JP2005065867A - 遊技機解析システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊戯機の遊技中の事象毎に出玉、発生確率、ベースなどを分析可能とし、さらに、これらの分析結果をベースに営業予測を可能とする遊戯機解析システムを提供することである。
【解決手段】 パチンコ遊技機2から、時系列に沿った遊技状態とその遊技状態回数に関する情報を含む遊技状態情報と遊技状態毎の出玉計数情報と大当スタート回数を読み出して第1のデータベース23,24に格納するデータ入力部5と、第1のデータベース23,24から遊技状態情報に含まれる大当状態回数と、大当スタート回数を読み出して大当確率を演算して第2のデータベース25に格納する確率解析部9と、第1のデータベース23,24から遊技状態情報と出玉計数情報を読み出し、遊技状態に対応する大当ベースと通常ベースを演算して第3のデータベース25に格納するベース解析部10を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技機の出玉状況を解析するシステムであって、特には、出玉状況をベースに将来予測をも解析し得る遊技機解析システムに関する。
パチンコ台やスロット台などの遊技機を設置する遊技場(ホール)では、何百、何千という遊技機を管理しながら営業している。
これらの遊技機の稼動状態を把握しながら、出玉状況をチェックし、集客状態を維持しながら利益を確保するのは、非常に困難を極め、また従業者の多大な労力を必要とする。さらに、遊戯機の出玉を制御する大当たり確率や確変確率などソフトウェア上の設計値は、確率で設定がなされているものの、あくまでランダムな状況で発生しばらつきを生じるため、大当たりや確変の発生確率や出玉率などについては常にある程度のばらつきを考慮しなければならない。
さらに、ホールの客の出玉に関する感度は高く、近年は情報伝達手段の発達も伴って客足の増減は瞬時に変化することも多く、ホールの経営に大きな影響を与えていた。
そこで、従来よりホールの管理システムや遊技傾向分析システムなどが開発されており、遊技機の出玉状況などを解析して遊技機の管理に供されている。
例えば、特許文献1には、「パチンコホール管理システム」として、パチンコホールに設置されたパチンコ機に入賞の発生や貸出玉数、賞球数などの遊技状態をパチンコ機毎に検知する検知手段と、遊技状態を所定時間毎に分析する分析手段と、出力手段を備えるもの管理システムの開示がある。このパチンコホール管理システムの分析手段は、評価値算出手段と指標算出手段を設けて、パチンコホールの利益を評価するための利益評価値と入賞のし易さを所定時間毎に算出して、経験や勘に頼ることなく始動入賞数やベース等のパラメータを適切に調整でき、営業利益が向上するパチンコホールを提供している。
また、特許文献2には、「遊技機の機種別管理システム」として、遊戯機種などの情報を管理する管理部とホールコンピュータや端末手段を備えた店舗をインターネットで接続可能として、このインターネット上にパチンコ及びスロット遊戯機を管理分析可能な機種別管理ソフトを備えた外部サーバを設けて、遊戯機を機種別に管理するシステムが開示されている。
さらに、特許文献3には、「遊戯傾向分析システム」として、遊技者を会員登録し、その会員が利用した遊技機の遊戯傾向と遊技を行ったときの個別の遊戯傾向とを比較分析し、その会員の特有の遊技傾向を個別に提供するシステムが開示されている。
特開平9−299577号公報 特開2002−210184号公報 特開2002−78939号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、セーフ玉やアウト玉の数のカウントや始動口への入賞や大入賞口への入賞が検知されて始動入賞数やベースなどのデータが作成されるものの、それらは遊戯機の状態毎によるものではなく全体分析によるものである。すなわち、総量としてセーフ玉がいくつあり、アウト玉がいくつあったか、また、始動入賞回数が何回あって、全体としてベースはいくつであったかという分析に留まっている。
実際の遊戯機では、大当たり(大入賞)時、確変時、通常時など遊戯機が置かれる状況によって出玉が異なる。出玉を調整するための釘は、それぞれの事象毎に関連する釘も異なるため、各々の事象について細かな解析を行わなければ、それぞれの状況を発生させる釘を独立して調整することが困難である。
また、全体的な分析によって、釘を調整してしまうと結局大雑把な調整しかできず、営業予測の精度も低くなってしまう。
特許文献2については、各店舗における各遊戯機毎のスタート回数、特賞外の出玉数、特賞中の出玉数、特賞間のスタート回数及び出玉率を分析しているが、通常時における出玉に関する分析はなく、また、これらの事象に関する発生確率やベースに関する分析がなく、個別の事象の分析と全体的な営業予想を行うための分析を関連付けるものがない。
また、特許文献3においては、遊技者を会員として会員毎の遊技傾向を分析するものであり、遊戯機毎の遊技状況の分析やホール側の営業利益などの分析を行うものではない。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、遊戯機の遊技中の事象毎に出玉、発生確率、ベースなどを分析可能とする遊戯機解析システムを提供し、さらに、これらの分析結果をベースに営業予測を可能とする遊戯機解析システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である遊技機解析システムは、遊技状態として少なくとも大当状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機から、そのパチンコ遊技機を認識可能な認識情報とパチンコ遊技機の時系列に沿った遊技状態とその遊技状態回数に関する情報を含む遊技状態情報と遊技状態毎の出玉計数情報と大当スタート回数を読み出して第1のデータベースに格納するデータ入力部と、第1のデータベースからパチンコ遊技機の認識情報に対応させて遊技状態情報に含まれる大当状態回数と、大当スタート回数を読み出して大当確率を演算して第2のデータベースに格納する確率解析部と、第1のデータベースから認識情報をキーとして遊技状態情報と出玉計数情報を読み出し、遊技状態に対応する大当ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納するベース解析部とを有するものである。
また、請求項2記載の発明である遊技機解析システムは、遊技状態として少なくとも大当状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機から、そのパチンコ遊技機を認識可能な認識情報と前記パチンコ遊技機の時系列に沿った遊技状態とその遊戯状態回数に関する情報を含む遊戯状態情報と前記遊技状態毎の出玉計数情報とを読み出して第1のデータベースに格納するデータ入力部と、第1のデータベースから認識情報をキーとして遊技状態情報と出玉計数情報を読み出し、遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納するベース解析部と、第3のデータベースから認識情報をキーとして遊技状態に対応するベースの和から出玉率を演算して第4のデータベースに格納する出玉率解析部とを有するものである。
請求項3記載の発明である遊技機解析システムは、遊技状態として少なくとも大当状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機から、そのパチンコ遊技機を認識可能な認識情報とパチンコ遊技機の時系列に沿った遊技状態とその遊戯状態回数に関する情報を含む遊戯状態情報と遊技状態毎の出玉計数情報と大当スタート回数とを読み出して第1のデータベースに格納するデータ入力部と、第1のデータベースから認識情報をキーとして遊技状態情報と出玉計数情報を読み出し、遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納するベース解析部と、第3のデータベースから認識情報をキーとして遊技状態に対応する大当ベースを大当スタート回数で除した大当スタート係数を演算して第5のデータベースに格納するスタート係数解析部とを有するものである。
請求項4記載の発明である遊技機解析システムは、請求項1記載の遊技機解析システムにおいて、パチンコ遊技機に設置される基板に記憶されたパチンコ遊技機の遊技状態情報をクリアした直後の大当確率を格納する第6のデータベースと、この第6のデータベースからクリア大当確率を読み出し第2のデータベースから認識情報をキーとして大当確率を読み出しその差分を取って予想大当確率を演算し第7のデータベースに格納する第1の予想解析部とを有するものである。
請求項5記載の発明である遊技機解析システムは、請求項3記載の遊技機解析システムにおいて、パチンコ遊技機のクリア直後の大当スタート係数を格納する第8のデータベースと、パチンコ遊技機の大当スタート釘のゲージ情報を認識情報に対応させて格納する第9のデータベースと、ゲージ情報を第9のデータベースから認識情報をキーとして読み出して予想大当スタート回数を演算し第10のデータベースに格納する第2の予想解析部と、第8のデータベースからクリア大当スタート係数を読み出し第5のデータベースから認識情報をキーとして大当スタート係数を読み出しその差分に第10のデータベースから認識情報をキーとして予想大当スタート回数を読み出して積を取って予想大当ベースを演算して第11のデータベースに格納する第3の予想解析部とを有するものである。
請求項6記載の発明である遊技機解析システムは、請求項5記載の遊技機解析システムにおいて、第8のデータベースからクリア大当スタート係数を読み出し第10のデータベースから予想大当スタート回数を認識情報をキーとして読み出して積を取ってクリア直後の予想大当ベースを演算して第12のデータベースに格納する第4の予想解析部とを有するものである。
請求項7記載の発明である遊技機解析システムは、請求項2記載の遊技機解析システムにおいて、パチンコ遊技機が設置されるホールにおいて統計的に予め求められたホール玉単価係数と仮定玉単価を格納する第13のデータベースと、第4のデータベースから認識情報をキーとして読み出した複数台に係る出玉率の平均値と、第13のデータベースから読み出したホール玉単価係数と仮定玉単価を用いて予想割数を演算する第5の予想解析部とを有するものである。
請求項8記載の発明である遊技機解析システムは、請求項7記載の遊技機解析システムにおいて、第3のデータベースから認識情報をキーとして読み出された通常ベースと第12のデータベースから読み出されたクリア予想大当ベースとの和を取ってクリア直後の予想出玉率を演算して第14のデータベースに格納する第6の予想解析部と、パチンコ遊技機が設置されるホールにおいて統計的に予め求められたホール玉単価係数と仮定玉単価を格納する第13のデータベースと、第14のデータベースから読み出したクリア予想出玉率と第13のデータベースから読み出したホール玉単価係数と仮定玉単価を用いてクリア直後の予想割数を演算する第7の予想解析部とを有するものである。
請求項9記載の発明である遊技機解析システムは、請求項7記載の遊技機解析システムにおいて、パチンコ遊技機が、遊技状態として少なくとも大当状態と確変状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機であって、ベース解析部は遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと確変ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納し、出玉率解析部は、第3のデータベースから認識情報をキーとして遊技状態に対応する大当ベースと確変ベースと通常ベースの和から出玉率を演算して第4のデータベースに格納し、第4のデータベースから認識情報をキーとして読み出した複数台に係る出玉率の平均値と、第13のデータベースから読み出したホール玉単価係数と仮定玉単価を用いて予想割数を演算する第5の予想解析部とを有するものである。
請求項10記載の発明である遊技機解析システムは、請求項8記載の遊技機解析システムであって、パチンコ遊技機が、遊技状態として少なくとも大当状態と確変状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機であって、ベース解析部は遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと確変ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納し、第8のデータベースはパチンコ遊技機のクリア大当スタート係数とクリア直後の確変スタート係数を格納し、第9のデータベースはパチンコ遊技機の大当スタート釘と確変スタート釘のゲージ情報を認識情報に対応させて格納し、第2の予想解析部はゲージ情報を第9のデータベースから認識情報をキーとして読み出して予想大当スタート回数と予想確変スタート回数を演算し第10のデータベースに格納し、第4の予想解析部は、第8のデータベースからクリア大当スタート係数を読み出し第10のデータベースから予想大当スタート回数を認識情報をキーとして読み出して積を取ってクリア予想大当ベースと、第8のデータベースからクリア確変スタート係数を読み出し第10のデータベースから予想確変スタート回数を読み出して積を取ってクリア直後の予想確変ベースとを演算して第12のデータベースに格納し、第6の予想解析部は、第3のデータベースから認識情報をキーとして読み出された通常ベースと第12のデータベースから読み出されたクリア予想大当ベースとクリア予想確変ベースとの和を取ってクリア予想出玉率を演算して第14のデータベースに格納し、第7の予想解析部は第14のデータベースから読み出したクリア予想出玉率と第13のデータベースから読み出したホール玉単価係数と仮定玉単価を用いてクリア予想割数を演算するものである。
請求項11記載の発明である遊技機解析システムは、請求項6に記載された遊技機解析システムにおいて、第3の予想解析部と第4の予想解析部に接続され予想大当りベースとクリア予想大当りベースを読み出して、携帯端末に備えられた表示画面に予想大当りベースとクリア予想大当りベースを表示するデータ通信部を備えるものである。
請求項12記載の発明である遊技機解析システムは、請求項8に記載された遊技機解析システムにおいて、第5の予想解析部と第7の予想解析部に接続され予想割数とクリア予想割数を読み出して、携帯端末に備えられた表示画面に予想割数とクリア予想割数を表示するデータ通信部を備えるものである。
請求項1乃至請求項3に記載の遊技機解析システムにおいては、少なくとも大当状態と通常状態を備える遊戯機の出玉、発生確率、ベース、出玉率や大当スタート係数をそれぞれの状態毎に解析することができ、精度の高い状況分析と営業予測を実施することができる。
請求項4及び請求項5に記載の遊技機解析システムにおいては、少なくとも大当状態と通常状態を備える遊戯機に対して、遊戯機の基板において蓄積されている大当状態の記憶をそのままにして蓄積された大当状態の発生状況に影響を受ける場合の将来的な発生確率とした場合と、基板に蓄積されている大当状態の記憶をクリアすることで予め記憶されている設計上の大当状態の発生確率を将来的な発生確率とした場合の、発生確率の差分を取ることで、将来の大当状態の予想確率や予想ベースを解析することができる。
請求項6に記載の遊技機解析システムにおいては、基板の蓄積された大当状態の記憶をクリアした場合と、しない場合の大当たりの予想ベースを比較して解析することができる。従って、ホール経営者は、ホールの客足の状況などを判断しながら、基板に蓄積された記憶をクリアするか否かの判断を行うことができる。
請求項7に記載された遊技機解析システムにおいては、少なくとも大当状態と通常状態を備える遊戯機に対して、遊戯機の基板に蓄積された記憶をクリアしなかった場合の予想割数を解析することができる。
請求項8に記載された遊技機解析システムにおいては、少なくとも大当状態と通常状態を備える遊戯機に対して、遊戯機の基板に蓄積された記憶をクリアした場合としない場合の予想割数を解析して比較することができる。
請求項9記載の遊技機解析システムにおいては、少なくとも大当状態と通常状態の他に確変状態を備える遊戯機に対して、遊戯機の基板に蓄積された記憶をクリアしなかった場合の予想割数を解析することができる。
請求項10記載の遊技機解析システムにおいては、少なくとも大当状態と通常状態の他に確変状態を備える遊戯機に対して、遊戯機の基板に蓄積された記憶をクリアした場合としない場合の予想割数を解析して比較することができる。
請求項11記載の遊技機解析システムにおいては、予想大当りベースとクリア予想大当りベースの比較を任意の場所で行うことができる。
請求項12記載の遊技機解析システムにおいては、予想割数とクリア予想割数の比較を任意の場所で行うことができる。
以下に、本発明に係る遊技機解析システムの実施の最良の形態を図1乃至図に基づき説明する。
本実施の形態を説明する前に、本願特許請求の範囲及び明細書において使用される語句について、その定義を表1にまとめる。
表1に示す語句は、その右欄に記載される内容を意味するもので、本願明細書中において使用される変数としてその右欄に記載されるものをとる。また、これらの変数同士において一定の関係を持ち、式で表現できるものについてはさらにその右欄に示した。
図1は、本実施の形態に係る遊技機解析システムの構成概念図であり、図2は遊技機解析システムの設置の対象となる遊技台の概念図である。また、図3はパチンコ台の出玉ベースを遊技状態毎に示す概念図であり、図4は大当スタート釘のゲージと大当りスタート回数の関係を示す概念図である。図1を用いて本実施の形態を説明する前に、まず図2乃至図4及び先の表1を参照しながら遊技台の遊技方法とその仕組みについて説明する。
図2において、遊技台2にはその前面に操作ハンドル40が備えられており、自動的にパチンコ玉41を発射できるようになっている。この打込みの間隔は、表1にも示すとおり1分間に100発程度である。打込まれたパチンコ玉41は、遊技台2に打設された釘に当たったり、釘の間を通過しながら入賞したりあるいは回収口42へ吸い込まれたりする。入賞としては大当口46が一定時間開いたままとなることで大きな出玉を獲得することができる大当りの状態とこの大当りが発生する確率が5倍程度大きくなる確変の状態と、さらにこれらの大当りには無関係で例えば通常入賞口47などにパチンコ玉41が入ることで約10個の出玉を稼ぐことができる通常の入賞がある。
図3を参照しながら左側から順に説明していくと、最初は通常の状態にあり、通常ベース52となっているが、遊技しているうちに大当りの状態となる。この大当り状態の出玉は大当ベース50となり最も多く排出される。その後、確変状態となって確変ベース51となり、さらに通常状態の通常ベース52に戻る。
次に、確変時に大当りとなると、連続して大当りが発生し、大当ベース53と確変ベース54が交互に発生する。その後、再び通常ベース52となり一旦は大当ベース50となり確変ベース51となるものの、確変状態における大当りはなく、通常ベース52へと戻っている。通常、それぞれの状態における時間の差は多少あるものの、このような遊技状態の変化が楽しめるようになっている。
図2に戻って、大当りの状態となるには、まず、大当りスタート口43にパチンコ玉41が入賞する必要がある。この大当りスタート口43にパチンコ玉41が入賞すると、大当表示画面45が回転し、例えば777などのように数字や文字あるいは図柄が一致すると大当りとなって大当口46が開くことになる。このように数字などが一致する確率は、約300分の1程度で非常に小さいが、一旦大当りとなると、再び大当りが出やすくなったり、確変スタート口44にパチンコ玉41が入賞した場合には、大当りスタート口43に入賞した場合に大当りになる確率が5倍程度大きくなったりもするため、遊技者の射幸心をあおり大きな人気となっている。
この大当りとなるための大当りスタート口43の上方には、大当スタート釘43a,43bが設けられており、この釘の間のゲージの広狭によって大当りスタート口43にパチンコ玉41が入りやすくなったり入りにくくなったりする。一旦大当りスタート口43に入った場合に大当りとなる確率は、このゲージには無関係であり一定であるが、ゲージの広狭を調節することによって大当表示画面45の回転のスタート回数を調整可能であるため、結局このゲージによって大当りの確率を調整することができる。
また、大当りとなる確率が大きくなる方向へ変動し、通常入賞口47の開く時間も延長される確変は、その確変スタート口44の上方に確変スタート釘44a,44bが設けられており、これらの釘の間のゲージを調整することによって確変スタートの回数を調整することができる。
もちろん、通常入賞口47の上方に設けられている通常入賞釘47a,47bを調整することによって通常入賞率は変動する。
ここで、釘間のゲージとスタート回数の関係について図4を参照しながら説明する。
図4において、横軸には大当スタート釘のゲージがmmの単位で示され、縦軸にはスタート回数が示されている。図4に示す関係は、一例であるがゲージが11mmであればスタート回数は0となっているが、これは大当スタート釘43a,43bの間をパチンコ玉41が通過できないためである。また、ゲージが広くなるにつれて大当りスタート回数が増えていく様子が理解できる。図4では経験的なデータからほぼ比例する直線が描かれているが、パチンコ台やパチンコ釘によっては急峻なあるいは緩慢な曲線となる場合もある。ただ、一般的にはこのようにゲージを変数とする直線や曲線で表現でき、式を用いて表すことができる。
このような遊技台に対して、本実施の形態においては解析システムを導入して各状態、すなわち大当り、確変、通常の状態における出玉状況を解析しながら出玉や営業予測を可能とするものである。
図1において、本実施の形態に係る遊技機解析システム1は、遊技台2に接続されたホールコンピュータ3に接続されるものである。近年の遊技台2は前述のとおり大当りなどが確率・統計計算によって発生される仕組みとなっており、そのためにエレクトロニクス部品が多用されている。例えば、遊技台2に設けられている遊技台基板30は遊技台2に生じた各状態の回数について時系列に沿って、あるいは大当りの設定確率、確変の設定確率などを記憶している。
また、カウンター31は、各状態における出玉や回収玉を計数している。これらの情報は、ホールコンピュータ3に集められるが、この情報をさらに遊技機解析システム1に入力し、遊技台2の状態毎の発生確率や出玉、ベースなどを解析し、さらには蓄積されたデータを基に今後の予想を解析するのである。
これらの解析結果は、表示部7や携帯端末4の表示画面32を通じて様々な場所で閲覧可能となる。
遊技機解析システム1の構造について説明する。ホールコンピュータ3からのデータはデータ入力部5によって読み出され、読み出されたデータはデータの性質によって、それぞれ店・台・機種データ格納部20、売上げデータ格納部21、ゲージデータ格納部22、事象データ格納部23、玉計数データ格納部24、解析データ格納部25のいずれかに格納される。また、データ入力部5は、本遊技機解析システムを使用するユーザーによるデータ入力や解析のための条件の設定入力にも供される。
なお、店・台・機種データ格納部20、売上げデータ格納部21、ゲージデータ格納部22、事象データ格納部23、玉計数データ格納部24、解析データ格納部25というデータ格納部の分類は、これを制限するものではなく、さらに分割したり、統合してまとめてデータ格納部を設けてもよい。
具体的にそれぞれのデータ格納部に格納されるデータについて説明する。
まず、店・台・機種データ格納部20は、店毎に管理するデータ、例えばフランチャイズに加盟しているホールではホール番号の他、店の名前や住所、電話番号その他店に関係するデータや、ホールに設置されている台に割り振られている番号や符号などの認識情報、機種名、さらにそれらの機種固有のデータ、後述するホール玉単価係数、仮定玉単価などが格納されている。さらに、台毎に遊技台基板のクリア時期についても記憶するものである。このクリア時期については後述する。
売上げデータ格納部21は、台毎、あるいは予め複数の台をまとめて設定されるグループ毎などの売上げデータが格納されている。
また、ゲージデータ格納部22は台毎に、少なくとも大当りスタート口のゲージデータと確変スタート口のゲージデータを格納しているが、通常入賞口のデータを格納することも可能である。
事象データ格納部23は、遊技台2に備えられた遊技台基板30からホールコンピュータ3及びデータ入力部5を介して入力されるものであり、遊技台2毎に時系列に沿った遊技状態をデータとして格納するものである。従って、大当り回数や確変回数もデータとして格納されている。
玉計数データ格納部24は、遊技台2のカウンター31によって計数された出玉(セーフ)や稼動(アウト)のデータを格納するものである。この出玉や稼動は事象データ格納部23に格納される遊技状態とリンクして格納されるため、台毎に時系列に沿ってどのような遊技状態においてどれだけの出玉があったかあるいは稼動が生じたかについて把握することが可能となる。
これらのデータ格納部に格納されるデータは、それぞれ台毎にその台が備える認識情報をキーとして格納されるため、台毎にその認識情報をキーとしてデータを読み出し、解析することが可能である。よって、台毎に遊技状態や営業状態を解析することができ、それらに関する予想も台毎に実行することができる。
これらのデータ格納部に格納されたデータを用いて解析部6によって解析が施されるが、その解析結果を格納するのが解析データ格納部25である。この解析データ格納部25に格納される解析結果についてはその解析の詳細を述べながら後述する。
解析部6は、大きく確率解析部9、ベース解析部10、スタート係数解析部11、出玉率解析部12、予想解析部13に分類される。解析部6によって実行された解析の結果は表示部7によって表示され、あるいはデータ通信部8を介して前述のとおり携帯端末4へ送信される。
ホールの経営者あるいは管理者は、この解析結果を参照しながらホールの状態を遊技台毎、しかもその状態毎に把握することができると同時に、今後発生すると予測される遊技状態と営業状態について解析することができる。
具体的に解析部6において解析される内容について図5を参照しながら説明する。図5において、ステップS1は条件の取込み工程を示す。この条件とは、その後の工程の内容として記載される解析の種類の設定、ホール内のパチンコ台の機種あるいは台の選定を意味する。この条件の取り込み工程においては、データ入力部5を介して解析の種類あるいはパチンコ台の機種、台の設定に関するデータの入力を受ける。解析のための条件が設定された後に、以下のステップS2乃至7が適宜実行される。
まず、ステップS2では確率解析の工程となる。この工程における確率解析について図6を参照しながら説明する。
図6はステップS2の内容を分解して詳細に示すフロー図である。このステップS2に含まれるそれぞれの工程は、解析部6の確率解析部9によって実行されるものである。
まず、ステップS21では、事象データ格納部23及び玉計数データ格納部24から大当回数、確変回数、大当スタート回数、確変スタート回数を読み出す。図中、例えば大当回数のON(Dk,m)とあるうち、ONは表1に定義されるとおりであり、Dkはパチンコ台のD機種のk番目の台を意味し、mは日付など時間的な要素を備える変数である。
大当回数などを読み出す場合には、まずk=1としてその機種に含まれる台の1番目から順に読み出していく。事象データ格納部23及び玉計数データ格納部24には機種別台毎に遊技状態のデータ及び出玉や稼動のデータが格納されているので、それぞれの台毎にその指定された日付のデータが読み出される。
次に、ステップS22は、大当確率と確変確率の演算を行う工程である。大当確率と確変確率は、表1に定義されるとおりであるが、一般に言われる確率の逆数であり、例えば大当確率とは、1回の大当りを出すまでに必要な大当スタート回数を言う。この数は前述のとおり機種によってもばらつきはあるが、ほぼ300となる。
ステップS23は、台番号kをインクリメントして必要なデータを再度読み込み、順次台毎に大当確率と確変確率を演算する工程である。その機種に含まれる台の最後をn番目とすると、そのn番目まで解析が実行される。もちろん、ステップS1において、パチンコ台の機種や台番号の選定を行うことも可能であるので、常にk=1からk=nまでと限定するものではなく、初期のkの値を設定することで所望の台について解析することが可能である。これは以下の解析に関しても同様である。
演算された大当確率OPと確変確率KPの結果はステップS24において解析データ格納部25に格納される。このステップS24では、k=nとなるのを待って解析データ格納部25に演算結果を格納しているが、ステップS22において確率を演算した後に逐一解析データ格納部25に格納しながらkをインクリメントしてもよいのは言うまでもない。また、本実施の形態においては、台番号kのみをインクリメントするような解析フローとなっているが、1つのホールにおいて複数の機種を備えるのが普通であるため、機種についても複数の機種にまたがるように機種の変数をインクリメントしてもよいし、さらに、日付など時間的な要素mについてもインクリメントしてもよい。このことは以下の各解析部においても共通の事項である。
この確率解析部9によれば、営業後にその日の大当確率や確変確率を知ることができ、その日の大当りや確変の発生が、パチンコ台の設計仕様値に比較してどの程度であったかについて機種毎、台毎に認識することができる。
次に、図5のステップS3が実行されるが、このステップS3については図7を参照しながら詳細に説明する。
図7はステップS3の内容を分解して詳細に示すフロー図である。このステップS3に含まれるそれぞれの工程は、解析部6のベース解析部10によって実行されるものである。
まず、ステップS31は、事象データ格納部23に格納された遊技状態に関する情報と玉計数データ格納部24に格納された出玉とアウトの情報を併せることによって、大当出玉、確変出玉、通常出玉、アウトを読み出す工程である。これらの読み出し時にもステップS21と同様にk=1としてD機種における1番目の台から順に読み出していく。
ステップS32は、各々の出玉を全体アウトOで除することによって大当ベース、確変ベース、通常ベースを演算する工程であり、ステップS33は、k=nとなるまでkの値をインクリメントしながらステップS31に戻って各々のベースを演算する工程である。
最後にステップS34は、大当ベースOB、確変ベースKB、通常ベースNBを解析データ格納部25に格納する工程となる。
このベース解析部10によれば、例えば営業後にその日の大当や確変時のベースや通常時のベースを知ることができ、全体ではなくそれぞれの遊技状態毎にパチンコ台の状況を把握することができる。
ここで、ベースの概念について説明を加える。ベースとは、表1に定義しているが、本実施の形態においては大当ベースOB、確変ベースKB、通常ベースNBの3種類がある。これは、大当り中の出玉の合計、確変時の出玉の合計、通常時の出玉の合計を全体のアウトで除することによって求められる数値であるが、それぞれの遊技状態におけるアウトではなく全体のアウトという共通の数値で割ることによって、それぞれの遊技状態における出玉が全体からするとどの程度の寄与分であるか定量的に判断することができる。そして、このこれらの3つのベースの和が出玉率となるのである。
次に、図5のステップS4が実行されるが、このステップS4については図8を参照しながら詳細に説明する。
図8はステップS4の内容を分解して詳細に示すフロー図である。このステップS4に含まれるそれぞれの工程は、解析部6のスタート係数解析部11によって実行されるものである。
まず、ステップS41は、事象データ格納部23から大当スタート回数及び確変スタート回数を読み出し、解析データ格納部25から先のステップS3で演算された大当ベース及び確変ベースを読み出す工程である。これらの読み出し時にもステップS21と同様にk=1としてD機種における1番目の台から順に読み出していく。なお、図8においては、ベースに関するデータの読み出しを解析データ格納部25から行っているが、例えば、ステップS3を行わずステップS4を実行するように解析の条件を設定した場合には、解析データ格納部25からではなく図7で示したように事象データ格納部23及び玉計数データ格納部24からデータを読み出す。
すなわち、本実施の形態においては、ステップS2からステップS7を順次実行していく前提で説明しているため、既に解析が実行されて解析データ格納部25に格納される数値があり、それを再度解析に使用する場合には解析データ格納部25から読み出しているが、実行する解析の内容によっては必要なデータが解析データ格納部25に格納されていない場合もある。その場合には、そのデータが結果として得られる解析のために読み出されるデータを直接読み出すものとする。
ステップS42は、各々のベースを各々のスタート回数で除することによって大当スタート係数、確変スタート係数を演算する工程である。
この大当スタート係数と確変スタート係数は、それぞれ1回のスタート入賞、確変スタート入賞当たりの大当りベースと確変ベースとなる。この係数は、大当スタート釘や確変スタート釘のゲージを調整した場合に、それぞれの遊技状態のためのスタート回数の発生が変動するが、その変動が定量的に演算などによって得られた場合に、これらの係数を掛け合わせることによって容易にべースを演算可能という便利な係数である。これらの係数を用いてベースの予想解析を行うが、この解析については後述する。
ステップS43は、k=nとなるまでkの値をインクリメントしながらステップS41に戻って各々のスタート係数を演算する工程である。
最後にステップS44は、大当スタート係数K1及び確変スタート係数K2を解析データ格納部25に格納する工程となる。
スタート係数解析部11においても、例えば営業後にその日の大当スタート係数や確変スタート係数を知ることができ、全体ではなくそれぞれの遊技状態毎にパチンコ台の状況を把握することができる。
図5のステップS5は出玉率解析の工程であるが、この工程について図9を参照しながら詳細に説明する。図9は、ステップS4の内容を分解して詳細に示すフロー図である。
図9において、ステップS5に含まれるそれぞれの工程は、解析部6の出玉率解析部12によって実行されるものである。ステップS51は、解析データ格納部25からステップS3において演算された大当ベース、確変ベース及び通常ベースを読み出す工程である。これらの読み出し時にもステップS21と同様にk=1としてD機種における1番目の台から順に読み出していく。
ステップS52は、各々のベースの和を取ることによって出玉率を演算する工程である。この出玉率とは、表1において既に定義されているが、すべての出玉(セーフ)をすべての稼動(アウト)で除することによって求められるものである。各遊技状態におけるベースは、前述のとおりそれぞれの遊技状態における出玉を全体アウトOで除しているため、それぞれのベースの和が全体の出玉率となるのである。
ステップS53は、k=nとなるまでkの値をインクリメントしながらステップS51に戻って各々の台の出玉率の演算を実行する工程である。
ステップS54は、これまでの解析のステップと同様に、出玉率の演算結果を解析データ格納部25に格納する工程となる。
出玉率解析部12においては、各々の遊技状態におけるベースを利用して全体の遊技時間を通じた出玉率を解析することが可能であるため、細かな解析というよりも台毎の全体的な営業利益的な指標を把握することができる。
以上、ステップS2からステップS5までの解析を実行するに際して、使用されるデータ及び解析結果として得られるデータのマトリックスの例を表2乃至表7に示す。
これらの表においては、具体的に1つの機種に対してその機種名をAAとし、7台のパチンコ台に対してその台番号をD1からD7までとし、データ取得、解析の期間を表2から表6までそれぞれ7月11日から15日の5日間としている。これらの表は、図1に示されるデータ入力部5によって各データ格納部からデータを読み出し、解析部6によって解析された結果や使用したデータを解析データ格納部25に格納することによって形成されるデータのマトリックスである。これまでの実施の形態においては、使用されたデータについては解析データ格納部25に格納するとは特に明言しなかったが格納してもよいのはもちろんであり、解析データ格納部25に格納することによって表2乃至表7に示されるようなデータのマトリックスが形成されるのである。
表2を参照しながらこのデータのマトリックスについて説明する。まず、表2は上下2段の表から構成されるが、このように別個に構成される必要はなく、明細書の大きさを考慮して2段構成としたもので一表から構成されてもよい。
上段の表の左欄にはパチンコ台の機種名がソートされており、次に台番号が表示されている。次のBUPクリアとは、バックアップクリアの略であり、遊技台基板に備えられたスイッチを入れることによって、基板に蓄積されたデータをクリアすることを意味する。このクリアを行うことによる影響については、予想解析のところで説明する。
次欄は、順にアウト、セーフ、スタート回数、確変スタート回数という生データがソートされている。その次の欄からは解析部6によって解析された結果のデータとして大当出玉率から下段の表の出玉率までソートされている。最後に売り上げは生データをソートしたものである。
この表2は7月11日に取得されたデータを基に形成されるものであるが、台番号D2の欄は空欄となっている。このような状態は表4乃至表6にも散見されるが、クリアしたためその直後のデータはリセットされた状態におけるデータということで別の表7に示し、表2の部分は空欄としている。この11日にクリアしたというのは、11日の営業日直前にクリアされたという意味であり、その11日からまたデータを蓄積することになる。表3の7月12日にはクリアがなされず、表4の7月13日には台番号D1とD2についてクリアされ、表5の7月14日には台番号D6、表6の7月15日には台番号D1,D6,D7がそれぞれクリアされている。クリアされた台について情報をまとめたのが表7である。
表2に戻って、上下段の表ともに最下欄は表中に示される台全体あるいは予め選定された複数の台における各値の平均値がソートされる。この平均値の演算については、特に図を用いて説明しなかったが、解析部6において実行される。その部分を図1の解析部6内に平均値演算部として設けるとよい。この平均値演算部は、表2乃至表7に示されるデータをそれぞれが格納されるデータ格納部から読み出し、平均値を演算して解析データ格納部25に格納するものである。表2乃至表6においては、クリアしない状態における各台のその営業日における平均値が演算されそれらの結果データがソートされ、表7においてはクリアした直後の平均値が演算されそれらの結果データがソートされている。
特にクリアした後の平均値データは後述する予想解析にも用いられるものである。
次に図5のステップS6の予想解析の工程について説明する。この予想解析工程には、予想大当確率と予想確変確率に関する解析工程(図10)、予想大当スタート回数と予想確変スタート回数に関する解析工程(図11)、予想大当ベースと予想確変ベースに関する解析工程(図12)、予想クリア大当ベースと予想クリア確変ベースに関する解析工程(図13)、予想割数に関する解析工程(図14)、予想クリア割数に関する解析工程(図15)が含まれる。
まず、図10を参照しながら予想大当確率と予想確変確率に関する解析工程について説明する。図10は、ステップS6に含まれるステップS61の工程を詳細に示すフロー図である。図10において、ステップS611では大当クリア平均確率、確変クリア平均確率を店・台・機種データ格納部20から読み出し、大当確率、確変確率を解析データ格納部25から読み出す。これらの読み出し時にも同様にk=1としてD機種における1番目の台から順に読み出していくが、大当クリア平均確率及び確変クリア平均確率は、機種毎に一定値であり台に関しては共通であるので台を認識する情報については無関係である。
なお、本図では、大当クリア平均確率及び確変クリア平均確率を店・台・機種データ格納部20から読み出すようにしたが、前述のとおり表7にも示されるように解析データ格納部25に格納されているため、ここから読み出してもよい。本図では既に長期間に亘ってクリア平均値が収束して一定値となり、それを店・台・機種データ格納部20に格納した場合を想定している。
ここで、この大当クリア平均確率と確変クリア平均確率について大当確率と確変確率と比較しながら説明する。
まず、大当確率と確変確率については、表1に定義して先に説明したとおりであるが、1回大当りを出すための大当スタート回数と1回確変を出すための確変スタート回数となる。この確率は予め機種毎に設計の段階で仕様として与えられているものであり不変である。
一方、図1に示される遊技台に設けられた遊技台基板は、この確率に基づいて大当状態や確変状態を発生させる。しかも、この遊技台基板は大当スタート回数及び大当回数、確変スタート回数及び確変回数を記憶している。
従って、例えば1回の大当スタートに対して大当りとなるか否かについてはランダムな現象であり、何度目の大当スタートに大当たりとなるかは予想することができないものの、それまでに蓄積された大当り回数や確変回数などの情報をベースにすれば、それ以降の大当りや確変の発生確率を予想することができる。
ここで、簡単化のためにこの確率の予想についてさいころを用いて説明する。さいころの各目の出る確率はいずれも1/6となるが、この確率は、たとえ1回目に1の目が出たとしても2回目に1が出る確率に変動はない。しかしながら、例えば60回さいころを振った場合に、必ずそれぞれ10回ずつ目が出るというようにプログラムされた電子的なさいころであるとすると、30回さいころを振った時点でもし1の目が2回しか出ていない場合には、後の30回のうちに1の目が8回出ることになるので、1の目が出る確率は1/6よりも高くなる。
遊技台に設置されている遊技台基板は、大当確率、確変確率、大当り回数及び確変回数を記憶しているため、本実施の形態に係る遊技機解析システムにおいては、これらのデータを読み出すことによって、以後の予想を行うのである。しかも、遊技台基板は、自己が蓄積したデータを専用のスイッチによってクリアすることも可能である。クリアした場合には、以後の大当確率と確変確率は仕様値となるので、それまでの遊技状態が、設計による確率よりも出玉が大きい場合、すなわち大当確率や確変確率が大きい場合には、確率的にクリアしない方が今後の出玉は抑制され、クリアした方が出玉が大きくなることになる。
本実施の形態に係る遊技機解析システムにおいては、この大当り確率と確変確率に関して、それまで蓄積したデータによってクリアした場合とクリアしない場合を比較してホールの経営者などが把握可能なようにして、出玉を確率的にコントロール可能とするものである。
図10では、まず予想大当確率と予想確変確率を演算するものであるが、これらの確率は、いずれもこれまで蓄積されたデータに基づいて今後の確率を予想するもので、遊技台基板をクリアするものではない。
ステップS611で店・台・機種データ格納部20から読み出した大当クリア平均確率とは、表7を参照しながら説明したとおり遊技台基板をクリアした後の平均的な大当確率であり、これは仕様の大当確率と同一であるが、遊技台のメーカによってはこの大当確率の仕様値を公表していないため、確率がほぼ一定となる程度長期間に亘って平均を取る場合もあり、本実施の形態においてはその場合を想定して、「平均」という文字を入れて大当クリア平均確率とした。確変クリア平均確率も同様である。
なお、仕様値が遊技台基板から読み出せるのであれば、図1に記載されている遊技台基板30からのデータをホールコンピュータ3及びデータ入力部5を介して店・台・機種データ格納部20に格納してもよいし、本実施の形態のように統計的な手法によって取得する場合には、その値を店・台・機種データ格納部20に格納しておくとよい。もちろん、台によってばらつきがある場合には、台毎に認識される情報をキーとして格納してもよいが、その際にはステップS612において台毎に大当クリア平均確率と確変クリア平均確率を代入して補正を行う必要がある。
ステップS612では、その予想大当確率POPと予想確変確率PKPを演算する。演算は、その台の大当クリア平均確率を(m+1)倍したものから、これまでの大当確率の積分値を差し引いて求めている。mは、前述のとおり日付など時間的要素を備える変数であるが、この起点は遊技台基板に蓄積された情報をクリアした時点である。
例えば、mをクリアした日を含めて経た日数であり、それが解析を行っている今日であるとすれば、(m+1)は明日ということになる。ステップS612のPOPとPKPの式は、今日までにデータ蓄積で得られた大当確率をクリアした時点からの日数で積分し、常に平均的に大当確率が明日まで発生したとした場合の積分値から引くことで、明日の大当確率を求めるというものである。すなわち、この式からすれば、これまでに生じたいわば確率の歪が明日の1日で修復されるとした場合という前提に立つことになる。具体的には、大当クリア平均確率が300である場合、クリアして5日が経過しているとする。また、クリアして1日目から5日目まで、それぞれ270、300、280、310、290というように確率が変動していた場合、6日目に予想される大当確率POPは、図10のステップS612における式から、POP=300*(5+1)−(270+300+280+310+290)=350となる。
これまでの大当確率が平均の確率よりも少なめに出ているため、次の1日でそれを修復するためには350という大きな確率となるのである。但し、ここでいう確率は、前述のとおり1回の大当りが発生するために必要な大当スタート回数であるので、その点に留意する必要がある。また、これらの確率に関連する大当回数や確変回数は遊技台基板に記録されており、それらの情報をベースに大当りや確変という遊技状態が発生しているので、遊技状態の履歴によってそれぞれの状態に関する発生確率が変動するのは先に説明したとおりである。
予想確変確率PKPは予想大当確率POPの大当確率に代えて確変確率を、大当クリア平均確率に代えて確変クリア平均確率を使用して同様に演算される。
次に、ステップS613は、k=nとなるまでkの値をインクリメントしながらステップS611に戻って各々の台の予想確率の演算を実行する工程である。
ステップS614は、これまでの解析のステップと同様に、予想大当確率と予想確変確率の演算結果を解析データ格納部25に格納する工程となる。
次に、図11を参照しながら図5のステップS6に含まれる予想大当スタート回数と予想確変スタート回数に関する解析工程であるステップS62について説明する。図11は、このステップS62の工程を詳細に示すフロー図である。
図11において、ステップS621では大当スタートゲージ、確変スタートゲージ及び演算係数a1,b1,a2,b2をゲージデータ格納部22から読み出す。この大当スタートゲージ及び確変スタートゲージとは、図2を参照しながら説明した大当スタート釘43a,43b間のゲージと確変スタート釘44a,44b間のゲージをそれぞれ意味するものである。
これらのゲージと大当りスタート回数及び確変スタート回数の間には、経験的に一定の関係があり、これを演算するのが本解析工程である。
具体的にはステップS622において、台毎に当スタートゲージ及び確変スタートゲージをそれぞれの式に代入する。これらの式のうち、予想大当スタート回数の式においてx1は単位ゲージ毎に増加するスタート回数を示しており、図4に示される直線の傾きを意味している。また、この式においては、ゲージがa1のときに単位時間のスタート回数はb1となる。例えば、ゲージが11.5mmの場合に大当スタート回数が1分に6回の場合に、ゲージが1mm毎に3回増える場合であれば、STNの式は、STN=(y1−11.5)*3+6となる。従って、ゲージy1を12.5mmとすれば、大当スタート回数は6回から9回へと増加することになる。
予想確変スタート回数も同様である。
なお、前述のとおり、STNやKTNとそれぞれのゲージの関係は図11に示されるような直線近似されるとは限らず、2次関数や指数関数など関係をよりよく近似する関数であればよく関数の形を限定するものではない。
ステップS623は、k=nとなるまでkの値をインクリメントしながらステップS621に戻って各々の台の予想大当スタート回数と予想確変スタート回数の演算を実行する工程である。
ステップS624は、これまでの解析のステップと同様に、予想大当スタート回数と予想確変スタート回数の演算結果を解析データ格納部25に格納する工程である。なお、本実施の形態においては、ステップS621で時間的要素をmとしてゲージを選択し、解析を行っている時間要素mを基準にして次の時間要素m+1に対する予想を実行している。すなわち、ステップS622のSTNとKTNの式の左辺における時間はm+1であって予想を示すものの、その演算に用いている変数y1の時間はmであり、解析を実行している時点を基準にしている。しかしながら、例えば、次の日のために既にゲージを調整し終わった場合、あるいは次の日のゲージの候補をいくつか備えている場合などは予めゲージデータ格納部22にデータ入力部5から調整後のゲージあるいはゲージ候補を入力しておき、ステップS621においてそれらのゲージを読み出してもよい。
このようにすることで、それまでのゲージを踏襲する場合とゲージを変更した場合の予想大当スタート回数及び予想確変スタート回数を比較することも可能である。
次に、図12を参照しながら図5のステップS6に含まれる予想大当ベースと予想確変ベースに関する解析工程であるステップS63について説明する。図12は、このステップS63の工程を詳細に示すフロー図である。この予想大当ベースと予想確変ベースは、それまで蓄積された遊技状態に関するデータをクリアすることなく大当ベースと確変ベースを予想する工程である。
図12において、ステップS631では大当スタート係数、確変スタート係数、ステップS62で解析した予想大当スタート回数及び予想確変スタート回数を解析データ格納部25から読み出し、大当クリアスタート係数、確変クリアスタート係数を店・台・機種データ格納部20から読み出す。
なお、図10の大当クリア平均確率OP(AA,CL)にも記載されるが、このK1(AA,CL)及びK2(AA,CL)に含まれるAAとは平均を意味し、CLはクリアを意味する。K1(AA,CL)及びK2(AA,CL)の数値は、経験的に求まるものでありこれらは予め店・台・機種データ格納部20に格納されている。これら数値はゲージに影響を受けるため、ゲージ毎に統計を取るなどしてゲージ毎に店・台・機種データ格納部20に格納し、ゲージに沿って選択することが好適である。もちろん、表7に示されるように解析データ格納部25から読み出してもよいことは図10を参照して説明したケースと同様である。
ステップS632では台毎に予想大当ベースPOB及び予想確変ベースPKBを演算する。このPOBとPKBの演算の式の考え方は、図10を用いて説明した予想確率の演算と同様である。今回のベースの演算においても、m+1において、mまでの歪を修復するような計算式となっている。また、表1に示されるとおりあるいは前述のとおり、K1あるいはK2はベースとスタート回数の比で表現されるので、ステップS632で示される式となる。
次にステップS633においては、k=nとなるまでkの値をインクリメントしながらステップS631に戻って各々の台の予想大当ベースと予想確変ベースを演算する。
また、ステップS634は、予想大当ベースと予想確変ベースの演算結果を解析データ格納部25に格納する工程である。
次に、図13を参照しながら図5のステップS6に含まれる予想大当クリアベースと予想確変クリアベースに関する解析工程であるステップS64について説明する。図13はステップS64の工程を詳細に示すフロー図である。
図12を参照しながら説明した予想大当ベースと予想確変ベースが、それまで蓄積されたデータを基準にベースを予想するのに対して、本解析工程では、蓄積されたデータをクリアした場合の大当ベースと確変ベースを予想するものである。
図13において、ステップS641では大当クリアスタート係数、確変クリアスタート係数を店・台・機種データ格納部20から読み出すが、解析データ格納部25から読み出してもよいことは図10を参照して説明したケースと同様である。また、ステップS62で解析した予想大当スタート回数及び予想確変スタート回数を解析データ格納部25から読み出す。
ステップS642では、示される式に従って予想クリア大当ベースPOB及び予想クリア確変ベースPKBを演算する。
このステップS642で示される式中、STN及びKTNでは時間要素としてm+1となっているが、これは既にステップS62で解析された解析している時点から進んだ時間におけるスタート回数が用いられており、次の時点での予想クリアベースであることが理解できる。
ステップS643では、k=nとなるまでkの値をインクリメントしながらステップS641に戻って各々の台の予想大当スタート回数と予想確変スタート回数を読み出し、ステップS642でそれぞれの予想クリアベースの演算を実行する。
ステップS644は、予想クリア大当ベース及び予想クリア確変ベースの演算結果を解析データ格納部25に格納する工程である。
次に、図14を参照しながら図5のステップS6に含まれる予想割数演算に関する解析工程であるステップS65について説明する。図14はステップS65の工程を詳細に示すフロー図である。
図14において、ステップS651ではホール玉単価係数HYKと、仮定玉単価KAを店・台・機種データ格納部20から読み出す。これらは、予めホールによって経験的あるは統計的に求められる数値であり、店・台・機種データ格納部20に格納されている。
ここで、ホール玉単価係数HYKと仮定玉単価KAの意味について説明する。この説明に際し、まず、遊技台における遊技の仕組みについてもう一度考えてみる。図2を参照しながら説明したとおり、遊技台2には大当り状態や確変状態に加えて通常状態という遊技状態があるのが普通である。遊技者はまず貸し玉を所定の単価(この単価をα円/玉とする。)で購入して遊技して、その間に大当りや確変によって玉を増減させながら、持ち玉をホールから持ち出さなければ、最終的には残った持ち玉を景品に交換するか、持ち玉をすべて失うかのいずれかでゲームが終了する。
この状態を数字で表現してみる。今、1回大当りが出るまでの時間を1ゲームの所要時間とすると、1ゲームの所要時間t1は、式(1)で表現される。
大当スタートが1分間に何回発生するかという回数で大当確率を割り算することで、まず大当までに何分かかるかが演算される。また、大当りの終了までに2分かかるとすれば、ゲーム開始からゲーム終了までt1(分)かかることになる。但し、この2分は特にその時間に限定するものではない。
この時間内に得られた出玉は、ほぼ1回の大当りで得られる出玉数となるが、この出玉がすべてアウトとなるまでの時間t2は、式(2)で表現される。
この式(2)における係数βは、ホールの実績によって異なるものの、1から1.5程度である。この数字の意味するところは、遊技者が1回の大当りの出玉の何倍まで粘って遊技を継続するかという係数であり、大きいほどホールの信用が厚く遊技者が出玉を信じてプレイを継続することを意味する。
今回のケースでは、1回の出玉がそのまますべてアウトとなるまでの時間であるため、β=1として考える。また、100は1分あたりに発射されるパチンコ玉の数であり、通常ベースを差し引いているのは、この1分間の発射において大当りや確変はないものの、通常の入賞が考えられ、その入賞による賞球が持ち玉に加えられ、実質的には1分間に100球の損失はなく通常ベースを除いた数のみ減少するためである。
このようにt1とt2を考えると、例えばt1かかって持ち玉を得て、それが大当りもなく確変もない状態であれば、さらにt2かかって持ち玉を失うことになる。ここで、このt2/t1という比を吸い込み率sと呼ぶことにする。
ところで、遊技台における玉単価とは、1ゲームの売上げ金額を1ゲームの所要時間で割ったものを言うが、1回交換の玉単価とは、1ゲームの売上げを1ゲームの稼動(アウト)で除したものをいう。1ゲームでの売上げuは、式(3)で表現される。
この式(3)は大当りが出るまでの時間に発射したパチンコ玉の数に対して、実際には通常ベースの割りで出玉があり、持ち玉の減りが抑制されることを考慮しながら貸し玉の単価をかけている。
また、1ゲームの稼動(アウト)oは、式(4)で表される。
式(4)中の200は、1分当たりに発射されるパチンコ玉が100個あり、大当りの時間が2分であるため、大当りが終了するまでのアウトの総数を計数しているものである。
従って、1回交換の遊技台における玉単価は、u/oで表現される。しかしながら、実際には、前述のように吸い込み時間があるため、遊技者が金を費やしているという観点からは前述の吸い込み率sを差し引いて単価を考える必要がある。
具体的には、実際の玉単価pは、式(5)で表現される。
このように表現される実際の玉単価は、吸い込み率sなども考慮して実際の状態に近いものと考えられるが、現実の真の玉単価は、実際の売上げを全体の稼動(アウト)で除したものとなる。この現実の真の玉単価をprとすれば、式(6)のように表現される。
ホールに対して遊技者から支払われた売上げをベースに稼動を考慮して求められる真の玉単価をprと理論的に求められた実際の玉単価をpとしてその比をホール玉単価係数と呼び、HYKとしたのである。
なお、式(5)及び式(6)中に存在するpは、実際の玉単価として説明してきたが、現実の玉単価prからすれば仮の玉単価であるとも言える。すなわち、先の仮定玉単価KAが、このpに相当するものである。
以上のことを整理すれば、仮定玉単価とは、吸い込み率sを考慮して実際の玉単価として理論的に求められる玉単価であり、この玉単価と現実の真の玉単価との比がホール玉単価係数HYKということになる。
KAやprは、ホールによって経験的、統計的に求められるデータであるので、経験的にHYKは求められる。従って、このHYKとKAを予めデータ入力部5を介して店・台・機種データ格納部20に格納しておくことができる。なお、HYKやKAはホール毎、遊技台の機種毎に異なる値を示すので予めデータを取得することが必要である。
これらの係数を読み出した後に、予想平均出玉率DR(AA,m+1)を解析データ格納部25から読み出す。この予想平均出玉率DR(AA,m+1)は、同一機種、本実施の形態におけるD機種の全体のm+1におけるDR値の平均を表すものである。
次に、ステップS652では、示されるような式として予想割数演算を実行する。
ステップS653は、これまでの解析のステップと同様に、予想割数の演算結果を解析データ格納部25に格納する工程である。
最後に、図15を参照しながら図5のステップS6に含まれる予想クリア割数に関する解析工程であるステップS66について説明する。図15は、このステップS66の工程を詳細に示すフロー図である。この予想クリア割数解析は、ステップS65において演算された割数がこれまでの遊技状態を基準として演算される割数であるのに対して、遊技台基板をクリアした場合の割数を解析して予想するものである。
図15において、ステップS661では、店・台・機種データ格納部20からホール玉単価係数と仮定玉単価を読み出し、解析データ格納部25から予想クリア出玉率を読み出す。もちろん、予想クリア出玉率が収束しており、予め店・台・機種データ格納部20に格納する場合には店・台・機種データ格納部20から読み出してもよい。
ステップS662では、ステップS652と同様な式を用いて予想クリア割数を演算し、ステップS663では同様に演算結果である予想クリア割数を解析データ格納部25に格納する。
以上、図10乃至図15を参照しながら説明したステップS6の解析を実行するに際して、使用されるデータ及び解析結果として得られるデータのマトリックスの例を表8に示す。
表8は3段構成となっているが、これは明細書のサイズを考慮して構成されたものであり、一表にまとめられてもよいことは言うまでもない。
表8において、ソートされているデータの項目はほぼ表2乃至表6と同様であるが、日付の欄が16日となっていることが相違している。この解析を実行したのが15日の営業後であり、16日の遊技状態や営業状態を予想するための情報として利用するためにデータがソートされた表であるためである。また、日付の欄が2箇所あるが、これは左欄の日付から右欄の日付までの間に蓄積されたデータに基づいて解析された結果であることを示している。表8の上段の台番号D4は、クリアの欄にクリアとあり、15日の営業後にクリアしたため日付欄は空欄となっている。D4はクリアしたため、例えば大当確率は、クリア予想値OP(AA,CL)と同一となっている。
次に、例えば図10を参照しながら説明した予想確率解析の結果、台番号D2に関して得られたPOP(D2,16)は、表8の上段の表に示されている。このPOP(D2,16)は、日付が7月14日から7月15日までに蓄積されたデータに基づくものである。
予想値と表示されている欄には、各台における予想値の平均値がソートされている。クリア予想値の欄には、クリア直後の予想値がソートされている。
この表8を参照しながらホールの経営者あるいは管理者は、例えば、AA機種の台番号D5について、7月12日から15日までに蓄積されたデータによって予想される予想大当ベースPOB(D5,16)と、クリア予想値である予想クリア大当ベースPOB(AA,CL)を比較する。これらの2つのベースを比較して予想大当ベースが非常に小さい場合には、この4日間の大当出玉が非常に大きかった場合と考えられる。このような場合、ゲージの大きさは確認する必要があるが、明日以降は大当ベースが減少することが予想され(それが、予想大当ベースが小さいということに他ならない。)、キャンペーン期間中など増客を狙っているような場合には、クリアした方がよいことが判断される。
もちろん、台番号D5だけでホール全体を判断するわけにはいかないと考えられるが、予想値の欄には台番号D1からD7までの平均値がソートされており、これを参照することによって機種全体の出玉を予想しながら、所望の台を選択して出玉を制御するための方針や戦略を練ることが可能である。
以上のように本実施の形態に係る遊技機解析システムによれば、台毎の認識情報をキーとしながら台毎にデータを格納して、読み出し、解析を実行して遊技状態や営業状態を台毎から機種毎さらにホール毎にも管理することができ、さらに、遊技台の基板に記録されるデータを利用しながら、そのデータをクリアした場合としない場合に分けて遊技状態や営業状態を予想することが可能であり、ホールの出玉状態や収益状態を制御、管理することが可能である。
表2乃至表8のようなマトリックスは、図1に示される表示部7やデータ通信部8を介して携帯端末4の表示画面32に表示させるとよい。特に、携帯端末4に表示させることによれば、ホール内の現場、すなわち台前まで移動しながら釘の調整を同時に実施することができ、作業時間の短縮や労力の低減を図ることができる。
本発明によれば、複数の機種が混在してしかも1機種当たりの多数台の設置されるようなホールにおいて容易に台毎あるいはホール全体のレベルで遊技状態や営業状態の解析が可能であり、遊技台にその遊技状態に関する情報を記憶させるようなものであれば、様々な遊技台に用途がある。
本実施の形態に係る遊技機解析システムの構成概念図である。 遊技機解析システムの設置の対象となる遊技台の概念図である。 パチンコ台の出玉ベースを遊技状態毎に示す概念図である。 大当スタート釘のゲージと大当りスタート回数の関係を示す概念図である。 本実施の形態に係る解析部において実行される解析工程を示すフロー図である。 図5におけるステップS2の内容を分解して詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS3の内容を分解して詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS4の内容を分解して詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS5の内容を分解して詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS6に含まれるステップS61の工程を詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS6に含まれるステップS62の工程を詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS6に含まれるステップS63の工程を詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS6に含まれるステップS64の工程を詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS6に含まれるステップS65の工程を詳細に示すフロー図である。 図5におけるステップS6に含まれるステップS66の工程を詳細に示すフロー図である。
符号の説明
1…遊技機解析システム 2…遊技台 3…ホールコンピュータ 4…携帯端末 5…データ入力部 6…解析部 7…表示部 8…データ通信部 9…確率解析部 10…ベース解析部 11…スタート係数解析部 12…出玉率解析部 13…予想解析部 20…店・台・機種データ格納部 21…売上げデータ格納部 22…ゲージデータ格納部 23…事象データ格納部 24…玉計数データ格納部 25…解析データ格納部 30…遊技台基板 31…カウンター 32…表示画面 40…操作ハンドル 41…パチンコ玉 42…回収口 43…大当りスタート口 43a,43b…大当スタート釘 44…確変スタート口 44a,44b…確変スタート釘 45…大当表示画面 46…大当口 47…通常入賞口 47a,47b…通常入賞釘 50…大当ベース 51…確変ベース 52…通常ベース 53…確変時大当ベース 54…確変ベース

Claims (12)

  1. 遊技状態として少なくとも大当状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機から、そのパチンコ遊技機を認識可能な認識情報と前記パチンコ遊技機の時系列に沿った遊技状態とその遊技状態回数に関する情報を含む遊技状態情報と前記遊技状態毎の出玉計数情報と大当スタート回数を読み出して第1のデータベースに格納するデータ入力部と、前記第1のデータベースからパチンコ遊技機の認識情報に対応させて前記遊技状態情報に含まれる大当状態回数と、大当スタート回数を読み出して大当確率を演算して第2のデータベースに格納する確率解析部と、前記第1のデータベースから前記認識情報をキーとして前記遊技状態情報と出玉計数情報を読み出し、前記遊技状態に対応する大当ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納するベース解析部とを有することを特徴とする遊技機解析システム。
  2. 遊技状態として少なくとも大当状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機から、そのパチンコ遊技機を認識可能な認識情報と前記パチンコ遊技機の時系列に沿った遊技状態とその遊戯状態回数に関する情報を含む遊戯状態情報と前記遊技状態毎の出玉計数情報とを読み出して第1のデータベースに格納するデータ入力部と、前記第1のデータベースから前記認識情報をキーとして前記遊技状態情報と出玉計数情報を読み出し、前記遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納するベース解析部と、前記第3のデータベースから前記認識情報をキーとして前記遊技状態に対応するベースの和から出玉率を演算して第4のデータベースに格納する出玉率解析部とを有することを特徴とする遊技機解析システム。
  3. 遊技状態として少なくとも大当状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機から、そのパチンコ遊技機を認識可能な認識情報と前記パチンコ遊技機の時系列に沿った遊技状態とその遊戯状態回数に関する情報を含む遊戯状態情報と前記遊技状態毎の出玉計数情報と大当スタート回数とを読み出して第1のデータベースに格納するデータ入力部と、前記第1のデータベースから前記認識情報をキーとして前記遊技状態情報と出玉計数情報を読み出し、前記遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと通常ベースを演算して第3のデータベースに格納するベース解析部と、前記第3のデータベースから前記認識情報をキーとして前記遊技状態に対応する大当ベースを前記大当スタート回数で除した大当スタート係数を演算して第5のデータベースに格納するスタート係数解析部とを有することを特徴とする遊技機解析システム。
  4. 前記パチンコ遊技機に設置される基板に記憶された前記パチンコ遊技機の遊技状態情報をクリアした直後(以下、「基板に記憶されたパチンコ遊技機の遊技状態情報をクリアした直後」を単に「クリア直後」という。)の大当確率(以下、クリア大当確率という。)を格納する第6のデータベースと、この第6のデータベースから前記クリア大当確率を読み出し前記第2のデータベースから前記認識情報をキーとして前記大当確率を読み出しその差分を取って予想大当確率を演算し第7のデータベースに格納する第1の予想解析部とを有することを特徴とする請求項1記載の遊技機解析システム。
  5. 前記パチンコ遊技機のクリア直後の大当スタート係数(以下、クリア大当スタート係数という。)を格納する第8のデータベースと、前記パチンコ遊技機の大当スタート釘のゲージ情報を前記認識情報に対応させて格納する第9のデータベースと、前記ゲージ情報を第9のデータベースから前記認識情報をキーとして読み出して予想大当スタート回数を演算し第10のデータベースに格納する第2の予想解析部と、前記第8のデータベースからクリア大当スタート係数を読み出し前記第5のデータベースから前記認識情報をキーとして大当スタート係数を読み出しその差分に前記第10のデータベースから前記認識情報をキーとして予想大当スタート回数を読み出して積を取って予想大当ベースを演算して第11のデータベースに格納する第3の予想解析部とを有することを特徴とする請求項3記載の遊技機解析システム。
  6. 前記第8のデータベースから前記クリア大当スタート係数を読み出し前記第10のデータベースから前記予想大当スタート回数を前記認識情報をキーとして読み出して積を取ってクリア直後の予想大当ベース(以下、クリア予想大当ベースという。)を演算して第12のデータベースに格納する第4の予想解析部とを有することを特徴とする請求項5記載の遊技機解析システム。
  7. 前記パチンコ遊技機が設置されるホールにおいて統計的に予め求められたホール玉単価係数と仮定玉単価を格納する第13のデータベースと、前記第4のデータベースから前記認識情報をキーとして読み出した複数台に係る出玉率の平均値と、前記第13のデータベースから読み出した前記ホール玉単価係数と前記仮定玉単価を用いて予想割数を演算する第5の予想解析部とを有することを特徴とする請求項2記載の遊技機解析システム。
  8. 前記第3のデータベースから前記認識情報をキーとして読み出された前記通常ベースと前記第12のデータベースから読み出された前記クリア予想大当ベースとの和を取ってクリア直後の予想出玉率(以下、クリア予想出玉率という。)を演算して第14のデータベースに格納する第6の予想解析部と、前記パチンコ遊技機が設置されるホールにおいて統計的に予め求められたホール玉単価係数と仮定玉単価を格納する第13のデータベースと、前記第14のデータベースから読み出した前記クリア予想出玉率と前記第13のデータベースから読み出した前記ホール玉単価係数と前記仮定玉単価を用いてクリア直後の予想割数(以下、クリア予想割数という。)を演算する第7の予想解析部とを有することを特徴とする請求項7記載の遊技機解析システム。
  9. 前記パチンコ遊技機は、遊技状態として少なくとも大当状態と確変状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機であって、前記ベース解析部は前記遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと確変ベースと通常ベースを演算して前記第3のデータベースに格納し、前記出玉率解析部は、前記第3のデータベースから前記認識情報をキーとして前記遊技状態に対応する前記大当ベースと確変ベースと通常ベースの和から出玉率を演算して前記第4のデータベースに格納し、前記第4のデータベースから前記認識情報をキーとして読み出した複数台に係る出玉率の平均値と、前記第13のデータベースから読み出した前記ホール玉単価係数と前記仮定玉単価を用いて予想割数を演算する第5の予想解析部とを有することを特徴とする請求項7記載の遊技機解析システム。
  10. 前記パチンコ遊技機は、遊技状態として少なくとも大当状態と確変状態と通常状態を備えるパチンコ遊技機であって、前記ベース解析部は前記遊技状態に対応して少なくとも大当ベースと確変ベースと通常ベースを演算して前記第3のデータベースに格納し、前記第8のデータベースはパチンコ遊技機のクリア大当スタート係数とクリア直後の確変スタート係数(以下、クリア確変スタート係数という。)を格納し、前記第9のデータベースはパチンコ遊技機の大当スタート釘と確変スタート釘のゲージ情報を前記認識情報に対応させて格納し、前記第2の予想解析部は前記ゲージ情報を第9のデータベースから前記認識情報をキーとして読み出して予想大当スタート回数と予想確変スタート回数を演算し第10のデータベースに格納し、前記第4の予想解析部は、前記第8のデータベースから前記クリア大当スタート係数を読み出し前記第10のデータベースから前記予想大当スタート回数を前記認識情報をキーとして読み出して積を取ってクリア予想大当ベースと、前記第8のデータベースから前記クリア確変スタート係数を読み出し前記第10のデータベースから前記予想確変スタート回数を読み出して積を取ってクリア直後の予想確変ベース(以下、クリア予想確変ベースという。)とを演算して第12のデータベースに格納し、第6の予想解析部は、前記第3のデータベースから前記認識情報をキーとして読み出された前記通常ベースと前記第12のデータベースから読み出された前記クリア予想大当ベースと前記クリア予想確変ベースとの和を取ってクリア予想出玉率を演算して第14のデータベースに格納し、前記第7の予想解析部は前記第14のデータベースから読み出した前記クリア予想出玉率と前記第13のデータベースから読み出した前記ホール玉単価係数と前記仮定玉単価を用いてクリア予想割数を演算することを特徴とする請求項8記載の遊技機解析システム。
  11. 前記第3の予想解析部と第4の予想解析部に接続され前記予想大当りベースとクリア予想大当りベースを読み出して、携帯端末に備えられた表示画面に前記予想大当りベースとクリア予想大当りベースを表示するデータ通信部を有することを特徴とする請求項6記載の遊技機解析システム。
  12. 前記第5の予想解析部と第7の予想解析部に接続され前記予想割数とクリア予想割数を読み出して、携帯端末に備えられた表示画面に前記予想割数とクリア予想割数を表示するデータ通信部を有することを特徴とする請求項8記載の遊技機解析システム。
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