JP2006204804A - 遊技場管理方法とそのシステム、及び遊技場管理用帳票 - Google Patents

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勝博 鈴木
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淳一 坂田
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Abstract

【課題】パチンコ店等の遊技場の管理、運営に際して、遊技機の稼働率を維持しながら収益を改善できるような適切な遊技機の調整が行えるような情報を提供する遊技場管理システムを提供する。
【解決手段】個々の遊技機ごとに、過去60日程度の累積特賞率の実績データを収集し、その周期性を分析する。すなわち周波数分析を行う。次に、得られた周期に基づいて、各遊技機ことに、特賞回数が特に多い大当たり日と、特賞回数が特に少ない大外れ日を予測する。大当たり日と予測される時には玉が出難くなるような釘の調整あるいは遊技機の調整を行い、大外れ日と予測される時には玉が出易くなるような釘の調整あるいは遊技機の調整を行う。これにより、遊技機間の極端なばらつきを抑制し、稼動を維持しながら適正な収益の維持、あるいは収益の改善がなされることが見込まれる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えばパチンコ遊技機やパチンコ型スロットマシン等の遊技機を備えた遊技場において、遊技機の状態を分析し、遊技機の稼動状況や遊技場の収益状態を維持あるいは改善する上で有効な遊技機及び遊技場の管理に係る情報を獲得する、あるいは遊技場の経営者や管理者等に対してその情報を提供する遊技場管理方法及び遊技場管理システム、及び、そのような情報を提供するための遊技場管理用帳票に関する。
パチンコ遊技機あるいはパチンコ型スロットマシン(いわゆるパチスロ機)等(その他、アレンジボール機、アレンジパチンコ機や雀球機等をも含めて、以下、遊技機と総称する)によるゲームは従来より広く普及しており、多数の遊技機を備えた遊技場(以下、ホールと称する場合もある)が各地に多数存在する。近年の遊技機は、相当数の玉(あるいはコイン。以下、玉のみを例示した場合もコインを含むものとする)がほぼ確実に払い出される大当たり状態に移行することを狙って遊技を行う形態の機械がほとんどであり、その大当たり状態となるための抽選処理は、個々の遊技機内部でコンピュータを用いて電子制御されている。
通常1つのホールには数百台〜一千台程度の遊技機が設置されており、さらに玉貸し機やカード発行機等の多数の周辺機器も設置されている。そこで、近年ではほとんどのホールにおいてホールコンピュータあるいは管理コンピュータ(以下、ホールコンピュータと総称する)と言われるような情報処理装置を導入しており、このホールコンピュータによりホール内の各遊技機及び周辺機器の売上げや稼動状況等を集計し、ホールの管理及び運営のために役立てている。
従来の一般的なホールコンピュータは、営業日当日あるいは過去の所定期間における遊技機のスタート回数、特賞出玉、稼動率等の実績を集計し、所定のフォーマットで出力するような機能の装置である。しかし近年では、営業日当日のその時点(現時点)から閉店までの予測売上げや予測収益等の情報を提供するホール用の情報処理装置も開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような予測情報を得ることで、ホールの管理者は当日の売上げが目標を達成できたか否か、あるいは達成できそうか否かを把握することができ、その後の営業形態(打ち止め台の開放、サービスタイムとしての無制限営業等)を決定する際の判断材料として参照することができる。
特開平9−285620号公報
ホールの経営者や管理者等(以下、管理者と総称する)にとっては、多数の遊技者がホールに来場して遊技機が高い稼働率で使用され、これに伴って収益が良くなることが望ましい。そしてそのためにホール用の情報処理装置(ホールコンピュータ)には、そのようなホールの運営、管理等を行うために有効な情報を提供することが望まれている。
ところで、来店者数を確保して稼働率を維持し収益を改善するためには、各遊技機から適度に玉が払い戻されるようにすることが1つの重要な課題である。そこでホールの管理者は、釘の調整を行って大当たりにつながる入賞口等への玉の入り易さ等を調整したり、大当たりとなる確率を変更したりして各遊技機の玉やコインの出方を調整している。またそのような調整をするにあたり、ホールコンピュータにおいて集計された過去の出玉状況等の情報を利用している。
しかしながら、そのような調整や設定を行っても、玉が出過ぎ(取られ過ぎ)の遊技機や玉が出なさ過ぎ(取り過ぎ)の遊技機がしばしば発生する。各遊技機の出玉状況に大きなばらつきが生じると、ホール全体である程度の玉が払い出されていたとしても、遊技者の信頼を損ね収益を悪化させる可能性があり好ましくない。
そこで、例えばこのような場合に、出過ぎ(取られ過ぎ)の遊技機や著しく出ない(取り過ぎ)遊技機が生じないように個別の遊技機の設定や釘の調整等の方法を示唆してくれるようなホール用の情報処理装置があれば好適である。
そのためには、例えば遊技機の稼動状況等を十分に解析して、翌営業日等の将来の稼動状況や収益状況を予測できるような情報処理システムが必要である。
しかしながら、従来の一般的なホールコンピュータは、各遊技機から出力されるスタート、特賞出玉、稼動、粗利等のデータを単に集計するのみであり、十分な解析機能を具備しているとは言えなかった。
また、特許文献1に開示されている装置のようにその後の売上げや収益を予測するシステムもあるが、その予測は、単に遊技機ごとに予め設定されている、あるいは遊技機メーカ等から示されているアウト玉数、ベース、スタート率、特賞率、特賞時アウト玉数あるいは大当たり確率等の情報、すなわち設定値や一般的な平均値等の情報に基づいて行っているに過ぎない。また、売上げや稼働率に最も影響のある来店客数等の情報は、ホールの管理者が経験的に予測した値を用いているに過ぎない。すなわち、従来のホールコンピュータと同様に各遊技機から集計した実績データに対して、そのような予め指定された情報や管理者の経験則等を単に累積させて得られた値を予測値としているに過ぎず、例えば遊技機の稼動状況等を十分に解析して将来の稼動状況や収益状況を予測しているものではない。そのような装置が提供する”予測値”は、従来の管理者の経験則等に基づく予測と大差無いものであり、そのような予測値を参照したホールの運営、管理も、従来の運営、管理方法と大差無いものにならざるを得ない。
換言すれば、個別の遊技機の振る舞い、ホールへの来店客数、各遊技機の稼動状況、そしてホールの売上げや収益等は、種々多様な多くの要因に起因しているため、これを高精度に解析するのは非常に難しいと言える。
例えば、前述したような最近の遊技機の出玉状況はその遊技機の大当たり回数に大きく依存し、この大当たり回数を決定する特賞確率は、十分に長期のデータを集計すればメーカのスペック値等、遊技機に設定した確率に収束すると考えられる。しかし、日々を単位として個別の遊技機を観察した場合には、試行回数の不十分さのために、偶然性に大きく依存して大当たりが発生している程度の状況しか把握することができない。そのため、個別の遊技機の日々の出玉状況を、メーカのスペック値等から予測することは困難である。これに加えて、釘の調整状態や遊技者の操作の特性等の影響、遊技者の心理的な要因、電気的な条件、天候的な条件、あるいは天候、日柄、暦上の要因等の影響もあり、これらの種々の要因を含めて解析を行うことは非常に困難で、従来そのような解析は行われていなかった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、各遊技機の動作や稼動状況を高精度に分析することができ、これにより各遊技機の今後の稼動状況を予測し、これにより遊技機の調整を行う上で有効な情報、遊技場を高い稼動率及び適正な収益で管理、運営するために有効な情報を獲得する、またその情報を提供する遊技場管理方法及び遊技場管理システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、各遊技機の動作や稼動状況を高精度に分析して各遊技機の今後の稼動状況を予測した結果得られる、遊技機の調整を行う上で有効な情報あるいは遊技場を高い稼動率及び適正な収益で管理、運営するために有効な情報を提供するための遊技場管理用帳票を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る遊技場管理方法は、遊技機が設置された遊技場において前記遊技機又は前記遊技場の管理を行う方法であって、前記遊技場に係る所定の特性の実績データを所定の期間にわたって収集する工程と、前記収集した前記所定の期間の前記実績データの周期性を分析する工程と、前記分析結果に基づいて、前記所定の特性に係る所定の状況が発生する期間(例えば、発生する日)を予測する工程と、少なくとも前記予測した期間を、前記所定の状況の発生に対応した前記遊技場の管理が行えるように通知する工程とを有する。
好適には、前記実績データは、前記遊技機又は前記遊技場における玉あるいはコイン等の遊技価値媒体の出入りに係るデータであり、前記所定の状況は前記遊技価値媒体の出入りが特異な状況となる期間である。
より具体的には、前記実績データとしては、例えば累積特賞率(=特賞1回数(T1)/総スタート回数)、初当たり特賞率(=特賞回数(T)/累計スタート回数)、特賞1回数(T1)、特賞回数(T)、特賞継続(T継続)(=特賞1回数(T1)/特賞回数(T))、スロットにおける特賞までの平均ゲーム数(G%)、通常モードにおいて1回の特賞に要するスタート回数(TS)、確率変動しない「羽根モノ」と呼ばれる遊技機における1回の大当たりに対する種々のスタート指標(例えばTS1あるいはTS2)、通常モード及び確率変動モードの両方を含めた1回の特賞に要するスタート回数、稼動(アウト)、セーフ、差玉(=稼動(アウト)−セーフ)、売上げ、粗利、玉単価(=売上げ/稼動)、玉粗利(=粗利/稼動)、出玉率(=セーフ/アウト×100)等を適用することができる。
前述したような近年の遊技機において特に好適には、前記実績データは、前記遊技機の各々における特賞発生に係る所定の回数(いわゆる特賞発生回数、特賞1発生回数、大当たり回数等と言われる回数)であり、前記所定の状況は前記特賞発生に係る所定の回数が特に多い期間及び少ない期間の少なくともいずれか一方又は両方である。
また好適には、少なくとも前記所定の状況が発生すると予測した期間を含む複数の期間における前記遊技場に係る任意の実績データを収集する工程と、前記収集した前記任意の実績データを、前記所定の状況が発生すると予測した期間における前記実績データと、前記予測した期間ではない時における前記実績データとが区別可能な形態で出力する工程とを有する。
また、本発明に係る遊技場管理システムは、前記課題を解決するために、本発明に係る遊技場管理方法は、遊技機が設置された遊技場において前記遊技機又は前記遊技場の管理を行う方法であって、前記遊技場に係る所定の特性の実績データを所定の期間にわたって収集する手段と、前記収集した前記所定の期間の前記実績データの周期性を分析する手段と、前記分析結果に基づいて、前記所定の特性に係る所定の状況が発生する期間(例えば、発生する日)を予測する手段と、少なくとも前記予測した期間を、前記所定の状況の発生に対応した前記遊技場の管理が行えるように通知する手段とを有する。
好適には、前記実績データは、前記遊技機又は前記遊技場における玉あるいはコイン等の遊技価値媒体の出入りに係るデータであり、前記所定の状況は前記遊技価値媒体の出入りが特異な状況となる期間である。
より具体的には、前記実績データは、前記遊技機の各々における特賞発生に係る所定の回数(いわゆる特賞発生回数、特賞1発生回数、大当たり回数等と言われる回数)であり、前記所定の状況は前記特賞発生に係る所定の回数が特に多い期間及び少ない期間の少なくともいずれか一方又は両方である。
また好適には、少なくとも前記所定の状況が発生すると予測した期間を含む複数の期間における前記遊技場に係る任意の実績データを収集する手段と、前記収集した前記任意の実績データを、前記所定の状況が発生すると予測した期間における前記実績データと、前記予測した期間ではない時における前記実績データとが区別可能な形態で出力する手段とを有する。
また、本発明に係る遊技場管理用帳票は、遊技機又は遊技場の所定の調整を行うために、当該遊技機又は遊技場に係る所定のデータが記載された帳票であって、前記遊技場に係る所定の特性の実績データについて周期性を分析することにより検出された前記所定の特性に係る所定の状況の発生の予測結果がさらに記載されていることを特徴とする。
好適には、前記帳票は、例えばいわゆる釘帳と言われているような遊技機個々の玉あるいはコイン等の遊技価値媒体の出入りに係る実績データが記載された帳票であって、前記周期性を分析することにより検出された当該遊技機において特賞発生の回数が特に多くなる旨及び特に少なくなる旨の少なくともいずれ一方又は両方の予測結果がさらに記載されているものである。
本発明によれば、各遊技機の動作や稼動状況を高精度に分析することができ、これにより各遊技機の今後の稼動状況を予測し、これにより遊技機の調整を行う上で有効な情報、遊技場を高い稼動率及び適正な収益で管理、運営するために有効な情報を獲得する、またその情報を提供する遊技場管理方法及び遊技場管理システムを提供することができる。
また、各遊技機の動作や稼動状況を高精度に分析して各遊技機の今後の稼動状況を予測した結果得られる、遊技機の調整を行う上で有効な情報あるいは遊技場を高い稼動率及び適正な収益で管理、運営するために有効な情報を提供するための遊技場管理用帳票を提供することができる。
本発明の一実施形態の遊技場管理システムについて、図1〜図17を参照して説明する。
まず、本実施形態の遊技場管理システムの構成について図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態の遊技場管理システム1の構成を示す図である。
図1に示す本実施形態の遊技場管理システム1は、複数のホール(図1においてはX店及びY店の2店)を経営する会社(A社)に対して、ホールの各遊技機の稼動状況やホール全体の稼動状況及び収益状況の解析を行い、解析結果に基づいてホールの管理、運営あるいは経営に関する有効な情報を提供するシステムである。
遊技場管理システム1は、図示のごとく、第1の店舗(X店)システム10−1、第2の店舗(Y店)システム10−2、本部システム20、社長宅システム29及び遊技場管理サービスセンターシステム30がインターネット90を介して通信可能に接続された構成である。
第1の店舗システム10−1及び第2の店舗システム10−2は、各々A社の第1の店舗(ホール、X店)及び第2の店舗(ホール、Y店)の店舗内システムである。なお、これら2つの店舗システムは実質的に同じ構成なので、以下、単に店舗システム10としてその構成や機能の説明を行う。
図1に示すように、店舗システム10は、遊技機110、ホールコンピュータ120及びインターフェイス装置130を有する。
遊技機110は、ホールに設置されたパチンコ遊技機あるいはパチスロ機等の遊技機であり、各ホールに数百台から千数百台程度設置されている。各遊技機110は、ホールコンピュータ120と通信可能に接続されており、遊技機110から稼動状況を示す信号が適宜ホールコンピュータ120に出力される。具体的には、例えばアウト(発射個数)、セーフ(遊技機への補給個数)、スタート発生、特賞(大当たり)発生等を示す信号が、適宜遊技機110からホールコンピュータ120に出力される。
ホールコンピュータ120は、ホール内の各遊技機110の稼動状況を集計するための装置である。ホールコンピュータ120は、前述したようにホール内の各遊技機110から送信される遊技機の状況を示す信号を受信して順次蓄積する。そして、例えば必要な情報が揃った時に適宜、あるいは所定の時間間隔で、あるいは1日の営業が終了した時に、それらの入力情報の集計して集計値を算出する。あるいは、それらの入力情報に基づいて所定の新たなパラメータの算出を行う。具体的には、差玉(アウト−セーフ)の算出、出玉率の算出、ベース(特賞中以外の期間の出玉率)、台売上げ、台粗利、スタート(スター回数)等の集計あるいは算出を行う。
また、ホールコンピュータ120は、インターフェイス装置130と接続されており、前述したように適宜集計あるいは算出した情報、あるいは、遊技機110より入力され蓄積された情報は、適宜インターフェイス装置130により読み出される。インターフェイス装置130により読み出された情報の一部は、インターネット90を介して遊技場管理サービスセンターシステム30に送信され、遊技場管理サービスサーバー310における解析処理に供される。
インターフェイス装置130は、遊技場管理サービスセンターシステム30の遊技場管理サービスサーバー310にアクセスするために各ホールに設置された端末装置である。インターフェイス装置130は、例えば通信手段、ある程度大容量のデータ蓄積手段、及び帳票出力のためのプリンタ131を有するパーソナルコンピュータ等により構成される。インターフェイス装置130は、前述したように、ホールコンピュータ120で収集され集計され、あるいは算出されたホールの遊技機110の稼動状況に係るデータを適宜ホールコンピュータ120から読み出し、インターネット90を介して遊技場管理サービスセンターシステム30の遊技場管理サービスサーバー310に送信する。
また、インターフェイス装置130は、送信したデータに基づいて遊技場管理サービスサーバー310において解析処理された結果の情報を遊技場管理サービスサーバー310からインターネット90を介して受信し、インターフェイス装置130内に蓄積する。そのうち、予め設定された所定の情報については、予め設定された時刻に、プリンタ131から帳票の形態で出力する。例えば、ホールの各遊技機ごとの過去の実績情報及び翌日以降数日間の出玉予測情報(大当たり情報)等が記載された帳票が、例えば毎日の営業終了時等に出力される。ホールの釘の調整担当者等は、このような大当たり情報等を含む解析結果の帳票を参照して、各遊技機の釘の調整や大当たり確率の設定変更等を行い、各遊技機が適度な出玉状況となるような遊技機調整(台調整)を行う。
なお、そのような調整を行った場合には、その調整結果の情報も、インターフェイス装置130から必要に応じて入力しておく。
また、インターフェイス装置130は、例えばホール管理者等により適宜操作されて、前述したように遊技機110あるいは遊技場管理サービスサーバー310から送信されてインターフェイス装置130内に蓄積されている解析情報等が参照される。参照された情報は、インターフェイス装置130の図示せぬ表示デバイス、あるいは、プリンタ131等から出力される。
また、既に蓄積されている解析情報以外の新たな解析情報をホール管理者が得たい場合には、ホール管理者は、インターフェイス装置130を介して遊技場管理サービスサーバー310にアクセスし、遊技場管理サービスサーバー310に新たな情報を要求したり、必要に応じて新たな情報を送信して新たな解析処理を要求したりする。
なお、遊技場管理サービスセンターシステム30において扱われるこれらの解析情報の詳細については、後に説明する。
本部システム20は、例えばホールを経営する会社(A社)の本部(本社)等のシステムである。本部システム20は、具体的には、例えば複数のパーソナルコンピュータ211等が接続されたイントラネット化されたネットワークシステム210により構築される。会社の本社の事業責任者、管理責任者あるいは経理責任者等は、これら本部システム20のパーソナルコンピュータ211からインターネット90を介して遊技場管理サービスセンターシステム30にアクセスし、例えば各ホールの稼動状況や収益情報、あるいはそれらに関する解析情報等の所望の情報を得る。なお、ここで得られる情報等は、前述したようにインターフェイス装置130からホール管理者が遊技場管理サービスサーバー310にアクセスして得られる情報、及び、各ホールに関するそれらの情報を集約した情報である。
社長宅システム29は、例えばホールを経営する会社(A社)の社長宅のシステムであり、具体的には、例えばインターネット90に接続可能なパーソナルコンピュータ290である。このようなパーソナルコンピュータ290を設けることで、社長は自宅からもインターネット90を介して遊技場管理サービスセンターシステム30にアクセスし、各ホールの稼動状況や収益情報、あるいはそれらに関する解析情報等の所望の情報を得ることができる。なお、ここで得られる情報等は、本部システム20と同じく、前述したようにインターフェイス装置130からホール管理者が遊技場管理サービスサーバー310にアクセスして得られる情報、及び、各ホールに関するそれらの情報を集約した情報である。
遊技場管理サービスセンターシステム30は、遊技場の経営会社に対して、ホールの稼動状況や収益情報等の解析サービスを供するためのシステムである。遊技場管理サービスセンターシステム30は、遊技場管理サービスサーバー310及び遊技場管理サービスサーバー310に付随する大容量の記憶手段320を有する。遊技場管理サービスサーバー310は、各ホールから送信される情報を受信して、受信した情報に基づいてそのホールの各遊技機の稼動状況等を示す種々の解析処理を行う。そして、解析結果の情報を、所望の形態でそのホールのインターフェイス装置130に送信する。記憶手段320は、それら各ホールから収集したデータ及び解析結果のデータ等を蓄積する。
また、遊技場管理サービスセンターシステム30は、サービスを提供する会社が図1にに示したA社のように複数のホールを経営する会社である場合には、その会社が経営する複数のホールから送信されるそれらの情報、あるいはそれらの解析情報を集約し、例えば複数のホールの運営状況や経営状況を示す情報、あるいは会社全体の経営状況が把握できる情報等の情報を生成する。情報の集約は、全ホールについて行っても良いし、任意にグループ分けした、あるいは任意の条件で抽出した所定の複数のホールについて選択的に行っても良い。
生成した情報は、本部の担当社員や社長等に提供する。遊技場管理サービスセンターシステム30は、生成した情報を自動的に本部システム20あるいは社長宅システム29に送信する。あるいはまた、本部システム20あるいは社長宅システム29を介して遊技場管理サービスセンターシステム30にアクセスしてきた社員あるいは社長等に提供する。
このような構成の遊技場管理サービスセンターシステム30は、複数のホール経営会社に対して共通的に設けられており、各会社に対して独立して同様のサービスを行う。なお、図1及び以下の説明においては、遊技場管理サービスセンターシステム30がA社に対してサービスを提供する場合を例示する。
遊技場管理サービスセンターシステム30におけるこのような解析処理が、本発明に係る遊技場管理方法に係る処理であり、以下、この遊技場管理サービスセンターシステム30における遊技場あるいは遊技機の管理に係る種々の処理の方法及びその処理の結果について説明する。
図2は、遊技場管理サービスサーバー310の遊技場管理のための機能を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技場管理サービスサーバー310は、周期分析機能311、シミュレータ機能312及び赤字台/黒字台分析機能313を有する。すなわち、遊技場管理サービスセンターシステム30は、これらの機能に相当するサービスを、各ホールに提供する。
以下、本発明に係るこれら各機能について、具体的に説明する。
周期分析機能311は、個々の遊技機ごとの所定の動作あるいは特性について、その遊技機の所定期間のその動作あるいは特性の実績データに基づいて、その動作あるいは特性の周期性を分析し、その後のその動作あるいは特性の発生あるいは状況を予測する機能である。
分析対象としては任意の動作あるいは特性を設定してよいが、本実施形態においては、図3に例示するような累積特賞率データを分析対象とする。図3は、ある遊技機における過去90日間の累積特賞率のデータである。累積特賞率は、総スタート回数に対する特賞回数の割合であり、実質的にその遊技機における出玉状況を大きく支配する特性である。すなわち、累積特賞率が特に高い日は大当たりの日(玉がよく出る日)であり、累積特賞率が特に低い日は大外れの日(玉が出難い日)である。従って、この累積特賞率は収益状況にも直結する特性であり、管理対象として好適な特性である。
図3に示すような過去の所定期間の累積特賞率データをフーリエ展開することにより、すなわちいわゆる周波数分析を行うことにより、累積特賞率のパワースペクトルを検出し、これに基づいて各遊技機の累積特賞率の周期を決定する。
図4(A)〜図4(D)は、4台の遊技機の累積特賞率データのパワースペクトルを示す図である。図4(A)〜図4(D)の各図には、各々2本のスペクトルが示されているが、これは異なる期間の累積特賞率データに対するスペクトルを示す。
図4(A)〜図4(D)から、スペクトルは各遊技機で全く異なっており各遊技機ごとに周期分析を行う必要があること、そしてその分析結果に基づいて各遊技機ごとに大当たり日等を予測することが有効であることがわかる。
このようなスペクトル図から、最大のピークを示している周波数を検出し、対応する周期をその遊技機の特賞率の変動の周期とする。
なお、ピークが複数存在したり鋭いピークが存在しない場合には、ピーク幅に起因する誤差を考慮する等して周期を検出する。
また、例えば図4(D)に示すように、分析対象のデータが異なる(データ収集期間が異なる)ことによりスペクトルが変わる場合がある。従って、分析データは常に最新のデータを使用することが望ましく、そのようにすれば、その時点の遊技機の状態に適応した周期を検出できる。
なお、このような分析あるいは周期の検出は、分析対象のデータの期間が長いほど、すなわちサンプルが多いほど精度が高くなる。従って、実際のホールでの運用にあたっては、例えば過去60日あるいは90日と言うような実績データに基づいてこのような分析を行うのが好ましい。
各遊技機の特賞率の周期を検出したら、その先の所定期間の大当たり日及び大外れ日の予測を行う。
図5は、ある遊技機の60日間のデータを用いて周期分析を行い、その後の30日についての大当たり及び大外れの予測を行った結果を示す図である。図5(A)及び図5(B)ともに、縦軸は特賞回数を示し、横軸は日数を示す。図5(A)及び図5(B)ともに同じ分析結果を示すグラフであるが、図5(A)にはさらに大当たりが予測される日が示されており、図5(B)には大外れが予測される日が示されている。図5(A)及び図5(B)に示すように、大当たり日及び大外れ日ともに、この30日の間に3日ずつ予測されている。なお、いずれの場合も周期は11日である。
このような分析結果から、この遊技機における大当たり及び大外れの日が予測できる。
そして、このような予測結果が得られたら、ホールの管理者は、例えば大当たりが予測される日には出玉を抑えるような釘の調整あるいは遊技機の設定を行う。その結果、粗利のロス(出し過ぎの部分のロス)を削減し、収益状況の改善が期待できる。
また、大外れが予測される日には玉が出易くするような釘の構成あるいは遊技機の設定を行う。その結果、粗利ロスを増やすこと無く、稼働率を上げることが期待できる。
このように、各遊技機の例えば特賞率(すなわち、出玉状況)について周期分析を行い、今後の状況を予測することにより、状況に応じて遊技機の調整を行うことができる。その結果、粗利ロスを抑えながら稼働率を上げることができる。すなわち、稼働率を高めながら収益を改善することができる。
図5には、大当たり及び大外れの予測を行った30日間についての、その遊技機での実際の特賞回数のデータをさらに記載している。この遊技機において、この30日間の平均特賞回数は14.2回であるのに対して、大当たりを予測した3日間の平均特賞回数は26回であり、大外れを予測した3日間の平均特賞回数は4.3回であった。このことから、この遊技機の大当たり日及び大外れ日が適切に予測できたと考えられる。
このような予測の検証を、さらに多数の遊技機について行った結果を図6に示す。
図6(A)及び図6(B)は、360台の遊技機についての、大当たり予測日及び大外れ予測日各々における平均特賞回数実績値の分布を示す図である。
図6(A)は、大当たりを予測した日の平均特賞回数の分布を示す図であり、この予測日の平均特賞回数は18.7回であった。また、図6(B)は、大外れを予測した日の平均特賞回数の分布を示す図であり、この予測日の平均特賞回数は10.6回であった。
図6からも、本実施形態に示すような周期分析及びこれに基づく大当たり日及び大外れ日の予測が有効であることがわかる。
本実施形態の遊技場管理システム1においては、前述したような周期分析を行い、大当たり日及び大外れ日の予測を行っているが、その分析結果及び予測結果をホールの管理者あるいは遊技機の調整担当者に知らせるための帳票について説明する。
図7は、いわゆる釘帳等と呼ばれる帳票であり、パチンコ遊技機の日々の管理の際に現場で最も使用されている帳票である。
この帳票には、各遊技機(遊技機No.0001、0002…)ごとに、直近8日間の実績値と、将来2日間の大当たり及び大外れの予測を示している。
実績データとしては、例えば、スタート(平均スタート回数)、ベース(特賞中、確率変動中及び時間短縮中を除いた通常モードでの出玉率)、T1S(通常モード及び確率変動モードの両方を含めた1回の特賞に要するスタート回数)、特回(特賞回数)、玉単(玉単価、売上げ/稼動)、粗利、稼動(アウト)等の情報が記載されている。
そしてこれに加えてこの帳票には、その遊技機に対する大当たり又は大外れの予測結果が記載されている。例えば、図7に示す例では、No.0001の遊技機においては、明日(10/1月曜日)に大当たりが予測されることが示されている。また、No.0001の遊技機においては9/23日曜日に、また、No.0002の遊技機においては9/27の木曜日に、各々大当たりが予測されていたことが示されている。
また、図7に示す帳票には、各遊技機の調整状態がコメント欄に記載されている。
各遊技機の調整を行う作業者は、このような釘帳を見ながら、各遊技機の調整を行う。
図8は、図7に示した釘帳とともに示される表であり、遊技機の管理グループ(複数の遊技機からなる管理単位であって、ホール管理者が任意に設定したもの)ごとの過去の実績値、及び、周期予測値が記載されているものである。
この帳票からは、例えばこの管理グループに属する遊技機は、翌営業日である10/1月曜日には、12台が大当たり状態となると予測され、3台が大外れとなると予測されていることがわかる。
遊技機の調整を行う作業者は、このような帳票をもみながら、各遊技機の調整を行うことにより、管理グループ単位で所望の稼動状況あるいは収益状況となるように、適切な遊技機の調整を行うことができる。
図9は、パチスロ機の日々の管理の際に使用される帳票である。
図9に示す帳票には、図7及び図8に示したパチンコ機の場合の表示データとほぼ同じ内容のデータがほぼ同じフォーマットで示されている。すなわち、大当たり及び大外れの予測、調整状態(コメント欄)及び管理グループごとの大当たり及び大外れの遊技機数等が記載されている。なお、図9に示す帳票においてパチンコ機と異なる記載は、設定値と出玉率(出率)の関係が遊技機ごとに示されている点である。
各遊技機の作業者は、パチスロ機については例えばこのような釘帳を見ながら調整を行う。
図7〜図9には、各遊技機の調整を行う作業者にとって好適な釘帳の例を示したが、例えばホールの管理者に対して、このような周期分析の結果を示す帳票としては、例えば図10〜図13に示すような帳票が好適である。
図10及び図11は、遊技機別の周期予測結果を示す帳票であって、将来2週間分の大当たり日及び大外れ日を示したものである。図10がパチンコ機の遊技機別周期予測結果を示す帳票であり、図11がパチスロ機の遊技機別周期予測結果を示す図である。いずれの図においても、経過した日については、基本的な実績データを同時に示すようになっている。
また、図12及び図13は、管理グループ別の周期予測結果を示す帳票であって、将来2週間分の各日の大当たり遊技機数及び大外れ遊技機数を示したものである。図12がパチンコ機の管理グループ別周期予測結果を示す帳票であり、図13がパチスロ機の管理グループ別周期予測結果を示す図である。いずれの図においても、経過した日については、基本的な実績データを同時に示すようになっている。
ホール全体を管理する管理者に対してこのような帳票を出力することにより、各管理者は、各遊技機あるいは各管理グループの稼動状況の予測結果を一見して把握することができる。
シミュレータ機能312は、入力される情報に基づいて遊技機の機種別に稼動状況のシミュレーションを行い、その結果を出力する機能である。
パチンコ機のシミュレータの場合には、例えば稼動、スタート、特賞出玉の情報を入力することにより、過去の実績値を参照して遊技機の動作状況をシミュレートし、例えば特賞回数あるいは粗利の情報が出力する。
シミュレータ機能312から出力されるシミュレーション結果の情報を図14に示す。
図14は、パチンコシミュレータからの出力情報を示す図であり、
図14(A)に示す表は、シミュレーション結果を示す表であり、設定した稼動、スタート、特賞出玉の値に対して得られた特賞回数あるいは粗利のシミュレーション結果値が示されている。
図14(B)に示す表は、参照したあるいは蓄積されている実績データをまとめた表である。この表には、過去の平均稼動やスタート、特賞回数の集計値が示されている。また、前述した周期分析の結果大当たり日(◎日)あるいは大外れ日(×日)とされた日の、特賞回数や粗利等の統計データが記載されている。なお、T1Sは、変動確率台の大当たりのスタート回数を示す。
また、図14(C)は、シミュレーション結果としての特賞回数と粗利の関係及び総スタート回数と特賞回数との関係をグラフで示したものである。
また、図15は、スロットシミュレータからの出力情報を示す図であり、
図示のごとく、パチスロ機においては、遊技機の設定値ごとに稼動状況等のデータが蓄積されており、シミュレーションも設定値ごとに行われている。また、実績データも設定値ごとに示されている。
図15(A)に示す表は、シミュレーション結果を示す表であり、設定値ごとに出玉率あるいは玉粗利等のシミュレーション結果値が示されている。
図15(B)に示す表は、参照したあるいは蓄積されている実績データをまとめた表である。この表には、設定値ごとの過去の出玉率や玉粗利等の集計値が示されている。また、前述した周期分析の結果大当たり日(◎日)あるいは大外れ日(×日)とされた日ごとの出玉率や玉粗利の統計データも記載されている。
また、図15(C)は、シミュレーション結果としての設定値に対する稼動及び粗利の関係をグラフで示したものである。
ホールの管理者、あるいは、A社の社長や本部の管理社は、遊技場管理サービスサーバー310のこのようなシミュレータ機能312を利用することにより、中長期のホールの稼動状況や収益状況を把握したり、あるいは、周期分析の結果を検証したりすることができる。
赤字台/黒字台分析機能313は、ホールの遊技機をその収益状態(赤字又は黒字のレベル)に応じて分類し、収益状態に応じた各分類ごとの稼動状況のデータを集計し、対応を取り易いようにその結果を出力する機能である。
赤字台/黒字台分析機能313により得られた具体的な集計結果を図16に示す。
図16は、各遊技機を、過去30日間の平均収益に応じて、10000円以上の赤字台(平均収益が−10000円以下)、10000円までの赤字台(平均収益が0円〜ー10000円)、10000円までの黒字台(平均収益が0円〜10000円)及び10000円以上の黒字台(平均収益が10000円以上)に分類し、その平均稼動や平均粗利等の情報を集計したものである。
また、図16に示す出力結果においては、分類した各遊技機の台数比率を円グラフで示している。
例えば、図16に示すような分析結果を見ると、極端な赤字台の平均粗利は非常に悪く収益を悪化させる原因となっていることがわかる上に、このような極端の赤字台の稼動率が高いわけではないこともわかる。赤字台であっても稼働率が高い台であれば、遊技者に対して玉が出ると言う好印象を与え、将来的に来店数の増加や稼働率の増加につながる可能性があるが、このような極端な赤字を出す上に稼働率の低い台は、そのような効果も期待できず、単に取られ過ぎの状態、すなわち粗利ロスの状態と言うことができる。そして、そのような遊技機は、玉が出難くなるように調整をしても稼働率を低下させることにならないと判断することができる。
また、極端な黒字台については、稼働率が特に高くて黒字が発生しているわけではないことから、遊技者に対して玉が全く(極端に)出ないと言う悪印象を与え、将来的に来店数の現象や稼働率の現象につながる危険性がある。すなわち、単に取り過ぎの状態となっており好ましい状態ではなく、玉が出易くなるように調整をするのが好ましいと判断することができる。
赤字台/黒字台分析機能313の結果に基づいてこのような分析、判断を行うことにより、意図しない極端な取られ過ぎや取り過ぎの状態を解消し、稼動を維持しながら収益の改善を期待することができる。
すなわち、図17(A)に示すように、極端な黒字あるいは極端な赤字を示す遊技機がいくつか存在する場合には、ばらつきが大きくなり好ましくない。これを、図17(B)に示すような機種構成とすることにより、稼動を維持しながら収益の改善をすることができる。
遊技場管理サービスサーバー310は、このような赤字台/黒字台分析機能313も提供する。
以上説明したように、本実施形態の遊技場管理システムにおいては、ホールの各遊技機の種々の状態を分析し、ホールの管理者やホール経営会社の社長や管理者等に対して、稼働率を維持した状態で適正な収益を維持する、あるいは収益を改善するための種々の情報を提供することができる。
特に、周期分析機能311においては、例えば累積特賞率の周期性を分析し、各遊技機の大当たりあるいは大外れの周期を検出し、将来の各遊技機の大当たりあるいは大外れの日を予測している。
このような周期分析は、各遊技機の出玉状況の原因を細かく分析するものではなく、全ての要因を含んだ結果として得られた現象を包括的に分析するものである。前述したように、遊技機の出玉状況に影響を与える要因は多種多様であり、現実的にはそれらの個々の要因を細かく分析することはできないが、このような周期分析という手法を用いることにより、そのような複雑な因果関係を有する出玉状況についても、現実に観察される結果に基づいて適切に有効な分析を行うことができ、各遊技機の大当たり日あるいは大外れ日を適切に予測することができる。
従って、各ホールの管理者は、その予測結果に基づいて各遊技機の調整を行うことにより、収益のロスをさけながら稼働率を上げることができる。
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、本発明を適用する遊技場管理システム1の構成は図1に示した構成に限られるものではなく、任意の構成でよい。例えば、ホールは2店に限られるものではなく、3店以上あってもよいし、1店のみでもよい。また、本部システム20は無くてもよいし、いずれかの店舗システム10と統合されているような構成でもよい。また、社長宅システム29も無くてもよいが、一方で、社長宅システム29と同様の個人からアクセス可能なシステムを、社長以外の複数の管理者に対して設けたような構成でもよい。
また、遊技場管理システム1は、遊技場管理サービスセンターシステム30と店舗システム10がインターネット90を介して接続された構成であるが、専用回線でつながれた構成であってもよいし、遊技場管理サービスセンターシステム30と店舗システム10とが一体化された構成、すなわち、遊技場経営会社が専用の遊技場管理サービスセンターシステム30を店舗システム10のホールコンピュータ120上に構築したような構成であってもよい。
また、本実施形態においては、遊技場管理サービスセンターシステム30は、複数の会社を顧客として遊技場管理サービスサーバー310のサービスを提供したが、顧客会社ごとに遊技場管理サービスサーバー310を設けた構成であってもよい。
相手としたが、A社専用でもよい。
また、前述した実施形態の遊技場管理サービスサーバー310の周期分析機能311は、累積特賞率を周期分析の対象としたが、その他の任意の指標、特性データ等を対象としてよい。具体的には、例えば、累積特賞率(=特賞1回数(T1)/総スタート回数)、初当たり特賞率(=特賞回数(T)/累計スタート回数)、特賞1回数(T1)、特賞回数(T)、特賞継続(T継続)(=特賞1回数(T1)/特賞回数(T))、スロットにおける特賞までの平均ゲーム数(G%)、通常モードにおいて1回の特賞に要するスタート回数(TS)、確率変動しない「羽根モノ」と呼ばれる遊技機における1回の大当たりに対する種々のスタート指標(例えばTS1あるいはTS2)、通常モード及び確率変動モードの両方を含めた1回の特賞に要するスタート回数、稼動(アウト)、セーフ、差玉(=稼動(アウト)−セーフ)、売上げ、粗利、玉単価(=売上げ/稼動)、玉粗利(=粗利/稼動)、出玉率(=セーフ/アウト×100)等に対して、周期分析を行うようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態の遊技場管理システムの構成を示す図である。 図2は、図1に示した遊技場管理システムの遊技場管理サービスサーバーの機能を示す図である。 図3は、図2に示した遊技場管理サービスサーバーの周期分析機能において周期分析を行うための分析対象データの例を示す図である。 図4は、周期分析した結果得られる遊技機ごとのスペクトルの例を示す図である。 図5は、周期分析した結果を説明するための図である。 図6は、周期分析して予測した大当たり日及び大外れ日の検証結果を示す図である。 図7は、周期分析して予測した大当たり日及び大外れ日を記載したパチンコ機用のチェックシート(釘帳)の例を示す図である。 図8は、周期分析して予測した各遊技機の大当たり日及び大外れ日を管理グループごとにまとめた情報の例を示す図である。 図9は、周期分析して予測した大当たり日及び大外れ日を記載したパチスロ機用のチェックシートの例を示す図である。 図10は、パチンコ機ごとの大当たり日及び大外れ日の一覧を示す図である。 図11は、パチスロ機ごとの大当たり日及び大外れ日の一覧を示す図である。 図12は、パチンコ機の管理グループごとの大当たり日及び大外れ日の一覧を示す図である。 図13は、パチスロ機の管理グループごとの大当たり日及び大外れ日の一覧を示す図である。 図14は、図2に示した遊技場管理サービスサーバーのシミュレータ機能におけるパチンコ機のシミュレーション結果の例を示す図である。 図15は、図2に示した遊技場管理サービスサーバーのシミュレータ機能におけるパチスロ機のシミュレーション結果の例を示す図である。 図16は、図2に示した遊技場管理サービスサーバーの赤字台/黒字台分析機能の分析結果の例を示す図である。 図17は、図16に示した赤字台/黒字台分析機能の概念を示す図である。
符号の説明
1…遊技場管理システム
10…店舗システム
110…遊技機
120…ホールコンピュータ
130…インターフェイス装置
131…プリンタ
20…本部システム
210…ネットワークシステム
211…パーソナルコンピュータ
29…社長宅システム
290…パーソナルコンピュータ
30…遊技場管理サービスセンターシステム
310…遊技場管理サービスサーバー
311…周期分析機能
312…シミュレータ機能
313…赤字台/黒字台分析機能
320…記憶手段

Claims (10)

  1. 遊技機が設置された遊技場の管理を行う方法であって、
    前記遊技場に係る所定の特性の実績データを所定の期間にわたって収集する工程と、
    前記収集した前記所定の期間の前記実績データの周期性を分析する工程と、
    前記分析結果に基づいて、前記所定の特性に係る所定の状況が発生する期間を予測する工程と、
    少なくとも前記所定の状況が発生すると予測した期間を、当該所定の状況の発生に対応した前記遊技場の管理が行えるように通知する工程と
    を有することを特徴とする遊技場管理方法。
  2. 前記実績データは、前記遊技機又は前記遊技場における遊技価値媒体の出入りに係るデータであり、
    前記所定の状況は前記遊技価値媒体の出入りが特異な状況となる期間である
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技場管理方法。
  3. 前記実績データは、前記遊技機の各々における特賞発生に係る所定の回数であり、
    前記所定の状況は前記特賞発生に係る所定の回数が特に多い期間及び特に少ない期間の少なくともいずれか一方又は両方である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場管理方法。
  4. 少なくとも前記所定の状況が発生すると予測した期間を含む複数の期間における前記遊技場に係る任意の実績データを収集する工程と、
    前記収集した前記任意の実績データを、前記所定の状況が発生すると予測した期間における前記実績データと、前記予測した期間ではない期間における前記実績データとが区別可能な形態で出力する工程と
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技場管理方法。
  5. 遊技機が設置された遊技場の管理を行うための遊技場管理装置であって、
    前記遊技場に係る所定の特性の実績データを所定の期間にわたって収集する手段と、
    前記収集した前記所定の期間の前記実績データの周期性を分析する手段と、
    前記分析結果に基づいて、前記所定の特性に係る所定の状況が発生する期間を予測する手段と、
    少なくとも前記所定の状況が発生すると予測した期間を、前記所定の状況の発生に対応した前記遊技場の管理が行えるように通知する手段と
    を有することを特徴とする遊技場管理システム。
  6. 前記実績データは、前記遊技機又は前記遊技場における遊技価値媒体の出入りに係るデータであり、
    前記所定の状況は前記遊技価値媒体の出入りが特異な状況となる期間である
    ことを特徴とする請求項5に記載の遊技場管理システム。
  7. 前記実績データは、前記遊技機の各々における特賞発生に係る所定の回数であり、
    前記所定の状況は前記特賞発生に係る所定の回数が特に多い期間及び特に少ない期間の少なくともいずれか一方又は両方である
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の遊技場管理システム。
  8. 少なくとも前記所定の状況が発生すると予測した期間を含む複数の期間における前記遊技場に係る任意の実績データを収集する手段と、
    前記収集した前記任意の実績データを、前記所定の状況が発生すると予測した期間における前記実績データと、前記予測した期間ではない期間における前記実績データとが区別可能な形態で出力する手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の遊技場管理システム。
  9. 遊技機又は遊技場の所定の調整を行うために、当該遊技機又は遊技場に係る所定のデータが記載された帳票であって、
    前記遊技場に係る所定の特性の実績データについて周期性を分析することにより検出された前記所定の特性に係る所定の状況の発生の予測結果がさらに記載されている
    ことを特徴とする遊技場管理用帳票。
  10. 前記帳票は、前記遊技機個々における遊技価値媒体の出入りに係るデータが記載された帳票であって、前記周期性を分析することにより検出された当該遊技機において特賞発生の回数が特に多くなる旨及び特に少なくなる旨の少なくともいずれ一方又は両方の予測結果が記載されていることを特徴とする請求項9に記載の遊技場管理用帳票。
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