本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、本実施例の遊技用システムは図1に示す構成とされており、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置される遊技用装置としてのカードユニット3と、遊技場内の所定箇所に設置され、前記カードユニット3にて使用される遊技者特定情報が記録された記録媒体である後述の会員カード37に対し、投入された現金に該当する遊技用価値である度数を付与する入金処理を行う入金装置21と、該会員カードに残存する遊技用価値である度数を現金に精算する精算処理を行う精算装置22と、前記カードユニット3にて使用される会員カード37並びにビジターカード38の管理等を行うシステムコントローラ100と、前記会員カード37を所持する会員遊技者に関する情報や催事情報を管理する催事管理装置としての会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、前記システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、カードユニット3、入金装置21並びに精算装置22とはハブ(HUB)8’並びに中継器6並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。また、前記システムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とは個別の通信ケーブル10を介して比較的高速のデータ通信を実施可能に接続されている。
また、前記システムコントローラ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード37並びにビジターカード38による売上や、システムコントローラ100並びにカードユニット3のエラー状況等を把握できるようになっている。
初めに、本実施例にて使用される会員カード37とビジターカード38について説明すると、本実施例では図2(a)、図2(b)に示すように、予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カード37と、前記カードユニット3に装着されているビジターカード38と、の2種類のICカードを用いている。
まず、本実施例に用いた会員カード37について説明すると、該会員カード37は、図2(a)に示すように、略長方形のカード型に形成されているとともに、その中央位置に、非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイル83と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)84とが設けられており、これら会員カード37は、前記カードユニット3内に設けられている後述するカードリーダライタ327に挿入されることで、該カードリーダライタ327から出力される電磁波が前記アンテナコイル83に誘導起電力を生じさせて前記集積回路84が動作可能に電力付勢されるとともに、前記アンテナコイル83を介して前記カードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
また、会員カード37における集積回路84の内部メモリには、各会員カード37を個別に識別可能な会員カードIDや、当該会員カード37が発行された発行遊技場等の情報が書き換え不可に記録されているとともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、後述する追加入金処理の際に付与される入金IDや遊技用価値情報としての度数、最後に追加入金処理がなされたカードユニット3(入金装置)の装置ID等の情報が書き換え可能に記録されている。
この本実施例の会員カード37の一面には、図2(a)に示すように、磁気ストライプ85が形成されており、該磁気ストライプ85には、前記会員管理コンピュータ120における会員情報の管理等に使用され、各会員を特定可能とされた遊技者特定情報である会員IDが記録されていて、該磁気ストライプ85を読み取ることで、前記集積回路84との通信を行うことなく、会員IDを読み取ることができるようになっている。
次いで、本実施例にて用いたビジターカード38について説明すると、該ビジターカード38には、図2(b)に示すように、各辺の長さが前記会員カード37の各辺の長さより若干短い略長方形のカード状とされており、その略中央部には、前記会員カード37におけるアンテナコイル83並びに集積回路84と同一構成とされたアンテナコイル91並びに集積回路92が設けられた非接触ICカードを使用しており、前記会員カード37同様にカードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
また、これらビジターカード38における集積回路92の内部メモリには、各ビジターカード38を個別に識別可能なシリアル番号やカードID並びに当該ビジターカード38が使用される使用店等が書き換え不可に記録されているとともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、会員カード37の未挿入時にカードユニット3に投入される金額に該当する大きさの遊技用価値である度数や、装着されているカードユニット3の装置ID、並びに書き換え回数情報等の情報等が書き換え可能に記録されている。
次いで、本実施例の遊技用装置であるカードユニット3について説明すると、本実施例のカードユニット3の前面には、図3に示すように、多機能表示部301と紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、会員カード挿入口309、ビジターカード装着口310が設けられている。
多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED(フルカラーLED)301aの発光態様により、カードユニット3のエラー発生状況やシステムコントローラ100との通信状態、並びにその時点において受付中のカードが会員カード37であるかとともに、該会員遊技者がイベント対象者であるか、或いはビジターカード38が使用中であるか等を点灯色や点灯態様の違いにより報知する。
具体的には、本実施例では前記多機能表示部301内部に3原色であるRGB光の各色の発光が可能なフルカラーLEDモジュールを内在しており、これらRGB光の発光を制御することで、前記多機能表示部301の発光色を可変できるようになっている。
これら多機能表示部301の発光色と報知内容との関係は、図54に示すように、消灯は非稼働状態であることを示し、緑色の連続点灯は、前記システムコントローラ100との通信状態がオンライン状態であって、会員カード37が未挿入で該会員カード37の挿入待ち状態かもしくはビジターカード38が使用中であることを示し、青色の連続点灯は会員カード37が挿入中であることを示し、赤色の連続点灯は前記システムコントローラ100との通信状態がオフライン状態であることを示し、赤色の点滅点灯は装置内部において予め定められた所定のエラー状態が発生していることを示し、緑/赤の交互点灯は、対応するパチンコ機2から後述するプレミアム信号1が出力されていることを示し、青/赤の交互点灯は、対応するパチンコ機2から後述するプレミアム信号2が出力されていることを示すように、後述する制御ユニット328により点灯制御される。
また、会員カード37が挿入された場合には、当該会員カード37から読み出された会員ID等の情報が会員管理コンピュータ120に送信されることで、当該会員カード37の所持者である会員が、イベント対象者(ダイレクトメール送付者)であるか否かが判定されて、イベント対象者である場合には、イベント対象者である旨とともに対象となったイベントにおいて設定されている報知態様(報知色)が会員管理コンピュータ120より送信されることで、該報知態様から特定される色に点灯色がなるように、多機能表示部301の点灯が後述する制御ユニット328により制御される。尚、本実施例では、全てのイベント対象者に対してダイレクトメールを送付するようにしているために、イベント対象者=ダイレクトメール送付者とされており、後述するイベント設定時において当該設定したイベントに付与されたイベント番号が、当該イベントの対象者へのダイレクトメールを識別するためのダイレクトメール(DM)−No.としても使用されるようになっている。
具体的には、これら報知態様に基づく色としては、青色点滅、紫色点灯、紫色点滅、水色点灯、水色点滅、黄色点灯、黄色点滅、白色点灯、白色点滅とされ、これら発光態様(色)により会員遊技者が該当するイベントの種別が判別可能とされている。尚、後に詳述するが、これらイベントの種別を示す発光態様の割当は、会員管理コンピュータ120のイベント設定画面において設定できるようになっている。
本実施例ではこのように、単一の表示部である多機能表示部301にて、会員カード37が受付け可能な状態である旨を報知する第1の報知手段と、会員カード37が受付け中であることを報知する第2の報知手段と、挿入中の会員カード37所持者である遊技者がイベント対象者であることを報知する第3の報知手段とが形成されており、このようにすることは、このように単一とされた多機能表示部301を注視することで、報知内容を容易に確認できるようになるとともに、遊技用装置の構成を簡素化できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの報知を、各報知内容毎に個別の報知ランプや報知ブザー等を設けて報知を実施するようにしても良い。
また、本実施例では、前記単一の表示部である多機能表示部301をカードユニット3の上部位置に設けており、このようにすることは、係員等が並設される各カードユニット3の多機能表示部301を遠方からでも見やすくできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら多機能表示部301を上部以外の位置に設けるようにしても良い。
また、本実施例では、前記単一の表示部である多機能表示部301の各報知内容に該当する報知態様として、異なる表示色を用いるようにしており、このようにすることは、例えば液晶パネル等の単一の表示部に各報知内容に該当するメッセージ等を表示して報知する手法に比較して、メッセージ等を判読できるまでにカードユニット3に近接しなくても、表示色にて報知内容を的確に把握できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記したように、例えば液晶パネル等の単一の表示部に各報知内容に該当するメッセージ等を表示するようにしても良い。
この多機能表示部301の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302と、硬貨が投入可能とされた硬貨投入口303と、投入した硬貨の返却を実施する硬貨返却ボタン304とが設けられていて、遊技者は貨幣として硬貨並びに紙幣を投入できるようになっている。
これら各投入口302,303並びに返却ボタン304の下方位置には、予め高額貨幣に設定されている高額紙幣の投入を実施した利用者や、所定時間内に紙幣投入やり直しを所定回数以上、繰返し実施した利用者を撮像するためのCCDカメラ335が設けられている。
そして、該CCDカメラ335の下方において突設された突出部305は、パチンコ機2における遊技に関連する遊技関連情報や各種メッセージ等の各種情報を表示可能な液晶表示器313の本体にて形成されている。この液晶表示器313の本体は、前記各種情報を表示可能な表示部312と、該表示部312の周縁部を保持する略四角枠状の保持枠350と、から構成されており、該保持枠350において、遊技者側、すなわち、該カードユニット3に対応するパチンコ機2側を向くように設けられた表示部312側の下部の表面350aには、図6に示すように、遊技者が遊技に使用可能な残存度数を表示するためめの度数表示部315と、前記紙幣挿入口302への紙幣の投入が可能である場合に点灯されて紙幣の利用が可能であることを報知するための紙幣利用可表示部306と、前記硬貨投入口303への硬貨の投入が可能である場合に点灯されて硬貨の利用が可能であることを報知するための硬貨利用可表示部307と、会員カード挿入口309への会員カード37の挿入が可能であることを点灯により報知するとともに、システムコントローラ100との通信状態がオフライン状態において会員カード37の受付けが不可であることを、消灯により遊技者に報知するための会員カード利用可表示部320と、ビジターカード38を使用しての現金使用処理が実施中であることを報知するためのカード処理中表示部321と、貸出単位設定ボタン316と、情報表示ボタン318と、再プレイボタン319と、が設けられている。
表示部312には各種表示画面が表示されるとともに、表示部312の表面はタッチパネル314により被覆されており、遊技者が表示面312に表示された各種メニューボタンを指触することで各種の操作を行うことが可能とされている。
保持枠350における表示部312下方の表面350aに配設されたボタンのうち、貸出単位設定ボタン316は、会員カード37に記録された遊技用価値である度数の少なくとも一部を遊技に使用する際において、貸出ボタン16の操作により一度に貸し出される度数の大きさを変更するためのボタンである。情報表示ボタン318は、データ画面(図示略)を表示部312に表示する際に押圧されるボタンである。再プレイボタン319は、遊技者が遊技を行うことにより獲得して貯蓄された貯蓄球数を用いて遊技(再プレイ)を実施する際に押圧するボタンである。
保持枠350における表示部312下方の表面350aに配設された表示部のうち、紙幣利用可表示部306は、紙幣の受付が可能な状態であるか否か、すなわち、紙幣挿入口302に挿入された紙幣の金額に対応する遊技用価値である度数をビジターカード38または会員カード37に記録することが可能な状態であるか否かを示す表示部であり、受付が可能な状態である場合に内蔵された紙幣利用可LED306a(図7参照)が点灯し、受付けが可能ではない場合に消灯する。硬貨利用可表示部307は、硬貨の受付が可能な状態であるか否か、すなわち、硬貨投入口303に投入された硬貨の金額に対応する遊技用価値である度数をビジターカード38または会員カード37に記録することが可能な状態であるか否かを示す表示部であり、受付が可能な状態である場合に内蔵された硬貨利用可LED307a(図7参照)が点灯し、受付けが可能ではない場合に消灯する。
また、会員カード利用可表示部320は、会員カード37の受付けが可能であるか否かを示す表示部であり、会員カード37の受付けが可能である場合、すなわち、遊技者が会員カード37に記録された度数からパチンコ球を借受けて遊技を実施したり、あるいは会員カード37に記録された貯蓄球数の少なくとも一部を払戻して再プレイを実施することができる場合に内蔵された会員カード利用可LED320a(図7参照)が点灯し、会員カード37の受付けが可能ではない場合(例えばオフライン時やエラー発生時)に消灯する。
カード処理中表示部321は、紙幣または貨幣の投入に基づいて、ビジターカード38を使用しての現金使用処理の実施中において、内蔵されたカード処理中LED321aが点滅点灯されることで、現金使用処理が実施中であることが報知される。
また、突出部305の下方位置には、イベント対象者への特典の付与が完了した際に、遊技場の店員などが携帯するリモコンから照射される赤外線を受光するための赤外線受光ユニット336が設けられている。
また、本実施例のカードユニット3は、図5に示すように、前記会員カード挿入口309とビジターカード装着口310とは、遊技者から見て左右に並んで配置されているとともに、前記ビジターカード装着口310は、前記会員カード挿入口309が設けられたカードユニット3の前面よりも装置の内方に入り込むように形成された段部340に設けられている。
前記会員カード挿入口309は、カードリーダライタ327の会員カードスロット(図示略)に連設されており、該会員カード挿入口309を介して会員カード37を会員カードスロットに挿入可能とされている。また、前記段部340に設けられたビジターカード装着口310も、カードリーダライタ327のビジターカード収容室(図示略)に連設されており、このビジターカード装着口310を介してビジターカード38を前記ビジターカード収容室に装着可能とされている。
また、前記ビジターカード収容室にビジターカード38が装着された際には、該装着されたビジターカード38の先端がビジターカード装着口310から突出する態様にて装着される。また、このビジターカード装着口310が設けられた段部340には、この段部340全体を被覆する透明カバー部材310’が着脱可能に取付けられており、これにより前記カードリーダライタ327に装着されたビジターカード38が、前記透明カバー部材310’を通して視認できるとともに、該透明カバー部材310’により挿入されたビジターカード38の抜き取りができない状態とされ、該ビジターカード38がカードユニット3内に内封された状態とされている。
このように、段部340の全面を透明カバー部材310’にて覆うようにすることは、これらビジターカード38が装着されている装置内部に、異物等の侵入による不具合を回避できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、この透明カバー部材310’は、図5に示すように、該透明カバー部材310’の前面側端に設けられた係止突起341を、段部340の側面に設けられた係止孔342に係止させ、透明カバー部材310’の側面後端に設けられた係止爪343を、段部340の底面に設けられた係止孔344に係合させることで取付けられるようになっており、前記係止爪343と係止孔344との係合を、カードユニット3の施錠を解除して全面に引き出す等により前記係合部を露出させて解除することで、透明カバー部材310’の取外しが可能とされている。これにより、前記施錠を解除できる遊技場の係員等は、ビジターカード38の交換作業が容易に行えるようになるとともに、通常時カードユニット3はパチンコ機2と並設されて前記係合部が露出されない状態にて使用されるため、通常使用時において透明カバー部材310’は取り外せない状態、すなわち装着されたビジターカード38の抜き取りができない状態で使用できるようになる。
また、前記ビジターカード装着口310が設けられた段部340の上下面において前記透明カバー部材310’の上下端面が当接する位置には、緑色に発光するLEDモジュール346が設けられている。これらLEDモジュール346は、カードリーダライタ327に装着されているビジターカード38に対する現金使用処理が実施されている場合に、発光するように制御されており、前記透明カバー部材310’がその端面より入光したLEDモジュール346の緑色光にて点灯されることでビジターカード38による貸出処理が処理中である旨が遊技者や係員に報知される。
このように、LEDモジュール346を発光させてビジターカード38による貸出処理が処理中である旨を報知することは、遊技者は、貨幣投入に応じてビジターカード38による現金使用処理が正常に実施されていることを認識できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらLEDモジュール346等による前記ビジターカード38の現金使用処理が処理中である旨の報知を実施しない構成としても良い。
また、図5に示すように、前記カード挿入口309の周囲には、高周波電圧の印加により発光するEL(エレクトリックルミネッセンス)パネル345aにて構成される会員カード受付中表示部345が設けられている。これら会員カード受付中表示部345は、会員カード37が受付中の場合に赤色に点灯されることで、会員カード37が受付中である旨が、前記多機能表示部301の点灯態様とともに、遊技者や遊技場係員に報知される。
図7は、カードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、制御ユニット328と、から主に構成されており、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は、制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、前記会員カード挿入口309並びにビジターカード装着口310の双方に連設するように配置され、これら会員カード挿入口309に挿入されて受付けた会員カード37の前記集積回路(IC)84並びに磁気ストライプ85に記録されている(会員)カードIDや会員ID、並びに度数等の記録情報や、ビジターカード装着口310に装着されているビジターカード38に記憶されている記録情報の読み出し並びに書き込み等を行う。
また、カードリーダライタ327の内部には、前記会員カードスロットに挿入された会員カード37並びに前記ビジターカード収容室に装着されているビジターカード38とのデータ送受を行う通信基板327aと、該カードリーダライタ327の制御を行うコントローラ等が実装された制御基板327bと、が設けられており、図7に示すように、前記制御基板327bは、ハブ8’並びに通信ケーブル8を介して前記システムコントローラ100に接続され、システムコントローラ100とのデータ通信を実施可能とされていて、挿入された会員カード37から読み出した会員カードIDの認証や度数の確認等をシステムコントローラ100との間で行うとともに、システムコントローラ100との通信状態の確認を実施して、該通信状況を制御ユニット328に逐次出力する。また、前記制御基板327bは、カードユニット3の制御を行う制御ユニット328にも接続されており、該制御ユニット328との各種データの送受が実施可能とされて挿入された会員カード37に記録された会員カードIDの認証や度数の確認等をシステムコントローラ100との間で行う。
表示制御基板329には、前述した液晶表示器313、タッチパネル314、各種スイッチ類や前述した再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。この表示制御基板329に接続されている電子部品のうちタッチパネル314、貸出単位設定スイッチ316a、情報表示スイッチ318a、再プレイスイッチ319aは、該表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、会員カード利用可LED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。さらに、後述するように液晶表示器313を回動させるための回動用駆動モータ357が表示コントローラ329を介して制御ユニット328に接続されており、その駆動制御が制御ユニット328により行われる。
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器313に表示する制御を行う。
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、前述した多機能LED(フルカラーLED)301aや方向指示LED306a、挿入中LED307a、LEDモジュール346、ELパネル345a、赤外線受光ユニット336と、後述する前記突出部305を形成する液晶表示器313を出没動作させるための移動用駆動モータ355や、液晶表示器313の位置を検出するためのリミットスイッチ356a、356bからなる電子部品や、紙幣識別ユニット323、硬貨識別ユニット324、CCDカメラ335が接続されている。
紙幣識別ユニット323は、紙幣挿入口302に投入された紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット324は、硬貨投入口303より投入された硬貨(本実施例では100円硬貨と500円硬貨)の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
また、制御ユニット328は、図4に示すように、対応するパチンコ機2の打球供給皿23の上面所定箇所に設けられている操作部14に接続されており、該操作部14上に設けられているパチンコ玉の貸出に使用できる度数(遊技用価値)を表示する度数表示部17の表示制御を制御ユニット328が実施するとともに、操作部14上に設けられている貸出ボタン16や返却ボタン15の操作による信号が制御ユニット328に出力されることで、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出が対応するパチンコ機2より実施される貸出処理や、会員カード挿入口309に受付中の会員カード37を排出、返却させる返却処理が実施される。
制御ユニット328には、マイクロプロセッシングユニット(MPU)330やRAM331やROM332やリアルタイムクロック(RTC)333や各種接続機器との信号の入出力を行うI/Oポート(図示略)が搭載されており、RTC333が日付情報や時刻情報をMPU330に出力することで、制御ユニット328は各時点での日付や時刻を把握できるようになっているとともに、MPU330が、ROM332に記憶されている処理プログラムに基づいて、各種スイッチの検出信号やタッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット323や硬貨識別ユニット324による識別信号、カードリーダライタ327からの読み出しデータや会員管理コンピュータ120からの受信データ等を受けて、制御ユニット328に接続されているLED、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御等、全体の動作制御、並びに会員カード37の受付処理、度数を使用しての玉貸処理、貯蓄玉数を使用しての再プレイ処理、会員カード37の度数へ入金する追加入金処理、ビジターカード38を使用した現金使用処理、会員カード37の返却処理等の各種処理を実行する。
また、制御ユニット328は、通信部334並びにHUB8’を介して会員管理コンピュータ120とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。
また、対応するパチンコ機2の払出制御基板(図示略)と接続されており、該払出制御基板との間において、図65に示すように、玉貸処理に伴う各種の信号の授受が可能とされている。
また、制御ユニット328は、中継端末4と接続されており、対応するパチンコ機2や、当該パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉を検出する供給玉検出スイッチ6、当該パチンコ機2から回収されたパチンコ玉を検出するアウト玉検出スイッチ7から出力された各種遊技情報、すなわちパチンコ機2の遊技に関連して発生する遊技関連情報を示す信号が中継端末4を介して入力されるようになっており、該入力された信号に基づく遊技情報が、通信部334並びにHUB8’を介して、会員管理コンピュータ120に所定フォーマットの遊技情報データとして,所定時間間隔毎に送信されることで、会員管理コンピュータ120において、カードユニット3が対応するパチンコ機2の遊技情報が収集、管理されるとともに、各会員遊技者毎の遊技履歴が管理される。
具体的には、パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉数を示す供給信号が供給玉検出スイッチ6から出力され、大当り中である旨を示す大当り中信号、確率変動中である旨を示す確変中信号、始動入賞した旨を示す始動信号、プレミアム予告が発生した旨を示すプレミアム信号1(プレミアム予告信号)、プレミアムリーチが発生した旨を示すプレミアム信号2(プレミアムリーチ信号)、がパチンコ機2から出力され、パチンコ機2から回収されたパチンコ玉数を示す打込信号がアウト玉検出スイッチ7から出力されて、制御ユニット328に入力される。尚、前記信号の内、大当り中信号や確変中信号が出力された場合には、所定時間間隔毎ではなく、当該信号の出力時点において遊技情報データが会員管理コンピュータ120に送信されて、大当りや確変大当りの発生が迅速に通知される。
また、前記RAM331内の所定アドレスには、挿入されている会員カード37より読み出された遊技者特定情報である会員ID並びに会員カードIDが記憶される会員IDレジスタ並びに会員カードIDレジスタや、貯蓄球数が記憶される貯蓄球数レジスタや、受付けた暗証番号が記憶される暗証番号レジスタや、度数が記憶される度数レジスタに加えて、制御ユニット328に接続されている前記中継端末4からの供給信号や打込信号の入力に基づく営業開始時点からの補給球総数並びにアウト球総数が記憶される補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタと、会員カード37の挿入中における供給信号や打込信号に基づく会員遊技者の遊技における補給球総数並びにアウト球総数が記憶される会員補給球数(IN)レジスタや会員アウト球数(OUT)レジスタ、前記中継端末4からの大当り中信号の出力に基づく大当り回数が加算記憶される特賞回数レジスタと、会員カード挿入中における大当り回数が加算記憶される会員特賞回数レジスタと、前記システムコントローラ100とのオフライン時において貸出処理や再プレイ処理に使用された会員カードID及び入金ID及び度数、並びに会員IDや使用された再プレイ回数が記憶される履歴記憶領域が設けられており、該履歴記憶領域に記憶されているオフライン時における玉貸や再プレイの履歴が、前記システムコントローラ100や会員管理コンピュータ120との通信状態がオンライン状態に復旧した際に、前記システムコントローラ100や会員管理コンピュータ120に送信されることで、システムコントローラ100にて管理されている会員カード37の度数や、会員管理コンピュータ120にて管理されている貯蓄玉数の整合性が保たれるようになっている。
更には、前記補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタの営業開始時点からの補給球総数とアウト球総数が前記会員管理コンピュータ120へ送信され、且つ会員カード37の返却時において該会員カード37の挿入時からの前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに会員アウト球数(OUT)レジスタに記憶されている会員遊技者の遊技に伴う補給球数(IN)とアウト球数(OUT)と会員特賞回数レジスタに記憶されている会員特賞回数とが前記会員管理コンピュータ120へ送信されることで、パチンコ機2の営業開始時点からの収支とともに、各会員遊技者の収支を会員管理コンピュータ120が把握できるようになっている。
この本実施例のカードユニット3において実施される各処理内容について説明すると、まず、カードユニット3は、会員カード挿入口309に挿入された会員カード37に対して利用の可/不可を判別する受付処理を行う。
また、受付処理において受付けられた会員カード37より読み出された度数が残存する場合であって、パチンコ機2に備えられる貸出ボタン16の操作が検出された場合に、対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理を行う。
また、会員カード37が受付中でかつ残存する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数を、受付けられている会員カード37より読み出された度数に加算する追加入金処理を行う。
また、会員カード37が受付けられていない場合に低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数をビジターカード装着口310に装着されているビジターカード38に記録した後、この記録した度数の全てを使用して、対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させる現金使用処理を行う。
また、会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を、会員管理コンピュータ120から入手し、この入手した貯蓄玉数を使用して、対応するパチンコ機2に対して払戻要求を出力し、所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させる再プレイ処理(払戻処理)を行う。
また、カードユニット3と1対1に並設されたパチンコ機2が備える返却ボタンが遊技者により操作された場合に、受付け中の会員カード37の返却を実施させる返却処理を行う。
本実施例のカードユニット3は、カードユニット3内部に設けられた収容部200に前記突出部305を収容可能とされており、この突出部305の収納機構について図8並びに図9に基づいて説明する。
この収容部200のカードユニット3の本体3bの上下位置には、図8(c)に示されるように縦断面形状がT字状をなすガイドレール201a、201bが、互いに上下方向を向く軸線上に位置するように、かつ、本体3bの前後方向に向けて互いに平行に配設されており、これら上下のガイドレール201a、201b間には、液晶表示器313を回動自在に保持する移動体202が前後方向に摺動自在に嵌合されている。
詳しくは、移動体202は、液晶表示器313の厚みよりも若干肉薄の板部材にて構成されており、その前方上下位置には、液晶表示器313を回動自在に保持するための保持アーム部203a、203bが前方に延びるように形成されている。そして、これら保持アーム部203aの上面側及び保持アーム部203bの下面側には前後方向を向く凹条204が凹設されており、この凹条204内に前記ガイドレール201a、201bそれぞれの対向面に凸設された前後方向を向くガイド条201cを嵌合させることで、ガイドレール201a、201bによって前記表示位置P1と収容位置P2との間でスライド移動自在に案内されるようになっている。
また、保持アーム部203a、203bの先端部には、上下方向を向く軸部材205a、205bがそれぞれ設けられており、これら軸部材205a、205bを中心に液晶表示器313が回動自在に保持されている。なお、液晶表示器313の本体内には、下方の軸部材205bに連係された前記回動用駆動モータ357が設けられている。
移動体202の一方の側面後部には、内周面に雌ねじ部が形成されたナット部材206が固着されており、このナット部材206は、本体3bにおける収容部200の前後方向に設けられた棒部材207の外周面に形成された雄ねじ部に螺合されている。この棒部材207の前後端部は、本体3bの前後壁に対して軸周りに回動自在に枢支されているとともに、その後端部には、本体3bの後壁に固設された移動用モータ355の回転軸355aの先端に固着された駆動ギヤ208に噛合する従動ギヤ209が固着されており、移動用駆動モータ355の回転軸355aの回転が駆動ギヤ208及び従動ギヤ209を介して棒部材207に伝達されるようになっている。
この棒部材207の外周に螺合されたナット部材206は、上下のガイドレール201a、201bにより回転不能にガイドされた移動体202に固着されているので、棒部材207に対して相対回転不能に規制されていることになり、これにより移動体202は、移動用駆動モータ355が駆動して棒部材207が軸心周りに回転することにより、ガイドレール201a、201bにて前方もしくは後方に向けてスライド移動自在に案内される。
移動体202の他方の側面後部には、カードユニット3の本体3bにおける対向面(側壁内面)の前後所定箇所に互いに離間して配設されたリミットスイッチ356a、356bにそれぞれ当接して押圧する押圧部材210が固着されている。この押圧部材210は、移動体202が表示位置P1に位置したときに前方のリミットスイッチ356aを押圧し、収容位置P2に位置したときに後方のリミットスイッチ356bを押圧するようになっており、これにより、移動体202が表示位置P1もしくは収容位置P2に位置したことがリミットスイッチ356a、356bにて検出されると、前記制御ユニット328は、移動用駆動モータ355の駆動を停止し、移動体202を前記表示位置P1もしくは収容位置P2にて停止させる。
次に、表示位置P1と収容位置P2との間で移動自在に設けられた液晶表示器313の移動状況及び作用を説明すると、まず、液晶表示器313が図8(a)、(b)に示される表示位置P1に位置しているとき、ガイドレール201a、201b及びナット部材206を介して棒部材207にて支持されている移動体202の前部及び該移動体202に保持された液晶表示器313は、カードユニット3の前面3aの挿通口211を介して、前面3aよりも前方(図中左側)、すなわち、遊技者側に向けて突出した状態となる。詳しくは、液晶表示器313の本体全体が前面3aよりも突出した前方位置に位置している。
液晶表示器313は、収容位置P2と表示位置P1との間で移動する間、及び収容部200に収容される収容位置P2において、カードユニット3の前面3aに対して直交する方向、言い換えると、表示面312を有する正面313が、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2側(該対応するパチンコ機2にて遊技を行う遊技者側(図8(a)中下側))であり、カードユニット3の側面に対して平行となる縦向きの姿勢とされており、収容位置P2から移動して表示位置P1に位置したとき、回動用駆動モータ357が駆動して、上下方向を向く軸部材205a、205bを中心として表示面312が遊技者側、すなわち、前方を向くように所定角度(例えば約45度)回転した所定位置(図8(a)中2点鎖線で示される位置)にて停止する。
このように表示位置P1に位置した状態において、液晶表示器313の表示面312全域が、カードユニット3の本体3bの前面3aよりも前方位置に位置して遊技者に近づくことになるため、使用時における液晶表示器313の表示面312の視認性の低下が効果的に防止される。
また、液晶表示器313は、ガイドレール201a、201bにより前後方向に移動自在に案内される移動体202に、上下方向を向く軸部材205a、205bを介して回動自在に保持されているため、表示面312を遊技者が見やすい角度まで回転して使用することが出来るため、表示面312の視認性をより効果的に向上させることが出来る。さらには、表示部312に表示される角度調整選択入力部(図示略)を操作することで、表示面312の微妙な角度調整を行うことが出来る。
さらに、液晶表示器313が移動体202に対して回動自在に設けられていることで、例えば液晶表示器313が表示位置P1に位置している状態において、表示面312の表示内容を視認しないときは移動体202に対して平行となる姿勢とすれば、遊技者やパチンコ機2側に液晶表示器313本体が張り出すことがなく、遊技者に干渉するなどして遊技者の遊技の邪魔にならないとともに、視認するときは液晶表示器313を回転して表示面312を遊技者に向けて使用することが出来る。
次に、液晶表示器313が図9(a)、(b)に示される収容位置P2に位置しているとき、すなわち、液晶表示器313の本体全体がカードユニット3内に設けられた収容部200に収容されているときは、カードユニット3の前面3aから液晶表示器313や移動体202が突出することがない。このように、例えば遊技者が液晶表示器313を使用しないときや、該カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行う遊技者がいないとき等、液晶表示器313の非使用時において、表示位置P1の液晶表示器313をカードユニット3の本体3bの内部に設けられた収容部200に収容することが出来るため、非使用時における液晶表示器313が遊技者や他の遊技客、店員等と干渉を極力防止することが出来るとともに、干渉による液晶表示器313の故障が防止される。
また、液晶表示器313は表示面312がカードユニット3の表示面3aに対してほぼ直交する方向を向く縦向きの姿勢で収容部200に収容されるため、カードユニット3の前面3aの左右幅寸法を大としてカードユニット3を肉厚に形成する必要がなく、カードユニット3内にコンパクトに収容することが出来る。すなわち、このように縦向きで収容することで、例えば液晶表示器313の表示面312を大型化した場合にあってもカードユニット3を表示面312の大きさに対応して肉厚に形成する必要がないため、例えば図示しない遊技機設置島に多数のパチンコ機2を設置する場合において、カードユニット3が嵩張ってパチンコ機2の設置可能台数が減少するといった事態を極力回避しつつ、液晶表示器313の表示面312の大型化を図ることが出来る。
次に、液晶表示器313を表示位置P1と収容位置P2との間で移動させるための移動用駆動モータ355及び回動用駆動モータ357の駆動制御内容を説明する。
制御ユニット328は、リミットスイッチ356a、356bからの検出信号の入力状態を監視しており、例えば後方位置に配設されたリミットスイッチ356bからの検出信号が入力されているとき、すなわち、液晶表示器313が収容位置P2に停止していると判定したとき、カードリーダライタ327への会員カード37の受付け状況の監視を行う。
そしてカードリーダライタ327に会員カード37が受付けられたと判定したとき、移動用駆動モータ355を駆動して収容部200に収容された収容位置P2に位置する移動体202及び液晶表示器313を表示位置P1まで移動させるとともに、リミットスイッチ356aからの検出信号の入力があったときに移動用駆動モータ355の駆動を停止する。すなわち、液晶表示器313が表示位置P1にて停止することになる。
さらに移動用駆動モータ355の駆動の停止直後において、回動用モータ357を駆動して、液晶表示器313を軸部材205a、205bを中心として45度角度回動させ、回動動作終了後に駆動を停止する。
このように会員カード37がカードリーダライタ327に受付けられたとき、すなわち、会員カード37が会員カード挿入口309に挿入されたときに液晶表示器313を表示位置P1まで移動させて使用可能な状態とすることで、遊技者は液晶表示器313を移動させる操作を行うことなく液晶表示器313を使用することが出来るため、使用性が向上する。
また、制御ユニット328は、前方位置に配設されたリミットスイッチ356aからの検出信号が入力されているとき、すなわち、液晶表示器313が表示位置P1に停止していると判定し、かつ、カードリーダライタ327に受付けられていた会員カード37が返却されたと判定したとき、まず回動用モータ357を駆動して、液晶表示器313の表示面312が前面3aに対してほぼ直交となる縦向きの姿勢に戻した後、移動用駆動モータ355を駆動して表示位置P1に位置する液晶表示器313を収容位置P2まで移動して収容部200に収容させる。
このように会員カード37がカードリーダライタ327に受付けられているときにおいて、受付けられた会員カード37が返却されたと判定したときに液晶表示器313を収容位置P2まで移動させて収容状態とすることで、遊技者は液晶表示器313を移動させる操作を行うことなく液晶表示器313が収容されることになるため、使用性が向上する。
このように、本実施例では、突出部305を含む移動体202が、スライドにて出没自在とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図66に示すように、移動体202の後端下部に水平方向を向く回動軸370を設け、カードユニット3の前面3aの裏面における挿通口211の下端近傍に枢支することにより、該回動軸370を中心として、移動体202及び液晶表示器313が表示位置P1と収容位置P2との間で回動自在とすることで、液晶表示器313を含む突出部305を出没自在としても良い。
また、回動軸370は、移動体202内部に設けられた笠歯車371を介して移動用駆動モータ372に連係されており、該移動用駆動モータ372の駆動により移動体202が回動されることで、移動体202が移動用駆動モータ372により自動的に出没されるようになっている。尚、図中の373は、移動体202が表示位置P1に位置したときに開口している挿通口211の上半部を覆うための被覆片である。
このように本実施例では、突出部305を構成する液晶表示器313を含む移動体202が、会員カード37の挿入により自動的に出没されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これら移動体202の出没を、利用者や係員が実施するようにしても良い。
また、本実施例では、前述のように、会員カード37への入金を実施するための入金装置21を遊技場内の所定位置に設けている。この入金装置21には、前記カードユニット3に設けられている硬貨識別ユニット324や紙幣識別ユニット323並びに前記カードリーダライタ327とほぼ同様の硬貨識別ユニットや紙幣識別ユニット並びに前記カードリーダライタや各種操作ボタン等が設けられており、会員遊技者は、自分が所有する会員カード37に残存する度数が「0」である場合において、該会員カード37に1万円を上限として入金を実施し、該入金した会員カード37を前記カードユニット3に挿入することで、該入金に相当する度数を遊技に使用することができるようになっている。
また、本実施例の遊技用システムにおいては会員カード37に度数が残存している場合において、これら度数を現金に交換できるようにするための精算装置22を設けている。
この本実施例に用いた精算装置22を図10並びに図11に基づき説明すると、該精算装置22は、前記遊技島の端部位置等の遊技場内の所定位置に配置され、その外観形状は図10に示すようになっており、その前面に、精算が可能であることを遊技者に報知するための動作表示部401と、精算する会員カード37が挿入可能とされているカード挿入口402と、該カード挿入口402に会員カード37が受付け中であることを点滅により報知するカードインジケータ403と、前記カード挿入口402に挿入された会員カード37の記録情報より特定される遊技用価値である度数に相当する精算金額を表示するための金額表示部407と、前記金額表示部407に表示されている精算金額の精算を実施する際に入力操作される精算ボタン410と、該精算処理を中断する際に入力操作される中止ボタン409と、精算に伴い払い出される硬貨が排出されるコイン排出口411と、該コイン排出口411からの硬貨の排出を点滅により報知するコインインジケータ412と、精算に伴い払い出される紙幣が排出される紙幣排出口413と、該紙幣排出口413からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケータ414と、が設けられている。
また、本実施例の精算装置22には、図10に示すように、その前面の上部位置並びに下部位置に撮像装置であるCCDカメラ425,426が設けられており、精算を行う操作者の内、予め前記システムコントローラ100に設定された撮像条件に精算内容が合致する場合に、これらCCDカメラ425,426に撮像指示がシステムコントローラ100から送信されて撮像が実施され、該撮像された画像がシステムコントローラ100に送信されるようになっている。
この精算装置22の構成について説明すると、該精算装置22は、前記動作表示部401や、金額表示部407や、精算ボタン410や、中止ボタン409や、カードインジケータ403や、紙幣インジケータ414や、コインインジケータ412に加えて、図11に示すように、前記カード挿入口402に連設され、会員カード37の記録情報の読み出し並びに書き込み、消去等を行うICカードリーダライタ415と、前記コイン排出口411に連設され、硬貨の払い出しを実施する硬貨払出ユニット418と、前記紙幣排出口413に連設され、紙幣の払い出しを実施する紙幣払出ユニット419と、前記金額表示部407の表示動作の制御を行う表示ドライバ420と、前記したCCDカメラ425,426と、前記会員カード37より読み出された各種データ等が記憶されるとともに、後述するMPU423の制御内容が記述された制御プログラムや装置ID等が記憶された記憶部421と、通信ケーブルを介して前記システムコントローラ100とデータ通信を行うための通信部422と、これら各部の制御等を行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)423と、を具備し、これら各部は図11に示すように接続されている。
ここで、本実施例に用いたシステムコントローラ100について説明すると、該システムコントローラ100は、図12に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する後述するカードマスターテーブルやカードユニット別データテーブル並びにカード使用履歴テーブルや遊技履歴テーブル等の各種データベースの更新処理や、各種の判断処理等をCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行う第1通信部109、前記カードユニット3(カードリーダライタ327)とのデータ通信を行う第2通信部110、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話回線を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100の処理を実施するための処理プログラムに加えて、図13(a)〜(c)並びに図14、図15に示すような各種テーブルから構成されるカード管理データベース(DB)が登録されている。
まず、図13(a)の会員属性情報テーブルは、会員カード37に記録されている会員ID毎に、当該会員カード37を所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所からなる会員遊技者の会員帰属情報(個人情報)が対応付けて登録されており、これら会員属性情報テーブルの登録情報は会員管理コンピュータ120に登録されている会員情報テーブル(図34参照)の登録内容と同一となるように起動時や変更発生時において逐次更新される。
また、図13(b)に示す会員カードマスターテーブルには、会員カード37の会員カードID毎に、会員カード37の場合には会員IDと、前記入金装置21或いはカードユニット3における後述の入金処理が実施される毎に付与される入金IDと、当該入金IDに該当する入金処理が実施された入金装置21或いはカードユニット3の装置IDと、該入金処理に供された入金額に相当する入金度数と、該入金度数からカードユニット3における貸出処理に使用された使用度数と、前記入金度数のうち未だ貸出処理に使用されていない残存度数と、その会員カード37が前記カード会社の管理サーバ12から配信される後述する運用情報に含まれるブラックリスト或いはあみかけリスト或いは後述するグレー会員リストにおける無効設定、または前記会員管理コンピュータ120で会員登録抹消処理が行われることで該システムコントローラ100に送信されてくる抹消情報に基づき、その会員カード37或いはビジターカード38が使用不可であるかを示す使用不可情報と、が対応付けて登録されていて、これら会員カードマスターテーブルに登録されている残存度数と対応する会員カード37に記録されている残存度数とが一致するように登録、管理されているとともに、前記ブラックリスト或いはあみかけリスト並びにグレー会員リストにおける無効設定に該当する会員カード37の使用不可情報(フラグ)が使用不可「1」として登録されることで、該会員カード37の使用が禁止されるようになっている。
また、図13(c)に示すカードユニット別データテーブルには、前記カードユニット3の装置ID毎に、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号と、その通信状況(オンラインかオフラインか)と、対応するパチンコ機2の機種名である対応機種と、装着されているビジターカード38のシリアル番号とビジターカードIDと、後述の貸出処理に使用された度数の累計である総使用度数と、該総使用度数のうちビジターカード38から使用された度数であるV(ビジター)カード使用度数と、会員カード37から使用された度数である会員カード使用度数と、当該カードユニット3にて入金された入金総額である会員カード入金金額並びに該入金のために受付けた現金の各金種毎の数量である10000円、5000円、2000円、1000円、500円、100円とが登録されており、これらカード管理DBにおける登録データ並びに前記会員カードマスターテーブルに登録されている残存度数等の各種データは、前記カードユニット3からその都度送信される各種情報に基づき更新されるようになっている。
また、本実施例のカード管理データベース(DB)内には図14に示すように、各会員カード37が前記カードユニット3や入金装置21並びに精算装置22にて使用された時刻に対応付けて、使用された会員カード37の会員カードIDと処理種別、処理度数、受付(払出)金種、並びに該処理を実施した装置の装置ID(CU−XXXXはカードユニット3の装置IDであり、SS−XXは精算装置22の装置IDであり、NS−XXは入金装置21の装置IDである)と、処理状況とが記憶される会員カード使用履歴テーブルが記憶されて、各会員カード37の使用履歴が管理されるようになっている。
また、本実施例の管理データベース(DB)内には図15に示すように、営業当日の会員の遊技履歴が登録される会員遊技履歴テーブルが設けられており、各会員遊技者が前記カードユニット3に自己の会員カード37を挿入して、玉貸操作を実施することで、該玉貸が実施されたカードユニット3の装置IDと該カードユニット3にて玉貸に使用された使用度数とが、会員ID並びに会員カードIDに対応付けて1遊技履歴として登録されるようになっており、これら会員遊技履歴テーブルに登録されている使用度数のデータが、遊技終了時においてカードユニット3から会員カード37が返却されたことに基づき、前記会員管理コンピュータ120から出力される使用度数照会において、該当する使用度数が会員管理コンピュータ120に返信されるようになっている。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、図14に示す会員カード使用履歴テーブルに記憶された会員カード37の使用履歴に基づいて、入金時間と精算時間との時間差を算出して該時間差が予め定められた所定時間差以内であるかの判断処理や、予め定められた金額以上の精算を実施する高額精算者であるかの判断処理や、その精算が、所定期間である一日において予め定められた回数以上の複数回精算に該当するか否かを判断する判断処理を実施するとともに、各判断結果が該当するとの判断結果である場合において精算装置22に撮像指示を送信する撮像指示送信処理を実施する。
また、本実施例のシステムコントローラ100のCPU102は、所定時間内における撮像回数が後述する要注意報知条件に達しているか否かの判定処理を実施するとともに、該要注意報知条件に達した撮像画像を、図14に示す会員カード使用履歴テーブルから抽出して表示する処理を行う。
また、本実施例のシステムコントローラ100においては、図16に示すように、前記各テーブル並びにデータベースに基づき、各種カード管理、カードユニット管理並びに売り上げに関する種々の情報を、本日はもとより前日以前の過去のデータも出力可能とされている。
具体的には、図17に示す機能選択画面において、表示されている各選択項目から所望する項目並びに出力させたい日付を選択或いは入力することで、図16の項目(1)〜(7)に示すように、(1)日計表、(2)島別売上表、(3)個別売上、(4)個別詳細情報、(5)時間別売上、(6)帳票管理、(7)機器交換履歴の各項目を、例えば図18に示す前記(3)個別売上のように表示或いはプリント出力することができるようになっている。
本実施例のシステムコントローラ100では、前記(1)日計表として、選択された日付の店舗全体の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総額、会員カード37の精算総額等の情報が表示される店舗日計表や、選択された日付の前記カードユニット3毎の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総額等の情報が表示されるサンド日計表や、選択された日付の前記入金装置21による入金回数や入金総額等が表示される入金機日計表や、選択された日付の前記精算装置22における精算回数や精算金額が表示される精算機日計表と、が表示されるようになっている。
また、前記(2)島別売上表を選択した場合には、選択された日付の前記島毎の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総額等の情報が表示され、(3)個別売上を選択した場合には、図13に示すように、選択された日付の各カードユニット(CU)3毎の会員並びにビジターの売上(消費)や会員カード37への入金総額等の各情報が表示され、前記(4)個別詳細情報を選択すると、選択された日付の各機器の売上、受付金種別の受付数、通信状態や会員カード37挿入の有無等の各機器の詳細情報が表示され、前記(5)時間別売上を選択した場合には、選択された日付の各時間帯における店舗全体の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総額や精算総額等の情報が表示される。
また、前記(6)帳票管理を選択した場合には、選択した帳票を印刷することができ、前記(7)機器交換履歴を選択した場合には、選択した日付において図示しないカードユニットストッカ内の予備用カードユニットとの交換があった場合に、その交換された時間や交換された機器の情報が表示されるようになっている。
また、前記(1)〜(7)の日付選択する項目以外に、項目(8)〜(13)の日付選択を必要としない表示項目(メニュー)が設けられており、項目(8)の仮締め情報を選択することで、通信がオフライン状態或いは何らかの障害により正規の締め処理がなされずに仮締め処理がなされたカードユニット3の売上等の情報が表示され、項目(9)のエラー情報管理を選択すると、各接続機器のエラー発見日時、復旧日時、エラー名などのエラー情報が検索して表示され、項目(10)の操作履歴を選択すると、各カードユニット3や前記入金装置21並びに精算装置22が操作された日時や時間内容などの操作履歴(通信履歴)が表示され、項目(11)の営業状態を選択した場合には、各接続機器の通信接続や会員カード37の受付状況等の状態が表示され、項目(12)の営業定数を選択すると、締め処理において自動印刷される帳票の種別設定を行う画面が表示され、項目(13)のビジターカード情報を選択することで、各カードユニット3に装着されているビジターカード38の書き込み回数情報や、交換履歴(交換日付)等の情報が表示されるようになっていて、該システムコントローラ100において、各カード並びにカードユニット3や入金装置21や精算装置22の管理が実施できるようになっている。
また、これら売上(消費)に関する情報や入金に関する情報並びに会員カード37の残金情報は、営業の終了時に実施される締め処理にて前記カード会社の管理サーバ12へ送信されるとともに、前記図18に示す個別売上のように、各カードユニット3毎の消費金額や入金金額等の情報並びに店舗全体の消費総額や入金総額の情報が前記会員管理コンピュータ120へ出力されることで、該会員管理コンピュータ120にても、会員カード37並びにビジターカード38による売り上げを管理できるようになっているとともに、これら売り上げ情報が会員の遊技動向の分析やイベント効果等のデータとして活用されるようになっている。
また、会員カード37の返却が前記カードユニット3にて発生した場合においては、前述のように、その返却時において会員管理コンピュータ120からの当該会員カード37の会員カードID並びにカードユニット3の装置IDを含む使用度数照会の送信に基づき、照会された会員カードIDに該当する会員遊技者が、当該照会されたカードユニット3にて遊技に使用した消費金額が売上金額として会員管理コンピュータ120に返信されることで、該会員管理コンピュータ120では、後述する図35(c)の会員別履歴テーブルに示すように、その会員遊技者の来店履歴の売上金額として登録される。
ここで、本実施例に用いたシステムコントローラ100と前記カード会社に設置されている管理サーバ12との連携について図19に基づき説明する。まず、システムコントローラ100は、図示しない無停電電源装置(UPS)に接続されていて、該UPSに設定されている営業日の所定時間において自動的に起動されるようになっている。該UPSによる電源投入(起動)が実施されると、自動的に前記記憶装置105に記憶されている処理プログラム(P)が起動されて、記憶装置105に記憶されている各ファイルの異常を、誤り訂正符号(CRC)に基づきチェックするとともに、接続されているカードユニット3や入金装置21並びに精算装置22等の接続機器に異常がないかを確認し、異常があれば異常内容を前記管理サーバ12に通知し、異常がなければチェック完了を管理サーバ12に通知する。
該チェック完了の送信を受けて管理サーバ12は、前日(前回の営業日)の締め時においてシステムコントローラ100から送信を受けて登録してある会員残金を読み出してシステムコントローラ100に送信する。該送信を受けて、システムコントローラ100は、送信されてきた会員残金と自己に登録されている前回の締め時の会員残金との照合を実施し、該照合が一致しない場合には、不正なデータ操作があったものと判断して残金異常通知を管理サーバ12へ通知する。
この会員残金の照合が一致した場合には、前回締め時に管理サーバ12より配信された運用情報に含まれている新規発行可能な会員カード37の会員カードIDを含む発送情報と、ブラックリストやあみかけリストを受信した場合は、該ブラックリスト並びにあみかけリストに登録されている会員カード37が、前記会員カードマスターテーブルに登録されている場合において、当該会員カード37の使用不可情報(フラグ)を使用不可「1」として登録することで、その会員カード37の使用を不可とするとともに、前記発送情報を会員管理コンピュータ120へ送信することで、これら発送情報に含まれる新規発行可能な会員カード37の会員カードIDと会員IDの送信を受けて会員管理コンピュータ120は、これら受信した会員カードIDと会員IDを図34(a)に示すように、後述する会員情報テーブルに新規発行可能な未発行カードとして登録する。
前記会員管理コンピュータ120への発送情報の送信の後、システムコントローラ100は、営業の開始通知を前記管理サーバ12へ送信して、該管理サーバ12より開始許諾を受信することで、営業を開始して営業中処理へ移行する。
該営業中において、前記会員管理コンピュータ120にて、新規会員の属性情報の登録による新規会員登録がなされ、該新規会員への会員ID並びに会員カードIDの割り当てや、既存会員の会員帰属情報の変更並びに不正な会員遊技者と判定されて会員登録の抹消があった場合には、新規発行情報又は更新情報(抹消情報)が会員管理コンピュータ120からシステムコントローラ100に送信され、該新規発行情報又は更新情報(抹消情報)に基づき図13(a)に示す会員属性情報テーブルに新規会員の登録或いは会員情報の更新が実施される。
また、この営業処理中において前記管理サーバ12は、所定期間毎にシステムコントローラ100に対し、稼働を確認するためのヘルスチェックデータを送信し、該ヘルスチェックデータに対する応答に基づいて、システムコントローラ100が正常に動作しているかを確認するようになっているとともに、システムコントローラ100も各カードユニット3並びに発行装置21並びに精算装置22に対して、前記LAN上に通信接続確認用のブロードパケットを所定時間毎、例えば5秒毎に送信することで、該ブロードパケットの受信の有無により、各カードユニット3中の前記カードリーダライタ327に設けられている前記制御基板327bが、オンライン/オフラインの通信状態の確認を実施できるようになっているとともに、各カードユニット3並びに発行装置21並びに精算装置22からのブロードパケットの受信に基づく返信により、これら各装置との通信状態をシステムコントローラ100が確認できるようになっている。
また、営業処理中において接続機器やカードの残額異常等の不正を検出した場合においてシステムコントローラ100は、管理サーバ12に対して不正検知或いは異常検知を通知することで、管理サーバ12が設置されているカード会社において、これら異常や不正を把握できるようになっている。
営業時間が終了した後においてシステムコントローラ100は、締め処理を実施する。この締め処理においては、その営業日における店舗全体の売上が集計された日計売上や、各カードユニット3毎や会員カード37毎の売上等を含む個別売上や、各会員カード37に残存する遊技用価値である度数に相当する残金の情報を含む会員残金等の各情報を含む集計データが管理サーバ12へ送信されるとともに、該管理サーバ12は、その遊技場が該当する店舗情報と運用情報とを配信するとともに、最後に前記のヘルスチェックデータによる動作確認を実施し、該動作確認の後、システムコントローラ100の電源が前記UPSにより遮断される。
この管理サーバ12より配信される前記運用情報には、その遊技場からの発注に基づき発送された会員カード37の会員カードIDと会員IDとを含む発送情報とともに、カード会社が使用を禁止した会員カード37の会員カードIDと会員IDが記述されたブラックリストや、カード会社から遊技場への配送途中に紛失や盗難、或いは製造不良であると判明した会員カード37の会員カードIDと会員IDが記述されたあみかけリストが含まれており、該ブラックリスト並びにあみかけリストに登録されている会員カード37に該当するカードが前記会員カードマスターテーブルに登録されている場合において、該会員カード37の使用不可情報(フラグ)が使用不可「1」として登録されて、そのカードの使用が不可とされるようになっている。
次いで、本実施例における催事管理装置である会員管理コンピュータ120について説明すると、該会員管理コンピュータ120は、図33に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、該会員管理コンピュータ120が実施する会員の帰属情報を受付けて会員IDに対応付けて登録管理するとともに、これら会員カード37の使用に基づく各情報に基づいてイベント評価等の各種の分析処理や後述の会員管理DBの更新処理並びに前記システムコントローラ100からの売上情報に基づく売上集計等の各種データの集計処理等を行うCPU122、ワークメモリ等として使用されるRAM123、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置125、新規会員に関する個人情報等の会員帰属情報等の各種情報を受付けるためのキーボードやマウス等の入力装置126、機能選択を実施することで、例えば新規会員の登録画面や売上情報並びに未発行の会員カード37の会員IDや枚数等の情報を出力するための表示装置127並びにプリンタ128、前記システムコントローラ100とのデータ通信を行う第1通信部129や前記カードユニット3(制御ユニット328)とのデータ通信を行う第2通信部130、が接続された通常のコンピュータである。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、図53に示すように、後述するイベント対象者判定処理を実施する。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、本日がイベント対象日であるか否かを判断する催事対象日判断処理や、該判断にて対象日と判断されたイベントの情報を表示装置127に抽出して表示する催事情報抽出表示処理を実施する。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、後述する検索条件選択画面(図45参照)にて選択された複数の遊技情報から成る抽出条件と、該抽出対象とする遊技情報の対象期間とに基づいて、該対象期間中の遊技情報が、検索条件選択画面にて選択された条件に合致する全ての会員遊技者を抽出して図46に示すように、一覧表示する会員抽出処理を実施する。
また、前記記憶装置125には、該会員管理コンピュータ120が処理を実施するための各種処理プログラムに加えて、図34〜図36に示す各種テーブルから成る会員管理データベース(DB)と、後述するメッセージ設定画面(図41参照)にて設定された設定内容が登録されるメッセージデータベースが記憶されている。
まず、会員管理データベースを構成する会員情報テーブルには、図34(a)に示すように、会員カード37の会員ID並びに会員カードID毎に、対象となることでダイレクトメールが送付されたイベント番号が登録されるDM−No.と、イベントポイント(Pt.)と、その時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、来店回数と、来店ポイントと、最後の来店日と、これら来店回数や収支金額等に基づく会員ランク、並びに当該会員カード37を所持する会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、郵便番号、住所、電話番号、携帯電話番号等の個人情報や、交通手段、趣味、記念日、電子メールアドレス並びにダイレクトメールの送付の可否等からなる会員遊技者の帰属情報と、当該会員カード37を所持する会員遊技者が本日イベント対象者であるか否かを示すイベント対象者フラグ(本日のイベント対象者である場合には「Yes」が登録され、イベント対象者ではない場合には「No」が登録される)と、後述する会員登録/変更画面において新規登録または登録変更が実施された場合に登録される更新状況(新規登録または登録変更が実施された場合には「Yes」が登録され、これら新規登録または登録変更に基づく登録内容が、前記システムコントローラ100の前記会員属性情報テーブルに反映された時点で「No」が登録される)と、新規会員の帰属情報等の各種情報の登録がなされた際に「未」から「既」が登録される発行状況と、が記憶されており、前記発行状況には、前記システムコントローラ100から送信されてきた新規発行可能な会員ID並びに会員カードIDが登録された際に、「未」が登録されることで、その時点にて未発行でかつ発行可能な会員カード37を迅速に抽出できるようになっている。
また、会員管理データベースを構成するイベントテーブルには、図34(b)に示すように、遊技者に対して告知されるイベントのイベントNo.毎に、当該イベントのイベント名と、その実施期間と、当該イベントの実施期間中であるか否か、すなわち当該イベントが本日実施されるイベントであるか否かを示す実施期間中フラグ(当該イベントの実施期間中である場合には「Yes」が登録され、当該イベントが有効とされるとともに、当該イベントの実施期間中ではない場合には「No」が登録されて当該イベントが無効とされる)と、実施時間と、当該イベントのイベント対象の条件(例えば、全会員、女性会員、来店回数50回以上の会員、過去1ヶ月の入金額が5万円以上の会員、イベントポイント10Pt.以上、来店ポイント50Pt.以上等)と、対象となるカードユニット3の範囲(例えば、全ユニット、〜番島、対象となるカードユニット3の個別の装置ID等)と、イベント対象者に対して付与する特典(例えば、無制限、粗品進呈、等価交換等)と、対象となるカードユニット3においてイベント対象者である旨を報知する際の報知時期(例えば、遊技開始時、大当り発生時等)と、同一遊技者1人当りの上限報知回数と、対象となるカードユニット3においてイベント対象者である旨を報知する際の報知態様(多機能表示部301の発光態様)と、当該イベントの上限報知回数と、当該イベントの報知回数と、からなるイベントデータが記憶されている。
また、イベントテーブル中に登録されているイベントデータには、イベントを重複して実施する場合に、該イベントの他のイベントに対する優先度も併せて登録するようになっている。
また、会員管理データベースを構成する会員別履歴テーブルには、図35(c)に示すように、会員遊技者がカードユニット3に会員カード37を挿入してから取り出すまでに実施した遊技を1回の遊技として、最近3ヶ月間の全遊技履歴と、各会員遊技者が会員として登録された日からの大当り回数である累計大当り回数が各会員ID毎に登録されている。具体的には、各会員ID毎に、前記累計大当り回数とともに、来店日、遊技を実施したパチンコ機2の台番号、遊技の開始時間(会員カード37の挿入時間)、遊技の終了時間(会員カード37の返却時間)、開始時間と終了時間との差である遊技時間、始動回数、大当回数、確変回数、連荘回数(確変大当りの連続発生回数:今回のみ)、会員遊技者が遊技に消費した金額である売上金額、会員遊技者が遊技にて獲得することで遊技場が該会員遊技者に対して提供する景品と等価な金額である支出金額(最小数は100円単位)、これら売上金額から支出金額を差し引いた収支金額、遊技場の勝敗、とから構成される遊技履歴が、所定期間(本実施例では過去3ヶ月)分にわたり登録されている。
これら会員別履歴テーブルは、カードユニット3から送信される所定フォーマットの遊技情報データに基づいて、その時点において遊技中の遊技履歴に相当する「今回」に対応する各データが、逐次最新のデータに更新されるようになっている。
また、会員管理データベースを構成する台別履歴テーブルには、図35(d)に示すように、前記締め処理に基づきシステムコントローラ100から出力される各カードユニット3毎の会員並びにビジターの各売上並びに総売上情報とともに、前記カードユニット3から出力される前記補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタに記憶されている営業開始時点からの補給球総数とアウト球総数の差球に基づき算出されるパチンコ機2の支出金額や、収支金額、並びに前記アウト球総数をパチンコ機2において単位時間(1分間)に打ち出させる平均打出数で除することで得られる稼働時間(分)や営業時間に占める稼働時間(分)の割合である稼働率とが、各台番号とその台タイプ並びに機種と島番号とともに登録される台別履歴データベース(DB)が記憶されており、これら各データベースに登録されている情報に基づいて、後述する各種情報の出力やイベント効果の集計が実施されるようになっている。尚、本実施例において支出金額の算出方法としては、前記補給球総数(補給球数(IN))からアウト球総数(アウト球数(OUT))を差し引いた差球数に特殊景品との交換率を乗じて支出金額を算出している。
また、会員管理データベースを構成する遊技情報テーブルには、図36(e)に示すように、遊技機であるパチンコ機2に固有に付与された台番号に対応付けて、該パチンコ機2の機種と、各パチンコ機2に対応して設けられているカードユニット3の装置ID(カードユニットID)と、前記カードユニット3の制御ユニット328から送信されてくる遊技情報データ中に含まれる補給玉数データに基づく補給玉数、前記遊技情報データ中の打込玉数データに基づく打込玉数、これら補給玉数と打込玉数の差に基づく遊技場側の差玉数、前記遊技情報データ中の始動回数に基づく総スタート回数、大当り信号1並びに大当り信号2の有無を示すデータに基づいて大当りと判定された回数である大当り回数、大当り信号2の有無を示すデータに基づいて確率変動状態と判定された回数である確変回数、前記総スタート回数と大当り回数との比である大当り確率、並びに各大当り間のスタート回数1,2・・・とが、記録されるようになっているとともに、前記遊技情報データ中に含まれる遊技情報である始動回数や補給玉数や打込玉数の所定時間内の変化の有無、並びに遊技状態情報である大当り信号1や大当り信号2の入力の有無を示すデータに基づき判定される稼働状況と、大当り信号1や大当り信号2の入力の有無を示すデータに基づき判定される遊技状態とが記憶されるようになっており、会員管理コンピュータ120において、各カードユニット3が対応するパチンコ機2の遊技情報を把握、管理でき、これらの遊技情報をカードユニット3に対して提供可能とされている。
また、本実施例ではこれら遊技情報テーブルにて管理されている遊技情報に基づいて、各遊技情報をイベント対象条件として設定できるようになっており、例えば、後述する図40のイベント設定画面におけるイベントNo.69のイベント設定内容に示すように、前回の大当りからの始動回数が1000回となったときは、次回大当りの際に遊技を行っている遊技者が会員管理データベースに登録されていない遊技者であっても、該遊技者に対して粗品をプレゼントするようなイベントを設定することが出来るようになっている。
また、会員管理データベースを構成する会員別報知履歴テーブルには、図36(f)に示すように、各会員ID、すなわち会員カード37を所有する各遊技者毎に、イベント対象者として報知された報知履歴(報知されたイベントのイベントNo.、当該イベントの特典、受付日時、受付けたカードユニット3の装置ID)が登録されている。
また、前記メッセージデータベースには、図41に示すメッセージ設定画面にて設定された複数の設定内容が登録される。具体的には、図41に示すように、まず、メッセージを表示する条件の判定を実施する対象時期を、カード挿入時とカード挿入中の2つの中から選択して設定する。そして、メッセージを表示する表示条件をポップアップウインドウから選択することで、該選択条件に合致するメッセージ候補がメッセージのポップアップウインドウに選択可能に表示されることで、所望のメッセージを選択するとともに、該メッセージの優先順位を選択した後、該メッセージ設定画面の下部の後述する機能尾端域505に設けられている「設定」の選択入力部を選択入力することで、該内容が前記メッセージデータベースに登録される。尚、これらの設定を繰返し実施することで、該メッセージ設定画面より複数の設定が実施できる。
これらメッセージデータベースに既に登録されている内容を確認したい場合には、メッセージ設定画面の下部に設けられている「設定内容確認」の選択入力部を選択入力することにより、メッセージデータベースに登録されている内容に基づく図37に示す表示画面が表示装置127に表示されることで、既に設定されている内容を確認できる。
この図37に示す表示画面に基づいて、本実施例において設定される表示条件について説明すると、カード挿入時における表示条件については、会員遊技者に関する条件として、全会員を表示対象としたい場合に設定される「会員」や、当日が誕生日である会員を表示対象としたい場合に設定される「誕生日」や、当日において実施されるイベントの対象者を表示対象としたい場合に設定される「イベント対象者」等の条件が設定され、遊技履歴に関する条件として今月の収支がプラス或いはマイナスの会員を表示対象としたい場合に設定される「今月の収支がマイナス(プラス(5万未満))」や、今月の収支が+5万円以上或いは+10万円以上の会員を表示対象としたい場合に設定される「今月の収支が+5万(10万)以上」等の各条件が設定されているが、これら設定されている条件以外にも、例えば、今月に代えて最近1ヶ月の収支がプラス或いはマイナスである会員を表示対象とする条件や、前記した収支を差玉や出玉とした内容とする条件や、+5万(10万)等の数値が異なる値の条件も設定できるようになっている。尚、前記今月や最近1ヶ月等に期間としては、週や月や年や累計等に基づくものとしても良い。このように、本実施例の会員管理コンピュータ120では、遊技履歴に関する異なる条件、会員遊技者に関する複数の異なる条件を設定できるようにされている。
また、図41に示すメッセージ設定画面においては、これら設定された各条件に対応するメッセージを選択できるようになっているとともに、当該選択されたメッセージの優先度(優先順位)を選択設定できるようにされており、本実施例においては、図37に示すようなメッセージおよび優先度が選択して設定されている。尚、「○○様、いらっしゃいませ。」や「○○様、お誕生日おめでとうございます。」の○○の表示には、該メッセージが表示されるカードユニット3に受付け中の会員カード37から読み出された会員帰属情報である氏名が付加されて表示部312に表示される。
また、優先度においては、最も優先して表示するものを1とし、その次に優先されるものが2、次が3・・のように設定することで、複数の表示条件が成立した場合において、優先度の値の小さなものから順次カードユニット3に送信されて表示される。
また、カード挿入中における表示条件としては、図37に示すように、当日の遊技において初めての大当りを発生させた会員を表示対象とする「本日1回目の大当り」や、当日の遊技において10回目の大当りを発生させた会員を表示対象とする「本日10回目の大当り」や、確変大当りを発生させた会員を表示対象とする「確変大当り」や、5回或いは10回の連荘を発生させた会員を表示対象とする「確変5(10)連荘」や、累計大当りが100回或いは1000回に達した会員を表示対象とする「累計大当り100回(1000回)」の各条件が設定されているが、これら設定されている条件以外にも、本日XX回目の大当りや、確変XX連荘、累計大当りXXXX回のように、Xにて示す各数値の異なる条件を設定できるようになっている。このように、本実施例の会員管理コンピュータ120では、遊技履歴に関する複数の異なる条件を設定できるようにされている。
また、これらカード挿入中における表示条件においても、前記したカード挿入時における表示条件と同様に、これら設定された各条件に対応するメッセージを選択できるようになっているとともに、当該選択されたメッセージの優先度(優先順位)を選択設定できるようにされており、本実施例においては、図37に示すようなメッセージおよび優先度が選択して設定されている。また、優先度においては、前記カード挿入時におけるメッセージと同様に、カード挿入中において複数の表示条件が成立した場合において、優先度の値の小さなものから順次カードユニット3に送信されて当該メッセージが表示される。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120の表示装置127には、図38に示すように、その上部位置に帯状とされ、処理プログラムのバージョンや表示内容のタイトル並びに現在の日付と時間や「営業中」や「営業前」或いは「営業後」といった状態が表示されるタイトル域501や、その下部位置において種々の表示内容が表示される表示領域502や、該表示領域502の右位置に形成され、前記表示領域502に表示される内容を選択するためのサブメニュー表示域503と、前記表示領域の下部位置に形成され、「削除」や「登録」、「印刷」、「変更」、「検索」等といった各種機能ボタンが表示される機能ボタン域505とを有する表示形態による表示が実施されるようになっており、前記サブメニュー表示域503の表示領域502側の側辺には、「入力」、「報告」、「分析」、「ABC」、「イベント」、「検索」、「出力」、「設定」、「保守」、「戻る」の各種メニュー分類に対応する10種類のメニュータブ504が設けられており、これら各メニュータブ504を画面上にて選択することにより、該選択されたメニュー分類に該当するサブメニューが前記サブメニュー表示域503に表示され、該サブメニュー表示域503に表示されたサブメニューから所望の項目を選択することで、選択内容に該当する内容の表示が前記表示領域502に表示され、必要に応じて前記機能ボタン域505に表示される「印刷」の機能ボタンを選択することで、該表示内容を前記プリンタ128にて印刷することができるようになっている。
尚、起動時等においてメニュータブ504やサブメニューが何も選択されていない状態においては、前記RTC124から出力されてくる本日の日付と、前記イベントテーブルに登録されている各イベントの期間(対象日)とを前記CPU122が比較し、前記イベントテーブル(図34(b))における「実施期間中」の項目の登録内容を更新するとともに、該「実施期間中」の項目に「Yes」が登録されている、つまりは、本日が催事対象日である催事の名称や内容等を該イベントテーブル(図34(b))から抽出して、図42に示すように、抽出した全てのイベントの、イベント番号、開始時刻、終了時刻、イベントの期間、イベント名称、対象条件、対象者に付与される特典内容を前記表示領域502内のイベント情報表示部510に表示する。
また、本実施例では、図42に示すように、イベント情報表示部510の下部領域に、期間指定検索入力部511を設けており、該期間指定検索入力部511にて、イベント内容を確認したい期間或いは月度を指定することで、前記イベントテーブルに登録されている全イベントの内、その指定期間に該当する全てのイベントが、前記CPU122により抽出されて、図43に示すように、抽出された全イベントの内容が、一覧表示される。
このように、イベント内容を確認したい期間或いは月度の指定を受付けて、指定された期間に該当するイベントを抽出し、その抽出された各イベントの内容を表示できるようにすることは、イベントテーブルの登録状況を確認できるとともに、これら登録されている各イベントに対する事前準備等への意識付けが可能となることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら期間指定による抽出表示機能を有しない構成としても良い。
この状態から前記「入力」タブを選択すると、図39並びに図48に示すように、前記サブメニュー表示域503には、「会員登録」、「会員整理」、「カード更新」、「イベント登録」の4項目が表示される。
これらサブメニューから例えば「会員登録」を選択した場合には、図39に示すような会員登録画面が表示され、該会員登録画面の会員番号には、図34(a)に示す前記会員情報テーブルに未発行として登録されている新規発行可能な会員IDの内、最も若い番号が自動的に表示されている。この状態において該画面より新たな会員の氏名(名字及び名前)や性別、年齢、誕生日、職業、住所、電話番号等の各種の項目を入力した後、前記機能ボタン域505に表示されている「保存」の機能ボタンを選択入力することで、これら入力された会員帰属情報が図34(a)の会員情報テーブルにて前記会員番号に表示された会員IDに対応する各項目に記憶(登録)されるとともに、該登録に伴って発行状況が「未」から「既」に更新され、更新状況の項目に「Yes」が登録される。
このように本実施例では、前記会員登録画面の表示に際して、会員管理コンピュータ120が自動的に新規発行可能な会員IDを前記会員番号欄に表示するようにしており、これら会員番号の入力を省けるようにしているが、本実施例においては、既に新規会員に対して会員カード37を人為的に割り当てて発行した場合には、その会員カード37に表記されている会員番号(会員ID)を前記会員番号欄に直接入力することができるようになっており、該入力された会員IDが会員情報テーブルに未発行として登録されている新規発行可能な会員IDに存在する場合において、該入力された会員IDの入力を受付けるようになっている。
また、サブメニューから「会員整理」のサブメニューを選択した場合には、前記会員情報テーブルに登録されている会員の一覧が前記表示領域502に表示され、該一覧からの選択或いは会員番号や氏名等からの検索により整理を希望する会員を選択して削除等による整理を実行することができるようになっている。
また、カードの紛失や盗難等によりカードを再発行する等の必要がある場合には、「カード更新」のサブメニューを選択して、古いカードの会員番号(会員ID)を入力することで、新たな会員番号(会員ID)が付与され、これら変更した内容並びに古い会員番号(会員ID)とが前記会員情報テーブルの登録入力内容として更新登録される。
また、新たなイベント(催事)を登録したい場合には、前記サブメニューの項目から「イベント登録」を選択することで、イベント登録画面が前記表示領域502に表示される。
このイベント設定画面には、前記イベントテーブルに現在登録されているイベントデータが各イベントNo.毎に表示される画面上方のイベントテーブル表示エリアと、既存のイベントデータの変更、新規イベントデータの設定を実施可能とされた画面下方のイベント設定エリアとが設けられている。
このイベント設定画面において「新規作成」を入力し、イベント設定エリアにおいて、新規に登録するイベント名と、当該イベントの実施期間と、実施時間と、当該イベント対象を設定する対象条件と、イベント対象となるカードユニット3の範囲である対象範囲と、当該イベントにより提供される特典と、イベント対象者である旨の報知を実施する際の報知時期と、多機能表示部301による報知態様(青色点滅、紫色点滅、水色点滅、黄色点滅、白色点滅のいずれか)と、複数のイベントが重複してイベント登録される場合の実施の優先度合いを設定する優先度と、上限報知回数(一人あたり並びにイベントあたり)とからなるイベントデータを入力した後、「登録」を入力することで、新規イベントNo.が発行されるとともに、該イベントNo.に対応して、これらイベント設定エリアに入力されたイベントデータがイベントテーブルに登録されるとともに、イベントテーブル表示エリアに、登録されたイベントデータが追加表示されるようになっている。なお、ここで言う優先度とは、設定された優先度の数字が小さいほど優先順位が高いことを意味している。
この新規登録を実施した場合には、該イベントの対象条件に合致する会員遊技者、例えばイベントがレディースデーであって、対象条件が女性であれば、女性の会員遊技者がイベント対象者と判定されて、会員情報テーブル(図34(a)参照)に登録されている女性の会員遊技者のDM−No.に、当該イベント番号が登録されるとともに、該イベントのダイレクトメールを作成する際には、そのイベント番号を指定することで、該指定されたイベント番号がDM−No.に登録されている全ての会員遊技者が抽出されて、住所や宛名が印刷出力されることでダイレクトメールが作成されて送付されることで、これらイベント対象者全てに当該対象となったイベントのダイレクトメールが漏れなく送付されるようになっている。
また、前記イベントテーブル表示エリアに表示された任意のイベントNo.を指定し、「変更」を入力するとイベント設定エリアには既に登録されているイベントデータが表示され、イベント設定エリアにおいて、イベントデータを変更入力した後、「登録」を入力することで、イベントテーブルにおいて登録されている指定されたイベントNo.のイベントデータが、変更入力されたイベントデータに更新されるとともに、イベントテーブル表示エリアに表示されている当該イベントNo.のイベントデータも更新されるようになっている。また、イベントテーブル表示エリアに表示された任意のイベントNo.を指定し、「削除」を入力することで、イベントテーブルにおいて登録されている指定されたイベントNo.並びに当該イベントNo.のイベントデータが削除されるとともに、イベントテーブル表示エリアに表示されている当該イベントNo.並びに当該イベントNo.のイベントデータも削除されるようになっている。尚、これらイベントNo.の変更は、会員情報テーブルのDM−No.にも反映されて会員情報テーブルが更新される。
このようにイベント設定画面において、イベント対象者である旨の報知を実施する際の報知開始時期を設定できるようにすることで、イベント対象者である旨の報知を最も適したタイミングを設定して報知を開始させることができ、例えば、無制限や等価交換といった大当り発生時に関連するサービスが提供されるイベントであれば、大当り発生時にイベント対象者である旨の報知を行うことができるようになっている。
また、各イベントの実施の優先度合いを決定できる優先度を設定出来るようになっていて、前記多機能LED301aは、前記優先度が最も高く設定されたイベントの報知を行うとともに、そのイベントの報知が終了した後に、該報知を終了したイベントの優先度に次いで優先度の高いイベントの報知を開始することで、遊技者が複数のイベント対象者になっていても、設定された優先度に応じて順次全てのイベント対象の報知が実施されるようになり、遊技者は設定されている全てのイベントの利益を確実に享受できるようになっている。
また、本実施例では、イベント設定画面においてイベント別の報知回数の上限回数を設定できるようになっており、例えば、先着100名を対象とするイベント等、イベント対象者の人数制限のあるサービスを提供することも可能となり、イベントの運営を多様化することができる。尚、本実施例では、遊技場全体のイベント別の上限報知回数を設定できる構成とされているが、所定領域別、例えば、遊技島別または遊技機の機種別にイベント別の上限報知回数を設定できるようにしても良く、このようにすることで、更にイベントの運営を多様化することができる。また、本実施例では特に行っていないが、例えば、上限報知回数から現在の報知回数を減算した残り報知回数、すなわち人数制限のあるイベントでの残りイベント対象者数が何人であるかを、カードユニット3の表示部312等に表示させるようにしても良く、これにより人数制限のあるイベントの実施状況を正確にイベント対象者に対して報知することができる。
また、本実施例では、イベント設定画面において該当するイベントにおける遊技者1人あたりの報知回数の上限回数を設定できるようになっており、1人の遊技者に対して提供されるサービスを制限できるため、特定の遊技者に対してサービスが偏ることがなく、イベント対象者となる各遊技者に対して公平にサービスを提供することができるようになっている。また、これら1人あたりの上限回数を無制限とすることもできるため、イベントの内容に応じて何回でもサービスを受けることができるようにすることも可能である。
また、本日において実施されているイベント対象者の来店状況を把握したい場合には、イベント設定画面のサブメニュー表示域503に表示されている「状況表示」を選択入力することで、図44に示すように、サブメニュー表示域503内には、本日において実施されている各イベントのイベントNo.とともに、各イベントの前記イベント設定画面において設定された表示/報知態様に設定された色の表示色並びに対象人数とが集計されて表示されるとともに、表示領域502には、遊技場内に設置されたパチンコ機2の配置レイアウトが、各島内に表示されている1つ1つの各セルが各パチンコ機2に対応するように表示されるとともに、各セルに対応するパチンコ機2にて遊技している会員遊技者が対象となっているイベントの前記イベント設定画面において設定された表示/報知態様に設定された色にて各セルが表示されることで、どの台にどのイベントの対象者が遊技中であるかを特定できるようになっている。具体的には、例えばイベント設定画面においてイベントNo.65のイベントでは表示/報知態様に紫色が設定されていることから、大当り発生時には、カードユニット3において多機能LED301aが紫色で点滅してイベント対象が報知されるとともに、図44のイベント状況表示画面においても、イベントNo.65のイベント対象者が遊技中のパチンコ機2に対応したセルが紫色にて点滅表示されるようになっている。
尚、同一の会員遊技者が複数のイベントの対象者である場合には、優先度の高い(数値の低い)イベントの表示が実施され、最も優先度の高いイベントが終了した後には、その次に優先度の高いイベントの表示を行うようになっている。
また、あるイベントを行うパチンコ機2のみを抽出して表示することも出来るようにしてもよく、例えば、表示画面右側のサブメニュー表示域503に表示されているイベントNo.65が表示されている部分を選択することで、イベントNo.65のイベントを実施するパチンコ機2のみのセルを点灯して表示装置127に表示するようにしても良い。
これら本実施例のように、イベント状況表示画面において、遊技場内に設置されたパチンコ機2の配置状況であるレイアウトを表示するとともに、該レイアウト表示された個々のパチンコ機2を示すセルの表示色を、そのパチンコ2で遊技を実施している遊技者が該当するイベントに設定されている表示色にて表示することは、イベント対象者の存在状況を一見にて、迅速かつ感覚的に把握することができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの表示をイベント対象者の存在するパチンコ機の台番号を一覧表示することで、イベント対象者の存在状況を示すようにしても良い。
このように、本実施例においては、前記イベント設定画面にて複数のイベント対象条件を設定可能とされており、前記CPU122は、これら設定されている複数のイベント対象条件からイベント対象条件を満たしているイベントを特定し、該特定したイベントの内容を表示装置127に、色別表示にて特定可能に表示することで、イベント対象者である遊技者の存在状況に加えて、各イベント対象者が該当するイベント内容を簡便に把握することができるようになっている。
次いで、前記「報告」のメニュータブを選択した場合は、前記サブメニュー表示域503には、「日報」、「月報」、「期間報」、「年報」の4項目が表示される。ここで、これら4種類のサブメニューから所望する1項目、例えば日報を選択すると、前記表示領域502には出力日付の選択を行うポップアップウインドウと、出力種別を選択するためのポップアップウインドウとが表示され、前記出力日付の選択を行うポップアップウインドウにはデフォルトで本日が表示されており、出力種別から所定の出力種別を選択することで、営業開始時点からその時点までの集計内容が選択した各出力種別に対応する形態にて表示されるようになっており、前記出力日付の選択を行うポップアップウインドウにて前日以前の日を選択した場合には、その選択した日の集計情報が、同様に「月報」、「期間報」、「年報」を選択した場合にも選択した月や期間や年の集計情報がポップアップウインドウにて選択した出力種別に対応する形態にて表示されるようになっている。
次いで、前記「客層分析」のメニュータブを選択した場合は、前記サブメニュー表示域503には、「時間推移」、「日単位」、「月単位」、「年単位」の4項目が表示される。ここで、これら4種類のサブメニューから所望する1項目、例えば日単位を選択すると、前記表示領域502には前記報告タブの場合と同様に、出力日付の選択を行うポップアップウインドウと、出力種別を選択するためのポップアップウインドウとが表示され、前記出力日付の選択を行うポップアップウインドウにはデフォルトで本日が表示されており、出力種別から所定の出力種別を選択することで、営業開始時点からその時点までの集計内容が選択した各出力種別に対応する形態にて表示されるようになっており、前記出力日付の選択を行うポップアップウインドウにて前日以前の日を選択した場合には、その選択した日の集計内容が、同様に「月報」、「期間報」、「年報」を選択した場合にも選択した月や期間や年の集計情報がポップアップウインドウにて選択した出力種別に対応する形態にて表示されるようになっている。
次いで、「ABC分析」のメニュータブを選択した場合は、前記サブメニュー表示域503には、「時間推移」、「日単位」、「月単位」、の3項目が表示されるとともに、前記表示領域502には、「時間推移」の選択した際に入力を行うための日付指定項目と、前記「日単位」或いは「月単位」の項目を選択した際に入力を行うための期間指定項目とが表示される。ここで、これら3種類のサブメニューから所望する1項目、例えば「時間推移」を選択するとともに、前記日付指定項目に分析を所望する日、例えばデフォルトにて表示されている営業前日を指定して機能ボタン域505に表示されている「表示」ボタンを選択することで、予め来店回数、消費金額、収支金額のレベル毎にA〜Gに分類された会員遊技者の来店者数が、予め設定された各時間帯に集計され、積木、折線、円グラフ等のグラフにて表示される。
次いで、前記「イベント」のメニュータブを選択した場合は、前記サブメニュー表示域503には、前記イベント設定画面を表示させるための「イベント設定」、「イベント効果分析」、「イベント効果把握」、の3項目がまず表示される。ここで、詳細なイベント効果の分析を実施したい場合には「イベント効果分析」を選択し、イベント効果の概要を把握したい場合には、効果の一覧等が表示可能な「イベント効果把握」の項目を選択する。
次いで、「検索」のメニュータブを選択した場合は、図46並びに図49に示すように、前記サブメニュー表示域503には、「会員一覧」、「個人情報」、の2項目が表示される。
まず、「会員一覧」の項目は、登録されている会員の中から所定の条件に合致した全ての会員を抽出したい場合に選択され、該「会員一覧」を選択すると前記表示領域502には、図45に示すように、検索対象とする期間を指定する期間指定の項目とともに、検索条件の各項目属性と検索条件がマトリックス状に表示された検索条件選択画面が表示される。
この検索条件選択画面においては、まず、検索対象とする遊技関連条件の期間を前記期間指定の項目にて設定するとともに、前記マトリックス状に表示された各検索項目から目的の検索内容に該当するものを選択していく。尚、該選択された検索内容の表示は白黒反転表示に変更される。例えば図45においては、検索条件として前記指定期間における来店回数が10〜29回であり、投資金額の累計が10万円以上20万円未満であって、該期間内における遊技での総特賞回数が5〜9回である、いわゆる大負け状態にある遊技者を抽出する設定条件が例示されている。
尚、本実施例では、前記したように、収集する遊技関連条件に対応した検索(抽出)条件を受付けられるように、該検索条件を選択するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら検索条件を直接入力する構成としても良い。
これら期間指定並びに検索条件を選択設定した後、機能ボタン域に表示されている「検索」を実行することで、前記会員別履歴テーブル(図35(c)参照)の指定期間における遊技履歴から、検索(抽出)条件に合致する遊技者が抽出され、該検索(抽出)条件に合致した会員の一覧が、抽出された各会員の会員IDや氏名やダイレクトメールの送信可否や住所、電子メール等の情報とともに、各会員が既に対象となっているイベントの番号が、図46に示すように表示され、これら表示された会員一覧から特定の会員を選択して、前記サブメニュー表示域503に表示されている「個人情報」を選択すると、図47に示すような個人履歴を表示させることができるようになっている。
このように、本実施例では、マトリックス状に表示された各検索項目を複数選択して複数の遊技関連情報を抽出条件として設定できるとともに、抽出において抽出条件との比較対象とする遊技関連情報の期間を設定できることで、多彩な条件設定に基づく会員抽出、例えば、来店回数が少なく且つ消費金額又は特賞回数の多い遊技者、つまり一回の遊技時間が長い遊技者を抽出して、これら遊技時間の長い遊技者に利用性の高い終日のイベントを通知したり、来店回数が多く且つ消費金額が少ない遊技者には、来店により景品進呈などのイベントを通知する等のように、これら抽出した会員遊技者に対して各会員遊技者に見合ったイベントの通知や、イベント自体を行うことが容易となり、他の遊技場との差別化を図ることができる。
ここで図47に示す個人履歴画面について詳述すると、本実施例の個人履歴画面の上部位置には、その会員遊技者が会員カード37の発行を受ける際に、前記した図39に示す会員登録画面にて登録された該会員遊技者の氏名や住所、生年月日、電話番号、年齢、性別、電子メールアドレス等の個人情報とともに、該会員遊技者に発行されている会員カード37に関する情報である、会員IDや再発行回数や暗証番号等の情報が表示される会員情報表示領域520を有する。
また、該会員情報表示領域520の右側領域には、該会員遊技者の会員別遊技履歴に基づいて、該会員遊技者の来店した曜日別の回数が、当月並びに前月、前々月の各月別に表示される曜日別来店回数表示領域521が設けられており、該会員遊技者が何曜日に多く来店しているか等を把握できるようになっている。
また、該曜日別来店回数表示領域521の下部位置には、該会員遊技者の日付単位にて登録されている前記収支履歴に基づき、当月並びに前月、前々月の各月の来店数と勝敗(何勝−何敗)、並びに収支内容が集計されて表示される月別収支表示領域522が設けられている。
このように、月単位の収支を算出するとともに勝敗を判定して表示することは、該会員遊技者の各月単位の勝敗と収支を容易に把握できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら月単位での収支算出や勝敗の判定を表示しない構成としても良い。
この本実施例の個人履歴画面の中央位置には、当月並びに前月、前々月の各日付がコマ別に表示された勝敗状況表示領域523が設けられており、該会員遊技者が来店した日付に対応するコマ内に、その日の勝敗が、遊技場が勝ちの場合は白丸が、遊技場が負けの場合は黒丸が表示されることで、最近の3ヶ月の勝敗動向を、視覚的に把握できるようになっている。
また、該勝敗状況表示領域523の下部位置には、各月を10日毎に区切った前半、中盤、後半の3つの欄が設けられており、これら各欄内には、前半、中盤、後半に該会員遊技者が来店した回数と、該遊技回数における勝敗数(何勝−何敗)とが表示されるようになっており、所定期間である月初、月中、月末の遊技状況と勝敗を的確に把握できるようになっている。
この勝敗状況表示領域523の下方位置には、一日の営業時間を1時間毎に区切った欄が、当月並びに前月、前々月の各月毎に設けられた来店時間帯表示領域524が設けられており、該会員遊技者が遊技を開始した時間に該当する欄に、その回数が表示されるようになっており、該会員遊技者がどの時間に来店して遊技を開始しているのかを視覚的に把握できるようになっている。
また、該来店時間帯表示領域524の下部位置には、午前(9時〜11まで)、午後(12時〜17時まで)、夜(18時〜23時まで)の3つの時間帯に対応する欄が設けられていて、その時間帯に該当する遊技開始回数が集計されて表示されるようになっており、該遊技者がどの時間帯に来店して遊技を開始しているのかを的確に把握できるようになっている。
また、本実施例の個人履歴画面の最下方位置には、該会員遊技者の最近10回の遊技の詳細な遊技履歴が表示される近況収支履歴表示領域525が設けられており、各遊技履歴毎に、来店日と、勝敗、遊技の開始時間並びに終了時間、該開始時間と終了時間の時間差である遊技時間、遊技者が遊技に使用した消費金額、遊技場側が遊技者に支払った支出金額、前記消費金額から支出金額を差し引いた収支金額とが表示されるようになっていて、該収支金額が+である場合にはその遊技に関しては遊技場側が勝ち(遊技者が負け)と判断されて白丸が表示され、収支金額が−である場合には遊技場側が負け(遊技者が勝ち)と判断されて黒丸が表示されるようになっている。
また、これら図46に示す抽出結果画面の表示時において、機能ボタン域505に表示されている「印刷」の選択項目を選択すると、該抽出結果の一覧がプリンタ128にて印刷され、これら抽出結果を保存しておきたい場合は、機能ボタン域505に表示されている「保存」の選択項目を選択することで、該抽出結果が前記記憶装置125に記憶されるようになっている。
また、機能ボタン域505に表示されている「全DM作成」の選択項目を選択すると、抽出された会員の中で、DM不可の登録がなされている会員以外の全ての抽出会員に対する宛名印刷が前記プリンタ128にて実施されるようになっており、該プリンタ128に、例えば大負け会員様用の内容が印刷されたダイレクトメールをセットしておくことで、簡便に宛名印刷されたダイレクトメールを作成できるようになっている。
また、ダイレクトメールを特別に送付したい会員が抽出された会員中に存在する場合には、図46に示すように、その会員を抽出一覧中から選択した後、前記機能ボタン域505に表示されている「選択DM作成」の選択項目を選択することで、該選択している会員の宛名印刷が前記プリンタ128にて実施されるようになっており、該選択会員へのダイレクトメールを簡便に作成できるようになっている。
また、抽出結果が所望する抽出結果に一致せず、再度検索を実施したい場合には、機能ボタン域505に表示されている「再検索」の選択項目を選択することで、前記図45に示した検索条件選択画面が再度表示されるようになっている。
また、前記「会員詳細」に代えてサブメニューから「個人情報」を選択した場合には、前記表示領域502に抽出条件である会員個人を特定可能な情報の入力画面が表示され、該入力画面には、会員ID或いは氏名、住所、電話番号、暗証番号等の会員個人を特定可能な情報の入力項目が設けられており、これらの中から判明している項目を入力した後、検索を実行することで、該当する会員の個人情報或いは個人履歴が表示されるようになっており、会員遊技者が会員カード37を紛失したり、会員遊技者が会員カード37を取り忘れた場合等において、これら会員遊技者の情報を検索する際に好適に使用できるようになっている。
次いで、「出力」のメニュータブを選択した場合は、前記サブメニュー表示域503には、「DM出力」、「外部I/F出力」、の2項目が表示される。この「DM出力」を選択した場合には、ダイレクトメールを送信する各イベントのイベント番号(No.)を適宜入力することで、該入力されたイベント番号(No.)がDM−No.に登録されている会員を会員情報テーブルから全て抽出して一覧表示させた後、前記機能ボタン域505に表示されている「印刷」の機能ボタンを選択入力することで、抽出された会員の宛名が葉書或いはラベル印刷される。また、前記「外部I/F出力」を選択した場合には、前記会員情報テーブルに登録されている会員データが外部機器に対して所定のフォーマットにてデータ出力される。
次いで、前記「設定」のメニュータブを選択した場合は、前記サブメニュー表示域503には、「メッセージ」、「カレンダー」、「台情報」、「共通情報」、「来店数区分」、「地域区分」、「世代区分」、「職業区分」、「タイプ情報」、「ABC分析区分」、「報告出力項目」、「締め動作条件」、「設定情報印刷」の14項目が表示され、各サブメニューを選択することで、各種の設定を変更できるようになっていて、「メッセージ」の項目を選択した場合には、前述した図41に示すメッセージ設定画面が表示され、該メッセージ設定画面にて設定された複数の設定内容が前記メッセージデータベースに登録される。
また、「台情報」の項目を選択することで、前記カードユニット3が中継端末4から出力される補給信号を球数へ変換する際の変換比率を設定するIN信号比率や、中継端末4から出力される打込信号を球数へ変換する際の変換比率を設定するOUT信号比率や、使用度数を売上金額に変換するための変換比率を設定する使用度数信号比率や、玉を景品と換金する場合の交換比率や、端数処理設定、等の設定内容表示や設定の変更を実施できるようになっていて、該設定された使用度数比率や交換比率に基づいて、遊技場の支払い金額が的確に算出され、該算出された遊技場の支払い金額と遊技者の消費金額との差額を算出して、該遊技に関する遊技場の勝敗が判定されるようになっている。
次いで、「保守」のメニュータブを選択した場合は、前記サブメニュー表示域503には、「未発行カード情報」、「パスワード設定」、「システム終了」、「設定バックアップ」の3項目が表示される。この「未発行カード情報」を選択すると、前記会員情報テーブルに登録されている未発行の会員IDが一覧表示されるとともに、その合計枚数が表示されるようになっていて、これら会員番号(会員ID)を未発行として保管されている実際の会員カード37に表記されている会員番号(会員ID)と照合することができるようになっているとともに、前記合計枚数を確認することで、未発行残数に基づいて、カード会社への発注の判断を的確かつ簡便に実施することができるようになっている。
また、「システム終了」を選択すると、前記表示領域502にパスワードの入力部が表示され、該パスワードの入力部に正規のパスワードを入力することで、手動によるシステム終了を実施できるようになっている。また、「設定バックアップ」を選択すると、前記設定メニュータブにて設定された各種設定内容のデータを、記録メディアである磁気ディスク等に記録してバックアップできるようになっており、ハードディスク障害等の不慮の障害においても、再度煩雑な設定操作を実施せずに迅速に設定を実施してシステムを再度起動できるようになっている。
以下、本実施例の遊技用システム並びに当該遊技用システムを構成する各装置における処理状況や、各装置間におけるデータの授受等について以下に説明する。
まず本実施例のカードユニット3は、前記会員カード挿入口309に挿入された会員カード37の記録情報を読み出して前記システムコントローラ100に送信する受付処理と、この受付処理において受付けられた会員カード37より読み出された度数をパチンコ玉の貸出に使用するための貸出処理と、前記システムコントローラ100との通信がオンライン状態で、前記会員カード37が受付中でかつ残存する度数が0度の場合であって、複数金種の紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、該識別された金額に相当する度数(識別金額を100で除算した値)を、受付けられている会員カード37より読み出された度数(本実施例では「0」のみ)に加算する追加入金(価値加算)処理と、前記システムコントローラ100との通信状況に拘わらず前記会員カード37が受付けられていない場合に低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、該識別された金額に相当する度数を前記ビジターカード装着口310に挿入されたビジターカード38に記録した後、該記録した度数の全てをパチンコ玉の貸出に使用する現金使用処理と、以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を再度遊技に使用することのできる再プレイ処理(払戻処理)と、を行うようになっている。
この本実施例のカードユニット3の起動時(電源投入時)においては、図60に示すように前記会員管理コンピュータ120との接続処理が実施される。この接続処理にあっては、電源投入に伴い、まず前記カードリーダライタ327の制御基板327bとシステムコントローラ100との接続処理が実施され、該処理の完了を受けて制御基板327bから接続処理の動作指示が前記制御ユニット328へ出力される。
該制御基板327b(カードリーダライタ327)からの動作開始指示通知の出力に基づき制御ユニット328は、前記会員管理コンピュータ120に対して接続要求を行い、該接続要求を受信した会員管理コンピュータ120は、暗号用キーの作成に必要となる機器情報要求を制御ユニット328へ送信し、該制御ユニット328から機器情報応答を入手して暗号用キーを作成する。
次いで会員管理コンピュータ120は、制御ユニット328が保持している最終トレースデータ番号の出力要求を送信して最終トレースデータ番号を入手し、前日の締め処理にて会員管理コンピュータ120に登録されている最終トレースデータ番号と入手した最終トレースデータ番号とを比較して、未取得のトレースデータが残存する場合には該未取得のトレースデータの出力要求を制御ユニット328に対して送信し、該未取得のトレースデータを入手する。
これら未取得データの確認を実施した後、制御ユニット328に対して、前述した起動時において抽出した本日実施されるイベントデータの対象範囲に該当するカードユニット3である場合においては、該当するイベントのイベント情報(イベント名、実施時間、イベント対象条件、特典、報知時期、報知態様)を含む初期情報の設定要求を送信することで、制御ユニット328は、受信したイベントデータを記憶するとともに、多機能表示部301を緑色点滅させてイベント対象台である旨を報知するとともに、補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタ並びに会員補給球数(IN)レジスタや会員アウト球数(OUT)レジスタ、並びに特賞回数レジスタをリセットした後、これら各レジスタのカウントを開始し、これら初期設定の処理が終了した段階にて設定通知を前記会員管理コンピュータ120に送信して通常処理状態へ移行し、現金の受付け待ち或いは会員カード37の挿入待ち状態となる。尚、制御ユニット328は、前記多機能表示部301を緑色点滅させることにによるイベント対象台であることを報知するともに、前記表示部312に、当台が本日のイベント対象台である旨のメッセージ、例えば「当台は本日のイベント対象台です」を、定期的に表示させる。
この状態において会員カード37が挿入された場合には、図57に示す受付処理が実施される。前記カードユニット3の会員カード挿入口309に会員カード37が挿入されると、カードリーダライタ327は、該挿入された会員カード37から会員カードIDと入金IDと度数並びに会員IDを読み出して、使用許諾要求と読み出した会員カードID並びに入金IDと度数とを各カードユニット3に個別に付与された装置IDとともに前記システムコントローラ100に送信する。
これら使用許諾要求並びに会員カードID、入金ID、度数、装置IDを受信したシステムコントローラ100は、図13(b)に示す前記会員カードマスターテーブルにおいて受信した会員カードID並びに入金IDとに対応して登録されている残存度数と使用不可情報(フラグ)とを抽出し、前記カードユニット3より受信した度数と前記抽出した残存度数とを照合するとともに使用不可情報(フラグ)を確認して会員カード37の使用の可否を判定する使用可否判定処理を行う。
そして、該照合が一致するとともに使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされていない場合において、会員カード37を使用可能と判断して使用許諾を、使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記照合において度数が一致しない場合には、カードユニット3(カードリーダライタ327)から受信した度数が、前記会員カードマスターテーブルに登録されている残存度数未満であるかを判別し、残存度数未満である場合には、オフライン時に度数の使用があったものと判定して、該会員カードマスターテーブルの残存度数を前記受信した少ない方の度数に更新するとともに、使用許諾を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記会員カードマスターテーブルに該当する入金IDが存在しない場合や受信した度数が会員カードマスターテーブルの残存度数を超える場合、並びに前記使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされている場合には、使用不可を使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
前記カードユニット3(カードリーダライタ327)が使用許諾を受信した場合には、挿入された会員カード37を使用可能とし、前記読み出した会員IDと度数とをカード取込通知とともに制御ユニット328に出力する。尚、システムコントローラ100から使用不可を受信した場合には、会員カード37を返却せずに前記多機能表示部301の表示態様を、エラー報知である赤色の点滅点灯状態として該エラーの発生を報知して、係員のエラー解除(またはユニット交換)があるまでエラー状態で待機する。
該出力を受けて制御ユニット328は、前記多機能表示部301の表示状態を、会員カード受付中を示す青色の連続点灯状態とするとともに、会員カード挿入口309の周囲に設けられた会員カード受付中表示部345を点灯し、前記出力された会員IDデータと度数データとを、会員IDレジスタ並びに度数レジスタに記憶して、図61に示すように、会員管理コンピュータ120に対して会員IDと装置IDとを含む会員カード取込要求を送信する。
該送信を受けて会員管理コンピュータ120は、送信されてきた会員IDから会員を特定し、前記会員別履歴テーブルの該会員の遊技履歴を「今回」→「1回前」、「1回前」→「2回前」、…のようにテーブルを更新するとともに、「今回」の遊技履歴にその時点の時刻を「開始時刻」に、受信した装置IDに対応する遊技機の台番号を「台番号」にそれぞれ登録するとともに、受信した会員IDに対応して会員情報テーブルに登録されている来店日の日付が本日の日付であるかを判別し、来店日が本日の日付でない場合には、来店日の項目を本日の日付に更新するとともに、前記会員情報テーブルの来店回数に1を加算する会員管理DBの更新処理を実施する。
また、会員情報テーブルにおいて受信した会員IDに対応して記憶されている来店ポイントに100ポイントを付与加算更新した後、該加算更新後の新たな来店ポイントを抽出して、該抽出した加算更新後の新たな来店ポイントを含む会員カード取込応答を送信元の制御ユニット328に返信する。
尚、この際、当該会員遊技者に対して、イベント対象者であるか否かを判定して、イベント対象者である旨の報知を実施するか否かを判定するイベント対象者報知判定処理が実施され、イベント対象者報知をする場合にはイベント対象を通知するようになっているが、これらイベント対象者報知判定処理に関しては後述する。
前記会員カード取込応答の返信に基づき、制御ユニット328は、受信した会員カード取込応答中に含まれる来店ポイントを記憶するとともに、前記度数レジスタに記憶している度数を度数表示部17、315に表示して、貸出ボタン16、返却ボタン15或いは再プレイボタン319の操作待ちとなる。
この状態において貸出ボタン16が操作された場合には、度数表示部17、315に度数が残存する場合において該度数を使用しての貸出処理が実施される。
また、再プレイボタン319が操作された場合には、貯蓄玉数に基づく再プレイ処理(払戻処理)が実施されて、貯蓄玉数を使用しての再プレイを実施できるようになる。
また、返却ボタン15が操作された場合には、会員カード37の記録情報の更新が実施された後、会員カード37が排出、返却される。
この貸出処理の制御状況を図65に基づき説明すると、前記パチンコ機2の払出制御基板(図示略)は、前記カードユニット3の制御ユニット328と接続されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLOWとする(SS1)。
このようにPRDYが出力されている状態において前記貸出ボタン16が操作されると、制御ユニット328は、前記BRDYをLOWとし(SS2)、この状態において、更に前記BRQをLOWとする(SS3)。
次いで、前記払出制御基板は、前記BRDYのLOWを検出した状態においてBRQのLOWを検出すると、パチンコ玉の払い出しが可能であるか確認し、可能である場合には、前記EXSをLOWとする(SS4)。
該EXSのLOWを検出した制御ユニット328は、前記BRQをHIGHとし(SS5)、該BRQのHIGHを検出した払出制御基板は、玉払出装置に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをHIGHとする(SS6)。
該EXSのHIGHを検出した制御ユニット328は、前記度数レジスタに記憶している度数から1度を減算するとともに、前記度数表示部17、315に表示されている度数から1度を減算して表示更新する。
制御ユニット328は、これら(SS3)〜(SS6)の信号制御並びに度数の減算更新制御、前記貸出単位変更ボタン306にて設置された貸出度数分繰返し実施し、これら制御が終了した後、BRDYをHIGHとして(SS7)、貸出処理を終了する。
このようにカードユニット3の制御ユニット328から出力されるBRQのHIGHの検出回数に基づき、前記払出制御基板は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
尚、本実施例においては、前記SS6が終了した段階で1度を減算するようにしているが、前記SS3〜SS6の処理を貸出度数分(例えば5度分の貸出であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸出度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例えば5度分の貸出であれば5度)を減算するようにしても良い。
この会員カード37による貸出処理の終了時に制御ユニット328は、カードリーダライタ327に、玉貸通知と該貸出処理により使用された使用度数を出力する。これに基づきカードリーダライタ327は、受付中の会員カード37に記録されている度数を、前記制御ユニット328より受信した使用度数分減算した度数に更新記録するとともに、図57に示すように、会員カード37による貸出処理がなされたことを示す会員貸出完了通知と挿入されている会員カード37の会員カードIDと入金IDと前記制御ユニット328より受信した使用度数並びに装置IDとをシステムコントローラ100に対して送信するようになっている。尚、システムコントローラ100との通信が不能な状態(オフライン)である場合には、前記RAM331の履歴記憶領域に該度数使用履歴を記憶し、該度数使用履歴をシステムコントローラ100との通信が可能(オンライン)となった際に送信する。
また、これら会員貸出完了通知並びに会員カードID、入金ID、使用度数、装置IDを受信したシステムコントローラ100では、会員カードマスターテーブルにおいて受信した入金IDに対応する残存度数から前記受信した使用度数を減算更新し、使用度数に対して前記受信した使用度数を加算更新するとともに、前記カードユニット別データテーブルの前記受信した装置IDに該当する総使用度数並びに会員カード37の使用度数に対して前記受信した使用度数を加算更新する。
更に、図14に示す会員カード使用履歴テーブルに、その時点の時刻を使用時刻に、受信した会員カードIDを会員カードIDに、処理種別として玉貸、受信した使用度数を処理度数に、受信した装置IDを処理装置に記憶して使用履歴を登録するとともに、図15に示す会員遊技履歴テーブルに、前記貸出完了通知とともに受信した会員カード37の会員カードIDの登録があるかを確認し、該登録が無い場合には該会員カードIDと、前記カードマスターテーブルにより該会員カードIDにて特定される会員IDと、装置ID並びに前記使用度数とを登録する。尚、既に会員遊技履歴テーブルに受信した会員カードIDの登録がある場合においては、受信した装置IDの登録があるかを確認し、登録がある場合にはその使用度数に受信した使用度数を加算更新し、受信した装置IDの登録がない場合には個別の遊技と判断して新たな遊技として装置IDと使用度数とを登録する。尚、図64のSb12において、カードユニット3から送信されてきた度数使用履歴を受信した場合にも、前述と同様に各テーブルの更新を実施する。
また、本実施例のカードユニット3においては、前記度数を使用しての遊技を選択した後において、前記再プレイボタン319を選択することで、該受付中の会員カード37の会員IDにより特定される貯蓄玉数の払戻を行う払戻処理を実施できるようになっている。
この払戻処理を図57に基づき説明すると、前記会員カード37が受付けられ、制御ユニット328の会員IDレジスタに前記受付中の会員カード37から読み出された会員IDが記憶されている場合に、再プレイボタン319が操作されると、前記表示部312に、暗証番号の受付け画面が表示されて暗証番号の入力待ちの状態となる。
この状態で会員遊技者が暗証番号を入力すると、該入力された暗証番号とともに、受付け中の会員カード37の会員IDと装置IDと貯蓄玉数の出力を要求する旨とを含む貯玉抽出要求がカードユニット3から会員管理コンピュータ120に送信される。
該貯玉抽出要求の受信に基づいて会員管理コンピュータ120においては、受信した貯玉抽出要求に含まれる会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている暗証番号と、受信した貯玉抽出要求に含まれる暗証番号との照合が実施され、該照合が一致した場合において、当該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯蓄玉数が抽出されて貯玉抽出要求の送信元のカードユニット3に返信される。
この貯蓄玉数の受信に基づいてカードユニット3は、当該受信した貯蓄玉数を貯蓄球数レジスタに記憶するとともに、前記貯蓄球数が存在する場合であって該球数が所定の払出数に達している場合において、貯蓄球数を所定の払出数にて除した値である再プレイ可能回数を、前記表示部312に表示し、これら表示されている再プレイ可能回数が残存する場合において貯蓄玉数の払戻が可能な状態となる。
この状態において、再度再プレイボタン319が操作されると、図65に基づいて前述した貸出処理と同様の処理を実施することで、パチンコ機2の払出装置(図示略)より所定玉数(本実施例では125玉)の払出が実施される。
この際、前記制御ユニット328は、貯蓄球数レジスタに記憶している貯蓄玉数から前記した所定の払出数を減算更新するとともに、表示部312に表示されている再プレイ可能回数を1回分減算更新する。また、図57に示すように、前記制御ユニット328は、再プレイによる払戻が完了した旨を示す払戻完了情報と払戻玉数と受付中の会員カード37の会員IDと装置IDとを会員管理コンピュータ120に対して送信する。
これら払戻完了情報並びに払戻玉数、会員ID、装置IDを受信した会員管理コンピュータ120では、前記会員情報テーブル(図34(a)参照)において前記受信した会員IDに対応する貯蓄玉数から、前記受信した払出玉数を減算更新する。
次いで、本実施例のカードユニット3において実施可能とされている会員カード37への追加入金処理を図57に基づき説明すると、会員カード37が受付中で、該会員カード37より読み出された度数が残存しない場合(0度の場合)に、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識別ユニット323または硬貨識別ユニット324において挿入された紙幣または投入された硬貨の金額が識別され、且つ該識別貨幣の図示しない紙幣回収路或いはコイン搬送路への排出が留保されるとともに、識別金額が前記制御ユニット328に出力される。
この際、前記システムコントローラ100との通信状態がオフラインの場合には、後述するオフラインにおける割込処理(図64参照)が実施されることで、新たな貨幣の受付けによる会員カード37への入金が無効されることで、該受付けた貨幣が返却される。尚、これら割込処理については後述する。
また、これら貨幣受付けにおいて、システムコントローラ100にて予め設定された高額受付けや投入やり直し(図20参照)に当該貨幣受付けが合致する場合には、制御ユニット328がCCDカメラ335に撮像指示を出力して撮像を実施し、該撮像画像と撮像要因とをシステムコントローラ100に対して送信するようになっており、これらの撮像に関する処理についても後述する。
該出力を受けた制御ユニット328は、システムコントローラ100との通信状態がオンラインである場合において、該出力された識別金額を度数(識別金額を100で除算した値)に変換し、該変換した度数(入金度数)と入金金種と数量とを入金金種情報としてカードリーダライタ327に出力する。
該入金度数の出力を受けたカードリーダライタ327は、前記入金金額と入金度数と受付中の会員カード37の会員カードIDと装置IDとを含む入金通知をシステムコントローラ100に送信する。
これら入金通知を受信したシステムコントローラ100では、入金IDを生成し、該生成した入金IDを送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
システムコントローラ100より入金IDの返信を受けたカードリーダライタ327においては、受付中の会員カード37に記録されている入金ID並びに度数、入金装置の装置IDを、前記システムコントローラ100より受信した入金ID並びに入金度数、当該カードユニット3の装置IDに各々更新記録するとともに、更新完了をシステムコントローラ100に送信する。
該処理完了を受信したシステムコントローラ100は、前記受信したカードユニット3の装置IDと、前記受信した入金度数と、残存度数とを前記受信した会員カードIDに対応付けて会員カードマスターテーブルに更新登録するとともに、更新完了を送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。この際、システムコントローラ100は、前記カードユニット別データテーブルの会員カード入金金額に、該入金度数に対応する金額を加算更新登録するとともに、前記入金金種情報に基づく入金金種を該カードユニット別データテーブルの該当金種への加算登録を実施し、更に、これら入金履歴を会員カード使用履歴に登録する。
該更新完了を受信に基づきカードリーダライタ327は、更新完了を制御ユニット328に出力することで、制御ユニット328は、識別金額から変換した入金度数を度数レジスタに更新記憶し、該更新した度数を前記度数表示部17、315に表示することで、会員遊技者は更新された度数に基づく前記貸出処理の実施が行えるようになるととともに、前記紙幣回収路或いはコイン搬送路へ識別貨幣を排出させる。
また、これら追加入金処理中において、前記システムコントローラ100との通信状態がオフラインになった場合においても、図57に示すように、入金無効として追加入金処理を中断し、前記紙幣回収路或いはコイン搬送路への排出を留保している識別貨幣を返却するようになっている。
このように本実施例では、前記識別貨幣の回収を追加入金処理の完了時まで留保するようにしており、このようにすることは、前記追加入金処理の完了以前に通信不可能(オフライン)状態が発生して、前記システムコントローラ100にて受付中の会員カード37の度数の更新が不能となった場合でも、これら追加入金処理に供された貨幣を特定できるとともに該受付貨幣を返却できるので、これら追加入金処理に関するトラブルを防止できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら識別貨幣の回収を留保しない構成としても良い。
尚、本実施例に用いた前記入金装置における入金処理も前記したカードユニット3における入金処理と同様に処理され、前記システムコントローラ100に新たに発行された入金IDに対応付けて入金金額に相当する度数が登録されるようになっている。但し、この場合において入金された装置には、入金装置21を示す固有のIDが登録されるようになっている。
また、これら入金による度数が余ってしまった場合には、入金後の所定期間(本実施例では3日間以内)であれば、前記精算装置22に会員カード37を挿入することで、該会員カード37に記録されている会員ID並びに度数とが、該会員IDにより前記会員カードマスターテーブルにて特定される大きさの遊技用価値である度数が一致する場合に、該度数の現金への精算が実施され、該精算金額が精算を実施した会員カードIDとともに精算履歴としてシステムコントローラ100に登録、管理される。
また、本実施例のカードユニット3においては、前記返却ボタン15が操作されると、該操作が前記制御ユニット328により検出され、該制御ユニット328は前記カードリーダライタ327へカード排出指示を出力するとともに前記会員カード受付中表示部345を所定時間点滅後に消灯し、カードリーダライタ327による会員カード挿入口309からの会員カード37の排出を実施させて会員カード37を遊技者に返却するようになっている。
また、この返却時においては図61に示すように、前記制御ユニット328は会員管理コンピュータ120へ、前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに会員アウト球数(OUT)レジスタの情報並びに前記会員特賞回数レジスタに記憶されている補給球数(IN)と打ち込み球数(OUT)と大当り回数の各データと、返却される会員カード37の会員ID並びに装置IDとを含む会員カード抜き取り通知を送信する。この会員カード抜き取り通知を受信することにより、会員管理コンピュータ120は、該会員カード37の挿入時において前記会員別履歴データベース(DB)に登録した前記遊技開始時刻に対応する遊技終了時刻にその時点の時間を登録してこれら開始並びに終了時間から遊技時間を算出して登録するとともに、前記受信した大当り回数を登録する。
また、前記にて受信した前記補給球数(IN)と打ち込み球数(OUT)との差数から該会員遊技者の遊技における遊技場側の支出を算出し、前記会員別履歴テーブルに登録した後、前記システムコントローラ100に対して当該会員遊技者の会員IDと装置IDとを送信して使用度数照会を実施することで、システムコントローラ100の前記会員遊技履歴テーブルに登録されている該当する使用度数を入手して、該入手した使用度数に基づきその会員遊技者が該遊技にて使用した消費(売上)金額を特定して会員別履歴テーブルの売上金額に登録し、この売上金額と前記の支出金額より収支金額を算出して登録するとともに、その遊技場から見た勝ち負けを登録することで、各会員遊技者の遊技履歴の情報が収集されて前記会員別履歴テーブルに登録、管理されるようになっており、これら各会員の収支等の情報が個人履歴画面(図示略)にて表示される。
次いで、オンライン時及びオフライン時において会員カード37が挿入されていない場合にのみ実施される前記現金使用処理を図58に基づき説明すると、前記会員カード37が受付中ではない場合に、低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識別ユニット323または硬貨識別ユニット324において挿入された紙幣または投入された硬貨の金額が識別され、識別金額が前記制御ユニット328に出力される。これに基づき制御ユニット328は、前記LEDモジュール346を発光させ、透明カバー部材310’を点灯させるとともに、前記出力された識別金額を度数(識別金額を100で除算した値)に変換し、該変換した度数(発行度数)をカードリーダライタ327に送信する。
この発行度数を受信したカードリーダライタ327では、装着されているビジターカード38に前記受信した発行度数を記録することで、ビジターカード38を遊技者に対して発行する形態をとるとともに、該ビジターカード38に記録した発行度数を再度読み取り、制御ユニット328に送信する。
カードリーダライタ327より発行度数を受信した制御ユニット328では、受信した発行度数をRAM331内の度数レジスタに記憶するとともに、度数表示部315並びに度数表示部17に表示した後、読み出した全ての度数を前記貸出処理に使用し、パチンコ機2にパチンコ玉を払い出させる制御を実施するとともに、これら全ての度数の貸出処理が終了した後、制御ユニット328は貸出処理の終了をカードリーダライタ327に出力する。
これに基づきカードリーダライタ327は、前記ビジターカード38に記録した度数を0に更新した後、更新完了を制御ユニット328に出力する。
カードリーダライタ327より更新完了の出力を受けた制御ユニット328では、LEDモジュール346の発光を停止する。このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
また、この現金使用処理の終了時にカードリーダライタ327は、図58に示すように、前記ビジターカード38による現金使用処理がなされたことを示す現金貸出完了通知とその際使用された使用度数(1度または5度または10度)と装置ID並びに装着されているビジターカード38のビジターカードIDとをシステムコントローラ100に対して送信するようになっており、これら現金貸出完了通知と使用度数と装置IDとビジターカードIDとを受信したシステムコントローラ100では、これらビジターカード38による売上(使用度数)を前記カードユニット別データテーブルにおいて前記受信した装置IDに対応する総使用度数並びにビジター(V)カード使用度数に加算更新するとともに、使用度数が1度の場合は100円に1を加算、使用度数が5度の場合は500円に1を加算、使用度数が10度の場合は1000円に1を加算することで、投入金種を管理するようになっている。尚、システムコントローラ100との通信が不能状態(オフライン)である場合には、前記RAM331の履歴記憶領域に現金使用履歴を記憶し、オンライン状態に回復した再に、該現金使用履歴をシステムコントローラ100に送信することで、システムコントローラ100において該送信されてきた現金使用履歴に基づいて、前述と同様に各テーブルの更新が実施される。
次いで、前記営業中における処理ではなく営業が終了した後の締め処理の流れについて図62を用いて説明すると、まず、締め処理の起動は前記システムコントローラ100にて実施され、該システムコントローラ100からカードリーダライタ327に対して動作停止要求が送信されることにより、カードリーダライタ327は新たな会員カード37の挿入等の受付けを禁止した後、システムコントローラ100に対して動作停止状態に移行した旨の動作停止応答を返信するとともに、前記制御ユニット328へ動作停止指示を出力する。この動作停止指示の出力した後に、前記システムコントローラ100へ動作停止状態に移行する旨の動作停止通知を送信した後、カードリーダライタ327は動作停止状態に移行する。
また、前記カードリーダライタ327から動作停止指示の出力を受けた制御ユニット328は、前記営業開始時点からの加算を実施している補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタや特賞回数レジスタのカウントを停止し、前記会員管理コンピュータ120からの送信待ち状態へ移行する。
前記動作停止通知を受信したシステムコントローラ100は、会員管理コンピュータ120に対し、会員カード37やビジターカード38の各処理が完了していることを示す営業終了通知を送信することで、会員管理コンピュータ120は営業終了を検知して各カードユニット3の制御ユニット328へ動作停止要求を送信する。
該動作停止要求を受信した制御ユニット328は、前記にてカウントの停止を実施した補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタや特賞回数レジスタの各記憶データを装置IDとともに動作停止応答として返信した後、これらの各レジスタを含む全てのレジスタの記憶データをリセットしてクリアする。
前記動作停止応答を受信した会員管理コンピュータ120は、該動作停止応答に含まれる前記補給球総数レジスタやアウト球総数レジスタや特賞回数レジスタの各記憶データから、該カードユニット3が対応するパチンコ機2の営業中における総支出(補給球総数−アウト球総数)とアウト球総数から単位時間における発射可能球数に基づき稼働時間とを算出して、前記台別履歴データベース(DB)の支出金額と稼働時間に登録し、該稼働時間を営業延べ時間(分)により除して稼働率を算出して登録する。
これら台別履歴データベース(DB)への前記各データの登録に際して、会員管理コンピュータ120は、前記システムコントローラ100に対し、図18に示すように、各カードユニット3毎の会員売上や入金金額、ビジターによる使用金額等のデータを初めとする締めデータ要求を送信して締めデータを入手し、該締めデータの入手に基づき、前記台別履歴データベース(DB)の会員売上やビジター売上や総売上の項目のデータを登録するとともに、前記にて既に登録されている支出金額を総売上より差し引いて収支金額を算出登録して各営業日毎の台別履歴データベース(DB)を完成して確定する。
ここで、本実施例のカードユニット3において実施される撮像処理について以下に説明する。
まず、カードユニット3において操作者を撮像する条件の設定手法について説明すると、本実施例においては、図20に示すシステムコントローラ100の入金撮像条件設定画面において、撮像対象となる各種項目の定義内容を設定できるようになっている。
この本実施例の入金撮像条件設定画面には、図20に示すように、上部領域に各遊技用装置にて撮像を実施する2つの撮像要因の条件設定を行うための撮像条件設定部が、下部領域に前記報知ウインドウが表示される要注意報知条件を設定するための要注意報知条件設定部が設けられている。
この撮像条件設定部には、同一の遊技用装置にて基板への不正や接続コードの繋ぎ替え等の不正がなされ、低額紙幣の投入を高額紙幣の投入として認識させる等の不正な入金を行う場合には、同一の遊技用装置にて、多数の高額紙幣の受付けが実施されることが考えられることから、これら高額紙幣の受付けた場合に操作者を撮像するための高額貨幣受付けの撮像要因項目と、偽札等を用いた不正の場合には、該偽札が上手く識別されずに返却されることで、何度も繰返し紙幣の識別エラーが発生することが考えられることから、これら多数回の投入のやり直しを実施した操作者を撮像するための投入やり直しの撮像要因項目とが設けられており、前記高額貨幣受付け項目では、高額とする受付け貨幣の金額が、例えば5000円、10000円等のように設定変更可能とされ、前記投入やり直しの項目では、識別エラー回数と、該識別エラー回数が発生した期間とが設定変更可能とされている。尚、本実施例においては、識別エラー回数および期間の両方が設定変更可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一方のみを設定変更可能としても良く、例えば、識別エラー回数については、一義的に3回に固定して、該3回の識別エラーが発生する期間を30秒、1分、1分30秒…等のように設定変更できる様にしても良いし、逆に期間については例えば1分に一義的に固定しておき、識別エラー回数を3回、4回、5回…等のように設定変更できる様にしても良い。
これらシステムコントローラ100の撮像条件設定部にて設定された撮像条件の設定内容は、前記カードユニット3に対して、各装置の起動時におけるシステムコントローラ100との起動処理において各装置に配信されて記憶され、各装置にてこれら設定内容に基づき、撮像が実施されるようになっている。
このように本実施例では、撮像条件の設定内容を遊技用装置であるカードユニット3に配信して、該カードユニット3において撮像条件に合致する高額受付けや、投入やり直し等が発生したかを判定するようにしており、このようにすることは、これらの判定を各カードユニット3に接続されている前記システムコントローラ100が実施する場合に比較して、通信負荷を低減できるばかりか、各カードユニット3がシステムコントローラ100との通信がオフライン状態でも、自己の判断にて撮像を実施でき、通信がオンライン状態になった場合に該オフライン中に撮像した撮像データをシステムコントローラ100に送信できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの判定および撮像指令出力をシステムコントローラ100が集中して実施するようにしても良い。
また、本実施例の要注意報知条件設定部では、前記各撮像要因項目に対応して、各要因に基づく同一遊技用装置の撮像回数が、どのような期間に何回以上あった場合に、図22や図24に示す報知ウインドウを表示するかを設定変更できるようになっており、例えば、前記要注意報知条件設定部の高額貨幣受付けに設定されている内容が、図20に示すように、3時間以内に5回以上と設定されている場合において、図21に示すように、高額貨幣受付け履歴画面に示されるCU−0001のように、3時間以内に5回以上の撮像回数となった場合に、要注意報知条件が成立したとシステムコントローラ100が判断して、図22に示すように、該要注意報知条件が成立した遊技用装置であるカードユニット3の装置IDである「CU−0001」と、要注意報知条件が成立した撮像要因項目の内容とが表示された報知ウインドウを表示することで、要注意報知条件の成立が報知されるようになっている。尚、本実施例においては、撮像回数および期間の両方が設定変更可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一方のみを設定変更可能としても良く、例えば、撮像回数については、一義的に5回に固定して、該5回の撮像回数が発生する期間を2時間、3時間、4時間…等のように設定変更できる様にしても良いし、逆に期間については例えば3時間に一義的に固定しておき、撮像回数を4回、5回、6回…等のように設定変更できる様にしても良い。
また、これら高額貨幣受付けの場合と同様に、例えば、前記要注意報知条件設定部の投入やり直しに設定されている内容が、図20に示すように、3時間以内に5回以上と設定されている場合において、図23に示すように、投入やり直し履歴画面に示されるCU−0010のように、3時間以内に5回以上の撮像回数となった場合に、要注意報知条件が成立したとシステムコントローラ100が判断して、図24に示すように、該要注意報知条件が成立した遊技用装置であるカード発行機23の装置IDである「CU−0010」と、要注意報知条件が成立した撮像要因項目の内容である「連続投入やり直し」とが表示された報知ウインドウを表示することで、要注意報知条件が成立したことが報知されるようになっている。尚、本実施例においては、撮像回数および期間の両方が設定変更可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一方のみを設定変更可能としても良く、例えば、撮像回数については、一義的に5回に固定して、該5回の撮像回数が発生する期間を2時間、3時間、4時間…等のように設定変更できる様にしても良いし、逆に期間については例えば3時間に一義的に固定しておき、撮像回数を4回、5回、6回…等のように設定変更できる様にしても良い。
これら入金撮像条件設定画面にて設定された撮像条件に基づいてカードユニット3に撮像が実施される流れについて以下に説明すると、前記紙幣利用可LED306aが点灯状態において紙幣挿入口302から紙幣が投入されると、該挿入紙幣が紙幣識別ユニット323にて識別され、識別結果が前記制御ユニット328に出力される。
この出力された識別結果が識別エラーである場合(正規の貨幣でないと判断した場合)に制御ユニット328は、該識別エラーの時刻を識別エラー履歴として前記RAM331に登録するとともに、これら識別エラー履歴に、前記システムコントローラ100の後述する撮像条件設定画面において投入やり直しに設定されている識別エラー回数(本実施例では3回)の識別エラーが、所定時間内(本実施例では1分以内)に存在しているかを判定し、該判定結果が所定時間内に所定回数の識別エラー回数が発生しているとの判定である場合には、前記CCDカメラ335に対して撮像指令を出力し、CCDカメラ335は該撮像指令に基づき撮像を行う。次に制御ユニット328は、CCDカメラ335にて撮像した操作者の画像データを、該カードユニット3に予め固有に付与されている前記装置IDと、撮像要因が投入やり直しである旨を示す撮像要因種別とともに前記システムコントローラ100に送信することで、該送信を受けたシステムコントローラ100は、これらの画像データを、図23に示すように、撮像要因別である投入やり直し履歴として、各カードユニット3の装置IDとその時刻とともに記憶、管理することで、これら投入やり直し履歴が図23に示す投入やり直し履歴画面に表示される。
また、前記投入紙幣の識別結果が真券である場合には、紙幣種別の情報を含む識別情報が制御ユニット328に出力されることに基づき該制御ユニット328は、出力された識別情報に基づく投入金額を度数(投入金額を100で除算した値)に変換し、該変換した度数(入金度数)と入金金種と数量とを入金金種情報としてカードリーダライタ327に出力するとともに、前記紙幣識別ユニット323からの識別情報に基づく投入金額が、前記システムコントローラ100の後述する撮像条件設定画面において高額貨幣受付けに設定されている高額定義の金額以上であるかを判定し、高額定義の金額(本実施例では5000円)以上の紙幣である場合には、前記CCDカメラ335に対して撮像指令を出力し、CCDカメラ335は該撮像指令に基づき撮像を行う。次に制御ユニット328は、CCDカメラ335にて撮像した画像データを、該カードユニット3に予め固有に付与されている装置IDと、撮像要因が高額貨幣受付けである旨を示す撮像要因種別とともに前記システムコントローラ100に送信し、該送信を受けたシステムコントローラ100は、これらの画像データを、図21に示すように、撮像要因別である高額貨幣受付け履歴として、各カードユニット3の装置IDとその時刻とともに記憶、管理することで、これら高額貨幣受付け履歴が図21に示す高額貨幣受付け履歴画面に表示される。
また、これらシステムコントローラ100に記憶、管理されている画像データは、図21並びに図23に示す高額貨幣受付け履歴画面並びに投入やり直し履歴画面において、各装置IDに対応して表示されている「画像」の文字を選択入力することで、装置IDに対応して記憶されている高額貨幣受付け履歴或いは投入やり直し履歴の全画像が、表示画面に表示されるようになっており、所望のカードユニット3における撮像画像を表示させることができるようになっている。
また、本実施例の遊技用システムにおいては、前述のように、精算装置22に撮像装置であるCCDカメラ425,426を設けており、精算を行う操作者の内、予め前記システムコントローラ100に設定された撮像条件に精算内容が合致する場合に、これらCCDカメラ425,426に撮像指示がシステムコントローラ100から送信されて撮像が実施されるようになっており、これら精算装置22にて撮像が実施される流れについて、以下に詳述する。
まず、これら精算装置22にて撮像が実施される撮像条件は、図26に示す精算撮像条件設定画面にて設定できるようになっている。この本実施例の精算撮像条件設定画面においては、同一の会員カード37において不正な入金を行った場合には、該入金後において短時間で精算を実施して現金化を図ることが考えられることから、入金されてから精算されるまでの時間差を「短時間精算」として分単位にて設定できるようになっている。
また、不正な遊技者は、正規の現金を得るために、精算を何回も繰返し実施することが考えられることから、所定期間内において所定回数以上の精算を実施した会員カード37を抽出するための「複数回精算」の項目が設けられており、該「複数回精算」の項目においては、精算回数と所定期間とを設定できるようになっている。
このように、本実施例では、精算回数と所定期間の双方を設定できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのいずれか一方のみを設定できるようにしても良い。
更に、不正な遊技者は、比較的高額の金額の精算を実施するとともに、入金或いは発行を受けた度数を遊技にほぼ使用せずに精算を行うことが想定されることから、所定金額以上の精算を実施するとともに、そのカードの発行金額或いは入金金額と精算金額との差額が所定金額以下である会員カード37を抽出するための「高額精算」の項目が設けられており、該「高額精算」の項目においては、前記精算金額の所定金額と、差額の所定金額とを設定できるようになっている。
尚、本実施例では前記差額の所定金額も設定できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら所定金額は設定できず一定としても良いし、更には、これら前記差額の所定金額を設定せずに、所定金額以上の精算のみを「高額精算」の対象とするようにしても良い。
また、本実施例の撮像条件設定画面の下部には、「閲覧可能期間」の設定項目が設けられており、該項目において、前記精算装置22にて撮像された画像を再生可能に記憶、保持しておく期間を設定することができるようになっていて、該「閲覧可能期間」の設定項目にて期間設定手段が形成されている。
これらの設定内容に基づいて精算装置22にて撮像が実施される流れについて、図25に基づいて説明すると、精算を実施したい会員遊技者が会員カード37を精算装置22のカード挿入口402に挿入すると、挿入された該会員カード37に記録されている会員カードIDと入金IDと度数とがICカードリーダライタ415により読み出されて、システムコントローラ100に対し、該精算装置22に固有に付与された装置IDと精算許諾要求とともに送信されるとともに、該読み出された度数に対応する精算金額が前記金額表示部407に表示される。
システムコントローラ100は該送信されてきた入金IDに対応して前記会員カードマスターテーブルに記憶されている度数に残度数が存在するかを確認した後、該会員カード37の会員カードIDが無効カードとして登録されていないか否かを確認するとともに、該カードが無効で無い場合において前記入金IDに対応して記憶されている度数と前記会員カード37に記録されていた度数とを照合し、該照合が一致した場合において精算許諾を返信することで、該精算許諾の受信に基づいて精算装置22は、精算ボタン410の操作により前記金額表示部407に表示された精算金額に相当する貨幣の払出を実施する。
尚、この精算許諾の送信の際にシステムコントローラ100は、前記にて精算装置22から受信した会員カードIDに一致する使用履歴を図14に示す会員カード使用履歴テーブルより抽出し、その精算内容が前記撮像条件設定画面にて設定された「短時間精算」、「複数回精算」、「高額精算」のいずれかに該当するか否かを判定し、該当する場合には、精算装置22に対して撮像指令を返信することで、前記CCDカメラ425,426による撮像が実施され、精算完了に基づいて、精算装置22から精算完了とともに、精算に供された会員カード37の会員カードIDと装置IDと、存在する場合においては撮像データが、システムコントローラ100に送信されることで、該システムコントローラ100にこれら精算の履歴、並びに撮像データが記憶、管理され、前記「閲覧可能期間」の設定項目にて設定された期間において、閲覧可能に保持されるようになっている。
また、前記精算撮像条件設定画面にて設定された「短時間精算」、「複数回精算」、「高額精算」のいずれかに該当する精算が実施され、前記CCDカメラ425,426による撮像画像が精算装置22から送信されてきた場合には、システムコントローラ100の表示装置107には、図27に示すように、送信されてきた撮像画像が現在画像として表示されるとともに、その撮像要因となった設定項目と撮像時間とが、該撮像画像の右側領域に表示される撮像画像表示画面が自動的に表示されるようになっている。
このように、撮像画像の受信に伴って撮像画像表示画面を自動的に表示することは、店員等が不正に入金・精算を行った可能性のある人物が、遊技場内に存在すること、並びにその人物の顔をリアルタイムにて把握することで、迅速な対応が可能となることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら撮像画像表示画面の自動表示を実施しない構成としても良い。
また、本実施例の撮像画像表示画面の下方領域には、図27に示すように、現在画像の以前であって、閲覧可能期間に撮像された撮像画像が時間順にスクロール表示させられる保持画像表示ウインドが設けられており、これら保持画像表示ウインドの各旧撮像画像と現在画像とを比較することで、例えば同一の人物が旧撮像画像にも撮像されていないかを、簡便に照合できるようになっている。
このように、受信した現在画像と、過去における閲覧可能期間内の旧撮像画像を表示することは、店員等が現在の撮像画像と過去の旧撮像画像とを対比させて確認することができ、閲覧可能期間内に複数回撮像されている要注意人物を容易に特定できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら過去における旧撮像画像を表示しない構成としても良い。
尚、本実施例の撮像画像表示画面には、前記CCDカメラ425,426のいずれの画像を表示させるかを選択するための、「カメラ1」と「カメラ2」との選択部が設けられており、該選択部にて表示する画像を適宜に変更できるようになっている。
また、本実施例では、システムコントローラ100において、図28〜図30に示すように、前記精算撮像条件設定画面にて設定された「短時間精算」、「複数回精算」、「高額精算」の各項目毎の撮像結果を、精算内容とともに表示装置107に表示させて確認できるとともに、プリンタ108にて印刷出力できるようになっていて、これら各項目毎の撮像結果に表示された各精算内容毎に対応する「画像」の表示を選択することで、その精算時に撮像された画像を簡便に表示させることができるようになっている。
また、本実施例では、前記精算撮像条件設定画面にて設定された「短時間精算」、「複数回精算」、「高額精算」の各項目の複数の項目に該当する会員カード37のリストを作成できるようになっており、図31に示すように、前記図28〜図30に示す撮像結果画面のいずれか2つ以上の撮像結果に共通して登録されている会員カード37が、危険会員として抽出されるとともに、図32に示すようにグレー会員リストとして登録、管理される。
これら登録されている各グレー会員に関して、その会員カード37の使用を禁止したい場合には、図32に示すように、前記表示装置107に前記登録されたグレー会員のリストを表示させるとともに、該リストとともに表示される各会員カード37に対応付けて設けられた無効設定において「する」を選択することで、該会員カード37の前記会員カードマスターテーブルの使用不可項目に不可登録が登録されることで、該会員カード37の使用を禁止できるようになっている。
尚、このようにしてグレー会員リストに登録された会員カード37がカードユニット3や精算装置22にて使用された場合には、カードユニット3や精算装置22にて撮像を実施するとともに、該撮像画像を迅速にシステムコントローラ100に送信するようにして、グレー会員リストに登録された会員カード37の使用があったことを把握するとともに、該使用者の画像を残すことができるようにしても良い。また、グレー会員リストのみではなく、前記運用情報に含まれるブラックリストや網掛けリストにより前記会員カードマスターテーブルの使用不可項目に不可登録が登録された会員カード37がカードユニット3や精算装置22にて使用された場合にも、カードユニット3や精算装置22にて撮像を実施し、迅速にシステムコントローラ100に送信するようにして、その使用や使用者を把握できるようにしても良い。
また、本実施例の遊技用システムにおいては、図41に示すメッセージ設定画面にて設定されて前記メッセージデータベースに記憶された複数のメッセージがカードユニット3の表示部312に表示されるようになっており、これらのメッセージがカードユニット3の表示部312に表示される流れについて、図59に基づいて説明すると、まず、会員遊技者が前記カードユニット3の会員カード挿入口309に自分が所持する会員カード37を挿入すると、該挿入した会員カード37に記録されている会員カードID、会員ID、度数等の記録情報がカードリーダライタ327にて読み出されて前記制御ユニット328に出力され、これら読み出し情報が一時記憶されるとともに、これら会員カード37から読み出された情報の内、会員IDと各カードユニット3に個別に付与された装置IDとを含む会員カード取込要求が会員管理コンピュータ120に送信される。
該会員カード取込要求の受信に基づいて、会員管理コンピュータ120は、該受信した会員カード取込要求に含まれる会員IDに対応する当日における遊技履歴が既に前記会員別履歴テーブルに存在するか否かを確認し、該確認において当日における遊技履歴が存在しない場合において、新たに「今回」の遊技履歴の登録するための欄(データ枠)を形成して、来店日に本日の日付を登録するとともに、受信した会員カード受付け通知に含まれる装置IDから特定される対応するパチンコ機2の台番号を登録して会員別履歴テーブルを更新するとともに、会員情報テーブルに記憶されている来店ポイントに所定の来店ポイントを加算更新して会員情報テーブルを更新して会員管理DBの更新を実施する。
これら会員管理DBの更新後において、前記メッセージデータベースにおいてカード挿入時における表示条件として設定されている各条件が成立しているか否かの判定処理を実施する。具体的には、図37のように設定されている場合であれば、会員であるか否か、並びに当日が誕生日であるか否か、今月の収支がマイナスであるか否か、今月の収支がプラスであるか否か、今月の収支が+5万以上であるか否か、今月の収支が+10万以上であるか否かの各々の判定を実施し、成立している条件を全て特定する。このように、本実施例においては、会員管理コンピュータ120が会員IDを含む会員カード取込要求を受信したときに、表示条件として設定されている各条件が成立しているか否かの判定が実施される。
この際、誕生日であるか否かは、前記受信した会員カード取込要求に含まれる会員IDに対応して前記会員情報テーブルに登録されている誕生日が、本日と一致すれば成立したと判定する。
また収支に基づく判断を実施するために前記会員別履歴テーブルに当該会員の会員IDに対応して登録されている遊技履歴のうち、今月に該当する各遊技履歴の収支金額を合計し、該合計値のプラス(遊技場にとっては収支がプラス=遊技者の収支はマイナス)あるいはマイナス(遊技場にとっては収支がマイナス=遊技者の収支はプラス)にて収支のプラスまたはマイナスを判定するとともに、該合計値がマイナス(遊技場にとっては収支がマイナス=遊技者の収支はプラス)の場合には、該合計値が5万円以上或いは10万円以上であるか否かを判定する。
これらの判定並びに成立条件の特定において、例えば「会員」および「今月の収支がプラス」の条件が成立したと特定した場合には、これら各成立した条件に対応するメッセージと当該メッセージの優先度とを前記メッセージデータベースにより特定し、優先度の値が小さなメッセージの順に、成立した各条件に対応するメッセージを、前記会員カード取込要求に含まれる装置IDから特定されるカードユニット3に送信する。
これら会員管理コンピュータ120から送信されるメッセージ、例えば「○○様、いらっしゃいませ」の場合等にあっては、会員管理コンピュータ120により、○○様の部位に、前記会員情報テーブルにおいて会員IDに対応して登録されている氏名が付加されることで、前記表示部312の下部位置に設けられたメッセージ表示部に、図6に示すように、スクロール表示される。そして、これらの「○○様、いらっしゃいませ」のメッセージの送信後に、優先度の値が大きい(優先度の低い)「今月の収支がプラス」の条件に対応するメッセージである「今月調子いいですねー。この調子でがんばって下さい。」のメッセージが該カードユニット3に送信されることで、前記「○○様、いらっしゃいませ」のメッセージ表示が終了した後、「今月調子いいですねー。この調子でがんばって下さい。」のメッセージ表示が順次スクロール表示される。
そして会員遊技者が、カードユニット3が対応するパチンコ機2で遊技を開始して遊技中となった場合には、パチンコ機2並びに供給玉検出スイッチ6やアウト玉検出スイッチ7から各種遊技情報である各種信号の入力に基づいて、前述したように、所定フォーマットの遊技情報データが会員管理コンピュータ120に送信される。
これら送信される遊技情報データには遊技情報を出力したパチンコ機2の台番号が含まれており、該台番号と同一の台番号が登録されている「今回」の遊技履歴の始動回数や大当り回数、確変回数、連荘回数、供給玉数、打込玉数、差玉数の各データが遊技情報データに基づいて更新される。つまり、会員管理コンピュータ120は、会員カード37の受付け中にカードユニット3から受信した(収集した)遊技情報データに基づいて、前記受付け中の会員カード37の会員IDに対応する遊技履歴を更新する。
そして、これら会員別履歴テーブルの更新を実施する毎に、前記メッセージデータベースにおいてカード挿入中における表示条件として設定されている各条件が成立しているか否かの判定処理を、更新後の各データに基づいて実施する。具体的には、図37に示すように設定されている場合であれば、本日1回目の大当りが発生したか否か、並びに本日10回目の大当りが発生したか否か、確変大当りが発生したか否か、連荘回数が5回か否か、連荘回数が10回か否か、累計大当りが100回か否か、累計大当りが1000回か否かの各々の判定を実施して成立条件を特定する。
この際、1回目の大当りまたは10回目の大当りであるか否かは、前記会員別履歴テーブルの大当回数に基づいて判定し、連荘回数が5回或いは10回か否かは、前記会員別履歴テーブルの連荘回数に基づいて判定し、累計大当りが100回或いは1000回か否かは、前記会員別履歴テーブルの累計大当り回数に基づいて判定する。
これらの判定において、例えば、確変大当りが発生し、その遊技履歴の大当り回数が10回となった場合には、「本日10回の大当り」の条件と、「確変大当り」の条件とが成立したと判定されて、これら各成立した条件に対応するメッセージと当該メッセージの優先度とを前記メッセージデータベースにより特定し、優先度の値が小さなメッセージの順に、成立した各条件のメッセージを、前記遊技情報データの送信元のカードユニット3に送信する。
すなわち、優先度の値が「1」と小さい「本日10回の大当り」の条件に対応するメッセージである「本日の大当り10回到達です。この調子でどんどん大当りさせて下さい。」のメッセージが前記表示部312の下部位置に設けられたメッセージ表示部にスクロール表示される。そして、これらの「本日の大当り10回到達です。この調子でどんどん大当りさせて下さい。」のメッセージの送信後に、優先度の値が「2」と大きい「確変大当りおめでとうございます」のメッセージが該カードユニット3に送信されることで、前記「本日の大当り10回到達です。この調子でどんどん大当りさせて下さい。」のメッセージ表示が終了した後、「確変大当りおめでとうございます」のメッセージ表示が前記メッセージ表示部333にスクロール表示される。
このようにして遊技中において表示条件が成立した時点にて各メッセージが、前記表示部312のメッセージ表示部にスクロール表示されていき、会員遊技者が遊技を終了するために返却ボタン15を操作した場合には、カードユニット3の制御ユニット328は、受付け中の会員カード37を前記会員カード挿入口309から排出して返却させるとともに、前記表示部312のメッセージ表示部におけるメッセージ表示を中止する。
次いで、本実施例の遊技用システムにおいて実施されるイベント報知処理に係るカードユニット3並びに会員管理コンピュータ120の処理状況について以下に詳述する。
まず、会員管理コンピュータ120は、図34(b)に示すように前記イベントテーブルに登録されているイベントから、営業当日が期間に登録された実施期間に該当するイベントのイベントNo.を抽出し、これら抽出したイベントNo.に対応する実施期間中フラグの項目に「Yes」を登録する。次いで、イベントテーブルから実施期間中フラグの項目に「Yes」が登録されたイベントデータ、すなわち本日実施されるイベントデータ(イベント名、実施期間、実施時間、イベント対象条件、対象範囲、特典、報知時期、報知態様)を抽出する。また、これら抽出したイベントデータに含まれる対象範囲に該当する装置IDのカードユニット3に対してこの抽出したイベントデータを、図51に示すように送信することで、前記起動処理において説示したように、カードユニット3は、受信したイベントデータを記憶するとともに、多機能表示部301を緑色点滅させてイベント対象台である旨を報知し、前記表示部312に、当台が本日のイベント対象台である旨のメッセージ、例えば「当台は本日のイベント対象台です」を定期的に表示する。
次いで、図52に示すように、イベント対象台としてのカードユニット3、すなわち開店時にイベントデータを受信したカードユニット3が会員カード37を受付けると、会員IDと装置IDとを含む前記会員カード取込要求とともにイベント判定要求を会員管理コンピュータ120に送信する。
このイベント判定要求の受信に基づいて会員管理コンピュータ120では、カードユニット3よりイベント対象判定要求とともに受信した会員IDに基づいて、カードユニット3にて受付けた会員カード37を所持する会員遊技者がイベント対象者である旨を報知するか否かを判定するための図53に示すイベント対象者判定処理を行う。
このイベント対象者判定処理では、本実施例では前述のようにイベント対象者=ダイレクトメール送付者であるためにイベントNo.をDM−No.としても使用していることから、まず、受信した会員IDに対応して前記会員情報テーブルに記憶されているDM−No.を抽出して、当該会員遊技者が対象となっているイベントNo.を特定するとともに(Sd1)、該特定したイベントNo.のイベントデータのうち、実施期間中フラグに「Yes」が登録されているイベントデータをイベントテーブルの登録データから特定する(Sd2)。
次いで、該特定した対象となるイベントの実施時間、イベント別の上限報知回数、報知回数を抽出し、現在の時刻がイベントデータの実施時間中であり、かつ報知回数がイベント別の上限報知回数に到達していないかを判定する(Sd3)。この判定で現在の時刻がイベントデータの実施時間中であり、かつ報知回数がイベント別の上限回数に到達していない場合には、更に、抽出したイベントデータの1人あたりの上限報知回数と、会員別報知履歴テーブルにおける前記受信した会員IDのイベント対象者の報知履歴と、を参照し、この抽出したイベントデータに基づくイベント対象者である旨の報知回数が1人あたりの上限報知回数に到達していないかを判定し(Sd4)、この判定においてイベント対象者である旨の報知回数が1人あたりの上限報知回数に到達していない場合には、イベント対象である旨を報知すると判定する。尚、本実施例では、これらの判定に加えて、イベントPt.が所定数に到達している場合にもイベント対象者であると判定する。この際イベントPt.はクリアされて0Pt.に更新される。
このイベント対象者判定処理において、イベント対象者であると判定された場合には、イベント対象者通知と、報知されるイベントのイベントNo.とを送信元のカードユニット3に返信する(Sd5)。また、対象イベントの前記設定された優先度も合わせて返信する。また、前述のようにイベントPt.が所定数に到達することでイベント対象者であると判定された場合には、イベント対象者通知とイベントPt.が所定数に到達した旨を示すポイントアップ情報とを送信元のカードユニット3に返信する。更に、イベントテーブルの該当するイベントデータにおける報知回数に1回を加算し、会員別報知履歴テーブルを参照し、該当する会員IDの遊技者に対する当該イベントの報知が初めての場合には、会員情報テーブルの該当する会員IDのイベントPt.に1Pt.を加算する。すなわち本実施例では、1イベントの参加に対して1Pt.のみのイベントPt.が付与される。また、会員別報知履歴テーブルの該当する会員IDに、報知したイベントのイベントNo.、特典、会員カード37の受付日時、受付けたカードユニット3の装置IDからなる報知履歴を登録する。
尚、前述のイベント対象者判定処理においてイベント対象者ではないと判定された場合にはイベント対象外通知を送信元のカードユニット3に対して返信するようになっている。(Sd6)
このように本実施例の会員管理コンピュータ120では、カードユニット3からイベント判定要求を受信してイベント対象者であるか否かの判定を行う場合に、当該イベントの実施期間中であることが判定条件の1つとして含まれており、このようにすることでイベントの実施期間以外に誤ってイベント対象者である旨が報知されてしまうことによる不都合を回避できるようになっている。
また、本実施例では、イベント対象者と判定された場合に、会員情報テーブルに登録されたイベントPt.が加算されるとともに、このイベントPt.が所定数となることで所定のサービスが受けられるようになっている。すなわち、イベントに参加することで更なる特典が付与されることとなるため、遊技者のイベントへの参加意欲を向上させることができるようになっている。尚、本実施例では、1イベントの参加に対してイベントPt.が1Pt.のみ付与される構成とされているが、例えば、イベントへの参加回数に応じてイベントPt.を付与するようにしても良い。
また、各カードユニット3に固有に予め付与された装置IDを前記会員IDとともに会員管理コンピュータ120に送信し、前記会員管理コンピュータ120は、前記会員IDとともに送信されてきた前記装置IDから、該装置IDを送信したカードユニット3が対応するパチンコ機2を特定し、該特定したパチンコ機2を特定可能な情報(図44)を表示するための表示装置127を備えることで、イベント対象者の来店状況をリアルタイムでかつ簡便に把握することができる。
会員管理コンピュータ120よりイベントNo.と、そのイベントの優先度等の情報を含むイベント対象者通知の返信を受けたカードユニット3では、イベント対象者通知を制御ユニット328にてイベント報知登録として記憶した後、図50に示すような報知制御処理を制御ユニット328が行うようになっている。
この報知制御処理においては、まず、S1においてイベント報知登録が記憶されているか否かを判定し、イベント報知登録が記憶されている場合(前記した新たに会員管理コンピュータ120より受信したイベント対象者通知に対応するものとともに、それ以前に受信したイベント対象者通知に対応するものも含む)には、S2において、記憶されている全てのイベント報知登録の優先度を判定して、登録されているイベント報知の中から最も優先度の高いイベント報知を特定し、該特定した優先度の高いイベントに対して設定されている報知のタイミング待ちとなる(S3)。また、イベント報知登録がないと判定した場合には、処理を終了する。
S3においてイベントの報知タイミングに該当した場合は、特定したイベント報知に該当する予め設定されている点灯色の点灯態様となるように、多機能LED301aを制御する(S4)。
次いで、S5において報知が開始された時間から一定時間に設定された報知タイマをリセットするとともにスタートする。
報知タイマがスタートしてから設定された所定時間が経過する前に赤外線受光ユニット336からの信号の入力があったか、すなわち、遊技場の係員が所持するリモコンが操作されて赤外線受光ユニット336において赤外線の受光があったか否かをS6において判定し、赤外線受光ユニット336からの信号入力がない場合、つまりは、リモコンの操作がない場合にはS9に進んでスタートしている報知タイマの所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定した場合には、S6に戻ることで報知タイマの所定時間が経過するまで赤外線受光ユニット336からの入力信号待ちとなる。
また、S6において赤外線受光ユニット336からの信号入力有りと判定された場合には、S7に進んでイベント報知を終了し多機能LED301aの点灯態様を報知制御処理以前の点灯態様に変更するとともに、報知終了通知を会員管理コンピュータ120へ送信し、S8において該終了したイベント報知登録の記憶を削除し、S1に戻るようになっている。
また、本実施例では、カードユニット3に表示部312を備えていることから、多機能LED301aにおいてイベント対象の報知を実施すると同時に、受信したイベントNo.に該当するイベントデータに基づき、本日のイベント対象者である旨と、イベント名と、イベント特典と、からなるメッセージを表示部312にスクロール表示する。
また、S9において、報知タイマの所定時間が経過したと判断された場合には、S10に進んで、多機能LED301aの点灯態様を高速点滅に変更した後、前記S6に戻ることで、赤外線受光ユニット336からの信号が入力されるまでの間、高速点灯によって店員などに対してイベント対象者への処理を促すようになっている。
このように、前記多機能LED301aは、イベント対象遊技者である旨の報知開始から報知タイマの所定時間の経過後において、点灯態様を点滅から高速点滅に変化させることで、利益付与が遅れているイベント対象者の存在や、リモコンからの赤外線入力のし忘れを店員が知覚することができる事から好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、所定時間が経過した後にも報知態様を変化させることなくそのまま報知を行うようにするようにしてもよい。
また、前記会員管理コンピュータ120は、前記報知終了通知の受信に基づいて、報知が終了した旨を送信したカードユニット3が対応するパチンコ機2の前記表示装置127における表示態様を、例えば、紫点滅から紫点灯に変更するようになっており、このようにすることで、会員管理コンピュータ120においてイベント対象者への利益付与の対応状況をリアルタイムでかつ簡便に把握することができる。
また、本実施例のカードユニット3は、システムコントローラ100との通信ができない通信不可能状態(オフライン状態)であっても、当該通信不可能状態(オフライン状態)となる前に受付けて、システムコントローラ100による使用許諾がなされている会員カード37が継続して受付け中である場合において、当該会員カード37に残存する度数や貯蓄玉数に基づく再プレイ可能回数を遊技に使用できるとともに、ビジターカード38を使用した貨幣投入による現金使用処理を実施できるようになっている。
これらオフライン状態のカードユニット3における各種処理について以下に詳述する。まず、カードユニット3が前記システムコントローラ100との通信状態がオフラインであるかを検出するオフライン検出処理について、図63に基づき説明する。
本実施例では、これらオフライン検出処理を前記カードリーダライタ327に設けられている制御基板327bが実施するようになっており、該制御基板327bが実施するオフライン検出処理は、図63に示すように、前記システムコントローラ100から定期的(本実施例では5秒毎)に全てのカードユニット3並びに精算装置22に対して送信されるブロードパケットの受信が有るか否かの判定を実施し(Sa1)、該判定においてブロードパケットの受信が有る場合においては、Sa6へ進んで、前記制御基板327b上に実装されている監視タイマのカウントをリセットして監視タイマをリスタートするとともに、Sa7に進んでオンラインであると判断して、該オンライン状態であることを前記制御ユニット328に出力し(Sa8)、前記Sa1に戻る。
また、前記Sa1において、ブロードパケットの受信がない場合においては、Sa2に進んで、監視タイマがタイムアップ(カウントアップ)しているかの判定を実施し、該判定において、未だタイムアップ(カウントアップ)していない場合には前記Sa1へ戻り、前記タイムアップ(カウントアップ)により予め定められたオフライン判定時間(例えば1分)が経過していると判定した場合にはSa3に進んでオフラインと判断し、前記監視タイマのカウントをリセットして監視タイマをリスタートした後(Sa4)、該オフライン状態であることを前記制御ユニット328に出力し(Sa5)、前記Sa1に戻ることで、前記オンライン状態或いはオフライン状態が逐次前記制御ユニット328に出力される。
これらオンライン状態或いはオフライン状態の出力は、前記制御ユニット328が実施する、図64に示す割り込み処理にて検出されて、オフライン状態の発生或いはオンライン状態への復旧に伴う処理が実施されるようになっている。
この割り込み処理について説明すると、まず、前記制御基板327bからの出力がオンライン状態或いはオフライン状態のいずれであるかが、Sb1またはSb7により判定される。
前記制御基板327bからオフライン状態の出力がなされた場合には、Sb1にて出力内容がオフライン状態であると判定されてSb2へ進み、前記多機能表示部301の点灯色を赤色に変更して、前記システムコントローラ100との通信が通信不可能状態(オフライン状態)となったことを報知する。そして、Sb3において、新たな会員カード37の受付けを禁止するとともに、前記会員カード利用可ランプ305を消灯して、新たな会員カード37の受付けが不可であることを報知した後、Sb4へ進み、その時点にて前記カードリーダライタ327に、システムコントローラ100による使用許諾がなされた(遊技に使用可能と判定された)会員カード37が受付け中であるか否かの判定を実施し、該判定において受付け中の会員カード37が存在しない場合には、ビジターカード38を使用しての現金使用処理ルーチンへ移行することで、現金使用処理が有効とされ、貨幣の投入待ち状態となる。
また、Sb4において使用許諾がなされた会員カード37が受付け中であると判定された場合には、当該受付け中の会員カード37に残度数が存在するか否かを、RAM331の度数レジスタに記憶されている度数に基づいて判定して(Sb5)、残度数が残存しない、つまり「0」である場合にはSb13へ進んで、前記貯蓄球数レジスタに記憶されている貯蓄玉数に基づいて算出した再プレイ可能回数が存在するか否かを判定し、再プレイ可能回数が存在しない、つまり「0」である場合にはSb15に進んで該受付け中の会員カード37を返却した後、前記ビジターカード38を使用しての現金使用処理ルーチンへ移行することで、現金使用処理が許容される一方、残度数が存在するか或いは再プレイ可能回数が存在する場合には、Sb6或いはSb14へ進むことで、残度数を使用しての貸出処理或いは残存する再プレイ可能回数を使用しての再使用処理である払出処理(再プレイ処理)が許容される。
具体的には、残度数が残存する場合にはSb5における判定において残度数が残存すると判定されてSb6へ進み、該残存する度数を使用した貸出処理ルーチンへ移行することで、前記貸出ボタン16の操作待ち状態となり、遊技者が貸出ボタン16を操作することで、度数表示部309並びに度数表示部17に表示された度数(=度数レジスタに記憶されている度数)を使用した貸出処理が実施され、度数表示部309並びに度数表示部17に表示された度数(=度数レジスタに記憶されている度数)から使用度数が減算更新されるとともに、該使用履歴が前記履歴記憶領域に記憶された後、再度Sb5に戻るようになっており、このようにSb5による残度数の有無判定とSb6の貸出処理とが繰返し実施されることで、前記オフライン状態となる以前にカードユニット3に受付けられて使用許諾されていた会員カード37に残度数が存在する場合において、オフライン状態と成った後でも、これら残度数を遊技に使用することができるようになっている。
また、再プレイ可能回数が存在する場合にはSb13における判定において再プレイ可能回数が存在すると判定されてSb14へ進み、該残存する再プレイ可能回数を使用した払出処理(再プレイ処理)ルーチンへ移行することで、再プレイボタン319の操作待ち状態となり、遊技者が再プレイボタン319を操作することにより、表示部312に表示された再プレイ可能回数を使用した払出処理(再プレイ処理)が実施され、表示部312に表示された再プレイ可能回数から1回が減算更新された後、再度Sb13に戻るようになっており、このようにSb13による再プレイ可能回数の有無判定とSb14の払出処理(再プレイ処理)とが繰返し実施されることで、前記オフライン状態となる以前にカードユニット3に受付けられて使用許諾されていた会員カード37に再プレイ可能回数が存在する場合において、オフライン状態と成った後でも、これら再プレイ可能回数を遊技に使用することができるようになっている。
また、前記制御基板327bからオンライン状態の出力がなされた場合には、該出力がSb7にて検出されてSb8へ進み、オフライン状態からのオンライン状態への変更であるか否かの判定を実施し、オフライン状態からのオンライン状態への変更である場合においてSb9へ進む。
該Sb9においては、前記多機能表示部301の点灯色をオフラインを示す赤色からオンラインで会員カード37の受付け中を示す青色の連続点灯に変更して、前記システムコントローラ100との通信がオンライン状態となったことを報知するとともに、新たな会員カード37の受付けを許諾して前記Sb2において消灯された会員カード利用可表示部320を点灯して、新たな会員カード37の受付けが可能であることを報知した後(Sb10)、前記履歴記憶領域にオフライン中の度数使用履歴の登録が存在するか否かを判定し(Sb11)、オフライン中の度数使用履歴が存在する場合においてSb12へ進んで、該オフライン中の度数使用履歴を前記システムコントローラ100へ送信した後(Sb12)、
貸出処理や追加入金処理や再プレイ処理が実施可能となる通常の処理ルーチンへ移行するようになっている。
このように前記通信不可能状態(オフライン状態)となった場合には、新たな会員カード37の受付けを行わないことで、不正な会員カード37による遊技を防止しつつ、前記通信不可能状態(オフライン状態)となる以前の通信可能状態にて既にシステムコントローラ100による可否判定処理にて使用可能と判定された会員カード37を引き続き受付け中であれば、当該会員カード37に残存する度数並びに再プレイ可能回数の遊技への使用が許容されることから、遊技場側は、最低限の営業状態を確保できるようになり、これら通信不可能状態(オフライン状態)による遊技場の売上低下を抑えることができる。
ここで、本実施例におけるカードユニット3に設けられている前記多機能表示部301、硬貨利用可LED307a、紙幣利用可LED306a、会員カード利用可表示部320、カード処理中表示部321の点灯制御の状況について、オフライン時の点灯状況をまとめたものを図55に、オンライン時の点灯状況をまとめたものを図56に示す。
まず、図55に示す、オフライン時の各種ランプの点灯状態について説明すると、度数が残存する会員カード37の受付けにより、前記多機能表示部301は、会員カード37の受付け待ち状態の点灯態様である緑色の連続点灯状態から、会員カード37の受付け中を示す青色の連続点灯に変更される。
この際、該挿入された会員カード37の所持者がイベント対象者である場合には、多機能表示部301において該対象であるイベントに対して設定されている青、紫、黄色、水色、白色のいずれかの点滅点灯が実施される。
また、この会員カード37の受付けに伴い、受付け待ちの状態において点灯されていた硬貨利用可LED307a、紙幣利用可LED306aが消灯され、会員カード利用可LED320aは点灯状態を、カード処理中LED321aは消灯状態をそれぞれ継続される。
この残度数有りの状態において、オフライン状態が発生した場合には、前記多機能表示部301(多機能LED301a)の点灯態様が赤色の連続点灯に変更されて、前記システムコントローラ100との通信状態がオフラインとなったことを報知する。この際、前記会員カード利用可LED320aは点灯状態を保持されるとともに、その他のランプの点灯状態もオフライン状態となる以前のオンライン時の状態が保持され、玉貸処理や再プレイが実施可能とされる。そして、度数を全て使用するとともに再プレイ回数を全て使用した場合は、前記残度数「0」の点灯状態となる。
これら残度数「0」或いは度数が存在する状況にてカード返却操作がなされた場合には、前記多機能表示部301の点灯態様を赤色に保持したまま、会員カード37の返却を報知するために、前記会員カード利用可LED320aが受付中表示部345とともに点滅点灯された後、オフライン状態であることにより新たな会員カード37の利用ができないことを報知するために、会員カード利用可LED320aが消灯される。
また、該会員カード利用可LED320aの消灯とともに、ビジターカード38による現金使用処理が可能であることを報知するために、硬貨利用可LED307a、紙幣利用可LED306aが点灯される。
この状態で、ビジターカード38による現金使用処理のために、貨幣の投入があった場合には、前記硬貨利用可LED307a、紙幣利用可LED306aが消灯されて、新たな硬貨並びに紙幣の受付けが不可であることを報知するとともに、入金された金額に相当するパチンコ球の貸出が実施される間、前記カード処理中LED321aが点滅点灯されてビジターカード38による現金使用処理が実施中であることを報知する。
該現金使用処理が終了した場合、つまりビジターカード38の残度数が「0」となった場合には、点滅点灯されていたカード処理中LED321aが消灯されるとともに、消灯されていた前記硬貨利用可LED307a並びに紙幣利用可LED306aが再度点灯されて、ビジターカード38による現金使用処理のための貨幣受付けが可能であることを報知するようになっている。
次いで、図56に示す、オンライン時の各種ランプの点灯状態について説明すると、オンラインの通常時である会員カード37の挿入待ち若しくはビジターカード38による現金使用処理のための貨幣投入待ち状態においては、前記多機能表示部301は、オンライン状態を示す緑色の連続点灯状態とされるとともに、ビジターカード38による現金使用処理のための貨幣投入が可能であることを報知するために、前記硬貨利用可LED307a並びに紙幣利用可LED306aが点灯状態とされ、且つ会員カード37の受付けが可能であることを報知するために、会員カード利用可表示部320が点灯される。尚、カード処理中表示部321は消灯状態とされる。
ここで、度数が残存する会員カード37を受付けた場合には、前記多機能表示部301は、緑色の連続点灯状態から会員カード37の受付け中を示す青色の連続点灯に変更されるとともに、残度数が存在す会員カード37には入金ができないことを報知するために、前記硬貨利用可LED307a並びに紙幣利用可LED306aが消灯される。尚、挿入された会員カード37の所持者がイベント対象者である場合には、前述のように、多機能表示部301の点灯態様は、対象となったイベントにおいて設定されている報知態様に基づく点灯態様とされる。
この受付け中の会員カード37に残存する度数の全てが使用された場合には、該会員カード37への追加入金処理が可能であることを報知するために、前記硬貨利用可LED307a並びに紙幣利用可LED306aが点灯状態に変更さ、該追加入金処理のために貨幣の投入があった場合には、新たな貨幣の投入が不可であることを報知するために、硬貨利用可LED307a並びに紙幣利用可LED306aが消灯される。
これら追加入金処理によって、残度数が存在する会員カード37となった場合には、前記の度数が残存する会員カード37の受付け後の状態と同様に、硬貨利用可LED307a並びに紙幣利用可LED306aの消灯が継続されて、追加入金のための新たな貨幣の投入が不可であることを報知する。
次いで、これら残度数が存在する会員カード37或いは残度数「0」の会員カード37の返却操作ががなされた場合には、前記多機能表示部301の点灯態様を緑色の連続点灯状態に変更するとともに、会員カード37の返却を報知するために、前記会員カード利用可表示部320が受付中表示部345とともに点滅点灯された後、オンライン状態であることにより新たな会員カード37の利用が可能であることを報知するために、会員カード利用可表示部320が連続点灯状態とされた、前記会員カード37の挿入待ち若しくはビジターカード38による現金使用処理のための貨幣投入待ち状態の点灯状態に戻る。
この状態で、ビジターカード38による現金使用処理のために、貨幣の投入があった場合には、前記硬貨利用可LED307a、紙幣利用可LED306aが消灯されて、新たな硬貨並びに紙幣の受付けが不可であることを報知するとともに、会員カード利用可表示部320が消灯されて新たな会員カード37の挿入が不可であることを報知し、且つ前記カード処理中表示部321が点灯される。
次いで、該入金された金額に相当するパチンコ球の貸出が実施される間、前記カード処理中表示部321が点滅点灯されてビジターカード38による現金使用処理が実施中であることが報知される。
該現金使用処理が終了した場合には、点滅点灯されていたカード処理中表示部321が消灯されるとともに、消灯されていた前記硬貨利用可LED307a並びに紙幣利用可LED306aが再度点灯されて、ビジターカード38による現金使用処理のための貨幣受付けが可能であることを報知する前述した会員カード37の挿入待ち若しくはビジターカード38による現金使用処理のための貨幣投入待ち状態の点灯状態へ戻るようになっている。
これら本実施例のカードユニット3を用いることで、エラーやオフラインの報知のみならず、挿入されているカードが会員カード37であるか、或いはビジターカード38が使用中であるかが前記多機能ランプにて報知され、係員が、挿入中のカードの種別を容易に確認できるとともに、遊技者にあっては、現在のカードの受付け状況を把握できるようになるため、カードの利用を円滑に実施できるようになる。更には、カードユニット3の現在の状況を係員が的確に把握できるようになるため、カードが利用できない等の遊技者からのクレーム等に対しても、遊技者への適切な対応を実施できるようになる。
以上、前記した本実施例の遊技用システムによれば、前記催事設定手段である会員管理コンピュータ120のイベント設定画面に設けられた催事対象日設定部である期間の項目にて、予め催事を実施する日付である期間を設定しておくことで、本日がその日付に該当する際に、本日が催事対象日である旨が表示手段に図42に示すように、会員管理コンピュータ120の起動時において自動的に表示されるようになるため、催事のスケジュール管理に伴う労力を低減することができるとともに、遊技用装置であるカードユニット3から送信される装置識別情報である装置IDと催事判定対象情報としての遊技情報データとに基づき、該カードユニット3に該当するパチンコ機2にて遊技している遊技者が、催事判定対象情報としての遊技情報データに関するイベント(催事)対象条件、例えば始動回数が1000回等を満たしていると判定されたときに、該遊技者が遊技をしているパチンコ機2を特定可能な情報である当該イベント(催事)に設定された表示色によるセルが、図44に示すように、表示手段である表示装置127に表示されるようになるため、遊技場内におけるイベント(催事)対象者の存在状況をリアルタイムでかつ簡便に把握することができる。
また、前記した本実施例の遊技用システムによれば、遊技用装置であるカードユニット3から送信される遊技者特定情報である会員IDに基づき、会員IDから特定される遊技者に関する遊技者関連情報、例えば性別やイベントポイントや来店ポイントが、催事対象条件設定手段であるイベント設定画面にて設定されているイベント(催事)対象条件を満たしているか否かが判定され、イベント(催事)対象条件を満たしていると判定されたときに、該遊技者が遊技をしているパチンコ機2を特定可能な情報である当該イベント(催事)に設定された表示色によるセルが、図44に示すように、表示手段である表示装置127に表示されるようになるため、遊技場内におけるイベント(催事)対象者の存在状況をリアルタイムでかつ簡便に把握することができる。
また、前記した本実施例の遊技用システムによれば、各イベント対象者の存在状況が図44に示すように、パチンコ機2の配置状況の表示に基づいて色別に表示されるようになるため、催事対象者の存在状況を一見にて、迅速かつ感覚的に把握することができる。
また、前記した本実施例の遊技用システムによれば、利益付与が完了したイベント対象者の表示が、点滅表示から連続点灯表示の表示態様に変更されることで、催事対象者である遊技者への対応状況を、簡便に把握することができる。
また、前記した本実施例の遊技用システムによれば、各セルの色が対応するイベントNo.を、各イベント(催事)対象者が対象となっているイベント(催事)の催事内容を特定可能な情報として表示することで、イベント(催事)対象者である遊技者の存在状況に加えて、各イベント(催事)対象者が対象となっている催事内容を、イベントNo.に基づいて簡便に把握することができ、該催事内容に基づいて催事運営を行うことができる。
また、前記した本実施例の遊技用システムによれば、イベント設定画面の時間の設定項目において各イベント毎に開始時間と終了時間とを設定でき、時間帯で区切るような催事の設定を実施できるとともに、本日がイベント(催事)対象日ならば、前記表示手段である表示装置127に開始時間および終了時間が表示されるようになるため、該開始時間および終了時間に基づいて催事営業を行うことができる。
また、前記した本実施例の遊技用システムによれば、イベント設定画面の特典の設定項目において各イベント毎に特典を設定できるともに、本日がイベント(催事)対象日ならば、前記表示手段である表示装置127に特典が表示されるようになるため、該特典に基づいて催事営業を行うことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、イベント対象台であることの報知やイベント対象者であることを、カードユニット3において無条件に報知するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各イベント毎に前記イベント設定画面において、イベント対象台の報知またはイベント対象者の報知を、所定の条件、例えば投資金額や遊技開始からの経過時間や、打込玉数等が条件を満たした時点において実施するようにしても良い。
また、これらイベント対象台報知またはイベント対象者報知等の事前報知の実施または非実施をイベント毎に設定できるようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技用装置としてカードユニット3を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともカードリーダライタ327等、会員カード37の記録情報の読み出し手段と、該読み出し手段にて読み出した会員ID等の遊技者特定情報を送信する送信手段と、会員カード37を受付可能な待機状態であるか、会員カード37を受付中であるか、会員管理コンピュータ120からのイベント対象通知の受信に基づいて受付中の会員カード37を所有する遊技者がイベント対象者であるか否か、を報知する報知手段を有する機器であれば良く、例えば、会員に対して情報提供等、種々のサービスを実施するための呼出ランプや現金玉貸機や再プレイサンド等の会員カード受付装置、会員カードへの入金機、景品カウンタ等に設置されるPOS端末、来店ポイントの確認等を行うための来店受付機等に適用するようにしても良い。つまり、前記実施例のカードユニット3においては、会員カード37の度数を使用しての貸出処理や追加入金やビジターカード38の使用による現金使用処理が可能とされているが、これらの機能を有しないものであっても良い。
また、前記実施例では、各種報知をカードユニット3の多機能表示部301の発光態様を変化させることにより実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の手段、例えば、音声による報知を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、多機能表示部301の発光色や点灯状況等の発光態様を複数の態様に変化させることで複数種の内容を報知することが可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の表示部を設け、これら各表示部の点灯状況により複数種の報知内容を確認できるようにしても良い。
また、前記実施例では、記録媒体(会員カード)として非接触型のICカードを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードや会員が携行する携帯電話等であっても良いし、更には識別符号を用いて記録情報を特定できる場合等には、記録媒体を特定可能な識別符号等の情報を少なくとも読み取り可能に記録できるものであれば良く、例えばバーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良い。
また、前記実施例に用いた会員カードは、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通会員カードとして使用するようにしても良い。
また前記実施例においては、遊技機の一例としてパチンコ玉を用いて遊技を行う通常のパチンコ機を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばメダルやパチンコ玉を用いて遊技を行うスロットマシンやパチンコ玉が内部で循環する循環式パチンコ機や、メダルやパチンコ玉を用いることなくクレジットを用いて遊技を行う完全クレジット式のパチンコ機やスロットマシン等の遊技機を適用しても良い。
また、前記実施例では、会員遊技者の情報を管理する会員管理コンピュータ120を催事管理装置としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら催事管理装置を会員管理コンピュータ120とは個別に設けたり、或いは、遊技情報を収集、管理するホールコンピュータにて催事管理装置を構成しても良いし、更には、前記システムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とを同一のコンピュータとして、該コンピュータにて催事管理装置を構成するようにしても良い。
また、前記実施例では、会員遊技者を中心とした催事を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記ホールコンピュータにて催事管理装置を構成した場合等においては、パチンコ機2の始動回数が所定回以上に達した遊技台にて遊技をしている遊技者をイベント対象者としたり、所定回数以上の確変継続回数に達した遊技台にて遊技をしている遊技者をイベント対象者とするように、イベント対象条件を遊技情報として設定できるようにしても良い。
また、前記実施例では、会員管理コンピュータ120が、カードユニット3からの遊技情報データを直接受信して遊技情報テーブルの更新を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技情報を、遊技場内に設置されたホールコンピュータを経由して入手するようにしても良い。
また、前記実施例では、表示部312をカードユニット3に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示部をカードユニット3とは別体として対応するパチンコ機2の台内や、パチンコ機2の台の上方位置等に設置するようにしても良い。また、これら表示部312を有しないカードユニット3を用いるようにしても良い。
また、情報を表示する装置として、遊技島の端などに表示装置を設けるようにして、店員が実施されているイベントなどを確認しやすいような構成としても良い。
また、前記カードユニット3には、赤外線受光ユニット336が設けられていて、リモコンから照射された赤外線を受光することで制御を行うようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、赤外線受光ユニット336ではなく、手指を接触させることで信号を出力するタッチセンサや操作ボタンなどを設けるようにしても良い。
また、多機能LED301aの点灯態様については、単色の連続点灯若しくは点滅にて点灯を行うようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数色を用いたグラデーション点灯態様で表示を行うようにしても良い。
また、前記実施例では、各イベントに優先度を設けるようにして、優先的に行うイベントを設定できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、優先度を設定しないようになっていても良い。また、優先度を設定しない場合には、前記記憶部内に登録された順でイベントを行うようにしても良い。
また、図40に示す前記イベント設定画面においては、複数のイベント対象条件を設定可能となっており、前記CPU122が催事対象条件を満たすイベントを選定して、選定されたイベントに対して設定されている多機能LED301aの発光色と同様な色を表示装置127で表示するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、多機能LED301aの発光色と異なる色にて表示を行うようにしても良い。
本発明の請求項1は、催事情報を管理するとともに、少なくとも遊技者を個々に特定可能な遊技者特定情報(会員ID)に対応付けて当該遊技者に関する情報であって、該遊技者の属性情報或いは該遊技者の遊技に伴って発生する遊技情報の少なくとも一方を含む遊技者関連情報が記憶された遊技者データベース(会員情報テーブル)を有する催事管理装置(会員管理コンピュータ120)と、遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられ、前記遊技者特定情報が記録された記録媒体(会員カード37)を受付けて該受付けた記録媒体に記録された遊技者特定情報を読み出し、該読み出した遊技者特定情報を、遊技用装置(カードユニット3)を個々に特定可能な装置識別情報とともに前記催事管理装置に送信する送信手段(通信部334)を有する遊技用装置と、から成り、前記催事管理装置は、少なくとも日付情報を出力可能な日付情報出力手段(RTC124)と、少なくとも催事対象日を設定するための催事対象日設定部(イベント設定エリアの期日項目)を含む催事設定手段(イベント設定画面)と、該催事設定手段により設定された少なくとも催事対象日を含む設定内容を記憶する催事設定記憶手段(記憶装置125;イベントテーブル)と、前記日付情報出力手段から出力される本日の日付情報と前記催事設定記憶手段に記憶されている催事対象日を比較することにより、本日が催事対象日であるか否かを判断する催事対象日判断手段(CPU122)と、該催事対象日判断手段により本日が催事対象日であると判断されたときに、本日が催事対象日である旨を表示するための表示手段(表示装置127)と、複数の催事各々について、催事対象者となる条件として前記遊技者関連情報についての条件を設定するための催事対象条件設定手段(イベント設定画面)と、該催事対象条件設定手段にて設定された催事対象条件を記憶する催事対象条件記憶手段(記憶装置125;イベントテーブル)と、前記送信手段から受信した前記遊技者特定情報に基づいて、該遊技者が催事対象者であるか否かを判定するための判定手段(CPU122)と、各遊技者について催事対象者であると判定された判定回数を計数する計数手段と、を備え、前記表示手段は、該判定手段にて催事対象条件を満たしていると判定されたときに、前記遊技者特定情報とともに送信されてきた前記装置識別情報に基づいて、該装置識別
情報から特定される遊技用装置に対応する遊技機を特定し、該特定した遊技機を特定可能な情報を表示し、前記催事対象条件設定手段は、各々の催事について、遊技者1人あたりの催事対象者として判定される上限回数をさらに設定し、前記判定手段は、受信した前記遊技者特定情報に対応して前記遊技者データベースに記憶されている遊技者関連情報を抽出し、該抽出した遊技者関連情報が前記催事対象条件記憶手段に記憶されている催事対象条件を満たしているか否かを判定する催事対象条件判定手段と、前記計数手段により当該遊技者について計数された判定回数が上限回数に達しているか否かを判定する上限回数判定手段とを含み、前記催事対象条件判定手段により前記遊技者が催事対象条件を満たしていると判定され、かつ前記上限回数判定手段により判定回数が上限回数に達していないと判定されたときに、当該遊技者が催事対象者であると判定する。
本発明の請求項2は、前記表示手段(表示装置127)は、遊技場内に設置された遊技機の配置状況(レイアウト)を表示し、該配置画面(イベント実施状況画面)上に前記特定した遊技機を特定可能な情報(多機能LED301aと同色の表示態様)を表示する。
本発明の請求項3は、催事対象遊技者への利益付与が完了した旨の通知を受付けるための利益付与完了通知受付手段(赤外線受光ユニット336)を備え、前記表示手段(表示装置127)は、該利益付与完了通知受付手段による利益付与完了通知の受付けに基づいて利益付与が完了した遊技機の表示態様(点滅から連続点灯へ)を変更する。
本発明の請求項4は、前記催事設定手段(イベント設定画面)は、催事内容を設定する催事内容設定部(イベント設定エリアの期日項目以外の項目)を含み、前記催事設定記憶手段(記憶装置125;イベントテーブル)は、該催事内容設定部にて設定された催事内容を前記催事対象日設定部(イベント設定エリアの期日項目)にて設定された催事対象日に対応付けて記憶し、前記表示手段(表示装置127)は、本日が催事対象日である旨とともに、当該催事の催事内容を表示し、前記催事対象条件設定手段(イベント設定画面)は、前記催事設定手段にて設定された催事内容毎に催事対象条件を設定可能とされ、前記判定手段(CPU122)は、前記催事対象条件設定手段にて設定されている複数の催事対象条件から催事対象条件を満たしている催事を選定し、前記表示手段(表示装置127)は、前記特定した遊技機を特定可能な情報とともに、該選定された催事の催事内容を特定可能に表示する。
本発明の請求項5は、前記催事設定手段(イベント設定画面)は、催事開始時間および催事終了時間を設定する催事時間設定部(イベント設定エリアの時間項目)を含み、前記催事設定記憶手段(記憶装置125;イベントテーブル)は、該催事時間設定部にて設定された催事開始時間および催事終了時間を前記催事対象日設定部(イベント設定エリアの期日項目)にて設定された催事対象日に対応付けて記憶し、前記表示手段(表示装置127)は、本日が催事対象日である旨とともに該催事対象日に対応付けて前記催事設定記憶手段に記憶されている催事開始時間および催事終了時間を表示する。
本発明の請求項6は、前記催事設定手段(イベント設定画面)は、催事による特典内容を設定するための催事特典設定部(イベント設定エリアの特典項目)を含み、前記催事設定記憶手段(記憶装置125;イベントテーブル)は、該催事特典設定部にて設定された催事特典を前記催事対象日設定部(イベント設定エリアの期日項目)にて設定された催事対象日に対応付けて記憶し、前記表示手段(表示装置127)は、本日が催事対象日である旨とともに該催事対象日に対応付けて前記催事設定記憶手段に記憶されている催事特典を表示する。