本発明は、遊技場に設置される遊技用装置並びに遊技用システムに関する。
従来、遊技場に設置される遊技機として、地震を検知するための地震センサーを備え、一定時間以上に亘り所定震度以上の揺れを検知したことに基づき、避難を促すメッセージを表示するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−236713号公報(第6〜7頁、第7図)
しかしながら、特許文献1の遊技機にあっては、一定時間以上に亘り所定震度以上の揺れを検知したことに基づき避難メッセージが出力されるため、遊技者は揺れの中を避難することを要し、遊技者の逃げ遅れや防御遅れ等を生じてしまう可能性があるばかりか、各遊技機に地震センサーが設けられているので、遊技機が設置される遊技島内に設けられている揚送装置等の各機器による振動や、当該遊技機または他の遊技機の開閉等による振動等により誤作動を生じてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技者の逃げ遅れや防御遅れ等を生じる可能性が低く、かつ、振動等により誤作動することのない遊技用装置並びに遊技用システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の手段1に記載の遊技用装置は、
遊技場に設置される遊技用装置(パチンコ機1、スロットマシン100、呼び出しランプ装置200、カードユニット300、遊技島台401)であって、
地震の発生に伴って送信される緊急地震速報(緊急地震速報放送)を受信するための緊急地震速報受信手段(地震速報受信装置42、地震速報受信装置152、地震速報受信ユニット202、地震速報受信ユニット340、地震速報受信ユニット460)と、
該緊急地震速報受信手段にて緊急地震速報を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報(緊急地震速報ウインドウ、サブウインドウ、音声)を出力する防災情報出力手段(可変表示装置9、液晶表示器175、液晶パネル263、液晶表示器313、スピーカ315、LCD表示パネル438)と、
を備え、
前記防災情報出力手段は、前記緊急地震速報に基づく地震の到達までの予想時間に応じて態様の異なる前記防災情報を出力することを特徴としている。
この特徴によれば、主動波(S波)の到達前に受信することが可能な緊急地震速報の受信に応じて防災情報が、遊技場に設置されている遊技用装置にて出力されるので、主動波(S波)の到達前に避難や防御を行うことが可能となり、よって、遊技者の逃げ遅れや防御遅れ等を生じる可能性を低くできるばかりか、遊技用装置に地震センサーを設ける必要がないので、振動等により誤作動して防災情報が出力されてしまうこともない。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技用装置は、
遊技場に設置され、遊技媒体(パチンコ玉、メダル)を使用しての遊技を実施可能な遊技機(パチンコ機1、スロットマシン100)であって、
地震の発生に伴って送信される緊急地震速報(緊急地震速報放送)を受信するための緊急地震速報受信手段(地震速報受信装置42、地震速報受信装置152、地震速報受信ユニット202、地震速報受信ユニット340、地震速報受信ユニット460)と、
該緊急地震速報受信手段にて緊急地震速報を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報(緊急地震速報ウインドウ、サブウインドウ、音声)を出力する防災情報出力手段(可変表示装置9、液晶表示器175、液晶パネル263、液晶表示器313、スピーカ315、LCD表示パネル438)と、
前記緊急地震速報(緊急地震速報放送)を受信したことを条件に遊技状況を特定可能な情報(遊技状況データ)を、読み出し可能に記憶する遊技状況バックアップ手段(バックアップメモリ62、バックアップメモリ198)と、
を備え、
前記遊技状況バックアップ手段は、前記緊急地震速報に基づく地震の到達までの予想時間に応じて異なるタイミングで遊技状況を特定可能な情報を読み出し可能に記憶することを特徴としている。
この特徴によれば、地震発生後の遊技の再開に当たって、該地震の発生により、避難や防御等で遊技を中断した遊技者の中断時点の遊技状況を特定することができるので、これら特定される遊技状態に応じた保証を遊技者が受けたり、或いは、遊技場が正確な保証を遊技者に実施することが可能となるので、地震の発生に伴い遊技者並びに遊技場が不利益を被ることを回避することができる。
本発明の請求項2に記載の遊技用装置は、
遊技機(パチンコ機P、パチンコ機402)に対応して設けられ、該対応する遊技機において使用される遊技媒体(パチンコ玉)の貸出、若しくは該対応する遊技機における遊技にて獲得された獲得遊技媒体(持ち球数)の計数に伴う処理を実施する遊技用装置(カードユニット300、遊技島台401)であって、
地震の発生に伴って送信される緊急地震速報(緊急地震速報放送)を受信するための緊急地震速報受信手段(地震速報受信装置42、地震速報受信装置152、地震速報受信ユニット202、地震速報受信ユニット340、地震速報受信ユニット460)と、
該緊急地震速報受信手段にて緊急地震速報を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報(緊急地震速報ウインドウ、サブウインドウ、音声)を出力する防災情報出力手段(可変表示装置9、液晶表示器175、液晶パネル263、液晶表示器313、スピーカ315、LCD表示パネル438)と、
前記遊技媒体の貸出に使用可能な遊技用有価価値(残度数)の大きさを特定可能な遊技用有価価値特定情報(カードID、残度数データ)が記録された記録媒体(会員カード、プリペイドカード)、若しくは該受信時点における前記獲得遊技媒体の計数(持ち球数)に基づく有価価値の大きさを特定可能な有価価値特定情報(持ち球数)が記録された記録媒体(精算カード)を排出する排出手段と、
前記記録媒体に関する情報を電源が遮断されても保持する保持手段と、
前記排出手段により前記記録媒体が排出されるときに前記遊技用装置を管理する管理装置に対して前記記録媒体に関する情報を送信する送信手段と、
を備え、
前記排出手段は、前記緊急地震速報を受信したことを条件に、前記記録された記録媒体を排出し、
前記送信手段は、前記緊急地震速報を受信したことを条件に、前記排出手段により前記記録媒体が排出されるときに前記遊技用装置を管理する管理装置に対して前記記録媒体に関する情報を送信しないことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の返却操作がなされることなく記録媒体が排出されるので、遊技者は排出された記録媒体を取得して避難や防御を行うことができ、これら避難や防御により、記録媒体が盗難されたり、倒壊や火災等により記録媒体が回収不能となること等により遊技者が不利益を被ることを、極力回避することができる。
本発明の請求項3に記載の遊技用装置は、請求項2に記載の遊技用装置であって、
前記記録媒体には、交換レートに応じたデータを記憶することを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の遊技用装置は、手段1、請求項2または3のいずれかに記載の遊技用装置であって、
対応する遊技機における遊技にて獲得された獲得遊技媒体を計数する計数器を備えることを特徴としている。
本発明の手段2に記載の遊技用システムは、
遊技場に設置される遊技用装置(パチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’)と、該遊技用装置とデータ通信可能に接続された集中受信装置(ホールコンピュータ540)と、から成る遊技用システムであって、
前記集中受信装置は、
地震の発生に伴って送信される緊急地震速報を受信するための緊急地震速報受信手段(緊急地震速報受信装置504)と、
該緊急地震速報受信手段にて緊急地震速報を受信したことを条件に、当該緊急地震速報を受信した旨を示す緊急地震情報(緊急地震速報情報)を前記遊技用装置に送信する緊急地震情報送信手段(第2通信部550)と、
を備え、
前記遊技用装置は、前記緊急地震情報送信手段から緊急地震情報を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報を出力する防災情報出力手段(可変表示装置9、液晶パネル263、液晶表示器313、スピーカ315)を備え、
前記防災情報出力手段は、前記緊急地震速報に基づく地震の到達までの予想時間に応じて態様の異なる前記防災情報を出力することを特徴としている。
この特徴によれば、主動波(S波)の到達前に受信することが可能な緊急地震速報の受信に応じて防災情報が、遊技場に設置されている遊技用装置にて出力されるので、主動波(S波)の到達前に避難や防御を行うことが可能となり、よって、遊技者の逃げ遅れや防御遅れ等を生じる可能性を低くできるばかりか、遊技用装置に地震センサーを設ける必要がないので、振動等により誤作動して防災情報が出力されてしまうこともない。
本発明の請求項5に記載の遊技用システムは、
遊技場に設置され、遊技媒体(パチンコ玉)を使用しての遊技を実施可能な遊技用装置(パチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’)と、該遊技用装置とデータ通信可能に接続された集中受信装置(ホールコンピュータ540)と、から成る遊技用システムであって、
前記集中受信装置は、
地震の発生に伴って送信される緊急地震速報を受信するための緊急地震速報受信手段(緊急地震速報受信装置504)と、
該緊急地震速報受信手段にて緊急地震速報を受信したことを条件に、当該緊急地震速報を受信した旨を示す緊急地震情報(緊急地震速報情報)を前記遊技用装置に送信する緊急地震情報送信手段(第2通信部550)と、
を備え、
前記遊技用装置は、前記緊急地震情報送信手段から緊急地震情報を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報を出力する防災情報出力手段(可変表示装置9、液晶パネル263、液晶表示器313、スピーカ315)と、
前記緊急地震情報(緊急地震速報情報)を受信したことを条件に遊技状況を特定可能な情報(遊技状況データ)を、読み出し可能に記憶する遊技状況バックアップ手段(バックアップメモリ62)と、
を備え、
前記遊技状況バックアップ手段は、前記緊急地震速報に基づく地震の到達までの予想時間に応じて異なるタイミングで遊技状況を特定可能な情報を読み出し可能に記憶することを特徴としている。
この特徴によれば、地震発生後の遊技の再開に当たって、該地震の発生により、避難や防御等で遊技を中断した遊技者の中断時点の遊技状況を特定することができるので、これら特定される遊技状態に応じた保証を遊技者が受けたり、或いは、遊技場が正確な保証を遊技者に実施することが可能となるので、地震の発生に伴い遊技者並びに遊技場が不利益を被ることを回避することができる。
本発明の請求項6に記載の遊技用システムは、
遊技場に設置される遊技用装置(パチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’)と、該遊技用装置とデータ通信可能に接続された集中受信装置(ホールコンピュータ540)と、から成る遊技用システムであって、
前記集中受信装置は、
地震の発生に伴って送信される緊急地震速報を受信するための緊急地震速報受信手段(緊急地震速報受信装置504)と、
該緊急地震速報受信手段にて緊急地震速報を受信したことを条件に、当該緊急地震速報を受信した旨を示す緊急地震情報(緊急地震速報情報)を前記遊技用装置に送信する緊急地震情報送信手段(第2通信部550)と、
を備え、
前記遊技用装置は、前記緊急地震情報送信手段から緊急地震情報を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報を出力する防災情報出力手段(可変表示装置9、液晶パネル263、液晶表示器313、スピーカ315)を備え、
前記遊技用装置は、遊技機(パチンコ機P、パチンコ機402)に対応して設けられ、該対応する遊技機において使用される遊技媒体(パチンコ玉)の貸出、若しくは該対応する遊技機における遊技にて獲得された獲得遊技媒体(獲得玉数)の計数に伴う処理を実施する遊技用装置(カードユニット300、遊技島台401’)であって、
前記遊技媒体の貸出に使用可能な遊技用有価価値(残度数)の大きさを特定可能な遊技用有価価値特定情報(カードID、残度数データ)が記録された記録媒体(会員カード、プリペイドカード)、若しくは該受信時点における前記獲得遊技媒体の計数(持ち球数)に基づく有価価値の大きさを特定可能な有価価値特定情報(持ち球数)が記録された記録媒体(精算カード)を排出する排出手段と、
前記記録媒体に関する情報を電源が遮断されても保持する保持手段と、
前記排出手段により前記記録媒体が排出されるときに前記遊技用装置を管理する管理装置に対して前記記録媒体に関する情報を送信する送信手段と、
を備え、
前記排出手段は、前記緊急地震速報を受信したことを条件に、前記記録された記録媒体を排出し、
前記送信手段は、前記緊急地震速報を受信したことを条件に、前記排出手段により前記記録媒体が排出されるときに前記遊技用装置を管理する管理装置に対して前記記録媒体に関する情報を送信しないことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者の返却操作がなされることなく記録媒体が排出されるので、遊技者は排出された記録媒体を取得して避難や防御を行うことができ、これら避難や防御により、記録媒体が盗難されたり、倒壊や火災等により記録媒体が回収不能となること等により遊技者が不利益を被ることを、極力回避することができる。
本発明の請求項7に記載の遊技用システムは、請求項6に記載の遊技用システムであって、
前記記録媒体には、交換レートに応じたデータを記憶することを特徴としている。
本発明の請求項8に記載の遊技用システムは、手段2、請求項6または7のいずれかに記載の遊技用システムであって、
前記遊技用装置は、対応する遊技機における遊技にて獲得された獲得遊技媒体を計数する計数器を備えることを特徴としている。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1における遊技用装置であるパチンコ機1の全体像を示す正面図である。
本実施例のパチンコ機1について以下に説明すると、パチンコ機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構造体である。
図1に示すように、パチンコ機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、所定の始動条件の成立(例えば、打球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞したこと)にもとづいて各々を識別可能な複数種類の演出用の飾り図柄を可変(変動)表示し表示結果を導出表示する可変表示装置9が配置されている。
尚、本実施例の可変表示装置9は液晶表示装置(LCD)により構成され、左・中・右の3つの表示領域(飾り図柄表示エリア)に飾り図柄が表示制御されるように構成されている。なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果とは、停止表示された図柄の組み合わせのことである(但し、いわゆる再変動の前の仮停止を除く)。
本実施例では、可変表示装置9の3つの表示領域に表示される飾り図柄として、「0」〜「9」の数字の図柄を用いている。飾り図柄の可変表示(変動)中、原則として、「0」〜「9」の飾り図柄が番号順に表示される。
可変表示装置9の上部には、識別情報としての特別図柄を可変表示する特別図柄表示器(特別図柄表示装置)8が設けられている。尚、本実施例では、特別図柄表示器8は、例えば「0」〜「9」の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。特別図柄表示器8は、遊技者に特定の停止図柄を把握しづらくさせるために、「0」〜「99」など、より多種類の数字を可変表示するように構成されていてもよい。
可変表示装置9は、特別図柄表示器8による特別図柄の可変表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄としての飾り図柄の可変(変動)表示を行う。飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示器8は、遊技制御基板に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータによって制御される(図2、図3参照)。
可変表示装置9の下部には、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち保留記憶(始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)数を表示する4つの表示器からなる特別図柄保留記憶表示器18が設けられている。有効始動入賞がある毎に、1つの表示器の表示色を変化させる。そして、特別図柄表示器8の可変表示が開始される毎に、1つの表示器の表示色をもとに戻す。
尚、本実施例では、特別図柄表示器8と特別図柄保留記憶表示器18とが別個に設けられているので、可変表示中も保留記憶数が表示された状態にすることができる。なお、可変表示装置9の表示領域内に、保留記憶数を表示する4つの表示領域からなる特別図柄保留記憶表示領域を設けるようにしてもよい。また、本実施例では、保留記憶数の上限値を4とするが、上限値をより大きい値にしてもよい。さらに、上限値を、遊技状態に応じて変更可能としても良い。
可変表示装置9の下方には、遊技球が入賞可能な第1始動入賞口13が形成されている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
また、第1始動入賞口13の真下には、第2始動入賞口14が形成されている。そして、第2始動入賞口14には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15が物理的に閉じている状態のときは第2始動入賞口14に遊技球が入賞せず、可変入賞球装置15が物理的に開いている状態のときに第2始動入賞口14に遊技球が入賞可能となる。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開閉される。可変入賞球装置15が開いた状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14に入賞し易くなり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。第2始動入賞口14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。
始動入賞口14の下方には、大当り遊技状態においてソレノイド21によって開状態とされる特別可変入賞装置が設けられている。特別可変入賞装置は、開閉板20を備え、大入賞口を形成する。大入賞口に入った遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
可変表示装置9の真上には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示する。
ゲート32を遊技球が通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。尚、本実施例では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に左側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開いた状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6には、複数の入賞口29,30,33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,33,39への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aによって検出される。各入賞口29,30,33,39は、遊技球を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構成している。なお、第1始動入賞口13や第2始動入賞口14、大入賞口も、遊技球を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。
また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声(出力)する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられている。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
また、左側のスピーカ27の下方には、賞球払出中に点灯する賞球LED51が設けられ、右側のスピーカ27の下方には、補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入り第1始動口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aで検出されると、特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、大当り遊技終了または前回の可変表示の終了)、特別図柄表示器8において特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、可変表示装置9において飾り図柄の可変表示(演出表示)が開始される。特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、特別図柄保留記憶表示器18についての保留記憶数を1増やす。
特別図柄表示器8における特別図柄および可変表示装置9の飾り図柄の可変表示(演出表示)は、所定時間が経過したときに停止する。停止時の停止図柄が大当り図柄のうちの確変図柄または非確変図柄になると、大当り遊技状態(確変大当りまたは非確変大当り(通常大当りともいう))に移行する。すなわち、一定時間(例えば29秒)が経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口に入賞するまで特別可変入賞装置が開放される。なお、特別可変入賞装置が開放されてから一定期間経過するまで、または、所定個数(例えば、10個)の打球が大入賞口に入賞するまでが大当り遊技状態における1ラウンドである。本実施例では、停止図柄が確変図柄または非確変図柄になったことにもとづいて大当り遊技状態に移行されたときは、大当り遊技状態が15ラウンド継続される。
尚、本実施例では、特別図柄表示器8における特別図柄の可変表示と、可変表示装置9における飾り図柄の可変表示とは同期している。ここで、同期とは、可変表示の期間(可変表示時間)が同じであることをいう。また、特別図柄表示器8における表示結果(特別図柄の停止図柄)と可変表示装置9における表示結果(飾り図柄の停止図柄)とは対応している。なお、両図柄の対応関係については後述する。
次に、遊技状態の種類および遊技状態の遷移について説明する。まず、確変状態(確率変動状態)とは、大当り(つまり図柄が大当り図柄)となる確率が通常遊技状態および時短状態よりも高い遊技者にとって有利な遊技状態のことをいう。
また、時短状態(時間短縮状態)とは、特別図柄表示器8における特別図柄および可変表示装置9における飾り図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)よりも短縮される遊技状態のことをいう。このように可変表示時間が短縮されることにより、頻繁に図柄の可変表示が実行され、単位時間当たりの大当りの発生確率が向上する結果、遊技者にとって有利な状態となる。また、時短状態では、普通図柄表示器10において、停止図柄が当り図柄になる確率が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)より高められるとともに、可変入賞球装置15における開放時間と開放回数とのうちの一方または双方が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)よりも高められ、遊技者にとってさらに有利な状態になる。また、時短状態では、普通図柄表示器10における普通図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態および確変状態(確変時短状態を除く)よりも短縮されることによって、遊技者にとってさらに有利な状態になる。なお、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率が向上し、可変入賞球装置15における開放時間と開放回数の一方または双方が高められ、普通図柄の可変表示時間が短縮された状態を高ベース状態といい、高ベース状態以外の通常の状態を低ベース状態という。
ここで、本実施例のパチンコ機1では、以下のように遊技状態が遷移する。
(1)通常遊技状態および時短状態のときに確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、遊技状態が通常遊技状態および時短状態から確変時短状態に移行される。これによって、特別図柄および普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、特別図柄および普通図柄等の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。
(2)確変状態のときに確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、再度確変時短状態が変化しないで維持される。
(3)通常遊技状態および時短状態のときに非確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、大当り終了後の所定の変動回数(例えば100回)だけ時短状態に制御される。すなわち、遊技状態が通常遊技状態であったときは通常遊技状態から時短状態に所定の変動回数だけ移行され、遊技状態が時短状態であったときは所定の変動回数だけ時短状態が継続される。このとき、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。そして、所定の変動回数の変動が開始されるときに遊技状態が時短状態から通常遊技状態に移行される。
(4)確変状態および確変時短状態のときに非確変図柄で大当りになり、その大当り遊技が終了すると、大当り終了後の所定の変動回数(例えば100回)だけ時短状態に制御される。すなわち、確変状態および確変時短状態から時短状態に所定の変動回数だけ移行される。このとき、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され、可変入賞球装置15における開放時間や開放回数も高められる。そして、所定の変動回数の変動が開始されるときに遊技状態が時短状態から通常遊技状態に移行される。
なお、以上のような遊技状態の遷移は一例であって、このような構成に限られるわけで
はない。
次に、特別図柄の停止図柄と飾り図柄の停止図柄の対応関係(両図柄のはずれ図柄、確変図柄、非確変図柄)について説明する。
また、上述したように、可変表示装置9にて可変表示される左中右の飾り図柄は、それぞれ、「0」〜「9」である。ここで、飾り図柄のはずれ図柄は、左中右の飾り図柄が同一図柄で揃っていない状態の図柄(例えば、「358」など)である。なお、左右の飾り図柄が同一図柄で揃っているが(リーチとなっているが)、中の飾り図柄だけ揃っていない状態もはずれ図柄である。
飾り図柄の大当り図柄は、左中右の飾り図柄が同一図柄で揃った状態の図柄である。具
体的には、「000」,「111」,「222」,「333」,「444」,「555」,「666」,「777」,「888」,「999」である。このうち、奇数の飾り図柄で揃った状態の図柄(「111」,「333」,「555」,「777」,「999」)が確変図柄であり、偶数の飾り図柄で揃った状態の図柄(「000」,「222」,「444」,「666」,「888」)が非確変図柄である。
次に、リーチ表示態様(リーチ)について説明する。この実施の形態におけるリーチ表示態様(リーチ)とは、停止した飾り図柄が大当り図柄の一部を構成しているときに未だ停止していない飾り図柄については可変表示(変動表示)が行われていること、および全てまたは一部の飾り図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態である。
例えば、可変表示装置9における左、中、右の表示領域のうち左、右の表示領域には大当り図柄の一部になる飾り図柄(例えば、「7」)が停止表示されている状態で中の表示領域は未だ変動表示が行われている状態、および表示領域の全てまたは一部の図柄が大当り図柄の全てまたは一部を構成しながら同期して変動表示している状態(例えば、可変表示装置9における左、中、右の表示領域の全てに変動表示が行われ、常に同一の図柄が揃っている状態で変動表示が行われている状態)がリーチ表示態様またはリーチになる。
また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行われる。その演出と可変表示装置9におけるリーチ表示態様とをリーチ演出という。また、このリーチ演出の際に、後述するように、遊技者に選択されたキャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(飾り図柄等)とは異なるもの)を表示させるキャラクタ演出を実施したり、可変表示装置9の背景の表示態様(例えば、色等)を変化させたりする演出を行う。
図2は、本実施例のパチンコ機1の主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2には、賞球や貸出球の払出を行う球払出装置67に接続された払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ50が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ50は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。本実施例では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ50に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56のほかRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ50には、さらに、ハードウエア乱数を発生する乱数回路61が内蔵されているとともに、後述する緊急地震速報放送の受信に応じて、その時点の遊技状態(大当り、確変中、時短中、保留玉数や各種パラメータ(変数)等)のデータをバックアップ電源がなくなっても読み出し可能に記憶できる不揮発性メモリから成る、主基板(遊技制御基板)31に実装されたバックアップメモリ62に接続されていて、地震到達時における遊技状態のデータをバックアップ可能とされている。
更に、主基板(遊技制御基板)31には、図示しないが、電源投入時に遊技制御用マイクロコンピュータ50をリセットするための初期リセット回路と、電源投入後に遊技制御用マイクロコンピュータ50を定期的にリセットするための定期リセット回路と、遊技制御用マイクロコンピュータ50から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路とが設けられていて、初期リセット回路には、図示しない電源回路からのリセット信号が入力される。
尚、図示しない電源回路からは、電断時にバックアップ電力が主基板(遊技制御基板)31に供給されるとともに、電断が発生したことを示す電源断信号が出力されることにより、遊技制御用マイクロコンピュータ50が電断の発生を検知できるようになっているとともに、地震速報受信装置42から出力される地震速報受信信号が、電源回路にて中継されて出力されることにより、遊技制御用マイクロコンピュータ50が緊急地震速報放送の受信を検知できるようになっている。
遊技制御用マイクロコンピュータ50は、電源投入時において、初期リセット回路により初期リセットされる。また、電源投入後、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、定期リセット回路により定期的(本実施例では、後述するように2ミリ秒毎)にリセットされ、割込み処理が実行される。これにより、割込み処理が実行される毎に、ゲーム制御用のプログラムが所定位置から再実行されることで、図11に示す特別図柄プロセス処理が2ミリ秒毎に繰返し実施される。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ50においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ50(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aからの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ50に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ50からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
尚、出力回路59には、図示しない電源回路も接続されており、該電源回路からの電力供給を遮断させるための電源OFF信号を、該出力回路59から出力可能とされている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、特別図柄を可変表示する特別図柄表示器8、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10、特別図柄保留記憶表示器18および普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う。
なお、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路(図示せず)も主基板31に搭載されている。
尚、本実施例では、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ90(図3参照)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ50からの演出制御コマンドを受信し、飾り図柄や各キャラクタによるリーチ演出表示を可変表示する可変表示装置9の表示制御を行う。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ90が、ランプドライバ基板35を介して、遊技盤に設けられている装飾ランプ25の表示制御を行うとともに、枠側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および球切れランプ52の点灯制御を行うとともに、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行う。
ここで、図3は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図3に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU81およびRAM(図示せず)を含む演出制御用マイクロコンピュータ90を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU81は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ82および入力ポート83を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU81は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)89に可変表示装置9の表示制御を行わせる。
本実施例では、演出制御用マイクロコンピュータ90と共動して可変表示装置9の表示制御を行うVDP89が演出制御基板80に搭載されている。VDP89は、演出制御用マイクロコンピュータ90とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP89は、VRAM内の画像データを、フレームメモリを介して可変表示装置9に出力する。
演出制御用CPU81は、受信した演出制御コマンドに従ってリーチ演出をするときには実施するリーチ内容を決定し、CGROM(図示せず)から当該リーチ内容のキャラクタ演出を行うために必要なキャラクタデータ等を読み出すための指令をVDP89に出力する。CGROMは、可変表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(飾り図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP89は、演出制御用CPU81の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP89は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ82に入力する。入力ドライバ82は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)単方向性回路でもある。
つまり、中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路68が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図3には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート69を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ50側)に入り込まない。なお、出力ポート69は、図2に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート69の外側(中継基板77側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
さらに、演出制御用CPU81は、出力ポート85aを介してランプドライバ基板35に対して、受信した演出制御コマンドに対応したランプを駆動する信号を出力することで、受信した演出制御コマンドにて表示制御される可変表示装置9における飾り図柄の可変表示に対応する点灯演出が実施される。
また、演出制御用CPU81は、出力ポート85bに接続されている図示しない電源回路に対して、後述する電断信号を出力可能とされており、該電断信号が電源回路を介して主基板31に中継されるようになっている。
また、演出制御用CPU81は、入力インターフェイス(I/F)86を介して、所定周波数の緊急地震速報放送(本実施例ではFM波)を受信する地震速報受信装置42が接続されている。
この地震速報受信装置42は、FM波内の所定周波数の電波を受信可能な受信アンテナ43に接続され、該受信アンテナ43にて受信したFM波を復調してベースバンド信号に変換して出力するRF(レディオフリークエンス)復調部46と、該RF復調部46から出力されたベースバンド信号から、信号処理によって、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度や主動波到達予想時間等を含む緊急地震速報データを抽出する信号処理部45と、入力インターフェイス(I/F)86に対して緊急地震速報データに対応する所定フォーマットのデータ信号を出力する出力インターフェイス(I/F)47と、図示しない電源回路に対して緊急地震速報放送を受信した旨の地震速報受信信号を出力する出力ポート48と、地震速報受信装置42の動作制御や、出力インターフェイス(I/F)47からのデータ信号の出力制御や出力ポート48からの地震速報受信信号の出力制御を実施する制御部44とを有しており、地震の発生によりFM送信局より送信された緊急地震速報放送の受信に応じて、緊急地震速報データに対応するデータ信号並びに地震速報受信信号が出力される。
つまり、地震速報受信装置42において、地震の発生に伴って送信される緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信しており、該地震速報受信装置42によって本発明の緊急地震速報受信手段が形成されている。
また、演出制御用CPU81は、出力ポート84を介して音声出力基板70に搭載されている音声合成用IC73に対して、受信した演出制御コマンドに対応した演出音コードを選択し、出力することで、受信した演出制御コマンドにて表示制御される可変表示装置9における飾り図柄の可変表示に対応する音、つまり、遊技における事象に対応した演出音が合成されて出力される。
ランプドライバ基板35において、ランプを駆動する信号は、入力ドライバ65を介してランプドライバ66に入力される。ランプドライバ66は、ランプを駆動する信号を増幅して天枠ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28cなどの枠側に設けられている各ランプに供給する。また、枠側に設けられている装飾ランプ25に供給する。
音声出力基板70において、演出音コードは、入力ドライバ72を介して音声合成用IC73に入力される。音声合成用IC73は、演出音コードに応じた音声や効果音を発生して増幅回路75に出力する。増幅回路75は、音声合成用IC73からの入力レベルを、ボリューム76で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM74には、演出音コードに応じた制御データが格納されている。この演出音コードに応じた制御データは、所定期間(例えば飾り図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
また、演出制御基板80には、演出制御用マイクロコンピュータ90にローカルに接続されたRAM88並びにデータROM87とが搭載されており、RAM88並びにデータROM87に記憶されている各テーブルの記憶データと受信した演出制御コマンドに基づいて、リーチ演出の有無やキャラクタ演出の内容を決定する。
尚、本実施例の演出制御基板80は、図3に示すように、バックアップ電源が接続され、突然の電断が生じても、所定時間に亘り演出制御基板80が動作可能とされており、RAM88の記憶も保持されるようになっている。
ここで、本実施例のパチンコ機1において、始動入賞により特別図柄表示器8に特別図柄が可変表示されるとともに、これら特別図柄の可変表示と連動して可変表示装置9に飾り図柄やキャラクタによる演出表示が表示される流れについて、図4〜図8の処理フロー図を用いて以下に説明する。
遊技制御用マイクロコンピュータ50は、例えば、2ミリ秒毎のタイマ割り込み等で、図4のフローチャートに示す特別図柄プロセス処理を開始する。
遊技制御用マイクロコンピュータ50は、まず、始動入賞口13,14への始動入賞の有無を判定する(S111)。始動入賞があった場合にはS112のステップに進み、入賞処理を実行し、始動入賞が無い場合には、入賞処理をスキップする。
S112の入賞処理においては、図5に示すように、RAM55内の所定領域に形成された特図保留メモリ領域の保留数(特別図柄保留記憶表示器18の保留記憶数に同じ)が上限値の4以上であるか否かを判別する(S201)。
そして、保留数が4以上であれば、今回の入賞による特図ゲームの始動は無効として該入賞処理を終了する一方、保留数が上限値の4未満である場合にはS202のステップに進み、乱数回路61を起動して乱数値を抽出する。次に、抽出した乱数値を前述の特図保留メモリの空エントリの先頭にセットする(S203)。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、RAM55内の所定領域に記憶されている特図処理選択フラグの値に基づいて、図4に示すS100〜S107の8つの処理のうちのいずれかを選択する。
まず、ステップS100の特別図柄通常処理は、特図処理選択フラグが初期値「0」のときに実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、特図保留メモリに保留情報が格納されているか否かを判別し、格納されているときに、第2〜第4エントリの各保留情報を1エントリずつ上位にシフトし、新たに第1エントリに格納された乱数値を読み出し、特図処理選択フラグの値を「1」に更新する。
また、ステップS101の特別図柄停止図柄設定処理は、特図処理選択フラグの値が「1」の場合に実行され、特図ゲームの表示結果を事前決定する処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、特図保留メモリの第1エントリに保持されている乱数値を用いて、表示結果を決定(事前決定)する。具体的には、図7に示すように、その時点での遊技状態(確変フラグ,時短フラグの内容で特定される確変状態、時短状態等)に応じたRAM55内に記憶されている図示しない大当り判定テーブルを選択し(S301)、ステップS100で特図保留メモリの第1エントリから読み出した乱数値を選択した抽選テーブルに適用して、大当りか否かを事前(特図ゲームが開始する前に)判定する(S302)。
該判定結果が大当りの場合にはS303からS304のステップに進んで、さらに、乱数回路61を起動して乱数値を抽出して、図示しないRAM55内の確定図柄判定テーブルに適用して大当りの表示結果(最終停止図柄の組み合わせ)を決定する(S304)。一方、ハズレの場合には、S305のステップに進んで、各図柄について乱数値を抽出して、確定図柄判定テーブルに適用して、特別図柄表示器8に表示する表示結果(確定図柄)を決定した後、特図処理選択フラグの値を「2」に更新する(S306)。
ステップS102の変動表示パターン設定処理は、特図処理選択フラグが「2」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、特図ゲームを行う際に使用する変動表示パターン(通常変動、ノーマルリーチ、スーパーリーチのいずれか)を、図示しないRAM55内の変動表示パターン判定テーブルに格納されている変動表示パターンの内から選択する。
この変動表示パターン設定処理において、図8に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、RAM55内に確変状態であることを示す確変フラグ又は時短状態であることを示す時短フラグがセットされているか否か、即ち、特図の変動表示による特図ゲームにおける変動時間を通常よりも短くする時短制御処理が有効状態にされているか否かを判別する(S401)。
確変フラグ又は時短フラグがオンの場合には、S402のステップに進んで、時短用の変動表示パターンで、且つ、ステップS101で設定した当りかハズレを導出可能なもののうちから1つを、例えば乱数を発生させる等して選択する。
一方、確変フラグと時短フラグとが共にオフの状態にあるときには、S403のステップに進み、通常の変動表示パターンのうちで、且つ、ステップS101で設定した最終停止図柄を導出可能なものの内から1つを、例えば乱数を発生させる等して選択する。
続いて、特図変動時間タイマに、選択した変動表示パターンに割り当てられている総変動時間に相当するカウント値を設定する(S404)。
そして、特図ゲームの開始と最終停止図柄と変動表示パターン(通常変動、ノーマルリーチ、スーパーリーチの種別、但し、ノーマルリーチの場合には、複数のノーマルリーチの内のどのノーマルリーチとするかの情報を含む)とを指定する制御コードとを指示する演出制御コマンドを成す変動開始コマンドと、3つの確定図柄(最終停止飾り図柄)を指定する最終停止図柄指定コマンドとを、演出制御基板80に送信した後(S405)、特図処理選択フラグの値を「3」に更新する(S406)。
このS405にて送信されたコマンドは、演出制御基板80に受信される。演出制御基
板80の演出制御用マイクロコンピュータ90は、図16に示す演出制御メイン処理を実施することにより、該受信した受信コマンドに含まれている情報から、可変表示装置9における可変表示に使用する表示制御データを特定し、この表示制御データと変動表示パターンが規定するタイムスケジュールに沿って、可変表示装置9を構成する液晶表示器に飾り図柄が変動してから停止するまでの演出映像を含む画像を表示し、受信した最終停止図柄指定コマンドから、左・中・右の各確定図柄を判別するとともに、受信コマンドに応じた演出音をスピーカー27から出力する。
また、演出制御基板80が、演出表示制御を行っている間、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、図11のステップS103の特別図柄変動処理を繰り返して実行する。なお、この処理は、特図処理選択フラグの値が「3」の場合に実行される処理である。この処理では、図13に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、特図変動時間タイマのカウント値を1だけ減算する(S601)。続いて、特図変動時間タイマの値が0であるか否か、すなわち、特別図柄を設定された変動時間だけ変動させたか否かが判別される(S602)。
特図変動時間タイマ=0と判別された場合には、1回の特図ゲームが丁度終了したタイミングであるので、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、S603のステップに進んで、特図処理選択フラグを「4」とする(S603)。
一方、ステップS602で特図変動時間タイマ=0ではないと判断されたときには、今回の割り込み処理を終了する。
図4のステップS104の特別図柄停止設定処理は、特図処理選択フラグの値が「4」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、演出制御基板80に、確定コマンドを送信する。また、特図ゲームの終了に同期して、動作する必要のある各部に特図ゲームの終了を通知する。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、最終停止図柄が当りに相当する場合には、大当りフラグを設定(セット)し、特図処理選択フラグを「5」に更新し、ハズレに相当する場合には、特図処理選択フラグを「0」に更新する。
尚、演出制御基板80の演出制御用マイクロコンピュータ90は、ステップS104の特別図柄停止設定処理において送出された確定コマンドを受信すると、特別図柄の確定表示(飾り図柄の変動を停止する表示)を実行する。
図4のステップS105の大入賞口開放前処理は、特図処理選択フラグの値が「5」の場合に実行される処理である。この処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、特別可変入賞装置の開閉板20を開成する前の演出を行うための処理、例えば、第1回目の開放前や開放処理間のインターバル演出等の処理を行う。特別可変入賞装置の開閉板20を開成するタイミングになると、特図処理選択フラグの値を「6」に更新する。
図4のステップS106の大入賞口開放中処理は、特図処理選択フラグの値が「6」の場合に実行される処理である。この処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、開放された特別可変入賞装置への遊技球の入賞処理、開放時間の計測処理、演出制御基板80を介した表示制御等を行う。遊技制御用マイクロコンピュータ50は、入賞球数が所定数に達するか開放時間が所定時間に達すると、特図処理選択フラグの値を更新する。遊技制御用マイクロコンピュータ50は、1回の大当りについて、特別可変入賞装置の開閉板20の開成回数をカウントしており、特図処理選択フラグを更新する際に、開放回数が、例えば15回に達していれば、大当り状態を終了する条件が成立したとして特図処理選択フラグの値を「7」とし、開成回数が15回に達していなければ、開閉板20を一旦閉成した後、特定入賞領域(Vポケット)への遊技球の通過があったか否か(V入賞の有無)を判別し、通過があったなら、特図処理選択フラグを「5」に、無しなら「7」とする。これにより、大当り状態にあっては、前述したように、特別可変入賞装置の開閉が最大15回繰り返されることになる。
図4のステップS107の大当り終了処理は、特図処理選択フラグの値が「7」の場合に実行される処理であり、遊技制御用マイクロコンピュータ50は、大当り状態を終了させる処理を行い、特図処理選択フラグの値を「0」とする。
次に、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ90(具体的には、演出制御用CPU81)が実行する処理について、図9に基づき以下に説明する。
演出制御用マイクロコンピュータ90は、電源が投入されると、図9に示すメイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(S701)。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ90は、タイマ割込フラグの監視(S702)並びに入力インターフェイス(I/F)86へのデータ信号の入力割込の監視(S702+)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用マイクロコンピュータ90は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。本実施例のメイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用マイクロコンピュータ90は、そのフラグをクリアし(S703)、コマンド解析処理を実行する。
この本実施例のコマンド解析処理において、演出制御用マイクロコンピュータ90は、主基板31から受信した演出制御コマンドを解析し、変動表示パターンが通常変動、ノーマルリーチ、スーパーリーチのいずれであるかや、確定図柄(最終停止飾り図柄)が何であるかにより、大当りであるかハズレであるか等を特定する処理等を実行する(コマンド解析処理:S704)。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ90は、図17に示す演出制御プロセス処理を実行する(S705)。該演出制御プロセス処理では、コマンド解析処理における解析結果に応じて、可変表示装置9に表示する演出内容を決定し、該決定した演出内容を可変表示装置9に表示する表示制御等を実行する。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ90は、所定の乱数、具体的には、図6(a)に示すリーチパターン決定用テーブルにおけるリーチパターン決定用の乱数値や、図6(b)に示す修行リーチ決定用テーブルにおける修行リーチ決定用の乱数値や、図7〜図9に例示する各対決リーチ決定用テーブルにおける対決リーチ決定用の乱数値を生成するためのカウンタのカウンタ値を更新する乱数更新処理を実行する(S706)。さらに、可変表示装置9等の演出装置を用いて報知を行う報知制御処理を実行する(S707)。その後、ステップS702に移行する。
また、図9に示す各処理によって演出制御用マイクロコンピュータ90は、演出制御コマンドに応答して、図示しないCGROMに格納されている表示制御データ(プロセステーブル)の内から、受信した演出制御コマンドに対応する変動表示パターン(通常変動、ノーマルリーチ)、または、受信した演出制御コマンドに対応し、演出制御プロセス処理にて決定した演出内容の変動表示パターンに対応するものを読み出す。そして、カウンタ(タイマ)をリスタートして、変動開始からの経過時間の計時を開始する。
尚、この表示制御データを成すプロセステーブルには、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび生成する音出音を特定するための演出音コードの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、変動パターンを構成する各変動態様が記載されている。
そして、該変動表示パターン用の図示しない速度・方向テーブルを参照し、変動開始後の経過時間を読み出して、その時点で表示すべき画像が特別図柄であるか演出画像であるか、その変動方向と速度、アニメーション表示の有無を判別する。続いて、表示領域サイズデータテーブルを参照して、変動方向に対する抽出図柄数を求める。
次に、抽出図柄数と現在の変動表示の状態から、抽出する図柄(飾り図柄又は演出画像)を特定する。アニメーション表示無しならば、各図柄について基準となる表示態様の画像を特定し、アニメーション表示有りならば、各図柄について各表示態様の画像を特定する。
次に、特定された飾り図柄(0〜9)を、対応する拡大率、回転角度で、予め指定されている配列(縦並びや予横並び)で、仮想的に配置する。なお、この段階で画像データを実際に配列する必要はない。
次に、仮想的に配置した画像上の表示領域の位置を、直前の位置、移動速度、移動方向
、アニメ変動の有無から特定した後、仮想的に配置した画像上の表示領域の内部の範囲(表示する範囲)を、表示領域の位置とサイズとに基づいて特定する。
また、前記にて特定した飾り図柄と経過時間のデータから、表示対象の図柄(飾り図柄とキャラクタ、また、場合により演出画像データそれぞれ)が格納されているアドレスを、図示しないインデックスデータテーブルを参照して求める。
次に、求めた展開すべき画像データのアドレス、配置、拡大率・縮小率、透過率(予め設定されている)、クリッピング範囲などを特定する、即ち、表示対象画像を特定する描
画コマンド又は/及びアトリビュートデータを生成し、VDP89に送信する。
VDP89は、これら指示された描画コマンド又はアトリビュートで特定される画像の画像データ(指定されたアドレスに格納されている画像データ)を図示しないCGROMに格納されている画像データの中から抽出する。
さらに、読み出した画像データを拡大・縮小・回転・透過処理を行って配置し直して、ワークメモリ上に展開する。
次に、配置した画像データを通知されたクリッピング範囲でクリッピングして、図示しないVRAMに格納する。
演出制御用マイクロコンピュータ90とVDP89とは、上述の処理を、左図柄、中図柄、右図柄のそれぞれについて実行し、最終的に1画面分の画像を合成することで、可変表示装置9にこれら合成された画像が表示される。
尚、演出制御用マイクロコンピュータ90は、プロセステーブルの表示制御実行データにもとづく制御と同様に、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけランプ制御実行データにもとづいて各種ランプの点灯状態を制御し、演出音コードを音声出力基板70に出力することで、可変表示装置9における各種の演出パターン、具体的には、通常演出や、ノーマルリーチや、各種スーパーリーチに応じた演出表示に連動して、各天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cや装飾ランプ25が点灯制御されるとともに、演出パターンの進行に合致した演出音が音声入出力基板70において生成されて出力される。
一方、データ信号の入力割込が発生した場合に演出制御用マイクロコンピュータ90は、地震速報表示処理(S710)に移行して、入力インターフェイス(I/F)86に地震速報受信装置42から入力される緊急地震速報データに対応するデータ信号に基づき、緊急地震速報情報、つまり、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の情報を可変表示装置9に表示するとともに、経過時間のカウントを開始する。
具体的には、図10(a)に示すように、例えば、飾り図柄の変動表示中においてデータ信号の入力割込が発生した場合であれば、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の文字情報を含む緊急地震速報ウインドウを、図10(b)に示すように、可変表示装置9の表示画面の上部位置に表示して、地震が到達することを、遊技中の遊技者に報知するとともに、避難または防御を促す。
つまり、本実施例1の可変表示装置9により、地震速報受信装置42(緊急地震速報受信手段)にて緊急地震速報放送を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウが表示出力されており、該可変表示装置9によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
そして、入力されてきたデータ信号から主動波到達予想時間を特定し、該特定した主動波到達予想時間と緊急地震速報ウインドウを表示する表示所定時間(遊技者が防災情報の内容を確認できる時間として本実施例では5秒間)とを比較する。
該比較において、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時に主動波が到達する場合には、該表示所定時間を停止移行時間として決定し、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に主動波が到達する場合には、該特定した主動波到達予想時間を停止移行時間として決定する。
そして、決定した停止移行時間が経過した時点において、図示しない電源回路に対して出力ポート85bから電断信号を出力する。
すなわち、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時において電断信号が電源回路に対して出力されることにより、後述するように、主基板(遊技制御基板)31から電源OFF信号が電源回路に対して出力されて、バックアップ電力を含む全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。つまり、完全停止状態に移行するため(緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力が終了する。
また、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示完了後において可変表示装置9に表示されている表示内容に代えて、図10(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」のように、特定した主動波到達予想時間までのカウントダウン表示を行い、該カウントダウンが完了した時点、つまり主動波(S波)が到達した時点において、電断信号が電源回路に対して出力されることにより、後述するように、主基板(遊技制御基板)31から電源OFF信号が電源回路に対して出力されて、バックアップ電力を含む全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。
尚、本実施例では、特定した主動波到達予想時間を基準としているが、実際には、主動波到達予想時間は予想であり、該予想時間よりも早く主動波(S波)が到達する場合もあるので、特定した主動波到達予想時間から誤差時間、例えば、2秒を差し引いた時間を補正主動波到達予想時間として特定し、主動波到達予想時間に代えて該補正主動波到達予想時間を用いて、上記停止移行時間の決定を実施するようにしても良い。
また、地震速報受信装置42からは、前述したように、緊急地震速報データに対応するデータ信号が演出制御基板80に出力されるとともに、地震速報受信信号が電源回路に出力されることで、該出力された地震速報受信信号が、電源回路を経由して主基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ50)に出力されることにより、遊技制御用マイクロコンピュータ50は割込的に図11に示す緊急地震対応処理を実施する。
本実施例の緊急地震対応処理において遊技制御用マイクロコンピュータ50は、まず、その時点の遊技状況を特定する。具体的には、遊技状況の種別(通常遊技状態、確変状態、時短状態、大当り状態)を特定するとともに、その時点の保留玉数、並びに抽選結果(判定結果)等の情報を特定する。
そして、これら特定した遊技状況の種別を特定可能な種別データ、例えば、通常遊技状態であれば00、確変状態であれば10、時短状態であれば01、大当り状態であれば11、並びに抽選結果を特定可能な抽選結果データ、例えば、抽選結果が大当り当選でれば1、抽選結果が大当り当選でなければ0と、保留玉数(0〜4)を含む遊技状況データを生成し(S801)、該生成した遊技状況データをバックアップメモリ62に記憶した後(S802)、電断信号の入力待ち状態に移行する(S803)。
この入力待ち状態において、前述した停止移行時間が経過することにより演出制御基板80から電断信号が電源回路に出力されることに応じて該電源回路から電断信号の入力があった場合には、S804のステップに進んで、完全停止状態に移行するために必要となる各接続デバイスの状況確認と通知等の処理(デバイスが電源遮断にて故障しないようにするため)を実施した後、電源回路に対して電源OFF出力を実施して(S805)、バックアップ電力を含む電源回路からの全ての電力供給を遮断させて、完全停止状態に移行する。
つまり、緊急地震対応処理において、可変表示装置9(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力を行った後に、電断信号の入力に応じて停止状態に移行しており、該緊急地震対応処理を実施する遊技制御用マイクロコンピュータ50によって本発明の停止移行手段が形成されている。
また、緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信したことを条件に実施される緊急地震対応処理のS802のステップにおいて、バックアップメモリ62に、受信時点における遊技状況を特定可能な情報である遊技状況データが記憶されており、該バックアップメモリ62によって本発明の遊技状況バックアップ手段が形成されている。
次に、本発明の実施例2における遊技用装置であるスロットマシン100について、図12〜図21に基づいて説明する。
図12は、本実施例のスロットマシン100の全体正面図、図13にはスロットマシン100の内部構造図がそれぞれ示されている。スロットマシン100は、前面が開口する筐体102aと、この筐体102aの側端に回動自在に枢支された前面扉102bと、から構成されており、前面扉102bの裏面に設けられた施錠装置(図示略)の鍵穴103に挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉102bを開放することができるようになっている。
前面扉102bの周囲には、遊技効果LED110a(図14参照)が内蔵された遊技効果LED部141が設けられているとともに、前面扉102bの前面上部には役構成等が印刷された上部パネル104が、前面中央部には各種表示部が形成された遊技パネル106が、前面下部にはタイトル等が印刷された下部パネル107が、各々設けられている。
遊技パネル106と下部パネル107の間には、前方に突出するように操作部108が形成されており、この操作部108には遊技媒体であるメダルを投入可能なメダル投入部134や各種操作ボタン135、136a、136b、137、140L、140C、140R、及びスタートレバー138等が設けられているとともに、操作部108の下部左右側には、遊技効果LED110b(図14参照)が内蔵された遊技効果LED部143がそれぞれ設けられている。
前面扉102bにおける下部パネル107の下方には、メダルが払出されるメダル払出口109が設けられたメダル受皿111が設けられている。
上部パネル104の左右側には、内部に設けられる高音用のスピーカ176a、176b(図14参照)から出力される音を放音する放音部112a、112bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出口109の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ177(図14参照)から出力される音を放音する放音部113が設けられている。
上部パネル104の中央部には、液晶表示部115が設けられており、この液晶表示部115を透して内部に設けられる液晶表示器175(図14参照)の表示内容が表示されるようになっている。
遊技パネル106には、スロットマシン100の筐体102aに内設された後述のリール151L、151C、151Rを透視可能な透視窓114と、各種表示部と、がそれぞれ設けられている。
遊技パネル106に設けられた各種表示部のうち、クレジット表示部131は、クレジットが表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン100内部の記憶部に記憶されているメダル数である。このスロットマシン100では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出口109から払出される。
ゲーム回数表示部132は、後述するビッグボーナス(BB)中に提供されるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(RB)の残回数等が表示される。さらにゲーム回数表示部132は、スロットマシン100に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
ペイアウト表示部133は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数が、入賞の発生毎に表示される。
1〜3枚賭け表示部146〜148は、内蔵された1〜3枚賭けLED191〜193(図14参照)が、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて点灯する。
リプレイ表示部127は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED194(図14参照)が点灯する。スタート表示部128は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED195(図14参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部130は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED197(図14参照)が点滅し、メダルを受付不可能な状態である場合に消灯する。
ウェイト表示部129は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED196(図14参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。
演出用表示部116〜125のうち演出用表示部117〜120は、リプレイ表示部127、ウェイト表示部129、スタート表示部128、投入指示表示部130と、演出用表示部121〜125は、1〜3枚賭け表示部146〜148と、各々同様に機能する表示部であり、これら各表示部に内蔵されたLED191〜197の点灯/消灯に応じて、各々対応する演出用表示部117〜125に内蔵された演出用ランプ142b〜142j(図14参照)が点灯/消灯する。また、演出用表示部116は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の発生が許容されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ142a(図14参照)が点灯するようになっており、ボーナス告知表示部として機能する。
操作部108の上面右側には、メダル投入口が形成されたメダル投入部134が設けられているとともに、左側には精算ボタン137、1枚BETボタン136a、MAXBETボタン136bがそれぞれ設けられている。
1枚BETボタン136aは、クレジットを使用してメダルを1枚分賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン136bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットの範囲内で賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン136a、MAXBETボタン136bの内部には、BETボタンLED171a、171bがそれぞれ内蔵されており(図14参照)、これらのBETボタンLED171a、171bは、対応するBETボタンの操作により賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
精算ボタン137は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン137の押圧操作に伴い、クレジットとして記憶されている枚数のメダルがメダル払出口109から払出されるようになっている。
操作部108の前側面には、スタートレバー138、ストップボタン140L、140C、140R、メダル詰まり解除ボタン135がそれぞれ設けられている。スタートレバー138は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー138を操作することによりリールユニット150の各リール151L、151C、151Rの回転が開始される。
各ストップボタン140L、140C、140Rは、ゲームが開始した後にリール151L、151C、151Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン140L、140C、140Rの内部には操作有効LED172L、172C、172Rが、それぞれ内蔵されている(図14参照)。これら操作有効LED172L、172C、172Rは、対応するストップボタン140L、140C、140Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
メダル詰まり解除ボタン135は、メダル投入部134に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
前面扉102bの裏面には、メダル投入部134から投入されたメダルを後述するホッパータンク157aに導く投入メダルセレクタ(図示略)が設けられている。直径や厚みの異なる不正メダルは、この投入メダルセレクタにより振り分けられてメダル払出口109から返却される。
投入メダルセレクタの下流側には、流下するメダル流路を選択的に切替可能とする図示しない流路切替ソレノイド187(図14参照)が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド187は励磁されており、この状態において流下するメダルは投入メダルセンサ186(図14参照)により検出された後、ホッパータンク157a内に貯留されるようになっている。メダル投入が不可能な場合には、流路切替ソレノイド187の励磁が解除されて流路が切替わってメダル払出口109から返却される。
図13に示すように、筐体102a内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール151L、151C、151Rを有する可変表示装置としてのリールユニット150が設けられている。それぞれのリール151L、151C、151Rは、各々に対応して設けられたリールモータ154L、154C、154Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール151L、151C、151Rが回転することにより、透視窓114には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
透視窓114から視認できる各リールの領域を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
各リール151L、151C、151Rに対応して各リールの基準位置を検出するリールセンサ156が設けられており、このリールセンサ156により所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール151L、151C、151Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ155がそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ155は、透視窓114に表示される各図柄を後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
リールユニット150の下方には、メダル投入部134から投入されたメダルを貯留するホッパータンク157aを有するホッパーユニット157が設けられている。また、ホッパーユニット157の右側にはホッパータンク157aからオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク159が設けられている。このオーバーフロータンク159内にはメダルを検出可能な満タンセンサ160が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを検出できるようになっている。
ホッパーユニット157の下方部分にはホッパーモータ162が設けられており、このホッパーモータ162が回転することによりホッパータンク157a内のメダルがメダル排出口163から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口163の近傍に設けられる払出メダルセンサ161により検出された後、メダル払出口109から払い出される。
ホッパーユニット157の側部には、メイン電源をon/offするメインスイッチ部165と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタン166と、入賞確率を変更可能とする設定ボタン167と、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部168と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部169と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部170と、が前面に設けられた電源ユニット164が配設されている。
本実施例では、設定キー挿入部170に特定のキーを挿入して時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、後述する設定キースイッチ92のonが検出され、遊技状態の初期化、すなわち後述するRAM912の記憶内容の初期化が実行されるとともに、設定ボタン167の操作が有効となり、この設定ボタン167の操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
ゲームを開始する場合は、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部134から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン136b、または1枚BETボタン136aを押圧すれば良い。
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となる。
そして少なくとも「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー138の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
尚、このような賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数も任意に設定変更可能である。
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー138を押圧操作すれば、各リール151L、151C、151Rが回転し、透視窓114には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各リール151L、151C、151Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン140L、140C、140Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン140L、140C、140Rを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止され、透視窓114からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
また、遊技者がストップボタン140L、140C、140Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点で自動的に各リール151L、151C、151Rの回転が順次停止する。
そして全てのリール151L、151C、151Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出される。また、クレジットが上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出口109から払い出される。
また、特に予め定められた特別図柄の組合せが表示されて大当たり入賞した場合にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
図14は、スロットマシン100に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図15は、遊技制御基板105aに設けられたメイン制御手段としての制御部910の構成と、演出制御基板105bに設けられたサブ制御手段としての制御部930の構成と、を説明するためのブロック図である。
スロットマシン100に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板105aによって主に遊技状態が制御され、演出制御基板105bによって遊技状態に応じた演出制御等が実施される。また、電源基板105cにはスロットマシン100の外部から電源が供給される。この電源基板105cには、外部電源の供給を受けるための電源コード95と、メインスイッチ94とが接続されている。
遊技制御基板105aは、演出制御基板105b、電源基板105c、リール中継基板105dと配線接続されているとともに、リール中継基板105dを介して外部出力基板105fと、また、演出制御基板105bを介してリールランプ中継基板105eと接続されており、電源基板105cからは、電断時にバックアップ電力が遊技制御基板105a並びに演出制御基板105b等の各基板に供給されるとともに、電断が発生したことを示す電源断信号が遊技制御基板105aに出力されることにより、制御部910が電断の発生を検知できるようになっているとともに、後述する地震速報受信装置152から出力される地震速報受信信号が、電源基板105cにて中継されて出力されることにより、制御部910が緊急地震速報放送の受信を検知できるようになっている。
また、遊技制御基板105aからも電源基板105cに対して、該電源基板105cからの電力供給を遮断させるための電源OFF信号を出力可能とされている。
遊技制御基板105aの制御部910は、遊技状態がRBであることを示すRB中信号や、遊技状態がBBであることを示すBB中信号、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により払出されたメダルを示すメダルOUT信号、などを、リール中継基板105dを介して外部出力基板105fからスロットマシン100の外部に出力する制御を行う。尚、外部出力基板105fから外部に出力される信号のうち、ストップスイッチ183L、183C、183Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、ストップスイッチ183L、183C、183Rから直接出力された信号であり、リール制御信号は、各リール151L、151C、151Rに対応するリールモータ154L、154C、154Rを制御するための制御信号(モータ位相信号)である。
これら外部出力基板105fから出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。
遊技制御基板105aには、各種のスイッチ、センサ、LED、及び表示器等、各種部品からの配線が接続されている。
電源基板105cに配線接続された設定スイッチ93、設定キースイッチ92、第2リセットスイッチ91、払出しセンサ161、及びホッパーモータ162は、電源基板105cによって中継されて遊技制御基板105aと配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板105aの制御部910に入力される。
リール中継基板105dに配線接続されたリールモータ154L、154C、154R、及びリールセンサ156は、リール中継基板105dによって中継されて遊技制御基板105aに配線接続されており、リールセンサ156の検出信号は、遊技制御基板105aの制御部910に入力される。
遊技制御基板105aに配線接続されたスイッチ、センサのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン136aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン136bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ182はスタートレバー138の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ183L、183C、183Rは、左、中、右ストップボタン140L、140C、140Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ184は、精算ボタン137の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ185は、施錠装置の鍵穴103に挿入したキーによるスロットマシン100のリセット操作を検出するスイッチである。また、投入メダルセンサ186は、メダル投入部134に投入されたメダルを検出するセンサである。
遊技制御基板105aに配線接続された表示器のうち、ゲーム回数表示器188はゲーム回数表示部132を構成する表示器であり、クレジット表示器189はクレジット表示部131を構成する表示器であり、ペイアウト表示器190はペイアウト表示部133を構成する表示器である。
また、遊技制御基板105aには、前述した1枚賭けLED191、2枚賭けLED192、3枚賭けLED193、リプレイLED194、スタートLED195、ウェイトLED196、投入指示LED197、BETボタンLED17a、BETボタンLED171b、左操作有効LED172L、172C、172R、流路切替ソレノイド187等の各種電気部品が配線接続されている。
電源基板105cあるいはリール中継基板105dを介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板105aに配線接続された各種LED及び表示器、モータ、ソレノイド等の電気部品は、遊技制御基板105aに搭載された制御部910によって制御される。また、制御部910は、遊技制御基板105aに接続され、または、電源基板105cあるいはリール中継基板105dを介して遊技制御基板105aに接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
遊技制御基板105aに設けられた制御部910は、図15に示すように、制御動作を所定の手順で実行することのできるCPU911と、CPU911の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM913と、必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM912と、CPU911と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート914とを含む。すなわち、制御部910は、これらCPU911、RAM912、ROM913、I/Oポート914が全て内蔵された1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
また、遊技制御基板105aには、電源投入時にCPU911にリセットパルスを与える初期リセット回路917と、CPU911にクロック信号を与えるクロック発生回路918と、クロック発生回路918からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU911に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)919と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路921と、乱数発生回路921から乱数をサンプリングするサンプリング回路922と、バッファ回路920とが設けられる。さらに、遊技制御基板105aには、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路915や、モータ回路916、その他、図示しないソレノイド回路や、遊技状況をバックアップ記憶するための不揮発性メモリから成るバックアップメモリ198等が設けられている。
遊技制御基板105aの制御部910から演出制御基板105bへは、バッファ回路920を介して制御部910が制御する遊技状態を特定可能な制御情報としての各種コマンドが出力される。バッファ回路920は、遊技制御基板105aの内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板105aの外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。このため、遊技制御基板105aと演出制御基板105bとの間において、遊技制御基板105aから演出制御基板105bへの一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板105aに信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
演出制御基板105bには、遊技効果LED110a〜110dと、演出用ランプ142a〜142jと、液晶表示器175と、放音部112a、112b、113に内蔵されるスピーカ176a、176b、177と、タイトルパネル108及び遊技パネル106を内側から照らす各蛍光灯178と、がそれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板105eを介してリール151L、151C、151Rに内蔵されているリールランプ155が接続されているとともに、電源基板105cにも接続されていて、該電源基板105cに対して、後述する電断信号を出力可能とされている。
リール中継基板105dを介して、あるいはこれらの基板を介することなく演出制御基板105bに配線接続された各種ランプ及びスピーカ、液晶表示器等の電気部品は、演出制御基板105bに搭載された制御部930によって制御される。
演出制御基板105bによって制御される各遊技効果LED110a〜110d、演出用ランプ142a〜142j、液晶表示器175、各スピーカ176a、176b、177、各蛍光灯178、リールランプ155は、遊技制御基板105aによって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた演出手段である。このため、たとえ、演出制御基板105bに故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供されてしまうことはないばかりか、制御部910の制御の負荷が軽減される。
また、演出制御基板105bには、所定周波数の緊急地震速報放送(本実施例2ではUHF波)を受信する地震速報受信装置152が接続されている。
この地震速報受信装置152は、図15に示すように、UHF波内の所定周波数の電波を受信可能な受信アンテナ153に接続され、該受信アンテナ153にて受信したUHF波を復調してベースバンド信号に変換して出力するRF(レディオフリークエンス)復調部946と、該RF復調部946から出力されたベースバンド信号から、信号処理によって、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度や主動波到達予想時間等を含む緊急地震速報データを抽出する信号処理部945と、演出制御基板105bの図示しない入力インターフェイス(I/F)に対して緊急地震速報データに対応する所定フォーマットのデータ信号を出力する出力インターフェイス(I/F)947と、電源基板105cに対して緊急地震速報放送を受信した旨の地震速報受信信号を出力する出力ポート948と、地震速報受信装置152の動作制御や、出力インターフェイス(I/F)947からのデータ信号の出力制御や出力ポート948からの地震速報受信信号の出力制御を実施する制御部944とを有しており、地震の発生により地上波デジタル放送の送信局より送信された緊急地震速報放送の受信に応じて、緊急地震速報データに対応するデータ信号並びに地震速報受信信号が出力される。
つまり、地震速報受信装置152において、地震の発生に伴って送信される緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信しており、該地震速報受信装置152によって本発明の緊急地震速報受信手段が形成されている。
演出制御基板105bに設けられた制御部930は、CPU931と、必要なデータの書き込み、及び読み出しができるRAM932と、CPU931の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM933と、I/Oポート934と、を含む。制御部930も、制御部910と同様に1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
また、演出制御基板105bには、各スピーカ176a、176b、177から音を出力させるためのスピーカ駆動回路935と、液晶表示器175を表示制御するための表示駆動回路936と、各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回路937と、が搭載されている。
また、演出制御基板105bは、遊技制御基板105aと接続されており、制御部930は、遊技制御基板105aから送信された各種コマンドに基づいて遊技制御基板105aの遊技状態を特定し、この特定した遊技状態に応じて予め定められた制御パターンを設定し、この制御パターンに応じて各遊技効果LED110a〜110d、演出用ランプ142a〜142j、液晶表示器175、各スピーカ176a、176b、177、各蛍光灯178、リールランプ155等の電気部品を制御する。
次に、本実施例における遊技制御基板105aの制御部910がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図16のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期処理を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sa1)。
次いで、BET処理(Sa2)、内部抽選処理(Sa3)、リール回転処理(Sa4)、リール停止処理(Sa5)、入賞判定処理(Sa6)、払出処理(Sa7)、遊技状態更新処理(Sa8)を繰返し実行するループ処理に以降する。
Sa2のステップにおけるBET処理では、メダルやクレジットを受付け可能な状態で待機し、メダルの賭数が設定され、スタートレバー138が押圧操作された時点でメダルの賭数を確定する処理を実行する。また、前回のゲームでリプレイが入賞した場合には、前回のゲームと同じ賭数が設定される。
Sa3のステップにおける内部抽選処理では、Sa2のステップにおけるスタートレバー138の押圧操作によるゲームスタートに伴い、該当する遊技状態において対象となる入賞役の入賞を許容するか否かを決定する処理を実行する。具体的には、スタートレバー138の操作に基づくスタートスイッチ182の検出に応じてサンプリングされた乱数値とROM913に格納された内部当選確率テーブルとの比較結果に基づいて当選の有無を判定し、当選した場合には該当する入賞を許容する旨の内部当選フラグを設定する。また、このステップでは、後述のリール停止処理において適用するリール制御テーブルの振分等の処理も行う。
Sa4のステップにおけるリール回転処理では、Sa3のステップにおける内部抽選処理の終了に伴い各リール151L、151C、151Rを回転させる処理を実施する。このリール回転処理においては、全てのリール151L、151C、151Rが回転した時点でストップボタン140L、140C、140Rの押圧操作を有効とし、RAM912に設定されたリール停止タイマカウンタに初期値を設定してリール停止用のタイマカウンタをスタートさせる。
Sa5のステップにおけるリール停止処理では、遊技者によるストップボタン140L、140C、140Rの押圧操作がなされるか、各リール151L、151C、151Rの回転開始時から遊技者によるストップボタン140L、140C、140Rの押圧操作がなされることなく自動停止時間が経過したことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた時点で各々のリール151L、151C、151Rの停止フラグの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧操作のあったストップボタン140L、140C、140Rに対応するリール151L、151C、151Rの回転を停止させる処理を実施する。
このリール停止処理では、Sa3のステップにおける内部抽選処理でいずれかの内部当選フラグが設定された場合に、その入賞役に該当する図柄の組合せを有効化された入賞ライン上に揃えることが可能なリール制御テーブルを選択し、選択したリール制御テーブルに基づいてリールを停止させる制御を行う。また、内部当選フラグが設定されていない場合には、最終的に入賞役に該当する図柄の組合せを有効化された入賞ライン上に揃えることが不可能なリール制御テーブルを選択し、選択したリール制御テーブルに基づいてリールを停止させる制御を行う。
Sa6のステップにおける入賞判定処理では、Sa5のステップにおいて全てのリール151L、151C、151Rの回転が停止されたと判定した時点で、各表示領域に表示された表示態様と、Sa3のステップにおいて当選した入賞役並びにROM913に格納された入賞判定テーブルと、を照合して入賞内容の判定を行う処理を実行するとともに、特にいずれかに入賞したと判定した場合には、入賞内容に対応した各種設定を実行する。この設定内容としては、例えば入賞内容に対応するメダルの払出枚数、遊技状態、再遊技等の設定がある。
Sa7のステップにおける払出処理では、Sa6のステップにおいてメダルの払出を伴う入賞が判定された場合に、入賞内容に対応して設定された払出枚数に基づくクレジットの加算並びにメダルの払出等の処理を行う。具体的には、払出メダル枚数をクレジットに加算するとともに、クレジットが上限値に到達した場合には、ホッパーモータ162の駆動により残りの枚数分のメダルを直接メダル払出口109より払い出す処理を行う。
Sa8のステップにおける遊技状態変更処理では、BB入賞やRB入賞が判定された場合に、遊技状態をBBまたはRBに移行させる処理や、BB中のBBゲームやRB中のRBゲームのカウンタの設定や更新を行う処理、BBやRBの終了条件の成立に基づき遊技状態を通常遊技状態に移行させる処理、内部当選フラグをクリアする処理等を行う。すなわち遊技状態変更処理は、本発明における特別遊技状態発生手段を含む。
また、これらSa1〜Sa8の各ステップにおいては、各種遊技状態、例えば、賭数の設定状況やゲームのスタート、内部抽選処理の結果、リール制御テーブルの振分状況、リールの始動、リールの停止状況、入賞判定の結果、メダルの払出状況等を示すコマンドを演出制御基板105bに対して送信する制御を行う。
次に、本実施例における演出制御基板105bの演出制御部930が実行する制御内容を、図17のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
まず、電源が投入されると、初期設定が行われる(Sb1)。具体的には、各部の接続チェックや各レジスタの設定等を行い、電源断前の演出状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う
初期設定の後、Sb2並びにSb2+の各ステップを巡回実施することで、遊技制御基板105aから送信されるコマンドの受信待ち、並びに、入力インターフェイス(I/F)86へのデータ信号の入力待ちの状態で待機する。
この待機状態でコマンドを受信した場合には、受信したコマンドが内部当選コマンドであるか、遊技状態コマンドであるか、を確認する(Sb3、Sb7)。
Sb3、Sb7のステップにおいて受信したコマンドが内部当選コマンド、遊技状態コマンド以外のコマンドである場合には、受信したコマンドにより特定される遊技状態、当該ゲームに適用される演出パターン等に応じて各部の制御パターンを設定し(Sb5)、この設定した制御パターンに応じて、液晶表示器175、各種ランプ、LED、スピーカの制御(演出制御)を行い(Sb6)、再びSb2のステップに戻り、コマンドの受信待ちの状態で待機する。
また、Sb3、Sb7のステップにおいて受信したコマンドが内部当選コマンドの場合には、内部当選コマンドにより特定される内部当選状況等に応じて演出パターンを決定するための処理を行う演出パターン決定処理を行う(Sb4)。
次いで、受信したコマンドにより特定される遊技状態、当該ゲームの演出パターン等に応じて各部の制御パターンを設定し(Sb5)、この設定した制御パターンに応じて、液晶表示器175、各種ランプ、LED、スピーカの制御(演出制御)を行い(Sb6)、再びSb2のステップに戻り、コマンドの受信待ちの状態で待機する。
また、Sb3、Sb7のステップにおいて受信したコマンドが遊技状態コマンドの場合には、次のゲーム、すなわちその後、遊技状態コマンドを受信するまでの遊技状態を設定する処理や演出状態を更新する処理等を行い(Sb8)、再びSb2のステップに戻り、コマンドの受信待ちの状態で待機する。
図18は、各リール151L(左リール)、リール151C(中リール)、リール151R(右リール)の図柄配列を示す図であり、図中、「左」は左リール151Lの図柄配列を示し、「中」は中リール151Cの図柄配列を示し、「右」は右リール151Rの図柄配列を示す。左リールの左側に示した数字は図柄番号であり、「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」の図柄が各リール毎に21個ずつ配列されている。
本実施例では、図19に示すように、通常遊技状態において「黒7−黒7−黒7」、「白7−白7−白7」、「BAR−BAR−BAR」、「チェリー」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「プラム−プラム−プラム」の組合せが入賞の対象とされており、そのうち黒7、または白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞である大当り入賞(BB、RB)の対象となる特別図柄とされ、その他スイカ、チェリー、ベルまたはプラムの図柄は遊技者にとって利益の小さな賞である小役入賞の対象となる小役図柄とされている。
通常遊技状態において、「チェリー」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、その図柄の組合せに応じて予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。
具体的には、左リール151Lに描かれた「チェリー」の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効な1本の入賞ライン上で停止表示された場合には2枚のメダルが遊技者に付与される。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、12枚のメダルが付与される。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、9枚のメダルが付与される。
また、賭数に応じて有効化された入賞ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって付与されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
また、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイ(再遊技)ゲームが付与される。
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、RB入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。具体的に説明すると、このRBが発生した場合には、プラム図柄の揃目が揃うことにより15枚のメダルが払出されるJac入賞が高確率で発生するRBゲームが最大で12回提供されるとともに、このRBゲームが12回実行されるか、あるいはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生されるか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のRBゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。
また、通常遊技状態において、有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、BB入賞したことになり、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態としてのビッグボーナス(BB)が発生し、以下に説明する小役ゲームとRBが遊技者に対して付与される。
具体的に説明すると、このBBが発生した場合には、まず、遊技状態が通常遊技状態から小役ゲームに移行する。小役ゲームでは、対象となる小役図柄の組合せが揃って所定枚数のメダルの払出しを伴う入賞が比較的高確率で発生するBBゲームが最大で30回提供される。
また、BBゲームを30回実行するまでの間にプラム図柄の揃目が揃ってJacIn入賞した場合には、所定枚数のメダルが付与されるとともに、レギュラーボーナス(RB)に移行して前述したRBゲームが最大で12回提供され、このRBゲームが12回実行されるか、或いはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生されるか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。このRBは、BB中において移行可能な最大回数が規定されており、本実施例では最大で3回移行し得るように規定されている。
そしてBBは、小役ゲーム中に30回のBBゲームを実行した場合か、或いは30回のBBゲームを実行する前にRBへ3回移行し、3回目のRBが終了した場合のうち、少なくともいずれか1つの条件が満たされた時点で終了する。
一方、データ信号の受信があった場合に制御部930は、地震速報表示処理(Sb10)に移行して、入力インターフェイス(I/F)に地震速報受信装置152から入力される緊急地震速報データに対応するデータ信号に基づき、緊急地震速報情報、つまり、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の情報を液晶表示器175(液晶表示部115)に表示するとともに、経過時間のカウントを開始する。
具体的には、図20(a)に示すように、例えば、演出表示の実施中においてデータ信号の受信を検知した場合であれば、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の文字情報を含む緊急地震速報ウインドウを、図20(b)に示すように、液晶表示部115(液晶表示器175)の表示画面の上部位置に表示して、地震が到達することを、遊技中の遊技者に報知するとともに、避難または防御を促す。
つまり、本実施例2の液晶表示器175により、地震速報受信装置152(緊急地震速報受信手段)にて緊急地震速報放送を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウが表示出力されており、該液晶表示器175によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
そして、入力されてきたデータ信号から主動波到達予想時間を特定し、該特定した主動波到達予想時間と緊急地震速報ウインドウを表示する表示所定時間(本実施例では5秒間)とを比較する。
該比較において、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時に主動波が到達する場合には、該表示所定時間を停止移行時間として決定し、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に主動波が到達する場合には、該特定した主動波到達予想時間を停止移行時間として決定する。
そして、決定した停止移行時間が経過した時点において、電源基板105cに対して電断信号を出力する。
すなわち、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時において電断信号が電源基板105cに対して出力されることにより、後述するように、遊技制御基板105aから電源OFF信号が電源基板105cに対して出力されて、バックアップ電力を含む全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。つまり、完全停止状態に移行するため(緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力が終了する。
また、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示完了後において液晶表示部115(液晶表示器175)に表示されている表示内容に代えて、図20(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」のように、特定した主動波到達予想時間までのカウントダウン表示を行い、該カウントダウンが完了した時点、つまり主動波(S波)が到達した時点において、電断信号が電源基板105cに対して出力されることにより、後述するように、遊技制御基板105aから電源OFF信号が電源回路に対して出力されて、バックアップ電力を含む全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。
尚、本実施例2でも、実施例1と同様に、特定した主動波到達予想時間を基準としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述したように、特定した主動波到達予想時間から誤差時間、例えば、2秒を差し引いた時間を補正主動波到達予想時間として特定し、主動波到達予想時間に代えて該補正主動波到達予想時間を用いて、上記停止移行時間の決定を実施するようにしても良い。
また、地震速報受信装置152からは、前述したように、緊急地震速報データに対応するデータ信号が演出制御基板105bに出力されるとともに、地震速報受信信号が電源基板105cに出力されることで、該出力された地震速報受信信号が、電源基板105cを経由して遊技制御基板105a(制御部910)に出力されることにより、制御部910は割込的に図21に示す緊急地震対応処理を実施する。
本実施例の緊急地震対応処理において制御部910は、まず、その時点の遊技状況を特定する。具体的には、遊技状況の種別(通常遊技状態、BB中、RB中、残ゲーム数(BB中またはRB中のみ))を特定するとともに、その時点の掛け数とクレジット数、並びに内部抽選結果に基づく当選フラグの情報を特定する。
そして、これら特定した遊技状況の種別を特定可能な種別データ、例えば、通常遊技状態であれば00、BB中であれば11、RB中であれば10と、残ゲーム数、掛け数(0〜3)、クレジット数(0〜50)、内部抽選結果を特定可能な当選フラグデータ(BB当選であれば10、RB当選であれば01)を含む遊技状況データを生成し(Sc1)、該生成した遊技状況データをバックアップメモリ198に記憶した後(Sc2)、電断信号の入力待ち状態に移行する(Sc3)。
この入力待ち状態において、前述した停止移行時間が経過することにより演出制御基板105bから電断信号が電源基板105cに出力されることに応じて該電源基板105cから電断信号の入力があった場合には、Sc4のステップに進んで、完全停止状態に移行するために必要となる各接続デバイスの状況確認と通知等の処理(デバイスが電源遮断にて故障しないようにするため)を実施した後、電源回路に対して電源OFF出力を実施して(Sc5)、バックアップ電力を含む電源基板105cからの全ての電力供給を遮断させて、完全停止状態に移行する。
つまり、緊急地震対応処理において、液晶表示器175(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力を行った後に、電断信号の入力に応じて停止状態に移行しており、該緊急地震対応処理を実施する制御部910によって本発明の停止移行手段が形成されている。
また、緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信したことを条件に実施される緊急地震対応処理のSc4のステップにおいて、バックアップメモリ198に、受信時点における遊技状況を特定可能な情報である遊技状況データが記憶されており、該バックアップメモリ198によって本発明の遊技状況バックアップ手段が形成されている。
次に、本発明の実施例3における遊技用装置である呼び出しランプ装置200について、図22〜図27に基づいて以下に説明する。
図22は、本実施例3の遊技用装置である呼び出しランプ装置200を示す正面図であり、該呼び出しランプ装置200は、遊技場において複数配置された遊技島に並設されたスロットマシンSに対して1対1に対応設置されている。
本実施例の遊技島には、図22に示すように、その側面に複数のスロットマシンS並びに該スロットマシンSにおいて遊技を行うための遊技媒体であるメダルを貸し出すためのメダル貸出機MKとが並設されているとともに、呼び出しランプ装置200が、対応するスロットマシンSの上方位置に設けられており、本実施例に用いた該呼び出しランプ装置200は、通常のランプの点灯機能に加えて、その前面に表示部を有することで、各種の遊技情報やメッセージ等の表示機能を有している。
本実施例の呼び出しランプ装置200は、図22、図23に示すように、遊技島の側面上部位置に開閉可能に設けられているランプ板に取付けられる表示ユニット209と、該表示ユニット209と別体とされ、接続ケーブル271にて表示ユニット209と接続された制御基板270を内在する制御ユニット201とから構成されている。
この本実施例に用いた表示ユニット209の構成は図23に示すように、基体280と該基体280の上部を覆うカバー体250とから成る筐体内に、表示基板260が収容された構成とされており、前記カバー体250は、基体280の両側端部位置に立設された係合爪部281が、カバー体250の側面に形成された係合孔254と係合することにより一体化されるようになっていて、図中の282は、前記表示基板260の四隅をねじ固定するための柱状突起である。
前記カバー体250の前面には、前記表示基板260上に実装された液晶表示装置266の前面が外部より目視可能なように開口251が形成されている。また、該開口251の外周における下方近傍には、遊技者が操作可能とされた入力ボタン255a〜dと、対応するリモコン(図示せず)からの赤外線を透過する受信窓257と、が形成され、前記表示基板260の上面260aには、前記入力ボタン255a〜dに対応する入力スイッチ262a〜dと、前記リモコンよりの赤外線信号を受信する受信ユニット265と、が実装されている。
また、カバー体250の左右両側には、カバー体250の上方側より、赤色、黄色、青色の各透明樹脂材にて形成された報知ランプカバー部250aが形成され、前記表示基板260の上面260aには、前記報知ランプカバー部250aの各色に対応する位置に電球267が左右対称に装着されており、これら報知ランプカバー部250aと電球267により報知ランプが形成されている。
この表示基板260に実装された液晶表示装置266は、平面ディスプレイである後述の液晶(LCD)パネル263がカバー体250の開口251に臨むように配置されて表示画面261が形成され、該表示画面261には、該呼び出しランプ装置200が接続されているスロットマシンSのレギュラーボーナス回数やビッグボーナス回数やボーナス間ゲーム回数等の遊技情報が表示されるとともに、該表示画面261の遊技者側となる下方表示領域には、前記入力ボタン255a〜dにそれぞれ対応する入力メニューが、各入力ボタン255a〜dに臨むそれぞれの位置に表示されるようになっている。
この本実施例に用いたLCDパネル263は、フルカラー表示が可能なドットマトリックスLCDパネルを用いており、各種の文字や数字やグラフ等を、多種の表示色にて表示できるようになっている。
このように本実施例では、表示画面261を形成する表示パネルとしてドットマトリックスLCDパネルを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示画面261を、例えば、ELパネルや、LEDパネルや、蛍光管表示装置としても良い。
また、該LCDパネル263の下部には、ELバックライト295が配置され、該ELバックライト295に所定の高周波電源を供給するドライバ回路294を接続することにより面発光し、前記LCDパネル263を下方より照光するようになっており、前記LCDパネル263およびELバックライト295とは、表示基板260に設置される基台298上に配置され、該LCDパネル263の前面を覆う透明保護部材としてのポリカーボネート板290に設けられた係合突起291が前記基台298の4角に設けられた係合溝と係合することにより、LCDパネル263及びELバックライト295が挟持された形にて一体化されており、このように係合突起291を外すことによりポリカーボネート板290が容易に着脱できるようになっている。尚、ドライバ回路294は接続ポート272(図24参照)を介して制御マイコン279に接続され、制御マイコン279によりELバックライト295の点灯が制御される。
このLCDパネル263は、表示基板260の下面260bに実装されたLCDドライバ264並びに接続ポート272(図24参照)を介して制御マイコン279に接続され、該制御マイコン279より出力される表示データに基づく表示がLCDパネル263に表示されるようになっている。また、該制御マイコン279には前記入力スイッチ262a〜dが接続ポート272を介して接続されており、入力ボタン255a〜dが操作され入力スイッチ262a〜dが入力されると、前記制御マイコン279において、各画面での各入力スイッチ262a〜dに該当する処理が実施される。
また、受信ユニット265は、遊技場の店員により操作されるリモコン(図示せず)より送信される赤外線信号、例えば「決定(OK)」や、「不可(NG)」、「上」、「下」等に対応する所定信号を受信し、該受信信号を所定のデータ列に変換して後述する制御マイコン279に出力することで、該制御マイコン279が前記リモコンにて選択操作された「決定(OK)」や、「不可(NG)」、「上」、「下」等の操作内容を把握できるようになっている。
また、表示基板264の下面260bには、電球267の点灯や消灯等の点灯制御を行う点灯制御回路268が実装されており、該点灯制御回路268も接続ポート272(図24参照)を介して制御マイコン279に接続されていて、該制御マイコン279の指示データに基づいて点灯制御回路268が各電球267を個別に点灯制御することで、制御マイコン279が左右各色の点灯や消灯を制御することができる。尚、本実施例では、制御マイコン279は、各電球267の点灯や消灯、並びに繰り返しタイミング等の状態を示す所定フォーマットの点灯制御データを点灯制御回路268に出力することで、点灯制御回路268が該点灯制御データに合致した点灯や消灯を実施する。
これら表示ユニット209に設けられている、LCDドライバ264、点灯制御回路268、ドライバ回路294、入力スイッチ262a〜dと、受信ユニット265とは、図23に示すように、表示基板260の下面260bより導出され、前記基体280の略中央部に形成された開口283を通じて外部に引き出された接続ケーブル271により前記制御基板270に接続されている。
そして、この制御基板270には、図24に示すように、前記表示ユニット209に設けられている各種のデバイスや回路との各種信号の授受を実施するための接続ポート272や、呼び出しランプ装置200の表示動作や後述する各種の制御を行うためのプログラムが記憶され、該プログラムにより各種の制御を行う制御マイコン(MPU)279と、対応するスロットマシンSの各種遊技情報を格納するための遊技情報テーブル等が記憶される不揮発性のEEPROM276と、制御マイコン(MPU)279が実施する各種の制御処理における記憶に使用されるRAM275と、該呼び出しランプ装置200における初期設定の入力を行うディップスイッチ277と、その時点に時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)273と、所定周波数の緊急地震速報放送(本実施例ではFM波)を受信する地震速報受信ユニット202と、ディップスイッチ277による設定状況や動作状況等の情報が表示可能なLCDモジュール201とが設けられている。
尚、制御基板270には、電源から入力される交流電源を直流の動作電源に変換して当該制御基板270や表示ユニット209に供給する電源回路206や、制御マイコン(MPU)279に動作クロックを供給する動作クロック発生回路や、制御マイコン(MPU)279をリセットするためのリセット回路等も実装されており、電源回路206は制御マイコン(MPU)279に接続されている。
制御基板270に実装される地震速報受信ユニット202は、表示ユニット209において上方に突出するように立設配置された受信アンテナ205(図22、図23参照)に接続され、該受信アンテナ205にて受信したFM波内の所定周波数の電波を復調してベースバンド信号に変換して出力するRF(レディオフリークエンス)復調部203と、該RF復調部203から出力されたベースバンド信号から、信号処理によって、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度や主動波到達予想時間等を含む緊急地震速報データを抽出する信号処理部204とを有しており、信号処理部204にて抽出した緊急地震速報データが制御マイコン(MPU)279に出力される。
つまり、地震速報受信ユニット202において、地震の発生に伴って送信される緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信しており、該地震速報受信ユニット202によって本発明の緊急地震速報受信手段が形成されている。
また、本実施例の制御基板270には、図示しない中継ユニットを介してホールコンピュータとのデータ通信を行うための通信部269を有しており、該通信部269を通じて、対応するスロットマシンSの各遊技情報をホールコンピュータに対して送信するとともに、ホールコンピュータから送信される設定情報等を受信できるようになっている。
更に制御基板270には、図24に示すように、5つの信号入力部278a〜278eと、2つの信号入出力部278L〜278Rが設けられており、信号入力部278a、278b、278c、278d、278eに、それぞれ、スロットマシンSから出力されるBB1信号(ビッグボーナス1中に出力される信号)、BB2信号(ビッグボーナス2中に出力される信号)、RB信号(レギュラーボーナス中に出力される信号)、メダルIN信号(メダル投入される毎に出力される信号)、メダルOUT信号(メダル排出される毎に出力される信号)が入力され、該信号入力部278a、278b、278c、278d、278eにおいて各信号の入力が検出されて信号検出に応じた出力が制御マイコン(MPU)279に出力されるようになっている。
尚、本実施例3に用いたスロットマシンSは、実施例2のスロットマシン100と異なり、2種類のビッグボーナス、具体的には、赤7−赤7−赤7が揃うことによるビッグボーナス1と、青7−青7−青7が揃うことによるビッグボーナス2とが発生するとともに、これらビッグボーナスと小役とが重複当選可能な、いわゆる5号機と称されるスロットマシンである。
一方、信号入出力部278L、278Rには、隣接する呼び出しランプ装置200の各信号入出力部278L、278Rが接続されて、遊技島の一面に設置されている全呼び出しランプ装置200が相互接続されており、これら信号入出力部278L、278Rからは、ボーナスの発生時において、互いに接続されている遊技島の一面の呼び出しランプ装置200が連携して順次点灯状態となるランニング点灯が実施されるようにランニング信号が、信号入出力部278L、278Rの双方(つまり左右両方)から出力されるとともに、隣接する呼び出しランプ装置200からランニング信号の入力があったときには、該ランニング信号の入力が検出されて信号検出に応じた出力が制御マイコン(MPU)279に出力されることで、制御マイコン(MPU)279が実施するランニング点灯処理において、全電球267が1回点灯されるとともに、ランニング信号の入力側と反対側(終端設定が有るときは入力側)の信号入出力部278L、278Rにランニング信号が出力される。
また、本実施例の制御基板270には、ディップスイッチ277が実装されており、該ディップスイッチ277においては、各種の設定を呼び出しランプ装置200側において実施するかホールコンピュータにおいて実施するかの設定や、接続された各呼び出しランプ装置200にて連携してランニング点灯するランニング回数や、終端設定を設定できるようになっている。
また、本実施例のRAM275には、対応するスロットマシンSにおいて発生する各一般役(一般入賞)の内、特別入賞であるビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスと重複当選(同時当選)する一般役である各小役、具体的には、チェリー、スイカ、1枚役のそれぞれに対応付けて、当該小役入賞が発生してからのゲーム数が記憶される小役ゲームカウンタが設けられており、該小役ゲームカウンタによって、各小役入賞が発生してからのゲーム数を計数(カウント)して把握できるようになっている。
また、本実施例のEEPROM276には遊技情報テーブルが記憶されている。この本実施例の遊技情報テーブルには、本日を含む3日間の遊技情報、つまり、本日データ、前日データ、前々日データが記憶されている。尚、これらのデータの内、本日データについては、EEPROM276から読み出すよりも高速に読み出し処理できるようにするために、RAM275にも記憶するようにしており、これらRAM275の変更に伴って、EEPROM276の本日データも自動更新されるようになっている。
次に、本実施例の呼び出しランプ装置200の表示画面261に表示される表示内容について、図25に基づき説明すると、本実施例の呼び出しランプ装置200の表示画面261には、図25(a)並びに図26(a)に示すように、通常においては対応するスロットマシンSの台データを含む通常画面が表示されている。
この通常画面中の台データは、遊技情報テーブルにおいて集計された本日データに基づいて表示されるものであり、「総ゲーム数」の表示に対応付けて本日データの総ゲーム回数が表示され、「BB(1)回数」の表示に対応付けて本日データのBB1回数が表示され、「BB(2)回数」の表示に対応付けて本日データのBB2回数が表示され、「RB回数」の表示に対応付けて本日データのRB回数が表示され、「BB間ゲーム数」の表示に対応付けて本日データのボーナス間ゲーム数が表示されるとともに、「BB(1)確率」の表示に対応付けて本日データのBB1回数を本日データの総ゲーム数で除した値が分数形式にて表示され、「BB(2)確率」の表示に対応付けて本日データのBB2回数を本日データの総ゲーム数で除した値が分数形式にて表示され、「RB確率」の表示に対応付けて本日データのRB回数を本日データの総ゲーム数で除した値が分数形式にて表示されるようになっている。
また、表示画面261の下方表示領域には、入力ボタン255a〜dにそれぞれ対応する位置に、「次データ」、「前日」、「前々日」、「呼出」の各入力メニューが表示されるようになっている。
この入力メニューの内、「呼出」のメニューに対応する入力ボタン255dを操作した場合には、電球267が点灯制御されて係員の呼び出しの報知が実施される。
また、入力メニューの内、「前日」のメニューに対応する入力ボタン255bを操作した場合や、「前々日」のメニューに対応する入力ボタン255cを操作した場合には、遊技情報テーブルの前日データ並びに前々日データに基づく台データ(総ゲーム数、BB(1)回数、BB(2)回数、RB回数、BB(1)確率、BB(2)確率、RB確率)が表示される。
また、入力メニューの内、「次データ」のメニューに対応する入力ボタン255aを操作した場合には、図25(b)に示すように、遊技情報テーブルの各データに基づき、重複当選(同時当選)に関する各データを含む台データ2並びに台データ3画面を表示する台データ表示処理が、制御マイコン(MPU)279において実施されることにより台データ2画面並びに台データ3画面が表示される。
本実施例の台データ2画面には、縦軸項目として「重複当選BB(1)回数」、「重複当選BB(2)回数」、「重複当選RB回数」の3つの項目と、横軸項目として、重複当選(同時当選)する各小役である「チェリー」、「スイカ」、「1枚役」とともに、重複当選(同時当選)しない「単独」と、「合計」の項目とが表示され、これら表示項目により構成されるマトリックスに、対応するデータが表示されるようになっている。
つまり、「重複当選BB(1)回数」と「チェリー」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのチェリー−BB1重複当選回数が表示され、「重複当選BB(1)回数」と「スイカ」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのスイカ−BB1重複当選回数が表示され、「重複当選BB(1)回数」と「1枚役」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データの1枚−BB1重複当選回数が表示され、「重複当選BB(1)回数」と「単独」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのBB1回数からチェリー−BB1重複当選回数とスイカ−BB1重複当選回数と1枚−BB1重複当選回数とを減じた数値が表示され、「重複当選BB(1)回数」と「合計」とに該当する位置には遊技情報テーブルにおける本日データのBB1回数が表示される。
同様に、「重複当選BB(2)回数」と「チェリー」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのチェリー−BB2重複当選回数が表示され、「重複当選BB(2)回数」と「スイカ」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのスイカ−BB2重複当選回数が表示され、「重複当選BB(2)回数」と「1枚役」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データの1枚−BB2重複当選回数が表示され、「重複当選BB(2)回数」と「単独」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのBB2回数からチェリー−BB2重複当選回数とスイカ−BB2重複当選回数と1枚−BB2重複当選回数とを減じた数値が表示され、「重複当選BB(2)回数」と「合計」とに該当する位置には遊技情報テーブルにおける本日データのBB2回数が表示される。
同様に、「重複当選RB回数」と「チェリー」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのチェリー−RB重複当選回数が表示され、「重複当選RB回数」と「スイカ」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのスイカ−RB重複当選回数が表示され、「重複当選RB回数」と「1枚役」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データの1枚−RB重複当選回数が表示され、「重複当選RB回数」と「単独」とに該当する位置には、遊技情報テーブルにおける本日データのRB回数からチェリー−RB重複当選回数とスイカ−RB重複当選回数と1枚−RB重複当選回数とを減じた数値が表示され、「重複当選RB回数」と「合計」とに該当する位置には遊技情報テーブルにおける本日データのRB回数が表示される。
そして、この台データ2画面の下方表示領域にも、図25(b)に示すように、台データ画面と同様に、入力ボタン255a〜dにそれぞれ対応する位置に、「次データ」、「前日」、「前々日」、「呼出」の各入力メニューが表示されるようになっている。
これら入力メニューの内、「前日」のメニューに対応する入力ボタン255bを操作した場合や、「前々日」のメニューに対応する入力ボタン255cを操作した場合には、遊技情報テーブルの前日データ並びに前々日データに基づく台データ2画面、つまり、重複当選(同時当選)に関する各種のデータが、本日データに基づく台データ2画面と同様に表示される。
また、これら台データ2画面における入力メニューの内、「次データ」のメニューに対応する入力ボタン255aを操作した場合には、図26(c)に示すように、台データ2画面中の各小役に対応する各種の重複当選回数の表示に対応して、当該小役の総入賞回数が、分母形態にて表示される台データ3画面が表示される。
この台データ3画面における「重複当選BB(1)回数」と「チェリー」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データのチェリー入賞回数が表示され、「重複当選BB(1)回数」と「スイカ」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データのスイカ入賞回数が表示され、「重複当選BB(1)回数」と「1枚役」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データの1枚入賞回数が表示される。
同様に、「重複当選BB(2)回数」と「チェリー」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データのチェリー入賞回数が表示され、「重複当選BB(2)回数」と「スイカ」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データのスイカ入賞回数が表示され、「重複当選BB(2)回数」と「1枚役」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データの1枚入賞回数が表示される。
同様に、「重複当選RB回数」と「チェリー」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データのチェリー入賞回数が表示され、「重複当選RB回数」と「スイカ」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データのスイカ入賞回数が表示され、「重複当選RB回数」と「1枚役」とに該当する位置の分母としては、遊技情報テーブルにおける本日データの1枚入賞回数が表示される。
また、制御マイコン279は、地震速報受信ユニット202からの緊急地震速報データの入力の有無を監視しており、緊急地震速報データの入力があったときには、図27に示す緊急地震速報受信処理を割込実施する。
まず、緊急地震速報受信処理において制御マイコン279は、入力された緊急地震速報データに基づき、緊急地震速報情報、つまり、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の情報を含むサブウインドウを表示画面261(液晶パネル263)に表示するとともに、経過時間のカウントを開始する(Sh1)。
具体的には、図26(a)に示すように、例えば、通常画面(台データ)の表示中において緊急地震速報データの入力が発生した場合であれば、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の文字情報を含む緊急地震速報ウインドウを、図26(b)に示すように、表示画面261(液晶パネル263)の上部位置に表示して、地震が到達することを、遊技中の遊技者に報知するとともに、避難または防御を促す。
つまり、本実施例3の液晶パネル263により、地震速報受信ユニット202(緊急地震速報受信手段)にて緊急地震速報放送を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウが表示出力されており、該液晶パネル263によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
そして、入力されてきた緊急地震速報データから主動波到達予想時間を特定し(Sh2)、該特定した主動波到達予想時間と緊急地震速報ウインドウを表示する表示所定時間(本実施例では5秒間)とを比較する(Sh3)。
該比較において、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時に主動波が到達する場合には、Sh3からSh4のステップに進んで該表示所定時間を停止移行時間として決定した後、決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Sh5)。
一方、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に主動波が到達する場合には、Sh3からSh8のステップに進んで、該特定した主動波到達予想時間を停止移行時間として決定した後、表示所定時間の経過待ち状態に移行する(Sh9)。
そして、表示所定時間が経過した場合にはSh10のステップに進み、表示画面261(液晶パネル263)に表示されている表示内容(台データ)に代えて、図26(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」のように、Sh2のステップにて特定した主動波到達予想時間までのカウントダウン表示を開始した後、Sh8にて決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Sh5)。
そして、決定した停止移行時間が経過した時点において、完全停止状態に移行するために必要となる各接続デバイスの状況確認と通知等の処理(デバイスが電源遮断にて故障しないようにするため)を含む停止処理を実施した後(Sh6)、電源回路206に対して電源OFF信号を出力して(Sh7)、該電源回路206からの全ての電力供給を遮断させて、完全停止状態に移行する。
すなわち、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時において電源OFF信号が電源回路206に対して出力されることにより、全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。つまり、完全停止状態に移行するため(緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力が終了する。
また、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に、図26(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」の表示によるカウントダウン表示を行い、該カウントダウンが完了した時点、つまり主動波(S波)が到達した時点において、電源OFF信号が電源回路206に対して出力されることで、全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。
つまり、緊急地震速報受信処理において、液晶パネル263(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力を行った後に、停止移行時間が経過した時点で停止状態に移行しており、該緊急地震速報受信処理を実施する制御マイコン279によって本発明の停止移行手段が形成されている。
尚、この完全停止状態に移行しても、対応するスロットマシンSの遊技情報は、全て、不揮発性メモリであるEEPROM276に記憶されているので、これら地震発生による遊技中断時の各種遊技情報を再度、起動した後でも特定できるようになっている。
また、本実施例3でも、実施例1、2と同様に、特定した主動波到達予想時間を基準としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述したように、特定した主動波到達予想時間から誤差時間、例えば、2秒を差し引いた時間を補正主動波到達予想時間として特定し、主動波到達予想時間に代えて該補正主動波到達予想時間を用いて、上記停止移行時間の決定を実施するようにしても良い。
次に、本発明の実施例4における遊技用装置であるカードユニット300について、図28〜図34に基づいて説明する。
本実施例のカードユニット300は、図28に示すように、遊技場内に複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機と略称する)Pの所定側の側方位置に該パチンコ機Pに対して1対1に対応して設置され、該カードユニット300にて使用される本発明の記録媒体となる後述の会員カード並びにプリペイドカードの管理等を行う図示しない管理コンピュータとデータ通信可能に接続されている。
カードユニット300と対応するパチンコ機P(賞球制御基板)とは、パチンコ玉の貸出に伴う各種の信号を入出力するために、直接に接続されているとともに、パチンコ機P並びに該パチンコ機Pの下方に設けられた図示しないアウト玉計数器からの各種出力信号が入力される中継端末を介しても接続されており、該中継端末に入力される各種の信号が、カードユニット300にも入力されるようになっている(図29参照)。
ここで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機Pについて簡単に説明すると、該パチンコ機Pは、実施例1に示すパチンコ機1とほぼ同様とされているが、地震速報受信装置42を備えておらず、緊急地震速報放送の受信機能並びに避難や防御を促す防災情報の出力機能を備えていない、従来より使用されている通常のパチンコ遊技機である。
本実施例のカードユニット300の前面には、図28に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、会員カードやプリペイドカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
カードユニット300の前面に設けられたカード挿入口309は、カードユニット300の下方位置に内蔵されるカードリーダライタ327(図29参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してプリペイドカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
この本実施例に使用されるプリペイドカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有するICカードを使用しており、これらプリペイドカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、プリペイドカードにはJGVCで始まるカードIDが、会員カードには、JGKC始まる会員カードIDが予め記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、カードユニット300において遊技用残額を特定可能な遊技用残額データ等の各種データが記憶されている。尚、本実施例のプリペイドカードは、遊技場内に設置された図示しない発行機にて、購入、発行される。
また、会員カードは、会員登録必要事項となる氏名、年齢、性別、職業、誕生日、住所や電子メールアドレス等の属性情報を記入した登録申し込み用紙を、該遊技場の受付けカウンター等に提出して会員登録の申し込みを実施することで、当該会員に対して付与される会員IDが発行される会員カードに記憶されるとともに、該会員IDに対応付けて、当該会員が所有する貯蓄玉数や該登録申し込み者の属性情報が図示しない会員管理コンピュータに登録された後、該登録申し込み者に各遊技場において引き渡されるようになっており、遊技において獲得したパチンコ玉数を計数する計数装置において、該発行された会員カードを計数に際して挿入することで、会員管理コンピュータにおいて、当該会員カードから読み出された会員IDに対応する貯蓄玉数に、計数された獲得玉数が加算更新されることで、該獲得玉数が加算された貯蓄玉数を、再度、遊技に使用できるように管理される。
カードユニット300の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、図28並びに図30に示すように、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、対応するパチンコ機Pの各種遊技情報である台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320と、防災音声が出力されるスピーカ315が設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
また、該突出部305内部には、表示部312を成す後述する液晶表示器313や各ボタンに対応するスイッチや、スピーカ315が実装されたユニット基板350が格納されているとともに、該突出部305の突出方向(装置前方方向)の先端部位置には、緊急地震速報放送(UHF波)を受信するための内蔵アンテナ344が内設されている(図28参照)
また、カードユニット300内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット321が設けられており、該紙幣識別ユニット321にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
この紙幣識別ユニット321の下方位置には、突出部305に臨むように、突出部305に設けられた表示部312の表示等に関する制御を行う表示制御基板329が配置されているとともに、該表示制御基板329に設けられた図示しないボードコネクタに、ユニット基板350の接続端子部が接続されることで、該ユニット基板350に実装されている各部が、電気的に表示制御基板329に一括接続されるようになっている。
図29は、本実施例のカードユニット300の構成を示すブロック図である。カードユニット300は、前述の紙幣識別ユニット321と、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、カードユニット300の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット300の各種の機能を提供する制御ユニット328と、電源ユニット345から主に構成されており、紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327、表示制御基板329及び電源ユニット345はいずれも制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機Pに設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施するために、パチンコ機Pと直接接続されているとともに、前述したように、中継端末に接続されており、対応するパチンコ機Pから大当り状態中において出力される大当り中信号、大当りする確率の高い確変状態中において出力される確変中信号、所定数(例えば10玉)の賞球が払い出される毎にパルス出力される賞球信号、特別図柄の変動表示が終了した時点においてパルス出力される始動信号、並びに所定数(例えば10玉)のアウト玉が計数される毎にアウト玉計数器からパルス出力される打込信号が、該中継端末を介して入力されるようになっていて、これら入力される各信号に基づいて、制御ユニット328において対応するパチンコ機Pの営業開始時点からの遊技情報(台データ)が集計されるようになっているとともに、その時点での遊技状態が特定されるようになっている。
本実施例の制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のプリペイドカードや会員カードの遊技用残額や、該会員カードの所有者である会員の貯蓄玉数やポイント数や会員情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
また、RAM328bには、対応するパチンコ機Pの営業開始時点からの当日の遊技情報である台データ、具体的には、営業開始時点からの始動信号の入力回数の合計である総始動回数、営業開始時点からの大当り中信号が入力状態となった回数の合計である総大当り回数、営業開始時点からの確変中信号が入力状態となった回数の合計である総確変回数、営業開始時点からの打込信号の入力回数に10を乗じた数である総打込玉数、営業開始時点からの賞球信号の入力回数に10を乗じた数である総賞球玉数、総打込玉数から総賞球玉数を減じた数である差玉数、営業開始時点若しくは前回の大当り終了時点から次の大当り発生時までの始動回数である大当り間始動回数(TS1、TS2…)、並びに営業開始時点から遊技に使用された金額の合計である総使用額等の台データが記憶されている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにプリペイドカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、遊技用残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行う。
また、制御ユニット328には、前述したように、対応するパチンコ機Pの上皿上面に形成された図示しない操作部に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやプリペイドカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、突出部305に設けられている再プレイボタン319の操作による表示制御基板329からの再プレイ操作情報や紙幣識別ユニット321による貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LED、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやプリペイドカードに対して管理コンピュータと連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図32)や、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードから読み出した遊技用残額データ、若しくはRAM328bに記憶された遊技用残額データから特定される遊技用残額を使用した玉貸を行う貸出処理(図32)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやプリペイドカードの返却する返却処理(図32)や、受付け中の会員カードやプリペイドカードに残存する遊技用残額への貨幣投入による入金を行う入金処理(図32)や、貯玉数を用いた再プレイ処理(図32)等の各種処理を実行する。
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機Pの図示しない賞球制御基板と接続されており、該賞球制御基板との間において貸出処理、並びに再プレイ処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUBを介して管理コンピュータや会員管理コンピュータ、ホールコンピュータとデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット328に接続された表示制御基板329は、前記した表示部312を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されている。
本実施例の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施するサブマイコン(図示略)等が実装されているとともに、図29に示すように、防災音声を出力するためのアンプ回路やスピーカ315を含む音声出力部323や、緊急地震速報放送を受信するための地震速報受信ユニット340が接続されている。
本実施例に用いた地震速報受信ユニット340は、前述した突出部305の先端部に内設された内蔵アンテナ344に接続され、該内蔵アンテナ344にて受信したUHF波内の所定周波数の電波を復調してベースバンド信号に変換して出力するRF(レディオフリークエンス)復調部342と、該RF復調部342から出力されたベースバンド信号から、信号処理によって、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度や主動波到達予想時間等を含む緊急地震速報データを抽出する信号処理部341とを有しており、信号処理部341にて抽出した緊急地震速報データが表示制御基板329並びに該表示制御基板329を介して制御ユニット328に出力される。
つまり、地震速報受信ユニット340において、地震の発生に伴って送信される緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信しており、該地震速報受信ユニット340によって本発明の緊急地震速報受信手段が形成されている。
ここで、表示部312に表示されるメインメニューに基づいて、本実施例において該表示部312に表示される表示内容に関して、図30並びに図31に基づいて説明すると、例えば、会員遊技者がカード挿入口309から会員カードを挿入し、後述する玉貸処理によって玉貸を受けてパチンコ機Pにて遊技しているときに、図30に示すように、メニューボタン316を操作すると、表示部312には、メインメニュー(会員)が表示される。
尚、遊技者がビジターであって、カード挿入口9からプリペイドカードが挿入されている場合、或いはいずれのカードも挿入されていない場合にメニューボタン316が操作された場合には、図30におけるメインメニュー(会員)中の「ポイント表示」と「再プレイ」の項目を含まないメインメニュー(ビジター)が表示部312に表示される。
このメインメニュー中の台データを選択入力した場合に、若しくは、台データボタン318を操作した場合には、図31に示すように、「リアルデータ」、「本日データ」、「過去データ」、「スランプグラフ」、「月間大当り」、「時間大当り」のサブメニュー項目を含む台データメニュー画面が表示部312に選択操作可能に表示される。
そして、この台データメニュー画面における「リアルデータ」の項目を選択入力した場合には、RAM328b中の台データテーブルに記憶されている対応するパチンコ機Pの台データに基づいて、その時点のリアルデータ、具体的には、図33(a)に示すように、表示画面名である「リアルデータ」と、機種名と、台番号とともに、前回大当り後の始動信号の入力回数であるスタート回数や、本日の営業開始からの総スタート回数、本日の営業開始からの大当り回数、確変継続回数、前回以前の大当り間スタート回数(TS)、スランプグラフ、過去最高大当り回数を含むリアルデータ画面が表示部312に表示される。
また、この台データメニュー画面における「本日データ」の項目を選択入力した場合には、表示画面名である「本日データ」と、機種名と、台番号とともに、その当日に発生したその時点から4回前までの各大当りの発生時間や、大当り中に獲得した獲得玉数や、各大当り間のスタート回数や、各大当り間の大当り間隔のデータを含む本日データ画面が表示部312に表示される。
また、この台データメニュー画面における「過去データ」の項目を選択入力した場合には、表示画面名である「過去データ」と、機種名と、台番号とともに、本日から9日前までの対応するパチンコ機Pにおける確変回数と大当り回数とが表示部312に表示される。尚、これら前日以前のデータは、ホールコンピュータから取得されて表示される。
また、この台データメニュー画面における「スランプグラフ」の項目を選択入力した場合には、表示画面名である「スランプグラフ」と、機種名と、台番号とともに、差玉数の推移を示すスランプグラフ(図33(a)に示すものの拡大詳細版)が表示部312に表示される。
また、この台データメニュー画面における「月間大当り」の項目を選択入力した場合には、表示画面名である「月間大当り」と、機種名と、台番号とともに、本日から30日前までの大当り、確変大当りの回数が、棒状グラフにて表示される月間大当り画面が表示部312に表示される。尚、これら前日以前のデータは、ホールコンピュータから取得されて表示される。
また、この台データメニュー画面における「時間大当り」の項目を選択入力した場合には、表示画面名である「時間大当り」と、機種名と、台番号とともに、本日から2日前までの各時間帯別に、大当りの発生の有無が表示された時間大当り画面が表示部312に表示される。尚、これら前日以前のデータは、ホールコンピュータから取得されて表示される。
また、メインメニュー中の「ランキングデータ」を選択入力した場合には、図31に示すように、「スタートランキング」、「大当りランキング」、「出玉ランキング」のメニュー項目毎に、「本日」、「前日」、「過去最高」の項目が選択操作可能とされたランキングメニュー画面が表示部312に表示される。
そして、本日、前日或いは過去最高のスタート回数が上位の台を知りたい場合には、スタートランキングに対応する「本日」、「前日」、「過去最高」のいずれかの項目を選択操作することで、1位から5位までのパチンコ台の台番号と機種名とスタート回数とが表示部312に表示される。尚、これらのランキングデータは、ホールコンピュータから取得されて表示される。
また、本日、前日或いは過去最高の大当り回数が上位の台を知りたい場合には、大当りランキングに対応する「本日」、「前日」、「過去最高」のいずれかの項目を選択操作することで、1位から5位までのパチンコ台の台番号と機種名と大当り回数とが表示部312に表示される。尚、これらのランキングデータは、ホールコンピュータから取得されて表示される。
また、本日、前日或いは過去最高の出玉が上位の台を知りたい場合には、出玉ランキングに対応する「本日」、「前日」、「過去最高」のいずれかの項目を選択操作することで、1位から5位までのパチンコ台の台番号と機種名と出玉数とが表示部312に表示される。尚、これらのランキングデータは、ホールコンピュータから取得されて表示される。
また、メインメニュー中の「再プレイ」を選択入力した場合には、再プレイボタン319の操作時と同様に、会員カードの挿入中に限り後述する再プレイ処理が実施され、表示部312に暗証番号の入力を受付けるためのテンキー表示を含む暗証番号受付け画面が表示部312に表示される。
また、メインメニュー中の「ポイント表示」を選択入力した場合には、会員カードの挿入中に限り、当該会員カードの挿入時(受付け時)において実施される、後述するカード受付け処理にて実施される会員情報取得処理にて会員管理コンピュータから取得した当該会員が所有するポイント数が表示部312に表示される。
また、メインメニュー中の「お知らせ」を選択入力した場合には、ホールコンピュータに登録されているイベント情報等の「お知らせ情報」が、該ホールコンピュータから取得されて表示部312に表示される。
次に、本実施例のカードユニット300の制御ユニット328が実施する各処理の処理内容について図32に基づいて、以下に説明すると、制御ユニット328は、カードユニット300への電源投入により起動されることで、Sd1の起動処理を実施して、各部の接続状況の確認や、管理コンピュータや会員管理コンピュータ、ホールコンピュータへの接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて各コンピュータから返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等の設定等を実施する。
そして、該起動処理の実施後においてSd2〜Sd6の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け、遊技者(会員またはビジター)による貸出ボタンの操作、紙幣挿入口302からの紙幣の投入による現金受付け、遊技者による返却ボタンの操作、再プレイスイッチ319の操作(表示制御基板329からの再プレイ操作情報の受信)を検知する待機状態となる。尚、制御ユニット328は、Sd1の起動処理の後、これらSd2〜Sd8の処理と平行して、地震速報受信ユニット340からの緊急地震速報データの入力を検知するための割込監視処理を、これら通常処理を実施する処理タスクとは個別の処理タスクに基づいて実施することで、各割込対象状態(緊急地震速報データの入力)の発生を監視できるようになっている。
これらの待機状態において、遊技者が、プリペイドカードまたは会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該プリペイドカード或いは会員カードの挿入に伴う挿入検知情報がカードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sd2においてカード受付け有りと判断してSd7のステップに進み、図示しないカード受付け処理を実施する。
このSd7におけるカード受付け処理においては、まず、既にカードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在する場合には、カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたプリペイドカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはプリペイドカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードをカードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)と遊技用残額データ等を読み出す。
次に制御ユニット328は、受付けた会員カード又はプリペイドカードから読み出した(会員)カードIDと遊技用残額データと装置IDとを含む認証要求を管理コンピュータに送信し、管理コンピュータからの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
この認証要求の受信に応じて管理コンピュータは、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、図示しないカード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて該カード管理テーブルに記憶、管理されている遊技用残額が、該受信した認証要求に含まれる遊技用残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはプリペイドカードから読み出した遊技用残額データから特定される遊技用残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、遊技用残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
管理コンピュータから返信された認証結果が「認証NG」である場合には、受付けた会員カード或いはプリペイドカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、受付けた会員カードから読み出した会員カードIDと会員IDと遊技用残額、又はプリペイドカードから読み出したカードIDと遊技用残額とを、RAM328b内の図示しない受付情報テーブルに格納するとともに、格納した遊技用残額を残額表示器に表示する。
そして、受付情報テーブルに会員IDの記憶があるか否かを判定して、会員IDの記憶がない場合、つまり受付けたカードがプリペイドカードである場合には該カード受付け処理を終了して、Sd2〜Sd8の待機状態に戻る一方、会員IDの記憶がある場合には、受付けた会員カードを所有する会員遊技者の貯蓄玉数やポイント数並びに会員情報を管理コンピュータから取得してRAM328bの受付情報テーブルに記憶する会員情報取得処理を実施した後、Sd2〜Sd6の待機状態に戻る。
また、これらSd2〜Sd6の待機状態において、遊技者が貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sd3のステップにおいて貸出ボタンの操作有りと判断してSd8のステップに進み、貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、まず、挿入された会員カード或いはプリペイドカードから読み出してRAM328b(受付情報テーブル)に記憶した遊技用残額が、本実施例における使用単位額(貸出処理に遊技用残額を使用する際の予め定められた単位額)となる100円と該使用単位額に相当する消費税額である5円(本実施例においては税率5%)との合計額である税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し、遊技用残額が105円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該貸出処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、遊技用残額が105円以上である場合には、次のステップに進み、遊技用残額が本実施例において貸出処理の使用金額として設定されている500円と該使用金額に相当する消費税額である25円(税率5%)との合計額である税込使用額となる525円以上であるか否かを判定する。
遊技用残額が税込使用額である525円以上である場合には、使用金額玉貸処理を実施する一方、税込使用額である525円未満である場合には、表示金額玉貸処理を実施する。
この使用金額玉貸処理においては、使用金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機Pに対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されている遊技用残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されている遊技用残額に同一)から、税込使用額である525円を減算更新するとともに、受付情報テーブルの遊技用残額並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、第1税込使用額である525円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、管理コンピュータに対して、当該カードユニット300に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと、税込使用額とを含む貸出完了通知を送信して、管理コンピュータのカード管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている遊技用残額から該税込使用額を減算更新させる。
そして、受付け中のカードがプリペイドカードであるか否かを判定し、プリペイドカードでない場合には該貸出処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されている遊技用残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されている遊技用残額に同一)が0であるか否かを判定する。
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードをカードリーダライタ327の内方側の貯留部に回収して該貸出処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る。
一方、表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されている遊技用残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されている遊技用残額に同一)の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円に対応する消費税額である5円の合計額である税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、遊技用残額が475円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する420円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、420円から消費税額である20円を除いた税なし金額である400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機Pに対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されている遊技用残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されている遊技用残額に同一)から、パチンコ玉の玉貸に使用した税込みの金額である420円を減算更新するとともに、受付情報テーブルの遊技用残額データ並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、該税込みの金額である420円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、管理コンピュータに対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと、該税込みの金額である420円とを含む貸出完了通知を送信して、管理コンピュータにて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されている遊技用残額から該税込みの金額を減算更新させる。
そして、受付け中のカードがプリペイドカードであるか否かを判定し、プリペイドカードでない場合には該貸出処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されている遊技用残額(RAM328bの受付情報テーブルに記憶されている遊技用残額に同一)が0であるか否かを判定する。
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードをカードリーダライタ327の内方側の図示しない貯留部に回収して該貸出処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る。
また、前述したSd2〜Sd6の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302から現金(紙幣)を投入した場合には、該現金(紙幣)の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sd4のステップにおいて現金の受付け有りと判断してSd9のステップに進み、図示しない入金処理を実施する。
この入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定するとともに、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合に制御ユニット328は、挿入された現金(紙幣)を紙幣挿入口302から返却させる一方、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在する場合には、前記にて特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード並びに受付情報テーブルに記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知を管理コンピュータに送信して、該管理コンピュータのカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該入金金額を加算更新させる。
そして、残額表示器に表示されている遊技用残額を、加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る。
また、前述したSd2〜Sd6の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施した場合には、遊技者による返却ボタンの操作を検知するための返却ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sd5において返却ボタンの操作有りと判断してSd10に進み、図示しない返却処理を実施する。
この返却処理においては、まず、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、存在する場合には、排出指示をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードを、カード挿入口309から排出させて返却するとともに、該返却したカードが会員カードであるか否かを、当該カードの受付け時に該カードから読み出したカードIDから判定し、該判定において会員カードである場合には、該返却した会員カードの会員カードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知を管理コンピュータ並びに会員管理コンピュータに送信して、会員カードIDから特定される会員カードが返却されたことを管理コンピュータ並びに会員管理コンピュータに通知するとともに、当該会員の貯蓄玉数やポイント数や会員情報等が記憶された受付情報テーブルをリセットした後、Sd2〜Sd6の待機状態に戻る。
一方、返却するカードがプリペイドカードである場合には、該返却したプリペイドカードのカードIDと当該カードユニット300の装置IDとを含む返却通知を管理コンピュータのみに送信して、カードIDから特定されるプリペイドカードが返却されたことを管理コンピュータに通知するとともに、受付情報テーブルをリセットした後、Sd2〜Sd6の待機状態に戻る。
尚、本実施例では、前述の使用処理や入金処理において、会員カード或いはプリペイドカードに記憶された遊技用残額データを遊技用残額が玉貸に使用される毎や入金処理が実施される毎に逐次更新することで、返却操作時に遊技用残額データを更新することなく会員カードやプリペイドカードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら遊技用残額が玉貸に使用される毎に会員カードやプリペイドカードの遊技用残額データを更新せずに、受付情報テーブルに記憶されている遊技用残額データ、即ち残額表示器に表示される金額だけ更新しておいて、返却時においてその時点にて受付情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データをプリペイドカードの遊技用残額データとして更新記憶して返却するようにしても良い。
また、前述したSd2〜Sd6の待機状態において、遊技者が再プレイスイッチ319の操作を実施した場合には、前述したように、該再プレイスイッチ319の操作を検知した表示制御基板329からの再プレイ操作情報が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sd6において再プレイスイッチ319の操作有りと判断してSd11に進み、図示しない再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、まず、遊技者が会員であるか否かを、受付情報テーブルに記憶している、受付け中のカードから読み出したカードIDから判定し、遊技者が会員でない場合(受付け中のカードが会員カードではない場合)には、該再プレイ処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、遊技者が会員である場合(受付け中のカードが会員カードである場合)には、RAM328b内の受付情報テーブルに、照合済みを示す「1」が登録されているか否かを判定し、「1」が登録されていない場合には、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号と、前記受付情報テーブルに格納されている、前記会員情報取得処理にて会員管理コンピュータ120から貯蓄玉数とともに取得した暗証番号とが一致するか否かを照合し、双方の暗証番号が一致しない場合には、該再プレイ処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、双方の暗証番号が一致する場合には受付情報テーブルの照合済みフラグに照合済みを示す「1」を格納(セット)する。
このようにして照合済みフラグに「1」がセットされていることを確認した後、若しくは「1」をセットした後、受付情報テーブルに記憶されている貯玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯玉数を報知した後、該貯玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯玉数が存在しない場合には、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、再プレイ単位数以上の貯玉数が存在する場合には、再プレイ表示部320(LED320a)を点灯して再プレイスイッチ319の操作が有効であることを会員遊技者に報知するとともに、表示制御基板329に対して、再プレイスイッチ319の操作を促すメッセージの表示要求を送信して、表示部312に再プレイスイッチ319の操作を促すメッセージを表示させた後、再プレイスイッチ319の操作待ち状態となる。
そして、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る一方、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が有った場合には、受付情報テーブルに記憶されている貯玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(LED320a)を消灯した後、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機Pに対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、該カードユニット300の装置IDと、カードリーダライタ327に受付け中の会員カードから読み出して受付情報テーブルに記憶されている会員IDとを含む再プレイ完了通知を会員管理コンピュータに対して送信することで、該会員管理コンピュータの図示しない会員情報テーブルにおいて該会員IDに対応して記憶されている貯蓄玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了してSd2〜Sd6の待機状態に戻る。
次に、制御ユニット328が、Sd2〜Sd6の処理と平行実施する割込監視処理について以下に簡単に説明すると、本実施例の割込監視処理においては、Sw1〜Sw4の各ステップを巡回実施することで、対応するパチンコ機Pから出力される信号(打込信号以外の信号であって点灯信号を含む)の入力状態に変化の有無、打込信号の入力の有無、ホールコンピュータからの告知情報の受信の有無、緊急地震速報データの入力の有無を検知する監視状態となる。
このSw1〜Sw4の監視状態において、大当り中信号、確変中信号、始動信号、賞球信号、点灯信号のいずれかの信号が入力された場合には、該入力がSw1にて検知されることにより、入力された信号の種別に応じて、RAM328bに記憶されている台データを更新する台データ更新処理が実施される。
また、Sw1〜Sw4の監視状態において、打込信号が入力された場合には、該入力がSw2にて検知されて、打込玉数等を更新する台データ更新処理が実施される。
また、Sw1〜Sw4の監視状態において、ホールコンピュータから告知データの受信を検知した場合には、該告知データの受信がSw3にて検知されて図示しないSw13のステップに進み、該受信した告知データと当該告知データの表示を要求する旨の告知データ表示要求を表示制御基板329に出力(送信)することで、当該受信した告知データを表示部312に表示するための処理が表示制御基板329において実施される。
また、Sw1〜Sw4の監視状態において、緊急地震速報データの入力があった場合には、図34に示す緊急地震速報受信処理を実施する。
まず、緊急地震速報受信処理において制御ユニット328は、入力された緊急地震速報データに基づき、緊急地震速報情報、つまり、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の情報を含むサブウインドウを、表示制御基板329により表示部312に表示させるとともに、緊急地震速報情報の防災音声をスピーカ315から出力させ、経過時間のカウントを開始する(Sf1)。
具体的には、図33(a)に示すように、例えば、リアルデータの表示中において緊急地震速報データの入力が発生した場合であれば、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の文字情報を含む緊急地震速報ウインドウを、図33(b)に示すように、表示部312の上部位置に表示して、地震が到達することを、遊技中の遊技者に報知するとともに、避難または防御を促す。
つまり、本実施例4の液晶表示器313により、地震速報受信ユニット340(緊急地震速報受信手段)にて緊急地震速報放送を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウが表示出力されており、該液晶表示器313によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
更に、Sf2のカード返却処理を実施して、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在する場合には、該受付け中の会員カード或いはプリペイドカードを、カード挿入口309から排出させて返却する。尚、この返却に際しては、ほぼ同時に、各カードユニット300から会員カード或いはプリペイドカードが返却され、管理コンピュータ並びに会員管理コンピュータに返却通知を送信すると、管理コンピュータ並びに会員管理コンピュータに支障を来す場合があるので、これら返却に際しては返却通知を送信せずに返却を行う。尚、本実施例では、貸出や入金等に応じて、予め会員カード或いはプリペイドカードに記録されている遊技用残額を更新してあるので、これら排出に際して、記録データを更新することなく迅速に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードを排出できるようになっている。
つまり、本実施例4のカードユニット300は、パチンコ機P(遊技機)に対応して設けられ、該対応するパチンコ機Pにおいて使用されるパチンコ玉(遊技媒体)の貸出を実施する遊技用装置であって、緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信したことを条件に、該受信時点におけるパチンコ玉(遊技媒体)の貸出に使用可能な残度数(遊技用有価価値の大きさ)を特定可能なカードID並びに残度数データ(遊技用有価価値特定情報)が記録された会員カード、或いはプリペイドカード(記録媒体)を排出して返却する。
そして、入力されてきた緊急地震速報データから主動波到達予想時間を特定し(Sf3)、該特定した主動波到達予想時間と緊急地震速報ウインドウを表示する表示所定時間(本実施例では5秒間)とを比較する(Sf4)。
該比較において、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時に主動波が到達する場合には、Sf4からSf5のステップに進んで該表示所定時間を停止移行時間として決定した後、決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Sf6)。
一方、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に主動波が到達する場合には、Sf4からSf9のステップに進んで、該特定した主動波到達予想時間を停止移行時間として決定した後、表示所定時間の経過待ち状態に移行する(Sf10)。
そして、表示所定時間が経過した場合にはSf11のステップに進み、表示部312に表示されている表示内容(台データ)に代えて、図33(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」のように、Sf3のステップにて特定した主動波到達予想時間までのカウントダウン表示を表示制御基板329に開始させ、該カウントダウン音声をスピーカ315から出力させた後、Sf8にて決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Sf6)。
そして、決定した停止移行時間が経過した時点において、完全停止状態に移行するために必要となる各接続デバイスの状況確認と通知等の処理(デバイスが電源遮断にて故障しないようにするため)を含む停止処理を実施した後(Sf7)、電源ユニット345に対して電源OFF信号を出力して(Sf8)、該電源ユニット345からの全ての電力供給を遮断させて、完全停止状態に移行する。
すなわち、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時において電源OFF信号が電源ユニット345に対して出力されることにより、全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。つまり、完全停止状態に移行するため(緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力が終了する。
また、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に、図33(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」の表示によるカウントダウン表示を行い、該カウントダウンが完了した時点、つまり主動波(S波)が到達した時点において、電源OFF信号が電源ユニット345に対して出力されることで、全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。
つまり、緊急地震速報受信処理において、液晶表示器313(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の表示出力、並びにスピーカ315からの音声出力を行った後に、停止移行時間の経過に応じて停止状態に移行しており、該緊急地震速報受信処理を実施する制御ユニット328によって本発明の停止移行手段が形成されている。
尚、本実施例4でも、実施例1〜3と同様に、特定した主動波到達予想時間を基準として停止移行時間を決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述したように、特定した主動波到達予想時間から誤差時間、例えば、2秒を差し引いた時間を補正主動波到達予想時間として特定し、主動波到達予想時間に代えて該補正主動波到達予想時間を用いて、停止移行時間の決定を実施するようにしても良い。
次に、本発明の実施例5における遊技用装置である遊技島台401について、図35〜図39に基づいて説明する。
まず、本実施例の遊技島は、図35に示されるように、その前後面(後面は図示せず)に所定の台数(本実施例では4台)のパチンコ機402および該パチンコ機402に1対1に設けられるカードユニット403が搭載可能とされ、その内部にはこれらパチンコ機402を稼動させるのに必要な後述するパチンコ玉の揚送装置426や研磨装置441等の適宜装置が全て収容されている1つの独立したユニット構成とされた複数の遊技島台401が連結されて横長状に形成されている。
この遊技島台401は、遊技島台401の下部を覆う腰板407と、該腰板407上に列設される遊技機としてのパチンコ機402、及びパチンコ機402に1対1とされて隣接して設けられるカードユニット403と、遊技島台401の前記各パチンコ機402の上部を覆う幕板406a、ランプ板406bと、該ランプ板406bに個々のパチンコ機402に1対1とされ呼び出しボタンを備えた呼び出しランプ408と、から主に構成され、パチンコ機402の下部位置には、各パチンコ機402毎に計数装置404が設けられている。
この計数装置404は、該玉計数装置404の一部を構成する玉受皿435が、各パチンコ機402の下皿405に設けられた排出口(図示せず)を下から覆うように固設され、遊技により獲得したパチンコ玉は、前記下皿405より玉受皿435に適宜投入され、スライドレバー434を操作することで計数装置404により計数された後、遊技島台401内部の下方に設けられた回収桶部440(図36参照)にパチンコ玉が返却されるようになっている。
また、前記カードユニット403の前面には、図35に示すように、カードユニット403内部に設けられた玉切り払い出しユニット433により計数、排出される玉をパチンコ機402の上皿に誘導する誘導ガイド414を介して遊技者が所望するパチンコ玉の払戻しをさせるための払出ボタン413が設けられており、遊技者は一度計数したパチンコ玉を、該払出ボタン413を操作することで再度使用することができるようになっているとともに、所定の遊技用有価価値が記録されたプリペイドカードを挿入可能なカード挿入口410が設けられている。
尚図35中の412は、カードユニット403が動作中であることを報知する動作ランプであり、411はプリペイドカードの返却時に点滅点灯されて返却を報知するためのインジケータである。
幕板406a、406bは、本実施例においては前方に開放可能に設けられており、幕板を開放することにより、図36に示すように、該遊技島台401内の上部位置に設けられた供給樋部436に連結され、カードユニット403内の玉切り払い出しユニット433に玉を供給する配送管428並びに各パチンコ機402に玉を供給する供給管429、430内において発生する玉詰まりや各電設部等のメンテナンスを外部より容易に行えるようになっている。
また、幕板406bとパチンコ機402との間には、計数装置404により計数された獲得玉数の合計が表示されるドットマトリックス型のLCD表示パネル438が設けられている。また、LCD表示パネル438の隣には、計数された全ての玉を精算に供する際に操作される全数精算ボタン419、所定の特殊景品との交換において生じる端玉の返却を実施させて精算を行う際に操作される端玉精算ボタン420、離席(遊技中断)時において操作される離席ボタン421から成る操作ボタンが設けられているとともに、LCD表示パネル438の他方側の並設された2台のパチンコ機402の中間位置には、精算時並びに離席(遊技中断)時に発行される記録媒体であるリライトカードへの情報の記録および読み出しが可能な磁気カードリーダライタ439が、そのカード挿入発行口437が露出するように設置されており、これら各操作ボタン419、420、421やLCD表示パネル438並びにカード挿入発行口437が同一の電設パネル418に設けられている。
また、本実施例の遊技島台401の下部位置には、図36に示されるように、回収樋部440に連接されて、揚送モータ425によりパチンコ玉を揚送樋427を通じて供給樋436に揚送する揚送装置426が設けられ、この供給樋436に至る経路中には、パチンコ玉の研磨を行う研磨装置441が設けられていて、該遊技島台401内においてパチンコ玉が循環使用されるようになっており、回収樋部440の下方空間には、図37に示すように、これら遊技島台401の各部に接続されて該遊技島台401全体の制御を行うコントロールユニット442が配設されている。
これら各遊技島台401毎に設けられたコントロールユニット442は、遊技島台401を構成する各部との信号やデータのやり取りを行う入出力部や各部の状況データ等を記憶するためのメモリや所定の制御プログラムを実行して制御処理を行うCPU(中央演算処理装置)等を内在しており、これら各コントロールユニット442は、通信部445並びに通信ケーブルを介して後述する管理コンピュータ447にデータ通信可能に接続されており、該管理コンピュータ447においては、各遊技島台401毎の貯溜玉数や、各パチンコ機402毎に設けられた補給玉計数機による各パチンコ機毎の補給玉数とアウト玉計数機によるアウト玉数とに基づく差玉数、並びに前記各計数装置404により計数された獲得玉数等の各データが収集、管理されている。
また、遊技島台401に設けられた各パチンコ機402(4台)とカードユニット403(4台)は、図37に略示するように、インターフェイスを介してそれぞれコントロールユニット442に接続されており、カードユニット403からは、挿入されたプリペイドカードより読み出された100円を1度数とするカード残度数データ並びに払出ボタン413の入力が出力され、該カード残度数データは前記インターフェイスを介してパチンコ機402にも出力されて、該カード残度数がパチンコ機402の上皿前方部に設けられている度数表示部422に表示されるようになっている。これら度数表示部422に残度数が存在する場合において、該度数表示部422の側部に設けられた貸出ボタン416を操作することにより、所定度数に対応する数のパチンコ玉がパチンコ機402より貸し出されるとともに、度数表示部422の度数から所定度数が減算更新表示されるようになっている。尚、これら減算更新された度数は、減算更新の都度毎にプリペイドカードに更新記録される。
これら貸し出されたパチンコ玉により遊技なされてパチンコ機402が稼働中である場合には、該パチンコ機402から稼働中である旨が、インターフェイスを介してコントロールユニット442へ出力される。
また、度数表示部422の他方の側部位置に設けられた返却ボタン415が操作された場合は、上述したように、度数表示部422の減算更新に伴って、既に、新たな残度数データが更新記録されているので、これら更新済みのプリペイドカードがカード挿入口410から排出されて返却される。
尚、本実施例では、緊急地震速報の受信時に、迅速にプリペイドカードを排出して返却できるようにするために、度数が使用される都度毎に、プリペイドカードに記録データを更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、返却操作時までは記録データを更新せずに、返却操作時における度数表示部422の残度数データを新たな残度数データとしてカードユニット403に出力することで、前記カード挿入口410に連設された磁気カードリーダライタ444により、プリペイドカードに新たな残度数データを記録して返却するようにしても良い。
コントロールユニット442には、図37に示すように、揚送装置426や研磨装置441が接続されて、その動作が適宜に制御されるようになっているとともに、各パチンコ機402に対応する4つの各LCD表示パネル438は、その表示動作を制御する表示ドライバ443を介してコントロールユニット442に接続され、計数装置404により計数された獲得玉数を初めとする各情報が該LCD表示パネル438に、それぞれ表示されるようになっている。
また、コントロールユニット442には、前記カード挿入発行口437に繋がる磁気カードリーダライタ439(各面の2台)が接続され、全数精算ボタン419が操作された場合には、その時点での獲得玉数が記録された精算カードを、端玉精算ボタン420が操作された場合には、所定の特殊景品との交換において生じる端玉を減じた玉数データが記録された精算カードを、それぞれ発行するとともに、離席ボタン421が操作された場合には、離席(遊技中断)情報として所定の識別符号が記録された離席カードが発行され、遊技者が遊技を再開する場合には、該発行された離席カードを前記カード挿入発行口437に挿入することにより、該離席カードに記録されている識別符号(ID)が照合されることで、払出ボタン413の操作による玉の払戻し等が可能となって遊技者が再度遊技を実施できるようになっている。
尚、本実施例では前述のように、パチンコ機402とカードユニット403を、コントロールユニット442を介して接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット403をパチンコ機402とコントロールユニット442の各々に接続して、前述したプリペイドカードに関する処理や玉払出しに関する処理を行うようにしても良い。
また、コントロールユニット442には、遊技島台401に設けられたパチンコ機402を含むに各機器に応じた態様の電力を供給可能であるとともに、外部からの電力供給が遮断(電断)されても、コントロールユニット442が動作可能なバックアップ電力を所定時間に亘り供給可能な電源ユニット465が接続されており、該電源ユニット465から、電断が生じたことを通知する電断信号が入力可能とされているとともに、コントロールユニット442から電源ユニット465に対して、全ての電力供給を停止させるための電源OFF信号を出力可能とされている。
さらに、コントロールユニット442には、図37に示すように、緊急地震速報放送(UHF波)を受信するための地震速報受信ユニット340が接続されている。
この地震速報受信ユニット460は、供給樋部436の上部位置に配設された図示しない受信アンテナ463に接続され、該受信アンテナ463にて受信したUHF波内の所定周波数の電波を復調してベースバンド信号に変換して出力するRF(レディオフリークエンス)復調部462と、該RF復調部462から出力されたベースバンド信号から、信号処理によって、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度や主動波到達予想時間等を含む緊急地震速報データを抽出する信号処理部461とを有しており、信号処理部461にて抽出した緊急地震速報データがコントロールユニット442に出力される。
つまり、地震速報受信ユニット460において、地震の発生に伴って送信される緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信しており、該地震速報受信ユニット460によって本発明の緊急地震速報受信手段が形成されている。
本実施例のコントロールユニット442は、地震速報受信ユニット460からの緊急地震速報データの入力の有無を監視しており、緊急地震速報データの入力があったときには、図39に示す緊急地震速報受信処理を割込実施する。
この緊急地震速報受信処理においてコントロールユニット442は、入力された緊急地震速報データに基づき、緊急地震速報情報、つまり、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の情報を含むサブウインドウを、全てのLCD表示パネル438に表示するとともに、経過時間のカウントを開始する(Sg1)。
具体的には、図38(a)に示すように、例えば、持ち球表示(通常表示)の表示中において緊急地震速報データの入力が発生した場合であれば、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の文字情報を含む緊急地震速報ウインドウを、図38(b)に示すように、LCD表示パネル438の中央位置に表示して、地震が到達することを、遊技中の遊技者に報知するとともに、避難または防御を促す。
つまり、本実施例4のLCD表示パネル438により、地震速報受信ユニット460(緊急地震速報受信手段)にて緊急地震速報放送を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウが表示出力されており、該LCD表示パネル438によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
更に、Sg2のカード返却処理を実施して、カードユニット403に受付け中のプリペイドカードをカード挿入口410から排出させて返却させる。
尚、本実施例では、貸出に応じて、逐次、プリペイドカードに記録されている残度数データを更新してあるので、これら排出に際して、残度数データを更新することなく迅速に受付け中のプリペイドカードを排出することができる。
そして、Sg3のステップに進んで、精算カード発行処理を実施する。具体的には、全数精算ボタン419が操作された場合と同様に、その時点においてLCD表示パネル438に表示されている持ち球数を記録した精算カードを、カード挿入発行口437から発行する。
この際、遊技島台401の1面に設けられた2台のパチンコ機402に対応するいずれのLCD表示パネル438にも持ち球数が存在する場合には、2枚の精算カードを連続して発行する。尚、これら同時発行される精算カードは、リライトカードであり、その表面には、持ち球数が目視にて視認可能に表示されているので、どちらの精算カードが自分のものであるのかを遊技者が確認することができるので、これら同時発行される精算カードの取り違いが回避される。又、図35に示すように、カード挿入発行口437の両側にあるカード排出を報知する矢印インジケータが、排出される精算カードに対応して共に点滅点灯される。
つまり、本実施例5の遊技島台401は、パチンコ機402(遊技機)に対応して設けられ、該対応する遊技機における遊技にて獲得された持ち球数(獲得遊技媒体)の計数に伴う処理を実施する遊技用装置であって、緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信したことを条件に、該受信時点における持ち球数(獲得遊技媒体数)に基づく有価価値の大きさを特定可能な有価価値特定情報となる持ち球数自体が記録された精算カード(記録媒体)を排出して返却している。
そして、入力されてきた緊急地震速報データから主動波到達予想時間を特定し(Sg4)、該特定した主動波到達予想時間と緊急地震速報ウインドウを表示する表示所定時間(本実施例では5秒間)とを比較する(Sg5)。
該比較において、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時に主動波が到達する場合には、Sg5からSg6のステップに進んで該表示所定時間を停止移行時間として決定した後、決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Sg7)。
一方、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に主動波が到達する場合には、Sg5からSg10のステップに進んで、該特定した主動波到達予想時間を停止移行時間として決定した後、表示所定時間の経過待ち状態に移行する(Sg11)。
そして、表示所定時間が経過した場合にはSg12のステップに進み、LCD表示パネル438に表示されている表示内容(持ち球数)に代えて、図38(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」のように、Sg4のステップにて特定した主動波到達予想時間までのカウントダウン表示を開始した後、Sg9にて決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Sg7)。
そして、決定した停止移行時間が経過した時点において、完全停止状態に移行するために必要となる各接続機器や接続デバイスの状況確認と通知等の処理(接続機器や接続デバイスが電源遮断にて故障しないようにするため)を含む停止処理を実施した後(Sg8)、電源ユニット465に対して電源OFF信号を出力して(Sg9)、該電源ユニット465からの全ての電力供給を遮断させて、完全停止状態に移行する。
すなわち、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時において電源OFF信号が電源ユニット465に対して出力されることにより、全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。つまり、完全停止状態に移行するため(緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力が終了する。
また、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合には、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に、図38(c)に示すように、「地震到達まで、あと、○秒」の表示によるカウントダウン表示を行い、該カウントダウンが完了した時点、つまり主動波(S波)が到達した時点において、電源OFF信号が電源ユニット465に対して出力されることで、全ての電力供給が遮断されて完全停止状態に移行する。
つまり、緊急地震速報受信処理において、LCD表示パネル438(防災情報出力手段)によるサブウインドウ(防災情報)の表示出力を行った後に、停止移行時間の経過に応じて停止状態に移行しており、該緊急地震速報受信処理を実施するコントロールユニット442によって本発明の停止移行手段が形成されている。
尚、本実施例5でも、実施例1〜4と同様に、特定した主動波到達予想時間を基準として停止移行時間を決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述したように、特定した主動波到達予想時間から誤差時間、例えば、2秒を差し引いた時間を補正主動波到達予想時間として特定し、主動波到達予想時間に代えて該補正主動波到達予想時間を用いて、停止移行時間の決定を実施するようにしても良い。
次に、本発明の実施例6における遊技用システムについて、図40〜図43に基づいて説明する。尚、本実施例6は、請求項5〜8に対応しており、前述した実施例1〜5においては、各遊技用装置であるパチンコ機1、スロットマシン100、呼び出しランプ装置200、カードユニット300、遊技島台401が、それぞれ緊急地震速報放送を個々に受信しているのに対し、実施例6においては、図40に示すように、遊技場内の所定場所に設置されるホールコンピュータ540に緊急地震速報受信装置504が接続されることにより、緊急地震速報放送をホールコンピュータ540において集中受信して、該ホールコンピュータ540に、ハブ507並びに通信ケーブル508にて形成されるローカルエリアネットワーク(LAN)を介して接続されている各遊技用装置であるパチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’や、管理コンピュータ500、会員管理コンピュータ520に対して緊急地震速報情報を配信する点が異なっており、これらホールコンピュータ540からの緊急地震速報放送を、緊急地震速報放送に代えて受信する機能以外は、パチンコ機1’はパチンコ機1と、呼び出しランプ装置200’は呼び出しランプ装置200と、カードユニット300はカードユニット300と同一とされており、これら同一の構成については、ここでの説明は省略する。
つまり、本実施例6のパチンコ機1’は、図44に示すように、実施例1のパチンコ機1に比較して、地震速報受信装置42を有しないとともに、該地震速報受信装置42が接続される入力インターフェイス(I/F)86に代えて、LANに接続されている各装置や各コンピュータとのデータ通信を実施するための通信部86’を有して、これらLANに接続されている各装置や各コンピュータとの間においてデータ通信が可能とされている点が異なるのみで、その他の構成は、図44において同一符号を付しているように、実施例1のパチンコ機1と同一とされており、これら同一である部分の説明は省略する。
同様に、本実施例6の呼び出しランプ装置200’も、図45に示すように、実施例3の呼び出しランプ装置200と比較して、地震速報受信ユニット202を有しない構成とされているとともに、通信部269がLANに接続されることで、これらLANに接続されている各装置や各コンピュータとの間においてデータ通信が可能とされている点が異なるのみで、その他の構成は、図45において同一符号を付しているように、実施例3の呼び出しランプ装置200と同一とされており、これら同一である部分の説明は省略する。
さらに、本実施例6のカードユニット300’も、図46に示すように、実施例4のカードユニット300と比較して、地震速報受信ユニット340を有しない構成とされているとともに通信部334がLANを構成するハブ507に接続されることで、これらLANに接続されている各装置や各コンピュータとの間においてデータ通信が可能とされている点が異なるのみで、その他の構成は、図46において同一符号を付しているように、実施例4のカードユニット300と同一とされており、これら同一である部分の説明は省略する。
本実施例6の遊技用システムは、図40並びに図41に示すように、遊技場内に複数配置された遊技島に並設される遊技機であるパチンコ機1’と、該パチンコ機1’の所定側の側方位置に1対1に対応設置されるカードユニット300’と、該パチンコ機1’の上方位置に1対1に対応設置される呼び出しランプ装置200’と、カードユニット300’にて使用される記録媒体となる会員カード並びにプリペイドカードの管理等を行う管理コンピュータ500と、会員カードを所持する会員遊技者の貯玉やポイント数や当該会員遊技者に関する属性情報等を管理する会員管理コンピュータ520と、各パチンコ機1’における大当り回数等の遊技において発生した遊技情報である台データを収集、管理するホールコンピュータ540と、から主に構成されている。
これら管理コンピュータ500、会員管理コンピュータ520、ホールコンピュータ540、パチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’カードユニット300’とは、図40に示すように、ハブ(HUB)507並びに通信ケーブル508を介して双方向のデータ通信が可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されているとともに、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、該装置IDから特定される各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実施できるようになっている。
本実施例の会員管理コンピュータ520は、会員カードに記憶された当該会員遊技者に付与された会員IDに対応付けて、該会員遊技者が所有する貯蓄玉数やポイント数や氏名や性別等の属性情報を記憶、管理しており、カードユニット300’において再プレイ処理が実施される際に、カードユニット300’にて受付け中の会員カードから読み出した会員IDに対応付けて管理している貯蓄玉数を、該カードユニット300’に送信する。
また、本実施例の管理コンピュータ500は、当該遊技場において使用される会員カード若しくはプリペイドカードに記憶されている(会員)カードIDに対応付けて、当該会員カード若しくはプリペイドカードに残存する残度数を記憶するカード管理テーブルを有しており、該カード管理テーブルにおいて各会員カード並びに各プリペイドカードに残存する度数を管理している。
また、本実施例においては、各パチンコ機1’毎に、当該パチンコ機1’出力される大当り信号等の各種や、該パチンコ機1’の下方に設けられたアウト玉計数器(図46参照)から出力される打込信号が入力される中継端末が設けられており、これら各中継端末も(HUB)507を介してローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して、パチンコ機1’やアウト玉計数器からの信号出力状態等の所定形式のステータスデータが該中継端末からホールコンピュータ540に送信されるようになっている。
そして、本実施例のホールコンピュータ540は、これら中継端末からのステータスデータに基づいて、各パチンコ機1’に付与された台番号に対応付けて、その台における遊技にて発生した遊技情報である大当り回数等の台データ(本日、前日、前々日…)を記憶、管理しているとともに、これら台データに基づく各種のランキング情報等を集計、記憶、管理している。
ここで、本発明の集中受信装置を成す本実施例6のホールコンピュータ540について、より詳細に説明すると、ホールコンピュータ540は、図42に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス541に、ステータスデータの受信に応じて遊技情報の更新を実施するとともに、各パチンコ機1’の遊技情報を表示する表示処理や緊急地震速報情報を送信するための緊急地震速報受信処理(図43)等を実施する中央演算処理回路(CPU)542、ワークメモリ等として使用されるRAM543、時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)544、ハードディスク装置等から成る記憶装置545、各種の設定や操作の受付けるためのキーボードやマウス等の入力装置546、各種の設定画面や遊技情報画面等を表示出力するための表示装置547や、これら設定画面や遊技情報画面等を印刷出力するためのプリンタ548、緊急地震速報受信装置504が接続され、該緊急地震速報受信装置504とのデータ通信を行うための第1通信部549と、LANに接続された各装置とのデータ通信を行うための第2通信部550、が接続された通常のコンピュータである。
第2通信部550に接続された緊急地震速報受信装置504は、図42に示すように、FM波内の所定周波数の電波を受信可能な受信アンテナ561に接続され、該受信アンテナ561にて受信したFM波を復調してベースバンド信号に変換して出力するRF(レディオフリークエンス)復調部562と、該RF復調部562から出力されたベースバンド信号から、信号処理によって、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度や主動波到達予想時間等を含む緊急地震速報データを抽出する信号処理部563と、第1通信部549との緊急地震速報データを含む各種のデータ通信を行うための通信部565と、地震速報受信装置504の動作制御や、通信部565を通じてホールコンピュータ540との各種の通信制御等を実施する制御部564とを有しており、地震の発生によりFM送信局より送信された緊急地震速報放送の受信に応じて、緊急地震速報データをホールコンピュータ540に送信するようになっている。
つまり、緊急地震速報受信装置504により、地震の発生に伴って送信される緊急地震速報が受信されており、該緊急地震速報受信装置504によって本発明の緊急地震速報受信手段が形成されている。
また、記憶装置545には、該ホールコンピュータ540が実施する緊急地震速報受信処理を初めとする各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、各パチンコ機1’の台番号に対応付けて、当該パチンコ機1’の機種名、当該パチンコ機1’に接続されている中継端末のユニットID、当該パチンコ機1’に接続されている呼び出しランプ装置2007並びにカードユニット300’のユニットID、本日総大当り回数等の本日の各種遊技情報が更新記憶される本日遊技情報テーブルや、前日の各種遊技情報が記憶、管理される前日遊技情報テーブルや、前々日の各種遊技情報が記憶、管理される前々日遊技情報テーブル等の各種遊技情報テーブル等が記憶されている。
また、本実施例のホールコンピュータ540においては、所定の操作を実施することで、図示しない緊急地震速報設定画面が表示され、パチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’の遊技用装置の種別毎に、緊急地震速報の表示からカウントダウン表示へ移行する表示所定時間を設定変更できるようになっている。
つまり、緊急地震速報設定画面において設定対象とする遊技用装置の種別メニューから、「パチンコ機」、「呼び出しランプ」、「カードユニット」、「全て」のいずれかを選択するとともに、該選択した遊技用装置に対して設定する表示所定時間を、1秒単位にて選択し、該緊急地震速報設定画面の下方に設けられている「設定」の選択入力部を選択入力することで、設定対象として選択された遊技用装置に対して、選択された表示所定時間を含む緊急地震側方設定情報が送信されて、表示所定時間が設定変更される。
尚、本実施例6では、緊急地震速報設定画面の設定対象項目において「全て」を選択し、表示所定時間項目において「5秒」を選択することにより、パチンコ機1’、呼び出しランプ装置2007、カードユニット300’にはいずれも、表示所定時間として5秒が設定されている。
以下、緊急地震速報放送を受信した場合において、本実施例6のホールコンピュータ540が実施する緊急地震速報受信処理について、図43のフロー図に基づいて説明する。
CPU542は、緊急地震速報受信装置504からの緊急地震速報データの受信の有無を監視しており、緊急地震速報データの受信があったときには、割込にて図43の緊急地震速報受信処理を実施する。
まず、緊急地震速報受信処理においてCPU542は、受信した緊急地震速報データを含む緊急地震速報情報を、LANに接続されている全パチンコ機1’、全呼び出しランプ装置200’、全カードユニット300’や、管理コンピュータ500、会員管理コンピュータ520に対して、第2通信部550より配信する(Ss1)。
つまり、第2通信部より、緊急地震速報受信装置504(緊急地震速報受信手段)にて緊急地震速報放送(緊急地震速報)を受信したことを条件に、当該緊急地震速報を受信した旨を示す、受信した緊急地震速報データを含む緊急地震速報情報を遊技用装置である全パチンコ機1’、全呼び出しランプ装置200’、全カードユニット300’に送信されており、該第2通信部によって本発明の緊急地震情報送信手段が形成されている。
この緊急地震速報情報の受信により各パチンコ機1’においては、実施例1のパチンコ機1が、緊急地震速報放送を受信した場合と同じく、受信した緊急地震速報情報に含まれる緊急地震速報データに基づいて、演出制御基板80(演出制御用マイクロコンピュータ90)が前述した地震速報表示処理を実施することで、緊急地震速報ウインドウ並びにカウントダウン表示(到達時間が表示所定時間よりも長い場合のみ)が実施され、該地震速報表示処理において、緊急地震速報情報の受信時において地震速報受信信号が電源回路を介して主基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ50)に出力されることにより、実施例1の場合と同様に、図11に示す緊急地震対応処理が遊技制御用マイクロコンピュータ50により実行されることにより、その時点の遊技状況がバックアップされた後、緊急地震速報ウインドウの表示終了時或いはカウントダウン表示の終了時において停止状態への移行が実施される。
つまり、本実施例6のパチンコ機1’は、第2通信部550(緊急地震情報送信手段)から緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウを、可変表示装置9に表示出力しており、該可変表示装置9によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
また、実施例1と同じく緊急地震対応処理において、可変表示装置9(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力を行った後に、電断信号の入力に応じて停止状態に移行しており、該緊急地震対応処理を実施する遊技制御用マイクロコンピュータ50によって本発明の停止移行手段が形成されている。
また、実施例1と同じく、緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に実施される緊急地震対応処理のS802のステップにおいて、バックアップメモリ62に、受信時点における遊技状況を特定可能な情報である遊技状況データが記憶されており、該バックアップメモリ62によって本発明の遊技状況バックアップ手段が形成されている。
尚、本実施例6では、パチンコ機1’を例示しているが、該パチンコ1’に代えて、実施例2のスロットマシン100から、パチンコ機1’と同様に、地震速報受信装置152を除く一方、演出制御基板105bにLANへの通信部を設けた構成を有するスロットマシン100’とし、これらスロットマシン100’が、実施例2並びにパチンコ機1’と同様に、ホールコンピュータ540から配信される緊急地震速報情報の受信に応じて、該受信した緊急地震速報情報に含まれる緊急地震速報データに基づき、演出制御基板105b(制御部930)が前述した地震速報表示処理を実施することで、緊急地震速報ウインドウ並びにカウントダウン表示(到達時間が表示所定時間よりも長い場合のみ)を実施し、該地震速報表示処理において、緊急地震速報情報の受信時において地震速報受信信号が電源基板電源基板105cを介して遊技制御基板105a(制御部910)に出力されることにより、実施例2の場合と同様に、図21に示す緊急地震対応処理が制御部910により実行されることで、その時点の遊技状況がバックアップされた後、緊急地震速報ウインドウの表示終了時或いはカウントダウン表示の終了時において停止状態への移行が実施されるようになる。
つまり、スロットマシン100’は、第2通信部550(緊急地震情報送信手段)から緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウを、液晶表示器175に表示出力することになり、該液晶表示器175によっても本発明の防災情報出力手段が形成される。
また、実施例2と同様に、緊急地震対応処理において、液晶表示器175(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力を行った後に、電断信号の入力に応じて停止状態に移行するので、該緊急地震対応処理を実施する制御部910によって本発明の停止移行手段が形成される。
また、実施例2と同様に、緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に実施される緊急地震対応処理のSc4のステップにおいて、バックアップメモリ198に、受信時点における遊技状況を特定可能な情報である遊技状況データが記憶されるので、該バックアップメモリ198によって本発明の遊技状況バックアップ手段が形成される。
また、緊急地震速報情報の受信により各呼び出しランプ装置200’においては、実施例3の呼び出しランプ装置200が、地震速報受信ユニット202から緊急地震速報データが入力された場合と同じく、受信した緊急地震速報情報に含まれる緊急地震速報データに基づいて、制御マイコン(MPU)279が図27に示す緊急地震速報受信処理を割込実施することで、緊急地震速報ウインドウ並びにカウントダウン表示(到達時間が表示所定時間よりも長い場合のみ)が実施されるとともに、緊急地震速報ウインドウの表示終了時或いはカウントダウン表示の終了時において停止状態への移行が実施される。
つまり、本実施例6の呼び出しランプ装置200’は、第2通信部550(緊急地震情報送信手段)から緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウを、液晶パネル263に表示出力しており、該液晶パネル263によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
また、実施例3と同様に、緊急地震速報受信処理において、液晶パネル263(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の出力を行った後に、停止移行時間が経過した時点で停止状態に移行しており、該緊急地震速報受信処理を実施する制御マイコン279によって本発明の停止移行手段が形成されている。
また、緊急地震速報情報の受信により各カードユニット300’においても、実施例4のカードユニット300が、地震速報受信ユニット340から緊急地震速報データが入力された場合と同じく、受信した緊急地震速報情報に含まれる緊急地震速報データに基づいて、制御ユニット328が図34に示す緊急地震速報受信処理を割込実施することで、会員カードやプリペイドカードが排出されるとともに、緊急地震速報ウインドウ並びにカウントダウン表示(到達時間が表示所定時間よりも長い場合のみ)が実施され、緊急地震速報ウインドウの表示終了時或いはカウントダウン表示の終了時において停止状態への移行が実施される。
つまり、本実施例6のカードユニット300’は、第2通信部550(緊急地震情報送信手段)から緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となる緊急地震速報ウインドウを液晶表示器313に表示出力し、音声をスピーカ315から出力しており、該液晶表示器313並びにスピーカ315によって本発明の防災情報出力手段が形成されている。
また、本実施例6のカードユニット300’は、実施例4のカードユニット300と同様に、パチンコ機1’(遊技機)に対応して設けられ、該対応するパチンコ機1’において使用されるパチンコ玉(遊技媒体)の貸出を実施する遊技用装置であって、緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に、該受信時点におけるパチンコ玉(遊技媒体)の貸出に使用可能な残度数(遊技用有価価値の大きさ)を特定可能なカードID並びに残度数データ(遊技用有価価値特定情報)が記録された会員カード、或いはプリペイドカード(記録媒体)を排出して返却する。
また、実施例4のカードユニット300と同様に、緊急地震速報受信処理において、液晶表示器313(防災情報出力手段)による緊急地震速報ウインドウ(防災情報)の表示出力、並びにスピーカ315からの音声出力を行った後に、停止移行時間の経過に応じて停止状態に移行するので、該緊急地震速報受信処理を実施する制御ユニット328によって本発明の停止移行手段が形成される。
尚、本実施例6では、遊技島台401を用いていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技島台401を、地震速報受信ユニット460を有しない遊技島台401’とし、本実施例6のように、管理コンピュータ447に緊急地震速報受信装置504を接続して管理コンピュータ447にて緊急地震速報放送を集中受信し、該受信した緊急地震速報放送に基づく緊急地震速報情報を、ホールコンピュータ540と同様に、管理コンピュータ447が各遊技島台401’に配信することで、該緊急地震速報情報の受信に応じて各遊技島台401’が実施例5と同様に、図39に示す緊急地震速報受信処理して、サブウインドウ表示並びにカウントダウン表示(到達時間が表示所定時間よりも長い場合のみ)を実施し、サブウインドウの表示終了時或いはカウントダウン表示の終了時において停止状態へ移行するようにしても良い。
つまり、遊技島台401’は、第2通信部550(緊急地震情報送信手段)から緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に、遊技場内の遊技者に避難或いは防御を促すための防災情報となるサブウインドウを、LCD表示パネル438に表示出力することになり、該LCD表示パネル438によっても本発明の防災情報出力手段が形成される。
また、遊技島台401’は、パチンコ機1’(遊技機)に対応して設けられ、該対応する遊技機における遊技にて獲得された持ち球数(獲得遊技媒体)の計数に伴う処理を実施する遊技用装置であって、第2通信部550(緊急地震情報送信手段)から緊急地震速報情報(緊急地震情報)を受信したことを条件に、該受信時点における持ち球数(獲得遊技媒体数)に基づく有価価値の大きさを特定可能な有価価値特定情報となる持ち球数自体が記録された精算カード(記録媒体)を排出して返却する。
また、遊技島台401’は、実施例5の遊技島台401と同じく、緊急地震速報受信処理において、LCD表示パネル438(防災情報出力手段)によるサブウインドウ(防災情報)の表示出力を行った後に、停止移行時間の経過に応じて停止状態に移行するので、該緊急地震速報受信処理を実施するコントロールユニット442によって本発明の停止移行手段が形成される。
緊急地震速報情報を送信した後にCPU542は、Ss2のステップに進み、パチンコ機1’の内、その時点の遊技状態が大当り中または確変中のパチンコ機1’を特定し、該特定した大当り中または確変中のパチンコ機1’の台番号を含む遊技情報データを、記憶装置545にバックアップ記憶することで、地震による影響が殆ど無く、遊技場をすぐに再開できる場合において、中断した大当り中または確変中のパチンコ機1’を特定して、大当りや確変等の遊技者にとって有利な状況を、的確に保証することができる。
次に、緊急地震速報受信装置504から受信した緊急地震速報データに基づき、震源地や地震規模(マグニチード)、並びに予想震度の情報を含む緊急地震速報ウインドウを表示装置547に表示して、避難または防御を促すとともに、経過時間のカウントを開始する(Ss3)。
そして、受信した緊急地震速報データから主動波到達予想時間を特定し(Ss4)、該特定した主動波到達予想時間と緊急地震速報設定画面において設定されている表示所定時間(本実施例では5秒間)とを比較する(Ss5)。尚、異なる表示所定時間が設定されている場合には、設定されている表示所定時間の内で、最も長い表示所定時間を使用する。
該比較において、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間と同一或いは短い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示中或いは表示完了時に主動波が到達する場合には、Ss5からSs6のステップに進んで該表示所定時間を停止移行時間として決定した後、決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Ss7)。
一方、特定した主動波到達予想時間が表示所定時間よりも長い場合、つまり、緊急地震速報ウインドウの表示完了後に主動波が到達する場合には、Ss5からSs10のステップに進んで、該特定した主動波到達予想時間を停止移行時間として決定した後、表示所定時間の経過待ち状態に移行する(Ss11)。
そして、表示所定時間が経過した場合にはSs12のステップに進み、表示装置547に表示されている表示内容(台データ)に代えて、「地震到達まで、あと、○秒」のように、Ss4のステップにて特定した主動波到達予想時間までのカウントダウン表示を開始した後、Ss10にて決定した停止移行時間の経過待ち状態に移行する(Ss7)。
そして、決定した停止移行時間が経過した時点において、完全停止状態に移行するために必要となる記憶装置545等の各デバイスの状況確認と通知等の処理(デバイスや装置が電源遮断にて故障しないようにするため)を含む停止処理を実施した後(Ss8)、図示しない電源装置に対して電源OFF信号を出力して(Ss9)、該電源装置からの全ての電力供給を遮断させて、完全停止状態に移行する。
これら本実施例6のように、ホールコンピュータ540において緊急地震速報放送を集中受信して、各遊技用装置に緊急地震速報情報を配信するようにすることは、遊技島の内部や周囲は、多くの電子機器から発生するノイズのレベルが高く、受信する緊急地震速報放送の周波数によっては、該緊急地震速報放送を良好に受信できない場合があるが、これら遊技島近傍のノイズの影響を回避して、確実に緊急地震速報放送を受信することができるとともに、実施例1〜5のように、各遊技用装置に緊急地震速報放送を受信するための受信装置やデバイス等を設ける必要がないので、多くの遊技用装置を設置する遊技場が負担するコストを、低減することができる。
また、前記した各実施例によれば、主動波(S波)の到達前に受信することが可能な緊急地震速報放送の受信に応じて防災情報となる緊急地震速報ウインドウやサブウインドウが表示出力されるので、遊技者は、主動波(S波)の到達前に避難や防御を行うことが可能となり、よって、遊技者の逃げ遅れや防御遅れ等を生じる可能性を低くできるばかりか、各遊技用装置に地震センサーを設ける必要がないので、振動等により誤作動して避難或いは防御を促す防災情報が出力されてしまうこともない。
また、前記各実施例によれば、防災情報となる緊急地震速報ウインドウやサブウインドウを表示出力した後に、完全停止状態に移行するので、これら防災情報の表示(音声)出力後においても稼働状態が維持され続けることで、主動波(S波)の到達による損傷等によって漏電が生じ、これら漏電による火災や感電等の二次災害の発生の危険性を低減できる。
また、実施例1,2、6によれば、遊技状況がバックアップされることにより、地震発生後の遊技の再開に当たって、該地震の発生により、避難や防御等で遊技を中断した遊技者の中断時点の遊技状況を特定することができるので、これら特定される遊技状態に応じた保証を遊技者が受けたり、或いは、遊技場が正確な保証を遊技者に実施することが可能となるので、地震の発生に伴い遊技者並びに遊技場が不利益を被ることを回避することができる。
また、実施例4,5、6によれば、遊技者の返却操作がなされることなく記録媒体である会員カードやプリペイドカードが排出されるので、遊技者は排出された記録媒体を取得して避難や防御を行うことができ、これら避難や防御により、記録媒体が盗難されたり、倒壊や火災等により記録媒体が回収不能となること等により遊技者が不利益を被ることを、極力回避することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記各実施例では、防災情報として緊急地震速報ウインドウやサブウインドウを表示出力するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら出力形態としては、カードユニット300のように、緊急地震速報ウインドウとともに音声出力を実施する出力形態としても良いし、逆に、音声出力のみを実施する出力形態としても良い。
また、前記実施例1〜6では、各遊技用装置が緊急地震速報放送を受信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら緊急地震速報を、例えば、インターネット網上のサーバコンピュータから、インターネット網を介して、有線或いは無線により受信するようにしても良い。
また、前記各実施例では、主動波(S波)到達予想時間が表示所定時間よりも長いときには、カウントダウン表示を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカウントダウン表示を実施しないようにしても良い。
また、前記各実施例では、カウントダウン表示が完了した時点において完全停止状態に移行しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前述したように、補正主動波到達予想時間を用いることで、カウントダウン表示が完了して主動波が到達する前に、完全停止状態に移行するようにしても良い。
また、前記実施例1〜5では、表示所定時間が固定とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示所定時間や、上記した補正主動波到達予想時間を算出するための補正時間を、実施例6のように、ホールコンピュータにて設定変更したり、或いは、各遊技用装置において、ディップスイッチ等により設定変更するようにしても良い。
また、前記各実施例では、緊急地震速報ウインドウやサブウインドウを表示出力後において、完全停止状態となるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら完全停止状態に移行しないものとしても良い。
また、前記実施例1,2,6では、緊急地震速報放送の受信により、遊技状況データをバックアップメモリに記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技状況データのバックアップを実施しないものであっても良い。
また、前記実施例4,5,6では、緊急地震速報放送の受信により、会員カードまたはプリペイドカードを、遊技者の操作無く返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの返却を実施しない構成としても良く、この場合において、緊急地震速報放送の受信により、会員カードまたはプリペイドカードを利用する操作の受付け、具体的には、返却や玉貸等の操作を全て無効とするようにしても良い。
また、前記実施例6では、集中受信装置をホールコンピュータ540としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら集中受信装置を、カードユニット300に既にLAN接続されている管理コンピュータ500としても良い。この場合、カードユニット300と管理コンピュータ500とは、貸出処理に伴う各種信号(データ)の送受が可能となっているので、集中受信装置と遊技用装置とを接続するLANを、新たに架設する必要がなく、これら新たにLANを架設する費用を抑えつつ、カードユニット300に緊急地震速報情報を送信できる。つまり、遊技用装置とデータ通信可能に接続された既存の管理装置を集中受信装置とすることで、上記した新たにLANを架設する費用を抑えて緊急地震速報情報を送信できる効果を得ることができる。又、集中受信装置を会員管理コンピュータ520としたり、これら管理コンピュータ500、会員管理コンピュータ520、ホールコンピュータ540が一体化された単一のコンピュータとしても良い。
更には、これら管理コンピュータ500や、会員管理コンピュータ520、ホールコンピュータ540以外に、緊急地震速報情報を送信するための専用のコンピュータを設けるようにしても良い。
また、前記各実施例では、それまでの表示を維持しつつ、防災情報を緊急地震速報ウインドウやサブウインドウとして表示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら防災情報を、それまでの表示を維持することなく、緊急地震速報の内容を、全画面に表示するようにしても良い。
また、前記実施例6では、遊技用装置であるパチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’において、カウントダウン表示を実施するために、緊急地震速報を受信した旨を示す緊急地震情報として、主動波到達時間を含む緊急地震速報データを含む緊急地震速報情報を送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用装置であるパチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’において、カウントダウン表示を実施しない場合であって、震源や規模等を含む防災情報を出力しない場合においては、これら遊技用装置に対して、緊急地震速報を受信したことを示す所定の配信データを配信し、該配信データを受信した配信データを受信した遊技用装置であるパチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’において、「地震が来ます、避難または防御して下さい。」等の、所定の防災メッセージを表示出力または音声出力するようにしても良い。
また、同様に、実施例1〜5でも、緊急地震速報ウインドウ、サブウインドウに代えて、上述した「地震が来ます、避難または防御して下さい。」等の、所定の防災メッセージを表示出力または音声出力するようにしても良い。
また、前記実施例6では、カードユニット3から防災情報である、緊急地震速報情報に基づく音声が出力されるので、場内放送等の放送装置に対してホールコンピュータ540が、緊急地震速報情報を送信しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら場内放送装置や場内店員に連絡を取るためのインカム通信装置をホールコンピュータ540に接続し、これら場内放送装置やインカム通信装置に対して緊急地震速報情報を配信することで、場内放送やインカム音声にて、防災情報が出力されるようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技用有価価値として残度数を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残度数を、購入金額に応じた遊技用残額としても良いし、これら遊技用有価価値の形態は適宜に選択すれば良い。
また、前記実施例では、会員カード並びにプリペイドカードに、遊技用有価価値特定情報として残度数データを記録するとともに、管理コンピュータにおいて(会員)カードIDに対応して遊技用有価価値の大きさである残度数を管理することで、これら(会員)カードIDが、遊技用有価価値の大きさを特定可能な遊技用有価価値特定情報としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残度数データ或いは(会員)カードIDのいずれか一方のみを会員カード並びにプリペイドカードに記録するようにしても良い。
また、前記実施例では、精算カードに有価価値特定情報として持ち球数自体を記録して返却しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら有価価値特定情報として、持ち球数を貸出レートである、例えば4円や、景品交換レートである例えば3円で除した金額を記録して返却しても良く、この場合には、これら金額が有価価値特定情報となり、精算カードにカードIDが予め記録されている場合であって、管理コンピュータ447が、発行する精算カードのカードIDに対応して、持ち球数や、上述した貸出レートや景品交換レートで除した金額を記憶して管理する場合には、これらカードID自体が有価価値特定情報となる。
また、前記実施例では、避難または防御を促す報知を行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、状況に応じて以下に示すように、避難を促す報知と、防御を促す防御とを、個別に実施するようにしても良い。
具体的には、(1)到達予想時間が遊技用装置に予め設定された所定時間(例えば10秒)以上であるとき(例えば15秒)には、震度にかかわらず一律に避難を促す報知を実施し、(2)到達予想時間が遊技用装置に予め設定された所定時間(例えば10秒)よりも短いとき(例えば4秒)であって、予想震度が遊技用装置に予め設定された震度(例えば震度4)以上であるときには避難を促す報知を実施し、(3)到達予想時間が遊技用装置に予め設定された所定時間(例えば10秒)よりも短いとき(例えば4秒)であって、予想震度が遊技用装置に予め設定された震度(例えば震度4)より小さいときには防御を促す報知を実施するようにしても良い。又、更に、(2)、(3)のときは、一律に防御を促す報知を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、防災情報として緊急地震速報ウインドウやサブウインドウを表示出力しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら防災情報としては、避難または防御を促すものであれば良く、例えば、前記実施例のカウントダウンのみの表示や、「避難(防御)して下さい。」、「地震が来ます」の固定メッセージ表示であっても良いし、緊急地震速報ウインドウやサブウインドウ表示にカウントダウン表示を加えたものを防災情報としても良い。
また、前記実施例5では、隣接する2台のパチンコ機402の中間上部位置に、共通のカード挿入発行口437が設けられた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカード挿入発行口437を各パチンコ機402毎に1対1に設けるようにしても良い。
また、前記実施例5では、カードユニット403に挿入されるプリペイドカードと、カード挿入発行口437に挿入される精算カードを別個の記録媒体(カード)としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプリペイドカードと精算カードとを1枚の両用記録媒体(カード)とし、カード挿入発行口437を設けずに、該両用記録媒体(カード)をカードユニット403のカード挿入口410に受付けて、緊急地震速報の受信時に、その時点の持ち球数を該カード挿入口410に連設された磁気カードリーダライタ444により、受付け中の両用記録媒体(カード)に記録して、返却するようにしても良い。
本発明の実施例1の遊技用装置であるパチンコ機1を示す正面図である。
本発明の実施例1に用いたパチンコ機1の構成を示すブロック図である。
本発明の実施例1に用いたパチンコ機1における演出制御基板、音声出力基板、ランプドライバ基板の構成を示すブロック図である。
本発明の実施例1のパチンコ機1における特別図柄プロセス処理を示すフロー図である。
本発明の実施例1のパチンコ機1における入賞処理の処理内容を示すフロー図である。
本発明の実施例1のパチンコ機1における特別図柄変動処理の処理内容を示す図である。
本発明の実施例1のパチンコ機1における特別図柄停止設定処理の処理内容を示すフロー図である。
本発明の実施例1のパチンコ機1における変動表示パターン設定処理の処理内容を示すフロー図である。
本発明の実施例1のパチンコ機1における演出制御メイン処理の処理内容を示すフロー図である。
(a)〜(c)は、本発明の実施例1のパチンコ機1において表示される画面推移を示す図である。
本発明の実施例1のパチンコ機1における緊急地震対応処理の処理内容を示すフロー図である。
本発明が適用された実施例2の遊技用装置であるスロットマシン100を示す正面図である。
図12のスロットマシンの内部構造図である。
実施例2のスロットマシン100の全体構成を示すブロック図である。
実施例2のスロットマシン100における回路構成を示すブロック図である。
実施例2のスロットマシン100の遊技制御基板に搭載された制御部の制御内容を示すフローチャートである。
実施例2のスロットマシン100の演出制御基板に搭載された制御部の制御内容を示すフローチャートである。
実施例2のスロットマシン100の各リールの図柄配列を示す図である。
実施例2のスロットマシン100の通常遊技状態において入賞の対象となる図柄の組み合わせ等を示す図である。
(a)〜(c)は、実施例2のスロットマシン100において表示される表示される画面推移を示す図である。
本発明の実施例2のスロットマシン100における緊急地震対応処理の処理内容を示すフロー図である。
本発明の実施例3の遊技用装置である呼び出しランプ装置200を示す正面図である。
実施例3の呼び出しランプ装置を示す分解斜視図である。
実施例3の呼び出しランプ装置の構造を示すブロック図である。
(a)〜(c)は、実施例3の呼び出しランプ装置における表示内容の推移を示す図である。
(a)〜(c)は、実施例3の呼び出しランプ装置における表示内容の推移を示す図である。
実施例3の呼び出しランプ装置において実施される緊急地震速報受信処理の処理内容を示す図である。
本発明の実施例4の遊技用装置であるカードユニット3を示す正面図である。
実施例4のカードユニット3の構成を示すブロック図である。
実施例4のカードユニット3の突出部305を示す図である。
実施例4のカードユニット3において表示される表示内容を示す説明図である。
実施例4のカードユニット3の制御ユニット328において実施される処理内容を説明するフロー図である。
(a)〜(c)は、実施例4のカードユニット3の表示部312の表示遷移を示す図である。
実施例4のカードユニット3において実施される緊急地震速報受信処理の処理内容を示す図である。
本発明の実施例5の遊技用装置であるユニット式遊技島台を示す正面図である。
実施例5におけるユニット式遊技島台の内部構造を示す図である。
実施例5におけるユニット式遊技島台の構成を示すブロック図である。
(a)〜(c)は、実施例5におけるユニット式遊技島台の表示画面遷移を示す図である。
実施例5におけるユニット式遊技島台において実施される緊急地震速報受信処理の処理内容を示す図である。
実施例6における遊技用システムの構成を示すシステム構成図である。
実施例6の遊技用システムを構成する遊技用装置であるパチンコ機1’、呼び出しランプ装置200’、カードユニット300’を示す正面図である。
実施例6のホールコンピュータ540の構成を示すブロック図ある。
実施例6のホールコンピュータ540において実施される緊急地震速報受信処理の処理内容を示す図である。
実施例6に用いたパチンコ機1’における演出制御基板、音声出力基板、ランプドライバ基板の構成を示すブロック図である。
実施例6に用いた呼び出しランプ装置200’の構造を示すブロック図である。
実施例6に用いたカードユニット300’の構造を示すブロック図である。
符号の説明
1,1’ パチンコ機
31 主基板
50 遊技制御用マイクロコンピュータ
42 地震速報受信装置
80 演出制御基板
90 演出制御用マイクロコンピュータ
100 スロットマシン
100’ スロットマシン
105a 遊技制御基板
105b 演出制御基板
152 地震速報受信装置
200 呼び出しランプ装置
200’ 呼び出しランプ装置
202 地震速報受信ユニット
279 制御マイコン(MPU)
300 カードユニット
300’ カードユニット
328 制御ユニット
340 地震速報受信ユニット
401 遊技島台
442 コントロールユニット
460 地震速報受信ユニット
500 管理コンピュータ
504 緊急地震速報受信装置
520 会員管理コンピュータ
540 ホールコンピュータ
542 中央演算処理回路(CPU)
910 制御部
930 制御部