JP2003093592A - 遊技球を用いたスロットマシン - Google Patents

遊技球を用いたスロットマシン

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JP2003093592A
JP2003093592A JP2001294112A JP2001294112A JP2003093592A JP 2003093592 A JP2003093592 A JP 2003093592A JP 2001294112 A JP2001294112 A JP 2001294112A JP 2001294112 A JP2001294112 A JP 2001294112A JP 2003093592 A JP2003093592 A JP 2003093592A
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game
balls
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bet
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Toshihiro Tozaki
智弘 戸崎
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 遊技球を用いる場合でも賭け設定における遊
技球の取込に要する時間を短縮すること。 【解決手段】 遊技球を用いて1ゲームに対して賭数を
設定してゲームが開始可能で、可変表示装置50の表示
結果が導出表示されて1ゲームが終了し、該表示結果に
応じて所定の入賞が発生可能な遊技球を用いたスロット
マシン1において、前記1賭け数単位の球数を一列状に
貯留し、その遊技球を外周方向に排出可能な単位球貯留
部712a〜dが、少なくとも1ゲームの最大賭け数分
を貯留可能に形成された取込回転体701と、前記遊技
球を整列して誘導する案内通路703と、前記取込回転
体701の駆動手段707と、前記取込回転体701の
回動で貯留球が排出される排出部711と、排出された
遊技球の取込検出手段706a〜eと、前記取込検出手
段706a〜eによる遊技球の検出に基づいて前記賭け
数の設定を行う賭け数設定手段210と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、遊技球を用いて
1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開
始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可
能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることによ
り1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じ
て所定の入賞が発生可能な遊技球を用いたスロットマシ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスロットマシンとして
は、遊技媒体としてメダルを用いてゲームを行うことが
可能なスロットマシン(以下メダル式スロットマシン)
が一般的であるが、近年、これらメダル式スロットマシ
ンを既存のパチンコ機が設置される遊技島にも設置した
いという要望があることから、遊技媒体としてパチンコ
球を用いてゲームを行うことが可能な遊技球を用いたス
ロットマシンが一部提案されている。
【0003】これらパチンコ球を用いる遊技球を用いた
スロットマシンでは、従来からのメダル式スロットマシ
ンと同様に、外周に複数種の図柄を有する複数のリール
等にて構成された可変表示装置が設けられ、パチンコ球
の投入による賭数設定後に、前記可変表示装置の可変表
示が開始されることによりゲームが開始され、遊技者が
ストップボタン等を介して可変表示を停止した時に所定
の表示結果となり、この表示結果に基づいて所定の入賞
条件が成立すると、遊技者に所定の遊技価値、例えば所
定数のパチンコ球が払い出されるようになっており、こ
れらパチンコ球の払出が終了した後、次のゲームへの移
行が可能とされている。
【0004】しかしながら、通常、遊技場においてはパ
チンコ球の貸出レートが1球4円と設定されているのに
対してメダルの貸出レートが20円に設定されている場
合が多いことから、パチンコ球を用いる遊技球を用いた
スロットマシンにメダル式スロットマシンと同様のゲー
ム性を持たせるためには、20円に相当する例えば5球
を1単位として賭数設定を実施する必要があり、これら
1単位毎の賭け数設定を実施可能とするために、特開昭
62−286487号公報に開示されているように、電
気的駆動手段により流下樋内部の球受入位置から所定の
引抜位置へ遊技球を移動させて、1賭け数単位に相当す
る遊技球数を取り込む単位球取込装置が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
単位球取込装置を用いた場合においては、従来のメダル
式スロットマシンでは1枚のメダルの取込による賭け設
定が、例えば5球の遊技球の取込が必要となるため、こ
れら取込において従来のメダル式スロットマシンに比較
して長い時間を必要としてしまい、単位時間当たりに実
施可能なゲーム数が従来のメダル式スロットマシンに比
較して少なくなってしまう場合があるとともに、遊技の
進行が滞り遊技者に不快感を与えてしまうという問題が
あった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、遊技球を用いる場合でも賭け設定に
おける遊技球の取込に要する時間を短縮することで、単
位時間に実施可能なゲーム数が減少したり、遊技の進行
が滞ることで遊技者に不快感を与えてしまうことがな
く、従来のメダル式スロットマシンと同様の円滑なゲー
ムの進行を行うことが可能な遊技球を用いたスロットマ
シンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、所
定数の遊技球を1賭け数単位として1ゲームに賭ける賭
け数を設定することによりゲームが開始可能となるとと
もに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置
の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了
し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発
生可能な遊技球を用いたスロットマシンであって、前記
1賭け数単位の球数を一列状に貯留可能であって、且つ
貯留している遊技球をその外周方向に排出可能な単位球
貯留部が、その外周に沿って少なくとも1ゲームに賭け
ることのできる最大賭け数分の遊技球を予め貯留可能と
なるように形成されている取込回転体と、遊技球を整列
して前記単位球貯留部に誘導する案内通路と、前記取込
回転体を回転駆動するための駆動手段と、該駆動手段に
て前記取込回転体が所定回転位置に回転された場合に、
前記単位球貯留部に貯留されている全ての遊技球が前記
取込回転体の外周方向にほぼ同時に排出される排出部
と、前記取込回転体を前記所定回転位置に回転させるこ
とにより、前記排出部から排出されつつあるか、或いは
前記排出部から排出された全ての遊技球をほぼ同時に検
出する取込検出手段と、前記取込検出手段による遊技球
の検出に基づいて前記賭け数の設定を行う賭け数設定手
段と、を備えたことを特徴としている。この特徴によれ
ば、前記賭け数の設定のために前記取込回転体を回動さ
せることで、前記取込回転体の外周に形成された単位球
貯留部に予め貯留されている全ての遊技球が、取込回転
体の外周方向にほぼ同時に前記排出部より排出されるよ
うになり、これら排出部へ排出されつつある遊技球或い
は排出された遊技球が前記取込検出手段にて迅速に検出
されるようになるため、従来に比較して遊技球の取込に
要する時間を短縮することが可能となることから、単位
時間に実施可能なゲーム数が減少したり、遊技の進行が
滞ることで遊技者に不快感を与えてしまうことがないば
かりか、最大賭け数分の遊技球を予め単位球貯留部に貯
留しておくことが可能となるため、これら最大賭け数分
の取込に要する時間を短縮でき、よって前記取込回転体
の回転負荷が軽減することで、該取込回転体の損耗も軽
減できる。
【0008】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記単位球貯留部に1賭け数単位の球数が貯留され
ていることを検出する貯留検出手段を備えることが好ま
しい。このようにすれば、前記単位球貯留部に未充填が
あることを検知することが可能となり、1賭け数単位に
満たない状態で取込回転体が動作してしまう等の不都合
の発生を防止できる。
【0009】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記案内通路の終端位置には、前記取込回転体の回
動中において前記単位球貯留部への遊技球の侵入を阻止
する侵入阻止手段を備えることが好ましい。このように
すれば、前記取込回転体の回転中に遊技球が侵入するこ
とによる不都合を未然に防ぐことができる。
【0010】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記排出部から排出された遊技球を流下させる取込
通路の所定位置に、前記取込回転体に貯留されている遊
技球を返却するための貯留球返却手段を備えることが好
ましい。このようにすれば、遊技終了時等における返却
要求がなされた場合において、予め取込回転体に貯留さ
れている遊技球や前記案内通路等に滞留している遊技球
を遊技者側へ返却することが可能となり、遊技者の不利
益を回避できる。
【0011】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記案内通路には、少なくとも1賭け数単位の球数
を前記取込回転体に供給可能であるかを検出するための
準備球検出手段を備えることが好ましい。このようにす
れば、最低限として1賭け数単位の球数が前記取込回転
体に供給可能であるかを検出することができ、確実に1
賭け数単位の球数を前記単位球貯留部へ導入できるよう
になる。
【0012】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記案内通路には、該案内通路内の遊技球を返却す
るための待機球返却手段を備えることが好ましい。この
ようにすれば、前記取込回転体を通さずに案内通路内の
遊技球を返却することができることから、取込回転体の
駆動する動力を節約できるばかりか、該取込回転体の損
耗も低減できる。
【0013】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記取込検出手段が、前記排出部の直近位置に設け
られていることが好ましい。このようにすれば、前記排
出部に排出された遊技球が前記取込検出手段にて迅速に
検出されるようになるため、より一層取込に要する時間
を短縮できる。
【0014】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記入賞の発生に基づいて遊技球の払出を行う遊技
球払出手段と、遊技者所有の有価価値として記憶されて
いる遊技球数のうち賭数の設定に使用可能な遊技球数を
特定可能な態様で表示するクレジット表示手段と、遊技
者所有の有価価値として記憶されている遊技球数のうち
払出条件が成立し、かつ未だ払い出されていない未払出
遊技球数を特定可能な態様で表示する未払出表示手段
と、を備え、前記遊技球払出手段による遊技球の払出動
作中であっても次ゲームへ移行可能であり、次ゲーム中
にて引き続き実施される払出動作中においては、前記未
払出表示手段により未払出遊技球数を特定可能に表示
し、未払出遊技球数を認識できることが好ましい。この
ようにすれば、入賞の発生に基づき付与された遊技球の
払出の終了を待たずに次ゲームへ移行でき、遊技が円滑
に進行するため、遊技が滞ることに伴い遊技者に不快感
を与えることを極力回避できるばかりか、次ゲームへ移
行する際に遊技球が未払出であっても、これら未払出分
の遊技球数が該未払出遊技球数を特定可能な態様で未払
出表示手段に表示されるため、これら未払出分の遊技球
に対する遊技者の不信感を払拭することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 (実施例)まず、図1は、本発明が適用された遊技機の
一例である遊技球であるパチンコ球を用いて賭数を設定
して遊技を行う遊技球を用いた遊技球を用いたスロット
マシン1並びに該遊技球を用いた遊技球を用いたスロッ
トマシン1に並設されて使用されるカードユニット80
0の正面図、図2は遊技球を用いた遊技球を用いたスロ
ットマシン1並びにカードユニット800の裏面図であ
る。遊技球を用いた遊技球を用いたスロットマシン1
は、前後面が開口する枠体4と、この枠体4の側端に回
動自在に枢支された前面扉2とから構成されており、前
面扉2の裏面に設けられた施錠装置(図示略)の鍵穴3
aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作する
ことにより施錠が解除されて前面扉2を開放することが
できるようになっている。
【0016】前面扉2の前面上部には遊技効果ランプ部
41、入賞図柄説明パネル5、遊技に関連する演出が行
われる液晶表示部15がそれぞれ設けられており、中央
部には、遊技パネル6や各種表示部が設けられている。
また、遊技パネル6の下方にはゲームに使用する遊技球
としてのパチンコ球を貯留可能な遊技球待機部である上
皿7が突設されており、この上皿7の上面7a並びに前
面7bには、各種操作ボタン36a、36b、37、4
0L、40C、40R、302a、302b並びにスタ
ートレバー38、度数表示部301等が設けられてい
る。また、前面扉2の左右側並びに上皿7の左右部に
は、遊技効果ランプ部42〜44がそれぞれ設けられて
いる。また、前面扉2の前面下部には上皿7からオーバ
ーフローしたパチンコ球を貯留可能な貯留部としての下
皿11が突設されており、この下皿11の前面には、該
下皿11に貯留されたパチンコ球を外部に排出するため
の返却レバー16が設けられている。
【0017】前面扉の上部左右側には、内部に設けられ
る高音用のスピーカ136a、136b(図6参照)か
ら出力される音を放音する放音部12a、12bがそれ
ぞれ設けられているとともに、下部右側には、内部に設
けられる低音用のスピーカ137(図6参照)から出力
される音を放音する放音部13が設けられており、これ
ら放音部12a、12b、13からは、各スピーカ13
6a、136b、137から出力される演出効果を高め
るための音声やメロディ等の効果音が放音されるように
なっている。
【0018】遊技パネル6には、遊技球を用いた遊技球
を用いたスロットマシン1を構成する枠体4に内設され
たリール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓1
4と、透視窓14の左側に位置する1セット賭け表示部
21、2セット賭け表示部22、23、3セット賭け表
示部24、25と、透視窓14の右側に位置するゲーム
オーバー表示部26、リプレイ表示部27、ウェイト表
示部28、スタート表示部29、BET指示表示部30
と、透視窓14の下側に位置するクレジット表示手段と
してのクレジット表示部31、ゲーム回数表示部32、
ペイアウト表示部33、未払出表示手段としての未払出
表示部303と、がそれぞれ設けられている。尚、本実
施例では、前記枠体4内にリール51L、51C、51
Rを設けているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、これらリール51L、51C、51Rを遊技球を
用いた遊技球を用いたスロットマシン1の前面扉2側に
設けるようにしても良い。
【0019】1セット賭け表示部21、2セット賭け表
示部22、23、3セット賭け表示部24、25は遊技
者がゲームに賭けた賭数を表示し、1セット賭け表示部
21の内部には1セット賭けランプ112が、2セット
賭け表示部22、23の内部には2セット賭けランプ1
13、114、3セット賭け表示部24、25の内部に
は3セット賭けランプ115、116がそれぞれ内蔵さ
れている(図6参照)。1〜3セット賭け表示部21〜
25は、図のように透視窓14に描かれた5つの入賞ラ
インL1、L2、L2’、L3、L3’のいずれかと対
応しており、賭数に応じて有効化された入賞ラインL
1、L2、L2’、L3、L3’を識別可能に報知する
有効ライン表示部と兼用されている。
【0020】ゲームオーバー表示部26は、後述するB
Bが終了することにより打ち止め状態となった場合、及
び何らかのエラーが発生して遊技を進行させることがで
きない状態となった場合に、その内部に内蔵されたゲー
ムオーバーランプ117(図6参照)が点灯する。リプ
レイ表示部27は、後述のリプレイ入賞が発生した場合
に、その内部に内蔵されたリプレイランプ119(図6
参照)が点灯する。スタート表示部29は、賭数が設定
されることによりスタート操作をすることが可能となっ
た場合に、その内部に内蔵されたスタートランプ118
(図6参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出され
ることにより消灯する。BET指示表示部30は、上皿
に貯留されたパチンコ球またはクレジット表示部31に
表示されたクレジット数を使用して賭数を設定可能な状
態である場合に、その内部に内蔵されたBET指示ラン
プ111(図6参照)が点滅し、最大の賭数が設定され
た場合、ゲームが開始された場合等に消灯する。
【0021】ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中
にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵さ
れたウェイトランプ139(図6参照)が点灯し、ウェ
イトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイム
は、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規
制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、こ
のウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウ
ェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設
定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲーム
を進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲー
ムの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを
進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲー
ムの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過す
るまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0022】なお、この遊技球を用いた遊技球を用いた
スロットマシン1では、前回のゲームでリールの回転が
開始した時点を基準として、例えば4.1秒のゲーム進
行規制期間が設定されており、前回のゲームでリールの
回転が開始された時点から4.1秒が経過する前に、今
回のスタート操作が検出された場合、ゲーム進行規制期
間が経過した後にリールの回転が開始される。
【0023】クレジット表示部31は、内部に設けられ
たクレジット表示器109(図6参照)の該当するセグ
メントが点灯してクレジット数が表示される表示部であ
る。クレジット数とは、遊技者所有の有価価値として遊
技球を用いた遊技球を用いたスロットマシン1内部の記
憶部(後述するRAM212(図7参照)に設定された
クレジット球カウンタ)に記憶されているパチンコ球
(クレジット球)数に相当するセット数(1セット(最
小単位の賭数設定に必要なパチンコ球数)=クレジット
球数/5)であり、入賞の発生等により賞球が付与され
てクレジット球数が加算更新されたり、賭数の設定や精
算操作による払出に基づいてクレジット球数が減算更新
されることにより、クレジット表示部31のクレジット
数も表示更新される。本実施例の遊技球を用いた遊技球
を用いたスロットマシン1では、クレジット球数として
記憶可能な価値の上限値が最大で250球分(50セッ
ト分)とされており、この上限値に達した場合で、かつ
上限値を越えるクレジット球数の加算更新の要求が発生
した場合にはその上限を越える球数のパチンコ球が上皿
7に払い出される。尚、本実施例ではクレジット球数の
上限値を前記のように250球としているが、本発明は
これに限定されるものではなく、これら上限値は適宜に
選定して設定すれば良い。
【0024】また、本実施例では、最小単位の賭数設定
に必要なパチンコ球数を5球としているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、これら最小単位の賭数設
定に必要なパチンコ球数は適宜に選定して設定すれば良
い。
【0025】未払出表示部303は、内部に設けられた
未払出表示器150(図6参照)の該当するセグメント
が点灯して未払出数が表示される表示部である。未払出
数とは、後述の払出装置600が払い出すべきパチンコ
球数のうち未だ払出が終了していないパチンコ球数とし
て遊技球を用いた遊技球を用いたスロットマシン1内部
の記憶部(後述するRAM212(図7参照)に設定さ
れた未払出球カウンタ)に記憶されているパチンコ球
(未払出球)数に相当するセット数(1セット=未払出
球数/5)であり、入賞の発生等により付与された賞球
の払出や精算操作によるクレジット球の払出により払い
出される球数に基づいて未払出球数が加算更新された
り、払出装置600により払い出されたパチンコ球の検
出に基づき未払出球数が減算更新されることにより、未
払出表示部303の未払出数も表示更新される。
【0026】ゲーム回数表示部32は、内部に設けられ
たゲーム回数表示器108(図6参照)の該当するセグ
メントを点灯することでビッグボーナス(BB)中のレ
ギュラーボーナス(RB)入賞状況や、RB中の入賞回
数等を表示する表示部である。特にBBが終了して打ち
止め状態となった際には「END」という文字を表示し
て、遊技者に打ち止め状態である旨を報知する。さらに
ゲーム回数表示部32は、遊技球を用いた遊技球を用い
たスロットマシン1に発生した各種の異常を表示するエ
ラー表示器としても機能する。例えば、制御部により検
出される異常種別には、「球詰まり」、「払出条件が成
立していないにも拘わらず入賞図柄の組み合わせが導出
表示されたこと」等がある。これらの異常が制御部によ
り検出された場合、その異常種別を特定可能なエラーコ
ードが「E−1」や「E−2」等の態様により表示され
る。
【0027】ペイアウト表示部33は、内部に設けられ
たペイアウト表示器110(図6参照)の該当するセグ
メントが点灯することで、1ゲーム中に発生した入賞に
基づいて遊技者に付与される賞球数に相当するセット数
(1セット=賞球数/5)が表示される表示部である。
ペイアウト表示部33の表示は入賞に基づいて賞球が付
与される毎に表示更新される。
【0028】上皿7の上面7aの右側には、1BETボ
タン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設け
られているとともに、左側には精算ボタン37が設けら
れている。
【0029】1BETボタン36aは、クレジット球カ
ウンタのクレジット球数、または上皿7に貯留されてい
るパチンコ球から最小単位の賭数である1セット分(5
球分)をゲームに賭ける際に押圧するボタンであり、M
AXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容され
る賭数の最大数(本実施例では3セット分)をクレジッ
ト球カウンタのクレジット球数、または上皿7或いは取
込装置700内に貯留されているパチンコ球の範囲内で
ゲームに賭ける際に押圧するボタンである。1BETボ
タン36aの内部にはBETボタンランプ121aが、
また、MAXBETボタン36bの内部にはBETボタ
ンランプ121bがそれぞれ内蔵されており(図6参
照)、これらのBETボタンランプ121a、121b
は、対応するBETボタンが押圧されて賭数を設定可能
な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の
場合に消灯する。
【0030】精算ボタン37は、クレジット球カウンタ
のクレジット球数の精算操作をする際に押圧するボタン
であり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジ
ット球カウンタのクレジット球数分のパチンコ球が上皿
7に払い出されるとともに、クレジット表示部31に表
示されているクレジット数が未払出表示部303の未払
出数に加算表示され、該加算表示された未払出数が0に
なるまで減算更新されるようになっている。また、上皿
7にパチンコ球が貯留されている場合には、クレジット
球数の払出が終了した後、これら上皿7に貯留されてい
るパチンコ球並びに後述する取込装置700内部に貯留
されているパチンコ球が下皿11に払い出されるように
なっている。
【0031】上皿7の前面7bには、スタートレバー3
8、ストップボタン40L、40C、40R、度数表示
部301、球貸ボタン302a、返却ボタン302bが
それぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲー
ムを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終
了後においてスタートレバー38を操作することにより
各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0032】各ストップボタン40L、40C、40R
は、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51
Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、スト
ップボタン40Lの内部には操作有効ランプ122L
が、ストップボタン40Cの内部には操作有効ランプ1
22Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効ラ
ンプ122Rが内蔵されている(図6参照)。これら操
作有効ランプ122L、122C、122Rは、対応す
るストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効
である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯す
る。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配
列されたストップボタンユニット39は、BB入賞やR
B入賞の内部当選フラグが設定されている場合に、その
内部に内蔵されたボーナス告知ランプ120(図6参
照)が点灯する。
【0033】度数表示部301は、内部に設けられた度
数表示器813(図6参照)の該当するセグメントが点
灯することで、並設されるカードユニット800の後述
するカード挿入口804に挿入されたプリペイドカード
から読み出された遊技用有価価値としての度数が表示さ
れる表示部である。球貸ボタン302aは、度数表示部
301に表示された度数、すなわちカードユニット80
0に挿入されたプリペイドカードより読み出された度数
を使用してパチンコ球の球貸を行う際に押圧するボタン
であり、返却ボタン302bは、カードユニット800
に挿入中のプリペイドカードを返却する際に押圧操作さ
れるボタンである。尚、本実施例では、磁気記憶可能な
カード状のプリペイドカードを使用しているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これらプリペイドカ
ードとして電気的に情報を記憶可能なICカードを用い
たり、或いはその形状もコイン状とされたものであって
も良い。
【0034】また、前面扉2内面における上皿7の下方
位置には、パチンコ球を内部に取り込むための取込装置
700が設けられており、クレジット球数が残存しない
状態(クレジット表示部31の表示が0の状態)で1B
ETボタン36aまたはMAXBETボタン36bが操
作されることで、上皿7に貯留されたパチンコ球(待機
球)から該当するセット分のパチンコ球が、取込装置7
00により遊技球を用いた遊技球を用いたスロットマシ
ン1の内部に取り込まれて賭け設定を実施できるように
なっている。このように、本実施例では、クレジット球
数が残存する場合にあっては、該クレジット球数を優先
使用するようにしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、前記取込装置700によるパチンコ球
(待機球)の使用を優先して賭け設定を実施するように
しても良い。
【0035】この本実施例にて用いた取込装置700に
ついて、図34、35を用いて説明すると、取込装置7
00は、一方端が開口する有底筒状の外筒715が所定
角度に傾斜して固定配置され、該外筒715の内部に
は、該外筒715の内周より若干小さく、ほぼ内周に内
接する外径を有する樹脂製のロータリホルダ701が、
回転軸702を中心として回動自在に軸支されており、
該ロータリホルダ701は、前記回転軸702に連設さ
れた駆動モータ707により回転駆動される。尚、本実
施例では、後述する充填球検出センサ731a〜eとし
て金属製であるパチンコ球の近接を検知可能とするとも
に、汚れが付着しても良好なパチンコ球の検出を可能と
するために金属の近接を検知可能な近接センサを使用
し、これら近接センサを使用できるようにするために、
前記外筒715並びにロータリホルダ701を樹脂製と
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
これら近接センサ以外の光センサ等を用いる場合におい
ては、前記外筒715並びにロータリホルダ701を頑
強な金属製としても良い。
【0036】また、本実施例では、前記のようにロータ
リホルダ701を駆動モータ707を用いて駆動してい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、該ロー
タリホルダ701を手動にて回転させるようにしても良
い。
【0037】このロータリホルダ701には、図34に
示すように、その側面外周部に1BETに相当する所定
数(本実施例では5球)のパチンコ球を収容可能な単位
球貯留部としての4本の球収容溝712a、b、c、d
が、軸方向と平行となるように直線的に設けられてい
て、該ロータリホルダ701の4本の球収容溝712
a、b、c、dの内、連続する3つの球収容溝に最大賭
け数の設定に必要なパチンコ球数である15球の球を貯
留できるようになっており、このようにすることは、後
述するBET処理において賭け数設定に使用される最大
数を予め充填して収容しておくことが可能となり、充填
と排出とを同時に実施する必要がなく、充填にとらわれ
ることなく素早い排出が可能となることから好ましい
が、本発明はこれに限定されるものではなく、これら球
収容溝の数は、予め貯留するパチンコ球数等に合わせて
適宜に選択すれば良く、例えばロータリホルダの対向す
る位置に2本を設けるようにしても良い。
【0038】また、本実施例では、1BETに相当する
5球の遊技球を単位球貯留部である前記4つの球収容溝
712a、b、c、dの内、連続する3つの球収容溝7
12a、b、c、dに貯留することで1ゲームに対する
最大BET数である3BETに相当する15球の遊技球
を貯留できるようにしているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、前記最大BET数である3BETに
相当する15球の全球を、1つの球収容溝に貯留するよ
うにしても良いし、更には、これら最大BET数である
3BETに相当する15球の全球を貯留可能な球収容溝
を前記1BETに相当する5球の遊技球を貯留可能な球
収容溝とは個別に設けるようにしても良い。
【0039】この傾斜配置された外筒715の上方側の
開口には、上皿7に貯留されているパチンコ球が一列状
として誘導される案内通路としての球流入通路703
が、該球流入通路703を流下してきたパチンコ球が、
図35に示すように、ロータリホルダ701の外周に設
けられている球収容溝712a〜dが回動により下方の
所定位置(の位置)に連通するように設けられてお
り、前記ロータリホルダ701が回動されて前記の所
定位置に各球収容溝712a〜dが順次配置されること
で、該球収容溝712a〜dのうちの連続した3つの球
収容溝に球が充填されるようになっており、本実施例で
は常時、最大賭け数を設定するのに必要な15球のパチ
ンコ球が常時貯留されるようになっている。
【0040】また、この球流入通路703の経路上には
準備球検出センサ708が設けられていて、この準備球
検出センサ708によって、最小単位の賭数設定に必要
な1セット分(5球分)のパチンコ球が球流入通路70
3上に存在するかを検出できるようになっているととも
に、その終端位置には、ロータリホルダ701の球収容
溝712a〜dへの球の侵入を解除/規制するための侵
入阻止手段である第1シャッタ705が設けられてお
り、該第1シャッタ705はソレノイド716により開
閉される。
【0041】このように、前記準備球検出センサ708
を設けて、最小単位の賭数設定に必要な1セット分(5
球分)のパチンコ球が球流入通路703上に存在するか
を検知することは、これら球流入通路703上に5球未
満のパチンコ球した存在しない場合に、これら5球未満
のパチンコ球が前記球収容溝712a〜dに充填されて
しまうことによる不都合を回避できることから好ましい
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】また、該球流入通路703の終端位置に
は、球流入通路703の底面を覆うように待機球返却手
段である第2シャッタ713が設けられており、ゲーム
を終了時において上皿に存在するパチンコ球を返却する
際に、該第2シャッタ713がソレノイド714により
開放されることで、取込球返却誘導通路717へ球流入
通路703からパチンコ球が連続的に流入し、前記返却
口流入口511並びに返却球流下通路509を通じて下
皿11へパチンコ球が返却される。
【0043】このように、球収容溝712a〜dへの球
の侵入を解除/規制可能な第1シャッタ705を設ける
ことは、前記ロータリホルダ701の回転中にパチンコ
球が侵入して球噛みを生じ、前記球流入通路703やロ
ータリホルダ701並びに駆動モータ707の損傷を防
止できることから好ましいが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0044】また、前記のように、球流入通路703に
待機球返却手段となる第2シャッタ713を設けるよう
にすることは、前記ロータリホルダ701を通さずに球
流入通路703内の遊技球を返却することができること
から、ロータリホルダ701の駆動する動力を節約でき
るばかりか、該ロータリホルダ701の損耗も低減でき
ることから好ましいが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0045】また、前記球流入通路703からパチンコ
球が流入する前記の所定位置に相当する外筒715の
外周には、図35に示すように、各球収容溝712a〜
dへ5球の全球が流入したか否かを検知するための貯留
検出手段である充填球検出センサ731a〜eが、各球
に対応して設けられているとともに、図35に示すの
所定位置に相当する外筒715の外周には、3つの連続
する球収容溝712a〜dにパチンコ球が充填されてい
ることを検出するための充填球検出センサ731fが設
けられており、各球収容溝712a〜dに5球のパチン
コ球が収容されないと、ロータリホルダ701が回転し
ないように制御される。尚、これら回転制御に関して、
返却に伴う回転については、前記球収容溝712a〜d
に全てのパチンコ球が充填されることなく回転するよう
にしても良い。
【0046】このように、充填球検出センサ731a〜
eを設けることは、前記球収容溝712a〜dへ5球の
全球が流入したか否かを確実に検知でき、これら検知に
基づいてロータリホルダ701を回動させて充填処理を
行うことで、取込装置700内部には、十分なパチンコ
球の供給がある場合において、パチンコ球を貯留可能な
位置にある球収容溝712a〜dの全てに5球の全球が
充填されて確実に15球のパチンコ球が貯留されるよう
になることから好ましいが、本発明はこれに限定される
ものではない。
【0047】また、図35に示すように、前記の所定
位置に相当する外筒715の外周には、排出部である開
口711が設けられていて、前記ロータリホルダ701
が回動して前記各球収容溝712a〜dが該開口711
に臨むことで、各球収容溝712a〜dbに貯留されて
いるパチンコ球が、各球収容溝712a〜dの外周方向
に向けて、ロータリホルダ701の回転によって外周方
向に付勢されながらほぼ同時に前記開口711より、該
開口711を覆うように該開口711の下方位置に設け
られた取込通路としての排出球樋709へ排出され、該
排出球樋709の側壁には、各パチンコ球に対応するよ
うに取込検出手段である取込球検出センサ706a〜e
が設けられており、この取込球検出センサ706a〜e
にてパチンコ球が検出されることで、賭数を設定するた
めのパチンコ球の取り込みが検出されるようになってい
る。
【0048】このように、取込検出手段である取込球検
出センサ706a〜eを排出部である前記開口711の
直近位置となる直下位置に設けるようにすることは、排
出されたパチンコ球が前記取込球検出センサ706a〜
eにて迅速に検出されるようになるため、より一層取込
に要する時間を短縮できることから好ましいが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これら取込検出手段
である取込球検出センサの設置位置は適宜に変更可能で
あり、例えば、これら取込球検出センサ706a〜eを
前記開口711の回転方向直上に該当する外筒715の
所定位置に設けて、前記開口711から排出されようと
するパチンコ球を検出するようにしても良い。
【0049】また、外筒715の下方には、排出球流路
709に排出されたパチンコ球を流路切替ユニット71
0に導くための排出球振分通路720が下方へ延設され
ており、該流路切替ユニット710にてその流下経路が
切り替えられるようになっていて、該排出球振分通路7
20からは、前記排出されたパチンコ球を前記取込球流
入口512へ導くための取込球誘導通路719と、前記
返却口流入口515へ導くための返却球誘導通路718
とが導出されており、前記流路切替ユニット710に内
在された流路切替弁722が、振分ソレノイド721の
励磁または解除により揺動するすることで、その流路が
前記取込球誘導通路719または前記返却球誘導通路7
18のいずれか一方に切り替えられるようになってい
て、前記ロータリホルダ701内に貯留されているパチ
ンコ球を遊技終了時等において下皿11へ返却できるよ
うになっている。このように、本実施例では、振分ソレ
ノイド721による流路切替弁722の動作にて流路を
切り替えているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、流路そのものを移動させて流路切替を実施するよ
うにしても良い。
【0050】また、本実施例では前記流路切替弁722
を振分ソレノイド721による動作させているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、これら流路切替弁
722をその他の動力、例えばモータや手動等により動
作させるようにしても良い。
【0051】また、前記枠体4内略中央部には、図2に
示すように、複数種の図柄、本実施例では図4に示すよ
うな「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、
「チェリー」、「ベル」、「プラム」からなる図柄が印
刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻
回されたリール51L、51C、51R(ゲームの進行
を実行するために用いるゲーム用リール)を有する可変
表示装置50が設けられている。
【0052】図4には、各リール51L(左リール)、
リール51C(中リール)、リール51R(右リール)
の外周に配列された図柄を示すリールシートの展開図が
示されており、図中、「左」は左リール51Lの外周に
配列された図柄を示し、「中」は中リール51Cの外周
に配列された図柄を示し、「右」は右リール51Rの外
周に配列された図柄をそれぞれ示している。左リールの
左側に示した数字は図柄番号であり、「1」〜「21」
の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BA
R」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム
(Jac)」などの図柄が各リール毎に21個ずつ配列
されている。
【0053】それぞれのリール51L、51C、51R
は、各々に対応して設けられたステッピングモータから
なるリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞ
れ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成
されており、各リール51L、51C、51Rが回転す
ることにより、表示窓14には前記各種図柄が連続的に
変化しつつ表示されるようになっている。尚、本実施例
では可変表示装置としてリール式の可変表示装置50が
適用されているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばこれらリールに替えて、複数種の図柄が印
刷された無端状のベルトを用いた可変表示装置としても
良い。
【0054】横方向に並設されたリール51Lとリール
51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間
には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材5
3が設けられており、各リール間から内部が見えないよ
うになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材
53によって視界が仕切られることによって分割される
3つの領域、すなわち、各リールが視認できる3つの領
域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変
表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0055】透視窓14の各可変表示部からは、各リー
ルに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が
上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の
上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部
が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れ
て見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0056】各リール51L、51C、51R内には各
リールの基準位置を検出するリールセンサ56(図6参
照)が設けられており、このリールセンサ56により所
定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとと
もに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の
表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に
照射可能な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、
下段に設けられており、これら各リールランプ55は、
通常時において透視窓14に表示される各図柄を目立た
せるように後方から点灯するバックライトとして機能す
るようになっている。
【0057】また、枠体4内下部位置には、図示しない
が、メイン電源をon/offするメインスイッチ部
と、BBの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等にお
いて再びゲームを続行可能な状態にリセットするための
第2リセットボタンと、入賞確率を変更可能とする設定
ボタンと、自動精算機能をon/offする自動精算選
択スイッチ部と、自動打止め機能をon/offする打
止め選択スイッチ部と、遊技場の管理者等が所持する特
定のキーを挿入した状態で所定の操作を行うことで前記
設定ボタンの操作を可能、不可とする設定キー挿入部
と、が前面に設けられているとともに、電源基板202
が内蔵された電源ユニット64が配設されている。
【0058】本実施例では、予め定められた入賞確率の
値を6つのパターンの設定値として記憶しており、これ
を上記設定ボタンを操作することにより任意に選択する
ことで、入賞確率の異なる遊技を行うことが可能とな
る。
【0059】図2に示すように、前面扉2の内面には、
パチンコ球の流路やパチンコ球の払出を行う後述の払出
装置600等が設けられた機構板500(図3参照)が
取付けられているとともに、この機構板の取付外方面に
は、後述するように主に遊技の進行を制御する遊技制御
部210(図7参照)や各種回路が設けられた遊技制御
基板200や前記払出装置600が実施するパチンコ球
の払出の制御等を実施する払出制御部401(図8参
照)や各種回路等が設けられた払出制御基板400、遊
技に関連する所定の演出の実行を制御する演出制御部2
30(図7参照)や各種回路等が設けられた演出制御基
板201が収納ケースに収納されて固定されている。
【0060】また、前面扉2と機構板500との間に形
成された空間には後述するリール中継基板203(図6
参照)やリールランプ中継基板204(図6参照)、外
部出力基板205(図6参照)等の各種基板類が取付け
られている。
【0061】また、前面扉2の裏面には、高音用のスピ
ーカ136a、136b、低音用のスピーカ137が前
述した放音部12a、12b、13にそれぞれ臨むよう
に固設されており、例えばBET操作、スタートレバー
38の操作、ストップボタン40L、40C、40Rの
操作等、遊技中において各種動作がなされた場合や、特
定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃
って表示されて所定の入賞条件が成立した場合、あるい
はBBやRBが実行されている場合等の各種遊技状態に
おいて、該遊技状態に対応する所定の遊技効果音等が各
スピーカ136a、136b、137から出力されるよ
うになっている。
【0062】図3に示すように、機構板500の上部位
置には、遊技球を用いた遊技球を用いたスロットマシン
1が設置される遊技島の補給装置(図示略)から補給さ
れるパチンコ球が貯留される球貯留タンク501が設け
られているとともに、この球貯留タンク501の下方に
は側方に向かって架設される誘導樋502が連設されて
おり、球貯留タンク501に貯留されているパチンコ球
が後述の払出装置600に向かって誘導されるようにな
っている。
【0063】この誘導樋502の下流側終端部には、カ
ーブ樋516、球供給樋514を介して2条の球供給通
路504が連設されているとともに、この球供給通路5
04の下端部が、入賞の発生等により付与された賞球の
払出や精算操作によるクレジット球の払出を行う遊技球
払出手段としての払出装置600に連設されており、誘
導樋502を流下するパチンコ球は、誘導樋502にて
2条に分流された後、カーブ樋516により左右方向か
ら下方へ流下方向が変換され、球供給樋514を経て、
球供給通路504に供給され、払出装置600に供給さ
れるようになっている。また、球供給通路504の経路
中には球切れスイッチ505が各条に対応して設けられ
ており、この球切れスイッチ505により払出装置60
0での1回の払出の最大球数である25球のパチンコ球
が球供給通路504内に準備されているか否かが検出さ
れるようになっている。尚、図3に示す503は球貯留
タンク501に貯留されたパチンコ球を、球抜通路51
3を介して前述した遊技島のアウト球タンクに排出させ
るための球抜弁である。
【0064】払出装置600には、図5(a)〜(c)
に示すように、球供給通路504の各条に対応して球切
り用のスプロケット606が設けられている。このスプ
ロケット606の外周には3カ所の切欠(図5(b)参
照)が形成されており、これらスプロケット606が払
出モータ601の駆動により回転されることで切欠内に
入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるよう
になっている。また、各条に対応したスプロケット60
6は切欠の位置が互いにずれるように配置されており、
双方のスプロケット606が同期回転することで交互に
パチンコ球が排出されるようになっている。
【0065】これらスプロケット606の下方には、振
分ソレノイド602の励磁または解除により揺動し、前
記スプロケット606の回転により排出されたパチンコ
球の検出経路を、後述の賞球検出スイッチ604側の検
出経路または貸球検出スイッチ603側の検出経路のい
ずれか一方に切り替えるための流路切替弁607が設け
られている。また払出装置600の下方には賞球の払出
に基づき排出されたパチンコ球の通過を検出するための
賞球検出スイッチ604と貸球の払出に基づき排出され
たパチンコ球の通過を検出するための貸球検出スイッチ
603とが設けられている。
【0066】この払出装置600では、賞球の払出時に
は流路切替弁607を図5(b)に示す状態とすること
で、スプロケット606の回転により排出されたパチン
コ球が賞球検出スイッチ604にて検出された後、球流
下樋506に排出されるようになっている。また、球貸
の払出時には、振分ソレノイド602の励磁により流路
切替弁607が揺動し、図5(c)に示すような状態と
なり、スプロケット606の回転により排出されたパチ
ンコ球が取込球検出スイッチ603にて検出された後、
球流下樋506に排出されるようになっている。
【0067】払出装置600の下方には前面扉2の上皿
7に連通する連絡口10が設けられており、払出装置6
00から払い出されたパチンコ球は、連絡口10を通っ
て上皿7に払い出され、貯留されるようになっている。
また、この連絡口10の側方には、最下端部が下皿払出
口9を介して前面扉2の下皿11に連通する余剰球通路
507に連設されており、上皿7に貯留されたパチンコ
球が満タンの状態であるために連絡口10から溢れたパ
チンコ球が、この余剰球通路507を流下して下皿11
に払い出されるようになっている。尚、図3に示す50
8は、下皿11に貯留されているパチンコ球が満タンと
なり、余剰球通路507の下部がパチンコ球で閉塞され
ている状態を検出する満タンスイッチである。
【0068】また、機構板500の下部位置には、取込
球流入口512を介して取込装置700から繋がる取込
球誘導通路719に連通される取込球流下通路510が
設けられており、取込装置700より取り込まれたパチ
ンコ球がこの取込球流下通路510を流下して遊技島の
アウト球タンクに排出されるようになっている。
【0069】また、この取込球流下通路510の上部位
置には、返却球流入口511を介して取込装置700か
ら繋がる返却球誘導通路718に連通され、且つ前記取
込装置700の球流入通路703(図34参照)に連通
するように形成された取込球返却誘導通路717を通じ
て返却球が流入する返却球流入口515をその経路中に
有するとともに、その下流側端部が前述した余剰球通路
507に連通される返却球流下通路509が設けられて
おり、取込装置700により返却するために排出された
パチンコ球がこの返却球流下通路509を流下して余剰
球通路507に合流し、下皿11に返却されるようにな
っている。
【0070】遊技球を用いたスロットマシン1に並設さ
れて使用されるカードユニット800の前面には、図1
に示すように、動作ランプ801や方向指示ランプ80
2、カード受付中ランプ803、カード挿入口804が
設けられている。
【0071】動作ランプ801は、カードユニット80
0が使用できる状態である旨を点灯により報知するラン
プであり、方向指示ランプ802はカードユニット80
0が連結されている遊技球を用いたスロットマシン1の
方向を点灯により報知するランプであり、カード挿入中
ランプ803は、カード挿入口804にプリペイドカー
ドが受付中である旨を点灯により報知するランプであ
る。
【0072】また、カード挿入口804は、パチンコ球
の貸出の対価として使用される遊技用有価価値としての
度数等の情報が記録されたプリペイドカードを挿入可能
な挿入口であり、このカード挿入口804にプリペイド
カードが挿入されることで、該挿入されたプリペイドカ
ードが後述するカードリーダライタに取り込まれて記録
情報が読み出されるようになっている。
【0073】カードユニット800の内部には、前述の
ようにカード挿入口804に挿入されたプリペイドカー
ドの記録情報の読み取り並びに書き換え等を行うカード
リーダライタ(図示略)が、カード挿入口804に連設
されて設けられているとともに、カードリーダライタの
制御並びに前述した動作ランプ801や方向指示ランプ
802、カード受付中ランプ803の点灯制御等を行う
制御ユニット等が設けられている。
【0074】また、図2に示すように、カードユニット
800の制御ユニットと並設される遊技球を用いたスロ
ットマシン1の払出制御基板400とは信号ケーブル8
14を介して接続されており、これらカードユニット8
00の制御ユニットと払出制御基板400との間におい
て各種の信号の送受が実施されるようになっている。
【0075】次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うため
の操作や、この操作に伴う各種装置の作動状況を説明す
る。
【0076】ゲームを開始する場合は、対応するカード
ユニット800のカード挿入口804にプリペイドカー
ドを挿入する。これに基づき挿入されたプリペイドカー
ドから読み出された度数が度数表示部301に表示され
る。
【0077】この状態で球貸ボタン302aを操作する
とプリペイドカードから読み出されて度数表示部301
に表示されている度数のうち所定の貸出単位分(本実施
例では10度)が減算されて減算された度数に該当する
球数(250球)のパチンコ球が上皿7に払い出されて
貯留される。
【0078】この状態でBET指示ランプ111が点灯
するようになっており、1BETボタン36a、MAX
BETボタン36bの操作が有効となり賭数の設定が可
能な状態となる。また、後述するように入賞が発生して
クレジット表示部31に表示されているクレジット数が
残存する場合にもBET指示ランプ111が点灯し、1
BETボタン36a、MAXBETボタン36bの操作
が有効となり賭数の設定が可能な状態となる。
【0079】賭数を設定するにはMAXBETボタン3
6b、または1BETボタン36aを押圧すればよく、
クレジット表示部31に表示されているクレジット数が
0である場合に、MAXBETボタン36bが押圧され
ると上皿7に貯留されたパチンコ球から、本実施例で1
ゲームにおいて許容される賭数の最大数に該当する3セ
ット分の球数(本実施例では15球)のパチンコ球が取
り込まれて3セット分の賭数が設定され、また、1BE
Tボタン36aが押圧されると上皿7に貯留されたパチ
ンコ球から、1セット分の球数(本実施例では5球)の
パチンコ球が取り込まれて1セット分の賭数が設定され
る。尚、上皿7に貯留されたパチンコ球の球数が3セッ
ト分に満たない場合、設定可能な賭数の範囲はその球数
の範囲内に限られる。尚、上皿7に貯留されたパチンコ
球の球数が3セット分に満たない場合には、取込動作を
行わないようにしても良い。
【0080】また、クレジット表示部31に表示されて
いるクレジット数が残存する場合に、MAXBETボタ
ン36bが押圧されるとクレジット表示部31のクレジ
ット数が、本実施例で1ゲームにおいて許容される賭数
の最大数である3セットだけ減算表示されて3セット分
の賭数が設定され、また、1BETボタン36aが押圧
されるとクレジット表示部31のクレジット数が1セッ
トだけ減算表示されて1セット分の賭数が設定される。
尚、クレジット表示部31に表示されるクレジット数が
3に満たない場合には、上皿7に貯留されたパチンコ球
が取り込まれて3セットまで賭数が設定できるようにな
っており、上皿7にパチンコ球が貯留されていない場合
には、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範囲
内に限られる。
【0081】遊技者により1BETボタン36aが操作
されると賭数が1セットに設定されるとともに、中段の
横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ライン
L1が有効となった旨を示す1セット賭けランプ112
(図6参照)が点灯する。続けて1BETボタン36a
が2回押圧操作されると賭数が2セットに設定され、
上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’
が有効となった旨を示す1セット賭けランプ112、2
セット賭けランプ113、114が点灯する。続けて1
BETボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいは
MAXBETボタン36bが押圧されると賭数が3セッ
トに設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL
1、L2、L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL
3、L3’が有効となり、これらの入賞ラインL1、L
2、L2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1セ
ット賭けランプ112、2セット賭けランプ113、1
14、3セット賭けランプ115、116が点灯する。
なお、賭数が最大数である3セットに設定された場合に
は、それを越える賭数を設定することはできないためB
ETボタンランプ121a、121b、BET指示ラン
プ111は消灯する。尚、この際、BETボタンランプ
121a、121bの点灯を継続して、前記1BETボ
タン36a或いはMAXBETボタン36bを操作する
ことで取込動作を行うようにし、前記スタートレバー3
8の操作によりゲームを開始したときにBETボタンラ
ンプ121a、121bを消灯するようにしても良い。
【0082】そして上記のように少なくとも最小数であ
る1セットの賭数が設定された時点でスタートレバー3
8の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲーム
が開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操
作が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタート
ランプ118が点灯される。
【0083】なお、設定される賭数に応じて有効化され
る有効ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であ
り、本実施例の形態に限定されるものではない。また、
賭数に応じて有効化される有効ラインの本数も任意に設
定変更可能であり、例えば1セットの賭数設定により上
記5本全ての入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L
3’が有効化されるようになっていてもよい。
【0084】スタートランプ118が点灯している状態
でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置
50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転
し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化する
ように表示される。前述したようにリール51L、51
C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれ
ば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有
効になり、これらストップボタン40L、40C、40
Rの操作が有効になった旨を示す操作有効ランプ122
L、122C、122Rが点灯する。操作有効ランプ1
22L、122C、122Rが点灯している状態で遊技
者がいずれかのストップボタン40L、40C、40R
を押圧操作すれば、対応する操作有効ランプ122L、
122C、122Rが消灯するとともに、対応するリー
ル51L、51C、51Rの回転が停止され、透視窓1
4からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表
示される。
【0085】また、遊技者がストップボタン40L、4
0C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例
えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、5
1C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0086】そして3つのうちいずれか2つのリールの
回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたい
ずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’
上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチ
が成立する。
【0087】さらに全てのリール51L、51C、51
Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいず
れかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上
に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は
入賞となり、各種遊技効果ランプ部41〜44の内部に
内蔵された遊技効果ランプ130〜133(図6参照)
や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応
するリールランプ55等が点灯するとともに、スピーカ
136a、136b、137から効果音等が出力される
こと等による入賞演出が実行される。そして、入賞内容
に対応して予め定められた賞球が遊技者に対して付与さ
れ、賞球に相当するセット数がクレジット表示部31に
表示されたクレジット数に加算更新される。また、クレ
ジット数が上限に達した場合には、クレジット数に加算
されないセット数が未払出表示部303の未払出数に加
算表示されるとともに、上皿7への賞球の払出が開始さ
れて5球払い出される毎に未払出表示部303の未払出
数が1セットづつ減算表示されるようになっている。ま
た、これら付与された賞球数に相当するセット数はペイ
アウト表示部33にも表示される。
【0088】また、特に予め定められた特別図柄の組み
合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあって
は、賞球が遊技者に対して付与されるとともに、通常遊
技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、す
なわち大量の賞球を獲得できる特別遊技状態が発生し、
後述するようなBBやRBが遊技者に対して遊技価値と
して付与されるようになっている。
【0089】なお、このように入賞することにより遊技
者に対して付与される「遊技価値」は、賞球等の有価価
値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合等にお
いて遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関
連する特典全てを含む。
【0090】本実施例における遊技球を用いたスロット
マシン1にあっては、可変表示装置50の停止時におい
て、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL
1、L2、L2’、L3、L3’上に特定の図柄、例え
ば「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、大当た
りであるRBに入賞したことになり、「BAR−BAR
−BAR」の図柄が揃ったことの対価として例えば75
球の賞球が付与されるとともに、遊技者にとって有利な
遊技状態であるRBが発生し、以下に説明するレギュラ
ーボーナスゲームが遊技価値として遊技者に対して付与
される。このRB中では、プラム図柄のぞろめが揃うこ
とにより75球の賞球が付与されるJac賞の入賞が高
確率で発生するJacゲームが最大で12回提供される
とともに、このJacゲームが12回実行されるか、あ
るいはJacゲームが12回に達する前にJac賞の入
賞が8回発生されるか、いずれかの条件が満たされた時
点で終了する。したがって、遊技者は12回のJacゲ
ーム中に最大8回のJac賞の入賞の機会を得ることが
できる。
【0091】一方、有効化された入賞ラインL1、L
2、L2’、L3、L3’上に、例えば「7−7−7」
が揃えば、大当たりであるBBに入賞したことになり、
「7−7−7」の図柄が揃ったことの対価として例えば
75球の賞球が付与されるとともに、遊技者にとって有
利な特別遊技状態であるBBが発生し、以下に説明する
小役ゲームが遊技価値として遊技者に対して付与され
る。具体的に説明すると、このBB中では、小役図柄
(実施例ではベル、プラム)のぞろめが高確率で揃って
所定数の賞球をともなう小役の入賞が高確率で発生する
小役ゲームが最大で30回提供されるとともに、この小
役ゲームを30回実行するまでの間にプラム図柄のぞろ
めが揃ってJacIn賞が入賞した場合には、特別遊技
状態である前述のRBが発生してレギュラーボーナスゲ
ームが提供されるようになっている。このRBは、BB
中における発生可能な最大回数が予め定められており、
本実施例では最大で3回発生し得るようになっている。
そしてこのBBは、30回の小役ゲームを実行して終了
する場合か、あるいは小役ゲームを30回に実行する前
に3回のRBが提供されて3回目のRBが終了する場合
のうち、少なくともいずれか一方の条件が満たされた時
点で終了する。
【0092】また、前記特別遊技状態以外の通常の遊技
状態(通常ゲーム)である場合においては、同種の図柄
が有効化された1つの有効ライン上に揃って所定の賞が
成立した場合には、その図柄の種類に応じて予め定めら
れた所定数の賞球が遊技者に付与される。なお、各リー
ル51L、51C、51Rに描かれた「チェリー」の図
柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効
な1本の有効ライン上で停止表示された場合には10球
の賞球が遊技者に付与される。なお、賭数に応じて有効
化された有効ラインが複数本存在する場合において、前
述したように賞球が付与される図柄の組み合わせが複数
本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各
入賞ライン上の図柄の組み合わせによって付与される賞
球数の合計数に相当する賞球が付与されるのが原則であ
る。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与される賞球
数の上限が75球と定められているために、75球を越
える場合にはその76球目以降の賞球が無効となる。
【0093】本実施例においては、通常遊技状態時にお
いて7−7−7(777賞)、BAR−BAR−BAR
(BAR賞)、スイカ−スイカ−スイカ(スイカ賞)、
チェリー(チェリー賞)、ベル−ベル−ベル(ベル
賞)、またはプラム−プラム−プラム(再遊技;リプレ
イ)等が入賞の対象となっており、そのうち7の図柄、
及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞
である大当たり(BB、RB)の対象となる特別図柄と
されて、その他スイカ、チェリー、ベルまたはプラム
(再遊技)は遊技者にとって利益の小さな賞である小役
の対象となる図柄とされている。
【0094】このような各賞の対象となる図柄の組み合
わせ、及び該図柄の組み合わせに対応する払出し球数
(入賞の発生確率等も含む)は、通常ゲーム時、及びB
B時、RB時に対応してそれぞれ予め定められており、
これらの設定内容は後述するように遊技制御基板200
の遊技制御部210に設けられたROM213に記憶さ
れた入賞判定テーブルに登録されている。
【0095】図6は、遊技球を用いたスロットマシン1
に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明す
るためのブロック図である。また、図7は、遊技制御基
板200に設けられた遊技制御部210の構成と、演出
制御基板201に設けられた演出制御部230の構成
と、を説明するためのブロック図である。また、図8
は、遊技制御基板200に設けられた遊技制御部210
の構成と、払出制御基板400に設けられた払出制御部
401の構成と、を説明するためのブロック図である。
【0096】遊技球を用いたスロットマシン1に設けら
れた各種基板のうち、遊技制御基板200によって主に
遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技
状態に応じた演出制御等が実施され、払出制御基板40
0によって球貸や賞球によるパチンコ球の払出制御が実
施される。また、電源基板202には遊技球を用いたス
ロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源
基板202には、AC100Vの電源の供給を受けるた
めの電源コード84と、メインスイッチ80とが接続さ
れている。
【0097】尚、本実施例の遊技球を用いたスロットマ
シン1ではAC100Vの電源の供給を受けて動作可能
とされているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、その他の電圧の電源、例えば、現状のパチンコ機と
同一のAC24Vの電源の供給を受けて動作可能として
も良く、このようにすることで既存のパチンコ機が設置
される遊技島の電源設備を変更することなく遊技球を用
いたスロットマシン1を設置することができる。
【0098】遊技制御基板200は、演出制御基板20
1、払出制御基板400、電源基板202、リール中継
基板203と配線接続されているとともに、リール中継
基板203を介して外部出力基板205と、また、演出
制御基板201を介してリールランプ中継基板204と
接続されている。
【0099】遊技制御基板200の遊技制御部210
は、遊技状態がRB状態であることを示すRB中信号
や、遊技状態がBB状態であることを示すBB中信号、
各リール51L、51C、51Rに対応するリールモー
タ54L、54C、54Rを制御するためのリール制御
信号(モータ位相信号)、賭数を設定するために用いら
れた球数を示す球IN信号、入賞の発生により遊技者に
付与された球数を示す球OUT信号などをリール中継基
板203を介して外部出力基板205から遊技球を用い
たスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。な
お、ストップスイッチ103L、103C、103Rの
操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、後述
するようにストップスイッチ103L、103C、10
3Rから直接出力された信号である。
【0100】遊技制御基板200には、各種のスイッ
チ、ランプ、及び表示器からの配線が接続されている。
【0101】例えば、電源基板202に配線接続された
設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセッ
トスイッチ81は、電源基板202によって中継されて
遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれの
スイッチの検出信号は、遊技制御基板200の遊技制御
部210に入力される。
【0102】リール中継基板203に配線接続されたリ
ールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ
56は、リール中継基板203によって中継されて遊技
制御基板200に配線接続されており、リールセンサ5
6の検出信号は、遊技制御基板200の遊技制御部21
0に入力される。リールランプ55は、リールランプ中
継基板204によって中継されて演出制御基板201に
配線接続されている。遊技制御基板200の遊技制御部
210は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信
号の入力)が成立すると、リールモータ54L、54
C、54Rに制御信号を出力してリールの変動を開始さ
せた後、表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行
する。
【0103】遊技制御基板200に配線接続されたスイ
ッチのうち、1BETスイッチ100は1BETボタン
36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101は
MAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチで
あり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の
操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップス
イッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ス
トップボタン40L、40C、40Rの操作を検出する
スイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン3
7の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイ
ッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキーに
よる遊技球を用いたスロットマシン1のリセット操作を
検出するスイッチである。
【0104】また、遊技制御基板200に配線接続され
たスイッチのうち、賞球検出スイッチ604は、払出装
置600により賞球の発生またはクレジット数の精算に
際して払い出されたパチンコ球を検出するスイッチであ
り、球切れスイッチ505は、払出装置600での1回
の払出の最大球数である25球のパチンコ球が球供給通
路504内に準備されているか否かを検出するスイッチ
であり、満タンスイッチ508は、下皿11に貯留され
ているパチンコ球が満タンとなり、余剰球通路507の
下部がパチンコ球で閉塞されている状態を検出するスイ
ッチである。
【0105】ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示
部32を構成する表示器であり、クレジット表示器10
9はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペ
イアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成す
る表示器であり、未払出表示器150は未払出表示部3
03を構成する表示器である。
【0106】BET指示ランプ111は、BET指示表
示部30に内蔵されるランプであり、1セット賭けラン
プ112は1セット賭け表示部21に、2セット賭けラ
ンプ113、114は2セット賭け表示部22、23
に、3セット賭けランプ115、116は3セット賭け
表示部24、25に内蔵されるランプである。
【0107】ゲームオーバーランプ117は、ゲームオ
ーバー表示部26に内蔵されるランプであり、スタート
ランプ118は、スタート表示部29に内蔵されるラン
プであり、リプレイランプ119は、リプレイ表示部2
7に内蔵されるランプであり、なお、ボーナス告知ラン
プ120はストップボタンユニット39に内蔵されるラ
ンプである。BETボタンランプ121aは1BETボ
タン36aに、BETボタンランプ121bはMAXB
ETボタン36bに内蔵されるランプである。左操作有
効ランプ122Lは、左ストップボタン40Lに内蔵さ
れるランプであり、中操作有効ランプ122Cは、中ス
トップボタン40Cに内蔵されるランプであり、右操作
有効ランプ122Rは、右ストップボタン40Rに内蔵
されるランプであり、ウェイトランプ139はウェイト
表示部28に内蔵されるランプである。
【0108】また、遊技制御基板200には、取込装置
700を構成する駆動モータ707、流路切替を行うた
めの振分ソレノイド721、後述する第1シャッタ並び
に第2シャッタの開閉を行うソレノイド714、71
6、準備球検出センサ708、取込球検出センサ706
a〜e、並びに充填球検出センサ731a〜fが配線接
続されており、これら取込装置700の前記各センサス
イッチからの検出信号が遊技制御部210に入力される
とともに、駆動モータ707や振分ソレノイド721並
びにソレノイド714、716の駆動制御が遊技制御部
210により実施されるようになっている。
【0109】遊技制御基板200に配線接続された各種
ランプ及び表示器、取込装置700は、遊技制御基板2
00に搭載された遊技制御部210によって制御され
る。また、遊技制御部210は、遊技制御基板200に
接続され、または、電源基板202あるいはリール中継
基板203を介して遊技制御基板200に接続された各
種スイッチの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0110】特に、遊技制御部210によって制御され
る「クレジット表示器109、未払出表示器150、ゲ
ーム回数表示器108、ペイアウト表示器110、BE
T指示ランプ111、1セット賭けランプ112〜3セ
ット賭けランプ116、スタートランプ118、リプレ
イランプ119、ボーナス告知ランプ120、ゲームオ
ーバーランプ117、左、中、右操作有効ランプ122
L、122C、122R、ウェイトランプ139」は、
遊技の進行に関わる情報を報知するものであり、それが
機能しなければ遊技を行うことに支障が出るような、い
わば“必須報知装置”といえる。これらの“必須報知装
置”が遊技状態を制御する遊技制御部210によって制
御されるために、たとえ、演出制御基板201が故障し
たとしても、少なくとも遊技の進行に必要な情報が遊技
者に提供される。このため、遊技者に不利な状態で遊技
が進行してしまうことを防止できる。
【0111】遊技制御基板200に設けられた遊技制御
部210は、図7並びに図8に示すように、制御動作を
所定の手順で実行することのできるCPU(Central Pr
ocessing Unit)211と、CPU211の制御プログ
ラムを格納するROM(ReadOnly Memory)213と、
必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM
(Random Access Memory)212と、CPU211と外
部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート21
4とを含む。
【0112】また、図7並びに図8に示すように、遊技
制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセ
ットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU
211にクロック信号を与えるクロック発生回路218
と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周
して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス
分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の
乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221
と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサ
ンプリング回路222と、バッファ回路220と、が設
けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイ
ッチからの信号が入力されるスイッチ回路215や、モ
ータ回路216、クレジット表示器109や未払出表示
器150等各種表示器の表示制御を行う表示ドライバ2
24、取込装置700における駆動モータ707並びに
振分ソレノイド721の駆動制御を行う駆動ドライバ2
25等が設けられている。さらに、遊技制御基板200
には、停電時にRAM212の記憶を保持させるための
バックアップ電源223が設けられており、停電時に遊
技に必要な情報がバックアップされるため、停電の回復
後に、停電発生前の遊技状態に復帰できる。
【0113】RAM212には、クレジット球数が登録
されるクレジット球カウンタと、未払出球数が登録され
る未払出球カウンタと、賞球数が登録される賞球カウン
タと、取込球数が登録される取込球カウンタと、賭数が
設定されるBETカウンタと、が設定されており、該ク
レジット球カウンタに登録されるクレジット球数は、前
述のように、本実施例では250球までとされている。
このように、本実施例ではクレジット球カウンタの上限
を250球に設定しているが、これらクレジット球カウ
ンタの上限値を変更可能な設定部等を設けて、任意に設
定可能としても良い。
【0114】クレジット球カウンタのクレジット球数に
は、入賞の発生に基づき付与された賞球数が上限値であ
る250球までの範囲で加算されるとともに、1BET
スイッチ100やMAXBETスイッチ101の検出に
基づき該当するセット数分の球数が減算される。また、
これらクレジット球カウンタに登録されたクレジット球
数に基づくクレジット数(クレジット球数/5)がクレ
ジット表示器31に表示されるようになっており、これ
らクレジット球カウンタのクレジット球数が更新される
毎にクレジット表示器31に表示されているクレジット
数も表示更新されるようになっている。
【0115】未払出球カウンタの未払出球には、クレジ
ット球数の上限値を越える賞球数や精算操作がなされた
際のクレジット球数が加算されるとともに、払出装置6
00により払い出されたパチンコ球が賞球検出スイッチ
604にて検出される毎に1球ずつ減算される。また、
これら未払出球カウンタに登録された未払出球数に基づ
く未払出数(未払出球数/5)が未払出表示器150に
表示されるようになっており、これら未払出球カウンタ
の未払出球数が更新される毎に未払出表示器150に表
示されている未払出数も表示更新されるようになってい
る。
【0116】賞球カウンタには、入賞が発生した際に該
当する賞球数が一時的に登録されるとともに、これら登
録された賞球数がクレジット球数カウンタまたは未払出
球カウンタに登録されることでクリアされるようになっ
ている。
【0117】取込球カウンタでは、後述するBET処理
(図10参照)における取込処理bにて取込装置700
にて取り込まれたパチンコ球が取込球検出センサ706
a〜eにて検出される毎に1球ずつが加算され、これら
加算された取込球に該当するBET数がBETカウンタ
に登録される賭数に加算された後、クリアされるように
なっており、これらBETカウンタに登録される賭数の
上限は3セットとされている。また、これらBETカウ
ンタに登録された賭数はゲームが終了することでクリア
される。
【0118】また、RAM212には、これら各カウン
タに加えて内部当選フラグや各種遊技状態等を示す各種
設定フラグ、出球率の設定値等の遊技に必要な情報が記
憶されるようになっている。
【0119】遊技制御部210のROM213には、制
御プログラムに加えて、各賞に対応するサンプリング値
の割り当て範囲が、各入賞確率の設定値並びにゲームの
賭数、遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)別に
対応してそれぞれ登録されているとともに、各賞に対応
する入賞図柄の組み合わせや付与される賞球数、入賞に
伴い設定される各種設定内容が、各遊技状態(通常ゲー
ム時、BB時、RB時)別に対応してそれぞれ登録され
ている入賞判定テーブルが記憶されている。この入賞判
定テーブルには、前述のように各賞のサンプリング値の
割り当て範囲が登録されており、これらサンプリング値
の割り当て範囲の設定により、後述の内部抽選処理にお
いて内部当選可能な賞の入賞確率が設定されるようにな
っている。
【0120】遊技制御基板200の遊技制御部210か
ら演出制御基板201へは、バッファ回路220を介し
て後述する各種遊技状態を示すコマンドが出力される。
バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から
外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の
外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように
機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基
板201との間において、遊技制御基板200から演出
制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの
伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させ
て不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0121】演出制御基板201には、演出手段である
遊技効果ランプ130〜133と、液晶表示部15を構
成する液晶表示器135と、放音部12a、12b、1
3に内蔵されるスピーカ136a、136b、137
と、遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、
がそれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板2
04を介してリール51L、51C、51Rに内蔵され
ているリールランプ55が接続されている。
【0122】演出制御基板201には、演出制御部23
0と、各スピーカ136a、136b、137から音を
出力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示
器135を表示制御するための表示駆動回路236と、
各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動
回路237と、バックアップ電源238とが搭載されて
いる。
【0123】演出制御部230は、CPU231と、必
要なデータの書き込み、及び書き出しができるRAM2
32と、制御プログラムを格納するROM233と、I
/Oポート234と、を含む。RAM232には、遊技
制御基板200から送信される各種コマンドに基づく遊
技状態等、遊技に伴う演出に必要な情報が記憶されてい
るとともに、RAM232の記憶データはバックアップ
電源238によりバックアップされているため、演出制
御部230は、停電の回復時に停電発生前に記憶されて
いたデータに基づいて演出制御を再開できる。
【0124】演出制御部230のROM233には、遊
技制御基板200から送信される各種コマンドに基づい
てゲームの状況等が登録されたコマンドテーブルが記憶
されているとともに、前記遊技制御基板200から送信
される各種コマンドに基づき特定されるゲーム状況に対
応して演出パターンを定めた演出パターンテーブルが記
憶されている。この演出パターンテーブルは、各遊技効
果ランプ130〜133、液晶表示器135、各スピー
カ136a、136b、137、各蛍光灯138別に分
類されており、例えば所定の遊技状況を示すコマンドを
受信した場合、演出制御部230はその遊技状態に応じ
た演出パターンを抽出し、この抽出した演出パターンに
応じて各遊技効果ランプ130〜133、液晶表示器1
35、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光
灯138及びリールランプ55等を制御する。
【0125】演出制御基板201によって制御される各
遊技効果ランプ130〜133、液晶表示器135、各
スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯13
8、リールランプ55は、遊技制御基板200によって
制御される各種表示器などに比較すると、それが機能し
なくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、
演出効果を主眼においた、いわば、“演出装置”と呼べ
るものである。このため、たとえ、演出制御基板201
に故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供
されてしまうことはないばかりか、遊技制御部210の
制御の負荷が軽減される。
【0126】図7に示すように、スタートスイッチ10
2の検出信号は、スイッチ回路215を介して遊技制御
部210に入力されるとともに、サンプリング回路22
2に入力される。遊技制御部210は、スタートスイッ
チ102の検出信号を受け、モータ回路216を介して
リール制御信号を出力する。このリール制御信号はリー
ル中継基板203を介して各リール51L、51C、5
1R別に設けられたリールモータ54L、54C、54
Rに入力される。また、リール制御信号は、リール中継
基板203及び外部出力基板205を介して遊技球を用
いたスロットマシン1の外部へ出力される。
【0127】これにより、各リール51L、51C、5
1Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路
は、リール中継基板203においてリールモータ54
L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐
されており、外部出力基板205側へ出力されたリール
制御信号は、外部出力基板205から遊技球を用いたス
ロットマシン1の外部へも出力される。このように、外
部出力基板205から出力されるリール制御信号は、外
部出力用に加工された信号ではなく、リールモータ54
L、54C、54Rを駆動制御する信号そのものであ
る。
【0128】一方、サンプリング回路222は、スター
トスイッチ102の検出信号が入力されたタイミングで
乱数発生回路221から1個の乱数をサンプリングし、
その乱数をCPU211に引き渡す。CPU211は、
そのサンプリングされた乱数と、ROM213内に格納
されている入賞判定テーブルとを参照して、入賞の発生
を許容するか否かを入賞役別に決定し、その決定結果を
RAM212に記憶させる。これにより、スタート操作
がされたタイミングとほぼ等しいタイミングで、後述の
内部抽選処理が実施され、入賞役の当選の有無が決定さ
れる。遊技制御部210は、その後、入賞役別の当選結
果に応じてリールを制御する。
【0129】また、各ストップスイッチ103L、10
3C、103Rから出力されたストップスイッチ信号
は、遊技制御基板200、リール中継基板203、およ
び外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された
後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力さ
れる。さらに、ストップスイッチ103L、103C、
103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、
外部出力基板205を介して外部に出力されるように構
成されている。
【0130】ストップスイッチ信号の入力を受けた遊技
制御部210は、モータ回路216を介してストップス
イッチ信号に対応するリールモータ54L、54C、5
4Rを停止させるためのリール制御信号を出力する。こ
のリール制御信号は、リールモータ54L、54C、5
4Rに入力されるとともに、外部出力基板205を介し
て遊技球を用いたスロットマシン1の外部へ出力され
る。
【0131】外部出力基板205から出力される信号
は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可
能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボ
タン40L、40C、40Rの操作から190ms以内
に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する
各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確
認される。この遊技球を用いたスロットマシン1の場
合、各ストップスイッチ103L、103C、103R
から出力されたストップスイッチ信号が直接、外部出力
基板205から出力されるために、各ストップボタン4
0L、40C、40Rが操作されたタイミングをスロッ
トマシンの外部で正確に把握できる。同様に、モータ回
路216から出力されるリール制御信号が直接、外部出
力基板205から出力されるために、各リール51L、
51C、51Rの始動および停止タイミングをスロット
マシンの外部で正確に把握できる。このため、外部出力
基板205から出力される信号を用いて、「各ストップ
ボタン40L、40C、40Rの操作から190ms以
内に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応す
る各リール51L、51C、51Rが停止するか否かの
試験」を行った場合には、正確な試験結果が得られる。
また、「遊技制御基板200の遊技制御部210で一
旦、信号を取り込んでから外部出力基板205に信号を
出力するような構成」とした場合には、遊技制御基板2
00側で信号を加工して出力するような不正がなされる
おそれもあるが、本実施の形態によると、かかる不正行
為をも防止できる。
【0132】遊技制御基板200の遊技制御部210か
ら払出制御基板400へは、バッファ回路220を介し
てパチンコ球の払出を指示する旨の払出個数加算指示コ
マンドや未払出球の減算を指示する旨の払出個数減算指
示コマンド、払出を停止する旨の払出停止指示コマン
ド、払出の停止を解除する旨の払出停止解除指示コマン
ドからなる払出制御コマンドが出力される。バッファ回
路220は、遊技制御基板200の内部から外部への信
号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内
部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。
このため、遊技制御基板200と払出制御基板400と
の間において、遊技制御基板200から払出制御基板4
00への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を
介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制
御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0133】払出制御基板400には、払出装置600
を構成する払出モータ601、振分ソレノイド602、
貸球検出スイッチ603、賞球検出スイッチ604が配
線接続されており、これら払出装置の各スイッチからの
検出信号が後述の払出制御部401に入力されるととも
に、払出モータ601や振分ソレノイド602の駆動制
御が払出制御部401により実施されるようになってい
る。
【0134】また、払出制御基板400には、操作基板
800に実装された球貸スイッチ811、返却スイッチ
812、度数表示器813が配線接続されているととも
に、前述のように信号ケーブル814を介して並設して
使用されるカードユニット800の制御ユニットと各種
信号を送受可能に接続されている。
【0135】図8に示すように、払出制御基板400に
は、払出制御部401と、各種スイッチからの信号が入
力されるスイッチ回路408や、払出装置600におけ
る払出モータ601並びに振分ソレノイド602の駆動
制御を行う駆動ドライバ409、遊技制御基板200よ
り出力された払出制御コマンドを入力するバッファ回路
407、カードユニット800の制御ユニットとの信号
の入出力を行う入出力回路410等が設けられている。
さらに、払出制御基板400には、停電時に後述のRA
M403の記憶を保持させるためのバックアップ電源4
06が設けられており、停電時における払出状況を特定
可能な情報がバックアップされるため、停電の回復後
に、停電発生前の遊技状態に復帰できる。
【0136】払出制御部401は、CPU402と、必
要なデータの書き込み、及び書き出しができるRAM4
03と、制御プログラムを格納するROM404と、I
/Oポート405と、を含む。
【0137】RAM403には、未払出球数が登録され
る未払出球カウンタと、貸球数が登録される貸球カウン
タと、が設定されている。
【0138】RAM403に設定された未払出球カウン
タの未払出球には、遊技制御基板200から送信された
払出個数加算指示コマンドにより特定される払出球数が
加算され、払出装置600により払い出されたパチンコ
球が賞球検出スイッチ604にて検出される毎に1球ず
つ減算されるとともに、遊技制御基板200から送信さ
れた払出個数減算指示コマンドにより特定される球数が
減算される。
【0139】貸球カウンタでは、払出装置600にて1
回の払出動作で払い出される貸球数(25球)が設定さ
れるとともに、払い出されたパチンコ球が貸球検出スイ
ッチ603にて検出される毎に1球ずつが減算される。
【0140】また、RAM403には、これら各カウン
タに加えて各種設定状態等を示す各種設定フラグが記憶
されるようになっている。
【0141】払出制御部401のROM404には、前
述の処理プログラムに加えて遊技制御基板200から送
信される払出個数加算指示コマンドや払出個数減算指示
コマンドに基づく未払出球カウンタへの加算球数や減算
球数が登録されたコマンドテーブルが記憶されており、
遊技制御基板200から払出個数加算指示コマンドや払
出個数減算指示コマンドを受信することで、未払出球カ
ウンタへ加減算される球数が特定されるようになってい
る。
【0142】払出制御部401は、入出力回路410に
設けられたフォトカプラからなるスイッチ回路並びに信
号ケーブル814を介してカードユニット800の制御
ユニットとの各種信号の入出力を行うようになってお
り、払出制御部401からは払出が可能である旨を示す
台READY信号(PRDY)と球貸に伴うパチンコ球
の払出が完了した旨を示す台端末貸出完了信号(EX
S)がカードユニット800の制御ユニットに出力され
るようになっているとともに、球貸処理中である旨を示
すカードユニットREADY信号(BRDY)や1単位
(1度分)に該当する貸球の払出要求を示す台端末貸出
要求完了確認信号(BRQ)、カードユニット800が
接続されている旨を示すカードユニット接続確認信号
(VL)がカードユニット800の制御ユニットから入
力されるようになっている。
【0143】また、操作基板810に実装された度数表
示器813、球貸スイッチ811、返却スイッチ812
は、払出制御基板400並びに信号ケーブル814を介
してカードユニット800の制御部に接続されており、
球貸スイッチ811や返却スイッチ812の検出信号が
カードユニット800の制御部に入力されるとともに、
カードユニット800の制御部から出力された表示制御
信号が度数表示器813に入力されることで、該度数表
示器813の表示制御が実施されるようになっている。
【0144】次に、本実施例における遊技制御部210
がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図9の
フローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0145】まずSa1においては、ゲームスタートに
備えるための初期処理を実行する。特に電源の立ち上げ
時等においては、前述した各種装置の接続、及び作動状
況、各種フラグの設定状況を確認し、例えば設定ボタン
67の設定状況に基づく入賞確率の設定や、リール51
L、51C、51Rの初期位置の設定等の種々の設定を
実行する。
【0146】Sa2においては、前記準備球検出センサ
708によるパチンコ球の検出に伴い、前記取込装置7
00にMAXBETに相当する15球のパチンコ球を充
填するための処理を実施するとともに、後述するSa3
のBET処理において賭数設定のために前記取込装置7
00より排出されたパチンコ球を再度取込装置700に
充填するための処理が実施されることで、BET処理を
実施する以前、或いはBET処理にて賭数設定がなされ
た1ゲームが終了する以前に、予め前記取込装置700
内部に最大賭け数に相当する15球のパチンコ球が貯留
(セット)されるようになっている。
【0147】次いで、Sa3においては、クレジット球
カウンタのクレジット球または上皿7に貯留されたパチ
ンコ球を用いた賭数の設定待ちの状態であり、賭数が設
定され、スタートレバー38が押圧操作された時点で賭
数を確定するBET処理を実行する。具体的には、1B
ETボタン36a、またはMAXBETボタン36bの
押圧操作により賭数が設定されるとともに、1セット以
上の賭数が設定された時点でスタートレバー38の押圧
操作を可能とし、賭数の設定操作がなされた旨を示す賭
数設定コマンドを演出制御基板201に対して送信する
とともに、スタートレバー38が押圧操作された時点で
賭数を確定する。
【0148】また、前回のゲームでリプレイが入賞した
場合には、BETボタン36a、36bの入力を無効と
し、前回のゲームでの賭数と同数の賭数が設定されると
ともに、スタートレバー38の押圧操作を可能とすると
ともに、スタートレバー38が押圧操作された時点で賭
数を確定する。
【0149】Sa4においては、Sa3におけるスター
トレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴い、
前述したいずれかの賞(BB、RB、その他遊技者にと
って利益の小さな賞である小役)の入賞を許容するか否
かを決定する内部抽選処理を実行する。この内部抽選処
理とは、全てのリール51L、51C、51Rが停止さ
れる前の段階において、いずれかの賞への入賞を許容す
るか否かを決定するために実行されるものである。すな
わち、この抽選により当選したいずれかの賞に該当する
内部当選フラグが設定された場合に限り入賞することが
許容されるのである。すなわち、遊技制御部210はい
ずれかの賞に入賞することを許容するか否かを決定する
入賞の事前決定手段としての機能を有している。
【0150】Sa5においては、Sa4の内部抽選処理
の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転さ
せるリール回転処理を実施する。このリール回転処理に
おいては、リール51L、51C、51R回転中の基準
位置チェックによるエラーチェックは、所定時間毎のタ
イマ割込で随時確認される。また、全てのリール51
L、51C、51Rが回転した時点でストップボタン4
0L、40C、40Rの押圧操作を有効とし、操作有効
ランプ122L、122C、122Rを点灯するととも
に、リール停止用のタイマカウントを開始する。
【0151】Sa6においては、遊技者による停止ボタ
ン40L、40C、40Rの押圧操作がなされるか、各
リール51L、51C、51Rの回転開始時から遊技者
によるストップボタン40L、40C、40Rの押圧操
作がなされることなく所定時間である30秒が経過した
ことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた
時点で各々のリール51L、51C、51Rの停止フラ
グの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧
操作のあった停止ボタン40L、40C、40Rに対応
する操作有効ランプ122L、122C、122Rを消
灯するとともに、対応するリール51L、51C、51
Rの回転を停止させるリール停止処理を実施する。
【0152】具体的には、前述した入賞の抽選によりい
ずれかの賞に該当する内部当選フラグが設定された場合
に限り、その賞に該当する図柄の組み合わせが所定の有
効ライン上に揃うように停止制御し、また、いずれの賞
にも該当する内部当選フラグが設定されていない場合
は、遊技者が目押しを行うことにより3つのリール51
L、51C、51Rのうち2つのリール51が停止され
1つのリール51が回転中である状態において、いずれ
かの賞に該当する入賞の組み合わせのリーチ態様が表示
されることはあっても、最終的には前記賞に該当する図
柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃わない
ように停止制御する。すなわち、入賞の抽選によりいず
れかの賞に当選しない限り上記各賞に入賞することはな
く、また、これにより繰り返し行われるゲーム中におい
て各賞が平均的に発生することになる。
【0153】Sa7においては、Sa6において全ての
リール51L、51C、51Rの回転が停止されたと判
定した時点で、可変表示装置50に表示された表示内容
と、Sa4において当選し、設定された内部当選フラグ
の内容とを照合して入賞内容の判定を行う入賞判定処理
を実行するとともに、特にいずれかの賞に入賞したと判
定した場合にあっては、入賞内容に対応した各種設定を
実行する。この設定内容としては、例えば入賞内容に対
応する賞球数、遊技状態、再遊技等の設定がある。この
際、演出制御基板201に対して入賞の有無や入賞内容
等を示す入賞状況コマンドを送信するようになってい
る。
【0154】Sa8においては、Sa7において判定さ
れた入賞内容に対応して設定された設定内容に基づく処
理を実行する。具体的には、設定された賞球数の付与
や、遊技状態の変更(通常遊技状態から特別遊技状態
へ、または特別遊技状態から通常遊技状態への変更等)
処理等を実行する。
【0155】そしてこのステップにおいては、入賞の有
無に関わらず、BB及びRB以外の賞に該当する内部当
選フラグが設定されている場合はこれをクリアしてゲー
ムを終了する。尚、このように設定されているいずれか
の賞に該当する内部当選フラグは、1回のゲームの終了
とともに解除されるようにしたり、当選した賞に入賞す
るまで継続するように設定することが可能である。本実
施例では、BB及びRBの内部当選フラグは入賞するま
で継続されるように設定され、前述した小役の内部当選
フラグは1ゲーム毎に解除されるように設定されてい
る。なお、各ゲームにおいて実行される入賞の抽選によ
り同時に2種の内部当選フラグが1ゲーム中に同時に設
定されることはないが、BB及びRBの内部当選フラグ
が継続して設定されている間に小役の内部当選フラグが
設定されることはある。
【0156】また、本実施例では遊技制御部210に対
してパルス分周回路219から2ms毎に割込パルスが
入力されるようになっており、タイマ割込が許可されて
いる状態において、この割込パルスが検出されると、後
述するタイマ割込処理が実施されるようになっている。
【0157】次いで、図9のSa2において行われる充
填処理を図13に基づき詳述する。本実施例の充填処理
においては、まず、前記球流入通路703上に設けられ
ている準備球検出センサ708におけるon検出が為さ
れているかの判定が実施される(Sh1)。
【0158】該判定にて準備球検出センサ708におけ
るon検出が為されていない場合、つまりは、前記球流
入通路703上に5球以上のパチンコ球が存在しない場
合においては、準備球検出センサ708におけるon検
出が為されるまで待機状態となる。
【0159】この待機状態において準備球検出センサ7
08におけるon検出が為された場合、つまりは、前記
球流入通路703上に5球以上のパチンコ球が存在する
場合には、Sh2へ進んで前記充填球検出センサ731
a〜eによるパチンコ球の検出が有無が判定され、該判
定においてパチンコ球の検出が有る場合にはSh6へ進
み、既に全てのパチンコ球の充填が完了しているかの判
定が実施される一方、前記Sh2の判定においてパチン
コ球の検出が無い場合にはSh3へ進む。
【0160】また、前記Sh2の判定においてパチンコ
球の検出が無い場合には、Sh3へ進んで前記ソレノイ
ド716が励磁されることで第1シャッタ705が開放
されて、前記球流入通路3上のパチンコ球がロータリホ
ルダ701に形成されているいずれかの球収納溝712
a〜dに充填される。
【0161】次いで、充填球検出センサ731a〜eの
全てがパチンコ球を検出した段階において(Sh4)、
前記Sh3で開放された第1シャッタ705が前記ソレ
ノイド716の励磁が解除されることで閉じられるとと
もに、該第1シャッタ705の閉鎖の後、駆動モータ7
07によりロータリホルダ701が1/4正回転(図3
5の矢印方向)されることで(Sh5)、次の球収納溝
712a〜dがパチンコ球が流入可能な位置に配置され
る。この際、連続する3つの球収納溝712a〜dに1
5球のパチンコ球が充填されている場合には、前記充填
球検出センサ731fによりパチンコ球が検出されるこ
とになることから、該充填球検出センサ731fのパチ
ンコ球検出の有無がSh6にて判定され、該判定におい
てパチンコ球検出が無い場合には、まだ15球のパチン
コ球が充填されていないと判断されて、前記Sh1へ戻
り再度充填が実施され、該判定においてパチンコ球検出
が有る場合においては、既に15球のパチンコ球が充填
されていると判断されて、処理を終了する。
【0162】次いで、図9のSa3において行われるB
ET処理を図10に基づき詳述する。
【0163】まず、Sa1の初期設定の処理が終了して
BET処理に移行し、精算スイッチの入力検出に基づく
精算入力があるか否かを判定する(Sb1)。Sb1に
判定において、精算入力がないと判定した場合は、RA
M212に設定されているBETカウンタが3未満であ
るか、すなわち、本実施例における最大賭数である3セ
ット分の賭数が設定されているか否かを判定する(Sb
2)。Sb2の判定において、BETカウンタが3未満
であると判定した場合は、MAXBETスイッチ101
の入力検出に基づくMAXBET入力があるか否かを判
定する(Sb3)。Sb3の判定において、MAXBE
T入力があると判定した場合は、RAM212のクレジ
ット球カウンタが5以上であるか、すなわち、賭数を設
定するのに必要な1セット分のクレジット球数がクレジ
ット球カウンタに登録されているか否かを判定する(S
b4)。Sb4の判定において、クレジット球カウンタ
が5以上であると判定した場合は、BETカウンタを1
加算更新するとともにクレジット球カウンタを5減算更
新し(Sb5)、クレジット表示器109に表示されて
いるクレジット数を表示更新し(Sb6)、BETカウ
ンタが3であるか否かを判定する(Sb7)。Sb7の
判定において、BETカウンタが3であると判定した場
合は、スタートスイッチ102の入力検出に基づくスタ
ート入力があるか否かを判定し(Sb8)、Sb8の判
定において、スタート入力があると判定した場合は、B
ETカウンタの設定値を賭数として確定し(Sb9)、
処理を終了してSa4の内部抽選処理に移行する。
【0164】また、Sb8の判定においてスタート入力
がないと判定した場合は、Sb2へ移行し、既にBET
カウンタが3に達している場合には、Sb8とSb2と
を移動することで、スタート入力待ちの状態となる。ま
た、Sb7の判定において、BETカウンタが3に達し
ていないと判定した場合は、Sb4へ戻る。
【0165】また、Sb4の判定において、クレジット
球カウンタが5以上でない、と判定した場合は、準備球
検出センサ708のonの検出があるか、すなわち、取
込可能なパチンコ球が球流入通路703に5球以上残存
している状態(この状態であれば前記Sa2の充填処理
により取込装置700内に15球のパチンコ球がセット
されている)か否かを判定し(Sb10)、Sb10の
判定において、準備球検出センサ708のonの検出が
ある場合、つまりは、前記取込装置700内に15球の
パチンコ球がセットされていると判定した場合は、後述
する取込処理a(Sb11)を実施して、1セット分の
パチンコ球、すなわち前記取込装置700内の前記ロー
タリホルダ701に形成された球収納溝712a〜dの
いずれかに貯留された5球のパチンコ球を取り込んだ
後、Sb12に進んでBETカウンタを1加算更新し
て、前述したSb7に移行する。
【0166】また、Sb10において、準備球検出セン
サ708のonの検出がないと判定した場合、つまり
は、前記取込装置700に取込可能なパチンコ球が5球
以上残存していない状態であると判定した場合は、取込
装置700内に5球或いは10球のパチンコ球のいずれ
が貯留されているかが不定であることから、前記取込装
置700内の前記ロータリホルダ701を回転させるこ
とで、該ロータリホルダ701に形成された全ての球収
納溝712a〜dに貯留されているパチンコ球を前記開
口711より排出させて前記取込球検出センサ706a
〜eにて検出、カウントして、該カウント数に合致した
BET数をBETカウンタに加算するとともに、余剰で
ある4以上のBET数に相当するパチンコ球数をクレジ
ット球数に加算する取込処理Bを行い(Sb22)、そ
の後Sb18に移行し、BETカウンタが0であるか否
かを判定する。この際、前記Sb22からの移行におい
ては、少なくとも5球に相当する1BET数がBETカ
ウンタに加算されていることから、該Sb18の判定に
おいてNoが判定されて、Sb8へ移行して該BETカ
ウンタの賭数設定が実施される。
【0167】また、Sb3の判定において、MAXBE
T入力がないと判定した場合は、1BETスイッチ10
0の入力検出に基づく1BET入力があるか否かを判定
し(Sb14)、Sb14の判定において、1BET入
力があると判定した場合は、クレジット球カウンタが5
以上であるか否かを判定し(Sb15)、Sb15の判
定においてクレジット球カウンタが5以上であると判定
した場合は、BETカウンタを1加算更新するととも
に、クレジット球カウンタを5減算更新し(Sb1
6)、クレジット表示器109に表示されているクレジ
ット数を表示更新して(Sb17)、Sb8に移行す
る。
【0168】また、Sb15の判定において、クレジッ
ト球カウンタが5以上でないと判定した場合は、準備球
検出センサ708のonの検出があるか、否かを判定し
(Sb19)、Sb19の判定において、準備球検出セ
ンサ708のonの検出があると判定した場合は、Sb
11と同様の取込処理aを行い(Sb20)、BETカ
ウンタを1加算更新して(Sb21)、Sb8へ移行す
る。
【0169】尚、前記Sb19の判定において、準備球
検出センサ708のonの検出がないと判定した場合
は、前記ロータリホルダ701を1/4回転ずつ回転さ
せて、1セット分のパチンコ球、すなわち前記取込装置
700内の前記ロータリホルダ701に形成された球収
納溝712a〜dのいずれかに貯留された5球のパチン
コ球を取り込む取込処理cを行い(Sb23)、その後
Sb18に移行し、BETカウンタが0であるか否かを
判定する。
【0170】また、Sb14の判定において、1BET
入力がないと判定した場合は、BETカウンタが0であ
るか否かを判定し(Sb18)、BETカウンタが0で
あると判定した場合は、Sb1の処理へ移行し、BET
カウンタが0でないと判定した場合は、Sb8に移行す
る。
【0171】また、Sb1の判定において、精算入力が
あると判定した場合は後に詳述するように精算処理を行
い(Sb13)、Sb1の処理へ移行する。
【0172】次いで、図10のSb11、Sb20にお
いて行われる取込処理aを図11(a)に基づいて詳述
する。
【0173】まず、取込処理aに移行した場合には、図
34に示す取込装置700に設けられている駆動モータ
707を1/4回転駆動し(Sc1)、取込球検出セン
サ706a〜eのonの検出待ちの状態となる(Sc
2)。
【0174】この段階にて取込球検出センサ706a〜
eのonの検出がなされない場合には、取込装置700
の駆動モータ707の不具合による回動不能か、或いは
パチンコ球詰まりによる回動不能が考えられることか
ら、エラー音を出力して該不具合の発生を報知する(S
c3)。
【0175】この状態で、取込球検出センサ706a〜
eの全てのonの検出がされた場合は、前記1セット分
の5球のパチンコ球が検出されたものとして、前記Sb
12又はSb21に移行して前記BETカウンタに1が
加算される。
【0176】また、図10のSb22において行われる
取込処理bを図11(b)に基づいて詳述すると、前記
Sb10にて準備球検出センサ708のonの検出がな
いと判定した場合には、前記駆動モータ707にて前記
ロータリホルダ701を全回転させ(Sc11)、該ロ
ータリホルダ701の各球収納溝712a〜d内に収容
されている全てのパチンコ球を前記開口711より排出
させて前記取込球検出センサ706a〜eにて検出し
(Sc12)、該検出のある毎に取込球カウンタに1を
加算していく。取込球検出センサ706a〜eにて排出
されるパチンコ球の検出がなされなくなった場合には、
前記Sc11の駆動モータの駆動開始から所定時間が経
過しているかの判定を実施し(Sc14)、該判定にて
所定時間が経過していない場合には前記Sc12へ戻り
再度取込球検出センサ706a〜eによるパチンコ球の
検出を待機し、Sc14の判定にて所定時間が経過して
いる場合には、前記取込球検出センサ706a〜eの検
出に基づく取込球カウンタが、5であるかの判定(Sc
15)或いは10であるかの判定(Sc17)を実施
し、取込球カウンタ値が5であると判定された場合に
は、Sc16へ進んでBETカウンタに1が加算され、
取込球カウンタ値が10であると判定された場合には、
Sc18へ進んでBETカウンタに2が加算され、取込
球カウンタ値が15であると判定された場合には、Sc
19へ進んでBETカウンタに3が加算された後、これ
ら加算後のBETカウンタが4以上であるか否かの判定
が実施される(Sc20)。
【0177】該判定において、BETカウンタが4未
満、つまりは3以下である場合には、Sc21へ進んで
前記取込球カウンタがクリアされて前記Sb18へ進む
ようになっている。また、BETカウンタが4以上であ
る場合には、Sc22へ進んで、4以上の余剰であるB
ET数、具体的にはBETカウンタ値からMAXBET
に相当する3を除した残数に相当するパチンコ球数(B
ETカウンタ値が4では5球、BETカウンタ値が5で
は10球)をクレジット球数に加算した後、BETカウ
ンタ値に3をセットしてSc21へ進んで前記取込球カ
ウンタがクリアされて前記Sb18へ進むようになって
いる。
【0178】また、図10のSb23において行われる
取込処理cを図11(c)に基づいて詳述すると、前記
Sb19にて準備球検出センサ708のonの検出がな
いと判定した場合には、取込装置700に設けられてい
る駆動モータ707にてロータリホルダ701を1/4
回転駆動し(Sc31)、取込球検出センサ706a〜
eの全てのonの検出待ちの状態となる(Sc32)。
【0179】この状態で、取込球検出センサ706a〜
eの全てのonの検出がされた場合は、前記1セット分
の5球のパチンコ球が検出されたものとして前記BET
カウンタに1を加算して前記Sb18へ進んで、BET
カウンタが0であるか否かが判定された後、BETカウ
ンタが0でない1と判定されてSb8に移行する。
【0180】また、前記取込球検出センサ706a〜e
の全てのonの検出がなされない場合にはSc34へ進
んで、前記駆動モータ707によるロータリホルダ70
1の回転が3/4回転に達しているかの判定がなされ、
該判定が「否」である場合には前記Sc21へ戻って再
度ロータリホルダ701を1/4回転駆動し、該判定が
「真」である場合、つまりは既にロータリホルダ701
の回転が3/4回転に達している場合には、BETカウ
ンタに何らの加算がなされずにBETカウンタが0であ
るか否かが判定された後、BETカウンタが0と判定さ
れてSb1へ戻るようになる。
【0181】次に、図10のSb13において行われる
精算処理について図12に基づいて詳しく説明する。
【0182】まず、精算処理に移行すると、クレジット
球カウンタが0であるか否かを判定し(Sd1)、クレ
ジット球カウンタが0でないと判定した場合は、クレジ
ット球カウンタに登録されているクレジット球数分の払
出を指示する旨の払出個数加算指示コマンドを払出制御
基板400へ送信し(Sd2)、RAM212に設定さ
れている未払出球カウンタに、クレジット球カウンタに
登録されている球数を加算更新し(Sd3)、未払出表
示器150に表示されている未払出数を表示更新し(S
d4)、クレジット球カウンタをクリアし(Sd5)、
クレジット表示器109に表示されているクレジット数
を表示更新する(Sd6)。
【0183】次いで、ソレノイド714を励磁して第2
シャッタを開放して球流入通路703上のパチンコ球を
取込球返却誘導通路717を通じて下皿11へ返却する
とともに(Sd7)、振分ソレノイド721を励磁し
て、流路切替弁722を揺動させ、前記ロータリホルダ
701から排出されるパチンコ球の排出経路を返却側、
すなわち下皿11へパチンコ球が排出される経路に変更
し(Sd8)、駆動モータ707を全回転駆動させて
(Sd9)、取込球検出センサ706a〜eのonの検
出待ちの状態となる(Sd10)。
【0184】尚、Sd1の判定において、クレジット球
カウンタが0であると判定した場合は、Sd2からSd
6の処理を省いてSd7の処理へ移行する。
【0185】Sd10において取込球検出センサ706
a〜eのon検出が為されると、再びSd10における
取込球検出センサ706a〜eのon検出待ちの状態と
なる。
【0186】また、Sd10において、取込球検出セン
サ706a〜eのon検出が為されずに所定時間が経過
した場合は、Sd11へ進んで、前記Sd9にて開始し
た駆動モータ707による駆動を停止させた後、Sd1
2へ移行して準備球検出センサ708のon検出がある
かの判定を実施し、該Sd12において準備球検出セン
サ708のon検出が為されると、再びSd12におけ
る準備球検出センサ708のon検出待ちの状態とな
る。これら本実施例のように、取込球検出センサ706
a〜eのon検出が為されずに所定時間が経過した場合
において、前記駆動モータ707による駆動を停止する
ことは、該駆動に要する不要な電力消費を低減できるこ
とから好ましいが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、これら駆動モータ707の駆動を前記Sd12に
おける準備球検出センサ708のon検出待ちの状態に
おいて、該センサのon検出が為されずに所定時間が経
過した場合において停止するようにしても良い。
【0187】このSd12において、準備球検出センサ
708のon検出が為されずに所定時間が経過した場合
は、振分ソレノイド721の励磁を解除し、流路切替弁
722を揺動させてパチンコ球の排出経路を取込側の経
路に変更するとともに(Sd13)、前記Sd7にて開
放した第2シャッタを前記ソレノイド714の励磁を解
除して閉鎖し(Sd14)、処理を終了するようになっ
ている。
【0188】次いで、図9のSa8において行われる払
出処理を図14に基づき詳述する。
【0189】まず、Sa7における入賞判定処理におけ
る判定結果に基づき入賞による賞球の付与があるか否か
を判定する(Se1)。
【0190】Se1の判定において、入賞による賞球の
付与があると判定した場合は、RAM212に設定され
ている賞球カウンタに付与された賞球個数を加算更新
し、賞球カウンタが5以上であるか否かを判定する(S
e3)。
【0191】Se3の判定において賞球カウンタが5以
上であると判定した場合は、RAM212に設定されて
いるクレジット球カウンタが245以下であるか否かを
判定する(Se4)。
【0192】Se4の判定において、クレジット球カウ
ンタが245以下であると判定した場合は、賞球カウン
タを5減算更新するとともに、クレジット球カウンタを
5加算更新し(Se5)、クレジット表示器109に表
示されているクレジット数を表示更新して、Se3の処
理へ再び戻る。
【0193】また、Se3の判定において、賞球カウン
タが5以上でないと判定した場合、または、Se4の判
定においてクレジット球カウンタが245以下でない、
すなわち246以上であると判定した場合は、賞球カウ
ンタが0であるか否かを判定する(Se7)。
【0194】Se7の判定において賞球カウンタが0で
ないと判定した場合は、賞球カウンタに登録されている
賞球数の払出を指示する旨の払出個数加算指示コマンド
を払出制御基板400へ送信し(Se8)、RAM21
2に設定されている未払出球カウンタに賞球カウンタに
登録されている球数を加算更新し、未払出表示器150
に表示されている未払出数を表示更新し(Se10)、
賞球カウンタをクリアして(Se11)、Se25に移
行する。
【0195】また、Se1の判定において、入賞による
賞球の付与がないと判定した場合には、クレジット球カ
ウンタが245以下であるか否かを判定する(Se1
2)。Se12の判定においてクレジット球カウンタが
245以下であると判定した場合には、未払出球カウン
タが5以上であるか否かを判定する(Se13)。Se
13の判定において、未払出球カウンタ未払出球数が5
以上であると判定した場合には、払出禁止フラグがセッ
トされているか否かを判定し(Se14)、Se14の
判定において払出禁止フラグがセットされていないと判
定した場合には、タイマ割込を禁止し(Se15)、払
出禁止フラグをセットし(Se16)、払出装置600
における払出を停止する旨の払出停止指示コマンドを払
出制御基板400へ送信し(Se17)、未払出球カウ
ンタを5減算更新するとともに、クレジット球カウンタ
を5加算更新して(Se18)、未払出表示器150に
表示されている未払出数を表示更新するとともに、クレ
ジット表示器109に表示されているクレジット数を表
示更新し(Se19)、5球分の払出数の減算を指示す
る旨の払出個数減算指示コマンドを払出制御基板400
へ送信し、再びSe12の処理へ戻る。
【0196】また、Se12の判定においてクレジット
球カウンタが245以下でない、すなわち246以上で
あると判定した場合、またはSe13において、未払出
球カウンタが5以上でない、すなわち4以下であると判
定した場合には払出禁止フラグがセットされているか否
かを判定する(Se21)。
【0197】Se21の判定において、払出禁止フラグ
がセットされていると判定した場合は、払出装置600
による払出を許可する旨を示す払出停止解除指示コマン
ドを払出制御基板400へ送信し(Se22)、払出禁
止フラグをクリアして(Se23)、禁止されていたタ
イマ割込を許可して(Se24)、Se25に移行す
る。
【0198】Se25では、BB、RB以外の内部当選
フラグをクリアして、遊技状態の変更があるか否かを判
定する(Se26)。Se26の判定において、遊技状
態の変更があると判定した場合は、遊技状態を変更し
(Se27)、処理を終了する。また、Se26の判定
において遊技状態の変更がないと判定した場合には、そ
のまま処理を終了する。
【0199】次に、2ms間隔で遊技制御部210に入
力される割込パルスに基づき実施するタイマ割込処理を
図15に基づいて詳述する。
【0200】まず、タイマ割込が許可されている状態に
おいて、割込パルスの入力が検出されると、払出禁止フ
ラグがセットされているか否かを判定し(Sf1)、払
出禁止フラグがセットされていないと判定した場合は、
球切れスイッチ505:offの検出があるか否かを判
定する(Sf9)。Sf9の判定において、球切れスイ
ッチ505:offの検出があると判定した場合には、
払出禁止フラグをセットし(Sf10)、払出装置60
0における払出を停止する旨の払出停止指示コマンドを
払出制御基板400へ送信し(Sf11)、Sf6に移
行する。
【0201】また、Sf9の判定において、球切れスイ
ッチ505:offの検出がないと判定した場合には、
満タンスイッチ508:onの検出があるか否かを判定
する(Sf12)。Sf12の判定において、満タンス
イッチ508:onの検出があると判定した場合は、前
述のSf10、Sf11の処理を行い、Sf6に移行す
る。
【0202】Sf1の判定において、払出禁止フラグが
セットされていると判定した場合は、球切れスイッチ5
05:onの検出があるか否かを判定する(Sf2)。
Sf2の判定において、球切れスイッチ505:onの
検出があると判定した場合は、満タンスイッチ508:
offの検出があるか否かを判定し(Sf3)、Sf3
の判定において満タンスイッチ508:offの検出が
あると判定した場合には、払出装置600における払出
の停止を解除する旨の払出停止解除指示コマンドを払出
制御基板400へ送信し(Sf4)、払出禁止フラグを
クリアする(Sf5)。
【0203】また、Sf2の判定において球切れスイッ
チ505:onの検出がないと判定した場合、またはS
f3の判定において満タンスイッチ508:offの検
出がないと判定した場合、また、Sf5、Sf11の処
理を終了した場合には、Sf6に移行する。Sf6で
は、賞球検出スイッチ604:onの検出があるか否か
を判定する。Sf6の判定において、賞球検出スイッチ
604:onの検出があると判定した場合には、未払出
球カウンタを1減算更新し(Sf7)、未払出表示器1
50に表示されている未払出数を表示更新して処理を終
了する。
【0204】次に、払出制御基板400の払出制御部4
01が行う処理を図16〜図24に基づいて説明する。
【0205】図16は、払出制御部401のメイン処理
を示すフローチャートである。メイン処理では、払出制
御部401は、まず、必要な初期設定を行う(Sg60
1)。
【0206】そして、払出制御部401は、払出制御用
のバックアップRAM領域にバックアップデータが存在
しているか否かの確認を行う(Sg602)。すなわ
ち、例えば、電源断時にセットされるバックアップフラ
グがセツト状態になっているか否かによって、バックア
ップデータが存在しているか否か確認する。バックアッ
プフラグがセット状態になっている場合には、バックア
ップデータありと判断する。バックアップデータなしと
判断された場合には、前回の電源off時に未払出のパ
チンコ球がなかったことになり、内部状態を電源断時の
状態に戻す必要がない。従って、払出制御部401は、
停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を
実行する(Sg602、Sg603)。
【0207】バックアップRAM領域にバックアップデ
ータが存在している場合には、払出制御部401は、バ
ックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパ
リティチェック)を行う(Sg604)。不測の電源断
が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領
域のデータは保存されていたはずであるから、チェック
結果は正常になる。チェック結果が正常でない場合に
は、内部状態を電源断時の状態に戻すことができないの
で、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処
理を実行する(Sg602、Sg603)。
【0208】チェック結果が正常であれば、払出制御部
401は、内部状態を電源断時の状態に戻すための払出
状態復旧処理を行う(Sg606)。そして、バックア
ップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウ
ンタ)の指すアドレスに復帰する(Sg607)。
【0209】通常の初期化処理の実行(Sg603)を
終えると、払出制御部401により実行されるメイン処
理は、タイマ割込フラグの監視(Sg608)の確認が
行われるループ処理(Sg608〜Sg610)に移行
する。
【0210】図17は、Sg610の払出制御処理を示
すフローチャートである。払出制御処理において、払出
制御部401は、まず、賞球検出スイッチ604、貸球
検出スイッチ603がonしたか否かを判定する(スイ
ッチ処理:Sg651)。この判定においては、賞球検
出スイッチ604のonが検出されれば、未払出カウン
タの未払出球数を減算するとともに、貸球検出スイッチ
603のonが検出されれば貸球カウンタの貸球数を減
算する処理が行われる。
【0211】次に、払出制御部401は、センサ(例え
ば、払出モータ601の回転数を検出するモータ位置セ
ンサ(図示略))からの信号入力状態を確認してセンサ
の状態を判定する等の処理を行う(入力判定処理:Sg
652)。払出制御部401は、更に、遊技制御基板2
00から受信した払出制御コマンドを解析し、解析結果
に応じた処理を実行する(コマンド解析実行処理:Sg
653)。
【0212】次いで、払出制御部401は、遊技制御基
板200から払出停止指示コマンドを受信していたら払
出停止状態に設定(払出停止フラグのセット)し、払出
開始指示コマンドを受信していたら払出停止状態の解除
(払出停止フラグのクリア)を行う(Sg654)。ま
た、カードユニット制御処理を行う(Sg655)。
【0213】また、払出制御部401は、球貸要求に応
じて貸球を払い出す制御を行う(Sg656)。更に、
払出制御部401は、所定の賞球を払い出す賞球制御処
理を行う(Sg657)。そして、払出制御部401
は、払出装置600における払出モータ601に対して
駆動信号を出力し、Sg656の球貸制御処理またはS
g657の賞球制御処理で設定された回転数分払出モー
タ601を回転させる払出モータ制御処理を行う(Sg
658)。
【0214】次いで、エラー検出処理が行われ、その結
果に応じてエラー表示LED(図示略)に所定の表示を
行う(エラー処理:Sg659)。
【0215】更に、外部出力基板205に情報信号を出
力する処理を行う(出力処理:Sg660)。なお、情
報信号は、例えば、貸球の払出単位(例えば25個)ご
とに所定時間onとなり、続いて所定時間offを出力
する信号である。
【0216】図18は、割込処理による払出制御コマン
ド受信処理を示すフローチャートである。この払出制御
コマンド受信処理において、払出制御部401は、ま
ず、割込禁止状態に設定(割込禁止フラグのセット)
し、各レジスタをスタックに退避する(Sg670)。
次いで、払出制御コマンドデータの入力に割り当てられ
ている入力ポートからデータを読み込む(Sg67
1)。そして、読み込んだ払出制御コマンドデータを受
信バッファの所定領域に格納した後(Sg672)、退
避されていたレジスタを復帰し(Sg673)、割込許
可に設定(割込禁止フラグのクリア)する(Sg67
4)。
【0217】図19は、払出制御処理におけるSg65
3のコマンド解析実行処理の一例を示すフローチャート
である。コマンド解析実行処理において、払出制御部4
01は、受信バッファ領域中に受信コマンドがあるか否
かの確認を行う(Sg653a)。受信コマンドがあれ
ば、受信した払出制御コマンドが払出個数加算指示コマ
ンドであるか否かの確認を行う(Sg653b)。尚、
受信バッファ領域中に複数の受信コマンドがある場合に
は、受信した払出制御コマンドが払出個数加算指示コマ
ンドであるか否かの確認は、最も前に受信した受信コマ
ンドについて行われる。
【0218】受信した払出制御コマンドが払出個数加算
指示コマンドであれば、払出個数加算指示コマンドで指
示された球数を未払出球カウンタの未払出球数に加算す
る(Sg653c)。また、受信した払出制御コマンド
が払出個数加算指示コマンドであるか否かの確認におい
て、受信した払出制御コマンドが払出個数加算指示コマ
ンドでなければ、受信した払出制御コマンドが払出個数
減算指示コマンドであるか否かの確認を行う(Sg65
3d)。
【0219】受信した払出制御コマンドが払出個数減算
指示コマンドであれば、払出個数減算指示コマンドで指
示された球数を未払出球カウンタの未払出球数から減算
する(Sg653e)。図20は、払出制御処理におけ
るSg654の払出停止状態設定処理の一例を示すフロ
一チャートである。払出停止状態設定処理において、払
出制御部401は、受信バッファ領域中に受信コマンド
があるか否かの確認を行う(Sg654a)。受信バッ
ファ領域中に受信コマンドがあれば、受信した払出制御
コマンドが払出停止指示コマンドであるか否かの確認を
行う(Sg654b)。払出停止指示コマンドであれ
ば、払出制御部401は、賞球払出停止状態に設定(払
出停止フラグのセット)する(Sg654c)。
【0220】Sg654bで受信コマンドが払出停止指
示コマンドでないことを確認すると、受信した払出制御
コマンドが払出停止解除指示コマンドであるか否かの確
認を行う(Sg654d)。払出停止解除指示コマンド
であれば、賞球払出停止状態を解除(払出停止フラグの
クリア)する(Sg654e)。
【0221】尚、払出制御部401は、払出停止指示コ
マンドを受信した場合に、直ちに払出を停止しても良い
が、一単位の払出が完了したときに、すなわち、一連の
払出動作の終了後に、払出を停止することが好ましい。
本実施例では、払出の一単位は球貸時では25球であ
り、賞球の払出時であれば5球である。そのような停止
制御を行えば、払出制御が簡略化されるとともに、特
に、払出の一単位を完了してしまうように制御するの
で、遊技者に与えられる不利益が最小限に止められる。
【0222】図3に示すように、本実施例では、球供給
通路504において比較的上流に球切れスイッチ505
が設置されている。従って、上述のような制御を行って
も、払出装置600に供給されるパチンコ球が完全にな
くなってしまうことはなく、一単位の払出を確実に実行
できる。
【0223】また、払出停止状態とは、上述する球貸制
御処理と賞球制御処理の双方の処理をスキップする状態
であり、すなわち、本実施例のように払出装置600が
賞球と貸球の双方の払出を行う場合には、遊技制御基板
200から払出停止指示コマンドを受信した場合に、賞
球と貸球の双方の払出が停止される。尚、払出停止状態
であるか否かは、払出停止状態の設定時にセットされる
払出停止フラグの有無により判断される。
【0224】図21並びに図22は、払出制御処理にお
けるSg656の球貸制御処理の一例を示すフローチャ
ートである。尚、本実施例では、連続的な払出数を球貸
の1単位(度数)に相当する球数(25球)とするが、
連続的な払出数の最大値は他の数であってもよい。
【0225】球貸制御処理において、払出制御部401
は、貸球払出中であるか否かの確認を行い(Sg51
1)、貸球払出中であれば図22に示す球貸中の処理に
移行する。なお、貸球払出中であるか否かは、後述する
球貸処理中フラグの状態によって判断される。貸球払出
中でなければ、賞球の払出中であるか否か確認する(S
g512)。賞球の払出中であるか否かは、後述する賞
球処理中フラグの状態によって判断される。
【0226】貸球払出中でも賞球払出中でもなければ、
払出制御部401は、カードユニット50から球貸要求
があったか否か(BRQがonであるか否か)を確認す
る(Sg513)。要求があれば、球貸処理中フラグを
onの状態にするとともに(Sg514)、25(球貸
一単位数:ここでは100円分)を貸球カウンタに設定
する(Sg515)。そして、払出制御部401は、E
XSをonとする(Sg516)。また、払出装置60
0の下方の流路切替弁607を球貸側に設定するために
振分ソレノイド602を駆動する(Sg517)。更
に、払出モータ601をonとする要求を出して(Sg
518)、図22に示す球貸中の処理に移行する。
【0227】尚、払出モータ601をonとする要求を
出すのは、厳密には、カードユニット800の制御ユニ
ットが受付を認識したことを示すためにBRQをoff
としてからである。
【0228】図22は、払出制御部401による払出制
御処理における球貸中の処理を示すフローチャートであ
る。尚、球貸処理では、払出モータ601がonの状態
でなければonとするように要求を出す。また、本実施
例では、Sg651のスイッチ処理で、貸球検出スイッ
チ603の検出出力によるパチンコ球の払出がなされた
か否かの確認を行うので、球貸制御処理では貸球カウン
タの減算などは行われない。
【0229】球貸中の処理において、払出制御部401
は、貸球通過待ち時間中であるか否かの確認を行う(S
g519)。貸球通過待ち時間中でなければ、貸球の払
出を行い(Sg520)、払出モータ601の駆動を終
了すべきか(一単位の払出動作が終了したか)否かの確
認を行う(Sg521)。具体的には、所定個数の払出
に対応した回転が完了したか否かを確認する。所定個数
の払出に対応した回転は、払出モータ位置センサの出力
によって監視される。所定個数の払出に対応した回転が
完了した場合には、払出制御部401は、払出モータ6
01の駆動を停止する要求を出し(Sg522)、貸球
通過待ち時間の設定を行う(Sg523)。
【0230】尚、Sg520の球貸処理では、払出モー
タ位置センサのonとoffとがタイマ監視されるが、
所定時間以上のon状態またはoff状態が継続した
ら、払出制御部401は、払出モータ球噛みエラーが生
じたと判断する。
【0231】Sg519で貸球通過待ち時間中であれ
ば、払出制御部401は、貸球通過待ち時間が終了した
か否かの確認を行う(Sg524)。貸球通過待ち時間
は、最後の払出球が払出モータ601によって払い出さ
れてから貸球検出スイッチ603を通過するまでの時間
である。貸球通過待ち時間の終了を確認すると、一単位
の貸球は全て払い出された状態であるので、カードユニ
ット800の制御ユニットに対して次の球貸要求の受付
が可能になったことを示すためにEXSをoffにする
(Sg524)。また、振分ソレノイド602をoff
とするとともに(Sg525)、球貸処理中フラグをo
ffとする(Sg527)。
【0232】尚、貸球通過待ち時間が経過するまでに最
後の払出球が貸球検出スイッチ603を通過しなかった
場合には、球貸経路エラーとされる。また、本実施例で
は、賞球も球貸も同じ払出装置600で行われている。
【0233】尚、球貸要求の受付を示すEXSをoff
にした後、所定期間内に再び球貸要求を示すBRQのo
nを検出したら、振分ソレノイド601および払出モー
タ601をoffとせずに球貸処理を続行するようにし
ても良い。すなわち、所定単位(この例では100円単
位)毎に球貸処理を行うのではなく、球貸処理を連続し
て実行するように構成することもできる。
【0234】図23並びに図24は、Sg657の賞球
制御処理の一例を示すフローチャートである。本実施例
では、連続的な払出数を、賭数設定に必要な球数(5
球)とする。しかし、連続的な払出数は他の数、例えば
貸球の払出数(25球)としても良い。
【0235】賞球制御処理において、払出制御部401
は、貸球払出中であるか否か確認する(Sg531)。
貸球払出中であるか否かは、球貸処理中フラグの状態に
よって判断される。貸球払出中でなければ賞球の払出中
であるか否か確認し(Sg532)、賞球の払出中であ
れば図24に示す賞球中の処理に移行する。賞球の払出
中であるか否かは、後述する賞球処理中フラグの状態に
よって判断される。
【0236】貸球払出中でも賞球払出中でもなければ、
払出制御部401は、カードユニット800の制御ユニ
ットからの球貸準備要求があるか否か確認する(Sg5
33)。球貸準備要求があるか否かは、カードユニット
800の制御ユニットから入力されるBRDYのon
(要求あり)またはoff(要求なし)を確認すること
によって行われる。
【0237】カードユニット800の制御ユニットから
の球貸準備要求がなければ、払出制御部401は、未払
出球カウンタの未払出球数が0でないか否か確認する
(Sg534)。未払出球カウンタの未払出球数が0で
なければ、払出制御部401は、賞球処理中フラグをo
nとし(Sg535)、未払出球カウンタの未払出球数
が5以上であるか否か確認する(Sg536)。
【0238】未払出球カウンタの未払出球数が5以上で
あると、払出制御部401は、5球分(払出の一単位)
のパチンコ球を払い出すまで払出モータ601を回転さ
せるように払出モータ601に対して駆動信号を出力す
るために、5個払出動作の設定を行う(Sg537)。
未払出球カウンタの未払出球数が5以上でなければ、払
出制御部401は、未払出球カウンタの未払出球数の全
てのパチンコ球を払い出すまで払出モータ601を回転
させるように駆動信号を出力するために、全個数払出動
作の設定を行う(Sg538)。次いで、払出モータ6
01をonとする(Sg538)。なお、振分ソレノイ
ド602はoffの状態であるから、払出装置600の
流路切替弁607は賞球側に設定されている。そして、
図24に示す賞球制御処理における賞球払出中の処理に
移行する。
【0239】図24は、払出制御部401による払出制
御処理における賞球払出中の処理の一例を示すフローチ
ャートである。なお、賞球払出中の処理では、払出モー
タ601がonの状態でなければonとする。また、本
実施例では、Sg651のスイッチ処理で、賞球検出ス
イッチ604の検出出力によるパチンコ球の払出がなさ
れたか否かの確認を行うので、賞球制御処理では未払出
カウンタの減算などは行われない。
【0240】賞球払出中の処理において、払出制御部4
01は、賞球通過待ち時間中であるか否かの確認を行う
(Sg540)。賞球通過待ち時間中でなければ、賞球
払出を行い(Sg541)、払出モータ601の駆動を
終了すべきか(Sg537またはSg538で設定され
た個数の払出動作が終了したか)否かの確認を行う(S
g542)。
【0241】具体的には、Sg537またはSg538
で設定された個数の払出に対応した回転が完了したか否
かを確認する。Sg537またはSg538で設定され
た個数の払出に対応した回転は、払出モータ位置センサ
の出力によって監視される。Sg537またはSg53
8で設定された個数の払出に対応した回転が完了した場
合には、払出制御部401は、払出モータ601の駆動
を停止し(Sg543)、賞球通過待ち時間の設定を行
う(Sg544)。賞球通過待ち時間は、最後の払出球
が払出モータ601によって払い出されてから賞球検出
スイッチ604を通過するまでの時間である。
【0242】Sg540で賞球通過待ち時間中であれ
ば、払出制御部401は、賞球通過待ち時間が終了した
か否かの確認を行う(Sg545)。賞球通過待ち時間
が終了した時点は、Sg537またはSg538で設定
された賞球が全て払い出された状態である。そこで、払
出制御部401は、賞球通過待ち時間が終了していれ
ば、賞球処理中フラグをoffとする(Sg546)。
賞球通過待ち時間が経過するまでに最後の払出球が賞球
検出スイッチ604を通過しなかった場合には、賞球経
路エラーとされる。
【0243】尚、本実施例では、Sg511、Sg53
1、Sg533の判断によって球貸が賞球処理よりも優
先されることになる。すなわち、賞球の払出中であって
も、球貸の要求がなされた場合には、賞球の払出が一時
中断されて球貸が実施された後、再び賞球の払出が再開
されることとなる。尚、賞球処理が球貸に優先するよう
にしても良い。
【0244】次いで、図10〜図12のフローチャート
において説明した遊技制御基板200の遊技制御部21
0が行うBET処理に基づく各部の動作状況について説
明する。
【0245】まず、初期設定が終了した時点で、クレジ
ット球カウンタに5以上のクレジット球数が残存してい
るか、または5球以上のパチンコ球が取込装置700に
より取込可能な状態である場合には、精算スイッチ10
4または1BETスイッチ100またはMAXBETス
イッチ101のいずれかの入力検出待ちの状態で待機す
る。この際クレジット球カウンタに5以上のクレジット
球数が残存している場合には、クレジット表示器109
にはクレジット球数に相当するクレジット数が表示され
ている。
【0246】クレジット球カウンタに5以上のクレジッ
ト球数が残存している場合に、1BETスイッチ100
の入力が検出されると、クレジット球カウンタを5減算
して1セットの賭数が設定されるとともに、精算スイッ
チ104の検出が無効とされ、スタートスイッチ102
の検出が有効となる。また、クレジット球カウンタが5
減算されることでクレジット表示器109に表示されて
いるクレジット数が1セット減算表示される。
【0247】また、クレジット球カウンタのクレジット
球数が0であり、5球以上のパチンコ球が取込装置70
0により取込可能な場合に、1BETスイッチ100の
入力が検出されると、取込装置700により5球のパチ
ンコ球が取り込まれて1セットの賭数が設定されるとと
もに、精算スイッチ104の入力検出が無効とされ、ス
タートスイッチ102の入力検出が有効となる。
【0248】これら1BETスイッチ100の検出に基
づき賭数が設定された後、クレジット球カウンタに5以
上のクレジット球数が残存しているか、または5球以上
のパチンコ球が取込装置700により取込可能な状態で
ある場合には、1ベットスイッチ100またはMAXB
ETスイッチ101の入力待ちの状態となり、この状態
で再び1BETスイッチ100の入力が検出されると、
前述と同様にクレジット球カウンタを5減算するか、ま
たは取込装置700により5球のパチンコ球が取り込ま
れて1セット加算された2セットの賭数が設定されるこ
ととなり、これらの動作が繰り返し行われることで最大
3セットの賭数が設定可能とされており、3セットの賭
数が設定された時点で、1ベットスイッチ100並びに
MAXBETスイッチ101の入力検出が無効とされ、
スタートスイッチ102の入力検出待ちの状態となる。
【0249】また、クレジット球カウンタに5以上のク
レジット球数が残存している場合に、MAXBETスイ
ッチ101の入力が検出されると、クレジット球カウン
タを5減算して1セットの賭数を設定する動作を、賭数
が3セット設定されるまで繰り返し実施する。また、賭
数が1セットまたは2セット設定された時点でクレジッ
ト球数が0となった場合には、取込装置700により5
球のパチンコ球が取込可能であれば、5球のパチンコ球
を取り込む動作を、賭数が3セット設定されるまで実施
する。また、取込装置700により5球のパチンコ球が
取込可能でない場合には、1ベットスイッチ100並び
にMAXBETスイッチ101の入力検出が無効とさ
れ、スタートスイッチ102の入力検出待ちの状態とな
る。また、これらMAXBETスイッチ101の入力に
基づきクレジット球カウンタが5減算される毎にクレジ
ット表示器109に表示されているクレジット数も1セ
ットずつ減算表示される。
【0250】また、クレジット球カウンタのクレジット
球数が0であり、5球以上のパチンコ球が取込装置70
0により取込可能な場合に、MAXBETスイッチ10
1の入力が検出されると、5球のパチンコ球を取り込む
動作を、賭数が3セット設定されるまで実施する。ま
た、賭数が1セットまたは2セット設定された時点で取
込装置700により5球のパチンコ球が取込可能でない
場合には、1ベットスイッチ100並びにMAXBET
スイッチ101の入力検出が無効とされ、スタートスイ
ッチ102の入力検出待ちの状態となる。
【0251】また、クレジット球カウンタに5以上のク
レジット球数が残存している場合に、精算スイッチ10
4の入力が検出されると、クレジット球カウンタのクレ
ジット球数が未払出球カウンタの未払出球数に加算され
てクレジット球カウンタがクリアされ、未払出球カウン
タに加算されたクレジット球数分の払出を指示する払出
個数加算指示コマンドを払出制御基板400に送信して
払出装置600によるクレジット球数分のパチンコ球の
払出を実施させるとともに、取込装置700により上皿
7に払い出されたパチンコ球並びに取込装置700内部
に予め充填されているパチンコ球が下皿11に排出され
るようになっている。この際未払出球カウンタに加算さ
れた球数に相当するセット数が未払出表示器150に表
示されている未払出数に加算表示されるとともに、クレ
ジット表示器109に表示されているクレジット数が0
に更新される。
【0252】また、クレジット球カウンタのクレジット
球数が0である場合に、精算スイッチ104の入力が検
出されると、取込球誘導通路719と取込装置700に
より上皿7に貯留されているパチンコ球並びに取込装置
700内に充填されているパチンコ球が下皿11に排出
されるようになっている。
【0253】また、賭数が1セット以上設定されてお
り、スタートスイッチ102の入力検出が有効とされて
いる状態においてスタートスイッチ102の入力が検出
されると、その時点で設定されている賭数が確定される
とともに、1BETスイッチ100並びにMAXBET
スイッチ101の操作が無効とされてゲームがスタート
する。
【0254】また、このBET処理が行われる場合にお
いて、未払出球カウンタに未払出球が残存する状態、す
なわち払出装置600によるパチンコ球の払出が終了し
ていない状態においても、1BETスイッチ100また
はMAXBETスイッチ101の入力が検出されて賭数
が設定されることで、スタートスイッチ102の入力検
出が有効となり、この状態でスタートスイッチ102の
入力が検出されることでゲームがスタートされるように
なっている。
【0255】次いで、図14のフローチャートにおいて
説明した遊技制御基板200の遊技制御部210が行う
払出処理に基づく各部の動作状況について説明する。
【0256】まず、各リール51L、51C、51Rが
停止した後、入賞が発生した場合には、入賞により付与
された賞球数が賞球カウンタに加算されるとともに、ク
レジット球カウンタのクレジット球数が245以内であ
れば、クレジット球カウンタのクレジット球数が250
となるか、または賞球カウンタの賞球数が0となるま
で、賞球カウンタの賞球数を5減算してクレジット球カ
ウンタのクレジット球数を5加算する処理を繰返し実施
する。この際、クレジット球カウンタが5加算される毎
に、クレジット表示器109に表示されているクレジッ
ト数も1セットずつ加算表示される。
【0257】また、クレジット球カウンタが250とな
った時点で賞球カウンタに賞球数が残存する場合には、
残存する賞球数分の払出を指示する払出個数加算指示コ
マンドを払出制御基板400に送信して払出装置600
に残存する賞球数分のパチンコ球の払出を実施させると
ともに、賞球カウンタに残存する賞球数が未払出球カウ
ンタの未払出球数に加算され、賞球カウンタがクリアさ
れるとともに、必要な場合には内部当選フラグのクリア
や遊技状態の変更が実施されて処理が終了する。この
際、未払出球カウンタに加算された球数に相当するセッ
ト数が未払出表示器150に表示されている未払出数に
加算表示される。
【0258】また、各リール51L、51C、51Rが
停止した後、入賞が発生していない場合には、クレジッ
ト球カウンタのクレジット球数が245以内であり、未
払出球カウンタに5以上の未払出球数が残存すれば、払
出制御基板400に払出停止指示コマンドを送信し、払
出装置600によるパチンコ球の払出を停止させるとと
もに、クレジット球カウンタのクレジット球数が250
となるか、または未払出球カウンタの未払出球数が0と
なるまで、未払出球カウンタの未払出球数を5減算して
クレジット球カウンタのクレジット球数を5加算する処
理を繰返し実施する。この際、クレジット球カウンタが
5加算される毎に、クレジット表示器109に表示され
ているクレジット数も1セットずつ加算表示されるとと
もに、未払出球カウンタが5減算される毎に、未払出表
示器150に表示されている未払出数も1セットずつ減
算表示される。
【0259】次いで、クレジット球カウンタのクレジッ
ト球数が250となったか、または未払出球カウンタの
未払出球数が0となった場合には、払出制御基板400
に払出停止解除指示コマンドを送信し、払出装置600
によるパチンコ球の払出を許可するとともに、必要な場
合には内部当選フラグのクリアや遊技状態の変更が実施
されて処理が終了する。
【0260】また、これら払出処理が終了すると、未払
出球カウンタに未払出球が残存する状態、すなわち払出
装置600によるパチンコ球の払出が終了していない状
態においても、次のゲームの初期設定が実施されて再び
BET処理に移行し、精算スイッチ104または1BE
Tスイッチ100またはMAXBETスイッチ101の
いずれかの入力検出待ちの状態となり、この状態で1B
ETスイッチ100またはMAXBETスイッチ101
の入力が検出されて賭数が設定されることで、スタート
スイッチ102の入力検出が有効となり、この状態でス
タートスイッチ102の入力が検出されることでゲーム
がスタートされるようになっている。
【0261】次いで、図15のフローチャートにおいて
説明した遊技制御基板200の遊技制御部210が行う
タイマ割込処理に基づく各部の動作状況について説明す
る。
【0262】まず、タイマ割込が許可されている状態に
おいて、球供給通路504内のパチンコ球の不足により
球切れスイッチ505によるパチンコ球の検出がない場
合、すなわち払出装置600に供給されるパチンコ球が
25球に満たない場合、または満タンスイッチ508に
よりパチンコ球が検出されている場合、すなわち下皿1
1に貯留されているパチンコ球が満タンとなり、余剰球
通路507の下部がパチンコ球で閉塞されている場合に
は、払出制御基板400に払出停止指示コマンドを送信
し、払出装置600によるパチンコ球の払出を停止させ
る。
【0263】このように球切れスイッチ505によるパ
チンコ球の検出がないことで払出装置600によるパチ
ンコ球の払出が停止されている状態において、再び球切
れスイッチ505にパチンコ球が検出されると、払出制
御基板400に払出停止解除指示コマンドを送信し、払
出装置600によるパチンコ球の払出を許可するように
なっている。
【0264】また、満タンスイッチ508によりパチン
コ球が検出されることで払出装置600によるパチンコ
球の払出が停止されている状態において、再び満タンス
イッチ508によりパチンコ球が検出されなくなると、
払出制御基板400に払出停止解除指示コマンドを送信
し、払出装置600によるパチンコ球の払出を許可する
ようになっている。
【0265】また、タイマ割込が許可されている状態に
おいて、払出装置600によりパチンコ球の払出が実施
されて、賞球検出スイッチ604により払出球が検出さ
れる毎に、未払出球カウンタの未払出球が1ずつ減算さ
れるようになっている。また、これに基づき未払出球カ
ウンタが5減算される毎に、未払出表示器150に表示
されている未払出数は、1セットづつ減算表示される。
【0266】尚、これらタイマ割込処理において実施さ
れる処理はゲーム進行中であっても割込が禁止されてい
ない状態であれば常時実施されるようになっている。
【0267】次いで、これらの処理に基づくクレジット
表示部31並びに未払出表示部303における表示の推
移状況について説明する。
【0268】まず、前記クレジット球カウンタ並びに前
記未払出球カウンタが0の場合には、クレジット表示部
31並びに未払出表示部303には0が表示されてい
る。
【0269】この状態で賞球の付与を伴う入賞が発生す
ると、付与された賞球数に相当するセット数(賞球数が
75球であれば3セット)がクレジット表示部31のク
レジット数に加算表示される。このように入賞の発生に
基づいて賞球が付与されることで、付与された賞球数に
相当するセット数がクレジット表示部31のクレジット
数に加算されるようになっており、クレジット数が最大
50となるまで加算表示可能とされている。
【0270】また、クレジット表示部31に表示されて
いるクレジット数が残存する状態において1BETボタ
ン36aやMAXBETボタン36bが操作されて賭数
が設定されると、クレジット表示部31に表示されてい
るクレジット数から賭数の設定に使用されたセット数が
減算表示される。例えば、図30(a)に示すように、
クレジット表示部31に50セットのクレジット数が表
示されている場合に、3セット分の賭数が設定される
と、クレジット表示部31のクレジット数が3セット減
算表示されて47セットとなる。
【0271】また、賞球の付与を伴う入賞が発生した際
に、付与された賞球数に相当するセット数とクレジット
表示部31のクレジット数の合計が50セットを超える
場合には、賞球数に相当するセット数をクレジット表示
部31のクレジット数が50となるまで加算表示される
とともに、クレジット数に加算されずに残存するセット
数が未払出数として未払出表示部303の0に加算表示
される。例えば、図30(a)に示すように、クレジッ
ト表示部31に47セットのクレジット数が表示されて
いる場合に、15セット分の入賞(75球の入賞)が発
生すると、そのうち3セットがクレジット表示部31の
クレジット数に加算されて50セットになるとともに、
残りの12セットが未払出表示部303の0に加算表示
される。この未払出表示部303の未払出数は5球の払
出が検出される毎に1セットずつ減算表示されるように
なっており、払出が終了した際には再び0となる。
【0272】また、前回のゲーム以前に発生した入賞に
基づく賞球の払出が終了しておらず、未払出表示部30
3の未払出数が残存している状態で賞球の付与を伴う入
賞が発生し、付与された賞球数に相当するセット数とク
レジット表示部31のクレジット数の合計が50セット
を超える場合には、賞球数に相当するセット数をクレジ
ット表示部31のクレジット数が50となるまで加算表
示するとともに、クレジット数に加算されずに残存する
セット数を未払出表示部303に表示されている未払出
数に加算表示する。例えば、図30(a)に示すよう
に、クレジット表示部31に47セットのクレジット数
が表示されており、未払出表示部303に3セットの未
払出数が表示されている場合に、15セット分の入賞
(75球の入賞)が発生すると、そのうち3セットがク
レジット表示部31のクレジット数に加算されて50セ
ットになるとともに、残りの12セットが未払出表示部
303に表示されている3セットに加算されて未払出数
が15セットとなる。
【0273】また、前回のゲーム以前に発生した入賞に
基づく賞球の払出が終了しておらず、未払出表示部30
3の未払出数が残存している状態で、入賞が発生せずに
クレジット表示部31に表示されているクレジット数が
50未満となった場合には、クレジット表示部31のク
レジット数が50となるまで加算し、クレジット数に加
算した分を未払出表示部303の未払出数から減算す
る。例えば、図30(b)に示すように、クレジット表
示部31に47セットのクレジット数が表示されてお
り、未払出表示部303に36セットの未払出数が表示
されている場合で、入賞が発生しなかった場合には、ク
レジット表示部31のクレジット数に3セットが加算さ
れて50セットとなり、未払出表示部303の未払出数
から3セットが減算されて33セットとなる。また、ク
レジット表示部31に47セットのクレジット数が表示
されており、未払出表示部303に2セットの未払出数
が表示されている場合で、入賞が発生しなかった場合に
は、クレジット表示部31のクレジット数に2セットが
加算されて49セットとなり、未払出表示部303の未
払出数から2セットが減算されて0となる。
【0274】次いで、図16〜図24のフローチャート
において説明した払出制御部401が行う処理に基づく
各部の動作状況について説明する。
【0275】まず、球貸時における動作状況を図25の
タイミングチャートに基づいて説明すると、払出装置6
00が払出を実施可能な状態(払出停止フラグがセット
されていない状態)であり、かつ賞球(クレジット球の
精算に基づく払出球を含む)の払出を行っていない状態
(未払出球カウンタの未払出球数が0の状態)において
は、図18に示すように、カードユニット800の制御
ユニットに出力されるPRDYはon、EXSはoff
とされており、カードユニット800の制御ユニットか
ら入力されるBRDY、BRQはoffとされている。
また、払出装置600の払出経路は賞球側とされてお
り、払出モータ601は停止されている。
【0276】この状態で球貸ボタン302aが操作さ
れ、カードユニット800の制御部が球貸スイッチ81
1:onを検出すると、球貸準備要求を行うためにBR
DYをonとし、続いて球貸要求を行うためにBRQを
onとする。次いで、EXSのonを検出するとBRQ
をoffとし、EXSのoffを検出すると再びBRQ
をonとするようになっており、これらBRQのon/
off制御を球貸度数分(本実施例では10度分)繰返
し実施し、最後に行ったBRQのon/off制御の終
了後にEXSのoffを検出すると、BRDYをoff
として球貸スイッチ811の検出に伴う処理を終了する
ようになっている。
【0277】また、払出制御部401ではBRDYのo
nを検出している状態で、球貸要求を示すBRQのon
を検出すると、EXSをonとして払出経路を球貸経路
側に変更し、払出モータ601を駆動して25球のパチ
ンコ球の払出を実施した後、払出モータ601を停止し
て、払出経路を賞球経路側に復帰させてEXSをoff
とする制御を行うようになっている。すなわち、カード
ユニット800の制御ユニットからBRDYのonを検
出している状態で、BRQのonが検出される毎に25
球の貸球の払出が実施されるようになっている。尚、本
実施例では一回の球貸操作に基づいて球貸の1単位(1
度)に相当する25球の貸球が払い出される処理が10
回繰返し実施されて、250球の貸球が払い出されるよ
うになっているが、これら1回の球貸操作に基づく貸球
の払出数は適宜に変更可能であり、例えば、1回の球貸
操作に基づく貸球の払出数を遊技者が設定できるように
しても良い。
【0278】次いで、賞球の払出に伴う動作状況を図2
6のタイミングチャートに基づいて説明すると、払出装
置600が払出を実施可能な状態(払出停止フラグがセ
ットされていない状態)であり、かつ貸球の払出を行っ
ていない状態(BRDYのoffが検出されている状
態)においては、図26に示すように、払出装置600
の払出経路は賞球側とされており、払出モータ601は
停止されている。
【0279】この状態で遊技制御基板200より払出個
数加算指示コマンドを受信して、受信した払出個数加算
指示コマンドに基づき特定される払出球数が未払出球カ
ウンタの未払出球数に加算され、未払出球カウンタに未
払出球数が残存する状態となると、払出モータ601が
駆動されて5球のパチンコ球の払出を実施した後、払出
モータ601を停止する。この状態で未払出数が残存す
る状態であれば、再び払出モータ601が駆動されて5
球のパチンコ球の払出を実施した後、払出モータを停止
する。このように1回の払出動作でパチンコ球を1単位
の払出数である5球ずつ払い出す制御を未払出球カウン
タの未払出球数が0となるまで繰返し実施する。
【0280】次いで、これら賞球の払出動作中に、球貸
要求が発生した際の動作状況を図27並びに図28のタ
イミングチャートに基づいて説明すると、まず、図27
に示すように、賞球(クレジット球の精算に基づく払出
球を含む)の払出動作中、すなわち1回の動作にて払い
出される5球の払出が終了していない状態において、球
貸準備要求を示すBRDYのonを検出した場合には、
動作中の5球分の払出を終了した時点で、未払出球カウ
ンタに基づく賞球の払出を一時中断し、前述と同様に球
貸時の動作を行う。次いで、図28に示すように、これ
ら球貸に伴う動作を終えて、BRDYのoffが検出さ
れた場合には、一時中断されていた未払出球カウンタに
基づく賞球の払出を再開するようになっている。このよ
うに本実施例では、賞球の払出に対して球貸要求に基づ
く貸球の払出が優先して行われるようになっている。
【0281】次いで、これら賞球または貸球の払出動作
中に、払出停止指示コマンドを受信した場合の動作状況
を図29(a)(b)のタイミングチャートに基づいて
説明すると、賞球または貸球の払出動作中、すなわち1
回の動作にて払い出される球数(賞球であれば5球、貸
球であれば25球)の払出が終了していない状態におい
て、球供給通路504内のパチンコ球の不足により球切
れスイッチ505によるパチンコ球の検出がない場合、
または満タンスイッチ508によりパチンコ球が検出さ
れている場合に遊技制御基板200より送信される払出
停止指示コマンドを受信した場合には、払出停止フラグ
をセットして払出停止状態を設定するとともに、PRD
Yをoffとして払出停止状態である旨をカードユニッ
ト800の制御ユニットに出力する。次いで、払出停止
状態が設定されたことに基づき、動作中の払出(賞球で
あれば5球の払出、貸球であれば25球の払出)が終了
した時点で、賞球または貸球の払出が一時中断される。
次いで、払出が中断されている状態で遊技制御基板20
0から払出停止解除指示コマンドを受信した場合には、
払出停止フラグをクリアして払出停止状態を解除すると
ともに、再びPRDYをonとして払出が可能である旨
をカードユニット800の制御ユニットに出力する。次
いで、払出停止状態が解除されたことに基づき、一時中
断されていた賞球または貸球の払出が再開されるように
なっている。
【0282】次いで、遊技制御基板200から出力され
る各種コマンドに基づいて演出制御基板201に設けら
れた演出制御部230が実施する入賞演出の実施状況を
図31に示すタイミングチャートに基づいて説明する。
【0283】まず、ゲームが実施されず待機中の状態に
おいては、1BETボタン36a並びにMAXBETボ
タン36bの操作が有効とされており、スタートレバー
38の操作は無効とされ、入賞演出は実施されていない
状態である。
【0284】この状態で1BETボタン36a並びにM
AXBETボタン36bが操作されて賭数が設定される
と、演出制御基板201の演出制御部230に対して賭
数の設定操作がなされた旨を示す賭数設定コマンドが送
信されるとともに、スタートレバー38の操作が有効と
なる。
【0285】この状態でスタートレバー38が操作され
ると各リール51L、51C、51Rの回転が開始され
るとともに、ストップボタン40L、40C、40Rが
操作されて全てのリールが停止されると、入賞判定が行
われるとともに、その際の入賞状況を示す入賞状況コマ
ンドが演出制御基板201に送信されるようになってい
る。
【0286】一方、演出制御部230は遊技制御基板2
00より入賞状況コマンドを受信すると、受信した入賞
状況コマンドに基づいて入賞の発生の有無を判定し、入
賞している場合には該当する入賞演出を実施するように
なっている。
【0287】この入賞演出を実施している間に、遊技制
御基板200より送信される賭数設定コマンドの受信が
ない場合には、入賞演出を最後まで実施するようになっ
ているとともに、入賞演出を実施している間に遊技制御
基板200より送信される賭数設定コマンドを受信した
場合には、実施中の入賞演出を停止するようになってい
る。すなわち次ゲームの移行に伴い入賞演出が停止され
るようになっている。尚、本発明はこれに限定されるも
のではなく、次ゲームへ移行している状態で入賞演出を
継続するようにしても良い。
【0288】また、ここでは入賞演出を例に説明した
が、その他のリール停止後にも継続して実施される各種
演出、例えば、BBやRBが内部当選している可能性が
高い旨を報知するボーナス予告演出等においても、前述
の入賞演出と同様に次ゲームの移行に伴い演出が停止可
能とされている。尚、これら各種演出の開始タイミング
は、賭数設定時〜リール停止時の間において適宜に設定
可能である。
【0289】以上説明したように、本実施例の遊技球を
用いたスロットマシン1においては、入賞の発生に基づ
く賞球の払出の終了を待たずに次ゲームへ移行でき、遊
技が円滑に進行できるようになるため、遊技が滞ること
に伴い遊技者に不快感を与えることを極力回避できるば
かりか、これら未払出分の賞球数に相当する未払出数が
未払出表示部303に表示されるため、これら未払出分
の賞球に対する遊技者の不信感を払拭することができ
る。
【0290】尚、本実施例では、図32(a)のタイミ
ングチャートに示すように、払い出すべき賞球が発生し
た場合には、ゲームの進行状態に関わりなく、賞球の払
出が行われるようになっているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、図32(b)のタイミングチャー
トに示すように、リールの回転中においては賞球の払出
を停止するようにしても良く、このようにすることで、
リール回転中には払出がなされないこととなるため、リ
ール回転中に払出が検出された場合には、不正がなされ
ていることを把握でき、このような状況となった際に処
理を停止させる構成とすれば不正な行為による被害を最
小限に抑えることもできる。
【0291】また、図33のタイミングチャートに示す
ように、1ゲームが終了して入賞した際に、入賞に基づ
く賞球払出がされるが、この賞球の払出が完了するまで
は、次ゲームのBET(取込)操作を有効としないよう
にしてもよく、このように複数のゲームにわたって賞球
の払出を行わないことで、入賞による払出が、どのゲー
ムにおける払出であるのかを容易に認識することができ
る。
【0292】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、入賞の発生に基づき付与される賞球数に
相当するセット数が、前記上限値である50セットの範
囲内においてクレジット表示部31のクレジット数に加
算表示されるとともに、クレジット表示部31のクレジ
ット数に加算されずに残存する賞球数に相当するセット
数が前記未払出表示部303の未払出数に加算表示され
るようになっており、これら賞球の発生に基づき加算さ
れたクレジット表示部31のクレジット数(クレジット
球カウンタのクレジット球数)を使用して賭数の設定が
できるため、パチンコ球の取込動作等が不用となり、こ
れら賞球の払出並びに賭数設定のためのパチンコ球の取
込に要する時間を短縮でき、遊技の進行を一層円滑にす
ることができる。
【0293】更に、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、クレジット表示部31並びに未払出表示
部303への加算表示が実施されることで次ゲームへ移
行できるようになっているため、遊技の進行を一層円滑
にすることができるとともに、未払出数が未払出表示部
303に加算表示されることで未払出分のパチンコ球に
対する遊技者の不信感を払拭することができる。
【0294】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、払出装置600による賞球や貸球の払出
動作中であっても1BETボタン36aやMAXBET
ボタン36bの操作が有効とされており、これら1BE
Tボタン36aやMAXBETボタン36bを操作して
賭数を設定することにより次ゲームへ移行可能とされて
おり、次ゲームに移行するまでの待ち時間を低減できる
ようになっている。
【0295】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、未払出表示部303では、新たに発生し
た入賞に基づいて賞球の払出が必要な場合には、払い出
す賞球数に相当するセット数が、前ゲーム以前から残存
する未払出数に加算表示されるようになっており、前ゲ
ーム以前からの賞球の払出が終了していない場合に賞球
の払出を伴う入賞が発生しても、該入賞に基づく未払出
数が加算されて次ゲームへ移行できるようになり、遊技
の進行を一層円滑にすることができる。
【0296】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、取込装置700によるパチンコ球の取込
動作が払出装置600の払出動作中であっても実施され
るようになっており、これら払出装置600から払い出
されたパチンコ球を用いて賭数を設定し、次ゲームを行
うことができるようになっている。
【0297】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、下皿11に貯留されているパチンコ球が
満タンとなり、余剰球通路507の下部がパチンコ球で
閉塞されている状態が満タンスイッチ508により検出
されると、払出装置600による賞球または貸球の払出
が停止されるようになっており、下皿11に貯留しきれ
なくなったパチンコ球により払出装置600の払出通路
が閉塞されてしまうことに起因して、払出装置600が
球噛み等を起こして損傷する等の不都合を防止できる。
【0298】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、払出装置600にて払い出すパチンコ球
を供給する球供給通路504内のパチンコ球の有無を検
出する球切れスイッチ505が設けられており、この球
切れスイッチ505において球供給通路504内のパチ
ンコ球が検出されない場合において、払出装置600に
よる賞球または貸球の払出が停止されるようになってお
り、払出装置600にて払い出すためのパチンコ球が供
給されていないにも関わらず、払出装置600が払出動
作を実施してしまうことを防止できる。
【0299】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、払出装置600による賞球の払出は賭数
を設定可能な球数である5球を1単位として実施される
とともに、この払出動作を実施中に払出が停止される場
合には、1単位の払出動作(5球分の払出動作)が終了
した後、払出が停止されるようになっており、これによ
り、賭数を設定可能な球数に応じて切り良く払出装置6
00の払出が停止されることとなる。
【0300】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1では、入賞が発生して入賞演出が実施されてい
る最中であっても、1BETボタン36aまたはMAX
BETボタン36bが操作されることで、次ゲームへ移
行可能とされており、これにより入賞演出の終了を待た
ずに次ゲームへ移行できるため、遊技の進行を円滑にす
ることができるとともに、前記取込装置700を用いる
ことで、上皿7に貯留されたパチンコ球の取込を高速に
て実施できるようになるため、従来のコインを遊技媒体
とするコイン式スロットマシンと同様の遊技の進行を円
滑に行うことができる。
【0301】尚、本実施例では、図34並びに図35に
示すような取込装置700を用いているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、これら取込装置として好
適なその他の例を以下に示す。
【0302】例えば、前記実施例の取込装置700にお
いては、球流入通路703にパチンコ球を一列状に整列
させ、前記ロータリホルダ701に形成された球収納溝
712a〜dの長手方向に前記整列させた球を順次侵入
させるようにしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、図36に示す取込装置700’のように、
球流入通路703’をパチンコ球が5球直線状に並ぶよ
うな形状とし、外筒715’の側面に水平方向に向く開
口727を設けて、該球流入通路703’から5球一度
に球収容溝712へ外周方向からパチンコ球を取込むこ
とが出来るようにしてもよく、このようにすることで、
パチンコ球の取込速度を向上して、迅速な充填処理を実
施できるようにしても良い。
【0303】更には、図37に示す取込装置700’’
のロータリホルダ701’’ように、前記球収納溝71
2a〜dの形状を、パチンコ球の侵入方向奥手側が侵入
位置よりも下方側となるように螺旋状にねじれるような
形状とした球収納溝712’として、球流入通路703
から球収納溝712’へパチンコ球が流入した際に、侵
入したパチンコ球が迅速に奥方向へ移動して充填がなさ
れるようにしても良い。尚、これら取込装置700’’
の場合には、ロータリホルダ701’’の回転に伴い球
収納溝712’へパチンコ球が取り込まれるようになる
ため、前記取込装置700のように、取込装置700を
傾斜して設けずとも良い。
【0304】また、以下にその他の変形例としての取込
装置900を図38並びに図39に基づき説明する。
【0305】この取込装置900は、取込装置700と
同様に、前面扉2内面における上皿7の下方位置に設け
られており、クレジット球数が残存しない状態(クレジ
ット表示部31の表示が0の状態)で1BETボタン3
6aまたはMAXBETボタン36bが操作されること
で、上皿7に貯留されたパチンコ球から該当するセット
分のパチンコ球が内部に取り込まれるようになってい
る。
【0306】この取込装置900は、図38に示すよう
に、外部ケース910の内部に、両端が開口する筒状の
外筒915が所定角度に傾斜して固定配置され、該外筒
915の内部には、該外筒915の内周より若干小さ
く、ほぼ内周に内接する外径を有する樹脂製のロータリ
ホルダ901が、回転軸902を中心として回動自在に
軸支されており、該ロータリホルダ901は、前記回転
軸902に連設された駆動モータ907により回転駆動
される。
【0307】このロータリホルダ901には、図39
(a)〜(c)に示すように、その側面外周部に所定数
(本実施例では5球)のパチンコ球を収容可能な3本の
球収容溝912a、b、cが、軸方向とほぼ平行となる
ように直線的に設けられているとともに、該球収容溝9
12a、b、cの回転軸902の反対位置には、図39
(c)に示すように、後述する球流入通路903から流
入するパチンコ球を、後述する迂回路連通口913に導
くための迂回流路用溝914が、湾曲させて設けられて
いる。
【0308】この傾斜配置された外筒915の上方側の
開口には、上皿7に貯留されているパチンコ球が流入す
る球流入通路903が設けられており、この球流入通路
903を流下してきたパチンコ球が、図39(a)に示
すように、ロータリホルダ901の外周に設けられてい
る球収容溝912a〜cが回動により最上部位置に停止
されている場合において、該球収容溝912a〜cに侵
入することで、所定数のパチンコ球(本実施例では1セ
ットの賭数を設定するのに必要な5球分パチンコ球)が
該球収容溝912a〜cに収容され、全ての球収容溝a
〜cにパチンコ球が侵入することで、15球が収容でき
るようになっている。
【0309】また、図38に示すように、球流入通路9
03の下流位置には、ロータリホルダ901の球収容溝
912a〜cや、球を連続的に排出するための迂回流路
用溝914への球の侵入を解除/規制するためのシャッ
タ905が設けられており、該シャッタ905はソレノ
イド916により開閉される。
【0310】また、傾斜配置された外筒915の下部側
の開口には、図39(a)(c)に示すように、前記球
収容溝912a〜cに侵入したパチンコ球が抜け落ちる
ことを規制するための流下規制プレート911が回動し
ないように前記外筒915に固定して設けられている。
また、該流下規制プレート911には、前記球収容溝9
12a〜cへの球侵入可能位置である最上部位置より
も、該球収容溝912a〜cが約60度回転(逆転)し
た際に位置する部位に、パチンコ球が流下可能となる迂
回路連通口913が設けられており、該迂回路連通口9
13に相当する位置にロータリホルダ901を駆動回転
(逆回転)して球収容溝912a〜cを位置させること
で、該球収容溝912a〜cに収容されているパチンコ
球が、バイパス流路908を介して排出球流路909に
排出される。
【0311】また、前記外筒915の下方位置には、図
39(b)に示すように、前記球収容溝912a〜c内
に収容されている全てのパチンコ球がロータリホルダ9
01の外周方向に同時に排出可能な開口918が設けら
れており、ロータリホルダ901が駆動モータ907に
より正転駆動されることで、各球収容溝912a〜c内
に収容されている15球の全てのパチンコ球が、該開口
918の下方に設けられている排出球流路909に排出
される。
【0312】また、図38に示すように、外部ケース9
10の下方には、排出球流路909に連設されるととも
に、取込球誘導通路719並びに返却球誘導通路718
に繋がる排出球振分通路920が設けられている。この
排出球振分通路920の経路中には、前記実施例にて使
用した流路切替ユニット710が設けられているととも
に、取込球誘導通路719の経路中には、賭数設定のた
めに内部に取り込まれたパチンコ球の通過を検出するた
めの取込球検出スイッチ730が設けられている。
【0313】また、図38、図39(b)に示すよう
に、外筒915の最上部位置には、スリット917が設
けられており、該スリット917に沿って球収容溝91
2a〜c内にパチンコ球が存在していることを検知する
ための球検出光センサ906a〜eが設けられており、
この球検出光センサ906a〜eにて球収容溝912a
〜c内に全ての球が存在することを検知できるようにな
っており、これら各球検出光センサ906a〜e並びに
ソレノイド916は、駆動モータ907の回転を制御す
るモータドライバ回路(図示略)や取込装置900の動
作を制御する制御用マイクロコンピュータ(図示略)等
とともにユニット制御基板904に実装されている。
【0314】この取込装置900の動作状況を説明する
と、各球収容溝912a〜c内には、ゲーム中が実施さ
れている間において、球収容溝912aから球収容溝9
12cが、順次球流入通路903からのパチンコ球の流
入が可能な位置に回転配置され、シャッタ905が開放
されることで、パチンコ球が収容されていき、球収容溝
912cが、パチンコ球の流入が可能な最上部位置に位
置した状態で通常は待機している。
【0315】この状態において、前記MAXBETボタ
ン36bが操作されることで、15球の取込制御信号が
検出された場合には、駆動モータ907によりロータリ
ホルダ901が連続的に180度回転駆動されることで
(図39(a)の黒矢印方向)、各球収容溝912a〜
c内に収容されている15球のパチンコ球が排出球流路
909に排出され、排出球流路909を流下することで
取込球検出スイッチ730にてほぼ同時に検出された
後、遊技島内部のアウト球タンクに回収されるようにな
っている。
【0316】また、前記待機状態において、前記1枚B
ETボタン36aが操作されることで、5球の取込制御
信号が検出された場合には、駆動モータ907によりロ
ータリホルダ901が60度逆転駆動されることで(図
39(a)の白矢印方向)、球収容溝912c内に収容
されている5球のパチンコ球が、前記迂回路連通口91
3よりバイパス流路908を介して排出球流路909を
通じて排出球振分通路920を通り取込球誘導通路71
9に排出され、取込球検出スイッチ730にて検出され
た後、遊技島内部のアウト球タンクに回収されるように
なっている。また、1枚BETボタン36aが続いて操
作された際は、更にロータリホルダ901が60度逆転
駆動されて前記球収容溝912b内に収容されている5
球のパチンコ球が、1枚BETボタン36aが更に続い
て操作された際は、更にロータリホルダ901が60度
逆転駆動されて球収容溝912a内に収容されている5
球のパチンコ球がバイパス流路908を介して排出球流
路909を通じて排出球振分通路920を通り、取込球
誘導通路719に排出され、取込球検出スイッチ730
にて検出された後遊技島内部のアウト球タンクに回収さ
れるようになっている。
【0317】また、精算ボタン37が操作されること
で、排出制御信号が検出された場合には、まず、振分ソ
レノイド721の励磁により流路切替弁722が揺動
し、パチンコ球の排出経路が返却球誘導通路718側に
変更された後、駆動モータ907によりロータリホルダ
901が連続的に180度回転駆動されることで各球収
容溝912a〜c内に収容されている15球のパチンコ
球が排出球流路909に排出され、排出球振分通路92
0を通り、返却球誘導通路718に排出され、下皿11
に排出されるようになっている。また、シャッタ905
が開放されて上皿7や球流入通路903等に残留するパ
チンコ球が、迂回流路用溝914並びにバイパス流路9
08を介して排出球流路909に排出され、排出球振分
通路920を通り、返却球誘導通路718に排出され、
下皿11に排出されるようになっている。
【0318】このように取込装置900を用いること
で、上皿7に貯留されたパチンコ球の取込を高速にて実
施できるため、遊技の進行を円滑に行うことができる。
尚、この他にも、前述のような取込装置700を複数設
けたり、多数条にて取込を行う取込装置を設けることで
取込速度を高速化するようにしても良い。
【0319】前記実施例における各要素は、本発明に対
して以下のように対応している。本発明の請求項1は、
所定数(5球)の遊技球(パチンコ球)を1賭け数単位
(1セット)として1ゲームに賭ける賭け数を設定する
(BET)ことによりゲームが開始可能となるととも
に、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置5
0の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終
了し、該可変表示装置50の表示結果に応じて所定の入
賞が発生可能な遊技球(パチンコ球)を用いたスロット
マシン1であって、前記1賭け数単位の球数を一列状に
貯留可能であって、且つ貯留している遊技球(パチンコ
球)をその外周方向に排出可能な単位球貯留部(球収納
溝712a〜d)が、その外周に沿って少なくとも1ゲ
ームに賭けることのできる最大賭け数分の遊技球(15
球)を予め貯留可能となるように形成されている取込回
転体(ロータリホルダ701)と、遊技球(パチンコ
球)を整列して前記単位球貯留部(球収納溝712a〜
d)に誘導する案内通路(球流入通路703)と、前記
取込回転体(ロータリホルダ701)を回転駆動するた
めの駆動手段(駆動モータ707)と、該駆動手段(駆
動モータ707)にて前記取込回転体(ロータリホルダ
701)が所定回転位置に回転された場合に、前記単位
球貯留部(球収納溝712a〜d)に貯留されている全
ての遊技球(パチンコ球)が前記取込回転体(ロータリ
ホルダ701)の外周方向にほぼ同時に排出される排出
部(開口711)と、前記取込回転体(ロータリホルダ
701)を前記所定回転位置に回転させることにより、
前記排出部(開口711)から排出されつつあるか、或
いは前記排出部(開口711)から排出された全ての遊
技球をほぼ同時に検出する取込検出手段(取込球検出セ
ンサ706a〜e)と、前記取込検出手段(取込球検出
センサ706a〜e)による遊技球の検出に基づいて前
記賭け数の設定を行う賭け数設定手段(遊技制御部21
0)と、を備える。
【0320】本発明の請求項2は、前記単位球貯留部
(球収納溝712a〜d)に1賭け数単位の球数(5
球)が貯留されていることを検出する貯留検出手段(充
填球検出センサ731a〜e)を備える。
【0321】本発明の請求項3は、前記案内通路(球流
入通路703)の終端位置には、前記取込回転体(ロー
タリホルダ701)の回動中において前記単位球貯留部
(球収納溝712a〜d)への遊技球(パチンコ球)の
侵入を阻止する侵入阻止手段(第1シャッタ705)を
備える。
【0322】本発明の請求項4は、前記排出部(開口7
11)から排出された遊技球(パチンコ球)を流下させ
る取込通路(排出球樋709)の所定位置に、前記取込
回転体(ロータリホルダ701)に貯留されている遊技
球(パチンコ球)を返却するための貯留球返却手段(流
路切替弁722)を備える。
【0323】本発明の請求項5は、前記案内通路(球流
入通路703)には、少なくとも1賭け数単位の球数
(5球)を前記取込回転体(ロータリホルダ701)に
供給可能であるかを検出するための準備球検出手段(準
備球検出センサ708)を備える。
【0324】本発明の請求項6は、前記案内通路(球流
入通路703)には、該案内通路(球流入通路703)
内の遊技球(パチンコ球)を返却するための待機球返却
手段(取込球返却誘導通路717)を備える。
【0325】本発明の請求項7は、前記取込検出手段
(取込球検出センサ706a〜e)が、前記排出部(開
口711)の直近位置に設けられている。
【0326】本発明の請求項8は、前記入賞の発生に基
づいて遊技球(パチンコ球)の払出を行う遊技球払出手
段(払出装置600)と、遊技者所有の有価価値として
記憶されている遊技球数のうち賭数の設定に使用可能な
遊技球数(クレジット数)を特定可能な態様で表示する
クレジット表示手段(クレジット表示部31)と、遊技
者所有の有価価値として記憶されている遊技球数のうち
払出条件が成立し、かつ未だ払い出されていない未払出
遊技球数(未払出数)を特定可能な態様で表示する未払
出表示手段(未払出表示部303)と、を備え、前記遊
技球払出手段(払出装置600)による遊技球(パチン
コ球)の払出動作中であっても次ゲームへ移行可能であ
り、次ゲーム中にて引き続き実施される払出動作中にお
いては、前記未払出表示手段(払出装置600)により
未払出遊技球数(未払出数)を特定可能に表示し、未払
出遊技球数(未払出数)を認識できる。
【0327】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
なく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追
加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0328】例えば、前記実施例の遊技球を用いたスロ
ットマシン1は、カードユニット800と並設して使用
され、これらカードユニット800に挿入されたプリペ
イドカードの度数に基づきパチンコ球の球貸が実施さ
れ、これら貸し出されたパチンコ球を用いてゲームを行
うようになっているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、貨幣を受付けることにより貨幣金額
に相当するパチンコ球の払い出しを実施する現金球貸機
に遊技球を用いたスロットマシン1を並設し、該並設し
た現金球貸機にて払い出されたパチンコ球を用いて遊技
球を用いたスロットマシン1でのゲームを行えるように
しても良い。更には、前記カードユニット800や現金
球貸機を並設せずに、遊技球を用いたスロットマシン1
を単体で設置し、遊技場の所定箇所にて貸出を受けたパ
チンコ球を用いて遊技球を用いたスロットマシン1での
ゲームを行えるようにしても良い。尚、このように用い
られるスロットマシンにおいては、上皿7の前面7bに
設けられた球貸ボタン302aや返却ボタン302b、
度数表示部301を設けない構成としても良い。
【0329】また、前記実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシン1では、クレジット表示部31に表示されるク
レジット数並びに未払出表示部303に表示される未払
出数が、パチンコ球5球に相当するセット単位で表示さ
れるようになっているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、これらを球数単位で表示するようにしても
良い。
【0330】また、本実施例では、単位球数、すなわち
1BETに必要なパチンコ球を5球としているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、1BETに必要な
パチンコ球数については、適宜変更可能である。その際
には、取込装置700の球収容溝712a〜dの大きさ
(長さ)を変化させることで対応が可能となる。
【0331】また、前記実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシン1では、クレジット数が表示されている場合に
は、これらクレジット数を用いて賭数が設定され、クレ
ジット数が0の場合に上皿7のパチンコ球が取り込まれ
て賭数が設定されるようになっているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、上皿7に貯留され
たパチンコ球を取り込んでクレジット数に加算させるた
めの取込操作部等を設け、上皿のパチンコ球を任意に取
り込めるようにしても良いし、更には、クレジット数が
上限値である50セットとなるまで、自動的に上皿7の
パチンコ球が取り込まれるようになっていても良い。
【0332】また、前記実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシン1では、払出装置として、モータの駆動回転に
同期して回転するスプロケット内のパチンコ球が払い出
されるモータ式の払出装置600が適用されているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えばソレノ
イドの励磁によりパチンコ球の払出通路が開放されるこ
とでパチンコ球が払い出されるソレノイド式の払出装置
を適用しても良い。
【0333】また、前記実施例の払出装置には2条の供
給通路から供給されたパチンコ球の払出を行う2条式の
払出装置600が適用されているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、1条式の払出装置や3条式以上
の払出装置を適用するようにしても良い。
【0334】また、前記実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシン1では、払出装置600による払出制御を払出
制御基板400の払出制御部401が行っているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、遊技制御基板2
00の遊技制御部210が行うようにしても良い。
【0335】また、前記実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシン1では、演出手段であるリールランプ55、遊
技効果ランプ130〜133、液晶表示器135、高音
用スピーカ136a、136b、低音用スピーカ13
7、各蛍光灯138等の制御が演出制御基板201の演
出制御部230において実施されるようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技制御
基板200の遊技制御部210が行うようにしても良
い。
【0336】また、前記実施例のスロットマシンのよう
に遊技制御部210のRAM212と払出制御部401
のRAM403の双方に未払出球数が記憶される未払出
球カウンタが設定されている場合には、例えば、賞球信
号の不具合等により、これら双方の未払出球カウンタに
記憶される未払出球数が異なる状況が発生する場合があ
り得るが、このような場合に、双方の未払出球カウンタ
の未払出球数が異なる旨を報知する報知手段(例えば、
報知ランプの点灯やホールコンピュータへの外部出力手
段等)を設けても良く、これにより双方の未払出球カウ
ンタに記憶される未払出球数が異なる状況を遊技場の係
員等が把握することができ、このような状況が継続する
ことに伴う不都合(未払出数が残存するにも係わらず払
出がなされない等)を極力防止できる。
【0337】また、取込装置700に設けられているロ
ータリホルダ701の形状については、球収納溝712
a〜dを形成する切欠きを有する形状とされているが、
本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、三角
柱としたり四角柱とすることでもよく、パチンコ球を運
搬可能な形状となっていればどのような形状となってい
ても良い。
【0338】また、ロータリホルダ701と該ロータリ
ホルダ701の外周を覆っている外筒715の間隔につ
いては、パチンコ球が収納された状態でパチンコ球と外
筒715の内面との間にパチンコ球が飛び出さない程度
の間隔を開けておくことが好ましく、このようにすれ
ば、ロータリホルダ701や外筒715の損傷が防止さ
れるとともに、ロータリホルダ701と外筒715との
間にパチンコ球が噛み込んで取込装置700が故障して
しまうことを防止できる。
【0339】また、本実施例の変形例として、図36に
基づいて説明されている取込装置700’に用いられて
いるロータリホルダ701’に設けられている球収納溝
712’は、均等な断面を有してパチンコ球が溝の長手
方向に移動可能とされているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、これら取込装置700’のようにロ
ータリホルダ701’の外周方向からパチンコ球を収容
する場合においては、前記球収納溝712’にパチンコ
球の溝の長手方向への移動を規制するように連続するく
ぼみ状に球収納溝を形成するようにしても良い。
【0340】また、前記実施例では、上皿7を形成して
該上皿7に貯留されているパチンコ球を取込装置700
を用いて取り込むようになっているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、上皿7を用いずにパ
チンコ球を直接投入可能な投入口などを設け、該投入口
から投入されたパチンコ球を前記球流入通路703へ誘
導して取り込む構成としても良く、この場合において
は、前記球流入通路703へ繋がる通路が遊技球待機部
となるように構成すれば良い。
【0341】また、前記実施例では、遊技球待機部が皿
状とされた上皿7にて形成されているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、これら遊技球待機部が外部
に球が露出されない通路等にて形成されていても良く、
これら遊技球待機部は、賭け数設定に使用できる遊技球
を待機可能な形態であれば任意の形態を取ることができ
る。
【0342】また、前記実施例では、第2シャッタ71
3の開放をソレノイド714にて実施するようにしてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、ソレノイドを用いずに、所定の操作ボタン等を操作
することにより第2シャッタ713が開放するような機
械的な機構を用いるようにしてもよい。
【0343】また、前記実施例では、排出球振分通路7
20の下部に設けられている返却球誘導通路718と、
取込球誘導通路719とにパチンコ球を振り分ける流路
切替弁722が設けられており、この流路切替弁722
は、振分ソレノイド721によって揺動されるようにな
っており、通常状態では、取込球誘導通路719へパチ
ンコ球が流れるようになっているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、通常状態における流路切替弁7
22の振分は、適宜決定可能である。
【0344】また、前記実施例においてロータリホルダ
701に設けられている球収納溝712は、a〜dの4
つ設けられているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、球収納溝の数は適宜とすることが出来る。
【0345】前記実施例の遊技球を用いたスロットマシ
ン1は、カードユニット800と並設して使用され、こ
れらカードユニット800に挿入されたプリペイドカー
ドの度数に基づきパチンコ球の球貸が実施され、これら
貸し出されたパチンコ球を用いてゲームを行うようにな
っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、貨幣を受付けることにより貨幣金額に相当する
パチンコ球の払い出しを実施する現金球貸機に遊技球を
用いたスロットマシン1を並設し、該並設した現金球貸
機にて払い出されたパチンコ球を用いて遊技球を用いた
スロットマシン1でのゲームを行えるようにしても良
い。更には、前記カードユニット800や現金球貸機を
並設せずに、遊技球を用いたスロットマシン1を単体で
設置し、遊技場の所定箇所にて貸出を受けたパチンコ球
を用いて遊技球を用いたスロットマシン1でのゲームを
行えるようにしても良い。尚、このように用いられるス
ロットマシンにおいては、上皿7の前面7bに設けられ
た球貸ボタン302aや返却ボタン302b、度数表示
部301を設けない構成としても良い。
【0346】また、前記実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシン1は、カードユニット800に接続される払出
制御基板400を個別に有する構成としているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、これら払出制御基
板400を個別に有しない構成としても良い。
【0347】また、前記実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシン1は、未払い出し球を数値表示可能な未払出表
示部303を設けているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、これら未払出表示部を未払い出し球の量
に応じて表示色や表示量が変化するバロメータ表示を行
う表示部としても良い。
【0348】また、前記実施例においては、充填球検出
センサ731a〜eと取込球検出センサ706a〜eと
を個別に設けているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、前記実施例のように、充填球検出センサ73
1a〜eにて単位球貯留部である前記球収納溝712a
〜dに単位球である5球全ての球が充填されないとロー
タリホルダ701が回動しないように制御することで、
既に充填位置を過ぎた球収納溝712a〜dには単位球
である5球が確実に充填されている場合においては、前
記取込球検出センサ706a〜eを省いて、前記充填球
検出センサ731a〜eが取込検出手段を兼ねるように
しても良い。
【0349】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。 (a)請求項1項の発明によれば、前記賭け数の設定の
ために前記取込回転体を回動させることで、前記取込回
転体の外周に形成された単位球貯留部に予め貯留されて
いる全ての遊技球が、取込回転体の外周方向にほぼ同時
に前記排出部より排出されるようになり、これら排出部
へ排出されつつある遊技球或いは排出された遊技球が前
記取込検出手段にて迅速に検出されるようになるため、
従来に比較して遊技球の取込に要する時間を短縮するこ
とが可能となることから、単位時間に実施可能なゲーム
数が減少したり、遊技の進行が滞ることで遊技者に不快
感を与えてしまうことがないばかりか、最大賭け数分の
遊技球を予め単位球貯留部に貯留しておくことが可能と
なるため、これら最大賭け数分の取込に要する時間を短
縮でき、よって前記取込回転体の回転負荷が軽減するこ
とで、該取込回転体の損耗も軽減できる。
【0350】(b)請求項2項の発明によれば、前記単
位球貯留部に未充填があることを検知することが可能と
なり、1賭け数単位に満たない状態で取込回転体が動作
してしまう等の不都合の発生を防止できる。
【0351】(c)請求項3項の発明によれば、前記取
込回転体の回転中に遊技球が侵入することによる不都合
を未然に防ぐことができる。
【0352】(d)請求項4項の発明によれば、遊技終
了時等における返却要求がなされた場合において、予め
取込回転体に貯留されている遊技球や前記案内通路等に
滞留している遊技球を遊技者側へ返却することが可能と
なり、遊技者の不利益を回避できる。
【0353】(e)請求項5項の発明によれば、最低限
として1賭け数単位の球数が前記取込回転体に供給可能
であるかを検出することができ、確実に1賭け数単位の
球数を前記単位球貯留部へ導入できるようになる。
【0354】(f)請求項6項の発明によれば、前記取
込回転体を通さずに案内通路内の遊技球を返却すること
ができることから、取込回転体の駆動する動力を節約で
きるばかりか、該取込回転体の損耗も低減できる。
【0355】(g)請求項7項の発明によれば、前記排
出部に排出された遊技球が前記取込検出手段にて迅速に
検出されるようになるため、より一層取込に要する時間
を短縮できる。
【0356】(h)請求項8項の発明によれば、入賞の
発生に基づき付与された遊技球の払出の終了を待たずに
次ゲームへ移行でき、遊技が円滑に進行するため、遊技
が滞ることに伴い遊技者に不快感を与えることを極力回
避できるばかりか、次ゲームへ移行する際に遊技球が未
払出であっても、これら未払出分の遊技球数が該未払出
遊技球数を特定可能な態様で未払出表示手段に表示され
るため、これら未払出分の遊技球に対する遊技者の不信
感を払拭することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のパチンコ球を使用
したスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1の遊技球を用いたスロットマシンの前面扉
の裏面図である。
【図3】図1の遊技球を用いたスロットマシンの前面扉
の裏面に設けられた機構板の構成を示す図である。
【図4】図1の遊技球を用いたスロットマシンのリール
配列を示す図である。
【図5】(a)は、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシンに適用された払出装置の構成を示す一部破断斜視
図であり、(b)(c)は前記払出装置による払出状況
を示す断面図である。
【図6】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンの全
体構成を示すブロック図である。
【図7】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンにお
ける回路構成を示すブロック図である。
【図8】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンにお
ける回路構成を示すブロック図である。
【図9】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンにお
いて遊技制御基板の遊技制御部が実施するゲームの進行
処理を示すフローチャートである。
【図10】図9におけるBET処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図11】図10における取込処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図12】図10における精算処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図13】図9における充填処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図14】図9における払出処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図15】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて遊技制御基板の遊技制御部が実施するタイマ割込
処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図16】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行うメイン処理の内
容を示すフローチャートである。
【図17】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行う払出制御処理の
内容を示すフローチャートである。
【図18】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行うコマンド受信処
理の内容を示すフローチャートである。
【図19】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行うコマンド解析実
行処理の内容を示すフローチャートである。
【図20】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行う払出停止状態設
定処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行う球貸制御処理の
内容を示すフローチャートである。
【図22】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行う球貸制御処理の
内容を示すフローチャートである。
【図23】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行う賞球制御処理の
内容を示すフローチャートである。
【図24】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
おいて払出制御基板の払出制御部が行う賞球制御処理の
内容を示すフローチャートである。
【図25】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンの
払出制御基板の払出制御部が球貸時に行う各部の動作状
況を示すタイミングチャートである。
【図26】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンの
払出制御基板の払出制御部が賞球の払出時に行う場合の
各部の動作状況を示すタイミングチャートである。
【図27】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンの
払出制御基板の払出制御部が賞球の払出時において球貸
を行う場合の各部の動作状況を示すタイミングチャート
である。
【図28】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンの
払出制御基板の払出制御部が賞球の払出時において行わ
れた球貸が終了した際の各部の動作状況を示すタイミン
グチャートである。
【図29】(a)は、本実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシンの払出制御基板の払出制御部が球貸時または賞
球の払出時において払出停止指示コマンドを受信した際
の各部の動作状況を示すタイミングチャートであり、
(b)は、払出停止解除指示コマンドを受信したを受信
した際の各部の動作状況を示すタイミングチャートであ
る。
【図30】(a)(b)は、本実施例における遊技球を
用いたスロットマシンのクレジット表示部並びに未払出
表示の表示推移を示す図である。
【図31】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンの
演出制御基板の演出制御部が行う入賞演出の実施状況を
示すタイミングチャートである。
【図32】(a)は、本実施例の遊技球を用いたスロッ
トマシンにおける賞球の払出状況を示すタイミングチャ
ートであり、(b)は、賞球の払出状況の変形例を示す
タイミングチャートである。
【図33】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンの
変形例として適用される取込装置の構成を示す断面図で
ある。
【図34】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
適用された取込装置の構成を示す破断斜視図である。
【図35】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
適用された取込装置の要部断面図である。
【図36】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
適用された取込装置の変形例を示す図である。
【図37】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
適用された取込装置におけるロータリホルダの形状に関
わるの変形例を示す図である。
【図38】本実施例の遊技球を用いたスロットマシンに
適用された取込装置の変形例を示す図である。
【図39】図38の要部を説明する図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン 2 前面扉 3a 鍵穴 4 枠体 5 入賞図柄説明パネル 6 遊技パネル 7 上皿 7a 上面 7b 前面 9 下皿払出穴 10 連絡口 11 下皿 12a、12b 放音部 13 放音部 14 透視窓 15 液晶表示部 16 返却レバー 21 1セット賭け表示部 22、23 2セット賭け表示部 24、25 3セット賭け表示部 26 ゲームオーバー表示部 27 リプレイ表示部 28 ウェイト表示部 29 スタート表示部 30 BET指示表示部 31 クレジット表示部 32 ゲーム回数表示部 33 ペイアウト表示部 36a 1BETボタン 36b MAXBETボタン 37 精算ボタン 38 スタートレバー 39 ストップボタンユニッ
ト 40L、40C、40R ストップボタン 41〜44 遊技効果ランプ部 50 可変表示装置 51L、51C、51R リール 53 リール間隠蔽部材 54L、54C、54R リールモータ 55 リールランプ 56 リールセンサ 64 電源ユニット 80 メインスイッチ 81 第2リセットスイッチ 82 設定キースイッチ 83 設定スイッチ 84 電源コード 100 1BETスイッチ 101 MAXBETスイッチ 102 スタートスイッチ 103L、103C、103R ストップスイッチ 104 精算スイッチ 105 第1リセットスイッチ 108 ゲーム回数表示器 109 クレジット表示器 110 ペイアウト表示器 111 BET指示ランプ 112 1セット賭けランプ 113、114 2セット賭けランプ 115、116 3セット賭けランプ 117 ゲームオーバーランプ 118 スタートランプ 119 リプレイランプ 120 ボーナス告知ランプ 121a、121b BETボタンランプ 122L、122C、122R 操作有効ランプ 130〜133 遊技効果ランプ 135 液晶表示器 136a、136b、 高音用スピーカ 137 低音用スピーカ 138 蛍光灯 139 ウェイトランプ 150 未払出表示器 200 遊技制御基板 201 演出制御基板 202 電源基板 203 リール中継基板 204 リールランプ中継基板 205 外部出力基板 210 遊技制御部 211 CPU 212 RAM 213 ROM 214 I/Oポート 215 スイッチ回路 216 モータ回路 217 初期リセット回路 218 クロック発生回路 219 パルス分周回路 220 バッファ回路 221 乱数発生回路 222 サンプリング回路 223 バックアップ電源 224 表示ドライバ 225 駆動ドライバ 230 演出制御部 231 CPU 232 RAM 233 ROM 234 I/Oポート 235 スピーカ駆動回路 236 表示駆動回路 237 ランプ駆動回路 238 バックアップ電源 301 度数表示部 302a 球貸ボタン 302b 返却ボタン 303 未払出表示部 400 払出制御基板 401 払出制御部 402 CPU 403 RAM 404 ROM 405 I/Oポート 406 バックアップ電源 407 バッファ回路 408 スイッチ回路 409 駆動ドライバ 410 入出力回路 500 機構板 501 球貯留タンク 502 誘導樋 503 球抜弁 504 球供給通路 505 球切れスイッチ 506 球流下樋 507 余剰球通路 508 満タンスイッチ 509 返却球流下通路 510 取込球流下通路 511 返却球流入口 512 取込球流入口 513 球抜通路 514 球供給樋 515 返却球流入口 516 カーブ樋 600 払出装置 601 払出モータ 602 振分ソレノイド 603 貸球検出スイッチ 604 賞球検出スイッチ 606 スプロケット 607 流路切替弁 700 取込装置 700’ 取込装置 701 ロータリホルダ 701’ ロータリホルダ 702 回転軸 703 球流入通路 703’ 球流入通路 704 センサ実装基板 705 第1シャッタ 706a〜e 取込球検出センサ 707 駆動モータ 708 準備球検出センサ 709 排出球樋 710 流路切替ユニット 711 開口 711’ 開口 712a〜d 球収納溝 712’ 球収納溝 713 第2シャッタ 714 ソレノイド(第2シャ
ッタ用) 715 外筒 715’ 外筒 715” 外筒 716 ソレノイド(第1シャ
ッタ用) 717 取込球返却誘導通路 718 返却球誘導通路 719 取込球誘導通路 720 排出球振分通路 721 振分ソレノイド 722 流路切替弁 727 開口 730 取込球検出スイッチ 731a〜f 充填球検出センサ 800 カードユニット 801 動作ランプ 802 方向指示ランプ 803 カード受付中ランプ 804 カード挿入口 810 操作基板 811 球貸スイッチ 812 返却スイッチ 813 度数表示器 814 信号ケーブル 900 取込装置 901 ロータリホルダ 902 回転軸 903 球流入通路 904 ユニット制御基板 905 シャッタ 906a〜e 球検出光センサ 907 駆動モータ 908 バイパス流路 909 排出球流路 910 外部ケース 911 流下規制プレート 912a〜c 球収納溝 913 迂回路連通口 914 迂回流路用溝 915 外筒 916 ソレノイド 917 スリット 918 開口 920 排出球振分通路 L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の遊技球を1賭け数単位として1
    ゲームに賭ける賭け数を設定することによりゲームが開
    始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可
    能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることによ
    り1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じ
    て所定の入賞が発生可能な遊技球を用いたスロットマシ
    ンであって、前記1賭け数単位の球数を一列状に貯留可
    能であって、且つ貯留している遊技球をその外周方向に
    排出可能な単位球貯留部が、その外周に沿って少なくと
    も1ゲームに賭けることのできる最大賭け数分の遊技球
    を予め貯留可能となるように形成されている取込回転体
    と、遊技球を整列して前記単位球貯留部に誘導する案内
    通路と、前記取込回転体を回転駆動するための駆動手段
    と、該駆動手段にて前記取込回転体が所定回転位置に回
    転された場合に、前記単位球貯留部に貯留されている全
    ての遊技球が前記取込回転体の外周方向にほぼ同時に排
    出される排出部と、前記取込回転体を前記所定回転位置
    に回転させることにより、前記排出部から排出されつつ
    あるか、或いは前記排出部から排出された全ての遊技球
    をほぼ同時に検出する取込検出手段と、前記取込検出手
    段による遊技球の検出に基づいて前記賭け数の設定を行
    う賭け数設定手段と、を備えたことを特徴とする遊技球
    を用いたスロットマシン。
  2. 【請求項2】 前記単位球貯留部に1賭け数単位の球数
    が貯留されていることを検出する貯留検出手段を備える
    請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  3. 【請求項3】 前記案内通路の終端位置には、前記取込
    回転体の回動中において前記単位球貯留部への遊技球の
    侵入を阻止する侵入阻止手段を備える請求項1または2
    に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  4. 【請求項4】 前記排出部から排出された遊技球を流下
    させる取込通路の所定位置に、前記取込回転体に貯留さ
    れている遊技球を返却するための貯留球返却手段を備え
    る請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球を用いたスロ
    ットマシン。
  5. 【請求項5】 前記案内通路には、少なくとも1賭け数
    単位の球数を前記取込回転体に供給可能であるかを検出
    するための準備球検出手段を備える請求項1〜4のいず
    れかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  6. 【請求項6】 前記案内通路には、該案内通路内の遊技
    球を返却するための待機球返却手段を備える請求項1〜
    5のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  7. 【請求項7】 前記取込検出手段が、前記排出部の直近
    位置に設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の
    遊技球を用いたスロットマシン。
  8. 【請求項8】 前記入賞の発生に基づいて遊技球の払出
    を行う遊技球払出手段と、遊技者所有の有価価値として
    記憶されている遊技球数のうち賭数の設定に使用可能な
    遊技球数を特定可能な態様で表示するクレジット表示手
    段と、遊技者所有の有価価値として記憶されている遊技
    球数のうち払出条件が成立し、かつ未だ払い出されてい
    ない未払出遊技球数を特定可能な態様で表示する未払出
    表示手段と、を備え、前記遊技球払出手段による遊技球
    の払出動作中であっても次ゲームへ移行可能であり、次
    ゲーム中にて引き続き実施される払出動作中において
    は、前記未払出表示手段により未払出遊技球数を特定可
    能に表示し、未払出遊技球数を認識できる請求項1〜7
    のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
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