JP3304470B2 - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JP3304470B2
JP3304470B2 JP03693193A JP3693193A JP3304470B2 JP 3304470 B2 JP3304470 B2 JP 3304470B2 JP 03693193 A JP03693193 A JP 03693193A JP 3693193 A JP3693193 A JP 3693193A JP 3304470 B2 JP3304470 B2 JP 3304470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機
を含む遊技用装置であって、詳しくは、遊技者所有の有
価価値を使用して遊技が可能であり、遊技の結果に従っ
て遊技者所有の有価価値の大きさが変動する遊技機を含
む遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、記録媒体等の
記録情報によって特定可能な遊技者所有の有価価値を使
用して遊技が可能な弾球遊技機やスロットマシン等の遊
技機を含むものがあり、その遊技機による遊技の結果に
従って前記遊技者所有の有価価値の大きさが変動するよ
うに構成されたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、遊技者が遊技中
において、電話,車の移動等の急用により遊技を一時中
断せざるを得ない場合があり、そのような場合には、遊
技者や遊技場の係員等の操作に基づいて遊技者が遊技を
行なっている遊技機の遊技を中断状態に制御し、他の遊
技者が誤ってその遊技機より遊技を行なうことを極力防
止できるように構成するのが望ましい。
【0004】そこで、遊技機による遊技が中断された時
点における前記遊技者所有の有価価値の大きさを特定可
能な情報が記録された記録媒体を遊技者に払出し、その
遊技者が急用等をすませて再度同じ遊技機により遊技を
行なう際に、前記払出された記録媒体を遊技機に関連し
て設けられた記録媒体挿入口等に挿入してその記録媒体
の記録情報によって特定される遊技者所有の有価価値を
使用して再度遊技が続行できるように構成することが考
えられる。
【0005】しかし、このように構成した場合には、前
記遊技の中断に伴って払出された記録媒体を他の遊技機
に関連して設けられた記録媒体挿入口等に挿入してその
記録媒体によって特定される遊技者所有の有価価値を使
用して他の遊技機で遊技を行なうことも可能となり、1
人の遊技者が中断中の遊技機と他の遊技機との両方を占
有してしまい、遊技場における遊技機の稼働率が低下し
てしまうという不都合が生ずる虞れがある。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、中断時点における遊技者所有の
有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒
体を遊技者に払出すものにおいて、その払出された記録
媒体を利用して他の遊技機をも占有して遊技を行なう不
都合を防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者所有の有価価値を使用して遊技が可能であ
り、遊技の結果に従って遊技者所有の有価価値の大きさ
が変動する遊技機を含む遊技用装置であって、前記遊技
機による遊技を中断操作可能な遊技中断操作手段と、該
遊技中断操作手段により遊技が中断された時点における
前記遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能でありか
つ中断された遊技機を特定可能な情報が記録された記録
媒体を遊技者に払出す記録媒体払出手段と、該記録媒体
払出手段により払出された記録媒体の記録情報により特
定される遊技者所有の有価価値を使用して遊技機により
遊技を行なおうとした際に、前記払出された記録媒体の
記録情報により他の遊技機を中断している旨が判別され
た場合に、その記録媒体の記録情報により特定される遊
技者所有の有価価値を使用しての遊技を禁止する禁止手
段とを含み、 前記遊技中断操作手段により遊技機による
遊技の中断操作がされたときに、前記遊技者所有の有価
価値の大きさが所定値以下であるか否かを判別し、該遊
技者所有の有価価値の大きさが所定値以下である場合に
は、前記遊技中断操作手段により遊技機による遊技を中
断することができないように制御することを特徴とす
る。請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明
の構成に加えて、遊技中断操作手段により遊技機による
遊技が中断された時間が所定時間を超過した場合には、
払出された記録媒体とは異なる他の記録媒体の記録情報
により特定される遊技者所有の有価価値を使用して当該
中断されていた遊技機による遊技を行なうことが可能と
なることを特徴とする。請求項3に記載の本発明は、請
求項1または2に記載の発明の構成に加えて、遊技中断
操作手段により遊技機による遊技が中断された時間が所
定時間を超過した場合には、払出された記録媒体の記録
情報により特定される遊技者所有の有価価値を使用して
遊技機による遊技を行なうことができなくなることを特
徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技中断操
作手段が操作されて遊技が中断された場合には、その中
断時点における前記遊技者所有の有価価値の大きさを特
定可能であってかつ中断された遊技機を特定可能な情報
が記録された記録媒体が遊技者に払出される。その払出
された記録媒体により特定される遊技者所有の有価価値
を使用して前記中断された遊技機とは異なる他の遊技機
により遊技を行なおうとした場合には、その遊技を行な
おうとしている遊技機以外の遊技機を中断している旨が
判別され、その記録媒体により特定される遊技者所有の
有価価値を使用しての遊技が禁止される。そして、遊技
中断操作手段により遊技機による遊技の中断操作がされ
たときに、遊技者所有の有価価値の大きさが所定値以下
であるか否かを判別し、遊技者所有の有価価値の大きさ
が所定値以下である場合には、遊技中断操作手段により
遊技機による遊技を中断することができないように制御
される。請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に
記載の発明の作用に加えて、遊技中断操作手段により遊
技機による遊技が中断された時間が所定時間を超過した
場合には、払出された記録媒体とは異なる他の記録媒体
の記録情報により特定される遊技者所有の有価価値を使
用して当該中断されていた遊技機による遊技を行なうこ
とが可能となる。請求項3に記載の本発明によれば、請
求項1または2に記載の発明の作用に加えて、遊技中断
操作手段により遊技機による遊技が中断された時間が所
定時間を超過した場合には、払出された記録媒体の記録
情報により特定される遊技者所有の有価価値を使用して
遊技機による遊技を行なうことができなくなる。
【0009】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、本実施例においては、遊技機
の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに
限らず、コイン遊技機やスロットマシン等であってもよ
く、要するに、遊技者所有の有価価値を使用して遊技が
可能であり、遊技の結果に従って前記遊技者所有の有価
価値の大きさが変動する遊技機を含む遊技用装置であれ
ばすべて含まれる。
【0010】図1は、遊技場における遊技機設置島1に
設置されている遊技機の一例のパチンコ遊技機10を示
す図である。
【0011】遊技者がパチンコ遊技機10で遊技をする
場合には、まず遊技用カードを購入する。遊技用カード
は磁気カード等から構成されており、購入金額に相当す
る遊技者所有の有価価値の一例の残額等が記録されてい
る。この購入された遊技用カードを遊技者が遊技用カー
ド処理装置2に形成されているカード挿入・排出口3に
挿入する。すると、その挿入された遊技用カードに記録
されている記録情報がカードリーダライタ100Aによ
り読取られ、その遊技用カードに記録されている遊技者
所有の有価価値(残額データ)が表示器5により表示さ
れる。遊技者は、その表示された遊技者所有の有価価値
の範囲内で引落し額選択ボタン6を選択操作し、遊技に
使用せんとする有価価値を引落とす。なお、この引落し
金額は一律に定まった一定金額にしてもよく、遊技者の
操作によらず自動的に引落とすようにしてもよい。そし
て、その引落とされた有価価値に相当する持玉数が持玉
数データ表示器52Aによりディジタル表示されるとと
もに持玉量表示器53によりアナログ表示され、パチン
コ遊技機10による遊技が可能な状態となる。この持玉
量表示器53は、持玉数データが増えるに従って左から
順に点灯するランプの数が増えることによりアナログ的
に打玉量を表示するものであり、遊技者が感覚的に持玉
量を把握し得る利点がある。
【0012】この状態で、遊技者がパチンコ遊技機10
に設けられている打球操作ハンドル22を操作すること
により、打球モータ62が駆動して打球ハンマ58が間
欠揺動してパチンコ玉が1つずつ遊技領域42内に打込
まれる。
【0013】この遊技領域42内に打込まれるパチンコ
玉は発射玉検出器64により検出され、その検出信号に
基づいて、パチンコ玉が遊技領域42内に打込まれるご
とに持玉数データが「1」ずつ減算されてその減算され
た持玉数が持玉数データ表示器52Aや持玉表示器53
により表示される。なお、本実施例では遊技領域42へ
の入口において発射玉を検出するようにしファール玉を
検出しないようにしたが、打球発射時や玉送り時に打玉
を検出して持玉数データを「−1」するとともにファー
ル玉の検出により持玉数データを「+1」にするように
してもよい。
【0014】遊技領域42内には、1対の開閉翼片44
a,44bが設けられた可変入賞球装置43がその中央
位置に設けられている。また、遊技領域42の下方位置
には、始動入賞口48a,48b,48cが形成されて
いる。
【0015】遊技領域42内に打込まれたパチンコ玉が
始動入賞口48a,48b,48cに入賞すれば、可変
入賞球装置43の開閉翼片44a,44bが1回または
2回開閉し、その間に可変入賞球装置43内に進入した
パチンコ玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞すれ
ば、特定遊技状態が発生して可変入賞球装置43の開閉
翼片44a,44bが連続して開閉駆動して遊技者にと
って有利な第1の状態となり、大当り状態が発生する。
【0016】そして、遊技領域42内に打込まれたパチ
ンコ玉が入賞口あるいは可変入賞球装置内に入賞するご
とに、所定個数の玉数が現時点における持玉に加算さ
れ、その加算された持玉数が持玉数データ表示器52A
や持玉量表示器53により表示される。なお49はアウ
ト玉を回収するアウト口である。持玉数が0になった段
階で遊技者が再度遊技を続行したい場合には引落し額選
択ボタン6を再度選択操作して遊技に使用せんとする有
価価値を引落とす。そして、遊技用カード挿入・排出口
3に挿入された遊技用カードに記録されている有価価値
がすべて引落とされた段階で、その遊技用カードがゼロ
カードとなり、遊技者に排出される。一方、ゼロカード
を遊技用カード処理装置2内に回収してもよい。図中4
は引落し可表示ランプであり、この引落し可表示ランプ
4が点灯または点滅しているときにのみ引落し額選択ボ
タン6を選択操作することによって遊技者所有の有価価
値が引落し可能となる。
【0017】パチンコ遊技機10の上方には持点カード
処理装置7が設けられており、この持点カード処理装置
7に設けられている遊技終了ボタン28を押圧操作する
ことにより、現時点で持玉数データ表示器52Aに表示
されている持玉数データが記録媒体払出手段の一例のカ
ードリーダライタ100により記録媒体の一例の持点カ
ードに記録されてカード挿入・排出口27から遊技者に
排出される。また、遊技中の遊技者が電話や車の移動等
の急用が生じたことに基づいて、遊技を一時中断したい
場合には、遊技中断操作手段の一例の遊技中断ボタン3
0を押圧操作する。すると、現時点における持玉数デー
タ表示器52Aに表示されている持玉数データと遊技が
中断された旨および中断された遊技機を特定可能なデー
タ(たとえば台番号等)を含む中断データとがカードリ
ーダライタ100により持点カードに記録されてカード
挿入・排出口27から遊技者に排出される。
【0018】カード挿入・排出口27から排出された持
点カードをカード挿入・排出口27から挿入することに
より、その持点カードに記録されている持点を使用して
パチンコ遊技機10による遊技が可能となる。ただし、
その持点カードが遊技中断操作に基づいて排出されたも
のである場合には、その持点カードを排出して中断状態
となったパチンコ遊技機10にその同じ持点カードを挿
入したときにのみパチンコ遊技機10による遊技が可能
となる。持点カードがカード挿入・排出口27に挿入さ
れてカードリーダライタ100によりその記録情報が読
取られ、その読取情報に基づいて遊技を行なうことがで
きると判断された場合には、挿入された持点カードに記
録されている持点に相当する持玉が持玉数データ表示器
52Bにより表示されるとともに持玉量表示器53によ
っても表示される。これら持玉数データ表示器52B,
持玉量表示器53は、図示するように他の遊技者が視認
できる位置に設けられているため、実際に景品玉を払出
さなくても他の遊技者の出玉状況を把握できるので、遊
技場内に活気を与えることができるとともに遊技者全体
の遊技意欲を向上させることができる。なお、本発明
は、記録媒体の記録情報により特定される有価価値を使
用して遊技が行なわれる遊技機に限定されるものではな
く、打玉等の遊技媒体や貨幣等の価値物体を投入して遊
技が開始され、その投入価値物体あるいは遊技の結果と
して遊技者が獲得する得点等から成る遊技者所有の有価
価値を持玉数データとして記憶し、遊技終了時や遊技中
断時に持玉数データを特定可能な記憶媒体を遊技者に払
出すいわゆるクレジット型の遊技機であってもよい。図
中31は遊技中断表示器であり、遊技中断ボタン30が
押圧操作されてパチンコ遊技機10が遊技中断状態とな
っているときに点灯または点滅表示する。29は遊技可
表示器であり、パチンコ遊技機10による遊技が可能な
状態となっているときに点灯または点滅表示する。33
はトラブルボタンであり、遊技者が遊技中にパチンコ遊
技機10に何らかのトラブルが発生した場合に押圧操作
して遊技場の係員を呼ぶためのものである。32はエラ
ー原因表示器であり、何らかのエラーが発生した場合に
その原因を表示するためのものである。51はスピーカ
であり、前記大当りが発生した場合等に効果音を発生さ
せたり異常が発生した場合に警報音を発生させたりする
ものである。50,26は遊技効果ランプであり、大当
り発生時等のときに点灯または点滅する。なお、遊技機
用カードのためのカードリーダライタ100Aと持点カ
ードのためのカードリーダライタ100とは、ほとんど
同様の構成を有している。
【0019】各遊技用カード処理装置2と持点カード処
理装置7とカードパチンコ遊技機10とが、遊技場のホ
ストコンピュータであるホール用管理コンピュータ8と
接続配線9により電気的に接続されており、データの送
受信ができるように構成されている。
【0020】図2は、パチンコ遊技機10の一部内部構
造を示す全体背面図である。図中40は遊技盤であり、
遊技盤取付枠80に対し遊技盤固定部材82により着脱
自在に取付けられている。つまり、この遊技盤固定部材
82は回動可能に構成されており、遊技盤固定部材82
を回動させることにより遊技盤40を遊技盤取付枠80
から取外し可能に構成されている。このように、遊技盤
40のみを取替え可能に構成することにより、遊技場で
のパチンコ遊技機10の入替え時のコストを削減し得る
利点がある。
【0021】遊技盤裏面側には、1組の入賞玉集合カバ
ー体90a,90bが配設されており、互いに分割可能
な構成とし、パチンコ遊技機10の機種に応じて一方の
入賞玉集合カバー体のみを取替えて他の入賞玉集合カバ
ー体で構成して多くの機種に対処できるようにしてい
る。この入賞玉集合カバー体90a,90bにより、遊
技盤40に形成されている各種入賞口48a〜48c、
さらには可変入賞球装置43内に形成されている特定入
賞口(Vポケット)84あるいは通常入賞口86a,8
6bに入賞したパチンコ玉が所定の径路に導かれて集合
されるように構成されている。さらに、この入賞玉集合
カバー体90a,90bには、中継端子基板92や各種
の検出器94,96等が取付けられている。なお、88
a,88bは、可変入賞球装置43の開閉翼片44a,
44bを駆動するためのソレノイドであり、可変入賞球
装置43の裏側に取付けられている。
【0022】図中、72は入賞玉集合樋であり、前記入
賞玉集合カバー体90a,90bによって集合された入
賞玉および始動入賞口48a,48b,48c(図1参
照)に入賞した入賞玉さらには可変入賞球装置43に入
賞した入賞玉を集合させて入賞玉・アウト玉合流樋76
に導くものである。この入賞玉集合樋72によって集合
された入賞玉は入賞玉検出器73により検出されてその
検出出力が後述する遊技制御に用いられる。本実施例で
は、入賞玉集合樋72によって集合されたすべての入賞
玉を1つの入賞玉検出器73により検出するように構成
したが、本発明はこれに限らず、各入賞口ごとに設けら
れてもよく、さらには、前記それぞれの入賞口をブロッ
ク毎に区切りそのブロック毎に入賞玉検出器を設け、そ
れぞれの入賞玉検出器の検出出力を加算してその合計に
より入賞玉の個数を算出するように構成してもよい。入
賞玉検出器をブロック毎に設けた場合には、賞品玉とし
て遊技者の持玉数データに加算される数値をそのブロッ
ク毎に異ならせることも可能である。前記入賞玉・アウ
ト玉合流樋76には、アウト口49から回収されたアウ
ト玉がアウト玉樋74を通ってアウト玉検出器75によ
り検出された後落入して入賞玉とアウト玉が合流するよ
うに構成されている。そして、この入賞玉とアウト玉が
合流した打込玉が打込玉排出連絡口77を通ってパチン
コ遊技機10内に設けられている打玉待機樋70内に還
元され、その打玉待機樋70内のパチンコ玉が1つずつ
打球発射位置に供給されて打球ハンマ58により遊技領
域42内に弾発発射される。このように、本実施例で
は、打球発射装置54により打込まれたパチンコ玉が機
外に排出されることなくすべて遊技機内部を循環し再び
打球待機樋に戻ってくるように構成したいわゆる封入玉
循環方式の弾球遊技機を示したが、本発明はこれに限ら
ず、打込玉を磨いて打玉として補給する方式の弾球遊技
機であってもよい。
【0023】パチンコ玉を遊技領域42内に打込むため
の打球発射装置54は、打球モータ62とその打球モー
タ62によって間欠揺動される打球ハンマ58とその打
球ハンマ58の間欠揺動に連動して昇降する連動昇降体
60とにより構成されている。この連動昇降体60は、
パチンコ玉が発射されるごとに前記打球待機樋に待機し
ているパチンコ玉を打球発射位置に1つずつ供給するた
めのものである。
【0024】前記可変入賞球装置43(図1参照)内に
は、特定入賞領域(Vポケット)84および通常入賞口
86a,86bが形成されており、特定入賞領域84内
に入賞したパチンコ玉が特定入賞玉検出器94により検
出され、可変入賞球装置43内に入賞したすべての入賞
玉が10カウント検出器96により検出される。始動入
賞口48a,48b,48cに入賞した始動入賞玉が始
動入賞玉検出器98a,98b,98cにより検出さ
れ、前述したように、この始動入賞玉検出器の検出信号
に基づいてソレノイド88a,88bが1回または2回
励磁されて開閉翼片44a,44bが1回または2回開
閉する。その間に可変入賞球装置43内に進入したパチ
ンコ玉が特定入賞領域84に入賞して特定入賞玉検出器
94により検出されれば、開閉翼片44a,44bが連
続開閉されて遊技者にとって有利な第1の状態となる大
当り制御が行なわれる。この大当り制御における開閉翼
片44a,44bの開閉は、所定回数(たとえば18
回)に達するかまたは可変入賞球装置内へのパチンコ玉
の入賞個数が所定個数(たとえば10個)に達するかの
うち早い方の条件が成立した時点で終了し、可変入賞球
装置43が遊技者にとって不利な第2の状態となる。こ
の第1の状態となっている可変入賞球装置43内に進入
したパチンコ玉が特定入賞領域84に入賞して特定入賞
玉検出器94により検出されれば、可変入賞球装置43
が一旦第2の状態となった後再度第1の状態に駆動され
る繰返し継続制御が行なわれる。
【0025】遊技盤裏面にはさらに制御基板ボックス7
8が取付けられており、前記各入賞玉検出器からの信号
を受け、前記大当り制御等の遊技制御が行なわれるよう
に構成されている。
【0026】遊技盤40の裏面側にはカードリーダライ
タ100(図1参照)を含む持点カード処理装置7を制
御するための制御基板137が設けられている。この制
御基板137には、カードリーダライタ100を制御す
るためのマイクロコンピュータ138(図4参照)が設
けられている。
【0027】図3はカードリーダライタ100の働きを
説明するための作用説明図である。カードリーダライタ
100には、磁気カードから成る持点カード102が挿
入・排出されるカード挿入・排出口27が形成されてい
る。この持点カード102は、ほぼ長方形の扁平なプレ
ート状の形状をしているが、棒状等のものであってもよ
く形状は問わない。また持点カード102には、遊技者
所有の有価価値の一例の遊技者の持玉数データが記録さ
れている。なお、この持点カード102には、他に、他
店の磁気カードの使用を防止するための遊技場特定情報
やカードの真偽を判別するための暗号情報等が記録され
ている。また、カードの種類としては、ICカードや感
熱カードや光ディスクメモリを利用したカード、さらに
はバーコードを印刷したものあるいはパンチ孔を形成し
たもの等、種々のものが考えられる。カードリーダライ
タ100は前述したカードの種類や形状等に合わせて適
宜変更可能である。
【0028】前記カード挿入・排出口27に挿入された
持点カード102には、第1のカード検出器103(S
W1)により検出され、その検出出力に基づいて第1の
搬送モータ110(M1)が正転を開始し、主回転ロー
ラ111が図示反時計方向に回転し、搬送ベルト113
によりカード102が図示左方向(カード取込み方向)
に搬送される。なお、図中114は遊転自在なガイドロ
ーラであり、カード102を搬送ベルト113側に押圧
することにより、カード102を確実に搬送させるため
のものである。前記搬送ベルト113によりカード10
2が搬送されている途中で、読取手段の一例であるデー
タ読取器107でカード102のデータが読取られ、そ
のデータは制御部(マイクロコンピュータ)138(図
4参照)に送られる。そして、カード102が第2のカ
ード検出器104(SW2)で検出されると前記第1の
搬送モータ110(M1)が停止し、前記第2のカード
検出器104(SW2)で検出されたところでカード1
02が一旦停止され、制御部138からの判定結果を待
つ。そして、判定の結果、カード102が適正なもので
あると判断されれば、第1の搬送モータ110(M1)
は再び正転し、カード102がさらに図示左方向に搬送
されるとともに、第2の搬送モータ115(M2)が正
転し、主回転ローラ116が図示反時計方向に回転し
て、搬送ベルト118によりカード102が図示左方向
に搬送され、カードが第3のカード検出器105(SW
3)で検出される。すると、第1の搬送モータ110
(M1)と第2の搬送モータ115(M2)とがとも停
止し、カード102が第3のカード検出器105(SW
3)で検出されたところで停止され、そのまま保留され
る。なお、図中、119は前記ガイドローラ114と同
様の機能を有するガイドローラである。また、112お
よび117は、遊転自在に取付けられた従回転ローラで
ある。
【0029】持点カード102がこの第3のカード検出
器105(SW3)の検出位置に保留されている状態
で、パチンコ遊技が可能となる。そして、遊技者がパチ
ンコ遊技を行なって遊技終了ボタン28(図1参照)を
押圧操作することにより、第2の搬送モータ115(M
2)および第1の搬送モータ110(M1)が逆転し、
カード102が図示右方向(カード排出方向)に搬送さ
れ、その搬送途中で、データ消去器109により持玉数
データが消去されるとともに、データ書込器108によ
り、遊技終了時の持玉数データが新たに書込まれ、カー
ド挿入・排出口27からカード102が遊技者側に排出
される。
【0030】次に、遊技者が遊技を行なうことによっ
て、持玉数データが零になった場合には、カード102
はそのまま保留される。また、新たにカードが挿入され
た場合には、そのカードが適正である場合に限り、保留
されていたカードに代わって新たに挿入されたカードが
第3のカード検出器105(SW3)の検出位置に保留
され、それまで保留されていたカードはデータ消去器
(図示せず)によりデータ消去されたのちカード収容箱
136内に収容される。なお、この実施例では、持玉数
データが零である場合に限らず、零でない場合すなわち
遊技中であっても、新たなカードの挿入により持玉数デ
ータを更新可能なように構成されている。また、このカ
ード収容箱136には取手136aが設けられており、
遊技場の係員が取手136aを保持してカード収納箱1
36を取出し、そのカード収納箱136内に収納されて
いる持点カード102を取出せるよう構成されている。
【0031】なお、本実施例では、カード回収箱136
により持点カードを遊技機毎に収容するよう構成した
が、遊技機裏面にベルトコンベア等を設けて設置島の端
1カ所で集めるようにしてもよい。
【0032】カード回収箱136の上方には、持点カー
ドをストックしておくカードストッカー120が配設さ
れている。このカードストッカー120の底板122
は、第1のカード排出用ソレノイド124(SOL1)
が設けられており、この第1のカード排出用ソレノイド
124(SOL1)を励磁することによりそのプランジ
ャ126が吸引されて前記底板122が降下し、第1の
カード排出用ソレノイド124(SOL1)の励磁を解
除することにより図示しない復帰ばねの働きによりプラ
ンジャ126が伸張されて底板122が上昇するよう構
成されている。この底板122の底面には、第4のカー
ド検出器106(SW4)が設けられており、カードス
トッカー120内にカードがストックされているか否か
が検出される。
【0033】カードストッカー120の図示左側には、
第2のカード排出用ソレノイド128(SOL2)が設
けられており、前記第1のカード排出用ソレノイド12
4(SOL1)を励磁制御して底板122を所定位置に
まで降下させた状態で、第2のカード排出用ソレノイド
128(SOL2)を励磁することにより、プランジャ
130が吸引されてカード押出レバー132の先端が通
孔134から図示右方向に挿入されて底板122上のカ
ード102を1枚搬送ベルト118上に押出すよう構成
されている。そして、第2のカード排出用ソレノイド1
28(SOL2)の励磁を解除することにより、図示し
ない復帰ばねの働きによりプランジャ130が伸張され
て通孔134からカードストッカー120内に挿入され
ていたカード押出レバー132の先端がカードストッカ
ー120内から退避し、図示一点鎖線で示す位置に復帰
する。これら第1のカード排出用ソレノイド124(S
LO1)や第2のカード排出用ソレノイド128(SO
L2)等は、後述する制御部(マイクロコンピュータ)
138により制御される。
【0034】なお、本発明では、カード102を、搬送
することなく挿入された位置でロックするようにしても
よく、その場合には、ロックされた位置が前記カードを
保留すべき所定位置となる。
【0035】遊技用カードのカードリーダライタ100
Aについては、カード挿入口3が縦になっている関係で
カードストッカー120等の構成が異なるほかは図3に
示したカードリーダライタ100と同様の構成を有して
いるために、ここでの説明は省略する。
【0036】図4は、持点カードのカードリーダライタ
100を制御するための制御回路を示すブロック図であ
る。
【0037】制御回路は、制御中枢としてのマイクロコ
ンピュータ138を含む。マイクロコンピュータ138
は、以下に述べるようなカードリーダライタ100の動
作を制御する機能を有する。マイクロコンピュータ13
8は、たとえば数チップのLSIで構成されており、そ
の中には、制御動作を所定の手順で実行することのでき
るCPU151とCPU151の動作プログラムを格納
するROM152と、必要なデータの書込読出ができる
RAM153とが含まれている。さらに、CPU151
と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート
154と、電源投入時にCPU151にリセットパルス
を与えるパワーオンリセット回路155と、CPU15
1にクロック信号を与えるクロック発生回路156と、
クロック発生回路156からのクロック信号を分周して
リセットパルスを定期的にCPUに与えるパルス分周回
路(リセットパルス発生回路)157と、CPU151
からのアドレスデータをデコードするアドレスデコード
回路158とを含む。
【0038】CPU51はパルス分周回路157から定
期的に与えられる割込パルスに応じて、割込制御ルーチ
ンの動作を実行することが可能となる。また、アドレス
デコード回路158はCPU151からのアドレスデー
タをデコードし、ROM152,RAM153,I/O
ポート154にそれぞれチップセレクト信号を与える。
【0039】この実施例では、ROM152は、その内
容の書換、すなわち、必要が生じた場合にはその中に格
納されたCPU151のためのプログラムを変更するこ
とができるように、プログラマブルROM152が用い
られている。そして、CPU151は、ROM152内
に格納されたプログラムに従って、かつ、以下に述べる
各制御信号の入力に応答して、前述した搬送モータ11
0,115等に対して制御信号を与える。
【0040】マイクロコンピュータ138には、第1な
いし第4のカード検出器103(SW1)〜106(S
W4)からの検出信号がカード検出回路159を介して
与えられる。データ読取器107からの読取データ信号
がデータ読取書込回路162を介してマイクロコンピュ
ータ138に与えられる。遊技者の遊技終了ボタン28
(図1参照)の押圧操作により、終了操作検出器28A
がON操作され、その信号が操作検出回路163を介し
てマイクロコンピュータ138に与えられる。遊技者の
遊技中断ボタン30(図1参照)の押圧操作により、中
断操作検出器30AがON操作され、その信号が操作検
出回路163を介してマイクロコンピュータ138に与
えられる。発射玉検出器64からの発射玉検出信号が検
出回路164を介してマイクロコンピュータ138に与
えられる。入賞玉検出器73からの検出信号が検出回路
164を介してマイクロコンピュータ138に与えられ
る。また、アウト玉検出器75からの検出信号が検出回
路164を介してマイクロコンピュータ138に与えら
れる。
【0041】次に、マイクロコンピュータは以下の機器
に制御信号を与える。まず、モータ回路160を介して
第1,第2の搬送モータ110(M1),115(M
2)に搬送用モータ駆動制御信号を与える。ソレノイド
回路161を介して第1,第2のソレノイド124(S
OL1),128(SOL2)にソレノイド駆動用制御
信号を与える。また、データ読取書込回路162を介し
て、データ書込器108にデータ書込用信号を与えると
ともに、データ消去器109にデータ消去のための制御
信号を与える。次にモータ回路165を介して打球モー
タ62に打球モータ駆動用制御信号を与える。ランプ回
路166を介して、遊技可表示器29(L1)および遊
技中断表示器31(L2)、さらには持玉量表示器53
にそれぞれ表示制御信号を与える。LCD回路167を
介してエラー原因表示器32に表示制御信号を与える。
LED回路168を介して、持玉数データ表示器52
A,52Bにそれぞれ表示制御信号を与える。
【0042】マイクロコンピュータ138は、データ入
力回路169,データ出力回路170を介して遊技用カ
ード処理装置2(図1参照)に接続されており、遊技用
カード処理装置2から遊技用カードに記録されている有
価価値(残高)が更新された残高更新信号がデータ入力
回路169を介してマイクロコンピュータ138に入力
される。一方、マイクロコンピュータ138からデータ
出力回路170を介して、遊技が終了した旨の遊技終了
信号,打止に至った旨の打止信号,遊技が中断された遊
技中断信号およびその中断が解除された中断解除信号,
打止が開放された旨の打止開放信号が遊技用カード処理
装置2に与えられる。マイクロコンピュータ138は、
データ入力回路171とデータ出力回路172とを介し
てホール用管理コンピュータ8(図1参照)に接続され
ており、ホール用管理コンピュータ8からデータ入力回
路171を介して、打止開放信号,中断解除信号がマイ
クロコンピュータ138に与えられる。なお、この中断
解除信号は、中断中の持点カードがそのまま景品交換さ
れた場合にマイクロコンピュータ138に与えられる信
号であり、中断中の持点カードがそのまま景品交換され
ればその持点カードを中断中の遊技機に使用してゲーム
を再開することがなくなるために、中断されている遊技
機の中断状態を解除する必要があり、ホール用管理コン
ピュータ8からマイクロコンピュータ138に中断解除
信号を与えて中断状態を解除するのである。また、マイ
クロコンピュータ138からデータ出力回路172を介
して、遊技が打止に至った旨を表わす打止信号と遊技が
中断している旨を表わす遊技中断信号がホール用管理コ
ンピュータ8に与えられる。なお、遊技機が打止に至っ
た判定をホール用管理コンピュータ8の方で行なっても
よく、その場合には打止信号をわざわざマイクロコンピ
ュータ138からホール用管理コンピュータ8側に送信
する必要はなくなる。前記構成の各回路には、電源回路
173から所定の直流電流が供給される。
【0043】図5ないし図7は、図4に示した制御回路
の動作を説明するためのフローチャートである。
【0044】まず、図5において、ステップS(以下単
にSという)1により第1のカード検出器SW1がON
になったか否かの判断が行なわれる。遊技者が持点カー
ド102をカード挿入・排出口27に挿入していない場
合にはS1によりNOの判断がなされ、カード検出器S
W1がONになるまで待機する。そして、遊技者が持点
カード102をカード挿入・排出口27に挿入すれば、
S2に進み、第1の搬送モータM1を正転させて持点カ
ードを図3に示す左方向(カード取込み方向)に搬送さ
せ、S3により持点カードに記録されているデータをデ
ータ読取器107(図3参照)により読取らせS4に進
み、第2のカード検出器SW2がONになったか否かの
判断が行なわれ、未だにONになっていないすなわち持
点カードが第2のカード検出器104(SW2)で検出
される位置(図3参照)にまで搬送されていない場合に
はS2に戻り、S2およびS3の処理が続行される。そ
して、持点カードが第2のカード検出器104(SW
2)で検出される位置にまで搬送されてきた場合にはS
4によりYESの判断がなされてS5に進み、第1の搬
送モータM1が停止されて、これにより持点カード10
2が第2のカード検出器104(SW2)の位置で一旦
停止される(図3参照)。
【0045】次に、S6に進み、S3により読取った読
取データが、この遊技場で使用できるカードのデータで
あるか否かまたは偽造カードでないか否かあるいはカー
ドの使用期限が切れていないか否か等の判断がなされ、
そして適正なものであると判断されなかった場合にはS
11に進み、第1の搬送モータM1を逆転させて持点カ
ードをカード排出方向に搬送させ、S12により第1の
カード検出器SW1がONからOFFに切換わったか否
かの判断がなされ、切換わるまでS11によるカードの
排出処理が続行される。そして、持点カードが排出され
てきて第1のカード検出器SW1がONからOFFに切
換わった段階でS13に進み、第1の搬送モータM1が
停止され、持点カードの排出が終了してS14により、
不適正原因をエラー原因表示器32により表示してS1
に戻る。
【0046】一方、S6により読取データが適正なデー
タであると判断された場合にはS7に進み、遊技機が遊
技中断中であるか否かの判断が行なわれ、遊技中断中で
ない場合にはS9に進む。S9では、S3による読取デ
ータの中に中断データが含まれているか否かの判断がな
される。持点カードを挿入して遊技を行なおうとする遊
技機が中断中でないにもかかわらず、他の遊技機におい
て遊技中断ボタン30を押圧操作したことにより遊技者
に排出された持点カードを挿入して遊技を行なおうとし
場合には、S9によりYESの判断がなされてS11
以下の持点カードの排出処理が行なわれ不適正原因が表
示されて遊技を行なうことができない状態となる。
【0047】一方、遊技者が遊技中断ボタン30を押圧
操作して遊技中断中となっている場合には、S7により
YESの判断がなされてS8に進み、タイマが終了した
か否かの判断が行なわれる。このタイマは、遊技者が遊
技中断ボタン30を押圧操作した段階で計時を開始し、
たとえば30分程度の所定時間を計時した段階でタイム
アップするものであり、中断許容時間を計時するもので
ある。そして、タイマがタイムアップしている場合にS
10に進む。つまり、タイマによる所定期間(たとえば
30分間)の計時が終了すれば、遊技機が自動的に中断
状態から解除され、前述と同様に中断データを含む持点
カードが挿入された場合にはその持点カードが排出され
てその持点カードによる遊技が行なえない状態となる。
【0048】タイマが終了していない場合にはS19に
進み、S3により読取った読取データに含まれている中
断データがこの遊技機の中断データに相当するものであ
るか否かの判断が行なわれる。中断データは、どの遊技
機により中断されたデータであるかを特定可能なデータ
であり、挿入された持点カードが他の遊技機を中断させ
ていることにより排出されてきたカードである場合また
は中断データが含まれていない場合にはS19によりN
Oの判断がなされてS11に進み、持点カードの排出制
御が行なわれてその持点カードによる遊技が禁止され
る。一方、中断データが適正に合致するデータであると
判断された場合にはS20に進み、第1,第2のカード
搬送モータM1,M2を正転させ、S21により第3の
カード検出器SW3がOFFからONに切換わるまでそ
のカード搬送モータの正転が続行される。そして、持点
カードが第3のカード検出器SW3により検出される位
置まで搬送されてきたときにS22に進み、第1,第2
のカード搬送モータM1,M2を停止させてカードの搬
送を停止させ、S23により遊技中断解除を行ない、S
24により、遊技中断表示器31を消灯させてS25に
進む。
【0049】一方、中断状態でない遊技機に対し持点カ
ードが挿入され、その持点カードに中断データが含まれ
ていない場合にはS10に進み、その挿入された持点カ
ードの持玉数が「0」である否かの判断が行なわれ、遊
技に使用せんとする持玉数が全く存在しない場合にはS
11に進み、挿入カードの排出制御が行なわれる。一
方、挿入された持点カードに持玉数が残っている場合に
はS15に進み、第1,第2のカード搬送モータM1,
M2を正転させてカードを取込み、第3のカード検出ス
イッチSW3がOFFからONになるまでその持点カー
ドを取込方向に搬送する。そして、第3のカード検出器
SW3がOFFからONになった段階で第1,第2のカ
ード搬送モータM1,M2を停止してカードの取込を終
了させ、その挿入された持点カードに記録されている持
玉数を持玉数データに加算してS25に進む。このよう
に、S8によりタイマが終了した後々においてはいくら
持玉数が残っていてもその持点カードを使用して遊技を
再開することはできず、その持点は景品交換せざるを得
ない。なお、S8によりタイマが終了した後においても
S19によりYESと判断された場合にのみその持点カ
ードを使用しての遊技の再開を許すようにしてもよい。
前記S9,S11ないしS14により、前記記録媒体払
出手段により払出された記録媒体により特定される遊技
者所有の有価価値を使用して遊技機により遊技を行なお
うとした際に、前記払出された記録媒体の記録情報によ
り他の遊技機を中断している旨が判別された場合にその
記録媒体の記録情報により特定される前記遊技者所有の
有価価値を使用しての遊技を禁止する禁止手段が構成さ
れている。図6のS25では、打球モータの電源がON
に制御されてパチンコ玉の弾発発射が可能な状態とな
り、S26に進みランプL1が点灯されて遊技可表示器
29(図1参照)により遊技が可能な状態である旨の表
示が行なわれる。次にS27に進み、発射玉があったか
否かの判断がなされ、ない場合にはS28に進み、入賞
玉があったか否かの判断がなされ、ない場合にはS29
に進み、アウト玉があったか否かの判断がなされ、ない
場合にS30に進み、残高更新があったか否かの判断が
なされ、ない場合にはS37に進み、持玉数を持玉数デ
ータ表示器52A,52Bにより表示するとともに持玉
量を持玉量表示器53により表示する制御が行なわれ
る。
【0050】一方、パチンコ玉が発射されて発射玉検出
器64によりその発射玉が検出されればS27によりY
ESの判断がなされてS31に進み、持玉数データを
「1」減算するとともにS32により発射玉カウンタを
「1」加算する処理がなされてS37に進む。
【0051】そして遊技領域に打込まれたパチンコ玉が
入賞すれば入賞玉検出器73がONとなりS28により
YESの判断がなされてS33に進み、持玉数データに
n加算する処理が行なわれる。このnはパチンコ玉の入
賞に伴って付与される賞品玉数に相当する数であり、た
とえば13等の予め定められている数である。次にS3
4に進み、入賞玉カウンタを「1」加算する処理がなさ
れ、S35に進み、打込玉カウンタを「1」加算する処
理がなされてS37に進む。なお、持玉数データに対す
る加算条件としては、パチンコ玉の入賞に代えてまたは
それに加えて、たとえば特定遊技状態の成立を選んでも
よく、特定遊技状態になったことに基づいて所定数を加
算するように制御してもよい。また、S34およびS3
5における入賞玉カウンタと打込玉カウンタとのカウン
ト値は後述するS39により打止が成立したか否かの判
断に用いられる。
【0052】次に、遊技領域に打込まれたパチンコ玉が
アウト口に落入すれば、アウト玉検出器75により検出
されてS29によりYESの判断がなされてS35に進
み、打込玉カウンタに「1」加算する処理がなされてS
37に進む。つまり、S35による打込玉カウンタを
「1」加算する処理は、入賞玉検出器73がONになっ
た場合とアウト玉検出器75がONになった場合との両
方の場合になされるのであり、これにより、入賞玉とア
ウト玉とを寄せ集めた打込玉の個数が打込玉カウンタに
より計数される。なお、本実施例のように入賞玉とアウ
ト玉の和をカウントすることに代えて、たとえば図2に
示す入賞玉・アウト玉合流樋76に打込玉検出器を設
け、その打込玉検出器がONされる毎に打込玉カウンタ
を「1」加算するように制御してもよい。次に、遊技者
が引落し選択ボタン6(図1参照)を選択操作すれば、
S30によりYESの判断がなされてS36に進み、遊
技機用カード処理装置2に挿入された遊技用カードに記
録されている残高から選択された引落し金額が減算され
てその引落し金額に対応する持玉数pが持玉数データと
して加算され、その後S37に進む。
【0053】次に、S38により、持玉数データが
「0」になったか否かの判断が行なわれ、「0」になっ
ている場合にS44に進み、打球モータの電源をOFF
にして遊技が続行できないようにするとともに、ランプ
L1を消灯して遊技可表示器29を消灯し、S46によ
り、発射玉数と打込玉数とが一致する状態になったか否
かの判断が行なわれ、一致しない段階ではS28に進む
が、一致した段階でS1に戻る。つまり、遊技に使用さ
れる遊技者所有の有価価値の一例の持玉数データがなく
なれば、それ以上遊技を続行することができないため
に、S44により打球モータをOFFにして遊技の続行
を禁止しているのである。また、打球モータの電源をO
FFにしてパチンコ玉を遊技領域に打込めない状態にし
たとしても、遊技領域42内に残留している残留玉が存
在するために、即座に発射玉数と打込玉数とが等しくは
ならないのであり、その遊技領域42内のすべての残留
玉がアウト口49から回収されてアウト玉検出器75に
より検出された段階でS46によりYESの判断がなさ
れてS1に戻るのである。一方、遊技領域42内の残留
玉が入賞した場合には、S28によりYESの判断がな
されてS33による持玉数データに対するnの加算処理
が行なわれるために、以降S38によりNOの判断がな
されて打玉に達していないことを条件として再び打球モ
ータの電源がONに制御されて遊技を開始可能な状態と
なる。さらに、遊技領域42内に残留玉が存在している
うちに引落し額選択ボタン6が選択操作された場合も同
様に、S36により持玉数データに対しpの加算処理が
行なわれるために、S38によりNOの判断がなされて
打止に達していないことを条件として遊技を続行可能な
状態となる。このように構成したために、遊技領域42
内に残留する残留玉が入賞したにもかかわらず打球モー
タの電源がONにならず遊技を続行することができない
という状態を回避でき、遊技者に不満を与える不都合が
防止できる。
【0054】次に、(入賞玉カウンタの値×n−打込玉
カウンタの値)がm以上となり打止が成立したか否かの
判断がS39により行なわれる。そして、打止が成立し
ていない場合にS40に進み、終了処理中であるか否か
の判断が行なわれ、終了処理中でない場合にS41に進
み、中断処理中であるか否かの判断が行なわれ、中断処
理中でない場合にはS42に進み、終了操作が行なわれ
たか否かの判断が行なわれ、行なわれていない場合には
S43に進み、中断操作が行なわれたか否かの判断が行
なわれ、行なわれていない場合にはS25に戻る。そし
てS39により打止に達したと判断された場合にはS4
7に進み、打球モータの電源をOFFにして遊技不能状
態にするとともに、S48により、ランプL1を消灯し
て遊技可表示器29を消灯し、S49により、発射玉数
と打込玉数とが等しくなったか否かの判断が行なわれ、
等しくなっていない段階ではS28に進み、等しくなっ
た段階でS55に進む。このS49は、前記S46と同
様の趣旨のものであり、一旦遊技不能状態に制御しなが
らも遊技領域42内に残存する残留玉の入賞に伴う有価
価値の付与を行なおうとするためのものである。次に、
遊技者が遊技終了ボタン28を押圧操作して終了操作検
出器28AがONになればS42によりYESの判断が
なされてS53により終了処理中のフラグがセットされ
る。その結果、S40によりYESの判断がなされてS
47に進み、終了処理の制御が行なわれる。次に、遊技
者が遊技中断ボタン30を押圧操作すれば、中断操作検
出器30AがONになり、S43によりYESの判断が
なされてS54に進み、中断処理中のフラグがセットさ
れる。その結果、S41によりYESの判断がなされて
S50に進み、打球モータの電源がOFFに制御されて
遊技不能状態となり、S51によりランプL1が消灯さ
れて遊技可表示器29が消灯され、S46やS49と同
様の趣旨でS52による発射玉数と打込玉数とが等しい
か否かの判断が行なわれ、等しくない段階ではS28に
進み、等しくなった段階でS68に進む。
【0055】次に、打止が成立した場合あるいは遊技終
了ボタンが押圧操作された場合に行なわれる記録媒体の
排出制御を図7(a)に基づいて説明する。
【0056】まずステップS55により、第3のカード
検出器SW3がONになっているか否かの判断がなさ
れ、カードが第3のカード検出器SW3によって検出さ
れる所定位置に留保されていればYESの判断がなされ
てS63に進む。また、カードが前記所定位置に保留さ
れていない場合にはS55によりNOの判断がなされて
S56に進み、第1のカード排出用ソレノイドSOL1
をONに制御するとともに、S57により第2のカード
排出用ソレノイドSOL2をONに制御し、S58に進
み、第3のカード検出器SW3がONになったか否かの
判断がなされ、ONになるまで前記S56およびS57
の制御が続行される。つまり、S56により第1のカー
ド排出用ソレノイドSOL1がON制御されれば図3に
示す底板122が降下され、S57による第2のカード
排出用ソレノイドSOL2がON制御されることによ
り、図3に示すカード押出レバー132が図示右方向に
移動されてカードストッカー120内のカード102が
搬送ベルト118上に押出される。そして第3のカード
検出器SW3がONになった時点でカードストッカー内
のカードの排出が完了されるために、S59に進み、第
2のカード排出用ソレノイドSOL2をOFF制御し、
S60により第1,第2の搬送モータM1,M2を逆転
させてカードを図3における図示右方向に搬送させる。
そしてS61により第3のカード検出器SW3がONか
らOFFに切換わったか否かの判断がなされ、OFFに
切換わるまで前記S60の制御が続行される。この状態
で、カードが図3における図示右方向に搬送されて第3
のカード検出器SW3によって検出できない位置にまで
移動するとS62に進み、第1のカード排出用ソレノイ
ドSOL1をOFFに制御する。
【0057】次に、S63に進み、第1,第2の搬送モ
ータM1,M2を逆転させてカードを図3における図示
右方向に搬送し、データ消去器109で従前の記録デー
タを消去するとともにデータ書込器108(図3参照)
により遊技者が獲得した持玉数データを書込み、S65
に進む。そしてS65により、第1のカード検出器SW
1がONからOFFになるまで前記S63およびS64
の制御が続行され、OFFになったと判断された場合に
はS66に進み、第1,第2の搬送モータM1,M2を
停止制御させる。そして、前記第1のカード検出器SW
1が検出できない位置にまでカードが搬送されている状
態でカードの一部がカード挿入・返却口27(図3参
照)から外方に一部突出した状態となるために、遊技者
はその持点カードをカード挿入・返却口27から引き抜
くことが可能となる。次にS67に進み、打止が成立し
ているか否かの判断がなされ、打止が成立している場合
には制御が終了するが成立していない場合にはNOの判
断がなされて再び前記S1に戻る。なお、S67により
NOの判断がなされる場合には、前記終了処理中のフラ
グがクリアされる。
【0058】次に、遊技者によって遊技中断ボタンが押
圧操作されている場合に行なわれる持点カードの排出制
御を、第7(b)図に基づいて説明するが、S68から
S75までは、図7(b)のS55からS62までの内
容と全く同様であるので説明を省略する。
【0059】次にS76に進み、第1,第2の搬送モー
タM1,M2を逆転させてカードを図3における図示右
方向に搬送させ、S77によりカードに持玉数と中断デ
ータを書込む制御がなされる。この時点で遊技機に記憶
されている持玉数データは消去される。このカードに持
玉数と中断データを書込む制御は、具体的には、データ
消去器109によって従前の記録データを消去するとと
もに持玉数と遊技機を特定できるデータをデータ書込器
108(図3参照)によってカードに書込むことにより
行なわれる。次にS78に進み、第1のカード検出器S
W1がONからOFFに切換わったか否かの判断がなさ
れ、OFFに切換わるまで前記S76およびS77の制
御が続行される。そして、第1のカード検出器SW1が
ONからOFFに切換わり、磁気カードが第1のカード
検出器によっては検出できない位置にまで搬送された状
態で、その磁気カード102がカード挿入・排出口27
から一部外方に突出した状態となり(図3参照)、その
状態で遊技者がカード挿入・排出口27から持点カード
102を引き抜くことが可能となる。そしてS79に進
み、第1,第2の搬送モータM1,M2を停止制御さ
せ、S80により中断許容時間を計時するタイマ(S8
参照)をセットし、S81によりランプL2を点灯させ
て遊技中断表示器31により遊技中断状態である旨の表
示を行なう。そしてS1に再び戻る。持点カード102
には、遊技機を特定するための情報ばかりでなく中断時
点における持玉数データや大当り制御中であるか否か等
の遊技状態に関する情報を記録させてもよく、この持点
カード102を遊技機に返還した場合に行なわれる中断
の解除に際し、中断時点の遊技状態に復帰させるよう制
御してもよい。
【0060】図8は、遊技用カードのカードリーダライ
タ100Aの制御動作を説明するためのフローチャート
である。このカードリーダライタ100Aも、前述した
ように、持点カードのカードリーダライタ100(図3
参照)と同様の構成を有し、かつ、図4に示した制御回
路と同様の制御回路を有する。
【0061】まずS82により、第1のカード検出スイ
ッチSW1がONになったか否かの判断がなされ、ON
になるまで待機する。そして、遊技者が遊技用カードを
カード挿入・排出口3に挿入することにより、第1のカ
ード検出スイッチSW1がONになりS83に進み、第
1の搬送モータM1が正転してカードが取込方向に搬送
される。次にS84により、データ読取器107による
カードの記録データの読取が行なわれ、S85に進み、
第2のカード検出スイッチSW2がONになるまで前記
S83,S84の処理が続行される。そして、カードが
取込方向に搬送されてきて第2のカード検出器SW2が
ONになった段階でS86により第1の搬送モータM1
が停止制御されてカードの取込搬送が停止される。次に
S87に進み、S84により読取った読取データが、こ
の遊技場で使用できるカードであるか否かまたは偽造カ
ードでないか否かあるいはカードの使用期限が切れてい
ないか否か等の判断が行なわれ、適正なカードでないと
判断された場合にはS91に進む。S91では、第1の
搬送モータM1を逆転させてカードを排出方向に搬送
し、S92により第1のカード検出スイッチSW1がO
NからOFFに切換わるまでこのカードの排出制御が行
なわれる。そして、第1のカード検出スイッチSW1が
ONからOFFに切換わった段階でS93により第1の
搬送モータM1が停止されてS82に戻る。
【0062】一方、S84により読取ったデータが適正
な場合にS88に進み、遊技中断中であるか否かの判断
が行なわれ、遊技中断中である場合にはS89に進み、
タイマ(S80参照)が終了したか否かの判断が行なわ
れ、未だに終了していない場合にはS91に進み、挿入
カードの排出処理が行なわれる。つまり、遊技が中断中
でありかつ中断を解除するための所定期間が経過してい
ない段階においては、いくら遊技者が遊技用カードをカ
ード挿入・排出口3に挿入したとしても、その挿入カー
ドが排出されて遊技用カードによる遊技を行なうことが
できないのである。
【0063】遊技中断中でない場合または遊技中断中で
あったとしてもタイマが終了している場合には、S90
に進み、カード挿入・排出口3に挿入された遊技用カー
ドに記録されている残額が「0」であるか否かの判断が
行なわれ、挿入カードに全く残額が残っていない場合に
はS91に進み、挿入カードの排出制御が行なわれる。
挿入カードに残額が残っている場合にはS94に進み、
第1,第2の搬送モータM1,M2を正転させて挿入カ
ードを取込方向に搬送し、S95により、第3のカード
検出スイッチSW3がOFFからONに切換わるまでカ
ードの取込方向への搬送を続行する。そして、第3のカ
ード検出スイッチSW3がOFFからONに切換わった
段階でS96により、第1,第2の搬送モータM1,M
2を停止させてカードの取込方向への搬送を終了させ、
S97によりランプを点灯させて遊技可表示器29を点
灯させる。
【0064】なお、カード挿入・排出口3に挿入されて
受付けられた遊技用カードは、打止時,遊技終了時,遊
技中断時に自動的に排出される。また、挿入された遊技
用カードの残額が「0」になった場合には遊技者側に排
出する代わりに機内に取込んでもよい。
【0065】本実施例においては、遊技用カードと持点
カードとを別々のカードで構成したが、1枚のカードで
遊技用領域(価値未使用領域)と持点用領域とに分けて
記録するようにして構成してもよい。また、持玉数が所
定数(たとえば100)以下である場合は遊技の中断を
できないように制御し、いたずらに遊技を中断させると
いう悪用が防止できるように構成してもよい。また、遊
技用カードや持点カードは、磁気的に情報を記録する磁
気カードに限らず、ICカード,光ディスクメモリを利
用したカード,ICメモリカートリッジ,CD−ROM
等であってもよい。また、エラー原因表示器32による
エラー原因の表示は、エラー原因を遊技者に知らせない
方が適当なものについては遊技者に知らせずに、遊技機
裏面等において表示させるようにして遊技場の係員のみ
が知り得るようにしてもよい。また、S86,S87に
よりNOの判断がなされたエラー判定を受けたカードに
ついては、遊技者に返却せずに遊技用カード処理機2内
の所定位置に保留させるようにしてもよい。また、エラ
ー判定されたカードやゼロカードについては、遊技用カ
ード処理装置2内に収容させずに遊技用カード処理装置
2の裏面にベルトコンベア等を設けて、設置島1の端1
箇所に集めるようにしてもよい。
【0066】遊技中断時における持玉数データや中断さ
れた遊技機が特定可能な中断データあるいは遊技終了時
における持玉数データを直接持点カードに記録させる代
わりに、それら持玉数データや中断データ等を排出せん
とする持点カードのカード番号に対応させてホール用管
理コンピュータ8等に記録させ、持点カードの方はカー
ド番号のみを記録させ、排出された持点カードのカード
番号を手掛りにホール用管理コンピュータ8に記憶され
ている持玉数データや中断データを割出し、前述した制
御を行なうといういわゆるカードの背番号管理を行なっ
てもよいし、持点カードとホール用管理コンピュータの
双方に記録するようにしてもよい。また、遊技用カード
の場合も同様に、遊技用カードに記録されている残額デ
ータをホール用管理コンピュータにその遊技用カードの
カード番号とともに記憶させ、遊技用カードに記録され
ているカード番号を手掛かりにホール用管理コンピュー
タ8に記憶されている残額データを割出し、その残額デ
ータを使用して遊技が行なえるように構成してもよい。
なお、課題を解決するための手段の具体例は、以下のよ
うなものである。 (1) パチンコ遊技機10、持点カード処理装置7お
よび遊技用カード処理装置2により、遊技者所有の有価
価値(遊技用カードの残額データ)を使用して遊技が可
能であり、遊技の結果に従って遊技者所有の有価価値の
大きさが変動する遊技機(パチンコ遊技機10)を含む
遊技用装置が構成されている。遊技中断ボタン30によ
り、前記遊技機による遊技を中断操作可能な遊技中断操
作手段が構成されている。持点カード処理装置7のカー
ドリーダライタ100により、前記遊技中断操作手段に
より遊技が中断された時点における前記遊技者所有の有
価価値(持玉数データ)の大きさを特定可能でありかつ
中断された遊技機(パチンコ遊技機10)を特定可能な
情報(たとえば、台番情報)が記録された記録媒体
(持点カード)を遊技者に払出す記録媒体払出手段が構
成されている。S9,S11〜S14により、前記記録
媒体払出手段により払出された記録媒体(持点カード)
の記録情報により特定される遊技者所有の有価価値(持
玉数データ)を使用して遊技機により遊技を行なおうと
した際に、払出された記録媒体(持点カード)の記録情
報により他の遊技機(他のパチンコ遊技機10)を中断
している旨が判別された場合(S9によりYESと判別
された場合)に、その記録媒体(持点カード)の記録情
報により特定される遊技者所有の有価価値(持玉数デー
タ)を使用しての遊技を禁止する禁止手段が構成されて
いる。そして、上記遊技用装置は、遊技中断操作手段に
より遊技機による遊技の中断操作がされたときに、遊技
者所有の有価価値の大きさが所定値以下であるか否かを
判別し、遊技者所有の有価価値の大きさが所定値以下で
ある場合には(たとえば、持玉数データにより特定され
る持玉数が100以下の場合)、遊技中断操作手段によ
り遊技機による遊技を中断することができないように制
御する。 (2) また、本発明の遊技用装置は、S8,S9,S
11〜S14,S1〜S3に示すように、遊技中断操作
手段により遊技機による遊技が中断された時間が所定時
間を超過した場合(S8においてYESの場合)には、
払出された記録媒体とは異なる他の記録媒体(他の持点
カード)の記録情報により特定される遊技者所有の有価
価値(他の持点カードの持玉数データ)を使用して当該
中断されていた遊技機による遊技を行なうことができる
ようにしてもよい。 (3) また、本発明の遊技用装置は、S8,S9,S
11〜S14に示すように、遊技中断操作手段により遊
技機による遊技が中断された時間が所定時間を超過した
場合(S8においてYESの場合)には、払出された記
録媒体の記録情報により特定される遊技者所有の有価価
値(持玉数データ)を使用して遊技機による遊技を行な
うことができなくなるようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、遊技者に払
出された記録媒体の記録情報により特定される遊技者所
有の有価価値を使用して遊技機により遊技を行なおうと
した際に、前記払出された記録媒体の記録情報により他
の遊技機を中断している旨が判別された場合にその記録
媒体の記録情報により特定される遊技者所有の有価価値
を使用しての遊技が禁止されるために、或る1人の遊技
者が中断中の遊技機とそれ以外の他の遊技機との複数の
遊技機を占有してしまう不都合が防止でき、遊技場にお
ける遊技機の稼働率の低下を極力防止できる。また、遊
技中断操作手段により遊技機による遊技の中断操作がさ
れたときに、遊技者所有の有価価値の大きさが所定値以
下であるか否かを判別し、遊技者所有の有価価値の大き
さが所定値以下である場合には、遊技中断操作手段によ
り遊技機による遊技を中断することができないように制
御するため、いたずらに遊技を中断させるという悪用を
防止することができる。請求項2に記載の本発明は、請
求項1に記載の発明の効果に加えて、以下のような効果
を有する。本発明の遊技用装置においては、遊技中断操
作手段により遊技機による遊技が中断された時間が所定
時間を超過した場合には、払出された記録媒体とは異な
る他の記録媒体の記録情報により特定される遊技者所有
の有価価値を使用して当該中断されていた遊技機による
遊技を行なうことができる。そのため、遊技機による遊
技の中断時間が過度に長くなることを制限することによ
り、他の遊技者が遊技を行なうことができない時間を極
力短くすることができる。その結果、本発明の遊技用装
置を用いれば、遊技機の稼働率が低下することを抑制す
ることが可能となる。請求項3に記載の本発明は、請求
項1または2に記載の発明の効果に加えて、以下のよう
な効果を有する。本発明の遊技用装置においては、遊技
中断操作手段により遊技機による遊技が中断された時間
が所定時間を超過した場合には、払出された記録媒体の
記録情報により特定される遊技者所有の有価価値を使用
して遊技機による遊技を行なうことができなくなる。そ
れにより、遊技中断時間の制限を超過した場合に、遊技
を中断した遊技者に対してペナルティを与えることがで
きるため、遊技者に遊技中断時間の制限を意識させるこ
とが可能となる。その結果、遊技者が遊技を中断する時
間を過度に長引かせることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場における遊技機設置島に設置された遊技
機の一例のパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】カードリーダライタの構成を示す構成図であ
る。
【図4】カードリーダライタの制御用回路を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4に示す制御回路の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】図4に示す制御回路の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】図4に示す制御回路の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】遊技用カードのカードリーダライタの動作を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10は遊技機の一例のパチンコ遊技機、42は遊技領
域、52A,52Bは持玉数データ表示器、30は遊技
中断操作手段の一例の遊技中断ボタン、31は遊技中断
表示器、28は遊技終了ボタン、27はカード挿入・排
出口、100はカードリーダライタ、32はエラー原因
表示器、137は制御用基板、40は遊技盤、54は打
球機構、138はマイクロコンピュータである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者所有の有価価値を使用して遊技が
    可能であり、遊技の結果に従って遊技者所有の有価価値
    の大きさが変動する遊技機を含む遊技用装置であって、 前記遊技機による遊技を中断操作可能な遊技中断操作手
    段と、 該遊技中断操作手段により遊技が中断された時点におけ
    る前記遊技者所有の有価価値の大きさを特定可能であり
    かつ中断された遊技機を特定可能な情報が記録された記
    録媒体を遊技者に払出す記録媒体払出手段と、 該記録媒体払出手段により払出された記録媒体の記録情
    報により特定される遊技者所有の有価価値を使用して遊
    技機により遊技を行なおうとした際に、前記払出された
    記録媒体の記録情報により他の遊技機を中断している旨
    が判別された場合に、その記録媒体の記録情報により特
    定される遊技者所有の有価価値を使用しての遊技を禁止
    する禁止手段とを含み、 前記遊技中断操作手段により遊技機による遊技の中断操
    作がされたときに、前記遊技者所有の有価価値の大きさ
    が所定値以下であるか否かを判別し、該遊技者所有の有
    価価値の大きさが所定値以下である場合には、前記遊技
    中断操作手段により遊技機による遊技を中断することが
    できないように制御する ことを特徴とする、遊技用装
    置。
  2. 【請求項2】 前記遊技中断操作手段により遊技機によ
    る遊技が中断された時間が所定時間を超過した場合に
    は、前記払出された記録媒体とは異なる他の記録媒体の
    記録情報により特定される遊技者所有の有価価値を使用
    して当該中断されていた遊技機による遊技を行なうこと
    が可能となることを特徴とする、請求項1に記載の遊技
    用装置。
  3. 【請求項3】 前記遊技中断操作手段により遊技機によ
    る遊技が中断された時間が所定時間を超過した場合に
    は、前記払出された記録媒体の記録情報により特定され
    る遊技者所有の有価価値を使用して遊技機による遊技を
    行なうことができなくなることを特徴とする、請求項1
    または2に記載の遊技用装置。
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