図1は、第1実施形態の遊技システムのシステム構成図である。
遊技場には、遊技場に設置された遊技用装置4を管理するための遊技場管理装置1が設置される。
遊技場管理装置1は、遊技場に設置されるコンピュータ(いわゆる、ホールコン)であって、中継装置13Aを介して、コーナーランプ7、複数の情報収集端末装置3及び複数の呼出しランプ8に接続される。なお、情報収集端末装置3が呼出しランプ8と一体に構成されてもよい。また、遊技場管理装置1は、インターフェース装置14を介して会員管理装置17に接続される。
コーナーランプ7は、複数の遊技用装置4が配置される一つの島設備に一つ又は複数(例えば、島設備の両端)配置される報知装置である。島設備に配置される遊技用装置4等に異常が発生した場合、当該島設備に配置されたコーナーランプ7が点灯又は点滅して、当該島設備に異常が発生したことを遊技場の従業員に報知する。なお、コーナーランプ7は、島設備毎に設置されなくてもよく、例えば、フロア毎、通路毎、又は、所定のブロック毎に設置されてもよい。
情報収集端末装置3は、遊技用装置4に接続され、情報収集端末装置3に接続された遊技用装置4から出力された各種信号に基づいて、遊技データの累積値を生成する。この遊技データの累積値は、通常は一営業単位毎に算出される。ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までの時間を含むように、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前、午後等に分割して、一日に複数の営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば、一週間)にわたるものとしてもよい。生成された遊技データの累積値は、所定のタイミング(例えば、10分毎)に遊技場管理装置1へ送信される。
また、情報収集端末装置3は、情報収集端末装置3に接続された遊技用装置4から出力された各種信号を、中継装置13Aを介して遊技場管理装置1へ出力する。情報収集端末装置3は、1台の遊技用装置4に接続される構成でも、複数(例えば、2台)の遊技用装置4に接続される構成でもよい。
呼出しランプ8は、遊技用装置4等に異常が発生した場合に、ランプを点灯又は点滅し、当該遊技用装置4の異常を遊技場の従業員に報知する。また、呼出しランプ8は、遊技者が遊技場の従業員を呼びたいときに操作する呼出しボタンを備える。
遊技用装置4は、その詳細を図2に示すように、遊技球又はメダル等の遊技媒体を用いて実際に遊技を行う遊技機5を備え、当該遊技媒体を提供するための構成(例えば、玉貸機)を備える。また、遊技用装置4は、中継装置13Bを介して、記憶媒体受付発行装置(図示省略)、残額精算機15、景品POS9、及び会員管理装置17に接続されている。
遊技用装置4は、球貸信号、入金信号、チップ情報、機種情報を情報収集端末装置3に出力する。また、遊技用装置4は、カードID、球貸・入金情報を会員管理装置17に送信する。
球貸信号は、所定数の遊技媒体を遊技者に払い出すと遊技用装置4(遊技機5)から出力される。入金信号は、遊技者が遊技媒体の貸出を受けるために有価価値(金銭)を投入すると、所定額の有価価値の投入毎に出力される。なお、遊技者は、所有する紙幣等の有価価値を遊技用装置4に投入することによって、投入された有価価値に応じた所定数の遊技媒体の貸し出しを受けることができる。
チップ情報は、遊技機5の遊技制御装置500に備わるワンチップマイコン501を一意に識別するための識別子であり、その形式は図6(A)に示す。機種情報は、遊技機の機種を表す情報であり、その詳細は図6(B)、図6(C)を用いて後述する。チップ情報及び機種情報は、情報収集端末装置3の要求に従って、また、遊技機5の電源投入時に出力される。
また、遊技用装置4は、遊技者が所持する記憶媒体(会員カード又はワンデイカード等)を受け付けた場合には、当該記憶媒体に記憶されているカードIDを会員管理装置17に送信する。さらに、遊技媒体を遊技者に提供した場合には、提供された遊技媒体や投入された有価価値の情報を含む球貸・入金情報を会員管理装置17に送信する。
なお、遊技者が所持する記憶媒体を遊技用装置4が受け付けると、会員管理装置17は、遊技用装置4から送信されたカードIDに基づいて、当該遊技者が預け入れている遊技媒体数を特定し、特定された遊技媒体数を遊技用装置4に送信する。
残額精算機15は、遊技者が所持する記憶媒体に記憶されているカードIDに対応する有価価値(残額)を遊技者に払い戻す。また、残額精算機15が、会員カードを遊技者に発行する機能を有してもよい。
景品POS9は、遊技者が保有する遊技媒体と景品を交換し、景品の在庫を管理する。また、景品POS9は、遊技者に関する情報を登録し、会員カードを発行する機能を備えてもよい。
会員管理装置17は、遊技者が所持する記憶媒体に記憶されたカードIDと当該遊技者が所有する各種遊技媒体の数量(貯球数、持ち球数、貯メダル数、持ちメダル数等)とを対応付けた口座情報を管理する。なお、持ち球数や持ちメダル数は、会員管理装置17で管理するのではなく、遊技用装置4の記憶媒体受付端末装置6や情報収集端末装置3で管理するようにしてもよい。この場合は、記憶媒体受付端末装置6による記憶媒体の受け付けが終了すると、持ち球数や持ちメダル数を会員管理装置17へ送信し、会員管理装置17において貯球数や貯メダル数として管理したり、当日貯玉数や当日貯メダル数として管理したりするようにしてもよい。
本実施形態の遊技システムは、遊技用装置4又は残額精算機15においてグループを登録することによって、遊技場に預け入れられた遊技媒体を他の遊技者と共有することができるように構成してもよい。
店内放送システム10は、遊技場管理装置1からの指示に基づいて、遊技場内に設置されたスピーカから、遊技場の従業員又は遊技者に対するメッセージを放送する。また、マイクロホンから入力された音声を放送することもできる。
インカム11は、遊技場管理装置1からの指示に基づいて、遊技場の従業員が携帯する無線受信機にメッセージを送信する。また、マイクロホンから入力された音声を送信することもできる。
中継装置13A、13Bは、いわゆるルータで、遊技場内のネットワークを複数のセグメントに分割する。
遊技場管理装置1には、遊技場外部管理装置2が接続されている。遊技場外部管理装置2は、遊技場外(例えば、遊技機メーカ、グループ店の本部、ホールコンピュータメーカ、中古機販売メーカ等)に設置されるコンピュータであって、遊技場管理装置1にデータを提供する。なお、遊技場管理装置1と遊技場外部管理装置2とは、ネットワーク、ネットワーク上の仮想専用回線、専用回線等によって接続することができる。
図2は、第1実施形態の遊技用装置4の構成を説明する図である。
遊技用装置4は、遊技機5、記憶媒体受付端末装置6(例えば、カードユニット)及び各台計数器68を備える。
遊技用装置4は、球貸しに関する機能を有する。すなわち、記憶媒体受付端末装置6は、遊技者が所有する有価価値を受け付けると、遊技機5に貸球指令信号を送信する。遊技機5は、記憶媒体受付端末装置6からの貸球指令信号に基づいて、排出制御装置(図示省略)の制御によって排出装置から遊技媒体を払い出す。また、遊技用装置4は、貯玉を払い出す機能を有する。すなわち、記憶媒体受付端末装置6は、遊技者が所持する記憶媒体を受け付けると、遊技媒体を払い出す。遊技者は、これらの払い出された遊技媒体を用いて、遊技機5で遊技をする。
島設備には、遊技機5に遊技球を補給する補給器70と、遊技機5から回収したアウト球を収容するアウトタンク80とが設置される。
遊技に使用される遊技媒体は、遊技機5の上部に設けられた上タンクに供給される。このため、遊技機5は、上タンク内の遊技球が不足しており、補給器70からの球の補給を促す球切れ信号を出力する。補給器70は補給した球数を計数する補給球計数装置71を有する。補給球計数装置71は補給球の計数結果である補給信号を出力する。
遊技に使用された遊技媒体は、入賞口(入賞装置)に入賞し、又は、いずれの入賞口にも入賞せずにアウト口39に受け入れられ、遊技機5の裏面側から外部へ導出される。アウトタンク80は、遊技機5の外部に導出された遊技媒体を計数する回収球計数装置81を有する。回収球計数装置81はアウト球の計数結果である回収信号を、所定数(例えば、10個)の遊技球を計数する毎に出力する。
この補給球計数装置71及び回収球計数装置81は情報収集端末装置3に接続され、情報収集端末装置3が補給球計数装置71及び回収球計数装置81から出力される情報を収集する。
次に、遊技機5の構成について説明する。
遊技機5の前面枠19は本体枠(外枠)12に図示しないヒンジを介して開閉回動可能に組み付けられる。遊技盤50は前面枠19の表側に形成された収納部(図示省略)に収装される。また、前面枠19には、遊技盤50の前面を覆うカバーガラス(透明部材)を備えたガラス枠18が取り付けられている。
遊技盤50の表面には、ガイドレール55で囲われた略円形状の遊技領域51が形成される。
遊技領域51には、センターケース40が設置され、センターケース40のほぼ中央で、センターケース40に設けられた凹部で、センターケース40の前面より奥まった位置に表示装置58が取り付けられる。すなわち、センターケース40は表示装置58の表示領域の周囲を囲い、表示装置58の表示面から前面側(遊技者側)に突出するように設けられている。
表示装置58は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の表示領域には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。例えば、表示画面の変動表示領域には、識別情報として割り当てられた三つの特別図柄が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲーム(補助遊技)が行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像(例えば、大当たり表示、ファンファーレ表示、エンディング表示等)が表示される。
センターケース40の左側には、普通図柄始動ゲート31が設けられる。センターケース40の左下側には、三つの一般入賞口32が設けられ、センターケース40の右下側には、一つの一般入賞口32が設けられる。センターケース40の下側には、開閉可能な普通変動入賞装置33を備える始動入賞口34が設けられる。センターケース40の下側に設けられた始動入賞口34の下方には、特別図柄変動表示ゲームの結果によって遊技球を受け入れない状態と受け入れやすい状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)36が設けられる。
一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた賞球数の遊技球が賞球として払い出される。
遊技機5では、遊技球(パチンコ球)が発射装置(図示省略)から遊技領域51に向けて打ち出される。打ち出された遊技球は、遊技領域51内の各所に設置された釘や風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域51を流下し、一般入賞口32、始動入賞口34又は特別変動入賞装置36に入賞するか、遊技領域51の最下部に設けられたアウト口39に入ることによって遊技が行われる。なお、一部の遊技球は、普通図柄始動ゲート31を通過した後、各入賞口又はアウト口39に入る。
始動入賞口34は、普通変動入賞装置33の開閉によって、遊技球が入賞しやすい状態と遊技球が入賞しにくい状態とのいずれかに変換される。普通変動入賞装置33は通常は閉状態であり、始動入賞口34に遊技球が入賞しにくい状態である。普通図柄始動ゲート31を遊技球が通過することによって、普図変動表示ゲームが実行され、普図変動表示ゲームの結果、当たり状態が発生すると、普通変動入賞装置33が開状態に変換され、始動入賞口34は遊技球が入賞しやすい状態となる。
一般入賞口32への遊技球の入賞は、一般入賞口センサ(図5の512)によって検出される。
始動入賞口34への遊技球の入賞は、特図始動口センサ(図5の511)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技機5の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶(始動記憶)として所定数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この始動記憶の記憶数は、遊技状態表示器(図5の521)に表示される。遊技機5は、始動記憶に基づいて、表示装置58にて特図変動表示ゲーム(補助遊技)を行う。
始動記憶又は始動入賞口34に遊技球の入賞があると、表示装置58では、前述した数字等で構成される識別情報(特別図柄)が変動表示を開始して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、表示装置58では、始動記憶の記憶数に対応する回数だけ、特図変動表示ゲームが行われ、興趣向上のために多様な表示を演出する。
始動入賞口34への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の当たり乱数値が当たり値であるとき)には特図変動表示ゲームの結果として表示図柄により特定の結果態様(特別結果態様)が導出されて、大当たり状態となる。具体的には、特図表示器(遊技状態表示器(図5の521))では、当たり図柄である一桁の特別図柄で停止して、表示装置58は、三つの特別図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置36の大入賞口は、所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態から遊技球を受け入れやすい開状態に変換されることを所定回数だけ繰り返す大当たり状態(特別遊技状態)となる。すなわち、特別変動入賞装置36が所定の時間又は所定数の遊技球が入賞するまで大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという特典が付与される。
特別変動入賞装置36の大入賞口への遊技球の入賞は、カウントセンサ(図5の514)によって検出される。
普通図柄始動ゲート31への遊技球の通過は、普通図柄始動ゲートセンサ(図5の513)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技機5の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、普通図柄入賞記憶の記憶された個数は遊技状態表示器(図5の521)に表示される。
普図入賞記憶があると、表示装置58では、普図入賞記憶に基づいて普図表示器(遊技状態表示器(図5の521))で普図変動表示ゲームを開始する。すなわち、普通図柄始動ゲート31への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普図乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普図表示器に表示される普通図柄が当たり状態で停止し、普通図柄の当たり状態となる。このとき、普通変動入賞装置33が所定の時間だけ開放されるため、始動入賞口34は遊技球が入賞しやすい状態となる。なお、普通変動入賞装置33の開放時間は、例えば、確率変動状態及び変動時間短縮状態では2.9秒間、通常遊技状態では0.5秒間として、遊技状態に応じて開放時間又は回数が変化するようにしてもよい。
ガラス枠18のカバーガラスの周囲には、その内部に装飾装置(ランプ、LED等)を備え、遊技の進行に合わせて発光する装飾部材16が設けられる。また、ガラス枠18の上方には、その内部に装飾装置(ランプ、LED等)が備わる照明ユニット37が設けられる。
前面枠19の下部の開閉パネル20には発射装置に遊技球を供給する上皿21が、固定パネル22には灰皿29、下皿23及び図示しない発射装置の操作部24等が備わっている。
また、上皿21の上縁部には、遊技者からの操作入力を受け付けるためのセレクトボタン44及び演出ボタン41が備わっている。遊技者がセレクトボタン44を操作することによって、特図変動表示ゲームにおいて表示装置58に表示される演出内容を選択することができる。また、遊技者が演出ボタン41を操作することによって、特図変動表示ゲームにおいて、遊技者の操作を介入させた演出を行うことができる。
上皿21の右上部には、遊技者が有価価値を消費して遊技媒体を借りる場合に操作する貸出ボタン26、及び、記憶媒体受付端末装置6から記憶媒体(ワンデイカード、会員カード等)を排出させるために操作される排出ボタン27が設けられている。これらのボタン26、27の間には、会員カードやワンデイカード等のカードに記憶された残高を表示する残高表示部28が設けられる。
下皿23には、下皿23に貯留された遊技球を排出するための下皿球抜き機構42が備えられる。操作部24が遊技者による回動操作されると、上皿21の遊技球が発送装置によって発射される。前面枠19の下部右側には、ガラス枠18を施錠するための鍵25が備わっている。
遊技機5からは、賞球信号、特賞信号、確変・時短信号、スタート信号、始動入賞信号、図柄確定信号、枠開放信号が出力される。
賞球信号は、所定数の賞球を払い出した場合に遊技機5から出力される信号で、例えば10個の賞球を排出する毎にパルス信号が出力される。特賞信号は、特図変動表示ゲームの結果によって大当たり状態となった場合、確変状態、時短状態等の単位時間に特図変動表示ゲームの結果、多くの大当たりが導出される状態において出力される信号である。
確変信号は、単位時間に特図変動表示ゲームの結果、多くの大当たりが導出される状態(確変状態、時短状態等の)において出力される信号である。始動入賞信号は、特図始動口センサ511が始動入賞口34への遊技球の入賞を検出した場合に出力される信号である。
スタート信号は、特図変動表示ゲームが開始した場合に出力される信号である。図柄確定信号は、特図変動表示ゲームが終了した(識別情報の変動表示が停止した)場合に出力される信号である。枠開放信号は、ガラス枠18又は前面枠19が開放された場合に出力される信号である。
なお、遊技機5は、これらの信号の全てを出力しなくても、一部の信号のみを出力するものであってもよい。
次に、記憶媒体受付端末装置6の構成について説明する。
記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61、表示装置62、紙幣挿入口63、状態表示部64、払出口66及び球払出案内装置67を備える。
カード挿入口61は、記憶媒体受付端末装置6の表示装置62の下方に設けられる。カード挿入口61には、ワンデイカード又は会員カード等の記憶媒体が挿入される。
表示装置62は、記憶媒体受付端末装置6の中央付近に設けられる。表示装置62は、表示画面及び操作部(中断スイッチ、カードIDクリアスイッチ)を備える。
中断スイッチは、遊技者が食事など遊技用装置4の前を離れる場合(つまり、遊技を中断する場合)に操作されるスイッチである。中断スイッチが操作されると、記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61に挿入されているカードのカードIDを記憶してからカードを排出する。そして、カード挿入口61にカードが新たに挿入されても、挿入されたカードのカードIDとカード記憶されたカードIDとが一致しなければ、新たに挿入されたカードを排出し、記憶されたカードID以外のカード以外での遊技を禁止する。カードIDクリアスイッチは、中断スイッチの操作によって記憶されたカードIDを消去する場合に操作される。
遊技者がカード挿入口61に会員カード又はワンデイカードを挿入すると、遊技機5の残高表示部28に、受け付けられたカード残高が表示される。その後、遊技者が遊技機5の貸出ボタン26を操作すると、記憶媒体受付端末装置6の払出口66から所定数の遊技球が排出される。払出口66から排出された遊技球は、球払出案内装置67に案内され上皿21に落下する。
なお、本実施形態では、貯球と貸球を区別しているが、貯球を球数データとして記憶せずに、有価価値に変換して記憶しておき、貯球を再使用する場合に、有価価値を消費して遊技球を払い出すようにすれば、貯球も貸球と考えることができる。
表示装置62は、カード情報表示画面、大当たり情報表示画面、残高情報表示画面、及びグループ登録画面等を表示する。カード情報表示画面では、カード挿入口61に挿入されたワンデイカード又は会員カードに記憶された情報(会員情報)が表示される。大当たり情報表示画面では、遊技機5において所定期間の間に実行された特図変動表示ゲームの回数及び特図変動表示ゲームの結果が大当たりである回数が表示される。残高情報表示画面では、カード挿入口61に挿入されたワンデイカード又は会員カードに記憶された有価価値、又は、カードが挿入されない状態で、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されることにより、記憶媒体受付端末装置6内にストックされた有価価値の残高が表示される。
記憶媒体受付端末装置6からは、カード情報、球貸情報、貯球払出情報が出力される。
カード情報は、記憶媒体受付端末装置6に受け付けられたカードに記憶されたカードIDやカードの種類である。球貸情報は、記憶媒体受付端末装置6が貸し出した遊技球の数を示す信号である。貯球払出情報は、記憶媒体受付端末装置6が払い出した貯玉の数を示す信号である。
図2に示す構成では、記憶媒体受付端末装置6は各遊技機5に一対一に設けられているが、例えば、1台の記憶媒体受付端末装置6を2台の遊技機5の間に設け、切替スイッチによって、左右どちらの遊技機5に対応するかを切り替えてもよい。
各台計数器68は、遊技者が遊技の結果獲得した遊技球の数を計数し、計数信号を出力する。各台計数器68からは、計数した遊技球の数を示す計数信号が出力される。
図3は、第1実施形態の遊技場管理装置1の構成を示すブロック図である。
遊技場管理装置1は、CPU101、プログラム等を予め格納したROM102、CPU101の動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM103、各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)104、ネットワーク通信ポート106、I/Oポート107及び外部ネットワーク通信ポート108を備える。
RAM103には、CPU101によって実行されるプログラムが格納される記憶領域及びプログラムの実行に必要なデータが一時的に記憶される作業領域が設けられる。また、ROM102にプログラムを記憶する代わりに、HDD104にプログラムを格納し、RAM103にプログラムをロードし、RAM103にロードされたプログラムを実行することもできる。
これらのCPU101、ROM102、RAM103、HDD104、ネットワーク通信ポート106、I/Oポート107及び外部ネットワーク通信ポート108はバス105によって接続されている。バス105は、CPU101がデータを読み書きするために使用するアドレスバス及びデータバスから構成される。
ネットワーク通信ポート106は、遊技場内のネットワークに接続される通信インターフェースであり、所定の通信プロトコルに従って遊技場内に設置された機器(会員管理装置17、情報収集端末装置3、呼出しランプ8及びコーナーランプ7)とデータ通信を行う。I/Oポート107は、シリアル通信をするインターフェースであり、入力装置110、出力装置111及びUPS(uninterruptible power supply)112が接続される。
外部ネットワーク通信ポート108は、遊技場の外部のネットワークに接続される通信インターフェースであり、所定の通信プロトコルに従って遊技場外のコンピュータ(例えば、遊技場外部管理装置2)とデータ通信を行う。なお、ネットワーク通信ポート106と、外部ネットワーク通信ポート108とは、物理的に一つのネットワークインターフェースカード上に論理的に構成されても、物理的に二つのネットワークインターフェースカードによって構成されてもよい。
入力装置110は、遊技場管理装置1に管理者がデータを入力するための装置であり、例えば、マウス、キーボード等である。出力装置111は、例えば、ディスプレイ等である。UPS112は、停電が発生した場合に、遊技場管理装置1に電源を供給するための装置である。
なお、遊技場管理装置1と会員管理装置17とがシリアル接続される場合には、遊技場管理装置1は、I/Oポート107を介して、会員管理装置17と接続される。
図4は、第1実施形態の情報収集端末装置3の構成を示すブロック図である。
情報収集端末装置3は、3個のCPU301〜303を内蔵した1チップタイプのプロセッサを備える。このプロセッサは、メディアアクセスコントロールCPU(MACCPU)301、ネットワークCPU302及びアプリケーションCPU303の三つのCPUを内蔵している。また、これらのCPU301〜303が接続されているアドレス及びデータのためのコモンバス304には、各CPUに共通して使用されるメモリとして、RAM305、EEPROM306及びROM307がバス304を介して接続されている。
RAM305には、アプリケーションCPU303によって実行されるプログラムが格納される記憶領域、プログラムの実行に必要なデータが一時的に記憶される作業領域、及び各種データ(例えば、通常時データ、特賞中データ等)を一時的に記憶する記憶領域が設けられる。
EEPROM306は、不揮発性のメモリであって、情報収集端末装置3に接続される遊技装置4の台番号、ネットワーク構成、ネットワーク通信アドレスの指定情報及び識別コード(チップID)等、情報収集端末装置3に設定される情報や停電等でも保持する必要のある遊技データ等を記憶する。
EEPROM306には、プログラムによって書き換え可能な領域が設けられる。このプログラムによって書き換え可能なEEPROM306の領域及びROM307には、遊技情報の収集に用いられるプログラムが格納されている。
情報収集端末装置3は、ネットワーク通信ポート308、シリアル通信ポート312、I/Oポート309、通信ポート310及び制御回路311を備える。ネットワーク通信ポート308、シリアル通信ポート312、I/Oポート309、通信ポート310及び制御回路311は、バス304を介して、CPU等の構成に接続されている。
ネットワーク通信ポート308は、遊技場内のネットワークに接続される通信インターフェースであり、所定の通信プロトコルに従って遊技場内に設置された機器(会員管理装置17、呼出しランプ8及びコーナーランプ7)とデータ通信を行う。
シリアル通信ポート312は、シリアル通信をするインターフェースであり、遊技機5のシリアル通信回路505が接続される。なお、シリアル通信ポート312とシリアル通信回路505とは呼出しランプ8を介して接続されてもよい。この場合、ネットワーク通信ポート308が、遊技機のシリアル通信回路505からの信号を受信する。
I/Oポート309は、パラレル信号又はシリアル信号が入出力されるインターフェースであり、遊技機5の遊技制御装置500の外部通信端子504に接続されている。I/Oポート309には、遊技機5から賞球信号、特賞信号、確変・時短信号、スタート信号、始動入賞信号、図柄確定信号、枠開放信号が入力され、記憶媒体受付端末装置6からカード情報、球貸情報、貯球払出情報が入力され、各台計数器68から出力される計数信号が入力され、補給球計数装置71から補給信号が入力され、回収球計数装置81から回収信号が入力される。なお、賞球信号、特賞信号、確変信号及びスタート信号は、遊技機5の遊技用マイクロコンピュータ501からシリアル通信ポート312に入力することもできる。
通信ポート310は、遊技機5の遊技用マイクロコンピュータ501から出力される信号を受信する。
制御回路311は、情報収集端末装置3に接続される各種装置と通信するための回路である。制御回路311には、例えば、台番号設定スイッチが接続される。また、制御回路311から、CPU301〜303のクロックやリセット等の制御信号を出力してもよい。
遊技装置4から情報収集端末装置3に遊技情報が入力されると、アプリケーションCPU303によって遊技情報の累積値が算出される。そして、アプリケーションCPU303は、算出された遊技情報の累積値に基づいて、遊技装置4の稼動状態を判定する。遊技情報の累積値は、RAM305に一定期間記憶され、例えば営業日の終了時に、当該累積値を、情報収集端末装置3がネットワーク通信ポート308から出力して、遊技場管理装置1に送信する。
図5は、第1実施形態の遊技機5のブロック図であり、遊技制御装置500を中心とした主要部のみを示す。
遊技機5は、遊技の実行を統括的に制御する遊技制御装置500を備える。
遊技制御装置500は、CPU501a、ROM501b及びRAM501cを備える遊技用ワンチップマイコン501を備え、入力インターフェース(入力I/F)502、出力インターフェース(出力I/F)503、外部通信端子504及びシリアル通信回路505を備える。
遊技用ワンチップマイコン501は、内部のCPU501aが制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、各特図変動表示ゲームの当たり判定用乱数値などの各種乱数値を生成する。
また、CPU501aは、始動入賞に基づいて各特図変動表示ゲームを開始させる際に、当該特図変動表示ゲームにおける飾り図柄による変動表示パターン、即ち、識別情報の変動表示時間を含む変動表示パターンやリーチパターン(リーチアクションの種類)を決定する。
遊技用ワンチップマイコン501の内部のRAM501cには、始動入賞口34に設けられた特図始動口センサ511のオン信号を記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、及び、CPU501aの作業領域等を備える。すなわち、RAM501cには、CPU501aによって検出された遊技球の入賞が始動記憶として記憶される。より具体的には、遊技制御装置500は、始動入賞口34への遊技球の入賞数及び入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値を記憶する。
遊技用ワンチップマイコン501の内部のROM501bには、遊技上の制御プログラムや制御データが格納されている。また、前述した各種乱数値に対応して、各特図変動表示ゲームの当たり発生を判定するための、特図変動表示ゲームの当たり判定値、変動表示パターンの判定値、リーチパターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。具体的には、例えば、ROM501bには、特図変動表示ゲームの遊技結果(「当たり」又は「はずれ」)に応じた変動表示パターンテーブルとが記憶され、当該変動表示パターンテーブルに含まれる変動表示パターンに対応したコマンドテーブルが記憶されている。
入力インターフェース502には、ローパスフィルタ及びバッファゲートを介して、特別始動口センサ511、一般入賞口センサ512、普通図柄始動ゲートセンサ513、カウントセンサ514、枠開放センサ515が接続されている。そして、入力インターフェース502は、これらのセンサから入力された各種信号を遊技用ワンチップマイコン501に中継する。
出力インターフェース503には、遊技用ワンチップマイコン501から出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、出力インターフェース503によって中継され、出力インターフェース503内の出力ポート及びドライバを介して、遊技状態表示器521、普電ソレノイド522、大入賞口ソレノイド523、払出制御装置524、演出制御装置525、遊技機外部の管理装置などと接続される外部端子板526に出力される。
遊技状態表示器521は、特別図柄が変動表示する特図変動表示ゲームの表示を行う特図表示器、普通図柄が変動表示する普図変動表示ゲームの表示を行う普図表示器が設けられる。また、遊技状態表示器521には、特別図柄の始動記憶数を表示する特図始動記憶数表示部、普通図柄の始動記憶数を表示する普図始動記憶数表示部が設けられる。
シリアル通信回路505は、外部端子板526を介して、情報収集端末装置3のシリアル通信ポート312と接続されている。出力インターフェース503は、外部端子板526を介して、情報収集端末装置3のI/Oポート309と接続されている。
チップ情報及び機種情報は、シリアル通信回路505から出力され、情報収集端末装置3のシリアル通信ポート312へ入力される。また、遊技情報(賞球信号、特賞信号など)は、出力インターフェース503から出力され、情報収集端末装置3のI/Oポート309へ入力される。
なお、遊技情報を、シリアル通信回路505から出力し、情報収集端末装置3のシリアル通信ポート312へ入力してもよい。
また、チップ情報、機種情報及び遊技情報を、外部通信端子504から出力し、情報収集端末装置3の通信ポート310へ入力してもよい。
また、チップ情報を外部通信端子504から出力し、情報収集端末装置3の通信ポート310へ入力し、機種情報を、シリアル通信回路505から出力し、情報収集端末装置3のシリアル通信ポート312へ入力してもよい。
さらに、チップ情報、機種情報を、記憶媒体受付端末装置6を介して情報収集端末装置3へ出力してもよい。
演出制御装置525は、遊技制御装置500からの表示制御信号に基づいて、表示装置58の表示を制御する。なお、表示制御信号は、表示装置58における特図変動表示ゲームの演出内容を指令する演出制御指令である。
遊技制御装置500の遊技用ワンチップマイコン501は、普通図柄始動ゲート31に備わる普通図柄始動ゲートセンサ513からの遊技球の検出信号の入力に基づいて、普通図柄の当たり判定用乱数値を抽出し、抽出された乱数値をROM501bに記憶されている判定値と比較し、普通図柄変動表示ゲームの当たり外れを判定する。そして、遊技状態表示器521によって普図変動表示ゲームを実行する。この普通図柄変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、普電ソレノイド522を動作させ、普通変動入賞装置33の開閉部材を所定時間(例えば、0.5秒〜2.9秒等の所定時間)だけ、上述のように開放するように制御する。
なお、普通図柄変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、はずれの結果を遊技状態表示器521に表示するように制御する。
また、遊技用ワンチップマイコン501は、始動入賞口34に備わる特図始動口センサ511からの遊技球の検出信号に基づいて、特図変動表示ゲームの当たり判定用乱数値を抽出して、抽出された乱数値をRAM501cに始動記憶として記憶する。そして、第1始動入賞記憶に基づく第1特図変動表示ゲームの開始時に、第1始動入賞記憶に記憶されている乱数値をROM501bに記憶されている第1特図変動表示ゲーム用の判定値と比較し、第1特図変動表示ゲームの当たり外れを判定する。
そして、遊技制御装置500は、特図変動表示ゲームの遊技結果が「はずれ」となるか「当たり」となるかを決定し、遊技結果に対応する様に、遊技状態表示器521に、識別図柄を所定時間変動表示した後、変動表示した識別図柄を停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
また、遊技制御装置500は、特図変動表示ゲームにおいて表示装置58に表示される演出(変動表示パターン)を決定し、決定された変動表示パターンに基づいて、変動時間コマンドを決定する。決定された変動時間コマンドは、特図変動表示ゲームの開始時に遊技制御装置500から演出制御装置525に送信される。そして、当該特図変動表示ゲームの変動表示の停止時には、変動停止コマンドが遊技制御装置500から演出制御装置525に送信される。そして、特図変動表示ゲームに対応して、表示装置58において、識別図柄を所定時間変動表示した後、変動表示した識別図柄を停止表示する特図変動表示ゲームに関する演出を表示する処理を行う。
そして、遊技制御装置500は、特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特図表示器に特別の結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。また、演出制御装置525は、表示装置58にて当たりの表示をする処理を行う。
特別遊技状態を発生させる処理においては、例えば、大入賞口ソレノイド523により特別変動入賞装置36の開閉扉を開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とするように制御する。そして、大当たりであれば、大入賞口に所定個数(例えば、9個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば、25秒)が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数継続する(例えば、15回繰り返す)制御をすることによって、サイクル遊技を行う。
また、小当たり又は擬似当りであれば、大入賞口の開放から短い所定時間(例えば、0.5秒)が経過するまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば、2回)継続する制御を行う。なお、小当たり又は擬似当りのときの大入賞口の開放時間が0.5秒と短いのは、遊技球が発射装置によって発射される周期(0.6秒毎に1個発射)より大入賞口の開放時間を短くして、遊技球を大入賞口へ入りにくくするためである。
このように、本実施の形態の遊技機は、特図変動表示ゲームの結果に基づいて、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生させる。
なお、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、遊技状態表示器521にはずれの結果態様を表示する制御を行う。また、演出制御装置525は、表示装置43にて行われる飾り特図変動表示ゲームにてハズレ組み合わせの識別情報を表示する。
また、遊技制御装置500は、各入賞口に設けられたセンサ(特別始動口センサ511、一般入賞口センサ512、普通図柄始動ゲートセンサ513、カウントセンサ514)からの遊技球の検出信号に基づいて、払出制御装置125に所定数の遊技球を払い出す指令をする。払出制御装置524は、遊技制御装置500からの指令に基づいて、払出モータを制御して所定数の遊技球を遊技機の上皿又は下皿に排出する。
図6は、第1実施形態の遊技機5から送信されるデータ(チップ情報、機種情報)の一例を説明する図である。
図6(A)に示すように、チップ情報は、遊技制御装置に設けられたワンチップマイコンに一意に付与された識別子である。
機種情報には型式情報(図6(B))及びメーカ情報(図6(C))が含まれる。
図6(B)に示すように、型式情報は、2バイト文字(漢字)によって表示された型式名、1バイト文字(8ビットアスキーコード)で表示されたアスキーデータのいずれかで構成される。なお、遊技機5から実際に送信されるデータは16進数のコードである。
図6(C)に示すように、メーカ情報は、2バイト文字(漢字)によって表示された製造メーカ名、1バイト文字(8ビットアスキーコード)で表示されたメーカコードのいずれかで構成される。なお、遊技機5から実際に送信されるデータは16進数のコードである。
図7は、第1実施形態の遊技場管理装置1が遊技用装置4(遊技機5)の情報を取得する処理のシーケンス図である。
遊技機5の電源が投入されると(1001)、遊技機5は情報収集端末装置3に遊技機情報を送信する(1002)。遊技機情報には、チップ情報(図6(A))及び機種情報(図6(B)、図6(C))が含まれる。遊技機情報にチップ情報が含まれるのは、遊技情報が遊技機5の外部通信端子504又はシリアル通信回路505から出力される場合、遊技情報にチップ情報が付加されて出力されるため、遊技情報の集計にチップ情報を使用すると便利だからである。
情報収集端末装置3は、遊技機5から送信された遊技機情報に台番号(又は、情報収集端末装置3の識別子)を付加し、遊技場管理装置1に転送する(1003)。
遊技場管理装置1は、電源が投入されると、基本情報取得処理を開始する(1004)この基本情報取得処理の詳細は、図15を用いて説明する。基本情報取得処理では、遊技場管理装置1は、情報収集端末装置3から送信された遊技機情報を台番号と関連付けて記憶装置104に格納し(1005)、情報収集端末装置3から送信された遊技機情報(機種情報)を遊技場外部管理装置2に送信し、基本情報900(図9参照)を要求する(1006)。
遊技場外部管理装置2は、基本情報要求を受信すると、基本情報要求に含まれる機種情報を用いてデータベースを検索し、基本情報900を取得し(1007)、取得した基本情報900を遊技場管理装置1に送信する(1008)。基本情報送信処理の詳細は、図17を用いて説明する。
遊技場管理装置1は、遊技場外部管理装置2から基本情報900を受信すると、基本情報900を台番号と関連付けて記憶装置104に格納し(1009)、基本情報補正処理を開始する(1010)。基本情報補正処理の詳細は、図16を用いて説明する。
基本情報補正処理では、遊技場管理装置1は、記憶装置104から基本情報900を読み出し(1011)、遊技場に設置された遊技機以外の設備の情報を取得し、台番号と関連付けて記憶装置104に格納する(1012)。この遊技機以外の設備(例えば、補給球計数装置の種類、回収球計数装置の種類)の情報は、その設備が遊技場に設置された際に設定される。そして、遊技場管理装置1は、情報収集端末装置3に設定される設定情報700を生成し(1013)、生成された設定情報700を台番号と関連付けて記憶装置104に格納する(1014)。この設定情報700の生成処理の詳細は、図16を用いて後述する。そして、生成された設定情報700を当該台番号の情報収集端末装置3に送信する(1015)。
情報収集端末装置3は、遊技場管理装置1から送信された設定情報700をEEPROM306に格納する(1016)。
図8は、第1実施形態の遊技場外部管理装置2に格納される遊技場リストの一例を説明する図である。
遊技場リストは、遊技店毎の遊技機の設置台数の情報を格納し、遊技場の名称、遊技場を一意に識別する識別子、遊技機の設置台数の情報を含む。なお、遊技場外部管理装置2がグループ店の本部に設置される場合、遊技場リストは、グループ店の遊技機の設置台数の情報を格納する。
図9(A)、(B)は、第1実施形態の遊技場管理装置1が遊技場外部管理装置2から取得する基本情報900の一例を説明する図である。
基本情報900には、特賞2信号の設定値、特賞3信号の設定値、特賞2の出力パターンの設定値、大入賞口数、特賞時発射方向の設定値、枠開放情報の出力形式、排出装置の種類の情報、及び特賞1オフ時のディレイの設定値が含まれる。各情報の詳細は図10を用いて後述する。
図10は、第1実施形態の遊技場管理装置1が遊技場外部管理装置2から取得する基本情報900の設定値の内容を説明する図である。
特賞2信号の設定値には、”1”と”2”があり、”1”が、確変大当たり時、時短大当たり時に確変・時短信号が出力されない機種であることを示し、”2”が、確変大当たり時、時短大当たり時に確変・時短信号が出力される機種であることを示す。特賞3信号の設定値は、この遊技機から2ラウンド当たりの特賞信号が出力されるかを示す。すなわち、”1”が2ラウンド当たりの場合に特賞信号が出力されない機種であることを示し、”2”が2ラウンド当たりの場合に特賞信号が出力される機種であること示す。なお、この遊技機が2ラウンド当たりの機能を備えていなければ、2ラウンド当たりの特賞信号は出力されず、特賞3信号には”1”が設定される。
特賞2の出力パターンの設定値には、”1”と”2”と”3”があり、”1”が特賞2信号が特賞1の開始時から出力される(すなわち、特賞1信号のオンと同時にオンになる)ことを示し、”2”が特賞2信号が特賞1の終了時から出力される(すなわち、特賞1信号のオフと同時にオンになる)ことを示し、”3”が特賞2信号が特賞1の終了時から出力され(すなわち、特賞1信号のオフと同時にオンになり)、オンオフを繰り返すパルス形式の信号で出力されることを示す。
大入賞口数の設定値には、”1”と”2”があり、この遊技機に設置された大入賞口の数を示す。特賞時発射方向の設定値には、”1”と”2”があり、”1”が大当たり時に遊技盤上で左方向を狙って遊技球を発射すると大入賞口に入賞しやすい(すなわち、遊技者が左打ちをすることによってラウンドが早く消化される)遊技機であることを示し、”2”が大当たり時に遊技盤上で右方向を狙って遊技球を発射すると大入賞口に入賞しやすい(すなわち、遊技者が右打ちをすることによってラウンドが早く消化される)遊技機であることを示す。
枠開放情報の設定値には、”1”と”2”があり、”1”が遊技機5のガラス枠18及び/又は前面枠19が閉じているときに枠開放SW515がONとなることを示し、”2”が遊技機5のガラス枠18及び/又は前面枠19が開いているときに枠開放SW515がONとなることを示す。
排出装置の種類の情報は、遊技機が遊技球を排出する速度を示す。すなわち、排出装置の種類の情報には、”1”と”2”と”3”があり、”1”が1秒間に8球を排出することを示し、”2”が1秒間に10球を排出することを示し、”3”が、1秒間に12球を排出すること示す。
特賞1オフ時のディレイの設定値は、大当たり状態が終了した後に特賞1信号がオフするまでの遅延時間を示す。図には、特賞1オフ時のディレイの設定値として、遅延時間が0秒の設定値”0”のみを示したが、他の遅延時間を設定することができる。
図11は、第1実施形態の遊技場管理装置1に格納される遊技場情報800の一例を説明する図である。
遊技場情報800には、補給球計数装置の情報、回収球計数装置の情報、枠開放時係員連絡監視時間、枠開放報知装置の情報、特賞時店内放送の情報、特賞時係員連絡の情報、及び特賞3カウントの情報が遊技機毎(台番号毎)に設定される。各情報の詳細は図12を用いて後述する。
図12は、第1実施形態の遊技場管理装置1に格納される遊技場情報800の設定値の内容を説明する図である。
補給球計数装置の情報は、この遊技機5に遊技球を補給する補給器70及び補給される遊技球を計数する補給球計数装置71のメーカ、機種を示す。これは、補給器70によって、遊技球の補給スピードが異なり、遊技機5から球切れ信号が出力されてから、補給球計数装置71から補給信号が出力される(所定数の遊技球を補給する)までの時間が異なるためである。
回収球計数装置の情報は、この遊技機5から排出される遊技球を受け入れるアウトタンク80及び排出される遊技球を計数する回収球計数装置81のメーカ、機種を示す。これは、回収球計数装置81によって、回収信号の出力形式が異なるためである。例えば、図示した例では、α社の商品Aでは、所定数(10個)の遊技球の排出が完了する少し前(7個の遊技球を排出して)から回収信号を立ち上げ、所定数(10個)の遊技球の排出が完了すると回収信号の出力を停止する。一方、β社の商品Aでは、所定数(10個)の遊技球の排出が完了すると、所定時間のパルスを回収信号として出力する。
枠開放時係員連絡監視時間及び枠開放報知装置の情報には、遊技機5のガラス枠、外枠が開放され、枠開放信号が検出された場合に従業員に報知する方法が設定される。すなわち、枠開放時係員連絡監視時間は、枠開放信号が検出されてからインカム(無線機)11を用いて従業員に枠開放の情報を連絡するまでの遅延時間である。枠開放報知装置の情報は、どの装置をどのように用いて、従業員に枠開放の情報を連絡するかが設定される。例えば、図示した例では、設定”1”では、呼出ランプ8は点灯せず、インカム11に自動放送はされない。設定”2”では、呼出ランプ8はパターンAで点滅し、インカム11に通常連絡の自動放送がされる。設定”3”では、呼出ランプ8はパターンBで点滅し、インカム11に緊急連絡の自動放送がされる。
特賞時店内放送の情報及び特賞時係員連絡の情報には、遊技機5に大当たりが発生した際に出力される特賞信号が検出された場合に従業員に報知する方法が設定される。すなわち、特賞時店内放送の情報が、設定”1”であれば、大当たり発生時に店内放送システム10による放送をしない。設定”2”であれば、大当たり発生時に店内放送システム10から大当たり発生メッセージと台番号とを放送をする。特賞時係員連絡の情報が、設定”1”であれば、インカム11に大当たりの発生が自動放送されず、設定”2”であれば、インカム11に大当たりの発生が自動放送される。
特賞3カウントの情報は、2ラウンド当たりが発生した場合、通常の大当たりの発生と同様の報知をするかが設定される。
図13は、第1実施形態の遊技場管理装置1に格納される補正情報の一例を説明する図である。
図13(A)に示す補正情報には、特賞1オフディレイ設定値、オフディレイ時間、補給球計数装置、及び、回収球計数装置が含まれる。
特賞1オフディレイ設定値は、この設定値を一意に識別する識別子である。オフディレイ時間は、図13(B)に示すように、特賞1信号がオフとなった後、遅れて排出された賞球を特賞中の賞球として計数する時間であり、補給球計数装置及び回収球計数装置の種類によって設定される。補給球計数装置、回収球計数装置は、遊技場情報800に格納される補給球計数装置及び回収球計数装置の種類である。
このように、ステップ1012で取得した補給球計数装置及び回収球計数装置の種類(すなわち、性能)に基づいて、特賞1信号のオフディレイ時間を設定することによって、特賞中(大当たり中)の賞球数を計数するための期間を正確に設定でき、特賞中の賞球数を正確に計数することができる。
なお、特賞期間の補正値を算出するためのパラメータは遊技場情報800に限らない。例えば、基本情報900に格納される特賞時発射方向の設定値と、遊技場情報800に格納される補給球計数装置の情報に基づいて、オフディレイ時間を決定してもよい。また、基本情報900に格納される特賞時発射方向の設定値と、遊技場情報800に格納される回収球計数装置の情報に基づいて、オフディレイ時間を決定してもよい。また、基本情報900に格納される大入賞口数と、遊技場情報800に格納される補給球計数装置の情報に基づいて、オフディレイ時間を決定してもよい。また、基本情報900に格納される大入賞口数と、遊技場情報800に格納される回収球計数装置の情報に基づいて、オフディレイ時間を決定してもよい。
図14は、第1実施形態の情報収集端末装置3に設定される設定情報700の一例を説明する図である。
図14に示す設定情報700は、図7のステップ1013で生成され、ステップ1016で情報収集端末装置3に設定されるもので、図には一例として、遊技機1の設定情報を示す。
設定情報700には、遊技機5の属性を示す情報として、特賞2信号の設定値、特賞3信号の設定値、特賞2の出力パターンの設定値、大入賞口数の設定値、特賞時発射方向の設定値、枠開放情報の出力形式、排出装置の種類の情報、及び特賞1オフ時のディレイの設定値が含まれ、遊技場に設置された設備の属性を示す情報として、補給球計数装置の情報、回収球計数装置の情報、枠開放時係員連絡監視時間、枠開放報知装置の情報、特賞時店内放送の情報、特賞時係員連絡の情報、及び特賞3カウントの情報が含まれる。
この設定情報700は、基本情報900及び遊技場情報800に基づいて生成される。設定情報700のうち特賞1オフディレイの設定値は、遊技場情報800によって定められた補正情報が設定される。すなわち、遊技機5の属性を示す情報のうち、特賞1オフ時のディレイの設定値は、基本情報900及び遊技場情報800から定められる補正情報である。遊技機5の属性を示す情報のうち、特賞1オフ時のディレイの設定値以外の情報は、遊技場外部管理装置2から取得した基本情報900に基づいて設定される。遊技場に設置された設備の属性を示す情報は、遊技場情報800に基づいて設定される。
図15は、第1実施形態の遊技場管理装置1において実行される基本情報取得処理のフローチャートである。この基本情報取得処理は、遊技場管理装置1の電源投入時にCPU101によって実行される。なお、図15から図17における説明では、前述したシーケンス(図7)と対応付けるため、図7のシーケンス番号を併記する。
まず、各情報収集端末装置3に設定すべき設定情報700が生成されているか否かを判定する(1101)。その結果、全ての情報収集端末装置3に設定すべき設定情報700が生成されていれば、この基本情報取得処理を終了する。一方、一部の情報収集端末装置3に設定すべき設定情報700が生成されていなければ、ステップ1102に進み、この設定情報700を生成するための基本情報を収集する。
これは、例えば、遊技場に設定された遊技機5が交換された場合、遊技場の従業員が遊技場管理装置1を操作して、交換された台番号の遊技機の基本情報及び設定情報を削除する操作をする。これによって、交換された遊技機5の基本情報及び設定情報が記憶されていない状態となる。
このため、ステップ1102では、基本情報が記憶されていない(交換された)台番号の遊技機5から送信されたチップ情報を受信し(1102、1003)、受信したチップ情報を台番号と関連付けて記憶装置104に格納する(1103、1005)。なお、交換されていない遊技機5から送信されたチップ情報は破棄される。
なお、チップ情報は、遊技機5の電源投入時に、遊技機5から情報収集端末装置3に送信されるが、遊技場管理装置1が、基本情報が記憶されていない(交換された)台番号の遊技機5にチップ情報を問い合わせてもよい。
その後、基本情報が記憶されていない(交換された)台番号の遊技機5から送信された機種情報を受信し(1104、1003)、受信した機種情報を台番号と関連付けて記憶装置104に格納する(1105、1005)。なお、交換されていない遊技機5から送信された機種情報は破棄される。
次に、遊技場外部管理装置2に、ステップ1105で受信した機種情報を送信し、基本情報900を要求する(1106、1006)。遊技場外部管理装置2から基本情報900を受信すると、受信した基本情報をチップ情報(台番号)と関連付けて記憶装置104に格納する(1108、1009)。
なお、遊技場外部管理装置2に、チップ情報を送信してもよい。チップ情報を遊技場外部管理装置2に送信すると、遊技場外部管理装置2が、基本情報をどの遊技機に送信したかを管理することができる。
図16は、第1実施形態の遊技場管理装置1において実行される設定情報生成処理のフローチャートである。この設定情報生成処理は、図7のステップ1010においてCPU101によって起動される。
まず、記憶装置104からチップ情報、基本情報及び遊技場情報を読み出す(1111、1112、1113、1011、1012)。そして、読み出したチップ情報に対応する遊技場情報に変更があるか否かを判定する(1114)。この遊技場情報は、遊技場に設置された設備が交換された場合に再設定されるので、遊技場の従業員が遊技場管理装置1に設備の情報(遊技場情報)を入力した場合に、交換された設備に対応する台番号の遊技機5の設定情報が削除される。この設定情報の有無によって遊技場情報が変更されているかを判定することができる。
その後、基本情報及び遊技場情報から設定情報を生成する(1115、1013)。この設定情報生成処理の詳細は後述する。
次に、生成された設定情報を台番号と関連付けて記憶装置104に格納し(1116、1014)、生成された設定情報を当該遊技機5に接続された情報収集端末装置3に送信する(1117、1015)。
なお、遊技機5は電源が投入されるとチップ情報を出力するので、遊技場管理装置1が、設定情報の有無にかかわらず、遊技機5から出力されるチップ情報を受信し、受信したチップ情報が既に記憶装置104に記憶されているチップ情報であるか否かを判定し、既に記憶されているチップ情報と重複しないチップ情報を出力した遊技機から機種情報を取得してもよい。この場合、遊技機5はチップ情報によって管理され、遊技場内の遊技機の移動を把握することができないので、遊技装置4から出力される遊技情報は台番号によらず、チップ情報によって管理するとよい。
図17は、第1実施形態の遊技場外部管理装置2において実行される基本情報送信処理のフローチャートである。この基本情報送信処理は、図7のステップ1007〜1008において、遊技場外部管理装置2のCPUによって実行される。
まず、遊技場管理装置1から基本情報要求(機種情報)を受信したか否かを判定する(1121)。基本情報要求(機種情報)を受信した場合(1122でYes)、受信した基本情報要求に含まれる機種情報を用いてデータベースを検索し、受信した機種情報に対応する基本情報を取得する(1123、1007)。そして、取得した基本情報を遊技場管理装置1へ送信する(1124、1008)。
以上説明したように、第1実施形態によると、遊技機5を入れ替えたり、遊技場内で遊技機5の配置を変更する場合、遊技機5が設置されている遊技場の設備(補給器70、アウトタンク80)と遊技機との新しい対応関係を容易に設定することができ、対応関係の誤った設定を防止でき、遊技機の入れ替えや配置替え時の作業負担を軽減することができる。
また、補正情報を参照して、基本情報を補正して遊技機5毎の設定情報700を生成する。すなわち、遊技場に設置された設備(補給器70、アウトタンク80)と遊技機5との対応関係によって、遊技機5毎の設定情報700(特賞1オフディレイ時間)を生成するので、各遊技機に適する設定情報を生成することができる。
<第1実施形態の変形例>
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
前述した第1実施形態では、遊技場管理装置1は、遊技機5が遊技場に設置されたときに遊技場外部管理装置2から基本情報を取得し、この遊技機5(チップ情報)に対応する設定情報が、既に記憶されている場合は、基本情報を取得しない。このため、遊技場情報が変更されたタイミングで設定情報が更新されていた。以下に説明する変形例では、遊技場管理装置1は、遊技機5からチップ情報を受信する毎、すなわち、遊技機5の電源投入毎(営業開始毎)に、機種情報又は設定情報を遊技場外部管理装置2に送信し、基本情報を取得する。
図18は、第1実施形態の変形例の遊技場管理装置1において実行される基本情報取得処理のフローチャートである。この基本情報取得処理は、遊技場管理装置1が遊技機5からチップ情報を受信するとCPU101によって実行される。なお、図18、図19における説明では、前述したシーケンス(図7)と対応付けるため、図7のシーケンス番号を併記する。また、図18に示す基本情報取得処理は、図15に示す基本情報取得処理の変形例であるため、同じ処理を行うステップには同じ符号を付した。
まず、遊技機5から出力されるチップ情報を情報収集端末装置3を介して受信し(1102、1003)、受信したチップ情報を台番号と関連付けて記憶装置104に格納する(1103、1004)。このチップ情報は、遊技機5の電源投入時に、遊技機5から情報収集端末装置3に送信される。
次に、遊技機5から出力される機種情報を情報収集端末装置3を介して受信し(1104、1003)、受信した機種情報を台番号(チップ情報)と関連付けて記憶装置104に格納する(1105、1004)。
次に、ステップ1102で受信したチップ情報に対応する設定情報が記憶装置104に格納されているか否かを判定する(1131)。その結果、チップ情報に対応する設定情報が記憶装置104に格納されている場合(1132でYes)、記憶装置104に格納されている設定情報を遊技場外部管理装置2に送信する(1133)。ステップ1133で送信される設定情報700は、全ての設定情報でも、設定情報700の一部でもよい。また、設定情報700と共にチップ情報を送信してもよい。遊技場外部管理装置2に設定情報700が送信される場合、遊技場外部管理装置2は基本情報を送信しない。すなわち、設定情報700を変更する必要がある場合、遊技場管理装置1で設定情報700の更新処理が行われ、遊技場外部管理装置2は遊技場管理装置1から送信された設定情報700を記憶するだけである。
一方、チップ情報に対応する設定情報700が記憶装置104に格納されていない場合(1132でNo)、ステップ1104で受信した機種情報を送信し、基本情報900を要求する(1106、1006)。遊技場外部管理装置2から基本情報900を受信すると(1107)、受信した基本情報をチップ情報(台番号)と関連付けて記憶装置104に格納する(1108、1009)。
なお、前述した例と同様に、遊技場外部管理装置2に、チップ情報を送信してもよい。チップ情報を遊技場外部管理装置2に送信すると、遊技場外部管理装置2が、基本情報をどの遊技機に送信したかを管理することができる。
図19は、第1実施形態の変形例の遊技場外部管理装置2において実行される基本情報送信処理のフローチャートである。この基本情報送信処理は、図7のステップ1007〜1008において、遊技場外部管理装置2のCPUによって実行される。また、図19に示す基本情報送信処理は、図17に示す基本情報送信処理の変形例であるため、同じ処理を行うステップには同じ符号を付した。
まず、遊技場管理装置1から基本情報要求(機種情報)を受信したか否かを判定する(1121)。基本情報要求(機種情報)を受信した場合(1122でYes)、受信した基本情報要求に含まれる機種情報を用いてデータベースを検索し、受信した機種情報に対応する基本情報を取得する(1123、1007)。そして、取得した基本情報を遊技場管理装置1へ送信する(1124、1008)。
一方、基本情報要求(機種情報)を受信しない場合(1122でNo)、遊技場管理装置1から設定情報を受信したか否かを判定する(1125)。設定情報を受信した場合(1126でYes)、受信した設定情報を記憶装置(データベース)に格納する(1127)。
なお、遊技場外部管理装置2から提供される基本情報を基本部分と付加部分とによって構成し、初回の基本情報の取得時には基本情報の基本部分を送信し、所定回数の基本情報の要求があった場合に基本情報の付加部分を送信する。このようにすると、遊技機を長く設置した遊技場が付加情報の提供を受けることができ、遊技場が遊技機を長く設置することに対するインセンティブを与えることができる。
以上説明したように、第1実施形態の変形例によると、前述した第1実施形態の効果に加え、遊技機5の電源投入毎に遊技場外部管理装置2から基本情報を取得するので、基本情報が変更された場合に、遊技場管理装置1のデータベースを効率よく更新することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。前述した第1実施形態では、遊技場管理装置1が遊技場外部管理装置2から遊技機5の基本情報を取得したが、第2実施形態では、情報収集端末装置3が遊技場管理装置1から遊技機5の基本情報を取得し、取得した基本情報を補正する。
図20は、第2実施形態の情報収集端末装置3が遊技用装置4(遊技機5)の情報を取得する処理のシーケンスである。
遊技機5の電源が投入されると(2001)、遊技機5は情報収集端末装置3に遊技機情報を送信する(2002)。遊技機情報には、チップ情報(図6(A))及び機種情報(図6(B)、図6(C))が含まれる。遊技機情報にチップ情報が含まれるのは、遊技情報が遊技機5の外部通信端子504又はシリアル通信回路505から出力される場合、遊技情報にチップ情報が付加されて出力されるため、遊技情報の集計にチップ情報を使用すると便利だからである。
情報収集端末装置3は、電源が投入されると、基本情報取得処理を開始する(2003)。この基本情報取得処理の詳細は、図21を用いて説明する。基本情報取得処理では、情報収集端末装置3は、遊技機5から送信された遊技機情報をEEPROM306に格納し(2004)、遊技機5から送信された遊技機情報を遊技場管理装置1に送信し、基本情報900(図9参照)を要求する(2005)。
遊技場管理装置1は、基本情報要求を受信すると、基本情報要求に含まれる機種情報を用いてデータベースを検索し、基本情報900を取得し(2006)、取得した基本情報900を情報収集端末装置3に送信する(2007)。基本情報900は、遊技場が新機種を導入した際に遊技場管理装置1に入力される。また、新機種の発表時に、遊技機メーカが遊技場の遊技場管理装置1に配布してもよい。
また、基本情報要求を送信した情報収集端末装置3の台番号を用いてデータベースを検索し、この遊技情報収集端末装置3に対応する遊技場情報800を取得し(2008)、取得した遊技場情報800を情報収集端末装置3に送信する(2010)。なお、基本情報900及び遊技場情報800を一緒に送信してもよい。
情報収集端末装置3は、遊技場管理装置1から基本情報900及び遊技場情報800を受信すると、基本情報900及び遊技場情報800をEEPROM306に格納し(2009、2011)、基本情報補正処理を開始する(2012)。基本情報補正処理の詳細は、図22を用いて説明する。
基本情報補正処理では、情報収集端末装置3は、EEPROM306から基本情報900及び遊技場情報800を読み出し(2013、2014)、読み出した基本情報900及び遊技場情報800に基づいて、設定情報700を生成し(2015)、生成された設定情報700をEEPROM306に格納する(2016)。この設定情報700の生成処理は、第1実施形態(図16)と同じ方法を用いることができる。そして、生成された設定情報700を遊技場管理装置1に送信する(2017)。
遊技場管理装置1は、情報収集端末装置3から送信された設定情報700を記憶装置104に格納する(2018)。
図21は、第2実施形態の情報収集端末装置3において実行される基本情報取得処理のフローチャートである。この基本情報取得処理は、情報収集端末装置3の電源投入時にアプリケーションCPU303によって実行される。なお、図21から図22における説明では、前述したシーケンス(図20)と対応付けるため、図20のシーケンス番号を併記する。
まず、設定情報700がEEPROM306に格納されているか否かを判定する(2101)。その結果、設定情報700がEEPROM306に格納されていれば、この基本情報取得処理を終了する。一方、設定情報700がEEPROM306に格納されていなければ、ステップ2102に進み、設定情報700を生成するための基本情報を収集する。
これは、遊技場に設定された遊技機5が交換された場合、情報収集端末装置3に接続された遊技機5からは異なるチップ情報が出力される。情報収集端末装置3は、接続された遊技機5から、記憶されているチップ情報と異なるチップ情報を受信すると、遊技機5が交換されたので、新たな設定情報700を作成する必要があると判定し、既にEEPROM306に格納されている設定情報700を消去し、設定情報700がEEPROM306に格納されていない状態となる。
ステップ2102では、遊技機5から送信されたチップ情報を受信し(2102、2002)、受信したチップ情報をEEPROM306に格納する(2103、2004)。その後、遊技機5から送信された機種情報を受信し(2104、2002)、受信した機種情報をEEPROM306に格納する(2105、2004)。
次に、ステップ2102で受信したチップ情報及びステップ2104で受信した機種情報を遊技場管理装置1に送信し、基本情報900を要求する(2106、2005)。遊技場管理装置1から基本情報900を受信すると(2107、2007)、受信した基本情報をEEPROM306に格納する(2108、2009)。また、遊技場管理装置1から遊技場情報800を受信すると(2109、2010)、受信した基本情報をEEPROM306に格納する(2110、2011)。このとき、設定情報を再設定する必要があるので、設定情報を消去する。
図22は、第2実施形態の情報収集端末装置3において実行される基本情報補正処理のフローチャートである。この設定情報生成処理は、図20のステップ2012においてアプリケーションCPU303によって起動される。
まず、EEPROM306からチップ情報、基本情報及び遊技場情報を読み出す(21111、2112、2113、2013、2014)。そして、読み出したチップ情報に対応する遊技場情報に変更があるか否かを判定する(2114)。この遊技場情報は、遊技場に設置された設備が交換された場合に遊技場管理装置1に再設定されるので、遊技場の従業員が遊技場管理装置1に設備の情報(遊技場情報)を入力した後、遊技場管理装置1から情報収集端末装置3に遊技場情報を送信する。この遊技場情報は、設備の情報(遊技場情報)を入力した後、初めて遊技場管理装置1と情報収集端末装置3との間で通信する際に送信されるとよい。情報収集端末装置3は、遊技場管理装置1から受信した遊技場情報をEEPROM306に格納し、遊技情報変更フラグを設定する。ステップ2114では、この遊技情報変更フラグによって遊技場情報が変更されているかを判定することができる。
チップ情報が変更されている場合(設定情報が消去されている場合)、又は、遊技場情報が変更されている場合、基本情報及び遊技場情報から設定情報を生成する(2115、2015)。この設定情報生成処理の詳細は後述する。次に、生成された設定情報をEEPROM306に格納し(2116、2016)、生成された設定情報を遊技場管理装置1に送信する(2117、2017)。
図23は、本発明の第2実施形態の遊技場管理装置1において実行される基本情報送信処理のフローチャートである。この基本情報送信処理は、図20のステップ2006〜2007、2009〜2010において、遊技場管理装置1のCPU101によって実行される。
まず、情報収集端末装置31から基本情報要求(機種情報)を受信したか否かを判定する(2121)。基本情報要求(機種情報)を受信した場合(2122でYes)、受信した基本情報要求に含まれる機種情報を用いてデータベースを検索し、受信した機種情報に対応する基本情報を取得する(2123、2006)。そして、取得した基本情報を情報収集端末装置3へ送信する(2124、2007)。このとき、補正情報(図13)も一緒に送るとよい。
その後、受信した基本情報要求に含まれる台番号を用いてデータベースを検索し、受信した台番号に対応する遊技機情報を取得する(2125、2009)。そして、取得した遊技機情報を情報収集端末装置3へ送信する(2126、2010)。
以上説明したように、第2実施形態によると、前述した第1実施形態と同様に、遊技機5を入れ替えたり、遊技場内で遊技機5の配置を変更する場合、遊技機5が設置されている遊技場の設備(補給器70、アウトタンク80)と遊技機との新しい対応関係を容易に設定することができ、対応関係の誤った設定を防止でき、遊技機の入れ替えや配置替え時の作業負担を軽減することができる。
また、遊技機5毎の設定情報700を情報収集端末装置3が生成する。すなわち、情報収集端末装置3が、遊技場に設置された設備(補給器70、アウトタンク80)と遊技機5との対応関係によって、遊技機5毎の設定情報700(特賞1オフディレイ時間)を生成するので、遊技場管理装置1に処理が集中することがなく、特に、開店時(電源投入時)の遊技場管理装置1の負荷を抑制することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。前述した第1実施形態では、補正情報(図13)が固定値であったが、第3実施形態では、実際に稼動した結果、誤差が生じた場合、誤差を修正するために営業終了時に補正情報を修正し、修正された補正情報を遊技場外部管理装置2へ送信する。
図24は、第3実施形態の遊技場管理装置1に格納される補正情報の一例を説明する図である。
第3実施形態の補正情報には、特賞1オフディレイ設定値、オフディレイ時間、補給球計数装置、回収球計数装置、誤差修正設定値、及び、誤差修正範囲が含まれる。
特賞1オフディレイ設定値は、この設定値を一意に識別する識別子である。オフディレイ時間は、特賞1信号がオフとなった後、遅れて排出された賞球を特賞中の賞球として計数する時間であり(図13(B)参照)、補給球計数装置及び回収球計数装置の種類によって設定される。補給球計数装置、回収球計数装置は、遊技場情報800に格納される補給球計数装置及び回収球計数装置の種類である。
誤差修正設定値は、オフディレイ時間を修正するために加減算される値であり、特賞1オフディレイ設定値毎(すなわち、補給球計数装置及び回収球計数装置の種類毎)に設定される。なお、図では範囲を示してあるが、実際はこの範囲の中の一つの値が設定されている。誤差修正範囲は、各特賞1オフディレイ設定値(オフディレイ時間)毎に予め設定された、オフディレイ時間を修正可能な範囲である。
第3の実施の形態では、特賞1オフディレイ時間の補正情報が実際に必要なオフディレイ時間と誤差がある場合、その誤差を修正する。すなわち、図27に示す修正処理によって、営業終了時に補正情報及び大当たり1回分の差玉等を参照して設定情報を修正する。
図25は、第3実施形態の情報収集端末装置3に設定される設定情報700の一例を説明する図である。
第3実施形態の設定情報700には、遊技機5の属性を示す情報として、特賞2信号の設定値、特賞3信号の設定値、特賞2の出力パターンの設定値、大入賞口数、特賞時発射方向の設定値、枠開放情報の出力形式、排出装置の種類の情報、特賞1オフ時のディレイの設定値、及び誤差修正設定値が含まれ、遊技場に設置された設備の属性を示す情報として、補給球計数装置の情報、回収球計数装置の情報、枠開放時係員連絡監視時間、枠開放報知装置の情報、特賞時店内放送の情報、特賞時係員連絡の情報、及び特賞3カウントの情報が含まれる。
この設定情報700は、基本情報900及び遊技場情報800に基づいて生成される。設定情報700のうち特賞1オフディレイの設定値と誤差修正設定値は、遊技場情報800によって定められた補正情報が設定される。
すなわち、遊技機5の属性を示す情報のうち、特賞1オフ時のディレイの設定値と誤差修正設定値は、基本情報900及び遊技場情報800から定められる補正情報である。遊技機5の属性を示す情報のうち、特賞1オフ時のディレイの設定値と誤差修正設定値以外の情報は、遊技場外部管理装置2から取得した基本情報900に基づいて設定される。遊技場に設置された設備の属性を示す情報は、遊技場情報800に基づいて設定される。
図26は、第3実施形態の遊技場管理装置1が情報収集端末装置3から遊技用装置4(遊技機5)の情報を取得する処理のシーケンスである。
遊技場の従業員が遊技場管理装置1に営業終了の操作をすると、遊技場管理装置1は営業終了処理を開始する(3001)。
営業終了処理では、遊技場管理装置1は、情報収集端末装置3にポーリングをすることによって、収集した遊技情報の累積値の最終値の送信を要求する(3002)。
情報収集端末装置3は、遊技場管理装置1から遊技情報の累積値の送信を要求されると、チップ情報及び機種情報を送信し(3003)、遊技情報の累積値の最終値を送信する(3005)。この遊技情報の累積値の最終値には、特賞情報(大当たり回数)が含まれている。
遊技場管理装置1は、受信したチップ情報及び機種情報を記憶装置104に格納し(3004)、遊技情報の累積値(特賞情報の累積値)を記憶装置104に格納する(3006)。
その後、遊技場管理装置1は、補正情報修正処理を起動する(3007)。補正情報修正処理では、記憶装置104から遊技情報(特賞情報)及び補正情報を読み出し(3008、3009)、読み出した遊技情報(特賞情報)に基づいて、補正情報を修正する(3010)。この補正情報修正処理の詳細は、図27を用いて後述する。その後、チップ情報、特賞情報(当該日の遊技機の大当たり回数)及び、修正した補正情報と誤差修正情報を含む設定情報を遊技場外部管理装置2へ送信する(3011)。
遊技場外部管理装置2は、受信したチップ情報、特賞情報及び、修正した補正情報と誤差修正情報を含む設定情報を記憶装置に格納する(3012)。
遊技場外部管理装置2は、設定情報を配布する際に、修正された補正情報を考慮して設定情報を配布することができる。
図27は、第3実施形態の遊技場管理装置1によって実行される補正情報修正処理のフローチャートであり、図26の3007において、遊技場管理装置1のCPU101で実行される。
まず、情報収集端末装置3から受信した遊技情報を記憶装置104から読み出し(3101)、補正情報を記憶装置104から読み出す(3102)。
その後、受信した遊技情報のうち特賞情報に基づいて、特賞回数に対応するT1Yの実測値(総T1Yの実測値)を算出する(3103)。ここで、T1Yとは大当たり1回分の差球(大当たり中のセーフ球から大当たり中のアウト球を減算した球数;特賞1信号出力中の差球)を示し、総T1Yの実測値とは、T1Y(1回の大当たり中の差球数)を1日の特賞回数分合計し、この合計値によって求めることができる。
次に、特賞回数に対応する総T1Yの設定値を記憶装置104から取得する(3104)。例えば、予め設定されているT1Yの設定値が「2000球」の遊技機では、特賞回数が「10回」である場合は、総T1Yの設定値は「20000」が取得され、予め設定されているT1Yの設定値が「1600球」の遊技機では、特賞回数が「8回」である場合は、総T1Yの設定値は「12800」が取得される。なお、T1Yの設定値は遊技機毎に任意の値が設定され、特賞回数にはその遊技機において1日に発生した大当たりの回数が設定されるため、上記の値に限定されず、遊技機の種類、特賞の発生状況に応じてそれぞれ任意の値が設定される。
そして、「総T1Yの設定値」から算出された「総T1Yの実測値」を減じることによって、「総T1Yの設定値」と「総T1Yの実測値」との誤差を算出する(3105)。そして、算出された誤差値に基づいて誤差修正設定値を決定し、補正情報(図24)に設定する(3106)。例えば、誤差球数が多い場合に特賞1期間が長くなるように、誤差+100球で設定値を+1秒し、誤差−100球で設定値を−1秒する。その後、決定された誤差修正設定値によって特賞1オフディレイの設定値を設定し、設定情報(図25)を修正する(3107)。なお、誤差球の値と誤差修正設定値との関係は上記の例に限らず、例えば、誤差+80球で+1秒、誤差+80球で+0.5秒など、誤差球の値と誤差修正設定値はそれぞれ任意の値をとることができる。
第3実施形態では、特賞1オフディレイ設定値毎(すなわち、補給球計数装置及び回収球計数装置の種類毎)に誤差修正設定値が設定される。これは、補給器70、アウトタンク80の組み合わせが同じであれば、同程度のオフディレイ時間を設定すればよいとの考えに基づくものである。一方、オフディレイ時間には設備の性能の他、遊技機の性能も関係する。このため、遊技機毎に誤差修正設定値を設定してもよい。この場合、補正情報(図24)は誤差修正設定値を含まず、ステップ3106で決定された誤差修正設定値は補正情報に設定されず(3106)、設定情報(図25)に直接設定される。
その後、遊技場管理装置1は、チップ情報、特賞情報及び設定情報を遊技場外部管理装置2に送信する(3110)。
T1Yは、一般に大当たり1回分の差玉であり、大当たり中のセーフ球数−大当たり中のアウト球数、すなわち、特賞中の賞球信号の合計から、特賞中に回収球計数装置81から出力される回収信号の合計を減じることによって計算することができる。
また、T1Yに代えて、大当たり中の補給球数(特賞中に補給球計数装置から出力される補給信号の合計)を用いてもよい。例えば、遊技機5が現金機の場合、遊技機5から賞球信号が出力されていない、このため、補給球数計数装置71から出力される補給信号を用いてセーフ球数(賞球数)を計算する必要がある。この補給信号は、遊技場に設定される補給器70のメーカ、型式によって出力される信号に違いが生じるので、遊技機5以外の要素で補正をする必要が生じる。
例えば、補給器70の性能・動作の違いとして、タンクスイッチの位置の違いがある。タンクスイッチの位置の違いによって補給器70が遊技機5に球の補給を開始、停止するタイミングが異なるからである。特に、補給球計数装置71からタンクスイッチまでの距離によって、球の補給が停止してから補給信号の出力が停止するまでの遅延が異なる。
また、補給器70の制御方式によっても、補給器70の性能が異なる。例えば、球の補給を停止する条件が補給器70によって異なる。遊技機5の上タンクが一杯になると球の補給を止めるものや、タンクスイッチが押されると球の補給を止めるものや、タンクスイッチのオフを検出してから所定数の球を補給するものがある。また、この一度に補給される球の数も異なる。
さらに、大当たり中のセーフ球数(特賞中の賞球信号の合計)を用いてもよい。賞球信号は遊技機5から出力されるので、遊技場に設定される補給器70、アウトタンク80等の設備の要素が関係しない。しかし、遊技機で大当たりが連続して発生した場合、短時間に多数の賞球を排出する必要があるが、球排出装置の性能によっては、遊技球の排出が追い付かず、大当たりが終了しても特賞中の賞球の排出が続くことがある。また、補給器70の能力によっては、補給器70から遊技機5への遊技球の補給が、遊技機5からの遊技球の排出速度より遅い場合がある。この場合にも大当たり中に発生した賞球は大当たりが終了した後に排出される。
アウトタンクの特性も特賞1オフディレイの設定値を修正の要素となる。例えば、大当たり中に大入賞口に入賞した遊技球は回収球計数装置81にて計数される。すなわち、大入賞口から回収球計数装置81までの距離によって、遊技球の入賞からアウト球の計数までの遅延時間が異なる。
このように、遊技機5の性能、遊技機5と共に設置された設備(補給器70、アウトタンク80)の性能、遊技機5と設備との関係によって、特賞1オフディレイの設定値が異なる。
なお、第3実施形態では、第1実施形態に設定情報の補正を適用した例について説明したが、第2実施形態のように情報収集端末装置3にて設定情報を生成する実施形態にも設定情報の補正を適用することができる。
以上説明したように、本発明の第3実施形態によると、所定の遊技情報(例えば、差玉)の実測値に誤差が生じた場合には、その誤差値に基づいて特賞1オフディレイ時間を修正するので、遊技機及び遊技場に設置された設備により適合する設定情報を生成することができる。
また、遊技場管理装置1が営業単位毎に補正情報の誤差を修正し、その誤差修正後の情報を遊技場外部管理装置2送信するので、例えば、グループ店の本部に設置された遊技場外部管理装置2でも管理することができる。
また、営業単位毎に誤差修正設定情報が遊技場外部管理装置2へ送信されるので、総T1Yの設定値と実測値との誤差が極端に大きい場合は、遊技場に設置された設備が変更されたことが予想できる。この変更を遊技場が把握していない場合は不正が行われたと推定し、遊技場に通報をすることができる。したがって、ホールの営業指針に使用するためのパラメータに、不正監視機能を付加することができ、遊技場における健全な遊技環境を容易に担保することができる。