JP4023856B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技者が所定量の不利益を被ったことを算出し、それを報知する機能を有するパチンコ機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技店に設置されているパチンコ遊技機で代表される遊技機としては、複数の識別情報(以下、特別図柄、或いは適宜、特図という)を変動表示可能な可変表示装置を変動表示(例えば、補助遊技)させ、その停止表示結果が例えば、「2」、「2」、「2」のゾロ目などの大当り図柄(特別結果態様)であった場合に、変動入賞装置を開放制御して入賞率を高めることにより、所定の獲得球が発生する遊技者に有利な大当り状態(特別遊技状態)を発生可能なものが知られている。
【0003】
また、最近のパチンコ遊技機(以下、単に適宜、遊技機という)においては、大当りの発生時に特定の条件が成立した場合(例えば、大当り図柄が「7」、「7」、「7」等の特定図柄:確変図柄)での大当り発生の場合)には、その大当りの終了後、更に大当りが1回乃至2回発生するまで可変表示遊技での大当り図柄の発生確率を高めたり、あるいは可変表示遊技を開始させる始動条件が成立しやすい状態を補助変動入賞装置(例えば、普通変動入賞装置:いわゆる普電と呼ばれるもの)を制御することにより発生させたりする等の確率変動機能を備えた遊技機も知られている。
さらに、上記確率変動機能を備えた遊技機の場合、確率変動状態中に再度特定図柄での大当りが発生したときには、その時点より確率変動状態が最初から発生するような確率変動(以下、適宜、確変と略称する)の継続制御も行われている。
【0004】
その他の遊技機では、可変表示装置の結果態様に基づき変動入賞装置を開放して、変動入賞装置内の特別入賞口への遊技球の入賞に基づいて特別遊技状態の権利を発生させるような、いわゆる権利物と呼ばれる第3種の遊技機も知られている。
また、始動条件の成立により、羽根部材で構成された変動入賞装置を1回乃至2回開放させ、その開放中に入賞した遊技球が内部の特別入賞口へ入賞した場合に、羽根部材を所定回数間欠的に開放制御するような、いわゆるハネモノと呼ばれる第2種の遊技機も知られている。
上記のように最近の遊技機では、確率変動機能などを備えたものが多くなってきており、所定期間内で多量の獲得球を得ることができる傾向にある。そのため、遊技店と遊技者との利益バランスを調整するために、可変表示遊技での大当りの基準確率(初期設定確率、通常状態中の確率)を低くしたものが多くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遊技機にあっては、遊技者の投資と獲得球の関係からみて、遊技へののめり込みという点で、以下のような問題点があった。
(イ)上記のように最近の遊技機では、基準確率が低く押えられているものが多いため、遊技を行っていても、なかなか大当りが発生しない場合がある。そのため、遊技者は遊技に集中するあまり、予定していたよりも多くの投資金額や負け金額になってしまう場合があった。
すなわち、最近の遊技機では遊技中に投資金額(使用金額)と出玉との関係を十分に把握することが困難であり、予定の投資金額を計画していたにも拘らず、遊技者が遊技にのめり込んで投資金額をオーバーしてしまうケースが多く、この点で改善が望まれている。
【0006】
(ロ)また、大当り後に出玉を一旦景品と交換したり、あるいは出玉を再度使用して遊技を行う場合など、遊技店によって営業ルールが様々に存在するが、その場合、遊技者にしてみれば自分が使用した金額と出玉により得られた価値(例えば、景品に交換したと仮定した場合の価値)の収支結果がどの位になっているかが分からず、そのため、予定以上に負けているにも拘らず、更に遊技を継続してしまうなど遊技者にとって不本意なことが発生する場合があった。
【0007】
そこで本発明は、遊技者の不利益を遊技中に認識可能にして、遊技にのめり込んで予定していたよりも多くの投資金額や負け金額になってしまうことを防止可能な遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技機は、遊技店に設置されてなり、遊技領域が形成される遊技盤に配置され、始動条件の成立により複数の識別情報を可変表示させる補助遊技を行う可変表示装置を備え、前記補助遊技において特別結果態様が発生したことに基づき、遊技球の入賞率が高くなる特別遊技状態に移行するように設定されている遊技機において、
当該遊技機の遊技に係わる遊技者の希望する最大負け収支金額情報を遊技者自身で設定入力可能な設定操作手段と、
遊技者が遊技に投資した投資金額情報及び遊技で獲得した獲得球数に基づいて負け収支金額情報を算出する不利益算出手段と、
遊技中の遊技者が認識可能であって、前記不利益算出手段の出力に基づいて遊技者の負け収支金額情報が前記設定操作手段により設定入力された設定値に達したことを報知する報知手段と、を備え、
前記報知手段は、前記可変表示装置の表示により報知を行うよう構成され、
前記補助遊技の開始時毎に、前記不利益算出手段により算出された負け収支金額情報を小画面で報知する負け収支金額情報報知手段と、
遊技者の負け収支金額情報が前記設定操作手段により設定入力された設定値に達する手前で予備報知する予備報知手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、前記不利益算出手段は、算出した負け収支金額情報を遊技者の所定の操作入力により初期値にリセットするリセット手段を含むようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をパチンコ遊技機に適用した実施例として図面を参照して説明する。まず、第1実施例を説明する。
A.遊技機の正面構成
図1は遊技機の正面図である。図1において、1は遊技機であり、遊技機1には遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機(以下、単に玉貸機という)2が併設されている。遊技機1にカード式玉貸機2を併設したパチンコ装置は、いわゆるCR機(カードリーディング機)と称される。玉貸機2にはカードリーダーが内蔵され、玉貸機2の前面パネル3にはプリペイドカードが挿入されるカード挿入口4が形成されている。遊技機1は島設備に配置され、遊技機1上部の島設備には係員を呼び出すための呼出スイッチや呼出ランプ等が配置された呼出装置5が設けられている。
【0012】
遊技機1は、遊技領域を形成する遊技盤10と、前面枠11と、前面装飾部12と、上皿13と、下皿14と、灰皿15と、前面操作パネル16とを有している。
ここで、遊技盤10における遊技領域はどのようなものでもよく、補助遊技において(例えば、可変表示装置を使用して複数の識別情報(特図)を可変表示させて)、特別結果態様(例えば、可変表示遊技の結果が予め定めた特別停止態様「2」、「2」、「2」等のゾロ目図柄)が発生したことに基づき、入賞率が高くなる特別遊技状態(大当り状態)に移行するように設定されている遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる「第1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能な表示装置(特別図柄表示装置)を備え、この表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機でもよい。また、可変表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもので、可変表示装置の表示態様が予め定められた表示態様になった場合に、変動入賞装置を開放し内部の権利発生入賞口へ入賞があったときに大当りの権利が発生する「第3種」に属するパチンコ機、あるいは可変表示装置の表示態様が予め定められた表示態様になった場合に、所定数の変動入賞装置の連動動作の開始条件を付与する他種タイプに属するパチンコ機でも本発明を適用することができる。さらに、いわゆる「第2種」に属する遊技機、又は表示装置を備えていない各種類の遊技機にも適用することができる。本実施例ではいわゆる「第1種」に属するタイプのものに、本発明を適用した例を説明する。
【0013】
前面操作パネル16には、カード操作部21、データ表示器22、ボリウム23、玉抜き釦24、スピーカ25、発射操作ノブ26が設けられている。カード操作部21は玉貸機2のカード挿入口4に挿入したプリペイドカードに対する各種操作を行うためのもので、例えばプリペイドカードの残高を表示するカード度数表示器(カード残高表示器)、玉を購入するときに操作する玉貸釦、プリペイドカードを排出するときに操作するカード排出釦(返却釦)、玉貸し可能表示器が配置されている。データ表示器22は遊技者が操作することにより、投資金額や収支金額、遊技データ等を表示するもので、詳細な構成は後述する。
スピーカ25はデータ表示器22から出力される、効果音、音声合成情報等を報知し、ボリウム23はスピーカ25の音量を調整する。玉抜き釦24は上皿13の玉を下皿(玉貯留皿)14に移すために玉通路開閉操作を行うためのものである。発射操作ノブ26は発射装置の操作を行うためのものである。
【0014】
B.データ表示器の構成
次に、データ表示器22の構成について説明する。
図2はデータ表示器22の正面図である。図2において、データ表示器22はカラーで文字、数字等が表示可能な、例えば液晶ディスプレイ(LCD)からなる表示部31を有している。表示部31はモノクロで情報を表示するものでもよいし、あるいはCRTであってもよい。また、データ表示器22は表示部31の周囲にデータ1SW32、データ2SW33、データクリアSW34、設定入力SW35、設定入力操作SW36、遊技データ1SW37、遊技データ2SW38を有している。
【0015】
データ1SW32は投資金額、差球数、収支金額という遊技者の投資と獲得球との関係を表示する操作を行うためのもの、データ2SW33は時間単位の詳細なデータ(例えば、図8に示すように投資/時間等のデータ)を表示する操作を行うためのもの、データクリアSW34は表示したデータをクリアする操作を行うためのもの、設定入力SW35は投資金額や収支金額の設定入力を開始する操作を行うためのもの、設定入力操作SW36は投資金額や収支金額を可変して設定する操作を行うためのものである。なお、設定入力操作SW36はアップボタン(△)とダウンボタン(▽)があり、何れかを操作して金額を設定入力するようになっている。遊技データ1SW37および遊技データ2SW38は大当り回数、大当り確率、スタート回数等の遊技データを表示する操作を行うためのものである。
ここで、投資金額、差球数、収支金額は遊技者が不利益を被ったことに対応するパラメータである。また、遊技者の不利益としては、この他に遊技店で遊技がなされたことに基づく売上金額がある。
【0016】
C.枠制御装置の制御系の構成
次に、データ表示器22やボリウム23等は枠制御装置によって制御されており、枠制御装置の構成について説明する。
図3は枠制御装置40に関連する制御系の構成を示すブロック図である。図3において、枠制御装置40は主に遊技機1における枠側の情報表示、音の制御を行うもので、枠制御回路41、I/Oインターフェース42、データ表示器22、入力部43、音発生装置44を含んで構成される。枠制御回路41はCPU、ROM、RAM、VDPを有しており、ROMに格納されているプログラムに従って(図4、5参照)遊技者の投資金額、収支金額の演算、遊技データの記憶等の必要な処理を行うとともに、必要に応じてI/Oインターフェース42を介して排出発射制御装置51および役物制御装置52との間で相互にデータの授受を行う。
【0017】
また、枠制御装置40はデータ表示器22、入力部43、音発生装置44との間でデータの転送等を行う。データ表示器22は枠制御回路41の演算処理結果のうち、データ1SW32、データ2SW33等の各種スイッチの操作内容に対応した情報を表示部31に表示する。入力部43はデータ表示器22におけるデータ1SW32、データ2SW33等の各種スイッチやカード操作部21における玉貸釦等の各種スイッチに対応するものである。音発生装置44はアンプ、スピーカ25、ボリウム23の他に音声合成IC等を含み、枠制御回路41の出力に基づいて必要な音声合成処理を行い、音によって必要な報知を行う。なお、枠制御回路41にはI/Oインターフェース42を介して換金率設定機45を接続することができるようになっており、換金率設定機45は遊技者の獲得球を所定のレートで換金が可能である場合に、その換金レート(換金率)を設定するものである。
【0018】
排出発射制御装置51はCPU61、ROM62、RAM63を含むワンチップマイコン64、I/Oインターフェース65、発射装置66、排出・玉抜き装置67、外部出力端子68、オーバーフローセンサー69、アウト数センサー70を有している。
ワンチップマイコン64はROM62に格納されているプログラムに従い、RAM63をワークエリアとして使用しながらCPU61により玉の排出や発射に関連する制御処理を行うとともに、玉貸機2のカードデータユニットとの間でI/Oインターフェース65を介してデータの相互に転送を行う。また、ワンチップマイコン64にはI/Oインターフェース65を介して役物制御装置52に配置されているセーフセンサー71からの信号が入力される。
【0019】
発射装置66は玉の発射を行うもので、玉を発射する発射ソレノイド(RS)、発射操作ノブ26へのタッチを検出するタッチSW、玉を1個宛て発射位置に送る玉送りマグネット(Mg)、発射強度を調整するボリウム等を含んで構成される。排出・玉抜き装置67は排出ソレノイド(SOL)、セーフソレノイド(SOL)、玉抜きソレノイド(SOL)、玉抜きセンサー、排出センサー、半端センサー等を含んで構成され、玉の排出および玉を外部に抜く処理を行う。外部出力端子68はホールの管理装置等に遊技データを送信するためのものである。オーバーフローセンサー69は下皿14が玉で満杯になるオーバーフロー状態を検出する。アウト数センサー70はアウト玉を検出する。また、役物制御装置52は遊技盤2における役物装置の制御を行い、入賞玉があると、セーフセンサー71によって検出し、入賞信号を排出発射制御装置51に出力する。
【0020】
ここで、枠制御回路41は当該遊技機1の遊技に係わり遊技者が所定量の不利益を被ったことを算出する不利益算出手段を構成する。データ表示器22は遊技中の遊技が認識可能であって、不利益算出手段(枠制御回路41)の出力に基づいて遊技者の不利益が所定量になったことを報知する報知手段を構成する。また、音声発生装置44も報知手段を構成する。入力部43は当該遊技機1の遊技に係わる遊技者の希望する最大投資金額情報若しくは最大売上金額情報を遊技者自身で設定入力可能な設定操作手段を構成する。さらに、入力部43(例えば、データクリアSW34)は算出情報を初期値にリセットするリセット手段を構成する。
【0021】
D.制御系の動作
次に、枠制御装置40の制御について、図4〜図6に示すフローチャートにより説明する。
(a)枠制御装置のメインルーチン
図4は枠制御装置40により行われるメイン制御処理(メインルーチン)のフローチャートを示す図である。この制御処理は所定時間毎に繰り返して実行される。メインルーチンがスタートすると、まずステップS10において通信処理を行う。これは、役物制御装置52、排出発射制御装置51との間で通信を行い、必要な情報を得るものである。なお、排出発射制御装置51を介して玉貸機2のカードデータユニットとの間でも通信が行われ、必要な情報(例えば、玉貸し数)が入力される。次いで、ステップS12で排出発射制御装置51からの玉貸し数情報による玉貸し数より投資金額を算出する。これにより、予め設定されている玉貸しレート(例えば、1個=4円)から換算して投資金額が得られる。
なお、上記に限らず、例えば1回の玉貸し数(25個)を100円と設定して1回の玉貸し信号より投資金額を算出してもよい。
また、本実施例のようにCR機の場合は玉貸し数より投資金額を算出するが、現金を投入して玉貸しを行う遊技機では、例えば現金投入型の玉貸機より玉貸し数を枠制御回路41に入力して投資金額を算出する。また、現金投入型の玉貸機では、例えば現金の入力信号に対応して直接的に投資金額を算出してもよい。
【0022】
次いで、ステップS14で打ち込み球数(アウト球数+セーフ球数)と賞球数より差球数を算出する。これは、差球数=賞球数−打ち込み球数の演算で算出する。次いで、ステップS16で設定換金率より収支金額を算出する。これは、以下の式▲1▼で算出する。
Figure 0004023856
ここで、所定の換金率とは、例えば1個=2.5円であり、玉貸しレートとは1個=4円である。ただし、換金率や玉貸しレートは上記例に限るものでない。
なお、獲得球を換金しない場合には、景品交換した場合の交換率に基づいて収支金額を算出する。
次いで、ステップS18で打ち込み球情報に基づき単位時間当りの投資金額、収支金額を算出する。これは、打ち込み球数より当該遊技機1の稼働時間を算出し、その稼働時間から単位時間を換算して、単位時間当りの投資金額(投資/時間)、収支金額(収支/時間)を求める。次いで、ステップS20で大当り1回当りの投資金額(投資/大当り)を算出する。次いで、ステップS22で千円当りの特図の始動回数(始動/千円)を算出する。
【0023】
次いで、ステップS24で遊技データの記憶処理を行う。これは、大当り回数、始動回数、大当り図柄、リーチ回数、普図当り回数等の遊技に関するデータを枠制御回路41で記憶するものである。なお、遊技データは、上記例に限らず、他のデータを加えてもよい。次いで、ステップS26でデータクリアSW34の操作に基づく該当データのクリア処理を行う。例えば、投資金額をクリアする操作入力があった場合には、投資金額をクリアする。これは、遊技者が遊技開始時に前の遊技者のデータをクリアするために行う操作に対応したものである。
次いで、ステップS28でデータ表示器22における各SW操作に基づく該当データの表示処理を行う。例えば、データ1SW32の操作入力があった場合には、投資金額、差球数、収支金額という遊技者の投資と獲得球との関係を表示する。次いで、ステップS30で投資金額設定監視処理を行う。これは、遊技者が設定する上限の投資金額あるいは収支金額を設定したとき、設定した投資金額あるいは収支金額を越えたか否かを監視し、越えた場合には警告を報知する処理を行うもので、詳細はサブルーチンで後述する。次いで、ステップS32で音声出力処理を行う。これは、音声合成により投資金額とその設定値との関係を報知したり、使用金額に応じた音を出力したりする処理を行うものである。ステップS32を経ると、メンルーチンの1シーケンスが終了する。
【0024】
(b)投資金額設定監視処理
図5は上述のメインルーチンにおけるステップS30の投資金額設定監視処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS50で投資金額あるいは収支金額の設定入力処理を行う。これは、遊技者が例えば遊技開始時に設定入力SW35を操作して上限値として希望する投資金額や収支金額の設定入力を開始し、設定入力操作SW36により上限値として投資金額や収支金額を可変して設定入力した場合に、その設定入力を枠制御回路41で検出して取り込むものである。次いで、ステップS52で投資金額あるいは収支金額の監視処理を行う。これは、遊技者が設定した上限値としての投資金額あるいは収支金額の設定値に対して、実際の投資金額あるいは収支金額がその値に達したか否かを監視するものである。次いで、ステップS54で設定値(投資金額あるいは収支金額の設定値)までの残り金額の表示処理を行う。これにより、遊技者が設定した上限値としての投資金額あるいは収支金額の設定値に対して、実際の投資金額あるいは収支金額との差が残り金額として表示部31に表示される。
【0025】
次いで、ステップS56で設定値(投資金額あるいは収支金額の設定値)に対して、実際の投資金額あるいは収支金額が越えているか否かを判別し、越えていなければ今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。一方、設定値に対して越えている場合には、ステップS58に進んで警告報知処理を行う。これにより、表示部31に設定値を越えているという警告表示が行われるとともに、音声発生装置44により警告の音声合成処理が行われて遊技者に報知される。次いで、ステップS60で再設定があるか否かを判別する。再設定とは、遊技者が上限値としての投資金額あるいは収支金額を再度設定(例えば、修正のために設定)することである。
【0026】
再設定があれば、ステップS62に進んで警告表示クリア処理を行う。これは、例えば設定値(投資金額あるいは収支金額の設定値)を実際の投資金額あるいは収支金額が越えた場合に、遊技者が再設定(例えば、設定値を大きく)すると、設定値に対して実際の投資金額あるいは収支金額が小さくなるので、警告表示をクリアするものである。ステップS62を経ると、今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。
一方、ステップS60で再設定がなければ、ステップS64に進んでデータクリアSW34(フローチャートではクリアSWと略称)がオンであるか否かを判別する。データクリアSW34がオンしていればステップS62に進んで警告表示をクリアする。また、データクリアSW34がオンしていなければ、今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。
【0027】
次に、図5のサブルーチンは設定値に達した場合に、警告表示を行うものであるが、警告表示だけでなく、発射を停止させて遊技を不能にする方法を採用してもよく、それを図6を参照して投資金額設定監視処理の変形例として説明する。
(c)投資金額設定監視処理の変形例
図6は上述のメインルーチンにおけるステップS30の投資金額設定監視処理の変形例を示すサブルーチンである。このサブルーチンではステップS50〜ステップS64までの各処理内容が図5のサブルーチンと同一であり、同一ステップ番号を付している。ステップS58の警告報知処理を経ると、続いてステップS100に進み発射停止信号を排出発射制御装置51に送信する。これにより、排出発射制御装置51では発射停止信号を受けて発射装置66による玉の発射を停止する。したがって、設定値(投資金額あるいは収支金額の設定値)に対して、実際の投資金額あるいは収支金額が越えると、発射が停止されるので、遊技者は遊技を行うことができず、より有効に遊技へののめり込みを防止することが可能になる。
【0028】
また、ステップS62の警告表示クリア処理を経ると、続いてステップS102に進み発射可能信号を排出発射制御装置51に送信する。これにより、排出発射制御装置51では発射可能信号を受けて発射装置66による玉の発射を再開する。したがって、設定値(投資金額あるいは収支金額の設定値)に対して、実際の投資金額あるいは収支金額が越えて発射が停止されても、遊技者が設定値を再設定することにより再び遊技を行うことが可能になり、遊技者は自らの判断で遊技へののめり込みを抑制することになる。
【0029】
E.データ表示器の表示例
次に、データ表示器22の具体的な表示例について説明する。
図7はデータ1SW32が操作された場合のデータ表示器22の表示例を示す図である。データ1SW32は投資金額、差球数、収支金額という遊技者の投資と獲得球との関係を表示する操作を行うためのものである。
(a)遊技者負けの場合
図7(a)は遊技者負けの場合の例であり、データ表示器22の表示部31には投資金額:15000円、差球数:−3750個、収支金額:−15000円という表示がされるとともに、遊技データとして大当り:0回、始動回数:285回という表示がされる。これは、前述の演算式▲1▼より演算する。
なお、遊技開始時にデータクリアSW34を操作することにより、いままでのデータ(例えば、前回の他の遊技者のデータ)を全てクリアして、今回の遊技者に対応した個人データが作成される。このように、投資金額=15000円を使用しても大当り回数=0回で、結局、収支金額=−15000円という表示がされることにより、明確に遊技者の負けと認識することができる。
【0030】
(b)遊技者勝ちの場合
図7(b)は遊技者勝ちの場合の例であり、データ表示器22の表示部31には投資金額:5000円、差球数:+5250個、収支金額:+11250円という表示がされるとともに、遊技データとして大当り:2回、始動回数:150回という表示がされる。これは、差球数がプラスの例であり、前述の演算式▲1▼より演算する。このように、投資金額=5000円を使用しても大当り回数=2回で、結局、収支金額=+11250円という表示がされることにより、明確に遊技者の勝ち認識することができる。
【0031】
次に、図8はデータ2SW33が操作された場合のデータ表示器22の表示例を示す図である。データ2SW33は時間単位の詳細なデータ(例えば、投資/時間等のデータ)を表示する操作を行うためのものである。
(a)遊技者負けの場合
図8(a)は遊技者負けの場合の例であり、データ表示器22の表示部31には投資金額:15000円、差球数:−3750個、収支金額:−15000円という表示がされるとともに、データ2SW33を操作したことに対応して時間単位の詳細なデータとして、投資/時間:12000円、収支/投資:−12000円、投資/大当り:0、始動/千円:20回という表示がされる。なお、遊技開始時にデータクリアSW34を操作することにより、同様にいままでのデータを全てクリアして、今回の遊技者に対応した個人データが作成される。この例は、例えば75分(1.25時間)遊技して、使用金額が15000円で大当り無しの場合である。
このように、データ2SW33を操作することにより、時間単位の詳細なデータが表示され、遊技者は負けた内容を詳細に認識することができる。
【0032】
(b)遊技者勝ちの場合
図8(b)は遊技者勝ちの場合の例であり、データ表示器22の表示部31には投資金額:5000円、差球数:+5250個、収支金額:+11250円という表示がされるとともに、データ2SW33を操作したことに対応して時間単位の詳細なデータとして、投資/時間:5000円、収支/投資:+11250円、投資/大当り:2500円、始動/千円:32回という表示がされる。この例は、例えば1時間遊技して、使用金額が5000円で大当りが2回発生の場合である。
このように、同様にデータ2SW33を操作することにより、時間単位の詳細なデータが表示され、遊技者は勝った内容を詳細に認識することができる。
【0033】
次に、図9は遊技者が遊技を開始する際に予め設定する本日の遊技の上限の投資金額や収支金額の設定入力を行う場合の例である。
(a)設定入力SWオン時
図9(a)は設定入力SW35をオンして本日の上限投資金額の設定入力を開始する操作を行う場合のデータ表示器22の表示部31の表示例である。設定入力SW35オンすると、表示部31に「投資金額の設定」というメッセージが表示され、その下方に金額を表示するスペースが確保される。そして、設定入力操作SW36のアップボタン(△)/ダウンボタン(▽)を操作することにより、上限の投資金額を設定する。
【0034】
(b)再度設定入力SWオン時
図9(b)は再度設定入力SW35をオンして本日の負け金額の上限である収支金額の設定入力の操作を行う場合のデータ表示器22の表示部31の表示例である。再度、設定入力SW35オンすると、投資金額の設定から移り変わり、表示部31に「収支金額の設定」というメッセージが表示され、その下方に金額を表示するスペースが確保される。そして、設定入力操作SW36のアップボタン(△)/ダウンボタン(▽)を操作することにより、収支金額を設定する。なお、マイナス設定で負けの上限を設定し、プラス設定で勝ちの上限を設定する。プラス設定では、勝の目標を決めて遊技終了の目安にする。
【0035】
次に、マイナス設定で負け額の上限を−20000円に設定し、負け額が設定値に達した例について説明する。
(a)負け額の設定値=−20000円の場合
図10(a)に示すようにマイナス設定で負け額の上限を−20000円に設定した場合、データ表示器22の表示部31には収支:−20000円(すなわち、負け額の上限に相当)として表示される。このとき、投資金額:30000円、差球数:−2500個、収支金額:−17500円の状態である。したがって、投資金額の残りが2500円となって、それが表示されている。
【0036】
(b)負け額が設定値になった場合
図10(b)に示すように遊技が進行して、負け額の上限が設定値(−20000円)に達すると、データ表示器22の表示部31には投資金額:30000円、差球数:−3500個、収支金額:−20000円と表示されるとともに、さらにその下方に「負け額が設定値に達しました。本日の遊技は終了した方が良いでしょう。」というメッセージが表示される。これにより、遊技者は自ら設定した負け額の上限値(−20000円)に達したことを確実に認識することができ、負けが込んでしまって遊技にのめり込むという状態を抑制することができる。
【0037】
以上のように本実施例では、遊技者が所定量の不利益(例えば、負け額の設定値:マイナスの収支金額)を被ったことを算出し、遊技者の不利益が所定量になると、それを報知することにより、遊技者の不利益情報として、投資金額(例えば、使用金額)や負け金額がどの位になっているかを遊技者に確実に認識させることができる。すなわち、遊技中に投資金額(例えば、使用金額)と出玉(例えば、負けに相当する差玉数から分かる)との関係を遊技者は簡単に把握することができる。したがって、遊技にのめり込んで予定以上に投資してしまったり、負けてしまったりすることを防止することができる。
また、大当り後に出玉を一旦景品と交換したり、あるいは出玉を再度使用して遊技を行う場合など、遊技店によって営業ルールが様々に存在していても、遊技者にとっては自分の投資金額や負け金額(例えば、収支金額)を遊技に集中していても確実に認識することができ、例えば予定以上に負けているにも拘らず、更に遊技を継続してしまうなどという遊技者にとって不本意な状態を防止することができる。
【0038】
枠制御回路41による遊技者の不利益算出処理では、遊技者が遊技に投資した投資金額情報(玉貸し金額等)若しくは遊技店で遊技がなされたことに基づく売上金額情報(打ち込み球および賞球からの算出金額:負け金額)を算出し、それらの情報を報知(例えば、表示)しているので、遊技者の不利益情報を確実に報知して遊技者に認識させることができる。
遊技者の希望する最大投資金額情報若しくは最大売上金額情報を遊技者自身で設定入力可能な設定操作手段(設定入力SW35、設定入力操作SW36)を備え、遊技者自身が設定した最大投資金額情報若しくは最大売上金額情報分の不利益を被ったことを検出して報知しているので、遊技者の希望する情報を自由に設定して、遊技によりその設定値を越えてしまうことを確実に防止することが可能になる。
【0039】
また、枠制御回路41による遊技者の不利益算出処理では、当該遊技機1の遊技に係わる所定稼働時間(例えば、30分毎、1時間毎)に投資金額情報若しくは売上金額情報を算出して報知しているので、より詳細な情報表示をすることができる。
遊技者の不利益情報の報知手段としてのデータ表示器22やスピーカー25を遊技機1の前面側の見やすく、操作しやすい部分に設けているので、遊技者に確実に情報の報知を行うことができる。
枠制御装置40には、算出した情報を初期値にリセットするリセット手段(例えば、データクリアSW34)を設けているので、遊技者の交換時や再設定時に以前の情報を初期値に簡単に戻すことができ、便利である。
【0040】
F.第2実施例
次に、図11、図12は本発明の第2実施例を示す図であり、特図を表示する特別図柄表示装置に遊技者の不利益情報を表示する例である。
図11は枠制御装置に関連する制御系の構成を示すブロック図である。図11の説明に当り、第1実施例と同一構成部分には同一番号を付して重複説明を省略する。第2実施例の枠制御装置80は特図表示要求SW82が設けられている点、枠制御回路81が表示指令信号を出力する点が第1実施例と異なる。特図表示要求SW82はI/Oインターフェース42を介して枠制御回路81と接続されており、遊技者が特図表示要求SW82を操作(オン)することにより、特別図柄表示装置84に遊技者の不利益情報(内容は第1実施例と同様)を表示する要求が枠制御回路81に出される。特図表示要求SW82はデータ表示器22の表側に配置される。枠制御回路81は特図表示要求SW82が操作されると、表示指令信号を表示制御回路83に出力する。表示制御回路83はCPU、ROM、RAM、VDPを備え、ROMに格納されているプログラムに従って特図の表示に必要な制御を行うとともに、表示指令信号を受けると、特別図柄表示装置84に第1実施例と同様の遊技者の不利益情報を表示させる制御を行う。特別図柄表示装置84は複数の図柄を可変表示可能で、可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されると大当りが発生する。
ここで、枠制御回路81は不利益算出手段を構成する。表示制御回路83および特別図柄表示装置84は報知手段を構成する。
【0041】
図12は枠制御回路81における特図への情報出力処理ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンが開始されると、ステップS110で特図表示要求SW82からの信号がある(同SWがオンしている)か否かを判別し、信号がなければルーチンを終了する。一方、特図表示要求SW82からの信号があると、ステップS112に進んで表示情報を予め決められた送信データにして表示制御回路83に送信する。これにより、表示制御回路83ではデータ表示器22と同様の情報を特別図柄表示装置84に表示させる。ステップS112を経ると、ルーチンを終了する。したがって、第1実施例と同様の遊技者の不利益情報が特別図柄表示装置84に表示される。このように第2実施例では、遊技者が遊技中であっても、特図表示要求SW82を操作するだけで、見やすい位置にある特別図柄表示装置84に遊技者の不利益情報が表示されるので、極めて容易にかつ便利に投資金額(例えば、使用金額)や負け金額がどの位になっているかを知ることができる。
【0042】
G.第3実施例
次に、図13、図14は本発明の第3実施例を示す図であり、呼出装置100に遊技者の不利益情報を表示する例である。
図13は呼出装置100に関連する制御系の構成を示すブロック図である。図13において、呼出装置100は係員の呼び出しや遊技者の不利益情報の表示のために必要な制御を行うCPUを含む制御装置101と、制御プログラムを記憶している制御ROM102と、ワークエリアの設定や制御に必要なデータの一時記憶等を行う制御RAM103と、時刻を刻む時計IC104と、遊技者の不利益情報を記憶するデータ記憶部105と、インターフェース回路106を介してリモコン装置(図示略)からの信号(例えば、赤外線信号)を受けるリモコン受信部107と、情報を表示する液晶表示器108と、フォントデータ等の画像データを記憶している画像データROM109と、液晶表示器108に表示する一画面を記憶するビデオRAM110と、画像制御を行うVDP111と、ステレオ音の発生処理を行うステレオ音変換IC112と、アンプ113、114と、ステレオ音を報知するスピーカー115、116と、ドライバ117を介して駆動される装飾ランプ118〜120と、係員を呼び出す操作を行うための呼出スイッチ121と、遊技者の不利益情報や遊技データの表示のための操作を行う複数のデータスイッチ122(図14参照)と、呼出スイッチ121およびデータスイッチ122からの信号を制御装置101に出力するフィルタ123と、役物制御装置52、排出発射制御装置51およびホールの集中管理装置との間で信号のインターフェースを行うインターフェース回路124とを備えている。
【0043】
役物制御装置52からは大当り信号、スタート信号、始動入賞信号、大当り図柄識別信号、特図確率変動信号、リーチ信号、普図当り信号、普図スタート信号、普図時短信号、エラー信号(役物のエラー)がインターフェース回路124を介して集中管理装置に出力されるとともに、インターフェース回路124を介して上記信号が制御装置101に取り込まれる。また、排出発射制御装置51からは打ち込み信号、賞球信号、玉貸し信号、補給信号、エラー信号(枠側のエラー)、発射停止信号がインターフェース回路124を介して集中管理装置に出力されるとともに、インターフェース回路124を介して上記信号が制御装置101に取り込まれる。
ここで、制御装置101、制御ROM102、制御RAM103は不利益算出手段を構成する。画像データROM109、液晶表示器108、ビデオRAM110、VDP111は画面で報知を行う報知手段を構成する。ステレオ音変換IC112、アンプ113、114、スピーカー115、116は音により報知する報知手段を構成する。データスイッチ122は設定操作手段およびリセット手段を構成する。
【0044】
図14は呼出装置100の正面図である。図14において、呼出装置100は正面側に液晶表示器108を備えているとともに、液晶表示器108の左右側方にデータ1SW131、データ2SW132、データクリアSW133、設定入力SW134、設定入力操作SW135、遊技データ1SW136、遊技データ2SW137、呼出スイッチ121をそれぞれ有している。各データスイッチの機能は第1実施例と同様であり、設定入力操作SW135はアップボタン(△)とダウンボタン(▽)を有している。
【0045】
以上の構成において、第3実施例では呼出装置100に遊技機から送信される打ち込み信号、賞球信号、玉貸し信号、その他の各種遊技データ信号に基づき枠の表示器(データ表示器22のこと)と同様の内容の情報を表示することが行われる。したがって、第1実施例と同様の効果を得ることができるとともに、さらに呼出装置100を使用しているから、データ表示器のような部品を遊技機に設ける必要がなく、島設備に設置されている呼出装置100を有効に活用することができるという利点がある。そのため、データ表示器を備えていない遊技機であっても、呼出装置100だけで遊技者の不利益情報を報知(表示および音出力)することができる。
また、この場合にも、遊技者の不利益が所定値に達した場合には、発射停止信号を遊技機に対して送信して遊技を一時不能にする制御を行ってもよい。
【0046】
本発明の実施の形態は、上記のような実施の形態に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。
(a)パチスロ遊技機への適用が可能である。
(b)本発明はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲーム機のようにものにも適用できる。すなわち、映像式ゲーム機であっても、補助遊技において、特別結果態様が発生したことに基づき入賞率が高くなる特別遊技状態に移行するように設定されているものであれば適用することができる。
(c)また、本発明は補助遊技において、特別結果態様が発生したことに基づき入賞率が高くなる特別遊技状態に移行するように設定されているものであれば、いかなる機種の遊技機であってもよいこともいうまでもない。例えば、他の機種タイプのパチンコ遊技機、アレンジボール機、雀球遊技機、スロットマシン等にも適用することができる。
【0047】
(d)本発明は上記各実施例のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、以下のような各種の変形実施が可能である。
▲1▼報知手段(例えば、データ表示器)の設置場所は上記実施例以外の場所でもよい。例えば、遊技機の前面枠、ガラス枠に設置してもよいし、遊技盤に専用表示器を設置してもよい。あるいは遊技機側部の玉貸し装置に設置してもよいし、遊技機上部に専用表示器(呼出装置とは別体)を設置してもよい。
▲2▼遊技者の不利益情報を表示するタイミングは、上記実施例以外でもよい。例えば、所定時間毎に(例えば、10分毎に)表示してもよい。そのようにすると、遊技者がわざわざ表示のためのスイッチ操作をする必要がなく、遊技に集中でき便利である。また、特図に表示する場合、呼び込み表示画面が表示されているときに遊技者の不利益情報を表示するようにしてもよい。あるいは特図に表示する場合に、各遊技状態時(例えば、特図変動スタート時、リーチ発生時等)に小画面で表示してもよい。そのようにすると、遊技者が特に注目する特図を有効に活用することができる。
【0048】
▲3▼音声合成による報知方法では、例えば「設定値に達しました。本日の遊技は終了した方が良いでしょう」というメッセージ音を報知してもよく、このようにすると、分かりやすい。音声合成による報知は、画面メッセージと兼用してもよい。
また、ブザーで設定値に達したことを報知してもよく、そのようにすると低コストで済むという利点がある。
例えば、設定値の少し手前(例えば、残りが千円のとき)で予備報知をしてもよい。そのようにすると、遊技者は親切な報知ができる。使用金額に応じた音を出力(例えば、ブザー出力、音声合成出力)してもよい。例えば、3千円使用時には3千円使用音を出力し、6千円使用時には6千円使用音を出力する。遊技者にとっては、遊技をしながら、音によって使用金額が簡単に分かり便利である。
【0049】
▲4▼上記実施例では、枠制御回路で表示や設定および警告制御を行っているが、どの制御回路(あるいは制御装置)で行ってもよい。例えば、排出発射制御装置に表示器や音出力装置および入力部を備えて、遊技者の不利益算出およびその報知を制御するようにしてもよい。同様の制御を役物制御装置で行ってもよい。また、特図の表示を制御する表示制御回路に音出力装置や入力部を備えて、遊技者の不利益算出およびその報知を制御するようにしてもよい。
▲5▼上記実施例では、投資金額を玉貸し数から算出しているが、それ以外のパラメータを使用して算出してもよい。例えば、玉貸しスイッチの操作回数から投資金額を算出してもよいし、あるいはホールの管理装置からの信号を入力して投資金額を算出してもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技機の遊技に係わる遊技者の希望する最大負け収支金額情報を遊技者自身で設定入力可能な設定操作手段と、遊技者が遊技に投資した投資金額情報及び遊技で獲得した獲得球数に基づいて負け収支金額情報を算出する不利益算出手段と、遊技中の遊技者が認識可能であって、前記不利益算出手段の出力に基づいて遊技者の負け収支金額情報が前記設定操作手段により設定入力された設定値に達したことを報知する報知手段と、を備え、前記報知手段は、前記可変表示装置の表示により報知を行うよう構成され、前記補助遊技の開始時毎に、前記不利益算出手段により算出された負け収支金額情報を小画面で報知する負け収支金額情報報知手段と、遊技者の負け収支金額情報が前記設定操作手段により設定入力された設定値に達する手前で予備報知する予備報知手段と、を含むので、以下のような効果を得ることができる。
遊技者の希望する最大負け収支金額情報を自由に設定でき、負け収支金額情報が設定値に達したことで報知がされるので、遊技にのめりこんで予定以上に投資してしまったり、設定値を超えてしまったりすることを確実に防止することが可能になる。また、補助遊技の開始時毎に負け収支金額情報を小画面で報知するので、遊技者は負け収支金額情報(不利益情報)を確実に報知して遊技者に認識させることができるし、遊技者が特に注目する可変表示装置の表示を有効に活用することができる。さらに、設定値に達する手前で予備報知を行うので、遊技者に親切な報知ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である遊技機を示す正面図である。
【図2】データ表示器を示す図である。
【図3】枠制御装置に関連する制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】枠制御装置により行われるメイン制御処理を示すフローチャートである。
【図5】投資金額設定監視処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】投資金額設定監視処理の変形例のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】データ表示器の表示例を示す図である。
【図8】データ表示器の表示例を示す図である。
【図9】データ表示器の表示例を示す図である。
【図10】データ表示器の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施例における枠制御装置に関連する制御系の構成を示すブロック図である。
【図12】特図への情報出力処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3実施例における呼出装置に関連する制御系の構成を示すブロック図である。
【図14】呼出装置の正面図である。
【符号の説明】
1 遊技機
2 玉貸機
10 遊技盤
16 前面操作パネル
22 データ表示器(報知手段)
31 表示部
32、131 データ1SW
33、132 データ2SW
34、133 データクリアSW
35、134 設定入力SW
36、135 設定入力操作SW
40 枠制御装置
41、81 枠制御回路(不利益算出手段)
43 入力部(設定操作手段、リセット手段)
44 音声発生装置(報知手段)
83 表示制御回路(報知手段)
84 特別図柄表示装置(報知手段)
100 呼出装置
101 制御装置
102 制御ROM
103 制御RAM
108 液晶表示器
109 画像データROM
110 ビデオRAM
111 VDP
112 ステレオ音変換IC
113 、114 アンプ
115、116 スピーカー
122 データスイッチ(設定操作手段、リセット手段)

Claims (2)

  1. 遊技店に設置されてなり、遊技領域が形成される遊技盤に配置され、始動条件の成立により複数の識別情報を可変表示させる補助遊技を行う可変表示装置を備え、前記補助遊技において特別結果態様が発生したことに基づき、遊技球の入賞率が高くなる特別遊技状態に移行するように設定されている遊技機において、
    当該遊技機の遊技に係わる遊技者の希望する最大負け収支金額情報を遊技者自身で設定入力可能な設定操作手段と、
    遊技者が遊技に投資した投資金額情報及び遊技で獲得した獲得球数に基づいて負け収支金額情報を算出する不利益算出手段と、
    遊技中の遊技者が認識可能であって、前記不利益算出手段の出力に基づいて遊技者の負け収支金額情報が前記設定操作手段により設定入力された設定値に達したことを報知する報知手段と、を備え、
    前記報知手段は、前記可変表示装置の表示により報知を行うよう構成され、
    前記補助遊技の開始時毎に、前記不利益算出手段により算出された負け収支金額情報を小画面で報知する負け収支金額情報報知手段と、
    遊技者の負け収支金額情報が前記設定操作手段により設定入力された設定値に達する手前で予備報知する予備報知手段と、を含むことを特徴とする遊技機。
  2. 前記不利益算出手段は、算出した負け収支金額情報を遊技者の所定の操作入力により初期値にリセットするリセット手段を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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