JP2000245948A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JP2000245948A
JP2000245948A JP11057357A JP5735799A JP2000245948A JP 2000245948 A JP2000245948 A JP 2000245948A JP 11057357 A JP11057357 A JP 11057357A JP 5735799 A JP5735799 A JP 5735799A JP 2000245948 A JP2000245948 A JP 2000245948A
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JP
Japan
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player
card
recording medium
value
game
Prior art date
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Withdrawn
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JP11057357A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の運用費用のうちの発行に関わる費
用を低減することである。 【解決手段】 プリペイドカードの記録情報に基づいて
特定される遊技者所有のポイント数がサービス実施数に
達したことを特典付与条件として、当該遊技者への特典
の付与、すなわち、抽選ゲームの実行が可能にする。こ
のような特典の付与との引換えに、遊技者所有のポイン
ト数が引落とされる。特典の付与との引換えに引落とさ
れるポイント数は、サービス実施数よりも少ないポイン
ト数に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等の遊技
機を含む遊技用装置に関し、詳しくは記録媒体を用いて
遊技を行なうことが可能な遊技機を含む遊技用装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の遊技用装置として一般的
に知られているものに、遊技者に対して発行されたカー
ド等の記録媒体に記録された記録情報に基づいて特定可
能な遊技者所有の有価価値を引落として遊技機による遊
技に使用可能とするように構成されたものがあった。こ
のような遊技用装置で使用される記録媒体は、記録情報
の書換えにより再利用(リサイクル)可能なものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な記録媒体は、記録情報に基づいて特定可能な遊技者所
有の有価価値がすべて引落とされた場合に、遊技者にと
っての所持価値がなくなる。このような場合、たとえ記
録媒体が再利用可能なものであっても、遊技者によって
記録媒体がむやみに捨てられる場合があった。そして、
そのような遊技者は、多くの場合、捨てた記録媒体の代
わりに、有価価値が記録された新たな記録媒体の発行を
受けて遊技を行なう傾向があった。
【0004】このように、記録媒体がむやみに捨てら
れ、その代わりに新たな記録媒体の発行が必要になるこ
とにより、従来では、記録媒体の発行数が過大なものに
なり、記録媒体の運用費用のうちの発行に関わる費用が
過剰に増大するという問題があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、記録媒体の運用費用のうちの
発行に関わる費用を低減することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
によれば、記録媒体を用いて遊技を行なうことが可能な
遊技機を含む遊技用装置であって、遊技者所有の有価価
値の大きさおよび遊技者所有の付加価値の大きさのそれ
ぞれを特定可能な情報が記録可能である記録媒体の記録
情報を読取ることが可能な記録媒体処理手段と、該記録
媒体処理手段により読取られた記録情報に基づいて特定
される遊技者所有の有価価値から所定の大きさの有価価
値を引落として前記遊技機による遊技に使用可能とする
有価価値引落手段と、該有価価値引落手段による有価価
値の引落とし状況に応じて、前記記録媒体処理手段によ
り読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所有
の付加価値の大きさを加算更新することが可能な付加価
値加算更新手段と、前記記録媒体処理手段により読取ら
れた記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価
値の大きさが予め定められた特典取得値に達したことを
特典付与条件として、当該遊技者への所定の特典の付与
を可能にする特典付与手段と、該特典付与手段による特
典の付与との引換えに、前記記録媒体処理手段により読
取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付
加価値から所定の大きさの付加価値を引落とすことが可
能な付加価値引落手段とを含み、該付加価値引落手段に
より引落とされる付加価値の大きさは、前記特典取得値
よりも小さいことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段は、
遊技者に付与する前記所定の特典として、遊技者にとっ
て有利な特定遊技状態の発生に関連して所定の抽選の実
行を可能にすることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段は、
遊技者が前記抽選において当選した場合に、遊技者に付
与する特典として、前記特定遊技状態とは異なる遊技者
にとって有利な特別遊技状態を発生させることを特徴と
する。
【0009】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
2または3に記載の発明の構成に加えて、前記付加価値
引落手段による前記所定の大きさの付加価値の引落とし
は、前記抽選の当落の結果に関わらず行なわれることを
特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
2または3に記載の発明の構成に加えて、前記付加価値
引落手段による前記所定の大きさの付加価値の引落とし
は、前記抽選で当選した場合に行なわれることを特徴と
する。
【0011】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体処理手段
により読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者
所有の付加価値の大きさを表示する付加価値表示手段を
さらに含むことを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の構成に加えて、前記特典付与手段によ
り遊技者に付与される前記所定の特典として実行可能な
所定の抽選を実行させるための操作を行なうことが可能
な抽選操作手段をさらに含み、該抽選操作手段による操
作に応じて前記抽選を実行することを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体を発行す
ることが可能な記録媒体発行手段をさらに含み、該記録
媒体発行手段は、前記記録媒体の記録情報に基づいて特
定可能な遊技者所有の有価価値がすべて引落とされた使
用済の記録媒体を受付けて記録情報を読取り可能であ
り、受付けた記録媒体を回収するための処理を行なう使
用済記録媒体処理手段と、前記使用済記録媒体処理手段
により使用済の記録媒体が受付けられた状態で遊技者に
より新たな記録媒体の発行が要求された場合に、受付け
られた使用済の記録媒体から読取られた記録情報に基づ
いて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを、新た
な記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有
の付加価値の大きさとして繰越す処理を行なって新たな
記録媒体を発行する新規記録媒体処理手段とを含むこと
を特徴とする。
【0014】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体の記録媒
体情報に基づいて特定可能な遊技者所有の有価価値の大
きさは、加算更新することが可能であることを特徴とす
る。
【0015】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体は、前
記遊技用装置が設けられた複数の遊技場のそれぞれにお
いて使用可能であり、少なくとも前記記録媒体の記録情
報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大きさ
は、各遊技場別に、遊技者に与えられて管理されること
を特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。記録媒体処理手段の働きにより、遊技者所有
の有価価値の大きさおよび遊技者所有の付加価値の大き
さのそれぞれを特定可能な情報が記録可能である記録媒
体の記録情報を読取ることが可能である。有価価値引落
手段の働きにより、記録媒体処理手段により読取られた
記録情報に基づいて特定される遊技者所有の有価価値か
ら所定の大きさの有価価値を引落として遊技機による遊
技に使用可能とされる。付加価値加算更新手段の働きに
より、有価価値引落手段による有価価値の引落とし状況
に応じて、記録媒体処理手段により読取られた記録情報
に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを
加算更新することが可能である。特典付与手段の働きに
より、記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基
づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさが予め
定められた特典取得値に達したことを特典付与条件とし
て、当該遊技者への所定の特典の付与が可能にされる。
付加価値引落手段の働きにより、特典付与手段による特
典の付与との引換えに、記録媒体処理手段により読取ら
れた記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価
値から所定の大きさの付加価値を引落とすことが可能で
ある。さらに、付加価値引落手段により引落とされる付
加価値の大きさが、特典取得値よりも小さくされてい
る。このように、有価価値の引落とし状況に応じて、記
録媒体から読取られた記録情報に基づいて特定される遊
技者所有の付加価値が加算更新され、その付加価値の大
きさが特典取得値に達したことを特典付与条件として、
当該遊技者への所定の特典の付与が可能にされるため、
記録媒体を使用する遊技者に対するサービスを向上させ
ることが可能になり、遊技者による記録媒体の使用を促
進することが可能になる。そして、特典の付与との引換
えに、記録媒体から読取られた記録情報に基づいて特定
される遊技者所有の付加価値が引落とされ得るが、引落
とされる付加価値の大きさが特典取得値よりも小さくさ
れているため、遊技者が特典の付与を受けても、まだ記
録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付
加価値が必ず残る。そのように付加価値が残れば、残っ
た付加価値がさらに次の特典付与のために使用可能にな
るので、遊技者所有の有価価値面で価値がなくなった記
録媒体であっても、付加価値面で遊技者にとって無価値
なものではなくなる。このため、遊技者がむやみに記録
媒体を捨てることを抑制することが可能になり、記録媒
体の発行数を低減することが可能になる。その結果、記
録媒体の運用費用のうちの発行に関わる費用を低減する
ことが可能になる。
【0017】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
特典付与手段のさらなる働きにより、遊技者に付与する
所定の特典として、遊技者にとって有利な特定遊技状態
の発生に関連して所定の抽選の実行が可能にされる。こ
のように、遊技者にとって有利な特定遊技状態の発生に
関連して、特典としての所定の抽選の実行が可能にされ
るので、遊技状況が特典付与に反映されるため、遊技の
興趣をより向上させることが可能になる。さらに、特典
として遊技者に付与されるのが所定の抽選という通常の
遊技とは異なるものであるため、通常の遊技中の楽しみ
とは異なる楽しみを遊技者に特典として与えることが可
能になる。
【0018】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
特典付与手段のさらなる働きにより、遊技者が抽選にお
いて当選した場合に、遊技者に付与する特典として、特
定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状
態が発生させられる。このように、遊技者が抽選におい
て当選した場合に、特定遊技状態とは異なる遊技者にと
って有利な特別遊技状態が発生させられるため、遊技機
の遊技状態の変化により遊技者に特典が付与されること
となる。このため、特典付与用に特別な装置を設けるこ
となく遊技機を利用して遊技者に特典を付与することが
可能になる。これにより、記録媒体の運用費用のうちの
発行に関わる費用を低減するために必要となる費用を低
減することが可能になる。
【0019】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
2または3に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価
値の引落としが、抽選の当落の結果に関わらず行なわれ
る。このため、抽選に当選した場合において、遊技場側
の利益を減らすおそれがある遊技者所有の付加価値を遊
技場側が不利益を受けずに処分できるので、遊技場側の
利益を向上させることが可能になる。
【0020】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
2または3に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価
値の引落としが、抽選で当選した場合に行なわれる。こ
のため、抽選に当選した場合が遊技者の付加価値が減ら
される対象となるので、付加価値の消費面で遊技者にと
って有利な特典を遊技者に提供することが可能になる。
【0021】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
付加価値表示手段の働きにより、記録媒体処理手段によ
り読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所有
の付加価値の大きさが表示される。このように、遊技者
所有の付加価値の大きさが表示されるため、遊技者が、
表示を見ることにより、現在所有している付加価値の大
きさを容易に把握することが可能になる。
【0022】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
抽選操作手段の働きにより、特典付与手段により遊技者
に付与される所定の特典として実行可能な所定の抽選を
実行させるための操作を行なうことが可能である。さら
に、抽選操作手段による操作に応じて抽選が実行され
る。このように、特典として遊技者に付与される抽選
が、強制的に行なわれるのではく、遊技者の操作に応じ
て行なわれるため、遊技者の意志にしたがって抽選が実
行可能になり、特典の付与に関して遊技者の意志を反映
することが可能になる。
【0023】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体発行手段の働きにより、記録媒体を発行するこ
とが可能である。記録媒体発行手段に含まれる使用済記
録媒体処理手段の働きにより、記録媒体の記録情報に基
づいて特定可能な遊技者所有の有価価値がすべて引落と
された使用済の記録媒体を受付けて記録情報を読取り可
能であり、受付けた記録媒体を回収するための処理が行
なわれる。記録媒体発行手段に含まれる新規記録媒体処
理手段の働きにより、使用済記録媒体処理手段により使
用済の記録媒体が受付けられた状態で遊技者により新た
な記録媒体の発行が要求された場合に、受付けられた使
用済の記録媒体から読取られた記録情報に基づいて特定
される遊技者所有の付加価値の大きさを、新たな記録媒
体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価
値の大きさとして繰越す処理を行なって新たな記録媒体
が発行される。このように、使用済の記録媒体を回収す
る処理を行なうことが可能になり、その処理に際して、
回収される記録媒体から読取られた記録情報に基づいて
特定される遊技者所有の付加価値の大きさが新たな記録
媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加
価値の大きさとして繰越す処理を行なって新たな記録媒
体が発行される。このため、回収された記録媒体の記録
情報に基づいて特定可能な付加価値の大きさが、引続き
新たな記録媒体の記録情報に基づいて特定可能となる。
したがって、使用済みの記録媒体を回収させる場合に、
使用済みの記録媒体を回収させない場合よりも遊技者に
とって付加価値が無駄にならずに有利になるため、記録
媒体の回収率を向上させることが可能になる。そして、
回収された記録媒体は、再利用できる可能性があるた
め、記録媒体の回収率の向上に伴って記録媒体の運用費
用のうちの発行に関わる費用をより一層低減することが
可能になる。
【0024】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体の記録媒体情報に基づいて特定可能な遊技者所
有の有価価値の大きさが、加算更新することが可能であ
る。このように、記録媒体の記録媒体情報に基づいて特
定可能な遊技者所有の有価価値の大きさが加算更新可能
であれば、有価価値がなくなっても、入金等に基づいて
有価価値を加算更新することにより、有価価値が加算更
新される限り記録媒体を継続的に使用することが可能に
なる。このため、基本的に、遊技者1人に対して記録媒
体を1つ発行すれば、遊技者が1つの記録媒体を継続的
に使用できることが可能になるので、記録媒体の発行数
をさらに低減することが可能になる。その結果、記録媒
体の運用費用のうちの発行に関わる費用をさらに低減す
ることが可能になる。
【0025】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用す
る。記録媒体が、遊技用装置が設けられた複数の遊技場
のそれぞれにおいて使用可能である。少なくとも記録媒
体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価
値の大きさが、各遊技場別に、遊技者に与えられて管理
される。このように、遊技用装置が設けられた複数の遊
技場のそれぞれにおいて記録媒体が共通に使用可能であ
るため、複数の遊技場で遊技を行なう遊技者について、
記録媒体が共通使用可能な複数の遊技場全体としての観
点から記録媒体の発行数を低減することが可能になる。
これにより、各遊技場における記録媒体の発行数を低減
することが可能になり、各遊技場における記録媒体の運
用費用のうちの発行に関わる費用をさらに低減すること
が可能になる。さらに、少なくとも記録媒体の記録情報
に基づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大きさが
各遊技場別で管理されるため、遊技者所有の付加価値の
取扱いに関し、遊技場間で不公平が生じないようにする
ことが可能になる。また、記録媒体が複数の遊技場にお
いて共通であるため、遊技者が複数の記録媒体を所持す
る必要がなくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
遊技用装置の一例として、パチンコ遊技機を含む遊技用
装置を説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、本発明の遊技用装置に含まれる遊技機は、記録媒
体を用いて遊技を行なうことが可能な遊技機であれば、
たとえばコイン遊技機やスロットマシン等のその他の遊
技機すべてが対象となる。
【0027】第1実施形態 図1は、遊技場内において本発明に係る遊技用装置が設
けられている遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【0028】パチンコ遊技機2は、遊技機設置島100
に複数台並べて設置されている。1つの遊技機設置島1
00には、多数のパチンコ遊技機2が並設されている
が、図1では、紙面の都合上一部のパチンコ遊技機2の
みを示している。
【0029】このパチンコ遊技機2においては、遊技者
がジャックポットサービスを受けることが可能になる。
ジャックポットサービスとは、所定のポイント加算条件
の成立にしたがってサービス用のポイントが遊技者単位
で加算され、加算されたポイントが所定ポイントに達し
た場合に、通常の遊技とは別に、所定の特典を受けるこ
とが可能になるサービスである。
【0030】各パチンコ遊技機2の向かって左側には、
台間機1が設置されている。この台間機1は、プリペイ
ドカードを受付けてそのプリペイドカードの記憶情報に
基づいて特定可能な残金額を使用してパチンコ遊技機2
から貸玉を払出させ、その貸玉を用いてパチンコ遊技機
2により遊技を可能にすることを主目的として設けられ
たものである。
【0031】遊技機設置島100の上部には、現在、ジ
ャックポットサービスを受けたことに基づいて、パチン
コ遊技機2の外部からの指令に応じた確率変動状態(特
別遊技状態)、すなわち、大当り状態(特定遊技状態)
の発生確率が向上した状態になっているパチンコ遊技機
2の台(以下、JP台ともいう)の番号を表示により報
知するためのJP台番号表示部101が設けられてい
る。このような確率変動状態は、確変状態または確率向
上状態とも呼ばれる。
【0032】JP台番号表示部101は、遊技場内全体
を対象として、JP台の台番号をリアルタイムで表示す
る。このように、遠方からでも見やすい遊技機設置島1
00の上部に設けられたJP台番号表示部101により
現在のJP台の台番号が表示されるため、遊技場内のど
のパチンコ遊技機2がJP台になっているのかを遊技者
が容易に知ることができ、遊技者によるパチンコ遊技機
2の台選択の際の参考情報にすることができる。さら
に、JP台番号表示部101により多数のJP台を同時
に表示可能になっているため、多数のJP台を表示した
場合に、遊技場内の遊技者の期待感および遊技意欲を高
めることができる。
【0033】また、遊技機設置島100において、各パ
チンコ遊技機2の上方部分には、JP台報知部3と、呼
出装置4とが設けられている。JP台報知部3は、対応
するパチンコ遊技機2がJP台になっている旨を示すた
めのものである。呼出装置4は、係員を呼出す場合に遊
技者の操作に基づいて点灯される呼出しランプ41と、
対応するパチンコ遊技機2がジャックポットサービスを
受ける際に可変表示を行なうことが可能なサービス用可
変表示装置42とを含む。
【0034】図2は、パチンコ遊技機2、JP台報知部
3および呼出装置4の拡大正面図である。
【0035】JP台報知部3は、対応するパチンコ遊技
機2がJP台になっていない場合に、図1の一部に示す
ような何も表示しない状態になっている。そして、対応
するパチンコ遊技機2がJP台になった場合に、JP台
報知部3は、図1の中央部のパチンコ遊技機2に対応す
るものおよび図2のように、点灯して「JP」の文字を
明るく表示することにより、対応するパチンコ遊技機2
がJP台になっている旨を示す。このように、JP台報
知部3により対応するパチンコ遊技機2がJP台になっ
た旨が報知されるので、そのような状況になったことを
遊技者および係員等の周囲の者が明確に把握することが
可能になる。
【0036】サービス用可変表示装置42は、液晶表示
器を有しており、文字等の図柄よりなる複数の識別情報
を可変表示可能な左可変表示部42a、中可変表示部4
2b、および右可変表示部10cの3つの可変表示部を
表示する。サービス用可変表示装置42においては、遊
技者がジャックポットサービスを受ける場合に、各可変
表示部が可変表示開始され、所定期間後に表示結果がす
べて導出表示される。そのようなサービス用可変表示装
置42の可変表示結果が予め定められた図柄の組合せ
(たとえば「$$$」)、つまり、当り図柄になった場
合には、大当り状態とは異なる遊技者にとって有利な特
別遊技状態としての確変状態が発生する。
【0037】また、サービス用可変表示装置42は、前
述した3つの可変表示部の他に、大当り情報等の各種の
遊技情報を液晶表示器に表示することが可能である。そ
のような遊技情報は、サービス用可変表示装置42にお
いて、前述した可変表示部による可変表示が行なわれて
いない場合に表示される。遊技情報は、複数種類あり、
呼出装置4に設けられた切換スイッチ(図示省略)を遊
技者が操作することにより、切換表示可能となってい
る。
【0038】パチンコ遊技機2において、遊技者が遊技
を行なう場合には、まず台間機1に設けられているカー
ド挿入排出口16に挿入する。すると、その挿入された
プリペイドカードに記録されている残金額およびポイン
ト数(ジャックポットサービス用のポイント数)等のカ
ード情報が台間機1により読取られる。そして、読取ら
れたカード情報に基づいて、残金額およびポイント数
が、台間機1に設けられている情報表示器18に表示さ
れる。
【0039】情報表示器18は、各種の情報を表示する
ための液晶表示パネル(タッチパネルとしての機能を含
む)よりなる表示面180を有している。情報表示器1
80は、表示面180が、パチンコ遊技機2に着座した
遊技者の方を向く態様で設けられている。このように、
情報表示器18は、表示面180が遊技者に向かってい
るため、表示内容が遊技者にとって容易に視認しやすい
ようになっている。情報表示器18は、前述したように
タッチパネルとしての機能を含んでおり、台間機1の操
作に必要な玉貸キー、返却キー、データキーおよびサー
ビス実施キー等のキースイッチの画像も表示される。し
たがって、遊技者は、情報表示器18の表示面180上
において、台間機1を動作させるための操作を行なう。
【0040】情報表示器18に表示された玉貸キーが操
作されれば、台間機1に読取られたカード情報に含まれ
る残金額が引落とされてその引落し額に相当する貸玉を
払出すための払出指令信号が後述する払出制御部へ出力
される。払出制御部では、その指令信号を受けて、所定
個数の貸玉を貸出すための制御を行なう。これにより、
パチンコ遊技機2における打球供給皿(上皿)292上
に貸玉が払出される。台間機1では、遊技者により残金
額から所定額の引落しが行なわれるたびに、当該遊技者
のサービス用のポイントを加算する処理がなされる。
【0041】また、カード挿入排出口16にプリペイド
カードが挿入されている状態において、情報表示器18
に表示された返却キーが操作されれば、カード挿入排出
口16からプリペイドカードが排出されて遊技者に返却
される。また、カード挿入排出口16にプリペイドカー
ドが挿入されている状態において、情報表示器18に表
示されたデータキーが操作されれば、所定の遊技データ
が表示される。
【0042】また、情報表示器18においては、前述し
たサービス用可変表示装置42での可変表示状態および
表示結果等の後述する抽選ゲームに対応する表示も行な
われる。そのような抽選ゲームは、抽選ゲームの実行が
可能になった状態でサービス実施キーが操作されたこと
に応じて実施される。
【0043】遊技者は、払出制御部の制御により貸出さ
れた貸玉を使用して遊技を行なうことができる。遊技に
おいては、遊技者がパチンコ遊技機2に設けられている
打球操作ハンドル290を操作し、打球供給皿292に
貯留されられた打玉を弾発発射して遊技領域20に打込
む。そして、遊技領域20に打込まれた打玉が始動入賞
領域21および通常入賞領域24等の入賞領域に入賞
(始動入賞)すれば、入賞領域別に予め定められた個数
の景品玉が打球供給皿(上皿)292に払出される。一
方、いずれの入賞領域にも入賞しなかった玉は、アウト
口25からパチンコ遊技機2内部に回収される。
【0044】また、始動入賞玉が始動入賞領域21に入
賞(始動入賞)した場合には、玉が始動入賞玉検出器
(図示省略)により検出されて検出信号が後述する遊技
制御部260に入力される。遊技制御部は、その入力を
受けて、特定遊技状態(大当り状態)を発生させるか否
かをランダムに決定するとともに後述する。可変表示制
御部220へ可変表示指令信号を出力し、可変表示制御
部は、それを受けて可変表示装置22を可変表示制御す
る。
【0045】ここで、可変表示装置22は、数字等の図
柄よりなる複数種類の識別情報を可変表示可能であり、
左可変表示部22a、中可変表示部22bおよび右中可
変表示部22cの3つの可変表示部を有する。可変表示
装置22においては、始動入賞に応じて各可変表示部が
一斉に可変表示開始され、所定期間後に表示結果がすべ
て導出表示される。可変表示装置22の可変表示結果が
予め定められた特定の表示態様の組合せ(たとえば「7
77」の図柄の組合せ)になった場合には、前述したよ
うな遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り
状態が発生し、以下のような大当り制御が実行される。
まず、可変入賞球装置23が開成制御されて遊技者にと
って有利な第1の状態となる。
【0046】そして、第1の状態となった可変入賞球装
置23内に所定個数(たとえば10個)の打玉が入賞す
るかまたは所定時間(30秒間)経過するかのうちいず
れか早い方の条件が成立することにより可変入賞球装置
23が閉成して遊技者にとって不利な第2の状態とな
る。その第1の状態となっている可変入賞球装置23内
に入賞した打玉が所定箇所に形成されている特定入賞領
域に入賞すれば、可変入賞球装置23のその回の第1の
状態が終了するのを待って可変入賞球装置23を再度第
1の状態に制御する繰返し継続制御が実行される。この
繰返し継続制御の実行上限回数はたとえば16回と定め
られている。
【0047】遊技制御部は、乱数を発生させるためにカ
ウントを行なうカウンタであるランダムカウンタから抽
出した乱数を用いて各種の制御を行なう。遊技制御部に
よる制御には、大当り判定用のランダムカウンタ、およ
び、可変表示装置22における停止図柄決定用のランダ
ムカウンタ等の各種のランダムカウンタが用いられる。
【0048】始動入賞に応じて大当り判定用のランダム
カウンタから当り外れ用乱数が抽出され、その抽出値
と、予め定められた大当り判定値とが比較される。そし
て、抽出値と大当り判定値とが一致した場合に、大当り
状態を発生させることが事前に決定される。また、始動
入賞があった場合には、停止図柄決定用のランダムカウ
ンタから停止図柄用乱数が抽出され、その抽出値と予め
対応関係にある図柄が可変表示の予定停止図柄として事
前決定され、その予定停止図柄が表示結果として表示さ
れるように、可変表示制御が行なわれる。
【0049】遊技制御部により大当り状態を発生させる
ことが事前決定されれば、表示制御部は、特定遊技状態
を発生させるための特定の識別情報の組合せ(たとえば
ゾロ目の組合せ)となるように可変表示装置22を停止
制御する。このような特定の識別情報の組合せは、大当
り図柄と呼ばれる。たとえば、大当り状態を発生させる
ための特定の識別情報の組合せがゾロ目の組合せの場合
は、大当りを発生させる場合の中,右可変表示部の予定
停止図柄が、左停止図柄決定用のランダムカウンタの抽
出値に基づいて決定された左可変表示部の予定停止図柄
と同じ図柄に揃えられることによりゾロ目の組合せ、す
なわち、大当り図柄とされる。一方、大当り状態を発生
させないことが事前に決定されれば、左,中,右可変表
示部のそれぞれの停止図柄決定用のランダムカウンタの
抽出値に基づいて、大当り状態の発生を示さない識別情
報の組合せ(はずれ図柄)となるように図柄が決定され
る。なお、大当り状態を発生させないことが事前に決定
された場合に停止図柄決定用のランダムカウンタの抽出
値に対応する予定停止図柄が大当り図柄になってしまう
場合には、予定停止図柄の一部が強制的にずらされるこ
とによりはずれ図柄にされる。
【0050】台間機1にプリペイドカードが挿入され、
遊技者の操作により所定引落し単位額(たとえば100
円)が引落されるたびに、遊技者所有のジャックポット
サービス用のポイント数が所定数(たとえば3点)ずつ
加算更新される。このように加算更新される遊技者所有
のポイント数を特定可能な情報が、台間機1により遊技
者のプリペイドカードに記録される。このようなポイン
トは、遊技者個人ごとに付与されるものであり、遊技者
が所定引落し単位額の引落しを行なうごとに、その遊技
者自らに付与される。
【0051】ある遊技者のジャックポットサービス用の
ポイント数がサービス実施数として予め定められたポイ
ント数になった場合には、遊技において大当りが発生し
たことを条件として、当該遊技者がジャックポットサー
ビスを受けるか否かを選択できる状態になる。そのよう
にジャックポットサービスを受けることが選択できる状
態になった場合には、その旨の報知が情報表示器18に
より行なわれる。その場合において、遊技者が、情報表
示器18の画面上で前述したようなサービス実施キーを
操作すれば、ジャックポットサービスを受けることがで
きる。
【0052】ジャックポットサービスとしては、まず、
サービス用可変表示装置42を用いた抽選ゲームを行な
うことが可能になる。つまり、サービス実施キーが操作
されれば、サービス用可変表示装置42が可変表示開始
され、その後、停止表示される。そして、サービス用可
変表示装置42の停止表示結果が当り図柄の組合せ(た
とえば「$$$」)になった場合は、ジャックポットサ
ービスとして、大当り状態とは異なる遊技者にとって有
利な特別遊技状態としての確変状態が発生させられる。
一方、サービス用可変表示装置42の停止表示結果が当
り図柄以外のはずれ図柄の組合せになった場合は、ジャ
ックポットサービスとしての確変状態が発生させられな
い。
【0053】このような抽選ゲームの結果が当りになっ
た遊技者は、その当りが確定した時点で、サービスを受
けることとの引換えに、ポイント数の減算を受ける。一
方、抽選ゲームの結果がはずれになった遊技者は、ポイ
ント数の減算を受けない。このため、抽選ゲームの結果
により遊技者が不利益を受けない。したがって、サービ
スとして、遊技者に不利益をもたらさず、遊技者にとっ
て有利なゲームを提供することができる。
【0054】次に、遊技場内に設けられた発行入金機に
ついて説明する。図3は、発行入金機5の構成を示す正
面図である。
【0055】発行入金機5は、プリペイドカードの発行
と、プリペイドカードへの入金とを行なうための装置で
ある。発行入金機5の正面においては、金額表示部50
1、カード発行口502、カード挿入排出口503、紙
幣挿入口504、硬貨投入口505、返却口506、発
行キー507、入金キー508、および取消キー509
が設けられている。
【0056】紙幣挿入口504へ適正な紙幣を挿入する
かまたは硬貨投入口505へ適正な硬貨を投入すること
により、発行入金機5が受入れた金額が金額表示部50
1において表示される。金額表示部501は、複数の7
セグメント表示器により構成され、金額の情報をディジ
タル表示するものである。金額表示部501に受入金額
が表示された状態で発行キー507が押下操作されれ
ば、表示された金額がカードリーダライタ502aによ
り残金額として新規カードに書込まれ、そのカードがプ
リペイドカードとしてカード発行口502から発行され
る。
【0057】また、既に発行されたプリペイドカードを
カード挿入排出口503に挿入し、前述したような現金
の投入が行なわれれば、金額表示部501に受入金額が
表示される。このように金額表示部501に受入金額が
表示された状態で入金キー508が押下操作されれば、
表示された金額がカードリーダライタ503aにより残
金額として新規カードに書込まれることによりプリペイ
ドカードへの入金が行なわれる。そのように入金が行な
われたプリペイドカードは、カード挿入排出口503か
ら排出され、遊技者に返却される。
【0058】また、前述したような金額表示部501に
受入金額が表示された状態で発行キー507または入金
キー508が押下操作される前の段階で取消キー509
が操作されれば、受入れられた現金が遊技者に返却され
る。紙幣については紙幣挿入口504から返却され、現
金については返却口506から返却される。
【0059】以上に示したように、発行入金機5によれ
ば、プリペイドカードの新規発行を受けることができる
とともに、発行済のプリペイドカードに入金を行なうこ
とができる。このように発行済のプリペイドカードに入
金を行なうことができるため、残金額を使い果たしたプ
リペイドカードを処分することなく継続的に使用するこ
とができる。このようにプリペイドカードを継続使用可
能にしたことにより、プリペイドカードの新規発行枚数
を低減することができ、プリペイドカードの発行に関す
る費用を低減することができる。
【0060】図4は、ジャックポットサービスを実現す
る遊技場内のシステムの構成を示すブロック図である。
遊技場においては、主に、台間機1の制御部10、パチ
ンコ遊技機2の遊技制御部260、呼出装置4の制御部
400、発行入金機5の制御部50、管理装置6の制御
部60、および、JP台報知部3の動作に基づいて、ジ
ャックポットサービスが実現される。
【0061】台間機1の制御部10,パチンコ遊技機2
の遊技制御部260,呼出装置4の制御部400,発行
入金機5の制御部50,管理装置6の制御部60は、そ
れぞれ、制御中枢としてのCPU12,262,40
2,52,62と、制御用プログラムを記憶しているR
OM13,263,403,53,63と、CPUのワ
ーキングエリアとしてのRAM11,261,401,
51,61と、外部との入出力信号の整合性をとるため
のI/Oポート14,264,404,54,64とが
設けられている。
【0062】台間機1には、さらにカードリーダライタ
17が設けられており、挿入されたプリペイドカードの
記録情報がこのカードリーダライタ17により読取られ
てその読取情報がI/Oポート14を介してCPU12
に入力される。読取られたプリペイドカードの記録情報
は、メモリであるRAMに記憶される。CPU12は、
遊技者の残金額、ポイント数、およびキースイッチ等を
情報表示器18に表示するための表示制御信号をI/O
ポート14を介して情報表示器18に与える。この表示
制御信号に基づいて、情報表示器18に各種の情報が表
示される。
【0063】情報表示器18においては、その状態で遊
技者が情報表示器18の表示画面上で貸出キー等のキー
スイッチをタッチ操作すれば、その操作信号が情報表示
器18からI/Oポート14を介してCPU12に入力
される。CPU23では、入力された操作信号に基づい
て、遊技者による操作内容を認識し、操作に応じた処理
を行なう。
【0064】貸出キーが操作されれば、CPU12は、
カードリーダライタ17から入力されたカード情報に含
まれている残金額から所定額(たとえば500円)を引
落としてその引落し額分に相当する貸玉を示す信号を、
I/Oポート14を介して払出し制御部7へ出力する。
返却キーが操作されれば、プリペイドカードが返却され
るとともに、カードID、返却時点での残金額、返却時
点でのポイント数等の情報が管理装置6に送られる。こ
れらの情報に基づいて、管理装置6では、発行された各
プリペイドカードの使用状況を個別に管理する。
【0065】パチンコ遊技機2においては、持点数分の
貸玉を遊技者が弾発発射操作することが可能である。そ
して、遊技領域20に打込まれた打玉が始動入賞領域2
1等に入賞してその入賞玉が始動入賞検出器等(各種検
出器27に含まれる)により検出されれば、その検出信
号がパチンコ遊技機2の遊技制御部260において、I
/Oポート264を介してCPU262へ入力される。
CPU262は、たとえば2msec毎に1回ずつリセ
ットされ、その2msecのリセット周期内においてR
OM263に記憶されている制御用プログラムを先頭か
ら最後まで一通り実行し、実行し終わった段階でリセッ
ト待ち状態となる。この2msec毎に繰返しプログラ
ムを実行することにより、パチンコ遊技機2が制御され
る。
【0066】パチンコ遊技機2の制御においては、各種
検出器27からI/Oポート264を介して各種の検出
信号がCPU262に与えられる。また、パチンコ遊技
機2の制御においては、CPU262から可変入賞球装
置23の駆動部等の各種駆動部28に駆動制御信号が与
えられることにより、可変入賞球装置23等の機器が駆
動制御される。また、パチンコ遊技機2の制御において
は、CPU262から遊技効果ランプ等の各種ランプ2
9にランプ制御信号が与えられることにより、各種ラン
プ29の点灯制御が行なわれる。
【0067】各種CPU262は、I/Oポート264
を介して表示制御部220へ表示指令信号(コマンドデ
ータ)を出力する。また特定遊技状態(大当り状態)を
発生させることをCPU262が決定すれば、大当り信
号をI/Oポート264を介し、台間機1のI/Oポー
ト14を経由して台間機1のCPU12へ与える。
【0068】台間機1では、遊技者所有のポイント数が
サービス実施数になっている状態で、大当り信号を受け
た場合に、遊技者がジャックポットサービスを受けるか
否かを選択できるようになった旨を報知するための表示
制御信号を、I/Oポート14を介して情報表示器18
へ与える。これにより、遊技者がジャックポットサービ
スを受けるか否かを選択できるようになった旨が情報表
示器18の画面上で表示により報知される。
【0069】そして、情報表示器18のタッチパネルに
おけるサービス実施キーの操作によりジャックポットサ
ービスを受ける選択がなされた場合には、CPU12か
らI/Oポート14を介し、呼出装置4の制御部400
において、I/Oポート404を経由してCPU402
にサービス用可変表示装置42の表示制御用のコマンド
データが与えられる。このコマンドデータの指令にした
がって、制御部400により、サービス用可変表示装置
42の表示制御が行なわれ、前述した抽選ゲームが行な
われる。
【0070】抽選ゲームの結果が当りになった場合に
は、確率変動状態を発生させることをパチンコ遊技機2
の遊技制御部260に指令するための外部確変信号がC
PU12から出力される。外部確変信号は、遊技制御部
260において、I/Oポート264を介してCPU2
62に与えられる。このような外部確変信号を受けた場
合に、CPU262は、パチンコ遊技機2を確率変動状
態に制御する。
【0071】また、外部確変信号は、JP台番号表示部
101における表示のために管理装置6にも与えられ
る。したがって、台間機1から出力された外部確変信号
は、管理装置6の制御部60において、I/Oポート6
4を介してCPU62に与えられる。さらに、外部確変
信号は、JP台報知部3における報知のために呼出装置
4の制御部400にも与えられる。したがって、台間機
1から出力された外部確変信号は、制御部400におい
て、I/Oポート404を介してCPU402に与えら
れる。
【0072】発行入金機5は、プリペイドカードの発行
およびプリペイドカードへの入金を行なうために設けら
れたものである。発行入金機5においては、プリペイド
カードとして発行される予定の多数のICカードがカー
ドストッカ(図示省略)に収納されている。
【0073】発行入金機5において、カード発行口50
2から発行されるプリペイドカードは、発行入金機5の
内部に設けられたカードリーダライタ502aによりカ
ード情報の書込みを受ける。発行入金機5において、カ
ード挿入排出口503から挿入および排出されるプリペ
イドカードは、発行入金機5の内部に設けられたカード
リーダライタ503aによりカード情報の読出しおよび
書込みの処理を受ける。カードリーダライタ503a
は、発行済カードへの入金の場合において入金額に応じ
て、残金額を更新記録する。
【0074】また、発行入金機5の内部には、前述した
カードストッカからカードリーダライタ502aまで新
規カードを搬送するカード搬送部56が設けられてい
る。新規プリペイドカードの発行の際には、CPU52
からI/Oポート54を介して搬送制御信号がカード搬
送部56に与えられる。これにより、カード搬送部56
が駆動制御され、新規カードがカードストッカからカー
ドリーダライタ502aまで搬送される。このように、
カードリーダライタ502aに搬送された新規カード
は、カードリーダライタ502aによりカード情報が書
込まれてカード発行口502から排出される。
【0075】発行入金機5においては、紙幣挿入口50
4または硬貨投入口505から現金が投入されると、現
金処理部57において、投入された現金の種別が識別さ
れる。そして、発行キー507、入金キー508および
取消キー509等の操作部により発行操作または入金操
作が行なわれると、その操作に応じてプリペイドカード
の発行またはプリペイドカードへの入金が行なわれる。
【0076】プリペイドカードの発行がなされた場合に
は、発行されたプリペイドカードのカード情報が、CP
U52からI/Oポート54を介して出力され、管理装
置6において、I/Oポート64を経てCPU62に与
えられる。これにより、CPU62は、新規発行プリペ
イドカードのカード情報を管理する。また、プリペイド
カードへの入金がなされた場合には、入金が行なわれた
プリペイドカードに関して、入金額等の所定の情報がC
PU52からI/Oポート54を介して出力され、管理
装置6において、I/Oポート64を経てCPU62に
与えられる。これにより、CPU62は、プリペイドカ
ードの使用状況を管理する。
【0077】呼出装置4の制御部400においては、台
間機1から与えられる表示制御コマンドに応じて、CP
U402からI/Oポート404を介してサービス用可
変表示装置42に表示制御信号が与えられ、CPU40
2によりサービス用可変表示装置42を可変表示させる
制御が行なわれる。この可変表示により、前述した抽選
ゲームが実行される。
【0078】また、呼出装置4の制御部400において
は、台間機1から与えられた外部確変信号に基づいて、
CPU402がJP台報知部3を点灯表示させるための
表示制御信号を、I/Oポート404を介してJP台報
知部3に与える。これにより、JP台報知部3が点灯さ
れ、これにより、該当するパチンコ遊技機がJP台にな
った旨が報知される。
【0079】管理装置6は、遊技場内の各種の情報を管
理するためのホール用管理コンピュータ等よりなり、ジ
ャックポットサービスに関連する情報を管理する機能を
有する装置である。
【0080】管理装置6の制御部60においては、各種
の情報をデータベース化して記憶するためのデータベー
ス部66にCPU62がI/Oポート64を介して接続
されている。データベース部66には、発行されたプリ
ペイドカードのそれぞれについて、使用状況等の管理情
報がまとめられたカード管理データベースが記憶されて
いる。CPU62は、遊技者による残金額からの引落と
しに応じて台間機1からI/Oポート64を介して受け
る加算信号に基づいて、プリペイドカードごとの残金額
等の使用状況を把握し、把握した使用状況に基づいて、
カード管理情報をI/Oポート64を介してデータベー
ス部66に与える。これにより、カード管理データベー
スに最新のカード管理情報が登録される。
【0081】また、管理装置6の制御部60において
は、プリペイドカードの発行およびプリペイドカードへ
の入金に応じて発行入金機5からI/Oポート64を介
して受ける情報に基づいて、CPU62がプリペイドカ
ードの発行状況および入金状況を把握し、把握した使用
状況に基づいて、カード管理情報をI/Oポート64を
介してデータベース部66に与える。これにより、カー
ド管理データベースに最新のカード管理情報が登録され
る。
【0082】また、管理装置6の制御部60において
は、プリペイドカードの発行およびプリペイドカードへ
の入金に応じて発行入金機5からI/Oポート64を介
して受ける情報に基づいて、CPU62がプリペイドカ
ードの発行状況および入金状況を把握し、把握した使用
状況に基づいて、カード管理情報をI/Oポート64を
介してデータベース部66に与える。これにより、カー
ド管理データベースに最新のカード管理情報が登録され
る。
【0083】また、管理装置6の制御部60において
は、データベース部66に登録されたカード管理情報等
の各種情報を表示することが可能なCRT表示器等より
なる表示器65が設けられている。また、管理装置6に
おいては、キーボード等の操作部67が設けられてい
る。操作部67においては、管理装置6を操作するため
の操作指令情報を入力することが可能である。たとえ
ば、操作部67において、カード管理情報の表示を指令
する操作指令情報が入力されれば、その操作指令情報が
I/Oポート64を介してCPU62に与えられる。そ
の場合、CPU62からI/Oポート64を介してデー
タベース部66に所定のデータ読出要求情報が与えられ
る。そして、データ読出要求情報に応答して、データベ
ース部66からI/Oポート64を介してCPU62に
カード管理情報が与えられ、そのカード管理情報がRA
M61に記憶される。そして、このように、記憶された
カード管理情報がCPU62からI/Oポート64を介
して表示器65に与えられ、表示器65において、カー
ド管理情報が表示される。
【0084】また、管理装置6の制御部60において
は、台間機1から与えられた外部確変信号に基づいて、
外部確変信号を送信した台間機およびその台間機に対応
するパチンコ遊技機を判別し、CPU62が遊技場内に
おけるJP台の台番号を把握する。そして、CPU62
は、把握したJP台の台番号の情報に基づいて、JP台
番号表示部101に台番号を表示させるための表示制御
信号を、I/Oポート64を介してJP台番号表示部1
01に与える。これにより、JP台番号表示部101に
おいて、JP台番号がリアルタイムで表示される。
【0085】また、管理装置6の制御部60において
は、管理しているプリペイドカードごとに、売上金額の
1%を社会還元額として累積加算する。このように、累
積加算された社会還元額は、社会福祉のために還元され
る。
【0086】また、管理装置6の制御部60において
は、停電時等においてバックアップ電源68からバック
アップ電力がRAM61に供給されるように構成されて
おり、管理装置6において管理のために記憶しているデ
ータが消去されないように構成されている。
【0087】次に、プリペイドカードの構成を詳細に説
明する。図5は、プリペイドカードの平面図である。
【0088】図5を参照して、プリペイドカード700
は、カード処理装置に接触して使用される所謂接触型の
ICカードにより構成される。プリペイドカード700
には、コネクタ701、ICカードマイクロコンピュー
タ702、および、EEPROM703が設けられてい
る。ICカードマイクロコンピュータ702およびEE
PROM703は、カード内部に内蔵されており、コネ
クタ701がカード表面に露出している。
【0089】次に、プリペイドカード700に設けられ
ている回路の構成を説明する。図6は、図5に示された
プリペイドカード700に設けられている回路の構成を
示すブロック図である。
【0090】コネクタ701は、前述した台間機1およ
び発行入金機5等の外部機器との間で信号の入出力を行
なうために設けられている。ICカードマイクロコンピ
ュータ702には、CPU702a、ROM702b、
および、RAM702cが含まれている。
【0091】CPU702aは、ROM702bに格納
されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の
順序で実行する。RAM702c内には、CPU702
aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されてい
る。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能な
メモリであり、カードID、セキュリティコード、残金
額、およびポイント等のさまざまな情報が記録されてい
る。ここで、カードIDとは、プリペイドカードに個別
に付された番号情報であり、プリペイドカードの中から
一のプリペイドカードを特定し識別するために用いられ
る情報である。セキュリティコードとは、プリペイドカ
ードのセキュリティを保持するための情報であり、台間
機1および発行入金機5等のカード処理装置がプリペイ
ドカードの記録情報を読込むにあたって最初に読取られ
る情報である。このセキュリティコードが予め登録され
ているコードと一致しない場合には、カード処理装置に
おいてエラー処理が実行される。
【0092】ICカードマイクロコンピュータ702に
は、前述したCPU702a、ROM702b、およ
び、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入
力される入力信号を受けてCPU702aに入力データ
を与えるとともにCPU702aからの出力情報を受け
てコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパ
ワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周
回路,アドレスデコード回路などが設けられている。
【0093】このようなプリペイドカード700が台間
機1および発行入金機5等のICカード処理装置にセッ
トされると、ICカード処理装置内のリーダライタのコ
ネクタがICカードのコネクタ701と電気的に接触
し、ICカード内に記憶されている情報が読出し可能に
なり、またその情報が更新可能(消去を含む)になる。
【0094】なお、この実施の形態においては、プリペ
イドカード700として接触型のICカードを用いる例
を説明した。しかし、これに限らず、プリペイドカード
7000としては、非接触型のICカードを用いてもよ
い。また、プリペイドカード700として、ICカード
の他に、磁気カード等のその他の記録媒体を用いてもよ
い。
【0095】次に、台間機1における情報表示器18の
表示例を説明する。図7は、台間機1における情報表示
器18の表示例を示す表示画面図である。
【0096】図7においては、(a)〜(j)に情報表
示器18の表示面180に表示される各種の表示画面例
が示されている。まず、台間機1にプリペイドカードが
挿入されていない状態では、(a)に示すような待機画
面が表示される。待機画面においては、遊技データ18
1、遊技データ切換えキー182、およびカード挿入要
求メッセージ183が表示される。遊技データ181と
しては、1日の大当り回数、1日の確変大当り回数、前
回からのスタート(可変表示)回数が表示される。遊技
データ切換えキー182は、遊技データ181の日付を
切換えるためのキーであり、現在表示されている遊技デ
ータ181の内容を1日前から3日前までの遊技データ
の内容に切換えることが可能である。遊技データ切換え
キー182が所定時間操作されない場合は、基本的に本
日の遊技データの内容が表示される。カード挿入要求メ
ッセージ183としては、「カードを入れてくださ
い。」という、プリペイドカード700の挿入を要求す
るメッセージが表示される。
【0097】次に、遊技者がカード挿入排出口16に挿
入したカードが正規のプリペイドカード700ではない
場合には、(b)に示すようなエラー表示画面が表示さ
れる。エラー表示画面においては、カード挿入エラーメ
ッセージ184が表示される。カード挿入エラーメッセ
ージ184としては、「カードが違います!カードをお
取りください。」という、挿入されたカードが正規のプ
リペイドカードではなく、カードの使用を許容しない旨
のメッセージが表示される。
【0098】次に、遊技者がカード挿入排出口16に挿
入したカードが正規のプリペイドカード700である場
合には、(c)に示すような通常遊技中画面が表示され
る。通常遊技中画面においては、残金額・ポイントデー
タ185、玉貸キー186、返却キー187、データキ
ー188、およびキー操作要求メッセージ189が表示
される。残金額・ポイントデータ185としては、遊技
者所有の残金額およびポイント数がそれぞれ表示され
る。玉貸キー186が操作されれば、残金額から所定額
が引落とされて玉貸が行なわれる。返却キー187が操
作されれば、挿入中のプリペイドカードがカード挿入排
出口16から排出されて遊技者に返却される。データキ
ー188が操作されれば、前述したような内容の遊技デ
ータ181が表示される。キー操作要求メッセージ18
9としては、「キーを押して下さい。」という、キー操
作を案内するメッセージが表示される。
【0099】次に、玉貸キー186の操作に応じて玉貸
しが行なわれれば、通常遊技中画面の表示内容がたとえ
ば(c)の表示から(d)の表示のように変化する。
(d)においては、500円分の玉貸しが行なわれたこ
とにより、残金額が500円分引落とされ、その引落と
しに応じてポイント数が15ポイント加算されてた状態
が示されている。
【0100】次に、返却キー187に応じてプリペイド
カードが返却されれば、(e)に示す終了画面が表示さ
れる。終了画面においては、「カードをお取り下さい。
ありがとうございました。」という、プリペイドカード
の返却を示す返却案内メッセージ190が表示される。
【0101】次に、遊技者所有のポイント数が前述した
サービス実施数になって遊技者が抽選ゲームの実施を選
択できる状態になった場合には、(f)に示されるよう
なサービス選択画面が表示される。サービス選択画面に
おいては、残金額・ポイントデータ185、抽選ゲーム
実施可能メッセージ191、サービス実施キー192、
および、取消しキー193が表示される。抽選ゲーム実
施可能メッセージ191としては、「大当り!!サービ
スを行ないますか」という、大当りが発生した旨および
サービスとしての抽選ゲームを実施するか否かの選択を
要求する旨が表示される。サービス実施キー192が操
作されれば、抽選ゲームが実施される。一方、取消しキ
ー193が操作されれば、抽選ゲームの実施選択が次回
の大当りの発生時まで保留される。
【0102】次に、サービス実施キー192の操作に応
じて抽選ゲームが実行されれば、(g)に示すような抽
選ゲーム実施中画面が表示される。抽選ゲーム実施中画
面においては、抽選ゲーム進行中メッセージ194およ
びサービス用可変表示部195が表示される。抽選ゲー
ム進行中メッセージ194としては、「抽選を行なって
います。」という抽選ゲームが進行している旨が示され
る。サービス用可変表示部195には、前述したサービ
ス用可変表示装置42に表示されている左,中,右可変
表示部を模擬した画像が表示される。この場合には、抽
選ゲームが進行中であるため、実際のサービス用可変表
示装置42の動作に合わせて可変表示がなされている状
態が表示される。
【0103】次に、抽選ゲームの結果、当りとなれば、
(h)に示すような当り画面が表示される。当り画面に
おいては、当りメッセージ196、サービス用可変表示
部195、および、確変発生メッセージ197が表示さ
れる。当りメッセージ196としては、「FEVER」
という、当りが生じた旨が表示される。サービス用可変
表示部195においては、当り図柄(たとえば「$$
$」)の表示結果が表示される。確変発生メッセージ1
97としては、「確率変動状態にします。」という、確
率変動状態が発生する旨を案内するメッセージが表示さ
れる。
【0104】次に、抽選ゲームの結果が当りとなって確
率変動状態が発生した場合には、(i)に示されるよう
な確変中画面が表示される。確変中画面においては、残
金額・ポイントデータ185、玉貸キー186、返却キ
ー187、データキー188、および確変中メッセージ
198が表示される。確変中メッセージ198として
は、「確変中」という、現在が確率変動状態中になって
いる旨が表示される。この確変中画面においては、確変
中メッセージ198を除き、前述した通常遊技中画面と
同様であり、キースイッチの操作に応じて、玉貸し、プ
リペイドカードの返却、および、遊技データの表示を行
なうことが可能である。
【0105】次に、抽選ゲームの結果、はずれとなれ
ば、(j)に示すようなはずれ画面が表示される。はず
れ画面においては、サービス用可変表示部195とはず
れメッセージ199とが表示される。サービス用可変表
示部195においては、はずれ図柄の表示結果が表示さ
れる。はずれメッセージ199としては、「残念!」と
いう、抽選ゲームの結果はずれになった旨を案内するメ
ッセージが表示される。
【0106】なお、ここでは、情報表示器18において
抽選ゲームの進行状態が表示される例を示したが、情報
表示器18においては、抽選ゲームが進行中(ゲーム開
始を含む)である旨を示す表示と抽選ゲームの結果を示
す表示とのみを表示してもよく、サービス用可変表示装
置42の動作状態を模擬してサービス用可変表示装置4
2の可変表示状態に同期させた可変表示状態を表示する
ようにしてもよい。
【0107】また、ここでは、情報表示器18において
抽選ゲームの状況が表示される例を示したが、サービス
用可変表示装置42を見れば遊技者が抽選ゲームの状況
を把握できるため、情報表示器18においては抽選ゲー
ムの状況を表示しないようにしてもよい。
【0108】次に、管理装置6の表示器65において表
示される情報の例を説明する。図8は、管理装置6の表
示器65において表示されるカード管理情報画面を示す
表示画面図である。このカード管理情報画面は、前述し
たカード管理データベースに登録されたデータの一部を
示すものであり、カード管理データベースのデータに基
づいて表示される。
【0109】図8を参照して、カード管理情報画面にお
いては、カードIDごとに、ポイント数、購入金額、入
金金額、売掛金額、売上金額、売掛残金額、および、社
会還元額が表形式で示されている。
【0110】ここで、ポイント数とは、前述したような
ジャックポットサービス用のポイント数をいう。購入金
額とは、プリペイドカードの購入(発行時)の金額をい
う。入金金額とは、プリペイドカードの購入後に発行入
金機5によりプリペイドカードに入金された金額をい
う。売掛金額とは、購入金額と入金金額とを加算した金
額をいう。売上金額とは、プリペイドカードから引落と
された金額をいう。売掛残金額とは、売掛金額から売上
金額を減算した金額をいう。社会還元額とは、前述した
ように社会福祉のために還元される金額であり、売上金
額の1%が割当てられる。また、ポイント数、購入金
額、入金金額、売掛金額、売上金額、売掛残金額、およ
び、社会還元額のそれぞれについては、全プリペイドカ
ードの合計値が示されている。
【0111】カード管理情報画面においては、操作部6
7を操作することにより、表示画面がスクロールする。
これにより、管理しているプリペイドカードの数が極め
て多い場合であっても、管理者がすべてのプリペイドカ
ードについての管理情報を容易に見ることができる。
【0112】このように、カード管理情報画面が表示さ
れることにより、各プリペイドカードの利用状況を個別
に把握することができる。また、合計値により、遊技場
が管理している全プリペイドカードの利用状況を総体的
に把握することができるとともに、プリペイドカードの
運用に関する遊技場全体の収支を把握することができ
る。
【0113】図9は、管理装置6の表示器65において
表示される台間機(台間機)関連設定画面を示す表示画
面図である。
【0114】図9を参照して、表示器65の表示部は、
タッチパネル式の画面であり、台間機関連設定画面にお
いては、表示画面650上に、設定表651、左スクロ
ールキー652、右スクロールキー653、台単位キー
654、および、データ転送キー655が表示される。
【0115】設定表651には、ジャックポットサービ
スに関連する各種条件の設定値が表形式で示されてい
る。設定表651での設定項目には、ポイント付与割合
の設定値(ポイント/円)、サービス実施ポイント(サ
ービス実施数)の設定値(ポイント)、サービス実施料
の設定値(ポイント)、抽選ゲームの当り確率の設定値
(当り回数/ゲーム実施回数)、および、社会還元率
(%)の設定値のそれぞれが遊技機設置島ごと(図中、
島1〜島10)に示されている。ここで、ポイント付与
割合とは、引落とし金額に対するポイント付与の割合を
いう。社会還元率は、引落とし金額(売上金額)に対し
て割当てられる社会還元額の割合をいう。この例では、
サービス実施ポイントが900ポイントに設定され、サ
ービス実施料が500ポイントに設定されている。この
ような台間機関連設定画面においては、操作部67によ
り操作可能なポインタ656が表示され、このポインタ
656により指定した部分について操作部67からデー
タを入力することが可能である。これにより、操作部6
7での操作入力に基づいて設定表651に示された各欄
の数値を変更することにより、ジャックポットサービス
に関連する各種条件の設定値を島単位で容易に変更する
ことができる。
【0116】この図では、島単位でのジャックポットサ
ービスに関連する各種条件の設定値が表形式で示された
設定表651が表示された例を示されているが、その他
に、島単位での設定値に換えて、パチンコ遊技機の台単
位でのジャックポットサービスに関連する各種条件の設
定値が表形式で示された設定表651を表示することも
可能である。また、台単位でのジャックポットサービス
に関連する各種条件の設定値が表形式で示された設定表
651においても、前述した場合と同様に、ジャックポ
ットサービスに関連する各種条件の設定値を台単位で容
易に変更することができる。したがって、台間機関連設
定画面においては、島単位でのジャックポットサービス
に関連する各種条件の設定値を容易に把握することがで
きるとともに、その設定値の変更も容易に行なうことが
できる。
【0117】台単位キー654が1回操作されれば、島
単位での設定表に換えて、前述したような台単位でのジ
ャックポットサービスに関連する各種条件の設定値が表
形式で示された設定表が表示される。また、島単位での
設定表が表示されている状態において台単位キー654
がさらに1回操作されれば、設定表651が島単位での
設定表に切換得られる。これにより、台単位でのジャッ
クポットサービスに関連する各種条件の設定内容の確認
および設定の作業状態と、島単位でのジャックポットサ
ービスに関連する各種条件の設定内容の確認および設定
の作業状態とを容易に切換えることができる。
【0118】左スクロールキー652が操作されれば、
設定表651が左スクロールされる。また、右スクロー
ルキー653が操作されれば、設定表651が右スクロ
ールされる。これにより、設定の対象となる島または台
が多数の場合に、1つの画面に表示しきれない設定対象
となる島または台全体を容易に表示可能にすることがで
きる。
【0119】データ転送キー655が操作されれば、現
在表示中の設定値の情報が遊技場内の各台間機1に転送
される。このデータ転送キー655が操作に基づいて、
台間機関連設定画面で設定した内容が、各台間機1にお
いて記憶され、有効化される。
【0120】以上に示した管理装置6の表示器65にお
いて表示される台間機関連設定画面によりジャックポッ
トサービスに関連する各種条件の設定値の確認および設
定を、管理装置6において集中的に行なうことができ
る。このため、各パチンコ遊技機2の場所または各遊技
機設置島100の場所で作業を行なう場合と比べて、ジ
ャックポットサービスに関連する各種条件の設定値の確
認および設定に関する作業の効率化および容易化を図る
ことができる。
【0121】また、プリペイドカード700は、プリペ
イドカード700の使用提携を結んだ予め定められた複
数の遊技場のそれぞれにおいて共通に使用可能である。
前述したようにデータベースにおいて管理されるポイン
ト数は、遊技場別に遊技者に付与され、各遊技場別で管
理される。
【0122】次に、台間機1の制御部10の制御動作に
ついて説明する。図10および図11は、台間機1の制
御動作を実行させる台間機制御処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【0123】まず、ステップSa(以下単にSaとい
う)1により、外部確変カウンタのカウント動作を開始
させる処理がなされる。ここで、外部確変カウンタと
は、外部確変、すなわち、前述した抽選ゲームの結果の
判定用の乱数を発生させるためのランダムカウンタであ
る。この時点では、図7の(a)に示す待機画面が情報
表示器18において表示されている。
【0124】次に、Sa2に進み、カード挿入があった
か否かの判断がなされ、あるまで待機する。前述したカ
ードリーダライタ17にはプリペイドカードの挿入を検
出するセンサが設けられており、ここでは、そのセンサ
の検出出力に基づいてカード挿入の有無が判断されるの
である。
【0125】遊技者が台間機1にプリペイドカードを挿
入すればSa2によりYESの判断がなされてSa3に
進み、その挿入されたプリペイドカードに記録されてい
る記録情報をカードリーダライタ17により読取らせる
ための制御が行なわれる。そしてSa4に進み、読取っ
た情報に基づいて当該プリペイドカードが適正なカード
であるか否かの判断がなされる。具体的に、適正なカー
ドであるか否かの判断は、カードに記録されているセキ
ュリィティコードを、管理装置6で管理されているプリ
ペイドカードのセキュリィティコードと照合すること等
により行なわれる。
【0126】Sa4により適正なカードでないと判断さ
れた場合には、Sa5に進み、図7の(b)に示される
ようなエラー表示画面を表示させるエラー表示処理を行
なう。これにより、不適正なカードであることを遊技者
に知らせることができる。そして、Sa14へ進み、カ
ードを返却した後、この台間機制御処理が終了する。こ
れにより、台間機1における不適正なカードの使用を防
ぐことができる。
【0127】一方、Sa4により適正なカードであると
判断された場合にはSa7に進み、Sa3により読取っ
た記録情報により特定されるカードID等のカード情報
をRAM11(以下、この図の説明においてメモリと呼
ぶ)に記憶させる処理がなされる。そして、Sa8に進
み、読取った記録情報により特定される残金額およびポ
イント数を、図7の(c)に示されるように、情報表示
器18の通常遊技中画面において表示させる処理がなさ
れる。この時点では、このフローチャートに示されてい
ない別のステップにより、図7の(c)に示される通常
遊技中画面が表示されている。
【0128】そして、Sa9に進み、前述した玉貸キー
186の操作(タッチ操作)があったか否かの判断がな
される。操作があった場合には、後述するSa15に進
む。一方、操作がない場合にはSa10に進み、前述し
た返却キー187の操作があったか否かの判断がなされ
る。返却キー187の操作(タッチ操作)がない場合に
は、後述するSa24に進む。一方、返却キー187の
操作があった場合には、Sa11に進み、通常遊技中画
面において表示していた残金額およびポイント数を消去
する処理がなされる。そして、Sa12に進み、精算処
理要求、カードID、Sa19により累積的に加算され
た減算額、および、ポイント数の情報を管理装置6に向
けて送信する処理がなされる。
【0129】次に、Sa13に進んでメモリをクリアす
る処理がなされる。そして、Sa14に進み、プリペイ
ドカードを返却する処理がなされた後、この台間機制御
処理が終了する。図7の(e)に示される終了画面は、
このフローチャートに示されていない別のステップによ
り、前述した玉貸キー186の操作判断後に表示され
る。
【0130】また、前述したSa9により玉貸キー18
6があったと判断されてSa15に進んだ場合は、払出
単位個数として所定個数(たとえば500円分の貸玉に
相当する個数)の貸玉を払出す指令(払出指令信号)を
払出制御部7に出力する処理がなされる。これにより、
払出単位個数の貸玉が打球供給皿292に払出される。
次に、Sa16に進み、Sa15による貸玉数に相当す
る金額(たとえば500円)をメモリ上で減算する処理
がなされる。これにより、貸玉の払出しに応じた残金額
が引落とされる。
【0131】次に、Sa17に進み、Sa16による減
算後の残金額をプリペイドカードに記録する処理がなさ
れる。これにより、プリペイドカードにおける残金額の
記憶情報が減算更新される。次に、Sa18に進み、S
a16による減算額を累積的に加算し、その加算結果を
メモリに記憶させる処理がなされる。
【0132】次に、Sa19に進み、Sa16による減
算後の残金額が「0」であるか否かの判断がなされる。
残金額が「0」である場合には、前述したSa11に進
み、Sa11〜Sa14の処理が行なわれることによ
り、プリペイドカードが返却される。したがって、残金
額がなくなった場合には、プリペイドカードが強制的に
返却されることとなる。一方、残金額が「0」である場
合には、Sa20に進み、ポイント付与条件が成立した
か否かの判断がなされる。ここで、ポイント付与条件と
は、ジャックポットサービス用のポイントを付与が許容
される条件である。具体的に、前述した図9のようにポ
イント付与条件が設定されている場合には、100円分
の玉貸しがあったことがポイント付与条件である。
【0133】Sa20によりポイント付与条件が成立し
ていないと判断された場合には、後述するSa24に進
む。一方、Sa20によりポイント付与条件が成立した
と判断された場合は、Sa21に進み、現在のポイント
数に、ポイント付与条件の成立に応じて付与されるポイ
ント数を加算し、その加算結果をメモリに記憶させる処
理がなされる。そして、次に、Sa22に進み、加算後
のポイント数をプリペイドカードに記録させる処理がな
される。これにより、プリペイドカードにおけるポイン
ト数の記録情報が加算更新される。次に、Sa23に進
み、メモリに記憶されたポイント数に基づいて、Sa2
1による加算後のポイント数を情報表示器18に表示さ
せる処理がなされる。Sa23の後、Sa24に進む。
【0134】Sa24に進んだ場合は、パチンコ遊技機
2から大当り信号の入力があるか否かの判断がなされ
る。ここで、大当り信号は、遊技において大当りが発生
した場合に、パチンコ遊技機2から台間機1に与えられ
る信号である。大当り信号の入力がないと判断された場
合は、前述したSa9に戻る。
【0135】一方、大当り信号の入力があると判断され
た場合は、Sa25に進み、パチンコ遊技機2から上限
到達信号の入力があるか否かの判断がなされる。ここ
で、上限到達信号は、確率変動状態の発生を伴った大当
りが予め定められた大当り上限回数だけ連続的に発生し
た場合にパチンコ遊技機2から台間機1に与えられる信
号である。上限到達信号の入力があると判断された場合
は、後述するSa34に進み、サービス用可変表示装置
42における可変表示の予定停止図柄が強制的にはずれ
図柄にされる。これにより、あまりに多くの回数連続し
て確率変動状態が発生することが防がれる。一方、上限
到達信号の入力がないと判断された場合は、Sa26に
進み、現在のポイント数がサービス実施数(この場合は
900ポイント)以上であるか否かの判断がなされる。
現在のポイント数がサービス実施数以上ではないと判断
された場合は、抽選ゲームの実施可能条件が成立してい
ないため、前述したSa9に戻る。一方、現在のポイン
ト数がサービス実施数以上であると判断された場合は、
確率変動状態における大当りの発生が制限されていない
状態で大当りが発生し、かつ、ポイント数がサービス実
施数以上であるという、抽選ゲームが実施可能になる条
件が成立している。このため、Sa26においてサービ
ス実施数以上である場合は、Sa27に進み、図7の
(f)に示したサービス選択画面を表示させ、抽選ゲー
ム実施可能メッセージ191により、抽選ゲームをする
かしないかを遊技者に問いかける報知が行なわれる。
【0136】次に、Sa28に進み、サービス実施数キ
ー192が操作されたか否かの判断がなされる。サービ
ス実施数キー192が操作されなかったと判断された場
合、すなわち、取消しキー193が操作されたと判断さ
れた場合は、前述したSa9に戻る。一方、サービス実
施数キー192が操作されたと判断された場合は、Sa
30に進み、前述した外部確変用カウンタから当たりは
ずれを決めるための乱数値を抽出する処理がなされる。
【0137】次に、Sa31に進み、抽選ゲームでの当
りの発生を決めるために予め定められた外部確変判定値
と、Sa30により抽出した乱数値とを比較する処理が
なされる。このような比較により外部確変判定値と抽出
した乱数値とが一致する場合には、抽選ゲームで当りが
生じたと判断される。次に、Sa32に進み、Sa31
による比較の結果、当りが生じているか否かの判断がな
される。
【0138】当りが生じていると判断された場合は、後
述するSa35に進む。一方、当りが生じていないと判
断された場合、すなわち、はずれの場合には、Sa33
に進み、停止図柄用乱数を抽出する処理がなされる。こ
こで、停止図柄用乱数とは、抽選ゲームにおけるサービ
ス用可変表示装置42の予定停止図柄を決めるために用
いられる乱数であり、可変表示部ごとに設けられた図柄
決定用カウンタにより抽出される。これらの図柄決定用
カウンタの各々は、所定のタイミングでカウントアップ
されるものである。
【0139】Sa33の後、Sa34に進む。Sa34
に進んだ場合は、サービス用可変表示装置42の予定停
止図柄をはずれ図柄、すなわち、左,中,右可変表示部
42a,42b,42cが揃わない図柄に設定する処理
がなされる。その後、後述するSa39に進み、サービ
ス用可変表示装置42における可変表示制御を実行させ
る処理がなされる。
【0140】Sa32により当りが生じていると判断さ
れてSa35に進んだ場合は、抽選ゲームの当りにより
確変大当りが生じた旨を示す確変大当り信号を管理装置
6に向けて出力する処理がなされる。この確変大当り信
号を受けた場合に、管理装置6では、確変大当り信号を
受けた回数を累積的に加算し、その加算結果の情報を対
応するパチンコ遊技機2における確変大当り回数を示す
情報として管理する。そして、管理装置6は、管理して
いる確変大当り回数を示す情報を対応する台間機1へ確
変大当り回数を示す情報として送る。台間機1では、管
理装置6から与えられた確変大当り回数を示す情報に基
づいて、図7の(a)に示した確変大当り回数を表示す
る。
【0141】Sa35の後、Sa36に進み、確変大当
りが生じた旨を示す確変大当りフラグをセットする処理
がなされる。次に、Sa37により、前述した図柄決定
用カウンタから乱数値を抽出し、確変大当りを発生させ
るために、Sa38により、サービス用可変表示装置4
2の予定停止図柄を大当り図柄である「$$$」にセッ
トする処理がなされる。
【0142】次に、Sa39に進み、サービス用可変表
示装置42における可変表示制御を実行させる処理がな
される。さらに、それに伴って、情報表示器18におい
て、前述した図7の(g)に示すような可変表示を実行
させる制御も行なわれる。
【0143】次に、Sa40に進み、サービス用可変表
示装置42において可変表示された左,中,右可変表示
部42a,42b,42cを、Sa33またはSa34
により決定された予定停止図柄で停止させる処理がなさ
れる。次に、Sa41に進み、確変大当りフラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。
【0144】確変大当りフラグがセットされていないと
判断された場合は、後述するSa41aに進む。一方、
確変大当りフラグがセットされていると判断された場合
は、Sa42に進み、確変大当りフラグをクリアする処
理がなされる。そして、Sa43に進み、現在のポイン
ト数から前述したサービス実施数よりも少ないポイント
であるサービス実施ポイント(サービス実施料、この場
合は500ポイント)を引落とし、引落とし後のポイン
ト数をメモリに記憶させる処理がなされる。
【0145】そして、Sa44に進み、メモリに記憶さ
れた引落とし後のポイント数を、図7の(i)に示され
るように情報表示器18に表示させる処理がなされる。
次に、Sa45に進み、外部確変信号を、対応するパチ
ンコ遊技機2および呼出装置4と、管理装置6とに向け
て出力する処理がなされる。その後、前述したSa9に
戻る。
【0146】パチンコ遊技機2では、外部確変信号を受
けた場合に、確率変動状態を発生させる。また、呼出装
置4では、外部確変信号を受けた場合に、JP台報知部
3を点灯させる処理がなされる。また、管理装置6で
は、外部確変信号を受けた場合に、外部確変信号を受け
た台間機1が設けられているパチンコ遊技機2の台番号
を特定してその情報をメモリ(RAM61)に記憶し、
その記憶情報に基づき、JP台番号表示部101におい
てJP台の台番号3を表示させる処理がなされる。前述
したSa41により確変大当りフラグがセットされてい
ないと判断されてSa41aに進んだ場合は、確変大当
りフラグがセットされている場合に出力される外部確変
信号を出力停止状態にする処理がなされた後、前述した
Sa9に戻る。
【0147】以上に示した台間機制御処理では、サービ
ス実施料がサービス実施数よりも少ないため、遊技者が
ジャックポットサービスを受けたことによりポイントの
引落としを受けても、ポイント数が、「0」になること
がなく、残るようになっている。
【0148】次に、パチンコ遊技機2の遊技制御部26
0の制御動作について説明する。図12は、パチンコ遊
技機2の遊技制御動作を実行させる遊技制御処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【0149】まず、ステップSb(以下単にSbとい
う)1により、始動入賞があったか否かの判断がなされ
る。始動入賞がない場合には、Sb1が繰返し実行され
る。始動入賞があった場合にはSb2に進み、保留玉を
1だけ加算する処理がなされる。
【0150】次に、Sb3に進み、当り外れ用乱数を抽
出する処理がなされる。これは、前述した大当り判定用
のランダムカウンタから現在のカウント値を抽出する処
理である。大当り判定用のランダムカウンタは、前述し
たCPU262の定期リセットが行なわれることに同期
して「1」ずつカウントアップされるものであり、0か
らカウントアップされて上限値(たとえば320)まで
カウントアップされれば再度0からカウントアップし直
すものである。
【0151】次にSb4に進み、大当り判定値と、抽出
した当り外れ乱数とを比較する処理がなされる。通常大
当り判定値とは、たとえば「7」に定められている。次
に、Sb5に進み、大当りが発生したか否かの判断がな
される。Sb5においては、Sb4による比較により大
当り判定値と抽出乱数とが一致すれば大当りが発生した
旨を判断し、一致しなければ外れである旨の判断がなさ
れる。
【0152】大当りが発生した旨の判断がなされた場合
は、後述するSb8に進む。一方、外れである旨の判断
がなされた場合は、Sb6に進み、左,中,右の可変表
示部ごとに設けられた前述した停止図柄決定用のランダ
ムカウンタから停止図柄用乱数を抽出する処理がなされ
る。Sb6の後、Sb7に進み、可変表示装置22の予
定停止図柄をはずれ図柄、すなわち、左,中,右可変表
示部22a,22b,22cが揃わない図柄に設定する
処理がなされる。その後、後述するSb12に進み、可
変表示装置22における可変表示制御が行なわれる。
【0153】Sb5により大当りが発生した旨の判断が
なされてSb8に進んだ場合は、遊技において大当りが
生じた旨を示す大当り信号を管理装置6に向けて出力す
る処理がなされる。この大当り信号を受けた場合に、管
理装置6では、大当り信号を受けた回数を累積的に加算
し、その加算結果の情報を対応するパチンコ遊技機2に
おける大当り回数を示す情報として管理する。そして、
管理装置6は、管理している大当り回数を示す情報を対
応する台間機1へ大当り回数を示す情報として送る。台
間機1では、管理装置6から与えられた大当り回数を示
す情報に基づいて、図7の(a)に示した大当り回数を
表示する。
【0154】Sb8の後、Sb9に進み、大当りが生じ
た旨を示す大当りフラグをセットする処理がなされる。
次に、Sb10により、前述した停止図柄決定用のラン
ダムカウンタから停止図柄用乱数値を抽出し、大当りを
発生させるために、Sb11により、可変表示装置22
の予定停止図柄を大当り図柄にセットする処理がなされ
る。具体的には、可変表示装置22の予定停止図柄を左
=中=右にする処理がなされる。これは、Sb10によ
り抽出された乱数のうち左可変表示部用の乱数抽出値に
基づいて左可変表示部の予定停止図柄を決定し、中可変
表示部の予定停止図柄と右可変表示部の予定停止図柄と
を左予定停止図柄に一致させる制御を行なうものであ
る。
【0155】次に、Sb12に進み、可変表示装置22
における可変表示制御を実行させる処理がなされる。そ
して、Sb13に進み、可変表示装置22において可変
表示された左,中,右可変表示部22a,22b,22
cを、Sb7またはSb11により決定された予定停止
図柄で停止させる処理がなされる。次に、Sb14に進
み、保留玉を1だけ減算する処理がなされる。
【0156】次に、Sb15に進み、大当りフラグがセ
ットされているか否かの判断がなされる。大当りフラグ
がセットされていないと判断された場合は、この遊技制
御処理が終了する。一方、大当りフラグがセットされて
いると判断された場合は、Sb16に進み、大当りフラ
グをクリアする処理がなされる。そして、Sb17に進
み、大当り信号を台間機1に向けて出力させる処理がな
される。
【0157】次に、Sb18に進み、前述したような大
当り制御を実行させる処理がなされる。次に、Sb19
に進み、大当り回数を1だけ加算更新する処理がなされ
る。ここで加算更新される大当り回数は、確率変動状態
において発生する大当り回数の制限に用いられるもので
ある。
【0158】次に、Sb20に進み、現在の大当り回数
が、予め定められた確率変動状態の発生を伴う大当りの
連続回数の上限値である大当り上限回数(たとえば2
回)と一致するか否かの判断がなされる。大当り回数が
大当り上限回数と一致する場合には、後述するSb21
に進む。一方、大当り回数が大当り上限回数と一致しな
い場合には、Sb25に進み、台間機1からの外部確変
信号の入力があるか否かの判断がなされる。
【0159】外部確変信号の入力がないと判断された場
合には、Sb24に進み、大当り回数を「0」にリセッ
トする処理がなされる。これにより、外部確変信号の入
力がない場合、すなわち、確率変動状態でない場合に
は、確率変動状態の発生を伴う大当りの連続回数を制限
する必要がないので、Sb19により大当り回数が計数
されても直ちにリセットされる。一方、外部確変信号の
入力があると判断された場合には、Sb26に進み、前
述したSb4において当り外れ用乱数の抽出値と比較さ
れる大当り判定値の数を増加させる処理がなされる。こ
れにより、外部確変信号の入力に応じて、大当り状態が
発生する確率が向上した確率変動状態が実現される。
【0160】前述したSb20により大当り回数が大当
り上限回数と一致すると判断されてSb21に進んだ場
合は、確率変動状態の発生を伴う大当りの連続回数が上
限に達した場合であり、確率変動状態の発生を伴う大当
りの連続回数が上限に達した旨をランプ等の表示または
音声により報知する処理がなされる。これにより、遊技
者は、確率変動状態の発生を伴う大当りの連続回数が上
限に達したことを知ることができる。
【0161】次に、Sb22に進み、台間機1に向けて
上限到達信号を出力させる処理がなされる。これによ
り、台間機1においては、前述したように、抽選ゲーム
の結果が強制的にはずれにされる。次に、Sb23に進
み、前述したSb26において増加させられた大当り判
定値の数をリセットして通常の数に戻す処理がなされ
る。これにより、確率変動状態の発生を伴う大当りの連
続回数が上限値に達したことに応じて、遊技状態が確率
変動状態から通常の遊技状態に戻される。そして、Sb
24に進み、大当り回数を「0」にリセットする処理が
なされる。これにより、確率変動状態の解除に応じて大
当り回数が初期化される。Sb24の後、この遊技制御
処理が終了する。
【0162】次に、発行入金機5の制御部50の制御動
作について説明する。図13は、発行入金機5の制御動
作を実行させる発行入金機制御処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【0163】まず、ステップSf(以下単にSfとい
う)1により、カード挿入があったか否かの判断がなさ
れる。前述したカードリーダライタ503aにはプリペ
イドカードの挿入を検出するセンサが設けられており、
ここでは、そのセンサの検出出力に基づいてカード挿入
の有無が判断されるのである。
【0164】遊技者が発行入金機5のカード挿入排出口
503にプリペイドカードを挿入しなければ、プリペイ
ドカードの発行とみなしてSf5に進む。一方、遊技者
が発行入金機5のカード挿入排出口503にプリペイド
カードを挿入すればSf1によりYESの判断がなされ
てSf2に進み、その挿入されたプリペイドカードに記
録されている記録情報をカードリーダライタ503aに
より読取らせ、読取った情報に基づいて当該プリペイド
カードが適正なカードであるか否かの判断がなされる。
具体的に、適正なカードであるか否かの判断は、カード
に記録されているセキュリィティコードを、管理装置6
で管理されているプリペイドカードのセキュリィティコ
ードと照合すること等により行なわれる。
【0165】Sf2により適正なカードでないと判断さ
れた場合には、Sf3に進み、カードを返却した後、こ
の発行入金機制御処理が終了する。これにより、発行入
金機5における不適正なカードの使用を防ぐことができ
る。一方、Sf2により適正なカードであると判断され
た場合にはSf4に進み、Sf2により読取った記録情
報により特定されるカードIDおよび残金額等のカード
情報をRAM51(以下、この図の説明においてメモリ
と呼ぶ)に記憶させる処理がなされる。
【0166】次に、Sf5に進み、硬貨の投入があった
か否かの判断がなされる。具体的には、前述した現金処
理部57に設けられた硬貨投入判別センサの検出信号に
基づいて、硬貨の投入の有無が判断される。硬貨の投入
があったと判断された場合は、Sf8に進み、硬貨の種
類を識別する処理がなされる。ここでは、投入された硬
貨が、500円硬貨、100円硬貨、および、それ以外
の硬貨のどれに該当するかが識別され、500円硬貨お
よび100円硬貨以外の硬貨については、無効とされ
る。その後、Sf9に進む。
【0167】一方、Sf5により硬貨の投入がなかった
と判断された場合は、Sf6に進み、紙幣の投入(挿
入)があったか否かの判断がなされる。具体的には、前
述した現金処理部57に設けられた紙幣投入判別センサ
の検出信号に基づいて、紙幣の投入の有無が判断され
る。紙幣の投入があったと判断された場合は、Sf7に
進み、紙幣の種類を識別する処理がなされる。ここで
は、投入された紙幣が、1000円紙幣であるか否かが
識別され、それ以外の紙幣については、無効とされる。
その後、Sf9に進む。一方、Sf6により紙幣の投入
がなかったと判断された場合は、後述するSf11に進
む。
【0168】Sf9に進んだ場合は、Sf7またはSf
8により識別された紙幣または貨幣の金額を加算する処
理がなされる。これにより、投入金額の合計値が求めら
れる。次に、Sf10に進み、Sf9により加算された
金額をメモリ(RAM51)に記憶させる処理がなされ
た後、Sf11に進む。このように、加算された金額が
メモリに記憶されると、その記憶情報に基づいて、金額
表示部501に加算結果の金額が表示される。
【0169】Sf11においては、入金キー508が操
作されたか否かの判断がなされる。入金キー508が操
作されたと判断された場合は、後述するSf19に進
む。一方、入金キー508が操作されていないと判断さ
れた場合は、Sf12に進み、発行キー507が操作さ
れたか否かの判断がなされる。発行キー507が操作さ
れていないと判断された場合は、前述したSf5に戻
る。一方、発行キー507が操作されたと判断された場
合は、Sf13に進み、前述したSf1と同様に、プリ
ペイドカードがカード挿入排出口503に挿入されてい
るか否かの判断がなされる。
【0170】プリペイドカードが挿入されていると判断
された場合は、Sf14に進み、Sf12により判断さ
れた発行キー507の操作を無効にする処理がなされた
後、前述したSf5に戻る。一方、プリペイドカードが
挿入されていないと判断された場合は、Sf15に進
み、カードID取得要求情報を管理装置6に向けて送信
させる処理がなされる。管理装置6では、カードID取
得要求情報を受けた場合に、それに応じて、後述するよ
うに、未登録のカードIDの情報が送信元の発行入金機
に返送する。
【0171】次に、Sf16に進み、管理装置6から返
信される未登録のカードIDを取得したか否かの判断が
なされる。カードIDを取得していないと判断された場
合には、前述したSf15に戻る。一方、カードIDを
取得したと判断された場合には、Sf17に進み、カー
ド搬送部56を動作させて前述したストッカからプリペ
イドカードをリーダライタ502aまで搬送し、そのプ
リペイドカードにカードIDおよび識別金額を記録させ
る処理がなされる。次に、Sf18により管理装置6に
向けて、プリペイドカードの発行処理要求、カードI
D、識別金額(プリペイドカードの購入金額)を送信す
る処理がなされる。その後、Sf23に進み、カード発
行口502から新規のプリペイドカードを発行させる処
理がなされ、この発行入金機処理が終了する。
【0172】前述したSf11により入金キー508が
操作されたと判断されてSf19に進んだ場合は、前述
したSf1と同様に、プリペイドカードがカード挿入排
出口503に挿入されているか否かの判断がなされる。
プリペイドカードが挿入されていないと判断された場合
は、入金すべき対象のカードがないため、Sf20に進
み、Sf11により判断された入金キー508の操作を
無効にする処理がなされた後、前述したSf12に進
む。
【0173】一方、プリペイドカードが挿入されている
と判断された場合は、Sf21に進み、Sf4によりメ
モリに記憶された残金額に、Sf10によりメモリに記
憶された識別金額を加算し、その加算結果を、入金のた
めに挿入されているプリペイドカードに残金額として更
新記録する処理がなされる。次に、Sf22に進み、管
理装置6に向けて、入金処理要求、カードID、識別金
額(プリペイドカードへの入金金額)を送信する処理が
なされる。その後、Sf23に進み、入金が行なわれた
プリペイドカードをカード挿入排出口503から発行さ
せる処理がなされ、この発行入金機処理が終了する。
【0174】次に、管理装置6の制御部60の制御動作
について説明する。図14は、管理装置6の制御動作を
実行させる管理装置制御処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【0175】まず、ステップSh(以下単にShとい
う)1により、台間機1から精算処理要求があるか否か
の判断がなされる。精算処理要求がないと判断された場
合は、後述するSh4に進む。一方、精算処理要求があ
ると判断された場合は、Sh2に進み、精算処理要求と
ともに送られてくるカードID、減算額(売上金額)、
および、ポイント数を受信する処理がなされる。そし
て、Sh3に進み、前述したカード管理データベースに
おいて、受信したカードIDを検索し、該当するカード
IDに対応するデータを読出す。そして、その読出した
データにおいて、受信した減算額を売上金額として加算
記憶し、受信したポイント数を現在のポイント数として
更新記憶する処理がなされる。その後、この管理装置制
御処理が終了する。
【0176】また、前述したSh1により、台間機1か
ら精算処理要求がないと判断されてSh4に進んだ場合
は、台間機1から発行処理要求があるか否かの判断がな
される。発行処理要求がないと判断された場合は、後述
するSh7に進む。一方、発行処理要求があると判断さ
れた場合は、Sh5に進み、発行処理要求とともに送ら
れてくるカードIDおよび識別額(購入金額)を受信す
る処理がなされる。そして、Sh6に進み、前述したカ
ード管理データベースにおいて、受信したカードIDを
検索し、該当するカードIDに対応するデータを読出
す。そして、その読出したデータにおいて、受信した識
別額を購入金額として新規に記憶する処理がなされる。
その後、この管理装置制御処理が終了する。
【0177】また、前述したSh4により、台間機1か
ら発行処理要求がないと判断されてSh7に進んだ場合
は、台間機1から入金処理要求があるか否かの判断がな
される。入金処理要求がないと判断された場合は、後述
するSh10に進む。一方、入金処理要求があると判断
された場合は、Sh8に進み、入金処理要求とともに送
られてくるカードIDおよび識別額(入金金額)を受信
する処理がなされる。そして、Sh9に進み、前述した
カード管理データベースにおいて、受信したカードID
を検索し、該当するカードIDに対応するデータを読出
す。そして、その読出したデータにおいて、受信した識
別額を入金金額として加算記憶する処理がなされる。そ
の後、この管理装置制御処理が終了する。
【0178】また、前述したSh7により、台間機1か
ら入金処理要求がないと判断されてSh10に進んだ場
合は、台間機1からカードID取得要求があるか否かの
判断がなされる。カードID取得要求がないと判断され
た場合は、前述したSh1に戻る。一方、カードID取
得要求があると判断された場合は、Sh11に進み、前
述したカード管理データベースにおいて未登録のカード
IDを検索し、検索により得られた未登録のカードID
を、新たなデータの管理対象としてカード管理データベ
ースに登録記憶する。そして、その登録したカードID
を、カードID取得要求の送信元の発行入金機5へ返信
する処理がなされる。その後、この管理装置制御処理が
終了する。
【0179】なお、この第1実施形態においては、確率
変動状態の発生をともなう大当りの連続発生回数が制限
されている例を示した。しかし、これに限らず、確率変
動状態の発生をともなう大当りの連続発生回数が制限さ
れないようにしてもよい。
【0180】以下に、この第1実施形態において得られ
る効果をまとめて説明する。残金額の引落としに応じ
て、ポイント数が加算更新され、そのポイント数がサー
ビス実施数に達したことを条件として、当該遊技者への
特典(抽選ゲームのサ−ビス)の付与が可能にされるた
め、プリペイドカードを使用する遊技者に対するサービ
スを向上させることができ、遊技者によるプリペイドカ
ードの使用を促進することができる。そして、特典の付
与との引換えに、ポイント数が引落とされ得るが、引落
とされるポイント数の値がサービス実施数よりも小さく
されているため、遊技者が特典の付与を受けても、まだ
プリペイドカードにポイント数が必ず残る。そのように
ポイント数が残れば、残ったポイント数がさらに次の特
典付与のために使用可能になるので、遊技者所有の残金
額面で価値がなくなったプリペイドカードであっても、
ポイント数の面で遊技者にとって無価値なものではなく
なる。このため、遊技者がむやみにプリペイドカードを
捨てることを抑制することができ、プリペイドカードの
発行数を低減することができる。その結果、プリペイド
カードの運用費用のうちの発行に関わる費用を低減する
ことができる。
【0181】また、遊技者にとって有利な特定遊技状態
(大当り状態)の発生に関連して、特典としての抽選ゲ
ームの実行が可能にされるので、遊技状況が特典付与に
反映されるため、遊技の興趣をより向上させることがで
きる。さらに、特典として遊技者に付与されるのが抽選
ゲームという通常の遊技とは異なるものであるため、通
常の遊技中の楽しみとは異なる楽しみを遊技者に特典と
して与えることができる。
【0182】また、遊技者が抽選ゲームにおいて当選し
た場合に、特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利
な特別遊技状態(確率変動状態)が発生させられるた
め、パチンコ遊技機2の遊技状態の変化により遊技者に
特典が付与されることとなる。このため、特典付与用に
特別な装置を設けることなくパチンコ遊技機2を利用し
て遊技者に特典を付与することができる。これにより、
プリペイドカードの運用費用のうちの発行に関わる費用
を低減するために必要となる費用を低減することができ
る。
【0183】また、ポイント数の引落としが、抽選ゲ−
ムで当たりが生じた場合に行なわれる。このため、抽選
ゲームに当たった場合が遊技者のポイント数が減らされ
る対象となるので、ポイント数の消費面で遊技者にとっ
て有利な特典を遊技者に提供することができる。
【0184】また、遊技者所有のポイント数が台間機1
の情報表示機18により表示されるため、遊技者が、そ
の表示を見ることにより、現在所有しているポイント数
を容易に把握することができる。
【0185】また、抽選ゲームが、強制的に行なわれる
のではく、遊技者の選択操作に応じて行なわれるため、
遊技者の意志にしたがって抽選ゲームが実行可能にな
り、特典の付与に関して遊技者の意志を反映することが
できる。
【0186】また、プリペイドカードには、入金ができ
る。このようにプリペイドカードに入金が可能であれ
ば、残金額がなくなっても、入金により残金額を増やす
ことができることにより、残金額が加算更新される限り
プリペイドカードを継続的に使用することができる。こ
のため、基本的に、遊技者1人に対してプリペイドカー
ドを1つ発行すれば、遊技者が1つのプリペイドカード
を継続的に使用できることが可能になるので、プリペイ
ドカードの発行数をさらに低減することができる。その
結果、プリペイドカードの運用費用のうちの発行に関わ
る費用をさらに低減することができる。
【0187】また、複数の遊技場のそれぞれにおいてプ
リペイドカードが共通に使用可能であるため、複数の遊
技場で遊技を行なう遊技者について、プリペイドカード
が共通使用可能な複数の遊技場全体としての観点からプ
リペイドカードの発行数を低減することができる。これ
により、各遊技場におけるプリペイドカードの発行数を
低減することができ、各遊技場におけるプリペイドカー
ドの運用費用のうちの発行に関わる費用をさらに低減す
ることができる。さらに、プリペイドカードの記録情報
に基づいて特定可能な遊技者所有のポイント数が各遊技
場別で管理されるため、遊技者所有のポイント数の取扱
いに関し、遊技場間で不公平が生じないようにすること
ができる。また、プリペイドカードが複数の遊技場にお
いて共通に使用できるため、複数の遊技場において遊技
場をする遊技者が複数のプリペイドカードを所持する必
要がなくなる。
【0188】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、第2実施形態に示した台間機制御処理
(図10、図11参照)のその他の例を説明する。この
第2実施形態では、第1実施形態との相違点を主に説明
する。
【0189】図15は、第2実施形態による台間機制御
処理の内容の一部を示すフローチャートである。図15
の処理は、図11に示された処理の部分と置換えられる
ものであり、第2実施形態による台間機制御処理として
は、前述した図10と同様の処理内容を含んでいる。し
たがって、図中のB,D,Gの連結記号は、図10にお
ける連結記号B,D,Gと連結関係にあることを示して
いる。
【0190】ステップSd1に進んだ場合は、パチンコ
遊技機2から大当り信号の入力があるか否かの判断がな
される。大当り信号の入力がないと判断された場合は、
前述した図10のSa9に戻る。一方、大当り信号の入
力があると判断された場合は、Sd2に進み、パチンコ
遊技機2から上限到達信号の入力があるか否かの判断が
なされる。上限到達信号の入力があると判断された場合
は、後述するSd14に進み、サービス用可変表示装置
42における可変表示の予定停止図柄が強制的にはずれ
図柄にされる。一方、上限到達信号の入力がないと判断
された場合は、Sd3に進み、現在のポイント数がサー
ビス実施数以上であるか否かの判断がなされる。現在の
ポイント数がサービス実施数以上ではないと判断された
場合は、抽選ゲームの実施可能条件が成立していないた
め、前述した図10のSa9に戻る。一方、現在のポイ
ント数がサービス実施数以上であると判断された場合
は、確率変動状態における大当りの発生が制限されてい
ない状態で大当りが発生し、かつ、ポイント数がサービ
ス実施数以上であるという、抽選ゲームが実施可能にな
る条件が成立している。
【0191】Sd3においてサービス実施数以上である
場合は、Sd4に進み、外部確変中フラグがON状態
(セット状態)にあるか否かの判断がなされる。ここ
で、外部確変中フラグとは、前述した抽選ゲームの結
果、確率変動状態になっている状態ことを示すためのフ
ラグである。外部確変中フラグがON状態になっている
と判断された場合は、Sd5に進み、現在のポイント数
からサービス実施ポイント(サービス実施料)を引落と
し、引落とし後のポイント数をメモリに記憶させる処理
がなされる。その後、Sd5に進む。一方、外部確変中
フラグがON状態になっていると判断された場合、すな
わち、確率変動状態になっている場合には、サービス実
施ポイントが引落とされずに、Sd6に進む。つまり、
確率変動状態が継続中である場合には、抽選ゲームの実
施のためにサービス実施ポイントが引落とされない。
【0192】Sd6に進んだ場合は、前述した外部確変
用カウンタから当たりはずれを決めるための乱数値を抽
出する処理がなされる。次に、Sd7に進み、抽選ゲー
ムでの当りの発生を決めるために予め定められた外部確
変判定値と、Sd6により抽出した乱数値とを比較する
処理がなされる。このような比較により外部確変判定値
と抽出した乱数値とが一致する場合には、抽選ゲームで
当りが生じたと判断される。次に、Sd8に進み、Sd
7による比較の結果、当りが生じているか否かの判断が
なされる。
【0193】当りが生じていると判断された場合は、後
述するSd9に進む。一方、当りが生じていないと判断
された場合、すなわち、はずれの場合には、Sd12に
進み、停止図柄用乱数を抽出する処理がなされる。Sd
12の後、Sd14に進む。Sd14に進んだ場合は、
サービス用可変表示装置42の予定停止図柄をはずれ図
柄、すなわち、左,中,右可変表示部42a,42b,
42cが揃わない図柄に設定する処理がなされる。その
後、後述するSd15に進み、サービス用可変表示装置
42における可変表示制御を実行させる処理がなされ
る。
【0194】Sd8により当りが生じていると判断され
てSd9に進んだ場合は、抽選ゲームの当りにより確変
大当りが生じた旨を示す確変大当り信号を管理装置6に
向けて出力する処理がなされる。この確変大当り信号を
受けた場合に、管理装置6では、確変大当り信号を受け
た回数を累積的に加算し、その加算結果の情報を対応す
るパチンコ遊技機2における確変大当り回数を示す情報
として管理する。そして、管理装置6は、管理している
確変大当り回数を示す情報を対応する台間機1へ確変大
当り回数を示す情報として送る。台間機1では、管理装
置6から与えられた確変大当り回数を示す情報に基づい
て、図7の(a)に示した確変大当り回数を表示する。
【0195】Sd9の後、Sd10に進み、確変大当り
が生じた旨を示す確変大当りフラグをセットする処理が
なされる。次に、Sd11により、前述した図柄決定用
カウンタから乱数値を抽出し、確変大当りを発生させる
ために、Sd15により、サービス用可変表示装置42
の予定停止図柄を大当り図柄である「$$$」にセット
する処理がなされる。
【0196】次に、Sd16に進み、サービス用可変表
示装置42における可変表示制御を実行させる処理がな
される。さらに、それに伴って、情報表示器18におい
て、前述した図7の(g)に示すような可変表示を実行
させる制御も行なわれる。
【0197】次に、Sd17に進み、サービス用可変表
示装置42において可変表示された左,中,右可変表示
部42a,42b,42cを、Sd14またはSd15
により決定された予定停止図柄で停止させる処理がなさ
れる。次に、Sd18に進み、確変大当りフラグがセッ
トされているか否かの判断がなされる。確変大当りフラ
グがセットされていないと判断された場合は、後述する
Sd19aに進む。一方、確変大当りフラグがセットさ
れていると判断された場合は、Sd20に進み、確変大
当りフラグをクリアする処理がなされる。次に、Sd2
3に進み、前述した外部確変フラグをON状態(セット
状態)にする処理がなされる。次に、Sd24に進み、
外部確変信号を、対応するパチンコ遊技機2および呼出
装置4と、管理装置6とに向けて出力する処理がなされ
る。その後、前述した図10のSa9に戻る。
【0198】この第2実施形態による台間機制御処理に
よれば、抽選ゲームの実施可能条件が成立すれば、遊技
者の意志にかかわらず、自動的に抽選ゲームが実行され
る。確率変動状態が発生していない状態での1回目の抽
選ゲームの際には、当り外れの結果にかかわらず、抽選
ゲーム開始前にサービス実施ポイントが引落とされる。
このため、抽選ゲームに当った場合において、遊技場側
の利益を減らすおそれがある遊技者所有のポイント数を
遊技場側が不利益を受けずに処分できるので、遊技場側
の利益を向上させることができる。また、確率変動状態
が発生している状態での抽選ゲームの際には、サービス
実施ポイントが引落とされない。このため、抽選ゲーム
の際に毎回サービス実施ポイントが引落とされる場合と
比べて遊技者に有利なサービスを提供することができ
る。
【0199】なお、この第2実施形態においては、確率
変動状態の発生をともなう大当りの連続発生回数が制限
されている例を示した。しかし、これに限らず、確率変
動状態の発生をともなう大当りの連続発生回数が制限さ
れないようにしてもよい。
【0200】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、プリペイドカードへの入金ができない
が、使用済のプリペイドカードの回収を条件にプリペイ
ドカードの新規発行を受けた場合に、使用済のプリペイ
ドカードに残っているポイント数を新規発行のプリペイ
ドカードに繰越し記録して用いることが可能な例を説明
する。この第3実施形態においては、第1実施形態との
相違点を主に説明する。
【0201】図16は、第3実施形態による発行機8の
構成を示す正面図である。発行機8は、プリペイドカー
ドの発行と、プリペイドカードへの回収とを行なうため
の装置である。発行機8の正面においては、金額表示部
801、カード発行口802、カード回収口803、紙
幣挿入口804、硬貨投入口805、返却口806、発
行キー807、確認キー808、および取消キー809
が設けられている。
【0202】紙幣挿入口804へ適正な紙幣を挿入する
かまたは硬貨投入口805へ適正な硬貨を投入すること
により現金を投入すれば、発行機8が受入れた金額が金
額表示部801において表示される。金額表示部801
は、複数の7セグメント表示器により構成され、金額の
情報をディジタル表示するものである。金額表示部80
1に受入金額が表示された状態で発行キー807が押下
操作されれば、表示された金額がカードリーダライタ8
02aによりカード残額として新規カードに書込まれ、
そのカードがプリペイドカードとしてカード発行口80
2から発行される。
【0203】また、残金額が「0」になる等して使用し
なくなった使用済のプリペイドカードをカード回収口8
03に挿入した状態で、前述したようなプリペイドカー
ドの発行に関する現金投入およびキー操作が行なわれれ
ば、使用済のプリペイドカードからカードリーダライタ
803aにより読取られたポイント数が、カード残額に
加えて新規カードに書込まれ、そのカードがプリペイド
カードとしてカード発行口802から発行される。
【0204】また、前述したような金額表示部801に
受入金額が表示された状態で発行キー807または入金
キー808が押下操作される前の段階で取消キー809
が操作されれば、受入れられた現金が遊技者に返却され
る。紙幣については紙幣挿入口804から返却され、現
金については返却口806から返却される。また、使用
済みのプリペイドカードが挿入された状態で前述したよ
うな取消キー809の操作が行なわれれば、挿入されて
いたプリペイドカードも返却される。
【0205】次に、図16に示された発行機8が設けら
れた遊技場内のシステムの構成について説明する。図1
7は、第3実施形態によるジャックポットサービスを実
現する遊技場内のシステムの構成を示すブロック図であ
る。この図17については、前述した図4と共通する部
分には同一の符号を付し、重複した説明を繰返し行なわ
ない。
【0206】遊技場においては、図4に示された発行入
金機5の代わりに、発行機8が設けられている。発行機
8においては、プリペイドカードとして発行される予定
の多数のICカードが発行用カードストッカ(図示省
略)に収納されている。また、発行機8においては、カ
ード回収口803から回収されたプリペイドカードを多
数収納可能な回収用カードストッカも設けられている。
【0207】発行機8において、カード発行口802か
ら発行されるプリペイドカードは、発行機8の内部に設
けられたカードリーダライタ802aによりカード情報
の書込みを受ける。発行機8において、カード回収口8
03から回収されるプリペイドカードは、発行機8の内
部に設けられたカードリーダライタ803aによりカー
ド情報の読出しの処理を受ける。
【0208】また、発行機8の内部には、前述した発行
用カードストッカからカードリーダライタ802aまで
新規カードを搬送するカード搬送部86が設けられてい
る。新規プリペイドカードの発行の際には、CPU82
からI/Oポート84を介して搬送制御信号がカード搬
送部86に与えられる。これにより、カード搬送部86
が駆動制御され、新規カードが発行用カードストッカか
らカードリーダライタ802aまで搬送される。このよ
うに、カードリーダライタ802aに搬送された新規カ
ードは、カードリーダライタ802aによりカード情報
が書込まれてカード発行口802から排出される。
【0209】プリペイドカードの発行がなされた場合に
は、発行されたプリペイドカードのカード情報が、CP
U82からI/Oポート84を介して出力され、管理装
置6において、I/Oポート64を経てCPU62に与
えられる。これにより、CPU62は、新規発行プリペ
イドカードのカード情報を管理する。
【0210】また、発行機8の内部には、前述したカー
ドリーダライタ803aから回収用カードストッカまで
新規カードを搬送するカード搬送部89が設けられてい
る。使用済のプリペイドカードの回収の際には、CPU
82からI/Oポート84を介して搬送制御信号がカー
ド搬送部89に与えられる。これにより、カード搬送部
89が駆動制御され、使用済のプリペイドカードがカー
ドリーダライタ803aから回収用カードストッカまで
搬送される。このように、回収用カードストッカまで搬
送された使用済のプリペイドカードは、回収用カードス
トッカ内に収納され、適宜、取出される。取出されたプ
リペイドカードは、所定のクリーニング装置によりクリ
ーニングを受けて、記憶情報がクリアされ、再び新規の
プリペイドカードとして発行に用いられる。
【0211】次に、発行機8の制御部80の制御動作に
ついて説明する。図18は、第3実施形態による発行機
8の制御動作を実行させる発行機制御処理の処理内容を
示すフローチャートである。
【0212】まず、ステップSg(以下単にSgとい
う)1により、硬貨の投入があったか否かの判断がなさ
れる。具体的には、前述した現金処理部87に設けられ
た硬貨投入判別センサの検出信号に基づいて、硬貨の投
入の有無が判断される。硬貨の投入があったと判断され
た場合は、Sg4に進み、硬貨の種類を識別する処理が
なされる。ここでは、投入された硬貨が、500円硬
貨、100円硬貨、および、それ以外の硬貨のどれに該
当するかが識別され、500円硬貨および100円硬貨
以外の硬貨については、無効とされる。その後、Sg5
に進む。
【0213】一方、Sg1により硬貨の投入がなかった
と判断された場合は、Sg2に進み、紙幣の投入(挿
入)があったか否かの判断がなされる。具体的には、前
述した現金処理部87に設けられた紙幣投入判別センサ
の検出信号に基づいて、紙幣の投入の有無が判断され
る。紙幣の投入があったと判断された場合は、Sg3に
進み、紙幣の種類を識別する処理がなされる。ここで
は、投入された紙幣が、1000円紙幣であるか否かが
識別され、それ以外の紙幣については、無効とされる。
その後、Sg5に進む。一方、Sg2により紙幣の投入
がなかったと判断された場合は、後述するSg7に進
む。
【0214】Sg5に進んだ場合は、Sg4またはSg
3により識別された紙幣または貨幣の金額を加算する処
理がなされる。これにより、投入金額の合計値が求めら
れる。次に、Sg6に進み、Sg5により加算された金
額をメモリ(RAM81)に記憶させる処理がなされた
後、Sg7に進む。このように、加算された金額がメモ
リに記憶されると、その記憶情報に基づいて、金額表示
部801に加算結果の金額が表示される。
【0215】Sg7においては、確認キー808が操作
されたか否かの判断がなされる。確認キー808が操作
されたと判断された場合は、後述するSg10に進む。
一方、確認キー808が操作されていないと判断された
場合は、Sg8に進み、取消キー809が操作されたか
否かの判断がなされる。取消キー809が操作されてい
ないと判断された場合は、前述したSg7に戻る。一
方、取消キー809が操作されたと判断された場合は、
Sg9に進み、Sg6により記憶された分の識別金額の
現金を返却口806から返却させる処理がなされる。そ
の後、この発行機制御処理が終了する。
【0216】また、前述したSg7においては、確認キ
ー808が操作されと判断がされてSg10に進んだ場
合は、必要であれば所持カードの挿入を要求する報知が
音声等により行なわれる。次に、Sg11に進み、発行
キー807が操作されたか否かの判断がなされる。発行
キー807が操作されていないと判断された場合は、前
述したSg10に戻り、所持カードの挿入を要求する報
知が繰返し行なわれる。一方、発行キー807が操作さ
れたと判断された場合は、Sg12に進み、カード回収
口803から所持カード(使用済カード)の挿入があっ
たか否かの判断がなされる。前述したカードリーダライ
タ803aにはプリペイドカードの挿入を検出するセン
サが設けられており、ここでは、そのセンサの検出出力
に基づいてカード挿入の有無が判断されるのである。
【0217】所持カードの挿入がないと判断された場合
は後述するSg16に進む。一方、所持カードの挿入が
あったと判断された場合は、Sg12に進み、カードリ
ーダライタ803aにより、カードID、残金額、およ
びポイント数等のカード情報を読取り、その読取ったカ
ード情報をメモリに記憶させる処理がなされる。そし
て、Sg14に進み、カード搬送部89を駆動制御し、
カードリーダライタ803aから回収用カードストッカ
までカードを搬送させる処理がなされる。次に、Sg1
5に進み、回収したプリペイドカードについて、カード
回収要求情報およびカードID情報を送信する処理がな
される。その後、後述するSg17に進む。管理装置6
では、カード回収要求を受けた場合に、それに応じて、
未登録のカードIDの情報を送信元の発行機に返送す
る。Sg16の後、Sg17に進む。
【0218】また、前述したSg12により所持カード
の挿入がないと判断されてSg16に進んだ場合は、カ
ードID取得要求情報を管理装置6に向けて送信させる
処理がなされる。管理装置6では、カードID取得要求
情報を受けた場合に、それに応じて、未登録のカードI
Dの情報を送信元の発行機に返送する。Sg16の後、
Sg17に進む。
【0219】Sg17に進んだ場合は、カードID取得
要求情報またはカード回収要求情報に応じて管理装置6
から返信される未登録のカードIDを取得したか否かの
判断がなされる。カードIDを取得していないと判断さ
れた場合には、取得が待たれる。一方、カードIDを取
得したと判断された場合には、Sg18に進み、カード
搬送部86を動作させて前述したストッカからプリペイ
ドカードをカードリーダライタ802aまで搬送し、そ
のプリペイドカードにカードID、識別金額、および、
Sg13によりポイント数がメモリに記憶されている場
合はそのポイント数を記録させる処理がなされる。これ
により、新規カードの発行時において所持カードの挿入
があった場合には、所持カードに記録されていたポイン
ト数が新規カードに繰越される。
【0220】次に、Sg19により管理装置6に向け
て、プリペイドカードの発行処理要求、カードID、識
別金額(プリペイドカードの購入金額)を送信する処理
がなされる。その後、Sg20に進み、カード発行口8
02から新規のプリペイドカードを発行させる処理がな
され、この発行機処理が終了する。
【0221】次に、第3実施形態による管理装置6の制
御部60の制御動作について説明する。図19は、第3
実施形態による管理装置6の制御動作を実行させる管理
装置制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0222】まず、ステップSi(以下単にSiとい
う)1〜Si6により、前述した図14に示されたSh
1〜Sh6と同様の処理がなされる。Si4により台間
機1から発行処理要求がないと判断されてSi7に進ん
だ場合は、台間機1からカード回収処理要求があるか否
かの判断がなされる。カード回収処理要求がないと判断
された場合は、後述するSi10に進む。一方、カード
回収処理要求があると判断された場合は、Si8に進
み、カード回収処理要求とともに送られてくるカードI
Dを受信する処理がなされる。
【0223】そして、Si9に進み、次のような処理が
行なわれる。前述したカード管理データベースにおい
て、受信したカードIDを検索し、該当するカードID
に対応する残金額およびポイント数等のデータを読出
す。それとともに、前述したカード管理データベースに
おいて未登録のカードIDを検索し、検索により得られ
た未登録のカードIDを、新たなデータの管理対象とし
てカード管理データベースに登録記憶する。そして、そ
の登録したカードIDのデータに、受信した使用済のプ
リペイドカードのカードIDに基づいて読出した残金額
およびポイント数等のデータを新たに登録したカードI
Dのデータに移行する処理がなされる。そして、新たに
登録したカードIDを、カードID取得要求の送信元の
発行機8へ返信する処理がなされる。その後、この管理
装置制御処理が終了する。
【0224】また、台間機1からカード回収処理要求が
ないと判断されてSi10に進んだ場合は、Si10お
よびSi11により、前述した図14に示されたSh1
0およびSh11と同様の処理がなされる。
【0225】以上に示したように、この発行機8によれ
ば、プリペイドカードの発行時におて、使用済のカード
を回収することができる。そして、使用済のプリペイド
カードを挿入した状態でプリペイドカードの新規発行を
受ければ、使用済のプリペイドカードに記録されていた
ポイント数がそのまま新規発行のプリペイドカードに繰
越されて記録され、使用することができる。したがっ
て、使用済みのプリペイドカードを回収させる場合に、
使用済みのプリペイドカードを回収させない場合よりも
遊技者にとってポイント数が無駄になずに有利になるた
め、プリペイドカードの回収率を向上させることができ
る。そして、回収されたプリペイドカードは、クリーニ
ング等により再利用できるため、プリペイドカードの回
収率の向上に伴ってプリペイドカードの運用費用のうち
の発行に関わる費用をより一層低減することができる。
【0226】次に、本発明の変形例等の特徴を列挙して
説明する。 (1) 前述した第1〜第3実施形態では、パチンコ遊
技機の一例として、玉貸しを受けた遊技者が直接玉を手
にして遊技をするパチンコ遊技機を示したが、これに限
らず、たとえば、パチンコ遊技機内に封入されたパチン
コ玉を循環させて遊技に使用する玉封入式のパチンコ遊
技機を用いてもよい。この玉封入式のパチンコ遊技機で
遊技を行なう遊技者はパチンコ玉を直接手にすることは
なく、パチンコ遊技機に設けられた持点表示部に表示さ
れる持点に基づいて遊技を行なう。
【0227】(2) 前述した第3実施形態では、遊技
場において発行入金機5の代わりに発行機8を設けた例
を示したが、これに限らず、遊技場に発行入金機5およ
び発1機8の両方を設置してもよい。このようにすれ
ば、発行を受けたプリペイドカード700が新しいうち
は発行入金機5を用いて入金を行なうことによりプリペ
イドカード700を継続的に利用し、プリペイドカード
700が使い古されて誤動作のおそれが生じる状態にな
った場合に発行機8を利用し、プリペイドカードを回収
させて残ポイント数が記録された新規のプリペイドカー
ドの発行を受けるようにすることができる。つまり、発
行入金機5を用いた入金によるプリペイドカードの長期
使用と、長期使用カードの回収との両方を実現すること
ができる。
【0228】(3) 前述した第1〜第3実施形態で
は、抽選ゲームにおいて当りが生じると、特別遊技状態
としての確率変動状態が発生する。しかし、これに限ら
ず、そのような特別遊技状態としては、前述したパチン
コ遊技機1の可変表示装置22の変動時間(可変表示時
間)を短縮する制御を行なう等のその他の特別遊技状態
を採用してもよい。つまり、特別遊技状態としては、特
定遊技状態(大当り状態)とは異なる遊技者にとって有
利な遊技状態であれば、どのような遊技状態であっても
よい。
【0229】(4) 前述した第1〜第3実施形態で
は、抽選ゲームとして、サービス用可変表示装置42に
おける図柄揃えの可変表示を用いた抽選ゲームを示し
た。しかし、これに限らず、抽選ゲームとしては、ボク
シング等のスポーツの対戦型ゲームを行ない、その結
果、遊技側がゲームに勝利した場合に当りが生じるよう
なその他のゲームを用いてもよい。
【0230】(5) 前述した第1〜第3実施形態で
は、抽選ゲームの当り確率が一定である場合を示した。
しかし、これに限らず、抽選ゲームの当り確率を変化可
能にしてもよい。たとえば、遊技者が抽選ゲーム時にお
いて所有するポイント数が多いほど当り確率を高くする
等、ポイント数に応じて抽選ゲームの当り確率を変化さ
せるようにしてもよい。そのようにすれば、より多く残
金額の引落としをすればする程抽選ゲームが遊技者にと
って有利なものになるので、プリペイドカードの利用を
促進させることができる。
【0231】(6) 前述した第1〜第3実施形態で
は、抽選ゲーム結果が当りになった場合に遊技者に付与
される価値が一定であった。つまり、抽選ゲーム結果が
当りになった場合に、対象となる遊技者に対して平等に
確率変動状態を付与した。しかし、これに限らず、たと
えば、遊技者が抽選ゲーム時において所有するポイント
数が多いほど、当り後の確率変動状態の連続継続回数の
制限を緩和する等、ポイント数に応じて、抽選ゲームの
結果が当りになった場合の遊技者の有利度を変化させる
ようにしてもよい。そのようにすれば、より多く残金額
の引落としをすればする程抽選ゲームの結果付与される
利益が遊技者にとって有利なものになるので、プリペイ
ドカードの利用を促進させることができる。
【0232】(7) 前述した第1〜第3実施形態で
は、遊技者所有の残金額およびポイント数の情報をプリ
ペイドカードに直接記録する例を示した。しかし、これ
に限らず、プリペイドカードには、カードID等のカー
ド識別情報等の簡単な情報のみを記録し、遊技者所有の
残金額およびポイント数等のその他の情報を管理装置6
等において記憶し、プリペイドカードのカード識別情報
に基づいて遊技者所有の残金額およびポイント数を特定
し、遊技者に用いるようにしてもよい。つまり、本発明
では、記録媒体に、遊技者所有の有価価値の大きさおよ
び遊技者所有の付加価値の大きさのそれぞれを特定可能
な情報が記録可能であれば、どのようなカード情報処理
システムも含まれる。
【0233】(8) 前述した第1〜第3実施形態で
は、台間機1において外部確変用カウンタを用いて乱数
を発生させ、抽選ゲームに関する処理を行なう例を示し
た。しかし、これに限らず、台間機1からの抽選要求に
応じてパチンコ遊技機2の側で前記外部確変用カウンタ
に相当する機能を有する確変用カウンタを用いて乱数を
発生させ、前述したような抽選に関する処理を行なうよ
うにしてもよい。
【0234】(9) 前述した第1〜第3実施形態で
は、台間機1において外部確変用カウンタを用いて乱数
を発生させ、抽選ゲームに関する処理を行なう例を示し
た。しかし、これに限らず、パチンコ遊技機2の側で次
のような処理を行なうようにしてもよい。たとえば、遊
技において大当りが発生した場合に、パチンコ遊技機2
から台間機1のメモリに記憶されているポイント数をチ
ェックしに行き(たとえば、パチンコ遊技機2から台間
機1へポイント数データ要求信号を送り、その要求信号
に応じて台間機1からパチンコ遊技機2がポイント数デ
ータの返信を受けてポイント数をチェックする)、ポイ
ント数が所定ポイント数であれば、パチンコ遊技機2の
側で、前述したような抽選ゲームに関する処理を行なう
ようにしてもよい。また、パチンコ遊技機2が、台間機
1からポイント数のデータを常に受けることにより、ポ
イント数を常時監視し、大当りが発生した場合に、監視
しているポイント数が所定ポイント数であれば、パチン
コ遊技機2の側で、前述したような抽選ゲームに関する
処理を行なうようにしてもよい。
【0235】(10) 前述した第1〜第3実施形態で
は、遊技者所有のポイント数が所定ポイント(サービス
実施数)になった場合に遊技者が受けられる特典の一例
として、遊技者にとって非実体的な利益を受けられるこ
と、すなわち、抽選ゲームの実施および確率変動状態の
発生を示した。しかし、これは一例であり、そのように
遊技者が受けられる特典としては、遊技者にとって有利
になり得るあらゆる種類のサービスの享受が含まれる。
たとえば、遊技者が受けられる特典としては、所定数の
点数を得られること、所定数の景品玉を得られること等
の実体的な実利益を受けられることも含まれる。
【0236】(11) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0237】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図4に
示したシステムにより、記録媒体を用いて遊技を行なう
ことが可能な遊技機(パチンコ遊技機2)を含む遊技用
装置が構成されている。図4に示した台間機1、さらに
具体的には台間機1のカードリーダライタ17により、
遊技者所有の有価価値(残金額)の大きさおよび遊技者
所有の付加価値の(ポイント数)の大きさのそれぞれを
特定可能な情報(カード情報)が記録可能である記録媒
体(プリペイドカード700)の記録情報を読取ること
が可能な記録媒体処理手段が構成されている。図10に
示したSa16により、前記記録媒体処理手段により読
取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所有の有
価価値から所定の大きさの有価価値を引落として前記遊
技機による遊技に使用可能とする有価価値引落手段が構
成されている。図10に示したSa21により、前記有
価価値引落手段による有価価値の引落とし状況に応じ
て、前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報に
基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを加
算更新することが可能な付加価値加算更新手段が構成さ
れている。図11に示したSa26〜Sa45により、
前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づ
いて特定される遊技者所有の付加価値の大きさが予め定
められた特典取得値(サービス実施数)に達したことを
特典付与条件として、当該遊技者への所定の特典(抽選
ゲーム、確率変動状態)の付与を可能にする特典付与手
段が構成されている。図11に示したSa43により、
前記特典付与手段による特典の付与との引換えに、前記
記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づいて
特定される遊技者所有の付加価値から所定の大きさの付
加価値を引落とすことが可能な付加価値引落手段が構成
されている。図9に示したように、前記付加価値引落手
段により引落とされる付加価値の大きさ(たとえば50
0ポイント)は、前記特典取得値(たとえば900ポイ
ント)よりも小さい。
【0238】(2) 図11のSa24に示されるよう
に、前記特典付与手段は、遊技者に付与する前記所定の
特典として、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当
り状態)の発生に関連して所定の抽選(抽選ゲーム)の
実行を可能にする。
【0239】(3) 図11のSa45に示されるよう
に、前記特典付与手段は、遊技者が前記抽選において当
選した場合に、遊技者に付与する特典として、前記特定
遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態
(確率変動状態)を発生させる。
【0240】(4) 図15のSa5に示されるよう
に、前記付加価値引落手段による前記所定の大きさの付
加価値の引落としは、前記抽選の当落の結果に関わらず
行なわれる(たとえば抽選ゲーム前)。
【0241】(5) 図11のSa43に示されるよう
に、前記付加価値引落手段による前記所定の大きさの付
加価値の引落としは、前記抽選で当選した場合に行なわ
れる。
【0242】(6) 図2等に示した情報表示器18に
より、前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報
に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを
表示する付加価値表示手段が構成されている(図7参
照)。
【0243】(7) 図7の(f)に示したサービス実
施キー192により、前記特典付与手段により遊技者に
付与される前記所定の特典として実行可能な所定の抽選
を実行させるための操作を行なうことが可能な抽選操作
手段が構成されている。図11のSa28〜Sa31に
示されるように、前記抽選操作手段による操作に応じて
前記抽選を実行する。
【0244】(8) 図16に示した発行機8により、
前記記録媒体を発行することが可能な記録媒体発行手段
が構成されている。この記録媒体発行手段は、使用済記
録媒体処理手段と、新規記録媒体処理手段とを含む。図
4に示したカードリーダライタ803a、カード搬送部
89により、前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可
能な遊技者所有の有価価値がすべて引落とされた使用済
の記録媒体を受付けて記録情報を読取り可能であり、受
付けた記録媒体を回収するための処理を行なう使用済記
録媒体処理手段が構成されている。図4に示したカード
リーダライタ802aにより、前記使用済記録媒体処理
手段により使用済の記録媒体が受付けられた状態で遊技
者により新たな記録媒体の発行が要求された場合に、受
付けられた使用済の記録媒体から読取られた記録情報に
基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを、
新たな記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者
所有の付加価値の大きさとして繰越す処理(図18のS
g12〜Sg20参照)を行なって新たな記録媒体を発
行する新規記録媒体処理手段が構成されている。
【0245】(9) 図13のSf11,Sf19,S
f21に示されるように、前記記録媒体の記録媒体情報
に基づいて特定可能な遊技者所有の有価価値の大きさ
は、加算更新することが可能である。
【0246】(10) 前述したように、前記記録媒体
は、前記遊技用装置が設けられた複数の遊技場のそれぞ
れにおいて使用可能である。前述したように、少なくと
も前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者
所有の付加価値の大きさは、各遊技場別に、遊技者に与
えられて管理される。
【0247】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。有価
価値の引落とし状況に応じて、記録媒体から読取られた
記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値が
加算更新され、その付加価値の大きさが特典取得値に達
したことを特典付与条件として、当該遊技者への所定の
特典の付与が可能にされるため、記録媒体を使用する遊
技者に対するサービスを向上させることができ、遊技者
による記録媒体の使用を促進することができる。そし
て、特典の付与との引換えに、記録媒体から読取られた
記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値が
引落とされ得るが、引落とされる付加価値の大きさが特
典取得値よりも小さくされているため、遊技者が特典の
付与を受けても、まだ記録媒体の記録情報に基づいて特
定可能な遊技者所有の付加価値が必ず残る。そのように
付加価値が残れば、残った付加価値がさらに次の特典付
与のために使用可能になるので、遊技者所有の有価価値
面で価値がなくなった記録媒体であっても、付加価値面
で遊技者にとって無価値なものではなくなる。このた
め、遊技者がむやみに記録媒体を捨てることを抑制する
ことができ、記録媒体の発行数を低減することができ
る。その結果、記録媒体の運用費用のうちの発行に関わ
る費用を低減することができる。
【0248】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者にとって有利な特定遊技状態の発生に関連して、特典
としての所定の抽選の実行が可能にされるので、遊技状
況が特典付与に反映されるため、遊技の興趣をより向上
させることができる。さらに、特典として遊技者に付与
されるのが所定の抽選という通常の遊技とは異なるもの
であるため、通常の遊技中の楽しみとは異なる楽しみを
遊技者に特典として与えることができる。
【0249】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者が抽選において当選した場合に、特定遊技状態とは異
なる遊技者にとって有利な特別遊技状態が発生させられ
るため、遊技機の遊技状態の変化により遊技者に特典が
付与されることとなる。このため、特典付与用に特別な
装置を設けることなく遊技機を利用して遊技者に特典を
付与することができる。これにより、記録媒体の運用費
用のうちの発行に関わる費用を低減するために必要とな
る費用を低減することができる。
【0250】請求項4に関しては、請求項2または3に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価値の
引落としが、抽選の当落の結果に関わらず行なわれる。
このため、抽選に当選した場合において、遊技場側の利
益を減らすおそれがある遊技者所有の付加価値を遊技場
側が不利益を受けずに処分できるので、遊技場側の利益
を向上させることができる。
【0251】請求項5に関しては、請求項2または3に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。付加価値引落手段による所定の大きさの付加価値の
引落としが、抽選で当選した場合に行なわれる。このた
め、抽選に当選した場合が遊技者の付加価値が減らされ
る対象となるので、付加価値の消費面で遊技者にとって
有利な特典を遊技者に提供することができる。
【0252】請求項6に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者所有の付加価値の大きさが表示されるため、遊技者
が、表示を見ることにより、現在所有している付加価値
の大きさを容易に把握することができる。
【0253】請求項7に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。特典
として遊技者に付与される抽選が、強制的に行なわれる
のではく、遊技者の操作に応じて行なわれるため、遊技
者の意志にしたがって抽選が実行可能になり、特典の付
与に関して遊技者の意志を反映することができる。
【0254】請求項8に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。使用
済の記録媒体を回収する処理を行なうことが可能にな
り、その処理に際して、回収される記録媒体から読取ら
れた記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価
値の大きさが新たな記録媒体の記録情報に基づいて特定
可能な遊技者所有の付加価値の大きさとして繰越す処理
を行なって新たな記録媒体が発行される。このため、回
収された記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な付加
価値の大きさが、引続き新たな記録媒体の記録情報に基
づいて特定可能となる。したがって、使用済みの記録媒
体を回収させる場合に、使用済みの記録媒体を回収させ
ない場合よりも遊技者にとって付加価値が無駄にならず
に有利になるため、記録媒体の回収率を向上させること
ができる。そして、回収された記録媒体は、再利用でき
る可能性があるため、記録媒体の回収率の向上に伴って
記録媒体の運用費用のうちの発行に関わる費用をより一
層低減することができる。
【0255】請求項9に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の記録媒体情報に基づいて特定可能な遊技者所有の
有価価値の大きさが加算更新可能であれば、有価価値が
なくなっても、入金等に基づいて有価価値を加算更新す
ることにより、有価価値が加算更新される限り記録媒体
を継続的に使用することができる。このため、基本的
に、遊技者1人に対して記録媒体を1つ発行すれば、遊
技者が1つの記録媒体を継続的に使用できることが可能
になるので、記録媒体の発行数をさらに低減することが
できる。その結果、記録媒体の運用費用のうちの発行に
関わる費用をさらに低減することができる。
【0256】請求項10に関しては、請求項1に関する
効果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊
技用装置が設けられた複数の遊技場のそれぞれにおいて
記録媒体が共通に使用可能であるため、複数の遊技場で
遊技を行なう遊技者について、記録媒体が共通使用可能
な複数の遊技場全体としての観点から記録媒体の発行数
を低減することができる。これにより、各遊技場におけ
る記録媒体の発行数を低減することができ、各遊技場に
おける記録媒体の運用費用のうちの発行に関わる費用を
さらに低減することができる。さらに、少なくとも記録
媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所有の付加
価値の大きさが各遊技場別で管理されるため、遊技者所
有の付加価値の取扱いに関し、遊技場間で不公平が生じ
ないようにすることができる。また、記録媒体が複数の
遊技場において共通であるため、遊技者が複数の記録媒
体を所持する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場内において本発明に係る遊技用装置が設
けられている遊技機設置島の一部を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機、JP台報知部および呼出装置
の拡大正面図である。
【図3】発行入金機の構成を示す正面図である。
【図4】ジャックポットサービスを実現する遊技場内の
システムの構成を示すブロック図である。
【図5】プリペイドカードの平面図である。
【図6】図5に示されたプリペイドカードに設けられて
いる回路の構成を示すブロック図である。
【図7】台間機における情報表示器の表示例を示す表示
画面図である。
【図8】管理装置の表示器において表示されるカード管
理情報画面を示す表示画面図である。
【図9】管理装置の表示器において表示される台間機関
連設定画面を示す表示画面図である。
【図10】台間機の制御動作を実行させる台間機制御処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】台間機の制御動作を実行させる台間機制御処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】パチンコ遊技機の遊技制御動作を実行させる
遊技制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】発行入金機の制御動作を実行させる発行入金
機制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図14】管理装置の制御動作を実行させる管理装置制
御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図15】第2実施形態による台間機制御処理の内容の
一部を示すフローチャートである。
【図16】第3実施形態による発行機の構成を示す正面
図である。
【図17】第3実施形態によるジャックポットサービス
を実現する遊技場内のシステムの構成を示すブロック図
である。
【図18】第3実施形態による発行機の制御動作を実行
させる発行機制御処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【図19】第3実施形態による管理装置の制御動作を実
行させる管理装置制御処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2はパチンコ遊技機、1は台間機、700はプリペイド
カード、18は情報表示器、192はサービス実施キ
ー、802a,803aはカードリーダライタ、896
はカード搬送部、6は管理装置、42はサービス用可変
表示装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA33 AA35 AA36 AA39 AA42 BA88 BB07 BB29 BB32 BB45 BC22 BC77 CA06 CA09 EB68 3E044 AA02 AA05 AA06 BA01 BA02 BA06 CA01 CA05 CA06 CB01 CC06 DA01 DA03 DA08 DA10 DB02 DB05 DC01 DC05 DD07 DE01 DE02 DE04 EA01 EA04 EA05 EA06 EA20 EB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を用いて遊技を行なうことが可
    能な遊技機を含む遊技用装置であって、 遊技者所有の有価価値の大きさおよび遊技者所有の付加
    価値の大きさのそれぞれを特定可能な情報が記録可能で
    ある記録媒体の記録情報を読取ることが可能な記録媒体
    処理手段と、 該記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づい
    て特定される遊技者所有の有価価値から所定の大きさの
    有価価値を引落として前記遊技機による遊技に使用可能
    とする有価価値引落手段と、 該有価価値引落手段による有価価値の引落とし状況に応
    じて、前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報
    に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の大きさを
    加算更新することが可能な付加価値加算更新手段と、 前記記録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づ
    いて特定される遊技者所有の付加価値の大きさが予め定
    められた特典取得値に達したことを特典付与条件とし
    て、当該遊技者への所定の特典の付与を可能にする特典
    付与手段と、 該特典付与手段による特典の付与との引換えに、前記記
    録媒体処理手段により読取られた記録情報に基づいて特
    定される遊技者所有の付加価値から所定の大きさの付加
    価値を引落とすことが可能な付加価値引落手段とを含
    み、 該付加価値引落手段により引落とされる付加価値の大き
    さは、前記特典取得値よりも小さいことを特徴とする、
    遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記特典付与手段は、遊技者に付与する
    前記所定の特典として、遊技者にとって有利な特定遊技
    状態の発生に関連して所定の抽選の実行を可能にするこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記特典付与手段は、遊技者が前記抽選
    において当選した場合に、遊技者に付与する特典とし
    て、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な
    特別遊技状態を発生させることを特徴とする、請求項2
    に記載の遊技用装置。
  4. 【請求項4】 前記付加価値引落手段による前記所定の
    大きさの付加価値の引落としは、前記抽選の当落の結果
    に関わらず行なわれることを特徴とする、請求項2また
    は3に記載の遊技用装置。
  5. 【請求項5】 前記付加価値引落手段による前記所定の
    大きさの付加価値の引落としは、前記抽選で当選した場
    合に行なわれることを特徴とする、請求項2または3に
    記載の遊技用装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体処理手段により読取られた
    記録情報に基づいて特定される遊技者所有の付加価値の
    大きさを表示する付加価値表示手段をさらに含むことを
    特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
  7. 【請求項7】 前記特典付与手段により遊技者に付与さ
    れる前記所定の特典として実行可能な所定の抽選を実行
    させるための操作を行なうことが可能な抽選操作手段を
    さらに含み、 該抽選操作手段による操作に応じて前記抽選を実行する
    ことを特徴とする、請求項2に記載の遊技用装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体を発行することが可能な記
    録媒体発行手段をさらに含み、 該記録媒体発行手段は、 前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可能な遊技者所
    有の有価価値がすべて引落とされた使用済の記録媒体を
    受付けて記録情報を読取り可能であり、受付けた記録媒
    体を回収するための処理を行なう使用済記録媒体処理手
    段と、 前記使用済記録媒体処理手段により使用済の記録媒体が
    受付けられた状態で遊技者により新たな記録媒体の発行
    が要求された場合に、受付けられた使用済の記録媒体か
    ら読取られた記録情報に基づいて特定される遊技者所有
    の付加価値の大きさを、新たな記録媒体の記録情報に基
    づいて特定可能な遊技者所有の付加価値の大きさとして
    繰越す処理を行なって新たな記録媒体を発行する新規記
    録媒体処理手段とを含むことを特徴とする、請求項1記
    載の遊技用装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体の記録媒体情報に基づいて
    特定可能な遊技者所有の有価価値の大きさは、加算更新
    することが可能であることを特徴とする、請求項1に記
    載の遊技用装置。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体は、前記遊技用装置が設
    けられた複数の遊技場のそれぞれにおいて使用可能であ
    り、 少なくとも前記記録媒体の記録情報に基づいて特定可能
    な遊技者所有の付加価値の大きさは、各遊技場別に、遊
    技者に与えられて管理されることを特徴とする、請求項
    1に記載の遊技用装置。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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