[1.本発明の実施形態]
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る管理装置(ホールコンピュータ50)は、後述する図9に示すように、遊技場に設置されている遊技機(パチンコ機10)での遊技に関わる遊技データ(アウト玉数)を管理するものである。
そして管理装置は、後述する図11に示すように、前記管理している遊技データに基づき、遊技場に導入されてからの経過期間が同一の期間における複数機種の遊技データ(ここでは複数機種の各導入日からの遊技データ)を、当該複数の機種間で比較可能に出力するものであり、特に該同一の期間における遊技データを、各機種の導入に関わる導入データ(図4を参照)が同一及び/又は近似している機種について比較可能に出力する、導入後遊技データ表示処理を行うことを特徴とするものである。
また管理装置は、後述する図5に示すように、遊技機での遊技に使用される遊技媒体(パチンコ玉)の貸与単価を各遊技機について設定変更可能であり、後述する図14に示すように、該貸与単価が変更されたことに基づいて、該変更が行われた変更対象遊技機の貸与単価変更前の変更前遊技データ及び貸与単価変更後の変更後遊技データと、少なくとも前記変更対象遊技機と同一の貸与単価が設定されている他の遊技機の遊技データを平均した平均遊技データとを比較可能に出力する、貸与単価変更後遊技データ表示処理を行うことを特徴とするものである。
この管理装置であるホールコンピュータ50を含む遊技用システム1では、図1に示すように、遊技場内において、複数のパチンコ機10及び各パチンコ機10に対応して設けられるカードユニット20が、所定数(例えば4台)のパチンコ機10及びカードユニット20に対応して設けられる台端末装置30を介して、ホールコンピュータ50と通信可能とされており、また各カードユニット20が、台端末装置30を介して、残額管理装置40と通信可能とされている。
この遊技用システム1では、遊技者に対して発行されたプリペイドカード2が使用される。このプリペイドカード2は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、不揮発性のEEPROMからなる記録領域を備える非接触式のICチップが設けられている記録媒体(ICカード)であり、当該プリペイドカード2を個々に識別可能な記録媒体識別情報であるカードIDが、ICチップに記録されている。
また遊技用システム1に含まれる残額管理装置40は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるコンピュータであり、記憶手段であるハードディスク(図示外)で残額DBを記憶している。この残額DBは、プリペイドカード2のカードIDに対応付けて、パチンコ玉の貸与に使用されるプリペイド残額を管理するものである。
以下、遊技用システム1の各構成要素について説明するが、以下においては、遊技機がパチンコ機10であり、遊技媒体がパチンコ玉である例について説明し、またリーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」,ステップを「S」と略記する。
まず、パチンコ機10について説明する。パチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技機IDによって個々に識別可能とされている。このパチンコ機10が遊技場に導入されると、該パチンコ機10が属する機種や貸与単価等に従って、遊技場内の遊技島に配置される。この遊技島における配置箇所は、台番号によって個々に識別可能とされている。
ここでのパチンコ機10には、パチンコ玉の貸与単価が異なる2種類が含まれ、パチンコ玉1個あたりの貸与単価が1円である仕様のパチンコ機10及びカードユニット20を「1円貸し機」と称し、パチンコ玉1個あたりの貸与単価が4円である仕様のパチンコ機10及びカードユニット20を「4円貸し機」と称する。またパチンコ機10には、大当りの発生確率と該大当りにより払い出されるパチンコ玉の数である大当り出玉数とが異なる2種類が含まれ、比較的大当りが発生しやすいが大当り出玉数が比較的少ない仕様のパチンコ機10を「甘デジ機」と称し、比較的大当りが発生しにくいが大当り出玉数が多い仕様のパチンコ機10を「爆裂機」と称する。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備え、その背後にアウト玉タンク(図示外)に付設されたアウト玉計数機17を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の後述する玉貸通信部21aと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、カードユニット20のカードR/W23にて受け付けているプリペイドカード2のカードIDに対応付けて残額管理装置40で管理されているプリペイド残額に相当する残度数を表示するための表示器である。ここで残度数は、プリペイド残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。この残度数表示器14では、玉貸通信部21aから残度数を示す度数表示信号が入力されることにより、残度数が表示される。
玉貸ボタン15は、前記プリペイド残額を使用して玉貸処理を行うための玉貸操作を受け付けるボタンである。この玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部21aに貸出入力信号が入力され、該入力の検出によってカードユニット20の制御部22が、玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
カード返却ボタン16は、カードユニット20のカードR/W23にて受け付けているプリペイドカード2を該カードユニット20の外部に排出するための排出操作を受け付けるものである。このカード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部21aに返却入力信号が入力され、該入力の検出によってカードユニット20の制御部22が、カード返却ボタン16が操作された旨を認識して、カードR/W23にて受け付けているカードの排出制御が行われ、該カードがカード挿入口23aから排出されて遊技者に返却される。
このパチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。ここで遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉(以下、「打込玉」と称する。)が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて付与され、上皿又は下皿に供給される。そして遊技制御基板11から、賞球が10個付与される毎に1パルスのセーフ玉信号が出力される。また打込玉が始動入賞口に入賞すると、特別図柄可変表示装置において特別図柄の可変表示が開始され、該可変表示が終了すると、遊技制御基板11から、1パルスのスタート信号が出力され、可変表示後における特別図柄が所定の態様になると、大当りが発生する。また入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機10の背後に設けられたアウト玉タンク(図示外)に導かれ、該アウト玉タンクに付設されたアウト玉計数機17で計数されて、遊技島内に設けられるパチンコ玉回収樋(図示外)に排出される。そしてアウト玉計数機17から、打込玉が10個計数される毎に1パルスのアウト玉信号が出力される。
これらアウト玉信号,セーフ玉信号,及びスタート信号は、パチンコ機10の稼動中において出力される遊技データであり、台端末装置30に入力される。そして該アウト玉信号,セーフ玉信号,及びスタート信号が入力された台端末装置30では、アウト玉信号から特定されるアウト玉数,セーフ玉信号から特定されるセーフ玉数,及びスタート信号から特定されるスタート回数が集計され、該集計されたアウト玉数,セーフ玉数,及びスタート回数が、台番号と共に、所定のタイミングでホールコンピュータ50に入力される。そして該アウト玉数,セーフ玉数,及びスタート回数と台番号とが入力されたホールコンピュータ50では、後述する図9に示すように、当日の日付及び入力された台番号に対応付けて、入力されたアウト玉数,セーフ玉数(図示外),及びスタート回数(図示外)が累積加算されて管理される。
次に、カードユニット20について説明する。カードユニット20は、図1及び図2(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、プリペイドカード2の挿入に基づいて玉貸処理を行い、プリペイドカード2が挿入されている状態における紙幣の挿入に基づいて入金処理を行うものである。
このカードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口24a,及びカード挿入口23a等を備え、図2(b)に示すように、その内部に紙幣識別機24,制御部22,玉貸通信部21a,台端末装置通信部21b,及びカードR/W23等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
玉貸通信部21aは、パチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されており、台端末装置通信部21bは、台端末装置30と通信可能に接続されている。
制御部22は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して、後述するように、玉貸処理や入金処理を行うものである。なおEEPROMは、当該カードユニット20が1円貸し機であるか4円貸し機であるかを記憶している。
カードR/W23は、カード挿入口23aから挿入されたプリペイドカード2を受け付けて、該プリペイドカード2のICチップに記録されているカードIDを読み取るものである。このカードR/W23は、前記ICカードであるプリペイドカード2のICチップに対応したICチップリーダである。
紙幣識別機24は、カードR/W23でプリペイドカード2の挿入を受け付けている状態で、紙幣挿入口24aから挿入され搬送されてきた紙幣(1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,又は10000円紙幣)を受け付けて、該受け付けた紙幣の金種を識別する識別機である。この識別により、受け付けた紙幣が正規の紙幣であれば、識別結果(識別された紙幣に応じた入金金額)を制御部22に出力する。そして識別が完了した正規の紙幣は、紙幣通路24bを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。なお正規の紙幣ではないと識別した場合,及びカードR/W23でプリペイドカード2の挿入を受け付けていない場合には、受け付けた紙幣を紙幣挿入口24aから返却する。
このカードユニット20において、制御部22は、プリペイドカード2の挿入に基づいて、玉貸処理を行う。具体的には、制御部22は、カードR/W23が該プリペイドカード2から読み取ったカードIDを残額管理装置40に対して送信し、該カードIDに対応付けて管理されているプリペイド残額を残額管理装置40から受信すると、該プリペイド残額をRAMで記憶して、残度数表示器14で残度数を表示する処理を行う。
この状態で玉貸ボタン15が操作されて貸出入力信号が入力されると、制御部22は、RAMで記憶しているプリペイド残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば1円貸し機であれば200円,4円貸し機であれば500円)とを比較して、プリペイド残額≧玉貸設定金額であれば、該玉貸設定金額を使用金額として特定し、プリペイド残額<玉貸設定金額であれば、該プリペイド残額を使用金額として特定して、該特定した使用金額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示する処理を、プリペイド残額を使用した玉貸処理として行って、RAMで記憶しているプリペイド残額から使用金額を減算更新すると共に残度数表示器14で表示している残度数を減算表示する処理を行う。
この玉貸処理が行われると、台端末装置通信部21bから、カードIDと使用金額とを含む使用金額信号が出力されて、台端末装置30を介して、残額管理装置40に入力される。そして該残額管理装置40では、該使用金額信号に含まれるカードIDに対応付けて記憶しているプリペイド残額から、該使用金額信号に含まれる使用金額が減算更新される。また台端末装置30では、使用金額信号から特定される使用金額が売上金額として集計され、該集計された売上金額が、台番号と共に、所定のタイミングでホールコンピュータ50に入力される。そして該売上金額と台番号とが入力されたホールコンピュータ50では、後述する図9に示すように、当日の日付及び入力された台番号に対応付けて、入力された売上金額(図示外)が累積加算されて管理される。
またカードユニット20において、制御部22は、またプリペイドカード2が挿入されている状態における紙幣の挿入に基づいて、入金処理を行う、具体的には、制御部22は、カードR/W23が該プリペイドカード2から読み取ったカードIDと紙幣識別機24により識別された紙幣に応じた入金金額とを含む入金金額情報を残額管理装置40に対して送信し、該カードIDに対応付けて管理されているプリペイド残額に対して該入金金額が加算更新された後のプリペイド残額を残額管理装置40から受信すると、該プリペイド残額をRAMで記憶して、残度数表示器14で表示している残度数を更新する処理を、入金処理として行う。
次に、ホールコンピュータ50について説明する。ホールコンピュータ50は前記管理装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、遊技場のオペレータにより操作されるものであり、図1に示すように接続される通信部51,制御部52,ディスプレイ53,入力装置54,及びハードディスク55を備えるコンピュータである。
通信部51は、台端末装置30と通信可能に接続され、前述の如く、該台端末装置30から、アウト玉数,セーフ玉数,スタート回数,及び売上金額を、台番号と共に受信する。制御部52は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM,EEPROM,あるいはハードディスク55に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、ホールコンピュータ50に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ディスプレイ53は各種の情報を表示する表示デバイスであって、例えば液晶ディスプレイである。入力装置54は各種の情報の入力を受け付ける入力デバイスであって、例えばキーボードやマウスである。ハードディスク55は各種の情報を記憶する記憶デバイスであり、図示しない台番号DB,図4に示す導入情報DB,図6に示す貸与単価DB,図8に示すイベント情報DB,及び図9に示す遊技情報DB等を記憶している。
このホールコンピュータ50では、ハードディスク55で記憶している各DBの記憶内容に基づいて、図11に示す導入後遊技データをディスプレイ53で表示する前記導入後遊技データ表示処理と、図14に示す貸与単価変更後遊技データをディスプレイ53で表示する前記貸与単価変更後遊技データ表示処理とが行われる。以下、図3〜図14を参照して、ホールコンピュータ50の各構成要素について、その機能と作用を説明する。
まず図3は、ホールコンピュータ50のディスプレイ53に表示される導入情報設定画面の一例を表す図である。この導入情報設定画面は、遊技場におけるパチンコ機10の導入又は撤去に伴って、ホールコンピュータ50において導入情報設定プログラムが実行されることにより表示される画面である。具体的には、まずD10で、導入情報又は撤去情報のいずれを設定するかを選択するラジオボタンが表示される。
このD10で、オペレータが、導入情報のラジオボタンを選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D11で、導入するパチンコ機10の遊技機IDの入力欄と、該パチンコ機10が配置される台番号の入力欄と、該パチンコ機10の機種の入力欄と、該機種の導入日の入力欄と、該機種の導入台数の入力欄と、該機種の導入時期を選択するプルダウンメニューと、該機種のスペックを選択するプルダウンメニューと、該機種のメーカの入力欄とが表示される。ここで導入日は、パチンコ機10が遊技場に導入されて遊技島に配置され、実際に稼動を開始する日である。また導入時期のプルダウンメニューでは、年末年始,ゴールデンウィーク,又はお盆が表示され、導入日が例えば12月25日〜1月7日であれば年末年始を選択し、例えば4月29日〜5月6日であればゴールデンウィークを選択し、例えば8月10日〜8月17日であればお盆を選択する一方、それら以外の日であれば選択しない。またスペックのプルダウンメニューでは、甘デジ機,又は爆裂機が表示され、導入されるパチンコ機10の仕様に応じていずれかを選択する。このD11で、オペレータが、各項目に入力及び選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、図4に示す導入情報DBにおいて、該入力及び選択した機種,導入日,導入台数,導入時期,スペック,及びメーカが対応付けて記憶されると共に、該機種が遊技場に現在設置されている現在設置機種として管理される。また図示しない台番号DBにおいて、前記入力した遊技機ID,台番号,及び機種が対応付けて記憶される。なおパチンコ機10の配置替えが行われると、台番号DBにおいて、該パチンコ機10の遊技機ID,及び機種に対応付けて記憶されている台番号が、配置替え後の台番号に更新される。
またD10で、オペレータが、撤去情報のラジオボタンを選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D12で、撤去する機種を選択するプルダウンメニューと、該機種の撤去日の入力欄とが表示される。ここで該機種のプルダウンメニューでは、図4に示す導入情報DBで現在設置機種であると管理されている各機種が表示され、該表示される各機種の中から撤去する機種を選択する。また撤去日は、稼動を終了する日である。このD12で、オペレータが、各項目に入力及び選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、図4に示す導入情報DBにおいて、該選択した機種に対応付けて該入力した撤去日が記憶されると共に、該機種が過去に設置されていた過去設置機種として管理される。
次に図4は、ホールコンピュータ50のハードディスク55で記憶している導入情報DBの記憶内容の一例を表す図である。この導入情報DBでは、各機種について、導入日,導入台数,導入時期,スペック,メーカ,設置状況(現在設置機種であるか過去設置機種であるか),及び撤去日が記憶されている。この導入情報DBの記憶内容は、図3に示す導入情報設定画面における設定内容に基づいて更新される。
この導入情報DBは、各機種の導入に関わる導入データを管理する導入データ管理手段として機能するものであり、ここでは該導入データとして、各機種の導入台数,導入時期,スペック,及びメーカを管理する。また導入情報DBは、各遊技機毎(ここでは各機種毎)に、遊技機に関わる遊技機データを管理する遊技機データ管理手段の一部として機能するものであり、ここでは該遊技機データとして、各機種のスペック,及びメーカを管理する。
また導入情報DBは、各遊技機毎(ここでは各機種毎)に、遊技場に現在設置されている現在設置遊技機(ここでは現在設置機種)であるか、あるいは過去に設置されていた過去設置遊技機(ここでは過去設置機種)であるかを管理する設置状況管理手段として機能するものであり、ここでは設置状況の記憶欄において、「現在」と記憶することにより現在設置機種であると管理し、「過去」と記憶することにより過去設置機種であると管理する。さらに該設置状況管理手段として機能する導入情報DBは、過去設置遊技機(ここでは過去設置機種)が設置されていた設置期間を管理するものであり、ここでは該設置期間として、撤去日を管理する。
次に図5は、ホールコンピュータ50のディスプレイ53に表示される貸与単価設定変更画面の一例を表す図である。この貸与単価設定変更画面は、各パチンコ機10(ここでは各機種)について貸与単価を設定又は変更する際に、ホールコンピュータ50において貸与単価設定変更プログラムが実行されることにより表示される画面である。具体的には、まずD20で、貸与単価設定又は貸与単価変更のいずれを行うかを選択するラジオボタンが表示される。
このD20で、オペレータが、貸与単価設定のラジオボタンを選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D21で、貸与単価を設定する機種を選択するプルダウンメニューが表示される。ここで該機種のプルダウンメニューでは、図4に示す導入情報DBで管理されている(即ち導入されている)が図6に示す貸与単価DBでは管理されていない(即ち貸与単価が設定されていない)各機種が表示され、該表示される各機種の中から貸与単価を設定する機種を選択する。このD21で、オペレータが、機種を選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D22で、貸与単価として4円又は1円のいずれを設定するかを選択するラジオボタンと、導入日と、導入台数とが表示される。ここで導入日及び導入台数としては、D21で選択した機種について図4に示す導入情報DBで管理されている導入日及び導入台数が表示される。このD22で、オペレータが、4円又は1円のいずれかのラジオボタンを選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、図6に示す貸与単価DBにおいて、D21で選択した機種について、現在貸与単価の記憶欄で、D22で選択した貸与単価が記憶され、現在台数の記憶欄で、D22で表示された導入台数が記憶されると共に、初期設定の記憶欄で、D22で選択した貸与単価と、D22で表示された導入日とが記憶される。
またD20で、オペレータが、貸与単価変更のラジオボタンを選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D23で、貸与単価を変更する機種を選択するプルダウンメニューが表示される。ここで該機種のプルダウンメニューでは、図6に示す貸与単価DBでは管理されている(即ち貸与単価が設定されている)各機種が表示され、該表示される各機種の中から貸与単価を変更する機種を選択する。このD23で、オペレータが、機種を選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D24で、現在貸与単価と、変更後貸与単価と、貸与単価を変更する変更日の入力欄と、現在台数と、変更後台数の入力欄とが表示される。ここで現在貸与単価及び現在台数は、D23で選択した機種について図6に示す貸与単価DBで管理されている現在貸与単価及び現在台数であり、変更後貸与単価は、該現在貸与単価ではない貸与単価(即ち現在貸与単価が4円であれば変更後貸与単価は1円,現在貸与単価が1円であれば変更後貸与単価は4円)であり、変更日は、実際に貸与単価が変更される日であり、変更後台数は、貸与単価の変更に伴ってパチンコ機10を増加又は減少した後の台数である。このD23で、オペレータが、各項目に入力して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、図6に示す貸与単価DBにおいて、D23で選択した機種について、現在貸与単価の記憶欄で、D24で表示された変更後貸与単価が記憶され、現在台数の記憶欄で、D24で入力した変更後台数が記憶されると共に、変更の記憶欄(1回目の変更が行われていなければ該1回目変更の記憶欄,1回目の変更が既に行われていれば2回目変更の記憶欄)で、D24で表示された変更後貸与単価と、D24で入力した変更日とが記憶される。
このD23及びD24を表示するディスプレイ53及び該D23及びD24で入力及び選択を受け付ける入力装置54は、遊技機での遊技に使用される遊技媒体の貸与単価を各遊技機(ここでは各機種)について設定変更する貸与単価設定変更手段として機能するのものである。
次に図6は、ホールコンピュータ50のハードディスク55で記憶している貸与単価DBの記憶内容の一例を表す図である。この貸与単価DBでは、各機種について、現在貸与単価及び現在台数と、貸与単価の初期設定における該貸与単価及び設定日と、貸与単価の1回目の変更における該貸与単価及び変更日と、貸与単価の2回目の変更における該貸与単価及び変更日とが記憶されている。この貸与単価DBの記憶内容は、前述の如く、図5に示す貸与単価設定変更画面における設定内容に基づいて更新される。
この貸与単価DBは、各遊技機毎(ここでは各機種毎)に、遊技機に関わる遊技機データを管理する遊技機データ管理手段の一部として機能するものであり、ここでは該遊技機データとして、各機種の現在台数を管理する。また貸与単価DBは、各遊技機(ここでは各機種)の貸与単価変更の履歴を管理する変更履歴管理手段として機能するものであり、ここでは初期設定の記憶欄で、初期設定された貸与単価を記憶すると共に、貸与単価の変更が行われる毎に、変更の記憶欄(1回目変更の記憶欄,2回目変更の記憶欄)で、該変更後の貸与単価を順次記憶することにより、貸与単価変更の履歴を管理する。これにより、例えば機種Sににおける貸与単価変更の履歴は、1回目変更で4円から1円に変更されたと特定され、また機種Eにおける貸与単価変更の履歴は、1回目変更で4円から1円に変更され、2回目変更で1円から4円に変更されたと特定される。
次に図7は、ホールコンピュータ50のディスプレイ53に表示されるイベント情報設定画面の一例を表す図である。このイベント情報設定画面は、遊技場で開催されるイベントについてイベント情報を設定する際に、ホールコンピュータ50においてイベント情報設定プログラムが実行されることにより表示される画面である。具体的には、D30で、遊技場で開催されるイベントを個々に識別可能なイベントIDの入力欄と、該イベントのイベント名と、該イベントが開催されるイベント期間の入力欄とが表示される。このD30で、オペレータが、各項目に入力して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、図8に示すイベント情報DBにおいて、該入力したイベントID,イベント名,及びイベント期間が、対応付けて記憶される。このD30を表示するディスプレイ53及び該D30で入力を受け付ける入力装置54は、遊技場で開催されるイベントについて、該イベントが開催されるイベント期間を設定するイベント期間設定手段として機能するものである。
次に図8は、ホールコンピュータ50のハードディスク55で記憶しているイベント情報DBの記憶内容の一例を表す図である。このイベント情報DBでは、イベントID及びイベント名に対応付けて、イベント期間が記憶されている。このイベント情報DBの記憶内容は、前述の如く、図7に示すイベント情報設定画面における設定内容に基づいて更新される。
次に図9は、ホールコンピュータ50のハードディスク55で記憶している遊技情報DBの記憶内容の一例を表す図である。この遊技情報DBでは、図示しない台番号DBで記憶されている各パチンコ機10毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、当該パチンコ機10の遊技機ID及び機種が記憶されると共に、当該パチンコ機10の導入日から撤去日(過去設置機種)又は現在(現在設置機種)までの各日付と、当該パチンコ機10が各日付において配置されている台番号とに対応付けて、遊技データが記憶され、ここでは該遊技データとして、図示したアウト玉数と、図示しないセーフ玉数,スタート回数,及び売上金額とが記憶される。この遊技情報DBの記憶内容は、前述の如く、台端末装置30から送信されてくるアウト玉数,セーフ玉数,スタート回数,及び売上金額に基づいて更新される。なおアウト玉数は、実数の百分の一の値(端数は切り捨て)で記憶される。この遊技情報DBは、遊技場に設置されている遊技機での遊技に関わる遊技データを管理する遊技データ管理手段として機能するものであり、ここでは各遊技機について各日付毎の遊技データを記憶する。
次に図10は、ホールコンピュータ50のディスプレイ53で表示される導入後遊技データ表示条件設定画面の一例を表す図である。この導入後遊技データ表示条件設定画面は、ホールコンピュータ50において導入後遊技データ表示プログラムが実行されて前記導入後遊技データ表示処理が行われる際に表示される画面である。具体的には、まずD40で、導入後遊技データを他の機種と比較するターゲット機種を指定するか否かを選択するラジオボタンと、ターゲット機種を選択するプルダウンメニューとが表示される。該プルダウンメニューでは、図4に示す導入情報DBで管理されている各機種が表示され、該表示される各機種の中からターゲット機種を選択する。
このD40で、オペレータが、ターゲット機種を指定する旨、即ち指定有りのラジオボタンを選択し、かつプルダウンメニューからターゲット機種を選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D41に示すように、領域Aで、遊技データを集計する所定期間(1週間に相当する7日間,約1ヶ月に相当する30日間,又は指定日数の期間)を選択するラジオボタンが表示され、領域Bで、ターゲット機種と導入データが同一及び/又は近似している機種を抽出するための抽出条件を設定するチェックボックスが表示され、領域Cで、抽出対象(現在設置機種及び/又は過去設置機種)を選択するラジオボタンが表示され、領域Dで、後述する図11で出力する遊技データからイベント期間中における遊技データを除外するイベントである除外イベントを設定するチェックボックスが表示される。
D41の領域Aでは、遊技データを集計する所定期間として、7日間,30日間,又は指定日数の期間のうち、いずれか1つを選択する。この所定期間として、指定日数の期間を選択した場合には、該指定日数を入力する。
D41の領域Bでは、抽出条件として、ターゲット機種と導入台数が同一及び/又は近似していること,ターゲット機種と導入時期が同一であること,ターゲット機種とスペックが同一であること,又はターゲット機種とメーカが同一であることのうち、1以上の条件を選択可能であり、ここでは少なくとも1以上の条件を選択する。この抽出条件として、導入台数が同一及び/又は近似していることを選択した場合には、プラスマイナス□台の入力欄に所望の台数を入力する。ここで台数として0台が入力されると、ターゲット機種と導入台数が同一であることが抽出条件として設定されたことになり、また1台以上が入力されると、ターゲット機種の導入台数プラスマイナス該入力された台数の範囲であること(即ち近似していること)が抽出条件として設定されたことになる。
D41の領域Cでは、抽出対象として、現在設置機種のみ,現在設置機種と過去設置機種,又は過去設置機種のみのうち、いずれか1つを選択する。この抽出対象として、現在設置機種と過去設置機種,又は過去設置機種を選択した場合には、過去設置機種のすべてを抽出対象とするか,又は現在から所定年数前まで設置されていた過去設置機種(即ち図4に示す導入情報DBで管理している撤去日が所定年数前までの過去設置機種)を抽出対象とするかを選択し、後者を選択した場合には、該所定年数を入力する。
このD41の領域Cを表示するディスプレイ53及び該領域Cで抽出対象の選択を受け付ける入力装置54は、抽出対象を、現在設置機種(現在設置遊技機)のみとするか、あるいは現在設置機種及び過去設置機種(過去設置遊技機)とするかを設定する抽出対象設定手段として機能するものであり、ここでは抽出対象を過去設置機種のみとする旨も設定可能である。これによれば、遊技データを出力する機種として、現在設置機種のみを抽出対象とするか、現在設置機種及び過去設置機種を抽出対象とするか、あるいは過去設置機種のみと抽出対象とするかを設定することができるので、遊技場側の意向に添った比較を行うことができる。
また該抽出対象設定手段として機能するディスプレイ53及び入力装置54は、抽出対象とする過去設置機種(過去設置遊技機)の設置期間を設定するものであり、ここでは該設置期間として、全期間(即ち過去設置機種のすべて)又は現在から所定年数前までを設定する。これによれば、抽出対象とする過去設置機種の設置期間を設定することができるので、より遊技場側の意向に添った比較を行うことができる。
D41の領域Dでは、図8に示すイベント情報DBで記憶している各イベントのイベント名が一覧表示され、除外イベントして、1以上のイベントを選択可能であるが、該イベントを1以上選択しても良いし、1つも選択しなくても良い。このD41の領域Dを表示するディスプレイ53及び該領域Dで除外イベントの選択を受け付ける入力装置54は、後述する図11で出力する遊技データからイベント期間中における遊技データを除外するイベントを設定する除外イベント設定手段として機能するものである。
このD41で、オペレータが、図示の如く各項目を入力及び選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、制御部52が抽出手段,遊技データ集計手段,及び遊技データ比率算出手段として機能し、ディスプレイ53が出力手段として機能することにより、図11(a)のケース1に示す導入後遊技データが該ディスプレイ53で表示される。
具体的には、D41の領域Bで、抽出条件として、D40で指定されたターゲット機種Uの導入台数16台±5台と設定されており、かつD41の領域Cで、抽出対象として、現在設置機種のみと設定されているので、図4に示す導入情報DBから、該抽出条件及び抽出対象を満たす表示条件合致機種として、導入台数が12台であり現在設置機種である機種Eと、導入台数が16台であり現在設置機種である機種Qとを抽出する。
次にD41の領域Aで、遊技データ集計期間として7日間と設定されているので、導入後1日目(即ち導入日)から7日目までの第1期間,導入後8日目から14日目までの第2期間,及び導入後15日目から21日目までの第3期間の各期間毎に(即ち導入日から7日間毎に)、ターゲット機種Uについて、図9に示す遊技情報DBで該ターゲット機種Uに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、各期間における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出した各期間におけるアウト玉数の合算値を当該機種Uの台数と当該7日間で除算することにより、各パチンコ機10の各期間のアウト玉数を平均した期間中平均アウト玉数を集計する。なおD41の領域Dで、除外イベントは設定されていないので、該期間中平均アウト玉数の集計にあたり、遊技データを除外する必要は無い。
また該集計した各期間における期間中平均アウト玉数に基づいて、第2期間の期間中平均アウト玉数÷第1期間の期間中平均アウト玉数×100の式で、第2期間における減少率を算出し、第3期間の期間中平均アウト玉数÷第1期間の期間中平均アウト玉数×100の式で、第3期間における減少率を算出する。さらに前記集計した各期間における期間中平均アウト玉数に基づいて、第1期間の期間中平均アウト玉数を、第1期間までの全期間平均アウト玉数とし、(第1期間の期間中平均アウト玉数+第2期間の期間中平均アウト玉数)÷2の式で、第2期間までの全期間平均アウト玉数を算出し、(第1期間の期間中平均アウト玉数+第2期間の期間中平均アウト玉数)÷2の式で、第2期間までの全期間平均アウト玉数を算出し、(第1期間の期間中平均アウト玉数+第2期間の期間中平均アウト玉数+第3期間の期間中平均アウト玉数)÷3の式で、第3期間までの全期間平均アウト玉数を算出する。
同様にして、表示条件合致機種Eと、表示条件合致機種Qとについても、各期間毎に期間中平均アウト玉数を集計し、各期間における減少率を算出し、各期間までの全期間平均アウト玉数を算出する。そして図11(a)に示すように、導入後遊技データとして、前記集計及び算出された各期間毎の期間中平均アウト玉数,減少率,及び全期間平均アウト玉数を、ターゲット機種Uと、表示条件合致機種Eと、表示条件合致機種Qとの間で、比較可能に出力する。
ここで制御部52は、導入情報DBで管理している導入データが同一及び/又は近似している機種を抽出する抽出手段として機能するものであり、抽出条件として導入台数が同一及び/又は近似していることと設定されている場合には、導入情報DBで管理している導入台数が同一及び/又は近似している機種を抽出し、抽出条件として導入時期が同一であることと設定されている場合には、導入情報DBで管理している導入時期が同一である機種を抽出し、抽出条件としてスペックが同一であることと設定されている場合には、導入情報DBで管理しているスペックが同一である機種を抽出し、抽出条件としてメーカが同一であることと設定されている場合には、導入情報DBで管理しているメーカが同一である機種を抽出する。
また抽出手段として機能する制御部52は、抽出対象設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)により設定された抽出対象(現在設置機種のみ,現在設置機種及び過去設置機種,又は過去設置機種のみ)から前記抽出を行うものである。
また制御部52は、各機種について、遊技場に導入されてから所定期間毎(遊技データ集計期間毎)の遊技データを集計する遊技データ集計手段として機能するものであり、ここでは該遊技データとして、期間中平均アウト玉数を集計する。また制御部52は、遊技場に導入されてから最初の所定期間(第1期間)における遊技データに対する、当該最初の所定期間以外の所定期間(第2期間,第3期間)における遊技データの比率(減少率)を算出する遊技データ比率算出手段として機能するものである。
また図11に示す導入後遊技データを表示するディスプレイ53は、遊技情報DBで管理している遊技データ(アウト玉数)に基づき、遊技場に導入されてからの経過期間が同一の期間における複数機種の遊技データを、当該複数の機種間で比較可能に出力する出力手段として機能するものであり、ここでは遊技場に導入されてからの経過期間が0日で同一である遊技データ(即ち導入日からの遊技データ)を、各機種間で比較可能に出力する。これによれば、各機種の遊技データを、あたかも各機種が同時に導入されたようにして比較することができる。
そして該出力手段として機能するディスプレイ53は、前記同一の期間における遊技データを、抽出手段により抽出された機種について比較可能に出力することを特徴とするものである。これによれば、各機種の導入に関わる導入データが同一及び/又は近似している機種について、遊技場に導入されてからの経過期間が同一の期間における遊技データが比較可能に出力されるので、該遊技データを適切に比較することができる。ここで本発明により、(1)導入データとして導入台数が同一及び/又は近似している機種について遊技データが比較可能に出力された場合,及び(2)導入データとして導入時期が同一である機種について遊技データが比較可能に出力された場合について、該遊技データを適切に比較することができる理由を、従来の技術と対比しつつ説明する。
まず(1)の如く導入台数を指標とする場合について、遊技場が決定する該導入台数には、各機種の稼動の良否に対する遊技場の期待度が一般に表れ、高稼動を期待する遊技機の導入台数は多く、それほど稼動が高くなるとは期待していない遊技機の導入台数は少なくなる。ここで従来の技術だと、導入台数の多少に拘わらず、各機種の遊技データが比較可能に出力されるので、該遊技データが同程度である(例えば5割の稼動を示す)場合には、各機種の稼動が概ね良好であると判断される。しかしながら、導入台数が多い機種は、元々高稼動を期待して導入しており、しかも実際に稼動が高い(例えば7〜8割を示す)ことが多いため、当該稼動が5割を示す場合には、稼動が非常に悪いと判断されるべきである。一方、導入台数が少ない機種は、元々高稼動は期待せずに導入しており、実際に稼動が低い(例えば2〜3割を示す)ことが多いため、当該機種の稼動が5割を示す場合には、稼動が非常に良いと判断されるべきである。つまり従来の技術では、各機種の遊技データが導入台数の多少に拘わらず出力されるので、各機種の稼動の良し悪しを適切に比較して判断することができない。これに対し、本発明では、導入台数が同一及び/又は近似している機種について遊技データが比較可能に出力されるので、稼動の良否に対する期待度が同程度である各機種の稼動の良し悪しを適切に比較して判断することができる。上記の例で言えば、ある機種について、導入台数が多いのに5割の稼動であれば、他の比較対象の機種は7〜8割の稼動であるので、稼動が悪いと評価することができ、また、ある機種について、導入台数が少ないのに5割の稼動であれば、他の比較対象の機種は2〜3割の稼動であるので、稼動がよいと評価することができる。
また(2)の如く導入時期を指標とする場合について、遊技場の稼働率は時期により大きく異なり、導入時期が前述した年末年始,ゴールデンウィーク,又はお盆のように休日が多い時期であれば、普段は遊技場に来ない客の来場や、多額の遊興費を持っている客の来場が見込めることから、元々稼動が高く、それ以外の休日が少ない時期であれば、元々稼動がそれほど高くはない。ここで従来の技術だと、導入時期に拘わらず、各機種の遊技データが比較可能に出力されるので、該遊技データが同程度である(例えば5割の稼動を示す)場合には、各機種の稼動が概ね良好であると判断される。しかしながら、休日が多い時期に導入された機種は、時期的要因により元々稼動が高い(例えば7〜8割を示す)ことが多いため、当該稼動が5割を示す場合には、稼動が悪く、遊技場における稼動の向上に寄与していないと判断されるべきである。一方、休日が少ない時期に導入された機種の稼動が5割を示す場合には、時期的要因により元々稼動が低い(例えば2〜3割を示す)ことが多いため、稼動が良く、遊技場における稼動の向上に寄与していると判断されるべきである。つまり従来の技術では、各機種の遊技データが導入時期に拘わらず出力されるので、各機種の稼動の良し悪しを適切に比較して、遊技場における稼動の向上に寄与しているか否かを適切に判断することができない。これに対し、本発明では、導入時期が同一である機種について遊技データが比較可能に出力されるので、稼動の向上に対する期待度が同程度である各機種の稼動の良し悪しを適切に比較して、遊技場における稼動の向上に寄与しているか否かを適切に判断することができる。上記の例で言えば、ある機種について、休日が多い時期に導入されたのに5割の稼動であれば、他の比較対象の機種は7〜8割の稼動であるので、稼動が悪く、遊技場における稼動の向上に寄与していないと評価することができ、また、ある機種について、休日が少ない時期に導入されたのに5割の稼動であれば、他の比較対象の機種は2〜3割の稼動であるので、稼動が良く、遊技場における稼動の向上に寄与していなると評価することができる。
以上に説明した理由により、本発明によれば、各機種の導入に関わる導入データが同一及び/又は近似している機種について、遊技データが比較可能に出力されるので、該遊技データを適切に比較することができる。従って導入データは、各機種の稼動に関係のあるデータが好ましく、このために本発明では、図4に示すように、導入台数や導入時期等を導入データとして管理しているのである。
そして本発明によれば、出力される各機種の遊技データを比較して、遊技データが悪い機種の入替(撤去)又は貸与単価の変更(4円から1円への変更)や、遊技データが良い機種の増台又は貸与単価の変更(1円から4円への変更)等の参考とすることができる。特にターゲット機種を指定した場合には、当該ターゲット機種の遊技データと他の機種の遊技データとを比較して、ターゲット機種の遊技データが悪ければ、該ターゲット機種の入替又は貸与単価の変更等の参考とすることができ、ターゲット機種の遊技データが良ければ、該ターゲット機種の増台又は貸与単価の変更等の参考とすることができる。なお貸与単価の変更については、図15を参照して詳述する。
また前記出力手段から、各機種の導入台数が同一及び/又は近似している機種について、前記同一の期間における遊技データが比較可能に出力された場合には、該遊技データを比較して、新たな遊技機を導入する際の導入台数の参考とすることができる。具体的には、導入台数が同一及び/又は近似しており、一方のスペックが甘デジ機であり他方のスペックが爆裂機である2つの機種について、遊技データが比較可能に出力された場合には、例えば甘デジ機の遊技データが良く爆裂機の遊技データが悪ければ、爆裂機の導入台数が適切でなかった(多すぎた又は少なすぎた)と判断できるので、新たに爆裂機を導入する際の導入台数の参考とすることができる。また導入台数が同一及び/又は近似しており、一方の貸与単価が1円であり他方の貸与単価が4円である2つの機種について、遊技データが比較可能に出力された場合には、例えば貸与単価が1円である機種の遊技データが良く貸与単価が4円である機種の遊技データが悪ければ、貸与単価が4円である機種の導入台数が適切でなかった(多すぎた又は少なすぎた)と判断できるので、新たに貸与単価が4円である機種を導入する際の導入台数の参考とすることができる。
また前記出力手段から、各機種の導入時期が同一である機種について、前記同一の期間における遊技データが比較可能に出力された場合には、該遊技データを比較して、新たな遊技機を導入する際の導入時期の参考とすることができる。具体的には、導入時期が同一であり、一方のスペックが甘デジ機であり他方のスペックが爆裂機である2つの機種について、遊技データが比較可能に出力された場合には、例えば甘デジ機の遊技データが良く爆裂機の遊技データが悪ければ、爆裂機の導入時期が適切でなかったと判断できるので、新たに爆裂機を導入する際の導入時期の参考とすることができる。また導入時期が同一であり、一方の貸与単価が1円であり他方の貸与単価が4円である2つの機種について、遊技データが比較可能に出力された場合には、例えば1円貸し機の遊技データが良く4円貸し機の遊技データが悪ければ、4円貸し機の導入時期が適切でなかったと判断できるので、新たに4円貸し機を導入する際の導入時期の参考とすることができる。
さらに前記出力手段として機能するディスプレイ53は、遊技データ比率算出手段により算出された比率が遊技データ(期間中平均アウト玉数)の低下を示す機種について、当該比率(各期間の減少率)を比較可能に出力するものである。これによれば、最初の所定期間(第1期間)における遊技データに対する、当該最初の所定期間以外の所定期間(第2期間,第3期間)における遊技データの比率が、該遊技データの低下を示す機種について、当該比率が比較可能に出力されるので、遊技機の入替等の参考とすることができる。具体的には、遊技データの低下が緩やかである機種については入替をせずに継続して様子見をし、遊技データの低下が急である機種については入替をする等の処置を行うことができる。なお該出力手段は、図11に示すような表形式ではなく、図12に示すような折れ線グラフ形式で、各期間の減少率を比較可能に出力することも可能である。
図10に戻り、D40で、オペレータが、ターゲット機種を指定するしない旨、即ち指定無しのラジオボタンを選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D42に示すように、領域Aで、前記遊技データ集計期間を選択するラジオボタンが表示され、領域B’で、導入データが同一及び/又は近似している機種を抽出するための抽出条件を設定するチェックボックスが表示され、領域Cで、前記抽出対象を選択するラジオボタンが表示され、領域Dで、前記除外イベントを設定するチェックボックスが表示される。ここで領域A,C,Dの表示及び機能は、D41で説明したのと同様である。
D41の領域B’では、抽出条件として、導入台数が同一及び/又は近似していること,導入時期が同一であること,スペックが同一であること,又はメーカが同一であることのうち、1以上の条件を選択可能であり、ここでは少なくとも1以上の条件を選択する。この抽出条件として、導入台数が同一及び/又は近似していることを選択した場合には、導入台数の入力欄に所望の台数を入力すると共に、プラスマイナス□台の入力欄に所望の台数を入力する。ここで台数として0台が入力されると、導入台数が同一であることが抽出条件として設定されたことになり、また1台以上が入力されると、導入台数プラスマイナス該入力された台数の範囲であること(即ち近似していること)が抽出条件として設定されたことになる。
このD42で、オペレータが、図示の如く各項目を入力及び選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、制御部52が前記抽出手段,遊技データ集計手段,及び遊技データ比率算出手段として機能し、ディスプレイ53が前記出力手段として機能することにより、図11(b)のケース2に示す導入後遊技データが該ディスプレイ53で表示される。
具体的には、D42の領域B’で、抽出条件として、導入時期が年末年始と設定されており、かつD42の領域Cで、抽出対象として、現在設置機種+現在(例えば2007年11月30日)から1年前まで設置されていた過去設置機種と設定されているので、図4に示す導入情報DBから、該抽出条件及び抽出対象を満たす表示条件合致機種として、導入時期が年末年始であり現在設置機種又は現在から1年前まで設置されていた過去設置機種である機種A,B,Cを抽出する。ここで前記抽出手段として機能する制御部52は、抽出対象設定手段により設定された設置期間に設置されていた過去設置機種から前記抽出を行うものである。
次にD42の領域Aで、遊技データ集計期間として30日間と設定されているので、導入後1日目(即ち導入日)から30日目までの第1期間,導入後31日目から60日目までの第2期間,及び導入後61日目から90日目までの第3期間の各期間毎に(即ち導入日から30日間毎に)、まず機種Aについて、図9に示す遊技情報DBで該機種Aに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、各期間における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出した各期間におけるアウト玉数の合算値を当該機種Aの台数と当該30日間で除算することにより、各パチンコ機10の各期間のアウト玉数を平均した期間中平均アウト玉数を集計する。なおD42の領域Dで、除外イベントとして新年祭が設定されているので、図8に示すイベント情報DBで管理されている該新年祭のイベント期間中(即ち2007年1月1日〜1月7日)のアウト玉数は除外して、期間中平均アウト玉数を集計する。
また図11(a)で説明したのと同様にして、機種Aについて、該集計した各期間における期間中平均アウト玉数に基づいて、各期間における減少率を算出し、各期間までの全期間平均アウト玉数を算出する。同様にして、機種B,Cについても、各期間毎に期間中平均アウト玉数を集計し、各期間における減少率を算出し、各期間までの全期間平均アウト玉数を算出する。そして図11(b)に示すように、導入後遊技データとして、前記集計及び算出された各期間毎の期間中平均アウト玉数,減少率,及び全期間平均アウト玉数を、表示条件合致機種A,B,Cの間で、比較可能に出力する。
ここで前記出力手段として機能するディスプレイ53は、除外イベント設定手段により設定されたイベントのイベント期間中における遊技データを除外して、遊技データを出力するものである。これによれば、除外イベントのイベント期間中における遊技データを除外して、遊技データが比較可能に出力されるので、イベントの影響を受けていない遊技データに基づいて、より適切な比較を行うことができる。
次に図13は、ホールコンピュータ50のディスプレイ53で表示される貸与単価変更後遊技データ表示条件設定画面の一例を表す図である。この貸与単価変更後遊技データ表示条件設定画面は、ホールコンピュータ50において貸与単価変更後遊技データ表示プログラムが実行されて前記貸与単価変更後遊技データ表示処理が行われる際に表示される画面である。具体的には、まずD50で、変更後遊技データを他の機種と比較する変更対象遊技機を選択するプルダウンメニューが表示される。該プルダウンメニューでは、図6に示す導入情報DBで貸与単価変更の履歴が管理されている(即ち少なくとも1回目の貸与単価変更が行われている)各機種が表示され、該表示される各機種の中から変更対象機種を選択する。
このD50で、オペレータが、プルダウンメニューから変更対象機種を選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、D51に示すように、領域Aで、遊技データを集計する所定期間(1週間に相当する7日間,約1ヶ月に相当する30日間,又は指定日数の期間)を選択するラジオボタンが表示され、領域Bで、変更対象機種と遊技機データが同一及び/又は近似している機種を抽出するための抽出条件を設定するチェックボックスが表示され、領域Cで、抽出対象(現在設置機種及び/又は過去設置機種)を選択するラジオボタンが表示され、領域Dで、後述する図14で出力する遊技データからイベント期間中における遊技データを除外するイベントである除外イベントを設定するチェックボックスが表示される。ここで領域A,C,Dの表示及び機能は、D41で説明したのと同様である。
D51の領域Bでは、抽出条件として、変更対象機種と現在台数が同一及び/又は近似していること,変更対象機種とスペックが同一であること,又は変更対象機種とメーカが同一であることのうち、1以上の条件を選択可能であるが、該抽出条件を1以上選択しても良いし、1つも選択しなくても良い。この抽出条件として、現在台数が同一及び/又は近似していることを選択した場合には、プラスマイナス□台の入力欄に所望の台数を入力する。ここで台数として0台が入力されると、変更対象機種と現在台数が同一であることが抽出条件として設定されたことになり、また1台以上が入力されると、変更対象機種の現在台数プラスマイナス該入力された台数の範囲であること(即ち近似していること)が抽出条件として設定されたことになる。
D51の領域Dを表示するディスプレイ53及び該領域Dで除外イベントの選択を受け付ける入力装置54は、後述する図14で出力する遊技データ(変更前遊技データ,変更後遊技データ,平均遊技データ)からイベント期間中における遊技データを除外するイベントを設定する除外イベント設定手段として機能するものである。
このD51で、オペレータが、図示の如く各項目を入力及び選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、制御部52が抽出手段として機能し、ディスプレイ53が出力手段として機能することにより、図14(a)のケース1に示す貸与単価変更後遊技データが該ディスプレイ53で表示される。
具体的には、図6に示す貸与単価DBにおいて、変更対象機種Sについては、貸与単価の変更が1回行われて、現在貸与単価として1円が設定されており、D51の領域Bで、抽出条件として、変更対象機種Sの現在台数10台±5台と設定されており、かつD51の領域Cで、抽出対象として、現在設置機種+現在(例えば2007年11月30日)から1年前まで設置されていた過去設置機種と設定されているので、図6に示す貸与単価DBから、現在貸与単価が同一であり、かつ該抽出条件及び抽出対象を満たす他の機種として、現在貸与単価が1円であり現在台数が8台であり現在から1年前まで設置されていた過去設置機種である機種Pと、現在貸与単価が1円であり現在台数が8台であり現在設置機種である機種Tとを抽出する。
次にD51の領域Aで、遊技データ集計期間として7日間と設定されているので、変更対象機種Sについて、図9に示す遊技情報DBで該変更対象機種Sに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、貸与単価の変更日(2007年11月1日)よりも前の7日間(即ち10月25日〜31日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出したアウト玉数の合算値を当該機種Sの台数と当該7日間で除算することにより、貸与単価変更前7日間分の平均アウト玉数である変更前遊技データを集計すると共に、貸与単価の変更日よりも後の7日間(即ち11月1日〜7日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出したアウト玉数の合算値を当該機種Sの台数と当該7日間で除算することにより、貸与単価変更後7日間分の平均アウト玉数である変更後遊技データを集計する。
また他の機種Pについて、図9に示す遊技情報DBで該他の機種Pに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、貸与単価が1円になった日(2007年10月1日)よりも後の7日間(即ち10月1日〜7日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出すると共に、他の機種Tについて、図9に示す遊技情報DBで該他の機種Tに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、貸与単価が1円になった日(2007年10月15日)よりも後の7日間(即ち10月15日〜21日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出した機種P及びTのアウト玉数の合算値を当該機種P及びTの台数と当該7日間で除算することにより、1円の貸与単価設定後7日間分の平均アウト玉数である平均遊技データを集計する。
なおD51の領域Dで、除外イベントは設定されていないので、これら変更前遊技データ,変更後遊技データ,及び平均遊技データの集計にあたり、遊技データを除外する必要は無い。
そして図14(a)に示すように、貸与単価変更後遊技データとして、変更対象機種Sについて1回目の貸与単価の変更が行われた変更日及び貸与単価変更の履歴(ここでは4円から1円への変更)を出力すると共に、該変更対象機種Sについて前記集計された変更前遊技データ及び変更後遊技データと、他の機種P及びTについて前記集計された平均遊技データとを、比較可能に出力する。
ここで制御部52は、変更対象遊技機(ここでは変更対象機種)と同一の貸与単価が設定されており、かつ該変更対象遊技機と遊技機データが同一及び/又は近似している遊技機(ここでは機種)を抽出する抽出手段として機能するものであり、抽出条件として現在台数が同一及び/又は近似していることと設定されている場合には、貸与単価DBで管理している現在台数が同一及び/又は近似している機種を抽出し、抽出条件としてスペックが同一であることと設定されている場合には、導入情報DBで管理しているスペックが同一である機種を抽出し、抽出条件としてメーカが同一であることと設定されている場合には、導入情報DBで管理しているメーカが同一である機種を抽出する。
また抽出手段として機能する制御部52は、抽出対象設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)により設定された抽出対象(現在設置機種のみ,現在設置機種及び過去設置機種,又は過去設置機種のみ)から前記抽出を行うものであり、ここでは抽出対象設定手段により設定された設置期間に設置されていた過去設置遊技機から前記抽出を行う。
また図14に示す貸与単価変更後遊技データを表示するディスプレイ53は、貸与単価設定変更手段により貸与単価が変更されたことに基づいて、該変更が行われた変更対象遊技機(ここでは変更対象機種)の貸与単価変更前の変更前遊技データ及び貸与単価変更後の変更後遊技データと、少なくとも変更対象遊技機と同一の貸与単価が設定されている他の遊技機(ここでは他の機種)の遊技データを平均した平均遊技データとを比較可能に出力する出力手段として機能するものである。これによれば、貸与単価の変更が行われた変更対象機種の貸与単価変更前の変更前遊技データと貸与単価変更後の変更後遊技データとが比較可能に出力されるので、貸与単価の変更による変更対象機種の遊技データの変化を把握することができると共に、変更対象機種と同一の貸与単価が設定されている他の機種の遊技データを平均した平均遊技データも比較可能に出力されるので、変更対象機種の変更後遊技データの良し悪しを他の機種との比較で把握することができる。そして後述する図15で説明するように、この貸与単価変更後遊技データは、パチンコ機10の撤去や貸与単価の変更等の処置を行うのに活用することができる。
また該出力手段として機能するディスプレイ53は、変更対象機種の貸与単価変更からの経過期間と他の機種の貸与単価が該変更対象機種と同一の貸与単価になってからの経過期間とが同一の期間における変更後遊技データと平均遊技データとを比較可能に出力するものであり、ここでは両者の経過期間が0日で同一である変更後遊技データと平均遊技データ(即ち変更対象機種について貸与単価の変更日からの変更後遊技データと、他の機種について当該貸与単価になった日からの平均遊技データ)を比較可能に出力する。これによれば、変更対象遊技機の変更後遊技データと他の遊技機の平均遊技データとを、あたかも貸与単価が同時に同一になったようにして比較することができるので、適切な比較を行うことができる。
また該出力手段として機能するディスプレイ53は、抽出手段により抽出された機種の遊技データを平均した前記平均遊技データを出力するものである。これによれば、変更対象機種と遊技機データが同一及び/又は近似している機種の遊技データを平均した平均遊技データが出力されるので、より適切に変更対象機種の変更後遊技データの良し悪しを把握することができる。
さらに該出力手段として機能するディスプレイ53は、変更履歴管理手段(貸与単価DB)で管理している変更対象機種の貸与単価変更の履歴と共に、変更前遊技データ,変更後遊技データ,及び平均遊技データを出力するものである。これによれば、変更対象機種の取り扱い方を適切に検討することができるが、その具体的な内容については、図15を参照して後述する。
図13に戻り、D50で変更対象機種Eが選択され、D51と同様のD51’で、オペレータが、図示の如く各項目を入力及び選択して、入力装置54の実行ボタンを操作すると、制御部52が前記抽出手段として機能し、ディスプレイ53が前記出力手段として機能することにより、図14(b)のケース2に示す貸与単価変更後遊技データが該ディスプレイ53で表示される。
具体的には、図6に示す貸与単価DBにおいて、変更対象機種Eについては、貸与単価の変更が2回行われて、現在貸与単価として4円が設定されており、D51の領域Bで、抽出条件として、変更対象機種Eとスペック(ここでは爆裂機)が同一であることと設定されており、かつD51の領域Cで、抽出対象として、現在設置機種のみと設定されているので、図6に示す貸与単価DBから、現在貸与単価が同一であり、かつ該抽出条件及び抽出対象を満たす他の機種として、現在貸与単価が4円でありスペックが爆裂機であり現在設置機種である機種B及びDを抽出する。
次にD51の領域Aで、遊技データ集計期間として30日間と設定されているので、変更対象機種Eについて、図9に示す遊技情報DBで該変更対象機種Eに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、2回目の貸与単価の変更日(2007年8月1日)よりも前の30日間(即ち8月2日〜31日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出したアウト玉数の合算値を当該機種Eの台数と当該30日間で除算することにより、貸与単価変更前30日間分の平均アウト玉数である変更前遊技データを集計すると共に、貸与単価の変更日よりも後の30日間(即ち8月1日〜30日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出したアウト玉数の合算値を当該機種Eの台数と当該30日間で除算することにより、貸与単価変更後30日間分の平均アウト玉数である変更後遊技データを集計する。
また他の機種Bについて、図9に示す遊技情報DBで該他の機種Bに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、貸与単価が4円になった日(2006年12月23日)よりも後の30日間(即ち2006年12月23日〜2007年1月21日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出すると共に、他の機種Dについて、図9に示す遊技情報DBで該他の機種Dに属する各パチンコ機10について記憶している遊技データのうちのアウト玉数から、貸与単価が4円になった日(2007年3月1日)よりも後の30日間(即ち3月1日〜30日)における各パチンコ機10のアウト玉数を抽出し、該抽出した機種B及びDのアウト玉数の合算値を当該機種B及びDの台数と当該30日間で除算することにより、4円の貸与単価設定後30日間分の平均アウト玉数である平均遊技データを集計する。
なおD51’の領域Dで、除外イベントとして新年祭が設定されているので、図8に示すイベント情報DBで管理されている該新年祭のイベント期間中(即ち2007年1月1日〜1月7日)のアウト玉数は除外して、平均遊技データを集計する。
そして図14(b)に示すように、貸与単価変更後遊技データとして、変更対象機種Eについて1回目の貸与単価の変更が行われた変更日及び貸与単価変更の履歴(ここでは4円から1円への変更)と2回目の貸与単価の変更が行われた変更日及び貸与単価変更の履歴(ここでは1円から4円への変更)とを出力すると共に、該変更対象機種Eについて前記集計された変更前遊技データ及び変更後遊技データと、他の機種B及びDについて前記集計された平均遊技データとを、比較可能に出力する。
ここで前記出力手段として機能するディスプレイ53は、除外イベント設定手段により設定されたイベントのイベント期間中における遊技データを除外して、遊技データを出力するものである。これによれば、除外イベントのイベント期間中における遊技データを除外して、変更前遊技データ,変更後遊技データ,及び平均遊技データが比較可能に出力されるので、イベントの影響を受けていない遊技データに基づいて、より適切な比較を行うことができる。
次に図15は、導入後遊技データ及び単価変更後遊技データに基づいて遊技場が行う処置の一例を表すフローチャートである。遊技場においては、各遊技機の稼動が同じであれば貸与単価が高い方が売上が上がるので、可能な限り各遊技機について高い貸与単価(本例では4円)を設定する一方、該高い貸与単価の遊技機の稼働が低下した場合には、低い貸与単価(本例では1円)を設定すると稼働が向上する傾向にあるので、各遊技機の稼動に応じて貸与単価の設定を行っている。本実施形態では、前述した導入後遊技データ(図11)及び単価変更後遊技データ(図14)に基づいて、図15に示すような処置を遊技場が行うことができる。
まず図15(a)に示すように、導入時に貸与単価が1円と設定された機種については、所定期間(例えば1ヶ月)経過後に、当該機種をターゲット機種とした導入後遊技データを検討し(S101)、該ターゲット機種の稼動(即ち期間中平均アウト玉数)が表示条件合致機種の稼動よりも良いか否かを判断する(S102)。このS102でターゲット機種の稼動が表示条件合致機種よりも悪い(NO)と判断した場合には、該ターゲット機種を撤去して(S103)、処置を終了する。一方、S102でターゲット機種の稼動が表示条件合致機種よりも良い(YES)と判断した場合には、売上の向上を狙って貸与単価を4円に変更する(S104)。
貸与単価を4円に変更して、所定期間(例えば1ヶ月)経過後に、当該機種を変更対象機種とした貸与単価変更後遊技データを検討し(S111)、該変更対象機種の稼動(即ち変更後遊技データ)が他機種の稼動(即ち平均遊技データ)よりも良いか否かを判断する(S112)。このS112で変更対象機種の稼動が他機種の稼動よりも良い(YES)と判断した場合には、該変更対象機種を増台するか又はそのままの台数とするかを検討して(S113)、S111に戻る。一方、S112で変更対象機種の稼動が他機種の稼動よりも悪い(NO)と判断した場合には、稼動の向上を狙って貸与単価を1円に変更するか否かを判断する(S114)。このS114で貸与単価を1円に変更しない(NO)と判断した場合には、該変更対象機種を撤去して(S115)、処置を終了する。
一方、S114で貸与単価を1円に変更する(YES)と判断し、貸与単価を再度1円に変更した場合にも、S111に戻るが、さらに所定期間(例えば1ヶ月)経過後に該S111の検討を行い、S112でYESである場合には、当該変更対象機種については、貸与単価として4円よりも1円の方が適している(即ち1円ならば稼動が良いが、4円だと稼動が悪い)と判断できる。
また図15(b)に示すように、導入時に貸与単価が4円と設定された機種については、所定期間(例えば1ヶ月)経過後に、当該機種をターゲット機種とした導入後遊技データを検討し(S201)、該ターゲット機種の稼動(即ち期間中平均アウト玉数)が表示条件合致機種の稼動よりも悪いか否かを判断する(S202)。このS202でターゲット機種の稼動が表示条件合致機種よりも良い(NO)と判断した場合には、該ターゲット機種を増台するか又はそのままの台数とするかを検討して(S203)、S201に戻る。一方、S202でターゲット機種の稼動が表示条件合致機種よりも悪い(YES)と判断した場合には、稼動の向上を狙って貸与単価を1円に変更するか否かを判断する(S204)。このS204で貸与単価を1円に変更しない(NO)と判断した場合には、該ターゲット機種を撤去して(S205)、処置を終了する。
一方、S204で貸与単価を1円に変更する(YES)と判断し、貸与単価を1円に変更した場合には、所定期間(例えば1ヶ月)経過後に、当該機種を変更対象機種とした貸与単価変更後遊技データを検討し(S211)、該変更対象機種の稼動(即ち変更後遊技データ)が他機種の稼動(即ち平均遊技データ)よりも悪いか否かを判断する(S212)。このS212で変更対象機種の稼動が他機種の稼動よりも悪い(YES)と判断した場合には、該変更対象機種を撤去して(S213)、処置を終了する。
具体的には、図14(a)に示すように、1回目の変更履歴として4円から1円への変更が表示されているケース1がこの例に該当し、導入時に貸与単価が4円と設定された機種Sについて、稼動が悪かったので、稼動の向上を狙って、1回目の変更で貸与単価を4円から1円に変更したところ、該1回目の変更後における当該変更対象機種の変更後遊技データ(ここでは382)が他機種の平均遊技データ(ここでは475)よりも悪いので、当該機種Sについては、稼動の向上が見込めず、撤去すべきであると判断できる。つまり貸与単価変更の履歴を参照することにより、変更対象機種の取り扱い方を適切に検討することができる。
一方、S212で変更対象機種の稼動が他機種の稼動よりも良い(NO)と判断した場合には、売上の向上を狙って貸与単価を4円に変更するか否かを判断する(S214)。このS214で貸与単価を4円に変更しない(NO)と判断した場合には、該変更対象機種を増台するか又はそのままの台数とするかを検討して(S215)、S211に戻る。
一方、S214で貸与単価を4円に変更する(YES)と判断し、貸与単価を4円に変更した場合にも、S211に戻るが、さらに所定期間(例えば1ヶ月)経過後に該S211の検討を行い、S212でYESである場合には、当該変更対象機種については、4円よりも1円の方が貸与単価として適している(即ち1円ならば稼動が良いが、4円だと稼動が悪い)と判断できるので、貸与単価を再び1円に変更するか、あるいは売上の向上が見込めないので、前記S213と同様に撤去をする処置を行う。
具体的には、図14(b)に示すように、1回目の変更履歴として4円から1円への変更が表示され、2回目の変更履歴として1円から4円への変更が表示されているケース2がこの例に該当し、導入時に貸与単価が4円と設定された機種Eについて、稼動が悪かったので、稼動の向上を狙って、1回目の変更で貸与単価を4円から1円に変更した後(S204)、稼動が向上したので、売上の向上を狙って、2回目の変更で貸与単価を1円から再度4円に変更したところ(S214でYES)、該2回目の変更後における当該変更対象機種の変更後遊技データ(ここでは387)が他機種の平均遊技データ(ここでは498)よりも悪いので、当該機種Eについては、4円よりも1円の方が貸与単価として適していると判断できる。つまり貸与単価変更の履歴を参照することにより、変更対象機種の取り扱い方を適切に検討することができる。
[2.本発明の変形例]
次に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1及び図2(b)に示すように、カードユニット20において、貨幣として紙幣を受け付けて入金処理が行われる例について説明したが、これに限らず、貨幣として紙幣及び/又は硬貨を受け付けて入金処理が行われるようにしても良い。また貨幣は、紙幣や硬貨のような実物以外にも、例えば電子マネーカードにより使用可能な電子マネー,クレジットカードにより使用可能な与信金額,デビットカードにより使用される預金残高等であっても良い。
上記の実施形態では、プリペイドカード2が、ICチップにより情報を記録するICカードである例について説明したが、該プリペイドカード2は、接触式の集積回路,磁気ストライプ,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。またプリペイドカード2の形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。
上記の実施形態では、プリペイドカード2のICチップにプリペイド残額が記録されていない例について説明したが、これに限らず、該プリペイドカード2のICチップにプリペイド残額が記録されていても良く、この場合には、残額管理装置40を設けないようにしても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパロット(登録商標),遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく遊技媒体である得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、玉貸処理が行われた場合に、遊技用装置(カードユニット20)と遊技機(パチンコ機10)との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて、該遊技機に設けられた玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて貸与される例について説明したが、これに限らず、遊技用装置に設けられた図示しない玉払出装置からパチンコ玉が払い出されて貸与されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図3のD11に示すように、導入台数の入力欄が設けられる例について説明したが、これに限らず、該導入台数の入力欄を設けずに、台番号の入力欄に入力された台番号から導入台数が特定されて、該特定された導入台数が設定されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図4に示すように、導入時期として、年末年始,ゴールデンウィーク,又はお盆を設定可能である例について説明したが、これに限らず、該導入時期として、導入された月(1月〜12月のいずれか)や四季(春,夏,秋,又は冬のいずれか)を設定できるようにしても良い。また上記の実施形態では、図3のD11に示すように、導入時期が、オペレータの選択により設定される例について説明したが、これに限らず、導入日と導入時期との対応関係を予め記憶しておき、導入日の入力欄に入力された導入日に対応する導入時期が自動的に設定されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図5に示すように、貸与単価を機種毎に設定・変更する例について説明したが、これに限らず、該貸与単価を遊技島毎又は遊技機毎に設定・変更するものであっても良い。即ち上記の実施形態の如く貸与単価を機種毎に設定・変更したり、本変形例の如く貸与単価を遊技島毎に設定・変更しても、結果的には各機種に属する遊技機や各遊技島に配置されている遊技機の各々について貸与単価を設定・変更していることになる。
上記の実施形態では、図6に示すように、貸与単価が、1円と4円の2種類である例について説明したが、これに限らず、該貸与単価は、別の2種類(例えば2円と4円)であっても良く、また3種類以上であっても良い。
上記の実施形態では、図6に示すように、貸与単価変更の履歴が2回まで管理される例について説明したが、これに限らず、該貸与単価変更の履歴が3回以上管理されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図10及び図13に示すように、現在から所定年数前まで設置されていた過去設置機種を抽出対象として設定可能である例について説明したが、これに限らず、例えば○年〜○年まで設置されていた過去設置機種を抽出対象として設定可能であるようにしても良い。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データ及び図14に示す貸与単価変更後遊技データとして、アウト玉数が出力される例について説明したが、これに限らず、これら遊技データとして、セーフ玉数,スタート回数,又は売上金額が出力されるようにしても良い。即ち、これら出力される遊技データは、遊技機の稼動を示すデータであれば良い。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データ及び図14に示す貸与単価変更後遊技データを出力する出力手段が、これら遊技データを表示するディスプレイ53である例について説明したが、これに限らず、該出力手段は、これら遊技データを印刷して出力するプリンタや、これら遊技データを記録媒体に記録する記録手段や、これら遊技データを送信する送信手段等であっても良い。即ち出力手段は、これら遊技データを出力するものであれば良い。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データとして、遊技場に導入されてからの経過期間が0日で同一である遊技データ(即ち導入日からの遊技データ)が出力される例について説明したが、これに限らず、該経過期間が所定日数(例えば7日間)で同一である遊技データ(即ち導入日から7日間が経過した後の8日目以降の遊技データ)が出力されるものであっても良く、これによれば、一般的に遊技データが極めて良くなる導入日から所定日数の遊技データを除き、該遊技データが比較的安定する所定日数経過後の遊技データが出力されるので、該安定した遊技データに基づいて比較を行うことができる。この場合において、該所定日数経過後の遊技データとして、該所定日数経過後の遊技データ集計期間(図10のD41やD42)分の遊技データを出力するものであっても良く、また該所定日数経過後の次の日の遊技データを出力するものであっても良い。
上記の実施形態において、「遊技場に導入されてからの経過期間」とは、遊技機が遊技場に導入されて遊技島に配置され実際に稼動を開始する日である導入日(つまり図3のD11で入力された導入日)を基準とする経過期間であり、該導入日を導入情報DBで設定した日を基準とする経過期間ではない。即ち実際の導入日が12月1日である場合において、該導入日を11月29日や12月3日に導入情報DBで設定したとしても、実際の導入日が経過期間の基準とされる。なお実際の導入日(例えば12月1日)を経過期間の基準とするのではなく、導入情報DBにおける設定日を経過期間の基準としても良い。ただし、この場合において、実際の導入日の営業前に導入情報DBを設定すれば問題ないが、実際の導入日よりも事後的(例えば12月3日)に導入情報DBを設定すると、実際の導入日から事後的な設定日の前日まで(ここでは12月1日及び2日)の遊技データが導入後遊技データからは除かれることになるので、実際の導入日を基準とするのが好ましい。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データ(即ち複数機種の遊技データ)として、各機種に属する全遊技機の遊技データ(アウト玉数)の合算値を各機種の台数で除算した平均アウト玉数が出力される例について説明したが、これに限らず、各機種に属する全遊技機の遊技データを平均せずにそのまま出力するものであっても良い。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データとして、第1期間,第2期間,及び第3期間の3つの所定期間毎に集計された遊技データ(アウト玉数)が出力される例について説明したが、これに限らず、該所定期間の数は、2つであっても良く、また4つ以上であっても良い。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データとして、所定期間(ここでは第1期間,第2期間,及び第3期間)毎に集計された遊技データ(アウト玉数)が出力される例について説明したが、これに限らず、最初の所定期間のみの遊技データが出力されるものであっても良い。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データとして、所定期間分のアウト玉数を平均した期間中平均アウト玉数が出力される例について説明したが、これに限らず、該所定期間分の各日毎のアウト玉数が出力されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図11に示す導入後遊技データとして、第2期間における減少率と、第3期間における減少率とが、算出及び出力される例について説明したが、これに限らず、前者のみ又は後者のみが算出及び出力されるようにしても良い。即ち遊技データ比率算出手段は、最初の所定期間(第1期間)における遊技データに対する、当該最初の所定期間以外の所定期間(第2期間,又は第3期間)における遊技データの比率を算出するものであれば良い。
上記の実施形態では、図14に示す貸与単価変更後遊技データとして、変更対象機種の貸与単価変更からの経過期間と他の機種の貸与単価が変更対象機種と同一の貸与単価になってからの経過期間とが0日で同一である変更後遊技データと平均遊技データ(即ち変更対象機種について貸与単価の変更日からの変更後遊技データと、他の機種について当該貸与単価になった日からの平均遊技データ)が出力される例について説明したが、これに限らず、該経過期間が所定日数(例えば7日間)で同一である遊技データ(即ち変更対象機種について貸与単価の変更日から7日間が経過した後の8日目以降の変更後遊技データと、他の機種について当該貸与単価になった日から7日間が経過した後の8日目以降の平均遊技データ)が出力されるものであっても良く、これによれば、一般的に遊技データが変動が大きくなる貸与単価変更日から所定日数の遊技データを除き、該遊技データが比較的安定する所定日数経過後の遊技データが出力されるので、該安定した遊技データに基づいて比較を行うことができる。
上記の実施形態において、「貸与単価変更前の変更前遊技データ」及び「貸与単価変更後の変更後遊技データ」とは、実際に貸与単価が変更される変更日(つまり図5のD24で入力された変更日)を基準とする遊技データであり、該変更日を貸与単価DBで設定した日を基準とする遊技データではない。即ち実際の変更日が12月1日である場合において、該変更日を11月29日や12月3日に貸与単価DBで設定したとしても、変更前遊技データは実際の変更日の前日よりも前の遊技データであり、変更後遊技データは実際の変更日よりも後の遊技データである。なお実際の変更日(例えば12月1日)を基準とするのではなく、貸与単価DBにおける事後的な設定日を基準としても良い。ただし、この場合において、実際の変更日の営業前に貸与単価DBを設定すれば問題ないが、実際の変更日よりも事後的(例えば12月3日)に貸与単価DBを設定すると、実際の変更日から事後的な設定日の前日まで(ここでは12月1日及び2日)の遊技データが、変更前遊技データに含まれる一方、変更後遊技データからは除かれることになるので、実際の変更日を基準とするのが好ましい。
上記の実施形態において、「変更対象遊技機の貸与単価変更からの経過期間」及び「他の遊技機の貸与単価が該変更対象遊技機と同一の貸与単価になってからの経過期間」とは、前者においては実際に貸与単価が変更される変更日(つまり図5のD24で入力された変更日)を基準する経過期間,後者においては実際に当該同一の貸与単価で稼動を開始する日である導入日又は変更日(つまり図5のD22で表示された導入日又はD24で入力された変更日)を基準とする経過期間であり、これら変更日や導入日を貸与単価DBで設定した日を基準とする経過期間ではない。即ち実際の変更日や導入日が12月1日である場合において、該変更日や導入日を11月29日や12月3日に貸与単価DBで設定したとしても、実際の変更日や導入日が経過期間の基準とされる。なお実際の変更日や導入日(例えば12月1日)を経過期間の基準とするのではなく、貸与単価DBにおける事後的な設定日(例えば12月3日)を経過期間の基準としても良い。ただし、この場合において、実際の変更日や導入日の営業前に貸与単価DBを設定すれば問題ないが、実際の変更日や導入日よりも事後的(例えば12月3日)に貸与単価DBを設定すると、実際の変更日や導入日から事後的な設定日の前日まで(ここでは12月1日及び2日)の遊技データが、変更前遊技データに含まれる一方、変更後遊技データ及び平均遊技データからは除かれることになるので、実際の変更日や導入日を基準とするのが好ましい。
上記の実施形態では、図14に示す貸与単価変更後遊技データとして、図13のD51で設定された遊技データ集計期間分の変更後遊技データ及び平均遊技データが出力される例について説明したが、これに限らず、図11に示す導入後遊技データと同様に、前記遊技データ集計期間毎に(つまり第1期間,第2期間,及び第3期間の各々について)集計された変更後遊技データ及び平均遊技データが出力されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図14に示す貸与単価変更後遊技データとして、所定期間分のアウト玉数を平均した期間中平均アウト玉数が出力される例について説明したが、これに限らず、該所定期間分の各日毎のアウト玉数が出力されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図14に示すように、変更前遊技データとして、変更後遊技データ及び平均遊技データと同一の所定期間分の貸与単価変更前の遊技データを平均した変更前遊技データが出力される例について説明したが、これに限らず、変更後遊技データ及び平均遊技データとは異なる期間分の貸与単価変更前の遊技データを平均した変更前遊技データが出力されるようにしても良い。例えば変更前遊技データとして、貸与単価変更前の全期間の遊技データを平均した変更前遊技データが出力されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図14に示すように、変更対象機種を除いた他の機種の遊技データを平均した平均遊技データが出力される例について説明したが、これに限らず、該他の機種の遊技データに変更対象機種の遊技データも含めて平均した平均遊技データが出力されるようにしても良い。即ち平均遊技データは、少なくとも変更対象機種と同一の貸与単価が設定されている他の機種の遊技データを平均したものであれば良い。
[3.実施形態に記載した発明]
最後に、上記の実施形態に記載した発明に対応する「従来技術」,「発明が解決しようとする課題」,及び「発明の効果」を説明する。
[3−1.第1の発明]
まず、従来技術1として、特開2005−224424号公報(図7、請求項1)を示す。この従来技術1には、遊技場に設置されている各遊技機の遊技データを管理し、該遊技データを、各遊技機が遊技場に導入された日から所定期間経過した時点で機種毎に集計し、該集計した集計データのうち、各遊技機が遊技場に導入された日から同じ期間経過した時点の集計データを各機種間で比較可能に出力する管理装置が記載されている。これによれば、集計データが、遊技機が遊技場に導入された日を揃えて所定期間を単位として各機種間で比較可能に出力されるので、あたかも新機種が同時に導入されたのと同じ条件で比較することができる。
しかしながら、遊技場に導入する機種によって、該導入に関わる状況(例えば導入台数や導入シーズン等)は様々であり、上記従来技術1に示す管理装置は、該導入に関わる状況を加味せずに、集計データを各機種間で比較可能に出力するため、該集計データを適切に比較することができないという第1の問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第1の発明では、前記第1の問題を解決するために、遊技場に設置されている遊技機(パチンコ機10)での遊技に関わる遊技データ(アウト玉数)を管理する遊技データ管理手段(遊技情報DB)と、該遊技データ管理手段で管理している遊技データに基づき、遊技場に導入されてからの経過期間が同一の期間における複数機種の遊技データ(複数機種の各導入日からの遊技データ)を、当該複数の機種間で比較可能に出力する出力手段(ディスプレイ53)と、を有する管理装置(ホールコンピュータ50)であって、各機種毎に、各機種の導入に関わる導入データ(導入台数,スペック,メーカ,導入時期)を管理する導入データ管理手段(導入情報DB)と、該導入データ管理手段で管理している導入データが同一及び/又は近似している機種を抽出する抽出手段(制御部52)と、をさらに有し、前記出力手段は、前記同一の期間における遊技データを、前記抽出手段により抽出された機種について比較可能に出力することを特徴とする管理装置を構成した。これによれば、各機種の導入に関わる導入データが同一及び/又は近似している機種について、遊技場に導入されてからの経過期間が同一の期間における遊技データが比較可能に出力されるので、該遊技データを適切に比較することができる。
また前記第1の発明において、前記導入データ管理手段(導入情報DB)は、前記導入データとして、各機種の導入台数を管理し、前記抽出手段(制御部52)は、該導入データ管理手段で管理している導入台数が同一及び/又は近似している機種を抽出することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、各機種の導入台数が同一及び/又は近似している機種について、前記同一の期間における遊技データが比較可能に出力されるので、該遊技データを比較して、新たな遊技機を導入する際の導入台数の参考とすることができる。
また前記第1の発明において、前記導入データ管理手段(導入情報DB)は、前記導入データとして、各機種の導入時期を管理し、前記抽出手段(制御部52)は、該導入データ管理手段で管理している導入時期が同一である機種を抽出することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、各機種の導入時期が同一である機種について、前記同一の期間における遊技データが比較可能に出力されるので、該遊技データを比較して、新たな遊技機を導入する際の導入時期の参考とすることができる。
また前記第1の発明において、遊技場で開催されるイベントについて、該イベントが開催されるイベント期間を設定するイベント期間設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、前記同一の期間における遊技データ(導入日からの遊技データ)からイベント期間中における遊技データを除外するイベントを設定する除外イベント設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、をさらに有し、前記出力手段(ディスプレイ53)は、該除外イベント設定手段により設定されたイベントのイベント期間中における遊技データを除外して、前記同一の期間における遊技データを出力することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、除外イベントのイベント期間中における遊技データを除外して、前記同一の期間における遊技データが比較可能に出力されるので、イベントの影響を受けていない遊技データに基づいて、より適切な比較を行うことができる。
また前記第1の発明において、各機種毎に、遊技場に現在設置されている現在設置機種であるか、あるいは過去に設置されていた過去設置機種であるかを管理する設置状況管理手段(導入情報DB)と、前記抽出手段(制御部52)による抽出対象を、前記現在設置機種のみとするか、あるいは前記現在設置機種及び前記過去設置機種とするかを設定する抽出対象設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、をさらに有し、前記抽出手段は、該抽出対象設定手段により設定された抽出対象から前記抽出を行うことを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、前記同一の期間における遊技データを出力する機種として、現在設置機種のみを抽出対象とするか、あるいは現在設置機種及び過去設置機種を抽出対象とするかを設定することができるので、遊技場側の意向に添った比較を行うことができる。
また前記第1の発明において、前記設置状況管理手段(導入情報DB)は、前記過去設置機種が設置されていた設置期間(導入日及び撤去日)を管理し、前記抽出対象設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)は、抽出対象とする過去設置機種の設置期間を設定し、前記抽出手段(制御部52)は、該抽出対象設定手段により設定された設置期間に設置されていた過去設置機種から前記抽出を行うことを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、抽出対象とする過去設置機種の設置期間を設定することができるので、より遊技場側の意向に添った比較を行うことができる。
さらに前記第1の発明において、各機種について、遊技場に導入されてから所定期間毎の遊技データを集計する遊技データ集計手段(制御部52)と、遊技場に導入されてから最初の所定期間における遊技データに対する、当該最初の所定期間以外の所定期間における遊技データの比率を算出する遊技データ比率算出手段(制御部52)と、をさらに有し、前記出力手段(ディスプレイ53)は、該遊技データ比率算出手段により算出された比率が遊技データの低下を示す機種について、当該比率を比較可能に出力することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、最初の所定期間における遊技データに対する、当該最初の所定期間以外の所定期間における遊技データの比率が、該遊技データの低下を示す機種について、当該比率が比較可能に出力されるので、遊技機の入替等の参考とすることができる。
[3−2.第2の発明]
また、従来技術2として、特開平11−104331号公報(図16,図17、請求項1,2)を示す。この従来技術2には、通路を挟んで対面する遊技機を一単位とするコース毎、あるいは1つの遊技島に設置される遊技機を一単位とする遊技島毎に、遊技機での遊技に使用される遊技媒体の貸与単価を設定可能な管理装置が記載されている。
このように遊技媒体の貸与単価を設定した後に、該設定した貸与単価の遊技機における遊技データに基づいて、貸与単価の変更を行う場合があるが、上記従来技術2に示す管理装置では、貸与単価の変更による遊技データの変化を把握することができないと共に、貸与単価変更後の遊技データの良し悪しを把握することができないという第2の問題があった。
そこで、上記の実施形態に記載した第2の発明では、前記第2の問題を解決するために、遊技場に設置されている遊技機(パチンコ機10)での遊技に関わる遊技データ(アウト玉数)を管理する遊技データ管理手段(遊技情報DB)と、遊技機での遊技に使用される遊技媒体(パチンコ玉)の貸与単価を各遊技機について設定変更する貸与単価設定変更手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、該貸与単価設定変更手段により貸与単価が変更されたことに基づいて、該変更が行われた変更対象遊技機の貸与単価変更前の変更前遊技データ及び貸与単価変更後の変更後遊技データと、少なくとも前記変更対象遊技機と同一の貸与単価が設定されている他の遊技機の遊技データを平均した平均遊技データとを比較可能に出力する出力手段(ディスプレイ53)と、を有することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)を構成した。これによれば、貸与単価の変更が行われた変更対象遊技機の貸与単価変更前の変更前遊技データと貸与単価変更後の変更後遊技データとが比較可能に出力されるので、貸与単価の変更による変更対象遊技機の遊技データの変化を把握することができると共に、少なくとも変更対象遊技機と同一の貸与単価が設定されている他の遊技機の遊技データを平均した平均遊技データも比較可能に出力されるので、変更対象遊技機の変更後遊技データの良し悪しを他の遊技機との比較で把握することができる。
また前記第2の発明において、前記出力手段(ディスプレイ53)は、前記変更対象遊技機の貸与単価変更からの経過期間と前記他の遊技機の貸与単価が該変更対象遊技機と同一の貸与単価になってからの経過期間とが同一の期間における、前記変更後遊技データと前記平均遊技データとを比較可能に出力することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、変更対象遊技機の貸与単価変更からの経過期間と他の遊技機の貸与単価が該変更対象遊技機と同一の貸与単価になってからの経過期間とが同一の期間における変更後遊技データと平均遊技データとが比較可能に出力されることにより、変更対象遊技機の変更後遊技データと他の遊技機の平均遊技データとを、あたかも貸与単価が同時に同一になったようにして比較することができるので、適切な比較を行うことができる。
また前記第2の発明において、各遊技機(パチンコ機10)毎に、遊技機に関わる遊技機データ(スペック,メーカ,台数)を管理する遊技機データ管理手段(導入情報DB及び単価情報DB)と、前記変更対象遊技機と同一の貸与単価が設定されており、かつ該変更対象遊技機と遊技機データが同一及び/又は近似している遊技機を抽出する抽出手段(制御部52)と、をさらに有し、前記出力手段(ディスプレイ53)は、該抽出手段により抽出された遊技機の遊技データを平均した前記平均遊技データを出力することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、変更対象遊技機と遊技機データが同一及び/又は近似している遊技機の遊技データを平均した平均遊技データが出力されるので、より適切に変更対象遊技機の変更後遊技データの良し悪しを把握することができる。
また前記第2の発明において、各遊技機(パチンコ機10)毎に、遊技場に現在設置されている現在設置遊技機であるか、あるいは過去に設置されていた過去設置遊技機であるかを管理する設置状況管理手段(導入情報DB)と、前記抽出手段(制御部52)による抽出対象を、前記現在設置遊技機のみとするか、あるいは前記現在設置遊技機及び前記過去設置遊技機とするかを設定する抽出対象設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、をさらに有し、前記抽出手段は、該抽出対象設定手段により設定された抽出対象から前記抽出を行うことを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、平均遊技データを出力する遊技機として、現在設置遊技機のみを抽出対象とするか、あるいは現在設置遊技機及び過去設置遊技機を抽出対象とするかを設定することができるので、遊技場側の意向に添った比較を行うことができる。
また前記第2の発明において、前記設置状況管理手段(導入情報DB)は、前記過去設置遊技機が設置されていた設置期間(導入日及び撤去日)を管理し、前記抽出対象設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)は、抽出対象とする過去設置遊技機の設置期間を設定し、前記抽出手段は、該抽出対象設定手段により設定された設置期間に設置されていた過去設置遊技機から前記抽出を行うことを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、抽出対象とする過去設置遊技機の設置期間を設定することができるので、より遊技場側の意向に添った比較を行うことができる。
また前記第2の発明において、遊技場で開催されるイベントについて、該イベントが開催されるイベント期間を設定するイベント期間設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、前記変更前遊技データ,前記変更後遊技データ,及び前記平均遊技データからイベント期間中における遊技データを除外するイベントを設定する除外イベント設定手段(ディスプレイ53及び入力装置54)と、をさらに有し、前記出力手段(ディスプレイ53)は、該除外イベント設定手段により設定されたイベントのイベント期間中における遊技データを除外して、前記変更前遊技データ,前記変更後遊技データ,及び前記平均遊技データを出力することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、除外イベントのイベント期間中における遊技データを除外して、変更前遊技データ,変更後遊技データ,及び平均遊技データが比較可能に出力されるので、イベントの影響を受けていない遊技データに基づいて、より適切な比較を行うことができる。
さらに前記第2の発明において、各遊技機(パチンコ機10)の貸与単価変更の履歴を管理する変更履歴管理手段(単価情報DB)をさらに有し、前記出力手段(ディスプレイ53)は、該変更履歴管理手段で管理している前記変更対象遊技機の貸与単価変更の履歴と共に、前記変更前遊技データ,前記変更後遊技データ,及び前記平均遊技データを出力することを特徴とする管理装置(ホールコンピュータ50)としても良い。これによれば、変更対象遊技機の貸与単価変更の履歴と共に、変更前遊技データ,変更後遊技データ,及び平均遊技データが出力されるので、変更対象遊技機の取り扱い方を適切に検討することができる。