JPH095436A - 受光センサ - Google Patents

受光センサ

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JPH095436A
JPH095436A JP15457495A JP15457495A JPH095436A JP H095436 A JPH095436 A JP H095436A JP 15457495 A JP15457495 A JP 15457495A JP 15457495 A JP15457495 A JP 15457495A JP H095436 A JPH095436 A JP H095436A
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current
light
capacitor
period
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JP15457495A
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Toronnamuchiyai Kuraison
トロンナムチャイ クライソン
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ショット雑音を減少してS/N比
を向上させ、またコストを低減することを目的とする。 【構成】 入力光を光電流に変換する光電変換部1と、
第1の期間中に光電変換部1で変換された光電流を記憶
する電流記憶部Cと、記憶された光電流を第1の期間と
異なる第2の期間に再生する電流再生部4とを有するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光レーダ等に用
いられる受光センサに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、受光センサの第1の従来例を示
している。光電変換部11に負荷抵抗12が直列接続さ
れ、その接続点がさらに交流増幅器13に接続されてい
る。この場合、例えばフォトダイオード、PINフォト
ダイオード、アバランチェフォトダイオード等のような
単純な素子からなる光電変換部11のみが受光センサと
なる。そして光電変換部11で変換された光電流が負荷
抵抗12を流れることによって電圧に変換され、この電
圧が交流増幅器13で増幅されて出力となる。
【0003】上記の受光センサを用いて光レーダを構成
することができる。この場合発光部からの発光が物体で
反射し、受光センサまで戻ってくる時間を測定すればそ
の物体までの距離を測定することができる。その具体的
な構成は例えば特願平6−243381号に詳しく記載
されている。しかし特願平6−258287号にも詳し
く述べられているように、受光センサには、発光部から
戻ってきた光以外に太陽光などの外来光(以下、背景光
と言う)も同時に受光される。一般に背景光は信号光よ
りも強い。このため光電変換部11から得られる光電流
は図10に示すような時間特性となる。ただしtは発光
から受光までの時間差で距離に比例する。増幅器として
交流増幅器13を用いることによって直流分である背景
光成分を除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の受光センサにあっては次に述べるような3つ
の問題点があった。まず第1の問題点は、交流増幅器1
3に大きな背景光電流が入力される。一方、増幅器のシ
ョット雑音は次式に示すように平均電流に比例する。
【0005】 iN 2 =2q・ID ・Δf …(1) 但し、iN 2 はショット雑音電力、qは単位電荷(1.
6×10-19 クーロン)、ID は平均電流、Δfは増幅
器の周波数帯域幅である。
【0006】背景光電流が大きければID も大きくな
り、その結果、ショット雑音が大きくなる。
【0007】第2の問題点は、背景光電流は完全な直流
ではなく、ゆっくりした変化をする。この背景光電流の
変化によって交流増幅器13の周波数帯域を変える必要
がある。即ち、システムごとに交流増幅器13の周波数
帯域を再設計する必要があって、システムの開発コスト
が高くなる。
【0008】第3の問題点として交流増幅器13を光電
変換部11と同一チップ上に集積する場合に起きる。交
流増幅器13を同一チップ上に集積し、増幅度を大きく
できればノイズの影響を抑えることができて結果的にS
/N比が改善される。しかし、図9に示すように、交流
増幅器13には結合用の大きなコンデンサを必要として
いるので集積回路には向かない。集積しやすい直流増幅
器を使うと背景光成分も増幅されるので増幅度を大きく
すれば増幅器が飽和してしまい、信号成分を取り出すこ
とができなくなる。したがって増幅度を大きくすること
ができず、S/N比が悪いという問題点がある。
【0009】一方、図11に第2の従来例を示す。この
従来例は特願平6−258287号に開示されている。
図においてPDHは光電変換部としてのPINフォトダ
イオードであり、その出力側がスイッチSH1,SH3
を介して電荷を一時的に蓄積するための蓄積用静電容量
CHの正電極と負電極にそれぞれ接続されている。蓄積
用静電容量CHの正電極はスイッチSH4を介して接地
され、負電極はスイッチSH2を介して接地されてい
る。また蓄積用静電容量CHの正電極はスイッチSH5
を介して信号電荷成分を加算蓄積するための保持用静電
容量CIの正電極に接続されている。TGは出力部とな
るソースフォロワ型のMOSトランジスタであり、保持
用静電容量CIの正電極が、そのゲートに接続され、蓄
積用静電容量CHの負電極がスイッチSH6を介してそ
のソースに接続されている。そして発光部を発光させ、
スイッチSH1,SH2をオン、スイッチSH3,SH
4をオフするように制御すると蓄積用静電容量CHには
背景光と信号光の両方の和に相当する電荷が蓄積され
る。次に発光部をオフし、スイッチSH1,SH2をオ
フ、スイッチSH3,SH4をオンするように制御する
と、蓄積用静電容量CHに蓄積された電荷から背景光に
対応した背景光電荷成分が減算される。これを繰り返す
ことにより蓄積用静電容量CHに信号電荷成分のみが加
算蓄積される。信号を読み出すには、一定の周期でスイ
ッチSH5,SH6をオンし、蓄積用静電容量CHから
信号電荷成分を保持用静電容量CIへ転送する。このよ
うな従来例において、特に点線で囲まれている光電変換
部PDH、蓄積用静電容量CH、スイッチSH1,SH
2,SH3,SH4で構成された部分を受光部14とし
て考えると次のことが言える。即ち、受光部1は発光部
の発光周期と同期して背景光成分の除去を行いながら信
号成分のみを取り出している。このような同期微分の技
術を使えば背景光の影響を抑制できるので上記の3つの
問題点とも解決される。
【0010】しかし図11の従来例では信号成分が蓄積
用静電容量CHに蓄積されて電荷としてしか出力できな
い。その結果、出力から時間tを得ることが難しいとい
う問題点がある。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ショット雑音を減少させてS/N
比を向上させ、また設計容易性・集積容易性によりコス
トを低減させることのできる受光センサを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、入力光を光電流に変換する
光電変換部と、第1の期間中に前記光電変換部で変換さ
れた光電流の値を記憶する電流記憶部と、該電流記憶部
に記憶された光電流を前記第1の期間と異なる第2の期
間に再生する電流再生部とを有することを要旨とする。
【0013】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の受光センサにおいて、前記電流再生部はMOSFET
で構成され、前記電流記憶部は該MOSFETのゲート
容量で構成してなることを要旨とする。
【0014】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の受光センサにおいて、前記再生した光電流と該再生期
間中に前記光電変換部で変換された光電流とを加算また
は減算して出力するように構成してなることを要旨とす
る。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、例えば光レーダ等へ
の応用において、第1の期間に、一般には信号光よりも
強い背景光のみを受光して電流記憶部に背景光直流成分
を記憶させ、第2の期間にその背景光直流成分を再生し
ながら、背景光と信号光を受光し、その変換された光電
流から背景光直流成分を減算することにより、背景光の
影響が除去された信号成分のみを出力させることが可能
となる。この信号成分を増幅器で増幅する場合、大きな
値の背景光直流成分が除去されているので増幅器のショ
ット雑音が減少し、S/N比を向上させることが可能と
なる。また増幅器には直流増幅器を用いることができて
システムの開発コストを下げることができ、これととも
に結合用のコンデンサが不要となることから集積化が容
易となる。
【0016】請求項2記載の発明では、電流再生部をM
OSFETで構成し、電流記憶部はそのMOSFETの
ゲート容量で構成することにより、構成が簡易化されて
集積化容易性が得られる。
【0017】請求項3記載の発明では、電流再生部から
再生した光電流と、その再生期間中に光電変換した光電
流とを加算または減算して出力させることにより、一般
的な時間・空間フィルタ機能を実現することができて背
景光の中から信号光のみを効率よく取り出すこと等が可
能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は、本発明の第1実施例を示す図で
ある。図1を用いてまず構成を説明する。例えばフォト
ダイオード、PINフォトダイオード、アバランチェフ
ォトダイオードまたはフォトトランジスタ等からなる光
電変換部1の出力端が例えばMOSFETやアナログス
イッチ等からなるスイッチS1を介して電流記憶部とな
るコンデンサCに接続されている。コンデンサCの他端
は接地されている。コンデンサCの非接地端は例えばボ
ルテージフォロワやソースフォロワ等からなる単位利得
バッファ2及び抵抗Rを介してカレントミラー3の入力
側に接続されている。カレントミラー3は、MOSFE
Tまたはバイポーラトランジスタ等からなる同じ構造
(その大きさの比はA)の第1、第2のトランジスタM
1,M2で構成されている。第1のトランジスタM1は
ダイオード接続され、その制御端子が第2のトランジス
タM2の制御端子に接続されている。カレントミラー3
の出力側はスイッチS2を介して光電変換部1の出力端
に接続されている。単位利得バッファ2、抵抗R及びカ
レントミラー3によりコンデンサCに記憶された光電流
を再生する電流再生部4が構成されている。また光電変
換部1、スイッチS1、コンデンサC及び電流再生部4
により受光部(受光センサ)5aが構成されている。受
光部5aの出力端子には直流増幅器7が接続されてい
る。6は負荷抵抗である。
【0019】次に、図2を用いて上述のように構成され
た受光センサの作用を説明する。まずスイッチS1をオ
ン、スイッチS2,S3をオフにする。光電変換部1で
光電変換された光電流がコンデンサCに蓄積され、電圧
に変換されるとともに記憶される。このときコンデンサ
Cに記憶されるのは平均光電流に比例した電圧である。
コンデンサCの電圧は単位利得バッファ2を介して抵抗
Rと第1のトランジスタM1に印加され、第1のトラン
ジスタM1に電流が流れるが、第1のトランジスタM1
はダイオード接続されているために電圧ドロップは殆ど
ない。したがって抵抗R、第1のトランジスタM1を流
れる電流はコンデンサCの電圧に比例する。言い換えれ
ば第1のトランジスタM1を流れる電流は光電流の平均
値に比例する。次に、スイッチS1をオフにする。コン
デンサCには光電流が記憶されたままなので第1のトラ
ンジスタM1を流れる電流はそのまま保持される。この
状態でスイッチS2とS3をオンにする。カレントミラ
ー3を構成している第2のトランジスタM2には第1の
トランジスタM1を流れる電流、即ち記憶されている平
均光電流に比例する電流が流れる。このときカレントミ
ラー3における前記Aの値を1に設定しておけば第2の
トランジスタM2に流れる電流はコンデンサCに記憶さ
れた平均光電流に等しくなる。言い換えれば第2のトラ
ンジスタM2が平均光電流を再生している。したがって
受光部5aの出力には現在光電変換部1で変換された光
電流とコンデンサCに記憶された平均光電流の差の電流
が生じる。
【0020】スイッチS1のオン、スイッチS2,S3
のオフ時に発光部をオフしておけばコンデンサCに背景
光による直流成分を記憶することができる。次いでスイ
ッチS1のオフ、スイッチS2,S3のオン時に発光部
をオンすれば、受光部5aから出力されるのは背景光の
影響が除去された信号成分のみの電流となる。このよう
に光電流を記憶する電流記憶部とそれを再生する電流再
生部とを光電変換部1に付加することで電流型の同期微
分機能を実現することができる。背景光による直流成分
が除去されているので直流増幅器7のショット雑音が減
少し、S/N比が向上する。増幅器として図1に示した
ように直流増幅器7を用いることができてシステムの設
計コストを下げることができ、またこれとともに結合用
の大きなコンデンサが不要となることから集積化が容易
となる。
【0021】図2は、上記の同期微分機能を実現したと
きのタイミングチャートを示している。第1の期間に
光電変換部1で背景光のみを受光してコンデンサCに背
景光による平均光電流を記憶する。そして第1の期間
と異なる第2の期間で背景光による平均光電流を再生
しながら、背景光と信号光を受光し、その変換された光
電流から背景光による平均光電流を減算することによ
り、同図に示すように、信号成分のみが出力電流とな
る。期間の始まりに図に示していないコンデンサCの
リセット手段を用いてコンデンサCをリセットする。期
間で背景光による平均光電流がコンデンサCに再び読
み込まれて記憶される。その動作周期が十分に速ければ
背景光の速い変化に対しても背景光成分を除去できる。
もし背景光が速く変化することはないと期待できる場合
には期間を省略し、第1の期間で記憶した背景光に
よる平均光電流をそのまま用いることができる。このよ
うにすれば全体の処理時間を短縮することが可能とな
る。
【0022】図3には、本発明の第2実施例を示す。本
実施例は、前記図1(第1実施例)におけるスイッチS
2を省略したものである。スイッチS2を省略し、カレ
ントミラー3における第2のトランジスタM2を光電変
換部1に接続したままにすると図1の場合とは多少異な
った動作をする。即ち、スイッチS1をオンにして背景
光電流成分を読み込む場合、コンデンサCが充電される
にしたがって電流が第2のトランジスタM2を流れるよ
うになる。この間電流が減少すればコンデンサCに蓄積
された電荷が第2のトランジスタM2を介して放電し、
コンデンサCには光電流が全て第2のトランジスタM2
を流れることができるだけの電荷しか蓄積されない。し
たがってスイッチS1をターンオフする瞬間の光電流の
みがコンデンサCに記憶され、第2のトランジスタM2
によって再生される。これに対して図1の場合にはスイ
ッチS1がオンしている間の光電流の平均値がコンデン
サCに記憶される。以上の違いを除けば第1実施例と第
2実施例の両受光センサは同じように動作し、同等の効
果が得られる。そして本実施例ではさらに次のような効
果が得られる。
【0023】即ち、本実施例ではコンデンサCに蓄積さ
れる電荷が少ないのでコンデンサCの容量値を小さくす
ることができる。特にコンデンサCを別に設けなくても
単位利得バッファ2の入力寄生容量がコンデンサとして
働くのでコンデンサCを省略することができる。また図
1の場合では記憶から再生までに増幅作用があるために
その増幅率を例えば1に設定する必要がある。これに対
し図3では記憶と再生が同時に行われるので構成要素に
関係なく増幅率が必ず1になる。即ち、図3の方が設定
が容易と言える。さらに図3の場合では記憶を殆ど瞬時
に行うことができるので前記図2のタイミングチャート
中に示す期間やの背景光電流成分の記憶期間を極端
に短くすることができる。即ち図3の場合は高速化しや
すいと言える。これに対して図1の場合は期間やの
間に光電流の蓄積が行われ、その平均値が記憶されるの
で一定の積分時間を必要とする。即ち、図1の場合は図
3の場合に比べて速度が遅い。但し、図1の場合は積分
によって背景光に含まれているランダムノイズが除去さ
れるので図3の場合よりもランダムノイズに強い。
【0024】図4には、本発明の第3実施例を示す。同
図において第3のトランジスタM3と第4のトランジス
タM4は同じ構造でその大きさも同じとする。このうち
第3のトランジスタM3はダイオード接続されている。
またコンデンサCは第3、第4のトランジスタM3,M
4のゲート・ソース間の寄生容量よりも大きく設計して
あるとする。まずスイッチS1,S4をオンにし、スイ
ッチS2,S3,S5をオフする。するとそのときの光
電流がコンデンサCを充電するとともにダイオード接続
された第3のトランジスタM3を流れる。先の図3で説
明したのと同じようにコンデンサCに蓄積される電荷は
丁度光電流が全て第3のトランジスタM3を流れる分だ
けとなる。このようにしてコンデンサC、スイッチS4
及び第3のトランジスタM3により電流記憶部が構成さ
れている。次にスイッチS1,S4をオフにし、スイッ
チS2,S3,S5をオンにする。第3のトランジスタ
M3と第4のトランジスタM4は同じ大きさに設計され
ているので第4のトランジスタM4を流れる電流は、第
3のトランジスタM3を流れていた電流、即ちコンデン
サCに記憶された電流となる。このようにして第4のト
ランジスタM4だけで電流再生部を構成することができ
る。
【0025】図5には、本発明の第4実施例を示す。本
実施例では前記図4における記憶用の第3のトランジス
タM3と再生用の第4のトランジスタM4の機能が1個
のトランジスタMだけで実現されている。したがって構
成要素が最も少なく、集積回路に適していると言える。
この構成では、記憶時にスイッチS1をオン、スイッチ
S3をオフにし、再生時にはスイッチS1をオフ、スイ
ッチS3をオンにする。また、本実施例でもトランジス
タMのゲート・ソース間の寄生容量をコンデンサCの代
わりに用いることができ、コンデンサCを省略すること
ができる。
【0026】ここまでは光レーダの受光センサとしての
実施例を説明してきたが、本発明の受光センサを1ない
し2次元のイメージセンサの受光部に用いることができ
る。その場合には前記の特願平6−258287号に述
べられている効果と同様の効果が得られる。即ち、第1
に高速のフレーム転送機能及び画像メモリなしで背景光
を除去することができる。第2に信号成分のみを蓄積で
きるので蓄積用等のコンデンサの容量値が小さくても背
景光成分の大きな変化に対応することができる。図6に
本発明の受光センサを応用したイメージセンサを第5実
施例として示す。同図においてS6は画素選択用のスイ
ッチ、8は特願平6−258287号における保持用静
電容量に対応する。特願平6−258287号の場合と
同様に、保持用静電容量8とスイッチS6の間に単位利
得バッファやソースフォロワを設けてもよい。
【0027】また特願平6−258287号の場合と同
様に、本発明の受光センサを用いて任意の時間ないし空
間フィルタを実現することができる。例えば図7に上記
図6の構成例を適用した空間微分フィルタの2画素分の
構成を第6実施例として示す。まずスイッチS11,S
X2をオフ、スイッチSX1,S12をオンにすると左
側の画素の光電流をコンデンサC2に記憶できる。次に
スイッチSX1,S11,S12をオフし、スイッチS
X2をオンにすると記憶された光電流が再生され、右側
の画素の光電流から再生光電流を減算した光電流が右側
の画素の出力電流となる。即ち、出力電流が右側の画素
と左側の画素の差分となり、空間微分フィルタを実現す
ることができる。
【0028】ここまで説明してきた電流再生部は全てそ
の一端が接地されている。しかし一般の時間・空間フィ
ルタを実現するには電流を自由に加算・減算する必要が
あり、その端が接地されていない電流再生回路がないと
電流の加算が困難である。図8に接地されていない電流
再生部を有する受光センサを第7実施例として示す。ま
ずスイッチSY1,SY2をオン、スイッチSY3,S
Y4をオフにする。するとコンデンサCY1、第1のト
ランジスタMY1によって光電流が記憶・再生される。
次にスイッチSY1,SY2をオフにし、スイッチSY
3,SY4をオンにすると第1のトランジスタMY1に
よって再生された光電流がコンデンサCY2を充電する
とともにダイオード接続された第2のトランジスタMY
2を流れる。次にスイッチSY1,SY2,SY3,S
Y4を全てオフにするとコンデンサCY2が光電流を記
憶し、第2のトランジスタMY2が電流を再生する。こ
のようにコンデンサCY1、第1のトランジスタMY1
に記憶された光電流をコンデンサCY2、第2のトラン
ジスタMY2に移すことができる。例えば現在変換中の
光電流と再生光電流を加算するにはスイッチSY1,S
Y3をオンにし、スイッチSY2,SY4をオフのまま
にすれば容易にできる。したがって任意の時間・空間フ
ィルタを実現することができる。
【0029】このように特願平6−258287号の場
合は電荷型であり、光レーダに使うのは難しいが本発明
の受光センサはイメージセンサ、光レーダの両方に共通
して使うことができる。また本発明の場合は背景光成分
の読み込み・記憶の期間が短いのに対して特願平6−2
58287号の場合は信号の蓄積と同等の背景光成分読
み込み期間を必要とする。したがって本発明の受光セン
サの方が感度がよく高速に適している。また本発明の場
合の方が構成要素が少ない。
【0030】またここまではパルス式の光レーダについ
て説明してきたが、例えば特開昭62−54189号公
報に開示されているランダムパルスを用いた光レーダに
対しても本発明の受光センサを適用することができる。
特にランダムパルス式の場合にはパルスの基本周波数よ
り数桁周波数の低い信号を扱う必要がある。その結果、
従来例のような交流増幅器を使おうとすると低い周波数
成分の信号も通す必要があって直流カット用のコンデン
サの大きさをどうしても小さくできない。したがって本
発明の受光センサは特にそのような場合に有効である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、入力光を光電流に変換する光電変換部と、
第1の期間中に前記光電変換部で変換された光電流の値
を記憶する電流記憶部と、該電流記憶部に記憶された光
電流を前記第1の期間と異なる第2の期間に再生する電
流再生部とを具備させたため、例えば光レーダ等への応
用において、第1の期間に、一般には信号光よりも強い
背景光のみを受光して電流記憶部に背景光直流成分を記
憶させ、第2の期間にその背景光直流成分を再生しなが
ら、背景光と信号光を受光し、その変換された光電流か
ら背景光直流成分を減算する処理を加えることにより、
背景光の影響を除去して信号成分のみを出力させること
ができる。したがってこの信号成分を増幅器で増幅する
場合、大きな値の背景光直流成分が除去されているので
増幅器のショット雑音が減少し、S/N比を向上させる
ことができる。また増幅器には直流増幅器を用いること
ができてシステムの開発コストを下げることができ、こ
れとともに結合用のコンデンサが不要となることから集
積化容易性が得られる。
【0032】請求項2及び3記載の発明によれば、それ
ぞれ上記請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに以
下のような効果がある。
【0033】請求項2記載の発明によれば、前記電流再
生部はMOSFETで構成され、前記電流記憶部は該M
OSFETのゲート容量で構成したため、構成が簡易化
されて一層の集積化容易性が得られる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、前記再生し
た光電流と該再生期間中に前記光電変換部で変換された
光電流とを加算または減算して出力するように構成した
ため、一般的な時間・空間フィルタ機能を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受光センサの第1実施例を示す回
路図である。
【図2】上記第1実施例の作用を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図3】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す回路図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の第6実施例を示す回路図である。
【図8】本発明の第7実施例を示す回路図である。
【図9】受光センサの第1の従来例を示す回路図であ
る。
【図10】上記従来例の動作を説明するための光電流の
時間特性である。
【図11】第2の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 光電変換部 4 電流再生部 7 直流増幅器 C 電流記憶部となるコンデンサ M 記憶兼再生用のMOSFET

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力光を光電流に変換する光電変換部
    と、第1の期間中に前記光電変換部で変換された光電流
    の値を記憶する電流記憶部と、該電流記憶部に記憶され
    た光電流を前記第1の期間と異なる第2の期間に再生す
    る電流再生部とを有することを特徴とする受光センサ。
  2. 【請求項2】 前記電流再生部はMOSFETで構成さ
    れ、前記電流記憶部は該MOSFETのゲート容量で構
    成してなることを特徴とする請求項1記載の受光セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記再生した光電流と該再生期間中に前
    記光電変換部で変換された光電流とを加算または減算し
    て出力するように構成してなることを特徴とする請求項
    1記載の受光センサ。
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