JP3795137B2 - 遊技用管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表される遊技機を管理する遊技用管理装置に関し、詳しくは、予め定められた特定条件の成立により遊技者にとって有利となる特定遊技状態に制御され、前記特定条件が予め定められた特別条件を満たしている場合に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態に制御される遊技機を管理する遊技用管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から一般的に知られている遊技機としては、予め定められた特定条件の成立により遊技者にとって有利となる大当り状態等の特定遊技状態に制御され、その特定条件が予め定められた特別条件を満たしている場合に、特定遊技状態が発生しやすい確率変動状態等の特別遊技状態に制御される遊技機があった。そして、そのような遊技制御を行なう遊技機を管理する遊技用管理装置が用いられていた。
【0003】
そのような従来の遊技用管理装置では、特定遊技状態の発生を示す情報および特別遊技状態の発生を示す情報が含まれる遊技情報を遊技機から受け、その遊技情報に基づいて次のような遊技機の管理を行なっていた。
【0004】
遊技用管理装置においては、遊技情報をリアルタイムで収集し、特定遊技状態が発生したことおよび特別遊技状態が発生したこと等の情報を経時的に示す管理データを作成し、その管理データを帳票形式等の視認可能な態様で画面表示出力または印刷出力していた。
【0005】
その場合の管理データにおいて、特定遊技状態の発生に関する情報および特別遊技状態の発生に関する情報は、それぞれ記号等により識別可能な形式で表示されていた。したがって、そのように出力された管理データにおいて記号が付された時刻に特定遊技状態が発生したこと、または、特別遊技状態が発生したということが把握できるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような従来の遊技用装置では、特定遊技状態および特別遊技状態がどの時点で発生したかについて管理データに基づいて知ることができるが、あるときに発生した特別遊技状態が当日において何回目に発生したものなのか容易に知ることができず、また、その特別遊技状態の発生中に特定遊技状態が何回発生したかについても容易に知ることができなかった。具体的に、そのように特別遊技状態の発生回数を知るためには、当日の管理データをすべて調査する必要があり、また、特別遊技状態の発生中における特定遊技状態の発生回数は管理データに示された特別遊技状態の情報と特定遊技状態の情報との関連性が示されていないので明確に知ることができなかった。すなわち、従来の遊技用管理装置では、遊技機における特別遊技状態の発生回数および特別遊技状態に関連して生じる遊技状況等の特別遊技状態に関する遊技状況を容易に把握することができなかった。
【0007】
本発明は係る実情に鑑み考え出されたものであり、遊技機における特別遊技状態に関する遊技状況を容易に把握することが可能な遊技用管理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、予め定められた特定条件の成立により遊技者にとって有利となる特定遊技状態に制御され、前記特定条件が予め定められた特別条件を満たしている場合に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態に制御される遊技機を管理する遊技用管理装置であって、
前記遊技機から発生する遊技情報であって、前記特別遊技状態中であることを表わす特別遊技状態中情報と、前記特定遊技状態の発生を表わす特定遊技状態発生情報とを入力する情報入力手段と、
該情報入力手段に入力される情報に基づいて、前記特別遊技状態の期間を検知するための遊技状態期間検知手段と、
該遊技状態期間検知手段による検知結果、および前記情報入力手段に入力される情報に応じて、前記特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態の発生を特定するとともに該発生した特別遊技状態の営業開始時からの積算値を算出し集計する特別遊技状態中遊技データ算出集計手段と、
前記遊技状態期間検知手段による検知、および前記情報入力手段に入力される情報に応じて、前記特別遊技状態期間中における前記特定遊技状態の発生回数を計数するための計数手段と、
前記特別遊技状態中遊技データ算出集計手段の算出集計結果に基づいて営業開始時点から何回目の前記特別遊技状態であるかを特定した識別情報を表示するとともに、前記計数手段の計数結果に基づいて、前記特別遊技状態になっている期間中に発生した前記特定遊技状態の発生回数の情報を、前記識別情報の集合個数により表示する情報表示手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記情報表示手段は、前記特別遊技状態になっている期間中に発生した前記特定遊技状態の発生回数に相当する個数の前記識別情報の集合のうち、前記特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された前記特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態に相当する前記識別情報を、他の識別情報と区別して表示することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、前記情報表示手段は、前記特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された前記特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態以外で、かつ、前記特別遊技状態中以外のときに発生した特定遊技状態の発生を、当該特定遊技状態以外の特定遊技状態と区別して表示することを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、情報入力手段の働きにより、特別遊技状態中であることを表わす特別遊技状態中情報と、前記特定遊技状態の発生を表わす特定遊技状態発生情報とが入力される。遊技状態期間検知手段の働きにより、情報入力手段に入力される情報に基づいて、特別遊技状態の期間が検知される。特別遊技状態中遊技データ算出集計手段の働きにより、遊技状態期間検知手段による検知結果、および前記情報入力手段に入力される情報に応じて、前記特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態の発生が特定されるとともに該発生した特別遊技状態の営業開始時からの積算値が算出され集計される。計数手段の働きにより、遊技状態期間検知手段による検知、および情報入力手段に入力される情報に応じて、特別遊技状態期間中における特定遊技状態の発生回数が計数される。情報表示手段の働きにより、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段の算出集計結果に基づいて営業開始時点から何回目の特別遊技状態であるかを特定した識別情報が表示されるとともに、計数手段の計数結果に基づいて、特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情報が、識別情報の集合個数により表示される。
【0012】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。情報表示手段のさらなる働きにより、特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数に相当する個数の識別情報の集合のうち、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態に相当する識別情報が、他の識別情報と区別して表示される。
【0013】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1または2に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。情報表示手段のさらなる働きにより、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態以外で、かつ、特別遊技状態中以外のときに発生した特定遊技状態の発生が、当該特定遊技状態以外の特定遊技状態と区別して表示される。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を管理する遊技用管理装置を示すが、これ限らず、この発明に係る遊技用管理装置は、コイン遊技機やスロットマシン等にも適用可能であり、予め定められた特定条件の成立により遊技者にとって有利となる特定遊技状態に制御され、前記特定条件が予め定められた特別条件を満たしている場合に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態に制御される遊技機を管理する遊技用管理装置であれば、すべて対象となる。
【0015】
第1実施形態
【0016】
図1は、遊技機の一例の第1種のパチンコ遊技機1およびカード処理機12を示す正面図である。
【0017】
パチンコ遊技機1の左右方向位置側部(図面では左側)にはカード処理機12がパチンコ遊技機1に対し分離可能な状態で設けられている。図中13はカード利用可表示器であり、カード処理機12が作動中でカードを使用しての玉貸が可能である旨を点灯表示するためのものである。カード処理機12にはカードリーダライタが内蔵されており、カード挿入・排出口17から共通カードなどを挿入すれば、そのカードに記録されている記録情報がカードリーダライタにより読取られる。その読取られたカード情報に含まれている挿入時のカード残額が残額表示器(カード残高表示器)7により表示される。このカード処理機12には、CPU,ROM,RAMなどが内蔵されたカード処理機制御部21(図4参照)が設けられており、このカード処理機制御部21によりカード処理機12全体が制御される。また、カード処理機12には、接続方向表示器15が設けられており、カード処理機12側で予め設定された接続方向の表示器が点灯表示され、遊技者がカード挿入時にどちらの遊技機で遊技が可能かが判断できる。
【0018】
遊技者がパチンコ遊技機1により遊技を行ないたい場合には、カード残額などの遊技者所有の有価価値が記録されている記録媒体の一例の共通カードをカード挿入・排出口17に挿入する。その挿入されたカードが適正でかつカード残額が残っている場合で玉貸操作が可能な場合には、遊技者が玉貸ボタン9を押圧操作することにより、カード処理機12側からパチンコ遊技機1側の払出制御マイクロコンピュータに玉払出指令信号が出力される。すると、後述するたとえばロータリースイッチ等からなる貸玉額設定スイッチ22(図2参照)の操作により予め設定されている1回の玉貸操作により払出される貸玉額(以下、単に貸玉額という)分の遊技玉(パチンコ玉)が打球供給皿6内に払出される。そして貸玉額分のパチンコ玉の払出が終了した段階でカード処理機12内に挿入されている共通カードのカード残額が貸玉額分減額更新される。
【0019】
図中8は返却ボタンであり、遊技者に押圧操作されることにより、カード処理機12内に挿入されている共通カードがカード挿入・排出口17から遊技者側に返却される。共通カード挿入時のカード残額と、玉貸が行なわれ減額更新された後のカードの残額とが打球供給皿6に設けられている残金額表示器(カード残高表示器)7により表示される。打球供給皿6内にパチンコ玉が払出された状態で遊技者が打球操作ハンドル3を操作すれば、パチンコ玉が1個ずつ遊技盤100前面に形成されている遊技領域101内に打込まれる。遊技領域101には、複数種類の識別情報が可変表示可能な可変表示装置102が設けられている。遊技領域101には、さらに普通図柄用始動口107と特別図柄用始動口109とが設けられている。この普通図柄用始動口107に進入したパチンコ玉は下方に通過して再度遊技領域101内に放出され、その通過玉が始動通過玉検出スイッチ108により検出される。この普通図柄用始動口107は、上方から進入したパチンコ玉が遊技盤の裏面側に導かれて入賞玉となる入賞口で構成してもよい。この始動通過玉検出スイッチ108の検出出力に基づいて可変表示装置102の普通図柄表示部104が可変開始された後停止制御される。この普通図柄表示部104は、0〜9の10種類の識別情報を可変表示するものであり、その停止時の表示結果が予め定められた特定の識別情報(たとえば77などの10通りのぞろめ)となれば、普通可変入賞球装置110の左右1対の可動部材111が開成して打玉が入賞容易な遊技者にとって有利な第1の状態となる。この普通可変入賞球装置110は、通常時は可動部材111が閉成して打玉が比較的入賞困難な遊技者にとって不利な第2の状態となっているが、普通図柄表示部104の表示結果が前記特定の識別情報となれば、ソレノイド112が励磁されて第1の状態となる。
【0020】
遊技領域101内に打込まれたパチンコ玉が特別図柄用始動口109あるいは第1の状態となっている普通可変入賞球装置110内に入賞すれば、その始動入賞玉が始動入賞玉検出スイッチ113により検出され、その検出信号に基づいて可変表示装置102の特別図柄表示部103が可変開始された後、左図柄,右図柄,中図柄の順に停止制御される。この特別図柄表示部103は、たとえば、液晶表示装置の表示画面で構成されており、0〜9,A〜Eの15種類の識別情報を可変表示可能なものであり、その停止時の表示結果が予め定められた特定の識別情報の組合せ(たとえば777などの15通りのぞろめ)となれば、大当りとなり特定遊技状態が発生して特別可変入賞球装置114の開閉板116が開成して打玉が入賞しやすい遊技者にとって有利な第1の状態とする大当り時の制御が行なわれる。この特別可変入賞球装置114は、通常時は開閉板116が閉成した打玉が入賞不可能なまたは入賞困難な遊技者にとって不利な第2の状態となっているが、特別図柄表示部103の表示結果が特定の識別情報の組合せとなれば、ソレノイド117が励磁されて第1の状態となる。この大当りに伴う特別可変入賞球装置114の第1の状態は、所定時間(たとえば30秒間)の経過あるいは打玉の入賞開口115への所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了して第2の状態となる。この入賞開口115内に入賞したパチンコ玉は、10カウント検出スイッチ120により検出され、その検出個数が入賞個数表示器121により表示される。一方、入賞開口115内のある箇所には特定入賞領域(Vポケット)118が設けられており、第1の状態となっている特別可変入賞球装置114内に進入したパチンコ玉がこの特定入賞領域(Vポケット)118に入賞すれば、その特定入賞玉が特定入賞玉検出スイッチ119により検出され、特別可変入賞球装置114のその回の第1の状態が終了するのを待って再度特別可変入賞球装置114が第1の状態に駆動制御される繰り返し継続制御が行なわれる。この繰り返し継続制御の上限回数はたとえば16回と定められている。
【0021】
特別図柄表示部103が可変表示している最中に打玉が特別図柄用始動口109あるいは普通可変入賞球装置110内に入賞すれば、その始動入賞が記憶されて、特別図柄表示部103が可変停止した後再度可変開始できる状態になってから前記始動入賞記憶に基づいて特別図柄表示部103が再度可変開始される。この始動入賞記憶の上限値はたとえば「4」と定められており、現時点における始動入賞記憶数が始動記憶表示器105により表示される。この始動入賞記憶の上限を超えて入賞した始動入賞玉は無視されて可変表示装置102の可変表示制御には利用されない。一方、特別図柄表示部103の表示結果が大当りの発生しない図柄で、かつ中図柄が「3」または「7」の場合には、始動入賞によらずもう一度可変表示装置102が可変表示される再ゲームが行なわれる。特別図柄表示部103の可変停止時の表示結果が、予め定められた特別の識別情報の組合せ(たとえば333,777,FFF)で特定遊技状態が発生すれば、以降の特定遊技状態が発生する確率が向上する。このような遊技状態を特に確率向上状態という。これに対し、遊技状態が特定遊技状態でもなく確率向上状態でもない状態を通常状態という。また、前記特別の識別情報の組合せを構成する図柄を特に確率変動図柄と呼ぶ。以下、この実施の形態では、確率向上状態を特別遊技状態と呼ぶ。
【0022】
確率変動図柄で大当りが発生した場合には、その大当りに基づく特定遊技状態の終了後、少なくとも合計2回特定遊技状態が発生するまで確率向上状態に繰返し継続して制御される。より具体的には、確率変動図柄で大当りが発生した場合に、その大当りに基づく特定遊技状態の終了後に1回目の確率向上状態に制御される。さらに1回目の確率向上状態中において発生した大当りに基づく特定遊技状態の終了後に2回目の確率向上状態に制御される。この確率変動の繰返し継続制御がなされている最中に発生した大当りが確率変動図柄によるものである場合には、改めて2回確率向上状態に繰返し継続して制御される。なお、特定遊技状態の発生確率は、通常時においては3段階に可変設定可能となっており、設定1では、1/215,設定2では、1/230,設定3では、1/245の発生確率となる。一方、確率向上状態においては、設定1,2,3にかかわらずすべて1/25の発生確率となる。
【0023】
さらに、普通図柄表示部104でも、前述した特別図柄表示部103と同じ条件で確率変動が開始される。この普通図柄表示部104は、前述したように、0〜9の10種類の識別情報が可変表示され、そのうちの特定の識別情報(たとえば77などの10通りのぞろめ)が停止表示されたことにより、普通可変入賞球装置110が第1の状態に駆動制御されるのであり、その普通可変入賞球装置110が第1の状態に駆動制御される確率は1/10となっている。ところが、特別図柄表示部103の表示結果がたとえば333あるいは777となって確率変動が開始された場合には、それ以降、普通可変入賞球装置110が第1の状態に駆動制御される確率が1/2となるとともに、普通図柄表示部104の変動時間が通常28秒間であったものが5秒間に短縮される。この確率向上状態は、前述した特別図柄表示部103の確率向上状態が終了した段階で終了する。
【0024】
また、前述した確率向上状態が終了すると、特別図柄表示部103における特別図柄の変動時間(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短縮制御)が行なわれる。その変動時間短縮制御においては、たとえば、通常時に10秒間であった変動時間が6秒間に短縮される。その変動時間短縮制御は、確率向上状態の終了後、特別図柄表示部103が最大限50回の可変表示をするまで継続され、その50回の可変表示が行なわれるまでの間に大当りが発生することによって終了する。また、前記変動時間短縮制御中は、普通図柄表示部104の変動時間(可変表示時間)を短縮する制御も同時に行なわれる。この変動時間短縮制御中においては、通常時に28秒間であった変動時間が5秒間に短縮される。このような制御が行なわれることにより、可動部材111が開成する頻度が高くなり、その結果、打玉が始動入賞しやすい状態になる。このような変動時間短縮制御が行なわれると、可動部材111が頻繁に開成し、打玉が多数始動入賞して特別図柄表示部103の可変表示頻度が高くなるため、大当りが発生する確率が一定であっても、短時間で大当りが発生しやすくなるという、遊技者にとって有利な状態となる。このような制御が行なわれることにより、特別図柄可変表示部103の表示結果が早期に得られるため、可変表示に関与しない無駄な始動入賞を減らすことが可能となるとともに、早期に大当り(特定遊技状態)を発生させることが可能になる。
【0025】
なお、本実施の形態では特別図柄表示部103と普通図柄表示部104の両方において確率が変動するようにしたが、いずれか一方においてのみ、変動するようにしてもよい。普通図柄表示部104においてのみ確率が変動するようにした場合には、特定遊技状態は普通図柄表示部104の表示結果が特定の識別情報(たとえば777などの10通りのぞろめ)となった場合であり、普通可変入賞球装置110が開成することにより遊技領域に打込まれた打玉が入賞しやすい状態に制御される。また、確率が変動する条件は特別図柄表示部103が特別の態様で特定の識別情報(たとえば前述した15通りのぞろめのうち333,777)となった場合であり、その条件成立により普通図柄表示部104の表示結果が特定の識別情報となる確率が変動する(たとえば1/10であったものが1/2になる)ことになる。
【0026】
遊技領域101には、さらに通常入賞口122と、ラッキーナンバー用表示ランプ123とが設けられている。このラッキーナンバー用表示ランプ123は、特別図柄表示部103が可変開始されて停止制御された結果が特定の識別情報の組合せとなり大当りが発生したときに▲1▼〜▲9▼の表示ランプが走行点灯された後停止制御される。そして、停止時における表示ランプのナンバーが、その遊技場が予め設定しているラッキーナンバーと一致すると、遊技場で定めたあるサービスが遊技者に付与される。そのあるサービスとは、たとえば、特定遊技状態が発生したことに伴って付与された景品玉などの有価価値を景品交換することなく引続き遊技に使用できるいわゆる持玉遊技が許されることなどが考えられる。
【0027】
図中11は、特定遊技状態が発生して大当り制御が行なわれている最中や確率変動の繰返し継続制御が行なわれている最中に点滅するランプである。10は、スピーカであり、大当り発生時等における効果音を発生するものである。14は端数表示スイッチであり、カード挿入・排出口17に挿入された共通カードの残額が前記貸玉額以下の端数が存在する状態となった場合に、それを残額表示器7に表示するためのものである。16はカード挿入中表示器であり、カード挿入・排出口17に共通カードが挿入されているときに点灯して挿入中である旨を表示するためのものである。18はユニットボックスであり、後述するユニットボックス制御部が内蔵されている。また2は前面枠であり、5は開閉自在な前面板であり、4は余剰玉貯留皿であり、打球供給皿にパチンコ玉が満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉がこの余剰玉貯留皿4内に払出される。
【0028】
図2は、カード処理機および図1に示したパチンコ遊技機の一部内部構造を示す背面図である。
【0029】
カード処理機12内には、カード処理機制御部21とカードリーダライタ制御部20とユニットボックス制御部19とが設けられている。カード処理機制御部21とパチンコ遊技機1に設けられているインタフェイス基板33とは電気的に接続されており、カード処理機制御部21とインタフェイス基板33とが互いに情報の送受信ができるように構成されている。またこのインタフェイス基板33と払出制御基板ボックス37内に収納されている払出制御基板38が電気的に接続されている。さらに、インタフェイス基板33と中継端子基板34とが電気的に接続されており、中継端子基板34と、遊技制御基板ボックス40内に収納されているゲーム制御用基板41,遊技機用ターミナルボックス46,玉払出器31が、それぞれ電気的に接続されている。
【0030】
さらに、打球供給皿6に設けられている前述した各種表示器や各種操作ボタンのスイッチがコネクタ35を介してインタフェイス基板33に接続されている。なお、カード処理機制御部21と打球供給皿6に設けられている各種表示器や各種操作ボタンのスイッチならびに払出制御基板ボックス37内の払出制御基板38とインタフェイス基板33や中継端子基板34を介することなく直接配線により接続し、払出制御基板38と玉払出器31とを中継端子基板34を介して接続するようにしてもよい。また、カード処理機制御部21と払出制御基板38とを直接コネクタにより接続するようにしてもよい。なお、22はコネクタでありカード処理機制御部21とインタフェイス基板33とを接続するためのものである。
【0031】
カード処理機12に設けられているユニットボックス制御部19には、1回の玉貸操作により払出される貸玉額を予め入力設定するための貸玉額設定スイッチ22が設けられており、図示するように、100円,200円,300円,400円,500円の5種類の金額が入力設定できるようになっている。たとえば遊技場の係員により図示のように貸玉額が300円に設定されればその300円が貸玉額としてカード処理機制御部21のマイクロコンピュータ(図示せず)に記憶される。そして、遊技者がカードをカード挿入・排出口17に挿入し、玉貸ボタン9を押圧操作することにより自動的にこの玉貸額(300円)分のパチンコが打球供給皿6内に払出される。このパチンコ玉の払出しに際しては、予め定められている単位額(たとえば100円)分の払出しを複数回(たとえば3回)実行することにより行なわれ、この単位額分の払出しが終了する毎に単位額だけカード残額から減額される。この単位額分の減額による単位額売上信号が遊技場のホストコンピュータであるホール用管理コンピュータ70(図3〜図5参照)に伝送されるとともに、遊技場に設置されているターミナルボックスを介してカード発行会社に伝送される。また、ユニットボックス制御部19にはカード処理機12の番号であるユニット番号が設定され、その設定番号がユニットボックス59を介してホール用管理コンピュータ70に伝送されるとともに、ターミナルボックスを介してカード発行会社に伝送される。
【0032】
カードリーダライタ制御部20は、カード挿入・排出口17から挿入されたカードの記録データを読取ったり書替えたりするための制御部である。
【0033】
玉払出器31は、払出モータ(図示せず)が設けられており、玉誘導レール28から供給されてきたパチンコ玉がこの払出モータの回転力により横送りされ、その横送りされたパチンコ玉が1つずつ下方に落下して、打球供給皿6内に払出される。この玉払出器31は、機構板25に設けられている。前記玉誘導レール28は、玉タンク27内の貯留玉を2列に整列させながら流下させるものであり、その2列の流下径路にそれぞれタンク玉切れスイッチ29とレール玉切れスイッチ30とが設けられており、玉タンク27内の貯留玉が無くなったことおよび玉誘導レール28上の流下玉が無くなったことが検出され、その検出信号が遊技機用ターミナルボックス46,中継端子基板34を介して払出制御基板ボックス37内の払出制御基板38に入力される。このタンク玉切れスイッチ29が玉を検出しなくなった時点で玉払出速度が減速される。
【0034】
玉タンク27には、遊技機設置島に設けられている補給樋57からパチンコ玉を補給玉検出器を含む補給装置58を介して補給される。この玉タンク27に供給される補給玉が補給装置58の補給玉検出器により検出されるのであり、所定個数(たとえば10個)のパチンコ玉が供給されたことを検出して1パルスの検出信号がこの補給玉検出器から出力される。カード処理機12からの玉貸要求信号を受けて玉タンク27内のパチンコ玉を打球供給皿6内に払出すのではなく遊技者が玉貸機から購入してきた貸玉を打球供給皿6内に投入して遊技を行なう従来の一般的なパチンコ遊技機の場合には、前記補給装置58から出力される出力信号がホール用管理コンピュータ70に送信され、ホール用管理コンピュータ70ではその送信されてきた検出信号に基づいて遊技場にとって不利益となる不利益球数を検出する。ところが、本実施の形態のように、カード処理機12からの玉貸要求信号に基づいて玉タンク27内の貯留玉の一部を打球供給皿6内に払出す方式のパチンコ遊技機においては、その遊技場にとって何ら不利益球数とはならない貸玉が補給樋57から玉タンク27に供給されることになり、その供給された貸玉が補給玉検出器により検出されてしまって不利益球数情報としてホール用管理コンピュータに入力されてしまい、ホール用管理コンピュータ70で正確な不利益球数を計数できない不都合が生ずる。そこで、本実施の形態のパチンコ遊技機においては、パチンコ玉の入賞に基づいて払出される景品玉が所定個数(たとえば10個)に達する前に払出制御基板38から所定のパルス信号を出力してその所定のパルス信号が遊技機用ターミナルボックス46,コネクタ62,情報出力端子装置59,コネクタ64を介してホール用管理コンピュータに伝送されるように構成されている。このように構成することにより、パチンコ玉の貸出については何ら不利益球数情報としてのパルス信号がホール用管理コンピュータ70に出力されることなく、入賞に伴なう景品玉の払出に関してのみパルス信号がホール用管理コンピュータ70に送信され、ホール用管理コンピュータ70では正確な不利益球数情報を集計できる。
【0035】
遊技領域101,201,301内に打込まれて入賞口に入賞した入賞玉とアウト口53に回収されたアウト玉は合流して打込玉タンク54に落下し、その打込玉が打込玉検出器(打込玉センサ)55により検出された後遊技機設置島に設けられている集球樋56上に落下する。図中23,61はカード処理機制御部21と情報出力端子装置59とを接続するためのコネクタである。
【0036】
情報出力端子59は、単位額売上信号およびユニット番号の伝送機能とを合わせ持つ。この情報出力端子59は、ユニットボックス制御部19とコネクタ60,24を介して接続されている。そして、前述したユニット番号や単位額売上信号がコネクタ24,情報出力端子59,コネクタ64を介してホール用管理コンピュータへ伝送される。また、カード処理機12で使用されたカードの額面情報や、カード処理機12で発生したエラーのコード情報がカード処理機制御部21からコネクタ23,情報出力端子59,コネクタ64を介してホール用管理コンピュータへ伝送される。ユニットボックス制御部19にはAC100Vの電圧が供給され、このユニットボックス制御部19での所定の電圧に変圧された電圧がカード処理機制御部21やカードリーダライタ制御部20に供給される。このように、単位額売上信号は、パチンコ遊技機1からとカード処理機12からとの両方からホール用管理コンピュータに送信されることになる。その結果、いずれか一方が故障したり誤動作したりして一方の単位額売上信号が狂った場合には、他方の単位額売上信号と食い違うために、異常が発生したことが即座に判断でき、売上の正確な管理が可能となる。そして、カード処理機12からは前述したようにユニット番号もホール用管理コンピュータに送信されてくるために、送信されてきた単位額売上信号とともにどのカード処理機での売上かを特定可能となる。
【0037】
また、遊技制御基板41は、機構板25の開口26に臨み遊技盤100に設けられる可変表示装置102の中継端子基板(図示せず)および各種ランプ・LED・センサなどが接続されている中継端子基板48と配線により接続されている。この中継端子基板48は、コネクタ50,63により情報出力端子装置59に接続されているとともに、コネクタ49,47により遊技制御基板41に接続されている。遊技制御基板ボックス40の背面右側には、キースイッチ43が設けられている。このキースイッチ43は、可変表示装置102,104,202の可変停止時の表示結果が特定の識別情報の組合せ(たとえば777)となる確率を可変設定するものであり、ノーマル位置,設定位置,確認位置の3つの位置に切換操作ができる。このキースイッチ43に所定の鍵を挿入して切換操作することにより確率が変更設定できるのであり、この切換操作回数に応じて、前述したように、設定1,設定2,設定3の3段階に確率を切換設定することができる。なお、キースイッチ43に代えて、たとえばスライドスイッチ,押しボタンスイッチ,スナップスイッチ,プッシュプルスイッチ,ロータリースイッチ,デジタルスイッチ等でもよい。さらに、遊技制御基板ボックス40内には、キースイッチ43の操作により設定された確率を表示するための設定確率表示器42a,42b,42cが設けられている。図中51は打球発射装置であり、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより作動して打球貯留皿6内のパチンコ玉を1つずつ遊技領域101内に発射するためのものである。また図中26は機構板28に形成された開口であり、可変表示装置102の遊技盤裏面側への突出部分がこの開口26内に収まるように構成されている。図中45は電源スイッチであり、遊技機用ターミナルボックスと遊技制御基板41との間に介在し、遊技制御基板41とはコネクタ44により接続されている。この電源スイッチ45を操作することにより電源を一旦切った後再投入することができ、電源の立上げに伴なう遊技制御基板41の遊技制御マイクロコンピュータをリセットすることができるとともに、確率設定操作の際に操作しやすくすることができる。また39はリセットスイッチであり、払出制御基板の払出制御用マイクロコンピュータをリセットするためのものである。また100は遊技盤であり、遊技盤取付枠(図示せず)に着脱自在に取付けられている。
【0038】
玉貯留皿6内のパチンコ玉が満杯となりそれ以上貯留できなくなった余剰玉が前述したように余剰玉払出口4から払出されるのであるが、その余剰玉も満杯となった場合には満杯検出スイッチ52がONとなり、その検出信号に基づいて払出制御基板38が動作して玉払出器31による景品玉の払出をストップさせる。また、図中32は入賞玉処理装置であり、遊技領域に設けられた入賞口から入賞した入賞玉を1つずつ検出してその検出信号に基づいて払出制御基板38が動作し、入賞口の種類に応じた個数の景品玉を払出すように玉払出器31を動作制御する。
【0039】
図3は、本発明に係る遊技用管理装置の一例となる管理装置を示す概略構成図である。管理装置は、演算部の一例のホール用管理コンピュータ70とデータ加工出力部の一例となるデータ加工出力装置72と表示部の一例のCRT74および出力部の一例のプリンタ75と操作部の一例のキーボード76とを有する。
【0040】
ホール用管理コンピュータ70は、後述するように複数台のパチンコ遊技機の遊技制御基板と払出制御基板と複数のカード処理機のカード処理機制御部とからのデータが入力され、たとえば2週間分の入力データがファイル可能に構成されている。データ加工出力装置72は、キースイッチ73が設けられており、このキースイッチ73により、データ加工出力装置72は、OFF,ON,LOCK状態に切換えることができる。OFF状態に切換わると動作が停止してCRT74による表示やプリンタ75による印字は行なわれなくなる。ON状態に切換わることにより、キーボード76の操作に従って、CRT74によるデータの表示やプリンタ75によるデータの印字出力が可能となる。LOCKに切換わることにより、売上データや割数データ等の遊技場の経営者以外には知られたくないデータなどの特別なデータの出力が禁止される状態となる。
【0041】
遊技場に設置されている複数台のパチンコ遊技機は、その機種等に従って複数のグループに分けられている。たとえば、図1に示した第1種のパチンコ遊技機1のグループである第1グループ,図示していない第3種のパチンコ遊技機のグループである第3グループのように複数グループに分類されている。なお、第2グループとしては第2種のパチンコ遊技機が該当する。そしてこの管理装置においては、キーボード76によりそのグループを指定して、ラッキーナンバー(持玉遊技開始ナンバーや終日無定量ナンバーや持玉遊技終了ナンバー)や確率向上状態が開始する可変表示装置の停止時の表示ナンバーを入力設定することができる。
【0042】
グループ設定の入力操作手順は、まずキーボード76の設定キー77を押圧操作し、次にグループキー79を操作し、次に数値入力用キー99を押圧操作して、第1グループ,第3グループ等のグループ番号を入力する。たとえば、図1に示した機種のパチンコ遊技機を第1グループにするには数値入力用キー99を操作して01を入力する。次に数値入力の終了を意味する機能キー98を操作する。次にユニット先頭キー81を操作し、次に数値入力用キー99を操作してユニット先頭番号を入力する。たとえば第1グループに属する機種のパチンコ遊技機のユニット番号の先頭をこの数値入力用キー99により入力設定する。次に機能キー98を操作し、次にユニット末尾キー82を操作し、次に数値入力用キー99を操作してユニットの末尾番号を入力する。たとえば第1グループに属する機種のパチンコ遊技機のユニット番号の末尾の番号を入力する。そして機能キー98を押圧操作する。以上の操作により、入力設定されたユニット番号の先頭から末尾の番号に対応するパチンコ遊技機のグループ番号が入力設定されることになる。他のグループを入力設定したい場合には、前記グループキー79の押圧操作からユニット番号の末尾番号を入力した後の機能キー98の押圧操作までを再度繰返して実行すればよい。そして、グループ設定入力が終了した段階で完了キー78を押圧操作する。
【0043】
一方、ラッキーナンバーモードや確率変動開始ナンバーを入力設定する場合には、まず設定キー77を押圧操作し、次にL.Nキー(ラッキーナンバーキー)8を押圧操作し、次に、前述の操作により既に入力設定されたグループナンバーを数値入力用キー99を押圧操作することにより入力設定した後機能キー98を操作する。これにより、第1種のパチンコ遊技機からなる第1グループあるいは第3種のパチンコ遊技機からなる第3グループ等からいずれかのグループが特定されて入力設定される。次に数値入力用キー99を操作してラッキーナンバーモードを入力する。このラッキーナンバーモードは、可変表示装置の可変停止時の表示結果である大当り図柄をラッキーナンバーの判断対象とするかまたは飾り図柄(第1図に示したラッキーナンバー用表示ランプ123の可変停止時の表示結果)をラッキーナンバーの判断対象とするかの2種類のモードがあり、その2種類のモードのうちのいずれのモードかをこの数値入力用キーにより選択して入力設定するものである。たとえば数値入力用キー99により01と入力すれば大当り図柄をラッキーナンバーの判断対象とするモードが選択設定され、02と入力されれば飾り図柄をラッキーナンバーの判断対象とするモードが選択設定される。次に機能キー98を押圧操作することによりラッキーナンバーモードの入力が終了する。
【0044】
持玉遊技開始ナンバーを入力操作するには、まず数値入力用キー99を操作してその遊技場が設定する持玉遊技開始ナンバー(たとえば3,5)を入力し、次に機能キー98を操作する。さらに、持玉遊技終了ナンバーを入力するには、まず数値入力用キー99を操作して遊技場が設定する持玉遊技終了ナンバー(たとえば4,9)を入力し、次に機能キー98を操作する。さらに、終日無定量ナンバーを入力するには、数値入力用キー99を操作して終日無定量ナンバー(たとえば7)を入力設定し、機能キー98を操作する。終日無定量ナンバーとは、可変表示装置の停止図柄ナンバーがそのナンバーとなった場合には、その後の大当り発生時の大当り図柄の種類や飾り図柄の種類がどのようなものであっても持玉を景品交換せずに引続き遊技に使用できるという特典が与えられるナンバーである。
【0045】
そして、他のグループを指定してラッキーナンバーモードや持玉遊技開始ナンバーや持玉遊技終了ナンバーや終日無定量ナンバーを入力設定したい場合には、再度数値入力用キー99を操作してグループナンバーを指定し、そのグループナンバーに対応するラッキーナンバーモード,持玉遊技開始ナンバー,持玉遊技終了ナンバー,終日無定量ナンバーの入力操作を繰返し行なう。そしてそれらの入力が終了した段階で完了キー78を操作する。
【0046】
図4はパチンコ遊技機1からホール用管理コンピュータ70に入力されるデータを説明するためのブロック図である。
【0047】
図2に示したパチンコ遊技機1の裏面側に設けられている払出制御基板38から遊技制御基板41に、パチンコ玉の入賞に伴う入賞情報が伝送される。遊技制御基板41では、その伝送されてきた入賞情報に基づいて、打込が入賞した入賞口に対応する入賞個数情報を払出制御基板38に送り返す。払出制御基板38では、この返信されてきた賞球個数情報に基づいて玉払出器31を動作させる。一方、カード処理機12に設けられているカード処理機制御部21からは遊技者の貸玉操作に従った貸玉指令信号が払出制御基板38に送信される。そして払出制御基板38はこの送信されてきた払出指令信号に従って玉払出器を制御して貸玉を払出す。貸玉が良好に払出されれば払出制御基板38は払出が行なわれた旨の信号をカード処理機制御部21に返信する。
【0048】
遊技制御基板41からは、パチンコ遊技機1の裏面に設けられた情報出力端子59を介して、ホール用管理コンピュータ70側の情報入力端子71に、パチンコ遊技機1の機種を特定する機種コード情報,特定遊技状態の発生確率の設定値情報,特別図柄表示部103において大当りが発生した場合の特別図柄大当り情報(特定遊技状態の発生情報),その大当りが発生したときの特別図柄表示部103より停止表示された大当り図柄に関する情報,特別図柄表示部103における大当りの発生により変動した後、停止するラッキーナンバー用表示ランプ123の停止位置に関するラッキーナンバー情報,特別可変入賞球装置(大入賞口)が開放して第1の状態となったことに関する情報,特定遊技状態の発生確率が変動して確率向上状態にあることと変動時間短縮制御状態にあることとを表わす確率変動中情報,特別図柄用始動口109にパチンコ玉が入賞したことに関する特別図柄始動入賞情報(始動条件の成立回数情報),通常時、確率変動時を含めた特別図柄の確定回数を示す特別図柄有効始動情報(可変表示装置102の動作回数情報),普通図柄表示部104において大当りが発生した場合の普通図柄大当り情報,特別可変入賞球装置114へのパチンコ玉の入賞に関する大入賞口入賞情報,特定入賞領域(Vポケット)118へのパチンコ玉の入賞に関するV入賞情報,普通図柄用始動口107にパチンコ玉が入賞したことを表わす普通図柄始動入賞情報(始動条件の成立回数情報),普通図柄用始動口107に入賞したパチンコ玉のうち普通図柄表示部104を有効に可変表示させるのに用いられた有効始動入賞玉に関する普通図柄有効始動情報,普通可変入賞球装置(普通電役)が開放して第1の状態となったことに関する普通電役開放情報,通常時のみの特別図柄の確定回数を示す確率変動外有効始動情報,リーチの成立回数をリーチの種別ごとに示すリーチ情報が伝送されてくる。
【0049】
情報入力端子71では、それらの伝送されてきた情報をホール用管理コンピュータ70に入力する。ホール用管理コンピュータでは、CPU70a,ROM70b,RAM70cが設けられており、それらの入力された情報を集計して記憶する。前記有効始動情報を集計するのは、第1のパチンコ遊技機の場合、前述したように始動入賞記憶の上限がたとえば「4」に定められており、その上限を超えて入賞した始動入賞玉は無視されて可変表示制御には用いられないため、実際に可変表示制御に用いられた有効な始動入賞回数を知りたいという遊技場のニーズに応えるためである。
【0050】
払出制御基板21からは、情報出力端子59を介して情報入力端子71に、パチンコ玉の入賞に伴い払出された景品玉情報である補給情報(不利益情報),玉払出器を作動させて玉貸が行なわれた玉貸情報,玉の払出に何らかの異常が発生した場合にその異常の原因や種類を表わすエラーコードの情報が伝送される。そして、それらの情報がホール用管理コンピュータ24に入力される。
【0051】
カード処理機制御部19から、情報出力端子59を介して情報入力端子71に、挿入されたカードが1000円カードか5000円カードかなどのカード額面に関する情報,ユニットナンバー情報,カード処理機12により何らかの異常が発生した場合のその異常の原因や種類を表わすエラーコードの情報が伝送され、ホール用管理コンピュータ70に入力される。
【0052】
遊技領域101内に打込まれたパチンコ玉が打込玉センサ25により検出されれば、その打込情報(利益情報)が情報入力端子71を介してホール用管理コンピュータ70に入力される。
【0053】
以上説明したように、ホール用管理コンピュータ70には各種遊技機から前述したような各種の情報が入力されるのであり、ホール用管理コンピュータ70はこの入力された各種情報を集計して記憶し、後述するキーボード76の操作に従って種々の集計データを出力する。
【0054】
図5は、本発明に係る管理装置の構成を示すブロック図である。管理装置の情報入力手段71には、各種情報が入力される。遊技情報は、遊技者の遊技状況に応じて、図1に示したパチンコ遊技機などから入力される情報である。遊技情報は、たとえば、前述した不利益情報の一例となる不利益球数情報あるいは補給情報、遊技者が遊技において消費した打玉数に基づく情報であって遊技場にとって利益となる利益情報の一例の打込玉情報の他、前記特別図柄大当り情報(大当り情報)、確率変動中情報、有効始動情報などから構成される。
【0055】
遊技者が遊技を終えて景品交換を行なうために景品玉計数機に獲得したパチンコ玉を投入すれば、景品交換に使用したパチンコ玉の玉数に関する情報が得られ、その情報を景品交換すれば景品処理機より景品の種類を識別するための景品識別情報などからなる景品処理情報が情報入力手段71へ入力される。
【0056】
遊技者が遊技場内に設置された所定の玉貸機で玉貸を行なった場合には、玉貸された玉数あるいは玉貸に使用した金額に関する情報が玉貸情報として玉貸機から情報入力手段71へ入力される。
【0057】
遊技者がパチンコ遊技機で遊技を行なうために共通カードなどをカード処理機12に挿入して玉貸を行なえば、共通カードから引落された金額に関する情報などからなる共通有価価値処理情報が情報入力手段71へ入力される。
【0058】
遊技者が貨幣を投入して共通カード販売機から共通カードを購入すれば、共通カードが発行されるとともに共通カードの売上に関する情報である共通有価価値発行情報が共通カード販売機から情報入力手段71へ入力される。
【0059】
これらの各種情報は、情報入力手段71へ入力された後に演算部70内に構成されている遊技データ算出集計手段300に送信される。
【0060】
遊技データ算出集計手段300は、図4に示したCPU70a,ROM70b,RAM70cにより構成されている。遊技データ算出集計手段300には、特別遊技状態(確率向上状態)期間中における遊技データを算出および集計するための特別遊技状態中遊技データ算出集計手段301、特別遊技状態期間中における大当りの発生回数を計数するための計数手段302、および、特別遊技状態の期間を検知するための遊技状態期間検知手段303が含まれている。
【0061】
情報入力手段71に入力された各種情報のうち、特別図柄大当り情報(大当り情報)および確率変動中情報は、この遊技状態期間検知手段303に入力される。遊技状態期間検知手段303は、入力されたこれらの情報に基づいて、遊技状態が特別遊技状態にある期間を検知して、その検知結果を特別遊技状態中遊技データ算出集計手段301および計数手段302等に伝送する。
【0062】
遊技状態期間検知手段303における特別遊技状態期間の検知は次のように行なわれる。遊技状態期間検知手段303には、管理対象のパチンコ遊技機に関する遊技内容の設定情報が予め入力され記憶されている。その設定情報には、確率変動状態(確率向上状態)となる特別図柄(確率変動図柄)の種類を示す情報(以下、確変図柄情報という)および確率変動状態発生後にその状態が継続可能な大当りの回数を示す情報(以下、確変継続情報)が含まれている。
【0063】
遊技状態期間検知手段303は、情報入力手段71から大当り図柄情報および確率変動中情報を受ける。遊技状態期間検知手段303では、特別遊技状態の期間の開始時期を次のように判断する。大当り図柄情報が確変図柄情報と一致した場合に、特別遊技状態の期間が開始したと判断する。遊技状態期間検知手段303では、特別遊技状態の期間の終了時期を次のように判断する。確率変動図柄での特別図柄大当り情報が入力された後に確変図柄情報と一致しない大当り図柄の大当り図柄情報が2回連続して入力された場合に特別遊技状態の期間が終了したと判断する。
【0064】
なお、そのように直前の確変図柄の大当り情報が入力された後に2回連続して確率変動図柄と一致しない大当り図柄の大当り図柄情報が入力されたにもかかわらず、その後に確率変動中情報が入力された場合、遊技状態期間検知手段303は、変動時間短縮制御が実行されていると判断する。これは、確率変動中情報が変動時間短縮が行なわれている場合にも入力されるからである。
【0065】
特別遊技状態中遊技データ算出集計手段301では、遊技データとして、特別遊技状態の発生回数を算出しおよび集計する。その他に、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段301によって算出しおよび集計される遊技データの例としては、たとえば、特別遊技状態期間における打込玉数や差玉数、可変表示回数等を挙げることができる。ここで打込玉数とは、遊技者が遊技に使用したパチンコ玉数のことであり、差玉数とは、前記打込玉数と遊技者に払出された払出玉数との差数である。
【0066】
計数手段302は、遊技状態期間検知手段303からの検知結果により特定される特別遊技状態の期間中において発生した大当りの回数を特別図柄大当り情報に基づいて計数する。
【0067】
このように、遊技データ算出集計手段300においては、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段301、計数手段302、および、遊技状態期間検知手段303の働きにより、時間経過に伴って、特別遊技状態の発生回数の経時的なデータと、特別遊技状態の期間中に発生した大当りの回数の経時的データとを代表例とする各種集計データを得る。
【0068】
その他に、遊技データ算出集計手段300は、情報入力手段71に入力される各種情報に基づいて、その他さまざまな遊技データの算出を行なう。たとえば、大当り情報、確率変動中情報、有効始動情報などに基づいて、それぞれ大当りの発生回数、確率向上状態の発生回数、有効始動回数などを計数する。また、打込玉情報、補給情報などの不利益情報に基づいて、それぞれ遊技に使用された打込玉数、遊技者に景品玉として払出された払出玉数を計数する。あるいは景品処理情報に基づいて景品交換に使用したパチンコ玉数の計数を行ない、さらに景品交換された景品の種類毎にその景品交換回数の計数を行なう。また、玉貸情報に基づいて、玉貸機で貸出されたパチンコ玉数、あるいはその際に使用された金額を計数する。共通有価価値処理情報に基づいてカード処理機12を用いて玉貸が行なわれた金額などが計数される。共通有価価値発行情報に基づいて、共通カード販売機における共通カードの売上金額が計数される。
【0069】
遊技場の管理者などが操作部76を操作することにより、演算部70で算出された各種遊技データがデータ加工出力部72で所定のフォーマットに変換された後、表示部75あるいは出力部より出力される。より具体的には、以下の手順に従って各遊技データの集計データが出力される。
【0070】
各パチンコ遊技機の各集計データの表示出力を行なう場合には、まず図4に示すキーボード76の集計キー83を操作し、次に各台キー87を操作し、データの出力を希望するパチンコ遊技機のユニット番号を数値入力用キー99を操作して入力する。そして機能キー98を操作することにより各データがCRT74により表示される。一方、プリンタ75によりその各データを印字出力する場合には、集計キー83の押圧操作に代えてまず印字キー97を押圧操作することにより可能となる。
【0071】
この各台の各データの出力操作に従って、ユニットナンバー0001のパチンコ遊技機に関する集計データの出力状態が図6に示されている。図6に示すように、ユニットナンバー0001は、グループ1に属する1番台のパチンコ遊技機であり、機種コード01の第1種のパチンコ遊技機(図1に示したパチンコ遊技機)であり、ラッキーナンバーモードが01であるために可変表示装置の停止時の大当り図柄がラッキーナンバーの判断対象となる。そして、特定遊技状態の発生確率の設定値は01に設定されているために1/215の発生確率となっている。さらに持玉遊技開始ナンバーが3,5、持玉遊技終了ナンバーが4,9、終日無定量ナンバーが7に定められている。そして、図6に示すように、1993年8月15日(日)15時50分現在の本日の集計データが表の形で示されている。この表に従えば、一番左に大当り発生回数が示されており、その右側にそれぞれの発生時刻が示されている。その右側の特図入賞とは、前述した特別図柄始動入賞情報に基づいて集計された特別図柄始動入賞個数データであり、本日の営業開始時点から1回目の大当りが発生するまでの特別図柄始動入賞個数が155、1回目の大当りの終了から2回目の大当りの発生までの特別図柄始動入賞個数が398となっている。
【0072】
特図有効とは、前述した特別図柄有効始動情報に従った集計データであり、本日の営業開始時点から1回目の大当りの発生までの間に発生した特別図柄有効始動回数が148となっており、1回目の大当りの終了から2回目の大当りの発生までの特別図柄有効始動回数が387となっている。そして、特別図柄始動入賞合計個数に対する特別図柄有効始動合計回数の率すなわち1640/1697×100%≒96.6%が示されている。確率変動が開始してから遊技装置が35回遊技動作を実行して特定遊技状態が発生していることが示されている。
【0073】
普図入賞とは、前述した普通図柄始動入賞情報に従って集計されたデータであり、本日の営業開始時点から1回目の大当りが発生するまでの間における普通図柄始動入賞個数が163、1回目の大当りの終了時点から2回目の大当りが発生するまでの普通図柄始動入賞個数が252となっている。
【0074】
普図有効とは、前述した普通図柄有効始動情報に従った集計データであり、本日の営業開始時点から1回目の大当りが発生するまでの間における普通図柄有効始動回数が160、1回目の大当りの終了時点から2回目の大当りが発生するまでにおける普通図柄有効始動回数が247となっている。そして、普通図柄始動入賞合計個数に対する普通図柄有効始動合計回数の率すなわち1242/1287×100%≒96.5%が示されている。
【0075】
普図大当りとは、前述した普通図柄大当り情報に従って集計されたデータであり、本日の営業開始時点から1回目の大当りが発生するまでの間における普通図柄大当りの発生回数が8、1回目の大当りの終了時点から2回目の大当りが発生するまでの間における普通図柄大当りの発生回数が13回となっている。そして、普通図柄大当りの発生率すなわち普通図柄大当り合計83/普通図柄有効始動合計回数1242≒1/15.0が示されている。
【0076】
継続回数とは、特別可変入賞球装置114(図1参照)が再度第1の状態となる繰返し継続制御の回数を意味し、前述した大入賞口開放情報に従って集計されたデータである。この図8の表によれば、それぞれの回の大当りの発生により16回繰返し継続制御が行なわれたことが示されている。大入賞口とは、前述した大入賞口入賞情報および特別図柄始動入賞情報に基づいて集計されたデータであり、大当りの発生に伴って大入賞口(特別可変入賞球装置114)に入賞した入賞玉個数を意味しており、この表に従えば、1回目の大当りのときに167個、2回目の大当りのときに171個のパチンコ玉が入賞したことが示されている。そして、入賞玉個数の平均すなわち大入賞口入賞玉合計個数1868/大当り合計回数11≒169.8が示されている。
【0077】
V入賞とは、前述したV入賞情報に基づいて集計されたデータであり、特定入賞領域(Vポケット)118に入賞した入賞玉個数を意味しており、この表に従えば、1回目の大当りのときに72個、2回目の大当りのときに78個のV入賞が発生したことが示されている。そして、V入賞率すなわちV入賞合計個数806/大入賞口入賞合計個数1868×100%≒43.1%が示されている。普電入賞とは、前述した普通電役開放情報および特別図柄始動入賞情報に基づいて集計されたデータであり、普通電役(普通可変入賞球装置110)へのパチンコ玉の入賞個数を意味しており、本日の営業開始時点から1回目の大当りが発生するまでの間における普通電役に入賞した入賞玉が25、1回目の大当りの終了時点から2回目の大当りが発生するまでの間における普通電役に入賞した入賞玉の個数が40となっている。そして、普通入賞の平均が3.0/回となっているが、これは、1回の普通図柄大当りで普通電役に平均何個のパチンコ玉が入賞したかを示しており、普通入賞の合計を普図大当りの合計で除した値となっている。
【0078】
出玉とは、特別図柄の大当り発生から大当り終了までの間の打込玉数と払出玉数との差(差玉数)のことであり、表によれば、1回目の大当り時には2380個2回目の大当り時には2410個の景品玉が払出されたことになる。そしてこの出玉の平均は、払出された景品玉の合計26350/大当りの合計発生回数11≒2395となっている。
【0079】
大当り図柄とは、特別図柄表示部103によりどの図柄(数字)のぞろめで大当りが発生したかを示しており、1回目の大当りの発生は「666」、2回目の大当りの発生は「555」のぞろめで大当りが発生している。なお、この大当り図柄の欄に示された○マーク,×マーク,星印マークは、それぞれ、持玉遊技開始ナンバー,持玉遊技終了ナンバー,終日無定量ナンバーが特別図柄表示部103により表示されたことを示している。この表によれば、2回目の大当りの発生により持玉遊技開始ナンバーである「555」により大当りが発生して持玉を用いて遊技を続行できる状態となったが、3回目の大当りの発生時に持玉遊技終了ナンバーである「999」が特別図柄表示部103により表示されたために、持玉を用いて遊技を続行できる状態が終了している。そして、8回目の大当りの発生に伴って確率向上状態となり、9回目の大当りの発生に伴って終日無定量ナンバーである「777」が表示され、確率向上状態でなおかつ1日中、出玉を変換することなく遊技を続行できる状態となっていることがわかる。なお、表における大当りの欄における星印マークは、確率向上状態における大当り発生であることを示している。
【0080】
売上とは、そのパチンコ遊技機で遊技をするために用いられたカードの残額の使用量を意味しており、表によれば、1回目の大当りまでに5500円、1回目の大当りの終了から2回目の大当りの発生までに13000円が使用されたことがわかる。
【0081】
図6に示す表の下に示されたデータは、遊技場の情報管理に特に必要となるものを集計したものである。そのうち、星印マークの付いた確率変動大当り回数とは、確率向上状態で大当りが何回発生したかを示すデータ(確率変動時の特定遊技状態の発生回数データ)であり、このパチンコ遊技機の場合には3回である。そして、特別図柄大当りの発生回数(特定遊技状態の発生回数)の合計が11回であるために、確率変動大当り回数の発生率は、4/11×100≒36.4%となる。持玉遊技開始回数は2回であるために、その発生割合は2/11×100≒18.2%となる。終日無定量回数の発生回数は1回であるために、その発生割合は1/11×100≒9.1%となる。大当り間始動回数とは、特図有効回数のことであり、その平均は、特図有効合計1640/大当りの発生合計112≒149.1となる。そして、確率変動していない通常時の平均が、通常時の特図有効合計/通常時の大当り発生回数=193.5となる。この通常時における大当り間始動回数の最大は449、最小は46となっている。確率変動時における大当り間始動回数の平均は、確率変動時における特図有効合計(35+32+25)/確率変動時における大当りの発生回数3≒30.7となる。そして確率変動時における大当り間始動回数の最大は35、最小は25となっている。確率変動間始動回数とは、本日の営業開始時点から第1回目の確率向上状態になるまでの間における特別図柄の有効始動回数の合計あるいは確率向上状態の終了時点から次の確率向上状態が発生するまでの間における特別図柄の有効始動回数の合計のことであり、その平均と最大が1424となっている。
【0082】
また、確率変動の繰返し継続制御がなされている際に発生した特定遊技状態中の出玉に関するデータである確率変動中出玉の平均が10778、最大が11975、最小が9580となっている。さらに確率変動の繰返し継続制御がなされている際に確率向上状態が発生する回数に関するデータである確率変動継続回数の平均が4.5回、最大が5.0回、最小が4.0回となっている。このように特別遊技状態の一例となる確率向上状態に関する詳細なデータが出力されるので、遊技機管理者などは一層詳細に遊技機の管理を行なうことが可能となる。
【0083】
また、遊技領域に打込まれた打込玉が1000個に達する毎に集計した始動回数に関するデータが集計されて出力される。特別図柄の有効始動回数の平均が53.6、また普通電役(普通可変入賞球装置110)への入賞個数が8.3、特別図柄の有効始動回数の最大が75、普通電役(普通可変入賞球装置110)への入賞個数の最大が21、特別図柄の有効始動回数の最小が30、普通電役(普通可変入賞球装置110)への入賞個数の最小が0となっている。普通図柄の有効始動回数の平均が30.8、最大が53、最小が15となっている。さらに、本日の営業開始時点から現時点までにおける、打込玉総数が3062×10、払出された景品玉の総数である払出玉総数が4360×10、打込玉総数−払出玉総数で算出する差玉数が−1298×10、(払出玉数/打込玉数)×100%で算出できる割数が142.4となっている。また、客滞率が134.0%となっている。
【0084】
ここで客滞率とは、実際の売上と持玉遊技が一切行なわれていないとした場合の売上との比を%表示したもので、(1回交換の場合の売上/実際の売上)×100%で算出される。1回交換の場合の売上とは、持玉遊技が一切行なわれないとした場合の売上と同じ意味であり、大当りが発生すれば必ず獲得した持玉を景品交換し、再度遊技を行なうためには現金などの投資を必要とするようにした場合の売上を意味し、大当り中でない期間中における差数(打込玉数が払出玉数を上回っている場合)に貸玉単価(たとえば4円)を乗じた値に相当する。客滞率は、現状の遊技機において1回交換に比べて遊技者がどの程度現金などの有価価値を投資することなく遊技が行ない得ているかを判断するための指標となる。
【0085】
さらに、このパチンコ遊技機に使用された使用カードの額面は、10000円カードが0枚、5000円カードが4枚、3000円カードが3枚、2000円カードが5枚、1000円カードが0枚となっている。さらにこのパチンコ遊技機で発生したエラーの回数は0回と示されている。なお、通常時(大当り状態でも確率向上状態でもない時)における払出率を集計し出力するようにしてもよい。その場合には、通常時における打込玉1000個毎の払出玉数を集計して算出したり、大当りと大当りの間における打込玉数と払出玉数を集計して算出したりすることが考えられる。
【0086】
次に、全台のパチンコ遊技機におけるグループ別の各種データあるいは各台別の各種データの出力を行なう場合の操作手順を図4に基づいて説明する。データをCRT74により表示させたい場合には集計キー83をまず押圧操作する。一方、データをプリンタ75により印字させたい場合にはまず印字キー97を押圧操作する。次に全台キー85を操作し、最後に売上キー88を操作すれば、グループ別の売上データと全台のパチンコ遊技機の合計売上データと全台のパチンコ遊技機の平均売上データとが出力される。一方、全台キー85を押圧操作した後最後に差数キー90を押圧操作すれば、グループ別の差数データと全台のパチンコ遊技機の合計差数データと全台のパチンコ遊技機の平均差数データとが出力される。さらに、最後に割数キー91を押圧操作した場合には、グループ別の割数データと全台のパチンコ遊技機の平均割数データとが出力される。また、全台キー85を押圧操作した後最後に機能キー98を押圧操作すれば、各台別の各パチンコ遊技機のデータがグループ分類毎に出力される。その出力状態が図7および図8に示されている。
【0087】
図7では、1993年8月15日(日)22時30分現在における集計データが示されている。グループ1に属するユニットナンバー0001〜0015すなわち1〜15番台の機種コード01のパチンコ遊技機が、パチンコ遊技機1台1台毎に、打込玉データ,差玉データ,割数データ(売上額データ,大当り回数データ,確率変動時の大当り回数データ,打込1000個毎の特別図柄始動回数データ(始1),打込1000個毎の普通図柄始動回数データ(始2),特別図柄における実際の大当り発生率(始動回数合計/大当り回数)、確率設定値等の各種データが示されているとともに、それらの平均データが示されている。またこのようなデータが、グループ2,グループ3も同様に示される。
【0088】
図8では、図7と異なり、確率変動の繰返し継続制御にかかわる集計データが示されている。すなわち、1〜15番台の機種コード01のパチンコ遊技機がパチンコ遊技機1台毎に確率変動中出玉および確率変動継続回数の平均値,最大値,最小値、初当り平均出玉、初当り平均継続回数の各種データが示されている。また、その図示を省略しているがグループ2,グループ3についても同様にして表示される。ここで初当り平均出玉と初当り平均継続回数とについて説明する。初当り平均出玉の算出は以下の手順で行なわれる。
【0089】
遊技状態が通常状態において大当りが発生した場合に、その大当りが確率変動図柄でない場合には、その大当りに基づいて算出された出玉(大当り中の払出玉数と打込玉数との差数)を1回の事象に対する出玉として算出する。一方、その大当りが確率変動図柄の場合には、その大当りに後続する大当りをも含めた確率変動中出玉を1回の事象に対する出玉として算出する。そして算出された出玉の総数を事象回数で除したものが初当り平均出玉である。したがって、通常状態において発生した大当りがすべて確率変動図柄によるものである場合には、初当り平均出玉の値と確率変動中出玉の平均値は一致する。
【0090】
確率変動中出玉の平均を参照することで確率変動の繰返し継続制御がなされている間の出玉を大まかに把握することができる。これに対して初当り平均出玉を参照することで確率変動の繰返し制御が実行されない場合をも含めて通常状態で大当りが発生した場合にその大当りに後続して連続的に発生した大当りにより遊技者に付与された利益の平均を把握することが可能となる。
【0091】
次に初当り平均継続回数について説明する。初当り平均継続回数の算出は以下の手順で行なわれる。遊技状態が通常状態において大当りが発生した場合に、その大当りが確率変動図柄でない場合には初当り継続回数を1回として算出する。一方、その大当りが確率変動図柄の場合には確率変動継続制御中に発生した大当りの回数を初当り継続回数として算出する。すなわち、後者の場合の初当り継続回数は確率変動継続回数と一致する。そして、初当り継続回数の総和を通常状態において発生した大当りの回数で除した値が初当り平均継続回数として算出される値である。
【0092】
確率変動継続回数の平均は確率変動の繰返し継続制御が実行されるという前提のもとで、その制御中に平均何回確率向上状態が発生するかを把握可能なデータである。これに対して初当り平均継続回数を参照することにより、確率変動の繰返し継続制御が実行されない場合をも含めて通常状態で大当りが発生した場合に、その大当りに後続して連続的に大当りが発生する回数を把握することが可能となる。
【0093】
次に、一定期間にわたっての各種データを出力したい場合には、CRT74により表示させる場合にはまず集計キー83を押圧操作する。一方、プリンタ75により印字出力したい場合にはまず印字キー97を押圧操作する。次に3日間キー94を押圧操作して全台キー85を押圧操作した後最後に機能キー98を押圧操作すれば、パチンコ遊技機全台の3日間の各データが出力される。一方、3日間キー94の代わりに1週間キー95を押圧操作すれば、1週間にわたってのデータが出力される。また、1週間キー95の代わりに2週間キー96を押圧操作すれば、2週間にわたってのデータが出力される。また、全台キー85の代わりにグループキー86を押圧操作し、出力したいグループ番号を数値入力用キー99により入力設定して機能キー98を押圧操作すれば、入力設定されたグループの各種データが出力される。さらに、グループキー86の代わりに各台キー87を押圧操作した後出力したいユニットナンバーを数値入力用キー99により入力設定した後機能キー98を押圧操作すれば、その入力設定されたユニットナンバーに相当するパチンコ遊技機の各種データが出力される。パチンコ遊技機全台についての1週間の各種データの出力状態が図9に示されている。
【0094】
図9によれば、1993年8月15日(日)22時30分現在におけるグループ1に属するパチンコ遊技機の1週間の集計データが出力されている。この図9によれば、ユニットナンバー0001(1番台),ユニットナンバー0002(2番台),ユニットナンバー0003(3番台)…というように各パチンコ遊技機毎に分けて、しかも本日から1日前,2日前…6日前の、打込玉データ,差玉データ,割数データ等の各種データを集計して出力する。さらに、それらの各種データの平均と本日今現在のデータも出力する。
【0095】
次に、グループ毎の各パチンコ台の売上,大当り回数,差数等のデータを出力する場合を説明する。CRT74によりデータを表示させたい場合には集計キー83を押圧操作する。一方、プリンタ75によりデータを印字させたい場合には印字キー97を押圧操作する。次にグループキー86を操作した後、出力させたいグループを数値入力用キー99により入力する。次に売上キー88を操作すれば、パチンコ遊技機の台別の売上データとグループ合計売上データと平均売上データとが出力される。売上キー88の代わりに大当りキー89を操作すれば、パチンコ遊技機台別の大当り回数データ,グループ平均大当り回数データが出力される。この平均大当り回数データは、具体的には、全大当り回数の平均と、通常時における大当り回数の平均と、確率変動時における大当り回数の平均と、確率変動時における大当り回数の平均/全大当り回数の平均すなわち確率向上状態の発生率の平均である。大当りキー89の代わりに差数キーを操作すれば、台別の差数データとグループ合計差数データと平均差数データとが出力される。差数キー90の代わりに割数キー91を操作すれば、台別の割数データとグループ平均割数データとが出力される。割数キー91の代わりにスタートキー92を押圧操作すれば、台別の始動回数データとグループ平均始動回数データとが出力される。このようなキー操作により出力されるグループ毎の各台のデータは、その入力設定されたグループに属するパチンコ遊技機のユニット番号順に上から並べられて出力されるが、出力対象となるデータの大きさ順に上から並べて出力させたい場合には、前述した数値入力用キー99によりグループの入力設定を行なった後順位キー84を押圧操作し、その後売上キー88や大当りキー89等を押圧操作すればよい。
【0096】
次に、グループ毎の各台の各データを出力する場合について説明する。データをCRT74により表示させたい場合にはまず集計キー83を操作する。データをプリンタ75により印字させたい場合には印字キー97を操作する。次にグループキー86を操作し、出力させたグループを数値入力用キー99により入力し、最後に機能キー98を操作する。これにより、入力設定されたグループに属する各パチンコ遊技機の各種データ(たとえば図6に示したような種類のデータ)が出力される。
【0097】
図10では、さらに、グループ1に属する全遊技機の前述した各データの平均が示されるとともに、1日前,2日前,3日前,4日前,5日前,6日前の各データの平均が示され、さらに、1週間の各データの平均,2週間の各データの平均が示される。さらに、現時点における持玉遊技開始ナンバーの個数と持玉遊技終了ナンバーの個数と終日無定量ナンバーの個数と持玉率と売上とが示される。そして、遊技場側がこのデータを見て、持玉率を変更設定したい場合には、数値キー99を押圧操作して希望する持玉率を入力設定し、次に機能キー98を押圧操作する。すると、図10の下方部分に示されるように、持玉率を設定された希望の値に近づけるための案が示される。図10では、持玉率を「40」に入力した場合が示されており、第1案としては、持玉遊技開始ナンバーを2個にし、持玉遊技終了ナンバーを4個にし、終日無定量ナンバーを1個にする。その場合には、持玉率は45となり、売上の予想が745となる。第2案としては、持玉遊技開始ナンバーを3個にし、持玉遊技終了ナンバーを2個にし、終日無定量ナンバーを0個にする。その場合には、持玉率が38となり、売上の予想が789となる。このような予想は、2週間分の大当り図柄データをもとにホール用管理コンピュータ70がシミュレーションを行ない、希望持玉率に近い持玉遊技開始ナンバーや持玉遊技終了ナンバーや終日無定量ナンバーの個数が算出されて出力される。そして、この開始,終了,終日無定量ナンバーの個数に従って営業を行ない、同じ稼働率であったと仮定した場合の売上予想が算出されて出力される。
【0098】
図11は、パチンコ遊技機の台番ごとに各種集計データが記録された出力帳票例を示す図である。この出力帳票には、パチンコ遊技機の各台番ごとに各種データが表示されて、さらに各データの平均値あるいは合計値などが表示されるように構成されている。
【0099】
ここで、「打込玉」は、パチンコ遊技機1の遊技領域101に打込まれた打玉の累計数を表わしている。「補給玉」は、遊技機設置島などからパチンコ遊技機1に補給された補給玉の累計数を表わしている。「差玉」は、「打込玉」と「補給玉」との差数を示している。「稼動時間」は、パチンコ遊技機の累計稼動時間を示しており、図2に示した打込玉センサ55により検出される打玉の弾発数に基づいた時間が表示される。「特賞回数」は、大当りが発生した累積回数である。「確変図柄」は、特に確変図柄(確率変動図柄)により、大当りが発生した累積回数である。「−差」および「+差」は、「差玉」の推移におけるマイナス側の最大値およびプラス側の最大値を表わす差玉数である。
「通常B」は、通常遊技状態におけるベース値であり、通常遊技状態中における補給玉数×1分間の発射数/通常遊技状態期間における打込玉数で算出される。「確変B」は、特別遊技状態におけるベース値であり、特別遊技状態期間における補給玉数×1分間の発射数/特別遊技状態期間における打込玉数で算出される。「平均B」は、特定遊技状態期間以外におけるベース値であり、(補給玉数−特定遊技状態期間中の補給玉数)×1分間の発射数/(打込玉数−特定遊技状態期間中の打込玉数)である。「通常S」は、通常遊技状態期間における単位時間当りの有効始動入賞回数であり、(通常遊技状態期間の有効始動入賞回数×単位時間当りの発射数)/通常遊技状態期間における打込玉数で算出される。「確変S」は、特別遊技状態期間における単位時間当りの有効始動入賞回数であり、(特別遊技状態期間における有効始動入賞回数×単位時間当りの発射数)/特別遊技状態期間における打込玉数で算出される。「平均S」は、通常遊技状態および特別遊技状態を含めた単位時間当りの有効始動入賞回数であり、(特別遊技状態期間および通常遊技状態期間における有効始動入賞回数×単位時間当りの発射数)/通常遊技状態および特別遊技状態期間における打込玉数で算出される。
【0100】
ここで、「通常S」,「確変S」,「平均S」における単位時間とは、たとえば、30秒,1分,10秒等の時間のうちのいずれかより任意に選択される時間である。
【0101】
「TS」は、大当りが発生してから次回大当りが発生するまでの有効始動入賞回数の平均値である。「TY」は、大当り1回についての平均出玉数である。「通常I」は通常遊技状態中における大当りが発生してから次回大当りが発生するまでの間の打込玉数である。「確変I」は特別遊技状態中における大当りが発生してから次回大当りが発生するまでの間の打込玉数である。「平均I」は、前記「通常I」と「確変I」も含め大当りが発生してから次回大当りが発生するまでの間の打込玉数の平均値である。「割数」は、(売上玉数−差玉数)/売上玉数により算出される。なお、「設定」には、釘調整が終了しているか否かなどのチェックなどが行なわれる。
【0102】
図12は、あるグループに属する特定のパチンコ遊技機に関する集計データについて、日付順に出力表示される帳票例を示す図である。帳票の上部には、選択に係るパチンコ遊技機のカードユニット番号,パチンコ遊技機の台番,および機種名が表示される。そして、図11において説明した「打込玉」,「補給玉」などの項目データが、日付順に表示される。なお、各データの説明については、図11と同様であるので、ここでは繰返して説明をしない。
【0103】
図13は、あるグループのパチンコ遊技機における経時的遊技状態に関する集計データを示す経時的帳票の出力例を示す図である。この経時的帳票には、機種名、遊技ルール、営業方法、および、パチンコ遊技機の台番ごとの経時的な遊技状況がそれぞれ表示される。
【0104】
以下に、この経時的帳票の内容を具体的に説明する。以下に示す経時的帳票は、キーボード76において所定の操作をすることにより、表示部74または出力部75から出力表示される。
【0105】
図13を参照して、遊技ルールとしては、機能、確率、図柄数、賞球数、リーチ確率、停止秒数、リーチ秒数、普図確率、普図停止、および、電チューが示される。機能の欄には、管理対象のグループのパチンコ遊技機の機能が示される。この場合には、「CR1 1/3 2回継続」が、CR機であり、確率向上状態になる確率が1/3であり、確率向上状態が発生後に大当り2回分継続されることを示している。また、「確変終了後時短50回」が、確率向上状態の終了後に前述の変動時間短縮制御が特別図柄の可変表示回数が50回に至るまで継続して行なわれることを示している。確率の欄には、大当りの発生確率が1/400であることが示されている。図柄数の欄には、特別図柄の種類が15種類であることが示されている。賞球数の欄には、景品玉の数が5個と15個との2種類設定されていることが示されている。
【0106】
リーチ確率の欄には、リーチ状態(たとえば、特別図柄表示部130において当り図柄が2個揃って停止表示され、さらに、あと1個の当り図柄が停止表示されれば大当りが発生する状態をいう)を発生させる確率が1/14に設定されていることが示されている。停止秒数の欄には、特別図柄表示部103における可変表示開始から可変表示終了までの時間(変動時間)が、通常状態において10秒に設定され、変動時間短縮制御の状態において6秒に設定されていることが示されている。リーチ秒数の欄には、リーチ状態になった場合の可変表示時間が15秒〜27秒に設定されていることが示されている。
【0107】
普図確率の欄には、普通図柄の当り確率が、通常状態において1/8に設定されており、確率向上状態において7/8に設定されていることが示されている。普図停止の欄には、普通図柄表示部104の可変表示開始から可変表示終了までの時間が、通常状態において28秒に設定されており、変動時間短縮制御状態において5秒に設定されていることが示されている。電チューの欄には、可動部材111の開放時間が、通常状態において0.5秒に設定されており、確率向上状態において3.0秒に設定されていることが示されている。
【0108】
営業方法の欄の上段部には、大当り発生後に継続して遊技を行なうことが可能な特別図柄の種類が示されている。営業方法の欄の下段には、遊技領域101内の各入賞口上の釘(ヘソ,風車上等と呼ばれる部分の釘)の間隔(mm)の設定が示されている。
【0109】
そのような遊技ルールの表示部および営業方法の表示部の下方部分には、各台番のパチンコ遊技機1の経時的な遊技状況が表形式で示されている。この遊技状況の表示部においては、左端部の「台番」の欄下に縦方向に並ぶ1〜15の数字が、このグループの遊技機の台番を示している。また、上端部の欄において10〜24を示す数字が、時刻(10時〜24時)を示している。そして、各台番の右側において10時から22時までに示された破線および数字が各台番のパチンコ遊技機の経時的な遊技状況を示している。この場合、10時から22時までが、パチンコ遊技機1が設けられている遊技場の営業時間である。
【0110】
パチンコ遊技機が設けられた遊技場の営業開始時刻から営業終了時刻までの間には、基本的に破線が表示される。そして、その営業時間内において大当りが発生すると、その大当りが発生した時刻に対応する位置に1個の数字が表示される。このように示された数字は、次のような情報を示している。「0」は、特別遊技状態中の確率向上状態以外の期間において発生した大当りを示している。「1」以上の数字は、確率変動状態の期間中に発生した大当りを示しており、数字の値は、遊技場の営業開始時からの確率向上状態の期間の発生回数の積算値を示している。たとえば、「3」は、対応する台番のパチンコ遊技機において3回目に発生した確率変動状態の期間中において発生した大当りを示しているのである。
【0111】
「1」以上の数字の上側に付されたバー記号は、その数字に対応する大当りが、確率変動図柄(確率変動状態を発生させるきっかけとなる図柄)による大当りであることを示している。すなわち、「1」以上の数字が多数連続して並んでいる部分は、バー表示が付された確率変動状態の発生のきっかけとなる大当りが確率変動状態の終了条件が満たされる前に発生したことにより確率変動状態の期間が継続しているのである。また、破線上側に表示された「0」の数字は、確率変動状態終了後の変動時間短縮制御中に発生した大当りを示している。これにより、通常遊技状態中の大当りとの区別が容易につく。以上に説明した数字は、各台番ごとに示されている。
【0112】
このような表示が行なわれる経時的帳票を見ることにより、遊技場の管理者は、次のような遊技状況を簡単に把握することができる。まず、この経時的帳票に示されている数字がどの時刻に示されているかを見ることにより、大当りが営業時間中のどの時点で発生したかということを把握できる。さらに、経時的帳票に示された数字の値を見ることにより、発生した大当りが確率向上状態の期間中に発生した大当りであるか否かを判別することができる。さらに、経時的帳票に示された数字の表示態様(表示位置の態様)を見ることにより、大当りが変動時間短縮制御による大当りであるか否かを判別することができる。さらに、経時的帳票に示された「1」以上の数字の値を見ることにより、数字で示されている大当りが営業時間中に発生した何回目の確率向上状態期間中における大当りであるかということを判別できる。さらに、経時的帳票に示された「1」以上の数字の値の並ぶ数を見ることにより、継続している確率向上状態の期間中において発生した大当りの回数を把握することができる。さらに、経時的帳票の数字の上に付されたバー記号を見ることにより、確率向上状態の発生のきっかけとなった大当りであるか否かを判別することができる。
【0113】
なお、この図13に示された経時的帳票においては、数字を用いて大当りが発生したことおよびその大当りの種類を示したが、これに限らず、経時的帳票における大当りは、数字以外の文字,記号等のその他の識別情報を用いて示してもよい。すなわち、大当りであることの識別および大当りの種類の識別が視覚的に行なえるものであれば、どのような識別情報を経時的帳票において用いてもよい。また、大当りが確率変動図柄によるものであるか否かの識別および大当りが特別図柄変動時間短縮制御期間中の大当りであるか否かの識別は、数字の表示態様を変えることまたは数字にバー記号を付すことにより行なったが、これに限らず、そのような識別は、数字の字体を変えることにより行なってもよく、数字の色を変えることにより行なってもよい。すなわち、視覚的に区別がつけばどのような態様で大当りの表示を行なってもよい。
【0114】
このような経時的帳票を出力することにより、次のような効果を得ることができる。まず、大当りの発生状況および発生した大当りの種類が経時的に帳票に示されるため、特別遊技状態の発生状況を短時間のうちに簡単に把握できる。さらに、経時的帳票により管理対象のパチンコ遊技機の性能に関わる特性(たとえば大当りの発生頻度,特別遊技状態の発生頻度等の特性や特別遊技状態の継続の特性等)を的確に管理者が理解できるため、管理対象のパチンコ遊技機の営業上の運用方法(入賞口の釘調整,遊技ルール等の運用方法)の決定を行なうことが容易になる。さらに、1日単位で経時的帳票を作成することができるので、1日ごとの遊技状況を日ごとに比較検討が容易にできるため、パチンコ遊技機における釘調整を極めて行ないやすくすることができる。
【0115】
第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態においては、図13に示された経時的帳票を、各パチンコ遊技機に対応して設けられた情報表示装置により表示する例について説明する。前述した第1実施形態では、図13に示された経時的帳票が管理装置において表示される。このため、遊技者は、そのような経時的帳票を見ることができなかった。そのような経時的帳票が示す情報は、遊技者において知ることができれば、遊技者が遊技を行なう際の参考情報として利用価値が高いものになる。この第2実施形態では、遊技者が経時的帳票を見ることができる構成例について説明する。
【0116】
図14は、パチンコ遊技機1、共通カード処理機12、情報表示装置203の配置関係を説明するための図である。
【0117】
パチンコ遊技機1は、遊技機設置台200に並列して設置され、パチンコ遊技機1を挟んで共通カード処理機12が設けられている。情報表示装置203は、各パチンコ遊技機1と対応して、その上部に設けられている。情報表示装置203に表示される表示内容は、遊技用椅子201に座した遊技者が視認可能に構成されている。そして、情報表示装置203の操作に応じて、前述した経時的帳票を含む各種遊技情報等が情報表示装置203の表示画面に表示される。したがって、遊技者は、遊技を行なうその場で各種遊技情報等を入手できる。また、情報表示装置200において景品交換処理や持玉,貯玉に関する処理が行なえるため、遊技者の利便性が向上される。
【0118】
図15は、情報表示装置203の構成を示す図である。情報表示装置203には、メンバーズカード222およびビジターカード223を処理するための、前述の会員カード処理装置202が一体的に設けられている。前面板216には、たとえばテレビ放送に関する音声情報を出力するためのイヤホン端子211が設けられている。その他、前面板216には、遊技場の係員を呼出す際に使用する呼出スイッチ210、ランプ基板215aが設けられた飾りカバー基板204、情報入力部221および情報出力部220を覆う飾りカバー205、開口207を有しランプ基板215a,215bの一部を覆う態様で設けられた飾りカバー206が取付けられている。そして前面板216は、取付基板214により、パチンコ遊技機1の上部に取付けられている。
【0119】
開口207には、画像表示装置219の表示画面が臨んでいる。画像表示装置219は、表示器ユニット217として、取付基板214に一体的に設けられている。画像表示装置219の表示画面はタッチパネル218で構成されており、遊技者が指で触れることにより、タッチパネル218に表示される各種メニューの選択が可能である。角度調節ダイヤル250を操作すれば、表示器ユニット217が回動してタッチパネル218の角度が変化する。これにより、遊技者は見やすい位置にタッチパネル218を調節することが可能である。画像表示装置219は、たとえば液晶表示装置により構成されている。
【0120】
遊技者が呼出スイッチ210を操作すれば、ランプ基板215a,215bに設けられているLED集合体209やランプ208a,208bが点滅表示される。その他、ランプ208a,208bおよびLED集合体209は、遊技において大当りが発生した場合などに所定の点滅表示を行なう。
【0121】
さらに、前面板216には、景品交換用のレシートや遊技データを発行するためのプリンタ213が取付けられており、飾りカバー206には、プリント物を出力するための発行口が設けられている。
【0122】
カード挿入・排出口212にカードが未挿入の状態においては、タッチパネル218には、メインメニューおよびカードの挿入を促す表示からなる初期画面が表示されている。そして、カードが挿入されるまで、各メニューの機能を説明するための画面が繰返し表示されている。なお、カードの挿入前であっても、タッチパネル218を操作することにより、景品の種類などや当該情報表示装置203に対応するパチンコ遊技機1に関する遊技データなどを確認可能である。したがって、たとえば、カードの挿入前に当該パチンコ遊技機1の遊技データを確認し、そのデータに基づいて遊技予想を立てて遊技を行なうか否かを判断することが可能である。
【0123】
メンバーズカード222またはビジターカード223をカード挿入・排出口212に挿入すれば、パチンコ遊技機1を使用した遊技が可能となる。このように、メンバーズカード222のみならず、ビジターカード223をも利用できるために、会員以外の者や会員の登録を申請したばかりでカードの発行を終えていない者、あるいは、メンバーズカード222を自宅などに忘れた者でも遊技を行なうことが可能である。
【0124】
メンバーズカード222またはビジターカード223をカード挿入・排出口212に挿入した後、共通カード処理機12に挿入された共通カードを使用して玉貸操作を行なうことにより、弾球遊技が可能となる。なお、遊技者が、メンバーズカード222またはビジターカード223により特定される持玉を所持している場合には、図示しない会員カード管理コンピュータよりその持玉情報を読出して、その持玉を用いた遊技が可能である。
【0125】
メンバーズカード222がカード挿入・排出口212に挿入されている場合には、タッチパネル218を操作して、遊技場に設置されたすべてのパチンコ遊技機1に関する遊技データ(全台情報)を参照可能である。この遊技データには、前述した経時的帳票が含まれている。なお、ビジターカード223が挿入されている場合には、全台情報を表示させる操作は行なえないように構成されている。全台情報は、操作によりプリンタ213からプリントアウトさせることも可能である。また、前述のとおり、メンバーズカード222を使用して遊技を行なった場合にのみ貯玉操作が可能なように構成されている。
【0126】
このように会員カード処理装置202は、会員登録の有無にかかわらずパチンコ遊技機1における遊技を許可して遊技対象者層を広げる一方で、会員登録した者にのみ種々の特典を付与することにより会員登録の促進を図ることが可能となるように構成されている。
【0127】
タッチパネル218に表示される経時的帳票を含む遊技データは、遊技者所有の携帯用情報表示装置(図示せず)にダウンロードすることも可能である。遊技者が、タッチパネル218に表示されているメインメニューの中から「データ出力」を選択して所定の操作を行なうことにより、外部機器との光通信が可能な状態となる。
【0128】
情報入力部221および情報出力部220は、外部機器との光通信を行なうための光通信部である。遊技者の操作に応じて、経時的帳票を含む遊技データが情報出力部220から前述した携帯用情報表示装置へ送信される。
【0129】
このように、パチンコ遊技機1の近傍において、前述した経時的帳票を含む遊技データを表示することが可能な情報表示装置203を設けたために、遊技者は、遊技場に設けられた各パチンコ遊技機1の経時的な遊技状況を知ることができるので、その情報に基づいて遊技予想を立ててどのパチンコ遊技機1で遊技を行なうか否かを判断することが可能になる。その結果、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
【0130】
次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙する。
(1) この実施の形態においては、確率向上状態(確率変動状態)の発生回数の情報と確率向上状態になっている期間中に発生した特定遊技状態(大当り状態)の発生回数の情報とを集計し視覚的に認識可能な態様で出力するようにしたが、そのような情報の集計および情報の出力は、この実施の形態で示したいわゆる2種のパチンコ遊技機に限るものではなく、確率変動状態が存在する機種であれば、たとえば、権利発生状態の期間中に始動口への打玉の入賞により遊技者にとって有利な状態になるいわゆる3種のパチンコ遊技機等のその他の機種の遊技機にも適用可能である。
【0131】
(2) この実施の形態においては、確率向上状態の発生回数の情報と、確率向上状態になっている期間中に発生した特定遊技状態(大当り状態)の発生回数の情報とを集計し、それらの情報を視覚的に認識可能な態様で出力するようにしたが、これに限らず、そのような情報の集計および情報の出力の対象は、確率向上状態に限られるものではない。すなわち、確率向上状態の代わりに、そのような確率向上状態と同様の態様で適用される変動時間短縮制御状態の発生回数の情報と、その変動時間短縮制御状態になっている期間中に発生した特定遊技状態(大当り状態)の発生回数の情報とを集計し、それらの情報を視覚的に認識可能な態様で出力するようにしてもよい。その場合の変動時間短縮制御状態には、次回の大当りまで変動時間短縮制御が継続されるもの(この実施の形態に示された変動時間短縮制御のように50回等の回数を区切らないものが該当する)やこの実施の形態に示された確率向上状態と同じように用いられる制御状態が含まれる。そして、そのような変動時間短縮制御状態を行なうか否かの決定条件の成立は、この実施の形態に示されたような特別図柄の組合せの条件に限られるものではない。たとえば、特別図柄表示部103等の表示装置に自動車レース等のサブゲームを表示する等、所定のサブゲームを実行し、そのサブゲームの結果に基づいて変動時間短縮制御を実行するか否かを決定してもよい。
【0132】
【課題を解決するための手段の具体例】
図5に示された遊技データ算出集計手段300により、遊技機(パチンコ遊技機1)から発生する遊技情報であって、特別遊技状態(たとえば確率向上状態)の発生回数と特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態(大当り状態)の発生回数とが集計可能な遊技情報(特別図柄大当り情報,大当り図柄情報,確率変動中情報)を受け、その遊技情報に基づいて、遊技機における特別遊技状態の発生回数の情報と特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情報とを経時的に集計する情報集計手段が構成されている。図5に示されたデータ加工出力部72,表示部74,出力部75により、情報集計手段によって集計された特別遊技状態の発生回数の情報と特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情報とを視覚的に認識可能な態様で出力する情報出力手段が構成されている。
【0133】
(2) 前記情報出力手段は、図13に示されるように、前記特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情報を、その特別遊技状態の発生回数を特定した識別情報(数字)の集合により示した態様で出力する。
【0134】
(3) 前記遊技機は、遊技場に設けられており、前記情報集計手段は、図13に示されるように、1日毎(たとえば、遊技場の営業開始時から営業終了時までの間)の情報の集計を行なう。
【0135】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、営業開始時点から何回目の特別遊技状態であるかを特定した識別情報を表示することにより、営業時間中に発生した何回目の特別遊技状態中における大当りであるかということを判別できる。また、特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情報が表示されるので、特別遊技状態の発生状況を容易に把握することができる。さらに、特別遊技状態の発生状況を容易に把握できることに伴って管理対象の遊技機の性能に関わる特性を的確に理解できる。このため、管理対象の遊技機の営業上の運用方法の決定を容易に行なうことができる。また、特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情報が、その発生回数を特定した識別情報の集合により示した態様で出力されるため、その識別情報を認識することにより、特別遊技状態の発生回数および特別遊技状態の期間中に発生した特定遊技状態の数を明確に識別することができる。
【0136】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて次のような効果を得ることができる。すなわち、情報表示手段により、特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数に相当する個数の識別情報の集合のうち、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態に相当する識別情報が、他の識別情報と区別して表示される。これにより、特別遊技状態の発生のきっかけとなった特定遊技状態であるか否かを判別することができる。
【0137】
請求項3に関しては、請求項1または2に関する効果に加えて次のような効果を得ることができる。すなわち、情報表示手段により、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態以外で、かつ、特別遊技状態中以外のときに発生した特定遊技状態の発生が、当該特定遊技状態以外の特定遊技状態と区別して表示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1種のパチンコ遊技機およびカード処理機の正面図である。
【図2】図1に示したパチンコ遊技機およびカード処理機の背面図である。
【図3】管理装置の構成を示す図である。
【図4】図1に示したパチンコ遊技機から出力される遊技情報の種類を説明するための図である。
【図5】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】各台のパチンコ遊技機の各データの出力状態を示す図である。
【図7】遊技場に設置された全台のパチンコ遊技機の各台別の各データの出力状態を示す図である。
【図8】遊技場に設置された全台のパチンコ遊技機の各台別の各データの出力状態を示す図である。
【図9】遊技場に設置された全台のパチンコ遊技機の1週間にわたっての各データの出力状態を示す図である。
【図10】ラッキーナンバーに関するデータの出力状態を示す図である。
【図11】パチンコ遊技機の台番ごとに各種集計データが記録された出力帳票例を示す図である。
【図12】あるグループに属する特定のパチンコ遊技機に関する集計データについて日付順に出力表示される帳票例を示す図である。
【図13】あるグループに属するパチンコ遊技機における経時的遊技状態に関する集計データを示す経時的帳票の出力例を示す図である。
【図14】第2実施形態によるパチンコ遊技機、共通カード処理機、情報表示装置の配置関係を説明するための図である。
【図15】情報表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
70はホール用管理コンピュータ、72はデータ加工出力装置、74はCRT、75はプリンタ、76はキーボード、1はパチンコ遊技機、12はカード処理機、102は可変表示装置、202は可変入賞球装置、109は特別図柄用始動口、103は特別図柄表示部、202は普通可変表示装置、204は普通図柄用始動口、59は情報出力端子、71は情報入力端子、70aはCPU、70bはROM、70cはRAM、300は遊技データ算出集計手段、301は特別遊技状態中遊技データ算出集計手段、302は計数手段、72はデータ加工出力部、74は表示部、75は出力部である。
Claims (3)
- 予め定められた特定条件の成立により遊技者にとって有利となる特定遊技状態に制御され、前記特定条件が予め定められた特別条件を満たしている場合に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態に制御される遊技機を管理する遊技用管理装置であって、
前記遊技機から発生する遊技情報であって、前記特別遊技状態中であることを表わす特別遊技状態中情報と、前記特定遊技状態の発生を表わす特定遊技状態発生情報とを入力する情報入力手段と、
該情報入力手段に入力される情報に基づいて、前記特別遊技状態の期間を検知するための遊技状態期間検知手段と、
該遊技状態期間検知手段による検知結果、および前記情報入力手段に入力される情報に応じて、前記特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態の発生を特定するとともに該発生した特別遊技状態の営業開始時からの積算値を算出し集計する特別遊技状態中遊技データ算出集計手段と、
前記遊技状態期間検知手段による検知、および前記情報入力手段に入力される情報に応じて、前記特別遊技状態期間中における前記特定遊技状態の発生回数を計数するための計数手段と、
前記特別遊技状態中遊技データ算出集計手段の算出集計結果に基づいて営業開始時点から何回目の前記特別遊技状態であるかを特定した識別情報を表示するとともに、前記計数手段の計数結果に基づいて、前記特別遊技状態になっている期間中に発生した前記特定遊技状態の発生回数の情報を、前記識別情報の集合個数により表示する情報表示手段とを備えることを特徴とする、遊技用管理装置。 - 前記情報表示手段は、前記特別遊技状態になっている期間中に発生した前記特定遊技状態の発生回数に相当する個数の前記識別情報の集合のうち、前記特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された前記特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態に相当する前記識別情報を、他の識別情報と区別して表示することを特徴とする、請求項1記載の遊技用管理装置。
- 前記情報表示手段は、前記特別遊技状態中遊技データ算出集計手段により特定された前記特別遊技状態を発生させるきっかけとなる特定遊技状態以外で、かつ、前記特別遊技状態中以外のときに発生した特定遊技状態の発生を、当該特定遊技状態以外の特定遊技状態と区別して表示することを特徴とする、請求項1または2記載の遊技用管理装置。
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