JP3151208B2 - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JP3151208B2
JP3151208B2 JP18548790A JP18548790A JP3151208B2 JP 3151208 B2 JP3151208 B2 JP 3151208B2 JP 18548790 A JP18548790 A JP 18548790A JP 18548790 A JP18548790 A JP 18548790A JP 3151208 B2 JP3151208 B2 JP 3151208B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはス
ロットマシーン等で代表される遊技機による遊技を可能
とするための遊技用装置に関する。詳しくは、所定の有
価価値を特定可能な情報が記録されている記録媒体の記
録情報により特定された有価価値を遊技に使用するべく
引き落して遊技を可能とするための遊技用装置に関す
る。
[従来の技術] この種の遊技用装置において、従来から一般的に知ら
れているものに、たとえば、特開昭63−292986号公報に
記載のものがあった。この従来の遊技場の管理設備装置
は、カード等の記録媒体を遊技機に挿入することにより
その記録媒体に記録されている識別情報が読取られ、そ
の読取り情報に基づいて特定された有価価値を使用して
遊技機により遊技が可能となる。そして、前記有価価値
は遊技に使用することによって減少するが遊技の進行に
伴って発生するたとえば大当りによる価値の付与によっ
て有価価値の総額が増加する場合もあり、結局この有価
価値の総額は遊技の進行に伴って減少したり増加したり
変動するものである。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この種の遊技用装置においてはたとえば前記
遊技機に使用した有価価値の使用総額が遊技客の許容で
きる限度に達した場合など遊技客がそれ以上の使用を望
まない場合がある。また、遊技の進行に伴って付与され
た有価価値すなわち遊技客が遊技によって獲得した獲得
有価価値が遊技客の目標とする額に達した場合などにお
いても、遊技客は満足して遊技を終了し有価価値のそれ
以上の使用を望まない場合がある。
ところが、この従来の遊技用装置においては、前述し
たような遊技客が有価価値のそれ以上の使用を望まない
状態に達しているにもかかわらず遊技客がそれに気付か
ず、遊技客が意に反して有価価値の遊技への使用を続行
してしまう欠点があった。
本発明は係る事情に鑑み、遊技客がそれ以上の有価価
値の遊技使用を望まない状態に達しているにもかかわら
ず遊技客が意に反して有価価値の遊技使用を続行してし
まう不都合を防止することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、所定の有価価値を特定可
能な情報が記録されている記録媒体の記録情報により特
定された有価価値を遊技に使用するべく引落として遊技
を可能とするための遊技用装置であって、 前記有価価値の遊技使用量に歯止めをかけるための値
であって遊技客が希望する予定値を予め入力設定可能な
予定値設定手段と、 該予定値設定手段により設定された予定値に従って、
前記有価価値の遊技使用量が歯止めをかける状態になっ
たことを判定する判定手段と、 該判定手段の判定出力に基づいて少なくとも前記記録
媒体の記録情報により特定される有価価値の引落とし使
用を禁止する制御手段とを含むことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の
構成に加えて、前記制御手段は、前記判定手段による歯
止めをかける旨の判定がなされた後遊技使用可能な有価
価値を使用し尽くした場合に遊技が続行できない遊技不
能状態にすることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、所定の有価価値を特定可
能な情報が記録されている記録媒体の記録情報により特
定された有価価値を遊技に使用するべく引落として遊技
を可能とするための遊技用装置であって、 遊技の結果遊技者の所有となる遊技結果価値の目標値
を遊技客が予め入力設定可能な目標値設定手段と、 前記入力設定された目標値が遊技中に達成されたこと
を判定する判定手段と、 該判定手段の判定出力に基づいて前記記録媒体の記録
情報により特定される有価価値の引落とし使用を禁止す
るとともに遊技が続行できない遊技不能状態に制御する
制御手段とを含むことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請求項3のい
ずれかに記載の発明の構成に加えて、報知手段と、 前記判定手段の判定出力に従って前記報知手段を報知
動作させる報知制御手段とをさらに含むことを特徴とす
る。
請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請求項4のい
ずれかに記載の発明の構成に加えて、前記有価価値から
引落とされた引落とし有価価値を含む遊技に使用される
有価価値の残量が欠乏した場合に前記記録媒体により特
定された有価価値を遊技に使用するべく自動的に引落と
し可能である自動引落とし手段を含むことを特徴とす
る。
請求項6に記載の本発明は、請求項2〜請求項5のい
ずれかに記載の発明の構成に加えて、打玉が打込まれる
遊技領域と、 前記遊技不能状態となったときに前記遊技領域内に未
だ残留している残留玉による入賞の有無を判別する入賞
判別手段と、 該入賞判別手段による入賞の判別が行なわれた場合に
当該入賞に伴う価値付与制御を行なう価値付与制御入力
とをさらに含むことを特徴とする。
[作用] 請求項1に記載の本発明によれば、予定値設定手段の
働きにより、記録媒体により特定された有価価値の遊技
使用量に歯止めをかけるための値であって遊技客が希望
する予定値を予め入力設定可能となる。判定手段の働き
により、前記予定値設定手段により設定された予定値に
従って、前記有価価値の遊技使用量が歯止めをかける状
態になったことが判定される。そして、制御手段の働き
により、前記判定手段の判定出力に基づいて少なくとも
前記記録媒体の記録情報により特定される有価価値の引
落とし使用が禁止される。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の
発明の作用に加えて、制御手段の働きにより、前記判定
手段による歯止めをかける旨の判定がなされた後遊技使
用可能な有価価値を使用し尽くした場合に遊技が続行で
きない遊技不能状態となる。
請求項3に記載の本発明によれば、目標値設定手段の
働きにより、遊技の結果遊技者の所有となる遊技結果価
値の目標値を遊技客が予め入力設定可能となる。判定手
段の働きにより、前記入力設定された目標値が遊技中に
達成されたことが判定される。その判定手段の判定出力
に基づいて、制御手段の働きにより、前記記録媒体の記
録情報により特定される有価価値の引落とし使用が禁止
されるとともに遊技が続行できない遊技不能状態に制御
される。
請求項4に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記判定手
段の判定出力に従って報知手段が報知動作する。
請求項5に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、自動引落と
し手段の働きにより、前記有価価値から引落とされた引
落とし有価価値を含む遊技に使用される有価価値の残量
が欠乏した場合に記録媒体により特定された有価価値を
遊技に使用するべく自動的に引落とし可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、請求項2〜請求項
5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、入賞判別手
段の働きにより、前記遊技不能状態となったときに遊技
領域内に未だ残留している残留玉による入賞の有無が判
別される。そして、入賞判別手段による入賞の判別が行
なわれた場合に当該入賞に伴う価値付与の制御が行われ
る。
[発明の実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本発明に係る遊技用管理設備装置の全体を
示す概略図である。
遊技場1にはカード販売機2が設置されている。遊技
客がこのカード販売機2から記憶媒体の一例のパチンコ
カードを購入する。遊技客はその購入したパチンコカー
ドを使用して遊技場1に設置されている遊技機により遊
技が可能となる。遊技場1には、遊技機設置島が複数列
(図面では4列)設けられており、その遊技機設置島7a
〜7dの両側に遊技機が複数配設されている。遊技場1に
配設されている遊技機は複数種類用意されており、遊技
機設置島7aの図示上側の列および遊技機設置島7dの図示
下側の列に配列されているものはいわゆる飛行機タイプ
のパチンコ遊技機である。飛行機タイプのパチンコ遊技
機とは、打球の始動入賞に伴って可変入賞球装置が比較
的少ない所定回数(たとえば1回または2回)開閉し、
その開閉中に打球が可変入賞球装置内に進入し、所定箇
所に設けられている特定入賞口(Vポケット)に入賞す
れば大当り状態となり、可変入賞球装置が比較的多い所
定回数(たとえば18回)開閉するかまたは打球が所定個
数(たとえば10個)入賞するかのうちいずれか早い方の
条件が成立すれば可変入賞球装置の大当りに伴う開閉が
終了するように構成されたものである。なお、この大当
りに伴う可変入賞球装置の開閉制御は、開閉中の可変入
賞球装置内に進入したパチンコ玉が前記特定入賞口へ入
賞すれば繰返し継続制御され、その繰返し上限回数はた
とえば8回と定められている。遊技機設置島7aの図示下
側の列および遊技機設置島7bの図示上側の列に設置され
ている遊技機はいわゆるフィーバータイプのパチンコ遊
技機である。このフィーバータイプのパチンコ遊技機3f
とは、打球の始動入賞に伴って可変表示装置が可変開始
し、その可変表示装置の停止時の表示結果が予め定めら
れた特定の識別情報の組合せ(たとえば777)となれば
大当り状態となり、可変入賞球装置が開成制御され、所
定時間(たとえば30秒間)の経過または打球の所定回数
(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が
成立すれば前記可変入賞球装置の開成が終了制御される
ものである。なお、この大当りに伴う可変入賞球装置の
開成制御は、開成している可変入賞球装置内に進入した
パチンコ玉が所定の箇所に設けられている特定入賞口
(Vポケット)に入賞することにより繰返し継続制御さ
れ、その繰返し継続制御の上限回数はたとえば10回と定
められている。遊技機設置島7bの図示下側の列に設けら
れている遊技機および遊技機設置島7cの図示上側の列に
設けられている遊技機は、大当りが1回発生すれば遊技
客に大量の得点が付与され打止まで達するタイプのパチ
ンコ遊技機である。遊技機設置島7cの図示下側の列およ
び遊技機設置島7dの図示上側の列に配設されている遊技
機はいわゆるカード式スロットマシンである。このカー
ド式スロットマシンとは、賭け率を決めた後リールを回
転し、そのリールが停止したときに予め定められた当り
ライン上に所定の識別情報の組合せ(たとえば777)が
成立すれば所定の大きさの得点が遊技客に付与されるも
のである。
遊技の結果遊技客が獲得した獲得得点を含む持点がカ
ードに記録され、そのカードが遊技客側に排出される。
その排出されたカードを遊技客がカード精算機4に挿入
すれば、その持点の範囲内で所望の景品が払出される。
なお、所望の景品を直後払出す代りにその持点の範囲内
で景品交換券を発行し、その景品交換券により景品交換
ができるように構成してもよい。遊技場1には、複数の
遊技機,カード販売機2ならびにカード精算機4を集中
管理するためのホール管理用コンピュータ6が設置され
ており、このホール管理用コンピュータ6を操作するた
めのコンピュータ端末5が所定箇所に設置されている。
ホール管理用コンピュータ6は、制御動作を所定の手順
で実行する演算部6bと、演算部6bの動作プログラムデー
タ等を格納する記憶部6cと、外部との信号の整合性をと
る入出力制御部6aとを含む。
遊技客がある機種の遊技機で遊技を行ないその遊技機
で獲得した得点を含む持点を即座にカード精算機4によ
り精算するのではなく、その持点が記録されたカードを
他の機種の遊技機に挿入してその持点により遊技を行な
うことも所定の使用制限の下で認められている。たとえ
ば、前記いわゆるフィーバータイプのパチンコ遊技機3f
は、機種コードAにセットされている遊技機で獲得した
獲得得点を含む持点を利用して遊技が可能である。機種
コードAにセットされている遊技機は、フィーバータイ
プのパチンコ遊技機3fと1回の大当りで打止まで達する
パチンコ遊技機3uとがある。カード式スロットマシン3s
の場合には、機種コードCにセットされた遊技機で獲得
した獲得得点を含む持点が使用可能となる。機種コード
Cにセットされている遊技機はカード式スロットマシン
3sのみのため、カード式スロットマシン3sで獲得した得
点を含む持点を使用して遊技を行なう場合には同じ機種
のカード式スロットマシン3sでのみ遊技が可能となる。
なお、カードに記録されている有価価値のうち遊技に未
だに使用されていない未使用の有価価値すなわちカード
の残額情報はすべての機種の遊技機で使用可能である。
なお、前述した遊技機の機種に関しては使用制限のある
旨およびその制限内容を張紙や表示器等により遊技客に
事前に報知することが望ましい。
第2図は、遊技機設置島の下部に設けられたカード回
収用のコンベアを説明するための概略構成図である。
遊技機設置島7bには、前述したように遊技機3uと遊技
機3fとが並べて設けられている。遊技機3u,3fに設けら
れているカード挿入排出口20から挿入されたカードは、
遊技した結果そのカードが有する有価価値が「0」にな
れば、制御ユニットボックス50に設けられている回収カ
ードストッカ91内に一時貯留される。そして、ホール管
理用コンピュータ6からカード回収指令信号が制御ユニ
ットボックス50に送信されてくれば、回収カードストッ
カ91内に貯留されている回収カードがカード回収コンベ
ア351上に放出される。このカード回収コンベア351は、
回収コンベア駆動モータ352により常時駆動されてお
り、このカード回収コンベア351上に落下したカードが
カード回収箱353内に回収される。このカード回収箱353
には、必要に応じて施錠装置が設けられ、その施錠装置
を解錠可能な鍵を所有している遊技場の係員のみが施錠
装置を解錠してこの回収箱353からカードを回収できる
ように構成する。なお、回収コンベア駆動モータ352
は、常時回転するものに代えて、ホール管理コンピュー
タ6からの回転指令信号が与えられたときのみ駆動回転
するように構成してもよい。
第3図は、遊技機の一例のいわゆるフィーバータイプ
のパチンコ遊技機3fを示す全体正面図である。
パチンコ遊技機3fの右下隅に設けられている打球操作
ハンドル10を遊技客が回動操作することにより、所望の
弾発力でパチンコ玉が遊技盤17の前面に形成されている
遊技領域18内に弾発発射される。図中14は、玉送りソレ
ノイドを含む打球供給装置であり、打球操作ハンドル10
の回動に連動して間欠揺動する打球杆12の揺動を検出す
る打球杆センサ13(第4図参照)の検出出力に基づいて
この打球供給装置14が作動する。そして、打球杆12が1
回揺動される毎に打球供給装置14の玉送りソレノイドが
励磁されて打球待機樋16上のパチンコ玉が1つずつ打球
発射位置にまで供給される。この打球供給装置14によっ
て打球発射位置にまで供給されるパチンコ玉が送り玉セ
ンサ15により検出されて後述する制御に用いられる。
遊技領域18内には、複数の回転ドラム(図面では3
個)24a,24b,24cを有する可変表示装置22が設けられて
いる。その可変表示装置22の下方には、開閉自在に設け
られている開閉板25を有する可変入賞球装置23が配設さ
れている。この可変入賞球装置には、始動入賞口26aが
一体的に設けられている。また、可変表示装置22の側方
にも始動入賞26b,26cが設けられている。遊技領域18内
に打込まれたパチンコ玉が始動入賞口26a〜26cのいずれ
かに入賞すれば、可変表示装置22が可変表示を開始す
る。そして、所定時間経過して停止制御された各回転ド
ラム24a〜24cによって表示される識別情報が特定の組合
せ(たとえば777)になれば大当り状態となり、可変入
賞球装置23の開閉板25が開成制御される。この開閉板25
の開成は、所定時間(たとえば30秒間)の経過またはパ
チンコ玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいず
れか早いほうの条件が成立することにより終了し、開閉
板25が閉成される。なお、この開閉板25が開成している
最中に進入したパチンコ玉が特定入賞口27内に入賞すれ
ば、開閉板25の開成制御が繰返し継続制御される。この
繰返し継続制御の上限回数はたとえば「10」に定められ
ている。前記可変表示装置22の可変表示の最中や可変入
賞球装置23の開成制御の最中にパチンコ玉が始動入賞す
ればその始動入賞が記憶され、可変表示装置22の可変表
示が終了した後または前記大当りの制御が終了した後に
その記憶に基づいて再度可変表示装置22の可変表示が行
なわれる。その始動入賞記憶の上限値はたとえば「4」
に定められている。
図中28はアウト口であり、遊技領域18内に打込まれた
パチンコ玉がいずれの入賞口にも入賞しなかった場合に
アウト玉として回収するためのものである。図中31はフ
ァール玉センサであり、弾発発射されたパチンコ玉がそ
の弾発力が弱すぎて遊技領域18にまで到達しなかった場
合にファール玉として打球待機樋16内に回収されるので
あり、そのファール玉を検出するためのものである。
パチンコ遊技機3fの下方部分には、カードリーダライ
タ19が組込まれており、そのカードリーダライタ19に形
成されているカード挿入・排出口20からパチンコカード
21(第7図参照)を挿入する。その挿入されたパチンコ
カード21(第7図参照)に持点(制限使用得点)が記録
されている場合であってその記録されている持点(制限
使用得点)が第1図で説明した使用制限によって使用禁
止されるものでない場合には、その持点(制限使用得
点)が遊技機3f内に取込まれて持点として持点表示器37
により表示される。そして、パチンコ玉を1つずつ弾発
発射するごとに持点から「1」ずつ減算される。一方、
打込玉が入賞するごとに所定の得点(たとえば「13」
点)が持点に加算される。挿入されたカード21に持点が
記録されていない場合には、カード21に記録されている
残額から引落単位金額(たとえば「100」円)を減算し
その単位金額に相当する得点(たとえば「25」点)を持
点として持点表示器37により表示する。また、現在のカ
ード21の残額が残額表示器38により表示される。そし
て、パチンコ玉を弾発発射して持点が「0」になるごと
に再度「100」円が残額から減算されて再度「25」点が
持点として持点表示器37により表示される。なお、残額
表示器38は、金額を表示するものを示したが、それに代
えて残額に相当する得点で表示してもよい。
遊技客が遊技を終了したい場合には照光式の精算ボタ
ン32を押圧操作する。すると、精算ボタン32が点灯する
とともに現時点での持点と残額が挿入されたパチンコカ
ードに記録されてカード挿入・排出口20からそのパチン
コカードが遊技客側に排出される。
図中34は予定使用金額設定器であり、遊技客が遊技せ
んとする遊技機に対して遊技客が遊技に使用する予定の
最高金額(最高点数)を設定するものである。この予定
使用金額設定器34により、前記有価価値の遊技使用量に
歯止めをかけるための値であって、遊技客が希望する予
定値を予め入力設定可能な予定値設定手段が構成されて
いる。この予定値設定手段は、遊技に伴って獲得した獲
得得点を含む持点(制限使用得点)の目標値を入力設定
するものであってもよい。この目標値を入力設定する前
記予定使用金額設定器34により、遊技の結果遊技者の所
有となる遊技結果価値(持点)の目標値を遊技客が予め
入力設定可能な目標値設定手段が構成されている。ま
た、パチンコカードをテンキーを備えたICカード等で構
成し、そのテンキーを操作して前記予定値をカードに入
力し、そのカードを遊技機に挿入して前記予定値を入力
設定できるようにしてもよい。この予定使用金額設定器
34により入力された予定使用金額は、予定値表示手段の
一例の予定使用金額表示器35により表示される。また、
本実施例では金額を指定することのできるテンキーによ
り予定値設定手段を構成したが、本発明はこれに限ら
ず、たとえば、予定使用金額を段階的に設定できるロー
タリスイッチ,種々の予定使用金額が予め割振りされた
複数のスイッチを有するセレクトスイッチ,数字を入力
するスイッチと入力数字の位を入力するスイッチとを有
しその2種類のスイッチの操作を組合せて予定使用金額
を入力するスイッチ,単一のスイッチを操作する毎に大
きさが段階的に異なった予定使用金額が設定されるスイ
ッチ等でもよい。
図中29,30はランプであり、大当りの発生に伴って点
灯または点滅し大当りの雰囲気を盛上げるように構成さ
れている。36はスピーカであり、大当り時に効果音を発
生したり異常事態の発生に伴って警報音を発生したりす
るものである。このパチンコ遊技機3fにより、前記記録
媒体により特定された有価価値を使用して遊技がが可能
な遊技機が構成されている。
第4図は、パチンコ遊技機3fの一部内部構造を示す全
体背面図である。
パチンコ遊技機3fの機枠40には、前面枠39が開閉自在
および着脱自在に設けられている。この前面枠39に遊技
盤保持枠41が取付けられており、この遊技盤保持枠41に
対し遊技盤17が着脱自在に取付けられている。つまり、
遊技盤17を取付けるための遊技盤固定部材42は図示矢印
に示すように回動自在に構成されており、この遊技盤固
定部材42を回動させることにより遊技盤17を遊技盤保持
枠41から取外し可能に構成してある。このように構成す
ることにより、機種の交換に伴う台の入替えに際し、機
枠40や前面枠39等をそのまま残して遊技盤17を入替える
ことにより他の機種の遊技機にすることができ、台の入
換えに際しての経費が節減できる利点がある。
図中11は打球機構であり、モータの駆動力によって打
球杆12を間欠揺動しその打球杆12によりパチンコ玉を1
つずつ弾発発射し得るように構成されている。この打球
杆12の揺動を検出する打球杆センサ13が打球機構11に設
けられており、この打球杆センサ13の検出出力に基づい
て前記打球供給装置14の玉送りソレノイドを励磁してパ
チンコ玉を1つずつ打球発射位置に供給するように制御
する。遊技領域に打込まれて始動入賞口26a〜26cに入賞
したパチンコ玉は始動入賞玉検出器43a,43b,43cにより
検出されて打込玉集合カバー体48により一箇所に誘導さ
れて入賞玉センサ45により検出される。図中22は可変表
示装置であり、この可変表示装置22は前述したように特
定の識別情報の組合せ(たとえば777)で停止した場合
にソレノイド47が励磁された可変入賞球装置の開閉板25
(第2図参照)が開成される。その開成中に可変入賞球
装置内に進入したパチンコ玉は10カウント検出器44によ
り検出される。一方、可変入賞球装置内に進入したパチ
ンコ玉が特定入賞口(Vポケット)27内に入賞すれば、
その入賞玉が特定入賞玉検出器46により検出される。図
中28はアウト口であり、36はスピーカである。パチンコ
遊技機3fの前面枠39の下方内側部分に設けられた制御ユ
ニットボックス50には、カードリーダライタ装置19と、
残額および持点がともに「0」となったパチンコカード
を回収する回収カードストッカ91と、カードリーダライ
タ制御用基板55と、精算操作センサ51と、使用禁止設定
器53と、機種コード設定器54と、遊技機制御用基板56と
が設けられている。カードリーダライタ制御用基板55は
カードリーダライタ19を制御するためのものである。精
算操作センサ51は、精算ボタン32(第3図参照)が押圧
操作されたことを検出するものである。機種コード設定
器54は、このパチンコ遊技機3fの機種コードを設定入力
するためのものであり、たとえばゲーム方法の種類によ
ってそれぞれに応じた機種コードを設定する。本実施例
の場合、第1図で説明したように機種コードはA,B,Cの
3種類が用意されており、パチンコ遊技機3fの場合には
機種コードAが設定される。そして、機種コードAが設
定されているパチンコ遊技機で遊技を行ない獲得した得
点を含む持点(制限使用得点)がパチンコカード21に記
録されるのであり、その際にパチンコカード21の磁気記
録部90(第7図参照)の機種コード記録領域に機種コー
ドAが併せて記録される。使用禁止設定器53は、制限使
用得点の使用制限を設定するためのものである。この使
用禁止設定器53は、(禁止,条件付,可)の3態様に設
定可能であり、「禁止」に設定した場合には、同一機種
コードであっても制限使用得点の使用を一切禁止するよ
うに制御される。「条件付」に設定した場合には、機種
コード設定器54で設定されている機種コード(たとえば
A)すなわち当該遊技機の機種コードに一致する機種コ
ードの制限使用得点に限って使用を許すように制御され
る。「可」に設定された場合には、すべての機種コード
の制限使用得点の使用を許すように制御される。これら
使用禁止設定器53,機種コード設定器54は、通常時施錠
されている前面枠39を開成して初めて操作可能となるの
であり、解錠用のキーをもっている遊技場の係員のみが
操作可能なものである。なお、本実施例では、使用禁止
の設定,機種コードの設定を各パチンコ遊技機に設けら
れている使用禁止設定器53,機種コード設定器54により
行なうものを示したが、本発明はこれに限らず、使用禁
止設定,機種コード設定をホール管理用コンピュータ6
のコンピュータ端末5(第1図参照)により行なうよう
にしてもよい。さらに、機種コード設定器54によりA,B,
Cのいずれか1つを設定できるものを示したが、それに
代えて、「AとB」,「BとC」,「AとC」のいずれ
かの組が設定できるようにしてもよい。その場合に、た
とえば「AとB」を設定した場合には、この「AとB」
が設定されている遊技機で獲得した得点を含む持点(制
限使用得点)を他の遊技機で使用するに際し、Aの機種
コードの制限使用得点の使用を許す遊技機とBの機種コ
ードの制限使用得点の使用を許す遊技機との両方の遊技
機で使用が可能となる。遊技機制御用基板56は、使用禁
止設定器53,機種コード設定器54等の設定入力に基づい
て遊技機を制御するためのものである。
第5図および第6図は、カードリーダライタの内部構
造を説明するための概略構成図である。
制御ユニットボックス50内に設けられたカードリーダ
ライタ19は、カード搬送モータ104を有し、このカード
搬送モータ104の回転力によりカード搬送ベルト103が駆
動されてカード挿入・排出口20から挿入されたカード21
が搬送される。カード挿入・排出口20のカード取込側
(図示左側)位置には、カード挿入・排出口20から挿入
されたカード21またはカード挿入・排出口20から排出さ
れるカード21を検出するカード挿排検出器100が設けら
れている。カード挿排検出器100よりもカード取込側に
は、挿入されたカードに書込まれているデータを読取る
カードデータ読取器108と、挿入されたカードのカード
データを消去するためのカードデータ消去器106と、所
定のカードデータをカードに書き込むためのカードデー
タ書込器107とが設けられている。カードデータ消去器1
06よりもさらにカード取込側にカード保持検出器105が
設けられており、このカード保持検出器105によりカー
ド21が検出された状態でカード搬送モータ104を停止さ
せ、図示のようにカード第1保持位置でカード21を停止
保持する。カード搬送モータ104は正逆転可能に構成さ
れており、後述するカードリーダライタ制御用マイクロ
コンピュータ70からの制御信号に基づいて逆転し、カー
ド第1保持位置にあるカード21をカード排出側(図示右
側)に搬送してカード挿入・排出口20からカード21を突
出させて遊技客側に返還する。カード第1保持位置にカ
ード21が停止保持されている状態で、カードリーダライ
タ制御用マイクロコンピュータの制御信号に基づいてカ
ード搬送モータ104がさらに正転すれば、カード21はさ
らに取込方向に搬送されてカード第2保持位置(ベルト
103の図示左側にカード21が片持ち状で保持されている
位置)に保持されると共に、カード第2保持位置に保持
されたカード21は回収カードストッカ91内に回収され
る。回収カードストッカ91には、透孔357が穿設されて
おり、その透孔357に対応する位置にカード満杯検出器3
56が設けられている。このカード満杯検出器356は、投
受光式の検出器であり、回収カードストッカ91内に回収
されたカード21の枚数が多くなり、その回収カード21に
より透孔357が遮断されれば、カード満杯検出器356の投
光が遮られてカード満杯検出器356が満杯検出信号を出
力する。この満杯検出信号は後述するようにカードリー
タライタ制御用マイクロコンピュータ70に入力され、カ
ードリーダライタ制御用マイクロコンピュータ70からス
トッカ開成指令信号がストッカ開閉モータ358に入力さ
れる。ストッカ開閉モータ358は、その入力信号に基づ
いて駆動し歯車359を図示反時計まわり方向に回転させ
る。すると歯車359に噛合する係合歯363を有する底板部
材360が図示右方向に移動され、第6図に示すように回
収カードストッカ91の底部が解放されて回収カード21が
カード回収コンベア31上に放出される。図中366は規制
板であり、回収カード21のカード回収コンベア351上へ
の落下に際し、落下方向を規制してカード21がカード回
収コンベア351からこぼれ落ちるのを防止するためのも
のである。底板部材360には、押圧片361が形成されてお
り、第6図に示すように、底板部材360がその開成スト
ローク端にまで移動したときにこの押圧片361がストッ
カ解放検出器362に当接し、ストッカ解放検出器362から
の検出信号がカードリーダライタ制御用マイクロコンピ
ュータ70に与えられる。その検出信号に基づいてカード
リーダライタ制御用マイクロコンピュータ70からストッ
カ開閉モータ358に閉成指令信号が与えられる。ストッ
カ開閉モータ358は正逆転可能に構成されており、その
閉成指令信号に基づいてストッカ開閉モータ358が逆転
して、歯車359を図示時計まわり方向に回転させ底板部
材360を閉成させる。底板部材360には、押圧片364が設
けられており、底板部材360がその閉成ストローク端に
まで移動したときにこの押圧片364がストッカ閉止検出
器365により検出され、その検出信号がカードリーダラ
イタ制御用マイクロコンピュータ70に与えられる。その
検出信号に基づいてカードリーダライタ制御用マイクロ
コンピュータ70からストッカ開閉モータ358に停止指令
信号が与えられ、その停止指令信号に基づいてストッカ
開閉モータ358が停止する。
この実施例ではカード満杯検出器356により回収カー
ドが満杯になったことを検出するものを示したが、その
代わりに、カードを回収カードストッカ91内に回収する
毎にカウントアップするようにし、そのカウント値が所
定値になったことにより満杯になった旨の判定を行うよ
うにしてもよい。なお、遊技機毎に手動スイッチを設
け、手動操作によってストッカ開閉モータ358を駆動で
きるようにしてもよい。さらに、ストッカ開閉モータ35
8が正逆転可能なものを示したが、その代わりに、スト
ッカ開閉モータ358を1方向のみ回転可能なもので構成
して機構的に底板部材360を往復させるようにしてもよ
い。また、底板部材360の駆動源としてモータの変わり
にソレノイドを用いてもよい。図中355は回収カードス
トッカ91に一体形成された取手であり、この取手355を
遊技場の係員が手前に引くことにより回収カードストッ
カ91内の回収カード21を取出すことができる。このよう
に構成することにより、まだ有価価値が残っているにも
かかわらずカードが回収されてしまった等の遊技客から
のクレームが発生した場合に、回収カードストッカ91か
らその回収された問題となっているカードを取出してチ
ェックすることができる利点がある。
本実施例では、回収カードストッカ91を遊技機に設け
るようにしたが、その代わりに、回収するカードに遊技
機番号等を記録させて遊技機が特定できるようにし、回
収カードストッカを遊技機以外の場所に設けてもよい。
以上説明したように、遊技客が不要となったカード21
が回収カードコンベア351により所定位置に設けられた
回収カード箱353内に回収されるために、不要となった
カードを遊技場の係員が容易に回収できるとともに、不
要となったカードが機外に排出されて遊技場の床面等に
散乱する不都合も防止できる。
第7図は、パチンコカード21を示す正面図である。パ
チンコカード21は、ほぼ長方形のプレート状のもので構
成されており、磁気ストライプ等からなる磁気記録部90
に、遊技店カード,カード発行年月日,カードNo.,残
額,持点,機種コード,セキュリティコード等の情報が
記録されている。遊技店コードとは、このパチンコカー
ド21が発行された遊技店を識別するためのコードであ
り、このパチンコカード21を他の遊技店で使用した際に
はこの遊技店コードが食違ってくるためにその使用が禁
止される。カード発行年月日はパチンコカード21がカー
ド販売機2(第1図参照)によって発行された年月日で
あり、使用期限を設ける場合にはこのカード発行年月日
を基準として使用期限が経過しているか否かの判断が行
なわれる。カード番号は、このパチンコカード21に割振
られた番号であり、他のパチンコカードとの区別が可能
となる。残額は、パチンコカードの購入時の金額から遊
技に使用して引落された金額を減算した残りの金額であ
り、未だに遊技に使用されていない未使用金額である。
この残額により、記録媒体によって特定される有価価値
のうち未だに遊技に引落使用されていない第1の有価価
値が構成されている。持点とは、遊技機で遊技を行なっ
た後精算ボタン32を押圧操作したときの持点表示器37で
表示されている持点がその遊技機の機種コードとともに
記録されたものである。この持点(制限使用得点)によ
り、記録媒体によって特定される有価価値のうち、前記
第1の有価価値以外の第2の有価価値が構成されてい
る。セキュリティコードとは、パチンコカード21のセキ
ュリティを向上させるために設けられたものであり、た
とえば、カード番号や残額の情報を所定の法則に基づい
て変換したものを記録している。カード21の記録情報の
うち、前記残額,持点,セキュリティコードが必須の記
録情報であり、他の記録情報は必ずしも必要ではない。
本実施例では、記録媒体の一例として磁気カードを示し
たが、本発明はこれに限らず、ICカード,磁気カードに
感熱記録部を施したもの,磁気カードにアルミ被膜を蒸
着したもの,感熱カード,光ディスクメモリにより情報
を記録する光カード等、所定の有価価値が特定可能な情
報が記録される記録媒体であれば何でもよい。さらに、
形状は扁平な長方形のものに限らず、棒状等どのような
形であってもよい。また、パチンコカード21は0カード
になれば使い捨てるものでもよく、また、0カードにな
れば、新たな有価価値を購入してそのカードに再記録す
るものでもよい。
カード21に記録するカード情報としては、前述した情
報のほかに、そのカードの使用履歴を合せて記録しても
よい。カードの使用履歴情報の具体例としては、たとえ
ば、そのカードを使用した遊技機の機種や遊技機番号,
遊技に使った有価価値の大きさ,遊技に伴って獲得した
有価価値や大当りの発生回数,カードを使用した日時等
が考えられる。このような使用履歴情報をカードに記録
させる場合には、回収カードに記録されている使用履歴
情報を読取る読取装置を遊技場に設置し、その読取装置
で読取ったカードの使用履歴情報をホール管理用コンピ
ュータ6に送信してホール管理用コンピュータ6でカー
ド1枚1枚の使用履歴を集計して遊技場全体の遊技機の
稼働状態を算出するようにする。
第8図は、本発明に用いられる遊技機の制御回路を示
すブロック図である。遊技機制御用マイクロコンピュー
タ60は以下に述べる各種機器の動作を制御する機能を有
する。このため、遊技機制御用マイクロコンピュータ60
は、たとえば数チップのLSIで構成されており、その中
には制御動作を所定の手順で実行することのできるMPU6
1と、MPU61の動作プログラムデータを格納するROM62
と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRAM63
とを含む。
さらに、遊技機制御用マイクロコンピュータ60は、入
力信号を受けてMPU61に入力データを与えるとともにMPU
61からの出力データを受けて外部に出力する入出力回路
64と、MPU61から音データを受けるサウンドジェネレー
タ69と、電源投入時にMPU61にリセットパルスを与える
パワーオンリセット回路65と、MPU61にクロック信号を
与えるクロック発生回路66と、クロック発生回路66から
のクロック信号を分周して割込パルスを定期的にMPU61
に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)67と、
MPU61からのアドレスデータをデコードするアドレスデ
コード回路68とを含む。
MPU61はパルス分周回路67から定期的に与えられる割
込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行する
ことが可能となる。また、アドレスデコード回路68はMP
U61からのアドレスデータをデコードし、ROM62,RAM63,
入出力回路64,サウンドジェネレータ69にそれぞれチッ
プセレクト信号を与える。
なお、この実施例ではROM62は、その内容の書換えす
なわち必要が生じた場合にはその中に格納されたMPU61
のためのプログラムデータを変更することができるプロ
グラマブルROMが用いられる。そして、MPU61は、このRO
M62内に格納されたプログラムデータに従って、かつ、
以下に述べる各制御信号の入力に応答して、種々の機器
に対し制御信号を与える。
遊技機制御用マイクロコンピュータ60には、入力信号
として次のような信号が与えられる。
まず、使用禁止設定器53(第4図参照)が遊技場の係
員により設定操作されたことに基づいて、使用禁止設定
信号が検出回路74を介して遊技機制御用マイクロコンピ
ュータ60に与えられる。機種コード設定器54(第4図参
照)が遊技場の係員により設定操作されたことに基づい
て、機種コード設定器が検出回路74を介して遊技機制御
用マイクロコンピュータ60に与えられる。精算操作ボタ
ン32(第3図参照)が遊技客により押圧操作されたこと
に基づいて精算操作センサ51(第4図参照)がONにな
り、検出回路75を介して精算操作検出信号が遊技機制御
用マイクロコンピュータ60に与えられる。予定使用金額
設定器34が遊技客により操作されたことに基づいて予定
使用金額設定信号が検出回路77を介して遊技機制御用マ
イクロコンピュータ60に与えられる。パチンコ玉が打球
発射位置にまで供給される毎に送り玉センサ15(第3図
参照)がONになり、検出回路78から送り玉検出信号が遊
技機制御用マイクロコンピュータ60に与えられる。パチ
ンコ玉が打球発射位置に送り込まれることにより送り玉
センサ15(第2図参照)がONになり送り玉検出信号が検
出回路78を介して遊技機制御用マイクロコンピュータ60
に与えられる。パチンコ玉が入賞したことに基づいて入
賞玉センサ45(第4図参照)がONになり、検出回路79を
介して入賞玉検出信号が遊技機制御用マイクロコンピュ
ータ60に与えられる。ファール玉がファール玉センサ31
(第3図参照)により検出されたことに基づいて、検出
回路80を介してファール玉検出信号が遊技機制御用マイ
クロコンピュータ60に与えられる。打球杆12が間欠揺動
しその揺動が打球杆センサ13(第4図参照)により検出
されたことに基づいて、検出回路81を介して打球杆検出
信号が遊技機制御用マイクロコンピュータ60に与えられ
る。カードリーダライタ制御用マイクロコンピュータ70
(第4図参照)から、挿入されたカードの読取情報信号
とカード処理完了信号とが遊技機制御用マイクロコンピ
ュータ60に与えられる。ゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ71(第4図参照)から大当り発生や始動入賞等の稼
働情報信号が遊技機制御用マイクロコンピュータ60に与
えられる。ホール管理用コンピュータ6(第1図参照)
から打止信号やカード回収指令信号が遊技機制御用マイ
クロコンピュータ60に与えられる。なお、前述したよう
に、使用禁止設定,機種コード設定をホール管理用コン
ピュータ6のコンピュータ端末5(第1図参照)により
行なう場合には、ホール管理用コンピュータ6からは、
打止信号ばかりでなく使用禁止設定情報や機種コード設
定情報が遊技機制御用マイクロコンピュータ60に与えら
れる。
遊技機制御用マイクロコンピュータ60は以下の回路や
各種機器に対し制御信号を与える。
ソレノイド駆動回路82を介して玉送りソレノイド14a
に玉送りソレノイド制御用信号を与える。セグメントLE
D駆動回路83を介して持点表示器37,残額表示器38,予定
使用金額表示器35(第3図参照)にそれぞれ表示用制御
信号を与える。カードリーダライタ制御用マイクロコン
ピュータ70に対し、カードへの書込情報信号とカードの
真偽判定信号(OK,NG)とカード回収指令信号が与えら
れる。ゲーム制御用マイクロコンピュータ71に対し、打
止時や精算時におけるゲーム停止信号が与えられる。ホ
ール管理用コンピュータ6に対し、入り玉および出玉に
関する情報やゲーム制御用マイクロコンピュータ71から
の稼働情報が与えられる。アンプ84を介してスピーカ36
に音発生用の制御信号が与えられる。前記遊技機制御用
マイクロコンピュータ60や各種回路および各種機器に
は、電源回路73から所定の直流電流が与えられる。な
お、好ましくは、遊技機あるいは遊技場内にバックアッ
プ電源を設置するのが望ましい。
第9図は、カードリーダライタに用いられる制御回路
を示すブロック図である。図中70はカードリーダライタ
制御用マイクロコンピュータであり、第8図に示した遊
技機制御用マイクロコンピュータ60と同様の構成であ
る。第8図に示した遊技機制御用マイクロコンピュータ
60と共通する部分は共通の参照符号を付し、ここでは説
明の繰返しを省略する。
カードリーダライタ制御用マイクロコンピュータ70に
は、入力信号として次のような信号が与えられる。
まず、カード21がカード挿入・排出口20(第5図参
照)に挿入された場合およびカード21がカード挿入・排
出口20から抜取られた場合に、カード挿排検出器100に
よりカードの挿入および排出が検出され、その検出信号
が検出回路370を介してカードリーダライタ制御用マイ
クロコンピュータ70に入力される。カード21がカード保
持位置にまで搬送されればカード保持検出器105(第5
図参照)により検出され、その検出信号は検出回路370
を介して入力される。回収カードが回収カードストッカ
91(第5図参照)内で満杯になりカード満杯検出器356
により検出されれば、その検出信号が検出回路370を介
して入力される。底板部材360が開成されて押圧片361が
ストッカ開放検出器362(第5図参照)により検出され
れば、その検出信号が検出回路370を介して入力され
る。底板部材360が閉成されて押圧片364がストッカ閉止
検出器365(第5図参照)により検出されれば、その検
出信号が検出回路370を介して入力される。カード21に
記録されているカード情報がカード読取器108(第5図
参照)により読取られれば、その読取情報がデータ読取
回路371を介して入力される。遊技機制御用マイクロコ
ンピュータ60から、前述したカード書込情報信号,カー
ド真偽判定信号(OK,NG),回収カード指令信号が入力
される。
カードリーダライタ制御用マイクロコンピュータ70は
以下の回路や各種機器に対し制御信号を与える。
データ書込回路372を介してカードデータ書込器107
(第5図参照)にカードデータ書込用の制御信号を与え
る。モータ駆動回路374を介して、カード搬送モータ104
にカード搬送用制御信号を与え、ストッカ開閉モータ35
8にストッカ開閉制御用信号を与える。遊技機制御用マ
イクロコンピュータ60に、前述したカード読取情報信
号,カード処理完了信号を与える。前記カードリーダラ
イタ制御用マイクロコンピュータ70や各種回路および各
種機器には、電源回路375から所定の直流電流が与えら
れる。なお、好ましくは、遊技機あるいは遊技場内にバ
ックアップ電源を設置するのが望ましい。
第10A図および第10B図は、第8図に示した制御回路の
動作を示すブローチャートである。
まずステップS(以下単にSという)1により、カー
ドリーダライタ制御用マイクロコンピュータからデータ
の入力があるか否かの判断が行なわれ、データの入力が
あるまで待機する。カードリーダライタ制御用マイクロ
コンピュータからはカードの読取情報信号とカード処理
完了信号とが送信されてくるのであり、最初に送信され
てくるものはカード読取情報信号であり、その読取情報
信号が送信されてくればS2へ進み、その送信されてきた
カード読取情報のチェックを行なう。次にS3に進み、そ
のチェックの結果適正なカードであるか否かの判断を行
ない、適正なカードでなかった場合にS10に進み、NG信
号をカードリーダライタ制御用マイクロコンピュータに
出力してS1に戻る。カードリーダライタ制御用マイクロ
コンピュータはこのNG信号を受けてカードを排出させた
りさらには使用できない旨を表示、報知させたりする等
の異常時処理を行なう。一方、S3によるチェックの結果
適正カードであると判断された場合にはS4に進み、使用
を許可するか否かの判断が行なわれる。そして、当該遊
技機が使用禁止設定器53(第4図参照)により「禁止」
に設定されている場合にはS4によりNOの判断がなされ
る。一方、使用禁止設定器53により「条件付」または
「可」に設定されている場合にはS4によりYESの判断が
なされる。S4によりNOの判断がなされた場合には挿入さ
れたカードに記録されている制限使用得点(持点)の使
用はできないためにカードに記録されている残額を使用
して遊技を行なうことになるのであり、そのためにS9に
進みカード残額があるか否かの判断がまず行なわれる。
そしてカード残額がなかった場合には前記S10に進む
が、カード残額があった場合にはS11に進み、予定使用
金額の入力があるか否かの判断が行なわれ入力があるま
で待機する。なお、この時点で精算操作が行なわれた場
合には、情報を書換えることなくそのままカードを排出
するようにしてもよい。そして、遊技客が予定使用金額
設定器34(第3図参照)を操作して予定使用金額を入力
すればS12に進み、カード残額から引落し単位金額(た
とえば100円)を減算し、その単位金額に対応する得点
(たとえば25点)をCT2にセットする。このCT2は制限使
用得点をカウントするための制限使用得点カウンタであ
る。次にS13に進み、入力された予定使用金額から引落
し単位金額を減算した金額をCT3にセットする処理が行
なわれる。このCT3とは、カード残額の使用金額が遊技
客の予定していた金額になった段階で自動的に精算を行
なうために遊技客により設定入力される予定使用金額を
カウントする予定使用金額カウンタであり、後述するS3
1によりその値が更新され、S27によりその値が減算され
る。さらに、本実施例ではCT3がカウントダウンされる
ものを示したが、それに代えて、CT3をカウントアップ
するものに構成し、CT3のカウント値が予定使用金額と
一致すれば32に進むように構成してもよい。
一方、前記S4によりYESの判断がなされた場合にはS5
に進み、条件付きであるか否かの判断が行なわれる。当
該遊技機が使用禁止設定器53(第4図参照)により「条
件付」に設定されていた場合にはこのS5によりYESの判
断がなされてS6に進み、機種コードが一致するか否かの
判断が行なわれる。このS6による判断は、具体的には、
カード挿入・排出口に挿入されたカードの機種コード情
報記録領域に記録されている機種コード情報と、当該遊
技機の機種コード設定器54(第4図参照)により設定さ
れている機種コードとが一致するか否かを判断する。そ
して一致しない場合にはその挿入カードに記録されてい
る制限使用得点(持点)は当該遊技機では使用できない
ことになるためにカードの残額を使用して遊技を行なう
べく前記S9に進むのである。また、機種コードが一致し
た場合にはその挿入カードに記録されている制限使用得
点(持点)が当該遊技機で使用できることになり、S7に
進み、まず制限使用得点が存在するか否かの判断を行な
い、制限使用得点が「0」の場合には前記S9に進み
「0」でない場合にはS8に進む。S8では制限使用得点を
CT2にセットしてS14に進む。一方、使用禁止設定器53
(第4図参照)により「可」に設定されていた場合には
前記S5によりNOの判断がなされてS6の判断を行なうこと
なく直接S7に進む。つまり、当該遊技機が使用禁止設定
器により「可」に設定されている場合には、いかなる機
種コードに設定されている遊技機で獲得した制限使用得
点も当該遊技機で使用できるために、S6により機種コー
ドが一致するか否かの判断を行なう必要がないのであ
る。前記S4,S5およびS6により、遊技に用いられる有価
価値が前記制限使用得点(第2の有価価値)である場合
に、予め定められた規制の範囲内で遊技の使用を許可す
る使用許可手段が構成されている。なお、この使用許可
手段は、たとえば挿入されたカードに記録されている制
限使用得点(第2の有価価値)のうち2割まで使用許可
する等のように、一定の使用限度の範囲内で前記第2の
有価価値の使用を許可するものであってもよい。さら
に、この使用許可手段は、挿入されたカードに記録され
ている第2の有価価値を使用したい場合にはその有価価
値の大きさをたとえば4/5に縮小した状態(100点であれ
ば80点にした状態)で使用許可するものであってもよ
い。前記S1ないしS4ならびにS9,S11により、遊技客の遊
技意思に基づいた引落し条件の成立を判定する引落し条
件判定手段が構成されている。この引落し条件判定手段
は、本実施例では遊技客がカードをカード挿入・排出口
20(第3図参照)に挿入することにより遊技意思が有っ
たものと見なされて引落し条件が成立したと判定するも
のを示したが、それに代えて、たとえば、ゲーム開始ボ
タンを別途設け遊技客がそのゲーム開始ボタンを押圧操
作したことにより遊技意思ありと判断して引落し条件が
成立した旨の判定を行なうものであってもよく、さらに
は、遊技客の打球操作の開始,現在の有価価値の使用額
が前記予定使用金額設定器34(第3図参照)で設定され
た額の範囲内であること,別途引落し禁止スイッチを設
けその引落し禁止スイッチが遊技客によって禁止操作さ
れず不能動化の状態になっていること等により引落し条
件が成立した旨の判定を行なうものであってもよい。な
お、引落し禁止スイッチとは、制限使用得点が「0」に
なったとしてもカード残額から引落し単位金額を引落さ
ないようにするべく遊技客によって操作されるスイッチ
である。
次にS14では、カード残額をCT1にセットする処理がな
される。このカード残額とは、前記S12により引落し単
位金額が減算された後のカード残額を意味する。CT1と
は、カード残額をカウントするための残額カウンタであ
る。次にS15に進み、OK信号をカードリーダライタ制御
用マイクロコンピュータに出力する処理がなされ、S16
に進み、打球供給装置14(第3図参照)の玉送りソレノ
イド等を能動化して玉送りを能動化する処理がなされ
る。このS16の処理において、パチンコ玉が弾発発射可
能となり遊技が可能となる。
次にS17に進み、CT1の値を残額表示器38(第3図参
照)により表示させた、CT2の値を持ち点表示器37(第
3図参照)に表示させ、CT3の値を予定使用金額表示器3
5(第3図参照)により表示させる処理がなされる。次
にS18に進み、送り玉センサがONになったか否かの判断
がなされ、ONになっていない場合にはS20に進む。一
方、パチンコ玉を弾発発射するべく打球杆12が揺動し打
球杆センサ13(第4図参照)がONになり、その打球杆セ
ンサ13の検出出力に応答して打球供給装置14の玉送りソ
レノイドが励磁されてパチンコ玉が1個打球発射位置に
まで供給されれば、それに応答して送り玉センサ15(第
3図参照)が1回ONになりS19に進む。S19では、CT2を
「1」ディクリメントし、その後S20に進む。
S20では、入賞玉センサがONになったか否かの判断が
なされ、ONになっていない場合にはS22に進む。一方、
打込み玉が遊技領域に設けられている各種入賞口や可変
入賞球装置内に入賞すれば入賞玉センサ45(第4図参
照)より検出され、入賞玉センサがONになりS21に進
む。S21では、CT2に「n」を加算する処理がなされてそ
の後S22に進む。この「n」は、パチンコ玉の1個の入
賞に基づいて付与される得点でありたとえば「13」に定
められている。次にS22では、ファール玉センサがONに
なったか否かの判断がなされ、ONになっていない場合に
はS24に進む。一方、パチンコ玉の弾発力が弱すぎて遊
技領域にまで到達しなかった場合にはそのパチンコ玉が
ファール玉としてファール玉センサ31(第3図参照)に
より検出されるのであり、その場合にはファール玉セン
サがONになりS23に進む。S23ではCT2を「1」インクリ
メントする処理がなされてその後S24に進む。つまり、
パチンコ玉を弾発発射することにより前記S19によりCT2
が「1」ディクリメントされるのであるが、その弾発発
射されたパチンコ玉が遊技領域に到達することなくファ
ール玉として打球待機樋16(第3図参照)に再び還元さ
れた場合には「1」減算されたCT2の値に「1」を加算
して±0にする必要があり、そのためにこのS23の処理
が行なわれるのである。
次に、S24では、CT2=「0」か否かの判断が行なわ
れ、制限使用得点(持点)がまだ残存している場合には
NOの判断がなされてS28に進むが、制限使用得点(持
点)が、「0」となった場合にはS25に進み、CT1=
「0」か否かの判断が行なわれる。そして、残額がまだ
残っている場合にはS26に進み、CT3=「0」か否かの判
断が行なわれる。カード残額の引落し使用額が予定使用
金額設定器で設定された予定使用金額(予定値)に達し
ていない場合にはCT3が「0」にならないためにS27に進
み、CT1から引落し単位金額(たとえば100円)を減算
し、単位金額に対応する得点(たとえば25点)をCT2に
セットし、CT3から引落し単位金額を減算する処理が行
なわれる。このS27による処理の結果、再びCT2に単位金
額に対応する得点がセットされるためにそのCT2にセッ
トされた制限使用得点を使用してパチンコ玉を弾発発射
して遊技が可能となる。一方、CT1=「0」の場合に
は、残額から引落し単位金額を減算することができない
ために、S32に進み挿入されたカードについての精算が
自動的に行なわれる。また、S27に従って、カードの残
額から引落し単位金額が減算される毎にCT3からも同じ
引落し単位金額が減算されるために、カードの残額の使
用量が予定使用金額設定器により設定された予定使用金
額に達すればCT3=「0」となり、S26によりYESの判断
がなされてS32に進み、挿入されたカードについての精
算が自動的に行なわれる。S26により、前記予定値設定
手段により設定された予定値に従って、前記有価価値の
遊技使用量が歯止めをかける状態になったことを判定す
る判定手段が構成されている。この判定手段は、CT3が
「0」になったことを判定するものに代えてCT3がたと
えば「m」等の所定の値になったことやCT3<m等を検
出して所定の関係になったことを判定するものであって
もよい。また、予定使用金額を設定入力する代わりに自
動引落しされた後のカードの残額すなわち予定残額を設
定するようにし、その設定された予定残額とCT3の値と
を比較し両値が所定の関係になったことを判定するよう
にしてもよい。なお、前記S24によりCT2=「0」か否か
を判定するものに代えて、CT2が所定値K以下になった
段階でS25に進み自動引落しの繰返しを行なうものであ
ってもよい。また、前記S24によりCT2=[0]と判断さ
れる毎に音を発生させて遊技者にその旨を報知してもよ
く、また、制限使用得点が前記「所定値K」になった段
階で同様に音を発生させてもよい。さらに、S12,S27に
より固定的に定められている引落し単位金額を減算する
代わりに、この引落し金額を遊技客または遊技場の係員
が選択設定できるように構成し、その選択設定された引
落し金額をカード残額から減算しその引落し金額に対応
する得点をCT2にセットするものであってもよい。さら
に、この引落し単位金額をパチンコ玉が1発弾発発射さ
れるのに要する金額(たとえば4円)に設定し、パチン
コ玉が1個ずつ弾発発射されるごとにカード残額から前
記カード引落し単位金額(たとえば4円)を減算するよ
うに制御してもよい。
次にS24によりNOの判断がなされた場合にはS28に進
み、打止に達しているか否かの判断が行なわれ、打止に
達している場合にはS43に進み、挿入されたカードおに
ついての精算を自動的に行なうための制御に移行する
が、打止に達していない場合にはS29に進み、精算操作
センサがONになっているか否かの判断がなされる。遊技
客が精算ボタン32(第3図参照)を押圧操作すれば、こ
のS29によりYESの判断がなされてS43に進むが、精算操
作センサがONになっていない場合にはS30に進み、予定
使用金額の更新が遊技客により行なわれたか否かの判断
がなされる。遊技客が予定使用金額設定器34(第3図参
照)を操作して予定使用金額を更新すれば、S30によりY
ESの判断がなされてS31に進み、CT3の値をその入力され
た値に更新する処理をした後にS16に進む。一方、遊技
客が予定使用金額を更新する操作を行なわなかった場合
にはS31の処理を行なうことなく直接S16に進む。
第10B図に示すS32では、タイマがセットされ、次にS3
3に進み、玉送りを不能動化する処理がなされて以降パ
チンコ玉が弾発発射できない状態となる。S32によりセ
ットされるタイマは、パチンコ玉がS33により弾発発射
できない状態となった後のおける遊技領域に残留してい
る残留玉が遊技領域からなくなるまでの時間を計時する
ためのものであり、たとえば4,5秒程度の時間を計時す
るものである。次に、S34に進み、入賞玉センサがONに
なったか否かの判断がなされ、ONになっていない場合に
はS35に進み、ファール玉センサがONになったか否かの
判断がなされ、ONになっていない場合にはS36に進み、
タイマが終了したか否かの判断がなされ、タイマが終了
していない場合には再びS33に戻る。このS33ないしS36
のループの巡回途中で、残留玉が遊技領域内に形成され
ている入賞口や可変入賞球装置内に入賞すれば、S34に
よりYESの判断がなされ、S21に進み、残留玉の入賞に伴
う「n」の加算処理が行なわれ、その残留玉の入賞に伴
って再び遊技が可能となる。さらに、前記ループの巡回
途中でファール玉がファール玉センサにより検出されれ
ば、S35によりYESの判断がなされ、S23に進み、制限使
用得点カウンタCT2を「1」インクリメントする処理が
なされ、そのファール玉に基づく遊技が可能となる。前
記ループの巡回途中で、入賞玉センサおよびファール玉
センサがONになることなくタイマが終了した場合にはS3
7に進み、CT1=「0」であるか否かの判断が行なわれ
る。そして、カード残額がない場合にはS37によりYESの
判断がなされ、S42に進む。一方、カード残額が残って
いる場合にはS38により、予定使用金額の入力があるか
否かの判断が行なわれ、ない場合にはS39に進み、精算
操作センサがONになったか否かの判断が行なわれ、ONに
なっていない場合には再びS38に戻るループが形成され
ている。このループの巡回途中で、遊技客が精算ボタン
32(第3図参照)を押圧操作すればS39によりYESの判断
がなされてS42に進み精算制御が行なわれる。一方、前
記ループの巡回途中で、遊技客が予定使用金額設定器34
を再度操作して予定使用金額を設定し直せば、S38によ
りYESの判断がなされ、S40に進む。S40では、CT1から引
落し単位金額を減算し、単位金額に対応する得点をCT2
にセットする処理がなされる。これにより、CT2にセッ
トされた点数すなわち制限使用得点を使用して遊技が再
び可能となる。次にS41に進み、再び入力された予定使
用金額から引落し単位金額を減算した金額をCT3にセッ
トする処理がなされて前記S16に戻る。
一方、前記S42では、CT2=「0」を確定させCT1をカ
ード残額,CT2を制限使用得点としてカードリーダライタ
制御用マイクロコンピュータに出力する処理がなされ
る。この出力された情報を受けてカードリーダライタ19
(第3図参照)によりカードに新たなカード残額と制限
使用得点(持点)とが記録されて遊技客側に排出される
制御が行なわれる。S32ないしS42において、タイマを用
いる代わりに、遊技領域に実際に打込まれた有効発射玉
数と、アウト玉および入賞玉の合計である打込み玉数と
が等しくなったことにより、前記S42による処理を行な
ってもよい。次にS47に進み、カードリーダライタ制御
用マイクロコンピュータからカード処理完了信号が入力
されたか否かの判断が行なわれ、未だにカード処理が完
了していない場合にはS48に進みCT1の値を残額表示器に
表示し、CT2の値を持ち点表示器に表示し、CT3の値を予
定使用金額表示器に表示して再びS47に戻る。このS47に
戻るループの巡回途中でカードリーダライタがカード処
理を完了してカードリーダライタ制御用マイクロコンピ
ュータからカード処理完了信号が送信されてきた場合に
は、S47によりYESの判断がなされ、S49に進み、CT1ない
しCT3の値をクリアしてプログラムが終了する。
一方、前記S28,S29によりYESの判断がなされた場合に
は、S43に進み、玉送りが不能動化されて以降パチンコ
玉の弾発発射ができない状態になり、S44に進み、打止
めに達しているか否かの判断が行なわれる。そして既に
打止めに達している場合にはS46に進み、CT1,CT2を確定
させ、CT1をカード残額,CT2を遊技使用禁止得点として
カードリーダライタ制御用マイクロコンピュータに出力
した後前記S47に進む。この遊技使用禁止得点とは、遊
技には使用できない得点であり、景品交換にのみ使用で
きる得点のことである。なお、S46によりCT2を遊技使用
禁止得点として出力する代りに、CT2を制限使用得点と
して出力するようにしてもよい。一方、未だに打止めに
達していない場合には前記S44によりNOの判断がなされ
てS45に進み、CT1,CT2を確定され、CT1をカード残額,CT
2を制限使用得点として機種コードとともにカードリー
ダライタ制御用マイクロコンピュータに出力した後にS4
6に進む。この機種コードには、前述したように当該遊
技機の機種コード設定器54(第4図参照)によって設定
されている機種コードのことである。なお、S43ないしS
46においても、前記S32ないしS42と同様に、玉送りを不
能動化した後所定期間残留玉に基づいた入賞玉やファー
ル玉の発生をチェックし、発生すればCT2に加算するよ
うに制御してもよい。ただし、この場合はCT2に加算処
理されたとしても必ずしも再び玉送りを能動化させる必
要はない。また、前記S42,S45ならびにS46に基づいて、
新たなカード残額がカードに書込まれて遊技客側に排出
されるのであるが、そのカード残額についてはカード精
算機4(第1図参照)による精算時に金銭で返却するよ
うにしてもよい。
前記S33やS42に従って遊技機制御用マイクロコンピュ
ータからは遊技機を所定の状態に制御するための制御信
号が出力されるのであり、この遊技機制御用マイクロコ
ンピュータにより、前記判定手段の判定出力に基づいて
少なくとも前記記録媒体の記録情報により特定される有
価価値の引落とし使用を禁止する制御手段が構成されて
いる。S33により、前記判定手段による歯止めをかける
旨の判定がなされた後遊技可能な有価価値を使用しつく
した場合に遊技が続行できない遊技不能状態にする遊技
不能化手段が構成されている。S42ないしS49において、
前記判定手段の判定出力が導出された時点における前記
有価価値を精算して前記遊技機による遊技を終了させる
ための精算制御手段が構成されている。この精算制御手
段は、前記S36によりYESの判断がなされた場合にただち
にS42に進み以降の精算制御を行なうものであってもよ
い。また、前記判定手段の判定出力に従ってスピーカや
ランプ等からなる報知手段を報知動作させる報知制御手
段を設けてもよい。この場合に、報知すると共に遊技不
能動化したり精算制御したりするようにしてもよいし、
報知だけ行なうようにしてもよい。本実施例では、予定
値設定手段により設定された予定値と遊技機のカード残
額とが所定の関係になったことに基づいて遊技機を所定
の状態に制御するものを示したが、本発明はこれに限ら
ず、予定値設定手段により設定された予定値と遊技中の
制限使用得点とが所定の関係になったことに基づいて遊
技機を所定の状態に制御するものであってもよい。その
場合には、遊技客は目標とする所望の獲得得点を含む制
限使用得点を入力設定し、その目標とする得点に制限使
用得点が達成した段階で遊技機を所定の状態に制御す
る。すなわち、この場合には、前記ゲーム制御用マイク
ロコンピュータ71により、前記入力設定された目標値が
遊技中に達成されたことを判定する判定手段が構成され
ている。また、ゲーム制御用マイクロコンピュータ71に
より、前記判定手段の判定出力に基づいて前記記録媒体
の記録情報により特定される有価価値の引落とし使用を
禁止するとともに遊技が続行できない遊技不能状態に制
御する制御手段が兼用構成されている。
第11図は、第9図に示した制御回路におけるストック
カードの回収処理動作を説明するためのフローチャート
である。
まずS50によりカードが満杯になっているか否かの判
断が行なわれ、満杯になっていない場合にはS51に進
み、回収指令信号の入力があったか否かの判断が行なわ
れ、入力がない場合には再びS50に戻るループが形成さ
れている。このループの巡回途中で、回収カードストッ
カ91(第5図参照)内の回収カード21が満杯となり、カ
ード満杯検出器356により検出されればS50によりYESの
判断がなされ、S52に進む。また、前記ループの巡回途
中で、回収指令信号がカードリーダライタ制御用マイク
ロコンピュータに入力されればS52に進む。この回収処
理信号は、たとえばホール管理用コンピュータから遊技
機制御用マイクロコンピュータを経由してカードリーダ
ライタ制御用マイクロコンピュータに入力される。
S52では、ストッカ開閉モータを正転させる処理がな
され、S53に進み、ストッカの開放が検出されたか否か
の判断がなされ、検出されるまで待機する。この状態
で、ストッカ開閉モータはS52に従って正転を続けるの
であり、それに従って底板部材360が第5図の右方向に
移動する。そして、押圧片361がストッカ開放検出器362
により検出されればS53によりYESの判断がなされS54に
進む。S54では、ストッカ開閉モータを逆転する処理が
なされる。そしてS55に進み、ストッカの閉止が検出さ
れたか否かの判断が行なわれ、検出されるまで待機す
る。この状態で、ストッカ開閉モータはS54に従って逆
転し続け、底板部材360が第5図の図示左方向に移動す
る。そして、押圧片364がストッカ閉止検出器365により
検出されればS55によりYESの判断がなされてS56に進
み、ストッカ開閉モータが停止制御されて底板部材が停
止され、プログラムが終了する。なお、回収コンベア駆
動モータ352(第2図参照)を通常時停止させている場
合には、ホール管理用コンピュータ6に対しモータ駆動
要求信号を出力するようにしてもよい。さらに、本実施
例ではカードの満杯時に自動的にカードをカード回収箱
353(第2図参照)に回収するようにしたが、カード満
杯時に報知するようにして自動回収までは行なわないよ
うにしてもよい。
第12A図,第12B図,第12C図は、持点と残額の時間の
経過に対する変動を説明するための説明図である。
第12A図を参照して、たとえば残額が1万円で持12が
0のカードをカード挿入・排出口20(第3図参照)に挿
入すれば、その残額から100円分が減算されてその100円
分に相当する得点すなわち25点が持点となり、遊技開始
時には、持点が「25」,残額が「9900」となり、持点表
示器37および残額表示器38(第3図参照)により表示さ
れる。次に、打込最大時(T1)すなわちカードに記録さ
れている有価価値を遊技客が最大に使い込んだ時点で
は、たとえば持点が「15」,残額が「9000」となったと
仮定する。次に、打込み=払出時(T2)すなわち遊技客
が使い込んだ有価価値と同じだけ遊技によって有価価値
を獲得した時点で、持点が「250」,残額が「9000」と
なったと仮定する。なお、持点「250」を金額に換算す
れば「1000円」となるために、残額9000円+1000円=10
000円となり、カード挿入・排出口に当初挿入されたカ
ードに記録されている合計有価価値の金額に相当するも
のとなる。次に、遊技終了時(T3)においては、持点が
「3000」,残額が「8000」となったと仮定する。
第12B図は、第12A図に示した残額の時間Tに対する変
化を表わすグラフを示す図である。カード挿入・排出口
に挿入されたカードの残額がMO(1万円)の場合には、
そのMOから引落単位金額(たとえば100円でS12,S27参
照)が減算されたMO′が遊技開始時における残額とな
る。そして、遊技を開始した後持点が「0」になるごと
に残額MO′から前記引落単位金額が減算されるのであ
り、打込最大時(T1)の時点で残額がM1(9000円)とな
る。この打込最大時(T1)以降は持点が増加して残額カ
ウンタからの引落しを行なう必要がなくなり、T2,T3の
時点でも、それぞれ前記M1(9000円)と同じ値の残額M
2,M3となる。
第12C図は、前記第12A図に示した持点の時間Tに対す
る変化を示すグラフを表わす図である。
遊技開始時においては、残額から減算された引落単位
金額に相当する点数PO(25点)が持点となり、その状態
で遊技を開始する。そして、遊技の進行に伴ってその持
点(制限使用得点)が減算され、「0」になった時点で
再度残額から引落単位金額が減算されてその単位金額に
対応する点数PO(25点)が持点に加算される。そして、
打込最大時(T1)に達した時点で持点がP1(15点)とな
り、それ以降大当り等が発生して持点が加算され(S21
参照)、持点が増加する。打込時=払出時(T2)の時点
では、持点はP2(250点)なる。それ以降は、一時的に
持点が加算されない時期があるが、その場合における打
球の弾発発射に伴う有価価値の減算(S19参照)はまず
持点(制限使用得点)の方から優先して減算するのであ
り(第12C図におけるT1とT2,T2とT3との間参照)、持点
が「0」になるまでは残額の方から減算されることはな
い(第12B図におけるT1とT2、T2とT3との間参照)。そ
して、遊技終了時(T3)の時点で、持点がP3(3000点)
となる。
(1) 前記第1の有価価値や第2の有価価値を、カー
ド等の記録媒体とホール管理用コンピュータとの両方に
記録,記憶させてもよい。
(2) 前記(1),(2)で説明した有価価値は、ホ
ール管理用コンピュータに記憶させる代りに各遊技機の
遊技機制御用マイクロコンピュータに記憶させてもよ
い。
(3) 前記(1),(2)で説明した有価価値は、ホ
ール管理用コンピュータとカードとの両方に記憶,記録
させてもよい。その場合には、カードに記録されている
有価価値とホール管理用コンピュータに記憶されている
有価価値とを照合して一致するか否かを判断することが
でき、セキュリティが向上する利点がある。
(4) 第1の有価価値と第2の有価価値をそれぞれ別
々のカードに記録させたり、または第1の有価価値を特
定するための情報と第2の有価価値を特定するための情
報とをそれぞれ別々のカードに記録させてもよい。
パチンコ遊技機3h,3f,3uまたはカード式スロットマシ
ン3sと制御ユニットボックス50により、所定の有価価値
(残額)を特定可能な情報が記録されている記録媒体
(パチンコカード21)の記録情報により特定された有価
価値の一部を遊技に使用するべく引落として遊技を可能
とするための遊技用装置が構成されている。前記S12,S2
4〜S27により、前記有価価値から引落とされた引落とし
有価価値を含む遊技に使用される有価価値の残量が欠乏
した場合に前記記録媒体により特定された有価価値を遊
技に使用するべく自動的に引落とし可能である自動引落
とし手段が構成されている。
前記S34により、前記遊技不能状態となったときに前
記遊技領域内に未だ残留している残留玉による入賞の有
無を判別する入賞判別手段が構成されている。S34によ
りYESの判断がなされた場合に実行されるS21により、前
記入賞判別手段による入賞の判別が行なわれた場合に当
該入賞に伴う価値付与制御を行なう価値付与制御手段が
構成されている。
[発明の効果] 請求項1に記載の本発明によれば、遊技者によって入
力設定された有価価値の遊技使用量に歯止めをかけるた
めの予定値に従って有価価値の遊技使用量が歯止めをか
ける状態になった場合には、少なくとも記録媒体の記録
情報により特定される有価価値の引落とし使用が禁止さ
れるために、遊技客が有価価値のそれ以上の遊技使用を
望まない状態になっているにもかかわらず意に反して遊
技使用を続行してしまう不都合が極力防止できる。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の
発明の効果に加えて、遊技使用量が歯止めをかける状態
になった後遊技使用可能な有価価値を使用し尽くした場
合に遊技が続行できない遊技不能状態となるために、遊
技客が有価価値のそれ以上の遊技使用を望まない状態に
なっているにもかかわらず意に反して遊技使用を続行し
てしまう不都合をより確実に防止可能となる。
請求項3に記載の本発明によれば、遊技の結果遊技者
の所有となる遊技結果価値の目標値が遊技客によって予
め入力設定され、その目標値が遊技中に達成された場合
に、記録媒体の記録情報により特定される有価価値の引
落とし使用が禁止されるとともに遊技が続行できない遊
技不能状態に制御されるために、遊技客が当初の目標を
達成して遊技を終了する予定の状態になっているにもか
かわらず遊技を続行してしまう不都合を極力防止でき
る。
請求項4に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、判定手段の
判定出力に従って報知手段が報知動作されるために、有
価価値の引落とし使用が禁止された理由が有価価値のそ
れ以上の遊技使用を望まない状態になったためであるこ
とを遊技客が容易に認識することができる。
請求項5に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、記録媒体に
より特定された有価価値から引落とされた引落とし有価
価値を含む遊技に使用される有価価値の残量が欠乏した
場合には記録媒体により特定された有価価値を遊技に使
用するべく自動的に引落とし可能となるために、遊技客
がわざわざ有価価値の引落としのための操作を行なう手
間が省け、遊技に熱中できる。
請求項6に記載の本発明によれば、請求項2〜請求項
5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、遊技不能状
態となったときに遊技領域内に未だ残留している残留玉
が入賞した場合には当該入賞に伴う価値付与制御が行わ
れるために、残留玉が入賞したにもかかわらず価値付与
制御が行なわれないことに伴う遊技者の不満を防止する
ことかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる遊技場の管理設備装置の全体
を示す概略構成図である。 第2図は、遊技機設置島の下部に設けられたカード回収
機構を説明するための概略構成図である。 第3図は、本発明に用いられる遊技機の一例のパチンコ
遊技機を示す全体正面図である。 第4図は、パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背
面図である。 第5図および第6図は、カードリーダライタの内部構造
を説明するための構成図であり、第5図は底板部材が閉
成状態のものを示し、第6図は底板部材が開成状態のも
のを示す。 第7図は、記録媒体の一例のカードを示す全体正面図で
ある。 第8図は、遊技機制御用マイクロコンピュータおよびそ
れに接続されている各種回路や各種機器からなる制御回
路を示すブロック図である。 第9図は、カードリーダライタに用いられる制御回路を
示すブロック図である。 第10A図および第10B図は、第8図に示した制御回路の動
作を説明するためのフローチャートである。 第11図は、第9図に示した制御回路におけるストックカ
ード回収処理の動作を説明するためのフローチャートで
ある。 第12A図,第12B図,第12C図は、残額や持点の時間に対
する変化を説明するための説明図である。 図中、1は遊技場、3h,3f,3uは遊技機の一例のパチンコ
遊技機、3sは遊技機の一例のカード式スロットマシン、
2はカード販売機、4はカード精算機、6はホール管理
用コンピュータ、13は打球杆センサ、15は送り玉セン
サ、19はカードリーダライタ、21は記録媒体の一例のカ
ード、22は可変表示装置、23は可変入賞球装置、31はフ
ァール玉センサ、32は精算ボタン、34は予定使用金額設
定器、37は持ち点表示器、38は残額表示器、43a〜43cは
始動入賞玉検出器、44は10カウント検出器、45は入賞玉
センサ、46は特定入賞玉検出器、49はゲーム制御用基板
ボックス、50は制御ユニットボックス、51は精算操作セ
ンサ、53は使用禁止設定器、54は機種コード設定器、55
はカードリーダライタ制御用基板、56は遊技機制御用基
板、60は遊技機制御用マイクロコンピュータ、90は磁気
記録部、35は予定使用金額表示器、70はカードリーダラ
イタ制御用マイクロコンピュータである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の有価価値を特定可能な情報が記録さ
    れている記録媒体の記録情報により特定された有価価値
    を遊技に使用するべく引落として遊技を可能とするため
    の遊技用装置であって、 前記有価価値の遊技使用量に歯止めをかけるための値で
    あって遊技客が希望する予定値を予め入力設定可能な予
    定値設定手段と、 該予定値設定手段により設定された予定値に従って、前
    記有価価値の遊技使用量が歯止めをかける状態になった
    ことを判定する判定手段と、 該判定手段の判定出力に基づいて少なくとも前記記録媒
    体の記録情報により特定される有価価値の引落とし使用
    を禁止する制御手段とを含むことを特徴とする、遊技用
    装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記判定手段による歯止
    めをかける旨の判定がなされた後遊技使用可能な有価価
    値を使用し尽くした場合に遊技が続行できない遊技不能
    状態にすることを特徴とする、請求項1に記載の遊技用
    装置。
  3. 【請求項3】所定の有価価値を特定可能な情報が記録さ
    れている記録媒体の記録情報により特定された有価価値
    を遊技に使用するべく引落として遊技を可能とするため
    の遊技用装置であって、 遊技の結果遊技者の所有となる遊技結果価値の目標値を
    遊技客が予め入力設定可能な目標値設定手段と、 前記入力設定された目標値が遊技中に達成されたことを
    判定する判定手段と、 該判定手段の判定出力に基づいて前記記録媒体の記録情
    報により特定される有価価値の引落とし使用を禁止する
    とともに遊技が続行できない遊技不能状態に制御する制
    御手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。
  4. 【請求項4】報知手段と、 前記判定手段の判定出力に従って前記報知手段を報知動
    作させる報知制御手段とをさらに含むことを特徴とす
    る、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技用装
    置。
  5. 【請求項5】前記有価価値から引落とされた引落とし有
    価価値を含む遊技に使用される有価価値の残量が欠乏し
    た場合に前記記録媒体により特定された有価価値を遊技
    に使用するべく自動的に引落とし可能である自動引落と
    し手段を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の遊技用装置。
  6. 【請求項6】打玉が打込まれる遊技領域と、 前記遊技不能状態となったときに前記遊技領域内に未だ
    残留している残留玉による入賞の有無を判別する入賞判
    別手段と、 該入賞判別手段による入賞の判別が行なわれた場合に当
    該入賞に伴う価値付与制御を行なう価値付与制御手段と
    をさらに含むことを特徴とする、請求項2〜請求項5の
    いずれかに記載の遊技用装置。
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