JP2007319436A - 遊技機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホールの係員による賞球の補償行為などを考慮しつつ、不正行為に対する確実な予防を与えることの出来る制御装置を提供する。
【解決手段】可動入賞装置の可動部を開動せしめるための開動指令信号を生成する駆動信号生成手段と、開動指令信号の不存在下においては入賞検知信号を無視する入賞無視モードを設定する入賞無視モード設定手段と、通過検知信号が所定時間以上に亘って継続して存在した場合に、補償モードを設定する補償モード設定手段と、入賞無視モードの設定の下であっても、補償モード設定下においては、入賞検知信号に応じて賞球動作をなす賞球動作制御手段と、を含む。更に、所定条件の成立を検知したときに補償モードを解除する解除手段を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機の如き遊技機の制御装置に関し、特に入賞口への遊技球の入賞を開閉自在とする可動部を有する可動入賞装置を含む遊技機の制御装置に関する。
パチンコ機などの遊技機において、前面ガラス扉の隙間や本体に穴を空けて針金などを遊技領域に挿入して行う不正行為があるとされている。挿入した針金によって電動チューリップや大入賞口装置などの可動入賞装置の可動部を強制的に開いたまま固定して賞球を得ようとするのである。これに対して、例えば、特許文献1では、不正に大入賞口装置の可動部を開いて遊技球を入賞させる不正行為を防止するための装置が開示されている。かかる装置では、遊技機内部の中央制御装置から大入賞口装置の可動部を開動させるための特別遊技信号が発信されてない状態において、大入賞口装置に遊技球が入賞したことを検出すると異常表示手段が作動してホールの係員などに警報がなされるのである。
ところで遊技球が遊技盤面上に植設された釘の間に挟まってしまった場合や、電動チューリップなどの可動役物の可動部に引っかかって停止してしまった場合において、ホールの係員は遊技機の前面扉を開けて詰まってしまった遊技球を取り除いている。この取り除いた遊技球は、釘の間や可動役物に挟まっていなければ入賞口に入賞していたかもしれないため、ホールの係員は遊技者への補償として、取り除いた遊技球を入賞口に入賞させて遊技者に一定数の賞球を与えていたのである。またホールの営業時間終了時に所定の遊技状態を得ている遊技者に対しては、即座に終了を告げて遊技を終了させてしまうのは非常に酷であるため、一定数の遊技球を与えるような補償を行う場合があった。かかる遊技球の補償において、入賞口が可動部を有する可動入賞装置である場合、特許文献1に開示の装置の如きでは、ホールの係員の賞球の補償行為を不正行為と判定してしまうのである。
これに対して、特許文献2では、ホールの係員による賞球の補償行為などのホールにおける遊技機の使用状況を考慮しつつ、不正に大入賞口装置の可動部を開動して遊技球を入賞させる行為を防止する装置を開示している。かかる装置は、前面ガラス扉の開閉状態を検出する開閉検出手段が前面ガラス扉の閉状態を検出しているとともに、入賞装置の状態を検出する入賞装置状態検出手段が例えば入賞装置の可動部の開いた状態を検出しており、且つ、可動部材を作動制御するための制御信号を検出する制御信号検出手段が制御信号を検出していない場合には遊技をできないようにする不正行為阻止手段を有している。上記した如く、前面ガラス扉を開くことなく遊技機の隙間から針金を入れて電動チューリップや大入賞口装置などの可動入賞装置の可動部を強制的に開いて固定して賞球を得てしまう不正行為があったときには不正行為阻止手段が動作するのである。一方で、ホールの係員が前面ガラス扉を開放して賞球の補償を行う場合にあっては、遊技球を可動入賞装置の可動部を強制的に開いて入賞させても開閉検出手段が前面ガラス扉の閉状態を検出していないために不正行為阻止手段は動作しないのである。
特開平11−164950 特開2004−313208
遊技機の前面ガラス扉を不正に開いて可動入賞装置の可動部を強制的に開動して入賞口に遊技球を入賞させる不正行為もあるとされる。かかる不正行為の動作は、ホールの係員による賞球の補償行為と動作において基本的に同じである。つまり、従来の前面ガラス扉の開閉状態を検出する手段と、入賞装置の状態を検出する入賞装置状態検出手段と、可動部材を作動制御するための制御信号を検出する制御信号検出手段とからなる装置によっては、このような不正行為を有効に防ぐことは出来ないのである。
そこで本発明では、ホールの係員による賞球の補償行為などのホールにおける遊技機の使用状況を考慮しつつ、不正行為に対するより確実な予防を与えることの出来る遊技機の制御装置を提供する。
本発明による遊技機の制御装置は、遊技盤上に設けられた可動入賞装置内を遊技球が通過したときに入賞検知信号を生成する入賞検知手段と、前記遊技盤上に設けられた通過ゲートを前記遊技球が通過したときに通過検知信号を生成する通過検知手段とを備えた遊技機の制御装置であって、前記可動入賞装置の可動部を開動せしめるための開動指令信号を生成する駆動信号生成手段と、前記開動指令信号の不存在下においては前記入賞検知信号を無視する入賞無視モードを設定する入賞無視モード設定手段と、前記通過検知信号が所定時間以上に亘って継続して存在した場合に、補償モードを設定する補償モード設定手段と、前記入賞無視モードの設定の下であっても、前記補償モード設定下においては、前記入賞検知信号に応じて賞球動作をなす賞球動作制御手段と、所定条件の成立を検知したときに前記補償モードを解除する解除手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ホールの係員による賞球の補償行為は補償モードとして取り扱われる。この補償モードは解除手段により所定条件の成立まで遊技球の払い戻しが可能である。つまり、補償モードにおいては通常モードとは異なった賞球の払い戻ししかなされないのである。ここで前面扉を開いて補償モードを設定するためには、遊技盤上に設けられた通過ゲート内に遊技球が所定時間以上滞留するように、通過ゲートの底部を手で押さえて遊技球をその中に保持しなければならない。かかる動作を行うためには前面扉を大きく開かねばならないのである。よってホールの係員が賞球の補償動作をすることは容易ではあるが、一方で、不正に賞球を得ようとする不正者は、前面扉を大きく開き、しかも遊技盤内に手を伸ばしてその状態を所定時間以上保持しなければ賞球を得ることができないのである。よってホールの係員に発見されることなく、このような不正を行うことは困難なのである。しかも補償モードを得たとしても解除手段が動作するため、賞球の払い戻しは所定条件までしか行われず、危険を冒してまで不正行為を行っても得られる利益が小さいため、不正をはたらく意欲を低減させて、不正を未然に防止することとなるのである。つまり、ホールの係員による賞球の補償行為などのホールにおける遊技機の使用状況を考慮しつつ、不正行為に対するより確実な予防を与えることができるのである。
発明を実施するための形態
本発明による遊技機の制御装置が組み込まれる遊技機は、電動チューリップや大入賞口装置の如き可動部が開動することで遊技球が入賞口を通過可能となる可動入賞装置を遊技盤上に具備した遊技機である。本発明による遊技機の制御装置は、従来の遊技機の制御装置と同様に、遊技盤上に設けられた通過ゲートを遊技球が通過したときに通過検知信号を生成する通過検知手段と、可動入賞装置の内部に遊技球が入球したときに入賞検知信号を生成する入賞検知手段と、可動入賞装置の可動部を開動せしめるための開動指令信号を生成するとともに可動部を閉動せしめるための閉動指令信号の生成により開動指令信号を消滅せしめる駆動信号生成手段とを具備している。更に、本発明による遊技機の制御装置は、入賞無視モード設定手段、補償モード設定手段、賞球動作制御手段、及び補償モード解除手段を有する。
入賞無視モード設定手段は、駆動信号生成手段からの可動入賞装置の可動部を開動せしめるための開動指令信号の不存在下では、可動入賞装置内を遊技球が通過したことを示す入賞検知信号を受信してもこれを無視する入賞無視モードを設定する手段である。入賞無視モードは、前面ガラス扉を開動することなくその隙間や本体に穴を空けて針金などを遊技領域に挿入して行う不正行為に対して設定され得るモードである。また後述するように、ホールの係員による賞球の補償行為に対しても設定され得るモードである。
補償モード設定手段は、スルーチャッカー(通過ゲート)内を遊技球が通過すると生成される通過検知信号のうち、スルーチャッカー内に遊技球が所定時間だけ滞留すると生成されるゲート停止信号により補償モードを設定する手段である。補償モードは、遊技機の前面扉を開いて通過ゲートの底部を手で押さえて遊技球をその中に保持しながら、可動入賞装置の可動部を強制的に開動して入賞口に遊技球を入賞させるホールの係員による賞球の補償行為に対して設定されるモードである。また、補償モードは、遊技機の前面扉を開いて通過ゲートの底部を手で押さえて遊技球をその中に保持しながら、可動入賞装置の可動部を強制的に開動して入賞口に遊技球を入賞させる不正行為に対しても設定されるモードである。不正行為であってもホールの係員による賞球の補償行為と同じモードが設定され得ることに関しては後述する。
賞球動作制御手段は、入賞検知信号に応じて遊技者に遊技球の払い戻しを行う手段であって、設定されたモードによって異なる賞球動作を行うのである。まず、入賞無視モードの設定下では、補償モード設定下でない限り、入賞検知信号は無視されて賞球動作制御手段による入賞検知信号に応じた賞球動作はなされない。つまり前面扉の隙間や本体に穴を空けて針金などを遊技領域に挿入して可動入賞装置の可動部を強制的に開動する不正行為があった場合は入賞無視モードが設定されることとなるので遊技球の払い戻し動作は行われないのである。一方、入賞無視モードの設定下でも扉開放信号を受信している補償モード設定下では、賞球動作制御手段による入賞検知信号に応じた賞球動作が行われるのである。つまり入賞無視の条件である可動入賞装置の可動部の開動指令信号の不存在下でもホールの係員が前面ガラス扉を開動しながら賞球を補償する場合にあっては、賞球を払い戻す場合があるのである。しかしながら、かかる場合の賞球は通常の遊技時に行われる賞球の払い戻しと同じではなく、補償モードによる所定の賞球の払い戻しを行うだけである。
ここで制御装置は補償モードを一定の条件の下で解除する解除手段を有している。つまり賞球の払い戻しを得られる補償モードを悪用した不正を防止するために補償モードの最大連続設定時間及び補償モードで払い戻される遊技球の数を制限しているのである。まず、解除手段はタイマー手段を有しており、補償モードの設定から一定時間だけ経過すると補償モードは解除するのである。ホールの係員は速やかに賞球の補償のための作業を遂行することができるので、かかる補償モードの解除を受けることはない。しかしながら補償モードを悪用して遊技球の払い戻しを受けようとする者は、ホールの係員の目を盗んで補償モードによる賞球の払い戻しを行うための作業をしなければならない。よって補償モードが設定されても賞球を得るまでに多くの時間を経過し得る場合がある。かかる場合にタイマー手段は有効である。また解除手段は、賞球動作制御手段によってホールの係員による賞球の補償行為として妥当と考えられる数の賞球を限度に遊技球を払い戻すのである。つまり、あらかじめ遊技機内部に記憶された数の賞球の払い戻しが達成された場合にあっては、補償モードを解除するのである。よって不正に遊技機の前面扉を開いて可動入賞装置の可動部を強制的に開動して入賞装置内に遊技球を入賞させる不正行為があったとしても、無制限に遊技球が払い戻されてしまうことはないのである。故に、不正行為を行っても得られる利益は低く、不正を発見される危険を冒しながらもその利益は低く抑えられてしまうので、結果として不正自体を行うことが抑止され得るのである。
ここで、通過検知手段は、遊技盤上に設けられた通過ゲートを遊技球が通過すると通過検知信号を生成するが、遊技球が通過ゲート内に一定時間以上停止するとゲート停止信号を生成する。
また、制御装置の補償モード設定手段は、ゲート停止信号を受信した場合に限り補償モードを設定するのである。補償モードを設定するためには、遊技機の前面扉を開いて通過ゲートの底部を手で塞いだ上で、その中に遊技球を停止させる必要がある。つまり、前面扉を大きく開いて通過ゲートに手を伸ばして、しかも所定時間だけこの動作状態を保持しなければ補償モードが設定されないのである。つまりホールの係員は容易に補償モードを設定することができるが、不正者にとってはホールの係員に発見されることなく、補償モードを設定することがより困難となるのである。
更に上記した本発明による制御装置を組み込んだ遊技機の実施例について図1乃至図6を参照しつつ、詳細に説明する。
特に図1及び図2に示すように、遊技機1はパチンコ機の如き、ハンドル2を操作して遊技球を遊技盤3の遊技領域へ向けて打ち出して遊技を行う遊技機である。遊技盤3の遊技領域の中央部には、各種の遊技情報が表示される液晶パネルなどからなる表示部4aを具備した中央役物装置4が設置されている。中央役物装置4の下方には、電動チューリップの如き2つ1組の可動部5aを有するスタートチャッカー5が設置されている。2つの可動部5aは、遊技盤3の面と垂直な回転軸をその下方端部に有しており回動自在に軸支されている。可動部5aは、互いに回転軸の周りを反対方向に回転し合って、その上方端部同士が近接又は離間するようにして、遊技球の通過の可否を決定し得る通過ゲートを構成しているのである。通常、2つの可動部5aの上方端部は互いに近接して1つの遊技球が通過できるほどの幅を維持して、スタートチャッカー5の内部への遊技球の入球確率の低い状態にある。
中央役物装置4の両側部には、落下してくる遊技球がその中を通過し得るスルーチャッカー(通過ゲート)6がそれぞれ設けられている。スルーチャッカー6の内部には図示しない機械接点があって、遊技球がスルーチャッカー6を通過したことを検出できるとともに、スルーチャッカー6内に遊技球が停止した場合にあっては連続した検出信号を送出することが出来るのである。遊技球がスルーチャッカー6を通過して生成される検出信号は、通過検知回路55を介して通過検知信号としてCPU51に送出される。ここで通過検知回路55は一定時間以上連続して通過検知信号を検出したときは、ゲート停止信号としてCPU51にこれを送出するのである。CPU51は通過検知信号を受信すると内部抽選を行って、「当たり」が得られた場合にあっては、スタートチャッカー5の内部に遊技球が入球する確率を高めるのである。つまりスタートチャッカー5の可動部5aの上方端部を互いに離間する方向に移動させるように図示しないソレノイドなどからなる駆動機構を駆動させるのである。スタートチャッカー5の内部に遊技球が入球すると、図示しないセンサーがこれを検知してCPU51へ信号を送出する。CPU51はこの信号を受信すると、賞球制御回路52を介して図示しない遊技球払い戻し装置を駆動させて、所定数の遊技球を遊技者に払い戻すのである。例えば1つの遊技球がスタートチャッカー5の内部に入球すると、5個の遊技球が遊技者に払い戻されるのである。
スタートチャッカー5の下方には、水平方向に伸長する略矩形の開口であって遊技盤を貫通するようにして設けられた大入賞口7がある。通常、大入賞口7は、略矩形の蓋体7aによって閉塞されており、その内部を遊技球が通過することは出来ない。ところで、上記した如く、スタートチャッカー5の内部に遊技球が入球すると所定数の遊技球が遊技者に払い戻される。これとともにCPU51においてスルーチャッカー6を遊技球が通過したときの抽選とは別に、更に内部抽選が行われるのである。抽選で「当たり」が得られると、CPU51は駆動信号生成手段として大入賞口開閉制御回路53に開動指令信号を送出して、図示しないソレノイドやモータなどを含む蓋体7aに機械的に接続された駆動装置を駆動させるのである。駆動装置により蓋体7aはその下方端部に沿って伸長する回転軸を中心として上方端部を手前側に倒すようにして回動するのである。蓋体7aが遊技盤3と垂直となるまで回動すると、大入賞口7が開放される。このとき遊技盤3上を落下してくる遊技球は蓋体7aに衝突して大入賞口7の内部へと導かれるのである。遊技球が大入賞口7を通過すると図示しないセンサーによってこれが検知されて、入賞検知回路54からCPU51へ入賞検知信号が送出されるのである。ここで、CPU51は後述するように、入賞無視モード以外、若しくは入賞無視モードであっても、補償モードであれば、賞球制御回路52を介して図示しない遊技球払い戻し装置を駆動させて、所定数の遊技球を遊技者に払い戻すのである。例えば入賞無視モード以外では、1つの遊技球が大入賞口7を通過すると15個の遊技球を遊技者に払い戻すのである。なお、補償モードでは、これよりも多い数の遊技球を遊技者に払い戻す。詳細については後述する。一方で、入賞無視モードであれば、遊技球の払い戻しは行われないのである。
大入賞口7の下方には遊技盤3上を落下する遊技球が最終的に「はずれ」球として遊技機1の内部に回収される通路となる回収口8が設けられている。またハンドル2の上方には、打ち出すべき遊技球を貯留し、且つ、図示しない遊技球払い戻し装置によって払い戻された遊技球が流れ込む上皿9が設けられている。
遊技機1を正面から見て本体部31及び前面扉33の左側部にはヒンジ32が取り付けられている。前面扉33はこのヒンジ32により本体部31に回動自在に枢着している。前面扉33及び本体部31にはこれらの閉鎖状態を維持するための鍵機構が設けられている。鍵機構は前面扉33の右側部近傍に設けられている。
図3を併せて参照すると、本体部31の右側部上下2カ所には、上下方向に細長い略矩形の貫通穴31aが設けられている。貫通穴31aには板状部材であって、その一端部近傍に鉤状の爪部11aを有する鉤状部材11がその爪部11aを本体部31の手前側に向けて突出するようにして貫挿されている。鉤状部材11は、貫通穴31aの後方において、遊技盤3の面と平行な面内にあって且つ水平方向に伸長するように伸びる回転軸12を中心に回動自在に軸支されている。すなわち、板状の鉤状部材11は、その爪部11aが遊技機1の上下方向に揺動自在となるようにして本体部31に軸支されているのである。鉤状部材11は、回転軸12を挟んで爪部11aと反対側の端部に接続されたバネ13によって、回転軸12の周りに回転するように付勢されている。通常、鉤状部材11の側部11bが貫通穴31aの壁面に当接して停止しているのである(図3の鉤状部材11の実線参照)。ここで前面扉33がヒンジ32を軸に本体部31に接近すると、本体部31の裏側に設けられた固定ピン20に爪部11aが乗り上げるようにして鉤状部材11が回転軸12の周囲を回動する。更に本体部31と前面扉33とが接近すると、爪部11aは固定ピン20を乗り越えて、バネ13によって鉤状部材11は再び回転軸12の周囲を逆方向に回動して、固定ピン20を爪部11aの内側に収容するのである。これにより前面扉33は本体部31に固定される。更に、この状態において本体部31の鍵穴35に鍵36を挿入して回動すると、鉤状部材11のバネ13の取り付け側端部が、バネ13による付勢方向と反対方向に引っ張られる(図3の「F」参照)。これにより、鉤状部材11は、回転軸12を中心に回動可能となって、前面扉33がヒンジ32を回転軸として回転して本体部31から離間するのである。
次に、本発明による遊技機の制御装置の動作について図4乃至図6に図1及び図2を併せて参照しつつ説明する。
例えば、遊技盤3の遊技領域に向けて遊技球が打ち出されて、スタートチャッカー5に該遊技球が入球すると、CPU51の内部において抽選が行われる。この抽選によって「大当たり」が得られると、CPU51は大入賞口7を所定時間だけ開放するために開動指令信号を大入賞口開閉制御回路53に送出するのである。この開動指令信号を受けた大入賞口開閉制御回路53は、蓋体7aに機械的に接続された図示しないソレノイドやモータなどを駆動させて蓋体7aを手前側に回動せしめて大入賞口7を開放するのである。なお、CPU51は、蓋体7aを回動せしめるべき信号を大入賞口開閉制御回路53に送出するとともに、蓋体7aを回動せしめるべき開動指令信号を送出したことを示すフラッグとしてのF値を1に設定して、RAM51aに書き込むのである。
一方、所定時間の経過後、CPU51は大入賞口7を閉塞するように命ずる閉動指令信号を大入賞口開閉制御回路53に送出する。この閉動指令信号を受けて大入賞口開閉制御回路53は、図示しないソレノイドやモータなどを駆動させて蓋体7aを先ほどとは反対方向に回動せしめて大入賞口7を閉塞するのである。これとともにCPU51は、RAM51aに書き込んだF値を大入賞口7を閉塞したことを表す値である0に書き換えるのである。以上のように、大入賞口7がCPU51からの信号によって閉塞されようとしているときはRAM51aのF値は0であるが、CPU51からの信号によって蓋体7aが回動して大入賞口7を開放しようとしているときは、RAM51aのF値は1なのである。つまり実際の大入賞口7の閉塞・開放状態とは別に、CPU51からの信号によってF値が決定されるのである。故に、遊技者等がCPU51からの信号によらず、蓋体7aによって閉塞された状態の大入賞口7を蓋体7aを回動せしめて開放しても、F値は大入賞口を閉塞したことを表す0のままなのである。
ところでCPU51の内部では所定時間毎に入賞処理ルーチンが実行される。図4を参照すると、入賞処理メインルーチンでは、まず入賞検知による信号処理のためのモードを決定するモード設定処理(S01)が実行される。
図5を参照すると、モード設定処理ルーチンでは、まず入賞無視モード設定手段として、CPU51から大入賞口開閉制御回路53へ大入賞口7を開放するように命ずる開動指令信号が有効であるかどうかを検出する。すなわち、RAM51aのF値が1であるかどうかを検出するのである(S11)。検出の結果、開動指令信号がその時点において有効でないことを示すF=0のとき、つまりCPU51から蓋体7aを開動せしめる開動指令信号が未だ送出されていない、若しくは、一旦、開動指令信号が送出されても、再び蓋体7aを閉動せしめる閉動指令信号が送出されて、開動指令信号が消滅した場合、入賞無視モードを設定すべく、RAM51aにMM=1を書き込むのである(S12)。一方、開動指令信号がその時点で有効であることを示すF=1のとき、通常モードを設定すべく、RAM51aにMM=0を書き込むのである(S13)。以上の如く、入賞無視モード設定手段では、入賞無視モードでなければ、必ず通常モードが設定され、通常モードでなければ必ず入賞無視モードが設定されるのである。
入賞無視モード設定手段に続いて、補償モード設定手段が設けられている。補償モード設定手段では、ゲート停止信号が有効であるかどうかを判断するのである(S14)。ここでスルーチャッカー6内に遊技球が一定時間以上連続して停止すると、通過検知回路55からCPU51へゲート停止信号が送出され続ける。
なお、ゲート停止信号は、通常、前面扉33を開いた状態で設定されるのであるから、前面扉33が所定回転角度以上、且つ、所定時間だけ連続して開いているときだけ、通過検知回路55からCPU51へゲート停止信号が送出されるようにしてもよい。つまり補償モードを得るには前面扉33を開ける必要があるが、ホールの係員であれば、前面扉33を所定量以上、所定時間だけ開けて作業することは容易である。一方、不正者にとってホールの係員の目を盗みながら、前面扉33を所定量以上開けることは困難であり、しかもその状態を一定時間続けることは更なる困難を伴うのである。よって、不正に対する対策をより確実にすることが出来るのである。
ゲート停止信号を受信するとCPU51は、補償モードを設定すべく、RAM51aにMN=1を書き込むのである(S15)。一方、CPU51がゲート停止信号を受信していないときは、後述する補償モードの連続回数を表すカウンターパラメータI及び補償モードでの賞球の総数を表す賞球数パラメータCを初期化すべく、RAM51aにそれぞれ0を代入して書き込む(S16)。続いて非補償モードを設定すべく、RAM51aにMN=0を書き込む(S17)。この非補償モードの設定を行うとモード設定処理ルーチンは終了するのである。
補償モードが設定された場合において(S15)、モード設定処理ルーチンでは、解除手段が構成されている。解除手段は、一定時間以上補償モードが連続しないようにするタイマー機能と、所定数以上の遊技球が払い戻されることを防止する賞球数制限機能とを有している。解除手段によって、一定時間以上補償モードが続いたとき、及び、連続する補償モードで所定数まで遊技球が払い戻されたときは補償モードを解除して非補償モードを設定するのである。
まず、タイマー機能は、所定時間毎に起動する連続した入賞処理ルーチンにおいて、連続して所定回数以上、補償モードが設定されたときは、補償モードを解除して非補償モードに設定するのである。これにより一定時間以上補償モードが連続しないようになっている。詳細には、補償モードが設定されると(S15)、補償モードの連続回数を表すカウンターパラメータIに1を加算する(S18)。次に、カウンターパラメータIが所定値I0未満であるかどうかを判断する(S19)。補償モードが連続して設定されてその回数がI0に達したとき、すなわちカウンターパラメータについてI<I0でないときはRAM51aにMN=0を書き込んで非補償モードを設定するのである(S17)。
次に、賞球数制限機能は、連続した入賞処理メインルーチンにおいて、補償モードが連続して設定されて、賞球の払い戻しの数が所定数に達したときは、タイマー機能が働かなくても、補償モードを解除して非補償モードに設定するのである。詳細には、カウンターパラメータIがI0に達していない場合において、賞球数パラメータCが所定値C0未満であるかどうかを判断する(S20)。賞球数パラメータCが所定数C0よりも大、つまり賞球数パラメータについてC<C0でないときは、RAM51aにMN=0を書き込んで非補償モードを設定するのである(S17)。一方、賞球数パラメータC<C0のときは、モード設定処理ルーチンを終了する。
なお、タイマー機能及び賞球数制限機能の時系列は、いずれが先に処理されてもよい。
再び、図4を参照して、モード設定処理ルーチンから入賞処理メインルーチンに戻る。次に、入賞検知回路54から大入賞口7を遊技球が通過したことを示す入賞検知信号が送出されているかどうかを検出する(S02)。なお、大入賞口7を遊技球が通過すると図示しないセンサーが働いて、センサーからの信号を受けた入賞検知回路54によって大入賞口7を通過した遊技球の数がカウントされる。入賞検知回路54はカウント数が0でない限り、入賞検知信号をCPU51へ送出し続ける。一方、入賞処理メインルーチンの入賞検知信号の検出(S02)において、入賞検知信号がCPU51によって検出されると、賞球処理(S03)が行われる。これとともに、入賞検知回路54はカウント数を1だけ減じる。つまり、カウント数が0となるまで、入賞検知回路54からCPU51へ入賞検知信号が送出されるのである。
CPU51が入賞検知回路54からの入賞検知信号を検出しないときは、入賞処理メインルーチンは終了する。
図6を参照すると、入賞検知信号を受信すると賞球処理ルーチンが行われる。賞球処理ルーチンでは、モード設定処理ルーチンにおいて設定されたモードに従って賞球の払い戻し処理が行われる。
まず、入賞無視モードの設定がなされているかどうか、すなわちRAM51aに書き込まれたMMの値が検出される(S31)。入賞無視モードの設定が行われなかったときは通常の数の賞球の払い戻しが行われる(S32)。一方、入賞無視モードが設定されているときは原則として賞球処理はなされない。つまり、補償モードが設定されていない限り、すなわちMNの値が1でなければ賞球処理ルーチンが終了して、賞球の払い戻しは行われないのである。一方、補償モードが設定されているとき、すなわちMNの値が1のときは、補償のための所定数C1の遊技球の払い戻しを行う(S34)。一般に、賞球数C1は通常の遊技球の払い戻しの数よりも多く設定されている。なお1回の補償モードにおける遊技球の払い戻しの最大数は後述するように所定値C0によって決定される。補償のためにC1個の遊技球の払い戻しが行われたとき、払い戻しの賞球数C1はRAM51aの賞球数パラメータCに加算されて記録される(S35)。これにより賞球処理ルーチンを終了する。賞球処理ルーチンが終了すると、1回の入賞処理メインルーチンを終了するのである。
次に遊技機1の具体的な動作について説明する。
図4及び図5を参照して、前面扉33を閉めて遊技機1の電源を最初に入れた初期状態では、大入賞口7の蓋体7aを駆動するための開動指令信号がCPU51から大入賞口開閉制御回路53へ向けて送出されていない。よってモード設定処理(S01)では、開動指令信号の有無(F値)を検出するステップ(S11)において、通常モードとしてMM=0がRAM51aに書き込まれる。更に、スルーチャッカー6内に遊技球はないから、ゲート停止信号の有無を検出するステップ(S14)において、カウンターパラメータI及び賞球数パラメータCが0に初期化されてRAM51aに書き込まれる(S16)。また、非補償モードとしてMN=0がRAM51aに書き込まれて、モード設定処理ルーチンが終了する。
更に、図4及び図6を参照して、入賞処理メインルーチンに戻って、この初期状態では大入賞口7から入賞検知信号が送出されていないので、賞球処理ルーチンを行うことなく、入賞処理メインルーチンが終了する。以上で1回目の入賞メインルーチンが終了するのである。
次に、遊技者が通常、遊技を行っている状態について遊技機1の具体的な動作を説明する。
まず、内部抽選により大入賞口7の蓋体7aを開動するための開動指令信号がCPU51から大入賞口開閉制御回路53へ向けて送出されるまでは、上記した初期状態と同様に賞球処理ルーチンを行うことなく、入賞処理メインルーチンが処理される。
一方、図4及び図5を参照すると、遊技者が遊技を行って「当たり」を得た状態、つまり内部抽選により大入賞口7の蓋体7aを開動するための開動指令信号がCPU51から大入賞口開閉制御回路53へ向けて送出されると、蓋体7aが回動して大入賞口7が開放されて遊技球が通過可能となるのである。遊技球が大入賞口7を通過すると図示しないセンサーがこれを検知して、入賞検知回路54に信号を送出する。すると、入賞処理メインルーチンでは、モード設定処理(S01)のモード設定に従って、賞球処理(S03)が実行されるのである。モード設定処理(S01)では、上記した初期状態と同じである。つまり、開動指令信号の有無を検出するステップ(S11)において、通常モードとしてMM=0がRAM51aに書き込まれる。更に、スルーチャッカー6内を遊技球が通過して通過検知回路がCPU51へ通過検知信号を送出するが、スルーチャッカー6内に停止する遊技球はないから、ゲート停止信号の有無を検出するステップ(S14)において、カウンターパラメータI及び賞球数パラメータCが0に初期化されるととともに、非補償モードとしてMN=0がRAM51aに書き込まれて入賞処理メインルーチンに戻るのである。
図4及び図6を参照して、賞球処理(S03)では、MM値は入賞無視モードでないことを表す0であるため、通常の賞球払い戻し処理が行われるのである(S32)。つまり所定数の遊技球が遊技者に払い戻されるのである。これにより、賞球処理ルーチンが終了し、1回の入賞処理メインルーチンが終了する。なお、この通常賞球処理は、前面扉33が開いているときには行われないようにすることも出来る。
次に、ホールの係員が遊技球の補償を行う場合の遊技機1の具体的な動作について説明する。かかる場合、ホールの係員は前面扉33を開けて、スルーチャッカー6の底部を手で押さえて、その内部に遊技球を停止させる。これにより通過検知回路はゲート停止信号をCPU51へ送出するとともに、大入賞口7の蓋体7aの開動指令信号はCPU51から大入賞口開閉制御回路53へ向けて送出されていない。
図4及び図5を参照すると、入賞処理メインルーチンでは、モード設定処理(S01)が行われる。モード設定処理ルーチンでは、蓋体7aの開動指令信号が存在しないから、開動指令信号の有無を検出するステップ(S11)において、入賞無視モードとしてMM=1がRAM51aに書き込まれる(S12)。更に、ゲート停止信号がCPU51へ送出されているからゲート停止信号の有無を検出するステップ(S14)において、補償モードとしてMN=1がRAM51aに書き込まれる(S15)。また、カウンターパラメータIに1を加算して(S18)モード設定処理ルーチンを終了して、入賞処理メインルーチンに戻る。なお、非補償モードの後に補償モードが設定されたときは、必ずカウンターパラメータI及び賞球数パラメータCは0に初期化されているので、上記したタイマー機能及び賞球数制限機能が働くことはない(但し、I0>1、Co>0)。
図4及び図6を参照して、入賞処理メインルーチンでは、入賞検知信号の有無を検出する(S02)。すなわち、ホールの係員が大入賞口7の蓋体7aを回動して遊技球を大入賞口7に入れたとき入賞検知信号が入賞検知回路からCPU51へ送出されるのである。
入賞検知信号が検出されなかったときは、入賞メインルーチンは終了する。なお、入賞検知信号が検出されずに、入賞メインルーチンが終了しても、次の入賞メインルーチンでは、蓋体7aの開動指令信号が存在せず、スルーチャッカー6内に遊技球があって通過検出回路からゲート停止信号が送出されている状態であれば、同様に入賞検知信号の有無を検出するステップ(S02)まで到達するのである。
入賞検知信号が検出されたときは、入賞メインルーチンから賞球処理ルーチンへと移る。賞球処理ルーチンでは、RAM51aに記録されたMM値及びMN値に従って賞球が決定されるが、これらの値はともに1であって、入賞無視モードであって、且つ、補償モードである。故に、補償賞球処理(S34)へ進む。補償賞球処理(S34)では、補償のための所定数C1の遊技球の払い戻しが行われるとともに、払い戻しの賞球数C1がRAM51aの賞球数パラメータCに累積的に加算されて記録される(S35)。以上で、賞球処理ルーチンを終了し、1回の入賞処理メインルーチンを終了するのである。
再び、補償モードに設定される条件、すなわち、蓋体7aの開動指令信号が存在せず、通過検出回路からゲート停止信号が送出されている状態であれば、所定時間経過後に行われる次の入賞処理メインルーチンにおいて、モード設定処理(S01)において、再度、補償モードが設定され(S15)、カウンターパラメータIに1が加算される。ところが、このカウンターパラメータIが1回の補償モードとして許容され得る最大時間を設定する所定値I0となった場合、一旦設定された補償モードが解除されて、非補償モードが設定されるのである(S17)。このときカウンターパラメータIの初期化は行わない。つまり扉開放信号が消滅して、カウンターパラメータIの初期化を行うステップ(S16)が実行されない限り、つまり通過検出回路からのゲート停止信号の送出が終了するまで、少なくともカウンターパラメータIの値は所定値I0よりも大である。よって補償モードが設定てモード設定処理ルーチンが終了することはないのである。
同様に、賞球数パラメータCが所定値C0以上となった場合も球数パラメータCの初期化を行うことなしに一旦設定された補償モードが解除されて、非補償モードが設定されるのである(S17)。ここでも通過検出回路からのゲート停止信号の送出が終了して賞球数パラメータCの初期化を行うステップ(S16)が実行されない限り、少なくとも賞球数パラメータCの値は所定値C0よりも大であるから、補償モードが解除されずに設定されたままモード設定処理ルーチンが終了することはないのである。
ここで所定値C0は、1回の補償モードにおける遊技球の払い戻しの最大数を設定する値である。遊技者にとって有利な状態でホールの係員による補償行為が行われる場合、例えば、大当たり状態、当選確率が高くなる確率変動状態、抽選時間が短くなる時短状態の如き状態で閉店時間となってしまった場合には、大当たり補償として、1回の大当たり状態において得られる賞球数に相当する払い戻しをC0に設定するのである。
入賞処理メインルーチンに戻って、入賞検知信号が検出された場合にあっても(S02)、賞球処理ルーチンにおいて、補償モードであるかどうかを検出するステップ(S33)において、補償モードではなく、非補償モードであるから補償賞球処理(S34)は行われず、賞球処理ルーチンは終了し、入賞処理メインルーチンも終了するのである。なお、上記した場合、賞球処理ルーチンにおいて、入賞無視モード(MM=1)が設定してあるから、入賞無視モード検出ステップ(S31)から通常賞球処理(S32)に進むことはない。
次に、不正な遊技状態に対する遊技機1の具体的な動作について説明する。
不正に前面扉33を開いて大入賞口7の蓋体7aを強制的に開動して遊技球を入球させた場合、スルーチャッカー6内に遊技球が停止していないと通過検出回路からCPU51へゲート停止信号が送出されていない。つまり、モード設定処理ルーチンにおいて、駆動信号検出ステップ(S11)において入賞無視モードが設定されるとともに、扉開放信号検知ステップ(S14)において非補償モードが設定されるため、賞球処理ルーチンに進んだとしても、通常賞球処理(S32)も補償賞球処理(S33)もなされないのである。
一方、仮に、前面扉33を開いてスルーチャッカー6内に不正に遊技球を停止させていたとしても、ホールの係員の賞球動作と同様に、補償モードが設定され得る。しかしながら前面扉33をスルーチャッカー6に手が届くまで大きく且つ長時間開けることはホールの係員に発見されるおそれが高まるため、このような不正を行うことは非常に困難なのである。仮に、このような危険を冒してまで前面扉を開ける不正があったとしても、補償賞球処理(S34)及び解除手段(S19,S20)によって賞球の数が一定に制限されているのである。つまり、不正発見の危険を冒しても得られる賞球の利益が少ないため、結果としてこのような不正を防止する効果を得るのである。
次に、前面扉33の隙間や本体に穴を空けて針金などを遊技領域に挿入して、大入賞口7の蓋体7aを強制的に開いたまま固定した場合、モード設定処理ルーチンにおいて、駆動信号検出ステップ(S11)で入賞無視モードが設定され、且つ、スルーチャッカー6内に遊技球が停止していないと通過検出回路からCPU51へゲート停止信号が送出されていないためゲート停止信号検出ステップ(S14)で非補償モードが設定されるのである。つまり賞球処理ルーチンでは、通常賞球処理(S32)も補償賞球処理(S33)もなされないのである。
本発明による制御装置を含む遊技機の斜視図である。 本発明による制御装置を含む遊技機の斜視図である。 本発明による制御装置を含む遊技機の部分断面図である。 本発明による制御装置の動作のフローチャートである。 本発明による制御装置の動作のフローチャートである。 本発明による制御装置の動作のフローチャートである。
符号の説明
1 遊技機
2 ハンドル
3 遊技盤
4 中央役物装置
4a 表示部
5 スタートチャッカー
5a 可動部
6 スルーチャッカー
7 大入賞口
7a 蓋体
8 回収口
9 上皿
11 鉤状部材
11a 爪部
12 回転軸
13 バネ
31 本体部
32 ヒンジ
33 前面扉
51 CPU
51a RAM
52 賞球制御回路
53 大入賞口開閉制御回路
54 入賞検知回路
55 通過検知回路

Claims (5)

  1. 遊技盤上に設けられた可動入賞装置内を遊技球が通過したときに入賞検知信号を生成する入賞検知手段と、前記遊技盤上に設けられた通過ゲートを前記遊技球が通過したときに通過検知信号を生成する通過検知手段とを備えた遊技機の制御装置であって、
    前記可動入賞装置の可動部を開動せしめるための開動指令信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記開動指令信号の不存在下においては前記入賞検知信号を無視する入賞無視モードを設定する入賞無視モード設定手段と、
    前記通過検知信号が所定時間以上に亘って継続して存在した場合に、補償モードを設定する補償モード設定手段と、
    前記入賞無視モードの設定の下であっても、前記補償モード設定下においては、前記入賞検知信号に応じて賞球動作をなす賞球動作制御手段と、
    所定条件の成立を検知したときに前記補償モードを解除する解除手段と、を含むことを特徴とする遊技機の制御装置。
  2. 前記解除手段は、前記賞球動作制御手段によって所定数の賞球の払い戻しが達成されると前記補償モードを解除することを特徴とする請求項1記載の遊技機の制御装置。
  3. 前記解除手段は、所定時間が経過すると前記補償モードを解除するタイマー手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機の制御装置。
  4. 前記扉開放検知手段は、前記前面扉が所定時間に亘って、所定量以上だけ開動したときに前記扉開放信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3のうちの1に記載の遊技機の制御装置。
  5. 前記賞球動作制御手段は、前記補償モードにおいて、前記入賞無視モードが設定されていないときの賞球数よりも少ない数の賞球数を払い戻すことを特徴とする請求項1乃至4のうちの1に記載の遊技機の制御装置。
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