JP7117217B2 - 遊技場用システム - Google Patents
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Description
しかしながら、RUSHをRUSHではない遊技状態と区別せずに管理すると、RUSHの発生状況に応じて甘モード中の出率のような遊技情報に影響が生じ、遊技機の遊技情報を管理することが今一歩難しくなる虞がある。
図1は遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2及び情報表示装置3が設置されている。遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6(管理手段、シミュレート手段)と接続されている。遊技場にはPOSや残金精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残金精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
遊技機1(機種A)は以下のように動作する。
(b)30回転まではRUSH、それ以降は単高(単甘)
(c)5回転までは単高(単甘)、それ以降はSRUSH
(d)ST終了まで単高(単甘)
以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば機種BであればRUSHの発生条件が異なる等、機種に応じて様々な値となり、遊技性も異なる。
・アウト信号=消費玉を回収するアウトB0Xから出力される消費価値(アウト、遊技情報)を特定可能な信号(稼動信号)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
情報表示装置3は、中継装置4を介して遊技機1側から出力される遊技信号を入力することで各遊技状態の遊技情報を管理して表示する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦13が押下されると(貸出操作、対価付与操作)、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1から払出し(貸出処理、対価付与処理)、レートに応じた対価分を残高から引落とす。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
・遊技機ID=遊技機の識別情報であり、所謂台番なので、以下台番と言う場合がある。
・モード=遊技機に設定された遊技機設定値(別途操作入力等により特定)
・アウト=アウト信号により特定される遊技機にて消費された遊技価値
・セーフ=セーフ信号により特定される遊技機への入賞に応じて付与された遊技価値
・全体、通常、T1=全体は全ての状態、通常は通常状態、T1は大当り状態が対象である。
・スタート=スタート信号により特定される遊技機における役物の作動回数。尚、S入賞信号により特定される始動入賞回数をスタートの代わりに、或いは加えてスタート同様に管理しても良い。
・大当り数=大当り信号により特定される大当り数
・突入数=各状態に突入した回数で、各状態に突入した際に計数される。
尚、本実施形態では説明の都合上、所謂貯玉に基づく再プレイシステムのない遊技場を前提としているが、再プレイシステムのある遊技場であれば、売上玉に再プレイ玉を含めて演算することが望ましい。
また、図1に示す払出ノズルの再プレイ用とは遊技者が当該営業日に獲得した獲得玉を払戻す再プレイを指し、この再プレイ玉は売上玉に含める必要はない。
・出率(付与情報)=状態別の出率で、各状態におけるセーフ÷アウトの演算値を示す遊技情報である。「通常」はベース、「甘中」はBAとも言う。以下の単甘と比較してRUSHやSRUSHの出率が高いことから、BAはそれらを混合したデータとなっていることが把握できる。
・単甘=甘中の内、RUSH分を除いた状態、即ち、RUSH分でない甘中が対象。
尚、図6,7同様に、更に高確と時短とを区分して出率や平均S等を管理しても良い。
尚、以下では通常中の平均SをS、甘中の平均SをSAとも言う。単甘とRUSHやSRUSHとを比較した場合、平均Sに差が生じている。これは、RUSHは単甘と比較してリーチを少なくすることで遊技性を高めているため平均図柄変動時間が短くなる傾向に基づくもので、SRUSHは更に平均図柄変動時間が短くなる傾向に基づくものである。
・T1Y=平均大当り中出玉数で、(T1セーフ-T1アウト)÷合計大当り数の演算値を示す遊技情報。尚、平均大当り中アウトであるT1Oとして、T1アウト÷合計大当り数の演算値を示す遊技情報を管理しても良い。
尚、合計大当り数=通常大当り数+甘中大当り数。また、以下も含め、説明の都合上、T1におけるセーフをT1セーフといったように状態+項目名にて遊技情報を表す。
ここで、単高については状態別のアウトやセーフを特定していないが、高確-(RUSH+SRUSH)にてそれぞれ特定可能である。
・TS、初当り=TSは状態別の1回の大当りに対する平均スタートで、スタート÷大当り数の演算値を示す遊技情報である。初当りは通常と時短が対象。つまり、初当りが遊技機における通常の大当り確率、高確が確変の大当り確率がそれぞれ対象となる全ての状態に対応するため、遊技者に提示することでモード推測の一助になる。
TSは逆数として大当り確率を示す情報としても良い。また、以下では初当りTSをTS、高確TSをTSAとも言う。
・Bサ、客滞率=Bサは通常時の差玉数で、通常アウト-通常セーフの演算値を示す遊技情報。客滞率は売上玉に対するBサの割合で、Bサ÷売上玉の演算値を示す遊技情報である。
尚、獲得玉(獲得価値)=売上玉+セーフ-アウト、売上額=売上玉×貸単価、貸単価=4円、原価率=75%にて演算
・営業割数=実際の売上額(売上玉)に対する遊技場側の損益額(損失玉)の割合で、獲得玉÷売上玉の演算値を示す遊技情報である。
一方、平均Sや出率等の実績値やスペック値に基づいてシミュレートした想定値を遊技者に提供することは、遊技者が遊技機を選択する場合の手助けとなる。
「数値」は予め任意に設定される基準値で、「数値」にて示されるスタート分の遊技を行った場合に増減する玉数の理論値を例示するものである。
同様に、甘中での「数値」として「150」を採用しているが、これも、甘中が終了した際に、遊技者がどれだけ玉が増加するのかを気にするからである。
図12は遊技履歴を示しており、各項目は次のように定義されている。
・時刻=レコードに対応する時刻で、大当り発生時刻または甘中終了時刻または現在時刻。
・アウト、Bサ、売上額、S、T1Y、T2Y=図6~図9にて説明した通りだが、T2YはRUSH分のみ示している(Bサの反数(正負を逆にした値となる)。また、T1Yは大当りが発生しなかった場合に空欄となるので、T1Yに数値が示されるレコードにて大当りが発生し、状態を参照することでいずれの状態にて発生した大当りかを特定可能としている。また、総T2Yは甘中となってから甘中が終了するまでのT2Yの総計を示すが、10:57のBサ10のように同じ甘中に-となるT2Yがある場合も含めている。
以上の動作により、通常状態から大当り、SRUSH、RUSH、単高、時短のいずれかとなった場合は、その優先順位で遊技状態を特定することができる。
以上の動作により、大当り終了後にSRUSH、RUSH、単高、時短、通常のいずれかとなった場合は、その優先順位で遊技状態を特定することができる。
また、SRUSH信号の入力終了後に(S17:YES)、RUSH信号を入力検知した場合は(S6:YES)、遊技状態をRUSHと特定してから(S11)、リターン後、RUSH待機フローに移行する。
また、大当り信号を入力検知することなくSRUSH信号を入力検知した場合は(S15:YES)、遊技状態をSRUSHと特定してから(S16)、SRUSH待機フローに移行する。
また、大当り信号を入力検知することなくSRUSH信号を入力検知した場合は(S15:YES)、遊技状態をSRUSHと特定してから(S16)、SRUSH待機フローに移行する。
また、大当り信号を入力することなくSRUSH信号を入力検知した場合は(S15:YES)、遊技状態をSRUSHと特定してから(S16)、SRUSH待機フローに移行する。
管理装置6は、特別状態として単高、RUSH、SRUSHの3区分を採用して遊技情報を区分して管理するため、小当りRUSH状態としてRUSHとSRUSHとが発生する遊技機を管理対象とした場合であっても適切に遊技情報を管理可能となる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
甘中として、単高、時短、RUSH、SRUSHの4区分となる遊技機を例示したが、時短を除く単高、RUSH、SRUSHの3区分や単高を除く時短、RUSH、SRUSHの3区分に甘中を区分する遊技機を管理対象としても良く、この場合は時短、或いは単高とRUSHやSRUSHとを区分して管理すれば良い。
通常や単高にて小当りを発生しない遊技機に対応しても良い。即ち、「小当り条件が通常状態よりも有利な」は、通常状態では小当りは発生しないが小当りが発生しないことで有利とする場合も含む概念である。
時短単独であっても玉持ちが良くなることから、時短単独は大当りを発生させる条件が有利である特別状態に含まれる概念である。
機種としては、例えばレート別やフロア別に機種をグループ化する等、どのような区分により機種を構成しても良い。
調整情報としてモードを例示したが、出率を調整するための情報であれば、例えば入賞口の入賞率を調整するために釘の角度等を調整し、その調整度合いを示す情報を調整情報としても良い。
Claims (4)
- 始動入賞した場合に単位遊技を行い、当該単位遊技の結果に応じて大当りと、当該大当りよりも少量の遊技価値を獲得可能な小当りとを発生可能である一方、当該大当りを発生させるための条件である大当り条件が通常状態よりも遊技者にとって有利となる特別状態を発生可能であり、当該特別状態として前記小当りを発生させるための小当り条件が通常状態よりも有利な第1小当り特別状態と、当該第1小当り特別状態よりも小当り条件が遊技者にとって更に有利な第2小当り特別状態と、を発生可能である遊技機の遊技情報を管理対象とする遊技場用システムであって、
前記遊技機側から出力される遊技信号により前記第1小当り特別状態である期間を示す第1小当り期間と、前記第2小当り特別状態である期間を示す第2小当り期間と、前記特別状態である期間であって前記第1小当り期間でも前記第2小当り期間でもない期間を示す通常特別期間とを特定し、前記通常特別期間に対応する通常特別情報と、前記第1小当り期間に対応する第1小当り情報と、前記第2小当り期間に対応する第2小当り情報とを区分可能に管理する管理手段と、
前記特別状態が所定の基準値分の始動入賞を得るまで継続した場合におけるシミュレート情報を演算対象としたシミュレート処理を行うシミュレート手段と、を備え、
前記管理手段は、前記遊技機側から出力される遊技信号により特定可能な遊技に使用された遊技価値を示すアウト、遊技に応じて付与された遊技価値を示すセーフ、及び単位遊技が行われた回数を示す単位遊技数により、前記アウトと前記セーフとの関係性を示す付与情報、及び前記アウトと前記単位遊技数との関係性を示す単位遊技情報を対象として前記第1小当り情報、及び前記第2小当り情報を管理し、
前記シミュレート情報は、前記第1小当り情報、及び前記第2小当り情報として管理される前記付与情報と前記単位遊技情報とにより特定可能な遊技情報であって、前記第1小当り期間、及び前記第2小当り期間にそれぞれ対応して特定される遊技情報であることを特徴とする遊技場用システム。 - 前記遊技機は、出率に関わる調整情報を変更可能な遊技機であり、
前記シミュレート手段は、前記調整情報に対応して設定された基準値にて前記シミュレート処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。 - 前記管理手段は、前記付与情報、及び前記単位遊技情報の内、少なくとも一方を対象として、前記通常特別情報、前記第1小当り情報、及び前記第2小当り情報を管理することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技場用システム。
- 前記管理手段は、前記第1小当り期間、または前記第2小当り期間である総小当り期間に対応する遊技情報を管理することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技場用システム。
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