JP4664880B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技の主要な制御を司る主制御部と、主制御部からの制御信号に基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御部と、主制御手段と双方向通信可能に接続され主制御部からの制御信号に基づいて遊技球の払い出しに関する制御を司る払出制御部と、を有する遊技機に関する。
従来から、遊技の主要な制御を司るメイン制御部と、メイン制御部からの制御信号に基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御部と、メイン制御部と双方向通信可能に接続されメイン制御部からの制御信号に基づいて遊技球の払い出しに関する制御を司る払出制御部と、を備えた遊技機が知られている。
この遊技機によれば、始動口(電動チュー始動口)や大入賞口(アタッカー)などに遊技球が入賞すると、メイン制御部から遊技球の払い出しに関する賞球指示コマンドが払出制御部に対して送信される。そして、賞球指示コマンドに基づいて、払出制御部により所定数の遊技球が払い出される。
ここで、この種の遊技機として、メイン制御部に第1CPUと第2CPUとを設け、かつ、第2CPUと払出制御部とが双方向通信可能に設けられたものが知られている(下記特許文献1参照)。この遊技機によれば、遊技球が払い出される前に、第2CPUと払出制御部が払出確認信号を送受信するとともに、払出制御部から第2CPUに払出完了信号を送信する。
特開2004−187797号公報
ところで、上記特許文献1に記載の遊技機では、払出制御部から第2CPUに払出完了信号を送信した後に、メイン制御部により確認処理が実行されないため、第2CPUの替わりに不正行為者が払出制御部に対して何らかの手段で賞球払出信号を送信すると、遊技球の払い出しが実行されるおそれがある。このように、従来の遊技機では、払出制御部から第2CPUに払出完了信号を送信した後に、メイン制御部により確認処理が実行されないため、不正行為を判断することができず、不正行為を抑制するどころか、誘発することにもなっていた。
そこで、本発明は、不正に遊技球を払い出させるという不正行為を早期に発見し、ひいては抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、遊技の主要な制御を司る主制御手段と、前記主制御手段からの制御信号に基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御手段と、前記主制御手段と双方向通信可能に接続され遊技球の払い出しに関する制御を司る払出制御手段と、を有し、前記主制御手段が遊技球の賞球情報に関する賞球指示コマンドを前記払出制御手段に送信することで、前記払出制御手段が前記賞球指示コマンドに基づいて遊技球の払い出しを行い、該遊技球の払い出しに異常が生じた場合に、前記サブ制御手段がエラー報知を実行する遊技機であって、前記払出制御手段は、前記主制御手段から送信される前記賞球指示コマンドに基づき遊技球の払い出しを行った後に、遊技球の払い出しを完了した旨を示す払出完了コマンドを前記主制御手段に送信する払出完了コマンド送信部を有し、前記主制御手段は、前記賞球指示コマンドを前記払出制御手段に送信したことを、前記払出制御手段から送信される前記払出完了コマンドを受信するまで記憶する賞球指示コマンド記憶部と、前記払出制御手段から送信される前記払出完了コマンドを受信した際に前記払出完了コマンドに対応する前記賞球指示コマンドを送信したか否かを前記賞球指示コマンド記憶部の記憶内容に基づいて判定する賞球指示コマンド送信判定部と、前記賞球指示コマンド送信判定部により前記払出完了コマンドに対応する前記賞球指示コマンドを送信していないと判定された場合に、前記エラー報知を実行させるためのエラー報知コマンドを前記サブ制御手段に送信するエラー報知コマンド送信部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、払い出した遊技球を検知する遊技球検知手段を備え、前記賞球指示コマンドは、払い出すべき遊技球の個数を含む情報であり、前記賞球指示コマンド記憶部は、前記賞球指示コマンドに含まれる遊技球の個数情報を記憶するものであり、前記払出完了コマンドは、前記遊技球検知手段によって検知された遊技球の個数を含む情報であり、前記賞球指示コマンド送信判定部は、前記賞球指示コマンドにおける遊技球の個数情報と前記払出完了コマンドにおける遊技球の個数情報とを比較して判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記払出制御手段は、前記賞球指示コマンドに含まれる遊技球の個数情報の遊技球が払い出されることで1回の払出処理が終了するものであって、前記賞球指示コマンド記憶部は、前記賞球指示コマンドが送信された回数情報を記憶するものであり、前記払出完了コマンドは、実行された前記払出処理の回数を含む情報であり、前記賞球指示コマンド送信判定部は、前記賞球指示コマンドが送信された回数情報と前記払出完了コマンドにおける前記払出処理の回数情報とを比較して判定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、払い出した遊技球を1個単位で検知する遊技球検知手段を備え、前記払出完了コマンド送信部は、前記主制御手段から送信される前記賞球指示コマンドに基づく全ての遊技球を払い出す前に前記遊技球検知手段によって1個の遊技球が検知される度に、該1個の遊技球の払い出しを完了した旨を示す前記払出完了コマンドを前記主制御手段に送信し、前記賞球指示コマンド送信判定部は、前記払出制御手段から送信される前記払出完了コマンドを受信した際に、前記払出完了コマンドに対応する前記賞球指示コマンドを送信したか否かを前記賞球指示コマンド記憶部の記憶内容に基づいて判定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、不正行為者により遊技球の払い出しに関する不正のコマンドが払出制御手段に対して直接送信された場合でも、遊技球の払い出し後に不正の事実を確実に判明させることができ、遊技球の払い出しに関する不正行為を抑制することができる。
ここで、エラー報知の方法として、例えば、スピーカから大きな警告音を出力させる方法、演出表示装置にエラー警告を文字などで大きく表示する方法、ランプ類の全て又は一部を目立つように点滅又は点灯させる方法、遊技機の電源を強制終了させる方法、パチンコホールに設置された管理用のコンピュータにエラー情報を送信する方法、などが挙げられる。
請求項2に記載の発明によれば、払い出した遊技球を検知する遊技球検知手段を備えており、賞球指示コマンドは払い出すべき遊技球の個数を含む情報であり、払出完了コマンドは遊技球検知手段によって検知された遊技球の個数を含む情報である。そして、賞球指示コマンド送信判定部により、賞球指示コマンドにおける遊技球の個数情報と払出完了コマンドにおける遊技球の個数情報とが比較される。これにより、両者の個数情報が一致していない場合には、不正であることが明らかであるので、エラー報知を実行することができる。このように、遊技球の個数情報を比較することにより、不正か否かを容易に判断することができる。
請求項3に記載の発明によれば、賞球指示コマンド記憶部は、賞球指示コマンドが送信された回数情報を記憶するものであり、払出完了コマンドは、払出処理の回数を含む情報である。そして、賞球指示コマンド送信判定部により、賞球指示コマンドが送信された回数情報と払出完了コマンドにおける払出処理の回数情報とが比較される。そして、両者が一致していない場合には、不正であることが明らかであるので、エラー報知を実行することができる。このように、賞球指示コマンドが送信された回数情報と払出完了コマンドにおける払出処理の回数情報とを比較することにより、不正か否かを容易に判断することができる。
請求項4に記載の発明によれば、払い出した遊技球を1個単位で検知する遊技球検知手段を備えており、遊技球が遊技球検知手段によって1個検知される度に、払出完了コマンド送信部により、払出完了コマンドが主制御手段に対して送信される。これにより、不正行為が行われると、直ぐにエラー報知を実行することができる。
例えば、「遊技球10個を払い出せ」という旨の不正信号が払出制御手段に対して送信されると、払出制御手段により遊技球が1個ずつ払い出される。このとき、遊技球検知手段により払い出した遊技球が1個単位で検知され、払出完了コマンド送信部により払出完了コマンドが主制御手段に対して送信される。この結果、主制御手段により不正であることが判明されるので、残り9個の遊技球が払い出される前に、エラー報知が実行される。このように、直ちに不正行為が判明されてエラー報知が実行されることにより、払い出された遊技球の損失を最小限の1個にとどめることができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明する。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る遊技機であるパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置22と、発射ハンドル24などが設けられている。
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠14の右端中央には施錠装置22が設けられている。
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤26(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤26に形成された遊技領域28(図3参照)の形状に対応して略円形に形成された開口部30を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板32がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤26に形成された遊技領域28はガラス板32の後方に位置するようになっている。なお、本実施形態では、ガラス板32を前面枠16の裏面側に取り付けた構成を例にとり説明したが、例えば、前面枠16の前面側にガラス枠により取り付けてもよい。また、ガラス板32に替えて、透明な樹脂板を前面枠16に取り付けることができる。
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の左上方側及び右上方側には、メインスピーカ(図示省略)から出力された音声を前面枠16の外部に導くための導音部34がそれぞれ設けられている。各導音部34は、円筒状の導音部本体32と、導音部本体36に形成された複数のスリット38と、で構成されている。
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の下方側には、上皿部18が設けられている。この上皿部18には、演出ボタン40と、球貸操作部42と、がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、上皿部18の下方側には、下皿部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー44と、発射停止ボタン46がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するための各サブスピーカ48がそれぞれ設けられている。
また、内枠14には、遊技領域28(図3参照)の形状に合致した開口部(図示省略)が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤26(図3参照)が取り付けられる。これにより、遊技者は、遊技盤26の遊技領域28を内枠14の開口部及び前面枠16の開口部30を通して視認することができる。
次に、遊技盤26の表面構造について図3を参照して説明する。
遊技盤26は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省略)よりその背面側が覆われている。遊技盤26には、遊技盤26の表面に設けられた外レール50と内レール52とにより略円形状の遊技領域28が形成されている。遊技領域28の内部には、中央装置54と、始動口56Bを有する普通電動役物56と、ワープ入球口58と、多数の障害釘60と、風車63等と、がそれぞれ配設されている。
中央装置54は、遊技領域28の略中央部に配置されており、演出図柄表示装置62と、センター役物64と、ランプ装置66と、を備えている。
演出図柄表示装置62は、後述の主制御基板102(図4参照)やサブ制御基板106(図4参照)からの制御信号に基づいて表示制御されており、略長方形状の映像画面を有している。この映像画面上には、特別図柄の擬似図柄である擬似特別図柄(擬似図柄)が表示される。具体的には、演出図柄表示装置62の映像画面上には、1又は複数の擬似特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する擬似特別図柄表示領域が形成されている。すなわち、左擬似特別図柄(左擬似図柄)を表示する左擬似特別図柄表示領域、中央擬似特別図柄(中央擬似図柄)を表示する中央擬似特別図柄表示領域、及び右擬似特別図柄(右擬似図柄)を表示する右擬似特別図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている(それぞれ図示省略)。各擬似特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の擬似特別図柄が順次表示されていく。
演出図柄表示装置62は、遊技球が普通電動役物56の始動口56Bに入球することにより、その映像画面の表示領域に表示される各擬似特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、擬似特別図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、後述の変動入賞装置80に配設された後述の大入賞装置84の大入賞口86が開放される。本実施形態のパチンコ機10では普通電動役物56の始動口56Bに遊技球が入球すると、各擬似特別図柄がそれぞれ変動され、擬似特別図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。
ここで、本実施形態のパチンコ機10では、例えば、大当りとして2種類のものが予め設定されている。具体的には、「7、7、7」などの同一の奇数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する確変大当りがある。また、「8、8、8」などの同一の偶数数字の擬似特別図柄が3桁揃うことにより成立する通常大当りがある。
確変大当り及び通常大当りは、比較的多くのラウンド数(例えば15ラウンド)を有し、大入賞口86の開放時間が約26秒間である大当りである。このため、賞球数が比較的多くなる。なお、各大当りでは、大入賞口86に所定数(例えば、10個)の遊技球が入球するか、あるいは所定数(例えば、10個)の遊技球が入球しなくても所定時間(例えば26秒間)が経過したときに大入賞口86が閉じられて1ラウンドが終了する。
また、上記各大当り以外の遊技状態である確率変動状態は、大当り(確変大当り、通常大当りの2種類の大当り意味する)に移行する確率が予め定められた高確率となる状態である。また、上記各大当り以外の遊技状態である開放時間延長状態は、普通電動役物56の始動口56Bの開放時間が通常よりも延長される状態である。例えば、通常の開放時間は、約0.1秒間であるのに対して、開放時間延長状態では、約4秒間に延長される。なお、普通電動役物は普通図柄に当選することにより開放する。
また、確変大当りの後は、大当りに移行する確率が、通常遊技状態と比べ予め定められた高確率となる、特別図柄の確率変動状態になる。そして、次回大当りが発生するまでの間か、あるいは規定回数(例えば、10000回)の特別図柄の変動表示が行われるまでの間、特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物の開放延長機能が作動する。また、通常大当りの後は、大当りに移行する確率が通常遊技状態と同一の予め定められた低確率状態となるとともに、規定回数(例えば、100回)だけ特別図柄及び普通図柄の変動時間が短縮され、かつ普通電動役物の開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。
センター役物64は、演出図柄表示装置62の前面周辺部に突設して装着されている。センター役物64は、可動する一対の翼片部64Aを有している。この翼片部64Aの可動によりワープ入球口58の開口面積が変化する。
また、遊技領域の左下方側には、主制御基板102からの制御信号に基づいて本図柄(特別図柄の本図柄及び普通図柄の本図柄)を表示制御する7セグ表示基板(図柄表示装置)68が配置されている。この7セグ表示基板68は、特別図柄の本図柄を表示する7セグメント表示器70と、4個の普通図柄保留表示LED72と、4個の特別図柄保留表示LED74と、普通図柄の本図柄を表示する2個の普通図柄表示LED76と、を有している。
ここで、確変大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた図柄(例えば奇数の数字)が表示される。また、通常大当りした場合では、7セグメント表示器70には、予め定められた別の図柄(例えば偶数の数字)が表示される。そして、各大当りのラウンド中では、7セグメント表示器70にはその図柄が表示されており、後述するように大当り中に電断した場合には、主制御基板102はその本図柄に基づいて遊技状態を特定する。さらに、主制御基板102は、その特定した遊技状態に関する遊技状態報知信号を決定してサブ制御基板106に送信する。
また、演出図柄表示装置62の左側には、普通図柄作動ゲート(遊技球通過ゲート)78が配置されている。この普通図柄作動ゲート78の内部には、ゲートスイッチ124(図4参照)が配設されている。これにより、遊技球が普通図柄作動ゲート78を通過すると、ゲートスイッチ124が作動して、7セグ表示基板68の普通図柄表示LED76が変動表示される。
各普通図柄保留表示LED72及び各特別図柄保留表示LED74は、4個の丸形の赤色LEDで構成されており、7セグメント表示器70の左右両側に近接して配置されている。これは、普通図柄作動ゲート78を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、普通電動役物56の始動口56Bに入球した遊技球の数も4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。7セグメント表示器70の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED74は消灯される。また、普通図柄も普通図柄表示LED76の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED72が消灯される。そして、7セグメント表示器70に予め定められた大当り図柄が停止表示されると大当りが発生し、後述の大入賞口86が開放状態となる。また、2個の普通図柄表示LED76が予め定められた表示態様(当り図柄)で停止表示されると、普通図柄当りが発生し、普通電動役物56の始動口56Bが開放状態となる。なお、7セグメント表示器70にて表示される特別図柄の本図柄と、演出図柄表示装置62にて表示される特別図柄の擬似図柄とは、同一の遊技結果(抽選結果)を示すものである。
普通電動役物56の始動口56Bは、演出図柄表示装置62の下方に離れて配置されているものであり、いわゆるチューリップ式で一対の翼片部56Aが開閉するように形成されている。その内部には、遊技球の通過を検知する始動口スイッチ120(図4参照)と、翼片部56Aを作動させるための普通電動役物ソレノイド130(図4参照)と、がそれぞれ備えられている。この一対の翼片部56Aが左右に開くと始動口56Bの開放面積が大きくなって遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部56Aが閉じその離間距離が小さくなると始動口56Bの開放面積が小さくなって遊技球の入球の可能性が小さくなる通常状態となる。
変動入賞装置80は、普通電動役物56の下方に配置されており、基板82と、大入賞装置84と、を備えている。ここで、大入賞装置84は、略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口86と、この大入賞口86を開放又は閉鎖する開閉板88と、この開閉板88を開閉するための大入賞口ソレノイド132(図4参照)と、入賞球を検知するカウントスイッチ126(図4参照)と、を備えている。
また、中央装置54の左側下方部には、風車63が配置されている。さらに、遊技領域の左側下方部及び右側下方には、一対のサイドランプ90がそれぞれ配置されている。
また、遊技盤26の下方にはアウト口92が設けられており、このアウト口92の下部にはバック球防止部材94が設けられている。このバック球防止部材94は、遊技領域28に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール52の先端部には、ファール球防止部材96が取り付けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置100について説明する。
図4乃至図8に示すように、電子制御装置100は、主制御基板(主制御手段)102と、払出制御基板(払出制御手段)104と、サブ制御基板(サブ制御手段)106と、発射制御基板108と、を備えている。
図5に示すように、主制御基板102は、CPU102Aと、ROM102Bと、賞球指示コマンド送信部102Cと、賞球指示コマンド記憶部102Dと、賞球指示コマンド送信判定部102Eと、エラー報知コマンド送信部102Fと、を備えている。
また、主制御基板102のCPU102Aは、ROM102Bに記憶されたデータに基づいて、後述の普通電動役物ソレノイド130、後述の大入賞口ソレノイド132、後述の図柄表示装置134及びサブ制御基板106をそれぞれ制御する。また、主制御基板102のCPU102Aは、遊技全体を司り主として当否判定などの遊技状態を判断するものであり、この判断した遊技状態に沿った遊技環境(演出態様)を実現させるように制御するサブ制御基板106及び払出制御基板104を直接的に制御する。また、主制御基板102のCPU102Aは、演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114及び演出ボタン基板116をサブ制御基板106を介して間接的に制御する。
また、主制御基板102のROM102Bには、CPU102Aにより実行される遊技全体の制御を実現するためのプログラムが記憶されている。
また、主制御基板102の賞球指示コマンド送信部102Cは、遊技球の賞球情報に関する賞球指示コマンドを払出制御基板104に対して送信する。ここで、賞球指示コマンドとして、例えば、遊技球10個を払い出せ、などのように遊技球の個数(賞球数)に関する情報を含むコマンドが挙げられる。
また、主制御基板102の賞球指示コマンド記憶部102Dは、賞球指示コマンドを払出制御基板104に対して送信したことを記憶する。
また、主制御基板102の賞球指示コマンド送信判定部102Eは、払出制御基板104から遊技球の払い出しを完了した旨の払出完了コマンド(後述)を受信した際に払出完了コマンドに対応する賞球指示コマンドを送信したか否かを賞球指示コマンド記憶部102Dの記憶内容に基づいて判定する。
具体的には、賞球指示コマンドにおける遊技球の払出数(賞球数)と払出完了コマンドにおける遊技球の払出数(賞球数)とを比較して両者が一致していない場合には、NGとなり否定的な判断(NG判定)がなされる。例えば、15個の遊技球の払い出しを完了した旨の払出完了コマンドに対して、10個の遊技球の払い出しを強制する賞球指示コマンドを送信していた場合には、NGとなり否定的な判断(NG判定)がなされる。
また、主制御基板102のエラー報知コマンド送信部102Fは、賞球指示コマンド送信判定部102Eにより払出完了コマンドに対応する賞球指示コマンドを送信していないと判定された場合(NG判定)にエラー報知を実行させるためのエラー報知コマンドをサブ制御基板106に対して送信する。
また、主制御基板102は、中継端子板118を介して、始動口スイッチ120と、大入賞口スイッチ122と、ゲートスイッチ124と、カウントスイッチ126と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、主制御基板102は、中継端子板128を介して、普通電動役物ソレノイド130と、大入賞口ソレノイド132と、図柄表示装置134と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、7セグ表示基板68は、図柄表示装置134の一実施形態である。
払出制御基板104は、中継端子板136を介して、ガラス枠スイッチ138と、外部タンクスイッチ140と、タンクスイッチ142と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板144を介して、エラーLED146に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、下皿満タンスイッチ148に電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板150を介して、球貸表示基板152と、球貸装置154と、にそれぞれ電気的に接続されている。
なお、球貸表示基板152には、球貸スイッチ156と、返却スイッチ158とがそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板104は、中継端子板160を介して、払出モータ162と払出スイッチ164とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御基板104は、主制御基板102と発射制御基板108とにそれぞれ電気的に接続されている。
また、図5に示すように、払出制御基板104は、主制御基板102と双方向通信可能に接続されている。払出制御基板104は、CPU104Aと、払出完了コマンド送信部104Bと、を備えている。
払出制御基板104のCPU104Aは、主制御基板102から賞球指示コマンドを受信したか否かを判断する。また、CPU104Aは、賞球指示コマンドの内容に基づいて、払出モータ162の駆動を制御する。
払出制御基板104の払出完了コマンド送信部104Bは、主制御基板102からの賞球指示コマンドに基づいて所定数の遊技球の払い出しを行った後に、遊技球の払い出しを完了した旨を示す払出完了コマンドを主制御基板102に送信する。
具体的には、払出完了コマンドとして、例えば、10個の遊技球を払い出した、などのように遊技球の個数(賞球数)に関する情報を含むコマンドなどが挙げられる。
図4及び図6に示すように、サブ制御基板106は、演出表示基板110と、アンプ基板112と、装飾駆動基板114と、演出ボタン基板116と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、サブ制御基板106は、主制御基板102からの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。また、サブ制御基板106は、主制御基板102からの制御信号を受けて演出表示基板110、アンプ基板112、装飾駆動基板114及び演出ボタン基板116などの各基板を制御するCPU106Aと、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)を記憶するROM106Bと、主制御基板102からのエラー報知コマンドに基づいてエラー報知を実行させるエラー報知実行部106Cと、を備えている。
特に、ROM106Bには、エラー報知方法に関するプログラムが記憶されている。具体的には、ROM106Bには、スピーカ170(48)から大きな警告音を出力させるプログラム、演出表示装置166(62)にエラー警告を文字などで大きく表示させるプログラム、LED・ランプ172(66)の全てを目立つように点滅又は点灯させるプログラム、特定のLED・ランプ172(66)を目立つように点滅又は点灯させるプログラム、パチンコ機10の電源基板176による電力の供給を強制終了するプログラム、パチンコホールに設置された管理用のコンピュータにエラー情報を送信するプログラム、などが記憶されている。
また、エラー報知実行部106Cは、主制御基板102からエラー報知コマンドを受け取ると、スピーカ170(48)、演出表示装置166(62)、LED・ランプ172(66)、電源基板176に対して、ROM106Bに記憶された各プログラムの内容に基づいたエラー報知信号を送信する。
また、図6に示すように、演出表示基板110には、演出表示装置166(62)と、演出表示ROM168と、がそれぞれ電気的に接続されている。この演出表示ROM168には、演出図柄表示装置62に変動表示される擬似特別図柄のデータが記憶されている。なお、演出図柄表示装置62は、演出表示装置166の一実施形態である。
また、アンプ基板112には、所定の効果音を出力する各種スピーカ170(48)が電気的に接続されている。なお、サブスピーカ48は、各種スピーカ170の一実施形態である。
また、装飾駆動基板114には、各種LED・ランプ172(66)が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板114は、サブ制御基板106のROM106Bに記憶された情報に基づく指令を受けて遊技の装飾に関する制御を行うものである。また、演出ボタン基板178には、操作スイッチ174(40)が電気的に接続されている。なお、ランプ装置66は、各種LED・ランプ172の一実施形態である。また、演出ボタン40は、操作スイッチ174の一実施形態である。
また、図7に示すように、主制御基板102、サブ制御基板106、払出制御基板104及び発射制御基板108には、各基板102、104、106、108に電力をそれぞれ供給するための電源基板176が接続されている。
また、図8に示すように、発射制御基板108には、発射駆動基板178を介して、発射モータ180と、発射停止スイッチ182(64)と、タッチスイッチ184とがそれぞれ電気的に接続されている。また、発射制御基板108には、球送りソレノイド186が電気的に接続されている。
次に、本実施形態のパチンコ機10の作用について、フローチャートに基づいて説明する。
先ず、主制御基板102における払出制御処理について説明する。
図9に示すように、主制御基板102のCPU102Aにより遊技球が入賞したか否かが判断される(S100)。ここで、遊技球が普通電動役物56の始動口56B又は大入賞口86に入球した場合には、入賞有りと判断される。
遊技球が入賞した場合(S100:YES)には、主制御基板102の賞球指示コマンド送信部102Cから遊技球の賞球情報に関する賞球指示コマンドが払出制御基板104に対して送信される(S110)。
このとき、賞球指示コマンド送信部102Cから払出制御基板104に対して賞球指示コマンドを送信したことが賞球指示コマンド記憶部102Dに記憶される(S120)。具体的には、賞球指示コマンド記憶部102Dには、送信された賞球指示コマンドの内容が記憶される。例えば、遊技球10個を払い出せ、などのように遊技球の個数(賞球数)に関する情報を含むコマンドの内容がそのまま記憶される。
次に、主制御基板102の賞球指示コマンド送信判定部102Eにより、払出制御基板104から遊技球の払い出しを完了した旨の払出完了コマンドを受信したか否かが判断される(S130)。すなわち、賞球指示コマンド送信部102Eから払出制御基板104に対して賞球指示コマンドを送信すると、払出モータ162が払出制御基板104により制御されて駆動され、賞球指示コマンドに従った個数の遊技球が払い出される。遊技球が実際に払い出された後、払出制御基板104の払出完了コマンド送信部104Bにより、遊技球の払い出しを完了した旨を示す払出完了コマンドが主制御基板102に対して送信される。そして、S130では、主制御基板102の賞球指示コマンド送信判定部102Eにより、上記払出完了コマンドを受信したか否かが判断される。
次に、主制御基板102が払出完了コマンドを受信した場合(S130:YES)には、賞球指示コマンド記憶部102Dで記憶されている賞球指示コマンドの内容と、払出完了コマンドの内容とが照合される(S140)。
そして、主制御基板102の賞球指示コマンド送信判定部102Eにより、賞球指示コマンド記憶部102Dで記憶されている賞球指示コマンドの内容と払出完了コマンドの内容とが一致するか否かが判断される(S150)。
すなわち、S150においては、賞球指示コマンドにおける遊技球の払出数(賞球数)と払出完了コマンドにおける遊技球の払出数(賞球数)とを比較して両者が一致していない場合には、NGとなり否定的な判断(NG判定)がなされる。例えば、15個の遊技球の払い出しを完了した旨の払出完了コマンドに対して、10個の遊技球の払い出しを強制する賞球指示コマンドを送信していた場合には、NGとなり否定的な判断(NG判定)がなされる。
次に、賞球指示コマンド記憶部102Dで記憶されている賞球指示コマンドの内容と払出完了コマンドの内容とが一致しないと判断(NG判定)された場合(S150:NO)には、主制御基板102のエラー報知コマンド送信部102Fからサブ制御基板106に対して、エラー報知を実行させるためのエラー報知コマンドが送信される(S160)。
次に、払出制御基板104における払出制御処理について説明する。
図10に示すように、払出制御基板104のCPU104Aにより、主制御基板102から送信された賞球指示コマンドを受信したか否かが判断される(S200)。
賞球指示コマンドを受信したと判断されると(S200:YES)、賞球指示コマンドの内容に基づいて、CPU104Aにより払出モータ162の駆動が制御され、所定数の遊技球が払い出される(S210)。このとき、払出口(図示省略)内部に設けられている遊技球検知スイッチ(遊技球検知手段、図示省略)により、払い出される遊技球の個数がカウントされる。
そして、払出制御基板104のCPU104Aにより、所定数の遊技球の払い出しが完了したか否かが判断される(S220)。
所定数の遊技球の払い出しが完了すると(S220:YES)、払出完了コマンド送信部104Bにより、所定数の遊技球の払い出しが完了した旨を示す払出完了コマンドが主制御基板102に対して送信される(S230)。
なお、払出制御基板104から主制御基板102に対して払出完了コマンドが送信されると、上述した通り、図9のS150において、主制御基板102の賞球指示コマンド送信判定部102Eにより、賞球指示コマンド記憶部102Dで記憶されている賞球指示コマンドの内容と払出完了コマンドの内容とが一致するか否かが判断される。
次に、サブ制御基板106における払出制御処理について説明する。
図11に示すように、サブ制御基板106のCPU102Aにより、エラー報知コマンド送信部102Fから送信されたエラー報知を実行させるためのエラー報知コマンドを受信したか否かが判断される(S300)。
エラー報知コマンドを受信したと判断された場合(S300:YES)には、エラー報知実行部106Cにより、受信したエラー報知コマンドに基づいたエラー報知が実行される(S310)。
具体的には、エラー報知コマンドを受信したと判断されると、エラー報知実行部106Cから演出表示装置166(62)、各種スピーカ170(48)、各種LED・ランプ172(66)に対してエラー報知に関する制御信号が送信される。
これにより、スピーカ170(48)から大きな警告音が出力される。また、演出表示装置166(62)には、エラー警告が文字や絵図柄などにより大きく表示される。また、LED・ランプ172(66)の全て又は一部が目立つように点滅又は点灯される。また、特定のLED・ランプ172(66)が目立つように点滅又は点灯される。また、パチンコ機10の電源基板176からの電力供給が強制終了されて、パチンコ機10が使用できなくなる。さらに、パチンコ機10からパチンコホールに設置された管理用のコンピュータに対してエラー情報が送信される。これにより、ホール関係者に不正行為を知らせる。
なお、上記エラー報知方法は、全てを同時に実行してもよく、また、いずれか1つのエラー報知方法だけを実行してもよい。
以上のように、不正行為者により遊技球の払い出しに関する不正のコマンドが払出制御基板104に対して直接送信された場合でも、遊技球が払い出された後に主制御基板102によりそのコマンドが不正なものであるか否かが判定されるので、遊技球の払い出し後に不正の事実を確実に判明させることができる。この結果、遊技球の払い出しに関する不正行為を抑制することができる。
特に、賞球指示コマンドは払い出すべき遊技球の個数を含む情報であり、払出完了コマンドは実際に払い出した遊技球の個数を含む情報とすることにより、両者の個数を比較するだけで、不正か否かを容易に判断することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る遊技機について説明する。
なお、第1実施形態の遊技機と同等の箇所の説明については省略する。
上述した第1実施形態では、賞球指示コマンド記憶部102Dが払い出すべき遊技球の個数を含む情報を記憶するものとしたが、第2実施形態では、賞球指示コマンド記憶部102Dが賞球指示コマンドを送信した回数を記憶するものである。
主制御基板102の賞球指示コマンド送信部102Cは、遊技球の賞球情報に関する賞球指示コマンドを払出制御基板104に対して送信する。ここで、賞球指示コマンドとして、例えば「遊技球10個を払い出せ」などのように遊技球の個数(賞球数)に関する情報を含むコマンドを送信する。このとき、主制御基板102の賞球指示コマンド記憶部102Dは、賞球指示コマンドを払出制御基板104に対して送信した回数を記憶する。
なお、払出制御基板104が払出し処理を実行中に新たに賞球指示コマンドを送信した場合には、賞球指示コマンド記憶部102Dは、賞球指示コマンド送信回数を上乗せして記憶する。例えば、賞球指示コマンド記憶部102Dが「賞球指示コマンド送信回数=1回」の旨を記憶している際に、主制御基板102が新たに賞球指示コマンドを送信したとする。この場合には、賞球指示コマンド記憶部102Dは、賞球指示コマンドの送信回数を計数して「賞球指示コマンド送信回数=2回」として記憶する。
払出制御基板104の払出完了コマンド送信部104Bは、主制御基板102からの賞球指示コマンドに基づいて所定数の遊技球の払い出しを行った後に、遊技球の払い出しを完了した旨を示す払出完了コマンドを主制御基板102に送信する。ここで、払出し完了コマンドとしては、全ての払出し処理が終了した際に、実行した払出し処理の回数を送信する。具体的には、払出完了コマンドとして、例えば、「遊技球10個の払い出し処理を2回実行した」などのように実際に払い出し処理が行われた回数に関する情報を含むコマンドなどが挙げられる。つまり、入賞等で主制御基板102からの賞球指示コマンドを受信した場合には、入賞した回数と同じ回数の払い出し処理が実行される。
そして、主制御基板102は、払出制御基板104から払出完了コマンドを受信した際に、主制御基板102の賞球指示コマンド送信判定部102Eによって、払出完了コマンドに対応する賞球指示コマンドを送信したか否かを賞球指示コマンド記憶部102Dの記憶内容に基づいて判定する。
具体的には、賞球指示コマンドを送信した回数と払出完了コマンドにおける遊技球の払出回数とを比較して両者が一致している場合には、肯定的な判断(YES判定)がなされる。例えば、図9のS120において賞球指示コマンド記憶部が「賞球指示コマンド送信回数=2回」を記憶していた場合に、S130において「遊技球の払出し処理を2回実行した」旨の払出完了コマンドを受信した場合には、「賞球指示コマンド送信回数」と「払い出し処理実行回数」が一致するので肯定的な判断(S150:YES)となる。
しかし、賞球指示コマンド記憶部102Dが「賞球指示コマンド送信回数=0回」を記憶していた場合に、「遊技球の払出し処理を1回実行した」旨の払出完了コマンドを受信した場合には、「賞球指示コマンド送信回数」と「払い出し処理実行回数」が相違するので、賞球指示コマンド送信判定部102Eは否定的な判断(S150:NO)を行う。この場合は、不正に賞球指示コマンドが送信されたことが明らかであり、サブ制御基板106によって、エラー処理が行われる。
上記のように、賞球指示コマンドは払い出すべき遊技球の払出回数を含む情報であり、払出完了コマンドは実際に払い出した遊技球の払出回数を含む情報とすることにより、両者の払出回数を比較するだけで、不正か否かを容易に判断することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る遊技機について説明する。
上記第1及び第2実施形態では、払出し処理が完了した際に払出完了コマンドを主制御基板102に送信する例を示したが、第3実施形態では、払出し完了コマンド送信部104Bが遊技球1個単位で払出完了コマンドを主制御基板102に送信する例を説明する。なお、第3実施形態において、主制御基板102の賞球指示コマンド送信部102C、賞球指示コマンド記憶部102Dは、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第3実施形態の払出し完了コマンドは、払い出される遊技球1個単位で主制御基板102に送信される。つまり、払出口付近に設けられた遊技球検知スイッチ(遊技球検知手段)により払い出される遊技球が検出されカウントされる。この際、遊技球を1個検知する度に、払出し完了コマンド送信部104Bは、主制御基板102に対して、「1個の遊技球を払い出した」旨の払出完了コマンドを送信する。
つまり、遊技球検知スイッチにより、払い出された遊技球が1個単位で検知され、遊技球が1個検知される度に払出完了コマンドが主制御基板102に対して送信されることにより、不正行為が行われると、直ぐにエラー報知を実行することができる。例えば、「遊技球10個を払い出せ」という旨の不正信号が払出制御基板104に対して送信されると、払出制御基板104により遊技球が1個ずつ払い出される。このとき、払い出した遊技球が1個単位で検知され、払出完了コマンド送信部104Bにより払出完了コマンドが主制御基板102に対して送信される。この結果、主制御基板102により不正であることが判明されるので、残り9個の遊技球が払い出される前に、エラー報知が実行される。このように、直ちに不正行為が判明されてエラー報知が実行されることにより、払い出された遊技球の損失を最小限の1個にとどめることができる。
なお、上記実施形態では、遊技機としてパチンコ機10を例に挙げて説明したが、パチンコ機10に限られることはなく、例えば、スロットマシンに対しても本発明を適用することができる。スロットマシンでは、遊技球に替えて遊技メダルが払い出されるが、この遊技メダルが払い出された後に、払出完了コマンドを遊技の主制御を司る主制御基板に対して送信することにより、不正行為か否かを容易に判断することができる。
本発明の第1実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置の一部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する主制御基板と払出制御基板を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成するサブ制御基板を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置における電力の供給の流れを説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機の電子制御装置を構成する発射制御基板を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成する主制御基板における払出制御処理を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成する払出制御基板における払出制御処理を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る遊技機を構成するサブ制御基板における払出制御処理を示したフローチャートである。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
102 主制御基板(主制御手段)
102C 賞球指示コマンド送信部
102D 賞球指示コマンド記憶部
102E 賞球指示コマンド送信判定部
102F エラー報知コマンド送信部
104 払出制御基板(払出制御手段)
104B 払出完了コマンド送信部
106 サブ制御基板(サブ制御手段)
106C エラー報知実行部

Claims (4)

  1. 遊技の主要な制御を司る主制御手段と、前記主制御手段からの制御信号に基づいて遊技の演出に関する制御を司るサブ制御手段と、前記主制御手段と双方向通信可能に接続され遊技球の払い出しに関する制御を司る払出制御手段と、を有し、前記主制御手段が遊技球の賞球情報に関する賞球指示コマンドを前記払出制御手段に送信することで、前記払出制御手段が前記賞球指示コマンドに基づいて遊技球の払い出しを行い、該遊技球の払い出しに異常が生じた場合に、前記サブ制御手段がエラー報知を実行する遊技機であって、
    前記払出制御手段は、
    前記主制御手段から送信される前記賞球指示コマンドに基づき遊技球の払い出しを行った後に、遊技球の払い出しを完了した旨を示す払出完了コマンドを前記主制御手段に送信する払出完了コマンド送信部を有し、
    前記主制御手段は、
    前記賞球指示コマンドを前記払出制御手段に送信したことを、前記払出制御手段から送信される前記払出完了コマンドを受信するまで記憶する賞球指示コマンド記憶部と、
    前記払出制御手段から送信される前記払出完了コマンドを受信した際に前記払出完了コマンドに対応する前記賞球指示コマンドを送信したか否かを前記賞球指示コマンド記憶部の記憶内容に基づいて判定する賞球指示コマンド送信判定部と、
    前記賞球指示コマンド送信判定部により前記払出完了コマンドに対応する前記賞球指示コマンドを送信していないと判定された場合に、前記エラー報知を実行させるためのエラー報知コマンドを前記サブ制御手段に送信するエラー報知コマンド送信部と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 払い出した遊技球を検知する遊技球検知手段を備え、
    前記賞球指示コマンドは、払い出すべき遊技球の個数を含む情報であり、
    前記賞球指示コマンド記憶部は、前記賞球指示コマンドに含まれる遊技球の個数情報を記憶するものであり、
    前記払出完了コマンドは、前記遊技球検知手段によって検知された遊技球の個数を含む情報であり、
    前記賞球指示コマンド送信判定部は、前記賞球指示コマンドにおける遊技球の個数情報と前記払出完了コマンドにおける遊技球の個数情報とを比較して判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記払出制御手段は、前記賞球指示コマンドに含まれる遊技球の個数情報の遊技球が払い出されることで1回の払出処理が終了するものであって、
    前記賞球指示コマンド記憶部は、前記賞球指示コマンドが送信された回数情報を記憶するものであり、
    前記払出完了コマンドは、実行された前記払出処理の回数を含む情報であり、
    前記賞球指示コマンド送信判定部は、前記賞球指示コマンドが送信された回数情報と前記払出完了コマンドにおける前記払出処理の回数情報とを比較して判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 払い出した遊技球を1個単位で検知する遊技球検知手段を備え、
    前記払出完了コマンド送信部は、前記主制御手段から送信される前記賞球指示コマンドに基づく全ての遊技球を払い出す前に前記遊技球検知手段によって1個の遊技球が検知される度に、該1個の遊技球の払い出しを完了した旨を示す前記払出完了コマンドを前記主制御手段に送信し、
    前記賞球指示コマンド送信判定部は、前記払出制御手段から送信される前記払出完了コマンドを受信した際に、前記払出完了コマンドに対応する前記賞球指示コマンドを送信したか否かを前記賞球指示コマンド記憶部の記憶内容に基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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