JPH05244411A - 光センサアレイの信号変換装置 - Google Patents

光センサアレイの信号変換装置

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JPH05244411A
JPH05244411A JP4072989A JP7298992A JPH05244411A JP H05244411 A JPH05244411 A JP H05244411A JP 4072989 A JP4072989 A JP 4072989A JP 7298992 A JP7298992 A JP 7298992A JP H05244411 A JPH05244411 A JP H05244411A
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JP
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voltage
output
pixel
integration
circuit
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JP4072989A
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Masayuki Uno
正幸 宇野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周期一定のクロックで光に比例した量子化信
号が得られると共に、各画素の積分時間を一定にして暗
電流成分ばらつきのない高S/Nの量子化信号が得られ
るようにした光センサアレイの信号変換装置を提供す
る。 【構成】 積分終了時の電圧を保持する機能を有する増
幅型光電変換画素10に容量素子11を介して、入出力間に
スイッチング素子14を接続した閾値検出用インバータ13
を接続すると共に、該インバータ13の入力に容量素子12
を介して可変電圧発生回路51を接続し、インバータ13の
出力をNOR回路16を介して出力する。そして画素10の
リセット動作後一定時間積分したのち、可変電圧発生回
路51の電圧VO を時間に対して直線的に小さくしてい
き、インバータ13の出力が反転するまでの時間幅のパル
スを得て、そのパルス幅に対して量子化を行い量子化信
号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、増幅型光電変換画素
を有する複数の単位セルからなる光センサアレイにおい
て、各画素に入射した光量に対応する信号をデジタル信
号として出力するようにした光センサアレイの信号変換
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのオートフォーカス(A
F)等には一次元状のラインセンサが用いられている
が、かかるラインセンサの信号出力をデジタルデータに
変換して出力する信号処理回路が、特開昭58−179
068号や特公昭64−6509号等において開示され
ている。これらの信号処理回路の基本原理は、フォトダ
イオードで発生した光電荷による電圧が、ある基準電圧
に達した時に反転する閾値検出回路を各画素に設けるこ
とにより、光信号を該信号の大きさに対応するパルス幅
の信号とした後、閾値電圧に達した時間に応じて量子化
信号を出力するものである。
【0003】図16に、従来のラインセンサの信号処理回
路を説明するための画素の基本構成を示し、図17にその
動作説明用のタイミングチャートを示す。図16におい
て、101 はフォトダイオード、102 はフォトダイオード
101 で発生した電荷を蓄積するための容量、103 はその
容量102 に初期電位を与えるためのリセット用のnMO
Sトランジスタ、104 は閾値を検出するためのインバー
タである。この画素の各部の電位の変化を示す図17にお
いて、(a)におけるRPはnMOSトランジスタ103
のゲート電圧を、(b)におけるvは容量102 の電圧、
すなわち光電荷により変化する電圧を、(c)における
PSはインバータ104 の出力電圧を示している。
【0004】このような構成の画素において、光電積分
開始時に、ゲート電圧RPを“H”レベルにすると、n
MOSトランジスタ103 はON状態となり、容量102 は
クランドレベルの初期電圧が与えられる。このときイン
バータ出力電圧PSは“H”レベルを示す。次にゲート
電圧RPを“L”レベルにすることにより、フォトダイ
オード101 に光が入射することによって発生した正孔
が、容量102 に蓄積され、容量102 の電圧vは上昇す
る。このとき入射光量が大きいと、その傾きは大きく、
入射光量が小さいと傾きはなだらかになる。その後、容
量102 の電圧vがインバータ104 の閾値電圧に達する
と、インバータ出力電圧PSは“H”から“L”レベル
に切り換わる。このとき入射光量が大きいと、閾値電圧
に達するまでの時間は短く、逆に入射光量が小さいと、
時間は長くかかるため、インバータ出力電圧PSのパル
ス幅Wは、明るいと短く、暗いと長くなる。このインバ
ータ出力パルスが“H”から“L”レベルに切り換わる
までの時間を、クロックを用いてカウントすることによ
り、そのパルス幅に応じた量子化信号を得ることができ
る。
【0005】図16における蓄積容量102 の容量値Ct
光電流をIP としたとき、インバータ104 の閾値電圧V
THに達するまでの積分時間tW を求めると次式(1)の
ようになる。 tW =VTH・Ct /IP ・・・・・(1)
【0006】したがって周期一定のクロックでカウント
した場合は、そのカウント値の逆数をとらないと、明る
さに比例した値とならない。そこで、カウントするクロ
ックの周期を時間と共に変化させるという手段がとられ
る。
【0007】次にこの手段について説明する。図18に明
るさの異なる4つの画素,,,の積分時間に対
する出力電圧vの変化を示す。画素はセンサアレイ中
一番明るい画素、すなわち一番積分時間tW の短い画素
とする。それに対して、その明るさの1/2,1/4,
1/8の画素を,,として示している。この画素
に明るさに比例した量子化値、例えば画素に256 、画
素に128 、画素に64、画素に32を与えるために
は、次のようにすればよい。
【0008】まずカウンタの値としては、画素のイン
バータ出力が反転した時点でカウンタに256 を与え、そ
の後クロックの数に応じてカウンタの値を下げていけば
よい。そのとき、周期一定のクロックでは、明るさに比
例したデータとはならないので、図に示すように、各画
素,,,の各出力電圧が閾値VTHに達するまで
の時間をt1 ,t2 ,t3 ,t4 としたとき、t1 から
2 の間は128 個のクロックが出力され、t2 からt3
の間は64個のクロックが出力され、t3 からt4 の間に
は32個のクロックが出力されるように、時間経過と共に
クロックの周期を長くすることで、画素には256 、画
素には128 、画素には64、画素には32のデータが
与えられる。このクロックの周期は、画素の出力電圧
が閾値電圧VTHを越えインバータ出力が反転するまでに
要した時間に対応して決定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記画素出
力を量子化するA/D変換方式には、次のような2つの
問題点がある。第1点は、光に比例した量子化信号を与
えるにはカウンタに入力するクロックの周期を時間の経
過に対応して長くしなければならないため、クロックを
発生する回路が複雑となり、回路規模が増大することで
ある。第2点は、上記A/D変換方式では、画素により
積分時間が異なるため、各量子化信号に含まれる暗電流
成分が異なり、各画素の暗電流が一致していても、量子
化された信号中の暗電流成分にはばらつきが生じ、結果
的に量子化された信号のS/Nが劣化することである。
【0010】本発明は、従来の光センサアレイの信号変
換装置における上記問題点を解消するためになされたも
ので、周期一定のクロックで光に比例した量子化信号が
得られると共に、各画素の積分時間を一定にして暗電流
成分ばらつきのない高いS/Nの量子化信号が得られる
ようにした光センサアレイの信号変換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、本発明は、入射した光に対応する電圧出力
を発生し、積分終了時の電圧を保持する機能を有する増
幅型光電変換画素と、該増幅型光電変換画素の出力電圧
を判定するための閾値検出回路と、該閾値検出回路の入
出力間に接続された第1のスイッチング素子と、増幅型
固体撮像素子出力と閾値検出回路の入力との間に接続さ
れた第1の容量素子と、一端が閾値検出回路の入力に接
続された第2の容量素子とで単位セルを構成し、該単位
セルを複数個配置すると共に前記第2の容量素子の他端
を、オフセット電圧を重畳するための出力電圧が可変可
能な可変電圧発生回路の出力に共通に接続して光センサ
アレイを構成し、増幅型光電変換画素のリセット時に第
1のスイッチング素子を導通状態とし且つ可変電圧発生
回路の出力を第1の電圧としてリセット動作を行わせる
手段と、リセット動作後可変電圧発生回路の出力を第1
の電圧のまま増幅型光電変換画素のリセットを解除し且
つ第1のスイッチング素子を非導通状態として積分を開
始して被写体の明るさに応じて一定時間積分を行わせる
手段と、積分終了時の電圧を各画素毎保持した状態で、
可変電圧発生回路の出力を第1の電圧から連続的に増加
又は減少させ、その時刻から閾値検出回路の出力が反転
するまでの時間に対応する量子化信号を発生する手段と
を設けて、光センサアレイの信号変換装置を構成するも
のである。
【0012】このように構成した信号変換装置において
は、増幅型光電変換画素のリセット時に、第1のスイッ
チング素子を導通状態とし且つ可変電圧発生回路の出力
を第1の電圧としてリセット動作を行い、その後可変電
圧発生回路の出力を第1の電圧のまま画素のリセットを
解除し且つ第1のスイッチング素子を非導通状態として
積分を開始して、被写体の明るさに応じて一定時間積分
を行った後、積分終了時の電圧を各画素毎保持した状態
で、可変電圧発生回路の出力を第1の電圧から連続的に
増加又は減少させ、その時刻から閾値検出回路の出力が
反転するまでの時間に対応する量子化信号を発生する。
これにより、各画素の積分時間は一致すると共に、各画
素の可変電圧発生回路の出力を第1の電圧から連続的に
増加又は減少させ、その時刻から閾値検出回路の出力が
反転するまでの時間は、積分終了時の保持された電圧に
比例するため、周期一定のクロックでカウントし量子化
したとき、その量子化値は光量に比例した値となる。
【0013】
【実施例】次に実施例について説明する。図1は、本発
明に係る光センサアレイの信号変換装置の基本的実施例
の主要部の構成を示す回路構成図である。図において、
10は積分終了時の電圧を保持する増幅型光電変換画素の
構成例を示し、1はフォトダイオード、3は蓄積容量の
1つでフォトダイオードの寄生容量、4はリセット動作
を行うためのリセットパルスφR で駆動されるnMOS
スイッチング素子、6は積分終了時の電圧を保持するた
めのサンプルホールドパルスφSHで駆動されるnMOS
スイッチング素子、7はホールド容量、2は増幅素子で
ある。そして増幅型光電変換画素10の出力は容量素子11
を直列に介し、閾値検出回路として動作するインバータ
13の入力に接続される。このインバータ13の入出力間に
は、リセットパルスφR で駆動されるスイッチング素子
14が接続されている。またこのインバータ13の入力に
は、可変電圧発生回路51の出力が容量素子12を介して接
続されている。インバータ13の出力は、2入力NOR回
路16の一方の入力に接続され、NOR回路16の他方の入
力にはサンプルホールドパルスφSHが接続されている。
【0014】次に図1に示した基本的な実施例の各ノー
ドにおける電圧VS ,VO ,VN ,PS1,PS2の変
化を示す図2に基づいて動作説明を行う。全体の動作
は、リセット動作(期間T0 ),積分動作(期間
1 ),A/D変換動作(期間T2 )の3動作に分けら
れる。リセット動作時はリセットパルスφR =“H”レ
ベル、及びサンプルホールドパルスφSH=“H”レベル
で行う。このときの画素出力VS はフォトダイオード1
のリセット電圧VR ′に対応した電圧となり、その電圧
をVR とする。また可変電圧発生回路51の出力VO の電
圧をV1 とする。またインバータ13の閾値電圧をVTH
すると、入出力間をスイッチング素子14で接続したと
き、その入出力電圧はVTHとなる。したがってリセット
動作期間T0 の各ノードの電圧は次式(1)のようにな
る。 VS =VRO =V1N =VTH ・・・・・(1)
【0015】積分動作期間T1 では、リセットパルスφ
R は“H”から“L”レベルとなり、積分動作が行われ
る。フォトダイオード寄生容量3の容量値Cd 、サンプ
ルホールド容量7の容量値をCSHとして、Ct =Cd
SHとする。増幅素子2の電圧増幅率を1とすると、画
素出力VS は、IP ・tint /Ct で上昇する。ここで
P は光電流、tint は積分時間である。また容量素子
11の容量値をC1 、容量素子12の容量値をC2 とする
と、積分動作期間T1 における各ノード電圧は次式
(2)となる。 VS =VR +IP ・tint /Ct O =V1 N =VTH+{C1 /(C1 +C2 )}・{IP ・tint /Ct } ・・・・・(2)
【0016】一定時間積分した後、φSHを“H”から
“L”レベルとし積分を終了する。これにより画素出力
電圧VS は、φSHが“H”から“L”レベルに変わった
時点の電圧に保持される。
【0017】その後、A/D変換動作期間T2 に入る。
このA/D変換動作は、図2に示すように、それまで一
定電圧だった可変電圧発生回路51の電圧VO を、時間に
対して直線的に小さくしていき、インバータ13の出力が
反転するまでの時間幅のパルスを得て、そのパルス幅に
対して量子化を行い量子化値を得るものである。ここで
は、φSHが“H”から“L”レベルとなると、同時刻に
可変電圧を減少させ始めている。可変電圧発生回路51の
電圧減少率を−kV (V/sec )とし、電圧を減少した
時刻から経過した時間をtとすると、各ノードの電圧は
次式(3)となる。 VS =VR +IP ・tint /Ct O =V1 −kV ・t VN =VTH+{C1 /(C1 +C2 )}・{IP ・tint /Ct } −{C2 /(C1 +C2 )}・kV ・t ・・・・・(3)
【0018】この式(3)より、可変電圧発生回路51の
電圧減少開始時刻からインバータ出力反転までの時刻t
W を求める。インバータ13の出力が反転する電圧は、V
N =VTHであるから、 {C1 /(C1 +C2 )}・{IP ・tint /Ct } −{C2 /(C1 +C2 )}・kV ・tW =0 ・・・・・(4)′ すなわち、 tW ={C1 /(C2 ・kV )}・{IP ・tint /Ct } ・・・・・(4)
【0019】上記(4)式からわかるように、tint
t ,kV ,C1 ,C2 は全画素同一であるから、tW
はIP に比例、すなわちtW は明るさに比例する。した
がって、このパルス幅tW をもつパルス出力PS2を、
周期一定のクロックでパルス幅を検出することにより得
られる量子化値は、明るさに比例した値となる。
【0020】次に、A/D変換を行う回路を含む具体的
な実施例を図3に基づいて説明する。この実施例は増幅
型光電変換画素10として、サンプルホールド機能を有す
るソース接地型AMI(Amplified MOS Imager)を用い
たもので、この画素10は、フォトダイオード1と、増幅
用のnMOSトランジスタ2を備えており、このnMO
Sトランジスタ2はソースを接地し、ゲートには前記フ
ォトダイオード1の一端が接続され、ドレインには能動
負荷として動作するpMOSトランジスタ5が接続さ
れ、ソース接地型増幅回路となっている。そして前記増
幅用nMOSトランジスタ2のゲート・ドレイン間に帰
還容量3とリセット用nMOSトランジスタ4を接続し
ており、この回路はフォトダイオード1で発生した電荷
を帰還容量3に蓄積し、その電荷をドレイン電圧の変化
として出力するものである。このAMIの基本構成に、
増幅用nMOSトランジスタ2のドレイン電圧をサンプ
ルホールドするnMOSスイッチング素子6及びホール
ド容量と、バッファとして動作するソースフォロア形式
のpMOSトランジスタ8と能動負荷として働くpMO
Sトランジスタ9が付加されて、単位画素を構成してい
る。
【0021】このサンプルホールド機能を有する増幅型
光電変換画素10に対して、入出力間にスイッチング素子
14を接続した閾値検出回路として動作するインバータ13
を設け、その入力と増幅型光電変換画素10の出力の間に
直列に容量素子11を接続している。またこのインバータ
13の入力には、容量素子12を介して可変電圧発生回路51
の出力が、増幅型光電変換画素10の出力と並列に印加さ
れている。そして、このインバータ13の出力を受け、イ
ンバータ13の出力反転時に、カウンタ52のデータをラッ
チするラッチ回路15が設けられている。前記カウンタ52
はクロック発生回路53から発生したクロックφCKをカウ
ントするようになっている。そして前記画素10,容量素
子11,12,閾値検出用インバータ13,スイッチング素子
14及びラッチ回路15は、画素数分設けられ、可変電圧発
生回路51の出力及びカウンタ52の出力は、各画素に対し
て共通に接続されるようになっている。
【0022】次に、このように構成された実施例の動作
を、図4のタイミングチャートに基づいて説明する。こ
の実施例の動作も、図1に示した基本的な実施例と全く
同様に、リセット動作期間T0 ,積分動作期間T1 ,A
/D変換動作期間T2 に分けられる。そしてA/D変換
動作において、図1に示した実施例では、サンプルホー
ルドパルスφSHが“H”から“L”レベルとなった時点
からA/D変換動作を行うようになっているのに対し、
本実施例では、A/D変換開始タイミングを定めるパル
スφSTを設け、パルスφSTが“H”から“L”レベルと
なった時点からA/D変換動作が開始されるようになっ
ており、このA/D変換動作以外のリセット動作期間T
0 及び積分動作期間T1 におけるアナログ信号系の動作
は、図2に示した動作と全く同じである。
【0023】したがって、ここではデジタル信号に変換
するA/D変換動作について説明する。リセット動作期
間T0 及び積分動作期間T1 は、デジタル信号系の動作
はパルスφSTの“H”レベルにより待機中となってお
り、カウンタ52の出力は初期値が保持されている。A/
D変換動作期間T2 において、パルスφSTが“H”から
“L”レベルになると、可変電圧発生回路51の出力電圧
O が低下を開始すると同時に、デジタル信号系の動作
が始まり、周期一定のクロックφCKが動作し、そのクロ
ックφCKの立ち上がりをカウンタ52がカウントして、カ
ウンタ出力が増加していく。ここでVN =VTHとなった
時刻で、インバータ13の出力は“L”から“H”レベル
となり、このタイミングでのカウンタ52の出力データを
ラッチ回路15に取り込み、このラッチ回路15のデータが
量子化データとなる。以上の動作は、図2で示したPS
2の出力パルス幅tW を量子化したのと等価であり、こ
のようにして得られたデータは、明るさに比例したデー
タとなる。
【0024】上記図1及び図3に示した実施例では、閾
値検出回路としてインバータを用いたものを示したが、
閾値検出回路はインバータでなくても、オペアンプのよ
うなゲインの大きい差動増幅器を用いてもよい。図5に
オペアンプ21を閾値検出回路として用いた構成例を示
す。この閾値検出回路以外の部分は図3に示したものと
全く同様のものを用いることができる。図5に示すよう
に、オペアンプ21は+側入力を基準電圧源Vref に接続
し、−側入力と出力の間にスイッチング素子14を設け
る。このような構成とすることにより、スイッチング素
子14をONしたときは、電圧フォロワとして動作し、出
力電圧はVref +VOFF となる。ここでVOFF はオフセ
ット電圧である。またスイッチング素子14をOFFした
ときは、Vref +VOFF を閾値としてコンパレータ動作
となる。したがって、リセット時の出力電圧と閾値電圧
は、オフセット電圧VOFF が存在しても等しいため、イ
ンバータと同様な動作が行われる。
【0025】次に、図5に示した構成の閾値検出回路を
更に簡素化した構成例を図6に示す。この構成例は、図
5に示した構成例から容量素子12と基準電圧源Vref
削除し、可変電圧発生回路51の出力電圧VO をオペアン
プ21の+側入力に直接接続した構成としている。この構
成の場合、A/D変換動作期間には、可変電圧発生回路
51の出力電圧VO は、図2及び図4のタイミングチャー
トに示したのとは異なり、時間と共に増加しなければな
らない。図2に対応したタイミングチャートを図7に示
す。図2に示したタイミングチャートと異なる点は、A
/D変換動作期間(T2 )中は、可変出力電圧VO の傾
きが正側であることと、電圧VN が画素出力電圧VS
伴った動きをしており、A/D変換動作期間中は、電圧
N は一定電圧であるが、閾値電圧VTHが可変出力電圧
O に伴って上昇するため、この閾値電圧VTHがVN
なったときにインバータ出力が反転する点で、出力PS
は図2の出力PS1又は図4の出力PSと同等の出力と
なる。
【0026】なお図7において、リセット動作期間T0
において出力PSが不定となっているが、これは可変出
力電圧VO の初期電圧とオペアンプ21のオフセット電圧
OFF によって定まり、可変出力電圧VO の初期電圧を
1 としオペアンプ21のオフセット電圧をVOFF とする
と、V1 +VOFF がオペアンプ21の次段のインバータの
閾値電圧より低い場合は“L”レベル、高い場合は
“H”レベルとなる。以上説明したように、閾値検出回
路を図6に示すように構成し、図7に示すような印加電
圧を与えることにより、図1及び図3に示した実施例と
同様な動作が可能である。
【0027】次に、上記各実施例で用いる可変電圧発生
回路の構成例を図8に基づいて説明する。図8におい
て、30は初期電圧V1 を与える電源、31は容量素子、32
はスイッチング素子として用いるnMOSトランジス
タ、33は電流源、34はバッファとして用いるオペアンプ
である。nMOSトランジスタ32のON抵抗が十分小さ
く、オペアンプ34のオフセット電圧が十分に小さいとす
ると、φST(φSH)=“H”レベルのときは、可変出力
電圧VO として電圧V1 が出力される。図2,4,7に
おいて、リセット動作期間T0 及び積分動作期間T
1 は、この状態である。φST(φSH)が“H”から
“L”レベルになった時点から、オペアンプ34の+側入
力電圧は、一定の傾きで減少し始める。この傾きは電流
源33の電流値と容量値31により、任意に設定できる。ま
た傾きを負の方向ではなく正の方向にするには、電流源
33の電流の向きを反対にすればよい。図2,4,7にお
いて、A/D変換動作期間T2 が、この状態に対応す
る。このように図8に示す構成を用いることにより、時
間に対して傾きが一定で変化する可変電圧発生回路を実
現できる。
【0028】上記各実施例においては、積分動作期間
(T1 )終了時の各信号保持レベルについて説明を行わ
なかったが、クロック周波数が一定で、可変出力電圧V
O の傾きが一定ならば、積分終了時の増幅型光電変換画
素の信号保持レベルが一定となるように積分時間を調整
しなければならない。
【0029】しかしながら、被写体が明るい場合は、信
号レベルを大きくした方が積分時間の制御が行い易く、
被写体の暗い場合は、信号レベルを小さくした方が積分
時間が短くてすむため、システムのスピードアップが計
られるという相反する要求がある。
【0030】そこで、信号保持レベルが異なっても、ラ
ッチ回路が8ビットなら8ビット精度の量子化値が与え
られるように、信号保持レベルに合わせて、A/D変換
のレンジを調整する手段について説明する。これを実現
するためには、増幅型画素の最終保持電圧を検出するモ
ニター手段と、その検出レベルに応じて、A/Dレンジ
を調整する調整手段が必要となる。次にモニター手段の
実施例を1つ、A/Dレンジの調整手段の実施例を2つ
説明する。
【0031】まずモニター手段の実施例を図9に示す。
図9において、10は増幅型画素を簡略化して示したもの
で、実際には、図1又は図3に示した増幅型画素と同様
の構成をもつものである。また容量素子11,12,閾値検
出用インバータ13及びスイッチング素子14は前述の実施
例と同様の構成のものであり、これらは複数個配列され
アレイ状に構成されている。モニター手段としては、各
増幅型画素10の出力に、ソースフォロアとして動作する
nMOSトランジスタ40のゲートをそれぞれ接続し、そ
のドレインは電源に、ソースは全画素共通にして、その
共通に接続されたソースライン49には負荷として動作す
るデプレション型のnMOSトランジスタ41が接続さ
れ、このソースライン49には増幅型画素10の最大出力に
対応する電圧が現れるようになっている。また、このソ
ースライン49は、ソースライン電圧を検出するコンパレ
ータ群42,43,44の一方の入力に接続されている。この
コンパレータ群の他方の入力は、それぞれ異なる基準電
圧源Vref1,Vref2,Vref3に接続されており、このコ
ンパレータ群の出力により、ソースライン49の電圧がど
の範囲に入っているかが判定される。このコンパレータ
群42,43,44の出力情報C1 ,C2 ,C3 をA/D制御
回路45で受け、クロック発生回路53又は可変電圧発生回
路51の制御信号φCT1 ,φCT2 を出力する。
【0032】このような構成のモニター手段により、積
分動作終了時の画素アレイにおける出力の最大値を検出
することができ、そのレベルに応じてクロック発生回路
53又は可変電圧発生回路51の制御が可能である。上記実
施例では、コンパレータを3個用い、電圧範囲として
は、Vref1以下,Vref1〜Vref2の間,Vref2〜Vref3
の間,Vref3以上の4つの範囲の検出を行うようにした
ものを示したが、コンパレータの数を増加することによ
り、更に細かく電圧範囲を分けることが可能である。
【0033】次にモニター手段によりA/Dレンジを調
整する調整手段の実施例について説明する。その第1の
手段は、クロックの周期により制御する方式である。図
10に、8ビットのラッチ回路に、それぞれのレベルに応
じてクロック周期を変化させ、A/Dレンジを切り換え
る制御態様を表すタイミングチャートを示す。図10は図
9に示したモニター手段におけるコンパレータの判定に
より、4つの範囲に分けられたそれぞれに対応したクロ
ック周期を示すものである。通常、4つの電圧範囲に分
ける場合、最大はセンサの飽和レベルとし、飽和レベル
に対して順に1/2,1/4,1/8と分けるのが効率
がよい。この1/2レベルに対応するコンパレータの基
準電圧をVref3、1/4レベルに対応するコンパレータ
の基準電圧をVref2、1/8レベルに対応するコンパレ
ータの基準電圧をVref1と、それぞれ設定し、コンパレ
ータ出力C1 ,C2 ,C3 が、“H”レベルのとき、す
なわち、センサ出力が飽和の1/8レベル以下のとき
は、図10中のφCKの周期でクロックを発生させ、コン
パレータ出力C1 =“L”レベルでC2 =C3 =“H”
レベルのときは、φCKの周期で、同じくコンパレータ
出力C1 =C2 =“L”レベルでC3 =“H”レベルの
ときは、φCKの周期で、同じくコンパレータ出力C1
〜C3 =“L”レベルのときは、φCKの周期でクロッ
クを発生させる。
【0034】これにより、等価的に8ビットA/Dレン
ジの入力電圧範囲をセンサの飽和レベルから、その1/
8のレベルまで変えることができる。したがって被写体
が明るいときは飽和レベルまで使用し、暗いときはその
1/8のレンジを使用することによって、明るいときは
積分制御が行い易く、暗いときは積分時間の短縮が計ら
れる。
【0035】図10に示した実施例は、クロックの周期を
変えてA/Dレンジを変化させる方式であるが、可変電
圧発生回路51の出力電圧VO の傾きを変えることによっ
ても、同様な効果が得られる。図11は可変電圧発生回路
51の出力電圧VO の傾きを変えてA/Dレンジを変える
実施例の説明のためのタイミングチャートである。図11
において、出力電圧VO のタイミングチャートに付した
〜は、図10におけるφCK〜φCKの場合にそれぞ
れ対応する。図11の〜において、の傾きを1とす
ると、は1/2、は1/4、は1/8となってお
り、初期電圧からの電圧増加分は、1:1/2:1/
4:1/8となっている。またクロックφCKは常に一定
周期となっているため、8ビットすなわちクロック数が
256 カウントする間に変化する可変出力電圧VO は、
1:1/2:1/4:1/8となっており、等価的に8
ビットA/Dレンジの入力電圧範囲を飽和レベルからそ
の1/8のレベルまで変化させたのに等しい。このよう
に可変電圧発生回路の出力電圧の傾きを変えても、画素
の積分終了時の保持電圧を変化させることが可能であ
る。
【0036】次に可変電圧発生回路の出力電圧VO の傾
きを変えるための回路構成例を図12に示す。この構成例
は、図8に示した可変電圧発生回路に、電流源35,36,
37と、スイッチング素子61,62,63を追加した構成のも
ので、スイッチング素子61〜63の切り換えにより、図に
示す電流Iの値を変え、出力電圧VO の傾きを変えるよ
うにしたものである。そして、電流源33,35,36,37の
電流値の比は、1:1:2:4としておく、これにより
スイッチング素子61,62,63を全部OFFとしたとき
は、図11のすなわち1/8レベルの傾きとなり、スイ
ッチング素子61をON、62,63をOFFとすると、す
なわち1/4レベルの傾き、またスイッチング素子61,
62をON、63をOFFとすると、すなわち1/2レベ
ルの傾き、更にまたスイッチング素子61〜63の全てをO
Nとすると、すなわち飽和レベルの傾きが実現でき
る。
【0037】図12に示した回路構成例の、電流源及びス
イッチング素子をMOSトランジスタで実現した場合の
回路図を図13に示す。図13において、nMOSトランジ
スタ71〜75はカレントミラーの構成をとった電流源とな
っており、その電流比はnMOSトランジスタ72〜75に
より、1:1:2:4になるように、nMOSトランジ
スタのゲート幅とゲート長の比W/Lを、各nMOSト
ランジスタ72〜75において1:1:2:4とする。また
nMOSトランジスタ71の電流値IO は、抵抗70によっ
て定めているが、これは基準電流源を用いてもよい。n
MOSトランジスタ73,74,75には、どちらか一方がO
Nするスイッチングトランジスタのペア76,79;77,8
0;78,81が接続されており、これらのスイッチングト
ランジスタにより容量素子31に流れる電流値を制御す
る。このように構成された回路を用いることにより、可
変出力電圧VO の傾きを変えることができる。
【0038】以上述べた各実施例においては、暗電流の
影響については何も説明したかったが、光電流に比べ暗
電流が無視できない暗い被写体を撮像する場合、暗電流
成分がオフセット分として量子化信号中に含まれるた
め、このオフセット成分が大きくなると、量子化される
信号のビット精度が悪くなる。例えば、光電流と暗電流
が同等レベルの場合、8ビットでA/D変換しても、信
号成分は7ビット以下の精度しか得られない。更に光電
流が暗電流の1/3のレベルだと、6ビット以下の精度
しか得られない。
【0039】そこで、次にこの暗電流成分の影響を除去
する手段を備えた実施例を図14に示す。この実施例は図
3に示した実施例に暗電流成分除去手段を適用したもの
で、各増幅型光電変換画素10は簡略化して示している。
図3に示した実施例と異なる点は、カウンタ52及びクロ
ック発生回路53を始動するパルスを、図3に示した実施
例では、可変電圧発生回路51の変動開始のパルスφST
共通にしていたのを、本実施例では、遮光画素90を設
け、該遮光画素90の閾値検出用のインバータ13の出力P
D が反転した時点で、一方の入力にインバータ92を通
してパルスφSTの反転信号が与えられた2入力NAND
回路91を介して、カウンタ52とクロック発生回路53を始
動させパルスφD を送出するように構成した点である。
その他の構成は図3の実施例と同様である。
【0040】図15は、図14に示した方式の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。VS ,VN には遮
光画素出力と、光が入射される通常の受光画素出力とを
示している。図4に示したタイミングチャートと比較す
るとわかるように、クロック発生回路53及びカウンタ52
の始動がパルスφSTの立ち下がりでなく、新たに追加さ
れたパルスφD の立ち下がりで始動している。このパル
スφD の立ち下がりは遮光画素セルのインバータ出力が
反転するタイミングであり、パルスφSTの立ち下がりか
らパルスφD の立ち下がりまでの時間幅が暗電流成分に
対応する時間幅となる。したがって、この時間分、クロ
ック発生回路53及びカウンタ52の始動を遅らせること
は、各画素の出力に含まれる暗電流によるオフセット成
分を除去することに等しい。
【0041】このように遮光画素を設け、遮光画素の閾
値検出回路の出力が反転した時刻から通常の各受光画素
の閾値検出回路の出力が反転するまでの時間幅に対応し
た量子化信号を与えることにより、暗電流成分の含まれ
ない光信号成分のみをA/D変換した量子化信号が得ら
れる。
【0042】なお、上記各実施例では増幅型光電変換画
素としてAMIを用いたものを示したが、積分終了時の
出力電圧を保持できる増幅型光電変換画素ならば、どの
ような形式のものを用いたものに対しても、本発明を適
用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
本発明によれば、周期一定のクロックで光に比例した量
子化信号が得られると共に、各画素の積分時間を一定に
して暗電流成分ばらつきのない高いS/Nの量子化信号
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光センサアレイの信号変換装置の
基本的な実施例の要部を示す構成図である。
【図2】図1に示した基本的な実施例の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の具体的な実施例を示す回路構成図であ
る。
【図4】図3に示した実施例の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図5】閾値検出回路の他の構成例を示す図である。
【図6】閾値検出回路の更に他の構成例を示す図であ
る。
【図7】図6に示した閾値検出回路の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図8】可変電圧発生回路の構成例を示す図である。
【図9】増幅型画素の最終保持電圧を検出するモニター
手段の構成例を示す図である。
【図10】A/Dレンジの調整手段を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図11】A/Dレンジの他の調整手段を説明するための
タイミングチャートである。
【図12】可変電圧発生回路の出力電圧の傾きを変えるた
めの回路構成例を示す図である。
【図13】図12に示した回路構成例を具体化した回路構成
図である。
【図14】暗電流成分を除去できるようにした実施例を示
す回路構成図である。
【図15】図14に示した実施例の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図16】従来の光センサアレイの信号処理回路の構成例
を示す図である。
【図17】図16に示した構成例の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図18】明るさの異なる画素の積分時間に対する出力電
圧の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 フォトダイオード 2 増幅素子 3 寄生容量 4 リセット用nMOSスイッチング素子 5 能動負荷用pMOSトランジスタ 6 nMOSスイッチング素子 7 ホールド容量 8,9 pMOSトランジスタ 10 増幅型光電変換画素 11,12 容量素子 13 閾値検出用インバータ 14 スイッチング素子 15 ラッチ回路 16 NOR回路 51 可変電圧発生回路 52 カウンタ 53 クロック発生回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光に対応する電圧出力を発生
    し、積分終了時の電圧を保持する機能を有する増幅型光
    電変換画素と、該増幅型光電変換画素の出力電圧を判定
    するための閾値検出回路と、該閾値検出回路の入出力間
    に接続された第1のスイッチング素子と、増幅型固体撮
    像素子出力と閾値検出回路の入力との間に接続された第
    1の容量素子と、一端が閾値検出回路の入力に接続され
    た第2の容量素子とで単位セルを構成し、該単位セルを
    複数個配置すると共に前記第2の容量素子の他端を、オ
    フセット電圧を重畳するための出力電圧が可変可能な可
    変電圧発生回路の出力に共通に接続して光センサアレイ
    を構成し、増幅型光電変換画素のリセット時に第1のス
    イッチング素子を導通状態とし且つ可変電圧発生回路の
    出力を第1の電圧としてリセット動作を行わせる手段
    と、リセット動作後可変電圧発生回路の出力を第1の電
    圧のまま増幅型光電変換画素のリセットを解除し且つ第
    1のスイッチング素子を非導通状態として積分を開始し
    て被写体の明るさに応じて一定時間積分を行わせる手段
    と、積分終了時の電圧を各画素毎保持した状態で、可変
    電圧発生回路の出力を第1の電圧から連続的に増加又は
    減少させ、その時刻から閾値検出回路の出力が反転する
    までの時間に対応する量子化信号を発生する手段とを備
    えていることを特徴とする光センサアレイの信号変換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記閾値検出回路として、インバータ回
    路を用いたことを特徴とする請求項1記載の光センサア
    レイの信号変換装置。
  3. 【請求項3】 前記閾値検出回路として、正側入力が基
    準電圧に接続された差動増幅器を用いたことを特徴とす
    る請求項1記載の光センサアレイの信号変換装置。
  4. 【請求項4】 入射した光に対応する電圧出力を発生
    し、積分終了時の電圧を保持する機能を有する増幅型光
    電変換画素と、該画素の出力電圧を判定するための差動
    増幅器と、該差動増幅器の負側入力と出力間に接続され
    た第1のスイッチング素子と、増幅型光電変換画素出力
    と差動増幅器の負側入力との間に接続された第1の容量
    素子とで単位セルを構成し、該単位セルを複数個配置す
    ると共に前記差動増幅器の正側入力には出力電圧が可変
    可能な可変電圧発生回路の出力を共通に接続して光セン
    サアレイを構成し、増幅型光電変換画素のリセット時に
    第1のスイッチング素子を導通状態とし且つ可変電圧発
    生回路の出力を第1の電圧としてリセット動作を行わせ
    る手段と、リセット動作後可変電圧発生回路の出力を第
    1の電圧のまま増幅型光電変換画素のリセットを解除し
    且つ第1のスイッチング素子を非導通状態として積分を
    開始して被写体の明るさに応じて一定時間積分を行わせ
    る手段と、積分終了時の電圧を各画素毎保持した状態
    で、可変電圧発生回路の出力を第1の電圧から連続的に
    増加又は減少させ、その時刻から差動増幅器の出力が反
    転するまでの時間に対応する量子化信号を発生する手段
    とを備えていることを特徴とする光センサアレイの信号
    変換装置。
  5. 【請求項5】 前記可変電圧発生回路は、一端が基準電
    圧源に接続され他端が電流源に接続された容量素子と、
    該容量素子の両端を接続するスイッチング素子と、前記
    電流源と容量素子の間のノードに接続されたバッファと
    で構成され、第1の電圧を出力するときは前記スイッチ
    ング素子をオン状態とし、連続的に変化させるときは前
    記スイッチング素子をオフ状態とすることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光センサアレイの
    信号変換装置。
  6. 【請求項6】 前記量子化信号発生手段は、可変電圧発
    生回路の出力を変化させ始めた時刻から閾値検出回路の
    出力が反転するまでの時刻の間の基準クロックの数をカ
    ウントして、その基準クロックの数に対応した信号を出
    力するように構成されていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の光センサアレイの信号変換
    装置。
  7. 【請求項7】 前記光センサアレイの増幅型光電変換画
    素の積分終了時の出力を検出するモニター手段を設け、
    該モニター手段のモニターレベルが大きい、すなわち保
    持電圧が大きいときは、単位時間当たりの基準クロック
    の数を多くし、モニターレベルが小さい、すなわち保持
    電圧が小さいときは、単位時間当たりの基準クロックの
    数を少なくするように制御することを特徴とする請求項
    6記載の光センサアレイの信号変換装置。
  8. 【請求項8】 前記光センサアレイの増幅型光電変換画
    素の積分終了時の出力を検出するモニター手段を設け、
    該モニター手段のモニターレベルが大きい、すなわち保
    持電圧が大きいときは、前記可変電圧発生回路の出力電
    圧の変化率を大きくし、モニターレベルが小さい、すな
    わち保持電圧が小さいときは、前記可変電圧発生回路の
    出力電圧の変化率を小さくするように制御することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光センサ
    アレイの信号変換装置。
  9. 【請求項9】 前記可変電圧発生回路は、一端が基準電
    圧源に接続され他端が直接又はスイッチング素子を介し
    て複数の電流源に接続された容量素子と、該容量素子の
    両端を接続する第1のスイッチング素子と、前記電流源
    と容量素子の間のノードに接続されたバッファとで構成
    され、前記電流源に接続されたスイッチング素子を切り
    換えることにより出力電圧の変化率を変えるように構成
    したことを特徴とする請求項8記載の光センサアレイの
    信号変換装置。
  10. 【請求項10】 前記光センサアレイ上に、遮光出力を得
    るための遮光画素を少なくとも一つ設け、前記量子化信
    号発生回路は、前記遮光画素の閾値検出回路の出力が反
    転した時刻から各受光画素の閾値検出回路の出力が反転
    するまでの時間に対応する量子化信号を発生するように
    構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の光センサアレイの信号変換装置。
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