以下、本発明の実施形態について、図1〜図19を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態の説明において記す前後左右とは、遊技者から見た、つまり遊技機に向かって見た方向を指すものとする。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図11を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の遊技システムのシステム構成図である。
遊技場の内部には内部ネットワークが設けられており、当該内部ネットワークには遊技場管理装置(ホールコンピュータ)1及び情報収集端末装置3が接続される。具体的には、情報収集端末装置3は、中継装置(ルータ)2を介して内部ネットワークに接続する。なお、本実施形態では、各島設備に複数の情報収集端末装置3が設けられて、同じ島設備に設けられた情報収集端末装置3は、当該島設備に設けられた一台の中継装置2に接続される。なお、本実施形態では、一の島設備に一台の中継装置2が設けられるが、一の島設備に何台の中継装置2が設けられてもよいし、複数の島設備ごとに一台の中継装置2が設けられてもよい。
遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標)によって構成される。当該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、機器間の通信(例えば、特定の機器に対するデータの転送や指令信号の送信)や、複数の機器に対する同報通信(例えば、マルチキャストやブロードキャスト)を行うことができる。
情報収集端末装置3は、遊技用装置4で行われた遊技に関するデータである遊技データを収集する。遊技場管理装置1は、内部ネットワークを介して各情報収集端末装置3から遊技データを収集し、各遊技機5(図2参照)の動作状態を監視する。なお、遊技用装置4は、遊技機5及びカードユニット70(図2参照)のことである。また、遊技場管理装置1には、停電時、UPS(Uninterruptible Power Supply)17から電気が供給される。
情報収集端末装置3には、遊技用装置4が接続される。情報収集端末装置3は、遊技用装置4から遊技データを収集して、所定期間の遊技データの累積値(例えば、遊技機5から出力される特賞信号に基づいて算出される特賞回数の累積値)を生成する。そして、当該累積値に基づいて遊技用装置4の稼動量を算出し、算出した稼動量を遊技場管理装置1に送信する。この情報収集端末装置3が生成する所定期間の遊技データの累積値は、通常は一営業単位毎に累積算出される。
ここで営業単位とは一日の営業開始から営業終了までを意味し、開店時間より早く始まり閉店時間より遅く終わる。なお、一日の営業時間を午前、午後等に分割して、一日に複数の営業単位を設定してもよい。また、営業単位を、複数日(例えば、一週間)にわたるものとしてもよい。
なお、複数(例えば、二台)の遊技用装置4に対して一台の情報収集端末装置3を接続する構成でもよい。ただし、複数の遊技用装置4に対して一台の情報収集端末装置3を接続する構成の場合、カードユニット70は各遊技機5に一対一に対応して接続する構成とする。
また、情報収集端末装置3は、遊技用装置4から収集した遊技データに基づいて、遊技場管理装置1へ出力する情報を生成し、生成した情報を遊技場管理装置1へ送信する。
遊技用装置4は、島設備に複数台ずつ設置されており、遊技機5にカードユニット70が付加されて構成される。なお、遊技機5及びカードユニット70については、図2で詳細を説明する。
コーナーランプ7は、島設備毎に設けられており、島設備に設置された遊技用装置4等に異常が発生した場合に、ランプを点灯又は点滅し、当該島設備に異常が発生したことを遊技場の従業員に報知する。なお、コーナーランプ7の設置は、島設備毎に限られず、フロア毎、通路毎又は所定のブロック毎でもよい。
呼出ランプ14は、遊技用装置4毎に設けられており、遊技用装置4等に異常が発生した場合に、ランプを点灯又は点滅し、当該遊技用装置4に異常が発生したことを遊技場の従業員に報知する。
景品POS9は、遊技者が保有する遊技球と引き換えに景品の払い出しを行うとともに、景品の在庫管理を行う。また、景品POS9は、遊技者の会員カードに遊技者に関する情報を登録し、会員カードを発行する。
次に、遊技用装置4について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の第1実施形態の遊技用装置4の正面図である。
遊技用装置4は、有価価値を記憶する記憶媒体(プリペイドカード等)が挿入されるカードユニット70及び実際に遊技を行い、遊技媒体を払出可能な遊技機5を備える。
まず、遊技機5について説明する。
本発明の第1実施形態の遊技機5は、遊技機5の前面側に配置される図示しない発射装置によって、遊技球を遊技領域51に発射し、遊技領域51に設けられる入賞具(一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36)に入賞して遊技機5の裏面側に導かれた遊技球、及び入賞具に入賞しないで遊技領域の下端まで流下した遊技球を回収して、回収した遊技球を発射装置によって再び遊技領域51に発射可能な封入球式遊技機である。
遊技機5の前面枠19は本体枠(外枠)12に図示しないヒンジを介して開閉回動可能に組み付けられる。遊技盤50(図2参照)は前面枠19の表側に形成された収納部(図示省略)に収装される。また、前面枠19には、遊技盤50の前面を覆うカバーガラス(透明部材)を備えたガラス枠18が取り付けられている。
遊技盤50について説明する。
遊技盤50の表面には、ガイドレール55で囲われた略円形状の遊技領域51が形成される。
遊技領域51には、ほぼ中央に表示装置8が設けられるセンターケース40が配置される。表示装置8はセンターケース40に設けられた凹部に、センターケース40の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、センターケース40は表示装置8の表示領域の周囲を囲い、表示装置8の表示領域から突出して設けられている。
表示装置8は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。表示画面の変動表示領域には、識別情報として割り当てられた三つの特別図柄が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像(例えば、大当たり表示、ファンファーレ表示、エンディング表示等)が表示される。
センターケース40の左側には、普通図柄始動ゲート31が設けられる。センターケース40の左下側には、三つの一般入賞口32が備えられ、センターケース40の右下側には、一つの一般入賞口32が備えられている。
センターケース40の下側には、開閉可能な普通変動入賞装置33を備える始動入賞口34が設けられる。
また、センターケース40に設けられた始動入賞口34の下方には、表示装置8の作動結果によって遊技球を受け入れない状態と受け入れ易い状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)36が設けられる。
遊技機5では、図示しない発射装置から遊技領域51に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われる。打ち出された遊技球は、遊技領域51内の各所に配置された釘や風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域51を流下し、一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に入賞するか、遊技領域51の最下部に設けられたアウト口39に入り、遊技機裏面側に排出される。なお、遊技球が入賞又はアウト口39に入る前に、普通図柄始動ゲート31を通過する場合がある。
なお、始動入賞口34の状態には、普通変動入賞装置33の開閉によって、遊技球が入賞しやすい状態と遊技球が入賞しにくい状態とがある。
通常、普通変動入賞装置33は閉状態であり、始動入賞口34は、遊技球が入賞しにくい状態である。普通図柄始動ゲート31を遊技球が通過することによって、普図変動表示ゲームが実行され、普図変動表示ゲームの結果、当たり状態が発生すると、普通変動入賞装置33が開状態に変換され、始動入賞口34は遊技球が入賞し易い状態となる。
一般入賞口32への遊技球の入賞は、一般入賞口32に備えられた一般入賞口32への入賞口を検出する入賞口センサ92(図5参照)によって検出される。
始動入賞口34への遊技球の入賞は、始動入賞口34の入賞を検出する入賞口センサ92(図5参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100(図4及び図5参照)内の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶(始動記憶)として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この始動記憶の記憶数は、特別変動入賞装置36の右側に設けられる特図表示部61の特図記憶表示部611に表示される。遊技制御装置100は、始動記憶に基づいて、表示装置8にて特図変動表示ゲームを行う。
始動入賞口34に遊技球の入賞があると、表示装置8では、前述した数字等で構成される識別情報(特別図柄)が左(第一識別情報)、右(第二識別情報)、中(第三識別情報)の順に変動表示を開始して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、表示装置8では、始動記憶の記憶数に対応する特図変動表示ゲームが行われ、興趣向上のために多様な表示を演出する。
始動入賞口34への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の当たり乱数値が当たり値であるとき)には特図変動表示ゲームの結果として表示図柄により特定の結果態様(特別結果態様)が導出されて、大当たり状態となる。具体的には、特図表示部61の特図結果表示部612では、当たり図柄である一桁の特別図柄で停止して、表示装置8は、三つの特別図柄が揃った状態(大当り図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置36は、大入賞口ソレノイド91(図5参照)への通電によって、所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態から遊技球を受け入れやすい開状態に変換される。すなわち、特別変動入賞装置36が所定の時間又は所定数の遊技球が入賞するまで大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという特典が付与される。
特別変動入賞装置36への遊技球の入賞は、特別変動入賞装置36への入賞を検出する入賞口センサ92(図5参照)によって検出される。
普通図柄始動ゲート31への遊技球の通過は、普図始動センサ92A(図5参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、特別変動入賞装置36の左側に設けられる普図表示部62の普図記憶表示部621に表示される。
普図入賞記憶があると、遊技制御装置100は、普図入賞記憶に基づいて普図表示部62の普図結果表示部622で普図変動表示ゲームを開始する。すなわち、普通図柄始動ゲート31への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普図乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普図結果表示部622に表示される普通図柄が当たり状態で停止し、当たり状態となる。このとき、普通変動入賞装置33は、普電SOL(ソレノイド)90(図5参照)への通電により、始動入賞口34への入口が所定の時間だけ開放するように変換され、始動入賞口34は、遊技球が入賞しやすい状態となる。なお、普通変動入賞装置33の開放時間は、例えば、確率変動状態及び変動時間短縮状態では2.9秒間、通常遊技状態では0.5秒間として、遊技状態に応じて開放態様が変化するとよい。
このようにして、一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた賞球数が遊技者の持球数のデータに加算される。
入賞具(一般入賞口32、始動入賞口34又は特別変動入賞装置36)に入賞した遊技球及びアウト口39に入った遊技球は、遊技機5の裏面側に導かれ、遊技盤50の下方であって発射装置の上方に設けられる図示しない回収装置によって回収される。
そして、回収装置によって回収された遊技球は、回収装置の下方に設けられた発射装置まで導かれて、発射装置が発射可能な位置に貯留される。
これによって、入賞具に入賞した遊技球及びアウト口39に入った遊技球は、発射装置によって再び遊技領域51に発射される。
ガラス枠18のカバーガラスの周囲には、装飾光が発光される装飾部材16が備えられている。この装飾部材16の内部にはランプやLED等からなる装飾装置が備えられている。この装飾装置を所定の発光態様によって発光することによって、装飾部材16が所定の発光態様によって発光する。
ガラス枠18の上方には照明ユニット10が備えられている。照明ユニット10の内部には、装飾装置が備えられている。
照明ユニット10の右側には、遊技機5のエラー発生や前面枠19の開放をホール店員に通知するためのエラー報知LED29が備えられている。
前面枠19の中央右側には、ガラス枠18を施錠するための鍵穴25が取り付けられている。
前面枠19の下方には、カードユニット70が設けられる。
カードユニット70について詳細に説明する。
カードユニット70は、遊技者のカードが挿入されるカード挿入口701、遊技者が操作可能な複数の操作部702、及び遊技者の有価価値に関する情報を表示する表示部703を備える。
操作部702は、遊技を終了するとともに、カード挿入口701に挿入されたカードを排出する場合に操作される遊技終了ボタン704、遊技者が休憩する場合に遊技を一時的に中断するために操作される休憩ボタン705、遊技者に貸し出される遊技球1個当たりの有価価値(球貸レート)を変更する場合に操作されるレート切換ボタン706、休憩ボタン705が操作されてから所定時間経過してもカード挿入口701に挿入されない場合に、中断した遊技状態を解除するために、遊技店の店員によって操作されるリセットボタン707、現在の球貸レートをインクリメントさせる場合に操作されるアップボタン708、現在の球貸レートをデクリメントさせる場合に操作されるダウンボタン709、遊技者の保有する残高から所定の有価価値(例えば、500円)を消費して、消費した有価価値分の数を持球数に加算するために操作される球貸ボタン26、及び遊技者の貯球数から所定の個数を持球数に加算するために操作される貯球払出ボタン27を備える。
次に、表示部703は、現在設定されている球貸レートを表示する球貸レート表示部710、遊技者のプリペイドカードに記憶されている有価価値(残高)を表示する残高表示部711、遊技者が他の日の遊技で獲得した貯球数を表示する貯球数表示部712、及び遊技者の持球数を表示する持球数を表示する持球数表示部713を備える。
遊技者が球貸レートを変更する場合には、まず、レート切換ボタン706操作する。次に、遊技者は、アップボタン708又はダウンボタン709を操作することによって、球貸レート表示部710に表示される球貸レートを、遊技者が変更を希望する球貸レートに変更する。次に、遊技者は、レート切換ボタン706を再び操作することによって、球貸レートを変更した球貸レートに設定する。
カードユニット70の下方には、前面枠19に固定される固定パネル22が設けられる。固定パネル22には、灰皿15、スピーカ30、及び発射装置の操作ハンドル24が備わる。
また、遊技者が操作ハンドル24を回動操作することによって、発射装置は、回収装置によって回収された遊技球を遊技領域51に発射する。
次に、遊技場管理装置1について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の実施の形態の遊技場管理装置1の構成を示すブロック図である。
遊技場管理装置1には、CPU101、プログラム等を予め格納したROM102、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM103、及び、各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)104が設けられている。
RAM103は、各種データ(例えば、遊技機5の補助遊技の実行回数であるスタート回数、始動入賞数又はアウト数等)を一時的に記憶する記憶領域及びCPU101の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。また、ROM102にプログラムを記憶する代わりに、HDD104にプログラムを保存し、RAM103にプログラムをコピーしRAM103でプログラムを動作させることも可能である。
これらのCPU101、ROM102、RAM103及びHDD104はバス105によって接続されている。バス105は、CPU101がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
バス105には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート106及びI/Oポート107が接続されている。
ネットワーク通信ポート106は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。
I/Oポート107には、遊技用装置4によって遊技が実行された結果生じる始動入賞信号やスタート信号等の、情報収集端末装置3から収集したデータや、遊技場管理装置1の稼動状態を表示するディスプレイや、遊技機5における特賞発生を報知するスピーカによって構成される出力装置109が接続される。また、I/Oポート107には、遊技場管理装置1の操作のための入力装置(キーボード、マウス等)110が接続される。また、I/Oポート107には、停電時に遊技場管理装置1に電源を供給するUPS17が接続される。
このように、遊技場管理装置1は、情報収集端末装置3から稼動単位宛始動入賞数と稼動単位宛スタート数とを収集する情報収集手段としての機能を有する。
なお、情報収集端末装置3が遊技場管理装置1に送るタイミングとしては、情報収集端末3が遊技場管理装置1からポーリングにより情報を要求された場合と、遊技用装置で所定のイベントが発生した場合に情報収集端末3から遊技場管理装置1に情報を送る場合と、がある。
次に、情報収集端末装置3について、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の第1実施形態の情報収集端末装置3の構成を示すブロック図である。
情報収集端末装置3は、マイクロプロセッサ300、図示しない電源回路及びデータ入出力用端子が設けられる。
マイクロプロセッサ300は、3個のCPU301〜303を内蔵した1チップタイプのプロセッサであり、メディアアクセスコントロールCPU(MACCPU)301、ネットワークCPU302及びアプリケーションCPU303の3つのCPUを内蔵している。また、これらのCPU301〜303が接続されるアドレス及びデータのためのコモンバス304には、各CPUに共通して使用されるメモリとして、RAM305、EEPROM306及びROM307が接続される。
RAM305は、各種データ(例えば、差球カウンタ及び特賞信号タイマなど)を一時的に記憶する記憶領域及びアプリケーションCPU303の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。EEPROM306は、不揮発性のメモリであって、情報収集端末装置3に接続される遊技機5の台番号、ネットワーク構成、アドレスの指定情報及び識別コード等の情報収集端末装置3に設定される情報等を記憶している。EEPROM306のプログラムによって書き換え可能な領域及びROM307には、遊技データ及び遊技者情報の収集に用いられるプログラムが記憶される。
また、コモンバス304には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート308、I/Oポート309及び通信ポート310が接続される。
ネットワーク通信ポート308は第1出力手段として機能し、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのポートである。ネットワーク通信ポート308は、ドライバを介してネットワーク接続端子に接続されており、当該ネットワーク接続端子はネットワークケーブルを介して遊技場管理装置1が接続され、さらに、内部ネットワークを通じて遊技場管理装置1と信号(管理用特賞信号、データ信号及び指令信号)を送受信する。
I/Oポート309は、パラレル又はシリアルの入出力ポートであり、遊技用装置4に接続される。外部入出力端子には、遊技機5から出力される賞球信号、特賞信号、確変信号、スタート信号、始動入賞信号及びガラス枠/外枠開放信号、回収装置から出力される回収信号等のデータ、並びにカードユニット70から出力される球貸信号等が入力される。なお、賞球信号、特賞信号、確変信号、スタート信号、始動入賞信号及びガラス枠/外枠開放信号は、通信ポート310と、遊技機5の遊技用マイコン401とで直接通信することによって受信することもできる。
通信ポート310は、遊技機5に設けられた遊技用マイコン401の通信ポートとの間で、所定のプロトコルで通信を行う。通信ポート310は、遊技機5の遊技制御基板上に設けられたコネクタと接続される。
プロセッサには、CPU301〜303のクロックやリセット等の制御信号を出力する制御回路311も内蔵される。
遊技用装置4から情報収集端末装置3に遊技データが入力されると、アプリケーションCPU303によって遊技データの累積値が算出される。そして、アプリケーションCPU303は、算出された遊技データの累積値に基づいて、遊技用装置4の稼動状態を判定する。遊技データの累積値は、RAM305に一定期間記憶されて管理される。なお、当該累積値を、情報収集端末装置3がネットワーク通信ポート308から出力して、遊技場管理装置1で管理してもよい。
次に、遊技システムにおける各種信号について、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の第1実施形態の遊技システムのブロック図である。
遊技用システムは、遊技用装置4、情報収集端末装置3、遊技場管理装置1、及び景品POS9を備える。
遊技用装置4から説明する。
遊技用装置4は、装飾部材16.スピーカ30及び表示装置8を制御する演出制御装置150、遊技機5で行われる遊技を統括的に制御する遊技制御装置100、カードユニット70の表示部703等を制御するカード制御装置720を備える。
まず、遊技制御装置100に入出力される信号から説明する。
普通図柄始動ゲート31、一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36)に遊技球が入賞すると、各入賞口センサ/普図始動センサ92は、入賞した遊技球を検出し、入賞信号を遊技制御装置100に出力する。
遊技制御装置100は、遊技機5のガラス枠18又は外枠12が開放されたことを検出すると、ガラス枠18又は外枠12が開放されたことを示すガラス枠18又は外枠12が開放されたことを示すガラス枠/外枠開放信号を情報収集端末装置3に出力する。
遊技制御装置100は、入賞信号を受信した場合、入賞信号を出力した入賞口センサ92は、普通図柄始動ゲート31の普図始動センサ92であるか、一般入賞口32の入賞口センサ92であるか、始動入賞口34の入賞口センサ92であるか、特別変動入賞装置36のであるか、を特定し、特定した入賞口センサ92の種類によって処理を分岐させる。
まず、普通図柄始動ゲート31の普図始動センサ92によって入賞信号が出力された場合の遊技制御装置100の処理について説明する。
遊技制御装置100は、普図変動表示ゲームを実行し、普図変動表示ゲームの結果が当たりである場合に、普通変動入賞装置33を所定時間開放し、遊技球が始動入賞口34に入賞しやすい状態にするために、普通変動入賞装置33を制御する普電SOL90に、SOL制御信号を出力する。なお、普図変動表示ゲームの結果が外れである場合には、遊技制御装置100は、何も出力しない。
次に、一般入賞口32の入賞口センサ92によって入賞信号が出力された場合の遊技制御装置100の処理について説明する。
遊技制御装置100は、一般入賞口32への遊技球の入賞に対応する賞球数を、遊技者の持球数データに加算する賞球数コマンドをカード制御装置720に出力する。また、遊技制御装置100は、一般入賞口32への遊技球の入賞に対応する賞球数を、前回までの賞球数に加算する賞球信号を情報収集端末装置3に出力する。
次に、始動入賞口34の入賞口センサ92によって入賞信号が出力された場合の遊技制御装置100の遊技制御装置100の処理について説明する。
遊技制御装置100は、始動入賞口34の入賞口センサ92から入賞信号を受信すると、変動表示ゲームが開始されることを示すスタート信号/始動入賞信号を、情報収集端末装置3に出力する。また、遊技制御装置100は、変動表示ゲームが実行中であることを示す変動中信号を、カード制御装置720に出力する。
そして、遊技制御装置100は、始動入賞口34への遊技球の入賞を検出するとしたタイミングで、特別乱数カウンタの値を抽出し、抽出された特別乱数カウンタの値が特別遊技状態を発生させる(大当たり)値であるか否かを判定する。
遊技制御装置100は、抽出された特別乱数カウンタの値が大当たり値であると判定した場合、特別変動入賞装置36が遊技球を受け入れやすい状態にするSOL制御信号を大入賞口SOL91に出力する。
また、遊技制御装置100は、変動表示ゲームの演出を演出制御装置150に制御させるために、演出制御コマンドを演出制御装置150に出力する。演出コマンドは、当該変動表示ゲームが大当たり又ははずれであるかを示す抽選結果、当該変動表示ゲームにおいて識別情報を変動表示させる変動表示時間等を含む。
遊技制御装置100は、演出制御装置150によって行われる変動表示ゲームの演出が特別遊技状態になった場合に、遊技機5の状態が特別遊技状態であることを示す特賞信号を、情報収集端末装置3及びカード制御装置720に出力する。
変動表示ゲームが大当たり又ははずれであるか否かを判定する処理と同時に、遊技制御装置100は、当該変動表示ゲームの終了後の遊技機5の状態を確変状態又は時短状態にするか否かを判定する。そして、遊技機5の状態を確変状態又は時短状態にすると判定された場合、当該変動表示ゲームの演出が終了した後に遊技機5の状態が確変状態又は時短状態になると、遊技制御装置100は、確変・時短信号を、情報収集端末装置3及びカード制御装置720に出力する。
なお、遊技制御装置100は、始動入賞口34の入賞口センサ92から入賞信号を受信した場合であっても、演出制御装置150によって変動表示ゲームの演出が行われていた場合には、当該入賞信号に基づく変動表示ゲームの演出を即座に行うことはできない。このため、遊技制御装置100は、始動記憶の記憶数をインクリメントし、インクリメントされた始動記憶の記憶数をカード制御装置720に通知するために、始動記憶信号をカード制御装置720に出力する。
そして、上述したように、遊技制御装置100は、特別乱数カウンタの値を抽出し、抽出された特別乱数カウンタの値が特別遊技状態を発生させる(大当たり)値であるか否かを判定し、演出制御コマンドを演出制御装置150に出力する。
演出制御装置150は、現在演出を行っている変動表示ゲームが終了した後、即座に、受信した演出制御コマンドに対応する変動表示ゲームの演出を行う。
次に、特別変動入賞装置36の入賞口センサ92によって入賞信号が出力された場合の遊技制御装置100の処理について説明する。
遊技制御装置100は、特別変動入賞装置36の入賞口センサ92から入賞信号を受信した場合、特別変動入賞装置36への遊技球の入賞に対応する賞球数を、遊技者の持球数データに加算する賞球数コマンドをカード制御装置720に出力する。また、遊技制御装置100は、特別変動入賞装置36への遊技球の入賞に対応する賞球数を、前回までの賞球数に加算する賞球信号を情報収集端末装置3に出力する。
次に、カード制御装置720に入出力される信号について説明する。
まず、カード制御装置720に入力される信号について説明する。
カード制御装置720には、遊技制御装置100及び各種センサ(又は各種スイッチ)から信号が入力される。遊技制御装置100から入力される信号については説明したので、説明を省略する。
球送りセンサ93は、発射装置の発射位置に送り込んだ(供給した)遊技球を検出すると、球送り検出信号を発射制御装置180に出力する。そして、発射制御装置180は、球送り信号を受信した場合、受信した球送り信号をカード制御装置720に出力する。なお、球送りセンサ93は、カード制御装置720に球送り信号を出力してもよい。
カード制御装置720は、球送り信号を受信した場合、遊技球が発射されたので、持球数カウンタをデクリメントし、浮遊球カウンタをインクリメントする。なお、浮遊球カウンタは、遊技領域51を浮遊する遊技球の数をカウントするカウンタである。つまり、浮遊球カウンタは、発射装置によって発射された遊技球のうち、入賞具又はアウト口39を介して回収装置に回収されていない遊技球の数をカウントする。
アウトセンサ501は、入賞具及びアウト口39を介して遊技球を回収する回収装置に設けられ、回収装置が遊技球を1個回収すると、アウト検出信号をカード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、アウト検出信号を受信した場合、発射装置によって発射された遊技球が1個回収されたので、浮遊球カウンタをデクリメントする。また、カード制御装置720は、所定数(例えば、10個)の遊技球が回収されると、回収信号を情報収集端末装置3に出力する。
ファールセンサ502は、発射装置によって発射された遊技球が、発射勢が弱いために、遊技領域51に達しなかった場合に、ファール検出信号を出力する。
カード制御装置720は、発射された遊技球が遊技領域51に達していない場合であっても、発射装置が遊技球を発射したタイミングで、持球数カウンタをデクリメントし、浮遊球カウンタをインクリメントしているので、ファール検出信号を受信した場合、持球数カウンタをインクリメントし、浮遊球カウンタをデクリメントする。
球貸スイッチ26Aは、遊技者によって球貸ボタン26が操作されたことを検出すると、球貸信号をカード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、球貸信号を受信した場合、1回の球貸しで消費される予め設定された有価価値(単位球貸料金)を、遊技者の保有する有価価値から減算し、単位球貸料金分の遊技球の個数を現在の球貸レートに基づいて、持球数データに加算する。また、カード制御装置720は、球貸信号を受信した場合、球貸信号を情報収集端末装置3に出力する。
貯球払出スイッチ27Aは、遊技者によって貯球払出ボタン27が操作されたことを検出すると、貯球払出信号をカード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、貯球払出信号を受信した場合、1回の貯球の払い出しで消費される予め設定された数を、貯球数データから減算し、減算した分の払出数を現在の球貸レートに基づいて持球数データに加算する。また、カード制御装置720は、貯球払出信号を受信した場合、貯球払出信号を情報収集端末装置3に出力する。
休憩スイッチ705Aは、遊技者によって休憩ボタン705が操作されたことを検出すると、休憩信号をカード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、休憩信号を受信した場合、挿入されているカードの識別子を記憶し、現在の持球数を、設定可能な球貸レートのうち最小の球貸レート(共通球貸レート)に対応する持球数(共通持球数)に変換し、共通持球数データ及び残高データを会員カードに書き込む指令であるカード書換情報を、カードリーダ/ライタ(R/W)721に出力し、カードを排出する。なお、共通球貸レートは1円である。
遊技終了スイッチ704Aは、遊技者によって遊技終了ボタン704が操作されたことを検出すると、遊技終了信号をカード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、遊技終了信号を受信した場合、現在の持球数を球貸レートが1円である場合の持球数(共通持球数)に変換し、共通持球数データ及び残高データを会員カードに書き込む指令であるカード書換情報を、カードR/W721に出力し、カードを排出する。
レート切換スイッチ706Aは、遊技者によってレート切換ボタン706が操作されたことを検出すると、レート切換信号をカード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、レート切換信号を受信した場合、遊技者によって指定された球貸レートに、球貸レートを変更する。また、カード制御装置720は、レート切換信号を受信した場合、レート切換信号を情報収集端末装置3に出力する。
リセットスイッチ707Aは、遊技店の店員によってリセットボタン707が操作されたことを検出すると、リセット信号をカード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、リセット信号を受信した場合、休憩ボタン705が操作された場合に記憶したカードの識別子を消去し、他のカードが挿入された場合であっても、遊技を実行できるようにする。
カード制御装置720は、遊技者が持ち球を保有する場合であって、球貸レートを変更していない場合に、発射許可信号を発射制御装置180に出力し、発射制御装置180が遊技球を発射するための制御を実行することを許可する。一方、カード制御装置720は、遊技者が持ち球を保有していない場合、又は球貸レートの変更している場合には、発射許可信号を発射制御装置180に出力しないので、発射制御装置180は、遊技球を発射するための処理を実行できない。
また、カード挿入口701に会員カードが挿入された場合、カードR/W721は、挿入された会員カードに記憶されたカード情報を読み取り、読み取ったカード情報を、カード制御装置720に出力する。
カード制御装置720は、カード情報を受信した場合、会員カードがカード挿入口701に挿入されていること、及び会員カードの会員情報を示すカード情報/カード挿入中信号を情報収集端末装置3に出力する。
カード制御装置720は、現在の残高データの値が残高表示部711に表示されるように、残高表示信号を残高表示部711に出力する。
カード制御装置720は、現在の持球数データの値が持球数表示部713に表示されるように、持球数表示信号を持球数表示部713に出力する。
カード制御装置720は、現在の貯球数データの値が貯球数表示部712に表示されるように、貯球数表示信号を貯球数表示部712に出力する。
カード制御装置720は、現在の球貸レートを球貸レート表示部710に表示されるように、球貸レート表示信号を球貸レート表示部710に出力する。
情報収集端末装置3は、収集した遊技に関するデータ(例えば、始動入賞口34への入賞回数、賞球数及び貸出数等)及びカード情報等を、収集情報として、遊技場管理装置1に送信する。また、遊技場管理装置1は、景品POS9との間で、カード情報を送受信する。
次に、会員カードに記録されているカード情報について、図6を用いて説明する。
図6は、本発明の第1実施形態のカード情報の説明図である。
会員カードには、会員カードを保有する遊技者(会員)に関する情報が記憶される。
具体的には、会員カードの一意な識別子であるカード番号601、会員の詳細な会員情報602、会員の保有する残高603、会員の保有する共通持球データ604、及び会員カードが更新された最終日を示す最終更新日605が、会員カードに記憶されている。
会員情報602は、会員の住所、氏名、年齢、職業、及び会員カードの暗証番号を含む。
なお、共通持球データ604は共通持球数を含む。共通持球数は、会員が本日に取得した持球数を、共通球貸レートに対応する持球数に換算したものである。このため、会員カードに最終更新日605が本日でない場合の共通持球データ604が存在する場合、図示は省略しているが、カード制御装置720は、共通持球データ604に含まれる共通持球数を貯球数データとして記憶し、共通持球データ604に含まれる共通持球数をゼロに設定し、最終更新日605を本日の日付に設定する。
次に、会員カードに記録されているカード情報の変形例について、図7を用いて説明する。
図7は、本発明の第1実施形態の変形例のカード情報の説明図である。
図6に示すカード情報において、持球数は共通持球データとして会員カードに記憶されたが、図7に示すカード情報では、持球数は設定可能な球貸レートごとに換算されて記憶される。なお、この変形例においても図示は省略しているが、最終更新日が本日でない場合の持球数が存在する場合、カード制御装置720は、各球貸レート毎の持球数を各々区別して貯球数データとして記憶する。
具体的には、持球数は、レート1(1球1円)の場合の持球数(606)、レート2(1球2円)の場合の持球数(607)、及びレート3(1球4円)の場合の持球数(608)として記憶される。
このように、設定可能な球貸レートごとに持球数を記憶することによって、球貸レートごとに換金率が異なる場合に有効である。
次に、カード制御装置720が実行するメイン処理について、図8を用いて説明する。
図8は、本発明の第1実施形態のカード制御装置720のメイン処理のフローチャートである。
まず、カード制御装置720は、遊技機5に備わる各種センサ(又は各種スイッチ)から信号の入力を受け付け、遊技機5に備わる各種機器に信号を出力する入出力処理を実行する(801)。
次に、カード制御装置720は、カードユニット70に備わる各種操作ボタンが操作された場合における処理であるカード制御処理を実行する(802)。なお、カード制御処理は、図9で詳細を説明する。
次に、カード制御装置720は、遊技状態に応じて持球数カウンタの値を変更する持球制御処理を実行する(803)。なお、持球制御処理は、図10で詳細を説明する。
次に、カード制御装置720は、球貸レートを変更する球貸レート切換制御処理を実行する(804)。なお、球貸レート切換制御処理は、図11で詳細を説明する。
次に、カード制御装置720は、各種表示部への表示制御処理(805)を実施後、各種信号を情報収集端末装置3に出力する外部情報出力処理を実行し(806)、ステップ801の処理に戻る。
次に、図8に示すステップ802の処理であるカード制御処理について、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の第1実施形態のカード制御処理のフローチャートである。
まず、カード制御装置720は、会員カードがカード挿入口701に挿入されているか否かを判定する(901)。
ステップ901の処理で、会員カードがカード挿入口701に挿入されていないと判定された場合、カード制御装置720は、休憩ボタン705が操作されたことを示す休憩中フラグが設定されているか否かを判定する(902)。
ステップ902の処理で、休憩中フラグが設定されていないと判定された場合、カード制御装置720は、会員カードが挿入されていなく、また遊技者が休憩中でもないので、カード制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ902の処理で、休憩中フラグが設定されていると判定された場合、カード制御装置720は、休憩中フラグを解除してもよい条件が成立しているか否かを判定する(903)。
休憩中フラグを解除してもよい条件とは、例えば、休憩ボタン705が操作されてから所定時間(例えば10分)が経過したこと等である。
そして、ステップ903の処理で、休憩中フラグを解除してもよい条件が成立していると判定された場合、カード制御装置720は、休憩中フラグを解除して(904)、カード制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ903の処理で、休憩中フラグを解除してもよい条件が成立していないと判定された場合、カード制御装置720は、休憩中フラグを解除せずに、カード制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
ステップ901の処理で、会員カードがカード挿入口701に挿入されていると判定された場合、カード制御装置720は、会員カードが正当な会員カードであることを示すカード挿入中フラグが設定されているか否かを判定する(905)。
会員カードが正当な会員カードであるとは、休憩中である場合に、挿入された会員カードが休憩ボタン705の操作後に排出された会員カードと同じ会員カードであることを意味し、休憩中でない場合には、挿入された会員カードは、すべて正当な会員カードである。
ステップ905の処理で、カード挿入中フラグが設定されていないと判定された場合、カード制御装置720は、挿入された会員カードがカード制御処理を実行してよい会員カードであるか否かを判定する処理(906〜909)を実行する。
具体的には、カード制御装置720は、カードR/W721によって読み取られたカード挿入口701に挿入された会員カードに記憶されたカード情報を取得する(906)。
そして、カード制御装置720は、休憩中フラグが設定されているか否かを判定する(907)。
ステップ907の処理で、休憩中フラグが設定されていると判定された場合、ステップ906の処理で取得されたカード情報に含まれる会員カードの識別子が、休憩ボタン705が操作された場合にカード挿入口701に挿入されていた会員カードの識別子(記録会員カードの識別子)と一致するか否かを判定する(908)。
ステップ906の処理で取得されたカード情報に含まれる会員カードの識別子が、休憩ボタン705が操作された場合にカード挿入口701に挿入されていた会員カードの識別子と一致しないとステップ908の処理で判定された場合、カード制御装置720は、カード挿入口701に挿入された会員カードは、カード制御処理を実行してよい会員カードでないと判定し、当該会員カードをカード挿入口701から排出して(931)、カード制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ906の処理で取得されたカード情報に含まれる会員カードの識別子が、休憩ボタン705が操作された場合にカード挿入口701に挿入されていた会員カードの識別子と一致するとステップ908の処理で判定された場合、カード制御装置720は、カード挿入口701に挿入された会員カードは、カード制御処理を実行してよい会員カードであると判定し、カード挿入中フラグを設定し(909)、ステップ910の処理に進む。
ステップ907の処理で、休憩中フラグが設定されていないと判定された場合、カード制御装置720は、カード挿入口701に挿入された会員カードは、カード制御処理を実行してよい会員カードであると判定し、ステップ910の処理に進む。
ステップ910〜912の処理は、会員カードに記憶された共通持球データが本日行われた遊技による持球でない場合には、共通持球データを貯球データに変換する処理である。
まず、カード制御装置720は、挿入された会員カードのカード情報に含まれる共通持球データの共通持球数がゼロであるか否かを判定する(910)。
ステップ910の処理で、挿入された会員カードのカード情報に含まれる共通持球データの共通持球数がゼロでないと判定された場合、共通持球数がないので、共通持球データを貯球データに変換する必要がないため、ステップ913の処理に進む。
一方、ステップ910の処理で、挿入された会員カードのカード情報に含まれる共通持球データの共通持球数がゼロでないと判定された場合、カード制御装置720は、挿入された会員カードのカード情報に含まれる最終更新日の日付が本日の日付であるか否かを判定する(911)。
ステップ911の処理で、挿入された会員カードのカード情報に含まれる最終更新日の日付が本日の日付であると判定された場合、会員カードに記憶された共通持球データは、本日の遊技によるものであるので、共通持球データを貯球データに変換する必要がないため、ステップ913の処理に進む。
一方、ステップ911の処理で、挿入された会員カードのカード情報に含まれる最終更新日の日付が本日の日付でないと判定された場合、会員カードに記憶された共通持球データが本日行われた遊技による持球でないので、カード制御装置720は、共通持球データを貯球データに変換する。
具体的には、カード制御装置720は、共通持球データの共通持球数を貯球データの貯球数として記憶し、共通持球データの共通持球数をゼロに設定する。そして、カード制御装置720は、貯球データの最終更新日を本日の日付に書き換える。
次に、カード制御装置720は、球貸動作を実行する必要があるか否かを判定するために、球貸スイッチ26Aから球貸信号を受信したか否かを判定する(913)。
ステップ913の処理で、球貸スイッチ26Aから球貸信号を受信していないと判定された場合、カード制御装置720は、球貸動作を実行する必要がないので、ステップ916の処理に進む。
一方、ステップ913の処理で、球貸スイッチ26Aから球貸信号を受信したと判定された場合、カード制御装置720は、カード情報の共通持球データに含まれる共通持球数がゼロであるか否かを判定する(914)。
ステップ914の処理で共通持球データの共通持球数がゼロでないと判定された場合、遊技者は本日の遊技で持球を取得しているので、本日取得した持球を再使用するために、カード制御装置720は、単位球貸料金を共通球貸レートで除算することによって算出される1回の球貸しで消費される球数と同じ数値を、カード情報の共通持球数から減算する。そして、カード制御装置720は、単位球貸料金を現在の球貸レートで除算することによって算出される1回の球貸しで貸し出される球数と同じ数値を持球数カウンタに加算する(915)。なお、本実施例では、持球の再使用のボタンを別途設けずに、球貸しボタン26で兼用しているため、持球の再使用を、球貸しより優先するようにしている。
これによって、カード制御装置720は、遊技者の保有する共通持球数から、単位球貸料金分の現在の球貸レートに対応する持球数を遊技者が再使用できる。
一方、ステップ914の処理で共通球数データの共通持球数がゼロであると判定された場合、本日取得した持球がないので、遊技者の保有する残高から遊技球を貸し出すために、カード制御装置720は、カード情報の残高情報に含まれる残高がゼロであるか否かを判定する(916)。
ステップ916の処理で、カード情報の残高情報に含まれる残高がゼロでないと判定された場合、遊技者の保有する残高から遊技球を貸し出すために、カード制御装置720は、残高から単位球貸料金を減算する(917)。
そして、カード制御装置720は、単位球貸料金を現在の球貸レートで除算することによって算出される1回の球貸しで貸し出される球数を持球数カウンタに加算する(918)。
これによって、遊技者の保有する共通持球数から、単位球貸料金分の現在の球貸レートに対応する持球数を遊技者が再使用できる。
一方、ステップ916の処理で、カード情報の残高情報に含まれる残高がゼロであると判定された場合、残高がないため、遊技球の貸し出しを行えないので、ステップ919の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、1回の貯球払出ボタン27が操作された場合に予め設定された有価価値(単位貯球払出料金)分の貯球数を持球数カウンタに加算する貯球払い出しを行う必要があるか否かを判定するために、貯球払出スイッチ27Aから貯球払出信号を受信したか否かを判定する(919)。
ステップ919の処理で、貯球払出スイッチ27Aから貯球払出信号を受信していないと判定された場合、貯球払出ボタン27が操作されていないので、貯球払い出しを行う必要がないため、カード制御装置720は、ステップ923の処理に進む。
一方、ステップ919の処理で、貯球払出スイッチ27Aから貯球払出信号を受信したと判定された場合、貯球払出ボタン27が操作されたので、カード制御装置720は、持球数カウンタに加算できる貯球が存在するか否かを判定するために、貯球数がゼロであるか否かを判定する(920)。
ステップ920の処理で、貯球数がゼロでないと判定された場合、カード制御装置720は、単位貯球払出料金分を共通球貸レートで除算することによって算出される1回の貯球払い出しで払い出される払出数を貯球数から減算する(921)。
そして、カード制御装置720は、単位貯球払出料金分を共通球貸レートで除算することによって算出される払出数を持球数カウンタに加算する(922)。
これによって、カード制御装置720は、遊技者の保有する貯球から、1回の貯球払い出しで払い出される遊技球を払い出すことができる。
一方、ステップ920の処理で、貯球数がゼロであると判定された場合、遊技者は貯球を保有していないので、貯球の払い出しを行えないので、ステップ923の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、休憩ボタン705が操作された場合の処理及び遊技終了ボタン704が操作された場合の処理を実行するために、浮遊球カウンタを参照し、浮遊球が存在するか否かを判定する(923)。
ステップ923の処理で、浮遊球が存在すると判定された場合、浮遊球が入賞具に入賞し、持球数カウンタの値が変化する可能性があり、遊技を中断又は終了することができないので、カード制御装置720は、休憩ボタン705が操作された場合の処理及び遊技終了ボタン704が操作された場合の処理を実行することなく、カード制御処理を終了する。
一方、ステップ923の処理で、浮遊球が存在しないと判定された場合、持球数カウンタの値が変化せず、遊技を中断又は終了できる状態なので、カード制御装置720は、休憩スイッチ705Aから休憩信号を受信したか否かを判定する(924)。
ステップ924で、休憩スイッチ705Aから休憩信号を受信していないと判定された場合、カード制御装置720は、休憩をする処理をする必要がないので、ステップ926に進む。
一方、ステップ924の処理で休憩スイッチ705Aから休憩信号を受信したと判定された場合、休憩をするための処理として休憩中フラグをセットし、挿入された会員カードのカード情報に含まれる一意な識別情報であるカード番号601を記憶してステップ927に進む(925)。
ステップ924の処理で、休憩スイッチ705Aから休憩信号を受信していないと判定された場合、遊技終了スイッチ704Aから遊技終了信号を受信したか否かを判定する(926)。
ステップ926で、遊技終了スイッチ704Aから遊技終了信号を受信していないと判定された場合、カード制御装置720は、遊技を終了する処理をする必要がないので、カード制御処理を終了する。
一方、ステップ926で、遊技終了スイッチ704Aから遊技終了信号を受信したと判定された場合、カード制御装置720は、遊技を終了する処理をするために、ステップ927に進む。
ステップ927では、球貸レート毎に持球数データを記憶する場合に比べて、会員カードに記憶させる情報を減らすために、現在の持球数を共通持球数に変換する。
具体的には、カード制御装置720は、持球数カウンタの値によって特定される持球数と現在の球貸レートとを乗算し、乗算された値を共通球貸レートで除算し、除算された値のうち最小の整数を取得することによって、現在の持球数を共通持球数に変換し、変換された共通持球数をカード情報の共通持球数に加算する。
そして、現在の持球数を共通持球数に変換する際に端球数が生じた場合には、カード制御装置720は、端球数をカード情報の共通持球数に加算する(928)。
端球数は、持球数と現在の球貸レートとを乗算し、乗算された値を共通球貸レートで除算した結果、乗算された値が共通球貸レートで割り切れない場合の余りである。そして、カード制御装置720は、余りが乗じた場合には、カード情報の共通持球数に1を加算する。
次に、カード制御装置720は、カード制御装置720に一時的に記憶されている残高情報及び共通持球数をカード挿入口701に挿入されている会員カードに書き込む(929)。
そして、カード制御装置720は、カード制御装置720が一時的に記憶する持球数、端球数、共通持球数、残高、及びカード挿入中フラグを消去し(930)、カード挿入口701に挿入されている会員カードを排出し(931)、カード制御処理を終了する。
次に、図8に示すステップ803の処理である持球制御処理について、図10を用いて説明する。
図10は、本発明の第1実施形態の持球制御処理のフローチャートである。
まず、カード制御装置720は、カード挿入中フラグが設定されているか否かを判定する(1001)。
ステップ1001の処理で、カード挿入中フラグが設定されていない場合、カード挿入口701に会員カードが挿入されていない状態なので、持球制御処理を実行しないで、持球制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1001の処理で、カード挿入中フラグが設定されている場合、カード制御装置720は、球貸レートを変更中であることを示すレート切換中フラグが設定されているか否かを判定する(1002)。レート切換中フラグは、図11に示すステップ1110の処理で設定される。
ステップ1002の処理で、レート切換中フラグが設定されていると判定された場合、発射装置が遊技球を発射することが禁止されて、浮遊球が存在しない状態であるので、持球数カウンタの値が変更される可能性がないため、持球制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1002の処理で、レート切換中フラグが設定されていないと判定された場合、持球数カウンタの値が変更される可能性があるので、カード制御装置720は、持球数カウンタの値がゼロであるか否かを判定する(1003)。
ステップ1003の処理で、持球数カウンタの値がゼロでないと判定された場合、遊技者は持球を保有しているので、発射制御装置に遊技球の発射を許可する発射許可信号を出力する(1004)。
一方、ステップ1003の処理で、持球数カウンタの値がゼロであると判定された場合、遊技者は持球を保有していないので、発射制御装置に遊技球の発射を許可せずに、ステップ1005の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、球送り信号を受信したか否かを判定する(1005)。
ステップ1005の処理で、球送り信号を受信したと判定された場合、発射装置から遊技球が発射されたので、カード制御装置720は、持球数カウンタの値をデクリメントし(1006)、浮遊球カウンタの値をインクリメントする(1007)。
一方、ステップ1005の処理で、球送り信号を受信していないと判定された場合、発射装置から遊技球が発射されていないので、ステップ1006及び1007の処理を実行しないで、ステップ1008の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、発射装置から発射されて遊技領域51に達することなく、発射装置側に戻ってきた遊技球(ファール球)を検出するファール球検出信号を受信したか否かを判定する(1008)。
ステップ1008の処理で、ファール球検出信号を受信したと判定された場合、発射された遊技球は、遊技領域51に達していないにもかかわらず、球送りセンサ93によって検出されているので、ステップ1006及び1007の処理で、持球数カウンタがデクリメントされ、浮遊球カウンタがインクリメントされている。したがって、カード制御装置720は、デクリメントされた持球数カウンタをインクリメントし(1009)、インクリメントされた浮遊球カウンタをデクリメントする(1010)。これによって、カード制御装置720は、発射装置から遊技球が発射される前の持球数カウンタの値及び浮遊球カウンタの値に戻すことができる。
一方、ステップ1008の処理で、ファール球検出信号を受信していないと判定された場合、発射装置から遊技球が発射される前の持球数カウンタの値及び浮遊球カウンタの値に戻す必要がないため、ステップ1009及び1010の処理を実行せずに、ステップ1011の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、賞球信号を受信しているか否かを判定する(1011)。
ステップ1011の処理で、賞球信号を受信していると判定された場合、遊技者は賞球信号に含まれる賞球数分の遊技球を取得しているので、カード制御装置720は、受信した賞球信号に含まれる賞球数を持球数カウンタに加算する(1012)。
一方、ステップ1011の処理で、賞球信号を受信していないと判定された場合、カード制御装置720は、ステップ1012の処理を実行せずに、ステップ1013の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、アウト球信号を受信しているか否かを判定する(1013)。
ステップ1013の処理で、アウト球信号を受信していると判定された場合、浮遊球が回収装置に回収されたので、カード制御装置720は、浮遊球カウンタの値をデクリメントし(1014)、持球制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1013の処理で、アウト球信号を受信していないと判定された場合、カード制御装置720は、ステップ1014の処理を実行せずに、持球制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
次に、図8に示すステップ804の処理であるレート切換制御処理について、図11を用いて説明する。
図11は、本発明の第1実施形態のレート切換制御処理のフローチャートである。
まず、カード制御装置720は、カードが挿入されていることを示すカード挿入中フラグが設定されているか否かを判定する(1101)。
ステップ1101の処理で、カード挿入中フラグが設定されていない場合、カード挿入口701に会員カードが挿入されていないので、レート切換を規制するためにレート切換制御処理を実行しないで、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1101の処理で、カード挿入中フラグが設定されている場合、カード制御装置720は、球貸レートを変更中であることを示すレート切換中フラグが設定されているか否かを判定する(1102)。レート切換中フラグは、ステップ1110の処理で設定される。
ステップ1102の処理で、レート切換中フラグが設定されていると判定された場合、球貸レートを変更するために、ステップ1111の処理に進む。
一方、ステップ1102の処理で、レート切換中フラグが設定されていないと判定された場合、カード制御装置720は、レート切換スイッチ706Aからレート切換信号を受信したか否かを判定する(1103)。
ステップ1103の処理で、レート切換信号を受信していないと判定された場合、球貸レートを変更する必要がないので、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1103の処理で、レート切換信号を受信したと判定された場合、球貸レートを変更するため、カード制御装置720は、発射制御装置に遊技球の発射を許可する発射許可信号の出力を停止し(1104)、遊技球の発射を禁止する。
次に、カード制御装置720は、ステップ1105〜1109の処理を実行することによって、遊技機5の状態が球貸レートを変更可能な状態であるか否かを判定する。
まず、カード制御装置720は、遊技機5の状態が特別遊技状態中であるか否かを判定するために、遊技制御装置100から特賞信号を受信しているか否かを判定する(1105)。
ステップ1105の処理で、遊技制御装置100から特賞信号を受信していると判定された場合、つまり遊技機5の状態が特別遊技状態中であると判定された場合、特別遊技状態中に、特別遊技状態を発生させた遊技球の球貸レートよりも高い球貸レートに変更されると、特別遊技状態で遊技者が獲得する遊技球の有価価値は不当に高くなってしまう。したがって、カード制御装置720は、遊技機5の状態が特別遊技状態中である場合には、レート切換ボタン706が操作されても、球貸レートを変更せずに、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1105の処理で、遊技制御装置100から特賞信号を受信していないと判定された場合、つまり遊技機5の状態が特別遊技状態でないと判定された場合、カード制御装置720は、遊技機5の状態が確変・時短中であるか否かを判定するために、遊技制御装置100から確変・時短信号を受信しているか否かを判定する(1106)。
ステップ1106の処理で、遊技制御装置100から確変・時短信号を受信していると判定された場合、つまり遊技機5の状態が確変・時短中であると判定された場合、確変・時短中に、確変・時短状態を発生させた遊技球の球貸レートよりも高い球貸レートに変更されると、確変・時短状態で遊技者が獲得する遊技球の有価価値は不当に高くなってしまう。したがって、カード制御装置720は、遊技機5の状態が時短・確変中である場合には、レート切換ボタン706が操作されても、球貸レートを変更せずに、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1106の処理で、遊技制御装置100から確変・時短信号を受信していないと判定された場合、つまり遊技機5の状態が確変・時短中でないと判定された場合、カード制御装置720は、遊技制御装置100の特図記憶領域に始動記憶が存在するか否かを判定するために、遊技制御装置100から始動記憶信号を受信しているか否かを判定する(1107)。
ステップ1107の処理で、遊技制御装置100から始動記憶信号を受信していると判定された場合、つまり遊技制御装置100の特図記憶領域に始動記憶が存在すると判定された場合、始動記憶が存在している間に、存在する始動記憶の入賞球の球貸レートよりも高い球貸レートに変更されると、始動記憶に基づく変動表示ゲームで特別遊技状態が発生した場合に遊技者が獲得する遊技球の有価価値は不当に高くなってしまう。したがって、カード制御装置720は、遊技制御装置100の特図記憶領域に始動記憶が存在する場合には、レート切換ボタン706が操作されても、球貸レートを変更せずに、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1107の処理で、遊技制御装置100から始動記憶信号を受信していないと判定された場合、つまり遊技制御装置100の特図記憶領域に始動記憶が存在しないと判定された場合、カード制御装置720は、変動表示ゲームの実行中であるか否かを判定するために、遊技制御装置100から変動中信号を受信しているか否かを判定する(1108)。
ステップ1108の処理で、遊技制御装置100から変動中信号を受信していると判定された場合、つまり変動表示ゲームの実行中であると判定された場合、変動表示ゲームの実行中に、変動表示ゲームを発生させた遊技球の球貸レートよりも高い球貸レートに変更されると、実行中の変動表示ゲームで特別遊技状態が発生した場合に遊技者が獲得する遊技球の有価価値は不当に高くなってしまう。したがって、カード制御装置720は、遊技制御装置100の特図記憶領域に始動記憶が存在する場合には、レート切換ボタン706が操作されても、球貸レートを変更せずに、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1108の処理で、遊技制御装置100から変動中信号を受信していないと判定された場合、つまり変動表示ゲームの実行中でないと判定された場合、カード制御装置720は、遊技領域51に浮遊球が存在するか否かを判定するために、浮遊球カウンタの値がゼロであるか否かを判定する(1109)。
ステップ1109の処理で、浮遊球カウンタがゼロでないと判定された場合、つまり遊技領域51に浮遊球が存在すると判定された場合、遊技領域51に浮遊球が存在する状態で、浮遊球を発射させた際の遊技球の球貸レートよりも高い球貸レートに変更されると、遊技領域51に存在する浮遊球が入賞具に入賞した場合に遊技者が獲得する遊技球の有価価値は不当に高くなってしまう。したがって、カード制御装置720は、遊技領域51に浮遊球が存在する場合には、レート切換ボタン706が操作されても、球貸レートを変更せずに、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
一方、ステップ1109の処理で、浮遊球カウンタがゼロでないと判定された場合、つまり遊技領域51に浮遊球が存在しないと判定された場合、カード制御装置720は、遊技機5の状態が球貸レートを変更可能な状態であると判定し、球貸レートを変更中であることを示すレート切換中フラグを設定する(1110)。
次に、カード制御装置720は、レート更新入力を受信したか否かを判定する(1111)。
具体的には、カード制御装置720は、アップボタン708が操作されたことを検出するアップボタン検出スイッチ(図示省略)からの検出信号、又はダウンボタン709が操作されたことを検出するダウンボタン検出スイッチ(図示省略)からの検出信号を受信しているか否かを判定する。
ステップ1111の処理で、レート更新入力を受信したと判定された場合、カード制御装置720は、球貸レートを変更する(1112)。
具体的には、アップボタン検出スイッチからの検出信号を受信した場合には、カード制御装置720は、球貸レートをインクリメントする。また、ダウンボタン検出スイッチからの検出信号を受信した場合には、カード制御装置720は、球貸レートをデクリメントする。
一方、ステップ1111の処理で、レート更新入力を受信していないと判定された場合、球貸レートを変更せずに、ステップ1113の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、レート切換確定入力を受信したか否かを判定する(1113)。
具体的には、カード制御装置720は、アップボタン検出スイッチからの検出信号又はダウンボタン検出スイッチからの検出信号を受信後に、レート切換スイッチ706Aからのレート切換信号を受信しているか否かを判定する。
ステップ1113の処理で、カード制御装置720は、レート切換確定入力を受信したと判定された場合、変更後の球貸レートを確定した球貸レートとして記憶する(1114)。
次に、カード制御装置720は、球貸レートが変更される前の持球数を変更後の球貸レートに対応する変更後の持球数に変換するために、ステップ1115〜1120の処理を実行する。
まず、カード制御装置720は、球貸レートが変更される前の持球カウンタの値によって特定される現在の持球数を、共通球貸レートに対応する共通持球数に変換する(1115)。具体的には、カード制御装置720は、現在の持球数と球貸レートが変更される前の球貸レートとを乗算し、乗算された値を共通球貸レートで除算することによって、球貸レートが変更される前の持球数を共通持球数に変換する(一時、RAMに記憶しておく)。
そして、カード制御装置720は、端球数データが存在する(RAMに記憶されている)か否かを判定する(1116)。端球数データは、ステップ1120の処理で設定される。
ステップ1116の処理で、端球数データが存在すると判定された場合、カード制御装置720は、ステップ1115の処理で変換された共通持球数に端球数を加算し(1117)、ステップ1118の処理に進む。
一方、ステップ1116の処理で、端球数データが存在しないと判定された場合、カード制御装置720は、ステップ1115の処理で変換された共通持球数に端球数を加算する必要がないので、ステップ1107の処理を実行せずに、ステップ1118の処理に進む。
次に、カード制御装置720は、球貸レートが変更される前の持球数を変換した共通持球数を変更後の球貸レートに対応させた変更後の持球数に変換する(1118)。
具体的には、カード制御装置720は、球貸レートが変更される前の持球数を変換した共通持球数と共通球貸レートとを乗算し、乗算された値を変更後の球貸レートで除算することによって、球貸レートが変更される前の持球数を変換した共通持球数を変更後の変更後の持球数に変換する。例えば、4円/個で1000個分の持球数があったとして、球貸レートを2円/個と変更した場合には、1000個分の持球数を共通持球数(1円/個)としてまず4000個に変換し、その後変更された球貸レート(2円/個)に合わせて2000個の持球数として変換する。
そして、カード制御装置720は、球貸レートが変更される前の持球数を変更後の球貸レートに対応する変更後の持球数に変換する処理(1115〜1118)で、端球数が発生したか否かを判定する(1119)。
ステップ1119の処理で、端球数が発生したと判定された場合、カード制御装置720は端球数データをRAMに記憶し(1120)、球貸レートの変更が終了したので、レート切換中フラグの設定を解除し(1121)、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
なお、ステップ1116の処理で、共通持球数に加算される端球数は、前回の球貸レートの変更処理で発生した端球数である。
一方、ステップ1119の処理で、端球数が発生していないと判定された場合、球貸レートの変更が終了したので、レート切換中フラグの設定を解除し(1121)、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
球貸レートの変更が終了したので、レート切換中フラグの設定を解除し(1121)、レート切換制御処理を終了し、メイン処理に戻る。
なお、共通持球数をカード情報の共通持球数に加算して、ステップ915のように、球貸しボタン26を押すことにより、再使用して、持球数カウンタに加算するようにしてもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図12〜図15を用いて説明する。
第1実施形態では、カードユニット70遊技機と一体化していたが、第2実施形態では、遊技機5の横側にカードユニット120が別体で設けられ、遊技機5には、操作パネル70Aとして操作部及び表示部を設けている。なお、第2実施形態の構成のうち、第1実施形態と同じ構成は同一の符号を付与し、説明を省略する。
図12は、本発明の第2実施形態の遊技用装置4の正面図である。
第2実施形態の遊技用装置4は、遊技機5、操作パネル70A、及びカードユニット120を備える。
操作パネル70Aは、第1実施形態のカードユニット70と、カード挿入部701を備えない点で相違する。
カードユニット120は、カード挿入部1201、紙幣を挿入する紙幣挿入部1202、及びサンド120の開閉扉1204の図示しないヒンジを中心とする開閉動作をロックするための鍵穴1203を備える。
図13は、本発明の第2実施形態の遊技システムのブロック図である。
第2実施形態の遊技用装置4は、第1実施形態のカード制御装置720の代わりに、封入球制御装置1300を備える。
封入球制御装置1300は、第1実施形態のカード制御装置720のカード制御処理以外の処理を実行する。
また、カードユニット120は、カードユニット120を制御するとともに、カード制御処理を実行するカードユニット制御装置1400を備える。
封入球制御装置1300には、発射制御装置180から球送り信号、アウトセンサ501からアウト検出信号、ファールセンサ502からファール検出信号、球貸スイッチ26Aから球貸信号、貯球払出スイッチ27Aから貯球払出信号、休憩スイッチ705Aから休憩信号、遊技終了スイッチ704Aから遊技終了信号、レート切換スイッチ706Aからレート切換信号、及びリセットスイッチ707Aからリセット信号が入力される。
そして、封入球制御装置1300は、球貸信号、貯球払出信号、休憩信号、遊技終了信号をサンド制御装置1400へ転送する。封入球制御装置1300は、持球数データ及び端球数データを遊技データとしてカードユニット制御装置1400へ出力する。
また、封入球制御装置1300とカードユニット制御装置1400とは、球貸しに関する制御情報を通信する。
カードユニット制御装置1400は、カードリーダ/ライタ(R/W)1401を備える。カードユニット制御装置1400は、カード情報がカードR/W1401から入力されることによって、カードに記憶されたカード情報を取得する。また、カードユニット制御装置1400は、カード書換情報をカードR/W1401へ出力することによって、カードに情報を書き込む。
また、カードユニット制御装置1400は、カード情報、球貸信号及び貯球払出信号を情報収集端末装置3へ出力する。カードユニット制御装置1400は、操作パネル70Aに備わる残高表示部711に残高表示信号を出力し、残高表示部711の表示制御を行う。カードユニット制御装置1400は、操作パネル70Aに備わる貯球数表示部712に貯球数表示信号を出力し、貯球数表示部712の表示制御を行う。
図14は、本発明の第2実施形態のカードユニット制御装置1400で実行されるカード制御処理のフローチャートである。
なお、第2実施形態のカードユニット制御装置1400で実行されるカード制御処理のうち、第1実施形態のカード制御処理と同じ処理は、図9と同じ符号を付与し、説明を省略する。
図14では、球貸ボタン26が操作されたか否かを判定する処理(1413)、貯球払出ボタン27が操作されたか否かを判定する処理(1419)、休憩ボタン705が操作されたか否かを判定する処理(1424)、及び遊技終了ボタン704が操作されたか否かを判定する処理が、図9のカード制御処理と相異する。
具体的には、カードユニット制御装置26は、球貸信号を受信しているか否かによって、球貸ボタン26が操作されたか否かを判定し、貯球払出信号を受信しているか否かによって、貯球払出ボタン27が操作されたか否かを判定し、休憩信号を受信しているか否かによって、休憩ボタン705が操作されたか否かを判定し、遊技終了信号を受信しているか否かによって、遊技終了ボタン704が操作されたか否かを判定する。
また、ステップ929の処理において、カードユニット制御装置1400は、残高情報及び共通球数データを情報収集端末装置3を介して、遊技場内部管理装置1に送信する。
図15は、本発明の第2実施形態の封入球制御装置1300で実行されるレート切換処理のフローチャートである。なお、第2実施形態の封入球制御装置1300で実行されるレート切換処理のうち、第1実施形態のレート切換処理と同じ処理は、図10と同じ番号を付与し、説明を省略する。
図10と相違するのは、封入球制御装置1300が端球数データを記憶した後に(1120)、カードユニット制御装置1400に出力するレート切換信号の送信コマンドを設定する点(1501)のみである。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図16〜図19を用いて説明する。
第3の実施形態では、カードユニット120に備わる表示装置160がレート切換ボタン1601、貯球払出ボタン1602、球貸ボタン1603、及び表示切換ボタン1604を備える。
図16は、本発明の第3実施形態の遊技用装置4の正面図である。なお、第3実施形態の構成のうち、第1及び2実施形態と同じ構成は、同じ符号を付与し、説明を省略する。
第3実施形態の遊技用装置4は、遊技機5、操作パネル70A、及びカードユニット120を備える。
カードユニット120の中央付近には、球貸レート、持球数、残高、及び貯球数等を表示する表示装置160が設けられる。
表示装置160は、レート切換ボタン1601、貯球払出ボタン1602、球貸ボタン1603、及び表示切換ボタン1604を備える。
レート切換ボタン1601は、レート切換開始ボタン1605及びレート更新ボタン1606を備える。
レート切換開始ボタン1605は、第1実施形態のレート切換ボタン706に相当し、レート更新ボタン1606は、第1実施形態のアップボタン708及びダウンボタン709に相当する。
つまり、遊技者は、レート切換ボタン1605を最初に操作し、所望の球貸レートまでレート更新ボタン1606を操作し、最後にレート切換ボタン1605を再度操作することによって、球貸レートを変更する。
例えば、レート更新ボタン1606は、一度の長押し操作がされると、ダウンボタンとして機能し、長押し操作がされないと、アップボタンとして機能する。
貯球払出ボタン1602は、第1実施形態の貯球払出ボタン27に相当し、球貸ボタン1603は、第1実施形態の球貸ボタン26に相当する。
表示切換ボタン1604は、表示装置1600に表示される内容を切り換えるためのボタンである。
鍵穴1203に鍵を差し込み、カードユニット120の開閉扉1204のロックを解除して、開閉扉1204が開いたときのみ操作可能な箇所にリセットボタン1205が設けられている。例えば、リセットボタン1607は、開閉扉1204の裏側に設けられる。
これによって、リセットボタン1607は、開閉扉1204が開いたときにのみ操作可能であるので、遊技店の店員によってのみ操作可能である。
一方、操作パネル70Aは、遊技終了ボタン704、休憩ボタン705及び持球数表示部713を備える。
図17は、本発明の第3実施形態の遊技システムのブロック図である。なお、第3実施形態の遊技システムの構成のうち、第2実施形態の遊技システムと同じ構成については、同じ符号を付与し、説明を省略する。
封入球制御装置1300は、持球数データが遊技によって更新されると、持球数データをカードユニット制御装置1400に出力する。また、カードユニット制御装置1400は、球貸しによって持球数データが更新された場合、及び球貸レートを変更したことによって、持球数データが更新された場合、更新された持球数データをカードユニット制御装置1400に出力する。
封入球制御装置1300は始動記憶信号、変動中信号、特賞信号、確変・時短中信号、休憩信号、及び遊技終了信号をカードユニット制御装置1400に出力する。
カードユニット制御装置1400は、表示制御信号を表示装置160に出力することによって、表示装置160に表示される内容を制御する。
カードユニット制御装置1400には、レート切換スイッチ1601Aからレート切換信号、リセットスイッチ1607Aからリセット信号、球貸スイッチ1603Aから球貸信号、及び貯球払出スイッチ1602Aから貯球払出信号が入力される。
また、カードユニット制御装置1400は、球貸レートを変更していることを示すレート切換信号を、情報収集端末装置3及び封入球制御装置1300に出力する。
カードユニット制御装置1400は、第2実施形態と同じカード制御処理(図14)を実行する。
次に、カードユニット制御装置1400で実行されるレート切換制御処理について、図18を用いて説明する。
図18は、本発明の第3実施形態のカードユニット制御装置1400で実行されるレート切換制御処理のフローチャートである。
なお、第3実施形態のカードユニット制御装置1400で実行されるレート切換制御処理のうち、第1実施形態のレート切換制御処理(図10)と同じ処理は、同じ符号を付与し、説明を省略する。
ステップ1103の処理で、レート切換スイッチ1106が操作されたと判定された場合、カードユニット制御装置1400は、封入球制御装置1300に球貸レートを変更すること通知するために、レート切換中信号を封入球制御装置1300に出力する(1801)。
なお、封入球制御装置1300は、レート切換中信号を受信した場合、発射装置に遊技球の発射を許可しないので、発射装置は遊技球を発射できない。
ステップ1118の処理で、変更後の球貸レートに対応する持球数データを算出した後、カードユニット制御装置1400は、算出された持球数データを封入球制御装置1300に送信するために、送信バッファにセットする。
そして、ステップ1120の処理を実行した後に、球貸レートの変更が終了したことを示すレート切換情報を、情報収集端末装置3及び封入球制御装置1300に送信するために、レート切換情報を送信バッファにセットする。
次に、封入球制御装置1300で実行される持球制御処理について、図19を用いて説明する。
図19は、本発明の第3実施形態の持球制御処理のフローチャートである。
封入球制御装置1300は、カードユニット制御装置1400からレート切換中信号を受信しているか否かを判定する(1901)。
ステップ1901の処理で、カードユニット制御装置1400からレート切換中信号を受信していないと判定された場合、封入球制御装置1300は、球貸しが行われたことによって、カードユニット制御装置1400の持球数データが更新されていれば、更新された分の持球数を封入球制御装置1300の持球数カウンタに加算するために、カードユニット制御装置1400から持球数データを受信したか否かを判定する(1902)。
ステップ1902の処理で、カードユニット制御装置1400から持球数データを受信したと判定された場合、封入球制御装置1300は、受信した持球数データの持球数を、封入球制御装置1300の持球数カウンタに加算し(1903)、ステップ1003の処理に進む。
一方、ステップ1902の処理で、カードユニット制御装置1400から持球数データを受信していないと判定された場合、封入球制御装置1300は、ステップ1003の処理に進む。
一方、ステップ1901の処理で、カードユニット制御装置1400からレート切換中信号を受信していると判定された場合、封入球制御装置1300は、レート切換中フラグを設定し(1904)、球貸レートが変更されたことによってカードユニット制御装置1300の持球数データが更新されていれば、封入球制御装置1300の持球数情報を更新するために、カードユニット制御装置1400から持球数データを受信したか否かを判定する(1905)。
ステップ1905の処理で、カードユニット制御装置1400から持球数データを受信していないと判定された場合、封入球制御装置1300は、受信した持球数に基づいて、持球数カウンタを更新し(1906)、レート切換中フラグを解除し(1907)、持球制御処理を終了する。
一方、ステップ1905の処理で、カードユニット制御装置1400から持球数データを受信していないと判定された場合、封入球制御装置1300は、ステップ1906及び1907の処理を実行しないで、持球制御処理を終了する。
なお、第1〜第3の実施形態では、カードに記憶された遊技者の有価価値(残高情報、貯球情報、又は共通持球数情報)から1回の球貸しで消費する有価価値を消費するものであるが、遊技者の有価価値は、カードに記憶されてなくてもよく、サーバ(例えば、遊技場内部管理装置1)、又は現金でもよい。
また、カードユニット120に投入された現金を、現在の球貸レートで除算して算出された球数を、持球数カウンタに加算してもよい。
また、有価価値を、精算することにより現金に戻せる残高情報と、再使用する場合に手数料を取る設定が可能で、景品と交換することができる貯球情報と、再使用する場合に手数料を取らず、景品と交換することができる共通持球数情報とに分けているが、再使用する場合に全て手数料を取らないのであれば、貯球情報は設ける必要がない。
なお、今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。