JPH10156015A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10156015A
JPH10156015A JP31621096A JP31621096A JPH10156015A JP H10156015 A JPH10156015 A JP H10156015A JP 31621096 A JP31621096 A JP 31621096A JP 31621096 A JP31621096 A JP 31621096A JP H10156015 A JPH10156015 A JP H10156015A
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ball
game
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gaming machine
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JP31621096A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機設置島内を循環するパチンコ玉の数量
が変動することを極力防止する。 【解決手段】遊技機設置島内を循環する玉で遊技が行な
われるクレジット式パチンコ機において、大当りの終了
(S10)からクレジットおよび上皿のパチンコ玉が無
くなるまでに限り(S15,S16)、計数禁止ソレノ
イドをOFFにして(S12)上皿のパチンコ玉をクレ
ジットに計数変換するための操作を許容し、これにより
その遊技機設置島以外から遊技者が持ち込こんだパチン
コ玉がクレジット式パチンコ機で計数されて遊技機設置
島内に回収されることを極力防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体を処理す
るための遊技用装置に関し、詳しくは、遊技機設置島内
を循環する遊技媒体を処理するための遊技用装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置として従来から一般
的に知られているものに、たとえば、遊技機設置島内を
循環する遊技媒体を処理するための遊技用装置があっ
た。さらに、この種の遊技用装置では、前記遊技媒体を
使用して遊技が行なわれる遊技機に対応して設けられ、
遊技行為に応じて該遊技機から遊技者に払出されるなど
した遊技媒体を受入れて前記遊技機設置島内に取込むた
めの受入部と、該受入部に受入れられた遊技媒体を計数
可能な計数手段とが設けられていた。遊技者は、前記計
数手段で計数された遊技媒体の量に応じ、たとえば遊技
場内に設置されたサービスカウンタなどで所定の景品を
入手していた。
【0003】したがって、前記遊技機設置島内を循環す
る遊技媒体は、一旦、遊技者に貸渡された後、遊技用装
置の受入部を介して再び遊技機設置島内を循環すること
になる。よって、遊技機設置島内にほぼ一定量の遊技媒
体を貯留しておくことで遊技を繰返し継続して提供する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に遊
技場内には前記遊技機の他、さまざまな種類の遊技機が
設置されている。たとえば、遊技機から払出された遊技
媒体を直接、遊技場内のサービスカウンタに持込んで該
サービスカウンタに設けられた計数装置によりその遊技
媒体を計数するように定められた遊技機などが設置され
ている。
【0005】しかしながら、このような遊技機で遊技を
終えた遊技者が遊技媒体をサービスカウンタに持込むこ
となく、前記遊技用装置の遊技機に対応して設けられた
受入部に遊技媒体を投入して前記計数手段で遊技媒体を
計数させてしまうことが考えられる。このような行為が
行なわれると、他の遊技機設置島との間で遊技媒体が行
き来することになり遊技機設置島内を循環する遊技媒体
の量が変化してしまい、その変化量が大きくなれば遊技
媒体の循環機能など、特に遊技機への遊技媒体の供給に
支障を及ぼすおそれがあり、遊技を円滑に提供すること
ができなくなるという不都合が生じる。
【0006】本発明はかかる実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技機設置島内を循環する遊技
媒体以外の他の遊技機設置島で払い出された遊技媒体が
遊技機設置島内に取込まれてしまうことを極力防止する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技機設置島内を循環する遊技媒体を処理するため
の遊技用装置であって、前記遊技媒体を使用して遊技が
行なわれる遊技機に対応して設けられ、該遊技媒体を受
入れて前記遊技機設置島内に取込むための受入部と、該
受入部に受入れられた遊技媒体を計数可能な計数手段
と、前記計数手段による計数を許容する所定の計数許容
条件が成立しているか否かを判断する判断手段と、前記
判断手段で前記計数許容条件が成立していないと判断さ
れた場合に、前記計数手段で前記遊技媒体を計数するこ
とができない不能動状態に前記遊技用装置を制御する計
数不能動化手段とを含むことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技機は所定条件の成立
により遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態と
なり、前記判断手段は、前記特定遊技状態が発生した場
合に前記計数許容条件が成立したと判断し、前記計数不
能動化手段は前記判断手段で前記計数許容条件が成立し
ていると判断された場合に、前記不能動状態を解除する
ことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記判断手段は、前記計数許
容条件が成立している期間中において遊技者による前記
遊技機での遊技行為が終了した後所定期間が経過した場
合に前記計数許容条件が成立しなくなったと判断し、前
記計数不能動化手段は、前記判断手段で前記計数許容条
件が成立しなくなったと判断された場合に、前記遊技用
装置を前記不能動状態に制御することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、受入部の働
きにより、前記遊技媒体が受入れられて前記遊技機設置
島内に取込まれる。また、計数手段の働きにより、前記
受入部に受入れられた遊技媒体が計数される。判断手段
の働きにより、前記計数手段による計数を許容する所定
の計数許容条件が成立しているか否かが判断される。そ
して、計数不能動化手段の働きにより、前記判断手段で
前記計数許容条件が成立していないと判断された場合
に、前記計数手段で前記遊技媒体を計数することができ
ない不能動状態に前記遊技用装置が制御される。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、判断手段の働きによ
り、前記遊技機の遊技状態が前記特定遊技状態になった
場合に前記計数許容条件が成立したと判断される。さら
に前記計数不能動化手段の解除機能の働きにより、前記
判断手段で前記計数許容条件が成立していると判断され
た場合に、前記不能動状態が解除される。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記判断手段の働きに
より、前記計数許容条件が成立している期間中において
遊技者による前記遊技機での遊技行為が終了した後所定
期間が経過した場合に前記計数許容条件が成立しなくな
ったと判断される。さらに前記計数不能動化手段の働き
により、前記判断手段で前記計数許容条件が成立しなく
なったと判断された場合に、前記遊技用装置が前記不能
動状態に制御される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、この発明の実施の形
態においては、遊技機の代表例としてパチンコ遊技機を
示すが、これに限らず、コイン遊技機あるいはスロット
マシン等であってもよい。
【0014】まず、図1〜図11を用いて、第1実施形
態を説明する。図1は、遊技機の一例のパチンコ遊技機
を示す全体正面図である。パチンコ遊技機1(以下、単
に遊技機1という。)が設置される遊技場内には、遊技
機設置島が複数設けられており、各遊技機設置島に、複
数台の遊技機1が集合配置されている。
【0015】遊技機1の前面枠2には、扉保持枠3が設
けられており、この扉保持枠3にガラス扉枠4と前面扉
板5とが開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4は、
遊技盤30の前面側に形成されている遊技領域32を視
認可能に覆うものである。
【0016】この遊技機1は、いわゆるクレジット式遊
技機である。つまり、払出されたパチンコ玉が増加する
ことにより打球供給皿6で貯留しきれなくなったパチン
コ玉は、遊技機1内に順次回収されてその個数が累積的
に計数される。そして、その計数値が遊技者の得点(ク
レジット)として遊技機1で表示されるように構成され
ている。また、遊技機1内に回収されたパチンコ玉は、
当該遊技機1が設置された遊技機設置島内を循環して再
び遊技に使用される。
【0017】また、この遊技機1は、共通カードを用い
て遊技媒体の一例のパチンコ玉(以下単に打玉ともい
う)が打球供給皿6内に払出されて遊技が可能となるカ
ード対応型遊技機である。なお、共通カードとは、共通
カードシステムに加盟している全国の遊技場において使
用可能な第三者発行型のプリペイドカードである。この
遊技機1には、玉貸ユニット50(図7参照)が設けら
れており、遊技をせんとする遊技者は、購入した共通カ
ードをカード挿入口56に挿入する。すると、その挿入
されたカードに記録されている有価価値であるカード残
高がカード残高表示器16により表示される。そして、
そのカード残高が残っている場合でかつ玉貸操作が可能
な場合には、玉貸可表示器26が点灯する。この玉貸可
表示器26は玉貸操作ができる旨を点灯表示するもので
ある。遊技者がこの玉貸可表示器26の点灯しているこ
とを確認して玉貸ボタン15を押圧操作すると、予め設
定されている1回の玉貸操作により払出される貸玉額
(以下、単に貸玉額という)分の遊技玉(パチンコ玉)
が打球供給皿6内に払出される。この貸玉額は、ロータ
リスイッチ等からなる貸玉額設定スイッチ195(図3
参照)によって例えば100円〜500円までの5種類
の中から予め設定されている。この貸玉額分の払出しが
終了するまでは玉貸可表示器26が消灯する。そして、
貸玉額分のパチンコ玉の払出しが終了した段階で挿入さ
れている共通カードのカード残額が貸玉額分だけ減額更
新される。その減額更新されたカード残額がカード残高
表示器16により表示される。
【0018】図中17は返却ボタンであり、玉貸可表示
器26の点灯している期間中操作が有効なものである。
この返却ボタン17を遊技者が押圧操作することによ
り、挿入されている共通カードがカード挿入口56から
遊技者側に返却される。また図中51は処理機使用可表
示器であり、玉貸ユニット(カード処理機)50が使用
可能であることを点灯または点滅表示するものである。
【0019】打球供給皿(上皿とも呼ばれる)6内にパ
チンコ玉が払出された状態で遊技者が操作ハンドル21
を操作すれば、打球供給皿6内の貯留整列路8で整列さ
れたパチンコ玉が1つずつ遊技領域32内に打込まれ
る。遊技領域32内には、複数種類の識別情報を可変表
示可能な可変表示装置33が設けられている。遊技領域
32内には、さらに始動入賞口34が設けられており、
この始動入賞口34にパチンコ玉が入賞すれば、可変表
示装置33の表示画面33Aが可変開始し、複数種類の
識別情報の一例の図柄が可変表示された後停止制御され
る。なお、可変表示装置33の可変表示中に再度打玉が
始動入賞口34に入賞すれば、その始動入賞が記憶され
て、可変表示装置33の可変表示が停止した後再度可変
表示が開始可能な状態となってから、前記始動入賞記憶
に基づいて再度可変表示される。その始動入賞の記憶値
が始動入賞記憶表示器49により表示される。この始動
入賞記憶は、たとえば最大4個の始動入賞を記憶できる
ように構成されており、4個を上限として、始動入賞が
ある毎に「1」ずつ加算記憶されるとともに可変表示装
置33が可変開始される毎に「1」ずつ減算更新され
る。なお、可変表示装置33は、本実施形態においては
液晶表示装置で構成されたものを示すが、その他に、7
セグメント,蛍光表示管、LED,エレクトロルミネッ
センス等の表示装置を用いたものであってもよく、ま
た、ドットマトリクス方式の可変表示装置であってもよ
く、さらには、回転ドラム式の可変表示装置であっても
よい。さらに、常時可変表示しているものであってもよ
く、その場合には始動入賞により明るさあるいは可変表
示の速度を変化させて再可変表示された旨がわかるよう
に構成するのが望ましい。
【0020】この可変表示装置33は、上,中,下段の
横方向3本と左,中,右の縦方向3本と斜対角線上の2
本との合計8本の当りラインが定められており、表示結
果がそのいずれかの当りライン上において予め定められ
た特定の表示態様(たとえば777という、大当り図柄
のぞろめ)となれば、可変入賞球装置35の開閉部材3
6が開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第
1の状態となり、大当り状態となる。この可変入賞球装
置35の開閉部材36は、通常時は閉成状態となってい
るが、可変表示装置33の表示結果が前記特定の表示態
様となることにより、開閉部材36が開成する。この開
閉部材36が開成しているときに、パチンコ玉が可変入
賞球装置35内に入賞すれば、その入賞玉が入賞玉検出
器39a,39bあるいはV入賞玉検出器(特定入賞玉
検出器)38(図9参照)により検出される。この可変
入賞球装置35の第1の状態は、打玉が所定個数(たと
えば10個)入賞するかあるいは第1の状態となった後
に所定時間(たとえば30秒間)経過するかのうちいず
れか早い方の条件が成立することにより終了し、閉成状
態となる。この可変入賞球装置35内に入賞したパチン
コ玉が特定入賞口(Vポケット)に入賞すれば、V入賞
玉検出器38(図9参照)により検出され、その検出出
力に基づいて、可変入賞球装置35の第1の状態が終了
した後再度開閉部材36が開成された第1の状態となる
繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上
限回数はたとえば16回に定められている。なお、大当
りの発生に基づいて繰返し継続制御が行なわれている遊
技状態を、特に大当り状態(特定遊技状態)という。
【0021】大当り図柄の中でも特に特別の図柄(以
下、この特別の図柄を確率変動図柄という。)が可変表
示装置33に導出表示されることにより大当りが発生し
ていた場合には、その大当りが終了した後、大当りの発
生する確率が高く変動する。このように大当り確率の変
動した遊技状態を特に確率変動状態と呼ぶ。このような
大当り確率が変動した状態は、たとえばその後、少なく
とも大当りが2回発生するまで継続する。そして予定さ
れている2回の大当りのいずれもが確率変動図柄で発生
しなかった場合に大当り確率が通常のものに復帰する。
【0022】遊技領域32には、さらに通常の入賞口4
2a,42b、アウト玉を回収するためのアウト口99
が設けられているとともに、ラッキーナンバー表示器4
8A〜48Hが設けられている。このラッキーナンバー
表示器48A〜48Hは、可変表示装置33の表示結果
が特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、
可変表示され、その表示結果が、遊技場が定めたラッキ
ーナンバーと一致した場合には、遊技者に特別のサービ
スとしてある特典が与えられる。この特典は、たとえ
ば、その回の大当りの発生に伴って付与された有価価値
を景品交換することなく引続き遊技に使用できる等であ
る。 この遊技機1では、遊技者に払出されたパチンコ
玉のうち、打球供給皿6からオーバーフローした玉と、
遊技者による上皿玉抜レバー13の操作によって玉打球
供給皿6から遊技機1内部へ強制的に抜かれた玉とが、
クレジット得点(クレジット数)の形で計数加算され、
その累積加算値が記憶される。その記憶されたクレジッ
ト得点は、クレジット表示器11により表示される。そ
して、後述するように、記憶されたクレジット得点が、
遊技者の操作に応じて出玉カード715(図5参照)に
記録(記憶)されるか、または、遊技場の係員の操作に
応じて離席解除カード(図6参照)に記録(記憶)され
る。前者のカードに記録されたクレジット得点は、得点
数に応じた特殊景品等の景品に交換可能である。また、
後者のカードの場合は、離席した遊技者に払戻すか、遊
技場の拾得として不利益分から差引く等、営業方針にし
たがい適宜処理することができる。
【0023】打球供給皿6の内部には、下手側に位置す
る上皿玉検出器9aと上手側に位置する玉欠乏検出器9
b(図8参照)とが設けられており、打球供給皿6内の
玉の残り度合が検出可能に構成されている。
【0024】図中、7は景品玉払出口であり、この景品
玉払出口7から景品玉が打球供給皿6内に払出される。
また31は誘導レールであり、弾発発射されたパチンコ
玉がこの誘導レール31の間を通って遊技領域32内に
打込まれる。43は払出ランプであり、景品玉が払出さ
れているときに点灯または点滅表示する。44は玉切れ
ランプであり、玉タンク65(図3参照)内のパチンコ
玉が欠乏したときに点灯または点滅するものである。2
2は枠ランプである。23A〜23Fは、アナログ表示
器であり、記憶されているクレジット得点をアナログ的
に表示するものであり、クレジット得点が大きくなるに
従って23A→23Fの方向に点灯する。また、各ラン
プ23A〜23Fに前面には有色透明のランプカバーが
設けられており、ランプ毎に色分けされている。
【0025】また、打球供給皿6の上方部分には、上皿
玉抜レバー13が設けられている。この上皿玉抜レバー
13を遊技者がスライド操作することにより、打球供給
皿6内のパチンコ玉が、後述する上皿玉抜通路198
(図3参照)内に導かれ、その導かれた玉が計数され、
クレジット得点として加算される。
【0026】20は、会員カード、出玉カードおよび離
席解除カード等のカードの挿入および排出が行なわれる
カード口である。カード口20の下方部分には、全玉出
玉ボタン10、端玉出玉ボタン12、および、クレジッ
ト返却ボタン14が並んで設けられている。全玉出玉ボ
タン10は、クレジット得点のすべてを出玉カードに書
き込んでその出玉カードを発行するために遊技者によっ
て操作されるボタンである。端玉出玉ボタン12は、ク
レジット得点を出玉カードに書き込んでその出玉カード
を発行する際に、後述する特殊景品最低交換数設定用の
ディップスイッチ711a(図3参照)の設定に基づい
て特殊景品最低交換数に満たない玉数である端玉を算出
してその端玉分を遊技者に返却する場合に遊技者によっ
て操作されるボタンである。クレジット返却ボタン14
は、クレジット得点をパチンコ玉に変換して遊技者に返
却する場合に操作されるボタンであり、発光可能なクレ
ジット返却ボタンランプを有している。
【0027】図中52は端数表示スイッチであり、カー
ド残高表示器16により表示される挿入カードの現時点
における残額に予め定められた単位数(たとえば100
円)未満の端数が生じた場合に表示桁を切換えることに
よりその予め定められた単位数(たとえば100円)未
満の端数を表示させるためのものである。つまり、貸玉
レートが変更されて貸出されるパチンコ玉の金銭交換価
値が変わったこと等に起因して予め定められた単位数
(たとえば100円)未満のカード残額が生ずる場合に
この端数表示スイッチ52を切換えると、まず1万円単
位の残額がある場合には端数を切捨ててカード残高表示
器16により点滅表示され、1万円単位の残額がなくな
った時点で自動的に表示器が切換わり100円未満の端
数まで点灯表示される。このカード残高表示器16は幕
板等に設けてもよい。図中29は灰皿である。27は液
晶表示装置からなるメッセージ表示器であり、種々のメ
ッセージが遊技者に表示される。
【0028】図1に示す遊技機1には、さらに離席機能
が設けられている。離席機能とは、遊技者が、遊技機1
を使用して遊技を行なっている最中に、都合により遊技
を中断してその使用中の遊技機1の席からしばらくの間
離れる場合(離席する場合)に、その遊技機1を、その
遊技機1において得られたクレジット得点が不当に変更
されない状態としての離席状態にする機能である。離席
ボタン18が押圧操作されると、遊技機1が離席状態と
なり、離席LED24が点灯する。
【0029】図2は、パチンコ遊技機における前面側下
方部分を示した斜視図である。図1と共通する部品につ
いては共通の参照番号を付し、ここでは説明の繰返しを
省略する。図2に示されているようにメッセージ表示器
27に、「ご来店ありがとうございます。」のメッセー
ジが表示される。このメッセージ表示器27は、その他
に後述する種々のメッセージが表示可能である。
【0030】遊技者は、たとえば、大当りが終了したこ
とをきっかけにして遊技を終了する際などに、上皿玉抜
レバー13を操作することにより、打球供給皿6に残留
している打玉を回収させて計数処理を実行することがで
きる。
【0031】しかしながら、遊技者の意思により、この
ような計数処理をいつでもできるようにした場合には、
次のような問題が生ずる。
【0032】すなわち、他の遊技機設置島に設置された
通常の遊技機で遊技を行なった遊技者が、その遊技機に
より得た景品玉をサービスカウンタなどに持込んで景品
と交換するのが煩わしいために、近くのクレジット式遊
技機1の打球供給皿6内にその景品玉を投入して計数操
作を行ない、これに基づいて発行される出玉カードを受
取るという行為を行なう可能性がある。かかる行為が行
なわれると、クレジット式遊技機1の設置されている遊
技機設置島に他の遊技機設置島などから排出されたパチ
ンコ玉が余計に紛れ込むことになる。そして、かかる行
為が繰返し行なわれることで遊技機設置島内のパチンコ
玉数が過剰になりすぎ、島設備の正常な処理が阻害され
るという問題が生ずる。一方、他方の遊技機設置島では
パチンコ玉が不足してしまう不都合も生じる。
【0033】このように、遊技者の意思による計数処理
を何ら制限しない場合には、遊技機設置島内のパチンコ
玉数に過不足が生じ、遊技の提供に支障を来すことにな
る。とくに閉店間際などでサービスカウンタに設置され
たジェットカウンタに計数処理の順番待ちが生じている
場合などには、このような行為が行なわれる可能性が高
い。
【0034】そこで、第1実施形態に係わる遊技機1で
は、たとえば上皿玉抜レバー13の操作に制限を加えて
他の遊技機が払い出したパチンコ玉、特に他の遊技機設
置島のものが持込まれるのを極力防止できるように構成
されている。
【0035】具体的には、上皿玉抜レバー13のスライ
ド操作を阻止するための計数レバー部190が上皿玉抜
レバー13のスライド経路に出没可能に設けられてい
る。そして、該計数レバー部190は計数禁止ソレノイ
ド19が励磁されることによりスライド経路に突出する
ように構成されている。
【0036】この第1実施形態に係わる遊技機1は、た
とえば、大当りの発生による繰返し継続制御が終了した
時点から、その後、クレジット数が0となり、かつ、打
球供給皿6に玉が1個も存在しない状態となるまでの間
については計数禁止ソレノイド19を非励磁状態にし、
上皿玉抜レバー13のスライド操作を許容するようにし
ている。そして、たとえば、大当りの発生に基づく繰返
し継続制御が終了し、さらに、クレジット数および打球
供給皿6のパチンコ玉数がともに0となって以降につい
ては、当該遊技機1での遊技に基づいた計数処理はすべ
て終了したものとみなし、新たな遊技(大当りの発生に
よる繰返し継続制御)が開始されない限り計数操作を禁
じる。すなわち、計数禁止ソレノイド91を励磁し、計
数レバー部190をスライド経路に突出させ、上皿玉抜
レバー13を操作できないようにする。このように構成
することにより、遊技機1の計数処理機能が当該遊技機
1以外の遊技機での遊技結果を処理するのに使用されて
しまうことを極力防止できる。
【0037】図3は、遊技機1の一部内部構造を示す背
面図である。遊技機1の裏面側には、遊技盤を取付固定
するための回動レバー173が設けられており、ミドル
プレート172の裏面側から遊技盤30を挿入して位置
決めした状態で回動レバー173を回動することによ
り、遊技盤30がミドルプレート172側に押付けられ
た状態で固定される。171は機構板止着部材であり、
機構板60を遊技機1の背面に取付けるためのものであ
る。遊技盤30の裏面側には、機構板60が設けられて
いる。この機構板60の上方部分には、玉タンク65が
配設されている。
【0038】遊技機1が設置された遊技場内において、
各遊技機設置島の上方には、補給装置(図示せず)が設
けられており、この補給装置の貯留タンク内に補給用の
パチンコ玉が貯留されている。そして、この貯留されて
いるパチンコ玉が所定の経路を経て各遊技機1の玉タン
ク65に補給される。この玉タンク65内に貯留された
パチンコ玉は、玉払出装置97に供給される。玉払出装
置97に供給されたパチンコ玉は、景品玉として払出さ
れる。
【0039】玉払出装置97は、景品玉を払出すための
ステッピングモータよりなる払出モータ730を有す
る。玉払出装置97は、払出モータ730を動作させる
ことにより、通常入賞口41,42a,42b、始動入
賞口34、および、可変入賞球装置35のいずれかへの
打玉の入賞に応じて、入賞箇所別に予め定められた個数
の景品玉を払出す。各種の通常入賞口41,42a,4
2bや、始動入賞口34や可変入賞球装置35(図1参
照)から入賞した入賞玉は、入賞玉集合カバー体(図示
せず)によって集合させられ、後述するソレノイド12
7によって駆動される入賞玉排出部へ導かれる。
【0040】玉タンク65から玉払出装置97までの玉
の供給経路には、玉タンク65から供給されるパチンコ
玉を2列に整列させて流下させる玉整列レール69と、
その玉整列レール69によって誘導されたパチンコ玉を
玉払出装置97に向けて方向転換するカーブ樋74とが
設けられている。
【0041】玉タンク65の底面下流側には、揺動自在
に軸支された玉欠乏検知レバー(図示せず)を有する玉
欠乏検出器67が設けられている。この玉欠乏検出器6
7は、玉タンク65内の玉が不足したときに、遊技場に
設けられているホストコンピュータである遊技場管理装
置700(図7参照)に玉補給要求信号を出力するとと
もに、遊技盤30に設けられる玉切れランプ44を点灯
するためのものである。なお、玉欠乏検知レバーは、玉
タンク65内のパチンコ玉が載置しているときに玉欠乏
検出器67をOFFとし、玉タンク65内のパチンコ玉
が不足して載置しなくなったときに玉欠乏検出器67を
ONとして前述した信号を出力するようになっている。
【0042】カーブ樋74の下方側には、カーブ樋74
を経て流下されたパチンコ玉を流下させる2列の玉通路
(図示せず)が設けられている。その玉通路の上流側に
は、2列の玉通路内のそれぞれのパチンコ玉の有無を検
出するレール玉切れ検出器87a,87bが設けられて
いる。このレール玉切れ検出器87a,87bが、パチ
ンコ玉を検出しなくなったときには、玉払出装置97の
払出モータ(ステッピングモータ)730の回転を停止
させてパチンコ玉の払出が停止される。
【0043】さらに、遊技機1の裏面側には、遊技機1
において入賞した入賞玉が集合されて流下される入賞玉
流下路(図示せず)が設けられており、その入賞玉流下
路の所定位置に、流下されてきた入賞玉を検出する入賞
玉検出器122が設けられている。この入賞玉検出器1
22は、近接型のスイッチであり、その前方部に入賞玉
が通過する通過穴が形成されている。また、この入賞玉
検出器122の通過穴を挟むように、入賞玉検出器12
2によって検出された入賞玉を一時的に係止することが
可能な第1および第2の玉止部材(図示せず)が設けら
れている。第1の玉止部材は、入賞玉検出器122の上
方側に設けられ、第2の玉止部材は、入賞玉検出器12
2の下方側に設けられている。これらの玉止部材の近傍
に、2つの玉止部材を動作させて入賞玉を1個ずつ遊技
機1の外部へ排出させるためのソレノイド127が設け
られている。
【0044】ソレノイド127がOFFである通常の状
態においては、第1の玉止部材は、入賞玉流下路に突出
していないが、第2の玉止部材は、入賞玉検出器122
の下方の入賞玉流下路に突出した状態となっている。そ
の状態で入賞玉が発生して入賞玉流下路に流下してきた
ときには、先頭の入賞玉が入賞玉検出器122の通過穴
に入った状態で第2の玉止部材によって停留される。こ
のため、入賞玉検出器122から検出信号が払出制御用
マイクロコンピュータ400(図8参照)に送られ、こ
れにより玉払出装置97が駆動制御されて所定個数の景
品玉の払出が行なわれる。
【0045】そして、入賞玉1個に対する所定個数の景
品玉の払出が終了したときには、払出制御用マイクロコ
ンピュータ400からソレノイド127に駆動信号が送
られてソレノイド127を所定時間励磁する。ソレノイ
ド127が励磁すると、第1の玉止部材が入賞玉流下路
120内に進入して、次の入賞玉が入賞玉検出器122
の通過穴へ進入することを阻止するとともに、第2の玉
止部材が入賞玉流下路から退避するので、先頭の入賞玉
が開放されて下方に向かって流下する。そして、一定時
間が経過してソレノイド127の励磁が解除されると、
再度、第1の玉止部材が入賞玉流下路から退避し、か
つ、第2の玉止部材が入賞玉流下路に突出した状態に戻
って次の入賞玉による景品玉の払出動作が行なわれる。
【0046】174は打球発射装置であり、操作ハンド
ル21(図1参照)が回動操作されることにより、打球
発射モータ(ハンドルモータ)175の駆動力を利用し
て打球ハンマーが間欠揺動し、パチンコ玉が1つずつ遊
技領域32内に打込まれる。図中176はゲーム制御基
板ボックスであり、このゲーム制御基板ボックス176
内にゲーム制御基板177が収納されている。このゲー
ム制御基板177は、可変表示装置33のLCDユニッ
ト33Bを制御したり、可変入賞球装置35を駆動制御
したりする等の、遊技制御を行なうためのものである。
このゲーム制御基板ボックス176の下方位置には、払
出制御回路基板ボックス149が設けられており、この
払出制御回路基板ボックス149内に払出制御回路基板
152が設けられている。この払出制御回路基板152
により、玉払出装置97が制御されてパチンコ玉の打球
供給皿6内への払出制御が行なわれる。ゲーム制御基板
ボックス176の上方位置には、遊技中継基板47が設
けられており、ゲーム制御基板177と遊技盤面の各種
ランプやLEDやスイッチ等がこの遊技中継基板47に
より中継される。払出制御回路基板ボックス149の図
示右方向には、入出力処理回路基板183と中継端子基
板184とを収納する基板ボックス182が設けられて
いる。入出力処理回路基板183は、玉貸ユニット50
を制御するための入出力制御基板192に対するデータ
の入出力を処理するためのものである。中継端子基板1
84は、その入出力処理回路基板183等と入出力制御
基板192との中継を行なうためのものである。
【0047】基板ボックス149に収納される払出制御
回路基板152は、入賞玉検出器122からの入賞玉信
号を受けて玉払出装置97の払出モータ730(ステッ
ピングモータ)に駆動開始信号を導出し、玉払出装置9
7内に設けられる計数検出手段からの信号を計数してそ
の計数値が予め定められた払出景品玉数となったときに
払出モータ730に駆動停止信号を導出して景品玉の払
出動作を停止させるとともに、入賞玉排出用のソレノイ
ド127に駆動信号を与える。また、玉検出センサ87
a,87bからの信号があったときには、その入賞に対
する払出動作が終了した時点でまたは直ちに払出モータ
730に停止信号を導出するようになっている。
【0048】払出制御回路基板ボックス149の表面側
には、遊技場の係員が操作可能なディップスイッチ71
1a,711b、返却数設定スイッチ199、および、
エラー表示器155が設けられている。ディップスイッ
チ711aは、特殊景品に交換可能な最小単位のクレジ
ット得点である特殊景品最低交換数を設定するために用
いられるものである。ディップスイッチ711bは、遊
技機1を離席状態にすることが許可されるために最低限
必要となるクレジット得点である離席状態許可数を設定
するために用いられるものである。設定された離席状態
許可数は、以下の説明において離席設定値とも呼ばれ
る。返却数設定スイッチ199は、クレジット返却ボタ
ン14の操作に応じて返却するパチンコ玉の最小単位数
を設定するために用いられるものである。エラー表示器
155は、遊技機1の制御においてエラー(不具合)が
生じた場合に、そのエラーの種類をエラーコード(数
字)により表示するために用いられるものである。
【0049】玉貸ユニット50は、カードリーダライタ
制御部50Aとコントロールボックス50Bとユニット
ボックス50Cとに分割構成されている。カードリーダ
ライタ制御部50Aは、カード挿入口55から挿入され
た共通カードに記録されている記録情報を読取るための
カードリーダライタ194と、そのカードリーダライタ
194を制御するためのカードリーダライタ制御基板1
91とを有する。コントロールボックス50Bには、入
出力制御基板192と処理機使用可表示器51と貸玉額
設定スイッチ195とが設けられている。この貸玉額設
定スイッチ195を遊技場の係員が設定操作することに
より、前述した貸玉額が入力設定される。ユニットボッ
クス50Cにはユニット基板193が設けられている。
【0050】カードリーダライタ制御部50A,コント
ロールボックス50B,ユニットボックス50Cには、
それぞれカードユニット錠56A,56B,56Cが設
けられており、これらのカードユニット錠56A〜56
Cに遊技場の係員が所定の鍵を挿入して解錠操作するこ
とにより、カードリーダライタ制御部50A,コントロ
ールボックス50B,ユニットボックス50Cがそれぞ
れ独自に遊技機1から引抜いて取出すことができる。そ
の引抜き操作を行ないやすくするために、取っ手57
A,57B,57Cが設けられている。
【0051】ゲーム制御基板ボックス176には、モー
ドスイッチ179と確率設定スイッチ178とが設けら
れている。そして、遊技場の係員がまずモードスイッチ
179に所定の鍵を挿入した切換操作することにより、
大当り発生確率変更モード,確率変動図柄での大当り発
生確率変更モード,確率変動中における大当り発生確率
変更モードの3つのモードを選択することができる。大
当り発生確率とは、前述した可変表示装置33の表示結
果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)
となる確率である。モードスイッチ179を切換操作し
て選択されたモードがモード表示器181の選択点灯に
より表示される。モードスイッチ179により選択され
た確率を切換えるに際しては、遊技場の係員が所定のキ
ーを確率設定スイッチ178に挿入して操作する。その
操作により、確率が高,中,低の3段階で変更設定でき
る。その変更設定された確率が設定表示器180の選択
点灯により表示される。
【0052】玉払出装置97から払出された景品玉は、
打球供給皿6に玉を供給する景品玉払出口7と連通して
いる上皿連通口(図示せず)を介して景品玉払出口7に
導かれる。その上皿連通口の側方には、余剰玉通路20
0が接続されている。そして、入賞に基づく景品玉が多
数払出されて打球供給皿6が景品玉で満杯となり、つい
には上皿連通口に到達してさらに景品玉が払出し続けら
れたとき(打球供給皿6がオーバーフローしたとき)に
は、景品玉は余剰玉通路200に導かれる。余剰玉通路
200に導かれた玉は、余剰玉通路200の下端部に設
けられた計数センサ197により検出される。また、前
述した上皿玉抜レバー13の操作によって打球供給皿6
から強制的に抜かれた玉は、上皿玉抜通路198に導か
れた後、余剰玉通路200の下端部へ導かれ、計数セン
サ197により検出される。計数センサ197は、クレ
ジット得点に変換される玉の計数のためにパチンコ玉を
検出する検出器であり、玉を検出したことに応じて、後
述する払出制御用マイクロコンピュータ400に検出出
力を供給する。計数センサ197で検出された玉は、遊
技機1外部へ排出され、遊技機設置島の玉回収部(図示
省略)で回収される。
【0053】払出制御回路基板ボックス149の下方部
分には、会員カード、出玉カードおよび離席解除カード
に書き込まれたデータの読出しと、それらのカードへの
データの書込みとを行なうためのカードリーダライタ1
96が設けられている。カードリーダライタ196の近
傍には、情報の書込みがなされていない新たなPET型
リライトカードが多数収納されたカードストック(図示
せず)と、そのカードストック内からカードリーダライ
タ196へ新たなカードを送出する送出モータ(図示せ
ず)とが設けられている。出玉カードおよび離席解除カ
ードを新たに発行する場合には、送出モータの駆動によ
ってカードストックからカードリーダライタ196へ新
たなカードが送出され、カードリーダライタ196によ
ってその新たなカードに情報が書込まれて外部へ排出さ
れる。
【0054】次に、遊技機1が設けられた遊技場で使用
されるカードについて説明する。遊技場においては、前
述した共通カードの他に、会員カード、出玉カード、お
よび、離席解除カードが使用される。
【0055】まず、会員カードについて説明する。図4
は、会員カード713の構成を示す平面図である。会員
カード713は、遊技場を利用する会員の遊技者に付与
されるカードである。会員カード713は、遊技者が貯
玉をする場合と、遊技者が貯玉を引出して遊技をする場
合(貯玉再プレイと呼ばれる)に使用される。ここで、
貯玉とは、遊技者が獲得したクレジット得点を遊技場側
に預け入れて貯蓄することをいう。貯玉は、所定期間有
効であり、遊技者が適宜引出して遊技に用いることが可
能である。会員カード713には、磁気ストライプより
なる磁気記憶部714が形成されており、その磁気記憶
部714に、遊技点No.、セキュリティコード、カー
ドNo.、暗証番号、貯玉数、発行日、有効期限、およ
び区分よりなる各種情報が記録される。
【0056】遊技店No.は、遊技場を特定する番号の
情報である。セキュリティコードは、会員カード713
のセキュリティを保持するためのコード情報である。カ
ードNo.は、会員カード713に付されたカード番号
を特定する番号の情報である。暗証番号は、遊技者が景
品交換処理を行う際および貯玉を行う際等の場合に、使
用する会員カード713が遊技者本人のものであること
を確認する際に使用される番号の情報である。貯玉数
は、遊技者の現在までの遊技により貯玉された貯玉数を
特定する情報である。発行日は、会員カード713の発
行日を特定する情報である。有効期限は、会員カード7
13を使用可能な有効期限を特定する情報である。区分
は、会員カード713の区分を特定する情報である。次
に、出玉カードについて説明する。図5は、出玉カード
715の構成を示す平面図である。出玉カード715
は、遊技者の出玉および遊技者の離席情報等の情報が記
録されるPET型リライトカードよりなり、裏面側に形
成された磁気記憶部において各種情報が記録(記憶)さ
れるとともに、磁気記憶部に記録された各種情報に対応
する情報が表面側に形成された印字面において印字によ
り視認可能に記録される。
【0057】出玉カード715には、たとえば、遊技機
1での遊技の終了時において遊技者の出玉等の出玉関連
情報が記録され、遊技機1を使用中の遊技者が離席する
場合において遊技者のクレジット得点等の離席関連情報
が記録される。
【0058】出玉カード715が発行される場合には、
基本的に、その出玉カード715を識別する情報とし
て、発行日715a、遊技店名715b、および、カー
ド番号715cが視認可能に記録される。そして、遊技
機1での遊技の終了時には、出玉関連情報として、出玉
数情報715d、時刻情報715e、台番号情報715
f、および、種別情報715gが出玉カード715に記
録される。これらの情報は、出玉カード715におい
て、横1列に並んで印字される。
【0059】出玉数情報715dは、累積加算された遊
技者の出玉数を特定する情報であり、たとえば,遊技者
が1日に複数台の遊技機1で遊技を行った場合には、累
積加算された出玉数が示される。時刻情報715eは、
情報の記録時刻を特定する情報である。台番号情報71
5fは、情報の記録がなされた遊技機1の台番号を特定
する情報である。種別情報715gは、記録された情報
の種別を特定する情報であり、出玉関連情報であって前
述の全玉出玉ボタン10により書込まれた場合には、
「ゼンブ」と印字され、端玉出玉ボタン12による場合
には図示していないが「ハダマ」と印字される。また、
離席関連情報の場合には、「リセキ」と印字される。出
玉カード715の印字面には、離席関連情報等の情報が
複数行印字可能である。出玉カード715の印字面にお
いて、情報は、過去のものから順に上から下へ順次1行
ずつ印字されていく。これにより、遊技者が遊技の履歴
を把握することが可能になっている。
【0060】一方、遊技機1を使用中の遊技者が離席す
る場合には、離席関連情報として、クレジット数情報7
15h、時刻情報715e、台番号情報715f、およ
び、種別情報715gが出玉カード715に記録され
る。これらの情報は、出玉カード715において、横1
列に並んで印字される。すなわち、離席関連情報では、
前述した出玉数情報715dの代わりに、クレジット数
情報715hが印字され、種別情報715gが「リセ
キ」と印字される。クレジット数情報715hは、遊技
者が離席した時点におけるクレジット得点を特定する情
報である。 なお、図5においては、説明の便宜上、離
席関連情報よりも後の時刻に出玉関連情報が印字されて
いるが、実際上、離席関連情報は遊技者が所定時間内に
遊技機1に戻り、離席を解除する旨の操作、具体的には
離席操作時に発行した出玉カード715をカード口20
に再度挿入すると消去されるので、最新の印字情報が出
玉関連情報の場合には、離席関連情報が出玉カード71
5に印字されていない。
【0061】出玉カード715は、記録されている出玉
を景品に交換する場合に、後述するPOS端末704で
処理される。そのようにPOS端末704での処理済の
出玉カード715には、POS端末704での処理済で
あるか否かの判別を容易にするために、印字面(表面)
の下端部に「*」印よりなる処理済情報715iが印字
される(図5参照)。これにより、出玉カード715が
POS端末704での処理済のものであるか否かを一見
して容易に判別することができる。
【0062】次に、離席解除カードについて説明する。
図6は、離席解除カード716の構成を示す平面図であ
る。離席解除カード716は、カード自体が出玉カード
715と共用されており、出玉カード715とは、情報
の記録内容(印字内容も含まれる)が異なる。
【0063】離席解除カード716は、遊技機1が離席
状態になってから所定期間を超える場合に、離席した遊
技者に遊技を続行する意思がないとの判断に基づき、遊
技場の係員の操作に応じて発行される。この離席解除カ
ード716が発行される際には、遊技機1の離席状態が
強制的に解除される。
【0064】離席解除カード716には、前述した発行
日715a、遊技店名715b、および、カード番号7
15cの他に、クレジット数情報715j、時刻情報7
15k、台番号情報715m、および、種別情報715
nが磁気記憶部に記録されるとともに印字面に印字され
る。クレジット数情報715jは、離席解除カード71
6が発行された時点でのクレジット得点の情報である。
時刻情報715kは、離席解除カード716が発行され
た時刻の情報である。台番号情報715mは、離席解除
カード716が発行された遊技機1の台番号を特定する
情報である。種別情報715nは、前述の場合と同様に
情報の種別を示す情報であり、この場合には、磁気記憶
部に離席状態が解除されたことを示す離席解除情報が記
録されるとともに、印字面に「リセキカイジョ」という
文字が印字される。以上に説明した各種カードの発行方
法および使用方法については、後で詳細に説明する。
【0065】次に、遊技機1が設けられた遊技場内の管
理システムについて説明する。図7は、遊技場1が設け
られた遊技場内の管理システムの構成を示すブロック図
である。
【0066】図7を参照して、遊技場内の管理システム
には、パチンコ遊技機1、パチンコ遊技機1に含まれる
玉貸ユニット50、遊技場管理装置700、景品管理装
置701、クレジットデータサーバ702、島集計装置
703、POS704、景品処理装置705、モニタ7
06、貯玉データサーバ707、島管理装置708、表
示器709、玉貸情報収集装置710が含まれている。
これらのうち、遊技機1は、複数設けられており、それ
らの遊技機1の各々に、1つの表示器709が設けれて
いる。また、島集計装置703および島管理装置708
の各々は、複数の遊技機1が設けられた遊技機設置島毎
に設けられている。遊技機設置島は、遊技場内に複数存
在する。
【0067】各遊技機1は、対応する島集計装置703
にクレジットデータを供給するとともに、対応する表示
器709に遊技機1での遊技の状態を示す遊技データお
よびクレジットデータを供給する。ここで、クレジット
データには、クレジット得点を示す玉数情報、会員カー
ドの情報を示す会員カード情報、および、遊技機1が離
席状態であることを示す離席情報等の情報が含まれる。
また、遊技データには、遊技機1での遊技の状態を示す
各種情報が含まれる。
【0068】各表示器709は、対応する遊技機1の近
傍に設けられており、対応する遊技機1から受けた遊技
データおよびクレジット情報を、所定の優先順位に基づ
いて逐次表示する。さらに、各表示器709は、対応す
る遊技機設置島の管理装置708に、対応する遊技機1
から受けた遊技データを供給する。
【0069】各島管理装置708は、コンピュータより
なる。各島管理装置708は、対応する遊技機設置島内
の表示器709から受けた遊技データを集計して、対応
する遊技機設置島内での遊技データの集計情報である島
内遊技データ集計情報を作成し、遊技場管理装置700
および対応する遊技機設置島内の各表示器709へ供給
する。遊技場管理装置700においては、遊技場内のす
べての遊技機設置島から受けた島内遊技データ集計情報
がさらに集計される。これにより、遊技場管理装置70
0においては、遊技場内のすべての遊技機設置島におけ
る島内遊技データ集計情報を集計した情報である全遊技
データ集計情報が作成される。
【0070】遊技場管理装置700は、作成した全遊技
データ集計情報に基づいて、各遊技機設置島毎に対応し
て、その遊技機設置島以外の他の遊技機設置島での島内
遊技データ集計情報を集計した情報である他島遊技デー
タ集計情報を作成し、その他島遊技データ集計情報を各
島管理装置708へ供給する。
【0071】各島管理装置708では、島管理装置70
8において作成した島内遊技データ集計情報と、遊技場
管理装置700から受けた他島遊技データ集計情報と
を、対応する遊技機設置島内の表示器709のそれぞれ
に供給する。各表示器709においては、対応する遊技
機1の遊技データの他に、対応する遊技機設置島内の各
遊技機1の遊技データと、遊技場内のすべての遊技機設
置島における各遊技機1の遊技データとを選択的に表示
する。具体的に、各表示器709は、遊技者の操作に応
じて、対応する遊技機1の遊技データと、対応する遊技
機設置島内の各遊技機1の遊技データと、遊技場内のす
べての遊技機設置島における各遊技機1の遊技データと
を選択的に表示する。
【0072】さらに、各遊技機1は、遊技者が貯玉をす
る度に、遊技者の会員情報および貯玉数を示すデータで
ある貯玉データを貯玉データサーバ707へ供給する。
貯玉データサーバ707は、コンピュータよりなり、各
遊技機1との間でデータの通信が可能である。貯玉デー
タサーバ707は、貯玉データを総合管理し、その管理
している情報を遊技場管理装置700へ供給するととも
に、各遊技機1へ個別に、現在の貯玉数を示す情報等の
貯玉情報を供給する。
【0073】さらに、各遊技機1は、玉の貸出しが行な
われる毎に、玉貸ユニット50から玉貸情報収集装置7
10へ向けて、玉貸数を示す玉貸情報を発信する。この
玉貸情報は、赤外線を利用して玉貸ユニット50から玉
貸情報収集装置710へ送られる。玉貸情報収集装置7
10は、各玉貸ユニット50からの赤外線を受け、遊技
場内のすべての遊技機1から受けた玉貸情報を集計す
る。そして、これを遊技場管理装置700へ出力する。
【0074】各島集計装置703は、対応する遊技機設
置島における遊技機1のクレジットデータを集計する。
そして、各島集計装置703は、集計したクレジットデ
ータであるクレジット集計情報をクレジットデータサー
バ702へ供給するとともに、モニタ706で表示する
ための表示データをモニタ706へ供給する。その表示
データには、クレジットデータに異常が生じた旨の情
報、カードリーダライタ196に異常が生じた旨の情
報、および、遊技機1で使用されるカードに異常が生じ
た旨の情報等の異常状態が発生したことを示す情報が含
まれている。したがって、これらの情報を含む情報をモ
ニタ706が表示する。このように、クレジットデー
タ、カードリーダライタ196およびカードに不正行為
等の異常状態が生じた場合には、その旨がモニタ706
により表示されるので、遊技場の係員等の管理者が、異
常状態の発生をその現場に比較的近い場所で容易に把握
することができる。
【0075】クレジットデータサーバ702は、各島集
計装置703から受けたクレジット集計情報をさらに集
計し、その集計したクレジットデータを景品管理装置7
01と、遊技場管理装置700に供給する。景品管理装
置701は、コンピュータにより構成され、景品の処理
を管理するためのものである。
【0076】遊技場内の景品カウンターには、POS
(Point Of Seles)端末704および景品処理装置70
5が設けられている。遊技が終了して景品交換を希望す
る遊技者は、景品カウンターへ出向いて遊技場の係員に
出玉カード715を渡すことにより、景品交換を受け
る。係員は、遊技者から渡された出玉カード715をP
OS端末704を用いて処理する。POS端末704
は、出玉カード715等のカードを処理するためのカー
ド処理部を有しており、出玉カード715等のカードに
記録されている各種情報を読出し、その読出した情報を
景品管理装置701へ供給する。
【0077】景品管理装置701は、POS端末704
から受けた情報とクレジットデータサーバ702から受
けた情報とを照合する。そして、景品管理装置701
は、POS端末704から受けた情報のうちの比較対象
となる情報がクレジットデータサーバ702から受けた
情報と一致する場合にのみ、POS端末704から受け
た情報が正当な情報であると判断する。そして、そのよ
うな判断がなされた場合には、POS端末704が処理
した出玉カード715等のカードに記録されている出玉
に応じた景品を払出させるために、景品管理装置701
から景品処理装置705へ払出情報を供給する。その払
出情報には、払出す景品の価値等の情報が含まれてお
り、景品処理装置705では、景品管理装置701から
受けた払出情報に応じて、景品を払出す処理を行なう。
【0078】景品処理装置705は、景品を払出す処理
を行なった後、その景品の払出しが完了した旨を示す払
出完了情報を景品管理装置701へ供給する。景品管理
装置701では、景品処理装置705から受けた払出完
了情報に基づいて、どのパチンコ遊技機のクレジットデ
ータの払出しが完了したかを特定したクレジット払出完
了情報を、遊技場管理装置700と、クレジットデータ
サーバ702とに供給する。クレジットデータサーバ7
02においては、集計し管理しているクレジット集計情
報のうち、景品管理装置701から受けたクレジット払
出完了情報を受けたパチンコ遊技機のクレジットデータ
をその管理から外す処理を行ない、まだ払出しが完了し
ていないクレジットデータのみを管理する。
【0079】図8は、払出制御用マイクロコンピュータ
400に接続された各種制御回路や各種制御機器を示す
ブロック図である。
【0080】払出制御回路基板152(図3参照)に
は、払出制御用マイクロコンピュータ400が組込まれ
ている。払出制御用マイクロコンピュータ400は、以
下に述べるような各種機器の動作を制御する機能を有す
る。このため、払出制御用マイクロコンピュータ400
は、たとえば数チップのLSIで構成されており、その
中には制御動作を所定の手順で実行することのできるC
PU(図示省略)と、CPUの動作プログラムデータを
格納するROM(図示省略)と、必要なデータの書込お
よび読出ができるRAM(図示省略)とが含まれる。な
お、払出制御用マイクロコンピュータ400は、ワンチ
ップのマイクロコンピュータで構成され、マスク化され
ている。
【0081】離席ボタン18が中継端子基板184を介
して検出回路401に接続されており、離席ボタン18
の操作に応じて、離席ボタン18の操作検出信号が検出
回路401から払出制御用マイクロコンピュータ400
に入力される。全玉出玉ボタン10が中継端子基板18
4を介して検出回路401に接続されており、全玉出玉
ボタン10の操作に応じて、全玉出玉ボタン10の操作
検出信号が検出回路401から払出制御用マイクロコン
ピュータ400に入力される。端玉出玉ボタン12が中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、端玉出玉ボタン12の操作に応じて、端玉出玉ボ
タン12の操作検出信号が検出回路401から払出制御
用マイクロコンピュータ400に入力される。クレジッ
ト返却ボタン14が中継端子基板184を介して検出回
路401に接続されており、クレジット返却ボタン14
の操作に応じて、クレジット返却ボタン14の操作検出
信号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピュ
ータ400に入力される。
【0082】玉払出装置97から玉が払出されたことを
検出するための払出検出器712が中継端子基板184
を介して検出回路401に接続されており、払出検出器
712の検出信号が検出回路401から払出制御用マイ
クロコンピュータ400に入力される。入賞玉検出器1
22が中継端子基板184を介して検出回路401に接
続されており、入賞玉検出器122の検出信号が検出回
路401から払出制御用マイクロコンピュータ400に
入力される。上皿玉検出器9aが中継端子基板184を
介して検出回路401に接続されており、玉欠乏検出信
号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピュー
タ400に入力される。玉欠乏検出器9bが中継端子基
板184を介して検出回路401に接続されており、玉
欠乏検出信号が検出回路401から払出制御用マイクロ
コンピュータ400に入力される。
【0083】計数センサ197が中継端子基板184を
介して検出回路401に接続されており、計数センサ1
97の玉検出信号が検出回路401から払出制御用マイ
クロコンピュータ400に入力される。
【0084】タンク玉切れ検出器67が中継端子基板1
84を介して検出回路401に接続されており、タンク
玉切れ検出信号が検出回路401から払出制御用マイク
ロコンピュータ400に入力される。モータ停止切換ス
イッチ154が中継端子基板184を介して検出回路4
01に接続されており、モータ停止切換検出信号が検出
回路401から払出制御用マイクロコンピュータ400
に入力される。レール玉切れ検出器87a,87bが中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、レール玉切れ検出信号が検出回路401から払出
制御用マイクロコンピュータ400に入力される。
【0085】また、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300がインタフェイス基板138を介して払出
制御用マイクロコンピュータ400に接続されており、
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300と払出
制御用マイクロコンピュータ400との間でデータの送
受信が可能となるように構成されている。ゲーム制御用
マイクロコンピュータ500(ゲーム制御基板177)
が賞球個数情報入力回路411と入賞情報出力回路41
2とを介して払出制御用マイクロコンピュータ400に
接続されており、ゲーム制御用マイクロコンピュータ5
00からの賞球個数情報が賞球個数情報入力回路411
を介して払出制御用マイクロコンピュータ400に入力
され、払出制御用マイクロコンピュータ400から入賞
情報が入賞情報出力回路412を介してゲーム制御用マ
イクロコンピュータ500に出力される。
【0086】さらにゲーム制御用マイクロコンピュータ
500は遊技情報入力回路421を介して払出制御用マ
イクロコンピュータ400と接続されている。ゲーム制
御用マイクロコンピュータ500は遊技情報入力回路4
21に各種遊技情報(大当り情報、確率変動情報、始動
入賞情報、遊技継続情報など)を出力する。払出制御用
マイクロコンピュータ400は遊技情報入力回路421
よりこれらの各種遊技情報を受信する。払出制御用マイ
クロコンピュータ400は遊技情報入力回路421から
入力される遊技情報のうち、大当り情報により、大当り
の発生および終了を把握する。つまり、大当り情報の入
力が開始されたことにより大当りの発生を把握し、継続
して入力されている大当り情報が入力されなくなったこ
とにより大当りの終了を把握する。また、同様の手順で
遊技継続情報により遊技者が遊技を行なっているか否か
を把握する。さらに払出制御用マイクロコンピュータ4
00は、カード処理器制御用マイクロコンピュータ30
0からインタフェース基板138を介して入力される貸
玉情報により、遊技者が使用したカード残高を把握す
る。
【0087】リセットスイッチ156がリセット回路4
13を介して払出制御用マイクロコンピュータ400に
接続されており、リセットスイッチ156が操作された
ことに基づいてリセット信号がリセット回路413を介
して払出制御用マイクロコンピュータ400に入力され
る。
【0088】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、モータ回路402,中継端子基板184を介して払
出モータ730にモータ駆動制御信号を出力する。払出
制御用マイクロコンピュータ400は、リレー回路40
3,中継端子基板184を介してハンドルモータ(打球
モータ)175にモータ電源供給制御信号を出力する。
払出制御用マイクロコンピュータ400は、ソレノイド
回路404,中継端子基板184を介してソレノイド1
27にソレノイド127の励磁用制御信号を出力すると
ともに、計数禁止ソレノイド19に計数禁止ソレノイド
19の励磁用制御信号を出力する。
【0089】さらに、払出制御用マイクロコンピュータ
400には、中継端子基板184および情報入力回路4
05を介して、図3において前述した補給装置の貯留タ
ンクが満タンになったことに基づいて出力される満タン
情報と、補給装置の貯留タンクで玉不足が発生している
ことに基づいて出力される玉不足情報と、会員カード
(図4参照)の会員情報を照合するための会員照合情報
とが入力される。
【0090】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、情報出力回路406,中継端子基板184を介し
て、補給情報、玉貸情報、会員カード情報、離席情報、
玉数情報をそれぞれ外部へ出力する。補給情報は、景品
玉の所定個数a(たとえば10個)の払出が行なわれた
旨の情報である。玉貸情報は、景品玉の払出し個数の最
少の単位である単位額(たとえば100円)分の玉貸が
行なわれた旨の情報である。会員カード情報は、会員カ
ード713に関する情報である。離席情報は、遊技機1
を使用中の遊技者が離席ボタン18を操作して離席中
(離席状態)であることを示す情報である。玉数情報
は、遊技者が獲得したクレジット得点のうち、出玉カー
ド715等のカードに書込む玉数(クレジット得点)を
示す情報である。
【0091】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、ランプ回路407,中継端子基板184を介して、
払出ランプ43および玉切れランプ44と、ボタンラン
プであるクレジット返却ボタン14および玉貸可表示器
26とのそれぞれにランプ点灯用制御信号を出力すると
ともに、アナログ表示器23にアナログ表示用制御信号
を出力する。払出制御用マイクロコンピュータ400
は、セグメントLED回路408,中継端子基板184
を介して、クレジット表示器11にクレジット表示用制
御信号を出力する。払出制御用マイクロコンピュータ4
00は、LED回路409,中継端子基板184を介し
て、エラー表示器155にエラー表示制御信号を出力す
るとともに、離席中LED24に離席中表示制御信号を
出力する。払出制御用マイクロコンピュータ400は、
音回路410,中継端子基板184を介して、スピーカ
415に音発生用の制御信号を出力する。
【0092】払出制御用マイクロコンピュータ400に
は、中継端子基板184およびスイッチ回路416を介
して、ディップスイッチ711aから特殊景品最低交換
数の設定情報が入力されるとともに、ディップスイッチ
711bからは、離席状態許可数設定情報が入力され
る。払出制御用マイクロコンピュータ400は、中継端
子基板184およびカードリーダライタ(R/W)19
6からカードリーダライタ(R/W)回路417を介し
てカードから読出された情報を受けるとともに、カード
リーダライタ(R/W)回路417および中継端子基板
184を介してカードリーダライタ(R/W)196へ
カードに書込む情報およびカードリーダライタ(R/
W)196を制御するための信号を与える。
【0093】払出制御用マイクロコンピュータ400に
は、リモコン420から送信された離席解除指令情報
が、リモコン指令受信回路152を介して入力される。
このリモコン420は、遊技場の係員等の管理者が所持
する電波送信器である。
【0094】リモコン420は、遊技場の係員が操作可
能な操作部を有している。リモコン420は、リモコン
420に設けられた操作部が操作されることに応じて、
離席状態の強制的な解除を遊技機1に指令するための離
席解除指令情報を発信することが可能である。さらに、
リモコン420は、操作部が操作されることに応じて、
修正指令を発信することも可能である。この修正指令
は、遊技機1において、離席情報等の各種情報を書込ん
だ出玉カード715を発行した後に、都合により、その
出玉カード715に書込んだ情報を消去するとともに、
その遊技機1の状態をカードに情報を書込む前の状態に
復帰させる場合に出される指令情報である。リモコン指
令受信回路152は、リモコン420から発信された電
波を受信する機能を有する受信回路である。
【0095】ここでは、離席解除指令情報の送受信を電
波を用いて行う例を示したが、これに限らず、離席解除
指令情報の送受信は、赤外線等の光を用いて行ってもよ
い。また、リモコン420は、1台のパチンコ遊技機に
対応して1つ設けられてもよく、または、複数台のパチ
ンコ遊技機毎に対応して1つ設けられてもよい。すなわ
ち、リモコン420は、1台のパチンコ遊技機で専用し
てもよく、複数台のパチンコ遊技機で共用してもよい。
【0096】図中、152は払出制御回路基板であり、
この払出制御回路基板152に、図示する各種回路と払
出制御用マイクロコンピュータ400とバックアップ電
源418とが設けられている。このバックアップ電源4
18は、払出制御用マイクロコンピュータ400をバッ
クアップするための電源であり、停電時等においてもこ
のバックアップ電源418により払出制御用マイクロコ
ンピュータ400がバックアップされて、クレジット数
やゲーム制御用マイクロコンピュータ500から入力さ
れた賞球個数情報の記憶が消去されないように保持され
る。図8に示した制御回路や各種機器には、電源回路4
14から所定の直流電圧が供給される。
【0097】図9は、ゲーム制御用マイクロコンピュー
タ500に接続されている各種機器や回路を示すブロッ
ク図である。
【0098】この図9に示す制御回路は、その一部がゲ
ーム制御基板177に設けられており、各種機器を制御
するためのプログラムに従ってゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ500が動作する。このゲーム制御用マイク
ロコンピュータ500には、CPU501,RAM50
3,ROM502,I/Oポート504,サウンドジェ
ネレータ505、クロック発生回路506が含まれてい
る。また、ゲーム制御基板177には、電源投入時にゲ
ーム制御用マイクロコンピュータ500にリセットパル
スを与えるための初期リセット回路508と、クロック
発生回路506から与えられるクロック信号を分周して
定期的(たとえば2msec毎)にリセットパルスをゲ
ーム制御用マイクロコンピュータ500のCPU501
に与えるパルス分周回路からなる定期リセット回路50
7と、ゲーム制御用マイクロコンピュータ500からの
アドレスデータをデコードし、ゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ500内のRAM503,ROM502,I
/Oポート504,サウンドジェネレータ505にそれ
ぞれチップセレクト信号を与えるアドレスデコード回路
509とが設けられている。ゲーム制御用マイクロコン
ピュータ500には、入力信号として次のような信号が
与えられる。
【0099】払出集中制御基板(払出制御回路基板)1
52から、中継端子基板184を介して、玉貸ユニット
(カード処理機)50が払出集中制御基板152と電気
的に接続されている旨のカード処理機接続情報がカード
処理機接続情報入力回路154に入力され、その情報が
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力され
る。また、入賞玉データ信号が入賞情報入力回路515
に入力され、その信号がゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ500に入力される。パチンコ玉が始動入賞口34
に入賞して始動入賞玉検出器46により検出されれば、
その検出信号がスイッチ回路518を介してゲーム制御
用マイクロコンピュータ500に入力される。可変入賞
球装置35内に入賞したパチンコ玉が通常入賞領域に入
賞して入賞玉検出器39a,39bより検出されれば、
その検出信号がスイッチ回路518を介してゲーム制御
用マイクロコンピュータ500に入力される。可変入賞
球装置35内に入賞したパチンコ玉が特定入賞領域(V
ポケット)に入賞してV入賞玉検出器38により検出さ
れれば、その検出信号がスイッチ回路518を介してゲ
ーム制御用マイクロコンピュータ500に入力される。
確率設定スイッチ178が操作されて確率が設定されれ
ばその設定情報がスイッチ回路518を介してゲーム制
御用マイクロコンピュータ500に入力される。モード
スイッチ179が操作されてモードが入力されればその
入力モード情報がスイッチ回路518を介してゲーム制
御用マイクロコンピュータ500に入力される。入出力
処理装置600から情報入力回路519を介して、大当
り中断指令信号がゲーム制御用マイクロコンピュータ5
00に入力される。
【0100】ゲーム制御基板177には、EEPROM
(Electrically Erasable Programmable Read-Only Mem
ory )510とデータ入力回路511とデータ出力回路
512とが設けられており、遊技機1の電源投入時に、
このEEPROM510に記憶されている大当り発生確
率,確率変動図柄での大当り発生確率,確率変動中の大
当り発生確率の各確率データがデータ入力回路100を
介してゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力
される。その入力された確率データはI/Oポート50
4,CPU501を介してRAM503にロードされ
る。これらの確率データは、それぞれに、少し高い第1
の確率データ(設定1)と中程度の第2の確率データ
(設定2)と少し低い第3の確率データ(設定3)との
3種類があり、そのうちのいずれか1つの確率データが
EEPROM510に記憶されている。
【0101】RAM503にロードされた確率データが
第1の確率データ(設定1)であったと仮定し、その状
態で確率設定スイッチ178,モードスイッチ179が
操作されたときを説明する。まずモードスイッチ179
が操作されて設定確率の変更を行なわんとする対象モー
ドが選択され、その選択信号がスイッチ回路518を介
してゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力さ
れる。入力されたモード選択信号に従ってゲーム制御用
マイクロコンピュータ500のCPU501は、RAM
503にロードされている3種類の確率データ(大当り
発生確率,確率変動図柄での大当り発生確率,確率変動
中の大当り発生確率)のうちの選択された確率データを
特定する。次に、確率設定スイッチ178は、ノーマル
位置と設定位置と確認位置との3つの位置に切換えるこ
とが可能であり、確認位置で電源が投入されたことを条
件として、ノーマルモードが設定モードに1回操作され
た場合には、RAM503にロードされている確率デー
タのうちCPU501で特定されたデータの第1の確率
データ(設定1)が第2の確率データ(設定2)に更新
される。その状態で、さらに確率設定スイッチ178が
再度ノーマルモードから設定モードに操作された場合に
は、RAM503にロードされている第2の確率データ
(設定2)が第3の確率データ(設定3)に更新され
る。その状態で確率設定スイッチ178がノーマルモー
ドから設定モードに操作された場合には、RAM503
にロードされている第3の確率データ(設定3)が第1
の確率データ(設定1)に更新される。そして、確率デ
ータの更新が行なわれる毎にEEPROM510に記憶
されている前記3種類の確率データのうちCPU501
で特定された確率データが更新され、確率設定スイッチ
178をノーマルモードにした状態で所定時間(たとえ
ば5秒)経過した場合には、確率データが確定され、現
時点におけるEEPROM510に記憶されている確率
データがRAM503にロードされてそのロードされた
確率データを用いて可変表示装置33の制御が行なわれ
る。電源投入時に確率設定スイッチ178がノーマルモ
ードとなっている場合には、確率設定スイッチ178の
操作による確率データの書換えができない。この実施形
態のように、確率データをEEPROM510により記
憶保持するようにしたために、機械的な記憶保持に比べ
て確率の設定値の増減に柔軟に対応できるとともに、特
に、たとえばRAM等に記憶させることに比べて、バッ
クアップ電源を必要としないという利点がありかつ記憶
保持する期間が長くなった場合には有利となる。なお、
確率設定スイッチ178等からなる確率設定操作手段
は、各パチンコ遊技機に設ける代わりに、たとえば、ボ
ール用管理コンピュータに接続されたキーボード等で構
成してもよく、遊技場の管理室等において各パチンコ遊
技機を指定して確率の設定操作が行なわれるようにして
もよい。
【0102】次に、ゲーム制御用マイクロコンピュータ
500からは以下に述べる各種回路や機器に対し制御信
号が出力される。
【0103】音回路513を介してスピーカ19aに音
発生用の制御信号が出力される。賞球個数情報出力回路
516,中継端子基板184を介して払出集中制御基板
(払出制御回路基板)152に対し払出されるべき景品
玉の数を指定する情報である賞球個数情報が出力され
る。LED回路517を介して、始動記憶表示器49,
ラッキーナンバー表示器48,設定・モード表示器18
0,181,装飾LED524にそれぞれ表示用の制御
信号が出力される。情報出力回路520を介して入出力
処理装置602に大当り信号,ラッキーナンバー信号が
出力される。ランプ・ソレノイド回路521を介して、
ソレノイド37にソレノイド励磁用制御信号が出力さ
れ、装飾ランプ525,枠ランプ22にそれぞれランプ
点灯(点滅)用制御信号が出力される。LCD回路52
2を介して、LCDユニット33Bに可変表示制御信号
が出力される。このLCDユニット33Bには、LCD
コントロール回路526,キャラクタROM527,V
RAM528,LCD529が設けられている。キャラ
クタROM527には、可変表示装置33の表示画面3
3Aで可変表示させるための図柄等のキャラクタデータ
が記憶されており、LCDコントロール回路526が所
定のアドレスデータに従ってVRAM528にキャラク
タ(図柄)の配列を複数列マッピングする。そして、L
CD回路522から送られてくる可変表示開始信号に従
ってVRAM528にマッピングされたキャラクタ(図
柄)列をパニングしてデータをLCDコントロール回路
526が読出し、その読出したデータをLCD529に
出力して、キャラクタ(図柄)をスクロール表示され
る。そして、LCD回路522から送られてきた予定停
止図柄が所定の位置で停止表示されるようにLCD52
9が表示制御されて停止制御される。
【0104】なお、この制御回路や各種機器には、電源
523から所定の直流電圧が供給される。
【0105】次に、払出制御用マイクロコンピュータ4
00の制御動作について説明する。図10は、スタート
処理の処理手順を説明するためのフローチャートであ
る。このスタート処理は、払出制御用マイクロコンピュ
ータ400の制御動作のメインルーチンプログラムを表
わしたものである。
【0106】まず、ステップS(以下単にSという)1
により、払出制御用マイクロコンピュータ400のイニ
シャライズを行なう処理がなされる。次に、S2によ
り、玉払出制御処理が実行される。この玉払出制御処理
は、遊技機設置島から遊技機1に補給されるパチンコ玉
が何らかの原因により玉切れ状態となっていないか否か
を検出するとともに、玉切れ状態の発生していないこと
を条件に玉貸制御および賞球の払出制御を実行する処理
である。この玉払出制御処理が実行されることにより、
玉貸要求信号に応じて所定個数のパチンコ玉が貸出さ
れ、また、入賞球検出器の検出に応じて所定個数の景品
玉が払出される。
【0107】玉払出制御処理が終了すれば、次にS3に
進み、クレジット表示処理が実行される。このクレジッ
ト表示処理は、遊技者が所有しているクレジット数に応
じてアナログ表示器23の表示制御を行なうとともに、
クレジット情報を出力する処理である。
【0108】次に、S4に進み、ハンドルモータ制御処
理が実行される。このハンドルモータ制御処理は、操作
ハンドル21(図1参照)のハンドルモータ175(図
8参照)の制御を行なう処理である。通常状態において
は、リレー回路403(図8参照)のリレーを有効に制
御してハンドルモータ175を駆動する。一方、玉切れ
や打止め、その他の理由により発せられる発射停止命令
に応じてリレー回路403のリレーをオフに制御し、ハ
ンドルモータ175の駆動を停止する。
【0109】次にS5に進み、カード・操作処理が実行
される。カード・操作処理は、遊技者により挿入された
カード(会員カードあるいは出玉カードなど)の種類と
遊技者の操作に応じた処理を実行するためのものであ
る。具体的には、会員カードが挿入されている場合に
は、遊技者の貯玉操作あるいは貯玉再プレイ操作に応じ
て貯玉処理あるいは貯玉の引落し処理(クレジット返却
処理)を実行する。また、出玉カードが挿入されている
場合には、全玉出玉ボタン10の操作に応じてクレジッ
ト得点のすべてを出玉カードに書込んでその出玉カード
を遊技者に発行する処理が実行され、端玉出玉ボタン1
2の操作に応じて特殊景品最低交換数に満たない玉数で
ある端玉が算出され、その端玉分が遊技者に返却され
る。さらに、離席ボタン18の操作に応じて遊技機1が
離席状態に制御される。また、出玉カードが挿入されて
いない状態で全玉出玉ボタン10が操作された場合に
は、クレジット得点のすべてが書込まれた新たな出玉カ
ードを遊技者に発行する処理が実行される。さらに、遊
技中にクレジット返却ボタン14が押圧操作されれば、
所定数のクレジットを引落としてパチンコ玉を打球供給
皿6に払出す処理が実行される。
【0110】また、遊技機1を離席状態にセットした遊
技者が再遊技を行なうための操作を行なえば遊技機1の
離席状態が解除される。
【0111】次にS6に進み、計数可能化処理が実行さ
れる。この計数可能化処理は、計数禁止ソレノイド19
を励磁制御することにより上皿玉抜レバー13のスライ
ド操作をすることが可能な状態と不可能な状態とに変化
させるための処理である。この計数可能化処理の処理手
順の詳細については、図11を用いて後述する。計数可
能化処理が終了した後、処理は再びS2に進み、以降、
S2〜S6の各処理が繰返し実行される。
【0112】図11は、計数可能化処理の処理手順を説
明するためのフローチャートである。この計数可能化処
理が実行されることにより、上皿玉抜レバー13の操作
が禁止され、あるいは、許容される。
【0113】まず、S10において、大当りが終了した
時点であるか否かが判断される。この判断は、ゲーム制
御用マイクロコンピュータ500から遊技情報入力回路
421を介して継続して入力されていた大当り情報が消
滅したか否かに基づき行なわれる。大当り終了時点であ
ると判断された場合には、S11に進み、計数可能フラ
グがオンの状態にセットされる。次にS12に進み、計
数禁止ソレノイド19がオフにセットされ、処理が終了
する。なお、計数禁止ソレノイド19がオフにセットさ
れることにより、計数レバー部190は上皿玉抜レバー
13のスライド経路内に埋没する。これにより、上皿玉
抜レバー13のスライド操作が可能となる。
【0114】一方、S10において大当り終了時点でな
いと判断された場合にはS13に進む。S13では、計
数可能フラグがオンにセットされているか否かが判断さ
れる。計数可能フラグがオンにセットされていない場合
には、S17に進み、計数禁止ソレノイド19がオンに
セットされ、これにより計数禁止ソレノイド19が励磁
状態に制御される。したがって、上皿玉抜レバー13の
スライド経路に計数レバー部190が突出し、上皿玉抜
レバー13のスライド操作が禁止される。一方、S13
において計数可能フラグがオンにセットされていないと
判断された場合には、S14に進む。S14では、クレ
ジットがあるか否か、すなわち、遊技者が遊技行為で獲
得し、まだ出玉カードに記録されていないクレジット得
点が存在するか否かが判断される。クレジットがある場
合には前記S12に進み、計数禁止ソレノイド19がオ
フにセットされる。一方、クレジットがない場合には、
S15に進み、上皿センサ(上皿玉検出器)9aの検出
出力があるか(ON)否かが判断される。上皿センサ9
aの検出出力がある場合には、前記S12に進み、計数
禁止ソレノイド19がオフにセットされる。一方、上皿
センサ9aからの検出出力がない場合には、S16に進
み、計数可能フラグがクリア(オフにセット)される。
次にS17に進み、計数禁止ソレノイド19がオンにセ
ットされ、励磁される。そして、処理が終了する。
【0115】この計数可能化処理の処理手順によれば、
大当りの終了後(S10)、クレジット得点が存在しな
くなり(S14)、かつ、打球供給皿6にパチンコ玉が
1つも存在しなくなった場合(S15)において、計数
禁止ソレノイド19が励磁され(S17)、遊技者の操
作による計数処理が禁止されることになる。なお、この
処理手順において、S14の判断(クレジット得点があ
るか否か)を行なうことなく、打球供給皿6にパチンコ
玉が1つも存在しなくなれば計数禁止ソレノイド19を
励磁制御させるように構成することも考えられる。しか
しながらこのように構成した場合には、大当りの終了後
にさらに遊技が進行してクレジット得点を有する状態で
打球供給皿6に打玉が1つも存在しなくなった場合に
は、再度大当りが発生し、終了するまで遊技者の意思に
基づいた計数処理を行なうことができなくなる。つま
り、再び大当りが発生することのない限り打球供給皿6
に残留するすべてのパチンコ玉を計数変換することがで
きなくなり、大当たりが発生しなかった場合には打球供
給皿6に残留しているパチンコ玉を計数することなく遊
技を終了せざるを得なくなるという問題が生じる。そこ
で、この計数可能化処理の処理手順では、遊技者のクレ
ジット得点が存在しないことをも判断の対象としている
のである。
【0116】図12は、第2実施形態に係る計数可能化
処理の処理手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【0117】この第2実施形態に係る計数可能化処理
は、図10に示したスタート処理に付随して実行される
計数可能化処理(S6)として、図11に示した第1実
施形態に係わる計数可能化処理に置き換えて実行される
ものである。そして、この処理によれば、遊技者が遊技
を終了してから所定期間(たとえば30秒)、上皿玉抜
レバー13のスライド操作が許容される。
【0118】この第2実施形態に係る計数可能化処理
は、遊技者が遊技機1で上皿玉抜レバー13を操作する
ことを必要とするのは最終的に遊技を終了させるときに
限られるという観点から構成されたものである。つま
り、遊技の途中に払出された景品玉は打球供給皿6から
オーバーフローするごとに随時打球供給皿6より回収さ
れて計数されるために、遊技途中に遊技者が上皿玉抜レ
バー13を操作する必要性の生じることはあまり考えら
れず、ただ、遊技を最終的に終了する際に打球供給皿6
にオーバーフローしないで残っている打玉を計数する際
に上皿玉抜レバー13を操作する必要性が生じるのみで
あると考えられるということである。
【0119】このように構成することにより、遊技機1
で、ある遊技行為が終了してから所定期間(たとえば3
0秒)が経過した後は、上皿玉抜レバー13の操作が禁
止され、他機で獲得されたパチンコ玉がこの遊技機1に
持込まれて計数処理が実行されてしまうという不都合を
防止できる。また、この構成によれば、上皿玉検出器9
aの検出出力を利用することなく計数可能化処理を実行
できるため、遊技機1に上皿玉検出器9aを設ける必要
がなくなる。したがって、遊技機1の製造コストを低減
できる。
【0120】以下に、フローチャートに従って各処理を
順次説明する。まず、SA10で遊技機1が稼動中であ
るか否か、すなわち、遊技者により遊技が行なわれてい
るか否かが判断される。この判断は、遊技情報の一例と
なる遊技継続情報の入力状況に基づいて判断される。な
お、その他の判断方法として、たとえば、操作ハンドル
21の操作状況を利用することが考えられる。遊技機1
が稼動中である場合には、SA14に進み、計数禁止ソ
レノイド19が励磁(ON)されて計数操作が禁止され
る。そしてその後処理が終了する。一方、遊技機1が稼
動中でない場合にはSA11に進む。SA11では、タ
イマが所定値を計時しているか否かが判断される。この
タイマは、払出制御用マイクロコンピュータ400内に
構成されており、所定値としてたとえば、30秒などを
設定できる。タイマが所定値(たとえば30秒)を計時
していない場合には、SA15に進み、タイマが動作中
であるか否かが判断される。タイマが動作中でない場合
には、SA16に進み、タイマがリセットされて計時動
作が開始される。これにより、遊技機1での遊技終了直
後からの所定時間の計時動作が開始される。次にSA1
7に進み、計数禁止ソレノイド19が非励磁状態(OF
F)に制御される。これにより、上皿玉抜レバー13の
スライド操作が可能となり、遊技者は操作により計数処
理を実行することができる。一方、SA15でタイマが
動作中であると判断された場合には、処理がSA17に
進み、同様に計数禁止ソレノイド19が非励磁状態に制
御される。そしてその後処理が終了する。
【0121】一方、SA11でタイマが所定値を計時し
ていると判断された場合には、遊技機1で遊技が終了さ
れてから所定時間が計時されたものと判断できる。そこ
で処理がSA12に進み、タイマの稼動がストップされ
る。次にSA13に進み、計数中であるか否か、すなわ
ち、パチンコ玉の計数処理を実行中であるか否かが判断
される。計数中である場合には処理がSA17に進み、
計数禁止ソレノイド19が非励磁状態に制御される。こ
れにより、遊技の終了から所定期間(たとえば30秒)
が経過した後であっても、パチンコ玉の計数処理を継続
している最中である場合には、計数禁止ソレノイド19
は励磁されず上皿玉抜レバー13はスライド経路に突出
しない。したがって、上皿玉抜レバー13をスライド操
作させている最中に計数レバー部190がスライド経路
に突出してしまう不都合を防止できる。
【0122】一方、SA13で計数中でないと判断され
た場合には、SA14に進み、計数禁止ソレノイド19
が励磁(ON)される。これにより、計数レバー部19
0が上皿玉抜レバー13のスライド経路に突出し、上皿
玉抜レバー13のスライド操作が禁止される。SA14
で計数禁止ソレノイド19が励磁された後、処理が終了
する。
【0123】図13は、第3実施形態に係る計数可能化
処理の処理手順を説明するためのフローチャートであ
る。この第3実施形態に係る計数可能化処理は、図10
に示したスタート処理に付随して実行される計数可能化
処理(S6)として、図11に示した第1実施形態に係
わる計数可能化処理に置き換えて実行されるものであ
る。そして、この処理によれば、遊技者がクレジット得
点を所有している場合には遊技者の操作による計数処理
が許容され、クレジット得点を所有していない場合、す
なわち、クレジット得点が0となっている場合には遊技
者の操作による計数処理が禁止される。
【0124】パチンコ玉を他機から持込んで遊技機1で
計数処理のみが行なわれる際には、遊技機1のクレジッ
ト表示器11に表示されるクレジット得点は0点となっ
ているため、この第3実施形態に係る計数可能化処理が
実行されることにより、他機から持込まれたパチンコ玉
が計数されてしまうことを効果的に防止できる。また、
この第3実施形態では、計数可能化処理を実行する際に
上皿玉検出器9aの検出出力が利用されないため、前述
した第1実施形態に係る計数可能化処理と比較して、制
御が単純化される。また、かかる理由より、必ずしも上
皿玉センサ9aを遊技機1に設ける必要がなくなり、遊
技機1の製造コストを低減できる。
【0125】次に、フローチャートに基づいて各処理手
順を説明する。まず、SB10において、クレジットが
0よりも大きいか否かが判断される。クレジットが0よ
りも大きい場合には、SB11に進み、計数禁止ソレノ
イド19が非励磁状態(OFF)に制御され、処理が終
了する。一方、クレジットが0よりも大きくない場合す
なわち、クレジット得点が0点である場合には、SB1
2に進み、計数禁止ソレノイド19が励磁(ON)さ
れ、処理が終了する。
【0126】なお、この第3実施形態は、遊技者のクレ
ジット得点が0となっていることを条件に遊技者の操作
による計数処理を禁止するものであるが、計数処理が禁
止されるまでの間に多少の猶予期間を設けるべく、クレ
ジット得点が所定得点から0点に変化した直後から所定
期間は計数操作を許容するように構成してもよい。この
ようにすることにより、遊技中にクレジット得点が0点
となったことに基づいて遊技を終了する遊技者が打球供
給皿6に残留しているパチンコ玉をクレジット得点に変
換させるための計数操作を行なうことができることにな
る。
【0127】次に、図14および図15を用いて第4実
施形態を説明する。この第4実施形態に係る計数可能化
処理は、図10に示したスタート処理に付随して実行さ
れる計数可能化処理(S6)として、図11に示した第
1実施形態に係わる計数可能化処理に置き換えて実行さ
れるものである。そして、この処理によれば、差玉数が
所定値以上であれば遊技者の計数操作が許容され、所定
値未満であれば遊技者の計数操作が禁止される。ここで
差玉数とは、遊技機設置島800から遊技機1に補給さ
れる補給玉の数から、遊技機1のアウト口99より回収
されたアウト玉の数を差引いた数をいう。
【0128】まず、図14は、第4実施形態に係る遊技
機1などの配置構成図である。遊技機設置島800に
は、玉貸ユニット801と並列して遊技機1の遊技機枠
体1aが配置されており、各遊技機枠体1aに対応して
遊技機設置島800側には、補給玉検出器802とアウ
ト玉検出器803とがそれぞれ設けられている。補給玉
検出器802は、遊技機設置島800から遊技機1の玉
タンク65(図3参照)へ補給された補給玉を検出す
る。一方、アウト玉検出器803は、遊技機1のアウト
口99を検出する。そして、両検出器からの検出信号が
遊技機1の払出制御回路基板152(図3参照)に入力
される。払出制御回路基板152と補給玉検出器802
およびアウト玉検出器803との接続構成図を図15に
示す。
【0129】図15は、払出制御回路基板152と補給
玉検出器802およびアウト玉検出器803との接続構
成を示すブロック図である。補給玉検出器802より出
力される検出信号は中継端子基板および検出回路401
を介して、図8において説明した払出制御用マイクロコ
ンピュータ400に入力される。払出制御用マイクロコ
ンピュータ400はこの検出信号に基づいて補給玉数を
算出する。一方、アウト玉検出器803の検出信号は中
継端子基板74および検出回路401を介して払出制御
用マイクロコンピュータ400に入力される。払出制御
用マイクロコンピュータ400はこの検出信号に基づい
てアウト玉数を算出する。払出制御用マイクロコンピュ
ータ400内の差玉算出手段400aは、「補給玉数−
アウト玉数」を算出することにより、前述した差玉数を
算出する。そして、払出制御用マイクロコンピュータ4
00は、差玉算出手段400aで算出された差玉数が予
め記憶された所定数以上である場合には、計数禁止ソレ
ノイド19を非励磁状態にし、上皿玉抜レバー13のス
ライド操作を許容する。一方、所定値未満である場合に
は、計数禁止ソレノイド19を励磁して玉抜レバー13
のスライド操作を禁止する。なお、所定値として定めら
れる値は0以上の値であり、差玉数が0未満であるとき
は、それを0とみなす。つまり、差玉数がマイナスであ
る場合は差玉算出手段400aは、カウントをせず、単
に0として処理する。このように構成することにより、
たとえば、多量の貸玉により得た大当りにおいての出玉
が計数できないのを防ぐ。
【0130】また、差玉算出手段400aによる差玉数
は、遊技者が出玉カード715にクレジットを加算する
操作がなされたときにリセットされ、0となる。このよ
うにすることにより、たとえば、前回の大当りによる差
玉の増加により、計数禁止ソレノイド19の適正な動作
が阻害されるのを防ぐことができる。
【0131】この第4実施形態によれば、上皿玉検出器
9aの検出出力を利用することなく計数可能化処理を実
行できるため、遊技機1に上皿玉検出器9aを設ける必
要がなくなる。よって、遊技機1の製造コストを低減で
きる。さらに、補給玉検出器802およびアウト玉検出
器803は、遊技機設置島800側に設けられているた
め、遊技機1の台替えが行なわれる場合にもこれらの検
出器は交換することなく再利用できるため、経済的であ
る。
【0132】図16は、第5実施形態に係る遊技機1の
全体正面図である。この第5実施形態に係る遊技機1
は、図1に示した遊技機1と比較して、計数禁止ソレノ
イド19を設けて遊技者による計数操作を制限する代わ
りに遊技機1内部に打球供給皿6から玉取出口43へ向
かう玉流路を設け、一定の場合には、上皿玉抜レバー1
3を操作してもパチンコ玉が上皿玉抜通路198(図3
参照)へ案内されず、玉取出口43に排出されるように
構成されている。
【0133】具体的には、上皿玉抜レバー13を操作し
た場合に打球供給皿6内のパチンコ玉が案内される経路
が途中で2経路に分岐している。そして、一方の経路は
計数センサ197へ打玉が案内される上皿玉抜通路19
8(図3参照)に接続されており、他方の経路は玉取出
口43に接続されている。また、分岐点には、パチンコ
玉の流路を一経路方向に切換えるための流路切換ソレノ
イド(図示省略)が設けられている。この流路切換ソレ
ノイドは、非励磁状態に制御されることによりパチンコ
玉の流路を上皿玉抜通路198へ切換え、励磁状態に制
御されることによりパチンコ玉の流路を玉取出口43へ
切換えるものである。したがって、流路切換ソレノイド
が非励磁状態にある場合には上皿玉抜レバー13を操作
することにより計数処理を行なうことができる。一方、
流路切換ソレノイドが励磁状態にある場合には、上皿玉
抜レバー13を操作してもパチンコ玉は玉取出口43に
排出されてしまう結果、計数処理を実行することはでき
ない。したがって、この第5実施形態では、流路切換ソ
レノイドを制御することにより、上皿玉抜レバー13の
操作を有効にし、または無効にするものである。なお、
玉取出口43は引出式になっており、遊技者は玉取出口
43内のパチンコ玉を取出すことができる。
【0134】この第5実施形態に係る構成は、先に説明
した第1実施形態〜第4実施形態に係わる計数可能化処
理に適用することができる。たとえば、図8に示したブ
ロック図において、計数禁止ソレノイド19の代わりに
流路切換ソレノイドを配置し、払出制御用マイクロコン
ピュータ400からの励磁制御信号がソレノイド回路4
04および中継端子基板184を介して流路切換ソレノ
イドに入力されるように構成すればよい。また、図11
〜図13に示した各計数可能化処理の処理手順におい
て、計数禁止ソレノイド19に代えて流路切換ソレノイ
ドを励磁制御するように構成すればよい。また、図14
および図15に示した第4実施形態では、その説明にお
いて特に計数可能化処理の処理手順を図示していない
が、差玉数が所定値以上であれば流路切換ソレノイドを
非励磁状態に制御して計数処理を実行可能とし、差玉数
が所定値未満であれば流路切換ソレノイドを励磁状態に
制御して上皿玉抜レバー13の操作を無効にするように
構成することができる。
【0135】このように、この第5実施形態の構成を第
1実施形態〜第4実施形態に係わる計数可能化処理に適
用することにより、各実施形態の計数可能化処理におい
て判断される計数許容条件が成立していない場合には、
上皿玉抜レバー13を操作することができないようにす
ることで遊技者の意思による計数処理を禁じるようにす
るのに代えて、上皿玉抜レバー13の操作を無効にする
ことで遊技者の意思による計数処理が行なわれないよう
にすることができる。
【0136】なお、図16に示した遊技機1の正面図
は、玉取出口43が設けられている点を除いては図1に
示した遊技機1の正面図と同様であるために、各参照符
号の詳細な説明は省略する。
【0137】次に、以上説明した発明の実施形態の変形
例や特徴点を以下に列挙する。 (1) 各実施形態では、遊技者の操作に基づいた計数
処理を実行すべきか否かの判断は払出制御用マイクロコ
ンピュータ400で行なわれるように構成し、また、パ
チンコ玉の計数動作についても遊技機1に設けられた計
数センサ197で行なわれるように構成した。しかしな
がら、これらの処理は遊技機1以外の計数装置で行なう
ように構成してもよい。たとえば、計数装置を各遊技機
に対応させて遊技機設置島側に設け、さらに遊技機の下
皿からオーバーフローする打玉を貯留するための玉箱を
遊技機設置島に固定して下皿の下部に設ける。そして、
遊技機設置島に設けられた所定の計数レバーをスライド
操作することにより、玉箱内の打玉が遊技機設置島内部
へ回収されるとともに計数装置で計数されるように構成
することが考えられる。そして、第1実施形態〜第4実
施形態で説明した計数可能化処理を実行可能な処理手段
を遊技機設置島に設け、一定の場合には計数レバーの操
作を禁止できるように構成するとよい。なお、このよう
に構成した場合には、発明の実施形態に示したように大
当り終了後ではなく、大当り期間中などにおいては計数
レバーのスライド操作を許容して遊技者の操作による計
数処理が許容されるようにする必要がある。大当りの発
生により多量の景品玉が払い出される結果、玉箱を景品
玉がオーバーフローする可能性があるからである。
【0138】(2) 各実施形態では、遊技者の計数操
作を禁止したり(第1実施形態〜第4実施形態)、遊技
者の計数操作を無効にしたり(第5実施形態)すること
によって、一定の場合には遊技機1で計数処理が実行さ
れないように構成している。つまり、遊技者による所定
操作(上皿玉抜レバー13のスライド操作など)があっ
たことを条件として行なわれる計数処理を対象とし、こ
れを一定の場合に制限するものである。
【0139】しかしながら、これに代えて、次のような
形態としてもよい。すなわち、所定操作を必要とするこ
となく、ただ、パチンコ玉を打球供給皿6などの受入口
に投入しさえすれば、計数処理が実行されるように構成
された遊技機において、一定の場合にはこのような計数
処理が実行されないように制限することが考えられる。
【0140】たとえば、一定の場合には、打球供給皿6
から計数センサ197に向かう玉経路が閉塞されたり、
あるいは第5実施形態において説明したように、パチン
コ玉が玉取出口43へ案内されるように構成することが
考えられる。
【0141】(3) 遊技機設置島として、いわゆるク
レジット式遊技機1が設置された遊技機設置島を例に挙
げて説明した。しかしながら、遊技状況に応じて払い出
された遊技媒体のうち、所定量を超える遊技媒体が自然
に計数され回収されるのではない、通常の弾球遊技機
(遊技を終えた後、払い出されている遊技媒体をまとめ
てジェットカウンタなどに投入して計数するタイプ)に
遊技媒体を供給する遊技機設置島を適用することもでき
る。そして、このような遊技機設置島に前記弾球遊技機
に対応させて、遊技媒体の計数手段と、第1実施形態〜
第4実施形態で説明した計数可能化処理を実行可能な処
理手段とを設け、一定の場合には計数レバーなどの操作
を禁止できるように構成してもよい。
【0142】(4) 遊技媒体を計数させることが可能
となる計数許容条件は、たとえば、特定遊技状態が発生
した場合に成立することになるが、具体的には、次のい
ずれでもよい。
【0143】特定遊技状態の発生により直ちに計数可
能にする。 特定遊技状態の発生後、所定期間が経過したら計数可
能にする。
【0144】特定遊技状態が発生し、それが終了した
時点で計数可能にする。
【0145】
【課題を解決するための手段の具体例】遊技機1によ
り、遊技機設置島(第1実施形態〜第3実施形態、およ
び第5実施形態では図示省略、第4実施形態においては
遊技機設置島800)内を循環する遊技媒体を処理する
ための遊技用装置が構成されている。また、パチンコ玉
により前記遊技媒体が構成されている。
【0146】打球供給皿6により、前記遊技媒体を使用
して遊技が行なわれる遊技機に対応して設けられ、前記
遊技媒体を受入れて前記遊技機設置島内に取込むための
受入部が構成されている。さらに遊技機1により、前記
遊技媒体を使用して遊技が行なわれる遊技機が構成され
ている。
【0147】計数センサ197により、該受入部に受入
れられた遊技媒体を計数可能な計数手段が構成されてい
る。
【0148】払出制御用マイクロコンピュータ400に
より、前記計数手段による計数を許容する所定の計数許
容条件が成立しているか否かを判断する判断手段が構成
されている。また、図11のフローチャートのS10,
S13〜S15、図12のフローチャートのSA10,
SA13,SA15、図13のフローチャートのSB1
0により、前記計数手段による計数を許容する所定の計
数許容条件が成立しているか否かが判断される。
【0149】払出制御用マイクロコンピュータ400,
計数禁止ソレノイド19,流路切換ソレノイド、図11
のフローチャートのS17、図12のフローチャートの
SA14、図13のフローチャートのSB12により、
前記判断手段で前記計数許容条件が成立していないと判
断された場合に、前記計数手段で前記遊技媒体を計数す
ることができない不能動状態に前記遊技用装置を制御す
る計数不能動化手段が構成されている。
【0150】遊技機1で大当りの発生に基づく繰返し継
続制御が行なわれている遊技状態により、特定遊技状態
が構成されている。また、遊技機1の可変表示装置33
に大当り図柄が停止表示されたことにより所定条件が構
成されている。
【0151】図11のフローチャートのS10により、
前記判断手段は前記特定遊技状態が発生した場合に前記
計数許容条件が成立したと判断することが構成されてい
る。
【0152】図11のS12により、前記判断手段で前
記計数許容条件が成立していると判断された場合に、前
記計数不能動化手段は前記不能動状態を解除することが
構成されている。
【0153】図12のフローチャートのSA11によ
り、前記判断手段は、前記計数許容条件が成立している
期間中において遊技者による前記遊技機での遊技行為が
終了した後所定期間が経過した場合に前記計数許容条件
が成立しなくなったと判断することが構成されている。
さらに図12のSA14により、前記計数不能動化手段
は、前記判断手段で前記計数許容条件が成立しなくなっ
たと判断された場合に、前記遊技用装置を前記不能動状
態に制御することが構成されている。
【0154】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、計数許容条件が成立していない場合には前
記遊技用装置が前記遊技媒体を計数することのできない
不能動状態に制御されるために、無条件に遊技媒体の計
数が行なわれて遊技媒体が遊技機設置島内に取込まれて
しまうことを防止でき、これにより、遊技機設置島内を
循環する遊技媒体以外の他の遊技機設置島で払い出され
た遊技媒体が遊技機設置島内に取込まれて円滑な遊技媒
体の供給が阻害されてしまうことを極力防止できる。
【0155】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記特定遊技状態が発生した場合に前記計
数許容条件が成立したと判断され、前記不能動状態が解
除されるために、前記特定遊技状態が発生して遊技者に
より多くの遊技媒体が払出されたにもかかわらずその遊
技媒体を計数することができないなどという不都合を防
止できる。
【0156】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記計数許容条件が成立している期間中に
おいて遊技者による前記遊技機での遊技行為が終了した
後所定期間が経過した場合に前記計数許容条件が成立し
なくなったと判断され、前記遊技用装置が前記不能動状
態に制御されるために、遊技者が遊技をし終えた後、遊
技媒体の計数処理を行なうことができる一方、遊技行為
の終了から所定期間が経過した後においては無用な計数
動作が行なわれることを極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の下方部分を示す斜視図であ
る。
【図3】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図4】会員カードの構成を示す平面図である。
【図5】出玉カードの構成を示す平面図である。
【図6】離席解除カードの構成を示す平面図である。
【図7】パチンコ遊技機が設けられた遊技場内の管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図8】払出制御用マイクロコンピュータに接続された
各種制御回路や各種制御機器を示すブロック図である。
【図9】ゲーム制御用マイクロコンピュータに接続され
ている各種機器や回路を示すブロック図である。
【図10】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図11】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図12】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図13】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図14】遊技機設置島、および遊技機設置島に配置さ
れた遊技機と玉貸ユニットの構成を示す図である。
【図15】払出制御回路基板と補給玉検出器およびアウ
ト玉検出器の接続構成を示すブロック図である。
【図16】遊技機を示す全体正面図である。
【符号の説明】
1は遊技機の一例のパチンコ遊技機、6は打球供給皿、
18は離席ボタン、24は離席LED、9aは上皿玉検
出器、10は全玉出玉ボタン、12は端玉出玉ボタン、
13は上皿玉抜レバー、14はクレジット返却ボタン、
19は計数禁止ソレノイド、43は玉取出口、190は
計数レバー部、196はカードリーダライタ、197は
計数センサ、198は上皿玉抜通路、400は払出制御
用マイクロコンピュータ、400aは差玉算出手段、4
20はリモコン、500はゲーム制御用マイクロコンピ
ュータ、700は遊技場管理装置、701は景品管理装
置、703は島集計装置、704はPOS、705は景
品処理装置、706はモニタ、707は貯玉データサー
バ、708は島管理装置、709は表示器、715は出
玉カード、800は遊技機設置島、802は補給玉検出
器、803はアウト玉検出器である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技機設置島内を循環する遊技媒体を処理
    するための遊技用装置であって、 前記遊技媒体を使用して遊技が行なわれる遊技機に対応
    して設けられ、該遊技媒体を受入れて前記遊技機設置島
    内に取込むための受入部と、 該受入部に受入れられた遊技媒体を計数可能な計数手段
    と、 前記計数手段による計数を許容する所定の計数許容条件
    が成立しているか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段で前記計数許容条件が成立していないと判
    断された場合に、前記計数手段で前記遊技媒体を計数す
    ることができない不能動状態に前記遊技用装置を制御す
    る計数不能動化手段とを含むことを特徴とする、遊技用
    装置。
  2. 【請求項2】前記遊技機は所定条件の成立により遊技状
    態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となり、 前記判断手段は、前記特定遊技状態が発生した場合に前
    記計数許容条件が成立したと判断し、 前記計数不能動化手段は前記判断手段で前記計数許容条
    件が成立していると判断された場合に、前記不能動状態
    を解除することを特徴とする、請求項1記載の遊技用装
    置。
  3. 【請求項3】前記判断手段は、前記計数許容条件が成立
    している期間中において遊技者による前記遊技機での遊
    技行為が終了した後所定期間が経過した場合に前記計数
    許容条件が成立しなくなったと判断し、 前記計数不能動化手段は、前記判断手段で前記計数許容
    条件が成立しなくなったと判断された場合に、前記遊技
    用装置を前記不能動状態に制御することを特徴とする、
    請求項1記載の遊技用装置。
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