JPH11309268A - 遊技用記録媒体処理装置 - Google Patents

遊技用記録媒体処理装置

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JPH11309268A
JPH11309268A JP12079498A JP12079498A JPH11309268A JP H11309268 A JPH11309268 A JP H11309268A JP 12079498 A JP12079498 A JP 12079498A JP 12079498 A JP12079498 A JP 12079498A JP H11309268 A JPH11309268 A JP H11309268A
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JP
Japan
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game
card
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recording medium
player
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JP12079498A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技用の記録媒体の使用の際の遊技者の利便
性を向上させながらも、記録媒体の処理が必要な場合に
記録媒体に対する処理を確実に行なうことが可能になる
遊技用記録媒体処理装置を提供するである。 【解決手段】 ICカードをICカード支持部に載置す
るだけで遊技に使用ることが可能になる。さらに、予め
定められた遊技開始条件の成立に応じて、ICカード支
持部がカードロック状態に制御され(S2,S23)、
予め定められた遊技終了条件の成立に応じて、記録媒体
の記録情報の処理が行なわれる必要がなくなった段階で
カードロック状態を解除する制御が行なわれる(S1
8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技用のカード処
理機等に代表される遊技用記録媒体処理装置に関し、詳
しくは、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報を記録
可能な非接触型の記録媒体から記録情報を非接触で読出
して遊技のために使用する処理を行なうことが可能な遊
技用記録媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の遊技用記録媒体処理装置
として一般的に知られているものとして、遊技者所有の
有価価値を特定可能な情報を記録可能な遊技用カード等
の記録媒体からカード残高等の記録情報を読出して遊技
のために使用する処理を行なうことが可能なカード処理
装置等の遊技用記録媒体処理装置があった。このような
従来の遊技用記録媒体処理装置の処理対象となる記録媒
体は、処理装置側の読出し部が記録媒体側の端子部等の
所定部分に接触することにより、記録情報の読出しが可
能になる所謂接触型の記録媒体であった。
【0003】このような遊技用記録媒体処理装置におい
ては、記録媒体の挿入を受けてその記録媒体の記録情報
を処理する記録媒体処理部が設けられている。遊技を行
なおうとする遊技者は、予め定められた態様で記録媒体
を記録媒体処理部に挿入することにより記録媒体を用い
た遊技を行なうことが可能になる。また、記録媒体の返
却を受けたい遊技者は、ボタン操作等の所定の返却操作
を行なうことにより記録媒体の返却を受ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接触型の記録
媒体を遊技用の記録媒体として用いる場合には、記録媒
体の出入れ操作等の遊技者による記録媒体の取扱い操作
が煩雑であった。
【0005】このような記録媒体の取扱い操作の煩雑さ
が少ない記録媒体としては、電波通信により非接触で記
録情報の読出しを行なうことが可能な非接触型の記録媒
体がある。このような非接触型の記録媒体の代表例とし
ては、非接触型のICカードが挙げられる。非接触型の
記録媒体を遊技用の記録媒体として使用する場合には、
記録媒体を前述したような処理部に挿入する必要がな
く、情報通信可能な範囲内に記録媒体を位置させるだけ
で記録媒体を遊技に使用することができる。
【0006】ところが、非接触型の記録媒体を遊技に用
いる場合において、単に記録媒体を所定の領域内に位置
させるようにするだけでは、使用中の記録媒体の持ち運
びが自由であるため、記録媒体の使用中に遊技者が誤っ
て記録媒体を情報通信可能範囲外に位置させてしまい、
記録媒体の処理が必要な場合に記録媒体に対する処理を
確実に行なうことができなくなるという新たな問題が生
じるおそれがある。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、遊技用の記録媒体の使用の際
の遊技者の利便性を向上させながらも、記録媒体の処理
が必要な場合に記録媒体に対する処理を確実に行なうこ
とが可能になる遊技用記録媒体処理装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報を記録可能
な非接触型の記録媒体から記録情報を非接触で読出して
遊技のために使用する処理を行なうことが可能な遊技用
記録媒体処理装置であって、前記記録媒体からの記録情
報の読出しを非接触で行なうことが可能な位置に設けら
れ、遊技者による取出しが可能な態様で前記記録媒体を
支持することが可能な記録媒体支持手段と、該記録媒体
支持手段に支持された前記記録媒体の遊技者による取出
しを阻止することが可能な取出し阻止手段と、予め定め
られた遊技開始条件の成立に応じて、前記取出し阻止手
段を前記記録媒体の取出しを阻止した状態に制御し、予
め定められた遊技終了条件の成立に応じて、前記記録媒
体の記録情報の処理が行なわれる必要がなくなった段階
で前記取出し阻止手段を前記記録媒体の取出し阻止状態
を解除した状態に制御する制御手段とを含むことを特徴
とする。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、引落操作手段が操作されたこ
とを条件として、前記記録媒体の記録情報により特定さ
れる有価価値を遊技に使用するために引落とす引落処理
を行なう引落処理手段と、遊技を実行させる操作がなさ
れているか否かを判断する遊技実行操作判断手段とをさ
らに含み、前記制御手段は、前記引落操作手段が操作さ
れたことに応じて前記遊技開始条件が成立したと判断
し、前記引落操作手段の操作に応じた前記引落処理が終
了してから所定期間が経過するまでに遊技を実行させる
操作がなされていないと前記遊技実行操作判断手段によ
り判断されたことに応じて前記遊技終了条件が成立した
と判断することを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体は、遊技媒体を
用いる遊技に使用することができる遊技媒体数を特定可
能な遊技媒体数情報をさらに記録可能であり、前記遊技
媒体数情報に基づいた遊技媒体を使用した遊技を実行さ
せる操作がなされているか否かを判断する遊技媒体使用
操作判断手段と、遊技の実行に使用された前記遊技媒体
がすべて回収されたか否かを判断する遊技媒体回収判断
手段とをさらに含み、前記制御手段は、前記遊技媒体数
情報に基づいて遊技に使用できる遊技媒体数が存在する
状態で遊技を実行させる操作がなされていると前記遊技
媒体使用操作判断手段により判断されたことに応じて前
記取出し阻止手段を前記記録媒体の取出しを阻止した状
態に制御し、遊技を実行させる操作がなされていないと
前記遊技媒体使用操作判断手段により判断された後に、
遊技に使用された前記遊技媒体がすべて回収されたと前
記遊技媒体回収判断手段により判断された場合に、前記
遊技終了条件が成立したと判断することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。記録媒体からの記録情報の読出しを非接触で
行なうことが可能な位置に設けられた記録媒体支持手段
により、遊技者による取出しが可能な態様で記録媒体を
支持することが可能である。取出し阻止手段の働きによ
り、記録媒体支持手段に支持された記録媒体の遊技者に
よる取出しを阻止することが可能になる。制御手段の働
きにより、予め定められた遊技開始条件の成立に応じ
て、取出し阻止手段が前記記録媒体の取出しを阻止した
状態に制御され、予め定められた遊技終了条件の成立に
応じて、記録媒体の記録情報の処理が行なわれる必要が
なくなった段階で取出し阻止手段が記録媒体の取出し阻
止状態を解除した状態に制御される。
【0012】このように、遊技者による取出しが可能な
態様で記録媒体が支持されるため、遊技者が非接触の記
録媒体を支持させるだけで容易に記録媒体を遊技に用い
ることが可能になるとともに、記録媒体の取出しが必要
になった場合に遊技者が記録媒体の取出しを容易に行な
うことが可能になる。その結果、記録媒体の使用の際の
遊技者の利便性を向上させることが可能になる。さら
に、遊技開始条件の成立に応じて取出し阻止手段より記
録媒体の取出しが阻止された状態にされるため、その状
態を遊技者が例えば視認することにより記録媒体が使用
可能な状態にあるか否かを容易に判断することが可能に
なる。その結果、記録媒体が使用可能な状態にあるか否
かを示す表示手段等を省略することが可能になる。さら
に、遊技開始条件の成立から遊技終了条件の成立までの
遊技中において記録媒体の取出しが阻止されるため、記
録媒体の処理が必要な場合に記録媒体に対する処理を確
実に行なうことが可能になる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
引落処理手段の働きにより、引落操作手段が操作された
ことを条件として、記録媒体の記録情報により特定され
る有価価値を遊技に使用するために引落とす引落処理が
行なわれる。遊技実行操作判断手段の働きにより、遊技
を実行させる操作がなされているか否かが判断される。
制御手段のさらなる働きにより、引落操作手段が操作さ
れたことに応じて遊技開始条件が成立したと判断され、
引落操作手段の操作に応じた引落処理が終了してから所
定期間が経過するまでに遊技を実行させる操作がなされ
ていないと遊技実行操作判断手段により判断されたこと
に応じて遊技終了条件が成立したと判断される。
【0014】このように、引落操作手段が操作されたこ
とに応じて遊技開始条件が成立して取出し阻止手段より
記録媒体の取出しが阻止された状態にされた後、その操
作に応じた引落処理が終了するまでの間が記録媒体の取
出しが阻止された状態にされるため、引落時に引落処理
対象の記録媒体が記録媒体支持手段から取去られてしま
う等の引落時のトラブルの発生を防ぐことが可能にな
る。さらに、引落処理が終了した後、所定時間内に遊技
を実行させる操作がなされていない場合に、遊技終了条
件が成立して記録媒体の取出しが阻止された状態が解除
されるため、遊技者が遊技を実行する意思がないのにも
かかわらず記録媒体が記録媒体支持手段から取出せなく
なってしまうという不都合の発生を防ぐことが可能にな
る。
【0015】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
記録媒体は、遊技媒体を用いる遊技に使用することがで
きる遊技媒体数を特定可能な遊技媒体数情報をさらに記
録可能である。遊技媒体使用操作判断手段の働きによ
り、遊技媒体数情報に基づいた遊技媒体を使用した遊技
を実行させる操作がなされているか否かが判断される。
遊技媒体回収判断手段の働きにより、遊技の実行に使用
された遊技媒体がすべて回収されたか否かが判断され
る。制御手段のさらなる働きにより、遊技媒体数情報に
基づいて遊技に使用できる遊技媒体数が存在する状態で
遊技を実行させる操作がなされていると遊技媒体使用操
作判断手段により判断されたことに応じて取出し阻止手
段が記録媒体の取出しを阻止した状態に制御され、遊技
を実行させる操作がなされていないと遊技媒体使用操作
判断手段により判断された後に、遊技に使用された遊技
媒体がすべて回収されたと遊技媒体回収判断手段により
判断された場合に、遊技終了条件が成立したと判断され
る。
【0016】このように、遊技媒体数情報に基づいて遊
技に使用できる遊技媒体数が存在する状態で遊技を実行
させる操作がなされたことに応じて取出し阻止手段が記
録媒体の取出しを阻止した状態に制御されるため、記録
媒体の記録情報の書換えが必要な遊技中において、記録
媒体が記録媒体支持手段から取去られてしまい記録媒体
の記録情報の書換えができなくなるという状況が生じる
ことを防ぐことが可能になる。さらに、遊技者の都合に
より遊技を実行させる操作がなされなくなった後に、遊
技に使用された遊技媒体がすべて回収されたと遊技媒体
回収判断手段により判断された場合に、遊技終了条件が
成立して記録媒体の取出しが阻止された状態が解除され
るため、遊技媒体の回収が済んでおらずまだ遊技が続行
できる可能性がある状態において記録媒体の記録情報の
書換えができなくなるという状況が生じることを防ぐこ
とが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態において
は、遊技用記録媒体処理装置の一例としてパチンコ遊技
機での遊技に用いられる処理装置を示すが、本発明はこ
れに限らず、たとえばコイン遊技機やスロットマシン等
のその他の遊技機での遊技に用いられる処理装置であっ
てもよく、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報を記
録可能な非接触型の記録媒体から記録情報を非接触で読
出して遊技のために使用する処理を行なうことが可能な
遊技用記録媒体処理装置であれば、すべてに適用するこ
とが可能である。
【0018】図1は、本発明が適用される遊技用システ
ムの一例の全体構成を概略的に示すシステムブロック図
である。
【0019】図1を参照して、この遊技用システムは、
情報通信により全国的規模で形成されるパーラーネット
と呼ばれる情報ネットワークシステムの機関によって運
営される。パーラーネットは、PC(プリペイドカー
ド)ネットワークシステム機関と、貯玉・再プレイネッ
トワークシステム機関との2つのネットワークシステム
の機関により管理される。このパーラーネットにおいて
は、全国各地の遊技場(以下、ホールと呼ぶ)1が加盟
可能である。
【0020】ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点また
は玉等の価値を貯玉数としてホール側に預け入れること
をいう。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉
貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0021】このパーラーネットにおいては、遊技用の
記録媒体として発行されるICカード(図6等に示され
るICカード700)が全国共通に使用される。以下の
説明において、ICカードの記憶情報は、記録情報と呼
ぶ。このICカードは、非接触型のカードであり、任意
に予め入金することが可能なプリペイドカードとしての
機能を有し、各ホール1の会員カードおよびビジタカー
ドに用いられる。ここで、会員カードは、パーラーネッ
トの会員として登録された遊技者個人に1枚だけ発行さ
れるカードであり、パーラーネットに加盟している全て
のホール1において遊技用のカードとして共通に使用可
能である。ビジタカードは、パーラーネットの会員以外
の遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パー
ラーネットに加盟している全てのホール1において遊技
用のカードとして共通に使用可能である。
【0022】PCネットワークシステム機関では、たと
えば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成さ
れる。このPCネットワークシステム機関は、主として
登録された会員およびビジタの所有するICカードを管
理する機関であり、PC中央管理センタ200、PC地
方管理センタ201、PC都道府県管理センタ202、
および、各ホール1内のPC用管理コンピュータ101
を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコン
ピュータを有し、カード情報の管理に関する所定の情報
処理が行なわれる。
【0023】PC中央管理センタ200は、PCネット
ワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有し
ている。このPC中央管理センタ200は、所定の場所
に設けられており、複数のPC地方管理センタ201と
ネットワーク上で情報通信可能に接続され、PCネット
ワークシステム機関全体を統括的に管理する。PC地方
管理センタ201は、たとえば、関東地方、東海地方、
…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各PC地
方管理センタ201は、担当する地方におけるPCネッ
トワークシステム機関での情報管理の中心として機能
し、PC中央管理センタ200および複数のPC都道府
県管理センタ202とネットワーク上で情報通信可能に
接続される。
【0024】PC都道府県管理センタ202は、各都道
府県に設けられる。各PC都道府県管理センタ202
は、担当する都道府県におけるPCネットワークシステ
ム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道
府県が存在する地方のPC地方管理センタ201および
担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネット
ワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内の
PC用管理コンピュータ101は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。PC用管理コンピュータ101
には、各ホール1において会員カードまたはビジタカー
ドの発行を受けた遊技者に関する情報が常駐的に管理さ
れている。
【0025】このように、PCネットワークシステム機
関においては、PC中央管理センタ200を中心として
管理センタが階層的に設けられており、カード情報が階
層的に管理される。このように、カード情報を階層的に
管理するようにしたことにより、PCネットワーク上で
の情報の処理負担を分散し、PC中央管理センタ200
の処理負担を軽減することができるとともに、PCネッ
トワーク上での情報管理の処理速度を向上させることが
できる。
【0026】なお、前述した管理センタの他に、PC都
道府県管理センタ202の下位側にPCブロック管理セ
ンタを複数設けてもよい。そのPCブロック管理センタ
は、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブ
ロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するも
のである。その場合に、各PCブロック管理センタは、
担当するブロックが存在する都道府県のPC都道府県管
理センタ202および担当するブロック内に存在する複
数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続さ
れる。そのようにすれば、PC都道府県管理センタ20
2の処理負担を軽減することができる。その結果とし
て、PCネットワーク上での情報の処理負担をさらに分
散し、PC中央管理センタ200の処理負担をさらに軽
減することができるとともに、PCネットワーク上での
情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0027】また、前述した例では、PCネットワーク
が電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を
説明したが、これに限らず、PCネットワーク専用の通
信回線を用いてPCネットワークを形成してもよい。ま
た、PCネットワークは、通信線を用いて情報の通信を
行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星
を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信
を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワーク
で形成されてもよい。PCネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、カード情報の情報管理の処理速度を向上させること
ができる。
【0028】貯玉・再プレイネットワークシステム機関
では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワー
クが形成される。この貯玉・再プレイネットワークシス
テム機関は、主として、PCネットワークシステム機関
において登録された会員の貯玉および貯玉を用いた再プ
レイに関する情報(たとえば貯玉数)を管理する機関で
あり、貯玉・再プレイ中央管理センタ300、貯玉・再
プレイ地方管理センタ301、貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ302、および、各ホール1内の貯玉・再プ
レイ用管理コンピュータ102を含む。これらの各管理
センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、貯玉お
よび貯玉を用いた再プレイの情報の管理に関する所定の
情報処理が行なわれる。
【0029】貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、
貯玉・再プレイネットワークシステム機関の管理の中枢
部としての機能を有している。この貯玉・再プレイ貯玉
・再プレイ中央管理センタ300は、所定の場所に設け
られており、複数の貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1とネットワーク上で情報通信可能に接続され、貯玉・
再プレイネットワークシステム機関全体を統括的に管理
する。貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、たとえ
ば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地
方に設けられる。各貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1は、担当する地方における貯玉・再プレイネットワー
クシステム機関での情報管理の中心として機能し、貯玉
・再プレイ中央管理センタ300および複数の貯玉・再
プレイ都道府県管理センタ302とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。
【0030】貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302
は、各都道府県に設けられる。各貯玉・再プレイ都道府
県管理センタ302は、担当する都道府県における貯玉
・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中
心として機能し、担当する都道府県が存在する地方の貯
玉・再プレイ地方管理センタ301および担当する都道
府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。各ホール1内の貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。
【0031】このように、貯玉・再プレイネットワーク
システム機関においては、貯玉・再プレイ中央管理セン
タ300を中心として管理センタが階層的に設けられて
おり、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報が
階層的に管理される。このように、貯玉および貯玉を用
いた再プレイに関する情報を階層的に管理するようにし
たことにより、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担を分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ2
00の処理負担を軽減することができるとともに、貯玉
・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度を向
上させることができる。
【0032】なお、前述した管理センタの他に、貯玉・
再プレイ都道府県管理センタ202の下位側に貯玉・再
プレイブロック管理センタを複数設けてもよい。その貯
玉・再プレイブロック管理センタは、都道府県内の地域
を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロッ
ク単位でカード情報を管理するものである。その場合
に、各貯玉・再プレイブロック管理センタは、担当する
ブロックが存在する都道府県の貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ202および担当するブロック内に存在する
複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続
される。そのようにすれば、貯玉・再プレイ都道府県管
理センタ202の処理負担を軽減することができる。そ
の結果として、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担をさらに分散し、貯玉・再プレイ中央管理セ
ンタ200の処理負担をさらに軽減することができると
ともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の
処理速度をさらに向上させることができる。
【0033】また、前述した例では、貯玉・再プレイネ
ットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成さ
れる場合を説明したが、これに限らず、貯玉・再プレイ
ネットワーク専用の通信回線を用いて貯玉・再プレイネ
ットワークを形成してもよい。また、貯玉・再プレイネ
ットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネッ
トワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情
報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情
報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成され
てもよい。貯玉・再プレイネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、貯玉・再プレイの情報管理の処理速度を向上させる
ことができる。
【0034】また、前述した例では、PCネットワーク
と、貯玉・再プレイネットワークとが同一の形態のネッ
トワークにより形成されている場合を示したが、これに
限らず、それらのネットワークが互いに異なる形態のネ
ットワークで形成されてもよい。
【0035】以上に示したPCネットワークシステム機
関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関にお
いては、遊技者所有の有価価値のうち、カード残高の管
理をPCネットワークシステム機関が担当し、遊技にお
いて得た持点および貯玉の管理を貯玉・再プレイネット
ワークシステム機関が担当する。
【0036】次に、ホール1の内部のシステムの構成を
説明する。図2は、ホール1の内部のシステムの構成を
示すブロック図である。
【0037】図2を参照して、ホール1における内部の
システムには、前述したPC用管理コンピュータ101
および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102の他
に、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機10
4、景品交換機105、情報開示装置106、島管理装
置107、台管理装置108、パチンコ遊技機109、
カード処理装置110、および、情報開示装置111が
含まれている。
【0038】ホール1内には、パチンコ遊技機109が
設置された遊技機設置島Iが複数設けられている。各遊
技機設置島Iにおいては、パチンコ遊技機109が複数
台並んで配置されており、各パチンコ遊技機109に対
応して、台管理装置108、カード処理装置110、お
よび、情報開示装置111が設けられている。さらに、
各遊技機設置島Iには、遊技機設置島I内での各種情報
を管理する島管理装置107が設けられている。
【0039】このような遊技機設置島Iとは別に、ホー
ル1内には、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再
プレイ用管理コンピュータ102、ホール用管理コンピ
ュータ103、自動発行機104、景品交換機105、
および、情報開示装置106が設置されている。
【0040】自動発行機104は、主として、会員カー
ドならびにビジタカードとして用いられるICカードの
発行および回収に関する処理を行なう装置である。自動
発行機104においては、これらのカードの発行および
回収に関する処理の他に、会員カードおよびビジタカー
ドへの入金処理等のカード情報に関するその他の処理も
行なわれる。自動発行機104は、ホール用管理コンピ
ュータ103、PC用管理コンピュータ101、およ
び、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102とそれぞ
れ接続されており、これらとの間で、会員カードおよび
ビジタカードに関する情報等の各種情報のやり取りを行
なう。
【0041】パチンコ遊技機109は、たとえば封入玉
式の遊技機である。パチンコ遊技機109は、図3で後
述するように、その内部に封入されたパチンコ玉が循環
して遊技に使用されるタイプの遊技機である。したがっ
て、このパチンコ遊技機109で遊技を行なう遊技者
は、パチンコ玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊
技機109に表示される持点に基づいて遊技を行なう。
【0042】各パチンコ遊技機109には、カード処理
装置110が隣接して設けられている。このカード処理
装置110において遊技者所有の会員カードまたはビジ
タカードを使用して所定の玉貸処理を行なうことによ
り、玉貸処理に基づいて遊技者に付与された持点を用い
たパチンコ遊技機109での遊技が可能となる。会員カ
ードおよびビジタカードの各々には、後述するような各
種情報(図8参照)が記録されている。
【0043】パーラーネットに加盟しているホールで使
用可能な会員カードまたはビジタカードを持合わせてい
ない遊技者は、ホール1内に設置されている自動発行機
104において会員カードまたはビジタカードの発行を
受けることができる。
【0044】遊技者が自動発行機104で会員カードま
たはビジタカードの発行を受けると、その遊技者の個人
情報が自動発行機104からPC用管理コンピュータ1
01および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に
送られる。また、遊技者がカード残高の加算更新操作で
ある入金操作を行えば、入金情報が自動発行機104か
らPC用管理コンピュータ101に送られる。これらの
遊技者の個人情報および入金情報は、PC用管理コンピ
ュータ101から各管理センタを介してPC中央管理セ
ンタ200に送られ、PC中央管理センタ200の管理
コンピュータにより管理される。また、遊技者の個人情
報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から各
管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管理センタ30
0に送られ、貯玉・再プレイ中央管理センタ300内の
管理コンピュータにより管理される。
【0045】ホール用管理コンピュータ103は、ホー
ル1がその経営に役立てるために所有している管理コン
ピュータであり、売上げ情報の管理等のホール1内での
各種の情報の管理を行なう。ホール用管理コンピュータ
103は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、
自動発行機104、情報開示装置106、島管理装置1
07、および、カード処理装置110と接続されてい
る。
【0046】カード処理装置110は、パチンコ遊技機
109、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理
コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102と接続されている。遊技者が会員カー
ドまたはビジタカードをカード処理装置110における
後述するICカード支持部65(図3,図4参照)に載
置すれば、載置されたカードの記録情報(記憶情報)が
非接触で読出される。そして、カード処理装置110
と、PC用管理コンピュータ101または貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102との間で情報の送受信が行
われ、載置されたカードの照合の処理が行われる。カー
ド残高を用いて玉貸操作が行われる場合には、カード処
理装置110と、PC用管理コンピュータ101との間
で情報の送受信が行われることにより、載置されたカー
ドの照合が行われる。一方、貯玉を用いて玉貸操作が行
われる場合(貯玉再プレイの場合)には、カード処理装
置110と、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102
との間で情報の送受信が行われることにより、載置され
たカードの照合が行われる。
【0047】カードの照合が行われた後、カード残高ま
たは貯玉数に相当する金額から所定額が減算されるのと
引換えに遊技者に所定数の持点が付与され、その持点が
パチンコ遊技機109において持点表示器(図9に示さ
れる持点表示器91)に表示される。また、後述する遊
技可能持点により遊技が行なわれる場合には、その遊技
可能持点がパチンコ遊技機109において持点表示器
(図9に示される持点表示器91)に表示される。ま
た、カードの引落額に関する引落額情報は、ホール用管
理コンピュータ103に送られるとともに、カード残高
または貯玉数の引落対象の種別に応じて、PC用管理コ
ンピュータ101または貯玉・再プレイ用管理コンピュ
ータ102に送られる。
【0048】遊技者が付与された持点を使用してパチン
コ遊技機109で遊技を行なえば、遊技状態に応じて発
生するさまざまな情報がパチンコ遊技機109から台管
理装置108へ送信される。たとえば、パチンコ玉が弾
発発射される毎に利益球数情報が台管理装置108へ送
信される。また、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入
賞口へ入賞して遊技者に持点が付与されれば、それに応
じて不利益球数情報が台管理装置108へ送信される。
遊技状態に応じていわゆる大当りが発生すれば、大当り
情報が台管理装置108へ送信される。このように、パ
チンコ遊技機109の遊技状況を表わすための各種情報
を遊技情報と呼ぶ。パチンコ遊技機109から送信され
るさまざまな遊技情報は台管理装置108において各遊
技情報の種類毎に集計され、管理される。なお、台管理
装置108は、パチンコ遊技機109毎に設けられてお
り、対応する遊技機の遊技情報を管理している。
【0049】台管理装置108は、対応するパチンコ遊
技機109が設置されている遊技機設置島に設けられた
島管理装置107と接続されている。島管理装置107
は、前述したように遊技機設置島I毎に設けられてお
り、担当する遊技機設置島Iに設置されている複数のパ
チンコ遊技機109に関する遊技情報を管理する。具体
的には、遊技機設置島Iに設置されたパチンコ遊技機1
09と対応して設けられている台管理装置108から各
パチンコ遊技機109の遊技情報を受信して各パチンコ
遊技機109毎にその遊技情報を管理している。さらに
島管理装置107は、ホール用管理コンピュータ103
と接続されている。島管理装置107はホール用管理コ
ンピュータ103へ各遊技設置島I毎に設置されたパチ
ンコ遊技機109の遊技情報を送信する。ホール用管理
コンピュータ103は、複数の島管理装置107より送
信される遊技情報を受信して遊技機設置島I毎に各パチ
ンコ遊技機109の遊技情報を管理する。このようにパ
チンコ遊技機109の遊技情報は、ホール用管理コンピ
ュータ103、島管理装置107、台管理装置108に
より階層的に管理されている。
【0050】情報開示装置111には、遊技者の操作に
よりさまざまな情報を表示させることが可能である。た
とえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させるこ
とができる。遊技者が遊技を行なっているパチンコ遊技
機109の遊技情報を表示させるための所定の操作を行
なえば、パチンコ遊技機109の遊技情報が台管理装置
108から情報開示装置111へ送信され、情報開示装
置111でその遊技情報が表示される。会員登録が行わ
れている会員カードを使用して遊技が行われている場合
には、自己のパチンコ遊技機109以外の他のパチンコ
遊技機109に関する遊技情報を情報開示装置111に
表示させることも可能である。その場合には、島管理装
置107あるいはホール用管理コンピュータ103から
必要な遊技情報が台管理装置108を介して情報開示装
置111へ送信される。
【0051】その他、情報開示装置111を操作するこ
とにより、パチンコ遊技機109での遊技を中断させる
ことも可能である。これにより、特定のパチンコ遊技機
109においての遊技をする権利を有した状態で当該パ
チンコ遊技機109から席を立ち、たとえば昼食に出向
くことなどが可能である。このような中断操作を行なえ
ば、情報開示装置111、台管理装置108、および、
島管理装置107を介して中断情報がホール用管理コン
ピュータ103へ送られる。これによりホール用管理コ
ンピュータ103は、特定のパチンコ遊技機109にお
いて特定の遊技者が遊技を中断していることを把握可能
である。
【0052】持点を有した状態で遊技者が遊技を終了さ
せると、持点が「遊技可能持点」として会員カードまた
はビジタカードに記録される(図8参照)。あるパチン
コ遊技機109で遊技を終了した遊技者が他のパチンコ
遊技機109で再び遊技を開始するために自己の会員カ
ードまたはビジタカードを他のパチンコ遊技機109に
対応したカード処理装置110のICカード支持部65
へ載置すれば、そのカードに対応した「遊技可能持点」
が読出される。これにより、遊技者は前のパチンコ遊技
機109における遊技で獲得した持点を使用して再遊技
できる。なお、ホール1の運用により、たとえば、大当
たりの発生に基づいて遊技者が獲得した持点について
は、再度これを遊技に使用できないようにして景品交換
専用の「景品交換持点」として処理し、これを会員カー
ドまたはビジタカードに記録させることも可能である。
【0053】「景品交換持点」および「遊技可能持点」
は、これを獲得した当日のみ有効なものとして取扱われ
る。すなわち、日が変われば会員カードまたはビジタカ
ードに記録されているこれらの持点はすべて消去され
る。しかしながら、持点獲得当日に景品交換機105で
持点預入操作、すなわち、貯玉操作を行えば、「景品交
換持点」および「遊技可能持点」が「預り持点(貯玉
数)」に変換され、翌日以降もこれを景品交換に有効に
使用することが可能となる。
【0054】景品交換機105において貯玉操作がなさ
れると、貯玉数等の貯玉に関する情報が会員カードまた
はビジタカードに記録されるとともに、貯玉・再プレイ
用管理コンピュータ102に与えられる。そのような貯
玉に関する情報は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ
102から各管理センタを介して貯玉・再プレイ中央管
理センタ300の管理コンピュータに送られて管理され
る。
【0055】景品交換機105では、遊技者が遊技当日
に所有している「景品交換持点」や「遊技可能持点」、
これまでの遊技を通して所有している「預り持点(貯玉
数)」の他、会員カードまたはビジタカードに記録され
ているカード残高を所定の景品と交換するための操作を
行なうことができる。
【0056】この景品交換機105で所定の景品交換操
作を行なえば、景品の種類および数の記録された景品交
換用レシートが発行される。サービスカウンタなどでこ
の景品交換用レシートと、会員カードまたはビジタカー
ドとを係員に提示することにより、景品交換用レシート
と引換えに所望の景品が遊技者に手渡されることとな
る。
【0057】さらにこの景品交換機105では、カード
が会員カードである場合に限って「預り持点」を「遊技
可能持点」に変換する操作を行なうことができる。尚、
この際には所定の手数料が預り持点から差し引かれる。
【0058】また、情報開示装置106においては、各
パチンコ遊技機109に対応して設けられた情報開示装
置111と同様に、遊技者の操作によりさまざまな情報
を表示させることが可能である。表示される各種情報
は、ホール用管理コンピュータ103から与えられる。
情報開示装置106では、たとえば、テレビ放送番組や
遊技情報などを表示させることができる。また、情報開
示装置106では、会員登録が行われている会員カード
を使用して遊技者の操作が行なわれた場合には、ホール
1内の各パチンコ遊技機109に関する遊技情報を表示
させることも可能である。
【0059】図3は、パチンコ遊技機109およびカー
ド処理装置110の正面図である。カード処理装置11
0の内部には、これを制御するためのICカード処理装
置制御用マイクロコンピュータを含むICカード処理装
置基板(図示省略)が設けられている。
【0060】カード処理装置110には、連結方向指示
器67が設けられており、この点灯状況により、パチン
コ遊技機109に対応するカード処理装置110が把握
できる。また、カード処理装置110には、遊技者が会
員カードまたはビジタカードの使用に際して会員カード
またはビジタカードを載置するICカード支持部65が
設けられている。そのICカード支持部65は、会員カ
ードまたはビジタカードを載置可能な領域が形成された
皿形状のカードホルダであり、その上面側において会員
カードまたはビジタカードが遊技者により載置され、載
置されたカードを保持する。ICカード支持部65は、
遊技者により会員カードまたはビジタカードが使用され
ている場合に、そのカードが取出し不可能なカードロッ
ク状態に動作する。そして、ICカード支持部65は、
遊技者によるカードの使用が終了すると、載置されてい
るカードを自由に取出し可能な状態にするために、カー
ドロック状態を解除する動作を行なう。ICカード支持
部65の詳細な構成については、図5を用いて後述す
る。
【0061】カード処理装置110において利用可ラン
プ69が点灯していることを確認したうえで会員カード
またはビジタカードをICカード支持部65に載置すれ
ば、会員カードまたはビジタカードに記録されている情
報が、後述するカード処理用マイクロコンピュータ11
2に非接触で読出される。カード処理用マイクロコンピ
ュータ112に読み出された記録情報はPC用管理コン
ピュータ101に送信され、記録情報の照合結果がPC
用管理コンピュータ101からカード処理用マイクロコ
ンピュータ112に返信される。カード処理装置110
においては、記録情報の照合内容が一致すれば、載置さ
れているカードのカード残額をパチンコ遊技機109に
設けられている操作部41の残高表示器(図9の残高表
示器86)に表示する。
【0062】カード処理装置110においては、1回の
引き落とし操作で引き落とされるカード残高の大きさを
設定でき、設定内容が引落額表示ランプ82に点灯表示
される。設定内容を変更したい場合には引落額切替スイ
ッチ83を押圧すればよい。引落額切替スイッチ83を
押圧する毎に引落額表示ランプ82が、「100」、
「300」、「500」、「100」、…の順序で点灯
し、設定内容が変更される。
【0063】遊技者が操作部41に設けられている引落
スイッチ(図9の引落スイッチ85)を操作して所定の
玉貸操作を行なえば、予め入力設定されている貸出単位
額分の残高がカード残高から減額されるとともに、引落
額情報が情報出力部(図9の情報出力部88)より出力
される。そして、貸出単位額分の持点が操作部41に設
けられている持点表示器91(図9参照)に加算更新し
て表示される。カード処理装置110には、端数表示ス
イッチ66が設けられており、この端数表示スイッチ6
6を押圧操作することにより、カード残高の端数を残高
表示器90(図9参照)に表示させることが可能であ
る。なお、操作部41には、通常時における残高からの
引落しモード(通常モード)と、預り持点からの引落し
モード(再プレイモード)との引落しモードの切換えを
行なう場合に操作される再プレイ切換スイッチ87が設
けられている。再プレイモード中は、預り持点からの引
落しとなる。また、再プレイによる引落額情報も情報出
力部(図9の情報出力部88)より出力される。
【0064】カード処理装置110には、ICカードの
使用に関する各種制御処理を行なうカード制御用マイク
ロコンピュータ(後述するカード制御用マイクロコンピ
ュータ112)が設けられている。
【0065】持点の存在する状態で、遊技者が打球操作
ハンドル37を操作(ON状態に操作)して遊技を開始
すれば、打球発射モータ(図4の打球発射モータ13
7)が駆動され、打玉が一発ずつ遊技領域46に発射さ
れる。打玉が一発ずつ発射されると、それに応じて、持
点表示器より持点が減算表示される。遊技領域46に打
込まれた打玉が通常入賞口57,55、始動入賞口5
8、可変入賞球装置48等の各種入賞領域に入賞すれ
ば、入賞領域の種別に応じた所定数の持点が持点表示器
に加算表示される。打球操作ハンドル37には、打球操
作ハンドル37がオン状態にされたことを検出するため
の打球発射検出器(図9の打球発射検出器206が設け
られている。
【0066】打玉が始動入賞口58に入賞すれば、可変
表示装置47において図柄の可変表示が開始される。な
お、可変表示装置47の可変表示中に打玉が始動入賞口
58に入賞すれば、その入賞が記憶される。そして、前
回の可変表示が終了した後に、その記憶に基づいた可変
表示が開始される。可変表示装置47の可変表示結果が
予め定められた特定の組合せ(たとえば図示する状態)
となれば、いわゆる大当りが発生する。大当りが発生す
れば、ソレノイド51が励磁されて可変入賞球装置48
に設けられている開閉板50が開成し、可変入賞球装置
48内に打玉を入賞させることが可能な遊技者にとって
有利な第1の状態となる。また、大当りの発生ととも
に、効果音がスピーカ42あるいはスピーカ40より発
せられる。また、サイドランプ61が点滅表示される。
【0067】可変入賞球装置48の前記第1の状態は、
開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉
が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成
立することにより終了して開閉板50が閉成状態とな
り、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可
能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口
49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検
出スイッチ54により検出される。
【0068】大入賞口49の内側の左側部分には、通常
「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられてい
る。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が
特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が
検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1
の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置4
8を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行
なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置
48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当
りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている
遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御
の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から
前記第2の状態に変化する。
【0069】56は、ワープ入口であり、進入した打玉
を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0070】一方、遊技領域46に打込まれた後、いず
れの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より
回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで
到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収さ
れて後述するファウル玉検出器45で検出される。ファ
ウル玉検出器45で検出された打玉数に相当する得点は
前記得点表示器で加算表示される。なお、44は発射玉
検出器であり、弾発発射された打玉が検出される。
【0071】ホール側で予め定めたラッキーナンバーに
より、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が
可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に
付与された得点を用いて、その大当りの終了後、継続し
て遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特
典の1つである。ラッキーナンバーで大当りが発生すれ
ば、ラッキーナンバーで大当りしたことをホールの係員
が確認し、リセットキースイッチ38に所定のキーを挿
入して操作することにより、その操作をリセット操作検
出器38aが検出し、遊技続行許容表示器39が点灯す
る。その後、持玉遊技ができなくなるか、その遊技者が
遊技をやめる場合、もう一度リセットキースイッチ38
を操作すれば遊技続行許容表示器39は消灯する。
【0072】遊技領域46に打込まれた後、回収された
打玉は、パチンコ遊技機109内を循環して、再び弾発
発射可能位置に導かれるように構成されている。前面枠
34には、操作部41が一体的に設けられた前面板36
を開閉するための錠穴が設けられている。ホールの係員
などが、この錠穴に所定の鍵を差込んで解錠操作した
後、前面板開閉部62を操作すれば、前面板36が開成
する。前面枠34を開成させることにより、玉出レバー
部63を操作することが可能となる。玉出レバー部63
を操作することにより、パチンコ遊技機109内で循環
して使用されている封入玉を玉出穴64より取出すこと
が可能である。
【0073】パチンコ遊技機109には、ホールの係員
などにより、その開閉が自在となるガラス扉35が設け
られている。
【0074】パチンコ遊技機109における遊技を終了
するためには、打球操作ハンドル37の操作を止めて、
打ち込んでいる玉がすべて回収されるまで待てばよい。
これにより、持点表示器に表示されている持点が「遊技
可能持点」あるいは「景品交換持点」として会員カード
またはビジタカードに加算更新記録される。また、残高
表示器86に表示されていたカード残高が会員カードま
たはビジタカードに更新記録されることとなる。このよ
うな会員カードまたはビジタカードへの情報の書込み
(記録)は、非接触で行なわれる。これらの持点やカー
ド残高などの記録情報がPC用管理コンピュータ101
および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送信
された後、更新記録の終了した会員カードまたはビジタ
カードがICカード支持部65から自由に取出し可能に
なる。
【0075】また、昼食、その他の用事のために遊技中
のパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断し
たい場合には、情報開示装置111(図1参照)で所定
の中断操作を行なえばよい。中断操作を行なうことによ
り、残高表示器86の表示が遊技中断中である旨のメッ
セージ表示に切換わるとともにパチンコ遊技機109の
打球操作ハンドル37がロックされ、遊技不能動状態と
なる。また、ICカードリーダライタ72に取込まれて
いる遊技カード104には、遊技を中断したパチンコ遊
技機109の台番号を特定可能な中断情報が記録され
る。なお、この中断情報は、会員カードまたはビジタカ
ードのカード発行番号などとともにホール用管理コンピ
ュータ103(図1参照)へ送信される。中断情報がカ
ードに記録媒体されると、ICカード支持部65におい
ては、カードロック状態が解除され、カードが遊技者に
より取出し可能な状態になる。
【0076】また、カード処理装置110は、この中断
情報が記録されたカード以外の遊技カードの受付を禁止
する。したがって、遊技を中断した者以外の他人が自己
のカードを使用して遊技を行なうことができなくなる。
このため、遊技者は、遊技をしていたパチンコ遊技機1
09を確保した状態で遊技を中断し、昼食などに出掛け
ることができる。
【0077】なお、遊技を中断状態にした遊技者が再度
遊技を再開させるためには、自己の所有する会員カード
またはビジタカードをICカード支持部65に再び載置
すればよい。カード処理装置110は、載置されたカー
ドの記録情報を照合して中断情報が一致することを確認
した後、残高表示器86の表示をカード残高の表示に切
換えるとともに、パチンコ遊技機109の遊技不能動状
態を解除する。これにより遊技者は、中断前の遊技状態
から遊技を再開することができる。
【0078】図4は、パチンコ遊技機109およびカー
ド処理装置110の全体背面図である。パチンコ遊技機
109の通常入賞口57,55や始動入賞口58あるい
は可変入賞球装置48内に進入した入賞玉は、遊技盤の
裏面に導かれて入賞玉集合樋130に案内され、すべて
入賞玉検出器131により検出される。一方、アウト口
60より回収されたアウト玉はアウト玉誘導樋153で
誘導され、前述したように入賞玉検出器31で検出され
た入賞玉と合流する。そして、アウト玉および入賞玉は
打込玉検出器133で検出された後、打込玉集合樋13
4に案内される。また、ファウル玉戻り口73より回収
されたファール玉はファール玉検出器45で検出された
後、打込玉集合樋134に案内される。
【0079】打込玉集合樋134に案内された打玉は傾
斜に沿って発射玉供給口156へ案内される。遊技者が
打球操作ハンドル37(図1参照)を操作すれば打球発
射モータ137が駆動し、ハンマ138が間欠揺動され
る。ハンマ138の間欠揺動に伴って発射玉供給口15
6に案内されたパチンコ玉が1発ずつ遊技領域46(図
1参照)へ弾発発射される。以上のようにして、パチン
コ遊技機109内に封入されているパチンコ玉が繰返し
循環して遊技に使用される。
【0080】遊技場の係員などが所定の玉抜スイッチ
(図示省略)を操作すればソレノイド158が励磁さ
れ、打込玉集合樋134の一部を形成している回動板1
57が所定角度回動し、玉抜樋159と打込玉集合樋1
34とを連通させる。これにより、打込玉検出器133
で検出された後打込玉集合樋134を案内される封入玉
は発射玉誘導口156へ誘導されることなく玉抜樋15
9へ案内される。玉抜樋159へ案内された封入玉はパ
チンコ遊技機109外部へ排出される。
【0081】128は遊技用制御基板であり、前述した
ような遊技制御を含む各種遊技内容の制御を行なう遊技
制御用マイクロコンピュータ167(図9参照)が設け
られている。また、160は持点用制御基板であり、持
点の制御を行なうための持点制御用マイクロコンピュー
タ166(図9参照)が設けられている。なお、168
は大当り情報や確率変動情報、始動入賞情報などの遊技
情報をホールコンピュータなどへ出力するための通信部
である。
【0082】図5は、ICカード支持部65の設置状態
を示す斜視図である。図5においては、(a)にICカ
ードが自由に出し入れ可能な状態(非カードロック状
態)が示されており、(b)にICカードの取出しが阻
止された状態(カードロック状態)が示されている。
【0083】図5においては、ICカード支持部65が
設置された部分の近傍が拡大されて示されている。図5
を参照して、ICカード支持部65は、会員カードおよ
びビジタカードを底面651上に1枚載置することが所
定の深さを有する皿状に構成されている。ICカード支
持部65の四方の側壁652の高さは、ICカードの厚
さよりも十分に高くなっている。したがって、ICカー
ド支持部65においては、ICカードが上下方向に出し
入れされる。底面651上に載置されたICカードは、
側方が側壁652に囲まれるため、ICカード支持部6
5内から落下せずに保持される。
【0084】底面651には、ICカードが載置された
ことを検出するためのセンサとしてのカード検出スイッ
チ656が設けられている。このカード検出スイッチ6
56は、底面651の内部から上方に突出する突起を有
し、この突起が載置されたICカードの重量により下方
に押下げられることにより、オン状態になりICカード
が載置されていることを検出する。
【0085】ICカード支持部65の側壁652のうち
のカード処理装置110に接する側の中央部には、ロッ
ク部材出入口653が開口形成されている。このロック
部材出入口653においては、平板状のロック部材65
4が出入れされる。このロック部材654は、ICカー
ド支持部65内に載置されたICカード700を取出し
を阻止するための部材である。ロック部材654は、カ
ード処理装置110の内部に設けられたカードロックソ
レノイド655に連動連結されており、カードロックソ
レノイド655の動作にしたがって駆動され、ロック部
材出入口653を通って出し入れされる。
【0086】非カードロック状態においては、カードロ
ックソレノイド655が消磁状態にされ、それに応じ
て、図5の(a)に示されるようにロック部材654が
カード処理装置110の内部に収納されている。図5の
(b)に示されるように、カードロック状態において
は、カードロックソレノイド655が励磁状態にされ、
それに応じて、図5の(b)に示されるように、ロック
部材654が、ロック部材出入口653から突出し、I
Cカード700上を通って底面651に沿って図中の矢
符に示される方向に動作される。そして、カードロック
状態にされる場合は、ロック部材654の先端部がIC
カード支持部65の側壁652の側壁に当接される。こ
のように、ロック部材654がICカード700上に突
出することにより、遊技者がICカード支持部65内か
らICカード700を取出すことが不可能な状態にされ
る。
【0087】次に、会員カードおよびビジタカードとし
て用いられるICカードの構成を詳細に説明する。図6
は、会員カードおよびビジタカードとして用いられるI
Cカードの平面図である。
【0088】図6を参照して、会員カードおよびビジタ
カードとして用いられるICカード700は、カード処
理装置110と非接触で情報の通信を行なって使用され
る所謂非接触型のICカードである。ICカード700
には、送受信部701、ICカードマイクロコンピュー
タ702、EEPROM703、および、電源回路70
4が設けられている。送受信部701、ICカードマイ
クロコンピュータ702、EEPROM703、およ
び、電源回路704は、カード内部に内蔵されている。
送受信部701の一部は、情報の通信を容易にするため
にカード表面に露出している。
【0089】次に、ICカード700に設けられている
回路の構成を説明する。図7は、図6に示されたICカ
ード700に設けられている回路の構成を示すブロック
図である。
【0090】送受信部701は、カード処理装置110
との間で情報の通信(送受信)を行なうために設けられ
ている。送受信部701は、送信回路701a、変調回
路701b、受信回路701c、および、復調回路70
1dを含む。ICカードマイクロコンピュータ702
は、CPU702a、ROM702b、RAM702
c、および、I/O回路702eを含む。
【0091】電源回路704は、受信回路701cと、
復調回路701dとの間に接続されている。受信回路7
01cがカード処理装置110から送信されてくる無線
周波信号を受信すると、その受信に応じて発生する誘起
電流が電源回路704に供給され、電源回路704がそ
の誘起電流を整流して基準電圧を発生させる。電源回路
704が発生させる基準電圧は、ICカード700内の
電源電圧として送受信部701、ICカードマイクロコ
ンピュータ702、および、EEPROM703に供給
される。
【0092】カード処理装置110から送信される無線
周波信号を受信回路701cが受信すると、その信号が
復調回路701dによりディジタル信号に復調されてI
/O回路702eを介してCPU702aに与えられ
る。カード処理装置110から送信される無線周波信号
には、ICカード700で実行すべき処理(情報の書込
みおよび情報の読出し等の処理)の内容を指令する指令
情報が含まれており、その指令情報にしたがってCPU
702aが所定の情報処理を実行する。また、カード処
理装置110から送信される無線周波信号には、EEP
ROM703に書込むべきカード情報が含まれている。
【0093】CPU702aは、前述した指令情報にし
たがい、ROM702bに格納されている制御プログラ
ムに基づいて制御動作を所定の順序で実行する。RAM
702c内には、CPU702aの演算に使用される各
種演算カウンタが記憶されて1る。EEPROM703
は、各種情報の再書込が可能なメモリである。
【0094】ICカードマイクロコンピュータ702に
は、前述したCPU702a、ROM702b、RAM
702c、および、I/O回路702eの他に、パワー
オンリセット回路、クロック発生回路、パルス分周回
路、および、アドレスデコード回路などが設けられてい
る。EEPROM703内には、会員カードまたはビジ
タカードというICカードの種別を識別可能なカード種
別番号の他、各カードに特有の情報がそれぞれ記録(記
憶)されている。その記録情報の一例は、図8を用いて
後述する。
【0095】前述した指令情報により情報の書込が指令
された場合には、CPU702aにより、送られてきた
カード情報をEEPROM703に書込む処理がなされ
る。また、前述した指令情報により情報の読出しが指令
された場合には、CPU702aにより、EEPROM
703から記録情報を読出す処理がなされる。その場合
に読出された情報は、CPU702aからI/O回路7
02eを介して変調回路701bに与えられ、変調回路
701bにおいてディジタル信号からアナログ信号に変
調される。変調回路701bでの変調により得られたア
ナログ信号は、送信回路701aに与えられ、送信回路
701aから無線周波信号としてカード処理装置110
へ送信される。
【0096】ICカード支持部65は前述した無線周波
信号の通信範囲内に設けられており、ICカード700
が前述したICカード支持部65に載置されれば、IC
カード700とカード処理装置110との間での情報の
通信が可能な状態になる。そして、前述した無線周波信
号の通信に基づいて、ICカード700内に記録されて
いる情報が読出し可能になり、またその情報が更新可能
になる。
【0097】次に、ICカード700のEEPROM7
03内に記録(記憶)されている情報を説明する。ここ
では、会員カードを代表例として説明する。図8は、会
員カードのEEPROM703内に記憶されている情報
を説明するための説明図である。
【0098】カード種別番号801は、ICカードの種
別を判別するために記録される情報であり、その情報に
より、ICカードが会員カードであるかビジタカードで
あるかが示される。会員カードの場合には、会員カード
であることを示すカード種別番号が記録されている。こ
れにより、挿入カード処理装置606等のICカード処
理装置は、ICカードが会員カードであるか、ビジタカ
ードであるかを判別できる。
【0099】カード発行番号802は、複数のICカー
ドの中から一のICカードを特定し識別するために用い
られる情報であり、パーラーネットに加盟しているホー
ル1から発行されるICカードには重複したカード発行
番号が付されることはない。発行店コード803は、会
員カードを発行したホールを特定するための情報であ
る。この発行店コード803により、会員カードが、全
国のホールのうちのどこのホール1で発行されたもので
あるのかを特定することが可能である。
【0100】発行日804は、会員カードが発行された
年月日を示す情報である。会員情報805には会員の遊
技者の氏名、性別、住所、および指紋等の会員の個人情
報が記録されている。
【0101】中断情報806は、遊技者が遊技の中断操
作を行なった際に記録される情報であり、中断操作を行
なったパチンコ遊技機の台番号などが記録されている。
セキュリティコード807は、ICカードのセキュリテ
ィを保持するための情報である。セキュリティコード8
07は、カード処理装置110等のICカード処理装
置、ならびに、景品交換機105が会員カードの記録情
報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。こ
のセキュリティコード807が予め登録されているコー
ドと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理が
実行されないように構成されている。
【0102】カード残高808は、会員カードの残高で
あり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことに
より減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことによ
り加算更新される。有効期限809は、会員登録の有効
期限である。
【0103】遊技可能持点(使用可能持点)810に
は、遊技に使用可能な持点の情報が記録される。履歴情
報811は、会員における、過去の入会および脱会の履
歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、過
去の不正行為の履歴等の各種の履歴に関する情報であ
る。使用回数812には、ICカードが、自動発行機1
04およびカード処理装置110において使用された回
数(たとえば挿入回数)の情報が記録される。この使用
回数812は、ICカードが会員カードおよびビジタカ
ードのどちらとして使用されたかにかかわらず、ICカ
ードが最初に発行された後の積算使用回数であり、IC
カードがどの種類のカードとして使用されても、使用さ
れるごとに加算更新される。
【0104】景品交換持点813には、景品交換するこ
とが可能な持点が記録される。遊技場預り持点814に
は、遊技場預り持点、すなわち、貯玉数の情報が記録さ
れる。会員カードには、以上に示した情報の他にも、そ
の他の情報815として、ICカードの再発行回数およ
びカード会社により出荷の際に記録される前述した管理
情報等の各種情報が記録される。
【0105】また、ビジタカードのEEPROM703
内に記録されている情報は、前述した会員カードのEE
PROM703内に記録されている情報と比べて、遊技
場預かり持点が記録されていない点が異なる。ビジタ
は、貯玉をすることができないので、遊技場預かり持点
を記憶させる必要がないのである。つまり、ビジタカー
ドには、遊技場預かり持点を除く前述した各種情報と同
様の情報がビジタに対応して記録されている。
【0106】図9は、図1に示したカード処理装置11
0およびパチンコ遊技機109のそれぞれに設けられた
制御回路を示すブロック図である。なお、以下の説明に
おいてICカードという場合には、会員カードおよびビ
ジタカードの両方が含まれる。
【0107】カード処理装置110には、会員カードお
よびビジタカードに関する処理等の各種の制御処理を行
なうためのカード処理制御用マイクロコンピュータ11
2が設けられている。電源回路89からカード処理制御
部112に、電源電力が供給される。カード処理制御用
マイクロコンピュータ112は、電源回路89から供給
される電源電力に基づいて動作する。
【0108】カード処理制御用マイクロコンピュータ1
12は、CPU112a、ROM112b、および、R
AM112cを含む。ROM112bには、制御処理を
実行するための制御プログラム等の各種データが記憶さ
れている。CPU112aは、ROM112bからデー
タを読出して制御プログラムを実行し、RAM112c
を作業領域として用いて各種制御を行なう。
【0109】カード処理用マイクロコンピュータ112
は、カード処理装置110に異常のないことを条件に利
用可ランプ69に表示信号を与え、利用可ランプ69を
点灯させる。
【0110】カード処理装置110のICカード支持部
65に会員カードまたはビジタカードが載置されると、
カード検出スイッチ656からカード処理用マイクロコ
ンピュータ112に検出信号が入力される。カード検出
スイッチ656から検出信号が入力されると、カード処
理用マイクロコンピュータ112は、ICカードから記
録情報を読出すための指令情報としてのディジタル信号
をI/O回路905を介して変調回路902に与える。
変調回路902は、ディジタル信号を受けると、そのデ
ィジタル信号をアナログ信号に変調し、そのアナログ信
号を送信回路901に与える。送信回路901は、アナ
ログ信号を受けると、そのアナログ信号に応じた無線周
波信号を指令情報として送信する。そして、そのように
送信された無線周波信号は、ICカード支持部65に載
置されたICカード700(会員カードまたはビジタカ
ード)により受信され、前述したように無線周波信号の
情報内容に応じた処理がICカードにおいて実行され、
ICカード700のEEPROM703から記録情報が
読出され、その読出された記録情報を示す無線周波信号
がICカード700から送信される。
【0111】ICカード700から読出された記録情報
を示す無線周波信号が送信されると、その無線周波信号
が受信回路903により受信される。その信号が復調回
路904によりディジタル信号に復調されてI/O回路
905を介してカード処理用マイクロコンピュータ11
2に入力される。カード処理用マイクロコンピュータ1
12は、入力された記録情報をRAM112cに記憶す
る。
【0112】引落額切替スイッチ83が操作されれば、
その操作の検出信号が引落額切替スイッチ83からカー
ド処理用マイクロコンピュータ112に入力される。カ
ード処理用マイクロコンピュータ112は、引落額切替
スイッチ83から検出信号を受けると、その検出信号に
応じて、引落額を切替えるとともに、引落額表示ランプ
82に表示切替信号を与えて引落額表示ランプ82にお
ける引落額の表示を変更させる処理を行なう。
【0113】再プレイ切換スイッチ87が操作されれ
ば、その操作の検出信号が再プレイ切換スイッチ87か
らカード処理用マイクロコンピュータ112に入力され
る。再プレイ切換スイッチ87から操作の検出信号を受
けると、その検出信号に応じて、カード処理用マイクロ
コンピュータ112は、引落しモードを切換える処理を
行なう。
【0114】引落スイッチ85が操作されれば、その操
作の検出信号が引落スイッチ85からカード処理用マイ
クロコンピュータ112に入力される。引落スイッチ8
5から検出信号が入力されると、カード処理用マイクロ
コンピュータ112は、カードロックソレノイド655
に駆動信号(励磁信号)を与える。これにより、カード
ロックソレノイド655によってロック部材654が突
出させられ、カードロック状態になる。
【0115】また、前述したように引落スイッチ85が
操作されれば、現状の引落しモードに応じて、ICカー
ド支持部65に載置されたICカード700(会員カー
ドまたはビジタカード)から読出した記録情報により特
定されるカード残高または貯玉数に相当する金額から所
定額を減算し、その引換えに遊技者に所定数の持点を付
与する処理がカード処理用マイクロコンピュータ112
により行なわれる。さらに、引落操作に応じてカード残
高または貯玉数が減算された場合には、カード残高また
は貯玉数の変更に応じて、カード処理用マイクロコンピ
ュータ112によりICカード支持部65に載置されて
いるICカード700の記録情報を書換える処理が行な
われる。また、遊技者所有の遊技可能持点により遊技が
行なわれる場合には、ICカード700(会員カードま
たはビジタカード)から読出した遊技可能持点が遊技に
使用可能な持点としてそのまま遊技者に付与される。
【0116】ICカード700の記録情報を書換える処
理の実行に際しては、カード処理用マイクロコンピュー
タ112から記録情報を書換えを指令する指令情報およ
び書換内容情報を特定するデジタル信号をI/O回路9
05を介して変調回路902に与える。変調回路902
は、ディジタル信号を受けると、そのディジタル信号を
アナログ信号に変調し、そのアナログ信号を送信回路9
01に与える。送信回路901は、アナログ信号を受け
ると、そのアナログ信号に応じた無線周波信号を指令情
報および書換内容情報として送信する。そして、そのよ
うに送信された無線周波信号は、ICカード支持部65
に載置されたICカード700(会員カードまたはビジ
タカード)により受信され、その無線周波信号の情報内
容に応じて、ICカード700が記録情報を書換える処
理を行なう。
【0117】持点を付与した場合には、カード処理用マ
イクロコンピュータ112から持点制御用マイクロコン
ピュータ166に持点情報が与えられる。持点制御用マ
イクロコンピュータ166では、カード処理用マイクロ
コンピュータ112から与えられた持点情報を記憶し、
その持点情報に基づいて持点表示器91に表示信号を与
え、持点表示器91に持点を表示させる。
【0118】また、カード処理用マイクロコンピュータ
112は、カードの引落額に関する引落額情報を情報出
力部88からホール用管理コンピュータ103に送ると
ともに、その引落額情報をカード残高または貯玉数の引
落対象の種別に応じて、情報出力部88からPC用管理
コンピュータ101または貯玉・再プレイ用管理コンピ
ュータ102に送る処理を行なう。
【0119】打球操作ハンドル37の操作に応じて打球
発射が行なわれると、打球発射検出器206から打球発
射検出信号がカード処理用マイクロコンピュータ112
に入力される。カード処理用マイクロコンピュータ11
2では、打球発射検出器206から与えられる打球発射
検出信号の有無に基づいて、現在打球発射がなされてい
るか否かを判断する。カード処理用マイクロコンピュー
タ112は、打球発射がなされていると判断された場合
に、前述したカードロック状態を継続させ、カードロッ
ク状態中において打球発射がなされていないと判断され
た場合に、遊技領域46に打込まれた玉のすべてが回収
されたことを条件として、そのカードロック状態を解除
させる処理を行なう。
【0120】端数表示スイッチ66が操作されれば、そ
の操作の検出信号がカード処理用マイクロコンピュータ
112に入力される。端数表示スイッチ66から検出信
号が入力されると、カード処理用マイクロコンピュータ
112は、カード残高の端数を表示させる表示信号を残
高表示器90に与え、残高表示器90にカード残高の端
数を表示させる。また、カード処理用マイクロコンピュ
ータ112は、予め入力された情報に基づいて表示信号
を連結方向指示器67に与え、連結方向指示器67を点
灯表示させる。
【0121】遊技が開始され、発射玉検出器44でパチ
ンコ玉の発射が1発ずつ検出されるごとに持点制御用マ
イクロコンピュータ166は記憶している持点の減算更
新を行なうとともにその更新結果を持点表示器91に表
示させるための制御を行なう。ファール玉検出器45で
ファール玉が検出されれば、その検出信号が持点制御用
マイクロコンピュータ166に入力される。持点制御用
マイクロコンピュータ166は、ファール玉検出器45
からの検出信号の入力に応じて、記憶している持点を1
点ずつ加算更新するとともにその加算更新結果を持点表
示器91に表示させるための制御を行なう。
【0122】入賞玉検出器131により入賞玉が検出さ
れれば、その検出信号が持点制御用マイクロコンピュー
タ166に入力される。打玉が入賞すると、入賞があっ
た入賞領域の種別に応じた持点加算数を特定可能な情報
が遊技制御用マイクロコンピュータ67から持点制御用
マイクロコンピュータ166に与えられる。入賞玉検出
器131により入賞玉が検出された場合、持点制御用マ
イクロコンピュータ166は、遊技制御用マイクロコン
ピュータ67から与えられた持点加算数の情報に基づい
て記憶している持点を加算更新するとともに、その加算
更新結果を持点表示器91に表示させるための制御を行
なう。打込玉検出器133により打込玉が検出されれ
ば、その検出信号が持点制御用マイクロコンピュータ1
66に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ1
66は、これを検出して打込玉総数をカウントし、その
打込玉総数を記憶する。
【0123】また、持点制御用マイクロコンピュータ1
66は、発射玉検出器44により検出された発射玉の総
数をカウントし、その発射玉総数を記憶する。また、持
点制御用マイクロコンピュータ166は、ファール玉検
出器45により検出されたファール玉総数をカウント
し、そのファール玉総数を記憶する。
【0124】このように、持点制御用マイクロコンピュ
ータ166は、遊技者の持点、打込玉総数、発射玉総
数、および、ファール玉を管理している。カード処理用
マイクロコンピュータ112は、カードロック状態の制
御を行なう場合に、持点制御用マイクロコンピュータ1
66から遊技者の持点、打込玉総数、発射玉総数、およ
び、ファール玉総数の情報を読出し、ICカードのカー
ドロック状態の制御に用いる。
【0125】また、カード処理用マイクロコンピュータ
112は、遊技者による遊技が終了した場合に、持点制
御用マイクロコンピュータ166から現在の持点の情報
を読出し、その持点の情報を遊技者のICカード(会員
カードまたはビジタカード)の情報の書換えに用いる。
【0126】打球操作ハンドル37がON状態(打球発
射操作状態)からOFF状態(打球発射停止状態)に操
作されれば、カード処理用マイクロコンピュータ112
は、遊技領域46に打込まれた玉がすべて回収されたこ
とを条件として、ICカード支持部65に載置されてい
るICカード700の記録情報を書換える処理を行な
う。これにより、遊技終了時における持点等の情報が、
ICカード700に記録される。
【0127】次に、カード処理用マイクロコンピュータ
112において実行される制御処理の内容を説明する。
ここでは、カード処理用マイクロコンピュータ112に
おいて実行される各種制御処理のうち、特に、ICカー
ド700からの引落制御、ICカード700のロック制
御、および、ICカード700の記録情報の書換えに関
する処理に関連するカード処理について説明する。この
カード処理は、カード処理用マイクロコンピュータ11
2において実行されるメイン処理に実行にともなって実
行されるサブルーチンプログラムの一つである。
【0128】図10は、カード処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。このカード処理は、ICカード支
持部65にICカード700(会員カードまたはビジタ
カード)が載置され、カードの照合が済んだことを条件
として実行される。
【0129】まず、ステップ(以下、単にSという)S
1により、引落スイッチ85が操作(オン操作)された
か否かの判断がなされる。S1により引落スイッチ85
が操作されていないと判断された場合は、後述するS1
9に進む。一方、S1により引落スイッチ85が操作さ
れたと判断された場合は、S2に進み、カードロックソ
レノイド655に励磁信号を与えてロック部材654を
突出動作させることにより、カードロックを実行させる
処理がなされる。これにより、遊技者がICカード支持
部65に載置されているICカード700を取出すこと
が不可能になる。
【0130】S2の後、S3に進み、引落処理が実行さ
れる。この引落処理においては、引落スイッチ85の操
作に応じてカード残高または貯玉数に相当する金額から
所定額が減算され、その引換えに遊技者に所定数の持点
が付与される。さらに、この引落処理においては、カー
ド残高または貯玉数に相当する金額の減額と、持点の付
与とに応じて、ICカード700の記録情報が書換えら
れる。これにより、ICカード700の記録情報が更新
される。
【0131】次に、S4に進み、タイマをセットする処
理がなされる。これにより、引落処理後の経過時間の計
時が開始される。このタイマは、引落処理後の経過時間
を計時するために用いられるものである。次に、S5に
進み、S4でセットされたタイマの値を加算更新する処
理がなされる。次に、S6に進み、タイマの値が所定値
に達したか否かの判断がなされる。
【0132】S6によりタイマの値が所定値(たとえば
5秒)に達していないと判断された場合は、後述するS
9に進む。一方、S6によりタイマの値が所定値(たと
えば5秒)に達したと判断された場合は、S7に進み、
計時中のタイマをクリアする処理がなされた後、S8に
進み、カードロック状態を解除する処理がなされる。こ
れにより、タイマによる計時が停止し、ICカード70
0を取出せる状態になる。つまり、引落処理後に何らの
操作もなされずに所定時間が経過した場合には、遊技を
行なう意思が遊技者にないものとみなしてカードロック
状態を解除し、ICカード700の取出しを可能にする
のである。このように、タイマは、引落処理後に所定の
操作を待つための操作待ち時間の判断の計時のために使
用される。
【0133】前述したS6によりタイマの値がまだ所定
値に達していないと判断されてS9に進んだ場合は、打
球操作ハンドル37がオン状態(打球発射状態)になっ
ているか否かの判断がなされる。S9により打球操作ハ
ンドル37がオン状態になっていると判断された場合
は、後述するS12に進む。一方、S9により打球操作
ハンドル37がオン状態になっていないと判断された場
合(オフ状態の場合)は、S10に進み、引落スイッチ
85が操作(オン操作)されたか否かの判断がなされ
る。
【0134】S10により引落スイッチ85が操作され
ていないと判断された場合は、このカード処理が終了す
る。一方、S10により引落スイッチ85が操作された
と判断された場合は、S11に進み、計時中のタイマを
クリアする処理がなされる。これにより、タイマによる
計時が停止される。S9の後、S3に戻り、前述した処
理が繰返し行なわれる。このように、引落し操作後に所
定時間が経過するまでにさらに引落し操作がなされた場
合には、引落し処理が再度実行され、その実行に応じ
て、前述した操作待ち時間が延長される。
【0135】前述したS9により打球操作ハンドル37
がオン状態になっていると判断されてS12に進んだ場
合は、S13に進み、遊技中フラグをセットする処理が
なされる。これにより、タイマによる計時が停止し、カ
ードロック状態が継続される。つまり、引落処理後に所
定時間が経過するまでに打球操作ハンドル37がオン状
態になり打球発射が行なわれた場合は、遊技の実行中に
ICカード700が取出されることがないようにカード
ロック状態が継続されるのである。ここで、遊技中フラ
グとは、遊技が実行されている状態である旨を示すため
のフラグであり、セットされた場合に遊技中であること
が示される。
【0136】S13の後、S14に進み、打球操作ハン
ドル37がオフ状態(打球発射停止状態)になっている
か否かの判断がなされる。S14により打球操作ハンド
ル37がオフ状態になっていると判断された場合は、後
述するS16に進む。一方、S9により打球操作ハンド
ル37がオフ状態になってないと判断された場合(オン
状態の場合)は、この処理が終了する。
【0137】前述したS1により引落スイッチ85が操
作されていないと判断されてS19に進んだ場合は、前
述したタイマによる計時中であるか否かの判断がなされ
る。S19により計時中であると判断された場合は、S
5に進み、タイマの更新がなされ、その後、前述した処
理が繰返し実行される。つまり、前述した操作待ち時間
にまだ達していないときにおいて打球操作ハンドル37
の操作もなく、引落しスイッチ85の操作もなくてカー
ド処理が終了した場合には、次回のカード処理において
S19からS5に進むことにより、タイマの計時値がさ
らに更新され、前述したような処理が繰返されるのであ
る。一方、S19により計時中ではないと判断された場
合は、S20に進み、前述した遊技中フラグがセットさ
れているか否かの判断がなされる。
【0138】S20により遊技中フラグがセットされて
いると判断された場合は、S14に進み、打球操作ハン
ドル37のオフ状態であるか否かの判断がなされる。つ
まり、遊技の実行中において打球操作ハンドル37がオ
フされないことによりS14からカード処理が終了した
場合には、次回のカード処理においてS20からS14
に進むことにより、遊技の実行が継続されている間に打
球操作ハンドル37のオフ状態のチェックが繰り返され
るのである。その間は、カードロック状態が継続されて
いる。
【0139】一方、S20により遊技中フラグがセット
されていないと判断された場合は、S21に進み、現在
において、引落しおよび遊技結果により得られた遊技に
使用可能な持点があるか否かの判断がなされる。具体的
には、持点制御用マイクロコンピュータ166から持点
の情報を読出し、その情報に基づいて持点があるか否か
の判断がなされる。S21により持点がないと判断され
た場合は、このカード処理が終了する。一方、S21に
より持点があると判断された場合は、S22に進み、打
球操作ハンドル37がオン状態(打球発射状態)になっ
ているか否かの判断がなされる。
【0140】S22により打球操作ハンドル37がオン
状態になっていないと判断された場合(オフ状態の場
合)は、このカード処理が終了する。一方、S22によ
り打球操作ハンドル37がオン状態になっていると判断
された場合は、S23に進み、カードロックソレノイド
655に励磁信号を与えてロック部材654を突出動作
させることにより、カードロックを実行させる処理がな
される。これにより、遊技者がICカード支持部65に
載置されているICカード700を取出すことが不可能
になる。S23の後、S24に進み、遊技中フラグをセ
ットする処理がなされる。S24の後、S14に進み、
打球操作ハンドル37のオフ状態であるか否かの判断が
なされる。つまり、遊技の実行中において都合により打
球操作ハンドル37が一旦オフ状態にされた後に打球操
作ハンドル37が再度オン状態にされた場合もカードロ
ック状態にされ、遊技者がICカード支持部65に載置
されているICカード700を取出すことが不可能にな
るのである。
【0141】前述したS14により打球操作ハンドル3
7がオフ状態になっていると判断されてS15に進んだ
場合は、遊技領域46に打込まれた玉がすべて回収済み
であるか否かの判断がなされる。具体的には、持点制御
用マイクロコンピュータ166から打込玉総数の情報、
発射玉総数の情報、および、ファール玉総数の情報を読
み込み、発射玉総数の値と、打込玉総数の値およびファ
ール玉総数を加算した値とが一致するか否かに基づい
て、打込まれた玉がすべて回収されたか否かを判断す
る。つまり、これらの比較値が一致するということは、
発射された玉が打込玉検出器133とファール玉検出器
45とにより検出されたことであるので、打込まれた玉
がすべて回収されたと判断できるのである。
【0142】S15により玉がすべて回収済みである旨
の判断がなされていない場合は、このカード処理が終了
する。この場合には、玉がすべて回収済みになるまで待
つのである。一方、S15により玉がすべて回収済みで
ある旨の判断がなされた場合は、S16に進み、前述し
た遊技中フラグをクリアする処理がなされる。つまり、
打球操作ハンドル37がオフ状態になっており、打込ま
れた玉がすべて回収されている状態は、遊技の実行中で
はないので、遊技中フラグをクリアするのである。次
に、S17に進み、カード情報書換処理が実行される。
このカード情報書換処理の実行により、遊技に使用され
たICカード700(会員カードまたはビジタカード)
の記録情報(カード情報)が書換えられる。これによ
り、遊技結果にしたがってICカード700の記録情報
が更新されるのである。次に、S18に進み、前述した
S2またはS23によりなされたカードロック状態を解
除する処理がなされた後に、このカード処理が終了す
る。つまり、カードロック状態は、遊技の終了に基づい
てICカード700の記録情報が書換えられて、もうI
Cカード700の記録情報を書換える必要がなくなった
場合に解除されるのである。
【0143】なお、以上に示したカード処理において
は、打球発射検出器206により打球操作ハンドル37
が操作されていることが検出された場合に遊技が実行さ
れているものとみなしてカードロック状態にする例を説
明したが、これに限らず、発射玉検出器44により発射
玉が検出され続けている場合に遊技が実行されているも
のとみなしてカードロック状態にするようにしてもよ
い。
【0144】また、以上に示したカード処理において
は、遊技領域46内に打込まれたパチンコ玉がすべて回
収された後にカードロック状態を解除する例を示した
が、これに限らず、打球操作ハンドル37がオフ状態に
された後の経過時間を計時し、その経過時間が所定時間
に達した場合にカードロック状態を解除するようにして
もよい。すなわち、打球操作ハンドル37がオフ状態に
された後に所定時間(発射された玉が回収されるのに充
分な時間)が経過した(すべての発射玉が回収されたと
みなす)場合にカードロック状態を解除するようにして
もよい。
【0145】打球発射検出器206により打球操作ハン
ドル37が操作されていることが検出された場合に遊技
が実行されているものとみなしてカードロック状態にす
る例を説明したが、これに限らず、発射玉検出器44に
より発射玉が検出され続けている場合に遊技が実行され
ているものとみなしてカードロック状態にするようにし
てもよい。
【0146】以上のカード処理によれば、次のような効
果を得ることができる。引落処理が行なわれる場合およ
び遊技中である場合のようなICカード700が使用さ
れ得る状態にある場合に、カードロック状態にされる。
このカードロック状態は、遊技者がICカード支持部6
5を視認することにより容易に認識できるため、ICカ
ード700が使用されているか否かを表示ランプ等の表
示器を用いることなく遊技者が容易に認識することがで
きる。これにより、従来から用いられているようなカー
ド使用状態表示用の表示器を設ける必要がなくなる。
【0147】さらに、引落処理が行なわれる場合および
遊技中である場合のようなICカード700が使用され
得る状態においてカードロック状態にされるため、IC
カード700の記録情報の書換えが必要な時に、ICカ
ード700が使用可能な位置から取去られてしまいIC
カード700の記録情報の書換えができなくなるという
状況が生じることを防ぐことができる。
【0148】さらに、引落スイッチ85の操作があった
時からその操作に応じた引落処理が終了するまでの間が
カードロック状態にされるため、引落時に引落処理対象
のICカード700が使用可能な位置から取去られてし
まう等の引落時のトラブルの発生を防ぐことができる。
【0149】さらに、引落スイッチ85の操作に応じた
引落処理が終了した後、所定時間内に遊技を実行させる
操作がなされていない場合に、カードロック状態が解除
されるため、遊技者が遊技を実行する意思がないのにも
かかわらずICカード700がICカード支持部65か
ら取出せなくなってしまうという不都合の発生を防ぐこ
とができる。
【0150】さらに、遊技者の持点が存在する状態で遊
技者により打球操作ハンドル37が操作されている場合
にカードロック状態にされるため、ICカード700の
記録情報の書換えが必要な遊技中において、ICカード
700が使用可能な位置から取去られてしまいICカー
ド700の記録情報の書換えができなくなるという状況
が生じることを防ぐことができる。
【0151】さらに、打玉がなくなる等の都合によっ
て、遊技者により打球操作ハンドル37が操作されなく
なった後に、遊技領域46に打込まれたパチンコ玉がす
べて回収されたことを条件としてカードロック状態が解
除されるため、遊技領域46に打込まれたパチンコ玉が
まだ回収されずに残っており、まだ遊技が続行できる可
能性がある状態においてICカード700が使用可能な
位置から取去られてしまい、以後に遊技ICカード70
0の記録情報の書換えができなくなるという状況が生じ
ることを防ぐことができる。
【0152】さらに、遊技者により打球操作ハンドル3
7が操作されなくなった後に、遊技領域46に打込まれ
たパチンコ玉がすべて回収されたことを条件としてカー
ドロック状態が解除されて遊技者によるICカード70
0の取出しが可能になる。すなわち、遊技者が打球操作
ハンドル37の操作をやめてパチンコ玉がすべて回収さ
れるまで待てば、なんらの操作を伴わずにICカード7
00の記録情報の書換えが行なわれてICカード700
の取出しを行なうことができるようになるため、従来か
ら用いられていたような遊技終了を指令するスイッチお
よびカード返却用のスイッチを設ける必要がなくなる。
これにより、遊技終了の際の操作負担が軽減されて遊技
者の利便性が向上するとともに、スイッチの数の削減に
よりカード処理装置110の製造コストを低減すること
ができる。
【0153】次に、以上説明した本実施の形態の変形例
や特徴点を以下に列挙する。 (1) この実施の形態においては、ICカード700
をカードロック状態にする部材として載置されたICカ
ード700上で出入れされるロック部材654を一例と
して説明したが、これに限らず、ICカード支持部65
を上側から覆うことが可能な蓋状の透明カバー体を設
け、カードロック状態にする場合にその透明カバー体に
よりICカード700上を覆い、カードロック状態を解
除する場合にその透明カバー体をICカード700上か
ら退かせるようにしてもよい。すなわち、内部を視認可
能な蓋状の部材の開閉により、カードロック状態のセッ
トおよび解除を行なうようにしてもよい。
【0154】(2) この実施の形態においては、IC
カード700を支持する手段として、ICカード700
が載置されるICカード支持部65を一例として説明し
た。しかし、これに限らず、ICカード700を支持す
る手段としては、ICカードの挿入口を有し、ICカー
ド700の一部が内部に挿入され、内部でICカード7
00の挿入部分を支持する態様のICカード支持部を用
いてもよい。その場合には、前述したロック部材654
の代わりに、挿入されたICカード700をICカード
支持部の内部において挟込んでロックするロック部材お
よびそのロック部材を駆動する駆動装置を設け、前述し
たようなカードロックを行なうようにすればよい。
【0155】(3) この発明は、次のように構成され
てもよい。図9に示されたカード処理用マイクロコンピ
ュータ112により、引落操作手段(引落スイッチ8
5)が操作されたことを条件として、非接触型の記録媒
体(ICカード700)の記録情報により特定される有
価価値(カード残高,貯玉数)を遊技に使用するために
引落とす引落処理を行なう引落処理手段が構成されてい
る。図9に示されたカード処理用マイクロコンピュータ
112により、遊技を実行させる操作(打球操作ハンド
ル37の操作)がなされているか否かを判断する遊技実
行操作判断手段が構成されている(S7,S22参
照)。図10に示されるように、予め定められた遊技開
始条件の成立に応じて、前記取出し阻止手段を前記記録
媒体の取出しを阻止した状態に制御し、予め定められた
遊技終了条件の成立に応じて、前記記録媒体の記録情報
の処理が行なわれる必要がなくなった段階で前記取出し
阻止手段を前記記録媒体の取出し阻止状態を解除した状
態に制御する制御手段(カード処理用マイクロコンピュ
ータ112)は、前記引落操作手段が操作されたことに
応じて前記遊技開始条件が成立したと判断し(S1,S
2参照)、前記引落操作手段の操作に応じた前記引落処
理が終了してから所定期間が経過するまでに遊技を実行
させる操作がなされていないと前記遊技実行操作判断手
段により判断されたことに応じて前記遊技終了条件が成
立したと判断する(S3〜S8参照)。さらに、前記記
録媒体は、遊技のために使用されている遊技者所有の有
価価値に基づいて得られる遊技媒体を使用した遊技を行
なった結果として得られる遊技結果価値(持点)をさら
に記録可能である(図8参照)。さらに、前記制御手段
は、前記遊技終了条件が成立したと判断した場合に、前
記遊技結果価値を前記記録媒体に記録する制御を行な
う。
【0156】(4) この実施の形態においては、前述
したようなICカード支持部65を有するカード処理装
置110が、封入玉式のパチンコ遊技機に適用される例
を示した。しかし、これに限らず、前述したようなカー
ド処理装置110は、非接触型の記録媒体の記録情報に
基づいてパチンコ玉を直接遊技者に貸出すものであっっ
てもよい。すなわち、遊技者がカード処理装置から直接
的に貸出しを受けた玉をパチンコ遊技機の上皿に投入し
て打球発射を行なう構成のパチンコ遊技機に前述したよ
うなカード処理装置110を適用してもよい。
【0157】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0158】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図3等
に示されたカード処理装置110により、遊技者所有の
有価価を特定可能な情報を記録可能な非接触型の記録媒
体(ICカード700)から記録情報を非接触で読出し
て遊技のために使用する処理を行なうことが可能な遊技
用記録媒体処理装置が構成されている。図5等に示され
たICカード支持部65により、前記記録媒体からの記
録情報の読出しを非接触で行なうことが可能な位置に設
けられ、遊技者による取出しが可能な態様で前記記録媒
体を支持することが可能な記録媒体支持手段が構成され
ている。図5等に示されたロック部材654およびカー
ドロックソレノイド655により、前記記録媒体支持手
段に支持された前記記録媒体の遊技者による取出しを阻
止することが可能な取出し阻止手段が構成されている。
図9に示されたカード処理用マイクロコンピュータ11
2により、予め定められた遊技開始条件の成立に応じ
て、前記取出し阻止手段を前記記録媒体の取出しを阻止
した状態(カードロック状態)に制御し(図5(a)参
照)、予め定められた遊技終了条件の成立に応じて、前
記記録媒体の記録情報の処理が行なわれる必要がなくな
った段階で前記取出し阻止手段を前記記録媒体の取出し
阻止状態を解除した状態(非カードロック状態)に制御
する(図5(b)参照)制御手段が構成されている(図
10参照)。
【0159】(2) 図9に示されたカード処理用マイ
クロコンピュータ112により、引落操作手段(引落ス
イッチ85)が操作されたことを条件として、前記記録
媒体の記録情報により特定される有価価値(カード残
高,貯玉数)を遊技に使用するために引落とす引落処理
を行なう引落処理手段が構成されている。図9に示され
たカード処理用マイクロコンピュータ112により、遊
技を実行させる操作(打球操作ハンドル37の操作)が
なされているか否かを判断する遊技実行操作判断手段が
構成されている(S7,S22参照)。図10に示され
るように、前記制御手段は、前記引落操作手段が操作さ
れたことに応じて前記遊技開始条件が成立したと判断し
(S1,S2参照)、前記引落操作手段の操作に応じた
前記引落処理が終了してから所定期間が経過するまでに
遊技を実行させる操作がなされていないと前記遊技実行
操作判断手段により判断されたことに応じて前記遊技終
了条件が成立したと判断する(S3〜S8参照)。
【0160】(3) 図8に示されるように、前記記録
媒体は、遊技媒体(パチンコ玉)を用いる遊技に使用す
ることができる遊技媒体数を特定可能な遊技媒体数情報
(持点)をさらに記録可能である。図9に示されたカー
ド処理用マイクロコンピュータ112により、前記遊技
媒体数情報に基づいた遊技媒体を使用した遊技を実行さ
せる操作がなされているか否かを判断する遊技媒体使用
操作判断手段が構成されている(S14参照)。図9に
示されたカード処理用マイクロコンピュータ112によ
り、遊技の実行に使用された前記遊技媒体がすべて回収
されたか否かを判断する遊技媒体回収判断手段が構成さ
れている(S15参照)。図10に示されるように、前
記制御手段は、前記遊技媒体数情報に基づいて遊技に使
用できる遊技媒体数が存在する状態(遊技に使用できる
持点が存在する状態)で遊技を実行させる操作がなされ
ていると前記遊技媒体使用操作判断手段により判断され
たことに応じて前記取出し阻止手段を前記記録媒体の取
出しを阻止した状態に制御し(S21,S22,S23
参照)、遊技を実行させる操作がなされていないと前記
遊技媒体使用操作判断手段により判断された後に、遊技
に使用された前記遊技媒体がすべて回収されたと前記遊
技媒体回収判断手段により判断された場合に、前記遊技
終了条件が成立したと判断する(S14〜S18参
照)。
【0161】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。遊技
者による取出しが可能な態様で記録媒体が支持されるた
め、遊技者が非接触の記録媒体を支持させるだけで容易
に記録媒体を遊技に用いることができるとともに、記録
媒体の取出しが必要になった場合に遊技者が記録媒体の
取出しを容易に行なうことができる。その結果、記録媒
体の使用の際の遊技者の利便性を向上させることができ
る。さらに、遊技開始条件の成立に応じて取出し阻止手
段より記録媒体の取出しが阻止された状態にされるた
め、その状態を遊技者がたとえば視認することにより記
録媒体が使用可能な状態にあるか否かを容易に判断する
ことができる。その結果、記録媒体が使用可能な状態に
あるか否かを示す表示手段等を省略することも可能にな
る。さらに、遊技開始条件の成立から遊技終了条件の成
立までの遊技中において記録媒体の取出しが阻止される
ため、記録媒体の処理が必要な場合に記録媒体に対する
処理を確実に行なうことができる。このように、遊技用
の記録媒体の使用の際の遊技者の利便性を向上させなが
らも、記録媒体の処理が必要な場合に記録媒体に対する
処理を確実に行なうことが可能になる遊技用記録媒体処
理装置を提供することができる。
【0162】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。引落
操作手段が操作されたことに応じて遊技開始条件が成立
して取出し阻止手段より記録媒体の取出しが阻止された
状態にされた後、その操作に応じた引落処理が終了する
までの間が記録媒体の取出しが阻止された状態にされる
ため、引落時に引落処理対象の記録媒体が記録媒体支持
手段から取去られてしまう等の引落時のトラブルの発生
を防ぐことができる。さらに、引落処理が終了した後、
所定時間内に遊技を実行させる操作がなされていない場
合に、遊技終了条件が成立して記録媒体の取出しが阻止
された状態が解除されるため、遊技者が遊技を実行する
意思がないのにもかかわらず記録媒体が記録媒体支持手
段から取出せなくなってしまうという不都合の発生を防
ぐことができる。
【0163】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
媒体数情報に基づいて遊技に使用できる遊技媒体数が存
在する状態で遊技を実行させる操作がなされたことに応
じて取出し阻止手段が記録媒体の取出しを阻止した状態
に制御されるため、記録媒体の記録情報の書換えが必要
な遊技中において、記録媒体が記録媒体支持手段から取
去られてしまい記録媒体の記録情報の書換えができなく
なるという状況が生じることを防ぐことができる。さら
に、遊技者の都合により遊技を実行させる操作がなされ
なくなった後に、遊技に使用された遊技媒体がすべて回
収されたと遊技媒体回収判断手段により判断された場合
に、遊技終了条件が成立して記録媒体の取出しが阻止さ
れた状態が解除されるため、遊技媒体の回収が済んでお
らずまだ遊技が続行できる可能性がある状態において記
録媒体の記録情報の書換えができなくなるという状況が
生じることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遊技用システムの一例の全
体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図2】ホールの内部のシステムの構成を示すブロック
図である。
【図3】パチンコ遊技機およびカード処理装置の正面図
である。
【図4】パチンコ遊技機およびカード処理装置の全体背
面図である。
【図5】ICカード支持部の設置状態を示す斜視図であ
る。
【図6】会員カードおよびビジタカードとして用いられ
るICカードの平面図である。
【図7】ICカードに設けられている回路の構成を示す
ブロック図である。
【図8】会員カードのEEPROM内に記録されている
情報を説明するための説明図である。
【図9】カード処理装置およびパチンコ遊技機のそれぞ
れに設けられた制御回路を示すブロック図である。
【図10】カード処理の処理内容を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
110はカード処理装置(遊技用記録媒体処理装置)、
700はICカード(記録媒体)、65はICカード支
持部(記録媒体支持手段)、654はロック部材(取出
し阻止手段)、655はカードロックソレノイド(取出
し阻止手段)、112はカード処理用マイクロコンピュ
ータ(制御手段)、85は引落スイッチ、37打球操作
ハンドルである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者所有の有価価値を特定可能な情報
    を記録可能な非接触型の記録媒体から記録情報を非接触
    で読出して遊技のために使用する処理を行なうことが可
    能な遊技用記録媒体処理装置であって、 前記記録媒体からの記録情報の読出しを非接触で行なう
    ことが可能な位置に設けられ、遊技者による取出しが可
    能な態様で前記記録媒体を支持することが可能な記録媒
    体支持手段と、 該記録媒体支持手段に支持された前記記録媒体の遊技者
    による取出しを阻止することが可能な取出し阻止手段
    と、 予め定められた遊技開始条件の成立に応じて、前記取出
    し阻止手段を前記記録媒体の取出しを阻止した状態に制
    御し、予め定められた遊技終了条件の成立に応じて、前
    記記録媒体の記録情報の処理が行なわれる必要がなくな
    った段階で前記取出し阻止手段を前記記録媒体の取出し
    阻止状態を解除した状態に制御する制御手段とを含むこ
    とを特徴とする、遊技用記録媒体処理装置。
  2. 【請求項2】 引落操作手段が操作されたことを条件と
    して、前記記録媒体の記録情報により特定される有価価
    値を遊技に使用するために引落とす引落処理を行なう引
    落処理手段と、 遊技を実行させる操作がなされているか否かを判断する
    遊技実行操作判断手段とをさらに含み、 前記制御手段は、前記引落操作手段が操作されたことに
    応じて前記遊技開始条件が成立したと判断し、前記引落
    操作手段の操作に応じた前記引落処理が終了してから所
    定期間が経過するまでに遊技を実行させる操作がなされ
    ていないと前記遊技実行操作判断手段により判断された
    ことに応じて前記遊技終了条件が成立したと判断するこ
    とを特徴とする、請求項1記載の遊技用記録媒体処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、遊技媒体を用いる遊技
    に使用することができる遊技媒体数を特定可能な遊技媒
    体数情報をさらに記録可能であり、 前記遊技媒体数情報に基づいた遊技媒体を使用した遊技
    を実行させる操作がなされているか否かを判断する遊技
    媒体使用操作判断手段と、 遊技の実行に使用された前記遊技媒体がすべて回収され
    たか否かを判断する遊技媒体回収判断手段とをさらに含
    み、 前記制御手段は、前記遊技媒体数情報に基づいて遊技に
    使用できる遊技媒体数が存在する状態で遊技を実行させ
    る操作がなされていると前記遊技媒体使用操作判断手段
    により判断されたことに応じて前記取出し阻止手段を前
    記記録媒体の取出しを阻止した状態に制御し、遊技を実
    行させる操作がなされていないと前記遊技媒体使用操作
    判断手段により判断された後に、遊技に使用された前記
    遊技媒体がすべて回収されたと前記遊技媒体回収判断手
    段により判断された場合に、前記遊技終了条件が成立し
    たと判断することを特徴とする、請求項1記載の遊技用
    記録媒体処理装置。
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