JPH10127907A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10127907A
JPH10127907A JP29041696A JP29041696A JPH10127907A JP H10127907 A JPH10127907 A JP H10127907A JP 29041696 A JP29041696 A JP 29041696A JP 29041696 A JP29041696 A JP 29041696A JP H10127907 A JPH10127907 A JP H10127907A
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JP29041696A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者の遊技消費金額の過度の増大を抑制す
ることが可能な遊技用装置を提供することである。 【解決手段】 集計管理装置2により、遊技場1を利用
する遊技者が前記遊技場に設けられた遊技機8での遊技
のために費やした使用額情報が遊技者毎に個別に集計し
管理される。遊技者所有の会員カードまたはビジタ−カ
−ドに、遊技者個人を特定する情報が記憶されており、
表示器10において、会員カードまたはビジタ−カ−ド
が挿入されると、そのカードの記憶情報に基づいて、遊
技を行なおうとしている遊技者が特定される。さらに、
表示器10において、特定された遊技者について集計管
理装置2により管理されている使用額情報が限度額にな
ったか否かの判定が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
コイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊
技機を含む遊技用装置に関し、詳しくは、遊技場に設け
られた遊技機を含む遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパチンコ遊技機等の遊技機を含
む遊技用装置が設けられた遊技場では、遊技者が支払っ
た金額に応じた分だけ、遊技機で自由に遊技を行なうこ
とが可能であった。このような遊技場では、遊技者が遊
技に熱中するあまり、比較的多くの金額を遊技のために
消費する傾向があった。特に、遊技の結果として景品が
得られる遊技機のうち、射倖性が高い遊技機において
は、多くの景品を得ることを目的とした遊技者が遊技に
熱中するあまり、遊技に消費した金額を把握しきれず、
常識的な限度を超えた過大な金額を遊技のために遊技者
が消費してしまう傾向があり、遊技者が過大な不利益を
被るおそれがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の遊技用
装置においては、遊技者個人の遊技消費金額を管理する
機能を有しておらず、限度を超えた遊技者の遊技消費金
額の増大を防ぐことについて、何の対策も講じられてい
なかった。
【0004】本発明はかかる実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技者の遊技消費金額の過度の
増大を抑制することが可能な遊技用装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技場に設けられた遊技機を含む遊技用装置であっ
て、前記遊技場を利用する遊技者が前記遊技場に設けら
れた遊技機での遊技のために費やした遊技消費金額を特
定可能な情報を遊技者毎に個別に集計し管理する個別集
計管理手段と、前記遊技機で遊技を行なおうとしている
遊技者を特定することが可能な遊技者特定手段と、該遊
技者特定手段により特定された遊技者に対応して前記個
別集計管理手段により管理されている前記遊技消費金額
が所定値になったか否かの判定を行なう判定手段とを含
むことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記判定手段により前記遊技
消費金額が所定値になったと判定された場合に、その旨
を報知する報知手段をさらに含むことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記判定手段により前記遊技
消費金額が所定値になったと判定された場合に、その遊
技者が前記遊技場に設けられた遊技機で遊技を行なうこ
とを禁止する遊技禁止手段をさらに含むことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、個別集計管
理手段の働きにより、遊技場を利用する遊技者が遊技場
に設けられた遊技機での遊技のために費やした遊技消費
金額を特定可能な情報が遊技者毎に個別に集計され管理
される。遊技者特定手段の働きにより、遊技機で遊技を
行なおうとしている遊技者を特定することが可能であ
る。判定手段の働きにより、遊技者特定手段により特定
された遊技者に対応して個別集計管理手段により管理さ
れている遊技消費金額が所定値になったか否かの判定が
行なわれる。このように、遊技者個人の遊技消費金額が
個別に集計管理され、その遊技消費金額が、所定値にな
ったか否かの判定が行なわれるので、消費金額が過大に
なったことを容易に認識することが可能になる。その判
定結果を遊技者側が用いれば、遊技に消費した金額が所
定値になったことを遊技者自らが認識することが可能に
なり、遊技消費金額が過大になることに対して遊技者自
らの意思で歯止めがかかり得る。また、その判定結果を
遊技場側が用いれば、遊技に消費した金額が所定値にな
ったことを遊技場側が認識することが可能になり、遊技
場側が遊技者側に警告する等の処置を行なえるので、遊
技場側からの働きかけにより、遊技消費金額が過大にな
ることに対して歯止めがかかり得る。
【0009】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。報
知手段の働きにより、判定手段によって遊技消費金額が
所定値になったと判定された場合に、その旨が報知され
る。このため、その報知がなされることにより、遊技者
側または遊技場側が、遊技消費金額が過大になったこと
を極めて容易に認識することが可能になり、消費金額が
過大になることに歯止めがかかる。
【0010】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。遊
技禁止手段の働きにより、判定手段によって遊技消費金
額が所定値になったと判定された場合に、その遊技者が
遊技場に設けられた遊技機で遊技を行なうことが禁止さ
れる。このように、遊技者個人の遊技消費金額が所定値
になったことが判定されると、その遊技者が遊技機で遊
技を行なえなくなるので、さらに、遊技者個人の意思に
関わらず、消費金額が過大になることに歯止めがかか
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態において
は、遊技場内に設けられた各種装置により、遊技用装置
が構成された例と、遊技場内に設けられた各種装置およ
び遊技場外に設けられた各種装置の組み合わせにより遊
技用装置が構成された例とが示されるが、本発明による
遊技用装置は、それらの例の両方の概念が含まれてい
る。また、以下の実施の形態においては、遊技機の一例
として、パチンコ遊技機を示すが、本発明に含まれる遊
技機は、パチンコ遊技機に限らず、コイン遊技機または
スロットマシン等のその他の遊技機にも適用可能であ
る。
【0012】第1実施形態
【0013】図1は、第1実施形態による遊技用装置の
全体の概略を示すシステムブロック図である。
【0014】遊技場1には、遊技用装置が設けられてい
る。その遊技用装置には、集計管理装置2、入退場ゲー
ト3、カード発行機4、カード販売機5、遊技機8、カ
ードユニット7、ジェットカウンタ9、表示器10、お
よび、管理コンピュータ300が含まれている。
【0015】遊技場1内には、遊技機設置島6が複数設
けられており、遊技機設置島6の各々に、遊技機8が複
数集合配置されている。それらの遊技機8の各々に対応
して、カードユニット7および表示器10が設けられて
いる。この遊技場1内において遊技を行なうために、遊
技者は、会員カード163(図2参照)またはビジター
カード164(図3参照)と、共通カードとを所有する
必要がある。各遊技者は、会員カード163およびビジ
ターカード164のうちのいずれかのカードを1枚だけ
所有することが可能である。会員カード163およびビ
ジターカード164は、ともにカード発行機4により発
行を受けることが可能である。共通カードは、会員カー
ド163またはビジターカード164を有する遊技者が
カード販売機5により購入することが可能である。
【0016】会員カード163は、遊技場1の会員にな
った遊技者が所有可能なカードであり、会員カードN
o.を特定する情報および会員本人を特定する情報等の
会員遊技者に関する各種情報が記録されている。会員カ
ード163は、長期間にわたって有効なカードであり、
遊技場1を頻繁に利用する遊技者が所有すると、便利な
カードである。ビジターカード164は、遊技場1の会
員以外の遊技者が所有可能なカードであり、ビジターカ
ードNo.を特定する情報等のビジター遊技者に関する
各種情報が記録されている。ビジターカード164は、
遊技場に入場した遊技者が退場するまでに有効なカード
であり、遊技場1をあまり頻繁に利用しない遊技者が所
有すると、便利なカードである。
【0017】会員カード163とビジターカード164
とのいずれのカードも所有していない遊技者は、カード
発行機4においてどちらかのカードの発行を受けること
が可能である。会員カード163またはビジターカード
164の発行には、運転免許証等の遊技者の個人情報が
特定可能な免許証が必要とされる。それは、この遊技用
装置においては、遊技者の消費金額(負け額および貸玉
額の双方を含む金額)の過度の増大を抑制するために遊
技者の個人情報を管理する必要があるので、その管理を
万全にすべく、会員カード163およびビジターカード
164を多重発行しないようにするためである。したが
って、遊技者は、会員カード163と、ビジターカード
164とのどちらかのカードを1枚所有することが可能
であるが、会員カード163を所有している遊技者はビ
ジターカード164の発行を受けることができず、ビジ
ターカード164を所有している遊技者は会員カード1
63の発行を受けることができない。さらに、会員カー
ド163およびビジターカード164の各々は、1人の
遊技者に多重発行されない。
【0018】カード発行機4には、免許証読取部4g、
会員カード発行部4d、ビジターカード発行部4e、お
よび、操作部4hが設けられている。免許証読取部4g
は、免許証の挿入および排出が行なわれる挿入排出口を
有し、免許証の情報を読取るための部分である。会員カ
ード発行部4dは、カード排出口を有し、会員カード1
63を発行するための部分である。ビジターカード発行
部4eは、カード排出口を有し、ビジターカード164
を発行するための部分である。操作部4hは、遊技者が
操作な可能な選択ボタンを有し、会員カード163の発
行と、ビジターカード164の発行とを選択するために
用いられる部分である。
【0019】カード発行機4において会員カード163
またはビジターカード164の発行を受ける遊技者は、
まず、免許証読取部4gに本人が所有する免許証を挿入
する。そして、遊技者は、操作部4hの選択ボタンを操
作することにより、発行を希望するカードの種類の選択
(会員カード163であるかビジターカード164であ
るかの選択)を行なう。それに応じて、免許証読取部4
gにより読取られた個人情報(以下、免許証情報とい
う)等の各種情報が、選択されたカードに書込まれ、そ
のカードが会員カード発行部4dおよびビジターカード
発行部4eのうちの選択された発行部から発行される。
会員カード163が発行された場合には、カード発行機
4から集計管理装置2へ新規会員情報が供給される。新
規会員情報は、会員カード163の発行を受けたことに
より新規に会員となった遊技者を特定する情報であり、
その情報には、会員カード163に書込まれた各種情報
が含まれている。
【0020】また、共通カードとは、共通カードシステ
ムに加盟している遊技場であれば全国どこの遊技場であ
っても共通に使用できる、遊技機専用のプリペードカー
ドのことである。この共通カードは、共通カード発行会
社から遊技場1に出荷される。
【0021】共通カードを持合わせていない遊技者は、
遊技場1に設置されているカード販売機5において、会
員カード163またはビジターカード164を用いるこ
とを条件として共通カードを購入することが可能であ
る。遊技者がカード販売機5で共通カードを購入しよう
とする場合には、集計管理装置2へ購入額情報確認要求
が供給される。この購入額情報確認要求は、共通カード
を購入しようとしている遊技者(会員カード163また
はビジターカード164のカードNo.により特定され
る者)が購入した共通カードの金額の累積加算値を示す
情報である購入額情報の返信を要求するための情報であ
る。
【0022】そして、購入額情報確認要求に応答して、
集計管理装置2からカード販売機5に購入額情報が供給
される。予め上限値が定められた購入額の範囲内で、遊
技者は、共通カードを購入可能である。遊技者が共通カ
ードを購入すると、カード販売機5から集計管理装置2
へ新規購入金額情報が供給される。この新規購入金額情
報は、共通カードを購入した遊技者およびその新規購入
金額を示す情報である。集計管理装置2においては、共
通カードの購入額情報が遊技者個別に管理される。
【0023】また、カード販売機5は共通カード販売情
報をターミナルボックス(図示せず)を介して外部の共
通カード管理センター(図示せず)へも送信する。共通
カード管理センターは、前述した共通カード発行会社の
管理下にあるセンターである。共通カード管理センター
には、カード販売機5を含めて、遊技場1から送信され
る種々の情報を受信し管理するための管理装置が設置さ
れている。なお、共通カード販売情報には、遊技者が購
入した共通カードの額面,購入の日時,遊技場1を識別
するための識別情報などが含まれている。すなわち、共
通カード管理センターでは、複数の遊技場1を管理して
いる。
【0024】入退場ゲート3は、遊技場1の出入口に設
けられている。入退場ゲート3においては、入場通路お
よび退場通路の側壁を形成する3つの通路壁3a,3
b,3cが所定間隔で並列に配置されている。通路壁3
cと通路壁3bとの間が入場通路になっており、通路壁
3aと通路壁3bとの間が退場通路になっている。
【0025】入場通路に面した通路壁3cおよび通路壁
3bの各々の側部には、入場通路の入側から出側に向か
って順に、入口第1扉3hと、入口第2扉3iとが設け
られている。退場通路に面した通路壁3aおよび通路壁
3bの各々の側部には、退場通路の入側から出側に向か
って順に、出口第1扉3fと、出口第2扉3gとが設け
られている。入口第1扉3hおよび入口第2扉3iの各
々は、水平方向に回動する2枚1組の一対の扉よりな
り、一対の扉が同時に開閉することにより、その回動状
態に応じて、通路を通行可能状態または通行不能状態に
する。
【0026】通路壁3aの上面においては、出口第1扉
3fの入側の位置にカード挿入口3dが設けられてお
り、出口第2扉3gの入側の位置にカード排出口3eが
設けられている。カード挿入口31には、退場時に、遊
技者所有の会員カード163(図2参照)またはビジタ
ーカード164(図3参照)が挿入され、その挿入され
たカードのうち、会員カード163のみがカード排出口
3eから排出される。すなわち、退場時に、ビジターカ
ード164は遊技場1により回収され、会員カード16
3は遊技者に返却される。
【0027】入場通路に面した通路壁3cおよび通路壁
3bの各々の側部においては、次のように、入場者を検
出するためのセンサが設けられている。入口第1扉3h
の入側の位置に、入口第1扉3hの通過前の入場者を検
出するための入口Aセンサ301が設けられており、入
口第1扉3hの出側の位置に、入口第1扉3hの通過前
の入場者を検出するための入口Bセンサ302が設けら
れている。入口第2扉3iの入側の位置に、入口第2扉
3iの通過前の入場者を検出するための入口Cセンサ3
03が設けられており、入口第2扉3iの出側の位置
に、入口第2扉3iの通過後の入場者を検出するための
入口Dセンサ304が設けられている。
【0028】また、退場通路に面した通路壁3aおよび
通路壁3bの各々の側部においては、入場者を検出する
ためのセンサが設けられている。出口第1扉3fの出側
の位置に、出口第1扉3fを通過した退場者を検出する
ための出口Aセンサ305が設けられている。出口第2
扉3gの入側の位置に、出口第2扉3gの通過前の退場
者を検出するための出口Bセンサ306が設けられてお
り、出口第2扉3gの出側の位置に、出口第2扉3gの
通過後の退場者を検出するための出口Cセンサ307が
設けられている。
【0029】入口Aセンサ301、入口Bセンサ30
2、入口Cセンサ303、入口Dセンサ304、出口A
センサ305、出口Bセンサ306、および、出口Cセ
ンサ307の各々は、赤外線センサよりなり、検出出力
を入退場ゲート3の制御部(図示せず)へ与える。
【0030】入退場ゲート3には、マイクロコンピュー
タよりなる前述の制御部が設けられており、その制御部
により、入口第1扉3h、入口第2扉3i、出口第1扉
3fおよび出口第2扉3gの駆動制御と、会員カード1
63およびビジターカード164の処理に関する制御と
が行なわれる。入退場ゲート3においては、入場者が入
場通路を通ると、自動的に入口第1扉3hおよび入口第
2扉3iが順次開放動作および閉鎖動作をし、無条件に
遊技場1への入場が可能になる。また、入退場ゲート3
においては、退場者が正規の会員カード163またはビ
ジターカード164をカード挿入口3dに挿入すること
を条件として、出口第1扉3fおよび出口第2扉3gが
順次開放動作および閉鎖動作をし、遊技場1からの退場
が可能になる。
【0031】入退場ゲート3から集計管理装置2には、
ビジター回収情報と、異常カード情報とが供給される。
入退場ゲート3からカード発行機4には、回収情報が供
給される。ここで、ビジター回収情報は、入退場ゲート
3がビジターカード164を回収した旨を示す情報であ
り、その情報には、回収したビジターカード164のカ
ードNo.を特定する情報が含まれている。異常カード
情報は、入退場ゲート3に異常なカードが挿入された旨
を示す情報である。
【0032】遊技機8は、図5で後述するように、カー
ド対応型の遊技機である。各遊技機8には、前述したよ
うに、表示器10およびカードユニット7が設けられて
いる。遊技者は、表示器10に設けられたカード挿入・
排出口29(図6参照)に遊技者所有の会員カード16
3またはビジターカード164を挿入することにより、
遊技機8において遊技を行なうことが可能になる。そし
て、さらに、カードユニット7のカード挿入・排出口6
5(図5参照)に遊技者所有の共通カードを挿入して所
定の貸玉処理を行なうことにより、遊技者がパチンコ玉
(以下単に玉ともいう)の貸出を受ける。そして、遊技
者は、その玉を用いて遊技機8で遊技を行なうことがで
きる。
【0033】カードユニット7で貸玉処理が行なわれた
場合には、貸玉情報が集計管理装置2に供給される。貸
玉情報は、遊技者に貸出された玉数に対応する金額を示
す情報である。
【0034】遊技者が遊技機8で遊技を行なえば、遊技
状態に応じて発生するさまざまな情報が遊技機8から管
理コンピュータ300へ送信される。たとえば、パチン
コ玉が弾発発射され遊技機設置島6に回収される毎に利
益球数情報が管理コンピュータ300へ送信される。ま
た、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入賞口へ入賞し
て遊技者に遊技球の払出しが生じ、それにしたがって遊
技機設置島6により遊技機8に遊技球が供給されれば、
それに応じて不利益球数情報が管理コンピュータ300
へ送信される。遊技状態に応じていわゆる大当りが発生
すれば、大当り情報が管理コンピュータ300へ送信さ
れる。このように、遊技機8の遊技状況を表わすための
各種情報を遊技情報と呼ぶ。遊技場1内に設けられた各
パチンコ遊技機8から送信されるさまざまな遊技情報は
管理コンピュータ300において各遊技情報の種類毎に
集計され、管理される。
【0035】遊技者が遊技を行なうために、表示器10
に設けられたカード挿入・排出口29に遊技者所有の会
員カード163またはビジターカード164を挿入する
と、表示器10から集計管理装置2へ使用額情報送信要
求が供給される。
【0036】ここで、使用額(以下、使用金額ともい
う)とは、各遊技者について、貸玉に消費された金額か
ら、遊技者に払出された出玉数(ジェトカウンタ9によ
り計数されたもの)に対応する勝金額(以下、勝額とも
いう)を差引いた金額をいう。言い換えると、使用額と
は、遊技者の遊技の結果の収支金額をいう。この実施の
形態において、使用額は、遊技者の負け額を示すために
用いられる。前述した使用額情報には、会員カード16
3またはビジターカード164を使用した遊技者の個別
の使用額を示す情報と、その遊技者の個別の勝額を示す
情報とが含まれている。使用額および勝額の情報は、集
計管理装置2により管理され、後述するように1日単位
または1ヵ月単位で集計される。また、使用額情報送信
要求は、使用額情報の返信を要求するための情報であ
る。集計管理装置2から表示器10へは、使用額情報送
信要求に応答して、前述した使用額情報が供給される。
集計管理装置2から表示器10へ供給される使用額情報
に含まれる使用額および勝額の各々の情報には、1日単
位または1ヵ月単位の額の情報が含まれている。表示器
10では、供給された使用額情報に基づいて、会員カー
ド163またはビジターカード164を使用した遊技者
が遊技に使用した金額を表示する。さらに、表示器10
では、供給された使用額情報に応じて、カードユニット
7へ貸玉能動化指令または貸玉不能動化指令を供給す
る。
【0037】貸玉能動化指令は、使用額情報により示さ
れる使用額が所定値に満たない場合に、カードユニット
7による貸玉動作を能動化させるための指令情報であ
る。貸玉不能動化指令は、使用額情報により示される使
用額(負額)または勝額が所定値以上である場合に、カ
ードユニット7による貸玉動作を不能動化させるための
指令情報である。カードユニット7は、貸玉能動化指令
を受けた場合に貸玉を行い、貸玉不能動化指令を受けた
場合に貸玉を行なわない。したがって、遊技者は、所定
金額を遊技に消費してしまうと、遊技場1内において遊
技が行なえなくなる。
【0038】また、表示器10は、使用額情報により示
される使用額が所定値以上である場合に、使用額が所定
値に達したために遊技が行なえなくなった旨の情報を表
示する。
【0039】さらに、表示器10には、遊技者の操作に
よりその他のさまざまな情報を表示させることが可能で
ある。たとえば、遊技情報を表示させることが可能に構
成されている。遊技者が遊技を行なっている遊技機8の
遊技情報を表示させるための所定の操作を行なえば、遊
技機8の遊技情報が管理コンピュータ300から表示器
10へ送信され、表示器10でその遊技情報が表示され
る。カード挿入・排出口29(図6参照)に会員カード
163が挿入されている場合には、自己の遊技機8以外
の他の遊技機8に関する遊技情報を表示させることも可
能である。その場合には、管理コンピュータ300から
必要な遊技情報が表示器10へ送信される。なお、カー
ド挿入・排出口29(図6参照)にビジターカード16
4が挿入されている場合には、他の遊技機8に関する遊
技情報を表示させることができないように構成されてい
る。
【0040】その他、表示器10を操作することによ
り、遊技機8での遊技を中断させた離席状態にすること
も可能である。これにより、特定の遊技機8においての
遊技をする権利を有した状態で当該遊技機8から席を立
ち、たとえば昼食に出向くことなどが可能である。遊技
者が、このような離席状態にするための操作(以下、離
席操作という)を行なえば、離席情報が表示器10から
管理コンピュータ300へ送信されるこれにより管理コ
ンピュータ300は、特定の遊技機8において特定の遊
技者が遊技を中断して、特定の遊技機8を離席状態にし
ていることを把握することが可能である。一方、表示器
10において所定のカード返却操作を行なえば、会員カ
ード163またはビジターカード164が排出される。
【0041】遊技機8での遊技を終えて、獲得した玉を
景品交換したい遊技者は、ジェットカウンタ9におい
て、獲得した玉を計数する必要がある。ジェットカウン
タ9は、操作部9h、カードリーダ9i、記録媒体発行
部9f、返却装置9j、および、シャッタ部(図10参
照)を含む。
【0042】操作部9hは、ジェットカウンタ9を動作
させるためのスイッチ等が設けられたものである。カー
ドリーダ9iは、会員カード163またはビジターカー
ド164を挿入・排出するためのカード口を有し、その
カード口から挿入されたカードに記録されている情報を
読取るためのものである。記録媒体発行部9fは、計数
した玉数を書き込んだ出玉カードを発行するためのもの
である。返却装置9jは、計数した玉のうちの景品交換
不可能な端数の玉(以下、端玉という)を遊技者に返却
するためのものである。シャッタ部は、計数しようとす
る玉の入口に設けられ、その玉の入口を開閉するシャッ
タを有し、そのシャッタを駆動する。
【0043】ジェットカウンタ9においては、玉の計数
を行なわない場合にシャッタが閉じられた状態(クロー
ズ状態)になっている。獲得した玉の計数を希望する遊
技者は、所有している会員カード163またはビジター
カード164をカードリーダ9iに挿入する。その挿入
されたカードが正規のカードであると判別された場合に
のみ、シャッタが開かれた状態(オープン状態)にな
り、遊技者所有の玉を玉の入口へ入れて計数が行なえ
る。
【0044】ジェットカウンタ9において計数された玉
数は、基本的に出玉カードに書込まれる。但し、操作部
9hには、すべての玉数を出玉カードに書込む全玉モー
ドと、景品交換可能な玉数を出玉カードに書込んで残り
の端玉を返却する端玉モードとを選択するための選択ボ
タンが設けられている。このため、全玉モードが選択さ
れた場合には、すべての玉数が出玉カードに書込まれ、
その出玉カードが記録媒体発行部9fから発行される。
一方、端玉モードが選択された場合には、景品交換可能
な玉数が出玉カードに書込まれてその出玉カードが記録
媒体発行部9fから発行されるとともに、端玉が返却装
置9jから返却される。全玉モードまたは端玉モードが
選択された時点で、挿入されていた会員カード163ま
たはビジターカード164が遊技者に返却される。ジェ
ットカウンタ9において出玉カードが発行されると、そ
れに応じて出玉カードを発行した旨を示す発行情報が集
計管理装置2へ供給される。その発行情報には、計数さ
れた玉数を示す玉数情報が含まれている。
【0045】遊技者は、玉数が記録された出玉カードを
景品交換所へ持って行き、情報の読取処理を受けること
により、記録された玉数を景品に交換することが可能で
ある。
【0046】このように、共通カードの購入、遊技の開
始、終了、景品交換など、遊技に関連して行なわれるす
べての行為が会員カード163またはビジターカード1
64を介在して行なわれるために、遊技者毎の詳細かつ
正確な情報を収集可能となる。遊技場1は、管理コンピ
ュータ300を利用してこれらの情報を集計することに
より、遊技者のニーズを適確に把握である。
【0047】次に、会員カード163およびビジターカ
ード164を詳細に説明する。図2は、会員カード16
3の構成を示す平面図である。会員カード163には、
磁気ストライプよりなる磁気記憶部1630が形成され
ており、その磁気記憶部1630に、カードNo.16
3a、発行日163b、セキュリティコード163c、
有効期限163d、店コード163e、および、免許証
情報163fよりなる各種情報が記録される。
【0048】カードNo.163aは、会員カード16
3に付されたカード番号を特定する番号の情報である。
発行日163bは、会員カード163の発行日を特定す
る情報である。セキュリティコード163cは、会員カ
ード163のセキュリティを保持するためのコード情報
である。有効期限163dは、会員カード163を使用
可能な有効期限を特定する情報である。店コードは、遊
技場(遊技店)163eを特定するコード情報である。
免許証情報163fは、会員カード163の発行の際に
免許証から読取った情報であり、免許証番号および遊技
者の氏名等の遊技者の個人情報が含まれている。
【0049】図3は、ビジターカード164の構成を示
す平面図である。ビジターカード164には、磁気スト
ライプよりなる磁気記憶部1640が形成されており、
その磁気記憶部1640に、カードNo.164a、発
行日164b、セキュリティコード164c、店コード
164d、および、免許証情報164eよりなる各種情
報が記録される。
【0050】カードNo.164aは、ビジターカード
164に付されたカード番号を特定する番号の情報であ
る。発行日164bは、ビジターカード164の発行日
を特定する情報である。セキュリティコード164c
は、ビジターカード164のセキュリティを保持するた
めのコード情報である。店コード164dは、遊技場
(遊技店)を特定するコード情報である。免許証情報1
64eは、ビジターカード164の発行の際に免許証か
ら読取った情報であり、免許証番号および遊技者の氏名
等の遊技者の個人情報が含まれている。
【0051】図4は、図1に示した遊技機8、カードユ
ニット7、および、表示器10の配置関係を説明するた
めの図である。
【0052】遊技機8は、遊技機設置台6に並列して設
置されている。遊技機設置台6の上部には、天井板20
0が設けられている。遊技機設置台6の側部には、装飾
効果を高めるための装飾を施した装飾板202が設けら
れている。遊技機設置台6における遊技機8の上方に
は、各遊技機8へ景品玉を補給するために遊技機設置台
6の内部に設けられた補給装置(図示せず)を覆う開閉
可能な幕板201が設けられている。遊技機8を挟んで
カードユニット7が設けられている。表示器10は、各
遊技機8と対応して、その上部に設けられている。表示
器10に表示される表示内容は遊技用椅子204に座し
た遊技者が視認可能に構成されている。遊技用椅子20
4は、床面に設けられた椅子台座203上に取付けられ
ている。そして、表示器10の操作に応じて各種遊技情
報等が表示器10の表示画面に表示される。したがっ
て、従来のように専用のカウンタなどに設けられた表示
器に出向かなくても、遊技者は遊技を行なうその場で各
種遊技情報等を入手できる。
【0053】図5は、遊技機8およびカードユニット7
の正面図である。カードユニット7に設けられた連結方
向指示器67の点灯状況により、遊技を行ないたい遊技
機8に対応するカードユニット7を把握でき、共通カー
ドをカード挿入・排出口65に挿入すれば、その共通カ
ードの残高がカードリーダライトユニット72により読
出される。また、共通カードが挿入されることにより、
カード挿入表示器68が点灯する。読出されたカード残
額は、遊技機8に設けられている操作部41の所定位置
に表示される。操作部41は、前面に突出する態様で設
けられており、上面の平面部分(図には現れていない)
には、共通カードの残額を表示する表示器の他、各種表
示器や各種操作スイッチが設けられている。
【0054】遊技者が会員カード163またはビジター
カード164を表示器10のカード挿入・排出口29へ
挿入し、かつ、表示器10から貸玉能動化指令が送られ
てくると、カードユニット7を用いた貸玉操作が可能と
なる。遊技者が操作部41に設けられている貸玉スイッ
チを操作して所定の貸玉操作を行なえば、貸出単位額分
の玉が打球供給皿(上皿)44に供給される。
【0055】遊技者が打球操作ハンドル37を操作して
遊技を開始すれば、打球供給皿(上皿)44内の打玉が
一発ずつ遊技領域46に発射される。遊技領域46に打
込まれた打玉が通常入賞口57,55に入賞すれば、所
定数の持点が持点表示器に加算表示される。一方、打玉
が始動入賞口58に入賞すれば、可変表示装置47にお
いて図柄の可変表示が開始される。なお、可変表示装置
47の可変表示中に打玉が始動入賞口58に入賞すれ
ば、その入賞が記憶される。そして、前回の可変表示が
終了した後に、その記憶に基づいた可変表示が開始され
る。可変表示装置47の可変表示結果が予め定められた
特定の組合せ(たとえば図示する状態)となれば、いわ
ゆる大当りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイ
ド51が励磁されて可変入賞球装置48に設けられてい
る開閉板50が開成し、可変入賞球装置48内に打玉を
入賞させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状
態となる。また、大当りの発生とともに、効果音がスピ
ーカ42あるいはスピーカ40より発せられる。また、
サイドランプ61が点滅表示される。
【0056】可変入賞球装置48の前記第1の状態は、
開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉
が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成
立することにより終了して開閉板50が閉成状態とな
り、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可
能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口
49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検
出器54により検出される。
【0057】大入賞口49の内側の左側部分には、通常
「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられてい
る。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が
特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が
検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1
の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置4
8を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行
なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置
48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当
りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている
遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御
の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から
前記第2の状態に変化する。
【0058】56は、ワープ入口であり、進入した打玉
を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0059】一方、遊技領域46に打込まれた後、いず
れの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より
回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで
到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収さ
れる。
【0060】遊技場側で予め定めたラッキーナンバーに
より、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が
可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に
払出された玉を用いて、その大当りの終了後、継続して
遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特典
の1つである。
【0061】前面枠34には、操作部41が一体的に設
けられた前面板36を開閉するための錠穴が設けられて
いる。遊技場の係員などが、この錠穴に所定の鍵を差込
んで解錠操作した後、前面板開閉部62を操作すれば、
前面板36が開成する。
【0062】遊技機8には、遊技場の係員などにより、
その開閉が自在となるガラス扉35が設けられている。
【0063】遊技機8の裏面には、遊技情報を出力する
ための情報出力端子(図示省略)が設けられている。こ
の情報出力端子から前述した管理コンピュータ300に
各種遊技情報が出力される。すなわち、管理コンピュー
タ300に向けては、大当りの成立を示す大当り情報、
始動入賞の発生を示す始動入賞情報、打玉が弾発発射さ
れたことを示す打込玉情報などの情報が出力される。
【0064】図6は、表示器10の構成を示す図であ
る。表示器10には、会員カード163およびビジター
カード164を処理するための、カードリーダライタ3
0が一体的に設けられている。前面板114には、挿入
された会員カード163およびビジターカード164を
遊技者に返却するために操作される返却ボタン25c
と、離席状態にする場合に押圧操作される離席ボタン2
5bとが設けられている。その他、前面板114には、
遊技場の係員を呼出す際に使用する呼出スイッチ25
a、ランプ基板113aが設けられた飾りカバー11
8、ランプ基板113bが設けられた飾りカバー基板1
9、情報入力部33および情報出力部32を覆う飾りカ
バー20、開口22を有しランプ基板113a,113
bの一部を覆う態様で設けられた飾りカバー21が取付
けられている。そして前面板114は取付基板112に
より、遊技機8の上部に取付けられている。
【0065】開口22には、画像表示装置117の表示
画面が臨んでいる。画像表示装置117は、表示器ユニ
ット115として、取付基板112に一体的に設けられ
ている。画像表示装置117の表示画面はタッチパネル
116で構成されており、遊技者が指で触れることによ
り、タッチパネル116に表示される各種メニューの選
択が可能である。角度調節ダイヤル27を操作すれば、
表示器ユニット115が回動してタッチパネル116の
角度が変化する。これにより、遊技者は見やすい位置に
タッチパネル116を調節することが可能である。画像
表示装置117は、たとえば液晶表示装置により構成さ
れている。
【0066】遊技者が呼出スイッチ25aを操作すれ
ば、ランプ基板113a,113bに設けられているL
ED集合体24やランプ23a,23bが点滅表示され
る。その他、ランプ23a,23bおよびLED集合体
24は、遊技において大当りが発生した場合などに所定
の点滅表示を行なう。
【0067】カードリーダライタ30のカード挿入・排
出口29にカードが未挿入の状態においては、タッチパ
ネル116には、メインメニューおよびカードの挿入を
促す表示からなる初期画面が表示されている。そして、
カードが挿入されるまで、各メニューの機能を説明する
ための画面が繰返し表示されている。なお、カードの挿
入前であっても、タッチパネル116を操作することに
より、景品の種類などや当該表示器10に対応する遊技
機8に関する遊技データなどを確認可能である。したが
って、たとえば、カードの挿入前に当該遊技機8の遊技
データを確認し、そのデータに基づいて遊技予想を立て
て遊技を行なうか否かを判断することが可能である。
【0068】会員カード163またはビジターカード1
64をカード挿入・排出口29に挿入すれば、遊技機8
を使用した遊技が可能となる。このように、会員カード
163のみならず、ビジターカード164をも利用でき
るために、会員以外の者でも遊技が可能である。
【0069】会員カード163またはビジターカード1
64をカード挿入・排出口29に挿入した後、カードユ
ニット7に挿入された共通カードを使用して貸玉操作を
行なうことにより、弾球遊技が可能となる。
【0070】会員カード163がカード挿入・排出口2
9に挿入されている場合には、タッチパネル116を操
作して、遊技場に設置されたすべての遊技機8に関する
遊技データ(全台情報)を参照可能である。なお、ビジ
ターカード164が挿入されている場合には、全台情報
を表示させる操作は行なえないように構成されている。
遊技者が、タッチパネル116に表示されているメイン
メニューの中から「データ出力」を選択して所定の操作
を行なうことにより、外部機器との光通信が可能な状態
となる。
【0071】情報入力部33および情報出力部32は、
外部機器との光通信を行なうための光通信部である。こ
れら情報入力部33および情報出力部32を使用するこ
とにより、各種情報を外部機器との間で光通信できるよ
うになっている。
【0072】このように本実施形態による遊技者用装置
は、会員登録の有無にかかわらず遊技機8における遊技
を許可して遊技対象者層を広げる一方で、会員登録した
者にのみ種々の特典を付与することにより会員登録の促
進を図ることが可能となるように構成されている。
【0073】また、前述のように、遊技者は遊技の離席
操作を行なうことも可能である。会員カード163また
はビジターカード164がカード挿入・排出口29に挿
入されている状態で離席ボタン25bの操作を行なえ
ば、カードユニット7へ貸玉不能動化指令が供給され、
それに応じて、カードユニット7による貸玉動作が不能
動化される。そして、カード挿入・排出口29に挿入さ
れているカードが排出され、タッチパネル116上に離
席状態中である旨の表示がなされる。この状態で、他の
遊技者が自己の会員カード163や他のビジターカード
164をカード挿入・排出口29に挿入した場合には、
カードが排出され、遊技が許可されることはない。した
がって、離席状態中には、他の遊技者により遊技が行な
えず、かつ、玉の貸出しを受けることができない。この
ため、遊技者が遊技機8から離れている間に他の遊技者
がやってきて遊技を行なう等の原因により、勝手に玉数
を増減させてしまい、そのことに関して、離席中の遊技
者と、他の遊技者との間で争いが生じることを未然に防
ぐことができる。なお、遊技の中断時から所定期間を経
過しても再遊技がなされない場合には、遊技機8の離席
状態が解除され、他の遊技者が当該遊技機8を用いて遊
技可能となる。
【0074】図7は、カード販売機5の全体正面図であ
る。カード販売機5では、額面がそれぞれ1000円,
2000円,3000円,5000円,10000円で
ある共通カードの中から所望の共通カードを選択可能で
ある。いずれかの種類の共通カードが売り切れ等により
販売不可能な場合には、売り切れ額面に対応する売り切
れ表示器151a〜151eが点灯する。また、カード
販売機5に異常が生ずるなどして共通カードの販売が不
可能な状態にある場合には、中止表示器155が点灯す
る。一方、共通カードの販売が可能な状態にある場合に
は、販売中表示器154が点灯している。
【0075】カード販売機5には、会員カード163ま
たはビジターカード164が挿入および排出される会員
・ビジターカード口165が設けられている。会員・ビ
ジターカード口165に挿入されたカードは、カード販
売機5の内部に設けられているカードリーダ162によ
って記録情報が読取られる。そのように記録情報が読取
られると、前述したように、そのカードに対応する購入
額情報確認要求がカード販売機5から集計管理装置2へ
供給され、それに応答して、購入額情報が集計管理装置
2からカード販売機5へ供給される。カード販売機5で
は、購入額情報が示す金額の範囲内で共通カードを販売
すべく、購入額情報が示す金額に満たない共通カードの
額面がある場合は、その額面に対応する売り切れ表示器
151a〜151eを点灯させる。
【0076】会員カード163またはビジターカード1
64が会員・ビジターカード口165に挿入された状態
で、所定の額面の紙幣を紙幣投入口156へ投入すれ
ば、紙幣選別計数機構157により、投入された紙幣の
識別が行なわれ、偽札などの不正な紙幣であった場合に
は返却され、適正な紙幣であった場合には取込まれる。
そして、投入された紙幣の額面が金額表示部152に表
示される。カード販売機5には、購入する共通カードの
額面を特定するためのカード選択ボタン150a〜15
0eが設けられている。投入額の範囲内でいずれかのカ
ード選択ボタン150a〜150eを押圧操作すれば、
対応する共通カードがカード払出口158より排出され
るとともに、釣銭が釣銭払出口160より払出される。
【0077】カード販売機5には制御部(後述する制御
部5b)が設けられており、この制御部により紙幣選別
計数機構157,カード払出機構159,釣銭払出機構
161が制御される。また、制御部は、前述した購入額
情報確認要求を集計管理装置2へ供給するとともに、集
計管理装置2から前述した購入額情報を受ける。
【0078】なお、カード販売機5においては、硬貨の
使用を可能とするための硬貨投入口を設けてもよい。ま
た、購入する共通カードの枚数を選択するための枚数選
択ボタンを設けてもよい。
【0079】次に、集計管理装置2の構成を説明する。
図8は、集計管理装置2の構成を示すブロック図であ
る。集計管理装置2は、入力部2a、制御部2b、記憶
部2c、出力部2d、表示部2e、印刷部2f、およ
び、操作部2gを含む。制御部2bには、種々の演算処
理を行なうための演算部2eが含まれている。
【0080】前述した新規会員情報等のカード発行機4
からの情報が入力部2aを介して制御部2bへ供給され
る。前述した発行情報等のジェットカウンタ9からの情
報が入力部2aを介して制御部2bへ供給される。前述
した購入額情報確認要求および新規購入金額情報等のカ
ード販売機5からの情報が入力部2aを介して制御部2
bへ供給される。前述した使用額情報送信要求等の表示
器10からの情報が入力部2aを介して制御部2bへ供
給される。前述した貸玉情報等のカードユニット7から
の情報が入力部2aを介して制御部2bへ供給される。
【0081】制御部2bは、CPU、RAMおよびRO
Mを含むマイクロコンピュータよりなり、CPUが、R
OMに記憶されている制御プログラムを読出し、RAM
を作業領域として用いて各種の制御を行なう。その制御
の実行の際には、演算部2eによる演算も行なわれる。
制御部2bの具体的な制御例については、図13および
図14を用いて後述する。
【0082】制御部2bには、大容量のメモリよりなる
記憶部2cが接続されており、その記憶部2cには各種
のデータが記憶される。制御部2bには、各種情報を画
面表示可能な表示部2eが接続されており、制御部2b
からの指令に応じて表示部2eに各種情報が表示され
る。制御部2bには、各種情報を印刷可能な印刷部2f
が接続されており、制御部2bからの指令に応じて印刷
部2fに各種情報が印刷される。制御部2bには、各種
操作スイッチ等よりなる操作部2gが接続されており、
操作部2gからの操作情報に応じて制御部2bが所定の
制御を実行し、たとえば、表示部2eでの表示および印
刷部2fでの印刷が実行可能である。
【0083】前述した購入額情報等の情報が、制御部2
bから出力部2dを介してカード販売機5へ供給され
る。前述した使用額情報等の情報が、制御部2bから出
力部2dを介して表示器10へ供給される。集計管理装
置2により集計管理されている各種情報が、制御部2b
から出力部2dを介して表示器10へ供給される。
【0084】次に、カード発行機4の構成を説明する。
図9は、カード発行機4の構成を示すブロック図であ
る。カード発行機4は、入力部4a、制御部4b、記憶
部4c、会員カード発行部4d、ビジターカード発行部
4e、出力部4f、免許読取部4g、および、操作部4
hを含む。
【0085】前述した回収情報等の入退場ゲート3から
の情報が入力部4aを介して制御部4bへ供給される。
免許読取部4gによって読取られた免許証情報が制御部
2bへ供給される。操作部4hからの操作情報が制御部
4bへ供給される。
【0086】制御部4bは、CPU、RAMおよびRO
Mを含むマイクロコンピュータよりなり、CPUが、R
OMに記憶されている制御プログラムを読出し、RAM
を作業領域として用いて各種の制御を行なう。制御部4
bの具体的な制御例については、図15および図16を
用いて後述する。
【0087】制御部4bには、大容量のメモリよりなる
記憶部4cが接続されており、その記憶部4cには各種
のデータが記憶される。会員カード163の発行を指令
する情報が、制御部4bから会員カード発行部4dへ供
給される。その情報には、会員カード163に書込む情
報も含まれている。会員カード発行部4dでは、制御部
4bからの指令に応答して、会員カード163を発行す
る。ビジターカード164の発行を指令する情報が、制
御部4bからビジターカード発行部4eへ供給される。
その情報には、ビジターカード164に書込む情報も含
まれている。ビジターカード発行部4eでは、制御部4
bからの指令に応答して、ビジターカード164を発行
する。前述した新規会員情報等の情報が、制御部4bか
ら出力部4fを介して集計管理装置2へ供給される。
【0088】次に、ジェットカウンタ9の構成を説明す
る。図10は、ジェットカウンタ9の構成を示すブロッ
ク図である。ジェットカウンタ9は、計数部9a、制御
部9c、記録媒体発行部9f、出力部9g、操作部9
h、カードリーダ9i、および、返却装置9jを含む。
計数部9aは、ジェットカウンタ9に入れられた玉を計
数する機能およびシャッター部9bを開閉する機能を有
している。このシャッター部9bは、会員カード163
もしくはビジターカード164を挿入し、それが正規の
ものとみなされたときのみ開き計数が可能となる。これ
により、計数した遊技者を特定できるようになる。シャ
ッター部9bは、計数部9aに含まれている。制御部9
cには、出玉数を計数し記憶するための出玉カウンタ9
dと、返却玉数を計数し記憶するための返却カウンタ9
eとが含まれている。
【0089】計数部9aによって計数された玉数を示す
計数情報が、制御部9cへ供給される。操作部9hから
の操作情報(全玉モードであるか、端玉モードであるか
の情報)が、制御部9cへ供給される。カードリーダ9
iによって読取られたカードの記録情報が、制御部9c
へ供給される。返却装置9jから端玉を返却した旨を示
す情報が、制御部9cへ供給される。
【0090】制御部9cは、CPU、RAMおよびRO
Mを含むマイクロコンピュータよりなり、CPUが、R
OMに記憶されている制御プログラムを読出し、RAM
を作業領域として用いて各種の制御を行なう。その制御
の実行の際には、出玉カウンタ9dによる計数記憶処理
と、返却カウンタ9eによる計数記憶処理とが行なわれ
る。制御部9cの具体的な制御例については、図19を
用いて後述する。
【0091】出玉カードの発行を指令する情報が、制御
部9cから記録媒体発行部9fへ供給される。その情報
には、出玉カードに書込む情報も含まれている。その情
報に応答して、記録媒体発行部9fが出玉カードを発行
する。シャッター部9bのシャターの開閉状態を制御す
るための制御情報が、制御部9cからシャッター部9b
へ供給される。その制御情報に応答して、シャッターが
開閉制御される。端玉の返却を指令する情報が、制御部
9cから返却装置9jへ供給される。その指令情報に
は、端玉の返却数を示す情報が含まれており、その指令
情報に応答して、返却装置9jが端玉を返却する。
【0092】次に、カード販売機5の構成を説明する。
図11は、カード販売機5の構成を示すブロック図であ
る。カード販売機5は、入力部5a、制御部5b、共通
カード発行部5c、紙幣払出部5d、出力部5e、操作
部5f、および、カードリーダ162を含む。
【0093】前述した購入額情報等の集計管理装置2か
らの情報が、入力部5aを介して制御部5bへ供給され
る。操作部5fは、前述したカード選択ボタン150a
〜150eの総称名であり、操作部5fからの操作情報
が制御部5bへ供給される。カードリーダ162によっ
て読取られたカードの記録情報が制御部5bへ供給され
る。
【0094】制御部5bは、CPU、RAMおよびRO
Mを含むマイクロコンピュータよりなり、CPUが、R
OMに記憶されている制御プログラムを読出し、RAM
を作業領域として用いて各種の制御を行なう。制御部5
bの具体的な制御例については、図18を用いて後述す
る。
【0095】共通カードの発行を指令する情報が、制御
部5bから共通カード発行部5cへ供給される。その情
報には、発行する共通カードの額面を指定する情報も含
まれている。共通カード発行部5cでは、制御部5bか
らの指令に応答して、指定された額面の共通カードを発
行する。釣銭を払出す旨を指令する情報が、制御部5b
から紙幣払出部5dへ供給される。その情報には、払出
す金額を指定する情報も含まれている。紙幣払出部5d
は、釣銭払出機構161および釣銭払出口160の総称
名であり、紙幣払出部5dでは、制御部5bからの指令
に応答して、指定された金額の釣銭を払出す。前述した
購入額情報確認要求および新規購入金額情報等の情報
が、制御部5bから出力部5eを介して集計管理装置2
へ供給される。
【0096】次に、表示器10の構成を説明する。図1
2は、表示器10の構成を示すブロック図である。表示
器10は、入力部10a、制御部10b、出力部10
c、LED・ランプ回路10d、表示部10f、光通信
部10g、カードリーダライタ30、および、操作部1
0iを含む。
【0097】前述した遊技情報等の管理コンピュータ3
00からの情報が、入力部10aを介して制御部10b
へ供給される。前述した使用額情報等の集計管理装置2
からの情報が、入力部10aを介して制御部10bへ供
給される。カードリーダライタ30によって読取られた
カードの記録情報が制御部10bへ供給される。操作部
5fは、前述した表示器10に設けられたボタン等の操
作手段の総称名であり、操作部10iからの操作情報が
制御部10bへ供給される。
【0098】制御部10bは、CPU、RAMおよびR
OMを含むマイクロコンピュータよりなり、CPUが、
ROMに記憶されている制御プログラムを読出し、RA
Mを作業領域として用いて各種の制御を行なう。制御部
10bの具体的な制御例については、図17,図23〜
図26を用いて後述する。
【0099】LED・ランプ回路10dは、表示器10
に設けられた各種のLEDおよびランプを動作させる回
路である。それらのLEDおよびランプの動作を制御す
るための情報が、制御部10bからLED・ランプ回路
10dへ供給される。表示部10fは、画像表示装置1
17を駆動する回路である。画像表示装置117を駆動
するための情報が、制御部10bから表示部10fへ供
給される。光通信部10gは、前述したように、情報入
力部33および情報出力部32の総称名である。光通信
に用いられる通信情報が、制御部10bから光通信部1
0gへ供給される。カードリーダライタ30に、カード
を排出させる旨を指令する情報が、制御部10bからカ
ードリーダライタ30へ供給される。その情報に応答し
て、カードリーダライタ30は、挿入されているカード
を排出する。前述した使用額情報送信要求が、制御部1
0bから出力部10cを介して、集計管理装置2へ供給
される。
【0100】次に、集計管理装置2の制御動作を説明す
る。図13および図14は、集計管理装置2の制御動作
を示すフローチャートである。遊技場1内においては、
管理の便宜を図るために、設置されている遊技機8、カ
ードユニット7および表示器10に、初期値である
「1」から順に続き番号で識別番号(No.)が付され
ている。対応関係がある遊技機8、カードユニット7お
よび表示器10には、同じ識別番号が付されている。集
計管理装置2では、遊技場1内の情報を集計管理する場
合に、識別番号順に順次1組ずつ遊技機8、カードユニ
ット7および表示器10の情報を集計する。
【0101】図13を参照して、まず、ステップS(以
下単にSという)1により、情報の集計を行なう対象と
なる表示器10およびカードユニット7のNo.を確認
する処理がなされる。さらに、図示していないが、この
ステップでは、表示器10のカードリーダライタ30に
会員カード163またはビジターカード164が挿入さ
れている場合には、そのカードのカードNo.を読込む
処理がなされる。次に、S2に進み、S1により確認さ
れた表示器10からの使用額情報送信要求を受信したか
否かの判断がなされる。S2により、使用額情報送信要
求を受信していないと判断された場合には、後述するS
5に進む。一方、S2により、使用額情報送信要求を受
信したと判断された場合には、S3に進む。
【0102】S3においては、S1により読込まれた会
員カード163またはビジターカード164のカードN
o.に対応して記憶されている使用額情報を読出す処理
がなされる。ここで、会員カード163またはビジター
カード164のカードNo.に対応する個別の使用額情
報は、記憶部2cに記憶されている。記憶部2cに記憶
されている個別の使用額情報は、後述するように、情報
の集計時に変動があると書換えられる。すなわち、S3
においては、使用額情報を記憶部2cから読出すのであ
る。次に、S4に進み、読出した使用額情報を、対応す
る表示器10へ送信する処理がなされる。次にS5に進
む。
【0103】S5においては、S1により確認されたカ
ードユニット7から貸玉情報を受信したか否かの判断が
なされる。S5により、貸玉情報を受信していないと判
断された場合には、後述するS8に進む。一方、S5に
より、貸玉情報を受信したと判断された場合には、S6
に進み、S1により読込まれたカードNo.に対応して
記憶部2cに記憶されている使用額情報を貸玉額分加算
更新する処理がなされる。そして、S7に進み、S6に
より更新された使用額情報をS1により読込まれたカー
ドNo.に対応する最新の使用額情報として記憶部2c
に記憶する処理がなされる。その後、S8に進む。
【0104】S8では、S1で確認した表示器10およ
びカードユニット7のNo.がMAX(最大値)である
か否かの判断がなされる。この場合のMAX(最大値)
は、表示器10およびカードユニット7に付された最終
のNo.である。S8により表示器10およびカードユ
ニット7のNo.がMAXではないと判断された場合
は、S9に進み、集計管理対象の表示器10およびカー
ドユニット7のNo.を「1」だけ加算更新する処理が
なされた後、S11に進む。一方、S8により表示器1
0およびカードユニット7のNo.がMAXであると判
断された場合は、S10に進み、集計管理対象の表示器
10およびカードユニット7のNo.を初期値である
「1」にセットする処理がなされた後、S11に進む。
【0105】すなわち、S9およびS10では、次の集
計管理の対象となる表示器10およびカードユニット7
のNo.がセットされる。その場合に、No.が最終値
の場合には、最初のNo.に戻って集計管理を繰返すた
めに、No.を初期値にするのである。
【0106】S11では、カード発行機4から新規会員
情報を受信したか否かの判断がなされる。S11によ
り、新規会員情報を受信していないと判断された場合に
は、後述するS13に進む。一方、S11により、新規
会員情報を受信したと判断された場合には、S12に進
み、新規会員情報に含まれている新規会員No.を登録
(記憶)するための記憶領域を記憶部2cに作成する処
理がなされる。その後、S13に進む。S13では、カ
ード販売機5から情報を受信したか否かの判断がなされ
る。S13により、情報を受信していないと判断された
場合には、後述するS14に進む。一方、S13によ
り、情報を受信したと判断された場合には、図14に示
されたS23に進む。
【0107】S23では、受信した情報が新規購入金額
情報であるか否かの判断がなされる。S23により新規
購入金額情報ではないと判断された場合は、後述するS
27に進む。一方、S23により新規購入金額情報であ
ると判断された場合は、S24に進み、カード販売機5
に挿入されている会員カード163またはビジターカー
ド164のカードNo.を確認し、そのカードNo.に
対応して記憶部2cに記憶されている購入額情報を読出
す処理がなされる。
【0108】購入額情報は、会員カード163またはビ
ジターカード164が新規作成された際にカードNo.
に対応して記憶部2cに記憶され、個別に管理される。
購入額情報は、会員またはビジターの遊技者が共通カー
ドを購入する毎にその新規購入額分だけ加算更新され
る。そして、後述するように、所定の期間内で購入額情
報が予め定められた上限値に達した場合に、遊技者は、
共通カードを購入することができなくなる。次に、S2
5に進み、減算更新した購入額情報を最新の購入額情報
として、記憶部2cのカードNo.に対応する記憶領域
に記憶させる処理がなされる。その後、S14に進む。
【0109】S23により新規購入金額情報ではないと
判断された場合に実行されるS27に進むでは、受信し
た情報が購入額情報確認要求であるので、カード販売機
5に挿入されている会員カード163またはビジターカ
ード164のカードNo.を確認し、そのカードNo.
に対応して記憶部2cに記憶されている購入額情報を読
出す処理がなされる。そして、S28に進み、読出した
購入額情報をカード販売機5に送信する処理がなされ
る。その後、S14に進む。
【0110】S14では、ジェットカウンタ9より発行
情報を受信したか否かの判断がなされる。S14により
発行情報を受信していないと判断された場合は、後述す
るS14に進む。一方、S14により発行情報を受信し
たと判断された場合は、S19に進み、ジェットカウン
タ9に挿入されている会員カード163またはビジター
カード164のカードNo.を確認し、そのカードN
o.に対応して記憶部2cに記憶されている使用額情報
を読出す処理がなされる。
【0111】次にS20に進み、受信した発行情報に含
まれている玉数情報に基づいて、その玉数に対応する勝
額(勝金額)を演算するとともに、S19により読出し
た使用額情報からその勝額を減算する処理がなされる。
そして、S21に進み、S20により減算された結果の
使用額情報を最新の使用額情報として、記憶部2cのカ
ードNo.に対応する記憶領域に記憶させる処理がなさ
れる。その後、S15に進む。
【0112】S15では、入退場ゲート3から情報を受
信したか否かの判断がなされる。S15により情報を受
信していないと判断された場合は、後述するS18に進
む。一方、S15により情報を受信したと判断された場
合は、S16に進み、受信した情報が異常カード情報で
あるか否かの判断がなされる。S16により異常カード
情報であると判断された場合は、S17に進み、異常カ
ードが使用された旨を報知する警報である異常カード警
報を発報させる処理がなされた後、S18に進む。一
方、S16により異常カード情報ではないと判断された
場合、すなわち、ビジター回収情報を受信した場合は、
S22に進み、回収されたビジターカード164のカー
ドNo.に対応して記憶部2cに記憶されている使用額
情報および購入額情報をクリアする処理がなされた後、
S18に進む。
【0113】S18では、操作、更新処理が実行され
る。この操作、更新処理においては、操作部2hの操作
に対応する処理がなされるとともに、記憶部2cに記憶
されている使用額情報等の情報を所定の更新時期(例え
ば、1日,1ヵ月毎)になる毎に、過去の所定期間分だ
けクリアする処理がなされる。これにより、情報の整理
が行える。
【0114】次に、カード発行機4の制御動作を説明す
る。図15および図16は、カード発行機4のカード発
行処理の制御動作を示すフローチャートである。
【0115】図15を参照して、まず、S51により、
入退場ゲート3から回収情報を受信したか否かの判断が
なされる。S51により、回収情報を受信していないと
判断された場合には、後述するS54に進む。一方、S
51により、回収情報を受信したと判断された場合に
は、S52に進み、回収情報に含まれている回収された
カードのカードNo.を確認する処理がなされる。次
に、S53に進み、使用中ビジターカード記憶部である
記憶部4cに記憶されている回収されたカードのカード
No.に付された使用中情報をクリアする処理がなされ
る。その後、S54に進む。
【0116】記憶部4cには、ビジターカード164に
付与し得るカードNo.が所定数記憶されており、その
所定数のカードNo.のうち、使用中ではない空カード
No.が新たに発行されるビジターカード164に付与
される。記憶部4cに記憶された各カードNo.には、
使用中であるか否かを区別するために、使用中のものに
使用中情報が付される。したがって、その使用中情報が
付されているか否かを判別することにより、記憶部4c
に記憶された各カードNo.が使用中のカードNo.で
あるか、空きカードNo.であるかの判別を行うことが
できる。
【0117】S54では、ビジターカード164の発行
のために、ビジターカード発行ボタン40bが押圧操作
されたか否かの判断がなされる。S54により、ビジタ
ーカード発行ボタン40bが押圧操作されていないと判
断された場合は、後述するS68に進む(図16参
照)。一方、S54により、ビジターカード発行ボタン
40bが押圧操作されたと判断された場合は、S55に
進み、免許証が免許証読取部4gに挿入されたか否かの
判断がなされる。
【0118】S55により免許証が挿入されていないと
判断された場合は、前述したS51に戻る。一方、S5
5により免許証が挿入されていると判断された場合は、
S56に進み、免許証から免許証情報を読取る処理がな
される。次に、S57に進み、免許証情の読取りが完了
したか否かを判断する処理がなされる。S57では、免
許証情報の読取りが完了するのを待ってS58に進む。
S58では、挿入されている免許証を遊技者に返却する
処理がなされる。これにより、免許証が免許証読取部4
gから排出される。
【0119】次に、S59に進み、ビジターカード16
4が発行可能であるか否かの判断がなされる。具体的
に、S59では、免許証情報免許証が適正なものであ
り、かつ、免許証情報によって特定された者が既に会員
カード164または使用中のビジターカード164を発
行していない者である場合に、発行可能であると判断す
る。S59により発行可能ではないと判断された場合
は、前述したS51に戻る。一方、S59により発行可
能であると判断された場合は、S60に進み、空ビジタ
ーカードNo.を確認する処理がなされる。そして、S
61に進み、S60において確認されたビジターカード
No.を発行するビジターカード164に書込む等の各
種情報を書き込む処理がなされる。
【0120】次に、S62に進み、情報の書込みが完了
したか否かを判断する処理がなされる。S62では、情
報の書込みが完了するのを待ってS63に進む、記憶部
4cに記憶されているビジターカードNo.の中から空
ビジターカードNo.を確認する処理がなされる。S6
3では、情報の書込みが完了したビジターカード164
を発行する処理がなされる。次に、S64に進み、発行
したビジターカード164が受取られたか否かの判断が
なされる。具体的には、ビジターカード発行部4dの近
傍に設けられたセンサにより、排出されたビジターカー
ド164が抜き取られたか否かが検出される。S64に
より受取られたと判断された場合は、S65に進み、記
憶部4cに記憶されているビジターカードNo.の中の
該当するカードNo.に使用中情報を付し、また、対応
する記憶領域にS56で読取った免許証情報を記憶する
処理がなされた後、S51に戻る。
【0121】一方、S64により受取られていないと判
断された場合は、S65に進み、所定時間が経過したこ
とを待つ処理がなされる。S65により所定時間が経過
したと判断されるまでは、S64の判断が繰返し行われ
る。そして、S65により所定時間が経過したと判断さ
れた場合は、S67に進み、受取られていない状態のビ
ジターカード164を内部に回収するとともに、そのビ
ジターカード164に記憶させていた各種情報を消去す
る処理がなされる。その後、S51に戻る。
【0122】次に、図16を参照して、前述したS54
により、ビジターカード発行ボタン40bが押圧操作さ
れていないと判断された場合に実行されるS68では、
会員カード163を発行するために会員カード発行ボタ
ン40aが押圧操作されたか否かの判断がなされる。S
68により会員カード発行ボタン40aが押圧操作され
ていないと判断された場合には、前述したS51に戻
る。一方、S68aに進み、免許証が免許証読取部4g
に挿入されたか否かの判断がなされる。
【0123】S68aにより免許証が挿入されていない
と判断された場合は、前述したS51に戻る。一方、S
55により免許証が挿入されていると判断された場合
は、S69に進み、免許証から免許証情報を読取る処理
がなされる。次に、S70に進み、免許証情報の読取り
が完了したか否かを判断する処理がなされる。S70で
は、免許証情報の読取りが完了するのを待ってS71に
進む。S71では、挿入されている免許証を遊技者に返
却する処理がなされる。これにより、免許証が免許証読
取部4gから排出される。
【0124】次に、S72に進み、会員カード163が
発行可能であるか否かの判断がなされる。具体的に、S
72では、免許証情報が適正なものであり、かつ、免許
証情報によって特定された者が既に会員カード164ま
たは使用中のビジターカード164を発行していない者
である場合に、発行可能であると判断する。S72によ
り発行可能ではないと判断された場合は、前述したS5
1に戻る。一方、S72により発行可能であると判断さ
れた場合は、S73に進み、空会員カードNo.を確認
する処理がなされる。
【0125】会員カードNo.は、使用中の会員カード
No.と、未使用の新規の会員カードNo.(空会員カ
ードNo.)とが記憶部4cに記憶されている。S73
では、新規の会員カードNo.(空会員カードNo.)
が確認される。そして、S74に進み、S73において
確認された会員カードNo.を発行する会員カード16
3に書込む等の各種情報を書き込む処理がなされる。
【0126】次に、S74aに進み、情報の書込みが完
了したか否かを判断する処理がなされる。S74aで
は、情報の書込みが完了するのを待ってS75に進む。
S75では、情報の書込みが完了した会員カード163
を発行する処理がなされる。次に、S76に進み、発行
した会員カード163が受取られたか否かの判断がなさ
れる。具体的には、会員カード発行部4dの近傍に設け
られたセンサにより、排出された会員カード163が抜
き取られたか否かが検出される。S76により受取られ
たと判断された場合は、S77に進み、新たな会員カー
ドNo.を記憶部4cに記憶させ、また、対応する記憶
領域にS69で読取った免許証情報を記憶する処理がな
される。次に、S78に進み、集計管理装置2へ新たな
会員カードNo.を示す新規会員情報を送信する処理が
なされる。その後、S51に戻る。
【0127】一方、S76により受取られていないと判
断された場合は、S79に進み、所定時間が経過したこ
とを待つ処理がなされる。S79により所定時間が経過
したと判断されるまでは、S76の判断が繰返し行われ
る。そして、S76により所定時間が経過したと判断さ
れた場合は、S67に進み、受取られていない状態の会
員カード163を内部に回収するとともに、その会員カ
ード163に記憶させていた各種情報を消去する処理が
なされる。その後、S51に戻る。
【0128】このように、会員カード163またはビジ
ターカード164を発行するか否かは、個人情報が正確
に特定できる免許証情報に基づいて行われるので、それ
らのカードの多重発行を容易に防ぐことができる。
【0129】次に、表示器10の制御動作を説明する。
図17は、表示器10における情報表示・遊技許可処理
の制御動作を示すフローチャートである。
【0130】まず、S100により、情報のポート入力
の確認が行なわれる。次に、S102に進み、カードリ
ーダライタ30に会員カード163またはビジターカー
ド164が挿入されているか否かの判断がなされる。S
102により会員カード163またはビジターカード1
64が挿入されていないと判断された場合は、前述した
S100に戻る。一方、S102により会員カード16
3またはビジターカード164が挿入されていると判断
された場合は、S103に進む。
【0131】S103では、挿入されているカードにつ
いて、そのカードが正規のカードであるか否かをチェッ
クするための正規カードチェックが既に済んでいるか否
かの判断がなされる。その正規カードチェックは、後述
するS104およびS105によりなされるものであ
り、このS103では、既に正規カードチェックが済ん
だカードについて重複したむだな処理を行なわないよう
にしている。
【0132】S103により正規カードチェックが既に
済んでいると判断された場合は、重複した正規カードチ
ェックを避けるために後述するS105に進む。一方、
S103により正規カードチェックが済んでいないと判
断された場合は、正規カードチェックを行なうために、
S104に進み、挿入されているカードから情報を読取
る処理がなされる。その後S105に進む。
【0133】S105では、正規カードチェックを行
い、チェックしたカードが正規カードであるか否かの判
断がなされる。S105では、具体的に、カードから読
取ったセキュリティコードが正規のコードであるか否か
がチェックされ、正規のコードである場合に、そのカー
ドが正規のカードであると判断する。S105により正
規カードではないと判断がされた場合は、その不正なカ
ードを返却するために後述するS111に進み、その後
のS112によりその不正なカードが返却される。一
方、S105により正規カードであると判断がされた場
合は、S106に進み、サブルーチンである使用額情報
表示処理が実行される。使用額情報表示処理は、遊技者
の使用額情報を表示器10において表示するための処理
であり、詳しくは図23を用いて後述する。
【0134】次に、S107に進み、サブルーチンであ
る遊技許可処理が実行される。遊技許可処理は、遊技者
に対して遊技の実行を許可するか否かを決定する処理で
あり、詳しくは図24を用いて後述する。次に、S10
8に進み、サブルーチンである遊技情報表示処理が実行
される。遊技情報表示処理は、遊技情報を表示器10に
おいて表示するための処理であり、詳しくは図25を用
いて後述する。次に、S109に進み、サブルーチンで
ある離席処理が実行される。離席処理は、離席状態に関
する処理であり、詳しくは図26を用いて後述する。
【0135】次に、S110に進み、表示器10におい
て、挿入されているカードの返却操作、すなわち、返却
ボタン25cが押圧されたか否かの判断がなされる。S
110により返却操作がなかったと判断された場合は、
前述したS100に戻る。一方、S110により返却操
作がなかったと判断された場合は、S111に進み、前
述したS108〜S109の処理においてセットされた
すべてのフラグを消去する処理がなされる。次にS11
2に進み、挿入されている会員カード163またはビジ
ターカード164を返却する処理がなされる。これによ
り、挿入されていたカードが排出される。その後、前述
したS100に戻る。
【0136】次に、カード販売機5の制御動作を説明す
る。図18は、カード販売機5における共通カード発行
処理の制御動作を示すフローチャートである。
【0137】まず、S150により、情報のポート入力
の確認が行なわれる。次に、S151に進み、カードリ
ーダライタ162に会員カード163またはビジターカ
ード164が挿入されているか否かの判断がなされる。
S151により会員カード163またはビジターカード
164が挿入されていないと判断された場合は、前述し
たS150に戻る。一方、S151により会員カード1
63またはビジターカード164が挿入されていると判
断された場合は、S152に進む。
【0138】S152では、挿入されているカードから
記録情報を読取る処理がなされる。次に、S153に進
み、挿入されているカードについての購入額情報確認要
求を送信する処理がなされる。次に、S154に進み、
S153で送信した購入額情報確認要求に応答した購入
額情報を集計管理装置2から受信したか否かの判断がな
される。S154では、購入額情報が受信されるのを待
って、S155に進む。
【0139】S155では、予め設定されている共通カ
ード購入額上限値から購入額情報により示される購入額
を減算することにより、遊技者個人への共通カードの販
売可能カード金額(残りいくら販売可能であるかを示す
額)を求め、その販売可能カード金額が「0」であるか
否かの判断がなされる。すなわち、S155では、共通
カードを購入しようとしている遊技者に共通カードが販
売可能であるか否かが判断される。S155により販売
可能カード金額が「0」であると判断された場合は、S
156に進み、カード販売機5において販売中止表示を
させる処理がなされた後、挿入されているカードを返却
するために後述するS168に進む。このように、販売
可能カード金額が「0」になると、遊技者は共通カード
を購入できなくなる。
【0140】一方、S155により販売可能カード金額
が「0」ではないと判断された場合は、S157に進
み、販売可能カード金額に対応して、販売可能カード以
外の金額のカードを販売禁止にし、さらに、売り切れ表
示器151a〜151eのうち、販売可能カード以外の
額面に対応する売り切れ表示器を点灯させる処理がなさ
れる。次に、S158に進み、紙幣受付禁止状態を解除
する処理がなされる。これにより、共通カードの購入の
ための紙幣が受付けられ、カード販売機5に会員カード
163またはビジターカード164を挿入している遊技
者が共通カードを購入することが可能になる。この紙幣
受付禁止状態は、電源投入時には、予めこの状態となっ
ておりその後は、後述するS167によりなされるもの
である。
【0141】次に、S159に進み、紙幣投入口157
から紙幣が投入されたか否かの判断がなされる。S15
9では、紙幣が投入されるのを待って、S160に進
む。S160では、投入された紙幣の種類を確認して投
入金額分だけ金額カウンタを加算更新し、その金額カウ
ンタでカウントした金額を、投入金額として金額表示部
152に表示する処理がなされる。ここで、金額カウン
タは、投入された紙幣の金額をカウントするためのカウ
ンタである。
【0142】次に、S161に進み、有効購入操作があ
ったか否かの判断がなされる。具体的には、カード選択
ボタン150a〜150eのうち、S157により販売
が禁止されていない額面のボタンが操作されたか否かが
判断される。S161により有効購入操作がなかったと
判断された場合は、前述したS161に戻る。一方、S
161により有効購入操作があったと判断された場合
は、S162に進む。
【0143】S162では、釣金額を算出するととも
に、金額カウンタの値をクリアし、金額表示部152に
表示されていた投入金額を消去する処理がなされる。次
に、S163に進み、購入対象の共通カードを搬出し、
その共通カードに所定情報を書込む処理がなされる。次
に、S164に進み、共通カードへの情報の書込みが完
了したか否かの判断がなされる。S164では、情報の
書込みの完了を待ってS165に進む。S165では、
情報の書込みが完了した共通カードをカード払出口15
8から発行する処理がなされる。
【0144】次に、S166に進み、集計管理装置2へ
新規購入金額情報を送信する処理がなされる。次に、S
167に進み、紙幣の受付を禁止する紙幣受付禁止状態
にするとともに、前述したS157によりなされていた
販売禁止状態を解除して点灯させていた売り切れ表示器
を消灯させる処理がなされる。その後、S168に進
む。S168では、挿入されている会員カード163ま
たはビジターカード164を返却する処理がなされる。
【0145】このように、共通カードの購入額が所定の
上限値になると、遊技者個人が共通カードを購入するこ
とができなくなるので、遊技者個人の過大な出費を防ぐ
ことができる。
【0146】次に、ジェットカウンタ9の制御動作を説
明する。図19は、ジェットカウンタ9における計数発
行処理の制御動作を示すフローチャートである。
【0147】まず、S200により、情報のポート入力
の確認が行なわれる。次に、S201に進み、カードリ
ーダ9iに会員カード163またはビジターカード16
4が挿入されているか否かの判断がなされる。S201
により会員カード163またはビジターカード164が
挿入されていないと判断された場合は、前述したS20
0に戻る。一方、S201により会員カード163また
はビジターカード164が挿入されていると判断された
場合は、S202に進む。
【0148】S202では、挿入されているカードから
記録情報を読取る処理がなされる。次に、S203に進
み、正規カードチェックを行い、チェックしたカードが
正規カードであるか否かの判断がなされる。S203で
の正規カードチェックは、前述したS105と同様の処
理内容である。S203により、正規カードであると判
断された場合は、後述するS208に進む。一方、S2
02により、正規カードではないと判断された場合は、
後述するS204に進み、挿入されている正規でない会
員カード163またはビジターカード164を返却する
処理がなされる。これにより、挿入されていた正規でな
い会員カード163またはビジターカード164がカー
ドリーダ9iから排出される。
【0149】次に、S205に進み、カードリーダ9i
のカード挿入・返却口に設けられている返却口ランプを
点滅させるとともに、不正なカードが使用された旨を音
声により示す音声警報を発報する処理がなされる。次
に、S206に進み、返却したカードが受取られたか否
かの判断がなされる。具体的には、カードリーダ9iの
挿入・返却口の近傍に設けられたセンサにより、排出さ
れたビジターカード164が抜き取られたか否かが検出
される。S206により受取られていないと判断された
場合は、前述したS205に戻る。一方、S206によ
り受取られたと判断された場合は、S207に進み、S
205により点滅させられていた返却口ランプを消灯さ
せるとともに、S205により発報されていた音声警報
の報知を停止させる処理がなされる。その後、前述した
S200に戻る。
【0150】前述したS203により、正規カードであ
ると判断された場合に実行されるS208では、シャッ
ター部9bのシャッターをオープン状態にする処理がな
される。これにより、玉の計数が可能な状態になる。こ
のように、正規の会員カード163またはビジターカー
ド164が挿入されないと、ジェットカウンタ9での計
数が行なえないようになっている。次に、S209に進
み、計数部9aにより玉の検出があったか否かの判断が
なされる。S209では、玉の検出があるまで待ってS
210に進む。S210では、検出された玉数を所定の
カウンタにより計数記憶する処理であるカウント処理が
なされる。
【0151】次に、S211に進み、操作部9hにより
出玉カードを発行するための発行操作(全玉モードまた
は端玉モードの選択操作)がなされたか否かの判断がな
される。S211により発行操作がなされていないと判
断された場合は、前述したS209に戻る。一方、S2
11により発行操作がなされたと判断された場合は、前
述したS212に進み、挿入されている会員カード16
3またはビジターカード164を返却する処理がなされ
る。これにより、挿入されていた会員カード163また
はビジターカード164がカードリーダ9iから排出さ
れる。
【0152】次に、S213に進み、前述した返却口ラ
ンプを点滅させるとともに、カードが返却された旨を音
声により示す音声報知を行なう処理がなされる。次に、
S214に進み、返却したカードが受取られたか否かの
判断がなされる。具体的にはS206と同様の処理がな
される。S214により受取られていないと判断された
場合は、前述したS213に戻る。一方、S214によ
り受取られたと判断された場合は、S215に進み、S
213により点滅させられていた返却口ランプを消灯さ
せるとともに、S213によりなされていた音声報知を
停止させる処理がなされる。
【0153】次に、S216に進み、シャッター部9b
のシャッターをクローズ状態にする処理がなされる。次
に、S217に進み、S211により計数された玉数の
うち、出玉カードに書込む玉数を算出する処理がなされ
る。具体的に、出玉カードには、全玉モードの場合には
計数されたすべての玉数が書込まれ、一方、端玉モード
の場合には計数された玉数のうちの景品交換可能な玉数
が書込まれるため、ここでは、S211により判断され
た発行操作の種類(全玉モードまたは端玉モードの選択
操作)に応じて、出玉カードに書込む玉数が算出され
る。
【0154】次に、S218に進み、S217により算
出された書込玉数の情報(カウンタ情報)を出玉カード
に書込む処理がなされる。次に、S219に進み、情報
の書込みが完了したか否かの判断がなされる。S219
では、情報の書込みの完了を待ってS220に進む。S
220では、情報の書込みが完了した出玉カードを記録
媒体発行部9fから発行する処理がなされる。
【0155】次に、S221に進み、S211の操作に
より、現在のモードが端玉モード(端玉返却)になって
いるか否かの判断がなされる。S218により端玉モー
ドではないと判断された場合は、後述するS228に進
む。一方、S218により端玉モードであると判断され
た場合は、S222に進み、返却カウンタをセットする
処理がなされる。この返却カウンタは、端玉の返却に用
いられるカウンタであり、端玉の返却数がセットされ
る。
【0156】次に、S223に進み、返却装置9jに設
けられた返却モータを作動させる処理がなされる。これ
により、端玉が1個ずつ返却されていく。次に、S22
4に進み、S223により返却された玉が検出されたか
否かの判断がなされる。具体的には、返却装置9jの玉
の返却通路に設けられた玉検出器により玉が検出された
か否かが判断される。S225に進み、返却カウンタの
値を「1」だけ減算更新する処理がなされる。
【0157】次に、S226に進み、返却カウンタの値
が「0」になったか否かの判断がなされる。S226に
より返却カウンタの値が「0」になっていないと判断さ
れた場合は、残りの端玉を返却するためにS223に戻
る。一方、S226により返却カウンタの値が「0」に
なったと判断された場合は、S227に進み、返却モー
タを停止させる処理がなされる。これにより、端玉の返
却が終了する。次に、S228に進み、発行情報を集計
管理装置2へ送信する処理がなされた後、前述したS2
00に戻る。
【0158】次に、カードユニット7の制御動作を説明
する。図20は、カードユニット7の制御動作を示すフ
ローチャートである。
【0159】まず、S250により、情報のポート入力
の確認が行なわれる。次に、S251に進み、表示器1
0から貸玉不能動化指令を受信したか否かの判断がなさ
れる。S251により貸玉不能動化指令を受信していな
いと判断された場合は、後述するS253に進む。一
方、S251により貸玉不能動化指令を受信したと判断
された場合は、S252に進み、貸玉不許可フラグをセ
ットする処理がなされ、その後、S253に進む。S2
53では、表示器10から貸玉能動化指令を受信したか
否かの判断がなされる。S253により貸玉能動化指令
を受信していないと判断された場合は、後述するS25
5に進む。一方、S253により貸玉能動化指令を受信
したと判断された場合は、S254に進み、貸玉不許可
フラグをリセットする処理がなされ、その後、S255
に進む。
【0160】S255では、貸玉不許可フラグがセット
されているか否かの判断がなされる。S255により貸
玉不許可フラグがセットされていないと判断された場合
は、前述したS250に戻る。このように、貸玉不能動
化指令を受信した場合には、貸玉動作が禁止される。一
方、S255により貸玉不許可フラグがセットされてい
ると判断された場合は、S256に進み、有効貸玉操作
があったか否かの判断がなされる。ここで、有効貸玉操
作とは、共通カードがカード挿入・排出口65から挿入
されている状態で貸玉操作があったことをいう。
【0161】S256により有効貸玉操作がなかったと
判断された場合は、前述したS250に戻る。一方、S
256により有効貸玉操作があったと判断された場合
は、S257に進み、前述した貸玉情報を集計管理装置
2へ送信する処理がなされる。次に、S258に進み、
S256により判断された有効貸玉操作に応じて貸玉を
行なう貸玉処理がなされ、その後、前述したS250に
戻る。
【0162】次に、入退場ゲート3の制御動作を説明す
る。図21および図22は、入退場ゲート3の入退場ゲ
ート処理の制御動作を示すフローチャートである。
【0163】まず、S300により、情報のポート入力
の確認が行なわれる。次に、S301により、入口Aセ
ンサ301による入場者の検出があったか否かの判断が
なされる。S301により入口Aセンサ301による検
出がなかったと判断された場合は、後述するS303に
進む。一方、S301により入口Aセンサ301による
検出があったと判断された場合は、S302に進み、入
口第1扉3hを開放動作させる処理がなされる。これに
より、入場者が入口第1扉3hの手前に来ると、入口第
1扉3hが自動的に開放され、入場者の通過が可能にな
る。その後、S303に進む。
【0164】S303では、入口Bセンサ302による
入場者の検出があったか否かの判断がなされる。S30
3により入口Bセンサ302による検出がなかったと判
断された場合は、後述するS305に進む。一方、S3
03により入口Bセンサ302による検出があったと判
断された場合は、S304に進み、入口第1扉3hを閉
鎖動作させる処理がなされる。これにより、入場者が入
口第1扉3hを通過すると、入口第1扉3h が自動的
に閉鎖される。その後、S305に進む。
【0165】S305では、入口Cセンサ303による
入場者の検出があったか否かの判断がなされる。S30
5により入口Cセンサ303による検出がなかったと判
断された場合は、後述するS307に進む。一方、S3
05により入口Cセンサ303による検出があったと判
断された場合は、S306に進み、入口第2扉3iを開
放動作させる処理がなされる。これにより、入場者が入
口第2扉3iの手前に来ると、入口第2扉3iが自動的
に開放され、入場者の通過が可能になる。その後、S3
07に進む。
【0166】S307では、入口Dセンサ304による
入場者の検出があったか否かの判断がなされる。S30
7により入口Dセンサ304による検出がなかったと判
断された場合は、後述するS309(図22参照)に進
む。一方、S307により入口Dセンサ304による検
出があったと判断された場合は、S308に進み、入口
第2扉3iを閉鎖動作させる処理がなされる。これによ
り、入場者が入口第2扉3iを通過すると、入口第2扉
3iが自動的に閉鎖される。その後、S309に進む。
このように、入口第1扉3hおよび入口第2扉3iは、
入場者の通行に応じて無条件に自動開閉される。
【0167】次に、図22を参照して、S309では、
前述した異常フラグがセットされているか否かの判断が
なされる。この異常フラグは、後述するS318により
セットされ得る。S309により異常フラグがセットさ
れていないと判断された場合は、後述するS312に進
む。一方、S309により異常フラグがセットされてい
ると判断された場合は、S310により遊技場1の係員
の処置等の所定の異常解除処理によって異常状態が解除
されたか否かの判断がなされる。S310では、異常状
態が解除されるのを待って、S311に進む。S311
では、セットされている異常フラグを消去するととも
に、後述するS320によりなされた会員カード163
およびビジターカード164の受付禁止状態を解除する
処理がなされる。その後、割込待ち状態になる。
【0168】前述したS309により異常フラグがセッ
トされていないと判断された場合に実行されるS312
では、現在が、会員カード163またはビジターカード
164がカード挿入口3dに挿入された状態であるか否
かの判断がなされる。S312によりカードの挿入時で
はないと判断された場合は、後述するS313に進む。
一方、S312によりカードの挿入時であると判断され
た場合は、S324に進み、挿入されているカードの記
録情報を読取る処理がなされ、S325に進む。
【0169】S325では、挿入されているカードにつ
いて、正規カードチェックを行い、チェックしたカード
が正規カードであるか否かの判断がなされる。具体的に
は、前述したS105と同様の処理がなされる。S32
5により正規カードではないと判断された場合は、その
不正なカードを回収するために、後述するS329に進
む。一方、S325により正規カードであると判断され
た場合は、S325aに進み、出口第1扉3fを開放動
作させる処理がなされる。これにより、遊技者が出口第
1扉3fを通過可能となる。次に、S326に進み、そ
のカードがビジターカード164であるか否かの判断が
なされる。
【0170】S326によりそのカードがビジターカー
ド164ではないと判断された場合は、後述するS33
1に進む。一方、S326によりそのカードがビジター
カード164であると判断された場合は、S327に進
み、回収フラグn(n=1,2,・・・)をセットする
処理がなされる。ここで、回収フラグnは、遊技者がカ
ード挿入口3dにビジターカード164を挿入して退場
する際に、退場する遊技者がビジターカード164を挿
入したか否かの識別を容易にするためにセットされるフ
ラグである。この回収フラグnは、ビジターカード16
4が判別される毎に、退場する遊技者に対応して回収フ
ラグ1,回収フラグ2,回収フラグ3・・・とフラグ番
号が付され、後述するように遊技者が出口第2扉3gか
ら外へ出る毎に、フラグ番号の若い順にクリアされる。
【0171】次に、S328に進み、前述した回収情報
をカード発行機4へ送信する処理がなされるた後、S3
29に進む。S329では、S327〜S328の処理
が済んだビジターカード164を入退場ゲート3内に回
収する処理がなされる。次に、S330に進み、ビジタ
ー回収情報と、場合によっては異常カード情報とを含む
情報を集計管理装置2へ送信する処理がなされ、その
後、割込待ち状態になる。集計管理装置2へ送信される
情報のうち、異常カード情報は、S325により正規カ
ードでないと判断された場合に送信される。
【0172】このように、ビジターカード164は、遊
技場1からの退場の際にすべて回収される。その後、ビ
ジターカード164は、遊技場1内で再使用される。
【0173】前述したS326によりそのカードがビジ
ターカード164ではないと判断された場合、すなわ
ち、会員カード163である場合に実行されるS331
では、退店フラグm(m=1,2,・・・)をセットす
る処理がなされる。ここで、退店フラグmは、遊技者が
カード挿入口3dに会員カード163を挿入して退場す
る際に、退場する遊技者が会員カード163を挿入した
か否かの識別を容易にするためにセットされるフラグで
ある。退店フラグmは、会員カード163が判別される
毎に、退場する遊技者に対応して退店フラグ1,退店フ
ラグ2,退店フラグ3・・・とフラグ番号が付され、後
述するように遊技者が出口第2扉3gから外へ出る毎
に、順にクリアされる。
【0174】次に、S332に進み、挿入されている会
員カード163を、カード排出口3eまで搬送し、カー
ド排出口3eから排出させる処理がなされる。これによ
り、会員カード163が遊技者に返却される。その後、
割込待ち状態になる。
【0175】前述したS312によりカードの挿入時で
はないと判断された場合に実行されるS313では、出
口Aセンサ305により退場者が検出されたか否かの判
断がなされる。S313により退場者が検出されていな
いと判断された場合は、後述するS315に進む。一
方、S313により退場者が検出されたと判断された場
合は、S314に進み、出口第1扉3fを閉鎖動作させ
る処理がなされた後、S315に進む。これにより、退
場者が出口第1扉3fを通過した後に、出口第1扉3f
が自動的に閉鎖される。
【0176】S315では、出口Bセンサ306により
退場者が検出されたか否かの判断がなされる。S315
により退場者が検出されていないと判断された場合は、
後述するS321に進む。一方、S313により退場者
が検出されたと判断された場合は、S316に進み、回
収フラグまたは退店フラグがセットされているか否かの
判断がなされる。
【0177】S316により回収フラグまたは退店フラ
グがセットされていないと判断された場合は、後述する
S318に進む。一方、S316により、回収フラグま
たは退店フラグがセットされていると判断された場合
は、出口Bセンサ306により検出された退場者が正規
のカードを使用して退場しようとしている場合であるの
で、S317に進み、出口第2扉3gを開放動作させる
処理がなされる。これにより、正規のカードを使用した
遊技者は、退場可能となる。このように遊技者が退場す
る際に、会員カード163を使用した者は前述したS3
32により会員カード163がカード排出口3eから排
出されるので、その会員カード163を取出して遊技場
1から退場する。一方、ビジターカード164を使用し
た者は、ビジターカード164が回収されるので、その
まま遊技場1から退場する。
【0178】S318は、前述したS316により回収
フラグまたは退店フラグがセットされていないと判断さ
れた場合、すなわち、出口Bセンサ306により検出さ
れた退場者が不正なカードを使用して退場しようとして
いる場合に実行される。S318では、不正なカードを
使用して退場しようとしている者がいることを知らせる
ための異常警報を発報させるとともに、不正なカードを
使用して退場しようとしている者がいることを示す異常
フラグをセットする処理がなされる。
【0179】次に、S319に進み、出口第1扉3fお
よび出口第2扉3gを同時に閉鎖動作させる処理がなさ
れる。これにより、出口第1扉3fおよび出口第2扉3
gが同時に閉鎖されるので、不正なカードを使用して退
場しようとしている者がその場所から移動できないよう
にすることができる。その結果、不正なカードを使用し
て退場しようとしている者を遊技場1の係員が容易に特
定することできる。次に、S320に進み、カード挿入
口3dへの会員カード163およびビジターカード16
4の挿入およびそのカードに対する処理の受付けを禁止
させる処理がなされ、その後、割込待ち状態になる。
【0180】次に、図17のS106に示された使用額
情報表示処理の内容を説明する。図23は、使用額情報
表示処理の内容を示すフローチャートである。
【0181】まず、ステップSA(以下単にSAとい
う)1により、表示器10のカード挿入・排出口29に
挿入されている会員カード163またはビジターカード
164のカードNo.に対応する使用額情報を要求する
ために、集計管理装置2へ使用額情報送信要求を送信す
る処理がなされる。次に、SA2に進み、SA1による
使用額情報送信要求に応答する使用額情報が受信された
か否かの判断がなされる。SA2では、使用額情報が受
信されるまで待って、SA3に進む。集計管理装置2か
ら送られてくる使用額情報には、前述したように、1ヵ
月の使用額を示す情報、1日の使用額を示す情報、1ヵ
月の勝額を示す情報、および、1日の勝額を示す情報が
含まれている。
【0182】SA3では、受信した使用額情報に基づい
て、次のような判断がなされる。遊技者の1ヵ月の使用
額である月使用額と、ROMに予め記憶されている1ヵ
月の使用額の上限値である月限度額とを比較し、月使用
額が月限度額以上であるか否かの判断がなされる。それ
に加えて、遊技者の本日1日の使用額である使用額と、
ROMに予め記憶されている1日の使用額の上限値であ
る限度額とを比較し、使用額が限度額以上であるか否か
の判断もなされる。
【0183】SA3により1ヵ月の使用額および1日の
使用額の少なくともいずれか一方が対応する限度額以上
になっていると判断された場合は、後述するSA5に進
む。一方、SA3により1ヵ月の使用額および1日の使
用額がともに限度額以上になっていないと判断された場
合は、SA4に進み、使用額情報表示中フラグがセット
されているか否かの判断がなされる。使用額情報表示中
フラグは、使用額および勝額を示す使用額情報を表示器
10の画像表示装置117へ表示している最中であるこ
とを示すフラグであり、後述するSA17によりセット
される。
【0184】SA4により使用額情報表示中フラグがセ
ットされていると判断された場合は、現在、使用額情報
が表示中であるので、繰返して使用額情報を表示する制
御の必要がないために、後述するSA15に進む。一
方、SA4により使用額情報表示中フラグがセットされ
ていると判断された場合は、現在、使用額情報が表示中
ではないので、新たに使用額情報の表示をするために、
SA7に進み、今回受信した使用額情報が前回に受信し
た使用額情報から変化しているか否かの判断がなされ
る。具体的には、遊技中には使用額情報表示処理が繰返
し実行されるが、遊技中に貸玉動作があると、遊技者の
使用額が変化するので、その変化に対応して最新の使用
額を表示するために、SA7の処理がなされる。
【0185】SA7により使用額情報が変化していない
と判断された場合は、使用額の表示を変更する必要がな
いため、後述するSA18に進む。一方、SA7により
使用額情報が変化していると判断された場合は、SA8
に進み、現在の使用額を表示するための表示内容(図2
7(a)参照)のデータを制御部10bのRAMにセッ
トする処理がなされる。この場合の現在の使用額には、
1ヵ月の使用額と、本日1日の使用額とが含まれる。S
A8の後、後述するSA9に進む。但し、SA8に進ん
でも、使用額がマイナス値、すなわち、勝額による遊技
者の利益額が貸玉による遊技者の利益額よりも大きい場
合には、使用額の代わりに、後述するSA10〜SA1
3により勝額を表示するため、使用額の表示内容のデー
タがセットされない。すなわち、使用額の表示は、遊技
者が負けた金額を知らせるためになされ、一方、勝額の
表示は、遊技者が勝った金額を知らせるためになされ
る。
【0186】前述したSA3により1ヵ月の使用額およ
び1日の使用額の少なくともいずれか一方が、対応する
限度額以上になっていると判断された場合に実行される
SA5では、終了フラグをセットする処理がなされる。
この終了フラグは、後述する遊技許可処理において貸玉
不能動化指令または貸玉能動化指令のどちらの指令を送
信するかを選択するために用いられるフラグであり、貸
玉動作を不能動化させる場合にセットされる。すなわ
ち、SA5では、1ヵ月の使用額および1日の使用額の
いずれか一方が対応する限度額以上になったことに応じ
て遊技者の遊技を禁止するために、終了フラグがセット
される。SA5の後、SA6に進む。
【0187】SA6では、遊技者個人の使用限度額が限
度額に到達した旨の表示内容(図27(b)参照)のデ
ータを制御部10bのRAMにセットする処理がなされ
る。この場合の使用限度額に到達した旨には、1ヵ月の
使用額が限度額に到達した旨と、本日1日の使用額が限
度額に到達した旨とが含まれる。すなわち、SA6で
は、SA3における判断内容に応じて、1ヵ月の使用額
が限度額に到達した旨のデータと、本日1日の使用額が
限度額に到達した旨のデータとがそれぞれ選択的にセッ
トされる。また、いずれか一方がまだ限度額に達してい
ない場合は、その現在までの使用額の表示データがセッ
トされる。その後、SA9に進む。
【0188】SA9では、表示データの未セット領域が
あるか否かの判断がなされる。表示データは、前述した
ように制御部10bのRAMに一定範囲確保されている
表示データ領域にセットされるが、SA8により使用額
の表示データがセットされない場合には、表示データの
未セット領域が存在する。すなわち、使用額を表示しな
い場合には表示データの未セット領域が存在するので、
このSA9により、使用額の代わりに勝額を表示するか
否かの判断がなされる。
【0189】SA9により表示データの未セット領域が
ないと判断された場合は、既に1ヵ月もしくは1日の使
用額の表示データがセットされているため勝額を表示し
ないので、後述するSA14に進む。一方、SA9によ
り表示データの未セット領域があると判断された場合
は、勝額を表示するために、SA10に進み、本日1日
の遊技者個人の勝額が所定の限度額以上になったか否か
の判断がなされる。この場合に用いられる遊技者個人の
勝額は、前述したように使用額情報に含まれている情報
である。また、1日の遊技者個人の勝額の限度額は、遊
技者が過大な利益を得られないように常識的な限度額に
設定されている。
【0190】SA10により勝額が限度額以上になって
いないと判断された場合は、SA11に進み、現在の勝
額を表示するための表示内容(図27(c)参照)のデ
ータを制御部10bのRAMの未セット領域にセットす
る処理がなされた後、後述するSA14に進む。この場
合の現在の勝額には、1ヵ月の勝額と、本日1日の勝額
とが含まれる。
【0191】一方、SA11により勝額が限度額以上に
なっていると判断された場合は、SA12に進み、終了
フラグをセットする処理がなされる。この終了フラグ
は、前述したSA6でセットされる終了フラグと同じフ
ラグである。次に、SA13に進み、遊技者個人の本日
1日の勝額が限度額に到達した旨の表示内容(図27
(d)参照)のデータを制御部10bのRAMの未セッ
ト領域にセットする処理がなされる。その後、SA14
に進む。
【0192】SA14では、SA6、SA8、SA1
1、または、SA13によりRAMにセットされたデー
タを用いて画像表示装置117に使用額等の各種を表示
する処理がなされる。
【0193】次に、SA15に進み、タイマが動作中で
あるか否かの判断がなされる。このタイマは、SA14
により表示される使用額情報(使用額または勝額の情
報)の表示期間を管理するために用いられる。SA15
によりタイマが動作中であると判断された場合は、後述
するSA18に進む。一方、SA15によりタイマが動
作中ではないと判断された場合は、SA16に進み、タ
イマの値をリセットした後にタイマによる計時をスター
トさせるリセットスタートを行なう処理がなされる。
【0194】次に、SA17に進み、使用額情報表示中
フラグをセットする処理がなされる。次に、SA18に
進み、タイマが所定値になったか否かの判断がなされ
る。この場合の所定値は、表示された使用額情報を遊技
者が十分に認識できるような時間に設定されている。S
A18に進み、タイマが所定値になっていないと判断さ
れた場合は、後述するSA21に進む。一方、タイマが
所定値になったと判断された場合は、SA19に進み、
タイマの計時をストップさせる処理がなされ、SA20
に進む。SA20では、使用額情報の表示を終了させる
処理がなされるとともに、使用額情報表示中フラグをリ
セットする処理がなされる。これにより、SA14によ
り開始された使用額情報の表示が終了される。このよう
に、使用額情報が遊技者に十分に認識できる期間表示さ
れるので、遊技者は、使用額情報を容易に把握できる。
その後、SA21に進む。
【0195】SA21では、終了フラグがセットされて
いるか否かの判断がなされる。SA21により終了フラ
グがセットされていないと判断された場合は、この使用
額情報表示処理が終了する。これにより、終了フラグが
セットされていない場合は、タイマの値が所定値になる
のを待たずに、図24の遊技許可処理に進む。一方、S
A21により終了フラグがセットされていると判断され
た場合は、SA22に進み、タイマが所定値になってい
るか否かの判断がなされる。
【0196】SA22によりタイマが所定値になってい
ないと判断された場合は、前述したSA18に戻る。一
方、SA22によりタイマが所定値になっていると判断
された場合は、この使用額情報表示処理が終了する。こ
こでSA22によりタイマが所定値になるのを待つ理由
は次の通りである。すなわち、終了フラグがセットされ
ている場合には、セットされていない場合と異なり、図
24の遊技許可処理に進むと、遊技を禁止するために図
17のS111およびS112に進んでカードを返却す
る処理がなされてしまう。このため、使用額情報の表示
時間が十分に確保できないので、使用額情報の表示時間
を十分に確保するためにSA22により所定時間の経過
を待つのである。このように、使用額または勝額が限度
額以上になって遊技者の遊技が禁止される場合に、使用
限度額に達した旨を表示する時間が十分に確保されるた
め、使用額または勝額が限度額以上になって遊技が禁止
された遊技者にその旨を十分に認識させることができ
る。
【0197】次に、図17のS107に示された遊技許
可処理の内容を説明する。図24は、遊技許可処理の内
容を示すフローチャートである。
【0198】まず、SB1により、終了フラグがセット
されているか否かの判断がなされる。SB1により終了
フラグがセットされていないと判断された場合は、SB
7に進み、前述した貸玉能動化指令をカードユニット7
へ送信する処理がなされる。これにより、カードユニッ
ト7による貸玉動作が可能となる。その後、この遊技許
可処理が終了する。
【0199】一方、SB1により終了フラグがセットさ
れていると判断された場合は、SB2に進み、前述した
貸玉不能動化指令をカードユニット7へ送信する処理が
なされる。これにより、カードユニット7による貸玉動
作が不可能となる。次に、SB3に進み、打玉タイマが
動作中であるか否かの判断がなされる。この打玉タイマ
とは、遊技者が打玉操作している一定期間に相当する期
間を経過させるための計時に用いられるタイマである。
【0200】SB3により打玉タイマが動作中であると
判断された場合は、後述するSB5に進む。一方、SB
3により打玉タイマが動作中ではないと判断された場合
は、打玉タイマの計時をスタートさせる処理がなされた
後、SB5に進む。SB5では、打玉タイマの計時値が
所定値になったか否かの判断がなされる。この所定値
は、遊技者が打玉操作により一定個数(たとえば貸玉最
小単位の500円分の玉数)の玉を使用してしまうのに
要する最低時間(500円分の玉数の場合は1分15
秒)に設定されている。
【0201】SB5により打玉タイマの計時値が所定値
になっていないと判断された場合は、この遊技許可処理
が終了する。一方、SB5により打玉タイマの計時値が
所定値になったと判断された場合は、SB6に進み、打
玉タイマの値をリセットした後に、前述した図17のS
111に進む。その結果、S111によりすべてのフラ
グが消去された後、S112に進み、表示器10のカー
ド挿入・排出口29に挿入されていたカードが排出され
る。このように、カードユニット7の貸玉が不能動化さ
れた場合のカードの返却が、所定個数の打玉の打球に要
する時間だけ待って行なわれるので、遊技者が打球操作
中に熱中している状態でカードを返却する場合よりも、
排出されたカードの盗難を確実に防ぐことができる。
【0202】このように、使用額が、1ヵ月または1日
の限度額を超えたことにより、貸玉不能動化指令が出さ
れ、貸玉が禁止されると、所定時間経過後に表示器10
に挿入されていた会員カード163またはビジターカー
ド164が強制的に排出される。その結果、そのカード
を所有する遊技者の遊技が遊技場1内において禁止され
る。このため、遊技者が過大な金額を遊技に使用するこ
とが防がれる。また同様に遊技者が遊技により常識を超
えた額を得ることも防ぐことができる。
【0203】次に、図17のS108に示された遊技情
報表示処理の内容を説明する。図25は、遊技情報表示
処理の内容を示すフローチャートである。
【0204】まず、ステップSC(以下単にSCとい
う)1により、使用額情報の表示が終了したか否かの判
断がなされる。SC1により使用額情報の表示が終了し
ていないと判断された場合は、この遊技情報表示処理が
終了する。一方、SC1により使用額情報の表示が終了
したと判断された場合は、SC2に進み、表示器10に
おける遊技情報の表示操作の受付けを許可する処理がな
される。すなわち、遊技者に対応する使用額情報の表示
が終了した後に、遊技情報の表示が可能な状態にされ
る。
【0205】次に、SC3に進み、表示器10のタッチ
パネル116において、遊技情報の表示をするための操
作が行われたか否かの判断がなされる。SC3により操
作が行われていないと判断された場合は、この遊技情報
表示処理が終了する。一方、SC3により操作が行われ
たと判断された場合は、SC4に進み、表示器10のタ
ッチパネル116において、遊技情報の表示を終了させ
るための操作(終了操作)が行われたか否かの判断がな
される。
【0206】SC4により終了操作が行われていないと
判断された場合は、SC5に進み、情報選択表示処理が
実行される。この情報選択表示処理においては、タッチ
パネル116においてなされた遊技情報の種類の選択操
作に応じて、選択された種類の遊技情報を表示させる処
理がなされる。これにより、遊技者が選択した遊技情報
が表示される。その後、この遊技情報表示処理が終了す
る。一方、SC4により終了操作が行われたと判断され
た場合は、SC6に進み、遊技情報表示終了処理がなさ
れる。遊技情報表示終了処理においては、遊技情報の表
示を終了させる処理がなされる。これにより、遊技情報
の表示が終了する。その後、この遊技情報表示処理が終
了する。
【0207】このように、遊技者に対応する使用額情報
の表示が終了した後に遊技情報が表示可能となり、遊技
者の操作内容に応じて、遊技者が希望する遊技情報が表
示器10において表示される。
【0208】次に、図17のS109に示された離席処
理の内容を説明する。図26は、離席処理の内容を示す
フローチャートである。
【0209】まず、ステップSD(以下単にSDとい
う)1により、離席ボタン25bが押圧された操作であ
る離席操作がなされたか否かの判断がなされる。SD1
により、離席操作がなされていないと判断された場合
は、この離席処理が終了する。一方、SD1により、離
席操作がなされたと判断された場合は、SD2に進み、
離席フラグをセットする処理がなされる。この離席フラ
グは、遊技機8が離席状態にされている場合にセットさ
れるフラグである。このように離席操作がなされると、
以下に示すような離席状態の制御が行われる。
【0210】次に、SD3に進み、表示器10におい
て、挿入されている会員カード163またはビジターカ
ード164を遊技者に返却する処理がなされる。これに
より、表示器10のカード挿入・排出口29から、挿入
されているカードが排出される。これにより、遊技者
は、自身のカードを持って遊技機8から離れることがで
きる。このように、離席状態にされる場合には、会員カ
ード163またはビジターカード164が遊技者に返却
されるので、離席中の遊技者の会員カード163または
ビジターカード164の盗難が防がれる。さらに、会員
カード163またはビジターカード164が遊技者に返
却されるので、離席状態中に遊技者が共通カードを購入
することが可能になり、遊技者への便宜を図ることがで
きる。次に、SD4に進み、表示器10からカードユニ
ット7へ貸玉不能動化指令を送信する処理がなされる。
これにより、離席状態においては、カードユニット7に
より貸玉操作をすることが不可能になる。
【0211】次に、SD5に進み、離席タイマによる計
時をスタートさせる処理がなされる。この離席タイマ
は、離席状態になっている期間を管理するために用いら
れるタイマである。次に、SD6に進み、表示器10の
カード挿入・排出口29から会員カード163またはビ
ジターカード164が挿入されたか否かの判断がなされ
る。SD6によりカードが挿入されていないと判断され
た場合は、後述するSD12に進む。一方、SD6によ
りカードが挿入されたと判断された場合は、SD7に進
み、挿入されたカードの記録情報(カード情報)を読取
る処理がなされ、SD8に進む。
【0212】SD8では、SD7によって読取ったカー
ド情報が、離席前のカード挿入時に前述した図17のS
104により読取った遊技者、すなわち、離席中の遊技
者のカード情報と一致するか否かの判断がなされる。こ
こでの判断に用いられるS104により読取ったカード
情報は、S104により読取られた時点で制御部10b
のRAMに記憶されているのである。
【0213】SD8によりカード情報が一致していない
と判断された場合は、離席中の遊技者以外の者が遊技を
行おうとしている場合であるので、SD11に進み、挿
入されている会員カード163またはビジターカード1
64をカード挿入・排出口29から返却する処理がなさ
れた後、前述したSD6に戻る。このように、離席状態
において、離席中の遊技者以外の者のカードが表示器1
0のカード挿入・排出口29から挿入された場合は、そ
のカードが強制的に返却されるので、離席中の遊技者以
外の遊技が禁止される。
【0214】一方、SD8によりカード情報が一致して
いると判断された場合は、離席中の遊技者が戻った場合
であるので、SD9に進み、離席状態を解除するため
に、離席フラグをクリアするとともに、離席タイマの計
時をリセットする処理がなされる。そして、SD10に
進み、離席状態を解除するために、表示器10からカー
ドユニット7へ貸玉能動化指令を送信する処理がなされ
る。これにより、カードユニット7により貸玉操作をす
ることが可能になり、離席前の状態に戻る。SD10の
後この処理が終了する。
【0215】また、前述したSD6によりカードが挿入
されていないと判断された場合に実行されるSD12で
は、離席タイマの値が所定値になったか否かの判断がな
される。この所定値は、離席状態が極めて長くなり過ぎ
て遊技機8の稼働率を極端に低下させてしまわないよう
に、食事等で遊技者が離席した際に要すると認められる
常識的な時間に設定されている。なお、この所定値は、
遊技場1のサービスの事情等を考慮して、遊技場1毎に
設定変更可能なようにしてもよい。
【0216】SD12により離席タイマの値が所定値に
なっていないと判断された場合は、前述したSD6に戻
り、前述した処理が繰返される。一方、SD12により
離席タイマが所定値になたと判断された場合は、前述し
たSD9に進み、SD9およびSD10により、前述し
たような離席状態を解除する処理がなされる。これによ
り、離席操作をした遊技者が所定時間中に戻らない場合
には、強制的に離席状態が解除される。このように、離
席状態が、長くなり過ぎて、所定時間以上になった場合
に離席状態が強制的に解除されるので、離席状態を発生
させることによって遊技機8の稼働率を極端に低下させ
てしまうことが防がれる。
【0217】このように、離席操作がなされて遊技機
8、カードユニット7、および表示器10が離席状態に
なると、貸玉が禁止されるとともに、離席者以外の者の
カードの受付けが禁止されるので、遊技機8による遊技
を行うことが不可能な状態になる。このため、遊技者が
遊技機8から離れている際に離席状態にしておけば、そ
の遊技者以外の遊技者がその遊技機で遊技を行えないの
で、遊技者が遊技機8から離れている際に他の遊技者が
勝手に遊技をしてしまうのを防ぐことができる。さら
に、この遊技場1では、共通カードを用いて貸玉が行わ
れるが、遊技機8、カードユニット7、および表示器1
0を離席状態にすれば、その遊技機を継続して使用する
権利を有するため、遊技途中で新たな共通カードの購入
のために遊技者が遊技機8から離れるときでも、確実に
その遊技機での遊技を継続して行うことができる。
【0218】次に、表示器10における使用額情報に関
する表示例について説明する。図27は、表示器10の
画像表示装置117における使用額に関する表示例を示
す表示画面図である。図27の(a)には、本日の使用
額および今月の使用額がともにまだ限度額に達していな
い場合の表示状態が示されている。図27の(b)に
は、本日の使用額および今月の使用額がともに限度額に
達した場合の表示状態が示されている。図27の(c)
には、本日の勝額がまだ限度額に達していない場合の表
示状態が示されている。図27の(d)には、本日の勝
額が限度額に達した場合の表示状態が示されている。本
日の使用額および今月の使用額と、本日の勝額および今
月の勝額とは、前述したように後の所定期間に画像表示
装置117に選択的に表示される。
【0219】前述したように、本日の使用額および今月
の使用額は、遊技者の使用額が不利益額(プラス値の使
用額)である場合に表示される。一方、本日の勝額およ
び今月の勝額は、遊技者の使用額が利益額(マイナス値
の使用額)である場合に表示される。
【0220】本日の使用額および今月の使用額がともに
まだ限度額に達していない場合には、図27の(a)に
示されるように、本日の使用額である旨を示す文字
(「本日の使用金額」)およびその金額を示す数字(た
とえば「¥25,000」)と、今月の使用額(月使用
額)である旨を示す文字(「今月の使用金額」)および
その金額を示す数字(たとえば「¥72,000」)と
が1画面に表示される。
【0221】このように、遊技を行う際に、本日の使用
額および今月の使用額が表示されるので、遊技者は、自
らの使用額を容易に把握することができる。そのように
使用額が容易に把握できると、使用額が極めて多い遊技
者は、自らが遊技に金銭を使い過ぎていることを悟るこ
とができるので、遊技者が遊技に消費する金額の過度の
増大を防ぐことができる。
【0222】本日の使用額および今月の使用額がともに
限度額に達した場合には、図27の(b)に示されるよ
うに、図27の(a)に示された情報の他に、本日の遊
技が禁止された旨を示す文字(「本日は、もう遊技でき
ません。」)と、今月の遊技が禁止された旨を示す文字
(「今月は、もう遊技できません。」)とが画像表示装
置117の1画面に表示される。また、本日の遊技のみ
が禁止された場合は、本日の遊技が禁止された旨を示す
文字のみが、図27の(a)に示された情報の他に表示
される。このように、本日の使用額および今月の使用額
がともに限度額に達すると、金額の表示に加えて、その
旨を示すメッセージが表示されるので、遊技者は、自ら
が遊技場1において遊技ができなくなったことを容易に
認識することができる。
【0223】本日の勝額および今月の勝額がともにまだ
限度額に達していない場合には、図27の(c)に示さ
れるように、本日の勝額および今月の勝額が表示され
る。具体的には、本日の勝額である旨を示す文字(「本
日の勝金額」)およびその金額を示す数字(たとえば
「¥15,000」)と、今月の勝額である旨を示す文
字(「今月の勝金額」)およびその金額を示す数字(た
とえば「¥70,000」)とが画像表示装置117の
1画面に表示される。
【0224】このように、遊技を行う際に、本日の勝額
が表示されるので、遊技者は、自らの勝額を容易に把握
することができる。そのように勝額が容易に把握できる
と、1日の勝額に制限が設けられている遊技場では、勝
額が極めて多い場合に、自らがこれからどの程度勝てる
のかを悟ることができるので、限度額までの残りの勝額
が少ない遊技者がその後の遊技に過大な金額を消費して
遊技をすることを防ぐことができる。
【0225】本日の勝額が限度額に達した場合には、図
27の(d)に示されるように、図27の(c)に示さ
れた情報の他に、本日の遊技が禁止された旨を示す文字
(「本日は、もう遊技できません。」)が1画面に表示
される。
【0226】このように、本日の勝額が限度額に達する
と、金額の表示に加えて、その旨を示すメッセージが表
示されるので、遊技者は、自らが遊技場1において遊技
ができなくなったことを容易に認識することができる。
【0227】なお、この実施の形態では、以上のような
使用額および勝額の表示は、表示器10のカード挿入・
排出口29に会員カード163またはビジターカード1
64が挿入された当初、または、貸玉により使用額が変
化した場合にのみ行われるが、これに限らず、そのよう
な使用額および勝額の表示は次のように遊技中にリアル
タイムで行なってもよい。すなわち、遊技機8での遊技
の最中に、持玉数を計数するとともに、その持玉数の増
減による遊技者の収支を算出することにより、使用額お
よび勝額をリアルタイムで求め、その使用額および勝額
をリアルタイムで表示するようにしてもよい。その際に
は、リアルタイムで求められる使用額および勝額に基づ
いて、前述したような遊技の禁止を行ってもよい。その
ようにすれば、情報表示の面白味が増すとともに、遊技
者が遊技中に負け過ぎまたは勝ち過ぎであることを認識
することができるので、よりきめ細かく、遊技者の過大
な出費を防ぐことができる。
【0228】なお、この実施形態は、次のような構成を
採用してもよい。遊技者の使用額が限度額以上になった
場合または遊技者の勝額が限度額以上になった場合に
は、カードユニット7による貸玉が不能動化されるとと
もに、遊技者に会員カード163またはビジターカード
164が返却されることにより、遊技機8での遊技が禁
止されたが、これに限らず、遊技を禁止する場合には、
遊技機8自体の動作を禁止するようにしてもよい。
【0229】また、遊技機8は、カード対応型の遊技機
の一例を示したが、これに限らず、遊技機8は、遊技機
内部に封入された玉が循環して遊技に使用され、遊技者
がカードを用いて得た持点に基づいて遊技を行なう、所
謂完全カード型の遊技機であってもよい。また、遊技機
8は、遊技者がカードを用いて貸出を受けた玉を用いて
遊技を行い、所定量以上の出玉をクレジット得点として
得る、所謂クレジット式の遊技機であってもよい。
【0230】また、この遊技場1に設けられた集計管理
装置2等の各種装置が分担して有する各種機能は、前述
したような分担形式に限るものではなく、ある装置の機
能が他の装置により実現可能な場合には、そのような他
の装置がその機能を分担して有してもよい。その一例を
挙げると、遊技をしようとしている遊技者に対して遊技
を許可するか否かを判断する機能は、前述したように、
表示器10が分担して有する場合に限られず、集計管理
装置2がその機能を分担して有してもよい。
【0231】また、遊技者に会員カード163またはビ
ジターカード164を所有させ、そのカードに記録され
たカードNo.により、遊技者を特定して遊技者の個人
情報を管理したが、これに限らない。たとえば、各遊技
者にカードを付与する代わりに、各遊技者に暗証番号を
付与し、遊技機を使用しようとする遊技者が所定の入力
装置からその暗証番号を入力して遊技を行なえるように
する処理を行なうようにし、その暗証番号を用いて遊技
者を特定しその個人情報を管理するようにしてもよい。
また、遊技者の指紋の情報を管理し、遊技を行おうとし
ている遊技者から指紋を読み取り、その指紋を、管理し
ている指紋情報と照合することに基づいて遊技者を特定
して遊技機の使用を許可する等、その個人情報を管理す
るようにしてもよい。
【0232】また、遊技者個人の使用額を表示器10に
より表示するようにしたが、これに限らず、遊技者個人
の使用額は、表示器10またはそれ以外の装置から音声
等により報知してもよい。すなわち、遊技者個人の使用
額は、遊技者が認識可能であれば、どのような報知態様
で行なってもよい。
【0233】また、遊技者個人の使用額が限度額以上に
なった場合に、その旨をメッセージの表示により遊技者
に認識させるようにしたが、これに限らず、遊技者個人
の使用額が限度額以上になった旨は、表示器10または
それ以外の装置から音声等により報知してもよい。すな
わち、遊技者個人の使用額が限度額以上になった旨はど
のような報知態様で行なってもよい。
【0234】また、遊技者個人の使用額が限度額以上に
なった旨の報知は、遊技者に認識可能なように行なった
が、これに限らず、遊技者個人の使用額が限度額以上に
なった旨は、遊技場1の係員が認識可能な態様で行なっ
てもよい。具体的には、その報知を、遊技場内の事務
所、または、遊技場内のカウンタ等の遊技場1の係員が
認識可能な場所で行なえばよい。そのようにすれば、遊
技場1の係員が、遊技者個人の使用額が限度額以上にな
った旨を遊技者に警告することができるので、より一層
効果的に、遊技者の過大な消費金額の増大を抑制するこ
とができる。
【0235】また、遊技者個人の使用額が限度額以上に
なった場合にその旨を表示する警告を行なったが、これ
に限らず、所定期間中(1週間中または1ヵ月中等の期
間)の遊技者の来店回数(遊技場1への入場回数)が多
すぎる(所定回数以上になった場合)場合に、来店回数
が多すぎる旨の警告を行なってもよい。そのようにすれ
ば、より一層効果的に、遊技者の過大な消費金額の増大
を抑制することができる。また、遊技者の遊技時間が多
すぎる(所定時間以上になった場合)場合に、遊技時間
が多すぎる旨の警告を行なってもよい。そのようにすれ
ば、より一層効果的に、遊技者の過大な消費金額の増大
を抑制することができる。
【0236】また、遊技者個人の勝額を集計管理装置2
により管理し、表示器10により表示するようにした
が、これは、一例に過ぎない。すなわち、勝額は、遊技
者の利益金額の一例として挙げたものであり、遊技者個
人の利益金額を集計管理装置2により管理し、表示器1
0により表示すればよい。その遊技者個人の利益金額に
は、勝額の他に、景品交換額(ジェットカウンタ9によ
り計数した玉数を書き込んだ出玉カードを用いて景品交
換した額)も含まれる。
【0237】また、遊技者個人の使用額が限度額以上に
なった場合にその旨を表示する報知(警告)を行なった
が、その報知の態様はそれに限らない。その報知(警
告)は、ランプやLED等の点灯により行ってもよく、
すなわち、遊技者が認識できる態様であれば、どのよう
な報知態様で行ってもよい。
【0238】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、第1実施形態において図27に示した使
用額および勝額に関する表示例のその他の例を説明す
る。第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を主
に説明する。この第2実施形態では、第1実施形態によ
り示した使用額および勝額の代わりに、貸玉額(貸玉に
消費した金額)と、獲得金額(遊技の結果得られた金
額)とが制御部10bにより日毎および月毎に管理され
る。また、そのように、貸玉額と、獲得金額とを管理す
ることに応じて、それらの金額から収支金額(獲得金額
から貸玉額を減算した値)が求められ、その収支金額に
ついても、日毎および月毎に管理される。この場合に
は、一例として、1日の収支金額および1ヶ月の収支金
額のそれぞれに利益額および不利益額についての限度額
が設けられた例を示す。
【0239】図28は、第2実施形態による表示器10
の画像表示装置117における使用額に関する表示例を
示す表示画面図である。図28の(a)には、本日の収
支金額および今月の収支金額がともにまだ限度額に達し
ていない場合の表示状態が示されている。図28の
(b)には、本日の収支金額および今月の収支金額がと
もに限度額に達した場合の表示状態が示されている。図
28の(c)には、本日の収支金額のみが限度額に達し
た場合の表示状態が示されている。
【0240】本日の収支金額および今月の収支金額がと
もにまだ限度額に達していない場合には、図28の
(a)に示されるように、本日の貸玉額(図中貸玉金
額)である旨およびその金額、今月の貸玉額(図中貸玉
金額)である旨およびその金額、本日の獲得金額である
旨およびその金額、今月の獲得金額である旨およびその
金額、本日の収支金額(図中収支額)である旨およびそ
の金額、ならびに、今月の収支金額(図中収支額)であ
る旨およびその金額が1画面に表示される。図中の収支
の金額の「−」は、遊技者の不利益額を示している。
【0241】このように、遊技を行う際に、本日の収支
金額および今月の収支金額が表示されるので、遊技者
は、自らの収支金額を容易に把握することができる。そ
のように収支金額が容易に把握できると、収支の不利益
額が極めて多い遊技者は、自らが遊技に金銭を使い過ぎ
ていることを悟ることができるので、遊技者が遊技に消
費する金額の過度の増大を防ぐことができる。また、そ
のように収支金額が容易に把握できると、遊技者の1日
の勝額(利益額)に制限が設けられている遊技場では、
勝額が極めて多い場合に、自らがこれからどの程度勝て
るのかを悟ることができるので、利益の限度額までの残
りの勝額が少ない遊技者がその後の遊技に過大な金額を
消費して遊技をすることを防ぐことができる。また、勝
額の限度額が決まっていることにより貸玉額が過大とな
るのを防ぐことができる。
【0242】本日の収支金額および今月の収支金額がと
もに不利益額の限度額に達した場合には、図28の
(b)に示されるように、本日の収支金額(図中収支
額)および今月の収支金額(図中収支額)がともに不利
益額の限度額に達したことにより、本日および今月はも
う遊技できない旨の表示がなされる。また、本日の収支
金額が利益額の限度額に達した場合には、図28の
(c)に示されるように、本日の収支金額(図中収支
額)の利益額がともに限度額に達したことにより、本日
はもう遊技できない旨の表示がなされる。このように、
本日の収支金額(図中収支額)が不利益額の限度額に達
した場合、今月の収支金額が不利益額の限度額に達した
場合、または、本日の収支金額が利益額の限度額に達し
た場合には、第1実施形態の場合と同様の制御がなされ
て遊技機8による遊技が禁止される。
【0243】本日の収支金額が不利益額の限度額に達し
た場合、今月の収支金額が不利益額の限度額に達した場
合、または、本日の収支金額が利益額の限度額に達した
場合には、その旨を示す表示がなされるので、遊技機8
による遊技が禁止されたことを遊技者が容易に認識でき
る。
【0244】なお、第1および第2実施形態では、使用
額(負額)が多過ぎる場合および勝額が多過ぎる場合を
遊技禁止の対象とした。しかし、これに限らず、この発
明は、遊技に使用した金額(貸玉額)が多過ぎる場合の
みを遊技禁止の対象としてもよく、または、収支金額
(勝ち負け両方を含む金額)の不利益額および利益額が
ともに多すぎる場合のみを遊技禁止の対象としてもよ
く、または、遊技に使用した金額(貸玉額)が多過ぎる
場合と収支金額の不利益額および利益額がともに多すぎ
る場合との両方を遊技禁止の対象としてもよい。
【0245】また、前述した第1実施形態では、負額が
一定の限度額になった場合に、遊技を禁止するが、これ
に限らず、遊技の禁止の判断に用いる限度額は、景品交
換額の大きさに応じて変動させてもよい。たとえば、景
品交換額が0円の場合に限度額を2万円に設定し、景品
交換額が1万円の場合に限度額を3万円に設定し、景品
交換額が2万円の場合に限度額を5万円に設定するよう
に、景品交換額が大きくなるにしたがって使用額の限度
額を大きくするようにしてもよい。そのようにすれば、
すべての場合に一律の限度額で遊技を禁止するよりも、
遊技者個人の不利益状態の度合いに応じた適切な消費金
額の抑制を行うことができる。
【0246】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、遊技場外に設けられた管理会社が複数の
遊技場を総合管理し、ある遊技者が管理会社で管理され
ているある遊技場で遊技が禁止された場合に、管理会社
で管理されている他の遊技場においても、その遊技者に
対して同様に遊技が禁止することが可能な例を示す。こ
の第3実施形態は、前述した第1実施形態および第2実
施形態の両方の変形例として適用可能である。
【0247】図29は、第3実施形態による遊技用装置
の全体の概略構成を示すシステムブロック図である。図
29の遊技用装置が図1に示した遊技用装置と異なるの
は次の点である。すなわち、遊技場1の外部に設けられ
た管理会社400が、遊技場1を有する遊技店であるA
店と同様の遊技用装置を有する遊技店であるB店等の複
数の遊技店を対象として、遊技者の個人情報を含む遊技
店に関する情報を総合管理することである。
【0248】具体的に、代表例として示されているB店
は、遊技場1と同様の構成の遊技場402を有してい
る。図においては、集計管理装置2と同様の機能を有す
る集計管理装置403が示されているが、遊技場402
には、集計管理装置403の他に遊技機等の遊技場1と
同様のその他の設備が設けられており、遊技場402で
は、遊技場1と同様の情報が管理されている。
【0249】管理会社400には、コンピュータよりな
る総合管理装置401が設けられている。総合管理装置
401には、集計管理装置2および集計管理装置403
等の複数の遊技場の各々に設けられた集計管理装置から
使用額情報等の各遊技場で集計管理されている情報が逐
次送信されてくる。そして、総合管理装置401は、各
遊技場の集計管理装置から送られてくる使用額情報等の
遊技者の個人情報を総合管理し、その個人情報を各遊技
場の集計管理装置へ送信する。
【0250】各遊技場では、前述した第1実施形態およ
び第2実施形態で示したような処理を同様に行なうが、
その場合に、遊技者の使用額等の個人情報は、すべての
遊技場で共通に管理される。すなわち、管理会社400
が管理する複数の遊技場では、ある遊技場(たとえば、
遊技場1)で消費した遊技者の使用額の情報は、そのま
ま他の遊技場(たとえば、遊技場402)でも用いられ
る。このため、遊技者は、ある遊技場(たとえば、遊技
場1)で消費した使用額が限度額以上になると、その遊
技場(たとえば、遊技場1)はもちろんのこと、他の遊
技場(たとえば、遊技場402)でも遊技が禁止され
る。そのような個人情報を用いた前述のすべての処理
は、使用額の情報以外の共通カードの購入額等のその他
の個人情報についても同様である。
【0251】このように、1箇所の遊技場だけでなく、
複数の遊技場での遊技者の個人情報を総合管理すること
により、遊技者が過大な金額を遊技に使用することを確
実に防ぐことができる。また、遊技者が複数の遊技場を
利用して過大な勝金額を手に入れることも確実に防ぐこ
とができる。
【0252】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 図1等に示された表示器10、集計管理装置
2、および、図2等に示された会員カード163または
図3等に示されたビジターカード164により、遊技機
で遊技を行なおうとしている遊技者を特定することが可
能な遊技者特定手段が構成されているが、その遊技者特
定手段は、遊技者の個人情報が記録された記録媒体(会
員カード163またはビジターカード164)と、その
記録媒体に記録された遊技者の個人情報を読取る情報読
取手段(カードリーダライタ30)と、その情報読取手
段により読取られた遊技者の個人情報に基づいて遊技者
を特定する読取情報特定手段(制御部10b)とを含ん
でもよい。
【0253】(2) 前記遊技者特定手段は、記録媒体
(カ−ド)に記録された遊技者の個人情報を用いて遊技
者を特定するものに限られず、記録媒体に記録された情
報以外の情報を用いてもよい。具体的には、各遊技者個
人に予め暗証番号を付して管理し、遊技を行おうとして
いる遊技者からその暗証番号の入力を受けて、その暗証
番号に基づいて遊技者を特定する処理を行ってもよい。
または、遊技者の指紋の情報を管理し、遊技を行おうと
している遊技者から指紋を読み取り、その指紋を、管理
している指紋情報と照合することに基づいて遊技者を特
定する処理を行ってもよい。
【0254】(3) 前記遊技者特定手段により特定さ
れた遊技者に対応して個別集計管理手段(集計管理装置
2)により管理されている前記遊技消費金額が所定値に
なったか否かの判定を行なう判定手段が構成されてい
る。この判定手段は、1日の遊技消費金額が所定値にな
ったか否かの判定を行なってもよく、または、1カ月の
遊技消費金額が所定値になったか否かの判定を行なって
もよい。
【0255】(4) 図1および図12に示された表示
器10により、前記判定手段により前記遊技消費金額
(使用額(負額),貸玉額)が所定値になったと判定さ
れた場合に、その旨を報知する報知手段が構成されてい
る。その遊技者情報報知手段は、表示により前記遊技消
費金額が所定値になったと判定された旨を報知してもよ
く、または、音声により前記遊技消費金額が所定値にな
ったと判定された旨を報知してもよい。また、遊技者が
認識できる態様であれば、ランプやLED等の点灯によ
るものであってもよい。
【0256】(5) ここで、前記遊技消費金額には、
遊技者が遊技により負けた金額である使用額と、遊技者
が貸玉に使用した金額である貸玉額との双方が含まれ
る。
【0257】(6) 図1および図12に示された表示
器10により、前記判定手段により前記遊技消費金額が
所定値になったと判定された場合に、その遊技者が前記
遊技場に設けられた遊技機で遊技を行なうことを禁止す
る遊技禁止手段が構成されている。その遊技禁止手段
は、遊技機の使用を許可しない制御をすることにより遊
技者が遊技機での遊技を行なうことを禁止してもよく、
または、遊技機の動作を不能動化する制御を行なうこと
により遊技者が遊技機での遊技を行なうことを禁止して
もよい。
【0258】(7) 前記遊技禁止手段に加えて、前記
遊技禁止手段が遊技機で遊技を行なうことを禁止する場
合に、遊技者が遊技機で遊技を行なうことができなくな
った旨を報知する遊技禁止報知手段(表示器10)をさ
らに設けてもよい。
【0259】(8) 遊技者が遊技の結果として得た遊
技者利益金額を前記個別集計管理手段で管理するように
してもよい。その場合には、遊技用装置は、次のように
構成される。すなわち、遊技場に設けられた遊技機を含
む遊技用装置であって、前記遊技場を利用する遊技者が
前記遊技場に設けられた遊技機での遊技により得た遊技
者利益金額を特定可能な情報を遊技者毎に個別に集計し
管理する個別集計管理手段と、前記遊技機で遊技を行な
おうとしている遊技者を特定することが可能な遊技者特
定手段と、該遊技者特定手段により特定された遊技者に
対応して前記個別集計管理手段により管理されている前
記遊技者利益金額が所定値になったか否かの判定を行な
う判定手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。こ
のような構成を採用すれば、遊技者個人の遊技者利益金
額が個別に集計管理され、その遊技者利益金額が所定値
になったか否かの判定が行なわれるので、遊技者利益金
額が過大になったことを容易に認識することが可能にな
り、その判定結果を遊技者利益金額が過大になることを
防止するために用いることができる。つまり、その判定
結果を遊技者側が用いれば、遊技に消費した金額が所定
値になったことを遊技者自らが認識することが可能にな
り、遊技者利益金額が過大になることに対して遊技者自
らの意思で歯止めがかかり得る。また、その判定結果を
遊技場側が用いれば、遊技者利益金額が所定値になった
ことを遊技場側が認識することが可能になり、遊技場側
が遊技者側に警告する等の処置を行なえるので、遊技場
側からの働きかけにより、遊技者利益金額が過大になる
ことに対して歯止めがかかり得る。このように、遊技者
利益金額の過度の増大を抑制することが可能になる。
【0260】(9) また、前記(8)の構成に加えて
次のような構成を採用してもよい。前記(8)の判定手
段により前記遊技者利益金額が所定値になったと判定さ
れた場合に、その旨を報知する報知手段をさらに含むこ
とを特徴とする。このようにすれば、遊技者利益金額が
所定値になったと判定された場合にその旨が報知される
ので、遊技者側および遊技場側がその報知を受けること
により、遊技者利益金額が過大になったことを極めて容
易に認識することが可能になり、消費金額が過大になる
ことにより一層歯止がかかり得る。これにより、遊技者
利益金額の過度の増大をより一層抑制することが可能に
なる。
【0261】(10) また、前記(8)の構成に加え
て次のような構成を採用してもよい。前記(8)の判定
手段により前記遊技者利益金額が所定値になったと判定
された場合に、その遊技者が前記遊技場に設けられた遊
技機で遊技を行なうことを禁止する遊技禁止手段をさら
に含むことを特徴とする。このようにすれば、遊技者利
益金額が所定値になったと判定された場合に、その遊技
者が遊技場に設けられた遊技機で遊技を行なうことが禁
止されるため、遊技者個人の意思に関わらず、遊技者利
益金額が過大になることに歯止めがかかり、遊技者利益
金額の過度の増大を抑制することができる。
【0262】(11) 前記遊技者利益金額には、遊技
者の勝額,景品交換額の双方が含まれる。
【0263】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図1および図8に示された集計管理装置2、図
28に示された集計管理装置403、または、それらの
組合わせにより、遊技場(遊技場1)を利用する遊技者
が遊技場に設けられた遊技機(遊技機8)での遊技のた
めに費やした遊技消費金額(使用額,貸玉額等の遊技場
で消費した金額)を特定可能な情報を遊技者毎に個別に
集計し管理する個別集計管理手段が構成されている。図
1等に示された表示器10、集計管理装置2、および、
図2等に示された会員カード163または図3等に示さ
れたビジターカード164により、遊技機で遊技を行な
おうとしている遊技者を特定することが可能な遊技者特
定手段が構成されている。図1および図12に示された
表示器10により、遊技者特定手段により特定された遊
技者に対応して集計管理手段により管理されている遊技
消費金額が所定値になったか否かの判定を行なう判定手
段が構成されている(図23のSA3参照)。
【0264】(2) 図1および図12に示された表示
器10により、前記判定手段により前記遊技消費金額が
所定値になったと判定された場合に、その旨(図27,
図28参照)を報知する報知手段が構成されている(図
23のSA6,SA14参照)。
【0265】(3) 図21に示された表示器10およ
びカードユニット7により、前記判定手段により前記遊
技消費金額が所定値になったと判定された場合に、その
遊技者が前記遊技場に設けられた遊技機で遊技を行なう
ことを禁止する遊技禁止手段が構成されている(図1
7,図20,図21参照)。
【0266】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、遊技者個人の遊技消費金額が個別に集計管
理され、その遊技消費金額が所定値になったか否かの判
定が行なわれるので、遊技消費金額が過大になったこと
を容易に認識することが可能になり、その判定結果を遊
技消費金額が過大になることを防止するために用いるこ
とができる。つまり、その判定結果を遊技者側が用いれ
ば、遊技に消費した金額が所定値になったことを遊技者
自らが認識することが可能になり、遊技消費金額が過大
になることに対して遊技者自らの意思で歯止めがかかり
得る。また、その判定結果を遊技場側が用いれば、遊技
に消費した金額が所定値になったことを遊技場側が認識
することが可能になり、遊技場側が遊技者側に警告する
等の処置を行なえるので、遊技場側からの働きかけによ
り、遊技消費金額が過大になることに対して歯止めがか
かり得る。このように、遊技者の遊技消費金額の過度の
増大を抑制することが可能になる。
【0267】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。遊技消
費金額が所定値になったと判定された場合にその旨が報
知されるので、遊技者側および遊技場側がその報知を受
けることにより、遊技消費金額が過大になったことを極
めて容易に認識することが可能になり、消費金額が過大
になることに、より一層歯止がかかり得る。これによ
り、遊技者の遊技消費金額の過度の増大をより一層抑制
することが可能になる。
【0268】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて次のような効果を得ることができる。遊技消
費金額が所定値になったと判定された場合に、その遊技
者が遊技場に設けられた遊技機で遊技を行なうことが禁
止されるため、遊技者個人の意思に関わらず、消費金額
が過大になることに歯止めがかかり、遊技者の遊技消費
金額の過度の増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態による遊技用装置の全体の概略を
示すシステムブロック図である。
【図2】会員カードの構成を示す平面図である。
【図3】ビジターカードの構成を示す平面図である。
【図4】図1に示した遊技機、カードユニット、およ
び、表示器の配置関係を説明するための図である。
【図5】遊技機およびカードユニットの正面図である。
【図6】表示器の構成を示す図である。
【図7】カード販売機の全体正面図である。
【図8】集計管理装置の構成を示すブロック図である。
【図9】カード発行機の構成を示すブロック図である。
【図10】ジェットカウンタの構成を示すブロック図で
ある。
【図11】カード販売機の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】表示器の構成を示すブロック図である。
【図13】集計管理装置の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図14】集計管理装置の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図15】カード発行機のカード発行処理の制御動作を
示すフローチャートである。
【図16】カード発行機のカード発行処理の制御動作を
示すフローチャートである。
【図17】表示器における情報表示・遊技許可処理の制
御動作を示すフローチャートである。
【図18】カード販売機における共通カード発行処理の
制御動作を示すフローチャートである。
【図19】ジェットカウンタにおける計数発行処理の制
御動作を示すフローチャートである。
【図20】カードユニットの制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図21】入退場ゲートの入退場ゲート処理の制御動作
を示すフローチャートである。
【図22】入退場ゲートの入退場ゲート処理の制御動作
を示すフローチャートである。
【図23】使用額情報表示処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【図24】遊技許可処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図25】遊技情報表示の内容を示すフローチャートで
ある。
【図26】離席処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図27】第1実施形態による表示器の画像表示装置に
おける表示例を示す表示画面図である。
【図28】第2実施形態による表示器の画像表示装置1
17における表示例を示す表示画面図である。
【図29】第3実施形態による遊技用装置の全体の概略
構成を示すシステムブロック図である。
【符号の説明】
1,402は遊技場、2,403は集計管理装置、3は
入退場ゲ−ト、4はカ−ド発行機、5はカ−ド販売機、
7はカードユニット、8は遊技機、9はジェットカウン
タ、10は表示器、2b,7b,9b,10bは制御
部、163は会員カード、164はビジターカード、3
00は管理コンピュータ、30はカードリーダライタ制
御部、117は画像表示装置117、25bは離席ボタ
ン、401は総合管理装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G07F 7/08 G07F 7/08 S J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技場に設けられた遊技機を含む遊技用
    装置であって、 前記遊技場を利用する遊技者が前記遊技場に設けられた
    遊技機での遊技のために費やした遊技消費金額を特定可
    能な情報を遊技者毎に個別に集計し管理する個別集計管
    理手段と、 前記遊技機で遊技を行なおうとしている遊技者を特定す
    ることが可能な遊技者特定手段と、 該遊技者特定手段により特定された遊技者に対応して前
    記個別集計管理手段により管理されている前記遊技消費
    金額が所定値になったか否かの判定を行なう判定手段と
    を含むことを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段により前記遊技消費金額が
    所定値になったと判定された場合に、その旨を報知する
    報知手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載
    の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段により前記遊技消費金額が
    所定値になったと判定された場合に、その遊技者が前記
    遊技場に設けられた遊技機で遊技を行なうことを禁止す
    る遊技禁止手段をさらに含むことを特徴とする、請求項
    1記載の遊技用装置。
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