JPH09327559A - 遊技用管理装置 - Google Patents

遊技用管理装置

Info

Publication number
JPH09327559A
JPH09327559A JP8147501A JP14750196A JPH09327559A JP H09327559 A JPH09327559 A JP H09327559A JP 8147501 A JP8147501 A JP 8147501A JP 14750196 A JP14750196 A JP 14750196A JP H09327559 A JPH09327559 A JP H09327559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
game
state
game state
special
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8147501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3795137B2 (ja
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP14750196A priority Critical patent/JP3795137B2/ja
Publication of JPH09327559A publication Critical patent/JPH09327559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3795137B2 publication Critical patent/JP3795137B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機における特別遊技状態に関する遊技状
況を容易に把握することが可能な遊技用管理装置を提供
することである。 【解決手段】 パチンコ遊技機から与えられる遊技情報
に基づいて、遊技状態期間検知手段303が特別遊技状
態の期間を検知し、その期間中の大当りの発生回数を計
数する。さらに、特別遊技状態中遊技データ算出集計手
段301が、遊技情報に基づいて、特別遊技状態の発生
回数を算出および集計する。このようにして得られた、
特別遊技状態期間中の特別遊技状態の発生回数の情報
と、特別遊技状態期間中に発生した大当りの回数の情報
とが、データ加工部72によって加工され、視覚的に認
識可能な態様で表示部74または出力部75から出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機等で代表される遊技機を管理する遊技用管
理装置に関し、詳しくは、予め定められた特定条件の成
立により遊技者にとって有利となる特定遊技状態に制御
され、前記特定条件が予め定められた特別条件を満たし
ている場合に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊
技状態に制御される遊技機を管理する遊技用管理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に知られている遊技機と
しては、予め定められた特定条件の成立により遊技者に
とって有利となる大当り状態等の特定遊技状態に制御さ
れ、その特定条件が予め定められた特別条件を満たして
いる場合に、特定遊技状態が発生しやすい確率変動状態
等の特別遊技状態に制御される遊技機があった。そし
て、そのような遊技制御を行なう遊技機を管理する遊技
用管理装置が用いられていた。
【0003】そのような従来の遊技用管理装置では、特
定遊技状態の発生を示す情報および特別遊技状態の発生
を示す情報が含まれる遊技情報を遊技機から受け、その
遊技情報に基づいて次のような遊技機の管理を行なって
いた。
【0004】遊技用管理装置においては、遊技情報をリ
アルタイムで収集し、特定遊技状態が発生したことおよ
び特別遊技状態が発生したこと等の情報を経時的に示す
管理データを作成し、その管理データを帳票形式等の視
認可能な態様で画面表示出力または印刷出力していた。
【0005】その場合の管理データにおいて、特定遊技
状態の発生に関する情報および特別遊技状態の発生に関
する情報は、それぞれ記号等により識別可能な形式で表
示されていた。したがって、そのように出力された管理
データにおいて記号が付された時刻に特定遊技状態が発
生したこと、または、特別遊技状態が発生したというこ
とが把握できるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような従
来の遊技用装置では、特定遊技状態および特別遊技状態
がどの時点で発生したかについて管理データに基づいて
知ることができるが、あるときに発生した特別遊技状態
が当日において何回目に発生したものなのか容易に知る
ことができず、また、その特別遊技状態の発生中に特定
遊技状態が何回発生したかについても容易に知ることが
できなかった。具体的に、そのように特別遊技状態の発
生回数を知るためには、当日の管理データをすべて調査
する必要があり、また、特別遊技状態の発生中における
特定遊技状態の発生回数は管理データに示された特別遊
技状態の情報と特定遊技状態の情報との関連性が示され
ていないので明確に知ることができなかった。すなわ
ち、従来の遊技用管理装置では、遊技機における特別遊
技状態の発生回数および特別遊技状態に関連して生じる
遊技状況等の特別遊技状態に関する遊技状況を容易に把
握することができなかった。
【0007】本発明は係る実情に鑑み考え出されたもの
であり、遊技機における特別遊技状態に関する遊技状況
を容易に把握することが可能な遊技用管理装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、予め定められた特定条件の成立により遊技者にとっ
て有利となる特定遊技状態に制御され、前記特定条件が
予め定められた特別条件を満たしている場合に、前記特
定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態に制御される遊
技機を管理する遊技用管理装置であって、前記遊技機か
ら発生する遊技情報であって、前記特別遊技状態の発生
回数と前記特別遊技状態になっている期間中に発生した
前記特定遊技状態の発生回数とが集計可能な遊技情報を
受け、その遊技情報に基づいて、前記遊技機における前
記特別遊技状態の発生回数の情報と前記特別遊技状態に
なっている期間中に発生した前記特定遊技状態の発生回
数の情報とを経時的に集計する情報集計手段と、該情報
集計手段により集計された前記特別遊技状態の発生回数
の情報と前記特別遊技状態になっている期間中に発生し
た前記特定遊技状態の発生回数の情報とを視覚的に認識
可能な態様で出力する情報出力手段とを含むことを特徴
とする。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記情報出力手段は、前記特
別遊技状態になっている期間中に発生した前記特定遊技
状態の発生回数の情報を、その特別遊技状態の発生回数
を特定した識別情報の集合により示した態様で出力する
ことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、遊技場に設け
られ、前記情報集計手段は、1日毎の情報の集計を行な
うことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、情報集計手
段が、遊技機から発生する遊技情報であって、特別遊技
状態の発生回数と特別遊技状態になっている期間中に発
生した特定遊技状態の発生回数とが集計可能な遊技情報
を受ける。そして、情報集計手段の働きにより、その遊
技情報に基づいて、遊技機における特別遊技状態の発生
回数の情報と、特別遊技状態になっている期間中に発生
した特定遊技状態の発生回数の情報とが経時的に集計さ
れる。情報出力手段の働きにより、情報集計手段によっ
て集計された特別遊技状態の発生回数の情報と特別遊技
状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生
回数の情報とが、視覚的に認識可能な状態で出力され
る。このように、経時的に集計された特別遊技状態の発
生回数の情報と、経時的に集計された特別遊技状態中の
特定遊技状態の発生回数の情報とが視覚的に認識可能な
態様で出力されるため、管理する対象の遊技機における
特定遊技状態に関する遊技状況の履歴を容易に把握する
ことが可能になる。
【0012】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。情
報出力手段のさらなる働きにより、特別遊技状態になっ
ている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情報
が、その特別遊技状態の発生回数を特定した識別情報の
集合により示された態様で出力される。すなわち、特別
遊技状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の
発生回数が、識別情報の数によって示され、かつ、その
識別情報がその特定遊技状態の発生に関与した特別遊技
状態の発生回数を示す。このため、そのような識別情報
を認識することにより、特別遊技状態になっている期間
中に発生した特定遊技状態が明確に区別されるととも
に、その特別遊技状態の発生が何回目の発生であるのか
が明確に示される。
【0013】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。情
報集計手段のさらなる働きにより、遊技機が設けられた
遊技場の1日毎の情報の集計が行なわれる。このように
1日ごとに情報の集計が行なわれ、その集計された情報
が出力されるので、遊技機における特別遊技状態に関す
る経時的な遊技状況を1日単位で日ごとに比較検討でき
るため、遊技機の営業上の運用方法の調整を容易に行な
うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態で
は、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を管理する遊技
用管理装置を示すが、これ限らず、この発明に係る遊技
用管理装置は、コイン遊技機やスロットマシン等にも適
用可能であり、予め定められた特定条件の成立により遊
技者にとって有利となる特定遊技状態に制御され、前記
特定条件が予め定められた特別条件を満たしている場合
に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態に制
御される遊技機を管理する遊技用管理装置であれば、す
べて対象となる。
【0015】第1実施形態
【0016】図1は、遊技機の一例の第1種のパチンコ
遊技機1およびカード処理機12を示す正面図である。
【0017】パチンコ遊技機1の左右方向位置側部(図
面では左側)にはカード処理機12がパチンコ遊技機1
に対し分離可能な状態で設けられている。図中13はカ
ード利用可表示器であり、カード処理機12が作動中で
カードを使用しての玉貸が可能である旨を点灯表示する
ためのものである。カード処理機12にはカードリーダ
ライタが内蔵されており、カード挿入・排出口17から
共通カードなどを挿入すれば、そのカードに記録されて
いる記録情報がカードリーダライタにより読取られる。
その読取られたカード情報に含まれている挿入時のカー
ド残額が残額表示器(カード残高表示器)7により表示
される。このカード処理機12には、CPU,ROM,
RAMなどが内蔵されたカード処理機制御部21(図4
参照)が設けられており、このカード処理機制御部21
によりカード処理機12全体が制御される。また、カー
ド処理機12には、接続方向表示器15が設けられてお
り、カード処理機12側で予め設定された接続方向の表
示器が点灯表示され、遊技者がカード挿入時にどちらの
遊技機で遊技が可能かが判断できる。
【0018】遊技者がパチンコ遊技機1により遊技を行
ないたい場合には、カード残額などの遊技者所有の有価
価値が記録されている記録媒体の一例の共通カードをカ
ード挿入・排出口17に挿入する。その挿入されたカー
ドが適正でかつカード残額が残っている場合で玉貸操作
が可能な場合には、遊技者が玉貸ボタン9を押圧操作す
ることにより、カード処理機12側からパチンコ遊技機
1側の払出制御マイクロコンピュータに玉払出指令信号
が出力される。すると、後述するたとえばロータリース
イッチ等からなる貸玉額設定スイッチ22(図2参照)
の操作により予め設定されている1回の玉貸操作により
払出される貸玉額(以下、単に貸玉額という)分の遊技
玉(パチンコ玉)が打球供給皿6内に払出される。そし
て貸玉額分のパチンコ玉の払出が終了した段階でカード
処理機12内に挿入されている共通カードのカード残額
が貸玉額分減額更新される。
【0019】図中8は返却ボタンであり、遊技者に押圧
操作されることにより、カード処理機12内に挿入され
ている共通カードがカード挿入・排出口17から遊技者
側に返却される。共通カード挿入時のカード残額と、玉
貸が行なわれ減額更新された後のカードの残額とが打球
供給皿6に設けられている残金額表示器(カード残高表
示器)7により表示される。打球供給皿6内にパチンコ
玉が払出された状態で遊技者が打球操作ハンドル3を操
作すれば、パチンコ玉が1個ずつ遊技盤100前面に形
成されている遊技領域101内に打込まれる。遊技領域
101には、複数種類の識別情報が可変表示可能な可変
表示装置102が設けられている。遊技領域101に
は、さらに普通図柄用始動口107と特別図柄用始動口
109とが設けられている。この普通図柄用始動口10
7に進入したパチンコ玉は下方に通過して再度遊技領域
101内に放出され、その通過玉が始動通過玉検出スイ
ッチ108により検出される。この普通図柄用始動口1
07は、上方から進入したパチンコ玉が遊技盤の裏面側
に導かれて入賞玉となる入賞口で構成してもよい。この
始動通過玉検出スイッチ108の検出出力に基づいて可
変表示装置102の普通図柄表示部104が可変開始さ
れた後停止制御される。この普通図柄表示部104は、
0〜9の10種類の識別情報を可変表示するものであ
り、その停止時の表示結果が予め定められた特定の識別
情報(たとえば77などの10通りのぞろめ)となれ
ば、普通可変入賞球装置110の左右1対の可動部材1
11が開成して打玉が入賞容易な遊技者にとって有利な
第1の状態となる。この普通可変入賞球装置110は、
通常時は可動部材111が閉成して打玉が比較的入賞困
難な遊技者にとって不利な第2の状態となっているが、
普通図柄表示部104の表示結果が前記特定の識別情報
となれば、ソレノイド112が励磁されて第1の状態と
なる。
【0020】遊技領域101内に打込まれたパチンコ玉
が特別図柄用始動口109あるいは第1の状態となって
いる普通可変入賞球装置110内に入賞すれば、その始
動入賞玉が始動入賞玉検出スイッチ113により検出さ
れ、その検出信号に基づいて可変表示装置102の特別
図柄表示部103が可変開始された後、左図柄,右図
柄,中図柄の順に停止制御される。この特別図柄表示部
103は、たとえば、液晶表示装置の表示画面で構成さ
れており、0〜9,A〜Eの15種類の識別情報を可変
表示可能なものであり、その停止時の表示結果が予め定
められた特定の識別情報の組合せ(たとえば777など
の15通りのぞろめ)となれば、大当りとなり特定遊技
状態が発生して特別可変入賞球装置114の開閉板11
6が開成して打玉が入賞しやすい遊技者にとって有利な
第1の状態とする大当り時の制御が行なわれる。この特
別可変入賞球装置114は、通常時は開閉板116が閉
成した打玉が入賞不可能なまたは入賞困難な遊技者にと
って不利な第2の状態となっているが、特別図柄表示部
103の表示結果が特定の識別情報の組合せとなれば、
ソレノイド117が励磁されて第1の状態となる。この
大当りに伴う特別可変入賞球装置114の第1の状態
は、所定時間(たとえば30秒間)の経過あるいは打玉
の入賞開口115への所定個数(たとえば10個)の入
賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終
了して第2の状態となる。この入賞開口115内に入賞
したパチンコ玉は、10カウント検出スイッチ120に
より検出され、その検出個数が入賞個数表示器121に
より表示される。一方、入賞開口115内のある箇所に
は特定入賞領域(Vポケット)118が設けられてお
り、第1の状態となっている特別可変入賞球装置114
内に進入したパチンコ玉がこの特定入賞領域(Vポケッ
ト)118に入賞すれば、その特定入賞玉が特定入賞玉
検出スイッチ119により検出され、特別可変入賞球装
置114のその回の第1の状態が終了するのを待って再
度特別可変入賞球装置114が第1の状態に駆動制御さ
れる繰り返し継続制御が行なわれる。この繰り返し継続
制御の上限回数はたとえば16回と定められている。
【0021】特別図柄表示部103が可変表示している
最中に打玉が特別図柄用始動口109あるいは普通可変
入賞球装置110内に入賞すれば、その始動入賞が記憶
されて、特別図柄表示部103が可変停止した後再度可
変開始できる状態になってから前記始動入賞記憶に基づ
いて特別図柄表示部103が再度可変開始される。この
始動入賞記憶の上限値はたとえば「4」と定められてお
り、現時点における始動入賞記憶数が始動記憶表示器1
05により表示される。この始動入賞記憶の上限を超え
て入賞した始動入賞玉は無視されて可変表示装置102
の可変表示制御には利用されない。一方、特別図柄表示
部103の表示結果が大当りの発生しない図柄で、かつ
中図柄が「3」または「7」の場合には、始動入賞によ
らずもう一度可変表示装置102が可変表示される再ゲ
ームが行なわれる。特別図柄表示部103の可変停止時
の表示結果が、予め定められた特別の識別情報の組合せ
(たとえば333,777,FFF)で特定遊技状態が
発生すれば、以降の特定遊技状態が発生する確率が向上
する。このような遊技状態を特に確率向上状態という。
これに対し、遊技状態が特定遊技状態でもなく確率向上
状態でもない状態を通常状態という。また、前記特別の
識別情報の組合せを構成する図柄を特に確率変動図柄と
呼ぶ。以下、この実施の形態では、確率向上状態を特別
遊技状態と呼ぶ。
【0022】確率変動図柄で大当りが発生した場合に
は、その大当りに基づく特定遊技状態の終了後、少なく
とも合計2回特定遊技状態が発生するまで確率向上状態
に繰返し継続して制御される。より具体的には、確率変
動図柄で大当りが発生した場合に、その大当りに基づく
特定遊技状態の終了後に1回目の確率向上状態に制御さ
れる。さらに1回目の確率向上状態中において発生した
大当りに基づく特定遊技状態の終了後に2回目の確率向
上状態に制御される。この確率変動の繰返し継続制御が
なされている最中に発生した大当りが確率変動図柄によ
るものである場合には、改めて2回確率向上状態に繰返
し継続して制御される。なお、特定遊技状態の発生確率
は、通常時においては3段階に可変設定可能となってお
り、設定1では、1/215,設定2では、1/23
0,設定3では、1/245の発生確率となる。一方、
確率向上状態においては、設定1,2,3にかかわらず
すべて1/25の発生確率となる。
【0023】さらに、普通図柄表示部104でも、前述
した特別図柄表示部103と同じ条件で確率変動が開始
される。この普通図柄表示部104は、前述したよう
に、0〜9の10種類の識別情報が可変表示され、その
うちの特定の識別情報(たとえば77などの10通りの
ぞろめ)が停止表示されたことにより、普通可変入賞球
装置110が第1の状態に駆動制御されるのであり、そ
の普通可変入賞球装置110が第1の状態に駆動制御さ
れる確率は1/10となっている。ところが、特別図柄
表示部103の表示結果がたとえば333あるいは77
7となって確率変動が開始された場合には、それ以降、
普通可変入賞球装置110が第1の状態に駆動制御され
る確率が1/2となるとともに、普通図柄表示部104
の変動時間が通常28秒間であったものが5秒間に短縮
される。この確率向上状態は、前述した特別図柄表示部
103の確率向上状態が終了した段階で終了する。
【0024】また、前述した確率向上状態が終了する
と、特別図柄表示部103における特別図柄の変動時間
(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短縮
制御)が行なわれる。その変動時間短縮制御において
は、たとえば、通常時に10秒間であった変動時間が6
秒間に短縮される。その変動時間短縮制御は、確率向上
状態の終了後、特別図柄表示部103が最大限50回の
可変表示をするまで継続され、その50回の可変表示が
行なわれるまでの間に大当りが発生することによって終
了する。また、前記変動時間短縮制御中は、普通図柄表
示部104の変動時間(可変表示時間)を短縮する制御
も同時に行なわれる。この変動時間短縮制御中において
は、通常時に28秒間であった変動時間が5秒間に短縮
される。このような制御が行なわれることにより、可動
部材111が開成する頻度が高くなり、その結果、打玉
が始動入賞しやすい状態になる。このような変動時間短
縮制御が行なわれると、可動部材111が頻繁に開成
し、打玉が多数始動入賞して特別図柄表示部103の可
変表示頻度が高くなるため、大当りが発生する確率が一
定であっても、短時間で大当りが発生しやすくなるとい
う、遊技者にとって有利な状態となる。このような制御
が行なわれることにより、特別図柄可変表示部103の
表示結果が早期に得られるため、可変表示に関与しない
無駄な始動入賞を減らすことが可能となるとともに、早
期に大当り(特定遊技状態)を発生させることが可能に
なる。
【0025】なお、本実施の形態では特別図柄表示部1
03と普通図柄表示部104の両方において確率が変動
するようにしたが、いずれか一方においてのみ、変動す
るようにしてもよい。普通図柄表示部104においての
み確率が変動するようにした場合には、特定遊技状態は
普通図柄表示部104の表示結果が特定の識別情報(た
とえば777などの10通りのぞろめ)となった場合で
あり、普通可変入賞球装置110が開成することにより
遊技領域に打込まれた打玉が入賞しやすい状態に制御さ
れる。また、確率が変動する条件は特別図柄表示部10
3が特別の態様で特定の識別情報(たとえば前述した1
5通りのぞろめのうち333,777)となった場合で
あり、その条件成立により普通図柄表示部104の表示
結果が特定の識別情報となる確率が変動する(たとえば
1/10であったものが1/2になる)ことになる。
【0026】遊技領域101には、さらに通常入賞口1
22と、ラッキーナンバー用表示ランプ123とが設け
られている。このラッキーナンバー用表示ランプ123
は、特別図柄表示部103が可変開始されて停止制御さ
れた結果が特定の識別情報の組合せとなり大当りが発生
したときに〜の表示ランプが走行点灯された後停止
制御される。そして、停止時における表示ランプのナン
バーが、その遊技場が予め設定しているラッキーナンバ
ーと一致すると、遊技場で定めたあるサービスが遊技者
に付与される。そのあるサービスとは、たとえば、特定
遊技状態が発生したことに伴って付与された景品玉など
の有価価値を景品交換することなく引続き遊技に使用で
きるいわゆる持玉遊技が許されることなどが考えられ
る。
【0027】図中11は、特定遊技状態が発生して大当
り制御が行なわれている最中や確率変動の繰返し継続制
御が行なわれている最中に点滅するランプである。10
は、スピーカであり、大当り発生時等における効果音を
発生するものである。14は端数表示スイッチであり、
カード挿入・排出口17に挿入された共通カードの残額
が前記貸玉額以下の端数が存在する状態となった場合
に、それを残額表示器7に表示するためのものである。
16はカード挿入中表示器であり、カード挿入・排出口
17に共通カードが挿入されているときに点灯して挿入
中である旨を表示するためのものである。18はユニッ
トボックスであり、後述するユニットボックス制御部が
内蔵されている。また2は前面枠であり、5は開閉自在
な前面板であり、4は余剰玉貯留皿であり、打球供給皿
にパチンコ玉が満杯となりそれ以上貯留できなくなった
余剰玉がこの余剰玉貯留皿4内に払出される。
【0028】図2は、カード処理機および図1に示した
パチンコ遊技機の一部内部構造を示す背面図である。
【0029】カード処理機12内には、カード処理機制
御部21とカードリーダライタ制御部20とユニットボ
ックス制御部19とが設けられている。カード処理機制
御部21とパチンコ遊技機1に設けられているインタフ
ェイス基板33とは電気的に接続されており、カード処
理機制御部21とインタフェイス基板33とが互いに情
報の送受信ができるように構成されている。またこのイ
ンタフェイス基板33と払出制御基板ボックス37内に
収納されている払出制御基板38が電気的に接続されて
いる。さらに、インタフェイス基板33と中継端子基板
34とが電気的に接続されており、中継端子基板34
と、遊技制御基板ボックス40内に収納されているゲー
ム制御用基板41,遊技機用ターミナルボックス46,
玉払出器31が、それぞれ電気的に接続されている。
【0030】さらに、打球供給皿6に設けられている前
述した各種表示器や各種操作ボタンのスイッチがコネク
タ35を介してインタフェイス基板33に接続されてい
る。なお、カード処理機制御部21と打球供給皿6に設
けられている各種表示器や各種操作ボタンのスイッチな
らびに払出制御基板ボックス37内の払出制御基板38
とインタフェイス基板33や中継端子基板34を介する
ことなく直接配線により接続し、払出制御基板38と玉
払出器31とを中継端子基板34を介して接続するよう
にしてもよい。また、カード処理機制御部21と払出制
御基板38とを直接コネクタにより接続するようにして
もよい。なお、22はコネクタでありカード処理機制御
部21とインタフェイス基板33とを接続するためのも
のである。
【0031】カード処理機12に設けられているユニッ
トボックス制御部19には、1回の玉貸操作により払出
される貸玉額を予め入力設定するための貸玉額設定スイ
ッチ22が設けられており、図示するように、100
円,200円,300円,400円,500円の5種類
の金額が入力設定できるようになっている。たとえば遊
技場の係員により図示のように貸玉額が300円に設定
されればその300円が貸玉額としてカード処理機制御
部21のマイクロコンピュータ(図示せず)に記憶され
る。そして、遊技者がカードをカード挿入・排出口17
に挿入し、玉貸ボタン9を押圧操作することにより自動
的にこの玉貸額(300円)分のパチンコが打球供給皿
6内に払出される。このパチンコ玉の払出しに際して
は、予め定められている単位額(たとえば100円)分
の払出しを複数回(たとえば3回)実行することにより
行なわれ、この単位額分の払出しが終了する毎に単位額
だけカード残額から減額される。この単位額分の減額に
よる単位額売上信号が遊技場のホストコンピュータであ
るホール用管理コンピュータ70(図3〜図5参照)に
伝送されるとともに、遊技場に設置されているターミナ
ルボックスを介してカード発行会社に伝送される。ま
た、ユニットボックス制御部19にはカード処理機12
の番号であるユニット番号が設定され、その設定番号が
ユニットボックス59を介してホール用管理コンピュー
タ70に伝送されるとともに、ターミナルボックスを介
してカード発行会社に伝送される。
【0032】カードリーダライタ制御部20は、カード
挿入・排出口17から挿入されたカードの記録データを
読取ったり書替えたりするための制御部である。
【0033】玉払出器31は、払出モータ(図示せず)
が設けられており、玉誘導レール28から供給されてき
たパチンコ玉がこの払出モータの回転力により横送りさ
れ、その横送りされたパチンコ玉が1つずつ下方に落下
して、打球供給皿6内に払出される。この玉払出器31
は、機構板25に設けられている。前記玉誘導レール2
8は、玉タンク27内の貯留玉を2列に整列させながら
流下させるものであり、その2列の流下径路にそれぞれ
タンク玉切れスイッチ29とレール玉切れスイッチ30
とが設けられており、玉タンク27内の貯留玉が無くな
ったことおよび玉誘導レール28上の流下玉が無くなっ
たことが検出され、その検出信号が遊技機用ターミナル
ボックス46,中継端子基板34を介して払出制御基板
ボックス37内の払出制御基板38に入力される。この
タンク玉切れスイッチ29が玉を検出しなくなった時点
で玉払出速度が減速される。
【0034】玉タンク27には、遊技機設置島に設けら
れている補給樋57からパチンコ玉を補給玉検出器を含
む補給装置58を介して補給される。この玉タンク27
に供給される補給玉が補給装置58の補給玉検出器によ
り検出されるのであり、所定個数(たとえば10個)の
パチンコ玉が供給されたことを検出して1パルスの検出
信号がこの補給玉検出器から出力される。カード処理機
12からの玉貸要求信号を受けて玉タンク27内のパチ
ンコ玉を打球供給皿6内に払出すのではなく遊技者が玉
貸機から購入してきた貸玉を打球供給皿6内に投入して
遊技を行なう従来の一般的なパチンコ遊技機の場合に
は、前記補給装置58から出力される出力信号がホール
用管理コンピュータ70に送信され、ホール用管理コン
ピュータ70ではその送信されてきた検出信号に基づい
て遊技場にとって不利益となる不利益球数を検出する。
ところが、本実施の形態のように、カード処理機12か
らの玉貸要求信号に基づいて玉タンク27内の貯留玉の
一部を打球供給皿6内に払出す方式のパチンコ遊技機に
おいては、その遊技場にとって何ら不利益球数とはなら
ない貸玉が補給樋57から玉タンク27に供給されるこ
とになり、その供給された貸玉が補給玉検出器により検
出されてしまって不利益球数情報としてホール用管理コ
ンピュータに入力されてしまい、ホール用管理コンピュ
ータ70で正確な不利益球数を計数できない不都合が生
ずる。そこで、本実施の形態のパチンコ遊技機において
は、パチンコ玉の入賞に基づいて払出される景品玉が所
定個数(たとえば10個)に達する前に払出制御基板3
8から所定のパルス信号を出力してその所定のパルス信
号が遊技機用ターミナルボックス46,コネクタ62,
情報出力端子装置59,コネクタ64を介してホール用
管理コンピュータに伝送されるように構成されている。
このように構成することにより、パチンコ玉の貸出につ
いては何ら不利益球数情報としてのパルス信号がホール
用管理コンピュータ70に出力されることなく、入賞に
伴なう景品玉の払出に関してのみパルス信号がホール用
管理コンピュータ70に送信され、ホール用管理コンピ
ュータ70では正確な不利益球数情報を集計できる。
【0035】遊技領域101,201,301内に打込
まれて入賞口に入賞した入賞玉とアウト口53に回収さ
れたアウト玉は合流して打込玉タンク54に落下し、そ
の打込玉が打込玉検出器(打込玉センサ)55により検
出された後遊技機設置島に設けられている集球樋56上
に落下する。図中23,61はカード処理機制御部21
と情報出力端子装置59とを接続するためのコネクタで
ある。
【0036】情報出力端子59は、単位額売上信号およ
びユニット番号の伝送機能とを合わせ持つ。この情報出
力端子59は、ユニットボックス制御部19とコネクタ
60,24を介して接続されている。そして、前述した
ユニット番号や単位額売上信号がコネクタ24,情報出
力端子59,コネクタ64を介してホール用管理コンピ
ュータへ伝送される。また、カード処理機12で使用さ
れたカードの額面情報や、カード処理機12で発生した
エラーのコード情報がカード処理機制御部21からコネ
クタ23,情報出力端子59,コネクタ64を介してホ
ール用管理コンピュータへ伝送される。ユニットボック
ス制御部19にはAC100Vの電圧が供給され、この
ユニットボックス制御部19での所定の電圧に変圧され
た電圧がカード処理機制御部21やカードリーダライタ
制御部20に供給される。このように、単位額売上信号
は、パチンコ遊技機1からとカード処理機12からとの
両方からホール用管理コンピュータに送信されることに
なる。その結果、いずれか一方が故障したり誤動作した
りして一方の単位額売上信号が狂った場合には、他方の
単位額売上信号と食い違うために、異常が発生したこと
が即座に判断でき、売上の正確な管理が可能となる。そ
して、カード処理機12からは前述したようにユニット
番号もホール用管理コンピュータに送信されてくるため
に、送信されてきた単位額売上信号とともにどのカード
処理機での売上かを特定可能となる。
【0037】また、遊技制御基板41は、機構板25の
開口26に臨み遊技盤100に設けられる可変表示装置
102の中継端子基板(図示せず)および各種ランプ・
LED・センサなどが接続されている中継端子基板48
と配線により接続されている。この中継端子基板48
は、コネクタ50,63により情報出力端子装置59に
接続されているとともに、コネクタ49,47により遊
技制御基板41に接続されている。遊技制御基板ボック
ス40の背面右側には、キースイッチ43が設けられて
いる。このキースイッチ43は、可変表示装置102,
104,202の可変停止時の表示結果が特定の識別情
報の組合せ(たとえば777)となる確率を可変設定す
るものであり、ノーマル位置,設定位置,確認位置の3
つの位置に切換操作ができる。このキースイッチ43に
所定の鍵を挿入して切換操作することにより確率が変更
設定できるのであり、この切換操作回数に応じて、前述
したように、設定1,設定2,設定3の3段階に確率を
切換設定することができる。なお、キースイッチ43に
代えて、たとえばスライドスイッチ,押しボタンスイッ
チ,スナップスイッチ,プッシュプルスイッチ,ロータ
リースイッチ,デジタルスイッチ等でもよい。さらに、
遊技制御基板ボックス40内には、キースイッチ43の
操作により設定された確率を表示するための設定確率表
示器42a,42b,42cが設けられている。図中5
1は打球発射装置であり、遊技者が打球操作ハンドルを
操作することにより作動して打球貯留皿6内のパチンコ
玉を1つずつ遊技領域101内に発射するためのもので
ある。また図中26は機構板28に形成された開口であ
り、可変表示装置102の遊技盤裏面側への突出部分が
この開口26内に収まるように構成されている。図中4
5は電源スイッチであり、遊技機用ターミナルボックス
と遊技制御基板41との間に介在し、遊技制御基板41
とはコネクタ44により接続されている。この電源スイ
ッチ45を操作することにより電源を一旦切った後再投
入することができ、電源の立上げに伴なう遊技制御基板
41の遊技制御マイクロコンピュータをリセットするこ
とができるとともに、確率設定操作の際に操作しやすく
することができる。また39はリセットスイッチであ
り、払出制御基板の払出制御用マイクロコンピュータを
リセットするためのものである。また100は遊技盤で
あり、遊技盤取付枠(図示せず)に着脱自在に取付けら
れている。
【0038】玉貯留皿6内のパチンコ玉が満杯となりそ
れ以上貯留できなくなった余剰玉が前述したように余剰
玉払出口4から払出されるのであるが、その余剰玉も満
杯となった場合には満杯検出スイッチ52がONとな
り、その検出信号に基づいて払出制御基板38が動作し
て玉払出器31による景品玉の払出をストップさせる。
また、図中32は入賞玉処理装置であり、遊技領域に設
けられた入賞口から入賞した入賞玉を1つずつ検出して
その検出信号に基づいて払出制御基板38が動作し、入
賞口の種類に応じた個数の景品玉を払出すように玉払出
器31を動作制御する。
【0039】図3は、本発明に係る遊技用管理装置の一
例となる管理装置を示す概略構成図である。管理装置
は、演算部の一例のホール用管理コンピュータ70とデ
ータ加工出力部の一例となるデータ加工出力装置72と
表示部の一例のCRT74および出力部の一例のプリン
タ75と操作部の一例のキーボード76とを有する。
【0040】ホール用管理コンピュータ70は、後述す
るように複数台のパチンコ遊技機の遊技制御基板と払出
制御基板と複数のカード処理機のカード処理機制御部と
からのデータが入力され、たとえば2週間分の入力デー
タがファイル可能に構成されている。データ加工出力装
置72は、キースイッチ73が設けられており、このキ
ースイッチ73により、データ加工出力装置72は、O
FF,ON,LOCK状態に切換えることができる。O
FF状態に切換わると動作が停止してCRT74による
表示やプリンタ75による印字は行なわれなくなる。O
N状態に切換わることにより、キーボード76の操作に
従って、CRT74によるデータの表示やプリンタ75
によるデータの印字出力が可能となる。LOCKに切換
わることにより、売上データや割数データ等の遊技場の
経営者以外には知られたくないデータなどの特別なデー
タの出力が禁止される状態となる。
【0041】遊技場に設置されている複数台のパチンコ
遊技機は、その機種等に従って複数のグループに分けら
れている。たとえば、図1に示した第1種のパチンコ遊
技機1のグループである第1グループ,図示していない
第3種のパチンコ遊技機のグループである第3グループ
のように複数グループに分類されている。なお、第2グ
ループとしては第2種のパチンコ遊技機が該当する。そ
してこの管理装置においては、キーボード76によりそ
のグループを指定して、ラッキーナンバー(持玉遊技開
始ナンバーや終日無定量ナンバーや持玉遊技終了ナンバ
ー)や確率向上状態が開始する可変表示装置の停止時の
表示ナンバーを入力設定することができる。
【0042】グループ設定の入力操作手順は、まずキー
ボード76の設定キー77を押圧操作し、次にグループ
キー79を操作し、次に数値入力用キー99を押圧操作
して、第1グループ,第3グループ等のグループ番号を
入力する。たとえば、図1に示した機種のパチンコ遊技
機を第1グループにするには数値入力用キー99を操作
して01を入力する。次に数値入力の終了を意味する機
能キー98を操作する。次にユニット先頭キー81を操
作し、次に数値入力用キー99を操作してユニット先頭
番号を入力する。たとえば第1グループに属する機種の
パチンコ遊技機のユニット番号の先頭をこの数値入力用
キー99により入力設定する。次に機能キー98を操作
し、次にユニット末尾キー82を操作し、次に数値入力
用キー99を操作してユニットの末尾番号を入力する。
たとえば第1グループに属する機種のパチンコ遊技機の
ユニット番号の末尾の番号を入力する。そして機能キー
98を押圧操作する。以上の操作により、入力設定され
たユニット番号の先頭から末尾の番号に対応するパチン
コ遊技機のグループ番号が入力設定されることになる。
他のグループを入力設定したい場合には、前記グループ
キー79の押圧操作からユニット番号の末尾番号を入力
した後の機能キー98の押圧操作までを再度繰返して実
行すればよい。そして、グループ設定入力が終了した段
階で完了キー78を押圧操作する。
【0043】一方、ラッキーナンバーモードや確率変動
開始ナンバーを入力設定する場合には、まず設定キー7
7を押圧操作し、次にL.Nキー(ラッキーナンバーキ
ー)8を押圧操作し、次に、前述の操作により既に入力
設定されたグループナンバーを数値入力用キー99を押
圧操作することにより入力設定した後機能キー98を操
作する。これにより、第1種のパチンコ遊技機からなる
第1グループあるいは第3種のパチンコ遊技機からなる
第3グループ等からいずれかのグループが特定されて入
力設定される。次に数値入力用キー99を操作してラッ
キーナンバーモードを入力する。このラッキーナンバー
モードは、可変表示装置の可変停止時の表示結果である
大当り図柄をラッキーナンバーの判断対象とするかまた
は飾り図柄(第1図に示したラッキーナンバー用表示ラ
ンプ123の可変停止時の表示結果)をラッキーナンバ
ーの判断対象とするかの2種類のモードがあり、その2
種類のモードのうちのいずれのモードかをこの数値入力
用キーにより選択して入力設定するものである。たとえ
ば数値入力用キー99により01と入力すれば大当り図
柄をラッキーナンバーの判断対象とするモードが選択設
定され、02と入力されれば飾り図柄をラッキーナンバ
ーの判断対象とするモードが選択設定される。次に機能
キー98を押圧操作することによりラッキーナンバーモ
ードの入力が終了する。
【0044】持玉遊技開始ナンバーを入力操作するに
は、まず数値入力用キー99を操作してその遊技場が設
定する持玉遊技開始ナンバー(たとえば3,5)を入力
し、次に機能キー98を操作する。さらに、持玉遊技終
了ナンバーを入力するには、まず数値入力用キー99を
操作して遊技場が設定する持玉遊技終了ナンバー(たと
えば4,9)を入力し、次に機能キー98を操作する。
さらに、終日無定量ナンバーを入力するには、数値入力
用キー99を操作して終日無定量ナンバー(たとえば
7)を入力設定し、機能キー98を操作する。終日無定
量ナンバーとは、可変表示装置の停止図柄ナンバーがそ
のナンバーとなった場合には、その後の大当り発生時の
大当り図柄の種類や飾り図柄の種類がどのようなもので
あっても持玉を景品交換せずに引続き遊技に使用できる
という特典が与えられるナンバーである。
【0045】そして、他のグループを指定してラッキー
ナンバーモードや持玉遊技開始ナンバーや持玉遊技終了
ナンバーや終日無定量ナンバーを入力設定したい場合に
は、再度数値入力用キー99を操作してグループナンバ
ーを指定し、そのグループナンバーに対応するラッキー
ナンバーモード,持玉遊技開始ナンバー,持玉遊技終了
ナンバー,終日無定量ナンバーの入力操作を繰返し行な
う。そしてそれらの入力が終了した段階で完了キー78
を操作する。
【0046】図4はパチンコ遊技機1からホール用管理
コンピュータ70に入力されるデータを説明するための
ブロック図である。
【0047】図2に示したパチンコ遊技機1の裏面側に
設けられている払出制御基板38から遊技制御基板41
に、パチンコ玉の入賞に伴う入賞情報が伝送される。遊
技制御基板41では、その伝送されてきた入賞情報に基
づいて、打込が入賞した入賞口に対応する入賞個数情報
を払出制御基板38に送り返す。払出制御基板38で
は、この返信されてきた賞球個数情報に基づいて玉払出
器31を動作させる。一方、カード処理機12に設けら
れているカード処理機制御部21からは遊技者の貸玉操
作に従った貸玉指令信号が払出制御基板38に送信され
る。そして払出制御基板38はこの送信されてきた払出
指令信号に従って玉払出器を制御して貸玉を払出す。貸
玉が良好に払出されれば払出制御基板38は払出が行な
われた旨の信号をカード処理機制御部21に返信する。
【0048】遊技制御基板41からは、パチンコ遊技機
1の裏面に設けられた情報出力端子59を介して、ホー
ル用管理コンピュータ70側の情報入力端子71に、パ
チンコ遊技機1の機種を特定する機種コード情報,特定
遊技状態の発生確率の設定値情報,特別図柄表示部10
3において大当りが発生した場合の特別図柄大当り情報
(特定遊技状態の発生情報),その大当りが発生したと
きの特別図柄表示部103より停止表示された大当り図
柄に関する情報,特別図柄表示部103における大当り
の発生により変動した後、停止するラッキーナンバー用
表示ランプ123の停止位置に関するラッキーナンバー
情報,特別可変入賞球装置(大入賞口)が開放して第1
の状態となったことに関する情報,特定遊技状態の発生
確率が変動して確率向上状態にあることと変動時間短縮
制御状態にあることとを表わす確率変動中情報,特別図
柄用始動口109にパチンコ玉が入賞したことに関する
特別図柄始動入賞情報(始動条件の成立回数情報),通
常時、確率変動時を含めた特別図柄の確定回数を示す特
別図柄有効始動情報(可変表示装置102の動作回数情
報),普通図柄表示部104において大当りが発生した
場合の普通図柄大当り情報,特別可変入賞球装置114
へのパチンコ玉の入賞に関する大入賞口入賞情報,特定
入賞領域(Vポケット)118へのパチンコ玉の入賞に
関するV入賞情報,普通図柄用始動口107にパチンコ
玉が入賞したことを表わす普通図柄始動入賞情報(始動
条件の成立回数情報),普通図柄用始動口107に入賞
したパチンコ玉のうち普通図柄表示部104を有効に可
変表示させるのに用いられた有効始動入賞玉に関する普
通図柄有効始動情報,普通可変入賞球装置(普通電役)
が開放して第1の状態となったことに関する普通電役開
放情報,通常時のみの特別図柄の確定回数を示す確率変
動外有効始動情報,リーチの成立回数をリーチの種別ご
とに示すリーチ情報が伝送されてくる。
【0049】情報入力端子71では、それらの伝送され
てきた情報をホール用管理コンピュータ70に入力す
る。ホール用管理コンピュータでは、CPU70a,R
OM70b,RAM70cが設けられており、それらの
入力された情報を集計して記憶する。前記有効始動情報
を集計するのは、第1のパチンコ遊技機の場合、前述し
たように始動入賞記憶の上限がたとえば「4」に定めら
れており、その上限を超えて入賞した始動入賞玉は無視
されて可変表示制御には用いられないため、実際に可変
表示制御に用いられた有効な始動入賞回数を知りたいと
いう遊技場のニーズに応えるためである。
【0050】払出制御基板21からは、情報出力端子5
9を介して情報入力端子71に、パチンコ玉の入賞に伴
い払出された景品玉情報である補給情報(不利益情
報),玉払出器を作動させて玉貸が行なわれた玉貸情
報,玉の払出に何らかの異常が発生した場合にその異常
の原因や種類を表わすエラーコードの情報が伝送され
る。そして、それらの情報がホール用管理コンピュータ
24に入力される。
【0051】カード処理機制御部19から、情報出力端
子59を介して情報入力端子71に、挿入されたカード
が1000円カードか5000円カードかなどのカード
額面に関する情報,ユニットナンバー情報,カード処理
機12により何らかの異常が発生した場合のその異常の
原因や種類を表わすエラーコードの情報が伝送され、ホ
ール用管理コンピュータ70に入力される。
【0052】遊技領域101内に打込まれたパチンコ玉
が打込玉センサ25により検出されれば、その打込情報
(利益情報)が情報入力端子71を介してホール用管理
コンピュータ70に入力される。
【0053】以上説明したように、ホール用管理コンピ
ュータ70には各種遊技機から前述したような各種の情
報が入力されるのであり、ホール用管理コンピュータ7
0はこの入力された各種情報を集計して記憶し、後述す
るキーボード76の操作に従って種々の集計データを出
力する。
【0054】図5は、本発明に係る管理装置の構成を示
すブロック図である。管理装置の情報入力手段71に
は、各種情報が入力される。遊技情報は、遊技者の遊技
状況に応じて、図1に示したパチンコ遊技機などから入
力される情報である。遊技情報は、たとえば、前述した
不利益情報の一例となる不利益球数情報あるいは補給情
報、遊技者が遊技において消費した打玉数に基づく情報
であって遊技場にとって利益となる利益情報の一例の打
込玉情報の他、前記特別図柄大当り情報(大当り情
報)、確率変動中情報、有効始動情報などから構成され
る。
【0055】遊技者が遊技を終えて景品交換を行なうた
めに景品玉計数機に獲得したパチンコ玉を投入すれば、
景品交換に使用したパチンコ玉の玉数に関する情報が得
られ、その情報を景品交換すれば景品処理機より景品の
種類を識別するための景品識別情報などからなる景品処
理情報が情報入力手段71へ入力される。
【0056】遊技者が遊技場内に設置された所定の玉貸
機で玉貸を行なった場合には、玉貸された玉数あるいは
玉貸に使用した金額に関する情報が玉貸情報として玉貸
機から情報入力手段71へ入力される。
【0057】遊技者がパチンコ遊技機で遊技を行なうた
めに共通カードなどをカード処理機12に挿入して玉貸
を行なえば、共通カードから引落された金額に関する情
報などからなる共通有価価値処理情報が情報入力手段7
1へ入力される。
【0058】遊技者が貨幣を投入して共通カード販売機
から共通カードを購入すれば、共通カードが発行される
とともに共通カードの売上に関する情報である共通有価
価値発行情報が共通カード販売機から情報入力手段71
へ入力される。
【0059】これらの各種情報は、情報入力手段71へ
入力された後に演算部70内に構成されている遊技デー
タ算出集計手段300に送信される。
【0060】遊技データ算出集計手段300は、図4に
示したCPU70a,ROM70b,RAM70cによ
り構成されている。遊技データ算出集計手段300に
は、特別遊技状態(確率向上状態)期間中における遊技
データを算出および集計するための特別遊技状態中遊技
データ算出集計手段301、特別遊技状態期間中におけ
る大当りの発生回数を計数するための計数手段302、
および、特別遊技状態の期間を検知するための遊技状態
期間検知手段303が含まれている。
【0061】情報入力手段71に入力された各種情報の
うち、特別図柄大当り情報(大当り情報)および確率変
動中情報は、この遊技状態期間検知手段303に入力さ
れる。遊技状態期間検知手段303は、入力されたこれ
らの情報に基づいて、遊技状態が特別遊技状態にある期
間を検知して、その検知結果を特別遊技状態中遊技デー
タ算出集計手段301および計数手段302等に伝送す
る。
【0062】遊技状態期間検知手段303における特別
遊技状態期間の検知は次のように行なわれる。遊技状態
期間検知手段303には、管理対象のパチンコ遊技機に
関する遊技内容の設定情報が予め入力され記憶されてい
る。その設定情報には、確率変動状態(確率向上状態)
となる特別図柄(確率変動図柄)の種類を示す情報(以
下、確変図柄情報という)および確率変動状態発生後に
その状態が継続可能な大当りの回数を示す情報(以下、
確変継続情報)が含まれている。
【0063】遊技状態期間検知手段303は、情報入力
手段71から大当り図柄情報および確率変動中情報を受
ける。遊技状態期間検知手段303では、特別遊技状態
の期間の開始時期を次のように判断する。大当り図柄情
報が確変図柄情報と一致した場合に、特別遊技状態の期
間が開始したと判断する。遊技状態期間検知手段303
では、特別遊技状態の期間の終了時期を次のように判断
する。確率変動図柄での特別図柄大当り情報が入力され
た後に確変図柄情報と一致しない大当り図柄の大当り図
柄情報が2回連続して入力された場合に特別遊技状態の
期間が終了したと判断する。
【0064】なお、そのように直前の確変図柄の大当り
情報が入力された後に2回連続して確率変動図柄と一致
しない大当り図柄の大当り図柄情報が入力されたにもか
かわらず、その後に確率変動中情報が入力された場合、
遊技状態期間検知手段303は、変動時間短縮制御が実
行されていると判断する。これは、確率変動中情報が変
動時間短縮が行なわれている場合にも入力されるからで
ある。
【0065】特別遊技状態中遊技データ算出集計手段3
01では、遊技データとして、特別遊技状態の発生回数
を算出しおよび集計する。その他に、特別遊技状態中遊
技データ算出集計手段301によって算出しおよび集計
される遊技データの例としては、たとえば、特別遊技状
態期間における打込玉数や差玉数、可変表示回数等を挙
げることができる。ここで打込玉数とは、遊技者が遊技
に使用したパチンコ玉数のことであり、差玉数とは、前
記打込玉数と遊技者に払出された払出玉数との差数であ
る。
【0066】計数手段302は、遊技状態期間検知手段
303からの検知結果により特定される特別遊技状態の
期間中において発生した大当りの回数を特別図柄大当り
情報に基づいて計数する。
【0067】このように、遊技データ算出集計手段30
0においては、特別遊技状態中遊技データ算出集計手段
301、計数手段302、および、遊技状態期間検知手
段303の働きにより、時間経過に伴って、特別遊技状
態の発生回数の経時的なデータと、特別遊技状態の期間
中に発生した大当りの回数の経時的データとを代表例と
する各種集計データを得る。
【0068】その他に、遊技データ算出集計手段300
は、情報入力手段71に入力される各種情報に基づい
て、その他さまざまな遊技データの算出を行なう。たと
えば、大当り情報、確率変動中情報、有効始動情報など
に基づいて、それぞれ大当りの発生回数、確率向上状態
の発生回数、有効始動回数などを計数する。また、打込
玉情報、補給情報などの不利益情報に基づいて、それぞ
れ遊技に使用された打込玉数、遊技者に景品玉として払
出された払出玉数を計数する。あるいは景品処理情報に
基づいて景品交換に使用したパチンコ玉数の計数を行な
い、さらに景品交換された景品の種類毎にその景品交換
回数の計数を行なう。また、玉貸情報に基づいて、玉貸
機で貸出されたパチンコ玉数、あるいはその際に使用さ
れた金額を計数する。共通有価価値処理情報に基づいて
カード処理機12を用いて玉貸が行なわれた金額などが
計数される。共通有価価値発行情報に基づいて、共通カ
ード販売機における共通カードの売上金額が計数され
る。
【0069】遊技場の管理者などが操作部76を操作す
ることにより、演算部70で算出された各種遊技データ
がデータ加工出力部72で所定のフォーマットに変換さ
れた後、表示部75あるいは出力部より出力される。よ
り具体的には、以下の手順に従って各遊技データの集計
データが出力される。
【0070】各パチンコ遊技機の各集計データの表示出
力を行なう場合には、まず図4に示すキーボード76の
集計キー83を操作し、次に各台キー87を操作し、デ
ータの出力を希望するパチンコ遊技機のユニット番号を
数値入力用キー99を操作して入力する。そして機能キ
ー98を操作することにより各データがCRT74によ
り表示される。一方、プリンタ75によりその各データ
を印字出力する場合には、集計キー83の押圧操作に代
えてまず印字キー97を押圧操作することにより可能と
なる。
【0071】この各台の各データの出力操作に従って、
ユニットナンバー0001のパチンコ遊技機に関する集
計データの出力状態が図6に示されている。図6に示す
ように、ユニットナンバー0001は、グループ1に属
する1番台のパチンコ遊技機であり、機種コード01の
第1種のパチンコ遊技機(図1に示したパチンコ遊技
機)であり、ラッキーナンバーモードが01であるため
に可変表示装置の停止時の大当り図柄がラッキーナンバ
ーの判断対象となる。そして、特定遊技状態の発生確率
の設定値は01に設定されているために1/215の発
生確率となっている。さらに持玉遊技開始ナンバーが
3,5、持玉遊技終了ナンバーが4,9、終日無定量ナ
ンバーが7に定められている。そして、図6に示すよう
に、1993年8月15日(日)15時50分現在の本
日の集計データが表の形で示されている。この表に従え
ば、一番左に大当り発生回数が示されており、その右側
にそれぞれの発生時刻が示されている。その右側の特図
入賞とは、前述した特別図柄始動入賞情報に基づいて集
計された特別図柄始動入賞個数データであり、本日の営
業開始時点から1回目の大当りが発生するまでの特別図
柄始動入賞個数が155、1回目の大当りの終了から2
回目の大当りの発生までの特別図柄始動入賞個数が39
8となっている。
【0072】特図有効とは、前述した特別図柄有効始動
情報に従った集計データであり、本日の営業開始時点か
ら1回目の大当りの発生までの間に発生した特別図柄有
効始動回数が148となっており、1回目の大当りの終
了から2回目の大当りの発生までの特別図柄有効始動回
数が387となっている。そして、特別図柄始動入賞合
計個数に対する特別図柄有効始動合計回数の率すなわち
1640/1697×100%≒96.6%が示されて
いる。確率変動が開始してから遊技装置が35回遊技動
作を実行して特定遊技状態が発生していることが示され
ている。
【0073】普図入賞とは、前述した普通図柄始動入賞
情報に従って集計されたデータであり、本日の営業開始
時点から1回目の大当りが発生するまでの間における普
通図柄始動入賞個数が163、1回目の大当りの終了時
点から2回目の大当りが発生するまでの普通図柄始動入
賞個数が252となっている。
【0074】普図有効とは、前述した普通図柄有効始動
情報に従った集計データであり、本日の営業開始時点か
ら1回目の大当りが発生するまでの間における普通図柄
有効始動回数が160、1回目の大当りの終了時点から
2回目の大当りが発生するまでにおける普通図柄有効始
動回数が247となっている。そして、普通図柄始動入
賞合計個数に対する普通図柄有効始動合計回数の率すな
わち1242/1287×100%≒96.5%が示さ
れている。
【0075】普図大当りとは、前述した普通図柄大当り
情報に従って集計されたデータであり、本日の営業開始
時点から1回目の大当りが発生するまでの間における普
通図柄大当りの発生回数が8、1回目の大当りの終了時
点から2回目の大当りが発生するまでの間における普通
図柄大当りの発生回数が13回となっている。そして、
普通図柄大当りの発生率すなわち普通図柄大当り合計8
3/普通図柄有効始動合計回数1242≒1/15.0
が示されている。
【0076】継続回数とは、特別可変入賞球装置114
(図1参照)が再度第1の状態となる繰返し継続制御の
回数を意味し、前述した大入賞口開放情報に従って集計
されたデータである。この図8の表によれば、それぞれ
の回の大当りの発生により16回繰返し継続制御が行な
われたことが示されている。大入賞口とは、前述した大
入賞口入賞情報および特別図柄始動入賞情報に基づいて
集計されたデータであり、大当りの発生に伴って大入賞
口(特別可変入賞球装置114)に入賞した入賞玉個数
を意味しており、この表に従えば、1回目の大当りのと
きに167個、2回目の大当りのときに171個のパチ
ンコ玉が入賞したことが示されている。そして、入賞玉
個数の平均すなわち大入賞口入賞玉合計個数1868/
大当り合計回数11≒169.8が示されている。
【0077】V入賞とは、前述したV入賞情報に基づい
て集計されたデータであり、特定入賞領域(Vポケッ
ト)118に入賞した入賞玉個数を意味しており、この
表に従えば、1回目の大当りのときに72個、2回目の
大当りのときに78個のV入賞が発生したことが示され
ている。そして、V入賞率すなわちV入賞合計個数80
6/大入賞口入賞合計個数1868×100%≒43.
1%が示されている。普電入賞とは、前述した普通電役
開放情報および特別図柄始動入賞情報に基づいて集計さ
れたデータであり、普通電役(普通可変入賞球装置11
0)へのパチンコ玉の入賞個数を意味しており、本日の
営業開始時点から1回目の大当りが発生するまでの間に
おける普通電役に入賞した入賞玉が25、1回目の大当
りの終了時点から2回目の大当りが発生するまでの間に
おける普通電役に入賞した入賞玉の個数が40となって
いる。そして、普通入賞の平均が3.0/回となってい
るが、これは、1回の普通図柄大当りで普通電役に平均
何個のパチンコ玉が入賞したかを示しており、普通入賞
の合計を普図大当りの合計で除した値となっている。
【0078】出玉とは、特別図柄の大当り発生から大当
り終了までの間の打込玉数と払出玉数との差(差玉数)
のことであり、表によれば、1回目の大当り時には23
80個2回目の大当り時には2410個の景品玉が払出
されたことになる。そしてこの出玉の平均は、払出され
た景品玉の合計26350/大当りの合計発生回数11
≒2395となっている。
【0079】大当り図柄とは、特別図柄表示部103に
よりどの図柄(数字)のぞろめで大当りが発生したかを
示しており、1回目の大当りの発生は「666」、2回
目の大当りの発生は「555」のぞろめで大当りが発生
している。なお、この大当り図柄の欄に示された○マー
ク,×マーク,星印マークは、それぞれ、持玉遊技開始
ナンバー,持玉遊技終了ナンバー,終日無定量ナンバー
が特別図柄表示部103により表示されたことを示して
いる。この表によれば、2回目の大当りの発生により持
玉遊技開始ナンバーである「555」により大当りが発
生して持玉を用いて遊技を続行できる状態となったが、
3回目の大当りの発生時に持玉遊技終了ナンバーである
「999」が特別図柄表示部103により表示されたた
めに、持玉を用いて遊技を続行できる状態が終了してい
る。そして、8回目の大当りの発生に伴って確率向上状
態となり、9回目の大当りの発生に伴って終日無定量ナ
ンバーである「777」が表示され、確率向上状態でな
おかつ1日中、出玉を変換することなく遊技を続行でき
る状態となっていることがわかる。なお、表における大
当りの欄における星印マークは、確率向上状態における
大当り発生であることを示している。
【0080】売上とは、そのパチンコ遊技機で遊技をす
るために用いられたカードの残額の使用量を意味してお
り、表によれば、1回目の大当りまでに5500円、1
回目の大当りの終了から2回目の大当りの発生までに1
3000円が使用されたことがわかる。
【0081】図6に示す表の下に示されたデータは、遊
技場の情報管理に特に必要となるものを集計したもので
ある。そのうち、星印マークの付いた確率変動大当り回
数とは、確率向上状態で大当りが何回発生したかを示す
データ(確率変動時の特定遊技状態の発生回数データ)
であり、このパチンコ遊技機の場合には3回である。そ
して、特別図柄大当りの発生回数(特定遊技状態の発生
回数)の合計が11回であるために、確率変動大当り回
数の発生率は、4/11×100≒36.4%となる。
持玉遊技開始回数は2回であるために、その発生割合は
2/11×100≒18.2%となる。終日無定量回数
の発生回数は1回であるために、その発生割合は1/1
1×100≒9.1%となる。大当り間始動回数とは、
特図有効回数のことであり、その平均は、特図有効合計
1640/大当りの発生合計112≒149.1とな
る。そして、確率変動していない通常時の平均が、通常
時の特図有効合計/通常時の大当り発生回数=193.
5となる。この通常時における大当り間始動回数の最大
は449、最小は46となっている。確率変動時におけ
る大当り間始動回数の平均は、確率変動時における特図
有効合計(35+32+25)/確率変動時における大
当りの発生回数3≒30.7となる。そして確率変動時
における大当り間始動回数の最大は35、最小は25と
なっている。確率変動間始動回数とは、本日の営業開始
時点から第1回目の確率向上状態になるまでの間におけ
る特別図柄の有効始動回数の合計あるいは確率向上状態
の終了時点から次の確率向上状態が発生するまでの間に
おける特別図柄の有効始動回数の合計のことであり、そ
の平均と最大が1424となっている。
【0082】また、確率変動の繰返し継続制御がなされ
ている際に発生した特定遊技状態中の出玉に関するデー
タである確率変動中出玉の平均が10778、最大が1
1975、最小が9580となっている。さらに確率変
動の繰返し継続制御がなされている際に確率向上状態が
発生する回数に関するデータである確率変動継続回数の
平均が4.5回、最大が5.0回、最小が4.0回とな
っている。このように特別遊技状態の一例となる確率向
上状態に関する詳細なデータが出力されるので、遊技機
管理者などは一層詳細に遊技機の管理を行なうことが可
能となる。
【0083】また、遊技領域に打込まれた打込玉が10
00個に達する毎に集計した始動回数に関するデータが
集計されて出力される。特別図柄の有効始動回数の平均
が53.6、また普通電役(普通可変入賞球装置11
0)への入賞個数が8.3、特別図柄の有効始動回数の
最大が75、普通電役(普通可変入賞球装置110)へ
の入賞個数の最大が21、特別図柄の有効始動回数の最
小が30、普通電役(普通可変入賞球装置110)への
入賞個数の最小が0となっている。普通図柄の有効始動
回数の平均が30.8、最大が53、最小が15となっ
ている。さらに、本日の営業開始時点から現時点までに
おける、打込玉総数が3062×10、払出された景品
玉の総数である払出玉総数が4360×10、打込玉総
数−払出玉総数で算出する差玉数が−1298×10、
(払出玉数/打込玉数)×100%で算出できる割数が
142.4となっている。また、客滞率が134.0%
となっている。
【0084】ここで客滞率とは、実際の売上と持玉遊技
が一切行なわれていないとした場合の売上との比を%表
示したもので、(1回交換の場合の売上/実際の売上)
×100%で算出される。1回交換の場合の売上とは、
持玉遊技が一切行なわれないとした場合の売上と同じ意
味であり、大当りが発生すれば必ず獲得した持玉を景品
交換し、再度遊技を行なうためには現金などの投資を必
要とするようにした場合の売上を意味し、大当り中でな
い期間中における差数(打込玉数が払出玉数を上回って
いる場合)に貸玉単価(たとえば4円)を乗じた値に相
当する。客滞率は、現状の遊技機において1回交換に比
べて遊技者がどの程度現金などの有価価値を投資するこ
となく遊技が行ない得ているかを判断するための指標と
なる。
【0085】さらに、このパチンコ遊技機に使用された
使用カードの額面は、10000円カードが0枚、50
00円カードが4枚、3000円カードが3枚、200
0円カードが5枚、1000円カードが0枚となってい
る。さらにこのパチンコ遊技機で発生したエラーの回数
は0回と示されている。なお、通常時(大当り状態でも
確率向上状態でもない時)における払出率を集計し出力
するようにしてもよい。その場合には、通常時における
打込玉1000個毎の払出玉数を集計して算出したり、
大当りと大当りの間における打込玉数と払出玉数を集計
して算出したりすることが考えられる。
【0086】次に、全台のパチンコ遊技機におけるグル
ープ別の各種データあるいは各台別の各種データの出力
を行なう場合の操作手順を図4に基づいて説明する。デ
ータをCRT74により表示させたい場合には集計キー
83をまず押圧操作する。一方、データをプリンタ75
により印字させたい場合にはまず印字キー97を押圧操
作する。次に全台キー85を操作し、最後に売上キー8
8を操作すれば、グループ別の売上データと全台のパチ
ンコ遊技機の合計売上データと全台のパチンコ遊技機の
平均売上データとが出力される。一方、全台キー85を
押圧操作した後最後に差数キー90を押圧操作すれば、
グループ別の差数データと全台のパチンコ遊技機の合計
差数データと全台のパチンコ遊技機の平均差数データと
が出力される。さらに、最後に割数キー91を押圧操作
した場合には、グループ別の割数データと全台のパチン
コ遊技機の平均割数データとが出力される。また、全台
キー85を押圧操作した後最後に機能キー98を押圧操
作すれば、各台別の各パチンコ遊技機のデータがグルー
プ分類毎に出力される。その出力状態が図7および図8
に示されている。
【0087】図7では、1993年8月15日(日)2
2時30分現在における集計データが示されている。グ
ループ1に属するユニットナンバー0001〜0015
すなわち1〜15番台の機種コード01のパチンコ遊技
機が、パチンコ遊技機1台1台毎に、打込玉データ,差
玉データ,割数データ(売上額データ,大当り回数デー
タ,確率変動時の大当り回数データ,打込1000個毎
の特別図柄始動回数データ(始1),打込1000個毎
の普通図柄始動回数データ(始2),特別図柄における
実際の大当り発生率(始動回数合計/大当り回数)、確
率設定値等の各種データが示されているとともに、それ
らの平均データが示されている。またこのようなデータ
が、グループ2,グループ3も同様に示される。
【0088】図8では、図7と異なり、確率変動の繰返
し継続制御にかかわる集計データが示されている。すな
わち、1〜15番台の機種コード01のパチンコ遊技機
がパチンコ遊技機1台毎に確率変動中出玉および確率変
動継続回数の平均値,最大値,最小値、初当り平均出
玉、初当り平均継続回数の各種データが示されている。
また、その図示を省略しているがグループ2,グループ
3についても同様にして表示される。ここで初当り平均
出玉と初当り平均継続回数とについて説明する。初当り
平均出玉の算出は以下の手順で行なわれる。
【0089】遊技状態が通常状態において大当りが発生
した場合に、その大当りが確率変動図柄でない場合に
は、その大当りに基づいて算出された出玉(大当り中の
払出玉数と打込玉数との差数)を1回の事象に対する出
玉として算出する。一方、その大当りが確率変動図柄の
場合には、その大当りに後続する大当りをも含めた確率
変動中出玉を1回の事象に対する出玉として算出する。
そして算出された出玉の総数を事象回数で除したものが
初当り平均出玉である。したがって、通常状態において
発生した大当りがすべて確率変動図柄によるものである
場合には、初当り平均出玉の値と確率変動中出玉の平均
値は一致する。
【0090】確率変動中出玉の平均を参照することで確
率変動の繰返し継続制御がなされている間の出玉を大ま
かに把握することができる。これに対して初当り平均出
玉を参照することで確率変動の繰返し制御が実行されな
い場合をも含めて通常状態で大当りが発生した場合にそ
の大当りに後続して連続的に発生した大当りにより遊技
者に付与された利益の平均を把握することが可能とな
る。
【0091】次に初当り平均継続回数について説明す
る。初当り平均継続回数の算出は以下の手順で行なわれ
る。遊技状態が通常状態において大当りが発生した場合
に、その大当りが確率変動図柄でない場合には初当り継
続回数を1回として算出する。一方、その大当りが確率
変動図柄の場合には確率変動継続制御中に発生した大当
りの回数を初当り継続回数として算出する。すなわち、
後者の場合の初当り継続回数は確率変動継続回数と一致
する。そして、初当り継続回数の総和を通常状態におい
て発生した大当りの回数で除した値が初当り平均継続回
数として算出される値である。
【0092】確率変動継続回数の平均は確率変動の繰返
し継続制御が実行されるという前提のもとで、その制御
中に平均何回確率向上状態が発生するかを把握可能なデ
ータである。これに対して初当り平均継続回数を参照す
ることにより、確率変動の繰返し継続制御が実行されな
い場合をも含めて通常状態で大当りが発生した場合に、
その大当りに後続して連続的に大当りが発生する回数を
把握することが可能となる。
【0093】次に、一定期間にわたっての各種データを
出力したい場合には、CRT74により表示させる場合
にはまず集計キー83を押圧操作する。一方、プリンタ
75により印字出力したい場合にはまず印字キー97を
押圧操作する。次に3日間キー94を押圧操作して全台
キー85を押圧操作した後最後に機能キー98を押圧操
作すれば、パチンコ遊技機全台の3日間の各データが出
力される。一方、3日間キー94の代わりに1週間キー
95を押圧操作すれば、1週間にわたってのデータが出
力される。また、1週間キー95の代わりに2週間キー
96を押圧操作すれば、2週間にわたってのデータが出
力される。また、全台キー85の代わりにグループキー
86を押圧操作し、出力したいグループ番号を数値入力
用キー99により入力設定して機能キー98を押圧操作
すれば、入力設定されたグループの各種データが出力さ
れる。さらに、グループキー86の代わりに各台キー8
7を押圧操作した後出力したいユニットナンバーを数値
入力用キー99により入力設定した後機能キー98を押
圧操作すれば、その入力設定されたユニットナンバーに
相当するパチンコ遊技機の各種データが出力される。パ
チンコ遊技機全台についての1週間の各種データの出力
状態が図9に示されている。
【0094】図9によれば、1993年8月15日
(日)22時30分現在におけるグループ1に属するパ
チンコ遊技機の1週間の集計データが出力されている。
この図9によれば、ユニットナンバー0001(1番
台),ユニットナンバー0002(2番台),ユニット
ナンバー0003(3番台)…というように各パチンコ
遊技機毎に分けて、しかも本日から1日前,2日前…6
日前の、打込玉データ,差玉データ,割数データ等の各
種データを集計して出力する。さらに、それらの各種デ
ータの平均と本日今現在のデータも出力する。
【0095】次に、グループ毎の各パチンコ台の売上,
大当り回数,差数等のデータを出力する場合を説明す
る。CRT74によりデータを表示させたい場合には集
計キー83を押圧操作する。一方、プリンタ75により
データを印字させたい場合には印字キー97を押圧操作
する。次にグループキー86を操作した後、出力させた
いグループを数値入力用キー99により入力する。次に
売上キー88を操作すれば、パチンコ遊技機の台別の売
上データとグループ合計売上データと平均売上データと
が出力される。売上キー88の代わりに大当りキー89
を操作すれば、パチンコ遊技機台別の大当り回数デー
タ,グループ平均大当り回数データが出力される。この
平均大当り回数データは、具体的には、全大当り回数の
平均と、通常時における大当り回数の平均と、確率変動
時における大当り回数の平均と、確率変動時における大
当り回数の平均/全大当り回数の平均すなわち確率向上
状態の発生率の平均である。大当りキー89の代わりに
差数キーを操作すれば、台別の差数データとグループ合
計差数データと平均差数データとが出力される。差数キ
ー90の代わりに割数キー91を操作すれば、台別の割
数データとグループ平均割数データとが出力される。割
数キー91の代わりにスタートキー92を押圧操作すれ
ば、台別の始動回数データとグループ平均始動回数デー
タとが出力される。このようなキー操作により出力され
るグループ毎の各台のデータは、その入力設定されたグ
ループに属するパチンコ遊技機のユニット番号順に上か
ら並べられて出力されるが、出力対象となるデータの大
きさ順に上から並べて出力させたい場合には、前述した
数値入力用キー99によりグループの入力設定を行なっ
た後順位キー84を押圧操作し、その後売上キー88や
大当りキー89等を押圧操作すればよい。
【0096】次に、グループ毎の各台の各データを出力
する場合について説明する。データをCRT74により
表示させたい場合にはまず集計キー83を操作する。デ
ータをプリンタ75により印字させたい場合には印字キ
ー97を操作する。次にグループキー86を操作し、出
力させたグループを数値入力用キー99により入力し、
最後に機能キー98を操作する。これにより、入力設定
されたグループに属する各パチンコ遊技機の各種データ
(たとえば図6に示したような種類のデータ)が出力さ
れる。
【0097】図10では、さらに、グループ1に属する
全遊技機の前述した各データの平均が示されるととも
に、1日前,2日前,3日前,4日前,5日前,6日前
の各データの平均が示され、さらに、1週間の各データ
の平均,2週間の各データの平均が示される。さらに、
現時点における持玉遊技開始ナンバーの個数と持玉遊技
終了ナンバーの個数と終日無定量ナンバーの個数と持玉
率と売上とが示される。そして、遊技場側がこのデータ
を見て、持玉率を変更設定したい場合には、数値キー9
9を押圧操作して希望する持玉率を入力設定し、次に機
能キー98を押圧操作する。すると、図10の下方部分
に示されるように、持玉率を設定された希望の値に近づ
けるための案が示される。図10では、持玉率を「4
0」に入力した場合が示されており、第1案としては、
持玉遊技開始ナンバーを2個にし、持玉遊技終了ナンバ
ーを4個にし、終日無定量ナンバーを1個にする。その
場合には、持玉率は45となり、売上の予想が745と
なる。第2案としては、持玉遊技開始ナンバーを3個に
し、持玉遊技終了ナンバーを2個にし、終日無定量ナン
バーを0個にする。その場合には、持玉率が38とな
り、売上の予想が789となる。このような予想は、2
週間分の大当り図柄データをもとにホール用管理コンピ
ュータ70がシミュレーションを行ない、希望持玉率に
近い持玉遊技開始ナンバーや持玉遊技終了ナンバーや終
日無定量ナンバーの個数が算出されて出力される。そし
て、この開始,終了,終日無定量ナンバーの個数に従っ
て営業を行ない、同じ稼働率であったと仮定した場合の
売上予想が算出されて出力される。
【0098】図11は、パチンコ遊技機の台番ごとに各
種集計データが記録された出力帳票例を示す図である。
この出力帳票には、パチンコ遊技機の各台番ごとに各種
データが表示されて、さらに各データの平均値あるいは
合計値などが表示されるように構成されている。
【0099】ここで、「打込玉」は、パチンコ遊技機1
の遊技領域101に打込まれた打玉の累計数を表わして
いる。「補給玉」は、遊技機設置島などからパチンコ遊
技機1に補給された補給玉の累計数を表わしている。
「差玉」は、「打込玉」と「補給玉」との差数を示して
いる。「稼動時間」は、パチンコ遊技機の累計稼動時間
を示しており、図2に示した打込玉センサ55により検
出される打玉の弾発数に基づいた時間が表示される。
「特賞回数」は、大当りが発生した累積回数である。
「確変図柄」は、特に確変図柄(確率変動図柄)によ
り、大当りが発生した累積回数である。「−差」および
「+差」は、「差玉」の推移におけるマイナス側の最大
値およびプラス側の最大値を表わす差玉数である。「通
常B」は、通常遊技状態におけるベース値であり、通常
遊技状態中における補給玉数×1分間の発射数/通常遊
技状態期間における打込玉数で算出される。「確変B」
は、特別遊技状態におけるベース値であり、特別遊技状
態期間における補給玉数×1分間の発射数/特別遊技状
態期間における打込玉数で算出される。「平均B」は、
特定遊技状態期間以外におけるベース値であり、(補給
玉数−特定遊技状態期間中の補給玉数)×1分間の発射
数/(打込玉数−特定遊技状態期間中の打込玉数)であ
る。「通常S」は、通常遊技状態期間における単位時間
当りの有効始動入賞回数であり、(通常遊技状態期間の
有効始動入賞回数×単位時間当りの発射数)/通常遊技
状態期間における打込玉数で算出される。「確変S」
は、特別遊技状態期間における単位時間当りの有効始動
入賞回数であり、(特別遊技状態期間における有効始動
入賞回数×単位時間当りの発射数)/特別遊技状態期間
における打込玉数で算出される。「平均S」は、通常遊
技状態および特別遊技状態を含めた単位時間当りの有効
始動入賞回数であり、(特別遊技状態期間および通常遊
技状態期間における有効始動入賞回数×単位時間当りの
発射数)/通常遊技状態および特別遊技状態期間におけ
る打込玉数で算出される。
【0100】ここで、「通常S」,「確変S」,「平均
S」における単位時間とは、たとえば、30秒,1分,
10秒等の時間のうちのいずれかより任意に選択される
時間である。
【0101】「TS」は、大当りが発生してから次回大
当りが発生するまでの有効始動入賞回数の平均値であ
る。「TY」は、大当り1回についての平均出玉数であ
る。「通常I」は通常遊技状態中における大当りが発生
してから次回大当りが発生するまでの間の打込玉数であ
る。「確変I」は特別遊技状態中における大当りが発生
してから次回大当りが発生するまでの間の打込玉数であ
る。「平均I」は、前記「通常I」と「確変I」も含め
大当りが発生してから次回大当りが発生するまでの間の
打込玉数の平均値である。「割数」は、(売上玉数−差
玉数)/売上玉数により算出される。なお、「設定」に
は、釘調整が終了しているか否かなどのチェックなどが
行なわれる。
【0102】図12は、あるグループに属する特定のパ
チンコ遊技機に関する集計データについて、日付順に出
力表示される帳票例を示す図である。帳票の上部には、
選択に係るパチンコ遊技機のカードユニット番号,パチ
ンコ遊技機の台番,および機種名が表示される。そし
て、図11において説明した「打込玉」,「補給玉」な
どの項目データが、日付順に表示される。なお、各デー
タの説明については、図11と同様であるので、ここで
は繰返して説明をしない。
【0103】図13は、あるグループのパチンコ遊技機
における経時的遊技状態に関する集計データを示す経時
的帳票の出力例を示す図である。この経時的帳票には、
機種名、遊技ルール、営業方法、および、パチンコ遊技
機の台番ごとの経時的な遊技状況がそれぞれ表示され
る。
【0104】以下に、この経時的帳票の内容を具体的に
説明する。以下に示す経時的帳票は、キーボード76に
おいて所定の操作をすることにより、表示部74または
出力部75から出力表示される。
【0105】図13を参照して、遊技ルールとしては、
機能、確率、図柄数、賞球数、リーチ確率、停止秒数、
リーチ秒数、普図確率、普図停止、および、電チューが
示される。機能の欄には、管理対象のグループのパチン
コ遊技機の機能が示される。この場合には、「CR1
1/3 2回継続」が、CR機であり、確率向上状態に
なる確率が1/3であり、確率向上状態が発生後に大当
り2回分継続されることを示している。また、「確変終
了後時短50回」が、確率向上状態の終了後に前述の変
動時間短縮制御が特別図柄の可変表示回数が50回に至
るまで継続して行なわれることを示している。確率の欄
には、大当りの発生確率が1/400であることが示さ
れている。図柄数の欄には、特別図柄の種類が15種類
であることが示されている。賞球数の欄には、景品玉の
数が5個と15個との2種類設定されていることが示さ
れている。
【0106】リーチ確率の欄には、リーチ状態(たとえ
ば、特別図柄表示部130において当り図柄が2個揃っ
て停止表示され、さらに、あと1個の当り図柄が停止表
示されれば大当りが発生する状態をいう)を発生させる
確率が1/14に設定されていることが示されている。
停止秒数の欄には、特別図柄表示部103における可変
表示開始から可変表示終了までの時間(変動時間)が、
通常状態において10秒に設定され、変動時間短縮制御
の状態において6秒に設定されていることが示されてい
る。リーチ秒数の欄には、リーチ状態になった場合の可
変表示時間が15秒〜27秒に設定されていることが示
されている。
【0107】普図確率の欄には、普通図柄の当り確率
が、通常状態において1/8に設定されており、確率向
上状態において7/8に設定されていることが示されて
いる。普図停止の欄には、普通図柄表示部104の可変
表示開始から可変表示終了までの時間が、通常状態にお
いて28秒に設定されており、変動時間短縮制御状態に
おいて5秒に設定されていることが示されている。電チ
ューの欄には、可動部材111の開放時間が、通常状態
において0.5秒に設定されており、確率向上状態にお
いて3.0秒に設定されていることが示されている。
【0108】営業方法の欄の上段部には、大当り発生後
に継続して遊技を行なうことが可能な特別図柄の種類が
示されている。営業方法の欄の下段には、遊技領域10
1内の各入賞口上の釘(ヘソ,風車上等と呼ばれる部分
の釘)の間隔(mm)の設定が示されている。
【0109】そのような遊技ルールの表示部および営業
方法の表示部の下方部分には、各台番のパチンコ遊技機
1の経時的な遊技状況が表形式で示されている。この遊
技状況の表示部においては、左端部の「台番」の欄下に
縦方向に並ぶ1〜15の数字が、このグループの遊技機
の台番を示している。また、上端部の欄において10〜
24を示す数字が、時刻(10時〜24時)を示してい
る。そして、各台番の右側において10時から22時ま
でに示された破線および数字が各台番のパチンコ遊技機
の経時的な遊技状況を示している。この場合、10時か
ら22時までが、パチンコ遊技機1が設けられている遊
技場の営業時間である。
【0110】パチンコ遊技機が設けられた遊技場の営業
開始時刻から営業終了時刻までの間には、基本的に破線
が表示される。そして、その営業時間内において大当り
が発生すると、その大当りが発生した時刻に対応する位
置に1個の数字が表示される。このように示された数字
は、次のような情報を示している。「0」は、特別遊技
状態中の確率向上状態以外の期間において発生した大当
りを示している。「1」以上の数字は、確率変動状態の
期間中に発生した大当りを示しており、数字の値は、遊
技場の営業開始時からの確率向上状態の期間の発生回数
の積算値を示している。たとえば、「3」は、対応する
台番のパチンコ遊技機において3回目に発生した確率変
動状態の期間中において発生した大当りを示しているの
である。
【0111】「1」以上の数字の上側に付されたバー記
号は、その数字に対応する大当りが、確率変動図柄(確
率変動状態を発生させるきっかけとなる図柄)による大
当りであることを示している。すなわち、「1」以上の
数字が多数連続して並んでいる部分は、バー表示が付さ
れた確率変動状態の発生のきっかけとなる大当りが確率
変動状態の終了条件が満たされる前に発生したことによ
り確率変動状態の期間が継続しているのである。また、
破線上側に表示された「0」の数字は、確率変動状態終
了後の変動時間短縮制御中に発生した大当りを示してい
る。これにより、通常遊技状態中の大当りとの区別が容
易につく。以上に説明した数字は、各台番ごとに示され
ている。
【0112】このような表示が行なわれる経時的帳票を
見ることにより、遊技場の管理者は、次のような遊技状
況を簡単に把握することができる。まず、この経時的帳
票に示されている数字がどの時刻に示されているかを見
ることにより、大当りが営業時間中のどの時点で発生し
たかということを把握できる。さらに、経時的帳票に示
された数字の値を見ることにより、発生した大当りが確
率向上状態の期間中に発生した大当りであるか否かを判
別することができる。さらに、経時的帳票に示された数
字の表示態様(表示位置の態様)を見ることにより、大
当りが変動時間短縮制御による大当りであるか否かを判
別することができる。さらに、経時的帳票に示された
「1」以上の数字の値を見ることにより、数字で示され
ている大当りが営業時間中に発生した何回目の確率向上
状態期間中における大当りであるかということを判別で
きる。さらに、経時的帳票に示された「1」以上の数字
の値の並ぶ数を見ることにより、継続している確率向上
状態の期間中において発生した大当りの回数を把握する
ことができる。さらに、経時的帳票の数字の上に付され
たバー記号を見ることにより、確率向上状態の発生のき
っかけとなった大当りであるか否かを判別することがで
きる。
【0113】なお、この図13に示された経時的帳票に
おいては、数字を用いて大当りが発生したことおよびそ
の大当りの種類を示したが、これに限らず、経時的帳票
における大当りは、数字以外の文字,記号等のその他の
識別情報を用いて示してもよい。すなわち、大当りであ
ることの識別および大当りの種類の識別が視覚的に行な
えるものであれば、どのような識別情報を経時的帳票に
おいて用いてもよい。また、大当りが確率変動図柄によ
るものであるか否かの識別および大当りが特別図柄変動
時間短縮制御期間中の大当りであるか否かの識別は、数
字の表示態様を変えることまたは数字にバー記号を付す
ことにより行なったが、これに限らず、そのような識別
は、数字の字体を変えることにより行なってもよく、数
字の色を変えることにより行なってもよい。すなわち、
視覚的に区別がつけばどのような態様で大当りの表示を
行なってもよい。
【0114】このような経時的帳票を出力することによ
り、次のような効果を得ることができる。まず、大当り
の発生状況および発生した大当りの種類が経時的に帳票
に示されるため、特別遊技状態の発生状況を短時間のう
ちに簡単に把握できる。さらに、経時的帳票により管理
対象のパチンコ遊技機の性能に関わる特性(たとえば大
当りの発生頻度,特別遊技状態の発生頻度等の特性や特
別遊技状態の継続の特性等)を的確に管理者が理解でき
るため、管理対象のパチンコ遊技機の営業上の運用方法
(入賞口の釘調整,遊技ルール等の運用方法)の決定を
行なうことが容易になる。さらに、1日単位で経時的帳
票を作成することができるので、1日ごとの遊技状況を
日ごとに比較検討が容易にできるため、パチンコ遊技機
における釘調整を極めて行ないやすくすることができ
る。
【0115】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、図13に示された経時的帳票を、各パチ
ンコ遊技機に対応して設けられた情報表示装置により表
示する例について説明する。前述した第1実施形態で
は、図13に示された経時的帳票が管理装置において表
示される。このため、遊技者は、そのような経時的帳票
を見ることができなかった。そのような経時的帳票が示
す情報は、遊技者において知ることができれば、遊技者
が遊技を行なう際の参考情報として利用価値が高いもの
になる。この第2実施形態では、遊技者が経時的帳票を
見ることができる構成例について説明する。
【0116】図14は、パチンコ遊技機1、共通カード
処理機12、情報表示装置203の配置関係を説明する
ための図である。
【0117】パチンコ遊技機1は、遊技機設置台200
に並列して設置され、パチンコ遊技機1を挟んで共通カ
ード処理機12が設けられている。情報表示装置203
は、各パチンコ遊技機1と対応して、その上部に設けら
れている。情報表示装置203に表示される表示内容
は、遊技用椅子201に座した遊技者が視認可能に構成
されている。そして、情報表示装置203の操作に応じ
て、前述した経時的帳票を含む各種遊技情報等が情報表
示装置203の表示画面に表示される。したがって、遊
技者は、遊技を行なうその場で各種遊技情報等を入手で
きる。また、情報表示装置200において景品交換処理
や持玉,貯玉に関する処理が行なえるため、遊技者の利
便性が向上される。
【0118】図15は、情報表示装置203の構成を示
す図である。情報表示装置203には、メンバーズカー
ド222およびビジターカード223を処理するため
の、前述の会員カード処理装置202が一体的に設けら
れている。前面板216には、たとえばテレビ放送に関
する音声情報を出力するためのイヤホン端子211が設
けられている。その他、前面板216には、遊技場の係
員を呼出す際に使用する呼出スイッチ210、ランプ基
板215aが設けられた飾りカバー基板204、情報入
力部221および情報出力部220を覆う飾りカバー2
05、開口207を有しランプ基板215a,215b
の一部を覆う態様で設けられた飾りカバー206が取付
けられている。そして前面板216は、取付基板214
により、パチンコ遊技機1の上部に取付けられている。
【0119】開口207には、画像表示装置219の表
示画面が臨んでいる。画像表示装置219は、表示器ユ
ニット217として、取付基板214に一体的に設けら
れている。画像表示装置219の表示画面はタッチパネ
ル218で構成されており、遊技者が指で触れることに
より、タッチパネル218に表示される各種メニューの
選択が可能である。角度調節ダイヤル250を操作すれ
ば、表示器ユニット217が回動してタッチパネル21
8の角度が変化する。これにより、遊技者は見やすい位
置にタッチパネル218を調節することが可能である。
画像表示装置219は、たとえば液晶表示装置により構
成されている。
【0120】遊技者が呼出スイッチ210を操作すれ
ば、ランプ基板215a,215bに設けられているL
ED集合体209やランプ208a,208bが点滅表
示される。その他、ランプ208a,208bおよびL
ED集合体209は、遊技において大当りが発生した場
合などに所定の点滅表示を行なう。
【0121】さらに、前面板216には、景品交換用の
レシートや遊技データを発行するためのプリンタ213
が取付けられており、飾りカバー206には、プリント
物を出力するための発行口が設けられている。
【0122】カード挿入・排出口212にカードが未挿
入の状態においては、タッチパネル218には、メイン
メニューおよびカードの挿入を促す表示からなる初期画
面が表示されている。そして、カードが挿入されるま
で、各メニューの機能を説明するための画面が繰返し表
示されている。なお、カードの挿入前であっても、タッ
チパネル218を操作することにより、景品の種類など
や当該情報表示装置203に対応するパチンコ遊技機1
に関する遊技データなどを確認可能である。したがっ
て、たとえば、カードの挿入前に当該パチンコ遊技機1
の遊技データを確認し、そのデータに基づいて遊技予想
を立てて遊技を行なうか否かを判断することが可能であ
る。
【0123】メンバーズカード222またはビジターカ
ード223をカード挿入・排出口212に挿入すれば、
パチンコ遊技機1を使用した遊技が可能となる。このよ
うに、メンバーズカード222のみならず、ビジターカ
ード223をも利用できるために、会員以外の者や会員
の登録を申請したばかりでカードの発行を終えていない
者、あるいは、メンバーズカード222を自宅などに忘
れた者でも遊技を行なうことが可能である。
【0124】メンバーズカード222またはビジターカ
ード223をカード挿入・排出口212に挿入した後、
共通カード処理機12に挿入された共通カードを使用し
て玉貸操作を行なうことにより、弾球遊技が可能とな
る。なお、遊技者が、メンバーズカード222またはビ
ジターカード223により特定される持玉を所持してい
る場合には、図示しない会員カード管理コンピュータよ
りその持玉情報を読出して、その持玉を用いた遊技が可
能である。
【0125】メンバーズカード222がカード挿入・排
出口212に挿入されている場合には、タッチパネル2
18を操作して、遊技場に設置されたすべてのパチンコ
遊技機1に関する遊技データ(全台情報)を参照可能で
ある。この遊技データには、前述した経時的帳票が含ま
れている。なお、ビジターカード223が挿入されてい
る場合には、全台情報を表示させる操作は行なえないよ
うに構成されている。全台情報は、操作によりプリンタ
213からプリントアウトさせることも可能である。ま
た、前述のとおり、メンバーズカード222を使用して
遊技を行なった場合にのみ貯玉操作が可能なように構成
されている。
【0126】このように会員カード処理装置202は、
会員登録の有無にかかわらずパチンコ遊技機1における
遊技を許可して遊技対象者層を広げる一方で、会員登録
した者にのみ種々の特典を付与することにより会員登録
の促進を図ることが可能となるように構成されている。
【0127】タッチパネル218に表示される経時的帳
票を含む遊技データは、遊技者所有の携帯用情報表示装
置(図示せず)にダウンロードすることも可能である。
遊技者が、タッチパネル218に表示されているメイン
メニューの中から「データ出力」を選択して所定の操作
を行なうことにより、外部機器との光通信が可能な状態
となる。
【0128】情報入力部221および情報出力部220
は、外部機器との光通信を行なうための光通信部であ
る。遊技者の操作に応じて、経時的帳票を含む遊技デー
タが情報出力部220から前述した携帯用情報表示装置
へ送信される。
【0129】このように、パチンコ遊技機1の近傍にお
いて、前述した経時的帳票を含む遊技データを表示する
ことが可能な情報表示装置203を設けたために、遊技
者は、遊技場に設けられた各パチンコ遊技機1の経時的
な遊技状況を知ることができるので、その情報に基づい
て遊技予想を立ててどのパチンコ遊技機1で遊技を行な
うか否かを判断することが可能になる。その結果、遊技
者の興趣の向上を図ることができる。
【0130】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) この実施の形態においては、確率向上状態(確
率変動状態)の発生回数の情報と確率向上状態になって
いる期間中に発生した特定遊技状態(大当り状態)の発
生回数の情報とを集計し視覚的に認識可能な態様で出力
するようにしたが、そのような情報の集計および情報の
出力は、この実施の形態で示したいわゆる2種のパチン
コ遊技機に限るものではなく、確率変動状態が存在する
機種であれば、たとえば、権利発生状態の期間中に始動
口への打玉の入賞により遊技者にとって有利な状態にな
るいわゆる3種のパチンコ遊技機等のその他の機種の遊
技機にも適用可能である。
【0131】(2) この実施の形態においては、確率
向上状態の発生回数の情報と、確率向上状態になってい
る期間中に発生した特定遊技状態(大当り状態)の発生
回数の情報とを集計し、それらの情報を視覚的に認識可
能な態様で出力するようにしたが、これに限らず、その
ような情報の集計および情報の出力の対象は、確率向上
状態に限られるものではない。すなわち、確率向上状態
の代わりに、そのような確率向上状態と同様の態様で適
用される変動時間短縮制御状態の発生回数の情報と、そ
の変動時間短縮制御状態になっている期間中に発生した
特定遊技状態(大当り状態)の発生回数の情報とを集計
し、それらの情報を視覚的に認識可能な態様で出力する
ようにしてもよい。その場合の変動時間短縮制御状態に
は、次回の大当りまで変動時間短縮制御が継続されるも
の(この実施の形態に示された変動時間短縮制御のよう
に50回等の回数を区切らないものが該当する)やこの
実施の形態に示された確率向上状態と同じように用いら
れる制御状態が含まれる。そして、そのような変動時間
短縮制御状態を行なうか否かの決定条件の成立は、この
実施の形態に示されたような特別図柄の組合せの条件に
限られるものではない。たとえば、特別図柄表示部10
3等の表示装置に自動車レース等のサブゲームを表示す
る等、所定のサブゲームを実行し、そのサブゲームの結
果に基づいて変動時間短縮制御を実行するか否かを決定
してもよい。
【0132】
【課題を解決するための手段の具体例】図5に示された
遊技データ算出集計手段300により、遊技機(パチン
コ遊技機1)から発生する遊技情報であって、特別遊技
状態(たとえば確率向上状態)の発生回数と特別遊技状
態になっている期間中に発生した特定遊技状態(大当り
状態)の発生回数とが集計可能な遊技情報(特別図柄大
当り情報,大当り図柄情報,確率変動中情報)を受け、
その遊技情報に基づいて、遊技機における特別遊技状態
の発生回数の情報と特別遊技状態になっている期間中に
発生した特定遊技状態の発生回数の情報とを経時的に集
計する情報集計手段が構成されている。図5に示された
データ加工出力部72,表示部74,出力部75によ
り、情報集計手段によって集計された特別遊技状態の発
生回数の情報と特別遊技状態になっている期間中に発生
した特定遊技状態の発生回数の情報とを視覚的に認識可
能な態様で出力する情報出力手段が構成されている。
【0133】(2) 前記情報出力手段は、図13に示
されるように、前記特別遊技状態になっている期間中に
発生した特定遊技状態の発生回数の情報を、その特別遊
技状態の発生回数を特定した識別情報(数字)の集合に
より示した態様で出力する。
【0134】(3) 前記遊技機は、遊技場に設けられ
ており、前記情報集計手段は、図13に示されるよう
に、1日毎(たとえば、遊技場の営業開始時から営業終
了時までの間)の情報の集計を行なう。
【0135】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、特別遊技状態の発生回数の情報と特別遊技
状態になっている期間中に発生した特定遊技状態の発生
回数の情報とが経時的に集計され、その集計された情報
が視覚的に認識可能な態様で出力されるため、特別遊技
状態の発生状況を容易に把握することができる。さら
に、特別遊技状態の発生状況を容易に把握できることに
伴って管理対象の遊技機の性能に関わる特性を的確に理
解できる。このため、管理対象の遊技機の営業上の運用
方法の決定を容易に行なうことができる。
【0136】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。すなわ
ち、特別遊技状態になっている期間中に発生した特定遊
技状態の発生回数の情報が、その発生回数を特定した識
別情報の集合により示した態様で出力されるため、その
識別情報を認識することにより、特別遊技状態の発生回
数および特別遊技状態の期間中に発生した特定遊技状態
の数を明確に識別することができる。
【0137】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。すなわ
ち、特別遊技状態の発生回数の情報と特別遊技状態にな
っている期間中に発生した特定遊技状態の発生回数の情
報とのそれぞれの集計を1日毎に行なうため、1日毎の
集計された情報を容易に比較検討することができるの
で、遊技機の遊技の特性の調整を行なうことが容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1種のパチンコ遊技機およびカード処理機の
正面図である。
【図2】図1に示したパチンコ遊技機およびカード処理
機の背面図である。
【図3】管理装置の構成を示す図である。
【図4】図1に示したパチンコ遊技機から出力される遊
技情報の種類を説明するための図である。
【図5】管理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】各台のパチンコ遊技機の各データの出力状態を
示す図である。
【図7】遊技場に設置された全台のパチンコ遊技機の各
台別の各データの出力状態を示す図である。
【図8】遊技場に設置された全台のパチンコ遊技機の各
台別の各データの出力状態を示す図である。
【図9】遊技場に設置された全台のパチンコ遊技機の1
週間にわたっての各データの出力状態を示す図である。
【図10】ラッキーナンバーに関するデータの出力状態
を示す図である。
【図11】パチンコ遊技機の台番ごとに各種集計データ
が記録された出力帳票例を示す図である。
【図12】あるグループに属する特定のパチンコ遊技機
に関する集計データについて日付順に出力表示される帳
票例を示す図である。
【図13】あるグループに属するパチンコ遊技機におけ
る経時的遊技状態に関する集計データを示す経時的帳票
の出力例を示す図である。
【図14】第2実施形態によるパチンコ遊技機、共通カ
ード処理機、情報表示装置の配置関係を説明するための
図である。
【図15】情報表示装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
70はホール用管理コンピュータ、72はデータ加工出
力装置、74はCRT、75はプリンタ、76はキーボ
ード、1はパチンコ遊技機、12はカード処理機、10
2は可変表示装置、202は可変入賞球装置、109は
特別図柄用始動口、103は特別図柄表示部、202は
普通可変表示装置、204は普通図柄用始動口、59は
情報出力端子、71は情報入力端子、70aはCPU、
70bはROM、70cはRAM、300は遊技データ
算出集計手段、301は特別遊技状態中遊技データ算出
集計手段、302は計数手段、72はデータ加工出力
部、74は表示部、75は出力部である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた特定条件の成立により遊
    技者にとって有利となる特定遊技状態に制御され、前記
    特定条件が予め定められた特別条件を満たしている場合
    に、前記特定遊技状態が発生しやすい特別遊技状態に制
    御される遊技機を管理する遊技用管理装置であって、 前記遊技機から発生する遊技情報であって、前記特別遊
    技状態の発生回数と前記特別遊技状態になっている期間
    中に発生した前記特定遊技状態の発生回数とが集計可能
    な遊技情報を受け、その遊技情報に基づいて、前記遊技
    機における前記特別遊技状態の発生回数の情報と前記特
    別遊技状態になっている期間中に発生した前記特定遊技
    状態の発生回数の情報とを経時的に集計する情報集計手
    段と、 該情報集計手段により集計された前記特別遊技状態の発
    生回数の情報と前記特別遊技状態になっている期間中に
    発生した前記特定遊技状態の発生回数の情報とを視覚的
    に認識可能な態様で出力する情報出力手段とを含むこと
    を特徴とする、遊技用管理装置。
  2. 【請求項2】 前記情報出力手段は、前記特別遊技状態
    になっている期間中に発生した前記特定遊技状態の発生
    回数の情報を、その特別遊技状態の発生回数を特定した
    識別情報の集合により示した態様で出力することを特徴
    とする、請求項1記載の遊技用管理装置。
  3. 【請求項3】 前記遊技機は、遊技場に設けられ、 前記情報集計手段は、1日毎の情報の集計を行なうこと
    を特徴とする、請求項1記載の遊技用管理装置。
JP14750196A 1996-06-10 1996-06-10 遊技用管理装置 Expired - Fee Related JP3795137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14750196A JP3795137B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 遊技用管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14750196A JP3795137B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 遊技用管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09327559A true JPH09327559A (ja) 1997-12-22
JP3795137B2 JP3795137B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=15431805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14750196A Expired - Fee Related JP3795137B2 (ja) 1996-06-10 1996-06-10 遊技用管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3795137B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001246115A (ja) * 2000-03-08 2001-09-11 Oizumi Corp 遊技データ提供方法、遊技システム、遊技データ出力装置、遊技データ管理装置、及び遊技機
JP2002078903A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Heiwa Corp 遊技機および遊技機の動作制御方法
JP2009297572A (ja) * 2009-10-01 2009-12-24 Heiwa Corp 遊技機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH078620A (ja) * 1993-06-23 1995-01-13 Sophia Co Ltd 遊技機の集中管理装置
JPH0759934A (ja) * 1993-08-30 1995-03-07 Sophia Co Ltd 遊技機の集中管理装置
JPH0768044A (ja) * 1993-08-31 1995-03-14 Sankyo Kk 弾球遊技機の管理装置
JPH09117558A (ja) * 1995-10-26 1997-05-06 Sophia Co Ltd 遊技機、及び遊技設備

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH078620A (ja) * 1993-06-23 1995-01-13 Sophia Co Ltd 遊技機の集中管理装置
JPH0759934A (ja) * 1993-08-30 1995-03-07 Sophia Co Ltd 遊技機の集中管理装置
JPH0768044A (ja) * 1993-08-31 1995-03-14 Sankyo Kk 弾球遊技機の管理装置
JPH09117558A (ja) * 1995-10-26 1997-05-06 Sophia Co Ltd 遊技機、及び遊技設備

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001246115A (ja) * 2000-03-08 2001-09-11 Oizumi Corp 遊技データ提供方法、遊技システム、遊技データ出力装置、遊技データ管理装置、及び遊技機
JP2002078903A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Heiwa Corp 遊技機および遊技機の動作制御方法
JP2009297572A (ja) * 2009-10-01 2009-12-24 Heiwa Corp 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3795137B2 (ja) 2006-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001000709A (ja) 遊技場管理装置
JP2001025567A (ja) 遊技場管理装置
JP3653103B2 (ja) 弾球遊技機の管理装置
JPH09239128A (ja) 遊技用管理装置
JPH0994337A (ja) 遊技用管理装置
JP2001017714A (ja) 遊技場管理装置
JPH0768041A (ja) 弾球遊技機の管理装置
JP3795137B2 (ja) 遊技用管理装置
JP3629280B2 (ja) 遊技機の管理装置
JP3342459B2 (ja) 弾球遊技機の管理装置
JP2001190812A (ja) 遊技機の管理装置
JP2002143507A (ja) 遊技機の管理装置
JP2004113823A (ja) 遊技機の管理装置
JPH10151259A (ja) 遊技機
JP3342458B2 (ja) 弾球遊技機の管理装置
JPH10151257A (ja) 遊技用管理装置
JP2000140365A (ja) 弾球遊技機の管理装置
JP2001269474A (ja) 遊技機の管理装置
JP2001232034A (ja) 遊技機の管理装置
JP2000140367A (ja) 弾球遊技機の管理装置
JP2001178939A (ja) 遊技機の管理装置
JP2001190810A (ja) 遊技機の管理装置
JPH0768044A (ja) 弾球遊技機の管理装置
JP2001314628A (ja) 遊技用装置の管理装置および遊技用装置の管理方法
JP2001353343A (ja) 遊技機の管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051222

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20051222

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees