JP2005168837A - 管理コンピュータ、データ管理方法及びデータ管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数の遊技機10等から収集された遊技データが管理コンピュータ20の記憶手段21に記憶される。営業時間終了後、閉店処理が管理コンピュータ20で行なわれる。制御手段27において、出玉補償が行われた遊技機10については「除外演算」により集計データを算出するものと判断され、最後の大当たり以降における特別状態制御機能の実行中(確率変動中あるいは時間短縮中)でのセーフ玉数,アウト玉数,出玉率の選択が行なわれ、これらセーフ玉数等に関する遊技データを除外して集計データが算出される。
【選択図】 図5
Description
この種の遊技機は、多数の遊技媒体(玉,コイン等)の払出しを目的として遊技が行われるもので、玉を所定の入賞口に入賞させたり、コインの投入によって回転するドラムの図柄を所定の入賞配列に停止させる等によって、入賞内容に応じた所定数の玉やコイン等が払い出されるようになっており、払い出された遊技媒体は、その数に応じて所定の景品と交換できるようになっている。
そこで、このような遊技者の要望に応えて魅力のある遊技機を提供するため、これまでは、一般に「大当たり」と呼ばれる遊技者に有利な遊技状態(特別遊技状態)を設定し、この大当たりに入賞した場合には、通常の入賞では得られない大量の玉やコイン等の遊技媒体が払い出されるようにした大当たり機能付きの遊技機が広く普及するようになった。
この大当たり状態になると、通常の入賞口より大型の大入賞口(アタッカー)が自動的に開き、所定の玉数が入るまでの間、所定時間開いたままの状態に制御される。
従って、遊技者は、開いたままの大入賞口に順次玉を入れることにより、短時間で大量の出玉を獲得できるようになっている。
なお、通常この大当たりは、一定の確率(例えば1/360の確率)で、図柄表示部の図柄が所定の入賞配列(大当たり配列)に停止するように制御されるようになっている。
従って、大当たりが発生し、かつ、確率変動状態に入賞した遊技機では、次回の大当たりが通常の10倍の確率で発生することになるので、遊技者は、遊技を継続する限り、次の大当たりを必ず発生させることが可能となる。
従って、この「時間短縮」状態が発生すると、通常より多くの図柄抽選が行われることになり、大当たりの発生確率が上昇することになる。
これにより遊技者は、上述の「確率変動」の場合と同様、遊技を継続する限り、次回の大当たりを必ず発生させることが可能となる。
ところが、このような大当たり機能や特別状態制御機能を備える遊技機であっても、遊技を無制限に継続できるものではなく、例えば、ホールの閉店時間等によって、遊技を終了,中止しなければならない場合がある。
このような場合に、大当たり状態にあり、しかも、次回の大当たりが発生し易い「確率変動」等の特別状態制御機能の実行中にある遊技機の遊技をそのまま中止することは、本来確実に得られたはずの遊技媒体の払出しが得られないことになり、遊技者に酷となる場合がある。
特に、ホールの閉店時間によって遊技が中止,終了させられることは、現在大当たり状態や特定状態にある遊技者にとって、不満感,不合理感は否めないものとなる。
このようなパンクが発生した場合にも、何等の手当もされないことは遊技者にとって不利,不合理であり、これを放置することは、ホール側にとっても、遊技者離れ等、ホール経営上の不利益につながるおそれがある。
具体的に、出玉補償は、図6に示すように、最後の大当たり以降における特別状態制御機能の実行中(例えば、確率変動中あるいは時間短縮中など)に閉店時間がきてしまった場合に、次回の大当たりで獲得が予測される数の賞球を、その特別状態制御機能の実行中において補償するものである。
例えば、ホールの係員が遊技機の大入賞口(アタッカー)を手で開き、そこに直接玉を入れ、これによって遊技者に所定の補償数の玉を払い出す方法である。
このような出玉補償を行うことにより、遊技者にとっては、次回の大当たりで獲得可能な賞球を確実に得ることができ、一方ホール側にとっては、その出玉補償による回収信号や賞球信号が遊技機等から管理コンピュータへ送信されるため、管理コンピュータで所定のデータを集計できる。
具体的に、管理コンピュータは、各遊技機等から、回収信号(アウト玉数を示す信号),賞球信号(セーフ玉数を示す信号),大当たり信号,確変信号,時短信号,スタート信号などを収集・受信して遊技データとし、この遊技データにもとづいて多数の集計データを算出する。
この管理コンピュータにおける集計データの算出方法は、従来から種々提案されている(例えば、特許文献1〜2参照。)。
ところが、この出玉補償は、閉店後における次回の大当たりで獲得が予測される賞球について補償するものであるにもかかわらず、その出玉補償自体は、図6に示したように、大当たり中には行われず、特別状態制御機能の実行中に行われていた。
しかも、出玉補償の方法としてホール従業員が大入賞口を強制的に開けて遊技球を入賞させていたため、その大入賞口の強制開放を遊技機は大当たりとは判断せず、このため、大当たり信号が管理コンピュータへ送信されることはなかった。
この結果、管理コンピュータでは、閉店処理の際、出玉補償によるアウト玉数やセーフ玉数が、大当たりに関する集計データの算出ではなく、特別状態制御機能に関する集計データの算出で用いられていた。このため、それら大当たりや特別状態制御機能に関する集計データが誤ったものとなっていた。
ところが、出玉補償によるアウト玉数やセーフ玉数は、一回の大当たりで計上されるアウト玉数等に相当するものであった。このため、特別状態制御機能の実行中におけるアウト玉数やセーフ玉数の一日の集計値は、出玉補償が行われることで極端に増加していた。このように、閉店時に出玉補償が行われると、特別状態制御機能に関する集計データは、本来得られるはずの数値から掛け離れたものとなってしまい、正確さが欠如してしまうという問題が生じていた。
しかも、一日の集計データは、月間や年間の集計データにも用いられていた。また、算出された集計データは、他の集計データの算出に用いられることもあった。このため、算出された集計データが正確さを失ったものであると、その影響が他の集計データにも波及することがあった。
このため、管理コンピュータにおいては、出玉補償によるセーフ玉数やアウト玉数などの遊技データが、最後の特別遊技状態以降の特別状態制御機能の実行中に関連付けられて計上される。
このことから、集計データを算出する場合に、出玉補償に関する遊技データ、すなわち「最後の特別遊技状態以降に実行された特別状態制御機能に関する遊技データ」を除外することで、集計データの誤りを正すことができる。
管理コンピュータをこのような構成とすれば、最後の特別遊技状態以降に実行された特別状態制御機能に係るセーフ玉数,アウト玉数,出玉率等の遊技データが、集計データの算出から除外されるため、閉店時の出玉補償が行われた場合でも、その算出された集計データが正確な値となる。
そこで、遊技機における最後の特別遊技状態以降の特別状態制御機能の実行中のセーフ玉数,アウト玉数,出玉率を除外することで、これらセーフ玉数等を用いて算出された集計データを正確なものとすることができる。
管理コンピュータをこのような構成とすると、遊技ホールに設置された複数の遊技機のそれぞれについて算出される集計データを正確なものとすることができる。
管理コンピュータをこのような構成とすれば、出玉補償が行われた遊技機について算出される集計データを正確なものとすることができる。
まず、本発明の管理コンピュータの実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態にかかる管理コンピュータを備えた遊技場システムの構成を示すブロック図である。
同図に示すように、遊技場システム1は、遊技ホール等に設置される一又は二以上の遊技機10−1〜10−nと、管理コンピュータ20とを有している。
ただし、遊技機10は、パチンコ機に限られるものではなく、例えば、パチンコ機の他、スロットマシン,アレンジボール機,雀球機等、玉やコイン等の遊技媒体を使用して遊技を行う各種の遊技機で、所定の大当たり入賞機能を有し、当該大当たりの入賞に関する所定の出玉補償を行う必要のある遊技機であれば、その種類や機種,設置形態等は特に限定されない。
この管理コンピュータ20は、図3に示すように、記憶手段21と、記憶管理手段22と、通信手段23と、入力手段24と、表示手段25と、演算手段26と、制御手段27とを有している。
この遊技データには、例えば、アウト玉数データ(回収信号にもとづくデータ),セーフ玉数データ(賞球信号にもとづくデータ),大当たりデータ(大当たり信号にもとづくデータ),確変データ(確変信号にもとづくデータ),時短データ(時短信号にもとづくデータ),スタート回数データ(スタート信号にもとづくデータ)などがある。これら遊技データは、管理コンピュータ20での受信時刻(あるいは、遊技機10での送信時刻)とともに、記憶手段21に記憶させることができる。
この集計データには、例えば、出玉率,大当たり回数,スタート回数,確率変動回数,補給数,回収数,差引数,売上金額,推定景品,割数,粗利など多数ある。
また、記憶管理手段22は、記憶手段21から所定のデータを取り出して、管理コンピュータ20内の所定の構成各部へ送る。
また、通信手段23は、制御手段27等から所定のデータを受け取ると、遊技機10等へ送信する。
表示手段25は、CRT(ブラウン管),LCD(液晶ディスプレイ),プラズマディスプレイなどのうちいずれか一以上で構成することができ、所定のデータを画面表示する。特に、表示手段25は、図4に示すような集計表を表示することができる。この集計表については、後述する。
さらに、演算手段26は、営業時間中や閉店処理等において必要な演算を実行する。特に、演算手段26は、複数の集計データを取りまとめて表示する集計表の作成に必要な集計データを算出する。
なお、集計表は、営業時間中に所定のデータが随時更新されるとともに、営業時間終了後に一日の実績が表示される。
この「閉店」における各データは、大当たりが発生するたびに更新される。つまり、大当たりが発生すると前回の大当たりにおけるデータが消去され、新たなデータが上書きされる。このため、営業時間中に機械台データの集計表を閲覧すると、「閉店」には、その閲覧した時点における最後の大当たり以降の各データが表示される。そして、営業時間終了後に閲覧すれば、「閉店」には、その営業時間内における最後の大当たり以降の各データが表示されることになる。
このため、「閉店」の「確変中」と「項目」の「補給数」とが交差したところの升目(セルa)には、「最後の大当たり以降の確率変動中における補給数(セーフ玉数)」が表示される。
また、「閉店」の「確変中」と「項目」の「回収数」とが交差したところの升目(セルb)には、「最後の大当たり以降の確率変動中における回収数(アウト玉数)」が表示される。
そして、「閉店」の「時短中」と「項目」の「回収数」とが交差したところの升目(セルd)には、「最後の大当たり以降の時間短縮中における回収数(アウト玉数)」が表示される。
なお、図4に示す機械台データの集計表には、「出玉率」が表されていないが、この「出玉率」を表すこともできる。この出玉率は、補給数と回収数との比で算出できる。
例えば、集計データを算出する場合には、まず、機械台データ集計表(図4)の「閉店」におけるセルa〜セルdを参照して各データを選択・特定する。
そして、それらセルa〜セルdに示された各データ(最後の大当たり以降の特別状態制御機能の実行中におけるセーフ玉数,アウト玉数,出玉率等の遊技データ)については、集計データを算出する際に用いない(除外する)ようにする。
この制御手段27は、通信手段23から受け取った遊技データを記憶管理手段22へ送る。
また、制御手段27は、入力手段24等からの指示により、記憶管理手段22に対して、所定のデータを記憶手段21から取り出させ、通信手段23を介して外部へ送信させる。
これら各集計表の作成や閉店処理においては、演算手段26に所定の演算を実行させ、記憶管理手段22に所定のデータを記憶手段21から取り出させ、所定のデータを記憶手段21に記憶させる。
同図は、本実施形態のデータ管理方法の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、管理コンピュータ20の記憶手段21において、各遊技機10等から収集された遊技データや算出された集計データが記憶されている(ステップ10)。また、営業時間中あるいは営業時間終了後に、制御手段27や演算手段26等で、各集計表が作成され、記憶手段21に記憶される(ステップ11)。
制御手段27において、出玉補償が行われた遊技機10が特定される(ステップ12)。この特定は、ホール従業員が、出玉補償を行った遊技機10を特定するデータ(遊技機特定データなど)を管理コンピュータ20に入力し、制御手段27がその入力され記憶された遊技機特定データを参照することにより行われる。また、機械台データ(図4)を参照して、「閉店」の欄における各升目(セル)のいずれかに非常に大きな値(出玉補償が行われたものと推測できる値)が表示されていれば、この遊技機10で出玉補償が行われたものと特定できる。
この判断は、算出対象とされた遊技機10で出玉補償が行われたか否かで判断される。つまり、出玉補償が行われていれば「除外演算」は実行され、一方出玉補償が行われていなければ「除外演算」は実行されない。
一方、「除外演算」を実行するときは、機械台データの集計表のうち「閉店」のセルa〜セルdが参照されて、最後の大当たりの発生時刻以降における特別状態制御機能の実行中でのセーフ玉数,アウト玉数,出玉率が選択・特定される(ステップ16)。なお、図4に示す機械台データの集計表には「出玉率」が記載されていないが、その集計表に「出玉率」を記載することは可能である。
その後、閉店処理を行なうべき遊技機10が他にあるか否かが判断され(ステップ18)、他にあればステップ13〜ステップ18までの処理が実行される。
上記の実施形態における管理コンピュータの集計データ算出機能(「除外演算」による集計データ算出機能を含む)は、記憶手段に記憶されたデータ管理プログラムにより実現される。
これによって、集計データ算出機能は、データ管理プログラムとコンピュータとが協働した管理コンピュータにより実現される。
外部記憶装置とは、CD−ROM等の記憶媒体を内蔵し、管理コンピュータに外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
さらに、コンピュータでデータ管理プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有されたデータ管理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされたデータ管理プログラムも、CPUにより実行され、本実施形態の管理コンピュータの集計データ算出機能を実現する。
例えば、上述した実施形態では、管理コンピュータが除外演算による集計データの算出を実行していたが、その演算は、管理コンピュータが実行することに限定されるものではなく、他の装置(台コントローラや島コントローラなどを含む)に実行させて、その結果を受け取るようにすることもできる。
また、遊技場システムに複数の管理コンピュータを備え、各管理コンピュータごとに担当する遊技機の機種を割り当て、その担当する機種の遊技機について除外演算による集計データの算出を実行させることもできる。
10a〜10n 遊技機
20 管理コンピュータ
21 記憶手段
22 記憶管理手段
23 通信手段
26 演算手段
27 制御手段
Claims (6)
- 遊技者に有利な特別遊技状態を発生しやすくする特別状態制御機能を有した遊技機及び/又は遊技装置から遊技データを収集して集計データを算出する管理コンピュータであって、
前記集計データを算出するに際し、前記遊技機における最後の前記特別遊技状態以降に実行された前記特別状態制御機能に関する遊技データ及び/又は集計データを除外する
ことを特徴とする管理コンピュータ。 - 前記除外する遊技データ及び/又は集計データが、セーフ玉数,アウト玉数,出玉率のうちの一又は二以上に関する遊技データ及び/又は集計データを含む
ことを特徴とする請求項1記載の管理コンピュータ。 - 前記集計データを算出するに際し前記遊技機における最後の前記特別遊技状態以降に実行された前記特別状態制御機能に関する遊技データ及び/又は集計データを除外する処理を、複数の前記遊技機ごとに行う
ことを特徴とする請求項1又は2記載の管理コンピュータ。 - 前記集計データを算出するに際し前記遊技機における最後の前記特別遊技状態以降に実行された前記特別状態制御機能に関する遊技データ及び/又は集計データを除外する処理を、出玉補償が行われた遊技機に対して行う
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管理コンピュータ。 - 遊技者に有利な特別遊技状態を発生しやすくする特別状態制御機能を有した遊技機及び/又は遊技装置から収集した遊技データを用いて管理コンピュータが集計データを算出するデータ管理方法であって、
前記集計データを算出するに際し、前記遊技機における最後の前記特別遊技状態以降に実行された前記特別状態制御機能に関する遊技データ及び/又は集計データを除外する
ことを特徴とするデータ管理方法。 - 遊技者に有利な特別遊技状態を発生しやすくする特別状態制御機能を有した遊技機及び/又は遊技装置から遊技データを収集して集計データを算出する処理を管理コンピュータに実行させるデータ管理プログラムであって、
前記集計データを算出するに際し、前記遊技機における最後の前記特別遊技状態以降に実行された前記特別状態制御機能に関する遊技データ及び/又は集計データを除外する処理を前記管理コンピュータに実行させる
ことを特徴とするデータ管理プログラム。
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