JP2014045952A - 遊技媒体計数装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技媒体を投入するための投入口にガム等の異物を投入する遊技者の悪戯行為を抑制する。
【解決手段】各台計数装置3は、遊技者が手元に所有しているメダル数である所有メダル数が規定数以上であり、且つ連続貸出と判定していない場合に、計数が必要であると見做して計数可能状態とする一方、所有メダル数が規定数未満であると判定した場合や、所有メダル数が規定数以上であっても連続貸出と判定している場合に、計数可能状態としない。遊技で負けた遊技者(所有メダル数が規定数未満の遊技者、連続貸出を受けて所有メダル数を意図的に増やした遊技者)が異物を投入口39に投入することを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各遊技機と対応する位置に設けられ、貨幣の投入に応じて遊技媒体を貸出すと共に、遊技者が所有する遊技媒体を受入れて計数する遊技媒体計数装置に関する。
従来より、例えば特許文献1に記載されているように、各遊技機に対応して設置される遊技媒体計数装置が知られている。このような遊技媒体計数装置を設けることにより、遊技者は獲得したメダルをその場で即座に計数することが可能となり、非常に便利である。
特開平11−226234号公報
しかしながら、遊技で負けた腹いせにタバコの吸殻やガム等の異物を遊技媒体の投入口に投入する悪戯を行う遊技者が存在し、それが不具合の発生の原因となっていた。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者の悪戯行為を抑制することができる遊技媒体計数装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、各遊技機と対応する位置に設けられ、貨幣の投入に応じて遊技媒体を貸出すと共に、遊技者が所有する遊技媒体を受入れて計数する遊技媒体計数装置において、遊技媒体を投入するための投入口と、前記投入口に投入された遊技媒体を計数する計数手段と、前記投入口を開閉可能なシャッタ部材を有するシャッタ手段と、遊技者の貸出操作に応じて予め定められた単位数の遊技媒体を貸出す貸出手段と、前記遊技機に投入された遊技媒体数、前記遊技機から払出された遊技媒体数、及び前記貸出手段が貸出した遊技媒体数に基づいて、遊技者が現在所有している遊技媒体の数を示す所有遊技媒体数を算出する所有遊技媒体数算出手段と、前記貸出手段が貸出を実行してから再度貸出を実行するまでの期間において、前記遊技機で消費された遊技媒体の数を算出する貸出間消費遊技媒体数算出手段と、前記貸出間消費遊技媒体数算出手段により算出された貸出間消費遊技媒体数が基準数未満である場合に連続貸出と判定する連続貸出判定手段と、を備え、前記シャッタ手段は、前記所有遊技媒体数算出手段により算出された所有遊技媒体数が規定数以上であり、且つ前記連続貸出判定手段が連続貸出と判定していない場合には、前記シャッタ部材を開放可能な状態とする一方、当該所有遊技媒体数が規定数未満であるか、又は前記連続貸出判定手段が連続貸出と判定している場合には、前記シャッタ部材を開放不可能な状態とすることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、遊技者が任意に操作可能な操作手段を備え、前記シャッタ手段は、前記シャッタ部材が開放可能な状態において前記操作手段が操作された場合には、当該シャッタ部材を閉鎖状態から開放状態へ変化させることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記シャッタ手段は、遊技場の従業員が携帯可能であって当該従業員の操作に応じて各種の指令信号を出力することが可能な携帯端末装置から前記シャッタ部材の開放指令を受けた場合には、前記所有遊技媒体数が規定数未満であっても当該シャッタ部材を開放可能な状態とすることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記遊技機において大当たり状態が発生したことを検知する検知手段を備え、前記シャッタ手段は、前記検知手段が大当たり状態の発生を検知した場合には、前記所有遊技媒体数が規定数未満であっても前記シャッタ部材を開放可能な状態とすることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、遊技者が手元に所有している遊技媒体数である所有遊技媒体数が規定数以上であり、且つ貸出を実行してから再度貸出を実行するまでの期間にて遊技機で消費された遊技媒体の数である貸出間消費遊技媒体数が基準数以上であり、連続貸出と判定していない場合に、計数が必要であると見做して遊技者が自らでシャッタ部材を開放可能な状態(計数可能状態)とする一方、所有遊技媒体数が規定数未満であると判定した場合に、遊技者が自らでシャッタ部材を開放可能な状態としないようにしたので、遊技で負けた遊技者が異物を投入口に投入することを防止することができる。
又、所有遊技媒体数が規定数以上であっても、貸出間消費遊技媒体数が基準数以上でなく、連続貸出と判定している場合に、貸出を受ける必要がないにも関わらず必要以上の貸出を受けたことによって所有遊技媒体数を意図的に増加させたと見做し、この場合も、遊技者が自らでシャッタ部材を開放可能な状態としないようにしたので、遊技者が異物を投入口に投入することを防止することができる。
即ち、遊技者は遊技で負けていたとしても貸出を受けることで所有遊技媒体数を増加させることができるので、所有遊技媒体数が規定数以上である条件のみが成立した場合に計数可能状態としてしまうと、遊技者が遊技で負けていたとしても貸出を受けさえすれば、異物を投入口に投入することが可能となり、異物を投入する悪戯を行うことが可能となる。しかしながら、本発明では、所有遊技媒体数が規定数以上である条件のみならず、連続貸出と判定していない条件をも加え、それら双方の条件が成立した場合に計数可能状態とする一方、所有遊技媒体数が規定数以上であっても連続貸出と判定していると、計数可能状態としないようにしたので、上記した事態を未然に回避することができる。
請求項2に記載した発明によれば、所有遊技媒体数が規定数以上となり、遊技者が自らでシャッタ部材を開放可能な状態となった後に、遊技者が操作手段を操作すると、シャッタ部材を閉鎖状態から開放状態へ変化させるようにしたので、獲得した遊技媒体を投入口に投入して計数することができる。
請求項3に記載した発明によれば、所有遊技媒体数が規定数以上とならなくとも、獲得した少量の遊技媒体を計数する必要が生じた場合には、従業員を呼び出して携帯端末装置を操作してもらうことで、所有遊技媒体数が規定数未満であってもシャッタ部材を開放可能な状態とするようにしたので、これ以降に遊技者が操作手段を操作することで、獲得した少量の遊技媒体を投入口に投入して計数することができる。この場合、従業員を呼び出すことを条件としているので、従業員が監視することで、遊技者が異物を投入口に投入することを防止することができる。
請求項4に記載した発明によれば、大当たり状態では遊技者が異物を投入口に投入する可能性が極めて低いという事情を考慮し、所有遊技媒体数が規定数未満であってもシャッタ部材を開放可能な状態とするようにしたので、これ以降に遊技者が操作手段を操作することで、大当たり状態で獲得した遊技媒体を投入口に投入して計数することができる。このように遊技者の遊技状態に合わせて臨機応変に対応することができる。
本発明の一実施形態を示す各台計数装置を含む全体構成図 各台計数装置の正面図(a)、縦断側面図(b)及び回転盤本体の平面図(c) 開放状態(a)及び閉鎖状態(b)を示す斜視図 各台計数装置の機能ブロック図 連続貸出判定処理を示すフローチャート シャッタ部材開閉制御処理を示すフローチャート
以下、本発明の遊技媒体計数装置を、遊技機に対応して設けられる各台計数装置に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は遊技場用管理システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場には、遊技機としてのスロットマシン2に対応して各台計数装置3及び表示装置4が設置されている。2台のスロットマシン2、2台の各台計数装置3及び2台の表示装置4は1台の端末管理装置5に接続されており、端末管理装置5はLAN6を介して管理装置7に接続されている。管理装置7は、遊技場内の例えば管理室に設置されており、主装置8、遊技場の管理者が操作するマウス9及びキーボード10、モニタ11やプリンタ(図示せず)等が組み合わされて構成されている。尚、図1では省略しているが、数100台のスロットマシン2が管理装置7の管理対象となる。又、本実施形態では上記したように遊技機がスロットマシン2であることから、遊技価値(遊技媒体)はメダルである。遊技機がパチンコ機であれば、遊技価値はパチンコ玉である。
スロットマシン2は、遊技者がリールを視認可能な表示窓12、有効化された入賞ラインを示す有効ライン表示部13、表示パネル14、クレジットメダルの投入を行うクレジットボタン15、クレジットメダルの精算を行う精算ボタン16、メダルを投入するメダル投入口17、スタートレバー18、左ストップボタン19、中ストップボタン20、右ストップボタン21、受け皿22等を有する。受け皿22には「600〜800枚」のメダル(貸単価が「20円」であれば「12000〜16000円」相当のメダル)が収納可能である。
スロットマシン2は、メダルが投入された状態でスタートレバー18が操作されると(ゲーム開始操作が行われると)、各リールを始動(回転)させ、発生する乱数の中から1つの乱数を抽出して内部抽選を実行すると共に、内部当選役がある場合には当該内部当選役に対応するフラグを成立させ、この状態で各ストップボタン19〜21が操作されると、対応するリールの回転を停止させる。続いて、内部当選役のフラグに応じて各リールの停止位置を決定するための図示しない停止テーブルに基づいて、所謂引込制御(すべり制御)を含む停止制御(各リールを内部当選役フラグの種類に応じた入賞図柄又はハズレ図柄で停止表示させる制御)を実行する。引込制御は、各ストップボタン19〜21の操作を検知した時点から予め規定された引込範囲(最大で4図柄まで)にある図柄を入賞ライン上に引込んで停止させることが可能な制御である。尚、内部当選役フラグに対応する図柄が引込範囲内に存在しないときは、その図柄を入賞ライン上に引き込んで停止させることができないので、入賞が発生せず、所謂取りこぼしとなる。
スロットマシン2は、以下に示す遊技信号を出力する。
「アウト信号」:遊技に使用された遊技価値数(使用数、アウト)を特定可能な使用信号である。ゲームの開始操作に応じてBET状態のメダル数(3枚又は1枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1をアウトとして特定する。尚、リプレイ役入賞時にも対応分が出力される。
「セーフ信号」:遊技者に付与した(遊技者が獲得した)遊技価値数(付与数、セーフ)を特定可能な付与信号である。メダルが1枚払出される毎に1パルスが出力されるので、セーフ信号数×1をセーフとして特定する。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分が出力される。
「BB信号」:BB(ビッグボーナス)状態を特定可能な信号である。BB状態中にレベル出力されるので、BB信号入力中をBB状態中として特定する。大当たり状態の発生を特定可能な大当たり信号である。
「RB信号」:RB(レギュラーボーナス)状態を特定可能な信号である。RB状態中にレベル出力されるので、RB信号入力中をRB状態中として特定する。BB信号と同様に、大当たり状態の発生を特定可能な大当たり信号である。
表示装置4は、各種の遊技情報(BB状態やRB状態の発生回数、スタート回数、ARTの発生回数、平均獲得枚数等)を表示する情報表示部23、遊技場の従業員を呼出すときに遊技者が押下する呼出ボタンや情報表示部23が表示する遊技情報を切替えるときに遊技者が押下する切替ボタン等を含む操作部24、遊技場の従業員が所持する操作リモコン77(携帯端末装置に相当)から送信されたリモコン信号を受信する受光部25等を有する。又、表示装置4は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、スロットマシン2や各台計数装置3や管理装置7との間で各種信号を入出力する入出力部等を有する。
表示装置4は、制御部が予め記憶している制御プログラムを実行し、スロットマシン2から遊技信号(アウト信号、セーフ信号、BB信号、RB信号)を入力したり、遊技者が操作部24を操作したり、操作リモコン77からリモコン信号を受光部25により受信したりすることで、各種の遊技情報を情報表示部23に表示する等の処理を行う。尚、表示装置4は、リモコン信号を受光部25により受信すると、その受信したリモコン信号(後述するロック解除信号)を特定可能な信号を各台計数装置3に出力する。
端末管理装置5は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、スロットマシン2や各台計数装置3や表示装置4や管理装置7との間で各種信号を入出力する入出力部等を有する。端末管理装置5は、制御部が予め記憶している制御プログラムを実行し、スロットマシン2から入力するセーフ信号及びアウト信号、各台計数装置3から入力する後述する貸出信号及び発行信号に基づいて、遊技者が手元に所有するメダル数である所有メダル数(所有遊技媒体数に相当)、及びメダルの前回の貸出から今回の貸出までの期間にて遊技者がゲームを行って獲得したメダル数である貸出間差メダル数(正負を逆にした値が貸出間消費遊技媒体数に相当)を算出する。具体的には、端末管理装置5は、セーフ信号により払出メダル数を特定し、アウト信号により投入メダル数を特定し、貸出信号により貸出メダル数を特定し、発行信号により発行メダル数を特定し、所有メダル数及び貸出間差メダル数を以下の演算式により算出する。
所有メダル数=払出メダル数−投入メダル数+貸出メダル数−発行メダル数
貸出間差メダル数=払出メダル数−投入メダル数
端末管理装置5は、このようにして算出した所有メダル数を特定可能な信号、及び貸出間差メダル数を特定可能な信号を各台計数装置3に出力する。この場合、端末管理装置5は、所有メダル数を特定可能な信号や貸出間差メダル数を特定可能な信号を自発的に出力しても良いし、各台計数装置3からそれぞれの要求信号を入力したことを条件として出力しても良い。
管理装置7は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、スロットマシン2や各台計数装置3や表示装置4との間で各種信号を入出力する入出力部等を有する。管理装置7は、制御部が予め記憶している制御プログラムを実行し、スロットマシン2から入力する遊技信号(アウト信号、セーフ信号、BB信号、RB信号)、各台計数装置3から入力する貸出信号や発行信号に基づいて、スロットマシン2の遊技情報(アウト、セーフ、差メダル、BB回数、RB回数等)を集計したり、貸出情報(売上情報)や発行情報を算出したりする等の処理を行う。
各台計数装置3は、図2にも示すように、その筐体26の正面26a側に、各台計数装置3の動作状態を示す状態表示ランプ27、遊技者が紙幣を投入するための紙幣投入口28、遊技者が会員カードや持玉券を挿入したり新規の持玉券を発行したりするためのカード挿入口29、テンキーを含むパスワード入力ボタン群30や貸出ボタン31や計数ボタン32(操作手段に相当)や払出ボタン33や発行ボタン34を含む操作部35、残クレジット数を表示する残クレジット数表示部36、持玉数(後述する計数済持玉数であり、計数部41により計数した計数値から貸出部40により払出した払出値を差し引いた持玉数)を表示する持玉数表示部37、遊技者がメダルを取り出すための取出口38、遊技者がメダルを投入する投入口39等を有する。
筐体26の内部には、メダルを払出す貸出部40(貸出手段に相当)、メダルを計数する計数部41(計数手段に相当)が設けられている。筐体26の裏面26b側には、メダルを各台計数装置3に補給する補給路42、メダルを各台計数装置3から回収する回収路43が設けられている。
貸出部40は、メダルを収納する収納容器44、回転盤45を有する回転盤本体46、回転盤46を回転させるモータ47、回転盤本体46から上記した取出口38にメダルを排出する排出路48等を有する。収納容器44にはメダルを回転盤本体46へ排出する排出路49が一体的に形成されており、その排出路49の途中部位には補給検知センサ50が設けられている。又、回転盤本体46から取出口38に連なる排出路48の途中部位には貸出検知センサ51が設けられている。
貸出部40においては、補給路42から筐体26の裏面26bの開口部52を介してメダルが補給されると、その補給されたメダルは収納容器44に収納されて排出路49の補給検知センサ50を通過して回転盤本体46へ排出される。回転盤本体46へ排出されたメダルは回転盤45がモータ47により回転軸53を回転中心として例えば反時計周りに回転することで、回転盤45に形成されている5個の穴部54のうち何れかに挿入された状態で所定位置まで回転されると、ガイドピン55により排出路48へ送出される。排出路48へ送出されたメダルは貸出検知センサ51を通過した後に筐体26の正面26aの開口部56を介して取出口38へ排出される。
計数部41は、基本的には上記した貸出部40と同様の構造である。計数部41は、メダルを収納する収納容器57、回転盤58を有する回転盤本体59、回転盤58を回転させるモータ60、回転盤本体59から上記した回収路43にメダルを排出する排出路61等を有する。収納容器57にはメダルを回転盤本体59へ排出する排出路62が一体的に形成されており、その排出路62の途中部位には投入検知センサ63が設けられている。又、回転盤本体59から回収路43に連なる排出路61の途中部位には排出検知センサ64が設けられている。
計数部41においては、遊技者がメダルを投入口39に投入すると、その投入されたメダルは筐体26の正面26aの開口部65を介して収納容器57に収納されて排出路62の投入検知センサ63を通過して回転盤本体59へ排出される。回転盤本体59へ排出されたメダルは回転盤58がモータ60により回転軸66を回転中心として例えば反時計周りに回転することで、回転盤58に形成されている5個の穴部67のうち何れかに挿入された状態で所定位置まで回転されると、ガイドピン68により排出路61へ送出される。排出路61へ送出されたメダルは排出検知センサ64を通過した後に筐体26の裏面26bの開口部69を介して回収路43へ排出される。そして、回収路43へ排出されたメダルはベルトコンベア70により排出される。
さて、上記した構成では、投入口39の上方には、投入口39の開口部39aを開放する開放位置(図2(b)にて実線にて示す位置)と閉鎖する閉鎖位置(図2(b)にて二点鎖線にて示す位置)との間を往復移動可能な平板形状のシャッタ部材71が設けられている。図3(a)に示すように、シャッタ部材71が開放位置に移動された開放状態では、開口部39aを開放していることで、メダルの投入口39への投入が可能(メダルの計数が可能)である。開放状態では、シャッタ部材71の全体が筐体26の内部に格納されることで、開口部39aの何れの領域でもシャッタ部材71に覆われることはなく、遊技者がメダルを投入口39に投入する作業を一切妨げない。
一方、図3(b)に示すように、シャッタ部材71が閉鎖位置に移動された閉鎖状態では、開口部39aを閉鎖していることで、メダルの投入口39への投入が不可能(メダルの計数が不可能)である。閉鎖状態では、投入口39の開口部39aの全域がシャッタ部材71により覆われ(密閉され)、遊技者がメダルを投入口39に投入する作業を一切受付けない。勿論、メダル以外の例えばタバコの吸殻やガム等の異物を投入することも不可能である。
尚、シャッタ部材71には当該シャッタ部材71を電磁的にロック(施錠)するロック機構が併設されており、シャッタ部材71のロックが解除されていないことを条件として計数ボタン32が押下されたときにシャッタ部材71が閉鎖位置から開放位置に移動される。即ち、計数ボタン32が押下されたときに、シャッタ部材71のロックが解除されていれば、シャッタ部材71が閉鎖位置から開放位置に移動されるが、シャッタ部材71のロックが解除されていなければ、シャッタ部材71が閉鎖位置から開放位置に移動されない。
図4は、各台計数装置3の電気的な構成を機能ブロック図により示している。制御部72(所有遊技媒体数算出手段、貸出間消費遊技媒体数算出手段、連続貸出判定手段に相当)は、CPU72a、ROM72b、RAM72c、I/O72dを有するマイクロコンピュータにより構成されており、状態表示ランプ27、操作部35、残クレジット数表示部36、持玉数表示部37、紙幣投入口28に投入された紙幣を処理する(種類や枚数等を判定する)紙幣処理部73、カード挿入口29に挿入された会員カードに記録されている会員IDや貯玉数を読み出したり更新したり、カード挿入口29に挿入された持玉券に記録されている計数済持玉数を読み出したり更新したり、新しく発行する持玉券に計数済持玉数を記録したりするカード処理部74、貸出部40、計数部41、シャッタ部材71を開放位置と閉鎖位置との間で移動させる例えばモータにより構成される駆動部75を接続している。シャッタ手段76は、シャッタ部材71と駆動部75とを含んで構成される。尚、制御部72を含む他の機能ブロック(紙幣処理部73やカード処理部74等)は、上記した貸出部40及び計数部41と共に、筐体26の内部に収容されている。具体的には、図2では制御部72のみを示すが、紙幣処理部73は紙幣投入口28の背後に設置され、カード処理部74はカード挿入口29の背後に設置される。
制御部72は、駆動指令信号を貸出部40のモータ47に出力することで、メダルを貸出したり払出したりする。このとき、補給検知センサ50は、メダルが通過する毎に検知信号を制御部72に出力し、制御部72は、補給検知センサ50から検知信号を入力することで、メダルの貸出しや払出しを検知する。又、貸出検知センサ51は、メダルが通過する毎に検知信号を制御部72に出力し、制御部72は、貸出検知センサ51から検知信号を入力することで、貸出されたり払出されたりするメダルの枚数を検知する。
同様に、制御部72は、駆動指令信号を計数部41のモータ60に出力することで、遊技者が投入したメダルを計数する。このとき、投入検知センサ63は、メダルが通過する毎に検知信号を制御部72に出力し、制御部72は、投入検知センサ63から検知信号を入力することで、メダルの投入を検知する。又、排出検知センサ64は、メダルが通過する毎に検知信号を制御部72に出力し、制御部72は、排出検知センサ64から検知信号を入力することで、投入されたメダルの枚数を検知する。
各台計数装置3は、制御部72が予め記憶している制御プログラムを実行することで以下に示すメダルの貸出、メダルの計数、メダルの払出、持玉券の発行、シャッタ部材71の開閉を行う。
(1)メダルの貸出
「千円札」、「2千円札」、「5千円札」、「1万円札」の4種類の紙幣を紙幣投入口28にて受付可能であり、何れかの紙幣を紙幣投入口28にて受付けると、50枚のメダルを貸出部40により貸出す。即ち、例えばメダルの貸単価が20円であれば、1000円分に相当するメダルを貸出す。この場合、「千円札」の紙幣を紙幣投入口28にて受付けていれば、1000円分に相当する50枚のメダルを貸出し、残クレジット数(メダルに換金していない金額)を0円として記憶し、「5千円札」の紙幣を紙幣投入口28にて受付けていれば、1000円分に相当する50枚のメダルを貸出し、残クレジット数を4000円として記憶する。尚、メダルを5枚貸出す毎に貸出信号を1パルスで出力する。即ち、1000円分に相当する50枚のメダルを貸出す際には貸出信号を10パルスで出力する。貸出信号数×5が貸出メダル数に相当し、その貸出メダル数に貸出単価を乗じた値が売上額に相当する。残クレジット数がある状態では、遊技者が貸出ボタン31を押下する毎に、1000円分のメダルを貸出部40により貸出し、残クレジット数を更新する。
(2)メダルの計数
遊技者がメダルを投入口39に投入したことに応じて、投入検知センサ63がメダルを検知すると、投入口39から計数部41へ排出されたメダルを計数部41により計数する(回転盤58を回転させてメダルを排出検知センサ64へ排出し、排出したメダルを検知する)。排出検知センサ64がメダルを検知することに応じて、計数部41により計数した計数値から貸出部40により払出した払出値を差し引いた計数済持玉数をカウントアップする。排出検知センサ64が最後にメダルを検知してからの時間を計測し、その時間が5秒に達すると、回転盤58を1秒間逆方向に回転させ、更に回転盤58を5秒間順方向に回転させる。その間に、排出検知センサ64がメダルを検知しなければ、計数を終了する。回転盤58を逆方向に回転させるのは、メダル詰まりを解消するためである。
(3)メダルの払出
遊技者が払出ボタン33を押下すると、計数済持玉数が50枚以上であれば、その範囲内でメダルを50枚単位で貸出部40により払出し、計数済持玉数が50枚未満であれば、その50枚未満の全てのメダルを貸出部40により払出す。
(4)持玉券の発行
遊技者が発行ボタン34を押下すると、計数済持玉数を持玉券に記録し、その計数済持玉数を記録した持玉券をカード挿入口29から発行すると共に、発行した持玉券に固有のID(持玉券ID)と計数済持玉数とを対応付けた発行信号を出力する。但し、計数済持玉数が所定の発行下限数(遊技場側の設定値であり、例えば50枚)未満である場合には、持玉券を発行しない。尚、会員カードが挿入されている状態で遊技者が発行ボタン34を押下した場合には、計数済持玉数に関わらず、その会員カードのIDに対応する貯玉情報(当日貯玉数)を更新した後に会員カードをカード挿入口29から発行すると共に、発行した会員カードを特定可能なID(会員ID)と計数済持玉数とを対応付けた発行信号を出力する。
(5)シャッタ部材71の開閉
通常は、シャッタ部材71を閉鎖位置に移動させて電磁的にロックしており(閉鎖状態を形成しており)、端末管理装置5から入力する信号に応じて特定される所有メダル数や貸出間差メダル数に応じて、電磁的なロックを解除して開放可能な状態(計数可能状態)とし、電磁的にロックして開放不可能な状態(計数不可能状態)とする。遊技者が計数ボタン32を押下すると、シャッタ部材71を開放可能な状態としていれば、開放指令信号を駆動部75に出力し、シャッタ部材71を閉鎖位置から開放位置に移動させ(開放状態を形成し)、シャッタ部材71を開放不可能な状態としていれば、開放指令信号を駆動部75に出力しない。
シャッタ部材71を一旦開放位置に移動させた後では、排出検知センサ64が最後にメダルを検知してからの時間を計測し、その時間が5秒に達するまでは開放状態を維持し、その時間が5秒に達すると、閉鎖指令信号を駆動部75に出力し、シャッタ部材71を開放位置から閉鎖位置に移動させて電磁的にロックする。尚、排出検知センサ64が最後にメダルを検知してからの時間を計測することに代えて、投入検知センサ63が最後にメダルを検知してからの時間を計測して開放状態を維持したりシャッタ部材71を閉鎖位置に移動させて電磁的にロックしたりしても良い。勿論、排出検知センサ64が最後にメダルを検知してからの時間と、投入検知センサ63が最後にメダルを検知してからの時間とを併用しても良い。又、遊技場の従業員が所持する操作リモコン77からのリモコン信号(ロック解除信号)に応じて、電磁的なロックを解除して開放可能な状態とする。
次に、上記した構成の作用について、図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6は、それぞれ各台計数装置3の制御部72が本発明に関連して行う連続貸出判定処理及びシャッタ部材開閉制御処理をフローチャートにより示している。制御部72は、各台計数装置3に電源が投入されている状態では、連続貸出判定処理及びシャッタ部材開閉制御処理を所定周期で定期的に実行する。尚、制御部72は、後述する連続貸出(貸出を受ける必要がないにも関わらず行われた必要以上の貸出)が行われたか否かを示す連続貸出フラグ、及びメダルの計数を可能であるか否かを示す計数可能フラグのそれぞれの値(「0」又は「1」)を記憶可能となっている。
(1)連続貸出判定処理
制御部72は、連続貸出判定処理を開始すると、端末管理装置5から所有メダル数を特定可能な信号を入力したか否かを判定する(S1)。制御部72は、端末管理装置5から所有メダル数を特定可能な信号を入力したと判定すると(S1:YES)、その入力した信号から所有メダル数を特定し(S2)、その特定した所有メダル数が予め規定している規定数(例えば100枚)以上であるか否かを判定する(S3)。
制御部72は、その特定した所有メダル数が規定数以上でない(規定数未満である)と判定すると(S3:NO)、端末管理装置5から貸出間差メダル数を特定可能な信号を入力したか否かを判定する(S4)。制御部72は、貸出間差メダル数を特定可能な信号を入力したと判定すると(S4:YES)、その信号から貸出間差メダル数を特定し(S5)、その特定した貸出間差メダル数が予め規定している基準数(例えば−10枚)以上であるか否かを判定する(S6)。
制御部72は、その特定した貸出間差メダル数、即ち、その貸出間にて遊技者がゲームを行って獲得したメダル数が基準数以上であると判定すると(S6:YES)、連続貸出が行われたことを示すべく連続貸出フラグに「1」を設定する(S7)。一方、制御部72は、その特定した貸出間差メダル数、即ち、その貸出間にて遊技者がゲームを行って獲得したメダル数が基準数以上でない(基準数未満である)と判定すると(S6:NO)、連続貸出が行われていないことを示すべく連続貸出フラグに「0」を設定する(S8)。
即ち、遊技者が紙幣を投入してメダルの貸出を受けるのは一般的には遊技の収支が芳しくない(ゲームを行って獲得したメダル数が基準数未満)ときである。このため、貸出間にて遊技者がゲームを行って獲得したメダル数が基準数以上であるときに遊技者が紙幣を投入して受けたメダルの貸出は、本来は必要でない貸出である連続貸出と判定し、続貸出フラグに「1」を設定する。そして、制御部72は、このように連続貸出が行われたか否かを判定した後に、貸出間差メダル数をリセットし(S9)、連続貸出判定処理を終了してリターンする。
尚、制御部72は、端末管理装置5から所有メダル数を特定可能な信号を入力していないと判定した場合(S1:NO)、所有メダル数を特定したが、その特定した所有メダル数が規定数以上であると判定した場合(S3:YES)、又は特定した所有メダル数が規定数以上でないと判定したが、貸出間差メダル数を特定可能な信号を入力していないと判定した場合には(S4:NO)、連続貸出が行われたか否かを判定せずに連続貸出判定処理を終了してリターンする。
(2)シャッタ部材開閉制御処理
制御部72は、シャッタ部材開閉制御処理を開始すると、端末管理装置5から所有メダル数を特定可能な信号を入力したか否かを判定し(S11)、操作リモコン77からロック解除信号を受信したか否かを判定する(S12)。
制御部72は、端末管理装置5から所有メダル数を特定可能な信号を入力したと判定すると(S11:YES)、その入力した信号から所有メダル数を特定し(S13)、その特定した所有メダル数が予め規定している規定数(例えば100枚)以上であるか否かを判定する(S14)。ここでは、上記した連続貸出判定処理における規定数とシャッタ部材開閉制御処理における規定数とを同じ値としたが、それらを異なる値としても良い。
制御部72は、その特定した所有メダル数が規定数以上であると判定すると(S14:YES)、その時点で連続貸出フラグに「0」を設定しているか否か、即ち、連続貸出が行われていないか否かを判定する(ステップS15)。制御部72は、その時点で連続貸出フラグに「0」を設定している、即ち、連続貸出が行われていないと判定すると(ステップS15:YES)、その時点で計数可能フラグに「1」を設定しているか否かを判定し(S16)、計数可能フラグに「1」を設定していない(「0」を設定している)と判定すると(S16:NO)、計数可能フラグに「1」を設定し(S17)、シャッタ部材71を開放可能な状態(計数可能状態)としているか否かを判定する(S18)。制御部72は、シャッタ部材71を開放可能な状態としていないと判定すると(S18:NO)、電磁的なロックを解除して開放可能な状態とし(S19)、一方、シャッタ部材71を既に開放可能な状態としていると判定すると(S18:YES)、その開放可能な状態を維持する。
次いで、制御部72は、遊技者が計数ボタン32を押下したか否かを判定し(S20)、遊技者が計数ボタン32を押下したと判定すると(S20:YES)、閉鎖位置にあるシャッタ部材71を開放位置に移動させ(S21)、排出検知センサ64がメダルを検知したか否かを判定する(S22)。制御部72は、遊技者がメダルを投入口39に投入したことに応じて、排出検知センサ64がメダルを検知したと判定すると(S22:YES)、排出検知センサ64が最後にメダルを検知してからの時間を計測するためのタイマを作動開始する(S23)。
制御部72は、タイマを作動開始した後に、タイマがタイムアップ(例えば5秒)したか否かを判定し(S24)、タイマがタイムアップしたと判定すると(S24:YES)、閉鎖指令信号を駆動部75に出力し、シャッタ部材71を開放位置から閉鎖位置に移動させて電磁的にロックし(S25)、シャッタ部材開閉制御処理を終了してリターンする。
一方、制御部72は、所有メダル数が規定数未満であると判定すると(S14:NO)、又は所有メダル数が規定数以上であると判定したが(S14:YES)、その時点で連続貸出フラグに「1」を設定している、即ち、連続貸出が行われていると判定すると(ステップS15:NO)、その時点で計数可能フラグに「0」を設定しているか否かを判定し(S26)、計数可能フラグに「0」を設定していない(「1」を設定している)と判定すると(S26:NO)、計数可能フラグに「0」を設定し(S27)、シャッタ部材71を開放不可能な状態としているか否かを判定する(S28)。制御部72は、シャッタ部材71を開放不可能な状態としていないと判定すると(S28:NO)、開放位置にあるシャッタ部材71を閉鎖位置に移動させて電磁的にロックして開放不可能な状態とし(S29)、一方、シャッタ部材71を既に開放不可能な状態としていると判定すると(S28:YES)、その開放不可能な状態を維持する。
又、制御部72は、操作リモコン77からロック解除信号を受信した(開放指令を受けた)と判定すると(S12:YES)、所有メダル数が規定数以上であるか否かや連続貸出が行われているか否かに関わらず、上記したステップS16以降の処理を行い、シャッタ部材71を開放可能な状態とする。
以上に説明したように本実施形態によれば、各台計数装置3において、遊技者が手元に所有しているメダル数である所有メダル数が規定数以上であり、且つ連続貸出と判定していない場合に、計数が必要であると見做して遊技者が自らでシャッタ部材71を開放可能な状態(計数可能状態)とする一方、所有メダル数が規定数未満であると判定した場合に、遊技者が自らでシャッタ部材71を開放可能な状態としないようにしたので、遊技で負けた遊技者が異物を投入口39に投入することを防止することができる。又、遊技者が手元に所有しているメダル数である所有メダル数が規定数以上であっても連続貸出と判定していれば、この場合も、遊技者が自らでシャッタ部材71を開放可能な状態としないようにしたので、遊技で負けた遊技者が異物を投入口39に投入することを防止することができる。
即ち、遊技者は遊技で負けていたとしても貸出を受けることで所有メダル数を増加させることができるので、所有メダル数が規定数以上である条件のみが成立した場合に計数可能状態としてしまうと、遊技者が遊技で負けていたとしても貸出を受けさえすれば、異物を投入口39に投入することが可能となり、遊技で負けた腹いせに異物を投入する悪戯を行うことが可能となるが、所有メダル数が規定数以上である条件のみならず、連続貸出と判定していない条件をも加え、それら双方の条件が成立した場合に計数可能状態とする一方、所有メダル数が規定数以上であっても連続貸出と判定していると、計数可能状態としないようにしたので、上記した事態を未然に回避することができる。尚、所有メダル数が規定数以上であれば連続貸出が行われる可能性が極めて少ないことから、所有メダル数が規定数未満である場合に限って連続貸出が行われたか否かを判定することで、連続貸出が行われたか否かを遊技の状況に応じて適切なタイミングで判定することができる。
又、遊技者が自らでシャッタ部材71を開放可能な状態となった後に、遊技者が計数ボタン32を押下すると、シャッタ部材71を閉鎖位置から開放位置に移動させることで、遊技者が獲得したメダルを投入口39に投入して計数することができる。
又、所有メダル数が規定数以上とならなくとも、遊技場の従業員が携帯する操作リモコン77からロック解除信号を受信した場合にも、遊技者が自らでシャッタ部材71を開放可能な状態とするようにしたので、獲得した少量の遊技媒体を計数する必要が生じた場合には、従業員を呼び出して操作リモコン77を操作してもらった後に、遊技者が計数ボタン32を押下することで、遊技者が獲得した少量のメダルを投入口39に投入して計数することができる。この場合、従業員を呼び出すことを条件としているので、従業員が監視することで、遊技者が異物を投入口39に投入することを防止することができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
シャッタ部材71を開放可能な状態とした後に、遊技者が計数ボタン32を押下したことを条件として、シャッタ部材71を閉鎖位置から開放位置に移動させるようにしたが、遊技者が計数ボタン32を押下する条件を省略しても良い。即ち、シャッタ部材71を開放可能な状態とした直後に、シャッタ部材71を閉鎖位置から開放位置に自動的に移動させても良い。
端末管理装置5が所有メダル数を算出するようにしたが、各台計数装置3が所有メダル数を算出するようにしても良い。
スロットマシン2からBB信号やRB信号を入力することで、所有メダル数が短時間で大幅に増加する大当たり状態の発生を検知した場合にも、所有メダル数が規定数以上であるか否かに拘らず、遊技者が自らでシャッタ部材71を開放可能な状態とするようにしても良い。大当たり状態では遊技者が異物を投入口39に投入する可能性が極めて低く、遊技者の遊技状態に合わせて臨機応変に対応することができる。
悪戯を行う遊技者が会員登録する可能性は極めて低く、又、会員登録した遊技者が悪戯を行ったとしても、その会員IDに基づいて遊技者を特定可能であるので、会員登録した遊技者に対して会員IDを記録した会員カードを配布し、その会員カードがカード挿入口29に挿入されている状態では無条件に計数可能状態としても良い。
別の各台計数装置3にて発行された持玉券や会員カードがカード挿入口29に挿入された場合に、それら持玉券や会員カードに記録されている計数済持玉数や当日貯玉数が規定数以上であれば、計数可能状態としても良い。
払出メダル数から投入メダル数を差引いた値を貸出間差メダル数として求め、貸出間差メダル数が基準数以上である場合に連続貸出フラグに「1」を設定する一方、基準数未満である場合に連続貸出フラグに「0」を設定するようにしたが、投入メダル数から払出メダル数を差引いた値を貸出間消費メダル数として求め、貸出間消費メダル数が基準数未満である場合に連続貸出フラグに「1」を設定する一方、基準数以上である場合に連続貸出フラグに「0」を設定するようにしても良い。
又、貸出間消費遊技媒体数として貸出間差メダル数を用いるようにしたが、貸出間にて消費された遊技媒体数に相当する指標であればどのような指標を用いても良く、例えば投入メダル数を用い、投入メダル数を基準数と比較して連続貸出であるか否かを判定しても良い。又、スロットマシン2において実行されたゲームの回数は消費されたメダル数に比例して増加するので、ゲームの回数を用い、ゲームの回数を基準数と比較して連続貸出であるか否かを判定しても良い。
規定数は「100枚」以外の枚数であっても良いし、基準数は「−10枚」以外の枚数であっても良い。
排出検知センサ64がメダルを検知したか否かを判定する期間(タイマがタイムアップする期間)は、例示した5秒以外の値であっても良い。又、この期間は、例えば各台計数装置3を製造する製造メーカが初期値として設定する時間であっても良いし、遊技場の管理者が任意に設定可能な時間であっても良い。
シャッタ部材71は、往復移動することで開放状態及び閉鎖状態を形成する部材に限らず、回動することで開放状態及び閉鎖状態を形成する部材であっても良い。又、シャッタ部材71は、例えば伸縮可能な部材であっても良い。即ち、伸縮可能な部材が伸びた状態でメダルの投入口39への投入を可能な開放状態を形成し、伸縮可能な部材が縮んだ状態でメダルの投入口39への投入を不可能な閉鎖状態を形成する構成であっても良い。
遊技者が投入した紙幣を受付けることでメダルを貸出す機構と、遊技者が払出ボタン33を押下したことで計数済持玉数の範囲内でメダルを払出す機構とが、貸出部40として兼用される構成を例示したが、それらが別々に設けられる構成でも良い。
貸出部40と計数部41とが同一の筐体26内に収容される構成を例示したが、貸出部40及び計数部41がスロットマシン2毎に設けられる構成であれば、別々の筐体内に収容される構成でも良い。
対象となる遊技機は、スロットマシン2に限らず、パチンコ機等であっても良く、パチンコ玉を計数する計数装置に適用しても良い。
例えばタイマによる時間の計測を端末管理装置5や管理装置7が行う等、各台計数装置3が行う情報処理の一部を他の装置にて行っても良い。即ち、本願発明でいう遊技媒体計数装置は、各台計数装置3のみならず端末管理装置5や管理装置7等を含む広義の概念を含んでも良い。
図面中、2はスロットマシン(遊技機)、3は各台計数装置(遊技媒体計数装置)、32は計数ボタン(操作手段)、39は投入口、40は貸出部(貸出手段)、41は計数部(計数手段)、71はシャッタ部材、72は制御部(所有遊技媒体数算出手段、貸出間消費遊技媒体数算出手段、連続貸出判定手段)、76はシャッタ手段、77は操作リモコン(携帯操作端末)である。

Claims (4)

  1. 各遊技機と対応する位置に設けられ、貨幣の投入に応じて遊技媒体を貸出すと共に、遊技者が所有する遊技媒体を受入れて計数する遊技媒体計数装置において、
    遊技媒体を投入するための投入口と、
    前記投入口に投入された遊技媒体を計数する計数手段と、
    前記投入口を開閉可能なシャッタ部材を有するシャッタ手段と、
    遊技者の貸出操作に応じて予め定められた単位数の遊技媒体を貸出す貸出手段と、
    前記遊技機に投入された遊技媒体数、前記遊技機から払出された遊技媒体数、及び前記貸出手段が貸出した遊技媒体数に基づいて、遊技者が現在所有している遊技媒体の数を示す所有遊技媒体数を算出する所有遊技媒体数算出手段と、
    前記貸出手段が貸出を実行してから再度貸出を実行するまでの期間において、前記遊技機で消費された遊技媒体の数を算出する貸出間消費遊技媒体数算出手段と、
    前記貸出間消費遊技媒体数算出手段により算出された貸出間消費遊技媒体数が基準数未満である場合に連続貸出と判定する連続貸出判定手段と、を備え、
    前記シャッタ手段は、前記所有遊技媒体数算出手段により算出された所有遊技媒体数が規定数以上であり、且つ前記連続貸出判定手段が連続貸出と判定していない場合には、前記シャッタ部材を開放可能な状態とする一方、当該所有遊技媒体数が規定数未満であるか、又は前記連続貸出判定手段が連続貸出と判定している場合には、前記シャッタ部材を開放不可能な状態とすることを特徴とする遊技媒体計数装置。
  2. 遊技者が任意に操作可能な操作手段を備え、
    前記シャッタ手段は、前記シャッタ部材が開放可能な状態において前記操作手段が操作された場合には、当該シャッタ部材を閉鎖状態から開放状態へ変化させることを特徴とする請求項1に記載した遊技媒体計数装置。
  3. 前記シャッタ手段は、遊技場の従業員が携帯可能であって当該従業員の操作に応じて各種の指令信号を出力することが可能な携帯端末装置から前記シャッタ部材の開放指令を受けた場合には、前記所有遊技媒体数が規定数未満であっても当該シャッタ部材を開放可能な状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技媒体計数装置。
  4. 前記遊技機において大当たり状態が発生したことを検知する検知手段を備え、
    前記シャッタ手段は、前記検知手段が大当たり状態の発生を検知した場合には、前記所有遊技媒体数が規定数未満であっても前記シャッタ部材を開放可能な状態とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載した遊技媒体計数装置。
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