JP2000334156A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JP2000334156A
JP2000334156A JP11152923A JP15292399A JP2000334156A JP 2000334156 A JP2000334156 A JP 2000334156A JP 11152923 A JP11152923 A JP 11152923A JP 15292399 A JP15292399 A JP 15292399A JP 2000334156 A JP2000334156 A JP 2000334156A
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Japan
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game
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JP11152923A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機による遊技とは別に所定の抽選を行な
うことが可能な遊技用装置において、抽選により遊技の
面白みを向上させることが可能とし、さらに、遊技機の
利用度が高い遊技者に対するサービスを向上させること
も可能にすることである。 【解決手段】 残金額の引落としに応じて遊技者単位で
加算されるポイント数がサービス実施数に達したことを
条件として、抽選ゲーム(g)を実施可能にし、その抽
選ゲームに遊技者が当選した場合(h)に、当該遊技者
によるパチンコ遊技機の制御条件を遊技者にとって有利
な制御条件(たとえばラウンド数アップ197)にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機あるいはコイン遊技機等の遊技機を含む遊技用装
置に関し、詳しくは、記録媒体を用いて遊技を行なうこ
とが可能であり、打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊
技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な
第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置とを有し、前
記始動入賞領域に打玉が入賞したことを条件として前記
可変入賞球装置が第1の態様で前記第1の状態となり、
前記第1の状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞した
ことを条件として、該可変入賞球装置が前記第1の態様
よりもさらに遊技者にとって有利な第2の態様で前記第
1の状態となる特定遊技状態に制御可能となる遊技機を
含む遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置において、一般的に
知られているものに、たとえば、遊技機において遊技者
が遊技を実行するための操作を行なう毎にポイント数等
の所定の価値が遊技場内において累積的に加算記憶さ
れ、遊技機による遊技において所定条件が成立した場合
等に特別な当り外れの抽選が行なわれ、その抽選の結果
当りとなった場合に遊技内で累積的に加算記憶されてい
たポイント数等の価値を遊技者に付与するように構成さ
れたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の遊技用装置の場合には、遊技機での遊技と別個
に抽選が行なわれ、抽選の結果与えられる価値が遊技機
での遊技状況に影響を及ぼすような価値ではなかったた
め、遊技機での遊技と抽選との間の結びつきが弱く、抽
選に当選しても、遊技機での面白みを盛上げることがで
きなかった。
【0004】また、従来の遊技用装置の場合には、遊技
機で遊技を行なう遊技者であれば、遊技者がどれだけ累
積価値の加算に寄与したかを問わず、平等に抽選のチャ
ンスが与えられていた。このため、遊技機で頻繁に遊技
を実行するための操作を行なって累積価値の加算に多大
な寄与をしたにもかかわらず、累積価値の加算に多大な
寄与をあまりしなかった遊技者に、簡単に累積価値が付
与されてしまう場合がある。このため、従来の遊技用装
置においては、遊技場の固定客のような遊技機の利用度
が高い遊技者へのサービスが不足しているという問題も
あった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、遊技機による遊技とは別に所
定の抽選を行なうことが可能な遊技用装置において、抽
選により遊技の面白みを向上させることが可能とし、さ
らに、遊技機の利用度が高い遊技者に対するサービスを
向上させることも可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
によれば、記録媒体を用いて遊技を行なうことが可能で
あり、打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技者にとっ
て有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態
とに変化可能な可変入賞球装置とを有し、前記始動入賞
領域に打玉が入賞したことを条件として前記可変入賞球
装置が第1の態様で前記第1の状態となり、前記第1の
状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞したことを条件
として、該可変入賞球装置が前記第1の態様よりもさら
に遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1の状態と
なる特定遊技状態に制御可能となる遊技機を含む遊技用
装置であって、遊技者所有の有価価値の大きさおよび遊
技者所有の付加価値の大きさのそれぞれを特定可能な情
報が記録可能である前記記録媒体の記録情報を読取るこ
とが可能な記録媒体処理手段と、該記録媒体処理手段に
より読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所
有の有価価値から所定の大きさの有価価値を引落として
前記遊技機による遊技に使用可能とする有価価値引落手
段と、該有価価値引落手段による有価価値の引落とし状
況に応じて、前記記録媒体処理手段により読取られた記
録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大
きさを加算更新することが可能な付加価値加算更新手段
と、前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報に
基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさが予
め定められた特典取得値に達したことを条件として、当
該遊技者への所定の特典の付与を可能にする特典付与手
段と、該特典付与手段による特典の付与との引換えに、
前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づ
いて特定される遊技者所有の付加価値から所定の大きさ
の付加価値を引落とすことが可能な付加価値引落手段と
を含み、前記特典付与手段は、前記特定遊技状態の発生
に関連して前記特典として所定の抽選の実行を可能に
し、該抽選に遊技者が当選した場合に、当該遊技者が遊
技中である前記遊技機の制御条件を遊技者にとって有利
な制御条件にすることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段は、
前記抽選に遊技者が当選した場合に、前記遊技機の制御
条件として、打玉の入賞に応じて付与される遊技結果価
値の大きさの条件を遊技者にとって有利にすることを特
徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段は、
前記抽選に遊技者が当選した場合に、前記遊技機の制御
条件として、前記特定遊技状態の継続条件を遊技者にと
って有利にすることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段は、
前記抽選に遊技者が当選した場合に、前記遊技機の制御
条件として、前記可変入賞球装置への入賞個数の制限条
件を遊技者にとって有利にすることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記付加価値引落手段
により引落とされる付加価値の大きさは、前記特典取得
値よりも小さいことを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の構成に加えて、前記付加価値
引落手段による前記所定の大きさの付加価値の引落とし
は、前記抽選の当落の結果に関わらず行なわれることを
特徴とする。
【0012】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の構成に加えて、前記付加価値
引落手段による前記所定の大きさの付加価値の引落とし
は、前記抽選で当選した場合に行なわれることを特徴と
する。
【0013】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体処理手段
により読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者
所有の付加価値の大きさを表示する付加価値表示手段を
さらに含むことを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記抽選を実行させる
ための操作を行なうことが可能な抽選操作手段をさらに
含み、該抽選操作手段による操作に応じて前記抽選を実
行することを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段
は、前記抽選に遊技者が当選した場合に、前記遊技機の
制御条件として、前記特定遊技状態の最大継続期間条件
を遊技者にとって有利にすることを特徴とする。
【0016】請求項11に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段
は、前記抽選に遊技者が当選した場合に、前記遊技機の
制御条件として、前記特定遊技状態における継続停止条
件を遊技者にとって有利にすることを特徴とする。
【0017】請求項12に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体を発行
することが可能な記録媒体発行手段をさらに含み、該記
録媒体発行手段は、前記記録媒体の記録情報に基づいて
特定可能な遊技者所有の有価価値がすべて引落とされた
使用済の記録媒体を受付けて記録情報を読取り可能であ
り、受付けた記録媒体を回収するための処理を行なう使
用済記録媒体処理手段と、前記使用済記録媒体処理手段
により使用済の記録媒体が受付けられた状態で遊技者に
より新たな記録媒体の発行が要求された場合に、受付け
られた使用済の記録媒体から読取られた記録情報に基づ
いて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを、新た
な記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有
の付加価値の大きさとして繰越す処理を行なって新たな
記録媒体を発行する新規記録媒体処理手段とを含むこと
を特徴とする。
【0018】請求項13に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体の記録
情報に基づいて特定可能な遊技者所有の有価価値の大き
さは、加算更新することが可能であることを特徴とす
る。
【0019】請求項14に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体は、前
記遊技用装置が設けられた複数の遊技場のそれぞれにお
いて使用可能であり、少なくとも前記記録媒体の記録情
報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大きさ
は、各遊技場別に、遊技者に与えられて管理されること
を特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。記録媒体処理手段の働きにより、遊技者所有
の有価価値の大きさおよび遊技者所有の付加価値の大き
さのそれぞれを特定可能な情報が記録可能である記録媒
体の記録情報を読取ることが可能である。有価価値引落
手段の働きにより、記録媒体処理手段により読取られた
記録情報に基づいて特定される遊技者所有の有価価値か
ら所定の大きさの有価価値を引落として遊技機による遊
技に使用可能とされる。付加価値加算更新手段の働きに
より、有価価値引落手段による有価価値の引落とし状況
に応じて、記録媒体処理手段により読取られた記録情報
に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを
加算更新することが可能である。特典付与手段の働きに
より、記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基
づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさが予め
定められた特典取得値に達したことを条件として、当該
遊技者への所定の特典の付与が可能にされる。付加価値
引落手段の働きにより、特典付与手段による特典の付与
との引換えに、記録媒体処理手段により読取られた記録
情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値から所
定の大きさの付加価値を引落とすことが可能である。特
典付与手段のさらなる働きにより、特定遊技状態の発生
に関連して特典として所定の抽選の実行が可能にされ、
該抽選に遊技者が当選した場合に、当該遊技者が遊技中
である遊技機の制御条件が遊技者にとって有利な制御条
件にされる。このように、有価価値の引落とし状況に応
じて、記録媒体から読取られた記録情報に基づいて特定
される遊技者所有の付加価値が加算更新され、その付加
価値の大きさが特典取得値に達したことを条件として、
当該遊技者への所定の特典の付与が可能にされるため、
遊技場の固定客のように遊技機の利用度が高く、より多
くの価値を遊技のために引落とした遊技者に対するサー
ビスを向上させることが可能になる。そして、このよう
な遊技機の利用度が高い遊技者に対するサービスの向上
により、遊技場の集客力を向上させることが可能にな
る。また、記録媒体を用いた有価価値の引落し状況が遊
技者への特典付与に関係するため、遊技者による記録媒
体の使用を促進することも可能になる。そして、遊技者
にとって有利な特定遊技状態の発生に関連して、特典と
しての所定の抽選の実行が可能にされるので、遊技状況
が特典付与に反映されるため、遊技の面白みをより向上
させることが可能になる。さらに、特典として遊技者に
付与されるのが所定の抽選という通常の遊技とは異なる
ものであるため、通常の遊技中の楽しみとは異なる楽し
みを遊技者に特典として与えることが可能になる。さら
に、遊技者が抽選に当選した場合に、該遊技者が遊技中
の遊技機の制御条件が遊技者にとって有利な制御条件に
されることにより、抽選結果が以後の遊技状況に直接影
響を与えるため、抽選結果次第で変化に富んだ遊技を行
なうことが可能になり、遊技の面白みをさらに向上させ
ることが可能になる。
【0021】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
特典付与手段のさらなる働きにより、抽選に遊技者が当
選した場合に、遊技機の制御条件として、打玉の入賞に
応じて付与される遊技結果価値の大きさの条件が遊技者
にとって有利にされる。このように、遊技者が抽選に当
選した場合に、打玉の入賞に応じて付与される遊技結果
価値の大きさの条件が遊技者にとって有利にされるた
め、遊技者の遊技意欲を向上させることが可能になり、
結果的に遊技者の興趣をより一層向上させることが可能
になる。
【0022】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
特典付与手段のさらなる働きにより、抽選に遊技者が当
選した場合に、遊技機の制御条件として、特定遊技状態
の継続条件が遊技者にとって有利にされる。このよう
に、遊技者が抽選に当選した場合に、特定遊技状態の継
続条件が遊技者にとって有利にされるため、遊技者の遊
技意欲を向上させることが可能になり、結果的に遊技者
の興趣をより一層向上させることが可能になる。
【0023】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
特典付与手段のさらなる働きにより、抽選に遊技者が当
選した場合に、遊技機の制御条件として、可変入賞球装
置への入賞個数の制限条件が遊技者にとって有利にされ
る。このように、遊技者が抽選に当選した場合に、可変
入賞球装置への入賞個数の制限条件が遊技者にとって有
利にされるため、遊技者の遊技意欲を向上させることが
可能になり、結果的に遊技者の興趣をより一層向上させ
ることが可能になる。
【0024】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
前記付加価値引落手段により引落とされる付加価値の大
きさは、前記特典取得値よりも小さくされている。これ
により、特典の付与との引換えに、記録媒体から読取ら
れた記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価
値が引落とされ得るが、引落とされる付加価値の大きさ
が特典取得値よりも小さくされているため、遊技者が特
典の付与を受けても、まだ記録媒体の記録情報に基づい
て特定可能な遊技者所有の付加価値が必ず残る。そのよ
うに付加価値が残れば、残った付加価値がさらに次の特
典付与のために使用可能になるので、遊技者所有の有価
価値面で価値がなくなった記録媒体であっても、付加価
値面で遊技者にとって無価値なものではなくなる。この
ため、遊技者がむやみに記録媒体を捨てることを抑制す
ることが可能になり、記録媒体の発行数を低減すること
が可能になる。その結果、記録媒体の運用費用のうちの
発行に関わる費用を低減することが可能になる。
【0025】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価
値の引落としが、抽選の当落の結果に関わらず行なわれ
る。このため、抽選に当選した場合において、遊技場側
の利益を減らすおそれがある遊技者所有の付加価値を遊
技場側が不利益を受けずに処分できるので、遊技場側の
利益を向上させることが可能になる。
【0026】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価
値の引落としが、抽選で当選した場合に行なわれる。こ
のため、抽選に当選した場合が遊技者の付加価値が減ら
される対象となるので、付加価値の消費面で遊技者にと
って有利な特典を遊技者に提供することが可能になる。
【0027】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
付加価値表示手段の働きにより、記録媒体処理手段によ
り読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所有
の付加価値の大きさが表示される。このように、遊技者
所有の付加価値の大きさが表示されるため、遊技者が、
表示を見ることにより、現在所有している付加価値の大
きさを容易に把握することが可能になる。
【0028】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
抽選操作手段の働きにより、抽選を実行させるための操
作を行なうことが可能である。さらに、抽選操作手段に
よる操作に応じて抽選が実行される。このように、特典
として遊技者に付与される抽選が、強制的に行なわれる
のではなく、遊技者の操作に応じて行なわれるため、遊
技者の意志にしたがって抽選が実行可能になり、特典の
付与に関して遊技者の意志を反映することが可能にな
る。
【0029】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用す
る。特典付与手段のさらなる働きにより、抽選に遊技者
が当選した場合に、遊技機の制御条件として、特定遊技
状態の最大継続期間条件が遊技者にとって有利にされ
る。このように、遊技者が抽選に当選した場合に、特定
遊技状態の最大継続期間条件が遊技者にとって有利にさ
れるため、遊技者の遊技意欲を向上させることが可能に
なり、結果的に遊技者の興趣をより一層向上させること
が可能になる。
【0030】請求項11に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用す
る。特典付与手段のさらなる働きにより、抽選に遊技者
が当選した場合に、遊技機の制御条件として、特定遊技
状態における継続停止条件が遊技者にとって有利にされ
る。このように、遊技者が抽選に当選した場合に、特定
遊技状態における継続停止条件が遊技者にとって有利に
されるため、遊技者の遊技意欲を向上させることが可能
になり、結果的に遊技者の興趣をより一層向上させるこ
とが可能になる。
【0031】請求項12に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用す
る。記録媒体発行手段の働きにより、記録媒体を発行す
ることが可能である。記録媒体発行手段に含まれる使用
済記録媒体処理手段の働きにより、記録媒体の記録情報
に基づいて特定可能な遊技者所有の有価価値がすべて引
落とされた使用済の記録媒体を受付けて記録情報を読取
り可能であり、受付けた記録媒体を回収するための処理
が行なわれる。記録媒体発行手段に含まれる新規記録媒
体処理手段の働きにより、使用済記録媒体処理手段によ
り使用済の記録媒体が受付けられた状態で遊技者により
新たな記録媒体の発行が要求された場合に、受付けられ
た使用済の記録媒体から読取られた記録情報に基づいて
特定される遊技者所有の付加価値の大きさを、新たな記
録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付
加価値の大きさとして繰越す処理を行なって新たな記録
媒体が発行される。このように、使用済の記録媒体を回
収する処理を行なうことが可能になり、その処理に際し
て、回収される記録媒体から読取られた記録情報に基づ
いて特定される遊技者所有の付加価値の大きさが新たな
記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の
付加価値の大きさとして繰越す処理を行なって新たな記
録媒体が発行される。このため、回収された記録媒体の
記録情報に基づいて特定可能な付加価値の大きさが、引
続き新たな記録媒体の記録情報に基づいて特定可能とな
る。したがって、使用済みの記録媒体を回収させる場合
に、使用済みの記録媒体を回収させない場合よりも遊技
者にとって付加価値が無駄にならずに有利になるため、
記録媒体の回収率を向上させることが可能になる。そし
て、回収された記録媒体は、再利用できる可能性がある
ため、記録媒体の回収率の向上に伴って記録媒体の運用
費用のうちの発行に関わる費用をより一層低減すること
が可能になる。
【0032】請求項13に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用す
る。記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所
有の有価価値の大きさが、加算更新することが可能であ
る。このように、記録媒体の記録媒体情報に基づいて特
定可能な遊技者所有の有価価値の大きさが加算更新可能
であれば、有価価値がなくなっても、入金等に基づいて
有価価値を加算更新することにより、有価価値が加算更
新される限り記録媒体を継続的に使用することが可能に
なる。このため、基本的に、遊技者1人に対して記録媒
体を1つ発行すれば、遊技者が1つの記録媒体を継続的
に使用できることが可能になるので、記録媒体の発行数
をさらに低減することが可能になる。その結果、記録媒
体の運用費用のうちの発行に関わる費用をさらに低減す
ることが可能になる。
【0033】請求項14に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用す
る。記録媒体が、遊技用装置が設けられた複数の遊技場
のそれぞれにおいて使用可能である。少なくとも記録媒
体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価
値の大きさが、各遊技場別に、遊技者に与えられて管理
される。このように、遊技用装置が設けられた複数の遊
技場のそれぞれにおいて記録媒体が共通に使用可能であ
るため、複数の遊技場で遊技を行なう遊技者について、
記録媒体が共通使用可能な複数の遊技場全体としての観
点から記録媒体の発行数を低減することが可能になる。
これにより、各遊技場における記録媒体の発行数を低減
することが可能になり、各遊技場における記録媒体の運
用費用のうちの発行に関わる費用をさらに低減すること
が可能になる。さらに、少なくとも記録媒体の記録情報
に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大きさが
各遊技場別で管理されるため、遊技者所有の付加価値の
取扱いに関し、遊技場間で不公平が生じないようにする
ことが可能になる。また、記録媒体が複数の遊技場にお
いて共通であるため、遊技者が複数の記録媒体を所持す
る必要がなくなる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
遊技用装置の一例として、パチンコ遊技機を含む遊技用
装置を説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、本発明の遊技用装置に含まれる遊技機は、記録媒
体を用いて遊技を行なうことが可能であり、打玉が入賞
可能な始動入賞領域と、遊技者にとって有利な第1の状
態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可
変入賞球装置とを有し、前記始動入賞領域に打玉が入賞
したことを条件として前記可変入賞球装置が第1の態様
で前記第1の状態となり、前記第1の状態にある可変入
賞球装置に打玉が入賞したことを条件として、該可変入
賞球装置が前記第1の態様よりもさらに遊技者にとって
有利な第2の態様で前記第1の状態となる特定遊技状態
に制御可能となる遊技機であれば、たとえばコイン遊技
機等のその他の遊技機すべてが対象となる。
【0035】第1実施形態 図1は、遊技場内において本発明に係る遊技用装置が設
けられている遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【0036】パチンコ遊技機2は、遊技機設置島100
に複数台並べて設置されている。1つの遊技機設置島1
00には、多数のパチンコ遊技機2が並設されている
が、図1では、紙面の都合上一部のパチンコ遊技機2の
みを示している。
【0037】このパチンコ遊技機2においては、遊技者
がジャックポットサービスを受けることが可能になる。
ジャックポットサービスとは、所定のポイント加算条件
の成立にしたがってサービス用のポイントが遊技者単位
で加算され、加算されたポイントが所定ポイントに達し
た場合に、通常の遊技とは別に、所定の特典を受けるこ
とが可能になるサービスである。
【0038】各パチンコ遊技機2の向かって左側には、
カードユニットとしての台間機1が設置されている。こ
の台間機1は、プリペイドカードを受付けてそのプリペ
イドカードの記憶情報に基づいて特定可能な残金額を使
用してパチンコ遊技機2から貸玉を払出させ、その貸玉
を用いてパチンコ遊技機2により遊技を可能にすること
を主目的として設けられたものである。
【0039】遊技機設置島100の上部には、現在、ジ
ャックポットサービスを受けたことに基づいて、パチン
コ遊技機2の外部からの指令に応じたサービス制御状態
になっているパチンコ遊技機2の台(以下、JP台とも
いう)の番号を表示により報知するためのJP台番号表
示部101が設けられている。
【0040】JP台番号表示部101は、遊技場内全体
を対象として、JP台の台番号をリアルタイムで表示す
る。このように、遠方からでも見やすい遊技機設置島1
00の上部に設けられたJP台番号表示部101により
現在のJP台の台番号が表示されるため、遊技場内のど
のパチンコ遊技機2がJP台になっているのかを遊技者
が容易に知ることができ、遊技者によるパチンコ遊技機
2の台選択の際の参考情報にすることができる。さら
に、JP台番号表示部101により多数のJP台を同時
に表示可能になっているため、多数のJP台を表示した
場合に、遊技場内の遊技者の期待感および遊技意欲を高
めることができる。
【0041】また、遊技機設置島100において、各パ
チンコ遊技機2の上方部分には、JP台報知部3と、呼
出装置4とが設けられている。JP台報知部3は、対応
するパチンコ遊技機2がJP台になっている旨を示すた
めのものである。呼出装置4は、係員を呼出す場合に遊
技者の操作に基づいて点灯される呼出しランプ41と、
対応するパチンコ遊技機2がジャックポットサービスを
受ける際に可変表示を行なうことが可能なサービス用可
変表示装置42とを含む。
【0042】図2は、パチンコ遊技機2、JP台報知部
3および呼出装置4の拡大正面図である。
【0043】JP台報知部3は、対応するパチンコ遊技
機2がJP台になっていない場合に、図1の一部に示す
ような何も表示しない状態になっている。そして、対応
するパチンコ遊技機2がJP台になった場合に、JP台
報知部3は、図1の中央部のパチンコ遊技機2に対応す
るものおよび図2のように、点灯して「JP」の文字を
明るく表示することにより、対応するパチンコ遊技機2
がJP台になっている旨を示す。このように、JP台報
知部3により対応するパチンコ遊技機2がJP台になっ
た旨が報知されるので、そのような状況になったことを
遊技者および係員等の周囲の者が明確に把握することが
可能になる。
【0044】サービス用可変表示装置42は、液晶表示
器を有しており、文字等の図柄よりなる複数の識別情報
を可変表示可能な左可変表示部42a、中可変表示部4
2b、および右可変表示部42cの3つの可変表示部を
表示する。サービス用可変表示装置42においては、遊
技者がジャックポットサービスを受ける場合に、各可変
表示部が可変表示開始され、所定期間後に表示結果がす
べて導出表示される。そのようなサービス用可変表示装
置42の可変表示結果が予め定められた図柄の組合せ
(たとえば「$$$」)、つまり、当り図柄になった場
合はサービス当りが発生してサービス制御状態となり、
予め定められたサービス(パチンコ遊技機2の制御条件
を遊技者にとって有利な制御条件にするサービス)を遊
技者が受けることができる。
【0045】また、サービス用可変表示装置42は、前
述した3つの可変表示部の他に、大当り情報等の各種の
遊技情報を液晶表示器に表示することが可能である。そ
のような遊技情報は、サービス用可変表示装置42にお
いて、前述した可変表示部による可変表示が行なわれて
いない場合に表示される。遊技情報は、複数種類あり、
呼出装置4に設けられた切換スイッチ(図示省略)を遊
技者が操作することにより、切換表示可能となってい
る。
【0046】パチンコ遊技機2において、遊技者が遊技
を行なう場合には、まず台間機1に設けられているカー
ド挿入排出口16にプリペイドカードを挿入する。する
と、その挿入されたプリペイドカードに記録されている
残金額およびポイント数(ジャックポットサービス用の
ポイント数)等のカード情報が台間機1により読取られ
る。そして、読取られたカード情報に基づいて、残金額
およびポイント数が、台間機1に設けられている情報表
示器18に表示される。
【0047】情報表示器18は、各種の情報を表示する
ための液晶表示パネル(タッチパネルとしての機能を含
む)よりなる表示面180を有している。情報表示器1
80は、表示面180が、パチンコ遊技機2に着座した
遊技者の方を向く態様で設けられている。このように、
情報表示器18は、表示面180が遊技者に向かってい
るため、表示内容が遊技者にとって容易に視認しやすい
ようになっている。情報表示器18は、前述したように
タッチパネルとしての機能を含んでおり、台間機1の操
作に必要な玉貸キー、返却キー、データキーおよびサー
ビス実施キー等のキースイッチの画像も表示される。し
たがって、遊技者は、情報表示器18の表示面180上
において、台間機1を動作させるための操作を行なう。
【0048】情報表示器18に表示された玉貸キーが操
作されれば、台間機1に読取られたカード情報に含まれ
る残金額が引落とされてその引落し額に相当する貸玉を
払出すための払出指令信号が後述する払出制御部へ出力
される。払出制御部では、その指令信号を受けて、所定
個数の貸玉を貸出すための制御を行なう。これにより、
パチンコ遊技機2における打球供給皿(上皿)292上
に貸玉が払出される。台間機1では、遊技者により残金
額から所定額の引落しが行なわれるたびに、当該遊技者
のサービス用のポイントを加算する処理がなされる。
【0049】また、カード挿入排出口16にプリペイド
カードが挿入されている状態において、情報表示器18
に表示された返却キーが操作されれば、カード挿入排出
口16からプリペイドカードが排出されて遊技者に返却
される。また、カード挿入排出口16にプリペイドカー
ドが挿入されている状態において、情報表示器18に表
示されたデータキーが操作されれば、所定の遊技データ
が表示される。
【0050】また、情報表示器18においては、前述し
たサービス用可変表示装置42での可変表示状態および
表示結果等の後述する抽選ゲームに対応する表示も行な
われる。そのような抽選ゲームは、抽選ゲームの実行が
可能になった状態でサービス実施キーが操作されたこと
に応じて実施される。
【0051】遊技者は、払出制御部の制御により貸出さ
れた貸玉を使用して遊技を行なうことができる。遊技に
おいては、遊技者がパチンコ遊技機2に設けられている
操作ノブ205を操作し、打球供給皿292に貯留され
られた打玉を弾発発射して後述する遊技領域20に打込
む。そして、遊技領域20に打込まれた打玉が後述する
ような入賞領域に入賞(始動入賞)すれば、入賞領域別
に予め定められた個数の景品玉が打球供給皿292に払
出される。打球供給皿292が満タンになった場合に
は、その下方に設けられている余剰玉受皿(下皿)29
3に玉が送られて貯留される。
【0052】台間機1にプリペイドカードが挿入され、
遊技者の操作により所定引落し単位額(たとえば100
円)が引落されるたびに、遊技者所有のジャックポット
サービス用のポイント数が所定数(たとえば3点)ずつ
加算更新される。このように加算更新される遊技者所有
のポイント数を特定可能な情報が、台間機1により遊技
者のプリペイドカードに記録される。このようなポイン
トは、遊技者個人ごとに付与されるものであり、遊技者
が所定引落し単位額の引落しを行なうごとに、その遊技
者自らに付与される。
【0053】ある遊技者のジャックポットサービス用の
ポイント数がサービス実施数として予め定められたポイ
ント数になった場合には、遊技において大当りが発生し
たことを条件として、当該遊技者がジャックポットサー
ビスを受けるか否かを選択できる状態になる。そのよう
にジャックポットサービスを受けることが選択できる状
態になった場合には、その旨の報知が情報表示器18に
より行なわれる。その場合において、遊技者が、情報表
示器18の画面上で前述したようなサービス実施キーを
操作すれば、ジャックポットサービスを受けることがで
きる。
【0054】ジャックポットサービスとしては、まず、
サービス用可変表示装置42を用いた抽選ゲームを行な
うことが可能になる。つまり、サービス実施キーが操作
されれば、サービス用可変表示装置42が可変表示開始
され、その後、停止表示される。そして、サービス用可
変表示装置42の停止表示結果が当り図柄の組合せ(た
とえば「$$$」)になった場合は、ジャックポットサ
ービスとして、サービス制御状態が発生し、パチンコ遊
技機2の制御条件が遊技者にとって有利な制御条件にさ
れる。一方、サービス用可変表示装置42の停止表示結
果が当り図柄以外のはずれ図柄の組合せになった場合
は、ジャックポットサービスとしてのサービス制御状態
が発生させられない。
【0055】このような抽選ゲームの結果が当りになっ
た遊技者は、その当りが確定した時点で、サービスを受
けることとの引換えに、ポイント数の減算を受ける。一
方、抽選ゲームの結果がはずれになった遊技者は、ポイ
ント数の減算を受けない。このため、抽選ゲームの結果
により遊技者が不利益を受けない。したがって、サービ
スとして、遊技者に不利益をもたらさず、遊技者にとっ
て有利なゲームを提供することができる。
【0056】次に、パチンコ遊技機2および台間機の構
成を詳細に説明する。図3は、本発明にかかる遊技用装
置に含まれる弾球遊技機の一例であるパチンコ遊技機の
遊技盤面を示す正面図である。
【0057】図3を参照して、遊技盤20面上には、遊
技玉としてのパチンコ玉が打ち込まれる遊技領域200
が形成されている。遊技盤1の右下方には図示されない
操作ノブ(後述する操作ノブ205)が設けられてお
り、操作ノブの操作により図示されない打球発射装置が
作動し、パチンコ玉が順次遊技領域200内に打ち込ま
れる。
【0058】遊技領域200内には、一対の玉受部材4
a,4bを有する可変入賞球装置7が設けられている。
可変入賞球装置7の下方には、始動入賞口(始動口)1
0a,10b,12aが設けられている。各始動入賞口
10a,10b,12a内には、それぞれ始動入賞検出
手段の一例である始動入賞玉検出器(始動口スイッチ)
11a,11b,13aが設けられている。この始動入
賞玉検出器11a,11b,13aは、玉の通過時の磁
気的変化に伴って玉の検出を行なう近接スイッチで構成
されている。始動入賞口10a,10b,12aはチャ
ッカーランプ22を有するカバーによって覆われてい
る。このカバーのさらに下方の遊技領域の最下部には、
アウト玉が集められるアウト孔32が形成されている。
【0059】可変入賞球装置7の上部の左右両側、また
可変入賞球装置7の下方両側部分には通常入賞口29
a,30,31が設けられている。通常入賞口30に
は、肩ランプ24が取り付けられ、通常入賞口31には
袖ランプ25が取り付けられている。また通常入賞口2
9の左右両側部分には風車ランプ23が、遊技領域の左
右両端にはサイドランプ26がそれぞれ設けられてい
る。各通常入賞口29a,30,31にはそれぞれ入賞
口スイッチ240a〜240eが設けられ、各入賞玉が
検出可能に構成されている。
【0060】可変入賞球装置7は、玉受部材4a,4b
の下方に形成された大入賞口としての入賞空間7bを有
している。この入賞空間には、入賞空間に入賞したパチ
ンコ玉を一時貯留したり、直ちにその両側に流下させた
りするための貯留機構81が形成されている。また入賞
空間の奥には飾りLED20a,21が設けられてい
る。入賞空間の左右両側には飾りLED18a,19a
がそれぞれ設けられ、入賞空間の上部左右は飾りLED
17aが設けられる。通常入賞口29aのすぐ下部には
役物ランプ16aが設けられ、その向かって左下方には
後述する大当たり継続制御の回数を表示するための継続
回数表示器14aが、右下方には大当たり時の入賞空間
への入賞個数を表示するための入賞個数表示器15aが
それぞれ設けられている。可変入賞球装置7の玉受部材
4a,4bから入賞空間に通ずる部分には、入賞個数検
出器(カウントスイッチA,B)6a,6bが設けられ
ている。入賞空間7bの最下部には、特定入賞領域39
と、通常入賞領域38a,38bとが形成されている。
特定入賞領域39には、玉の通過を検出する特定入賞玉
検出器としてのVスイッチ9が内蔵されている。そし
て、貯留機構81などによって貯留されたり流下された
りするパチンコ玉がVスイッチ9に入賞(V入賞と呼
ぶ)することより、特定遊技状態としての大当り状態が
発生し、大当たり制御が繰り返し行なわれる。
【0061】玉受部材4a,4bが閉成しているときに
は、入賞領域にはパチンコ玉は入賞できない。しかし、
玉受部材4a,4bが開成すると、遊技領域を落下する
打玉が玉受部材4a,4bに受け止められて入賞空間7
b内に到達しやすくなる。玉受部材4a,4bが開閉を
繰り返す場合にも打玉が入賞空間7b内に到達する可能
性が高くなる。すなわちこのような状態が遊技者にとっ
て有利な第1の状態である。玉受部材4a,4bが起立
した状態では、前述のようにパチンコ玉は入賞領域に入
賞することはなく、遊技者にとって不利な第2の状態と
なっている。なお、第2の状態の時に打玉がまったく入
賞しない状態ではなく、玉受部材4a,4bと他部分と
の間に一定の間隔を形成し、単に打玉の入賞しにくい状
態としておくものでもよい。
【0062】遊技者が、前述した操作ノブ205を操作
することにより、図示されない打球発射装置が作動し、
パチンコ玉が遊技領域200内に打ち込まれる。
【0063】パチンコ玉が入賞口29a,30,31の
いずれかに入賞した場合には、賞球または景品玉と呼ば
れる所定の個数のパチンコ玉が払い出される。また、パ
チンコ玉が始動入賞口10a,10b,12aに入賞
し、始動入賞玉検出器11a,11b,13aによって
検出されたときには、所定個数のパチンコ玉が払い出さ
れるとともに、以下のような動作が行なわれる。パチン
コ玉が始動入賞口10a,10bに入賞したときには、
可動部材4a,4bは入賞検出の所定時間後、本実施の
形態の場合には1.5秒後に所定時間(たとえば0.4
秒)開成の後閉成する。始動入賞口12aにパチンコ玉
が入賞した場合には、可動部材4a,4bはそれぞれ入
賞検出の所定時間後、本実施の形態の場合は1.5秒後
にそれぞれ所定時間(たとえば0.45秒)の間開成の
後、所定時間の間(たとえば0.9秒)閉成し、再度所
定時間(たとえば0.45秒)開成したのち閉成する。
【0064】可動部材4a,4bが開成することによ
り、上方から落下してくるパチンコ玉は可動部材4a,
4bに受け止められて入賞領域7bに入賞する可能性が
高くなる。このとき、入賞領域7bに入賞するパチンコ
玉は入賞個数検出器6a,6bを通過する。入賞個数検
出器6a,6bで検出された入賞個数は遊技制御に用い
られる。入賞個数検出器6a,6bを通過したパチンコ
玉は特定入賞領域39および通常入賞領域38a,38
bに向けて誘導される。そして、特定入賞領域39に入
賞したパチンコ玉はVスイッチ9によって検出される。
それ以外のパチンコ玉は通常入賞領域38a,38bに
入賞することになる。大入賞口にパチンコ玉が入賞した
場合には、その入賞があるごとに15個の賞球が払出さ
れる。
【0065】可動部材4a,4bが閉成した後所定の時
間(本実施の形態の場合には3.5秒)経過するまでの
間にVスイッチ9がパチンコ玉を検出すると大当たり遊
技状態となる。
【0066】そして、大当たり遊技状態のときには、以
下のような動作が行なわれる。玉受部材4a,4bの開
閉駆動用の開閉ソレノイド(図示省略)は短い時間間隔
でオン・オフ動作を繰り返す。このため玉受部材4a,
4bも連続的に開閉動作を繰り返す。その繰り返し回数
は、たとえば最高18回に設定されており、18回繰り
返された後終了する。また、その18回の繰り返し動作
中に入賞玉がたとえば10個発生した場合には、その時
点で開閉ソレノイドのオン・オフ動作も終了するように
なっている。以下、このような開閉動作を開閉サイクル
と呼ぶ。
【0067】Vスイッチ9によるパチンコ玉の検出の
後、所定の時間(本実施の形態の場合は1.5秒)をか
けて貯留機構81が動作して入賞玉を貯留可能な状態に
なる。その後、入賞玉が所定個数(たとえば7個)発生
した時点または玉受部材4a,4bの所定回数目(たと
えば15回目)の開放が終了した時点のいずれか早い時
点で再び貯留機構81が動作して入賞玉を貯留不可能な
状態になる。入賞パチンコ玉が10個発生した時点また
は玉受部材4a,4bの開放が18回終了した時点から
所定時間(本実施の形態の場合には3.5秒)経過する
まで、特定入賞口39のVスイッチ9の作動が有効とさ
れている。この間にVスイッチ9がパチンコ玉を検出す
ると、後述する大当たり継続動作が行なわれることにな
る。
【0068】大当たり動作中にVスイッチ9がパチンコ
玉を検出したときには、大当たり継続動作が行なわれ
る。大当たり継続動作は、始動入賞にもとづく最初の開
放を含めて所定回数(たとえば15回)の範囲で行なわ
れ、大当たり継続動作中にVスイッチ9へのパチンコ玉
の入賞が検出されなかったときはその時点で終了する。
このような大当り継続動作における継続の各回は、ラウ
ンドとも呼ばれる。
【0069】この場合、前述のようにVスイッチ9がパ
チンコ玉を検出すると同時に、現在実行中の大当たり動
作または大当たり継続動作は直ちに中止される。そして
玉受部材4a,4bは、Vスイッチ9によるパチンコ玉
の検出の後所定時間(本実施の形態の場合には3秒)の
間閉成しており、その後再び最高18回の開閉動作を開
始する。
【0070】このようにして最高15回の大当たり継続
動作が終了するか、大当たり動作中または大当たり継続
動作中にVスイッチ9によるパチンコ玉の検出がされな
かった場合に大当たり動作、大当たり継続動作が終了し
当初の状態に戻る。
【0071】図4は、パチンコ遊技機2と台間機1の背
面図である。パチンコ遊技機2の裏面には、機構板25
3がコの字状に介在自在に設けられている。機構板25
3には、遊技に使用される遊技玉を貯留する玉タンク2
54、玉タンク254内の玉を玉払出装置259に送る
玉整列レール255、カーブ樋257、通路体258、
玉払出装置259、すべての入賞玉をまとめて検出する
ための全入賞球検出スイッチ171が設けられた入賞球
集合樋73、主基板87aを収容した主基板ボックス8
7b、ランプ制御基板235を収容したランプ制御基板
ボックス265、ユニット中継基板71を収容した中継
基板ボックス76、ターミナル基板267を収容したタ
ーミナル基板ボックス268が設けられている。機構板
253の中央には窓開口256が開設され、該窓開口2
56からは、遊技盤1の裏面に取付けられた入賞玉集合
カバー体266が貫通されている。入賞玉集合カバー体
266には、中継基板78と、可変入賞球装置3とが設
けられている。中継基板78には、遊技盤1上の各種電
気部品が接続されるとともに、主基板87aが接続され
ている。さらに、パチンコ遊技機1の下部には、玉貸制
御基板237を収容した玉貸制御基板ボックス77と、
打球用としての駆動モータ94とが設けられている。
【0072】主基板87aには、可変入賞球装置3など
の遊技装置の遊技動作を制御する遊技制御部260とし
ての遊技制御用のマイクロコンピュータと、玉払出装置
259を駆動して賞球の払出しを制御する賞球払出制御
部232としての賞球払出制御用のマイクロコンピュー
タとが実装されている(図5参照)。さらに、主基板8
7aには、操作ノブ205の操作に応じてパチンコ玉を
発射する駆動モータ94を制御する発射制御回路91
(図5参照)が設けられている。
【0073】主基板ボックス87bは、主基板87aを
収容するボックス本体と、主基板87aを収容した状態
で蓋をする蓋体とから構成されている。蓋体とボックス
本体とは、蓋体の表面を構成する上板に設けられた取付
片部80a〜80cにより互いに組み付けられて非可逆
的な固着状態となり、第三者が不正目的で主基板ボック
ス87bを開封できないように構成されている。
【0074】玉貸制御基板237は、ユニット中継基板
71を介して台間機1と接続されており、玉払出装置2
59を駆動して貸玉の払出し制御を行なう。ランプ制御
基板235は、主基板87aからの指令またはデータに
基づいてパチンコ遊技機201の前面の電気的装飾部品
の動作を制御する。ターミナル基板267は、パチンコ
遊技機2に設けられる各種電気的装置に電源を供給する
とともに、パチンコ遊技機2の内部での信号線の中継、
あるいはパチンコ遊技機2と外部との信号線の中継を行
なう。駆動モータ94は、遊技者が操作ノブを操作する
ことにより作動して、打玉を1つずつ遊技領域内に発射
するためのものである。
【0075】前述した主基板ボックス87bは、主基板
87a(図5参照)を内部に収容するボックス本体と、
そのボックス本体の蓋をするための蓋体とが組付けられ
て一体となったものである。蓋体には、主基板87aの
チップ実装面が透視可能な透視部が形成されている。
【0076】前述した取付片部80a〜80cには、そ
れぞれにビス孔が形成されており、遊技場での製造段階
では80aのビス孔にワンウェイねじがねじ込まれて、
蓋体とボックス本体とが一体的に組付けられた状態とな
っている。この各取付片部80a〜80cは、連結部材
により一部分のみにおいて上板に連結されている。そし
て、公の検査機関等において、主基板ボックス87b内
の主基板87aに実装された遊技制御用のマイクロコン
ピュータよりなる遊技制御部260用のチップを引抜い
て検査等を行なう場合には、まず取付片部80aの前述
した連結部材をニッパー等により切断する。それによ
り、連結片部80aと蓋体とが分離された状態となるた
めに、取付片部80aをボックス本体側に残したまま蓋
体をボックス本体から容易に取出すことができる。その
状態で、主基板87aに実装されているチップを抜き取
って、そのチップ内に記憶されている遊技制御用のプロ
グラムを読取って予め定められた基準に適合する制御内
容であるか否かの検査を行なう。検査が終了した後に、
チップを主基板87aのチップ実装面に実装してボック
ス本体を蓋体で蓋して、取付片部80bにワンウェイね
じをねじ込んで、蓋体とボックス本体とを一体的に組付
ける。そして、蓋体側に形成された署名捺印領域に開封
したものが署名捺印を行なう。
【0077】取付片部80a〜80cにそれぞれ形成さ
れているビス孔にはワンウェイねじがねじ込まれ、ねじ
込まれた状態でワンウェイねじの頭部がビス孔内に沈み
込んだ状態となるために、そのワンウェイねじをねじ込
み方向とは逆方向に回転させてねじを外すことが非常に
困難であり、前述したように取付片部80a〜80cの
連結部材を切断しなければ、蓋体をボックス本体から取
外すことができないように構成されている。その結果、
組付状態を一旦解除してボックス本体から蓋体を取外せ
ば、元通りの取付状態には復原できない状態となり、取
付片部80a〜80cのどこの連結部材が切断されてい
るかを視認することにより、蓋体が何回取外されたかを
確認することができる。そして、通常では、その取外し
回数と署名捺印領域の署名捺印人数とが一致するはずで
ある。しかし、遊技場等において、不正に蓋体が取外さ
れて実装チップが不正改造された不正チップに差し替え
られる等の不正行為が行なわれた場合には、取付片部8
0a〜80cの連結部の切断状況と署名捺印領域の署名
捺印人数とを比較することにより、不正行為が行なわれ
たことが容易に発見できる。
【0078】次に図5および図6を参照して、パチンコ
遊技機2の制御に用いられる各種制御基板およびそれに
関連する構成要素について説明する。図5および図6
は、パチンコ遊技機2の制御に用いられる各種制御基板
およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【0079】図5、図6には、制御基板として、主基板
87a、玉貸制御基板237、ランプ制御基板235、
音声制御基板70、残高表示基板74、ブザー基板7
5、ターミナル基板267が示されている。
【0080】主基板87aには、遊技制御を行なう遊技
制御部260を構成するマイクロコンピュータおよび賞
球の払出制御を行なう賞球払出制御部232を構成する
マイクロコンピュータが実装されているともに、発射制
御回路91が設けられ、前述した態様で一体化された蓋
体とボックス本体との内部空間に封入されている。遊技
制御部260と賞球払出制御部232とは同一の基板上
に実装されているために、両マイクロコンピュータをそ
れぞれ別の基板に実装する場合と比較してコストダウン
を図ることが可能となる。なお、主基板87aには、ソ
レノイドおよびモータやランプを駆動するための各種回
路が搭載されているが、図では、それらの回路は省略さ
れている。
【0081】一方、玉貸制御基板237には玉貸制御を
行なうCPU371等が実装されている。このCPU3
71は、主基板ボックス87bの外部の所定位置に設け
られている。このため、玉貸制御用のCPU371を主
基板87aに実装し主基板ボックス87b内に収容する
場合と比較して、台間機1と玉貸制御用のCPU37と
が通信するための通信線を利用して外部から不正信号が
遊技制御部260あるいは賞球払出制御部232に入力
されることを防止できる。
【0082】遊技制御部260は、ゲーム制御用のプロ
グラム等を記憶するROM263、ワークメモリとして
使用されるRAM261、制御用のプログラムに従って
制御動作を行なうCPU262を含む。遊技制御用部2
60は、電源投入時にリセットされるとともに定期的
(例えば、2ms毎)にリセットされる。リセットされ
る毎に、ゲーム制御用のプログラムが先頭から再度実行
される。遊技制御用部260には、始動口スイッチ11
a,11b,13a、Vスイッチ9、カウントスイッチ
6a,6b、全入賞球検出スイッチ171、入賞口スイ
ッチ240(240a,240b,240c,240
d,240e)、余剰玉受皿293の満タンを検出する
満タンスイッチ402、玉切れ検出スイッチ167、賞
球カウントスイッチ301A,B、賞球モータ位置セン
サ300A、および、玉切れスイッチ187からの検出
信号が入力される。
【0083】遊技制御部260のROM263には、上
記各スイッチのうち入賞検出用スイッチ(240、11
a、11b、13a、6a、6b)の検出信号に対応し
て払出すべき賞球数を特定可能な賞球個数情報が記憶さ
れている。遊技制御部260は、各スイッチの検出信号
に基づいて払出すべき賞球数を特定し、賞球制御用のI
NT信号を無効状態から有効状態にするとともに速やか
に賞球個数信号(D0〜D3の4ビット信号)を賞球払
出制御部232へ出力する。なお、INT信号は、無効
状態では信号がハイレベル(オン状態)となり、有効状
態では信号がロウレベル(オフ状態)となる。
【0084】なお、先に出力した賞球個数信号に基づく
賞球の払出しが完了していない場合には、入力された検
出信号が遊技制御部260のRAM261内に累積的に
記憶される。そして、先の賞球個数信号に基づく賞球の
払出しが完了したことを条件として、所定のタイミング
でRAM261内の記憶に基づいた賞球個数信号が出力
される。RAM261には、入力された検出信号を処理
可能な状態になるまでの間、払出すべき賞球個数別に記
憶可能なカウンタ(カウンタA,B,C)が記憶されて
いる。カウンタAには、カウントスイッチ6a,6bの
検出信号、すなわち、払出数=15個に対応する検出信
号がまとめて記憶される。カウンタBには、始動口スイ
ッチ11a,11b,13aの検出信号、すなわち、払
出数=6個に対応する検出信号が記憶される。カウンタ
Cには、各入賞口スイッチ240の検出信号、すなわ
ち、払出数=10個に対応する検出信号が記憶される。
【0085】賞球払出制御部232には遊技制御部26
0からINT信号と賞球個数信号とが入力される。賞球
払出制御部232は、賞球払出制御用のプログラム等を
記憶するROM232c、ワークメモリとして使用され
るRAM232b、制御用のプログラムに従って制御動
作を行なうCPU232aを含む。賞球払出制御部23
2は、INT信号が有効状態となっていることを条件と
して賞球個数信号の入力に基づいて玉払出装置259に
駆動信号を出力し、賞球個数信号により特定される個数
の賞球を払出すための払出制御を行なう。玉払出装置2
59では、この駆動信号により賞球モータ289Aが駆
動されて賞球の払出しが行なわれる。
【0086】以上のように、遊技制御部260は遊技盤
20に設けられた各種入賞検出用スイッチ(240、1
1a、11b、13a、6a、6b)の検出信号が入力
されたことに基づいて直ちに賞球個数信号を賞球払出制
御部232へ出力可能であるために、打玉が各種入賞口
に進入した後、速やかに賞球が払出される。このため、
遊技盤裏面の機構板253に設けられた全入賞玉検出ス
イッチ171の検出を待って賞球を払出す従来の遊技機
に比較して賞球の払出制御を迅速に行なうことができ
る。さらに、各種入賞検出用スイッチ(240、11
a、11b、13a、6a、6b)は、各入賞口に対応
して遊技盤1に個々に設けられているために、打玉の入
賞をより早く検出でき、これにより賞球の払出制御をよ
り一層迅速に行なうことができる。
【0087】遊技制御部260は、各種入賞検出用スイ
ッチ(240、11a、11b、13a、6a、6b)
の検出信号が入力されたことに基づいて迅速に賞球払出
制御部232に賞球個数信号を出力した後、全入賞球検
出スイッチ171で賞球が検出されるのを待つ。そし
て、所定時間が経過しても賞球が検出されない場合に
は、ランプ制御基板235にランプ制御用INT信号と
ともにランプ制御信号を出力する。ランプ制御基板23
5は、ランプ制御用INT信号が有効状態となっている
ことを条件としてランプ制御信号に基づいて遊技効果ラ
ンプ228(228a,228b,228c)を所定の
態様で点滅させる制御を行なう。
【0088】遊技効果ランプ228が所定の態様で点滅
するために、入賞口への打玉の入賞に基づいて迅速に賞
球を払出しつつも、実際には入賞が発生していないにも
かかわらず電波を発生させて各入賞口に対応して設けら
れた入賞検出用スイッチ(240、11a、11b、1
3a、9、6a、6b)から検出信号を出力させて不正
に賞球を得る行為が行なわれていないかどうかをチェッ
クすることができる。なお、単に遊技効果ランプ228
を点滅させるのみならず、ブザー基板75にブザー信号
を出力してブザー75aから警告音が発生されるように
してもよい。
【0089】遊技制御部260は、玉切れ検出スイッチ
167または玉切れスイッチ187からの検出信号が玉
切れ状態を示しているか、または、満タンスイッチ40
2からの検出信号が満タン状態を示していると、賞球払
出制御部232に賞球を払出させるための処理を停止す
る。
【0090】遊技制御部260は、ソレノイド5a,5
bを制御して可変入賞球装置7の玉受部材4a,4bを
開閉させる。さらに、情報表示器14a,15a(具体
的には継続回数表示器14a,入賞個数表示器15a)
および装飾ランプ16aを制御する。また、遊技制御部
260は、大当りの発生を示す大当り情報、始動入賞球
の回数を示す始動情報、サービス当りが生じたことを示
す情報、賞球の払出個数に関する賞球情報等の各種の情
報をターミナル基板267を介してホール管理コンピュ
ータ等のホストコンピュータに対して出力する。
【0091】遊技制御部260は、音声制御基板70に
INT信号とともに音声制御信号を出力する。音声制御
基板70は、INT信号が有効状態となっていることを
条件として、音声制御信号に基づいてスピーカ27から
所定の効果音を発生させる。
【0092】主基板87aに設けられた発射制御回路9
1は、操作ノブ205、駆動モータ94、遊技者が操作
ノブ205に触れた際に静電気に変化が生じることを利
用して遊技が行なわれているか否かを検出するためのタ
ッチリング168、および単発発射スイッチ169と接
続されている。発射制御回路91は、操作ノブ205の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように駆動モー
タ94を駆動制御する。また、単発発射スイッチ169
の検出信号がある場合には打玉が所定間隔で発射される
ように駆動モータ94を駆動制御する。さらに、発射制
御回路91は、遊技制御部260または賞球払出制御部
232から入力される打球禁止信号に応じて駆動モータ
94を停止させ、打球不可能な状態に制御する。
【0093】玉払出装置259には、賞球を払出す賞球
機構部分と貸玉を貸出す玉貸機構部分とが独立した機構
部分として設けられており、それぞれの機構部分には玉
を繰出すための玉繰出用スクリュー(図示省略)と当該
玉繰出用スクリューを駆動するモータ(賞球モータ28
9A、玉貸しモータ289C)が設けられている。賞球
モータ289Aには賞球払出制御用マイクロコンピュー
タ232より駆動信号が入力される。一方、玉貸しモー
タ289Cには玉貸制御基板237より駆動信号が入力
される。玉払出装置259は、賞球の払出しと球貸しと
を並行して同時に行なうことが可能である。
【0094】さらに、玉払出装置259の賞球機構部分
には、玉繰出用スクリューで繰出された玉を賞球機構部
分の上手側で検出するための賞球モータ位置センサ30
0A、と、玉繰出用スクリューで繰出された後、賞球機
構部分から打球供給皿292へ向けて落下する玉を賞球
機構部分の下手側で検出するための賞球カウントスイッ
チ301A,301Bとが設けられている。同様に、玉
払出装置259の玉貸機構部分には、玉繰出用スクリュ
ーで繰出された玉を玉貸機構部分の上手側で検出するた
めの玉貸モータ位置センサ300Cと、玉繰出用スクリ
ューで繰出された後、玉貸機構部分から打球供給皿へ向
けて落下する玉を玉貸機構部分の下手側で検出するため
の玉貸カウントスイッチ301Cとが設けられている。
【0095】玉貸カウントスイッチ301Cおよび玉貸
モータ位置センサ300Cからの検出信号は、玉貸制御
基板237のI/Oポート372に入力される。賞球カ
ウントスイッチ301A,301Bからの検出信号は、
主基板87aの遊技制御用マイクロコンピュータ231
に入力される。賞球モータ位置センサ300Aからの検
出信号は、主基板87aの遊技制御部260と賞球払出
制御部232に入力される。
【0096】賞球払出制御部232は、球噛みエラ−等
の所定のエラーが検出された場合にはブザー信号をブザ
ー基板75に出力し、リセットスイッチ400Aでリセ
ット操作が検出されたことを条件としてブザー信号を停
止する。
【0097】玉貸制御基板237は、I/Oポート37
2を介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナ
ル基板267に出力する。また、所定のエラーが検出さ
れた場合にはブザー信号をブザー基板75に出力すると
ともに、エラー表示用LED374にエラー信号を出力
する。そして、リセットスイッチ400Bでリセット操
作が検出されたことを条件としてブザー信号およびエラ
ー信号を停止する。
【0098】残高表示基板74には、打球供給皿292
の近傍に設けられている図示されていない度数表示LE
D、玉貸しスイッチおよび返却スイッチが接続される。
台間機1には台間機制御用のマイクロコンピュータより
なる台間機1の制御部(後述する制御部10)(図示省
略)が搭載されており、玉貸しスイッチ信号および返却
スイッチ信号が玉貸制御基板237を介して台間機1の
制御部に与えられる。また、台間機1から残高表示基板
74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表
示信号および玉貸し可表示信号が玉貸制御基板237を
介して与えられる。このように信号がやりとりされるこ
とにより、打球供給皿292の近傍においては、度数表
示LEDにより残高が表示され、玉貸しスイッチおよび
返却スイッチを操作することにより玉貸しおよびカード
の返却を行なうことが可能である。つまり、そのような
残高表示、玉貸操作および返却操作は、情報表示器18
0においても行なうことが可能であり、遊技者は、好み
に応じた位置で残高を見ることができるとともに、好み
に応じた位置で玉貸操作および返却操作を行なうことが
可能である。
【0099】台間機1と玉貸制御基板37の間では、ユ
ニット操作信号(BRDY信号)、玉貸し要求信号(B
RQ信号)、玉貸し完了信号(EXS信号)およびパチ
ンコ機動作信号(PRDY信号)等の各種信号がやりと
りされる。
【0100】パチンコ遊技機2の電源が投入されると、
玉貸制御基板237のCPU371は、台間機1にPR
DY信号を出力する。台間機1においてカードが受付け
られ、玉貸しスイッチが操作され玉貸しスイッチ信号が
入力されると、台間機1の制御部は、玉貸制御基板23
7にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅延
時間が経過すると、台間機1の制御部は、玉貸制御基板
237にBRQ信号を出力する。そして、玉貸制御基板
237の貸出制御用CPU371は、玉貸しモータ28
9Cを駆動し、所定個数の貸し玉を遊技者に払出す。そ
して、払出しが完了したら、貸出制御用CPU371
は、台間機1にEXS信号を出力する。
【0101】以上のように、台間機1からの信号は全て
玉貸制御基板237に入力される構成になっている。従
って、玉貸し制御に関して、台間機1から主基板87a
に信号が入力されることはなく、主基板87aの遊技制
御部260に台間機1の側から不正に信号が入力される
余地はない。
【0102】次に、遊技場内に設けられた発行入金機に
ついて説明する。図7は、発行入金機5の構成を示す正
面図である。
【0103】発行入金機5は、プリペイドカードの発行
と、プリペイドカードへの入金とを行なうための装置で
ある。発行入金機5の正面においては、金額表示部50
1、カード発行口502、カード挿入排出口503、紙
幣挿入口504、硬貨投入口505、返却口506、発
行キー507、入金キー508、および取消キー509
が設けられている。
【0104】紙幣挿入口504へ適正な紙幣を挿入する
かまたは硬貨投入口505へ適正な硬貨を投入すること
により、発行入金機5が受入れた金額が金額表示部50
1において表示される。金額表示部501は、複数の7
セグメント表示器により構成され、金額の情報をディジ
タル表示するものである。金額表示部501に受入金額
が表示された状態で発行キー507が押下操作されれ
ば、表示された金額がカードリーダライタ502aによ
り残金額として新規カードに書込まれ、そのカードがプ
リペイドカードとしてカード発行口502から発行され
る。
【0105】また、既に発行されたプリペイドカードを
カード挿入排出口503に挿入し、前述したような現金
の投入が行なわれれば、金額表示部501に受入金額が
表示される。このように金額表示部501に受入金額が
表示された状態で入金キー508が押下操作されれば、
表示された金額がカードリーダライタ503aにより残
金額として新規カードに書込まれることによりプリペイ
ドカードへの入金が行なわれる。そのように入金が行な
われたプリペイドカードは、カード挿入排出口503か
ら排出され、遊技者に返却される。
【0106】また、前述したような金額表示部501に
受入金額が表示された状態で発行キー507または入金
キー508が押下操作される前の段階で取消キー509
が操作されれば、受入れられた現金が遊技者に返却され
る。紙幣については紙幣挿入口504から返却され、現
金については返却口506から返却される。
【0107】以上に示したように、発行入金機5によれ
ば、プリペイドカードの新規発行を受けることができる
とともに、発行済のプリペイドカードに入金を行なうこ
とができる。このように発行済のプリペイドカードに入
金を行なうことができるため、残金額を使い果たしたプ
リペイドカードを処分することなく継続的に使用するこ
とができる。このようにプリペイドカードを継続使用可
能にしたことにより、プリペイドカードの新規発行枚数
を低減することができ、プリペイドカードの発行に関す
る費用を低減することができる。
【0108】図8は、ジャックポットサービスを実現す
る遊技場内のシステムの構成を示すブロック図である。
遊技場においては、主に、台間機1の制御部10、パチ
ンコ遊技機2の遊技制御部260、呼出装置4の制御部
400、発行入金機5の制御部50、管理装置6の制御
部60、および、JP台報知部3の動作に基づいて、ジ
ャックポットサービスが実現される。
【0109】台間機1の制御部10,パチンコ遊技機2
の遊技制御部260,呼出装置4の制御部400,発行
入金機5の制御部50,管理装置6の制御部60は、そ
れぞれ、制御中枢としてのCPU12,262,40
2,52,62と、制御用プログラムを記憶しているR
OM13,263,403,53,63と、CPUのワ
ーキングエリアとしてのRAM11,261,401,
51,61と、外部との入出力信号の整合性をとるため
のI/Oポート14,264,404,54,64とが
設けられている。
【0110】台間機1には、さらにカードリーダライタ
17が設けられており、挿入されたプリペイドカードの
記録情報がこのカードリーダライタ17により読取られ
てその読取情報がI/Oポート14を介してCPU12
に入力される。読取られたプリペイドカードの記録情報
は、メモリであるRAMに記憶される。CPU12は、
遊技者の残金額、ポイント数、およびキースイッチ等を
情報表示器18に表示するための表示制御信号をI/O
ポート14を介して情報表示器18に与える。この表示
制御信号に基づいて、情報表示器18に各種の情報が表
示される。
【0111】情報表示器18においては、その状態で遊
技者が情報表示器18の表示画面上で貸出キー等のキー
スイッチをタッチ操作すれば、その操作信号が情報表示
器18からI/Oポート14を介してCPU12に入力
される。CPU12では、入力された操作信号に基づい
て、遊技者による操作内容を認識し、操作に応じた処理
を行なう。
【0112】貸出キーが操作されれば、CPU12は、
カードリーダライタ17から入力されたカード情報に含
まれている残金額から所定額(たとえば500円)を引
落としてその引落し額分に相当する貸玉を要求する信号
を、I/Oポート14を介して玉貸制御基板237へ出
力する。返却キーが操作されれば、プリペイドカードが
返却されるとともに、カードID(カード番号)、返却
時点での残金額、返却時点でのポイント数等の情報が管
理装置6に送られる。これらの情報に基づいて、管理装
置6では、発行された各プリペイドカードの使用状況を
個別に管理する。
【0113】パチンコ遊技機2においては、持点数分の
貸玉を遊技者が弾発発射操作することが可能である。そ
して、遊技領域20に打込まれた打玉が始動入賞領域2
1等に入賞してその入賞玉が始動入賞検出器等(各種検
出器27に含まれる)により検出されれば、その検出信
号がパチンコ遊技機2の遊技制御部260において、I
/Oポート264を介してCPU262へ入力される。
CPU262は、たとえば2msec毎に1回ずつリセ
ットされ、その2msecのリセット周期内においてR
OM263に記憶されている制御用プログラムを先頭か
ら最後まで一通り実行し、実行し終わった段階でリセッ
ト待ち状態となる。この2msec毎に繰返しプログラ
ムを実行することにより、パチンコ遊技機2が制御され
る。
【0114】パチンコ遊技機2の制御においては、各種
検出器27からI/Oポート264を介して各種の検出
信号がCPU262に与えられる。また、パチンコ遊技
機2の制御においては、CPU262から可変入賞球装
置7の駆動部等の各種駆動部28に駆動制御信号が与え
られることにより、可変入賞球装置7等の機器が駆動制
御される。また、パチンコ遊技機2の制御においては、
CPU262から遊技効果ランプ等の各種ランプ29に
ランプ制御信号が与えられることにより、各種ランプ2
9の点灯制御が行なわれる。
【0115】また、前述したVスイッチ9による入賞玉
の検出に応じて特定遊技状態(大当り状態)を発生させ
ることをCPU262が決定すれば、大当り信号をI/
Oポート264を介し、台間機1のI/Oポート14を
経由して台間機1のCPU12へ与える。
【0116】台間機1では、遊技者所有のポイント数が
サービス実施数になっている状態で、大当り信号を受け
た場合に、遊技者がジャックポットサービスを受けるか
否かを選択できるようになった旨を報知するための表示
制御信号を、I/Oポート14を介して情報表示器18
へ与える。これにより、遊技者がジャックポットサービ
スを受けるか否かを選択できるようになった旨が情報表
示器18の画面上で表示により報知される。
【0117】そして、情報表示器18のタッチパネルに
おけるサービス実施キーの操作によりジャックポットサ
ービスを受ける選択がなされた場合には、CPU12か
らI/Oポート14を介し、呼出装置4の制御部400
において、I/Oポート404を経由してCPU402
にサービス用可変表示装置42の表示制御用のコマンド
データが与えられる。このコマンドデータの指令にした
がって、制御部400により、サービス用可変表示装置
42の表示制御が行なわれ、前述した抽選ゲームが行な
われる。
【0118】抽選ゲームの結果が当りになった場合に
は、パチンコ遊技機2を前述したサービス制御状態にす
ることをパチンコ遊技機2の遊技制御部260に指令す
るためのサービス設定信号がCPU12から出力され
る。サービス設定信号は、遊技制御部260において、
I/Oポート264を介してCPU262に与えられ
る。このようなサービス設定信号を受けた場合に、CP
U262は、パチンコ遊技機2をサービス制御状態に制
御する。
【0119】また、サービス設定信号は、JP台番号表
示部101における表示のために管理装置6にも与えら
れる。したがって、台間機1から出力されたサービス当
り信号は、管理装置6の制御部60において、I/Oポ
ート64を介してCPU62に与えられる。さらに、サ
ービス設定信号は、JP台報知部3における報知のため
に呼出装置4の制御部400にも与えられる。したがっ
て、台間機1から出力されたサービス設定信号は、制御
部400において、I/Oポート404を介してCPU
402に与えられる。
【0120】発行入金機5は、プリペイドカードの発行
およびプリペイドカードへの入金を行なうために設けら
れたものである。発行入金機5においては、プリペイド
カードとして発行される予定の多数のICカードがカー
ドストッカ(図示省略)に収納されている。
【0121】発行入金機5において、カード発行口50
2から発行されるプリペイドカードは、発行入金機5の
内部に設けられたカードリーダライタ502aによりカ
ード情報の書込みを受ける。発行入金機5において、カ
ード挿入排出口503から挿入および排出されるプリペ
イドカードは、発行入金機5の内部に設けられたカード
リーダライタ503aによりカード情報の読出しおよび
書込みの処理を受ける。カードリーダライタ503a
は、発行済カードへの入金の場合において入金額に応じ
て、残金額を更新記録する。
【0122】また、発行入金機5の内部には、前述した
カードストッカからカードリーダライタ502aまで新
規カードを搬送するカード搬送部56が設けられてい
る。新規プリペイドカードの発行の際には、CPU52
からI/Oポート54を介して搬送制御信号がカード搬
送部56に与えられる。これにより、カード搬送部56
が駆動制御され、新規カードがカードストッカからカー
ドリーダライタ502aまで搬送される。このように、
カードリーダライタ502aに搬送された新規カード
は、カードリーダライタ502aによりカード情報が書
込まれてカード発行口502から排出される。
【0123】発行入金機5においては、紙幣挿入口50
4または硬貨投入口505から現金が投入されると、現
金処理部57において、投入された現金の種別が識別さ
れる。そして、発行キー507、入金キー508および
取消キー509等の操作部により発行操作または入金操
作が行なわれると、その操作に応じてプリペイドカード
の発行またはプリペイドカードへの入金が行なわれる。
【0124】プリペイドカードの発行がなされた場合に
は、発行されたプリペイドカードのカード情報が、CP
U52からI/Oポート54を介して出力され、管理装
置6において、I/Oポート64を経てCPU62に与
えられる。これにより、CPU62は、新規発行プリペ
イドカードのカード情報を管理する。また、プリペイド
カードへの入金がなされた場合には、入金が行なわれた
プリペイドカードに関して、入金額等の所定の情報がC
PU52からI/Oポート54を介して出力され、管理
装置6において、I/Oポート64を経てCPU62に
与えられる。これにより、CPU62は、プリペイドカ
ードの使用状況を管理する。
【0125】呼出装置4の制御部400においては、台
間機1から与えられる表示制御コマンドに応じて、CP
U402からI/Oポート404を介してサービス用可
変表示装置42に表示制御信号が与えられ、CPU40
2によりサービス用可変表示装置42を可変表示させる
制御が行なわれる。この可変表示により、前述した抽選
ゲームが実行される。
【0126】また、呼出装置4の制御部400において
は、台間機1から与えられたサービス設定信号に基づい
て、CPU402がJP台報知部3を点灯表示させるた
めの表示制御信号を、I/Oポート404を介してJP
台報知部3に与える。これにより、JP台報知部3が点
灯され、これにより、該当するパチンコ遊技機がJP台
になった旨が報知される。
【0127】管理装置6は、遊技場内の各種の情報を管
理するためのホール用管理コンピュータ等よりなり、ジ
ャックポットサービスに関連する情報を管理する機能を
有する装置である。
【0128】管理装置6の制御部60においては、各種
の情報をデータベース化して記憶するためのデータベー
ス部66にCPU62がI/Oポート64を介して接続
されている。データベース部66には、発行されたプリ
ペイドカードのそれぞれについて、使用状況等の管理情
報がまとめられたカード管理データベースが記憶されて
いる。CPU62は、遊技者による残金額からの引落と
しに応じて台間機1からI/Oポート64を介して受け
る加算信号に基づいて、プリペイドカードごとの残金額
等の使用状況を把握し、把握した使用状況に基づいて、
カード管理情報をI/Oポート64を介してデータベー
ス部66に与える。これにより、カード管理データベー
スに最新のカード管理情報が登録される。
【0129】また、管理装置6の制御部60において
は、プリペイドカードの発行およびプリペイドカードへ
の入金に応じて発行入金機5からI/Oポート64を介
して受ける情報に基づいて、CPU62がプリペイドカ
ードの発行状況および入金状況を把握し、把握した使用
状況に基づいて、カード管理情報をI/Oポート64を
介してデータベース部66に与える。これにより、カー
ド管理データベースに最新のカード管理情報が登録され
る。
【0130】また、管理装置6の制御部60において
は、プリペイドカードの発行およびプリペイドカードへ
の入金に応じて発行入金機5からI/Oポート64を介
して受ける情報に基づいて、CPU62がプリペイドカ
ードの発行状況および入金状況を把握し、把握した使用
状況に基づいて、カード管理情報をI/Oポート64を
介してデータベース部66に与える。これにより、カー
ド管理データベースに最新のカード管理情報が登録され
る。
【0131】また、管理装置6の制御部60において
は、データベース部66に登録されたカード管理情報等
の各種情報を表示することが可能なCRT表示器等より
なる表示器65が設けられている。また、管理装置6に
おいては、キーボード等の操作部67が設けられてい
る。操作部67においては、管理装置6を操作するため
の操作指令情報を入力することが可能である。たとえ
ば、操作部67において、カード管理情報の表示を指令
する操作指令情報が入力されれば、その操作指令情報が
I/Oポート64を介してCPU62に与えられる。そ
の場合、CPU62からI/Oポート64を介してデー
タベース部66に所定のデータ読出要求情報が与えられ
る。そして、データ読出要求情報に応答して、データベ
ース部66からI/Oポート64を介してCPU62に
カード管理情報が与えられ、そのカード管理情報がRA
M61に記憶される。そして、このように、記憶された
カード管理情報がCPU62からI/Oポート64を介
して表示器65に与えられ、表示器65において、カー
ド管理情報が表示される。
【0132】また、管理装置6の制御部60において
は、台間機1から与えられたサービス設定信号に基づい
て、サービス設定信号を送信した台間機およびその台間
機に対応するパチンコ遊技機を判別し、CPU62が遊
技場内におけるJP台の台番号を把握する。そして、C
PU62は、把握したJP台の台番号の情報に基づい
て、JP台番号表示部101に台番号を表示させるため
の表示制御信号を、I/Oポート64を介してJP台番
号表示部101に与える。これにより、JP台番号表示
部101において、JP台番号がリアルタイムで表示さ
れる。
【0133】また、管理装置6の制御部60において
は、管理しているプリペイドカードごとに、売上金額の
1%を社会還元額として累積加算する。このように、累
積加算された社会還元額は、社会福祉のために還元され
る。
【0134】また、管理装置6の制御部60において
は、停電時等においてバックアップ電源68からバック
アップ電力がRAM61に供給されるように構成されて
おり、管理装置6において管理のために記憶しているデ
ータが消去されないように構成されている。
【0135】次に、プリペイドカードの構成を詳細に説
明する。図9は、プリペイドカードの平面図である。
【0136】図9を参照して、プリペイドカード700
は、カード処理装置に接触して使用される所謂接触型の
ICカードにより構成される。プリペイドカード700
には、コネクタ701、ICカードマイクロコンピュー
タ702、および、EEPROM703が設けられてい
る。ICカードマイクロコンピュータ702およびEE
PROM703は、カード内部に内蔵されており、コネ
クタ701がカード表面に露出している。
【0137】次に、プリペイドカード700に設けられ
ている回路の構成を説明する。図10は、図9に示され
たプリペイドカード700に設けられている回路の構成
を示すブロック図である。
【0138】コネクタ701は、前述した台間機1およ
び発行入金機5等の外部機器との間で信号の入出力を行
なうために設けられている。ICカードマイクロコンピ
ュータ702には、CPU702a、ROM702b、
および、RAM702cが含まれている。
【0139】CPU702aは、ROM702bに格納
されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の
順序で実行する。RAM702c内には、CPU702
aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されてい
る。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能な
メモリであり、カードID、セキュリティコード、残金
額、およびポイント等のさまざまな情報が記録されてい
る。ここで、カードIDとは、プリペイドカードに個別
に付された番号情報であり、プリペイドカードの中から
一のプリペイドカードを特定し識別するために用いられ
る情報である。セキュリティコードとは、プリペイドカ
ードのセキュリティを保持するための情報であり、台間
機1および発行入金機5等のカード処理装置がプリペイ
ドカードの記録情報を読込むにあたって最初に読取られ
る情報である。このセキュリティコードが予め登録され
ているコードと一致しない場合には、カード処理装置に
おいてエラー処理が実行される。
【0140】ICカードマイクロコンピュータ702に
は、前述したCPU702a、ROM702b、およ
び、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入
力される入力信号を受けてCPU702aに入力データ
を与えるとともにCPU702aからの出力情報を受け
てコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパ
ワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周
回路,アドレスデコード回路などが設けられている。
【0141】このようなプリペイドカード700が台間
機1および発行入金機5等のICカード処理装置にセッ
トされると、ICカード処理装置内のリーダライタのコ
ネクタがICカードのコネクタ701と電気的に接触
し、ICカード内に記憶されている情報が読出し可能に
なり、またその情報が更新可能(消去を含む)になる。
【0142】なお、この実施の形態においては、プリペ
イドカード700として接触型のICカードを用いる例
を説明した。しかし、これに限らず、プリペイドカード
7000としては、非接触型のICカードを用いてもよ
い。また、プリペイドカード700として、ICカード
の他に、磁気カード等のその他の記録媒体を用いてもよ
い。
【0143】次に、台間機1における情報表示器18の
表示例を説明する。図11は、台間機1における情報表
示器18の表示例を示す表示画面図である。
【0144】図11においては、(a)〜(j)に情報
表示器18の表示面180に表示される各種の表示画面
例が示されている。まず、台間機1にプリペイドカード
が挿入されていない状態では、(a)に示すような待機
画面が表示される。待機画面においては、遊技データ1
81、遊技データ切換えキー182、およびカード挿入
要求メッセージ183が表示される。遊技データ181
としては、1日の大当り回数および1日のサービス当り
回数が表示される。遊技データ切換えキー182は、遊
技データ181の日付を切換えるためのキーであり、現
在表示されている遊技データ181の内容を1日前から
3日前までの遊技データの内容に切換えることが可能で
ある。遊技データ切換えキー182が所定時間操作され
ない場合は、基本的に本日の遊技データの内容が表示さ
れる。カード挿入要求メッセージ183としては、「カ
ードを入れてください。」という、プリペイドカード7
00の挿入を要求するメッセージが表示される。
【0145】次に、遊技者がカード挿入排出口16に挿
入したカードが正規のプリペイドカード700ではない
場合には、(b)に示すようなエラー表示画面が表示さ
れる。エラー表示画面においては、カード挿入エラーメ
ッセージ184が表示される。カード挿入エラーメッセ
ージ184としては、「カードが違います!カードをお
取りください。」という、挿入されたカードが正規のプ
リペイドカードではなく、カードの使用を許容しない旨
のメッセージが表示される。
【0146】次に、遊技者がカード挿入排出口16に挿
入したカードが正規のプリペイドカード700である場
合には、(c)に示すような通常遊技中画面が表示され
る。通常遊技中画面においては、残金額・ポイントデー
タ185、玉貸キー186、返却キー187、データキ
ー188、およびキー操作要求メッセージ189が表示
される。残金額・ポイントデータ185としては、遊技
者所有の残金額およびポイント数がそれぞれ表示され
る。玉貸キー186が操作されれば、残金額から所定額
が引落とされて玉貸が行なわれる。返却キー187が操
作されれば、挿入中のプリペイドカードがカード挿入排
出口16から排出されて遊技者に返却される。データキ
ー188が操作されれば、前述したような内容の遊技デ
ータ181が表示される。キー操作要求メッセージ18
9としては、「キーを押して下さい。」という、キー操
作を案内するメッセージが表示される。
【0147】次に、玉貸キー186の操作に応じて玉貸
しが行なわれれば、通常遊技中画面の表示内容がたとえ
ば(c)の表示から(d)の表示のように変化する。
(d)においては、500円分の玉貸しが行なわれたこ
とにより、残金額が500円分引落とされ、その引落と
しに応じてポイント数が15ポイント加算されてた状態
が示されている。
【0148】次に、返却キー187に応じてプリペイド
カードが返却されれば、(e)に示す終了画面が表示さ
れる。終了画面においては、「カードをお取り下さい。
ありがとうございました。」という、プリペイドカード
の返却を示す返却案内メッセージ190が表示される。
【0149】次に、遊技者所有のポイント数が前述した
サービス実施数になって遊技者が抽選ゲームの実施を選
択できる状態になった場合には、(f)に示されるよう
なサービス選択画面が表示される。サービス選択画面に
おいては、残金額・ポイントデータ185、抽選ゲーム
実施可能メッセージ191、サービス実施キー192、
および、取消しキー193が表示される。抽選ゲーム実
施可能メッセージ191としては、「大当り!!サービ
スを行ないますか」という、大当りが発生した旨および
サービスとしての抽選ゲームを実施するか否かの選択を
要求する旨が表示される。サービス実施キー192が操
作されれば、抽選ゲームが実施される。一方、取消しキ
ー193が操作されれば、抽選ゲームの実施選択が次回
の大当りの発生時まで保留される。
【0150】次に、サービス実施キー192の操作に応
じて抽選ゲームが実行されれば、(g)に示すような抽
選ゲーム実施中画面が表示される。抽選ゲーム実施中画
面においては、抽選ゲーム進行中メッセージ194およ
びサービス用可変表示部195が表示される。抽選ゲー
ム進行中メッセージ194としては、「抽選を行なって
います。」という抽選ゲームが進行している旨が示され
る。サービス用可変表示部195には、前述したサービ
ス用可変表示装置42に表示されている左,中,右可変
表示部を模擬した画像が表示される。この場合には、抽
選ゲームが進行中であるため、実際のサービス用可変表
示装置42の動作に合わせて可変表示がなされている状
態が表示される。
【0151】次に、抽選ゲームの結果、当りとなれば、
(h)に示すような当り画面が表示される。当り画面に
おいては、当りメッセージ196、サービス用可変表示
部195、および、サービス内容メッセージ197が表
示される。当りメッセージ196としては、「FEVE
R」という、当りが生じた旨が表示される。サービス用
可変表示部195においては、当り図柄(たとえば「$
$$」)の表示結果が表示される。サービス内容メッセ
ージ197としては、「ラウンド数がアップします。」
というような、サービス当りとなった旨および実施内容
を案内する旨を示すメッセージが表示される。このよう
に表示されるサービスの内容は、後述するように遊技機
設置島別に設定されるサービス内容に対応したものが表
示される。
【0152】次に、抽選ゲームの結果が当りとなってサ
ービス制御状態が発生した場合には、(i)に示される
ようなサービス制御中画面が表示される。サービス制御
中画面においては、残金額・ポイントデータ185、玉
貸キー186、返却キー187、データキー188、お
よびサービス制御中メッセージ198が表示される。サ
ービス制御中メッセージ198としては、「ラウンド数
アップ中」というような、現在がサービス制御中になっ
ている旨が表示される。このように表示されるサービス
の内容は、後述するように遊技機設置島別に設定される
サービス内容に対応したものが表示される。このサービ
ス制御中画面においては、サービス制御中メッセージ1
98を除き、前述した通常遊技中画面と同様であり、キ
ースイッチの操作に応じて、玉貸し、プリペイドカード
の返却、および、遊技データの表示を行なうことが可能
である。
【0153】次に、抽選ゲームの結果、はずれとなれ
ば、(j)に示すようなはずれ画面が表示される。はず
れ画面においては、サービス用可変表示部195とはず
れメッセージ199とが表示される。サービス用可変表
示部195においては、はずれ図柄の表示結果が表示さ
れる。はずれメッセージ199としては、「残念!」と
いう、抽選ゲームの結果はずれになった旨を案内するメ
ッセージが表示される。
【0154】なお、ここでは、情報表示器18において
抽選ゲームの進行状態が表示される例を示したが、情報
表示器18においては、抽選ゲームが進行中(ゲーム開
始を含む)である旨を示す表示と抽選ゲームの結果を示
す表示とのみを表示してもよく、サービス用可変表示装
置42の動作状態を模擬してサービス用可変表示装置4
2の可変表示状態に同期させた可変表示状態を表示する
ようにしてもよい。
【0155】また、ここでは、情報表示器18において
抽選ゲームの状況が表示される例を示したが、サービス
用可変表示装置42を見れば遊技者が抽選ゲームの状況
を把握できるため、情報表示器18においては抽選ゲー
ムの状況を表示しないようにしてもよい。
【0156】次に、管理装置6の表示器65において表
示される情報の例を説明する。図12は、管理装置6の
表示器65において表示されるカード管理情報画面を示
す表示画面図である。このカード管理情報画面は、前述
したカード管理データベースに登録されたデータの一部
を示すものであり、カード管理データベースのデータに
基づいて表示される。
【0157】図12を参照して、カード管理情報画面に
おいては、プリペイドカードのカードIDごとに、ポイ
ント数、購入金額、入金金額、売掛金額、売上金額、売
掛残金額、および、社会還元額が表形式で示されてい
る。
【0158】ここで、ポイント数とは、前述したような
ジャックポットサービス用のポイント数をいう。購入金
額とは、プリペイドカードの購入(発行時)の金額をい
う。入金金額とは、プリペイドカードの購入後に発行入
金機5によりプリペイドカードに入金された金額をい
う。売掛金額とは、購入金額と入金金額とを加算した金
額をいう。売上金額とは、プリペイドカードから引落と
された金額をいう。売掛残金額とは、売掛金額から売上
金額を減算した金額をいう。社会還元額とは、前述した
ように社会福祉のために還元される金額であり、売上金
額の1%が割当てられる。また、ポイント数、購入金
額、入金金額、売掛金額、売上金額、売掛残金額、およ
び、社会還元額のそれぞれについては、全プリペイドカ
ードの合計値が示されている。
【0159】カード管理情報画面においては、操作部6
7を操作することにより、表示画面がスクロールする。
これにより、管理しているプリペイドカードの数が極め
て多い場合であっても、管理者がすべてのプリペイドカ
ードについての管理情報を容易に見ることができる。
【0160】このように、カード管理情報画面が表示さ
れることにより、各プリペイドカードの利用状況を個別
に把握することができる。また、合計値により、遊技場
が管理している全プリペイドカードの利用状況を総体的
に把握することができるとともに、プリペイドカードの
運用に関する遊技場全体の収支を把握することができ
る。
【0161】図13は、管理装置6の表示器65におい
て表示される台間機(台間機1)関連設定画面を示す表
示画面図である。
【0162】図13を参照して、表示器65の表示部
は、CRTや液晶等による表示画面であり、台間機関連
設定画面においては、表示画面650上に、設定表65
1、左スクロールキー652、右スクロールキー65
3、台単位キー654、および、データ転送キー655
が表示される。
【0163】設定表651には、ジャックポットサービ
スに関連する各種条件の設定値が表形式で示されてい
る。設定表651での設定項目には、ポイント付与割合
の設定値(ポイント/円)、サービス実施ポイント(サ
ービス実施数)の設定値(ポイント)、サービス実施料
の設定値(ポイント)、抽選ゲームの当り確率の設定値
(当り回数/ゲーム実施回数)、および、社会還元率
(%)の設定値のそれぞれが遊技機設置島ごと(図中、
島1〜島10)に示されている。ここで、ポイント付与
割合とは、引落とし金額に対するポイント付与の割合を
いう。社会還元率は、引落とし金額(売上金額)に対し
て割当てられる社会還元額の割合をいう。この例では、
サービス実施ポイントが900ポイントに設定され、サ
ービス実施料が500ポイントに設定されている。この
ような台間機関連設定画面においては、操作部67によ
り操作可能なポインタ656が表示され、このポインタ
656により指定した部分について操作部67からデー
タを入力することが可能である。これにより、操作部6
7での操作入力に基づいて設定表651に示された各欄
の数値を変更することにより、ジャックポットサービス
に関連する各種条件の設定値を島単位で容易に変更する
ことができる。
【0164】この図では、島単位でのジャックポットサ
ービスに関連する各種条件の設定値が表形式で示された
設定表651が表示された例を示されているが、その他
に、島単位での設定値に換えて、パチンコ遊技機の台単
位でのジャックポットサービスに関連する各種条件の設
定値が表形式で示された設定表を表示することも可能で
ある。また、台単位でのジャックポットサービスに関連
する各種条件の設定値が表形式で示された設定表651
においても、前述した場合と同様に、ジャックポットサ
ービスに関連する各種条件の設定値を台単位で容易に変
更することができる。したがって、台間機関連設定画面
においては、島単位でのジャックポットサービスに関連
する各種条件の設定値を容易に把握することができると
ともに、その設定値の変更も容易に行なうことができ
る。
【0165】台単位キー654が1回操作されれば、島
単位での設定表に換えて、前述したような台単位でのジ
ャックポットサービスに関連する各種条件の設定値が表
形式で示された設定表が表示される。また、島単位での
設定表が表示されている状態において台単位キー654
がさらに1回操作されれば、設定表651が島単位での
設定表に切換得られる。これにより、台単位でのジャッ
クポットサービスに関連する各種条件の設定内容の確認
および設定の作業状態と、島単位でのジャックポットサ
ービスに関連する各種条件の設定内容の確認および設定
の作業状態とを容易に切換えることができる。
【0166】左スクロールキー652が操作されれば、
設定表651が左スクロールされる。また、右スクロー
ルキー653が操作されれば、設定表651が右スクロ
ールされる。これにより、設定の対象となる島または台
が多数の場合に、1つの画面に表示しきれない設定対象
となる島または台全体を容易に表示可能にすることがで
きる。
【0167】データ転送キー655が操作されれば、現
在表示中の設定値の情報が遊技場内の各台間機1に転送
される。このデータ転送キー655が操作に基づいて、
台間機関連設定画面で設定した内容が、各台間機1にお
いて記憶され、有効化される。
【0168】図14は、管理装置6の表示器65におい
て表示されるサービス設定状況画面を示す表示画面図で
ある。この図14において図13と共通する部分につい
ては、同一の参照符号を付し、重複した説明を繰り返さ
ない。
【0169】図14を参照して、サービス設定状況画面
は、操作部67での操作入力に基づき必要に応じて表示
される。サービス設定状況画面においては、表示画面6
50上に、設定状況表657、左スクロールキー65
2、右スクロールキー653、台単位キー654、およ
び、データ転送キー655が表示される。
【0170】設定状況表657には、前述したサービス
制御状態において遊技者に与えられるサービス内容の設
定状況が表形式で示されている。設定状況表657で設
定可能な項目には、賞球数向上、ラウンド数向上、入賞
個数向上、開成時間向上、完走度向上、および、ノーパ
ンクがある。ここで、賞球数向上とは、可変入賞球装置
7内への入賞玉に対する賞球数の増加サービスをいう。
ラウンド数向上とは、大当り発生におけるラウンド数の
増加サービスをいう。入賞個数向上とは、大当り時のラ
ウンドでの入賞個数上限値の増加サービスをいう。開成
時間向上とは、大当り時における玉受部材4a,4bの
1回の開成時間の増加サービスをいう。完走度向上と
は、大当り継続制御が最終ラウンドまで行なわれやすく
するサービスをいう。ノーパンクとは、大当り継続制御
が必ず最終ラウンドまで行なわれるよにするサービスを
いう。
【0171】設定状況表657では、遊技機設置島1〜
10のそれぞれについて、設定されたサービス内容の項
目に該当する部分に「○」印が表示される。各遊技機設
置島については、前述した設定項目に示されたサービス
のうちの1つを選択して遊技機設置島単位でサービス内
容を設定することができる。この例では、遊技機設置島
のうち、島1,島2のサービス内容が賞球数向上に設定
され、島3,島4のサービス内容がラウンド数向上に設
定され、島5,島6のサービス内容が入賞個数向上に設
定され、島7,島8のサービス内容が開成時間向上に設
定され、島9のサービス内容が完走度向上に設定され、
島10のサービス内容がノーパンクに設定されている。
【0172】このようなサービス設定状況画面において
は、各遊技機設置島についてポインタ656によりサー
ビス内容を選択的に指定する操作を行なうことにより、
指定項目に「○」を付け、各遊技機設置島のサービス内
容を設定することが可能である。このように、操作部6
7での操作入力に基づいて設定状況表657でサービス
内容を選択することにより、ジャックポットサービスに
おけるサービス制御の内容を島単位で容易に設定するこ
とができ、さらにその変更も容易に行なうことができ
る。
【0173】この図では、島単位でのサービス制御内容
の設定状況が表形式で示された設定状況表657が表示
された例が示されているが、その他に、島単位での設定
値に換えて、パチンコ遊技機の台単位でのサービス制御
内容の設定状況が表形式で示された設定状況表を表示す
ることも可能である。また、台単位での設定状況表にお
いても、前述した島単位での場合と同様に、サービス制
御の内容を台単位で容易に設定することができ、さらに
その変更も容易に行なうことができる。したがって、サ
ービス設定状況画面においては、島単位でのサービス制
御内容の設定を容易に把握することができるとともに、
その設定の変更も容易に行なうことができる。
【0174】台単位キー654が1回操作されれば、島
単位での設定状況表に換えて、前述したような台単位で
の設定状況表が表示される。また、島単位での設定状況
表が表示されている状態において台単位キー654がさ
らに1回操作されれば、設定状況表657が島単位での
設定状況表に切換得られる。これにより、台単位でのサ
ービス制御の内容の確認および設定の作業状態と、島単
位でのサービス制御の内容の確認および設定の作業状態
とを容易に切換えることができる。
【0175】左スクロールキー652が操作されれば、
設定状況表657が左スクロールされる。また、右スク
ロールキー653が操作されれば、設定状況表657が
右スクロールされる。これにより、設定の対象となる島
または台が多数の場合に、1つの画面に表示しきれない
設定対象となる島または台全体を容易に表示可能にする
ことができる。
【0176】なお、この実施形態では、パチンコ遊技機
が複数種類の項目についてのサービス制御を行なう例を
示したが、パチンコ遊技機において、ジャックポットサ
ービスに関するサービスの種類が固定的に定められてい
る場合(たとえば、抽選当りに対応して行なわれるサー
ビスの項目が賞球数向上のみに限られている場合等)に
は、管理装置6での設定内容によらず、パチンコ遊技機
2において固定的に定められているサービスのみが実行
される。
【0177】データ転送キー655が操作されれば、現
在表示中のサービス制御内容の設定情報が遊技場内の各
パチンコ遊技機2および台間機1に転送される。このよ
うにサービス制御内容の設定情報が転送されると、各パ
チンコ遊技機2および各台間機1では、その設定情報に
基づいて、サービス制御に関連する制御動作を行なう。
具体的に、パチンコ遊技機2においては、前述した各種
のサービス制御を行なうための制御データをROM26
3に記憶しており、前述した設定情報に応じて、指定さ
れたサービス制御を実行するための制御データを読出し
て使用可能な状態にしておき、サービス当りが発生した
場合に、その制御データを用いてサービス制御を実行す
る。また、台間機1においては、各種のサービス制御に
関連する動作として、前述した当り画面でのサービス内
容メッセージ197で表示するために各種のサービス制
御の内容の表示データをROM13に記憶しており、前
述した設定情報に応じて、指定されたサービス制御を実
行するための表示データを読出して使用可能な状態にし
ておき、サービス当りが発生した場合に、その表示デー
タを用いてサービス制御に関連する表示を実行する。
【0178】図15は、管理装置6の表示器65におい
て表示されるサービス内容入力画面を示す表示画面図で
ある。
【0179】図15を参照して、サービス内容入力画面
は、操作部67での操作入力に基づき必要に応じて表示
される。サービス内容入力画面は、前述したサービス制
御のそれぞれについての詳細な内容の確認および入力を
するための表示画面である。サービス内容入力画面にお
いては、表示画面650上に、入力表658、セットキ
ー659aおよびキャンセルキー659bが表示され
る。
【0180】入力表658には、賞球数向上等の各サー
ビス制御項目ごとに入力可能なサービス内容の設定値が
表示される。たとえば、賞球数向上の場合は、可変入賞
球装置7への入賞に対する通常時の賞球個数およびサー
ビス時の賞球個数が入力可能である。ラウンド数向上の
場合は、通常時のラウンド数およびサービス時のラウン
ド数が入力可能である。入力個数向上の場合は、1ラウ
ンドあたりの入賞限度個数について、通常時の個数およ
びサービス時の個数が入力可能である。開成時間向上の
場合は、1回の開成時間について、通常時の開成時間お
よびサービス時の開成時間が入力可能である。
【0181】完走度向上の場合は、以下に示すような予
め定められた複数のパターンから1つのパターンを選択
する入力が可能である。たとえば、完走度向上のため
に、Vスイッチ9とは別に、通常入賞領域38a,38
bのそれぞれ対応して設けられたサービス用Vスイッチ
(図示省略)を予め定められたパターンでV入賞検出の
ために有効化するサービスが行なわれる。その1つのパ
ターン(パターンA)としては、大当たり継続制御の所
定ラウンド(たとえば10ラウンド目)までは、各ラウ
ンドでの貯留機構81の動作タイミングと同時に通常入
賞領域38aの方のサービス用Vスイッチの1つをV入
賞検出のために有効化(各ラウンドが終了時には無効化
する)してV入賞検出用スイッチを増加させ、ラウンド
継続しやすくする。また、別の1つのパターン(パター
ンB)としては、大当たり継続制御の所定ラウンド(た
とえば7ラウンド目)までは、各ラウンドでの貯留機構
81の動作タイミングと同時に通常入賞領域38bの方
のサービス用Vスイッチの1つをV入賞検出のために有
効化(各ラウンドが終了時には無効化する)してV入賞
検出用スイッチを増加させ、ラウンド継続しやすくす
る。
【0182】図15においては、入力表658の入力例
として、以下のような入力例が示されている。賞球数に
ついては通常15個,サービス20個が入力設定されて
いる。ラウンド数については通常15R,サービス30
Rが入力設定されている。入賞個数については通常10
個/R,サービス20個/Rが入力設定されている。開
成時間については通常0.4秒,サービス0.8秒が入
力設定されている。完走度についてはパターンAが入力
設定されている。
【0183】なお、図15に示した入力例は、一例であ
り、賞球数をサービス時に20個以上、ラウンド数を通
常8R,サービス15R、入賞個数を通常5個/R,サ
ービス10個/Rにする等、遊技場の都合に応じた値が
入力されることにより、自由に設定される。
【0184】表示画面650上において、セットキー6
59aを操作した場合には、現在表示されているサービ
ス内容の入力データが有効化される。このように有効化
されたデータは、サービス制御における各サービス内容
の設定値として使用され、サービス設定状況画面でのデ
ータ転送操作時に、全てのパチンコ遊技機1に転送され
る。各パチンコ遊技機1では、転送されて来たサービス
内容のデータをRAMに記憶し、そのデータに基づい
て、通常時の各種制御およびサービス制御時の各サービ
ス制御を行なう。
【0185】以上に示した管理装置6の表示器65にお
いて表示される台間機関連設定画面、サービス設定状況
画面、および、サービス内容入力画面によりジャックポ
ットサービスに関連する各種条件の設定値の確認および
設定を、管理装置6において集中的に行なうことができ
る。このため、各パチンコ遊技機2の場所または各遊技
機設置島100の場所で作業を行なう場合と比べて、ジ
ャックポットサービスに関連する各種条件の設定値の確
認および設定に関する作業の効率化および容易化を図る
ことができる。
【0186】また、プリペイドカード700は、プリペ
イドカード700の使用提携を結んだ予め定められた複
数の遊技場のそれぞれにおいて共通に使用可能である。
前述したようにデータベースにおいて管理されるポイン
ト数は、遊技場別に遊技者に付与され、各遊技場別で管
理される。
【0187】なお、この実施の形態においては、完走度
向上の例として、V入賞検出スイッチを増やす例を示し
た。しかし、これに限らず、完走度向上の一例として、
打玉がV入賞しすいような状態に打玉を誘導する動作を
行なうことが可能な誘導部材等の誘導手段を設け、所定
のタイミングでその誘導手段を打玉がV入賞しすい状態
に動作させる制御を行なってもよい。また、その他の例
としては、所定期間に可変入賞球装置7内に打玉が入賞
した場合に、そのすべてをV入賞とみなすようにしても
よい。
【0188】また、実施の形態においては、玉受部材4
a,4bの開成時間向上の例として1回の開成時間を通
常よりも長時間にする例を示した。しかし、これに限ら
ず、大当り継続制御の1ラウンドの設定時間の延長(た
とえば1ラウンドにおける最大開閉回数の増加)を行な
うようにしてもよい。
【0189】次に、台間機1の制御部10の制御動作に
ついて説明する。図16および図17は、台間機1の制
御動作を実行させる台間機制御処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【0190】まず、ステップSa(以下単にSaとい
う)1により、サービス判定用カウンタのカウント動作
を開始させる処理がなされる。ここで、サービス判定用
カウンタとは、前述した抽選ゲームの結果の判定用の乱
数を発生させるためのランダムカウンタである。この時
点では、図711(a)に示す待機画面が情報表示器1
8において表示されている。
【0191】次に、Sa2に進み、カード挿入があった
か否かの判断がなされ、あるまで待機する。前述したカ
ードリーダライタ17にはプリペイドカードの挿入を検
出するセンサが設けられており、ここでは、そのセンサ
の検出出力に基づいてカード挿入の有無が判断されるの
である。
【0192】遊技者が台間機1にプリペイドカードを挿
入すればSa2によりYESの判断がなされてSa3に
進み、その挿入されたプリペイドカードに記録されてい
る記録情報をカードリーダライタ17により読取らせる
ための制御が行なわれる。そしてSa4に進み、読取っ
た情報に基づいて当該プリペイドカードが適正なカード
であるか否かの判断がなされる。具体的に、適正なカー
ドであるか否かの判断は、カードに記録されているセキ
ュリティコードを、管理装置6で管理されているプリペ
イドカードのセキュリティコードと照合すること等によ
り行なわれる。
【0193】Sa4により適正なカードでないと判断さ
れた場合には、Sa5に進み、図11の(b)に示され
るようなエラー表示画面を表示させるエラー表示処理を
行なう。これにより、不適正なカードであることを遊技
者に知らせることができる。そして、Sa14へ進み、
カードを返却した後、この台間機制御処理が終了する。
これにより、台間機1における不適正なカードの使用を
防ぐことができる。
【0194】一方、Sa4により適正なカードであると
判断された場合にはSa7に進み、Sa3により読取っ
た記録情報により特定されるカードID等のカード情報
をRAM11(以下、この図の説明においてメモリと呼
ぶ)に記憶させる処理がなされる。そして、Sa8に進
み、読取った記録情報により特定される残金額およびポ
イント数を、図11の(c)に示されるように、情報表
示器18の通常遊技中画面において表示させる処理がな
される。この時点では、このフローチャートに示されて
いない別のステップにより、図11の(c)に示される
通常遊技中画面が表示されている。
【0195】そして、Sa9に進み、前述した玉貸キー
186(前述した打球供給皿292の近傍に設けられた
ものも含む)の操作(タッチ操作)があったか否かの判
断がなされる。操作があった場合には、後述するSa1
5に進む。一方、操作がない場合にはSa10に進み、
前述した返却キー187(前述した打球供給皿292の
近傍に設けられたものも含む)の操作があったか否かの
判断がなされる。返却キー187の操作(タッチ操作)
がない場合には、後述するSa24に進む。一方、返却
キー187の操作があった場合には、Sa11に進み、
通常遊技中画面において表示していた残金額およびポイ
ント数を消去する処理がなされる。そして、Sa12に
進み、精算処理要求、カードID、Sa19により累積
的に加算された減算額、および、ポイント数の情報を管
理装置6に向けて送信する処理がなされる。
【0196】次に、Sa13に進んでメモリをクリアす
る処理がなされる。そして、Sa14に進み、プリペイ
ドカードを返却する処理がなされた後、この台間機制御
処理が終了する。図11の(e)に示される終了画面
は、このフローチャートに示されていない別のステップ
により、前述した玉貸キー186の操作判断後に表示さ
れる。
【0197】また、前述したSa9により玉貸キー18
6の操作があったと判断されてSa15に進んだ場合
は、払出単位個数として所定個数(たとえば500円分
の貸玉に相当する個数)の貸玉を払出す指令(払出指令
信号)を払出制御部7に出力する処理がなされる。これ
により、払出単位個数の貸玉が打球供給皿292に払出
される。次に、Sa16に進み、Sa15による貸玉数
に相当する金額(たとえば500円)をメモリ上で減算
する処理がなされる。これにより、貸玉の払出しに応じ
た残金額が引落とされる。
【0198】次に、Sa17に進み、Sa16による減
算後の残金額をプリペイドカードに記録する処理がなさ
れる。これにより、プリペイドカードにおける残金額の
記憶情報が減算更新される。次に、Sa18に進み、S
a16による減算額を累積的に加算し、その加算結果を
メモリに記憶させる処理がなされる。
【0199】次に、Sa19に進み、Sa16による減
算後の残金額が「0」であるか否かの判断がなされる。
残金額が「0」である場合には、前述したSa11に進
み、Sa11〜Sa14の処理が行なわれることによ
り、プリペイドカードが返却される。したがって、残金
額がなくなった場合には、プリペイドカードが強制的に
返却されることとなる。一方、残金額が「0」である場
合には、Sa20に進み、ポイント付与条件が成立した
か否かの判断がなされる。ここで、ポイント付与条件と
は、ジャックポットサービス用のポイントを付与が許容
される条件である。具体的に、前述した図13のような
ポイント付与条件が設定されている場合には、100円
分の玉貸しがあったことがポイント付与条件である。
【0200】Sa20によりポイント付与条件が成立し
ていないと判断された場合には、後述するSa24に進
む。一方、Sa20によりポイント付与条件が成立した
と判断された場合は、Sa21に進み、現在のポイント
数に、ポイント付与条件の成立に応じて付与されるポイ
ント数を加算し、その加算結果をメモリに記憶させる処
理がなされる。そして、次に、Sa22に進み、加算後
のポイント数をプリペイドカードに記録させる処理がな
される。これにより、プリペイドカードにおけるポイン
ト数の記録情報が加算更新される。次に、Sa23に進
み、メモリに記憶されたポイント数に基づいて、Sa2
1による加算後のポイント数を情報表示器18に表示さ
せる処理がなされる。Sa23の後、Sa24に進む。
【0201】Sa24に進んだ場合は、パチンコ遊技機
2から大当り信号の入力があるか否かの判断がなされ
る。ここで、大当り信号は、遊技において大当りが発生
した場合に、パチンコ遊技機2から台間機1に与えられ
る信号である。大当り信号の入力がないと判断された場
合は、前述したSa9に戻る。
【0202】一方、大当り信号の入力があると判断され
た場合は、Sa26に進み、現在のポイント数がサービ
ス実施数(この場合は900ポイント)以上であるか否
かの判断がなされる。現在のポイント数がサービス実施
数以上ではないと判断された場合は、抽選ゲームの実施
可能条件が成立していないため、前述したSa9に戻
る。一方、現在のポイント数がサービス実施数以上であ
ると判断された場合は、抽選ゲームが実施可能になる条
件が成立している。このため、Sa26においてサービ
ス実施数以上である場合は、Sa27に進み、図11の
(f)に示したサービス選択画面を表示させ、抽選ゲー
ム実施可能メッセージ191により、抽選ゲームをする
かしないかを遊技者に問いかける報知が行なわれる。
【0203】次に、Sa28に進み、サービス実施キー
192が操作されたか否かの判断がなされる。サービス
実施キー192が操作されなかったと判断された場合、
すなわち、取消しキー193が操作されたと判断された
場合は、前述したSa9に戻る。一方、サービス実施キ
ー192が操作されたと判断された場合は、Sa30に
進み、前述したサービス判定用カウンタから当たりはず
れを決めるための乱数値を抽出する処理がなされる。
【0204】次に、Sa31に進み、抽選ゲームでの当
りの発生を決めるために予め定められたサービス判定値
と、Sa30により抽出した乱数値とを比較する処理が
なされる。このような比較によりサービス判定値と抽出
した乱数値とが一致する場合には、抽選ゲームで当りが
生じたと判断される。次に、Sa32に進み、Sa31
による比較の結果、当りが生じているか否かの判断がな
される。
【0205】当りが生じていると判断された場合は、後
述するSa35に進む。一方、当りが生じていないと判
断された場合、すなわち、はずれの場合には、Sa33
に進み、停止図柄用乱数を抽出する処理がなされる。こ
こで、停止図柄用乱数とは、抽選ゲームにおけるサービ
ス用可変表示装置42の予定停止図柄を決めるために用
いられる乱数であり、可変表示部ごとに設けられた図柄
決定用カウンタにより抽出される。これらの図柄決定用
カウンタの各々は、所定のタイミングでカウントアップ
されるものである。
【0206】Sa33の後、Sa34に進む。Sa34
に進んだ場合は、サービス用可変表示装置42の予定停
止図柄をはずれ図柄、すなわち、左,中,右可変表示部
42a,42b,42cが揃わない図柄に設定する処理
がなされる。その後、後述するSa39に進み、サービ
ス用可変表示装置42における可変表示制御を実行させ
る処理がなされる。
【0207】Sa32により当りが生じていると判断さ
れてSa35に進んだ場合は、抽選ゲームの当りにより
サービス当りが生じた旨を示すサービス当り信号を管理
装置6に向けて出力する処理がなされる。このサービス
当り信号を受けた場合に、管理装置6では、サービス当
り信号を受けた回数を累積的に加算し、その加算結果の
情報を対応するパチンコ遊技機2におけるサービス当り
回数を示す情報として管理する。そして、管理装置6
は、管理しているサービス当り回数を示す情報を対応す
る台間機1へサービス当り回数を示す情報として送る。
台間機1では、管理装置6から与えられたサービス当り
回数を示す情報に基づいて、図11の(a)に示したサ
ービス当り回数を表示する。
【0208】Sa35の後、Sa36に進み、サービス
当りが生じた旨を示すサービス当りフラグをセットする
処理がなされる。次に、Sa37により、前述した図柄
決定用カウンタから乱数値を抽出し、サービス当りを発
生させるために、Sa38により、サービス用可変表示
装置42の予定停止図柄を大当り図柄である「$$$」
にセットする処理がなされる。
【0209】次に、Sa39に進み、サービス用可変表
示装置42における可変表示制御を実行させる処理がな
される。さらに、それに伴って、情報表示器18におい
て、前述した図11の(g)に示すような可変表示を実
行させる制御も行なわれる。
【0210】次に、Sa40に進み、サービス用可変表
示装置42において可変表示された左,中,右可変表示
部42a,42b,42cを、Sa33またはSa34
により決定された予定停止図柄で停止させる処理がなさ
れる。次に、Sa41に進み、サービス当りフラグがセ
ットされているか否かの判断がなされる。
【0211】Sa41によりサービス当りフラグがセッ
トされていないと判断された場合は、前述したSa9に
戻る。一方、サービス当りフラグがセットされていると
判断された場合は、Sa42に進み、サービス当りフラ
グをクリアする処理がなされる。そして、Sa43に進
み、現在のポイント数から前述したサービス実施数より
も少ないポイントであるサービス実施ポイント(サービ
ス実施料、この場合は500ポイント)を引落とし、引
落とし後のポイント数をメモリに記憶させる処理がなさ
れる。
【0212】そして、Sa44に進み、メモリに記憶さ
れた引落とし後のポイント数を、図11の(i)に示さ
れるように情報表示器18に表示させる処理がなされ
る。次に、Sa45に進み、サービス設定信号を、対応
するパチンコ遊技機2および呼出装置4と、管理装置6
とに向けて出力する処理がなされる。その後、前述した
Sa9に戻る。
【0213】パチンコ遊技機2では、サービス設定信号
を受けた場合に、サービス制御状態を発生させる。ま
た、呼出装置4では、サービス設定信号を受けた場合
に、JP台報知部3を点灯させる処理がなされる。ま
た、管理装置6では、サービス設定信号を受けた場合
に、サービス設定信号を受けた台間機1が設けられてい
るパチンコ遊技機2の台番号を特定してその情報をメモ
リ(RAM61)に記憶し、その記憶情報に基づき、J
P台番号表示部101においてJP台の台番号3を表示
させる処理がなされる。
【0214】以上に示した台間機制御処理では、サービ
ス実施料がサービス実施数よりも少ないため、遊技者が
ジャックポットサービスを受けたことによりポイントの
引落としを受けても、ポイント数が、「0」になること
がなく、残るようになっている。
【0215】次に、パチンコ遊技機2の遊技制御部26
0の制御動作について説明する。図18は、パチンコ遊
技機2の大当り制御に関連する遊技制御動作を実行させ
る遊技制御処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【0216】まず、ステップSb(以下単にSbとい
う)1により、始動入賞があったか否かの判断がなされ
る。始動入賞がない場合には、Sb1が繰返し実行され
る。始動入賞があった場合にはSb2に進み、大当りが
発生したか否かの判断がなされる。具体的には、大当り
継続制御が行なわれていない状態でV入賞があったか否
かにより、大当りが発生したか否かの判断がなされる。
【0217】大当りが発生しなかったと判断された場合
は、この遊技制御処理が終了する。一方、大当りが発生
した旨の判断がなされた場合は、Sb3に進み、遊技に
おいて大当りが生じた旨を示す大当り信号を管理装置6
に向けて出力する処理がなされる。この大当り信号を受
けた場合に、管理装置6では、大当り信号を受けた回数
を累積的に加算し、その加算結果の情報を対応するパチ
ンコ遊技機2における大当り回数を示す情報として管理
する。そして、管理装置6は、管理している大当り回数
を示す情報を対応する台間機1へ大当り回数を示す情報
として送る。台間機1では、管理装置6から与えられた
大当り回数を示す情報に基づいて、図11の(a)に示
した大当り回数を表示する。
【0218】Sb3の後、Sb4に進み、大当り信号を
台間機1に向けて出力させる処理がなされる。このよう
に、大当り信号が台間機1に向けて出力されれば、台間
機1では前述したようになサービスの実施に関する処理
が行なわれる。そして、サービス当りが発生した場合に
は、台間機1からパチンコ遊技機2にサービス設定信号
が送られて来る。
【0219】次に、Sb5に進み、サービス設定信号を
受信したか否かの判断がなされる。Sb5によりサービ
ス設定信号を受信したと判断された場合は、後述するS
b7に進む。一方、Sb5によりサービス設定信号を受
信していないと判断された場合は、Sb6に進み、返答
待ち期間が経過したか否かの判断がなされる。ここで、
返答待ち期間とは、大当り信号の出力に基づいてサービ
ス設定信号の返信を待つための期間である。大当り信号
が出力された場合に、台間機1においては、サービスの
実施に関する処理が行なわれ、抽選が実行されてサービ
ス当りが発生した場合には、所定期間内にサービス設定
信号を出力する。このため、パチンコ遊技機2側では、
エラー状態発生以外の条件下でサービス設定信号が返信
されてくる可能性がある最長期間を返答待ち期間として
予め設定しておき、その返答待ち期間が経過するまでに
サービス設定信号を受信すればサービス当りが発生した
ものと判断する処理を行なう。Sb6により返答待ち期
間が経過したと判断された場合は、後述するSb9に進
む。一方、Sb6により返答待ち期間が経過していない
と判断された場合は、Sb5に戻り、サービス設定信号
の受信を待つ。
【0220】返答待ち期間が経過するまでに、Sb5に
よりサービス設定信号を受信したと判断した場合は、サ
ービス当りが発生した場合であるため、Sb7に進ん
で、当該パチンコ遊技機2が実行すべきサービス制御実
行のための設定を行なう処理がなされる。具体的に、S
b7においては、前述したように管理装置6から送られ
てきた情報に基づいてRAMに記憶されているサービス
内容の設定に応じて、該当するサービス制御のための制
御データの変更設定を行なう。たとえば、ラウンド数向
上が該当するサービス制御である場合には、この場合に
行なう大当り継続制御におけるラウンド数の上限値のデ
ータを、通常時のデータからサービス時のデータに設定
変更し、この場合の大当り継続制御を行なうのである。
Sb7の後、Sb8に進み、サービス設定フラグをセッ
トする処理がなされる。ここで、サービス設定フラグ
は、サービス制御状態にあることを示すためのフラグで
ある。Sb8の後、Sb9に進む。
【0221】Sb9に進んだ場合は、前述したSb2に
より判断された大当りについての大当り制御が実行され
る。その大当り制御においては、サービス制御状態にな
い通常状態においては、通常の制御データに基づいて大
当り制御が行なわれ、サービス制御状態になっている場
合には、前述したSb7により設定されたサービス用の
データに基づいて制御が行なわれる。
【0222】次に、Sb10に進み、大当り制御が終了
したか否かの判断がなされる。Sb10により大当り制
御が終了していないと判断された場合は、Sb9に戻
り、大当り制御の終了が待たれる。Sb10により大当
り制御が終了したと判断された場合は、Sb11に進
み、前述したサービス設定フラグがセットされているか
否かの判断がなされる。Sb11によりサービス設定フ
ラグがセットされていないと判断された場合は、この遊
技制御処理が終了する。一方、Sb11によりサービス
設定フラグがセットされていると判断された場合は、S
b12に進み、前述したSb7により設定されたサービ
ス制御状態を解除する処理がなされる。具体的には、S
b7により設定変更された制御データを通常時のデータ
に戻される。このように、サービス制御状態は、大当り
状態が1回終了した場合に終了する。Sb12の後、こ
の遊技制御処理が終了する。
【0223】次に、発行入金機5の制御部50の制御動
作について説明する。図19は、発行入金機5の制御動
作を実行させる発行入金機制御処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【0224】まず、ステップSf(以下単にSfとい
う)1により、カード挿入があったか否かの判断がなさ
れる。前述したカードリーダライタ503aにはプリペ
イドカードの挿入を検出するセンサが設けられており、
ここでは、そのセンサの検出出力に基づいてカード挿入
の有無が判断されるのである。
【0225】遊技者が発行入金機5のカード挿入排出口
503にプリペイドカードを挿入しなければ、プリペイ
ドカードの発行とみなしてSf5に進む。一方、遊技者
が発行入金機5のカード挿入排出口503にプリペイド
カードを挿入すればSf1によりYESの判断がなされ
てSf2に進み、その挿入されたプリペイドカードに記
録されている記録情報をカードリーダライタ503aに
より読取らせ、読取った情報に基づいて当該プリペイド
カードが適正なカードであるか否かの判断がなされる。
具体的に、適正なカードであるか否かの判断は、カード
に記録されているセキュリティコードを、管理装置6で
管理されているプリペイドカードのセキュリティコード
と照合すること等により行なわれる。
【0226】Sf2により適正なカードでないと判断さ
れた場合には、Sf3に進み、カードを返却した後、こ
の発行入金機制御処理が終了する。これにより、発行入
金機5における不適正なカードの使用を防ぐことができ
る。一方、Sf2により適正なカードであると判断され
た場合にはSf4に進み、Sf2により読取った記録情
報により特定されるカードIDおよび残金額等のカード
情報をRAM51(以下、この図の説明においてメモリ
と呼ぶ)に記憶させる処理がなされる。
【0227】次に、Sf5に進み、硬貨の投入があった
か否かの判断がなされる。具体的には、前述した現金処
理部57に設けられた硬貨投入判別センサの検出信号に
基づいて、硬貨の投入の有無が判断される。硬貨の投入
があったと判断された場合は、Sf8に進み、硬貨の種
類を識別する処理がなされる。ここでは、投入された硬
貨が、500円硬貨、100円硬貨、および、それ以外
の硬貨のどれに該当するかが識別され、500円硬貨お
よび100円硬貨以外の硬貨については、無効とされ
る。その後、Sf9に進む。
【0228】一方、Sf5により硬貨の投入がなかった
と判断された場合は、Sf6に進み、紙幣の投入(挿
入)があったか否かの判断がなされる。具体的には、前
述した現金処理部57に設けられた紙幣投入判別センサ
の検出信号に基づいて、紙幣の投入の有無が判断され
る。紙幣の投入があったと判断された場合は、Sf7に
進み、紙幣の種類を識別する処理がなされる。ここで
は、投入された紙幣が、1000円紙幣であるか否かが
識別され、それ以外の紙幣については、無効とされる。
その後、Sf9に進む。一方、Sf6により紙幣の投入
がなかったと判断された場合は、後述するSf11に進
む。
【0229】Sf9に進んだ場合は、Sf7またはSf
8により識別された紙幣または貨幣の金額を加算する処
理がなされる。これにより、投入金額の合計値が求めら
れる。次に、Sf10に進み、Sf9により加算された
金額をメモリ(RAM51)に記憶させる処理がなされ
た後、Sf11に進む。このように、加算された金額が
メモリに記憶されると、その記憶情報に基づいて、金額
表示部501に加算結果の金額が表示される。
【0230】Sf11においては、入金キー508が操
作されたか否かの判断がなされる。入金キー508が操
作されたと判断された場合は、後述するSf19に進
む。一方、入金キー508が操作されていないと判断さ
れた場合は、Sf12に進み、発行キー507が操作さ
れたか否かの判断がなされる。発行キー507が操作さ
れていないと判断された場合は、前述したSf5に戻
る。一方、発行キー507が操作されたと判断された場
合は、Sf13に進み、前述したSf1と同様に、プリ
ペイドカードがカード挿入排出口503に挿入されてい
るか否かの判断がなされる。
【0231】プリペイドカードが挿入されていると判断
された場合は、Sf14に進み、Sf12により判断さ
れた発行キー507の操作を無効にする処理がなされた
後、前述したSf5に戻る。一方、プリペイドカードが
挿入されていないと判断された場合は、Sf15に進
み、カードID取得要求情報を管理装置6に向けて送信
させる処理がなされる。管理装置6では、カードID取
得要求情報を受けた場合に、それに応じて、後述するよ
うに、未登録のカードIDの情報が送信元の発行入金機
に返送する。
【0232】次に、Sf16に進み、管理装置6から返
信される未登録のカードIDを取得したか否かの判断が
なされる。カードIDを取得していないと判断された場
合には、前述したSf15に戻る。一方、カードIDを
取得したと判断された場合には、Sf17に進み、カー
ド搬送部56を動作させて前述したストッカからプリペ
イドカードをリーダライタ502aまで搬送し、そのプ
リペイドカードにカードIDおよび識別金額を記録させ
る処理がなされる。次に、Sf18により管理装置6に
向けて、プリペイドカードの発行処理要求、カードI
D、識別金額(プリペイドカードの購入金額)を送信す
る処理がなされる。その後、Sf23に進み、カード発
行口502から新規のプリペイドカードを発行させる処
理がなされ、この発行入金機処理が終了する。
【0233】前述したSf11により入金キー508が
操作されたと判断されてSf19に進んだ場合は、前述
したSf1と同様に、プリペイドカードがカード挿入排
出口503に挿入されているか否かの判断がなされる。
プリペイドカードが挿入されていないと判断された場合
は、入金すべき対象のカードがないため、Sf20に進
み、Sf11により判断された入金キー508の操作を
無効にする処理がなされた後、前述したSf12に進
む。
【0234】一方、プリペイドカードが挿入されている
と判断された場合は、Sf21に進み、Sf4によりメ
モリに記憶された残金額に、Sf10によりメモリに記
憶された識別金額を加算し、その加算結果を、入金のた
めに挿入されているプリペイドカードに残金額として更
新記録する処理がなされる。次に、Sf22に進み、管
理装置6に向けて、入金処理要求、カードID、識別金
額(プリペイドカードへの入金金額)を送信する処理が
なされる。その後、Sf23に進み、入金が行なわれた
プリペイドカードをカード挿入排出口503から発行さ
せる処理がなされ、この発行入金機処理が終了する。
【0235】次に、管理装置6の制御部60の制御動作
について説明する。図20は、管理装置6におけるカー
ド情報の管理に関する制御動作を実行させる管理制御処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【0236】まず、ステップSh(以下単にShとい
う)1により、台間機1から精算処理要求があるか否か
の判断がなされる。精算処理要求がないと判断された場
合は、後述するSh4に進む。一方、精算処理要求があ
ると判断された場合は、Sh2に進み、精算処理要求と
ともに送られてくるカードID、減算額(売上金額)、
および、ポイント数を受信する処理がなされる。そし
て、Sh3に進み、前述したカード管理データベースに
おいて、受信したカードIDを検索し、該当するカード
IDに対応するデータを読出す。そして、その読出した
データにおいて、受信した減算額を売上金額として加算
記憶し、受信したポイント数を現在のポイント数として
更新記憶する処理がなされる。その後、この管理制御処
理が終了する。
【0237】また、前述したSh1により、台間機1か
ら精算処理要求がないと判断されてSh4に進んだ場合
は、台間機1から発行処理要求があるか否かの判断がな
される。発行処理要求がないと判断された場合は、後述
するSh7に進む。一方、発行処理要求があると判断さ
れた場合は、Sh5に進み、発行処理要求とともに送ら
れてくるカードIDおよび識別額(購入金額)を受信す
る処理がなされる。そして、Sh6に進み、前述したカ
ード管理データベースにおいて、受信したカードIDを
検索し、該当するカードIDに対応するデータを読出
す。そして、その読出したデータにおいて、受信した識
別額を購入金額として新規に記憶する処理がなされる。
その後、この管理制御処理が終了する。
【0238】また、前述したSh4により、台間機1か
ら発行処理要求がないと判断されてSh7に進んだ場合
は、台間機1から入金処理要求があるか否かの判断がな
される。入金処理要求がないと判断された場合は、後述
するSh10に進む。一方、入金処理要求があると判断
された場合は、Sh8に進み、入金処理要求とともに送
られてくるカードIDおよび識別額(入金金額)を受信
する処理がなされる。そして、Sh9に進み、前述した
カード管理データベースにおいて、受信したカードID
を検索し、該当するカードIDに対応するデータを読出
す。そして、その読出したデータにおいて、受信した識
別額を入金金額として加算記憶する処理がなされる。そ
の後、この管理制御処理が終了する。
【0239】また、前述したSh7により、台間機1か
ら入金処理要求がないと判断されてSh10に進んだ場
合は、台間機1からカードID取得要求があるか否かの
判断がなされる。カードID取得要求がないと判断され
た場合は、前述したSh1に戻る。一方、カードID取
得要求があると判断された場合は、Sh11に進み、前
述したカード管理データベースにおいて未登録のカード
IDを検索し、検索により得られた未登録のカードID
を、新たなデータの管理対象としてカード管理データベ
ースに登録記憶する。そして、その登録したカードID
を、カードID取得要求の送信元の発行入金機5へ返信
する処理がなされる。その後、この管理制御処理が終了
する。
【0240】以下に、この第1実施形態において得られ
る効果をまとめて説明する。残金額の引落としに応じ
て、ポイント数が加算更新され、そのポイント数がサー
ビス実施数に達したことを条件として、当該遊技者への
特典(抽選ゲームのサ−ビス)の付与が可能にされるた
め、遊技場の固定客のようにパチンコ遊技機2の利用度
が高く、より多くの残金額を遊技のために引落とした遊
技者に対するサービスを向上させることができる。そし
て、このようなパチンコ遊技機2の利用度が高い遊技者
に対するサービスの向上により、遊技場の集客力を向上
させることができる。また、残金額の引落としに応じて
加算更新さるポイント数がサービス実施数に達したこと
を条件として、当該遊技者への特典の付与が可能にされ
るため、プリペイドカードを使用する遊技者に対するサ
ービスを向上させることができ、遊技者によるプリペイ
ドカードの使用を促進することができる。そして、遊技
者にとって有利な大当り状態の発生に関連して、特典と
しての抽選ゲームの実行が可能にされるので、遊技状況
が特典の付与に反映されるため、遊技の面白みをより向
上させることができる。さらに、特典として遊技者に付
与されるのが抽選ゲームという通常の遊技とは異なるも
のであるため、通常の遊技中の楽しみとは異なる楽しみ
を遊技者に特典として与えることができる。さらに、遊
技者が抽選ゲームで当選した場合に、ラウンド数が増加
する等、遊技者によるパチンコ遊技機2の制御条件が遊
技者にとって有利な制御条件にされることにより、抽選
結果が以後の遊技状況に直接影響を与えるため、抽選結
果次第で変化に富んだ遊技を行なうことができ、遊技者
の面白みをさらに向上させることができる。
【0241】また、遊技者が抽選ゲームで当選した場合
に、賞球個数が向上されることにより賞球の払出条件が
遊技者にとって有利にされるため、遊技者の遊技意欲を
向上させることができ、結果的に遊技者の興趣をより一
層向上させることができる。また、遊技者が抽選ゲーム
で当選した場合に、ラウンド数が向上されることにより
大当り状態の継続期間が遊技者にとって有利にされるた
め、遊技者の遊技意欲を向上させることができ、結果的
に遊技者の興趣をより一層向上させることができる。ま
た、遊技者が抽選ゲームで当選した場合に、完走度が向
上されることまたはノーパンク状態にされることにより
大当り状態の継続条件が遊技者にとって有利にされるた
め、遊技者の遊技意欲を向上させることができ、結果的
に遊技者の興趣をより一層向上させることができる。ま
た、遊技者が抽選ゲームで当選した場合に、1ラウンド
数の入賞個数が向上されることにより、可変入賞球装置
7への入賞個数の制限条件が遊技者にとって有利にされ
るため、遊技者の遊技意欲を向上させることができ、結
果的に遊技者の興趣をより一層向上させることができ
る。
【0242】また、抽選等の特典の付与との引換えに、
ポイント数が引落とされ得るが、引落とされるポイント
数の値がサービス実施数よりも小さくされているため、
遊技者が特典の付与を受けても、まだプリペイドカード
にポイント数が必ず残る。そのようにポイント数が残れ
ば、残ったポイント数がさらに次の特典付与のために使
用可能になるので、遊技者所有の残金額面で価値がなく
なったプリペイドカードであっても、ポイント数の面で
遊技者にとって無価値なものではなくなる。このため、
遊技者がむやみにプリペイドカードを捨てることを抑制
することができ、プリペイドカードの発行数を低減する
ことができる。その結果、プリペイドカードの運用費用
のうちの発行に関わる費用を低減することができる。
【0243】また、遊技者にとって有利な特定遊技状態
(大当り状態)の発生に関連して、特典としての抽選ゲ
ームの実行が可能にされるので、遊技状況が特典付与に
反映されるため、遊技の興趣をより向上させることがで
きる。さらに、特典として遊技者に付与されるのが抽選
ゲームという通常の遊技とは異なるものであるため、通
常の遊技中の楽しみとは異なる楽しみを遊技者に特典と
して与えることができる。
【0244】また、遊技者が抽選ゲームにおいて当選し
た場合に、パチンコ遊技機2の制御条件を遊技者にとっ
て有利な制御条件にするサービス制御状態が発生させら
れるため、パチンコ遊技機2の遊技状態の変化により遊
技者に特典が付与されることとなる。このため、特典付
与用に特別な装置を設けることなくパチンコ遊技機2を
利用して遊技者に特典を付与することができる。これに
より、プリペイドカードの運用費用のうちの発行に関わ
る費用を低減するために必要となる費用を低減すること
ができる。
【0245】また、ポイント数の引落としが、抽選ゲ−
ムで当たりが生じた場合に行なわれる。このため、抽選
ゲームに当たった場合が遊技者のポイント数が減らされ
る対象となるので、ポイント数の消費面で遊技者にとっ
て有利な特典を遊技者に提供することができる。
【0246】また、遊技者所有のポイント数が台間機1
の情報表示機18により表示されるため、遊技者が、そ
の表示を見ることにより、現在所有しているポイント数
を容易に把握することができる。
【0247】また、抽選ゲームが、強制的に行なわれる
のではく、遊技者の選択操作に応じて行なわれるため、
遊技者の意志にしたがって抽選ゲームが実行可能にな
り、特典の付与に関して遊技者の意志を反映することが
できる。
【0248】また、プリペイドカードには、入金ができ
る。このようにプリペイドカードに入金が可能であれ
ば、残金額がなくなっても、入金により残金額を増やす
ことができることにより、残金額が加算更新される限り
プリペイドカードを継続的に使用することができる。こ
のため、基本的に、遊技者1人に対してプリペイドカー
ドを1つ発行すれば、遊技者が1つのプリペイドカード
を継続的に使用できることが可能になるので、プリペイ
ドカードの発行数をさらに低減することができる。その
結果、プリペイドカードの運用費用のうちの発行に関わ
る費用をさらに低減することができる。
【0249】また、複数の遊技場のそれぞれにおいてプ
リペイドカードが共通に使用可能であるため、複数の遊
技場で遊技を行なう遊技者について、プリペイドカード
が共通使用可能な複数の遊技場全体としての観点からプ
リペイドカードの発行数を低減することができる。これ
により、各遊技場におけるプリペイドカードの発行数を
低減することができ、各遊技場におけるプリペイドカー
ドの運用費用のうちの発行に関わる費用をさらに低減す
ることができる。さらに、プリペイドカードの記録情報
に基づいて特定可能な遊技者所有のポイント数が各遊技
場別で管理されるため、遊技者所有のポイント数の取扱
いに関し、遊技場間で不公平が生じないようにすること
ができる。また、プリペイドカードが複数の遊技場にお
いて共通に使用できるため、複数の遊技場において遊技
場をする遊技者が複数のプリペイドカードを所持する必
要がなくなる。
【0250】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、第1実施形態に示した台間機制御処理
(図16、図17参照)のその他の例を説明する。この
第2実施形態では、第1実施形態との相違点を主に説明
する。
【0251】図21は、第2実施形態による台間機制御
処理の内容の一部を示すフローチャートである。図21
の処理は、図17に示された処理の部分と置換えられる
ものであり、第2実施形態による台間機制御処理として
は、前述した図16と同様の処理内容を含んでいる。し
たがって、図中のB,Dの連結記号は、図16における
連結記号B,Dと連結関係にあることを示している。
【0252】ステップSd1に進んだ場合は、パチンコ
遊技機2から大当り信号の入力があるか否かの判断がな
される。大当り信号の入力がないと判断された場合は、
前述した図16のSa9に戻る。一方、大当り信号の入
力があると判断された場合は、Sd3に進み、現在のポ
イント数がサービス実施数以上であるか否かの判断がな
される。現在のポイント数がサービス実施数以上ではな
いと判断された場合は、抽選ゲームの実施可能条件が成
立していないため、前述した図16のSa9に戻る。一
方、現在のポイント数がサービス実施数以上であると判
断された場合は、抽選ゲームが実施可能になる条件が成
立している。
【0253】Sd3においてサービス実施数以上である
場合は、Sd5に進み、現在のポイント数からサービス
実施ポイント(サービス実施料)を引落とし、引落とし
後のポイント数をメモリに記憶させる処理がなされる。
【0254】次に、Sd6に進み、前述したサービス判
定用カウンタから当たりはずれを決めるための乱数値を
抽出する処理がなされる。次に、Sd7に進み、抽選ゲ
ームでの当りの発生を決めるために予め定められたサー
ビス判定値と、Sd6により抽出した乱数値とを比較す
る処理がなされる。このような比較によりサービス判定
値と抽出した乱数値とが一致する場合には、抽選ゲーム
で当りが生じたと判断される。次に、Sd8に進み、S
d7による比較の結果、当りが生じているか否かの判断
がなされる。
【0255】当りが生じていると判断された場合は、後
述するSd9に進む。一方、当りが生じていないと判断
された場合、すなわち、はずれの場合には、Sd12に
進み、停止図柄用乱数を抽出する処理がなされる。Sd
12の後、Sd14に進む。Sd14に進んだ場合は、
サービス用可変表示装置42の予定停止図柄をはずれ図
柄、すなわち、左,中,右可変表示部42a,42b,
42cが揃わない図柄に設定する処理がなされる。その
後、後述するSd15に進み、サービス用可変表示装置
42における可変表示制御を実行させる処理がなされ
る。
【0256】Sd8により当りが生じていると判断され
てSd9に進んだ場合は、抽選ゲームの当りによりサー
ビス当りが生じた旨を示すサービス当り信号を管理装置
6に向けて出力する処理がなされる。このサービス当り
信号を受けた場合に、管理装置6では、サービス当り信
号を受けた回数を累積的に加算し、その加算結果の情報
を対応するパチンコ遊技機2におけるサービス当り回数
を示す情報として管理する。そして、管理装置6は、管
理しているサービス当り回数を示す情報を対応する台間
機1へサービス当り回数を示す情報として送る。台間機
1では、管理装置6から与えられたサービス当り回数を
示す情報に基づいて、図11の(a)に示したサービス
当り回数を表示する。
【0257】Sd9の後、Sd10に進み、サービス当
りが生じた旨を示すサービス当りフラグをセットする処
理がなされる。次に、Sd11により、前述した図柄決
定用カウンタから乱数値を抽出し、サービス当りを発生
させるために、Sd15により、サービス用可変表示装
置42の予定停止図柄を大当り図柄である「$$$」に
セットする処理がなされる。
【0258】次に、Sd16に進み、サービス用可変表
示装置42における可変表示制御を実行させる処理がな
される。さらに、それに伴って、情報表示器18におい
て、前述した図11の(g)に示すような可変表示を実
行させる制御も行なわれる。
【0259】次に、Sd17に進み、サービス用可変表
示装置42において可変表示された左,中,右可変表示
部42a,42b,42cを、Sd14またはSd15
により決定された予定停止図柄で停止させる処理がなさ
れる。次に、Sd18に進み、サービス当りフラグがセ
ットされているか否かの判断がなされる。サービス当り
フラグがセットされていないと判断された場合は、この
台間機制御処理が終了する。一方、サービス当りフラグ
がセットされていると判断された場合は、Sd20に進
み、サービス当りフラグをクリアする処理がなされる。
Sd24に進み、サービス設定信号を、対応するパチン
コ遊技機2および呼出装置4と、管理装置6とに向けて
出力する処理がなされる。その後、前述した図16のS
a9に戻る。
【0260】この第2実施形態による台間機制御処理に
よれば、抽選ゲームの実施可能条件が成立すれば、遊技
者の意志にかかわらず、自動的に抽選ゲームが実行され
る。抽選ゲーム開始前にサービス実施ポイントが引落と
される。このため、抽選ゲームに当った場合において、
遊技場側の利益を減らすおそれがある遊技者所有のポイ
ント数を遊技場側が不利益を受けずに処分できるので、
遊技場側の利益を向上させることができる。
【0261】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、プリペイドカードへの入金ができない
が、使用済のプリペイドカードの回収を条件にプリペイ
ドカードの新規発行を受けた場合に、使用済のプリペイ
ドカードに残っているポイント数を新規発行のプリペイ
ドカードに繰越し記録して用いることが可能な例を説明
する。この第3実施形態においては、第1実施形態との
相違点を主に説明する。
【0262】図22は、第3実施形態による発行機8の
構成を示す正面図である。発行機8は、プリペイドカー
ドの発行と、プリペイドカードへの回収とを行なうため
の装置である。発行機8の正面においては、金額表示部
801、カード発行口802、カード回収口803、紙
幣挿入口804、硬貨投入口805、返却口806、発
行キー807、確認キー808、および取消キー809
が設けられている。
【0263】紙幣挿入口804へ適正な紙幣を挿入する
かまたは硬貨投入口805へ適正な硬貨を投入すること
により現金を投入すれば、発行機8が受入れた金額が金
額表示部801において表示される。金額表示部801
は、複数の7セグメント表示器により構成され、金額の
情報をディジタル表示するものである。金額表示部80
1に受入金額が表示された状態で発行キー807が押下
操作されれば、表示された金額がカードリーダライタ8
02aによりカード残額として新規カードに書込まれ、
そのカードがプリペイドカードとしてカード発行口80
2から発行される。
【0264】また、残金額が「0」になる等して使用し
なくなった使用済のプリペイドカードをカード回収口8
03に挿入した状態で、前述したようなプリペイドカー
ドの発行に関する現金投入およびキー操作が行なわれれ
ば、使用済のプリペイドカードからカードリーダライタ
803aにより読取られたポイント数が、カード残額に
加えて新規カードに書込まれ、そのカードがプリペイド
カードとしてカード発行口802から発行される。
【0265】また、前述したような金額表示部801に
受入金額が表示された状態で発行キー807または入金
キー808が押下操作される前の段階で取消キー809
が操作されれば、受入れられた現金が遊技者に返却され
る。紙幣については紙幣挿入口804から返却され、現
金については返却口806から返却される。また、使用
済みのプリペイドカードが挿入された状態で前述したよ
うな取消キー809の操作が行なわれれば、挿入されて
いたプリペイドカードも返却される。
【0266】次に、図22に示された発行機8が設けら
れた遊技場内のシステムの構成について説明する。図2
3は、第3実施形態によるジャックポットサービスを実
現する遊技場内のシステムの構成を示すブロック図であ
る。この図17については、前述した図4と共通する部
分には同一の符号を付し、重複した説明を繰返し行なわ
ない。
【0267】遊技場においては、図7に示された発行入
金機5の代わりに、発行機8が設けられている。発行機
8においては、プリペイドカードとして発行される予定
の多数のICカードが発行用カードストッカ(図示省
略)に収納されている。また、発行機8においては、カ
ード回収口803から回収されたプリペイドカードを多
数収納可能な回収用カードストッカも設けられている。
【0268】発行機8において、カード発行口802か
ら発行されるプリペイドカードは、発行機8の内部に設
けられたカードリーダライタ802aによりカード情報
の書込みを受ける。発行機8において、カード回収口8
03から回収されるプリペイドカードは、発行機8の内
部に設けられたカードリーダライタ803aによりカー
ド情報の読出しの処理を受ける。
【0269】また、発行機8の内部には、前述した発行
用カードストッカからカードリーダライタ802aまで
新規カードを搬送するカード搬送部86が設けられてい
る。新規プリペイドカードの発行の際には、CPU82
からI/Oポート84を介して搬送制御信号がカード搬
送部86に与えられる。これにより、カード搬送部86
が駆動制御され、新規カードが発行用カードストッカか
らカードリーダライタ802aまで搬送される。このよ
うに、カードリーダライタ802aに搬送された新規カ
ードは、カードリーダライタ802aによりカード情報
が書込まれてカード発行口802から排出される。
【0270】プリペイドカードの発行がなされた場合に
は、発行されたプリペイドカードのカード情報が、CP
U82からI/Oポート84を介して出力され、管理装
置6において、I/Oポート64を経てCPU62に与
えられる。これにより、CPU62は、新規発行プリペ
イドカードのカード情報を管理する。
【0271】また、発行機8の内部には、前述したカー
ドリーダライタ803aから回収用カードストッカまで
新規カードを搬送するカード搬送部89が設けられてい
る。使用済のプリペイドカードの回収の際には、CPU
82からI/Oポート84を介して搬送制御信号がカー
ド搬送部89に与えられる。これにより、カード搬送部
89が駆動制御され、使用済のプリペイドカードがカー
ドリーダライタ803aから回収用カードストッカまで
搬送される。このように、回収用カードストッカまで搬
送された使用済のプリペイドカードは、回収用カードス
トッカ内に収納され、適宜、取出される。取出されたプ
リペイドカードは、所定のクリーニング装置によりクリ
ーニングを受けて、記憶情報がクリアされ、再び新規の
プリペイドカードとして発行に用いられる。
【0272】次に、発行機8の制御部80の制御動作に
ついて説明する。図24は、第3実施形態による発行機
8の制御動作を実行させる発行機制御処理の処理内容を
示すフローチャートである。
【0273】まず、ステップSg(以下単にSgとい
う)1により、硬貨の投入があったか否かの判断がなさ
れる。具体的には、前述した現金処理部87に設けられ
た硬貨投入判別センサの検出信号に基づいて、硬貨の投
入の有無が判断される。硬貨の投入があったと判断され
た場合は、Sg4に進み、硬貨の種類を識別する処理が
なされる。ここでは、投入された硬貨が、500円硬
貨、100円硬貨、および、それ以外の硬貨のどれに該
当するかが識別され、500円硬貨および100円硬貨
以外の硬貨については、無効とされる。その後、Sg5
に進む。
【0274】一方、Sg1により硬貨の投入がなかった
と判断された場合は、Sg2に進み、紙幣の投入(挿
入)があったか否かの判断がなされる。具体的には、前
述した現金処理部87に設けられた紙幣投入判別センサ
の検出信号に基づいて、紙幣の投入の有無が判断され
る。紙幣の投入があったと判断された場合は、Sg3に
進み、紙幣の種類を識別する処理がなされる。ここで
は、投入された紙幣が、1000円紙幣であるか否かが
識別され、それ以外の紙幣については、無効とされる。
その後、Sg5に進む。一方、Sg2により紙幣の投入
がなかったと判断された場合は、後述するSg7に進
む。
【0275】Sg5に進んだ場合は、Sg4またはSg
3により識別された紙幣または貨幣の金額を加算する処
理がなされる。これにより、投入金額の合計値が求めら
れる。次に、Sg6に進み、Sg5により加算された金
額をメモリ(RAM81)に記憶させる処理がなされた
後、Sg7に進む。このように、加算された金額がメモ
リに記憶されると、その記憶情報に基づいて、金額表示
部801に加算結果の金額が表示される。
【0276】Sg7においては、確認キー808が操作
されたか否かの判断がなされる。確認キー808が操作
されたと判断された場合は、後述するSg10に進む。
一方、確認キー808が操作されていないと判断された
場合は、Sg8に進み、取消キー809が操作されたか
否かの判断がなされる。取消キー809が操作されてい
ないと判断された場合は、前述したSg7に戻る。一
方、取消キー809が操作されたと判断された場合は、
Sg9に進み、Sg6により記憶された分の識別金額の
現金を返却口806から返却させる処理がなされる。そ
の後、この発行機制御処理が終了する。
【0277】また、前述したSg7においては、確認キ
ー808が操作されと判断がされてSg10に進んだ場
合は、必要であれば所持カードの挿入を要求する報知が
音声等により行なわれる。次に、Sg11に進み、発行
キー807が操作されたか否かの判断がなされる。発行
キー807が操作されていないと判断された場合は、前
述したSg10に戻り、所持カードの挿入を要求する報
知が繰返し行なわれる。一方、発行キー807が操作さ
れたと判断された場合は、Sg12に進み、カード回収
口803から所持カード(使用済カード)の挿入があっ
たか否かの判断がなされる。前述したカードリーダライ
タ803aにはプリペイドカードの挿入を検出するセン
サが設けられており、ここでは、そのセンサの検出出力
に基づいてカード挿入の有無が判断されるのである。
【0278】所持カードの挿入がないと判断された場合
は後述するSg16に進む。一方、所持カードの挿入が
あったと判断された場合は、Sg12に進み、カードリ
ーダライタ803aにより、カードID、残金額、およ
びポイント数等のカード情報を読取り、その読取ったカ
ード情報をメモリに記憶させる処理がなされる。そし
て、Sg14に進み、カード搬送部89を駆動制御し、
カードリーダライタ803aから回収用カードストッカ
までカードを搬送させる処理がなされる。次に、Sg1
5に進み、回収したプリペイドカードについて、カード
回収要求情報およびカードID情報を送信する処理がな
される。その後、後述するSg17に進む。管理装置6
では、カード回収要求を受けた場合に、それに応じて、
未登録のカードIDの情報を送信元の発行機に返送す
る。Sg16の後、Sg17に進む。
【0279】また、前述したSg12により所持カード
の挿入がないと判断されてSg16に進んだ場合は、カ
ードID取得要求情報を管理装置6に向けて送信させる
処理がなされる。管理装置6では、カードID取得要求
情報を受けた場合に、それに応じて、未登録のカードI
Dの情報を送信元の発行機に返送する。Sg16の後、
Sg17に進む。
【0280】Sg17に進んだ場合は、カードID取得
要求情報またはカード回収要求情報に応じて管理装置6
から返信される未登録のカードIDを取得したか否かの
判断がなされる。カードIDを取得していないと判断さ
れた場合には、取得が待たれる。一方、カードIDを取
得したと判断された場合には、Sg18に進み、カード
搬送部86を動作させて前述したストッカからプリペイ
ドカードをカードリーダライタ802aまで搬送し、そ
のプリペイドカードにカードID、識別金額、および、
Sg13によりポイント数がメモリに記憶されている場
合はそのポイント数を記録させる処理がなされる。これ
により、新規カードの発行時において所持カードの挿入
があった場合には、所持カードに記録されていたポイン
ト数が新規カードに繰越される。
【0281】次に、Sg19により管理装置6に向け
て、プリペイドカードの発行処理要求、カードID、識
別金額(プリペイドカードの購入金額)を送信する処理
がなされる。その後、Sg20に進み、カード発行口8
02から新規のプリペイドカードを発行させる処理がな
され、この発行機処理が終了する。
【0282】次に、第3実施形態による管理装置の制御
動作を説明する。図25は、第3実施形態による管理装
置6におけるカード情報の管理に関する制御動作を実行
させる管理制御処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【0283】まず、ステップSi(以下単にSiとい
う)1〜Si6により、前述した図20に示されたSh
1〜Sh6と同様の処理がなされる。Si4により台間
機1から発行処理要求がないと判断されてSi7に進ん
だ場合は、台間機1からカード回収処理要求があるか否
かの判断がなされる。カード回収処理要求がないと判断
された場合は、後述するSi10に進む。一方、カード
回収処理要求があると判断された場合は、Si8に進
み、カード回収処理要求とともに送られてくるカードI
Dを受信する処理がなされる。
【0284】そして、Si9に進み、次のような処理が
行なわれる。前述したカード管理データベースにおい
て、受信したカードIDを検索し、該当するカードID
に対応する残金額およびポイント数等のデータを読出
す。それとともに、前述したカード管理データベースに
おいて未登録のカードIDを検索し、検索により得られ
た未登録のカードIDを、新たなデータの管理対象とし
てカード管理データベースに登録記憶する。そして、そ
の登録したカードIDのデータに、受信した使用済のプ
リペイドカードのカードIDに基づいて読出した残金額
およびポイント数等のデータを新たに登録したカードI
Dのデータに移行する処理がなされる。そして、新たに
登録したカードIDを、カードID取得要求の送信元の
発行機8へ返信する処理がなされる。その後、この管理
制御処理が終了する。
【0285】また、台間機1からカード回収処理要求が
ないと判断されてSi10に進んだ場合は、Si10お
よびSi11により、前述した図20に示されたSh1
0およびSh11と同様の処理がなされる。
【0286】以上に示したように、この発行機8によれ
ば、プリペイドカードの発行時におて、使用済のカード
を回収することができる。そして、使用済のプリペイド
カードを挿入した状態でプリペイドカードの新規発行を
受ければ、使用済のプリペイドカードに記録されていた
ポイント数がそのまま新規発行のプリペイドカードに繰
越されて記録され、使用することができる。したがっ
て、使用済みのプリペイドカードを回収させる場合に、
使用済みのプリペイドカードを回収させない場合よりも
遊技者にとってポイント数が無駄になずに有利になるた
め、プリペイドカードの回収率を向上させることができ
る。そして、回収されたプリペイドカードは、クリーニ
ング等により再利用できるため、プリペイドカードの回
収率の向上に伴ってプリペイドカードの運用費用のうち
の発行に関わる費用をより一層低減することができる。
【0287】なお、この例では、使用済のプリペイドカ
ードに残っているポイント数を新規発行のプリペイドカ
ードに繰越し記録する場合に、2つのカードリーダライ
タを用いて行なったが、そのような繰越し記録のための
データの処理は、次のような別の方法で行なうようにし
てもよい。つまり、プリペイドカードとして、電磁波を
使用してカード情報の読出しおよび書込みを行なうこと
が可能な非接触型のICカードを用い、使用済のプリペ
イドカードと新規発行のプリペイドカードとを2枚重ね
てカード処理装置にセットし、その2枚のカードに一度
に電磁波を透過させてカード情報の読出しおよび書込み
を行ない、それにより、データの繰越し記録を行なうよ
うにしてもよい。
【0288】次に、本発明の変形例等の特徴を列挙して
説明する。 (1) 前述した第1〜第3実施形態では、パチンコ遊
技機の一例として、玉貸しを受けた遊技者が直接玉を手
にして遊技をするパチンコ遊技機を示したが、これに限
らず、たとえば、パチンコ遊技機内に封入されたパチン
コ玉を循環させて遊技に使用する玉封入式のパチンコ遊
技機を用いてもよい。この玉封入式のパチンコ遊技機で
遊技を行なう遊技者はパチンコ玉を直接手にすることは
なく、パチンコ遊技機に設けられた持点表示部に表示さ
れる持点に基づいて遊技を行なう。
【0289】(2) 前述した第3実施形態では、遊技
場において発行入金機5の代わりに発行機8を設けた例
を示したが、これに限らず、遊技場に発行入金機5およ
び発1機8の両方を設置してもよい。このようにすれ
ば、発行を受けたプリペイドカード700が新しいうち
は発行入金機5を用いて入金を行なうことによりプリペ
イドカード700を継続的に利用し、プリペイドカード
700が使い古されて誤動作のおそれが生じる状態にな
った場合に発行機8を利用し、プリペイドカードを回収
させて残ポイント数が記録された新規のプリペイドカー
ドの発行を受けるようにすることができる。つまり、発
行入金機5を用いた入金によるプリペイドカードの長期
使用と、長期使用カードの回収との両方を実現すること
ができる。
【0290】(3) 前述した第1〜第3実施形態で
は、抽選ゲームとして、サービス用可変表示装置42に
おける図柄揃えの可変表示を用いた抽選ゲームを示し
た。しかし、これに限らず、抽選ゲームとしては、ボク
シング等のスポーツの対戦型ゲームを行ない、その結
果、遊技側がゲームに勝利した場合に当りが生じるよう
なその他のゲームを用いてもよい。
【0291】(4) 前述した第1〜第3実施形態で
は、抽選ゲームの当り確率が一定である場合を示した。
しかし、これに限らず、抽選ゲームの当り確率を変化可
能にしてもよい。たとえば、遊技者が抽選ゲーム時にお
いて所有するポイント数が多いほど当り確率を高くする
(たとえば2倍にする)等、ポイント数に応じて抽選ゲ
ームの当り確率を変化させるようにしてもよい。そのよ
うにすれば、より多く残金額の引落としをすればする程
抽選ゲームが遊技者にとって有利なものになるので、プ
リペイドカードの利用を促進させることができる。
【0292】(5) 前述した第1〜第3実施形態で
は、抽選ゲーム結果が当りになった場合に遊技者に付与
される価値が一定であった。つまり、抽選ゲーム結果が
当りになった場合に、対象となる遊技者に対して平等に
サービスを付与した。しかし、これに限らず、たとえ
ば、遊技者が抽選ゲーム時において所有するポイント数
が多いほど、当り後のラウンド数の継続回数の制限を緩
和する等、ポイント数に応じて、抽選ゲームの結果が当
りになった場合の遊技者の有利度を変化させるようにし
てもよい。たとえば、所定ポイント数未満の遊技者には
サービス時のラウンド数を20Rとし、所定ポイント数
以上の遊技者にはサービス時のラウンド数を30Rとす
る。そのようにすれば、より多く残金額の引落としをす
ればする程抽選ゲームの結果付与される利益が遊技者に
とって有利なものになるので、プリペイドカードの利用
を促進させることができる。
【0293】(6) 前述した第1〜第3実施形態で
は、遊技者所有の残金額およびポイント数の情報をプリ
ペイドカードに直接記録する例を示した。しかし、これ
に限らず、プリペイドカードには、カードID等のカー
ド識別情報等の簡単な情報のみを記録し、遊技者所有の
残金額およびポイント数等のその他の情報を管理装置6
等において記憶し、プリペイドカードのカード識別情報
に基づいて遊技者所有の残金額およびポイント数を特定
し、遊技者に用いるようにしてもよい。つまり、本発明
では、記録媒体に、遊技者所有の有価価値の大きさおよ
び遊技者所有の付加価値の大きさのそれぞれを特定可能
な情報が記録可能であれば、どのようなカード情報処理
システムも含まれる。
【0294】(7) 前述した第1〜第3実施形態で
は、台間機1においてサービス判定用カウンタを用いて
乱数を発生させ、抽選ゲームに関する処理を行なう例を
示した。しかし、これに限らず、台間機1からの抽選要
求に応じてパチンコ遊技機2の側で前記サービス判定用
カウンタに相当する機能を有するカウンタを用いて乱数
を発生させ、前述したような抽選に関する処理を行なう
ようにしてもよい。
【0295】(8) 前述した第1〜第3実施形態で
は、台間機1においてサービス判定用カウンタを用いて
乱数を発生させ、抽選ゲームに関する処理を行なう例を
示した。しかし、これに限らず、パチンコ遊技機2の側
で次のような処理を行なうようにしてもよい。たとえ
ば、遊技において大当りが発生した場合に、パチンコ遊
技機2から台間機1のメモリに記憶されているポイント
数をチェックしに行き(たとえば、パチンコ遊技機2か
ら台間機1へポイント数データ要求信号を送り、その要
求信号に応じて台間機1からパチンコ遊技機2がポイン
ト数データの返信を受けてポイント数をチェックす
る)、ポイント数が所定ポイント数であれば、パチンコ
遊技機2の側で、前述したような抽選ゲームに関する処
理を行なうようにしてもよい。また、パチンコ遊技機2
が、台間機1からポイント数のデータを常に受けること
により、ポイント数を常時監視し、大当りが発生した場
合に、監視しているポイント数が所定ポイント数であれ
ば、パチンコ遊技機2の側で、前述したような抽選ゲー
ムに関する処理を行なうようにしてもよい。
【0296】(9) 図8に示したシステムにより、記
録媒体を用いて遊技を行なうことが可能であり、打玉が
入賞可能な始動入賞領域(始動入賞口10a,10b,
12a)と、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者
にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装
置(可変入賞球装置7)とを有し、前記始動入賞領域に
打玉が入賞したことを条件として前記可変入賞球装置が
第1の態様で前記第1の状態となり、前記第1の状態に
ある可変入賞球装置に打玉が入賞したことを条件とし
て、該可変入賞球装置が前記第1の態様よりもさらに遊
技者にとって有利な第2の態様で前記第1の状態となる
特定遊技状態(大当り状態)に制御可能となる遊技機
(パチンコ遊技機2)を含む遊技用装置が構成されてい
る。この場合において、特定遊技状態になる条件である
「前記第1の状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞し
たことを条件として」とは、たとえば本実施の形態の場
合の具体例としては、「前記第1の状態にある可変入賞
球装置における特定入賞領域(特定入賞領域39)に打
玉が入賞したことを条件として」ということであり、こ
れに限らず、始動入賞領域への打玉の入賞に応じて可変
入賞球装置が第1の態様で第1の状態となった場合にお
ける、可変入賞球装置内への打玉のあらゆる入賞態様を
含む。
【0297】(10) 図22に示した発行機8によ
り、前記記録媒体を発行することが可能な記録媒体発行
手段が構成されている。この記録媒体発行手段は、使用
済記録媒体処理手段と、新規記録媒体処理手段とを含
む。図8に示したカードリーダライタ803a、カード
搬送部89により、前記記録媒体の記録情報に基づいて
特定可能な遊技者所有の有価価値がすべて引落とされた
使用済の記録媒体を受付けて記録情報を読取り可能であ
り、受付けた記録媒体を回収するための処理を行なう使
用済記録媒体処理手段が構成されている。図4に示した
カードリーダライタ802aにより、前記使用済記録媒
体処理手段により使用済の記録媒体が受付けられた状態
で遊技者により新たな記録媒体の発行が要求された場合
に、受付けられた使用済の記録媒体から読取られた記録
情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大き
さを、新たな記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な
遊技者所有の付加価値の大きさとして繰越す処理(図2
4のSg12〜Sg20参照)を行なって新たな記録媒
体を発行する新規記録媒体処理手段が構成されている。
このようにすれば、使用済の記録媒体を回収する処理を
行なうことが可能になり、その処理に際して、回収され
る記録媒体から読取られた記録情報に基づいて特定され
る遊技者所有の付加価値の大きさが新たな記録媒体の記
録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大
きさとして繰越す処理を行なって新たな記録媒体が発行
される。このため、回収された記録媒体の記録情報に基
づいて特定可能な付加価値の大きさが、引続き新たな記
録媒体の記録情報に基づいて特定可能となる。したがっ
て、使用済みの記録媒体を回収させる場合に、使用済み
の記録媒体を回収させない場合よりも遊技者にとって付
加価値が無駄にならずに有利になるため、記録媒体の回
収率を向上させることができる。そして、回収された記
録媒体は、再利用できる可能性があるため、記録媒体の
回収率の向上に伴って記録媒体の運用費用のうちの発行
に関わる費用をより一層低減することができる。
【0298】(11) 図19のSf11,Sf19,
Sf21に示されるように、前記記録媒体の記録媒体情
報に基づいて特定可能な遊技者所有の有価価値の大きさ
は、加算更新することが可能である。このようにすれ
ば、記録媒体の記録媒体情報に基づいて特定可能な遊技
者所有の有価価値の大きさが加算更新可能であれば、有
価価値がなくなっても、入金等に基づいて有価価値を加
算更新することにより、有価価値が加算更新される限り
記録媒体を継続的に使用することができる。このため、
基本的に、遊技者1人に対して記録媒体を1つ発行すれ
ば、遊技者が1つの記録媒体を継続的に使用できること
が可能になるので、記録媒体の発行数をさらに低減する
ことができる。その結果、記録媒体の運用費用のうちの
発行に関わる費用をさらに低減することができる。
【0299】(12) 前述したように、前記記録媒体
は、前記遊技用装置が設けられた複数の遊技場のそれぞ
れにおいて使用可能である。前述したように、少なくと
も前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者
所有の付加価値の大きさは、各遊技場別に、遊技者に与
えられて管理される。このようにすれば、遊技用装置が
設けられた複数の遊技場のそれぞれにおいて記録媒体が
共通に使用可能であるため、複数の遊技場で遊技を行な
う遊技者について、記録媒体が共通使用可能な複数の遊
技場全体としての観点から記録媒体の発行数を低減する
ことができる。これにより、各遊技場における記録媒体
の発行数を低減することができ、各遊技場における記録
媒体の運用費用のうちの発行に関わる費用をさらに低減
することができる。さらに、少なくとも記録媒体の記録
情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大き
さが各遊技場別で管理されるため、遊技者所有の付加価
値の取扱いに関し、遊技場間で不公平が生じないように
することができる。また、記録媒体が複数の遊技場にお
いて共通であるため、遊技者が複数の記録媒体を所持す
る必要がなくなる。
【0300】(13) 前述した実施の形態では、サー
ビス制御状態が1回の大当り制御により終了する例を示
した。しかし、これに限らず、サービス制御状態は、複
数回の大当り制御が行なわれるまで継続させるように制
御してもよい。また、サービス制御状態は、サービス制
御状態となったパチンコ遊技機2において遊技者が遊技
を終了するまで(プリペイドカードが台間機1から返却
されるまで)継続させるように制御してもよい。その場
合、パチンコ遊技機2においては、前述した図18にお
いてSb11およびSb12のステップを設けない。そ
して、台間機1においては、前述したSc10により返
却キーが操作されたと判断された場合に、遊技終了を示
す遊技終了信号をパチンコ遊技機2へ与える。そして、
パチンコ遊技機2では、その遊技終了信号を受けた判断
した場合に、前述した図18の処理とは別の制御処理に
より、サービス制御状態を解除する。
【0301】このように、サービス制御状態は、抽選ゲ
ームによりサービス当りとなった遊技者のみが特典とし
て受けるようにすればよく、その期間の長短は問わない
のである。
【0302】(14) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0303】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図8に
示したシステムにより、記録媒体を用いて遊技を行なう
ことが可能であり、打玉が入賞可能な始動入賞領域(始
動入賞口10a,10b,12a)と、遊技者にとって
有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態と
に変化可能な可変入賞球装置(可変入賞球装置7)とを
有し、前記始動入賞領域に打玉が入賞したことを条件と
して前記可変入賞球装置が第1の態様で前記第1の状態
となり、前記第1の状態にある可変入賞球装置に打玉が
入賞(特定入賞領域39に打玉が入賞)したことを条件
として、該可変入賞球装置が前記第1の態様よりもさら
に遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1の状態と
なる特定遊技状態(大当り状態)に制御可能となる遊技
機(パチンコ遊技機2)を含む遊技用装置が構成されて
いる。図8に示した台間機1、さらに具体的には台間機
1のカードリーダライタ17により、遊技者所有の有価
価値(残金額)の大きさおよび遊技者所有の付加価値の
(ポイント数)の大きさのそれぞれを特定可能な情報
(カード情報)が記録可能である記録媒体(プリペイド
カード700)の記録情報を読取ることが可能な記録媒
体処理手段が構成されている。図16に示したSa16
により、前記記録媒体処理手段により読取られた記録情
報に基づいて特定される遊技者所有の有価価値から所定
の大きさの有価価値を引落として前記遊技機による遊技
に使用可能とする有価価値引落手段が構成されている。
図16に示したSa21により、前記有価価値引落手段
による有価価値の引落とし状況に応じて、前記記録媒体
処理手段により読取られた記録情報に基づいて特定され
る遊技者所有の付加価値の大きさを加算更新することが
可能な付加価値加算更新手段が構成されている。図17
に示したSa26〜Sa45により、前記記録媒体処理
手段により読取られた記録情報に基づいて特定される遊
技者所有の付加価値の大きさが予め定められた特典取得
値(サービス実施数)に達したことを条件として、当該
遊技者への所定の特典(抽選ゲーム、サービス制御状
態)の付与を可能にする特典付与手段が構成されてい
る。図17に示したSa43により、前記特典付与手段
による特典の付与との引換えに、前記記録媒体処理手段
により読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者
所有の付加価値から所定の大きさの付加価値を引落とす
ことが可能な付加価値引落手段が構成されている。図1
7のSa24に示されるように、前記特典付与手段は、
前記特定遊技状態の発生に関連して前記特典として所定
の抽選(抽選ゲーム)の実行を可能にし、該抽選に遊技
者が当選した場合に、当該遊技者が遊技中である前記遊
技機の制御条件を遊技者にとって有利な制御条件にする
(たとえば、賞球個数、ラウンド数、入賞個数、開成時
間、または、完走度等の向上、ノーパンクの設定)。
【0304】(2) 図14および図18のSb7に示
されるように、前記特典付与手段は、前記抽選に遊技者
が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、打玉
の入賞に応じて付与される遊技結果価値の大きさの条件
を遊技者にとって有利にする(賞球個数向上)。
【0305】(3) 図14および図18のSb7に示
されるように、前記特典付与手段は、前記抽選に遊技者
が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前記
特定遊技状態の継続条件を遊技者にとって有利にする
(完走度向上)。
【0306】(4) 図14および図18のSb7に示
されるように、前記特典付与手段は、前記抽選に遊技者
が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前記
可変入賞球装置への入賞個数の制限条件を遊技者にとっ
て有利にする(入賞個数向上)。
【0307】(5) 図13に示したように、前記付加
価値引落手段により引落とされる付加価値の大きさは、
前記特典取得値よりも小さい。
【0308】(6) 図21のSd5に示されるよう
に、前記付加価値引落手段による前記所定の大きさの付
加価値の引落としは、前記抽選の当落の結果に関わらず
行なわれる(たとえば抽選ゲーム前)。
【0309】(7) 図17のSa43に示されるよう
に、前記付加価値引落手段による前記所定の大きさの付
加価値の引落としは、前記抽選で当選した場合に行なわ
れる。
【0310】(8) 図2等に示した情報表示器18に
より、前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報
に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを
表示する付加価値表示手段が構成されている(図11参
照)。
【0311】(9) 図7の(f)に示したサービス実
施キー192により、前記抽選を実行させるための操作
を行なうことが可能な抽選操作手段が構成されている。
図17のSa28〜Sa31に示されるように、前記抽
選操作手段による操作に応じて前記抽選を実行する。
【0312】(10) 図14および図18のSb7に
示されるように、前記特典付与手段は、前記抽選に遊技
者が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前
記特定遊技状態の最大継続期間条件を遊技者にとって有
利にする(ラウンド数向上)。
【0313】(11) 図14および図18のSb7に
示されるように、前記特典付与手段は、前記抽選に遊技
者が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前
記特定遊技状態における継続停止条件を遊技者にとって
有利にする(ノーパンク設定)。
【0314】(12) 図22に示した発行機8によ
り、前記記録媒体を発行することが可能な記録媒体発行
手段が構成されている。この記録媒体発行手段は、使用
済記録媒体処理手段と、新規記録媒体処理手段とを含
む。図23に示したカードリーダライタ803a、カー
ド搬送部89により、前記記録媒体の記録情報に基づい
て特定可能な遊技者所有の有価価値がすべて引落とされ
た使用済の記録媒体を受付けて記録情報を読取り可能で
あり、受付けた記録媒体を回収するための処理を行なう
使用済記録媒体処理手段が構成されている。図23に示
したカードリーダライタ802aにより、前記使用済記
録媒体処理手段により使用済の記録媒体が受付けられた
状態で遊技者により新たな記録媒体の発行が要求された
場合に、受付けられた使用済の記録媒体から読取られた
記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の
大きさを、新たな記録媒体の記録情報に基づいて特定可
能な遊技者所有の付加価値の大きさとして繰越す処理
(図24のSg12〜Sg20参照)を行なって新たな
記録媒体を発行する新規記録媒体処理手段が構成されて
いる。
【0315】(13) 図19のSf11,Sf19,
Sf21に示されるように、前記記録媒体の記録媒体情
報に基づいて特定可能な遊技者所有の有価価値の大きさ
は、加算更新することが可能である。
【0316】(14) 前述したように、前記記録媒体
は、前記遊技用装置が設けられた複数の遊技場のそれぞ
れにおいて使用可能である。前述したように、少なくと
も前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者
所有の付加価値の大きさは、各遊技場別に、遊技者に与
えられて管理される。
【0317】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。有価
価値の引落とし状況に応じて、記録媒体から読取られた
記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値が
加算更新され、その付加価値の大きさが特典取得値に達
したことを条件として、当該遊技者への所定の特典の付
与が可能にされるため、遊技場の固定客のように遊技機
の利用度が高く、より多くの価値を遊技のために引落と
した遊技者に対するサービスを向上させることができ
る。そして、このような遊技機の利用度が高い遊技者に
対するサービスの向上により、遊技場の集客力を向上さ
せることができる。また、記録媒体を用いた有価価値の
引落し状況が遊技者への特典付与に関係するため、遊技
者による記録媒体の使用を促進することもできる。そし
て、遊技者にとって有利な特定遊技状態の発生に関連し
て、特典としての所定の抽選の実行が可能にされるの
で、遊技状況が特典付与に反映されるため、遊技の面白
みをより向上させることができる。さらに、特典として
遊技者に付与されるのが所定の抽選という通常の遊技と
は異なるものであるため、通常の遊技中の楽しみとは異
なる楽しみを遊技者に特典として与えることができる。
さらに、遊技者が抽選に当選した場合に、該遊技者が遊
技中の遊技機の制御条件が遊技者にとって有利な制御条
件にされることにより、抽選結果が以後の遊技状況に直
接影響を与えるため、抽選結果次第で変化に富んだ遊技
を行なうことができ、遊技の面白みをさらに向上させる
ことができる。
【0318】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者が抽選に当選した場合に、打玉の入賞に応じて付与さ
れる遊技結果価値の大きさの条件が遊技者にとって有利
にされるため、遊技者の遊技意欲を向上させることがで
き、結果的に遊技者の興趣をより一層向上させることが
できる。
【0319】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者が抽選に当選した場合に、特定遊技状態の継続条件が
遊技者にとって有利にされるため、遊技者の遊技意欲を
向上させることができ、結果的に遊技者の興趣をより一
層向上させることができる。
【0320】請求項4に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者が抽選に当選した場合に、可変入賞球装置への入賞個
数の制限条件が遊技者にとって有利にされるため、遊技
者の遊技意欲を向上させることができ、結果的に遊技者
の興趣をより一層向上させることができる。
【0321】請求項5に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。前記
付加価値引落手段により引落とされる付加価値の大きさ
は、前記特典取得値よりも小さくされている。これによ
り、特典の付与との引換えに、記録媒体から読取られた
記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値が
引落とされ得るが、引落とされる付加価値の大きさが特
典取得値よりも小さくされているため、遊技者が特典の
付与を受けても、まだ記録媒体の記録情報に基づいて特
定可能な遊技者所有の付加価値が必ず残る。そのように
付加価値が残れば、残った付加価値がさらに次の特典付
与のために使用可能になるので、遊技者所有の有価価値
面で価値がなくなった記録媒体であっても、付加価値面
で遊技者にとって無価値なものではなくなる。このた
め、遊技者がむやみに記録媒体を捨てることを抑制する
ことができ、記録媒体の発行数を低減することができ
る。その結果、記録媒体の運用費用のうちの発行に関わ
る費用を低減することができる。
【0322】請求項6に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価値の
引落としが、抽選の当落の結果に関わらず行なわれる。
このため、抽選に当選した場合において、遊技場側の利
益を減らすおそれがある遊技者所有の付加価値を遊技場
側が不利益を受けずに処分できるので、遊技場側の利益
を向上させることができる。
【0323】請求項7に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価値の
引落としが、抽選で当選した場合に行なわれる。このた
め、抽選に当選した場合が遊技者の付加価値が減らされ
る対象となるので、付加価値の消費面で遊技者にとって
有利な特典を遊技者に提供することができる。
【0324】請求項8に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者所有の付加価値の大きさが表示されるため、遊技者
が、表示を見ることにより、現在所有している付加価値
の大きさを容易に把握することができる。
【0325】請求項9に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。特典
として遊技者に付与される抽選が、強制的に行なわれる
のではなく、遊技者の操作に応じて行なわれるため、遊
技者の意志にしたがって抽選が実行でき、特典の付与に
関して遊技者の意志を反映することができる。
【0326】請求項10に関しては、請求項1に関する
効果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊
技者が抽選に当選した場合に、特定遊技状態の最大継続
期間条件が遊技者にとって有利にされるため、遊技者の
遊技意欲を向上させることができ、結果的に遊技者の興
趣をより一層向上させることができる。
【0327】請求項11に関しては、請求項1に関する
効果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊
技者が抽選に当選した場合に、特定遊技状態における継
続停止条件が遊技者にとって有利にされるため、遊技者
の遊技意欲を向上させることができ、結果的に遊技者の
興趣をより一層向上させることができる。
【0328】請求項12に関しては、請求項1に関する
効果に加えて、次のような効果を得ることができる。使
用済の記録媒体を回収する処理を行なうことが可能にな
り、その処理に際して、回収される記録媒体から読取ら
れた記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価
値の大きさが新たな記録媒体の記録情報に基づいて特定
可能な遊技者所有の付加価値の大きさとして繰越す処理
を行なって新たな記録媒体が発行される。このため、回
収された記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な付加
価値の大きさが、引続き新たな記録媒体の記録情報に基
づいて特定可能となる。したがって、使用済みの記録媒
体を回収させる場合に、使用済みの記録媒体を回収させ
ない場合よりも遊技者にとって付加価値が無駄にならず
に有利になるため、記録媒体の回収率を向上させること
ができる。そして、回収された記録媒体は、再利用でき
る可能性があるため、記録媒体の回収率の向上に伴って
記録媒体の運用費用のうちの発行に関わる費用をより一
層低減することができる。
【0329】請求項13に関しては、請求項1に関する
効果に加えて、次のような効果を得ることができる。記
録媒体の記録媒体情報に基づいて特定可能な遊技者所有
の有価価値の大きさが加算更新可能であれば、有価価値
がなくなっても、入金等に基づいて有価価値を加算更新
することにより、有価価値が加算更新される限り記録媒
体を継続的に使用することができる。このため、基本的
に、遊技者1人に対して記録媒体を1つ発行すれば、遊
技者が1つの記録媒体を継続的に使用できることが可能
になるので、記録媒体の発行数をさらに低減することが
できる。その結果、記録媒体の運用費用のうちの発行に
関わる費用をさらに低減することができる。
【0330】請求項14に関しては、請求項1に関する
効果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊
技用装置が設けられた複数の遊技場のそれぞれにおいて
記録媒体が共通に使用可能であるため、複数の遊技場で
遊技を行なう遊技者について、記録媒体が共通使用可能
な複数の遊技場全体としての観点から記録媒体の発行数
を低減することができる。これにより、各遊技場におけ
る記録媒体の発行数を低減することができ、各遊技場に
おける記録媒体の運用費用のうちの発行に関わる費用を
さらに低減することができる。さらに、少なくとも記録
媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加
価値の大きさが各遊技場別で管理されるため、遊技者所
有の付加価値の取扱いに関し、遊技場間で不公平が生じ
ないようにすることができる。また、記録媒体が複数の
遊技場において共通であるため、遊技者が複数の記録媒
体を所持する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場内において本発明に係る遊技用装置が設
けられている遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機、JP台報知部および呼出装置
の拡大正面図である。
【図3】パチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図であ
る。
【図4】パチンコ遊技機と台間機の背面図である。
【図5】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御基
板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【図6】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御基
板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【図7】発行入金機の構成を示す正面図である。
【図8】ジャックポットサービスを実現する遊技場内の
システムの構成を示すブロック図である。
【図9】プリペイドカードの平面図である。
【図10】図9に示されたプリペイドカードに設けられ
ている回路の構成を示すブロック図である。
【図11】台間機における情報表示器の表示例を示す表
示画面図である。
【図12】管理装置の表示器において表示されるカード
管理情報画面を示す表示画面図である。
【図13】管理装置の表示器において表示される台間機
関連設定画面を示す表示画面図である。
【図14】管理装置の表示器において表示されるサービ
ス設定状況画面を示す表示画面図である。
【図15】管理装置の表示器において表示されるサービ
ス内容入力画面を示す表示画面図である。
【図16】台間機の制御動作を実行させる台間機制御処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【図17】台間機の制御動作を実行させる台間機制御処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】パチンコ遊技機の遊技制御動作を実行させる
遊技制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図19】発行入金機の制御動作を実行させる発行入金
機制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】管理装置の制御動作を実行させる管理装置制
御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図21】第2実施形態による台間機制御処理の内容の
一部を示すフローチャートである。
【図22】第3実施形態による発行機の構成を示す正面
図である。
【図23】第3実施形態によるジャックポットサービス
を実現する遊技場内のシステムの構成を示すブロック図
である。
【図24】第3実施形態による発行機の制御動作を実行
させる発行機制御処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【図25】第3実施形態による管理装置の制御動作を実
行させる管理装置制御処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2はパチンコ遊技機、10a,10b,12aは始動入
賞口、7は可変入賞球装置、1は台間機、700はプリ
ペイドカード、18は情報表示器、192はサービス実
施キー、802a,803aはカードリーダライタ、8
96はカード搬送部、6は管理装置、42はサービス用
可変表示装置である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を用いて遊技を行なうことが可
    能であり、打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技者に
    とって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の
    状態とに変化可能な可変入賞球装置とを有し、前記始動
    入賞領域に打玉が入賞したことを条件として前記可変入
    賞球装置が第1の態様で前記第1の状態となり、前記第
    1の状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞したことを
    条件として、該可変入賞球装置が前記第1の態様よりも
    さらに遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1の状
    態となる特定遊技状態に制御可能となる遊技機を含む遊
    技用装置であって、 遊技者所有の有価価値の大きさおよび遊技者所有の付加
    価値の大きさのそれぞれを特定可能な情報が記録可能で
    ある前記記録媒体の記録情報を読取ることが可能な記録
    媒体処理手段と、 該記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づい
    て特定される遊技者所有の有価価値から所定の大きさの
    有価価値を引落として前記遊技機による遊技に使用可能
    とする有価価値引落手段と、 該有価価値引落手段による有価価値の引落とし状況に応
    じて、前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報
    に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを
    加算更新することが可能な付加価値加算更新手段と、 前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づ
    いて特定される遊技者所有の付加価値の大きさが予め定
    められた特典取得値に達したことを条件として、当該遊
    技者への所定の特典の付与を可能にする特典付与手段
    と、 該特典付与手段による特典の付与との引換えに、前記記
    録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づいて特
    定される遊技者所有の付加価値から所定の大きさの付加
    価値を引落とすことが可能な付加価値引落手段とを含
    み、 前記特典付与手段は、前記特定遊技状態の発生に関連し
    て前記特典として所定の抽選の実行を可能にし、該抽選
    に遊技者が当選した場合に、当該遊技者が遊技中である
    前記遊技機の制御条件を遊技者にとって有利な制御条件
    にすることを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記特典付与手段は、前記抽選に遊技者
    が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、打玉
    の入賞に応じて付与される遊技結果価値の大きさの条件
    を遊技者にとって有利にすることを特徴とする、請求項
    1に記載の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記特典付与手段は、前記抽選に遊技者
    が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前記
    特定遊技状態の継続条件を遊技者にとって有利にするこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
  4. 【請求項4】 前記特典付与手段は、前記抽選に遊技者
    が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前記
    可変入賞球装置への入賞個数の制限条件を遊技者にとっ
    て有利にすることを特徴とする、請求項1に記載の遊技
    用装置。
  5. 【請求項5】 前記付加価値引落手段により引落とされ
    る付加価値の大きさは、前記特典取得値よりも小さいこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
  6. 【請求項6】 前記付加価値引落手段による前記所定の
    大きさの付加価値の引落としは、前記抽選の当落の結果
    に関わらず行なわれることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の遊技用装置。
  7. 【請求項7】 前記付加価値引落手段による前記所定の
    大きさの付加価値の引落としは、前記抽選で当選した場
    合に行なわれることを特徴とする、請求項1または2に
    記載の遊技用装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体処理手段により読取られた
    記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の
    大きさを表示する付加価値表示手段をさらに含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
  9. 【請求項9】 前記抽選を実行させるための操作を行な
    うことが可能な抽選操作手段をさらに含み、 該抽選操作手段による操作に応じて前記抽選を実行する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
  10. 【請求項10】 前記特典付与手段は、前記抽選に遊技
    者が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前
    記特定遊技状態の最大継続期間条件を遊技者にとって有
    利にすることを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装
    置。
  11. 【請求項11】 前記特典付与手段は、前記抽選に遊技
    者が当選した場合に、前記遊技機の制御条件として、前
    記特定遊技状態における継続停止条件を遊技者にとって
    有利にすることを特徴とする、請求項1に記載の遊技用
    装置。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体を発行することが可能な
    記録媒体発行手段をさらに含み、 該記録媒体発行手段は、 前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所
    有の有価価値がすべて引落とされた使用済の記録媒体を
    受付けて記録情報を読取り可能であり、受付けた記録媒
    体を回収するための処理を行なう使用済記録媒体処理手
    段と、 前記使用済記録媒体処理手段により使用済の記録媒体が
    受付けられた状態で遊技者により新たな記録媒体の発行
    が要求された場合に、受付けられた使用済の記録媒体か
    ら読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所有
    の付加価値の大きさを、新たな記録媒体の記録情報に基
    づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大きさとして
    繰越す処理を行なって新たな記録媒体を発行する新規記
    録媒体処理手段とを含むことを特徴とする、請求項1記
    載の遊技用装置。
  13. 【請求項13】 前記記録媒体の記録情報に基づいて特
    定可能な遊技者所有の有価価値の大きさは、加算更新す
    ることが可能であることを特徴とする、請求項1に記載
    の遊技用装置。
  14. 【請求項14】 前記記録媒体は、前記遊技用装置が設
    けられた複数の遊技場のそれぞれにおいて使用可能であ
    り、 少なくとも前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可能
    な遊技者所有の付加価値の大きさは、各遊技場別に、遊
    技者に与えられて管理されることを特徴とする、請求項
    1に記載の遊技用装置。
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