JP4282104B2 - 遊技用システム - Google Patents

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JP4282104B2 JP07574498A JP7574498A JP4282104B2 JP 4282104 B2 JP4282104 B2 JP 4282104B2 JP 07574498 A JP07574498 A JP 07574498A JP 7574498 A JP7574498 A JP 7574498A JP 4282104 B2 JP4282104 B2 JP 4282104B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技媒体を使用して遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算可能な遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用システムとして従来から一般的に知られているものに、遊技媒体を使用して遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算可能な遊技用システムがあった。
【0003】
かかる遊技用システムを導入する遊技場の中には、遊技媒体の貸出しを受ける際の貸出レートを複数設定して遊技を提供する遊技場がある。この種の貸出レート複数設定方式による遊技を提供する遊技場においては、たとえば安い貸出レートによって行なわれた遊技の結果遊技者の所有となった遊技結果価値を精算する際には、通常の貸出レートによる場合に比べて低い交換率でこれを精算するようにして貸出レートと精算とのバランスが図られていた。かかる貸出レート複数設定方式を採用し、たとえば、通常の貸出レートによる遊技を提供する一方、これに対してたとえば半額の貸出レートによる遊技を提供することにより、遊技の結果得られる利益よりもどちらかいえば遊技行為自体を楽しむことを目的として遊技を行なう者が比較的安い料金で多くの遊技媒体を使用して比較的長時間遊技を行なうことができるようになる。このため遊技場は、貸出レート複数設定方式を採用することにより、時間潰しの目的で遊技を行なう者等、幅広い客層による支持を得られ、より多くの集客を期待できるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の貸出レートで遊技を提供する場合には、上述のように貸出レートと精算とのバランスを図る必要があり、貸出レートに応じた態様で遊技結果価値が精算されるようにしなければならない。たとえば、安い貸出レートによる遊技の結果、遊技者の所有となった遊技結果価値が通常の貸出レートの場合と同一の交換率で所定の景品等と交換されてしまうのでは遊技場に不利益が生じる一方、逆の場合には遊技者に不利益が生じることになるためである。
【0005】
このため、従来においては、貸出レートを管理できるようにするために、たとえば遊技機設置島等のエリア毎に遊技媒体の貸出レートを分け、各エリアの貸出レートに対応したジェットカウンタを各エリア毎に設ける等の措置が講じられていた。また、それでもなお遊技者がジェットカウンタを誤って使用したり、あるいは不正行為を行なうことを防止するために、遊技場の店員が常時監視にあたっていた。したがって、従来においては、遊技機設置島ごとにジェットカウンタが必要となって設備経費が増大するとともに人的経費も増大し、さらには、遊技場内における遊技機等のレイアウトが制限されてしまうという不都合があった。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、複数の貸出レートによる遊技を提供可能としながらも、遊技場での管理運用が容易な遊技用システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技媒体を使用して遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算可能な遊技用システムであって、
前記遊技媒体の貸出レートを遊技場側が設定可能な貸出レート設定手段と、
該貸出レート設定手段で設定された貸出レートで前記遊技媒体を貸出すことが可能な遊技媒体貸出手段と、
該遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体を使用して前記遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算する精算手段と、
前記遊技機における遊技者の遊技状況を含む所定情報に基づいて当該遊技者の所有となった前記遊技結果価値の大きさを特定するための遊技結果価値特定手段と、
該遊技結果価値特定手段により特定される遊技結果価値の大きさと前記精算手段により実際に精算される遊技結果価値の大きさとを照合して正常であるか否かを判定する照合判定手段とを含み、
前記貸出レート設定手段は、
複数の前記遊技媒体貸出手段における遊技媒体の貸出レートの設定を集中的に入力可能な設定入力手段と、
該設定入力手段で入力された設定で各遊技媒体貸出手段を動作させるための制御を行なう設定制御手段とを含み、
前記精算手段は、前記判定照合手段が照合した結果、正常であるとの判定がなされたことに基づき、前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作を行なう貸出レート対応型精算制御手段を含み、
前記照合判定手段は、実際に精算される遊技結果価値の大きさが前記遊技結果価値特定手段により特定される遊技結果価値の大きさよりも多くかつその差が所定の許容範囲を超えているとき、前記貸出レートが最低額でないことを条件として、異常と判定することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、所定の識別情報と前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートとを対応付ける制御を行なう対応付制御手段と、
前記識別情報を特定可能な情報が記録された情報記録媒体とをさらに含み、
前記精算手段は前記情報記録媒体を受付けて当該情報記録媒体の記録情報に基づいて前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートを判別する貸出レート判別手段を含むことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記精算手段は、前記遊技機との対応関係が1対1で予め定められており、前記対応関係に従う遊技機別に前記遊技結果価値を精算することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、請求項2または請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記精算手段は、前記遊技結果価値として遊技者の所有となった遊技媒体を計数可能な遊技媒体計数手段で構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記精算手段は、前記貸出レート対応型精算制御手段の制御動作による精算結果を特定可能な情報が記録された精算結果記録媒体を発行する精算結果記録媒体発行手段をさらに含み、
前記精算結果記録媒体を受付けて当該精算結果記録媒体により特定される精算結果を所定の景品と交換するための処理を行なう景品交換処理手段を含むことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の本発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記情報記録媒体は、遊技場側との間で所定の会員契約を行なった遊技者に発行される会員用記録媒体で構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の本発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記情報記録媒体は、遊技者の有価価値の支払いに応じて発行される記録媒体であって、遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報が記録された貸出用記録媒体で構成されていることを特徴とする。
【0015】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、貸出レート設定手段により遊技場側が遊技媒体の貸出レートを設定可能となる。遊技媒体貸出手段の働きにより、貸出レート設定手段で設定された貸出レートで前記遊技媒体が貸出される。精算手段の働きにより、遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体を使用して前記遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値が精算される。遊技結果価値特定手段の働きにより、前記遊技機における遊技者の遊技状況を含む所定情報に基づいて当該遊技者の所有となった前記遊技結果価値の大きさが特定される。照合判定手段の働きにより、遊技結果価値特定手段で特定される遊技結果価値の大きさと精算手段で実際に精算される遊技結果価値の大きさとの照合が行なわれて正常であるか否かが判定される。さらに、貸出レート対応型精算制御手段の働きにより、前記判定照合手段が照合した結果、正常であるとの判定がなされたことに基づき、前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作が行なわれる。設定入力手段の働きにより、複数の前記遊技媒体貸出手段における遊技媒体の貸出レートの設定を集中的に入力可能とされる。そして、設定制御手段の働きにより、設定入力手段で入力された設定で各遊技媒体貸出手段を動作させるための制御が行なわれる。さらに、照合判定手段の働きにより、実際に精算される遊技結果価値の大きさが前記遊技結果価値特定手段により特定される遊技結果価値の大きさよりも多くかつその差が所定の許容範囲を超えているとき、前記貸出レートが最低額でないことを条件として、異常と判定される。
【0016】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、対応付制御手段の働きにより、所定の識別情報と前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートとの対応付けが行なわれる。情報記録媒体により、前記識別情報が特定可能とされる。貸出レート判別手段の働きにより、前記情報記録媒体が受付けられて当該情報記録媒体の記録情報に基づいて前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートが判別される。
【0017】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記精算手段は、前記遊技機との対応関係が1対1で予め定められている。そして、その対応関係に従う遊技機別に前記遊技結果価値が精算される。
【0018】
請求項4に記載の本発明によれば、請求項2または請求項3に記載の発明の作用に加えて、前記精算手段は、前記遊技結果価値として遊技者の所有となった遊技媒体を計数可能な遊技媒体計数手段で構成されている。
【0020】
請求項5に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、精算結果記録媒体発行手段の働きにより、前記貸出レート対応型精算制御手段の制御動作による精算結果を特定可能な情報が記録された精算結果記録媒体が発行される。景品交換処理手段の働きにより、前記精算結果記録媒体が受付けられて当該精算結果記録媒体により特定される精算結果を所定の景品と交換するための処理が行なわれる。
【0021】
請求項6に記載の本発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記情報記録媒体は、遊技場側との間で所定の会員契約を行なった遊技者に発行される会員用記録媒体で構成されている。
【0022】
請求項7に記載の本発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記情報記録媒体は、遊技者の有価価値の支払いに応じて発行される記録媒体であって、遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報が記録された貸出用記録媒体で構成されている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、第1実施形態(図1〜図14)を説明した後、第2実施形態(図15〜図18)、第3実施形態(図19)、第4実施形態(図20〜図29)、第5実施形態(図30〜図41)、第6実施形態(図42〜図45)を順に説明する。
【0024】
第1実施形態
図1は、本発明に係る遊技用システム(第1実施形態)を遊技場1に適用した場合のシステム構成を説明するためのシステムブロック図である。遊技場1には、会員登録を行なった遊技場会員のみが遊技を行なうことが可能にシステム構成された遊技機9、遊技機9の上皿に貸玉を貸出し可能なカードユニット10、遊技機9から各種遊技情報を収集するとともに遊技機9の打止制御等を行なう呼出ランプ装置(呼出ランプとして図示、以下同様)6、遊技機9から差玉等の遊技情報を収集する台管理装置5が配設されている。遊技者が会員登録と引換えに遊技場1から発行された会員カード11には、遊技者を識別可能な識別情報(ID)が記録されている。なお、呼出ランプ装置6には、遊技者が遊技場係員を呼出すための操作を行なった場合に点灯する呼出ランプが設けられている。遊技機9は、遊技機設置島80(図2参照)に複数台配列されており、各遊技機9に対応して台管理装置5、呼出ランプ装置6、カードユニット10がそれぞれ1台ずつ設けられている。
【0025】
さらに遊技場1には、カードユニット10で玉貸しを受ける際に必要なプリペイドカード(PC)12を発行するカード販売機4、遊技機9での遊技の結果遊技者の所有となったパチンコ玉を計数するためのジェットカウンタ3、ジェットカウンタ3での計数結果に基づいて所定景品を遊技者に付与するための処理を実行する景品処理装置8等が配設されている。また、図示を省略しているが、遊技場1にはプリペイドカード管理会社との通信を中継する中継装置が設置されている。プリペイドカード管理会社は、プリペイドカード12を集中管理するとともに各遊技場1へプリペイドカード12を納入している。
【0026】
上記各種装置は、遊技場1を管理するための遊技場管理装置(ホール用管理コンピュータ)2と情報の送受信が可能に構成されている。遊技場管理装置2は、たとえば台管理装置5や呼出ランプ装置6から遊技機9の遊技に関する遊技情報を収集する。遊技場管理装置2には、貸玉料(貸玉レート)を設定するための貸玉料設定手段2aが設けられている。貸玉料とは、たとえばパチンコ玉1発を貸出すのに必要な貸玉単価である。貸玉料設定手段2aでは、貸玉料としては一般的な「4円」と、これの半額の「2円」とのうち、いずれかを選択して設定することができる。貸玉料が2円の場合には、貸玉料が4円の場合と比較して、同じプリペイドカード12のカード度数で2倍のパチンコ玉の貸出しを受けることが可能になる。しかしながら、貸出しを受けて遊技を行なった結果遊技者が所有したパチンコ玉は貸玉料が4円の場合にはたとえば2.5円で景品と交換されるのに対して、貸玉料が2円の場合には、たとえばその半額の1.25円で景品と交換されることになる。したがって、貸玉料が通常の4円の半額の2円の遊技機で遊技を行なうことにより、貸玉料が4円の場合に比較して遊技の結果所有した同数のパチンコ玉を精算して得られる利益は少なくなるものの、比較的長時間遊技を楽しむことができるようになる。
【0027】
貸玉料設定手段2aでは、たとえば遊技機9の台番号を指定して遊技機毎に各遊技機9に対応するカードユニット10の貸玉料を設定できる。貸玉料設定手段2aで設定した貸玉料は、貸玉料情報として各遊技機9に対応する呼出ランプ装置6へ送信される。呼出ランプ装置6は、貸玉料情報に基づいてカードユニット10の貸玉料を設定する。
【0028】
次に、図1を参照しつつ本システムの概要について、遊技者が遊技を行なう手順に沿って説明する。まず、カードユニット10における玉貸しに必要なプリペイドカード12は、カード販売機4で購入する。カード販売機4から発行されたプリペイドカード12には、玉貸しの際の引落とし価値の一例となるカード度数が記録されている。カード販売機4でプリペイドカード12が発行された場合には、カード発行情報が遊技場管理装置2へ出力される。その他、カード販売機4から遊技場管理装置2へは、カード切れ情報、釣銭切れ情報等が出力される。
【0029】
遊技機9に対応して設けられている呼出ランプ装置6は、適正な会員カード11を受付けることを条件に遊技機9へ継続的に出力している打止情報を停止するとともに貸玉料を特定可能な貸玉料情報をカードユニット10へ出力する。一方、会員カード11が排出されることを条件に打止情報の出力を開始するとともに貸玉料情報の出力を停止する。遊技機9は、打止情報が入力されている間、打球操作ハンドルを不能動化し、打止情報の入力が停止することを条件に打球操作ハンドルを能動化する。これにより、会員以外の者が遊技機9で遊技を行なうことができないようにシステム構成されている。なお、会員カード11が適正なカードであるか否かは、呼出ランプ装置6の要求に応じて遊技場管理装置2から出力される認証情報に基づいて判断される。
【0030】
カードユニット10のカード挿入口10aにプリペイドカード12を挿入した場合、呼出ランプ装置6から貸玉料情報が入力されていることを条件に遊技者の貸玉操作が許容される。遊技者が所定の貸玉操作を行なうと、呼出ランプ装置6から入力されている貸玉料に応じてカード度数の引落としが行なわれ、貸玉が払出される。貸玉操作によりパチンコ玉が貸出されれば、貸出額を特定可能な貸出情報がカードユニット10から遊技場管理装置2へ出力される。
【0031】
遊技機9から呼出ランプ装置6へは、各種遊技情報が遊技状況に応じて出力される。呼出ランプ装置6はこれらの情報を計数し、必要に応じて遊技場管理装置2へ出力する。
【0032】
遊技機9で打玉が打込まれる毎に打込玉数を特定可能な打込玉情報が発生し、賞球や貸玉が払出される毎にその玉数を特定可能な補給情報が発生する。これらの補給情報および打込玉情報は、遊技機設置島80(図2参照)から各遊技機9別に各台管理装置5へ入力される。台管理装置5は、補給情報と打込玉情報とから次の2種類の差玉(補給情報−打込玉情報)を算出してそれぞれ記憶する。
【0033】
1つは、遊技機9の1日当りの差玉であり、遊技場の開店時刻から閉店まで累積的に演算される総合差玉である。総合差玉は、1日毎に「補給情報−打込玉情報=(貸玉数+賞球数)−打込玉数」で算出される。もう1つは、1遊技毎の差玉であり、呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されて遊技が開始してから会員カード11が排出されて遊技が終了するまでの間に入力される補給情報と打込玉情報とに基づいた個別差玉である。個別差玉は、1遊技毎に「補給情報−打込玉情報=(貸玉数+賞球数)−打込玉数」で算出される。台管理装置5は、遊技場管理装置2からの出力要求情報に応じて1日当りの総合差玉を特定可能な差玉情報を遊技場管理装置2へ出力する。
【0034】
やがて遊技機9での遊技が終了して呼出ランプ装置6から会員カード11が排出されれば、呼出ランプ装置6から台管理装置5へ情報出力要求信号が出力される。台管理装置5は、情報出力要求信号に応じて個別差玉を特定可能な個別差玉情報をジェットカウンタ3へ出力した後、個別差玉の計数値をリセットして次回の遊技に備える。この個別差玉情報は、遊技者毎にその遊技者の遊技開始から遊技終了までの間に算出された個別差玉に基づく情報である。遊技中においては、何らかのはずみで賞球がパチンコ遊技機9の上皿や下皿等から床に落ちたりする等するために、個別差玉情報により特定される個別差玉の数は遊技者が遊技の結果所有したパチンコ玉の数とは完全に一致するとは限らないが、ある程度の誤差を許容すればこの個別差玉によって遊技者が所有しているはずのパチンコ玉数を概略的に特定できる。この個別差玉情報がジェットカウンタ3へ出力されることにより、ジェットカウンタ3では、精算のために訪れるであろう遊技者が所有しているパチンコ玉の数を予め予想でき、概略特定可能になる。以降、個別差玉情報を概略情報ともいう。
【0035】
また、呼出ランプ装置6は、遊技終了と同時に会員カード返却情報をジェットカウンタ3へ出力する。会員カード返却情報には、呼出ランプ装置6に挿入されていた会員カード11のID、遊技機9を特定可能な台番号、貸玉料が含まれている。
【0036】
以上によりジェットカウンタ3では、台管理装置5から出力された個別差玉情報と呼出ランプ装置6から出力された会員カード返却情報とに基づいて、IDによって特定される遊技場会員が遊技を行なった遊技機9の台番号、遊技の結果遊技者が所有したパチンコ玉の概数、貸玉料を特定可能となる。なお、ジェットカウンタ3は、複数の台管理装置5および呼出ランプ装置6と接続されており、複数台の遊技機9の遊技結果を精算可能に構成されている。
【0037】
遊技機9で遊技を終えた会員遊技者は、遊技の結果所有したパチンコ玉をジェットカウンタ3に投入することにより遊技結果価値の計数を行なう。ジェットカウンタ3は会員カード11を受付け可能に構成されており、会員カード11をジェットカウンタ3に挿入することによりその会員カード11のIDが判明し、予めジェットカウンタ3に入力されている個別差玉情報と会員カード返却情報とに基づいて計数値と個別差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される。このように、ジェットカウンタ3では個別差玉と遊技者が投入したパチンコ玉の数とを比較照合して両者に許容範囲を超えた大きな差がないか否かをチェック可能であるために、たとえば、貸玉料4円で遊技を行なった結果所有したパチンコ玉に貸玉料2.5円で貸出しを受けたパチンコ玉を混入させて計数する等といった不正行為を精算前に未然に発見することが可能になる。
【0038】
比較照合の結果、許容範囲の場合には、さらに会員カード返却情報に基づいて貸玉料が参照され、貸玉料が4円の場合には計数値がそのまま記録された計数カードがジェットカウンタ3から発行される。一方、貸玉料が2円の場合には、計数値がその半値に減額されて減額後の値が計数値として計数カードに記録され、ジェットカウンタ3から発行される。ジェットカウンタ3での計数結果は計数情報として遊技場管理装置2へ出力される。
【0039】
一方、個別差玉と計数値との差が許容範囲にない場合には、貸玉料が4円であることを条件にしてジェットカウンタ3から遊技場管理装置1へ異常情報が出力されてその旨が遊技場係員に報知されるとともに、計数カードの発行が禁止される。貸玉料4円で遊技を行なった結果所有したパチンコ玉に貸玉料2円で貸出しを受けたパチンコ玉を混入させて計数する等といった不正行為が行なわれている可能性があるためである。この場合には、計数の異常に気づいてジェットカウンタ3に駆けつけた遊技場係員による所定操作が行なわれることを条件にして、許容範囲内の計数値の記録された計数カードがジェットカウンタ3から発行される。
【0040】
個別差玉と計数値との差が許容範囲になく、かつ、計数値の方が個別差玉よりも多い場合であっても、会員カード返却情報によって特定される貸玉料が2円である場合には、遊技場係員への報知は行なわれることなくその計数値に基づいた計数カードが通常通り発行される。そもそも貸玉料が2円である場合には、前述のような不正行為が行なわれることは考えにくく、許容範囲を超える誤差によって遊技場が不利益を被ることはないためである。
【0041】
しかしながら、計数値の方が個別差玉に比べて異常に少ない場合には、たとえ会員カード返却情報によって特定される貸玉料が2円であっても、次のような不正行為を企む者が現れる可能性がある。すなわち、多量のパチンコ玉を貸玉料2円という安い単価で入手しておいて遊技機9で名目上の遊技を行ない、所有しているパチンコ玉のごく一部をジェットカウンタ3で精算した後、残りのパチンコ玉を貸玉料4円の遊技に不正使用するという行為が行なわれる可能性がある。そこでこの場合には、ジェットカウンタ3により不正の可能性があるものとみなされ、ジェットカウンタ3から遊技場管理装置1へ異常情報が出力されるとともに、計数カードの発行が禁止される。
【0042】
なお、ジェットカウンタ3から発行された計数カードは、たとえば景品処理装置8に挿入することにより所望の景品と交換することが可能になる。景品処理装置8で景品交換操作が行なわれた場合には、景品交換額や景品交換種類を特定可能な情報が景品処理装置8から遊技場管理装置2へ出力される。
【0043】
以上のシステム構成によれば、複数の貸玉料により遊技を提供することを望む遊技場経営者は、貸玉料に応じた複数種類のジェットカウンタを遊技場1内に用意して遊技者に貸玉料に応じたジェットカウンタで精算を行なうことを義務づけるような面倒なシステム構成を採る必要がなくなる。また、遊技者がジェットカウンタを誤って使用することを防止するために、遊技機設置島等のエリア毎にパチンコ玉の貸玉料を分け、各エリアの貸玉料に対応したジェットカウンタを各エリア毎に設ける等の面倒なレイアウト構成を行なう必要もなくなる。さらに、前述した不正行為が行なわれることを防止するために、遊技場の店員が常時監視にあたる必要もなくなる。また、遊技場側は、遊技場内にあるどの機種でも任意の貸玉料にして遊技を提供することができる。さらに、ジェットカウンタ3では、会員カード11のIDを利用して遊技を行なった際の貸玉料や遊技者所有の持玉が特定されるために、たとえば会員カード11を利用することなく呼出ランプ装置6の表示部に所定の識別コードを表示し、表示を見た遊技者がその識別コードを記憶してジェットカウンタ3に入力する場合等と比較して、誤りが発生したり不正が行なわれたりすることを極力防止できる。また、IDを特定するための記録媒体として、遊技場側との間で所定の会員契約を行なった遊技者に発行される会員カード11を使用しているために、本遊技用システムの利用を希望する遊技者により会員契約数を増加させることできる。また、ジェットカウンタ3から発行された計数カードを使用して景品交換を行なうことができるために、景品交換処理をスムーズに行なうことができ、遊技者にとっての利便性が向上される。
【0044】
図2は、パチンコ遊技機9の設けられた遊技機設置島80の一部を示す正面図である。遊技機設置島80には、複数のパチンコ遊技機9が並列して設置されており、各パチンコ遊技機9の間には、それぞれのパチンコ遊技機9に対応したカードユニット10が設けられている。
【0045】
各パチンコ遊技機9の上部には、呼出ランプ装置6が設けられている。呼出ランプ装置6には、呼出ランプ装置6に設けられた各種ボタンの操作手順等を表示する表示部6a、遊技場の係員を呼出した際にその旨を報知するための呼出表示部(呼出ランプ)6b、会員カード挿入口6c、会員カード11を排出する際に押圧する会員カード排出ボタン6d、会員カード11の認証時に暗証番号を入力するためのテンキー6e等が設けられている。
【0046】
会員は、会員カード挿入口6cに本人の会員カード11を挿入した後、正しい暗証番号を入力することで、その呼出ランプ装置6に対応する遊技機9で遊技を行なうことが可能になる。暗証番号の入力操作は、会員カード11を会員カード挿入口6cに挿入した後、表示部6aに表示される案内に応じて会員登録の際に定めた暗証番号をテンキー6eで入力することにより行なう。
【0047】
玉貸しは、呼出ランプ装置6で会員カード11が受付けられていることを条件にプリペイドカード12をカードユニット10のカード挿入口10aに挿入して遊技者が所定の玉貸操作を行なうことにより実行される。すなわち、遊技者の玉貸操作に応じてカード挿入口10aに挿入されたプリペイドカード12から貸玉料に応じたカード残高が引落されて、引落残高に相当する数のパチンコ玉が遊技機9の上皿に貸出される。
【0048】
図2では詳細な図示を省略しているが、遊技機9には、複数種類の図柄の可変表示が行なわれるいわゆる可変表示装置や可変入賞球装置、その他、入賞口等が設けられている。たとえば、打玉が遊技機9の遊技領域に設けられた所定の始動入賞口に始動入賞することに基づいて可変表示装置の可変表示結果が導出表示される。始動入賞が発生すれば、遊技機9から始動入賞情報が出力される。可変表示装置の表示結果が予め定められた大当り図柄の組み合わせ(たとえば777等)となれば、大当りが発生して可変入賞球装置に打玉を入賞させることが可能な大当り制御が開始される。また、大当りの発生に伴って遊技機9から大当り情報が出力される。さらに大当り図柄の中でも特に定められた確変図柄で大当りが発生した場合には、その後、大当り確率が高くなる確変(確率変動)が発生する。この確変は、たとえばその後大当りが2回発生するまで継続し、2回目の大当り制御終了後に大当り確率が通常のものに復帰する。確変(確率変動)が発生すれば、その確率変動状態が終了するまで継続的に確変情報が遊技機9から出力される。可変入賞球装置やその他の入賞口にパチンコ玉が入賞すれば、パチンコ遊技機9から所定数の賞品玉が払出される。
【0049】
図3は、カード販売機4の構成を示すブロック図である。カード販売機4は、制御手段40、操作部42、表示部44、カードリーダライタ43b、カードリーダライタ43bを含むカード発行部43、貨幣受入部46、釣り払出し部47、情報送信部49a、情報出力部49bを含む。なお、情報送信部49aは、プリペイドカード管理会社の中継装置(図示省略)に情報を送信可能に構成されている。
【0050】
貨幣受入部46に貨幣が受入れられれば金額情報が制御手段40に入力される。制御手段40はこの金額情報に基づいて表示部44に投入金額の表示を行なう。制御手段40は、投入金額に基づいて発行可能なプリペイドカード12の度数を演算し、これに対応する操作部42を点灯させる制御を行なう。点灯中の操作部42のうち、いずれかが操作されれば、選択情報が制御手段40へ出力される。制御手段40はこの選択情報に基づいて発行すべきプリペイドカード12を特定し、特定されたプリペイドカード12をカード発行部43へ案内する。カード発行部43では、案内されたプリペイドカード12にセキュリティ情報が記録された後、プリペイドカード12が発行される。制御手段40は、釣銭を返却する必要がある場合には、釣り払出し部47より釣銭を払出す。また、情報出力部49bからは、カード発行情報、カード切れ情報、釣銭切れ情報等の各種情報が遊技場管理装置2へ出力される。さらに制御部40は、プリペイドカード12が販売される毎に売上額を特定可能な売上情報を情報送信部49aを介して中継装置へ出力する。
【0051】
図4は、呼出ランプ装置6の構成を示すブロック図である。呼出ランプ装置6は、制御手段60、カードリーダライタ61、操作部62、情報入力部63、情報記憶部64、情報出力部65、通信部66、表示部67を含む。なお、操作部62は、テンキー6e、会員カード排出ボタン6dを含む。
【0052】
遊技場管理装置2から通信部66を介して制御手段60へ貸玉料情報が入力される。制御手段60は、入力された貸玉料情報に基づいて内部の貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を書換える。
【0053】
呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されれば、カードリーダライタ61によりその記録情報が読取られて制御手段60へ記録情報が出力される。制御手段60はテンキー6eの操作により入力された会員カード11の暗証番号とカードリーダライタ61から入力された会員カード11のID情報とを通信部66を介して遊技場管理装置2へ出力し、会員カード11の認証要求処理を行なう。認証結果は遊技場管理装置2から通信部66を介して制御手段60へ入力される。制御手段60は、情報出力部65を介して遊技機9へ継続的に打止情報を出力している。制御手段60は、会員カード11の認証が正常に行なわれたことを条件にして遊技機9へ継続的に出力している打止情報を停止するとともに貸玉料を特定可能な貸玉料情報をカードユニット10へ出力する。これにより、遊技機9の打球操作ハンドルが能動化されるとともに貸玉が許容される。
【0054】
遊技機9から情報入力部63へは、確変情報、大当り情報、始動情報等の遊技情報が随時入力される。制御手段60はこれらの遊技情報の入力に基づいて大当り回数や確率変動継続回数、始動回数を計数し、計数結果を情報記憶部64へ記憶させる制御を行なう。制御手段60は、たとえば遊技場管理装置2からの情報送信要求に応じて情報記憶部64に記憶されている各種遊技情報を通信部66を介して遊技場管理装置2へ出力する。
【0055】
制御手段60から表示部67へは、各種表示制御情報が出力される。遊技者が呼出ランプ装置6で所定の係員呼出操作を行なえば、呼出ランプ装置6に設けられている呼出ランプ6bを点灯させるための制御が行なわれるとともに情報出力部65を介して呼出情報が島呼出ランプへ出力される。島呼出ランプは、呼出ランプ装置6が設置されている遊技機設置島80毎に対応して設けられており、この島呼出ランプの点灯により遊技場係員への報知が行なわれる。
【0056】
遊技機9での遊技が終了し、会員カード11が呼出ランプ装置6から排出されれば、制御手段60は情報出力部65を介してジェットカウンタ3へ会員カード返却情報を出力する。この会員カード返却情報には、会員カード11のID情報、遊技機9の台番号、貸玉料が含まれている。ジェットカウンタ3は、この会員カード返却情報に基づいて会員の遊技結果を精算する。さらに、制御手段60は、会員カード11が呼出ランプ装置6から排出されたことに基づいて打止情報を遊技機9へ出力するとともに、カードユニット10への貸玉料情報の出力を停止する。
【0057】
図5は台管理装置5の構成を示すブロック図である。台管理装置5は、制御手段50、情報入力部51、情報記憶部52、情報出力部53、通信部54を含む。
【0058】
遊技機9から情報入力部51には各種遊技情報が入力される。また、遊技機9の補給情報および打込玉情報は、遊技機9が配設されている遊技機設置島80から情報入力部51に入力される。制御手段50は、情報入力部51に入力される補給情報や打込玉情報、その他の遊技情報を計数する。たとえば情報記憶部52には、補給情報を計数するための補給カウンタと打込玉情報を計数ための打込玉カウンタとが記憶されており、制御手段50は補給情報および打込玉情報の入力に応じて各カウンタのカウンタ値を更新するとともに個別差玉と総合差玉とを算出して情報記憶部52に記憶する処理を実行する。さらに情報入力部51には、呼出ランプ装置6から情報出力要求信号が入力される。情報出力要求信号は、遊技者の遊技終了時に呼出ランプ装置6から出力される情報である。制御出力50は、この情報出力要求信号に基づいて内部に記憶している個別差玉情報を情報出力部53を介してジェットカウンタ3へ出力する。ジェットカウンタ3は、この個別差玉情報に基づいて遊技者が獲得したパチンコ玉の数を概略特定する。
【0059】
通信部54は遊技機設置島80を管理する島管理装置と接続されている。さらに島管理装置は遊技場1全体を管理する遊技場管理装置2と接続されている。遊技場管理装置2は島管理装置を介して台管理装置5へ情報出力要求信号を出力する。この情報出力要求信号は通信部54で受信され制御手段50に入力される。制御手段50はこの情報の入力に応じて内部に記憶している各種遊技情報を通信部54を介して島管理装置へ送信する。
【0060】
図6は、ジェットカウンタ3の構成を示すブロック図である。ジェットカウンタ3は、制御手段30、カードリーダライタ31、玉計数部32、操作部33、情報入力部34、情報記憶部35、計数カード発行部36、情報出力部37、通信部38、表示部39を含む。
【0061】
情報入力部34には、台管理装置5から出力された個別差玉情報と、呼出ランプ装置6から出力された会員カード返却情報とが入力される。制御手段30はこれらの入力情報を会員カード11のID別に情報記憶部35に記憶し、そのIDにより特定される会員が後に行なう計数動作に備える。
【0062】
遊技者が遊技結果価値の一例となるパチンコ玉を計数するために自己の会員カード11をジェットカウンタ3に挿入すれば、カードリーダライタ31により会員カード11の記録情報が読取られる。制御手段30は、カードリーダライタ31により読取られた情報に基づいて会員カード11に記録されているIDを割出し、情報記憶部35からこれに対応する情報を読出す。計数を開始させるための所定操作が操作部33で行なわれれば、計数スイッチ(図示省略)でその操作が検出され、検出信号が制御手段30に入力される。その後、玉計数部32にパチンコ玉が投入されれば、玉計数部32でパチンコ玉の計数が開始される。やがて操作部33で計数の終了操作が行なわれると、これが終了スイッチ(図示省略)により検出され、その検出信号が制御信号30に入力される。制御手段30は、玉計数部32の計数結果と情報記憶部35に記憶されている個別差玉情報とを比較し、両者の誤差が許容範囲内であることを条件に計数カードの発行処理を実行する。計数カードの発行処理により計数カードに記録される計数値は、会員カード返却情報により特定される貸玉料により異なる。通常の貸玉料(4円)の場合には、玉計数部32の計数結果がそのまま計数カードに記録されて計数カード発行部36から計数カードが発行される。一方、貸玉料が半値(2円)に設定されている場合には、玉計数部32の計数結果を1/2した値が計数値として計数カードに書込まれて計数カード発行部36から発行される。
【0063】
情報出力部37から遊技場管理装置2へは、玉計数部32の計数結果が出力される。制御手段30は表示部39へ表示制御用信号を出力する。これにより表示部39には、たとえば玉計数部32での計数結果等が表示される。通信部38は遊技場管理装置2と接続されており、通信部38を介して会員カード11の認証処理が実行される。
【0064】
以上説明したジェットカウンタ3によれば、貸玉料に応じた精算をパチンコ玉の計数段階で行なうことが可能となる。したがって、たとえば、ジェットカウンタ3では貸玉料とは無関係に計数値をそのまま計数カードに書込んで発行し、景品処理装置8で景品交換処理を行なう際に貸玉料に応じた率で景品交換を行なう場合等と比較して、早い段階で貸玉料に応じた精算を行なうことが可能になる。また、計数カードにはすでに貸玉料に応じた態様で計数値が記録されているために、この計数カードで景品交換の処理を行なう際には貸玉料を考慮することなくその計数値に基づいて処理を行なうことが可能となる。このため、景品処理装置8としては貸玉料や会員カード11を識別可能に構成する必要がなく、従来から使用されている装置をそのまま流用可能である。
【0065】
図7は、遊技場管理装置2の貸玉料設定手段2aにより実行される貸玉料集中設定処理の内容を説明するためのフローチャートである。貸玉料設定手段2aでは、以下の処理手順に従って貸玉料の設定が行なわれる。
【0066】
まず、設定の要求があったか否かが判断される(S10)。貸玉料設定手段2aに含まれるキーボードなどの操作部で遊技場係員などが設定入力のための操作を行なうことにより、設定要求が検出される。あるいは、開店時刻になれば自動的に設定要求を示す設定要求信号が出力され、この設定要求信号が検出される。設定要求が検出されない場合には、処理が後述のS40に移行する。設定要求が検出された場合には、設定データが読出され(S20)、設定処理が実行される(S30)。設定処理では、遊技場係員などによる操作部の操作に応じて、S20で読出された設定データを新たなデータに更新する処理が実行される。この設定処理が行なわれることにより、各遊技機9に対応するカードユニット10の貸玉料が遊技場管理装置2で集中的に設定される。設定処理の後、または、S10でNOの判断がなされた後、情報送信指令があったか否かが判断される(S40)。たとえば、操作部で遊技場係員が設定のダウンロードのための所定操作を行なうことにより、情報送信指令が検出される。情報送信指令が検出されない場合には、処理が終了する。情報送信指令が検出された場合には、まず、設定情報の出力先を定める台番号カウンタのカウンタ値が加算更新(+1)される(S50)。なお、台番号カウンタの初期値はS90で0にリセットされている。次に、台番号カウンタに対応する遊技機9の貸玉料の設定が設定データから読出され(S60)、読出された設定データが貸玉料情報としてその遊技機9に対応する呼出ランプ装置6に送信される(S70)。呼出ランプ装置6は、この貸玉料情報を受信して内部に記憶する。次に、台番号カウンタのカウンタ値が最終台番号を示す値であるか否かが判断される(S80)。まだ、最終台番号でない場合には、処理が前述したS50に戻って、貸玉料情報を送信する処理が繰返し実行される。最終台番号の場合には、台番号カウンタがリセットされた後(S90)、処理が終了する。
【0067】
以上の貸玉料集中設定処理が実行されることにより、遊技場の係員等は数多くの遊技機9それぞれに対応するカードユニット10の貸玉料を1ヵ所で集中的に入力できる。このため、遊技場側の設定作業が容易となる。
【0068】
図8および図9は、ジェットカウンタ3により実行される処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図8(a)は、処理のメインフローを示し、図8(b)および図9は、これに付随して実行されるサブルーチンを示している。処理のメインフロー(図8(a))においては、まず、所定のイニシャライズ処理が実行された後(S1)、情報入力処理(S2)、計数処理(S3)の順で各処理が繰返し実行される。
【0069】
次に、図8(b)を参照して、S2で実行される情報入力処理の内容を説明する。まず、情報入力ポートに各種情報を入力するためのポート入力処理が実行された後(S4)、会員カード返却情報が呼出ランプ装置6から入力されているか否かが判断され(S5)、入力がない場合には後述するS7に処理が移行する。一方、会員カード返却情報が入力されている場合には、入力情報から会員カード11のIDと遊技機9の台番号と貸玉料とを特定し、これらを計数待ち情報記憶エリアに記憶する処理が行なわれる(S6)。なお、計数待ち情報記憶エリアは情報記憶部35(図6参照)に構成されている。
【0070】
次に、遊技情報(ここでは個別差玉情報)が台管理装置5から入力されているか否かが判断され(S7)、入力がない場合には処理が終了するが、入力されている場合には入力情報に基づいて遊技機9の台番号が特定され、特定された台番号に対応する計数待ち情報記憶エリアに入力情報を概略情報として記憶させる処理が実行される(S8)。このS8と前記S6の各処理がそれぞれ実行されることにより、計数待ち情報記憶エリアには、会員カード11のID別に遊技機9の台番号と概略情報(個別差玉)と貸玉料とが記憶されることになる。
【0071】
次に、図9を参照して、S3で実行される計数処理を説明する。まず、不正フラグがセットされているか否かが判断される(SA1)。不正フラグは、パチンコ玉の計数結果に異常が認められた場合に後述のSA20でセットされるフラグである。不正フラグがセットされている場合には、後述するSA21に処理が移行する。不正フラグがセットされていない場合には計数カウンタが0であるか否かが判断される(SA2)。計数カウンタは、玉計数部32の計数結果を記憶するカウンタである。計数カウンタが0でない場合には、微小時間で繰返し実行される計数処理の処理途中において既に計数処理が開始されているために、処理が後述するSA7に移行する。計数カウンタが0の場合には、計数処理の開始前であるために会員カード11が挿入されたか否かが判断される(SA3)。会員カード11が挿入されていない場合には処理が終了するが、挿入された場合には会員カード11の記録情報が読出され(SA4)、読出されたIDに対応した情報の記憶されている計数待ち情報記憶エリアのアドレスを指定してエリア情報を読出す処理が実行される(SA5)。次に、計数を許容する旨の表示が表示部39で行なわれる(SA6)。次に、計数操作が検出されたか否か(計数スイッチがONとなったか否か)が判断され(SA7)、計数スイッチがONとなっていない場合には後述するSA9に移行するが、計数スイッチがONとなっている場合には玉数を計数する処理が実行され、計数カウンタのカウンタ値が計数に応じて更新(+n)される(SA8)。
【0072】
次に、計数がすべて終了したか否か(終了スイッチがONとなったか否か)が判断され(SA9)、計数が終了していない場合には一旦処理が終了して再び計数処理が実行された際にSA2でNOの判断がなされ処理がSA7に移行する。一方、計数が終了している場合には計数カウンタのカウンタ値と既に読出されている概略情報(個別差玉情報)とを比較する処理が実行される(SA10)。
【0073】
次に、計数カウンタのカウンタ値と概略情報により特定される差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される(SA11)。許容範囲内である場合には、たとえばジェットカウンタ3で貸玉料が4円として特定されている場合において、その会員が他人から貸玉料2円で貸出されたパチンコ玉を貰い受けてすべて4円で計数して不当利得を得る等という不正行為は行なわれていないことになる。したがってこの場合には、SA12以下の計数カード発行処理が実行される。すなわち、貸玉料が通常の半額(2円)に設定されている半額遊技であるか否かが判断され(SA12)、半額遊技でない場合には計数カードに計数カウンタ値がそのまま書込まれて発行される(SA14)。
【0074】
SA12で半額遊技であると判断された場合には、計数カウンタ値が1/2された後(SA13)に、計数カードの発行処理(SA14)が実行される。計数カードの発行後、計数カウンタがリセットされ(SA15)、遊技場管理装置2へ計数情報が出力される(SA16)。次に、計数カード発行処理が行なわれたことにより不要となった概略情報を消去する処理が実行され(SA17)、すべての計数処理が終了する。
【0075】
一方、計数カウンタ値と概略情報との誤差が許容範囲でない場合には、前述の不正行為が行なわれている可能性がある。この場合には、まず半額遊技であってなおかつ許容範囲より多く計数されたか否か(計数カウンタ値が概略情報で特定される個別差玉よりも大きいか否か)が判断される(SA18)。半額遊技でない場合、または、半額遊技ではあるが計数カウンタ値が個別差玉よりも小さい場合には、前述した不正行為の可能性があるために、このSA18でNOと判断される。そして、遊技場管理装置2に異常情報が出力され(SA19)、不正フラグがセットされる(SA20)。
【0076】
一方、SA18において、精算者が半額遊技を行なってなおかつ許容範囲より多く計数されたものである場合には異常情報の出力等は行なわれることなく、処理が前記SA13に移行して通常どおりに計数カードを発行する処理が実行される(SA14〜SA17)。つまり、計数カウンタ値が許容範囲にない場合であっても精算者が半額遊技を行なって、かつ精算対象のパチンコ玉数が概略情報で特定される玉数よりも多い場合には通常どおりに計数カードの発行処理が行なわれる。これは、計数カード発行時に計数カウンタ値が1/2されるために、他人からパチンコ玉を貰い受けてこれを併せて計数することによって得られるメリットがなく、前述の不正行為が行なわれて遊技場に損害が発生することは考えられないためである。
【0077】
SA19で遊技場管理装置2に異常情報が出力されれば、これにより遊技場管理装置2側で所定の警報が発せられる。また、SA20で不正フラグがセットされることにより、計数カードの処理が一旦中断される。次に暫定発行操作が行なわれたか否かが判断される(SA21)。暫定発行操作は、遊技場の係員により行なわれるものである。操作部33での所定の暗証番号の入力その他の特殊操作による暫定発行操作が遊技場係員により行なわれたことを条件に、暫定発行処理が実行される(SA22)。暫定発行処理は、計数カウンタのカウンタ値と概略情報との誤差が許容範囲を超える場合に計数カウンタのカウンタ値を許容範囲内に減算させる処理である。この暫定発行処理が実行されることにより、計数カードに減額更新後の計数カウンタ値が書込まれて計数カードの発行処理が実行される。暫定発行処理の後、処理が前記SA15に移行する。
【0078】
図10は、カード販売機4の処理内容を説明するためのフローチャートである。まず、所定のイニシャライズ処理が実行された後(SH1)、貨幣が受入れられるまで処理待ち状態となる(SH2)。貨幣が受入れられれば、受入れられた貨幣の種類が識別され(SH3)、投入金額カウンタに投入金額が加算される(SH4)。次に、投入金額を表示部44(図3参照)に表示させる処理が実行される(SH5)。次に、投入金額カウンタの値に応じて、購入可能なカードの選択スイッチを能動化する処理が実行される(SH6)。たとえば、投入金額が2000円の場合には、20度数(1度数=100円)以下の額面のプリペイドカード12に対応する操作部42が点灯する。
【0079】
次に、点灯している操作部42のうち、いずれかの操作部42が押圧操作されたか否かが判断される(SH7)。押圧がない場合にはさらに貨幣が受入れられたか否かが判断され(SH8)、貨幣が受入れられている場合には前記SH7に処理が移行する。貨幣の受入がない場合には再び操作部42の押圧があったか否かが判断される。
【0080】
いずれかの操作部42が押圧操作されれば、選択されたプリペイドカード12に所定のセキュリティ情報を書込む処理が実行される(SH9)。次に、カード発行処理が実行されてプリペイドカード12がカード発行部43から発行される(SH10)。次に、遊技場管理装置2へカード発行情報が出力される(SH11)。なお、この際、売上額を特定可能な売上情報がプリペイドカード管理会社の中継装置へ出力される。次に、釣銭として返却すべき返却額があるか否かが判断され(SH12)、返却額が0の場合にはSH16に処理が移行する。返却額がある場合には返却すべき釣銭を釣り払出し部47から返却する処理が実行された後(SH13)、貨幣の受入待機状態が解除される(SH14)。次に、カードストックが確認され(SH16)、カード切れがあるか否かが判断される(SH17)。すべての種類のプリペイドカード12についてストックがある場合には後述するSH20に処理が移行するが、いずれかのプリペイドカード12のストックがない場合には、これに対応する操作部42を不能動化する処理が実行される(SH18)。さらに、カード切れ情報が遊技場管理装置2へ出力される(SH19)。次に、釣ストック(釣銭を払出す際に必要な小銭の予備があるか否か)が確認され(SH20、SH21)、ストックがある場合には処理が前記SH2に戻るがストックがない場合には釣切れ情報が遊技場管理装置2へ出力される(SH22)。遊技場管理装置2へ出力された釣切れ情報に基づき遊技場係員が釣銭を補充した後所定のリセット操作を行なえば(SH23)、処理が前記SH16に移行する。
【0081】
図11は、台管理装置5の処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図11(a)は、処理のメインフローを示し、図11(b)および図11(c)は、これに付随して実行されるサブルーチンを示している。台管理装置5のメインフローにおいては、まず所定のイニシャライズ処理が実行された後(SB1)、遊技情報演算処理および情報出力処理が交互に繰返し実行される(SB2、SB3)。
【0082】
次に、図11(b)を参照して、SB2で実行される遊技情報演算処理を説明する。まず、情報入力ポートに各種情報を入力する処理が実行され(SC1)、遊技機9から情報が入力されたか否かが判断される(SC2)。遊技機9からの情報がない場合には後述するSC5に処理が移行するが、遊技機9から情報が入力されている場合には入力された遊技情報を読出す処理が実行される(SC3)。遊技情報には、大当り情報、確変情報、始動入賞情報等が含まれている。次に、遊技情報を演算し、記憶する処理が実行される(SC4)。これにより、大当り回数や確変継続回数等が集計される。
【0083】
次に、遊技設置島から補給情報または打込玉情報が入力されたか否かが判断される(SC5)。いずれの情報も入力されていない場合には処理が終了するが、いずれかの情報が入力されている場合には入力情報に応じて補給カウンタおよび打込玉カウンタを加算更新する処理が実行される(SC6)。次に、加算更新後の両カウンタのカウンタ値に基づいて総合差玉を算出し、これを情報記憶部52に記憶する処理が実行される。次に、両カウンタのカウンタ値が更新されることに基づいて個別差玉を算出する処理が実行される(SC8)。次に、SC8で算出された個別差玉が0よりも小さい値になっているか否かが判断される(SC9)。個別差玉<0となっている場合には、現時点では遊技者は遊技に負けていることになる。したがって、この場合には遊技者が遊技で勝って所有している玉数は0個であるために個別差玉を0にする処理が実行される(SC10)。SC10の処理の後、またはSC9でNOの判断がなされた後、個別差玉を情報記憶部52に記憶して(SC11)、処理が終了する。
【0084】
次に、図11(c)を参照して、SB3で実行される情報出力処理を説明する。まず、外部から情報出力要求信号が入力されたか否かが判断される(SD1)。情報出力要求信号が入力されていない場合は処理が終了するが、入力された場合にはその信号が遊技場管理装置2から出力されたものであるか否かが判断される(SD2)。遊技場管理装置2から出力されている場合には、記憶されている遊技情報および差玉情報(総合差玉)を情報記憶部52から読出してこれを遊技場管理装置2へ出力する処理が実行される(SD3)。
【0085】
情報出力要求信号が遊技場管理装置2から出力されたものでない場合には呼出ランプ装置6から出力されたものであると判断できる。したがって、この場合には、SD2でNOの判断がなされ、情報記憶部52に記憶されている個別差玉情報が読出されてジェットカウンタ3に出力される(SD4)。次に、記録している個別差玉情報をクリアする処理が実行された後(SD5)、処理が終了する。
【0086】
図12および図13は、呼出ランプ装置6の処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図12(a)は、呼出ランプ装置6のメインフローを示し、図12(b)および図13は、これに付随して実行されるサブルーチンを示す。
【0087】
まず、図12(a)を参照してメインフローを説明する。はじめに、所定のイニシャライズ処理が実行される(SE1)。次に、情報入出力処理、呼出ランプ装置6の表示部6aと呼出表示部6bの表示制御を行う表示制御処理、カードリーダライタ(カードR/W)処理の順で各処理が繰返し実行される(SE2〜SE4)。
【0088】
次に、図12(b)を参照して、SE2で実行される情報入出力処理について説明する。情報入出力処理では、まず、情報入力用ポートに情報を入力する処理が実行される(SF1)。次に、何らかの遊技情報が継続的に入力されているか否かが判断される(SF2)。継続的に入力されている遊技情報が存在しない場合には、確変継続回数をカウントするための確変継続カウンタのカウンタ値がリセットされる(SF10)。確変状態にあることを示す確変情報は、確変図柄で大当りが発生してから所定回数大当りが発生し遊技状態が通常状態に変化するまで継続的に立上がった状態で出力されている。したがって、遊技状態が確変状態にある場合には、SF2で少なくとも確変情報が入力されるたびにYESの判断がなされる。一方、SF2で何らの遊技情報も入力されていない場合には確変が終了していることを意味する。したがって、この場合には確変継続回数をカウントするカウンタがリセットされるのである。
【0089】
一方、SF2で何らかの遊技情報が入力されていると判断された場合には、入力されている遊技情報に対応するカウンタを加算更新する処理が実行される(SF3)。次に、確変継続カウンタのカウンタ値が0であるか否かが判断される(SF4a)。確変継続カウンタのカウント値が0の場合には確変は発生していないために処理が後述するSF6に移行する。一方、確変継続カウンタが0でない場合には新規に大当り情報が入力されているか否かが判断される(SF4b)。確変継続カウンタのカウント値が0でない状態で新たに大当り情報が入力された場合には確変継続カウンタのカウント値を更新(+1)し(SF5)、確変継続回数が更新される。
【0090】
確変継続回数の更新後、もしくはSF10で確変継続カウンタがリセットされた後、またはSF4bでNOの判断がなされた後、貸玉料情報が遊技場管理装置2から入力されたか否かが判断される(SF6)。貸玉料情報が入力されていない場合には、後述のSF8に処理が移行する。貸玉料情報が入力されている場合には、入力された貸玉料情報に基づいて内部の貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を書換える処理が行なわれる(SF7)。次に、認証処理を終えた正規の会員カード11が挿入された状態にあるか否かが判断される(SF8)。そして、そのような会員カード11が挿入されていない場合には、処理が終了する。一方、そのような会員カード11が挿入されている場合には、貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を特定可能な貸玉料情報がカードユニット10に出力された後(SF8)、処理が終了する。貸玉料情報がカードユニット10に出力されることにより、カードユニット10では玉貸しが許容される。したがって、呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されている限り、SF8のステップによって貸玉料情報が連続的にカードユニット10に出力されることになる。カードユニット10は、この貸玉料情報に基づいて貸玉料を設定する。
【0091】
次に、図13を参照して、カードリーダライタ処理(カードR/W処理)の処理内容について説明する。まず、返却待ちフラグがセットされているか否かが判断される(SG1)。返却待ちフラグは、呼出ランプ装置6に挿入された会員カード11の認証が正常に行なわれて呼出ランプ装置6に対応する遊技機9で遊技を行なうことが許容されたことに基づいてセットされるフラグである。返却待ちフラグがセットされている場合には、遊技者の遊技終了後の会員カード返却操作を待つために処理が後述のSG14へ移行する。返却待ちフラグがセットされていない場合には認証待ちフラグがセットされているか否かが判断される(SG2)。認証待ちフラグは、会員カード11のIDと遊技者が入力した暗証番号とを遊技場管理装置2へ出力することに基づいて、SG10でセットされるフラグである。認証待ちフラグがセットされている場合には、遊技場管理装置2から認証情報が入力されてくるのを待つために、処理が後述のSG11に移行する。認証待ちフラグがセットされていない場合には暗証番号入力待ちフラグがセットされているか否かが判断される(SG3)。暗証番号入力待ちフラグは、会員カード11の挿入後に後述のSG8においてセットされるフラグである。暗証番号入力待ちフラグがセットされている場合には、遊技者による暗証番号の入力を待つために処理が後述するSG7に移行する。暗証番号入力待ちフラグがセットされていない場合には会員カード11が挿入されたか否かが判断され(SG4)、会員カード11が挿入されない限り継続的に打止情報が遊技機9へ出力される(SG5)。
【0092】
会員カード11が挿入された場合には、会員カード11の記録情報が読込まれ(SG6)、遊技者による暗証番号の入力待ちとなる(SG7)。そして、暗証番号が入力されたか否かが判断され(SG7)、暗証番号が入力されないことを条件に暗証番号入力待ちフラグがセットされる(SG8)。暗証番号が入力されれば、入力された暗証番号と会員カード11のIDとが遊技場管理装置2へ出力され(SG9)、認証待ちフラグがセットされる(SG10)。
【0093】
次に、遊技場管理装置2から認証情報が入力されたか否かが判断され(SG11)、認証情報が入力されない場合には後述するSG14に処理が移行する。一方、認証番号が入力された場合には遊技者の入力した暗証番号によって認証されたか否かが判断される(SG12)。遊技者の入力した暗証番号によっては認証がなされなかった場合には処理が終了するが、認証が正常に行なわれた場合には遊技機9への打止情報の出力が停止される(SG13)。これにより、遊技機9の打球操作ハンドルが能動化される。
【0094】
次に、たとえば遊技者が遊技を終了するために会員カード11を返却する操作が行なわれたか否かが判断される(SG14)。返却操作がない場合には返却待ちフラグがセットされる(SG15)。返却操作が行なわれた場合には、台番号、会員カード11のID、貸玉料を含む会員カード返却情報がジェットカウンタ3へ出力される(SG16)。次に、台管理装置5へ情報出力要求信号が送出され(SG17)、処理が終了する。なお、台管理装置5は、情報出力要求信号に応答して個別差玉情報(概略情報)をジェットカウンタ3へ出力する。
【0095】
図14は、カードユニット10の処理内容を説明するためのフローチャートである。カードユニット10では、まず、所定のイニシャライズ処理が実行される(SL1)。次に、遊技機9が玉貸し可能であるか否かが判断され(SL2)、玉切れその他の異常が発生している場合にはプリペイドカード受付禁止処理が実行され(SL4)、プリペイドカード12を挿入不可能な状態となる。一方、遊技機9が玉貸し可能である場合にはプリペイドカード受付禁止処理が解除され(SL3)、プリペイドカード12を挿入可能な状態となる。次に、プリペイドカード12が挿入されたことを条件に(SL5)、挿入されたプリペイドカード12の記録情報が読取られて残度数が0よりも大きいか否かが判断される(SL6)。残度数が既に0になっている場合にはプリペイドカード12が排出される(SL19)。一方、残度数が存在する場合には残度数表示信号が出力される(SL7)。これにより、プリペイドカード12の残度数が所定の表示部に表示される。次に、貸玉操作が行なわれたか否かが判断され(SL8)、操作がない場合には処理が後述するSL17に移行する。貸玉操作があった場合には貸玉料情報が呼出ランプ装置6から入力されているか否かが判断され(SL9)、貸玉料情報が入力されていない場合にはプリペイドカード12が排出される(SL19)。貸玉料情報が呼出ランプ装置6から入力されている場合には、貸玉料情報に基づいて貸玉料が4円であるか否か(貸玉料が4円であるか2円であるか)が判断される(SL10)。貸玉料が4円の場合には貸玉回数カウンタが5にセットされ(SL11)、貸玉料が2円の場合には貸玉回数カウンタに6がセットされる(SL20)。なお、SL11およびSL20でセットされる貸玉回数カウンタは、1回の貸玉操作でカードユニット10がパチンコ遊技機9に貸玉の指令を出す回数であり、パチンコ遊技機9は1回の指令で100円分(25個)の玉を貸出す。次に、SL12またはSL21で貸玉処理がそれぞれ実行され、それぞれ同数のパチンコ玉が所定数だけ貸出される。さらに、SL12で貸玉処理が実行された後は、残度数から「5」が引落とされ(SL13)、SL21で貸玉処理が行なわれた後は残度数から「3」が引落とされる(SL22)。SL13、SL21の各処理が実行されることにより、それぞれ異なる貸玉料でパチンコ玉の貸出しが行なわれることになる。
【0096】
次に、SL13またはSL22の引落とし残度数に基づいてプリペイドカード12の残度数が更新され(SL14)、引落とし情報が遊技場管理装置2へ出力される(SL15)。次に、中継装置へ引落とし情報が出力される(SL16)。中継装置は、プリペイドカード12を管理する管理会社に各種情報を中継して送信する装置であり、遊技場1内に設置されている。
【0097】
次に、残度数が0であるか否かが判断され(SL17)、残度数が0の場合にはプリペイドカード12が排出される(SL19)。残度数が0でない場合には返却操作が行なわれたことに基づいてプリペイドカード12が排出され(SL18、SL19)、返却操作がない場合には処理が前記SL8へ移行する。
【0098】
第2実施形態
次に、図15〜図18を参照して第2実施形態について説明する。図15は、第2実施形態に係る遊技用システムを遊技場1に適用した場合のシステム構成を示すシステムブロック図である。
【0099】
第2実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態ではカード販売機4から発行されたプリペイドカード12を使用してカードユニット10で玉貸しが行なわれるのに対し、第2実施形態では玉貸機110aに直接、硬貨を投入して玉貸しが行なわれるように構成されている点にある。したがって、図15の遊技用システムには、プリペイドカード12を発行するカード販売機4やカードユニット10は示されていない。
【0100】
この第2実施形態では、先の第1実施形態と同様に遊技場管理装置2から呼出ランプ装置6に貸玉料情報が送信される。そして、呼出ランプ装置6に記憶されている貸玉料が玉貸機110aに送信されることにより玉貸機110aの貸玉料が設定される。玉貸機110aの貸玉料が設定された後は、硬貨を硬貨受入部101aに投入すれば、投入額が表示部107aに表示された後、貸玉料に応じた額が投入硬貨から減額され、貸玉が玉払出し部103aから遊技機9の上皿に貸出される。なお、106aは釣り払出し部であり、102aは紙幣受入部である。
【0101】
第1実施形態と比較すると、玉貸しの際にプリペイドカード12を必要としない分だけ、システム構成が単純化される。なお、図15に示すシステムブロック図の構成およびシステムの内容は、カードユニット10が玉貸機110aに置き換えられ、カード販売機4が存在しない点を除いては、図1に示した第1実施形態と同様であるために、図15に示すシステムブロック図についてのこれ以上の詳細な説明は省略する。
【0102】
図16は、玉貸機110aの構成を示すブロック図である。玉貸機110aは、制御手段100a、硬貨受入部101a、紙幣受入部102a、玉払出し部103a、情報入力部104a、情報出力部105a、釣り払出し部106a、表示部107aを含む。
【0103】
呼出ランプ装置6に正規の会員カード11が挿入されていることを条件にして、呼出ランプ装置6から情報入力部104に継続的に貸玉料情報が入力される。玉貸機110aは、この貸玉料情報が入力されていることを条件にして玉貸しを許容する。硬貨受入部101aまたは紙幣受入部102aに現金が投入されれば、制御手段100aは投入金額を識別し、表示部107aに投入金額を表示するための制御信号を出力する。制御手段100aは、入力されている貸玉料情報に基づいて貸玉料を設定し、投入金額と貸玉料とに応じてパチンコ玉の貸出数を算出する。たとえば、貸玉料が4円に設定された場合には「投入金額/4」の演算がなされて貸出数が算出され、貸玉料が2円に設定されている場合には、「投入金額/2」の演算がなされて貸出数が算出される。そして、制御手段100aは、算出した貸出数のパチンコ玉を玉払出し部103aから払出す処理を実行する。さらに制御手段100aは、貸玉の払出しを行なう毎に貸玉数を特定可能な貸玉情報を情報出力部105aを介して遊技場管理装置2および呼出ランプ装置6へ出力する。なお、制御手段100aは、算出した貸出数が所定の制限数を超える場合には、制限数のパチンコ玉を玉払出し部103aから払出すとともに残金を釣り銭として釣り払出し部106aから返却する処理を実行する。また、現金投入の後、情報入力部104に貸玉料情報が入力されない場合には、貸出数を算出することなく投入された現金をそのまま返却する。呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されていないと考えられるため、玉貸しを許容すべきでないからである。
【0104】
図17は、呼出ランプ装置6によって実行される情報入出力処理の内容を説明するためのフローチャートである。なお、この第2実施形態では、第1実施形態と同様のイニシャライズ処理(図12(a)のSE1)が実行された後、以下に説明する情報入出力処理が実行され、続いて、呼出ランプ装置6の表示部6aと呼出表示部6bの表示制御を行う表示制御処理(図12(a)SE3)とカードリーダライタ処理(図12(a)のSE4)とが繰返し実行されるが、ここでは、情報入出力処理の内容のみを以下に詳細に説明し、その他の処理の詳細な説明は省略する。
【0105】
情報入出力処理では、まず、情報入力用ポートに情報を入力する処理が実行される(SK1)。次に、何らかの遊技情報が継続的に入力されているか否かが判断される(SK2)。継続的に入力されている遊技情報が存在しない場合には、確変継続回数をカウントするための確変継続カウンタのカウンタ値がリセットされる(SK10)。確変状態にあることを示す確変情報は、確変図柄で大当りが発生してから所定回数大当りが発生し遊技状態が通常状態に変化するまで継続的に立上がった状態で出力されている。したがって、遊技状態が確変状態にある場合には、SK2で少なくとも確変情報が入力されるたびにYESの判断がなされる。一方、SK2で何らの遊技情報も入力されていない場合には確変が終了していることを意味する。したがって、この場合には確変継続回数をカウントするカウンタがリセットされるのである。
【0106】
一方、SK2で何らかの遊技情報が入力されていると判断された場合には、入力されている遊技情報に対応するカウンタを加算更新する処理が実行される(SK3)。次に、確変継続カウンタのカウンタ値が0であるか否かが判断される(SK4a)。確変継続カウンタのカウント値が0の場合には確変は発生していないために処理が後述するSK6に移行する。一方、確変継続カウンタが0でない場合には新規に大当り情報が入力されているか否かが判断される(SK4b)。確変継続カウンタのカウント値が0でない状態で新たに大当り情報が入力された場合には確変継続カウンタのカウント値を更新(+1)し(SK5)、確変継続回数が更新される。
【0107】
次にSK5あるいはSK8の処理が終了した後、またはSK4aでYESの判断がされるかもしくはSK4bでNOの判断がされた後、貸玉料情報が遊技場管理装置2から入力されたか否かが判断される(SK9)。貸玉料情報が入力されていない場合には、後述のSK11に処理が移行する。貸玉料情報が入力されている場合には、入力された貸玉料情報に基づいて内部の貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を書換える処理が行なわれる(SK10)。次に、認証処理を終えた正規の会員カード11が挿入された状態にあるか否かが判断される(SK11)。そして、そのような会員カード11が挿入されていない場合には、処理が終了する。一方、そのような会員カード11が挿入されている場合には、貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を特定可能な貸玉料情報が玉貸機110aに出力された後(SK12)、処理が終了する。貸玉料情報が玉貸機110aに出力されることにより、玉貸機110aでは玉貸しが許容される。したがって、呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されている限り、SK12のステップによって貸玉料情報が連続的に玉貸機110aに出力されることになる。玉貸機110aは、この貸玉料情報に基づいて貸玉料を設定する。
【0108】
図18は、玉貸機110aの処理内容を説明するためのフローチャートである。玉貸機110aでは、まず、所定のイニシャライズ処理が実行される(SN1)。次に、遊技機9等から入力される情報に基づいて玉貸し可能であるか否かが判断され(SN2)、玉切れ等の異常が発生しておらず玉貸し可能である場合には現金が硬貨受入部101aまたは紙幣受入部102aに投入されたか否かが判断される(SN3)。そして、現金が投入されたことを条件に投入された貨幣の種類が識別される(SN4)。次に、呼出ランプ装置6から貸玉料情報が入力されているか否かが判断される(SN5)。この貸玉料情報は、図17のSK12で出力される情報である。呼出ランプ装置6から貸玉料情報が入力されていない場合には、返却額があるか否かが判断され(SN11)、投入された現金がそのまま釣り払出し部106aから返却される(SN12)。これにより、呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されていない場合に、玉貸が許容されてしまうことを防止できる。
【0109】
一方、SN5で貸玉料情報が入力されている場合には、投入された金額が表示部107aに表示される(SN6)。次に、入力された貸玉料情報に基づいて貸玉料が4円であるか2円であるかが判断される(SN7)。貸玉料が4円の場合には貸玉数カウンタに「投入金額/4」がセットされ(SN8)、貸玉料が2円の場合には貸玉数カウンタに「投入金額/2」がセットされる(SN9)。貸玉数カウンタは、投入金額に応じて貸出す玉数を定めるカウンタである。たとえば、投入金額が100円の場合には、SN8では貸玉数カウンタに「25」がセットされて25個のパチンコ玉の貸出しが行なわれる。一方、SN9では、貸玉数カウンタに「50」がセットされて50個のパチンコ玉の貸出しが行なわれる。なお、SN8およびSN9では、それぞれ貸玉数カウンタの上限値が125および150と定められており、1回の玉貸で貸出し可能な玉数が制限されている。
【0110】
次に、貸玉数カウンタにセットされた額に相当する金額が減額され、減額後の残高が表示される(SN10)。次に、返却額があるか否かが判断され(SN11)、貸玉数カウンタの上限値を超える金額が投入されている場合には超過分の金額を釣銭として返却する処理が実行される(SN12)。その後、処理が前記SN2へ移行する。
【0111】
第3実施形態
次に、図19を参照して第3実施形態について説明する。図19は、第3実施形態に係る遊技用システムを遊技場1に適用した場合のシステム構成を示すシステムブロック図である。
【0112】
第3実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態では遊技の結果遊技者の所有となったパチンコ玉をジェットカウンタ3で精算する際に貸玉料が特定され、貸玉料に応じた計数値が計数カードに記録されて発行されるように構成されているのに対し、第3実施形態ではジェットカウンタ3の計数結果がそのまま記録された計数カードが発行され、景品処理装置8aで計数カードによる景品交換処理を行う際に貸玉料に応じて景品交換率が定められて景品と計数値とが交換されるように構成されている点にある。
【0113】
かかる構成を実現するために、第3実施形態は先の第1実施形態と比較してそのシステム構成が以下の点で異なっている。まず、先の第1実施形態では、遊技者が遊技を終えて会員カード11を呼出ランプ装置6から排出させることに基づいて、呼出ランプ装置6からジェットカウンタ3に会員カード返却情報(会員カード11のID、遊技機9の台番号、貸玉料を含む)が出力され、さらに、台管理装置5からジェットカウンタ3に個別差玉情報(遊技者が遊技の結果所有しているパチンコ玉数を概略特定可能な概略情報)が出力されるのに対し、この第3実施形態では、会員カード返却情報と個別差玉情報の出力先が景品処理装置8aに変更されている。図19の呼出ランプ装置6aから景品処理装置8aに向かう実線矢印は、会員カード返却情報が呼出ランプ装置6aから景品処理装置8aへ出力されることを表しており、台管理装置5aから景品処理装置8aに向かう実線矢印(▲1▼)は、個別差玉情報が台管理装置5aから景品処理装置8aへ出力されることを表している。さらに、第3実施形態では、ジェットカウンタ3aで計数カードが発行されることに基づいてジェットカウンタ3aから景品処理装置8aへ計数カードのカードナンバーと会員カード11のIDとを特定可能な計数結果情報が出力される。図19のジェットカウンタ3aから景品処理装置8aに向かう実線矢印(▲2▼)は、計数結果情報がジェットカウンタ3aから景品処理装置8aへ出力されることを表している。
【0114】
第3実施形態における遊技用システムの精算手順について以下に説明する。なお、プリペイドカード12を発行してから遊技機9で遊技が行われ、遊技が終了されるまでに行なわれるシステムの処理内容は、第1実施形態と同様である。
【0115】
まず、遊技者が遊技を終えて呼出ランプ装置6aから会員カード11を排出させることに基づいて、呼出ランプ装置6aは景品処理装置8aへ会員カード返却情報を出力するとともに台管理装置5aへ情報出力要求信号を出力する。台管理装置5aは情報出力要求信号を受けて内部に記憶している個別差玉情報を景品処理装置8aへ出力する。
【0116】
図示を省略しているが、景品処理装置8aには各種制御を行う制御手段や記憶手段等が構成されている。景品処理装置8aの制御手段は、会員カード返却情報と個別差玉情報に基づいて遊技機9の台番号と貸玉料と個別差玉とを会員カード11のID別に記憶手段内の所定の記憶エリアに記憶する。
【0117】
遊技を終えた遊技者がジェットカウンタ3aに会員カード11を挿入の上、遊技の結果所有したパチンコ玉を計数すれば、計数結果の記録された計数カードが発行される。発行された計数カードには、それぞれの計数カードを識別可能なカードナンバーが記録されている。なお、計数カードに記録されている計数結果は、ジェットカウンタ3aで計数されたパチンコ玉数である。計数カードが発行されると、ジェットカウンタ3aから景品処理装置8aへ計数結果情報が出力される。景品処理装置8aの制御手段は、計数結果情報に基づいて計数カードのカードナンバーと会員カード11のIDとを特定し、特定したIDに対応する記憶エリアを読出してその記憶エリアに計数カードのカードナンバーを記憶する。これにより、そのIDに対応する記憶エリアには、(遊技者が遊技を行なった遊技機9の台番号、貸玉料、個別差玉、計数カードのカードナンバー)がセットで記憶される。
【0118】
次に、計数カードの発行を受けた遊技者が、景品交換を行うために会員カード11と計数カードを景品交換装置8aのカード挿入口に挿入すれば、挿入された会員カード11のIDに対応した記憶エリアの情報(遊技者が遊技を行なった遊技機9の台番号、貸玉料、個別差玉、計数カードのカードナンバー)が読出される。そして、読出された計数カードのカードナンバーがカード挿入口に挿入された計数カードのカードナンバーと一致することを条件にして、計数カードに記録されている計数値と予め記憶されていた個別差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される。許容範囲内である場合には、記憶エリアの情報に基づいて貸玉料が通常額(4円)であるか半額(2円)であるかか判断される。貸玉料が通常額(4円)である場合には、たとえば「計数値×2.5円」相当までの景品との景品交換が許容される。貸玉料が半額(2円)である場合には、たとえば「計数値×1.25円」相当までの景品との景品交換が許容される。
【0119】
個別差玉と計数値との誤差が許容範囲内でない場合には、不正行為が行なわれている可能性があるために、貸玉料が半額(2円)でなおかつ計数値が個別差玉よりも大きいか否かが判断され、そうでない場合には遊技場管理装置2に異常情報が出力されるとともに、景品交換の処理が一旦中断される。遊技場管理装置2に異常情報が出力されれば、遊技場管理装置2側で所定の警報が発せられる。この場合、遊技場の係員が警報に気づいて景品処理装置8aで所定の暫定操作を行なえば、個別差玉と計数値との誤差の許容範囲内での景品交換が許容されることになる。なお、貸玉料が半額(2円)でなおかつ計数値が個別差玉よりも大きい場合には異常情報の出力等は行なわれることなく、「計数値×1.25円」相当までの景品との景品交換が許容される。前述の通り、この場合には不正行為が行なわれているとは考えにくく、遊技場に損害が発生することは考えられないためである。
【0120】
また、計数カードのカードナンバーが内部に記憶されているカードナンバーと相互に一致しない場合には、会員カードと計数カードが景品交換装置8aから排出される。
【0121】
なお、図19では、第1実施形態と同様にプリペイドカード12を使用して玉貸しが行なわれる構成を例に挙げて説明したが、第2実施形態(図15)のようにプリペイドカード12を使用することなく直接現金を玉貸機110aに投入して玉貸しが行なわれるような構成とすることもできることはいうまでもない。
【0122】
第4実施形態
図20は、第4実施形態に係る遊技用システムを遊技場1に適用した場合のシステム構成を示すシステムブロック図である。
【0123】
第4実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態では遊技が行なわれた際の貸玉料などを会員カード11に記録されたIDを利用して特定していたのに対し、第4実施形態ではプリペイドカード212に識別情報(ID)の一例となるカードナンバーを記録し、これにより遊技が行なわれた際の貸玉料などを特定できるように構成されている点にある。したがって、カード販売機204から発行されるプリペイドカード212には、カード度数情報に加えて、各プリペイドカード212を識別するための識別情報(ID)の一例となるカードナンバーが記録されている。
【0124】
さらに、第1実施形態では、貸玉料情報が遊技場管理装置2から呼出ランプ装置6に送信されるのに対し、この第4実施形態では、貸玉料情報が遊技場管理装置2からカードユニット10に直接送信される。
【0125】
会員遊技者が所持する会員カードの会員ナンバーを利用することに代えて、プリペイドカード212に記録したカードナンバーを利用して貸玉料などを特定するために、遊技場会員に限られることなく、より多くの遊技者が遊技用システムを利用可能となり、遊技場はより多くの集客を期待できるようになる。
【0126】
以下に、第4実施形態の遊技用システムについて説明する。まず、遊技場管理装置202の貸玉料設定手段2aから貸玉料情報がカードユニット210に送信される。貸玉料情報は、たとえば、遊技場係員が貸玉料設定手段2aで所定操作することに基づいて、あるいは、開店時刻に合わせて自動的に送信される。貸玉料情報を受信したカードユニット210は、これを内部の記憶エリアに記憶する。カードユニット210は、この記憶情報に基づいて貸玉料を設定する。
【0127】
カードユニット210のカード挿入口210aにプリペイドカード212が挿入されれば、プリペイドカード212の記録情報がカードユニット210で読出される。遊技者が貸玉操作を行なって貸玉を受ければ、その時の貸玉料がプリペイドカード212に記録されているカードナンバーとともにカードユニット210に登録される。
【0128】
遊技機209で打玉が打込まれる毎に打込玉数を特定可能な打込玉情報が発生し、賞球や貸玉が払出される毎にその玉数を特定可能な補給情報が発生する。これらの補給情報および打込玉情報は、遊技機設置島(図示省略)から各遊技機209別に各台管理装置205へ入力される。台管理装置205は、補給情報と打込玉情報とから前述した総合差玉と個別差玉とを算出する。台管理装置205は、遊技場管理装置202からの出力要求情報に応じて1日当りの総合差玉を特定可能な差玉情報を遊技場管理装置202へ出力する。さらに台管理装置205は、個別差玉を利用して遊技者の持玉を常時監視する。そして、遊技者の持玉がなくなった場合には、遊技機209へ打止情報を出力して遊技機209を遊技不可能な状態に打止制御する。
【0129】
また、遊技機209から呼出ランプ装置206へは、各種遊技情報が遊技状況に応じて出力される。呼出ランプ装置206はこれらの情報を計数し、必要に応じて遊技場管理装置202へ出力する。また、所定回数の大当りが遊技機209で発生したこと等を条件に、遊技機209へ打止情報を出力して遊技機209を打止状態に制御する。さらに呼出ランプ装置206には、前述した呼出しランプや、会員カードを挿入するためのカード挿入口などが設けられている。遊技者が遊技場係員を呼出すための所定操作を行なえば、呼出しランプが点灯して遊技係員への報知が行なわれる。カード挿入口に会員カードを挿入すれば、遊技場会員にのみ許容される有利な条件で遊技が提供される。
【0130】
やがて遊技機209における遊技が終了してカードユニット210からプリペイドカード212が排出されれば、カードユニット210から台管理装置205へ情報出力要求信号が出力される。台管理装置205は、情報出力要求信号に応じて個別差玉を特定可能な個別差玉情報をジェットカウンタ203へ出力した後、個別差玉の計数値をリセットして次回の遊技に備える。この個別差玉情報は、遊技者毎にその遊技者の遊技開始から遊技終了までの間に算出された個別差玉に基づく情報であり、遊技者が所有しているはずのパチンコ玉数を概略的に特定できる情報(概略特定情報)である。
【0131】
また、カードユニット210は、遊技が終了してプリペイドカード212が排出されるのと同時にプリペイドカード返却情報をジェットカウンタ203へ出力する。プリペイドカード返却情報には、カードユニット210に挿入されていたプリペイドカード212のカードナンバー、遊技機209を特定可能な台番号、プリペイドカード212のカードナンバーに対応してカードユニット210に記憶されている貸玉料が含まれている。
【0132】
以上によりジェットカウンタ203では、台管理装置205から出力された個別差玉情報とカードユニット210から出力されたプリペイドカード返却情報とに基づいて、カードナンバーによって特定される遊技者が遊技を行なった遊技機209の台番号、遊技の結果遊技者が所有したパチンコ玉の概数、貸玉料を特定可能となる。なお、ジェットカウンタ203は、複数の台管理装置205およびカードユニット210と接続されており、複数台の遊技機209の遊技結果を精算可能に構成されている。
【0133】
遊技機209で遊技を終えた遊技者は、遊技の結果所有したパチンコ玉をジェットカウンタ203に投入することにより遊技結果価値の精算を行なう。ジェットカウンタ203はプリペイドカード212を受付け可能に構成されており、プリペイドカード212をジェットカウンタ203に挿入することによりそのプリペイドカード212のカードナンバーが判明し、予めジェットカウンタ203に入力されている個別差玉情報とプリペイドカード返却情報とに基づいて計数値と個別差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される。このように、ジェットカウンタ203では個別差玉と遊技者が投入したパチンコ玉の数とを比較照合して両者に許容範囲を超えた大きな差がないか否かをチェック可能であるために、たとえば、貸玉料4円で遊技を行なった結果所有したパチンコ玉に貸玉料2円で貸出しを受けたパチンコ玉を混入させて計数する等といった不正行為を精算前に未然に発見することが可能になる。
【0134】
比較照合の結果、許容範囲の場合には、さらにプリペイドカード返却情報に基づいて貸玉料が参照され、貸玉料が4円の場合には計数値がそのまま記録された計数カードがジェットカウンタ203から発行される。一方、貸玉料が2円の場合には、計数値がその半値に減額されて減額後の値が計数値として計数カードに記録され、ジェットカウンタ203から発行される。ジェットカウンタ203での計数結果は計数情報として遊技場管理装置202へ出力される。
【0135】
一方、個別差玉と計数値との差が許容範囲にない場合には、貸玉料が4円であることを条件にしてジェットカウンタ203から遊技場管理装置1へ異常情報が出力されてその旨が遊技場係員に報知されるとともに、計数カードの発行が禁止される。貸玉料4円で遊技を行なった結果所有したパチンコ玉に貸玉料2円で貸出しを受けたパチンコ玉を混入させて計数する等といった不正行為が行なわれている可能性があるためである。この場合には、計数の異常に気づいてジェットカウンタ203に駆けつけた遊技場係員による所定操作が行なわれることを条件にして、許容範囲内の計数値の記録された計数カードがジェットカウンタ203から発行される。
【0136】
個別差玉と計数値との差が許容範囲になく、かつ、計数値の方が個別差玉よりも多い場合であっても、プリペイドカード返却情報によって特定される貸玉料が2円である場合には、遊技場係員への報知は行なわれることなくその計数値に基づいた計数カードが通常通り発行される。そもそも貸玉料が2円である場合には、前述のような不正行為が行なわれることは考えにくく、許容範囲を超える誤差によって遊技場が不利益を被ることはないためである。
【0137】
しかしながら、計数値の方が個別差玉に比べて異常に少ない場合には、たとえプリペイドカード返却情報によって特定される貸玉料が2円であっても、次のような不正行為を企む者が現れる可能性がある。すなわち、多量のパチンコ玉を貸玉料2円という安い単価で入手しておいて遊技機209で名目上の遊技を行ない、所有しているパチンコ玉のごく一部をジェットカウンタ203で精算した後、再び遊技を行なう際に、玉貸料2円で既に入手しているパチンコ玉を貸玉料4円の遊技に使用するという行為である。前述の通り、台管理装置205は遊技機209の個別差玉を利用して遊技者の持玉を常時監視しており、遊技者の持玉がなくなったと判断できる場合には、遊技機209を打止制御するため、上記不正行為が実際に成功することはない。しかしながら、そのような不正行為を未然に防止するために、計数値の方が個別差玉に比べて異常に少ない場合には、ジェットカウンタ203により不正の可能性があるものとみなされ、ジェットカウンタ203から遊技場管理装置1へ異常情報が出力されるとともに、計数カードの発行が禁止される。
【0138】
なお、ジェットカウンタ203から発行された計数カードは、たとえば景品処理装置208に挿入することにより所望の景品と交換することが可能になる。景品処理装置208で景品交換操作が行なわれた場合には、景品交換額や景品交換種類を特定可能な情報が景品処理装置208から遊技場管理装置202へ出力される。
【0139】
以上のシステム構成によれば、貸玉料に応じた態様でパチンコ玉を精算する際に必要となる前記貸玉料が、パチンコ玉の貸出しに使用されるプリペイドカード212を有効利用して特定可能となり、遊技者がプリペイドカード212を用いてパチンコ玉の貸出しを受けることができるばかりでなく、そのプリペイドカード212を使用して貸玉料に応じた精算を受けることもでき、遊技者の利便性が向上される。また、従来より利用されているプリペイドカード有効利用することができることから、貸玉料等を特定するための情報が記録されたカードをわざわざ一から製造する必要がなくなり、遊技場は新規にカードを導入するコストを省くことができる。
【0140】
図21は、カード販売機204の構成を示すブロック図である。カード販売機204は、制御手段240、操作部245b、カードリーダライタ243bを含むカード発行部243、貨幣受入部246、釣り払出し部247、情報送信部249a、情報出力部249bを含む。なお、情報送信部249aは、プリペイドカード212を管理し各遊技場201へプリペイドカード212を納入しているプリペイドカード管理会社の中継装置(図示省略)と情報の送受信が可能に構成されている。
【0141】
貨幣受入部246に貨幣が受入れられれば金額情報が制御手段240に入力される。カード販売機204には、カード度数の異なる複数種類のプリペイドカード212が予めストックされている。なお、操作部242には、複数種類のプリペイドカード212のうち、いずれを購入するのかを遊技者が選択可能な選択ボタン(図示省略)が各プリペイドカード212に対応して設けられている。制御手段240は、金額情報に基づいて、発行可能なプリペイドカード212の種類を決定する。そして、決定したプリペイドカード212に対応する選択ボタンを点灯させる制御を行なう。点灯中の操作ボタンのうち、いずれかが操作されれば、選択情報が制御手段240へ出力される。制御手段240はこの選択情報に基づいて発行すべきプリペイドカード212を特定し、特定されたプリペイドカード212をカード発行部243へ案内する。カード発行部243に案内されたプリペイドカード212は、カードライタ243bでカードナンバーとセキュリティ情報とが記録された後、発行される。制御手段240は、釣銭を返却する必要がある場合には、釣り払出し部247より釣銭を払出す。また、情報出力部249bからは、カード発行情報、カード切れ情報、釣銭切れ情報等の各種情報が遊技場管理装置202へ出力される。さらに制御手段240は、プリペイドカード212が販売される毎に売上額を特定可能な売上情報を情報送信部249aを介して中継装置(図示省略)へ出力する。
【0142】
図22は、呼出ランプ装置206の構成を示すブロック図である。呼出ランプ装置206は、各遊技機209に対応してその上部に設けられている。呼出ランプ装置206は、制御手段260、会員カードの記録情報を処理するカードリーダライタ261、操作部262、情報入力部263、情報記憶部264、情報出力部265、通信部266、呼出ランプとして機能するとともに呼出ランプ装置206の操作手順等を表示する表示部267を含む。なお、図示を省略するが、操作部262には、会員カードに対応して定められた暗証番号を入力するためのテンキーや、会員カード排出ボタンなどが含まれている。
【0143】
遊技機209から情報入力部263には、確変情報、大当り情報、始動情報等の遊技情報が随時入力される。制御手段260はこれらの遊技情報の入力に基づいて大当り回数や確率変動継続回数、始動回数を計数し、計数結果を情報記憶部264へ記憶させる制御を行なう。制御手段260は、たとえば遊技場管理装置202からの情報送信要求に応じて情報記憶部264に記憶されている各種遊技情報を通信部266を介して遊技場管理装置202へ出力する。
【0144】
制御手段260は、たとえば遊技場管理装置202からの打止指令に応じて情報出力部265を介して遊技機209へ打止情報を出力する。これにより、たとえば、大当りが所定回数継続したことなどを条件にして、遊技機209が打止状態となる。
【0145】
制御手段260から表示部267へは、各種表示制御情報が出力される。遊技者が呼出ランプ装置206で所定の係員呼出操作を行なえば、呼出ランプ装置206に設けられている呼出ランプを点灯させるための制御が行なわれるとともに情報出力部265を介して呼出情報が島呼出ランプへ出力される。島呼出ランプは、呼出ランプ装置206が設置されている遊技機設置島毎に対応して設けられており、この島呼出ランプの点灯により遊技場係員への報知が行なわれる。
【0146】
また、特に会員カードを所持する会員遊技者は、呼出ランプ装置206に会員カードを挿入した後、操作部262で暗証番号の照会を行なうことを条件にして、表示部267に各種の会員向け遊技情報を表示させたりすることが可能となり、その呼出ランプ装置206に対応する遊技機209で有利に遊技を行なえるようになる。
【0147】
図23は台管理装置205の構成を示すブロック図である。台管理装置205は、制御手段250、情報入力部251、情報記憶部252、情報出力部253、通信部254を含む。
【0148】
遊技機209から情報入力部251には各種遊技情報が入力される。また、遊技機209の補給情報および打込玉情報は、遊技機209が配設されている遊技機設置島から情報入力部251に入力される。制御手段250は、情報入力部251に入力される補給情報や打込玉情報、その他の遊技情報を計数する。たとえば情報記憶部252には、補給情報を計数するための補給カウンタと打込玉情報を計数ための打込玉カウンタとが記憶されており、制御手段250は補給情報および打込玉情報の入力に応じて各カウンタのカウンタ値を更新するとともに個別差玉と総合差玉とを算出して情報記憶部252に記憶する処理を実行する。さらに情報入力部251には、カードユニット210から情報出力要求信号が入力される。情報出力要求信号は、遊技者の遊技終了時にカードユニット210から出力される情報である。制御出力250は、この情報出力要求信号に基づいて内部に記憶している個別差玉情報を情報出力部253を介してジェットカウンタ203へ出力する。ジェットカウンタ203では、この個別差玉情報に基づいて遊技者が獲得したパチンコ玉の数が概略特定される。
【0149】
台管理装置205は、カードユニット210より入力される情報出力要求信号に応じて個別差玉情報をジェットカウンタ203へ出力する。このため、たとえば、遊技中に刻々と変化する個別差玉に対応して個別差玉情報を逐次ジェットカウンタ203へ出力する場合と比較して、ジェットカウンタ203が個別差玉情報を処理する回数を低減させることができる。これにより、ジェットカウンタ203の処理負担が軽減される。
【0150】
通信部254は遊技場管理装置202と接続されている。遊技場管理装置202は台管理装置205へ情報出力要求信号を出力する。この情報出力要求信号は通信部254で受信され制御手段250に入力される。制御手段250はこの情報の入力に応じて内部に記憶している各種遊技情報を通信部254を介して遊技場管理装置202へ送信する。
【0151】
さらに台管理装置205は、個別差玉を利用して遊技者の持玉を常時監視する。そして、たとえば個別差玉=0となり、遊技者の持玉がなくなった場合には情報出力部253から遊技機209へ打止情報を出力して遊技機209を遊技不可能な状態に打止制御する。打止制御が行なわれることにより、予めパチンコ玉を安い貸玉料で貸受けて、これを高い貸玉料に設定されたカードユニット210に対応する遊技機209で使用するという不正行為を防止できる。個別差玉は遊技機209に対応するカードユニット210から貸出された貸玉数をも含めて算出されるために(個別差玉=貸玉数+賞球数−打込玉数)、外部からパチンコ玉を持込んでこれを使用することを試みても、「貸出数+賞球数」以上の数のパチンコ玉を使用して遊技を行なう時点で「個別差玉=0」となって遊技機209が不能動状態となり、それ以上の打込玉数を発生させることができなくなるためである。
【0152】
図24は、ジェットカウンタ203の構成を示すブロック図である。ジェットカウンタ203は、制御手段230、カードリーダライタ231、玉計数部232、操作部233、情報入力部234、情報記憶部235、計数カード発行部236、情報出力部237、通信部238、表示部239を含む。
【0153】
情報入力部234には、台管理装置205から出力された個別差玉情報と、カードユニット210から出力されたプリペイドカード返却情報とが入力される。制御手段230はこれらの入力情報をプリペイドカード212のカードナンバー別に情報記憶部235に記憶し、そのカードナンバーにより特定される遊技者が後に行なう計数動作に備える。
【0154】
遊技者が遊技結果価値の一例となるパチンコ玉を計数するために自己のプリペイドカード212をジェットカウンタ203に挿入すれば、カードリーダライタ231によりプリペイドカード212の記録情報が読取られる。制御手段230は、カードリーダライタ231で読取られた情報に基づいてプリペイドカード212に記録されているカードナンバーを割出し、情報記憶部235からこのカードナンバーに対応する情報(貸玉料情報、個別差玉情報、遊技機209の台番号)を読出す。
【0155】
計数を開始させるための所定操作が操作部233で行なわれれば、計数スイッチ(図示省略)でその操作が検出され、検出信号が制御手段230に入力される。その後、玉計数部232にパチンコ玉が投入されれば、玉計数部232でパチンコ玉の計数が開始される。制御手段230は、計数の進行に応じて表示部239へ表示制御用信号を出力し、玉計数部232における計数状況を表示部239に表示させる。やがて操作部233で計数の終了操作が行なわれると、これが終了スイッチ(図示省略)により検出され、その検出信号が制御信号230に入力される。
【0156】
制御手段230は、玉計数部232の計数結果と情報記憶部235に記憶されている個別差玉情報とを比較し、両者の誤差が許容範囲内であることを条件に計数カードの発行処理を実行する。計数カードの発行処理により計数カードに記録される計数値は、貸玉料情報により異なる。通常の貸玉額(4円)の場合には、玉計数部232の計数結果がそのまま計数カードに記録されて計数カード発行部236から計数カードが発行される。一方、貸玉料が半値(2円)に設定されている場合には、玉計数部232の計数結果を1/2した値が計数値として計数カードに書込まれて計数カード発行部236から発行される。
【0157】
一方、個別差玉と計数値との差が許容範囲にない場合には、不正行為のおそれがあるか否かが判断されてその判断結果によっては、通信部238から遊技場管理装置1へ異常情報が出力されるとともに、計数カードの発行が禁止され、不正行為の防止が図られる。なお、情報出力部237から遊技場管理装置202へは、玉計数部232の計数結果が出力される。
【0158】
以上説明したジェットカウンタ203によれば、貸玉料に応じた精算をパチンコ玉の計数段階で行なうことが可能となる。したがって、たとえば、ジェットカウンタ203では貸玉料に因らず計数値をそのまま計数カードに書込んで発行し、景品処理装置208で景品交換処理を行なう際に貸玉料に応じた率で景品交換を行なう場合等と比較して、早い段階で貸玉料に応じた精算を行なうことが可能になる。また、計数カードにはすでに貸玉料に応じた態様で計数値が記録されているために、この計数カードで景品交換の処理を行なう際には貸玉料を考慮することなくその計数値に基づいて処理を行なうことが可能となる。このため、景品処理装置208は貸玉料やプリペイドカード212を識別可能に構成する必要がなく、従来から使用されている装置をそのまま流用可能である。
【0159】
図25は、カードユニット210の構成を示すブロック図である。カードユニット210は、制御手段211、情報入力部213、情報出力部214、情報送信部215、玉貸通信部216、LED回路部217、カードリーダライタ218を含む。
【0160】
まず、遊技場管理装置202から情報入力部213には、貸玉料情報が入力される。貸玉料情報を受信した制御手段211は、その貸玉料情報に基づいて内部の貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を書換える。
【0161】
カードユニット210にプリペイドカード212が挿入されれば、プリペイドカード212の記録情報がカードリーダライタ218で読出される。制御手段211は、記録情報に基づいてカード残度数を特定する。そして、カード残度数の表示のための残度数表示信号をLED回路部217へ出力する。LED回路部217へ出力された信号は、遊技機209に設けられた度数表示部(図示省略)に入力され、カード残度数が表示される。
【0162】
制御手段211は、玉貸通信部216を介して玉貸しのための制御を行なう。、遊技機209に設けられた玉貸ボタン(図示省略)で貸玉操作が行なわれると、その旨が玉貸通信部216を介して制御手段211へ通知される。制御手段211はプリペイドカード212から記憶エリアの貸玉料に応じた度数を引落とすとともに玉貸許可信号を玉貸通信部216を介して遊技機209へ出力し、玉の貸出しを許容する。さらに制御手段211は、貸玉料をカードナンバーとともに内部の記憶部に記憶する。また、制御手段211は、貸出額を特定可能な貸出情報を情報出力部214および情報送信部215からそれぞれ遊技場管理装置202とプリペイドカード管理会社の中継装置(図示省略)に出力する。
【0163】
カードユニット210に対応する遊技機209で遊技者が遊技を終え、遊技機209に設けられた所定のカード返却ボタン(図示省略)を押圧すれば、返却信号が玉貸通信部216を介して制御手段211に入力される。制御手段211は、返却信号に応じてカードユニット210に挿入されているプリペイドカード212を排出する排出制御を行なう。さらに、制御手段211は、プリペイドカード212が排出されることに基づいて遊技者の遊技の終了を認知する。そして、情報出力部214を介して台管理装置205へ情報出力要求信号を出力し、情報出力部214を介してジェットカウンタ203へプリペイドカード返却情報を出力する。このように、カードユニット210は遊技者の遊技が終了したことをプリペイドカード212の返却操作に基づいて認知するように構成されており、遊技者の遊技が終了したか否かが比較的単純な制御で判断し得る。
【0164】
次にジェットカウンタ203の処理内容を図26および図27に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、この第4実施形態では、第1実施形態と同じ順序で図8(a)の各処理が実行されるが、ここでは、情報入力処理と計数処理の内容のみを以下に詳細に説明する。
【0165】
まず、図26を参照して、情報入力処理について説明する。はじめに、情報入力ポートに各種情報を入力するためのポート入力処理が実行された後(SI1)、プリペイドカード返却情報がカードユニット210から入力されているか否かが判断され(SI2)、入力がない場合には後述するSI4に処理が移行する。一方、プリペイドカード返却情報が入力されている場合には、入力情報からプリペイドカード212のカードナンバー、遊技機209の台番号、貸玉料を特定し、これらをカードナンバー別に計数待ち情報記憶エリアに記憶する処理が行なわれる(SI3)。なお、計数待ち情報記憶エリアは情報記憶部235(図24参照)に構成されている。
【0166】
次に、遊技情報(ここでは個別差玉情報)が台管理装置205から入力されているか否かが判断され(SI4)、入力がない場合には処理が終了するが,入力されている場合には入力情報に基づいて遊技機209の台番号と個別差玉とが特定され、特定された台番号が記憶されている計数待ち情報記憶エリアに個別差玉情報を概略情報として記憶させる処理が実行される(SI5)。このSI5と前記SI3の各処理がそれぞれ実行されることにより、計数待ち情報記憶エリアには、プリペイドカード212のカードナンバー別に遊技機209の台番号と貸玉料情報と概略情報(差玉)とが記憶されることになる。
【0167】
次に、図27を参照して、計数処理を説明する。まず、不正フラグがセットされているか否かが判断される(SO1)。不正フラグは、パチンコ玉の計数結果に異常が認められた場合に後述のSO20でセットされるフラグである。不正フラグがセットされている場合には、後述するSO21に処理が移行する。不正フラグがセットされていない場合には計数カウンタが0であるか否かが判断される(SO2)。計数カウンタは、玉計数部232の計数結果を記憶するカウンタである。計数カウンタが0でない場合には、微小時間で繰返し実行される計数処理の処理途中において既に計数処理が開始されているために、処理が後述するSO7に移行する。計数カウンタが0の場合には、計数処理の開始前であるためにプリペイドカード212が挿入されたか否かが判断される(SO3)。プリペイドカード212が挿入されていない場合には処理が終了するが、挿入された場合にはプリペイドカード212の記録情報が読出され(SO4)、読出されたカードナンバーに対応した情報の記憶されている計数待ち情報記憶エリアのアドレスを指定してエリア情報を読出す処理が実行される(SO5)。次に、計数を許容する旨の表示が表示部239で行なわれる(SO6)。次に、計数操作が検出されたか否か(計数スイッチがONとなったか否か)が判断され(SO7)、計数スイッチがONとなっていない場合には後述するSO9に移行するが、計数スイッチがONとなっている場合には玉数を計数する処理が実行され、計数カウンタのカウンタ値が計数に応じて更新(+n)される(SO8)。
【0168】
次に、計数がすべて終了したか否か(終了スイッチがONとなったか否か)が判断され(SO9)、計数が終了していない場合には一旦処理が終了して再び計数処理が実行された際にSO2でNOの判断がなされ処理がSO7に移行する。一方、計数が終了している場合には計数カウンタのカウンタ値と既に読出されている概略情報(個別差玉情報)とを比較する処理が実行される(SO10)。
【0169】
次に、計数カウンタのカウンタ値と概略情報により特定される差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される(SO11)。許容範囲内である場合には、たとえばジェットカウンタ203に挿入されているプリペイドカード212の貸玉料が4円に設定されている場合において、精算者が他人から貸玉料2円で貸出されたパチンコ玉を貰い受けてすべて4円で計数して不当な利得を得る等という不正行為は行なわれていないことになる。したがってこの場合には、SO12以下の計数カード発行処理が実行される。すなわち、貸玉料が通常の半額(2円)に設定されて遊技が行なわれたか否か(半額遊技が行なわれたか否か)が判断され(SO12)、貸玉料が通常額(4円)である場合には計数カードに計数カウンタ値がそのまま書込まれて発行される(SO14)。貸玉料が通常の半額(2円)に設定されて半額遊技が行なわれた場合には、計数カウンタ値が1/2された後(SO13)に、計数カードの発行処理(SO14)が実行される。計数カードの発行後、計数カウンタがリセットされ(SO15)、遊技場管理装置202へ計数情報が出力される(SO16)。次に、計数カード発行処理が行なわれたことにより不要となった概略情報を消去する処理が実行され(SO17)、すべての計数処理が終了する。
【0170】
一方、計数カウンタ値と概略情報との誤差が許容範囲でない場合には、前述の不正行為が行なわれている可能性がある。この場合には、まず半額遊技が行なわれており、なおかつ許容範囲より多く計数されたか否か(計数カウンタ値が概略情報で特定される個別差玉よりも大きいか否か)が判断される(SO18)。半額遊技でない場合、または、半額遊技ではあるが計数カウンタ値が個別差玉よりも小さい場合には、前述した不正行為の可能性があるために、このSO18でNOと判断される。そして、遊技場管理装置202に異常情報が出力され(SO19)、不正フラグがセットされる(SO20)。
【0171】
一方、SO18において、半額遊技が行なわれていてなおかつ許容範囲より多く計数されたものである場合には異常情報の出力等は行なわれることなく、処理が前記SO13に移行して通常どおりに計数カードを発行する処理が実行される(SO14〜SO17)。つまり、計数カウンタ値が許容範囲にない場合であっても半額遊技が行なわれていて、かつ精算対象のパチンコ玉数が概略情報で特定される玉数よりも多い場合には通常どおりに計数カードの発行処理が行なわれる。これは、計数カード発行時に計数カウンタ値が1/2されるために、他人からパチンコ玉を貰い受けてこれを併せて計数することによって得られるメリットがなく、前述の不正行為が行なわれて遊技場に損害が発生することは考えられないためである。
【0172】
SO19で遊技場管理装置202に異常情報が出力されれば、これにより遊技場管理装置202側で所定の警報が発せられる。また、SO20で不正フラグがセットされることにより、計数カードの処理が一旦中断される。次に暫定発行操作が行なわれたか否かが判断される(SO21)。暫定発行操作は、遊技場の係員により行なわれるものである。操作部233において所定の暗証番号の入力その他の特殊操作による暫定発行操作が遊技場係員により行なわれたことを条件に、暫定発行処理が実行される(SO22)。暫定発行処理は、計数カウンタのカウンタ値と概略情報との誤差が許容範囲を超える場合に計数カウンタのカウンタ値を許容範囲内に減算させる処理である。この暫定発行処理が実行されることにより、計数カードに減額更新後の計数カウンタ値が書込まれて計数カードの発行処理が実行される。暫定発行処理の後、処理が前記SO15に移行する。
【0173】
図28は、カードユニット210の処理内容を説明するためのフローチャートである。カードユニット210では、まず、所定のイニシャライズ処理が実行される(SP1)。次に、貸玉料設定処理が実行される(SP2)。貸玉料設定処理が実行されることにより、貸玉料が設定される。処理の詳細については図29で後述する。次に、遊技機209が玉貸し可能であるか否かが判断され(SP3)、玉切れその他の異常が発生している場合にはプリペイドカード受付禁止処理が実行され(SP5)、プリペイドカード212を挿入不可能な状態となる。一方、遊技機209が玉貸し可能である場合にはプリペイドカード受付禁止処理が解除され(SP4)、プリペイドカード212を挿入可能な状態となる。次に、プリペイドカード212が挿入されたことを条件に(SP6)、挿入されたプリペイドカード212の記録情報が読取られて残度数が0よりも大きいか否かが判断される(SP7)。残度数が既に0になっている場合にはプリペイドカード212が排出される(SP18)。一方、残度数が存在する場合には、残度数表示信号が遊技機209へ出力される(SP8)。これにより、プリペイドカード212の残度数が遊技機209の度数表示部に表示される。次に、貸玉操作が行なわれたか否かが判断され(SP9)、操作がない場合には処理が後述するSP17に移行する。貸玉操作があった場合には貸玉料が4円に設定されているか否か(貸玉料が4円に設定されているか2円に設定されているか)が判断される(SP10)。貸玉料が4円の場合には貸玉回数カウンタが5にセットされ(SP11)、貸玉料が2円の場合には貸玉回数カウンタに6がセットされる(SP21)。なお、SP11およびSP21でセットされる貸玉回数カウンタは、1回の貸玉操作でカードユニット210がパチンコ遊技機209に貸玉の指令を出す回数であり、パチンコ遊技機209は1回の指令で100円分(25個)の玉を貸出す。次に、SP12またはSP22で貸玉処理がそれぞれ実行され、それぞれ同数のパチンコ玉が所定数だけ貸出される。さらに、SP12で貸玉処理が実行された後は、残度数から「5」が引落とされ(SP13)、SP22で貸玉処理が行なわれた後は残度数から「3」が引落とされる(SP23)。SP13、SP23の各処理が実行されることにより、それぞれ異なる貸玉料でパチンコ玉の貸出しが行なわれることになる。
【0174】
次に、SP13またはSP23の引落とし残度数に基づいてプリペイドカード212の残度数が更新され(SP14)、引落とし情報が遊技場管理装置202へ出力される(SP15)。次に、中継装置へ引落とし情報が出力される(SP16)。中継装置は、プリペイドカード212を管理する管理会社に各種情報を中継して送信する装置であり、遊技場201内に設置されている。
【0175】
次に、プリペイドカード212の返却操作が行なわれたか否かが判断される(SP17)。返却操作が行なわれていない場合には前記SP9に処理が移行するが、返却操作が行なわれている場合には、プリペイドカード212を排出する制御が行なわれる(SP18)。次に、プリペイドカード返却情報がジェットカウンタ203へ出力される(SP19)。プリペイドカード返却情報には、カードユニット210に挿入されていたプリペイドカード212のカードナンバー、遊技機209を特定可能な台番号、プリペイドカード212のカードナンバーに対応してカードユニット210に記憶されている貸玉料が含まれている。次に、情報出力要求信号が台管理装置205へ出力され(SP20)、処理が前記SP2へ移行する。
【0176】
図29は、図28のSP2で実行される貸玉料設定処理の内容を説明するためのフローチャートである。以下にその内容を説明する。
【0177】
まず、遊技場管理装置2から送信される貸玉料情報が読込まれ(SR1)、貸玉料が4円であるか否か(4円であるかあるいは2円であるか)が判断される(SR2)。貸玉料情報により特定される貸玉料が4円の場合にはカードユニット210における貸玉料が4円に設定される(SR3)。一方、貸玉料情報により特定される貸玉料が2円の場合にはカードユニット210における貸玉料が2円に設定され(SR4)、処理が終了する。
【0178】
第5実施形態
次に、図30〜図41を参照して第5実施形態について説明する。図30は、第5実施形態に係る遊技用システムを遊技場1に適用した場合のシステム構成を示すシステムブロック図である。
【0179】
第5実施形態と第1実施形態との相違点は、第1実施形態ではジェットカウンタ3が多数の遊技機9のパチンコ玉の計数処理を行なうのに対し、第5実施形態では、ジェットカウンタ310が各遊技機309に個別に設けられている点である。さらに、遊技場管理装置302で設定された貸玉料は、各遊技機309を個別に制御する制御装置313へ一旦、送信され、制御装置313によりカードユニット308の貸玉料が設定される。なお、この第5実施形態で使用されるプリペイドカード(PC)311には、第4実施形態のように各プリペイドカードを識別するためのカードナンバーは記録されていない。
【0180】
以下に、第5実施形態の遊技用システムについて説明する。遊技場301には遊技機309を複数台配設可能な遊技機設置島303が設けられている。図示する遊技機設置島303には、複数の遊技機309のうちの1台が示されている。さらに遊技機設置島303には各遊技機309に対応して、計数カード発行機306、カードユニット308、個別ジェットカウンタ310、制御装置313が配設されている。
【0181】
カードユニット308は、プリペイドカード311のカード度数を引落として遊技機309の上皿91(図31参照)に貸玉を貸出す装置である。個別ジェットカウンタ310は、遊技機309から払出された賞球等を計数するために各遊技機309に1対1対応で設けられたジェットカウンタである。個別ジェットカウンタ310は、遊技機設置島3に固定されている。計数カード発行機306は、個別ジェットカウンタ310の計数結果を精算し計数カードを発行するとともに遊技機309から各種遊技情報を収集する。制御装置313は、遊技場管理装置2から貸玉料情報を受信してカードユニット308の貸玉料を設定する。さらに制御装置313は、遊技機309から差玉等の遊技情報を収集するとともに遊技機309の打止制御等を行なう。
【0182】
さらに遊技場301には、プリペイドカード311を販売するカード販売機304、計数カードを受付けて景品交換を行なう景品処理装置5、遊技場管理装置(ホール用管理コンピュータ)2等が配設されている。また、図示を省略しているが、遊技場301にはプリペイドカード管理会社との通信を中継する中継装置が設置されている。プリペイドカード管理会社は、プリペイドカード311を集中管理するとともに各遊技場301へプリペイドカード311を納入している。
【0183】
遊技場管理装置302の貸玉料設定手段302aでは、先の貸玉料設定手段2aと同様に、遊技機309の台番号を指定して遊技機毎に各遊技機309に対応するカードユニット308の貸玉料を設定できる。貸玉料設定手段2aで設定した貸玉料は、遊技場係員の操作に基づいて、あるいは開店時刻などに合わせて定期的に制御装置313に送信される。貸玉料情報を受信した制御装置313は、これを内部の記憶エリアに記憶するとともにカードユニット308に出力する。カードユニット308は、この貸玉料情報に基づいて貸玉料を設定する。一方、玉貸しに必要なプリペイドカード311は、カード販売機304で発行される。現金の投入と引換えにカード販売機304から発行されるプリペイドカード311には、パチンコ玉の貸出しに使用できる貸出価値の一例となるカード度数情報が記録されている。
【0184】
カードユニット308にプリペイドカード311が挿入されれば、プリペイドカード311の記録情報がカードユニット308で読出される。遊技者が貸玉操作を行なえば、制御装置313の出力情報に基づいた貸玉料で玉貸しが行なわれる。なお、貸玉操作によりパチンコ玉が貸出されれば、貸出額を特定可能な貸出情報がカードユニット308から遊技場管理装置302へ出力される。
【0185】
遊技機309で遊技が開始されれば、各種遊技情報が遊技機309から計数カード発行機306へ出力される。計数カード発行機306は各種遊技情報を集計して遊技場管理装置302へ集計結果を出力する。遊技の途中あるいは遊技終了時に個別ジェットカウンタ310で持玉が計数されれば、個別ジェットカウンタ310から制御装置313へ計数結果が出力される。制御装置313は、この計数結果を累積的に記憶する。
【0186】
持玉のすべてが個別ジェットカウンタ310で計数された後、計数カード発行機306で計数カードを発行する操作が行なわれれば、計数カード発行操作情報が制御装置313に入力される。制御装置313は、この計数カード発行操作情報が入力されることに基づいて内部に累積的に記憶している計数値(計数結果)を計数カード発行機306へ出力した後、その計数値を0にリセットする。なお、貸玉料が通常額(4円)の半額(2円)で遊技が行なわれていた場合(以下、半額遊技という)には、内部に記憶している計数値をその半値に減算し、減算後の値を計数値として計数カード発行機306へ出力する。
【0187】
計数カード発行機306は、制御装置313より入力された計数値に基づいて、計数カードを発行する。計数カードには、制御装置313より入力された計数値を特定可能な情報が記録されている。
【0188】
計数カードの発行を受けた遊技者がその計数カードを景品処理装置5に挿入すれば、計数カードに記録された計数値の価値範囲内で景品交換を行なうことが可能とされる。景品処理装置5で景品交換が行なわれれば、景品交換に使用された計数値や景品の種類を特定可能な情報が遊技場管理装置302へ出力される。
【0189】
この第5実施形態によれば、ジェットカウンタ310は遊技機309との対応関係が1対1で予め定められ、その対応関係に従う遊技機309別にパチンコ玉が精算されるために、ある遊技機309での遊技の結果得られたパチンコ玉に他の遊技機309での遊技の結果得られたパチンコ玉を混入させて精算することによる不正行為が行なわれることを防止できる。
【0190】
図31は、遊技機309の設けられた遊技機設置島3の一部を示す正面図である。遊技機設置島3には、複数の遊技機309が並列して設置されており、各遊技機309の間には、それぞれの遊技機309に対応した玉返却装置312とカードユニット308とが設けられている。
【0191】
また、遊技機309の下部には、遊技機309から払出されたパチンコ玉を一時的に貯留可能な個別ジェットカウンタ310が設けられている。この個別ジェットカウンタ310は、各遊技機309に対応した個別ジェットカウンタであり、遊技機設置島3に固定されている。個別ジェットカウンタ310は、遊技機設置島3の内部に設けられた玉回収樋(図示省略)と連通しており、遊技者が玉計数レバー310bをスライド操作することにより個別ジェットカウンタ310内に一時的に貯留されたパチンコ玉が玉計数器310c(図32参照)で計数され、その計数値が個別ジェットカウンタ310の玉数表示部310aに累積して表示される。なお、玉計数器310cで計数されたパチンコ玉は玉回収樋に回収される。
【0192】
さらに、各遊技機309の上部には、計数カード発行機306が設けられている。計数カード発行機306には、計数カード発行機306に設けられた各種スイッチの操作手順の表示や遊技場の係員を呼出した際にその旨の報知表示が行なわれる表示部(呼出ランプ)306d、計数カード発行口306a、操作部306bおよび306c等が設けられている。
【0193】
プリペイドカード311をカードユニット308のカード挿入口308aに挿入の上、遊技者が遊技機309で所定の玉貸操作を行なうと、プリペイドカード311から貸玉料に応じたカード残高が引落されるとともに、引落残高に相当する数のパチンコ玉を貸出すための指令信号がカードユニット308から遊技機309へ出力される。これにより、遊技機309の賞球貸玉払出機構(図示省略)から所定数のパチンコ玉が上皿91に貸出される。
【0194】
遊技機309の可変入賞球装置(図示省略)などにパチンコ玉が入賞すれば、上皿91に所定数の賞品玉が払出される。上皿91をオーバフローするパチンコ玉は自動的に下皿92へ落入する。下皿92には、パチンコ玉を個別ジェットカウンタ310へ移動させるための下皿玉抜レバー93が設けられている。遊技者が必要に応じて下皿玉抜レバー93をスライド操作することにより、下皿92に貯留されているパチンコ玉が個別ジェットカウンタ310へ案内される。個別ジェットカウンタ310に設けられた玉計数レバー310bをスライド操作すれば、個別ジェットカウンタ310内のパチンコ玉が回収されて計数され、玉数表示部310aに表示されている計数値が加算更新される。
【0195】
遊技中に持玉が残り少なくなった場合には、再度、玉貸操作を行なって貸玉を上皿91に補充してやる必要がある。しかしながら、遊技者が計数値を所有している場合には、この計数値を引落として玉返却口312aからパチンコ玉の返却を受けることも可能である。玉返却装置312には、計数値を引落としてパチンコ玉の返却を受けるための玉返却スイッチ312bが設けられている。遊技者がこの玉返却スイッチ312bを操作すると、計数値が引落されて玉数表示部310aの計数値が減算表示され、玉返却口312aから所定数のパチンコ玉が上皿91に供給される。
【0196】
持玉を最終的に精算するためには、すべての持玉を個別ジェットカウンタ310で計数した後、計数カード発行機306の操作部306cを押圧操作すればよい。操作部306cを押圧操作することにより、玉数表示部310aに表示されている計数値を特定可能な情報の記録された計数カードが計数カード発行口306aより発行される。なお、貸玉料が通常額(4円)の半額(2円)であった場合には、計数カードには玉数表示部310aに表示されている計数値の半値が記録されている。また、計数カード発行の際に操作部306cではなく操作部306bを押圧した場合には、遊技者が獲得した計数値のうち、たとえば計数値を特殊景品と交換する際に生ずる端数分を除いた計数値のみが計数カードに記録して発行され、端数はたとえば玉返却口312aからパチンコ玉として返却される。
【0197】
ところで、遊技機309で大当りが発生すると多量のパチンコ玉が払出される可能性があるため、遊技の射倖性を抑制するなどの目的からいわゆる持玉遊技を遊技場側が制限する場合がある。持玉遊技とは、大当りが発生することに基づいて払出されたパチンコ玉を大当り終了後の遊技に継続して使用することをいう。本実施形態では、この持玉遊技を制限する方式(持玉遊技方式)としてたとえば、大当り制御が1回終了する毎に遊技者にパチンコ玉の精算を義務づける1回交換方式と、遊技機309で確変(確率変動)が生じている期間中は持玉遊技を許容し、確変終了後にパチンコ玉の精算を義務づける確変ラッキー方式とのうち、どちらかを設定部315(図32参照)の設定操作により選択可能である。なお、持玉遊技を無制限に許容する無制限方式とすることもできる。
【0198】
図32は、遊技機設置島3のシステムブロック図である。図32には各装置間で送受信される主な情報が示されている。図32を参照して各装置間で送受信される情報の流れと各装置の制御動作について詳細に説明する。
【0199】
まず、遊技場管理装置302から制御装置313には、貸玉料設定手段302aで設定された貸玉料情報(貸玉料設定情報)が入力される。制御装置313は、これを内部に記憶するとともにカードユニット308に出力する。カードユニット308にプリペイドカード311を挿入すれば、プリペイドカード311の記録情報がカードユニット308で読出される。遊技者が玉貸し操作を行なえば、制御装置313の出力情報に応じた貸玉料で玉貸しが行なわれる。
【0200】
遊技機309で打玉が打込まれる毎に打込玉数を特定可能な打込玉情報が発生し、賞球や貸玉が払出される毎にその玉数を特定可能な補給玉情報が発生する。これらの補給玉情報および打込玉情報は、遊技機設置島3から制御装置313へ入力される。制御装置313は、補給玉情報と打込玉情報とから前述した総合差玉と個別差玉とを算出して記憶する。制御装置313は、遊技場管理装置302からの出力要求情報に応じて1日当りの総合差玉を特定可能な差玉情報を遊技場管理装置302へ出力する。
【0201】
個別ジェットカウンタ310の計数レバー310bが操作されてパチンコ玉が玉計数器310cで計数されるごとに、その計数結果を特定可能な計数情報が玉計数器310cから制御装置313に入力される。制御装置313は、この計数情報を累積的にカウントして遊技者所有の計数値を算出する。そして、算出された計数値と内部に記憶している個別差玉とを比較して計数値が個別差玉よりも所定値以上大きくなっていないかどうか判断する。所定値以上大きくなっている場合には、たとえばある遊技機309で貸玉料4円による遊技を行ないつつ、貸玉料2円で貸出しを受けたパチンコ玉をその遊技機309に対応する個別ジェットカウンタ310に混入させて精算する等のような不正行為が行なわれる可能がある。そこで、この場合には、制御装置313から個別ジェットカウンタ310へ計数禁止情報が出力される。個別ジェットカウンタ310は、計数禁止情報が入力されることに基づいて計数禁止ソレノイド(図示省略)を励磁する。これにより、計数レバー310bが固定されてそれ以上の計数が禁止される。したがって、前述した不正行為が行なわれることを精算前に未然に防止できる。なお、計数禁止情報を出力するとともに遊技場管理装置302へ不正行為が行なわれる可能性のある旨を示す情報を出力するようにして遊技場係員にその旨が報知されるように構成してもよい。
【0202】
遊技機309から計数カード発行機306および制御装置313へは、確率変動情報、大当り情報、始動入賞情報等の遊技情報が遊技状況に応じて出力される。計数カード発行機306および制御装置313はこれらの情報を計数し、必要に応じて遊技場管理装置302へ出力する。
【0203】
遊技の途中に玉返却装置312の玉返却スイッチ312bが操作されれば、玉返却装置312から制御装置313へ玉返却スイッチ情報が出力される。制御装置313は、内部に記憶している計数値が所定値以上であることを条件に、玉返却装置312へ玉返却装置制御情報(玉返却数情報)を出力する。玉返却装置312は、この玉返却装置制御情報に基づいた所定数のパチンコ玉を玉返却口312aから返却する。
【0204】
計数カード発行機306の操作部306cが操作されれば、計数カード発行操作情報が計数カード発行機306から制御装置313へ出力される。この情報を受けた制御装置313は、内部に記憶している計数値と個別差玉とに基づいて遊技者が所有している持玉のすべてが計数されているか否かを判断し、すべてが計数されていない場合には計数カードの発行を禁止すべき旨を示す禁止情報を計数カード発行機306へ出力する。これにより、計数カード発行機306では計数カードの発行処理が中断される。
【0205】
一方、持玉のすべてが計数されている場合には、計数カードに記録すべき計数値を算出し、これをカードR/W制御情報に含めて計数カード発行機306へ出力する。さらに内部に記憶している計数値(計数カウンタの計数カウンタ値)をリセットするとともに個別差玉を0にリセットし、次回の遊技に備える。
【0206】
一方、計数カード発行機306は、カードR/W制御情報の入力に基づいて計数カードを計数カード発行口306aから発行する。計数カードが発行されれば、計数カード発行機306から制御装置313へカードR/W情報が出力される。これにより、制御装置313は計数カードの発行処理が終了したことを把握する。
【0207】
遊技者が遊技機309に設けられたプリペイドカード排出スイッチ(図示省略)を操作すれば、排出許可情報が入力されていることを条件にプリペイドカード311がカードユニット308から排出される。排出許可情報は、制御装置313で遊技者の持玉が存在しないと判断される場合に制御装置313からカードユニット308に入力される情報である。たとえば、計数カードの発行が終了している場合や遊技者が持玉すべてを遊技に使用し尽くしてしまった場合などに排出許可情報が制御装置313からカードユニット308に入力される。
【0208】
なお、設定部315では、遊技機309の持玉遊技方式を設定できる。たとえば遊技場の係員などが予め設定部315に登録されている設定値の中から所望の設定値を選択することにより、持玉遊技方式を1回交換方式、ラッキーナンバー方式、無制限方式のいずれかに設定できる。制御装置313は遊技状態を監視し、設定部315で設定された持玉遊技方式に応じて遊技機309へ打止指令信号を出力して遊技機309を打止状態に制御する。
【0209】
以上のシステム構成によれば、遊技者の持玉が個別差玉により概略特定され、概略特定された持玉の数と実際に個別ジェットカウンタ310で計数されるパチンコ玉の数との間に大きな差があるか否かの判定が行なわれるために、たとえば、貸玉料を4円に設定して遊技機309を占有しつつ、その遊技機309とは異なる遊技機309に対応するカードユニット308を使用して貸玉料2円で貸出しを受けたパチンコ玉を貸玉料を4円に設定されている遊技機309の個別ジェットカウンタ310に投入して貸玉料の差額で利益を受けるという不正行為が行なわれることを防止できる。
【0210】
図33は、制御装置313の制御内容を説明するためのブロック図である。制御装置313は、制御プログラム333aが記憶されたROM333、補給玉カウンタ332a,打込玉カウンタ332b,計数カウンタ332cなどの各種演算用カウンタなどの記憶されたRAM332、各種演算処理を実行するCPU331、各種情報を入力する入力ポート330、各種情報を出力する出力ポート336、LED回路334、音声合成回路335などから構成されている。
【0211】
出力ポート336からは、打止指令情報(打止指令信号)、カードR/W制御情報、玉返却装置制御情報、音声情報、計数禁止情報、LED情報、貸玉料情報等が出力される。一方、入力ポート330には、補給玉検出情報(補給玉情報)、打込玉検出情報(打込玉情報)、各種遊技情報、貸玉料情報(貸玉料設定情報)、操作スイッチ情報、玉返却スイッチ情報、カードR/W情報、計数情報、設定情報等が入力される。CPU331は、入力ポート330に入力されるこれらの情報に応じて以下のような各種処理を実行する。
【0212】
CPU331は、補給玉検出情報の入力に応じて補給玉カウンタ332aのカウンタ値を加算更新し、打込玉検出情報の入力に応じて打込玉カウンタ332bのカウンタ値を加算更新する。そして、両カウンタを利用して総合差玉と個別差玉とを算出し、それぞれをRAM332内に記憶する。
【0213】
CPU331は、各種遊技情報の入力の有無に基づいて遊技機309の遊技状態を把握する。たとえば、大当り情報の入力により大当り制御が開始したことを把握し、大当り情報の入力停止により大当り制御が終了したことを把握する。確変情報の入力により確変が開始したことを把握し、確変情報の入力停止により確変が終了したことを把握する。CPU331は、これら各種遊技情報を集計し、記憶する。
【0214】
CPU331は、遊技場管理装置2から入力される貸玉料情報(貸玉料設定情報)に応じて貸玉料を特定し、これをRAM332内部に記憶する。そして、貸玉料を特定可能な貸玉料情報をカードユニット308に出力する。なお、その後再度貸玉料設定情報の入力があれば、すでに記憶している貸玉料を新たに入力された貸玉料設定情報に基づいて更新する。
【0215】
CPU331は、操作部306c等の操作に応じて入力される操作スイッチ情報(計数カード発行操作情報)に基づいて、計数カードに記録すべき計数値を算出し、これをカードR/W制御情報に含めて計数カード発行機306へ出力する。
【0216】
CPU331は、玉返却スイッチ情報の入力に応じてRAM332内部に記憶している計数カウンタ332cの計数値を減算更新し、玉返却装置制御情報を玉返却装置312へ出力する。
【0217】
CPU331は、カードR/W情報の入力に基づいて、計数カードが正常に発行されたか否かなどの計数カード発行機306の制御状況を把握する。
【0218】
CPU331は、計数情報の入力に応じて計数カウンタ332cのカウンタ値を加算更新する。CPU331は、この計数値を個別ジェットカウンタ310の計数表示部310aに表示させるためのLED情報をLED回路334へ出力する。LED回路334はこれを個別ジェットカウンタ310へ出力する。CPU331は、計数カウンタ332cのカウンタ値とRAM332内部に記憶している個別差玉とを比較してカウンタ値が個別差玉よりも所定値以上大きくなっている場合には計数禁止情報を個別ジェットカウンタ310へ出力し、計数を禁止する。
【0219】
CPU331は、設定部315から入力される設定情報に基づいて持玉遊技方式を把握する。そして、ROM333に記憶されている制御プログラム333aの中からその方式に応じた打球禁止・解除プログラムを実行する。すなわち、持玉遊技方式に応じて定められた持玉遊技終了条件が成立すれば、打止指令信号を出力する。なお、遊技者がなおも遊技を継続しようとする場合には、音声合成回路335から音声情報を出力する。これにより遊技機309のスピーカなどから、精算動作を促す報知が行なわれる。
【0220】
図34は、カード販売機304の構成を示すブロック図である。カード販売機304は、制御手段340、操作部341、貨幣受入部342、釣り払出し部343、カードリーダライタ344aを含むカード発行部344、情報送信部345、情報出力部346を含む。なお、情報送信部345は、プリペイドカード311を管理し各遊技場301へプリペイドカード311を納入しているプリペイドカード管理会社の中継装置(図示省略)と情報の送受信が可能に構成されている。
【0221】
なお、各部の制御内容は、図3に示したカード販売機4と同様であるので、ここではこれ以上の詳細な説明を省略する。
【0222】
図35は、計数カード発行機306の構成を示すブロック図である。計数カード発行機306は、制御手段360、計数カードの記録情報を処理するカードリーダライタ306a、操作部306c、情報入力部361、情報記憶部362、情報出力部363、通信部364、呼出ランプとして機能するとともに計数カード発行機306の操作手順等を表示する表示部306dを含む。
【0223】
操作部306cの操作があれば制御手段360は計数カード発行操作情報を情報出力部363を介して制御装置313へ出力する。これに対して、制御装置313から情報入力部361には、カードR/W制御情報または発行禁止情報が入力される。制御手段360はカードR/W制御情報に基づいて計数カードに記録すべき計数値を特定する。そして、カードリーダライタ306aを制御して計数カードに計数値を記録させ、計数カードを発行する。一方、制御手段360は発行禁止情報に基づいて計数カードの発行動作を禁止するとともに、表示部306dへ表示制御情報を出力して持玉の計数を促すメッセージを表示部306dに表示させる。
【0224】
遊技機309から情報入力部361には、確変情報、大当り情報、始動情報等の遊技情報が随時入力される。制御手段360はこれらの遊技情報の入力に基づいて大当り回数や確率変動継続回数、始動回数を計数し、計数結果を情報記憶部362へ記憶させる制御を行なう。制御手段360は、たとえば遊技場管理装置302からの情報送信要求に応じて情報記憶部362に記憶されている各種遊技情報を通信部364を介して遊技場管理装置302へ出力する。
【0225】
制御手段360から表示部306dへは、各種表示制御情報が出力される。遊技者が計数カード発行機306で所定の係員呼出操作を行なえば、計数カード発行機306に設けられている呼出ランプを点灯させるための制御が行なわれるとともに情報出力部363を介して呼出情報が島呼出ランプへ出力される。島呼出ランプは、計数カード発行機306が設置されている遊技機設置島毎に対応して設けられており、この島呼出ランプの点灯により遊技場係員への報知が行なわれる。
【0226】
図36は、カードユニット308の構成を示すブロック図である。カードユニット308は、制御手段380、カードリーダライタ308a、操作部308b、情報入力部381、情報出力部382、情報送信部383、玉貸通信部384、LED回路部385を含む。
【0227】
情報入力部381には、設定すべき貸玉料を特定可能な貸玉料情報(貸玉料設定情報)が制御装置313から入力される。制御手段380は、この貸玉料情報に基づいて貸玉料を設定する。カードユニット308にプリペイドカード311が挿入されれば、プリペイドカード311の記録情報がカードリーダライタ308aで読出される。制御手段380は、記録情報に基づいてカード残度数を特定する。そして、カード残度数の表示のための残度数表示信号をLED回路部385へ出力する。LED回路部385へ出力された信号は、遊技機309に設けられた度数表示部(図示省略)に入力され、カード残度数が表示される。制御手段380は、玉貸通信部384を介して玉貸しのための制御を行なう。遊技機309に設けられた玉貸ボタン(図示省略)で貸玉操作が行なわれると、その旨が玉貸通信部384を介して制御手段380へ通知される。制御手段380は内部に設定済の貸玉料に応じた度数をプリペイドカード311から引落とすとともに玉貸許可信号を玉貸通信部384を介して遊技機309へ出力し、玉の貸出しを許容する。また、貸出額を特定可能な貸出情報が情報出力部382および情報送信部383からそれぞれ遊技場管理装置302とプリペイドカード管理会社の中継装置(図示省略)へ出力される。
遊技者の持玉がなくなれば、制御装置313から情報入力部381に排出許可情報が入力される。制御手段380は、この情報を受けてプリペイドカード311の排出を許容する。遊技機309に設けられた所定のカード返却ボタン(図示省略)を押圧すれば、返却信号が玉貸通信部385を介して制御手段380に入力される。制御手段380は、排出許可情報が入力されていることを条件にしてプリペイドカード311を排出する排出制御を行なう。
【0228】
図37〜図39は、制御装置313により実行される処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図37(a)は、処理のメインフローを示し、図37(b)、図37(c)、図38、図39は、これに付随して実行されるサブルーチンを示している。
【0229】
処理のメインフローにおいては、まず、所定のイニシャライズ処理が実行された後(SS1)、計数処理(SS2)、LED処理(SS3)、遊技情報演算処理(SS4)、遊技情報出力処理(SS5)、計数カード発行処理(SS6)、玉返却処理(SS7)、打止処理(SS8)、揚送研磨処理(SS9)の順で各処理が繰返し実行される。以下にSS2〜SS7の各処理について詳細に説明する。なお、打止処理(SS8)は、遊技機309をいわゆる打止め状態に制御する処理であり、揚送研磨処理(SS9)は、遊技機設置島内部を循環するパチンコ玉を揚送しつつパチンコ玉表面に付着した汚れを磨き落とす処理である。
【0230】
まず、図37(b)を参照して、SS2で実行される計数処理の内容を説明する。はじめに情報入力ポートに各種情報を入力するためのポート入力処理が実行された後(ST1)、計数操作が検出されたか否か(計数スイッチがONとなったか否か)が判断される(ST2)。計数スイッチがONとなっていない場合には後述するST4に移行するが、計数スイッチがONとなっている場合には玉数を計数する処理が実行され、計数カウンタのカウンタ値が計数に応じて更新(+n)される(ST3)。
【0231】
次に、内部に記憶されている概略情報(個別差玉情報)が読出されて(ST4)、計数カウンタ値と概略情報とを比較する処理が実行される(ST5)。次に、計数カウンタのカウンタ値と概略情報により特定される個別差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される(ST6)。許容範囲内である場合には、たとえば貸玉料が4円に設定されている場合において、精算者が他人から貸玉料2円で貸出されたパチンコ玉を貰い受けてすべて4円で計数して不当利得を得る等という不正行為は行なわれていないことになる。したがってこの場合には、そのまま処理が終了する。一方、計数カウンタ値と概略情報との誤差が許容範囲でない場合には、前述の不正行為が行なわれている可能性がある。そこでこの場合には、制御装置313から計数禁止情報が個別ジェットカウンタ310へ出力されて計数禁止ソレノイドがONにセットされる(ST7)。
【0232】
次に、図37(c)を参照して、SS3で実行されるLED処理の内容を説明する。はじめに、計数カウンタ332cのカウンタ値に基づいて、現在の計数値が参照される(SU1)。次に、参照された計数値に基づいてLED情報が設定される(SU2)。次に、設定されたLED情報が個別ジェットカウンタ310へ出力され(SU3)、処理が終了する。個別ジェットカウンタ310では、このLED情報に基づいて計数値を表示する。
【0233】
次に、図38(a)を参照して、SS4で実行される遊技情報演算処理の内容を説明する。まず、情報入力ポートに各種情報を入力する処理が実行され(SQ1)、遊技機309から情報が入力されたか否かが判断される(SQ2)。遊技機309からの情報がない場合には後述するSQ5に処理が移行するが、遊技機309から情報が入力されている場合には入力された遊技情報を読出す処理が実行される(SQ3)。遊技情報には、大当り情報、確変情報、始動入賞情報等が含まれている。次に、遊技情報を演算し、記憶する処理が実行される(SQ4)。これにより、大当り回数や確変継続回数等が集計される。
【0234】
次に、遊技機設置島から補給玉情報または打込玉情報が入力されたか否かが判断される(SQ5)。いずれの情報も入力されていない場合には処理が終了するが、いずれかの情報が入力されている場合には入力情報に応じて補給玉カウンタおよび打込玉カウンタを加算更新する処理が実行される(SQ6)。次に、加算更新後の両カウンタのカウンタ値に基づいて総合差玉を算出し、これをRAM332(図33参照)に記憶する処理が実行される(SQ7)。次に、両カウンタのカウンタ値が更新されることに基づいて個別差玉を算出する処理が実行される(SQ8)。次に、SQ8で算出された個別差玉が0よりも小さい値になっているか否かが判断される(SQ9)。個別差玉<0となっている場合には、現時点では遊技者は遊技に負けていることになる。したがって、この場合には遊技者が遊技で勝って所有している玉数は0個であるために個別差玉を0にする処理が実行される(SQ10)。SQ10の処理の後、またはSQ9でNOの判断がなされた後、個別差玉がRAM332に記憶される(SQ11)。
【0235】
次に、記憶した個別差玉が所定値Xよりも小さいか否か判断される(SQ12)。個別差玉が所定値Xよりも小さい場合には、カードユニット308へ排出許可情報が出力される(SQ13)。カードユニット308では、この排出許可情報が入力されることを条件にプリペイドカード311を排出することが可能となる(図40のSZ18b)。ここでXは、遊技者が持玉(玉数表示部310aに表示される計数値を含む)を所有していないと推定できる値である。個別差玉と遊技者の持玉とは計算上は完全に一致するために、SQ12のステップでは「個別差玉=0」であるか否かを判断するようにしてもよい。しかしながら、遊技中に床などにこぼれ落ちるパチンコ玉を考慮した場合、このようにすると実際には持玉が存在しないにもかかわらず「個別差玉>0」が成立するためにプリペイドカード311を排出させることができなくなるおそれがある。そこでこのSQ12のステップでは「個別差玉<X」として、Xはたとえば「1」を超える数に設定している。
【0236】
次に、図38(b)を参照して、SS5で実行される遊技情報出力処理の内容を説明する。まず、遊技場管理装置302から情報出力要求信号が入力されたか否かが判断される(SV1)。情報出力要求信号が入力されていない場合は処理が終了するが、入力された場合には、記憶されている遊技情報および差玉情報(総合差玉)をRAM332から読出してこれを遊技場管理装置302へ出力する処理が実行され(SV2)、処理が終了する。
【0237】
次に、図39(a)を参照して、SS6で実行される計数カード発行処理の内容を説明する。まず、計数カード発行操作情報が計数カード発行機306から入力されたか否かが判断される(SX1)。計数カード発行操作情報が入力されていない場合には処理が終了する。計数カード発行操作情報が入力されている場合には、計数カウンタの値が参照され(SX2)、計数カウンタの値が0であるか否かが判断される(SX3a)。計数カウンタの値が0である場合には、発行禁止情報が計数カード発行機306へ出力される(SX3c)。計数カウンタの値が0でない場合には、「個別差玉−計数カウンタ<X」の関係が成立するか否かが判断される(SX3b)。SX3bで「個別差玉−計数カウンタ<X」の関係が成立しない場合には、計数カードの発行を行なうためのSX4以下の処理が実行されることなく、発行禁止情報が計数カード発行機306へ出力され(SX3c)、その後処理が終了する。発行禁止情報が計数カード発行機306へ出力されることにより、計数カード発行機306では計数カードの発行処理が中断される。
【0238】
ここでXは、「個別差玉−計数カウンタ<X」の算出結果から遊技者が持玉すべてを計数済であると推定するための値である。個別差玉と遊技者の持玉とは計算上は完全に一致するために、SX3bのステップでは「個別差玉=計数カウンタ」が成立しているか否かを判断するようにしてもよい。しかしながら、遊技中に床などにこぼれ落ちるパチンコ玉を考慮した場合、このようにすると実際にはすべての持玉が計数されているにもかかわらず「個別差玉>計数カウンタ」が成立しているために計数結果の精算を行なうことができなくなるおそれがある。そこでこのSX3bのステップでは「個別差玉−計数カウンタ<X」として、Xはたとえば「1」を超える数に設定している。
【0239】
SX3bで個別差玉から計数カウンタの値を差し引いた値が所定値所定値Xよりも小さい場合と判断された場合には、計数カードの発行を行なうための以下の処理が実行される。まず、内部に記憶している貸玉料の設定が参照され(SX4)、貸玉料が通常の半額(2円)に設定されて遊技が行なわれたか否か(半額遊技が行なわれたか否か)が判断される(SX5)。貸玉料が通常額(4円)である場合にはSX5でNOの判断がなされ、計数カード発行機306に計数カウンタのカウンタ値がそのまま送出される(SX7)。一方、半額遊技が行なわれた場合には、SX5でYESの判断がなされ、計数カウンタ値がその1/2に減算された後(SX6)、計数カード発行機306に減算後のカウンタ値が送出される(SX7)。
【0240】
次に、遊技場管理装置302へ計数情報が出力される(SX8)。続いて内部に記憶している個別差玉(概略情報)が0にリセットされ(SX9)、さらに計数カウンタがリセットされた後(SX10)、処理が終了する。
【0241】
次に、図39(b)を参照して、SS7で実行される玉返却処理の内容を説明する。まず、玉返却装置312から玉返却操作情報が入力されたか否かが判断される(SY1)。玉返却操作情報が入力されていない場合には処理が終了する。玉返却操作情報が入力されている場合には、まず計数カウンタ値が参照され(SY2)、次にパチンコ玉の返却数を設定した設定値が読込まれる(SY3)。次に、計数カウンタ値が返却設定数以上であるか否かが判断される(SY4)。計数カウンタ値が返却設定数以上である場合には計数カウンタ値の減算と引換えに返却設定数のパチンコ玉を遊技者に返却可能であるために、玉返却数情報に返却設定数が設定される(SY6)。一方、計数カウンタ値が返却設定数に満たない場合には、玉返却数情報に計数カウンタ値が設定され(SY5)、計数カウンタ値の範囲内でパチンコ玉を返却する制御がなされる。次に、SY5またはSY6で設定された玉返却数情報が玉返却装置312へ送出され(SY7)、処理が終了する。なお、玉返却装置312は、この玉返却数情報に基づいてパチンコ玉を遊技者に返却する。
【0242】
図40は、カードユニット308の処理内容を説明するためのフローチャートである。カードユニット308では、まず、所定のイニシャライズ処理が実行される(SZ1)。次に、貸玉料設定処理が実行される(SZ2)。貸玉料設定処理は、制御装置313より入力される貸玉料情報(貸玉料設定情報)に基づいて貸玉料を設定する処理である。貸玉料設定処理の後、遊技機309が玉貸し可能であるか否かが判断され(SZ3)、玉切れその他の異常が発生している場合にはプリペイドカード受付禁止処理が実行され(SZ5)、プリペイドカード311を挿入不可能な状態となる。一方、遊技機309が玉貸し可能である場合にはプリペイドカード受付禁止処理が解除され(SZ4)、プリペイドカード311を挿入可能な状態となる。次に、プリペイドカード311が挿入されたことを条件に(SZ6)、挿入されたプリペイドカード311の記録情報が読取られて残度数が0よりも大きいか否かが判断される(SZ7)。残度数が既に0になっている場合には、制御装置313から排出許可情報が入力されていることを条件に(SZ18b)、プリペイドカード311が排出される(SZ19)。なお、前の遊技者が遊技を終えるなどして新たな遊技者が遊技を開始する際には、制御装置313内に記憶されている個別差玉は0にリセットされている。したがって、図38(a)のSQ12では個別差玉<Xが成立して排出許可情報が入力されている。このために、遊技開始前に挿入されたプリペイドカード311の残度数が0の場合には、そのままそのプリペイドカード311が排出される。
【0243】
一方、残度数が存在する場合には、残度数表示信号が遊技機309へ出力される(SZ8)。これにより、プリペイドカード311の残度数が遊技機309の度数表示部に表示される。次に、貸玉操作が行なわれたか否かが判断され(SZ9)、操作がない場合には処理が後述するSZ18aに移行する。貸玉操作があった場合には残度数が0よりも大きいか否かが判断される(SZ10)。残度数が既に0になっている場合には制御装置313から排出許可情報が入力されていることを条件に(SZ18b)、プリペイドカード311が排出される(SZ19)。一方、残度数が存在する場合には、貸玉料が4円に設定されているか否か(貸玉料が4円に設定されているか2円に設定されているか)が判断される(SZ11)。貸玉料が4円の場合には貸玉回数カウンタが5にセットされ(SZ12)、貸玉料が2円の場合には貸玉回数カウンタに6がセットされる(SZ20)。なお、SZ12およびSZ20でセットされる貸玉回数カウンタは、1回の貸玉操作でカードユニット308がパチンコ遊技機309に貸玉の指令を出す回数であり、パチンコ遊技機309は1回の指令で100円分(25個)の玉を貸出す。次に、SZ13またはSZ21で貸玉処理がそれぞれ実行され、それぞれ同数のパチンコ玉が所定数だけ貸出される。さらに、SZ13で貸玉処理が実行された後は、残度数から「5」が引落とされ(SZ14)、SZ21で貸玉処理が行なわれた後は残度数から「3」が引落とされる(SZ22)。SZ14、SZ22の各処理が実行されることにより、そろぞれ異なる貸玉料でパチンコ玉の貸出しが行なわれることになる。
【0244】
次に、SZ14またはSZ22の引落とし残度数に基づいてプリペイドカード311の残度数が更新され(SZ15)、引落とし情報が遊技場管理装置302へ出力される(SZ16)。次に、中継装置へ引落とし情報が出力される(SZ17)。中継装置は、プリペイドカード311を管理する管理会社に各種情報を中継して送信する装置であり、遊技場301内に設置されている。
【0245】
次に、プリペイドカード311の返却操作が行なわれたか否かが判断される(SZ18a)。返却操作が行なわれていない場合には前記SZ9に処理が移行するが、返却操作が行なわれている場合には、制御装置313から排出許可情報が入力されていることを条件に(SZ18b)、プリペイドカード311を排出する制御が行なわれ(SZ19)、処理が前記SZ2へ移行する。一方、排出許可情報が入力されていない場合には、プリペイドカード311を排出する制御は行なわれることなく、処理が前記SZ2へ移行する。
【0246】
図41は、計数カード発行機306の処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図41(a)は、計数カード発行機306のメインフローを示し、図41(b)は、これに付随して実行されるサブルーチンを示す。
【0247】
計数カード発行機306の処理のメインフローでは、まず、所定のイニシャライズ処理が実行される(SM10)。次に、カード発行処理、計数カード発行機306の表示部306dの表示制御を行なうランプ処理の順で各処理が繰返し実行される(SM20、SM30)。
【0248】
次に、図41(b)を参照して、SM20で実行されるカード発行処理について説明する。カード発行処理では、計数カードの発行操作が行なわれるまで処理が待機され(SM1)、計数カードの発行操作が行なわれたことを条件にしてその操作時点から所定時間内に遊技者自身がすでに所持している計数カードが挿入されたか否か判断される(SM2)。計数カードが挿入されている場合にはその計数カードを計数カード発行機306内部のカードリーダライタ306a(図35参照)に引込む処理がなされ(SM3)、計数カードが挿入されていない場合には、ストックされている新規の計数カードがカードリーダライタ306aに送り出される(SM4)。次に、計数カード発行操作情報が制御装置313へ送出される(SM5)。なお、制御装置313は、この計数カード発行操作情報が受信されることに基づいて計数カードに記録すべき計数カウンタ値を算出する処理等を行なう(図39(a))。
【0249】
次に、制御装置313から発行禁止情報が入力されたか否かが判断される(SM6a)。発行禁止情報が入力されている場合には、計数カードは発行されることなく中断処理が実行される(SM6c)。中断処理とは、遊技者が計数カードを挿入している場合にはこれを排出し、新規カードがカードリーダライタ306aに送り出されている場合にはこれを退避させるとともに、表示部306dに計数を促すメッセージを表示させる処理である。
【0250】
発行禁止情報が入力されていない場合には、計数カウンタ値が入力されたか否か判断され(SM6b)、入力されていない場合には前記SM6aに処理が戻る。計数カウンタ値が入力されれば、その計数カウンタ値をカードリーダライタ6aに位置する計数カードに書込む処理が実行される(SM7)。なお、ここで書込まれる計数カウンタ値は、すでに貸玉料を考慮して算出された値であり、たとえば半額遊技が行なわれている場合には個別ジェットカウンタ310で実際に計数された計数値の半分の値である。次に、計数カウンタ値が書込まれた計数カードを発行する処理が行なわれ(SM8)、計数カードの発行を終えたことを条件に(SM9)、処理が終了する。
【0251】
第6実施形態
次に、図42〜図45を参照して第6実施形態について説明する。図42は、第6実施形態に係る遊技機設置島3のシステムブロック図である。
【0252】
第6実施形態と第5実施形態との相違点は、第5実施形態では計数カードに記録すべき計数値が貸玉料に応じて制御装置313側で予め演算される(図39のSX5〜SX7)のに対し、第6実施形態では個別ジェットカウンタ310の計数結果とともに貸玉料情報が制御装置313から計数カード発行機306に出力され、計数カード発行機306側で貸玉料に応じた計数カードが発行されるように構成されている点にある。たとえば、計数カード発行機306は、計数カードに個別ジェットカウンタ310の計数結果をそのまま記録するとともに、特に貸玉料が2円の場合には併せてそのことを特定可能な半額遊技情報を計数カードに記録して発行する。したがって、この第6実施形態では、計数カードを使用した景品交換が行なわれる場合に、景品処理装置5側で計数カードに半額遊技情報が記録されているか否かが判別され、半額遊技情報が記録されている場合には計数カードに記録されている計数値の1/2の価値範囲内での景品交換が認められる。
【0253】
図42に示すシステムブロック図の構成は、図32に示した第5実施形態と同様であるために、図42に示すシステムブロック図についてのこれ以上の詳細な説明は省略する。また、第5実施形態として説明した図30の構成は、そのままこの第6実施形態に適用される。なお、図42に示すシステム構成では、第5実施形態として説明したカードユニット308が採用されているが、第2実施形態と同様の玉貸機110aをシステムに採用してもよい。
【0254】
次に、図43を参照して、制御装置313が実行する計数カード発行処理の内容を説明する。なお、この第6実施形態では、第5実施形態と同じ順序で図37(a)の各処理が実行されるが、ここでは、計数カード発行処理の内容のみを以下に詳細に説明し、その他の処理の詳細な説明は省略する。
【0255】
まず、計数カード発行操作情報が計数カード発行機306から入力されたか否かが判断される(SK13)。計数カード発行操作情報が入力されていない場合には、処理が終了する。計数カード発行操作情報が入力されている場合には、計数カウンタ値が参照され(SK20)、計数カウンタの値が0であるか否かが判断される(SK30)。計数カウンタの値が0である場合には、発行禁止情報が計数カード発行機306へ出力される(SK32)。計数カウンタの値が0でない場合には、「個別差玉−計数カウンタ<X」の関係が成立するか否かが判断される(SK31)。SK31で「個別差玉−計数カウンタ<X」の関係が成立しない場合には、計数カードの発行を行なうためのSK40以下の処理が実行されることなく、発行禁止情報が計数カード発行機306へ出力され(SK32)、その後処理が終了する。ここでXは、「個別差玉−計数カウンタ<X」の算出結果から遊技者が持玉すべてを計数済であると推定するための値である。このステップの内容は、先に説明した図39(a)のSX3bと同様である。
【0256】
SK31で個別差玉から計数カウンタの値を差し引いた値が所定値所定値Xよりも小さい場合と判断された場合には、内部に記憶している貸玉料の設定が参照され(SK40)、貸玉料が通常の半額(2円)に設定されて遊技が行なわれたか否か(半額遊技が行なわれたか否か)が判断される(SK50)。貸玉料が通常額(4円)である場合にはSK50でNOの判断がなされ、計数カード発行機306に計数カウンタのカウンタ値が送出される(SK70)。一方、半額遊技が行なわれた場合には、SK50でYESの判断がなされ、計数カード発行機306に半額遊技情報が送出されるとともに(SK60)、計数カウンタのカウンタ値が送出される(SK70)。
【0257】
次に、遊技場管理装置302へ計数情報が出力される(SK80)。続いて内部に記憶している個別差玉数(概略情報)が0にリセットされ(SK90)、さらに計数カウンタがリセットされた後(SK100)、処理が終了する。
【0258】
図44は、計数カード発行機306で実行されるカード発行処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、この第6実施形態では、第5実施形態と同じ順序で図41(a)の各処理が実行されるが、ここでは、計数カード発行処理の内容のみを以下に詳細に説明する。
【0259】
まず、計数カードの発行操作が行なわれるまで処理が待機され(SW1)、計数カードの発行操作が行なわれたことを条件にしてその操作時点から所定時間内に遊技者自身がすでに所持している計数カードが挿入されたか否か判断される(SW2)。計数カードが挿入されている場合にはその計数カードを計数カード発行機306内部のカードリーダライタ306aに引込む処理がなされ(SW3)、計数カードが挿入されていない場合には、ストックされている新規の計数カードがカードリーダライタ306aに送り出される(SW4)。次に、計数カード発行操作情報が制御装置313へ送出される(SW5)。
【0260】
次に、制御装置313から発行禁止情報が入力されたか否かが判断される(SW6a)。発行禁止情報が入力されている場合には、計数カードは発行されることなく中断処理が実行される(SW6c)。中断処理とは、遊技者が計数カードを挿入している場合にはこれを排出し、新規カードがカードリーダライタ306aに送り出されている場合にはこれを退避させるとともに、表示部306dに計数を促すメッセージを表示させる処理である。
【0261】
発行禁止情報が入力されていない場合には、制御装置313から半額遊技情報が入力されたか否か判断され(SW6b)、入力されている場合には半額遊技情報がカードリーダライタ306aに位置する計数カードに書込まれる(SW7)。半額遊技情報の書込み終了後またはSW6bで半額遊技情報が入力されていないと判断された後、計数カウンタ値が入力されたか否か判断される(SW8)。入力されていない場合には前記SW6aに処理が戻る。計数カウンタ値が入力されれば、その計数カウンタ値をカードリーダライタ306aに位置する計数カードに書込む処理が実行される(SW9)。なお、ここで書込まれる計数カウンタ値は、半額遊技が行なわれているか否かにかかわらず個別ジェットカウンタ310で実際に計数された計数値である。次に、計数カウンタ値が書込まれた計数カードを発行する処理が行なわれ(SW10)、計数カードの発行を終えたことを条件に(SW11)、処理が終了する。
【0262】
図45は、第6実施形態で使用される景品処理装置305の処理内容を説明するためのフローチャートである。景品処理装置305は、以下に説明する処理手順に従って計数カードに記録された計数値等を識別し、半額遊技情報が記録されている場合には計数値を半分に減額して景品処理を行なう。
【0263】
まず、計数カードが挿入されるまで処理が待機される(SJ1)。計数カードが挿入されれば、挿入された計数カードの記録情報が読取られ(SJ2)、半額遊技情報が記録されているか否かが判断される(SJ3)。
【0264】
半額遊技情報が記録されていない場合には、計数カードに記録されている数値(計数値)がそのまま景品処理装置305内部の景品交換値演算用カウンタに加算される(SJ5)。なお、景品交換値演算用カウンタのカウンタ値は、すべての景品交換処理が終了することに伴って「0」にリセットされる(SJ14)。
【0265】
SJ3で半額遊技情報が記録されていると判断された場合には、計数カードに記録されている計数値をその1/2とする演算がなされ(SJ4)、演算後の数値が景品交換値演算用カウンタに加算更新される(SJ5)。
【0266】
次に、追加情報があるか否かが判断される(SJ6)。計数カードは複数の遊技結果を記録可能に構成されているために、1枚の計数カードに複数の計数値等が記録されている可能性があるためである。追加情報がある場合には前記SJ3に処理が戻る。追加情報がない場合には、さらに新たな計数カードが挿入されたか否かが判断され(SJ7)、追加の計数カードが挿入されている場合には処理が前記SJ2に戻る。追加のカードがない場合には精算操作が検出されるまで処理が待機される(SJ8)。精算操作が検出されれば、特殊景品との交換を行なうための操作であるか否かが判断される(SJ9)。特殊景品との交換を行なうための操作である場合には、景品交換値演算用カウンタのカウンタ値に基づいて特殊景品数が演算され(SJ18)、特殊景品の払出処理が実行される(SJ19)。そして、すべての特殊景品の払出処理が終了したことを条件に(SJ20)、景品交換値演算用カウンタのカウンタ値がリセットされる(SJ14)。その後、計数カードの情報が消去され(SJ15)、情報の消去された計数カードが回収され(SJ16)、遊技場管理装置302へ景品交換情報が出力される(SJ17)。その後処理が前記SJ1に戻る。
【0267】
SJ9で特殊景品操作が行なわれているのではないと判断された場合には、バーコードリーダ(図示省略)から一般景品に付されたバーコード情報が入力されているか否かが判断される(SJ10)。バーコードリーダは、遊技者が一般景品との景品交換を希望して遊技場係員に所望の一般景品を指定した場合に、その一般景品に付されたバーコードを読取るための装置である。バーコードには、景品の種類や景品交換額などの情報が含まれている。
【0268】
バーコード情報が入力されていない場合には、前記SJ9に処理が戻る。バーコード情報が入力されている場合には、そのバーコード情報に基づいて景品交換値演算用カウンタのカウンタ値が減算される(SJ11)。次に、景品交換値演算用カウンタのカウンタ値に景品交換可能な残数値があるか否かが判断され(SJ12)、残数値がない場合には景品交換処理が終了して遊技場管理装置302へ景品交換情報が出力される(SJ17)。残数値がある場合には、景品交換処理を終了させるためのリセット操作が検出されたか否かが判断され(SJ13)、リセット操作が検出されていない場合にはさらに遊技者が残数値を使用して景品交換を行なう可能性があるために処理が前記SJ10に戻る。一方、リセット操作が検出された場合には景品交換値演算用カウンタのカウンタ値がリセットされ(SJ14)、計数カードの情報が消去され(SJ15)、情報を消去した計数カードを回収し(SJ16)、景品交換情報が遊技場管理装置302へ出力される(SJ17)。
【0269】
次に、以上説明した発明の実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 第3実施形態では、景品処理装置8aは、プリペイドカード12が挿入された際にプリペイドカード12のカードナンバーに対応する情報(遊技者が遊技を行なった遊技機9の台番号、貸玉料、個別差玉、計数カードのカードナンバー)を読出して個別差玉と計数カードに記録されている計数値とを比較するように構成した。しかしながら、これに代えて、計数値を含む計数結果情報がジェットカウンタ3aから出力されるように構成し、計数結果情報が景品処理装置8aに入力された時点ですでに記憶している個別差玉の情報を読出して計数値と個別差玉との誤差が許容範囲内にあるか否かを予め判定し、判定結果を記憶しておくように構成してもよい。このように構成することにより、プリペイドカード12を携えた遊技者が景品交換のために景品処理装置8aにプリペイドカード12を挿入してから、景品交換処理が終了するまでの処理時間を短縮でき、遊技者の待ち時間を短くすることができる。
【0270】
(2) プリペイドカード12の残度数が無くなった場合には、カード販売機4等にそのプリペイドカード12を挿入して現金を投入することにより、度数が再度そのプリペイドカード12に記録され発行されるように構成してもよい。これにより、プリペイドカード12を繰返し使用することが可能になる。
【0271】
(3) 異なる貸出レート(貸玉料)の一例として、たとえば4円と2円とを例に挙げた。しかしながら、貸玉料としては、これらの2種類に限られるものではない。また、通常の貸玉料(4円)と、その半額の貸玉料とを例にしているが、通常の貸玉料(4円)に対してそれよりも割高の貸玉料を設定可能に構成してもよい。
【0272】
(4) 呼出ランプ装置6と遊技機9とは別体に構成されているが、一体的に構成されていてもよい。また、遊技機の一例として、パチンコ遊技機を例に挙げたが、コイン遊技機やスロットマシンにより遊技機を構成することも可能である。また、遊技媒体の一例として、パチンコ玉を例に挙げたが、コイン等であってもよい。台管理装置5により、前記遊技機による遊技の結果、遊技者の所有となった遊技結果価値として当該遊技者が前記精算手段で精算する価値の大きさを特定することが可能な価値特定情報を、前記遊技媒体貸出手段が受付けた貸出用記録媒体別に前記遊技機における前記遊技者の遊技状況に基づいて生成する価値特定情報生成手段が構成されている。個別差玉情報(概略情報)により、前記価値特定情報が構成されている。
【0273】
(5) 個別差玉は、1遊技毎に「補給情報−打込玉情報=(貸玉数+賞球数)−打込玉数」で算出されるようにしているが、入賞球個数をより厳密に管理して遊技者の持玉数をさらに正確に演算するようにしてもよい。
【0274】
(6) 貸出レートの意義について
貸出レートとは、たとえば、パチンコ玉や持点などの遊技媒体1つ(1単位、1点)を貸出すのに必要とされる単価を意味する。
【0275】
(7) 前記遊技機による遊技者の遊技状況を含む所定情報に基づいて当該遊技者の所有になった前記遊技結果価値の大きさを特定するための遊技結果価値特定手段における「特定する」とは、概略的に遊技媒体数の大きさを特定することを含む広い概念の意味である。
【0276】
(8) 第1実施形態〜第4実施形態では、会員カードまたはプリペイドカードの記憶情報(識別情報)を利用して遊技者の持玉や貸玉料を特定できるように構成した。しかしながら、これに代えて、次のように構成してもよい。
【0277】
遊技を終了する際に遊技終了ボタンを押圧すれば、概略特定情報と貸玉料とが記録されたレシート、または、概略特定情報と貸玉料とを特定できる識別情報が記録されたレシートが呼出ランプ装置6などから発行される。遊技者はジェットカウンタに持玉を投入するとともにレシートをレシート挿入口に挿入する。ジェットカウンタは、レシートの記録情報に基づいて計数結果が適当か否かを判断するとともに、貸玉料を判断する。
【0278】
(9) 遊技場が上記遊技システムをタイムサービス的に使えるようにしてもよい。たとえば、開店直後や閉店前(2時間程度)などにおいては、貸玉料を一津に全台3円とし、この貸玉料による遊技の結果遊技者の所有となった持玉は、玉単価2.5円で交換するなどのサービスを行なえるように自動設定できるようにしてもよい。
【0279】
(10) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0280】
【課題を解決するための手段の具体例】
図1、図15、図19、図20、図30、図42に示す遊技場に設置された各種装置からなるシステムにより、遊技媒体を使用して遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算可能な遊技用システムが構成されている。遊技機9,209,309により、前記遊技機が構成されている。パチンコ玉により、前記遊技媒体および前記遊技者の所有となった遊技結果価値が構成されている。
【0281】
貸玉料設定手段2a,302aにより、前記遊技媒体の貸出レートを遊技場側が設定可能な貸出レート設定手段が構成されている。カードユニット10,210,308、玉貸機110aにより、該貸出レート設定手段で設定された貸出レートで前記遊技媒体を貸出すことが可能な遊技媒体貸出手段が構成されている。ジェットカウンタ3,3a,203または景品処理装置8,8a,208,305により、該遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体を使用して前記遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算する精算手段が構成されている。台管理装置5,5a,205、制御装置313により、前記遊技機における遊技者の遊技状況を含む所定情報に基づいて当該遊技者の所有となった前記遊技結果価値の大きさを特定するための遊技結果価値特定手段が構成されている。打込玉情報および補給情報により、前記所定情報が構成されている。ジェットカウンタ3の制御手段30および図9のフローチャートのSA10、SA11、SA18、景品処理装置8aの制御手段、ジェットカウンタ203の制御手段230、制御装置313および図37のフローチャートのST6により、該遊技結果価値特定手段により特定される遊技結果価値の大きさと前記精算手段により実際に精算される遊技結果価値の大きさとを照合して正常であるか否かを判定する照合判定手段が構成されている。図9のフローチャートのSA12およびSA13により、前記判定照合手段が照合した結果、正常であるとの判定がなされたことに基づき、前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作を行なう貸出レート対応型精算制御手段が構成されている。
【0282】
ジェットカウンタ3の制御手段30および図8のフローチャートのS6、S8により、所定の識別情報と前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートとを対応付ける制御を行なう対応付制御手段が構成されている。会員カード11に記録されたID、プリペイドカード12,212に記録されたカードナンバーにより、前記所定の識別情報が構成されている。会員カード11、プリペイドカード212により、前記識別情報を特定可能な情報が記録された情報記録媒体が構成されている。ジェットカウンタ3の制御手段30および図9のフローチャートのSA3〜SA5、SA12、SA13により、前記情報記録媒体を受付けて当該情報記録媒体の記録情報に基づいて前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートを判別する貸出レート判別手段が構成されている。
【0283】
個別ジェットカウンタ310により、前記遊技機との対応関係が1対1で予め定められており、前記対応関係に従う遊技機別に前記遊技結果価値を精算する精算手段が構成されている。ジェットカウンタ3,3a,203により、前記遊技結果価値として遊技者の所有となった遊技媒体を計数可能な遊技媒体計数手段で構成されている精算手段が構成されている。図7のフローチャートのS30により、複数の前記遊技媒体貸出手段における遊技媒体の貸出レートの設定を集中的に入力可能な設定入力手段が構成されている。図7のフローチャートのS40〜S90ににより、複数の前記遊技媒体貸出手段における遊該設定入力手段で入力された設定で各遊技媒体貸出手段を動作させるための制御を行なう設定制御手段が構成されている。
【0284】
計数カード発行部36,236、計数カード発行機306により、前記貸出レート対応型精算制御手段の制御動作による精算結果を特定可能な情報が記録された精算結果記録媒体を発行する精算結果記録媒体発行手段が構成されている。計数カードにより、前記精算結果記録媒体が構成されている。景品処理装置8,8a,208,305により、前記精算結果記録媒体を受付けて当該精算結果記録媒体により特定される精算結果を所定の景品と交換するための処理を行なう景品交換処理手段が構成されている。
【0285】
会員カード11により、遊技場側との間で所定の会員契約を行なった遊技者に発行される会員用記録媒体が構成されている。プリペイドカード212により、遊技者の有価価値の支払いに応じて発行される記録媒体であって、遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報が記録された貸出用記録媒体が構成されている。
【0286】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、遊技媒体貸出手段で遊技媒体を貸出す際の貸出レートを遊技場側が設定できるとともに、精算手段では遊技機で遊技者が遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作が行なわれるために、遊技場は、複数の貸出レートによる遊技を提供するに際しての管理負担が軽減される。しかも、前記精算手段では、前記判定照合手段で精算内容が正常であるとの判定がなされたことに基づき、前記精算が行なわれるために、貸出レートの高い遊技媒体を使用して遊技を行なった結果得られた遊技結果価値と、貸出レートの低い遊技媒体を使用して遊技を行なった結果得られた遊技結果価値とをまとめて貸出レートの高い遊技媒体を使用して遊技を行なった結果得られた遊技結果価値として精算する等のような不正行為が行なわれているか否かを異常判別することができる。以上により、複数の貸出レートによる遊技を提供可能としながらも、遊技場での管理運用が容易な遊技用システムを提供することができる。さらに、遊技場側複数の前記遊技媒体貸出手段における遊技媒体の貸出レートの設定を集中的に入力でき、入力された設定で各遊技媒体貸出手段を動作させることができるために、遊技場側の設定作業が容易となる。
【0287】
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、所定の識別情報と前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートとの対応付けが行なわれ、前記識別情報を特定可能な情報が記録された情報記録媒体に基づいて前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートが判別されるために、たとえば前記情報記録媒体を利用することなく前記識別情報を遊技者に通知し、通知を受けた遊技者による識別情報の自己申告に基づいて前記貸出レートを判別する場合等と比較して不正防止効果を高めることができる。
【0288】
請求項3に関しては、請求項1に関する効果に加えて、前記精算手段は、前記遊技機との対応関係が1対1で予め定められ、その対応関係に従う遊技機別に前記遊技結果価値が精算されるために、ある遊技機での遊技の結果遊技者の所有となった遊技結果価値に他の遊技機での遊技の結果遊技者の所有となった遊技結果価値を混入させて精算することによる不正行為が行なわれることを防止できる。
【0289】
請求項4に関しては、請求項2または請求項3に関する効果に加えて、前記精算手段は、遊技媒体計数手段で構成されているために、遊技者が遊技媒体を計数する時点で貸出レートに応じた精算を行なうことができるとともに遊技結果価値の大きさに関する前記照合を行なうことができる。このため、たとえば、遊技媒体を計数した後、計数結果を所定景品と交換する際に前記貸出レートに応じた精算を行なう場合と比較して早期に前記貸出レートに応じた精算を行なうことができるとともに不正行為を早期に発見可能となる。
【0291】
請求項5に関しては、請求項1に関する効果に加えて、精算結果を特定可能な情報が記録された精算結果記録媒体を使用して景品交換を行なうことができるために景品交換処理をスムーズに行なうことができ、遊技者にとっての利便性が向上される。
【0292】
請求項6に関しては、請求項2に関する効果に加えて、前記情報記録媒体は、遊技場側との間で所定の会員契約を行なった遊技者に発行される会員用記録媒体で構成されているために、本遊技用システムの利用を希望する遊技者によって会員契約数を増加させることできる。
【0293】
請求項7に関しては、請求項2に関する効果に加えて、前記情報記録媒体は、遊技者の有価価値の支払いに応じて発行される記録媒体であって、遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報が記録された貸出用記録媒体で構成されているために、従来より利用されているこの種の記録媒体を有効利用して情報記録媒体を製造することができ、遊技場は情報記録媒体の導入コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用システムのシステムブロック図である。
【図2】遊技機設置島の正面図である。
【図3】カード販売機の構成を示すブロック図である。
【図4】呼出ランプ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】台管理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】ジェットカウンタの構成を示すブロック図である。
【図7】遊技場管理装置で行なわれる貸玉料集中設定処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図8】ジェットカウンタの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図9】ジェットカウンタで実行される計数処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図10】カード販売機の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図11】台管理装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図12】呼出ランプ装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図13】呼出ランプ装置で実行されるカードリーダライタ処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図14】カードユニットの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明に係る遊技用システムの構成を示すシステムブロック図である。
【図16】玉貸機の構成を示すブロック図である。
【図17】呼出ランプ装置で実行される情報入出力処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図18】玉貸機の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明に係る遊技用システムの構成を示すシステムブロック図である。
【図20】本発明に係る遊技用システムのシステムブロック図である。
【図21】カード販売機の構成を示すブロック図である。
【図22】呼出ランプ装置の構成を示すブロック図である。
【図23】台管理装置の構成を示すブロック図である。
【図24】ジェットカウンタの構成を示すブロック図である。
【図25】カードユニットの構成を示すブロック図である。
【図26】ジェットカウンタで実行される情報入力処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図27】ジェットカウンタで実行される計数処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図28】カードユニットの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図29】カードユニットで実行される貸玉料設定処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図30】本発明に係る遊技用システムのシステムブロック図である。
【図31】遊技機設置島の正面図である。
【図32】遊技機設置島の構成を示すブロック図である。
【図33】制御装置の制御内容を説明するためのブロック図である。
【図34】カード販売機の構成を示すブロック図である。
【図35】計数カード発行機の構成を示すブロック図である。
【図36】カードユニットの構成を示すブロック図である。
【図37】制御装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図38】制御装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図39】制御装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図40】カードユニットの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図41】カード発行機の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図42】遊技機設置島の構成を説明するためのブロック図である。
【図43】制御装置で実行される計数カード発行処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図44】計数カード発行機で実行されるカード発行処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図45】景品処理装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1,201および301は遊技場、2および202は遊技場管理装置、2aおよび302aは貸玉料設定手段、3,3a,および203はジェットカウンタ、4,204および304はカード販売機、5,5aおよび205は台管理装置、6,6aおよび206は呼出ランプ装置、8,8a,208および305は景品処理装置、9,209および309は遊技機、10,210および308はカードユニット、11は会員カード、12,212および311はプリペイドカード、36,236は計数カード発行部、110aは玉貸機、303は遊技機設置島、306は計数カード発行機、306aは計数カード発行口、310は個別ジェットカウンタ、312は玉返却装置、313は制御装置である。

Claims (7)

  1. 遊技媒体を使用して遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算可能な遊技用システムであって、
    前記遊技媒体の貸出レートを遊技場側が設定可能な貸出レート設定手段と、
    該貸出レート設定手段で設定された貸出レートで前記遊技媒体を貸出すことが可能な遊技媒体貸出手段と、
    該遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体を使用して前記遊技機で遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算する精算手段と、
    前記遊技機における遊技者の遊技状況を含む所定情報に基づいて当該遊技者の所有となった前記遊技結果価値の大きさを特定するための遊技結果価値特定手段と、
    該遊技結果価値特定手段により特定される遊技結果価値の大きさと前記精算手段により実際に精算される遊技結果価値の大きさとを照合して正常であるか否かを判定する照合判定手段とを含み、
    前記貸出レート設定手段は、
    複数の前記遊技媒体貸出手段における遊技媒体の貸出レートの設定を集中的に入力可能な設定入力手段と、
    該設定入力手段で入力された設定で各遊技媒体貸出手段を動作させるための制御を行なう設定制御手段とを含み、
    前記精算手段は、前記判定照合手段が照合した結果、正常であるとの判定がなされたことに基づき、前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作を行なう貸出レート対応型精算制御手段を含み、
    前記照合判定手段は、実際に精算される遊技結果価値の大きさが前記遊技結果価値特定手段により特定される遊技結果価値の大きさよりも多くかつその差が所定の許容範囲を超えているとき、前記貸出レートが最低額でないことを条件として、異常と判定することを特徴とする、遊技用システム。
  2. 所定の識別情報と前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートとを対応付ける制御を行なう対応付制御手段と、
    前記識別情報を特定可能な情報が記録された情報記録媒体とをさらに含み、
    前記精算手段は前記情報記録媒体を受付けて当該情報記録媒体の記録情報に基づいて前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートを判別する貸出レート判別手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊技用システム。
  3. 前記精算手段は、前記遊技機との対応関係が1対1で予め定められており、前記対応関係に従う遊技機別に前記遊技結果価値を精算することを特徴とする、請求項1に記載の遊技用システム。
  4. 前記精算手段は、前記遊技結果価値として遊技者の所有となった遊技媒体を計数可能な遊技媒体計数手段で構成されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の遊技用システム。
  5. 前記精算手段は、前記貸出レート対応型精算制御手段の制御動作による精算結果を特定可能な情報が記録された精算結果記録媒体を発行する精算結果記録媒体発行手段をさらに含み、
    前記精算結果記録媒体を受付けて当該精算結果記録媒体により特定される精算結果を所定の景品と交換するための処理を行なう景品交換処理手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊技用システム。
  6. 前記情報記録媒体は、遊技場側との間で所定の会員契約を行なった遊技者に発行される会員用記録媒体で構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の遊技用システム。
  7. 前記情報記録媒体は、遊技者の有価価値の支払いに応じて発行される記録媒体であって、遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報が記録された貸出用記録媒体で構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の遊技用システム。
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