JP4278198B2 - 遊技用システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機で行なわれた遊技に関連する遊技情報を集計可能な遊技用装置を含む遊技用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用システムとして従来から一般的に知られているものに、遊技機で行なわれた遊技に関連する遊技情報を集計可能な遊技用装置を含む遊技用システムがあった。
【0003】
この種の遊技用装置を導入する数多くの遊技場では、より多くの集客を得るべく、遊技者へのサービスを多様化して他店との差別化を図ることに注力している。たとえばパチンコ遊技機を例にすれば、可変表示装置に特定のラッキーナンバーが導出して大当りが発生した場合には、その後、特定のアンラッキーナンバーが導出されるまで持玉遊技が許容されるようにルール化されたラッキーナンバー制度が、そのサービスの一例とされる。ここで持玉遊技とは、大当り終了後に景品交換を行なうことなく持玉を継続して遊技に使用することである。その他、可変表示装置に特定のナンバーが導出していわゆる”確変大当り”が発生した場合には、大当り確率が向上した確率変動状態になるとともに確率変動状態が継続する限り持玉遊技が許容されるようなサービス、あるいは可変表示装置の表示結果のいかんを問わず持玉遊技が無制限に許容されるようなサービスを行なう遊技場もある。
【0004】
たとえば、この種の持玉遊技方式に関するサービスを提供する遊技場では、遊技場の収支状況や遊技機の稼働率などを考慮して、いずれの持玉遊技方式を採用するのかを決定する。この際に活用されるのが前記遊技用装置で集計された遊技情報の集計結果である。なお、稼働率とは、遊技機がどの程度遊技に使用されているのかを把握するためのデータであり、パチンコ遊技機であれば、たとえば、「打玉が打込まれている時間/営業時間」により算出される。
【0005】
また、かかる遊技用装置を導入する遊技場の中には、遊技者へのサービスの1つとして、たとえば、遊技媒体の一例となるパチンコ玉の貸出しを行なう際の貸出レートを複数設定して遊技を提供する遊技場がある。この種の貸出レート複数設定方式による遊技を提供する遊技場においては、たとえば安い貸出レートによって行なわれた遊技の結果遊技者の所有となった遊技結果価値を精算する際には、通常の貸出レートによる場合に比べて低い交換率でこれを精算するようにして貸出レートと精算とのバランスが図られている。かかる貸出レート複数設定方式を採用し、たとえば、通常の貸出レートによる遊技を提供する一方、これに対してたとえば半額の貸出レートによる遊技を提供することにより、遊技の結果得られる利益よりもどちらかいえば遊技行為自体を楽しむことを目的として遊技を行なう者が比較的安い料金で多くの遊技媒体を使用して比較的長時間遊技を行なうことができるようになる。このため遊技場は、貸出レート複数設定方式を採用することにより、時間潰しの目的で遊技を行なう者等、幅広い客層による支持を得られ、より多くの集客を期待できるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技用装置では、たとえば各遊技機の稼働率や収支状況をそれぞれ把握可能な集計結果は提供されるものの、両者の相関関係を示す情報は提供されなかったために、たとえば、持玉遊技方式を決定するための利用価値のある情報は入手できなかった。
【0007】
また、たとえば、持玉遊技方式を決定する際には、遊技機から払出された払出し玉を利用することによって遊技者がどの程度貸玉を受けることなく遊技を継続できているのかを知ることは重要になる。遊技者がほとんど貸玉を受けることなく遊技を継続できているような場合には、遊技場の不利益が大きいと判断できるために、持玉遊技方式を遊技者にとって厳しくなるように変更する必要がある一方、その逆の状況の場合には、遊技者が貸玉を受けてから持玉を使い果たすまでの遊技期間が極めて短く、遊技者の不利益が大きいと判断できるために、持玉遊技方式を遊技者にとって甘くなるように変更する必要があるためである。しかしながら、従来の遊技用装置では、この種の状況を容易に把握可能な情報も提供されていなかった。
【0008】
さらに、従来の遊技用装置では、前述した貸出レート複数設定方式に対応して貸出レート別に各種遊技情報を集計可能に構成されていなかったために、遊技場が貸出レート複数設定方式のサービス展開を行なった場合にはそのサービスに対応した有用な情報を入手することができず、経営分析を十二分に行なうことができないという問題が生じていた。
【0009】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技場が経営分析を行なうに際し、より有用な集計情報を遊技場に提供可能な遊技用装置を含む遊技用システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技機で行なわれた遊技に関連する遊技情報を集計可能な遊技用装置と、
遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報の記録された貸出用記録媒体を受付可能であり、貸出レートを特定可能な貸出レート情報が入力されることを条件に、前記貸出価値を引落として入力情報に基づいた貸出レートで遊技媒体を貸出す遊技媒体貸出手段と、
遊技者によって携帯され、前記遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体の貸出レートを特定可能な情報が記録された情報記録媒体と、
当該情報記録媒体を受付け可能であり、当該情報記録媒体を受付けることを条件に、前記遊技機で遊技者が遊技を行なうことができるように当該遊技機を制御する遊技許容手段と、
前記情報記録媒体を受付け可能であり、前記遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体を使用して遊技機による遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算する精算手段と、
前記遊技機による遊技の結果、遊技者の所有となった遊技結果価値として当該遊技者が前記精算手段で精算する価値の大きさを特定することが可能な価値特定情報を、前記遊技許容手段が受付けた情報記録媒体別に前記遊技機における前記遊技者の遊技状況に基づいて生成する価値特定情報生成手段とを含み、
前記精算手段は、
前記価値特定情報から特定される遊技結果価値の大きさと精算対象の遊技結果価値の大きさとを当該遊技結果価値の精算前に前記情報記録媒体別に照合可能な遊技結果価値照合手段と、
精算対象の遊技結果価値の大きさが前記価値特定情報から特定される遊技結果価値の大きさよりも多くかつその差が所定の許容範囲を超えている旨の照合結果が前記遊技結果価値照合手段により得られたときに、前記貸出レートが最低額でないことを条件として、異常情報を出力する異常情報出力手段と、
受付けた情報記録媒体の記録情報から遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートを割出してその貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作を行なう貸出レート対応型精算制御手段とを含み、
前記遊技用装置は、
前記遊技情報を収集する遊技情報収集手段と、
該遊技情報収集手段で収集された遊技情報を集計可能な遊技情報集計手段と、
前記貸出レートを設定するための貸出レート設定手段とを含み、
前記遊技情報集計手段は、
前記遊技情報に基づいて、遊技に使用された遊技媒体の数を算出する使用遊技媒体数算出手段と、
前記遊技情報に基づいて、遊技者に貸出された貸出遊技媒体の数を算出する貸出遊技媒体数算出手段と、
前記使用遊技媒体数算出手段と前記貸出遊技媒体数算出手段の算出結果に基づいて、前記貸出遊技媒体数算出手段で算出された貸出遊技媒体数を超えて遊技に使用された遊技媒体の数と、前記使用遊技媒体数算出手段で算出された遊技媒体使用数との関係を把握可能な使用遊技媒体情報を算出して集計する使用遊技媒体情報集計手段とを含み、
前記遊技用装置は、前記貸出レート設定手段によって設定された貸出レートに基づいて前記貸出レート情報を前記遊技媒体貸出手段に入力することを特徴とする。
【0015】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報の記録された貸出用記録媒体を受付可能な遊技媒体貸出手段の働きにより、貸出レートを特定可能な貸出レート情報が入力されることを条件に、前記貸出価値を引落として入力情報に基づいた貸出レートで遊技媒体を貸出される。前記遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体の貸出レートを特定可能な情報が記録された情報記録媒体を受付け可能な遊技許容手段の働きにより、当該情報記録媒体を受付けることを条件に、前記遊技機で遊技者が遊技を行なうことができるように当該遊技機が制御される。前記情報記録媒体を受付け可能な精算手段の働きにより、前記遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体を使用して遊技機による遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値が精算される。価値特定情報生成手段の働きにより、前記遊技機による遊技の結果、遊技者の所有となった遊技結果価値として当該遊技者が前記精算手段で精算する価値の大きさを特定することが可能な価値特定情報が、前記遊技許容手段が受付けた情報記録媒体別に前記遊技機における前記遊技者の遊技状況に基づいて生成される。遊技結果価値照合手段の働きにより、前記価値特定情報から特定される遊技結果価値の大きさと精算対象の遊技結果価値の大きさとが当該遊技結果価値の精算前に前記情報記録媒体別に照合される。精算対象の遊技結果価値の大きさが前記価値特定情報から特定される遊技結果価値の大きさよりも多くかつその差が所定の許容範囲を超えている旨の照合結果が前記遊技結果価値照合手段により得られたときに、異常情報出力手段の働きにより、前記貸出レートが最低額でないことを条件として、異常情報が出力される。貸出レート対応型精算制御手段の働きにより、受付けた情報記録媒体の記録情報から遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートを割出してその貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作が行なわれる。遊技情報集計手段の働きにより、前記遊技情報を収集する遊技情報収集手段で収集された遊技情報が集計される。貸出レート設定手段の働きにより、前記貸出レートが設定される。使用遊技媒体数算出手段の働きにより、前記遊技情報に基づいて、遊技に使用された遊技媒体の数が算出される。貸出遊技媒体数算出手段の働きにより、前記遊技情報に基づいて、遊技者に貸出された貸出遊技媒体の数が算出される。使用遊技媒体情報集計手段の働きにより、前記使用遊技媒体数算出手段と前記貸出遊技媒体数算出手段の算出結果に基づいて、前記貸出遊技媒体数算出手段で算出された貸出遊技媒体数を超えて遊技に使用された遊技媒体の数と、前記使用遊技媒体数算出手段で算出された遊技媒体使用数との関係を把握可能な使用遊技媒体情報が算出されて集計される。前記遊技用装置の働きにより、前記貸出レート設定手段によって設定された貸出レートに基づいて前記貸出レート情報が前記遊技媒体貸出手段に入力される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る遊技用装置を遊技場1に適用した場合のシステム構成を説明するためのシステムブロック図である。遊技場1には、会員登録を行なった遊技場会員のみが遊技を行なうことが可能にシステム構成された遊技機9、遊技機9の上皿に貸玉を貸出し可能なカードユニット10、遊技機9から各種遊技情報を収集するとともに遊技機9の打止制御等を行なう呼出ランプ装置(呼出ランプとして図示、以下同様)6、遊技機9から差玉等の遊技情報を収集する台管理装置5が配設されている。遊技者が会員登録と引換えに遊技場1から発行された会員カード11には、遊技者を識別可能な識別情報(ID)が記録されている。なお、呼出ランプ装置6には、遊技者が遊技場係員を呼出すための操作を行なった場合に点灯する呼出ランプが設けられている。遊技機9は、遊技機設置島80(図2参照)に複数台配列されており、各遊技機9に対応して台管理装置5、呼出ランプ装置6、カードユニット10がそれぞれ1台ずつ設けられている。
【0021】
さらに遊技場1には、カードユニット10で玉貸しを受ける際に必要なプリペイドカード(PC)12を発行するカード販売機4、遊技機9での遊技の結果遊技者の所有となったパチンコ玉を計数するためのジェットカウンタ3、ジェットカウンタ3での計数結果に基づいて所定景品を遊技者に付与するための処理を実行する景品処理装置8等が配設されている。また、図1ではその図示を省略しているが、遊技場1には、プリペイドカード(PC)12の利用を好まない遊技者が直接現金で貸玉を受けるための現金玉貸機7(図6参照)も用意されている。この現金玉貸機7は、カードユニット10と同様にして遊技機9に対応した形で遊技機設置島80に設けられている。さらに、遊技場1には、プリペイドカード管理会社との通信を中継する中継装置(図示省略)が設置されている。プリペイドカード管理会社は、プリペイドカード12を集中管理するとともに各遊技場1へプリペイドカード12を納入している。
【0022】
上記各種装置は、遊技場1を管理するための遊技場管理装置(ホール用管理コンピュータ)2と情報の送受信が可能に構成されている。遊技場管理装置2は、たとえば台管理装置5や呼出ランプ装置6から遊技機9で行なわれた遊技に関連する遊技情報を収集する。遊技場管理装置2には、貸玉料(貸出レート)を設定するための貸出レート設定手段2aが設けられている。貸玉料とは、たとえばパチンコ玉1発を貸出すのに必要な貸玉単価のことである。貸玉料設定手段2aでは、貸玉料としては一般的な「4円」と、これの半額の「2円」とのうち、いずれかを選択して設定することができる。貸玉料が2円の場合には、貸玉料が4円の場合と比較して、同じプリペイドカード12のカード度数あるいは現金で2倍のパチンコ玉の貸出しを受けることが可能になる。しかしながら、貸出しを受けて遊技を行なった結果遊技者が所有したパチンコ玉は貸玉料が4円の場合にはたとえば2.5円で景品と交換されるのに対して、貸玉料が2円の場合には、たとえばその半額の1.25円で景品と交換されることになる。したがって、貸玉料が通常の4円の半額の2円の遊技機で遊技を行なうことにより、貸玉料が4円の場合に比較して遊技の結果所有した同数のパチンコ玉を精算して得られる利益は少なくなるものの、比較的長時間遊技を楽しむことができるようになる。
【0023】
貸玉料設定手段2aでは、たとえば遊技機9の台番号を指定して遊技機毎に各遊技機9に対応するカードユニット10あるいは現金玉貸機7の貸玉料を設定できる。貸玉料設定手段2aで設定した貸玉料は、貸玉料情報として各遊技機9に対応する呼出ランプ装置6へ送信される。呼出ランプ装置6は、貸玉料情報に基づいてカードユニット10あるいは現金玉貸機7の貸玉料を設定する。
【0024】
次に、図1を参照しつつ、システムの概要について、遊技者がプリペイドカード12を使用して遊技を行なう手順に沿って説明する。まず、カードユニット10における玉貸しに必要なプリペイドカード12は、カード販売機4で購入する。カード販売機4から発行されたプリペイドカード12には、玉貸しの際の引落とし価値の一例となるカード度数が記録されている。カード販売機4でプリペイドカード12が発行された場合には、カード発行情報が遊技場管理装置2に出力される。その他、カード販売機4から遊技場管理装置2へは、カード切れ情報、釣銭切れ情報等が出力される。
【0025】
遊技機9に対応して設けられている呼出ランプ装置6は、適正な会員カード11を受付けることを条件に遊技機9へ継続的に出力している打止情報を停止するとともに貸玉料を特定可能な貸玉料情報をカードユニット10に出力する。一方、会員カード11が排出されることを条件に打止情報の出力を開始するとともに貸玉料情報の出力を停止する。遊技機9は、打止情報が入力されている間、打球操作ハンドルを不能動化し、打止情報の入力が停止することを条件に打球操作ハンドルを能動化する。これにより、会員以外の者が遊技機9で遊技を行なうことができないようにシステム構成されている。なお、会員カード11が適正なカードであるか否かは、呼出ランプ装置6の要求に応じて遊技場管理装置2から出力される認証情報に基づいて判断される。
【0026】
カードユニット10のカード挿入口10aにプリペイドカード12を挿入した場合、呼出ランプ装置6から貸玉料情報が入力されていることを条件に遊技者の貸玉操作が許容される。遊技者が所定の貸玉操作を行なうと、呼出ランプ装置6から入力されている貸玉料に応じてカード度数の引落としが行なわれ、貸玉が払出される。貸玉操作によりパチンコ玉が貸出されれば、貸出額を特定可能なカード利用情報がカードユニット10から遊技場管理装置2に出力される。また、貸玉数を特定可能な貸玉情報が遊技機9から台管理装置5に出力される。
【0027】
遊技機9から呼出ランプ装置6へは、各種遊技情報が遊技状況に応じて出力される。呼出ランプ装置6はこれらの情報を計数し、必要に応じて遊技場管理装置2に出力する。
【0028】
遊技機9で打玉が打込まれる毎に打込数を特定可能な打込玉情報が発生し、賞球が払出される毎にその払出数を特定可能な補給情報が発生し、貸玉が貸出される毎にその玉数を特定可能な貸玉情報が発生する。補給情報、貸玉情報および打込玉情報は、遊技機設置島80(図2参照)から各遊技機9別に各台管理装置5へ入力される。台管理装置5は、これらの情報から次の2種類の差玉を算出してそれぞれ記憶する。
【0029】
1つは、遊技機9の1日当りの差玉であり、遊技場の開店時刻から閉店まで累積的に演算される総合差玉である。総合差玉は、1日毎に「補給情報+貸玉情報−打込玉情報=払出数+貸玉数−打込数」で算出される。もう1つは、1遊技毎の差玉であり、呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されて遊技が開始してから会員カード11が排出されて遊技が終了するまでの間に入力される補給情報と貸玉情報と打込玉情報とに基づいた個別差玉である。個別差玉は、1遊技毎に「補給情報+貸玉情報−打込玉情報=払出数+貸玉数−打込数」で算出される。台管理装置5は遊技場管理装置2からの出力要求情報に応じて、補給貸玉情報、打込玉情報、および1日当りの総合差玉を特定可能な差玉情報を遊技場管理装置2に出力する。なお、補給情報と貸玉情報とをまとめて補給貸玉情報ともいう。
【0030】
やがて遊技機9で遊技が終了して呼出ランプ装置6から会員カード11が排出されれば、呼出ランプ装置6から台管理装置5へ情報出力要求信号が出力される。台管理装置5は、情報出力要求信号に応じて個別差玉を特定可能な個別差玉情報をジェットカウンタ3に出力した後、個別差玉の計数値をリセットして次回の遊技に備える。この個別差玉情報は、遊技者毎にその遊技者の遊技開始から遊技終了までの間に算出された個別差玉に基づく情報である。遊技中においては、何らかのはずみで賞球がパチンコ遊技機9の上皿や下皿等から床に落ちたりする等するために、個別差玉情報により特定される個別差玉の数は遊技者が遊技の結果所有したパチンコ玉の数とは完全に一致するとは限らないが、ある程度の誤差を許容すればこの個別差玉によって遊技者が所有しているはずのパチンコ玉数を概略的に特定できる。この個別差玉情報がジェットカウンタ3に出力されることにより、ジェットカウンタ3では、精算のために訪れるであろう遊技者が所有しているパチンコ玉の数を予め予想でき、概略特定可能になる。以降、個別差玉情報を概略情報ともいう。
【0031】
また、呼出ランプ装置6は、遊技終了と同時に会員カード返却情報をジェットカウンタ3に出力する。会員カード返却情報には、呼出ランプ装置6に挿入されていた会員カード11のID、遊技機9を特定可能な台番号、貸玉料が含まれている。
【0032】
以上によりジェットカウンタ3では、台管理装置5から出力された個別差玉情報と呼出ランプ装置6から出力された会員カード返却情報とに基づいて、IDによって特定される遊技場会員が遊技を行なった遊技機9の台番号、遊技の結果遊技者が所有したパチンコ玉の概数、貸玉料を特定可能となる。なお、ジェットカウンタ3は、複数の台管理装置5および呼出ランプ装置6と接続されており、複数台の遊技機9の遊技結果を精算可能に構成されている。
【0033】
遊技機9で遊技を終えた会員遊技者は、遊技の結果所有したパチンコ玉をジェットカウンタ3に投入することにより遊技結果価値の計数を行なう。ジェットカウンタ3は会員カード11を受付け可能に構成されており、会員カード11をジェットカウンタ3に挿入することによりその会員カード11のIDが判明し、予めジェットカウンタ3に入力されている個別差玉情報と会員カード返却情報とに基づいて計数値と個別差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される。このように、ジェットカウンタ3では個別差玉と遊技者が投入したパチンコ玉の数とを比較照合して両者に許容範囲を超えた大きな差がないか否かをチェック可能であるために、たとえば、貸玉料4円で遊技を行なった結果所有したパチンコ玉に貸玉料2.5円で貸出しを受けたパチンコ玉を混入させて計数する等といった不正行為を精算前に未然に発見することが可能になる。
【0034】
比較照合の結果、許容範囲の場合には、さらに会員カード返却情報に基づいて貸玉料が参照され、貸玉料が4円の場合には計数値がそのまま記録された計数カードがジェットカウンタ3から発行される。一方、貸玉料が2円の場合には、計数値がその半値に減額されて減額後の値が計数値として計数カードに記録され、ジェットカウンタ3から発行される。ジェットカウンタ3での計数結果は計数情報として遊技場管理装置2に出力される。
【0035】
一方、個別差玉と計数値との差が許容範囲にない場合には、貸玉料が4円であることを条件にしてジェットカウンタ3から遊技場管理装置1へ異常情報が出力されてその旨が遊技場係員に報知されるとともに、計数カードの発行が禁止される。貸玉料4円で遊技を行なった結果所有したパチンコ玉に貸玉料2円で貸出しを受けたパチンコ玉を混入させて計数する等といった不正行為が行なわれている可能性があるためである。この場合には、計数の異常に気づいてジェットカウンタ3に駆けつけた遊技場係員による所定操作が行なわれることを条件にして、許容範囲内の計数値の記録された計数カードがジェットカウンタ3から発行される。
【0036】
個別差玉と計数値との差が許容範囲になく、かつ、計数値の方が個別差玉よりも多い場合であっても、会員カード返却情報によって特定される貸玉料が2円である場合には、遊技場係員への報知は行なわれることなくその計数値に基づいた計数カードが通常通り発行される。そもそも貸玉料が2円である場合には、前述のような不正行為が行なわれることは考えにくく、許容範囲を超える誤差によって遊技場が不利益を被ることはないためである。
【0037】
しかしながら、計数値の方が個別差玉に比べて異常に少ない場合には、たとえ会員カード返却情報によって特定される貸玉料が2円であっても、次のような不正行為を企む者が現れる可能性がある。すなわち、多量のパチンコ玉を貸玉料2円という安い単価で入手しておいて遊技機9で名目上の遊技を行ない、所有しているパチンコ玉のごく一部をジェットカウンタ3で精算した後、残りのパチンコ玉を貸玉料4円の遊技に不正使用するという行為が行なわれる可能性がある。そこでこの場合には、ジェットカウンタ3により不正の可能性があるものとみなされ、ジェットカウンタ3から遊技場管理装置1へ異常情報が出力されるとともに、計数カードの発行が禁止される。
【0038】
なお、ジェットカウンタ3から発行された計数カードは、たとえば景品処理装置8に挿入することにより所望の景品と交換することが可能になる。景品処理装置8で景品交換操作が行なわれた場合には、景品交換額や景品交換種類を特定可能な情報が景品処理装置8から遊技場管理装置2に出力される。
【0039】
以上のシステム構成によれば、複数の貸玉料により遊技を提供することを望む遊技場経営者は、貸玉料に応じた複数種類のジェットカウンタを遊技場1内に用意して遊技者に貸玉料に応じたジェットカウンタで精算を行なうことを義務づけるような面倒なシステム構成を採る必要がなくなる。また、遊技者がジェットカウンタを誤って使用することを防止するために、遊技機設置島等のエリア毎にパチンコ玉の貸玉料を分け、各エリアの貸玉料に対応したジェットカウンタを各エリア毎に設ける等の面倒なレイアウト構成を行なう必要もなくなる。さらに、前述した不正行為が行なわれることを防止するために、遊技場の店員が常時監視にあたる必要もなくなる。また、遊技場側は、遊技場内にあるどの機種でも任意の貸玉料にして遊技を提供することができる。さらに、ジェットカウンタ3では、会員カード11のIDを利用して遊技を行なった際の貸玉料や遊技者所有の持玉が特定されるために、たとえば会員カード11を利用することなく呼出ランプ装置6の表示部に所定の識別コードを表示し、表示を見た遊技者がその識別コードを記憶してジェットカウンタ3に入力する場合等と比較して、誤りが発生したり不正が行なわれたりすることを極力防止できる。また、IDを特定するための記録媒体として、遊技場側との間で所定の会員契約を行なった遊技者に発行される会員カード11を使用しているために、本遊技用装置の利用を希望する遊技者により会員契約数を増加させることできる。また、ジェットカウンタ3から発行された計数カードを使用して景品交換を行なうことができるために、景品交換処理をスムーズに行なうことができ、遊技者にとっての利便性が向上される。
【0040】
図2は、パチンコ遊技機9の設けられた遊技機設置島80の一部を示す正面図である。遊技機設置島80には、複数のパチンコ遊技機9が並列して設置されており、各パチンコ遊技機9の間には、それぞれのパチンコ遊技機9に対応したカードユニット10が設けられている。
【0041】
各パチンコ遊技機9の上部には、呼出ランプ装置6が設けられている。呼出ランプ装置6には、呼出ランプ装置6に設けられた各種ボタンの操作手順等を表示する表示部6a、遊技場の係員を呼出した際にその旨を報知するための呼出表示部(呼出ランプ)6b、会員カード挿入口6c、会員カード11を排出する際に押圧する会員カード排出ボタン6d、会員カード11の認証時に暗証番号を入力するためのテンキー6e等が設けられている。
【0042】
会員は、会員カード挿入口6cに本人の会員カード11を挿入した後、正しい暗証番号を入力することで、その呼出ランプ装置6に対応する遊技機9で遊技を行なうことが可能になる。暗証番号の入力操作は、会員カード11を会員カード挿入口6cに挿入した後、表示部6aに表示される案内に応じて会員登録の際に定めた暗証番号をテンキー6eで入力することにより行なう。
【0043】
玉貸しは、呼出ランプ装置6で会員カード11が受付けられていることを条件にプリペイドカード12をカードユニット10のカード挿入口10aに挿入して遊技者が所定の玉貸操作を行なうことにより実行される。すなわち、遊技者の玉貸操作に応じてカード挿入口10aに挿入されたプリペイドカード12から貸玉料に応じたカード残高が引落されて、引落残高に相当する数のパチンコ玉が遊技機9の上皿に貸出される。
【0044】
遊技機9の遊技領域9aには、複数種類の図柄の可変表示が行なわれるいわゆる可変表示装置9bや開閉板の開成により打玉の入賞が可能に変化する可変入賞球装置9d、始動入賞口9c、その他の入賞口等が設けられている。たとえば、打玉が始動入賞口9cに始動入賞することに基づいて可変表示装置9bで可変表示が開始される。可変表示装置9bが可変表示中に打玉が再度始動入賞口9cに始動入賞すれば、その始動入賞が記憶され、可変表示装置9bが可変停止した後、再度可変開始可能な状態になってから始動入賞記憶に基づいて可変表示装置9bが再度可変開始される。この始動入賞記憶の上限は、たとえば「4」と定められている。したがって、始動入賞記憶数が上限に至っている場合に新たに発生した始動入賞は無効とされる。このようにして無効とされる始動入賞を特に無効始動入賞と呼ぶ。これに対して、可変表示に有効に使用される始動入賞を有効始動入賞と呼ぶ。有効始動入賞が発生したことを条件にして、遊技機9から台管理装置5に始動情報が出力される。
【0045】
可変表示装置9bの表示結果が予め定められた大当り図柄の組み合わせ(たとえば777等)となれば、大当りが発生して可変入賞球装置9dに打玉を入賞させることが可能な大当り制御が開始される。また、大当りの発生に伴って遊技機9から台管理装置5に大当り情報が出力される。さらに大当り図柄の中でも特に定められた確変図柄により確変大当りが発生した場合には、その後、大当り確率が高い確率変動状態となる。確率変動状態となれば、遊技者は有利に遊技を進めることができる。この確率変動状態は、設定内容にもよるが、たとえばその後大当りが所定回発生するまで継続し、所定回の大当り制御終了後に大当り確率が通常のものに復帰する。所定回の大当りのうち、いずれかが確変大当りの場合には、さらにその後、所定回の大当りが発生するまで確率変動状態が継続する。確率変動が生ずれば、その確率変動状態が終了するまで継続的に確変情報が遊技機9から台管理装置5に出力される。
【0046】
可変入賞球装置9dやその他の入賞口にパチンコ玉が入賞すれば、パチンコ遊技機9から所定数の賞球が払出される。賞球が払出されると、賞球数を特定可能な補給情報が台管理装置5に出力される。
【0047】
可変表示装置9bの表示結果として予め定められた時短図柄が導出表示されれば、その後、可変表示装置9bで所定回数(たとえば50回)の可変表示が行なわれるまで、可変表示装置9bの可変表示時間が短縮される時短制御が実行される。可変表示時間とは、可変表示装置9bの可変表示が開始してから表示結果が表示されるまでの時間のことである。可変表示時間が短縮されることにより、単位時間当たりに可変表示装置9bの表示結果を導出できる回数が増加し、その結果、無効始動入賞数を低減できるとともに大当りを早期に発生させることが可能となり、遊技者は有利に遊技を進めることが可能となる。可変表示時間の短縮された遊技状態を時短状態という。遊技状態が時短状態になれば、時短状態が終了するまで継続的に遊技機9から台管理装置5に時短情報が出力される。
【0048】
遊技機9で確変が発生している状態、あるいは時短制御が行なわれている状態など、大当り状態以外の遊技状態であって、遊技者に有利な遊技状態を特別遊技状態(あるいは変動中)という。また、遊技機9で大当りが発生している状態や、確変が発生している状態、あるいは時短制御が行なわれている状態などの何らかの”役(ヤク)”がついた遊技状態以外の遊技状態を特に”役外遊技状態”という。
【0049】
図3は、呼出ランプ装置6の構成を示すブロック図である。呼出ランプ装置6は、制御手段60、カードリーダライタ61、操作部62、情報入力部63、情報記憶部64、情報出力部65、通信部66、表示部67を含む。なお、操作部62は、テンキー6e、会員カード排出ボタン6dを含む。
【0050】
遊技場管理装置2から通信部66を介して制御手段60へ貸玉料情報が入力される。制御手段60は、入力された貸玉料情報に基づいて内部の貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を書換える。
【0051】
呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されれば、カードリーダライタ61によりその記録情報が読取られて制御手段60へ記録情報が出力される。制御手段60はテンキー6eの操作により入力された会員カード11の暗証番号とカードリーダライタ61から入力された会員カード11のID情報とを通信部66を介して遊技場管理装置2に出力し、会員カード11の認証要求処理を行なう。認証結果は遊技場管理装置2から通信部66を介して制御手段60へ入力される。制御手段60は、情報出力部65を介して遊技機9へ継続的に打止情報を出力している。制御手段60は、会員カード11の認証が正常に行なわれたことを条件にして遊技機9へ継続的に出力している打止情報を停止するとともに貸玉料を特定可能な貸玉料情報をカードユニット10に出力する。これにより、遊技機9の打球操作ハンドルが能動化されるとともに貸玉が許容される。
【0052】
遊技機9から情報入力部63へは、各種遊技情報が随時入力される。また、制御手段60から表示部67へは、各種表示制御情報が出力される。遊技者が呼出ランプ装置6で所定の係員呼出操作を行なえば、呼出ランプ装置6に設けられている呼出ランプ6bを点灯させるための制御が行なわれるとともに情報出力部65を介して呼出情報が島呼出ランプに出力される。島呼出ランプは、呼出ランプ装置6が設置されている遊技機設置島80毎に対応して設けられており、この島呼出ランプの点灯により遊技場係員への報知が行なわれる。
【0053】
遊技機9での遊技が終了し、会員カード11が呼出ランプ装置6から排出されれば、制御手段60は情報出力部65を介してジェットカウンタ3へ会員カード返却情報を出力する。この会員カード返却情報には、会員カード11のID情報、遊技機9の台番号、貸玉料が含まれている。ジェットカウンタ3は、この会員カード返却情報に基づいて会員の遊技結果を精算する。さらに、制御手段60は、会員カード11が呼出ランプ装置6から排出されたことに基づいて打止情報を遊技機9に出力するとともに、カードユニット10への貸玉料情報の出力を停止する。
【0054】
図4は台管理装置5の構成を示すブロック図である。台管理装置5は、制御手段50、情報入力部51、情報記憶部52、情報出力部53、通信部54を含む。
【0055】
遊技機9から情報入力部51には確変情報、時短情報、大当り情報、始動情報等の遊技情報が随時入力される。制御手段50はこれらの遊技情報の入力に基づいて大当り回数や確率変動継続回数、始動回数を計数し、計数結果を情報記憶部52へ記憶させる制御を行なう。また、遊技機9の補給情報、貸玉情報および打込玉情報は、遊技機9が配設されている遊技機設置島80から情報入力部51に入力される。制御手段50は、情報入力部51に入力される補給貸玉情報や打込玉情報、その他の遊技情報を計数する。たとえば情報記憶部52には、補給情報や貸玉情報を計数するためのカウンタと打込玉情報を計数ためのカウンタとが記憶されており、制御手段50は各情報の入力に応じて各カウンタのカウンタ値を更新するとともに個別差玉と総合差玉とを算出して情報記憶部52に記憶する処理を実行する。さらに情報入力部51には、呼出ランプ装置6から情報出力要求信号が入力される。情報出力要求信号は、遊技者の遊技終了時に呼出ランプ装置6から出力される情報である。制御出力50は、この情報出力要求信号に基づいて内部に記憶している個別差玉情報を情報出力部53を介してジェットカウンタ3に出力する。ジェットカウンタ3は、この個別差玉情報に基づいて遊技者が獲得したパチンコ玉の数を概略特定する。
【0056】
通信部54は遊技機設置島80を管理する島管理装置と接続されている。さらに島管理装置は遊技場1全体を管理する遊技場管理装置2と接続されている。遊技場管理装置2は島管理装置を介して台管理装置5へ情報出力要求信号を出力する。この情報出力要求信号は通信部54で受信され制御手段50に入力される。制御手段50はこの情報の入力に応じて内部に記憶している各種遊技情報(確変情報、時短情報、大当り情報、始動情報、総合差玉情報、補給貸玉情報、打込玉情報など)を通信部54を介して島管理装置へ送信する。これにより、島管理装置を介して各種遊技情報が遊技場管理装置2に入力される。
【0057】
図5は、ジェットカウンタ3の構成を示すブロック図である。ジェットカウンタ3は、制御手段30、カードリーダライタ31、玉計数部32、操作部33、情報入力部34、情報記憶部35、計数カード発行部36、情報出力部37、通信部38、表示部39を含む。
【0058】
情報入力部34には、台管理装置5から出力された個別差玉情報と、呼出ランプ装置6から出力された会員カード返却情報とが入力される。制御手段30はこれらの入力情報を会員カード11のID別に情報記憶部35に記憶し、そのIDにより特定される会員が後に行なう計数動作に備える。
遊技者が遊技結果価値の一例となるパチンコ玉を計数するために自己の会員カード11をジェットカウンタ3に挿入すれば、カードリーダライタ31により会員カード11の記録情報が読取られる。制御手段30は、カードリーダライタ31により読取られた情報に基づいて会員カード11に記録されているIDを割出し、情報記憶部35からこれに対応する情報を読出す。計数を開始させるための所定操作が操作部33で行なわれれば、計数スイッチ(図示省略)でその操作が検出され、検出信号が制御手段30に入力される。その後、玉計数部32にパチンコ玉が投入されれば、玉計数部32でパチンコ玉の計数が開始される。やがて操作部33で計数の終了操作が行なわれると、これが終了スイッチ(図示省略)により検出され、その検出信号が制御信号30に入力される。制御手段30は、玉計数部32の計数結果と情報記憶部35に記憶されている個別差玉情報とを比較し、両者の誤差が許容範囲内であることを条件に計数カードの発行処理を実行する。計数カードの発行処理により計数カードに記録される計数値は、会員カード返却情報により特定される貸玉料により異なる。通常の貸玉料(4円)の場合には、玉計数部32の計数結果がそのまま計数カードに記録されて計数カード発行部36から計数カードが発行される。一方、貸玉料が半値(2円)に設定されている場合には、玉計数部32の計数結果を1/2した値が計数値として計数カードに書込まれて計数カード発行部36から発行される。
【0059】
情報出力部37から遊技場管理装置2へは、玉計数部32の計数結果が出力される。制御手段30は表示部39へ表示制御用信号を出力する。これにより表示部39には、たとえば玉計数部32での計数結果等が表示される。通信部38は遊技場管理装置2と接続されており、通信部38を介して会員カード11の認証処理が実行される。
【0060】
以上説明したジェットカウンタ3によれば、貸玉料に応じた精算をパチンコ玉の計数段階で行なうことが可能となる。したがって、たとえば、ジェットカウンタ3では貸玉料とは無関係に計数値をそのまま計数カードに書込んで発行し、景品処理装置8で景品交換処理を行なう際に貸玉料に応じた率で景品交換を行なう場合等と比較して、早い段階で貸玉料に応じた精算を行なうことが可能になる。また、計数カードにはすでに貸玉料に応じた態様で計数値が記録されているために、この計数カードで景品交換の処理を行なう際には貸玉料を考慮することなくその計数値に基づいて処理を行なうことが可能となる。このため、景品処理装置8としては貸玉料や会員カード11を識別可能に構成する必要がなく、従来から使用されている装置をそのまま流用可能である。
【0061】
図6は、遊技場管理装置2の遊技情報集計に関連する構成を説明するためのブロック図である。遊技場管理装置2は、主制御部21、情報入力手段23、操作手段24、情報出力手段25、表示手段26、印刷手段27、記憶手段28を含む。主制御部21はマイコン(マイクロコンピュータ)22により構成されており、マイコン22によって、貸出レート別集計手段22a、統合集計手段22b、稼働割合算出手段22c、割合算出手段22d、稼働率算出手段22e、グループ化手段22f、稼働率毎遊技情報集計手段22gがそれぞれ構成されている。
【0062】
情報出力手段25から台管理装置5には、遊技情報の送信を要求するための情報要求情報が出力される。さらに、情報出力手段25から呼出ランプ装置6には、貸玉料を設定するための貸玉料設定情報が出力される。
【0063】
台管理装置5から情報入力手段23には、各種遊技情報が入力される。遊技情報の一例となる補給貸玉情報(補給情報、貸玉情報)により、貸玉数と払出数とが把握される。なお、図示する遊技機情報とは、その他の遊技情報(大当り情報、確変情報、時短情報、始動情報、総合差玉情報、打込玉情報など)を意味している。カードユニット10から情報入力手段23には、貸出額を特定可能なカード利用情報が入力される。現金玉貸機7から情報入力手段23には、貸出額を特定可能な玉貸情報が入力される。景品処理装置8から情報入力手段23には、景品交換額などを特定可能な景品処理情報が入力される。カード販売機4から情報入力手段23には、カード販売の売上げ額やカードの種類などを特定可能なカード販売情報が入力される。ジェットカウンタ3から情報入力手段23には、カード販売の売上げ額やカードの種類などを特定可能な計数結果情報が入力される。ジェットカウンタ3から情報入力手段23には、計数結果や貸玉料などを特定可能な計数結果情報が入力される。呼出ランプ装置6から情報入力手段23には、会員の認証を行なうために必要な会員認識用情報が入力される。
【0064】
マイクロコンピュータ22の各手段22a〜22gは、これらの入力情報に基づいて以下の処理を行ない、処理結果を記憶手段28に記憶させる。まず、貸出レート別集計手段22aは、入力情報に基づいて各種集計情報を貸出レート(貸玉料)別に集計する。一方、統合集計手段22bは、貸出レート(貸玉料)に関わらずに入力情報に基づいて各種集計情報を集計する。稼働割合算出手段22cは、後述する「稼働割合」を貸玉料別に算出する。稼働率算出手段22eは、営業時間に対して遊技機9が遊技に使用されて稼働している時間が占める率を把握可能な後述の「稼働率」を算出する。グループ化手段22fは、稼働率算出手段22eが算出した稼働率に従って、各遊技機9を分類し、グループ化する。稼働率毎遊技情報集計手段22gは、グループ化手段22fがグループ化したグループ別に各遊技機9の各種遊技情報を集計する。
【0065】
各手段22a〜22gの集計結果は、操作手段24の操作によって、任意の出力形式により表示手段26に表示可能であるとともに印刷手段27より印字出力可能である。
【0066】
図7および図8は、ジェットカウンタ3により実行される処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図7(a)は、処理のメインフローを示し、図7(b)および図8は、これに付随して実行されるサブルーチンを示している。処理のメインフロー(図7(a))においては、まず、所定のイニシャライズ処理が実行された後(S1)、情報入力処理(S2)、計数処理(S3)の順で各処理が繰返し実行される。
【0067】
次に、図7(b)を参照して、S2で実行される情報入力処理の内容を説明する。まず、情報入力ポートに各種情報を入力するためのポート入力処理が実行された後(S4)、会員カード返却情報が呼出ランプ装置6から入力されているか否かが判断され(S5)、入力がない場合には後述するS7に処理が移行する。一方、会員カード返却情報が入力されている場合には、入力情報から会員カード11のIDと遊技機9の台番号と貸玉料とを特定し、これらを計数待ち情報記憶エリアに記憶する処理が行なわれる(S6)。なお、計数待ち情報記憶エリアは情報記憶部35(図5参照)に構成されている。
【0068】
次に、遊技情報(ここでは個別差玉情報)が台管理装置5から入力されているか否かが判断され(S7)、入力がない場合には処理が終了するが、入力されている場合には入力情報に基づいて遊技機9の台番号が特定され、特定された台番号に対応する計数待ち情報記憶エリアに入力情報を概略情報として記憶させる処理が実行される(S8)。このS8と前記S6の各処理がそれぞれ実行されることにより、計数待ち情報記憶エリアには、会員カード11のID別に遊技機9の台番号と概略情報(個別差玉)と貸玉料とが記憶されることになる。
【0069】
次に、図8を参照して、S3で実行される計数処理を説明する。まず、不正フラグがセットされているか否かが判断される(SA1)。不正フラグは、パチンコ玉の計数結果に異常が認められた場合に後述のSA20でセットされるフラグである。不正フラグがセットされている場合には、後述するSA21に処理が移行する。不正フラグがセットされていない場合には計数カウンタが0であるか否かが判断される(SA2)。計数カウンタは、玉計数部32の計数結果を記憶するカウンタである。計数カウンタが0でない場合には、微小時間で繰返し実行される計数処理の処理途中において既に計数処理が開始されているために、処理が後述するSA7に移行する。計数カウンタが0の場合には、計数処理の開始前であるために会員カード11が挿入されたか否かが判断される(SA3)。会員カード11が挿入されていない場合には処理が終了するが、挿入された場合には会員カード11の記録情報が読出され(SA4)、読出されたIDに対応した情報の記憶されている計数待ち情報記憶エリアのアドレスを指定してエリア情報を読出す処理が実行される(SA5)。次に、計数を許容する旨の表示が表示部39で行なわれる(SA6)。次に、計数操作が検出されたか否か(計数スイッチがONとなったか否か)が判断され(SA7)、計数スイッチがONとなっていない場合には後述するSA9に移行するが、計数スイッチがONとなっている場合には玉数を計数する処理が実行され、計数カウンタのカウンタ値が計数に応じて更新(+n)される(SA8)。
【0070】
次に、計数がすべて終了したか否か(終了スイッチがONとなったか否か)が判断され(SA9)、計数が終了していない場合には一旦処理が終了して再び計数処理が実行された際にSA2でNOの判断がなされ処理がSA7に移行する。一方、計数が終了している場合には計数カウンタのカウンタ値と既に読出されている概略情報(個別差玉情報)とを比較する処理が実行される(SA10)。
【0071】
次に、計数カウンタのカウンタ値と概略情報により特定される差玉との誤差が許容範囲内であるか否かが判断される(SA11)。許容範囲内である場合には、たとえばジェットカウンタ3で貸玉料が4円として特定されている場合において、その会員が他人から貸玉料2円で貸出されたパチンコ玉を貰い受けてすべて4円で計数して不当利得を得る等という不正行為は行なわれていないことになる。したがってこの場合には、SA12以下の計数カード発行処理が実行される。すなわち、貸玉料が通常の半額(2円)に設定されている半額遊技であるか否かが判断され(SA12)、半額遊技でない場合には計数カードに計数カウンタ値がそのまま書込まれて発行される(SA14)。
【0072】
SA12で半額遊技であると判断された場合には、計数カウンタ値が1/2された後(SA13)に、計数カードの発行処理(SA14)が実行される。計数カードの発行後、計数カウンタがリセットされ(SA15)、遊技場管理装置2へ計数情報が出力される(SA16)。次に、計数カード発行処理が行なわれたことにより不要となった概略情報を消去する処理が実行され(SA17)、すべての計数処理が終了する。
【0073】
一方、計数カウンタ値と概略情報との誤差が許容範囲でない場合には、前述の不正行為が行なわれている可能性がある。この場合には、まず半額遊技であってなおかつ許容範囲より多く計数されたか否か(計数カウンタ値が概略情報で特定される個別差玉よりも大きいか否か)が判断される(SA18)。半額遊技でない場合、または、半額遊技ではあるが計数カウンタ値が個別差玉よりも小さい場合には、前述した不正行為の可能性があるために、このSA18でNOと判断される。そして、遊技場管理装置2に異常情報が出力され(SA19)、不正フラグがセットされる(SA20)。
【0074】
一方、SA18において、精算者が半額遊技を行なってなおかつ許容範囲より多く計数されたものである場合には異常情報の出力等は行なわれることなく、処理が前記SA13に移行して通常どおりに計数カードを発行する処理が実行される(SA14〜SA17)。つまり、計数カウンタ値が許容範囲にない場合であっても精算者が半額遊技を行なって、かつ精算対象のパチンコ玉数が概略情報で特定される玉数よりも多い場合には通常どおりに計数カードの発行処理が行なわれる。これは、計数カード発行時に計数カウンタ値が1/2されるために、他人からパチンコ玉を貰い受けてこれを併せて計数することによって得られるメリットがなく、前述の不正行為が行なわれて遊技場に損害が発生することは考えられないためである。
【0075】
SA19で遊技場管理装置2に異常情報が出力されれば、これにより遊技場管理装置2側で所定の警報が発せられる。また、SA20で不正フラグがセットされることにより、計数カードの処理が一旦中断される。次に暫定発行操作が行なわれたか否かが判断される(SA21)。暫定発行操作は、遊技場の係員により行なわれるものである。操作部33での所定の暗証番号の入力その他の特殊操作による暫定発行操作が遊技場係員により行なわれたことを条件に、暫定発行処理が実行される(SA22)。暫定発行処理は、計数カウンタのカウンタ値と概略情報との誤差が許容範囲を超える場合に計数カウンタのカウンタ値を許容範囲内に減算させる処理である。この暫定発行処理が実行されることにより、計数カードに減額更新後の計数カウンタ値が書込まれて計数カードの発行処理が実行される。暫定発行処理の後、処理が前記SA15に移行する。
【0076】
図9は、台管理装置5の処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図9(a)は、処理のメインフローを示し、図9(b)および図9(c)は、これに付随して実行されるサブルーチンを示している。台管理装置5のメインフローにおいては、まず所定のイニシャライズ処理が実行された後(SB1)、遊技情報演算処理および情報出力処理が交互に繰返し実行される(SB2、SB3)。
【0077】
次に、図9(b)を参照して、SB2で実行される遊技情報演算処理を説明する。まず、情報入力ポートに各種情報を入力する処理が実行され(SC1)、遊技機9から情報が入力されたか否かが判断される(SC2)。遊技機9からの情報がない場合には後述するSC5に処理が移行するが、遊技機9から情報が入力されている場合には入力された遊技情報を読出す処理が実行される(SC3)。遊技情報には、大当り情報、確変情報、時短情報、始動入賞情報等が含まれている。次に、遊技情報を演算し、記憶する処理が実行される(SC4)。これにより、大当り回数や確変継続回数等が集計される。
【0078】
次に、遊技設置島から補給情報または打込玉情報が入力されたか否かが判断される(SC5)。いずれの情報も入力されていない場合には処理が終了するが、いずれかの情報が入力されている場合には入力情報に応じて補給カウンタおよび打込玉カウンタを加算更新する処理が実行される(SC6)。次に、加算更新後の両カウンタのカウンタ値に基づいて総合差玉を算出し、これを情報記憶部52に記憶する処理が実行される。次に、両カウンタのカウンタ値が更新されることに基づいて個別差玉を算出する処理が実行される(SC8)。次に、SC8で算出された個別差玉が0よりも小さい値になっているか否かが判断される(SC9)。個別差玉<0となっている場合には、現時点では遊技者は遊技に負けていることになる。したがって、この場合には遊技者が遊技で勝って所有している玉数は0個であるために個別差玉を0にする処理が実行される(SC10)。SC10の処理の後、またはSC9でNOの判断がなされた後、個別差玉を情報記憶部52に記憶して(SC11)、処理が終了する。
【0079】
次に、図9(c)を参照して、SB3で実行される情報出力処理を説明する。まず、外部から情報出力要求信号が入力されたか否かが判断される(SD1)。情報出力要求信号が入力されていない場合は処理が終了するが、入力された場合にはその信号が遊技場管理装置2から出力されたものであるか否かが判断される(SD2)。遊技場管理装置2から出力されている場合には、記憶されている遊技情報および差玉情報(総合差玉)を情報記憶部52から読出してこれを遊技場管理装置2に出力する処理が実行される(SD3)。
【0080】
情報出力要求信号が遊技場管理装置2から出力されたものでない場合には呼出ランプ装置6から出力されたものであると判断できる。したがって、この場合には、SD2でNOの判断がなされ、情報記憶部52に記憶されている個別差玉情報が読出されてジェットカウンタ3に出力される(SD4)。次に、記録している個別差玉情報をクリアする処理が実行された後(SD5)、処理が終了する。
【0081】
図10および図11は、呼出ランプ装置6の処理内容を説明するためのフローチャートである。特に図10(a)は、呼出ランプ装置6のメインフローを示し、図10(b)および図11は、これに付随して実行されるサブルーチンを示す。
【0082】
まず、図10(a)を参照してメインフローを説明する。はじめに、所定のイニシャライズ処理が実行される(SE1)。次に、情報入出力処理、呼出ランプ装置6の表示部6aと呼出表示部6bの表示制御を行う表示制御処理、カードリーダライタ(カードR/W)処理の順で各処理が繰返し実行される(SE2〜SE4)。
【0083】
次に、図10(b)を参照して、SE2で実行される情報入出力処理について説明する。情報入出力処理では、まず、情報入力用ポートに情報を入力する処理が実行される(SF1)。次に、何らかの遊技情報が継続的に入力されているか否かが判断される(SF2)。継続的に入力されている遊技情報が存在しない場合には、確変継続回数をカウントするための確変継続カウンタのカウンタ値がリセットされる(SF10)。確変状態にあることを示す確変情報は、確変図柄で大当りが発生してから所定回数大当りが発生し、遊技状態が確変状態から通常状態に変化するまで継続的に立上がった状態で出力されている。したがって、遊技状態が確変状態にある場合には、SF2で少なくとも確変情報が入力されるたびにYESの判断がなされる。一方、SF2で何らの遊技情報も入力されていない場合には確変が終了していることを意味する。したがって、この場合には確変継続回数をカウントするカウンタがリセットされるのである。
【0084】
一方、SF2で何らかの遊技情報が入力されていると判断された場合には、入力されている遊技情報に対応するカウンタを加算更新する処理が実行される(SF3)。次に、確変継続カウンタのカウンタ値が0であるか否かが判断される(SF4a)。確変継続カウンタのカウント値が0の場合には確変は発生していないために処理が後述するSF6に移行する。一方、確変継続カウンタが0でない場合には新規に大当り情報が入力されているか否かが判断される(SF4b)。確変継続カウンタのカウント値が0でない状態で新たに大当り情報が入力された場合には確変継続カウンタのカウント値を更新(+1)し(SF5)、確変継続回数が更新される。
【0085】
確変継続回数の更新後、もしくはSF10で確変継続カウンタがリセットされた後、またはSF4bでNOの判断がなされた後、貸玉料情報が遊技場管理装置2から入力されたか否かが判断される(SF6)。貸玉料情報が入力されていない場合には、後述のSF8に処理が移行する。貸玉料情報が入力されている場合には、入力された貸玉料情報に基づいて内部の貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を書換える処理が行なわれる(SF7)。次に、認証処理を終えた正規の会員カード11が挿入された状態にあるか否かが判断される(SF8)。そして、そのような会員カード11が挿入されていない場合には、処理が終了する。一方、そのような会員カード11が挿入されている場合には、貸玉料記憶エリアに記憶されている貸玉料を特定可能な貸玉料情報がカードユニット10に出力された後(SF8)、処理が終了する。貸玉料情報がカードユニット10に出力されることにより、カードユニット10では玉貸しが許容される。したがって、呼出ランプ装置6に会員カード11が挿入されている限り、SF8のステップによって貸玉料情報が連続的にカードユニット10に出力されることになる。カードユニット10は、この貸玉料情報に基づいて貸玉料を設定する。
【0086】
次に、図11を参照して、カードリーダライタ処理(カードR/W処理)の処理内容について説明する。まず、返却待ちフラグがセットされているか否かが判断される(SG1)。返却待ちフラグは、呼出ランプ装置6に挿入された会員カード11の認証が正常に行なわれて呼出ランプ装置6に対応する遊技機9で遊技を行なうことが許容されたことに基づいてセットされるフラグである。返却待ちフラグがセットされている場合には、遊技者の遊技終了後の会員カード返却操作を待つために処理が後述のSG14へ移行する。返却待ちフラグがセットされていない場合には認証待ちフラグがセットされているか否かが判断される(SG2)。認証待ちフラグは、会員カード11のIDと遊技者が入力した暗証番号とを遊技場管理装置2に出力することに基づいて、SG10でセットされるフラグである。認証待ちフラグがセットされている場合には、遊技場管理装置2から認証情報が入力されてくるのを待つために、処理が後述のSG11に移行する。認証待ちフラグがセットされていない場合には暗証番号入力待ちフラグがセットされているか否かが判断される(SG3)。暗証番号入力待ちフラグは、会員カード11の挿入後に後述のSG8においてセットされるフラグである。暗証番号入力待ちフラグがセットされている場合には、遊技者による暗証番号の入力を待つために処理が後述するSG7に移行する。暗証番号入力待ちフラグがセットされていない場合には会員カード11が挿入されたか否かが判断され(SG4)、会員カード11が挿入されない限り継続的に打止情報が遊技機9に出力される(SG5)。
【0087】
会員カード11が挿入された場合には、会員カード11の記録情報が読込まれ(SG6)、遊技者による暗証番号の入力待ちとなる(SG7)。そして、暗証番号が入力されたか否かが判断され(SG7)、暗証番号が入力されないことを条件に暗証番号入力待ちフラグがセットされる(SG8)。暗証番号が入力されれば、入力された暗証番号と会員カード11のIDとが遊技場管理装置2に出力され(SG9)、認証待ちフラグがセットされる(SG10)。
【0088】
次に、遊技場管理装置2から認証情報が入力されたか否かが判断され(SG11)、認証情報が入力されない場合には後述するSG14に処理が移行する。一方、認証番号が入力された場合には遊技者の入力した暗証番号によって認証されたか否かが判断される(SG12)。遊技者の入力した暗証番号によっては認証がなされなかった場合には処理が終了するが、認証が正常に行なわれた場合には遊技機9への打止情報の出力が停止される(SG13)。これにより、遊技機9の打球操作ハンドルが能動化される。
【0089】
次に、たとえば遊技者が遊技を終了するために会員カード11を返却する操作が行なわれたか否かが判断される(SG14)。返却操作がない場合には返却待ちフラグがセットされる(SG15)。返却操作が行なわれた場合には、台番号、会員カード11のID、貸玉料を含む会員カード返却情報がジェットカウンタ3に出力される(SG16)。次に、台管理装置5へ情報出力要求信号が送出され(SG17)、処理が終了する。なお、台管理装置5は、情報出力要求信号に応答して個別差玉情報(概略情報)をジェットカウンタ3に出力する。
【0090】
図12は、カードユニット10の処理内容を説明するためのフローチャートである。カードユニット10では、まず、所定のイニシャライズ処理が実行される(SL1)。次に、遊技機9が玉貸し可能であるか否かが判断され(SL2)、玉切れその他の異常が発生している場合にはプリペイドカード受付禁止処理が実行され(SL4)、プリペイドカード12を挿入不可能な状態となる。一方、遊技機9が玉貸し可能である場合にはプリペイドカード受付禁止処理が解除され(SL3)、プリペイドカード12を挿入可能な状態となる。次に、プリペイドカード12が挿入されたことを条件に(SL5)、挿入されたプリペイドカード12の記録情報が読取られて残度数が0よりも大きいか否かが判断される(SL6)。残度数が既に0になっている場合にはプリペイドカード12が排出される(SL19)。一方、残度数が存在する場合には残度数表示信号が出力される(SL7)。これにより、プリペイドカード12の残度数が所定の表示部に表示される。次に、貸玉操作が行なわれたか否かが判断され(SL8)、操作がない場合には処理が後述するSL17に移行する。貸玉操作があった場合には貸玉料情報が呼出ランプ装置6から入力されているか否かが判断され(SL9)、貸玉料情報が入力されていない場合にはプリペイドカード12が排出される(SL19)。貸玉料情報が呼出ランプ装置6から入力されている場合には、貸玉料情報に基づいて貸玉料が4円であるか否か(貸玉料が4円であるか2円であるか)が判断される(SL10)。貸玉料が4円の場合には貸玉回数カウンタが5にセットされ(SL11)、貸玉料が2円の場合には貸玉回数カウンタに6がセットされる(SL20)。なお、SL11およびSL20でセットされる貸玉回数カウンタは、1回の貸玉操作でカードユニット10がパチンコ遊技機9に貸玉の指令を出す回数であり、パチンコ遊技機9は1回の指令で100円分(25個)の玉を貸出す。次に、SL12またはSL21で貸玉処理がそれぞれ実行され、それぞれ同数のパチンコ玉が所定数だけ貸出される。さらに、SL12で貸玉処理が実行された後は、残度数から「5」が引落とされ(SL13)、SL21で貸玉処理が行なわれた後は残度数から「3」が引落とされる(SL22)。SL13、SL21の各処理が実行されることにより、それぞれ異なる貸玉料でパチンコ玉の貸出しが行なわれることになる。
【0091】
次に、SL13またはSL22の引落とし残度数に基づいてプリペイドカード12の残度数が更新され(SL14)、引落とし情報が遊技場管理装置2に出力される(SL15)。次に、中継装置へ引落とし情報が出力される(SL16)。中継装置は、プリペイドカード12を管理する管理会社に各種情報を中継して送信する装置であり、遊技場1内に設置されている。
【0092】
次に、残度数が0であるか否かが判断され(SL17)、残度数が0の場合にはプリペイドカード12が排出される(SL19)。残度数が0でない場合には返却操作が行なわれたことに基づいてプリペイドカード12が排出され(SL18、SL19)、返却操作がない場合には処理が前記SL8へ移行する。
【0093】
図13〜図22は、遊技場管理装置2の表示手段26または印刷手段27による集計表の出力例を示す図である。以下に図番に沿って各集計表の内容について説明する。
【0094】
まず、図13には、1日の各遊技機設置島別の遊技データが貸玉料(単価)毎に表示された集計表が示されている。この集計表では、特に、パチンコ遊技機が配設されている遊技機設置島(5島〜8島)のみが抽出されて各遊技データが表示されている。「名称」の列には、遊技データの算出基準となる遊技機設置島の名称が表示されており、その最下段には、各遊技機設置島(5島〜8島)毎の遊技データを総括して算出された総括データが表示されている。この集計表ではパチンコ遊技機が配設されている遊技機設置島を対象としているために、その総括データを参照することにより、遊技場に設置されているすべてのパチンコ遊技機に関する1日の遊技データを把握できることになる。また、「単価」の列には、貸玉料(「¥2」および「¥4」)および「合算」が表示されており、これら貸玉料別および合算別の各種遊技データが各遊技機設置島ごとにその右列以降に表示されている。なお、「合算」には、貸玉料(¥2および¥4)に関わらず総括的に算出された遊技データが表示されている。
【0095】
次に、各遊技データの内容とその算出手順について説明する。「合計売上」の列には、遊技者が遊技機設置島で遊技に投資した金額が表示されている。この金額は、カードユニット10から出力されるカード利用情報、または現金玉貸機7から出力される玉貸情報に基づいて集計される。したがって、合計売上は、遊技機設置島に設置されているすべての遊技機についての玉貸による売上総額である。たとえば、5島では、貸玉料2円の遊技機による売上総額が73,400円、貸玉料4円の遊技機による売上総額が116,700円、島全体での売上総額が190,100円(73,400円+116,700円)であることがわかる。一方、「売上」の列には、遊技者が遊技に投資した金額について、各遊技機設置島毎の遊技機の平均売上げ金額が表示されている。この金額は、「合計売上」の金額を遊技機設置島に設置されている遊技機の台数で除することにより算出される。
【0096】
以降の右列のすべての遊技データは、遊技機1台当りの平均値を示している。なお、各種遊技データのうち、括弧書きされた数値は、その数値がマイナスの値であることを意味する。まず、「打込」について説明する。「打込」の列には、遊技者が遊技のためにパチンコ玉を打込んだ打込数が表示されている。なお、表示数は10発単位で表示されており、たとえば、5島の貸玉料2円の遊技機の打込数(平均打込数)は、「6336×10発」である。この打込数は、台管理装置5から出力される打込玉情報に基づいて算出される。次に、「差数」の列には、打込数から打玉の入賞に伴って遊技者に払出された払出数を差引いた数が表示されている。この差数は、台管理装置5から出力される打込玉情報と補給情報とに基づいて「打込数−払出数」の演算式により算出される。差数が+の場合には、遊技により遊技者に不利益が発生し、−の場合には、遊技により遊技者に利益玉が発生していることを意味する。なお、表示数は10個単位で表示されている。
【0097】
次に、「割数」の列には、遊技者が遊技の結果所有した玉数(貸玉数+払出数−打込数)を遊技の際の貸玉料によって金額に換算したときの換算額が、「売上」額すなわち貸玉額に対して占める割合が表示されている。したがって、割数は、遊技者の投資額に対する遊技者が景品と交換できる原価価値の割合を示すことになる。この割数は、換算額と売上額とが等しい場合を10割として算出され、表示されている。割数は、次式により算出される。
【0098】
割数={(貸玉数+払出数−打込数)/貸玉数}×10={(売上−差数/貸玉料)/売上}×10
なお、上記式で、「売上=貸玉数×貸玉料」の関係が成立する。この割数が10を超える場合には、景品交換額が貸玉料と同一であるとの仮定の下、遊技者が遊技で所有した持玉から玉貸し分を差し引いてもなお、遊技者に利益が発生していることになる。
【0099】
次に、「粗利」の列には、遊技者が遊技の結果、所有したパチンコ玉を景品交換した場合に発生する遊技場側の粗利益が表示されている。この粗利は、次式により算出される。
【0100】
粗利=売上−(売上−差数×貸玉料)×(景品単価/貸玉料)=売上−売上×景品単価/貸玉料+差数×景品単価
景品単価は、貸玉料により異なる。また、遊技場の経営実績によっても異なり、景品の種類(特殊景品か一般景品か)によっても異なっている。
【0101】
次に、「還元」の列には、遊技状態が役外状態にある際に計数された打込数(これを特に役外打込数という)のうち、払出打込数が占める還元率(%)が表示されている。ここで、払出打込数とは、貸玉数を超えて打込まれた打玉数を意味する。この払出打込数は、役外打込数から遊技状態が役外状態にある際に計数された貸玉数を差引いた数である。また、役外状態とは、確率変動状態や大当り状態などの何らかの”役(ヤク)”がついた遊技状態以外の遊技状態を意味する。還元率は、次式により算出される。
【0102】
還元率=払出打込数/役外打込数=(役外打込数−売上/貸玉料)/役外打込数
なお、役外打込数は、台管理装置5から出力される打込玉情報、大当り情報、確変情報、および時短情報に基づいて算出される。具体的には、大当り情報、確変情報、時短情報それぞれを示す信号がともに立上がっていない場合に入力される打込玉情報を計数することにより算出される。
【0103】
還元率が低いことは、打込数のうち払出打込数の占める割合が少ないことを意味する。このことから、還元率が極めて低い遊技機では、打込数が多く発生して遊技が比較的長時間行なわれているにもかかわらず、賞球の払出しがあまり行なわれておらず玉貸が頻繁に行なわれて遊技が行なわれていることがわかる。この場合、たとえば、遊技が遊技者に有利になるように持玉遊技方式を再設定し、遊技者の利益と遊技場の利益とのバランスを図る必要性がある。一方、還元率が極めて高い遊技機では、賞球の払出しが頻繁に行なわれ、あまり玉貸が行なわれることなく遊技が行なわれていることがわかる。この場合、たとえば、遊技が遊技者に不利になるように持玉遊技方式を再設定し、遊技者の利益と遊技場の利益とのバランスを図る必要性がある。このように、還元率を参照することにより、貸玉を受けることなく払出玉を利用してどの程度、遊技者が遊技を継続できているのかを把握することができ、遊技場は、この還元率を指標にして営業方法の検討を行ない、利益率を調整することが可能になる。なお、還元率は、遊技場によって異なるが、おおよそ65%前後であることが望ましい。
【0104】
次に、「回」の列には、大当り発生回数が表示されている。大当り発生回数は、台管理装置5から出力される大当り情報に基づいて算出される。なお、表示されている大当り発生回数は、「合計売上」を除く他の遊技データと同様、各遊技機の平均値である。
【0105】
次に、「稼働」の列には、1日の営業時間中に連続して打玉を打込み可能な打込数に対して実際の打込数が占める稼働率(%)が表示されている。この稼働率を参照することにより、営業時間に対して、遊技機が遊技に使用されていた時間の占める率(%)を把握可能である。この稼働率は、次式により算出される。
【0106】
稼働率=打込数/(営業時間×単位時間当りの玉発射数)
打込数は、台管理装置5から出力される打込玉情報に基づいて算出される。また、営業時間、および単位時間当りの玉発射数に関するデータは、予め遊技場管理装置2に登録されている。なお、単位時間当りの玉発射数は、パチンコ遊技機では、たとえば98/分である。
【0107】
次に、「稼働割合」の列には、貸玉料2円と貸玉料4円の遊技機の稼働率を足し合わせた値に対して、貸玉料2円または貸玉料4円の遊技機の稼働率が占める割合が表示されている。この「稼働割合」は、次式により算出される。
【0108】
稼働割合=貸玉料xの遊技機の稼働率/(貸玉料2円の遊技機の稼働率+貸玉料4円の遊技機の稼働率)[xは、2円または4円]
この「稼働割合」を参照することにより、たとえば、貸玉料2円の遊技機に対して貸玉料4円の遊技機はどの程度稼働しているのかなど、遊技機の稼働状況を貸玉料で対比して即座に把握できる。
【0109】
以上、説明した図13の集計表によれば、遊技機設置島毎の遊技データの分析を貸玉料別に行なうことができる。したがって、遊技機の遊技に使用される同一種類の遊技媒体(たとえばパチンコ玉)を複数の貸出レートで貸出して遊技を提供する遊技場が経営分析を行なうに際し、より有用な集計情報が遊技場に提供されることになる。また、稼働率は、貸出レート別に表示されるために、遊技場は遊技機の貸出レート別の稼働状況を容易に把握できる。なお、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。
【0110】
次に、図14には、1日の遊技機設置島の遊技データが遊技機の台番号毎に貸玉料(単価)別に表示された集計表が示されている。この集計表では、特に、5島に設置されている台番号60〜75までのパチンコ遊技機の遊技データが示されており、最終行には、島の貸玉料別の平均データと、貸玉料に関わらず算出された平均データ(合算)とが示されている。
【0111】
この集計表によれば、遊技機毎の遊技データを詳細に把握できるために、たとえばクギ調整などの参考資料として、この集計表を使用することができる。なお、この集計表に示される各種遊技データは、図13のものと同一であるためにここではその詳細な説明を省略する。また、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。
【0112】
次に、図15には、各遊技機設置島別の遊技データが貸玉料(単価)毎に表示された集計表が示されている。遊技データの集計対象期間は、4週間である。たとえば、図示の集計表では1998年1月3日から1998年1月31日までの遊技データが集計されている。この集計表は、遊技データの集計対象期間を除いて、先に説明した図13の集計表の集計フォーマットと同一である。したがって、「売上合計」の列には、集計対象期間を通しての売上総額が表示されており、その他の遊技データの表示列には、集計対象期間を通して算出された遊技機1台あたりの平均値が表示されている。
【0113】
この集計表の遊技データは、図13に示す集計表のものと比較して、長期間に渡り収集された遊技情報に基づくデータであるために、平均化されたより信頼性の高い遊技データを入手できる。なお、この集計表に示される遊技データは、図13のものと同一であるためにここではその詳細な説明を省略する。また、集計対象期間については、遊技場管理装置2の操作手段24でたとえば3日〜7日程度に変更するなど、任意に設定可能である。さらに、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。
【0114】
次に、図16には、各遊技機設置島別の遊技データが日付毎に表示された集計表が示されている。遊技データの集計対象期間は、たとえば、図示の集計表では1998年1月21日(水曜日)から1998年1月24日(土曜日)までの4日である。なお、集計対象期間については、遊技場管理装置2の操作手段24でたとえば3日〜7日程度に変更するなど、任意に設定可能である。各島の最終日(24日)の集計データ行の次行には、集計対象期間を通して得られた島毎の平均データと、その島に所属する遊技機の台番号とが表示されている。ただし、「売上合計」の列には、集計対象期間を通しての売上総額が表示されている。さらに、集計表の欄外下方には、集計対象の島(図では5島〜8島)すべての遊技データに基づいて算出された売上総額と平均データとが表示されている。
この集計表には、「売上合計」から「変動」までの計16項目の遊技データが表示されている。このうち、「売上合計」については、集計対象日の売上総額を示し、「売上」から「変動」までのすべての遊技データは遊技機1台あたりの平均値である。なお、「売上合計」、「売上」、「粗利」、「割数」、「打込」、「差数」、「稼働」、「還元」、および「回」の内容については、先に図13で説明したので、ここではそれらの詳細な説明を省略する。一方、この集計表には、先に説明した図13の集計表に表れる遊技データの種別とは異なる種別の遊技データが表示される。以下に、それらの遊技データの内容とその算出手順について説明する。
【0115】
まず、「賞率」の列には、遊技状態が前述した役外状態にある場合の打込数(役外打込数)に対する役外状態において発生した有効始動入賞数の割合が%表示される。有効始動入賞とは、前述した通り、有効に可変表示装置の可変表示に使用された始動入賞を意味する。換言すれば、可変表示装置が可変表示を開始した回数である。この「賞率」は、次式により算出される。
【0116】
賞率=(有効始動入賞数/役外打込数)×100
なお、役外状態において発生した有効始動入賞数は、台管理装置5から出力される始動情報、大当り情報、時短情報、および確変情報に基づいて算出される。具体的には、大当り情報、時短情報、確変情報それぞれを示す信号がともに立上がっていない場合に入力される始動情報を計数することにより算出される。
【0117】
この「賞率」を参照することにより、可変表示装置が変動する頻度が適切か否かを判断することができる。
【0118】
次に、「確率」の列には、いわゆる”特賞間始動回数”が表示される。特賞間始動回数とは、大当り間の平均始動回数であり、詳しくは、大当りが発生してから次の大当りが発生するまでに可変表示装置が始動する平均回数である。この特賞間始動回数は、次式により算出される。
【0119】
特賞間始動回数=有効始動入賞数/大当り回数
この特賞間始動回数を参照することにより、大当り確率が適切か否かを判断することができる。なお、有効始動入賞数は、台管理装置5から出力される始動情報に基づいて算出され、大当り回数は、同じく台管理装置5から出力される大当り情報に基づいて算出される。
【0120】
次に、「出玉率」の列には、払出数の打込数に対する割合が%表示される。出玉率は、次式により算出される。
【0121】
出玉率=(払出数/打込数)×100
この出玉率を参照することにより、打込数に対して賞球が払出される割合が適切か否かを判断することができる。なお、払出数および打込数は、台管理装置5から出力される補給情報と打込玉情報とに基づいてそれぞれ算出される。
【0122】
次に、「B出率」の列には、いわゆる”ベース”が表示される。ベースとは、役外状態において計数された打込数(役外打込数)に対する、役外状態において遊技者に払出された賞球数(役外払出数)の割合のことである。この実施形態では、その割合を%表示している。B出率(ベース)は、次式により算出される。
【0123】
B出率(ベース)=(役外払出数/役外打込数)×100
このB出率(ベース)を参照することにより、大当りや確変等の”役(ヤク)”がついていないときに、遊技者が投資した額でどの程度遊技できるのかを把握できる。なお、役外払出数および役外打込数は、台管理装置5から出力される補給情報、打込玉情報、大当り情報、確変情報、および、時短情報に基づいて算出される。
【0124】
次に、「H出率」の列には、前述した特別遊技状態における出玉率が表示される。なお、特別遊技状態とは、確変が発生している状態、あるいは時短制御が行なわれている状態など、大当り状態以外の遊技状態であって、遊技者に有利な遊技状態のことである。具体的には、「H出率」は、次式により算出される。
【0125】
H出率=(特別遊技状態において払出された賞球の数/特別遊技状態において計数された打込玉の数)×100
このH出率を参照することにより、特別遊技状態において、遊技者が投資した額でどの程度遊技できるのかを把握できる。なお、H出率の算出に必要な賞球の数および打込玉の数は、台管理装置5から出力される補給情報、打込玉情報、大当り情報、時短情報、および、確変情報に基づいて算出される。より具体的には、H出率の算出に必要な賞球の数は、時短情報または確変情報が立上がっており、かつ、大当り情報が立上がっていない場合に入力される補給情報を計数することにより算出される。同様にH出率の算出に必要な打込玉の数は、時短情報または確変情報が立上がっており、かつ、大当り情報が立上がっていない場合に入力される打込玉情報を計数することにより算出される。
【0126】
次に、「H賞率」の列には、遊技状態が前述した特別遊技状態にある場合における、打込数に対する有効始動入賞数の割合が%表示される。具体的には、「H賞率」は、次式により算出される。
【0127】
H賞率=特別遊技状態において発生した有効始動入賞の数/特別遊技状態において計数された打込玉の数)×100
この「H賞率」を参照することにより、特別遊技状態中に可変表示装置が変動する頻度が適切か否かを判断することができる。なお、特別遊技状態において発生した有効始動入賞の数は、台管理装置5から出力される始動情報、大当り情報、時短情報、および確変情報に基づいて算出される。具体的には、時短情報または確変情報が立上がっており、かつ、大当り情報が立上がっていない場合に入力される始動情報を計数することにより算出される。
【0128】
次に、「変動」の列には、確率変動状態の継続回数が表示される。たとえば、確率変動状態となった後、大当りが2回発生した後、遊技状態が通常状態に変化した場合には、継続回数は2回として集計される。この継続回数を参照することにより、確率変動状態の継続回数が適切なものであるか否かを判断することができる。なお、この継続回数は、台管理装置5から出力される大当り情報および確変情報に基づいて算出される。具体的には、確変情報が立上がっている間に入力される大当り情報を計数することにより算出される。
【0129】
この集計表によれば、遊技機設置島毎の遊技データを日付順に把握できるために、遊技データの変動状況を各遊技機設置島を比較しつつ把握でき、各遊技機設置島の収益などのバランスをとるための調整を容易に行なうことできる。また、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。
【0130】
次に、図17〜図19には、遊技機設置島に配設された遊技機の台番号別の遊技データが日付毎に表示された集計表が示されている。図示の集計表では、5島を対象とした集計結果が表示されている。遊技データの集計対象期間は、たとえば、1998年1月21日(水曜日)から1998年1月24日(土曜日)までの4日間である。
【0131】
各台の最終日(24日)の集計データ行の次行には、集計対象期間を通して得られたその台の平均データと、集計対象の遊技機の台番号とが表示されている。さらに、図19に示す、集計表の最終行の欄外下方には、集計対象の5島のすべての遊技機の遊技データに基づいて算出された平均データが表示されている。なお、集計対象期間については、遊技場管理装置2の操作手段24でたとえば3日〜7日程度に変更するなど、任意に設定可能である。
【0132】
この集計表に表示される遊技データの種別は、図16の集計表に表示されているものと同一であり、「売上」から「変動」までの計15項目の遊技データが表示されている。なお、「売上」から「変動」までのすべての遊技データは遊技機1台あたりの平均値である。
【0133】
この集計表によれば、遊技機毎の遊技データを日付順に把握できるために、たとえば、遊技機設置島に配設されたすべての遊技機を対象として行なうクギ調整などの台調整のための参考資料にこの集計表を使用することができる。また、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。
【0134】
次に、図20には、遊技場内のすべてのパチンコ遊技機の遊技情報に基づいて算出された遊技データが日付毎に表示された集計表が示されている。図示の集計表では、遊技データの集計対象期間は、たとえば、1998年1月1日から1998年1月31日までの1カ月である。また、図20に示す集計表の最終行には、集計対象期間の5島のすべての遊技機の遊技データに基づいて算出された遊技データが表示されている。なお、集計対象期間については、遊技場管理装置2の操作手段24で任意に設定可能である。
【0135】
この集計表には、「売上合計」から「回」までの計12項目の遊技データが表示されている。このうち、「売上合計」については、集計対象日の売上総額を示し、「売上」から「回」までのすべての遊技データは遊技機1台あたりの平均値である。なお、各遊技データの内容については、すでに説明したので、ここではそれらの詳細な説明を省略する。
【0136】
この集計表によれば、パチンコ遊技機に関する売上総額の変動状況とパチンコ遊技機1台あたりの遊技データの平均値の変動状況とを、日付順に長期間に渡って把握できるために、曜日(たとえば休日か否か)や特異日(たとえばレディスデーやファン感謝デーか否か)に応じた台調整、曜日や特異日と売上との関係の分析などを容易に行なうことができ、調整の度合いを決めるのに利用できる。なお、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。
【0137】
次に、図21には、遊技機設置島に属する遊技機の遊技データが稼働率別に表示された集計表が示されている。この集計表では、遊技機がその稼働率に応じてグループ化され、「頻度」〜「出玉率」までの遊技データが各グループ別に表示されている。特に、この集計表では5島が対象とされ、稼働率0%〜5%、稼働率5%〜10%、…という具合に、5%毎の区分で遊技機が稼働率別にグループ化されている。遊技機のグループ化は、遊技場管理装置2の稼働率算出手段22eが算出した稼働率に従って、グループ化手段22fにより行なわれる。また、各区分に応じた遊技データは、遊技場管理装置2の稼働率毎遊技情報集計手段22gにより算出される。なお、集計対象期間は、集計表の欄外下方に表示されている。
【0138】
「頻度」の列には、各稼働率の区分に分類された遊技機の台数が表示されている。「売上合計」の列には、各稼働率の区分に分類された各遊技機の売上の合計額が表示されている。「台平均売上」の列には、各稼働率の区分に分類される各遊技機の売上の平均額が表示されている。この「台平均売上」は、「売上合計」を「頻度」で除することにより算出される。「合計粗利」の列には、各稼働率の区分に分類される各遊技機の粗利の合計額が表示されている。「台平均粗利」の列には、各稼働率の区分に分類される各遊技機の粗利の平均額が表示されている。この「台平均粗利」は、「合計粗利」を「頻度」で除することにより算出される。「割数」〜「出玉率」の各列には、各稼働率の区分に分類される各遊技機の「割数」〜「出玉率」の平均値が表示されている。
【0139】
また、集計表の最終行の枠内には、5島の遊技データの平均値または合計値が表示されている。具体的には、「頻度」の列に対応して5島に属する遊技機の総数が表示されており、「売上合計」の列に対応して5島の売上総額が表示されており、「合計粗利」の列に対応して5島の粗利総額が表示されている。そして、その他の各遊技データ種別の列に対応して、各遊技データの平均値が表示されている。
【0140】
この集計表によれば、稼働率別の遊技データを把握できるために、たとえば「頻度」を参照することによって、どの辺りに稼働が集中しているかなどの稼働率の分散状況を容易に把握できる。また、稼働率とその他の遊技データとの関係を容易に把握できるために、たとえば,稼働率を高めるためには少なくともどの程度の還元率や出玉率を維持しなければならないか、売上を確保しつつある程度の粗利を取るためにはどの程度の稼働率が必要とされるのかなどの事項を容易に分析可能となる。なお、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。また、集計対象期間や稼働率の分類方法については、遊技場管理装置2の操作手段24で任意に設定可能である。
【0141】
次に、図22には、図21と比較して、貸玉料が同一の遊技機のみを対象として各遊技データを稼働率別に表示した集計表が示されている。特に、この集計表では、5島に属する貸玉料が4円に設定されたパチンコ遊技機を対象としてその遊技データを表示している。なお、稼働率による分類方法、遊技データの種別は図21と同一である。
【0142】
この集計表によれば、図21の集計表と比較して、貸玉料を限定した場合の稼働率とその他の各遊技データとの関係を容易に把握できる。特に、図21の集計表と併用することにより、まず、図21の集計表により全体の稼働率の分散状況とその他の遊技データとの関係を把握した上で、次にこの集計表を参照して貸玉料により稼働率の分散状況とその他の遊技データとの関係がどのように変化するのかを知ることができる。なお、この集計表には遊技機の一例としてパチンコ遊技機を例に挙げた場合の集計結果が表示されているが、スロットマシン、コイン遊技機などについても同様のフォーマットで集計データを表示させることも可能である。また、集計対象期間や稼働率の分類方法については、遊技場管理装置2の操作手段24で任意に設定可能である。
【0143】
次に、以上説明した発明の実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 貸出レートの意義について
貸出レートとは、たとえば、パチンコ玉や持点などの遊技媒体を1つ(1単位、1点)貸出すのに必要とされる単価を意味する。
【0144】
(2) 異なる貸出レート(貸玉料)の一例として、たとえば4円と2円とを例に挙げた。しかしながら、貸玉料としては、これらの2種類に限られるものではない。また、通常の貸玉料(4円)と、その半額の貸玉料とを例にしているが、通常の貸玉料(4円)に対してそれよりも割高の貸玉料を設定可能に構成してもよい。
【0145】
(3) 貸玉料は、遊技者が任意に選択できるように構成してもよい。たとえば、カードユニット10に遊技者が操作可能な貸玉料選択スイッチを設けて、貸玉料選択スイッチを遊技者が操作すれば、操作により選択された貸玉料で貸玉が貸出されるとともに選択された貸玉料を特定可能な貸玉料情報が台管理装置5を介して遊技場管理装置2へ出力されるように構成することが考えられる。
【0146】
(4) 還元率は、「還元率=払出打込数(=役外打込数−貸玉数)/役外打込数」により算出される。しかしながら、このような遊技データに代えて、あるいはさらに付け加えて、「貸玉数/役外打込数」、「貸玉数/払出打込数」などの算術式により得られる遊技データが遊技場管理装置2で算出され、算出結果が集計表に表示されるようにしてもよい。
【0147】
(5) 遊技機9で大当りが発生している大当り状態により、遊技者にとって有利な状態(特定遊技状態)が構成されている。遊技機9で確変が発生している状態、あるいは時短制御が行なわれている状態など、大当り状態以外の遊技状態であって、遊技者に有利な遊技状態により、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態が構成されている。遊技機9で大当りが発生している状態や、確変が発生している状態、あるいは時短制御が行なわれている状態などの何らかの”役(ヤク)”がついた遊技状態以外の遊技状態により、役外遊技状態が構成されている。還元率により、役外状態において使用された遊技媒体の数と、遊技機から遊技者に払出された遊技媒体を使用することにより遊技者に貸出された遊技媒体の数を超えて遊技に使用された遊技媒体の数との割合を把握可能な情報が構成されている。
【0148】
(6) 還元率は、「還元率=払出打込数(=役外打込数−貸玉数)/役外打込数」により算出される。これと出玉率(=(払出数/打込数)×100)とを比較した場合の還元率の利点は、以下の点にある。すなわち、出玉率は単純に「払出数/打込数」に基づいて算出されるためにその値を変化させる要因が多くなりデータが総合的なものとなる。このため、出玉率は、短時間のデータでは営業方法を決定するためのデータとしての信頼性が低くなる。これに対して還元率の算出式には、「貸玉数」の項が入るために、還元率には「貸玉による遊技」あるいは「持玉による遊技」という要素が入る。このため、還元率は比較的短期のデータでも、営業状況を反映したデータとなり、営業方法を決定するためのデータとしての信頼性が高くなる。
【0149】
(7) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0150】
【課題を解決するための手段の具体例】
遊技場管理装置2により、遊技機で行なわれた遊技に関連する遊技情報を集計可能な遊技用装置が構成されている。確変情報、時短情報、大当り情報、始動情報、総合差玉情報、補給貸玉情報、打込玉情報などにより、前記遊技情報が構成されている。遊技場1により、前記遊技機の遊技に使用される同一種類の遊技媒体を複数の貸出レートで貸出して遊技を提供する遊技場が構成されている。貸玉料により、貸出レートが構成されている。
【0151】
遊技場管理装置2の情報入力手段23により、前記遊技情報を収集する遊技情報収集手段が構成されている。遊技場管理装置2の主制御部21により、該遊技情報収集手段で収集された遊技情報を集計可能な遊技情報集計手段が構成されている。主制御部21内の貸出レート別集計手段22aにより、前記遊技情報を遊技が行なわれた際の貸出レート別に集計する貸出レート別集計手段が構成されている。主制御部21内の統合集計手段22bにより、前記遊技情報を前記貸出レートに関わらず所定の分類形態で分類して集計する分類集計手段が構成されている。図13〜図22に示す集計表に表示された稼働率により、前記貸出レート別集計手段は、前記遊技情報に基づいて、遊技機がどの程度遊技に使用されているのかを把握可能な稼働情報を貸出レート別に集計可能であることが開示されている。また、稼働率により、前記稼働情報が構成されている。
【0152】
遊技機9により、遊技結果に応じて遊技者に払出された払出遊技媒体を使用することによって、遊技者所有の有価価値と引換えに貸出された貸出遊技媒体の数を超える遊技媒体を遊技に使用可能な遊技機が構成されている。打玉の入賞に応じて払出された賞球により、前記払出遊技媒体が構成されている。貸玉により、前記貸出遊技媒体が構成されている。遊技場管理装置2のマイクロコンピュータ22により、前記遊技情報に基づいて、遊技に使用された遊技媒体の数を算出する使用遊技媒体数算出手段、前記遊技情報に基づいて、遊技者に貸出された貸出遊技媒体の数を算出する貸出遊技媒体数算出手段、および、前記使用遊技媒体数算出手段と前記貸出遊技媒体数算出手段の算出結果に基づいて、前記貸出遊技媒体数算出手段で算出された貸出遊技媒体数を超えて遊技に使用された遊技媒体の数と、前記使用遊技媒体数算出手段で算出された使用遊技媒体数との関係を把握可能な使用遊技媒体情報を算出して集計する使用遊技媒体情報集計手段が構成されている。図13〜図22に示す集計表に表示された還元率により、前記使用遊技媒体情報が構成されている。
【0153】
遊技場管理装置2の主制御部21内に構成される稼働率算出手段22eにより、前記遊技情報に基づいて、遊技機がどの程度遊技に使用されているのかを把握可能な稼働情報を算出する稼働情報算出手段が構成されている。図13〜図22に示す集計表に表示された稼働率により、前記稼働情報が構成されている。遊技場管理装置2の主制御部21内に構成されるグループ化手段22fおよび稼働率毎遊技情報集計手段22gにより、該稼働情報算出手段で算出された稼働情報別に前記遊技情報を分類して集計する稼働情報別分類集計手段が構成されている。図21および図22の集計表には、前記稼働情報別分類集計手段による集計結果が示されている。
【0154】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、払出遊技媒体を使用することによって貸出遊技媒体数を超える遊技媒体を遊技に使用可能な遊技機に関して、当該貸出遊技媒体数を超えて遊技に使用された遊技媒体の数と、遊技に使用された遊技媒体の数との関係を把握可能な使用遊技媒体情報が集計されるために、遊技者がどの程度、遊技媒体の貸出しを受けることなく払出遊技媒体を利用して遊技を継続できているのかを把握できる。したがって、この使用遊技媒体情報に基づいて、現在採用されている持玉遊技方式などの遊技提供方法が遊技場と遊技者との間の収支バランスを図る上で適切か否かを容易に判断可能となる。これにより、遊技場が経営分析を行なうに際し、より有用な集計情報が遊技場に提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用装置のシステムブロック図である。
【図2】遊技機設置島の正面図である。
【図3】呼出ランプ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】台管理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】ジェットカウンタの構成を示すブロック図である。
【図6】遊技場管理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】ジェットカウンタの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図8】ジェットカウンタで実行される計数処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図9】台管理装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図10】呼出ランプ装置の処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図11】呼出ランプ装置で実行されるカードリーダライタ処理の内容を説明するためのフローチャートである。
【図12】カードユニットの処理内容を説明するためのフローチャートである。
【図13】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図14】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図15】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図16】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図17】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図18】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図19】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図20】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図21】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【図22】遊技場管理装置から出力される集計表の一例を示す図である。
【符号の説明】
1は遊技場、2は遊技場管理装置、5は台管理装置、6は呼出ランプ装置、9は遊技機、10はカードユニット、21は主制御部、22はマイコン(マイクロコンピュータ)、22aは貸出レート別集計手段、22bは統合集計手段、22cは稼働割合算出手段、22dは割合算出手段、22eは稼働率算出手段、22fはグループ化手段、22gは稼働率毎遊技情報集計手段、23は情報入力手段、26は表示手段、27は印刷手段である。
Claims (1)
- 遊技機で行なわれた遊技に関連する遊技情報を集計可能な遊技用装置と、
遊技媒体の貸出しに使用できる貸出価値を特定可能な情報の記録された貸出用記録媒体を受付可能であり、貸出レートを特定可能な貸出レート情報が入力されることを条件に、前記貸出価値を引落として入力情報に基づいた貸出レートで遊技媒体を貸出す遊技媒体貸出手段と、
遊技者によって携帯され、前記遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体の貸出レートを特定可能な情報が記録された情報記録媒体と、
当該情報記録媒体を受付け可能であり、当該情報記録媒体を受付けることを条件に、前記遊技機で遊技者が遊技を行なうことができるように当該遊技機を制御する遊技許容手段と、
前記情報記録媒体を受付け可能であり、前記遊技媒体貸出手段で貸出された遊技媒体を使用して遊技機による遊技を行なった結果、遊技者の所有となった遊技結果価値を精算する精算手段と、
前記遊技機による遊技の結果、遊技者の所有となった遊技結果価値として当該遊技者が前記精算手段で精算する価値の大きさを特定することが可能な価値特定情報を、前記遊技許容手段が受付けた情報記録媒体別に前記遊技機における前記遊技者の遊技状況に基づいて生成する価値特定情報生成手段とを含み、
前記精算手段は、
前記価値特定情報から特定される遊技結果価値の大きさと精算対象の遊技結果価値の大きさとを当該遊技結果価値の精算前に前記情報記録媒体別に照合可能な遊技結果価値照合手段と、
精算対象の遊技結果価値の大きさが前記価値特定情報から特定される遊技結果価値の大きさよりも多くかつその差が所定の許容範囲を超えている旨の照合結果が前記遊技結果価値照合手段により得られたときに、前記貸出レートが最低額でないことを条件として、異常情報を出力する異常情報出力手段と、
受付けた情報記録媒体の記録情報から遊技者が前記遊技結果価値を所有するに至る遊技に使用した遊技媒体の貸出レートを割出してその貸出レートに応じた態様で前記遊技結果価値を精算するための制御動作を行なう貸出レート対応型精算制御手段とを含み、
前記遊技用装置は、
前記遊技情報を収集する遊技情報収集手段と、
該遊技情報収集手段で収集された遊技情報を集計可能な遊技情報集計手段と、
前記貸出レートを設定するための貸出レート設定手段とを含み、
前記遊技情報集計手段は、
前記遊技情報に基づいて、遊技に使用された遊技媒体の数を算出する使用遊技媒体数算出手段と、
前記遊技情報に基づいて、遊技者に貸出された貸出遊技媒体の数を算出する貸出遊技媒体数算出手段と、
前記使用遊技媒体数算出手段と前記貸出遊技媒体数算出手段の算出結果に基づいて、前記貸出遊技媒体数算出手段で算出された貸出遊技媒体数を超えて遊技に使用された遊技媒体の数と、前記使用遊技媒体数算出手段で算出された遊技媒体使用数との関係を把握可能な使用遊技媒体情報を算出して集計する使用遊技媒体情報集計手段とを含み、
前記遊技用装置は、前記貸出レート設定手段によって設定された貸出レートに基づいて前記貸出レート情報を前記遊技媒体貸出手段に入力することを特徴とする、遊技用システム。
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