JPH05244487A - 光センサアレイの信号変換装置 - Google Patents

光センサアレイの信号変換装置

Info

Publication number
JPH05244487A
JPH05244487A JP4072988A JP7298892A JPH05244487A JP H05244487 A JPH05244487 A JP H05244487A JP 4072988 A JP4072988 A JP 4072988A JP 7298892 A JP7298892 A JP 7298892A JP H05244487 A JPH05244487 A JP H05244487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
voltage
photoelectric conversion
pixel
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4072988A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Uno
正幸 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4072988A priority Critical patent/JPH05244487A/ja
Publication of JPH05244487A publication Critical patent/JPH05244487A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 閾値検出回路の閾値電圧ばらつき、増幅型光
電変換画素のリセット時の出力電圧のばらつきの影響を
受けずに、画素信号を正確に量子化できる光センサアレ
イの信号変換装置を提供する。 【構成】 増幅型光電変換画素10に容量11を介して、入
出力間にスイッチング素子14を接続した閾値検出用イン
バータ13を接続すると共に、該インバータ13の入力に容
量12を介して可変電圧発生回路31を接続する。そして画
素10のリセット時にスイッチング素子14をONしてリセ
ット動作を行わせ、リセット解除後スイッチング素子14
をOFFとし画素の積分を開始させ、閾値検出用インバ
ータ13の出力が反転するまでの時間に対応する量子化信
号を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、増幅型光電変換画素
を有する複数の単位セルからなる光センサアレイにおい
て、各画素に入射した光量に対応する信号をデジタル信
号として出力するようにした光センサアレイの信号変換
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのオートフォーカス(A
F)等には一次元状のラインセンサが用いられている
が、かかるラインセンサの信号出力をデジタルデータに
変換して出力する信号処理回路が、特開昭58−179
068号や特公昭64−6509号等において開示され
ている。これらの信号処理回路の基本原理は、フォトダ
イオードで発生した光電荷による電圧が、ある基準電圧
に達した時に反転する閾値検出回路を各画素に設けるこ
とにより、光信号を該信号の大きさに対応するパルス幅
の信号とした後、閾値電圧に達した時間に応じて量子化
信号を出力するものである。
【0003】図11に、従来のラインセンサの信号処理回
路を説明するための画素の基本構成を示し、図12にその
動作説明用のタイミングチャートを示す。図11におい
て、101 はフォトダイオード、102 はフォトダイオード
101 で発生した電荷を蓄積するための容量、103 はその
容量102 に初期電位を与えるためのリセット用のnMO
Sトランジスタ、104 は閾値を検出するためのインバー
タである。この画素の各部の電位の変化を示す図12にお
いて、(a)におけるRPはnMOSトランジスタ103
のゲート電圧を、(b)におけるvは容量102 の電圧、
すなわち光電荷により変化する電圧を、(c)における
PSはインバータ104 の出力電圧を示している。
【0004】このような構成の画素において、光電積分
開始時に、ゲート電圧RPを“H”レベルにすると、n
MOSトランジスタ103 はON状態となり、容量102 は
クランドレベルの初期電圧が与えられる。このときイン
バータ出力電圧PSは“H”レベルを示す。次にゲート
電圧RPを“L”レベルにすることにより、フォトダイ
オード101 に光が入射することによって発生した正孔
が、容量102 に蓄積され、容量102 の電圧vは上昇す
る。このとき入射光量が大きいと、その傾きは大きく、
入射光量が小さいと傾きはなだらかになる。その後、容
量102 の電圧vがインバータ104 の閾値電圧に達する
と、インバータ出力電圧PSは“H”から“L”レベル
に切り換わる。このとき入射光量が大きいと、閾値電圧
に達するまでの時間は短く、逆に入射光量が小さいと、
時間は長くかかるため、インバータ出力電圧PSのパル
ス幅Wは、明るいと短く、暗いと長くなる。このインバ
ータ出力パルスが“H”から“L”レベルに切り換わる
までの時間を、クロックを用いてカウントすることによ
り、そのパルス幅に応じた量子化信号を得ることができ
る。
【0005】なお同図11のインバータ104 の代わりに、
コンパレータを用いることにより、閾値電圧を自由に設
定することも可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光センサア
レイの信号処理回路において、各画素に用いたインバー
タ104 の閾値電圧が常に一定に製造できれば、光電変換
信号を精度よく量子化することができる。しかしなが
ら、通常この閾値電圧はプロセス等のばらつきにより精
度よく再現できないため、チップ毎に量子化値が異なっ
てくるという問題点を含んでいる。
【0007】またインバータの代わりにコンパレータを
用いた場合は、インバータを使用した場合に比べ精度は
よくなるが、MOSを入力段に用いたコンパレータは、
10〜20mV程度のオフセット電圧が発生すると同時に、同
一チップ上においてもオフセットばらつきが同程度ある
ため、暗い被写体を撮像する場合には、このばらつきが
量子化誤差の原因となる。
【0008】本発明は、従来の光センサアレイの信号処
理回路における上記問題点を解消するためになされたも
ので、閾値検出回路のプロセス上及びレイアウト上のば
らつきが発生しても、正確な量子化を行うことが可能な
光センサアレイの信号変換装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、本発明は、入射した光に対応する電圧出力
を発生する増幅型光電変換画素と、該画素の出力電圧を
判定するための閾値検出回路と、該閾値検出回路の入出
力間に接続された第1のスイッチング素子と、増幅型光
電変換画素出力と閾値検出回路の入力との間に接続され
た第1の容量素子と、一端が閾値検出回路の入力に接続
された第2の容量素子とで単位セルを構成し、該単位セ
ルを複数個配置すると共に前記第2の容量素子の他端
を、オフセット電圧を重畳するための出力電圧が可変可
能な可変電圧発生回路の出力に共通に接続して光センサ
アレイを構成し、増幅型光電変換画素のリセット時に第
1のスイッチング素子を導通状態とし且つ可変電圧発生
回路の出力を第1の電圧としてリセット動作を行わせる
手段と、リセット動作後増幅型光電変換画素のリセット
を解除して第1のスイッチング素子を非導通状態とし、
また可変電圧発生回路の出力を第2の電圧として積分を
開始させ、その時刻から閾値検出回路の出力が反転する
までの時間に対応する量子化信号を発生する手段とで光
センサアレイの信号変換装置を構成するものである。
【0010】このように構成した信号変換装置において
は、増幅型光電変換画素のリセット時に第1のスイッチ
ング素子を導通状態とし且つ可変電圧発生回路の出力を
第1の電圧としてリセット動作を行い、その後増幅型光
電変換画素のリセットを解除して第1のスイッチング素
子を非導通状態とし、また可変電圧発生回路の出力を第
2の電圧として積分を開始させ、その時刻から閾値検出
回路の出力が反転するまでの時間に対応する量子化信号
を発生する。このような動作により、閾値検出回路の閾
値電圧のばらつきは、初期リセット時に補正され、した
がって閾値電圧のばらつきを抑圧し精度のよい量子化信
号を得ることができる。
【0011】
【実施例】次に実施例について説明する。図1は、本発
明に係る光センサアレイの信号変換装置の基本的な実施
例の要部を示す回路構成図である。図において、10は増
幅型光電変換画素で、この画素は、通常フォトダイオー
ド1と光電荷を蓄積する容量3と増幅素子又は増幅回路
2と、リセット用スイッチング素子4で構成されてい
る。この増幅型光電変換画素10の出力は容量11を介して
閾値検出用インバータ13の入力に接続される。この閾値
検出用インバータ13の入出力間にはスイッチング素子14
が設けられ、このスイッチング素子14をON状態とした
とき、入出力電圧は、このインバータ13の閾値電圧VTH
に設定される。またこのインバータ13の入力には、この
他に容量12を介して、可変電圧発生回路31の出力が接続
され、増幅型光電変換画素10の出力にオフセット電圧を
重畳するようにしている。
【0012】図2は、図1に示した光センサアレイの信
号変換装置の動作を説明するためのタイミングチャート
である。増幅型光電変換画素10の出力をVS 、可変電圧
発生回路31の出力VO 、閾値検出用インバータ13の入力
をVN とする。リセット動作時には、リセットパルスφ
R により、増幅型光電変換画素10のリセット用スイッチ
ング素子4と、インバータ入出力間のスイッチング素子
14をON状態にする。このリセット時の増幅型光電変換
画素10の出力電圧をVR 、可変電圧発生回路31の出力を
1 、インバータ13の閾値電圧をVTHとすると、リセッ
ト時の各ノードの電圧は、次式(1)で表される。 VS =VRO =V1N =VTH ・・・・・(1)
【0013】次に、リセットパルスφR を“H”から
“L”レベルとし、その直後に、可変電圧発生回路31の
出力VO をV1 からV2 に変える。このときの各ノード
の電圧は次式(2)のようになる。 VS ≒VR O =V2 N ≒VTH+[C2 /(C1 +C2 )]・(V2 −V1 ) ・・・・・(2)
【0014】この後、増幅型光電変換画素10の出力電圧
S は、光電荷が蓄積されて、AV・IP ・t/Ct
表されるように上昇する。ここで、AV は増幅素子2の
電圧ゲイン、Ct は蓄積容量3の容量値、IP は単位時
間当たりに発生する光電荷すなわち光電流値、tはリセ
ット解除から経過した時間である。この積分期間中の各
ノードの電位は、次式(3)で表される。 VS =VR +AV ・IP ・t/Ct O =V2 N =VTH+[C1 /(C1 +C2 )]・AV ・[IP ・t/Ct ] +[C2 /(C1 +C2 )]・(V2 −V1 ) ・・・・・(3)
【0015】ここで、VN =VTHとなった時点で、イン
バータ出力電圧PSは“H”から“L”レベルに反転す
る。したがって、このときの積分時間をtS とすると、
次式(4)が成立する。 [C1 /(C1 +C2 )]・AV ・[IP ・tS /Ct ] +[C2 /(C1 +C2 )]・(V2 −V1 )=0 ・・・・・(4) 上記(4)式より、次式(5)が得られる。 tS =(C2 /C1 )・(V2 −V1 )・(Ct /AV )・(1/IP ) ・・・・・(5)
【0016】すなわち、積分時間tS は光電流IP の逆
数に比例する。また上記(5)式は、積分時間tS がイ
ンバータ13の閾値電圧VTHや、増幅型光電変換画素10の
リセット時の出力電圧VR に依存されないことを示して
いる。したがって閾値検出用インバータ13の閾値電圧の
ばらつき、及び増幅型光電変換画素10のリセット時の出
力電圧のばらつきの影響は除去できることがわかる。
【0017】また各画素間のばらつきは、蓄積容量3の
容量値Ct ,増幅素子2の電圧ゲインAV 等のばらつき
と、容量11,12の容量値C1 ,C2 の比のばらつきが発
生原因となるが、これらの容量値,電圧ゲインの設定を
ばらつきが少なくなるように設計することができ、閾値
検出用インバータの閾値電圧ばらつきや増幅型光電変換
画素のリセット電圧ばらつきと比較すると、大きな問題
とはならない。
【0018】以上述べたように、図1に示した基本実施
例の構成を用いることにより、明るさに依存したパルス
幅を、閾値検出用インバータの閾値電圧ばらつきや増幅
型光電変換画素のリセット時の出力のばらつきの影響を
受けず、精度よく得ることができ、これにより画素信号
の正確な量子化を行うことができる。
【0019】次に、図1に示した基本構成に基づく具体
的な実施例を図3に示し、図1の基本実施例と同一又は
対応する部材には同一符号を付して示している。この実
施例における増幅型光電変換画素10としては、ソース接
地型のAMI(Amplified MOS Imager)を用いている。
このソース接地型のAMIは、能動負荷として動作する
pMOSトランジスタ5をドレインに接続したソース接
地型のnMOSトランジスタ2のゲートにフォトダイオ
ード1を接続し、nMOSトランジスタ2のゲート−ド
レイン間に蓄積容量3とリセット用nMOSトランジス
タ4を接続した構成をとり、フォトダイオード1で発生
した電荷を蓄積容量3に蓄積し、これにより変化したド
レイン電圧を増幅型光電変換画素出力としている。
【0020】増幅型光電変換画素10と閾値検出用インバ
ータ13及び可変電圧発生回路31との接続は図1に示した
基本構成と全く同様であり、可変電圧発生回路31を除く
増幅型光電変換画素10と閾値検出用インバータ13とで単
位セルを構成し、この単位セルを複数個配列し、各単位
セルに前記可変電圧発生回路31を共通に接続して光セン
サアレイを構成している。
【0021】そして、この光センサアレイに、量子化値
をラッチするnビット分のラッチ回路20を各単位セル毎
に設ける。このラッチ回路20は、閾値検出用インバータ
13の出力が“H”から“L”レベルに反転した時刻のカ
ウンタ41のデータ値をラッチし、デジタル出力を出力す
るものである。そしてこのカウンタ41はクロック発生回
路42のクロックφCKの数をカウントするもので、リセッ
トパルスφR が“H”から“L”レベルに切り換わった
時刻すなわち積分開始時刻にリセットされ、その時刻か
らクロックをカウントし始めるようになっている。
【0022】図4に、前記カウンタ41とラッチ回路20の
タイミングチャートを示す。ここでカウンタ41はクロッ
クφCKの立ち上がりに同期してカウンタ値が増加するよ
うになっている。このようなカウンタ41の出力をラッチ
回路20の入力とし、閾値検出用インバータ13の出力が
“H”から“L”レベルに切り換わったときのカウンタ
出力のデータ値をラッチする。これを量子化値として、
逆数をとることにより明るさに対応したデータが得られ
る。これにより、閾値検出回路として用いたインバータ
の閾値電圧のばらつきがあっても、そのばらつきに影響
されずに量子化信号が得られる。
【0023】上記実施例では、閾値検出回路としてイン
バータを用いたものを示したが、このインバータの代わ
りに、図5に示すように、+側入力端を基準電圧源V
ref に接続したオペアンプ15を用いても同様な動作が可
能であり、この場合は、オペアンプ15のオフセット電圧
のばらつきに依存されずに、量子化信号が得られる。
【0024】また、この閾値検出回路の構成を更に簡素
化して、容量12及び基準電圧源Vref を除去し、図6に
示すように、可変電圧発生回路31の出力VO を直接オペ
アンプ15の+側入力端に接続した構成も同様に用いるこ
とができる。但しこの場合は、図2に示したタイミング
チャートにおいて、可変電圧発生回路31の出力電圧V O
としては、リセット時の出力電圧V1 より積分時の出力
電圧V2 を大きくする必要がある。
【0025】また更に図5,図6では、閾値検出回路と
してインバータの代わりにオペアンプを用いるようにし
たものを示したが、オペアンプでなくても、ある程度ゲ
インの大きい差動アンプを用いても同様な動作を行わせ
ることが可能である。
【0026】次に可変電圧発生回路31の構成例を図7に
基づいて説明する。この構成例は、基準電圧Vref を抵
抗分割し、その分割電圧をバッファとしてのオペアンプ
32で増幅する構成をとり、分割抵抗の両端に接続したス
イッチング素子33により抵抗分割比を変え、電圧を可変
するように構成されている。また極めて簡単な構成で電
圧切り換えを行うには、図8に示すように、インバータ
を用い、電源電圧VDDとグランド電圧を切り換え出力す
るように構成したものを用いてもよい。この場合、閾値
電圧は容量11と12の容量値C1 とC2 の比を変えて調整
すればよい。
【0027】図3に示した実施例では、クロック発生回
路42のクロック周波数を一定として説明してきた。しか
しながら、通常、被写体の明るさのダイナミックレンジ
は非常に大きく、クロック周波数を一定にして画素出力
信号を量子化する場合、ラッチ回路は20ビット以上必要
となり、これは回路規模の増大を招く。そこで被写体の
明るさに応じてクロック周波数を変え、明るいときはク
ロックを速く、暗いときはクロックを遅くすることによ
り、ラッチ回路のビット数を減らすことが可能である。
【0028】図9は、この点を考慮した実施例を示すブ
ロック構成図である。この実施例は光センサアレイ51の
近傍に、同一チップ上に明るさを判断するための光量検
出モニター手段としての測光素子52を設け、該測光素子
52の出力によりクロック周波数を制御するように構成し
たもので、図9においては、光センサアレイ51の各画素
及び画素を含む単位セルの構成を示していないが、それ
らは図3に示したものと同様である。前記測光素子52の
光電流は、オペアンプとダイオードで構成される対数変
換回路53に入力され、基準電圧Vref を基準レベルとす
る対数値に変換される。そしてこの対数変換回路53の信
号出力をコンパレータ54で比較し、対数変換された信号
出力が比較電圧VC より大きい場合は、コンパレータ出
力CPは“H”レベルとなり、小さい場合は“L”レベ
ルとなる。すなわち明るいときはコンパレータ出力CP
は“H”レベル、暗いときは“L”であり、このコンパ
レータ出力CPはクロック発生回路42へ入力される。光
センサアレイ51のリセット時に、この信号出力CPが
“H”レベルの場合は、クロック発生回路42で発生する
クロックを速くし、“L”レベルの場合はクロックを遅
くすればよい。
【0029】上記実施例の構成により、被写体の明るさ
に応じてクロック周波数を切り換えることが可能であ
る。このクロック周波数切り換えの段数を増加したい場
合は、コンパレータを増加し、その比較電圧を少しずつ
変えることによって、3段切り換えあるいは4段切り換
えと切り換え段数を多くして制御することが可能であ
る。
【0030】図9に示した実施例では、光センサアレイ
の他にフォトダイオードなどの測光素子を光センサアレ
イの近傍に配置する必要があるが、光センサアレイ自体
をモニターしてクロック周波数を決める手段もある。図
10は、光センサアレイ出力をモニターしてクロック周波
数を決めるようにした実施例を示す図である。
【0031】この実施例におけるクロック周波数の制御
は次のようにして行われる。まずクロック周波数を一番
遅くして積分動作を一回行い、そのときの各画素におけ
る積分時間の最小積分時間と最大積分時間を取り込む。
そしてこのデータが最適な範囲ならば、各ラッチアレイ
21に取り込まれたデータはそのまま使用する。もし被写
体が明る過ぎる場合は、最小積分時間と最大積分時間よ
り、最適な周波数を設定し、リセット動作を行い再度積
分を行う。
【0032】上記最大積分時間と最小積分時間を取り込
むためには、図示のように全単位セルのインバータ出力
をNANDゲート61とNORゲート62に入力し、該NA
NDゲート61とNORゲート62の出力が“L”から
“H”レベルに反転するときのカウンタ41の値を取り込
むラッチ回路63,64を設けることにより実現できる。す
なわちラッチ回路63の出力は一番明るい画素情報PMA
X(最小積分時間)となり、ラッチ回路64の出力は一番
暗い画素情報PMIN(最大積分時間)となり、これら
をクロック発生回路42へ入力し、各積分時間に基づいて
最適な周波数が設定されるようになっている。
【0033】上記各実施例では、増幅型光電変換画素と
してソース接地型のAMIを用いたものを示したが、出
力電圧が光量に応じて変化する増幅型光電変換画素なら
ば、どのようなタイプのものを用いた光センサアレイに
対しても本発明は適用することができ、同様な効果が得
られる。
【0034】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
本発明によれば、閾値検出回路の閾値電圧ばらつき、ま
た増幅型光電変換画素のリセット時の出力電圧のばらつ
き等の影響を受けずに、精度のよい量子化信号を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光センサアレイの信号変換装置の
基本的な実施例の要部を示す構成図である。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図3】本発明の具体的な実施例を示す構成図である。
【図4】図3に示した実施例の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図5】閾値検出回路の他の構成例を示す図である。
【図6】閾値検出回路の更に他の構成例を示す図であ
る。
【図7】可変電圧発生回路の構成例を示す図である。
【図8】可変電圧発生回路の更に他の構成例を示す図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図10】本発明の更に他の実施例を示す構成図である。
【図11】従来の光センサアレイの信号処理回路の構成例
を示す図である。
【図12】図11に示した構成例の動作を説明するための信
号波形図である。
【符号の説明】
1 フォトダイオード 2 増幅素子 3 蓄積容量 4 リセット用スイッチング素子 5 能動負荷用pMOSトランジスタ 6 増幅用nMOSトランジスタ 11,12 容量 13 閾値検出用インバータ 14 スイッチング素子 15 オペアンプ 20 nビットラッチ回路 21 ラッチアレイ 31 可変電圧発生回路 41 nビットカウンタ 42 クロック発生回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光に対応する電圧出力を発生す
    る増幅型光電変換画素と、該画素の出力電圧を判定する
    ための閾値検出回路と、該閾値検出回路の入出力間に接
    続された第1のスイッチング素子と、増幅型光電変換画
    素出力と閾値検出回路の入力との間に接続された第1の
    容量素子と、一端が閾値検出回路の入力に接続された第
    2の容量素子とで単位セルを構成し、該単位セルを複数
    個配置すると共に前記第2の容量素子の他端を、オフセ
    ット電圧を重畳するための出力電圧が可変可能な可変電
    圧発生回路の出力に共通に接続して光センサアレイを構
    成し、増幅型光電変換画素のリセット時に第1のスイッ
    チング素子を導通状態とし且つ可変電圧発生回路の出力
    を第1の電圧としてリセット動作を行わせる手段と、リ
    セット動作後増幅型光電変換画素のリセットを解除して
    第1のスイッチング素子を非導通状態とし、また可変電
    圧発生回路の出力を第2の電圧として積分を開始させ、
    その時刻から閾値検出回路の出力が反転するまでの時間
    に対応する量子化信号を発生する手段とを備えているこ
    とを特徴とする光センサアレイの信号変換装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値検出回路として、インバータ回
    路を用いたことを特徴とする請求項1記載の光センサア
    レイの信号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記閾値検出回路として、正側入力が基
    準電圧に接続された差動増幅器を用いたことを特徴とす
    る請求項1記載の光センサアレイの信号変換装置。
  4. 【請求項4】 入射した光に対応する電圧出力を発生す
    る増幅型光電変換画素と、該画素の出力電圧を判定する
    ための差動増幅器と、該差動増幅器の負側入力と出力間
    に接続された第1のスイッチング素子と、増幅型光電変
    換画素出力と差動増幅器の負側入力との間に接続された
    第1の容量素子とで単位セルを構成し、該単位セルを複
    数個配置すると共に前記差動増幅器の正側入力には、出
    力電圧が可変可能な可変電圧発生回路の出力を共通に接
    続して光センサアレイを構成し、増幅型光電変換画素の
    リセット時に第1のスイッチング素子を導通状態とし且
    つ可変電圧発生回路の出力を第1の電圧としてリセット
    動作を行わせる手段と、リセット動作後増幅型光電変換
    画素のリセットを解除して第1のスイッチング素子を非
    導通状態とし、また可変電圧発生回路の出力を第2の電
    圧として積分を開始させ、その時刻から差動増幅器の出
    力が反転するまでの時間に対応する量子化信号を発生す
    る手段とを備えていることを特徴とする光センサアレイ
    の信号変換装置。
  5. 【請求項5】 前記可変電圧発生回路は、基準電圧を分
    圧する複数の抵抗素子と、その抵抗素子のいずれか一つ
    の両端を接続するスイッチング素子と、分圧されたノー
    ドに接続されたバッファとで構成され、前記スイッチン
    グ素子のオン・オフにより電圧を切り換え出力するよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の光センサアレイの信号変換装置。
  6. 【請求項6】 前記可変電圧発生回路は、CMOS型イ
    ンバータ回路を用いて構成し、第1の電圧を接地電圧又
    は電源電圧のいずれか一方の電圧とし、第2の電圧を接
    地電圧又は電源電圧の他方の電圧とすることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の光センサアレイ
    の信号変換装置。
  7. 【請求項7】 前記量子化信号発生手段は、積分開始時
    刻から閾値検出回路の出力が反転するまでの時刻の間の
    基準クロックの数をカウントして、該基準クロックの数
    に対応した信号を出力するように構成されていることを
    特徴とする請求項1〜3,5,6のいずれか1項に記載
    の光センサアレイの信号変換装置。
  8. 【請求項8】 前記量子化信号発生手段は、積分開始時
    刻から差動増幅器の出力が反転するまでの時刻の間の基
    準クロックの数をカウントして、該基準クロックの数に
    対応した信号を出力するように構成されていることを特
    徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の光センサ
    アレイの信号変換装置。
  9. 【請求項9】 前記光センサアレイと同一チップ上に光
    センサアレイに入射する光量を検出するモニター手段を
    設け、該モニター手段のモニターレベルに応じて単位時
    間当たりの基準クロックの数を制御することを特徴とす
    る請求項7又は8記載の光センサアレイの信号変換装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8記載の光センサアレイの
    信号変換装置において、一度積分動作を行い、閾値検出
    回路の出力で一番早く反転した時間情報と一番遅く反転
    した時間情報を用いて基準クロックの数を制御する手段
    を備えていることを特徴とする光センサアレイの信号変
    換装置。
JP4072988A 1992-02-26 1992-02-26 光センサアレイの信号変換装置 Withdrawn JPH05244487A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4072988A JPH05244487A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 光センサアレイの信号変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4072988A JPH05244487A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 光センサアレイの信号変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05244487A true JPH05244487A (ja) 1993-09-21

Family

ID=13505292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4072988A Withdrawn JPH05244487A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 光センサアレイの信号変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05244487A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033962A (ja) * 2000-05-08 2002-01-31 Sony Corp 撮像装置及びその駆動制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002033962A (ja) * 2000-05-08 2002-01-31 Sony Corp 撮像装置及びその駆動制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10812729B2 (en) Solid-state imaging device
US9197233B2 (en) Low power ADC for high dynamic range integrating pixel arrays
US7326903B2 (en) Mixed analog and digital pixel for high dynamic range readout
US6606123B2 (en) Photosensitive device
US8854244B2 (en) Imagers with improved analog-to-digital converters
JP6321182B2 (ja) 一定の電圧でバイアスされたフォトダイオードを有する画素回路及び関連する撮像方法
US5198660A (en) Optical sensing circuit including an integral capacity
US6583817B1 (en) Autocalibration of the A/D converter within the CMOS type image sensor
US20070279506A1 (en) Solid-state imaging device, method of driving the same, and camera
US20050057675A1 (en) CMOS image sensor
US10257451B2 (en) Comparison device and CMOS image sensor using the same
US20060044436A1 (en) Solid-state imaging device
KR20100115603A (ko) 아날로그-디지털 변환 방법, 아날로그-디지털 변환기, 및 이를 포함하는 이미지 센서
CN108337457B (zh) 图像传感器
US6734907B1 (en) Solid-state image pickup device with integration and amplification
CN112954237A (zh) 一种用于光电探测器的自适应可变增益积分电路
US20180219037A1 (en) Solid-state imaging device
US10805568B2 (en) Ramp signal generation device and CMOS image sensor using the same
Kuo A novel linear-logarithmic active pixel CMOS image sensor with wide dynamic range
JPH05244487A (ja) 光センサアレイの信号変換装置
JPH05244411A (ja) 光センサアレイの信号変換装置
TWI702848B (zh) 數位雙重取樣電路
JPH06311441A (ja) 固体撮像装置
JPS63272185A (ja) 焦点検出用光電変換装置
TWI710125B (zh) 影像感測器及其像素陣列電路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518