JP3824558B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定契機により図柄表示内容を可変表示する図柄表示装置を備え、図柄表示装置の停止図柄が所定の大当たり図柄の際に開放して多数の遊技球の入賞し易い状態を提供するための大入賞口を設けるパチンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
第1種遊技機においては、遊技球が始動口へ入賞すると図柄表示装置の3つの表示領域の図柄を変動させた後、停止し、3つの表示領域の停止図柄が同一になると大当たりを発生させ、大入賞口を開放して多数の遊技球の入賞し易い遊技を提供する。この大入賞口を、開放してから所定個数(例えば10球)の遊技球の入賞または所定時間(例えば、30秒)経過により閉口するまでを1ラウンドとし、このラウンドを大入賞口内に設けられた特定領域の通過を条件として上限ラウンド(例えば、15ラウンド)まで繰り返し得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、大当たりが発生して大入賞口を構成する扉を開こうとした際に、扉とガラス板との間に遊技球が挟まった場合や、扉を開閉するソレノイドの不具合等により大入賞口を開放できない場合がある。この場合には、せっかく大当たりが発生しても、遊技者は利益を受けることができない。
【0004】
更に、大入賞口が開放されても、入賞球を検出するカウントスイッチの不具合により、大入賞口への入賞を検出できず、賞球の払い出しが行えないことがある。
【0005】
また更に、大入賞口が開放されても、特定領域への通過を検出する特定領域スイッチの不具合により特定領域通過を検出できないこともある。また、入賞球を特定領域側へ送るための特定領域誘導ソレノイドが適正に動作しないときには、入賞球を特定領域側へ送れないことになる。このように、大入賞口を開放しても特定領域通過を検出できない場合には、次ラウンドへ進行できず、大入賞口の開放が1回で終わり、大当たりの利益を遊技者が享受できないこととなる。
【0006】
ここで、上述した機械的な故障の場合、発生の頻度は非常に低いもののホールの店員を呼び、大入賞口が故障したことを告げれば、大入賞口が開かないことによる損害を確実に補償してもらえる。しかしながら、上述した球詰まりにより大入賞口が開かないことは、高頻度で発生すると共に、球詰まり部分に更に遊技球が衝突することにより、また、球詰まりしている開きかけた扉を大当たりの終了により閉じる際に、解消し易く、呼ばれた店員が駆けつけるころには解消してしまっていることが多い。この場合には、遊技者は何ら補償を受けられない可能性が高い。かかる事態を一度でも経験すると、大当たりが発生しても、球詰まりにより大入賞口が開放しないのではないかとの恐怖を覚えることになる。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、障害により遊技者に不利益を与えない遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため請求項1の発明は、所定契機により図柄変動装置の図柄を変動させ、停止図柄が所定の大当たり図柄の際に所定時間開放して多数の遊技球の入賞し易い状態を提供するための大入賞口を備える遊技機において、 前記大入賞口として常用の大入賞口と非常用の大入賞口とを設け、前記常用の大入賞口に異常が発生した際に、前記非常用の大入賞口を開放し、前記非常用の大入賞口を、前記所定時間の内の、前記常用の大入賞口を開放させた時間の残り時間分開放することを技術的特徴とする。
【0009】
請求項1では、常用の大入賞口に異常が発生した際に、非常用の大入賞口を開放するため、大入賞口の故障、球詰まり等の障害により遊技者に不利益を与えることがない。また、遊技領域内に2つの大入賞口を備えることで、遊技者に多くの遊技球を入賞させることができる印象を与え、遊技意欲を起こさせることができる。
また、常用の大入賞口に異常が発生した際に、非常用の大入賞口を、所定時間の内の、常用の大入賞口を開放させた時間の残り時間分開放する。このため、遊技機ホール側に負担を求めることなく、遊技者側に不利益を与えないことができる。
【0010】
請求項2では、常用の大入賞口を開放した後、所定期間を経過しても入賞を検出できないときに、非常用の大入賞口を開放する。このため、大入賞口が開放しない際にも、遊技者に不利益を与えることがない。
【0011】
請求項3の発明は、所定契機により図柄変動装置の図柄を変動させ、停止図柄が所定の大当たり図柄の際に開放して多数の遊技球の入賞し易い状態を提供するための大入賞口を、開放してから所定個数の遊技球の入賞または所定時間経過により閉成するまでの1ラウンドを、大入賞口に設けられた特定領域を遊技球が通過することを条件に次ラウンドへ進み得る遊技機において、
前記大入賞口として常用の大入賞口と非常用の大入賞口とを設け、前記常用の大入賞口を開放した後、所定期間を経過しても遊技球が特定領域を通過したことを検出できないときに、前記非常用の大入賞口を開放し、前記非常用の大入賞口を、前記所定時間の内の、前記常用の大入賞口を開放させた時間の残り時間分開放することを技術的特徴とする。
【0012】
請求項3では、常用の大入賞口を開放した後、所定期間を経過しても遊技球が特定領域を通過したことを検出できないときに、非常用の大入賞口を開放する。このため、特定領域を特定領域が通過しないことで、次ラウンドへ進行しないことが防ぎ得るため、大入賞口が開口しないこと、或いは、特定領域検出スイッチが故障しても、遊技者に不利益を与えることがない。
また、常用の大入賞口に異常が発生した際に、非常用の大入賞口を、所定時間の内の、常用の大入賞口を開放させた時間の残り時間分開放する。このため、遊技機ホール側に負担を求めることなく、遊技者側に不利益を与えないことができる。
【0017】
請求項では、非常用の大入賞口を常用の大入賞口の直上位置に配置したため、常用の大入賞口が故障・障害が生じても、開放された非常用の大入賞口に向けて、遊技球を発射する位置を調整する必要がない。例え、常用の大入賞口と非常用の大入賞口とが同時に開放されても、上側にある常用の大入賞口側へ遊技球が入賞するため、2つの大入賞口を備えても、遊技者に2倍有利な状態となることはなく、遊技機ホール側と遊技者との利益バランスを取ることが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。
<第1実施形態>
なお、以下の第1実施形態では、本発明のパチンコ機として、CR第1種のパチンコ機を代表に説明する。まず、第1実施形態のパチンコ機の主要構成について、本実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図である図1を参照して説明する。
【0019】
パチンコ機10には、内枠11が開閉可能に備えられており、その内枠11には、金枠12が開閉可能に取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠26が開閉可能に取付けられている。ガラス枠26の裏面側には、遊技盤13が配置されている。内枠11の右側には、ガラス枠26開閉用の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り16が設けられている。
【0020】
ガラス枠26の下には、前面板18が設けられており、この前面板18の左側上部には、賞球が導出される上皿賞球排出口19が形成されており、この上皿賞球排出口19の排出側には、その上皿賞球排出口19から排出された賞球を溜めておくための上皿20が取り付けられている。上皿20の前面には、遊技球を貸し出すための貸球ボタン92と、プリペイドカードを返却するための返却ボタン94とが設けられている。上皿20の下方には、その上皿20で収容しきれなくなった賞球を排出するための下皿賞球排出口21が形成されており、この下皿賞球排出口21の排出側には、その下皿賞球排出口21から排出された賞球を溜めておくための下皿22が設けられている。
【0021】
下皿22の右方には、上皿20から供給された遊技球を遊技盤13へ発射する発射モータ(図示せず)を操作するための発射ハンドル23が、回転可能に取付けられており、その発射ハンドル23には、発射途中で発射を停止するための発射停止ボタン24が設けられている。また、上皿20の右方には、上皿20に溜められた賞球を下皿22へ抜くための上皿球抜きレバー25がスライド可能に取付けられている。さらに、パチンコ機の左側には、プリペイドカードを挿入するスリット27aを有するプリペイドカードユニット27が設けられている。
【0022】
次に、遊技盤13の構成について図2を参照して説明する。
遊技盤13の略中央にはセンターケース30が配置されている。センターケース30には、液晶表示で特別図柄を表示する特別図柄表示装置34と、特別図柄表示装置34の始動記憶を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶LED35と、該特別図柄表示装置34の左上側に設けられた普通図柄表示32と、普通図柄表示32の始動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶LED33と、が備えられている。
【0023】
センターケース30の下方には、特別図柄表示装置34を作動させるための第1種始動口41が設けられており、この第1種始動口41の下部には普通電動役物42が設けられている。開放された普通電動役物42は、第1種始動口41と同様に、特別図柄表示装置34を作動開始させる機能を備えている。
【0024】
第1種始動口41の下方には、当たりの発生時に開放される扉形式の常用大入賞口51A及び非常用大入賞口51Bが開閉可能に上下に取り付けられている。この常用大入賞口51A、非常用大入賞口51Bの両側には、普通袖入賞口52,52がそれぞれ設けられ、普通袖入賞口52,52の右上、左上には、普通入賞口53,53がそれぞれ設けられている。
【0025】
センターケース30の左側、右側には、普通図柄表示32を作動させるための普通図柄作動ゲート40,40が設けられている。普通電動役物42は、普通図柄表示32の停止図柄が所定の当たり図柄となった場合に開放されるよう構成されている。遊技盤13の下方には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口65が設けられている。
【0026】
また、普通図柄表示32、または、普通電動役物42の作動中に遊技球が普通図柄作動ゲート40を通過した場合は、最初の4個までが始動記憶となり、普通図柄記憶LED33の点灯数でもって記憶数が表示され、普通図柄が変動可能となると、その始動記憶に基づいて変動が開始される。
【0027】
液晶表示装置(LCD)からなる特別図柄表示装置34は、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した際に、0〜9の10種類の図柄を左表示領域34A、中表示領域34B、右表示領域34Cの3箇所の図柄表示領域に変動表示する。
【0028】
そして、変動開始後、所定の変動固定時間が経過すると、左表示領域34A、右表示領域34C、中表示領域34Bの順に変動を停止し、図柄が一致、例えば、1,1,1で揃うことにより大当たりとなって常用大入賞口51Aが開放される。
【0029】
特別図柄表示装置34が作動中、または、大当たり状態の時に、遊技球が第1種始動口41または開放した普通電動役物42に入賞した場合には、最初の4個までが始動記憶となり、特別図柄記憶LED35によって記憶数が表示される。そして、特別図柄が変動可能な状態になると、その始動記憶に基づいて変動が開始されるとともに、特別図柄記憶LED35が1つ消灯される。
【0030】
ここで、本実施形態では、停止した左表示領域34Aと右表示領域34Cとが同一図柄の際には、中表示領域34Bの図柄を遊技者に視認可能な低速で切り替えるリーチ変動を行う。
【0031】
常用大入賞口51A及び非常用大入賞口51Bの構成を図3に示す。
大入賞口51Aの内部には、入賞領域として一般入賞領域55Aと特定領域54Aとが設けられ、誘導部材56Aにより、常用大入賞口51Aへの入賞球が一般入賞領域55Aと特定領域54Aとへ振り分けられるように成っている。即ち、大入賞口51Aが開放された時点では、誘導部材56Aは、特定領域54A側に傾いており、最初の入賞球を特定領域54A側へ案内する。特定領域54Aを通過した遊技球は特定領域スイッチ51Aaにて検出される。1球の入賞の有った後は、誘導部材56Aは一般入賞領域55A側へ傾き、一般入賞領域55Aへ案内する。一般入賞領域55Aを通過した遊技球はカウントスイッチ51Abにより検出される。
【0032】
非常用大入賞口51Bには、同様に一般入賞領域55B、特定領域54B、誘導部材56Bが設けられ、誘導部材56Bにより、常用大入賞口51Aへの入賞球が一般入賞領域55Bと特定領域54Bとへ振り分けられるように成っている。即ち、大入賞口51Bが開放された時点では、誘導部材56Bは、特定領域54B側に傾いており、最初の入賞球を特定領域54B側へ案内する。特定領域54Bを通過した遊技球は特定領域スイッチ51Baにて検出される。1球の入賞の有った後は、誘導部材56Bは一般入賞領域55B側へ傾き、一般入賞領域55Bへ案内する。一般入賞領域55Bを通過した遊技球はカウントスイッチ51Bbにより検出される。
【0033】
次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロック図で示す図4を参照して説明する。
パチンコ機10には、遊技全般を制御する主制御基板100が設けられており、この主制御基板100には、特別図柄表示装置34を制御する特別図柄制御装置120,パチンコ機に配設された各LEDランプを制御するランプ制御装置140、音声出力を制御する音声制御装置170、賞球の払い出しを制御する払出制御基板190が接続されている。
【0034】
主制御基板100には、特別図柄制御装置120などの制御を行うCPU102と、このCPU102が実行する制御プログラムが記憶されたROM104と、CPU102が制御プログラムを実行する際にROM104から読出された制御プログラムを一時的に記憶するRAM106とが搭載されている。
【0035】
同様に、サブ制御基板である特別図柄制御装置120、音声制御装置170、ランプ制御装置140及び払出制御基板190にも、CPU、ROM、RAMが搭載されており、主制御基板100とケーブルCを介して接続されている。
【0036】
主制御基板100には、更に、盤面中継基板210が接続されている。該盤面中継基板210には、普通電動役物42を開放する普通電動役物用ソレノイド212と、普通図柄作動用のゲートスイッチ40bと、普通袖入賞口52の入賞検出スイッチ52aと、普通入賞口53の入賞検出スイッチ53aと、大入賞口中継基板230と、が接続されている。
【0037】
当該大入賞口中継基板230には、大入賞口51A側の誘導部材56Aを駆動する誘導部材ソレノイド232Aと、大入賞口51Aを開放する大入賞口用ソレノイド234Aと、大入賞口51Aの特定領域54Aの通過を検出する特定領域スイッチ51Aaと、大入賞口51Aへの入賞数を検出するカウントスイッチ51Abと、また、大入賞口51B側の誘導部材56Bを駆動する特定領域ソレノイド232Bと、大入賞口51Bを開放する大入賞口用ソレノイド234Bと、大入賞口51Bの特定領域54Bの通過を検出する特定領域スイッチ51Baと、大入賞口51Bへの入賞数を検出するカウントスイッチ51Bbとが接続されている。
【0038】
主制御基板100には、また、遊技枠中継基板240が接続されている。該遊技枠中継基板240には、下皿22(図1参照)が満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ244、センサ中継基板246が接続されている。
【0039】
また、主制御基板100には、第1種始動口を通過した遊技球を検出する第1種始動口スイッチ41b、及び、入賞、エラー発生等に関する情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータ(図示せず)へ送信するための遊技盤情報端子基板280が接続されている。
【0040】
上述した払出制御基板190には、発射ハンドル23に内蔵された発射スイッチ252から出力される信号に従って発射モータ254を制御する発射モータ駆動基板250と、CR接続基板260と、払出中継基板270とが接続されている。CR接続基板260には、カードを処理するための遊技機外装置部分262が接続されている。一方、払出中継基板270には、球切れを検出する貸球切れスイッチ242、賞球ユニット272及び貸球ユニット274が接続されると共に、センサ中継基板246を介して遊技枠中継基板240が接続されている。賞球ユニット272には、賞球払出を検出する賞球払出センサ(図示せず)、賞球を払い出すための賞球払出モータ276が収容されている。
【0041】
主制御基板100、特別図柄制御装置120、ランプ制御装置140,音声制御装置170、払出制御基板190には、主電源292の電力が、電源基板290から電力線Pを介して供給されるようになっている。
【0042】
次に、図2を参照し第1実施態様のパチンコ機による遊技のあらましについて説明する。
【0043】
〔普通図柄表示装置による遊技〕
ここでは、まず、普通図柄作動ゲート40、40への遊技球の通過に伴う遊技について説明する。遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過すると、普通図柄表示32で○、×の変動表示を行う。
【0044】
ここで、普通図柄表示32の変動表示中、又は、普通電動役物42の開放中に、更に、遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過すると、普通図柄記憶LED33のLEDが順次点灯し、普通図柄表示32の変動が開始になる都度消されることにより記憶個数が表示される。なお、上述した遊技球が普通図柄作動ゲート40、40を通過してもそれが記憶されるのは最初の4個までで、それ以上の値は保持されない。この入賞が記憶されている状態においては、普通図柄表示32での変動停止後、再び変動が開始される。
【0045】
普通図柄表示32の変動開始後、変動固定時間である28秒変動させた後、表示図柄が後述する乱数によって選択された停止図柄と一致したときに変動を停止させる。ここで、○が表示されれば当たりとなり、普通電動役物42が0.5秒間開放される。×が表示されればハズレとなる。
【0046】
〔特別図柄表示器による遊技〕
引き続き、特別図柄表示装置34による遊技について参照して説明する。
遊技球が第1種始動口41又は普通電動役物42へ入賞すると、特別図柄表示装置34は、図柄の停止状態から、各表示領域34A、34B、34Cにて0〜9の図柄の変動をそれぞれ開始する。そして、予め設定された時間が経過すると、左表示領域34Aの図柄を停止、次に、右表示領域34Cの図柄を停止し、最後に、中表示領域34Bの図柄を停止する。ここで、左表示領域34A、中表示領域34B、右表示領域34Cの図柄が異なる場合には、ハズレとなる。他方、図柄が同一のときには、大当たりとなる。
【0047】
大当たりが発生すると、常用大入賞口51Aを約30秒開放して、遊技球の非常に入賞し易い状態を提供する。そして、該30秒の経過又は開放時間内であっても遊技球が10個入賞することにより常用大入賞口51Aが閉じられる。この常用大入賞口51Aの開放中に、入賞球が特定領域(図示せず)を通過することにより大入賞口は再び開放される。なお、この大入賞口の開放回数は最高15回までである。
【0048】
ここで、特別図柄表示装置34にて0〜9の図柄の変動表示を行っている最中に、更に、第1種始動口41又は普通電動役物42へ遊技球が入賞すると、この入賞個数が記憶され、特別図柄記憶LED35にて表示される。この入賞が記憶されている状態においては、特別図柄表示装置34での変動停止後、再び変動が開始される。本実施形態では、始動記憶は4迄保持される。
【0049】
本実施形態では、常用大入賞口51Aを開放してから、5秒以内に特定領域54Aの遊技球通過が検出できないとき、非常用大入賞口51Bを開放する。このため、常用大入賞口51Aの特定領域54Aを特定領域が通過しないことで、次ラウンドへ進行しないことが防ぎ得るため、大入賞口が開口しないこと、或いは、特定領域スイッチ51Aaが故障しても、遊技者に不利益を与えることがない。
【0050】
更に、10秒経過してもカウントスイッチ51Abにて入賞球が検出できないときは、非常用大入賞口51Bを開放する。このため、常用大入賞口51Aが開放しない際、また、カウントスイッチ51Abが検出動作しない場合にも、遊技者に不利益を与えることがない。また、遊技者は、大当たりが発生し、常用大入賞口51Aが球詰まりにより開かないことがあっても、非常用大入賞口51Bが開放されるので、安心して大当たり遊技を堪能することができる。
【0051】
ここで、上述した5秒以内に特定領域54Aの遊技球通過が検出できないとき、非常用大入賞口51Bを開放する際には、大入賞口の開放時間として設定された30秒の内の5秒を除いた残り25秒開放する。一方、10秒経過してもカウントスイッチ51Abにて入賞球が検出できないときは、非常用大入賞口51Bを20秒開放する。このため、遊技機ホール側に負担を求めることなく、遊技者側に不利益を与えないことができる。
【0052】
更に、第1実施形態のパチンコ機では、非常用大入賞口51Bを常用大入賞口51Aの直上位置に配置したため、常用大入賞口51Aが故障・障害が生じても、開放されたの非常用大入賞口51Bに向けて、遊技球を発射する目標位置を調整する必要がない。
【0053】
ここで、上述したパチンコ機による大入賞口の開放動作を行う大入賞口制御処理について図5に示すサブルーチンを参照して説明する。
まず、図2を参照して上述した特別図柄表示装置34で大当たりが発生し、当該大当たりの発生を示す大当たりフラグが設定されているを判断する(S102)。ここでは、大当たりが発生して大当たりフラグが設定されているものとして説明を続ける(S102:Yes)。引き続き、大入賞口の開放時間中(30秒)か判断する(S104)。最初の動作は大入賞口の開放時間中ではないので(S104:No)、S134へ進み、R=15かを判断する。ここで、Rはラウンド数で1R終了後に特定領域を通過すると+1されるものであり、これは今時点では未だR=1なので(S134:No)、S136へ進み、常用大入賞口51Aの30秒の開放時間を設定してから、常用大入賞口51Aを開放させる(S138)。
【0054】
次のマシンサイクルにおいて、S104での大入賞口は開放時間中かの判断が、今度は開放時間中であるので(S104:Yes)、S150の常用大入賞口51Aが正常かを判断する正常判断処理へ進む。
この正常判断処理について、当該処理のサブルーチンを示す図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、常用大入賞口51Aを開放してから5秒経過したかを判断する(S152)。ここで、5秒が経過した際には(S152:Yes)、遊技球が特定領域54Aを通過したかを判断する(S154)。ここで、特定領域54Aを通過した際には、次S162へ進む。他方、特定領域を通過していない際には:
▲1▼常用大入賞口51Aが、ガラス板との間に遊技球が詰まり開放されない場合、▲2▼常用大入賞口51Aが、大入賞口ソレノイド235Aの不具合等により開放されていない場合、
▲3▼誘導部材56Aの動作不良により、常用大入賞口51Aへ入賞した遊技球を特定領域54Aへ送れない場合、
▲4▼特定領域スイッチ51Aaの断線、不具合により遊技球を検出できない場合、が考えられる。
【0055】
このため、特定領域の通過を検出できない場合には(S154:No)、非常用大入賞口51Bを開放し(S156)、非常用大入賞口51Bの開放時間として、常用大入賞口51Aの開放時間30秒から、5秒の開放時間を除いた25秒を設定し処理を終了する(S158)。
【0056】
上述した5秒が経過した以降(S152:No)、又は、特定領域を遊技球が通過した際には(S154:Yes)、常用大入賞口51Aを開放してから10秒経過したかを判断する(S162)。ここで、10秒が経過した際には(S162:Yes)、遊技球が入賞したか、即ち、一般入賞領域55Aを通過したかを判断する(S164)。ここで、一般入賞領域55Aを通過した際には、処理を終了する。他方、特定領域54Aの通過があった後(S154:Yes)、一般入賞領域55Aを通過していない際には:
▲5▼常用大入賞口51Aのカウントスイッチ51Abの断線、不具合により常用大入賞口51Aへの入賞を検出できない場合が考えられる。
【0057】
このため、一般入賞領域55Aの通過を検出できない場合には(S164:No)、非常用大入賞口51Bを開放し(S166)、非常用大入賞口51Bの開放時間として、常用大入賞口51Aの開放時間30秒から、10秒の開放時間を除いた20秒を設定し処理を終了する(S168)。
【0058】
引き続き、図5に示すS106で、S136,S156、S166で設定した大入賞口開放時間タイマがタイムアップしたかを判断する。大入賞口開放時間が経過するまでは(S106:No)、S108へ進み、常用大入賞口51A又は非常用大入賞口51Bのカウントスイッチ:ONかを判断する(S108)。ここで、カウントスイッチを通過していなかったら(S108:No)、処理を終了する。他方、通過した場合は(S108:Yes)、S110へ進み、R=14かを判断する。ここで、大入賞口を開放するのは最初なので(S110:No)、S112へ進み、常用大入賞口51Aの特定領域スイッチ51Aa又は非常用大入賞口51Bの特定領域スイッチ51BaがONかを判断する。このS112では、遊技球が常用大入賞口51A又は非常用大入賞口51Bへ入賞した際に特定領域を通過したなら(S112:Yes)、S114へ進み、通過していなければ(S112:No)、S116へ進む。ここでは通過したとして説明を続ける(S112:Yes)。該通過により、特定領域スイッチはON状態になる(S114)。次にカウント数≧10か、即ち、常用大入賞口51A及び非常用大入賞口51Bに遊技球が合計10個入賞したかを判断する(S116)。大入賞口への10個の入賞により、10カウントになると(S116:Yes)、S118へ進み、大入賞口閉口コマンドの指示を出して、常用大入賞口51A、及び開放されている際には非常用大入賞口51Bを閉じる。
【0059】
そして、S120へ進み、特定領域スイッチはON状態になっているかを判断する。ここでは、上述したようにON状態になっているので(S120:Yes)、S122へ進み、特定領域スイッチをOFF状態にする。引き続き、S124へ進み、大入賞口に入賞したカウント数をリセットした後、S126へ進み、R=R+1にする。上述したようにRはラウンドが開放した数を指し、大入賞口が閉口して、特定領域スイッチがONされていれば、それを1回として数える。
【0060】
次のマシンサイクルで、S102:Yes、S104:No、S134:Noを経てS134へ進んで、大入賞口の開放時間を設定してから(S136)、再び常用大入賞口51Aを開放する(S138)。ここで、常用大入賞口51Aの異常検出を検出して非常用大入賞口51Bを開放した際にも、次ラウンドで常用大入賞口51Aを開放するのは、常用大入賞口51Aの異常の原因の内、上述した▲1▼の球詰まりが比較的高い確率で発生するため、次ラウンドで常用大入賞口51Aの開放を試みれば、高い確率で開放できるからである。
【0061】
引き続き、大入賞口の開放を14回繰り返した際の処理の流れを説明する。14R目では、それまでに大入賞口が連続して開いた回数は14回なのでR=14となる。まず大入賞口開放時間中であるとして(S104:Yes)、S106へ進み、大入賞口開放時間タイマがタイムアップするまでは(S106:No)、S108へ進み、カウントスイッチ:ONかの判断で、カウントスイッチを通過した場合は(S108:Yes)、S110へ進み、R=14かを判断する。ここではR=14になっているため(S110:Yes)、特定領域スイッチをON状態にすることなく、S116へ移行する。S116の判断でカウント数≧10になることで(S116:Yes)、S118へ進み、大入賞口閉口コマンドの指示を出力してから、S120へ進み、特定領域スイッチはON状態かを判断する。上述したようにR=14となっており、特定領域スイッチはON状態にしていないため(S120:No)、S128へ進み、Rが15にされる。
【0062】
次回のマシンサイクルで、S104における大入賞口は開放時間中かの判断において、現在の状態は最終ラウンドが終了しているので(S104:No)、S134へ移行する。該S134でのR=15かの判断で、現時点でR=15であるので(S134:Yes)、S144へ進み、Rをリセットしてから、大当りフラグをOFFにし処理を終了する(S146)。
【0063】
<第1実施形態の改変例>
引き続き、第1実施形態の改変例に係るパチンコ機について説明する。
上述した第1実施形態では、常用大入賞口51Aに球詰まり等の障害、故障が発生した際にも、次ラウンドにおいて常用大入賞口51Aの開放を試みた。これに対して、第1実施形態の改変例では、常用大入賞口51Aにて問題が発生した以降は、次ラウンドにおいても常用大入賞口51Aを開放することなく非常用大入賞口51Bを開放する。また、第1実施形態では、常用大入賞口51Aの障害を検出した際には、設定された開放時間(30秒)の残り時間分、非常用大入賞口51Bを開放した。これに対して、第1実施形態の改変例では、非常用大入賞口51Bを設定された開放時間(30秒)新たに開放する。このため、常用大入賞口51Aに障害が生じても、遊技者側に全く不利益を与えることがない。
【0064】
第1実施形態の改変例に係るパチンコ機の機械的構成は、図1〜図3を参照して上述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。このため、第1実施形態の改変例のパチンコ機の大入賞口制御処理について、図7を参照して説明する。
【0065】
第1実施形態の改変例のS102〜S146までの処理は、図5を参照して上述した第1実施形態のS102〜S146までの処理と同様である。但し、改変例では、大入賞口を開放するに際して、常用大入賞口51Aの異常状態を知らせる異常フラグが設定してあるか否かを判断し(S137)、異常フラグが設定されていない際には(S137:No)、常用大入賞口51Aを開放する(S138)。他方、異常フラグが設定されている際には(S137:Yes)、非常用大入賞口51Bを開放する(S140)。
【0066】
第1実施形態の改変例での正常判断処理について、当該処理のサブルーチンを示す図8のフローチャートを参照して説明する。
先ず、常用大入賞口51Aを開放してから5秒経過したかを判断する(S152)。ここで、5秒が経過した際には(S152:Yes)、遊技球が特定領域54Aを通過したかを判断する(S154)。ここで、特定領域54Aを通過した際には、次S162へ進む。他方、特定領域を通過していない際には(S154:No)、非常用大入賞口51Bを開放し(S156)、非常用大入賞口51Bの開放時間として新たに30秒を設定し(S158)、常用大入賞口51Aの異常を示す異常フラグを設定して処理を終了する(S170)。
【0067】
上述した5秒が経過した以降(S152:No)、又は、特定領域を遊技球が通過した際には(S154:Yes)、常用大入賞口51Aを開放してから10秒経過したかを判断する(S162)。ここで、10秒が経過した際には(S162:Yes)、遊技球が入賞したか、即ち、一般入賞領域55Aを通過したかを判断する(S164)。ここで、一般入賞領域55Aを通過した際には、処理を終了する。他方、特定領域54Aの通過があった後(S154:Yes)、一般入賞領域55Aを通過していない際には(S164:No)、非常用大入賞口51Bを開放し(S166)、非常用大入賞口51Bの開放時間として新たに30秒を設定し(S168)、常用大入賞口51Aの異常を示す異常フラグを設定して処理を終了する(S170)。
【0068】
なお、上述した第1実施形態では、所定時間、特定領域を遊技球が通過しない場合に常用大入賞口51Aの異常、障害と判断したが、この代わりに、常用大入賞口51Aのカウントスイッチ51Abが所定個数(例えば3個)の遊技球を検出する間に、特定領域の通過が無い場合に常用大入賞口51Aの異常と判断することもできる。
【0069】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るパチンコ機について図9及び図10を参照して説明する。
上述した第1実施形態では、常用大入賞口51Aが開放しない場合に非常用大入賞口51Bを開放した。これに対して、第2実施形態のパチンコ機では、常用大入賞口51Aと非常用大入賞口51Bとを同時に開放する。
【0070】
この第2実施形態の常用大入賞口51A及び非常用大入賞口51Bを図8に示す。第1実施形態では、非常用大入賞口51Bが常用大入賞口51Aの上側に設けられていた。これに対して、第2実施形態では、常用大入賞口51Aが非常用大入賞口51Bの上側に設けられている。
【0071】
大当たりの際に常用大入賞口51Aと非常用大入賞口51Bとを同時に開放する。このため、常用大入賞口51A又は非常用大入賞口51Bの故障・障害により遊技者に不利益を与えることがない。また、遊技領域に2つの大入賞口を備えることで、遊技者に多くの遊技球を入賞させることができる印象を与え、遊技意欲を起こさせることができる。
【0072】
常用大入賞口51Aを非常用大入賞口51Bの直上位置に配置したため、常用大入賞口51Aが故障・障害が生じても、非常用大入賞口51Bに向けて、遊技球の発射目標を調整する必要がない。また、常用大入賞口51Aと非常用大入賞口51Bとが同時に開放させても、上側にある常用大入賞口51A側へ遊技球が入賞するため、2つの大入賞口を備えても、遊技者に2倍有利な状態となることはなく、遊技機ホール側と遊技者との利益バランスを取ることが可能である。
【0073】
ここで、上述したパチンコ機による大入賞口の開放動作を行う大入賞口制御処理について図10に示すサブルーチンを参照して説明する。
まず、特別図柄表示装置34で大当たりが発生し、当該大当たりの発生を示す大当たりフラグが設定されているを判断する(S102)。ここでは、大当たりが発生して大当たりフラグが設定されているものとして説明を続ける(S102:Yes)。引き続き、大入賞口の開放時間中(30秒)か判断する(S104)。最初の動作は大入賞口の開放時間中ではないので(S104:No)、S134へ進み、R=15かを判断する。ここで、Rはラウンド数で1R終了後に特定領域を通過すると+1されるものであり、これは今時点では未だR=1なので(S134:No)、S136へ進み、常用大入賞口51Aの30秒の開放時間を設定してから、常用大入賞口51A及び非常用大入賞口51Bを開放させる(S138)。
【0074】
次のマシンサイクルにおいて、S104での大入賞口は開放時間中かの判断が、今度は開放時間中であるので(S104:Yes)、設定した大入賞口開放時間タイマがタイムアップしたかを判断する。大入賞口開放時間が経過するまでは(S106:No)、S108へ進み、常用大入賞口51A又は非常用大入賞口51Bのカウントスイッチ:ONかを判断する(S108)。ここで、カウントスイッチを通過していなかったら(S108:No)、処理を終了する。他方、通過した場合は(S108:Yes)、S110へ進み、R=14かを判断する。ここで、大入賞口を開放するのは最初なので(S110:No)、S112へ進み、常用大入賞口51Aの特定領域スイッチ51Aa又は非常用大入賞口51Bの特定領域スイッチ51BaがONかを判断する。このS112では、遊技球が常用大入賞口51A又は非常用大入賞口51Bへ入賞した際に特定領域を通過したなら(S112:Yes)、S114へ進み、通過していなければ(S112:No)、S116へ進む。ここでは通過したとして説明を続ける(S112:Yes)。該通過により、特定領域スイッチはON状態になる(S114)。次にカウント数≧10か、即ち、常用大入賞口51A及び非常用大入賞口51Bに遊技球が合計10個入賞したかを判断する(S116)。大入賞口への10個の入賞により、10カウントになると(S116:Yes)、S118へ進み、大入賞口閉口コマンドの指示を出して、常用大入賞口51A及び非常用大入賞口51Bを閉じる。以降の処理は、図5を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】図1に示すパチンコ機の遊技領域の正面図である。
【図3】図2に示す大入賞口の内部構造を示す斜視図である。
【図4】図1に示すパチンコ機の制御装置のブロック図である。
【図5】第1実施形態に係るパチンコ機の大入賞口制御処理のフローチャートである。
【図6】図5に示す正常判断処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図7】第1実施形態の改変例に係るパチンコ機の大入賞口制御処理のフローチャートである。
【図8】第1実施形態の改変例に係る正常判断処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図9】第2実施形態に係るパチンコ機の常用大入賞口及び非常用大入賞口を示す説明図である。
【図10】第2実施形態に係るパチンコ機の大入賞口制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ機
13 遊技盤
23 発射ハンドル
30 センターケース
34 特別図柄表示器(図柄表示装置)
34d 特別図柄記憶表示
34A 左表示領域
34B 中表示領域
34C 右表示領域
41 第1種始動口
42 普通電動役物
51A 常用大入賞口
51B 非常用大入賞口
54A、54B 特定領域

Claims (4)

  1. 所定契機により図柄変動装置の図柄を変動させ、停止図柄が所定の大当たり図柄の際に所定時間開放して多数の遊技球の入賞し易い状態を提供するための大入賞口を備える遊技機において、
    前記大入賞口として常用の大入賞口と非常用の大入賞口とを設け、前記常用の大入賞口に異常が発生した際に、前記非常用の大入賞口を開放し、
    前記非常用の大入賞口を、前記所定時間の内の、前記常用の大入賞口を開放させた時間の残り時間分開放することを特徴とする遊技機。
  2. 前記常用の大入賞口を開放を指示した後、所定期間を経過しても入賞を検出できないときに、前記非常用の大入賞口を開放することを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 所定契機により図柄変動装置の図柄を変動させ、停止図柄が所定の大当たり図柄の際に開放して多数の遊技球の入賞し易い状態を提供するための大入賞口を、開放してから所定個数の遊技球の入賞または所定時間経過により閉成するまでの1ラウンドを、大入賞口に設けられた特定領域を遊技球が通過することを条件に次ラウンドへ進み得る遊技機において、
    前記大入賞口として常用の大入賞口と非常用の大入賞口とを設け、前記常用の大入賞口を開放した後、所定期間を経過しても遊技球が特定領域を通過したことを検出できないときに、前記非常用の大入賞口を開放し、
    前記非常用の大入賞口を、前記所定時間の内の、前記常用の大入賞口を開放させた時間の残り時間分開放することを特徴とする遊技機。
  4. 前記非常用の大入賞口を前記常用の大入賞口の直上位置に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1の遊技機。
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