JP5193165B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5193165B2
JP5193165B2 JP2009273467A JP2009273467A JP5193165B2 JP 5193165 B2 JP5193165 B2 JP 5193165B2 JP 2009273467 A JP2009273467 A JP 2009273467A JP 2009273467 A JP2009273467 A JP 2009273467A JP 5193165 B2 JP5193165 B2 JP 5193165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
closing
plunger
transmission
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009273467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011115261A (ja
Inventor
康剛 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Industrial Co Ltd filed Critical Kyoraku Industrial Co Ltd
Priority to JP2009273467A priority Critical patent/JP5193165B2/ja
Publication of JP2011115261A publication Critical patent/JP2011115261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5193165B2 publication Critical patent/JP5193165B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は遊技機としてのパチンコ遊技機に関して、特に、入賞口装置の開閉部材を開閉駆動する開閉駆動機構において、ソレノイドアクチュエータのプランジャの進退駆動により2つの伝達部材を回動させ、この伝達部材の回動により開閉部材を開閉させるものである。
近年主流のパチンコ遊技機では、始動口への遊技球の入賞により行われる大当り抽選で当選した場合、開閉式の大入賞口が複数ラウンドに亙って開閉する大当り遊技状態が発生する。ここで、開閉式の可変始動口(所謂電チュー)を有する始動入賞口装置、開閉式の大入賞口を有する大入賞口装置などの入賞口装置が遊技盤に装備されている。
一般的な入賞口装置においては、可変入賞口を開閉可能に開閉部材がベース部材に回動自在に支持され、この開閉部材がソレノイドアクチュエータ(ソレノイド)を含む開閉駆動機構により開閉駆動される。ここで、入賞口装置の開閉駆動機構として、種々の構造のものが実用に供されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1,2の始動入賞口装置においては、開閉駆動機構が、ソレノイドのプランジャに連動連結された第1のレバーと、この第1のレバーと開閉部材とに連動連結される第2のレバーとを有し、ソレノイドのプランジャの進退駆動により第1,第2のレバーを回動させ、この第1,第2のレバーの回動により開閉部材を開閉させる。
特許文献1の開閉駆動機構では、ソレノイドが開閉部材の後方に後向きに配置され、そのプランジャの軸心よりも下方において、第1,第2のレバーの長さ方向途中部が、夫々左右に向く第1,第2の軸を介して回動自在に支持されている。特許文献2の開閉駆動機構では、ソレノイドが開閉部材の後方且つ右方に上向きに配置され、第1のレバーの長さ方向途中部が前後に向く第1の軸を介して回動自在に支持され、第2のレバーの長さ方向途中部が左右に向く第2の軸を介して回動自在に支持されている。
特許文献3の大入賞口装置においては、ソレノイドが開閉部材の後方に前向きに配置され、開閉駆動機構が、ソレノイドのプランジャに一体的に連結されたスライド部材と、このスライド部材と開閉部材とに連動連結される揺動部材とを有し、スライド部材の前後移動がカム機構により揺動部材の回動に変換され、この揺動部材の回動により開閉部材を開閉させる。カム機構は、スライド部材に設けられた係合ピンと、この係合ピンが係合するように揺動部材に形成された円弧状の係合溝とを有する。
ところで、パチンコ遊技機の外部から遊技盤前面側の遊技領域に針金やワイヤーなどを差し込んで、入賞口装置の開閉部材が強制的に開放されて、不正に遊技球を獲得したり大当り抽選を受けたりする不正行為(所謂ゴト行為)が行われることがある。近年のパチンコ遊技機では、大型の液晶表示装置やセンター役物を遊技盤に装備して、入賞口装置を遊技領域の外周近くに配置した機種が多く、故に、前記不正行為が行われ易くなる。
そこで、入賞口装置の開閉駆動機構に、閉状態の開閉部材が外力により開放されないようにロックするロック機構を設けたものが実用化されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3のロック機構では、揺動部材の案内溝に臨む部分に、閉状態の開閉部材を不正に開けようとした場合に、スライド部材の係合ピンが係合して揺動部材の上方への揺動を規制する、つまり、開閉部材が開動作しないようにロックするロック面が形成されている。
特開2003−33488号公報 特開2004−135996号公報 特開2009−183336号公報
近年のパチンコ遊技機では、遊技演出を充実させるため、液晶表示装置やセンター役物が大型化する傾向にある。そして、この大型の液晶表示装置やセンター役物によって、入賞口装置の配置が大きく制限されるため、また、遊技盤の裏側には、液晶表示装置の駆動部、センター役物に設けた複数の可動体の駆動部、更には、セーフ球やアウト球などの遊技球を流下させる複数の球通路などが配設されるため、入賞口装置の開閉駆動機構は可能な限りコンパクトに構成することが望まれる。
特許文献1の入賞口装置の開閉駆動機構では、ソレノイドが開閉部材の後方に後向きに配置され、第1,第2のレバーの軸が共にソレノイドのプランジャの軸心よりも下方に配置されている。故に、ソレノイドを開閉部材に非常に近付けることができるが、プランジャの後端部から開閉部材へ至る第1,第2のレバーが全体的に長くなり、ソレノイドの下側全体に配置されるため、開閉駆動機構が大型化する。
特許文献2の入賞口装置の開閉駆動機構では、ソレノイドが開閉部材の後方且つ右方に、開閉部材から比較的離れた位置に上向きに配置されている。従って、プランジャから開閉部材へ至る第1,第2のレバーが平面視L形に配置されて全体的に長くなり、故に、開閉駆動機構が大型化する。
特許文献3の入賞口装置の開閉駆動機構では、ソレノイドが開閉部材の後方に前向きに配置され、揺動部材の軸がソレノイドと開閉部材の間に配置されている。また、揺動部材は、スライド部材の前後移動により揺動し、その揺動により開閉部材を開閉させるために、ある程度の大きさが必要であるが、その揺動部材の略全体がソレノイドと開閉部材の間に配置されるため、開閉駆動機構の前後長が大きくなる。
本発明の目的は、パチンコ遊技機の入賞口装置において、開閉駆動機構をコンパクトに構成すること、更に、この開閉駆動機構に閉状態の開閉部材が不正に開放される不正行為を防止する構造を設けること、等である。
本願発明は以下の構成を有するものである。尚、参照符号は、本願発明の理解促進の為に図面に図示した構成要素との対応関係の一例を示したものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1の遊技機(1)は、可変入賞口(11a)と、この可変入賞口(11a)を開閉可能にベース部材(41)に回動自在に支持された開閉部材(11b)と、この開閉部材(11b)を開閉駆動するソレノイドアクチュエータ(11d)を含む開閉駆動機構(70)とを備えた入賞口装置(11)を遊技盤(4)に装備した遊技機(1)において、前記ソレノイドアクチュエータ(11d)は、遊技盤(4)に対して垂直な前後方向に進退駆動可能なプランジャ(78)を備え、前記開閉駆動機構(70)は、前記遊技盤(4)と平行な第1回転軸(73)を介してベース部材(41)に回動自在に支持され、開閉部材(11b)に第1連動機構(75)を介して連結される第1伝達部材(71)と、前記第1回転軸(73)と平行な第2回転軸(74)を介してベース部材(41)に回動自在に支持され、第1伝達部材(71)に第2連動機構(75)を介して連結された第2伝達部材(72)とを備え、前記第1,第2回転軸(73,74)は、前記プランジャ(78)の軸心を挟んで反対側に配置され、前記第2伝達部材(72)のうち第2回転軸(74)と第2連動機構(76)との間部分に、前記プランジャ(78)が第3連動機構(77)を介して連結され、前記第2連動機構(76)は、前記第1伝達部材(71)に設けられた係合ピン部(82)と、前記第2伝達部材(72)に設けられ前記係合ピン部(82)が移動自在に係合する係合部(83)とを有し、前記係合部(83)には、閉状態の開閉部材(11b)に開方向への外力が作用した場合に、前記係合ピン部(82)の揺動を規制する規制面(91)が形成され、前記係合部(83)は、第2伝達部材(72)の回動を第1伝達部材(71)の回動に変換する為の第1の孔部(89a)と、この第1の孔部(89a)のうち第2回転軸(74)と反対側端部に連なり且つ開閉部材(11b)が閉状態のときに係合ピン部(82)が係合する第2の孔部(89b)とからなり、この第2の孔部(89b)に前記規制面(91)が形成され、前記第3連動機構(77)は、前記プランジャ(78)に一体的に設けられた環状凹部(92)を有する駆動部材(85)と、第2伝達部材(72)に設けられ前記環状凹部(92)に係合する突出係合部(84)とを有することを特徴としている。
請求項2の遊技機(1)は、請求項の発明において、前記第1回転軸(73)がソレノイドアクチュエータ(11d)の本体の前端面よりも後方且つ下方に配置され、前記第2回転軸(73)が前記プランジャ(78)の上方に配置され、前記第2連動機構(76)が前記プランジャ(78)の下方に配置されたことを特徴としている。
請求項3の遊技機(1)は、請求項1又は2の発明において、前記開閉部材(11b)が左右に1対設けられ夫々前後方向の軸回りに回動するように構成され、前記第1,第2伝達部材(71,72)が夫々1対の開閉部材(11b)に対応するように左右に1対設けられ、前記1対の第1伝達部材(71)が第1回転軸(73)を介して一体的に連結され、前記1対の第2伝達部材(72)が第2回転軸(74)を介して一体的に連結されたことを特徴としている。
請求項4の遊技機(1)は、請求項1〜の何れか1項の発明において、前記第1連動機構(75)は、開閉部材(11b)に設けられた後方突出状の被押動部(67)と、第1伝達部材(71)に設けられ被押動部(67)を上昇させて開閉部材(11b)を開動作させる押動下部(88a)と被押動部(67)を下降させて開閉部材(11b)を閉動作させる押動上部(88b)とを有することを特徴としている。
発明によれば、プランジャが遊技盤に対して垂直な前後方向に進退駆動可能であり、ソレノイドを開閉部材に近付けて配置して、そのソレノイドの前部側に第1,第2伝達部材をコンパクトに配置して、開閉駆動機構を前後方向に且つ全体的にコンパクトに構成することができる
実施例に係るパチンコ遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 入賞装置ユニットの斜視図である。 入賞装置ユニットにおける始動入賞口装置の分解斜視図である。 入賞装置ユニットにおける大入賞口装置の分解斜視図である。 入賞装置ユニットの正面図である。 入賞装置ユニットの裏面図である。 台板の裏面図である。 台板の斜視図である。 閉状態の開閉部材と開閉駆動機構の斜視図である。 閉状態の開閉部材と開閉駆動機構の正面図である。 閉状態の開閉部材と開閉駆動機構の側面図である。 開状態の開閉部材と開閉駆動機構の斜視図である。 開状態の開閉部材と開閉駆動機構の正面図である。 開状態の開閉部材と開閉駆動機構の側面図である。
本発明は、始動口(可変入賞口)と、この始動口を開閉可能にベース部材に回動自在に支持された開閉部材と、この開閉部材を開閉駆動するソレノイドアクチュエータを含む開閉駆動機構とを備えた始動入賞口装置(入賞口装置)を遊技盤に装備したパチンコ遊技機に適用される。以下、発明を実施するための形態について、実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造体等に取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域5が形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域5の前側が覆われている。
図1に示すように、開閉扉3には、窓3aの下側に皿構造体6が設けられ、この皿構造体6の右下側に発射ハンドル7が装着されている。皿構造体6は、開閉扉3の本体部3cから前方へ膨張するように形成され、この皿構造体6に、遊技球を貯留する貯留皿6aが形成されるとともに、操作ボタン装置17が装備されている。
発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿6aから発射位置に導入された遊技球が発射され、ここで、貯留皿6aに複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域5の上部に投入される。
図2、図3に示すように、遊技盤4には、遊技領域5に、多数の障害釘5a、固定始動入賞口装置10、可変始動入賞口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14、センター役物15、画像表示器16が、図示の配置にて装着され、遊技領域5外に遊技表示盤19が装着され、遊技盤4の裏面側に制御装置20が装着されている。
固定始動入賞口装置10は、遊技盤4の中央部下側に設けられ、第1始動入賞口10a、第1始動入賞口10aに入賞した遊技球を夫々検出する第1始動口SW10bを有し、これら部材を含めた複数部材から一体的にユニット化されて遊技盤4に装備されている。第1始動入賞口10aは、遊技球の入賞により大当り抽選がなされる入賞口であり、所謂「ヘソ」を構成している。尚、SWはスイッチを意味する。
可変始動入賞口装置11は、遊技盤4の右部下側に設けられ、第2始動入賞口11a、第2始動入賞口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動入賞口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する電チューSOL11dを有する。第2始動入賞口11aは、遊技球の入賞により大当り抽選がなされる可変入賞口であり、開閉部材11bと共に所謂「電チュー」を構成している。尚、SOLはソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材11bは、第2始動入賞口11aへの遊技球の入賞を閉位置で不可能にし、開位置で可能にする。
ゲート12は、遊技盤4の可変始動入賞口装置11の右上側に設けられ、このゲート12を通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設されている。ゲート12を遊技球が通過することを契機に行われる当り(補助遊技)抽選で当選した場合に、補助遊技が発生し、可変始動入賞口装置11が作動して、通常は閉塞の第2始動入賞口11aが開放するように開閉部材11bを1又は複数回開閉動作させる。
大入賞口装置13は、遊技盤4の可変始動入賞口装置11の下側に設けられ、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。開閉部材13bは、大入賞口13aへの遊技球の入賞を閉位置で不可能にし、開位置で可能にする。尚、本実施例においては、可変始動入賞口装置11と大入賞口装置13は一体的にユニット化された入賞装置ユニット40として遊技盤4に装備されているが、詳細は後ほど説明する。
始動入賞口10a,11aへの遊技球の入賞を契機に行われる大当り抽選で当選した場合に、大当り遊技が発生し、大入賞口装置13が作動して、通常は閉塞の大入賞口13aが開放するように開閉部材13bを複数ラウンドに亙って開閉動作させる。各一般入賞口14には入賞した遊技球を検出する一般入賞口SW14aが付設されている。
画像表示器16は、液晶ディスプレイからなり、センター役物15に大きく設けられている。この画像表示器16には、始動入賞口10a,11aへの遊技球の入賞を契機に大当り抽選演出が表示され、その大当り抽選演出では、演出図柄を用いて図柄変動や大当り抽選の結果が表示され、また、大当り遊技中には大当り演出が表示され、その大当り演出では、大当り遊技後に移行する遊技状態を示唆する遊技状態示唆演出が表示される。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動入賞口10aへの遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動入賞口11aへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技状態が発生する。普通図柄表示器19cには、ゲート12への遊技球の入賞に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生する。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動入賞口10aに入賞した遊技球の数であって第1特別図柄表示器19aでの図柄変動に未だ供していない第1保留数が4個まで表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動入賞口11aに入賞した遊技球の数であって第2特別図柄表示器19bでの図柄変動に未だ供していない第2保留数が4個まで表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート12に入賞した遊技球の数であって普通図柄表示器19cでの図柄変動に未だ供していない保留数が4個まで表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、発射され遊技領域5の上部に投入された遊技球は、複数の障害釘5aに当たって方向を変えながら落下して、入賞口10a,11a,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域5外へ排出され、入賞口10a,11a,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域5の下端部に形成されたアウト口9から遊技領域5外へ排出される。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について簡単に説明する。
図3に示すように、制御装置20は、メイン制御装置21とサブ制御装置25とで構成されている。メイン制御装置21は、遊技制御基板22を備え、この遊技制御基板22は盤用外部情報端子基板23に接続されている。サブ制御装置25は、払出制御基板26、演出制御基板27、画像・音声制御基板28、ランプ制御基板29を備え、払出制御基板26は、枠用外部情報端子基板24に接続されている。
遊技制御基板22は、第1,第2始動口SW10a,11a、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの球検出信号と、払出制御基板26からの払出情報を受けて、電チューSOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a,19b,19c、図柄保留ランプ19d,19e,19fを制御し、払出制御基板26と演出制御基板27と盤用外部情報端子基板23に制御情報(遊技情報)を出力する。
払出制御基板26は、遊技制御基板22からの制御情報と、払出球検出SW31、球有り検出SW32、満タン検出SW33からの球検出信号を受けて、払出駆動モータ30を制御し、入賞口10a,11a,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口10a,11a,13a,14毎に設定された数の遊技球(入賞球)を貯留皿6aに払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板24に制御情報(払出情報)を出力する。
演出制御基板27は、遊技制御基板22からの遊技情報、演出ボタン装置17からの操作信号を受けて、演出情報を画像・音声制御基板28に出力する。画像・音声制御基板28は、演出制御基板27からの演出情報を受けて、画像表示器16とスピーカ18を制御する。ランプ制御基板29は、演出制御基板27からの演出情報を受けて、主に画像・音声制御基板38による制御に同期させて枠ランプ35と盤ランプ36を制御する。
ここで、入賞装置ユニット40について詳しく説明する。
図4〜図10に示すように、入賞装置ユニット40は、前記の通り、可変始動入賞口装置11と大入賞口装置13とを上下に配置して一体的に構成されたものである。
可変始動入賞口装置11は、第2始動入賞口11a、開閉部材11b、第2始動口SW11c、始動口ベース部材41、開閉部材11bを開閉駆動する電チューSOL11dを含む開閉駆動機構70を備え、大入賞口装置13は、大入賞口13a、開閉部材13b、大入賞口SW13c、大入賞口ベース部材42、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを含む開閉駆動機構100を備えている。尚、入賞装置ユニット40において、SOL11d,13d以外の大部分は、合成樹脂材料で構成されている。
次に、始動口ベース部材41と大入賞口ベース部材42について説明する。
図4〜図8に示すように、始動口ベース部材41は、上側台板43a(台板43)、上側台板43aの前面に取り付けられた第2始動口形成部材44、上側台板43aの後面部側に設けられたベース本体部材45を有する。大入賞口ベース部材42は、下側台板43b(台板43)、下側台板43bの後面に取り付けられた中央ベース部材95と下部ベース部材96を有する。尚、ベース本体部材45、中央ベース部材95、下部ベース部材96が、遊技盤4に形成された取付孔(図示略)に嵌合され、台板43の外周部分が、遊技盤4の前面に当接した状態で複数のビスにより固定されている。
図4〜図10に示すように、台板43は、その上側台板43aと下側台板43bとが正面視にて逆T字状に一体的に形成され、周辺部は揺らぐ炎を模し、遊技盤4の盤面と略同一平面上に位置するように配置されている。
上側台板43aには、表面に炎を模した凹凸形状の透明な光拡散透過部46が設けられている。上側台板43a(台板43の上部)には、第2始動入賞口11aに連通する第2球通過穴47(図9参照)が形成されるとともに、前方へ突出する突起部材48が設けられている。突起部材48は、光拡散透過部46に一体的に形成されている。
突起部材48は、断面四角の棒状に形成され、閉位置の開閉部材11bの上端近傍に位置して、その閉位置の開閉部材11bと協働して、第2始動入賞口11aへの遊技球の入賞を阻止する。尚、突起部材48は、断面四角の棒状に限らず、断面三角や円などの種々の棒状に形成されても良い。
下側台板43bには、正面視にて横長矩形状の開口部51が形成され、この開口部51以外の部分に微細な格子状の模様パターンによる文字や星型の形状の透明な光拡散透過部52が設けられている。台板43に設けられた光拡散透過部46,52は、その後側に設けられたLEDの光を拡散させて前方へ透過させる。
第2始動口形成部材44は、下方へ凹む凹形形状により第2始動入賞口11aを形成し、第2始動口形成部材44の前面部に、正面視にて楕円(六角形)的な形状の装飾板44aが設けられている。第2始動口形成部材44の内側において装飾板44aと台板43との間に、開閉部材11cが配設されている。
図4〜図6に示すように、ベース本体部材45は、正面視にて環状に形成され台板43の後面に取り付けられた透明ケース部材53、台板43に後方突出状に一体的に設けられた球誘導路64を有する凹形の誘導路形成部材54、誘導路形成部材54の後端部に形成された左右1対の第1軸支持部55、透明ケース部材53の内側且つ上部近傍において台板43に後方突出状に一体形成された左右1対の第2軸支持部56(図9参照)などを有する。
透明ケース部材53は、誘導路形成部材54に外嵌状に配設され、透明ケース部材53の外周は、上側の光拡散透過部46の外周と略一致するように形成されている。透明ケース部材53の下端部には、後方へ延びる二股状の脚部57が形成され、この脚部57が、中央ベース部材95の上面に当接状に固定されている。透明ケース部材53の前面部には、光拡散透過部46の後面側に位置する白濁状の光拡散透過部58が設けられている。
透明ケース部材53は、その後端部に取り付けられる逆凹形の透明背面板61を有し、この透明背面板61の前面にLED基板62(プリント基板)が取り付けられ、そのLED基板62の前面に複数のLEDが実装されている。LED基板62は、透明背面板61と共に透明ケース部材53の上側部分と正面視にて略一致する形状に形成され、透明背面板61と透明ケース部材53との間に挟持状に固定されている。このLED基板62の複数のLEDは、遊技演出の内容に応じて光拡散透過部46、58に光を照射する。
誘導路形成部材54には、その下端部に第2球通過穴47に連通する球誘導路64が形成されている。第2始動入賞口11aに入賞した遊技球は第2球通過穴47、球誘導路64を通り、そこから脚部57の間を通って落下する。この誘導路形成部材54の左右両側壁の後端部に、後方に開放する側面視コ字状の1対の第1軸支持部55が形成されている。また、誘導路形成部材54の上方において、後方に開放する側面視コ字状の1対の第2軸支持部56が形成されている。尚、誘導路形成部材54と第2軸支持部56は、台板43に一体的に設けられているが、これに限定する必要はなく、透明ケース部材53と一体的に設けても良い。
中央ベース部材95は、前端開放状の透明な矩形箱状に形成された透明ケース部材99を有し、この透明ケース部材99に、遊技盤4の盤面と平行方向の水平な軸回りに開閉動作する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c(近接SW13c)、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを含む開閉駆動機構100、複数のLEDが前面に実装されたLED基板(図示略)などが取り付けられている。中央ベース部材95の後側中央部には、前述の球誘導路64から落下した遊技球が通過する落下通路98が上下貫通状に形成されている。
透明ケース部材99の内部において、大入賞口13aの内部の左側部分に球回収穴101及び大入賞口SW13dが設けられ、大入賞口13aの内部の底壁が左方程下方へ傾斜し、奥端壁が右方程前方へ張り出すガイド壁部99aを形成している。LED基板の複数のLEDは、大入賞口13aの内部から前方へ向けて光を照射する。
下部ベース部材96は、上方開放の凹状に形成された底部形成部材109、底部形成部材109の後端部に取り付けられる後部透明部材110を有している。この底部形成部材109と後部透明部材110の間には、LED基板111が挟持状に取り付けられている。このLED基板111の前面に実装された複数のLEDは、下側の光拡散透過部52に光を照射する。後部透明部材110の後部には、第2始動入賞口11aに連通する落下通路98と大入賞口13aに連通する回収穴101からの遊技球を回収するための球回収通路が形成された回収通路形成部材112が取り付けられている。
次に、可変始動入賞口装置11の開閉部材11bについて説明する。
図11〜図16に示すように、開閉部材11bは、左右1対の対称構造をなす比較的短い羽根部材65a,65bからなり、第2始動入賞口11aを開閉可能に始動口ベース部材41に回動自在に支持されている。1対の羽根部材65a,65bは、第2始動口形成部材44の装飾板44aと台板43の前面部との間に配設され、1対の羽根部材65a,65bの下端側部分が、夫々、第2始動口形成部材44と台板43に、前後両端部が支持された前後方向の枢支軸66a,66bを介して回動自在に支持されている。1対の羽根部材65a,65bの下端部には、夫々、枢支軸66a,66bよりも内側且つ下方の部分から後方突出状の被押動部67a,67bが一体的に設けられている。
1対の羽根部材65a,65bは、起立姿勢になって第2始動入賞口11aを閉塞する閉位置(図11〜図13参照)と、逆八字状の傾斜姿勢になって第2始動入賞口11aを開放する開位置(図14〜図16参照)とに亙って左右に開閉する。1対の羽根部材65a,65bが開位置のとき、この羽根部材65a,65bの上面は、例えば、水平から内側下方へ約20度傾斜した状態になり、その上面によって遊技球を受け止めて第2始動入賞口11aへ案内する案内機能を有する。尚、羽根部材65a,65bを合成樹脂材料で中空状に形成して軽量化し、慣性モーメントを小さくして開閉動作の応答性を高めることができる。
次に、大入賞口装置13の開閉部材13bについて説明する。
図4〜図9に示すように、開閉部材13bは、開口部51を覆うように正面視にて矩形板状に形成されている。開閉部材13bの左右両端部の下端には、遊技盤4と平行に延びる1対の枢支軸102が設けられ、この枢支軸102を透明ケース部材99の軸受け部99bに回動自在に装着することで、開閉部材13bが、開位置と開位置とに亙って位置切換え自在に構成されている。開閉部材13bの表面には、台板43の光拡散透過部52と一体的に文字をなすような形状の光拡散透過部103が設けられている。
次に、可変始動入賞口装置11の本案特有の開閉駆動機構70について説明する。
図5,図11〜図16に示すように、開閉駆動機構70は、1対の羽根部材65a,65b(開閉部材11b)を閉位置(図11〜図13参照)と開位置(図14〜図16参照)とに亙って開閉駆動するものである。開閉駆動機構70は、遊技盤4と平行且つ水平な左右方向の第1回転軸73を介してベース本体部材45に回動自在に支持され、開閉部材11bに第1連動機構75を介して連結される第1伝達部材71と、第1回転軸73と平行な左右方向の第2回転軸74を介してベース本体部材45に回動自在に支持され、第1伝達部材71に第2連動機構76を介して連結された第2伝達部材72と、遊技盤4に対して垂直な前後方向に進退駆動可能なプランジャ78を備えた電チューSOL11dを備えている。
第1伝達部材71(71a,71b)は、1対の羽根部材65a,65bに対応するように、第1伝達部材71は、左右に1対設けられている。この1対の第1伝達部材71a,71bは、1対の羽根部材65a,65bの被押動部67a,67b間の間隔と同じ間隔を左右に空けて前向きに配置され、1対の第1伝達部材71a,71bの後端部が第1回転軸73を介して一体的に連結され、上下に揺動する。尚、1対の第1伝達部材71a,71bと第1回転軸は一体形成されている。
第1回転軸73の左右両端部分は、1対の第1伝達部材71a,71bから左右両外側へ突出し、台板43に設けられた第1軸支持部55に回動自在に係合支持されている。そして、第1回転軸73は、電チューSOL11dの本体の前端面よりも後方且つ下方に、具体的には電チューSOL11dの本体前部の下側近傍に配置され、プランジャ85の下側近くにおいて、第1伝達部材71a,71bの前部が第1連動機構75を介して羽根部材65a,65bに連結され、第1伝達部材71a,71bの前側上部が第2連動機構76を介して第2伝達部材72a,72bに連結される。
第2伝達部材72は、プランジャ78の軸心と直交する上下方向に細長く形成され、側面視にてプランジャ78の前端部を跨ぐように配置されている。第2伝達部材72(72a,72b)は、1対の羽根部材65a,65b(1対の第1伝達部材71a,71b)に対応するように左右に1対設けられている。
この1対の第2伝達部材72a,72bは、正面視にてクランク状に夫々形成され、その上半部分は1対の第1伝達部材71a,71b間の間隔と同じ間隔を左右に空け、その下半部分は1対の第1伝達部材71a,71b間の間隔より広く間隔を左右に空けて配置されている。1対の第2伝達部材72a,72bの上端部が、第2回転軸74を介して一体的に連結され、前後に揺動する。尚、1対の第2伝達部材72a,72bと第2回転軸74は一体成形されている。
第2回転軸74の1対の第2伝達部材72a,72bよりも内側部分が、台43に設けられた第2軸支持部56に回動自在に係合支持されている。そして、第2回転軸74は、プランジャ78の上方に配置され、第1,第2回転軸73,74がプランジャ78の軸心を挟んで反対側に配置されている。1対の第2伝達部材72a,72bの下半部分が、1対の第1伝達部材71a,71bの左右両外側に位置して、その1対の第1伝達部材71a,71bに第2連動機構76を介して連結され、1対の第2伝達部材72a,72bの長さ方向中央部分が、プランジャ78に第3連動機構77を介して連結されている。
電チューSOL11dは、1対の羽根部材65a,65bの共通の1つの駆動源として、1対の羽根部材65a,65bの後側に遊技盤4に対して垂直な前向きに配置されている。プランジャ78の前端部に駆動部85が設けられ、この駆動部85が第3連動機構77を介して1対の第2伝達部材72a,72bに連結されるとともに、電チューSOL11dの本体と駆動部85との間においてプランジャ78に外装された圧縮コイルバネ(図示略)により、プランジャ78が進出位置(前方)へ付勢されている。
電チューSOL11dは、前方且つ下方を開放した後部透明ケース部材87の上部に取り付けられ、この後部透明ケース部材87が、始動口ベース部材41の透明ケース部材53に後側から挿入されるように取り付けられている。後部透明ケース部材87の下端部には、第2始動口SW11eが取り付けられ、球誘導路64から落下通路98へ落下する遊技球を検出する。この透明ケース部材87の前端部によって、側面視にてコ字状の第1,第2軸支持部55,56の後方開放端が塞がれ、第1,第2回転軸73,74が第1,第2軸支持部55,56に回動自在に保持される。
ところで、1対の第1伝達部材71a,71b、1対の第2伝達部材72a,72b、プランジャ78の駆動部85は、透明ケース部材53の内側に配置され、1対の羽根部材65a,65bの被押動部67a,67bは、第2球通過穴47から透明ケース部材53内に突出している。
次に、第1〜第3連動機構75〜77について説明する。
図11〜図16に示すように、第1連動機構75は、1対の第1伝達部材71a,71bの上下の回動を1対の羽根部材65a,65bの左右の回動(開閉)に変換する機構である。この第1連動機構75は、1対の羽根部材65a,65bの被押動部67a,67b(67)と、1対の第1伝達部材71a,71bの前部に形成され被押動部67a,67bに係合可能な二股状の係合部81a,81b(81)とを有し、係合部81は、被押動部67を上昇させて開閉部材11bを開動作させる押動下部88aと、被押動部67を下降させて開閉部材11bを閉動作させる押動上部88bとを有する。
第2連動機構76は、1対の第2伝達部材72a,72bの前後の回動を1対の第1伝達部材71a,71bの上下の回動に変換する機構である。この第2連動機構76は、1対の第1伝達部材71a,71bに設けられた係合ピン部82a,82b(82)と、1対の第2伝達部材72a,72bに設けられ1対の係合ピン部82a,82bが移動自在に係合する1対の係合部83a,83b(83)とを有し、カム機構を構成している。
係合ピン部82は、第1伝達部材71の前側上部に左右外方へ突出するように一体形成され、係合部83は第2伝達部材72の下半部分に形成された係合孔83からなる。係合部83は、第2伝達部材72の回動を第1伝達部材71の回動に変換する為の第1の孔部89aと、この第1の孔部89aのうち第2回転軸74と反対側端部に連なり且つ開閉部材11bが閉状態のときに係合ピン部82が係合する第2の孔部89bとからなる。第1の孔部89aは、第伝達部材72の長手方向に細長く形成され、第2の孔部89bは、第1の孔部89aからその長さ方向と直交する後側へ比較的短い長さで形成されている。
ここで、係合部83には、閉状態の開閉部材11bに開方向への外力が作用した場合に、係合ピン部82の揺動を規制する規制面91が形成されている。この規制面91は、第2の孔部89bの上縁部により形成されている。
第3連動機構77は、プランジャ78の前後の進退を1対の第2伝達部材72a,72bの前後の回動に変換する機構である。この第3連動機構77は、プランジャ78に一体的に設けられた環状凹部92を有する駆動部85と、1対の第2伝達部材72a,72bに設けられ環状凹部92に係合する突出係合部84a,84b(84)とを有する。突出係合部84は、第2伝達部材72の長さ方向中央部に左右内側へ突出するように一体形成されている。
この開閉駆動機構70の動作について説明する。
図11〜図13に示すように、電チューSOL11dがオフのとき、圧縮コイルバネによりプランジャ78が最大限前方へ進出した状態になり、第2連動機構76において、係合ピン部82が第2の孔部89bに係合し、第1連動機構75において、押動上部88bが被押動部67に上側から係合し、開閉部材11bが閉状態に保持される。
ここで、パチンコ遊技機1の外部から遊技盤4内部に針金やワイヤーなどを差し込んで、閉状態の開閉部材11bを強制的に開けようとした場合、開閉部材11bから第1伝達部材71に、第1伝達部材71を上方へ回動させる力が作用する。しかし、第1伝達部材71の係合ピン部82が、規制面91で受け止められ、第2伝達部材72を回動させる力を付与しないためロックされ、故に、第1伝達部材71の上方への揺動、つまり、開閉部材11bの開動作が規制される。
次に、電チューSOL11dがオンされると、圧縮コイルバネの付勢力に抗してプランジャ78が後方へ退入駆動される。すると、第3連動機構77により、第2伝達部材72が後方へ回動される。この第2伝達部材72の後方回動により、第2連動機構76において、係合ピン部82が第2の孔部89bから第1の孔部89aへ、そして上方へと移動していき、第1伝達部材81が上方へ回動される。この第1伝達部材81の上方回動により、第1連動機構75において、押動下部88aにより、被押動部67が押動され上昇し、開閉部材11bが開動作する。
そして、図14〜図16に示すように、プランジャ78が最大限後方へ退入した状態で、第2連動機構76において、係合ピン部82が第1の孔部89aの上端部に係合し、第1連動機構75において、押動下部88aが被押動部67に下側から係合し、開閉部材11bが開状態に保持される。この状態から、電チューSOL11dがオフされると、圧縮コイルバネによりプランジャ78が前方へ進出駆動されるため、前記と逆の動作となり、第1連動機構75において、押動上部88bにより、被押動部67が押動され下降し、開閉部材11bが閉動作し、図11〜図13に示す状態になる。
次に、大入賞口装置13の開閉駆動機構100について説明する。
図6に示すように、開閉駆動機構100は、透明ケース部材99の右側壁の内側近傍部位に設けられ、開閉部材13bと一体成形されたアーム部材104と、このアーム部材104と一体成形され且つ遊技盤4と平行な係合ピン105と、この係合ピン105に係合された揺動部材106と、この揺動部材106が連動連結され且つアーム部材104と揺動部材106を介して開閉部材13bを開方向へ駆動する大入賞口SOL13dと、開閉部材13bを閉方向へ駆動する圧縮コイルバネ(図示略)とを有する。
揺動部材106には、前方に延びる二股状の前側係合部107が前端部に形成され、大入賞口SOL13dのプランジャ109の先端部に係合される左方に延びる二股状の後側係合部108が後部部分に形成されている。後側係合部108には、1対の係合突起部が形成され、この係合突起部がプランジャ109の先端部に回動自在に係合されている。この揺動部材106は、プランジャ109が右方に向けて進出すると、時計回りに回動され、プランジャ109が左方に向けて後退すると、反時計回りに回動される。
この開閉駆動機構100の動作について説明する。
大入賞口SOL13dがオフのとき、圧縮コイルバネによりプランジャ109が最大限右方へ進出した状態になり、揺動部材106が支持軸106aを中心に時計回り方向に揺動し、前側係合部107により係合ピン105が下方へ押し下げられ、開閉部材13bが閉状態に保持される。次に、大入賞口SOL13dがオンされると、そのプランジャ109が、圧縮コイルバネの付勢力に抗して左方へ退入駆動される。すると、揺動部材106が、支持軸106aを中心に反時計回り方向に揺動し、前側係合部107により係合ピン105が上方へ押し上げられ、開閉部材13bが開動作する。
次に、本発明に係るパチンコ遊技機1の効果について説明する。
このように、可変始動入賞口装置11の電チューSOL11dを含む開閉駆動機構70において、第1伝達部材71が、第1回転軸73を介して始動口ベース部材41に回動自在に支持されて、開閉部材11bに第1連動機構75を介して連結され、第2伝達部材72が、第1回転軸73と平行な第2回転軸74を介して始動口ベース部材41に回動自在に支持されて、第1伝達部材71に第2連動機構76を介して連結され、第1,第2回転軸73,74が、電チューSOL11dのプランジャ78の軸心を挟んで反対側に配置され、プランジャ78が、第2伝達部材72のうち第2回転軸74と第2連動機構76との間部分に第3連動機構77を介して連結されている。
従って、プランジャ78が進退駆動されると、第2伝達部材72が回動され、第1伝達部材71が回動され、開閉部材11bが開閉されるという作動とともに次の構成を実現できる。即ち、第1伝達部材71をコンパクトに形成して、プランジャ78の近傍にコンパクトに配置することができ、また、第2伝達部材72をプランジャ78を跨ぐようにプランジャ78の軸心と直交する方向に長細く形成してコンパクトに配置することができる。しかも、第2伝達部材72のプランジャ78との連結部の移動量よりも第1伝達部材71との連結部の移動量を大きくすることができるため、開閉部材11bを開閉させるのに必要なプランジャ78の進退ストロークを小さくすることができる。依って、開閉駆動機構70(可変始動入賞口装置11)をコンパクトに構成することができる。
プランジャ78が遊技盤4に対して垂直な前後方向に進退駆動可能であり、第1,第2回転軸73,74が遊技盤4と平行である。従って、電チューSOL11dを開閉部材11bに近付けて配置して、その電チューSOL11dの前部側に第1,第2伝達部材71,72をコンパクトに配置して、開閉駆動機構70(可変始動入賞口装置11)を前後方向に且つ全体的にコンパクトに構成することができる。
第1回転軸73が電チューSOL11dの本体の前端面よりも後方且つ下方に配置され、第2回転軸74がプランジャ78の上方に配置され、第2連動機構76がプランジャ78の下方に配置されたので、開閉部材11bを開閉させ得るように、第1,第2伝達部材71,72をコンパクトに形成し且つ配置することができる。
第2連動機構76は、第1伝達部材71に設けられた係合ピン部82と、第2伝達部材72に設けられ係合ピン部82が移動自在に係合する係合部83とを有するので、この構造(カム機構)により、第2伝達部材72の回動を第1伝達部材71の回動に確実に変換することができ、係合部83には、閉状態の開閉部材11bに開方向への外力が作用した場合に、係合ピン部82の揺動を規制する規制面91が形成されたので、開閉駆動機構70に、係合ピン部82と係合部83とを利用して、閉状態の開閉部材11bが不正に開放される不正行為を防止する構造を設けることができる。
係合部83は、第2伝達部材72の回動を第1伝達部材71の回動に変換する為の第1の孔部89aと、この第1の孔部89aのうち第2回転軸74と反対側端部に連なり且つ開閉部材11bが閉状態のときに係合ピン部82が係合する第2の孔部89bとからなり、この第2の孔部89bに規制面91が形成されたので、この規制面91に係合ピン部82を係合させて係合ピン部82の揺動を確実に規制することができる。
開閉部材11bが左右に1対設けられ夫々前後方向の軸回りに回動するように構成され、第1,第2伝達部材71,72が夫々1対の開閉部材11bに対応するように左右に1対設けられ、1対の第1伝達部材71が第1回転軸73を介して一体的に連結され、1対の第2伝達部材72が第2回転軸74を介して一体的に連結されたので、開閉駆動機構70のコンパクトな構成を維持して、共通の1つの電チューSOL11dを駆動源として、1対の第1伝達部材71及び第2伝達部材72を回動させて、1対の開閉部材11bを開閉させることができる。
第1連動機構75は、開閉部材11bに設けられた後方突出状の被押動部67と、第1伝達部材71に設けられ被押動部67を上昇させて開閉部材11bを開動作させる押動下部88aと被押動部67を下降させて開閉部材11bを閉動作させる押動上部88bとを有するので、第1伝達部材71が回動することにより、開閉部材11bを確実に開閉させることができる。
第3連動機構77は、プランジャ78に連結された環状凹部92を有する駆動部材85と、第2伝達部材72に設けられ環状凹部92に係合する突出係合部84とを有するので、この第3連動機構77によって、プランジャ78の進退を第2伝達部材72の回動に変換可能に、プランジャ78を第2伝達部材72に連結することができる。
可変入賞口11aは遊技球の入賞により大当り抽選がなされる始動口であるので、その始動口11aを備えた可変始動入賞口装置11をコンパクトに構成できる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
[1]前記可変始動入賞口装置11の開閉駆動機構70は、1対の開閉部材11bの開閉駆動に適用されているが、これに限定する必要はなく、大入賞口装置13の大入賞口13aを開閉駆動する開閉駆動機構100に代えて、本発明の開閉駆動機構70の構造を適用しても良い。この場合、第1,第2伝達部材71,72は1対設ける必要はなく、1組みの第1,第2伝達部材71,72で開閉部材13aを開閉駆動するようにしても良い。
[2]前記入賞装置ユニット40は、第2始動入賞口11aと大入賞口13aとが上下にに設けられた構成であるが、これに限定する必要はなく、第1始動入賞口10aと第2始動入賞口11aとが上下に配設され且つ一体的に設けられた入賞装置ユニットであっても良い。この場合、第2伝達部材72の第2回動軸74を、第1始動入賞口10aに連なる前後方向に延びる球誘導路の側壁部に回動自在に支持係合されるように設けても良い。
[3]前記入賞装置ユニット40は、遊技盤4の下部に設けられた遊技表示盤19と一体的にユニット化されて構成されても良い。
[4]その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。
本発明は、パチンコ遊技機以外の種々の遊技機、例えば、遊技球等の各種の遊技媒体を用いるアレンジボール機、雀遊技機等の遊技機にも利用することができる。
1 パチンコ遊技機
4 遊技盤
11 可変始動入賞口装置
11a 第2始動入賞口
11b 開閉部材
11d 電チューSOL(ソレノイドアクチュエータ)
13 大入賞口装置
13a 大入賞口
13b 開閉部材
41 始動口ベース部材
42 大入賞口ベース部材
70 開閉駆動機構
71 第1伝達部材
72 第2伝達部材
73 第1回転軸
74 第2回転軸
75 第1連動機構
76 第2連動機構
77 第3連動機構
78 プランジャ
82 係合ピン部
83 係合部
84 突出係合部
85 駆動部材
88a 押動下部
88b 押動上部
89a 第1の孔部
89b 第2の孔部
91 規制面
92 環状凹部

Claims (4)

  1. 可変入賞口と、この可変入賞口を開閉可能にベース部材に回動自在に支持された開閉部材と、この開閉部材を開閉駆動するソレノイドアクチュエータを含む開閉駆動機構とを備えた入賞口装置を遊技盤に装備した遊技機において、
    前記ソレノイドアクチュエータは、遊技盤に対して垂直な前後方向に進退駆動可能なプランジャを備え、
    前記開閉駆動機構は、
    前記遊技盤と平行な第1回転軸を介してベース部材に回動自在に支持され、開閉部材に第1連動機構を介して連結される第1伝達部材と、
    前記第1回転軸と平行な第2回転軸を介してベース部材に回動自在に支持され、第1伝達部材に第2連動機構を介して連結された第2伝達部材とを備え、
    前記第1,第2回転軸は、前記プランジャの軸心を挟んで反対側に配置され、
    前記第2伝達部材のうち第2回転軸と第2連動機構との間部分に、前記プランジャが第3連動機構を介して連結され
    前記第2連動機構は、前記第1伝達部材に設けられた係合ピン部と、前記第2伝達部材に設けられた前記係合ピン部が移動自在に係合する係合部とを有し、
    前記係合部には、閉状態の開閉部材に開方向への外力が作用した場合に、前記係合ピン部の揺動を規制する規制面が形成され、
    前記係合部は、第2伝達部材の回動を第1伝達部材の回動に変換する為の第1の孔部と、この第1の孔部のうち第2回転軸と反対側端部に連なり且つ開閉部材が閉状態のときに係合ピン部が係合する第2の孔部とからなり、この第2の孔部に前記規制面が形成され、
    前記第3連動機構は、前記プランジャに一体的に設けられた環状凹部を有する駆動部材と、第2伝達部材に設けられ前記環状凹部に係合する突出係合部とを有する、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1回転軸がソレノイドアクチュエータの本体の前端面よりも後方且つ下方に配置され、前記第2回転軸が前記プランジャの上方に配置され、前記第2連動機構が前記プランジャの下方に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記開閉部材が左右に1対設けられ夫々前後方向の軸回りに回動するように構成され、
    前記第1,第2伝達部材が夫々1対の開閉部材に対応するように左右に1対設けられ、
    前記1対の第1伝達部材が第1回転軸を介して一体的に連結され、前記1対の第2伝達部材が第2回転軸を介して一体的に連結されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第連動機構は、開閉部材に設けられた後方突出状の被押動部と、第1伝達部材に設けられ被押動部を上昇させて開閉部材を開動作させる押動下部と被押動部を下降させて開閉部材を閉動作させる押動上部とを有することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の遊技機。
JP2009273467A 2009-12-01 2009-12-01 遊技機 Expired - Fee Related JP5193165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009273467A JP5193165B2 (ja) 2009-12-01 2009-12-01 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009273467A JP5193165B2 (ja) 2009-12-01 2009-12-01 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011115261A JP2011115261A (ja) 2011-06-16
JP5193165B2 true JP5193165B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=44281330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009273467A Expired - Fee Related JP5193165B2 (ja) 2009-12-01 2009-12-01 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5193165B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5273874B2 (ja) * 2010-06-28 2013-08-28 サミー株式会社 弾球遊技機
JP5427150B2 (ja) * 2010-09-22 2014-02-26 株式会社ニューギン 遊技機
JP6268249B1 (ja) * 2016-09-30 2018-01-24 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4117808B2 (ja) * 1997-09-17 2008-07-16 株式会社浅間製作所 パチンコ機の玉入賞装置
JP3927071B2 (ja) * 2002-05-20 2007-06-06 株式会社足立ライト工業所 遊技機の不正開放防止装置
JP2004267284A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Koyo Jushi:Kk 弾球遊技機の入賞装置
JP5070537B2 (ja) * 2006-06-06 2012-11-14 株式会社Mrd 遊技機の入賞球受口器
JP4864823B2 (ja) * 2007-07-06 2012-02-01 株式会社ニューギン 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011115261A (ja) 2011-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007014407A (ja) 遊技機の役物装置
JP2014076208A (ja) 可動役物装置
JP5071726B2 (ja) 遊技機
JP5461305B2 (ja) 役物動作ユニットおよび遊技機
JP2009011573A (ja) 遊技機
JP5193165B2 (ja) 遊技機
JP5537384B2 (ja) 弾球遊技機
JP5461307B2 (ja) 役物動作ユニットおよび遊技機
JP2014076206A (ja) 可動役物装置
JP6231332B2 (ja) 遊技機
JP5071725B2 (ja) 遊技機
JP5261652B2 (ja) 遊技機
JP2008194293A (ja) 弾球遊技機
JP6151599B2 (ja) 演出役物装置
JP4562173B2 (ja) 弾球遊技機
JP5461306B2 (ja) 役物動作ユニットおよび遊技機
JP4632411B2 (ja) 弾球遊技機
JP4915933B2 (ja) 弾球遊技機
JP6317204B2 (ja) 遊技機
JP5292180B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4906751B2 (ja) 遊技機
JP5745782B2 (ja) 役物動作ユニットおよび遊技機
JP6486531B2 (ja) 遊技機
JP4832453B2 (ja) 遊技機
JP2010162130A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5193165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees