JPH11342257A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH11342257A
JPH11342257A JP15508098A JP15508098A JPH11342257A JP H11342257 A JPH11342257 A JP H11342257A JP 15508098 A JP15508098 A JP 15508098A JP 15508098 A JP15508098 A JP 15508098A JP H11342257 A JPH11342257 A JP H11342257A
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JP
Japan
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card
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game
player
determined
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JP15508098A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有価価値がすべて引落された記録媒体が放置
されることなく、さらに利便性の高い遊技用装置を提供
することである。 【解決手段】 カード処理装置に挿入され、遊技に使用
されていたICカードについて、ICカードの記録情報
により特定される有価価値がすべて引落とされ、(SN
4)、かつ、遊技の終了が判定されて(SN10)から
所定の回収待ち期間が経過するまでに入金がなかった場
合(SN20)に、カード処理装置において記録媒体を
回収させる制御が行なわれる(SN22)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技用のカード処
理機等に代表される遊技用装置に関し、詳しくは、遊技
者所有の有価価値を特定可能な情報が記録された記録媒
体の記録情報により特定される前記有価価値が引落され
て持点として遊技に使用される遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機等の遊技機を設置した遊
技場においては、従来からプリペイドカード等の遊技に
使用可能な記録媒体を遊技者に発行している。このよう
な記録媒体は、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報
が記録され、カード処理装置において記録媒体の記録情
報により特定される前記有価価値が引落されて遊技に使
用される。
【0003】そのような記録媒体において、前記有価価
値がすべて引落されてももう一度入金して前記有価価値
を増やし、何度も再利用することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなシ
ステムであっても、遊技者が遊技する意志がなければ前
記有価価値をすべて引落した記録媒体を放置する可能性
が高く、そのような記録媒体が散乱する不都合が生じ
る。さらに前記有価価値がすべて引落されたことにより
記録媒体を回収したのでは、前記システムのメリットが
なくなってしまう。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、有価価値がすべて引落された
記録媒体が放置されることなく、さらに利便性の高い遊
技用装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者所有の有価価値を特定可能な情報が記録され
た記録媒体の記録情報により特定される前記有価価値が
引落されて持点として遊技に使用される遊技用装置であ
って、前記記録媒体の記録情報により特定される有価価
値を遊技者からの入金により加算更新する有価価値更新
手段と、遊技に使用できる持点がすべて使用されたこと
により遊技の終了を判定する遊技終了判定手段と、前記
記録媒体を回収する記録媒体回収手段と、該記録媒体回
収手段により記録媒体を回収させる制御を行なう記録媒
体回収制御手段とを含み、該記録媒体回収制御手段は、
前記記録媒体の記録情報により特定される有価価値がす
べて引落とされ、かつ、前記遊技終了判定手段により遊
技の終了が判定されてから所定の回収待ち期間が経過す
るまでに前記有価価値更新手段による有価価値の加算更
新がされなかった場合に、前記記録媒体回収手段により
記録媒体を回収させる制御を行なうことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記回収待ち期間が進行中で
ある場合に、前記回収待ち期間が進行中である旨を報知
する回収待ち期間報知手段をさらに含むことを特徴とす
る。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の発明の構成に加えて、前記回収待ち期間を
延長する場合に遊技者により操作される延長操作手段を
さらに含み、前記記録媒体回収制御手段は、前記回収待
ち期間中において前記延長操作手段が操作された場合
に、前記回収待ち期間を延長する制御を行なうことを特
徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記記録媒体回収制御手段に
より前記回収待ち期間が延長された場合に、前記回収待
ち期間が延長された旨の報知を行なう期間延長報知手段
をさらに含むことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。有価価値更新手段の働きにより、記録媒体の
記録情報により特定される有価価値が遊技者からの入金
により加算更新される。遊技終了判定手段の働きによ
り、遊技に使用できる持点がすべて使用されたことによ
り遊技の終了が判定される。記録媒体回収手段の働きに
より、記録媒体が回収される。記録媒体回収制御手段の
働きにより、記録媒体回収手段により記録媒体を回収さ
せる制御が行なわれる。記録媒体回収制御手段のさらな
る働きにより、記録媒体の記録情報により特定される有
価価値がすべて引落とされ、かつ、遊技終了判定手段に
より遊技の終了が判定されてから所定の回収待ち期間が
経過するまでに有価価値更新手段による有価価値の加算
更新がされなかった場合に、記録媒体回収手段により記
録媒体を回収させる制御が行なわれる。このように、記
録媒体の記録情報により特定される有価価値がすべて引
落とされ、かつ、遊技終了判定手段により遊技の終了が
判定されてから所定の回収待ち期間が経過するまでに有
価価値更新手段による有価価値の加算更新がされなかっ
た場合、すなわち、遊技に使用可能な有価価値がなくな
り、かつ、遊技者が記録媒体の継続的使用を希望しなく
なったとみなされる場合に、記録媒体が自動的に回収さ
れるため、不要になった記録媒体の回収率を従来よりも
向上させることが可能になる。つまり、不要になった記
録媒体が遊技者の手によらずに自動回収されるので、有
価価値がすべて引落された記録媒体が放置されることが
ない。さらに、遊技者を続行したい場合は、遊技者が追
加入金することで、そのまま遊技できるので、利便性が
高い。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
回収待ち期間報知手段の働きにより、回収待ち期間が進
行中である場合に、回収待ち期間が進行中である旨が報
知される。このように、記録媒体の回収待ちの状態にお
いて、回収待ち期間が進行中である旨が報知されるた
め、その報知に基づいて、使用中の記録媒体が回収され
る予定であることを遊技者が容易に把握することが可能
になる。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。延長操作手段が、回収待ち期間を延長する場合
に遊技者により操作される。記録媒体回収制御手段のさ
らなる働きにより、回収待ち期間中において延長操作手
段が操作された場合に、回収待ち期間を延長する制御が
行なわれる。このように、延長操作手段の操作に応じて
回収待ち期間が延長されるので、遊技者が延長ボタンを
操作することにより、遊技者の希望に応じて回収待ち時
間が延長できるため、遊技を続行するために入金を希望
する遊技者があわてずに入金を行なうことができる。ま
た、入金をして遊技の続行を希望する遊技者は入金を確
実に行なうために多くの場合に回収待ち時間を延長する
と考えられるため、最初に設定される回収待ち時間を比
較的短い時間に設定することが可能になる。このように
最初に設定される回収待ち時間をできる限り短い時間に
設定することができることにより、遊技の続行を希望し
ない遊技者についての記録媒体の回収を早期に行なうこ
とが可能になる。
【0013】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
期間延長報知手段の働きにより、記録媒体回収制御手段
により回収待ち期間が延長された場合に、回収待ち期間
が延長された旨の報知が行なわれる。このように、回収
待ち期間が延長された場合に、回収待ち期間が延長され
た旨の報知が行なわれるため、回収待ち時間が延長され
たことを遊技者が容易に把握することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】第1実施形態 図1は、本発明が適用される遊技用システムの一例の全
体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【0016】図1を参照して、この遊技用システムは、
情報通信により全国的規模で形成されるパーラーネット
と呼ばれる情報ネットワークシステムの機関によって運
営される。パーラーネットは、PC(プリペイドカー
ド)ネットワークシステム機関と、貯玉・再プレイネッ
トワークシステム機関との2つのネットワークシステム
の機関により管理される。このパーラーネットにおいて
は、全国各地の遊技場(以下、ホールと呼ぶ)1が加盟
可能である。
【0017】ここで、貯玉とは、遊技者所有の持点また
は玉等の価値を貯玉数としてホール側に預け入れること
をいう。また、再プレイとは、遊技者が貯玉を用いて玉
貸しを受けて遊技を行なうことをいう。
【0018】このパーラーネットにおいては、遊技用の
記録媒体として発行されるICカードが全国共通に使用
される。このICカードは、任意に予め入金することが
可能なプリペイドカードとしての機能を有し、各ホール
1の会員カードおよびビジタカードに用いられる。ここ
で、会員カードは、パーラーネットの会員として登録さ
れた遊技者個人に1枚だけ発行されるカードであり、パ
ーラーネットに加盟している全てのホール1において遊
技用のカードとして共通に使用可能である。ビジタカー
ドは、パーラーネットの会員以外の遊技者個人に発行さ
れるカードであり、パーラーネットに加盟している全て
のホール1において遊技用のカードとして共通に使用可
能である。
【0019】PCネットワークシステム機関では、たと
えば電話回線を用いて情報通信のネットワークが形成さ
れる。このPCネットワークシステム機関は、主として
登録された会員およびビジタの所有するICカードを管
理する機関であり、PC中央管理センタ200、PC地
方管理センタ201、PC都道府県管理センタ202、
および、各ホール1内のPC用管理コンピュータ101
を含む。これらの各管理センタでは、情報管理用のコン
ピュータを有し、カード情報の管理に関する所定の情報
処理が行なわれる。
【0020】PC中央管理センタ200は、PCネット
ワークシステム機関の管理の中枢部としての機能を有し
ている。このPC中央管理センタ200は、所定の場所
に設けられており、複数のPC地方管理センタ201と
ネットワーク上で情報通信可能に接続され、PCネット
ワークシステム機関全体を統括的に管理する。PC地方
管理センタ201は、たとえば、関東地方、東海地方、
…等に分けられる日本の各地方に設けられる。各PC地
方管理センタ201は、担当する地方におけるPCネッ
トワークシステム機関での情報管理の中心として機能
し、PC中央管理センタ200および複数のPC都道府
県管理センタ202とネットワーク上で情報通信可能に
接続される。
【0021】PC都道府県管理センタ202は、各都道
府県に設けられる。各PC都道府県管理センタ202
は、担当する都道府県におけるPCネットワークシステ
ム機関での情報管理の中心として機能し、担当する都道
府県が存在する地方のPC地方管理センタ201および
担当する都道府県内に存在する複数のホール1とネット
ワーク上で情報通信可能に接続される。各ホール1内の
PC用管理コンピュータ101は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。PC用管理コンピュータ101
には、各ホール1において会員カードまたはビジタカー
ドの発行を受けた遊技者に関する情報が常駐的に管理さ
れている。
【0022】このように、PCネットワークシステム機
関においては、PC中央管理センタ200を中心として
管理センタが階層的に設けられており、カード情報が階
層的に管理される。このように、カード情報を階層的に
管理するようにしたことにより、PCネットワーク上で
の情報の処理負担を分散し、PC中央管理センタ200
の処理負担を軽減することができるとともに、PCネッ
トワーク上での情報管理の処理速度を向上させることが
できる。
【0023】なお、前述した管理センタの他に、PC都
道府県管理センタ202の下位側にPCブロック管理セ
ンタを複数設けてもよい。そのPCブロック管理センタ
は、都道府県内の地域を複数のブロックに分割し、各ブ
ロックにおいてブロック単位でカード情報を管理するも
のである。その場合に、各PCブロック管理センタは、
担当するブロックが存在する都道府県のPC都道府県管
理センタ202および担当するブロック内に存在する複
数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続さ
れる。そのようにすれば、PC都道府県管理センタ20
2の処理負担を軽減することができる。その結果とし
て、PCネットワーク上での情報の処理負担をさらに分
散し、PC中央管理センタ200の処理負担をさらに軽
減することができるとともに、PCネットワーク上での
情報管理の処理速度をさらに向上させることができる。
【0024】また、前述した例では、PCネットワーク
が電話回線という汎用の回線を用いて形成される場合を
説明したが、これに限らず、PCネットワーク専用の通
信回線を用いてPCネットワークを形成してもよい。ま
た、PCネットワークは、通信線を用いて情報の通信を
行なうネットワークに限られるものではなく、通信衛星
を用いて情報の通信を行なうネットワーク等、無線通信
を用いて情報の通信を行なうことが可能なネットワーク
で形成されてもよい。PCネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、カード情報の情報管理の処理速度を向上させること
ができる。
【0025】貯玉・再プレイネットワークシステム機関
では、たとえば電話回線を用いて情報通信のネットワー
クが形成される。この貯玉・再プレイネットワークシス
テム機関は、主として、PCネットワークシステム機関
において登録された会員の貯玉および貯玉を用いた再プ
レイに関する情報(たとえば貯玉数)を管理する機関で
あり、貯玉・再プレイ中央管理センタ300、貯玉・再
プレイ地方管理センタ301、貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ302、および、各ホール1内の貯玉・再プ
レイ用管理コンピュータ102を含む。これらの各管理
センタでは、情報管理用のコンピュータを有し、貯玉お
よび貯玉を用いた再プレイの情報の管理に関する所定の
情報処理が行なわれる。
【0026】貯玉・再プレイ中央管理センタ300は、
貯玉・再プレイネットワークシステム機関の管理の中枢
部としての機能を有している。この貯玉・再プレイ貯玉
・再プレイ中央管理センタ300は、所定の場所に設け
られており、複数の貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1とネットワーク上で情報通信可能に接続され、貯玉・
再プレイネットワークシステム機関全体を統括的に管理
する。貯玉・再プレイ地方管理センタ301は、たとえ
ば、関東地方、東海地方、…等に分けられる日本の各地
方に設けられる。各貯玉・再プレイ地方管理センタ30
1は、担当する地方における貯玉・再プレイネットワー
クシステム機関での情報管理の中心として機能し、貯玉
・再プレイ中央管理センタ300および複数の貯玉・再
プレイ都道府県管理センタ302とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。
【0027】貯玉・再プレイ都道府県管理センタ302
は、各都道府県に設けられる。各貯玉・再プレイ都道府
県管理センタ302は、担当する都道府県における貯玉
・再プレイネットワークシステム機関での情報管理の中
心として機能し、担当する都道府県が存在する地方の貯
玉・再プレイ地方管理センタ301および担当する都道
府県内に存在する複数のホール1とネットワーク上で情
報通信可能に接続される。各ホール1内の貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102は、各ホール1内におい
て、情報管理を行なう。
【0028】このように、貯玉・再プレイネットワーク
システム機関においては、貯玉・再プレイ中央管理セン
タ300を中心として管理センタが階層的に設けられて
おり、貯玉および貯玉を用いた再プレイに関する情報が
階層的に管理される。このように、貯玉および貯玉を用
いた再プレイに関する情報を階層的に管理するようにし
たことにより、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担を分散し、貯玉・再プレイ中央管理センタ2
00の処理負担を軽減することができるとともに、貯玉
・再プレイネットワーク上での情報管理の処理速度を向
上させることができる。
【0029】なお、前述した管理センタの他に、貯玉・
再プレイ都道府県管理センタ202の下位側に貯玉・再
プレイブロック管理センタを複数設けてもよい。その貯
玉・再プレイブロック管理センタは、都道府県内の地域
を複数のブロックに分割し、各ブロックにおいてブロッ
ク単位でカード情報を管理するものである。その場合
に、各貯玉・再プレイブロック管理センタは、担当する
ブロックが存在する都道府県の貯玉・再プレイ都道府県
管理センタ202および担当するブロック内に存在する
複数のホール1とネットワーク上で情報通信可能に接続
される。そのようにすれば、貯玉・再プレイ都道府県管
理センタ202の処理負担を軽減することができる。そ
の結果として、貯玉・再プレイネットワーク上での情報
の処理負担をさらに分散し、貯玉・再プレイ中央管理セ
ンタ200の処理負担をさらに軽減することができると
ともに、貯玉・再プレイネットワーク上での情報管理の
処理速度をさらに向上させることができる。
【0030】また、前述した例では、貯玉・再プレイネ
ットワークが電話回線という汎用の回線を用いて形成さ
れる場合を説明したが、これに限らず、貯玉・再プレイ
ネットワーク専用の通信回線を用いて貯玉・再プレイネ
ットワークを形成してもよい。また、貯玉・再プレイネ
ットワークは、通信線を用いて情報の通信を行なうネッ
トワークに限られるものではなく、通信衛星を用いて情
報の通信を行なうネットワーク等、無線通信を用いて情
報の通信を行なうことが可能なネットワークで形成され
てもよい。貯玉・再プレイネットワークにおいて通信衛
星を用いて情報の通信を行なう場合には、階層的に設け
られた管理センタの種類を少なくすることができるた
め、貯玉・再プレイの情報管理の処理速度を向上させる
ことができる。
【0031】また、前述した例では、PCネットワーク
と、貯玉・再プレイネットワークとが同一の形態のネッ
トワークにより形成されている場合を示したが、これに
限らず、それらのネットワークが互いに異なる形態のネ
ットワークで形成されてもよい。
【0032】以上に示したPCネットワークシステム機
関および貯玉・再プレイネットワークシステム機関にお
いては、遊技者所有の有価価値のうち、カード残高の管
理をPCネットワークシステム機関が担当し、遊技にお
いて得た持点および貯玉の管理を貯玉・再プレイネット
ワークシステム機関が担当する。
【0033】次に、ホール1の内部のシステムの構成を
説明する。図2は、ホール1の内部のシステムの構成を
示すブロック図である。
【0034】図2を参照して、ホール1における内部の
システムには、前述したPC用管理コンピュータ101
および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102の他
に、ホール用管理コンピュータ103、自動発行機10
4、景品交換機105、情報開示装置106、島管理装
置107、台管理装置108、パチンコ遊技機109、
カード処理装置110、および、情報開示装置111が
含まれている。
【0035】ホール1内には、自動発行機104および
パチンコ遊技機109が設置された遊技機設置島Iが複
数設けられている。各遊技機設置島Iにおいては、パチ
ンコ遊技機109が複数台並んで配置されており、各パ
チンコ遊技機109に対応して、台管理装置108、カ
ード処理装置110、および、情報開示装置111が設
けられている。さらに、各遊技機設置島Iにおいては、
パチンコ遊技機109の列設方向の一端部に自動発行機
104が配置されている。さらに、各遊技機設置島Iに
は、遊技機設置島I内での各種情報を管理する島管理装
置107が設けられている。
【0036】このような遊技機設置島Iとは別に、ホー
ル1内には、PC用管理コンピュータ101、貯玉・再
プレイ用管理コンピュータ102、ホール用管理コンピ
ュータ103、景品交換機105、および、情報開示装
置106が設置されている。
【0037】自動発行機104は、主として、会員カー
ドならびにビジタカードとして用いられるICカードの
発行および回収に関する処理を行なう装置である。自動
発行機104においては、これらのカードの発行および
回収に関する処理の他に、会員カードおよびビジタカー
ドへの入金処理等のカード情報に関するその他の処理も
行なわれる。自動発行機104は、ホール用管理コンピ
ュータ103、PC用管理コンピュータ101、およ
び、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102とそれぞ
れ接続されており、これらとの間で、会員カードおよび
ビジタカードに関する情報等の各種情報のやり取りを行
なう。
【0038】パチンコ遊技機109は、たとえば封入玉
式の遊技機である。パチンコ遊技機109は、図3で後
述するように、その内部に封入されたパチンコ玉が循環
して遊技に使用されるタイプの遊技機である。したがっ
て、このパチンコ遊技機109で遊技を行なう遊技者
は、パチンコ玉を直接手にすることはなく、パチンコ遊
技機109に表示される持点に基づいて遊技を行なう。
【0039】各パチンコ遊技機109には、カード処理
装置110が隣接して設けられている。このカード処理
装置110に遊技者所有の会員カードまたはビジタカー
ドを挿入して所定の玉貸処理を行なうことにより、玉貸
処理に基づいて遊技者に付与された持点を用いたパチン
コ遊技機109での遊技が可能となる。会員カードおよ
びビジタカードの各々には、後述するような各種情報
(図17および図18参照)が記録されている。
【0040】パーラーネットに加盟しているホールで使
用可能な会員カードまたはビジタカードを持合わせてい
ない遊技者は、ホール1内に設置されている自動発行機
104において会員カードまたはビジタカードの発行を
受けることができる。
【0041】遊技者が自動発行機104において会員カ
ードまたはビジタカードの発行を受けると、その遊技者
の個人情報が自動発行機104からPC用管理コンピュ
ータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ1
02に送られる。また、自動発行機104またはカード
処理装置110において、遊技者がカード残高の加算更
新操作である入金操作を行えば、入金情報が自動発行機
104またはカード処理装置110からPC用管理コン
ピュータ101に送られる。これらの遊技者の個人情報
および入金情報は、PC用管理コンピュータ101から
各管理センタを介してPC中央管理センタ200に送ら
れ、PC中央管理センタ200の管理コンピュータによ
り管理される。また、遊技者の個人情報は、貯玉・再プ
レイ用管理コンピュータ102から各管理センタを介し
て貯玉・再プレイ中央管理センタ300に送られ、貯玉
・再プレイ中央管理センタ300内の管理コンピュータ
により管理される。
【0042】ホール用管理コンピュータ103は、ホー
ル1がその経営に役立てるために所有している管理コン
ピュータであり、売上げ情報の管理等のホール1内での
各種の情報の管理を行なう。ホール用管理コンピュータ
103は、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102、
自動発行機104、情報開示装置106、島管理装置1
07、および、カード処理装置110と接続されてい
る。
【0043】カード処理装置110は、パチンコ遊技機
109、ホール用管理コンピュータ103、PC用管理
コンピュータ101、および、貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102と接続されている。遊技者が会員カー
ドまたはビジタカードをカード処理装置110へ挿入
し、遊技が許可されれば、そのカードが遊技に使用可能
になり、玉貸等の所定の処理を行なうことが可能にな
る。カード処理装置110でのカードの使用に際して
は、カード処理装置110と、PC用管理コンピュータ
101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102
との間で情報の通信が行われ、カードの照合等の処理が
行われる。
【0044】カード処理装置110における遊技の許可
の方法は、セーフティ機能の設定の有無に応じて異な
る。ここで、セーフティ機能とは、カードの使用者がカ
ードの所有者本人であるのを確認したこと(本人認証に
より本人であることが確認されたこと)を条件として遊
技を許可する機能をいう。この場合には、カードの所有
者の本人認証のために暗証番号が用いられる。セーフテ
ィ機能が設定されている場合には、カード照合の結果に
よりカードが正規のカードであると判断されたことを前
提条件として、遊技者が暗証番号を入力し、入力された
暗証番号が予め定められた暗証番号と一致する場合に限
り遊技が許可される。一方、セーフティ機能が設定され
ていない場合には、暗証番号の入力を必要とせずに、カ
ード照合の結果によりカードが正規のカードであると判
断されたことを条件として遊技が許可される。暗証番号
は、カード処理装置110に設けられた情報入力部(情
報表示器82のタッチパネルにより入力)において、入
力することが可能である。
【0045】ICカードがカード処理110に挿入され
た場合には、挿入時にカード処理装置110と、PC用
管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コ
ンピュータ102との間で情報の送受信が行われること
により、挿入されたカードの照合および暗証番号の照合
が行われる。
【0046】遊技が許可された場合、カード残高または
貯玉数に相当する金額から所定額が減算されることの引
換えに遊技者に所定数の持点が付与され、その持点がパ
チンコ遊技機109に表示される。このような持点の付
与態様は、引落しと呼ばれる。また、カードの引落額に
関する引落額情報は、ホール用管理コンピュータ103
に送られるとともに、カード残高または貯玉数の引落対
象の種別に応じて、PC用管理コンピュータ101また
は貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送られ
る。
【0047】遊技者が付与された持点を使用してパチン
コ遊技機109で遊技を行なえば、遊技状態に応じて発
生するさまざまな情報がパチンコ遊技機109から台管
理装置108へ送信される。たとえば、パチンコ玉が弾
発発射される毎に利益球数情報が台管理装置108へ送
信される。また、弾発発射されたパチンコ玉が所定の入
賞口へ入賞して遊技者に持点が付与されれば、それに応
じて不利益球数情報が台管理装置108へ送信される。
遊技状態に応じていわゆる大当りが発生すれば、大当り
情報が台管理装置108へ送信される。このように、パ
チンコ遊技機109の遊技状況を表わすための各種情報
を遊技情報と呼ぶ。パチンコ遊技機109から送信され
るさまざまな遊技情報は台管理装置108において各遊
技情報の種類毎に集計され、管理される。なお、台管理
装置108は、パチンコ遊技機109毎に設けられてお
り、対応する遊技機の遊技情報を管理している。
【0048】台管理装置108は、対応するパチンコ遊
技機109が設置されている遊技機設置島に設けられた
島管理装置107と接続されている。島管理装置107
は、前述したように遊技機設置島I毎に設けられてお
り、担当する遊技機設置島Iに設置されている複数のパ
チンコ遊技機109に関する遊技情報を管理する。具体
的には、遊技機設置島Iに設置されたパチンコ遊技機1
09と対応して設けられている台管理装置108から各
パチンコ遊技機109の遊技情報を受信して各パチンコ
遊技機109毎にその遊技情報を管理している。さらに
島管理装置107は、ホール用管理コンピュータ103
と接続されている。島管理装置107はホール用管理コ
ンピュータ103へ各遊技設置島I毎に設置されたパチ
ンコ遊技機109の遊技情報を送信する。ホール用管理
コンピュータ103は、複数の島管理装置107より送
信される遊技情報を受信して遊技機設置島I毎に各パチ
ンコ遊技機109の遊技情報を管理する。このようにパ
チンコ遊技機109の遊技情報は、ホール用管理コンピ
ュータ103、島管理装置107、台管理装置108に
より階層的に管理されている。
【0049】情報開示装置111には、遊技者の操作に
よりさまざまな情報を表示させることが可能である。た
とえば、テレビ放送番組や遊技情報などを表示させるこ
とができる。遊技者が遊技を行なっているパチンコ遊技
機109の遊技情報を表示させるための所定の操作を行
なえば、パチンコ遊技機109の遊技情報が台管理装置
108から情報開示装置111へ送信され、情報開示装
置111でその遊技情報が表示される。会員登録が行わ
れている会員カードを使用して遊技が行われている場合
には、自己のパチンコ遊技機109以外の他のパチンコ
遊技機109に関する遊技情報を情報開示装置111に
表示させることも可能である。その場合には、島管理装
置107あるいはホール用管理コンピュータ103から
必要な遊技情報が台管理装置108を介して情報開示装
置111へ送信される。
【0050】その他、情報開示装置111を操作するこ
とにより、パチンコ遊技機109での遊技を中断させる
ことも可能である。これにより、特定のパチンコ遊技機
109においての遊技をする権利を有した状態で当該パ
チンコ遊技機109から席を立ち、たとえば昼食に出向
くことなどが可能である。このような中断操作を行なえ
ば、情報開示装置111、台管理装置108、および、
島管理装置107を介して中断情報がホール用管理コン
ピュータ103へ送られる。これによりホール用管理コ
ンピュータ103は、特定のパチンコ遊技機109にお
いて特定の遊技者が遊技を中断していることを把握可能
である。
【0051】持点を有した状態で遊技を終了した遊技者
が、所定のカード返却操作を行なえば、持点が「遊技可
能持点」として会員カードまたはビジタカードに記録さ
れる。カード返却操作を行なった遊技者が他のパチンコ
遊技機109で再び遊技を開始するために自己の会員カ
ードまたはビジタカードを他のパチンコ遊技機109に
対応したカード処理装置110へ挿入すれば、そのカー
ドに対応した「遊技可能持点」が読出される。これによ
り、遊技者は前のパチンコ遊技機109における遊技で
獲得した持点を使用して再遊技できる。なお、ホール1
の運用により、たとえば、大当たりの発生に基づいて遊
技者が獲得した持点については、再度これを遊技に使用
できないようにして景品交換専用の「景品交換持点」と
して処理し、これを会員カードまたはビジタカードに記
憶させることも可能である。
【0052】「景品交換持点」および「遊技可能持点」
は、これを獲得した当日のみ有効なものとして取扱われ
る。すなわち、日が変われば会員カードまたはビジタカ
ードに記憶されているこれらの持点はすべて消去され
る。しかしながら、持点獲得当日に景品交換機105で
持点預入操作、すなわち、貯玉操作を行えば、「景品交
換持点」および「遊技可能持点」が「預り持点(貯玉
数)」に変換され、翌日以降もこれを景品交換に有効に
使用することが可能となる。
【0053】景品交換機105において貯玉操作がなさ
れると、貯玉数等の貯玉に関する情報が会員カードに記
録されるとともに、貯玉・再プレイ用管理コンピュータ
102に与えられる。そのような貯玉に関する情報は、
貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102から各管理セ
ンタを介して貯玉・再プレイ中央管理センタ300の管
理コンピュータに送られて管理される。
【0054】景品交換機105では、遊技者が遊技当日
に所有している「景品交換持点」や「遊技可能持点」、
これまでの遊技を通して所有している「預り持点(貯玉
数)」の他、会員カードまたはビジタカードに記録され
ているカード残高を所定の景品と交換するための操作を
行なうことができる。
【0055】この景品交換機105で所定の景品交換操
作を行なえば、景品の種類および数の記録された景品交
換用レシートが発行される。サービスカウンタなどでこ
の景品交換用レシートと、会員カードまたはビジタカー
ドとを係員に提示することにより、景品交換用レシート
と引換えに所望の景品が遊技者に手渡されることとな
る。
【0056】さらにこの景品交換機105では、カード
が会員カードである場合に限って「預り持点」を「遊技
可能持点」に変換する操作を行なうことができる。尚、
この際には所定の手数料が預り持点から差し引かれる。
【0057】また、情報開示装置106においては、各
パチンコ遊技機109に対応して設けられた情報開示装
置111と同様に、遊技者の操作によりさまざまな情報
を表示させることが可能である。表示される各種情報
は、ホール用管理コンピュータ103から与えられる。
情報開示装置106では、たとえば、テレビ放送番組や
遊技情報などを表示させることができる。また、情報開
示装置106では、会員登録が行われている会員カード
を使用して遊技者の操作が行なわれた場合には、ホール
1内の各パチンコ遊技機109に関する遊技情報を表示
させることも可能である。
【0058】図3は、パチンコ遊技機109およびカー
ド処理装置110の正面図である。カード処理装置11
0の内部には、これを制御するためのICカード処理装
置制御用マイクロコンピュータを含むICカード処理装
置基板(図示省略)が設けられている。
【0059】カード処理装置110には、連結方向指示
器67が設けられており、この点灯状況により、パチン
コ遊技機109に対応するカード処理装置110が把握
できる。利用可ランプ69が点灯していることを確認し
たうえで会員カードまたはビジタカードをカード挿入・
排出口65に挿入すれば、カード挿入表示器68が点灯
する。また、挿入されたカードに記録されている情報が
ICカードリーダライタ72により読出される。読み出
された記録情報はPCネットワークシステム機関および
貯玉・再プレイネットワークシステム機関のそれぞれに
おいて管理去れているカード情報(カード管理情報)と
比較照合される。カード処理装置110は、照合内容が
一致すれば、カードが正規のカードであると判断され
る。そして、前述したセーフティ機能の設定の有無に応
じた態様で遊技が許可されると、挿入されているカード
のカード残額および貯玉数を情報表示器82の表示画面
上に表示する。
【0060】カード処理装置110では、1回の引き落
とし操作で引き落とされるカード残高の大きさを設定で
き、設定内容が情報表示器82に表示される。設定内容
を変更したい場合には引落額切替スイッチ83を押圧す
ればよい。引落額切替スイッチ83を押圧する毎に設定
値が、「100」、「300」、「500」、「10
0」、…の順序で情報表示器82に表示され、設定内容
が変更される。情報表示器82は、引落額の設定値、広
告情報および交換要求情報等の各種情報を表示するため
のものであり、表示面が遊技者に視認可能な態様でカー
ド処理装置110に取付けられている。
【0061】遊技者が操作部41に設けられている引落
スイッチ(後述する引落スイッチ85)を操作して所定
の玉貸操作を行なえば、予め入力設定されている貸出単
位額分の残高がカード残高から減額されるとともに、引
落額情報が信号回路より出力される。そして、貸出単位
額分の持点が操作部41に設けられている持点表示器に
加算更新して表示される。カード処理装置110には、
端数表示スイッチ66が設けられており、この端数表示
スイッチ66を押圧操作することにより、たとえば、エ
ラーが発生した場合のエラーコードなどの情報を前記持
点表示器に表示させることが可能である。なお、操作部
41には、再プレイ切換スイッチが設けられ、再プレイ
モード中は預り持点からの引落しとなる。また、再プレ
イによる引落額情報も信号回路より出力される。
【0062】また、引落額切替スイッチ83の上方に
は、入金のために紙幣を挿入することが可能な紙幣挿入
口81が設けられている。この紙幣挿入口81から遊技
者が紙幣を挿入することにより、カード処理装置110
において、挿入されているカードに入金を行なうことが
できる。
【0063】持点の存在する状態で、遊技者が打球操作
ハンドル37を操作して遊技を開始すれば、打玉が一発
ずつ遊技領域46に発射されるとともに、持点表示器よ
り持点が減算表示される。遊技領域46に打込まれた打
玉が通常入賞口57,55に入賞すれば、所定数の持点
が持点表示器に加算表示される。一方、打玉が始動入賞
口58に入賞すれば、可変表示装置47において図柄の
可変表示が開始される。なお、可変表示装置47の可変
表示中に打玉が始動入賞口58に入賞すれば、その入賞
が記憶される。そして、前回の可変表示が終了した後
に、その記憶に基づいた可変表示が開始される。始動入
賞の記憶については、最大4つの始動入賞が記憶され
る。可変表示装置47の可変表示結果が予め定められた
特定の組合せ(たとえば図示する状態)となれば、いわ
ゆる大当りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイ
ド51が励磁されて可変入賞球装置48に設けられてい
る開閉板50が開成し、可変入賞球装置48内に打玉を
入賞させることが可能な遊技者にとって有利な第1の状
態となる。また、大当りの発生とともに、効果音がスピ
ーカ42あるいはスピーカ40より発せられる。また、
サイドランプ61が点滅表示される。
【0064】可変入賞球装置48の前記第1の状態は、
開閉板50が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置48の大入賞口49に打玉
が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成
立することにより終了して開閉板50が閉成状態とな
り、可変入賞球装置48に打玉を入賞させることが不可
能な遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口
49に入賞した打玉は、その内部に設けられた入賞玉検
出器54により検出される。
【0065】大入賞口49の内側の左側部分には、通常
「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられてい
る。打玉がこの特定入賞領域に入賞すれば、その入賞が
特定入賞玉検出器53により検出される。特定入賞玉が
検出されると、その回の可変入賞球装置48の前記第1
の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置4
8を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行
なわれる。この繰返し継続制御により、可変入賞球装置
48は最大16回連続して前記第1の状態となる。大当
りが発生した後、この繰返し継続制御が行なわれている
遊技状態を、特に特定遊技状態という。繰返し継続制御
の終了後、可変入賞球装置48は、前記第1の状態から
前記第2の状態に変化する。
【0066】56は、ワープ入口であり、進入した打玉
を始動入賞口58の上方部分に案内して解放する。
【0067】一方、遊技領域46に打込まれた後、いず
れの入賞口にも入賞しなかった打玉はアウト口60より
回収される。また、発射勢いが弱すぎて遊技領域にまで
到達しなかった打玉はファウル玉戻り口73より回収さ
れてファウル玉検出器45で検出される。ファウル玉検
出器45で検出された打玉数に相当する得点は前記得点
表示器で加算表示される。なお、44は発射玉検出器で
あり、弾発発射された打玉が検出される。
【0068】ホール側で予め定めたラッキーナンバーに
より、大当りが発生した場合には、いわゆる持玉遊技が
可能となる。持玉遊技とは、大当りに基づいて遊技者に
付与された得点を用いて、その大当りの終了後、継続し
て遊技を行なうことが可能となるという、遊技者への特
典の1つである。ラッキーナンバーで大当りが発生すれ
ば、ラッキーナンバーで大当りしたことをホールの係員
が確認し、リセットキースイッチ38に所定のキーを挿
入して操作することにより、その操作をリセット操作検
出器38aが検出し、遊技続行許容表示器39が点灯す
る。その後、持玉遊技ができなくなるか、その遊技者が
遊技をやめる場合、もう一度リセットキースイッチ38
を操作すれば遊技続行許容表示器39は消灯する。
【0069】遊技領域46に打込まれた後、回収された
打玉は、パチンコ遊技機109内を循環して、再び弾発
発射可能位置に導かれるように構成されている。前面枠
34には、操作部41が一体的に設けられた前面板36
を開閉するための錠穴が設けられている。ホールの係員
などが、この錠穴に所定の鍵を差込んで解錠操作した
後、前面板開閉部62を操作すれば、前面板36が開成
する。前面枠34を開成させることにより、玉出レバー
部63を操作することが可能となる。玉出レバー部63
を操作することにより、パチンコ遊技機109内で循環
して使用されている封入玉を玉出穴64より取出すこと
が可能である。
【0070】パチンコ遊技機109には、ホールの係員
などにより、その開閉が自在となるガラス扉35が設け
られている。
【0071】パチンコ遊技機109における遊技を終了
するためには、操作部41に設けられた返却スイッチ
(返却スイッチ86)を押圧操作すればよい。これによ
り、持点表示器に表示されている持点が「遊技可能持
点」あるいは「景品交換持点」として会員カードまたは
ビジタカードに加算更新される。また、情報表示器82
に表示されていたカード残高が会員カードまたはビジタ
カードに更新記録されることとなる。これらの持点やカ
ード残高などの記録情報がPC用管理コンピュータ10
1および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に送
信された後、更新記録の終了した会員カードまたはビジ
タカードがカード挿入・排出口65より排出される。
【0072】また、昼食、その他の用事のために遊技中
のパチンコ遊技機109を確保した状態で遊技を中断し
たい場合には、情報開示装置111(図2参照)で所定
の中断操作を行なえばよい。中断操作を行なうことによ
り、残高表示器の表示が遊技中断中である旨のメッセー
ジ表示に切換わるとともにパチンコ遊技機109の打球
操作ハンドル37がロックされ、遊技不能動状態とな
る。また、カード挿入・排出口65から挿入されてIC
カードリーダライタ72に取込まれているカードには、
遊技を中断したパチンコ遊技機109の台番号を特定可
能な中断情報が記録される。なお、この中断情報は、会
員カードまたはビジタカードのカード発行番号などとと
もにホール用管理コンピュータ103(図1参照)へ送
信される。中断情報の記録されたカードは、カード挿入
・排出口65より排出される。
【0073】また、カード処理装置110は、この中断
情報が記録されたカード以外の遊技カードの受付を禁止
する。したがって、遊技を中断した者以外の他人が自己
のカードを使用して遊技を行なうことができなくなる。
このため、遊技者は、遊技をしていたパチンコ遊技機1
09を確保した状態で遊技を中断し、昼食などに出掛け
ることができる。
【0074】なお、遊技を中断状態にした遊技者が再度
遊技を再開させるためには、自己の所有する会員カード
またはビジタカードをカード挿入・排出口65に挿入す
ればよい。カード処理装置110は、挿入されたカード
の記録情報を照合して中断情報が一致することを確認し
た後、情報表示器82の表示をカード残高および貯玉数
の表示に切換えるとともに、パチンコ遊技機109の遊
技不能動状態を解除する。これにより遊技者は、中断前
の遊技状態から遊技を再開することができる。なお、中
断解除する場合も、セーフティ機能が有効であれば、暗
証番号を入力させるようにしてもよい。
【0075】図4は、情報表示器82の設置状態を示す
斜視図である。図4においては、情報表示器82が設置
された部分の近傍が拡大されて示されている。図4を参
照して、情報表示器82は、情報を表示するための液晶
表示パネル(タッチパネルとしての機能を含む)よりな
る表示面820を有している。情報表示器82は、本体
部がカード処理装置110におけるカード挿入・排出口
65の上方に取付けられている。表示面820は、パチ
ンコ遊技機109前に着座した遊技者の方を向く態様で
設けられている。このように、情報表示器82は、表示
面820が遊技者に向かっているため、表示内容が遊技
者にとって容易に視認しやすいようになっている。
【0076】情報表示器82においては、以下に示す情
報を代表例とした各種情報が表示される。情報表示器8
2においては、カード処理装置110に挿入されて遊技
が許可されたカードのカード残高および貯玉数が表示さ
れる。これにより、遊技者は、自らが所有するカード残
高および貯玉数を容易に知ることができる。また、情報
表示器82においては、その他の各種の操作ボタンの画
像が表示される。
【0077】また、情報表示器82においては、前述し
た交換要求情報が表示される。交換要求情報とは、会員
カードおよびビジタカードとして使用されるICカード
の使用回数が使用限度回数になった場合に、そのカード
を新たなカードに交換することを遊技者に要求するため
に表示する情報をいい、たとえば、「このカードは使用
限度に達したので自動発行機で新しいカードに交換して
下さい」というような情報が表示される。
【0078】また、使用限度回数とは、次のような回数
である。会員カードおよびビジタカードとして用いられ
るICカードには、カード処理装置110および自動発
行機104に挿入して使用する回数(以下、使用回数と
いう)に限度(以下、使用限度回数と呼ぶ)が予め定め
られている。この使用限度回数は、ICカードのメーカ
が規定するICカードの使用保証回数以下の回数に設定
される。このように使用限度回数を設定することによ
り、正常な使用が保証されない状態になる前にICカー
ドを回収することが可能になり、使用されるICカード
に異常状態が生じることを極力防ぐことができる。その
ような使用限度回数に達したICカードは、自動発行機
104において回収可能である。なお、カード残高およ
び持点がない場合、カード処理装置110で自動回収す
るので、その際、使用限度に達したカードも同様に回収
される。
【0079】図5は、自動発行機104の全体正面図で
ある。自動発行機104においては、正面側での上側の
中央部にタッチパネル式の表示部121が設けられてい
る。この表示部121により、入力操作用のメニュー画
面等の画像表示がなされる。
【0080】表示部121の右側には、紙幣を挿入する
ための紙幣挿入口122が設けられている。紙幣挿入口
122の下方部分には、硬貨を投入するための硬貨挿入
口123が設けられている。硬貨挿入口123の下方部
分には、釣銭等の金銭を返却するための金銭返却口12
4が設けられている。
【0081】表示部121の左側には、会員カードの発
行を受けようとする遊技者の指紋を検出するための指紋
検出部125が設けられている。その指紋検出部125
は、指紋検出対象者の指を受入れることが可能な形状に
なっており、指紋検出対象者の指が受入れられると、そ
の指の指紋を検出する。指紋検出部125の上方部分に
は、後述するような非常状態が発生した場合に点灯する
非常表示ランプ133aが設けられている。非常表示ラ
ンプ133aの下方部分には、発行する会員カードが不
足した場合に点灯する会員カード不足表示ランプ133
bおよび発行するビジタカードが不足した場合に点灯す
るビジタカード不足表示ランプ133cが設けられてい
る。ビジタカード不足表示ランプ133cの下方部分に
は、自動発行機104に故障が生じた場合に点灯する故
障表示ランプ133dが設けられている。
【0082】表示部121の下側には、発行された会員
カードが排出される会員カード発行口126と、発行さ
れたビジタカードが排出されるビジタカード発行口12
7とが横並びに設けられている。
【0083】会員カード発行口126の下方部分には、
会員カードまたはビジタカードへの入金を行なう場合、
および、会員登録をして会員カードの発行を受けたホー
ルまたはビジタカードの発行を受けたホール以外のホー
ル(以下、他店という)で遊技を行なう場合等の所定の
場合にカードを挿入するためのカード挿入口128が設
けられている。カード挿入口128の奥側の自動発行機
104内部には、カード挿入口128から挿入されたカ
ードをチェックするとともにそのカードに対して情報の
読出しおよび書込み等の処理を行なうための挿入カード
処理装置606が設けられている。
【0084】ビジタカード発行口127の下方部分に
は、不要になった会員カードおよびビジタカードを所有
者が返却する際と、使用限度に達した会員カードまたは
ビジタカードを新たなカードに交換する際とにおいて、
そのカードを挿入するためのカード返却口129が設け
られている。カード返却口129の奥側の自動発行機1
04内部には、カード返却口129から挿入されたカー
ドをチェックするためのカードチェッカ130が設けら
れている。自動発行機104内部におけるカード返却口
129の下方部分には、使用限度達成カード収納ボック
ス132と、満杯用カード収納ボックス131とが設け
られている。
【0085】使用限度回数に達したICカードがカード
返却口129またはカード挿入口128から自動発行機
104に挿入されると、自動発行機104は、そのカー
ドを自動的に使用限度達成カード収納ボックス132に
収納する。このような目的のために、使用限度達成カー
ド収納ボックス132が用いられる。
【0086】また、自動発行機104は、返却された会
員カードおよびビジタカードを、再利用して新たにビジ
タカードとして発行するために、後述するカードステッ
クに再収納する。ここで、カードステックとは、発行に
用いるICカードを複数枚まとめて収納するための収納
手段である。そのような収納の際に、カードステック内
がカードにより満杯状態の場合には、返却されたカード
を満杯用カード収納ボックス132に収納する。使用限
度達成カード収納ボックス132は、自動発行機104
の正面側から見て、満杯用カード収納ボックス131よ
りも手前側に設けられている。
【0087】自動発行機104の一側の側面部には、カ
ード処理装置110において回収された現金(紙幣)を
自動発行機104の内部に搬送するための現金搬送路4
10の一端部と、カード処理装置110において回収さ
れたICカードを搬送するためのカード搬送路420の
一端部とが取付けられている。カード搬送路420を通
って自動発行機104の内部に搬送されたICカード
は、前述したカードチェッカ130にセットされる。
【0088】自動発行機104の裏面側には、上下2つ
に分割された扉(図示省略)が設けられている。これら
の扉は、通常、施錠されて開閉不可能な状態にされてお
り、自動発行機104にICカードを補充する際および
メンテナンスの際等の場合に、ホール1の係員により開
閉される。各扉には、鍵穴が設けられている。係員が所
定の鍵を各扉のそれぞれに差し込んで解錠操作すること
により、各扉が開放可能になる。これらの扉を開けば、
ICカードの補充およびメンテナンス等が可能になる。
扉の所定箇所には、扉が開放中である旨を点灯により示
す開放中ランプ(後述する開放中ランプ139)と、I
Cカードを収納する後述するステックが正常にセットさ
れている旨を点灯により示す確認ランプ(後述する確認
ランプ140)とが設けられている。
【0089】次に、自動発行機104の内部における要
部の構成を説明する。まず、会員カードおよびビジタカ
ードとして発行するICカードを会員カード用発行用の
カード処理装置およびビジタカード発行用のカード処理
装置にそれぞれセットする機構を説明する。
【0090】図6は、会員カードおよびビジタカードの
それぞれを発行のためにセットする機構を示す自動発行
機104の断面図である。
【0091】図6を参照して、発行する会員カードおよ
びビジタカードに用いられるICカードは、カード収納
体であるカードステック501,502に複数収納され
て用いられる。カードステック501,502は、複数
のICカードを重ねた態様で収納し、収納しているIC
カードをばねの付勢力により押し上げてICカードを外
部へ取出し可能な状態にする構造を有する収納体であ
る。
【0092】会員カード用のICカードを収納したカー
ドステック501は、第1セット装置142および第2
セット装置143のそれぞれに1つずつ装着される。第
1セット装置142および第2セット装置143の各々
は、会員カード用のICカードを収納したカードステッ
ク501から会員カードを1枚ずつ取出して会員カード
処理装置141に送る(セットする)機能を含む装置で
ある。
【0093】第1セット装置142および第2セット装
置143は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置が会員用セット切換装置144
により切換えられる。会員用セット切換装置144は、
楕円軌道を有するレール144aと、第1セット装置1
42が取付けられ、レール144aに沿って第1セット
装置142を移動させる第1移動部材(図示省略)と、
第2セット装置143が取付けられ、レール144aに
沿って第2セット装置143を移動させる第2移動部材
(図示省略)と、第1移動部材および第2移動部材を駆
動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0094】このような会員用セット切換装置144の
上方に会員カード処理装置141が設けられている。会
員用セット切換装置144により上側に配置されたセッ
ト装置は、会員カード処理装置141に会員カードを送
ることが可能な状態にされる。一方、会員用セット切換
装置144により下側に配置されたセット装置は、装着
されたカードステックを取外して、新たなカードステッ
クに交換することが可能な状態にされる。
【0095】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内の会員カード用のICカ
ードが発行され尽くされたかまたは故障等の原因によ
り、上側に配置されたセット装置がカードステックから
ICカードを取出せなくなった場合には、会員用セット
切換装置144によって、図中の矢符に示されるように
セット装置が移動させられることにより、上側に配置さ
れたセット装置の位置と、下側に配置されたセット装置
の位置とが切換えられる。これにより、まだ会員カード
を取出せるカードステックからICカードを取出すこと
が可能な状態にされる。その場合、係員が、下側に移動
したセット装置においてカードステックを新たなカード
ステックに交換することが可能になる。このため、発行
動作を中断することなく、会員カード用のICカードが
なくなったかまたは故障したカードステックを新たなカ
ードステックに交換することが可能になり、また、セッ
ト装置が故障した場合にも、発行動作を中断することな
く修理を行なうことが可能になる。さらに、会員カード
が取出せなくなったカードステックは、発行のために用
いられないようになるため、そのカードステックに関し
て、故障の修理およびICカードの補充等の復旧のため
の対処を容易に行なうことが可能になる。
【0096】ビジタカード用のICカードを収納したカ
ードステック502は、第3セット装置152および第
4セット装置153のそれぞれに1つずつ装着される。
第3セット装置152および第4セット装置153の各
々は、ビジタカード用のICカードを収納したカードス
テック502からICカードを1枚ずつ取出してビジタ
カード処理装置151に送る(セットする)機能を含む
装置である。
【0097】第3セット装置152および第4セット装
置153は、いずれか一方が上側、他方が下側に配置さ
れ、その配置された位置がビジタ用セット切換装置15
4により切換えられる。ビジタ用セット切換装置154
は、楕円軌道を有するレール154aと、第3セット装
置152が取付けられ、レール154aに沿って第3セ
ット装置152を移動させる第3移動部材(図示省略)
と、第4セット装置153が取付けられ、レール154
aに沿って第4セット装置153を移動させる第4移動
部材(図示省略)と、第3移動部材および第4移動部材
を駆動する駆動モータ(図示省略)とを含む。
【0098】このようなビジタ用セット切換装置154
の上方にビジタカード処理装置151が設けられてい
る。ビジタ用セット切換装置154により上側に配置さ
れたセット装置は、ビジタカード処理装置151にIC
カードを送ることが可能な状態にされる。一方、ビジタ
用セット切換装置154により下側に配置されたセット
装置は、装着されたカードステックを取外して、新たな
カードステックに交換することが可能な状態にされる。
【0099】上側に配置されたセット装置において、装
着されているカードステック内のICカードが発行され
尽くされたかまたは故障等の原因により、上側に配置さ
れたセット装置がカードステックからICカードを取出
せなくなった場合には、ビジタ用セット切換装置154
によって、図中の矢符に示されるようにセット装置が移
動させられることにより、上側に配置されたセット装置
の位置と、下側に配置されたセット装置の位置とが切換
えられる。これにより、まだICカードを取出せるカー
ドステックからICカードを取出すことが可能な状態に
される。その場合、係員が、下側に移動したセット装置
においてカードステックを新たなカードステックに交換
することが可能になる。このため、発行動作を中断する
ことなく、ビジタカードがなくなったかまたは故障した
カードステックを新たなカードステックに交換すること
が可能になり、また、セット装置が故障した場合にも、
発行動作を中断することなく修理を行なうことが可能に
なる。さらに、ICカードが取出せなくなったカードス
テックは、発行のために用いられないようになるため、
そのカードステックに関して、故障の修理およびICカ
ードの補充等の復旧のための対処を容易に行なうことが
可能になる。措置を容易に行なうことが可能になる。
【0100】この自動発行機104により会員カードお
よびビジタカードとして発行されるICカードは、カー
ド会社からホール1が購入する。カード会社は、すべて
のICカードに異なる管理情報を付加してホール1に出
荷する。ICカードの管理情報には、発行年月日(製造
年月日)、ホール番号(各ホールについて予め定められ
た番号)、および、発行番号・乱数(発行したカードの
番号と、乱数とを組み合わせたもの)の情報が含まれて
いる。このように、各ICカードに管理情報を付加する
ことにより、ICカードを1枚ずつ管理することが可能
となる。
【0101】ICカードは、所定枚数ずつカードステッ
クに収納されて出荷される。すなわち、ICカードは、
カードステック単位で出荷される。ICカードが出荷途
中で盗難にあった場合には、カード会社とホール1との
間で連絡を取合い、盗難されたICカードに付された管
理情報を、PC中央管理センタ200および貯玉・再プ
レイ中央管理センタ300のそれぞれのコンピュータに
入力し、その入力した情報をそれぞれのネットワークを
介して各階層の管理コンピュータに転送する。
【0102】そして、各ネットワークにおいて、盗難に
あったICカードを使用禁止状態にする。具体的には、
盗難にあったICカードがホール1において自動発行機
104に挿入された場合には、自動発行機104自体は
なにも報知せずに、PC用管理コンピュータ101およ
び貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のみに所定
の警報を出力する。その警報は、画像の表示および音の
出力により行なわれる。さらに、ホール用管理コンピュ
ータ103にも所定の警報を出力し、画像および音で報
知してもよい。
【0103】このように、出荷するICカードを管理情
報に基づいて管理し、盗難にあったICカードを使用禁
止状態にすることにより、盗まれたICカードを不正に
使用する行為を防ぐことができる。また、盗まれたIC
カードが使用されようとした場合には、自動発行機10
4の側で直接的に警報を出さずに管理コンピュータの側
で警報を出すようにしたため、不正行為者に気づかれず
に、不正行為者を取締まる処置を行なうことができる。
【0104】自動発行機104においてカードステック
を着脱する場合には、所定の鍵を使用して自動発行機1
04の裏側の扉を開放してカードステックの着脱を行な
う。
【0105】ホール1に納入された新規のICカード
は、原則的に会員カードとして発行される。ビジタカー
ドは、原則的に、返却されたICカードが再利用され
る。例外的に、返却されたICカードがない場合には、
新規のICカードがビジタカードとして発行される。
【0106】新たな会員カードおよびビジタカードを収
納したカードステックをセット装置へ装着する作業は、
会員用セット切換装置144およびビジタ用セット切換
装置154のそれぞれにより下側に位置させられた方の
セット装置に対して係員により行なわれる。したがっ
て、カードステックの交換は、下側に位置させられた方
のセット装置に対して手作業で行なわれる。
【0107】カードステックがセット装置に正常に取付
けられると、確認ランプ140が点灯状態になる。この
ように確認ランプ140が点灯状態になることにより、
係員が、カードステックの取付け状態を容易に確認する
ことができ、取付け不良状態になったままカードの発行
動作が実行されることを未然に防ぐことができる。その
結果、取付け不良状態による発行不良動作を回避するこ
とができる。
【0108】カードステックの交換が行なわれると、空
のカードステックが生じるが、その空のカードステック
は、まとめてカード会社へ返送する。その返送されたカ
ードステックは、カード会社により整備されたのち、再
使用される。
【0109】次に、自動発行機104において会員カー
ドおよびビジタカードとして用いられるICカードを回
収する機構を説明する。ここでは、ICカードを回収す
る機構の例として、自動発行機104の内部に導かれた
ICカードの自動発行機104内部での搬送経路を説明
する。
【0110】図7は、自動発行機104の内部に導かれ
たICカードの自動発行機104内部での搬送経路を示
す自動発行機104の断面図である。
【0111】図7を参照して、返却または交換されるカ
ードC2は、自動発行機104の前面側に設けられたカ
ード返却口129から挿入される。自動発行機104の
内部においては、カード返却口129に隣接してカード
チェッカ130が設けられている。カード返却口129
から挿入されたカードは、カードチェッカ130の内部
に取込まれる。また、前述したように、前述したカード
搬送路420を通って自動発行機104の内部に搬送さ
れたICカードもカードチェッカ130の内部に取込ま
れる。
【0112】カードチェッカ130の内部に取込まれた
ICカードは、カードの使用回数およびカードの動作状
態等の所定のチェックを受ける。カードチェッカ130
には、カードがカードチェッカ130内にセットされた
ことの検出を行なうカードセンサ195が設けられてい
る。
【0113】カードチェッカ130よりも奥側には、前
述した第3セット装置152および第4セット装置15
3(この図7では図示省略)にセットされたカードステ
ック502a,502bが上下方向に離れて位置してい
る。第3セット装置152には第1満杯センサ191が
設けられており、第4セット装置153には第2満杯セ
ンサ192が設けられている。このような各満杯センサ
は、対応するセット装置にセットされたカードステック
におけるICカードの収納枚数が予め定められた満杯数
になったことを検出するためのセンサであり、対応する
セット装置に固定的に配置されている。
【0114】また、第3セット装置152または第4セ
ット装置153が上側に位置させられた場合の配置位置
の近傍には、上側に位置させられたセット装置に取付け
られたカードステックの残り収納枚数が無くなったこと
を検出する第2残枚数センサ197が設けられている。
第1セット装置142および第2セット装置143につ
いて同様の検出を行なう第1残枚数センサ196(図1
1参照)は、第1セット装置142または第2セット装
置143が上側に位置させられた場合の配置位置の近傍
に設けられている。
【0115】第3セット装置152または第4セット装
置153が上側に位置させられた場合の配置位置の上方
には、ビジタカード処理装置151が設けられている。
ビジタカード処理装置151は、第3セット装置152
または第4セット装置153ら取出されたICカードを
それらのセット装置の後面側から受取って図中の破線で
示される方向に搬送し、そのICカードの記録情報のう
ち、カードの使用回数の情報(後述する)を除く情報を
初期化した後、そのICカードにC1に所定の情報を記
録しビジタカードとしてビジタカード発行口127から
発行する。
【0116】第3セット装置152または第4セット装
置153が上側に位置させられた場合の配置位置の前面
側には、返却されたICカードを上側に位置するセット
装置のカードステックに収納する機能を有する第1カー
ド収納装置161が設けられている。また、第3セット
装置152または第4セット装置153が下側に位置さ
せられた場合の配置位置の前面側には、返却されたIC
カードを下側に位置するセット装置のカードステックに
収納する機能を有する第2カード収納装置162が設け
られている。前述したように、自動発行機104の底部
には、満杯カード収納ボックス131と、使用限度達成
カード収納ボックス132とが設けられている。
【0117】カードチェッカ130の出側流路177
は、第1カード収納装置161の入口に通じる第1流路
171と、第2カード収納装置162の方向(斜め下方
向)へ向かう第2流路172とに分岐している。さら
に、第2流路172は、第2カード収納装置162の入
口に通じる第3流路173と、満杯カード収納ボックス
131の方向(斜め下方向)へ向かう第4流路174と
に分岐している。さらに、第4流路174は、満杯カー
ド収納ボックス131の入口に通じる第5流路175
と、使用限度達成カード収納ボックス132の入口に通
じる第6流路176とに分岐している。これら第1流路
171〜第6流路176は、カードチェッカ130の出
側流路177から送出されたICカードを誘導するため
の流路である。
【0118】第1流路171と第2流路172との分岐
点には、出側流路177から送出されたICカードの流
路を第1流路171と第2流路172とのどちらか一方
に切換える第1流路切換レバー181が設けられてい
る。第1流路切換レバー181は、後述する第1流路切
換装置601により駆動される。第1流路切換レバー1
81により流路が第1流路171の側に切換えられた場
合は、ICカードが、自重により第1カード収納装置1
61内に誘導され、第1カード収納装置161により、
上側に位置するセット装置のカードステック内に収納さ
れる。一方、第1流路切換レバー181により流路が第
2流路172の側に切換えられた場合は、ICカード
が、自重により第2流路172内を誘導される。
【0119】第3流路173と第4流路174との分岐
点には、第2流路172内を誘導されてきたICカード
の流路を第3流路173と第4流路174とのどちらか
一方に切換える第2流路切換レバー182が設けられて
いる。第2流路切換レバー182は、後述する第2流路
切換装置602により駆動される。第2流路切換レバー
182により流路が第3流路173の側に切換えられた
場合は、ICカードが、自重により第2カード収納装置
162内に誘導され、第2カード収納装置162によ
り、下側に位置するセット装置のカードステック内に収
納される。一方、第2流路切換レバー182により流路
が第4流路174の側に切換えられた場合は、ICカー
ドが、自重により第4流路174内を誘導される。
【0120】第5流路175と第6流路176との分岐
点には、第4流路174内を誘導されてきたICカード
の流路を第5流路175と第6流路176とのどちらか
一方に切換える第3流路切換レバー183が設けられて
いる。第3流路切換レバー183は、後述する第3流路
切換装置603により駆動される。第3流路切換レバー
183により流路が第5流路175の側に切換えられた
場合は、ICカードが、自重により満杯カード収納ボッ
クス131内に誘導されて収納される。一方、第3流路
切換レバー183により流路が第6流路176の側に切
換えられた場合は、ICカードが、自重により使用限度
達成カード収納ボックス132内に誘導されて収納され
る。
【0121】前述した第1流路171〜第6流路176
等のICカード回収用の流路には、搬送用のローラが多
数設けられている。そのローラ上をICカードが滑るこ
とによりICカードが自重により誘導される。返却され
たICカードは、このように設けられた第1流路171
〜第6流路176により誘導され、上側に位置するセッ
ト装置のカードステック内、下側に位置するセット装置
のカードステック内、満杯カード収納ボックス131
内、または、使用限度達成カード収納ボックス132内
のうちのいずれかに収納される。
【0122】カードチェッカ130により、挿入された
ICカードについて記録情報の読出しおよび所定のチェ
ックが行なわれる。使用限度回数に達していないICカ
ードは、上側に位置するセット装置のカードステックが
満杯になるまでそのカードステック内に収納されてい
き、そのカードステックが満杯になると、下側に位置す
るセット装置のカードステックが満杯になるまでそのカ
ードステックに収納されていく。両方のセット装置のカ
ードステックが満杯になった場合には、ICカードが満
杯カード収納ボックス131内に収納されていく。一
方、使用限度回数に達したICカードは、常に使用限度
達成カード収納ボックス132内に収納される。また、
カード挿入口128から挿入されたカードが使用限度回
数に達している場合には、そのカードが挿入カード処理
装置606から所定の経路を通って使用限度達成カード
収納ボックス132に送られ、その内部に収納される。
【0123】また、前述したカード挿入口128から使
用限度達成カード収納ボックス132ヘ使用限度達成カ
ードを搬送する搬送路(図示省略)が、自動発行機10
4内部に設けられている。カード挿入口128から挿入
されたICカードについては、前述した挿入カード処理
装置606により使用回数のチェックが行なわれ、使用
限度回数に達しているカードについては、カード挿入口
128から使用限度達成カード収納ボックス132ヘの
搬送路を通って使用限度達成カード収納ボックス132
ヘ搬送され、収納される。
【0124】前述したような経路でカードステック内に
収納されたICカードは、自動的にビジタカードとして
再使用される。また、このようにして満杯カード収納ボ
ックス131内に収納されたICカードは、係員により
自動発行機104の裏面側から外部に取出され、別に用
意されたカードステック内に収納されて、ビジタカード
として再使用される。このように、返却されたICカー
ドおよび回収されたICカードをビジタカードとして繰
返し再使用することにより、ICカードに費やすコスト
を低減することができるとともに、省資源化を図ること
ができる。
【0125】また、使用限度回数に達しているICカー
ドには、カードチェッカ130または挿入カード処理装
置606により、不正使用が不可能になるようにICカ
ードマイクロコンピュータの部分(後述するICカード
マイクロコンピュータ702)に穴が開けられる。使用
限度達成カード収納ボックス132内に収納されたIC
カードは、係員により自動発行機104の裏面側から取
出され、ホール1からカード会社へ返送される。
【0126】次に、遊技機設置島Iにおける自動発行機
104、パチンコ遊技機109、現金搬送路410、お
よび、カード搬送路420の配置関係を説明する。図8
は、遊技機設置島Iの一部破断正面図である。
【0127】図8を参照して、遊技機設置島Iにおいて
は、多数のパチンコ遊技機109が横並びに隣接して配
置されている。図には示されていないが、遊技機設置島
Iにおいて、パチンコ遊技機109は、背中合わせに2
列に並んで設けられている。
【0128】遊技機設置島Iの一端部には、パチンコ遊
技機109と並ぶ態様で自動発行機104が配置されて
いる。この図においては、現金搬送路410およびカー
ド搬送路420の配置状態がよくわかるように、一部の
パチンコ遊技機109の図示を省略している。パチンコ
遊技機109の裏面側に中空の形状の部材よりなる現金
搬送路410およびカード搬送路420が設けられてい
る。現金搬送路410およびカード搬送路420は、2
列に並んだパチンコ遊技機109の裏面側に形成される
空間内を遊技機設置島Iの長手方向に沿って平行に延在
されている。
【0129】現金搬送路410およびカード搬送路42
0の各々の内部においては、図9および図10に示され
るような搬送ベルトが設けられている。つまり、現金搬
送路410およびカード搬送路420の各々は、搬送ベ
ルト周りを包むケースとしての役割をなすものである。
【0130】現金搬送用の搬送ベルトは、カード処理装
置110により回収された紙幣を載置して搬送する。I
Cカード搬送用の搬送ベルトは、カード処理装置110
により回収されたICカードを載置して搬送する。現金
搬送用の搬送ベルトを駆動する現金搬送駆動装置411
と、ICカード搬送用の搬送ベルトを駆動するカード搬
送駆動装置421とが自動発行機104の内部に設けら
れている。
【0131】現金搬送駆動装置411およびカード搬送
駆動装置421の各々は、搬送ベルトを巻いて巡回駆動
させるベルト車およびそのベルト車を回転駆動するモー
タを含む。遊技機設置島Iの他端部には、現金搬送用の
搬送ベルトが巻かれたベルト車と、ICカード搬送用の
搬送ベルトが巻かれたベルト車とがそれぞれ設けられて
いる。各搬送ベルトは、このように遊技機設置島Iの両
端部に設けられたベルト車の間に巻かれ、各駆動装置に
より巡回駆動される。
【0132】現金搬送駆動装置411およびカード搬送
駆動装置421の各々は、対応するモータを駆動するこ
とにより、対応する搬送ベルトを自動発行機104に向
かって移動させる。このような搬送ベルトの動作によ
り、現金搬送路410の内部で自動発行機104に向か
って現金が搬送され、カード搬送路420の内部で自動
発行機104に向かってICカードが搬送される。
【0133】図9は、図8のA−A線に沿う断面図であ
る。この図9においては、カード処理装置110におけ
る現金およびICカードの回収経路の構成が示されてい
る。なお、この図は、現金搬送路410およびカード搬
送路420を省略して示している。
【0134】図9を参照して、カード処理装置110の
内部には、入金のために紙幣挿入口81から挿入された
紙幣を回収する現金回収装置113と、カード挿入・排
出口65から挿入されたICカードを回収するカード回
収装置114とが設けられている。
【0135】現金回収装置113は、紙幣挿入口81か
ら挿入された紙幣を内部に取込む現金取込み部113a
と、その現金取込み部113aに取込まれた紙幣を現金
搬送用の搬送ベルト412まで送出する現金送出部11
3bとを含む。現金送出部113bにおける紙幣の出口
は、搬送ベルト412上に設けられている。
【0136】現金取込み部113aおよび現金送出部1
13bのそれぞれの内部には、紙幣搬送用のローラ(図
示省略)が複数設けられている。それらの紙幣搬送用の
ローラは、入金処理の終了に伴って所定のモータ(図示
省略)により駆動される。これにより、現金取込み部1
13aが入金処理の終わった紙幣を内部に取込んでその
紙幣を現金送出部113bに送り、さらに、現金送出部
113bがその紙幣を搬送ベルト412上まで運んで搬
送ベルト412に向けて落下させる。これにより、回収
された紙幣Mが搬送ベルト412上に載置される。
【0137】現金送出部113bの出口近傍には、回収
された紙幣を光学的に検出する回収現金センサ113c
が設けられている。回収現金センサ113cにより紙幣
が検出されると、搬送ベルト412が自動的に駆動さ
れ、搬送ベルト412上に載置された紙幣が自動発行機
104に向けて搬送される。
【0138】カード回収装置114は、カード挿入・排
出口65から挿入されたICカードを内部に取込むカー
ド取込み部114aと、そのカード取込み部114aに
取込まれたICカードをカード搬送用の搬送ベルト42
2まで送出するカード送出部114bとを含む。カード
送出部114bにおけるICカードの出口は、搬送ベル
ト422上に設けられている。
【0139】カード取込み部114aおよびカード送出
部114bのそれぞれの内部には、カード搬送用のロー
ラ(図示省略)が複数設けられている。それらのカード
搬送用のローラは、ICカードの回収条件の成立に伴っ
て所定のモータ(図示省略)により駆動される。これに
より、カード取込み部114aが回収すべきICカード
を内部に取込んでそのICカードをカード送出部114
bに送り、さらに、カード送出部114bがそのICカ
ードを搬送ベルト422上まで運んで搬送ベルト422
に向けて落下させる。これにより、回収されたICカー
ド700が搬送ベルト422上に載置される。
【0140】カード送出部114bの出口近傍には、回
収されたICカードを光学的に検出する回収カードセン
サ114cが設けられている。回収カードセンサ114
cによりICカードが検出されると、搬送ベルト422
が自動的に駆動され、搬送ベルト422上に載置された
ICカードが自動発行機104に向けて搬送される。
【0141】このような現金回収装置113、カード回
収装置114、回収現金センサ113c、および、回収
カードセンサ114cは、各カード処理装置110に設
けられている。
【0142】図10は、カード搬送路420の端部から
自動発行機104の内部に至るICカードの回収経路の
構成を示す縦断面図である。
【0143】図10を参照して、自動発行機104の側
面には、搬送ベルト422を取込むための開口部104
aが形成されており、その開口部104aから内部に搬
送ベルト422が取込まれている。自動発行機104の
内部には、開口部104aに臨んでカード搬送駆動装置
421が設けられている。カード搬送駆動装置421の
内部には、前述したようなモータ423およびベルト車
(図示省略)が設けられている。このようなカード搬送
駆動装置421により、搬送ベルト422が駆動され、
回収されたICカード700が自動発行機104の内部
におけるカード搬送駆動装置421の内部まで搬送され
る。カード搬送駆動装置421の内部には、ICカード
700を光学的に検出する搬送カードセンサ425が設
けられている。
【0144】カード搬送駆動装置421の内部に搬送さ
れてきたICカードをカードチェッカ130にセットす
る動作を行なう搬送カードセット装置424が、カード
搬送駆動装置421と、カードチェッカ130との間に
設けられている。搬送カードセット装置424は、カー
ド搬送駆動装置421の内部に搬送されてきたICカー
ドを取込んでカードチェッカ130の内部に送込む所定
の機構部(図示省略)およびその機構部を駆動する駆動
部(図示省略)を有している。前述した搬送カードセン
サ425により搬送されてきたICカード700が検出
されると、それに応じて、搬送カードセット装置424
の駆動部が機構部を動作させることにより、回収された
ICカード700が、カードチェッカ130にセットさ
れ、前述したようにカード返却口129から挿入された
ICカードと同様に処理される。
【0145】次に、自動発行機104の制御装置につい
て説明する。図11は、自動発行機104の制御装置の
構成を示すブロック図である。
【0146】図11を参照して、自動発行機104に
は、各種の制御を実行する制御部600が設けられてい
る。制御部600は、マイクロコンピュータにより構成
されており、CPU600a、ROM600b、およ
び、RAM600cを含む。ROM600bには、自動
発行機104における各種の制御を実行するための制御
用プログラム等の各種データが記憶されている。CPU
600aは、ROM600bから制御用プログラムを含
む各種データを読出して制御用プログラムを実行し、R
AM600cを作業領域として用いて各種の制御を行な
う。
【0147】第1セット装置142および第2セット装
置143のうちの上側に位置させられている方に装着さ
れたカードステック内のICカードの残枚数がなくなっ
たか否かを検出するための第1残枚数センサ196の検
出信号が制御部600に入力される。制御部600は、
第1残枚数センサ196から入力された検出信号に基づ
いて、所定の処理を実行し、会員用セット切換装置14
4を駆動する制御を行なう。会員用セット切換装置14
4を駆動する場合には、制御部600から会員用セット
切換装置144に制御信号が与えられる。また、会員用
セット切換装置144を駆動する場合には、制御部60
0から会員カード用不足表示ランプ133b、ビジタカ
ード用不足表示ランプ133c、または、故障表示ラン
プ133dに表示信号が与えられ、その表示信号に応じ
て、対応するランプが点灯される。
【0148】第3セット装置152および第4セット装
置153のうちの上側に位置させられている方に装着さ
れたカードステック内のICカードの残枚数がなくなっ
たか否かを検出するための第2残枚数センサ197の検
出信号が制御部600に入力される。制御部600は、
第2残枚数センサ197から入力された検出信号に基づ
いて、所定の処理を実行し、ビジタ用セット切換装置1
54を駆動する制御を行なう。ビジタ用セット切換装置
154を駆動する場合には、制御部600からビジタ用
セット切換装置154に制御信号が与えられる。
【0149】第1満杯センサ191、第2満杯センサ1
92、および、返却カードセンサ195のそれぞれから
検出信号が制御部600に入力されるとともに、カード
チェッカ130からICカードのチェックデータが制御
部600に入力される。返却カードセンサ195は、カ
ード返却口129から返却されたか否かを検出するセン
サである。制御部600は、そのように入力された検出
信号およびチェックデータに基づいて、所定の処理を実
行し、第1カード収納装置161、第2カード収納装置
162、第1流路切換装置601、第2流路切換装置6
02、および、第3流路切換装置603を駆動する制御
を行なう。
【0150】第1カード収納装置161は、第3セット
装置152および第4セット装置153のうちの上側に
位置させられた方に装着されたカードステックに対し
て、カード返却口129から返却されたカードをビジタ
カードとして再利用するために再収納する装置である。
第2カード収納装置162は、第3セット装置152お
よび第4セット装置153のうちの下側に位置させられ
た方に装着されたカードステックに対して、カード返却
口129から返却されたカードをビジタカードとして再
利用するために再収納する装置である。第1流路切換装
置601、第2流路切換装置602、および、第3流路
切換装置603は、カード返却口129から返却された
カードを第1カード収納装置161、第2カード収納装
置162、満杯用カード収納ボックス131、および、
使用限度達成カード収納ボックス132にそれぞれ振り
分けて誘導するために、返却されたカードの流路を切換
える装置である。これらの装置を駆動する場合には、制
御部600から各装置に制御信号が与えられる。
【0151】指紋検出部125から指紋検出データが制
御部600に入力される。制御部600は、そのように
入力された指紋検出データに基づいて、所定の処理を実
行し、指紋の照合を行なう。
【0152】PC用管理コンピュータ101および貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102から情報入力部6
04を介して制御部600に各種の情報が入力される。
また、制御部600から情報出力部609を介してPC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102に各種の情報が出力される。
【0153】会員カード処理装置141から制御部60
0には、会員カードのカード情報等の各種情報が入力さ
れる。制御部600から会員カード処理装置141に
は、会員カード処理装置141を駆動するための制御信
号および会員カードに書込む情報が与えられる。ビジタ
カード処理装置151から制御部600には、ビジタカ
ードのカード情報等の各種情報が入力される。制御部6
00からビジタカード処理装置151には、ビジタカー
ド処理装置151を駆動するための制御信号およびビジ
タカードに書込む情報が与えられる。
【0154】挿入カード処理装置606から制御部60
0には、カード挿入口128にICカードが挿入された
旨を示す情報およびカード挿入口128に挿入されたI
Cカードのカード情報等の各種情報が入力される。制御
部600から挿入カード処理装置606には、挿入カー
ド処理装置606を駆動するための制御信号および挿入
されたICカードに書込む情報が与えられる。
【0155】画像表示装置607は、タッチパネルとし
ての機能を含む表示装置であり、表示部121に画像を
表示するとともに、表示部121に表示された画像に応
じた操作入力を受付ける。制御部600から画像表示装
置607には、画像表示を制御するための制御信号が与
えられる。画像表示装置607から制御部600には、
表示部121に表示された画像に応じて操作入力された
情報が入力される。制御部600は、画像表示装置60
7から入力された情報に従って所定の処理を行なう。
【0156】制御部600から音出力装置608には、
警報音および案内用の音声等の音を出力するための音制
御信号が与えられる。音出力装置608は、与えられた
音制御信号に応じて音を出力する。
【0157】回収現金センサ113c、回収カードセン
サ114c、および、搬送カードセンサ425から制御
部600には、各センサの検出信号が与えられる。制御
部600から現金搬送駆動装置411、カード搬送駆動
装置421、および、搬送カードセット装置424のそ
れぞれには、駆動制御信号が個別に与えられる。
【0158】制御部600は、回収現金センサ113c
から現金の検出に応じた検出信号を受けた場合に、現金
搬送駆動装置411に駆動制御信号を与える。これによ
り、現金搬送駆動装置411により搬送ベルト412が
駆動され、カード処理装置110により回収されて搬送
ベルト412上に載置された紙幣が自動発行機104の
内部まで搬送される。制御部600は、回収カードセン
サ114cからICカードの検出に応じた検出信号を受
けた場合に、カード搬送駆動装置421に駆動制御信号
を与える。これにより、カード搬送駆動装置421によ
り搬送ベルト422が駆動され、カード処理装置110
により回収されて搬送ベルト422上に載置されたIC
カードが自動発行機104の内部まで搬送される。
【0159】制御部600は、搬送カードセンサ425
から自動発行機104内に搬送されてきたICカードの
検出に応じた検出信号を受けた場合に、搬送カードセッ
ト装置424に駆動制御信号を与える。これにより、搬
送カードセット装置424が、カード搬送駆動装置42
1に到達したICカードをカードチェッカ130にセッ
トする。
【0160】次に、カード処理装置110における制御
装置を説明する。図12は、カード処理装置110にお
ける制御装置の構成を示すブロック図である。
【0161】図12を参照して、カード処理装置110
には、会員カードおよびビジタカードに関する処理等の
各種の制御処理を行なうためのカード処理制御部112
が設けられている。カード処理制御部112は、マイク
ロコンピュータよりなり、CPU112a、ROM11
2b、および、RAM112cを含む。ROM112b
には、制御処理を実行するための制御プログラム等の各
種データが記憶されている。CPU112aは、ROM
112bからデータを読出して制御プログラムを実行
し、RAM112cを作業領域として用いて各種制御を
行なう。
【0162】カード処理装置110の外部からカード処
理装置110に送られてくる各種情報が、情報入力部8
4を介してカード処理制御部112に与えられる。IC
カードリーダライタ72からカード処理制御部112に
は、挿入されているカードに記録されている情報が与え
られる。カード処理制御部112からICカードリーダ
ライタ72には、挿入されているカードに記録する情報
およびICカードリーダライタ72の動作を制御するた
めの制御信号が与えられる。
【0163】操作部41に設けられている前述の引落ス
イッチ85からカード処理制御部112には、引落スイ
ッチ85の操作情報が与えられる。操作部41に設けら
れている前述の返却スイッチ86からカード処理制御部
112には、返却スイッチ86の操作情報が与えられ
る。引落額切替スイッチ83からカード処理制御部11
2には、引落額切替スイッチ83の操作情報が与えられ
る。端数表示スイッチ66からカード処理制御部112
には、端数表示スイッチ66の操作情報が与えられる。
操作部41に設けられている前述の再プレイ切換スイッ
チ87からカード処理制御部112には、再プレイ切換
スイッチ87の操作情報が与えられる。電源回路89か
らカード処理制御部112には、カード処理制御部11
2の動作のための電源電力が供給される。
【0164】カード処理制御部112からスピーカ11
5には、警報音等の所定の音声を出力させるための音制
御信号が与えられる。この音制御信号に応じて、スピー
カ115から警報音等の所定の音声が出力される。カー
ド処理制御部112からカード処理装置110の外部に
は、各種情報が情報出力部88を介して出力される。カ
ード処理制御部112から情報表示器82には、情報表
示器82の表示状態を制御するための表示制御信号が与
えられる。また、情報表示器82はタッチパネルとして
の機能を含む表示装置なのでそのタッチパネルの操作入
力を受付ける。カード処理制御部112から利用可ラン
プ69には、利用可ランプ69の表示状態を制御するた
めの制御信号が与えられる。カード処理制御部112か
らカード挿入表示器68には、カード挿入表示器68の
表示状態を制御するための制御信号が与えられる。カー
ド処理制御部112から連結方向指示器67には、連結
方向指示器67の表示状態を制御するための制御信号が
与えられる。カード処理制御部112から操作部41に
設けられている前述の持点表示器91には、持点を表示
するための表示制御信号が与えられる。
【0165】カード処理制御部112からカード回収装
置114には、所定条件の成立に応じて、カード処理装
置110に挿入されたICカードを回収させる動作を実
行させるための駆動制御信号が与えられる。これによ
り、カード取込み部114aおよびカード送出部114
bが駆動され、カード処理装置110において使用され
ていたICカードが回収されて搬送ベルト422上に送
られる。カード処理制御部112から現金回収装置11
3には、所定条件の成立に応じて、カード処理装置11
0に挿入された紙幣を回収させる動作を実行させる制御
信号が与えられる。これにより、現金取込み部113a
および現金送出部113bが駆動され、カード処理装置
110において使用された紙幣が回収されて搬送ベルト
412上に送られる。
【0166】次に、自動発行機104の表示部121に
おいて表示される画像により形成される表示画面の一例
を説明する。
【0167】図13は、自動発行機104の表示部12
1において表示される初期画面を示す表示画面図であ
る。図14は、自動発行機104の表示部121におい
て表示される他店モード画面を示す表示画面図である。
【0168】表示部121においては、遊技者等の利用
者により入力操作がなされていない初期状態において、
図13に示されるような初期画面が表示される。初期画
面においては、選択ボタンとして、初めて発行ボタン1
21a、再発行ボタン121b、変更ボタン121c、
入金ボタン121d、暗証番号表示ボタン121e、返
却・交換ボタン121f、セーフティボタン121g、
および、他店ボタン121hが表示される。これらのボ
タンは、利用者の入力操作を受付けるためのボタンであ
る。その他には、現在表示されている画面が当店で会員
カードまたはビジタカードの発行を受ける利用者または
当店で既に発行された会員カードおよびビジタカードを
所有する利用者向けの受付画面である旨を示す「当店」
という文字が画面左上端に示される。
【0169】初めて発行ボタン121aが操作される
と、会員カードおよびビジタカードの発行を初めて受け
る利用者に会員カードまたはビジタカードを発行するた
めのモードが実行される。再発行ボタン121bが操作
されると、既に発行を受けている会員カードを紛失等し
て再発行を希望する利用者に会員カードを発行するため
のモードが実行される。変更ボタン121cが操作され
ると、会員カードを所有する利用者が自己のカードのカ
ード情報を変更するためのモードが実行される。入金ボ
タン121dが操作されると、既に発行を受けている会
員カードまたはビジタカードに入金を行なうためのモー
ドが実行される。暗証番号表示ボタン121eが操作さ
れると、既に発行を受けている会員カードの暗証番号を
表示するためのモードが実行される。返却・交換ボタン
121fが操作されると、既に発行を受けている会員カ
ードまたはビジタカードを利用者がホールに返却するた
め、または、使用限度回数に達した会員カードまたはビ
ジタカードを新たなカードに交換するためのモードが実
行される。
【0170】セーフティボタン121gが操作される
と、挿入されているICカードについてセーフティ機能
の設定または解除を行なうためのセーフティ処理が実行
される。
【0171】他店ボタン121hが操作されると、他店
で会員カードまたはビジタカードの発行を受けた利用者
向けのモードである他店モードが実行される。つまり、
他店ボタン121hは、今から実行される処理が、他店
で発行を受けた会員カードおよびビジタカードに関する
処理である旨を指定する入力手段である。この他店ボタ
ン121hの操作により、自動発行機104の制御部6
00は、他店で発行を受けた会員カードおよびビジタカ
ードに関する処理を行なうことを認識することができ
る。後述するように、カードの再発行等の各種の処理に
おいては、会員カードおよびビジタカードのカード情報
をPCネットワークシステム機関側で管理している情報
と照合する場合がある。
【0172】ホール1内のPC用管理コンピュータ10
1においては、当該ホール1で発行されたカードに関す
る情報については常駐管理しているが、その他のホール
で発行されたカードに関する情報については常に管理し
ているわけではない。このため、他のホールで発行され
たカードに関する情報についての照合を行なう場合に
は、PC中央管理センタ200等の上位側のセンタの管
理コンピュータから情報をとり寄せる必要がある。この
ため、カードに関する処理を行なう場合には、処理の対
象のカードが他店で発行されているものであることが容
易に認識できれば、処理の対象のカードに関する情報が
どこで管理されているものであるのかを特定する余計な
処理を行なう必要が軽減される。これにより、情報の照
合を行なう場合に、中央管理センタと早期に連絡をとり
あうことができ、ホール内の管理コンピュータにおい
て、カード情報の照合等をする場合に、中央管理センタ
と連絡をとりあってその他店の情報を読出す処理を高速
化することができる。その結果、自動発行機104の処
理速度を高速化することができる。
【0173】次に、図14を参照して、他店ボタン12
1hが操作された場合に表示される他店モード画面につ
いて説明する。他店モード画面においては、選択ボタン
として、再発行ボタン121i、変更ボタン121j、
暗証番号表示ボタン121k、返却・交換ボタン121
m、セーフティボタン121n、および、戻りボタン1
21oが表示される。これらのボタンは、利用者の入力
操作を受付けるためのボタンである。その他には、現在
表示されている画面が他店で既に発行された会員カード
およびビジタカードを所有する利用者向けの受付画面で
ある旨を示す「他店」という文字が画面左上端に示され
る。
【0174】再発行ボタン121iは、前述した再発行
ボタン121bと同様の機能を有する。変更ボタン12
1jは、前述した変更ボタン121cと同様の機能を有
する。暗証番号表示ボタン121kは、前述した暗証番
号表示ボタン121eと同様の機能を有する。返却・交
換ボタン121mは、前述した返却ボタン121fと同
様の機能を有する。セーフティボタン121nは、前述
したセーフティボタン121gと同様の機能を有する。
戻りボタン121oが操作されると、表示部121の表
示画面が、現在表示されている他店モード画面から前述
した初期画面に戻る処理が行なわれる。
【0175】次に、会員カードおよびビジタカードとし
て用いられるICカードの構成を詳細に説明する。図1
5は、会員カードおよびビジタカードとして用いられる
ICカードの平面図である。
【0176】図15を参照して、ICカード700は、
カード処理装置に接触して使用される所謂接触型のIC
カードである。ICカード700には、コネクタ70
1、ICカードマイクロコンピュータ702、および、
EEPROM703が設けられている。ICカードマイ
クロコンピュータ702およびEEPROM703は、
カード内部に内蔵されており、コネクタ701がカード
表面に露出している。
【0177】次に、ICカード700に設けられている
回路の構成を説明する。図16は、図15に示されたI
Cカード700に設けられている回路の構成を示すブロ
ック図である。
【0178】コネクタ701は、前述した会員カード処
理装置141およびビジタカード処理装置151等の外
部機器との間で信号の入出力を行なうために設けられて
いる。ICカードマイクロコンピュータ702には、C
PU702a、ROM702b、および、RAM702
cが含まれている。
【0179】CPU702aは、ROM702bに格納
されている制御プログラムに基づいて制御動作を所定の
順序で実行する。RAM702c内には、CPU702
aの演算に使用される各種演算カウンタが記憶されてい
る。EEPROM703は、各種情報の再書込が可能な
メモリであり、ICカードの種別を認識するためのカー
ド種別番号、セキュリティコード、その他カードの種別
に応じたさまざまな情報が記録されている。
【0180】ICカードマイクロコンピュータ702に
は、前述したCPU702a、ROM702b、およ
び、RAM702cの他に、コネクタ701を介して入
力される入力信号を受けてCPU702aに入力データ
を与えるとともにCPU702aからの出力情報を受け
てコネクタ701に出力する入出力インタフェースやパ
ワーオンリセット回路,クロック発生回路,パルス分周
回路,アドレスデコード回路などが設けられている。E
EPROM703内には、会員カードまたはビジタカー
ドというカードの種別を識別可能なカード種別番号の
他、各カードに特有の情報がそれぞれ記憶されている。
その記憶情報の一例は、図17および図18を用いて後
述する。
【0181】このようなICカード700が会員カード
処理装置141およびビジタカード処理装置151等の
ICカード処理装置に挿入されると、ICカード処理装
置内のリーダライタのコネクタがICカードのコネクタ
701と電気的に接触し、ICカード内に記憶されてい
る情報が読出し可能になり、またその情報が更新可能に
なる。
【0182】次に、会員カードのEEPROM703内
に記憶されている情報を説明する。図17は、会員カー
ドのEEPROM703内に記憶されている情報を説明
するための説明図である。
【0183】カード種別番号801は、ICカードの種
別を判別するために記録される情報であり、その情報に
より、ICカードが会員カードであるかビジタカードで
あるかが示される。会員カードの場合には、会員カード
であることを示すカード種別番号が記録されている。こ
れにより、挿入カード処理装置606等のICカード処
理装置は、ICカードが会員カードであるか、ビジタカ
ードであるかを判別できる。
【0184】カード番号802は、複数のICカードの
中から一のICカードを特定し識別するために用いられ
る情報であり、パーラーネットに加盟しているホール1
から発行されるICカードには重複したカード番号が付
されることはない。発行店コード803は、会員カード
を発行したホールを特定するための情報である。この発
行店コード803により、会員カードが、全国のホール
のうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを
特定することが可能である。
【0185】発行日804は、会員カードが発行された
年月日を示す情報である。会員情報805には会員の遊
技者の氏名、性別、住所、および指紋等の会員の個人情
報が記録されている。暗証番号806は、会員登録の際
に遊技者が決める情報である。その暗証番号806の情
報は、会員カードの再発行を受ける際、遊技者が景品交
換処理を行なう際、および、預け入れ持点を遊技可能持
点に変換操作する際、および、カード処理それぞれ11
0において会員カードを使用する際などにおいて、遊技
者の使用している会員カードが遊技者本人のものである
ことを認証する際に使用されるものである。
【0186】中断情報807は、遊技者が遊技の中断操
作を行なった際に記録される情報であり、中断操作を行
なったパチンコ遊技機の台番号などが記録されている。
セキュリティコード808は、ICカードのセキュリテ
ィを保持するための情報である。セキュリティコード8
08は、挿入カード処理装置606等のICカード処理
装置、ならびに、景品交換機105が会員カードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード808が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0187】カード残高809は、会員カードの残高で
あり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうことに
より減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことによ
り加算更新される。有効期限810は、持点に関する
(預り持点も含む)有効期限である。
【0188】遊技可能持点(使用可能持点)811に
は、遊技に使用可能な持点の情報が記録される。履歴情
報812は、会員における、過去の入会および脱会の履
歴、過去のICカードの再発行回数の履歴、および、過
去の不正行為の履歴等の各種の履歴および遊技者におけ
る履歴に関する情報である。使用回数813には、IC
カードが、自動発行機104、カード処理装置110お
よび景品交換機105において使用された回数(たとえ
ば挿入回数)の情報が記録される。この使用回数813
は、ICカードが会員カードおよびビジタカードのどち
らとして使用されたかにかかわらず、ICカードが最初
に発行された後の積算使用回数であり、ICカードがど
の種類のカードとして使用されても、使用されるごとに
加算更新される。
【0189】景品交換持点814には、景品交換するこ
とが可能な持点が記録される。遊技場預り持点815に
は、遊技場預り持点、すなわち、貯玉数の情報が記録さ
れる。セーフティ情報816には、前述したセーフティ
機能の設定をしているか否かを示す情報が記録される。
会員カードには、以上に示した情報の他にも、その他の
情報817として、ICカードの再発行回数およびカー
ド会社により出荷の際に記録される前述した管理情報等
の各種情報が記録される。
【0190】このように、会員カードには、1枚のカー
ドに、カード残高および遊技場預り持点(貯玉数)等の
遊技者に使用可能な有価価値であってまだ遊技に使用さ
れずに残っている残価値を特定可能な情報と、遊技可能
持点(使用可能持点)および景品交換持点等の遊技の結
果得られた遊技結果価値を特定可能な情報との両方を記
録することが可能であるので、これらの価値を1つのカ
ードを用いて管理することが可能になるため、価値の情
報管理の面でのICカードの利便性を向上させることが
できる。さらに、カードを使用する遊技者の利便性も向
上する。
【0191】次に、ビジタカードのEEPROM703
内に記憶されている情報を説明する。図18は、ビジタ
カードのEEPROM703内に記憶されている情報を
説明するための説明図である。ビジタカードのEEPR
OM703内に記憶されている情報は、会員カードの場
合と比べて、遊技場預り持点の情報がない点等が異なっ
ている。
【0192】カード種別番号901は、前述した会員カ
ードのカード種別番号801と同様の情報である。ビジ
タカードの場合には、ビジタカードであることを示すカ
ード種別番号が記録されている。カード発行番号902
は、前述した会員カードのカード発行番号802と同様
の情報である。発行店コード903は、ビジタカードを
発行したホールを特定するための情報である。この発行
店コード903により、ビジタカードが、全国のホール
のうちのどこのホール1で発行されたものであるのかを
特定することが可能である。
【0193】発行日904は、ビジタカードが発行され
た年月日を示す情報である。暗証番号906は、ビジタ
登録の際に遊技者が決める情報である。
【0194】中断情報907は、前述した会員カードの
中断情報807と同様の情報である。セキュリティコー
ド908は、前述した会員カードのセキュリティコード
808と同様の情報である。セキュリティコード908
は、挿入カード処理装置606等のICカード処理装
置、ならびに、景品交換機105がビジタカードの記録
情報を読込むにあたって最初に読取られる情報である。
このセキュリティコード908が予め登録されているコ
ードと一致しない場合にはその他の記録情報の読取処理
が実行されないように構成されている。
【0195】カード残高909は、ビジタカードの残高
であり、前述したように遊技者が玉貸操作を行なうこと
により減算更新され、遊技者が入金操作を行なうことに
より加算更新される。有効期限910は、持点に関する
有効期限である。遊技可能持点911は、前述した会員
カードの遊技可能持点811と同様の情報である。履歴
情報912は、遊技における履歴に関する情報である。
使用回数913は、前述した会員カードの使用回数81
3と同様の情報である。景品交換持点914は、前述し
た会員カードの景品交換持点814と同様の情報であ
る。セーフティ情報915は、前述したセーフティ情報
816と同様の情報である。その他の情報916は、前
述した会員カードのその他の情報817と同様の情報で
ある。
【0196】次に、自動発行機104の制御部600に
より実行される制御処理について説明する。制御部60
0においては、自動発行機104の動作を制御するため
に、前述した制御用プログラムのメインプログラムが実
行され、そのメインプログラムの実行にしたがって各種
のサブルーチンプログラムが実行される。以下の説明に
おいては、サブルーチンプログラムにより実行される処
理を説明する。
【0197】図19および図20は、カード使用処理の
処理内容を示すフローチャートである。このカード使用
処理は、自動発行機104においてICカードの発行等
のICカードの使用に関連する制御を行なうためのサブ
ルーチンプログラムの処理である。
【0198】図19を参照して、まず、ステップS(以
下、単にSと呼ぶ)1により、図13に示される初期画
面を表示部121に表示する処理がなされる。次に、S
2に進み、他店ボタン121hが操作されたか否かの判
断がなされる。S2により他店ボタン121hが操作さ
れたと判断された場合は、後述するS25に進む。一
方、S2により他店ボタン121hが操作されていない
と判断された場合は、S3に進み、初めて発行ボタン1
21aが操作されたか否かの判断がなされる。
【0199】S3により初めて発行ボタン121aが操
作されていないと判断された場合は、後述するS9に進
む。一方、S3により初めて発行ボタン121aが操作
されたと判断された場合は、S4に進み、会員・ビジタ
選択画面を表示部121に表示する処理がなされる。こ
れにより、ICカードの新規発行モードに入る。会員・
ビジタ選択画面は、遊技者が会員カードと、ビジタカー
ドとのどちらの発行を希望するかを選択するための表示
画面であり、会員と、ビジタとの一方を選択するための
ボタンが表示される。
【0200】次に、S5に進み、会員・ビジタ選択画面
での選択操作があったか否かの判断がなされる。S5に
おいて選択操作がまだないと判断された場合には、S4
に戻って、選択操作があるまで会員・ビジタ選択画面を
継続的に表示する。一方、S5において選択操作があっ
たと判断された場合は、S6に進み、会員およびビジタ
のどちらが選択されたのかについての選択判別がなされ
る。
【0201】S6により会員の方が選択されたと判断さ
れた場合は、S7に進み、会員カードを新規に発行する
ための会員カード発行処理が実行される。会員カード発
行処理の内容については、図21を用いて後述する。S
7のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処理
が終了する。一方、S6によりビジタの方が選択された
と判断された場合は、S8に進み、ビジタカードを新規
に発行するためのビジタカード発行処理が実行される。
S8のビジタカード発行処理の後に、このカード使用処
理が終了する。
【0202】また、前述したS3からS9に進んだ場合
は、S9により、再発行ボタン121bの操作があった
か否かの判断がなされる。S9により再発行ボタン12
1bが操作されていないと判断された場合は、後述する
S15に進む。一方、S9により再発行ボタン121b
が操作されたと判断された場合は、S13に進み、当店
で発行された会員カードを再発行するための当店会員再
発行処理が実行される。S13の当店会員再発行処理の
後に、このカード使用処理が終了する。このように、再
発行ボタン121bの操作に応じて会員カードの再発行
が可能になる。この例では、ビジタカードは再発行対象
とされていない。
【0203】また、前述したS9からS15に進んだ場
合は、S15により、カード挿入口128からICカー
ドの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合の
ICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置606
に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)による
カードの検出信号に基づいて判断される。S15により
ICカードの挿入がないと判断された場合は、後述する
S23に進む。一方、S15によりICカードの挿入が
あったと判断された場合は、S16に進み、使用限度チ
ェック処理が実行される。その使用限度チェック処理に
おいては、自動発行機104に挿入されたカードが前述
した使用限度回数に達したか否かを判断し、使用限度回
数に達したカードを自動的に回収して使用限度達成カー
ド収納ボックス132に収納する。使用限度チェック処
理の処理内容については、図22を用いて後述する。
【0204】次に、S16からS17に進み、暗証番号
表示ボタン121eの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S17により操作がなかったと判断された場合
は、後述するS19に進む。一方、S17により操作が
あったと判断された場合は、S18に進み、会員カード
の暗証番号を表示するための暗証番号表示処理が実行さ
れる。その暗証番号表示処理においては、所定の条件下
で遊技者の希望に応じて、暗証番号が表示される。S1
8の暗証番号表示処理の後に、このカード使用処理が終
了する。
【0205】また、前述したS17からS19に進んだ
場合は、S19により、変更ボタン121cの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S19により操作がなか
ったと判断された場合は、後述するS21に進む。一
方、S19により操作があったと判断された場合は、S
20に進み、会員カードについての登録情報を変更する
ための情報変更処理が実行される。その情報変更処理に
おいては、カード所有者である遊技者の希望に応じて、
本人の住所等の登録情報の変更が行なわれる。S20の
情報変更処理の後に、このカード使用処理が終了する。
【0206】また、前述したS19からS21に進んだ
場合は、S21により、入金ボタン121dの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S21により操作がなか
ったと判断された場合は、後述するS22aに進む。一
方、S21により操作があったと判断された場合は、S
22に進み、会員カードまたはビジタカードに入金を行
なうための入金処理が実行される。この入金処理により
カード残高が加算更新される。入金処理の処理内容につ
いては、図23を用いて後述する。S22の入金処理の
後に、このカード使用処理が終了する。
【0207】また、前述したS21からS22aに進ん
だ場合は、S22aにより、セーフティボタン121g
の操作があったか否かの判断がなされる。S22aによ
り操作がなかったと判断された場合は、このカード使用
処理が終了する。一方、S22aにより操作があったと
判断された場合は、S22bに進み、セーフティ機能の
設定および解除を行なうためのセーフティ処理が実行さ
れる。セーフティ処理の処理内容は、図27を用いて後
述する。
【0208】また、前述したS15からS23に進んだ
場合は、S23により、カード返却口129へのICカ
ードの返却・交換挿入があったか否かの判断がなされ
る。この場合のICカードの返却・交換挿入の有無は、
返却カードセンサ195の検出信号に基づいて判断され
る。S23により返却・交換挿入がなかったと判断され
た場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S2
3により返却・交換挿入があったと判断された場合は、
S23aに進み、返却・交換ボタン121kの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S23aにより操作がな
かったと判断された場合は、このカード使用処理が終了
する。一方、S23aにより操作があったと判断された
場合は、S24に進み、挿入されたカードを処理するた
めのカード返却・交換処理が実行される。そのカード返
却・交換処理では、使用限度回数に達して交換のために
挿入された場合に対応する処理と、単に遊技者が使用を
希望しなくなり、返却のために挿入された場合に対応す
る処理とに大きく分けられる。カード返却・交換処理の
処理内容については、図24および図25を用いて後述
する。S24のカード返却・交換処理の後に、このカー
ド使用処理が終了する。
【0209】また、前述したS2からS25に進んだ場
合(図20参照)は、S25により、前述した図14に
示される他店モード画面を表示部121に表示する処理
がなされる。次に、S26に進み、再発行ボタン121
iの操作があったか否かの判断がなされる。S26によ
り再発行ボタン121iが操作されていないと判断され
た場合は、後述するS32に進む。一方、S26により
再発行ボタン121iが操作されたと判断された場合
は、S30に進み、他店で発行された会員カードを再発
行するための他店会員再発行処理が実行される。S30
の他店会員再発行処理の後に、このカード使用処理が終
了する。前述したように、この例では、ビジタカードは
再発行対象とされていない。
【0210】また、前述したS26からS32に進んだ
場合は、S32により、カード挿入口128からICカ
ードの挿入があったか否かの判断がなされる。この場合
のICカードの挿入の有無は、挿入カード処理装置60
6に設けられている挿入カードセンサ(図示せず)によ
るカードの検出信号に基づいて判断される。S32によ
りICカードの挿入がないと判断された場合は、後述す
るS39に進む。一方、S32によりICカードの挿入
があったと判断された場合は、S33に進み、使用限度
チェック処理が実行される。使用限度チェック処理の処
理内容については、前述した。
【0211】次に、S33からS34に進み、暗証番号
表示ボタン121kの操作があったか否かの判断がなさ
れる。S34により操作があったと判断された場合は、
前述したS18に進み、会員カードの暗証番号を表示す
るための暗証番号表示処理が実行される。一方、S34
により操作がなかったと判断された場合は、S35に進
み、変更ボタン121jの操作があったか否かの判断が
なされる。
【0212】S35により操作があったと判断された場
合は、前述したS20に進み、会員カードまたはビジタ
カードについての登録情報を変更するための情報変更処
理が実行される。一方、S35により操作がなかったと
判断された場合は、S35aに進み、セーフティボタン
121nの操作があったか否かの判断がなされる。S3
5aにより操作がなかったと判断された場合は、後述す
るS36に進む。一方、S35aにより操作があったと
判断された場合は、前述したS22bに進み、セーフテ
ィ機能の設定および解除を行なうためのセーフティ処理
が実行される。セーフティ処理の処理内容は、前述し
た。
【0213】前述したS35aの判断によりS36に進
んだ場合は、挿入されたICカードの種別を判別する処
理がなされる。S36によりICカードの種別が会員カ
ードであると判別された場合は、S37に進み、他店で
発行された会員カードを用いて遊技を行なうことを可能
にするための他店会員遊技処理が実行される。その他店
会員遊技処理においては、挿入された会員カードが他店
で発行された会員カードである場合に、その会員カード
を当店で使用可能にする処理が行なわれる。S37の他
店会員遊技処理の後に、このカード使用処理が終了す
る。
【0214】一方、S36によりICカードの種別がビ
ジタカードであると判別された場合は、S38に進み、
他店で発行されたビジタカードを用いて遊技を行なうこ
とを可能にするための他店ビジタ遊技処理が実行され
る。その他店ビジタ遊技処理においては、挿入されたビ
ジタカードが他店で発行されたビジタカードである場合
に、そのビジタカードを当店で使用可能にする処理が行
なわれる。S38の他店ビジタ遊技処理の後に、このカ
ード使用処理が終了する。
【0215】また、前述したS32からS39に進んだ
場合は、S39により、カード返却口129へのICカ
ードの返却・交換挿入があったか否かの判断がなされ
る。S39により返却・交換挿入がなかったと判断され
た場合は、このカード使用処理が終了する。一方、S3
9により返却・交換挿入があったと判断された場合は、
S39aに進み、返却・交換ボタン121mの操作があ
ったか否かの判断がなされる。S39aにより操作がな
かったと判断された場合は、このカード使用処理が終了
する。一方、S39aにより操作があったと判断された
場合は、前述したS24に進み、挿入されたカードを処
理するためのカード返却・交換処理が実行される。カー
ド返却・交換処理の処理内容については、前述した。
【0216】このように、カード使用処理においては、
表示部121に画面表示を行なうとともに、その画面表
示に応じた選択操作にしたがって各種サブルーチンを呼
出す処理が行なわれる。以下に、カード使用処理におい
て呼出される主なサブルーチンの内容を順次説明する。
【0217】まず、会員カード発行処理について説明す
る。図21は、前述したS7に示された会員カード発行
処理の処理内容を示すフローチャートである。この会員
カード発行処理は、会員の登録に際し、自動発行機10
4がPC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102と情報通信により連絡を取
合いながら実行される。
【0218】まず、ステップSA(以下、単にSAとい
う)1により、会員用の確認事項および規約等の遊技者
の承諾が必要な事項が表示部121に表示されるととも
に、それについて遊技者が承諾をするか否かの選択操作
を求める旨が表示される。次に、SA2に進み、SA1
で表示された事項について遊技者本人の承諾があったか
否かの判断がなされる。SA2により承諾がまだないと
判断された場合には、SA1に戻って、選択操作がある
までSA1の表示が継続される。一方、SA2により承
諾があったと判断された場合には、SA3に進む。
【0219】SA3では、遊技者の個人情報に関する入
力項目を表示部121に表示する処理がなされる。この
場合には、遊技者が個人情報の入力操作を行なうための
文字および数字を入力可能なキーボードボタン、入力し
た情報を画面上で修正することを可能にする修正ボタ
ン、および、入力操作を中止して初期状態に戻ることを
可能にする中止ボタン等の各種入力用のボタンが併せて
表示される。この場合の遊技者の個人情報は、遊技者が
入力する必要がある情報であり、遊技者の氏名、生年月
日、現住所、および、男女別等の複数の入力項目よりな
り、入力項目が順次表示される。このように入力項目が
表示されると、遊技者は、前述したキーボードスイッチ
を操作することにより、自らの個人情報を入力する必要
がある。
【0220】この場合の現住所の入力の際には、入力の
手間を省くために、次のような表示がなされる。すなわ
ち、まず、ホール1の近辺の住所(細かい番地等の情報
を除いた住所)の一覧のデータが表示される。この一覧
においては、住所の情報をスクロール可能に表示するこ
とにより、1画面上に可能な限り多数の住所を表示可能
とする。その一覧のデータは、自動発行機104のメー
カまたはホール1により予め作成される。そして、遊技
者が該当する住所を一覧から選択する操作を行なう。そ
して、細かい番地等の情報を遊技者が手入力する。この
ようにすれば、遊技者の入力操作の負担を軽減すること
ができる。遊技者1人当りの入力所要時間を短縮するこ
とが可能になり、自動発行機104のカード発行処理を
効率化することができる。
【0221】次に、SA4に進み、遊技者による個人情
報の入力が完了したか否かの判断がなされる。SA4に
より完了していないと判断された場合は、SA3に戻
り、個人情報の入力が完了するまでSA3の表示が継続
される。一方、SA4により完了したと判断された場合
は、SA5に進み、指紋の入力を遊技者に要求する表示
を表示部121において行なう処理がなされる。この場
合、遊技者は、指紋検出部125において本人の指紋の
検出を受ける必要がある。このような指紋の検出が行な
われたことが、指紋の入力を行なったことを意味する。
【0222】次に、SA6に進み、指紋の入力があった
か否かの判断がなされる。SA6により指紋の入力がま
だないと判断された場合は、SA5に戻り、指紋の入力
があるまでSA5の表示が継続される。SA6により指
紋の入力があったと判断された場合は、SA7に進み、
暗証番号の入力を遊技者に要求する表示を表示部121
において行なう処理がなされる。この場合には、暗証番
号を入力するための数字を入力可能なテンキースイッチ
が併せて表示される。この場合、遊技者は、表示部12
1において任意の暗証番号を入力する必要がある。
【0223】次に、SA8に進み、暗証番号の入力があ
ったか否かの判断がなされる。SA8により暗証番号の
入力がまだないと判断された場合は、SA7に戻り、暗
証番号の入力があるまでSA7の表示が継続される。S
A8により暗証番号の入力があったと判断された場合
は、SA9に進み、SA3、SA5およびSA7での表
示に応じて入力された入力事項をチェックする処理がな
される。この入力事項のチェックの際には、明らかな誤
入力のチェックを始めとして、入力された指紋の情報に
基づいて、遊技者が過去に不正行為を行なった者である
か否かのチェックも行なう。過去の不正行為の有無の判
断は、PC用管理コンピュータ101が、PC中央管理
センタ200から取り寄せた過去の不正行為の情報を自
動発行機104が受取り、その過去の不正行為の情報に
基づいて行なわれる。
【0224】次に、SA10に進み、SA9でのチェッ
クの結果がOK(会員カードを発行を認める判定がなさ
れた場合)であるか否かの判断がなされる。前述したよ
うな明らかな誤入力があったことが判明した場合および
過去の不正行為により会員カードの発行が禁止されてい
る場合であることが判明した場合には、会員カードの発
行が認められない。ここで、過去の不正行為により会員
カードの発行が禁止されている場合とは、たとえば、過
去の不正行為を原因として、会員規約等にしたがって強
制的に脱会させられた後に課せられる発行禁止期間中で
ある場合等の発行禁止状態にある場合をいう。
【0225】SA10によりOKではないと判断された
場合は、会員カードの発行を禁じるために、前述したS
A3に戻り、今までの入力操作が無効にされる。SA1
0によりOKであると判断された場合は、SA11に進
み、遊技者に、会員としての登録を認めることの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、登録することを選択する登録ボタ
ンと、登録の中止を選択する中止ボタンとが含まれる。
この場合、遊技者は、登録をするときには登録ボタンを
操作し、登録を中止するときには中止ボタンを操作する
必要がある。
【0226】次に、SA12に進み、SA11での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
A12において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SA11に戻って、選択操作があるまでSA11の
表示が継続される。一方、SA12において選択操作が
あったと判断された場合は、SA13に進み、登録およ
び中止のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0227】SA13により中止の選択がなされたと判
別された場合は、この会員カード発行処理が終了する。
一方、SA13により登録の選択がなされたと判別され
た場合は、SA16に進み、会員登録処理がなされる。
この会員登録処理は、会員登録を求めている遊技者を会
員として登録し、前述したように入力された個人情報等
の情報を会員情報として登録する処理である。
【0228】会員の登録および会員情報の登録は、PC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管
理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレ
イ中央管理センタ300の管理コンピュータとネットワ
ーク上での情報通信により相互に連絡を取合いながら行
なう。会員の登録情報は、PC中央管理センタ200の
管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央管理センタ
300の管理コンピュータにおいて管理されるととも
に、会員登録が行なわれたホール1内のPC用管理コン
ピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュー
タ102のそれぞれにおいても管理される。
【0229】次に、SA16aに進み、遊技者に対し、
ICカードにセーフティ機能を設定するか否かの選択を
要求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。
この場合の表示には、セーフティ機能を設定することを
選択する設定ボタンと、セーフティ機能を設定しないこ
とを選択する非設定ボタンとが含まれる。この場合、遊
技者は、セーフティ機能を設定するときには設定ボタン
を操作し、セーフティ機能を設定しないときには非設定
ボタンを操作する必要がある。
【0230】次に、SA16bに進み、SA16aでの
表示に応じた選択操作があったか否かの判断がなされ
る。SA16bにおいて選択操作がまだないと判断され
た場合には、SA16aに戻って、選択操作があるまで
SA16aの表示が継続される。一方、SA16bにお
いて選択操作があったと判断された場合は、SA16c
に進み、設定および非設定のどちらが選択されたのかに
ついての選択判別がなされる。
【0231】SA16cにより非設定の選択がなされた
と判別された場合は、後述するSA17に進む。一方、
SA16cにより設定の選択がなされたと判別された場
合は、SA16dに進み、発行するICカードに対して
セーフティ機能を設定する処理がなされる。これによ
り、会員カードの新規発行時において、前述したセーフ
ティ情報816に、セーフティ機能の設定をしているこ
とを示す情報が記録される。SA16dの後、SA17
に進む。一方、非設定の選択がなされた場合は、会員カ
ードの新規発行時において、セーフティ機能の記憶領域
(セーフティ機能816)にセーフティ機能の設定をし
ていないことを示す情報が記録される。
【0232】このように、セーフティ機能を設定するか
否かは、遊技者の希望により選択することができる。こ
のようにセーフティ機能を利用するか否かが遊技者の判
断に委ねられているため、セーフティ機能の設定を希望
しない遊技者が、セーフティ機能の採用に関し、不満を
持たないようにすることができる。また、ICカードの
発行時において遊技者にセーフティ機能の選択の機会が
与えられ、その選択にしたがってICカードの使用態様
が設定されるため、ICカードの発行時点から早々と遊
技者の好みに応じた態様でICカードを使用することが
できる。
【0233】SA17では、遊技者に、発行しようとし
ている会員カードに入金をするか否かの選択を要求する
表示を表示部121に行なう処理がなされる。この場合
の表示には、入金の有無を選択する選択ボタンが併せて
表示される(ただし、ビジタの場合には、ここで必ず入
金してもらうようにする)。次に、SA18に進み、S
A17での表示に応じた選択操作があったか否かの判断
がなされる。SA18において選択操作がまだないと判
断された場合には、SA17に戻って、選択操作がある
までSA17の表示が継続される。一方、SA18にお
いて選択操作があったと判断された場合は、SA19に
進み、入金するのか入金しないのかのどちらが選択され
たかについての選択判別がなされる。
【0234】SA19により入金しない旨の判別がなさ
れた場合は、後述するSA28に進む。一方、SA19
により入金する旨の判別がなされた場合は、SA20に
進み、入金を要求する表示を表示部121に行なう処理
がなされる。この場合には、投入した金額のうちのいく
らの金額を会員カードに入金するかを指定するためのテ
ンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊技者
は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から現金
を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0235】次に、SA21に進み、現金の投入があっ
たか否かの判断がなされる。SA21により現金の投入
がまだないと判断された場合には、SA20に戻って、
現金の投入があるまでSA20の表示が継続される。一
方、SA21により現金の投入があったと判断された場
合には、SA22に進み、入金額の指定がなされたか否
かの判断がなされる。SA22においては、入金額の指
定がなされるのを待ってSA23に進む。SA23で
は、指定された入金額の確認を要求する表示を行なう処
理がなされる。その表示においては、入金額を確認した
ことを選択する確認ボタンと、入金額を変更することを
選択する確認ボタンとが併せて表示される。
【0236】次に、SA24に進み、SA23での表示
に応じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断が
なされる。SA24において選択操作がまだないと判断
された場合には、SA23に戻って、選択操作があるま
でSA23の表示が継続される。一方、SA24におい
て選択操作があったと判断された場合は、SA25に進
み、確認と、変更とのどちらが選択されたかについての
選択判別がなされる。SA25により入金額の変更が選
択されたと判断された場合は、前述したSA22に戻
り、入金額の変更が可能になる。一方、SA25により
入金額を確認したことが選択されたと判断された場合
は、入金額が確定し、SA26に進む。SA26では、
投入された金額と指定された入金額との関係により、釣
銭があるか否かの判断がなされる。
【0237】SA26により釣銭がないと判断された場
合は、後述するSA28に進む。一方、SA26により
釣銭があると判断された場合は、SA27に進み、釣銭
を金銭返却口124から払出す処理がなされる。SA2
7の後、SA28に進む。
【0238】SA28においては、前述した処理にした
がって会員登録がなされた遊技者に会員カードを発行す
るために、会員カード処理装置141によりICカード
に図17で前述したようなカード情報を書込む処理がな
される。そして、SA29に進み、カード情報が書込ま
れたICカードを、遊技者の会員カードとして発行し、
会員カード発行口126から排出する処理がなされる。
その後、この会員カード発行処理が終了する。
【0239】また、初めて会員カードの発行を受ける場
合に限らず、過去に会員であったものが、一時脱会し
て、再び会員になる場合にも、同様に、初めて発行ボタ
ン121aを操作して会員カードの新規発行を受ける必
要がある。
【0240】次に、ビジタカード発行処理について説明
する。ビジタカード発行処理は、自動発行機104がP
C用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管
理コンピュータ102と情報通信により連絡を取合いな
がら実行される。ビジタカードの発行が行なわれる場合
には、個人情報(指紋入力も含む)を入力しなくともよ
い点と必ず入金しなくてはならない点と以外は、前述し
た図21の会員カード発行処理と基本的に同様の処理が
行なわれる。これにより、図18で前述したようなカー
ド情報がビジタカード処理装置151によりICカード
に書込まれ、そのカードがビジタカードとしてビジタカ
ード発行口127から発行(排出)される。
【0241】次に、当店会員再発行処理についてだが、
既に発行を受けた会員カードが紛失等により使用できな
くなった者は、所定条件下でカードの再発行を受けるこ
とが可能である。自動発行機104においては、当店で
発行されたカードのみならず、他店で発行されたカード
も再発行することが可能である。
【0242】次に、前述したS16およびS33の使用
限度チェック処理について説明する。S16およびS3
3の使用限度チェック処理の内容は同様であるため、こ
こでは、これらをまとめて説明する。
【0243】図22は、使用限度チェック処理の処理内
容を示すフローチャートである。まず、ステップSC
(以下、単にSCという)1により、カード挿入口12
8に挿入されたICカードのカード情報を挿入カード処
理装置606によって制御部600に読込む処理がなさ
れる。次に、SC2に進み、SC1により読込んだカー
ド情報に基づいて、当該ICカードの使用回数が使用限
度回数になっているか否かを判別する処理がなされる。
【0244】SC2により使用限度回数になっていない
と判断された場合は、この使用限度チェック処理が終了
する。その場合には、ICカードをまだ使用可能である
ので、回収を行なわない。一方、SC2により使用限度
回数になっていると判断された場合は、SC3に進み、
カード挿入口128に挿入されたICカードが使用限度
回数に到達した旨を示す使用限度回数到達表示を表示部
121において実行させる処理がなされる。
【0245】次に、SC6に進み、表示部121に暗証
番号の入力を要求する表示をさせる処理が行なわれる。
次に、SC7に進み、暗証番号の入力があった否かの判
断がなされる。SC7により暗証番号の入力がまだない
と判断された場合は、SC6に戻り、暗証番号の入力が
あるまでSC6の表示が継続される。
【0246】SC7により暗証番号の入力があったと判
断されると、SC8に進む。SC8においては、挿入さ
れているICカードのカード番号に基づいて、そのカー
ド番号のICカードに対応して管理されている暗証番号
等のカード管理情報を取得する処理がなされる。このカ
ード管理情報の取得は、次のように行なわれる。自動発
行機104の情報出力部609からカード管理情報の取
得要求情報が出力され、その取得要求情報に応答して、
PC用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用
管理コンピュータ102のそれぞれが、対応するPC中
央管理センタ200の管理コンピュータおよび貯玉・再
プレイ中央管理センタ300の管理コンピュータとネッ
トワーク上での情報通信により相互に連絡を取合いなが
ら行なう。その結果、PC用管理コンピュータ101お
よび貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞ
れから情報入力部604を介して、カード情報が自動発
行機104内に与えられる。
【0247】次に、SC9に進み、SC8において取得
したカード管理情報に基づいて、前述したSC6の表示
に応じて入力された暗証番号を既に登録されているはず
の暗証番号と比較照合する処理がなされる。次に、SC
10に進み、SC9による照合がOK(入力された暗証
番号と既に登録されている暗証番号とが一致したこと)
であるか否かの判断がなされる。SC10による照合が
OKではないと判断された場合(暗証番号が一致しない
場合)は、異常状態が発生した旨を示す報知の実行等の
予め定められた異常処理が行なわれた後、この使用限度
チェック処理が終了する。このように、暗証番号が一致
しない場合に、新規カードへの交換が禁止されるため、
ICカードの所有者以外の者が不正に新たなICカード
を得る不正行為を防ぐことができる。
【0248】一方、SC10による照合がOKであると
判断された場合は、SC11に進み、カード挿入口12
8に挿入されたICカードを回収する処理がなされる。
その場合には、該当するICカードを、図示されていな
い回収流路を通じて前述した使用限度達成カード収納ボ
ックス132に送込む処理がなされる。SC11aに進
み、前述したSC1により読込まれたカード情報に含ま
れるカード残高の情報について、そのカード残高の額を
所定額(たとえば500円)加算する処理がなされる。
このカード残額の加算分は、使用限度回数に到達したI
Cカードを交換することに対して特典として遊技者に与
えられるものである。
【0249】次に、SC12に進み、回収したICカー
ドの種別(会員カード、ビジタカードの別)に応じて、
会員カード処理装置141またはビジタカード処理装置
151により、SC1において読込んだカード情報を新
たに発行するICカードに記録し、そのICカードを以
降に行なわれる処理に用いることが可能な状態にセット
する処理がなされる。その場合、発行されるICカード
が未使用のICカードであるため、使用回数の情報は
「0」にセットされる。SC12の後、この使用限度チ
ェック処理が終了する。
【0250】以上に示したように、使用限度回数に到達
したICカードが挿入された場合に、そのICカードが
使用限度回数に到達したものであることが表示により示
されるため、ICカードが使用限界に達したことを遊技
者が容易に把握することができる。また、ICカードの
使用回数を特定可能な情報がICカードに記録されるこ
とにより記録媒体の使用回数が把握され、使用限度回数
に到達したICカードが挿入された場合に、そのICカ
ードが新たなICカードに自動的に交換されるため、係
員の交換作業を要さずに容易にICカードの交換を行な
うことができる。また、ICカードを挿入した遊技者が
そのICカードの所有者本人であることが確認され、所
有者本人であることを条件として、使用限度回数に到達
したICカードの交換が行なわれるため、交換された新
たなICカードが確実に所有者本人に付与されるように
することができる。また、使用限度回数に達したICカ
ードが交換される場合に、カード残高の加算更新という
特典が遊技者に与えられるため、遊技者が、その特典獲
得を一つの楽しみとしてICカードの使用に励むように
なるとともに、使用限度回数に達したICカードの交換
を積極的に望むようになる。このため、遊技者によるI
Cカードの使用を促進させることができるとともに、I
Cカードの回収を促進させることができる。
【0251】次に、前述したS22の入金処理について
説明する。図23は、入金処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【0252】まず、ステップSD(以下、単にSDとい
う)1により、カード挿入口128から挿入されたIC
カードのカード情報を挿入カード処理装置606により
読込む処理がなされる。次に、SD2に進み、入金を要
求する表示を表示部121に行なう処理がなされる。こ
の場合には、投入した金額のうちのいくらの金額を会員
カードまたはビジタカードに入金するかを指定するため
のテンキースイッチが併せて表示される。この場合、遊
技者は、紙幣挿入口122または硬貨挿入口123から
現金を投入し、希望の入金額を指定する必要がある。
【0253】次に、SD3に進み、現金の投入があった
か否かの判断がなされる。SD3により現金の投入がま
だないと判断された場合には、SD2に戻って、現金の
投入があるまでSD2の表示が継続される。一方、SD
3により現金の投入があったと判断された場合には、S
D4に進み、入金額の指定がなされたか否かの判断がな
される。SD4においては、入金額の指定がなされるの
を待ってSD5に進む。SD5では、指定された入金額
の確認を要求する表示する処理がなされる。その表示に
おいては、入金額を確認したことを選択する確認ボタン
と、入金額を変更することを選択する確認ボタンとが併
せて表示される。
【0254】次に、SD6に進み、SD5での表示に応
じた入金額の確認選択操作があったか否かの判断がなさ
れる。SD6において選択操作がまだないと判断された
場合には、SD5に戻って、選択操作があるまでSD5
の表示が継続される。一方、SD6において選択操作が
あったと判断された場合は、SD7に進み、確認と、変
更とのどちらが選択されたかについての選択判別がなさ
れる。SD7により入金額の変更が選択されたと判断さ
れた場合は、前述したSD4に戻り、入金額の変更が可
能になる。一方、SD7により入金額を確認したことが
選択されたと判断された場合は、入金額が確定し、SD
8に進む。SD8では、投入された金額と指定された入
金額との関係により、釣銭があるか否かの判断がなされ
る。
【0255】SD8により釣銭がないと判断された場合
は、後述するSD10に進む。一方、SD8により釣銭
があると判断された場合は、SD9に進み、釣銭を金銭
返却口124から払出す処理がなされる。SD9の後、
SD10に進む。
【0256】SD10においては、入金がなされた遊技
者のカードの残高を更新する処理がなされる。これによ
り、挿入されたICカードにおけるカード残高809ま
たはカード残高909の情報と、PC用管理コンピュー
タ101およびPC中央管理センタ200の管理コンピ
ュータにおいて管理している残高情報とが変更される。
【0257】次に、SD11に進み、入金のために挿入
されているICカードの使用回数を更新する処理がなさ
れる。ここでは、具体的に、SD1により読込まれたカ
ード情報に含まれる使用回数(使用回数813または使
用回数913)を「1」加算する処理が行なわれる。次
に、SD12に進み、挿入されているICカードにカー
ド情報を記録する処理がなされる。この場合には、記録
されるカード情報のうち、残高および使用回数の情報が
更新されてICカードに記録される。
【0258】以上に示したように、入金処理が実行され
ると入金のために挿入されたICカードの使用回数が加
算更新される。また、入金処理以外に、暗証番号表示処
理、情報変更処理、他店会員遊技処理、および、他店ビ
ジタ遊技処理が実行されてICカードが排出される際に
も、ICカードの使用回数が加算更新される。つまり、
ICカードの発行(再発行を含む)および返却・交換以
外のために、自動発行機104にICカードが挿入され
て使用されると、ICカードの排出の際にICカードの
使用回数が加算更新される。さらに、自動発行機104
以外に、カード処理装置110および景品交換機105
においてICカードが挿入されて使用された場合にも、
ICカードの排出の際にICカードの使用回数が加算更
新される。すなわち、ICカードが所定の情報処理のた
めに使用されて排出されるごとに使用回数が更新される
のである。
【0259】次に、SD13に進み、カード挿入口12
8から挿入されて残高および使用回数の情報が更新され
たICカードを、カード挿入口128から排出する処理
がなされる。ここで、前述した使用限度チェック処理に
より、挿入したカードが回収されている場合には、新た
なICカードが会員カード発行口126またはビジタカ
ード発行口127から排出される。その後、この入金処
理が終了する。
【0260】次に、前述したS24のカード返却・交換
処理について説明する。図24および図25は、カード
返却・交換処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【0261】まず、ステップSE(以下、単にSEとい
う)1により、カード返却口129から挿入されたIC
カードのカード情報を読込む処理がなされる。次に、S
E2に進み、表示部121において返却・交換選択要求
表示を行なわせる処理がなされる。ここで、返却・交換
選択要求表示とは、カード返却口129に挿入されたI
Cカードが返却のために挿入されたものであるか、交換
(使用限度回数に達したことに応じた交換)のために挿
入されたものであるかの選択を遊技者に問い合わせるた
めの表示である。その場合には、返却を選択するボタン
と、交換を選択するボタンとが表示部121に表示さ
れ、遊技者がどちらかのボタンを操作して選択を行なう
必要がある。
【0262】次に、SE3に進み、SE2の返却・交換
選択要求表示に応じた選択操作がなされたか否かの判断
がなされる。SE3により選択操作がなされていないと
判断された場合は、SE2に戻って返却・交換選択要求
表示を継続して行なう。一方、SE3により選択操作が
なされたと判断された場合は、SE4に進み、返却と交
換とのどちらが選択されたかを判別する選択判別がなさ
れる。SE4により交換が選択されたと判別された場合
は、後述するSE26(図25参照)に進む。一方、S
E4により返却が選択されたと判別された場合は、SE
5に進む。
【0263】SE5では、返却されたICカードの種類
(会員カード、ビジタカードの別)を判別する処理がな
される。SE5により会員カードであると判別された場
合は、SE6に進み、脱会についての処理が行なわれる
旨を示す脱会表示を表示部121において行なう処理が
なされた後、SE8に進む。一方、SE5によりビジタ
カードであると判別された場合は、SE7に進み、IC
カードの返却についての処理が行なわれる旨を示す返却
表示を表示部121において行なう処理がなされた後、
SE8に進む。
【0264】SE8では、暗証番号の入力を遊技者に要
求する表示を表示部121において行なう処理がなされ
る。この場合には、暗証番号を入力するための数字を入
力可能なテンキースイッチが併せて表示される。この場
合、遊技者は、暗証番号を入力する必要がある。次に、
SE9に進み、暗証番号の入力があった否かの判断がな
される。SE9により暗証番号の入力がまだないと判断
された場合は、SE8に戻り、暗証番号の入力があるま
でSE8の表示が継続される。
【0265】SE9により暗証番号の入力があったと判
断された場合は、SE10に進み、SE1により読込ん
だカード情報に含まれている暗証番号と、遊技者により
入力された暗証番号とを比較照合する処理がなされる。
すなわち、この場合は、暗証番号が、ICカードの使用
者が所有者本人であるか否かの判断に用いられるのであ
る。
【0266】次に、SE11に進み、SE10において
照合された暗証番号が一致するか否かの判断がなされ
る。SE11により暗証番号が一致しないと判断された
場合は、このカード返却処理が終了する。このように、
暗証番号が一致しない場合に、ICカードの返却の受付
けを禁止するため、ICカードの所有者以外の者が不正
にICカードを返却しようとする不正行為を防ぐことが
できる。
【0267】一方、SE11により暗証番号が一致した
と判断された場合は、SE12に進み、SE1により読
込んだカード情報に記録されているカード残高および貯
玉数(遊技場預り持点)のそれぞれを表示部121に表
示する処理がなされる。次に、SE13に進み、SE1
により読込んだカード情報に基づいて、残高および貯玉
数のうちの少なくとも一方があるか否かの判断がなされ
る。SE13により残高および貯玉数がないと判断され
た場合は、後述するSE19に進む。一方、SE13に
より残高および貯玉数のうちの少なくとも一方があると
判断された場合は、SE14に進む。
【0268】SE14においては、遊技者に、残高およ
び貯玉数の残数について遊技者へ返却するか否かの選択
を要求する表示を表示部121に行なう処理がなされ
る。この場合の表示には、返却することを選択する返却
選択ボタンと、残高および貯玉数の残数の情報を消去す
る消去選択ボタンとが含まれる。この場合、遊技者は、
残数の返却を希望するときには返却選択ボタンを操作
し、残数の返却を希望しなしときには消去選択ボタンを
操作する必要がある。ただし、返却額(残高等の残数)
が少ない場合(予め定められた額以下の場合)には、残
数を遊技者に返却しないようにしてもよい。また、残高
等の残数があってもカードが自動発行機104に返却さ
れた場合は、その残数を遊技者に返却しないようにして
もよい。このように、残数を遊技者に返却しない場合
は、残数を遊技者に返却しない旨を表示し、遊技者の了
解を受けたことを条件として、残数を消去するようにし
てもよい。
【0269】次に、SE15に進み、SE14での表示
に応じた選択操作があったか否かの判断がなされる。S
E15において選択操作がまだないと判断された場合に
は、SE14に戻って、選択操作があるまでSE14の
表示が継続される。一方、SE15において選択操作が
あったと判断された場合は、SE16に進み、返却およ
び消去のどちらが選択されたのかについての選択判別が
なされる。
【0270】SE16により返却の選択がなされたと判
別された場合は、SE17に進み、残高および貯玉数に
ついての残数を現金化し、その現金を金銭返却口124
から返却する処理がなされた後、SE19に進む。一
方、SE16により消去の選択がなされたと判別された
場合は、SE18に進み、残高および貯玉数についての
残数を消去する処理がなされた後、SE19に進む。
【0271】SE19においては、ICカードを返却す
るか否かの最終的な確認を遊技者に要求する表示を表示
部121に表示させる処理がなされる。その表示におい
ては、返却を確認したことを選択する確認ボタンと、返
却を中止することを選択する中止ボタンとが併せて表示
される。この場合、遊技者は、確認ボタンと中止ボタン
とのどちらかを操作する必要がある。SE20に進み、
SE19での表示に応じた選択操作があったか否かの判
断がなされる。
【0272】SE20において選択操作がまだないと判
断された場合には、SE19に戻って、選択操作がある
までSE19の表示が継続される。一方、SE20にお
いて選択操作があったと判断された場合は、SE21に
進み、確認と、中止とのどちらが選択されたかについて
の選択判別がなされる。SE21により中止が選択され
たと判断された場合は、SE23に進み、ICカードを
カード返却口129から排出する処理がなされた後、こ
のカード交換・返却処理が終了する。この場合には、I
Cカードの回収が行なわれず、遊技者に戻される。
【0273】一方、SE21により確認が選択されたと
判断された場合は、SE24に進み、第1カード回収処
理が実行される。これにより、返却されたカードが回収
される。第1カード回収処理の処理内容については、図
26を用いて後述する。
【0274】次に、SE25に進み、会員の遊技者が脱
会したことまたはビジタの遊技者がビジタカードを返却
したことを示す所定の情報である脱会情報(この情報
は、対象となる者が会員である場合は脱会がなされた旨
を意味し、対象となる者がビジタである場合はカードの
返却がなれた旨を意味する)と、その脱会情報に対応す
る会員またはビジタのカード情報とを、PC用管理コン
ピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュー
タ102に転送する処理がなされる。これらの情報は、
PC用管理コンピュータ101からPC中央管理センタ
200の管理コンピュータに転送されるとともに、貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102から貯玉・再プレ
イ中央管理センタ300の管理コンピュータに転送され
る。これにより、PCネットワークと、貯玉・再プレイ
ネットワークとの双方において、会員の場合には該当す
る遊技者についての会員登録情報(カード管理情報を含
む)が抹消され、ビジタの場合にはカード管理情報が抹
消される。SE25の後、このカード返却処理が終了す
る。
【0275】次に、図25を参照して、前述したSE4
により交換が選択されたと判断されてSE26に進んだ
場合は、SE26により、ICカードに記録されている
使用回数の情報に基づいて、ICカードの使用回数が使
用限度回数になったか否かの判断がなされる。SE26
により使用限度回数になっていないと判断された場合
は、このカード返却・交換処理が終了する。一方、SE
26により使用限度回数になったと判断された場合は、
SE27に進み、表示部121において使用限度回数到
達表示を行なわせる処理がなされる。この場合の使用限
度回数到達表示は、前述した使用限度チェック処理で説
明した使用限度回数到達表示と同様の表示である。これ
により、交換を希望するICカードが使用限度回数に到
達している旨が遊技者に示される。
【0276】次に、SE30に進み、SE30〜SE3
3において、前述したSC6〜SC9と同様の処理が実
行されることにより、暗証番号が照合される。SE33
の後、SE34に進み、SE33による照合がOK(入
力された暗証番号と既に登録されている暗証番号とが一
致したこと)であるか否かの判断がなされる。SE33
による照合がOKではないと判断された場合(暗証番号
が一致しない場合)は、このカード返却・交換処理が終
了する。一方、SE33による照合がOKであると判断
された場合(暗証番号が一致した場合)は、SE35に
進み、後述する第1カード回収処理(図26参照)が実
行される。
【0277】次に、SE36に進み、前述したSE1に
より読込まれたカード情報に含まれるカード残高の情報
について、そのカード残高の額を所定額(たとえば50
0円)加算する処理がなされる。このカード残額の加算
分は、使用限度回数に到達したICカードを交換するこ
とに対して特典として遊技者に与えられるものである。
SE37に進み、使用限度回数に到達したICカードと
交換する新たなICカードに、カード情報をカード情報
を記録する処理がなされる。この場合、交換のために挿
入されたICカードが会員カードである場合には、カー
ド情報が会員カード処理装置141において新たなIC
カードに記録される。一方、交換のために挿入されたI
Cカードがビジタカードである場合には、カード情報が
ビジタカード処理装置151において新たなICカード
に記録される。SE37の場合には、使用回数の情報お
よびカード残高の情報以外の情報は前述したSE1によ
り読込まれた情報がそのまま記録され、使用回数の情報
は初期値である「0」が記録され、カード残高の情報は
SE36により加算更新された額が記録される。
【0278】次に、SE38に進み、SE37により情
報が記録された新規のICカードを、会員カードについ
ては会員カード発行口126から、ビジタカードについ
てはビジタカード発行口127から発行する処理がなさ
れる。これにより、遊技者は、使用限度回数に到達した
ICカードを新たなICカードに交換することができ
る。
【0279】以上に示したように、カード返却・交換処
理によれば、使用限度回数に到達したICカードが挿入
されると、そのICカードと交換された新たなICカー
ドが発行されるので、係員の交換作業を要さず、使用限
度回数に達したICカードを容易に新たなICカードに
交換することができる。また、ICカードを挿入した遊
技者がそのICカードの所有者本人であることが確認さ
れ、所有者本人であることを条件として、使用限度回数
に到達したICカードの交換が行なわれるため、交換さ
れた新たなICカードが確実に所有者本人に付与される
ようにすることができる。また、使用限度回数に達した
ICカードを交換する場合に、カード残高の加算更新と
いう特典が遊技者に与えられるため、遊技者が、その特
典獲得を一つの楽しみとしてICカードの使用に励むよ
うになるとともに、使用限度回数に達したICカードの
交換を積極的に望むようになる。このため、遊技者によ
るICカードの使用を促進させることができるととも
に、ICカードの回収を促進させることができる。
【0280】次に、前述したカード返却・交換処理のS
E24およびSE35により実行される第1カード回収
処理の処理内容を説明する。図26は、第1カード回収
処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0281】まず、ステップSF(以下、単にSFとい
う)1により、カード返却口129へ挿入されたICカ
ードの使用回数の記録情報に基づいて、使用回数が使用
限度回数に達しているか否かの判断がなされる。SF1
により使用限度回数に達していると判断された場合は、
後述するSF12に進む。一方、SF1により使用限度
回数に達していないと判断された場合は、SF2に進
み、第1満杯センサ196の検出状態をチェックする処
理がなされる。次に、SF3に進み、SF4でのチェッ
クの結果、第3セット装置152および第4セット装置
153のうちの上側に位置されてビジタカードの発行に
使用されている方のセット装置に取付けられているカー
ドステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0282】SF3により満杯であると判断された場合
は、後述するSF5に進む。一方、SF3により満杯で
はないと判断された場合は、SF4に進み、第1流路切
換レバー181により、回収するカードの流路を第1流
路171の側にセットする処理がなされた後、後述する
SF11に進む。これにより、上側に位置されてビジタ
カードの発行に使用されている方のセット装置に取付け
られているカードステックが満杯でない場合には、回収
するカードが第1流路171へ誘導可能な状態になる。
【0283】前述したSF3からSF5に進んだ場合
は、第1流路切換レバー181により、回収するカード
の流路を第2流路172の側にセットする処理がなされ
る。これにより、上側に位置されてビジタカードの発行
に使用されている方のセット装置に取付けられているカ
ードステックが満杯である場合には、回収するカードが
第2流路172へ誘導可能な状態になる。
【0284】次に、SF6に進み、第2満杯センサ19
7の検出状態をチェックする処理がなされる。次に、S
F7に進み、SF6でのチェックの結果、第3セット装
置152および第4セット装置153のうちの下側に位
置されている方のセット装置に取付けられているカード
ステックが満杯であるか否かの判断がなされる。
【0285】SF7により満杯であると判断された場合
は、後述するSF9に進む。一方、SF7により満杯で
はないと判断された場合は、SF8に進み、第2流路切
換レバー182により、回収するカードの流路を第3流
路173の側にセットする処理がなされた後、後述する
SF11に進む。これにより、下側に位置されている方
のセット装置に取付けられているカードステックが満杯
でない場合には、回収するカードが第2流路172から
第3流路173へ誘導可能な状態になる。
【0286】前述したSF7からSF9に進んだ場合
は、第2流路切換レバー182により、回収するカード
の流路を第4流路174の側にセットする処理がなされ
る。これにより、下側に位置されてビジタカードの発行
に使用されている方のセット装置に取付けられているカ
ードステックが満杯である場合には、回収するカードが
第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態に
なる。次に、SF10に進み、第3流路切換レバー18
3により、回収するカードの流路を第5流路175の側
にセットする処理がなされる。これにより、下側に位置
されてビジタカードの発行に使用されている方のセット
装置に取付けられているカードステックが満杯である場
合には、回収するカードが第2流路172および第4流
路174を経て第5流路175へ誘導可能な状態にな
る。すなわち、回収するカードが満杯用カード収納ボッ
クス131へ誘導可能な状態になる。その後、後述する
SF11に進む。
【0287】また、前述したSF1からSF12に進ん
だ場合は、第1流路切換レバー181により、回収する
カードの流路を第2流路172の側にセットする処理が
なされる。これにより、使用限度回数に達したカードの
場合には、回収するカードが第2流路172へ誘導可能
な状態になる。次に、SF13に進み、第2流路切換レ
バー182により、回収するカードの流路を第4流路1
74の側にセットする処理がなされる。これにより、使
用限度回数に達したカードの場合には、回収するカード
が第2流路172から第4流路174へ誘導可能な状態
になる。誘導可能な状態になる。次に、SF14に進
み、第3流路切換レバー183により、回収するカード
の流路を第6流路176の側にセットする処理がなされ
る。これにより、使用限度回数に達したカードの場合に
は、回収するカードが第2流路172および第4流路1
74を経て第6流路176へ誘導可能な状態になる。す
なわち、回収するカードが使用限度達成カード収納ボッ
クス132へ誘導可能な状態になる。その後、SF11
に進む。
【0288】SF11においては、カードチェッカ13
0により、カード返却口129に挿入されたICカード
を回収流路へ向けて送出させる処理がなされる。これに
より、返却されたICカードは、カードステックへの収
納、使用限度達成カード収納ボックス132への収納、
または、満杯用カード収納ボックス131への収納のた
めに回収流路内を誘導される。
【0289】以上の制御動作をまとめると、次のとおり
である。カード返却口129に挿入されたICカードが
使用限度回数に達している場合は、第2流路172、第
4流路174、および、第6流路176により回収流路
が形成され、ICカードがその回収流路を通って使用限
度達成カード収納ボックス132に誘導される。そし
て、使用限度回数に達したICカードは、係員の作業に
より使用限度達成カード収納ボックス132から取出さ
れ、ICカードの販売元のカード会社へ返送される。
【0290】また、カード返却口129に挿入されたI
Cカードが使用限度回数に達していない場合は、カード
ステックの収納状態に応じて、次のように回収流路の形
成状態が変化する。上側に配置されているセット装置の
カードステックが満杯でない場合は、第1流路171に
より回収流路の形成が形成され、ICカードがその回収
流路を通って第1カード収納装置161に誘導される。
そして、第1カード収納装置161により、上側に配置
されているセット装置のカードステックにICカードが
収納される。上側に配置されているセット装置のカード
ステックが満杯であり、下側に配置されているセット装
置のカードステックが満杯でない場合は、第2流路17
2および第3流路173により回収流路が形成され、I
Cカードがその回収流路を通って第2カード収納装置1
62に誘導される。そして、第2カード収納装置162
により、下側に配置されているセット装置のカードステ
ックにICカードが収納される。
【0291】このようにしてカードステックに収納され
たICカードは、そのまま発行のために用いられる。返
却のために挿入されたICカードがカードステックに収
納されるため、使用限度回数に達していないICカード
が返却されるごとにICカードが補充される。これによ
り、回収したICカードを係員がカードステックに収納
する補充作業を省略することができる。
【0292】上側に配置されているセット装置および下
側に配置されているセット装置の両方のカードステック
が満杯である場合は、第2流路172、第4流路174
および第5流路175により回収流路が形成され、IC
カードがその回収流路を通って満杯用カード収納ボック
ス131に誘導される。これにより、ビジタカードとし
て再使用可能なICカードを自動発行機104内部によ
り多く回収することができる。回収したICカードを自
動発行機104内でカードステックに収納できない場合
に、さらに、回収したICカードを自動発行機104内
でカードステックに収納できない場合に、回収流路での
ICカードの滞留を防ぐこともできる。
【0293】次に、前述したS22bのセーフティ処理
について説明する。図27は、セーフティ処理の処理内
容を示すフローチャートである。
【0294】まず、ステップSG(以下、単にSGとい
う)1により、カード挿入口128から挿入されたIC
カードに記録されたカード情報を読込む処理がなされ
る。次に、SG2に進み、SG1により読込んだカード
情報のうちの前述したようなセーフティ情報に基づい
て、セーフティ機能が設定済であるか否かの判断がなさ
れる。
【0295】SG2によりセーフティ機能が設定済であ
ると判断された場合は、後述するSG7に進む。一方、
SG2によりセーフティ機能が設定済ではないと判断さ
れた場合、すなわち、非設定の場合は、SG3に進み、
遊技者に対し、ICカードにセーフティ機能を設定する
か否かの選択を要求する表示を表示部121に行なう処
理がなされる。この場合の表示には、セーフティ機能を
設定することを選択する設定ボタンと、処理を中止する
ことを選択する中止ボタンとが含まれる。この場合、遊
技者は、セーフティ機能を設定するときには設定ボタン
を操作し、処理を中止するときには中止ボタンを操作す
る必要がある。
【0296】次に、SG4に進み、SG3での表示に応
じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SG4
において選択操作がまだないと判断された場合には、S
G3に戻って、選択操作があるまでSG3の表示が継続
される。一方、SG4において選択操作があったと判断
された場合は、SG5に進み、設定および中止のどちら
が選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0297】SG5により中止の選択がなされたと判別
された場合は、セーフティ機能の設定を行なわずにSG
15に進み、挿入されているICカードを排出する処理
がなされる。一方、SG5により設定の選択がなされた
と判別された場合は、SG6に進み、挿入されているI
Cカードに対してセーフティ機能を設定する処理がなさ
れる。具体的には、前述したセーフティ情報の領域に、
セーフティ機能が設定されている旨を示す情報が記録さ
れる。その後、SG15に進み、挿入されているICカ
ードを排出する処理がなされる。
【0298】また、前述したSG2によりセーフティ機
能が設定済であると判断されてSG7に進んだ場合は、
遊技者に対し、ICカードに設定されているセーフティ
機能を解除するか否かの選択を要求する表示を表示部1
21に行なう処理がなされる。この場合の表示には、セ
ーフティ機能を解除することを選択する解除ボタンと、
処理を中止することを選択する中止ボタンとが含まれ
る。この場合、遊技者は、セーフティ機能を解除すると
きには解除ボタンを操作し、処理を中止するときには中
止ボタンを操作する必要がある。
【0299】次に、SG8に進み、SG7での表示に応
じた選択操作があったか否かの判断がなされる。SG8
において選択操作がまだないと判断された場合には、S
G7に戻って、選択操作があるまでSG7の表示が継続
される。一方、SG8において選択操作があったと判断
された場合は、SG9に進み、解除および中止のどちら
が選択されたのかについての選択判別がなされる。
【0300】SG9により中止の選択がなされたと判別
された場合は、セーフティ機能の解除を行なわずにSG
15に進み、挿入されているICカードを排出する処理
がなされる。一方、SG9により設定の選択がなされた
と判別された場合は、SG10に進み、暗証番号の入力
を遊技者に要求する表示を表示部121において行なう
処理がなされる。この場合には、暗証番号を入力するた
めの数字を入力可能なテンキースイッチが併せて表示さ
れる。この場合、遊技者は、表示部121において予め
定められている暗証番号を入力する必要がある。
【0301】次に、SG11に進み、暗証番号の入力が
あったか否かの判断がなされる。SG11により暗証番
号の入力がまだないと判断された場合は、SG10に戻
り、暗証番号の入力があるまでSG10の表示が継続さ
れる。SG11により暗証番号の入力があったと判断さ
れた場合は、SG12に進み、遊技者により入力された
暗証番号を、前述したSG1でのカード情報の読込みに
より得られた正規の暗証番号と、PC用管理コンピュー
タ101および貯玉・再プレイ用管理コンピュータ10
2からカード管理情報として取得した暗証番号との両方
と照合する処理がなされる。この場合のカード管理情報
は、自動発行機104からICカードのカード番号をカ
ード管理情報要求情報とともに送り、その要求への返答
として、PC用管理コンピュータ101および貯玉・再
プレイ用管理コンピュータ102からカード管理情報を
得る。
【0302】次に、SG13に進み、SG12による照
合がOK(暗証番号が一致したこと)であるか否かの判
断がなされる。SG13により照合がOKではないと判
断された場合(暗証番号が一致しなかった場合)は、こ
のセーフティ処理が終了する。一方、SG13により照
合がOKであると判断された場合は、SG14に進み、
挿入されているICカードに対してセーフティ機能を解
除する処理がなされる。具体的には、前述したセーフテ
ィ情報の領域に、セーフティ機能が設定されていない旨
を示す情報が記録される。その後、SG15に進み、挿
入されているICカードを排出する処理がなされる。
【0303】このように、以上のようなセーフティ処理
によれば、ICカードの発行後に、遊技者の希望に応じ
てセーフティ機能の設定および解除を任意に行なうこと
ができる。たとえば、カード残高が少額である場合に
は、操作を容易にすることを優先してセーフティ機能を
非設定状態にし、カード残高が多額である場合には、セ
キュリティの向上を優先してセーフティ機能を設定状態
にする等、遊技者の好みに応じてセーフティ機能を利用
することができる。これにより、遊技者のニーズに柔軟
に対応して設定することが可能なセーフティ機能を提供
することができ、ICカードの使用に関する利便性を向
上させることができる。
【0304】また、セーフティ機能を解除する際には、
暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が正規の暗
証番号であることが判断された場合にのみ、セーフティ
機能を解除するようにした。このため、拾得等により不
正に得たICカードを不正行為者がセーフティ機能の設
定を解除して使用しようとしても、暗証番号が正しく入
力できなければセーフティ機能の設定が解除できないの
で、不正行為者によるセーフティ機能の設定解除を防ぐ
ことができる。
【0305】なお、この実施の形態においては、セーフ
ティ機能の設定および設定の解除の両方に兼用されるセ
ーフティボタンを表示部121に表示する例を示した。
しかし、これに限らず、セーフティボタンに換えて、セ
ーフティ機能設定ボタンおよびセーフティ機能解除ボタ
ンを表示部121に表示するようにしてもよい。その場
合には、セーフティ機能設定ボタンが操作された場合
に、前述したSG1〜SG6およびSG15の処理が実
行されてセーフティ機能の設定が行なわれる。また、セ
ーフティ機能解除ボタンが操作された場合に、前述した
SG1,SG2,SG7〜SG13およびSG15の処
理が実行されてセーフティ機能の設定解除が行なわれ
る。
【0306】次に、貯玉および貯玉再プレイについて説
明する。貯玉は、各ホールにおいて行なうことが可能で
ある。貯玉数は、貯玉・再プレイ中央管理センタ300
において統括的に管理されるとともに、各ホールの貯玉
・再プレイ用管理コンピュータ102においても管理さ
れる。貯玉を用いた再プレイについては、貯玉数を金額
に変換する変換率(換金率)が予め定められており、貯
玉を用いて再プレイを行なう場合には、各ホールにおい
て、換金率に基づいて貯玉数が金額に換金され、その換
金された金額が再プレイに用いられる。貯玉から変換さ
れた金額がある場合には、その貯玉についての金額が優
先的に玉貸しに用いられる。
【0307】次に、カード処理装置110のカード処理
制御部112において実行される制御用プログラムのメ
インルーチンであるカードメイン処理について説明す
る。
【0308】図28は、カード処理装置110のカード
処理制御部112において実行されるカードメイン処理
の処理内容を示すフローチャートである。
【0309】まず、ステップSH(以下、単にSHと呼
ぶ)1により、再プレイ切換処理が実行される。再プレ
イ切換処理においては、引落し処理に関し、残高モード
と、貯玉モードとの切換えが行なわれる。再プレイ切換
処理の詳細な処理内容は、図29を用いて後述する。次
に、SH2により、セーフティ機能処理が実行される。
セーフティ機能処理においては、前述したセーフティ機
能の設定の有無に応じてICカード(会員カード,ビジ
タカード)を使用した遊技を許可するか否かが決定され
る。セーフティ機能処理の詳細な処理内容は、図30を
用いて後述する。
【0310】次に、SH3により、使用回数チェック処
理が実行される。使用回数チェック処理においては、前
述したICカードの使用回数に基づいて所定の処理が実
行される。使用回数チェック処理の詳細な処理内容は、
図31を用いて後述する。次に、SH4により、入金処
理が実行される。入金処理においては、ICカード(会
員カード,ビジタカード)への入金に関する処理が行な
われる。入金処理の詳細な処理内容は、図32を用いて
後述する。次に、SH5により、引落処理が実行され
る。引落処理においては、ICカード(会員カード,ビ
ジタカード)から残高または貯玉を遊技のために引落す
処理が行なわれる。引落処理の詳細な処理内容は、図3
3を用いて後述する。
【0311】次に、SH6により、回収処理が実行され
る。回収処理においては、所定の回収条件が成立したI
Cカード(会員カード,ビジタカード)を回収する処理
が行なわれる。回収処理の詳細な処理内容は、図34を
用いて後述する。次に、SH7により、返却処理が実行
される。返却処理においては、返却スイッチ86の操作
に応じてICカード(会員カード,ビジタカード)をカ
ード挿入・排出口65から排出して遊技者に返却する処
理が行なわれる。次に、SH8により、その他の処理が
実行される。この場合のその他の処理は、前述したSH
1〜SH7以外に実行される各種の処理をいい、ここで
はその詳細な内容を省略する。
【0312】次に、前述したSH1の再プレイ切換処理
の処理内容を説明する。図29は、再プレイ切換処理の
処理内容を示すフローチャートである。
【0313】まず、ステップSI(以下、単にSIとい
う)1により、再プレイ切換スイッチ87による再プレ
イ切換操作があったか否かの判断がなされる。SI1に
より再プレイ切換操作がなかったと判断された場合は、
この再プレイ切換処理が終了する。一方、SI1により
再プレイ切換操作があったと判断された場合は、SI1
aに進み、貯玉(預り持点)があるか否かの判断がなさ
れる。
【0314】SI1aにより貯玉がないと判断された場
合は、この再プレイ切換処理が終了する。一方、SI1
aにより貯玉があると判断された場合は、SI2に進
み、2つの引落モード(残高モード,貯玉モード)のう
ち、現在設定されている一方の引落モードから他方の引
落モードに切換える処理がなされる。たとえば、現在残
高モードが設定されている場合には、引落モードが残高
モードから貯玉モードに切換えられる。この場合、IC
カードの最初の挿入時は、引落モードが残高モードに設
定されるようになっており、貯玉ができないビジタカー
ドのように貯玉がない場合には、再プレイ切換操作があ
っても、引落モードの切換えが行なわれずに残高モード
が維持される。また、会員カードの場合であっても、貯
玉がなく、貯玉からの引落しができなければ、自動的に
残高モードになるように制御がなされる。SI2の後、
この再プレイ切換処理が終了する。
【0315】次に、前述したSH2のセーフティ機能処
理の処理内容を説明する。図30は、セーフティ機能処
理の処理内容を示すフローチャートである。
【0316】まず、ステップSJ(以下、単にSJとい
う)1により、カード挿入・排出口65からICカード
が挿入されているか否かの判断がなされる。この判断
は、ICカードリーダライタ72に設けられ、光学的に
ICカードの存在を検出するカード検出器(図示省略)
からカード処理制御部112に与えられる検出信号に基
づいて行なわれる。
【0317】SJ1によりICカードが挿入されていな
いと判断された場合は、このセーフティ処理が終了す
る。一方、SJ1によりカードが挿入されていると判断
された場合は、SJ2に進み、現在がカードの挿入時点
であるか否かの判断がなされる。SJ2によりカードの
挿入時点ではないと判断された場合(挿入時よりも後の
タイミングであると判断された場合)は、このセーフテ
ィ処理が終了する。一方、SJ2によりカードの挿入時
点であると判断された場合は、SJ3に進み、挿入され
ているICカードからカード情報(ICカードの記録情
報)を読込む処理がなされる。
【0318】次に、SJ4に進み、挿入されているIC
カードについてカード照合処理が行なわれる。この場合
には、まず、挿入されているICカードのカード番号に
基づいて、そのカード番号のICカードに対応して管理
されている残高データ、セキュリティコード等のカード
管理情報を取得する処理がなされる。このカード管理情
報がカード照合情報として用いられる。カード管理情報
の取得は、次のように行なわれる。カード処理装置11
0の情報出力部88からカード管理情報の取得要求情報
が出力され、その取得要求情報に応答して、PC用管理
コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理コンピ
ュータ102のそれぞれが、対応するPC中央管理セン
タ200の管理コンピュータおよび貯玉・再プレイ中央
管理センタ300の管理コンピュータとネットワーク上
での情報通信により相互に連絡を取合いながら行なう。
その結果、PC用管理コンピュータ101および貯玉・
再プレイ用管理コンピュータ102のそれぞれから情報
入力部84を介して、カード管理情報がカード処理装置
110に与えられる。そして、カード処理装置110に
おいて、前述したように取得したカード管理情報と、S
J3により読込んだカード情報とについて残高データ、
セキュリティコード等の予め定められた照合対象データ
を比較照合し、挿入されているICカードが正規のIC
カードであるか否かを判断する。
【0319】次に、SJ5に進み、SJ4による照合が
OK(照合対象データが一致したこと)であるか否かの
判断がなされる。SJ5により照合がOKではないと判
断された場合(照合対象データが一致しなかった場合)
は、このセーフティ機能処理が終了する。一方、SJ5
により照合がOKであると判断された場合は、SJ6に
進み、前述したSJ3により読込んだカード情報のうち
のセーフティ情報に基づいて、挿入されているICカー
ドについてセーフティ機能が設定されているか否かの判
断がなされる。
【0320】SJ6によりセーフティ機能が設定されて
いないと判断された場合は、後述するSJ11に進む。
一方、SJ6によりセーフティ機能が設定されていると
判断された場合は、SJ7に進み、暗証番号の入力を遊
技者に要求する表示を情報表示器82において行なう処
理がなされる。この場合には、暗証番号を入力するため
の数字を入力可能なテンキースイッチが併せて表示され
る。この場合、遊技者は、情報表示器82において予め
定められた暗証番号を入力する必要がある。
【0321】次に、SJ8に進み、暗証番号の入力があ
ったか否かの判断がなされる。SJ8により暗証番号の
入力がまだないと判断された場合は、SJ7に戻り、暗
証番号の入力があるまでSJ7の表示が継続される。S
J8により暗証番号の入力があったと判断された場合
は、SJ9に進み、遊技者により入力された暗証番号
を、前述したカード照合処理において得られた正規の暗
証番号(ICカードに記録されていた暗証番号と、PC
用管理コンピュータ101および貯玉・再プレイ用管理
コンピュータ102からカード管理情報として取得した
暗証番号とを含む)と照合する処理がなされる。
【0322】次に、SJ10に進み、SJ9による照合
がOK(暗証番号が一致したこと)であるか否かの判断
がなされる。SJ10により照合がOKではないと判断
された場合(暗証番号が一致しなかった場合)は、この
セーフティ機能処理が終了する。一方、SJ10により
照合がOKであると判断された場合は、SJ11に進
む。
【0323】SJ11においては、遊技許可フラグをセ
ットする処理がなされる。ここで、遊技許可フラグは、
遊技者所有のICカードを使用した遊技が許可された場
合にセットされるフラグであり、返却スイッチ86の操
作に基づく前記返却処理により遊技者にICカードが返
却される場合および所定の回収条件が成立したことに基
づく前記回収処理によりICカードが回収される場合に
クリアされる。
【0324】SJ11の後、SJ12に進み、SJ3に
より読込んだICカードの記録情報に基づいて、カード
残高および貯玉数を情報表示器82に表示させる処理が
なされる。これにより、遊技者は、自らのカード残高お
よび貯玉数を容易に把握することができる。SJ12の
後、このセーフティ機能処理が終了する。
【0325】以上に示したように、遊技者がカード処理
装置110に会員カードまたはビジタカードを挿入して
遊技を行なおうとする場合において、ICカードにおい
てセーフティ機能が設定されている場合には、正規の暗
証番号の入力を条件として遊技が許可される。このよう
に、ICカードにおいてセーフティ機能が設定されてい
る場合には、正規の暗証番号を入力してICカードの使
用者が所有者本人であることが確認されなければ遊技を
行なうことができないので、ICカードの不正取得者等
の不正行為者によるICカードの不正使用を防ぐことが
できる。一方、ICカードにおいてセーフティ機能が設
定されていない場合には、暗証番号の入力を要さずに遊
技が許可される。このように、ICカードにおいてセー
フティ機能が設定されていない場合には、暗証番号の入
力という煩雑な操作を行なうことなく遊技を行なうこと
ができるので、ICカードを遊技に使用する際の操作を
簡略化することができる。
【0326】次に、前述したSH3の使用回数チェック
処理の処理内容を説明する。図31は、使用回数チェッ
ク処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0327】まず、ステップSK(以下、単にSKと呼
ぶ)1により、前述した遊技許可フラグがセットされて
いるか否かの判断がなされる。SK1により遊技許可フ
ラグがセットされていないと判断された場合は、この使
用回数チェック処理が終了する。一方、SK1により遊
技許可フラグがセットされていると判断された場合は、
SK2に進み、前述したSJ3により読込まれたカード
情報に含まれる使用回数の情報に基づいて、ICカード
の使用回数が使用限度回数に達しているか否かの判断が
なされる。SK2により使用限度回数に達していないと
判断された場合は、この使用回数チェック処理が終了す
る。したがって、使用限度回数に到達していないICカ
ードは、そのままカード処理装置110において遊技の
ために使用することができる。
【0328】一方、SK2により使用限度回数に達して
いると判断された場合は、SK3に進み、前述したよう
な交換要求情報を情報表示器82に表示させる処理がな
される。この交換要求情報には、ICカードが使用限度
回数に到達した旨の情報およびICカードを交換する必
要がある旨の情報が含まれている。次に、SK4に進
み、遊技許可フラグをクリアする処理がなされる。次
に、SK5に進み、挿入されているICカードをカード
処理装置110から排出させる処理がなされる。したが
って、使用限度回数に到達したICカードは、カード処
理装置110において遊技のために使用することができ
なくなる。その後、この使用回数チェック処理が終了す
る。このように、交換要求情報が表示されてICカード
が排出された場合、遊技者は、前述したように自動発行
機104においてICカードの交換を受ければよい。
【0329】以上に示された使用回数チェック処理によ
れば、カード処理装置110に挿入されたICカードが
使用限度回数に到達している場合に、ICカードが使用
限度回数に到達した旨の情報を含む交換要求情報が表示
される。このため、遊技者は、自らのICカードが使用
限度回数に到達したことを容易に知ることができる。ま
た、カード処理装置110に挿入されたICカードが使
用限度回数に到達している場合に、ICカードを交換す
る必要がある旨の情報を含む交換要求情報が表示され
る。これにより、遊技者に対してICカードを交換する
ことが促される。このため、遊技者は、自らのICカー
ドを新たなICカードに交換する必要があることを容易
に知ることができ、その結果として、使用限度回数に到
達したICカードの交換を促進させることができる。ま
た、使用限度回数に到達したICカードは、カード処理
装置110において遊技のために使用することができな
くされるため、使用限度回数に到達したICカードを交
換する必要性を遊技者に確実に認識させることができ、
その結果として、使用限度回数に到達したICカードの
交換をさらに促進させることができる。
【0330】次に、前述したSH4の入金処理の処理内
容を説明する。図32は、入金処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【0331】まず、ステップSL(以下、単にSLと呼
ぶ)1により、紙幣挿入口81から紙幣が挿入され、情
報表示器82に表示されている入金ボタンの操作による
入金操作がなされたか否かの判断がなされる。
【0332】SL1により入金操作がなされていないと
判断された場合は、この入金処理が終了する。一方、S
L1により入金操作がなされたと判断された場合は、S
L2に進み、現在が入金可能な状態であるか否かの判断
がなされる。ここでは、後述する入金可フラグ(後述す
るSN12参照)がセットされている場合に入金可能な
状態であると判断する。この入金可フラグは、後述する
ように、遊技終了判定がなされたこと(カード残高が
「0」かつ持点が「0」の期間が所定時間継続した場
合)に応じてセットされるフラグである。
【0333】SL2により入金可能な状態ではないと判
断された場合は、入金が認められず、SL3に進み、入
金のために遊技者により挿入された紙幣を遊技者に返却
する処理がなされる。これにより、紙幣が紙幣挿入口8
1から返却される。SL3の後、この入金処理が終了す
る。一方、SL2により入金可能な状態であると判断さ
れた場合は、入金が認められてSL4に進み、挿入され
た入金額に応じて、カード残高を加算更新させる処理が
なされる。この場合のカード残高の更新は、カード処理
制御部112のRAM112cの記憶データ上で行な
う。次に、SL5に進み、SL4でのカード残高の更新
に応じて、情報表示器82に表示されているカード残高
の更新表示がなされる。その後、この入金処理が終了す
る。
【0334】このように、カード処理装置110におい
て入金を行なうことが可能であるため、遊技者がパチン
コ遊技機109の前に座っている状態で入金でき、遊技
者がわざわざ自動発行機104まで出向いて行って入金
を行なう必要がなくなる。このため、ICカードを遊技
に使用する場合の遊技者の手間を極力省くことができ
る。
【0335】次に、前述したSH5の引落処理の処理内
容を説明する。図33は、引落処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【0336】まず、ステップSM(以下、単にSMと呼
ぶ)1により、前述した遊技許可フラグがセットされて
いるか否かの判断がなされる。SM1により遊技許可フ
ラグがセットされていないと判断された場合は、この引
落処理が終了する。一方、SM1により遊技許可フラグ
がセットされていると判断された場合は、SM2に進
み、現在設定されている引落モードが残高モードである
か否かの判断がなされる。
【0337】SM2により残高モードではないと判断さ
れた場合(貯玉モードである場合)は、後述するSM8
に進む。一方、SM2により残高モードであると判断さ
れた場合は、SM3に進み、引落スイッチ85による引
落操作があったか否かの判断がなされる。SM3により
引落操作がなかったと判断された場合は、この引落処理
が終了する。一方、SM3により引落操作があったと判
断された場合は、SM4に進み、引落可能なカード残高
(引落残高)があるか否かの判断がなされる。
【0338】SM4により引落残高がないと判断された
場合は、この引落処理が終了する。一方、SM4により
引落残高があると判断された場合は、SM5に進み、引
落額切替スイッチ83の操作に基づいて設定された所定
額の引落額をカード残高から引落す処理がなされる。次
に、SM6に進み、SM5での引落しに応じて引落され
た額をカード残高から減算するカード残高の更新が行な
われる。この場合のカード残高の更新は、カード処理制
御部112のRAM112cの記憶データ上で行なう。
次に、SM7に進み、SM6でのカード残高の更新に応
じて、情報表示器82に表示されているカード残高の更
新表示がなされる。その後、この引落処理が終了する。
【0339】また、前述したSM2により残高モードで
はないと判断され(貯玉モードである場合)、SM8に
進んだ場合は、引落スイッチ85による引落操作があっ
たか否かの判断がなされる。SM8により引落操作がな
かったと判断された場合は、この引落処理が終了する。
一方、SM8により引落操作があったと判断された場合
は、SM9に進み、引落可能な貯玉数(引落貯玉数)が
あるか否かの判断がなされる。
【0340】SM9により引落貯玉数がないと判断され
た場合は、この引落処理が終了する。一方、SM9によ
り引落貯玉数があると判断された場合は、SM10に進
み、引落額切替スイッチ83の操作に基づいて設定され
た所定額の引落数を貯玉数から引落す処理がなされる。
次に、SM11に進み、SM10での引落しに応じて引
落された引落貯玉数を貯玉数から減算する貯玉数の更新
が行なわれる。この場合の貯玉数の更新は、カード処理
制御部112のRAM112cの記憶データ上で行な
う。次に、SM12に進み、SM11でのカード残高の
更新に応じて、情報表示器82に表示されている貯玉数
の更新表示がなされる。その後、この引落処理が終了す
る。
【0341】次に、前述したSH6の回収処理の処理内
容を説明する。図34は、回収処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【0342】まず、ステップSN(以下、単にSNと呼
ぶ)1により、挿入されているICカードがビジタカー
ドであるか否かの判断がなされる。SN1によりビジタ
カードではないと判断された場合は、すなわち、会員カ
ードであると判断された場合は、この回収処理が終了す
る。一方、SN1によりビジタカードではないと判断さ
れた場合は、SN2に進み、前述した遊技許可フラグが
セットされているか否かの判断がなされる。SN2によ
り遊技許可フラグがセットされていないと判断された場
合は、この回収処理が終了する。一方、SN2により遊
技許可フラグがセットされていると判断された場合は、
SN3に進み、回収待ちフラグがセットされているか否
かの判断がなされる。ここで、回収待ちフラグは、IC
カードの回収を待っているタミングであることを示すフ
ラグであり、後述するSN12によりセットされる。
【0343】SN3により回収待ちフラグがセットされ
ていると判断された場合は、後述するSN18に進む。
一方、SN3により回収待ちフラグがセットされていな
いと判断された場合は、SN4に進み、遊技終了待ち条
件が成立したか否かの判断がなされる。ここで、遊技終
了待ち条件が成立した場合とは、ビジタカードにおい
て、カード残高が「0」、遊技中の持点が「0」(使用
可能持点が「0」)になった状態をいう。言い換える
と、遊技終了待ち条件が成立した場合は、ICカードに
記録する遊技者所有の有価価値および持点がなくなった
状態である。なお、遊技終了待ち条件としては、これら
の条件に、始動入賞記憶数が「0」であることという条
件を付加してもよい。
【0344】SN4により遊技終了待ち条件が成立して
いないと判断された場合は、後述するSN15に進む。
一方、SN4により遊技終了待ち条件が成立していると
判断された場合は、SN5に進み、遊技終了待ちフラグ
がセットされているか否かの判断がなされる。ここで、
遊技終了待ちフラグは、前述した遊技終了待ち条件が成
立していることを示すフラグであり、後述するSN6に
よりセットされる。
【0345】SN5により遊技終了待ちフラグがセット
されていると判断された場合は、後述するSN8に進
む。一方、SN5により遊技終了待ちフラグがセットさ
れていないと判断された場合は、SN6に進み、遊技終
了待ちフラグをセットする処理がなされる。これによ
り、遊技終了待ち条件の成立に応じて遊技終了待ちフラ
グがセットされることになる。SN6の後、SN7に進
み、遊技終了待ち時間の計時を行なうために、第1タイ
マをセットする処理がなされる。この第1タイマは、予
め定められた遊技終了待ち時間をダウンカウントするも
のであり、SN7においてたとえば60秒に相当するカ
ウント数にセットされる。SN7の後、この回収処理が
終了する。
【0346】また、前述したSN5により遊技終了待ち
フラグがセットされていると判断されてSN8に進んだ
場合は、第1タイマのタイマ値を「1」だけ減算更新さ
せる処理がなされる。つまり、前述したように遊技終了
待ちフラグがセットされて第1タイマの計時が開始され
た後、回収処理が実行されるたびに第1タイマがダウン
カウントされるのである。SN8の後、SN9に進み、
第1タイマのタイマ値がダウンカウントの進行により
「0」になっているか否かの判断がなされる。すなわ
ち、SN9では、遊技終了待ち条件が60秒間継続した
か否かの判断がなされるのである。
【0347】SN9により第1タイマのタイマ値が
「0」になっていないと判断された場合は、この回収処
理が終了する。これにより、第1タイマによる計時が継
続される。一方、SN9により第1タイマのタイマ値が
「0」になったと判断された場合は、SN10に進み、
遊技終了判定がなされる。つまり、この回収処理におい
ては、遊技終了待ち条件の成立の当初から所定期間(た
とえば60秒、持点が「0」になった時から、最後に発
射された玉が回収されるのに充分な期間などであればよ
い)にわたって持点(遊技可能持点)が「0」になって
いる場合には、持点が「0」になった時から、すでに発
射された打玉による入賞がなく、すべての打玉が回収さ
れたと判定するものである。遊技終了待ち条件の成立
後、所定期間の経過により、遊技に使用できる持点がす
べて使用されて、持点「0」が確定した(遊技終了)と
みなすのである。
【0348】SN10の後、SN11に進み、遊技終了
待ちフラグをクリアする処理がなされる。次に、SN1
2に進み、前述した回収待ちフラグをセットする処理が
なされる。そして、SN12aに進み、入金可フラグを
セットする処理がなされる。この入金可フラグは、前述
した入金処理において遊技者による入金を許可するか否
かの判定に用いられるフラグであり、この入金可フラグ
がセットされることにより、遊技者による入金が許可さ
れる。
【0349】次に、SN13に進み、ICカードの回収
待ち時間の計時を行なうために、第2タイマをセットす
る処理がなされる。この第2タイマは、予め定められた
ICカードの回収待ち時間をダウンカウントするもので
あり、SN13においてたとえば60秒に相当するカウ
ント数にセットされる。SN13の後、SN14に進
み、回収予告報知がなされる。この回収予告報知の具体
的としては、現在挿入されているICカード(ビジタカ
ード)を所定時間(60秒)経過後に自動的に回収する
旨を予告するメッセージ(たとえば「1分以内に入金が
なければ1分後にカードを回収します。」)と、回収ま
での残り時間(以下、回収残り時間という)とを情報表
示器82に表示するとともに、所定の警報音をスピーカ
115から発生させる処理が行なわれる。SN14の
後、この回収処理が終了する。
【0350】また、前述したSN4により遊技終了待ち
条件が成立していないと判断されてSN15に進んだ場
合は、遊技終了待ちフラグがセットされているか否かの
判断がなされる。SN15により遊技終了待ちフラグが
セットされていないと判断された場合は、この回収処理
が終了する。一方、SN15により遊技終了待ちフラグ
がセットされていると判断された場合は、遊技終了待ち
条件が成立した後に入賞玉による持点の発生等の原因に
より遊技終了待ち条件が消滅した場合であるので、SN
16に進み、遊技終了待ちフラグをクリアした後、SN
17に進み、第1タイマをクリアする処理がなされる。
これにより、遊技終了待ち条件が所定期間継続しなかっ
た場合には、遊技終了待ち状態が解除される。SN17
の後、この回収処理が終了する。
【0351】また、前述したSN3により回収待ちフラ
グがセットされていると判断されてSN18に進んだ場
合は、遊技者による入金があったか否かの判断がなされ
る。具体的に、SN18では、前述した入金処理におけ
るSL4の実行によりカード残高が加算更新されか否か
をチェックし、カード残高が加算更新されたことが確認
された場合に、入金があったものと判断する。前述した
ように、回収待ちフラグがセットされている場合には、
回収予告が行なわれているため、遊技の継続を希望する
遊技者は入金を行なう必要がある。したがって、ここで
は、入金の有無に応じて、ICカードの回収を中止する
か否かを判断するのである。
【0352】SN18により入金がなかったと判断され
た場合は、後述するSN19に進む。一方、SN18に
より入金があったと判断された場合は、SN25に進
み、回収待ちフラグをクリアする処理がなされる。そし
て、SN26に進み、第2タイマをクリアする処理がな
される。その後、この回収処理が終了する。このよう
に、回収待ちの状態において入金がなされれば、遊技を
行ない得る状態になるので、回収待ちの状態が解除され
るのである。
【0353】また、前述したようにSN18により入金
がなかったと判断されてSN19に進んだ場合は、第2
タイマのタイマ値を「1」だけ減算更新させる処理がな
される。つまり、前述したように回収待ちフラグがセッ
トされて第2タイマの計時が開始された後、回収処理が
実行されるたびに第2タイマがダウンカウントされるの
である。次に、SN20に進み、SN19での第2タイ
マのタイマ値の更新に応じて、回収残り時間を更新表示
させる処理がなされる。これにより、時間経過にしたが
って、回収残り時間がダウンカウント表示されるため、
遊技者は、ICカードの回収までの残り時間を容易に把
握することができる。
【0354】次に、SN21に進み、第2タイマのタイ
マ値がダウンカウントの進行により「0」になっている
か否かの判断がなされる。すなわち、SN21では、回
収待ちの状態になってから入金がなされずに60秒経過
したか否かの判断がなされるのである。SN21により
第2タイマのタイマ値が「0」になっていないと判断さ
れた場合は、この回収処理が終了する。これにより、第
2タイマによる計時が継続される。一方、SN21によ
り第2タイマのタイマ値が「0」になったと判断された
場合は、SN21aに進み、前述した入金可フラグをク
リアする処理がなされる。次に、SN21bに進み、景
品交換持点があるか否かの判断がなされる。SN21a
により景品交換持点があると判断された場合は、SN2
1cに進み、カード挿入・排出口65からICカードを
排出させる処理がなされた後、この回収処理が終了す
る。これにより、景品交換持点が記録されているビジタ
カードについては、遊技者に返却される。
【0355】一方、SN21aにより景品交換持点がな
いと判断された場合は、SN22に進み、挿入されてい
るICカードを回収させる処理がなされる。具体的に
は、カード回収装置114に制御信号を与え、カード取
込み部114aおよびカード送出部114bを動作させ
ることにより、ICカードを回収して搬送ベルト422
上に落下させる。
【0356】次に、SN23に進み、回収待ちフラグを
クリアさせる処理がなされる。そして、SN24に進
み、遊技許可フラグをクリアさせる処理がなされる。そ
の後、この回収処理が終了する。
【0357】以上に示したように、カード残高(有価価
値)および持点(遊技に使用できる持点、本実施形態で
は遊技に使用できない景品交換持点も含む)がすべてな
くなり、かつ、遊技者による入金がなされないICカー
ドが、カード処理装置110において自動的に回収され
るため、不要になったICカードの回収率を従来よりも
向上させることができる。つまり、ICカードが遊技者
の手によらずに自動回収されるので、有価価値がすべて
引落された記録媒体が放置されることがない。さらに、
遊技者を続行したい場合は、遊技者が追加入金すること
で、そのまま遊技できるので、利便性を高することがで
きる。また、以上のようにICカードが自動的に回収さ
れることにより、ICカードの再利用に関する遊技者の
手間を省くことができる。
【0358】また、前述したように、ICカードを回収
しようとする場合には、回収予告報知がなされるため、
ICカードが回収される予定であることを遊技者が容易
に把握することができる。このようにICカードが回収
される予定であることを遊技者が容易に把握できること
により、ICカードが回収されることを希望しない遊技
者は入金を行なってICカードの回収を阻止する。した
がって、回収予告報知を行なうことにより、遊技者の意
に反してICカードが回収されてしまうのを防ぐことが
できる。
【0359】また、ICカードの回収待ち期間において
は、回収予告報知に加えて回収までの残り時間が表示さ
れるため、ICカードの回収待ち期間の進行中であるこ
とを遊技者が容易に把握することができる。
【0360】前述したように、カード処理装置110に
おいてICカードが回収された場合には、そのICカー
ドが自動発行機104まで搬送されて自動発行機104
内部に収納される。そのようなICカードの搬送および
ICカードの自動発行機104内部への収納を行なうた
めに自動発行機104において実行される処理を以下に
説明する。以下に示す各種処理は、自動発行機104の
制御部600により実行されるメインプログラムにした
がって実行されるサブルーチンプログラムである。
【0361】なお、この実施の形態の場合には、情報表
示器82への情報の表示と、スピーカからの警報音の発
生とにより回収予告報知を行なう例を示したが、これに
限らず、回収予告報知は、情報表示器82への情報の表
示のみにより行なうようにしてもよい。また、回収予告
報知は、前述した警報音の発生のみにより行なうように
してもよい。また、回収予告報知は、カード挿入表示器
68を点灯状態から点滅状態に変化させる等、所定のラ
ンプ表示により行なうようにしてもよい。また、回収予
告報知は、前述した所定のランプ表示に加えて、「1分
後にカードを回収します」というようなメッセージ音声
を発生させることにより行なうようにしてもよい。ま
た、回収予告報知は、以上に示した報知態様を適宜組み
合わせて行なうようにしてもよい。
【0362】また、この実施の形態の場合には、遊技終
了判定がなされたことに応じて回収予告報知を行なう例
を示したが、これに限らず、遊技終了待ち条件が成立し
た段階において残り時間を特定しない態様で回収予告報
知を行なうようにしてもよい。また、そのような回収予
告報知は、カード残高が「0」になった段階または持点
が「0」になった段階で行なうようにしてもよい。
【0363】また、この実施形態の形態においては、遊
技終了待ち条件が成立してから所定時間の経過を待って
遊技終了判定(持点が「0」になってからすべての打玉
が回収されたとする判定)を行なう例を示した。しか
し、これに限らず、回収された玉数に基づいて遊技終了
判定を行なうようにしてもよい。すなわち、パチンコ遊
技機109に封入されている玉数を予め定めておくとと
もに、遊技領域46に打込まれて回収された玉が待機す
る待機樋にその予め定めて封入した玉数がすべて待機し
た状態でその最後尾の玉を検出してすべての玉が回収さ
れているか否かを検出する回収玉数センサを設け、遊技
終了待ち条件が成立し、かつ、回収玉数センサによりす
べての玉が回収されたことを検出した時点で遊技終了判
定を行なうようにしてもよい。また、発射した玉数と回
収した玉数とを計数して、それらの玉数が一致したこと
によりすべての玉が回収されたと判定してもよい。
【0364】また、回収された玉数と、遊技終了待ち条
件が成立してからの経過時間との両方に基づいて遊技終
了判定を行なうようにしてもよい。すなわち、前述した
ように回収玉数センサによりすべての玉が回収されたと
いう条件が成立したか否かの判定を行なうとともに、遊
技終了待ち条件が成立してからの経過時間が所定時間に
なったという条件が成立したか否かの判定を行ない、そ
れらのうちのどちらか一方の条件が満たされた場合に遊
技終了判定を行なうようにしてもよい。その場合には、
すべての玉がまだ回収されていなくても、遊技終了待ち
条件が成立してからの経過時間が所定時間になれば、遊
技終了判定が行なわれる。さらに、そのような遊技終了
判定に際して、すべての玉が回収されていない場合に
は、所定の操作がなければ遊技終了判定が行なわれない
ようにしてもよい。
【0365】また、会員カードが使用された場合におけ
る入金できるタイミングは、ビジタカードの場合と同様
である。つまり、ビジタカードの場合と同様の条件で入
力可フラグがセットされ、入金可能な状態にする処理が
別途実行される。また、会員カードの場合は、ビジタカ
ードが回収待ち状態にされる場合と同様の条件で自動排
出待ち状態とされる。そして、所定の期間内に入金がな
い場合には、ビジタカードのように回収せずに、カード
挿入・排出口65から自動排出させる処理が行なわれ、
会員カードが遊技者に返却される。ただし、自動排出対
象の会員カードが貯玉を有している場合には、自動排出
されずに継続使用可能にする処理がなされる。
【0366】図35は、カード搬送処理の処理内容を示
すフローチャートである。まず、ステップSO(以下、
単にSOという)1により、遊技機設置島I内のいずれ
かのカード処理装置110においてICカードが回収さ
れたことが検出されたか否かの判断がなされる。具体的
には、各カード処理装置110においてカード回収装置
114が駆動されてICカードが回収された場合には、
搬送ベルト422へ送られるICカードが回収カードセ
ンサ114cにより検出される。したがって、SO1に
おいては、回収カードセンサ114cの検出信号に基づ
いて、カード処理装置110においてICカードの回収
があったか否かを判断する。
【0367】SO1により、遊技機設置島I内のカード
処理装置110においてICカードが回収されたことが
検出されていないと判断された場合は、このカード搬送
処理が終了する。一方、遊技機設置島I内のいずれかの
カード処理装置110においてICカードが回収された
ことが検出されたと判断された場合は、SO2に進み、
カード搬送用の搬送ベルト422を駆動させる処理がな
される。これにより、搬送ベルト422上に載置された
ICカードが自動発行機104まで搬送される。具体的
には、カード搬送駆動装置421に制御信号を与えて搬
送ベルト422を駆動させる。その場合、搬送ベルト4
22の搬送動作距離が、ICカードが回収されたカード
処理装置110の位置に応じて、該当するカード処理装
置110から自動発行機104の内部までの間でICカ
ードを確実に搬送できる距離に設定され、その設定距離
分だけカード搬送駆動装置421が搬送ベルト422を
駆動する。これにより、各カード処理装置110におい
て回収されたICカードは、確実に自動発行機104の
内部まで搬送されることになる。
【0368】図36は、搬送カード回収処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、ステップSP(以
下、単にSPという)1により、自動発行機104の内
部において、搬送ベルト422により搬送されてきたI
Cカードが検出されたか否かの判断がなされる。具体的
には、搬送カードセンサ425の検出信号に基づいて、
搬送されてきたICカードが自動発行機104の内部に
おいて検出されたか否かの判断がなされる。
【0369】SP1によりICカードが検出されていな
いと判断された場合は、この搬送カード回収処理が終了
する。一方、SP1によりICカードが検出されたと判
断された場合は、SP2に進み、搬送されて来たICカ
ードをカードチェッカ130にセットする処理がなされ
る。具体的には、搬送カードセット装置424に制御信
号を与え、搬送カードセット装置424の機構部の動作
により、カード搬送駆動装置421の内部まで搬送され
てきたICカードを取込んでカードチェッカ130の内
部に送込ませる。これにより、回収されて来たICカー
ドをカードチェッカ130により処理することが可能に
なる。
【0370】SP2の後、SP3に進み、第2カード回
収処理が実行される。この第2カード回収処理において
は、搬送カードセット装置424によりカードチェッカ
130にセットされたICカードを対象として、前述し
た第1カード回収処理(図26参照)と同様の処理が行
なわれることにより、回収されてきたICカードが自動
発行機104の内部において分別して収納される。した
がって、回収されてきたICカードは、自動発行機10
4においてそのままビジタカードの発行のために再利用
され得る。回収されたICカードがビジタカードとして
発行される場合も、前述した場合と同様に、既に入金が
なされた状態でICカードを発行することができる。こ
のため、ICカードの発行と、入金とを同時に行なうこ
とができ、発行を受けてから入金を行なう場合に比べ遊
技者の手間が省ける。
【0371】図37は、第2カード回収処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、ステップSQ(以
下、単にSQという)1aにより、カードチェッカ13
0ににより、カードチェッカ130にセットされている
ICカードから使用回数情報を読込む処理がなされる。
その後、SQ1〜SQ14により、第1カード回収処理
(図26参照)におけるSF1〜SF14と同様の処理
が実行される。これにより、カード処理装置110によ
り回収されて自動発行機104まで搬送されてきたIC
カードが、使用回数に応じて、カードステック、使用限
度達成カード収納ボックス132、または、満杯用カー
ド収納ボックス131に収納される。
【0372】使用限度回数に達していないICカードの
うち、カードステックに収納されたものは、発行するビ
ジタカードとしてそのまま再利用される。また、使用限
度回数に達していないICカードのうち、カードステッ
クに収納しきれずに満杯用カード収納ボックス131に
収納されたものは、後でカードステックに収納されて発
行するビジタカードとして再利用される。また、使用限
度回数に達したICカードは、使用限度達成カード収納
ボックス132に収納され、係員の作業により使用限度
達成カード収納ボックス132から取出されてICカー
ドの販売元のカード会社へ返送される。
【0373】このように、カード処理装置110により
自動的に回収されたICカードが、自動発行機104ま
で自動的に搬送された後、カードステックに自動的に収
納されてビジタカードとして発行され得るため、自動的
に回収したICカードを再利用する場合の係員等のカー
ド取扱者の労力を省力化することができる。
【0374】また、カード処理装置110により自動的
に回収されたICカードのうち、使用限度回数に達して
いるものについては、使用限度回数に達していないIC
カードと分けて収納され、ビジタカードの発行のために
再利用されないため、使用限度回数に達したICカード
が発行されないようにすることができ、その結果とし
て、発行されたICカードに異常状態が生じることを未
然に防ぐことができる。
【0375】第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形
態においては、前述した第1実施形態における回収処理
(図34参照)の変形例を説明する。この第2実施形態
においては、第1実施形態と異なる部分を主に説明す
る。
【0376】図38は、第2実施形態による回収処理の
処理内容を示すフローチャートである。この図38の回
収処理が図34のものと相違するのは、ステップSR
(以下、単にSRという)13においてセットされる第
2タイマの値が異なること、SR14における回収予告
報知時に情報表示器82に延長ボタンが表示されるこ
と、および、SR27〜SR33の処理が付加されたこ
とである。その他のSR1〜SR12a,SR15〜S
R21,SR21a〜SR21c,SR22〜SR26
の処理の内容は、図34に示された回収処理におけるS
N1〜SN12a,SN15〜SN21,SN21a〜
SN21c,SN22〜SN26の処理の内容と同様で
ある。
【0377】SR13においては、第2タイマが10秒
に相当する値にセットされる。したがって、回収待ち時
間は、当初10秒間という短い時間に設定される。次
に、SR14においては、前述したSN14と同様の報
知が行なわれる。ただし、前述したICカード自動的に
回収する旨を予告するメッセージは、たとえば、「10
秒以内に入金がなければ10秒後にカードを回収しま
す。」となり、回収残り時間の表示の初期値が10秒と
なる。さらに、このような報知に加えて、情報表示器8
2の表示画面上に延長ボタンが表示される。この延長ボ
タンは、ICカードの回収待ち時間を延長する場合に操
作するためのボタンであり、遊技者の判断に応じて操作
される。
【0378】次に、SR21において第2タイマのタイ
マ値が「0」になっていない場合には、そのまま回収処
理を終了せずに、SR27に進む。SR27において
は、延長フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。ここで、延長フラグは、回収待ち時間が延長され
た場合にセットされるフラグであり、後述するSR30
によりセットされ得る。SR27により延長フラグがセ
ットされていると判断された場合は、すでに回収待ち時
間が延長されている状態であるので、この回収処理が終
了する。一方、SR27により延長フラグがセットされ
ていないと判断された場合は、回収待ち時間が延長され
ていない状態であり、SR28に進み、延長ボタンが操
作されたか否かの判断がなされる。
【0379】SR28により延長ボタンが操作されてい
ないと判断された場合は、この回収処理が終了する。し
たがって、当初の10秒間の回収待ち時間中において延
長ボタンが操作されなければ、回収待ち時間は10秒間
で終了する。一方、SR28により延長ボタンが操作さ
れたと判断された場合は、SR29に進み、第2タイマ
のタイマ値に予め定められた延長時間(120秒に相当
する値)をセットする処理がなされる。これにより、回
収待ち時間が、変更されて120秒に延長される。した
がって、第2タイマによるダウンカウントは、この時点
で120秒間に変更される。
【0380】次に、SR30に進み、前述した延長フラ
グをセットする処理がなされる。これにより、回収待ち
時間が延長されたことが示される。次に、SR31に進
み、、回収予告延長報知がなされる。この回収予告延長
報知の具体的としては、回収待ち時間が延長された旨を
示すメッセージ(たとえば、「回収時期が120秒後に
延長されました。」)を表示するとともに、予め定めら
れた警報音をスピーカ115から発生させる。さらに、
その際には、前述した回収残り時間の当初の表示を12
0秒に変更表示する。この回収残り時間の表示は、前述
したSN20の場合と同様に、SR20によりダウンカ
ウント表示される。SR31の後、この回収処理が終了
する。
【0381】また、SR21において第2タイマのタイ
マ値が「0」になったと判断されて、前述したSN21
a,SN21b,SN22〜SN24と同様のSR21
a,SR21b,SR22〜SR24が実行された後、
SR32に進み、延長フラグがセットされているか否か
の判断がなされる。SR32により延長フラグがセット
されていないと判断された場合は、この回収処理が終了
する。一方、SR32により延長フラグがセットされて
いると判断された場合は、SR33に進み、延長フラグ
をクリアする処理がなされた後、この回収処理が終了す
る。
【0382】また、SR18において入金があったと判
断されて、前述したSN25,SN26と同様のSR2
5,SR26が実行された後、前述したSR32および
SR33により、延長フラグがセットされている場合に
は、その延長フラグがクリアされる。
【0383】以上に示した第2実施形態による回収処理
によれば、前述した第1実施形態による回収処理におい
て得られる効果に加えて、次のような効果を得ることが
できる。遊技者が延長ボタンを操作することにより、遊
技者の希望に応じて回収待ち時間が延長されるため、入
金することを希望する遊技者があわてずに入金を行なう
ことができる。
【0384】また、入金をして遊技の続行を希望する遊
技者は入金を確実に行なうために多くの場合に回収待ち
時間を延長すると考えられるため、最初に設定される回
収待ち時間を前述したように比較的短い時間に設定する
ことが可能になる。このように最初に設定される回収待
ち時間をできる限り短い時間に設定することができるこ
とにより、遊技の続行を希望しない遊技者についてのI
Cカードの回収を早期に行なうことができる。
【0385】また、回収待ち時間が延長された場合に
は、その旨が報知されるため、回収待ち時間が延長され
たことを遊技者が容易に把握することができる。また、
延長された回収待ち時間の値が表示されるため、入金を
希望する遊技者が入金をする機会を逸してしまうのをで
きる限り防ぐことができる。
【0386】第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形
態においては、ビジタカードの運用のその他の例を説明
する。
【0387】この第3実施形態の場合、ビジタカード
は、暗証番号を使用することなく遊技を行なうことがで
きるようにする。すなわち、第1実施形態で示したよう
なセーフティ機能は、ビジタカードに持たせない。
【0388】次に、第3実施形態によるビジタカードの
構成を説明する。この場合のビジタカードは、前述した
第1実施形態の場合と同様のICカードであるが、第1
実施形態の場合と記録情報の種類が異なる。
【0389】図39は、第3実施形態によるビジタカー
ドのEEPROM(図16のEEPROM703)内に
記憶されている情報を説明するための説明図である。
【0390】カード種別番号921は、図18のカード
種別番号901と同様の情報である。カード発行番号9
22は、図18のカード発行番号902と同様の情報で
ある。発行店コード923は、図18の発行店コード9
03と同様の情報である。発行日924は、図18の発
行日904と同様の情報である。中断情報925は、図
18の中断情報907と同様の情報である。セキュリテ
ィコード926は、図18のセキュリティコード908
と同様の情報である。カード残高927は、図18のカ
ード残高909と同様の情報である。有効期限928
は、図18の有効期限910と同様の情報である。遊技
可能持点929は、図18の遊技可能持点911と同様
の情報である。使用回数930は、図18の使用回数9
14と同様の情報である。景品交換持点931は、図1
8の景品交換持点913と同様の情報である。その他の
情報932は、図18の前述した会員カードのその他の
情報916と同様の情報である。
【0391】このようなビジタカードは、暗証番号の登
録を要することなく、前述した自動発行機104におい
て発行される。したがって、遊技者が自動発行機104
においてビジタカードの発行を受ける場合に要する登録
操作が簡略化される。また、このビジタカードは、前述
したカード処理装置110において使用する場合に、セ
ーフティ機能の設定がなされていないICカードと同様
に扱われ、遊技許可がされる。また、このビジタカード
は、カード処理装置110における回収処理において
は、第1実施形態におけるビジタカードと同様に扱わ
れ、回収の条件が成立した場合には、カード処理装置1
10において自動的に回収され、自動発行機104へ搬
送されて前述した場合と同様に再利用される。
【0392】以上に示したような第3実施形態によるビ
ジタカードを用いることにより、カードの発行時および
使用時における操作が簡略されるため、遊技者による利
便性が向上する。
【0393】第4実施形態 次に、第4実施形態について説明する。この第4実施形
態においては、会員カードの運用のその他の例を説明す
る。
【0394】図40は、第4実施形態によるホール1の
内部のシステムの構成を示すブロック図である。
【0395】この第4実施形態の場合、会員カードは、
貯玉専用カードとして用いられる。その会員カードに
は、少なくとも、カード番号、会員情報、暗証番号、セ
キュリュティコード、および、遊技場預り持点(貯玉
数)の情報を記録し、遊技者がホール1のカウンタにお
いて発行を受ける。そして、第3実施形態において示し
たビジタカードと同様のカードが、会員およびビジタの
共通の遊技用カードとして自動発行機104bにおいて
発行される。この場合の自動発行機104bは、遊技用
カード専用の発行機として用いられる。このように、自
動発行機104bは、貯玉に関連する情報を扱う必要が
なくなるため、図40に示されるように、貯玉・再プレ
イ用管理コンピュータ102と接続されていない。
【0396】この場合には、会員は、前述した貯玉専用
の会員カードと、前述した遊技用カードとを所有する。
また、ビジタは、前述した遊技用カードのみを所有す
る。会員およびビジタは、第3実施形態で説明したよう
な運用に基づいて、遊技用カードのみを用いて遊技を行
なう。つまり、この場合の遊技用カードは、第3実施形
態で説明したビジタカードと同様に取扱われる。
【0397】そして、会員は、貯玉をしたい場合には、
景品交換機105aにおいて、遊技用カードおよび会員
カードをともに挿入し、遊技用カードに記録されている
持点を遊技場預り持点(貯玉数)に変換し、その遊技場
預り持点を会員カードに記録する。景品交換機105a
は、遊技用カードおよび会員カードをともに処理し、持
点を貯玉数に変換する機能を有する。このようにして得
られた遊技場預り持点(貯玉数)は、景品交換機105
aから貯玉・再プレイ用管理コンピュータ102に与え
られ、貯玉・再プレイネットワークシステム機関におい
て管理される。
【0398】この第4実施形態の場合には、前述した第
3実施形態の場合のビジタカードの場合と同様に、遊技
用カードを用いて遊技を行なうに際して暗証番号等の本
人確認用の情報を入力する必要がない。つまり、遊技用
カードをカード処理装置110に挿入すると、暗証番号
の入力を要することなく遊技が許可される。そして、、
第1実施形態に示したような回収の条件が成立した場合
には、カード処理装置110において遊技用カードが自
動的に回収され、自動発行機104へ搬送されて第1実
施形態に示した場合と同様に再利用される。
【0399】このような第4実施形態によれば、遊技用
のカードと、貯玉用のカードとが別のカードにされてい
るため、このように機能を分けたことにより、遊技をす
るに際して煩雑な情報の入力操作を行なう必要がなくな
り、遊技をする上での遊技者の利便性を向上させること
ができる。
【0400】また、遊技用のカードと貯玉用のカードと
を分けたが、これらに対しても暗証番号を入力させ、セ
ーフティ機能により使用時の暗証番号入力を必要とする
か否かを選択できるようにしてもよい。
【0401】次に、以上説明した本実施の形態の変形例
や特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態においては、自動発行機1
04のみがICカードを発行する機能を有する例を示し
た。しかし、これに限らず、カード処理装置110が、
自動発行機104と同様のICカードを発行する機能を
有していてもよい。
【0402】(2) 前述した実施の形態においては、
カード処理装置110で回収したICカードを搬送ベル
ト422により自動発行機104まで搬送して自動発行
機104内に収納する例を示した。しかし、これに限ら
ず、各カード処理装置110にICカード用の回収ボッ
クスを設け、その回収ボックス内にカード回収装置によ
り回収したICカードを送って収納するようにしてもよ
い。そのようなICカード用の回収ボックス内のICカ
ードは、遊技場の係員が取り出せるようにしてもよい。
また、ICカード用の回収ボックスを着脱自在に各カー
ド処理装置110に取付け、定期的または不定期に、係
員がそのような回収ボックスをカード処理装置110か
ら取り外して別に容易した空の回収ボックスと交換する
ことができるような構成を採用してもよい。
【0403】(3) 前述した実施の形態においては、
セーフティ機能が設定された場合において、ICカード
を使用する遊技者がそのICカードの所有者本人である
ことを認証する場合に、認証用データとして暗証番号を
用い、その入力および照合により所有者本人であること
の判断を行なう例を示した。しかし、これに限らず、セ
ーフティ機能が設定された場合における所有者本人であ
ることの判断は、遊技者の指紋、遊技者所有の身分証明
書、遊技者の声紋、または、遊技者のDNA等のその他
の認証用データの入力および照合に基づいて行なうよう
にしてもよい。
【0404】(4) 前述した実施の形態においては、
パチンコ遊技機109に隣接して設けられたカード処理
装置110に、ICカードを回収する機能を持たせた例
を示した。しかし、これに限らず、ICカードを回収す
る機能を持たせる対象の装置としては、景品交換機10
5等のその他のICカード処理機能を有する装置も含ま
れる。
【0405】(5) 前述した実施の形態においては、
セーフティ機能を設定するか否かを選択する機能を自動
発行機104にのみ持たせた例を示した。しかし、これ
に限らず、セーフティ機能を設定するか否かを選択する
機能は、カード処理装置110等のその他のICカード
処理機能を有する装置に持たせてもよい。
【0406】(6) 前述した実施の形態においては、
セーフティ機能の設定およびその解除を遊技者の入力操
作により行なう例を示した。しかし、これに限らず、セ
ーフティ機能の設定およびその解除をカード処理装置1
10および自動発行機104等のICカードの処理装置
が、カード残高、貯玉数、持点等の値に基づいて、自動
的にセーフティ機能の設定およびその解除を行なうよう
にしてもよい。具体的には、カード残高等の遊技者所有
の有価価値が所定値よりも大きくなった場合に、ICカ
ードへの情報の記録時において自動的にセーフティ機能
を設定し、一方、カード残高等の遊技者所有の有価価値
が所定値以下になった場合に、ICカードへの情報の記
録時において自動的にセーフティ機能を解除するように
してもよい。
【0407】(7) 前述した実施の形態においては、
セーフティ機能の設定およびその解除を遊技者の入力操
作により行なう例を示した。しかし、これに限らず、セ
ーフティ機能の設定およびその解除をカード処理装置1
10および自動発行機104等のICカードの処理装置
が、カード残高、貯玉数、持点等の値に基づいて、自動
的にセーフティ機能の設定およびその解除を行なうよう
にしてもよい。具体的には、カード残高等の遊技者所有
の有価価値が所定値よりも大きくなった場合に、ICカ
ードへの情報の記録時において自動的にセーフティ機能
を設定し、一方、カード残高等の遊技者所有の有価価値
が所定値以下になった場合に、ICカードへの情報の記
録時において自動的にセーフティ機能を解除するように
してもよい。そのようにすれば、遊技者所有の有価価値
が小さい場合には遊技の際の操作が簡単化され、遊技者
所有の有価価値が大きい場合にはその有価価値が不正行
為者により使用されることを防ぐことができる。また、
そのようなセーフティ機能の自動変更は、ICカードに
記録されているプログラムにしたがって、ICカード自
体が実行してもよい。
【0408】(8) 前述した実施の形態においては、
ICカードの所有者の本人認証を行なうための認証用デ
ータとしての暗証番号をICカードと、PCネットワー
クシステム機関のコンピュータ(たとえばPC用管理コ
ンピュータ101)および貯玉・再プレイネットワーク
システム機関のコンピュータ(たとえば貯玉・再プレイ
用管理コンピュータ102)等の管理用のコンピュータ
とに記憶させ、それらの記憶された暗証番号と、遊技者
により入力された暗証番号とをカード処理装置110等
のカード処理装置において照合し、ICカードの所有者
本人であるか否かを判断する例を示した。しかし、これ
に限らず、前記認証用データは、ICカードのみに記憶
するようにしてもよく、管理用のコンピュータのみに記
憶するようにしてもよい。また、前記認証用データの照
合は、カード処理装置以外に、ICカード自体において
行なうようにしてもよく、または、管理用のコンピュー
タにおいて行なうようにしてもよい。
【0409】(9) 前述した実施の形態においては、
ICカードにおいて、カード残高(有価価値)、持点、
および貯玉数のすべてを記録する例と、カード残高およ
び持点を記録する例と、貯玉数のみを記録する例とを示
した。しかし、これに限らず、ホール1において使用さ
れるICカードとしては、カード残高、持点、または貯
玉数のいづれか1つの情報だけを記録するものであって
もよい。
【0410】(10) 前述した実施の形態において
は、自動発行機104がICカードへの入金等のICカ
ードの記録情報の更新をする機能を有する例を示した。
しかし、これに限らず、自動発行機104は、ICカー
ドの記録情報の更新機能を有さず、単にICカードを発
行するものであってもよい。その場合には、入金等のI
Cカードの記録情報の更新は、別に設けられた装置で行
なうことになる。
【0411】(11) 前述した実施の形態において
は、カード処理装置110から回収されたICカードの
搬送を受けてそのICカードを収納する自動発行機10
4を遊技機設置島Iに1台設けた例を示した。しかし、
これに限らず、遊技機設置島Iには、同じ機能を有する
自動発行機104を複数台設けてもよい。その場合に
は、カード処理装置110により回収されたICカード
を、適宜複数台の自動発行機104に振り分けて搬送
し、収納させるようにすればよい。そのような場合のカ
ードの搬送装置の制御は、複数台の自動発行機104の
うちの1台が統括して行なうか、または、別に設けられ
た装置が行なうようにしてもよい。また、そのような場
合、ある自動発行機104におけるICカードの収納領
域がICカードで満杯になったときには、そのような状
態をセンサによって検出し、満杯になった自動発行機1
04にはICカードを搬送しないように制御する。ま
た、複数台の自動発行機104間でICカードの搬送を
双方向に行なえるような構成を採用してもよい。その場
合において、ある自動発行機104におけるICカード
の収納領域がICカードで満杯になったときには、満杯
になった自動発行機104から満杯になっていない別の
自動発行機104にICカードを搬送するように制御し
てもよい。そのようにすれば、ICカードが自動発行機
104内に収納しきれないICカードが生じるのを防ぐ
ことができる。
【0412】(12) 前述した実施の形態において
は、ICカードの発行を行なう自動発行機104と、遊
技に使用されるICカードを処理するカード処理装置1
10とを別体で設けた例を示した。しかし、これに限ら
ず、これらを一体化してもよい。すなわち、カード処理
装置110にカード発行機能を持たせてもよい。
【0413】(13) 前述した実施の形態において
は、ICカードの発行を行なう自動発行機104と、I
Cカードを用いて景品交換を行なう景品交換機105と
を別体で設けた例を示した。しかし、これに限らず、こ
れらを一体化してもよい。
【0414】(14) 前述した実施の形態において
は、使用回数が使用限度回数に達したICカードを使用
限度達成カード収納ボックス132に収納する例を示し
た。そのような構成を採用する場合には、さらに次のよ
うな構成を採用してもよい。使用限度達成カード収納ボ
ックス132におけるICカードの入口において、ボッ
クス内に送り込まれたICカードを検出するカードセン
サを設け、そのカードセンサの検出信号に基づいて、制
御部600が使用限度達成カード収納ボックス132に
収納されたICカードの枚数を計数する。そして、その
計数した枚数が所定値に(満タンになる枚数に相当する
枚数)達した場合に、自動発行機104からホール用管
理コンピュータ103に満タン信号を送る。ホール用管
理コンピュータ103では、前記満タン信号を受けた場
合に、所定の表示部に満タンである旨を表示するととも
に、所定の警報音をスピーカから発生させる報知を行な
う。そのような報知がホール用管理コンピュータ103
でなされた場合には、係員が自動発行機104に出向い
て手作業で使用限度達成カード収納ボックス132に収
納されているICカードを回収するようにする。
【0415】(15) 前述した実施の形態において
は、各遊技機設置島Iに自動発行機104を設けた例を
示した。しかし、これに限らず、一部の遊技機設置島の
みに自動発行機104を設け、その他の島には搬送ベル
ト422から搬送されてきたICカードを受けて自動的
に整列させて収納する自動整列機を設けてもよい。その
場合には、自動整列機がICカードで満杯になったタイ
ミングまたは所定周期のタイミングで係員が自動整列機
内のICカードを手作業で回収し、その回収したICカ
ードを一部の遊技機設置島に設置されている自動発行機
104にセットして前述したカードチェッカ130に順
次送り、そのICカードをチェックして前述したような
態様で分別するようにしてもよい。また、自動整列機に
回収されたICカードを手作業で回収せずに自動整列機
に回収されたICカードを、搬送ベルト等の所定の搬送
手段により他の遊技機設置島の自動発行機104まで自
動的に搬送する構成を採用してもよい。このように自動
発行機104を一部の遊技機設置島に設置する構成を採
用した場合には、自動発行機104の設置台数が少ない
台数になるため、すべての遊技機設置島に自動発行機1
04を設ける場合よりも、ホール1の設備費用を低減す
ることができる。
【0416】(16) 前述した実施の形態において
は、ICカードに表示部を設けていない例を示した。し
かし、前述したようなICカード700には、書換え可
能な印字による情報表示を行なう表示部をカードの表面
に設けてもよい。そのような表示部をICカードに設け
る場合には、使用限度に達したICカードの表示部に、
使用限度に達した旨を表示するようにしてもよい。その
ようにすれば、あるICカードが使用限度に達している
か否かを確認したい場合に、所定の所定装置で情報処理
を受けなくても、ICカードが使用限度に達しているか
否かを認識することができる。その結果、ICカードが
使用限度に達していることを遊技者が容易に確認できる
とともに、ホール1側で回収したカードを取扱う場合
に、ICカードの取扱いが容易になる。
【0417】(17) 前述した実施の形態において
は、ICカードの使用回数がメーカ保証の使用限度回数
に基づいて設定された使用限度回数に達した場合に、そ
のICカードについては使用しないようにする例を示し
た。これに限らず、使用限度回数に達したICカードに
ついて、まだ十分に誤動作なく使用可能であると判断さ
れた場合は、使用限度回数を増加設定するようにしても
よい。ICカードメーカが保証する使用限度回数は、十
分な余裕を持たせた回数である。このため、ICカード
の現実的な使用限度回数は、メーカが保証する回数より
もかなり多い回数であると考えられる。したがって。I
Cカードの使用回数がメーカが保証する回数をある程度
超えてもICカードは誤動作しないものと考えられる。
また、メーカでのICカードの発行数量と、ICカード
のユーザ(この場合は、ホール)の需要数量との関係で
ICカードが市場で不足気味になる場合があると考えら
れる。ホール1においては、多数のICカードを発行す
る関係上、ICカードの新規購入数が不足気味になると
運用上の問題が生じる。また、ICカードは、その他の
カードと比べて高価なものであるため、ICカードは、
運用コストの面を考慮すると新規購入数をできる限り少
なくしたい。したがって、多数のICカードを使用する
ホールとしては、各ICカードをできる限り長く使用し
たいという要求がある。そこで、ICカードの記録情報
のうちの使用回数の情報については、容易に書換え可能
にする。そして、使用限度回数に達して使用限度達成カ
ード収納ボックス132に収納されたICカードを再度
ホール1側で動作チェックし、その結果、まだ十分に使
用可能なICカードについては、所定の情報書換え装置
において使用回数の情報を所定回数分減少更新させる。
これにより、現在までの使用回数が所定回数分少なくな
り、所定回数分多く使用することができるようになる。
このようにすれば、ICカードをできる限り多くの回数
使用できるようになるため、ICカードの運用コストを
低減させることができるとともに、資源の無駄遣いを防
ぐことができる。さらに、ICカードが市場で不足した
際にも、一時的にICカードの使用限度回数を増加更新
させることにより新規購入数を減少させることにより、
容易に対応することができる。
【0418】(18) 前述した実施の形態において
は、遊技者が使用しないICカードの自動的な回収をカ
ード処理装置110において行なうようにした例を示し
た。しかし、これに限らず、景品交換機105において
もICカードの回収をするようにしてもよい。たとえ
ば、景品交換機105は、持点がすべて景品交換され、
カード残高および貯玉数が「0」である場合において遊
技者がICカードの継続使用を希望しなければ回収すれ
ばよい。その場合には、景品交換機105において、回
収したカードの使用回数をチェックして使用限度回数に
達したICカードと、達していないICカードとに分別
して収納し、使用限度回数に達したICカードを自動発
行機104に持って行ってビジタカードの発行のために
再利用するようにすればよい。
【0419】(19) 前述した実施の形態において
は、会員カードに有効期限が定められていることを説明
した。会員カードの有効期限は、貯玉・再プレイネット
ワークシステム機関が管理する貯玉の保証期間に合わせ
るのが妥当と考えられるため、貯玉・再プレイネットワ
ークシステム機関が優先的に設定できるようにし、ホー
ル1の側(ホール用管理コンピュータ103)では独自
に有効期限を設定できないようにしてもよい。ただし、
貯玉・再プレイネットワークシステム機関が貯玉の保証
期間内ならばホール1が独自に有効期限を設定すること
を許可する場合には、ホール1の側(ホール用管理コン
ピュータ103)で独自に有効期限を設定するようにし
てもよい。そのような許可は、貯玉・再プレイネットワ
ークシステム機関のコンピュータと、ホール用管理コン
ピュータ103との間での情報通信に基づいてなされ
る。
【0420】(20) 前述した実施の形態において
は、ビジタカードに有効期限が定められていることを説
明した。ビジタカードの有効期限は、入金による残金が
ある場合には、ホール1のシステムの大幅な変更がある
までの期間としてもよい。また、ホール1のシステムの
大幅な変更が予定されており、システム変更後に現状の
ビジタカードが使用不可能になる場合には、現状のビジ
タカードを新たなビジタカードに変更することが許され
る変更期間を設け、その変更期間中にホールのカウンタ
に持ち込まれたビジタカードについてはカード残高を確
認してそのカード残高の情報を新たなビジタカードへ移
し替えた後、新たなビジタカードを発行する。
【0421】(21) 前述した実施の形態において用
いられるICカードには、電気的部品が露出している部
分以外の面に文字および図形等を表わすことが可能であ
る。したがって、そのようなICカードにおける電気的
部品が露出している部分以外の面に、所定の広告(全国
ネットの企業・団体の宣伝、各地区毎の企業・団体の宣
伝、各ホールの宣伝、新曲(歌)の宣伝、催物の宣伝、
ビデオの宣伝、メーカーの新機種の宣伝等の宣伝のうち
のいずれかを個別にまたは適宜組み合わせた広告)を表
示するようにしてもよい。そして、そのような広告表示
についての広告料金でICカードの運用費用に負担して
もよい。また、そのような広告は、ICカードを取扱う
カード処理装置110、自動発行機104、および景品
交換機105等の各種装置において行なうようにしても
よい。具体的には、各種装置にカセット式の広告部を設
け、広告が表わされた交換可能なカセットを広告部にセ
ットすることにより、その広告部において広告を表わす
ようにしてもよい。このようにICカード以外にも、I
Cカードの使用に関連する装置に広告を表示するように
すれば、広告料を増加させることができ、その結果とし
て、ホールにおけるICカードの運用費用の負担を軽減
することができる。
【0422】(22) 前述した実施の形態において
は、会員カードおよびビジタカードとして用いられるI
Cカードとして、接触型のICカード700を用いた例
を説明した。しかし、これに限らず、会員カードおよび
ビジタカードとして用いられるICカードとしては、カ
ード処理装置と非接触で使用される所謂非接触型のIC
カードを用いてもよい。また、会員カードおよびビジタ
カードとして用いられるカードとしては、非接触・接触
併用型のICカードでもよい。
【0423】(23) 前述した実施の形態において
は、会員カードおよびビジタカードとして用いられるカ
ードとして、ICカードを用いた例を説明した。しか
し、これに限らず、会員カードおよびビジタカードとし
て用いられるカードとしては、カードに形成された磁気
ストライプに情報を記録する所謂磁気カードを用いても
よい。また、会員カードおよびビジタカードとして用い
られるカードとしては、磁気併用型のICカードでもよ
い。また、マイクロコンピュータを内蔵しないICカー
ド、所謂メモリカードでもよい。
【0424】(24) この実施の形態においては、カ
ード処理装置110におけるICカードの回収待ちの期
間については、タイマを用いた計時により所定期間が経
過したことを条件として終了する場合を示した。しか
し、これに限らず、その回収待ち期間は、次のような条
件で延長させるようにしてもよい。たとえば、始動入賞
記憶がある場合に回収待ち期間を延長してもよい。ま
た、可変表示装置47が可変表示中である場合に回収待
ち期間を延長してもよい。また、特定遊技状態(大当
り)開始時から所定期間において回収待ち期間を延長し
てもよい。また、特定遊技状態(大当り)中において回
収待ち期間を延長してもよい。
【0425】(25) 前述したカード処理装置110
におけるICカードの回収待ちの期間の計時に用いられ
るタイマ(第2タイマ)のダウンカウント時間は、始動
入賞記憶が最大数(4つ)であってもそのすべてが消化
するのに充分な時間にセットされる。また、ICカード
の回収待ち期間においては、可変表示装置47で可変表
示が行なわれる場合の可変表示時間(図柄の変動開始か
ら終了までの時間)を通常よりも短くして始動入賞記憶
の消化を早めるように制御してもよい。このようにすれ
ば、ICカードの回収待ち期間において始動入賞記憶が
あっても、回収待ちの期間の計時用のタイマによる計時
時間を延長させなくてもよい。また、遊技終了待ちの期
間の計時に用いられるタイマ(第1タイマ)のダウンカ
ウント時間についても、前述した回収待ちの期間の計時
用のタイマの場合と同様のダウンカウント時間の設定を
行なうようにしてもよい。さらに、遊技終了待ちの期間
においては、前述した回収待ちの期間の場合と同様に、
可変表示時間を通常よりも短くして始動入賞記憶の消化
を早めるように制御してもよい。
【0426】(26) この実施の形態においては、カ
ード残高および持点がともに「0」になった後、遊技終
了条件の成立が判定された段階で入金可能な状態にする
例を示した。しかし、これに限らず、カード残高および
持点がともに「0」になった時点で入金可能な状態にし
てもよい。また、持点が「0」になり、かつ、始動入賞
記憶がすべて消化された時点で入金可能な状態(回収待
ち期間)にしてもよい。ただし、その場合には、始動入
賞記憶の消化途中で特定遊技状態になった場合は入金可
能な状態にするようにしてもよい。
【0427】(27) この実施の形態においては、持
点を、景品交換持点と遊技可能持点との2種類に区別し
て用いる例を示した。しかし、これに限らず、これらの
持点を区別して用いずに、1つの持点に統一して取扱う
ようにしてもよい。すなわち、遊技可能持点以外の持点
をすべて遊技可能持点に統一して取扱うようにしてもよ
い。また、貯玉とその他の持点とを区別して用いる例を
この実施の形態で示したが、そのような区別をせずに、
貯玉と遊技可能持点とを1つの持点に統一して取扱うよ
うにしてもよい。すなわち、貯玉を遊技可能持点に統一
して取扱うようにしてもよい。
【0428】(28) この実施の形態においては、カ
ード処理装置110において会員カードを回収せずに遊
技者に返却する例を示した。しかし、これに限らず、会
員カードもビジタカードと同様の条件で回収する制御を
行なうようにしてもよい。その場合における会員カード
の再発行は、暗証番号の入力だけまたは指紋の入力だけ
のような簡易な手続きで行なえるようにするのが望まし
い。
【0429】(29) この実施の形態においては、カ
ード処理装置110において回収されたICカードを自
動発行機104まで送る構成として、ベルトコンベア形
式の搬送ベルトで搬送する例を示した。しかし、これに
限らず、カード処理装置110と自動発行機104との
間の勾配を利用してICカードを送ることが可能な構成
を採用してもよい。また、カード処理装置110と自動
発行機104との間に設けられたICカードの搬送経路
上に載せられたICカードを送風ファンからの送風力に
より搬送することが可能な構成を採用してもよい。つま
り、このカード処理装置110において回収されたIC
カードを自動発行機104まで送る構成は、この実施の
形態に示されたものに特に限定されるものではない。
【0430】(30) 図9等に示されたカード回収装
置114により、記録媒体(ICカード700)を回収
する記録媒体回収手段が構成されている。図12に示さ
れたカード処理制御部112により、前記記録媒体回収
手段により記録媒体を回収させる制御を行なう記録媒体
回収制御手段が構成されている。図34のSN13,1
4,SN18〜SN22の処理ステップに示されるよう
に、前記記録媒体回収制御手段は、前記記録媒体の記録
情報により特定される有価価値がすべて引落とされ、か
つ、前記遊技終了判定手段により遊技の終了(カード残
高が「0」、持点が「0」の状態が所定期間続いた場
合)が判定されてから所定の回収待ち期間が経過するま
でに前記有価価値更新手段による有価価値の加算更新が
されなかったことを条件として、前記記録媒体回収手段
により記録媒体を回収させる制御を行なう。この場合に
おいて、前記記録媒体回収制御手段は、景品交換可能な
持点を遊技者が有する場合に、前記回収待ち期間が経過
するまでに前記有価価値更新手段による有価価値の加算
更新がされなかった場合でも前記記録媒体を回収させず
に、遊技者に返却(カード処理装置110からの排出)
する制御をさらに行なうようにしてもよい(図34のS
N21b,SN21c等参照)。
【0431】(31) また、前述したような前記記録
媒体を回収させずに遊技者に返却する制御に代えて、前
記記録媒体回収制御手段は、景品交換可能な持点を遊技
者が有する場合に、前記回収待ち期間が経過するまでに
前記有価価値更新手段による有価価値の加算更新がされ
なかった場合でも前記記録媒体を回収させずに、入金可
能な状態を維持させる(カード処理装置110から排出
せずに挿入状態を維持して入金可能な状態にする)制御
をさらに行なうようにしてもよい。
【0432】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0433】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図2等
に示されたカード処理装置110により、遊技者所有の
有価価値(カード残高、持点、貯玉数)を特定可能な情
報が記録された記録媒体(ICカード700)の記録情
報(図17、図18参照)により特定される前記有価価
値が引落されて持点として遊技に使用される遊技用装置
が構成されている。図28および図32に示された入金
処理の処理ステップにより、前記記録媒体の記録情報に
より特定される有価価値を遊技者からの入金により加算
更新する有価価値更新手段が構成されている。図34に
示された回収処理のSN4〜SN10のステップによ
り、遊技に使用できる持点がすべて使用されたことによ
り遊技の終了を判定する遊技終了判定手段が構成されて
いる。図9等に示されたカード回収装置114により、
前記記録媒体を回収する記録媒体回収手段が構成されて
いる。図12に示されたカード処理制御部112によ
り、前記記録媒体回収手段により記録媒体を回収させる
制御を行なう記録媒体回収制御手段が構成されている。
図34のSN13,14,SN18〜SN22の処理ス
テップに示されるように、前記記録媒体回収制御手段
は、前記記録媒体の記録情報により特定される有価価値
がすべて引落とされ、かつ、前記遊技終了判定手段によ
り遊技の終了が判定されてから所定の回収待ち期間が経
過するまでに前記有価価値更新手段による有価価値の加
算更新がされなかった場合に、前記記録媒体回収手段に
より記録媒体を回収させる制御を行なう。
【0434】(2) 図4等に示された情報表示器82
および図34のSN14,SN20の処理ステップによ
り、前記回収待ち期間が進行中である場合に、前記回収
待ち期間が進行中である旨を報知する回収待ち期間報知
手段が構成されている。
【0435】(3) 図38のSR14の処理ステップ
により図4等に示された情報表示器82に表示される延
長ボタンにより、前記回収待ち期間を延長する場合に遊
技者により操作される延長操作手段が構成されている。
図38のSR28,SR29の処理ステップに示される
ように、前記記録媒体回収制御手段は、前記回収待ち期
間中において前記延長操作手段が操作された場合に、前
記回収待ち期間を延長する制御を行なう。
【0436】(4) 図4等に示された情報表示器82
および図38のSR31の処理ステップにより、前記記
録媒体回収制御手段により前記回収待ち期間が延長され
た場合に、前記回収待ち期間が延長された旨の報知を行
なう期間延長報知手段が構成されている。
【0437】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の記録情報により特定される有価価値がすべて引落
とされ、かつ、遊技終了判定手段により遊技の終了が判
定されてから所定の回収待ち期間が経過するまでに有価
価値更新手段による有価価値の加算更新がされなかった
場合、すなわち、遊技に使用可能な有価価値がなくな
り、かつ、遊技者が記録媒体の継続的使用を希望しなく
なったとみなされる場合に、記録媒体が自動的に回収さ
れるため、不要になった記録媒体の回収率を従来よりも
向上させることができる。つまり、不要になった記録媒
体が遊技者の手によらずに自動回収されるので、有価価
値がすべて引落された記録媒体が放置されることがな
い。さらに、遊技者を続行したい場合は、遊技者が追加
入金することで、そのまま遊技できるので、利便性を高
することができる。
【0438】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。記録
媒体の回収待ちの状態において、回収待ち期間が進行中
である旨が報知されるため、その報知に基づいて、使用
中の記録媒体が回収される予定であることを遊技者が容
易に把握することができる。
【0439】請求項3に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。延長操作手段の操作に応じて回収待ち期間が延長さ
れるので、遊技者が延長ボタンを操作することにより、
遊技者の希望に応じて回収待ち時間が延長できるため、
遊技を続行するために入金を希望する遊技者があわてず
に入金を行なうことができる。また、入金をして遊技の
続行を希望する遊技者は入金を確実に行なうために多く
の場合に回収待ち時間を延長すると考えられるため、最
初に設定される回収待ち時間を比較的短い時間に設定す
ることが可能になる。このように最初に設定される回収
待ち時間をできる限り短い時間に設定することができる
ことにより、遊技の続行を希望しない遊技者についての
記録媒体の回収を早期に行なうことができる。
【0440】請求項4に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。回収
待ち期間が延長された場合に、回収待ち期間が延長され
た旨の報知が行なわれるため、回収待ち時間が延長され
たことを遊技者が容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される遊技用システムの一例の全
体構成を概略的に示すシステムブロック図である。
【図2】ホールの内部のシステムの構成を示すブロック
図である。
【図3】パチンコ遊技機およびカード処理装置の正面図
である。
【図4】情報表示器の設置状態を示す斜視図である。
【図5】自動発行機の全体正面図である。
【図6】会員カードおよびビジタカードを発行のために
セットする機構を示す自動発行機の断面図である。
【図7】自動発行機の内部に導かれたICカードの自動
発行機内部での搬送経路を示す自動発行機の断面図であ
る。
【図8】遊技機設置島の一部破断正面図である。
【図9】図8のA−A線に沿う断面図である。
【図10】カード搬送路の端部から自動発行機の内部に
至るICカードの回収経路の構成を示す縦断面図であ
る。
【図11】自動発行機の制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図12】カード処理装置における制御装置の構成を示
すブロック図である。
【図13】自動発行機の表示部において表示される初期
画面を示す表示画面図である。
【図14】自動発行機の表示部において表示される他店
モード画面を示す表示画面図である。
【図15】会員カードおよびビジタカードとして用いら
れるICカードの平面図である。
【図16】ICカードに設けられている回路の構成を示
すブロック図である。
【図17】会員カードのEEPROM内に記憶されてい
る情報を説明するための説明図である。
【図18】ビジタカードのEEPROM内に記憶されて
いる情報を説明するための説明図である。
【図19】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図20】カード使用処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図21】会員カード発行処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図22】使用限度チェック処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図23】入金処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図24】カード返却・交換処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図25】カード返却・交換処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図26】第1カード回収処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図27】セーフティ処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図28】カード処理装置のカード処理制御部において
実行されるカードメイン処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図29】再プレイ切換処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図30】セーフティ機能処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図31】使用回数チェック処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図32】入金処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図33】引落処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図34】回収処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図35】カード搬送処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図36】搬送カード回収処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図37】第2カード回収処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図38】第2実施形態による回収処理の処理内容を示
すフローチャートである。
【図39】第3実施形態によるビジタカードのEEPR
OM内に記憶されている情報を説明するための説明図で
ある。
【図40】第4実施形態によるホールの内部のシステム
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
110はカード処理装置(遊技用装置)、700はIC
カード(記録媒体)、114はカード回収装置(記録媒
体回収手段)、82は情報表示器(回収待ち期間報知手
段)、112はカード処理制御部(記録媒体回収制御手
段)、104,104bは自動発行機、600は制御
部、105,105aは景品交換機である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者所有の有価価値を特定可能な情報
    が記録された記録媒体の記録情報により特定される前記
    有価価値が引落されて持点として遊技に使用される遊技
    用装置であって、 前記記録媒体の記録情報により特定される有価価値を遊
    技者からの入金により加算更新する有価価値更新手段
    と、 遊技に使用できる持点がすべて使用されたことにより遊
    技の終了を判定する遊技終了判定手段と、 前記記録媒体を回収する記録媒体回収手段と、 該記録媒体回収手段により記録媒体を回収させる制御を
    行なう記録媒体回収制御手段とを含み、 該記録媒体回収制御手段は、前記記録媒体の記録情報に
    より特定される有価価値がすべて引落とされ、かつ、前
    記遊技終了判定手段により遊技の終了が判定されてから
    所定の回収待ち期間が経過するまでに前記有価価値更新
    手段による有価価値の加算更新がされなかった場合に、
    前記記録媒体回収手段により記録媒体を回収させる制御
    を行なうことを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記回収待ち期間が進行中である場合
    に、前記回収待ち期間が進行中である旨を報知する回収
    待ち期間報知手段をさらに含むことを特徴とする、請求
    項1記載の遊技用装置。
  3. 【請求項3】 前記回収待ち期間を延長する場合に遊技
    者により操作される延長操作手段をさらに含み、 前記記録媒体回収制御手段は、前記回収待ち期間中にお
    いて前記延長操作手段が操作された場合に、前記回収待
    ち期間を延長する制御を行なうことを特徴とする、請求
    項1または2に記載の遊技用装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体回収制御手段により前記回
    収待ち期間が延長された場合に、前記回収待ち期間が延
    長された旨の報知を行なう期間延長報知手段をさらに含
    むことを特徴とする、請求項3記載の遊技用装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006020837A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Aruze Corp 遊技機及び遊技システム
JP2009189390A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Nishijin Co Ltd 遊技用装置
JP2014110977A (ja) * 2013-10-29 2014-06-19 Sankyo Co Ltd 記録媒体処理装置
JP2014110976A (ja) * 2013-10-29 2014-06-19 Sankyo Co Ltd 記録媒体処理装置
JP2020048955A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP2022171815A (ja) * 2018-09-27 2022-11-11 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム

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