JP4428964B2 - スロットマシン - Google Patents
スロットマシン Download PDFInfo
- Publication number
- JP4428964B2 JP4428964B2 JP2003301564A JP2003301564A JP4428964B2 JP 4428964 B2 JP4428964 B2 JP 4428964B2 JP 2003301564 A JP2003301564 A JP 2003301564A JP 2003301564 A JP2003301564 A JP 2003301564A JP 4428964 B2 JP4428964 B2 JP 4428964B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slump graph
- slot machine
- slump
- graph
- ball
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
Description
例えば、アウト玉からセーフ玉を引いたものを差玉というが、差玉が「+」の場合は、遊技者が負けていることを意味し、「−」の場合は、遊技者が勝っていることを意味する。このことをホール側の立場で言うと、差玉が「+」の場合は、ホール側に利益があることを意味し、「−」の場合は、ホール側が損失していることを意味する。
例えば、入賞の態様として、比較的発生しやすい第一賞態様と、発生し難いものの発生すると多数の遊技媒体を獲得できる第二賞態様とを有し、遊技者が投入する遊技媒体の投入数と、賞として排出される遊技媒体の払出数との関数で表される割数によって設定された第二賞態様の発生状態を遊技媒体の投入数によって変化させるものがある(例えば、特許文献1参照、第一の従来技術。)。
スランプグラフとは、投入された遊技媒体数と払い出された遊技媒体数との差(得失数すなわち差玉)の経時変化(あるいは、投入された遊技媒体に対する差玉の変化)を示すグラフである。
しかも、各スロットマシンごとの売上により、以後もその機種を設置するか否か、設置場所は適当かどうかなどの各種の経営上の判断も行うことができる。
ところが、スランプグラフは、ホールコンピュータのディスプレイ等にのみ一括して表示されるのが通常であり、一般に遊技客はこれを見ることができなかった。
例えば、遊技機の前面に管理データを表示する機能を有したものがある(例えば、特許文献2〜特許文献11参照、第二の従来技術。)。
この技術によれば、遊技機の正面に設けられた専用の表示機に、スランプグラフを表示させることができる。
さらに、第一の従来技術で扱う割数は売上に関係した数値であるが、売上は粗利とは関係ないものであった。ところが、ホール側としては、粗利の増加が営業上求められるものであるため、その粗利を反映したスランプグラフを作成できる技術の提案を期待していた。
このため、その表示されるスランプグラフを、実行中のゲームにおける出玉の調整に用いることはできなかった。
このため、遊技者が黒字でホール側が赤字になる営業を行う場合(例えば新台入替時、グランドオープン時)には、スロットマシンの設定値を高く設定するものの、本来期待している差玉にならないことが多々あった。
しかも、内部抽選では当たりとはずれを抽選しているため、出たり飲まれたりを繰り返すスロットマシンとなっていた。このため、遊技者が興味を損ない、早期に遊技をやめてしまうことも考えられるため、売上が減少することも危惧されていた。
例えば、出玉の推移において、プラス(+)の増加する方向へ推移していた差玉がマイナス(−)の増加する方向へ転じたときは、放出状態へ移行する旨すなわち特別ゲームを実行する旨を決定する。
一方、出玉の推移において、その後も差玉がプラス(+)の増加する方向へ推移しているときは、放出状態へ移行しない旨すなわち特別ゲームを実行しない旨を決定する。
さらに、グランドオープン時には通常営業より割数を高く設定し、遊技者に勝たせて遊技ホールのイメージアップを図るが、その日に勝たせる金額はホール側で予め決めているため、その金額になるように出玉の推移を設定することも可能となる。
このため、設定(いわゆる6段階の設定)により、ある程度特別ゲームの当選確率を定めておき、出玉推移の設定により、その入賞タイミングを図って所期の出玉を獲得することができる。
また、本発明において、「ストック」には、「貯留」,「保留」,「蓄積」を含む。
スロットマシンをこのような構成とすれば、放出状態が、それまでにストックされた特別ゲームの実行される状態や、この特別ゲームを実行するための所定の制御(例えば、回胴回転停止制御など)の実行される状態を含むため、この放出状態へ移行するか否かの判断を行えるようにすることで、特別ゲームを実行する場合と実行しない場合とを調整できる。
したがって、ホール側としては、当初予定していた出玉を実績として確定でき、これにより、粗利の確保を確実かつ容易に行うことができる。
「当選(内部当たり)」とは、「内部抽選で特別ゲームに当たる」との意味であるのに対し、「入賞」とは、「内部抽選で特別ゲームに当たった後、回胴の停止図柄が入賞図柄となること」との意味である。
さらに、「実行」には、一定の条件を満たしているかどうかにかかわらず、即実行される状態(例えば、アシストタイム)を含む。
これにより、スロットマシンに対する遊技者の興趣を高めることができ、しかも、遊技者は、放出状態へ移行できる段階にあることを知ることができる。
これにより、スロットマシンの娯楽性を高めることができ、ひいてはスロットマシンに対する遊技者の興味・感心を高めることができる。
このため、ホール側は、スロットマシンにおける実際の出玉を、そのスランプグラフで示された出玉の推移の通りに確定させることができる。
これにより、ホール側は、容易に粗利を確保でき、しかも、遊技者に勝たせる金額も当初の設定の通りとすることができる。
スロットマシンをこのような構成とすると、出玉設定処理で設定された一のスランプグラフにもとづいて放出状態への移行を判断できる。つまり、ストックされた特別ゲームを、設定されたスランプグラフの示す出玉の推移にしたがって実行するように制御されるため、ホール側の意図するように出玉を推移でき、これにより、期待する粗利を容易に確保できる。
さらに、設定された一のスランプグラフにもとづいて特別ゲームを実行するか否かを制御できるため、遊技者が得られる金額を、開店当初予定していた金額に近づけることができる。
従来のスランプグラフは、実績としてのスランプグラフが、ホールコンピュータで集計・演算・表示されていた。
これに対し、本発明のスロットマシンにおいては、総アウト数や粗利に関する期待値に到達するために予定されたスランプグラフを作成できる。そして、この予定されたスランプグラフにしたがって、ストックされた特別ゲームを実行し、出玉を制御して、ホール側の営業方針に則した粗利の確保や遊技者への還元を実現できる。
したがって、ホール側は、営業計画を実現するのに最も適した一のスランプグラフを選択することにより、期待した粗利の確保等を現実のものとすることができる。
まず、本発明のスロットマシンの実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態のスロットマシンの前面構成を示す正面図であり、図2は、その内部構造を示す斜視図である。
メダルBETスイッチ12は、後述する記憶部31にストックされた貯留メダルを用いてゲームを行う場合に使用されるものであり、このメダルBETスイッチ12の押下回数がゲームに賭けられる貯留メダルの投入枚数となる。
スタートレバー14は、遊技者により操作されるとスタート信号を制御手段30へ送る。このスタート信号を受け取った制御手段30においては、メダル投入口11に投入されたメダルの枚数、又は、メダルBETスイッチ12やMAXBETスイッチ13を用いて賭けられたメダルの枚数が検知される。そして、後述する回胴21a〜21cの回転が開始される。
LEDは、制御部32からの点灯信号を受けて点灯する。この点灯によって、ストップボタン15a〜15cは、回転している回胴21a〜21cが停止可能な状態であることを遊技者に知らせる。
このため、LEDの点灯中においては、遊技者がストップボタン15a〜15cを押下することで、対応する回胴21a〜21cの回転が停止する。つまり、LEDが点灯していないときは、ストップボタン15a〜15cを押下しても、回胴21a〜21cの回転は停止しない。
入賞ライン17は、表示窓16に表示された図柄のうち、入賞の判断に用いられる図柄を特定するために引かれた線である。
ドラムユニット20は、回胴21a〜21cを有しており、制御部32からのパルス(駆動)信号にもとづき、回胴21a〜21cの回転の始動、定速回転及び停止の制御を行う。
回胴21a〜21cは、外周に複数の図柄を配した円柱状のリールであり、一台のスロットマシン1に通常三つ(又は四つ以上)設けられている。
ただし、本発明のスロットマシンは、回胴を四つ以上有するスロットマシンにおいても、適用可能である。
記憶部31は、貯留メダルの枚数(貯留枚数),図柄配列,回胴制御テーブル,入賞図柄及びその抽選値などを記憶する。
具体的には、例えば、大当たりが当選すると、大ストックカウントが1加えられる。また、中大当たりが当選すると、中ストックカウントが1加えられる。
そして、大当たりに係るビッグボーナスゲームが実行されると大ストックカウントが1減ぜられる。また、中当たりに係るボーナスゲームが実行されると中ストックカウントが1減ぜられる。
放出条件とは、放出状態(後述)へ移行するための条件である。この放出条件としては、例えば、遊技者の操作手順(ストップボタン15a〜15cの押下順序など)が挙げられる。
具体的には、放出条件が、左のストップボタン15a→右のストップボタン15c→中のストップボタン15bの手順で押下されることとしている場合、遊技者がその押下手順の通りにストップボタン15a〜15cを押下したときには、放出状態へ移行される。一方、遊技者がその押下手順の通りにストップボタン15a〜15cを押下しなかったときには、放出状態へは移行されない。
また、制御部32は、スタートレバー14から入力したスタート信号及びストップボタン15a〜15cから入力したストップ信号を入力することにより、回胴制御信号(パルス(駆動)信号)をドラムユニット20へ送り、回胴21a〜21cの回転を制御させる。
さらにまた、制御部32は、ストップボタン15a〜15cのいずれかの押下で対応した回胴21a〜21cを停止させる。そして、ドラムユニット20からのマーカー信号より停止図柄を認識し、この停止図柄が入賞配列か否かを判断する。そして、判断の結果、入賞配列であるときは、入賞の種類に応じた枚数のメダルを払い出す処理を行う。
メイン制御基板32−1は、メダルの投入の検出,スタートレバー14の操作の検出,内部抽選,大当たりや中当たりに当選した旨の記憶部31への記憶,放出条件の抽選,放出条件の抽選結果をサブ制御基板32−2へ送信,大当たり停止可能制御への移行,ストップボタン15a〜15cの押下の検出,ボーナスゲームの実行などを行う。
具体的には、放出条件がストップボタン15a〜15cの押下手順の場合、記憶部31には、その押下手順が複数記憶されており、メイン制御基板32−1は、その複数の押下手順の中から一の押下手順を選択する。この選択された押下手順(抽選結果)は、メイン制御基板32−1からサブ制御基板32−2へ送られる。
ただし、すべらせることのできる駒(図柄)の数は、通常上限(例えば、4駒など)が設けられている。
特別ゲームには、ビッグボーナスゲーム(大当たり(例えば「7,7,7」等))やレギュラーボーナスゲーム(中当たり(例えば、「BAR,BAR,BAR」等))などのように、入賞により払い出される遊技媒体の数が比較的多いゲームが含まれる。ただし、小当たりやリプレイなどのように払い出される遊技媒体の数が比較的少ないゲームについても含めることができる。
所定の制御には、例えば、大当たり停止可能制御(後述)などが含まれる。
これらのうち、「総アウト数とスランプグラフとの比較」や「放出状態への移行判断」は、スランプグラフにおいて、その時点での総アウト数に対応する差玉のグラフ上の傾きが上昇方向の傾きか否かを判断することによって行われる。
一方、総アウト数に対応する差玉のグラフ上の傾きが上昇方向の傾きでないときは、例えば、総アウト数に対応する差玉のグラフ上の傾きが下降方向(差玉がマイナス(−)方向へ増加する方向)の傾きであるため、特別ゲームを実行すべきであり、この場合は放出状態へ移行される。
具体的には、例えば、放出条件がストップボタン15a〜15cの押下順序の場合であって、その押下順序が、左のストップボタン15a→右のストップボタン15c→中のストップボタン15bの順序の場合は、この順序で、ストップボタン15a〜15cのLEDを順次点灯させる。
これにより、遊技者は、そのLEDの点灯順序にしたがってストップボタン15a〜15cを押下していけばよいことになるため、放出状態に確実に移行できる。したがって、ホール側は、スロットマシンで特別ゲームの実行時期を制御して、当初予定していた出玉や利益を実績として得ることができる。
出玉設定処理部は、出玉設定処理(出玉の推移を設定する処理)を実行する。
この出玉設定処理部は、期待値入力部と、スランプグラフ作成部と、スランプグラフ表示部と、出玉設定部とを有している(これら期待値入力部、スランプグラフ作成部、スランプグラフ表示部、出玉設定部は、図示せず)。
スランプグラフ作成部は、スランプグラフ作成段階(期待値にもとづいて、スランプグラフを一又は二以上作成する段階)を実行する。
スランプグラフ表示部は、スランプグラフ表示段階(スランプグラフを表示する段階)を実行する。
出玉設定部は、出玉設定段階(一又は二以上のスランプグラフの中から、一のスランプグラフを、出玉の推移として設定する段階)を実行する。
当選ストック処理部は、当選ストック処理(内部抽選の結果、特別ゲームに当選すると、この当選した状態を記憶部31にストックさせる処理)を実行する。
また、放出状態移行判断処理部は、放出状態移行判断部と、操作手順決定部と、操作手順判断部と、操作手順指示部とを有している(これら放出状態移行判断部、操作手順決定部、操作手順判断部、操作手順指示部は、図示せず)。
操作手順決定部は、操作手順決定段階(特別ゲームを実行するための遊技者の操作手順を決定する段階)を実行する。
操作手順指示部は、操作手順指示段階(放出状態移行判断段階で放出状態へ移行すべきと判断されると、操作手順判断段階の実行前に、放出状態移行判断処理の操作手順決定段階で決定された操作手順を遊技者に対して指示する段階)を実行する。
また、放出状態移行処理部は、放出状態移行部(図示せず)を有している。
放出状態移行部は、放出状態移行段階(放出状態移行判断処理における放出状態移行判断段階で放出状態へ移行すべきと判断され、かつ、操作手順判断段階で遊技者による操作が操作手順決定段階で決定された操作手順の通りに行われているものと判断されると、放出状態へ移行する段階)を実行する。
入力部41は、ホール側が所定のデータを入力する部分であって、キーボードなどで構成できる。この入力部41においては、例えば、総アウト枚数などの期待値や、売上,粗利金額などの営業データの期待値などが入力される。
スランプグラフ(出玉推移グラフ)とは、総アウト数(投入された遊技媒体数)に対する差玉数の推移・変化(あるいは、投入された遊技媒体と払い出された遊技媒体との差(得失数すなわち差玉)の経時変化)を示したグラフであって、通常、横軸が総アウト数、縦軸が差玉数を表す。このスランプグラフからは、差玉以外にも、例えば、吸込率,遊び率,元手玉数,特賞差玉,特賞時間などを知ることができる。
また、演算部43は、入力部41で選択されたスランプグラフを、当該スロットマシン1の予定されたスランプグラフとして設定する。
このスランプグラフの形状パターンとしては、例えば、図6(a)〜(d)に示すように、差玉(+)側と差玉(−)側とを行き来しながら、通常遊技と特別ゲームとを繰り返すもの(同図(a)),全体に下降しながら、通常遊技と特別ゲームとを繰り返すもの(同図(b)),全体に上昇しながら、通常遊技と特別ゲームとを繰り返すもの(同図(c)),通常遊技と特別ゲームとを短い周期で繰り返すもの(同図(d))などが挙げられる。
通信部45は、演算部42で作成されたスランプグラフや、設定されたスランプグラフをメイン制御基板32−1へ送る。また、通信部45は、メイン制御基板32−1から所定のデータを受け取る。
制御部46は、スランプグラフ作成・管理手段40を構成する各部を動作制御する。
液晶パネル18は、LCD(液晶ディスプレイ)で構成されており、制御手段30の制御により所定の文字,記号,画像,映像等を表示する。
この液晶パネル18を透明液晶とした場合は、表示窓16上にも画像やスランプグラフ等を映し出すことができる。
例えば、総アウト数と粗利金額とが、ホール側の店員により、次のように設定されたとする。
総アウト数=20,000[枚]
粗利金額=10,000[円]
これら値が、スランプグラフ作成・管理手段40の入力部41で入力される。
演算部42において、それら総アウト数と粗利金額とが記憶部43から取り出される。
そして、演算部42において、次式により、差玉数が計算される。
差玉数[枚]=粗利金額÷20 ・・・(式1)
10,000÷20=500[枚] ・・・(式2)
この求めた差玉数が、別途入力された総アウト数の時になればよい。
このときの総アウト数(20,000枚)と差玉数(500枚)とを示したグラフを図8に示す。
また、差玉数(500枚)が総アウト数の時になるように設定されたスランプグラフを図9に示す(パターン1(遊び台))。
今回BB蓄積数=総アウト数÷BB確率 ・・・(式3)
今回RB蓄積数=総アウト数÷RB確率 ・・・(式4)
最大差玉=((BB蓄積数+当日BB蓄積数)×(特賞BB出玉)+
((RB蓄積数+当日RB蓄積数)×(特賞RB出玉)
・・・(式5)
最小差玉数=総アウト数 ・・・(式6)
これら計算した最大差玉数と最小差玉数とにより、出玉範囲が特定される。
この特定される出玉範囲が示されたグラフを図10に示す。
演算部42において、まず、1/2の抽選でグラフ上下が決定される。
その抽選で「グラフ上」が決定(選択)されたときは、図11に示すように、出玉範囲の上方でおおよそ推移するように、スランプグラフが作成される。
一方、抽選で「グラフ下」が選択されたときは、図12に示すように、出玉範囲の下方でおおよそ推移するように、スランプグラフが作成される。
この決定された次回抽選ゲーム数がグラフの範囲内のときは、抽選結果に伴ってスランプグラフが作成される。一方、出玉範囲を超えるときは、出玉範囲に沿ってスランプグラフが作成される。
この比較の結果、次の二つのパターンが得られる。
現在差玉+目標差玉 < 残りアウト数 (パターン1)
この場合は、回収可能なので、抽選結果が実行される。
現在差玉+目標差玉 > 残りアウト数 (パターン2)
この場合は、目標差玉に向けてグラフが作成され、以後の抽選は行われない。
同図においては、1/2抽選で「グラフ上」が決定(選択)され、出玉範囲の上方でおおよそ推移するように作成されている。
そして、最終的に、差玉数が500[枚]となるように、スランプグラフが作成されている。
また、本実施形態において、スランプグラフの作成方法は、上記の方法としているが、上記の方法に限るものではなく、総アウト数と粗利金額とにもとづいてスランプグラフを作成可能な方法であれば、どのような方法であってもよい。
スロットマシン1のスランプグラフ作成・管理手段40において、設定モードが「出玉設定モード」に切り替えられると(ステップ10)、出玉の設定処理が開始される。
なお、本実施形態においては、それら総アウト数や粗利枚数(営業データ)などを入力する段階を「期待値入力段階」という。
この作成されたスランプグラフが、スランプグラフ作成・管理手段40の記憶部43に記憶される。
また、そのスランプグラフが表示部44に表示される(スランプグラフ表示段階、ステップ14)。
この「スランプグラフの選択・設定」には、例えば、「複数のスランプグラフの中から選択」や「表示されているスランプグラフを、そのスロットマシンのスランプグラフとして選択」などが含まれる。
出玉設定段階(ステップ15)で一のスランプグラフが選択・設定されると、出玉設定モードが終了する(ステップ16)。
メダル投入口11にメダルが投入されると、この投入されたメダルがメダル検出部11−1で検出される。そして、メダル検出部11−1からメイン制御基板32−1へ検出信号が送られる。この検出信号を受けることで、メイン制御基板32−1でメダルの投入が検出される(ステップ30)。
なお、スタートレバー14が操作されると、回胴21a〜21cの回転が開始する。
また、総アウト数は、メイン制御基板32−1からサブ制御基板32−2へ、送信される(ステップ33)。
内部抽選の結果、大当たりに当選すると(ステップ35)、記憶部31の大ストックカウントに1が加えられる(大ストックカウント「+1」、ステップ36)。
また、その内部抽選の結果、中当たりに当選すると(ステップ37)、記憶部31の中ストックカウントに1が加えられる(中ストックカウント「+1」、ステップ38)。
なお、本実施形態においては、大当たりや中当たりの当選がストックされる処理を「当選ストック処理」という。
この放出条件の抽選は、例えば、遊技者の操作手順(具体的には、例えば、三つのストップボタン15a〜15cの押下順序など)を複数用意してこれらを放出条件群とし、これら放出条件群の中から一の放出条件を選択・決定することによって行うことができる。
なお、放出条件が遊技者による操作手順である場合、「放出条件の抽選(ステップ39)」は、「操作手順決定段階」に相当する。
さらに、放出条件の抽選の結果は、記憶部31へも送られて記憶される。
判断の結果、放出状態にあるときは、さらに、内部抽選の当選によりストックされた大当たり(あるいは中当たり)のストック数(蓄積数)が1以上か否かが判断される(ステップ42)。
一方、ステップ41で放出状態にないと判断された場合や、ステップ41で大当たり(あるいは中当たり)のストック数が0であると判断された場合は、大当たり停止可能制御(あるいは中当たり停止可能制御)への移行は行われない。
判断の結果、いずれかのストップボタン15が押下されているときは、その押下されたストップボタン15の番号が確認され、サブ制御基板32−2へ送られる(ステップ45)。また、その確認された番号は、記憶部31へ送られて記憶される。
判断の結果、他のストップボタン15が押下されているときは、その押下されたストップボタン15の番号が確認され、サブ制御基板32−2へ送られる(ステップ47)。また、その確認された番号は、記憶部31へ送られて記憶される。
判断の結果、さらに他のストップボタン15が押下されているときは、その押下されたストップボタン15の番号が確認され、サブ制御基板32−2へ送られる(ステップ49)。また、その確認された番号は、記憶部31へ送られて記憶される。
判断の結果、ボーナスゲームが成立しているときは、ボーナスゲームが開始され(ステップ51)、終了後(ステップ52)、ストック状態へ移行される(ステップ53)。
このため、放出状態であっても、ストック状態における処理が実行され得る。
そして、そのスランプグラフにおいて総アウト数に対応する点が上昇方向への傾きとなっているかどうかが判断される(ステップ55)。
この判断は、例えば、記憶部31から取り出された放出条件と、同じく記憶部13から取り出された、遊技者によるストップボタン15a〜15cの操作手順とを照合することによって行うことができる。
判断の結果、ストップボタン15の押下順序が放出条件に一致しているときは、放出状態へ移行される(放出状態移行処理(放出状態移行段階)、ステップ57)。
その後、スロットマシンの電源がOFFとされない限り(ステップ54)、ゲームごとに、メイン制御基板32−1で、以上の処理が繰り返される。
また、この「放出状態移行判断処理」には、後述する「放出条件の演出処理(操作手順指示段階、ステップ74)」が含まれる。
スロットマシン1の電源がONされる(ステップ70)。その後、メイン制御基板32−1から放出条件が取得されたか否かが判断される(ステップ71)。この判断処理は、「抽選結果をサブ制御基板へ送信(ステップ40)」に対応するものである。
判断の結果、取得されていないときは、取得されるまで、ステップ71の判断処理が繰り返し実行される。
判断の結果、その点が上昇方向への傾きとなっていないときは、放出条件が演出される(操作手順指示段階、ステップ74)。
一方、その点が上昇方向への傾きとなっているときは、放出条件は演出されない。
なお、本実施形態においては、操作手順指示段階である「放出条件の演出処理(ステップ74)」が、放出状態移行判断処理に含まれる。
判断の結果、押下されたストップボタン15の番号が取得されていないときは、取得されるまで、ステップ75の判断処理が繰り返される。
一方、押下されたストップボタン15の番号が取得されたときは、押下ボタンカウントに1加算される(押下ボタンカウント「+1」、ステップ76)。
判断の結果、同じでないときは、その旨(押下されたストップボタン15の番号が放出条件と同じでない旨、すなわち、ストップボタン15の押下順序にミスがあった旨)が、表示機能を有した手段(例えば、前扉10に設けられた液晶パネルなど)で表示される(ステップ78)。
判断の結果、押下ボタンカウントが「3」でないときは、まだ押下されていないストップボタン15a〜15cがあると判断できるため、「押下されたストップボタン15の番号の取得判断処理(ステップ75)」から「押下順序ミスの表示処理(ステップ78)」までの処理が再度実行される。
一方、押下ボタンカウントが「3」であるときは、すべてのストップボタン15a〜15cが押下されたものと判断できるため、「押下されたストップボタン15の番号の取得判断処理(ステップ75)」から「押下順序ミスの表示処理(ステップ78)」までの処理が終了される。
一方、ミスがあったときは、メイン制御基板32−1への放出状態移行指示の送信を行わないようにすることができる。
そして、電源がOFFになるまで(ステップ82)、「放出条件取得判断処理(ステップ71)」から「放出状態移行指示送信処理(ステップ81)」までの処理が繰り返し実行される。
例えば、上述した実施形態では、スランプグラフ作成・管理手段をスロットマシンの筐体内部に設けているが、そのスランプグラフ作成・管理手段は、スロットマシンの筐体内部に設けることに限定されるものではなく、例えば、前扉の内側や、スロットマシンの外部などに設けることもできる。
さらに、上述の実施形態においては、大当たりや中当たりの当選をストックする際、そのストック数に上限は設けていないが、ストック数は上限無しとすることに限るものではなく、上限を設けることもできる。
そして、それらメイン制御基板32−1とサブ制御基板32−2とがそれぞれ実行した処理の結果は、互いに送受信しあうこともできる。
11 メダル投入口
12 メダルBETスイッチ
13 MAXBETスイッチ
14 スタートレバー
15a〜15c ストップボタン
20 ドラムユニット
21a〜21c 回胴
30 制御手段
31 記憶部
32 制御部
32−1 メイン制御基板
32−2 サブ制御基板
40 スランプグラフ作成・管理手段
Claims (3)
- 内部抽選によって所定の特別ゲームが当選する毎に、その当選をストック状態にすることが可能なスロットマシンであって、
出玉の推移を設定する出玉設定処理と、
前記内部抽選の結果、前記特別ゲームに当選すると、この当選した状態をストックする当選ストック処理と、
前記設定された出玉の推移にもとづいて、放出状態へ移行すべきか否かを判断する放出状態移行判断処理と、
この放出状態移行判断処理で前記放出状態へ移行すべきと判断されると、前記放出状態へ移行する放出状態移行処理と
を実行する制御手段を有し、
前記出玉設定処理が、
総アウト数と、粗利金額又は差玉に関する期待値を入力する期待値入力段階と、
前記期待値にもとづいて、スランプグラフを一又は二以上作成するスランプグラフ作成段階と、
前記一又は二以上のスランプグラフの中から、一のスランプグラフを、前記出玉の推移として設定する出玉設定段階とを含み、
前記出玉設定処理の前記スランプグラフ作成段階が、前記期待値にもとづいて当該スロットマシンにおける所定の最大及び最小差玉数を算出し、当該最大及び最小差玉数により特定される出玉範囲においてグラフの傾斜の上昇方向又は下降方向を抽選により決定するとともに、次回の抽選を行うゲーム数又はアウト枚数を所定の乱数値にもとづいて決定し、前記期待値が示す総アウト数の範囲内で、最終的にグラフが示す差玉数が前記期待値が示す差玉数となるように前記スランプグラフを作成し、
前記放出状態移行判断処理が、判断時点における当該スロットマシンの総アウト数に対応する前記一のスランプグラフの傾き方向にもとづいて、前記放出状態へ移行すべきか否かを判断する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記出玉設定処理が、
前記スランプグラフを表示するスランプグラフ表示段階を含む
ことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 - 前記総アウト数と、粗利金額又は差玉に関する期待値を入力する入力部と、
前記期待値を記憶する記憶部と、
前記期待値にもとづいて、前記スランプグラフを一又は二以上作成する演算部と、
前記スランプグラフをグラフ及び/又は表として表示する表示部と、
前記一又は二以上のスランプグラフの中から一のスランプグラフを選択する制御手段と
を有するスランプグラフ作成・管理手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は2記載のスロットマシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003301564A JP4428964B2 (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | スロットマシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003301564A JP4428964B2 (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | スロットマシン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005066101A JP2005066101A (ja) | 2005-03-17 |
JP4428964B2 true JP4428964B2 (ja) | 2010-03-10 |
Family
ID=34406150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003301564A Expired - Fee Related JP4428964B2 (ja) | 2003-08-26 | 2003-08-26 | スロットマシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4428964B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5249103B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2013-07-31 | ダイコク電機株式会社 | 遊技情報表示装置 |
JP5330062B2 (ja) * | 2009-04-01 | 2013-10-30 | ダイコク電機株式会社 | 遊技情報表示装置 |
-
2003
- 2003-08-26 JP JP2003301564A patent/JP4428964B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005066101A (ja) | 2005-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4452693B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5441061B2 (ja) | スロットマシン | |
JP2002191753A (ja) | 遊技機 | |
JP3987082B2 (ja) | スロットマシン | |
US20080176644A1 (en) | Gaming Machine And Playing Method Thereof | |
JP2007021174A (ja) | スロットマシン | |
JP2002165924A (ja) | 遊技機 | |
JP2019166226A (ja) | 遊技台 | |
US20110014967A1 (en) | Gaming machine | |
JP2009165803A (ja) | 各種イベントに対してベットを行うゲーミングマシン及びそのプレイ方法 | |
JP2003260183A (ja) | スロットマシン | |
JP2006320708A (ja) | スロットマシン | |
US20070218999A1 (en) | Game system | |
JP2006272027A (ja) | スロットマシン | |
JP2011152285A (ja) | スロットマシン | |
JP2005334399A (ja) | 遊技台 | |
US20080254860A1 (en) | Gaming machine enabling bet for getting insurance-pay and method of playing games using the same | |
JP2007181556A (ja) | 回胴式遊技機 | |
JP2011152289A (ja) | スロットマシン | |
JP4428964B2 (ja) | スロットマシン | |
JP4630603B2 (ja) | 遊技台 | |
JP5027725B2 (ja) | 遊技台 | |
JP2005312656A (ja) | 遊技機 | |
JP2005118476A (ja) | 遊技場システム、管理コンピュータ、出玉管理方法及び出玉管理プログラム | |
AU2013201232A1 (en) | Gaming machine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090407 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090604 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090901 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091208 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091215 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151225 Year of fee payment: 6 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4428964 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |