JP2004519444A - 2−(2−エトキシフェニル)置換されたイミダゾトリアジノンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、2-(2-エトキシフェニル)置換されたイミダゾトリアジノンの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サイクリックグアノシン3',5'-モノホスフェート-代謝性ホスホジエステラーゼ(cGMP PDE)を阻害することができる化合物を、インポテンスの治療に使用しうることが知られている[例えば、欧州特許EP-B-0702555;K.Murray、Drugs、News & Perspectives 6 (1993)、150を参照]。
【0003】
国際特許出願公開WO99/24433は、スルホンアミド置換されたイミダゾトリアジノンが、1またはそれ以上のサイクリックグアノシン3',5'-モノホスフェート-代謝性ホスホジエステラーゼ(cGMP PDE)の強力な阻害物質であると記載している。BeavoおよびReifsnyder(Trends in Pharmacol.Sci. 11、150-155、1990)の命名法によれば、これらのcGMP PDEは、ホスホジエステラーゼのイソ酵素PDE-I、PDH-IIおよびPDE-Vである。
【0004】
WO99/24433に記載されているスルホンアミド置換されたイミダゾトリアジノンは、対応する2-エトキシフェニル置換されたイミダゾトリアジノンから、クロロスルホン酸との反応およびその後の適当なアミンとの反応によって製造される。このための中間体として必要な2-エトキシフェニル置換されたイミダゾトリアジノンは、WO99/24433によれば、式(1):
【化1】
[式中、R'およびR''は、同一または異なって、水素、6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、ヒドロキシル、または6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシである]
で示される化合物を、式(2):
【化2】
[式中、R'''は、水素または4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルキルであり、
R''''は、4個までの炭素原子を含む直鎖アルキルであり、
Lは、4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルキルである]
で示される化合物と反応させることによって製造される。
【0005】
この場合、式(1)の化合物は、対応するベンゾニトリルから3段階の合成によって得られる。式(2)の化合物は、対応するアルキルカルボニルハロゲン化物およびα-アミノ酸から2段階で製造される。
この方法においては、反応性中間体を経て進行させることが必要であり、このことは、工業スケールでのこの合成の実施が困難であることを意味する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、反応性中間体の回避により工業スケールでの製造を容易にしうる2-(2-エトキシフェニル)置換されたイミダゾトリアジノンの製造方法を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、本発明に従い、請求項1に記載した方法により達成される。
詳しくは、式(I):
【化3】
[式中、
R1は、水素または4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルキルであり、
R2は、4個までの炭素原子を含む直鎖アルキルであり、
R3およびR4は、同一または異なって、水素、6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、ヒドロキシル、または6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシである]
で示される化合物を製造するための本発明の方法は、式(II):
【化4】
[式中、R2、R3およびR4は、上記の意味を有する]
で示される化合物を、式(III):
【化5】
[式中、R1は上記の意味を有し、Xはハロゲンである]
で示される化合物と、有機溶媒中、塩基の存在下に、および適切であればヨウ化金属の存在下に反応させて、式(IV):
【化6】
[式中、R1、R2、R3およびR4は、上記の意味を有する]
で示される化合物を生成させ、次いで、
[A]溶媒中、塩基の存在下にヨウ素と反応させ、次いで溶媒中でシアン化金属と反応させ、酸と反応させるか、または
[B]酸性媒体中で臭素と反応させ、次いで溶媒中でシアン化金属と反応させ、酸と反応させる、
ことを含んでなる。
【0008】
本発明の好ましい態様によれば、本発明の方法の反応物質および最終生成物における意味は、次の通りである:
R1は、4個までの炭素原子を含む直鎖アルキルであり、
R2は、4個までの炭素原子を含む直鎖アルキルであり、
R3およびR4は、互いに同一または異なって、水素または4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシである。
【0009】
本発明の特に好ましい態様によれば、本発明の方法の反応物質および最終生成物における意味は、次の通りである:
R1はメチルまたはエチルであり、
R2はn-プロピルであり、
R3は水素であり、
R4はエトキシである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明において、他に記すことがなければ、置換基は一般に以下の意味を有する。
「アルキル」は、一般に、1〜6個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基を表す。挙げることができる例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシルである。
「アルコキシ」は、一般に、酸素原子を介して結合し、1〜6個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基を表す。挙げることができる例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキソキシ、イソヘキソキシである。「アルコキシ」および「アルキルオキシ」なる用語は、同義に用いる。
本発明における「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。
【0011】
式(II)の化合物は、本発明に従い、式(V):
【化7】
[式中、R3およびR4は、上記の意味を有する]
で示される化合物を、式(VI):
【化8】
[式中、R2は上記の意味を有し、R5はC1-6アルキルである]
で示される化合物と、有機溶媒中、塩基の存在下に反応させることによって製造することができる。
【0012】
式(V)の化合物は、当業者に既知である方法[J.March、Advanced Organic Chemistry、第3版、Wiley、1985、p.375を参照]によって、対応する安息香酸エステルから、ヒドラジン水和物との反応によって製造することができる。安息香酸エステルは既知であり、当業者に周知の方法によって製造することができる。
式(VI)の化合物は、対応するアルキルニトリル(これは購入できる)から、既知の方法により、HClおよびアルコールとの反応(Pinner反応)によって製造することができる。
【0013】
式(II)の化合物を得るための式(V)の化合物と式(VI)の化合物との反応は、有機溶媒中、塩基(例えば有機塩基、例えばアミン、好ましくはトリエチルアミン)の存在下、好ましくは大気圧下に行う。反応物質を冷却(例えば、−20〜+5℃、好ましくは0℃)しながら混合した後、反応溶液を室温で数時間(例えば2〜60時間、好ましくは24〜50時間)撹拌し、次いで、冷却(例えば、−20〜+5℃、好ましくは0℃)しながら塩酸を滴下することによって、単離のために塩酸塩に変換する。この場合、反応物質は、その性質に依存して、等モル量で使用するか、または反応物質の一方を、3倍過剰までの量で使用する。
【0014】
この反応に適する溶媒は、反応条件下で変化しない通常の有機溶媒である。これらには、好ましくは、アルコール、例えばメタノール、エタノールもしくはイソプロパノール、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテル、または炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油分画、またはハロゲノ炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエチレンもしくはクロロベンゼン、または酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメトキシエタンまたはピリジンが含まれる。また、これら溶媒の混合物を使用することもできる。イソプロパノールが特に好ましい。
この反応は、一般に、大気圧下で行う。しかし、反応を高圧下または減圧下に行うこともできる(例えば、0.5〜5バールの範囲内)。
【0015】
式(IV)の化合物を得るための式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応は、本発明に従い、2つの方法で行うことができる。
一方において、この反応を次のように行うことができる。即ち、式(II)の化合物を、対応する遊離塩基[式(II)の化合物の塩酸塩から、塩基(例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩基、好ましくは炭酸アルカリ金属またはアルカリ土類金属、例えば炭酸水素ナトリウム)との反応によって得られる]の形態で、式(III)の化合物と、有機溶媒中、塩基の存在下に、および適切であればヨウ化金属の存在下に、好ましくは大気圧下に、反応溶液を数時間(例えば2〜12時間、好ましくは3〜6時間)、高温(例えば30〜80℃、好ましくは40〜60℃、特に50℃)で撹拌して反応させて、式(IV)の化合物を得る。この場合、反応物質は、その性質に依存して、等モル量で使用することができるか、または式(III)の化合物を3倍過剰までの量で使用する。
【0016】
式(III)の化合物は、購入することができるか、または当業者に既知の方法により、対応するアルデヒドもしくはケトン(これらは購入できる)のα-ハロゲン化反応によって得ることができる[J.March、Advanced Organic Chemistry、第3版、Wiley、1985、p.529以降を参照]。両態様(アミン態様およびカーボネート態様)において、対応する式(III)のクロロアルデヒドまたはクロロケトンを使用するのが好ましい。
【0017】
この反応に適する溶媒は、反応条件下で変化しない通常の有機溶媒である。これらには、好ましくは、アルコール、例えばメタノール、エタノールもしくはイソプロパノール、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテル、または炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油分画、またはハロゲノ炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエチレンもしくはクロロベンゼン、または酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメトキシエタンまたはピリジンが含まれる。また、これら溶媒の混合物を使用することもできる。アセトニトリルが特に好ましい。
この反応は、一般に、大気圧下で行う。しかし、反応を高圧下または減圧下に行うこともできる(例えば、0.5〜5バールの範囲内)。
【0018】
適当な塩基は、特に、環式アミン(例えば、ピペリジン、ピリジン、ジメチルアミノピリジンなど)またはC1-C4アルキルアミン(例えば、トリエチルアミンなど)である。トリエチルアミンが好ましい。塩基は、一般に、それぞれの場合に式(II)の化合物1モルを基準に、1〜4モルの量で、好ましくは等モル量で使用する。
全てのイオン性ヨウ化物をヨウ化金属として使用することができる。本発明によれば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ヨウ化物(例えば、特にヨウ化カリウム)が好ましい。
【0019】
しかし、2工程に分割することもできる。即ち、初めに、式(II)の化合物を、対応する塩酸塩の形態で、式(III)の化合物と、有機溶媒中、塩基の存在下に、好ましくは大気圧下に、反応溶液を例えば1〜30時間(好ましくは12〜24時間)、0〜25℃(好ましくは10〜20℃、特に15℃)で撹拌して反応させ、次いで、得られた中間体を、別の不活性有機溶媒中、高温(例えば50〜200℃、好ましくは70〜150℃、特に85〜115℃)で反応させて、式(IV)の化合物を得ることができる。この場合、反応物質は、その性質に依存して、等モル量で使用することができるか、または式(III)の化合物を3倍過剰までの量で使用する。
【0020】
この反応に適する溶媒は、反応条件下で変化しない通常の有機溶媒である。これらには、好ましくは、アルコール、例えばメタノール、エタノールもしくはイソプロパノール、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテル、または炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油分画、またはハロゲノ炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエチレンもしくはクロロベンゼン、または酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメトキシエタンまたはピリジンが含まれる。また、これら溶媒の混合物を使用することもできる。第1工程にはアセトンが、また、第2工程にはキシレンが特に好ましい。
この反応は、一般に、大気圧下で行う。しかし、反応を高圧下または減圧下に行うこともできる(例えば、0.5〜5バールの範囲内)。
【0021】
適当な塩基は、一般に、炭酸アルカリ金属またはアルカリ土類金属(例えば、特に炭酸カリウム)である。塩基は、一般に、それぞれの場合に式(II)の化合物1モルを基準に、1〜4モルの量で、好ましくは2モルの量で使用する。
【0022】
このようにして得られる式(IV)の化合物を、本発明に従い、2つの経路(これらの経路は、第1工程においてのみ互いに異なる)によって、式(I)で示される本発明に係る化合物に変換することができる。
【0023】
両経路の第1工程は、イミダゾール環の5位のハロゲン化からなる。第1経路においては、このハロゲン化は、式(IV)の化合物とヨウ素を、塩基の存在下に溶媒中で、好ましくは大気圧下に反応させることによって、反応溶液を例えば1〜48時間(好ましくは12〜36時間、特に24時間)、室温で光を排除しながら撹拌することによって行う。この場合、ヨウ素は、過剰量で、例えば2〜4倍過剰量で使用するのが好ましい。
【0024】
この反応に適する溶媒は、反応条件下で変化しないハロゲン化反応に一般的な溶媒である。これらには、好ましくは、アルコール、例えばメタノール、エタノールもしくはイソプロパノール、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテル、または炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油分画、またはハロゲノ炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエチレンもしくはクロロベンゼン、または酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメトキシエタンまたはピリジンまたは水が含まれる。また、これら溶媒の混合物を使用することもできる。本発明によれば、ジオキサン/水の混合物が特に好ましい。
この反応は、一般に、大気圧下で行う。しかし、反応を高圧下または減圧下に行うこともできる(例えば、0.5〜5バールの範囲内)。
【0025】
適当な塩基は、一般に、炭酸アルカリ金属またはアルカリ土類金属(例えば、特に炭酸ナトリウム)である。塩基は、一般に、それぞれの場合に式(IV)の化合物1モルを基準に、1〜10モルの量で、好ましくは2〜6モルの量で使用する。
【0026】
第2経路においては、このハロゲン化は、式(IV)の化合物と臭素を、酸性媒体中、好ましくは大気圧下に反応させることによって、反応溶液を例えば1〜24時間(好ましくは1〜12時間、特に1〜6時間)、室温で撹拌することによって行う。この場合、臭素は、過剰量で、例えば2倍過剰までの量で使用するのが好ましい。
この反応は、一般に、大気圧下で行う。しかし、反応を高圧下または減圧下に行うこともできる(例えば、0.5〜5バールの範囲内)。
【0027】
使用しうる酸は、式(IV)の化合物との望ましくない副反応を起こさない弱有機カルボン酸、例えばアルカンカルボン酸、特に酢酸である。
【0028】
次いで、このようにして得られるヨウ素または臭素化合物を、シアン化金属と、溶媒中、好ましくは大気圧下に、反応溶液を数時間(例えば2〜12時間、好ましくは3〜6時間)、高温(例えば30〜120℃、好ましくは60〜110℃、特に100℃)で撹拌して反応させて、対応するニトリルを得る。
【0029】
この反応に適する溶媒は、反応条件下で変化しないこのような反応に一般的な有機溶媒である。これらには、好ましくは、アルコール、例えばメタノール、エタノールもしくはイソプロパノール、エーテル、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテル、または炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油分画、またはハロゲノ炭化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエチレンもしくはクロロベンゼン、または酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、アセトニトリル、アセトン、ジメトキシエタンまたはピリジンまたは水が含まれる。また、これら溶媒の混合物を使用することもできる。ピリジンが特に好ましい。
この反応は、一般に、大気圧下で行う。しかし、反応を高圧下または減圧下に行うこともできる(例えば、0.5〜5バールの範囲内)。
【0030】
使用しうるシアン化金属は、ニトリル官能基の導入に使用される通常のシアン化金属である。本発明によれば、CuCNの使用が好ましい。シアン化金属は、一般に、それぞれの場合に、対応するヨウ素または臭素化合物1モルを基準に、2〜10モルの量で、好ましくは2〜8モルの量で使用する。
【0031】
対応する臭素化合物を使用する場合には、この化合物の性質に依存して、ヨウ化金属をさらに添加するのが適する。全てのイオン性ヨウ化物をヨウ化金属として使用することができる。本発明によれば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ヨウ化物(例えば、特にヨウ化カリウム)が好ましい。ヨウ化金属は、それぞれの場合に、使用する臭素化合物1モルを基準に、化学量論量未満の量(例えば触媒量、例えば化学量論量の半分の量)で添加するのが好ましい。
【0032】
このようにして得られるニトリル化合物から、式(I)で示される本発明に係る化合物を、最後の工程において、ニトリル官能基を対応するアミド官能基に部分的加水分解し、次いで分子内環形成させることによって得ることができる。この反応は、当業者に既知の方法により行うことができる[J.March、Advanced Organic Chemistry、第3版、Wiley、1985、p.788を参照]。本発明によれば、無機酸(例えば硫酸)と、冷却(例えば、−20〜+5℃、好ましくは0℃)しながら、反応溶液を数時間(例えば2〜12時間、好ましくは3〜6時間)、初めに室温で、次いで高温(例えば30〜120℃、好ましくは60〜110℃、特に70℃)で撹拌して反応させるのが好ましい。
この反応は、一般に、大気圧下で行う。しかし、反応を高圧下または減圧下に行うこともできる(例えば、0.5〜5バールの範囲内)。
【0033】
本発明に係る化合物は、WO99/24433に記載されているcGMP-代謝性PDEのある種の阻害物質を合成するための中間体である。これらのcGMP PDE阻害物質を、式(I)で示される本発明に係る化合物から、例えばWO99/24433の記載のようにして製造することができる。
【実施例】
【0034】
以下に、限定のためのものではない好ましい実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する。他に記すことがなければ、全ての表示した量は重量%である。
「1H-NMRスペクトル」は、Bruker WP-200 SY分光計を用いて室温で記録した。使用した溶媒は、内部標準としてテトラメチルシランを含む重水素化ジメチルスルホキシドまたは重水素化クロロホルムであった(他に記すことがないとき)。
「MSスペクトル」は、AMD M40およびPE/SCIEX API150分光計を用いて記録した。相対シグナル強度を示す(基本ピークに対する%で示す)。
「HPLC分析」は、PhenomenexカラムのProdigy ODS III型を用いてHewlett Packard HP1050装置により記録した。出発化合物(実施例A、CおよびD)のために使用した溶離液は、アセトニトリルと10mM中性リン酸緩衝液(pH7.2)の混合物であった。他の化合物のためには、メタノールと10mM酸性リン酸緩衝液(pH2.4)の溶離混合物を使用した。
【0035】
出発化合物
実施例A:2-エトキシベンゾヒドラジドの製造
【化9】
2-エトキシ安息香酸エチル(100g、128.7mモル)およびヒドラジン水和物(100%、25ml、128.7mモル)を、エタノール(200ml)に溶解し、還流下に5時間加熱した。ヒドラジン水和物(12.5ml、64.3mモル)をさらに加え、反応混合物を、還流下にさらに7時間加熱した。後処理のために、反応混合物を徹底的に濃縮し、次いで室温でシクロヘキサン(300ml)と一緒に撹拌した。0℃まで冷却した後、結晶を吸引濾過し、冷シクロヘキサン(各回50ml)で2回洗浄し、最後に、真空オーブンにおいて35℃および300mバールで一晩乾燥した。
収量:72.5g;
1H-NMR:δ=1.4(t、3H)、4.2(q、2H)、4.6(NH2、2H)、7.0-7.7(Ar、4H)、9.1(CONH、1H);
MS:361(2M+H、15)、181(M+H、100);
HPLC:96面積%。
【0036】
実施例B:ブチルイミド酸エチル塩酸塩の製造
【化10】
ブチロニトリル(85ml、839mモル)を、無水エタノール(65ml、961mモル)に溶解し、0〜5℃まで冷却した。さらに冷却しながら、塩化水素ガス(約40g、約1.1モル、圧力シリンダーの差重量測定)を溶液に通した。この反応混合物を、約4℃で96時間維持し、次いで、撹拌しながらジイソプロピルエーテル(260ml)を加え、混合物を−20℃まで冷却し、0℃において焼結漏斗により吸引濾過した。この結晶を、冷ジイソプロピルエーテル(各回50ml)で2回、迅速に洗浄し(生成物は吸湿性である)、空気密封して冷蔵庫中で保存した。
収量:131.6g;
1H-NMR:δ=0.9(t、3H)、1.3(t、3H)、1.6(m、2H)、2.6(t、2H)、4.5(q、2H)、11.3+12.2(NH、1H);
MS:115(M+、10)、10(20)、87(22)、72(25)、70(22)、59(50)、43(100)、41(40)、36(22)。
【0037】
実施例C:N'-(1-イミノブチル)-2-エトキシベンゾヒドラジド塩酸塩の製造
【化11】
実施例Bのブチルイミド酸エチル塩酸塩(71.5g、472mモル)を、トリエチルアミン(65ml、472mモル)中に導入し、0℃に冷却した。実施例Aの2-エトキシベンゾヒドラジド(85g、472mモル)を、イソプロパノール(250ml)に懸濁させ、ブチルイミド酸エチル混合物に加えた。この反応混合物を室温で48時間撹拌し、固体(トリエチルアミン塩酸塩)を除去し、25%濃度の塩酸(150ml、1.18モル)を、0〜5℃で母液に徐々に滴下した。次いで、結晶の懸濁液を、0〜5℃で1時間撹拌し、結晶を焼結漏斗により吸引濾過し、冷イソプロパノール(100ml)で洗浄し、真空オーブン中、30℃および300mバールで一晩乾燥した。
収量:96.4g;
1H-NMR:δ=1.0(t、3H)、1.4(t、3H)、1.8(m、2H)、2.6(t、2H)、4.2(q、2H)、7.0-7.9(Ar、4H)、9.0+10.0+11.8(NH、2H)、10.4(CONH、1H);
MS:499(2M+H、20)、250(M+H、100);
HPLC:86面積%。
【0038】
実施例D:2-エトキシ-N-(4-メチル-2-プロピルイミダゾール-1-イル)ベンズアミドの製造
【化12】
アミン変異体:
実施例CのN'-(1-イミノブチル)-2-エトキシベンゾヒドラジド(5g、17.5mモル)を、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(100ml)に取り、次いで、ジクロロメタン(100ml)で2回抽出した。相を分離し、有機相を乾燥し、完全に蒸発させ、アセトニトリル(300ml)に取った。分離フラスコにおいて、クロロアセトン(3.0ml、35mモル)、トリエチルアミン(5.5ml、17.5mモル)およびヨウ化カリウム(2.9g、17.5mモル)を、アセトニトリル(15ml)中に導入し、50℃に加熱した。上で製造したアセトニトリル中のN'-(1-イミノブチル)-2-エトキシベンゾヒドラジドの溶液を、50℃で上記混合物に約1時間かけて加え、この混合物を50℃で4時間維持した。得られた懸濁液を室温まで冷却し、固体を除去し、濾液を完全に濃縮し、ジクロロメタン(200ml)に取った。このジクロロメタン溶液を、塩化ナトリウム飽和溶液(各回200ml)で2回洗浄した。この有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、回転エバポレーターで濃縮した。
収量:3.7g。
スペクトルデータは、炭酸塩変異体により製造した生成物と同一であった。
【0039】
炭酸塩変異体:
実施例CのN'-(1-イミノブチル)-2-エトキシベンゾヒドラジド(200g、700mモル)、炭酸カリウム(193.5g、1400mモル)およびヨウ化カリウム(23.2g、140mモル)を、15℃のアセトン(1400ml)中に導入し、次いで変換が完了するまで(約20時間)、15℃で撹拌した。水(1400ml)を加え、アセトンを真空蒸留によって除去した。この懸濁液を冷却し、結晶を単離し、洗浄した。このようにして得られた結晶を、キシレン(600ml;異性体混合物)中に懸濁させ、真空下、85〜115℃での蒸留によって水を除去した。得られた溶液を冷却し、種結晶を入れ、シクロヘキサンを加えることによって生成物を結晶化させた。結晶を単離し、シクロヘキサンで洗浄し、真空乾燥した。
収量:144.9g;
1H-NMR:δ=0.9(t、3H)、1.4(t、3H)、1.6(m、2H)、2.1(s、3H)、2.5(t、2H)、4.2(q、2H)、6.8(1H、イミダゾール)、7.0-7.6(Ar、4H)、11.1(CONH、1H);
MS:575(2M+H、15)、451(10)、288(M+H、100);
HPLC:94面積%。
【0040】
製造実施例
実施例1:2-(2-エトキシフェニル)-5-メチル-7-プロピル-3H-イミダゾ[5,1-f]トリアジン-4-オン(ヨウ素化経路による)
1a)2 - エトキシ - N -( 5 - ヨード - 4 - メチル - 2 - プロピルイミダゾール - 1 - イル ) ベンズアミド
【化13】
実施例Dの2-エトキシ-N-(4-メチル-2-プロピルイミダゾール-1-イル)ベンズアミド(3.5g、12.2mモル)を、ジオキサン/水の混合物(480ml)に溶解し、炭酸ナトリウム(3.9g、36.6mモル)およびヨウ素(6.8g、26.8mモル)を加えた。この混合物を、光を排除して室温で24時間撹拌した。酢酸エチル(50ml)を反応混合物に加え、硫酸ナトリウム飽和溶液(各回50ml)で2回洗浄した。合わせた水相を、酢酸エチル(各回50ml)で2回再抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、回転エバポレーターで濃縮した。
収量:4.1g;
1H-NMR:δ=0.9(t、3H)、1.4(t、3H)、1.6(m、2H)、2.1(s、3H)、2.6(t、2H)、4.2(q、2H)、7.1-7.6(Ar、4H)、11.1(CONH、1H);
MS:414(M+H、100)、222(10)、149(30)、121(65);
HPLC:82面積%。
【0041】
1b)N -( 5 - シアノ - 4 - メチル - 2 - プロピルイミダゾール - 1 - イル )- 2 - エトキシベンズアミド
【化14】
実施例1aの2-エトキシ-N-(5-ヨード-4-メチル-2-プロピルイミダゾール-1-イル)ベンズアミド(0.5g、1.2mモル)およびシアン化銅(I)(0.7g、7.5mモル)を、ピリジン(10ml)中に導入し、100℃で3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタン(50ml)を加え、固体を濾過して除去した。濾液を水(各回50ml)で3回洗浄し、有機相をジクロロメタン(50ml)で再抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残存するピリジンを除去するために、残留物をジクロロメタン(50ml)に取り、水(各回100ml)で6回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、回転エバポレーターで濃縮した。最後にこの残留物をトルエン(100ml)と混合し、濃縮した。
収量:0.3g;
1H-NMR:δ=0.9(t、3H)、1.4(t、3H)、1.7(m、2H)、2.3(s、3H)、2.6(t、2H)、4.2(q、2H)、7.1-7.7(Ar、4H)、11.5(CONH、1H);
MS:313(M+H、100)、149(25)、149(30)、120(15);
HPLC:82面積%。
【0042】
1c):2 -( 2 - エトキシフェニル )- 5 - メチル - 7 - プロピル - 3H - イミダゾ [ 5 , 1 - f ] トリアジン - 4 - オン
【化15】
48.5%濃度の硫酸(5ml)を0℃まで冷却し、実施例1bのN-(5-シアノ-4-メチル-2-プロピルイミダゾール-1-イル)-2-エトキシベンズアミド(0.2g、0.6mモル)を添加した。この懸濁液を、室温で2時間、次いで70℃で1時間撹拌した。混合物を水(30ml)で希釈し、ジクロロメタン(各回30ml)で3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。
収量:0.1g;
1H-NMR:δ=1.0(t、3H)、1.6(t、3H)、1.9(m、2H)、2.8(s、3H)、3.3(t、2H)、4.3(q、2H)、7.0-8.2(Ar、4H)、10.3(CONH、1H);
MS:313(M+H、100)、149(25)、151(40)、121(15);
HPLC:80面積%。
【0043】
実施例2:2-(2-エトキシフェニル)-5-メチル-7-プロピル-3H-イミダゾ[5,1-f]トリアジン-4-オン(臭素化経路による)
2a)N -( 5 - ブロモ - 4 - メチル - 2 - プロピルイミダゾール - 1 - イル )- 2 - エトキシベン ズアミド
【化16】
実施例Dの2-エトキシ-N-(4-メチル-2-プロピルイミダゾール-1-イル)ベンズアミド(50g、174mモル)を、酢酸中に導入した。酢酸に溶解した臭素(12.5ml、243.6mモル)を、室温で滴下した。次いで、この混合物を、変換が完了するまで(3時間まで)、室温で撹拌した。後処理のために、水およびエタノール(または所望によりアセトン)を混合物に加えた。水酸化ナトリウム溶液で中和することによって生成物を沈殿させた。結晶を単離し、洗浄し、真空乾燥した。
収量:59.7g;
1H-NMR:δ=0.9(t、3H)、1.4(t、3H)、1.65(m、2H)、2.1(s、3H)、2.55(t、2H)、4.2(q、2H)、7.1-7.7(Ar、4H)、11.2(CONH、1H);
MS:366(M+H、100)、203(30)、149(20)、121(30);
HPLC:99面積%。
【0044】
2b)N -( 5 - シアノ - 4 - メチル - 2 - プロピルイミダゾール - 1 - イル )- 2 - エトキシベンズアミド
【化17】
実施例2aのN-(5-ブロモ-4-メチル-2-プロピルイミダゾール-1-イル)-2-エトキシベンズアミド(0.5g、1.2mモル)およびシアン化銅(I)(0.3g、3.5mモル)を、ピリジン(12.5ml)中に導入し、100℃で6時間加熱した。この混合物にヨウ化カリウム(23mg、0.56mモル)を加え、次いで、これを100℃でさらに6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50ml)を加えた後、希アルカリ性H2O2溶液で洗浄した。この水相を酢酸エチルで再抽出し、合わせた酢酸エチル相を濃縮し、最後にトルエンと共沸蒸留し、再び濃縮した。
収量:0.3g;
1H-NMR:δ=0.9(t、3H)、1.4(t、3H)、1.7(m、2H)、2.3(s、3H)、2.6(t、2H)、4.2(q、2H)、7.1-7.7(Ar、4H)、11.5(CONH、1H);
MS:313(M+H、100)、149(25)、149(30)、120(15);
HPLC:82面積%。
【0045】
2c):2 -( 2 - エトキシフェニル )- 5 - メチル - 7 - プロピル - 3H - イミダゾ [ 5 , 1 - f ] トリアジン - 4 - オン
【化18】
48.5%濃度の硫酸(5ml)を0℃まで冷却し、実施例2bのN-(5-シアノ-4-メチル-2-プロピルイミダゾール-1-イル)-2-エトキシベンズアミド(0.2g、0.6mモル)を添加した。この懸濁液を、室温で2時間、次いで70℃で1時間撹拌した。混合物を水(30ml)で希釈し、ジクロロメタン(各回30ml)で3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。
収量:0.1g;
1H-NMR:δ=1.0(t、3H)、1.6(t、3H)、1.9(m、2H)、2.8(s、3H)、3.3(t、2H)、4.3(q、2H)、7.0-8.2(Ar、4H)、10.3(CONH、1H);
MS:313(M+H、100)、149(25)、151(40)、121(15);
HPLC:80面積%。
Claims (10)
- 式(I):
R1は、水素または4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルキルであり、
R2は、4個までの炭素原子を含む直鎖アルキルであり、
R3およびR4は、同一または異なって、水素、6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、ヒドロキシル、または6個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシである]
で示される化合物の製造方法であって、式(II):
で示される化合物を、式(III):
で示される化合物と、有機溶媒中、塩基の存在下に、および適切であればヨウ化金属の存在下に反応させて、式(IV):
で示される化合物を生成させ、次いで、
[A]溶媒中、塩基の存在下にヨウ素と反応させ、次いで溶媒中でシアン化金属と反応させ、酸と反応させるか、または
[B]酸性媒体中で臭素と反応させ、次いで溶媒中でシアン化金属と反応させ、酸と反応させる、
ことを含んでなる方法。 - R1が、4個までの炭素原子を含む直鎖アルキルであり、
R2が、4個までの炭素原子を含む直鎖アルキルであり、
R3およびR4が、互いに同一または異なって、水素または4個までの炭素原子を含む直鎖もしくは分岐鎖のアルコキシである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - R1がメチルまたはエチルであり、
R2がn-プロピルであり、
R3が水素であり、
R4がエトキシである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 式(III)の化合物中のXが塩素であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 式(II)および(III)の化合物の反応を、ヨウ化カリウムおよびトリエチルアミンの存在下に行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 式(II)および(III)の化合物の反応を、炭酸カリウムの存在下に行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 式(IV)の化合物とヨウ素との反応を、炭酸ナトリウムの存在下に光を排除して行い、次いでピリジン中でCuCNと反応させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 式(IV)の化合物と臭素との反応を、酢酸の存在下に行い、次いでピリジン中、ヨウ化カリウムの存在下にCuCNと反応させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 最終工程の酸として硫酸を使用することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
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