JPH10137430A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10137430A
JPH10137430A JP29911596A JP29911596A JPH10137430A JP H10137430 A JPH10137430 A JP H10137430A JP 29911596 A JP29911596 A JP 29911596A JP 29911596 A JP29911596 A JP 29911596A JP H10137430 A JPH10137430 A JP H10137430A
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payout
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JP29911596A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技場の管理負担を極力低減しながらも遊技
者に出玉補償を行なうことが可能な遊技用装置を提供す
る。 【解決手段】 予め定められた補償時刻に達しているか
否かを判断し、補償時刻に達している場合には補償設定
値と遊技情報とに基づいて補償数を演算し(SA30
0,SA301)、補償要件が成立している場合(SA
302)には、補償情報を出力するとともに(SA30
3)、遊技者に発行されるカードに補償数を記録する
(SA304)機能を備えた遊技用装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技場に設置され
た遊技用装置に関し、詳しくは、遊技者の遊技機におけ
る遊技の結果としての遊技結果価値を算出して該遊技者
に付与するために遊技場に設置された遊技用装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置として従来から一般
的に知られているものに、たとえば、遊技者の遊技機に
おける遊技の結果としての遊技結果価値を算出して該遊
技者に付与するために遊技場に設置された遊技用装置が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、遊技場では遊技
者が遊技に熱中するあまり、例えば遊技場の閉店時間ま
で遊技が行われるケースが多々ある。特に、閉店前に、
大当たりとなる可能性が高まったような所定の遊技状態
にある場合にはなおさらである。
【0004】かかる場合、例えば閉店時間に至ったこと
を理由に何の補償もなく遊技を強制的に終了させてしま
ったのでは遊技者の心証を害し、客離れを引き起こす
他、閉店時間近くなれば遊技者にとって、その後の遊技
により見込まれる利益が小さくなるため遊技者の数が減
少するようになり稼働率が低下することになる。しか
し、このような状況を避けるために遊技者が遊技を終え
るまで閉店時間を個々に延長するわけにもいかない。
【0005】また、遊技の提供が困難な緊急事態が発生
した場合には遊技場の営業を終了せざるを得ず、かかる
場合の遊技者への補償が問題となる。
【0006】以上の問題を解決するために、例えば、遊
技場の営業を終了する際に遊技者の遊技状況を係員など
がチェックして廻り、所定の遊技状態にある遊技者に対
しては遊技を終了させる見返りとして所定の補償を行う
ことが考えられる。
【0007】しかしながら、いちいち遊技者の遊技状況
をチェックして廻る作業は手間であり、遊技場に過度の
負担を与えることとなる。
【0008】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技場の負担を極力軽減しつ
つ、遊技者へのサービス向上を図ることのできる遊技用
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者の遊技機における遊技の結果としての遊技結
果価値を算出して該遊技者に付与するために遊技場に設
置された遊技用装置であって、遊技場の営業を終了する
際に所定の遊技状態にある遊技者の遊技を途中で終了さ
せる見返りとして遊技者に付与すべき前記遊技結果価値
とは異なる補償価値を算出可能な算出手段と、前記算出
手段により算出された補償価値を所定の記録媒体で特定
可能に処理するための補償価値処理手段と、前記遊技結
果価値を所定の記録媒体で特定可能に処理するための遊
技結果価値処理手段とを含み、該遊技結果価値処理手段
は、前記補償価値処理手段を含むことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、予め定められた複数種類の補
償価値算出方法の中から任意の補償価値算出方法を選択
して設定可能な選択設定手段を含むことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、所定条件の成
立により遊技者に有利な特定遊技状態となり、前記遊技
用装置は遊技場の営業を終了する際に遊技者の遊技を途
中で強制的に終了させる遊技強制終了手段を含み、該遊
技強制終了手段は遊技場の営業を終了する際に前記遊技
機の遊技状態が前記特定遊技状態にある場合には、該特
定遊技状態の終了後、遊技を途中で強制的に終了させる
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、算出手段の
働きにより、遊技場の営業を終了する際に所定の遊技状
態にある遊技者の遊技を途中で終了させる見返りとして
遊技者に付与すべき前記遊技結果価値とは異なる補償価
値が算出される。そして補償価値処理手段の働きによ
り、前記算出手段により算出された補償価値を所定の記
録媒体で特定可能なように処理される。また、遊技結果
価値処理手段の働きにより、前記遊技結果価値を所定の
記録媒体で特定可能なように処理される。さらに、前記
遊技結果価値処理手段は、前記補償価値処理手段を含ん
でいる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、選択設定手段の働きに
より、予め定められた複数種類の補償価値算出方法の中
から任意の補償価値算出方法が選択され設定される。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、遊技強制終了手段の働
きにより、遊技場の営業を終了する際に遊技者の遊技が
途中で強制的に終了させられる。さらに前記遊技強制終
了手段の働きにより、遊技場の営業を終了する際に前記
遊技機の遊技状態が前記特定遊技状態にある場合には、
該特定遊技状態の終了後、遊技が途中で強制的に終了さ
せられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、この発明の実施の形
態においては、遊技機の代表例としてパチンコ遊技機を
示すが、これに限らず、コイン遊技機あるいはスロット
マシン等であってもよい。
【0016】図1は、遊技機の一例のパチンコ遊技機を
示す全体正面図である。パチンコ遊技機1(以下、単に
遊技機1という。)が設置される遊技場内には、遊技機
設置島が複数設けられており、各遊技機設置島に、複数
台の遊技機1が集合配置されている。
【0017】遊技機1の前面枠2には、扉保持枠3が設
けられており、この扉保持枠3にガラス扉枠4と前面扉
板5とが開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4は、
遊技盤30の前面側に形成されている遊技領域32を視
認可能に覆うものである。
【0018】この遊技機1は、いわゆるクレジット方式
の弾球遊技機である。つまり、払出されたパチンコ玉が
増加することにより打球供給皿6で貯留しきれなくなっ
たパチンコ玉は、遊技機1内に順次回収されてその個数
が累積的に計数される。そして、その計数値が遊技者の
得点(クレジット)として遊技機1で表示されるように
構成されている。なお、このクレジットは、たとえば、
遊技終了時に後述する出玉カード(図5参照)に記録さ
れた形で遊技者に付与される。
【0019】また、この遊技機1は、共通カードを用い
て遊技媒体の一例のパチンコ玉(以下単に打玉ともい
う)が打球供給皿6内に払出されて遊技が可能となるカ
ード対応型遊技機である。なお、共通カードとは、共通
カードシステムに加盟している全国の遊技場において使
用可能な第三者発行型のプリペイドカードである。この
遊技機1には、玉貸ユニット50(図8参照)が設けら
れており、遊技をせんとする遊技者は、購入した共通カ
ードをカード挿入口56に挿入する。すると、その挿入
されたカードに記録されている有価価値であるカード残
高がカード残高表示器16により表示される。そして、
そのカード残高が残っている場合でかつ玉貸操作が可能
な場合には、玉貸可表示器26が点灯される。この玉貸
可表示器26は玉貸操作ができる旨を点灯表示するもの
である。遊技者がこの玉貸可表示器26の点灯している
ことを確認して玉貸ボタン15を押圧操作すると、予め
設定されている1回の玉貸操作により払出される貸玉額
(以下、単に貸玉額という)分の遊技玉(パチンコ玉)
が打球供給皿6内に払出される。この貸玉額は、ロータ
リスイッチ等からなる貸玉額設定スイッチ195(図3
参照)によって例えば100円〜500円までの5種類
の中から予め設定されている。この貸玉額分の払出しが
終了するまでは玉貸可表示器26が消灯する。そして、
貸玉額分のパチンコ玉の払出しが終了した段階で挿入さ
れている共通カードのカード残額が貸玉額分だけ減額更
新される。その減額更新されたカード残額がカード残高
表示器16により表示される。
【0020】図中17は返却ボタンであり、玉貸可表示
器26の点灯している期間中操作が有効なものである。
この返却ボタン17を遊技者が押圧操作することによ
り、挿入されている共通カードがカード挿入口56から
遊技者側に返却される。また図中51は処理機使用可表
示器であり、玉貸ユニット(カード処理機)50が使用
可能であることを点灯または点滅表示するものである。
【0021】打球供給皿(上皿とも呼ばれる)6内にパ
チンコ玉が払出された状態で遊技者が操作ハンドル21
を操作すれば、打球供給皿6内の貯留整列路8で整列さ
れたパチンコ玉が1つずつ遊技領域32内に打込まれ
る。遊技領域32内には、複数種類の識別情報を可変表
示可能な可変表示装置33が設けられている。遊技領域
32内には、さらに始動入賞口34が設けられており、
この始動入賞口34にパチンコ玉が入賞すれば、可変表
示装置33の表示画面33Aが可変開始し、複数種類の
識別情報の一例の図柄が可変表示された後停止制御され
る。なお、可変表示装置33の可変表示中に再度打玉が
始動入賞口34に入賞すれば、その始動入賞が記憶され
て、可変表示装置33の可変表示が停止した後再度可変
表示が開始可能な状態となってから、前記始動入賞記憶
に基づいて再度可変表示される。その始動入賞の記憶値
が始動入賞記憶表示器49により表示される。この始動
入賞記憶は、たとえば最大4個の始動入賞を記憶できる
ように構成されており、4個を上限として、始動入賞が
ある毎に「1」ずつ加算記憶されるとともに可変表示装
置33が可変開始される毎に「1」ずつ減算更新され
る。なお、可変表示装置33は、本実施形態においては
液晶表示装置で構成されたものを示すが、その他に、7
セグメント,蛍光表示管、LED,エレクトロルミネッ
センス等の表示装置を用いたものであってもよく、ま
た、ドットマトリクス方式の可変表示装置であってもよ
く、さらには、回転ドラム式の可変表示装置であっても
よい。さらに、常時可変表示しているものであってもよ
く、その場合には始動入賞により明るさあるいは可変表
示の速度を変化させて再可変表示された旨がわかるよう
に構成するのが望ましい。
【0022】この可変表示装置33は、上,中,下段の
横方向3本と左,中,右の縦方向3本と斜対角線上の2
本との合計8本の当りラインが定められており、表示結
果がそのいずれかの当りライン上において予め定められ
た特定の表示態様(たとえば777という、大当り図柄
のぞろめ)となれば、可変入賞球装置35の開閉部材3
6が開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第
1の状態となり、大当り状態となる。この可変入賞球装
置35の開閉部材36は、通常時は閉成状態となってい
るが、可変表示装置33の表示結果が前記特定の表示態
様となることにより、後述するソレノイド37(図13
参照)が励磁されて開閉部材36が開成する。この開閉
部材36が開成しているときに、パチンコ玉が可変入賞
球装置35内に入賞すれば、その入賞玉が入賞玉検出器
39a,39bあるいはV入賞玉検出器(特定入賞玉検
出器)38(図13参照)により検出される。この可変
入賞球装置35の第1の状態は、打玉が所定個数(たと
えば10個)入賞するかあるいは第1の状態となった後
に所定時間(たとえば30秒間)経過するかのうちいず
れか早い方の条件が成立することにより終了し、閉成状
態となる。この可変入賞球装置35内に入賞したパチン
コ玉が特定入賞口(Vポケット)に入賞すれば、V入賞
玉検出器38(図13参照)により検出され、その検出
出力に基づいて、可変入賞球装置35の第1の状態が終
了した後再度開閉部材36が開成された第1の状態とな
る繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の
上限回数はたとえば16回に定められている。
【0023】大当り図柄の中でも特に特別の図柄(以
下、この特別の図柄を確率変動図柄という。)が可変表
示装置33に導出表示されることにより大当りが発生し
ていた場合には、その大当りが終了した後、大当りの発
生する確率が高く変動する。このように大当り確率の変
動した遊技状態を特に確率変動状態と呼ぶ。このような
大当り確率が変動した状態は、たとえばその後、少なく
とも大当りが2回発生するまで継続する。そして予定さ
れている2回の大当りのいずれもが確率変動図柄で発生
しなかった場合に大当り確率が通常のものに復帰する。
【0024】したがって、確率変動図柄で大当りが発生
すれば、遊技者は少なくともその大当りに後続する合計
2回の大当りによって得られる利益を期待できる。この
利益は、確率変動の発生によって最低、獲得し得る利益
といえる。以降、この利益を特に最低獲得利益と呼ぶ。
一方、確率変動中に再度、確率変動図柄で大当りが発生
する場合もあり得る。この場合には、あらためて、その
後2回大当りが発生するまで確率変動状態が繰返し継続
する。したがって、遊技状況によっては、確率変動状態
で大当りが3回、4回と継続して発生することもあり得
る。たとえば、大当り図柄のうちの1/3が確率変動図
柄である本実施形態に示す遊技機1では、大当り確率が
変動していない通常の遊技状態において、確率変動図柄
で大当りが発生した場合には、確率変動状態で繰返し継
続して大当りの発生することを期待できる平均回数が
4.75回に調整されている。つまり、通常の遊技状態
で確率変動図柄により大当りが発生すれば、その大当り
を含めて、計4.75回の大当りが発生することを期待
できるのである。以降、この利益を特に予想獲得利益と
呼ぶ。
【0025】遊技状態が確率変動状態にある際には、遊
技者は大当りの発生に大きな期待感を抱きつつ遊技に熱
中している。少なくとも、あと2回大当りが発生してこ
れによる前記最低獲得利益を当然のごとく得ることがで
きると考えられ、また、平均的には前記予想獲得利益を
得ることも期待できるからである。
【0026】したがって、この様な遊技機1で遊技を提
供する遊技場側の立場からすれば、遊技者の心情を考慮
すると、たとえば遊技場の閉店時間に達したことを理由
に無条件に確率変動状態にある遊技者の遊技を強制終了
させてしまうわけにはいかないという問題が生じる。さ
りとて閉店時間を遊技者の遊技状況に応じて個別に延長
するわけにもいかない。したがって、これらの事態に対
し、閉店時間を遵守しつつも遊技客へのサービス低下を
防止するために、遊技者に対して所定の補償を行なうこ
とを条件にして遊技を終了させることが考えられる。し
かしながら、遊技場の閉店時間間際に遊技場の係員が逐
一遊技客の遊技状況を確認しつつ補償行為を行なうので
は遊技場の負担が大きくなる。
【0027】そこで本実施形態に係る遊技機1では、閉
店時間になれば遊技を強制終了させることを原則としつ
つも、閉店時間間際あるいは閉店時間における遊技者の
遊技状態を自動的に識別し、遊技状態に応じた補償処理
を実行して遊技を終了させることができるように構成さ
れている。具体的には、次の通りである。
【0028】閉店時間になれば、遊技状態が大当り状態
にある遊技機1を除いて遊技機1での遊技を強制終了さ
せる。このために、閉店時間に達したことを条件にし
て、大当り状態にない遊技機1のレバーオープンソレノ
イド25(図2参照)が自動的に励磁され、打球供給皿
6に残っている全ての打玉が抜き取られてクレジットに
計数変換される。これにより、打球の実行が不可能とな
るため継続して遊技をできないようにして実質的に遊技
を強制終了させる。次に、以下の補償処理が実行され
る。
【0029】すなわち、遊技を終了させた際の遊技状態
を判別し、確率変動状態で遊技を終了させていた場合に
は、予め定められた補償設定値(補償の程度を決め
る。)に応じ、所定の補償数が遊技機1で算出される。
そして、算出された補償数が出玉カードに記録され遊技
者に排出される。
【0030】また、閉店時間に近いことなどを理由に遊
技者が自主的に遊技を終了させた場合には、その時刻を
遊技機1内の内蔵タイマでチェックし、その終了時刻が
予め定められた補償時間(たとえば、閉店時間の5分
前)以降である場合には、前述した補償処理が行なわれ
る。つまり、確率変動の継続回数などを考慮した所定の
補償数が遊技機1で算出され、その補償数が出玉カード
に記録され遊技者に排出される。
【0031】一方、閉店時間に大当り状態にある場合に
は、遊技機1のレバーオープンソレノイド25は励磁さ
れることなく、したがって遊技を継続することが許容さ
れる。閉店時間に大当り状態にある場合に遊技を強制終
了させることは、大当りを期待して確率変動状態などで
遊技を行っている遊技者の遊技を前述の所定の補償数を
付与して強制終了させることに比較して、遊技者に与え
る不快感が比べものにならないことを考慮しての措置で
あり、また、閉店時間にたまたま大当り状態にある遊技
機1はその数が限られているし、その大当り状態が継続
する期間は、確率変動状態による遊技の終了まで(大当
り終了後、確率変動状態にならなくなるまで)に要する
時間に比較して一般的にかなり短いからである。
【0032】その他、このように構成することにより、
補償数の算出をより容易なものとすることができるとい
うメリットもある。すなわち、大当り状態の途中に遊技
を強制終了させた場合には、大当りの発生から強制終了
時までに行なわれた繰返し継続制御の実行回数や大当り
の発生から強制終了時までに払い出された賞球数をも補
償数を算出する際に考慮に入れなければならず、演算処
理がより複雑化する。また、それらの情報が出力される
ように構成する必要性も生じ、構造も複雑化するからで
ある。
【0033】したがって、本発明に係わる遊技機1で
は、このような場合、大当り状態が終了したことを条件
に遊技機1のレバーオープンソレノイド25を自動的に
励磁し、打球供給皿6に残っている全ての打玉を抜き取
ってクレジットに計数変換する。なお、閉店時間に達し
た際に大当り状態であることを理由に継続遊技が許容さ
れていた遊技機1において、その大当りが終了すれば、
レバーオープンソレノイド25が励磁され、遊技が強制
終了される。この時、遊技状態が確率変動状態にあった
場合には、前述した補償処理が実行され、補償設定値に
応じた補償数が遊技者に付与されることになる。
【0034】このようにこの遊技機1は遊技者に出玉を
補償する出玉補償機能を備えているため、遊技客に対す
るサービスの低下を防ぎつつも閉店時間を遵守できるこ
とに加え、遊技場の管理負担を低減できる。
【0035】なお、補償設定値は後述する補償管理装置
722(図8参照)より予め遊技機1に対してオンライ
ンでダウンロードされている。
【0036】遊技領域32には、さらに通常の入賞口4
2a,42bが設けられているとともに、ラッキーナン
バー表示器48A〜48Hが設けられている。このラッ
キーナンバー表示器48A〜48Hは、可変表示装置3
3の表示結果が特定の表示態様(たとえば777)とな
った場合に、可変表示され、その表示結果が、遊技場が
定めたラッキーナンバーと一致した場合には、遊技者に
特別のサービスとしてある特典が与えられる。この特典
は、たとえば、その回の大当りの発生に伴って付与され
た有価価値を景品交換することなく引続き遊技に使用で
きる等である。
【0037】この遊技機1では、遊技者に払出されたパ
チンコ玉のうち、打球供給皿6からオーバーフローした
玉と、遊技者による上皿玉抜きレバー13の操作によっ
て玉打球供給皿6から遊技機1内部へ強制的に抜かれた
玉とが、クレジット得点(クレジット数)の形で計数加
算され、その累積加算値が記憶される。その記憶された
クレジット得点は、クレジット表示器11により表示さ
れる。そして、後述するように、記憶されたクレジット
得点が、遊技者の操作に応じて出玉カード715(図5
参照)に記録(記憶)されるか、または、遊技場の係員
の操作に応じて離席解除カード(図6参照)に記録(記
憶)される。前者のカードに記録されたクレジット得点
は、得点数に応じた特殊景品等の景品に交換可能であ
る。また、後者のカードの場合は、離席した遊技者に払
戻すか、遊技場の拾得として不利益分から差引く等、営
業方針にしたがい適宜処理することができる。
【0038】打球供給皿6には、下手側に位置する玉欠
乏検出器(2)9aと上手側に位置する玉欠乏検出器
(1)9bとが設けられており、打球供給皿6内の玉の
残り度合が検出可能に構成されている。
【0039】図中、7は景品玉払出口であり、この景品
玉払出口7から景品玉が打球供給皿6内に払出される。
また31は誘導レールであり、弾発発射されたパチンコ
玉がこの誘導レール31の間を通って遊技領域32内に
打込まれる。43は払出ランプであり、景品玉が払出さ
れているときに点灯または点滅表示する。44は玉切れ
ランプであり、玉タンク65(図3参照)内のパチンコ
玉が欠乏したときに点灯または点滅するものである。2
2は枠ランプである。23A〜23Fは、アナログ表示
器であり、記憶されているクレジット得点をアナログ的
に表示するものであり、クレジット得点が大きくなるに
従って23A→23Fの方向に点灯する。また、各ラン
プ23A〜23Fに前面には有色透明のランプカバーが
設けられており、ランプ毎に色分けされている。
【0040】また、打球供給皿6の上方部分には、上皿
玉抜きレバー13が設けられている。この上皿玉抜きレ
バー13を遊技者がスライド操作することにより、打球
供給皿6内のパチンコ玉が、後述する上皿玉抜き通路1
98(図3参照)内に導かれ、その導かれた玉が前述し
たように計数され、クレジット得点として加算される。
【0041】20は、会員カード、出玉カードおよび離
席解除カード等のカードの挿入および排出が行なわれる
カード口である。カード口20の下方部分には、ポイン
ト加算ボタン8、全玉出玉ボタン10、端玉出玉ボタン
12、および、クレジット返却ボタン14が並んで設け
られている。ポイント加算ボタン8は、遊技機の使用状
況に応じてその値が定められるポイントを遊技者所有の
会員カードに更新記録させてその会員カードを返却させ
るために、遊技者によって操作されるボタンである。こ
のポイントは、たとえば遊技機の使用時間や遊技に費や
した金額(カード残高)などに応じた付与数の設定が予
め複数用意されており、いずれを用いるかは遊技場によ
り設定される。遊技者が自己の会員カードをカード口2
0に挿入してポイント加算ボタン8を押圧すれば、遊技
機1でポイント加算条件が成立しているか否かが判断さ
れ、その判断結果に応じて会員カードにポイント数が記
録される。このポイントは、その総数に応じた所定の景
品と交換することができる。したがって、このポイント
付与制度は会員カードを所有する遊技場の会員にのみ与
えられる特典といえる。遊技機1自体でこのポイント付
与サービスが提供されるため、遊技者にとっての利便性
が向上される。これにより、会員カードの利用を促進
し、遊技場は会員数の増大を図ることができるとともに
会員カードを利用してより多くの顧客情報を得ることが
できる。また、ポイントの付与は遊技者の操作により必
要に応じて行なわれ、その付与数の判断は遊技機1自体
で行なわれるため、遊技場の係員などの手を煩わせるこ
とがない。この点において遊技場の負担が低減される。
また、遊技機1自体に出玉補償機能が備えられているこ
とから遊技客に対する出玉の補償処理を閉店間際あるい
は閉店時間以降において速やかに行うことができる。こ
のため、遊技を終えた遊技者は補償処理のために長時間
待たされたり、その手続きのためにたとえばサービスカ
ウンターなどに赴く必要がない。さらに、出玉の補償サ
ービスを実施しているということを知らない遊技客が、
それを知っている遊技客に対して不利益を被ることがな
い。また、遊技場側は、速やかに閉店のための諸作業に
移ることができる。
【0042】なお、ポイント付与に際しての判断基準と
なる設定に関するデータは後述するポイントデータサー
バ720(図8参照)から各遊技機1にオンラインでダ
ウンロードされる。
【0043】全玉出玉ボタン10は、クレジット得点の
すべてを出玉カードに書き込んでその出玉カードを発行
するために遊技者によって操作されるボタンである。端
玉出玉ボタン12は、クレジット得点を出玉カードに書
き込んでその出玉カードを発行する際に、後述する特殊
景品最低交換数設定用のディップスイッチ711a(図
3参照)の設定に基づいて特殊景品最低交換数に満たな
い玉数である端玉を算出してその端玉分を遊技者に返却
する場合に遊技者によって操作されるボタンである。ク
レジット返却ボタン14は、クレジット得点をパチンコ
玉に変換して遊技者に返却する場合に操作されるボタン
であり、発光可能なクレジット返却ボタンランプを有し
ている。
【0044】図中52は端数表示スイッチであり、カー
ド残高表示器16により表示される挿入カードの現時点
における残額に予め定められた単位数(たとえば100
円)未満の端数が生じた場合に表示桁を切換えることに
よりその予め定められた単位数(たとえば100円)未
満の端数を表示させるためのものである。つまり、貸玉
レートが変更されて貸出されるパチンコ玉の金銭交換価
値が変わったこと等に起因して予め定められた単位数
(たとえば100円)未満のカード残額が生ずる場合に
この端数表示スイッチ52を切換えると、まず1万円単
位の残額がある場合には端数を切捨ててカード残高表示
器16により点滅表示され、1万円単位の残額がなくな
った時点で自動的に表示器が切換わり100円未満の端
数まで点灯表示される。このカード残高表示器16は幕
板等に設けてもよい。図中29は灰皿である。27は液
晶表示装置からなるメッセージ表示器であり、種々のメ
ッセージが遊技者に表示される。
【0045】図1に示す遊技機1には、さらに離席機能
が設けられている。離席機能とは、遊技者が、遊技機1
を使用して遊技を行なっている最中に、都合により遊技
を中断してその使用中の遊技機1の席からしばらくの間
離れる場合(離席する場合)に、その遊技機1を、その
遊技機1において得られたクレジット得点が不当に変更
されない状態としての離席状態にする機能である。離席
ボタン18が押圧操作されると、遊技機1が離席状態と
なり、離席LED24が点灯する。
【0046】図2は、パチンコ遊技機における前面側下
方部分を示した斜視図である。図1と共通する部品につ
いては共通の参照番号を付し、ここでは説明の繰返しを
省略する。図2に示されているようにメッセージ表示器
27に、「ご来店ありがとうございます。」のメッセー
ジが表示される。このメッセージ表示器27は、その他
に後述する種々のメッセージが表示可能である。
【0047】遊技機1の内部において、上皿玉抜きレバ
ー13の近傍には、出没可能な計数レバー部190を有
する計数禁止ソレノイド19が設けられている。この計
数禁止ソレノイド19は、励磁状態にされると、計数レ
バー部190を上皿玉抜きレバー13のスライド経路に
突出させ、非励磁状態にされると、計数レバー部190
を上皿玉抜きレバー13のスライド経路に突出させな
い。すなわち、計数禁止ソレノイド19は、励磁状態に
されると、計数レバー部190の突出により上皿玉抜き
レバー13のスライドを阻止して上皿玉抜きレバー13
を動作不能状態にし、非磁状態にされると、計数レバー
部190を突出させず、上皿玉抜きレバー13のスライ
ドを可能にして上皿玉抜きレバー13を動作可能状態に
する。
【0048】玉抜きレバー13の近傍の遊技機内側に
は、さらにレバーオープンソレノイド25が設けられて
いる。このレバーオープンソレノイド25が遊技機1の
制御動作によって励磁されれば、打球供給皿6に貯留さ
れているパチンコ玉が遊技盤裏面の上皿玉抜き通路19
8(図3参照)に案内され計数される。そして計数値に
応じたクレジットが加算される。すなわち、レバーオー
プンソレノイド25が励磁されることにより、遊技に使
用できるパチンコ玉が抜き取られる結果、遊技を続行で
きない状態となる。本実施形態では、たとえば遊技場の
閉店時間にあわせて遊技を強制終了させる手段としてレ
バーオープンソレノイド25を励磁して上皿6のパチン
コ玉を強制的にクレジットに変換するという方法を用い
ているのである。
【0049】図3は、遊技機1の一部内部構造を示す背
面図である。遊技機1の裏面側には、遊技盤を取付固定
するための回動レバー173が設けられており、ミドル
プレート172の裏面側から遊技盤3を挿入して位置決
めした状態で回動レバー173を回動することにより、
遊技盤30がミドルプレート172側に押付けられた状
態で固定される。171は機構板止着部材であり、機構
板60を遊技機1の背面に取付けるためのものである。
遊技盤30の裏面側には、機構板60が設けられてい
る。この機構板60の上方部分には、玉タンク65が配
設されている。
【0050】遊技機1が設置された遊技場内において、
各遊技機設置島の上方には、補給装置(図示せず)が設
けられており、この補給装置の貯留タンク内に補給用の
パチンコ玉が貯留されている。そして、この貯留されて
いるパチンコ玉が所定の経路を経て各遊技機1の玉タン
ク65に補給される。この玉タンク65内に貯留された
パチンコ玉は、玉払出装置97に供給される。玉払出装
置97に供給されたパチンコ玉は、景品玉として払出さ
れる。
【0051】玉払出装置97は、景品玉を払出すための
ステッピングモータよりなる払出モータ730を有す
る。玉払出装置97は、払出モータ730を動作させる
ことにより、通常入賞口41,42a,42b、始動入
賞口34、および、可変入賞球装置35のいずれかへの
打玉の入賞に応じて、入賞箇所別に予め定められた個数
の景品玉を払出す。各種の通常入賞口41,42a,4
2bや、始動入賞口34や可変入賞球装置35(図1参
照)から入賞した入賞玉は、入賞玉集合カバー体(図示
せず)によって集合させられ、後述するソレノイド12
7によって駆動される入賞玉排出部へ導かれる。
【0052】玉タンク65から玉払出装置97までの玉
の供給経路には、玉タンク65から供給されるパチンコ
玉を2列に整列させて流下させる玉整列レール69と、
その玉整列レール69によって誘導されたパチンコ玉を
後述する玉払出装置97に向けて方向転換するカーブ樋
74とが設けられている。
【0053】玉タンク65の底面下流側には、揺動自在
に軸支された玉欠乏検知レバー(図示せず)を有する玉
欠乏検出器67が設けられている。この玉欠乏検出器6
7は、玉タンク65内の玉が不足したときに、遊技場に
設けられているホストコンピュータである遊技場管理装
置700(図8参照)に玉補給要求信号を出力するとと
もに、遊技盤30に設けられる玉切れランプ44を点灯
するためのものである。なお、玉欠乏検知レバーは、玉
タンク65内のパチンコ玉が載置しているときに玉欠乏
検出器67をOFFとし、玉タンク65内のパチンコ玉
が不足して載置しなくなったときに玉欠乏検出器67を
ONとして前述した信号を出力するようになっている。
【0054】カーブ樋74の下方側には、カーブ樋74
を経て流下されたパチンコ玉を流下させる2列の玉通路
(図示せず)が設けられている。その玉通路の上流側に
は、2列の玉通路内のそれぞれのパチンコ玉の有無を検
出するレール玉切れ検出器87a,87bが設けられて
いる。このレール玉切れ検出器87a,87bが、パチ
ンコ玉を検出しなくなったときには、玉払出装置97の
払出モータ(ステッピングモータ)730の回転を停止
させてパチンコ玉の払出が停止される。
【0055】さらに、遊技機1の裏面側には、遊技機1
において入賞した入賞玉が集合されて流下される入賞玉
流下路(図示せず)が設けられており、その入賞玉流下
路の所定位置に、流下されてきた入賞玉を検出する入賞
玉検出器122が設けられている。この入賞玉検出器1
22は、近接型のスイッチであり、その前方部に入賞玉
が通過する通過穴が形成されている。また、この入賞玉
検出器122の通過穴を挟むように、入賞玉検出器12
2によって検出された入賞玉を一時的に係止することが
可能な第1および第2の玉止部材(図示せず)が設けら
れている。第1の玉止部材は、入賞玉検出器122の上
方側に設けられ、第2の玉止部材は、入賞玉検出器12
2の下方側に設けられている。これらの玉止部材の近傍
に、2つの玉止部材を動作させて入賞玉を1個ずつ遊技
機1の外部へ排出させるためのソレノイド127が設け
られている。
【0056】ソレノイド127がOFFである通常の状
態においては、第1の玉止部材は、入賞玉流下路に突出
していないが、第2の玉止部材は、入賞玉検出器122
の下方の入賞玉流下路に突出した状態となっている。そ
の状態で入賞玉が発生して入賞玉流下路に流下してきた
ときには、先頭の入賞玉が入賞玉検出器122の通過穴
に入った状態で第2の玉止部材によって停留される。こ
のため、入賞玉検出器122から検出信号が払出制御用
マイクロコンピュータ400(図12参照)に送られ、
これにより玉払出装置97が駆動制御されて所定個数の
景品玉の払出が行なわれる。
【0057】そして、入賞玉1個に対する所定個数の景
品玉の払出が終了したときには、払出制御用マイクロコ
ンピュータ400からソレノイド127に駆動信号が送
られてソレノイド127を所定時間励磁する。ソレノイ
ド127が励磁すると、第1の玉止部材が入賞玉流下路
120内に進入して、次の入賞玉が入賞玉検出器122
の通過穴へ進入することを阻止するとともに、第2の玉
止部材が入賞玉流下路から退避するので、先頭の入賞玉
が開放されて下方に向かって流下する。そして、一定時
間が経過してソレノイド127の励磁が解除されると、
再度、第1の玉止部材が入賞玉流下路から退避し、か
つ、第2の玉止部材が入賞玉流下路に突出した状態に戻
って次の入賞玉による景品玉の払出動作が行なわれる。
【0058】174は打球発射装置であり、操作ハンド
ル21(図1参照)が回動操作されることにより、打球
発射モータ(ハンドルモータ)175の駆動力を利用し
て打球ハンマーが間欠揺動し、パチンコ玉が1つずつ遊
技領域32内に打込まれる。図中176はゲーム制御基
板ボックスであり、このゲーム制御基板ボックス176
内にゲーム制御基板177が収納されている。このゲー
ム制御基板177は、可変表示装置33のLCDユニッ
ト33Bを制御したり、可変入賞球装置35を駆動制御
したりする等の、遊技制御を行なうためのものである。
このゲーム制御基板ボックス176の下方位置には、払
出制御回路基板ボックス149が設けられており、この
払出制御回路基板ボックス149内に払出制御回路基板
152が設けられている。この払出制御回路基板152
により、玉払出装置97が制御されてパチンコ玉の打球
供給皿6内への払出制御が行なわれる。ゲーム制御基板
ボックス176の上方位置には、遊技中継基板47が設
けられており、ゲーム制御基板177と遊技盤面の各種
ランプやLEDやスイッチ等がこの遊技中継基板47に
より中継される。払出制御回路基板ボックス149の図
示右方向には、入出力処理回路基板183と中継端子基
板184とを収納する基板ボックス182が設けられて
いる。入出力処理回路基板183は、玉貸ユニット50
を制御するための入出力制御基板192に対するデータ
の入出力を処理するためのものである。中継端子基板1
84は、その入出力処理回路基板183等と入出力制御
基板192との中継を行なうためのものである。
【0059】基板ボックス149に収納される払出制御
回路基板152は、入賞玉検出器122からの入賞玉信
号を受けて玉払出装置97の払出モータ730(ステッ
ピングモータ)に駆動開始信号を導出し、玉払出装置9
7内に設けられる計数検出手段からの信号を計数してそ
の計数値が予め定められた払出景品玉数となったときに
払出モータ730に駆動停止信号を導出して景品玉の払
出動作を停止させるとともに、入賞玉排出用のソレノイ
ド127に駆動信号を与える。また、玉検出センサ87
a,87bからの信号があったときには、その入賞に対
する払出動作が終了した時点でまたは直ちに払出モータ
730に停止信号を導出するようになっている。
【0060】払出制御回路基板ボックス149の表面側
には、遊技場の係員が操作可能なディップスイッチ71
1a,711b、返却数設定スイッチ199、および、
エラー表示器155が設けられている。ディップスイッ
チ711aは、特殊景品に交換可能な最小単位のクレジ
ット得点である特殊景品最低交換数を設定するために用
いられるものである。ディップスイッチ711bは、遊
技機1を離席状態にすることが許可されるために最低限
必要となるクレジット得点である離席状態許可数を設定
するために用いられるものである。設定された離席状態
許可数は、以下の説明において離席設定値とも呼ばれ
る。返却数設定スイッチ199は、クレジット返却ボタ
ン14の操作に応じて返却するパチンコ玉の最小単位数
を設定するために用いられるものである。エラー表示器
155は、遊技機1の制御においてエラー(不具合)が
生じた場合に、そのエラーの種類をエラーコード(数
字)により表示するために用いられるものである。
【0061】玉貸ユニット50は、カードリーダライタ
制御部50Aとコントロールボックス50Bとユニット
ボックス50Cとに分割構成されている。カードリーダ
ライタ制御部50Aは、カード挿入口55から挿入され
た共通カードに記録されている記録情報を読取るための
カードリーダライタ194と、そのカードリーダライタ
194を制御するためのカードリーダライタ制御基板1
91とを有する。コントロールボックス50Bには、入
出力制御基板192と処理機使用可表示器51と貸玉額
設定スイッチ195とが設けられている。この貸玉額設
定スイッチ195を遊技場の係員が設定操作することに
より、前述した貸玉額が入力設定される。ユニットボッ
クス50Cにはユニット基板193が設けられている。
【0062】カードリーダライタ制御部50A,コント
ロールボックス50B,ユニットボックス50Cには、
それぞれカードユニット錠56A,56B,56Cが設
けられており、これらのカードユニット錠56A〜56
Cに遊技場の係員が所定の鍵を挿入して解錠操作するこ
とにより、カードリーダライタ制御部50A,コントロ
ールボックス50B,ユニットボックス50Cがそれぞ
れ独自に遊技機1から引抜いて取出すことができる。そ
の引抜き操作を行ないやすくするために、取っ手57
A,57B,57Cが設けられている。
【0063】ゲーム制御基板ボックス176には、モー
ドスイッチ179と確率設定スイッチ178とが設けら
れている。そして、遊技場の係員がまずモードスイッチ
179に所定の鍵を挿入した切換操作することにより、
大当り発生確率変更モード,確率変動図柄での大当り発
生確率変更モード,確率変動中における大当り発生確率
変更モードの3つのモードを選択することができる。大
当り発生確率とは、前述した可変表示装置33の表示結
果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)
となる確率である。モードスイッチ179を切換操作し
て選択されたモードがモード表示器181の選択点灯に
より表示される。モードスイッチ179により選択され
た確率を切換えるに際しては、遊技場の係員が所定のキ
ーを確率設定スイッチ178に挿入して操作する。その
操作により、確率が高,中,低の3段階で変更設定でき
る。その変更設定された確率が設定表示器180の選択
点灯により表示される。
【0064】玉払出装置97から払出された景品玉は、
打球供給皿6に玉を供給する景品玉払出口7と連通して
いる上皿連通口(図示せず)を介して景品玉払出口7に
導かれる。その上皿連通口の側方には、余剰玉通路20
0が接続されている。そして、入賞に基づく景品玉が多
数払出されて打球供給皿6が景品玉で満杯となり、つい
には上皿連通口に到達してさらに景品玉が払出し続けら
れたとき(打球供給皿6がオーバーフローしたとき)に
は、景品玉は余剰玉通路200に導かれる。余剰玉通路
200に導かれた玉は、余剰玉通路200の下端部に設
けられた計数センサ197により検出される。また、前
述した上皿玉抜きレバー13の操作によって、またはレ
バーオープンソレノイド25が励磁されることにより、
打球供給皿6から強制的に抜かれた玉は、上皿玉抜き通
路198に導かれた後、余剰玉通路200の下端部へ導
かれ、計数センサ197により検出される。計数センサ
197は、クレジット得点に変換される玉の計数のため
にパチンコ玉を検出する検出器であり、玉を検出したこ
とに応じて、後述する払出制御用マイクロコンピュータ
400に検出出力を供給する。
【0065】払出制御回路基板ボックス149の下方部
分には、会員カード、出玉カードおよび離席解除カード
に書き込まれたデータの読出しと、それらのカードへの
データの書込みとを行なうためのカードリーダライタ1
96が設けられている。カードリーダライタ196の近
傍には、情報の書込みがなされていない新たなPET型
リライトカードが多数収納されたカードストック(図示
せず)と、そのカードストック内からカードリーダライ
タ196へ新たなカードを送出する送出モータ(図示せ
ず)とが設けられている。出玉カードおよび離席解除カ
ードを新たに発行する場合には、送出モータの駆動によ
ってカードストックからカードリーダライタ196へ新
たなカードが送出され、カードリーダライタ196によ
ってその新たなカードに情報が書込まれて外部へ排出さ
れる。
【0066】次に、遊技機1が設けられた遊技場で使用
されるカードについて説明する。遊技場においては、前
述した共通カードの他に、会員カード、出玉カード、お
よび、離席解除カードが使用される。
【0067】まず、会員カードについて説明する。図4
は、会員カード713の構成を示す平面図である。会員
カード713は、遊技場を利用する会員の遊技者に付与
されるカードである。会員カード713は、遊技者が貯
玉をする場合と、遊技者が貯玉を引出して遊技をする場
合(再プレイと呼ばれる)、およびポイント数を更新す
る場合とに使用される。ここで、貯玉とは、遊技者が獲
得したクレジット得点を遊技場側に預け入れて貯蓄する
ことをいう。貯玉は、所定期間有効であり、遊技者が適
宜引出して遊技に用いることが可能である。会員カード
713には、磁気ストライプよりなる磁気記憶部714
が形成されており、その磁気記憶部714に、遊技点N
o.、セキュリティコード、カードNo.、暗証番号、
貯玉数、発行日、有効期限、ポイント、および区分より
なる各種情報が記録される。
【0068】遊技店No.は、遊技場を特定する番号の
情報である。セキュリティコードは、会員カード713
のセキュリティを保持するためのコード情報である。カ
ードNo.は、会員カード713に付されたカード番号
を特定する番号の情報である。暗証番号は、遊技者が景
品交換処理を行う際および貯玉を行う際等の場合に、使
用する会員カード713が遊技者本人のものであること
を確認する際に使用される番号の情報である。貯玉数
は、遊技者の現在までの遊技により貯玉された貯玉数を
特定する情報である。発行日は、会員カード713の発
行日を特定する情報である。有効期限は、会員カード7
13を使用可能な有効期限を特定する情報である。ポイ
ントは、ポイント数を特定するための情報である。区分
は、会員カード713の区分を特定する情報である。
【0069】次に、出玉カードについて説明する。図5
は、出玉カード715の構成を示す平面図である。出玉
カード715は、遊技者の出玉および遊技者の離席情報
等の情報が記録されるPET型リライトカードよりな
り、裏面側に形成された磁気記憶部において各種情報が
記録(記憶)されるとともに、磁気記憶部に記録された
各種情報に対応する情報が表面側に形成された印字面に
おいて印字により視認可能に記録される。
【0070】出玉カード715には、たとえば、遊技機
1での遊技の終了時において遊技者の出玉等の出玉関連
情報が記録され、遊技機1を使用中の遊技者が離席する
場合において遊技者のクレジット得点等の離席関連情報
が記録される。
【0071】また、遊技の終了状況に応じて前述した補
償数に関する情報が記録される。なお、補償数の記録状
況については図7を用いて後述する。
【0072】出玉カード715が発行される場合には、
基本的に、その出玉カード715を識別する情報とし
て、発行日715a、遊技店名715b、および、カー
ド番号715cが視認可能に記録される。そして、遊技
機1での遊技の終了時には、出玉関連情報として、出玉
数情報715d、時刻情報715e、台番号情報715
f、および、種別情報715gが出玉カード715に記
録される。これらの情報は、出玉カード715におい
て、横1列に並んで印字される。
【0073】出玉数情報715dは、累積加算された遊
技者の出玉数を特定する情報であり、たとえば,遊技者
が1日に複数台の遊技機1で遊技を行った場合には、累
積加算された出玉数が示される。時刻情報715eは、
情報の記録時刻を特定する情報である。台番号情報71
5fは、情報の記録がなされた遊技機1の台番号を特定
する情報である。種別情報715gは、記録された情報
の種別を特定する情報であり、出玉関連情報であって前
述の全玉出玉ボタン10により書込まれた場合には、
「ゼンブ」と印字され、端玉出玉ボタン12による場合
には図示していないが「ハダマ」と印字される。また、
離席関連情報の場合には、「リセキ」と印字される。出
玉カード715の印字面には、離席関連情報等の情報が
複数行印字可能である。出玉カード715の印字面にお
いて、情報は、過去のものから順に上から下へ順次1行
ずつ印字されていく。これにより、遊技者が遊技の履歴
を把握することが可能になっている。
【0074】一方、遊技機1を使用中の遊技者が離席す
る場合には、離席関連情報として、クレジット数情報7
15h、時刻情報715e、台番号情報715f、およ
び、種別情報715gが出玉カード715に記録され
る。これらの情報は、出玉カード715において、横1
列に並んで印字される。すなわち、離席関連情報では、
前述した出玉数情報715dの代わりに、クレジット数
情報715hが印字され、種別情報715gが「リセ
キ」と印字される。クレジット数情報715hは、遊技
者が離席した時点におけるクレジット得点を特定する情
報である。 なお、図5においては、説明の便宜上、離
席関連情報よりも後の時刻に出玉関連情報が印字されて
いるが、実際上、離席関連情報は遊技者が所定時間内に
遊技機1に戻り、離席を解除する旨の操作、具体的には
離席操作時に発行した出玉カード715をカード口20
に再度挿入すると消去されるので、最新の印字情報が出
玉関連情報の場合には、離席関連情報が出玉カード71
5に印字されていない。
【0075】出玉カード715は、記録されている出玉
を景品に交換する場合に、後述するPOS端末704で
処理される。そのようにPOS端末704での処理済の
出玉カード715には、POS端末704での処理済で
あるか否かの判別を容易にするために、印字面(表面)
の下端部に「*」印よりなる処理済情報715iが印字
される(図5参照)。これにより、出玉カード715が
POS端末704での処理済のものであるか否かを一見
して容易に判別することができる。
【0076】次に、離席解除カードについて説明する。
図6は、離席解除カード716の構成を示す平面図であ
る。離席解除カード716は、カード自体が出玉カード
715と共用されており、出玉カード715とは、情報
の記録内容(印字内容も含まれる)が異なる。
【0077】離席解除カード716は、遊技機1が離席
状態になってから所定期間を超える場合に、離席した遊
技者に遊技を続行する意思がないとの判断に基づき、遊
技場の係員の操作に応じて発行される。この離席解除カ
ード716が発行される際には、遊技機1の離席状態が
強制的に解除される。
【0078】離席解除カード716には、前述した発行
日715a、遊技店名715b、および、カード番号7
15cの他に、クレジット数情報715j、時刻情報7
15k、台番号情報715m、および、種別情報715
nが磁気記憶部に記録されるとともに印字面に印字され
る。クレジット数情報715jは、離席解除カード71
6が発行された時点でのクレジット得点の情報である。
時刻情報715kは、離席解除カード716が発行され
た時刻の情報である。台番号情報715mは、離席解除
カード716が発行された遊技機1の台番号を特定する
情報である。種別情報715nは、前述の場合と同様に
情報の種別を示す情報であり、この場合には、磁気記憶
部に離席状態が解除されたことを示す離席解除情報が記
録されるとともに、印字面に「リセキカイジョ」という
文字が印字される。以上に説明した各種カードの発行方
法および使用方法については、後で詳細に説明する。
【0079】図7は、前述した出玉カード715に補償
数が記録されている状態を説明するための説明図であ
る。
【0080】遊技者が既に出玉カード715を所有して
おり、この出玉カード715を遊技機1に挿入している
場合には、遊技機1で行なわれた補償処理の履歴が図示
するごとく出玉カードに記録される。すなわち、補償数
関連情報として、補償数情報715d、時刻情報715
e、台番号情報715f、および、種別情報715gが
記録される。
【0081】一方、遊技機1で補償処理が行なわれてい
る際に出玉カード715が遊技機1に挿入されていない
場合には、補償数関連情報の記録された新たなカード7
15が遊技機1より排出される。このカード715は、
後に出玉カードとして利用できるものである。
【0082】次に、遊技機1が設けられた遊技場内の管
理システムについて説明する。図8は、遊技機1が設け
られた遊技場内の管理システムの構成を示すブロック図
である。
【0083】図8を参照して、遊技場内の管理システム
には、パチンコ遊技機1、パチンコ遊技機1に含まれる
玉貸ユニット50、遊技場管理装置700、景品管理装
置701、クレジットデータサーバ702、島集計装置
703、POS704、景品処理装置705、モニタ7
06、貯玉データサーバ707、島管理装置708、表
示器709、玉貸情報収集装置710、ポイントデータ
サーバ720、ポイントカード処理器721、補償管理
装置722が含まれている。これらのうち、遊技機1
は、複数設けられており、それらの遊技機1の各々に、
1つの表示器709が設けれている。また、島集計装置
703および島管理装置708の各々は、複数の遊技機
1が設けられた遊技機設置島毎に設けられている。遊技
機設置島は、遊技場内に複数存在する。
【0084】各遊技機1は、対応する島集計装置703
にクレジットデータを供給するとともに、対応する表示
器709に遊技機1での遊技の状態を示す遊技データお
よびクレジットデータを供給する。ここで、クレジット
データには、クレジット得点を示す玉数情報、会員カー
ドの情報を示す会員カード情報、および、遊技機1が離
席状態であることを示す離席情報等の情報が含まれる。
また、遊技データには、遊技機1での遊技の状態を示す
各種情報が含まれる。
【0085】各表示器709は、対応する遊技機1の近
傍に設けられており、対応する遊技機1から受けた遊技
データおよびクレジット情報を、所定の優先順位に基づ
いて逐次表示する。さらに、各表示器709は、対応す
る遊技機設置島の管理装置708に、対応する遊技機1
から受けた遊技データを供給する。
【0086】各島管理装置708は、コンピュータより
なる。各島管理装置708は、対応する遊技機設置島内
の表示器709から受けた遊技データを集計して、対応
する遊技機設置島内での遊技データの集計情報である島
内遊技データ集計情報を作成し、遊技場管理装置700
および対応する遊技機設置島内の各表示器709へ供給
する。遊技場管理装置700においては、遊技場内のす
べての遊技機設置島から受けた島内遊技データ集計情報
がさらに集計される。これにより、遊技場管理装置70
0においては、遊技場内のすべての遊技機設置島におけ
る島内遊技データ集計情報を集計した情報である全遊技
データ集計情報が作成される。
【0087】遊技場管理装置700は、作成した全遊技
データ集計情報に基づいて、各遊技機設置島毎に対応し
て、その遊技機設置島以外の他の遊技機設置島での島内
遊技データ集計情報を集計した情報である他島遊技デー
タ集計情報を作成し、その他島遊技データ集計情報を各
島管理装置708へ供給する。
【0088】各島管理装置708では、島管理装置70
8において作成した島内遊技データ集計情報と、遊技場
管理装置700から受けた他島遊技データ集計情報と
を、対応する遊技機設置島内の表示器709のそれぞれ
に供給する。各表示器709においては、対応する遊技
機1の遊技データの他に、対応する遊技機設置島内の各
遊技機1の遊技データと、遊技場内のすべての遊技機設
置島における各遊技機1の遊技データとを選択的に表示
する。具体的に、各表示器709は、遊技者の操作に応
じて、対応する遊技機1の遊技データと、対応する遊技
機設置島内の各遊技機1の遊技データと、遊技場内のす
べての遊技機設置島における各遊技機1の遊技データと
を選択的に表示する。
【0089】さらに、各遊技機1は、遊技者が貯玉をす
る度に、遊技者の会員情報および貯玉数を示すデータで
ある貯玉データを貯玉データサーバ707へ供給する。
貯玉データサーバ707は、コンピュータよりなり、各
遊技機1との間でデータの通信が可能である。貯玉デー
タサーバ707は、貯玉データを総合管理し、その管理
している情報を遊技場管理装置700へ供給するととも
に、各遊技機1へ個別に、現在の貯玉数を示す情報等の
貯玉情報を供給する。
【0090】さらに、各遊技機1は、玉の貸出しが行な
われる毎に、玉貸ユニット50から玉貸情報収集装置7
10へ向けて、玉貸数を示す玉貸情報を発信する。この
玉貸情報は、赤外線を利用して玉貸ユニット50から玉
貸情報収集装置710へ送られる。玉貸情報収集装置7
10は、各玉貸ユニット50からの赤外線を受け、遊技
場内のすべての遊技機1から受けた玉貸情報を集計す
る。そして、これを遊技場管理装置700へ出力する。
【0091】各島集計装置703は、対応する遊技機設
置島における遊技機1のクレジットデータを集計する。
そして、各島集計装置703は、集計したクレジットデ
ータであるクレジット集計情報をクレジットデータサー
バ702へ供給するとともに、モニタ706で表示する
ための表示データをモニタ706へ供給する。その表示
データには、クレジットデータに異常が生じた旨の情
報、カードリーダライタ196に異常が生じた旨の情
報、および、遊技機1で使用されるカードに異常が生じ
た旨の情報等の異常状態が発生したことを示す情報が含
まれている。したがって、これらの情報を含む情報をモ
ニタ706が表示する。このように、クレジットデー
タ、カードリーダライタ196およびカードに不正行為
等の異常状態が生じた場合には、その旨がモニタ706
により表示されるので、遊技場の係員等の管理者が、異
常状態の発生をその現場に比較的近い場所で容易に把握
することができる。
【0092】クレジットデータサーバ702は、各島集
計装置703から受けたクレジット集計情報をさらに集
計し、その集計したクレジットデータを景品管理装置7
01と、遊技場管理装置700に供給する。景品管理装
置701は、コンピュータにより構成され、景品の処理
を管理するためのものである。
【0093】遊技場内の景品カウンターには、POS
(Point Of Seles)端末704および景品処理装置70
5が設けられている。遊技が終了して景品交換を希望す
る遊技者は、景品カウンターへ出向いて遊技場の係員に
出玉カード715を渡すことにより、景品交換を受け
る。係員は、遊技者から渡された出玉カード715をP
OS端末704を用いて処理する。POS端末704
は、出玉カード715等のカードを処理するためのカー
ド処理部を有しており、出玉カード715等のカードに
記録されている各種情報を読出し、その読出した情報を
景品管理装置701へ供給する。
【0094】景品管理装置701は、POS端末704
から受けた情報とクレジットデータサーバ702から受
けた情報とを照合する。そして、景品管理装置701
は、POS端末704から受けた情報のうちの比較対象
となる情報がクレジットデータサーバ702から受けた
情報と一致する場合にのみ、POS端末704から受け
た情報が正当な情報であると判断する。そして、そのよ
うな判断がなされた場合には、POS端末704が処理
した出玉カード715等のカードに記録されている出玉
に応じた景品を払出させるために、景品管理装置701
から景品処理装置705へ払出情報を供給する。その払
出情報には、払出す景品の価値等の情報が含まれてお
り、景品処理装置705では、景品管理装置701から
受けた払出情報に応じて、景品を払出す処理を行なう。
【0095】景品処理装置705は、景品を払出す処理
を行なった後、その景品の払出しが完了した旨を示す払
出完了情報を景品管理装置701へ供給する。景品管理
装置701では、景品処理装置705から受けた払出完
了情報に基づいて、どのパチンコ遊技機のクレジットデ
ータの払出しが完了したかを特定したクレジット払出完
了情報を、遊技場管理装置700と、クレジットデータ
サーバ702とに供給する。クレジットデータサーバ7
02においては、集計し管理しているクレジット集計情
報のうち、景品管理装置701から受けたクレジット払
出完了情報を受けたパチンコ遊技機のクレジットデータ
をその管理から外す処理を行ない、まだ払出しが完了し
ていないクレジットデータのみを管理する。
【0096】補償管理装置722は、各遊技機1から出
力される補償データを収集して、出玉カードのカード番
号715c別に補償数を集計する。そしてその集計結果
を管理するとともに遊技場管理装置700へ補償情報と
してその集計結果を出力する。遊技場管理装置700は
この補償情報を収集して集計し、出玉カードのカード番
号715c別に記憶する。また、補償管理装置722で
は、補償数の付与条件を設定できる。たとえば遊技場の
係員などの操作により、予め定められた複数の補償設定
値の中から任意の補償設定値を選択すれば、その設定値
に基づいた補償設定情報が補償管理装置722から各遊
技機1へ出力される。各遊技機1はこれを受信して記憶
する。そして、記憶されている補償設定値に基づいて補
償処理を実行し、その処理に基づいた補償情報を補償管
理装置722および島管理装置703へ出力する。島集
計装置703はこの補償情報をも含めてクレジットデー
タを集計し、クレジット集計情報をクレジットデータサ
ーバ702へ供給している。なお、補償情報には、図7
において説明した各種補償数関連情報が含まれている。
補償管理装置722では、たとえば遊技機設置島毎に補
償設定値を選択して設定可能である。
【0097】ポイントデータサーバ720では、遊技場
の係員などの操作により遊技機設置島毎に遊技者に付与
するポイントのポイント付与条件を設定可能である。ポ
イントデータサーバ720には、ポイント付与条件に関
するポイント設定値が予め複数登録されており、各遊技
機設置島毎にいずれのポイント設定値を設定するか選択
可能である。選択されたポイント設定値はポイント設定
情報として各遊技機設置島毎に各遊技機1へ出力され
る。遊技機1はこれを受信して記憶する。そして、会員
カードが挿入されてポイント加算ボタン8(図1参照)
が押圧操作された際に記憶されているポイント設定値が
参照されてポイントの加算条件が成立しているか否かの
判断がなされる。加算条件が成立している場合には所定
数のポイントが会員カードに記録され排出される。ま
た、この際、会員カードのカードナンバーや付与された
ポイント数などからなるポイントデータがポイントデー
タサーバへ出力される。ポイントデータサーバ720は
これを受信して集計し、その集計結果を管理し、記憶す
るとともに遊技場管理装置700へ出力する。遊技場管
理装置700は、ポイントデータサーバ720から入力
されたポイントデータを管理する。
【0098】遊技場内の景品カウンターには、POS端
末704の他にポイントカード処理器721が設けられ
ている。ポイントカード処理器721では、遊技者の所
有しているポイントを景品に交換するための処理が行な
われる。つまりポイントカード処理器721はポイント
専用の景品処理装置である。ポイントカード処理器72
1は会員カードを処理するためのカード処理部を有して
おり、遊技者が自己の会員カードをカード処理部に挿入
すれば、会員カードに記録されている各種情報がポイン
トカード処理器721で読出される。そしてその情報が
ポイントデータサーバ720へ出力される。ポイントデ
ータサーバ720はポイントカード処理器721より入
力された情報に基づいて会員カードのカードナンバーを
特定し、ポイントデータサーバ720内に記憶されてい
るポイント数とポイントカード処理器721より入力さ
れたポイント数とを照合する。そして両者の情報が一致
する場合にはポイントカード処理器721の処理を許容
する。一方、ポイントカード処理器721には、遊技者
が所望の景品を選択可能な表示部と操作部とが設けられ
ており、遊技者の所有しているポイント数の範囲内で景
品が選択されれば景品交換用のレシートが発行されると
ともにポイントデータサーバ720へポイント減算情報
が出力される。ポイントデータサーバ720はポイント
減算情報に基づいて遊技者のポイント数を減算するとと
もに遊技場管理装置700へ更新後のポイントデータを
出力する。
【0099】図9は、遊技場管理装置700の構成を説
明するためのブロック図である。遊技場管理装置700
には、その入力手段700aを介して図示するデータが
入力される。遊技情報は、遊技機1における遊技状況に
応じて入力される情報であり、打玉の入賞に基づいて遊
技者に払出されたパチンコ玉数を特定可能な不利益球数
情報や遊技者が遊技において消費した打玉数に基づく情
報であって遊技場にとって利益となる利益情報の一例の
利益球数情報、大当りの発生および終了を把握可能な大
当り情報、確率変動の発生および終了を把握可能な確率
変動情報、始動入賞の発生を把握可能な始動入賞情報な
どから構成される。
【0100】景品処理情報は景品処理装置701から入
力される情報であり、景品交換に使用されたクレジット
数や交換された景品の種類などを特定可能な情報であ
る。共通有価価値処理信号は玉貸情報収集装置710よ
り入力される情報であり、遊技者の使用したカード残高
数を特定可能な情報である。玉貸情報は玉貸ユニット5
0(図8参照)以外の玉貸機で玉貸を行なった場合にそ
の玉貸に使用したカード残高あるいは玉数などを特定可
能な情報である。共通有価価値発行情報は共通カード販
売機(図示省略)から入力される情報であり、共通カー
ド販売機で販売された共通カードの額面を特定可能な情
報である。ポイントデータはポイントデータサーバ72
0から入力される情報であり、遊技者に付与されたポイ
ント数や景品交換に使用されたポイント数をカードナン
バー毎に特定可能な情報である。クレジットデータはク
レジットデータサーバ702から入力される情報であ
り、遊技者に付与されたクレジット数あるいは景品交換
に使用されたクレジット数を特定可能な情報である。貯
玉データは島管理装置708から入力される情報であ
り、クレジットを貯玉に変換した際にその貯玉数を特定
可能であるとともに貯玉再ブレイが行なわれた場合には
使用された貯玉数を特定可能な情報である。補償情報
は、遊技機1で補償処理が実行された場合にその補償数
その他の補償数関連情報を把握可能な情報である。
【0101】遊技データ演算手段700bは、入力され
てきた遊技情報を集計する。たとえば、始動情報、大当
り情報、確率変動情報に基づいて、それぞれ始動入賞回
数、大当り発生回数、確変突入回数を計数する。また、
打込玉情報、不利益情報に基づいて遊技に使用された打
込玉数と遊技者に払出された払出玉数とを計数する。ま
た、100発の打込玉に対して平均して「ベース」なる
データをも算出する。「ベース」は、たとえば、遊技機
1の釘調整などの参考データとして利用される。遊技デ
ータ演算手段700bで演算された集計データは、計時
手段700fにより所定時間が計時される毎に管理情報
記憶手段700gへ出力される。
【0102】収支演算手段700cは入力手段700a
より入力されてきた各種情報に基づいて各種収支データ
を演算する。たとえば、景品処理情報に基づいて景品交
換された景品の数が景品の種類毎に集計される。玉貸情
報に基づいて玉貸機で貸出されたパチンコ玉数、あるい
はその際に使用されたカード残高が計数される。共通有
価価値処理情報に基づいてカードユニット50で使用さ
れたカード残高が計数される。共通有価価値発行情報に
基づいて、共通カード販売機で販売された共通カードの
枚数がその額面毎に計数される。遊技情報やクレジット
データ、貯玉データなどにより、遊技機1毎の収支が算
出されるとともに会員カードのカードナンバー別に遊技
者の収支が算出される。景品処理情報に基づいて遊技者
の景品交換回数が会員カードのカードナンバー別に集計
される。ポイントデータに基づいて会員カードのカード
別にポイント数が計数される。補償情報に基づいて補償
数が計数される。その他、図29〜図31において後述
する各種出力データに必要なデータが出力される。収支
演算手段700cで演算された各種データは、計時手段
700fで所定時間が計時される毎に管理情報記憶手段
700gへ伝送される。
【0103】収支演算手段700cあるいは遊技データ
演算手段700bに入力された各種データにより、管理
情報記憶手段700gに記憶されているデータが逐次更
新される。管理情報記憶手段700gに記憶されている
各種管理データは、操作手段700eを操作することに
より表示手段700iあるいは印字手段700hに出力
可能である。なお、印字手段700hはたとえばプリン
トなどから構成されており、表示手段700iはたとえ
ばモニタ装置などから構成されている。
【0104】図10(a)は、ポイント設定値の設定内
容を説明するための図である。ポイント設定値は図8に
示したポイントデータサーバ720で選択的に設定され
る設定値であり、このポイント設定値によりポイントの
加算方法が決定される。ポイント設定値が「1」に設定
された場合には、遊技者が遊技場に来店して遊技を行な
えば、1日につき1ポイントが加算される。ポイント設
定値が「2」に設定されれば、遊技者が遊技機1で遊技
を1時間行なう毎に1ポイントが加算される。ポイント
設定値が「3」に設定されれば、遊技者が遊技機1で遊
技をして、最初の1時間は1ポイントが加算され、その
後は2時間毎に1ポイントずつ加算される。ポイント設
定値が「4」に設定されれば、カードユニット50で5
000円相当のカード残高が使用される毎に1ポイント
ずつ加算される。ポイント設定値が「5」に設定されて
いる場合には、ポイントの加算は行なわれない。このよ
うに、ポイントの加算方法を変更可能にすることによ
り、遊技場の方針に広く対応することができる。また、
前述のように各遊技機設置島ごとにポイント設定値を個
々に設定可能であるので、遊技場が特に稼働を向上させ
たい機種の遊技機設置島については遊技客に有利なポイ
ント設定値とすることにより、稼働の向上を謀ることが
できる。
【0105】図10(b)は、補償設定値の設定内容を
説明するための説明図である。補償設定値は、図8に示
した補償管理装置722で選択的に設定される設定値で
ある。補償設定値が「1」に設定されれば、確変(確率
変動)中であったことを条件に大当り1回分の出玉(た
とえば2400個)が補償され、遊技終了時にこれに相
当する補償数が遊技者に付与される。補償設定値が
「2」に設定されれば、確変中であったことを条件に前
述した最低獲得利益相当の出玉が補償され、遊技終了時
にこの出玉に満たない分の補償数が遊技者に付与され
る。補償設定値が「3」に設定されれば、確変中であっ
たことを条件に前述した予想獲得利益相当の出玉が補償
され、遊技終了時にこの出玉に満たない分の補償数が遊
技者に付与される。補償設定値が「4」に設定されれ
ば、補償は行なわれず、補償数は遊技者に付与されな
い。
【0106】たとえば、確率変動図柄で大当りが発生し
た後、その大当りが終了して確率変動状態となってから
1回目の大当り(計2回目の大当り)を待つ状態にあっ
て遊技が強制終了された場合などにおいては、補償設定
値に応じて次のような出玉補償が行われることになる。
【0107】まず、補償設定値が「1」に設定されてい
る場合には大当り1回分の出玉(たとえば2400個)
が補償されるのである。
【0108】次に、補償設定値が「2」に設定されてい
る場合には、最低獲得利益のうち、大当り1回分相当の
利益は大当たりが実際に発生して遊技者にすでに付与さ
れているため、残りの大当り2回分の出玉(たとえば2
400個)が補償される。
【0109】次に、補償設定値が「3」に設定されてい
る場合には、予想獲得利益のうち、大当り1回分相当の
利益は大当たりが実際に発生して遊技者にすでに払い出
されているため、残りの大当り3.75回分の出玉(た
とえば2400×3.75個)が補償される。
【0110】補償設定値が「4」に設定されている場合
には補償は行なわれない。なお、ここでの大当り1回分
の補償数、最低獲得分補償のときの大当り回数、予想獲
得分補償のときの大当り回数は補償管理装置722によ
り遊技機設置島ごとに入力設定可能である。これによ
り、大当り1回分の出玉数、または確率変動の継続の態
様の異なる遊技機であっても各々適切な設定が可能とな
る。
【0111】図11は、玉貸ユニットの入出力制御基板
192に設けられたカード処理機制御用マイクロコンピ
ュータによる制御を説明するための制御回路を示すブロ
ック図である。
【0112】入出力制御基板192(図3参照)には、
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300が組込
まれている。カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300は以下に述べるような各種機器の動作を制御する
機能を有する。このため、カード処理機制御用マイクロ
コンピュータ300は、たとえば数チップのLSIで構
成されており、その中には制御動作を所定の手順で実行
することのできるCPU301と、CPU301の動作
プログラムデータを格納するROM302と、必要なデ
ータの書込および読出ができるRAM303とが含まれ
る。
【0113】さらに、カード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300は、入力信号を受けてCPU301に入
力データを与えるとともに、CPU301からの出力デ
ータを受けて外部に出力する入出力回路304と、電源
投入時にCPU301にリセットパルスを与えるパワー
オンリセット回路305と、CPU301にクロック信
号を与えるクロック発生回路306と、クロック発生回
路306からのクロック信号を分周してリセットパルス
を定期的(たとえば2msec毎)にCPU301に与
えるパルス分周回路(定期リセット回路)307と、C
PU301からのアドレスデータをデコードするアドレ
スデコード回路308とが含まれる。
【0114】アドレスデコード回路308はCPU30
1からのアドレスデータをデコードし、ROM302,
RAM303,入出力回路304にそれぞれチップセレ
クト信号を与える。
【0115】なお、この実施形態では、ROM302に
は、その内容の書換、すなわち必要が生じた場合には、
その中に格納されたCPU301のためのプログラムデ
ータを変更することができるようにプログラマブルRO
Mが用いられる。そして、CPU301からこのROM
302内に格納されたプログラムに従って、かつ以下に
述べる各制御信号の入力に応答して、種々の機器に対し
制御信号を与える。
【0116】なお、図中600は、入出力処理回路基板
183(図3参照)に設けられた入出力処理装置であ
り、184は入出力処理回路基板183の隣に設けられ
た中継端子基板(図3参照)である。
【0117】遊技場の係員が貸玉額設定スイッチ195
(図3参照)を操作して貸玉額を設定することにより、
その設定信号が検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。端数表
示スイッチ52(図1参照)が操作されることにより、
そのスイッチ操作信号が検出回路309を介してカード
処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力され
る。カード挿入口55に共通カードが挿入されればカー
ドリーダライタ制御部50Aからカードを受付けた旨の
信号と挿入カードの記録情報とがカード処理機制御マイ
クロコンピュータ300に入力される。遊技者が上皿玉
抜きレバー13を操作すれば、その操作が玉抜レバー作
動検出器13aにより検出され、その検出信号が入出力
処理装置600に入力され、入出力処理装置600から
後述するカード返却条件信号が中継端子基板184,検
出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300に入力される。遊技場の係員によって前
面枠2やガラス扉枠4が開成されれば、その旨が前面枠
等検出器315により検出されて入出力処理装置600
に入力され、入出力処理装置600から後述する玉貸禁
止信号が払出し制御用マイクロコンピュータ400に入
力される。遊技者が玉貸ボタン15(図1参照)を押圧
操作することによりその操作が玉貸操作検出器15aで
検出されてその検出信号が入出力処理装置600に入力
され、後述する玉貸条件信号が中継端子基板184,検
出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300に入力される。遊技場の係員がラッキー
ナンバー設定キー316を操作してラッキーナンバーを
設定すれば、その設定信号が入出力処理装置600に入
力されて読込まれ、後述するように、大当りが終了後に
カード返却信号を中継端子基板184,検出回路309
を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ30
0に入力したり、発射停止信号を払出制御用マイクロコ
ンピュータ400に入力したりする。玉欠乏検出器
(2)9a(図3参照)が玉欠乏状態を検出すれば、そ
の検出信号が入出力処理装置600に入力され、後述す
るように自動玉貸モードの場合に玉貸条件信号が中継端
子基板184,検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。遊技者
が返却ボタン17を操作すれば、その操作が返却操作検
出器17aで検出され、その検出信号が入出力処理装置
600に入力され、後述するようにカード返却条件信号
が中継端子基板184,検出回路309を介してカード
処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力され
る。
【0118】遊技機1が大当りになった場合に、後述す
る大当り信号とそのときのラッキーナンバー表示器48
A〜48H(図1参照)の停止時の表示結果であるラッ
キーナンバー信号が入出力処理装置600に入力され、
メッセージ表示器27に所定のメッセージを表示するた
めの信号が出力される。払出制御用マイクロコンピュー
タ400から、後述する玉貸受付信号とクレジット信号
とが入出力処理装置600に入力され、後述するカード
返却条件信号が中継端子基板184,検出回路309を
介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300
に入力されるとともに、後述する発射停止指示信号が払
出制御用マイクロコンピュータ400に入力され、か
つ、所定のメッセージ表示信号がメッセージ表示器27
に出力される。払出制御用マイクロコンピュータ400
から、後述する払出可能信号と玉貸準備信号と玉貸完了
信号とが中継端子基板184,情報入力回路311を介
してカード処理機制御用マイクロコンピュータ300に
入力される。
【0119】カードリーダライタ制御基板191を有す
るカードリーダライタ制御部50A(図3参照)から、
カードが挿入された旨の検出信号と挿入されているカー
ドに記録されている記録情報を読取った読取情報とがカ
ード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力さ
れる。
【0120】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300からは、玉貸ユニット50が使用可能である旨の
信号がランプ回路310を介して処理機使用可表示器5
1に出力され、その信号により、処理機使用可表示器5
1を点灯させる。カード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300は、後述する玉貸要求信号と玉貸指令信号と
を情報出力回路312,中継端子基板184を介して払
出制御用マイクロコンピュータ400に出力する。カー
ド処理機制御用マイクロコンピュータ300は、LED
回路313,中継端子基板184を介して、玉貸可表示
器26に点灯制御信号を出力するとともに、カード残高
表示器16にカード残高を表示させるための制御信号を
出力する。また、カードユニットボックス50C,カー
ド処理機用ターミナルボックス314を介して玉貸カー
ド集中管理コンピュータに後述する単位額売上信号を出
力する。この玉貸カード集中管理コンピュータは、共通
カードの発行会社等に設置されている集中管理コンピュ
ータであり、日本全国の各遊技場に設置されている玉貸
ユニット50に対しカード処理機用ターミナルボックス
314を介して通信回線により接続されている。ユニッ
トボックス50Cを介して、ホール用管理コンピュータ
に単位額売上信号を送信するとともに、玉貸ユニット5
0に所定の電源を供給する。
【0121】また、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300から中継端子基板184および情報入力回
路311を介して所定の情報がカード処理機制御用マイ
クロコンピュータ300に入力される。一方、払出制御
用マイクロコンピュータ400から中継端子基板184
および情報入力回路311を介して所定の情報が払出制
御用マイクロコンピュータ400に入力される。
【0122】図12は、払出制御用マイクロコンピュー
タ400に接続された各種制御回路や各種制御機器を示
すブロック図である。
【0123】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、図11に示したカード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300と同様の構成を有するために、ここでは説
明の繰返しを省略する。なお、払出制御用マイクロコン
ピュータ400は、ワンチップのマイクロコンピュータ
で構成され、マスク化されている。
【0124】離席ボタン18が中継端子基板184を介
して検出回路401に接続されており、離席ボタン18
の操作に応じて、離席ボタン18の操作検出信号が検出
回路401から払出制御用マイクロコンピュータ400
に入力される。全玉出玉ボタン10が中継端子基板18
4を介して検出回路401に接続されており、全玉出玉
ボタン10の操作に応じて、全玉出玉ボタン10の操作
検出信号が検出回路401から払出制御用マイクロコン
ピュータ400に入力される。端玉出玉ボタン12が中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、端玉出玉ボタン12の操作に応じて、端玉出玉ボ
タン12の操作検出信号が検出回路401から払出制御
用マイクロコンピュータ400に入力される。クレジッ
ト返却ボタン14が中継端子基板184を介して検出回
路401に接続されており、クレジット返却ボタン14
の操作に応じて、クレジット返却ボタン14の操作検出
信号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピュ
ータ400に入力される。ポイント加算ボタン8が中継
端子基板184を介して検出回路401に接続されてお
り、ポイント加算ボタン8の操作に応じて、ポイント加
算ボタン8の操作検出信号が検出回路401から払出制
御用マイクロコンピュータ400に入力される。
【0125】玉払出装置97から玉が払出されたことを
検出するための払出検出器712が中継端子基板184
を介して検出回路401に接続されており、払出検出器
712の検出信号が検出回路401から払出制御用マイ
クロコンピュータ400に入力される。入賞玉検出器1
22が中継端子基板184を介して検出回路401に接
続されており、入賞玉検出器122の検出信号が検出回
路401から払出制御用マイクロコンピュータ400に
入力される。玉欠乏検出器(1)9b(図3参照)が中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、玉欠乏検出信号が検出回路401から払出制御用
マイクロコンピュータ400に入力される。
【0126】計数センサ197(図3参照)が中継端子
基板184を介して検出回路401に接続されており、
計数センサ197の玉検出信号が検出回路401から払
出制御用マイクロコンピュータ400に入力される。
【0127】タンク玉切れ検出器67(図3参照)が中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、タンク玉切れ検出信号が検出回路401から払出
制御用マイクロコンピュータ400に入力される。モー
タ停止切換スイッチ154が中継端子基板184を介し
て検出回路401に接続されており、モータ停止切換検
出信号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピ
ュータ400に入力される。レール玉切れ検出器87
a,87b(図3参照)が中継端子基板184を介して
検出回路401に接続されており、レール玉切れ検出信
号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピュー
タ400に入力される。
【0128】また、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300がインタフェイス基板138を介して払出
制御用マイクロコンピュータ400に接続されており、
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300と払出
制御用マイクロコンピュータ400との間でデータの送
受信が可能となるように構成されている。ゲーム制御用
マイクロコンピュータ500(ゲーム制御基板177)
が賞球個数情報入力回路411と入賞情報出力回路41
2とを介して払出制御用マイクロコンピュータ400に
接続されており、ゲーム制御用マイクロコンピュータ5
00からの賞球個数情報が賞球個数情報入力回路411
を介して払出制御用マイクロコンピュータ400に入力
され、払出制御用マイクロコンピュータ400から入賞
情報が入賞情報出力回路412を介してゲーム制御用マ
イクロコンピュータ500に出力される。
【0129】さらにゲーム制御用マイクロコンピュータ
500は遊技情報入力回路4240を介して払出制御用
マイクロコンピュータ400と接続されている。ゲーム
制御用マイクロコンピュータ500は遊技情報入力回路
に各種遊技情報(大当り情報、確率変動情報、始動入賞
情報、遊技時間情報など)を出力する。払出制御用マイ
クロコンピュータ400は遊技情報入力回路421より
これらの各種遊技情報を受信する。払出制御用マイクロ
コンピュータ400は遊技情報入力回路421から入力
される遊技情報のうち、遊技時間情報の入力継続時間に
より遊技者が遊技を行なっている時間を把握する。また
大当り情報と確率変動情報により、遊技状況を把握し、
補償数の決定に用いる。また、閉店時に前述のレバーオ
ープンソレノイド25の励磁を行なうか否かを決定する
際にもこれらの情報を用いる。なお、払出制御用マイク
ロコンピュータ400には、遊技時間情報の入力時間を
計時するためのタイマと、閉店時間や補償時間などを把
握するためのタイマとが設けられている。さらに払出制
御用マイクロコンピュータ400は、カード処理器制御
用マイクロコンピュータ300からインタフェース基板
138を介して入力される貸玉情報により、遊技者が使
用したカード残高を把握する。
【0130】リセットスイッチ156がリセット回路4
13を介して払出制御用マイクロコンピュータ400に
接続されており、リセットスイッチ156(図7参照)
が操作されたことに基づいてリセット信号がリセット回
路413を介して払出制御用マイクロコンピュータ40
0に入力される。
【0131】さらに、払出制御用マイクロコンピュータ
400には、中継端子基板184および情報入力回路4
05を介して、前述した補給装置201Aの貯留タンク
203が満タンになったことを検出するタンク満タン検
出器222の検出信号に基づいた満タン情報と、玉不足
検出器220の検出信号に基づいた玉不足情報と、会員
カード(図4参照)の会員情報を照合するための会員照
合情報と、ポイントデータサーバ720から出力される
ポイント設定情報と、補償管理装置722から出力され
る補償設定情報とが入力される。払出制御用マイクロコ
ンピュータ400は、情報入力回路405を介して入力
されてきたポイント設定情報および補償設定情報により
ポイント設定値と補償設定値とを把握し、記憶する。そ
してこれらの設定情報に基づいてポイントの付与を行な
い、または補償数の付与を行なう。なお、ポイント設定
値が「2」または「3」に設定されている場合には、同
時に遊技時間情報に基づいてポイントの加算条件が成立
しているか否か、また、何ポイント加算するかが判断さ
れることになり、ポイント設定値が「4」に設定されて
いる場合には同時に貸玉情報に基づいて加算条件が成立
しているか否か、また、何ポイント加算するかが判断さ
れることになる。
【0132】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、モータ回路402,中継端子基板184を介して払
出モータ730にモータ駆動制御信号を出力する。払出
制御用マイクロコンピュータ400は、リレー回路40
3,中継端子基板184を介してハンドルモータ(打球
モータ)175にモータ電源供給制御信号を出力する。
払出制御用マイクロコンピュータ400は、ソレノイド
回路404,中継端子基板184を介してソレノイド1
27(図3参照)にソレノイド127の励磁用制御信号
を出力するとともに、計数禁止ソレノイド19に計数禁
止ソレノイド19の励磁用制御信号を出力する。
【0133】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、ソレノイド回路404、レバーオープンソレノイド
25に励磁用制御信号を出力する。払出制御用マイクロ
コンピュータ400は、情報入力回路405,中継端子
基板184を介して、入出力処理装置600から、後述
する発射停止指令信号,クレジット解除信号,カード受
付信号,玉貸禁止信号が入力され、払出制御用マイクロ
コンピュータ400から、情報出力回路406,中継端
子基板184を介して入出力処理装置600に、玉貸受
付信号,クレジット信号が出力される。
【0134】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、情報出力回路406,中継端子基板184を介し
て、補給情報、玉貸情報、会員カード情報、離席情報、
ポイント加算情報、補償情報、玉数情報をそれぞれ外部
へ出力する。補給情報は、景品玉の所定個数a(たとえ
ば10個)の払出が行なわれた旨の情報である。玉貸情
報は、景品玉の払出し個数の最少の単位である単位額
(たとえば100円)分の玉貸が行なわれた旨の情報で
ある。会員カード情報は、会員カード713に関する情
報である。離席情報は、遊技機1を使用中の遊技者が離
席ボタン18を操作して離席中(離席状態)であること
を示す情報である。玉数情報は、遊技者が獲得したクレ
ジット得点のうち、出玉カード715等のカードに書込
む玉数(クレジット得点)を示す情報である。
【0135】ポイント加算情報は、ポイント加算条件が
成立して遊技者にポイントが加算された際にポイントデ
ータサーバ720へ出力される情報であり、ポイントの
付与にかかわる会員カードのカードナンバーや付与され
たポイント数などに関する情報が含まれている。また、
補償情報は補償条件が成立して遊技者に補償数が付与さ
れた際に補償管理装置722へ出力される情報であり、
遊技機の台番号や補償数を特定できる情報が含まれてい
る。
【0136】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、ランプ回路407,中継端子基板184を介して、
払出ランプ43および玉切れランプ44と、ボタンラン
プであるクレジット返却ボタン14および玉貸可表示器
26とのそれぞれにランプ点灯用制御信号を出力すると
ともに、アナログ表示器23にアナログ表示用制御信号
を出力する。払出制御用マイクロコンピュータ400
は、セグメントLED回路408,中継端子基板184
を介して、クレジット表示器11にクレジット表示用制
御信号を出力する。払出制御用マイクロコンピュータ4
00は、LED回路409,中継端子基板184を介し
て、エラー表示器155にエラー表示制御信号を出力す
るとともに、離席中LED24に離席中表示制御信号を
出力する。払出制御用マイクロコンピュータ400は、
音回路410,中継端子基板184を介して、スピーカ
415に音発生用の制御信号を出力する。
【0137】払出制御用マイクロコンピュータ400に
は、中継端子基板184およびスイッチ回路416を介
して、ディップスイッチ711aから特殊景品最低交換
数の設定情報が入力されるとともに、ディップスイッチ
711bからは、離席状態許可数設定情報が入力され
る。払出制御用マイクロコンピュータ400は、中継端
子基板184およびカードリーダライタ(R/W)19
6からカードリーダライタ(R/W)回路417を介し
てカードから読出された情報を受けるとともに、カード
リーダライタ(R/W)回路417および中継端子基板
184を介してカードリーダライタ(R/W)196へ
カードに書込む情報およびカードリーダライタ(R/
W)196を制御するための信号を与える。
【0138】払出制御用マイクロコンピュータ400に
は、リモコン420から送信された離席解除指令情報
が、リモコン指令受信回路152を介して入力される。
このリモコン420は、遊技場の係員等の管理者が所持
する電波送信器である。
【0139】リモコン420は、遊技場の係員が操作可
能な操作部を有している。リモコン420は、リモコン
420に設けられた操作部が操作されることに応じて、
離席状態の強制的な解除を遊技機1に指令するための離
席解除指令情報を発信することが可能である。さらに、
リモコン420は、操作部が操作されることに応じて、
修正指令を発信することも可能である。この修正指令
は、遊技機1において、離席情報等の各種情報を書込ん
だ出玉カード715を発行した後に、都合により、その
出玉カード715に書込んだ情報を消去するとともに、
その遊技機1の状態をカードに情報を書込む前の状態に
復帰させる場合に出される指令情報である。リモコン指
令受信回路152は、リモコン420から発信された電
波を受信する機能を有する受信回路である。
【0140】ここでは、離席解除指令情報の送受信を電
波を用いて行う例を示したが、これに限らず、離席解除
指令情報の送受信は、赤外線等の光を用いて行ってもよ
い。また、リモコン420は、1台のパチンコ遊技機に
対応して1つ設けられてもよく、または、複数台のパチ
ンコ遊技機毎に対応して1つ設けられてもよい。すなわ
ち、リモコン420は、1台のパチンコ遊技機で専用し
てもよく、複数台のパチンコ遊技機で共用してもよい。
【0141】図中、152は払出制御回路基板であり、
この払出制御回路基板152に、図示する各種回路と払
出制御用マイクロコンピュータ400とバックアップ電
源418とが設けられている。このバックアップ電源4
18は、払出制御用マイクロコンピュータ400をバッ
クアップするための電源であり、停電時等においてもこ
のバックアップ電源418により払出制御用マイクロコ
ンピュータ400がバックアップされて、クレジット数
やゲーム制御用マイクロコンピュータ500から入力さ
れた賞球個数情報の記憶が消去されないように保持され
る。図12に示した制御回路や各種機器には、電源回路
414から所定の直流電圧が供給される。
【0142】図13は、ゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ500に接続されている各種機器や回路を示すブロ
ック図である。
【0143】この図13に示す制御回路は、その一部が
ゲーム制御基板177に設けられており、各種機器を制
御するためのプログラムに従ってゲーム制御用マイクロ
コンピュータ500が動作する。このゲーム制御用マイ
クロコンピュータ500には、CPU501,RAM5
03,ROM502,I/Oポート504,サウンドジ
ェネレータ505、クロック発生回路506が含まれて
いる。また、ゲーム制御基板177には、電源投入時に
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500にリセットパ
ルスを与えるための初期リセット回路508と、クロッ
ク発生回路506から与えられるクロック信号を分周し
て定期的(たとえば2msec毎)にリセットパルスを
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500のCPU50
1に与えるパルス分周回路からなる定期リセット回路5
07と、ゲーム制御用マイクロコンピュータ500から
のアドレスデータをデコードし、ゲーム制御用マイクロ
コンピュータ500内のRAM503,ROM502,
I/Oポート504,サウンドジェネレータ505にそ
れぞれチップセレクト信号を与えるアドレスデコード回
路509とが設けられている。ゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ500には、入力信号として次のような信号
が与えられる。
【0144】払出集中制御基板(払出制御回路基板)1
52から、中継端子基板184を介して、玉貸ユニット
(カード処理機)50が払出集中制御基板152と電気
的に接続されている旨のカード処理機接続情報がカード
処理機接続情報入力回路154に入力され、その情報が
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力され
る。また、入賞玉データ信号が入賞情報入力回路515
に入力され、その信号がゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ500に入力される。パチンコ玉が始動入賞口34
に入賞して始動入賞玉検出器46(図13参照)により
検出されれば、その検出信号がスイッチ回路518を介
してゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力さ
れる。可変入賞球装置35内に入賞したパチンコ玉が通
常入賞領域に入賞して入賞玉検出器39a,39bより
検出されれば、その検出信号がスイッチ回路518を介
してゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力さ
れる。可変入賞球装置35内に入賞したパチンコ玉が特
定入賞領域(Vポケット)に入賞してV入賞玉検出器3
8(図13参照)により検出されれば、その検出信号が
スイッチ回路518を介してゲーム制御用マイクロコン
ピュータ500に入力される。確率設定スイッチ178
(図3参照)が操作されて確率が設定されればその設定
情報がスイッチ回路518を介してゲーム制御用マイク
ロコンピュータ500に入力される。モードスイッチ1
79(図3参照)が操作されてモードが入力されればそ
の入力モード情報がスイッチ回路518を介してゲーム
制御用マイクロコンピュータ500に入力される。入出
力処理装置600から情報入力回路519を介して、後
述する大当り中断指令信号がゲーム制御用マイクロコン
ピュータ500に入力される。
【0145】ゲーム制御基板177には、EEPROM
(Electrically Erasable Programmable Read-Only Mem
ory )510とデータ入力回路511とデータ出力回路
512とが設けられており、遊技機1の電源投入時に、
このEEPROM510に記憶されている大当り発生確
率,確率変動図柄での大当り発生確率,確率変動中の大
当り発生確率の各確率データがデータ入力回路100を
介してゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力
される。その入力された確率データはI/Oポート50
4,CPU501を介してRAM503にロードされ
る。これらの確率データは、それぞれに、少し高い第1
の確率データ(設定1)と中程度の第2の確率データ
(設定2)と少し低い第3の確率データ(設定3)との
3種類があり、そのうちのいずれか1つの確率データが
EEPROM510に記憶されている。
【0146】RAM503にロードされた確率データが
第1の確率データ(設定1)であったと仮定し、その状
態で確率設定スイッチ178,モードスイッチ179が
操作されたときを説明する。まずモードスイッチ179
が操作されて設定確率の変更を行なわんとする対象モー
ドが選択され、その選択信号がスイッチ回路518を介
してゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力さ
れる。入力されたモード選択信号に従ってゲーム制御用
マイクロコンピュータ500のCPU501は、RAM
503にロードされている3種類の確率データ(大当り
発生確率,確率変動図柄での大当り発生確率,確率変動
中の大当り発生確率)のうちの選択された確率データを
特定する。次に、確率設定スイッチ178は、ノーマル
位置と設定位置と確認位置との3つの位置に切換えるこ
とが可能であり、確認位置で電源が投入されたことを条
件として、ノーマルモードが設定モードに1回操作され
た場合には、RAM503にロードされている確率デー
タのうちCPU501で特定されたデータの第1の確率
データ(設定1)が第2の確率データ(設定2)に更新
される。その状態で、さらに確率設定スイッチ178が
再度ノーマルモードから設定モードに操作された場合に
は、RAM503にロードされている第2の確率データ
(設定2)が第3の確率データ(設定3)に更新され
る。その状態で確率設定スイッチ178がノーマルモー
ドから設定モードに操作された場合には、RAM503
にロードされている第3の確率データ(設定3)が第1
の確率データ(設定1)に更新される。そして、確率デ
ータの更新が行なわれる毎にEEPROM510に記憶
されている前記3種類の確率データのうちCPU501
で特定された確率データが更新され、確率設定スイッチ
178をノーマルモードにした状態で所定時間(たとえ
ば5秒)経過した場合には、確率データが確定され、現
時点におけるEEPROM510に記憶されている確率
データがRAM503にロードされてそのロードされた
確率データを用いて可変表示装置33の制御が行なわれ
る。電源投入時に確率設定スイッチ178がノーマルモ
ードとなっている場合には、確率設定スイッチ178の
操作による確率データの書換えができない。この実施形
態のように、確率データをEEPROM510により記
憶保持するようにしたために、機械的な記憶保持に比べ
て確率の設定値の増減に柔軟に対応できるとともに、特
に、たとえばRAM等に記憶させることに比べて、バッ
クアップ電源を必要としないという利点がありかつ記憶
保持する期間が長くなった場合には有利となる。なお、
確率設定スイッチ178等からなる確率設定操作手段
は、各パチンコ遊技機に設ける代わりに、たとえば、ボ
ール用管理コンピュータに接続されたキーボード等で構
成してもよく、遊技場の管理室等において各パチンコ遊
技機を指定して確率の設定操作が行なわれるようにして
もよい。
【0147】次に、ゲーム制御用マイクロコンピュータ
500からは以下に述べる各種回路や機器に対し制御信
号が出力される。
【0148】音回路513を介してスピーカ19aに音
発生用の制御信号が出力される。賞球個数情報出力回路
516,中継端子基板184を介して払出集中制御基板
(払出制御回路基板)152に対し払出されるべき景品
玉の数を指定する情報である賞球個数情報が出力され
る。LED回路517を介して、始動記憶表示器49,
ラッキーナンバー表示器48,設定・モード表示器18
0,181,装飾LED524にそれぞれ表示用の制御
信号が出力される。情報出力回路520を介して入出力
処理装置602に大当り信号,ラッキーナンバー信号が
出力される。ランプ・ソレノイド回路521を介して、
ソレノイド37にソレノイド励磁用制御信号が出力さ
れ、装飾ランプ525,枠ランプ22にそれぞれランプ
点灯(点滅)用制御信号が出力される。LCD回路52
2を介して、LCDユニット33Bに可変表示制御信号
が出力される。このLCDユニット33Bには、LCD
コントロール回路526,キャラクタROM527,V
RAM528,LCD529が設けられている。キャラ
クタROM527には、可変表示装置33の表示画面3
3Aで可変表示させるための図柄等のキャラクタデータ
が記憶されており、LCDコントロール回路526が所
定のアドレスデータに従ってVRAM528にキャラク
タ(図柄)の配列を複数列マッピングする。そして、L
CD回路522から送られてくる可変表示開始信号に従
ってVRAM528にマッピングされたキャラクタ(図
柄)列をパニングしてデータをLCDコントロール回路
526が読出し、その読出したデータをLCD529に
出力して、キャラクタ(図柄)をスクロール表示され
る。そして、LCD回路522から送られてきた予定停
止図柄が所定の位置で停止表示されるようにLCD52
9が表示制御されて停止制御される。
【0149】なお、この制御回路や各種機器には、電源
523から所定の直流電圧が供給される。
【0150】次に、払出制御用マイクロコンピュータ4
00の制御動作について説明する。まず、払出制御用マ
イクロコンピュータ400の制御動作のメインルーチン
プログラムを説明する。
【0151】図14は、払出制御用マイクロコンピュー
タ400の制御動作のメインルーチンプログラムを示す
フローチャートである。 まず、ステップS(以下単に
Sという)1により、払出制御用マイクロコンピュータ
400のイニシャライズを行なう処理がなされる。次
に、S2により、各設定情報読込処理が実行される。各
設定情報読込処理は、ポイントデータサーバ720から
出力されるポイント設定情報を読込むとともに補償管理
装置722から出力される補償設定情報を読込む処理で
ある。次にS3より、玉払出制御処理が実行される。こ
の玉払出制御処理の処理手順については、図15および
図16を用いて後述する。次にS4により、クレジット
表示が実行される。このクレジット表示処理の処理手順
については、図17(a)を用いて後述する。次にS5
により、ハンドルモータ制御処理が実行される。このハ
ンドルモータ制御処理の処理手順については、図17
(b)を用いて後述する。次にS6により、カード・操
作処理が実行される。このカード・操作処理については
図18〜図25を用いて後述する。
【0152】図15〜図25には、前述した払出制御用
マイクロコンピュータ400の制御動作のメインルーチ
ンプログラムによって記録されるサブルーチンプログラ
ムのフローチャートが示される。
【0153】図15および図16には、前述したS3の
玉払出制御処理のフローチャートが示される。S201
によりカード処理機制御用マイクロコンピュータ300
からのカード処理接続信号があるか否かの判断が行なわ
れ、ない場合にはS202に進み、リレー回路403に
含まれる所定のリレーをONにしてハンドルモータ17
5を不能動化して遊技ができない状態にする。次にS2
03に進み、エラーコード12をエラー表示器155に
より表示させる制御が行なわれる。このS203による
エラーコード表示は、カード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300側と遊技機1側との接続が行なわれてい
ない旨の表示である。後述する他の処理のエラーコード
の表示も、エラーコード表示器155によりコード(数
字)により表示される。その後、S722(図16参
照)に進み、所定のエラー時対応処理を行なった後、S
723に進んでエラー発生前の元の状態に戻る処理がな
される。
【0154】次にカード処理機接続信号があると判断さ
れた場合にはS204に進み、レール玉切れ検出があっ
たか否かの判断がなされ、ない場合にはS208に進む
が、レール玉切れ検出スイッチ87a,87bから玉切
れ検出信号が入力された場合にはS205に進み、タン
ク玉切れ検出があったか否かの判断がなされる。玉欠乏
検出器67(図3参照)からの玉切れ検出信号がない場
合にはS206に進み、玉切れランプ44(図1参照)
が点滅制御される。一方、タンク玉切れ検出信号の入力
があった場合にはS207に進み、玉切れランプ44が
点灯制御される。つまり、玉欠乏検出器67から玉切れ
検出信号があり、しかもレール玉切れを検出する玉検出
センサ87a,87bからの玉切れ検出信号の入力があ
ったということは、玉タンク65およびタンクレール6
9内のパチンコ玉がなくなった場合であり、その場合に
は玉切れランプ44が点灯制御され、玉切れが発生した
旨の表示が行なわれる。一方、玉欠乏検出器67から玉
切れ検出信号が入力されないにもかかわらず玉検出セン
サ87a,87bから玉切れ検出信号が入力されたとい
うことは、玉欠乏検出器67と玉検出センサ87a,8
7bとの間の流下径路途中で玉詰まりが発生し、玉が流
下しない状態となっていること、あるいは、玉欠乏検出
器67の故障が想定され、その場合には玉切れランプ4
4が点滅表示されてその旨の表示が行なわれる。S20
7の後S207aに進み、インターバルデータを+1
し、連続賞球数カウンタをクリアする制御がなされる。
インターバルデータとは今回の賞球動作(景品玉の払出
動作)が終了した後次回の賞球動作が開始されるまでの
インターバル時間を定めるデータであり、テーブルの形
で記憶されている。連続賞球カウンタとは、入賞玉が発
生してからそれに伴う賞球払出動作が終了した後0.5
秒経過するよりも短い時間間隔で発生した入賞玉の連続
発生回数を計数するものである。
【0155】このS207aの処理が行なわれた後S2
08に進み、未払出数=0であるか否かの判断がなされ
る。この「未払出数」は、払出すべきパチンコ玉のうち
未だに払出が行なわれていないパチンコ玉の数を意味
し、S216,S238によりそれぞれの値にセットさ
れ、S251により「1」ずつ減算され、S220によ
りクリアされる。未払出数が「0」でない場合にはS2
41aに進む。
【0156】そして、未払出数が「0」の場合には、S
212に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300から玉貸要求信号があったか否かの判断が行な
われる。このS212の判断は玉貸優先タイマがタイム
アップするまで繰返し行なわれ、玉貸優先タイマが終了
するまでの間にカード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300から玉貸要求信号がなかった場合にはS222
に進む。この玉貸優先タイマは、一定期間に限り入賞玉
の受付よりも玉貸要求の受付の方を優先させるために設
けられたものであり、後述するS275によりセットさ
れる。一方、玉貸優先タイマが終了する以前において、
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300から払
出制御用マイクロコンピュータに玉貸要求信号が送られ
てきた場合には、S213に進み、玉切れ欠乏検出器6
7に基づいてタンク玉切れ状態の検出が行なわれたか否
かの判断が行なわれる。玉タンク65内にパチンコ玉が
なかった場合には玉貸要求信号に基づいて玉の払出制御
ができないために、S214に進んで玉切れランプを点
灯させた後S215に進むが、玉欠乏検出器67により
玉タンク65内にパチンコ玉が存在することが検出され
た場合にはS216に進み、未払出数に貸玉数をセット
するとともに、払出モード「玉貸」にセットして玉貸動
作のための制御が行なわれる。この玉貸優先タイマが終
了するまでは玉貸動作のための制御が優先され、玉貸優
先タイマが終了して初めてS222以後の入賞玉に基づ
く景品玉の払出制御を行なうようにしたために、貸出す
べき玉の額が200円以上の場合に、景品玉の払出制御
よりも玉貸動作のための制御の方が優先されることにな
る。なお、S216の「貸玉数」とは玉貸単位額(たと
えば100円)に相当するパチンコ玉の個数であり、た
とえば25個に定められている。次に、S217に進
み、玉貸指令タイマがセットされた後S218に進む。
そして、この玉貸指令タイマが終了するまでS218に
よる玉貸指令信号があるか否かの判断が繰返し行なわれ
るのであり、その間にS218により、玉貸指令信号が
送信されてきたと判断された場合には、S221に進
み、貸出中表示器を点滅開始させる制御が行なわれ、S
240に進むが、送信されてこない場合には、S220
により未払出数がクリアされた後S201に戻る。
【0157】次にS240では、未払出数が「4」以下
であるか否かの判断がなされ、以下でない場合にはS2
41により、払出モータ730を起動パターンにセット
した後S241aに進む。この払出モータ730はステ
ッピングモータが用いられており、停止状態にある払出
モータ730を無理なくスムーズに加速させる必要があ
るため、無理なくスムーズに加速できる程度のステッピ
ングモータの制御パターンからなる起動パターンがS2
41によりセットされるのである。一方、未払出数が
「4」以下の場合にはS242に進み、払出モータ18
9のモータ速度を減速パターンにセットする処理が行な
われた後にS241aに進む。払出モータ189を起動
させて加速された後一定速度で回転させてその後減速さ
せて停止させるという一連の加速定速減速パターンに従
って払出モータ189を回転制御させた場合には、その
一連の制御にどうしても「5」以上の玉が払出されるこ
ととなるのであり、その一連の制御で払出される玉数未
満の玉数を払出す場合には、S242によりモータ速度
をいきなり減速パターンにセットし、減速パターンを終
了した後停止制御となることにより「5」未満のパチン
コ玉の払出が行なわれるように制御しているのである。
次に、S241aでは、払出モードが「賞球」になって
いるか否か判断され、賞球モードの場合にはS225に
進み、玉貸モードの場合にはS243に進む。
【0158】S222では、賞球個数情報がゲーム制御
用マイクロコンピュータ500から送信されてきたか否
かの判断がなされ、送信されてきていない場合にはS2
23に進み、払出検出器712により景品玉の払出動作
が検出されたか否かの判断がなされる。そして賞球個数
情報が送信されてきていないにもかかわらず玉の払出動
作が検出されるということは、玉払出条件が成立してい
ないにもかかわらず玉の払出動作が行なわれたことにな
るため、S223aに進み、エラーコード1をエラー表
示器155により表示させた後S272に進む。一方、
S223により、玉の払出動作が検出されていないと判
断された場合にはS201に戻る。
【0159】ゲーム制御用マイクロコンピュータ500
から賞球個数情報が送信されてくればS222によりY
ESの判断がなされてS222aに進み、玉検出センサ
87a,87bの検出出力に基づいたレール玉切れ状態
を判別し、レール玉切れ状態のときにはS201に戻
る。レール玉切れ状態でなく払出すべき玉が存在する場
合にはS224に進み、払出コードを「賞球」にセット
し、S232に進み、その送られてきた賞球個数情報を
読込む処理がなされる。次にS233に進み、読込中に
データの内容が変化したか否かの判断が行なわれる。そ
して、読込データに変化がない場合にはS235に進
み、読込終了したか否かの判断がなされ、読込終了する
まで読込中データの確認が行なわれる。このS232に
よるデータの読込および読込データの内容が変化してい
ないか否かの判断はたとえば8回繰返して行なわれ、こ
の繰返しの最中に読込データの内容が変化した場合には
S234に進み、エラーコード9をエラー表示器155
により表示させた後S272に進む。
【0160】一方、8回チェックの結果すべての読込デ
ータが変化しなかった場合にはS238に進み、未払出
数をゲーム制御用マイクロコンピュータ500から入力
された入力個数にセットする処理が行なわれ、S239
により払出ランプを点滅開始する制御が行なわれてS2
40に進む。
【0161】図16のS225では、入賞玉を排出させ
るためのソレノイド127(図3参照)がONになって
いるか否かの判断がなされ、なっていない場合にはS2
25bに進み、賞球動作(景品玉払出動作)開始前か否
かの判断がなされ、開始前の場合にはS225cに進
み、ゲーム制御用マイクロコンピュータ500から賞球
個数信号が送信されてきているか否かの判断がなされ、
送信されてきていない場合にはS225dに進み、エラ
ー表示器155によりエラーコード13を表示させる制
御を行なった後S272に進む。このエラーコード13
は、賞球個数データが入力さて排出用のソレノイド12
7を励磁する以前の段階で賞球個数データの入力が停止
したというエラー状態である。
【0162】S225によりYESの判断がなされた場
合またはS225bによりNOの判断がなされた場合ま
たはS225cによりYESの判断がなされた場合には
S226に進み、タイマが所定時間を計時したか否かの
判断がなされる。このタイマは、入賞玉排出用のソレノ
イド127(図3参照)を励磁して入賞玉を排出させる
のに十分なソレノイド励磁時間を計時するためのもので
ある。そしてタイマが所定時間を計時していない段階で
は、S226cに進み、排出用のソレノイド127をO
Nに制御し、S227に進み、タイマが計時中であるか
否か判断する。タイマが計時中でない場合にはS227
cに進み、タイマをリセットして初期化し最初から計時
をスタートさせる処理がなされる。一方、既にタイマの
リセットスタート処理がなされている場合にはS227
によりYESの判断がなされて直接S243に進む。
【0163】そして、タイマが所定の時間を計時した場
合にはS226bに進み、排出用のソレノイド127を
OFFにし、S227bに進み、賞球個数信号がONに
なっているか否かの判断がなされる。排出用のソレノイ
ド127が所定時間だけ励磁された後その励磁が解除さ
れれば、その段階で入賞玉は排出されているはずである
ために、前述したように、ゲーム制御用マイクロコンピ
ュータ500からの賞球個数信号も停止されるはずであ
る。その場合には、S227bによりNOの判断がなさ
れてS243に進む。ところが、ソレノイド127がO
FFに切換えられたにもかかわらず依然賞球個数信号が
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500から送信され
てきている場合には、S228に進み、カウンタが1に
なっているか否か判断される。このカウンタの値は最初
は「0」であるために、ここではNOの判断がなされて
S228bに進み、そのカウンタに対し「1」を加算す
る処理がなされた後にS226cに進み、再度排出用の
ソレノイド127をONする制御がなされる。これは、
排出用のソレノイド127を前記所定期間だけ励磁した
にもかかわらず賞球個数信号が依然送信されてくるとい
うことは、入賞玉が排出されていないことが考えられる
ために、排出用のソレノイド127を再度励磁して再度
の排出制御を試みるのである。そして、2回目の排出動
作にもかかわらず、S227bによりYESの判断がな
された場合には、既にカウンタの値が「1」になってい
るためにS228によりYESの判断がなされる。そし
てその段階でカウンタの値をゼロクリアする(開示せ
ず)とともに、S229により、エラー表示器155に
よるエラーコード11の表示制御を行なった後S272
に進む。このエラーコード11は前述のごとく入賞玉が
排出されない旨を示すものである。
【0164】図16のS243では、払出モータ730
を回転させる制御が行なわれ、S244により、1個払
出分モータが回転したか否かの判断が行なわれ、未だに
1個払出分回転していない場合にはS245に進み、玉
の払出が検出されたか否かの判断が行なわれる。払出モ
ータ730が1個払出分回転して初めて玉が1個払出さ
れるように構成されているにも関わらず、払出モータ7
30が1個払出分回転していないのに玉の払出が検出さ
れた場合には、異常であるためにS246によりその旨
のエラーコードが表示された後S272に進む。一方、
S245によりNOの判断がなされた場合にはS266
に進み、玉欠乏検出器67(図3参照)によるタンク玉
切れの検出が行なわれたか否かの判断がなされ、玉切れ
検出が行なわれていない正常な状態の場合にはS268
に進み、玉切れ復帰直後であるか否かの判断がなされ、
玉切れ復帰直後でない場合にはS269に進み、入賞玉
処理モードを通常時のモードにセットした後にこの処理
が終了する。すなわち、玉タンク65内にパチンコ玉が
貯留されている正常な状態であるために、入賞玉に基づ
く景品玉の払出制御が通常どおり行なわれるために、S
269により入賞玉処理モードを通常時のモードにセッ
トし、入賞玉排出用のソレノイド127(図3参照)が
消磁されているインターバル期間をたとえば0.5秒程
度の短い期間に制御し、比較的高速で景品玉の払出制御
が行なえるように制御される。一方、S266によりタ
ンク玉切れ検出が行なわれた場合にはS267に進み、
玉タンク65内の玉がなくなった旨の表示が玉切れラン
プ44を点灯させることにより表示され、次にS270
に進み、入賞玉処理モードが玉切れ時のモードにセット
された後この処理が終了する。このS270によりソレ
ノイド127が消磁されるインターバル期間がたとえば
0.9秒程度の長い期間となり、それに応じて、入賞玉
の検出に基づいた景品玉の単位時間あたりの払出回数が
比較的少なくなるように制御される。なお、ソレノイド
127の励磁期間は、玉切れ時モードおよび通常時モー
ドに関わらず常にたとえば0.1秒程度の期間となって
いる。また、S268により玉切れ復帰直後であると判
断された場合には、玉タンク65内に未だ十分な玉が貯
留されていないために、所定期間だけS270の処理を
行なう。
【0165】次に、S244により、1個払出分回転し
たと判断された場合にはS247に進み、玉の払出が検
出されたか否かの判断がなされ、検出されていない場合
にはS248に進み、払出モータ730を所定角度逆転
させた後同じ角度だけ正転させる制御が行なわれ、次に
S249により玉の払出が検出されたか否かの判断が行
なわれる。つまり、1個払出分払出モータ730が回転
したにも関わらず玉の払出が検出されない場合には、玉
が途中で引っ掛かって落下しないことが考えられるた
め、S248により払出モータ730を所定角度だけ逆
転させて再度正転させることにより、その玉の引っ掛か
りが解消されて正常に玉が落下して払出検出が行なわれ
る場合があるために、そのような払出モータ730の逆
転および正転制御を1回だけ行ない、再度の払出の検出
を行なうのである。そして、再度検出の結果、払出検出
された場合にはS251に進むが、それでもなおかつ払
出が検出されない場合にはS250に進みその旨の異常
が発生したことをコード表示するのである。一方、S2
51では、玉が1個払出されたために未払出数を「1」
減算する処理が行なわれ、S252に進み、払出モータ
730が玉貸か否かの判断が行なわれる。そして、払出
モードが玉貸である場合にはS257に進むが、払出モ
ードが玉貸でない場合には景品玉の払出であるためにS
253に進み、景品玉払出数を「1」加算し、S254
に進み、景品玉の払出数が「a」に達したか否かの判断
がなされ、達していない場合にはS257に進む。この
「a」は前述した補給装置の補給玉検出器の出力単位個
数と同じ値である。そして、景品玉払出数が「a」に達
した場合にはS255に進み、補給情報を情報出力回路
406を介して、ホール用管理コンピュータである遊技
場管理装置700に出力する処理がなされる。遊技場管
理装置700では、この景品玉払出信号に基づいて遊技
場にとって不利益となる不利益球数を検出する。このよ
うに、所定個数の景品玉が払出される毎に景品玉払出信
号が1パルスだけ遊技場管理装置700に出力されるの
であり、この1パルスの景品玉払出信号が出力されるの
に要する景品玉の払出個数が「a」であり、たとえば1
0個に設定されている。そして、景品玉払出信号が出力
されるとS256により景品玉払出数がクリアされてS
257に進む。
【0166】S257では、払出モータ速度が起動パタ
ーンにセットされているか否かの判断がなされ、セット
されている場合にはS258に進み払出モータ速度を加
速パターンに更新する処理が行なわれてS266に進
む。これにより、払出モータ速度が起動時の速度から加
速時の速度に移行し、払出モータ730が無理なくスム
ーズに加速制御される。一方、モータ速度が既に加速パ
ターンにセットされている場合にはS259によりYE
Sの判断がなされてS260に進み、払出モータ速度を
定速パターンに更新する処理がなされてS266に進
む。つまり、払出モータ速度が既に加速パターンにセッ
トされてスムーズな加速が行なえた場合には次に加速さ
れた後の一定速度で払出モータ730を回転制御するの
である。次に、モータ速度が既に定速パターンにセット
されている場合にはS261によりYESの判断がなさ
れてS262に進み、未払出数が「2」であるか否かの
判断がなされ、未払出数が「2」になっていない場合に
は払出モータ速度が定速パターンのまま維持されてS2
66に進むが、未払出数が「2」になった場合にはS2
63に進み払出モータ速度を減速パターンに更新し、未
払出数が残り少なくなったことに伴って払出モータ73
0の回転速度をスムーズに減速させる制御に移行する。
一方、払出モータ速度が既に減速パターンにセットされ
ている場合にはS264に進み、未払出数が「0」に達
したか否かの判断がなされ、達していない場合にはモー
タ速度が減速パターンのままS266に進むが、達した
場合にはS265に進み、払出モータ速度を停止パター
ンにセットして払出モータ730の回転を停止させた後
にS271に進む。S271では、所定のインターバル
時間が経過させられ、その後、この制御動作が終了す
る。
【0167】次に、クレジット表示処理およびハンドル
モータ制御処理のそれぞれの処理内容を説明する。図1
7(a)には前述したS4のクレジット表示処理のフロ
ーチャートが示され、図17(b)には前述したS5の
ハンドルモータ制御処理のフローチャートが示される。
【0168】図17(a)のS301により、現時点に
おけるクレジット数に応じた表示色の選択が行なわれ
る。この表示色の選択は、アナログ表示器23A〜23
Fを表示する場合に用いられる。次にS302により、
現時点におけるクレジット数を表示器11により表示さ
せる制御が行なわれる。次にS303に進み、カード受
付信号が入出力処理装置600から払出制御用マイクロ
コンピュータ400に入力されたか否かの判断がなさ
れ、入力されていないは場合にはS307に進み、現時
点のクレジット数に応じてアナログ表示器23A〜23
Fが表示される。このアナログ表示器23A〜23F
は、クレジット数表示器と同様にS301により選択さ
れた表示色により表示されるようにしてもよい。このア
ナログ表示器23A〜23Fは、図1において説明した
ように、クレジット数が所定単位増える毎に23Aから
23Fの方向に1つずつ点灯部分が増加していくように
構成されている。
【0169】一方、カード受付信号の入力があった場合
にはS304に進み、クレジット数が0か否かの判断が
なされ、0でない場合にはS307に進むが、0の場合
にはS305に進み、アナログ表示器23A〜23Fの
すべてを点滅させ、S306により、スピーカ415か
らゲーム開始音を発生させる処理がなされて割込プログ
ラムが終了する。
【0170】次に、S307によりアナログ表示が行な
われた後にS308に進み、クレジット数がm(たとえ
ば1000)よりも大きいか否かの判断がなされ、大き
くなければそのまま割込プログラムが終了するが、大き
い場合にはS309に進み、クレジットモードにおいて
クレジット数が所定値に達した旨のクレジット情報を入
出力処理装置600に出力する処理がなされ、割込プロ
グラムが終了する。
【0171】図17(b)のS310により、カード処
理機接続信号が入力されたか否かの判断がなされる。こ
のカード処理機接続信号は、カード処理機制御用マイク
ロコンピュータ300からインタフェイス基板138を
介して払出制御用マイクロコンピュータ400に入力さ
れる信号である。そして、カード処理機接続信号の入力
がないと判断された場合にはS311に進み、エラーコ
ード12がセットされてエラー表示器155より表示さ
れることになる。そしてS319に進み、リレーをON
する制御が行なわれる。このリレーは打球発射モータ
(ハンドルモータ)175(図3参照)を停止させるた
めのものであり、このリレーがONになることにより打
球発射モータ(ハンドルモータ)175が停止される。
【0172】一方、カード処理機接続信号が入力されて
いる場合にはS312に進み、後述の発射停止指令が払
出制御用マイクロコンピュータ400でセットされてい
るか否かの判断がなされ、されている場合にはS319
に進み、ハンドルモータ175の停止制御が行なわれ
る。一方、発射停止指令がセットされていない場合には
S313に進み、モータ停止切換操作があったか否かの
判断がなされる。このモータ停止切換操作は、玉タンク
65内の玉がなくなった場合に打球の発射を停止させる
か否かを予め入力設定しておくための操作である。そし
て、この操作がない場合にはS317に進むが、操作が
あった場合には、S314に進み、現時点において既に
モータ停止切換操作に基づいた打球停止モードになって
いるか否かの判断がなされ、なっていない場合にはS3
15により発射停止モードにされ、既になっている場合
にはS316により、発射非停止モードに復帰する制御
が行なわれる。
【0173】そして、S317に進み、タンク玉切れ状
態が検出されているか否かの判断がなされ、タンク玉切
れ検出器67(図3参照)がタンク玉切れ状態を検出し
ていない場合にはS320に進み、リレーをOFFにし
てハンドルモータ175が作動する状態に制御される。
一方、タンク玉切れ状態を検出している場合にはS31
8に進み、発射停止モードになっているか否かの判断が
なされ、なっていない場合にはS320に進むが、なっ
ている場合にはS319に進み、ハンドルモータ175
を停止する制御が行なわれる。
【0174】図18は、カード・操作処理の処理内容を
示すフローチャートである。このカード・操作処理は、
図14のS6で実行されるものである。
【0175】まず、ステップSA(以下単にSAとい
う)1により、カード口20へ出玉カード715が挿入
されているか否かの判断がなされる。SA1により出玉
カード715が挿入されていないと判断された場合に
は、後述するSA13に進む。一方、SA1により出玉
カード715が挿入されたと判断された場合には、SA
2に進み、出玉カード715に関するデータの照合を行
う処理がなされる。
【0176】具体的に、SA2では次のような処理が行
なわれる。まず、出玉数情報および台番号情報等の出玉
カード715に記録されたデータと、後述する離席解除
カード発行処理のSA121により受付けが禁止された
カードを判別するために遊技機1において記憶されてい
るデータとが比較照合される。そして、比較照合の結
果、受付けが禁止されたカードと一致した場合には、そ
の出玉カード715が、受付けが禁止された使用不可能
なカードであると判断する。一方、比較照合の結果、受
付けが禁止されたカードと一致しない場合には、その出
玉カード715が、受付けが禁止されていないカードで
あると判断し、出玉数情報および台番号情報等の出玉カ
ード715に記録されたデータと、出玉カード715が
挿入された遊技機1が最新発行した出玉カード715に
関して遊技機1に記憶されている出玉数情報および台番
号情報等の対応するデータとが比較照合される。そし
て、それらの比較照合データが一致していると判断され
た場合には、その出玉カード715が、有効なものであ
り、使用可能なカードであると判断する。一方、比較照
合データが一致しない場合には、その出玉カード715
に記録されている前記データと、クレジットデータサー
バ702で管理している遊技場内の全台の遊技機1につ
いての出玉数情報および台番号情報等の対応するデータ
とが比較照合される。そして、それらの比較照合データ
が一致する遊技機1があると判断された場合には、その
出玉カード715が、有効なものであり、使用可能なカ
ードであると判断する。一方、そのように比較照合デー
タが一致する遊技機1がない場合には、その出玉カード
715が、有効なものではなく、使用不可能なカードで
あると判断する。
【0177】次に、SA3に進み、SA2でのデータの
比較照合において出玉カード715が使用可能なカード
であると判断されたか否かがチェックされる。SA3に
より出玉カード715が使用可能なカードであると判断
された場合は、出玉カード715が、不適当なカードで
あるとみなして後述するSA22に進み、挿入されてい
る出玉カード715をカード口20から外部へ排出する
処理がなされる。このように、不適当なカードが挿入さ
れた場合にはそのカードが排出されるので、作為または
不作為により遊技機1に対応しないカードが使用される
ことが防がれる。一方、SA3により出玉カード715
が使用可能なカードであると判断された場合は、出玉カ
ード715が適当なカードであるとみなして後述するS
A4に進む。
【0178】SA4では、挿入されている出玉カード7
15に離席情報が記録されているか否かの判断がなされ
る。この離席情報は、使用中の遊技機1から遊技者が離
席する際に、その遊技者の離席操作に応じて実行される
出玉カード処理により出玉カード715に記録される情
報である。この遊技機1においては、遊技者により離席
操作がなされると離席状態になるが、離席情報が記録さ
れた出玉カード715が、その離席していた遊技機1に
挿入されると、その遊技機1の離席状態が解除される。
したがって、SA4により出玉カード715に離席情報
が記録されていると判断された場合は、離席状態を解除
するためにSA5に進む。一方、SA4により出玉カー
ド715に離席情報が記録されていると判断された場合
は、離席状態ではないので、出玉カード715に対する
通常の処理を行うために、後述するSA11に進む。
【0179】SA5では、離席LED24を消灯させる
処理がなされる。次に、SA6に進み、島集計装置70
3および表示器709へ向けての離席情報の出力を停止
させるとともに、発射停止指令の操作受付禁止状態を解
除する処理がなされる。次に、SA7に進み、タイマ3
の計数値をリセットする処理がなされる。このタイマ3
は、離席状態の継続時間を計時するタイマであり、離席
状態の強制的な解除を許可するか否かの判断に用いられ
る。
【0180】次に、SA8に進み、受付が禁止されてい
るボタンの受付禁止状態を解除する処理がなされる。具
体的に、離席状態にされる場合には、出玉カード処理
(図20参照)、各操作処理(図21参照)によりクレ
ジット返却ボタン14、全玉出玉ボタン10および端玉
出玉ボタン12が受付禁止状態にされるが、SA8で
は、それらのボタンの受付禁止状態が解除される。次
に、SA9に進み、挿入されている出玉カード715に
記録されている出玉情報および離席情報を消去し、その
ような情報が消去された出玉カード715を排出する処
理がなされる。次に、SA10に進み、上皿玉抜きレバ
ー13のロック状態を解除する処理がなされる。この上
皿玉抜きレバー13のロック状態への制御は、出玉カー
ド処理によりなされる。その後、SA26に進み、計数
・返却処理が実行される。計数・返却処理の処理内容に
ついては図22を用いて後述する。次に、S26aに進
み、閉店処理が実行される。閉店処理の処理内容につい
ては、図25(b)を用いて後述する。この閉店処理が
終了した後、カード・操作処理が終了する。
【0181】また、前述したSA4により離席情報が記
録されていると判断された場合に実行されるSA11で
は、全玉出玉ボタン10、端玉出玉ボタン12、およ
び、離席ボタン18のうちの受付禁止状態になっていな
いボタンによる有効な操作があったか否かの判断がなさ
れる。SA11により有効な操作がなかったと判断され
た場合は、後述するS161に進む。説明の都合上、S
161以降の処理は、図24を用いて後述する。一方、
SA11により有効な操作があったと判断された場合
は、SA12に進み、出玉カード処理が実行される。出
玉カード処理の処理内容については、図20を用いて後
述する。SA12の後、このカード・操作処理が終了す
る。
【0182】また、前述したSA8により出玉カード7
15が挿入されていないと判断された場合に進むSA1
3においては、カード口20へ会員カード713が挿入
されているか否かの判断がなされる。SA13により会
員カード713が挿入されていないと判断された場合に
は、後述するSA24に進む。一方、SA13により会
員カード713が挿入されたと判断された場合には、S
A14に進み、全玉出玉ボタン10またはクレジット返
却ボタン14による有効な操作があったか否かの処理が
なされる。ここで、全玉出玉ボタン10は、遊技者が貯
玉をする場合に操作される。また、クレジット返却ボタ
ン14は、遊技者が貯玉を引落としてその引落としによ
り得られたパチンコ玉に基づいて遊技を行う、いわゆる
貯玉再プレイをする場合に操作される。
【0183】SA14により有効な操作がなかったと判
断された場合は、後述するSA19に進む。一方、SA
14により有効な操作があったと判断された場合は、S
A15に進み、会員カード713に記録されている暗証
番号および貯玉数等の各種情報が、正しい情報になって
いるか否かを判断するために、会員カード713に記録
されている貯玉数等の各種情報と、貯玉データサーバ7
07において会員毎に記憶されている会員の貯玉数等の
各種情報とを比較照合する処理がなされる。
【0184】次に、SA16に進み、比較照合されたデ
ータが一致しているか否かの判断がなされる。SA16
によりデータが一致していないと判断された場合は、挿
入されている会員カード713が不適当なカードである
とみなして後述するSA22に進み、挿入されている会
員カード713をカード挿入口56から外部へ排出する
処理がなされる。このように、不正なデータが記録され
た会員カードが挿入された場合にはそのカードが強制的
に排出されるので、作為または不作為により不正なデー
タが記録された会員カードが使用されることが防がれ
る。一方、SA16によりデータが一致していると判断
された場合は、適当な会員カードが挿入されたものとみ
なして、SA17に進む。
【0185】SA17では、全玉出玉ボタン10または
クレジット返却ボタン14の操作が有効な操作であるか
否かの判断がなされる。具体的には、全玉出玉ボタン1
0の操作は、遊技者がクレジット得点を有している場合
には貯玉が可能であるので有効なものであり、遊技者が
クレジット得点を有していない場合には貯玉が不可能で
あるので有効なものではない。同様に、クレジット返却
ボタン14の操作も、遊技者がクレジット得点を有して
いる場合には有効なものであり、遊技者がクレジット得
点を有していない場合には有効なものではない。したが
って、SA17においては、操作に対応した制御が実行
可能な場合にのみ、全玉出玉ボタン10またはクレジッ
ト返却ボタン14の操作が有効な操作であると判断され
る。
【0186】SA17により有効な操作がなかったと判
断された場合は、後述するSA21に進む。一方、SA
17により有効な操作があったと判断された場合は、S
A17aに進み、タイマ1による計時をスタートさせる
処理がなされる。このタイマ1は、会員カード713に
関する有効な操作がなされなかった時間を計測するため
のタイマであり、会員カード713に関する有効な操作
がなされなかった時間が所定時間になった場合に会員カ
ード713を強制的に外部へ排出させる際の時間の判断
に用いられる。次に、SA18に進み、会員カード処理
が実行される。その会員カード処理の処理内容について
は、図19を用いて後述する。その会員カード処理の実
行後、SA26に進む。
【0187】また、前述したSA14により有効な操作
がなかったと判断された場合に進むSA19では、タイ
マ1が計時中であるか否かの判断がなされる。SA19
によりタイマ1が計時中ではないと判断された場合は、
SA21に進み、タイマ1の計時をスタートさせる処理
がなされる。SA21の後、処理はSA26に進む。一
方、SA19によりタイマ1が計時中であると判断され
た場合は、SA20に進み、タイマ1が所定値になった
か否かの判断がなされる。SA20によりタイマ1が所
定値になっていないと判断された場合はA26に進む。
一方、SA20によりタイマ1が所定値になったと判断
された場合、すなわち、会員カード713に関する有効
な操作がなされなかった時間が所定時間中になった場合
には、SA22に進み、挿入されている会員カード71
3をカード挿入口56から外部へ排出する処理がなされ
る。次に、SA23に進み、計時中のタイマ1をリセッ
トする処理がなされる。その後、処理は、SA26に進
む。
【0188】また、SA13により会員カード713が
挿入されていないと判断された場合に実行されるSA2
4は、出玉カード715および会員カード713のいず
れもが挿入されない場合に行なわれる処理である。この
SA24では、全玉出玉ボタン10、端玉出玉ボタン1
2、および、離席ボタン18のうちの受付禁止状態にな
っていないボタンによる有効な操作があったか否かの判
断がなされる。SA24により有効な操作がなかったと
判断された場合は、後述するSA26に進む。一方、S
A24により有効な操作があったと判断された場合は、
SA25に進み、各操作処理が実行される。各操作処理
の処理内容については、図21を用いて後述する。SA
25の後、SA26に進む。
【0189】SA26に進んだ場合は、計数・返却処理
が実行される。その計数・返却処理の処理内容について
は、図22を用いて後述する。SA26の処理が終了す
れば、SA26aに進む。SA26aでは、閉店処理が
実行される。この閉店処理の処理内容については、図2
5(b)を用いて後述する。SA26aの処理の後、こ
のカード・操作処理が終了する。
【0190】次に、前述したカード・操作処理により呼
び出されて実行される会員カード処理の処理内容を説明
する。図19は、会員カード処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【0191】まず、SA28により、会員カード処理の
実行のきっかけとなった操作の種類を判別する処理がな
される。具体的に、会員カード処理の実行のきっかけと
なった操作の種類が、貯玉のための全玉出玉ボタン10
の操作、貯玉再プレイのためのクレジット返却ボタン1
4の操作、ポイント加算のためのポイント加算ボタン8
の操作のうち、いずれの操作であるかの判別がなされ
る。
【0192】SA28により、操作の種類が全玉出玉ボ
タン10による貯玉の操作であると判断された場合に
は、SA29に進み、クレジット得点を確認する処理が
なされる。次に、SA30に進み、島集計装置703お
よび貯玉データサーバ707へ向けてクレジット得点情
報を送信する処理がなされる。貯玉データサーバ707
は、遊技機1から貯玉のためのクレジット得点情報を受
けた場合に、そのクレジット得点情報を得た会員の貯玉
数にそのクレジット得点情報を加算する貯玉処理を実行
し、その貯玉処理が完了すると、貯玉処理が完了した旨
を示す貯玉完了情報を、クレジット得点情報の送信元の
遊技機1へ返信する。
【0193】次に、SA31に進み、貯玉データサーバ
707から貯玉完了情報が返信されてきたか否かの判断
がなされる。このSA31の処理は、貯玉完了情報が返
信されてくるまで繰返し実行される。そして、貯玉完了
情報が返信されてくると、SA32に進み、遊技機1に
記憶されているクレジット得点情報をクリアする処理が
なされる。これにより、貯玉された分のクレジット得点
が消去される。次に、SA33に進み、会員カード71
3をカード口20から外部へ排出する処理がなされる。
その後、この会員カード処理が終了する。
【0194】なお、ここでは、貯玉は、クレジット得点
をすべて貯玉するように構成しているが、これに限ら
ず、遊技者が任意のクレジット得点を設定し、貯玉でき
るように構成してもよい。
【0195】一方、SA28により、操作の種類がクレ
ジット返却ボタン14の操作による貯玉再プレイの操作
であると判断された場合には、SA34に進み、その遊
技者が有する貯玉数を確認する処理がなされる。次に、
SA35に進み、遊技者の貯玉数が「0」よりも多いか
否かの判断がなされる。すなわち、SA35では、遊技
者が貯玉を有しているか否かの判断が行われるのであ
る。
【0196】SA35により遊技者の貯玉数が「0」よ
りも多くないと判断された場合は、返却する貯玉を遊技
者が有していないため、前述したSA33に進み、会員
カード713をカード口23から外部へ排出する処理が
なされる。一方、SA35により遊技者の貯玉数が
「0」よりも多いと判断された場合は、返却する貯玉を
を遊技者が有しているため、クレジット返却単位数の設
定数を確認する処理がなされる。このクレジット返却単
位数は、返却数設定スイッチ199により設定されるも
のである。
【0197】次に、SA38に進み、返却カウンタをカ
ウント可能にセットする処理がなされる。この場合は、
クレジット得点がクレジット返却設定数以上である場合
には、予め遊技店(遊技場)が設定したクレジット返却
設定数がセットされ、クレジット得点がクレジット返却
設定数を下回っている場合には、そのすべてのクレジッ
ト得点がセットされる。次に、SA39に進み、島集計
装置703および貯玉データサーバ707へ向けて貯玉
再プレイ返却情報を送信する処理がなされる。この貯玉
再プレイ返却情報は、貯玉再プレイのために貯玉の返却
がなされた旨を示す情報である。次に、SA40に進
み、クレジット返却ボタン14を点灯させる処理がなさ
れる。これにより、クレジット返却ボタン14の操作が
有効になった旨が示される。次に、SA41に進み、ク
レジット返却ボタン14の受付けを禁止する処理がなさ
れる。これにより、クレジット返却ボタン14を遊技者
が誤って2重操作してしまったことによる2重の貯玉返
却が行われるのを防ぐことができる。その後、処理がS
A33に進み、会員カード713をカード口20から外
部へ排出する処理がなされる。
【0198】一方、操作の種類がポイント加算ボタン8
の操作による、ポイント加算の操作であると判断された
場合にはSA175に進み、ポイント設定値が確認され
る。次にSA176に進み、SA175で確認されたポ
イント設定値に応じて稼動タイマあるいは玉貸ボタンカ
ウンタのカウンタ値より遊技者に付与すべきポイント値
が演算される。稼動タイマとは、ゲーム制御用マイクロ
コンピュータ500(図12参照)から入力される遊技
時間情報の入力継続時間を計時するためのタイマであ
る。また、玉貸ボタンカウンタとは、遊技情報入力回路
421を介してゲーム制御用マイクロコンピュータ50
0から入力される玉貸情報に基づいて遊技者が使用した
カード金額を計数するためのカウンタである。稼動タイ
マおよび玉貸ボタンカウンタはともに払出制御用マイク
ロコンピュータ400のRAM(図示省略)内に記憶さ
れている。
【0199】次にSA177に進み、加算要件が成立し
ているか否かが判断される。具体的には、SA176で
演算されたポイント加算値が1よりも大きいか否かが判
断される。加算要件が成立していない場合には前記SA
33に進む。一方、加算要件が成立している場合にはポ
イント加算情報がポイントデータサーバ720(図8参
照)へ出力される。次にSA179に進み、稼動タイマ
および玉貸ボタンカウンタの値がリセットされる。次に
前記SA33に進み、会員カードが排出された後、処理
が終了する。
【0200】図20は、出玉カード処理の処理内容を示
すフローチャートである。まず、SA42により、出玉
カード処理の実行のきっかけとなった操作の種類を判別
する処理がなされる。具体的に、出玉カード処理の実行
のきっかけとなった操作の種類が、出玉情報を記録した
出玉カード715を発行するために全玉出玉ボタン10
または端玉出玉ボタン12が操作された場合の出玉操作
と、遊技機1を離席状態にするとともに離席情報を記録
した出玉カード715を発行するために離席ボタン18
が操作された場合の離席操作とのどちらに該当するかの
判別がなされる。
【0201】SA42により、操作の種類が出玉操作で
あると判断された場合には、SA43に進み、挿入され
ている出玉カード715の記憶内容(記録情報)を払出
制御用マイクロコンピュータ400に読込む処理がなさ
れる。次に、SA44に進み、SA43により読込んだ
情報に異常があるか否かの判断がなされる。SA44に
より異常があると判断された場合は、SA63に進み、
情報の読込みに異常が生じた旨を示すリードエラー情報
を出力する処理がなされる。一方、SA44により異常
がないと判断された場合は、SA45に進み、挿入され
ている出玉カード715に情報の書込みを行うことが可
能であるか否かの判断がなされる。出玉カード715に
は、前述したように予め定められた行数(例えば8行)
の情報しか書込めないので、SA45により、情報の書
込みが可能であるか否かを判断することにより、新たな
出玉カード715を発行する必要があるか否かの判断が
予めなされるのである。
【0202】SA45により書込みを行うことが可能で
はないと判断された場合は、SA62に進み、挿入され
ている出玉カード715をカード口20から外部へ強制
的に排出させる処理がなされた後、新たな出玉カード7
15を発行するために、図21を用いて後述する各操作
処理のSA79に進む。一方、SA45により書込みを
行うことが可能であると判断された場合は、SA46に
進み、現在のクレジット得点を確認する処理なされる。
この場合には、クレジット得点をカウントするカウンタ
1およびカウンタ2のうち、カウンタ2の方を優先して
用いる。すなわち、カウンタ2にクレジット得点が記憶
されている場合には、カウンタ2の値が確認され、カウ
ンタ2にクレジット得点が記憶されていない場合には、
カウンタ1の値が確認される。それは、離席状態ではな
い場合には、カウンタ1がカウントを行なうが、離席状
態中において他の遊技者の玉により誤って計数センサ1
97が玉を検出した場合には、後述するようにカウンタ
2がカウントを行なうため、そのような場合には、不当
な得点を先に処理する必要があるからである。
【0203】次に、SA47に進み、出玉カード処理の
実行のきっかけとなった操作が全玉出玉ボタン10の操
作であるか否かの判断がなされる。SA47により全玉
出玉ボタン10の操作であると判断された場合は、後述
するSA54に進み、挿入されている出玉カード715
への情報の書込み(印字を含む)が行われる。一方、S
A47により全玉出玉ボタン10の操作ではないと判断
された場合(端玉出玉ボタン12の操作の場合)は、S
A48に進み、特殊景品最低交換数の設定値を確認する
処理がなされる。この特殊景品最低交換数の設定は、デ
ィップスイッチ711aによりなされる。
【0204】端玉出玉ボタン12が操作された場合に
は、特殊景品最低交換数に満たない端玉を出玉として出
玉カード715に書込まないようにするため、SA48
の後にSA49に進み、遊技者が有するクレジット得点
から、特殊景品最低交換数の設定値を用いて、出玉カー
ド715に書込む玉数を算出する処理がなされる。次
に、SA50に進み、返却カウンタをカウント可能にセ
ットする処理がなされる。次に、SA51に進み、島集
計装置703および表示器709へ向けて返却情報を送
信する処理がなされる。この返却情報は、端玉が遊技者
に返却された旨を示す情報である。次に、SA52に進
み、クレジット返却ボタン14のランプを点灯させる処
理がなされる。次に、SA53に進み、クレジット返却
ボタン14の受付けを禁止する処理がなされる。これに
より、クレジット返却ボタン14の操作による2重の玉
返却が行われるのを防ぐことができる。
【0205】次に、SA54に進み、挿入されている出
玉カード715へ出玉数情報等の前述した出玉関連情報
を書込む処理(印字を含む)がなされる。SA55に進
み、SA54により開始された情報の書込みが完了した
か否かの判断がなされる。SA55では、情報の書込み
が完了するまで判断が繰返し行われる。
【0206】次にSA55aに進み、補償時間に達して
いるか否かが判断される。遊技終了時の時刻が、この補
償時間以降であることを必要条件として前述した補償処
理が実行されることになる。この補償時間は補償設定値
と同様に補償管理装置722(図8参照)で設定され、
その設定情報が各遊技機1へオンラインでダウンロード
されている。払出制御用マイクロコンピュータ400は
この補償時間を補償設定値と同様に記憶しており、この
SA55aの処理ステップで現在の時刻が補償時間とし
て定められた時刻に達しているか否かが判断される。こ
の補償時間は、補償管理装置722で遊技機設置島毎に
任意に設定可能である。たとえば、閉店時間が23時と
定められている場合には、これに近い時間、たとえば2
2時55分に設定できる。この場合、22時55分から
23時までの間に遊技者が自発的に遊技を終了すれば、
遊技終了時の遊技状態が確率変動状態状態であることを
条件に補償設定値に応じた補償数が付与されることにな
る。また、23時まで自主的に遊技を終了しない場合に
は、23時になれば大当り状態にある遊技機1を除いて
遊技が強制終了されることになり、その時点で遊技状態
が確率変動状態であれば補償設定値に応じた補償数が遊
技者に付与されることになる。
【0207】SA55aで補償時間に達していると判断
された場合には、後述する図25(a)のSA300に
進む。一方、補償時間に達していないと判断された場合
にはSA56に進む。SA56では、出玉カード715
へ書込んだ情報と同じ出玉数情報(クレジット得点情
報)を島集計装置703および表示器709へ向けて出
力する処理がなされる。次に、SA57に進み、出玉カ
ード715へ書込んだクレジット得点をクレジット表示
器11および表示器709に表示する処理がなされる。
【0208】次に、SA58に進み、ベリファイチェッ
クを行う処理がなされる。このベリファイチェックと
は、出玉カード715へ書込んだ情報が正しいか否かを
チェックする処理である。次に、SA59に進み、SA
58でのベリファイチェックにおいてエラーを発見した
か否かの判断がなされる。SA59によりエラーが発見
されたと判断された場合は、SA60に進み、ベリファ
イチェックによりエラーが発見された旨を示すベリファ
イチェックエラー情報を島集計装置703および表示器
709へ向けて送信する処理がなされる。一方、SA5
9によりエラーが発見されなかったと判断された場合
は、SA61に進み、カード口20から出玉カード71
5を外部へ排出させる処理がなされ、その後、この出玉
カード処理が終了する。
【0209】前述したSA42により、操作の種類が離
席操作であると判断された場合には、SA64に進み、
挿入されている出玉カード715の記憶内容(記録情
報)を払出制御用マイクロコンピュータ400に読込む
処理がなされている。次に、SA65に進み、SA64
により読込んだ情報に異常があるか否かの判断がなされ
る。SA65により異常があると判断された場合は、S
A63に進み、リードエラー情報を出力する処理がなさ
れる。一方、SA65により異常がないと判断された場
合は、SA66に進み、挿入されている出玉カード71
5に情報の書込みを行うことが可能であるか否かの判断
がなされる。ここでは、前述した場合と同様に、出玉カ
ード715には、予め定められた行数(例えば8行)の
情報しか書込めないので、SA66により、情報の書込
みが可能であるか否かを判断することにより、新たな出
玉カード715を発行する必要があるか否かの判断が予
めなされるのである。
【0210】SA66により書込みを行うことが可能で
はないと判断された場合は、SA67に進み、挿入され
ている出玉カード715をカード口20から外部へ強制
的に排出させる処理がなされた後、新たな出玉カード7
15を発行するために、図21を用いて後述する各操作
処理のSA98に進む。一方、SA66により書込みを
行うことが可能であると判断された場合は、SA68に
進み、現在のクレジット得点(カウンタ1の値)を確認
する処理がなされる。
【0211】次に、SA69に進み、クレジット得点
が、設定されている離席状態許可数である離席設定値
(離席状態許可数)以上であるか否かの判断がなされ
る。この場合の離席設定値は、前述したディップスイッ
チ711bにより設定されている。SA69によりクレ
ジット得点が離席設定値以上ではないと判断された場合
は、SA61に進み、出玉カード715をカード口20
から外部へ強制的に排出させる処理がなされる。一方、
SA69によりクレジット得点が離席設定値以上である
と判断された場合は、SA70に進み、出玉カード71
5への離席関連情報の書込み(離席印字を含む)が行わ
れる。次に、SA71に進み、SA70により開始され
た情報の書込みが完了したか否かの判断がなされる。S
A71では、情報の書込みが完了するまで判断が繰返し
行われる。
【0212】SA71により情報の書込みが完了したと
判断された場合は、SA72に進み、離席LED24を
点灯させる処理がなされる。これにより、遊技機1が離
席状態になっていることが示される。次に、SA73に
進み、離席情報を島集計装置703および表示器709
へ向けて送信するとともに、発射停止指令フラグをセッ
トする処理がなされる。これにより、発射停止指令が出
され、前述したハンドルモータ制御処理(図17(b)
参照)によって、ハンドルモータ175が停止状態にさ
れ、打球発射が不可能な状態にされる。
【0213】次に、SA74に進み、前述したタイマ3
による計時をスタートさせる処理がなされる。このSA
74では、遊技機1が離席状態になったことに応じて、
離席時間の計時が開始されるのである。SA75に進
み、クレジット返却ボタン14の受付けを禁止する処理
がなされる。これにより、離席状態中のクレジット返却
ボタン14の不正操作によるクレジット得点の返却が行
われるのを防ぐことができる。次に、SA76に進み、
計数禁止ソレノイド19の計数レバー部190を上皿玉
抜きレバー13のスライド経路に突出させて上皿玉抜き
レバー13のスライド動作が不可能な状態に固定された
レバーロック状態にする処理がなされる。このように、
上皿玉抜きレバー13がロック状態にされるので、遊技
機1が離席状態にされた場合には、上皿玉抜き通路19
8に玉を導くことができないので、離席中に、他の遊技
者が誤って玉を打球供給皿6内に入れた場合に、その玉
が離席中の遊技者のクレジット得点に加算されてしまう
ことが防がれる。次に、SA76aに進み、全玉出玉ボ
タン10および端玉出玉ボタン12をともに受付禁止状
態にする処理がなされる。このように、離席状態中にお
いて全玉出玉ボタン10および端玉出玉ボタン12の受
付けが禁止されるので、離席状態中には、出玉カード7
15の発行が禁止される。これにより、遊技機1が離席
状態になっている場合には、他の遊技者がその遊技機1
に対応して記憶されているクレジット得点を出玉カード
715に不当に書込んで持去ってしまうことを防ぐこと
ができる。また、離席状態中には、出玉カード715の
発行が禁止されることにより、ある遊技者の離席中に他
の遊技者が自身の保有する遊技媒体を離席中の遊技機で
計数し、カード発行している際、離席していた遊技者が
自分のクレジット得点を盗まれたと勘違いすることによ
り生ずると思われる遊技者間のトラブルを未然に防止す
ることができる。SA76aの後、前述したSA57に
進む。そして、SA57以降の処理が実行される。
【0214】図21は、各操作処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。まず、SA78により、各操作処
理の実行のきっかけとなった操作の種類を判別する処理
がなされる。具体的に、各操作処理の実行のきっかけと
なった操作の種類が、出玉情報を記録した出玉カード7
15を発行するために全玉出玉ボタン10または端玉出
玉ボタン12が操作された場合の出玉操作と、遊技機1
を離席状態にするとともに離席情報を記録した出玉カー
ド715を発行するために離席ボタン18が操作された
場合の離席操作と、クレジット得点を玉に変換して返却
を受けるために、クレジット返却ボタン14が操作され
た場合のクレジット返却操作とのいずれに該当するかの
判別がなされる。
【0215】SA78により、操作の種類が出玉操作で
あると判断された場合には、SA79に進み、現在のク
レジット得点を確認するが処理なされる。この場合に
は、前述した図20のSA46の場合と同様の理由によ
り、クレジット得点をカウントするカウンタ1およびカ
ウンタ2のうち、カウンタ2の方を優先して用いる。次
に、SA80に進み、送出モータを駆動してカードスト
ックから新たなカードを送出するとともに、タイマ2の
計時をスタートさせる処理がなされる。このタイマ2
は、カードストックからの新たなカードの送出経路に詰
まりが生じたことを判断するために用いられるものであ
る。
【0216】次に、SA81に進み、カードストックか
ら送出されたカードが送出経路の所定位置、すなわち、
情報を書込むための位置に達したか否かの判断がなされ
る。SA81によりカードが所定位置に達したと判断さ
れた場合には、後述するSA84に進む。ここで図示し
ていないが、前述のSA80においてスタートさせたタ
イマ2をリセットする制御も同時に行なう。一方、SA
81によりカードが所定位置に達していないと判断され
た場合は、SA82に進み、タイマ2の計時値が所定値
になったか否かの判断がなされる。この場合の所定値
は、カードストックからカードが正常に送出された場合
には、カードの送出が開始されてから送出経路の所定位
置に達するまでに経過し得ないような長い時間に設定さ
れている。したがって、タイマ2の計時値が所定値にな
った場合には、カードの送出に詰まりが生じたものと判
断することが可能である。
【0217】SA82によりタイマ2の計時値が所定値
になっていないと判断された場合は、SA81に戻り、
SA81およびSA82の処理が繰り返される。SA8
2によりタイマ2の計時値が所定値になったと判断され
た場合は、カードの送出に詰まりが生じたものと判断
し、その旨を示すカード詰まりエラー情報を、島集計装
置703および表示器709へ向けて出力する処理がな
される。
【0218】SA81によりカードが所定位置に達した
と判断された場合に行われるSA84においては、各操
作処理の実行のきっかけとなった操作が全玉出玉ボタン
10の操作であるか否かの判断がなされる。SA84に
より全玉出玉ボタン10の操作であると判断された場合
は、後述するSA91に進み、カードリーダライタ19
6へ送出された新たなカードへの出玉数情報等の出玉関
連情報の書込み(印字を含む)が行われる。一方、SA
84により全玉出玉ボタン10の操作ではないと判断さ
れた場合(端玉出玉ボタン12の操作の場合)は、SA
85に進み、特殊景品最低交換数の設定値を確認する処
理がなされる。この特殊景品最低交換数の設定は、ディ
ップスイッチ711aによりなされる。
【0219】端玉出玉ボタン12が操作された場合に
は、特殊景品最低交換数に満たない端玉を出玉として出
玉カード715に書込まないようにするため、SA85
の後にSA86に進み、遊技者が有するクレジット得点
から、特殊景品最低交換数の設定値を用いて、出玉カー
ド715に書込む玉数を算出する処理がなされる。次
に、SA87に進み、返却カウンタをカウント可能にセ
ットする処理がなされる。次に、SA88に進み、島集
計装置703および表示器709へ向けて返却情報を送
信する処理がなされる。この返却情報は、クレジット得
点(端玉)が遊技者に返却された旨を示す情報である。
次に、SA89に進み、クレジット返却ボタン14を点
灯させる処理がなされる。次に、SA90に進み、クレ
ジット返却ボタン14の受付けを禁止する処理がなされ
る。これにより、クレジット返却ボタン14の操作によ
る2重の玉返却が行われるのを防ぐことができる。
【0220】次に、SA91に進み、挿入されている新
たなカード(出玉カード715)へ出玉数情報等の前述
した出玉関連情報を書込む処理(印字を含む)がなされ
る。次に、SA92に進み、SA91により開始された
情報の書込みが完了したか否かの判断がなされる。SA
92では、情報の書込みが完了するまで判断が繰返し行
われる。
【0221】次にSA92aに進み、補償時間に達して
いるか否かが判断される。この判断の内容は、先に説明
した図20のSA55aと同様であるので、その詳細な
説明を省略する。SA92aで補償時間に達していると
判断された場合には、処理が図25(a)のSA300
に進む。
【0222】図25(a)を参照して、SA300で
は、補償設定が確認される。すなわち、払出制御用マイ
クロコンピュータ400内に記憶されている補償設定値
の内容が参照されることになる。次にSA301に進
み、遊技情報入力回路421(図12参照)から入力さ
れる遊技情報により補償数が演算される。具体的には、
遊技情報入力回路421から確率変動情報が入力されて
いるか否かが判断される。これにより遊技状態が確率変
動状態にあるか否かが確認されることになる。次にSA
302に進み、補償要件が成立しているか否かが判断さ
れる。具体的には、遊技状態が確率変動状態となってい
るか否かが判断されることになる。補償要件が成立して
いない場合には、処理が図21のSA93に進む。一
方、補償要件が成立している場合にはSA303に進
む。SA303では、SA301で演算された補償数や
遊技機の台番号などからなる補償情報が補償管理装置7
22および島管理装置708へ出力される。次にSA3
04に進み、遊技機1に挿入されているカード(出玉カ
ードなど)に補償数に関する情報が書込まれる。次にS
A305に進み、書込が完了したか否かが判断される。
そして、書込が完了したことを条件に処理が図21のS
A93に進む。
【0223】再び図21を参照して、SA93では、新
たな出玉カード715へ書込んだ情報と同じ出玉数情報
を表示器709へ向けて出力する処理がなされる。次
に、SA94に進み、新たな出玉カード715へ書込ん
だクレジット得点をクレジット表示器11および表示器
709に表示する処理がなされる。
【0224】次に、SA95に進み、ベリファイチェッ
クを行う処理がなされる。このベリファイチェックは、
新たな出玉カード715へ書込んだ情報が正しいか否か
をチェックする処理である。次に、SA96に進み、S
A95でのベリファイチェックにおいてエラーを発見し
たか否かの判断がなされる。SA96によりエラーが発
見されたと判断された場合は、SA97に進み、ベリフ
ァイチェックによりエラーが発見された旨を示すベリフ
ァイチェックエラー情報を島集計装置703および表示
器709へ向けて送信する処理がなされる。一方、SA
96によりエラーが発見されたなかったと判断された場
合は、SA96に進み、カード口20から新たな出玉カ
ード715を外部へ排出させる処理がなされ、その後、
この各操作処理が終了する。
【0225】前述したSA78により、操作の種類が離
席操作であると判断された場合には、SA98に進み、
現在のクレジット得点(カウンタ1の値)を確認する処
理がなされる。次に、SA99に進み、送出モータを駆
動してカードストックから新たなカードを送出するとと
もに、タイマ2の計時をスタートさせる処理がなされ
る。
【0226】次に、SA100に進み、カードストック
から送出されたカードが送出経路の所定位置に達したか
否かの判断がなされる。SA100によりカードが所定
位置に達したと判断された場合には、図示しないタイマ
2をリセットする制御をした後、後述するSA103に
進む。一方、SA100によりカードが所定位置に達し
ていないと判断された場合は、SA101に進み、タイ
マ2の計時値が所定値になったか否かの判断がなされ
る。この場合の所定値は、前述したSA81で用いられ
る所定値と同じ値である。
【0227】SA101によりタイマ2の計時値が所定
値になっていないと判断された場合は、SA100に戻
り、SA100およびSA101の処理が繰り返され
る。SA101によりタイマ2の計時値が所定値になっ
たと判断された場合は、カードの送出に詰まりが生じた
ものと判断し、カード詰まりエラー情報を、島集計装置
703および表示器709へ向けて出力する処理がなさ
れる。
【0228】SA100によりカードが所定位置に達し
たと判断された場合に行われるSA103においては、
カードリーダライタ196へ送出された新たなカードへ
の離席関連情報の書込み(離席印字を含む)が行われ
る。次に、SA104に進み、SA103により開始さ
れた情報の書込みが完了したか否かの判断がなされる。
SA104では、情報の書込みが完了するまで判断が繰
返し行われる。
【0229】SA104により情報の書込みが完了した
と判断された場合は、SA105に進み、離席LED2
4を点灯させる処理がなされる。これにより、遊技機1
が離席状態になっていることが示される。次に、SA1
06に進み、離席情報を島集計装置703および表示器
709へ向けて出力するとともに、発射停止指令フラグ
をセットする処理がなされる。これにより、発射停止指
令が出され、前述したハンドルモータ制御処理(図17
(b)参照)によって、ハンドルモータ175が停止状
態にされ、打球発射が不可能な状態にされる。
【0230】次に、SA107に進み、前述したタイマ
3による計時をスタートさせる処理がなされる。このS
A107では、遊技機1が離席状態になったことに応じ
て、離席時間の計時が開始されるのである。SA108
に進み、クレジット返却ボタン14の受付けを禁止する
処理がなされる。これにより、離席状態中のクレジット
返却ボタン14の不正操作によるクレジット得点の返却
が行われるのを防ぐことができる。
【0231】次に、SA109に進み、計数禁止ソレノ
イド19の計数レバー部190を上皿玉抜きレバー13
のスライド経路に突出させて上皿玉抜きレバー13のス
ライド動作が不可能な状態に固定されたレバーロック状
態にする処理がなされる。このように、上皿玉抜きレバ
ー13がロック状態にされるので、遊技機1が離席状態
にされた場合には、上皿玉抜き通路198に玉を導くこ
とができないので、離席中に、他の遊技者が誤って玉を
打球供給皿6内に入れた場合に、その玉が離席中の遊技
者のクレジット得点に加算されてしまうことが防がれ
る。次に、SA109aに進み、全玉出玉ボタン10お
よび端玉出玉ボタン12をともに受付禁止状態にする処
理がなされる。このように、離席状態中において全玉出
玉ボタン10および端玉出玉ボタン12の受付けが禁止
されるので、離席状態中には、出玉カード715の発行
が禁止される。これにより、遊技機1が離席状態になっ
ている場合には、他の遊技者がその遊技機1に対応して
記憶されているクレジット得点を出玉カード715に不
当に書込んで持去ってしまうことを防ぐことができる。
SA109aの後、前述したSA94に進む。そして、
SA94以降の処理が実行される。
【0232】前述したSA78により、操作の種類がク
レジット返却操作であると判断された場合には、SA1
52に進み、現在のクレジット得点を確認する処理がな
される。次に、SA153に進み、クレジット得点が
「0」よりも大きいか否かの判断がなされる。すなわ
ち、SA153では、クレジット得点があるか否かの判
断がなされるのである。SA153によりクレジット得
点が「0」よりも大きくないと判断された場合は、この
各操作処理が終了する。SA153によりクレジット得
点が「0」よりも大きいと判断された場合は、SA15
4に進み、クレジット返却設定数を確認する処理がなさ
れる。クレジット返却設定数は、返却数設定スイッチ1
99により設定されるものである。
【0233】次に、SA156に進み、返却カウンタを
カウント可能にセットする処理がなされる。この場合
は、クレジット得点がクレジット返却設定数以上である
場合には、予め遊技店(遊技場)が設定したクレジット
返却設定数がセットされ、クレジット得点がクレジット
返却設定数を下回っている場合には、そのすべてのクレ
ジット得点がセットされる。
【0234】次に、SA158に進み、島集計装置70
3および表示器709へ向けて返却情報を送信する処理
がなされる。この返却情報は、クレジット得点が遊技者
に返却された旨を示す情報である。次に、SA159に
進み、クレジット返却ボタン14を点灯させる処理がな
される。次に、SA160に進み、クレジット返却ボタ
ン14の受付けを禁止する処理がなされる。これによ
り、クレジット返却ボタン14の操作による2重の玉返
却が行われるのを防ぐことができる。なお、図20およ
び図21の処理においては、端玉出玉ボタン12が操作
された場合に端玉分を玉として返却したが、これに限ら
ず、端玉分の得点をそのままクレジット得点として残す
ようにしてもよい。
【0235】図22は、計数・返却処理の処理内容を示
すフローチャートである。まず、SA122により、現
在が離席状態中であるか否かの判断がなされる。本実施
の形態では、遊技球は、すべて玉払出装置97により払
出されているため、その制御を複雑化させないように賞
球、貸玉、クレジット返却、および、貯玉返却に優先順
位をつけるためSA122aの判断を行なっている。S
A122により離席状態中であると判断された場合は、
後述するSA130に進む。一方、SA122により離
席状態中ではないと判断された場合は、SA122aに
進み、現在が賞球中または貸玉中であるか否かの判断が
なされる。SA122aにより、賞球中または貸玉中で
あると判断された場合は、後述するSA135に進む。
一方、SA122aにより、賞球中または貸玉中ではな
いと判断された場合は、SA122bに進み、払出検出
器(払出センサ)712がON状態になったか否かの判
断がなされる。払出検出器712がON状態になってい
ないと判断された場合は、後述するSA124に進む。
一方、払出検出器712がON状態になっていると判断
された場合は、玉が払出された場合であるので、SA1
23に進み、返却カウンタの値を「1」減算更新する処
理がなされる。その後、SA124に進む。
【0236】SA124では、返却カウンタの値が
「0」であるか否かの判断がなされる。SA124によ
り返却カウンタの値が「0」ではないと判断された場合
は、玉を払出す必要があるので、SA126に進んで払
出しモータ703を駆動させた後、後述するSA135
に進む。これにより、玉が1個単位で返却される。一
方、SA124により返却カウンタの値が「0」である
と判断された場合は、玉を払出す必要がないので、SA
125に進み、払出しモータ703を停止させる処理が
なされる。
【0237】このように、この遊技機1においては、出
玉カードが挿入されていない場合に、遊技者によるクレ
ジット返却ボタン14の操作に応じてクレジット得点が
玉1個単位で返却可能である。このような玉の返却は、
本来景品玉の払出しの用途に用いられている払出モータ
730を駆動することにより行なわれる。すなわち、入
賞に応じた景品玉の払出しと、玉の払出しによるクレジ
ット得点の返却との2つの異なる機能が、共通の装置を
兼用して行なわれる。したがって、構成を複雑化させる
ことなく安価に遊技機1の機能を増やすことができる。
【0238】また、端玉出玉ボタン12が操作された場
合には、クレジット得点のうちの特殊景品に交換不可能
な端玉が玉1個単位で強制的に返却される。このような
玉の返却は、遊技者の希望によりクレジット返却ボタン
14が操作されたことに応じた玉の返却(最大限すべて
のクレジット得点を返却可能)と、同じ玉払出装置93
の玉払出モータ703を駆動することにより行なわれ
る。すなわち、端玉の返却機能と、遊技者の希望に基づ
く玉の返却機能との2種類の機能が共通の装置を兼用す
ることにより実現されるので、用途が異なる2種類の機
能を安価かつ容易に実現することができる。
【0239】次に、SA125の後、SA127に進
み、クレジット返却ランプ(クレジット返却ボタン14
のランプ)を消灯させるとともに、クレジット返却ボタ
ン14の受付禁止状態を解除する処理がなされる。SA
127は、クレジット得点の返却が終了したことに応じ
て、クレジット返却ボタン14の操作受付けを可能にす
るための処理であり、クレジット返却ランプが消灯され
ることにより、クレジット返却ボタン14の操作が可能
になったことが遊技者に示される。次に、SA128に
進み、返却カウンタの値を示す情報であるカウンタ値情
報を出力する処理がなされる。その後SA135に進
む。
【0240】SA122により離席状態中であると判断
された場合に進む。SA130では、タイマ3の値が所
定の最大値(MAX)になったか否かの判断がなされ
る。SA130によりタイマ3の値が最大値になってい
ないと判断された場合は、後述するSA135に進む。
一方、SA130によりタイマ3の値が最大値になって
いると判断された場合は、SA131に進み、離席状態
を解除する前段階として、離席LED24を点滅させる
処理がなされる。これにより、離席状態の解除が行われ
る旨が知らされる。SA132に進み、離席タイムオー
バー情報を、島集計装置703および表示器709に向
けて出力する処理がなされる。離席タイムオーバー情報
は、離席状態にした遊技機1における離席状態の継続時
間が遊技場で定められる時間(SA130により用いら
れる最大値)を超えたことを示す情報である。次に、S
A133に進み、離席解除指令の受付禁止状態を解除す
る処理がなされる。ここで、通常の状態においては、離
席解除指令の受付あ禁止されている。これは、遊技場の
係員の誤った操作、もしくは、ノイズ等により、不当に
離席状態が解除されてしまうのを防ぐためである。そし
て、タイマ3の値が予め定められた最大値を超える場合
には、離席状態の継続時間が遊技場で定められている時
間をタイムオーバーしたことにより、リモコン420か
ら発信される離席解除指令に応じて離席状態の解除を可
能にするために、SA133により離席解除指令の受付
禁止状態を解除する処理がなされるのである。これによ
り、遊技場の係員が有するリモコン420により遊技機
1の離席状態を強制的に解除することが可能となる。
【0241】次に、SA134に進み、リモコン420
からの離席解除指令を受けたか否かの判断がなされる。
SA134により離席解除指令を受けたと判断された場
合は、後述するSA138に進む。一方、SA134に
より離席解除指令を受けていないと判断された場合は、
SA135に進む。SA135ではタイマAが所定値に
なったか否かの判断がなされる。このタイマAは、クレ
ジット得点の「1点」の加算が終了してからの時間を計
時するものであり、クレジット得点の計数中に禁止され
た遊技機1の操作部の操作を可能にする条件を判断する
ために用いられる。SA135によりタイマAが所定値
になっていないと判断された場合は、この計数返却処理
が終了する。一方、SA135によりタイマAが所定値
になったと判断された場合は、SA136に進み、タイ
マAの値をリセットする処理がなされる。次に、SA1
37に進み、遊技機1の操作部の受付禁止状態を解除す
る処理がなされる。この操作部の受付禁止状態は、計数
センサ197が玉を検出して図23に示される計数割込
み処理が実行された場合に設定されるものである。その
後、この計数返却処理が終了する。
【0242】また、前述したSA134により離席解除
指令を受けたと判断された場合に実行されるSA138
では、タイマ3の値をリセットする処理がなされる。こ
れは、離席解除指令を受けたために離席中の計時を計時
する必要がなくなったためである。次に、SA139に
進み、離席解除指令の受付を解除する処理がなされる。
次に、SA140に進み、離席解除情報の出力を停止さ
せるとともに、発射停止指令フラグをリセットして発射
停止指令を解除する処理がなされる。これにより、ハン
ドルモータ175が動作可能になり、パチンコ玉の発射
が可能な状態になる。次に、SA141に進み、SA1
31により点滅状態となっている離席LED24を消灯
させる。次に、SA142に進み、受付が禁止されてい
るボタンの受付禁止状態を解除する処理がなされる。具
体的に、離席状態にされる場合には、出玉カード処理
(図20参照)、各操作処理(図21参照)によりクレ
ジット返却ボタン14、全玉出玉ボタン10および端玉
出玉ボタン12が受付禁止状態にされるが、SA8で
は、それらのボタンの受付禁止状態が解除される。これ
により、クレジット得点の返却と、出玉カード715の
発行とがともに可能な状態になる。
【0243】次に、SA143に進み、現在のクレジッ
ト得点を示すクレジット情報を島集計装置703および
表示器709に向けて出力する処理がなされる。これに
より、離席状態が解除された遊技機1におけるクレジッ
ト得点が島集計装置703等により管理される。次に、
次に、SA144に進み、離席解除カード発行処理が実
行される。この離席解除カード発行処理の処理内容につ
いては、図23を用いて後述する。その後、この計数・
返却処理が終了する。
【0244】次に、離席解除カード発行処理および計数
割込み処理のそれぞれの処理内容を説明する。図23
(a)には前述した離席解除カード発行処理の処理内容
を示すフローチャートが示され、図23(b)には前述
した計数割込み処理の処理内容を示すフローチャートが
示される。
【0245】次に、図23(a)に示される離席解除カ
ード発行処理を説明する。まず、SA110により、送
出モータを駆動してカードストックから新たなカードを
送出するとともに、タイマ2の計時をスタートさせる処
理がなされる。次に、SA111に進み、カードストッ
クから送出されたカードが送出経路の所定位置、すなわ
ち、情報を書込むための位置に達したか否かの判断がな
される。SA111によりカードが所定位置に達したと
判断された場合には、後述するSA114に進む。ここ
で図示していないが、前述のSA110においてスター
トさせたタイマ2をリセットする制御も同時に行なう。
一方、SA111によりカードが所定位置に達していな
いと判断された場合は、SA112に進み、タイマ2の
計時値が所定値になったか否かの判断がなされる。この
場合の所定値は、前述したSA81で用いられる所定値
と同じ値である。
【0246】SA112によりタイマ2の計時値が所定
値になっていないと判断された場合は、SA111に戻
り、SA111およびSA112の処理が繰り返され
る。SA112によりタイマ2の計時値が所定値になっ
たと判断された場合は、カードの送出に詰まりが生じた
ものと判断し、カード詰まりエラー情報を、島集計装置
703および表示器709へ向けて出力する処理がなさ
れる。
【0247】SA111によりカードが所定位置に達し
たと判断された場合に行われるSA114においては、
カードリーダライタ196へ送出された新たなカードへ
の情報の書込みが行われる。このSA114では、離席
解除カード716を発行するために、前述した離席解除
情報およびクレジット数情報(残クレジット)等の離席
解除カードに書込むべき各種情報が、磁気記憶部に記憶
されるとともに印字面に印字される。次に、SA115
に進み、SA114により開始された情報の書込みが完
了したか否かの判断がなされる。SA114では、情報
の書込みが終了するまで判断が繰返し行われる。
【0248】次に、SA116に進み、ベリファイチェ
ックを行う処理がなされる。このベリファイチェック
は、離席解除カード716へ書込んだ情報が正しいか否
かをチェックする処理である。次に、SA117に進
み、SA116でのベリファイチェックにおいてエラー
を発見したか否かの判断がなされる。SA117により
エラーが発見されたと判断された場合は、SA118に
進み、ベリファイチェックによりエラーが発見された旨
を示すベリファイエラー情報を島集計装置703および
表示器709へ向けて送信する処理がなされる。一方、
SA117によりエラーが発見されたなかったと判断さ
れた場合は、SA119に進み、情報が書込まれた離席
解除カード716をカード口20から外部へ排出させる
処理がなされる。
【0249】次に、SA120に進み、上皿玉抜きレバ
ー13のレバーロック状態を解除する処理がなされる。
これにより、クレジット得点の計数が可能な状態にな
る。次に、SA121に進み、離席状態が解除されて離
席解除カード716が発行された遊技機1が離席状態に
された際に発行された離席情報が記録された出玉カード
715(離席カード)の受付を禁止する処理がなされ
る。このように、離席状態が解除され、離席解除カード
716が発行された遊技機1は、離席カード(出玉カー
ド715)を挿入して遊技を継続することが不可能にさ
れる。
【0250】このように、遊技機1において離席状態が
長時間継続したにもかかわらず、離席中の遊技者が遊技
機1に戻らない場合には、図22に示された計数返却処
理において自動的にその離席状態が解除可能になり、遊
技場の係員が有するリモコン420の操作に応じて、そ
の離席状態が強制的に解除される。このため、度を超し
た長時間の離席状態の継続が不可能になるので、離席状
態の安易な多用による遊技機1の稼働率の低下を防ぐこ
とができる。例えば、遊技場内で1人の遊技者が複数の
遊技機1を不当に同時使用した場合には、その遊技者が
着席して使用しているパチンコ遊技機以外の不当使用の
パチンコ遊技機の離席時間が長時間になる傾向がある
が、離席時間が長時間になった場合には係員により離席
状態を強制的に解除できるので、そのようなパチンコ遊
技機の不当な同時使用により生じる遊技機1の稼働率の
低下を防ぐことができる。
【0251】また、離席状態が長時間継続した場合には
離席状態が解除可能になるが、最終的には遊技場の係員
が有するリモコン420の操作がなされなければ離席状
態が解除できない。このため、やむをえない事情により
離席状態が長引く場合には、その旨を遊技者が係員に告
げることにより、その遊技機1に限っては離席状態が長
引いてもリモコン420の操作の操作をせずに離席状態
を継続させることが可能であるので、離席状態が長時間
継続した場合に無条件で離席状態を強制的に解除する場
合と比べて、遊技者に対するサービスの低下を防ぐこと
ができる。
【0252】また、係員により離席状態が強制的に解除
された場合には、離席解除カード716が発行されるの
で、強制的な離席状態の解除が完了したことを離席解除
カード716が発行により係員が容易に確認することが
きるとともに、強制的な離席状態の解除が行なわれた証
拠を残すことができる。さらに、離席解除カード716
には、クレジット数情報および台番号情報等の離席解除
時の状態を示す各種情報が記憶されているので、その情
報に基づいて、強制的な離席状態の解除がなされた遊技
機1で遊技をしていた遊技者にクレジット得点を返却す
ることが可能になるため、離席状態が強制的に解除され
たことによる不利益を遊技者が被らず、遊技者側と遊技
場側との間のトラブルを防ぐことができる。このよう
に、離席解除カード716を発行することにより、離席
状態の強制的な解除後の事後処理を容易にする事ができ
る。
【0253】このように離席状態が強制的に解除された
場合、離席状態が強制的に解除された場合に発行される
離席解除カード716は、遊技場側でPOS704(図
8参照)によって情報が読取られ、その情報が景品管理
装置701、クレジットデータサーバ702、および、
遊技場管理装置700(図8参照)によって管理され
る。そのように離席状態が解除された遊技機1で遊技を
していた遊技者は、遊技機1を離席状態にした際に発行
された出玉カード715をPOS704へ持って行き、
POS704によりカードの処理を受ける。そのように
POS704によって処理を受けて読取られた出玉カー
ド715の情報は、先に読取られた離席解除カード71
6の情報と比較照合される。そして、その比較照合され
た情報が一致した場合には、離席解除カード716およ
び出玉カード715に記憶されていたクレジット得点が
景品処理装置705により景品交換可能となる。
【0254】先に、図23(b)に示される計数割込み
処理を説明する。この計数割込み処理は、計数センサ1
97が玉を検出した場合に実行される。
【0255】まず、SA145により、タイマAをリセ
ットする処理がなされる。次に、SA146に進み、離
席ボタン18、全玉出玉ボタン10、端玉出玉ボタン1
2、および、クレジット返却ボタン14等の遊技機1に
おける操作部の操作の受付けを禁止する処理がなされ
る。これにより、それらのボタンの操作がなされても、
その操作が有効なものにならなくなり、クレジット得点
の計数中の誤った操作により遊技者が再度情報の書込を
しなければならない等の不都合を防ぐことができる。
【0256】次に、SA147に進み、遊技機1が離席
中、すなわち、離席状態にあるか否かの判断がなされ
る。SA147により離席中ではないと判断された場合
は、SA148に進んでカウンタ1を指定し、SA15
0に進む。一方、SA147により離席中であると判断
された場合は、SA149に進んでカウンタ2を指定
し、SA150に進む。ここで、カウンタ1およびカウ
ンタ2の各々は、クレジット得点を計数し、かつ記憶す
るためのカウンタである。カウンタ1は、遊技機1が離
席状態になっていない時に用いられる。一方、カウンタ
2は、遊技機1が離席状態にある時に用いられる。
【0257】次に、SA150においては、SA146
またはSA147により指定されたカウンタを「1」だ
け加算更新する処理がなされる。次に、SA151に進
み、SA150により更新されたカウンタの値を示すカ
ウンタ値情報を島集計装置703および表示器709へ
向けて送信するとともに、タイマAの計時をスタートさ
せる処理がなされる。ここで、タイマAの計時をスター
トさせるのは、計数センサ197による玉の検出に応じ
てカウンタが加算更新され、次の玉が検出されるまでの
時間を計測するためである。すなわち、次の玉が所定時
間内に検出されない場合はクレジット得点の計数が終了
したとみなされ、次の玉が所定時間内に検出された場合
はクレジット得点の計数が終了していないとみなされ
る。SA151の終了後、この計数割込み処理が終了す
る。
【0258】このような計数割込み処理が実行されるこ
とにより、次のような効果が得られる。遊技機1の離席
状態においては、計数禁止ソレノイド19の動作により
クレジット得点の計数が禁止されるが、もし、計数禁止
ソレノイド19の動作不良によりクレジット得点の計数
が禁止できなかった場合でも、カウンタ1とカウンタ2
とを状態に応じて使い分けることにより、離席状態にお
いて、離席中の遊技者のクレジット得点が更新されてし
まうことを防ぐことができる。すなわち、離席状態にお
いては、計数禁止ソレノイド19の故障等によりレバー
ロックがなされなかったときでも、誤って計数センサ1
97が玉の検出を行なっても、その検出に基づくクレジ
ット得点がカウンタ2で計数されて記憶されるので、離
席中の遊技者のクレジット得点が更新されない。このた
め、離席状態中の遊技機1において、他の者が作為また
は不作為により打球供給皿6に玉を入れてクレジット得
点を得たとしても、離席状態でない場合と、離席状態で
ある場合とで異なるカウンタにクレジット得点が計数記
憶されるので、そのような行為を原因とした遊技者間の
トラブルを防ぐことができる。
【0259】なお、前述の実施の形態では、遊技機1の
離席状態において、計数センサ197が玉の検出を禁止
するとともに、カウンタ1の代わりにカウンタ2を計数
に用いることにより、遊技者間のトラブルを防ぐように
したが、その代わりに、計数センサ197の玉の検出を
禁止せずに、計数センサ197で検出された玉を計数す
るカウンタを不能動状態にする制御をおこなってもよ
い。そのようにすれば、離席中の遊技者のクレジット得
点の更新が不可能になるので、前述した場合と同様に、
遊技者間のトラブルを防ぐことができる。
【0260】図24は、前述した図18のカード・操作
処理におけるSA11において、有効な操作がなかった
と判断された場合に実行される処理の内容を説明するた
めのフローチャートである。
【0261】まず、前述した図18のSA11により有
効な操作がなかったと判断された場合に実行されるS1
61では、遊技場の係員が有するリモコン420からの
修正指令を受けたか否かの判断がなされる。S161に
より修正指令を受けたと判断された場合は、後述するS
162に進む。一方、S161により修正指令を受けて
いないと判断された場合は、S170に進み、タイマ1
が計時中であるか否かの判断がなされる。このタイマ1
は、前述した図18の処理で用いられるものと同じもの
である。
【0262】S170によりタイマ1が計時中ではない
と判断された場合は、S172に進み、タイマ1の計時
をスタートさせる処理がなされる。S172の後、処理
は、図18に示されたSA26に進む。一方、S170
によりタイマ1が計時中であると判断された場合は、S
171に進み、タイマ1が所定値になったか否かの判断
がなされる。この所定値は、図18のSA20により用
いられるものと同じ値である。S171によりタイマ1
が所定値になっていないと判断された場合は、図18に
示されたSA26に進む。一方、S171によりタイマ
1が所定値になったと判断された場合、すなわち、全玉
出玉ボタン10、端玉出玉ボタン12、および、離席ボ
タン18のうちのいずれかによる有効な操作がなされな
かった時間が所定時間になった場合には、S173に進
み、挿入されている出玉カード715をカード口20か
ら外部へ排出する処理がなされる。次に、S174に進
み、計時中のタイマ1をリセットする処理がなされる。
その後、処理は、図18に示されたSA26に進む。
【0263】前述したS161により修正指令を受けた
と判断された場合に実行されるS162では、タイマ1
をリセットする処理がなされる。次に、S163に進
み、その遊技機1における出玉カード715への情報の
最終の書込前の情報を算出する処理がなされる。言い換
えると、最も最近に発行した出玉カード715へ情報を
書込む前におけるクレジット得点等の各種情報のバック
アップデータを読出す処理がなされる。このような最終
の書込前の情報は、遊技機1の払出制御用マイクロコン
ピュータ400のRAMにおいて、バックアップデータ
として記憶されている。
【0264】次に、S164に進み、挿入されている出
玉カード715に書込んだ最終の情報(すなわち、最新
の書込情報)を消去するとともに、遊技機1の払出制御
用マイクロコンピュータ400の状態を最終の書込前の
状態に復帰させる処理がなされる。これにより、クレジ
ット得点等の各種情報が最終の書込前の情報に復帰す
る。すなわち、リモコン420からの修正指令に応じた
情報の修正がなされるのである。次に、S165に進
み、S164において復帰させたクレジット得点等の各
種情報である修正情報を、島集計装置703および表示
器709へ向けて送信する処理がなされる。
【0265】次に、S166に進み、ベリファイチェッ
クを行う処理がなされる。このベリファイチェックは、
出玉カード715から消去された情報が正しいか否かを
チェックする処理である。次に、S167に進み、S1
66でのベリファイチェックにおいてエラーを発見した
か否かの判断がなされる。S167によりエラーが発見
されたと判断された場合は、S169に進み、ベリファ
イチェックによりエラーが発見された旨を示すベリファ
イエラー情報を島集計装置703および表示器709へ
向けて送信する処理がなされる。一方、S167により
エラーが発見されたなかったと判断された場合は、S1
68に進み、情報が消去された出玉カード715をカー
ド口20から外部へ排出させる処理がなされる。
【0266】このような図24に示された処理がなされ
ることにより、次のような効果が得られる。たとえば、
遊技者が使用中の遊技機1から離席する際に離席ボタン
18を操作せずに離れた状態で、その遊技機1に他の遊
技者がやって来てこの他の遊技者が自分の出玉カード7
15を挿入してその遊技機1からクレジット得点等の各
種情報を書込んでしまった場合を想定する。このような
場合には、その遊技機1を使用中であった遊技者が戻っ
て来て、その遊技機1にいる他の遊技者がクレジット得
点を不当に出玉カード715に書込んでしまったことを
知ると、そのクレジット得点を巡って遊技者間での争い
が生じるおそれがある。しかし、図24に示された処理
がなされることにより、遊技場の係員のリモコン420
の操作により、他の遊技者の出玉カード715に書込ま
れた情報が消去するとともに、遊技機1が元の状態に復
帰することが容易にできるので、そのような場合のクレ
ジット得点を巡る遊技者間での争いを防ぐことができ
る。また、この実施の形態においては、端玉出玉ボタン
12が操作された場合に、図20のステップSA49お
よび図21のステップSA86に示されるように、ディ
ップスイッチ117aにより設定された特殊景品最低交
換数に基づいて、クレジット得点のうち、特殊景品に交
換可能な玉数(書込玉数)が算出され、その玉数が出玉
カード715に書込まれ、その出玉カード715が発行
される。さらに、図20のステップSA50〜SA5
3,図21のステップSA87〜SA90,図20のス
テップSA122b〜SA128に示されるように、ク
レジット得点のうち、特殊景品に交換可能な玉数に満た
ない端玉は、出玉カード715には書込まれずに、遊技
者に返却される。
【0267】つまり、出玉カード715にはクレジット
得点のうち、特殊景品に交換可能な出玉数(書込玉数)
のみが書込まれる。このため、出玉カード715に書込
まれたクレジット得点を特殊景品に交換する場合には、
書込まれているすべてのクレジット得点が特殊景品に交
換できる。したがって、クレジット得点を特殊景品に交
換する際に特殊景品に交換できない無駄なクレジット得
点が生じることを防ぐことができ、景品交換を行なう場
合の遊技者へのサービスを向上させることができる。さ
らに、出玉カード715に書込まれる特殊景品に交換可
能な玉数(書込玉数)の算出のために用いられる特殊景
品最低交換数は、ディップスイッチ117aにより変更
可能に設定できるので、その設定を遊技場毎に行なうこ
とができるため、景品交換可能な最小単位の遊技媒体数
が遊技場毎に異なる場合があるという事情を有する遊技
場側の利便性を高めることができる。このように、カー
ドに記録されたクレジット得点(出玉数)を特定可能な
情報に基づいて景品交換を行なう場合の遊技者および遊
技場の両方の側に利益を与えることができる。
【0268】また、特殊景品に交換不可能な端玉が遊技
者に返却されるので、遊技者は、その端玉を遊技に使用
することが可能になるので、端玉を無駄にしないように
することができる。
【0269】図25(b)は、閉店処理の処理内容を示
すフローチャートである。なお、図25(a)のフロー
チャートについては、図21のフローチャートを説明す
る際に併せて既に説明しているため、ここでは図25
(a)のフローチャートについての説明を省略する。
【0270】図25(b)に示す閉店処理は、先に説明
したカード・操作処理(図18参照)の処理手順の過程
において実行される処理である。
【0271】まず、SA306により、閉店時間である
か否かが判断される。閉店時間でない場合には処理が終
了する。一方、閉店時間に達していると判断された場合
にはSA307に進み、大当り中であるか否かが判断さ
れる。この判断は、遊技情報入力回路421(図12参
照)から大当り情報が入力されているか否かに基づいて
行なわれる。大当り中でない場合には処理が終了する。
一方、大当り中であると判断された場合にはSA308
に進み、レバーオープンソレノイド25が励磁制御(O
N)される。これにより、打球供給皿6の打玉が強制的
に計数され、遊技が強制終了することになる。次にSA
309に進み、タイマAが所定値になっているか否かが
判断される。タイマAは、払出制御用マイクロコンピュ
ータ400内のRAM(図示省略)に構成されており、
打球供給皿6に貯留可能な打玉が全て回収されるのに十
分な時間に設定されたものである。タイマAが所定値に
なっていない場合には、前記SA308に戻る。一方、
所定値になっている場合にはSA310に進む。SA3
10では、打球供給皿6に貯留されていた打玉が全て回
収されたものとみなし、レバーオープンソレノイド25
をOFFにするとともにタイマAのタイマ値をリセット
し、図21のSA79に進む。これにより、閉店処理が
終了することになる。
【0272】図26〜図28は、遊技場管理装置700
で実行される各種処理の手順を説明するためのフローチ
ャートである。
【0273】図26は、遊技データ演算処理の処理手順
を示すフローチャートである。このフローチャートに基
づく制御プログラムは、遊技場管理装置700の遊技デ
ータ演算手段700bにより実行される。
【0274】まず、SB1において、遊技機アドレスに
対応する遊技機1の情報がチェックされる。遊技機アド
レスは、遊技場に設置された各遊技機1を識別するため
に各遊技機1毎に割り振られている。遊技データ演算手
段700bは、この遊技機アドレスにより、情報発信先
の遊技機1を特定し、たとえば、遊技機1毎に遊技デー
タを演算するのである。
【0275】次に、SB2に進み、情報の入力があるか
否かが判断される。情報が入力されていない場合には、
後述するSB4に進む。一方、情報の入力がある場合に
はSB3に進み、入力情報に基づいて遊技情報の種類別
などで遊技データが演算された後その演算結果が一旦、
遊技データ演算手段700b内に格納される。
【0276】次に、SB4に進み、計時手段700fで
所定時間がすでに計時されているか否かが判断される。
計時手段700fで所定時間がすでに計時されている場
合にはSB5に進み、遊技データ演算手段700b内に
一旦、格納されていた遊技データが管理情報記憶手段7
00gへ送信される。
【0277】SB4で所定時間がまだ計時されていない
場合、またはSB5で遊技データが管理情報記憶手段7
00gへ送信された後、SB6に進み、遊技機アドレス
の更新(+1)が行なわれる。次に、SB7に進み、更
新後の遊技機アドレスが最終遊技機アドレスを超えてい
るか否かが判断される。すなわち、更新後の遊技機アド
レスが遊技場内に設置されている遊技機に割り振られて
いる最大のアドレスよりも大きいか否かが判断される。
最終遊技機アドレスを超えていない場合にはそのまま処
理が終了する、一方、最遊技機アドレスを超えている場
合にはSB8に進み、遊技機アドレスが先頭アドレスに
更新された後、処理が終了する。
【0278】図27は、管理情報記憶処理の処理手順を
示すフローチャートである。このフローチャートに基づ
く制御プログラムは、遊技場管理装置700の管理情報
記憶手段700gにより実行される。
【0279】まず、SC1において情報の入力があった
か否かが判断される。情報の入力があればSC2に進
み、入力情報を識別して情報の種類毎に分類した後、所
定の格納領域へ格納する。一方、情報が入力されていな
い場合にはSC3に進み、情報の呼出指令があったか否
かが判断される。すなわち、操作手段700eで管理情
報記憶手段700gに記憶されている各種情報の呼出し
操作が行なわれたか否かが判断される。そして情報呼出
指令がなければ処理が終了し、情報呼出指令があればS
C4に進む。SC4では、情報呼出指令に基づいて所定
の情報が表示手段700iあるいは印字手段700hに
送信される。そして、その後、処理が終了する。
【0280】図28は、収支演算処理の処理手順を示す
フローチャートである。このフローチャートに基づく制
御プログラムは、遊技場管理装置700の収支演算手段
700cにより実行される。
【0281】まず、SD1において情報の入力があった
か否かが判断される。具体的には、景品処理情報、玉貸
情報、共通有価価値発行情報、ポイントデータ、クレジ
ットデータ、貯玉データ、補償情報などの情報のうち、
いずれかのデータが入力手段700aに入力されたか否
かが判断される。情報が入力されていない場合には処理
が終了する。一方、情報が入力されている場合にはSD
2に進み、入力情報の種類毎に収支演算が行なわれる。
そして演算結果としての収支データが、一旦、収支演算
手段700c内の所定の記憶部に格納される。
【0282】次にSD3に進み、計時手段700fで所
定時間がすでに計時されているか否かが判断される。計
時手段700fで所定時間がまだ計時されていない場合
には処理が終了する。一方、計時手段700fで所定時
間がすでに計時されている場合にはSD4に進み、収支
演算手段700c内に、一旦、格納されていた遊技デー
タが管理情報記憶手段700gへ送信された後、処理が
終了する。
【0283】図29は、図8および図9に示した遊技場
管理装置700の印字手段700hあるいは表示手段7
00iで提供される提供情報の例を示している。
【0284】図29(a)は会員客の個人データであ
り、会員カードのカードNo.毎に、会員客の氏名,年
齢,性別,来店回数,来店頻度,ポイントデータ(ポイ
ント設定は1),景品交換回数,遊技時間,遊技台別の
遊技時間,投資金額が分類して集計されている。来店頻
度は、1週間に何回来店したかを示すデータであり、ポ
イントデータは今までの類型のポイントデータと当月に
おけるポイントデータとが分類して集計されている。遊
技時間は、今までの累積総計時間と1週間当りに換算し
た平均遊技時間とが集計されている。遊技台別遊技時間
は、遊技機がその種類毎にA,B,C,Dの4種類遊技
場に設置しており、それらの遊技機種毎の今までの累積
総計遊技時間が集計される。また投資金額は、今までの
総計投資金額と1週間当りに換算した平均投資金額とが
集計される。
【0285】図29(b)は、集計データが示されてお
り、遊技場における延べ来店人数,平均来店頻度,総加
算ポイント数,景品交換回数が集計される。それらの集
計データは、当月の集計データと、当月の集計データを
前月に比べた比率で表した集計データと、昨年度におけ
る同じ月に比べた比率で表わしたデータとが集計され
る。また、平均来店頻度は、1週間当りに換算した平均
の来店回数である。
【0286】図30は、図8および図9に示した遊技場
管理装置700の印字手段701または表示手段700
iより提供される提供情報の例を示している。
【0287】図30(a)は、遊技場において、来店し
た顧客の年代別における男女比を棒グラフで表したもの
である。棒グラフ中、破線部分が女性であり、破線が付
されていない部分が男性である。そして、この遊技場に
おける全体の男女比は、おおよそ74対26となる。
【0288】図30(b)は、遊技場における平均遊技
時間と平均投資金額との集計データである。これらのデ
ータは、当月のデータと、当月のデータを先月と比較し
た先月比で表わされたデータと、昨年と同じ月との比率
で表したデータとが集計される。
【0289】図31は、図8および図9に示した遊技場
管理装置700の印字手段701または表示手段700
iより提供される提供情報の例を示している。
【0290】図31(a)は、遊技場において来店した
顧客の年代別,男女別における遊技時間が棒グラフの形
で示されている。たとえば30代の来店客の場合には、
男性の場合3.50の遊技時間であり、女性の場合1.
75の遊技時間である。
【0291】図31(b)は、遊技場において来店した
顧客の年代別,男女別の投資金額を棒グラフの形で示し
たものである。たとえば30代の来店客の場合には、男
性の場合23×1000円、女性の場合12.5×10
00円である。
【0292】次に、以上において説明した実施の形態の
特徴点や変形例を以下に列挙する。 (1) 図10(a)を参照して、図示するポイント設
定値は、たとえば遊技機設置島毎に設定されるように構
成した。しかしながらこれに代えて、遊技機の台別にポ
イント設定値を設定できるように構成してもよい。この
ように構成することにより、たとえば、遊技機の稼動を
向上させたい機種についてポイントを多く付与するよう
に調整することで稼動率の向上を図ることができる。
【0293】また、ポイント設定値は図示する中から選
択的に設定するものとして構成したが、これに代えて操
作により任意のポイント数を設定できるように構成して
もよい。たとえば、ポイント設定値を「1」〜「4」の
うち、いずれかに設定した後、加算すべきポイント数を
任意に設定できるように構成することが考えられる。
【0294】また、遊技機1にポイント設定値を設定す
るための操作部を設け、遊技機毎にポイントを設定でき
るように構成してもよい。
【0295】(2) 図10(b)を参照して、図示す
る補償設定値は補償管理装置72で一括して設定できる
ように構成した。しかしながらこれに代えて、各遊技機
設置島に補償設定値を設定するための操作部を設けても
よく、補償設定値を設定するための操作部を遊技機1自
体に設けてもよい。その他、複数の遊技機1(たとえば
2台)毎に補償設定値を設定可能な操作部を設けるよう
に構成してもよい。
【0296】(3) 図20および図21を参照して、
SA55aまたはSA92aで補償時間であると判断さ
れた場合には処理が図25のSA300に進み、補償の
ための処理が実行されるように構成している。しかしな
がら、この時間になったら、それ以降自発的にやめた遊
技客に対して補償を行なうための機能を削除して閉店時
間に確率変動状態である遊技客にのみ出玉補償が実行さ
れるように構成してもよく、補償時間になったら補償の
ための処理を実行するか否か、予め設定できるように構
成してもよい。
【0297】また、補償時間や遊技場の閉店時間は予め
補償管理装置722で設定可能であるが、遊技機設置島
毎あるいは各遊技機毎に異なる設定入力できるように構
成してもよい。このように構成することにより、遊技機
設置島ごとに終了時間を異ならせたい場合(たとえば、
新台入替時に新台について他の遊技機設置島よりも早め
に終了させるときがある。)に対応でき、利便性が高
い。また、必要がなければ一括して設定されるように構
成してもよい。
【0298】(4) 図25(a)を参照して、本実施
形態では補償処理は図示するごとく全て自動的に行なわ
れるように構成したが、係員の補償操作を許容するよう
に構成してもよい。つまり、補償処理が自動的に行なわ
れる遊技機を選択的に設定できるように構成し、補償処
理が自動的に行なわれるように設定しなかった遊技機1
については、補償時間あるいは閉店時間に達したことを
遊技場の係員が判断し、出玉補償処理が行なわれるよう
な操作を係員が手動で行なうように、すなわち、半自動
的なものに構成してもよい。
【0299】また、補償時間や閉店時間に達したか否か
の判断は遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ4
00内に内蔵されているタイマのタイマ値で行なうよう
に構成しているが、補償時間あるいは閉店時間に達した
ことを条件に補償管理装置722から各遊技機1へその
旨を表わす情報が送信され、この情報に基づいて補償時
間あるいは閉店時間に達したことを遊技機1が判断する
ように構成してもよい。
【0300】(5) 本実施形態では、遊技場の閉店時
間を基準として補償行為が行なわれるように構成した
が、その他の所定の条件の成立を基準にして補償機能が
動作するような構成を併用してもよい。たとえば、補償
管理装置722で所定の操作が行なわれた場合、あるい
は停電や遊技台の故障の発生により遊技の提供が不可能
になったことを条件に補償機能が動作するように構成す
ることが考えられる。
【0301】(6) 本実施形態では、遊技機1により
補償数が算出され、遊技機1に設けられたカードリーダ
ライタ196により出玉カードで補償数を特定可能に処
理され、カード口20からその出玉カードが遊技者の手
元に排出されるように構成した。この構成によれば遊技
機1毎に補償処理が行なわれ、遊技を終えた遊技者の手
元に出玉カードが排出されるため、遊技者にとっての利
便性を向上できる。しかしながらこれに代えて、たとえ
ば、遊技機設置島に遊技機1を並列して設置した際に、
各遊技機間にカードリーダライタ196を設けて、補償
数を特定可能に処理された出玉カードが該カードリーダ
ライタ196から遊技者の手元に排出されるように構成
してもよい。あるいは、遊技機1の上側に設けられた表
示器709など、遊技機以外の箇所に、補償数を特定可
能に処理された出玉カードを排出するためのカードリー
ダライタを設けてもよい。また、必ずしも遊技機毎にこ
のような出玉補償装置を設ける必要はなく、遊技場内の
所定箇所(たとえばサービスカウンターなど)に補償数
を特定可能に処理された出玉カードを遊技者に排出する
ための出玉補償装置を設けてもよい。この場合には、補
償数の算出処理は各遊技機1毎に行なうのではなく、た
とえば補償管理装置722で一括して行なうように構成
してもよい。これにより、遊技用装置の導入に伴うコス
トを低減できる。なお、このように構成した場合には、
出玉補償を受けるために遊技者が出玉補償装置へ赴いた
際に、いかにしてその遊技者が遊技をしていた遊技機1
の台番号を特定するかが問題になる。これについては、
たとえば次のように構成することが考えられる。遊技終
了時に遊技機1もしくは前述のように各遊技機間に設置
したカードリーダライタ196や表示器709に設けら
れたカードリーダライタから所定のコードが記録された
記録媒体(レシートやカードなど)が発行されるように
構成し、この記録媒体に記録されたコードにより、たと
えばサービスカウンターなどに設置された出玉補償装置
で遊技機1を特定する。そしてその遊技機1の遊技結果
に応じた補償数を特定可能に処理された出玉カードを所
定のコードが記録された記録媒体を持参する遊技者に排
出するように構成することなどが考えられる。また、前
記コードは、補償管理装置722で算出される乱数など
で構成し、各遊技機1に送信されるものとしてもよい。
【0302】(7) 本実施形態では、遊技機1により
遊技者に付与すべきポイント数が算出され、遊技機1に
設けられたカードリーダライタ196により会員カード
でポイント数を特定可能に処理され、カード口20から
その会員カードが遊技者の手元に排出されるように構成
した。この構成によれば遊技機1毎にポイント付与のた
めの処理が行なわれ、遊技者の手元に会員カードが排出
されるため、遊技者にとっての利便性を向上できる。し
かしながら、必ずしも遊技機1自体にこの様なカードリ
ーダライタ196を設ける必要はない。たとえば、遊技
機設置島に遊技機1を並列して設置した際に、各遊技機
間にカードリーダライタ196を設けて、ポイント数を
特定可能に処理された会員カードが該カードリーダライ
タ196から遊技者の手元に排出されるように構成して
もよい。あるいは、遊技機1の上側に設けられた表示器
709など、遊技機以外の箇所に、ポイント数を特定可
能に処理された会員カードを排出するためのカードリー
ダライタを設けてもよい。
【0303】(8) 本実施形態では、会員カード自体
に直接、ポイント数や貯玉数などが記録されるものとし
た。また、出玉カード自体に直接、補償数やクレジット
数などが記録されるように構成した。しかしながらこれ
に代えて、会員カードには、直接、ポイント数や貯玉数
などを記録しないように構成してもよい。このように構
成した場合であっても、ポイントデータサーバー720
では会員カードのカードNo.別にポイント数が管理さ
れており、また、貯玉データサーバー707では会員カ
ードのカードNo.別に貯玉数が管理されているため、
会員のポイント数や貯玉数などを特定できるからであ
る。同様に、出玉カード自体に直接、補償数やクレジッ
ト数などを記録しないように構成してもよい。補償管理
装置722では出玉カードのカード番号715c別に補
償数が管理されており、また、クレジットデータサーバ
ー702では出玉カードのカード番号715c別にクレ
ジット数が管理されているため、遊技者が所有する補償
数やクレジット数などを特定できるからである。
【0304】(9) 本実施形態では、遊技結果価値と
してのクレジット数を出玉カードで特定してこれを遊技
者に排出させる遊技機1の機能に、さらに補償数の算出
・付与機能とポイントの算出・付与機能とを設けてい
る。そして、補償数およびポイントを特定可能に処理し
たカードが遊技機1から遊技者に排出される。このよう
に、本実施形態では、1つの装置(遊技機1)に遊技結
果価値の算出・付与機能のみならず補償数の算出・付与
機能さらにはポイントの算出・付与機能を兼用して設け
ているため、これらを別個の各装置で構成する場合と比
較して経済的となる。
【0305】(10) 本実施形態では、遊技機1とし
てクレジット式遊技機を例としたが、これに代えて遊技
機1を完全カード式(玉が全て遊技機内に封入されてお
り、遊技者の手元には一切、玉が払い出されないもの)
で構成してもよいし、出玉の全てが遊技者に払い出され
る遊技機(現行のCR機やノーマル機)で構成してもよ
い。出玉の全てが遊技者に払い出される遊技機で構成し
た場合には、玉計数装置が遊技機設置島の設備として設
けられていればよい。たとえば、遊技機ごとにその下皿
の下辺りに個別のジェットカウンタ等を設けることが考
えられる。
【0306】(11) 補償時間、閉店時間、ポイント
設定、補償設定の設定方法は、ディップスイッチなどの
スイッチでもよいし、キーボードなどによる入力でもよ
いし、カードリーダなどを設定部に設け、カードなどの
記憶媒体の設定情報を読み込ませるものであってもよ
い。
【0307】(12) 特にポイント加算操作をしなく
ても自動的に加算されていくようにしてもよいし、出玉
ボタンの押圧などのいわゆる精算操作に基づいて同時に
加算されるものでもよい。すなわち、特別にポイント加
算する行為を行なわなくていいものでもよい。このよう
に構成することにより、遊技客がポイント加算をし忘れ
てしまうことを防ぐことができる。
【0308】(13) 出玉補償の内容について、積極
的に報知する手段を設けてもよい。たとえば、表示器7
09などを用いてこの報知動作を行なうことが考えられ
る。これにより、閉店間際でも遊技客が安心して遊技で
きるし、新規の客であっても出玉補償に関するルールを
理解できる。
【0309】(14) 本実施形態では、会員カードに
よりポイント数が特定されるようにしたが、これに代え
て予め所定のカードやレシートなどの記録媒体を遊技機
内にストックしておき、ポイント数をこのカード等に記
録して遊技者に排出するようにしてもよい。つまり、排
出専用で記録媒体の受付機能のないもので構成してもよ
い。
【0310】(15) 出玉カードにポイントを記録
し、会員カードと出玉カードを遊技場内のカウンターに
持参して、カウンターでポイント加算が行なわれるよう
に構成してもよい。たとえば、カウンターの係員がカウ
ンターに設置されたポイント加算更新機に会員カードと
出玉カードとを挿入して所定の操作を行なうことによ
り、ポイント加算が行なわれるように構成することが考
えられる。
【0311】この場合、ポイント算出手段の一例となる
ポイント加算更新機で算出されたポイントが、所定条件
の成立の一例となる、”会員カードと出玉カードをカウ
ンターの係員がポイント加算更新機に挿入して所定の操
作を行なうこと”に基づいてポイント記憶手段の一例と
なるポイントデータサーバ720に累積して記憶される
ことになる。
【0312】また、遊技場の所定箇所にポイント加算更
新機を設置し、遊技者がポイント加算更新機に会員カー
ドと出玉カードとを挿入して所定の操作を行なうことに
より、ポイント加算が行なわれるように構成してもよ
い。
【0313】この場合、ポイント算出手段の一例となる
ポイント加算更新機で算出されたポイントが、所定条件
の成立の一例となる、”会員カードと出玉カードを遊技
者がポイント加算更新機に挿入して所定の操作を行なう
こと”に基づいてポイント記憶手段の一例となるポイン
トデータサーバ720に累積して記憶されることにな
る。
【0314】(16) また、出玉カードにポイントそ
のものを記録してもよいし、ポイントに関する情報の一
例となる、”ポイント算出の基準となる情報(使用金額
や遊技時間など)”を出玉カードに記録し、ポイントの
算出はカウンターの係員の操作やポイント加算更新機で
行なうようにしてもよい。
【0315】
【課題を解決するための手段の具体例】遊技機1,遊技
場管理装置700,補償管理装置722により、遊技者
の遊技機における遊技の結果としての遊技結果価値を算
出して該遊技者に付与するために遊技場に設置された遊
技用装置が構成されている。また、出玉カードに記録さ
れる出玉関連情報で特定されるクレジットにより、前記
遊技結果価値が構成されている。
【0316】払出制御用マイクロコンピュータ400,
図25(a)のフローチャートのSA300,SA30
1により、遊技場の営業を終了する際に所定の遊技状態
にある遊技者の遊技を途中で終了させる見返りとして遊
技者に付与すべき前記遊技結果価値とは異なる補償価値
を算出可能な算出手段が構成されている。また、出玉カ
ードに記録される補償数関連情報で特定される補償数に
より、前記補償価値が構成されている。
【0317】カードリーダライタ196により、前記算
出手段により算出された補償価値を所定の記録媒体で特
定可能に処理するための補償価値処理手段が構成されて
いる。また、出玉カードにより、前記所定の記録媒体が
構成されており、出玉カードに補償数を特定可能な補償
数関連情報が記録されることにより、前記算出手段によ
り算出された補償価値を所定の記録媒体で特定可能に処
理されることになる。
【0318】カードリーダライタ196により、前記遊
技結果価値を所定の記録媒体で特定可能に処理するため
の遊技結果価値処理手段が構成されている。つまり、カ
ードリーダライタ196により、遊技結果価値処理手段
が、前記補償価値処理手段を含む構成が例示されてい
る。
【0319】補償管理装置722により、予め定められ
た複数種類の補償価値算出方法の中から任意の補償価値
算出方法を選択して設定可能な選択設定手段が構成され
ている。また、前記予め定められた複数種類の補償価値
算出方法の例が図10(b)に例示されている。
【0320】遊技機1により、所定条件の成立により遊
技者に有利な特定遊技状態となる遊技機が構成されてい
る。また、大当りが発生して繰返し継続制御が実行され
ている遊技者に有利な状態により、前記特定遊技状態が
構成されており、可変表示装置33で大当り図柄が停止
表示されることにより、前記所定条件が構成されてい
る。
【0321】払出制御用マイクロコンピュータ400,
図25(b)のフローチャートのSA307,SA30
8により、遊技場の営業を終了する際に遊技者の遊技を
途中で強制的に終了させ、また、遊技場の営業を終了す
る際に前記遊技機の遊技状態が前記特定遊技状態にある
場合には、該特定遊技状態の終了後、遊技を途中で強制
的に終了させる遊技強制終了手段が構成されている。
【0322】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、遊技場の営業を終了する際に所定の遊技状
態にある遊技者の遊技を途中で終了させる見返りとして
遊技者に付与すべき遊技結果価値とは異なる補償価値が
算出され、その補償価値を所定の記録媒体で特定可能に
処理するために、遊技場の負担を極力軽減しつつ、遊技
者へのサービス向上を図ることができるとともに、その
処理を遊技者が遊技機における遊技の結果得た遊技結果
価値を特定可能に処理するための遊技結果価値処理手段
に含ませたため、それぞれ別個の装置で構成する場合に
比較して経済的となる。
【0323】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、予め定められた複数種類の補償価値算出方
法の中から任意の補償価値算出方法を選択して設定可能
であるために、各遊技場の方針に柔軟に対応した算出方
法を提供できる。
【0324】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、遊技場の営業を終了する際に前記遊技機の
遊技状態が前記特定遊技状態にある場合には、該特定遊
技状態の終了後、遊技を途中で強制的に終了させるため
に、遊技状態が前記特定遊技状態にあるにもかかわら
ず、その途中で遊技が強制的に終了させられてしまう結
果、遊技者の心証を害してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の下方部分を示す斜視図であ
る。
【図3】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図4】会員カードの構成を示す平面図である。
【図5】出玉カードの構成を示す平面図である。
【図6】離席解除カードの構成を示す平面図である。
【図7】出玉カードに補償数に関する情報が記録された
場合の構成を示す平面図である。
【図8】パチンコ遊技機が設けられた遊技場内の管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図9】遊技場管理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】ポイント設定値と補償設定値とを説明するた
めの説明図である。
【図11】玉貸ユニットの入出力制御基板に設けられた
カード処理機制御用マイクロコンピュータによる制御を
説明するための制御回路を示すブロック図である。
【図12】払出制御用マイクロコンピュータに接続され
た各種制御回路や各種制御機器を示すブロック図であ
る。
【図13】ゲーム制御用マイクロコンピュータに接続さ
れている各種機器や回路を示すブロック図である。
【図14】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図15】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図16】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図17】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図18】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図19】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図20】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図21】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図22】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図23】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図24】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図25】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図26】遊技場管理装置で行なわれる遊技データ演算
処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図27】遊技場管理装置で行なわれる管理情報処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【図28】遊技場管理装置で行なわれる収支演算処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【図29】遊技場管理装置において出力される集計デー
タの表示例を示す図である。
【図30】遊技場管理装置において出力される集計デー
タの表示例を示す図である。
【図31】遊技場管理装置において出力される集計デー
タの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1は遊技機の一例のパチンコ遊技機、6は打球供給皿、
18は離席ボタン、24は離席LED、8はポイント加
算ボタン、10は全玉出玉ボタン、12は端玉出玉ボタ
ン、14はクレジット返却ボタン、19は計数禁止ソレ
ノイド、25はレバーオープンソレノイド、196はカ
ードリーダライタ、197は計数センサ、198は上皿
玉抜き通路、13は上皿玉抜きレバー、97は玉払出装
置、500はゲーム制御用マイクロコンピュータ、40
0は払出制御用マイクロコンピュータ、、420はリモ
コン、700は遊技場管理装置、701は景品管理装
置、702はクレジットデータサーバ、703は島集計
装置、704はPOS、705は景品処理装置、706
はモニタ、707は貯玉データサーバ、708は島管理
装置、709は表示器、715は出玉カード、716は
離席解除カード、720はポイントデータサーバ、72
1はポイントカード処理器、722は補償管理装置であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者の遊技機における遊技の結果として
    の遊技結果価値を算出して該遊技者に付与するために遊
    技場に設置された遊技用装置であって、 遊技場の営業を終了する際に所定の遊技状態にある遊技
    者の遊技を途中で終了させる見返りとして遊技者に付与
    すべき前記遊技結果価値とは異なる補償価値を算出可能
    な算出手段と、 前記算出手段により算出された補償価値を所定の記録媒
    体で特定可能に処理するための補償価値処理手段と、 前記遊技結果価値を所定の記録媒体で特定可能に処理す
    るための遊技結果価値処理手段とを含み、 該遊技結果価値処理手段は、前記補償価値処理手段を含
    むことを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】予め定められた複数種類の補償価値算出方
    法の中から任意の補償価値算出方法を選択して設定可能
    な選択設定手段を含むことを特徴とする、請求項1記載
    の遊技用装置。
  3. 【請求項3】前記遊技機は、所定条件の成立により遊技
    者に有利な特定遊技状態となり、 前記遊技用装置は遊技場の営業を終了する際に遊技者の
    遊技を途中で強制的に終了させる遊技強制終了手段を含
    み、 該遊技強制終了手段は遊技場の営業を終了する際に前記
    遊技機の遊技状態が前記特定遊技状態にある場合には、
    該特定遊技状態の終了後、遊技を途中で強制的に終了さ
    せることを特徴とする、請求項1記載の遊技用装置。
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