JPH10127914A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10127914A
JPH10127914A JP28551596A JP28551596A JPH10127914A JP H10127914 A JPH10127914 A JP H10127914A JP 28551596 A JP28551596 A JP 28551596A JP 28551596 A JP28551596 A JP 28551596A JP H10127914 A JPH10127914 A JP H10127914A
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ball
card
payout
gaming machine
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JP28551596A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者が使用中の遊技機を含む遊技用装置か
ら離れた場合におけるその遊技者以外の者の行為に起因
して発生するおそれがある遊技媒体の計数値に関するト
ラブルを遊技機の稼働率の低下を招くことなく防ぐこと
が可能な遊技機を含む遊技用装置を提供することであ
る。 【解決手段】 遊技者が使用中のパチンコ遊技機から離
れる場合に、離席ボタンの操作に応じて、クレジット得
点を計数するために用いられる計数センサへの玉の供給
を停止させる制御等を行って、クレジット得点が変更不
可能な離席状態に制御する。さらに、遊技場の係員所有
のリモコンから離席解除指令を受けた場合に、離席状態
を強制的に解除する制御を行う(ステップSA134〜
SA144)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
コイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊
技機を含む遊技用装置に関し、詳しくは、遊技媒体を用
いて遊技をすることが可能で遊技機1台宛に遊技者の得
た遊技媒体を計数することができる遊技機を含む遊技用
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の遊技用装置において一般
的に知られているものに、遊技媒体を用いて遊技を行う
クレジット式の遊技機とよばれる遊技機があった。クレ
ジット式の遊技機においては、遊技機での遊技中におけ
る遊技媒体(たとえばパチンコ玉)の払出条件の成立に
より遊技媒体が遊技者に払出されるが、遊技者に払出さ
れた遊技媒体が所定量を超える場合に、その超過分の遊
技媒体をクレジット数として計数し記憶するように構成
されていた。すなわち、クレジット式の遊技機では、所
定量を超える超過分の遊技媒体の計数値がクレジット数
として遊技者に付与されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の遊技機を含む遊技用装置においては、遊技者が使用中
の遊技機から離れた場合におけるその遊技者以外の者の
行為に起因して発生する次のような問題があった。
【0004】遊技場においては、遊技者が、たとえば食
事等の自己の都合により、使用中の遊技機を含む遊技用
装置においてクレジット数の計数値を得た状態で遊技を
中断し、その遊技機からしばらくの間離席する場合があ
る。従来の遊技機を含む遊技用装置では、遊技者が離席
している場合において、その遊技者以外の者でもその使
用中(離席中)の遊技機を含む遊技用装置を自由に動作
させることが可能であったため、そのような場合に、そ
の離席中に他の遊技者がやってきて他の遊技機で得た遊
技媒体を計数するなど、その離席中の遊技機におけるク
レジット数の計数値を誤って、もしくは不当に更新して
しまう等、離席中の遊技機を含む遊技用装置を他の遊技
者が勝手に使用する場合がある。
【0005】そのように一時的に離席中の遊技機を含む
遊技用装置を誰もが使用可能な状態にしておくと、その
離席中の遊技機を含む遊技用装置において得られている
クレジット数の計数値が更新可能であるため、その計数
値の更新に関して離席中の遊技者と、他の遊技者との間
でトラブルが生じるおそれがある等、離席中の遊技機を
含む遊技用装置に関する種々のトラブルが発生するおそ
れがあった。
【0006】そこで、そのような離席中の遊技機を含む
遊技用装置に関する種々のトラブルを防ぐためには、使
用中の遊技機を含む遊技用装置から遊技者が一時的に離
席する場合に、その離席する遊技機を含む遊技用装置を
遊技者の操作に応じて使用不可能な状態にすることが考
えられる。しかし、そのように遊技機を含む遊技用装置
の使用状態の選択を何らの制限なく全く遊技者の操作に
委ねてしまった場合には、遊技機を含む遊技用装置が安
易に使用不可能な状態にされてしまうおそれがあるとと
もに、そのような遊技機を含む遊技用装置の使用不可能
な状態の継続時間が遊技者の都合により長くなり過ぎて
しまうおそれがある。このため、遊技機を含む遊技用装
置の使用状態の選択を何らの制限なく全く遊技者の操作
に委ねてしまった場合には、遊技場での遊技機を含む遊
技用装置の稼働率が低下してしまい、遊技場が不利益を
被ってしまうおそれがあった。
【0007】本発明はかかる実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技者が使用中の遊技機を含む
遊技用装置から離れた場合におけるその遊技者以外の者
の行為に起因して発生するおそれがある遊技媒体の計数
値に関するトラブルを遊技機を含む遊技用装置の稼働率
の低下を招くことなく防ぐことが可能な遊技用装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技媒体を用いて遊技をすることが可能な遊技機を
含む遊技用装置であって、前記遊技機に個別に対応して
設けられ、対応する遊技機での遊技中における遊技媒体
払出条件の成立により遊技者に払出された遊技媒体を検
出することが可能な遊技媒体検出手段と、該遊技媒体検
出手段により検出された遊技媒体を計数し記憶する計数
記憶手段と、遊技者が前記遊技機から離れる場合に、所
定の操作に応じて、その遊技機に対応する遊技媒体の計
数記憶の状態を、前記計数記憶手段に記憶されたその遊
技者所有の遊技媒体の数が変更不可能な離席状態に保持
する制御を行なう制御手段と、前記遊技用装置の管理者
の操作に応じて、前記制御手段によって保持されている
離席状態を解除する離席状態解除手段とを含むことを特
徴とする。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、記録媒体を発行する手段であ
って、遊技者が前記遊技機から離れる場合に、特定の操
作に応じて、前記計数記憶手段に記憶された遊技媒体の
数を特定可能でかつ遊技者が前記遊技機から離れた旨を
特定可能な情報が記録された記録媒体を発行することが
可能な記録媒体発行手段と、前記記録媒体に記録されて
いる情報により遊技者が前記遊技機から離れた旨が特定
される場合に、その記録媒体に記録されている情報によ
り特定される遊技媒体の数を、前記制御手段により離席
状態にされた際に得られていた遊技媒体数として有効化
する有効化手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体発行手段は、さ
らに、前記離席解除手段により前記遊技機に対応する離
席状態が解除された場合に、その遊技機の離席状態が解
除された旨を特定可能な情報が記録された離席解除情報
記録媒体を発行することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技機に個
別に対応して設けられた遊技媒体検出手段の働きによ
り、対応する遊技機での遊技中における遊技媒体払出条
件の成立により遊技者に払出された遊技媒体を検出する
ことが可能になる。計数記憶手段の働きにより、遊技者
が遊技機から離れる場合に、所定の操作に応じて、その
遊技機に対応する遊技媒体の計数記憶の状態を、計数記
憶手段に記憶されたその遊技者所有の遊技媒体の数が変
更不可能な離席状態に保持する制御が行なわれる。離席
状態解除手段の働きにより、遊技用装置の管理者の操作
に応じて、制御手段によって保持されている離席状態が
解除される。このように、遊技者が遊技機から離れる場
合に所定の操作がなされると、遊技機に対応する遊技媒
体の計数記憶の状態が、計数記憶手段に記憶されたその
遊技者所有の遊技媒体の数が変更不可能な離席状態に保
持されるので、遊技機を使用中の遊技者がその遊技機か
ら離れている際にその使用中の遊技機において得られた
遊技媒体の計数値が他の遊技者によって不当に変更され
ないようになる。さらに、遊技用装置の管理者の操作に
応じて、離席状態が解除されるので、離席状態の継続期
間があまりに長くなり過ぎることを防ぐことが可能にな
る。
【0012】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。記
録媒体を発行する手段である記録媒体発行手段の働きに
より、遊技者が遊技機から離れる場合に、特定の操作に
応じて、計数記憶手段に記憶された遊技媒体の数を特定
可能でかつ遊技者が遊技機から離れた旨を特定可能な情
報が記録された記録媒体を発行することが可能になる。
有効化手段の働きにより、遊技媒体検出手段により検出
された遊技媒体が計数されて記憶される。制御手段の働
きにより、記録媒体に記録されている情報により遊技者
が遊技機から離れた旨が特定される場合に、その記録媒
体に記録されている情報により特定される遊技媒体の数
が、制御手段により離席状態にされた際に得られていた
遊技媒体数として有効化される。このように、遊技者が
遊技機から離れる場合に、計数記憶手段に記憶された遊
技媒体の数を特定可能でかつ遊技者が遊技機から離れた
旨を特定可能な情報が記録された記録媒体が発行可能で
あり、その記録媒体に記録されている情報により特定さ
れる記録媒体の数が離席状態にされた際に得られていた
記録媒体数として有効化されるので、管理者により離席
状態が解除された場合でも、計数記憶手段に記憶された
遊技者所有の遊技媒体の数が不当に無効となることを防
ぐことが可能になる。
【0013】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。記
録媒体発行手段のさらなる働きにより、離席解除手段に
より遊技機に対応する離席状態が解除された場合に、そ
の離席状態が解除された旨を特定可能な情報が記録され
た離席解除情報記録媒体が発行される。このように、遊
技機に対応する離席状態が解除された場合に、その離席
状態が解除された旨を特定可能な情報が記録された離席
解除情報記録媒体が発行されるので、その離席解除情報
記録媒体を用いて離席状態が解除された後の遊技機の状
態の管理および遊技者所有の遊技媒体の記憶情報の管理
が容易になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態の形
態においては、遊技用装置に含まれる遊技機の代表例と
してパチンコ遊技機を示すが、本発明による遊技用装置
に含まれる遊技機は、パチンコ遊技機に限らず、コイン
遊技機あるいはスロットマシン等であってもよく、遊技
媒体を用いて遊技をすることが可能で遊技機1台宛に遊
技者の得た遊技媒体を計数することができる遊技機を含
む遊技用装置であれば、すべての遊技用装置が対象とな
る。また、この場合の前記遊技用装置は、前記遊技機単
独で構成されてもよく、または、前記遊技機とその遊技
機を管理する装置とにより構成されてもよい。さらに、
遊技機を除く他の遊技用装置のみで構成されてもよい。
【0015】第1実施形態
【0016】まず、第1実施形態について説明する。図
1は、遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体正面図
である。パチンコ遊技機1が設置される遊技場内には、
遊技機設置島が複数設けられており、各遊技機設置島
に、複数台のパチンコ遊技機1が集合配置されている。
【0017】パチンコ遊技機1の前面枠2には、扉保持
枠3が設けられており、この扉保持枠3にガラス扉枠4
と前面扉板5とが開閉自在に設けられている。ガラス扉
枠4は、遊技盤30の前面側に形成されている遊技領域
32を視認可能に覆うものである。
【0018】このパチンコ遊技機1は、共通カードを用
いて遊技媒体の一例のパチンコ玉(以下単に玉ともい
う)が打球供給皿6内に払出されて遊技が可能となるカ
ード対応型遊技機である。なお、共通カードとは、共通
カードシステムに加盟している全国の遊技場において使
用可能な第三者発行型のプリペイドカードである。この
パチンコ遊技機1には、玉貸ユニット50(図3参照)
が設けられており、遊技をせんとする遊技者は、購入し
た共通カードをカード挿入口56に挿入する。すると、
その挿入されたカードに記録されている有価価値である
カード残高がカード残高表示器16により表示される。
そして、そのカード残高が残っている場合でかつ玉貸操
作が可能な場合には、玉貸可表示器26が点灯される。
この玉貸可表示器26は玉貸操作ができる旨を点灯表示
するものである。遊技者がこの玉貸可表示器26の点灯
していることを確認して玉貸ボタン15を押圧操作する
と、予め設定されている1回の玉貸操作により払出され
る貸玉額(以下、単に貸玉額という)分の遊技玉(パチ
ンコ玉)が打球供給皿6内に払出される。この貸玉額
は、ロータリスイッチ等からなる貸玉額設定スイッチ1
95(図3参照)によって例えば100円〜500円ま
での5種類の中から予め設定されている。この貸玉額分
の払出しが終了するまでは玉貸可表示器26が消灯す
る。そして、貸玉額分のパチンコ玉の払出しが終了した
段階で挿入されている共通カードのカード残額が貸玉額
分だけ減額更新される。その減額更新されたカード残額
がカード残高表示器16により表示される。
【0019】図中17は返却ボタンであり、玉貸可表示
器26の点灯している期間中操作が有効なものである。
この返却ボタン17を遊技者が押圧操作することによ
り、挿入されている共通カードがカード挿入口56から
遊技者側に返却される。また図中51は処理機使用可表
示器であり、玉貸ユニット(カード処理機)50が使用
可能であることを点灯または点滅表示するものである。
【0020】打球供給皿(上皿とも呼ばれる)6内にパ
チンコ玉が払出された状態で遊技者が操作ハンドル21
を操作すれば、打球供給皿6内の貯留整列路8で整列さ
れたパチンコ玉が1つずつ遊技領域32内に打込まれ
る。遊技領域32内には、複数種類の識別情報を可変表
示可能な可変表示装置33が設けられている。遊技領域
32内には、さらに始動入賞口34が設けられており、
この始動入賞口34にパチンコ玉が入賞すれば、可変表
示装置33の表示画面33Aが可変開始し、複数種類の
識別情報の一例の図柄が可変表示された後停止制御され
る。なお、可変表示装置33の可変表示中に再度打玉が
始動入賞口34に入賞すれば、その始動入賞が記憶され
て、可変表示装置33の可変表示が停止した後再度可変
表示が開始可能な状態となってから、前記始動入賞記憶
に基づいて再度可変表示される。その始動入賞の記憶値
が始動入賞記憶表示器49により表示される。この始動
入賞記憶は、たとえば最大4個の始動入賞を記憶できる
ように構成されており、4個を上限として、始動入賞が
ある毎に「1」ずつ加算記憶されるとともに可変表示装
置33が可変開始される毎に「1」ずつ減算更新され
る。なお、可変表示装置33は、本実施形態においては
液晶表示装置で構成されたものを示すが、その他に、7
セグメント,蛍光表示管、LED,エレクトロルミネッ
センス等の表示装置を用いたものであってもよく、ま
た、ドットマトリクス方式の可変表示装置であってもよ
く、さらには、回転ドラム式の可変表示装置であっても
よい。さらに、常時可変表示しているものであってもよ
く、その場合には始動入賞により明るさあるいは可変表
示の速度を変化させて再可変表示された旨がわかるよう
に構成するのが望ましい。
【0021】この可変表示装置33は、上,中,下段の
横方向3本と左,中,右の縦方向3本と斜対角線上の2
本との合計8本の当りラインが定められており、表示結
果がそのいずれかの当りライン上において予め定められ
た特定の表示態様(たとえば777)となれば、可変入
賞球装置35の開閉部材36が開成して打玉が入賞可能
な遊技者にとって有利な第1の状態となり、大当り状態
となる。この可変入賞球装置35の開閉部材36は、通
常時は閉成状態となっているが、可変表示装置33の表
示結果が前記特定の表示態様となることにより、後述す
るソレノイド37(図11参照)が励磁されて開閉部材
36が開成する。この開閉部材36が開成しているとき
に、パチンコ玉が可変入賞球装置35内に入賞すれば、
その入賞玉が入賞玉検出器39a,39bあるいはV入
賞玉検出器(特定入賞玉検出器)38(図11参照)に
より検出される。この可変入賞球装置35の第1の状態
は、打玉が所定個数(たとえば10個)入賞するかある
いは第1の状態となった後に所定時間(たとえば30秒
間)経過するかのうちいずれか早い方の条件が成立する
ことにより終了し、閉成状態となる。この可変入賞球装
置35内に入賞したパチンコ玉が特定入賞口(Vポケッ
ト)に入賞すれば、V入賞玉検出器38(図11参照)
により検出され、その検出出力に基づいて、可変入賞球
装置35の第1の状態が終了した後再度開閉部材36が
開成された第1の状態となる繰返し継続制御が行なわれ
る。この繰返し継続制御の上限回数はたとえば16回に
定められている。
【0022】遊技領域32には、さらに通常の入賞口4
2a,42bが設けられているとともに、ラッキーナン
バー表示器48A〜48Hが設けられている。このラッ
キーナンバー表示器48A〜48Hは、可変表示装置3
3の表示結果が特定の表示態様(たとえば777)とな
った場合に、可変表示され、その表示結果が、遊技場が
定めたラッキーナンバーと一致した場合には、遊技者に
特別のサービスとしてある特典が与えられる。この特典
は、たとえば、その回の大当りの発生に伴って付与され
た有価価値を景品交換することなく引続き遊技に使用で
きる等である。
【0023】このパチンコ遊技機1では、遊技者に払出
されたパチンコ玉のうち、打球供給皿6からオーバーフ
ローした玉と、後述するように遊技者による上皿玉抜き
レバー13の操作によって玉打球供給皿6からパチンコ
遊技機1内部へ強制的に抜かれた玉とが、クレジット得
点(クレジット数)の形で計数加算され、その累積加算
値が記憶される。その記憶されたクレジット得点は、ク
レジット表示器11により表示される。そして、後述す
るように、記憶されたクレジット得点が、遊技者の操作
に応じて出玉カード715(図5参照)に記録(記憶)
されるか、または、遊技場の係員の操作に応じて離席解
除カード(図6参照)に記録(記憶)される。前者のカ
ードに記録されたクレジット得点は、得点数に応じた特
殊景品等の景品に交換可能である。また、後者のカード
の場合は、離席した遊技者に払戻すか、遊技場の拾得と
して不利益分から差引く等、営業方針にしたがい適宜処
理することができる。
【0024】打球供給皿6には、下手側に位置する玉欠
乏検出器(2)9aと上手側に位置する玉欠乏検出器
(1)9bとが設けられており、打球供給皿6内の玉の
残り度合が検出可能に構成されている。
【0025】図中、7は景品玉払出口であり、この景品
玉払出口7から景品玉が打球供給皿6内に払出される。
また31は誘導レールであり、弾発発射されたパチンコ
玉がこの誘導レール31の間を通って遊技領域32内に
打込まれる。43は払出ランプであり、景品玉が払出さ
れているときに点灯または点滅表示する。44は玉切れ
ランプであり、玉タンク65(図3参照)内のパチンコ
玉が欠乏したときに点灯または点滅するものである。2
2は枠ランプである。23A〜23Fは、アナログ表示
器であり、記憶されているクレジット得点をアナログ的
に表示するものであり、クレジット得点が大きくなるに
従って23A→23Fの方向に点灯する。また、各ラン
プ23A〜23Fに前面には有色透明のランプカバーが
設けられており、ランプ毎に色分けされている。
【0026】また、打球供給皿6の上方部分には、上皿
玉抜きレバー13が設けられている。この上皿玉抜きレ
バー13を遊技者がスライド操作することにより、打球
供給皿6内のパチンコ玉が、後述する上皿玉抜き通路1
98(図3参照)内に導かれ、その導かれた玉が前述し
たように計数され、クレジット得点として加算される。
【0027】20は、会員カード、出玉カードおよび離
席解除カード等のカードの挿入および排出が行なわれる
カード口である。カード口20の下方部分には、全玉出
玉ボタン10、端玉出玉ボタン12、および、クレジッ
ト返却ボタン14が並んで設けられている。全玉出玉ボ
タン10は、クレジット得点のすべてを出玉カードに書
き込んでその出玉カードを発行するために遊技者によっ
て操作されるボタンである。端玉出玉ボタン12は、ク
レジット得点を出玉カードに書き込んでその出玉カード
を発行する際に、後述する特殊景品最低交換数設定用の
ディップスイッチ711a(図7参照)の設定に基づい
て特殊景品最低交換数に満たない玉数である端玉を算出
してその端玉分を遊技者に返却する場合に遊技者によっ
て操作されるボタンである。このように、遊技機におい
てクレジット得点を書き込んだ出玉カードを発行するこ
とが可能であるので、一旦遊技媒体を景品交換可能にし
た後に遊技を継続して行なう場合に景品交換用の記録媒
体の発行を遊技機を離れることなく行なうことができる
ため、遊技者側の利便性を高めることができる。クレジ
ット返却ボタン14は、クレジット得点をパチンコ玉に
変換して遊技者に返却する場合に操作されるボタンであ
り、発光可能なクレジット返却ボタンランプを有してい
る。
【0028】図中52は端数表示スイッチであり、カー
ド残高表示器16により表示される挿入カードの現時点
における残額に予め定められた単位数(たとえば100
円)未満の端数が生じた場合に表示桁を切換えることに
よりその予め定められた単位数(たとえば100円)未
満の端数を表示させるためのものである。つまり、貸玉
レートが変更されて貸出されるパチンコ玉の金銭交換価
値が変わったこと等に起因して予め定められた単位数
(たとえば100円)未満のカード残額が生ずる場合に
この端数表示スイッチ52を切換えると、まず1万円単
位の残額がある場合には端数を切捨ててカード残高表示
器16により点滅表示され、1万円単位の残額がなくな
った時点で自動的に表示器が切換わり100円未満の端
数まで点灯表示される。このカード残高表示器16は幕
板等に設けてもよい。図中29は灰皿である。27は液
晶表示装置からなるメッセージ表示器であり、種々のメ
ッセージが遊技者に表示される。
【0029】図1に示すパチンコ遊技機1には、さらに
離席機能が設けられている。離席機能とは、遊技者が、
パチンコ遊技機1を使用して遊技を行なっている最中
に、都合により遊技を中断してその使用中のパチンコ遊
技機1の席からしばらくの間離れる場合(離席する場
合)に、そのパチンコ遊技機1を、そのパチンコ遊技機
1において得られたクレジット得点が不当に変更されな
い状態としての離席状態にする機能である。離席ボタン
18が押圧操作されると、パチンコ遊技機1が離席状態
となり、離席LED24が点灯する。
【0030】図2は、パチンコ遊技機における前面側下
方部分を示した斜視図である。図1と共通する部品につ
いては共通の参照番号を付し、ここでは説明の繰返しを
省略する。図2に示されているようにメッセージ表示器
27に、「ご来店ありがとうございます。」のメッセー
ジが表示される。このメッセージ表示器27は、その他
に後述する種々のメッセージが表示可能である。
【0031】パチンコ遊技機1の内部において、上皿玉
抜きレバー13の近傍には、出没可能な計数レバー部1
90を有する計数禁止ソレノイド19が設けられてい
る。この計数禁止ソレノイド19は、励磁状態にされる
と、計数レバー部190を上皿玉抜きレバー13のスラ
イド経路に突出させ、非励磁状態にされると、計数レバ
ー部190を上皿玉抜きレバー13のスライド経路に突
出させない。すなわち、計数禁止ソレノイド19は、励
磁状態にされると、計数レバー部190の突出により上
皿玉抜きレバー13のスライドを阻止して上皿玉抜きレ
バー13を動作不能状態にし、非磁状態にされると、計
数レバー部190を突出させず、上皿玉抜きレバー13
のスライドを可能にして上皿玉抜きレバー13を動作可
能状態にする。
【0032】図3は、パチンコ遊技機1の一部内部構造
を示す背面図である。パチンコ遊技機1の裏面側には、
遊技盤を取付固定するための回動レバー173が設けら
れており、ミドルプレート172の裏面側から遊技盤3
を挿入して位置決めした状態で回動レバー173を回動
することにより、遊技盤30がミドルプレート172側
に押付けられた状態で固定される。171は機構板止着
部材であり、機構板60をパチンコ遊技機1の背面に取
付けるためのものである。遊技盤30の裏面側には、機
構板60が設けられている。この機構板60の上方部分
には、玉タンク65が配設されている。
【0033】パチンコ遊技機1が設置された遊技場内に
おいて、各遊技機設置島の上方には、補給装置(図示せ
ず)が設けられており、この補給装置の貯留タンク内に
補給用のパチンコ玉が貯留されている。そして、この貯
留されているパチンコ玉が所定の経路を経て各パチンコ
遊技機1の玉タンク65に補給される。この玉タンク6
5内に貯留されたパチンコ玉は、玉払出装置97に供給
される。玉払出装置97に供給されたパチンコ玉は、景
品玉として払出される。
【0034】玉払出装置97は、景品玉を払出すための
ステッピングモータよりなる払出モータ730を有す
る。玉払出装置97は、払出モータ730を動作させる
ことにより、通常入賞口41,42a,42b、始動入
賞口34、および、可変入賞球装置35のいずれかへの
打玉の入賞に応じて、入賞箇所別に予め定められた個数
の景品玉を払出す。各種の通常入賞口41,42a,4
2bや、始動入賞口34や可変入賞球装置35(図1参
照)から入賞した入賞玉は、入賞玉集合カバー体(図示
せず)によって集合させられ、後述するソレノイド12
7によって駆動される入賞玉排出部へ導かれる。
【0035】玉タンク65から玉払出装置97までの玉
の供給経路には、玉タンク65から供給されるパチンコ
玉を2列に整列させて流下させる玉整列レール69と、
その玉整列レール69によって誘導されたパチンコ玉を
後述する玉払出装置97に向けて方向転換するカーブ樋
74とが設けられている。
【0036】玉タンク65の底面下流側には、揺動自在
に軸支された玉欠乏検知レバー(図示せず)を有する玉
欠乏検出器67が設けられている。この玉欠乏検出器6
7は、玉タンク65内の玉が不足したときに、遊技場に
設けられているホストコンピュータである遊技場管理装
置700(図4参照)に玉補給要求信号を出力するとと
もに、遊技盤30に設けられる玉切れランプ44を点灯
するためのものである。なお、玉欠乏検知レバーは、玉
タンク65内のパチンコ玉が載置しているときに玉欠乏
検出器67をOFFとし、玉タンク65内のパチンコ玉
が不足して載置しなくなったときに玉欠乏検出器67を
ONとして前述した信号を出力するようになっている。
【0037】カーブ樋74の下方側には、カーブ樋74
を経て流下されたパチンコ玉を流下させる2列の玉通路
(図示せず)が設けられている。その玉通路の上流側に
は、2列の玉通路内のそれぞれのパチンコ玉の有無を検
出するレール玉切れ検出器87a,87bが設けられて
いる。このレール玉切れ検出器87a,87bが、パチ
ンコ玉を検出しなくなったときには、玉払出装置97の
払出モータ(ステッピングモータ)730の回転を停止
させてパチンコ玉の払出が停止される。
【0038】さらに、パチンコ遊技機1の裏面側には、
パチンコ遊技機1において入賞した入賞玉が集合されて
流下される入賞玉流下路(図示せず)が設けられてお
り、その入賞玉流下路の所定位置に、流下されてきた入
賞玉を検出する入賞玉検出器122が設けられている。
この入賞玉検出器122は、近接型のスイッチであり、
その前方部に入賞玉が通過する通過穴が形成されてい
る。また、この入賞玉検出器122の通過穴を挟むよう
に、入賞玉検出器122によって検出された入賞玉を一
時的に係止することが可能な第1および第2の玉止部材
(図示せず)が設けられている。第1の玉止部材は、入
賞玉検出器122の上方側に設けられ、第2の玉止部材
は、入賞玉検出器122の下方側に設けられている。こ
れらの玉止部材の近傍に、2つの玉止部材を動作させて
入賞玉を1個ずつパチンコ遊技機1の外部へ排出させる
ためのソレノイド127が設けられている。
【0039】ソレノイド127がOFFである通常の状
態においては、第1の玉止部材は、入賞玉流下路に突出
していないが、第2の玉止部材は、入賞玉検出器122
の下方の入賞玉流下路に突出した状態となっている。そ
の状態で入賞玉が発生して入賞玉流下路に流下してきた
ときには、先頭の入賞玉が入賞玉検出器122の通過穴
に入った状態で第2の玉止部材によって停留される。こ
のため、入賞玉検出器122から検出信号が払出制御用
マイクロコンピュータ400(図10参照)に送られ、
これにより玉払出装置97が駆動制御されて所定個数の
景品玉の払出が行なわれる。
【0040】そして、入賞玉1個に対する所定個数の景
品玉の払出が終了したときには、払出制御用マイクロコ
ンピュータ400からソレノイド127に駆動信号が送
られてソレノイド127を所定時間励磁する。ソレノイ
ド127が励磁すると、第1の玉止部材が入賞玉流下路
120内に進入して、次の入賞玉が入賞玉検出器122
の通過穴へ進入することを阻止するとともに、第2の玉
止部材が入賞玉流下路から退避するので、先頭の入賞玉
が開放されて下方に向かって流下する。そして、一定時
間が経過してソレノイド127の励磁が解除されると、
再度、第1の玉止部材が入賞玉流下路から退避し、か
つ、第2の玉止部材が入賞玉流下路に突出した状態に戻
って次の入賞玉による景品玉の払出動作が行なわれる。
【0041】174は打球発射装置であり、操作ハンド
ル21(図1参照)が回動操作されることにより、打球
発射モータ(ハンドルモータ)175の駆動力を利用し
て打球ハンマーが間欠揺動し、パチンコ玉が1つずつ遊
技領域32内に打込まれる。図中176はゲーム制御基
板ボックスであり、このゲーム制御基板ボックス176
内にゲーム制御基板177が収納されている。このゲー
ム制御基板177は、可変表示装置33のLCDユニッ
ト33Bを制御したり、可変入賞球装置35を駆動制御
したりする等の、遊技制御を行なうためのものである。
このゲーム制御基板ボックス176の下方位置には、払
出制御回路基板ボックス149が設けられており、この
払出制御回路基板ボックス149内に払出制御回路基板
152が設けられている。この払出制御回路基板152
により、玉払出装置97が制御されてパチンコ玉の打球
供給皿6内への払出制御が行なわれる。ゲーム制御基板
ボックス176の上方位置には、遊技中継基板47が設
けられており、ゲーム制御基板177と遊技盤面の各種
ランプやLEDやスイッチ等がこの遊技中継基板47に
より中継される。払出制御回路基板ボックス149の図
示右方向には、入出力処理回路基板183と中継端子基
板184とを収納する基板ボックス182が設けられて
いる。入出力処理回路基板183は、玉貸ユニット50
を制御するための入出力制御基板192に対するデータ
の入出力を処理するためのものである。中継端子基板1
84は、その入出力処理回路基板183等と入出力制御
基板192との中継を行なうためのものである。
【0042】基板ボックス149に収納される払出制御
回路基板152は、入賞玉検出器122からの入賞玉信
号を受けて玉払出装置97の払出モータ730(ステッ
ピングモータ)に駆動開始信号を導出し、玉払出装置9
7内に設けられる計数検出手段からの信号を計数してそ
の計数値が予め定められた払出景品玉数となったときに
払出モータ730に駆動停止信号を導出して景品玉の払
出動作を停止させるとともに、入賞玉排出用のソレノイ
ド127に駆動信号を与える。また、玉検出センサ87
a,87bからの信号があったときには、その入賞に対
する払出動作が終了した時点でまたは直ちに払出モータ
730に停止信号を導出するようになっている。
【0043】払出制御回路基板ボックス149の表面側
には、遊技場の係員が操作可能なディップスイッチ71
1a,711b、返却数設定スイッチ199、および、
エラー表示器155が設けられている。ディップスイッ
チ711aは、特殊景品に交換可能な最小単位のクレジ
ット得点である特殊景品最低交換数を設定するために用
いられるものである。ディップスイッチ711bは、パ
チンコ遊技機1を離席状態にすることが許可されるため
に最低限必要となるクレジット得点である離席状態許可
数を設定するために用いられるものである。設定された
離席状態許可数は、以下の説明において離席設定値とも
呼ばれる。返却数設定スイッチ199は、クレジット返
却ボタン14の操作に応じて返却するパチンコ玉の最小
単位数を設定するために用いられるものである。エラー
表示器155は、パチンコ遊技機1の制御においてエラ
ー(不具合)が生じた場合に、そのエラーの種類をエラ
ーコード(数字)により表示するために用いられるもの
である。
【0044】玉貸ユニット50は、カードリーダライタ
制御部50Aとコントロールボックス50Bとユニット
ボックス50Cとに分割構成されている。カードリーダ
ライタ制御部50Aは、カード挿入口55から挿入され
た共通カードに記録されている記録情報を読取るための
カードリーダライタ194と、そのカードリーダライタ
194を制御するためのカードリーダライタ制御基板1
91とを有する。コントロールボックス50Bには、入
出力制御基板192と処理機使用可表示器51と貸玉額
設定スイッチ195とが設けられている。この貸玉額設
定スイッチ195を遊技場の係員が設定操作することに
より、前述した貸玉額が入力設定される。ユニットボッ
クス50Cにはユニット基板193が設けられている。
【0045】カードリーダライタ制御部50A,コント
ロールボックス50B,ユニットボックス50Cには、
それぞれカードユニット錠56A,56B,56Cが設
けられており、これらのカードユニット錠56A〜56
Cに遊技場の係員が所定の鍵を挿入して解錠操作するこ
とにより、カードリーダライタ制御部50A,コントロ
ールボックス50B,ユニットボックス50Cがそれぞ
れ独自にパチンコ遊技機1から引抜いて取出すことがで
きる。その引抜き操作を行ないやすくするために、取っ
手57A,57B,57Cが設けられている。
【0046】ゲーム制御基板ボックス176には、モー
ドスイッチ179と確率設定スイッチ178とが設けら
れている。そして、遊技場の係員がまずモードスイッチ
179に所定の鍵を挿入した切換操作することにより、
大当り発生確率変更モード,確率変動図柄での大当り発
生確率変更モード,確率変動中における大当り発生確率
変更モードの3つのモードを選択することができる。大
当り発生確率とは、前述した可変表示装置33の表示結
果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)
となる確率である。この可変表示装置33の表示結果が
特定の表示態様のうちある定められた特別の表示態様
(確率変動図柄)となった場合には、以降の大当りが発
生する確率が向上するのであり、この大当りが発生する
確率が向上した状態を確率変動中という。モードスイッ
チ179を切換操作して選択されたモードがモード表示
器181の選択点灯により表示される。モードスイッチ
179により選択された確率を切換えるに際しては、遊
技場の係員が所定のキーを確率設定スイッチ178に挿
入して操作する。その操作により、確率が高,中,低の
3段階で変更設定できる。その変更設定された確率が設
定表示器180の選択点灯により表示される。
【0047】玉払出装置97から払出された景品玉は、
打球供給皿6に玉を供給する景品玉払出口7と連通して
いる上皿連通口(図示せず)を介して景品玉払出口7に
導かれる。その上皿連通口の側方には、余剰玉通路20
0が接続されている。そして、入賞に基づく景品玉が多
数払出されて打球供給皿6が景品玉で満杯となり、つい
には上皿連通口に到達してさらに景品玉が払出し続けら
れたとき(打球供給皿6がオーバーフローしたとき)に
は、景品玉は余剰玉通路200に導かれる。余剰玉通路
200に導かれた玉は、余剰玉通路200の下端部に設
けられた計数センサ197により検出される。また、前
述した上皿玉抜きレバー13の操作によって玉打球供給
皿6から強制的に抜かれた玉は、上皿玉抜き通路198
に導かれた後、余剰玉通路200の下端部へ導かれ、計
数センサ197により検出される。計数センサ197
は、クレジット得点に変換される玉の計数のためにパチ
ンコ玉を検出する検出器であり、玉を検出したことに応
じて、後述する払出制御用マイクロコンピュータ400
に検出出力を供給する。
【0048】払出制御回路基板ボックス149の下方部
分には、会員カード、出玉カードおよび離席解除カード
に書き込まれたデータの読出しと、それらのカードへの
データの書込みとを行なうためのカードリーダライタ1
96が設けられている。カードリーダライタ196の近
傍には、情報の書込みがなされていない新たなPET型
リライトカードが多数収納されたカードストック(図示
せず)と、そのカードストック内からカードリーダライ
タ196へ新たなカードを送出する送出モータ(図示せ
ず)とが設けられている。出玉カードおよび離席解除カ
ードを新たに発行する場合には、送出モータの駆動によ
ってカードストックからカードリーダライタ196へ新
たなカードが送出され、カードリーダライタ196によ
ってその新たなカードに情報が書込まれて外部へ排出さ
れる。
【0049】次に、パチンコ遊技機1が設けられた遊技
場で使用されるカードについて説明する。遊技場におい
ては、前述した共通カードの他に、会員カード、出玉カ
ード、および、離席解除カードが使用される。まず、会
員カードについて説明する。図4は、会員カード713
の構成を示す平面図である。会員カード713は、遊技
場を利用する会員の遊技者に付与されるカードである。
会員カード713は、遊技者が貯玉をする場合と、遊技
者が貯玉を引出して遊技をする場合(再プレイと呼ばれ
る)とに使用される。ここで、貯玉とは、遊技者が獲得
したクレジット得点を遊技場側に預け入れて貯蓄するこ
とをいう。貯玉は、所定期間有効であり、遊技者が適宜
引出して遊技に用いることが可能である。会員カード7
13には、磁気ストライプよりなる磁気記憶部714が
形成されており、その磁気記憶部714に、遊技店N
o.、セキュリティコード、カードNo.、暗証番号、
貯玉数、発行日、有効期限、および、区分よりなる各種
情報が記録される。
【0050】遊技店No.は、遊技場を特定する番号の
情報である。セキュリティコードは、会員カード713
のセキュリティを保持するためのコード情報である。カ
ードNo.は、会員カード713に付されたカード番号
を特定する番号の情報である。暗証番号は、遊技者が景
品交換処理を行う際および貯玉を行う際等の場合に、使
用する会員カード713が遊技者本人のものであること
を確認する際に使用される番号の情報である。貯玉数
は、遊技者の現在までの遊技により貯玉された貯玉数を
特定する情報である。発行日は、会員カード713の発
行日を特定する情報である。有効期限は、会員カード7
13を使用可能な有効期限を特定する情報である。区分
は、会員カード713の区分を特定する情報である。
【0051】次に、出玉カードについて説明する。図5
は、出玉カード715の構成を示す平面図である。出玉
カード715は、遊技者の出玉および遊技者の離席情報
等の情報が記録されるPET型リライトカードよりな
り、裏面側に形成された磁気記憶部において各種情報が
記録(記憶)されるとともに、磁気記憶部に記録された
各種情報に対応する情報が表面側に形成された印字面に
おいて印字により視認可能に記録される。
【0052】出玉カード715には、たとえば、パチン
コ遊技機1での遊技の終了時において遊技者の出玉等の
出玉関連情報が記録され、パチンコ遊技機1を使用中の
遊技者が離席する場合において遊技者のクレジット得点
等の離席関連情報が記録される。
【0053】出玉カード715が発行される場合には、
基本的に、その出玉カード715を識別する情報とし
て、発行日715a、遊技店名715b、および、カー
ド番号715cが視認可能に記録される。そして、パチ
ンコ遊技機1での遊技の終了時には、出玉関連情報とし
て、出玉数情報715d、時刻情報715e、台番号情
報715f、および、種別情報715gが出玉カード7
15に記録される。これらの情報は、出玉カード715
において、横1列に並んで印字される。
【0054】出玉数情報715dは、累積加算された遊
技者の出玉数を特定する情報であり、たとえば,遊技者
が1日に複数台のパチンコ遊技機1で遊技を行った場合
には、累積加算された出玉数が示される。時刻情報71
5eは、情報の記録時刻を特定する情報である。台番号
情報715fは、情報の記録がなされたパチンコ遊技機
1の台番号を特定する情報である。種別情報715g
は、記録された情報の種別を特定する情報であり、出玉
関連情報であって前述の全玉出玉ボタン10により書込
まれた場合には、「ゼンブ」と印字され、端玉出玉ボタ
ン12による場合には図示していないが「ハダマ」と印
字される。また、離席関連情報の場合には、「リセキ」
と印字される。出玉カード715の印字面には、離席関
連情報等の情報が複数行印字可能である。出玉カード7
15の印字面において、情報は、過去のものから順に上
から下へ順次1行ずつ印字されていく。これにより、遊
技者が遊技の履歴を把握することが可能になっている。
【0055】一方、パチンコ遊技機1を使用中の遊技者
が離席する場合には、離席関連情報として、クレジット
数情報715h、時刻情報715e、台番号情報715
f、および、種別情報715gが出玉カード715に記
録される。これらの情報は、出玉カード715におい
て、横1列に並んで印字される。すなわち、離席関連情
報では、前述した出玉数情報715dの代わりに、クレ
ジット数情報715hが印字され、種別情報715gが
「リセキ」と印字される。クレジット数情報715h
は、遊技者が離席した時点におけるクレジット得点を特
定する情報である。
【0056】なお、図6においては、説明の便宜上、離
席関連情報よりも後の時刻に出玉関連情報が印字されて
いるが、実際上、離席関連情報は遊技者が所定時間内に
パチンコ遊技機1に戻り、離席を解除する旨の操作、具
体的には離席操作時に発行した出玉カード715をカー
ド口20に再度挿入すると消去されるので、最新の印字
情報が出玉関連情報の場合には、離席関連情報が出玉カ
ード715に印字されていない。
【0057】出玉カード715は、記録されている出玉
を景品に交換する場合に、後述するPOS端末704で
処理される。そのようにPOS端末704での処理済の
出玉カード715には、POS端末704での処理済で
あるか否かの判別を容易にするために、印字面(表面)
の下端部に「*」印よりなる処理済情報715iが印字
される(図5参照)。これにより、出玉カード715が
POS端末704での処理済のものであるか否かを一見
して容易に判別することができる。
【0058】次に、離席解除カードについて説明する。
図6は、離席解除カード716の構成を示す平面図であ
る。離席解除カード716は、カード自体が出玉カード
715と共用されており、出玉カード715とは、情報
の記録内容(印字内容も含まれる)が異なる。
【0059】離席解除カード716は、パチンコ遊技機
1が離席状態になってから所定期間を超える場合に、離
席した遊技者に遊技を続行する意思がないとの判断に基
づき、遊技場の係員の操作に応じて発行される。この離
席解除カード716が発行される際には、パチンコ遊技
機1の離席状態が強制的に解除される。
【0060】離席解除カード716には、前述した発行
日715a、遊技店名715b、および、カード番号7
15cの他に、クレジット数情報715j、時刻情報7
15k、台番号情報715m、および、種別情報715
nが磁気記憶部に記録されるとともに印字面に印字され
る。クレジット数情報715jは、離席解除カード71
6が発行された時点でのクレジット得点の情報である。
時刻情報715kは、離席解除カード716が発行され
た時刻の情報である。台番号情報715mは、離席解除
カード716が発行されたパチンコ遊技機1の台番号を
特定する情報である。種別情報715nは、前述の場合
と同様に情報の種別を示す情報であり、この場合には、
磁気記憶部に離席状態が解除されたことを示す離席解除
情報が記録されるとともに、印字面に「リセキカイジ
ョ」という文字が印字される。以上に説明した各種カー
ドの発行方法および使用方法については、後で詳細に説
明する。
【0061】次に、前述したパチンコ遊技機1に設けら
れたディップスイッチ711aおよび711bの詳細な
構成について説明する。図7は、ディップスイッチ71
1aおよび711bの拡大正面図である。
【0062】図7を参照して、ディップスイッチ711
aは、切換スイッチ712aを9個有する。各切換スイ
ッチ712aは、数値の設定を「0」または「1」に切
換え可能に構成されている。ディップスイッチ711a
は、遊技場の係員によって操作され、各切換スイッチ7
12aにより設定された数値の組み合わせにより、2進
数で0〜511までの範囲で、特殊景品最低交換数を設
定する。ディップスイッチ711bは、切換スイッチ7
12bを10個有する。各切換スイッチ712bは、数
値の設定を「0」または「1」に切換え可能に構成され
ている。ディップスイッチ711bは、遊技場の係員に
よって操作され、各切換スイッチ712bにより設定さ
れた数値の組み合わせにより、2進数で0〜99999
までの範囲で、100個単位で離席状態許可数を設定す
る。
【0063】このように、ディップスイッチ711aに
より特殊景品最低交換数の設定を容易に変更することが
可能であるので、各遊技場において、特殊景品最低交換
数を、遊技場毎に定められている特殊景品最低交換数に
合わせて設定することが容易となる。また、ディップス
イッチ711bにより離席状態許可数の設定を容易に変
更することが可能であるので、各遊技場において、離席
状態許可数を、遊技場の事情に応じて設定することが容
易となる。このような各設定は、必ずしも遊技機1台毎
に設けられていなくてもよく、遊技機設置島毎やもしく
は、遊技場全体を一括して設定可能に構成してもよい。
その場合には、設定による手間が省ける。
【0064】なお、図7に示されたディップスイッチ7
11aは、特殊景品に交換することが可能な最小単位の
遊技媒体数を認識可能な情報を変更可能に設定するもの
であるが、このディップスイッチ711aにより設定さ
れる情報である特殊景品に交換することが可能な最小単
位の遊技媒体数を認識可能な情報は、前述した特殊景品
に交換することが可能な最小単位の玉数である特殊景品
最低交換数の情報に限らず、特殊景品最低交換数に満た
ない端玉の最大値である端玉最大値の情報、または、玉
の換金率と特殊景品最低額との組み合わせの情報を用い
てもよい。
【0065】端玉最大値の情報をディップスイッチ71
1aにより設定する場合は、次のように端玉数を算出す
る。たとえば、特殊景品最低交換数が40個の玉数であ
ると仮定すると、端玉最大値が39個に設定される。そ
の場合には、計数記憶されている遊技媒体数(出玉数)
を「端玉最大値(39個)+1個」の値で除してその余
りを算出することにより、端玉数を求める。また、玉の
換金率と特殊景品最低額との組み合わせの情報をディッ
プスイッチ711aにより設定する場合は、次のように
端玉数を算出する。たとえば、特殊景品最低交換数が4
0個の玉数である場合に、玉の換金率が2.5円、特殊
景品最低額が100円にそれぞれ設定されると、計数記
憶されている遊技媒体数(出玉数)を「特殊景品最低額
(100円)÷玉の換金率(2.5円)」の値で除して
その余りを算出することにより、端玉数を求める。
【0066】図7に示されたディップスイッチ711
a,711bは、パチンコ遊技機1に限らず、パチンコ
遊技機1以外の場所に設けられた島集計装置703また
はクレジットデータサーバ702に設けられていてもよ
い。そのように、ディップスイッチ711a,711b
を島集計装置703に設けた場合は、それらのディップ
スイッチにより、遊技機設置島内に設けられたすべての
パチンコ遊技機1の特殊景品最低交換数および離席状態
許可数が一括して設定される。また、ディップスイッチ
711a,711bをクレジットデータサーバ702に
設けた場合は、それらのディップスイッチにより、遊技
場内に設けられたすべてのパチンコ遊技機1の特殊景品
最低交換数および離席状態許可数が一括して設定され
る。
【0067】次に、パチンコ遊技機1が設けられた遊技
場内の管理システムについて説明する。図8は、パチン
コ遊技機1が設けられた遊技場内の管理システムの構成
を示すブロック図である。
【0068】図8を参照して、遊技場内の管理システム
には、パチンコ遊技機1、パチンコ遊技機1に含まれる
玉貸ユニット50、遊技場管理装置700、景品管理装
置701、クレジットデータサーバ702、島集計装置
703、POS704、景品処理装置705、モニタ7
06、貯玉データサーバ707、島管理装置708、表
示器709、および、玉貸情報収集装置710が含まれ
ている。これらのうち、パチンコ遊技機1は、複数設け
られており、それらのパチンコ遊技機1の各々に、1つ
の表示器709が設けれている。また、島集計装置70
3および島管理装置708の各々は、複数のパチンコ遊
技機1が設けられた遊技機設置島毎に設けられている。
遊技機設置島は、遊技場内に複数存在する。
【0069】各パチンコ遊技機1は、対応する島集計装
置703にクレジットデータを供給するとともに、対応
する表示器709にパチンコ遊技機1での遊技の状態を
示す遊技データおよびクレジットデータを供給する。こ
こで、クレジットデータには、クレジット得点を示す玉
数情報、会員カードの情報を示す会員カード情報、およ
び、パチンコ遊技機1が離席状態であることを示す離席
情報等の情報が含まれる。また、遊技データには、パチ
ンコ遊技機1での遊技の状態を示す各種情報が含まれ
る。
【0070】各表示器709は、対応するパチンコ遊技
機1の近傍に設けられており、対応するパチンコ遊技機
1から受けた遊技データおよびクレジット情報を、所定
の優先順位に基づいて逐次表示する。さらに、各表示器
709は、対応する遊技機設置島の管理装置708に、
対応するパチンコ遊技機1から受けた遊技データを供給
する。
【0071】各島管理装置708は、コンピュータより
なる。各島管理装置708は、対応する遊技機設置島内
の表示器709から受けた遊技データを集計して、対応
する遊技機設置島内での遊技データの集計情報である島
内遊技データ集計情報を作成し、遊技場管理装置700
および対応する遊技機設置島内の各表示器709へ供給
する。遊技場管理装置700においては、遊技場内のす
べての遊技機設置島から受けた島内遊技データ集計情報
がさらに集計される。これにより、遊技場管理装置70
0においては、遊技場内のすべての遊技機設置島におけ
る島内遊技データ集計情報を集計した情報である全遊技
データ集計情報が作成される。
【0072】遊技場管理装置700は、作成した全遊技
データ集計情報に基づいて、各遊技機設置島毎に対応し
て、その遊技機設置島以外の他の遊技機設置島での島内
遊技データ集計情報を集計した情報である他島遊技デー
タ集計情報を作成し、その他島遊技データ集計情報を各
島管理装置708へ供給する。
【0073】各島管理装置708では、島管理装置70
8において作成した島内遊技データ集計情報と、遊技場
管理装置700から受けた他島遊技データ集計情報と
を、対応する遊技機設置島内の表示器709のそれぞれ
に供給する。各表示器709においては、対応するパチ
ンコ遊技機1の遊技データの他に、対応する遊技機設置
島内の各パチンコ遊技機1の遊技データと、遊技場内の
すべての遊技機設置島における各パチンコ遊技機1の遊
技データとを選択的に表示する。具体的に、各表示器7
09は、遊技者の操作に応じて、対応するパチンコ遊技
機1の遊技データと、対応する遊技機設置島内の各パチ
ンコ遊技機1の遊技データと、遊技場内のすべての遊技
機設置島における各パチンコ遊技機1の遊技データとを
選択的に表示する。
【0074】さらに、各パチンコ遊技機1は、遊技者が
貯玉をする度に、遊技者の会員情報および貯玉数を示す
データである貯玉データを貯玉データサーバ707へ供
給する。貯玉データサーバ707は、コンピュータより
なり、各パチンコ遊技機1との間でデータの通信が可能
である。貯玉データサーバ707は、貯玉データを総合
管理し、その管理している情報を遊技場管理装置700
へ供給するとともに、各パチンコ遊技機1へ個別に、現
在の貯玉数を示す情報等の貯玉情報を供給する。
【0075】さらに、各パチンコ遊技機1は、玉の貸出
しが行なわれる毎に、玉貸ユニット50から玉貸情報収
集装置710へ向けて、玉貸数を示す玉貸情報を発信す
る。この玉貸情報は、赤外線を利用して玉貸ユニット5
0から玉貸情報収集装置710へ送られる。玉貸情報収
集装置710は、各玉貸ユニット50からの赤外線を受
け、遊技場内のすべてのパチンコ遊技機1から受けた玉
貸情報を集計する。
【0076】各島集計装置703は、対応する遊技機設
置島におけるパチンコ遊技機1のクレジットデータを集
計する。そして、各島集計装置703は、集計したクレ
ジットデータであるクレジット集計情報をクレジットデ
ータサーバ702へ供給するとともに、モニタ706で
表示するための表示データをモニタ706へ供給する。
その表示データには、クレジットデータに異常が生じた
旨の情報、カードリーダライタ196に異常が生じた旨
の情報、および、パチンコ遊技機1で使用されるカード
に異常が生じた旨の情報等の異常状態が発生したことを
示す情報が含まれている。したがって、これらの情報を
含む情報をモニタ706が表示する。このように、クレ
ジットデータ、カードリーダライタ196およびカード
に不正行為等の異常状態が生じた場合には、その旨がモ
ニタ706により表示されるので、遊技場の係員等の管
理者が、異常状態の発生をその現場に比較的近い場所で
容易に把握することができる。
【0077】クレジットデータサーバ702は、各島集
計装置703から受けたクレジット集計情報をさらに集
計し、その集計したクレジットデータを景品管理装置7
01と、遊技場管理装置700に供給する。景品管理装
置701は、コンピュータにより構成され、景品の処理
を管理するためのものである。
【0078】遊技場内の景品交換所には、POS(Poin
t Of Seles)端末704および景品処理装置705が設
けられている。遊技が終了して景品交換を希望する遊技
者は、景品交換所へ出向いて遊技場の係員に出玉カード
715を渡すことにより、景品交換を受ける。係員は、
遊技者から渡された出玉カード715をPOS端末70
4を用いて処理する。POS端末704は、出玉カード
715等のカードを処理するためのカード処理部を有し
ており、出玉カード715等のカードに記録されている
各種情報を読出し、その読出した情報を景品管理装置7
01へ供給する。
【0079】景品管理装置701は、POS端末704
から受けた情報とクレジットデータサーバ702から受
けた情報とを照合する。そして、景品管理装置701
は、POS端末704から受けた情報のうちの比較対象
となる情報がクレジットデータサーバ702から受けた
情報と一致する場合にのみ、POS端末704から受け
た情報が正当な情報であると判断する。そして、そのよ
うな判断がなされた場合には、POS端末704が処理
した出玉カード715等のカードに記録されている出玉
に応じた景品を払出させるために、景品管理装置701
から景品処理装置705へ払出情報を供給する。その払
出情報には、払出す景品の価値等の情報が含まれてお
り、景品処理装置705では、景品管理装置701から
受けた払出情報に応じて、景品を払出す処理を行なう。
【0080】景品処理装置705は、景品を払出す処理
を行なった後、その景品の払出しが完了した旨を示す払
出完了情報を景品管理装置701へ供給する。景品管理
装置701では、景品処理装置705から受けた払出完
了情報に基づいて、どのパチンコ遊技機のクレジットデ
ータの払出しが完了したかを特定したクレジット払出完
了情報を、遊技場管理装置700と、クレジットデータ
サーバ702とに供給する。クレジットデータサーバ7
02においては、集計し管理しているクレジット集計情
報のうち、景品管理装置701から受けたクレジット払
出完了情報を受けたパチンコ遊技機のクレジットデータ
をその管理から外す処理を行ない、まだ払出しが完了し
ていないクレジットデータのみを管理する。
【0081】また、遊技場管理装置700は、景品管理
装置701から受けたクレジット払出完了情報と、クレ
ジットデータサーバ702から受けた集計されたクレジ
ットデータとを、前述した遊技データ等の他の管理情報
とともに管理する。
【0082】図9は、玉貸ユニットの入出力制御基板1
92に設けられたカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータによる制御を説明するための制御回路を示すブロッ
ク図である。
【0083】入出力制御基板192(図3参照)には、
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300が組込
まれている。カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300は以下に述べるような各種機器の動作を制御する
機能を有する。このため、カード処理機制御用マイクロ
コンピュータ300は、たとえば数チップのLSIで構
成されており、その中には制御動作を所定の手順で実行
することのできるCPU301と、CPU301の動作
プログラムデータを格納するROM302と、必要なデ
ータの書込および読出ができるRAM303とが含まれ
る。
【0084】さらに、カード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300は、入力信号を受けてCPU301に入
力データを与えるとともに、CPU301からの出力デ
ータを受けて外部に出力する入出力回路304と、電源
投入時にCPU301にリセットパルスを与えるパワー
オンリセット回路305と、CPU301にクロック信
号を与えるクロック発生回路306と、クロック発生回
路306からのクロック信号を分周してリセットパルス
を定期的(たとえば2msec毎)にCPU301に与
えるパルス分周回路(定期リセット回路)307と、C
PU301からのアドレスデータをデコードするアドレ
スデコード回路308とが含まれる。
【0085】アドレスデコード回路308はCPU30
1からのアドレスデータをデコードし、ROM302,
RAM303,入出力回路304にそれぞれチップセレ
クト信号を与える。
【0086】なお、この実施形態では、ROM302に
は、その内容の書換、すなわち必要が生じた場合には、
その中に格納されたCPU301のためのプログラムデ
ータを変更することができるようにプログラマブルRO
Mが用いられる。そして、CPU301からこのROM
302内に格納されたプログラムに従って、かつ以下に
述べる各制御信号の入力に応答して、種々の機器に対し
制御信号を与える。
【0087】なお、図中600は、入出力処理回路基板
183(図3参照)に設けられた入出力処理装置であ
り、184は入出力処理回路基板183の隣に設けられ
た中継端子基板(図3参照)である。
【0088】遊技場の係員が貸玉額設定スイッチ195
(図3参照)を操作して貸玉額を設定することにより、
その設定信号が検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。端数表
示スイッチ52(図1参照)が操作されることにより、
そのスイッチ操作信号が検出回路309を介してカード
処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力され
る。カード挿入口55に共通カードが挿入されればカー
ドリーダライタ制御部50Aからカードを受付けた旨の
信号と挿入カードの記録情報とがカード処理機制御マイ
クロコンピュータ300に入力される。遊技者が上皿玉
抜きレバー13を操作すれば、その操作が玉抜レバー作
動検出器13aにより検出され、その検出信号が入出力
処理装置600に入力され、入出力処理装置600から
後述するカード返却条件信号が中継端子基板184,検
出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300に入力される。遊技場の係員によって前
面枠2やガラス扉枠4が開成されれば、その旨が前面枠
等検出器315により検出されて入出力処理装置600
に入力され、入出力処理装置600から後述する玉貸禁
止信号が払出し制御用マイクロコンピュータ400に入
力される。遊技者が玉貸ボタン15(図1参照)を押圧
操作することによりその操作が玉貸操作検出器15aで
検出されてその検出信号が入出力処理装置600に入力
され、後述する玉貸条件信号が中継端子基板184,検
出回路309を介してカード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300に入力される。遊技場の係員がラッキー
ナンバー設定キー316を操作してラッキーナンバーを
設定すれば、その設定信号が入出力処理装置600に入
力されて読込まれ、後述するように、大当りが終了後に
カード返却信号を中継端子基板184,検出回路309
を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ30
0に入力したり、発射停止信号を払出制御用マイクロコ
ンピュータ400に入力したりする。玉欠乏検出器
(2)9a(図3参照)が玉欠乏状態を検出すれば、そ
の検出信号が入出力処理装置600に入力され、後述す
るように自動玉貸モードの場合に玉貸条件信号が中継端
子基板184,検出回路309を介してカード処理機制
御用マイクロコンピュータ300に入力される。遊技者
が返却ボタン17を操作すれば、その操作が返却操作検
出器17aで検出され、その検出信号が入出力処理装置
600に入力され、後述するようにカード返却条件信号
が中継端子基板184,検出回路309を介してカード
処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力され
る。
【0089】パチンコ遊技機1が大当りになった場合
に、後述する大当り信号とそのときのラッキーナンバー
表示器48A〜48H(図1参照)の停止時の表示結果
であるラッキーナンバー信号が入出力処理装置600に
入力され、メッセージ表示器27に所定のメッセージを
表示するための信号が出力される。払出制御用マイクロ
コンピュータ400から、後述する玉貸受付信号とクレ
ジット信号とが入出力処理装置600に入力され、後述
するカード返却条件信号が中継端子基板184,検出回
路309を介してカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300に入力されるとともに、後述する発射停止指
示信号が払出制御用マイクロコンピュータ400に入力
され、かつ、所定のメッセージ表示信号がメッセージ表
示器27に出力される。払出制御用マイクロコンピュー
タ400から、後述する払出可能信号と玉貸準備信号と
玉貸完了信号とが中継端子基板184,情報入力回路3
11を介してカード処理機制御用マイクロコンピュータ
300に入力される。
【0090】カードリーダライタ制御基板191を有す
るカードリーダライタ制御部50A(図3参照)から、
カードが挿入された旨の検出信号と挿入されているカー
ドに記録されている記録情報を読取った読取情報とがカ
ード処理機制御用マイクロコンピュータ300に入力さ
れる。
【0091】カード処理機制御用マイクロコンピュータ
300からは、玉貸ユニット50が使用可能である旨の
信号がランプ回路310を介して処理機使用可表示器5
1に出力され、その信号により、処理機使用可表示器5
1を点灯させる。カード処理機制御用マイクロコンピュ
ータ300は、後述する玉貸要求信号と玉貸指令信号と
を情報出力回路312,中継端子基板184を介して払
出制御用マイクロコンピュータ400に出力する。カー
ド処理機制御用マイクロコンピュータ300は、LED
回路313,中継端子基板184を介して、玉貸可表示
器26に点灯制御信号を出力するとともに、カード残高
表示器16にカード残高を表示させるための制御信号を
出力する。また、カードユニットボックス50C,カー
ド処理機用ターミナルボックス314を介して玉貸カー
ド集中管理コンピュータに後述する単位額売上信号を出
力する。この玉貸カード集中管理コンピュータは、共通
カードの発行会社等に設置されている集中管理コンピュ
ータであり、日本全国の各遊技場に設置されている玉貸
ユニット50に対しカード処理機用ターミナルボックス
314を介して通信回線により接続されている。ユニッ
トボックス50Cを介して、ホール用管理コンピュータ
に単位額売上信号を送信するとともに、玉貸ユニット5
0に所定の電源を供給する。
【0092】また、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300から中継端子基板184および情報入力回
路311を介して所定の情報がカード処理機制御用マイ
クロコンピュータ300に入力される。一方、払出制御
用マイクロコンピュータ400から中継端子基板184
および情報入力回路311を介して所定の情報が払出制
御用マイクロコンピュータ400に入力される。
【0093】図10は、払出制御用マイクロコンピュー
タ400に接続された各種制御回路や各種制御機器を示
すブロック図である。
【0094】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、カード処理機制御用マイクロコンピュータ300と
同様の構成を有するために、ここでは説明の繰返しを省
略する。なお、払出制御用マイクロコンピュータ400
は、ワンチップのマイクロコンピュータで構成され、マ
スク化されている。
【0095】離席ボタン18が中継端子基板184を介
して検出回路401に接続されており、離席ボタン18
の操作に応じて、離席ボタン18の操作検出信号が検出
回路401から払出制御用マイクロコンピュータ400
に入力される。全玉出玉ボタン10が中継端子基板18
4を介して検出回路401に接続されており、全玉出玉
ボタン10の操作に応じて、全玉出玉ボタン10の操作
検出信号が検出回路401から払出制御用マイクロコン
ピュータ400に入力される。端玉出玉ボタン12が中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、端玉出玉ボタン12の操作に応じて、端玉出玉ボ
タン12の操作検出信号が検出回路401から払出制御
用マイクロコンピュータ400に入力される。クレジッ
ト返却ボタン14が中継端子基板184を介して検出回
路401に接続されており、クレジット返却ボタン14
の操作に応じて、クレジット返却ボタン14の操作検出
信号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピュ
ータ400に入力される。
【0096】玉払出装置97から玉が払出されたことを
検出するための払出検出器712が中継端子基板184
を介して検出回路401に接続されており、払出検出器
712の検出信号が検出回路401から払出制御用マイ
クロコンピュータ400に入力される。入賞玉検出器1
22が中継端子基板184を介して検出回路401に接
続されており、入賞玉検出器122の検出信号が検出回
路401から払出制御用マイクロコンピュータ400に
入力される。玉欠乏検出器(1)9b(図3参照)が中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、玉欠乏検出信号が検出回路401から払出制御用
マイクロコンピュータ400に入力される。
【0097】計数センサ197(図3参照)が中継端子
基板184を介して検出回路401に接続されており、
計数センサ197の玉検出信号が検出回路401から払
出制御用マイクロコンピュータ400に入力される。
【0098】タンク玉切れ検出器67(図3参照)が中
継端子基板184を介して検出回路401に接続されて
おり、タンク玉切れ検出信号が検出回路401から払出
制御用マイクロコンピュータ400に入力される。モー
タ停止切換スイッチ154が中継端子基板184を介し
て検出回路401に接続されており、モータ停止切換検
出信号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピ
ュータ400に入力される。レール玉切れ検出器87
a,87b(図3参照)が中継端子基板184を介して
検出回路401に接続されており、レール玉切れ検出信
号が検出回路401から払出制御用マイクロコンピュー
タ400に入力される。
【0099】また、カード処理機制御用マイクロコンピ
ュータ300がインタフェイス基板138を介して払出
制御用マイクロコンピュータ400に接続されており、
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300と払出
制御用マイクロコンピュータ400との間でデータの送
受信が可能となるように構成されている。ゲーム制御用
マイクロコンピュータ500(ゲーム制御基板177)
が賞球個数情報入力回路411と入賞情報出力回路41
2とを介して払出制御用マイクロコンピュータ400に
接続されており、ゲーム制御用マイクロコンピュータ5
00からの賞球個数情報が賞球個数情報入力回路411
を介して払出制御用マイクロコンピュータ400に入力
され、払出制御用マイクロコンピュータ400から入賞
情報が入賞情報出力回路412を介してゲーム制御用マ
イクロコンピュータ500に出力される。リセットスイ
ッチ156がリセット回路413を介して払出制御用マ
イクロコンピュータ400に接続されており、リセット
スイッチ156(図7参照)が操作されたことに基づい
てリセット信号がリセット回路413を介して払出制御
用マイクロコンピュータ400に入力される。
【0100】さらに、払出制御用マイクロコンピュータ
400には、中継端子基板184および情報入力回路4
05を介して、前述した補給装置の貯留タンクが満タン
になったことを検出するタンク満タン検出器の検出信号
に基づいた満タン情報と、貯留タンクの玉不足を検出す
る玉不足検出器の検出信号に基づいた玉不足情報と、会
員カード(図4参照)の会員情報を照合するための会員
照合情報とが入力される。
【0101】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、モータ回路402,中継端子基板184を介して払
出モータ730にモータ駆動制御信号を出力する。払出
制御用マイクロコンピュータ400は、リレー回路40
3,中継端子基板184を介してハンドルモータ(打球
モータ)175にモータ電源供給制御信号を出力する。
払出制御用マイクロコンピュータ400は、ソレノイド
回路404,中継端子基板184を介してソレノイド1
27(図3参照)にソレノイド127の励磁用制御信号
を出力するとともに、計数禁止ソレノイド19に計数禁
止ソレノイド19の励磁用制御信号を出力する。払出制
御用マイクロコンピュータ400は、情報入力回路40
5,中継端子基板184を介して、入出力処理装置60
0から、後述する発射停止指令信号,クレジット解除信
号,カード受付信号,玉貸禁止信号が入力され、払出制
御用マイクロコンピュータ400から、情報出力回路4
06,中継端子基板184を介して入出力処理装置60
0に、玉貸受付信号,クレジット信号が出力される。
【0102】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、情報出力回路406,中継端子基板184を介し
て、補給情報、玉貸情報、会員カード情報、離席情報、
および、玉数情報をそれぞれ外部へ出力する。補給情報
は、景品玉の所定個数a(たとえば10個)の払出が行
なわれた旨の情報である。玉貸情報は、景品玉の払出し
個数の最少の単位である単位額(たとえば100円)分
の玉貸が行なわれた旨の情報である。会員カード情報
は、会員カード713に関する情報である。離席情報
は、パチンコ遊技機1を使用中の遊技者が離席ボタン1
8を操作して離席中(離席状態)であることを示す情報
である。玉数情報は、遊技者が獲得したクレジット得点
のうち、出玉カード715等のカードに書込む玉数(ク
レジット得点)を示す情報である。
【0103】払出制御用マイクロコンピュータ400
は、ランプ回路407,中継端子基板184を介して、
払出ランプ43および玉切れランプ44と、ボタンラン
プであるクレジット返却ボタン14および玉貸可表示器
26とのそれぞれにランプ点灯用制御信号を出力すると
ともに、アナログ表示器23にアナログ表示用制御信号
を出力する。払出制御用マイクロコンピュータ400
は、セグメントLED回路408,中継端子基板184
を介して、クレジット表示器11にクレジット表示用制
御信号を出力する。払出制御用マイクロコンピュータ4
00は、LED回路409,中継端子基板184を介し
て、エラー表示器155にエラー表示制御信号を出力す
るとともに、離席中LED24に離席中表示制御信号を
出力する。払出制御用マイクロコンピュータ400は、
音回路410,中継端子基板184を介して、スピーカ
415に音発生用の制御信号を出力する。
【0104】払出制御用マイクロコンピュータ400に
は、中継端子基板184およびスイッチ回路416を介
して、ディップスイッチ711aから特殊景品最低交換
数の設定情報が入力されるとともに、ディップスイッチ
711bからは、離席状態許可数設定情報が入力され
る。払出制御用マイクロコンピュータ400は、中継端
子基板184およびカードリーダライタ(R/W)19
6からカードリーダライタ(R/W)回路417を介し
てカードから読出された情報を受けるとともに、カード
リーダライタ(R/W)回路417および中継端子基板
184を介してカードリーダライタ(R/W)196へ
カードに書込む情報およびカードリーダライタ(R/
W)196を制御するための信号を与える。
【0105】払出制御用マイクロコンピュータ400に
は、リモコン420から送信された離席解除指令情報
が、リモコン指令受信回路152を介して入力される。
このリモコン420は、遊技場の係員等の管理者が所持
する電波送信器である。
【0106】リモコン420は、遊技場の係員が操作可
能な操作部を有している。リモコン420は、リモコン
420に設けられた操作部が操作されることに応じて、
離席状態の強制的な解除をパチンコ遊技機1に指令する
ための離席解除指令情報を発信することが可能である。
さらに、リモコン420は、操作部が操作されることに
応じて、修正指令を発信することも可能である。この修
正指令は、パチンコ遊技機1において、離席情報等の各
種情報を書込んだ出玉カード715を発行した後に、都
合により、その出玉カード715に書込んだ情報を消去
するとともに、そのパチンコ遊技機1の状態をカードに
情報を書込む前の状態に復帰させる場合に出される指令
情報である。リモコン指令受信回路152は、リモコン
420から発信された電波を受信する機能を有する受信
回路である。
【0107】ここでは、離席解除指令情報の送受信を電
波を用いて行う例を示したが、これに限らず、離席解除
指令情報の送受信は、赤外線等の光を用いて行ってもよ
い。また、リモコン420は、1台のパチンコ遊技機に
対応して1つ設けられてもよく、または、複数台のパチ
ンコ遊技機毎に対応して1つ設けられてもよい。すなわ
ち、リモコン420は、1台のパチンコ遊技機で専用し
てもよく、複数台のパチンコ遊技機で共用してもよい。
【0108】図中、152は払出制御回路基板であり、
この払出制御回路基板152に、図示する各種回路と払
出制御用マイクロコンピュータ400とバックアップ電
源418とが設けられている。このバックアップ電源4
18は、払出制御用マイクロコンピュータ400をバッ
クアップするための電源であり、停電時等においてもこ
のバックアップ電源418により払出制御用マイクロコ
ンピュータ400がバックアップされて、クレジット数
やゲーム制御用マイクロコンピュータ500から入力さ
れた賞球個数情報の記憶が消去されないように保持され
る。図18に示した制御回路や各種機器には、電源回路
414から所定の直流電圧が供給される。
【0109】図11は、ゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ500に接続されている各種機器や回路を示すブロ
ック図である。
【0110】この図11に示す制御回路は、その一部が
ゲーム制御基板177に設けられており、各種機器を制
御するためのプログラムに従ってゲーム制御用マイクロ
コンピュータ500が動作する。このゲーム制御用マイ
クロコンピュータ500には、CPU501,RAM5
03,ROM502,I/Oポート504,サウンドジ
ェネレータ505、クロック発生回路506が含まれて
いる。また、ゲーム制御基板177には、電源投入時に
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500にリセットパ
ルスを与えるための初期リセット回路508と、クロッ
ク発生回路506から与えられるクロック信号を分周し
て定期的(たとえば2msec毎)にリセットパルスを
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500のCPU50
1に与えるパルス分周回路からなる定期リセット回路5
07と、ゲーム制御用マイクロコンピュータ500から
のアドレスデータをデコードし、ゲーム制御用マイクロ
コンピュータ500内のRAM503,ROM502,
I/Oポート504,サウンドジェネレータ505にそ
れぞれチップセレクト信号を与えるアドレスデコード回
路509とが設けられている。ゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ500には、入力信号として次のような信号
が与えられる。
【0111】払出集中制御基板(払出制御回路基板)1
52から、中継端子基板184を介して、玉貸ユニット
(カード処理機)50が払出集中制御基板152と電気
的に接続されている旨のカード処理機接続情報がカード
処理機接続情報入力回路154に入力され、その情報が
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力され
る。また、入賞玉データ信号が入賞情報入力回路515
に入力され、その信号がゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ500に入力される。パチンコ玉が始動入賞口34
に入賞して始動入賞玉検出器46(図6参照)により検
出されれば、その検出信号がスイッチ回路518を介し
てゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力され
る。可変入賞球装置35内に入賞したパチンコ玉が通常
入賞領域に入賞して入賞玉検出器39a,39bより検
出されれば、その検出信号がスイッチ回路518を介し
てゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力され
る。可変入賞球装置35内に入賞したパチンコ玉が特定
入賞領域(Vポケット)に入賞してV入賞玉検出器38
(図6参照)により検出されれば、その検出信号がスイ
ッチ回路518を介してゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ500に入力される。確率設定スイッチ178(図
3参照)が操作されて確率が設定されればその設定情報
がスイッチ回路518を介してゲーム制御用マイクロコ
ンピュータ500に入力される。モードスイッチ179
(図3参照)が操作されてモードが入力されればその入
力モード情報がスイッチ回路518を介してゲーム制御
用マイクロコンピュータ500に入力される。入出力処
理装置600から情報入力回路519を介して、後述す
る大当り中断指令信号がゲーム制御用マイクロコンピュ
ータ500に入力される。
【0112】ゲーム制御基板177には、EEPROM
(Electrically Erasable Programmable Read-Only Mem
ory )510とデータ入力回路511とデータ出力回路
512とが設けられており、パチンコ遊技機1の電源投
入時に、このEEPROM510に記憶されている大当
り発生確率,確率変動図柄での大当り発生確率,確率変
動中の大当り発生確率の各確率データがデータ入力回路
100を介してゲーム制御用マイクロコンピュータ50
0に入力される。その入力された確率データはI/Oポ
ート504,CPU501を介してRAM503にロー
ドされる。これらの確率データは、それぞれに、少し高
い第1の確率データ(設定1)と中程度の第2の確率デ
ータ(設定2)と少し低い第3の確率データ(設定3)
との3種類があり、そのうちのいずれか1つの確率デー
タがEEPROM510に記憶されている。
【0113】RAM503にロードされた確率データが
第1の確率データ(設定1)であったと仮定し、その状
態で確率設定スイッチ178,モードスイッチ179が
操作されたときを説明する。まずモードスイッチ179
が操作されて設定確率の変更を行なわんとする対象モー
ドが選択され、その選択信号がスイッチ回路518を介
してゲーム制御用マイクロコンピュータ500に入力さ
れる。入力されたモード選択信号に従ってゲーム制御用
マイクロコンピュータ500のCPU501は、RAM
503にロードされている3種類の確率データ(大当り
発生確率,確率変動図柄での大当り発生確率,確率変動
中の大当り発生確率)のうちの選択された確率データを
特定する。次に、確率設定スイッチ178は、ノーマル
位置と設定位置と確認位置との3つの位置に切換えるこ
とが可能であり、確認位置で電源が投入されたことを条
件として、ノーマルモードが設定モードに1回操作され
た場合には、RAM503にロードされている確率デー
タのうちCPU501で特定されたデータの第1の確率
データ(設定1)が第2の確率データ(設定2)に更新
される。その状態で、さらに確率設定スイッチ178が
再度ノーマルモードから設定モードに操作された場合に
は、RAM503にロードされている第2の確率データ
(設定2)が第3の確率データ(設定3)に更新され
る。その状態で確率設定スイッチ178がノーマルモー
ドから設定モードに操作された場合には、RAM503
にロードされている第3の確率データ(設定3)が第1
の確率データ(設定1)に更新される。そして、確率デ
ータの更新が行なわれる毎にEEPROM510に記憶
されている前記3種類の確率データのうちCPU501
で特定された確率データが更新され、確率設定スイッチ
178をノーマルモードにした状態で所定時間(たとえ
ば5秒)経過した場合には、確率データが確定され、現
時点におけるEEPROM510に記憶されている確率
データがRAM503にロードされてそのロードされた
確率データを用いて可変表示装置33の制御が行なわれ
る。電源投入時に確率設定スイッチ178がノーマルモ
ードとなっている場合には、確率設定スイッチ178の
操作による確率データの書換えができない。この実施形
態のように、確率データをEEPROM510により記
憶保持するようにしたために、機械的な記憶保持に比べ
て確率の設定値の増減に柔軟に対応できるとともに、特
に、たとえばRAM等に記憶させることに比べて、バッ
クアップ電源を必要としないという利点がありかつ記憶
保持する期間が長くなった場合には有利となる。なお、
確率設定スイッチ178等からなる確率設定操作手段
は、各パチンコ遊技機に設ける代わりに、たとえば、ボ
ール用管理コンピュータに接続されたキーボード等で構
成してもよく、遊技場の管理室等において各パチンコ遊
技機を指定して確率の設定操作が行なわれるようにして
もよい。
【0114】次に、ゲーム制御用マイクロコンピュータ
500からは以下に述べる各種回路や機器に対し制御信
号が出力される。
【0115】音回路513を介してスピーカ19aに音
発生用の制御信号が出力される。賞球個数情報出力回路
516,中継端子基板184を介して払出集中制御基板
(払出制御回路基板)152に対し払出されるべき景品
玉の数を指定する情報である賞球個数情報が出力され
る。LED回路517を介して、始動記憶表示器49,
ラッキーナンバー表示器48,設定・モード表示器18
0,181,装飾LED524にそれぞれ表示用の制御
信号が出力される。情報出力回路520を介して入出力
処理装置602に大当り信号,ラッキーナンバー信号が
出力される。ランプ・ソレノイド回路521を介して、
ソレノイド37にソレノイド励磁用制御信号が出力さ
れ、装飾ランプ525,枠ランプ22にそれぞれランプ
点灯(点滅)用制御信号が出力される。LCD回路52
2を介して、LCDユニット33Bに可変表示制御信号
が出力される。このLCDユニット33Bには、LCD
コントロール回路526,キャラクタROM527,V
RAM528,LCD529が設けられている。キャラ
クタROM527には、可変表示装置33の表示画面3
3Aで可変表示させるための図柄等のキャラクタデータ
が記憶されており、LCDコントロール回路526が所
定のアドレスデータに従ってVRAM528にキャラク
タ(図柄)の配列を複数列マッピングする。そして、L
CD回路522から送られてくる可変表示開始信号に従
ってVRAM528にマッピングされたキャラクタ(図
柄)列をパニングしてデータをLCDコントロール回路
526が読出し、その読出したデータをLCD529に
出力して、キャラクタ(図柄)をスクロール表示され
る。そして、LCD回路522から送られてきた予定停
止図柄が所定の位置で停止表示されるようにLCD52
9が表示制御されて停止制御される。
【0116】なお、この制御回路や各種機器には、電源
523から所定の直流電圧が供給される。
【0117】次に、払出制御用マイクロコンピュータ4
00の制御動作について説明する。まず、払出制御用マ
イクロコンピュータ400の制御動作のメインルーチン
プログラムを説明する。図12は、払出制御用マイクロ
コンピュータ400の制御動作のメインルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。 まず、ステップS
(以下単にSという)1により、払出制御用マイクロコ
ンピュータ400のイニシャライズを行なう処理がなさ
れる。次に、S2により、玉払出制御処理が実行され
る。この玉払出制御については、図13および図14を
用いて後述する。次に、S3により、クレジット表示処
理が実行される。このクレジット表示処理については、
図15を用いて後述する。次に、S4により、ハンドル
モータ制御処理が実行される。このハンドルモータ制御
処理については、図15を用いて後述する。次に、S5
により、カード・操作処理が実行される。このカード・
操作処理については、図16〜図22を用いて後述す
る。
【0118】以下の図13〜図22には、前述した払出
制御用マイクロコンピュータ400の制御動作のメイン
ルーチンプログラムによって起動されるサブルーチンプ
ログラムのフローチャートが示される。
【0119】図13および図14には、前述したS2の
玉払出制御処理のフローチャートが示される。S201
によりカード処理機制御用マイクロコンピュータ300
からのカード処理接続信号があるか否かの判断が行なわ
れ、ない場合にはS202に進み、リレー回路403に
含まれる所定のリレーをONにしてハンドルモータ17
5を不能動化して遊技ができない状態にする。次にS2
03に進み、エラーコード12をエラー表示器155に
より表示させる制御が行なわれる。このS203による
エラーコード表示は、カード処理機制御用マイクロコン
ピュータ300側とパチンコ遊技機1側との接続が行な
われていない旨の表示である。後述する他の処理のエラ
ーコードの表示も、エラーコード表示器155によりコ
ード(数字)により表示される。その後、S722(図
14参照)に進み、所定のエラー時対応処理を行なった
後、S723に進んでエラー発生前の元の状態に戻る処
理がなされる。
【0120】次にカード処理機接続信号があると判断さ
れた場合にはS204に進み、レール玉切れ検出があっ
たか否かの判断がなされ、ない場合にはS208に進む
が、レール玉切れ検出スイッチ87a,87bから玉切
れ検出信号が入力された場合にはS205に進み、タン
ク玉切れ検出があったか否かの判断がなされる。玉欠乏
検出器67(図3参照)からの玉切れ検出信号がない場
合にはS206に進み、玉切れランプ44(図1参照)
が点滅制御される。一方、タンク玉切れ検出信号の入力
があった場合にはS207に進み、玉切れランプ44が
点灯制御される。つまり、玉欠乏検出器67から玉切れ
検出信号があり、しかもレール玉切れを検出する玉検出
センサ87a,87bからの玉切れ検出信号の入力があ
ったということは、玉タンク65およびタンクレール6
9内のパチンコ玉がなくなった場合であり、その場合に
は玉切れランプ44が点灯制御され、玉切れが発生した
旨の表示が行なわれる。一方、玉欠乏検出器67から玉
切れ検出信号が入力されないにもかかわらず玉検出セン
サ87a,87bから玉切れ検出信号が入力されたとい
うことは、玉欠乏検出器67と玉検出センサ87a,8
7bとの間の流下径路途中で玉詰まりが発生し、玉が流
下しない状態となっていること、あるいは、玉欠乏検出
器67の故障が想定され、その場合には玉切れランプ4
4が点滅表示されてその旨の表示が行なわれる。S20
7の後S207aに進み、インターバルデータを+1
し、連続賞球数カウンタをクリアする制御がなされる。
インターバルデータとは今回の賞球動作(景品玉の払出
動作)が終了した後次回の賞球動作が開始されるまでの
インターバル時間を定めるデータであり、図26に示す
ようにテーブルの形で記憶されている。連続賞球カウン
タとは、入賞玉が発生してからそれに伴う賞球払出動作
が終了した後0.5秒経過するよりも短い時間間隔で発
生した入賞玉の連続発生回数を計数するものである。
【0121】このS207aの処理が行なわれた後S2
08に進み、未払出数=0であるか否かの判断がなされ
る。この「未払出数」は、払出すべきパチンコ玉のうち
未だに払出が行なわれていないパチンコ玉の数を意味
し、S216,S238によりそれぞれの値にセットさ
れ、S251により「1」ずつ減算され、S220によ
りクリアされる。未払出数が「0」でない場合にはS2
41aに進む。
【0122】そして、未払出数が「0」の場合には、S
212に進み、カード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300から玉貸要求信号があったか否かの判断が行な
われる。このS212の判断は玉貸優先タイマがタイム
アップするまで繰返し行なわれ、玉貸優先タイマが終了
するまでの間にカード処理機制御用マイクロコンピュー
タ300から玉貸要求信号がなかった場合にはS222
に進む。この玉貸優先タイマは、一定期間に限り入賞玉
の受付よりも玉貸要求の受付の方を優先させるために設
けられたものであり、後述するS275によりセットさ
れる。一方、玉貸優先タイマが終了する以前において、
カード処理機制御用マイクロコンピュータ300から払
出制御用マイクロコンピュータに玉貸要求信号が送られ
てきた場合には、S213に進み、玉切れ欠乏検出器6
7に基づいてタンク玉切れ状態の検出が行なわれたか否
かの判断が行なわれる。玉タンク65内にパチンコ玉が
なかった場合には玉貸要求信号に基づいて玉の払出制御
ができないために、S214に進んで玉切れランプを点
灯させた後S215に進むが、玉欠乏検出器67により
玉タンク65内にパチンコ玉が存在することが検出され
た場合にはS216に進み、未払出数に貸玉数をセット
するとともに、払出モード「玉貸」にセットして玉貸動
作のための制御が行なわれる。この玉貸優先タイマが終
了するまでは玉貸動作のための制御が優先され、玉貸優
先タイマが終了して初めてS222以後の入賞玉に基づ
く景品玉の払出制御を行なうようにしたために、貸出す
べき玉の額が200円以上の場合に、景品玉の払出制御
よりも玉貸動作のための制御の方が優先されることにな
る。なお、S216の「貸玉数」とは玉貸単位額(たと
えば100円)に相当するパチンコ玉の個数であり、た
とえば25個に定められている。次に、S217に進
み、玉貸指令タイマがセットされた後S218に進む。
そして、この玉貸指令タイマが終了するまでS218に
よる玉貸指令信号があるか否かの判断が繰返し行なわれ
るのであり、その間にS218により、玉貸指令信号が
送信されてきたと判断された場合には、S221に進
み、貸出中表示器を点滅開始させる制御が行なわれ、S
240に進むが、送信されてこない場合には、S220
により未払出数がクリアされた後S201に戻る。
【0123】次にS240では、未払出数が「4」以下
であるか否かの判断がなされ、以下でない場合にはS2
41により、払出モータ730を起動パターンにセット
した後S241aに進む。この払出モータ730はステ
ッピングモータが用いられており、停止状態にある払出
モータ730を無理なくスムーズに加速させる必要があ
るため、無理なくスムーズに加速できる程度のステッピ
ングモータの制御パターンからなる起動パターンがS2
41によりセットされるのである。一方、未払出数が
「4」以下の場合にはS242に進み、払出モータ18
9のモータ速度を減速パターンにセットする処理が行な
われた後にS241aに進む。払出モータ189を起動
させて加速された後一定速度で回転させてその後減速さ
せて停止させるという一連の加速定速減速パターンに従
って払出モータ189を回転制御させた場合には、その
一連の制御にどうしても「5」以上の玉が払出されるこ
ととなるのであり、その一連の制御で払出される玉数未
満の玉数を払出す場合には、S242によりモータ速度
をいきなり減速パターンにセットし、減速パターンを終
了した後停止制御となることにより「5」未満のパチン
コ玉の払出が行なわれるように制御しているのである。
次に、S241aでは、払出モードが「賞球」になって
いるか否か判断され、賞球モードの場合にはS225に
進み、玉貸モードの場合にはS243に進む。
【0124】S222では、賞球個数情報がゲーム制御
用マイクロコンピュータ500から送信されてきたか否
かの判断がなされ、送信されてきていない場合にはS2
23に進み、払出検出器712により景品玉の払出動作
が検出されたか否かの判断がなされる。そして賞球個数
情報が送信されてきていないにもかかわらず玉の払出動
作が検出されるということは、玉払出条件が成立してい
ないにもかかわらず玉の払出動作が行なわれたことにな
るため、S223aに進み、エラーコード1をエラー表
示器155により表示させた後S272に進む。一方、
S223により、玉の払出動作が検出されていないと判
断された場合にはS201に戻る。
【0125】ゲーム制御用マイクロコンピュータ500
から賞球個数情報が送信されてくればS222によりY
ESの判断がなされてS222aに進み、玉検出センサ
87a,87bの検出出力に基づいたレール玉切れ状態
を判別し、レール玉切れ状態のときにはS201に戻
る。レール玉切れ状態でなく払出すべき玉が存在する場
合にはS224に進み、払出コードを「賞球」にセット
し、S232に進み、その送られてきた賞球個数情報を
読込む処理がなされる。次にS233に進み、読込中に
データの内容が変化したか否かの判断が行なわれる。そ
して、読込データに変化がない場合にはS235に進
み、読込終了したか否かの判断がなされ、読込終了する
まで読込中データの確認が行なわれる。このS232に
よるデータの読込および読込データの内容が変化してい
ないか否かの判断はたとえば8回繰返して行なわれ、こ
の繰返しの最中に読込データの内容が変化した場合には
S234に進み、エラーコード9をエラー表示器155
により表示させた後S272に進む。
【0126】一方、8回チェックの結果すべての読込デ
ータが変化しなかった場合にはS238に進み、未払出
数をゲーム制御用マイクロコンピュータ500から入力
された入力個数にセットする処理が行なわれ、S239
により払出ランプを点滅開始する制御が行なわれてS2
40に進む。
【0127】図14のS225では、入賞玉を排出させ
るためのソレノイド127(図3参照)がONになって
いるか否かの判断がなされ、なっていない場合にはS2
25bに進み、賞球動作(景品玉払出動作)開始前か否
かの判断がなされ、開始前の場合にはS225cに進
み、ゲーム制御用マイクロコンピュータ500から賞球
個数信号が送信されてきているか否かの判断がなされ、
送信されてきていない場合にはS225dに進み、エラ
ー表示器155によりエラーコード13を表示させる制
御を行なった後S272に進む。このエラーコード13
は、賞球個数データが入力さて排出用のソレノイド12
7を励磁する以前の段階で賞球個数データの入力が停止
したというエラー状態である。
【0128】S225によりYESの判断がなされた場
合またはS225bによりNOの判断がなされた場合ま
たはS225cによりYESの判断がなされた場合には
S226に進み、タイマが所定時間を計時したか否かの
判断がなされる。このタイマは、入賞玉排出用のソレノ
イド127(図3参照)を励磁して入賞玉を排出させる
のに十分なソレノイド励磁時間を計時するためのもので
ある。そしてタイマが所定時間を計時していない段階で
は、S226cに進み、排出用のソレノイド127をO
Nに制御し、S227に進み、タイマが計時中であるか
否か判断する。タイマが計時中でない場合にはS227
cに進み、タイマをリセットして初期化し最初から計時
をスタートさせる処理がなされる。一方、既にタイマの
リセットスタート処理がなされている場合にはS227
によりYESの判断がなされて直接S243に進む。
【0129】そして、タイマが所定の時間を計時した場
合にはS226bに進み、排出用のソレノイド127を
OFFにし、S227bに進み、賞球個数信号がONに
なっているか否かの判断がなされる。排出用のソレノイ
ド127が所定時間だけ励磁された後その励磁が解除さ
れれば、その段階で入賞玉は排出されているはずである
ために、前述したように、ゲーム制御用マイクロコンピ
ュータ500からの賞球個数信号も停止されるはずであ
る。その場合には、S227bによりNOの判断がなさ
れてS243に進む。ところが、ソレノイド127がO
FFに切換えられたにもかかわらず依然賞球個数信号が
ゲーム制御用マイクロコンピュータ500から送信され
てきている場合には、S228に進み、カウンタが1に
なっているか否か判断される。このカウンタの値は最初
は「0」であるために、ここではNOの判断がなされて
S228bに進み、そのカウンタに対し「1」を加算す
る処理がなされた後にS226cに進み、再度排出用の
ソレノイド127をONする制御がなされる。これは、
排出用のソレノイド127を前記所定期間だけ励磁した
にもかかわらず賞球個数信号が依然送信されてくるとい
うことは、入賞玉が排出されていないことが考えられる
ために、排出用のソレノイド127を再度励磁して再度
の排出制御を試みるのである。そして、2回目の排出動
作にもかかわらず、S227bによりYESの判断がな
された場合には、既にカウンタの値が「1」になってい
るためにS228によりYESの判断がなされる。そし
てその段階でカウンタの値をゼロクリアする(開示せ
ず)とともに、S229により、エラー表示器155に
よるエラーコード11の表示制御を行なった後S272
に進む。このエラーコード11は前述のごとく入賞玉が
排出されない旨を示すものである。
【0130】図14のS243では、払出モータ730
を回転させる制御が行なわれ、S244により、1個払
出分モータが回転したか否かの判断が行なわれ、未だに
1個払出分回転していない場合にはS245に進み、玉
の払出が検出されたか否かの判断が行なわれる。払出モ
ータ730が1個払出分回転して初めて玉が1個払出さ
れるように構成されているにも関わらず、払出モータ7
30が1個払出分回転していないのに玉の払出が検出さ
れた場合には、異常であるためにS246によりその旨
のエラーコードが表示された後S272に進む。一方、
S245によりNOの判断がなされた場合にはS266
に進み、玉欠乏検出器67(図3参照)によるタンク玉
切れの検出が行なわれたか否かの判断がなされ、玉切れ
検出が行なわれていない正常な状態の場合にはS268
に進み、玉切れ復帰直後であるか否かの判断がなされ、
玉切れ復帰直後でない場合にはS269に進み、入賞玉
処理モードを通常時のモードにセットした後にこの処理
が終了する。すなわち、玉タンク65内にパチンコ玉が
貯留されている正常な状態であるために、入賞玉に基づ
く景品玉の払出制御が通常どおり行なわれるために、S
269により入賞玉処理モードを通常時のモードにセッ
トし、入賞玉排出用のソレノイド127(図3参照)が
消磁されているインターバル期間をたとえば0.5秒程
度の短い期間に制御し、比較的高速で景品玉の払出制御
が行なえるように制御される。一方、S266によりタ
ンク玉切れ検出が行なわれた場合にはS267に進み、
玉タンク65内の玉がなくなった旨の表示が玉切れラン
プ44を点灯させることにより表示され、次にS270
に進み、入賞玉処理モードが玉切れ時のモードにセット
された後この処理が終了する。このS270によりソレ
ノイド127が消磁されるインターバル期間がたとえば
0.9秒程度の長い期間となり、それに応じて、入賞玉
の検出に基づいた景品玉の単位時間あたりの払出回数が
比較的少なくなるように制御される。なお、ソレノイド
127の励磁期間は、玉切れ時モードおよび通常時モー
ドに関わらず常にたとえば0.1秒程度の期間となって
いる。また、S268により玉切れ復帰直後であると判
断された場合には、玉タンク65内に未だ十分な玉が貯
留されていないために、所定期間だけS270の処理を
行なう。
【0131】次に、S244により、1個払出分回転し
たと判断された場合にはS247に進み、玉の払出が検
出されたか否かの判断がなされ、検出されていない場合
にはS248に進み、払出モータ730を所定角度逆転
させた後同じ角度だけ正転させる制御が行なわれ、次に
S249により玉の払出が検出されたか否かの判断が行
なわれる。つまり、1個払出分払出モータ730が回転
したにも関わらず玉の払出が検出されない場合には、玉
が途中で引っ掛かって落下しないことが考えられるた
め、S248により払出モータ730を所定角度だけ逆
転させて再度正転させることにより、その玉の引っ掛か
りが解消されて正常に玉が落下して払出検出が行なわれ
る場合があるために、そのような払出モータ730の逆
転および正転制御を1回だけ行ない、再度の払出の検出
を行なうのである。そして、再度検出の結果、払出検出
された場合にはS251に進むが、それでもなおかつ払
出が検出されない場合にはS250に進みその旨の異常
が発生したことをコード表示するのである。一方、S2
51では、玉が1個払出されたために未払出数を「1」
減算する処理が行なわれ、S252に進み、払出モータ
730が玉貸か否かの判断が行なわれる。そして、払出
モードが玉貸である場合にはS257に進むが、払出モ
ードが玉貸でない場合には景品玉の払出であるためにS
253に進み、景品玉払出数を「1」加算し、S254
に進み、景品玉の払出数が「a」に達したか否かの判断
がなされ、達していない場合にはS257に進む。この
「a」は前述した補給装置の補給玉検出器の出力単位個
数と同じ値である。そして、景品玉払出数が「a」に達
した場合にはS255に進み、補給情報を情報出力回路
406を介して、ホール用管理コンピュータである遊技
場管理装置700に出力する処理がなされる。遊技場管
理装置700では、この景品玉払出信号に基づいて遊技
場にとって不利益となる不利益球数を検出する。このよ
うに、所定個数の景品玉が払出される毎に景品玉払出信
号が1パルスだけ遊技場管理装置700に出力されるの
であり、この1パルスの景品玉払出信号が出力されるの
に要する景品玉の払出個数が「a」であり、たとえば1
0個に設定されている。そして、景品玉払出信号が出力
されるとS256により景品玉払出数がクリアされてS
257に進む。
【0132】S257では、払出モータ速度が起動パタ
ーンにセットされているか否かの判断がなされ、セット
されている場合にはS258に進み払出モータ速度を加
速パターンに更新する処理が行なわれてS266に進
む。これにより、払出モータ速度が起動時の速度から加
速時の速度に移行し、払出モータ730が無理なくスム
ーズに加速制御される。一方、モータ速度が既に加速パ
ターンにセットされている場合にはS259によりYE
Sの判断がなされてS260に進み、払出モータ速度を
定速パターンに更新する処理がなされてS266に進
む。つまり、払出モータ速度が既に加速パターンにセッ
トされてスムーズな加速が行なえた場合には次に加速さ
れた後の一定速度で払出モータ730を回転制御するの
である。次に、モータ速度が既に定速パターンにセット
されている場合にはS261によりYESの判断がなさ
れてS262に進み、未払出数が「2」であるか否かの
判断がなされ、未払出数が「2」になっていない場合に
は払出モータ速度が定速パターンのまま維持されてS2
66に進むが、未払出数が「2」になった場合にはS2
63に進み払出モータ速度を減速パターンに更新し、未
払出数が残り少なくなったことに伴って払出モータ73
0の回転速度をスムーズに減速させる制御に移行する。
一方、払出モータ速度が既に減速パターンにセットされ
ている場合にはS264に進み、未払出数が「0」に達
したか否かの判断がなされ、達していない場合にはモー
タ速度が減速パターンのままS266に進むが、達した
場合にはS265に進み、払出モータ速度を停止パター
ンにセットして払出モータ730の回転を停止させた後
にS271に進む。S271では、所定のインターバル
時間が経過させられ、その後、この制御動作が終了す
る。
【0133】次に、クレジット表示処理およびハンドル
モータ制御処理のそれぞれの処理内容を説明する。図1
5の(a)には前述したS3のクレジット表示処理のフ
ローチャートが示され、図15の(b)には前述したS
4のハンドルモータ制御処理のフローチャートが示され
る。
【0134】図15の(a)のS301により、現時点
におけるクレジット数に応じた表示色の選択が行なわれ
る。この表示色の選択は、アナログ表示器23A〜23
Fを表示する場合に用いられる。次にS302により、
現時点におけるクレジット数を表示器11により表示さ
せる制御が行なわれる。次にS303に進み、カード受
付信号が入出力処理装置600から払出制御用マイクロ
コンピュータ400に入力されたか否かの判断がなさ
れ、入力されていないは場合にはS307に進み、現時
点のクレジット数に応じてアナログ表示器23A〜23
Fが表示される。このアナログ表示器23A〜23F
は、クレジット数表示器と同様にS301により選択さ
れた表示色により表示されるようにしてもよい。このア
ナログ表示器23A〜23Fは、図1において説明した
ように、クレジット数が所定単位増える毎に23Aから
23Fの方向に1つずつ点灯部分が増加していくように
構成されている。
【0135】一方、カード受付信号の入力があった場合
にはS304に進み、クレジット数が0か否かの判断が
なされ、0でない場合にはS307に進むが、0の場合
にはS305に進み、アナログ表示器23A〜23Fの
すべてを点滅させ、S306により、スピーカ415か
らゲーム開始音を発生させる処理がなされて割込プログ
ラムが終了する。
【0136】次に、S307によりアナログ表示が行な
われた後にS308に進み、クレジット数がm(たとえ
ば1000)よりも大きいか否かの判断がなされ、大き
くなければそのまま割込プログラムが終了するが、大き
い場合にはS309に進み、クレジットモードにおいて
クレジット数が所定値に達した旨のクレジット情報を入
出力処理装置600に出力する処理がなされ、割込プロ
グラムが終了する。
【0137】図15の(b)のS310により、カード
処理機接続信号が入力されたか否かの判断がなされる。
このカード処理機接続信号は、カード処理機制御用マイ
クロコンピュータ300からインタフェイス基板138
を介して払出制御用マイクロコンピュータ400に入力
される信号である。そして、カード処理機接続信号の入
力がないと判断された場合にはS311に進み、エラー
コード12がセットされてエラー表示器155より表示
されることになる。そしてS319に進み、リレーをO
Nする制御が行なわれる。このリレーは打球発射モータ
(ハンドルモータ)175(図3参照)を停止させるた
めのものであり、このリレーがONになることにより打
球発射モータ(ハンドルモータ)175が停止される。
【0138】一方、カード処理機接続信号が入力されて
いる場合にはS312に進み、後述の発射停止指令が払
出制御用マイクロコンピュータ400でセットされてい
るか否かの判断がなされ、されている場合にはS319
に進み、ハンドルモータ175の停止制御が行なわれ
る。一方、発射停止指令がセットされていない場合には
S313に進み、モータ停止切換操作があったか否かの
判断がなされる。このモータ停止切換操作は、玉タンク
65内の玉がなくなった場合に打球の発射を停止させる
か否かを予め入力設定しておくための操作である。そし
て、この操作がない場合にはS317に進むが、操作が
あった場合には、S314に進み、現時点において既に
モータ停止切換操作に基づいた打球停止モードになって
いるか否かの判断がなされ、なっていない場合にはS3
15により発射停止モードにされ、既になっている場合
にはS316により、発射非停止モードに復帰する制御
が行なわれる。
【0139】そして、S317に進み、タンク玉切れ状
態が検出されているか否かの判断がなされ、タンク玉切
れ検出器67(図3参照)がタンク玉切れ状態を検出し
ていない場合にはS320に進み、リレーをOFFにし
てハンドルモータ175が作動する状態に制御される。
一方、タンク玉切れ状態を検出している場合にはS31
8に進み、発射停止モードになっているか否かの判断が
なされ、なっていない場合にはS320に進むが、なっ
ている場合にはS319に進み、ハンドルモータ175
を停止する制御が行なわれる。
【0140】図16は、カード・操作処理の処理内容を
示すフローチャートである。まず、ステップSA(以下
単にSAという)1により、カード口20へ出玉カード
715が挿入されているか否かの判断がなされる。SA
1により出玉カード715が挿入されていないと判断さ
れた場合には、後述するSA13に進む。一方、SA1
により出玉カード715が挿入されたと判断された場合
には、SA2に進み、出玉カード715に関するデータ
の照合を行う処理がなされる。
【0141】具体的に、SA2では次のような処理が行
なわれる。まず、出玉数情報および台番号情報等の出玉
カード715に記録されたデータと、後述する離席解除
カード発行処理のSA121により受付けが禁止された
カードを判別するためにパチンコ遊技機1において記憶
されているデータとが比較照合される。そして、比較照
合の結果、受付けが禁止されたカードと一致した場合に
は、その出玉カード715が、受付けが禁止された使用
不可能なカードであると判断する。一方、比較照合の結
果、受付けが禁止されたカードと一致しない場合には、
その出玉カード715が、受付けが禁止されていないカ
ードであると判断し、出玉数情報および台番号情報等の
出玉カード715に記録されたデータと、出玉カード7
15が挿入されたパチンコ遊技機1が最新発行した出玉
カード715に関してパチンコ遊技機1に記憶されてい
る出玉数情報および台番号情報等の対応するデータとが
比較照合される。そして、それらの比較照合データが一
致していると判断された場合には、その出玉カード71
5が、有効なものであり、使用可能なカードであると判
断する。一方、比較照合データが一致しない場合には、
その出玉カード715に記録されている前記データと、
クレジットデータサーバ702で管理している遊技場内
の全台のパチンコ遊技機1についての出玉数情報および
台番号情報等の対応するデータとが比較照合される。そ
して、それらの比較照合データが一致するパチンコ遊技
機1があると判断された場合には、その出玉カード71
5が、有効なものであり、使用可能なカードであると判
断する。一方、そのように比較照合データが一致するパ
チンコ遊技機1がない場合には、その出玉カード715
が、有効なものではなく、使用不可能なカードであると
判断する。
【0142】次に、SA3に進み、SA2でのデータの
比較照合において出玉カード715が使用可能なカード
であると判断されたか否かがチェックされる。SA3に
より出玉カード715が使用可能なカードであると判断
された場合は、出玉カード715が、不適当なカードで
あるとみなして後述するSA22に進み、挿入されてい
る出玉カード715をカード口20から外部へ排出する
処理がなされる。このように、不適当なカードが挿入さ
れた場合にはそのカードが排出されるので、作為または
不作為によりパチンコ遊技機1に対応しないカードが使
用されることが防がれる。一方、SA3により出玉カー
ド715が使用可能なカードであると判断された場合
は、出玉カード715が適当なカードであるとみなして
後述するSA4に進む。
【0143】SA4では、挿入されている出玉カード7
15に離席情報が記録されているか否かの判断がなされ
る。この離席情報は、使用中のパチンコ遊技機1から遊
技者が離席する際に、その遊技者の離席操作に応じて実
行される出玉カード処理により出玉カード715に記録
される情報である。このパチンコ遊技機1においては、
遊技者により離席操作がなされると離席状態になるが、
離席情報が記録された出玉カード715が、その離席し
ていたパチンコ遊技機1に挿入されると、そのパチンコ
遊技機1の離席状態が解除される。したがって、SA4
により出玉カード715に離席情報が記録されていると
判断された場合は、離席状態を解除するためにSA5に
進む。一方、SA4により出玉カード715に離席情報
が記録されていると判断された場合は、離席状態ではな
いので、出玉カード715に対する通常の処理を行うた
めに、後述するSA11に進む。
【0144】SA5では、離席LED24を消灯させる
処理がなされる。次に、SA6に進み、島集計装置70
3および表示器709へ向けての離席情報の出力を停止
させるとともに、発射停止指令の操作受付禁止状態を解
除する処理がなされる。次に、SA7に進み、タイマ3
の計数値をリセットする処理がなされる。このタイマ3
は、離席状態の継続時間を計時するタイマであり、離席
状態の強制的な解除を許可するか否かの判断に用いられ
る。次に、SA8に進み、受付が禁止されているボタン
の受付禁止状態を解除する処理がなされる。具体的に、
離席状態にされる場合には、出玉カード処理(図18参
照)、各操作処理(図19参照)によりクレジット返却
ボタン14、全玉出玉ボタン10および端玉出玉ボタン
12が受付禁止状態にされるが、SA8では、それらの
ボタンの受付禁止状態が解除される。次に、SA9に進
み、挿入されている出玉カード715に記録されている
出玉情報および離席情報を消去し、そのような情報が消
去された出玉カード715を排出する処理がなされる。
次に、SA10に進み、上皿玉抜きレバー13のロック
状態を解除する処理がなされる。この上皿玉抜きレバー
13のロック状態への制御は、出玉カード処理によりな
される。その後、SA26に進み、計数・返却処理が実
行され、その後、カード・操作処理が終了する。計数・
返却処理の処理内容については図20を用いて後述す
る。
【0145】また、前述したSA4により離席情報が記
録されていると判断された場合に実行されるSA11で
は、全玉出玉ボタン10、端玉出玉ボタン12、およ
び、離席ボタン18のうちの受付禁止状態になっていな
いボタンによる有効な操作があったか否かの判断がなさ
れる。SA11により有効な操作がなかったと判断され
た場合は、後述するS161に進む。説明の都合上、S
161以降の処理は、図22を用いて後述する。一方、
SA11により有効な操作があったと判断された場合
は、SA12に進み、出玉カード処理が実行される。出
玉カード処理の処理内容については、図18を用いて後
述する。SA12の後、このカード・操作処理が終了す
る。
【0146】また、前述したSA8により出玉カード7
15が挿入されていないと判断された場合に進むSA1
3においては、カード口20へ会員カード713が挿入
されているか否かの判断がなされる。SA13により会
員カード713が挿入されていないと判断された場合に
は、後述するSA24に進む。一方、SA13により会
員カード713が挿入されたと判断された場合には、S
A14に進み、全玉出玉ボタン10またはクレジット返
却ボタン14による有効な操作があったか否かの処理が
なされる。ここで、全玉出玉ボタン10は、遊技者が貯
玉をする場合に操作される。また、クレジット返却ボタ
ン14は、遊技者が貯玉を引落としてその引落としによ
り得られたパチンコ玉に基づいて遊技を行う、いわゆる
貯玉再プレイをする場合に操作される。
【0147】SA14により有効な操作がなかったと判
断された場合は、後述するSA19に進む。一方、SA
14により有効な操作があったと判断された場合は、S
A15に進み、会員カード713に記録されている暗証
番号および貯玉数等の各種情報が、正しい情報になって
いるか否かを判断するために、会員カード713に記録
されている貯玉数等の各種情報と、貯玉データサーバ7
07において会員毎に記憶されている会員の貯玉数等の
各種情報とを比較照合する処理がなされる。
【0148】次に、SA16に進み、比較照合されたデ
ータが一致しているか否かの判断がなされる。SA16
によりデータが一致していないと判断された場合は、挿
入されている会員カード713が不適当なカードである
とみなして後述するSA22に進み、挿入されている会
員カード713をカード挿入口56から外部へ排出する
処理がなされる。このように、不正なデータが記録され
た会員カードが挿入された場合にはそのカードが強制的
に排出されるので、作為または不作為により不正なデー
タが記録された会員カードが使用されることが防がれ
る。一方、SA16によりデータが一致していると判断
された場合は、適当な会員カードが挿入されたものとみ
なして、SA17に進む。
【0149】SA17では、全玉出玉ボタン10または
クレジット返却ボタン14の操作が有効な操作であるか
否かの判断がなされる。具体的には、全玉出玉ボタン1
0の操作は、遊技者がクレジット得点を有している場合
には貯玉が可能であるので有効なものであり、遊技者が
クレジット得点を有していない場合には貯玉が不可能で
あるので有効なものではない。同様に、クレジット返却
ボタン14の操作も、遊技者がクレジット得点を有して
いる場合には有効なものであり、遊技者がクレジット得
点を有していない場合には有効なものではない。したが
って、SA17においては、操作に対応した制御が実行
可能な場合にのみ、全玉出玉ボタン10またはクレジッ
ト返却ボタン14の操作が有効な操作であると判断され
る。
【0150】SA17により有効な操作がなかったと判
断された場合は、後述するSA21に進む。一方、SA
17により有効な操作があったと判断された場合は、S
A17aに進み、タイマ1による計時をスタートさせる
処理がなされる。このタイマ1は、会員カード713に
関する有効な操作がなされなかった時間を計測するため
のタイマであり、会員カード713に関する有効な操作
がなされなかった時間が所定時間になった場合に会員カ
ード713を強制的に外部へ排出させる際の時間の判断
に用いられる。次に、SA18に進み、会員カード処理
が実行される。その会員カード処理の処理内容について
は、図17を用いて後述する。その会員カード処理の実
行後、SA26に進む。
【0151】また、前述したSA14により有効な操作
がなかったと判断された場合に進むSA19では、タイ
マ1が計時中であるか否かの判断がなされる。SA19
によりタイマ1が計時中ではないと判断された場合は、
SA21に進み、タイマ1の計時をスタートさせる処理
がなされる。SA21の後、処理はSA26に進む。一
方、SA19によりタイマ1が計時中であると判断され
た場合は、SA20に進み、タイマ1が所定値になった
か否かの判断がなされる。SA20によりタイマ1が所
定値になっていないと判断された場合はA26に進む。
一方、SA20によりタイマ1が所定値になったと判断
された場合、すなわち、会員カード713に関する有効
な操作がなされなかった時間が所定時間中になった場合
には、SA22に進み、挿入されている会員カード71
3をカード挿入口56から外部へ排出する処理がなされ
る。次に、SA23に進み、計時中のタイマ1をリセッ
トする処理がなされる。その後、処理は、SA26に進
む。
【0152】また、SA13により会員カード713が
挿入されていないと判断された場合に実行されるSA2
4は、出玉カード715および会員カード713のいず
れもが挿入されない場合に行なわれる処理である。この
SA24では、全玉出玉ボタン10、端玉出玉ボタン1
2、および、離席ボタン18のうちの受付禁止状態にな
っていないボタンによる有効な操作があったか否かの判
断がなされる。SA24により有効な操作がなかったと
判断された場合は、後述するSA26に進む。一方、S
A24により有効な操作があったと判断された場合は、
SA25に進み、各操作処理が実行される。各操作処理
の処理内容については、図19を用いて後述する。SA
25の後、SA26に進む。
【0153】SA26に進んだ場合は、計数・返却処理
が実行される。その計数・返却処理の処理内容について
は、図20を用いて後述する。SA26の後、このカー
ド・操作処理が終了する。
【0154】次に、前述したカード・操作処理により呼
び出されて実行される会員カード処理の処理内容を説明
する。図17は、会員カード処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【0155】まず、SA28により、会員カード処理の
実行のきっかけとなった操作の種類を判別する処理がな
される。具体的に、会員カード処理の実行のきっかけと
なった操作の種類が、貯玉のための全玉出玉ボタン10
の操作、または、貯玉再プレイのためのクレジット返却
ボタン14の操作のどちらであるかの判別がなされる。
【0156】SA28により、操作の種類が全玉出玉ボ
タン10による貯玉の操作であると判断された場合に
は、SA29に進み、クレジット得点を確認する処理が
なされる。次に、SA30に進み、島集計装置703お
よび貯玉データサーバ707へ向けてクレジット得点情
報を送信する処理がなされる。貯玉データサーバ707
は、パチンコ遊技機1から貯玉のためのクレジット得点
情報を受けた場合に、そのクレジット得点情報を得た会
員の貯玉数にそのクレジット得点情報を加算する貯玉処
理を実行し、その貯玉処理が完了すると、貯玉処理が完
了した旨を示す貯玉完了情報を、クレジット得点情報の
送信元のパチンコ遊技機1へ返信する。
【0157】次に、SA31に進み、貯玉データサーバ
707から貯玉完了情報が返信されてきたか否かの判断
がなされる。このSA31の処理は、貯玉完了情報が返
信されてくるまで繰返し実行される。そして、貯玉完了
情報が返信されてくると、SA32に進み、パチンコ遊
技機1に記憶されているクレジット得点情報をクリアす
る処理がなされる。これにより、貯玉された分のクレジ
ット得点が消去される。次に、SA33に進み、会員カ
ード713をカード口20から外部へ排出する処理がな
される。その後、この会員カード処理が終了する。
【0158】なお、ここでは、貯玉は、クレジット得点
をすべて貯玉するように構成しているが、これに限ら
ず、遊技者が任意のクレジット得点を設定し、貯玉でき
るように構成してもよい。
【0159】一方、SA28により、操作の種類がクレ
ジット返却ボタン14の操作による貯玉再プレイの操作
であると判断された場合には、SA34に進み、その遊
技者が有する貯玉数を確認する処理がなされる。次に、
SA35に進み、遊技者の貯玉数が「0」よりも多いか
否かの判断がなされる。すなわち、SA35では、遊技
者が貯玉を有しているか否かの判断が行われるのであ
る。
【0160】SA35により遊技者の貯玉数が「0」よ
りも多くないと判断された場合は、返却する貯玉を遊技
者が有していないため、前述したSA33に進み、会員
カード713をカード口23から外部へ排出する処理が
なされる。一方、SA35により遊技者の貯玉数が
「0」よりも多いと判断された場合は、返却する貯玉を
を遊技者が有しているため、クレジット返却単位数の設
定数を確認する処理がなされる。このクレジット返却単
位数は、返却数設定スイッチ199により設定されるも
のである。
【0161】次に、SA38に進み、返却カウンタをカ
ウント可能にセットする処理がなされる。この場合は、
クレジット得点がクレジット返却設定数以上である場合
には、予め遊技店(遊技場)が設定したクレジット返却
設定数がセットされ、クレジット得点がクレジット返却
設定数を下回っている場合には、そのすべてのクレジッ
ト得点がセットされる。次に、SA39に進み、島集計
装置703および貯玉データサーバ707へ向けて貯玉
再プレイ返却情報を送信する処理がなされる。この貯玉
再プレイ返却情報は、貯玉再プレイのために貯玉の返却
がなされた旨を示す情報である。次に、S40に進み、
クレジット返却ボタン14を点灯させる処理がなされ
る。これにより、クレジット返却ボタン14の操作が有
効になった旨が示される。次に、S41に進み、クレジ
ット返却ボタン14の受付けを禁止する処理がなされ
る。これにより、クレジット返却ボタン14を遊技者が
誤って2重操作してしまったことによる2重の貯玉返却
が行われるのを防ぐことができる。その後、処理がSA
38に進み、会員カード713をカード口20から外部
へ排出する処理がなされる。
【0162】図18は、出玉カード処理の処理内容を示
すフローチャートである。まず、SA42により、出玉
カード処理の実行のきっかけとなった操作の種類を判別
する処理がなされる。具体的に、出玉カード処理の実行
のきっかけとなった操作の種類が、出玉情報を記録した
出玉カード715を発行するために全玉出玉ボタン10
または端玉出玉ボタン12が操作された場合の出玉操作
と、パチンコ遊技機1を離席状態にするとともに離席情
報を記録した出玉カード715を発行するために離席ボ
タン18が操作された場合の離席操作とのどちらに該当
するかの判別がなされる。
【0163】SA42により、操作の種類が出玉操作で
あると判断された場合には、SA43に進み、挿入され
ている出玉カード715の記憶内容(記録情報)を払出
制御用マイクロコンピュータ400に読込む処理がなさ
れる。次に、SA44に進み、SA43により読込んだ
情報に異常があるか否かの判断がなされる。SA44に
より異常があると判断された場合は、SA63に進み、
情報の読込みに異常が生じた旨を示すリードエラー情報
を出力する処理がなされる。一方、SA44により異常
がないと判断された場合は、SA45に進み、挿入され
ている出玉カード715に情報の書込みを行うことが可
能であるか否かの判断がなされる。出玉カード715に
は、前述したように予め定められた行数(例えば8行)
の情報しか書込めないので、SA45により、情報の書
込みが可能であるか否かを判断することにより、新たな
出玉カード715を発行する必要があるか否かの判断が
予めなされるのである。
【0164】SA45により書込みを行うことが可能で
はないと判断された場合は、SA62に進み、挿入され
ている出玉カード715をカード口20から外部へ強制
的に排出させる処理がなされた後、新たな出玉カード7
15を発行するために、図19を用いて後述する各操作
処理のSA79に進む。一方、SA45により書込みを
行うことが可能であると判断された場合は、SA46に
進み、現在のクレジット得点を確認する処理なされる。
この場合には、クレジット得点をカウントするカウンタ
1およびカウンタ2のうち、カウンタ2の方を優先して
用いる。すなわち、カウンタ2にクレジット得点が記憶
されている場合には、カウンタ2の値が確認され、カウ
ンタ2にクレジット得点が記憶されていない場合には、
カウンタ1の値が確認される。それは、離席状態ではな
い場合には、カウンタ1がカウントを行なうが、離席状
態中において他の遊技者の玉により誤って計数センサ1
97が玉を検出した場合には、後述するようにカウンタ
2がカウントを行なうため、そのような場合には、不当
な得点を先に処理する必要があるからである。
【0165】次に、SA47に進み、出玉カード処理の
実行のきっかけとなった操作が全玉出玉ボタン10の操
作であるか否かの判断がなされる。SA47により全玉
出玉ボタン10の操作であると判断された場合は、後述
するSA54に進み、挿入されている出玉カード715
への情報の書込み(印字を含む)が行われる。一方、S
A47により全玉出玉ボタン10の操作ではないと判断
された場合(端玉出玉ボタン12の操作の場合)は、S
A48に進み、特殊景品最低交換数の設定値を確認する
処理がなされる。この特殊景品最低交換数の設定は、デ
ィップスイッチ711aによりなされる。
【0166】端玉出玉ボタン12が操作された場合に
は、特殊景品最低交換数に満たない端玉を出玉として出
玉カード715に書込まないようにするため、SA48
の後にSA49に進み、遊技者が有するクレジット得点
から、特殊景品最低交換数の設定値を用いて、出玉カー
ド715に書込む玉数を算出する処理がなされる。次
に、SA50に進み、返却カウンタをカウント可能にセ
ットする処理がなされる。次に、SA51に進み、島集
計装置703および表示器709へ向けて返却情報を送
信する処理がなされる。この返却情報は、端玉が遊技者
に返却された旨を示す情報である。次に、SA52に進
み、クレジット返却ボタン14のランプを点灯させる処
理がなされる。次に、SA53に進み、クレジット返却
ボタン14の受付けを禁止する処理がなされる。これに
より、クレジット返却ボタン14の操作による2重の玉
返却が行われるのを防ぐことができる。
【0167】次に、SA54に進み、挿入されている出
玉カード715へ出玉数情報等の前述した出玉関連情報
を書込む処理(印字を含む)がなされる。SA55に進
み、SA54により開始された情報の書込みが完了した
か否かの判断がなされる。SA55では、情報の書込み
が完了するまで判断が繰返し行われる。次に、SA56
に進み、出玉カード715へ書込んだ情報と同じ出玉数
情報(クレジット得点情報)を島集計装置703および
表示器709へ向けて出力する処理がなされる。次に、
SA57に進み、出玉カード715へ書込んだクレジッ
ト得点をクレジット表示器11および表示器709に表
示する処理がなされる。
【0168】次に、SA58に進み、ベリファイチェッ
クを行う処理がなされる。このベリファイチェックと
は、出玉カード715へ書込んだ情報が正しいか否かを
チェックする処理である。次に、SA59に進み、SA
58でのベリファイチェックにおいてエラーを発見した
か否かの判断がなされる。SA59によりエラーが発見
されたと判断された場合は、SA60に進み、ベリファ
イチェックによりエラーが発見された旨を示すベリファ
イチェックエラー情報を島集計装置703および表示器
709へ向けて送信する処理がなされる。一方、SA5
9によりエラーが発見されなかったと判断された場合
は、SA61に進み、カード口20から出玉カード71
5を外部へ排出させる処理がなされ、その後、この出玉
カード処理が終了する。
【0169】前述したSA42により、操作の種類が離
席操作であると判断された場合には、SA64に進み、
挿入されている出玉カード715の記憶内容(記録情
報)を払出制御用マイクロコンピュータ400に読込む
処理がなされている。次に、SA65に進み、SA64
により読込んだ情報に異常があるか否かの判断がなされ
る。SA65により異常があると判断された場合は、S
A63に進み、リードエラー情報を出力する処理がなさ
れる。一方、SA65により異常がないと判断された場
合は、SA66に進み、挿入されている出玉カード71
5に情報の書込みを行うことが可能であるか否かの判断
がなされる。ここでは、前述した場合と同様に、出玉カ
ード715には、予め定められた行数(例えば8行)の
情報しか書込めないので、SA66により、情報の書込
みが可能であるか否かを判断することにより、新たな出
玉カード715を発行する必要があるか否かの判断が予
めなされるのである。
【0170】SA66により書込みを行うことが可能で
はないと判断された場合は、SA67に進み、挿入され
ている出玉カード715をカード口20から外部へ強制
的に排出させる処理がなされた後、新たな出玉カード7
15を発行するために、図19を用いて後述する各操作
処理のSA98に進む。一方、SA66により書込みを
行うことが可能であると判断された場合は、SA68に
進み、現在のクレジット得点(カウンタ1の値)を確認
する処理がなされる。
【0171】次に、SA69に進み、クレジット得点
が、設定されている離席状態許可数である離席設定値
(離席状態許可数)以上であるか否かの判断がなされ
る。この場合の離席設定値は、前述したディップスイッ
チ711bにより設定されている。SA69によりクレ
ジット得点が離席設定値以上ではないと判断された場合
は、SA61に進み、出玉カード715をカード口20
から外部へ強制的に排出させる処理がなされる。一方、
SA69によりクレジット得点が離席設定値以上である
と判断された場合は、SA70に進み、出玉カード71
5への離席関連情報の書込み(離席印字を含む)が行わ
れる。次に、SA71に進み、SA70により開始され
た情報の書込みが完了したか否かの判断がなされる。S
A71では、情報の書込みが完了するまで判断が繰返し
行われる。
【0172】SA71により情報の書込みが完了したと
判断された場合は、SA72に進み、離席LED24を
点灯させる処理がなされる。これにより、パチンコ遊技
機1が離席状態になっていることが示される。次に、S
A73に進み、離席情報を島集計装置703および表示
器709へ向けて送信するとともに、発射停止指令フラ
グをセットする処理がなされる。これにより、発射停止
指令が出され、前述したハンドルモータ制御処理(図1
5参照)によって、ハンドルモータ175が停止状態に
され、打球発射が不可能な状態にされる。
【0173】次に、SA74に進み、前述したタイマ3
による計時をスタートさせる処理がなされる。このSA
74では、パチンコ遊技機1が離席状態になったことに
応じて、離席時間の計時が開始されるのである。SA7
5に進み、クレジット返却ボタン14の受付けを禁止す
る処理がなされる。これにより、離席状態中のクレジッ
ト返却ボタン14の不正操作によるクレジット得点の返
却が行われるのを防ぐことができる。
【0174】次に、SA76に進み、計数禁止ソレノイ
ド19の計数レバー部190を上皿玉抜きレバー13の
スライド経路に突出させて上皿玉抜きレバー13のスラ
イド動作が不可能な状態に固定されたレバーロック状態
にする処理がなされる。このように、上皿玉抜きレバー
13がロック状態にされるので、パチンコ遊技機1が離
席状態にされた場合には、上皿玉抜き通路198に玉を
導くことができないので、離席中に、他の遊技者が誤っ
て玉を打球供給皿6内に入れた場合に、その玉が 離席
中の遊技者のクレジット得点に加算されてしまうことが
防がれる。次に、SA76aに進み、全玉出玉ボタン1
0および端玉出玉ボタン12をともに受付禁止状態にす
る処理がなされる。このように、離席状態中において全
玉出玉ボタン10および端玉出玉ボタン12の受付けが
禁止されるので、離席状態中には、出玉カード715の
発行が禁止される。これにより、パチンコ遊技機1が離
席状態になっている場合には、他の遊技者がそのパチン
コ遊技機1に対応して記憶されているクレジット得点を
出玉カード715に不当に書込んで持去ってしまうこと
を防ぐことができる。また、離席状態中には、出玉カー
ド715の発行が禁止されることにより、ある遊技者の
離席中に他の遊技者が自身の保有する遊技媒体を離席中
の遊技機で計数し、カード発行している際、離席してい
た遊技者が自分のクレジット得点を盗まれたと勘違いす
ることにより生ずると思われる遊技者間のトラブルを未
然に防止することができる。SA76aの後、前述した
SA57に進む。そして、SA57以降の処理が実行さ
れる。
【0175】図19は、各操作処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。まず、SA78により、各操作処
理の実行のきっかけとなった操作の種類を判別する処理
がなされる。具体的に、各操作処理の実行のきっかけと
なった操作の種類が、出玉情報を記録した出玉カード7
15を発行するために全玉出玉ボタン10または端玉出
玉ボタン12が操作された場合の出玉操作と、パチンコ
遊技機1を離席状態にするとともに離席情報を記録した
出玉カード715を発行するために離席ボタン18が操
作された場合の離席操作と、クレジット得点を玉に変換
して返却を受けるために、クレジット返却ボタン14が
操作された場合のクレジット返却操作とのいずれに該当
するかの判別がなされる。
【0176】SA78により、操作の種類が出玉操作で
あると判断された場合には、SA79に進み、現在のク
レジット得点を確認するが処理なされる。この場合に
は、前述した図18のSA46の場合と同様の理由によ
り、クレジット得点をカウントするカウンタ1およびカ
ウンタ2のうち、カウンタ2の方を優先して用いる。次
に、SA80に進み、送出モータを駆動してカードスト
ックから新たなカードを送出するとともに、タイマ2の
計時をスタートさせる処理がなされる。このタイマ2
は、カードストックからの新たなカードの送出経路に詰
まりが生じたことを判断するために用いられるものであ
る。
【0177】次に、SA81に進み、カードストックか
ら送出されたカードが送出経路の所定位置、すなわち、
情報を書込むための位置に達したか否かの判断がなされ
る。SA81によりカードが所定位置に達したと判断さ
れた場合には、後述するSA84に進む。ここで図示し
ていないが、前述のSA80においてスタートさせたタ
イマ2をリセットする制御も同時に行なう。一方、SA
81によりカードが所定位置に達していないと判断され
た場合は、SA82に進み、タイマ2の計時値が所定値
になったか否かの判断がなされる。この場合の所定値
は、カードストックからカードが正常に送出された場合
には、カードの送出が開始されてから送出経路の所定位
置に達するまでに経過し得ないような長い時間に設定さ
れている。したがって、タイマ2の計時値が所定値にな
った場合には、カードの送出に詰まりが生じたものと判
断することが可能である。
【0178】SA82によりタイマ2の計時値が所定値
になっていないと判断された場合は、SA81に戻り、
SA81およびSA82の処理が繰り返される。SA8
2によりタイマ2の計時値が所定値になったと判断され
た場合は、カードの送出に詰まりが生じたものと判断
し、その旨を示すカード詰まりエラー情報を、島集計装
置703および表示器709へ向けて出力する処理がな
される。
【0179】SA81によりカードが所定位置に達した
と判断された場合に行われるSA84においては、各操
作処理の実行のきっかけとなった操作が全玉出玉ボタン
10の操作であるか否かの判断がなされる。SA84に
より全玉出玉ボタン10の操作であると判断された場合
は、後述するSA91に進み、カードリーダライタ19
6へ送出された新たなカードへの出玉数情報等の出玉関
連情報の書込み(印字を含む)が行われる。一方、SA
84により全玉出玉ボタン10の操作ではないと判断さ
れた場合(端玉出玉ボタン12の操作の場合)は、SA
85に進み、特殊景品最低交換数の設定値を確認する処
理がなされる。この特殊景品最低交換数の設定は、ディ
ップスイッチ711aによりなされる。
【0180】端玉出玉ボタン12が操作された場合に
は、特殊景品最低交換数に満たない端玉を出玉として出
玉カード715に書込まないようにするため、SA85
の後にSA86に進み、遊技者が有するクレジット得点
から、特殊景品最低交換数の設定値を用いて、出玉カー
ド715に書込む玉数を算出する処理がなされる。次
に、SA87に進み、返却カウンタをカウント可能にセ
ットする処理がなされる。次に、SA88に進み、島集
計装置703および表示器709へ向けて返却情報を送
信する処理がなされる。この返却情報は、クレジット得
点(端玉)が遊技者に返却された旨を示す情報である。
次に、SA89に進み、クレジット返却ボタン14を点
灯させる処理がなされる。次に、SA90に進み、クレ
ジット返却ボタン14の受付けを禁止する処理がなされ
る。これにより、クレジット返却ボタン14の操作によ
る2重の玉返却が行われるのを防ぐことができる。
【0181】次に、SA91に進み、挿入されている新
たなカード(出玉カード715)へ出玉数情報等の前述
した出玉関連情報を書込む処理(印字を含む)がなされ
る。次に、SA92に進み、SA91により開始された
情報の書込みが完了したか否かの判断がなされる。SA
92では、情報の書込みが完了するまで判断が繰返し行
われる。次に、SA93に進み、新たな出玉カード71
5へ書込んだ情報と同じ出玉数情報を表示器709へ向
けて出力する処理がなされる。次に、SA94に進み、
新たな出玉カード715へ書込んだクレジット得点をク
レジット表示器11および表示器709に表示する処理
がなされる。
【0182】次に、SA95に進み、ベリファイチェッ
クを行う処理がなされる。このベリファイチェックは、
新たな出玉カード715へ書込んだ情報が正しいか否か
をチェックする処理である。次に、SA96に進み、S
A95でのベリファイチェックにおいてエラーを発見し
たか否かの判断がなされる。SA96によりエラーが発
見されたと判断された場合は、SA97に進み、ベリフ
ァイチェックによりエラーが発見された旨を示すベリフ
ァイチェックエラー情報を島集計装置703および表示
器709へ向けて送信する処理がなされる。一方、SA
96によりエラーが発見されたなかったと判断された場
合は、SA96に進み、カード口20から新たな出玉カ
ード715を外部へ排出させる処理がなされ、その後、
この各操作処理が終了する。
【0183】前述したSA78により、操作の種類が離
席操作であると判断された場合には、SA98に進み、
現在のクレジット得点(カウンタ1の値)を確認する処
理がなされる。次に、SA99に進み、送出モータを駆
動してカードストックから新たなカードを送出するとと
もに、タイマ2の計時をスタートさせる処理がなされ
る。
【0184】次に、SA100に進み、カードストック
から送出されたカードが送出経路の所定位置に達したか
否かの判断がなされる。SA100によりカードが所定
位置に達したと判断された場合には、図示しないタイマ
2をリセットする制御をした後、後述するSA103に
進む。一方、SA100によりカードが所定位置に達し
ていないと判断された場合は、SA101に進み、タイ
マ2の計時値が所定値になったか否かの判断がなされ
る。この場合の所定値は、前述したSA81で用いられ
る所定値と同じ値である。
【0185】SA101によりタイマ2の計時値が所定
値になっていないと判断された場合は、SA100に戻
り、SA100およびSA101の処理が繰り返され
る。SA101によりタイマ2の計時値が所定値になっ
たと判断された場合は、カードの送出に詰まりが生じた
ものと判断し、カード詰まりエラー情報を、島集計装置
703および表示器709へ向けて出力する処理がなさ
れる。
【0186】SA100によりカードが所定位置に達し
たと判断された場合に行われるSA103においては、
カードリーダライタ196へ送出された新たなカードへ
の離席関連情報の書込み(離席印字を含む)が行われ
る。次に、SA104に進み、SA103により開始さ
れた情報の書込みが完了したか否かの判断がなされる。
SA104では、情報の書込みが完了するまで判断が繰
返し行われる。
【0187】SA104により情報の書込みが完了した
と判断された場合は、SA105に進み、離席LED2
4を点灯させる処理がなされる。これにより、パチンコ
遊技機1が離席状態になっていることが示される。次
に、SA106に進み、離席情報を島集計装置703お
よび表示器709へ向けて出力するとともに、発射停止
指令フラグをセットする処理がなされる。これにより、
発射停止指令が出され、前述したハンドルモータ制御処
理(図15参照)によって、ハンドルモータ175が停
止状態にされ、打球発射が不可能な状態にされる。
【0188】次に、SA107に進み、前述したタイマ
3による計時をスタートさせる処理がなされる。このS
A107では、パチンコ遊技機1が離席状態になったこ
とに応じて、離席時間の計時が開始されるのである。S
A108に進み、クレジット返却ボタン14の受付けを
禁止する処理がなされる。これにより、離席状態中のク
レジット返却ボタン14の不正操作によるクレジット得
点の返却が行われるのを防ぐことができる。
【0189】次に、SA109に進み、計数禁止ソレノ
イド19の計数レバー部190を上皿玉抜きレバー13
のスライド経路に突出させて上皿玉抜きレバー13のス
ライド動作が不可能な状態に固定されたレバーロック状
態にする処理がなされる。このように、上皿玉抜きレバ
ー13がロック状態にされるので、パチンコ遊技機1が
離席状態にされた場合には、上皿玉抜き通路198に玉
を導くことができないので、離席中に、他の遊技者が誤
って玉を打球供給皿6内に入れた場合に、その玉が離席
中の遊技者のクレジット得点に加算されてしまうことが
防がれる。次に、SA109aに進み、全玉出玉ボタン
10および端玉出玉ボタン12をともに受付禁止状態に
する処理がなされる。このように、離席状態中において
全玉出玉ボタン10および端玉出玉ボタン12の受付け
が禁止されるので、離席状態中には、出玉カード715
の発行が禁止される。これにより、パチンコ遊技機1が
離席状態になっている場合には、他の遊技者がそのパチ
ンコ遊技機1に対応して記憶されているクレジット得点
を出玉カード715に不当に書込んで持去ってしまうこ
とを防ぐことができる。SA109aの後、前述したS
A94に進む。そして、SA94以降の処理が実行され
る。
【0190】前述したSA78により、操作の種類がク
レジット返却操作であると判断された場合には、SA1
52に進み、現在のクレジット得点を確認する処理がな
される。次に、SA153に進み、クレジット得点が
「0」よりも大きいか否かの判断がなされる。すなわ
ち、SA153では、クレジット得点があるか否かの判
断がなされるのである。SA153によりクレジット得
点が「0」よりも大きくないと判断された場合は、この
各操作処理が終了する。SA153によりクレジット得
点が「0」よりも大きいと判断された場合は、SA15
4に進み、クレジット返却設定数を確認する処理がなさ
れる。クレジット返却設定数は、返却数設定スイッチ1
99により設定されるものである。
【0191】次に、SA156に進み、返却カウンタを
カウント可能にセットする処理がなされる。この場合
は、クレジット得点がクレジット返却設定数以上である
場合には、予め遊技店(遊技場)が設定したクレジット
返却設定数がセットされ、クレジット得点がクレジット
返却設定数を下回っている場合には、そのすべてのクレ
ジット得点がセットされる。
【0192】次に、SA158に進み、島集計装置70
3および表示器709へ向けて返却情報を送信する処理
がなされる。この返却情報は、クレジット得点が遊技者
に返却された旨を示す情報である。次に、SA159に
進み、クレジット返却ボタン14を点灯させる処理がな
される。次に、SA160に進み、クレジット返却ボタ
ン14の受付けを禁止する処理がなされる。これによ
り、クレジット返却ボタン14の操作による2重の玉返
却が行われるのを防ぐことができる。なお、図18およ
び図19の処理においては、端玉出玉ボタン12が操作
された場合に端玉分を玉として返却したが、これに限ら
ず、端玉分の得点をそのままクレジット得点として残す
ようにしてもよい。
【0193】図20は、計数・返却処理の処理内容を示
すフローチャートである。まず、SA122により、現
在が離席状態中であるか否かの判断がなされる。本実施
の形態では、遊技球は、すべて玉払出装置97により払
出されているため、その制御を複雑化させないように賞
球、貸玉、クレジット返却、および、貯玉返却に優先順
位をつけるためSA122aの判断を行なっている。S
A122により離席状態中であると判断された場合は、
後述するSA130に進む。一方、SA122により離
席状態中ではないと判断された場合は、SA122aに
進み、現在が賞球中または貸玉中であるか否かの判断が
なされる。SA122aにより、賞球中または貸玉中で
あると判断された場合は、後述するSA135に進む。
一方、SA122aにより、賞球中または貸玉中ではな
いと判断された場合は、SA122bに進み、払出検出
器(払出センサ)712がON状態になったか否かの判
断がなされる。払出検出器712がON状態になってい
ないと判断された場合は、後述するSA124に進む。
一方、払出検出器712がON状態になっていると判断
された場合は、玉が払出された場合であるので、SA1
23に進み、返却カウンタの値を「1」減算更新する処
理がなされる。その後、SA124に進む。
【0194】SA124では、返却カウンタの値が
「0」であるか否かの判断がなされる。SA124によ
り返却カウンタの値が「0」ではないと判断された場合
は、玉を払出す必要があるので、SA126に進んで払
出しモータ703を駆動させた後、後述するSA135
に進む。これにより、玉が1個単位で返却される。一
方、SA124により返却カウンタの値が「0」である
と判断された場合は、玉を払出す必要がないので、SA
125に進み、払出しモータ703を停止させる処理が
なされる。
【0195】このように、このパチンコ遊技機1におい
ては、出玉カードが挿入されていない場合に、遊技者に
よるクレジット返却ボタン14の操作に応じてクレジッ
ト得点が玉1個単位で返却可能である。このような玉の
返却は、本来景品玉の払出しの用途に用いられている払
出モータ730を駆動することにより行なわれる。すな
わち、入賞に応じた景品玉の払出しと、玉の払出しによ
るクレジット得点の返却との2つの異なる機能が、共通
の装置を兼用して行なわれる。したがって、構成を複雑
化させることなく安価にパチンコ遊技機1の機能を増や
すことができる。
【0196】また、端玉出玉ボタン12が操作された場
合には、クレジット得点のうちの特殊景品に交換不可能
な端玉が玉1個単位で強制的に返却される。このような
玉の返却は、遊技者の希望によりクレジット返却ボタン
14が操作されたことに応じた玉の返却(最大限すべて
のクレジット得点を返却可能)と、同じ玉払出装置93
の玉払出モータ703を駆動することにより行なわれ
る。すなわち、端玉の返却機能と、遊技者の希望に基づ
く玉の返却機能との2種類の機能が共通の装置を兼用す
ることにより実現されるので、用途が異なる2種類の機
能を安価かつ容易に実現することができる。
【0197】次に、SA125の後、SA127に進
み、クレジット返却ランプ(クレジット返却ボタン14
のランプ)を消灯させるとともに、クレジット返却ボタ
ン14の受付禁止状態を解除する処理がなされる。SA
127は、クレジット得点の返却が終了したことに応じ
て、クレジット返却ボタン14の操作受付けを可能にす
るための処理であり、クレジット返却ランプが消灯され
ることにより、クレジット返却ボタン14の操作が可能
になったことが遊技者に示される。次に、SA128に
進み、返却カウンタの値を示す情報であるカウンタ値情
報を出力する処理がなされる。その後SA135に進
む。
【0198】SA122により離席状態中であると判断
された場合に進む。SA130では、タイマ3の値が所
定の最大値(MAX)になったか否かの判断がなされ
る。SA130によりタイマ3の値が最大値になってい
ないと判断された場合は、後述するSA135に進む。
一方、SA130によりタイマ3の値が最大値になって
いると判断された場合は、SA131に進み、離席状態
を解除する前段階として、離席LED24を点滅させる
処理がなされる。これにより、離席状態の解除が行われ
る旨が知らされる。SA132に進み、離席タイムオー
バー情報を、島集計装置703および表示器709に向
けて出力する処理がなされる。離席タイムオーバー情報
は、離席状態にしたパチンコ遊技機1における離席状態
の継続時間が遊技場で定められる時間(SA130によ
り用いられる最大値)を超えたことを示す情報である。
次に、SA133に進み、離席解除指令の受付禁止状態
を解除する処理がなされる。ここで、通常の状態におい
ては、離席解除指令の受付あ禁止されている。これは、
遊技場の係員の誤った操作、もしくは、ノイズ等によ
り、不当に離席状態が解除されてしまうのを防ぐためで
ある。そして、タイマ3の値が予め定められた最大値を
超える場合には、離席状態の継続時間が遊技場で定めら
れている時間をタイムオーバーしたことにより、リモコ
ン420から発信される離席解除指令に応じて離席状態
の解除を可能にするために、SA133により離席解除
指令の受付禁止状態を解除する処理がなされるのであ
る。これにより、遊技場の係員が有するリモコン420
によりパチンコ遊技機1の離席状態を強制的に解除する
ことが可能となる。次に、SA134に進み、リモコン
420からの離席解除指令を受けたか否かの判断がなさ
れる。SA134により離席解除指令を受けたと判断さ
れた場合は、後述するSA138に進む。一方、SA1
34により離席解除指令を受けていないと判断された場
合は、SA135に進む。SA135ではタイマAが所
定値になったか否かの判断がなされる。このタイマA
は、クレジット得点の[1点」の加算が終了してからの
時間を計時するものであり、クレジット得点の計数中に
禁止されたパチンコ遊技機1の操作部の操作を可能にす
る条件を判断するために用いられる。SA135により
タイマAが所定値になっていないと判断された場合は、
この計数返却処理が終了する。一方、SA135により
タイマAが所定値になったと判断された場合は、SA1
36に進み、タイマAの値をリセットする処理がなされ
る。次に、SA137に進み、パチンコ遊技機1の操作
部の受付禁止状態を解除する処理がなされる。この操作
部の受付禁止状態は、計数センサ197が玉を検出して
図21に示される計数割込み処理が実行された場合に設
定されるものである。その後、この計数返却処理が終了
する。
【0199】また、前述したSA134により離席解除
指令を受けたと判断された場合に実行されるSA138
では、タイマ3の値をリセットする処理がなされる。こ
れは、離席解除指令を受けたために離席中の計時を計時
する必要がなくなったためである。次に、SA139に
進み、離席解除指令の受付を解除する処理がなされる。
次に、SA140に進み、離席解除情報の出力を停止さ
せるとともに、発射停止指令フラグをリセットして発射
停止指令を解除する処理がなされる。これにより、ハン
ドルモータ175が動作可能になり、パチンコ玉の発射
が可能な状態になる。次に、SA141に進み、SA1
31により点滅状態となっている離席LED24を消灯
させる。次に、SA142に進み、受付が禁止されてい
るボタンの受付禁止状態を解除する処理がなされる。具
体的に、離席状態にされる場合には、出玉カード処理
(図18参照)、各操作処理(図19参照)によりクレ
ジット返却ボタン14、全玉出玉ボタン10および端玉
出玉ボタン12が受付禁止状態にされるが、SA8で
は、それらのボタンの受付禁止状態が解除される。これ
により、クレジット得点の返却と、出玉カード715の
発行とがともに可能な状態になる。
【0200】次に、SA143に進み、現在のクレジッ
ト得点を示すクレジット情報を島集計装置703および
表示器709に向けて出力する処理がなされる。これに
より、離席状態が解除されたパチンコ遊技機1における
クレジット得点が島集計装置703等により管理され
る。次に、次に、SA144に進み、離席解除カード発
行処理が実行される。この離席解除カード発行処理の処
理内容については、図21を用いて後述する。その後、
この計数・返却処理が終了する。
【0201】次に、離席解除カード発行処理および計数
割込み処理のそれぞれの処理内容を説明する。図21の
(a)には前述した離席解除カード発行処理の処理内容
を示すフローチャートが示され、図21の(b)には前
述した計数割込み処理の処理内容を示すフローチャート
が示される。
【0202】先に、図21の(a)に示される離席解除
カード発行処理を説明する。まず、SA110により、
送出モータを駆動してカードストックから新たなカード
を送出するとともに、タイマ2の計時をスタートさせる
処理がなされる。次に、SA111に進み、カードスト
ックから送出されたカードが送出経路の所定位置、すな
わち、情報を書込むための位置に達したか否かの判断が
なされる。SA111によりカードが所定位置に達した
と判断された場合には、後述するSA114に進む。こ
こで図示していないが、前述のSA110においてスタ
ートさせたタイマ2をリセットする制御も同時に行な
う。一方、SA111によりカードが所定位置に達して
いないと判断された場合は、SA112に進み、タイマ
2の計時値が所定値になったか否かの判断がなされる。
この場合の所定値は、前述したSA81で用いられる所
定値と同じ値である。
【0203】SA112によりタイマ2の計時値が所定
値になっていないと判断された場合は、SA111に戻
り、SA111およびSA112の処理が繰り返され
る。SA112によりタイマ2の計時値が所定値になっ
たと判断された場合は、カードの送出に詰まりが生じた
ものと判断し、カード詰まりエラー情報を、島集計装置
703および表示器709へ向けて出力する処理がなさ
れる。
【0204】SA111によりカードが所定位置に達し
たと判断された場合に行われるSA114においては、
カードリーダライタ196へ送出された新たなカードへ
の情報の書込みが行われる。このSA114では、離席
解除カード716を発行するために、前述した離席解除
情報およびクレジット数情報(残クレジット)等の離席
解除カードに書込むべき各種情報が、磁気記憶部に記憶
されるとともに印字面に印字される。次に、SA115
に進み、SA114により開始された情報の書込みが完
了したか否かの判断がなされる。SA114では、情報
の書込みが終了するまで判断が繰返し行われる。
【0205】次に、SA116に進み、ベリファイチェ
ックを行う処理がなされる。このベリファイチェック
は、離席解除カード716へ書込んだ情報が正しいか否
かをチェックする処理である。次に、SA117に進
み、SA116でのベリファイチェックにおいてエラー
を発見したか否かの判断がなされる。SA117により
エラーが発見されたと判断された場合は、SA118に
進み、ベリファイチェックによりエラーが発見された旨
を示すベリファイエラー情報を島集計装置703および
表示器709へ向けて送信する処理がなされる。一方、
SA117によりエラーが発見されたなかったと判断さ
れた場合は、SA119に進み、情報が書込まれた離席
解除カード716をカード口20から外部へ排出させる
処理がなされる。
【0206】次に、SA120に進み、上皿玉抜きレバ
ー13のレバーロック状態を解除する処理がなされる。
これにより、クレジット得点の計数が可能な状態にな
る。次に、SA121に進み、離席状態が解除されて離
席解除カード716が発行されたパチンコ遊技機1が離
席状態にされた際に発行された離席情報が記録された出
玉カード715(離席カード)の受付を禁止する処理が
なされる。このように、離席状態が解除され、離席解除
カード716が発行されたパチンコ遊技機1は、離席カ
ード(出玉カード715)を挿入して遊技を継続するこ
とが不可能にされる。
【0207】このように、パチンコ遊技機1において離
席状態が長時間継続したにもかかわらず、離席中の遊技
者がパチンコ遊技機1に戻らない場合には、図20に示
された計数返却処理において自動的にその離席状態が解
除可能になり、遊技場の係員が有するリモコン420の
操作に応じて、その離席状態が強制的に解除される。こ
のため、度を超した長時間の離席状態の継続が不可能に
なるので、離席状態の安易な多用によるパチンコ遊技機
1の稼働率の低下を防ぐことができる。例えば、遊技場
内で1人の遊技者が複数のパチンコ遊技機1を不当に同
時使用した場合には、その遊技者が着席して使用してい
るパチンコ遊技機以外の不当使用のパチンコ遊技機の離
席時間が長時間になる傾向があるが、離席時間が長時間
になった場合には係員により離席状態を強制的に解除で
きるので、そのようなパチンコ遊技機の不当な同時使用
により生じるパチンコ遊技機1の稼働率の低下を防ぐこ
とができる。
【0208】また、離席状態が長時間継続した場合には
離席状態が解除可能になるが、最終的には遊技場の係員
が有するリモコン420の操作がなされなければ離席状
態が解除できない。このため、やむをえない事情により
離席状態が長引く場合には、その旨を遊技者が係員に告
げることにより、そのパチンコ遊技機1に限っては離席
状態が長引いてもリモコン420の操作の操作をせずに
離席状態を継続させることが可能であるので、離席状態
が長時間継続した場合に無条件で離席状態を強制的に解
除する場合と比べて、遊技者に対するサービスの低下を
防ぐことができる。
【0209】また、係員により離席状態が強制的に解除
された場合には、離席解除カード716が発行されるの
で、強制的な離席状態の解除が完了したことを離席解除
カード716が発行により係員が容易に確認することが
きるとともに、強制的な離席状態の解除が行なわれた証
拠を残すことができる。さらに、離席解除カード716
には、クレジット数情報および台番号情報等の離席解除
時の状態を示す各種情報が記憶されているので、その情
報に基づいて、強制的な離席状態の解除がなされたパチ
ンコ遊技機1で遊技をしていた遊技者にクレジット得点
を返却することが可能になるため、離席状態が強制的に
解除されたことによる不利益を遊技者が被らず、遊技者
側と遊技場側との間のトラブルを防ぐことができる。こ
のように、離席解除カード716を発行することによ
り、離席状態の強制的な解除後の事後処理を容易にする
事ができる。
【0210】このように離席状態が強制的に解除された
場合、離席状態が強制的に解除された場合に発行される
離席解除カード716は、遊技場側でPOS704(図
8参照)によって情報が読取られ、その情報が景品管理
装置701、クレジットデータサーバ702、および、
遊技場管理装置700(図8参照)によって管理され
る。そのように離席状態が解除されたパチンコ遊技機1
で遊技をしていた遊技者は、パチンコ遊技機1を離席状
態にした際に発行された出玉カード715をPOS70
4へ持って行き、POS704によりカードの処理を受
ける。そのようにPOS704によって処理を受けて読
取られた出玉カード715の情報は、先に読取られた離
席解除カード716の情報と比較照合される。そして、
その比較照合された情報が一致した場合には、離席解除
カード716および出玉カード715に記憶されていた
クレジット得点が景品処理装置705により景品交換可
能となる。
【0211】この場合の情報の比較照合においては、少
なくとも、台番号情報が一致するとともに、離席がなさ
れた旨を示す情報が一致すればよい。この場合に景品交
換可能となるクレジット得点は、POS704によって
離席解除カード716から読取られ、景品管理装置70
1、クレジットデータサーバ702、および、遊技場管
理装置700によって管理されるクレジット得点の情報
を用いてもよく、出玉カード715に記憶されていたク
レジット得点の情報を用いてもよい。なお、このように
景品交換可能となるクレジット得点として、前述のよう
に遊技場側で管理されているクレジット得点の情報を用
いる場合には、出玉カード715にはクレジット得点に
関する情報を記憶させなくてもよく、その場合には、出
玉カード715に少なくともカードの識別情報が記憶さ
れていればよい。
【0212】すなわち、出玉カード715に記録されて
いる情報に基づいて、離席状態にした際のクレジット得
点を特定できればよい。このように、出玉カード715
には、離席状態にする場合および離席状態にしない場合
を問わず、カードの識別情報のみを記憶させ、それ以外
の各種データをすべて遊技場側に登録させておいてもよ
い。
【0213】先に、図21の(b)に示される計数割込
み処理を説明する。この計数割込み処理は、計数センサ
197が玉を検出した場合に実行される。
【0214】まず、SA145により、タイマAをリセ
ットする処理がなされる。次に、SA146に進み、離
席ボタン18、全玉出玉ボタン10、端玉出玉ボタン1
2、および、クレジット返却ボタン14等のパチンコ遊
技機1における操作部の操作の受付けを禁止する処理が
なされる。これにより、それらのボタンの操作がなされ
ても、その操作が有効なものにならなくなり、クレジッ
ト得点の計数中の誤った操作により遊技者が再度情報の
書込をしなければならない等の不都合を防ぐことができ
る。
【0215】次に、SA147に進み、パチンコ遊技機
1が離席中、すなわち、離席状態にあるか否かの判断が
なされる。SA147により離席中ではないと判断され
た場合は、SA148に進んでカウンタ1を指定し、S
A150に進む。一方、SA147により離席中である
と判断された場合は、SA149に進んでカウンタ2を
指定し、SA150に進む。ここで、カウンタ1および
カウンタ2の各々は、クレジット得点を計数し、かつ記
憶するためのカウンタである。カウンタ1は、パチンコ
遊技機1が離席状態になっていない時に用いられる。一
方、カウンタ2は、パチンコ遊技機1が離席状態にある
時に用いられる。
【0216】次に、SA150においては、SA146
またはSA147により指定されたカウンタを「1」だ
け加算更新する処理がなされる。次に、SA151に進
み、SA150により更新されたカウンタの値を示すカ
ウンタ値情報を島集計装置703および表示器709へ
向けて送信するとともに、タイマAの計時をスタートさ
せる処理がなされる。ここで、タイマAの計時をスター
トさせるのは、計数センサ197による玉の検出に応じ
てカウンタが加算更新され、次の玉が検出されるまでの
時間を計測するためである。すなわち、次の玉が所定時
間内に検出されない場合はクレジット得点の計数が終了
したとみなされ、次の玉が所定時間内に検出された場合
はクレジット得点の計数が終了していないとみなされ
る。SA151の終了後、この計数割込み処理が終了す
る。
【0217】このような計数割込み処理が実行されるこ
とにより、次のような効果が得られる。パチンコ遊技機
1の離席状態においては、計数禁止ソレノイド19の動
作によりクレジット得点の計数が禁止されるが、もし、
計数禁止ソレノイド19の動作不良によりクレジット得
点の計数が禁止できなかった場合でも、カウンタ1とカ
ウンタ2とを状態に応じて使い分けることにより、離席
状態において、離席中の遊技者のクレジット得点が更新
されてしまうことを防ぐことができる。すなわち、離席
状態においては、計数禁止ソレノイド19の故障等によ
りレバーロックがなされなかったときでも、誤って計数
センサ197が玉の検出を行なっても、その検出に基づ
くクレジット得点がカウンタ2で計数されて記憶される
ので、離席中の遊技者のクレジット得点が更新されな
い。このため、離席状態中のパチンコ遊技機1におい
て、他の者が作為または不作為により打球供給皿6に玉
を入れてクレジット得点を得たとしても、離席状態でな
い場合と、離席状態である場合とで異なるカウンタにク
レジット得点が計数記憶されるので、そのような行為を
原因とした遊技者間のトラブルを防ぐことができる。
【0218】なお、前述の実施の形態では、パチンコ遊
技機1の離席状態において、計数センサ197が玉の検
出を禁止するとともに、カウンタ1の代わりにカウンタ
2を計数に用いることにより、遊技者間のトラブルを防
ぐようにしたが、その代わりに、計数センサ197の玉
の検出を禁止せずに、計数センサ197で検出された玉
を計数するカウンタを不能動状態にする制御をおこなっ
てもよい。そのようにすれば、離席中の遊技者のクレジ
ット得点の更新が不可能になるので、前述した場合と同
様に、遊技者間のトラブルを防ぐことができる。
【0219】次に、前述した図16のSA11により有
効な操作がなかったと判断された場合に実行される処理
の内容を説明する。図22は、カード・操作処理に含ま
れる処理内容を示すフローチャートである。
【0220】前述した図16のSA11により有効な操
作がなかったと判断された場合に実行されるS161で
は、遊技場の係員が有するリモコン420からの修正指
令を受けたか否かの判断がなされる。S161により修
正指令を受けたと判断された場合は、後述するS162
に進む。一方、S161により修正指令を受けていない
と判断された場合は、S170に進み、タイマ1が計時
中であるか否かの判断がなされる。このタイマ1は、前
述した図16の処理で用いられるものと同じものであ
る。
【0221】S170によりタイマ1が計時中ではない
と判断された場合は、S172に進み、タイマ1の計時
をスタートさせる処理がなされる。S172の後、処理
は、図16に示されたSA26に進む。一方、S170
によりタイマ1が計時中であると判断された場合は、S
171に進み、タイマ1が所定値になったか否かの判断
がなされる。この所定値は、図16のSA20により用
いられるものと同じ値である。S171によりタイマ1
が所定値になっていないと判断された場合は、図16に
示されたSA26に進む。一方、S171によりタイマ
1が所定値になったと判断された場合、すなわち、全玉
出玉ボタン10、端玉出玉ボタン12、および、離席ボ
タン18のうちのいずれかによる有効な操作がなされな
かった時間が所定時間になった場合には、S173に進
み、挿入されている出玉カード715をカード口20か
ら外部へ排出する処理がなされる。次に、S174に進
み、計時中のタイマ1をリセットする処理がなされる。
その後、処理は、図16に示されたSA26に進む。
【0222】前述したS161により修正指令を受けた
と判断された場合に実行されるS162では、タイマ1
をリセットする処理がなされる。次に、S163に進
み、そのパチンコ遊技機1における出玉カード715へ
の情報の最終の書込前の情報を算出する処理がなされ
る。言い換えると、最も最近に発行した出玉カード71
5へ情報を書込む前におけるクレジット得点等の各種情
報のバックアップデータを読出す処理がなされる。この
ような最終の書込前の情報は、パチンコ遊技機1の払出
制御用マイクロコンピュータ400のRAMにおいて、
バックアップデータとして記憶されている。
【0223】次に、S164に進み、挿入されている出
玉カード715に書込んだ最終の情報(すなわち、最新
の書込情報)を消去するとともに、パチンコ遊技機1の
払出制御用マイクロコンピュータ400の状態を最終の
書込前の状態に復帰させる処理がなされる。これによ
り、クレジット得点等の各種情報が最終の書込前の情報
に復帰する。すなわち、リモコン420からの修正指令
に応じた情報の修正がなされるのである。次に、S16
5に進み、S164において復帰させたクレジット得点
等の各種情報である修正情報を、島集計装置703およ
び表示器709へ向けて送信する処理がなされる。
【0224】次に、S166に進み、ベリファイチェッ
クを行う処理がなされる。このベリファイチェックは、
出玉カード715から消去された情報が正しいか否かを
チェックする処理である。次に、S167に進み、S1
66でのベリファイチェックにおいてエラーを発見した
か否かの判断がなされる。S167によりエラーが発見
されたと判断された場合は、S169に進み、ベリファ
イチェックによりエラーが発見された旨を示すベリファ
イエラー情報を島集計装置703および表示器709へ
向けて送信する処理がなされる。一方、S167により
エラーが発見されたなかったと判断された場合は、S1
68に進み、情報が消去された出玉カード715をカー
ド口20から外部へ排出させる処理がなされる。
【0225】このような図22に示された処理がなされ
ることにより、次のような効果が得られる。たとえば、
遊技者が使用中のパチンコ遊技機1から離席する際に離
席ボタン18を操作せずに離れた状態で、そのパチンコ
遊技機1に他の遊技者がやって来てこの他の遊技者が自
分の出玉カード715を挿入してそのパチンコ遊技機1
からクレジット得点等の各種情報を書込んでしまった場
合を想定する。このような場合には、そのパチンコ遊技
機1を使用中であった遊技者が戻って来て、そのパチン
コ遊技機1にいる他の遊技者がクレジット得点を不当に
出玉カード715に書込んでしまったことを知ると、そ
のクレジット得点を巡って遊技者間での争いが生じるお
それがある。しかし、図22に示された処理がなされる
ことにより、遊技場の係員のリモコン420の操作によ
り、他の遊技者の出玉カード715に書込まれた情報が
消去するとともに、パチンコ遊技機1が元の状態に復帰
することが容易にできるので、そのような場合のクレジ
ット得点を巡る遊技者間での争いを防ぐことができる。
【0226】また、この実施の形態においては、端玉出
玉ボタン12が操作された場合に、図18のステップS
A49および図19のステップSA86に示されるよう
に、ディップスイッチ117aにより設定された特殊景
品最低交換数に基づいて、クレジット得点のうち、特殊
景品に交換可能な玉数(書込玉数)が算出され、その玉
数が出玉カード715に書込まれ、その出玉カード71
5が発行される。さらに、図18のステップSA50〜
SA53,図19のステップSA87〜SA90,図2
0のステップSA122b〜SA128に示されるよう
に、クレジット得点のうち、特殊景品に交換可能な玉数
に満たない端玉は、出玉カード715には書込まれず
に、遊技者に返却される。
【0227】つまり、出玉カード715にはクレジット
得点のうち、特殊景品に交換可能な出玉数(書込玉数)
のみが書込まれる。このため、出玉カード715に書込
まれたクレジット得点を特殊景品に交換する場合には、
書込まれているすべてのクレジット得点が特殊景品に交
換できる。したがって、クレジット得点を特殊景品に交
換する際に特殊景品に交換できない無駄なクレジット得
点が生じることを防ぐことができ、景品交換を行なう場
合の遊技者へのサービスを向上させることができる。さ
らに、出玉カード715に書込まれる特殊景品に交換可
能な玉数(書込玉数)の算出のために用いられる特殊景
品最低交換数は、ディップスイッチ117aにより変更
可能に設定できるので、その設定を遊技場毎に行なうこ
とができるため、景品交換可能な最小単位の遊技媒体数
が遊技場毎に異なる場合があるという事情を有する遊技
場側の利便性を高めることができる。このように、カー
ドに記録されたクレジット得点(出玉数)を特定可能な
情報に基づいて景品交換を行なう場合の遊技者および遊
技場の両方の側に利益を与えることができる。
【0228】また、特殊景品に交換不可能な端玉が遊技
者に返却されるので、遊技者は、その端玉を遊技に使用
することが可能になるので、端玉を無駄にしないように
することができる。
【0229】第2実施形態 次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態にお
いては、第1実施形態により示した計数禁止ソレノイド
19の代わりに、上皿玉抜きレバー13により抜き出さ
れた玉が計数センサ197へ導かれないように玉の流路
を切替えることが可能な流路切替機構を設けた例を説明
する。
【0230】流路切替機構は、たとえば、上皿玉抜き通
路198を、玉を計数センサ197へ導くことが可能な
第1の玉抜き通路と、玉を計数センサ197とは別の方
向へ導くことが可能な第2の玉抜き通路とに分岐させ、
その分岐部に切替えレバーを設けてなる。その切替えレ
バーは、ソレノイド等の駆動手段により駆動される。そ
の切替えレバーは、非動作状態(OFF状態)の場合に
玉を第1の玉抜き通路へ導き、動作状態(ON状態)の
場合に玉を第2の玉抜き通路へ導くように玉の通路を切
替える動作を行なう。すなわち、切替えレバーが非動作
状態(OFF状態)に切替わった場合に、上皿玉抜き通
路198へ導かれた玉が計数センサ197へ導かれ、切
替えレバーが動作状態(ON状態)に切替わった場合
に、上皿玉抜き通路198へ導かれた玉が計数センサ1
97とは別の部分へ導かれる。
【0231】第2の玉抜き通路へ導かれた玉は、遊技者
が取出し可能な位置に設けた玉排出部430(図1参
照)へ排出させるようにしてもよく、または、無効な玉
とみなしてパチンコ遊技機1の外部へ排出させるように
してもよい。
【0232】次に、前述したような流路切替機構を用い
た場合の払出制御用マイクロコンピュータ400の制御
内容について説明する。図23は、第2実施形態による
払出制御用マイクロコンピュータ400の制御内容を示
すフローチャートである。第2実施形態による払出制御
用マイクロコンピュータ400の制御内容は、第1実施
形態による払出制御用マイクロコンピュータ400の制
御内容と一部が異なるのみであるので、その異なる部分
のみを説明する。
【0233】図23においては、(a)に、図16に示
されたカード・操作処理のSA10と置き換えられる処
理ステップSB10が示される。また、図23において
は、(b)に、図18に示された出玉カード処理のSA
76と置き換えられる処理ステップSB76が示され
る。また、図23においては、(c)に、図19に示さ
れた各操作処理のSA109と置き換えられる処理ステ
ップSB109が示される。また、図23においては、
(d)に、図21に示された各操作処理のSA120と
置き換えられる処理ステップSB120が示される。
【0234】図23の(a)においては、ステップSB
(以下単にSBという)10により、流路切替機構がO
FF状態にされる。これにより、上皿玉抜きレバー13
により抜き出された玉が計数センサ197へ導かれる状
態にされる。図23の(b)においては、SB76によ
り、流路切替機構がON状態にされる。これにより、上
皿玉抜きレバー13により抜き出された玉が計数センサ
197へ導かれない状態にされる。図23の(c)にお
いては、SB109により、流路切替機構がON状態に
される。これにより、上皿玉抜きレバー13により抜き
出された玉が計数センサ197へ導かれない状態にされ
る。図23の(a)においては、SB120により、流
路切替機構がOFF状態にされる。これにより、上皿玉
抜きレバー13により抜き出された玉が計数センサ19
7へ導かれる状態にされる。
【0235】このように、パチンコ遊技機1が離席状態
以外の通常状態である場合には上皿玉抜きレバー13に
より抜き出された玉が計数センサ197へ導かれるよう
にされ、パチンコ遊技機1が離席状態になった場合には
上皿玉抜きレバー13により抜き出された玉が計数セン
サ197へ導かれないようにされるので、第2実施形態
では、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0236】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、パチンコ遊技機1が離席状態にある場合
に、離席した使用中の遊技者以外の他の遊技者がそのパ
チンコ遊技機1を使用してクレジット得点を得た場合
に、そのクレジット得点を無条件でその他の遊技者に払
出す制御について説明する。この第3実施形態は、一部
を除いて第1実施形態と同様であるので、第1実施形態
と異なる部分のみを説明する。
【0237】第3実施形態が、パチンコ遊技機1の構造
において第1実施形態と異なるのは、計数禁止ソレノイ
ド19が設けられていないことである。したがって、第
3実施形態によるパチンコ遊技機1では、上皿玉抜きレ
バー13がロック状態にされることがない。
【0238】また、第3実施形態が、払出制御用マイク
ロコンピュータ400の制御内容において第1実施形態
と異なるのは、以下の通りである。
【0239】図24は、第3実施形態によるカード・操
作処理の処理内容を示すフローチャートである。図24
は、第1実施形態による図16のカード・操作処理に代
わる処理である。図24においては、図16の「ステッ
プSA」が「ステップSC」に置き換えられて示されて
いる。それは、後述する図25〜図27においても同様
である。
【0240】図24の処理が図16の処理と異なるの
は、図16のSA10に対応する処理が設けられておら
ず、さらに、新たに離席中返却処理(SC26a)が設
けられていることである。図24の処理においては、S
C26により計数・返却処理が実行された後に、SC2
6aに進み、離席中返却処理が実行される。離席中返却
処理においては、離席状態において計数されたクレジッ
ト得点がすべて玉に変換されてその場で払出される。こ
の離席中返却処理の処理内容については、図28を用い
て後述する。SC26aの後、カード・操作処理が終了
する。
【0241】図25は、第3実施形態による出玉カード
処理の処理内容を示すフローチャートである。図25
は、第1実施形態による図18の出玉カード処理に代わ
る処理である。図25の処理が図18の処理と異なるの
は、図18のSA76に対応する処理が設けられておら
ず、さらに、図18のSA46に対応するSC46のク
レジット得点確認の処理において、カウンタ2の確認が
行われずに、カウンタ1のクレジット得点の確認が行わ
れることである。
【0242】図26は、第3実施形態による各操作処理
の処理内容を示すフローチャートである。図26は、第
1実施形態による図19の出玉カード処理に代わる処理
である。図26の処理が図19の処理と異なるのは、図
19のSA109に対応する処理が設けられておらず、
さらに、図18のSA79に対応するSC79のクレジ
ット得点確認の処理において、カウンタ2の確認が行わ
れずに、カウンタ1のクレジット得点の確認が行われる
ことである。
【0243】図27は、第3実施形態による離席解除カ
ード発行処理および計数割込み処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。図27は、第1実施形態による図
21の処理に代わる処理である。具体的には、(b)の
計数割込み処理のみが、第3実施形態と、第3実施形態
とで異なる。
【0244】図27の(b)の計数割込み処理が図21
の(b)の処理と異なるのは、新たに、SC149aの
処理が設けられていることである。図27の(b)の処
理においては、SC149によりカウンタ2が指定され
た後、SC149aに進み、離席中返却フラグがセット
された後、SC150に進むことである。したがって、
SC147により離席中であると判断されて、SC14
9によりカウンタ2が指定された場合に、離席中返却フ
ラグがセットされることになる。離席中返却フラグは、
パチンコ遊技機1が離席状態であるときにクレジット得
点があったことを示すフラグである。
【0245】次に、離席中返却処理の処理内容を説明す
る。図28は、離席中返却処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【0246】まず、SC177により、離席中返却フラ
グがセットされているか否かの判断がなされる。SC1
77により離席中返却フラグがセットされていないと判
断された場合は、離席状態中にクレジット得点が計数さ
れていないので、この離席中返却処理が終了する。一
方、SC177により離席中返却フラグがセットされて
いると判断された場合は、SC178に進み、カウンタ
2が「0」であるか否かの判断がなされる。SC178
によりカウンタ2が「0」であると判断された場合は、
後述するSC182に進む。一方、SC178によりカ
ウンタ2が「0」ではないと判断された場合、すなわ
ち、離席状態中に計数されたクレジット得点を玉にして
返却する処理が終了していないと判断された場合は、払
出モータ730を駆動させる処理がなされる。これによ
り、離席状態中に計数されたクレジット得点が無条件に
玉に変換され、その玉が即座に払出される。
【0247】次に、SC180に進み、払出検出器(払
出センサ)712が1個の玉が払出されたことを検出し
た状態(ON状態)になったか否かの判断がなされる。
SC180により払出検出器(払出センサ)712がO
N状態になっていないと判断された場合は、この離席中
返却処理が終了する。一方、SC180により払出検出
器(払出センサ)712がON状態になったと判断され
た場合は、SC181に進み、カウンタ2の値を、払出
された玉の個数に対応する「1」だけ減算する処理がな
される。その後、この離席中返却処理が終了する。
【0248】また、前述したSC178によりカウンタ
2が「0」であると判断された場合に進むSC182で
は、クレジット得点を玉にして返却する処理が終了した
ために、払出モータ730を停止させる処理がなされ
る。次に、SC183に進み、離席中返却フラグをクリ
アする処理がなされ、その後、この離席中返却処理が終
了する。
【0249】このように、離席状態中には、出玉カード
715の発行が禁止され、かつ、離席状態中に計数され
たクレジット得点が無条件に玉に変換されてその玉が即
座に払出されるため、ある遊技者の離席中に他の遊技者
が自身の保有する遊技媒体を離席中の遊技機で計数し、
カード発行している際、離席していた遊技者が自分のク
レジット得点を盗まれたと勘違いすることにより生ずる
と思われる遊技者間のトラブルを未然に防止することが
できる。
【0250】なお、このように返却される玉は、景品玉
払出口7(図1参照)から払出されるが、これに限ら
ず、返却される玉は、景品玉払出口7以外の玉払出口か
ら払出されるようにしてもよい。その場合には、玉払出
装置97から景品玉払出口7へ通じる通常の玉払出経路
の他に、別の払出経路をさらに設け、離席中返却処理に
より返却される玉が払出される場合に限って、玉払出装
置97から前記別の払出経路を経て景品玉払出口7以外
の玉払出口から払出すように玉の払出経路を切替えれば
よい。その場合の景品玉払出口7以外の玉払出口として
は、第2実施形態で説明したような玉排出部430(図
1参照)を用いてもよい。このようにすれば、景品玉払
出口7以外の玉払出口から玉が払出されたことを認識す
ることにより、その玉が払出されたパチンコ遊技機1が
離席状態になっていることを遊技者が容易に知ることが
できる。
【0251】このように、離席中返却処理においては、
離席状態でない場合と、離席状態である場合とでクレジ
ット得点の計数記憶用のカウンタが使い分けられるの
で、パチンコ遊技機1の離席状態中において、離席中の
遊技者が有するクレジット得点が不当に更新されてしま
うことを防ぐことができる。このため、他の者が作為ま
たは不作為により打球供給皿6に玉を入れてクレジット
得点を得ようとしても離席中の遊技者のクレジット得点
が更新されないので、離席状態中におけるクレジット得
点を巡る遊技者間のトラブルを防ぐことができる。さら
に、離席状態中に計数されたクレジット得点が無条件に
玉に変換され、即座にその玉が払出されるので、他の遊
技者がパチンコ遊技機1が離席状態にあることを気付か
ないでクレジット得点を得ようとしても、即座に玉が払
出されるので、他の遊技者がパチンコ遊技機1が離席状
態にあることに容易に気付くことができる。このため、
離席状態中における遊技者間のトラブルを未然に防ぐこ
とができる。また、玉が払出されるため、誤って計数し
た遊技者も利益を損なうことがないため、その遊技者と
遊技店(遊技場)との間で起こりうるトラブルをも未然
に防ぐことができる。
【0252】また、離席状態中にクレジット得点が計数
された場合には、SC76aおよびSC109aに示さ
れるように、クレジット得点を書込んだ出玉カード71
5の発行が禁止されるため、離席中の遊技者以外の他の
遊技者が離席中の遊技者のクレジット得点を不正に持ち
去ることができないようにすることができる。
【0253】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 遊技機(パチンコ遊技機1)に個別に対応して
設けられ、対応する遊技機での遊技中における遊技媒体
払出条件の成立により遊技者に払い出された遊技媒体
(パチンコ玉)を検出することが可能な遊技媒体検出手
段(計数センサ197)により検出された遊技媒体を計
数し記憶する計数記憶手段が、図21および図23に示
されたカウンタ1により構成されているが、この計数記
憶手段は、遊技機に設けられていてもよく、遊技機以外
の場所に設けられた情報管理手段(たとえば、島集計装
置703)に設けられていてもよい。
【0254】(2) 図10に示された払出制御用マイ
クロコンピュータ400により、遊技者が前記遊技機か
ら離れる場合に、所定の操作に応じて、その遊技機に対
応する遊技媒体の計数記憶の状態を、前記計数記憶手段
に記憶されたその遊技者所有の遊技媒体の数が変更不可
能な離席状態に保持する制御を行なう制御手段が構成さ
れている(図18のステップSA64〜SA76,図1
9のステップSA98〜SA109,図21のステップ
SA147〜SA150,図23のステップSB76,
SB109,図25のステップSC64〜SC75,図
26のステップSC98〜SC108,図27のステッ
プSC147〜SC150,図28のステップSC17
7〜SC183参照)が、この制御手段は、前記遊技機
に設けられていてもよく、遊技機以外の場所に設けられ
た情報管理手段(たとえば、島集計装置703)に設け
られていてもよい。
【0255】(3) 前記制御手段は、所定の操作に応
じて、その遊技機に対応する遊技媒体の計数記憶の状態
を、前記計数記憶手段に記憶されたその遊技者所有の遊
技媒体の数が変更不可能な離席状態に保持する制御を行
なう場合に、前記遊技媒体検出手段へ遊技媒体を供給し
ないように動作する遊技媒体供給禁止手段(第1実施形
態の計数禁止ソレノイド19、または、第2実施形態の
切替えレバー)を動作させる制御(上皿玉抜きレバー1
3をロック状態に制御すること、または、切替えレバー
をON状態に制御すること)を行ない、前記遊技媒体検
出手段への遊技媒体の供給を禁止してもよい(図18の
ステップSA64〜SA76,図19のステップSA9
8〜SA109,図21のステップSA147〜SA1
50,図23のステップSB76,SB109,図25
のステップSC64〜SC75,図26のステップSC
98〜SC108,図27のステップSC147〜SC
150参照)。第2の計数記憶手段により計数し記憶さ
れた遊技媒体を無条件に払出す制御(図28参照)を行
なってもよい。
【0256】(4) 前記制御手段は、所定の操作に応
じて、その遊技機に対応する遊技媒体の計数記憶の状態
を、前記計数記憶手段に記憶されたその遊技者所有の遊
技媒体の数が変更不可能な離席状態に保持する制御を行
なう場合に、前記遊技媒体検出手段により検出された遊
技媒体を無条件に遊技者に払出す制御を行ってもよい
(図28のステップSC177〜SC183参照)。
【0257】(5) 遊技用装置の管理者の操作に応じ
て、離席状態解除手段が、制御手段によって保持されて
いる離席状態を解除するが、その離席状態解除手段は、
離席状態の解除を指令するための離席状態解除情報を発
信する離席状態解除情報発信手段(図10に示されたリ
モコン420)と、発信された離席状態解除情報を受信
する離席状態解除情報受信手段(図10に示されたリモ
コン指令受信回路419)と、離席状態解除情報受信手
段が受信した離席状態解除情報に応じて制御手段によっ
て保持されている離席状態を解除する制御を行う離席状
態解除制御手段(図10に示された払出制御用マイクロ
コンピュータ400)とを含んでいてもよい。また、離
席状態の解除は、リモコン420によらずとも管理者の
みが解除可能な方法であればよい。さらに、島集計装置
703等の複数の遊技機に対応する装置で行なうように
構成してもよい。 (6) 図3等に示されたカードリーダライタ196に
より、記録媒体を発行する手段であって、遊技者が前記
遊技機から離れる場合に、特定の操作に応じて、前記計
数記憶手段に記憶された遊技媒体の数を特定可能でかつ
遊技者が前記遊技機から離れた旨を特定可能な情報が記
録された記録媒体(図5の出玉カード175参照)を発
行することが可能な記録媒体発行手段が構成されてい
る。その記録媒体発行手段は、さらに、前記離席解除手
段により前記離席状態が解除された場合に、その離席状
態が解除された旨を特定可能な情報を記録した離席解除
情報記録媒体(図6の離席解除カード176参照)を発
行するが、その離席解除情報記録媒体には、前記計数記
憶手段に記憶された、その離席状態にした遊技者所有の
遊技媒体の数を特定可能な情報をさらに記録するように
してもよい(図6の離席解除カード176,図21の図
21のステップSA110〜SA121,図27のステ
ップSC110〜SC121参照)。
【0258】(7) 前記制御手段により離席状態にさ
れてからの時間を計時する計時手段(タイマ3)をさら
に含み、前記離席状態解除手段は、前記計時手段により
計時された時間が所定時間になった以後に、前記遊技用
装置の管理者の操作の受付けを可能にしてもよい(図2
0のステップSA129〜SA144参照)。
【0259】(8) この発明を構成する手段のうち、
遊技機以外の場所に設けることが可能なすべての手段
は、同時に前記遊技機以外の設備(たとえば遊技機設置
島)に設けられていてもよい。
【0260】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図3および図10に示された計数センサ197
により、遊技機(パチンコ遊技機1)に個別に対応して
設けられ、対応する遊技機での遊技中における遊技媒体
払出条件の成立により遊技者に払い出された遊技媒体
(パチンコ玉)を検出することが可能な遊技媒体検出手
段が構成されている。図21および図23に示されたカ
ウンタ1により、遊技媒体検出手段により検出された遊
技媒体を計数し記憶する計数記憶手段が構成されてい
る。図10に示された払出制御用マイクロコンピュータ
400により、遊技者が前記遊技機から離れる場合に、
所定の操作に応じて、その遊技機に対応する遊技媒体の
計数記憶の状態を、計数記憶手段に記憶されたその遊技
者所有の遊技媒体の数が変更不可能な離席状態に保持す
る制御を行なう制御手段が構成されている(図18のス
テップSA64〜SA76,図19のステップSA98
〜SA109,図21のステップSA147〜SA15
0,図23のステップSB76,SB109,図25の
ステップSC64〜SC75,図26のステップSC9
8〜SC108,図27のステップSC147〜SC1
50,図28のステップSC177〜SC183参
照)。図10に示されたリモコン420,リモコン指令
受信回路419および払出制御用マイクロコンピュータ
400により、遊技用装置の管理者の操作に応じて、制
御手段によって保持されている離席状態を解除する離席
状態解除手段が構成されている(図20のステップSA
134〜SA144参照)。
【0261】(2) 図3等に示されたカードリーダラ
イタ196により、記録媒体を発行する手段であって、
遊技者が前記遊技機から離れる場合に、特定の操作に応
じて、前記計数記憶手段に記憶された遊技媒体の数を特
定可能でかつ遊技者が前記遊技機から離れた旨を特定可
能な情報が記録された記録媒体(図5の出玉カード17
5参照)を発行することが可能な記録媒体発行手段が構
成されている。図8に示されたPOS端末704によ
り、前記記録媒体に記録されている情報により遊技者が
前記遊技機から離れた旨が特定される場合に、その記録
媒体に記録されている情報により特定される遊技媒体の
数を、前記制御手段により離席状態にされた際に得られ
ていた遊技媒体数として有効化する有効化手段が構成さ
れている。
【0262】(3) 前記記録媒体発行手段は、さら
に、前記離席解除手段により前記遊技機に対応する離席
状態が解除された場合に、その遊技機の離席状態が解除
された旨を特定可能な情報が記録された離席解除情報記
録媒体(図6の離席解除カード176参照)を発行する
(図21のSA110〜SA121,図27のSC11
0〜SC121参照)。
【0263】(4) この発明を構成する手段のうち、
遊技機以外の場所に設けることが可能なすべての手段
は、同時に前記遊技機以外の設備(たとえば遊技機設置
島)に設けられていてもよい。
【0264】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、遊技者が遊技機から離れる場合に、所定の
操作がなされると、その遊技機に対応する遊技媒体の計
数記憶の状態が、計数記憶手段に記憶されたその遊技者
所有の遊技媒体の数が変更不可能な離席状態に保持され
るので、遊技者が使用中の遊技機を含む遊技用装置から
離れた場合におけるその遊技者以外の者の行為に起因し
て発生するおそれがある遊技媒体の計数値に関するトラ
ブルを未然に防ぐことができる。さらに、管理者の操作
に応じて、離席状態が強制的に解除されるので、管理者
により離席状態の継続を制限することが可能になる。こ
のため、離席状態の継続期間が長くなり過ぎないように
することができ、離席状態を設定可能にしたことに基づ
く遊技機を含む遊技用装置の稼働率の低下を防ぐことが
できる。その結果、遊技者が使用中の遊技機を含む遊技
用装置から離れた場合におけるその遊技者以外の者の行
為に起因して発生するおそれがある遊技媒体の計数値に
関するトラブルを、遊技機を含む遊技用装置の稼働率の
低下を招くことなく防ぐことができる。
【0265】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
者が遊技機から離れる場合に、特定の操作がなされる
と、計数記憶手段に記憶された遊技媒体の数を特定可能
でかつ遊技者が前記遊技機から離れた旨を特定可能な情
報が記録された記録媒体が発行され、その記録媒体に記
録されている情報により遊技者が前記遊技機から離れた
旨が特定される場合に、その記録媒体に記録されている
情報により特定される遊技媒体の数が、離席状態にされ
た際に得られていた遊技媒体数として有効化される。こ
のため、遊技者が記録媒体の発行を受けて遊技機から離
れた場合には、管理者によって遊技機の離席状態が解除
されてしまっても、その記録媒体の記録情報により遊技
者が遊技機から離れた旨が特定されれば、離席状態にさ
れた際に得られていた遊技媒体数が有効化されるので、
管理者による遊技機の離席状態の解除により遊技者の不
利益が生じないようにすることができる。
【0266】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。管理
者によって遊技機に対応する離席状態が解除された場合
に、その遊技機の離席状態が解除された旨を特定可能な
情報が記録された離席解除情報記録媒体が発行されるの
で、その離席解除情報記録媒体を用いることにより、離
席状態を強制的に解除した後における遊技機を含む遊技
用装置の状態の管理および遊技者所有の遊技媒体の記憶
情報の管理等の事後処理を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体正面
図である。
【図2】パチンコ遊技機の下方部分を示す斜視図であ
る。
【図3】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図4】会員カードの構成を示す平面図である。
【図5】出玉カードの構成を示す平面図である。
【図6】離席解除カードの構成を示す平面図である。
【図7】ディップスイッチの拡大正面図である。
【図8】パチンコ遊技機が設けられた遊技場内の管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図9】玉貸ユニットの入出力制御基板に設けられたカ
ード処理機制御用マイクロコンピュータによる制御を説
明するための制御回路を示すブロック図である。
【図10】払出制御用マイクロコンピュータに接続され
た各種制御回路や各種制御機器を示すブロック図であ
る。
【図11】ゲーム制御用マイクロコンピュータに接続さ
れている各種機器や回路を示すブロック図である。
【図12】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図13】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図14】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図15】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図16】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図17】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図18】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図19】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図20】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図21】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図22】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
のメインルーチンプログラムによって起動されるサブル
ーチンプログラムのフローチャートである。
【図23】第2実施形態による払出制御用マイクロコン
ピュータの制御内容を示すフローチャートである。
【図24】第3実施形態によるカード・操作処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【図25】第3実施形態による出玉カード処理の処理内
容を示すフローチャートである。
【図26】第3実施形態による各操作処理の処理内容を
示すフローチャートである。
【図27】第3実施形態による離席解除カード発行処理
および計数割込み処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【図28】図28は、離席中返却処理の処理内容を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1は遊技機の一例のパチンコ遊技機、6は打球供給皿、
18は離席ボタン、24は離席LED、10は全玉出玉
ボタン、12は端玉出玉ボタン、14はクレジット返却
ボタン、19は計数禁止ソレノイド、196はカードリ
ーダライタ、197は計数センサ、198は上皿玉抜き
通路、13は上皿玉抜きレバー、97は玉払出装置、5
00はゲーム制御用マイクロコンピュータ、400は払
出制御用マイクロコンピュータ、700は遊技場管理装
置、701は景品管理装置、702はクレジットデータ
サーバ、703は島集計装置、704はPOS、705
は景品処理装置、706はモニタ、707は貯玉データ
サーバ、708は島管理装置、709は表示器、715
は出玉カード、716は離席解除カード、711a,7
11bはディップスイッチ、420はリモコンである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体を用いて遊技をすることが可能
    な遊技機を含む遊技用装置であって、 前記遊技機に個別に対応して設けられ、対応する遊技機
    での遊技中における遊技媒体払出条件の成立により遊技
    者に払出された遊技媒体を検出することが可能な遊技媒
    体検出手段と、 該遊技媒体検出手段により検出された遊技媒体を計数し
    記憶する計数記憶手段と、 遊技者が前記遊技機から離れる場合に、所定の操作に応
    じて、その遊技機に対応する遊技媒体の計数記憶の状態
    を、前記計数記憶手段に記憶されたその遊技者所有の遊
    技媒体の数が変更不可能な離席状態に保持する制御を行
    なう制御手段と、 前記遊技用装置の管理者の操作に応じて、前記制御手段
    によって保持されている離席状態を解除する離席状態解
    除手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を発行する手段であって、遊技
    者が前記遊技機から離れる場合に、特定の操作に応じ
    て、前記計数記憶手段に記憶された遊技媒体の数を特定
    可能でかつ遊技者が前記遊技機から離れた旨を特定可能
    な情報が記録された記録媒体を発行することが可能な記
    録媒体発行手段と、 前記記録媒体に記録されている情報により遊技者が前記
    遊技機から離れた旨が特定される場合に、その記録媒体
    に記録されている情報により特定される遊技媒体の数
    を、前記制御手段により離席状態にされた際に得られて
    いた遊技媒体数として有効化する有効化手段とをさらに
    含むことを特徴とする、請求項1記載の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体発行手段は、さらに、前記
    離席解除手段により前記遊技機に対応する離席状態が解
    除された場合に、その遊技機の離席状態が解除された旨
    を特定可能な情報が記録された離席解除情報記録媒体を
    発行することを特徴とする、請求項2記載の遊技用装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013248129A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014221314A (ja) * 2014-06-18 2014-11-27 グローリー株式会社 台間装置

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JP2013248129A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
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