JP4358510B2 - テモゾロミドおよびアナログの合成 - Google Patents

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Description

本発明は、テモゾロミド(抗腫瘍化合物の一種)およびアナログの合成のための新規なプロセス、およびこの新規なプロセスにおいて有用な中間体に関する。
テモゾロミド(3−メチル−8−アミノカルボニル−イミダゾ[5,1−d]−1,2,3,5−テトラジン−4(3H)−オン)は、公知の抗腫瘍薬物である;例えば、Stevensら、J.Med.Chem.1984,27,196−201、およびWangら、J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1994,1687−1688を参照のこと。テモゾロミドは、以下の式I:
Figure 0004358510
を有する。
テモゾロミドは、3位の高級アルキルアナログのような、広範な類似の活性の化合物と一緒に米国特許第5,260,291号(Luntら)に記載される。
J.Med.Chem.1984,27,196−201に記載されるプロセスによるIの合成は、その著者らが、式(B)の化合物に対するメチルイソシアネートの付加環化が、2つの異なる中間体を経由して進行し得ると言及しているにもかかわらず、以下のように簡潔に示され得る:
Figure 0004358510
このプロセスにおいて、5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(A)は、5−ジアゾ−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(B)に変換され、次いで、これは、ジクロロメタン中でメチルイソシアネートと環化されて、高収率の臨床等級のテモゾロミドを提供する。しかし、このプロセスは、不安定および潜在的に危険な5−ジアゾ−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(B)の単離を必要とする。さらに、メチルイソシアネートは、特に、工業規模での取扱いおよび輸送の困難な試薬であり、実際に、工業生産において避けるのが好ましい。さらに、メチルイソシアネートの付加環化は、非常に長い反応時間を必要とし:J.Med.Chem.1984,27,196−201の表Iは、20日を示している。
J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1994,1687−1688に記載される2つのプロセスによるIの生成は、5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(A)からの低い全収率を提供し:それは20%未満である(5−ジアゾ−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(B)を経由して約17%および5−アミノ−N−(エトキシカルボニルメチル)−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキサミド(C)を経由して約15%であり、最適化されていない):
Figure 0004358510
さらに、不安定な5−ジアゾ−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(B)は、これを中間体として使用するこのプロセスの分岐において、さらに単離されなければならない。
従って、明らかに、特に工業規模でより簡便であり、そして臨床等級のテモゾロミドのよい収率を提供するか、または前述のプロセスについての中間体の調製もしくは使用を改善する、合成方法の必要性が存在する。
(発明の要旨)
本発明は、1つの実施形態として、以下の式:
Figure 0004358510
を有するテモゾロミドおよびその低級アルキルアナログの調製のためのプロセスを提供し、ここで、Rは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であり、このプロセスは、以下:
(a)以下の式IIの化合物:
Figure 0004358510
をジアゾ化する工程であり、ここで、Rが上記で定義され;そしてPg”が、加水分解もしくは水素化分解によって容易に除去可能な二価の保護基であるか、または加水分解もしくは水素化分解によって容易に除去可能な2つの一価の保護基Pgであるか;または水素原子と一緒になった、加水分解もしくは水素化分解によって容易に除去可能な嵩高い一価の保護基Pgである工程;
ならびに、その後に
(b)得られた式IIIの化合物:
Figure 0004358510
を、加水分解または水素化分解にかける工程であって、Pg”が上記に定義される工程、を包含するプロセスである。
工程(a)は、好ましくは、亜硝酸の供給源を含む水性−有機溶液中、特に、低級アルカン性(alkanoic)の酸(とりわけ、酢酸)のような水性有機酸の溶液中で実施される。水混和性溶媒(例えば、低級アルカノール、THFおよびDMF)が、存在し得る。亜硝酸の供給源は、好ましくは、無機性(例えば、亜硝酸のアルカリ金属塩)、最も好ましくは、亜硝酸ナトリウムである。この反応は、好ましくは、正確な方向の環化を促進する試薬(例えば、LiCl)の存在下で実施される。
工程(b)は、好ましくは、穏やかな温度(例えば、−20〜50℃)で、強力な鉱酸(例えば、濃HClもしくは濃HBr、またはHClO、CFSOH、またはMeSOH、あるいは特に、濃硫酸)での加水分解によって実施される。特に好ましい実施形態において、容易に除去可能な保護基は、水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチル基(t−ブチル基)である。その嵩高さ(bulk)もまた、正確な方向の環化を促進することに役立つ。
本発明はまた、テモゾロミドの調製において有用な新規の中間体、特に、式II、III、IV、V、およびVIの化合物、ならびにそれらの塩:
Figure 0004358510
を提供し、ここで、Pg”が上記で定義されるような保護基であり、特に、Pg”が水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチル基であり、Arがアリールメチレン基であり、そしてRが上記に定義されるような低級アルキル基(とりわけ、メチル基)であるような化合物である。特に好ましいアリールメチレン基は、ジフェニルメチレン基であり;式IIおよびIIIの好ましい化合物としては、以下の式の化合物:
Figure 0004358510
が挙げられる。
上記の式IIの化合物(Pg”が水素原子と一緒になった一価の保護基Pgである)の環化は、理論上、カルバモイル基の窒素原子にも進行し、そして所望でないアザ−ヒポキサンチン誘導体を生成し得ることは注意されるべきである。嵩高い保護基Pgの存在は、テモゾロミドのイミダゾ[5,1−d]−1,2,3,5−テトラジン核に対して所望される環化を促進する。反応媒体中のLiClの存在はまた、所望される環化を促進する有利な効果を有する。二価の保護基または2つの一価の保護基の使用による窒素原子の完全なブロックもまた、環化が所望される方向に進行することを確実にする。
1,1−ジメチルエチル基は、以前はt−ブチルとして公知であり、t−Buと省略されることもあり、そしてこの古い形態の名称が、依然として本明細書中において(便宜上および特に簡単のため)、本明細書中のいくつかの式中、ならびに反応スキーム中および実施例における幾分一般的な名称中に使用される。
アルキル基Rは、好ましくは、分枝していないアルキル基であり、特に、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、好ましくは1−ブチル、1−プロピル、エチルまたは特にメチルである。Rがメチルである場合、式Iの生成物は、テモゾロミド自体である。
本発明に従うプロセスの特に好ましい実施形態は、以下のスキーム中に示され、そしてこのスキームのより一般的な説明が本明細書の後半で記載される:
Figure 0004358510
このプロセスの第一の工程において、[(ジフェニルメチレン)アミノ]アセトニトリル3を、イソシアネートPgNCO(ここで、Pgは上記で定義されるような一価の保護基である)と反応させて、アセトアミド4を生成させる。この反応は、不活性雰囲気下(例えば、窒素、および周囲温度または低温(例えば、周囲温度〜−100℃、好ましくは周囲温度〜−10℃))で、塩基および不活性有機溶媒の存在下で都合よく達成される。塩基は、好ましくは、式PgOM(ここで、Mはアルカリ金属である)を有するものであり;使用され得る他の塩基としては、三級アミン(例えば、トリエチルアミンおよびエチルジイソプロピルアミン)、アルカリ金属水素化物(例えば、水素化ナトリウムおよび水素化カリウム)、およびアルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム)が挙げられる。有機溶媒は、好ましくは、塩化メチレンであるが;使用され得る他の溶媒としては、エーテル(例えば、メチル−t−ブチルエーテル、ジエチルエーテル、THFおよびジオキサン)、シアン化メチル、酢酸エチル、および炭化水素(例えば、トルエン、ヘキサンおよびヘプタン)が挙げられる。
保護基Pgは、好ましくは、嵩高いアルキル基(例えば、自由(free)原子価を有する炭素原子で強固に枝分かれしたアルキル基(特に、1,1−ジメチルエチル基))である。他の可能性のある一価の保護基(これらのいくつかは、加水分解により除去され得るのに対して、他のものは、水素化分解により除去され得る)としては、ベンジル(またはフェニルメチル)、特に2つのベンジル基、トリチル(またはトリフェニルメチル)、ベンジルオキシカルボニル、および9−フルオレニルが挙げられる。使用され得る二価の保護基としては、ベンジリデン(またはフェニルメチレン)および9−フルオレニリデンが挙げられる。さらなる適切なアミノ保護基の例、ならびにそれらの使用および除去は、「Protective Groups in Organic Synthesis」、Theodora GreeneおよびPeter Wuts,John Wiley & Sons,New York,New York,第2版(1991)に示されている。
二価の保護基Pg”または2つの一価の保護基Pgは、t−BuNCOが式Pg”:N.CO.Clの化合物(ここで、Pg”は、二価の保護基または2つの一価の保護基Pgであり;この反応はまた、実質的に上記に記載されるような、塩基および不活性有機溶媒の存在下で達成される)によって置換される、類似の反応によって導入され得る。式Pg”:N.CO.Clの化合物は、式Pg”:NHのイミンまたはアミンとホスゲンとの反応によって調製され得る。
このプロセスの第二の工程において、アセトアミド4を、イミノ窒素上のジフェニルメチレン基(基Arの1つの例)を除去するために、好ましくは、水系または水−有機系で弱酸(特に、酢酸エチルのような不活性有機溶媒中の希釈鉱酸(例えば、1N 塩酸、臭化水素酸または硫酸)のような弱無機酸)を用いて加水分解に供し;その生成物は、塩酸塩、臭化水素酸塩または硫酸塩のような酸付加塩としてのアセトアミド5である。この加水分解は、0℃〜穏やかに上昇させた温度(例えば、100℃、特には70℃までの周囲温度)で都合よく達成される。
このプロセスの第三の工程において、アセトアミド5の塩(例えば、塩酸塩)を、各々のメチル基が、基Rで置換されている(ここで、2つの基Rは同一であり、そして各基Rは、上記に定義される)尿素誘導体7またはそのアナログと縮合させる。この尿素誘導体は、その前駆体(例えば、Rが上記で定義されるようなN−R−尿素(特に、N−メチル尿素))で置換されて、オルトギ酸エステル(例えば、オルトギ酸エチル)と一緒に、イミダゾール6を提供し得る。この反応は、不活性有機溶媒および弱酸性触媒の存在下、ほぼ周囲温度で実施され得る。この触媒は、有機酸、好ましくはカルボン酸のような弱酸、特に酢酸のような低級アルカン性の酸であり得;溶媒は、例えば、t−BuOMeまたは好ましくは塩化メチレンである。この有機溶媒は、好ましくは塩化メチレンであるが;使用され得る他の溶媒としては、エーテル(例えば、メチル−t−ブチルエーテル、ジエチルエーテル、THFおよびジオキサン)、シアン化メチル、酢酸エチル、DMF、DMSO、および炭化水素(例えば、トルエン、ヘキサンおよびヘプタン)が挙げられる。この反応は、好ましくは、ほぼ室温か、または幾分低温もしくは高温(例えば、−25〜50℃)、好ましくは、0〜35℃で実施され得る。
第四の工程のために必要な尿素誘導体は、N−R−尿素(ここで、Rは上記で定義され、特にN−メチル尿素である)と、オルトエステル(特に、オルトギ酸エステル)との縮合によって調製され得;従って、メチル[[[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ]メチレン]尿素7は、上昇させた温度および不活性雰囲気下で、N−メチル尿素とオルトギ酸エチルとの縮合によって調製され得る(Whitehead,C.W.;J.Am.Chem.Soc.,1953,75,671を参照のこと)。
このプロセスの第四の工程において、テモゾロミドのイミダゾ[5,1−d]−1,2,3,5−テトラジン核は、イミダゾール6またはそのN−Rアナログ(ここで、Rは上記で定義される)のジアゾ化によって構築され;好ましい条件は、上記に記載されている。
この反応はまた、亜硝酸の有機供給源(例えば、低級アルカン性の酸(例えば、酢酸)のようなカルボン酸を有するt−ブチルニトリルまたはイソペンチルニトリル)を含む有機溶媒中、および低級アルカノール、DMF、THF、酢酸エチル、または炭化水素(例えば、トルエン、ヘキサンまたはヘプタン)のような有機溶媒中で達成される。
この反応は、おそらく、式IIIの化合物に自発的に環化するジアゾニウム塩を経由して進行する。
このプロセスの第五の工程において、テモゾロミドまたはそのN−アルキルアナログ(ここで、このアルキル基は、1〜6個の炭素原子を有する)は、保護されたテモゾロミド8または保護されたそのN−アルキルアナログの加水分解によって生成され;さらに、この条件は、上記に記載されている。
保護されたテモゾロミド8または保護されたそのN−アルキルアナログ(ここで、アルキル基は、1〜6個の炭素原子を有する)は、式IIIの化合物の1つの例である。一般的に、保護基を除去するための加水分解は、好ましくは、不活性雰囲気下および穏和な温度(例えば、約0℃〜50℃、好ましくはほぼ周囲温度)で、酸性水溶液中で実施される。代替的に、この加水分解は、試薬(酸および化合物8)が少なくとも部分的に可溶性である不活性有機溶媒(例えば、塩化メチレン)中で実施され得る。保護基を除去するための水素化分解は、好ましくは、不活性雰囲気下および穏和な温度(例えば、ほぼ周囲温度〜約60℃)で、水素および水素添加触媒(例えば、Pd/CまたはラネーNi)含有の不活性有機溶媒中で実施される。
式3の化合物は公知であり、そして、以下:
Figure 0004358510
の公知のプロセスによって調製され得る(例えば、O’Donnell、M.J.;Polt,R.L.;J.Org.Chem.、1982、47、2663;およびO’Donnell,M.J.;Eckrich,T.M.;Tetrahedron Lett.1978、47、4625を参照のこと)。アミノアセトニトリル1(好ましくは酸添加塩として(例えば、塩酸))は、無水不活性有機溶媒の存在および不活性雰囲気下で、イミン2を用いて縮合される。このイミンは、アミノアセトニトリルのアミノ基のための保護基(アルカリに対して安定であるが、もはや必要でなくなった場合に弱酸を用いて容易に除去され得る)を提供する。アラルキリデン−イミン、特にジフェニルメチリデン−イミンは便利である。有機溶媒は都合よく塩化メチレンである。
式3および4の化合物において、アミノ保護基(Ph)C:は式Arの別の適切な保護基で置換され得、ここで、Arは上記で定義されたとおりである。式4、5、6および8の化合物において、1,1−ジメチルエチルアミノ基は、別の適切な保護アミノ基PgN−またはPg”:N−で置換され得、ここで、PgおよびPg”は上記で定義されたとおりである。
式5の化合物もまた、以下の新規な方法によって調製され得る:
Figure 0004358510
2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)アセトアミド11(Bhawal,B.M.;Khanapure,S.P.;Biehl,E.R.;Syn.Commun.、1990、20、3235)は、穏やかな温度(例えば、周囲温度〜−25℃、好ましくは約0℃)にて、不活性有機溶媒(例えば、CHClまたはCHCl)中で塩化ニトロシルと反応させた。得られた2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド13は単離され、そして、例えば、水性有機溶媒中で亜ジチオン酸ナトリウムを用いて(しかし、好ましくは、水中でアルミニウムアマルガムを用いて)、穏やかな温度(例えば、周囲温度〜約0℃、好ましくは約0℃)にて還元された。
式13の化合物は、新規な中間体であり、かつ本発明の特徴である。式13の化合物は、強塩基(例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム))をとともに塩を形成し、そして、これらの塩もまた本発明の特徴である。本発明のさらなる特徴は、13に類似の化合物を含み、ここで、1,1−ジメチルエチルアミノ基は、保護アミノ基Pg”Nによって置換され、ここで、Pg”は、上記で定義したとおりである。このような化合物は、式10の化合物および式HN:Pg”の化合物から同じように調製され得、ここで、Pg”は上記で定義されたとおりであり、特に水素原子と一緒になった二価基(例えば、ベンジリデンまたは9−フルオレニリデン)、または2個の一価基Pg(例えば、2個のベンジル基)または一価基(例えば、ベンジル、トリチル、ベンジルオキシカルボニル、または9−フルオレニル)である。
5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(「背景技術」中に記載された式(A)の中間体)は、スキームVI中に示される2つの経路によって優位に調製され得(例えば、その塩酸16・HClのように)、ここで、17は新規な中間体であり、14は市販され、そしてその調製法は米国特許第5,003,099中に与えられており、そして、6の調製物は上記されている。これらはまた、式(A)の出発物質(上記のスキームIおよびスキームIIの両方におけるジアゾ化のための)がより容易におよび/またはより安価で利用可能に作製されるので、テモゾロミドの調製において改善を示した。さらに、所望される場合、式6、7および15の化合物中のN−メチル基はより大きな基Rで置換され得、ここで、Rは上記に定義されたとおりである。
Figure 0004358510
経路(a)において、精製したアミノシアノアセトアミド14(例えば、アセトンからの再結晶によって得られた)は、尿素誘導体7またはそれらのアナログと縮合され、ここで、各メチル基は、基Rで置換され、ここで、2つの基Rは同一であり、そして各基Rは上記で定義されたとおりである。尿素誘導体は、その前駆体(例えば、N−R−尿素)(ここで、Rは上記に定義されたとおりである(特に、N−メチル尿素))で置換され得、オルトホルメート(例えば、エチルオルトホルメート)と一緒になってイミダゾール15を提供する。この反応は、7または7の前駆体と5の反応について上記されたように、実施され得る。次いで、イミダゾール15(または、メチル基が基Rで置換されているそのアナログ(ここで、Rは上記で定義される通りである))は、例えば第3級有機塩基(例えばトリエチルアミン)または不活性有機溶媒(例えば低級アルカノール(例えばメタノール))中のエチルジイソプロピルアミンのような弱塩基を用いて加水分解され得、次いで、生成物16は、好ましくは不活性有機溶媒(例えば、低級アルカノ−ル(例えばメタノールまたはエタノール)、エステル(例えばメチル−t−ブチルエステル、ジエチルエーテル)、THFもしくはジオキサン、シアン化メチル、酢酸エチル、または炭化水素(例えば、トルエン、ヘキサンまたはヘプタン))中での塩酸との反応による適切な酸(例えば、16の塩酸塩)(または次のパラグラフ中で記載されるような他の塩)との反応によって、その酸添加塩に転換され得る。
経路(b)において、イミダゾール6(またはメチル基が基Rと置換されているそれらのアナログ(ここで、Rは上記で定義されたとおりである))は、イミダゾール15の16・HClへの転換の第1工程について上記で記載されたような弱塩基を用いた加水分解によって、別のイミダゾール誘導体17へ転換され得る;次いで、遊離塩基は保護1,1−ジメチルエチルアミノ基の除去に供され得、そして、好ましくは、イミダゾール15の16・HClへの転換の第2の工程について上記されたような条件下で、同一の工程において酸添加塩(例えば、16・HCl)へ転換され得る。この工程中で使用される酸は、好ましくは強酸であり、例えば、鉱酸(例えば、HCl(16・HClを提供するような)、またはHBr、HSO、HClOもしくはHNO)、または強有機酸(例えば、CFSOHまたはCHSOH)である。溶媒は水性であり得るか、または、特に酸がCFSOHまたはCHSOHである場合は、有機性であり得る。
式6の化合物は、本発明に従う新規なプロセスにおける出発物質として命名されたが、テモゾロミドの調製のための公知のプロセスにおける中間物のための新規な出発物質としてもまた、使用され得る。これらの局面の両方において使用され得るさらなる化合物としては、式6の化合物に類似する化合物および式IIを有する化合物、ならびに式6の化合物の高級アルキルアナログが挙げられる。
式VIおよび式Vの好ましい中間体としては、以下:
Figure 0004358510
が挙げられ、ここで、Arは上記で定義されたとおりであるが、好ましくはジフェニルメチレン基である。
式4、5、6、8、11、13および17の化合物、ならびにまた式t−Bu.NH.CO.C(N:Ar).CNの化合物において、1,1−ジメチルエチルアミノ基は、保護アミノ基PgNH、PgN、またはPg”Nで置換され得、ここで、PgおよびPg”は、上記に定義されたとおりである。
本発明はまた、式IVの化合物の調製のためのプロセスも提供し、以下:
1.保護アミン(好ましくは1,1−ジメチルエチルアミン)での、特に、塩基触媒および不活性有機溶媒の存在下でのエステル基のアミド化;
2.例えばアルカリ金属亜硝酸塩(例えば、亜硝酸ナトリウム)および弱酸(例えば、有機酸、特に酢酸)での、しかし、好ましくは不活性有機溶媒(例えば、塩化メチレン)中の塩化ニトロシルでの、反応性メチレン基のニトロシル化、
を含む。
得られた化合物は、式Pg”N.CO.C(:NOH).CNを有し、ここで、Pg”は保護基であり、特に水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチル基である。この式の化合物ならびに式Pg”N.CO.CH.CNおよび式Pg”N.CO.CH(N:Ar).CNの中間体(特に、Pg”は、水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチル基である)もまた、本発明の特徴である。
本発明はまた、上記の式8の化合物の調製のためのプロセスを提供し、このプロセスは、式IIの化合物(ここで、Pg”Nは、水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチルアミノ基である)をジアゾ化する工程を包含する。この反応はまた、発明の要旨の節の初め部分の段落(a)に記載の反応条件下にて行われ得る。
式II、III、VおよびVIの化合物は、例えば、鉱酸、特に塩酸および硫酸とのそれらの塩の形態で存在し得る。この型の特に好ましい塩は、化合物5・HClである。
式IVの化合物は、塩基との(例えばアルカリ金属(例えば、ナトリウム)との)それらの塩の形態で存在し得る。
本発明は、上記のスキームIII〜スキームVI中に示されるプロセスの特定の実施形態、およびそこで使用される特定の中間体に制限されず、異なるが実質的に同等の条件下で実施される類似のプロセスをさらに含み、そして異なるが広範に同等な保護基Pg”およびArが使用される類似のプロセスおよび中間体もまた含み、ここで、このメチル基(テモゾロミド中の3−メチル基の前駆体)はより大きいアルキル基Rで置換され、ここで、Rは、上記に定義されたとおりである。さらに、中間体4、5、6、8、13および17(これらは新規である)はまた、異なるが広範に同等の保護基PgまたはPg’およびArを含むように改変され得、そして、中間体6および8は、より大きいアルキル基R(ここで、Pg,Pg”、ArおよびRは上記で定義されるとおりである)を含むように改変され得る。これらの実施形態の全ては、本発明の特徴である。
非縮合イミダゾール中核は、上記の式(A)の化合物について以下のスキームにおいて図示されるように、一般に2つの互変形態(これらの相互交換は、酸によって触媒される)で存在し得るということが注意されるべきである。
Figure 0004358510
このような形態の1つが優勢であり得るが、このような化合物の両方の式が、一般に、本明細書の明細書本文および特許請求の範囲に包含され、なお、式の名称または式は特に、1つのみが一致する。
本明細書中で使用する場合、以下の用語は以下の意味を有する:
アルキル−1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する飽和炭化水素基を示し、これは、直鎖または分岐であり得るが、好ましくは、非分岐(例えば、1−ブチル、1−プロピル、エチルまたは特にメチル)である;
アリールメチレン−以下で定義された少なくとも1つのアリール基が少なくとも1つのメチレン水素原子で置換されたメチレン基を示す。例えば式Vの化合物において、アリールメチレン基のメチレン炭素原子が、隣接した窒素原子に二重結合する。代表的なアリールメチレン基としては、ジフェニルメチレン、フェニルメチレンおよび9−フルオレニリデンが挙げられる;
アリール(アリールメチレンのアリール部分を含む)−6〜14個の炭素原子を有し、そして少なくとも1つの縮合ベンゼノイド環を有する炭素環式基を示し、この炭素環式基(可能な結合点として意図される)の利用可能な全ての置換可能な炭素原子を有し、上記炭素環式基は必要に応じて1〜3個のY基で置換され、ここで、基Yの各々は、独立して、ハロ、アルキル、ニトロ、アルコキシおよびジアルキルアミノ基から選択される。好ましいアリール基は、フェニル、置換フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルおよびインダニルである。
以下に、実施例が示されるが、いかなる方法においても本発明を限定しない:
(実施例1:3−メチル−8−アミノカルボニル−イミダゾ[5,1−d]−1,2,3,5−テトラジン−4(3H)−オン(テモゾロミド))
(工程A:2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−アセトアミドの調製)
Figure 0004358510
イミン3(700g、3.178mol)およびCHCl(7L)を、窒素注入口、ガス出口チューブ、還流冷却器、温度計、機械的な撹拌機を備える、22Lの3つ口フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。1,1−ジメチルエチル−イソシアネート(442mL、3.870mol)を、0℃にてこの撹拌した混合物に添加し、10分間撹拌した後、THF中のt−ブトキシドカリウムの溶液(THF中1.0M、3.88L、3.88mol)(Aldrichより供給される)を、ゆっくり(1時間かけて)添加した。この溶液を、この反応混合物が、濃い茶色の非常に濃厚なペーストになるまで、0℃にて4時間撹拌し、そして薄層クロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1/4)が、もはや出発物質が存在しないことを示した。この得られた混合物を、飽和NHCl水溶液(5L)でクエンチし、そしてこの有機層を、分離し、そして連続的に飽和NHCl水溶液(5L)、およびブライン(5L)で洗浄した。この混合された水溶液を、CHCl(1L)で抽出した。この合わせたCHCl溶液をMgSOで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、茶色の固体を得た。この得られた粗N−(1,1−ジメチルエチル)−アセトアミド誘導体を、室温にて1〜5%濃度のヘキサン(2.5L)中でスラリー化によって精製した。このスラリーを、濾過し、そしてフィルターケーキを、真空オーブン(20mmHg、20℃、18時間)中で乾燥し、茶色の固体として0.914kg(2.862mol、90%)のN−(1,1−ジメチルエチル)−アセトアミド誘導体4を得た。
HNMR(400MHz,CDCl,δ):7.62(d,2H),7.53(m,4H),7.41(m,2H),7.22(m,2H),4.62(s,1H),1.41(s,9H);mp:107−108℃。
(工程B:2−アミノ−2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−アセトアミドヒドロクロリド,5・HClの調製)
Figure 0004358510
2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]アセトアミド4(900g、2.818mol)、酢酸エチル(4.5L)およびHCl水溶液(1N、4.5L)を、窒素注入口、ガス出口チューブ、還流冷却器、温度計、機械的な撹拌機を備える、12Lの3つ口フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。この混合物を、激しく撹拌しながら、60℃の油浴上で4時間加熱し、徐々に室温まで冷却し、次いでゆっくりとCHCl(4L)で希釈した。(薄層クロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1/4)が、もはや出発物質が存在しないことを示した。)得られた層を、分離し、そして水相をCHCl(4L)で抽出した。この合わせた有機溶液を、HCl水溶液(1N、2×0.5L)で抽出した。この水溶性の抽出物を、合わせ、そして減圧下で濃縮し、490g(2.557mol)の2−アミノ−2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−アセトアミドヒドロクロリド5・HClを得た。
HNMR(400MHz,DMSO,δ):9.38(bs,2H),8.92(s,1H),5.28(s,1H),1.30(s,9H);mp:211℃(dec.)。
(工程G:5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド6の調製)
Figure 0004358510
2−アミノ−2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−アセトアミドヒドロクロリド5・HCl(414g、2.160mol)、ウレア7(414g、2.617mol)(Whitehead,C.W.;J.Am.Chem.Soc.,1953,75,671)、CHCl(4L)および酢酸(20mL)を、窒素注入口、ガス出口チューブ、還流冷却器、温度計、機械的な撹拌機を備える、10Lの3つ口フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。この混合物を、室温にて18時間、激しく撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。この残渣を、HO(3L)で処理し、そして30分間撹拌し、そしてこの固体を、減圧濾過によって回収した。この固体を、オーブンで乾燥(20mmHg、20℃、18時間)し、240gの灰色固体を得た(0.943mol、94%純度、HPLC分析)。5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド6の標準サンプルを、EtOAcからの再結晶によって調製した;mp:145−147℃。
この水溶液を、CHCl(2L)で抽出し、この有機抽出物を、減圧下で濃縮し、そしてこの残渣を、連続的にHO(200mL)およびEtOAc/ヘキサン(1/9、500mL)で洗浄し、130gのさらなる灰色の生成物を得た(0.505mol、93%純度、HPLCアッセイ)。
HNMR(400MHz,CDCl,δ):7.45(s,1H),6.98(bs,1H),6.50(s,1H),5.92(bs,2H),2.92(d,3H),1.40(s,9H)。
より小さいスケールの反応(1〜15gの5を用いる)により、比較的に純粋な(purer)生成物の高いパーセンテージの収率(例えば、90%〜95%収率、93%〜98%純度)が得られることが観察されたが、このような小さいスケールの反応は、商品の調製のためには、実質的に少ない。
(5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド6の精製)
5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド6(313g、HPLC分析により93%純度)を、EtOAc(4L)で懸濁し、そして10分間還流した。この溶液を、温めながら濾過し、固体残渣を取り除き、次いで室温までゆっくりと冷却した。この得られた固体生成物を、減圧濾過によって回収した。この濾液を、濃厚なペーストまで減圧下で濃縮し、次いで濾過し、さらなる固体生成物を得た。合わせた固体を、室温にて1時間t−BuOMe/2−PrOH(1.5L、9/1)中でスラリー化によって精製した。この固体生成物6を、濾過によって回収し、真空オーブン中で乾燥(20mmHg、室温、48時間)し、252gの黄褐色の固体を得た(HPLC分析により標準サンプルに対して98%の純度)。満足のいくHNMRスペクトルを、得た。
(工程D:3,4−ジヒドロ−N−(1,1−ジメチルエチル)−3−メチル−イミダゾ[5,1−d]−1,2,3,5−テトラジン−8−カルボキシアミド8(t−ブチル−テモゾロミド)
Figure 0004358510
LiCl(45g、1.066mol)(Aldrich)、蒸留水(100mL)および氷酢酸(2.5mL、43.9mmol)を、オーバーヘッドの機械的な撹拌機および温度計を備える、500mLの3つ口フラスコ中に配置した。この温かい溶液を、氷浴中で室温に冷却されるまで30分間撹拌した。5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド6(5.0g、20.9mmol、98%純度)を、次いで添加し、この混合物を、30分間撹拌し、次いでNaNO(1.9g、23mmol)(Fischer)を添加した。この反応混合物を、0℃にて1時間、次いで室温で5時間撹拌(HPLCがもはや出発物質が存在しないことを示す場合)し、次いでCHCl(100mL)で希釈した。この得られた層を、分離し、そして水相を、CHCl(100mL)で抽出した。合わせた有機溶液を、Na水溶液(10g/100ml)次いでNaHCO水溶液(飽和、100mL)で洗浄した。この有機溶液を、減圧下で濃縮し、黄褐色の固体として2を得た(4.56g、88%純度、HPLCアッセイ)。標準サンプルを、2回のフラッシュクロマトグラフィー(6:4、EtOAc:ヘキサン)によって調製した。満足のいくHNMRスペクトルおよび13CNMRスペクトルならびに元素分析を、得た;mp:135−136℃。
HNMR(400MHz,CDCl,δ):8.38(s,1H),7.20(bs,1H),4.04(s,3H),1.52(s,9H)。
(工程E:3−メチル−8−アミノカルボニル−イミダゾ[5,1−d]−1,2,3,5−テトラジン−4(3H)−オン9(テモゾロミド))
Figure 0004358510
t−ブチル−テモゾロミド8(4.01g、16.023mmol)および濃HSO(8mL)(Fisher Scientific)を、撹拌子を備えた、50mLのフラスコ中に配置した。この混合物を、室温にて2時間撹拌し、次いで氷冷EtOH(160mL)へとゆっくりと注いだ。形成した白色の沈殿物を、減圧濾過で回収し、そして氷冷EtOH(10mL)で洗浄した。この固体を、減圧下で乾燥(20mmHg、室温、72時間)し、2.63gの9を得た(13.546mmol、HPLC分析により標準サンプルに対して98.4%の純度)
母液は、さらに9.7%の9を含んでいた(HPLCアッセイ)。
(実施例2:中間体および試薬の調製:)
(パートA:2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセトアミド13)
Figure 0004358510
CHCl(100mL)中に溶解したアミド11(3.11g、22.18mmol)(Bhawal,B.M.;Khanapure,S.P.;Biehl,E.R.;Syn.Commun.,1990,20,3235)を、撹拌子を備えた、500mLの3つ口丸底フラスコ中に配置した。この溶液を、0℃(氷浴)まで冷却し、そしてNOCl(Fluka)を、反応混合物が、赤レンガ色に変わるまで、泡立てた。この反応混合物を、0℃にて30分間、次いで室温にて18時間撹拌した。この沈殿を、回収し、そしてCHCl(25mL)で洗浄し、白色固体として生成物を得た(2.88g、17.0mmol)。
HNMR(400MHz,DMSO−d,δ):7.70(s,1H),3.32(s,1H),1.32(s,9H);mp:218−219℃。
(パートB:2−アミノ−2−シアノ−N−(1,1−ジメチルエチル)アセトアミド13)
Figure 0004358510
オキシム13(2.5g、14.78mmol)、Alアマルガム(0.81g)および蒸留水(100mL)を、撹拌子、窒素注入口、ガス出口チューブを備えた、250mLの丸底フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。この反応混合物を、2〜10℃(氷浴)にて、2.5時間撹拌し、濾過し、この濾液をCHCl(2×60mL)で抽出し、そしてこの合わせた有機層を、減圧下で濃縮し、油状物として生成物を得た(1.62g、10.44mmol)。減圧下での水層の濃縮により、さらなる生成物5を得た(0.41g、2.64mmol)。
HNMR(400MHz,DMSO,δ):7.68(s,1H),4.34(s,1H),2.78(bs,2H),1.32(s,9H)。
この工程で使用されるAlアマルガムを、以下のように調製した:HgCl(1.6g、5.89mmol)を、撹拌子を備える250mLの丸底フラスコ中において160mLの蒸留水で溶解した。この溶液を、0〜5℃(氷浴)まで冷却し、小さい四角形(0.5〜1.0cm)に切ったアルミニウムフォイル(4.0g、148.3mmol)を、添加し、そしてこの混合物を、1.5分間撹拌した。それを次いで濾過し、そしてこの固体をMeOH(2×60mL)、次いでt−BuOMe(60mL)で洗浄し、減圧下で乾燥(20mmHg、3時間)し、N下で保存した。
(パートC:アミノシアノアセトアミド14の精製)
Figure 0004358510
アミノシアノアセトアミド14(60.0g、0.606mol)(Aldrich、黒色固体)およびアセトン(2L)を、窒素注入口、ガス出口チューブ、還流冷却器、温度計、機械的な撹拌機を備える、5Lの3つ口フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。この混合物を、加熱し、激しく撹拌しながら10分間還流し、徐々に室温まで冷却し、次いで濾過した。有機溶液を、減圧下で濃縮し、55.2g(0.557mol)の14を得た。この生成物を、真空オーブン中で乾燥(20mmHg、20℃、18時間)し、そして黄褐色の固体を得た。
(パートD:5−アミノ−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド15の調製)
Figure 0004358510
アミノシアノアセトアミド14(80g、0.807mol)、尿素7(139g、0.879mol)および氷酢酸(0.96L、16.77mol)(Fisher Scientific)を、窒素注入口、ガス出口チューブ、還流冷却器、温度計、機械的な撹拌機を備える、2Lの3つ口フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。この混合物を、室温にて2時間、激しく撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。大部分の酢酸を除去した後、200mLのt−BuOMeを、添加し、そしてこの混合物を、減圧下で濃縮した。この残渣(粘性の油状物)を、MeOH/tBuOMe(1:20、2.5L)で処理し、そして沈殿物を、ガラス表面をスクラッチすることによって誘導した。この混合物を、30分間撹拌し、そしてこの沈殿物を、減圧濾過によって回収した。この固体を、オーブン中で乾燥(20mmHg、20℃、18時間)し、135gの灰色固体を得た。粗生成物を、室温にて1時間、HO(0.7L)中でスラリー化によって精製した。この固体生成物15を、濾過によって回収し、そしてオーブンで乾燥(20mmHg、20℃、18時間)し、129gの灰色固体を得た(0.680mol、HPLC分析により標準サンプルに対して97%の純度)。5−アミノ−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド15の標準サンプルを、CHCN/HO(1:6)からの再結晶によって調製した;mp:165−169℃。
HNMR(400MHz,DMSO−d,δ):8.50(q,1H),7.67(s,1H),6.9(bd,2H),2.83(d,3H)。
(パートE:5−アミノ−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド15からの5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミドヒドロクロリド16・HClの調製)
Figure 0004358510
5−アミノ−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド15(10.72g、0.057mol、HPLC分析により標準サンプルに対して97%の純度)、EtN(5mL)およびMeOH(100mL)を、電磁撹拌棒を備えた、250mLの丸底フラスコ中に配置した。この不均一な反応混合物を、激しく撹拌しながら80℃(油浴)にて4時間加熱し、徐々に室温まで冷却し(反応混合物は、黒ずんだ均一な溶液である)、そして減圧下で濃縮した。この残渣(粘性の油状物)を、t−BuOMe/アセトン/MeOH(50mL/20mL/5mL)で処理し、そして2時間撹拌した。沈殿物を、ガラス表面にスクラッチすることにより誘導した。この沈殿物を、減圧濾過によって回収し、7.21gの5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド(遊離塩基として)を得た。この遊離塩基を、HCl/MeOH(2.6M、40mL、0.104mol、MeOH中へHClガスを泡立たせることによって調製した)中でのスラリー化によって、5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミドヒドロクロリド16・HClへと転換した。この固体生成物16・HClを、濾過によって回収し、そして大気中で乾燥(2時間)し、8.5gの生成物を得た(0.051mmol、HPLC分析によりAldrichサンプルに対して97%の純度)。
HNMR(400MHz,DO,δ):8.21(s,1H)。
(パートF:5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド17の調製)
Figure 0004358510
5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−N−メチル−1H−イミダゾール−1,4−ジカルボキシアミド6(10.4g、0.041mol、93%純度)、MeOH(100mL)およびEtN(5mL)を、窒素注入口、ガス出口チューブ、還流冷却器、温度計、電磁撹拌棒を備える、250mLの3つ口フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。この混合物を、激しく撹拌しながら、80℃(油浴)にて3時間加熱し(HPLCがもはや出発物質が存在しないことを示すまで)、徐々に室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮した。このゴム状の残渣を、t−BuOMe(10mL)、n−ヘプタン(100mL)およびアセトン(2mL)の溶液で処理し、そして室温にて1時間撹拌した。この得られた沈殿物を、減圧濾過によって回収し、そして乾燥(20mmHg、20℃、18時間)し、黄褐色固体として8.9g(理論的な収率は、7.37gである)の5−アミノ−N−(1,1−ジメチル−エチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド17を得た。
HNMR(400MHz,CDCl,δ)7.10(s,1H),6.80(s,1H),2.92(d,3H),1.42(s,9H);mp:186℃(dec.)
(パートG:5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミドヒドロクロリド16の調製)
Figure 0004358510
5−アミノ−N−(1,1−ジメチルエチル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミド17(8.9g、理論的量は、7.37gである、0.041mol)および濃HCl(20mL)を、窒素注入口、ガス出口チューブ、還流冷却器、温度計、電磁撹拌棒を備える、100mLの3つ口フラスコ中に配置し、そして窒素の陽圧下、維持した。この混合物を、激しく撹拌しながら、80℃(油浴)にて1時間加熱し、徐々に0℃まで冷却し、得た沈殿物を、次いで2−PrOH(30mL)にゆっくりと添加した。この固体を、減圧濾過によって回収し、そして2−PrOH(15mL)で洗浄し、4.97gの生成物(0.030mol、HPLC分析によりAldrichサンプルに対して97.5%の純度)を得た。この濾液を、減圧下で濃縮し、ゴム状の残渣を得た。このゴム状の残渣を、MeOH(20mL)で処理し、そして20分間撹拌した。この固体を、減圧濾過によって濃縮し、そしてMeOH(10mL)で洗浄し、さらに0.65gの生成物を得た(0.004mol、HPLC分析によりAldrichサンプルに対して95%の純度)。この合わせた5−アミノ−1H−イミダゾール−4−カルボキシアミドヒドロクロリド16・HClの量は、5.62gであった(0.034mol、HPLC分析によりAldrichサンプルに対して97%の純度)。
HNMR(400MHz,DO,δ):8.21(s,1H)。
テモゾロミドのアナログ(例えば、3−エチルアナログ、3−(1−プロピル)アナログ、3−(1−ブチル)アナログおよび3−(1−ヘキシル)アナログ)は、類似の方法によって調製され得る。
それぞれ個々の刊行物または特許は、参考として援用されることが詳細および個々に示されるが、本明細書中で引用される、全ての刊行物および特許は、同じ範囲での参考として援用される。
本発明の多数の実施形態が、本明細書中に記載されるが、これらの実施形態は、本発明の組成物およびプロセスを利用する他の実施形態を提供するために改変され得ることは明らかである。従って、本発明の範囲は、上記明細書中および本明細書中に添付される特許請求の範囲によって定義される代替の実施形態および変更を含み;そして本発明は、実施例によって本明細書中に提示される特定の実施形態を限定しない。

Claims (21)

  1. 以下の式の化合物:
    Figure 0004358510
    の調製のためのプロセスであって、ここで、Rが1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であり、該プロセスは、以下:
    (a)式IIの化合物:
    Figure 0004358510
    をジアゾ化する工程であり、ここで、Rが1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であり;そしてPg”が加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な二価の保護基であるか;または加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な2つの一価の保護基Pgであるか;または水素原子と一緒になった、加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な嵩高い一価の保護基Pgである、工程;ならびにその後
    (b)得られた式IIIの化合物:
    Figure 0004358510
    を加水分解する工程、
    を包含する、プロセス。
  2. Rが1〜4個の炭素原子を有する直鎖アルキル基である、請求項1に記載のプロセス。
  3. Rがメチル基である、請求項1に記載のプロセス。
  4. Pg”が水素原子と一緒になった一価の保護基である、請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記一価の保護基が1,1−ジメチルエチル基である、請求項4に記載のプロセス。
  6. 工程(a)を、亜硝酸の供給源を含む水性有機酸の溶液中で実施する、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記有機酸が酢酸であり、そして前記亜硝酸の供給源が無機性である、請求項6に記載のプロセス。
  8. 前記亜硝酸の供給源が亜硝酸ナトリウムである、請求項7に記載のプロセス。
  9. 前記反応を、LiClの存在下で実施する、請求項8に記載のプロセス。
  10. 工程(b)を、鉱酸を用いる加水分解によって実施する、請求項5に記載のプロセス。
  11. 前記鉱酸が濃硫酸である、請求項10に記載のプロセス。
  12. 以下の式I:
    Figure 0004358510
    を有するテモゾロミドの調製のための請求項1に記載のプロセスであって、該プロセスは、以下:
    (a)式IIの化合物:
    Figure 0004358510
    をジアゾ化する工程であり、ここで、Pg”が加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な二価の保護基であるか;または加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な2つの一価の保護基Pgであるか;または水素原子と一緒になった、加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な嵩高い一価の保護基Pgである工程;ならびにその後、
    (b)得られた式IIIの化合物:
    Figure 0004358510
    を加水分解または水素化分解に供する工程であり、ここでPg”が加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な二価の保護基であるか;または加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な2つの一価の保護基Pgであるか;または水素原子と一緒になった、加水分解または水素化分解によって容易に除去可能な嵩高い一価の保護基Pgである、工程
    を包含する、プロセス。
  13. 前記保護基Pg”が、水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチル基であり、前記ジアゾ化が、亜硝酸ナトリウムを含む酢酸溶液中、LiClの存在下で達成され;
    そして工程(b)が濃硫酸での加水分解によって実施される、
    請求項12に記載のプロセス。
  14. 請求項1に記載のプロセスであって、式Pg”N−C(O)−CH(NH )−CN(V)の化合物と、不活性有機溶媒中の、メチル[[[(メチル−アミノ)カルボニル]アミノ]メチレン]尿素、またはN−メチル尿素およびオルトギ酸エステルとの反応によって、式IIの化合物を調製し、ここでPg”は請求項1で定義される保護基である、プロセス。
  15. 請求項14に記載のプロセスであって、式Vの化合物を、式Pg”N−C(O)−CH(−N=Ar)−CN(VI)の化合物を弱酸で加水分解することによって調製し、ここでPgは請求項14で定義され、そしてArはアリールメチレン基である、プロセス。
  16. Pg”が、水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチル基である嵩高い一価の保護基Pgであり、そしてArがジフェニルメチレン基である、請求項15に記載のプロセス。
  17. 請求項15に記載のプロセスであって、Pg”が、水素原子と一緒になった1,1−ジメチルエチル基である嵩高い一価の保護基Pgであり、そしてArがジフェニルメチレン基である、式VIの化合物を、[(ジフェニルメチレン)アミノ]アセトニトリルと1,1−ジメチルエチルイソシアネートとの縮合によって調製する、プロセス。
  18. 請求項1に記載の式IIIを有する化合物の調製のためのプロセスであって、該プロセスが、請求項1に記載の式IIの化合物をジアゾ化する工程を含む、プロセス。
  19. 請求項1に記載の式IIを有する化合物の調製のためのプロセスであって、該プロセスは、式Pg”N−C(O)−CH(NH )−CN(V)の化合物を、不活性有機溶媒中の、式R−NH−C(O)−NH−CH(=N−C(O)−NH−R)の化合物、またはN−R−尿素およびオルトギ酸エステルと反応させる工程を包含し、ここでPg”は請求項1で定義される保護基であり、そしてRは請求項1で定義される、プロセス。
  20. 請求項19に記載のプロセスであって、該プロセスが式t−BuNH−C(O)−CH(NH )−CNの化合物を、不活性有機溶媒中の、メチル[[[(メチルアミノ)カルボニル]アミノ]メチレン]尿素、またはN−メチル尿素およびオルトギ酸エステルと反応させる工程を包含する、プロセス。
  21. 以下の式の化合物:
    Figure 0004358510
    を調製するためのプロセスであって、Rが請求項1で定義され、該プロセスが、式 N−C(O)−CH(NH )−CNの化合物を、不活性有機溶媒中の、式R−NH−C(O)−NH−CH(=N−C(O)−NH−R)の化合物、またはN−R−尿素およびオルトギ酸エステルと縮合させる工程を包含し、ここでRは請求項1で定義される、プロセス。
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