JPH11239656A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH11239656A
JPH11239656A JP4334598A JP4334598A JPH11239656A JP H11239656 A JPH11239656 A JP H11239656A JP 4334598 A JP4334598 A JP 4334598A JP 4334598 A JP4334598 A JP 4334598A JP H11239656 A JPH11239656 A JP H11239656A
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JP
Japan
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game
card
conversion rate
gaming
ball
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JP4334598A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機で異なる玉変換率による遊技を提供す
るに際し、遊技場での管理運用を容易にし、かつ、遊技
者の利便性を向上させる。 【解決手段】 持点付与式の遊技機6に対応したカード
処理機5にカード度数の記録された遊技用カード8を挿
入すれば玉変換率操作手段53で玉変換率を選択可能と
なり、玉変換率操作手段53で選択された玉変換率で遊
技用カード8からカード度数が引落とされて持点が付与
される。遊技機6で精算操作を行なえば持点と玉変換率
とが記録された遊技用カード8が排出され、再度、玉変
換率操作手段53で玉変換率を選択可能となる。景品処
理装置4では、遊技用カード8に記録された持点と玉変
換率とに応じた景品交換処理が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者所有の持点
を引落として遊技機による遊技を行なった結果、遊技者
の所有となった遊技結果価値を精算可能な遊技用装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置として従来から一般
的に知られているものに、たとえば、遊技者所有の持点
を引落として遊技機による遊技を行なった結果、遊技者
の所有となった遊技結果価値を精算可能な遊技用装置が
あった。また、前記遊技機としては、持点の引落としと
引換えにして遊技に使用可能となる遊技媒体が封入され
た、いわゆる封入式遊技機が一般的に知られている。係
る封入式遊技機で遊技を行なうためには、現金あるいは
プリペイドカードなどの遊技者所有の有価価値を所定の
変換レートによって持点に変換することによって遊技に
必要な持点を遊技開始前に取得しておく必要がある。
【0003】ところで、従来の遊技場の中には、たとえ
ばパチンコ遊技機に使用する遊技媒体の一例となるパチ
ンコ玉の貸玉レートを遊技者自身が選択可能な貸玉レー
ト選択方式を採用する遊技場がある。かかる貸玉レート
選択方式による遊技を提供する遊技場においては、たと
えば安い貸玉レートによって行なわれた遊技の結果遊技
者の所有となった遊技結果価値の精算にあたっては、通
常の貸玉レートによる場合に比べて低い交換率でこれを
精算するようにして貸玉レートと精算とのバランスが図
られていた。
【0004】この種の貸玉レート選択方式を採用し、た
とえば、通常の貸玉レートによる遊技を提供する一方、
これに対してたとえば半額の貸玉レートによる遊技を提
供することにより、遊技の結果得られる利益よりもどち
らかいえば遊技行為自体を楽しむことを目的として遊技
を行なう者が比較的安い料金で多くの貸玉を使用して比
較的長時間遊技を行なうことができるようになる。この
ため遊技場は、貸玉レート選択方式を採用することによ
り、時間潰しの目的で遊技を行なう者等、幅広い客層に
よる支持を得られ、より多くの集客を期待できるように
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
貸玉レートで遊技を提供する場合には、上述のように貸
玉レートと精算とのバランスを図る必要があり、貸玉レ
ートに応じた態様で遊技結果価値が精算されるようにし
なければならない。たとえば、安い貸玉レートによる遊
技の結果、遊技者の所有となった遊技結果価値が通常の
貸玉レートの場合と同一の交換率で所定の景品等と交換
されてしまうのでは遊技場に不利益が生じる一方、逆の
場合には遊技者に不利益が生じることになるためであ
る。
【0006】このため、従来においては、貸玉レートを
管理できるようにするために、たとえば遊技機設置島等
のエリア毎に貸玉レートを分け、各エリアの貸玉レート
に対応した精算手段の一例となるジェットカウンタを各
エリア毎に設ける等の措置が講じられていた。また、そ
れでもなお遊技者がジェットカウンタを誤って使用した
り、あるいは不正行為を行なうことを防止するために、
遊技場の店員が常時監視にあたっていた。したがって、
従来においては、遊技機設置島毎にジェットカウンタが
必要となって設備経費が増大するとともに人的経費も増
大し、さらには、遊技場内における遊技機等のレイアウ
トが制限されてしまうという不都合があった。
【0007】また、遊技者は特定の機種の遊技機で任意
の貸玉レートによる遊技を行ないたくとも、その遊技機
が希望の貸玉レート以外の遊技機設置島に配置されてい
る場合には、希望通りの貸玉レートで遊技を行なうこと
ができないという不都合が生じていた。
【0008】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、特に、前記封入式遊技機におい
て異なる変換レートによる遊技を提供するに際し、遊技
場での管理運用を容易にしつつ、かつ、遊技者の利便性
を向上させることが可能な遊技用装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者所有の持点を引落として遊技機による遊技を
行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精
算可能な遊技用装置であって、前記遊技機には前記持点
の引落としと引換えにして遊技に使用可能となる遊技媒
体が封入されており、遊技者所有の有価価値を複数種類
の変換レートで前記持点に変換することが可能な持点変
換手段と、当該持点変換手段で変換された持点を引落と
して遊技機による遊技を行なった結果、遊技者の所有と
なった遊技結果価値を精算する精算手段とを含み、当該
精算手段は、前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を
所有するに至った遊技に使用された持点の変換レートに
応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動
作を行なう変換レート対応型精算制御手段を含むことを
特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記持点変換手段は、遊技者
が前記変換レートを選択する操作が可能な変換レート選
択手段を含み、当該変換レート選択手段の操作に基づい
て前記変換レートを定めることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、複数種類の変
換レートのうち一の変換レートで遊技が開始された後、
その遊技が終了するまで前記変換レートを変更すること
を禁止する制御を行なう変換レート変更禁止制御手段を
含むことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記持点変換手段は前記変換
レートを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を
受付け可能であり、当該遊技用記録媒体の記録情報に基
づいて前記変換レートを定めることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技用記録媒体を発行す
る遊技用記録媒体発行手段を含み、当該遊技用記録媒体
発行手段は、遊技者が前記変換レートを選択する操作が
可能な変換レート選択手段と、当該変換レート選択手段
で選択された変換レートを特定可能な情報が記録された
遊技用記録媒体を発行する制御を行なう発行制御手段と
を含むことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、持点変換手
段の働きにより、遊技者所有の有価価値が複数種類の変
換レートで前記持点に変換される。遊技者は、前記持点
の引落としと引換えにして前記遊技機に封入された遊技
媒体を使用した遊技を行なうことが可能とされる。変換
レート対応型精算制御手段の働きにより、前記遊技機で
遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至った遊技に使
用された持点の変換レートに応じた態様で前記遊技結果
価値が精算される。
【0015】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、変換レート選択手段の
働きにより、遊技者が前記変換レートを選択する操作が
可能とされ、当該変換レート選択手段の操作に基づいて
前記変換レートが定められる。
【0016】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、変換レ
ート変更禁止制御手段の働きにより、複数種類の変換レ
ートのうち一の変換レートで遊技が開始された後、その
遊技が終了するまで前記変換レートを変更することが禁
止される。
【0017】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記持点変換手段の働
きにより、遊技用記録媒体に記録された前記変換レート
を特定可能な情報に基づいて前記変換レートが定められ
る。
【0018】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、変換レート選択手段の
働きにより、遊技者が前記変換レートを選択する操作が
可能とされ、発行制御手段の働きにより、変換レート選
択手段で選択された変換レートを特定可能な情報が記録
された遊技用記録媒体が発行される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る遊技用装置
(第1実施形態)を遊技場1に適用した場合のシステム
構成を説明するためのシステムブロック図である。遊技
場1には、遊技機6が設置されている。遊技機6はいわ
ゆる玉封入式パチンコ遊技機であり、その内部にパチン
コ玉が封入されている。遊技機6ではその操作部61に
表示される持点を引落すことと引換えにして内部に封入
された封入玉を弾発発射し、遊技が行なわれる。
【0020】さらに遊技場1には、遊技場管理装置(ホ
ール管理用コンピュータ)2、遊技場で使用する遊技用
カード8を発行するカード発行機3、遊技用カード8を
使用して景品交換処理を行なうことが可能な景品処理装
置4、カード処理機5が設置されている。なお、図示を
省略しているが、遊技場1には遊技用カード管理会社と
の通信を中継する中継装置が設置されている。遊技用カ
ード管理会社は、遊技用カード8を集中管理するととも
に各遊技場1へ遊技用カード8を納入している。
【0021】カード発行機3は遊技者を識別可能な識別
情報(ID)と暗証番号とが記録された遊技用カード8
を発行するとともに、現金と引換えに遊技用カード8に
対して遊技者所有の有価価値の一例となるカード度数を
記録する。一方、カード処理機5は遊技機6の持点など
の制御を行なう制御装置であり、各遊技機6に対応して
個別に設けられている。カード処理機5は遊技用カード
8を受付け可能に構成されており、遊技用カード8に記
録されたカード度数を引落して遊技に使用するための持
点を遊技者に付与するとともに、遊技機6での遊技の結
果遊技者の所有となった持点を遊技用カード8に記録す
る。また、景品処理装置4は遊技用カード8を受付け可
能に構成されており、遊技用カード8に記録された持点
情報に基づいて景品交換価値の大きさを演算し、演算し
た景品交換価値の大きさの範囲内での景品交換を遊技者
に許容する。
【0022】遊技用カード8は、遊技機6で遊技を行な
うために必要とされるカードである。遊技場管理装置2
は、遊技用カード8に記録された識別情報別に遊技者の
氏名や住所、遊技情報などの個人情報を集中管理してい
る。
【0023】次に、図1を参照しつつ遊技用装置の概要
について、遊技者が遊技を行なう手順に従って説明す
る。まず、遊技機6で遊技を行なうために必要な遊技用
カード8は、カード発行機3から発行される。遊技用カ
ード8を所有していない遊技者は、カード発行機3に遊
技者本人の運転免許証を挿入の上、所定操作を行なうこ
とにより遊技者を特定可能な識別情報(ID)が記録さ
れた遊技用カード8を入手できる。なお、カード発行機
3で新規に遊技用カード8が発行された場合には、カー
ド発行情報が遊技場管理装置2と中継装置(図示省略)
へ出力される。カード発行機3で新規の遊技用カード8
の発行を受ける遊技者、あるいは遊技用カード8に記録
されていたカード度数をすべて用い尽くした遊技者など
は、カード発行機3に遊技用カード8を挿入の上、現金
をカード発行機3に投入することにより新たなカード度
数を遊技用カード8に記録させることができる。遊技用
カード8をカード処理機5に挿入の上暗証番号の入力を
行なえば、暗証番号が正しいことを条件してカード処理
機5から遊技機6へ残度数情報が出力されるとともに、
玉変換率選択操作手段50で遊技者自身が玉変換率(変
換レート)の選択操作を行なうことが可能になる。な
お、遊技機6は入力された残度数情報に基づいて操作部
61に遊技用カード8のカード残度数を表示する。
【0024】ここで、玉変換率(変換レート)とは、遊
技用カード8に記録されているカード度数を引落して持
点1点を遊技者が入手するのに必要とされる持点単価
(円/1点)である。なお、遊技機6では、持点1点を
使用してパチンコ玉1発を弾発発射させることが可能に
構成されているために、玉変換率(変換レート)は、パ
チンコ玉1発を遊技に使用するのに必要な玉単価(円/
1発)ともいえる。
【0025】特にこの第1実施形態では、玉変換率を一
般的な4円(4円/1発)とするか、その半額の2円
(2円/1発)とするかが玉変換率選択操作手段50で
選択可能に構成されている。遊技者が玉変換率選択操作
手段50で玉変換率を選択すれば、選択された玉変換率
がカード処理機5内部に記憶される。
【0026】一般的に使用される玉変換率は、たとえば
4円程度であるが、カード処理機5で玉変換率を2円に
設定すると、玉変換率を4円に設定した場合と比較して
同じカード度数で2倍の持点の付与を受けることができ
る。ただし、遊技を行なった結果所有した持点は玉変換
率が4円の場合には1点あたり2.5円で景品と交換さ
れるのに対し、玉変換率が2円の場合にはその半額
(1.25円)で景品と交換されることになる。したが
って、玉変換率として通常の4円の半額の2円を選択す
ることにより、玉変換率が4円の場合に比較して遊技の
結果所有した同数の持点を精算して得られる利益は少な
くなるものの、より多くの持点を使用して比較的長時間
遊技を楽しむことができるようになる。
【0027】なお、カード処理機5は、一旦玉変換率が
設定されれば、その後精算操作が行なわれるか、または
持点を使い果たした遊技者が遊技カード8をカード処理
機5から排出させるまで玉変換率を固定し、玉変換率選
択操作手段50の操作を無効にする。これにより、遊技
の途中に玉変換率が変更されてしまい、玉変換率に応じ
た精算を行なうための処理が複雑化することを防止でき
る。また、当初玉変換率2円で持点を所有し、精算前に
玉変換率を4円に変更してその差額で利益をあげるなど
という不正行為が行なわれることを防止できる。
【0028】カード処理機5で玉変換率が設定された後
カード度数の引落操作が行なわれれば、持点情報と残度
数情報とがそれぞれ遊技機6へ出力される。遊技機6は
これらの情報に基づいて操作部61の持点の表示を加算
更新するとともに操作部61のカード残度数の表示を減
算更新する。
【0029】遊技機6で遊技が開始されれば、各種遊技
情報が遊技機6から遊技場管理装置2へ出力される。ま
た、打球操作ハンドル62の操作によりパチンコ玉が遊
技領域60へ発射されるごとに減算信号が遊技機6から
カード処理機5へ出力される。遊技領域60へ打込まれ
たパチンコ玉が所定の入賞口に入賞するなどすれば加算
信号が遊技機6からカード処理機5へ出力される。カー
ド処理機5は内部に記憶している持点を減算信号に基づ
いて減算更新し、加算信号に基づいて加算更新する。遊
技者が操作部61でカード度数の引落とし操作を行なえ
ば、遊技機6からカード処理機5へ引落とし操作情報が
出力される。カード処理機5は引落とし操作情報に基づ
いて遊技用カード8のカード度数を引落すとともに持点
の加算更新処理を行なう。
【0030】遊技者が遊技を終えるために操作部61で
精算操作を行なえば、遊技機6からカード処理機5へ精
算信号が出力される。カード処理機5は精算信号に基づ
いて遊技用カード8に遊技者が所有している持点と玉変
換率とを記録した後、内部に記憶していた持点を0にす
るとともに遊技用カード8を排出する。その後、玉変換
率の設定を解除する。これにより、玉変換率選択操作手
段50の操作が再び有効となって玉変換率を設定するこ
とが可能になる。
【0031】遊技者が遊技用カード8をカード処理機5
から排出させるためのカード返却操作を操作部61で行
なえば、カード返却操作情報が遊技機6からカード処理
機5へ出力される。カード処理機5はカード返却操作情
報に基づいて遊技者の持点を参照する。そして、持点が
存在しないことを条件にして遊技用カード8をカード処
理機5から排出させるとともに玉変換率の設定をリセッ
トする。
【0032】遊技者が持点情報の記録された遊技用カー
ド8を景品処理装置5へ挿入すれば、景品処理装置50
で持点が特定され、特定された持点の範囲内での景品交
換を行なうことが可能になる。なお、持点に対応して記
録されている玉変換率が2円の場合には、記録されてい
る持点の半数が景品交換に使用可能な持点として有効と
され、持点の半数の範囲内での景品交換が許容される。
景品処理装置4で景品交換処理が行なわれると遊技場管
理装置2へ景品交換情報が出力される。なお、遊技用カ
ード8には複数の遊技結果を記録できるように、持点を
記録する持点記録領域が複数のブロックに分かれてお
り、各ブロック毎に持点と玉変換率とが対応して記録さ
れる。
【0033】以上の構成によれば、同一の遊技機設置島
あるいは遊技機において、異なる玉変換率による遊技を
提供することが可能となる。これにより、特定の機種の
遊技機で任意の玉変換率による遊技を行ないたくとも、
その遊技機が希望の玉変換率以外の遊技機設置島に配置
されているために、希望通りの玉変換率で遊技者が遊技
を行なうことができないなどという不都合を解消でき、
遊技者にとっての利便性を向上できる。
【0034】図2は、遊技機6の設けられた遊技機設置
島7の一部を示す正面図である。遊技機設置島7には、
複数の遊技機6が並列して設置されており、各遊技機6
の上部には、カード処理機5が設けられている。カード
処理機5には、カード処理機5に設けられた各種スイッ
チの操作手順の表示や遊技場の係員を呼出した際にその
旨の報知表示が行なわれる表示部50、遊技用カード挿
入口52、玉変換率選択操作手段53、テンキー51等
が設けられている。アナログ表示部54はカード処理機
5と接続されており、カード処理機5によって点灯状態
が制御される計10個のランプが設けられている。この
アナログ表示部54では、遊技者の持点の大きさを無点
灯状態を含めて11段階でアナログ表示可能に構成され
ており、遊技者の持点が所定数に達する毎に段階的に各
表示ランプが1つずつ累積的に点灯するように構成され
ている。
【0035】遊技用カード8を遊技用カード挿入口52
に挿入すると、暗証番号の入力を要求するメッセージが
表示部50に表示される。遊技者がテンキー51で正し
い暗証番号を入力することにより、遊技用カード8に記
録されたカード残度数が操作部61の度数表示部(図示
省略)に表示される。遊技者が玉変換率選択操作手段5
3を押圧操作して玉変換率を選択すれば、玉変換率が設
定される。玉変換率が設定された後、操作部61を操作
してカード度数の引落としを行なうことにより、玉変換
率に応じた大きさのカード度数が引落とされて所定数の
持点が遊技者に付与される。付与された持点は操作部6
1の持点表示部(図示省略)に表示される。遊技者が打
球操作ハンドル62を操作すれば、持点が1点ずつ減算
更新されるのと引換えにして遊技機6内部に封入されて
いる封入玉が遊技領域へ向けて1発ずつ弾発発射され
る。
【0036】図2では詳細な図示を省略しているが、遊
技機6には、複数種類の図柄の可変表示が行なわれるい
わゆる可変表示装置や可変入賞球装置、その他、入賞口
等が設けられている。たとえば、打玉が遊技機6の遊技
領域60に設けられた所定の始動入賞口に始動入賞する
ことに基づいて可変表示装置の可変表示結果が導出表示
される。始動入賞が発生すれば、遊技機6から始動入賞
情報が出力される。可変表示装置の表示結果が予め定め
られた大当り図柄の組み合わせ(たとえば777等)と
なれば、大当りが発生して可変入賞球装置に打玉を入賞
させることが可能な大当り制御が開始される。また、大
当たりの発生に伴って遊技機6から大当たり情報が出力
される。さらに大当り図柄の中でも特に予め定められた
確変図柄で大当りが発生した場合には、その後、大当り
確率が高くなる確変(確率変動)が発生する。この確変
は、たとえばその後大当りが2回発生するまで継続し、
2回目の大当り制御終了後に大当り確率が通常のものに
復帰する。確変(確率変動)が発生すれば、その確率変
動状態が終了するまで継続的に確変情報が遊技機6から
出力される。可変入賞球装置やその他の入賞口にパチン
コ玉が入賞すれば、入賞口の種類に応じた所定数の持点
が遊技者に付与され、持点表示部の表示が加算更新され
る。
【0037】持点がなくなるか、もしくは残り少なくな
れば、操作部61の操作によりカード度数を引落として
持点を補充することができる。ただし、遊技を終えて遊
技用カード8を一旦、排出させない限り玉変換率の変更
は許容されない。遊技用カード8の排出操作は操作部6
1で可能であるが、精算を終えて操作部61に表示され
ている持点を0とするか、もしくは持点を遊技に使い果
たすまで排出操作は許容されない。結果として、操作部
61に表示されている持点が0になるまでは、玉変換率
の変更は許容されないように構成されている。
【0038】持点を精算するためには、操作部61で精
算操作を行なう。精算操作を行なうことにより、設定さ
れている玉変換率と操作部61に表示されている持点と
が持点情報として遊技用カード8に記録され、持点情報
の記録された遊技用カード8が遊技用カード挿入口52
より排出される。なお、遊技用カード8が排出されるこ
とにともなって、カード処理機5内部の玉変換率の設定
が消去される。これにより再度、遊技用カード8を遊技
用カード挿入口52に挿入して玉変換率を設定可能とな
る。
【0039】ところで、遊技機6で大当りが発生すると
多量の持点が付与される可能性があるため、遊技の射倖
性を抑制するなどの目的からいわゆる持たせ遊技を遊技
場側が制限する場合がある。持たせ遊技とは、大当りが
発生することに基づいて付与された持点を大当り終了後
の遊技に継続して使用することをいう。遊技機6では、
この持たせ遊技を制限する方式(持たせ遊技方式)とし
てたとえば、1回交換方式、確変持たせ方式、定量方
式、および無定量方式のうち、いずれかを設定できる。
1回交換方式とは、大当り制御が1回終了する毎に持点
の精算を義務づける方式である。確変持たせ方式とは、
遊技機6で確変(確率変動)が生じている期間中は持た
せ遊技を許容し、確変終了後に持点の精算を義務づける
方式である。定量方式とは、大当り終了時に持点が所定
値を超えていることを条件にして持点の精算を義務づけ
る方式である。無定量方式とは、無制限に持たせ遊技を
許容する方式である。
【0040】以上の構成によれば、遊技者は玉変換率を
カード処理機5で選択可能であるために、カード発行機
3でカード度数を購入する時点で玉変換率を定める必要
がない。このため、カード発行機3に玉変換率を選択す
る機能を設ける必要がなく、カード発行機3の構成を極
力簡略化できる。また、遊技者はカード度数を購入する
時点で予め玉変換率を選択する必要がなく、実際に遊技
を行なう時点で玉変換率を選択可能である。このため
に、遊技者にとっての遊技の利便性が向上される。
【0041】図3は、カード発行機3の構成を示すブロ
ック図である。カード発行機3は、制御手段30、操作
部31、免許証読取部32、貨幣受入部33、表示部3
4、釣り払出し部35、カード発行部36、情報送信部
37、情報出力部38を含む。なお、情報送信部37
は、遊技用カード8を管理し各遊技場1へ遊技用カード
8を納入している遊技用カード管理会社の中継装置(図
示省略)と情報の送受信が可能に構成されている。
【0042】操作部31では、新規に遊技用カード8を
発行するための新規発行操作や新規の遊技用カード8に
対応する暗証番号を遊技者本人が設定するための暗証番
号入力操作などが行なわれる。操作部31で新規発行操
作が行なわれれば、制御手段30は表示部34に運転免
許証の挿入を促すメッセージを表示させる。カード発行
機3に運転免許証が挿入されれば、挿入された運転免許
証の記録情報が免許証読取部32に読取られる。制御手
段30は免許証読取部32で読取られた情報を情報出力
部38を介して遊技場管理装置2へ出力する。遊技場管
理装置2は、遊技用カード8の記録情報をその識別情報
別に記憶し管理している。遊技場管理装置2は情報出力
部38から出力された運転免許証の記録情報に基づいて
既に同一遊技者に対して遊技用カード8を発行済である
か否かを判断する。そして、その判断結果を情報入出力
部38を介して制御手段30へ入力する。制御手段30
は遊技場管理装置2からの返信情報に基づいて同一遊技
者に重複して遊技用カード8を発行することにならない
かどうかを判断する。遊技者がまだ遊技用カード8を所
有していない場合には表示部34に暗証番号の入力を促
すメッセージを表示させる。一方、既に遊技者が遊技用
カード8を所有している場合にはその旨を表示部34に
表示させる。
【0043】制御手段30は操作部31で暗証番号が入
力されたことを条件にしてカード発行部36のカードス
トック36bから新規カードをカードライタ36aに搬
送し、カードライタ36aに搬送した新規カードに識別
情報と暗証番号とを記録する。そして、遊技者が新規カ
ードにカード度数を記録させるべく、現金を貨幣受入部
33に投入すれば、制御手段30は貨幣受入部33に受
入れられた現金の金額に応じたカード度数を遊技用カー
ド8に記録する制御を行なう。制御手段30は、釣銭を
返却する必要がある場合には、釣り払出部35より釣銭
を払出す。制御手段30は、カード発行部36から新規
カードを発行するとともに情報送信部37を介して遊技
用カード管理会社と接続された中継装置へカード発行情
報を出力する。さらに制御手段30は情報出力部38を
介してカード発行情報を遊技場管理装置2へ出力する。
また、カード発行機3に遊技用カード8が挿入されれ
ば、挿入された遊技用カード8がカード発行部36へ案
内される。制御手段30は貨幣受入部33に受入れられ
た現金の金額に応じたカード度数を遊技用カード8に記
録する制御を行なった後、カード発行部36からカード
度数が記録された遊技用カード8を発行する。
【0044】図4は、カード処理機5の構成を示すブロ
ック図である。カード処理機5は、制御手段50、玉変
換率選択操作手段53を含む操作部51、情報入力部5
5、情報記憶部56、情報出力部57、通信部58、表
示部59、アナログ表示部54を含む。
【0045】遊技用カード挿入口52に挿入された遊技
用カード8の記録情報は、カードリーダライタ52で読
取られる。制御手段50は、カードリーダライタ52で
読取られた記録情報に基づいて遊技用カード8に記録さ
れている識別情報と暗証番号とカード度数とを特定し、
各情報を情報記憶部56に記憶する。そして、表示部5
1に暗証番号の入力を要求するメッセージを表示させる
ための表示制御信号を出力する。制御手段50は、操作
部(テンキー)51で入力された暗証番号と遊技用カー
ド8に記録されている暗証番号とを照合し、両者が一致
することを条件にして玉変換率選択操作手段53の操作
を有効にする。
【0046】玉変換率選択操作手段53の操作があれ
ば、操作信号が制御手段60に入力される。制御手段6
0は、玉変換率が設定されていないことを条件にして情
報記憶部56に記憶されている複数の玉変換率の中から
操作信号に応じた玉変換率を選択し、遊技に使用する玉
変換率として設定する。設定された玉変換率は情報記憶
部56に記憶される。
【0047】遊技機6から情報入力部55には、各種操
作情報(引落とし情報、返却情報等)、各種遊技情報、
加算信号、減算信号、精算信号、設定情報などが入力さ
れる。制御手段60は、引落とし情報の入力に基づいて
設定済の玉変換率に応じた大きさのカード度数を引落と
し、遊技者に持点を付与する。遊技者の持点は、情報記
憶部56内に記憶されている持点カウンタのカウンタ値
で特定される。制御手段60は、引落とし処理後のカー
ド残度数を特定可能な残度数情報と、持点カウンタのカ
ウンタ値を特定可能な持点情報とを情報出力57を介し
て遊技機6へ出力する。また、制御手段60は、加算信
号の入力に応じてそのカウンタ値を加算更新し、減算信
号の入力に応じてそのカウンタ値を減算更新する。そし
て、更新結果を特定可能な持点情報を遊技機6へ出力す
る。制御手段60は、持点カウンタのカウンタ値に応じ
てアナログ表示部54に制御信号を出力し、アナログ表
示部54を段階的に点灯させる。
【0048】制御手段60は、設定情報の入力に応じて
遊技機6の持たせ遊技方式を決定し、その設定値を情報
記憶部56に記憶する。そして、設定に応じた持たせ遊
技禁止条件が成立すれば、打止情報を情報出力部57を
介して遊技機6へ出力する。
【0049】制御手段60は、各種遊技情報(確変情
報、大当り情報、始動情報等)の入力に基づいて、前述
した持たせ遊技を禁止する条件が成立したか否かを判定
するとともに大当り回数や確率変動継続回数、始動回数
を計数し、計数結果を情報記憶部52へ記憶させる制御
を行なう。制御手段60は、たとえば遊技場管理装置2
からの情報送信要求に応じて情報記憶部62に記憶され
ている各種遊技情報を通信部58を介して遊技場管理装
置2へ出力する。
【0050】制御手段60は、返却情報の入力に応じて
持点カウンタのカウンタ値を参照し、カウンタ値が0で
あることを条件にして遊技用カード8を遊技用カード挿
入口52から排出させる制御を行なう。なお、カウンタ
値が0でない場合には、表示部51に持点が存在するた
めに遊技用カード8を返却させることができない旨のメ
ッセージを表示させる。
【0051】制御手段60は、精算信号の入力に応じて
持点カウンタのカウンタ値と設定されている玉変換率と
を持点情報として遊技用カード8に記録させるための指
令信号をカードリーダライタ52へ出力し、その後持点
カウンタのカウンタ値を0にリセットする。制御手段6
0は、持点情報の記録を終えた遊技用カード8を遊技用
カード挿入口52から排出させる制御を行なった後、玉
変換率の設定を解除して、玉変換率選択操作手段53で
玉変換率を選択できるようにする。
【0052】制御手段60から表示部51へは、各種表
示制御情報が出力される。たとえば、遊技者が所定の係
員呼出し操作を行なえば、表示部51に所定のメッセー
ジを表示させるための制御が行なわれるとともに情報出
力部57を介して呼出情報が島呼出ランプへ出力され
る。島呼出ランプは、カード処理機5が設置されている
遊技機設置島毎に対応して設けられており、この島呼出
ランプの点灯により遊技場係員への報知が行なわれる。
【0053】図5は、景品処理装置4の構成を示すブロ
ック図である。景品処理装置4は、制御手段40、カー
ドリーダライタ41、操作部42、バーコードリーダ4
3、情報入力部44、特殊景品ストッカー46を含む特
殊景品払出部45、表示部47、情報出力部48を含
む。
【0054】景品処理装置4に挿入された遊技用カード
8の記録情報は、カードリーダライタ41で読取られ
る。制御手段40は、カードリーダライタ41で読取ら
れた記録情報に基づいて、遊技用カード8の持点記録領
域の先頭ブロックに記録されている持点情報(持点およ
び玉変換率)を特定する。制御手段40は、持点情報の
1つとして記録されている玉変換率が4円(4円/1
発)の場合には、特定された持点をそのまま景品交換値
演算用カウンタに加算する。一方、玉変換率が2円(2
円/1発)の場合には、持点の2分の1のみを景品交換
値演算用カウンタに加算記憶する。なお、景品交換値演
算用カウンタは、制御手段40に構成されている。制御
手段40は、持点記録領域の後続するブロックにさらに
持点情報が記録されている場合には、同様にして持点を
特定して景品交換値演算用カウンタを加算する。また、
制御手段40は表示部47に表示制御信号を出力し、景
品交換値演算用カウンタのカウンタ値を表示部47に表
示させる。
【0055】操作部42では、景品交換のための操作が
行なわれる。制御手段40は、操作部42から入力され
る操作情報に基づいて交換対象の景品が特殊景品である
か一般景品であるかを特定する。交換対象の景品が特殊
景品の場合には、制御手段40から特殊景品払出部45
に特殊景品の払出しのための制御信号が出力される。特
殊景品払出部45では特殊景品ストッカー46から特殊
景品が搬送されて景品交換値演算用カウンタのカウンタ
値に対応する額の特殊景品が遊技者に払出される。一
方、交換対象の景品が一般景品の場合には、バーコード
リーダ43からバーコード情報が入力される。バーコー
ドリーダ43は、遊技者が一般景品との景品交換を希望
して遊技場係員に所望の一般景品を指定した場合に、そ
の一般景品に付されたバーコードを読取るための装置で
ある。バーコード情報には、景品の種類や景品交換額な
どの情報が含まれている。制御手段40は、バーコード
情報に基づいて景品交換値演算用カウンタのカウンタ値
を減算更新する。
【0056】景品交換が終了すれば、制御手段40はカ
ードリーダライタ41に位置する遊技用カード8を排出
する。また、制御手段40は情報出力部48を介して遊
技場管理装置2へ景品交換情報を出力する。遊技場管理
装置2は景品交換情報に基づいて景品の種類等を特定
し、これを遊技者別に記憶する。
【0057】図6は、遊技機6の遊技制御に用いられる
主基板63の構成を示すブロック図である。主基板63
は、基本回路160、入力回路165、初期リセット回
路166、定期リセット回路167、電飾信号回路16
8、CRT回路169、音声合成回路170、音量増幅
回路171、LED回路172、ランプ回路173、ソ
レノイド回路174、設定スイッチ175、アドレスデ
コード回路176、情報出力回路177、得点用情報出
力回路178、モータ回路179を含む。
【0058】基本回路160は、遊技制御プログラムに
従って遊技機6の各種機器を制御する。基本回路160
の内部には、マイクロコンピュータ(マイコン)161
が設けられている。マイクロコンピュータ161には、
遊技制御プログラムを記憶しているROM163、遊技
制御プログラムに従って制御動作を行なうCPU16
2、CPU162のワーク用メモリとして機能するRA
M164などが設けられている。
【0059】入力回路165には、打込球センサ、入賞
球検出センサ、ファール玉検出センサなどの各センサ6
4から出力される検出信号が入力される。入力回路16
5はこれらの各検出信号を基本回路160へ送信する。
基本回路160は打込球センサの検出信号に基づいて打
球数を特定し、持点を減算するための減算信号を得点用
情報出力回路178を介してカード処理機5へ出力す
る。また基本回路160は、入賞球検出センサの検出信
号に基づいて加算すべき持点数を算出し、得点用情報出
力回路178を介してカード処理機5へ加算信号を出力
する。さらに基本回路160はファール玉検出センサの
検出信号に基づいてファール玉数を特定し、得点用情報
出力回路178を介して加算信号をカード処理機5へ出
力する。
【0060】初期リセット回路166は、遊技機6の電
源投入時に基本回路160をリセットするための回路で
ある。基本回路160は、初期リセット回路166から
送られてきた初期リセットパルスに応答して遊技機6を
初期化する。
【0061】定期リセット回路167は、基本回路16
0に対し、定期的(たとえば2msec毎)にリセット
パルスを与え、ROM163に記憶されている遊技制御
プログラムを先頭から繰返し実行させるための回路であ
る。電飾信号回路168は、遊技機6に設けられた複数
種類の電飾の点灯状態を制御する電飾基板(図示省略)
へランプ制御データを送信するための回路である。CR
T回路169は、基本回路160から出力される制御信
号に従ってCRT65を駆動制御するための回路であ
る。CRT65により、遊技領域60に配設され、表示
状態が変化可能な可変表示装置が構成されている。音声
合成回路170は、基本回路160から出力される音声
発生指令信号に応じて効果音データを合成し、合成した
効果音データを音量増幅回路171へ与える。音量増幅
回路171は、効果音を増幅してスピーカ66へ出力す
る。LED回路172は、始動記憶数表示器などの各L
ED67と接続されている。LED回路172は、基本
回路160から出力される制御信号に応じて各LED6
7の点灯状態を制御する。
【0062】ランプ回路173は、サイドランプなどの
各ランプ68と接続される。ランプ回路173は、基本
回路160から出力される制御信号に応じてサイドラン
プなどの各ランプ68の点灯状態を制御する。ソレノイ
ド回路174は、遊技領域60に設けられた可変入賞球
装置の開閉板を駆動するソレノイドなど、各ソレノイド
69を制御するための回路である。ソレノイド回路17
4は、基本回路160から出力される制御信号に応答し
て所定のタイミングで各ソレノイド69を作動させる。
設定スイッチ175は、前述した持たせ遊技方式を設定
するためのスイッチである。アドレスデコード回路17
6は、基本回路160内のマイクロコンピュータ161
から送られてきたアドレス信号をデコードし、マイクロ
コンピュータ161内部に構成されるROM163、R
AM164などを選択するための信号を出力する回路で
ある。情報出力回路177は、基本回路160から与え
られるデータ信号に基づいて、大当り情報や図柄確定情
報、確率変動情報などの各種遊技情報などをカード処理
機5および遊技場管理装置2へ出力する回路である。こ
こで、大当り情報とは、大当りの発生を示すための情報
であり、図柄確定情報とは、始動口に入賞した打玉の入
賞個数のうち実際に可変表示装置における図柄の可変表
示の始動に使用された個数を示す情報であり、確率変動
情報は確変状態の発生の有無を示す情報である。なお、
設定スイッチ175で設定された持たせ遊技方式を特定
可能な設定情報も情報出力回路177を介してカード処
理機5へ出力される。モータ回路179は循環用モータ
70と接続されている。モータ回路179は基本回路1
60の制御信号に応答して循環用モータ70を駆動し、
ファール玉を遊技機6内の玉循環経路へ揚送する。
【0063】図7および図8は、カード発行機3により
実行される処理の内容を説明するためのフローチャート
である。特に図7(a)は、処理のメインフローを示
し、図7(b)、図8は、これに付随して実行されるサ
ブルーチンを示している。
【0064】処理のメインフローにおいては、まず、所
定のイシャライズ処理が実行された後(S1)、新規カ
ード発行処理(S2)、カード残額加算処理(S3)の
各処理が繰返し実行される。以下に、S2およびS3の
各処理について詳細に説明する。
【0065】まず、図7(b)を参照して、S2で実行
される新規カード発行処理の内容を説明する。はじめに
操作部31で新規の遊技用カード8を発行するための新
規発行操作が行なわれたか否かが判断され(SA1)、
新規発行操作が行なわれていない場合には処理が終了す
る。新規発行操作が行なわれている場合には表示部34
で運転免許証の挿入を要求する表示が行なわれ(SA
2)、運転免許証の挿入が検出されるまで処理が待機さ
れる(SA3)。運転免許証の挿入が検出されれば、挿
入された運転免許証の記録情報(氏名、住所、生年月日
など)が読取られ(SA4)、読取られた記録情報が遊
技場管理装置2へ送信される(SA5)。なお、遊技場
管理装置2は、送信されてきた記録情報に基づいて運転
免許証に対応する遊技用カードを既に発行済でないか否
かを判断し、判断結果をカード発行機3へ返信する。
【0066】次に、遊技場管理装置2から返答結果が送
信されてくるまで処理が待機され(SA6)、返答結果
が返信されたことを条件にして挿入されている運転免許
証を排出する処理が実行される(SA7)。次に、新規
にカードを発行する処理が正当な処理であるか否かが判
断される(SA8a)。遊技者に対応する遊技用カード
8が既に発行済である場合にはSA8aでNOの判断が
なされ、表示部34に既に遊技者の遊技用カード8が登
録済である旨のメッセージが表示される(SA10)。
一方、遊技者に対応する遊技用カード8が発行されてい
ない場合にはSA8aでYESの判断がなされ、表示部
34に暗証番号の入力を促すメッセージが表示される
(SA8b)そして、遊技者が操作部31で暗証番号の
入力を終えたことを条件にして(SA8c)、暗証番号
が確定し、遊技場管理装置2に確定した暗証番号が送信
される(SA8d)。次に、新規カードがカードストッ
ク36bからカードライタ46aに搬送される(SA
9)。次に、カードライタ36aに搬送された新規カー
ドに新規発行用情報(識別情報、暗証番号)が書込まれ
る(SA11)。次に、新規発行フラグが設定された後
(SA12)、処理が終了する。なお、新規発行フラグ
は図8のSB2の判断処理で使用される。
【0067】次に、図8を参照して、S3で実行される
カード残額加算処理の処理内容を説明する。はじめに遊
技用カード8が挿入されたか否かが判断される(SB
1)。遊技用カード8が挿入されていない場合には新規
発行フラグがセットされているか否かが判断され(SB
2)、新規発行フラグがセットされていない場合には処
理が終了する。新規発行フラグが設定されている場合に
は新規に発行される遊技用カード8が識別情報と暗証番
号の記録処理を終えてカードライタ36aに位置してい
ることになる。この遊技用カード8には、まだカード度
数は記録されていない。このため、新規発行フラグが消
去された後(SB3)、カード度数を記録するための現
金を貨幣受入部33に投入すべき旨のメッセージが表示
部34に表示される(SB4)。
【0068】一方、SB1で遊技場カード8が挿入され
たことが検出された場合には、既に発行済の遊技用カー
ド8に対して遊技者がカード度数を記録することを要求
していることになる。したがってこの場合にもSB4の
同様の表示処理が実行される。
【0069】次に、現金の投入を待つためのタイマ1の
タイマの計時がスタートされる(SB5)。そして、タ
イマ1の計時値が所定値になるまでの間に現金の投入が
ない場合には(SB6、SB7)、挿入されている遊技
用カード8が排出される(SB14)。一方、タイマ1
が所定値に至るまでに現金が投入された場合には、タイ
マ1およびタイマ2がともにリセットされた後(SB
8)、現金の投入を待つためのタイマ2の計時が開始さ
れる(SB9)。なお、タイマ2は、タイマ1と同様に
現金の投入待ち時間を経時するために使用されるタイマ
である。次に、投入額カウンタに投入金額に対応するカ
ード度数が加算される(SB12)。カード発行機3
は、たとえば、投入金額100円につき1度数を投入額
カウンタに加算する。
【0070】次に、SB9で計時が開始されたタイマ2
のタイマ値が所定値となる前に現金が投入されれば(S
B10、SB11)、前記SB8、SB9、SB12の
各処理が実行されて投入額カウンタに投入金額に対応す
るカード度数が加算更新され、再びタイマ2のタイマ値
が所定値となっているか否かが判断される(SB1
0)。そして、タイマ2のタイマ値が所定値に至るまで
の間に現金の投入がないことを条件に、投入額カウンタ
のカウンタ値(カード度数)を遊技用カード8に加算記
録する処理が実行される(SB13)。その後、遊技用
カード8が排出され(SB14)、表示部34の表示状
態が初期表示状態とされ(SB15)、処理が終了す
る。
【0071】図9〜図13は、カード処理機5により実
行される処理の内容を説明するためのフローチャートで
ある。特に図9(a)は、処理のメインフローを示し、
図9(b)、図10〜図13は、これに付随して実行さ
れるサブルーチンを示している。
【0072】処理のメインフローにおいては、まず、所
定のイニシャライズ処理が実行された後(SD1)、玉
変換率設定処理(SD2)、持点演算処理(SD3)、
カード書込処理(SD4)、持たせ判定処理(SD5)
の順で各処理が繰返し実行される。以下にSD2〜SD
5の各処理について詳細に説明する。
【0073】まず、図9(b)を参照して、SD2で実
行される玉変換率設定処理の処理内容を説明する。はじ
めに、遊技用カード8が挿入されているか否かが判断さ
れ(SE1)、遊技用カード8が挿入されていない場合
にはカード処理機5の内部の玉変換率の設定がリセット
され(SE13)、処理が終了する。遊技用カード8が
挿入されている場合には玉変換率を設定済であるか否か
が判断され(SE2)、玉変換率が未だ設定済でないこ
とを条件にして遊技用カード8の記録情報(識別情報、
暗証番号、カード残度数など)が読込まれる(SE
3)。一方、玉変換率が設定済の場合には、玉変換率設
定処理は終了する。設定済の玉変換率が変更されること
を禁止するためである。
【0074】次に、表示部59に暗証番号の入力を要求
する表示が行なわれる(SE4)。そして、暗証番号が
入力されたことを条件に(SE5)、入力された暗証番
号とSE3で読込まれた記録情報に基づく暗証番号とを
照合する処理が実行される(SE6)。次に、暗証番号
の照合の結果、両者が一致しているか否かが判断され
(SE7)、一致しない場合には表示部59にその旨が
表示されるとともに暗証番号の入力回数が所定のリトラ
イ回数をオーバーしているか否かが判断される(SE
9)。リトライ回数をオーバーしていない場合には処理
が前記SE4に戻る。一方、リトライ回数をオーバーし
ている場合には遊技用カード8が排出され(SE1
0)、処理が終了する。
【0075】SE7で暗証番号が一致すると判断された
場合には表示部59に玉変換率の選択を要求する表示が
行なわれる(SE8)。そして、玉変換率選択操作手段
50の操作により玉変換率が入力されたことを条件に
(SE11)、入力された玉変換率が設定され、内部に
記憶される(SE12)。そしてその後、処理が終了す
る。
【0076】このように、カード処理機5では遊技の開
始直前に玉変換率を選択可能であるために、予め玉変換
率が定められたプリペイドカードなどを使用する場合と
比較して遊技者の遊技開始時の都合などに合わせた遊技
を提供できる。これにより、遊技者の利便性か向上され
る。
【0077】次に、図10および図11を参照して、S
D3で実行される持点演算処理の処理内容を説明する。
はじめに、遊技用カード8が挿入されているか否かが判
断され(SF1)、遊技用カード8が挿入されていない
場合には遊技機6で遊技は行なわれていないために処理
が終了する。遊技用カード8が挿入されている場合には
遊技機6から加算情報もしくは減算情報のうちいずれか
の情報が入力されているか否かが判断される(SF
2)。いずれの情報も入力されていない場合には後述す
るSF9に処理が移行する。いずれかの情報が入力され
ている場合には、持点カウンタのカウンタ値を読出す処
理が実行され(SF3)、持点カウンタのカウンタ値を
加算する処理が必要であるか否かが判断される(SF
4)。なお、持点カウンタは、遊技中の遊技者の持点を
記憶するカウンタである。加算情報が入力されている場
合にはSF4でYESの判断がなされて持点カウンタが
加算更新(+1)される(SF5)。一方、減算情報が
入力されている場合にはSF4でNOの判断がなされて
持点カウンタを減算更新(−1)する処理が行なわれる
(SF8)。
【0078】SF5またはSF8の処理の後、更新後の
持点カウンタのカウンタ値を特定可能な持点情報が遊技
機6へ出力される(SF6)。なお、遊技機6は、この
持点情報に基づいて持点の表示を更新する。次に、更新
された持点カウンタをカード処理機5の内部に記憶する
処理が実行される(SF7)。
【0079】次に、遊技用カード8に記録されているカ
ード度数を持点に変換するための操作が行なわれたか否
かが判断される(SF9)。変換操作が行なわれていな
い場合にはそのまま処理が終了する。遊技機6の操作部
61でカード度数の引落とし操作が行なわれている場合
には、遊技機6からカード処理機5に引落とし操作情報
が入力される。この引落とし操作情報の入力に基づいて
SF9でYESの判断がなされ、カード処理機5に挿入
されている遊技用カード8のカード残度数を読込む処理
が実行される(SF10)。そして、読込まれた残度数
が0でないことを条件にして(SF11)、カード処理
機5の内部に設定されている玉変換率を読出す処理が実
行される(SF12)。次に、読出された玉変換率が4
円(4円/1点)であるか否かが判断される(SF1
3)。4円の場合には、カード残度数が5以上であるか
否かが判断される(SF14)。なお、「カード度数=
5」は、玉変換率4円(4円/1点)に対応して予め引
落とすように設定されているカード度数である。カード
残度数が5以上の場合には設定に従ってカード残度数か
ら5だけ減算更新され(SF17)、持点カウンタのカ
ウンタ値が125だけ加算更新される(SF18)。カ
ード残度数が5に満たない場合には、カード残度数相当
の持点を遊技者に付与する処理が実行される。すなわ
ち、カード残度数が0に更新された後(SF15)、持
点カウンタのカウンタ値が「25×n」だけ加算更新さ
れる(SF16)。なお、nは、遊技用カード8のカー
ド残度数であり、1〜4のいずれかの値である。
【0080】SF13で玉変換率が2円(2円/1点)
とされている場合には遊技用カード8のカード残度数が
3以上であるか否かが判断される(SF19)。なお、
「カード度数=3」は、玉変換率2円(2円/1点)に
対応して予め引落とすように設定されているカード度数
である。カード残度数が3以上の場合には設定に従って
カード残度数から3だけ減算更新され(SF20)、持
点カウンタのカウンタ値が150だけ加算更新される
(SF21)。カード残度数が3に満たない場合にはカ
ード残度数相当の持点を遊技者に付与する処理が実行さ
れる。すなわち、カード残度数が0に更新された後(S
F22)、持点カウンタのカウンタ値に「50×n」が
加算更新される(SF23)。ここでnは、1または2
である。
【0081】持点カウンタを加算更新する処理(SF1
6、SF18、SF21、SF23)が終了した後、遊
技機6へカード残度数を特定可能な残度数情報が出力さ
れる(SF24)。続いて遊技機6へ更新後の持点を特
定可能な持点情報が出力され(SF25)、処理が終了
する。なお、遊技機6は、残度数情報に基づいて遊技用
カード8のカード残度数の表示を更新し、持点情報に基
づいて持点の表示を更新する。
【0082】次に、図12を参照して、SD4で実行さ
れるカード書込処理の処理内容を説明する。はじめに遊
技用カード8が挿入されていることを条件にして(SG
1)、精算操作が行なわれたか否かが判断される(SG
2)。精算操作が行なわれていない場合には返却操作が
行なわれているか否かが判断される(SG10)。返却
操作が行なわれていない場合には処理が終了するが、返
却操作が行なわれている場合には持点カウンタのカウン
タ値が読出され(SG11)、読出された持点カウンタ
のカウンタ値が0であるか否かが判断される(SG1
2)。持点カウンタのカウンタ値が0でない場合には、
遊技途中に遊技用カード8が排出されてしまうことを防
止するために表示部51に返却が不可能である旨の表示
が行なわれた後(SG15)、遊技用カード8が排出さ
れることなく処理が終了する。持点の存在する状態で遊
技用カード8が排出されると、玉変換率の設定がリセッ
トされ(図9のSE13)、再度遊技用カード8を挿入
した際に玉変換率を変更可能となり、遊技用カード8の
排出前に遊技者が所有している持点の価値が変化してし
まうおそれがあるためである。
【0083】一方、持点カウンタのカウンタ値が0であ
る場合には、遊技用カードが排出される(SG13)。
続いて玉変換率の設定がリセットされた後(SG1
4)、処理が終了する。
【0084】SG2で精算操作が行なわれていると判断
された場合には、持点カウンタのカウンタ値と設定済の
玉変換率とがそれぞれ読出される(SG3、SG4)。
次に、遊技用カード8のカード情報が読込まれ(SG
5)、持点記録領域のうち未だ持点および玉変換率が記
録されていない空き領域(ブロック)を検索する処理が
実行される。次に、SG3およびSG4で読出された持
点と玉変換率とを空き領域に書込む処理が実行される
(SG6)。次に、持点カウンタのカウンタがリセット
された後(SG7)、遊技用カードが排出される(SG
8)。続いて玉変換率の設定がリセットされた後(SG
9)、処理が前記SG10へ移行する。
【0085】次に、図13を参照して、SD5で実行さ
れる持たせ判定処理の処理内容を説明する。はじめに遊
技用カード8が挿入されているか否かが判断され(SH
1)、遊技用カード8が挿入されていない場合には遊技
機6での遊技を禁止するために打止情報が遊技機6へ出
力される(SH11)。遊技用カード8が挿入されてい
る場合にはカード処理機5の内部に記憶されている持点
カウンタのカウンタ値が読出されて(SH2)、持点カ
ウンタのカウンタ値が0であるか否かが判断される(S
H3)。持点カウンタのカウンタ値が0である場合には
遊技を許容する必要がないために打止情報が遊技機6へ
出力される(SH11)。持点カウンタが0でない場合
には、遊技が継続していることになる。この場合には、
大当りが終了した時点であるか否かが判断される(SH
4)。大当りが終了した時点でない場合には持たせ遊技
の制限を行なう必要がないために処理が終了する。大当
りが終了した時点である場合には持たせ設定の設定内容
を読出す処理が実行され(SH5)、読出した設定値
「0〜3」に応じた処理が実行される(SH6)。な
お、持たせ設定の設定内容は、予め遊技機6からカード
処理機5に送信されている。
【0086】設定値が0の場合には無定量処理が実行さ
れる(SH7)。無定量処理が実行されることにより、
無制限に持たせ遊技が許容される。設定値が1の場合に
は確変持たせ処理が実行される(SH8)。確変持たせ
処理が実行されることにより、確変状態が終了している
ことを条件にして持たせ遊技が禁止される。設定値が2
の場合には1回交換処理が実行される(SH9)。1回
交換処理が実行されることにより、大当りが終了する毎
に持たせ遊技が禁止される。設定値が3の場合には定量
処理が実行される(SH10)。定量処理が実行される
ことにより、大当り終了時に持点が所定値を超えている
ことを条件にして持たせ遊技が禁止される。
【0087】図14は、景品処理装置4により実行され
る処理の内容を説明するためのフローチャートである。
景品処理装置4は、以下に説明する処理手順に従って遊
技用カード8に記録された持点および玉変換率を識別
し、玉変換率が2円(2円/1発)の持点についてはそ
の持点をその半数に減額して景品処理を行なう。
【0088】まず遊技用カード8が挿入されたことを条
件に(SC1)、挿入された遊技用カード8の記録情報
を読込む処理が実行される(SC2)。次に、持点記録
領域の先頭ブロックに記録されている持点と玉変換率と
を参照し、その持点が半額遊技(玉変換率2円/1発)
により得られたものであるか否かが判断される(SC
3)。半額遊技により得られたものである場合には、遊
技用カード8に記録されている持点がその半数に減算さ
れ(SC4)、減算された後の持点が景品交換値演算用
カウンタに加算される(SC5)。一方、半額遊技によ
り得られたものである場合には、遊技用カード8に記録
されている持点がそのまま景品交換値演算用カウンタに
加算される(SC5)。
【0089】次に、追加情報があるか否かが判断される
(SC6)。遊技用カード8の持点記録領域は複数のブ
ロックに分割され、複数の持点情報(持点および玉変換
率)を記録可能に構成されているために、さらに別の持
点情報が記録されている可能性があるためである。追加
情報がある場合には前記SC3に処理が戻る。追加情報
がない場合には、精算操作が検出されるまで処理が待機
される(SC7)。精算操作が検出されれば、特殊景品
との交換を行なうための操作であるか否かが判断される
(SC8)。特殊景品との交換を行なうための操作であ
る場合には、景品交換値演算用カウンタのカウンタ値に
基づいて特殊景品数が演算され(SC17)、特殊景品
の払出処理が実行される(SC18)。そして、すべて
の特殊景品の払出処理が終了したことを条件に(SC1
9)、景品交換値演算用カウンタのカウンタ値がリセッ
トされ(SC13)、続いて遊技用カード8の持点記録
領域に記録されている持点情報(持点、玉変換率)が消
去される(SC14)。その後、遊技用カード8が返却
された後(SC15)、遊技場管理装置2へ景品の種類
や景品交換額を特定可能な景品交換情報が出力される
(SC16)。その後処理が前記SC1に戻る。
【0090】SC8で特殊景品操作が行なわれているの
ではない場合には、バーコードリーダ43から一般景品
に付されたバーコード情報が入力されているか否かが判
断される(SC9)。
【0091】バーコード情報が入力されていない場合に
は、前記SC9に処理が戻る。バーコード情報が入力さ
れている場合には、そのバーコード情報に基づいて景品
交換値演算用カウンタのカウンタ値が減算される(SC
10)。次に、景品交換値演算用カウンタのカウンタ値
に残数値があるか否かが判断され(SC11)、残数値
がない場合には景品交換処理を終了させるための前記S
C13〜SC16の各処理が実行される。残数値がある
場合には、景品交換処理を終了させるためのリセット操
作が検出されたか否かが判断され(SC12)、リセッ
ト操作が検出されていない場合にはさらに遊技者が残数
値を使用して景品交換を行なう可能性があるために処理
が前記SC9に戻る。一方、リセット操作が検出された
場合には景品交換処理を終了させるための前記SC13
〜SC16の各処理が実行される。このように、景品処
理装置4では玉変換率に応じた態様で景品交換の処理が
行なわれるために、遊技場側の玉変換率の管理が容易と
なる。
【0092】図15は、遊技機6の主基板(遊技制御基
板)63により実行される遊技制御のメインプログラム
の処理手順を示すフローチャートである。主基板63に
おいては、まず、クロックモニタ制御レジスタをクロッ
クモニタイネーブルに設定する処理がなされる(SJ
1)。次に、スタックポインタのアドレス(00FF
H)を設定する処理がなされる(SJ2)。
【0093】次に、システムチェック処理が実行される
(SJ3)。このシステムチェック処理においては、遊
技制御の実行に用いられる基本回路160のRAM16
4の作業領域の初期化が行なわれる。次に、表示制御デ
ータ設定処理が実行される(SJ4)。この表示制御デ
ータ設定処理においては、表示制御データを書込むRA
M164のアドレスが設定される。次に、表示制御デー
タ伝送処理が実行される(SJ5)。この表示制御デー
タ伝送処理においては、表示制御データを可変表示制御
基板(図示省略)に向けて伝送する処理が行なわれる。
【0094】次に、データ出力処理が実行される(SJ
6)。このデータ出力処理においては、各種機器の制御
を行なうための制御データおよび遊技情報や各種操作情
報等を出力する処理が行なわれる。次に、ランプタイマ
処理が実行される(SJ7)。このランプタイマ処理に
おいては、タイマを用いて各種ランプを動作させるため
の処理が行なわれる。
【0095】次に、出力データ設定処理が実行される
(SJ8)。このデータ設定処理においては、SJ6に
より出力するデータを設定するための処理が行なわれ
る。次に、エラー処理が実行される(SJ9)。このエ
ラー処理においては、エラー状態が発生した場合にエラ
ー状態を設定してその旨の報知を行なう処理と、所定条
件下でエラー状態を解除する処理とが行なわれる。次
に、判定用乱数更新処理が実行される(SJ10)。こ
の判定用乱数更新処理においては、大当たり判定用に用
いられるランダムカウンタを更新する処理が行なわれ
る。
【0096】次に、特別図柄プロセス処理が実行される
(SJ11)。この特別図柄プロセス処理においては、
複数のプロセスに分けられた特別図柄を表示するための
プロセスを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実
行させるための処理が行なわれる。なお、特別図柄と
は、可変表示装置(CRT)65で可変表示される図柄
である。次に、普通図柄プロセス処理が実行される(S
J12)。この普通図柄プロセス処理においては、複数
のプロセスに分けられた普通図柄を表示するためのプロ
セスを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実行さ
せるための処理が行なわれる。なお、普通図柄とは、始
動入賞口の左右に設けられた一対の開成翼片の開成状態
を決定するために、特別図柄とは別に遊技領域60上で
可変表示される図柄である。
【0097】次に、スイッチ処理が実行される(SJ1
3)。このスイッチ処理においては、打込球センサ、入
賞球検出センサ、ファール玉検出センサなどの各センサ
64の出力信号の論理判定を実行させるための処理が行
なわれる。次に、音声処理が実行される(SJ14)。
この音声処理においては、効果音等に用いられる音声を
出力するための処理が行なわれる。次に、表示用乱数更
新処理が実行される(SJ15)。この表示用乱数更新
処理においては、特別図柄、および普通図柄の表示のた
めに用いる各種ランダムカウンタを更新する処理がなさ
れる。次に、入賞球信号処理がなされる(SJ16)。
この入賞球信号処理においては、入賞球が検出されたこ
とに対応して付与すべき持点数を決定するための処理が
行なわれる。次に、循環制御処理が実行される(SJ1
7)。循環制御処理が実行されることにより、循環用モ
ータ70が駆動されてファール玉が遊技機6内の玉循環
経路へ揚送される。次に、加減算情報出力処理が実行さ
れる(SJ18)。加減算情報出力処理が実行されるこ
とにより、加算信号および減算信号がカード処理機5へ
出力される。次に、SJ15と同様の表示用乱数更新処
理が繰返し実行される(SJ19)。
【0098】次に、図16〜図18を参照して第2実施
形態について説明する。図16は、第2実施形態に係る
遊技用装置のシステムブロック図である。
【0099】第2実施形態と第1実施形態との相違点
は、第1実施形態ではカード処理機5で玉変換率が選択
可能に構成されているのに対し、第2実施形態ではカー
ド発行機3aで玉変換率が選択可能に構成されている点
にある。したがって、第2実施形態におけるカード発行
機3aには遊技用カード8aにカード度数を記録させる
前に玉変換率を選択するための玉変換率選択操作手段3
1aが設けられている。一方、カード処理機5aには第
1実施形態のカード処理機5のような玉変換率を選択操
作するための玉変換率選択操作手段53は設けられおら
ず、代わりに遊技用カード8に記録された玉変換率に基
づいて自動的に玉変換率を選択する玉変換率選択手段5
0aが設けられている。また、遊技用カード8aには、
たとえば、カード度数を記録するための度数記録領域が
複数のブロックに分かれて形成されており、各ブロック
毎にカード度数と玉変換率とが1対の玉変換率設定情報
として記録される。
【0100】カード発行機3aに遊技用カード8を挿入
して現金を投入した後、玉変換率選択操作手段31aを
操作して玉変換率を選択すると、投入された現金に対応
するカード度数と玉変換率選択操作手段31aで選択さ
れた玉変換率とが1対の玉変換率設定情報として遊技用
カード8aの度数記録領域に記録される。この遊技用カ
ード8aを遊技用カード8aを使用して遊技を行なうた
めに遊技用カード8aをカード処理機5に挿入すると、
度数記録領域に記録されている玉変換率設定情報(カー
ド度数と玉変換率)が読出されて玉変換率選択手段50
aにより玉変換率が決定される。
【0101】この第2実施形態の場合には、第1実施形
態と比較してカード処理機5a側に玉変換率を選択操作
するための機能を設ける必要がないために、遊技場はカ
ード処理機にかかる設備費用を削減でき、安価かつ容易
に玉変換率の管理を行なうことができる。特にカード処
理機5aは遊技機6に1対1対応で設けられているため
に、その設備費用削減効果は大となる。また、遊技用カ
ード8aによれば、玉変換率を特定可能であるととも
に、遊技に使用するための持点を得るための遊技者所有
の有価価値の一例となるカード度数をも特定可能である
ために、玉変換率については遊技用カードで特定し、カ
ード度数については別途用意したプリペイドカードから
所定のカードユニットで引落とし処理を行なうような構
成に比較してシステム構成を簡素化できる。また、1枚
のカードでカード度数、玉変換率、および遊技結果が特
定されるために、遊技者にとってのカードの取扱いが煩
雑となることを防止できる。なお、システムの全体構成
については、カード発行機3aおよびカード処理機5を
除いては、図1に示した第1実施形態と同様であるため
に、ここではその詳細な説明は省略する。
【0102】次に図17を参照して、カード発行機3が
実行するカード残額加算処理の内容を説明する。なお、
この第2実施形態では、第1実施形態と同じ順序で図7
(a)の各処理が実行されるが、ここでは、第1実施形
態とは処理内容の異なるカード残額加算処理の処理内容
のみを以下に詳細に説明し、その他の処理の詳細な説明
は省略する。
【0103】はじめに遊技用カード8aが挿入されたか
否かが判断される(SK1)。遊技用カード8aが挿入
されていない場合には新規発行フラグがセットされてい
るか否かが判断され(SK2)、新規発行フラグがセッ
トされていない場合には処理が終了する。新規発行フラ
グが設定されている場合には新規に発行される遊技用カ
ード8aが識別情報と暗証番号の記録処理を終えてカー
ドライタに位置していることになる(図7(b)のSA
12)。この遊技用カード8aには、まだカード度数は
記録されていない。このため、まず新規発行フラグが消
去された後(SK4)、カード度数を記録するための現
金を貨幣受入部33に投入すべき旨のメッセージが表示
部に表示される(SK3)。
【0104】一方、SK1で遊技場カード8aが挿入さ
れたことが検出された場合には、既に発行済の遊技用カ
ード8aに対して遊技者がカード度数を記録することを
要求していることになる。したがってこの場合にもSK
3の同様の表示処理が実行される。
【0105】次に、現金の投入を待つためのタイマ1の
タイマの計時がスタートされる(SK5)。そして、タ
イマ1の計時値が所定値になるまでの間に現金の投入が
ない場合には(SK6、SK7)、挿入されている遊技
用カード8aが排出される(SK17)。一方、タイマ
1が所定値に至るまでに現金が投入された場合には、タ
イマ1さらにはタイマ2がともにリセットされた後(S
K8)、現金の投入を待つためのタイマ2の計時が開始
される(SK9)。そして、投入額カウンタに投入金額
に対応するカード度数が加算される(SK10)。次
に、SK9で計時が開始されたタイマ2のタイマ値が所
定値となる前に現金が投入されれば(SK11、SK1
2)、前記SK8、SK9、SK10の各処理が実行さ
れて投入額カウンタに投入金額に対応するカード度数が
加算更新され、再びタイマ2のタイマ値が所定値となっ
ているか否かが判断される(SK11)。そして、タイ
マ2のタイマ値が所定値に至るまでの間に現金の投入が
ないことを条件に、投入額カウンタのカウンタ値(カー
ド度数)を遊技用カード8aに加算記録する処理が実行
される(SK13)。
【0106】次に、表示部に玉変換率を選択すべきこと
を要求するメッセージが表示される(SK14)。そし
て、玉変換率選択操作手段31aが操作されて操作信号
が入力されたことを条件にして(SK15)、操作信号
に応じた玉変換率と投入カウンタのカウンタ値とからな
る玉変換率設定情報を遊技用カード8aに書込む処理が
実行される(SK16)。次に挿入されている遊技用カ
ード8aが排出され(SK17)、表示部の表示状態が
初期表示状態とされ(SK18)、処理が終了する。
【0107】次に、図18を参照して、カード処理機5
aが実行する玉変換率設定処理の内容を説明する。な
お、この第2実施形態では、第1実施形態と同じ順序で
図9(a)の各処理が実行されるが、ここでは、第1実
施形態とは処理内容の異なる玉変換率設定処理の処理内
容のみを以下に詳細に説明し、その他の処理の詳細な説
明は省略する。
【0108】はじめに、遊技用カード8aが挿入されて
いるか否かが判断され(SL1)、遊技用カード8aが
挿入されていない場合にはカード処理機5aの内部で設
定される玉変換率の設定がリセットされ(SL3)、処
理が終了する。遊技用カード8aが挿入されている場合
には玉変換率を設定済であるか否かが判断され(SL
2)、玉変換率が未だ設定済でないことを条件にして遊
技用カード8aの記録情報(識別情報、暗証番号、玉変
換率設定情報など)が読込まれる(SL4)。一方、玉
変換率が設定済の場合には、玉変換率設定処理は終了す
る。
【0109】次に、表示部に暗証番号の入力を要求する
表示が行なわれる(SL5)。そして、暗証番号が入力
されたことを条件に(SL6)、入力された暗証番号と
SL4で読込まれた記録情報に基づく暗証番号とを照合
する処理が実行される(SL7)。次に、暗証番号の照
合の結果、両者が一致しているか否かが判断され(SL
8)、一致しない場合には表示部にその旨が表示される
とともに暗証番号の入力回数が所定のリトライ回数をオ
ーバーしているか否かが判断される(SL10)。リト
ライ回数をオーバーしていない場合には処理が前記SL
5に戻る。一方、リトライ回数をオーバーしている場合
には遊技用カード8aが排出され(S11)、処理が終
了する。
【0110】SL7で暗証番号が一致すると判断された
場合には、玉変換率選択手段50aにより遊技用カード
8aの記録情報に基づいた玉変換率が選択されて玉変換
率の設定および記憶がなされ(SL9)、処理が終了す
る。
【0111】次に、以上説明した各実施形態の変形例や
特徴点などを以下に列挙する。 (1) 図12のSG12、SG15において、持点カ
ウンタのカウンタ値が0でない場合であっても遊技用カ
ード8の返却操作に基づいて遊技用カード8を排出させ
るように制御してもよい。ただし、この場合であって
も、玉変換率の設定はリセットすることなく維持してお
く必要がある。また、この場合、遊技用カード8を排出
させることに基づいてカード処理機5から遊技機6に打
止情報を出力して遊技を中断するように構成してもよ
い。そして、遊技用カード8の排出から所定時間以内に
再度同一の遊技用カード8がカード処理機5に挿入され
た場合には、打止情報の出力を停止して遊技を再開可能
とし、所定時間が経過しても再度同一の遊技用カード8
が挿入されない場合には遊技者が遊技を放棄したものと
みなして、持点を無効にし、遊技機6を他の遊技者に開
放するように構成してもよい。
【0112】(2) 各実施形態では、遊技者所有の有
価価値を複数種類の変換レートで前記持点に変換するこ
とが可能な持点変換手段の一例として、遊技用カード8
に記録されているカード度数を持点に変換するカード処
理機5を示した。しかしながら、これに代えて、遊技用
カード8にはカード度数を記録することなく、別途発行
されたプリペイドカードに記録されたカード度数を持点
に変換するように構成してもよい。あるいは、直接、カ
ード処理機5や遊技機6などに投入された現金を持点に
変換するように構成してもよい。
【0113】また、遊技の結果、遊技者の所有となった
持点と当該持点を所有するに至った遊技に使用された持
点の玉変換率とを遊技用カード8に記録することなく、
別途、所定の持点カードに記録してこれを発行するよう
に構成してもよい。
【0114】また、遊技用カード8を採用することな
く、封入式遊技機6において複数種類の玉変換率による
遊技を提供することも容易に実現可能である。精算が終
了して持点が0となるか、あるいは遊技に持点のすべて
を使い果たして持点が0となるまでは、玉変換率の変更
を許容しないように構成すれば、遊技継続中に玉変換率
が変化することはないためである。この場合には、たと
えば、遊技者が玉変換率を選択した後、プリペイドカー
ドまたは現金の使用によって持点が遊技者に付与された
ことを条件にして玉変換率を固定し、持点が0となるこ
とを条件にして玉変換率の変更を許容するように構成す
るとよい。
【0115】(3) 複数の玉変換率(変換レート)の
一例として、たとえば4円(4円/1発)と2円(2円
/1発)とを例に挙げた。しかしながら、玉変換率とし
ては、これらの2種類に限られるものではない。また、
通常の玉変換率(4円/1発)と、その半額の玉変換率
とを例にしているが、通常の玉変換率(4円/1発)に
対してそれよりも割高の玉変換率を設定可能に構成して
もよい。
【0116】(4) カード処理機5と遊技機6とは別
体に構成されているが、一体的に構成されていてもよ
い。また、遊技機の一例として、封入式遊技機を例に挙
げたが、コイン遊技機やスロットマシンにより遊技機を
構成することも可能である。また、遊技媒体の一例とし
て、パチンコ玉を例に挙げたが、コイン等であってもよ
い。
【0117】(5) 変換レート(玉変換率)の意義に
ついて 変換レートとは、たとえば、遊技者所有の有価価値の一
例となるカード度数や現金を遊技に使用する持点などに
変換する際に、持点1点あたりに必要とされる単価を意
味する。
【0118】(6) 遊技用カード8により、遊技者を
特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体が構成され
ている。遊技用カード8により、遊技者所有の有価価値
を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体が構成さ
れている。遊技用カード8により前記遊技機による遊技
を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値の
大きさと当該遊技結果価値をするに至った遊技に使用さ
れた持点の変換レートとを特定可能な情報を記録可能な
遊技用記録媒体が構成されている。カード発行機3aに
より、前記変換レート選択手段で選択された変換レート
を特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体に遊技者
所有の有価価値を特定可能な情報を記録して発行する遊
技用記録媒体発行手段が構成されている。
【0119】(7) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0120】
【課題を解決するための手段の具体例】図1または図1
6に示す遊技用装置により、遊技者所有の持点を引落と
して遊技機による遊技を行なった結果、遊技者の所有と
なった遊技結果価値を精算可能な遊技用装置が構成され
ている。持点により、遊技者の所有となった遊技結果価
値が構成されている。遊技機6により、前記持点の引落
としと引換えにして遊技に使用可能となる遊技媒体が封
入された前記遊技機が構成されている。パチンコ玉によ
り、前記遊技媒体が構成されている。
【0121】カード処理機5,5aにより、遊技者所有
の有価価値を複数種類の変換レートで前記持点に変換す
ることが可能な持点変換手段が構成されている。玉変換
率により、前記変換レートが構成されている。カード度
数により、遊技者所有の有価価値が構成されている。カ
ード処理機5,5aまたは景品処理装置4により、当該
持点変換手段で変換された持点を引落として遊技機によ
る遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果
価値を精算する精算手段が構成されている。
【0122】図12のSG6または図14のSC3〜S
C5により、前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価値を
所有するに至った遊技に使用された持点の変換レートに
応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動
作を行なう変換レート対応型精算制御手段が構成されて
いる。カード処理機5aおよび図18のフローチャート
により、前記変換レートを特定可能な情報が記録された
遊技用記録媒体を受付け可能であり、当該遊技用記録媒
体の記録情報に基づいて前記変換レートを定める前記持
点変換手段が構成されている。玉変換率選択操作手段5
3,31aにより、遊技者が前記変換レートを選択する
操作が可能な変換レート選択手段が構成されている。図
9(b)のフローチャートにより、当該変換レート選択
手段の操作に基づいて前記変換レートを定める前記持点
変換手段の制御内容が示されている。図9(b)のSE
2、図18のSL2により、複数種類の変換レートのう
ち一の変換レートで遊技が開始された後、その遊技が終
了するまで前記変換レートを変更することを禁止する制
御を行なう変換レート変更禁止制御手段が構成されてい
る。カード発行機3,3aにより、前記遊技用記録媒体
を発行する遊技用記録媒体発行手段が構成されている。
玉変換率選択操作手段31aにより、遊技者が前記変換
レートを選択する操作が可能な変換レート選択手段が構
成されている。図17のSK16により、当該変換レー
ト選択手段で選択された変換レートを特定可能な情報が
記録された遊技用記録媒体を発行する制御を行なう発行
制御手段が構成されている。
【0123】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、遊技者所有の有価価値が複数種類の変換レ
ートで前記持点に変換される一方、封入式遊技機で遊技
者が前記遊技結果価値を所有するに至った遊技に使用さ
れた持点の変換レートに応じた態様で前記遊技結果価値
が精算されるために、特に、封入式遊技機において異な
る変換レートによる遊技を提供するに際し、遊技場での
管理運用を容易にしつつ、かつ、遊技者の利便性を向上
させることが可能な遊技用装置を提供することができ
る。
【0124】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、遊技者は前記持点変換手段で前記変換レー
トを選択する操作が可能とされるために、遊技の開始直
前に前記変換レートを選択可能となり、遊技者の遊技開
始時の都合などに合わせた変換レートによる遊技を提供
可能となる。
【0125】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、複数種類の変換レートのう
ち一の変換レートで遊技が開始された後、その遊技が終
了するまで前記変換レートを変更することが禁止される
ために、変換レートに応じた態様で前記遊技結果価値を
精算するための制御が容易となる。
【0126】請求項4に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、遊技用記録媒体に記録された前記変換レー
トを特定可能な情報に基づいて前記変換レートが定めら
れるために、遊技者は前記持点変換手段で変換レートを
選択する際の手間を省くことができる一方、遊技場は当
該遊技用記録媒体の記録情報のみに基づいて容易に変換
レートを管理可能となる。
【0127】請求項5に関しては、請求項4に関する効
果に加えて、遊技用記録媒体発行手段からは遊技者が選
択した変換レートを特定可能な情報が記録された遊技用
記録媒体が発行されるために、遊技者にとっての利便性
が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】遊技機設置島の正面図である。
【図3】カード発行機の構成を示すブロック図である。
【図4】カード処理機の構成を示すブロック図である。
【図5】景品処理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】遊技機に設けられた主基板の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】カード発行機の処理内容を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】カード発行機により行なわれるカード残額加算
処理の処理内容を説明するためのフローチャートであ
る。
【図9】カード処理機の処理内容を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】カード処理機により行なわれる持点演算処理
の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図11】カード処理機により行なわれる持点演算処理
の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図12】カード処理機により行なわれるカード書込処
理の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図13】カード処理機により行なわれる持たせ判定処
理の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図14】景品処理装置の処理内容を説明するためのフ
ローチャートである。
【図15】遊技機の主基板により実行される処理内容を
説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明に係る遊技用装置のシステム構成を示
すブロック図である。
【図17】カード発行機により行なわれるカード残額加
算処理の処理内容を説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】カード処理機により行なわれる玉変換率設定
処理の処理内容を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1は遊技場、2は遊技場管理装置、3および3aはカー
ド発行機、4は景品処理装置、5および5aはカード処
理機、6は遊技機、8および8aは遊技用カード、31
aおよび53は玉変換率選択操作手段、50aは玉変換
率選択手段である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者所有の持点を引落として遊技機に
    よる遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結
    果価値を精算可能な遊技用装置であって、 前記遊技機には前記持点の引落としと引換えにして遊技
    に使用可能となる遊技媒体が封入されており、 遊技者所有の有価価値を複数種類の変換レートで前記持
    点に変換することが可能な持点変換手段と、 当該持点変換手段で変換された持点を引落として遊技機
    による遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技
    結果価値を精算する精算手段とを含み、 当該精算手段は、前記遊技機で遊技者が前記遊技結果価
    値を所有するに至った遊技に使用された持点の変換レー
    トに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制
    御動作を行なう変換レート対応型精算制御手段を含むこ
    とを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記持点変換手段は、遊技者が前記変換
    レートを選択する操作が可能な変換レート選択手段を含
    み、当該変換レート選択手段の操作に基づいて前記変換
    レートを定めることを特徴とする、請求項1に記載の遊
    技用装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の変換レートのうち一の変換レ
    ートで遊技が開始された後、その遊技が終了するまで前
    記変換レートを変更することを禁止する制御を行なう変
    換レート変更禁止制御手段を含むことを特徴とする、請
    求項1または請求項2に記載の遊技用装置。
  4. 【請求項4】 前記持点変換手段は前記変換レートを特
    定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を受付け可能
    であり、当該遊技用記録媒体の記録情報に基づいて前記
    変換レートを定めることを特徴とする、請求項1に記載
    の遊技用装置。
  5. 【請求項5】 前記遊技用記録媒体を発行する遊技用記
    録媒体発行手段を含み、 当該遊技用記録媒体発行手段は、 遊技者が前記変換レートを選択する操作が可能な変換レ
    ート選択手段と、 当該変換レート選択手段で選択された変換レートを特定
    可能な情報が記録された遊技用記録媒体を発行する制御
    を行なう発行制御手段とを含むことを特徴とする、請求
    項4に記載の遊技用装置。
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