蓄える。スイッチ素子SW1は、アンプA3の反転入力端子と出力端子との間に設けられ、開いているときには可変容量部C400に電荷の蓄積を行わせ、閉じているときには可変容量部C400における電荷蓄積をリセットする。そして、可変容量積分回路410は、各スイッチ素子SWn5の出力端子から順次に出力された電圧信号を入力し、可変容量部C400の容量に応じて積分し、積分した結果である積分信号を出力する。
【0033】
比較回路A4は、可変容量積分回路410から出力された積分信号を反転入力端子に入力し、最大値検出回路200から出力された最大電圧値Vmax2を非反転入力端子に入力し、これら2つの入力信号の値を大小比較して、その大小比較の結果である比較結果信号を出力する。
【0034】
容量制御部420は、比較回路A4から出力された比較結果信号を入力し、この比較結果信号に基づいて可変容量部C400の容量を制御する容量指示信号Cを出力するとともに、この比較結果信号に基づいて積分信号の値と最大電圧値Vmax2とが所定の分解能で一致していると判断した場合に可変容量部C400の容量値に応じた第1のデジタル信号を出力する。
【0035】
読み出し部430は、容量制御部420から出力された第1のデジタル信号を入力し、この第1のデジタル信号に対応する第2のデジタル信号を出力する。第2のデジタル信号は、第1のデジタル信号の値から可変容量積分回路410のオフセット値を除去した値を示すものである。読み出し部430は、例えば記憶素子であり、第1のデジタル信号をアドレスとして入力し、記憶素子のそのアドレスに記憶されているデータを第2のデジタル信号として出力する。この第2のデジタル信号は、本実施形態に係る固体撮像装置から出力される光検出信号となる。
【0036】
図5は、A/D変換回路400中の可変容量積分回路410の詳細な回路図である。この図では、1/24 =1/16の分解能を有するA/D変換機能を備える回路構成を示し、以下、この回路構成で説明する。
【0037】
この図に示すように、可変容量部C400は、容量素子C411〜C414、スイッチ素子SW411〜SW414およびスイッチ素子SW421〜SW424を備える。容量素子C411およびスイッチ素子SW411は、互いに縦続接続されて、アンプA3の反転入力端子と出力端子との間に設けられており、スイッチ素子SW421は、容量素子C411およびスイッチ素子SW411の接続点と接地電位との間に設けられている。容量素子C412およびスイッチ素子SW412は、互いに縦続接続されて、アンプA3の反転入力端子と出力端子との間に設けられており、スイッチ素子SW422は、容量素子C412およびスイッチ素子SW412の接続点と接地電位との間に設けられている。容量素子C413およびスイッチ素子SW413は、互いに縦続接続されて、アンプA3の反転入力端子と出力端子との間に設けられており、スイッチ素子SW423は、容量素子C413およびスイッチ素子SW413の接続点と接地電位との間に設けられている。また、容量素子C414およびスイッチ素子SW414は、互いに縦続接続されて、アンプA3の反転入力端子と出力端子との間に設けられており、スイッチ素子SW424は、容量素子C414およびスイッチ素子SW414の接続点と接地電位との間に設けられている。
【0038】
スイッチ素子SW411〜SW414それぞれは、容量制御部420から出力された容量指示信号CのうちC11〜C14に基づいて開閉する。スイッチ素子SW421〜SW424それぞれは、容量制御部420から出力された容量指示信号CのうちC21〜C24に基づいて開閉する。また、容量素子C411〜C414の容量値C1 〜C4 は、
【0039】
1=2C2=4C3=8C4 …(1)
【0040】
1+C2+C3+C4=C0 …(2)
なる関係を満たす。
【0041】
すなわち、スイッチ素子SW421〜SW424は、導通によって容量素子C411〜C414に蓄積された電荷の放電、積分動作におけるリセットを行うものであり、容量素子C411〜C414は出力信号レベルを決定するものであって、スイッチ素子の導通によって電荷蓄積が可能な容量素子C411〜C414の数が多いほど、これらの合成容量は増加するので、出力信号レベルは小さくなる。合成容量を増加させておけば、出力信号レベルは小さくなるので、飽和は抑制される。しかしながら、出力信号レベルは小さいので、A/D変換を精密に行うことができない。本例では、後述のように、最大値Vmax2を越えない範囲で最大となるように出力信号レベルを自動調整する。
【0042】
次に、本実施形態に係る固体撮像装置の動作について説明する。なお、以下では、本実施形態に係る固体撮像装置が複数或いは単数の発光ダイオードLED(投光手段:図1参照)とともにパッシブ測距装置を構成する場合について説明する。すなわち、以下に説明する動作は、第1の周期T1および第2の周期T2の2回の処理を行うことによって、背景光成分を除去して、発光ダイオードLEDから被写体に投光されたスポット光成分のみについての光検出信号を出力するものである。
【0043】
まず、発光ダイオードLEDを点灯させ、後段側積分回路20nの充電を停止させると共に、前段側積分回路10nの充電(積分)を開始し、カウンタ回路310によって、この充電期間を計測する。充電によって最大電圧値Vmax1は徐々に上昇していくが、これが基準電圧Vref を越えた場合には、各積分回路10n の積分動作及びカウンタ回路310による充電期間の計測は停止する。すなわち、発光ダイオードLEDの点灯から、その光量の積分値が所定値となるまでの期間が、最大の積分値を与えるフォトダイオードの出力に関して計測される。計測された期間は、フォトダイオードへの全入射光の強度に比例する。
【0044】
なお、上記積分値はコンデンサC1nに蓄積される。発光ダイオードLEDを消灯させると、上記計測期間と同一の期間だけ、積分回路10n及び積分回路20n は積分動作を開始する。この期間における積分は背景光強度に比例する。双方の積分回路を動作させた場合には、蓄積電荷の減算が行われる。したがって、発光ダイオードLEDの点灯及び消灯によって、前者における全入射光強度から後者における背景光強度を除去した出力が後段側積分回路20から出力される。以下、詳説する。
【0045】
図6は、本実施形態に係る固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0046】
まず、周期T1の期間では、スタート信号STは論理“L”のままに維持されると共に、発光ダイオードLEDはスタート信号STの反転信号により駆動され発光する。この状態が設定されると、リセット信号RS2は論理“H”となるので、積分回路20n のスイッチ素子SWn3は閉じて、容量素子Cn3への充電が停止される。
【0047】
次に、開始時刻t1において、リセット信号RSが瞬間的に論理“H”となることにより、これに同期して、切換え信号CSWが論理“H”に反転し、リセット信号RS1が論理“L”に反転する。これにより、積分回路10n のスイッチ素子SWn1は開く。さらに、アップカウント制御入力接点UPが論理“H”となり、且つ、ダウンカウント制御入力接点DOWNが論理“L”となるので、カウンタ回路310はアップカウント動作を開始する。
【0048】
この結果、周期T1の期間では、各フォトダイオードPDn は、発光ダイオードLEDから投光され被写体により反射されたスポット光成分および背景光成分の双方を入射し、それによって発生した電流信号を出力する。そして、各積分回路10n は、その電流信号を入力して容量素子Cn1に電荷を蓄積していくので、各積分回路10n の出力端子から出力される電圧信号Vn1は次第に上昇していき、また、最大値検出回路100から出力される最大電圧値Vmax1も次第に上昇していき、カウンタ回路310はその充電期間を計数する。
【0049】
そして、ある時刻t2において、各積分回路10n から出力される電圧信号Vn1のうちの最大値である最大電圧値Vmax1が基準電圧Vref を越えると、比較回路A2から出力される比較出力CMは論理“H”となる。これに同期して、RSフリップフロップを構成する一方のNOR回路N1から出力される切換え信号CSWは論理“L”となり、リセット信号RS1は論理“H”に反転する。これにより、積分回路10n のスイッチ素子SWn1が閉じて、各積分回路10n の積分動作は停止される。さらに、アップカウント制御入力接点UPが論理“L”に反転するので、カウンタ回路310はアップカウント動作を停止する。
【0050】
このように、最大値検出回路100から出力された最大電圧値Vmax1が基準電圧Vref を越えた時刻t2までの期間がT1となる。そして、この時刻t2における積分回路10n の出力端子から出力される電圧信号の値をVn11 とする。また、フォトダイオードPDn から積分回路10n の入力端子に入力される電流信号のうち、スポット光成分に対応する値をInsとし、背景光成分に対応する値をIndとすれば、以下の式が成立する。
【0051】
n11=(Ins+Ind)・T1/Cn1 …(3)
【0052】
さらに、リセット信号RS1の立ち上がりの際に、制御信号SWCNTが一定期間だけ論理“H”となり、スイッチ素子SWn2が一定期間だけ閉じて、これにより、電圧信号の値Vn11 は容量素子Cn2に保持される。
【0053】
さらに、カウンタ回路310は時間T1に相当する計数値CDを内部にそのまま保持すると共に、レジスタ回路320にも保持させる。ここで注目すべきことは、フォトダイオードPDn に入射する光の強度が弱い場合には、最大電圧値Vmax1が基準電圧Vref を越えるまでの時間が長くなるので、カウンタ回路310には長い時間T1を示す計数値CDを保持することとなり、逆に、光の強度が強い場合には、最大電圧値Vmax1が基準電圧Vref を越えるまでの時間が短くなるので、カウンタ回路310には短い時間T1を示す計数値CDを保持することとなる
【0054】
なお、各フォトダイオードPDn に入射する光の強度が極めて弱く、その結果、最大電圧値Vmax1が基準電圧Vref を越える以前に、カウンタ回路310が計数可能容量を越えるとオーバーフロー信号OVFが発生するので、測定不能状態であることを外部に知らせることができる。
【0055】
次に、ある時刻t3において、スタート信号STを論理“H”に反転させると同時に、リセット信号RSを論理“H”にする。さらに、発光ダイオードLEDの発光を停止させる。したがって、RSフリップフロップ回路を構成するNOR回路N1から出力される切換え信号CSWは論理“H”に反転するのに同期して、リセット信号RS1は論理“L”に反転し、さらに、リセット信号RS2も論理“L”となる。すなわち、積分回路10n のスイッチ素子SWn1は開き、積分回路20n のスイッチ素子SWn3も開く。さらに、アップカウント制御入力接点UPが論理“L”且つダウンカウント制御入力接点DOWNが論理“H”となるので、カウンタ回路310は保持している値CDからダウンカウント動作を開始する。
【0056】
そして、このような切換え動作の結果、積分回路10n は、フォトダイオードPDn から出力された背景光成分のみに相当する電流信号を入力して、容量素子Cn1に電荷を蓄積していく。積分回路20n は、容量素子Cn1の充電電荷と容量素子Cn2の電荷との差の電荷を電荷保存の法則にしたがって、容量素子Cn3に充電していく。
【0057】
そして、カウンタ回路310の計数値が零になると、その時刻t4においてアンダーフロー信号UNFが論理“H”に反転し、さらに、D型フリップフロップDFの反転出力Q1Bが論理“L”に反転し、リセット信号RS2が論理“H”に反転するので、スイッチ素子SWn3が閉じて、期間T2が決まる。すなわち、時刻t3から時刻t4までの期間がT2となる。周期T2はカウンタ回路310の計数動作の結果決まるので、周期T1とT2とは等しくなる。
【0058】
そして、この時刻t4における積分回路10n の出力端子から出力される電圧信号の値をVn12 とする。また、フォトダイオードPDn から積分回路10n の入力端子に入力される電流信号は、背景光成分のみに対応するものであり、その値をIndとすれば、以下の関係を満たす。
【0059】
n12=Ind・T1/Cn1 …(4)
【0060】
また、積分回路20n は、期間T1では積分動作を停止し、期間T2では積分動作を行うので、電荷保存の法則により、以下の式に従った電荷が容量素子Cn2,Cn3に保持される。
【0061】
(Vn11−Vn12)・Cn2=Vn2・Cn3 …(5)
【0062】
そして、上記 (5)式に (3)式および (4)式を代入し、T=T1=T2とすると、積分回路20n の出力端子から出力される電圧信号Vn2は、以下の式で示される値となる。
【0063】
n2=Ins・T・Cn2/(Cn1・Cn3) …(6)
また、容量素子Cn2の容量値と容量素子Cn3の容量値とが互いに等しければ、上式は、以下の式となる。
【0064】
n2=Ins・T/Cn1 …(7)
【0065】
その後、各ホールド回路30n のスイッチ素子SWn4が一定期間だけ閉じて各積分回路20n の出力端子から出力された電圧信号Vn2は、容量素子Cn4に保持される。容量素子Cn4に保持された電圧信号Vn2は、アンプAn3を経て、ホールド回路30n の出力となる。ホールド回路30n から出力された電圧信号は、最大値検出回路200に入力して最大電圧値Vmax2が検出されるとともに、シフトレジスタ500により各スイッチ素子SWn5が順次に閉じられてA/D変換回路400に順次に入力する。
【0066】
続いて、図7A〜図7Dを用いて、A/D変換回路400の動作を説明する。上述した期間T2が終了した時刻t4においては、可変容量積分回路410のスイッチ素子SW1は閉じられ、可変容量積分回路410はリセット状態とされている。また、可変容量積分回路410のスイッチ素子SW411〜SW414それぞれが閉じられ、スイッチ素子SW421〜SW424それぞれが開じられて、可変容量部C400の容量値がC0 に設定されている。
【0067】
そして、時刻t4以降の或る時刻にスイッチ素子SW1は開かれ、スイッチ素子SW15も開かれる。ホールド回路301 から出力された電圧信号V12は、スイッチ素子SW15を介して可変容量積分回路410に入力する。可変容量積分回路410の容量素子C2に電圧信号V12が入力すると、その電圧信号V12の値と可変容量部C400の容量値C0 とに応じた電荷Qが可変容量部C400に流入する(図7A参照)。このとき、可変容量積分回路410から出力される積分信号の値Vsaは、以下の式で表される。
【0068】
sa=V12=Q/C0 …(8)
【0069】
引き続き、容量制御部420は、可変容量部C400のスイッチ素子SW412〜SW414を開いた後、スイッチ素子SW422〜SW424を閉じる(図7B参照)。この結果、可変容量部C400の容量値はC1 となり、可変容量積分回路410から出力される積分信号の値Vsbは、以下の式で表される。
【0070】
sb=Q/C1 …(9)
この積分信号は、比較回路A4に入力し、その値が最大電圧値Vmax2と大小比較される。
【0071】
もし、Vsb>Vmax2であれば、この比較結果を受けて容量制御部420は、さらに、可変容量部C400のスイッチ素子SW422を開いた後に、スイッチ素子SW412を閉じる(図7C参照)。この結果、可変容量部C400の容量値はC1 +C2 となり、可変容量積分回路410から出力される積分信号の値Vscは、以下の式で表される。
【0072】
sc=Q/(C1+C2) …(10)
【0073】
この積分信号は、比較回路A4に入力し、その値が最大電圧値Vmax2と大小比較される。
【0074】
また、Vsb<Vmax2であれば、この比較結果を受けて容量制御部420は、さらに、可変容量部C400のスイッチ素子SW411およびSW422を開いた後に、スイッチ素子SW412およびSW421を閉じる(図7D参照)。この結果、可変容量部C400の容量値はC2 となり、可変容量積分回路410から出力される積分信号の値Vsdは、以下の式で表される。
【0075】
sd=Q/C2 …(11)
【0076】
この積分信号は、比較回路A4に入力し、その値が最大電圧値Vmax2と大小比較される。
【0077】
以後、同様にして、可変容量積分回路410、比較回路A4および容量制御部420からなるフィードバックループにより、積分信号の値と基準電位Vmax2とが所定の分解能で一致していると容量制御部420により判断されるまで、可変容量部C400の容量値の設定、および、積分信号の値と最大電圧値Vmax2との大小比較を繰り返す。容量制御部420は、このようにして可変容量部C400の容量素子C411〜C414の全てについて容量制御を終了すると、可変容量部C400の最終的な容量値に応じたデジタル信号を読み出し部430へ向けて出力する。
【0078】
読み出し部430では、容量制御部420から出力されたデジタル信号をアドレスとして入力し、記憶素子のそのアドレスに記憶されているデジタルデータを、本実施形態に係る固体撮像装置の光検出信号として出力する。以上のようにして、第1番目のフォトダイオードPD1 が受光したスポット光の光量に応じた電圧信号V12は、A/D変換回路400によりデジタル信号に変換され、そのデジタル信号が光検出信号として出力される。以降同様にして、第2番目以降のフォトダイオードPDn が受光したスポット光の光量に応じた電圧信号Vn2は、A/D変換回路400によりデジタル信号に変換され、そのデジタル信号が光検出信号として順次に出力される。
【0079】
可変容量積分回路410に入力する各電圧信号Vn2の最大値が最大電圧値Vmax2であり、可変容量部C400の容量値の最大値がC0 であることから、上記 (8)式より、可変容量部C400に流入する電荷Qの最大値はVmax2・C0 である。そして、或る第n番目の電圧信号Vn2が最大電圧値Vmax2であるときには、可変容量部C400のスイッチ素子SW411〜SW414の全てが閉じられて可変容量部C400の容量値はC0 となる。一方、他の或る第n番目の電圧信号Vn2が最大電圧値Vmax2より小さい値であるときには、可変容量部C400に流入する電荷QはVmax2・C0 より小さいので、可変容量部C400のスイッチ素子SW411〜SW414のうち何れかが開くことにより、可変容量積分回路410から出力される積分信号は最大電圧値Vmax2と等しくなる。
【0080】
以上のように、最大値検出回路200から出力され比較回路A4に入力される最大電圧値Vmax2は、A/D変換回路400が飽和することなくA/D変換することができる電圧信号Vn2の最大値すなわちA/D変換レンジを規定している。しかも、A/D変換回路400に入力する各電圧信号Vn2のうち何れかの値は必ず最大電圧値Vmax2であるから、上記A/D変換レンジの全ての範囲を有効に活用することができる。すなわち、本実施形態に係る固体撮像装置は、受光量が大きくても飽和することなく、且つ、受光量が小さくてもA/D変換の分解能が優れたものとなる。
【0081】
また、固体撮像装置が測距装置に用いられる場合のように、スポット光成分および背景光成分の撮像結果から背景光成分の撮像結果を差し引くことによりスポット光成分のみの像を得る場合であって、各フォトダイオードPDn が受光する光のうちスポット光成分に比べて背景光成分が大きい場合であっても、その差し引いた結果として得られるスポット光成分に基づいてA/D変換回路400から出力されるデジタル信号は、分解能が優れたものとなる。
【0082】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、上記受光装置によれば、第1積分回路では、各受光素子において受光された光の光量に応じて出力された電流信号に応じて電荷が蓄積され電圧信号が出力される。N個の第1積分回路それぞれから出力された電圧信号のうちの最大値が第1最大値検出回路により検出される。そして、A/D変換回路では、第1最大値検出回路により検出された最大値に基づいてA/D変換レンジが設定されて、N個の第1積分回路それぞれから出力された電圧信号はデジタル信号に変換されて出力される。したがって、受光量が大きくても飽和することなく、且つ、受光量が小さくてもA/D変換の分解能が優れたものとなる。
【0083】
また、第2積分回路、スイッチ素子、容量素子および第2最大値検出回路を更に備える場合には、第2積分回路では、各受光素子において受光された光の光量に応じて出力された電流信号が入力し、この電流信号に基づいて電荷が蓄積され電圧信号が出力される。N個の第2積分回路それぞれから出力された電圧信号のうちの最大値が第2最大値検出回路により検出される。そして、タイミング制御回路により、第2最大値検出回路により検出された最大値に基づいて第1積分回路および第2積分回路それぞれの動作タイミングが制御されて、第2積分回路から出力される電圧信号は種々のノイズ成分が除去されたものとなる。
【0084】
また、被写体に向けてスポット光を投光する投光手段とともに用いられる場合であって、受光素子が受光する光のうちスポット光成分に比べて背景光成分が大きい場合であっても、スポット光成分および背景光成分の撮像結果から背景光成分の撮像結果を差し引くことにより、スポット光成分のみの像が第1積分回路により得られる。その差し引いた結果として得られるスポット光成分に基づいてA/D変換回路から出力されるデジタル信号は、分解能が優れたものとなる。
【0085】
なお、上記最大値Vmax1又はVmax2の代わりに、2番目に大きい数値を用いることもでき、また、必要であれば、適当な順番の数値を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本実施形態に係る固体撮像装置の回路図である。
【図2】 図2は本実施形態に係る固体撮像装置の最大値検出回路の回路図である。
【図3】 図3は本実施形態に係る固体撮像装置のタイミング制御回路の回路図である。
【図4】 図4は本実施形態に係る固体撮像装置のA/D変換回路の回路図である。
【図5】 図5はA/D変換回路中の可変容量積分回路の詳細な回路図である。
【図6】 図6は本実施形態に係る固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】 図7A、図7B、図7C、図7DはA/D変換回路の動作を説明するための回路図である。
【符号の説明】
PD 1 〜PD N …フォトダイオード、10 n …積分回路、SW n2 …スイッチ素子、C n2 …容量素子、30 n …ホールド回路、100…最大値検出回路、200…最大値検出回路、300…タイミング制御回路、400…A/D変換回路、500…シフトレジスタ。

Claims (4)

  1. 一次元又は二次元状に配列したN個(N≧2)の受光素子それぞれに対応して設けられたN個の第1積分回路と、前記N個の第1積分回路それぞれから出力されるN個の電圧信号の中から特定の信号を選択して検出する第1検出回路と、前記第1検出回路によって検出された前記信号に基づいてA/D変換レンジを設定して、前記N個の第1積分回路それぞれから出力される電圧信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路とを備えることを特徴とする受光装置。
  2. 前記N個の受光素子それぞれに対応して設けられたN個の第2積分回路と、N組の前記第2積分回路および前記第1積分回路の間に順に設けられたスイッチ素子および容量素子と、前記N個の第2積分回路それぞれから出力される電圧信号の中から特定の信号を選択して検出する第2検出回路と、前記第2検出回路により検出された前記信号に基づいて前記第1積分回路および前記第2積分回路それぞれの動作タイミングを制御するタイミング制御回路とを更に備え、
    被写体に向けてスポット光を投光する投光手段とともに用いられる固体撮像装置である前記受光装置であって、前記タイミング制御回路は、前記投光手段により前記被写体に前記スポット光が投光されている第1の期間に、前記N個の受光素子が当該スポット光成分および背景光成分を受光して出力した電流信号に基づいて第1の電荷量を前記N個の第2積分回路に蓄積させ、次いで、前記投光手段により前記被写体に前記スポット光が投光されていない第2の期間に、前記N個の受光素子が前記背景光成分を受光して出力した電流信号に基づいて第2の電荷量を前記N個の第2積分回路に蓄積させるとともに、前記第1の電荷量と前記第2の電荷量との差の電荷量を前記N個の第1積分回路に蓄積させることを特徴とする請求項1に記載の受光装置。
  3. 前記第1検出回路で検出される前記特定の信号は、最大値の信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の受光装置。
  4. 前記第2検出回路で検出される前記特定の信号は、最大値の信号であることを特徴とする請求項2に記載の受光装置。
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