JP7007899B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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Description
図1は遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6(入力手段、遊技情報特定手段、管理手段)と接続されている。遊技場にはPOSや残金精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残金精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
(1)第1始動口24は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)、第2始動口25は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)であり、各始動口24,25への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部18にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば機種Bであればラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な値となり、遊技性も異なる。
・アウト信号=消費玉を回収するアウトB0Xから出力される消費価値(アウト、遊技情報)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
・セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ、遊技情報)を特定可能な信号。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。また、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがあるが、入賞から出力までのタイムラグを極力省くため後者を採用することが望ましい。
・スタート信号=遊技機1から出力される始動入賞(S入賞)により変動(作動)する特図表示部18(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)、及びスタート(スタート処理数、単位遊技数)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じてスタート処理を特定する。
・S入賞信号=遊技機1から出力されるS入賞(始動入賞、単位遊技)を特定可能な信号。始動入賞時に出力されるので信号入力に応じて始動入賞を特定する。尚、スタートとS入賞とのいずれか一方のみを管理する等、兼用して管理対象としても良い。
・状態信号=遊技機1から出力される大当り信号、特別状態信号(単独特定状態である期間を示す単独特定期間を特定可能な遊技信号)、高確信号(第2特別状態である期間を示す第2特別期間、及び単独特定状態である期間を示す単独特定期間を特定可能な遊技信号)、及びRUSH信号(第1特別状態である期間を示す第1特別期間、及び第2特別状態である期間を示す第2特別期間を特定可能な遊技信号)に区分され、各状態に対応した期間にてレベル出力される。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦13が押下されると(貸出操作、対価付与操作)、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(貸出処理、対価付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引落とす。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
さて、遊技機1からは遊技状態を特定可能な複数種類の状態信号が出力されるが、状態信号がONとなる期間と各遊技状態とが1:1で対応していないため、遊技機1の遊技状態を直接特定することはできない。このため、管理装置6は、次のようにして遊技機1から出力される状態信号に応じて遊技状態を特定(以下、状態特定)するようにしている。
図5は、RUSHを大当り確率が向上した高確率状態(特別状態、以下、高確)の一部で発生可能であり、その他にRUSHが発生しない高確と時短、大当りを発生可能であり、いずれでもない場合に通常状態に制御される遊技機であって上記した複数種類の状態信号を出力可能な遊技機(第1遊技機)を管理対象とした場合における遊技機1や管理装置6における遊技状態に関わる特定結果と、各状態において特定した遊技情報の区分先をタイムチャートで示している。
図6は、RUSHが高確の一部で発生可能であるが、高確中に一定条件(例えば所定の図柄変動数(例えば100回)を消化する)が成立した場合にRUSHに移行可能な遊技機で、その他にRUSHが発生しない時短と、大当りとを発生可能であり、いずれでもない場合に通常状態に制御される遊技機を管理対象とした場合における遊技機や管理装置6における遊技状態に関わる特定結果をタイムチャートで示している。
即ち、図8、9は例えば機種Aの各状態において特定した遊技情報である素データを示しており、例えばRUSH中に特定したアウトは、全体、甘中、高確、RUSHにおけるアウトとして計上する。
尚、「平均」は機種Aを対象とした遊技機平均である。
・遊技機ID=遊技機1の識別情報、所謂台番なので、以下台番とする場合がある
・モード=遊技機1に設定された遊技機設定値(別途操作入力等により特定)
・アウト=アウト信号により特定される遊技機1にて消費された遊技価値
・セーフ=セーフ信号により特定される遊技機1への入賞に応じて付与された遊技価値
・全体、通常=全体は全ての状態が対象、通常は通常状態が対象。
・T1、特T1=T1は全ての大当りが対象、特T1は特定の条件を満たす(例えばT1Yに対して設定される基準範囲(例えば800~1500)内のT1Yとなった)大当りである特定大当りが対象。
・甘中~RUSH=甘中(第2特別情報)は、以下の高確と時短との双方が対象、高確(第2特別情報)は高確率状態(単独確変や小当りRUSHを含む)が対象、時短(単独特定情報)は時短状態が対象、RUSH(第1特別情報)は小当りRUSHとなる高確率状態が対象である。
・スタート=スタート信号により特定される遊技機1における役物の作動回数
・S入賞=S入賞信号により特定される始動入賞回数
・大当り数=大当り信号により特定される大当り数
・突入数=各状態に突入した回数で、各状態に突入した際に計数される。
・売上玉=売上信号により特定される対応する貸出機にて貨幣価値を対価として付与された遊技価値(貸出玉数、対価付与価値)
また、図1に示す払出ノズル31の再プレイ用とは遊技者が当該営業日に獲得した獲得玉を払戻す再プレイを指し、この再プレイ玉は売上玉に含める必要はない。
図10,11は、管理装置6が管理する機種Aの遊技集計情報であり、各項目は次のように定義されている。
尚、「平均」は機種Aを対象とした遊技機平均で、図5の「合計」の対応値である。
・出率(付与率、付与情報)=状態別の出率であって、各状態におけるセーフ÷アウトであり、「通常」はベース、「甘中」はBAとも言う。除RUSHと比較してRUSHの出率が高いことから、BAは両者を混合したデータとなっていることが把握できる。
・除RUSH(非第1特別期間)=甘中の内、RUSHを除いた状態、即ち、RUSHでない高確(第2特別期間)と時短(単独特定期間)とが対象。
尚、図8,9同様に、高確と時短とを区分(第2区分)して出率や平均S等を管理しても良い。
・平均S入賞(単位遊技情報)=始動入賞数の頻度の割合
尚、以下では通常中の平均SをS、平均S入賞をS1、甘中の平均SをSA、平均S入賞をS1Aとも言う。除RUSH(非第1特別情報)とRUSH(第1特別情報)とを比較した場合、平均S入賞は大差ないが平均Sは若干異なる。これは、RUSHは除RUSHと比較してリーチを少なくすることで遊技性を高めているため平均図柄変動時間が短くなる傾向に基づくものである。
・T1Y=平均大当り中出玉数で、(T1セーフ-T1アウト)÷合計大当り数の演算値を示す遊技情報。
・T10=平均大当り中アウトで、T1アウト÷合計大当り数の演算値を示す遊技情報。
尚、合計大当り数=通常大当り数+甘中大当り数。また、以下も含め、説明の都合上、T1におけるセーフをT1セーフとするように状態+項目名にて遊技情報を表す。
・特T10=特定大当りを対象としたT10で、特T1アウト÷特定大当り数の演算値を示す遊技情報。
・T2Y=RUSHを対象とした平均出玉数で、(RUSHセーフ-RUSHアウト)÷RUSH突入数の演算値を示す遊技情報。RUSHは大当りが発生した際に終了するため、RUSHにおける大当り確率の低い、即ち、モードが低い遊技機の方がT2Yが大きくなる傾向があり、遊技者に提示すれば設定推測の一助となる。
・TS(TS情報)=状態別の1回の大当りに対する平均スタートで、スタート÷大当り数の演算値を示す遊技情報。
・初当り=TSにおける状態別の内、通常と時短が対象となる期間(初当り期間)。つまり、初当りが遊技機1における通常の大当り確率(初当り情報)、単独確変とRUSHとが対象となる期間である高確(特別期間)が確変の大当り確率(特別情報)といったようにそれぞれ対象となる全ての状態に対応するため、遊技者に提示することでモード推測の一助になる。
尚、TSは逆数として大当り確率を示す情報としても良い。また、以下では初当りTSをTS、高確TSをTSAとも言う。
・Bサ(付与情報)=通常時の差玉数で、通常アウト-通常セーフの演算値を示す遊技情報。
・客滞率=売上玉に対するBサの割合で、Bサ÷売上玉の演算値を示す遊技情報。
・粗利=遊技に応じた遊技場側の営業利益で、売上額-獲得玉×貸単価×原価率の演算値を示す遊技情報。
尚、獲得玉(獲得価値)=売上玉+セーフ-アウト、売上額=売上玉×貸単価、貸単価=4円、原価率=90%にて演算。
・玉粗利=アウト1当りの粗利で、粗利÷アウトの演算値を示す遊技情報。
・営業割数=実際の売上額(売上玉)に対する遊技場側の損益額(損失玉)の割合で、獲得玉÷売上玉の演算値を示す遊技情報。
図12は、例えば1番台について設定したモードにより遊技情報を区分して集計したモード別集計の例示である。台数はモードが設定された延べ台数を示し、本実施形態では営業中にはモードが変更されない想定なので、モード1は48日、モード2は28日といったように営業日単位で遊技情報を振分けて、モード別に遊技情報を集計している。
図13は遊技履歴を示しており、各項目は次のように定義されている。
・時刻=レコードに対応する時刻で、大当り発生時刻または甘中終了時刻または現在時刻。各レコードは大当りまたは甘中が終了した場合に作成されるため、大当りが発生すれば大当り発生時刻、発生しなければ甘中終了時刻が時刻となる。また、最終レコードは次のレコードの特定前なので現在時刻となるが、レコードに対応していればレコード作成時刻のようにどのような時刻を対象としても良い。
・状態=通常、高確、RUSH、時短の内、対応する状態。
・アウト、Bサ、売上額、S、T1Y=図8にて説明した通りだが、RUSHにおけるBサは演算上、T2Yの反数(正負を逆にした値)となる。また、T1Yは大当りが発生しなかった場合に空欄となるので、T1Yに数値が示されるレコードにて大当りが発生し、状態を参照することでいずれの状態にて発生した大当りかを特定可能としている。
以上の動作により、通常状態から大当り、RUSH、高確、時短のいずれかとなった場合は、その優先順位で遊技状態を特定することができる。
以上の動作により、大当り終了後にRUSH、高確、時短、通常のいずれかとなった場合は、その優先順位で遊技状態を特定することができる。
また、RUSH信号の入力終了後に(S10:YES)、高確信号を入力検知した場合は(S11:YES)、遊技状態を高確と特定してから(S12)、高確待機フローに移行する。
また、RUSH信号を入力検知した場合は(S8:YES)、遊技状態をRUSHと特定してから(S9)、RUSH待機フローに移行する。
管理装置6は、RUSHが発生する遊技機を管理対象とした場合であっても、RUSHに対応する第1特別情報と、RUSHではない単独高確に対応する第2特別情報とを区分可能に管理するため、RUSHの発生状況に応じて特別状態における遊技情報に影響が生ずる虞を低減できる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
甘中として、高確、時短、RUSHの3区分、或いは高確、時短の2区分となる遊技機を例示したが、時短を除く高確、RUSHの2区分や高確を除く時短、RUSHの2区分に甘中を区分する遊技機を管理対象もしても良く、この場合は時短、或いは高確とRUSHとを区分して管理すれば良い。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。尚、この場合もサーバにて操作入力により入力された設定値となる。また、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良いし、適宜採用しない項目を設けても良い。また、識別出力についても例示した以外に記号を付ける等、どのような出力態様としても良く、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
Claims (4)
- 始動入賞した場合に多量の遊技価値を獲得可能な大当りを発生させるための単位遊技を行い、当該単位遊技の結果に応じて大当りと、当該大当りよりも少量の遊技価値を獲得可能な小当りとを発生可能である一方、当該大当りを発生させるための条件である大当り条件が通常状態よりも遊技者にとって有利となる特別状態を発生可能であり、更に当該特別状態として小当りを発生させるための小当り条件が通常状態よりも遊技者にとって有利である第1特別状態と、当該第1特別状態よりも小当り条件が遊技者にとって有利でない第2特別状態と、遊技価値の付与率が通常状態よりも遊技者にとって有利である特定状態であって前記大当り条件が前記特別状態よりも遊技者にとって有利ではない単独特定状態と、を発生可能である遊技機の遊技情報を管理対象とする遊技場用システムであって、
前記遊技機側から出力される遊技情報を特定可能な遊技信号として、少なくとも前記第1特別状態である期間を示す第1特別期間と、前記第2特別状態である期間を示す第2特別期間と、前記単独特定状態である期間を示す単独特定期間、大当り数、大当りである期間を示す大当り期間、及び単位遊技が行われた回数を示す単位遊技数を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された遊技信号により前記大当り数と前記単位遊技数とを特定する遊技情報特定手段と、
前記第2特別期間には対応しないが前記第1特別期間には対応する遊技情報である第1特別情報と、前記第2特別期間に対応する遊技情報である第2特別情報とを区分可能に管理する一方、
前記単位遊技数と前記大当り数との関係性を示すTS情報を、
前記大当り期間、前記第1特別期間、及び前記第2特別期間を含まない期間であって、通常状態、或いは前記単独特定状態である期間を示す初当り期間に対応した初当り情報と、
前記第1特別期間、及び前記第2特別期間が含まれる特別期間に対応した特別情報と、に区分して管理する管理手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記特別状態は、前記特定状態でもあり、
前記管理手段は、前記単独特定期間に対応した遊技情報である単独特定情報を、前記第1特別情報、及び前記第2特別情報と区分可能に管理することを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。 - 前記特別状態は、前記特定状態でもあり、
前記入力手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号として、遊技に使用された遊技価値を示すアウト、及び遊技に応じて遊技者に付与された遊技価値を示すセーフを特定可能な遊技信号を入力し、
前記遊技情報特定手段は、前記入力手段により入力された遊技信号によって、前記アウト、前記セーフ、及び前記単位遊技数の少なくとも1つを特定し、
前記管理手段は、前記アウトと前記セーフとの関係性を示す付与情報、及び前記アウトと前記単位遊技数との関係性を示す単位遊技情報の内、少なくとも一方を対象として、
前記第2特別期間と前記単独特定期間とは含まれるが前記第1特別期間は含まれない非第1特別期間に対応した非第1特別情報と前記第1特別情報とに区分する第1区分、
並びに前記単独特定期間に対応した遊技情報である単独特定情報と前記第1特別情報と前記第2特別情報とに区分する第2区分の内、少なくとも一方により区分して管理することで、前記第1特別情報と前記第2特別情報とを区分可能に管理することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技場用システム。 - 前記単独特定状態、前記第1特別状態、及び前記第2特別状態を発生可能であり、当該発生可能なそれぞれの遊技状態について対応する期間を特定可能な遊技信号を出力対象とする第1遊技機と、
前記単独特定状態、前記第1特別状態、及び前記第2特別状態の内、少なくとも複数の遊技状態を発生可能な遊技機であって、当該発生可能な遊技状態のいずれであるかは特定不能だが、少なくともいずれかの遊技状態である期間を示す第2総合特別期間を特定可能な遊技信号を出力対象とする第2遊技機と、を管理対象とし、
前記入力手段は、前記第1遊技機側から出力される前記単独特定状態、前記第1特別状態、及び前記第2特別状態のそれぞれに対応する期間を特定可能な遊技信号を入力する一方、前記第2遊技機側から出力される前記第2総合特別期間を特定可能な遊技機信号を入力し、
前記管理手段は、前記第2遊技機について前記第2総合特別期間に対応した第2総合特別情報を管理する一方、前記第1遊技機については、単独特定情報である期間を示す単独特定期間に対応した遊技情報である単独特定情報、前記第1特別情報、及び前記第2特別情報を区分して管理すると共に、単独特定期間、前記第1特別期間、及び前記第2特別期間とが含まれる第1総合特別期間に対応した遊技情報である第1総合特別情報を管理することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の遊技場用システム。
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