JP3439473B2 - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JP3439473B2
JP3439473B2 JP18356990A JP18356990A JP3439473B2 JP 3439473 B2 JP3439473 B2 JP 3439473B2 JP 18356990 A JP18356990 A JP 18356990A JP 18356990 A JP18356990 A JP 18356990A JP 3439473 B2 JP3439473 B2 JP 3439473B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはス
ロットマシン等で代表される遊技機により遊技を可能と
する遊技用装置に関し、詳しくは、所定の有価価値を特
定可能な情報が記録された記録媒体の記録情報を読取
り、読取られた該記録情報から特定される有価価値を使
用して遊技機による遊技を可能にするための遊技用装置
に関する。
[従来の技術] この種の遊技場の管理設備装置において、従来から一
般的に知られているものに、たとえば、有価価値が記録
されているカード等からなる記録媒体を遊技機に挿入す
ることによりその記録媒体に記録されている有価価値が
読取られ、その読取られた有価価値を用いて遊技機によ
る遊技が可能となるものがあった。
そして、この従来の遊技場の管理設備装置において
は、遊技に使用するための有価価値を前記記録媒体に直
接記録する方式を採用しており、たとえば前記有価価値
を遊技場のホストコンピュータ等の管理装置に記憶させ
る方式のものに比べて、多数の有価価値を記憶しておか
なければならないという管理装置の負担を軽減できると
ともに有価価値を遊技に使用するたびにその使用対象と
なった遊技機と管理装置との間で有価価値情報の伝送を
行なわなければならないという情報通信上の負担が軽減
できるように構成されていた。一方、有価価値を遊技機
に使用して遊技を行なう方法として従来から一般的に知
られているものに、たとえば、特開昭63−292986号公報
に記載のものがあった。この従来の技術においては、記
録媒体によって特定された有価価値を遊技機に使用する
に際し、その有価価値の一部が引落とされてその引落と
し有価価値を用いて遊技を行なうように構成されてい
た。そして、その引落とし有価価値が使い果たされる等
再度有価価値を引落とされなければならない状態が発生
すれば、遊技客が引落としボタン等を操作して有価価値
の引落とし操作を手動で行なっていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この種の従来の遊技場の管理設備装置におい
ては、有価価値を引き落とさなければならない状態が発
生する毎に遊技者が手動により引落とし操作を行なうと
いう煩雑さがあり、その結果、遊技の途中で遊技客が手
動で引落とし操作を行なうたびに遊技が中断されて遊技
客が興醒めして興味がそがれる欠点があった。
本発明は、係る実情に鑑み、遊技場の管理装置の負担
および遊技場における情報通信上の負担が軽減できる有
価価値の記録媒体記憶方式を採用した遊技場の管理設備
装置において、遊技の途中で遊技客が手動で有価価値の
引落とし操作を行なうことに伴なう遊技客の興醒めを防
止することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、所定の有価価値を特定可
能な情報が記録された記録媒体の記録情報を読取り、読
取られた該記録情報から特定されている有価価値を使用
して遊技機による遊技を可能にするための遊技用装置で
あって、 前記読取られた記録情報により前記記録媒体の適否を
判定するとともに、該判定により適正と判定された記録
媒体の有価価値が残存する場合に遊技客の遊技意思に基
づいた引落とし条件が成立したと判定する引落とし条件
判定手段と、 該引落とし条件判定手段により引落とし条件が成立し
たと判定されたことに応じて、予め設定されている引落
有価価値を前記有価価値より引落す有価価値引落とし手
段と、 該有価価値引落とし手段により引落される引落有価価値
に対応する持点を、遊技に使用可能な点数として記憶す
る持点記憶手段と、 該持点記憶手段に記憶されている持点を遊技に使用す
ることにより該持点を減算するとともに、入賞に応じた
得点を持点記憶手段の持点に加算する持点加減算手段
と、 遊技客により操作可能であって、前記有価価値引落と
し手段による前記有価価値の引落しを禁止するための引
落禁止ボタンと、 該引落禁止ボタンの操作に応じて前記有価価値引落と
し手段による前記有価価値の引落しを禁止する有価価値
引落とし禁止手段とを含み、 前記引落とし条件判定手段は、前記持点記憶手段に記
憶されている持点が遊技に使用されて減少する毎にその
残り度合いに基づいて繰返し引落とし条件が成立したと
判定し、 前記有価価値引落とし手段は、前記有価価値引落とし
禁止手段により有価価値の引落が禁止されていないとき
で、かつ前記引落とし条件判定手段による繰返し引落と
し条件が成立する毎に前記有価価値の範囲内で該有価価
値の一部を自動的に引落とし、前記持ち点記憶手段に記
憶されている持ち点を加算更新することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の
構成に加えて、前記有価価値引落とし手段による1回の
引落とし処理で引落される前記引落有価価値の大きさを
可変設定可能に構成したことを特徴とする。
[作用] 請求項1に記載の本発明によれば、引落とし条件判定
手段の働きにより、前記読取られた記録情報により前記
記録媒体の適否が判定されるとともに、該判定により適
正と判定された記録媒体の有価価値が残存する場合に遊
技客の遊技意思に基づいた引落とし条件が成立したと判
定される。有価価値引落とし手段の働きにより、引落と
し条件判定手段により引落とし条件が成立したと判定さ
れることに応じて、予め設定されている引落有価価値が
前記有価価値より引落される。持ち点記憶手段の働きに
より、前記有価価値引落とし手段により引落される引落
有価価値に対応する持点が、遊技に使用可能な点数とし
て記憶される。持ち点加減算手段の働きにより、持点記
憶手段に記憶されている持点が遊技に使用されることに
より該持点が減算されるとともに、入賞に応じた得点が
持点記憶手段の持点に加算される。遊技客により操作可
能であって、前記有価価値引落とし手段による前記有価
価値の引落を禁止するための引落禁止ボタンが設けられ
ており、その引落禁止ボタンの操作に応じて、有価価値
引落とし禁止手段により、前記有価価値引落とし手段に
よる前記有価価値の引落が禁止される。引落とし条件判
定手段の働きにより、前記持点記憶手段に記憶されてい
る持点が遊技に使用されて減少する毎にその残り度合い
に基づいて繰返し引落とし条件が成立したと判定され
る。そして、有価価値引落とし手段の働きにより、前記
有価価値引落とし禁止手段により有価価値の引落が禁止
されていないときで、かつ前記引落とし条件判定手段に
よる繰返し引落とし条件が成立する毎に前記有価価値の
範囲内で該有価価値の一部が自動的に引落され、前記持
ち点記憶手段に記憶されている持ち点が加算更新され
る。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の
発明の作用に加えて、前記有価価値引落とし手段による
1回の引落とし処理で引落される前記引落有価価値の大
きさが可変設定可能である。
[発明の実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本発明に係る遊技用管理設備装置の全体を
示す概略図である。
遊技場1にはカード販売機2が設置されている。遊技
客がこのカード販売機2から記憶媒体の一例のパチンコ
カードを購入する。遊技客はその購入したパチンコカー
ドを使用して遊技場1に設置されている遊技機により遊
技が可能となる。遊技場1には、遊技機設置島が複数列
(図面では4列)設けられており、その遊技機設置島7a
〜7dの両側に遊技機が複数配設されている。遊技場1に
配設されている遊技機は複数種類用意されており、遊技
機設置島7aの図示上側の列および遊技機設置島7dの図示
下側の列に配列されているものはいわゆる飛行機タイプ
のパチンコ遊技機である。飛行機タイプのパチンコ遊技
機とは、打球の始動入賞に伴って可変入賞球装置が比較
的少ない所定回数(たとえば1回または2回)開閉し、
その開閉中に打球が可変入賞球装置内に進入し、所定箇
所に設けられている特定入賞口(Vポケット)に入賞す
れば大当り状態となり、可変入賞球装置が比較的多い所
定回数(たとえば18回)開閉するかまたは打球が所定個
数(たとえば10個)入賞するかのうちいずれか早い方の
条件が成立すれば可変入賞球装置の大当りに伴う開閉が
終了するように構成されたものである。なお、この大当
りに伴う可変入賞球装置の開閉制御は、開閉中の可変入
賞球装置内に進入したパチンコ玉が前記特定入賞口へ入
賞すれば繰返し継続制御され、その繰返し上限回数はた
とえば8回と定められている。遊技機設置島7aの図示下
側の列および遊技機設置島7bの図示上側の列に設置され
ている遊技機はいわゆるフィーバータイプのパチンコ遊
技機である。このフィーバータイプのパチンコ遊技機3f
とは、打球の始動入賞に伴って可変表示装置が可変開始
し、その可変表示装置の停止時の表示結果が予め定めら
れた特定の識別情報の組合せ(たとえば777)となれば
大当り状態となり、可変入賞球装置が開成制御され、所
定時間(たとえば30秒間)の経過または打球の所定個数
(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が
成立すれば前記可変入賞球装置の開成が終了制御される
ものである。なお、この大当りに伴う可変入賞球装置の
開成制御は、開成している可変入賞球装置内に進入した
パチンコ玉が所定の箇所に設けられている特定入賞口
(Vポケット)に入賞することにより繰返し継続制御と
され、その繰返し継続制御の上限回数はたとえば10回と
定められている。遊技機設置島7bの図示下側の列に設け
られている遊技機および遊技機設置島7cの図示上側の列
に設けられている遊技機は、大当りが1回発生すれば遊
技客に大量の得点が付与され打止まで達するタイプのパ
チンコ遊技機である。遊技機設置島7cの図示下側の列お
よび遊技機設置島7dの図示上側の列に配設されている遊
技機はいわゆるカード式スロットマシンである。このカ
ード式スロットマシンとは、賭け率を決めた後リールを
回転し、そのリールが停止したときに予め定められた当
りライン上に所定の識別情報の組合せ(たとえば777)
が成立すれば所定の大きさの得点が遊技客に付与される
ものである。
遊技の結果遊技客が獲得した獲得得点を含む持点がカ
ードに記録され、そのカードが遊技客側に排出される。
その排出されたカードを遊技客がカード精算機4に挿入
すれば、その持点の範囲内で所望の景品が払出される。
なお、所望の景品を直接払出す代りにその持点の範囲内
で景品交換券を発行し、その景品交換券により景品交換
ができるように構成してもよい。遊技場1には、複数の
遊技機,カード販売機2ならびにカード精算機4を集中
管理するためのホール管理用コンピュータ6が設置され
ており、このホール管理用コンピュータ6を操作するた
めのコンピュータ端末5が所定箇所に設置されている。
ホール管理用コンピュータ6は、制御動作を所定の手順
で実行する演算部6bと、演算部6bの動作プログラムデー
タ等を格納する記憶部6cと、外部との信号の整合性をと
る入出力制御部6aとを含む。
遊技客がある機種の遊技機で遊技を行ないその遊技機
で獲得した得点を含む持点を即座にカード精算機4によ
り精算するのではなく、その持点が記録されたカードを
他の機種の遊技機に挿入してその持点により遊技を行な
うことも所定の使用制限の下で認められている。たとえ
ば、前記いわゆるフィーバータイプのパチンコ遊技機3f
は、機種コードAにセットされている遊技機で獲得した
獲得得点を含む持点を利用して遊技が可能である。機種
コードAにセットされている遊技機は、フィーバータイ
プのパチンコ遊技機3fと1回の大当りで打止まで達する
パチンコ遊技機3uとがある。カード式スロットマシン3s
の場合には、機種コードCにセットされた遊技機で獲得
した獲得得点を含む持点が使用可能となる。機種コード
Cにセットされている遊技機はカード式スロットマシン
3sのみのため、カード式スロットマシン3sで獲得した得
点を含む持点を使用して遊技を行なう場合には同じ機種
のカード式スロットマシン3sでのみ遊技が可能となる。
なお、カードに記録されている有価価値のうち遊技に未
だに使用されていない未使用の有価価値すなわちカード
の残額情報はすべての機種の遊技機で使用可能である。
なお、前述した遊技機の機種に関しては使用制限のある
旨およびその制限内容を張紙や表示器等により遊技客に
事前に報知することが望ましい。
第2図は、遊技機の一例のいわゆるフィーバータイプ
のパチンコ遊技機3fを示す全体正面図である。
パチンコ遊技機3fの右下隅に設けられている打球操作
ハンドル10を遊技客が回転操作することにより、所望の
弾発力でパチンコ玉が遊技盤17の前面に形成されている
遊技領域18内に弾発発射される。図中14は、玉送りソレ
ノイドを含む打球供給装置であり、打球操作ハンドル10
の回動に連動して間欠揺動する打球杆12の揺動を検出す
る打球杆センサ13(第3図参照)の検出出力に基づいて
この打球供給装置14が作動する。そして、打球杆12が1
回揺動される毎に打球供給装置14の玉送りソレノイドが
励磁されて打球待機樋16上のパチンコ玉が1つずつ打球
発射位置にまで供給される。この打球供給装置14によっ
て打球発射位置にまで供給されるパチンコ玉が送り玉セ
ンサ15により検出されて後述する制御に用いられる。
遊技領域18内には、複数の回転ドラム(図面では3
個)24a,24b,24cを有する可変表示装置22が設けられて
いる。その可変表示装置22の下方には、開閉自在に設け
られている開閉板25を有する可変入賞球装置23が配設さ
れている。この可変入賞球装置には、始動入賞口26aが
一体的に設けられている。また、可変表示装置22の側方
にも始動入賞口26b,26cが設けられている。遊技領域18
内に打込まれたパチンコ玉が始動入賞26a〜26cのいずれ
かに入賞すれば、可変表示装置22が可変表示装置を開始
する。そして、所定時間経過して停止制御された各回転
ドラム24a〜24cによって表示される識別情報が特定の組
合せ(たとえば777)になれば大当り状態となり、可変
入賞球装置23の開閉板25が開成制御される。この開閉板
25の開成は、所定時間(たとえば30秒間)の経過または
パチンコ玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちい
ずれか早いほうの条件が成立することにより終了し、開
閉板25が閉成される。なお、この開閉板25が開成してい
る最中に進入したパチンコ玉が特定入賞口27内に入賞す
れば、開閉板25の開成制御が繰返し継続制御される。こ
の繰返し継続制御の上限回数はたとえば「10」に定めら
れている。前記可変表示装置22の可変表示の最中や可変
入賞球装置23の開成制御の最中にパチンコ玉が始動入賞
すればその始動入賞が記憶され、可変表示装置22の可変
表示が終了した後または前記大当りの制御が終了した後
にその記憶に基づいて再度可変表示装置22の可変表示が
行なわれる。その始動入賞記憶の上限値はたとえば
「4」に定められている。
図中28はアウト口であり、遊技領域18内に打ち込まれ
たパチンコ玉がいずれの入賞口にも入賞しなかった場合
にアウト玉として回収するためのものである。図中31は
ファール玉センサであり、弾発発射されたパチンコ玉ば
その弾発力が弱すぎて遊技領域18にまで到達しなかった
場合にファール玉として打球待機樋16内に回収されるの
であり、そのファール玉を検出するためのものである。
パチンコ遊技機3fの下方部分には、カードリーダライ
タ19が組込まれており、そのカードリーダライタ19に形
成されているカード挿入・排出口20からパチンコカード
21(第4図参照)を挿入する。その挿入されたパチンコ
カード21(第4図参照)に持点(制限使用得点)が記録
されている場合であってその記録されている持点(制限
使用得点)が第1図で説明した使用制限によって使用禁
止されるものでない場合には、その持点(制限使用得
点)が遊技機3f内に取込まれて持点として持点表示器37
により表示される。そして、パチンコ玉を1つずつ弾発
発射するごとに持点から「1」ずつ減算される。一方、
打込玉が入賞するごとに所定の得点(たとえば「13」
点)が持点に加算される。挿入されたカード21に持点が
記録されていない場合には、カード21に記録されている
残額から引落単位金額(たとえば「200」円)を減算し
その単位金額に相当する得点(たとえば「50」点)を持
点として持点表示器37により表示する。また、現在のカ
ード21の残額が残額表示器38により表示される。そし
て、パチンコ玉を弾発発射して持点が「0」になるごと
に再度「200」円が残額から減算されて再度「50」点が
持点として持点表示器37により表示される。なお、残額
表示器38は、金額を表示するものを示したが、それに代
えて残額に相当する得点で表示してもよい。
パチンコ遊技機3fの下方部分には照光式の引落禁止ボ
タン33が設けられている。この引落禁止ボタン33を遊技
中に遊技客が押圧操作することにより、引落禁止ボタン
33が点灯するとともにそれ以降持点が「0」になったと
しても残額から持点として「50」点が引落されないよう
に制御される。この引落禁止ボタン33は、本実施例では
遊技機の前面パネル中に設けたが、遊技機本体とは別の
遊技機枠等、遊技客が操作し得る遊技機に関連した位置
であればどこに設けてもよい。遊技客が遊技を終了した
い場合には照光式の精算ボタン32を押圧操作する。する
と、精算ボタン32が点灯するとともに現時点での持点と
残額が挿入されたパチンコカードに記録されてカード挿
入・排出口20からそのパチンコカードが遊技客側に排出
される。図中34は精算予定点数設定器であり、遊技客が
精算しようと予定している点数をこの精算予定点数設定
器34により予め設定しておくことにより、その設定され
た予定点数に持点が達した段階で自動的に精算されるよ
うに構成されている。この設定された精算予定点数は精
算予定点数表示器35により表示される 図中29,30はランプであり、大当りの発生に伴って点
灯または点滅し大当りの雰囲気を盛上げるように構成さ
れている。36はスピーカであり、大当り時に効果音を発
生したり異常事態の発生に伴って警告音を発生したりす
るものである。このパチンコ遊技機3fにより、遊技場に
設置され、少なくとも前記記録媒体が有する有価価値の
一部を引落して遊技に使用するべく引落とした引落し有
価価値を用いて遊技が可能な遊技機が構成されている。
第3図は、パチンコ遊技機3fの一部内部構造を示す全
体背面図である。
パチンコ遊技機3fの機枠40には、前面枠39が開閉自在
および着脱自在に設けられている。この前面枠39に遊技
盤保持枠41が取付けられており、この遊技盤保持枠41に
対し遊技盤17が着脱自在に取付けられている。つまり、
遊技盤17を取付けるための遊技盤固定部材42は図示矢印
に示すように回動自在に構成されており、この遊技盤固
定部材42を回動させることにより遊技盤17を遊技盤保持
枠41から取外し可能に構成してある。このように構成す
ることにより、機種の交換に伴う台の入替えに際し、機
枠40や前面枠39等をそのまま残して遊技盤17を入替える
ことにより他の機種の遊技機にすることができ、台の入
換えに際しての経費が削減できる利点がある。
図中11は打球機構であり、モータの駆動力によって打
球杆12を間欠揺動しその打球杆12によりパチンコ玉を1
つずつ弾発発射し得るように構成されている。この打球
杆12の揺動を検出する打球杆センサ13が打球機構11に設
けられており、この打球杆センサ13の検出出力に基づい
て前記打球供給装置14の玉送りソレノイドを励磁してパ
チンコ玉を1つずつ打球発射位置に供給するように制御
する。遊技領域に打込まれて始動入賞口26a〜26cに入賞
したパチンコ玉は始動入賞玉検出器43a,43b,43cにより
検出されて打込玉集合カバー体48により一箇所に誘導さ
れて入賞玉センサ45により検出される。図中22は可変表
示装置であり、この可変表示装置22は前述したように特
定の識別情報の組合せ(たとえば777)で停止した場合
にソレノイド47が励磁されて可変入賞球装置の開閉板25
(第2図参照)が開成される。この開成中に可変入賞球
装置内に進入したパチンコ玉は10カウント検出器44によ
り検出される。一方、可変入賞球装置内に進入したパチ
ンコ玉が特定入賞口(Vポケット)27内に入賞すれば、
その入賞玉が特定入賞玉検出器46により検出される。図
中28はアウト口であり、36はスピーカである。パチンコ
遊技器3fの前面枠39の下方内側部分に設けられた制御ユ
ニットボックス50には、カードリーダライタ装置19と、
残額および持点がともに「0」となったパチンコカード
を回収するカード回収箱91と、カードリーダライタ制御
用基板55と、精算操作センサ51と、引落禁止操作センサ
52と、使用禁止設定器53と、機種コード設定器54と、遊
技機制御用基板56とが設けられている。カードリーダラ
イタ制御用基板55はカードリーダライタ19を制御するた
めのものである。精算操作センサ51は、精算ボタン32
(第2図参照)が押圧操作されたことを検出するもので
ある。引落禁止操作センサ52は、引落禁止ボタン33(第
2図参照)が押圧操作されたことを検出するものであ
る。機種コード設定器54は、このパチンコ遊技機3fの機
種コードを設定入力するためのものであり、たとえばゲ
ーム方法の種類によってそれぞれに応じた機種コードを
設定する。本実施例の場合、第1図で説明したように機
種コードはA,B,Cの3種類が用意されており、パチンコ
遊技機3fの場合には機種コードAが設定される。そし
て、機種コードAが設定されているパチンコ遊技機で遊
技を行ない獲得した得点を含む持点(制限使用得点)が
パチンコカード21に記録されるのであり、その際にパチ
ンコカード21の磁気記録部90(第4図参照)の持点の欄
に機種コードAが併せて記録される。使用禁止設定器53
は、制限使用得点の使用制限を設定するためのものであ
る。この使用禁止設定器53は、(禁止,条件付,可)の
3態様に設定可能であり、「禁止」に設定した場合に
は、同一機種コードであっても制限使用得点の使用を一
切禁止するように制御される。「条件付」に設定した場
合には、機種コード設定器54で設定されている機種コー
ド(たとえばA)すなわち当該遊技機の機種コードに一
致する機種コードの制限使用得点に限って使用を許すよ
うに制御される。「可」に設定された場合には、すべて
の機種コードの制限使用得点の使用を許すように制御さ
れる。これら使用禁止設定器53,機種コード設定器54
は、通常時施錠されている前面枠39を開成して初めて操
作可能となるのであり、解錠用のキーをもっている遊技
場の係員のみが操作可能なものである。なお、本実施例
では、使用禁止の設定,機種コードの設定を各パチンコ
遊技機に設けられている使用禁止設定器53,機種コード
設定器54により行なうものを示したが、本発明はこれに
限らず、使用禁止設定,機種コード設定をホール管理用
コンピュータ6のコンピュータ端末5(第1図参照)に
より行なうようにしてもよい。さらに、機種コード設定
器54によりA,B,Cのいずれか1つを設定できるものを示
したが、それに代えて、「AとB」,「BとC」,「A
とC」のいずれかの組が設定できるようにしてもよい。
その場合に、たとえば「AとB」を設定した場合には、
この「AとB」が設定されている遊技機で獲得した得点
を含む持点(制限使用得点)を他の遊技機で使用するに
際し、Aの機種コードの制限使用得点の使用を許す遊技
機とBの機種コードの制限使用得点の使用を許す遊技機
との両方の遊技機で使用が可能となる。遊技機制御用基
板56は、使用禁止設定器53,機種コード設定器54等の設
定入力に基づいて遊技機を制御するためのものである。
第4図は、パチンコカード21を示す正面図である。パ
チンコカード21は、ほぼ長方形のプレート状のもので構
成されており、磁気ストライプ等からなる磁気記録部90
に、遊技点コード,カード発行年月日,カードNo.,残
額,持点,機種コード,セキュリティコード等の情報が
記録されている。遊技点コードとは、このパチンコカー
ド21が発行された遊技点を識別するためのコードであ
り、このパチンコカード21を他の遊技店での使用した際
にはこの遊技店コードが食違ってくるためにその使用が
禁止される。カード発行年月日はパチンコカード21がカ
ード販売機2(第1図参照)によって発行された年月日
であり、使用期限を設ける場合にはこのカード発行年月
日を基準として使用期限が経過しているか否かの判断が
行なわれる。カード番号は、このパチンコカード21に割
振られた番号であり、他のパチンコカードとの区別が可
能となる。残額は、パチンコカードの購入時の金額から
遊技に使用して引落された金額を減算した残りの金額で
あり、未だに遊技に使用されていない未使用金額であ
る。この残額により、記録媒体によって特定される有価
価値のうち未だに遊技に引落使用されていない第1の有
価価値が構成されている。持点とは、遊技機で遊技を行
なった後精算ボタン32を押圧操作したときの持点表示器
37で表示されている持点がその遊技機の機種コードとと
もに記録されていたものである。この持点(制限使用得
点)により、記録媒体によって特定される有価価値のう
ち、前記第1の有価価値以外の第2の有価価値が構成さ
れている。セキュリティコードとは、パチンコカード21
のセキュリティを向上させるために設けられたものであ
り、たとえば、カード番号や残額の情報を所定の法則に
基づいて変換したものを記録している。カード21の記録
情報のうち、前記残額,持点,セキュリティコードが必
須の記録情報であり、他の記録情報は必ずしも必要では
ない。本実施例では、記録媒体の一例として磁気カード
を示したが、本発明はこれに限らず、ICカード,磁気カ
ードに感熱記録部を施したもの,磁気カードにアルミ被
膜を蒸着したもの,感熱カード,光ディスクメモリによ
り情報を記録する光カード等、所定の有価価値が特定可
能な情報が記録される記録媒体であれば何でもよい。さ
らに、形状は偏平な長方形のものに限らず、棒状等どの
ような形であってもよい。また、パチンコカード21は0
カードになれば使い捨てるものでもよく、また、0カー
ドになれば、新たな有価価値を購入してそのカードに再
記録するものでもよい。
以上説明したように、残額等からなる第1の有価価値
と持点とうからなる第2の有価価値とをそれぞれ異なっ
た記録領域に別々に記録させることにより、以下のよう
な利点が生ずる。
後述するように第2の有価価値に使用制限等の所定
の規制を課することにより、第2の有価価値の景品交換
が促進され、第2の有価価値が短期間のうちに景品交換
されることになる。さらにこの第2の有価価値に比較的
短期間の使用期限を設けることにより第2の有価価値の
決済がより一層短期化される。その結果、遊技客との決
済が短期化されるので、遊技場では特に決済用資金額の
予測等が容易になりホール経営が容易になる。
決済が短期化することにより、決済までの期間内に
遊技場等が倒産する危険性が少なくなり消費者(遊技
客)保護が図りやすい。
前記第1の有価価値と第2の有価価値との使用範囲
を異ならせることにより、遊技客の利便性が向上すると
ともに遊技客とホールとの間での決済が簡単になる。
第2の有価価値に使用制限等の一定の規制を課する
ことにより遊技客が第1の有価価値の方を進んで遊技使
用するようになり、第1の有価価値を使用し尽くした段
階でさらに新たな記録媒体の有価価値を購入することに
なり、ホールでの新たな記録媒体の有価価値の売上が向
上する。
第5図は、本発明に用いられる遊技機の制御回路を示
すブロック図である。遊技機制御用マイクロコンピュー
タ60は以下に述べる各種機器の動作を制御する機能を有
する。このため、遊技機制御用マイクロコンピュータ60
は、たとえば数チップのLSIで構成されており、その中
には制御動作を所定の手順で実行することのできるMPU6
1と、MPU61の動作プログラムデータを格納するROM62
と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRAM63
とを含む。
さらに、遊技機制御用マイクロコンピュータ60は、入
力信号を受けてMPU61に入力データを与えるとともにMPU
61からの出力データを受けて外部に出力する入出力回路
64と、MPU61から音データを受けるサウンドジェネレー
タ69と、電源投入時にMPU61にリセットパルスを与える
パワーオンリセット回路65と、MPU61にクロック信号を
与えるクロック発生回路66と、クロック発生回路66から
のクロック信号を分周して割込パルスを定期的にMPU61
に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)67と、
MPU61からのアドレスデータをデコードするアドレスデ
コード回路68とを含む。
MPU61はパルス分周回路67から定期的に与えられる割
込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行する
ことが可能となる。また、アドレスデコード回路68はMP
U61からのアドレスデータをデコードし、ROM62,RAM63,
入出力回路64,サウンドジェネレータ69にそれぞれチッ
プセレクト信号を与える。
なお、この実施例ではROM62は、その内容の書換えす
なわち必要が生じた場合にはその中に格納されたMPU61
のためのプログラムデータを変更することができるプロ
グラマブルROMが用いられる。そして、MPU61は、このRO
M62内に格納されたプログラムデータに従って、かつ、
以下に述べる各制御信号の入力に応答して、種々の機器
に対し制御信号を与える。
遊技機制御用マイクロコンピュータ60には、入力信号
として次のような信号が与えられる。
まず、使用禁止設定器53(第3図参照)が遊技場の係
員により設定操作されたことに基づいて、使用禁止設定
信号が検出回路74を介して遊技機制御用マイクロコンピ
ュータ60に与えられる。機種コード設定器54(第3図参
照)が遊技場の係員により設定操作されたことに基づい
て、機種コード設定信号が検出回路74を介して遊技機制
御用マイクロコンピュータ60に与えられる。精算操作ボ
タン32(第2図参照)が遊技客により押圧操作されたこ
とに基づいて精算操作センサ51(第3図参照)がONにな
り、検出回路75を介して精算操作検出信号が遊技機制御
用マイクロコンピュータ60に与えられる。引落禁止ボタ
ン33(第2図参照)が遊技客により押圧操作されたこと
に基づいて引落禁止操作センサ52(第3図参照)がONに
なり、検出回路76を介して引落禁止操作検出信号が遊技
機制御用マイクロコンピュータ60に与えられる。精算予
定点数設定器34が遊技客により操作されたことに基づい
て精算予定点数設定信号が検出回路77を介して遊技機制
御用マイクロコンピュータ60に与えられる。パチンコ玉
が打球発射位置に送り込まれることにより送り玉センサ
15(第2図参照)がONになり送り玉検出信号が検出回路
78を介して遊技制御用マイクロコンピュータ60に与えら
れる。パチンコ玉が入賞したことに基づいて入賞玉セン
サ45(第3図参照)がONになり、検出回路79を介して入
賞玉検出信号が遊技制御用マイクロコンピュータ60に与
えられる。ファール玉がファール玉センサ31(第2図参
照)により検出されたことに基づいて、検出回路80を介
してファール玉検出信号が遊技機制御用マイクロコンピ
ュータ60に与えられる。打球杆12が間欠揺動しその揺動
が打球杆センサ13(第3図参照)により検出されたこと
に基づいて、検出回路81を介して打球杆検出信号が遊技
機制御用マイクロコンピュータ60に与えられる。カード
リーダライタ制御用マイクロコンピュータ70(第3図参
照)から、挿入されたカードの読取情報信号とカード処
理完了信号とが遊技機制御用マイクロコンピュータ60に
与えられる。ゲーム制御用マイクロコンピュータ71(第
3図参照)から大当り発生時や始動入賞等の稼働情報信
号が遊技機制御用マイクロコンピュータ60に与えられ
る。ホール管理用コンピュータ6(第1図参照)から打
止信号が遊技機制御用マイクロコンピュータ60に与えら
れる。なお、前述したように、使用禁止設定,機種コー
ド設定をホール管理用コンピュータ6のコンピュータ端
末5(第1図参照)により行なう場合には、ホール管理
用コンピュータ6からは、打止信号ばかりでなく使用禁
止設定情報や機種コード設定情報が遊技機制御用マイク
ロコンピュータ60に与えられる。
遊技機制御用マイクロコンピュータ60は以下の回路や
各種機器に対し制御信号を与える。
ソレノイド駆動回路82を介して玉送りソレノイド14aに
玉送りソレノイド制御用信号を与える。セグメントLED
駆動回路83を介して持点表示器37,残額表示器38,精算予
定点数表示器35(第2図参照)にそれぞれ表示用制御信
号を与える。カードリーダライタ制御用マイクロコンピ
ュータ70に対し、カードへの書込情報信号とカードの真
偽判定信号(OK,NG)が与えられる。ゲーム制御用マイ
クロコンピュータ71に対し、打止時や精算時におけるゲ
ーム停止信号が与えられる。ホール管理用コンピュータ
6に対し、入り玉および出玉に関する情報やゲーム制御
用マイクロコンピュータ71からの稼働情報が与えられ
る。アンプ84を介してスピーカ36に音発生用の制御信号
が与えられる。前記遊技機制御用マイクロコンピュータ
60や各種回路および各種機器には、電源回路73から所定
の直流電流が与えられる。なお、好ましくは、遊技機あ
るいは遊技場内にバックアップ電源を設置するのが望ま
しい。
第6A図および第6B図は、第5図に示した制御回路の動
作を示すフローチャートである。
まずステップS(以下単にSという)1により、カー
ドリーダライタ制御用マイクロコンピュータからデータ
の入力があるか否かの判断が行なわれ、データの入力が
あるまで待機する。カードリーダライタ制御用マイクロ
コンピュータからはカードの読取情報信号とカード処理
完了信号とが送信されてくるのであり、最初に送信され
てくるのはカード読取情報信号であり、その読取情報信
号が送信されてくればS2に進み、その送信されてきたカ
ード読取情報のチェックを行なう。次にS3に進み、その
チェックの結果適正なカードであるか否かの判断をおこ
ない、適正なカードでなかった場合にはS9に進み、NG信
号をカードリーダライタ制御用マイクロコンピュータに
出力してS1に戻る。カードリーダライタ制御用マイクロ
コンピュータはこのNG信号を受けて警報音を発生させた
りカードを排出させたり、さらには使用できない旨を表
示,報知させたりする等の異常時処理を行なう。一方、
S3によるチェックの結果適正カードであると判断された
場合にはS4に進み、使用を許可するか否かの判断が行な
われる。そして、当該遊技機が使用禁止設定器53(第3
図参照)により「禁止」に設定されている場合にはS4に
よりNOの判断がなされる。一方、使用禁止設定器53によ
り「条件付き」または「可」に設定されている場合には
S4によりYESの判断がなされる。S4によりNOの判断がな
された場合には挿入されたカードに記録されている制限
使用得点(持点)の使用はできないためにカードに記録
されている残額を使用して遊技を行なうことになるので
あり、そのためにS8に進みカード残額があるか否かの判
断がまず行なわれる。そしてカード残額がなかった場合
には前記S9に進むが、カード残額があった場合にはS10
に進み、カード残額から引落単位金額(たとえば200
円)を減算し、その単位金額に対応する点数(たとえば
50点)をCT2にセットする。このCT2は制限使用得点をカ
ウントするための制限使用得点カウンタである。
一方、前記S4によりYESの判断がなされた場合にはS5
に進み、条件付きであるか否かの判断が行なわれる。当
該遊技機が使用禁止設定器53(第3図参照)により「条
件付き」に設定されていた場合にはこのS5によりYESの
判断がなされてS6に進み、機種コードが一致するか否か
の判断が行なわれる。このS6による判断は、具体的に
は、カード挿入・排出口に挿入されたカードの持点(制
限使用得点)の欄に記録されている機種コード情報と、
当該遊技機の機種コード設定器54(第3図参照)によっ
て設定されている機種コードとが一致するか否かを判断
する。そして一致しない場合にはその挿入カードに記録
されている制限使用得点(持点)は当該遊技機では使用
できないことになるためにカードの残額を使用して遊技
を行なうべく前記S8に進むのである。また、機種コード
が一致した場合にはその挿入カードに記録されている制
限使用得点(持点)が当該遊技機で使用できることにな
り、S7に進み、まず制限使用得点が存在するか否かの判
断を行ない、制限使用得点が「0」の場合には前記S8に
進み「0」でない場合にはS11に進む。S11では、制限使
用得点をCT2にセットしてS2に進む。一方、使用禁止設
定器53(第3図参照)により「可」に設定されていた場
合には前記S5によりNOの判断がなされてS6の判断を行う
ことなく直接S7に進む。つまり、当該遊技機が使用禁止
設定器により「可」に設定されている場合には、如何な
る機種コードに設定されている遊技機で獲得した制限使
用得点も当該遊技機で使用できるために、S6により機種
コードが一致するか否かの判断を行なう必要がないので
ある。前記S4,S5およびS6により、前記記録媒体により
特定され遊技に用いられる有価価値が前記第2の有価価
値である場合に、予め定められた規制の範囲内で遊技へ
の使用を許可する使用許可手段が構成されている。な
お、この使用許可手段は、たとえば挿入されたカードに
記録されている第2の有価価値(制限使用得点)のうち
2割まで使用を許可する等のように、一定の使用限度の
範囲内で前記第2の有価価値の使用を許可するものであ
ってもよい。さらに、この使用許可手段は、挿入された
カードに記録されている第2の有価価値(制限使用得
点)を使用したい場合にその有価価値の大きさをたとえ
ば4/5に縮小した状態(100点であれば80点にした状態)
で使用を許可するものであってもよい。
前記S1,S2,S3,S4ならびにS8により、遊技客の遊技意
思に基づいた引落条件の成立を判定する引落条件判定手
段が構成されている。この引落条件判定手段は、本実施
例では遊技客がカードをカード挿入・排出口20(第2図
参照)に挿入することにより遊技意思があったものと見
なされて引落条件が成立したと判定するものを示した
が、本発明はそれに限らず、たとえば、ゲーム開始ボタ
ンを別途設け遊技客がそのゲーム開始ボタンを押圧操作
したことにより遊技意思ありと判断して引落条件が成立
した旨の判定を行なうものであってもよく、さらには、
遊技客の打球操作の開始,前記引落禁止スイッチが遊技
客によって禁止操作されず不能動化の状態となっている
こと,別途プレー額設定スイッチを設け現在の有価価値
の使用額がそのプレー額設定スイッチで設定された額の
範囲内であること等により引落条件の成立を判定するも
のであってもよい。なお、プレー額設定スイッチとは、
遊技客が遊技を行なうにおいて予めいくらまで有価価値
を使用するかを前もって遊技機に入力設定するためのも
のである。
次にS12では、カード残額をCT1にセットする処理がな
される。このカード残額とは、前記S10により引落単位
金額が減算された後のカード残額を意味する。CT1と
は、残額をカウントするための残額カウンタである。次
にS13に進み、OK信号をカードリーダライタ制御用マイ
クロコンピュータに出力する処理がなされ、S14に進
み、打球供給装置14(第2図参照)の玉送りソレノイド
等を能動化して玉送りを能動化する処理がなされる。こ
のS14の処理により、パチンコ玉が弾発発射可能となり
遊技が可能となる。
次にS15に進み、CT1の値を残額表示器38(第2図参
照)に表示させ、CT2の値を持点表示器37(第2図参
照)に表示させ、CT3の値を精算予定点数表示器35(第
2図参照)に表示させる処理がなされる。このCT3と
は、持点が遊技客の希望する点数になった段階で自動的
に精算を行なうために遊技客によって設定入力される精
算予定点数をカウントする精算予定点数カウンタであ
り、後述するS31によりその値が更新される。次にS16に
進み、送り玉センサがONになったか否かの判断がなさ
れ、ONになっていない場合にはS18に進む。一方、パチ
ンコ玉を弾発発射するべく打球杆12が揺動し打球杆セン
サ13(第3図参照)がONになり、その打球杆センサ13の
検出出力に応答して打球供給装置14の玉送りソレノイド
が励磁されてパチンコ玉が1個打球発射位置にまで供給
されれば、それに応答して送り玉センサ15(第2図参
照)が1回ONになりS17に進む。S17では、CT2を「1」
ディクリメントし、その後S18に進む。S18では、入賞玉
センサがONになったか否かの判断がなされ、ONになって
いない場合にはS20に進む。一方、打込玉が遊技領域に
設けられている各種入賞口や可変入賞球装置内に入賞す
れば入賞玉センサ45(第3図参照)により検出され、入
賞玉センサがONになりS19に進む。S19では、CT2に
「n」を加算する処理がなされてその後S20に進む。こ
の「n」は、パチンコ玉の1個の入賞に基づいて付与さ
れる得点でありたとえば「13」に定められている。次に
S20では、ファール玉センサがONになったか否かの判断
がなされ、ONになっていない場合にS22に進む。一方、
パチンコ玉の弾発力が弱すぎて遊技領域にまで到達しな
かった場合にはそのパチンコ玉がファール玉としてファ
ール玉センサ31(第2図参照)により検出されるのであ
り、その場合にはファール玉センサがONになりS21に進
む。S21ではCT2に「1」インクリメントする処理がなさ
れてその後S22に進む。つまり、パチンコ玉を弾発発射
することにより前記S17によりCT2が「1」ディクリメン
トされるのであるが、その弾発発射されたパチンコ玉が
遊技領域に到達することなくファール玉として打球待機
樋16(第2図参照)に再び還元された場合には「1」減
算されたCT2の値に「1」を加算して±0にする必要が
あり、そのためにこのS21の処理が行なわれるのであ
る。
次に、S22では、CT2=「0」の判断が行なわれ、制限
使用得点(持点)がまだ残存している場合にはNOの判断
がなされてS26に進むが、制限使用得点(持点)が、
「0」になった場合にはS23に進み、CT1=「0」か否か
の判断が行なわれる。そして、残額がまだ残っている場
合にはS24に進み、引落禁止フラグがセットされている
か否かの判断が行なわれる。この引落禁止フラグは、遊
技客が引落禁止ボタン33(第2図参照)を押圧操作した
場合に後述するS33によりセットされ、再度遊技客が引
落禁止ボタンを押圧操作することにより後述するS35に
よりクリアされるものである。そして引落禁止フラグが
セットされていない場合にS25に進み、CT1から引落単位
金額(たとえば200円)を減算し、単位金額に対応する
得点(たとえば50点)をCT2にセットする処理が行なわ
れる。このS25による処理の結果、再びCT2に単位金額に
対応する得点がセットされるためにそのCT2にセットさ
れた制限使用得点を使用してパチンコ玉を弾発発射して
遊技が可能となる。一方、CT1=「0」の場合または引
落禁止フラグがセットされている場合には、残額から引
落単位金額を減算することができないために、その場合
にS36に進み挿入されたカードについての精算が自動的
に行なわれる。前記S22,S23およびS24により、記録媒体
で特定される有価価値の一部を遊技に使うべく引落した
引落有価価値の遊技使用に伴う残り度合いに基づいた繰
返し引落条件の成立を判定する繰返し引落条件判定手段
が構成されている。なお、繰返し引落条件判定手段は、
制限使用得点が「0」になった段階で(S22参照)繰返
し引落条件の成立を判定するものに限らず、制限使用得
点が所定値以下になった段階で繰返し引落条件の成立を
判定するものであってもよい。また、前記S22によりCT2
=「0」と判断される毎に音を発生させて遊技者にその
旨を報知してもよく、また、制限使用得点が前記「所定
値」になった段階で同様に音を発生させてもよい。S25
により、前記引落条件判定手段の判定出力に基づいて、
前記記録媒体が有する有価価値の範囲内で有価価値の一
部を自動的に引落して前記引落し有価価値を更新する有
価価値自動引落手段が構成されている。なお、この有価
価値自動引落手段は、固定的に定められている引落単位
金額(S10,S25参照)を減算するものに限らず、この引
落金額を遊技客または遊技場の係員が選択設定できるよ
うに構成し、その選択設定された引落金額をカード残額
から減算しその引落金額に対応する得点をCT2にセット
するものであってもよい。さらに、この引落単位金額を
パチンコ玉が一発弾発発射されるのに要する金額(たと
えば4円)に設定し、パチンコ玉が1個ずつ発射位置に
送り込まれるごとにカード残額から前記引落単位金額
(たとえば4円)を減算するように制御してもよい。
次にS22によりNOと判断された場合にはS26に進み、打
止めに達しているか否かの判断が行なわれ、打止めに達
している場合にはS42に進み、挿入されたカードについ
ての精算を自動的に行なうための制御に移行するが、打
止めに達していない場合にはS27に進み、精算操作セン
サがONになっているか否かの判断がなされる。遊技客が
精算ボタン32(第2図参照)を押圧操作すれば、このS2
7によりYESの判断がなされ、前記S42に進むが、精算操
作センサがONになっていない場合にはS28に進み、CT2=
CT3の判断が行なわれる。そして、制限使用得点が遊技
客の設定した精算予定点数に達した場合にはS29に進
み、大当り中か否かの判断が行なわれ、大当り中でない
場合にS42に進み、挿入されたカードについての精算が
自動的に行なわれる。このように、遊技客が精算予定点
数を設定入力すれば、制限使用得点がその設定された精
算予定点数に達した段階で大当り中のときを除き自動的
に精算が行なわれるのである。一方、遊技客がカードに
記録されている制限使用得点(持点)よりも小さい値の
精算予定点数を設定入力することも可能であり、その場
合には制限使用得点が徐々に減算されて精算予定点数に
達した段階でS28によりYESの判断がなされることにな
る。一方、S28によりNOの判断がなされた場合またはS29
によりYESの判断がなされた場合にはS30に進み、精算予
定点数の更新入力があったか否かの判断が行なわれる。
遊技客が精算予定点数設定器34(第2図参照)を操作し
て精算予定点数の更新を行なえばS30によりYESの判断が
なされてS31に進み、CT3を入力された値に更新する処理
がなされた後にS32に進むのであるが、遊技客が精算予
定点数を更新入力しなかった場合には直接S32に進む。S
32では、引落禁止操作センサがONになったか否かの判断
が行なわれ、ONになっていない場合には前記S14に進み
遊技が続行可能となる。一方、遊技客が引落禁止ボタン
33(第2図参照)を押圧操作すればS32によりYESの判断
がなされてS33に進み、既に引落禁止フラグがセットさ
れているか否かの判断が行なわれ、未だにセットされて
いない場合にはS34に進み引落禁止フラグがセットされ
た後S1に進む。また、既に引落禁止フラグがセットされ
ている場合にはS35に進み、引落禁止フラグがクリアさ
れた後にS14に進む。このように、遊技客がが1回引落
禁止ボタンを押圧操作することにより引落禁止フラグが
セットされ、引落禁止フラグがセットされている状態で
再度引落禁止ボタンを押圧操作すれば引落禁止フラグが
クリアされて引落しの禁止が解除され、再び自動引落し
が可能となる。
次に、第6B図に示すS36では、タイマがセットされ、
次にS37に進み、玉送りを不能動化する処理がなされて
以降パチンコ玉が弾発発射できない状態となる。S36に
よってセットされるタイマは、パチンコ玉がS37により
弾発発射できない状態となった後における遊技領域に残
留している残留玉が遊技領域からなくなるまでの時間を
計時するためのものであり、たとえば4,5秒程度の時間
を計時するものである。次にS38に進み、入賞玉センサ
がONになったか否かの判断がなされ、ONになっていない
場合にはS39に進み、ファール玉センサがONになったか
否かの判断がなされ、ONになっていない場合にはS40に
進み、タイマが終了したか否かの判断がなされ、タイマ
が終了していない場合には再びS37に戻る。このS37ない
しS40のループの巡回途中で、残留玉が遊技領域内に形
成されている入賞口や可変入賞球装置内に入賞すれば、
S38によりYESの判断がなされて前記S19に進み、残留玉
の入賞に伴う「n」の加算処理が行なわれ、その残留玉
の入賞に伴って再び遊技が可能となる。さらに、前記ル
ープの巡回途中でファール玉がファール玉センサにより
検出されれば、S39によるYESの判断がなされてS21に進
み、制限使用得点カウンタCT2を「1」インクリメント
する処理がなされ、そのファール玉に基づく遊技が可能
となる。そして、入賞玉センサおよびファール玉センサ
がONになることなくタイマが終了した場合にはS41に進
み、制限使用得点カウンタCT2=0を確定させ、残額カ
ウンタCT1をカード残額,CT2を制限使用得点としてカー
ドリーダライタ制御用マイクロコンピュータに出力する
処理がなされる。この出力された情報を受けてカードリ
ーダライタ19(第2図参照)によりカードに新たなカー
ド残額と制限使用得点(持点)とが記録されて遊技客側
に排出される。なお、S36ないしS41において、タイマを
用いる代りに、遊技領域に実際に打込まれた有効発射玉
数と、アウト玉および入賞玉の合計である打込玉数とが
等しくなったことにより、前記S41によりCT1,CT2を確定
する処理を行なってもよい。
次に、S46に進み、カードリーダライタ制御用マイク
ロコンピュータからカード処理完了信号が入力されたか
否かの判断が行なわれ、未だにカード処理が完了してい
ない場合にはS47に進み、CT1の値を残額表示器に表示
し、CT2の値を持点表示器に表示し、CT3の値を精算予定
点数表示器に表示して再びS46に戻る。このS46に戻るル
ープの巡回途中でカードリーダライタがカード処理を完
了してカードリーダライタ制御用マイクロコンピュータ
からカード処理完了信号が送信されてきた場合には、S4
6によりYESの判断がなされてS48に進み、CT1ないしCT3
の値をクリアするとともに、引落禁止フラグをクリアし
てプログラムが終了する。
一方、前記S26,S27によりYESの判断がなされた場合お
よび前記S29によりNOの判断がなされた場合には、S42に
進み、玉送りが不能動化されて以降パチンコ玉の弾発発
射ができない状態になり、S43に進み、打止めに達して
いるか否かの判断が行なわれる。そして既に打止めに達
している場合にはS45に進み、CT1,CT2を確定させ、CT1
をカード残額,CT2を遊技使用禁止得点としてカードリー
ダライタ制御用マイクロコンピュータに出力した後前記
S46に進む。この遊技使用禁止得点とは、遊技には使用
できない得点であり、景品交換にのみ使用できる得点の
ことである。なお、S45によりCT2を遊技使用禁止得点と
して出力する代りに、CT2を制限使用得点として出力す
るようにしてもよい。一方、未だに打止めに達していな
い場合には前記S43によりNOの判断がなされてS44に進
み、CT1,CT2を確定させ、CT1をカード残額,CT2を制限使
用得点として機種コードとともにカードリーダライタ制
御用マイクロコンピュータに出力した後にS46に進む。
この機種コードとは、前述したように当該遊技機の機種
コード設定器54(第3図参照)によって設定されている
機種コードのことである。なお、S42ないしS45において
も、前記S36ないしS41と同様に、玉送りを不能動化した
後所定期間残留玉に基づいた入賞玉やファール玉の発生
をチェックし、発生すればCT2に加算するように制御し
てもよい。ただし、この場合はCT2に加算処理されたと
しても必ずしも再び玉送りを能動化させる必要はない。
また、前記S41,S45ならびにS44に基づいて、新たなカー
ド残額がカードに書込まれて遊技客側に排出されるので
あるが、カード残額についてはカード精算機4(第1図
参照)による精算時に金銭で返却するようにしてもよ
い。なお、CT1=0でかつCT2=0の場合には、カードを
遊技客側に排出することなくカード回収箱91(第3図参
照)内に回収する。なお、このようなCT1とCT2がともに
0となった0カードを回収することなく遊技客側に排出
してもよい。
第7A図,第7B図,第7C図は、持点と残額の時間の経過
に対する変動を説明するための説明図である。
第7A図を参照して、たとえば残額が1万円で持点が0
のカードをカード挿入・排出口20(第2図参照)に挿入
すれば、その残額から200円分が減算されてその200円分
に相当する得点すなわち50点が持点となり、遊技開始時
には、持点が「50」,残額が「9800」となり、持点表示
器37および残額表示器38(第2図参照)により表示され
る。次に、打込最大時(T1)すなわちカードに記録され
ている有価価値を遊技客が最大に使い込んだ時点では、
たとえば持点が「35」,残額が「8000」となったと仮定
する。次に、打込み=払出時(T2)すなわち遊技客が使
い込んだ有価価値と同じだけ遊技によって有価価値を獲
得した時点で、持点が「500」,残額が「8000」となっ
たと仮定する。なお、持点「500」を金額に換算すれば
「2000円」となるために、残額8000円+2000円=10000
円となり、カード挿入・排出口に当初挿入されたカード
に記録されている合計有価価値の金額に相当するものと
なる。次に、遊技終了時(T3)においては、持点が「30
00」,残額が「8000」となったと仮定する。
第7B図は、第7A図に示した残額の時間Tに対する変化
を表わすグラフを示す図である。カード挿入・排出口に
挿入されたカードの残額がMO(1万円)の場合には、そ
のMOから引落単位金額(たとえば200円でS10,S25参照)
が減算されたMO′が遊技開始時における残額となる。そ
して、遊技を開始した後持点が「0」になるごとに残額
MO′から前記引落単位金額が減算されるのであり、打込
最大時(T1)の時点で残額がM1(8000円)となる。この
打込最大時(T1)以降は持点が増加して残額カウンタか
らの引落しを行なう必要がなくなり、T2,T3の時点で
も、それぞれ前記M1(8000円)と同じ値の残額M2,M3と
なる。
第7C図は、前記第7A図に示した持点の時間Tに対する
変化を示すグラフを表わす図である。
遊技開始時においては、残額から減算された引落単位
金額に相当する点数PO(50点)が持点となり、その状態
で遊技を開始する。そして、遊技の進行に伴ってその持
点(制限使用得点)が減算され、「0」になった時点で
再度残額から引落単位金額が減算されてその単位金額に
対応する点数PO(50点)が持点に加算される。そして、
打込最大時(T1)に達した時点で持点がP1(35点)とな
り、それ以降大当り等が発生して持点が加算され(S19
参照)、持点が増加する。打込時=払出時(T2)の時点
では、持点はP2(500点)なる。それ以降は、一時的に
持点が加算されない時期があるが、その場合における打
球の弾発発射に伴う有価価値の減算(S17参照)はまず
持点(制限使用得点)の方から優先して減算するのであ
り(第7C図におけるT2とT3との間参照)、持点が「0」
になるまでは残額の方から減算されることはない(第7B
図におけるT2とT3との間参照)。そして、遊技終了時
(T3)の時点で、持点がP3(3000点)となる。
第8図は、カード精算機を示す全体正面図である。
カード精算機160は、挿入されたカードに記録されて
いる有価価値の範囲内で景品交換用の景品交換券を発行
するものであり、このようなカードによる精算制御を行
なうための制御基板171が組込まれている。カード精算
機160には、カード処理装置161が設けられており、カー
ド挿入口162から挿入されたカードに記録されている持
点情報が読取られる。その読取られた持点情報が持点表
示器166により表示される。遊技者がこの持点表示器166
により表示された持点全てを景品交換したい場合には全
額交換確認ボタン168を押圧する。すると、その持点表
示器166により表示された持点の全額が景品交換券発行
装置170により景品交換券に印字されその印字された景
品交換券が遊技者側に払出される。なお、景品交換券の
代わりに直接景品を払出すようにしてもよい。その後、
挿入されたカードにまだ持点や残額が残存しているか否
かの判断が行なわれ、残存していればカードをカード返
却口163から遊技者側に返却する。一方、持点や残額が
残っていない場合にはその有価価値が「0」になったカ
ードを機内に回収する。なおこの場合においても0カー
ドを遊技者側に返却するようにしてもよい。この返却す
るときには済マークやパンチ穴をつけることが望まし
い。
一方、持点表示器166に表示された持点のうち遊技者
が一部のみの景品交換を望む場合には、遊技者が交換額
設定器164を操作して希望する交換額を設定入力する。
この設定入力された交換額が交換額表示器167により表
示される。一方、交換額設定器164にはクリアボタン165
が設けられており、たとえばこのクリアボタン165を1
回操作すれば交換額表示器167の内容がクリアされ、2
回押圧することにより精算を行なわずにカードがカード
返却口163から遊技者側に返却される。交換額表示器167
により表示された交換額を確認するための交換確認ボタ
ン169を遊技者が押圧すれば、その交換額表示器167によ
り表示されている交換額が景品交換券発行装置170によ
り景品交換券に印字されその印字された景品交換券が遊
技者側に払出される。その後、前述したように挿入カー
ドに持点や残額が残っているか否かの判断が行なわれ、
残っている場合にはカードを遊技者側に返却する制御が
行なわれ、残っていない場合にはカードを機内に回収す
る制御が行なわれる。
次に、本発明の別実施例を説明する。
(1) 第1の有価価値の一例の残額や第2の有価価値
の一例の持点(機種コード情報を含む)をホール管理用
コンピュータ6(第1図参照)の記憶部6cに記憶させ、
記録媒体の方にはその第1の有価価値や第2の有価価値
を特定して呼出すための識別情報(たとえばカード番号
等)を記録させる。そして、その記録媒体を遊技機に挿
入することにより、その記録媒体に記録されているカー
ド番号等の識別情報を手掛りにホール管理用コンピュー
タ6から対応する第1の有価価値または第2の有価価値
を呼出し、その有価価値を使って遊技ができるようにす
る。この場合におけるパチンコカード21の記録情報は、
第4図に示した種々の情報のうちカード番号とセキュリ
ティコードが必須の記録情報となり他の情報は必ずしも
必要ではない。
(2) 前記第1の有価価値や第2の有価価値を、カー
ド等の記録媒体とホール管理用コンピュータとの両方に
記録,記憶させてもよい。
(3) 前記(1),(2)で説明した有価価値は、ホ
ール管理用コンピュータに記憶させる代わりに各遊技機
の遊技機制御用マイクロコンピュータに記憶させてもよ
い。
前記パチンコ遊技機3h,3f,3uまたはカード式スロット
マシン3sと前記制御ユニットボックス50とにより、所定
の有価価値を特定可能な情報(残額情報、持点情報、ま
たはカード番号等の識別情報)が記録された記録媒体
(パチンコカード)の記録情報を読取り、読取られた該
記録情報から特定される有価価値(残額、持点)を使用
して遊技機による遊技を可能にするための遊技用装置が
構成されている。前記S1〜S4、S8、S22〜S24により、前
記読取られた記録情報により前記記録媒体の適否を判定
するとともに、該判定により適正と判定された記録媒体
の有価価値が存在する場合に遊技客の遊技意思に基づい
た引落とし条件が成立したと判定する引落とし条件判定
手段が構成されている。前記S10,S25により、前記引落
とし条件判定手段により引落とし条件が成立したと判定
されたことに応じて、予め設定されている引落有価価値
を前記有価価値より引落す有価価値引落とし手段が構成
されている。前記CP2により、前記有価価値引落とし手
段により引落される引落有価価値に対応する持点を、遊
技に使用可能な点数として記憶する持点記憶手段が構成
されている。前記S17,S19により、前記持点記憶手段に
記憶されている持点を遊技に使用することにより該持点
を減算するとともに、入賞に応じた得点を持点記憶手段
の持点に加算する持点加減算手段が構成されている。
引落禁止ボタン33により、遊技客により操作可能であ
って、前記有価価値引落とし手段による前記有価価値の
引落しを禁止するための引落禁止ボタンが構成されてい
る。S24により、前記引落禁止ボタンの操作に応じて前
記有価価値引落とし手段による前記有価価値の引落しを
禁止する有価価値引落とし禁止手段が構成されている。
前記引落とし条件判定手段は、前記持点記憶手段に記憶
されている持点が遊技に使用されて減少する毎にその残
り度合いに基づいて繰返し引落とし条件が成立したと判
定する(前記S22〜S24)。そして、前記有価価値引落と
し手段は、前記有価価値引落とし禁止手段により有価価
値の引落しが禁止されていないときで、かつ前記引落と
し条件判定手段による繰返し引落とし条件が成立する毎
に前記有価価値の範囲内で該有価価値の一部を自動的に
引落し、前記持ち点記憶手段に記憶されている持ち点を
加算更新する(S25)。
さらに、前述したように、S25により引落される引落
金額を遊技場の係員が選択設定できるように構成しても
よい。つまり、前記有価価値引落とし手段による1回の
引落処理で引落される前記引落有価価値の大きさを可変
設定可能に構成する。
[発明の効果] 請求項1に記載の本発明によれば、有価価値の記録媒
体記録方式を採用しているために遊技場の管理装置の負
担および遊技場における情報通信上の負担が軽減でき
る。また、遊技客が自己の記録媒体を読取らせてその記
録媒体が適正なものであると判定されて有価価値が残存
していることにより、遊技客の遊技意思に基づいた引落
とし条件が成立したと判定し、たとえば引落し操作ボタ
ン等を遊技客が操作して引落しの意思表示を入力する手
間が省ける。さらに、有価価値引落とし禁止手段により
有価価値の引落としが禁止されていないことを条件とし
て、持点が遊技に使用されて減少する毎にその残り度合
いに基づいた引落とし条件の成立により記録媒体が有す
る有価価値の範囲内でその有価価値の一部が自動的に引
落されるために、遊技中に遊技客がいちいち有価価値を
引落すための手動操作を行なう必要がなくなり手動引落
操作に伴う遊技の中断に起因した遊技客の興ざめが防止
でき、遊技の興趣がそがれることを極力防止できる。一
方、有価価値が残存しかつ適正な記録媒体の挿入により
遊技客の遊技意思があったものと判定して以降自動引落
とし状態となるが、遊技客が遊技を終了したいときに
は、引落禁止ボタンを操作することによりそれ以降有価
価値の引落としが禁止された状態となり、持点記憶手段
に記憶されている持点の残り度合いに基づいた自動引落
とし処理が行なわれず、持点記憶手段が記憶している持
点が使用し尽くされたときに遊技を終了させることがで
きる。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の
発明の効果に加えて、前記有価価値引落とし手段による
1回の引落処理で引落される前記引落有価価値の大きさ
を可変設定可能であるために、希望どおりの大きさの有
価価値を引落とすことができるようになり、利便性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る遊技用管理設備装置の概略を示
す全体構成図である。 第2図は、本発明に用いられる遊技機の一例のパチンコ
遊技機を示す全体正面図である。 第3図は、パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背
面図である。 第4図は、記録媒体の一例のパチンコカードを示す全体
正面図である。 第5図は、遊技機に用いられる制御回路を示すブロック
図である。 第6A図および第6B図は、第5図に示した制御回路の動作
を説明するためのフローチャートである。 第7A図,第7B図,第7C図は、残額や持点の時間に対する
変化を説明するための説明図である。 第8図は、カード精算機を示す全体正面図である。 図中、1は遊技場、3h、3f、3uは遊技機の一例のパチン
コ遊技機、3sは遊技機の一例のカード式スロットマシ
ン、2はカード販売機、4はカード精算機、6はホール
管理用コンピュータ、13は打球杆センサ、15は送り玉セ
ンサ、19はカードリーダライタ、21は記録媒体の一例の
パチンコカード、22は可変表示装置、23は可変入賞球装
置、31はファール玉センサ、32は精算ボタン、33は引落
禁止ボタン、34は精算予定点数設定器、37は持点表示
器、38は残額表示器、43a〜43cは始動入賞玉検出器、44
は10カウント検出器、45は入賞玉センサ、46は特定入賞
玉検出器、49はゲーム制御用基板ボックス、50は制御ユ
ニットボックス、51は精算操作センサ、52は引落禁止操
作センサ、53は使用禁止設定器、54は機種コード設定
器、55はカードリーダライタ制御用基板、56は遊技機制
御用基板、60は遊技機制御用マイクロコンピュータ、90
は磁気記録部である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の有価価値を特定可能な情報が記録さ
    れた記録媒体の記録情報を読取り、読取られた該記録情
    報から特定される有価価値を使用して遊技機による遊技
    を可能にするための遊技用装置であって、 前記読取られた記録情報により前記記録媒体の適否を判
    定するとともに、該判定により適正と判定された記録媒
    体の有価価値が残存する場合に遊技客の遊技意思に基づ
    いた引落とし条件が成立したと判定する引落とし条件判
    定手段と、 該引落とし条件判定手段により引落とし条件が成立した
    と判定されたことに応じて、予め設定されている引落有
    価価値を前記有価価値より引落す有価価値引落とし手段
    と、 該有価価値引落とし手段により引落される引落有価価値
    に対応する持点を、遊技に使用可能な点数として記憶す
    る持点記憶手段と、 該持点記憶手段に記憶されている持点を遊技に使用する
    ことにより該持点を減算するとともに、入賞に応じた得
    点を持点記憶手段の持点に加算する持点加減算手段と、 遊技客により操作可能であって、前記有価価値引落とし
    手段による前記有価価値の引落しを禁止するための引落
    禁止ボタンと、 該引落禁止ボタンの操作に応じて前記有価価値引落とし
    手段による前記有価価値の引落しを禁止する有価価値引
    落とし禁止手段とを含み、 前記引落とし条件判定手段は、前記持点記憶手段に記憶
    されている持点が遊技に使用されて減少する毎にその残
    り度合いに基づいて繰返し引落とし条件が成立したと判
    定し、 前記有価価値引落とし手段は、前記有価価値引落とし禁
    止手段により有価価値の引落が禁止されていないとき
    で、かつ前記引落とし条件判定手段による繰返し引落と
    し条件が成立する毎に前記有価価値の範囲内で該有価価
    値の一部を自動的に引落とし、前記持ち点記憶手段に記
    憶されている持ち点を加算更新することを特徴とする、
    遊技用装置。
  2. 【請求項2】前記有価価値引落とし手段による1回の引
    落とし処理で引落される前記引落有価価値の大きさを可
    変設定可能に構成したことを特徴とする、請求項1に記
    載の遊技用装置。
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