JP5273874B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に係り、詳しくは、遊技球を開閉部材によって入賞させる構造の入賞装置を遊技領域に備えた弾球遊技機に関する。
従来より、弾球遊技機として、所謂第1種パチンコ機と称されるパチンコ機では、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されている。
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技盤の中央部分に設けられた液晶等の画像表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる、遊技領域下部の大入賞装置(下部アタッカー)が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
ところで、上述のような大入賞装置(下部アタッカー)を有する弾球遊技機では、該大入賞装置の開閉扉とその前面を覆っているガラス板の内面との間に遊技球が挟まったり、大入賞装置側のソレノイドと開閉扉とを連結する機構に異常が生じたりする等で、上記ソレノイドを励磁しているにも拘わらず開閉扉が開放しない等の不都合を生じることがあった。パチンコ機では、ソレノイドの励磁時間によって大入賞装置の所定の開放時間が設定されるため、大入賞装置が実際に開放されることなく所定時間が経過すると、得られるべき賞球を受けられないという不利益を遊技者が被ってしまう等の問題を生じることになる。
そこで、このような問題を解消するように構成した弾球遊技機が提案されている(特許文献1参照)。該弾球遊技機では、大入賞装置(下部アタッカー)を有する変動入賞装置の開閉扉を開放するようにソレノイドを制御しても開放検出用センサからの検出信号が得られない場合(即ち、開閉扉が開放していない場合)には、開閉扉を一旦閉塞させる(閉じ方向に回動させる)ように構成している。これにより、大入賞装置の開閉扉とガラス板内面との間に遊技球が挟まっている場合等には、該遊技球を落下させて球詰まりを解消することができる。
特開2001−327686号公報
しかし、上記特許文献1記載の弾球遊技機の構成は、遊技領域下部に位置する大入賞装置(下部アタッカー)に対しては有効であるが、次のような構成を有する弾球遊技機の上部アタッカーに対しては効果を期待することはできなかった。即ち、近年、遊技領域の下部に第1大入賞装置(下部アタッカー)を配置すると共に、遊技領域中央部に配置したセンター役物の上部に第2大入賞装置(上部アタッカー)を設けた弾球遊技機が現出している。このような弾球遊技機では、始動入賞口(始動チャッカー)への入賞を契機として、第1大入賞装置を開閉動作させて多量の賞球を得るための第1の大当たりと、第2大入賞装置を開閉動作させて多量の賞球を得るための第2の大当たりとに関する当たり抽選を行い、第1の大当たりに当選した際には、第1大入賞装置を所定ラウンド数を満たす間、開閉動作させて多数の遊技球の入賞を許容し、また第2の大当たりに当選した際には、第2大入賞装置を所定ラウンド数を満たす間、開閉動作させて多数の遊技球の入賞を許容する。
このような近年の弾球遊技機における第2大入賞装置(上部アタッカー)は、遊技盤面に垂直な軸を支点として開閉動作する開閉部材(いわゆる羽根)を有し、ソレノイドの励磁、非励磁の切り換えにより該開閉部材を開閉動作させる構造のため、該開閉部材とその前方の前壁部内面と後方の後壁部との間に複数の遊技球が引っ掛かって嵌まり、球詰まりを発生する虞がある。
このように第2大入賞装置(上部アタッカー)で球詰まりを生じる虞のある構造を備えた弾球遊技機には、上記特許文献1に記載の球詰まり解除の構成を適用することはできない。即ち、球詰まり発生時に開閉部材を一旦閉塞するように動作させようとしても、該開閉部材そのものが閉塞方向に動くことが困難になるため、上部アタッカーでの球詰まりの解除は極めて困難となる。
そこで本発明は、遊技盤に垂直な方向の支軸を中心に開閉動作する開閉部材を有する入賞装置を備えるものでありながら、開閉部材が開閉動作して遊技球を受け入れる際に生じる虞のある球詰まりを、簡単な構成によって可及的に防止し得るようにした弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図15参照)、光透過板(12)で前方を覆われた遊技盤(10)と、これら光透過板(12)と遊技盤(10)とで囲まれた遊技領域(PA)と、該遊技領域(PA)に打ち出された遊技球(Ba)を入賞させ得る入賞装置(14)と、を備え、該入賞装置(14)が、前記遊技盤(10)の盤面に垂直な支軸(39)を中心に開放位置(図4の二点鎖線で示す位置)と閉塞位置(図4の一点鎖線で示す位置)とに回動自在な開閉部材(35)と、を有する弾球遊技機(PM)において、
前記開閉部材(35)は、前記開放位置で遊技球(Ba)を転動させる転動部として、平坦状の第1転動面(35a)と、該第1転動面(35a)と角度の異なる平坦状の第2転動面(35b)と、これら第1及び第2転動面(35a,35b)によって山なり状に形成される稜線部(35c)と、を備え、
該稜線部(35c)は、前記開閉部材(35)の転動部が一平面で形成された場合に複数の遊技球(例えばBa,Ba)が嵌まって安定化し易い位置(A)に対応して設けられてなる、
ことを特徴とする弾球遊技機(PM)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図4及び図5参照)、前記遊技盤(10)よりも前記光透過板(12)の側に配置されて前記開閉部材(35)の開放状態で入賞口(48)の縁部(37a)を形成する前壁部(37)を備え、
前記前壁部(37)における前記入賞口(48)の縁部(37a)と、前記開放位置(図4の二点鎖線で示す位置)にある前記開閉部材(35)の前記第1転動面(35a)とでなす角度(θ)が鈍角である、
請求項1に記載の弾球遊技機(PM)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図12ないし図14参照)、前記開閉部材(35)を開閉動作させるためのステッピングモータ(41)と、該ステッピングモータ(41)を駆動制御する制御部(30)と、を備え、
該制御部(30)は、前記開閉部材(35)を全開手前の所定角度位置(図13(a)に示す位置)に停止させて開放状態を形成し、閉塞する際には該所定角度位置から更に開放させてから前記閉塞位置(図4の一点鎖線で示す位置)に向かわせるように前記ステッピングモータ(41)を制御してなる、
請求項1又は2に記載の弾球遊技機(PM)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、開閉部材が、開放位置で遊技球を転動させる転動部として、平坦状の第1及び第2転動面と、これら第1及び第2転動面によって山なり状に形成される稜線部とを備え、該稜線部は、開閉部材の転動部が一平面で形成された場合に複数の遊技球が嵌まって安定化し易い位置に対応して設けられるので、開閉部材が開放した際、上記安定化し易い位置において複数の遊技球が開閉部材と、前壁部内面と、該前壁部に対向する後壁部との間に引っ掛かって互いに挟まる状態になろうとしても、これら複数の遊技球のバランスを稜線部において極めて有効に崩すことができる。これにより、球詰まりのような不都合の発生を可及的に防止することができる。しかも、このような球詰まり防止構造は、第1転動面を有する開閉部材に稜線部及び第2転動面を形成するという極めて簡単な工程で実現可能であるため、製品コストの削減を図ることができる。
請求項2に係る本発明によると、前壁部における入賞口の縁部と、開放位置にある開閉部材の第1転動面とでなす角度が鈍角であるので、開閉部材と光透過板内面との間で球詰まりが生じようとしても、それら遊技球は、上記角度が鋭角であるような場合に比して、開閉部材が閉塞位置に戻る際の力で前壁部の縁部に沿ってやや移動されてバランスを崩される。これにより、開閉部材に稜線部及び第2転動面を設けた球詰まり防止構造による効果を、より高めることができる。
請求項3に係る本発明によると、開閉部材を全開手前の所定角度位置に停止させて開放状態を形成し、閉塞する際には該所定角度位置から更に開放させてから閉塞位置に向かわせるようにステッピングモータを制御するので、仮に球詰まりが生じそうになったとしても、球詰まりを確実に崩しつつ、開閉部材を閉塞位置に円滑に復帰させることができる。このため、開放位置と閉塞位置との間での開閉部材の開閉動作が複数回行われる際に、開閉部材の稜線部による球詰まり解消の効果と共に、ステッピングモータによる開閉部材の開放角度の変化による球詰まり解消の効果も得ることができ、従って、二重の球詰まり解消効果を期待することができる。
本発明に係るパチンコ機の外部構造を示す正面図である。 本パチンコ機の背面構造を示す背面図である。 本パチンコ機における遊技盤を示す正面図である。 本発明に係る第1の実施形態における第2大入賞装置の開閉部材を開放状態で示す正面図である。 第1の実施形態における第2大入賞装置の開閉部材を開放状態で示す斜視図である。 第1の実施形態における第2大入賞装置の前壁部等を外して開閉部材を開放させた状態で示す斜視図である。 第1の実施形態における第2大入賞装置の前壁部等を外して開閉部材を閉塞させた状態で示す斜視図である。 (a)は第1の実施形態における開放状態の開閉部材を裏側から見た状態で示す背面図、(b)は該開閉部材を単体で拡大して示す斜視図、(c)は稜線部及び第2転動面が形成されない開閉部材を第2大入賞装置を裏側から見た状態を示す背面図である。 (a)は図8(a)の状態を模式的に示す図、(b)は図9(a)の状態から遊技球のバランスが崩れた状態を模式的に示す図である。 (a)は縁部と鈍角をなす開閉部材を開放状態で示す正面図、(b)は(a)を左側方から見た状態で示す側面図である。 (a)は縁部と鋭角をなす開閉部材を開放状態で示す正面図、(b)は(a)を左側方から見た状態で示す側面図である。 (a)は第2の実施形態における第2大入賞装置の開閉部材を閉塞状態で示す正面図、(b)は(a)を裏側から見た状態で示す背面図である。 (a)は第2の実施形態における球詰まり状態を示す正面図、(b)は(a)を裏側から見た状態で示す背面図である。 (a)は第2の実施形態における球詰まり解除状態を示す正面図、(b)は(a)を裏側から見た状態で示す背面図である。 (a)は変形例における球詰まり状態を示す正面図、(b)は(a)を斜め上方から見た状態で示す斜視図、(c)は(a)を裏側から見た状態で示す背面図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る弾球遊技機の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機PMを図面に沿って説明する。なお、本実施形態は、所謂第1種パチンコ機の機能を備えたパチンコ機を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、所謂第2種パチンコ機の機能を備えるパチンコ機(所謂、羽根モノ)にも適用し得る。
本パチンコ機(弾球遊技機)PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に前枠2が取り付けられている。該前枠2は、外枠1に合わせた方形枠サイズに構成され、開閉搭載用の前枠2の左側上下部に対向するように配設されたヒンジ部材3a,3bを介して横開き開閉及び着脱を可能に取り付けられている。なお、符号4は、前枠2を外枠1に閉鎖状態に保持する施錠装置である。
前枠2の各部には、パチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせた方形状のガラス扉5及び球皿6(上皿6a,下皿6b)が、正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを介して横開き開閉及び着脱可能に組付けられている。球皿6の右側下部には、遊技球Baの発射操作を行う操作ハンドル8が装備されている。上皿6aの中央上部には、遊技者を弾球遊技に参加させるための遊技ボタン9が配設されている。
前枠2の背面には、該前枠2の中央部から上部にかけて後方に突出する方形枠状の収容枠28(図2参照)が取り付けられている。前枠2には、所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5に遊技盤10正面の遊技領域PAを臨ませている。なお、外枠1及び前枠2等により遊技機本体が構成されている。ガラス扉5の前面には透明ガラス板(光透過板)12が装着されており、該透明ガラス板12により遊技盤10の前方が覆われている。透明ガラス板12と遊技盤10との間には、これら透明ガラス板12と遊技盤10とで囲まれた遊技領域PAが設けられている。
遊技盤10の遊技領域PAには、図示しない障害釘が多数打ち込まれており、遊技領域PAの中央部近傍には、センター飾り13が配設されている。該センター飾り13の中央上部には、第2大入賞装置14が配置されている。センター飾り13の中央部には矩形状の開口部15が形成されており、該開口部15には、遊技に関する演出表示を行う不図示の画像表示装置がその表示部を露出した状態で配置されている。
センター飾り13は、ワープ導入口16を開口部15の左側部に位置するように有しており、該ワープ導入口16は、導入した遊技球Baを、開口部15の下部に位置するステージSに導くように構成されている。ワープ導入口16から導入された遊技球は、ステージSに向けて開口する放出口24から該ステージSに放出され、該ステージS上を転がり移動した後、下方に落下して始動入賞装置(始動入賞口)に入賞し、或いは、該始動入賞装置には入賞せずに遊技領域PAに流下して下側のアウト口23から遊技盤裏面側に排出される。
遊技領域PAの下部には、電動開閉式(所謂チューリップ状)の上記始動入賞装置(始動入賞口)を配置するための開口17が形成されている。該始動入賞装置への入賞は、当たり抽選(特別図柄抽選)実行の契機となり得るものであるが、該入賞に基づく抽選結果が所定回数分保留されている状態では当たり抽選実行の契機とはならない。該始動入賞装置の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘18が打ち込まれている。該一対の障害釘18の間を遊技球が通過すると、該遊技球は、始動入賞装置内に設けられた入賞検出センサ(図示せず)で検出された後、遊技盤10の裏面側へ排出される。
遊技領域PAにおける上記始動入賞装置の下方には、開閉可能な蓋体19aを有する第1大入賞装置19を配設するための開口20が形成されている。該第1大入賞装置19は、大当たり遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利となる特別遊技の実行中に、第1大入賞装置ソレノイド(図示せず)の作動で蓋体19aを所定時間ずつ(又は所定数の遊技球が入賞する毎)、所定回数(所定ラウンド)だけ開放させる。
上記第1大入賞装置19は、遊技領域PAの下部に設けられた矩形状の入賞口を有しており、蓋体19aが閉鎖状態にあるとき遊技球は該入賞口を通過することができず、開放状態になったときに該入賞口を通過することが可能となる。該入賞口を通過した遊技球は、第1大入賞装置19内に設けられた入賞検出センサ(図示せず)によって検出された後、遊技盤10の裏面側へ排出される。
遊技領域PAにおけるセンター飾り13の左方には、不図示の普通図柄作動ゲートを配設するための開口21が形成されている。該普通図柄作動ゲートは、上記チューリップ状の始動入賞装置を開閉動作させるための抽選(普通図柄抽選)の契機となる遊技球の通過が行われるものである。
また、遊技領域PAの左下部には、不図示の普通入賞装置の入賞口ユニットを配設するための開口22が設けられている。流下してくる遊技球が該普通入賞装置の普通入賞口(図示せず)を通過すると、該遊技球は、普通入賞装置内に設けられた入賞検出センサ(図示せず)で検出された後、遊技盤10の裏面側へ排出される。また、遊技領域PAの下端部には、遊技領域PAに打ち出された後、いずれの入賞装置にも入賞せずに流下してきた遊技球を遊技盤裏面側に排出するアウト口23が設けられている。なお、上述の複数の入賞検出センサ(図示せず)は、いずれも近接センサ等で構成されている。
球皿6に前面側が覆われた前枠2の下部領域には、遊技補助盤(図示せず)と称される補助機構部が形成されている。この遊技補助盤の各部には、打球発射装置(図示せず)や、裏セット盤25(図2参照)側の賞球排出通路(図示せず)と連絡され、球皿6に排出できない遊技球を一時貯留する貯留カセット(図示せず)などが設けられている。なお、図1中の符号47は、操作ハンドル8の操作で打ち出された遊技球Baを遊技領域PAに案内する案内レールである。
前枠2の裏面側には、図2に示すように、外枠1よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤25が、前枠2の裏面に設けられた複数のレバー(図示せず)を介して着脱可能にセット保持されている。裏セット盤25の各部には、遊技球を貯留する球貯留タンク27、タンクレール、整列待機通路、賞球カセット、賞球排出通路などの賞球装置が装備されると共に、裏面各部に電源基板29や主制御基板(図示せず)等の各種制御基板及び電子部品等が取り付けられている。これらの各機器及び遊技盤10の裏面に取り付けられた副制御基板(図示せず)は、電気的接続ケーブルであるワイヤーハーネス(図示せず)で接続されている。
次に、上述のセンター飾り13に備えた第2大入賞装置(入賞装置)14の詳細構成を、図3ないし図11に沿って説明する。
図3ないし図7に示すように、第2大入賞装置14は、遊技盤10の盤面に垂直な支軸39を中心に開放位置と閉塞位置とに回動自在な開閉部材35を備えている。該第2大入賞装置14は、大当たり時、つまり特別遊技状態の発生時に開閉動作して、遊技領域PAに打ち出された遊技球Baを入賞させ得る入賞装置を構成している。なお、上記特別遊技状態とは、一定の賞球を遊技者に付与し得る大当たり等のように遊技者にとって有利な状態を含む概念である。
パチンコ機PMは、上記主制御基板及び副制御基板等を含む制御部30を有している。該制御部30は、主制御基板に対応する機能によって当たり抽選に係る制御を実行し、副制御基板に対応する機能によって、画像表示装置及び照明装置を用いた各種演出や、各作動部分の作動制御を実行する。制御部30による当たり抽選は、上記始動入賞装置(始動入賞口)への入賞を契機として実行されて、第1大入賞装置19の蓋体19aを所定のラウンド数だけ開閉動作させて多量の遊技球を遊技者に提供する第1の大当たり、第2大入賞装置14の開閉部材35を所定のラウンド数だけ開閉動作させて多量の遊技球を遊技者に提供する第2の大当たり、及びこれら第1及び第2の大当たりの何れにも該当しない外れ、等を決定するために行われる。
上記制御部30は、ソレノイド34(図6参照)のプランジャを進退作動させることにより、第2の大当たりの発生時に開閉部材35を、図6の反時計回り方向と時計回り方向とに開閉動作させる。なお、図6に破線で示したソレノイド34は、後壁部33の裏側(図6の奥側)に配置されており、そのプランジャが、後壁部33裏側に貫通して突出する支軸39に、クランクアーム等を介して連結されている。
第2大入賞装置14は、図4に示すように、装飾を施した装飾パネル38と、該装飾パネル38の側方に延長するように固定された前壁部37とを有している。第2大入賞装置14における装飾パネル38及び前壁部37の内側には、開閉部材35が、図6及び図7に示すように、遊技盤10に対して垂直な支軸39を介してセンター役物13側に回動自在に支持されている。開閉部材35近傍における後壁部33には、第2大入賞装置14に入賞した遊技球を受け入れて上記検出センサに導く開口40が形成されており、該開口40は、上記排出路36に連通している。なお、図4において、一点鎖線で示す開閉部材35は閉塞状態(閉塞位置)を示し、二点鎖線で示す開閉部材35は開放状態(開放位置(ここでは全開位置))を示し、実線で示す開閉部材35は閉塞位置と全開位置との間の状態を示している。
第2大入賞装置14に備えた上記開閉部材35は、上記制御部30によって作動制御される羽根部材であり、遊技盤10の盤面に垂直に設けられた支軸39を中心として回動自在に構成されている。該開閉部材35は、開放位置(図4の二点鎖線で示す位置)で遊技球Baを転動させる転動部として、平坦状の第1転動面35aと、該第1転動面35aと角度の異なる平坦状の第2転動面35bと、これら第1及び第2転動面35a,35bによって山なり状に形成される稜線部35cと、を備えている。
稜線部35cは、開閉部材35の転動部が仮に一平面で形成された場合(例えば図8(c)のような場合)に複数の遊技球(例えば図8(c)におけるBa,Ba)が嵌まって安定化し易い位置A(図9(a)参照)に対応して設けられている。
この位置Aは、2個の遊技球Ba,Baがバランスをとってしまう位置を意味するもので、例えば第2大入賞装置14を大当たり時の開閉作動状態にして、操作ハンドル8の操作で実際に遊技領域PAに遊技球Baを発射し、所定の発射数に対応する球詰まり発生回数、及び球詰まり発生時の位置を検証し、該検証に基づいて開閉部材35の転動部での、複数の遊技球が嵌まって安定化し易い位置を特定したものである。なお、図3における符号36は排出路を示しており、該排出路36は、第2の大当たり発生時に開閉部材35の開閉動作で入賞させられる遊技球を第2大入賞装置14内の検出センサ(図示せず)で検出した後に遊技盤裏面に排出するためのものである。
図5に示すように、上記前壁部37は、遊技盤10よりも透明ガラス板12側に配置され、かつ開閉部材35の開放状態で入賞口48の縁部37aを形成している。図5及び図6に示すように、第2の大当たりが発生して開閉部材35が開放した際に形成される入賞口48の奥側には、開放した開閉部材35の第1転動面35aで案内されて入賞口48から導入された遊技球を開口40に向けて移動させる遊技球導入路26が設けられている。
該遊技球導入路26は、図5〜図7に示すように、装飾パネル38と前壁部37と後壁部33と上壁部31とで囲まれるように、開閉部材35の開放時に遊技球Baを受け入れる部位として入賞口48の奥側に設けられている。図5に示すように、前壁部37における入賞口48の縁部37aと、開放位置にある開閉部材35の第1転動面35aとでなす角度θは、鈍角(90゜を超える角度)に設定されている。なお、図6及び図7は、装飾パネル38及び前壁部37を取り外した状態で描いている。
図6に示すように、開閉部材35は全体的に略直角三角形状を呈しており、第1転動面35aが、開放状態において、入賞口48の外側から遊技球導入路26内方に向かって下降するように傾斜し、第2転動面35bが、開放状態において、稜線部35cから開口40に向かって第1転動面35aよりも大きな角度で下降するように傾斜している。また、開閉部材35は、転動部としての球導入辺Hが、第1転動面35aと、第2転動面35bと、稜線部35cと、遊技球Baが遊技盤10の手前側に零れないように若干高く形成された敷居部35dと、を有している。上記球導入辺Hは、遊技球を遊技盤奥側で転がり移動させるように、全体として遊技盤奥側に向かって下降するように若干量傾斜して形成されている。
ここで、図8に示すように、上壁部31の内面31a(図6、図7には図示省略)と、開閉部材35の第2転動面35bとの間の遊技球導入路26では、第2の大当たりの発生時、開閉部材35の開放で入賞口48が空いた遊技球導入路26内に多数の遊技球Baが入賞する際に、タイミング悪く重なった場合には、上述した複数の遊技球が嵌まって安定化し易い位置Aにおいて、図8(c)の遊技球Ba,Baのように球詰まりを起こすことがあった。即ち、遊技球Baが、第2転動面35bと図面手前側の後壁部33(図7参照)と前壁部37内面との間に嵌まったとき、遊技球Baが該遊技球Ba上に重なるように移動してくると、上記位置Aにおいて、遊技球Ba,Ba間の摩擦力、これら遊技球と第2転動面35b、内面31a、後壁部33及び前壁部37との間の摩擦力に起因して動かなくなり、図8(c)のような球詰まりを起こすことがあった。
しかし本実施形態では、図8(a)に示すように、第1転動面35aに稜線部35cを挟んで連続するように第2転動面35bを形成したことで、点接触する部分ができて、山なり状の稜線部35cで遊技球Ba,Baが安定せず不安定になり易く、従って、球詰まりのバランスを崩し易くし、上記のような球詰まりの発生を確実に防止できるように構成されている。
以上の構成を備えたパチンコ機PMは、図1に示すように、前枠2、ガラス扉5及び球皿6がともに閉塞され施錠された状態で遊技に供される。そして、遊技者が球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより、パチンコゲーム(弾球遊技)が開始される。即ち、操作ハンドル8が図1の時計回り方向に回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置(不図示)により1球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降、弾球遊技が展開される。
遊技領域PAに打ち出された遊技球が、開口17の位置にある始動入賞装置(不図示)に入賞すると、制御部30に含まれる主制御基板の抽選機能により特別図柄抽選(第1の大当たりの抽選)が行われ、その結果として、開口部15の位置にある画像表示装置(不図示)において特別図柄及び装飾図柄が所定時間だけ変動表示される。この特別図柄抽選では、始動入賞装置への入賞時に取得された乱数値に基づき、第1大入賞装置19の蓋体19aを所定ラウンド数だけ開閉動作させる第1の大当たり、第2大入賞装置14の開閉部材35を所定ラウンド数だけ開閉動作させる第2の大当たり、並びに、これら第1及び第2の大当たりの何れにもならない外れ、などが決められる。上記画像表示装置の表示部には、特別図柄抽選の決定結果に応じた特別図柄に対応する装飾図柄が表示され、最終的に3つの図柄を一致させるような表示態様(例えば「777」「555」「333」)や、最終的に3つの図柄が一致しない表示態様(例えば「527」「346」)、などが表示される。
遊技球がセンター飾り13のワープ導入口16を介して放出口24からステージSに導入された際には、遊技球がステージSの上を一時的に停留するように左右に転動し、最終的にはステージSの下方に落下して始動入賞口に入賞したり、該始動入賞口には入賞せずに遊技領域PAに流下して下側のアウト口23に取り込まれる。
そして、上記第1の大当たりに当選した場合は、下部アタッカーとしての第1大入賞装置19の蓋体19aが、所定回数だけ開放される。つまり、蓋体19aが所定時間開放された時点、または例えば9球以上の遊技球が入賞した時点で、該蓋体19aが一旦閉鎖されるという該蓋体19aの開閉動作が、所定回数(例えば15回)継続して繰り返される。この間、遊技者による操作ハンドル8の操作で遊技領域PAに打ち出された遊技球Baが、開放した蓋体19aに受け入れられ、これにより、第1大入賞装置19に入賞した各遊技球に夫々対応して払い出される多量の遊技球(賞球)が球皿6上に放出される。
一方、上記第2の大当たりに当選した場合は、上部アタッカーとしての第2大入賞装置14の開閉部材35が、段階的(例えば3段階(16回,32回,48回))に異なる回数だけ開放される。つまり、所定時間ずつで所定回数、小刻みに開放される開閉部材35によって、遊技領域PAに打ち出された遊技球Baが該遊技領域PAの上部において受け入れられて入賞する。このように第2大入賞装置14に入賞した各遊技球にそれぞれ対応して払い出される多量の遊技球(賞球)が球皿6上に放出される。なお、開閉部材35の開放時に第2大入賞装置14に入賞した遊技球Baは、遊技球導入路26から開口40に導入されて検出センサで検出された後、排出路36を通って遊技盤10裏面側に排出されることになる。
ここで、本発明の特徴である第2大入賞装置14の開閉部材35の作用について、図4ないし図11を参照して説明する。
すなわち、第2大入賞装置14では、開閉部材35が図4の一点鎖線で示す閉塞位置から同図の二点鎖線で示す開放位置(ここでは全開位置)まで開放動作を行うのであるが、その際、本発明に係る稜線部35cや第2転動面35bを有さない図8(c)に示す基礎技術では、同図の手前側に位置する前壁部37内面と第1転動面35aとの間に遊技球Ba,Baが摩擦力で押し込まれると、これら遊技球Ba,Baが互いの摩擦力及び周囲との摩擦力で、バランスを崩すことなく安定する虞がある。これにより球詰まりが生じた場合には、遊技者が遊技場の係員を呼び、該球詰まりを係員の手で直接に解除しない限り、解消することは難しい。
これに対し、稜線部35cを備える本実施形態では、図8(a)に示すように、上壁部31の内面31a、前壁部37内面、同図手前側の後壁部33内面、第1転動面35aの間に遊技球Ba,Baが押し込まれたような場合であっても、これら遊技球Ba,Baは、勾配の大きい第2転動面35bに続く山なり状の稜線部35c上でバランスを崩され、安定化することができない。即ち、図9(a)に示すように下部の遊技球Baが稜線部35c上を矢印a方向に転がり移動して、上部の遊技球Baが矢印b方向に流下した後、図9(b)に示すように遊技球Baが第2転動面35bから矢印c方向に流れ落ち、遊技球Baが矢印d方向に落下しつつ第2転動面35bに沿って遊技球Baと同様に流れ落ちることになる。このように、本実施形態によると、遊技球Ba,Baは球詰まりを起こす前に崩れてしまい、従って、図8(c)で説明したような球詰まりの発生は、確実に回避される。
すなわち、本実施形態では、開閉部材35が、開放位置で遊技球Baを転動させる転動部として、平坦状の第1及び第2転動面35a,35bと、これら第1及び第2転動面35a,35bによって山なり状に形成される稜線部35cとを備え、該稜線部35cが、開閉部材35の転動部が一平面で形成された場合に複数の遊技球が嵌まって安定化し易い位置Aに対応して設けられている。このため、開閉部材35が開放した際、上記安定化し易い位置Aにおいて複数の遊技球が、開閉部材35、上壁部31の内面31a、装飾パネル38内面、前壁部37内面、後壁部33内面の間で引っ掛かり、互いにクサビのように挟まる状態になろうとしても、これら遊技球のバランスを稜線部35cにて極めて有効に崩し第2転動面35bに流すことができ、従って、球詰まりの発生を可及的に防止することができる。しかも、このような球詰まり防止構造は、第1転動面35aを有する開閉部材35に稜線部35c及び第2転動面35bを形成するという極めて簡単な工程で実現可能であるため、製品コストの削減を図ることができる。
また、図11(a),(b)に示す基礎技術のように、装飾パネル38に形成された縁部38aと開放位置での第1転動面35aとで成す角度θが鋭角である場合には、透明ガラス板12内面と第1転動面35aとの間に嵌まった遊技球Baに対して遊技球Baが噛み込むと、ソレノイドの力で閉塞位置に復帰しようとする開閉部材35の第1転動面35aと鋭角状の縁部38aとの間に遊技球Ba,Baが余計に噛み込んで、球詰まりを解消することが一層困難になる。
これに対し、図10(a),(b)に示す本実施形態では、装飾パネル38から延長した前壁部37に形成された縁部37aと、開放位置での第1転動面35aとでなす角度θが鈍角であるので、透明ガラス板12内面と第1転動面35aとの間に詰まった遊技球Baに対し遊技球Baが噛み込もうとしても、ソレノイドの力で閉塞位置に復帰しようとする開閉部材35の第1転動面35aが、縁部37aに沿って遊技球Baを逃がして遊技球Ba,Baのバランスを崩すように作用する。このため、球詰まりが生じる可能性は、極めて低くなる。
すなわち、本実施形態では、前壁部37における入賞口48の縁部37aと、開放位置にある開閉部材35の第1転動面35aとでなす角度θが鈍角であるので、開閉部材35と透明ガラス板12内面との間で球詰まりが生じようとしても、それら遊技球は、角度θが鋭角である場合に比べて、開閉部材35が閉塞位置に戻る際の力で前壁部37の縁部37aに沿ってやや移動されて容易にバランスを崩されながら、遊技球導入路26内に移動させられる。これにより、開閉部材35に稜線部35c及び第2転動面35bを設けた球詰まり防止構造による効果を、より高めることができる。
なお、図8(b)に示す開閉部材35は、図8(a)に示した開閉部材35に対して稜線部35cの位置をやや異ならせたものである。図8(b)の開閉部材35では、図8(a)の開閉部材35の稜線部35cよりも遊技球導入路26の内方側(図の左側)に稜線部35cが形成されている。該開閉部材35では、第1転動面35a全体が図8(b)の手前側に傾斜していることから、稜線部35cが開閉部材35の長手方向に対して斜めに傾くように形成されている。このような開閉部材35によっても、上述した開閉部材35と同様の作用効果を奏することができる。なお、第1の実施形態において図5〜図7を用いて説明した稜線部35cは開閉部材35の長手方向と直交する方向に形成されていたが、該開閉部材35においても、稜線部35cを図8(b)と同様に斜めに形成することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態について、図12ないし図14を参照して説明する。本実施形態では、開閉部材35の駆動に係る構成は先の第1の実施形態と異なるが、それ以外の構成は第1の実施形態と同様であるため、同一符号を付してそれらの説明は省略する。なお、本実施形態における図13(a)は、図4等における開閉部材35の全開位置(二点鎖線位置)より手前の所定角度位置に停止させた状態を示しており、図14(a)は該所定角度位置から全開位置に向けて更に開放した状態を示している。
本実施形態では、開閉部材35を開閉動作させるためのステッピングモータ41を備えており、制御部30によって駆動制御される該ステッピングモータ41は、第2大入賞装置14に設けられている。本実施形態では、第1の実施形態において開閉部材35を開閉作動させていたソレノイド34(図6参照)を備えてはいない。
本実施形態における制御部30は、開閉部材35を全開手前の所定角度位置(図13(a))に停止させて開放状態を形成し、閉塞する際には該所定角度位置から更に開放させた後、閉塞位置に向かわせるようにステッピングモータ41を制御する。
ステッピングモータ41は、後壁部33の裏面に対しモータ本体を固定された状態で、回転軸に固着されたピニオン41aを、平歯車42の歯部42aに噛合させている。該平歯車42はその中心が、後壁部33裏面に突出している開閉部材35の支軸39に固着されている。後壁部33裏側における平歯車42の歯部42aに対向する位置には、該歯部42aの移動を検出して平歯車42の回転方向及び回転角度(即ち、開閉部材35の回転方向及び回転角度)を検出するための検出センサ46が配置されている。なお、符号42bは、平歯車42の裏面に付されたマークであるが、このマーク42bの位置の違いを見ることで平歯車42の回転位置が分かる。
本実施形態では、制御部30により、ステッピングモータ41が、一定数のパルス信号の分だけ正方向(図12(a)の閉塞位置から開放する方向)と負方向(図12(a)の閉塞位置に閉まる方向)とに回転制御される。この制御により、制御部30は、開閉部材35を全開手前の所定角度位置(図13(a))に停止させて開放状態を形成し、閉塞する際には該所定角度位置から正方向に更に開放させてから閉塞位置に向かわせることができる。
以上のように本実施形態によれば、所定角度位置の開放状態で例えば複数の遊技球Baが球詰まりを生じるような場合であっても、該開放位置から図12(a)の閉塞位置に戻る際に、図14(a)のように開閉部材35が開放方向(正方向)に更に回動してから負方向に回動して第2大入賞装置14を閉塞するように作動するので、仮に第2大入賞装置14で球詰まりが生じそうになったとしても、球詰まりを確実に崩して遊技球導入路26に導入させつつ、開閉部材35を閉塞位置に円滑に復帰させることができる。このため、本実施形態では、開放位置と閉塞位置との間で行う開閉部材35の開閉動作が複数回行われる際に、第1の実施形態における開閉部材35の稜線部35cによる球詰まり解消の効果と共に、ステッピングモータ41による開閉部材35の開放角度の変化による球詰まり解消の効果も得ることができ、従って、二重の球詰まり解消効果を期待することができる。
次に、第1の実施形態に係る変形例について、図15(a),(b),(c)を参照して説明する。本変形例では、開閉部材35の駆動に係るソレノイド34(図6参照)を用いた構成は第1の実施形態と同様であるが、図15において、ソレノイド34は便宜上、図示を省略している。また、本変形例では、後壁部33の裏面側に振動モータ43及び近接フラットセンサ45を配置した点で第1の実施形態と異なるが、それ以外の構成は同様であるため、同一符号を付してそれらの説明は省略する。
図15(a)〜(c)に示すように、後壁部33の裏面側には、第2大入賞装置14における開閉部材35の開閉部分と対向する位置に近接フラットセンサ45が配置されている。また、後壁部33裏面側には、該後壁部33に振動を伝達し得るように該後壁部33に対して本体を固定された状態の振動モータ43が配置されている。
該振動モータ43は、回転軸43aの先端に、偏心した状態で偏心おもり部材44が固定されており、駆動時に偏心おもり部材44を回転させることで振動を発生させるように構成されている。また、上記近接フラットセンサ45は、図15(a)に示すように第2大入賞装置14で発生した球詰まりを検出するものであり、制御部30は、特別遊技状態において、近接フラットセンサ45による球詰まりの検出結果(信号)に基づき、振動モータ43を所定時間だけ(又は近接フラットセンサ45によって球詰まり解除が検出されるまで)駆動して、球詰まりを崩して解除する。
このような本変形例によると、稜線部35c及び第2転動面35bを有する開閉部材35を備えた第2大入賞装置14において、第1の実施形態における開閉部材35の稜線部35cによる球詰まり解消の効果と共に、振動モータ43の駆動で回転させられる偏心おもり部材44に基づく振動による球詰まり解消の効果も得ることができ、従って、二重の球詰まり解消効果を期待することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の弾球遊技機は、上記実施形態及び変形例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態及び変形例の構成から種々の修正及び変更を施した弾球遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
10 遊技盤
12 光透過板(透明ガラス板)
14 入賞装置(第2大入賞装置)
30 制御部
35 開閉部材
35a 第1転動面
35b 第2転動面
35c 稜線部
37 前壁部
37a 縁部
39 支軸
41 ステッピングモータ
48 入賞口
A 複数の遊技球が嵌まって安定化し易い位置
Ba,Ba,Ba 遊技球
PA 遊技領域
PM 弾球遊技機(パチンコ機)
θ 角度

Claims (3)

  1. 光透過板で前方を覆われた遊技盤と、これら光透過板と遊技盤とで囲まれた遊技領域と、該遊技領域に打ち出された遊技球を入賞させ得る入賞装置と、を備え、該入賞装置が、前記遊技盤の盤面に垂直な支軸を中心に開放位置と閉塞位置とに回動自在な開閉部材と、を有する弾球遊技機において、
    前記開閉部材は、前記開放位置で遊技球を転動させる転動部として、平坦状の第1転動面と、該第1転動面と角度の異なる平坦状の第2転動面と、これら第1及び第2転動面によって山なり状に形成される稜線部と、を備え、
    該稜線部は、前記開閉部材の転動部が一平面で形成された場合に複数の遊技球が嵌まって安定化し易い位置に対応して設けられてなる、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記遊技盤よりも前記光透過板の側に配置されて前記開閉部材の開放状態で入賞口の縁部を形成する前壁部を備え、
    前記前壁部における前記入賞口の縁部と、前記開放位置にある前記開閉部材の前記第1転動面とでなす角度が鈍角である、
    請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記開閉部材を開閉動作させるためのステッピングモータと、該ステッピングモータを駆動制御する制御部と、を備え、
    該制御部は、前記開閉部材を全開手前の所定角度位置に停止させて開放状態を形成し、閉塞する際には該所定角度位置から更に開放させてから前記閉塞位置に向かわせるように前記ステッピングモータを制御してなる、
    請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
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